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大規模イベントスレ

1「鍵を持つ者」:2013/07/06(土) 23:19:04 ID:???
おう、大規模イベントしろよ

634とある世界の冒険者:2014/07/19(土) 22:48:26 ID:OO5yEpTs
>>632-633
最早灰と化し小さな火が残るのみとなった馬車が見える窓から無事脱出、
結果玄爺と二手に分かれる事になった冒険者たち
脱出した直後に、天井から爆発音が轟き崩壊する二階部分
ワーガの水の魔法のおかげで炎が拡散する事は防げたが家屋が完全に崩壊するのは時間の問題、
さらに二階の床等とは明らかに異なった、重い何かが水に落ちる音が台所から聞こえた

もしワーガがリアラの後を着いていくのなら、一緒に裏の出口に向かうだろう
そこには三人の、杖と銃を構えた男たちが待ち伏せていた
出口に出た途端冒険者たちをハチの巣にする…… かと思いきや玄爺が窓から脱出したため気がそちらに逸れた!

「―――!」

出口を出て相手三人に気付き、銃を抜く少女
裏出口にいた三人のうち二人が立ち直り、リアラとワーガに向け火球を
もう一人が玄爺に向け発砲した!

635とある世界の冒険者:2014/07/19(土) 22:55:02 ID:p6gKbtX6
>>634

「――二人、やれるな、美女よ!」

攻撃はリアラに任せ、この場は防御を担当すると決める。
自分とリアラを包み込むように、水によるドームを形成させ、火球を防ぐ。
簡単な防御術式で、さらに言えば効果も火球を消せた程度で消すぐらいの省エネなものだ。

「――ッ」

火球が水のドームに着弾するのを確認すると同時に、腰のホルスターに手を伸ばす。
リアラがしくじっても、最低限のフォローはできるようにとの構えだが――。

636とある世界の冒険者:2014/07/19(土) 22:56:40 ID:yI7Duv2w
>>634
「中々頭の回る連中だっとおぅ!?」

爺、弾丸に当たり思いっきり吹っ飛んだー!!
………いや、流石に宙に身体が浮くくらい吹っ飛ぶのはおかしい。

「まあ、俺はもっと回るがね?」

ポンッ!と小気味いい音と共に、
何かが目にも止まらぬ速さで銃を持った男に飛んでいく。
酒瓶のコルク栓だ!
風を切り裂き飛ぶそれは明らかに魔力を伴った凶弾に転じている。
爺が宙でのけ反り、尚且つ外套がはためく事で瓶を隠しているために、
急に栓が飛来してきたかのように見える可能性大。

637とある世界の冒険者:2014/07/19(土) 23:06:56 ID:OO5yEpTs
>>635
「ええ、もちろんよ」
「(出し惜しみなんてしたら負ける……!)」

右手に、ホルダーから取り出した銃を
そして開いていたはずの左手に、小ぶりな物理銃を持ち二つ同時に発砲
コートに仕掛けておいた銃を隠し玉としてではなく単純に武器として使わないと負ける、そう判断した
水のドームに炎が着弾した直後に放たれるリアラからの凶弾、
それが火球を放った男の胸と、不意をつかれた男の足に直撃
地に伏した

そして、地面に倒れる直前にワーガの背後から足音が聞こえる
崩壊したキッチン、軽い物が水に落ちる音に混ざって何かが重い物が落ちる音が聞こえた
そこから考えるに

>>636
捕らえたと思わしき人物からの思わぬ攻撃に、ダメージこそは無かったかもしれないが額に喰らい
銃を持った男が怯んだ
その隙をもう一つの出口から出た冒険者の誰かが逃さなかったのか、他二人が倒れた直後に
銃を持った男も脇を抑えて倒れる

これで外にいる敵は退治した、かと思いきや自分達の出てきた廃屋の正面玄関から
続けざまに二人の男が現れた
表と裏ではっていたのだろう、玄爺に向け氷の矢と雷で形成された槍を放った!

638とある世界の冒険者:2014/07/19(土) 23:13:10 ID:yI7Duv2w
>>637
「ふぬんっ!!」

吹っ飛びから、しゃがんだ状態で着地。
その間に飛来する二つの魔弾。
気づいた爺が羽織っていた外套を左手で引っ掴み振りぬく。

ピシガシィッ!と何かが固まったような妙な音がして
外套が形を固定し魔弾を撃ち払う。

「…さて、お次は何をしようかね?」

ぐびり、と空いた手で酒をあおりながら。

639とある世界の冒険者:2014/07/19(土) 23:16:03 ID:p6gKbtX6
>>637

「ブルズアイ! 吾輩の次ぐらいには銃の名手であるな」

機嫌よさげに、同時に二人を始末したリアラを称える。
ひとまずの安全は確保できたか、と考えた矢先、先ほど聞こえた音の主が出てきたようだ。
彼は身体を捻りながらホルスターから拳銃を引き抜き、続けざまに二発、発砲する。
身体を捻らせながらの射撃のため、銃身は水平に移動し、二人の身体のどこかに当たるように弾丸は飛んでいく。

「――で、当たってくれたか?」

完全に背後を振り向いて、戦果確認。
この間に反撃があれば、何らかの防御術式を発動させる構えも忘れない。
彼が行った二連続射撃は、銃が特別というよりは曲撃ちの一種だ。素早いコッキングにより、連発しているように見えるだけのことである。

640とある世界の冒険者:2014/07/19(土) 23:27:24 ID:OO5yEpTs
>>638
魔弾が外套で弾かれた事により少し茫然、だがすぐに気を取り直し、
玄爺に向け走り出す男二人
防がれたとは言え相手は一人、他にまだ残っている
そんな気持ちが見えるようだ

『―――――!』

氷の矢を発射した方の男が何やら呪文を唱え、水色の光線を地面に向け発射した
地面が凍りつき、玄爺に向け一直線の道ができる
それに雷の槍を発射した男が乗りスケートの要領で玄爺に向け滑り出す
勢いを付けて物理的な攻撃と共に、右手に溜めた雷の魔力を至近距離でぶっ放すつもりのようだ!

>>639
振り返ると、体に風穴があいた男が地に伏していた
手には馬車を爆発させた時に使われたと思われる炎属性の魔石
それをワーガとリアラに向け投げつけるつもりだったのだろう、未遂に終わったが

「―――フンッ」

振り返ったワーガの後ろで、少女の声とグシャッという嫌な音が聞こえた
銃尻でまだ意識を手放したわけではなかった男の頭を殴り気絶させたようで

641とある世界の冒険者:2014/07/19(土) 23:30:32 ID:p6gKbtX6
>>640

「――む? 一人か?」

勘違いで曲撃ちしては情けない、とホルスターに銃を収めて、苦笑しながら顎を撫でる。
振り向いてみれば、銃の尻で男をひっぱたくリアラの姿があった。

「ひとまずは片付いた……と言ってよさそうか? 爺さんが下手を踏まねば、であるが」

ああいう手合いは得体のしれない強さがある。
軍人時代の経験をもとに、そんなことを笑いながら話して。

642とある世界の冒険者:2014/07/19(土) 23:36:06 ID:yI7Duv2w
>>640
「おや、こう言う手合いは初めてか?
 こいつは襤褸だが魔力伝導率が高くてな。
 まあ、俺が使う魔術は付与強化に重きを置いて…聞けよ!!」

