したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

第三汎用スレッド

1「鍵を持つ者」:2012/09/29(土) 00:27:21 ID:???
第三の眼なんて無かった

1524とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 23:58:28 ID:9iZ2C59o

「なるほど。だが、安心するが良い。
幸いにも私にも微力ながら戦闘を行える力は持ち合わせている。

何も〝主人〟が戦闘に参加してはならない道理はあるまい?」

【あくまでも自身で討伐すると誓うマアスーメに対して、そんなことを。
手に余るならば、こちらでも十分に対応するということだ。

だからこその2人歩きでもあるのだろう。
仮に自分に戦闘する気がないのならば、彼女だけに行かせれば良いからである。

無論、監視の意味もあるし、魔物の様な〝浄化〟が効果的な相手を想定しているからでもあるが。】

1525とある世界の冒険者:2014/03/04(火) 00:06:43 ID:F9R.odPo
>>1524

「それは……勿論。肩を並べて敵を打倒できるのは、光栄の極みです」

(言葉が上手い。私が単純なのもあるけど、それ以上に……)

一緒に戦う。
それはつまり、傍らにいる人物を”信頼”できるということだ。
この信頼、期待というのが、彼女にとっては殆ど媚薬のような効果がある。もうそれを見抜いているのだと、彼女は直感した。

1526とある世界の冒険者:2014/03/04(火) 00:16:08 ID:mh/LXyRE

「ならば、そういうことだ。
私が君に期待するように、君も私に対して期待するが良い。」

【信頼という言葉は使わない。期待である。
しかし、単純ながらも甘い言葉が積み重ねられていく。

逆に言うのであれば、彼はマアスーメに利用価値を見出しているということだ。
そうでなければ、わざわざこのように振舞うわけも無い。

徐々にであるが、彼女の実力を測り、それを以て価値を見出す。
とはいえ、彼女を雇った時点である程度の見通しはつけていたのだろうが。】

1527とある世界の冒険者:2014/03/04(火) 00:20:27 ID:F9R.odPo
>>1526

「は。……そうさせて、いただきます」

主に権謀術数を張り巡らせるような企み事を。
巨大な陰謀や野望を実現させようとする主君の懐刀になりたいものだ。
……ちょっとそれには不適当な場所にきたような、気はしないでもないが。

1528とある世界の冒険者:2014/03/04(火) 00:31:33 ID:mh/LXyRE

「それでは、戻るとしようか。
あまり寺院を空けすぎても、良いことは無い。

大半のことはトレアでことが足りるであろうが、完全ではないからな。」

【と、寺院に戻ろうとする。

マアスーメの期待する権謀術数であるが、未だにその影は感じられない。
というよりも、この男自体が、まだ彼女に対して底を見せていないのである。

もちろん、入って間もないと言うのもある。
しかし恐らく度々、名前が出てくるトレアもそういうことは知らないだろう。
何より、彼女は印象どおり、その手のことからは無縁に思える。

では、仮に何か野望があるとして、一体どのようにして手段を講じているのであろうか。】

1529とある世界の冒険者:2014/03/04(火) 00:35:37 ID:F9R.odPo
>>1528

「はい。急ぎ、戻りましょう」

その後を、後ろから三歩置いてついていく。
どうも、すでに彼の掌の上に乗ってしまったような感覚が彼女にはあった。
が、えてして腰ぎんちゃくとか、威を借りる狐なんてのはそういうものだ。
掌の上の、一番いいところを独占するのが、狐の矜持といったところか。

(”底が見えない主君”……どこまで、ポイントを突いてくるのか……)

仕えるにあたって、底が露呈しないのも重要な要因である。
彼は現状、彼女の理想におおむね沿った存在だといえたのだった。

1530とある世界の冒険者:2014/03/04(火) 00:45:33 ID:mh/LXyRE

「……無論だ、シスター。」

【そうして、寺院の方面へと戻っていく。
またも、散歩にしては重苦しい無言の時間が続くことになる。

喋るときはよく喋るのだが、基本的には黙っているのがこの男である。
とはいえ、不用意にアレコレ喋るよりは良いのかもしれないが。
このことも底が見えない一つの要因であろう。

いずれ、マアスーメにも語るときが来るのであろうか。
下手をすれば、来ないかもしれない。全く以て、先が見えない少々、不安な道のりである。

夜闇によってほとんど視界が利かない草原を淡々と二人は歩いていたとか、FO】

//キリが良いので今日はこんな感じですね。お疲れ様でした!