不機嫌そうに酒瓶を振るう。
勿論酒が飛び散るわけだが…
ピシ、ギシ、ガチリと宙で飛沫が固定される。

突如道の途中に障害物が出来たようなものだ。
無色の液体故に視認は難しい。
範囲は小さい、しかし立派な障壁。
態々進路を示してくれているのだ、これで十分。

643とある世界の冒険者:2014/07/19(土) 23:44:43 ID:OO5yEpTs
>>641
「……恐らく上手くやっているとは、思うわよ」
「おかげで対応がしやすくなった。 ……けれども応援に向かうべきね」

そう言ってワーガに、倒れた男の近くで拾った瓶のコルクを見せる
コルクだけ持ち歩くような珍妙な奴はいないし酒瓶も無い
観察眼が正しければ先ほどの老人が持っていた酒と同じ銘柄だった、どうやら助けられたらしい

ワーガがこちら側の敵を駆除したのを確認すると、老人にいるであろう方向に向かう少女

>>642
障壁が貼られたと、知る由も無く突っ込んでくる男
手から紫電が漏れ、辺りを照らしている
後もう少しで玄爺に届く、そんなところで

響く衝突音、後ろに倒れる雷の男
さらに雷の魔法が暴発し辺りが雷で照らされた

644とある世界の冒険者:2014/07/19(土) 23:48:24 ID:p6gKbtX6
>>643

「なるほど。理由もなく一人倒れたのは、君が三人やってのけたと思っていたが」

「面白いものだな」

コルクを超高速で発射すれば、それは武器にもなるだろうが、それは理屈だ。
実践するだけの力がなければ、真似しようとも思えない。

「うむ。そうだな」

リアラの後をついていく。
もうケリはついているだろうとの予感はあった。

645とある世界の冒険者:2014/07/19(土) 23:49:58 ID:yI7Duv2w
>>643
「やれやれ、貯えもない老い先短い爺の楽しみを無駄に使わせおって」

バサリと外套を翻し纏う。
当然両手が隠れる。

「さて、お次は何をしようか?」

ニコリ、と笑みを浮かべるが…
まあ、今までやらかしている所から得体のしれなさしか感じられないだろう。
無論それが目的である。

646とある世界の冒険者:2014/07/19(土) 23:55:00 ID:OO5yEpTs
>>644-645
「生憎そこまで力量は無いわよ。 ……連射も出来ないし」

飽くまで持てる銃はこの両手の二つだけ、それ以上は隠しても扱えない
片方の銃を再びコートの袖に隠し、玄爺の下へ向かった


「……ほとんど決着ついているようね」

そして予想通り、ケリが既についていた
何が起こったのか凍った地面の上で黒焦げで倒れる男、その向こう側には男一人を残すのみ
3vs1、それも冒険者側が多い

『――――――!』

舌打ちが聞こえた
こっちの不利になったと悟ったのか、倒れた仲間たちに背を向け走り出す男

647とある世界の冒険者:2014/07/19(土) 23:59:27 ID:p6gKbtX6
>>646

「逃げるか、逃がさん。聞きたいこともある」

水と土の混交魔法を発動させる。
とはいっても、仰々しいようなものではなく、つまるところ、泥団子の生成である。
水流や石礫を射出させる、「矢」のタイプの一般的な魔術と何ら変わることはない。
ただ、少し重たくて、湿っているだけだ。
それを三本程度、逃げる男の背中に向けて射出する。まともに直撃すれば、思わず倒れそうになるぐらいの衝撃だ。

648とある世界の冒険者:2014/07/20(日) 00:03:16 ID:WZh9/Fmo
>>646
「…いい判断だ。しかし仲間を置いていくのは感心せんな?」

酒瓶を振りかぶり弧を描くようにしてブン投げる。
クルクルと回転しながら高く投げられたソレは、降下を始めた瞬間内から爆ぜる。

飛び散るのは又しても酒。
半分ほど残っていた酒の飛沫が雨あられと降り注ぐ。
広範囲に四散した飛沫の魔力塊は、さながら地面にぶちまけられたパチンコ玉。
走る人間が踏みつければ末路は一つしかない。

649とある世界の冒険者:2014/07/20(日) 00:08:39 ID:OFRLqIuw
>>647-648
足に向けていた物理銃を下ろすと、そうつぶやいた
まず玄爺の酒に足を取られ、バランスを崩し
次にワーガの泥団子により完全に前のめりに倒れた男
其れでも逃げようと体を動かしている所に、頭に硬い何かを押し付けられた

「………動いたらどうなるか、わかるわね?」

男の頭に銃口を突きつけ、無表情で男を見下ろす少女
ちくしょうめ、と毒着くと無抵抗を示すため動きが止まった

650とある世界の冒険者:2014/07/20(日) 00:10:33 ID:WZh9/Fmo
>>649
「ふーむ」

とりあえず周辺を見回す。
更に伏兵、と言う事も無い訳ではないから。

651とある世界の冒険者:2014/07/20(日) 00:11:54 ID:87NGOuNU
>>649

「こんなところでずっとゲリラしてるわけでもあるまいし、移動手段は確保してるのであろう?」

「馬車かそれに類するものがどこかに隠しているはずだな。教えてもらおう?」

とりあえずは帰りの手段は確保しておきたい。
要求としてはまずそんなところ。

「あとは武装解除してお仲間共々どこかに消えろ……というのが普通だが、魔法使いは武装解除できんのだよなあ」

どうしたものか。リアラと玄爺を交互に見る。

652とある世界の冒険者:2014/07/20(日) 00:15:48 ID:WZh9/Fmo
>>651
「ん?魔法使いの武装解除か?
 触媒か喉を潰すか両腕でも折れば大概の魔法使いは無力化するだろう。
 まあ俺は足で魔法を紡ぐからどれにも当てはまらんがな!


 ……分かっていると思うが嘘だぞ?
 いや、両腕折っておけばそうそう魔法詠唱に集中できんとは思うが」

653とある世界の冒険者:2014/07/20(日) 00:20:20 ID:OFRLqIuw
>>650
少なくとも周りにはいない
最初の奇襲の時のように奇妙な気配を感じる事もなかった

>>651-652
ワーガの問いかけに、そんな物はないと、絞り出すような声で返事が返ってきた
そしてリアラの手に力がこもったのを感じて、こうとも
多人数でこういう廃墟に近寄る輩の情報を今まで聞いた事があるか、と

曰く、初犯だったらしい
仲間と共にギルドを立ち上げたがてんで業績が上がらず首が回らなくなり破産
そっから傭兵崩れ同様に強盗の道へと一直線
たまたま近くを通った馬車を行商人と勘違いして襲った、と

「……痛みで集中できないのなら、思いっきり胸とか撃ちぬいていたわよね、確か」

654とある世界の冒険者:2014/07/20(日) 00:27:49 ID:87NGOuNU
>>652-653

「――となると、なんだ」

「吾輩たちは、こんなところから、徒歩で帰れと? ……クォーツ。吾輩、在りし日を思い出して泣いてしまいそうである」

よよよ、とわざとらしい泣き真似をしつつ妻の名を呟く。
しかし、彼女の性格としてはこんなことを放したら、労いはしても慰めることはしてくれなさそうだ。
男ならそれぐらいなんだ、と発破されるだろう。

「チンピラを護送する義務も心の余裕もあるわけでもなし、かといって後顧の憂いを断つとなると」

「始末してしまう方がいいのか。やはり」

腕を組んで、そんな物騒なことを言う。
脅迫も兼ねている。何か隠していることはないかのゆさぶりだ。

655とある世界の冒険者:2014/07/20(日) 00:31:39 ID:WZh9/Fmo
>>653>>654
「くわばらくわばら。こりゃお前たち死んだな…」

まだ息のある襲ってきた連中を見、かぶりを振る。
爺は若い者に事の成り行きを任せるつもりだ「。

656とある世界の冒険者:2014/07/20(日) 00:38:36 ID:OFRLqIuw
>>654-655
「残念ね、なるべくなら殺生は避ける主義なのだけれど」

男に見えるようにゆっくりと、引き金に手をかける
ぱくぱくと窒息間近の金魚のように口を開いては閉じたりを繰り返し、少女の手元から目を離せない男
隠し事の類はないようだ、憐れ、その命は儚く散った


……と、思われた

遠くから聞こえる、馬の蹄の音
そして現れたるは、冒険者ギルドの馬車と逃げ出した御者
後救助に駆り出されたと思われる眠そうな顔をした冒険者一名

馬に乗って逃げ出したが、ちゃんと役目を果たしてくれたらしい

657とある世界の冒険者:2014/07/20(日) 00:42:46 ID:87NGOuNU
>>656

「ほほう。助かったな。色々と」

これは僥倖、と小さく伸びをする。
息があるこの盗人崩れはロープでぐるぐるに縛って荷台に放り込み、リアラとワーガが拳銃突き付けて監視していれば大人しくしているだろう。

「それでは――帰るとするか」

居眠りはいまいちできなさそうだが――。
歩いて帰るよりは、よっぽどマシだといえた。

//お先におちますー。おつありでした!

658とある世界の冒険者:2014/07/20(日) 00:45:40 ID:WZh9/Fmo
「…やれやれ、また腰が痛くなったぞ」

爺は寄る年波には勝てないのであった。
若いのに後を任せてのんびりしたそうな

659とある世界の冒険者:2014/07/20(日) 00:48:03 ID:OFRLqIuw
>>657-658
眠そうな冒険者をこき使い、
荷台に放り込むと乗り込む一行
今回は多分きっとおそらく無事王都に着いた、らしい
少なくとも爆発物は投げつけられなかった

というわけで、FOである

660とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 21:43:42 ID:YvaFSgXE
>>609
>>610
「んーむ、つまりアレだな。同じ技を繰り返して鍛えるのと、新しい技を覚えつつ鍛えるのも変わんないと。
それなら確かに、バリエーション増やしたほうがいいだろうな。」
もし、それにさがあったとしても、その違いは僅かなんだろうな、と考えつつそう言って
ディフの気不味さに関しては一切気付いていない。

「……えっと、チカラの使い道か……魔力の放出、魔力による身体強化だろ……。
他になんか使い道とかあんのか?」
大方、この二種類にしかチカラを使ってこなかったビート。
魔術を使えるようになろうと四苦八苦していた時も使おうとする努力はしたけれど知る努力はしていなかった。
……要はコイツ、相変わらず魔術の知識は残念なままなのだ。
だから直接的な使い方しかしていなかったりする。

661とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 21:51:30 ID:peU9h10Q
>>660
RD
「こればかりは自身で思いつく戦闘法に則した使い方を模索するしかない。
 放出、強化の二種類もあればあとは使い方だと思うが」

JD
「あれー…後なんかあったような気がするんだけどなあ……?
 こう、ちゃっちゃとパワーアップ!みたいなやつ」

>>610
「…暇かい、少年」

ぬぅ、と背後から見知らぬ顔が這い寄ってきた。
死んだ魚の様な目をした茶髪の女だ。
自称大魔術師が凹んだ原因でもある。

662とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 21:59:20 ID:Rkiy8zi2
>>660-661
「(……僕も正直それぐらいしか思いつかないな、要は中で循環させるか外に放出するかのどっちかしか……)」

「わ、わぁ!?    がっ!?」

周りを集中せず思考の彼方へ、目を開けたまま寝ているような状態で話を聞いていただけあって
突如現れた死んだ目をした茶髪の女性に気付かず驚き、椅子ごと横に倒れ頭を隣の椅子にしこたまぶつける青年

663とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 22:17:38 ID:peU9h10Q
>>662

「くっくっく…予想以上のリアクションだ。
 君、芸人にでもなったほうがイイんじゃないかい?」

相変わらずの目でディフを見下ろしている。
手を差し伸べるとかそういうことはしてくれない様子。

664とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 22:17:53 ID:YvaFSgXE
>>661-662
「かと言って、俺みたいに弱い奴は手数は多いほうがいいらしいからなぁ。
使い方を増やすだけで、せめて一人で勝負になるくらい戦えるようになれるくらいに強く慣れればいいんだけど。」
エンスがいなければ殴ることもできなかった自分の弱さに内心、ため息を付いて。

「ちゃちゃっとパワーアップ……なぁんて出来たら苦労しないだろ。
出来るのならいくらでもするけどな。俺だって強くなりたいし。」

665とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 22:23:50 ID:Rkiy8zi2
>>663
「頭が、頭が割れた……! 今ので覚えた魔法の半分は忘れた……!!」

見下ろす女にいざしらず、頭を抑えてのたうち回った
傷はそこまで深くないが感覚的に何か忘れたような気がしてならない

「リアクション一つで芸人として食っていけるほど世の中甘くないよ……!」
「暇してるかと言われたら、少ししてるけど……」

頭にできたたんこぶを抑えつつ、起き上がる青年

666とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 22:24:20 ID:peU9h10Q
>>664
R
「格闘の基本は如何に相手の懐に潜り込むかだろう。
 そこに至るまでに必要と思う術、そして潜り込んだ時に放つべき必殺の一手。
 これ以外に何か求めるものがあるなら聞いてみたいものだが」

J
「んー…あ、そうだよ、にーちゃん!骨とか爪とか集めようよー!!」
R
「……故郷ならその手も有効だが
 …王都に質がよく手頃な値段の上位竜の一部は売ってないと思うが」

667とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 22:26:31 ID:peU9h10Q
>>665
「…それは大変だ」

全く心配そうではない。

「そうだろう、かくいう私も専門外の話は退屈で仕方がない。
 竜の話に興味がないわけではないが、何も対抗手段は竜のチカラだけではないのだし」

668とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 22:36:19 ID:Rkiy8zi2
>>667
「う、うん 確かにそれ以外にも対抗手段は間違いなくあるし、それを使っている……」
「………専門外の話、という事は竜のチカラ以外での方法での、対抗手段の研究を?」

それも自分にとっては、専門外だろうと聞きつつ
新しくクロ以外の力を得るよりもあの剣の術式を強化した方がより戦えるだろうと思ってはいるが、
自分達以外で新しく侵負に巻き込まれるかもしれない人物に会った時の事を考えて

669とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 22:44:07 ID:YvaFSgXE
>>666
「すんごくアバウトに分類すればその2つだろうがな、俺にはその2つがあっても足んないんだよ
「相手が槍やらなんやら持ってたりしたら間合い詰めるのも一苦労だ。
詰めれたとしても一撃で仕留めるなんて夢のまた夢。二発三発殴っても基本相手は倒れねぇし。
そんだけの力があるなら間合いを伸ばすために剣でも持って……」
……と、ここまで言ったところで首を振りつつ言葉を一旦止めて。