1531とある世界の冒険者:2014/03/17(月) 21:43:36 ID:aDO39r8c
「…………僕の住んでた村まで……あとちょっと、かな。」
村に行くために小型の馬車に揺られつつ、そう話しかける。
目的は両親への挨拶。それと恋人の紹介だ。
馬車はある程度揺れはするが、言うほど乗り心地も悪くはないので乗っている間も話は進むだろう。

その馬車を動かしているのが青い甲冑………ロマノフの執事でもあるフランツでなければの話であるが。

『………………。』
当の本人は何も言わず、ただ無言で馬を走らせている。
後ろの様子は、見向きもしていないがなんか変なオーラがにじみ出ているのはわかるだろう。

1532とある世界の冒険者:2014/03/17(月) 21:48:22 ID:zCH15gfs
「アンナの育った村かぁ、楽しみだな〜。」
少女と共に、少女の故郷へと向かう赤髪の魔法使い。
表面上は楽しげだが、実際の所やや緊張気味。
……彼女の両親に挨拶に行くので、それも当然であるが……

……馬車の御者を務める甲冑の人物が発するオーラが肌を突き刺して来る様で、非常におっかないのであった。

1533とある世界の冒険者:2014/03/17(月) 21:59:31 ID:aDO39r8c
「珍しくも何もない、ただの村だけどね……。」
既に馬車は結構な時間走り続けており、周りの景色も田舎のそれになっている。
まぁ、道はしっかり整備されているようで酔うレベルで揺れたりはしないだろう。
道も開けていて敵の襲来などもないだろう。
……それでも、彼女が怯えざるを得ない対象はいる。丁度目の前の青い鎧とか。

『……………』
……二人が一緒に挨拶に行くと知った時からこんな態度だ。
誰がどう考えても怒っていることは確実だろう!

1534とある世界の冒険者:2014/03/17(月) 22:04:40 ID:zCH15gfs
「風光明媚でいいじゃないか、あはは……。
 ……ところでアンナさん……執事さん、やっぱ怒ってらっしゃいますよね、アレ……。」
と、ちらりと執事の様子を伺いながら声を潜める。

「……門前払いされなかっただけマシだけど……
 ……大丈夫かなぁ……。」

1535とある世界の冒険者:2014/03/17(月) 22:20:55 ID:aDO39r8c
「………怒ったフランツは、僕には止められない……」
ひそひそと声を潜めて、困った様子でフランツを見ている。
……微動だにしていないあたり、聞こえているのか聞こえてないのかわからない。鎧だし。

「その、"僕がフェムトを家族に紹介する"のは筋が通ってるから問題無いと思うよ。
……その後の、付き合いを認めるとかその件はわからないけど……」

1536とある世界の冒険者:2014/03/17(月) 22:27:29 ID:zCH15gfs
「……うーむ、そうですよねぇ……。」
……と、もう一度執事をちらりと。
相変わらず重々しい雰囲気である。

「……なんとか認めてもらえればいいけどなぁ……。
 ……執事さんにも……。」

1537とある世界の冒険者:2014/03/17(月) 22:45:48 ID:aDO39r8c
「……父さん達ならどうにか出来る………と思う。」
明らかに天敵を見てるような目でフランツを見てる。
手も足も出ないのだろうか

「……フェムトならしゃんとすれば認めてもらえると思うよ。
僕だって、フランツとフェムトが仲良くやって欲しいって思ってるから。」

『……そろそろ、村に到着します。準備をお願い致します。』
そんなやりとりをしているうちに景色は変わっていき、民家などが見え始めてくる。
そして、いつものような冷たい声でフランツがそう告げる。
遠目から見た限り敵の襲来があるのかわからないが、見張り塔が見えている以外はごくありふれた村といえるだろう。

1538とある世界の冒険者:2014/03/17(月) 22:48:13 ID:zCH15gfs
「……そうだといいんだけど……。
 ……っと、到着ですね……!」
到着を告げる執事の声に、びくっと背筋を伸ばす。