「とにかく、なんだ。色々出来たほうがいいだろ?
俺が殴り倒せる敵なんていないんだよ。なんか搦め手とか、とにかくそういうのが欲しいんだよ。」
実力がない自分に苛立ちを感じ、頭を掻き毟る。

「……んーと、なんだ。その話、嫌な予感がするんだが……。
爪とか骨を体に取り込むとかそんな感じか?」

670とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 22:54:51 ID:peU9h10Q
>>668
女「目には目を歯には歯を侵負には侵負だろう、やはり」

ゆらり、と女の背後で何かが陽炎のように揺れた気がした。

>>669
R
「既に拘りや自身のやり方もある程度は持っているのだろう。
 であれば尚更自分で補う点を見つけて術を作り出すしかない」

J「それやっちゃうと死んじゃうねえ」
R「万が一、運悪く生き延びると『竜喰』になるな…」

671とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 23:04:14 ID:Rkiy8zi2
>>670
「…………!」

「クロイツのと同じ系列の研究かと思ったら、侵負憑きの人だったんだね……」

正直に言おう、話の内容がが変わるだけで結局専門外の話で退屈するのではないかと思っていた
まさか自分と同じ立場とは思わなんだ

「だけど結構体の中に侵負…… 保守派の侵負がいる人多いんだね」
「ムゲン君にノイエさんに、ドムスさんにベルさんに……」

672とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 23:07:37 ID:YvaFSgXE
>>670
「ま、まぁ……それもそうか。
拘りがあるからな!うん、拘りがあるし、補わなきゃな!」
一つの言葉を繰り返し言っている様はまるで自分に言い聞かせているようで。

「『竜喰』ってのがよくわかんないが……要はそこまですると危険ってことか。
まぁ、アプローチとしてはそんなに違わないだろ?取り込んだら危険ってことは……アクセサリーとして身につけるとか、そんな感じか?」

673とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 23:14:01 ID:peU9h10Q
>>671

「ノイエのアレは正確には侵負ではない。
 両世界の存在が混ざり合わさってどちらからも干渉されにくい存在になっている。
 個としての戦闘力は高かろうが、対侵としては些か他の存在に劣るな。
 アレはもう少し改良を重ねてから使うつもりだったのだが…」

>>672

「言葉通りだ。竜を喰らうモノ。『竜喰』。竜人とは又異なる竜の一種だ。
 そうだな…竜種としては下位でありながら上位種とも渡り合える可能性がある存在だ」


「そうそう、ホントは友情パワーが貰えれば一番いいんだけどねー」

674とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 23:21:36 ID:Rkiy8zi2
>>673
「……『アレはもう少し改良を重ねてから』?」
「侵負をまるで改造できるように聞こえたけど…… 違う、よね?」

魔法を使うたびに侵負を生み出すことができる、つまり自分から作り出すことができるのは知っている
こっちから侵負に向けて、ある特殊な方法で干渉できることも知っている
だがしかしそれが改造となると また難易度が違う話ではなかろうか

675とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 23:22:26 ID:YvaFSgXE
>>673
「………それだけ聞くとそんなに悪かない存在のようにも聞こえるな。
大方、渡り合えても意識がすでになくなってたりチカラを持ってるやつをかたっぱしから遅いそうになってそうだが。」
運悪く、と言ってるのであればロクでも無い状態になるんだろうと目星をつける。

「……友情パワーねぇ。俺には無縁そうだ。」
「(……俺が恩義を感じる奴はいても、俺に友情やらなにやらを感じてる奴はいなさそうだしな。)」

676とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 23:25:58 ID:peU9h10Q
>>674
女「…ついてくるといい、此処は退屈だ」

返答を待たず教室を出る女。
不思議と誰もそれに気が付かない。
ゆらり、と又、女の周囲が揺れた。

>>675

「好戦的ではあるらしい、見たことはない。
 今、王都に来ているという話は聞いた」


「そーう?でも友情パワー貰うにはその竜と仲良くなんなきゃだしねー」

677とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 23:32:29 ID:Rkiy8zi2
>>676
講習中のビート達に視線を送ると、そのまま女の後を着いて教室から出て行った
周囲が揺れ、そして誰にも気付かれない?

「……侵界?」

678とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 23:34:51 ID:YvaFSgXE
>>676
「好戦的かぁ、出会ったら間違いなくやりあうことになりそうだ。
………一人で会ったら逃げることにするかねぇ。」
もちろん、逃げれればの話ではあるが。

「んぁ?竜と仲良く?
……ああ、アイツか。つーか友情パワーってそういうことか。」
友情パワーというものだからてっきり第三者から譲り受けるものかと勘違いしていたようだ。
いや、厳密には第三者だから友情パワーでもおかしくないが。

679とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 23:38:33 ID:peU9h10Q
>>677
女「に、特性は似ているな。ヒトの意識が向かないという点のみにおいてだが」

如何やら侵負のチカラの一端ではあるらしい。
今まで出会った面々とは一線を画している使い方であることは明白だ。

>>678
J「ん?ドイツ?」

首を傾げるJD

680とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 23:45:53 ID:Rkiy8zi2
>>679
「……今まで散々してやられてきたけど、そっか、僕達にも同じ事ができる……」
「いや、もっと違う事も出来るんだね」

侵剣を仕えるようになったあの時の、より深く目的意思を持たなければ辿り着けない侵界
あれと同じ事が、考えてみれば自分たちもできる…… かもしれないのだ
侵負を力の一部ではなく武器として使っている時点で土俵が違うかもしれないが

「教室から離れているって事は、ドンパチでもやるの?」

681とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 23:49:50 ID:YvaFSgXE
>>679
「いや、体内にいるっぽいなんか俺に語りかけてくるの。
なんかよくわかんない存在だけど、お前がそんなこと言うのならチカラ持ってる奴はみんないるんだろ?」
こちらも同様に首を傾げる。

682とある世界の冒険者:2014/07/27(日) 23:51:10 ID:peU9h10Q
>>680
>>681
そんなところで今日はここまで

683とある世界の冒険者:2014/08/03(日) 23:13:39 ID:ZuMi3ErY
【王都/大学学生寮? ティティスの部屋】

「ふぇー……」

と、気だるげな声を出して転がるのは黒髪の少年。
恋人(?)の部屋でだらしない格好でじゅうたんに寝転がっている。

684とある世界の冒険者:2014/08/03(日) 23:19:42 ID:i8EF.n4Q
「はぁー、さっぱり♪
 ……あれ、レビッツ君相変わらず元気ないなぁ……。」
浴室から出てくる、シャワーを浴びてきたばかりの猫娘。
しかもバスタオル一枚の挑発的な姿である。

685とある世界の冒険者:2014/08/03(日) 23:26:11 ID:ZuMi3ErY
「んぃー……さすがにちょっとつかれたー……」

ごろん、と寝返りを打って、床に突っ伏したまま。
そちらの様子にはまだ気づいていないようであるが……。

686とある世界の冒険者:2014/08/03(日) 23:28:16 ID:i8EF.n4Q
「……もぅ、せっかく挑発してるのに気づいてないし……!」
大胆な格好にも気づいた様子が無い少年に、頬を膨らませる娘。

「レビッツ君、ちょっと休んだらー?
 せっかく夏なんだし、休暇でもとろうよ、ね?」

687とある世界の冒険者:2014/08/03(日) 23:29:28 ID:ZuMi3ErY
「ちょーはつー……?ティティスの紙そんな長くないだろー?」
ころーん、とだれたままで、そういう意味ではない。

「んー……そうだなぁ、休んで……
 ティティスと一緒に海とか行きたいなぁ」

688とある世界の冒険者:2014/08/03(日) 23:41:05 ID:i8EF.n4Q
「……もう、レビッツ君のばーか……!」
そう言うと、ひらりとバスタオルが捲れて足元に……。
娘の裸体が露に……とはならず、下に水着を着込んでいたり。

「じゃーん、似合ってるかな?
 私も海とか行きたいなー、って思って、水着買ってきたんだよ。」

689とある世界の冒険者:2014/08/03(日) 23:46:44 ID:ZuMi3ErY
「んー……?」
ここでまた寝返りを打って、ティティスの方を見て……、

「っ……! わ、ティティス、すっげーかわいい……!」
ばっ、と起き上がって眼を輝かせる。

690とある世界の冒険者:2014/08/03(日) 23:52:19 ID:i8EF.n4Q
「ふふ、可愛い?
 流石私、似合ってるよねー?」
ちなみに水着は白のビキニ。
自信満々な発言だが、実際かなり魅力的な水着姿である。

691とある世界の冒険者:2014/08/03(日) 23:57:17 ID:ZuMi3ErY
「うんっ、すげー似合ってるっ……!」
なんて言って飛び上がってティティスを抱きしめたりして。

「っていうか、絶対海行こうっ、エイミィとかシィナも誘ってっ……!
 あ、でもティティスと二人だけで行くのもっ!」

疲れた様子はどこへやら、興奮した様子である。

692とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 00:05:18 ID:jGMOZm6g
「きゃっ♪」
急に抱きしめられて一瞬びっくりするものの、
尻尾を少年の身体に巻きつけてきたりしてまんざらでもない様子。

「んー、それじゃみんなでいこっか。
 ……あ、でも1日くらいは二人っきりで過すのもいいかもねー。」

693とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 00:06:37 ID:pHwSO9q.
「あー、もうティティス可愛いなぁーっ」
ぎゅー、と抱きしめてそのままベッドの方に倒れこむ。
ご満悦な様子だ。

「そーだなぁ……んー、でもどこの海が良いんだろ、
 俺結局まだチリ詳しくないしなぁ、この辺り」

694とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 00:19:22 ID:jGMOZm6g
「……きゃっ、レビッツ君ダメだって……♪」
悪戯っぽい笑みを浮かべたまま、ベッドに押し倒される。

「その辺は私に任せて。
 ……いい感じのビーチを抑えておくから!」

695とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 00:22:53 ID:pHwSO9q.
「んー、じゃあイチャイチャするだけー」
抱きついたままごろーん、とベッドに転がる……。

「おお……!
 じゃあティティスに任せるっ!」

696とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 00:26:13 ID:jGMOZm6g
「ほんとにそれだけー……?」
とか言いながら、少年に抱きつき返す。
……この蒸し暑い中、さらに暑苦しいことに。

「……じゃ、決まりだね。ちゃんと休暇とっておくように!」

697とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 00:28:03 ID:pHwSO9q.
「う……やーめーろーよー、
 そういう事すると襲っちゃうんだからなー」
むー、と顔を赤くしながら手を少しばたばた……

「ん、ジャキさんに相談してみるっ」

698とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 00:31:41 ID:jGMOZm6g
「……ふーん?
 やってみればー……?」
とか言いながら、ちょっと挑発的な笑みを浮かべる……。
そして、少年に抱きついたまま身体をすり合わせてきたり……。

699とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 00:32:37 ID:pHwSO9q.
「ぅ……むーっ……!」
「ていっ」

身体をすりあわせて来たティティスをベッドに組み敷いて覆い被さるように、
……逃げられなくなってしまった。

700とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 00:39:54 ID:jGMOZm6g
「んー、もう。しょうがないなぁレビッツ君は……。」
そういいながら、少年に身体を投げ出し……

〜数時間後〜
「……んー、一杯汗かいちゃった……。
 もう一回シャワー浴びてこないとなー。」
熱帯夜の中、いろいろと燃え上がっていたようである。

701とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 00:41:04 ID:pHwSO9q.
〜 すうじかんご 〜

「はふ……あー、……やっぱ海いきたーい……」

この熱さで少年も早めにダウン、くてー、と寝転がっている。

702とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 00:48:17 ID:jGMOZm6g
「でも、大分涼しくなってきたね。」
夜も更けてくれば、外も多少は涼しげになってくる。

「お腹もすいてきちゃったかも。
 シャワー浴びてる間に何か夜食でも作ってよ、レビッツ君。」
と、相変わらず少年をこき使う娘であった。

703とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 00:50:14 ID:pHwSO9q.
「風入ってきたからなー……はふ」
そう言えば、カーテンも窓も開けっ放しだ……、
隣の部屋や、寮監ちびっこ先生がまた聞いていたかもしれない……。

「んー……パスタとかでいいー?」
のそのそ、と起き上がりながら。
これでも料理は上手なのだ。

704とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 00:57:18 ID:jGMOZm6g
「ん、お任せするね♪」
と、言い残して再びシャワーを浴びに。

「あー……買ったばかりなのにドロドロになっちゃった……。」
新品のビキニがいろいろなもので汚れてしまった様子。
脱衣所から悲しげな声が聞こえてくるのであった。

705とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 00:59:14 ID:pHwSO9q.
「はーい……」
のそのそー、と立って厨房の方へ……。

「海行く前に、俺新しいもっとえっちで可愛いの買ってやるよー」
と、聞こえてきた声にパスタを茹でながらそんなふうに。

706とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 01:04:38 ID:jGMOZm6g
「……えー、あんまりえっちなのは恥ずかしいなぁ……。」
どの口が言うのやら……。

「……それに、派手すぎると他の男が寄ってくるかも。
 レビッツ君、ちゃんと守ってね♪」
とかなんとか調子の良い事を言いながら、再びシャワーを浴び始める。

707とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 01:07:05 ID:pHwSO9q.
「えー、なんかいったー、きこえなーい」
これである。

「ふーんだ、俺その辺の奴よりは強いもーんっ」
なんて言いながらパスタのソースをかる〜く作りつつ、シャワー室の方をちらちら……。

708とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 01:10:47 ID:jGMOZm6g
「パスタできたー?
 なんかもうお腹ぺこぺこ〜。」
しばらくすると、シャワーを浴び終えて娘が帰ってくる。
バスタオル一枚ではないが、今度はワイシャツ一枚である……。

709とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 01:11:44 ID:pHwSO9q.
「……ティティスってさー、絶対襲われたがってるよなー?」

ワイシャツ一枚を見て、テーブルにお皿を置きながら、
誘っているとしか思えない。

710とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 01:16:27 ID:jGMOZm6g
「ふふー……。
 ……一体何の話かな?
 わー、美味しそう、流石レビッツ君!」
少年の言葉をはぐらかすと、さっそくパスタに飛びつく。

711とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 01:17:38 ID:pHwSO9q.
「わーざとらしー」
むー、と表情をいじわるっぽくして。

「暑いとちゃんとしたの作るきなくなるよなー……」

712とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 01:26:34 ID:jGMOZm6g
「こうやってレビッツ君からかうの面白いんだもん。
 ……レビッツ君とアレするのも楽しいし……。」
と、淫乱な発言をするが、やはりちょっと恥ずかしいのか顔が赤い。

「んー、でも美味しいよ、レビッツ君!」
適当に作ったものでも、猫娘には好評の様だ。

713とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 01:28:01 ID:pHwSO9q.
「むー……からかうって……
 可愛いからいいけどさー。」
自分もパスタを食べながらちょびっと不満気。

「へへー、……あー、海行くときはお弁当とかかなー、……」

714とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 01:39:16 ID:jGMOZm6g
「可愛い?
 そうかなぁ照れるなぁ〜。」
そういう言葉には敏感に反応するのであった。

「お弁当!いいねー、楽しみ!」

715とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 01:41:38 ID:pHwSO9q.
「うん、可愛い可愛い、ティティスは可愛いっ」
こっちも何故かノリノリ、ご飯中なので抱きついたりはしないが。

「後はあっちで肉焼いてーとか……うんっ、
 楽しそうだなぁ、海……!」

と、その内行く場所に思いを馳せるのであった。

716とある世界の冒険者:2014/08/04(月) 01:46:34 ID:jGMOZm6g
「はいはい、分かってますよー♪」
と、少年がのってくると適当にはぐらかす。

「……さてと……そろそろ寝ようかな。
 ……レビッツ君、一緒に寝るー?」
そういいつつ、ベッドへと。

717とある世界の冒険者:2017/01/28(土) 22:16:58 ID:AxgpjheY
【王国王都 避難所】

比較的被害の少なかった街中の一角にある公営の講堂。そこは現在、被害を免れた民間人が集う避難所となっていた。
被害を免れたとは言っても、運良く生き延びた、という意味だ。全くの無傷の者は少ない。軽重の差はあれど、ほとんどの人々が傷を負っていた。
そんな避難所の救護所にて、熱心に怪我人を世話する桜色の髪の女性がいた。

718とある世界の冒険者:2017/01/28(土) 22:35:22 ID:4i4Yw.42
>>717
あたりの人に話しかける。
黒ずくめの服装は警戒されるに十分だった。それでもシャキンは入念に聞きまわった。

――「それなら、あの人だよ」

そのうちの一人の子供が桜色の髪の女性に指を指す

シャキンは少し驚いた。後姿が似ている様に見える。実はもしかした似ていないのかもしれない。
それでも、あの人だと思いゆっくりと近づく。

足取りは重い

この様な事は何度も行ったのに、何故こんなに重いのか

――受け入れたくないのだろう。

冷静な自分が呟く

――彼女が死んだ事を

――これは悪夢であり、彼女はあの時見た恋人と仲良く暮らしているのだろう

――だが、もしこれをトリッシュさんに伝えたら……

――恐らく、これが現実であると認識しなければならないのだろう

女性の前に立った

「すみません。貴方がトリッシュさんですか?」

中肉中背の、悲壮そうな、何処にでもいそうな顔付きの男性が話し掛けてきた。

「私はシャキンと言うものです。少しだけお話してもよろしいでしょうか?」

シャキンは声を出すのが辛そうにそう告げた

719とある世界の冒険者:2017/01/28(土) 22:52:52 ID:AxgpjheY
>>718
「はい……?」
かけられた声に振り向いた顔は、“彼女”とはあまり似ていなかった。
髪と瞳の色こそ同じなものの、外見からはそれ以外に共通点を見出だせそうにない。
本当に彼女が“彼女”の実妹なのか疑わしくなってくる。

「ええ、私がトリッシュですが。お話とは?」
が、彼女は確かにトリッシュだと名乗った。
やや訝し気な表情は、避難所で見た覚えのない顔だからだろう。

720とある世界の冒険者:2017/01/28(土) 23:19:36 ID:4i4Yw.42
>>717

髪と瞳の色こそ同じなものの、外見からはそれ以外に共通点を見出だせそうになかった。

当然と言えば当然だ。人それぞれである様に、家族もまた様々なのだ

「……騎士 リグレット・フォーマルハウトについてご存知でしょうか?」

確認の為の作業。割り切れない作業。

手には銃器。
その銃口は上を向き、弾が込められていない。
安全装置も掛けられている。
そしてピンとはった背筋。
服装こそ黒ずくめの私服だが、その雰囲気から彼が軍属であり、また発音の訛りから彼が帝国の方面から来たことが容易解る。
しかし、この事態のせいか、何処か疲れ切っている。

「知っていれば、如何いうご関係かを教えてください」
ゆっくりと丁寧に、そして紳士的に話そうとしている。しかし、所々で何処か悲しみを持っている
そんな話し方

訝しげな表情から目線を外し、そして頭を下げる

耐えれなかった。あの表情から。
そして恐らく告げればどうなるか、安易に予想が付いてしまう

見れなかったのだ、彼女の瞳を。

721とある世界の冒険者:2017/01/28(土) 23:35:33 ID:AxgpjheY
>>720
シャキンの口からリグレットの名が出た瞬間、眼に僅かに動揺の色が見えた。

「…………私の姉です。姉さんに、何かあったんでしょうか?」
が、それも一瞬のこと。平静を保ち、逆に問い掛ける。
あかぎれのできた白い手は、何かを堪えるように固く組まれていた。

722とある世界の冒険者:2017/01/28(土) 23:56:50 ID:4i4Yw.42
>>717

「……騎士 リグレット・フォーマルハウトは……」

呼吸が乱れ、息が出来ないのではと感じれる。

服の内ポケットから大切そうに包みを取り出した。

堤は羊皮紙で大事そうに包装されている。
包みを渡すその手は震えており、まるで渡すのを拒絶しているよう――いや、怖がっているように見える。

其れを彼女の差しだすと同時に彼女の手首を握り、そしてそれを優しくそして力強く持たせようとしている。

ガチャリと銃が地面に倒れた

「……騎士 リグレット・フォーマルハウトは……この度の事件にて……獣と交戦し市民を守るために……し、全力を持って市民を護るも……て、敵の病にかかり……」
泣いていた。耐え切れなかったのだ、彼女がこの世に居ない事に
本当に言わなければならない事がある。本当は彼女は大型の獣になった事・そしてそれを打倒したのは我々である事

だが、それらは言えなかった。出来なかったのだ。

其処まで強くなれない、強くなる事が出来ない。

未熟だった

「戦死いたしました……」

声を殺して、只々泣いていた。辛く受け入れる事が出来なかった現実が押し寄せてきた。
それらは津波となってシャキンに押し寄せ、理性という名の感情が流され死んでしまった。

そうなれば、もう後は純粋な感情しかなかった。

723とある世界の冒険者:2017/01/29(日) 00:06:16 ID:MzsIcz/Q
>>722
「……………………そう、ですか」
長い沈黙の後、絞り出すような声を漏らし、包みを受け取った。
沈痛な表情だった。諦めかけていたものに改めて止めを刺されたかのような、寂寥感と悲哀に満ちた、そういう表情だ。

「……姉は……姉の最期は、立派でしたでしょうか?」
それでも、涙一つ見せることはなかった。半分しか血縁がないとはいえリグレットの実妹であり、王国が誇る騎士の名門の娘である。
彼女にもまた、フォーマルハウト家の“強さ”は息づいている。

724とある世界の冒険者:2017/01/29(日) 00:34:39 ID:89CK1S.g
>>723
其れとは対照的に、泣いていたシャキン。

袖で涙を拭い、そしてトリッシュの顔を見つめる

「彼女は……彼女は……」
二呼吸置いて、息を整える

――大型の獣となり、我々を襲いました。

言えない。いや、死体を見れば一目瞭然だろう。

リグレットの炎獣の死体をみれば、何が起きたか。どの様な事があったのか嫌でも分かる

でも言えなかった。

「立派でした」
ほんの少しだけ笑っていたのだと思う。なぜ笑っていたのか分からない

でもそれは多分、これから言う嘘への、自分自身への軽蔑等から来ているのだろう

「市民を護り、戦う姿は神々しく、最期まで勇猛果敢で、それでいて……それでいて」

再び呼吸を整え空気を飲む。

「最期は人として全うに戦い終えました」
もう一度裾で、涙を拭く

「この度の病は死体が変異し感染源となると判断したため、その場にて放棄しました」
申し訳ありませんと頭を下げる

全ては妄想と嘘である。彼女が如何にして獣になったのか、分からない。もしかしたら最初から獣となって市民を襲っていたのかもしれない

それでも、言えなかった。

これは真実への冒涜なのかもしれない。大罪なのかもしれない。

それでもシャキンはこの大罪を背負う事にした。騎士リグレットへの思いと尊敬をこめて

「すこしだけ、独り言を呟いてもよろしいでしょうか……」

725とある世界の冒険者:2017/01/30(月) 22:12:04 ID:khaO83lY
>>724
「そうですか……なら、悔いは無いでしょう」
騎士として民を守って生き、騎士として民を庇って死ぬ。そうできたなら、姉も本望であったろう、と彼女は思う。
残酷な真実を知り得ない彼女は、優しい嘘を鵜呑みにする。それが幸か不幸かは、今はまだわからない。

「これで、フォーマルハウト家は私だけになってしまいましたね……」
父トライシオンは数年前に現役を退き、騎士養成学校で教鞭をとり後進の育成に努めていたものの、此度の争乱の始まりに民を守って戦死した。
そんな父の後妻である彼女の実母は、彼女が幼い頃に流行り病で亡くなっている。そして今回、リグレットもまた彼岸へと旅立った。
王国の誉れとまで言われた名門の命脈は、途絶えようとしていた。

「えぇ……聞かせて下さい」
そう言って彼女は、独り言に聞かせて下さいって変ですね、とぎこちなく笑った。

726とある世界の冒険者:2017/01/30(月) 22:48:28 ID:gAsZrCrs
>>723

「私は彼女が、リグレット。リグレット・フォーマルハウトが好きでした」
告白だった

「騎士として人間として生き様として、好きでした」
それは嘘偽りのない言葉で

「それはただの一目ぼれでした」
そして純粋な気持ちだった

「私は、帝国の、帝国軍の人間です。卑しい身分の私は、幾ら友好国の、それも騎士に恋する資格などありません」
あの頃の自分は、若くて幼くて

「それでも私は、彼女が好きでした」
でも、それでも這い上がれると信じていた

「私と彼女の関係は親友でも友人でも有りません。知人、いや、ただただ面識があっただけなのかもしれません」
勝算の無い賭けであった

「それでも、それでも彼女が好きでした」
騎士と只の一兵卒は似合わない。おとぎ話のような奇跡を信じていた

「実は彼女に告白しようとしました。ですが日、隣に男と歩いている姿を目撃して、その男は眩しくて、お似合いだと感じて」
でも実際は違った。フィクションはフィクションだと

「彼女を幸せにする人間はあぁ言う人間だと思って」
でもそれで良かった。彼女が幸せならそれで

「それがこんな事になるだなんて」
悔しそうに、本当に悔しそうに唇をかみしめる。
それは、彼女を護れなかったという崇高な意思ではない
彼女が幸せな家庭を持てなかった事による悔しみだった。



「……以上です。すみません長々と……」
頭を下げてそう言う。
そしてゆっくりと頭をあげてトリッシュを見つめる

「……私には」

「私には、貴族の、いえ騎士の世界というのは解りません。ですが、ですがもしこの戦いが終わって、貴方さえよければ……」

「微力ながら、フォーマルハウト家の復興を手伝わさせてください」
声が震えていた
贖罪なのかもしれない。トリッシュに嘘を付いた事への
いや、自分自身への生きる目的が欲しかったのかもしれない。
それは自分自身分かっていない様々な複雑な感情。
でも、嘘では無い。何処か綺麗な気持ちだった


もしかしたら気持ち悪いと思われたかもしれない。でもそれでいい

悔いはもうないのだから

727とある世界の冒険者:2017/01/30(月) 23:16:32 ID:khaO83lY
>>726
「……姉は人気者ですね、本当に」
シャキンの“独り言”が終わると、そう言ってクスりと笑う。
老若男女問わず、リグレットを慕う人は多かった。にも関わらず、いつまでたっても独り身でいた姉を心配して父が頻りに見合いを勧めていたが、ついぞ誰かと結ばれることはなかった。
その理由を彼女は知らない。ただ、もしかするともう心に決めた人がいたのではないか、今はそう思う。

「シャキンさん……でしたか? お気持ちは、ありがたく受け取っておきます。そう言って頂けるのは私個人としても、フォーマルハウトの息女としても喜ばしいです」
自分一人となった今、フォーマルハウトを建て直すことは難しい。騎士の家に産まれた者としての最低限の教育は受けているが、実務には全く携わったことなかった。
王都がこの有り様では王家の支援を受けることも不可能だろうし、フォーマルハウト家も味方ばかりではないのだ。
余計な恨みもやっかみも買っている。フォーマルハウトが再興するとなれば、嬉々として妨害を行う者も多い。

「……ですが、今は身を守ることと、ここの人達を看病するのに精一杯で、落ち着いた後のことは考えていられません」
再興には、そういった数々の困難が予想される。現状では、そんな困難を切り開いてゆく戦いの未来を見据えることができない程度には、彼女も憔悴していた。

728とある世界の冒険者:2017/01/30(月) 23:42:35 ID:gAsZrCrs
>>727
「えぇ、本当に人気者ですよ……彼女は」

ふっと、悲しみからほんの少しだけ晴れた様な笑顔を見せる
それは安らかな笑みだった。本当に彼女の事が好きだったのだろう。

「えぇ、知っております。ゆっくり、ゆっくりと考えてください」
トリッシュは此れから、この場所で数多くの人間の生死を見てしまうだろう。
もしかしたらもう見ているのかもしれない。でも其れを支える人間はもういない。

「でも忘れないで下さい。貴方の為になる事を望む人間が最低でも一人、ここにいる事を」
騎士の精神は分からない。
でも、もし自分がトリッシュと同じ立場だったら、同じ境遇だったら……?
恐らく自殺してしまうだろう。現に何人もの家族がそう言った事が起きたのも知っている
トリッシュ――彼女は強い人だ

「決して一人では無い事を、孤独では無い事を……」
でもそんな人でも孤独は辛く、哀しい。そして時間は毒になる
その毒は日に日に強くなってしまう

「自棄にならないで下さい」
だから、これは願いだった。死んでほしくなかった。
一人では無い事を、知っていて欲しかった。


「希望を、希望を捨てないで下さい。決して絶望しないで下さい」
野戦病院で最後に聞いた言葉。それはシャキンにも言われた
だからだろうか、半身不随になって、離婚して、治療費の為に借金まみれになっても、生きていたのは

729とある世界の冒険者:2017/01/31(火) 00:05:10 ID:N/rU/UpE
>>728
「えぇ……大丈夫です。此処の人達もいますから。父や姉に世話になった、助けられた、そう言って率先して手伝って下さる方も多いんですよ」
誇らし気な微笑みを浮かべながら、それぞれの作業に精を出す避難民達を振り返る。
今でも家族は助けてくれている。父と姉が紡いできた縁が、守ってきた命が、彼女の救いとなって還ってきているのだ。
彼女は一人にはなってしまったが、独りではない。家族の、人々の優しさに包まれている。

「今はまだ……これからどうするのか、結論は出せません。けど、もしも必要になったなら、お力添えをお願いします」
シャキンに向き直り、そう言って深々と頭を下げた。

730とある世界の冒険者:2017/01/31(火) 00:27:33 ID:N7RUdWk2
>>729
「それは……よかった」
心からの笑顔だった。
如何やら杞憂だったようだ。流石は騎士――いや、フォーマルハウト家といったところだろうか

――トリッシュは今まさに、父と姉が紡いできた縁が、守ってきた命が、彼女の救いとなって還ってきているのだ。
――彼女は一人にはなってしまったが、独りではない。家族の、人々の優しさに包まれている。

心配はいらなかったようだ

「私で良ければ是非にもお使いください」
シャキンは自身が知っている最大限の敬意の言葉を告げた
敬語や尊敬語。上官への言葉でもなく、貴族へ向ける言葉を、単語を。
無学な自分が出せる言葉の限界でもあった

「では、私は此れで……ご無事を祈っております。貴方に幸運を」

そういって、地面に落とした銃を拾い上げ、土ぼこりを払いトリッシュに敬礼
そして元来た道に、フルークガストカンパニーに帰った。
全ての元凶を
この怪異を解決するべく
仲間をもう二度と失わない為にも


その時、もし誰かがシャキンの顔を見たらこういうかもしれない
――「まるで希望を持って死にに行く死兵のようだと」

731うさぎ:2017/11/06(月) 21:47:44 ID:a0l8AeZg
tp://ssks.jp/url/?id=1451

732とある世界の冒険者:2017/12/21(木) 23:52:59 ID:2j/MaYcI
【クラリーノの村 中央広場】
「……よし、これくらいでいいかな」
少女は住民名簿を書き上げ、それを衛兵に渡してから顔を上げた。

「生存者確認、か……それだけ被害が広がってる、ってことなんだろうな
わざわざこの村まで確認に来るくらいだもんね」
「ちょっとユリ、全然内容埋まってないじゃない! 今まであれだけしっかり書いてたのに」
住民名簿を見つめ、少女へと声をかける小さき姿……御伽噺で描かれるような「まさに妖精」といった姿の妖精。

「あはは、ほんとだ……でも、なんかさ……これくらいしか、書けなくって」
「……そうね、そうよね……」
「いやいや、リミルが気を落とす必要ないって」
「でも、あんたの友人だって、何人も……」
『世界が変わって』から、少女の学友達が何人も『居なくなった』ことは確認できている。
……いや、『居なくなった』だけならまだ良い、未だに見つかっていない友人も居るのだ。

「大丈夫大丈夫、こんなのが生きてるくらいだから、ミティも扇奈も……生きてるって」
住民名簿の隅まで確認をしたが、ミティーア・ミストナック、神宮司扇奈の名前は見つからなかった。
それ以外にも、心当たりのある友の名を探したが、見つかったのは数名のみ。

「(……アリス、メノウちゃん……きっと、どこかで元気にしてるよね……)」
いつの間にか出会えなくなってしまった友の顔を思い浮かべ、少女は空を見上げた。


「で、これからどうするのよ」
「誰かが解決してくれるかなー、なんて思ってたけど……どうしても、心が騒いで仕方がないんだ」
少女は『元凶』については一切情報を得ていない。
だが、彼女の心が何かを察知したのだろうか。
……ドクオ、ネームレス、ジャック……三人共、彼女の古い友人であった。

「(これだけの事が起きたら、きっとみんな駆けつけてくるはず……
それなのに噂すら聞かない、となると……)」
「……何考えてるか知らないけど、そろそろミレイユさんが心配だわ、先に家戻ってるわよ」
妖精がふわふわと空を舞い、少女から離れていく。
それを見送った少女は、もう一度空を見上げる……

「……もう一度あの酒場で、みんなで集まれる日は……来るのかな……」
記憶の奥底に眠る、酒場に集い騒ぎあった日々の光景。
思えばあの酒場が無ければ『今の自分』は居なかったのだから……

733とある世界の冒険者:2017/12/22(金) 00:19:23 ID:Vqu8JFjw
【クラリーノの村 入り口】
村の入口に金髪の少年が姿を見せる。
背中には大剣を背負い、体には少し傷も見える。

「……っと、ただいま戻りましたよ僕が」
「あ、ユピルおかえり、どうだった? 森の方とか」
「そもそもあの辺に暮らしてる人なんか居ましたかね……ってくらい、人の姿はなし」
「だよねー……ありがと、お姉ちゃんがご飯作ってくれてるよ」
少年は村の周囲を探索し、生存者を探しているようだが成果はなかったようだ。
少女が少年に声をかけつつ、右手をかざし少年の周りに癒しの風を吹かせる。
小さな傷はスッと回復し、疲れを見せていた少年の表情も少し明るくなる。



「で、ヴァンリー氏やテンペスタス氏は今日もまだヘタったまま、と」
「そうなんだよね、まぁ体調悪い割には趣味に没頭する体力はあるみたいだけど。
最近は供給がないから自家発電するしかないってさ」
少女と少年には共通の友人が居る。世界の力の具現化である存在、『精霊』。
しかし『世界が変わって』から調子を崩しているようであった。
……少女の言うとおり、寝込んでしまうというほどではないようだが。

少女が数枚の紙を取り出し、少年へと見せる。
描かれているのはまさに『幼女』と呼べるほどの幼い姿……
しかし、どこか紙を持つ少女の面影が見え隠れしている。

「……これ、ユリじゃないんすか」
「よく見てみればそうかも……初等部入ったくらいの頃かな」
「ヴァンリー氏が一番好きそうな時期ですね」
「……そうか、もうそんなに前になっちゃうんだね……」

自ら選んで『この姿』になり、二度目の人生を送り始めた。
友と出会い、自らの心の中の力と戦い、大切な人も見つけた。
流れた時間は大切な想い出になり、いつまでも心の中で輝いている。

「……もう一度、時間を巻き戻せれば……あの日に戻ることは出来るのかな」
「ダチに居るじゃないですか時の精霊、頼んでみたらどうっすか」
「いや、禁呪を犯したいってわけじゃないからね?……多分あの人も弱ってるだろうし」
「……それに、仮にユリの時を戻せたとしても、世界は巻き戻ったりは出来ないでしょうしね」
そんな事ができるのは『神』と呼ばれる存在のみであろう。少女もそれは分かっているつもりだった。


「はぁ……そろそろ決めないといけないかな……」
「ん、どうしたんすか、趣味のコスプレもう一回始めるんですか」
「それはしばらく封印、世界が直ったら衣装作成から頑張るよ」
「んじゃ、何か別のことでも決めるんです?」
少年がもう一度首をひねり少女の方を向く。
対して少女は遠くを見つめている……その方角は、王都の中央都市がある方向。


「またお姉ちゃんに心配かけさせちゃうけど、その言い訳を決めようかな、って」


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