「……おー、あれがアンナの村かぁ。
 けっこう良い所じゃないか。」

1539とある世界の冒険者:2014/03/17(月) 23:06:57 ID:aDO39r8c
「………ん、緊張するね……」
徐々に速度を落としながら村の中を進んでいく。
時折馬車を見てはよそよそしくする人を見かけるだろう。
……中にはフランツに向かって『俺の愚息によろしく言ってきたか!』なんて声をかけるおっさんもいたが。

「変な人が多いけど………いい村だと思うよ。」
それを聞いて、困ったように笑いながら。
まぁ、声色は嬉しそうだし事実ではあるのだろう。
……ちなみにフランツはさっきの言葉には見向きもしなかった。

1540とある世界の冒険者:2014/03/17(月) 23:18:18 ID:zCH15gfs
「……なんだか村人は……よそよそしいなぁ……?
 ……執事さんに言ったあれ、どういう意味なんだ……?」
若干違和感を感じるも、田舎の村人だしこういうものだろうか、などと思ったり。

「ま、それはともかく、そろそろだねぇ……。
 ……失礼が無い様にしないとな……。」
面会が近くなってくると、流石に青年も緊張した様子を露に>>1825


1541とある世界の冒険者:2014/03/17(月) 23:33:18 ID:aDO39r8c
「………フランツは僕との連絡のためにたまに帰ってきてた。
……王都に住んでる人に連絡する人がたまにいる。変な人だけど。」
過去形、というのはフェムトと居合わせないように来る回数が減ったんだろうか。

やがて馬車はその村の奥にあるそこそこ大きな屋敷の前で止まる。
ここが、実家なのだろう。

『………どうぞ。』
「…………うん。」
そしてフランツがそう言うと、緊張した顔で馬車から降りる。

1542とある世界の冒険者:2014/03/17(月) 23:36:15 ID:zCH15gfs
「ああ、なるほどね……っと、到着か。
 ……えーっと、どうも有難う御座いマシタ……。」
ぎこちなく執事に礼を言いながら、少女に続いて馬車を降りる。

「……さてと……それじゃ、行きましょうか……?
 ……ええっと、お邪魔します……。」
緊張した面持ちで、屋敷の門へと……。

1543とある世界の冒険者:2014/03/17(月) 23:50:37 ID:aDO39r8c
『それが執事の勤めです、お気になさらず。』
「あはは……」
なんか厄いオーラを出しつつ一礼を返す。

『………それでは、どうぞ』
そう言いつつそっと屋敷の扉を開ける。
そして中に招き入れるのだが………。

『……5世様?婦人様?』
「……………?」
屋敷の中は真っ暗。窓にはカーテンすらしている徹底ぶり。
おまけに魔術まで行って真っ暗にしているようで、扉の先が全く見えない。

……はっきり言って、怪しすぎる。

1544とある世界の冒険者:2014/03/17(月) 23:52:57 ID:zCH15gfs
「………。
 ……あれ、留守……だったり……?」
屋敷の中を覗き込むと不自然なほど真っ暗。

「(……この闇に乗じて俺を亡き者にしよう……
 ……とかいう執事の罠じゃないだろうね……?)」
とかなんとか、最悪のケースが頭をよぎったり……。

//すみません、風呂入ってくるので次遅れます!

1545とある世界の冒険者:2014/03/18(火) 00:10:43 ID:n2xPax1k
「…………留守、じゃないと思うけど。」
『私が存じている限り、留守になるということはありえないはずなんですが……。
……とにかく、私が中の様子を確認します。お二人はお待ちください。私は夜目が効くので。』
そう言いつつフランツが屋敷の中に入っていく。
……三人で突入するという選択肢はあったのだろうか。

「……えっと、どうしよう。」
そして、取り残される二人。

1546とある世界の冒険者:2014/03/18(火) 00:29:34 ID:JtzmJFww
ぽかーんとしながら、屋敷に入っていく執事の背を見送り……。

「ど、どうしようね……?
 ……俺達も、入ってみる……?」
と、少女に提案してみる。

1547とある世界の冒険者:2014/03/18(火) 00:57:42 ID:n2xPax1k
「………でも、何かあったら……」
と、悩んでいると突如バッという音と共に真っ暗な部屋に一筋の光が指す。
そう、まるで光の柱のごとく一部が照らされた。
光源は……予め仕込まれていたであろう明かりだ。

そして目の前には黒ずくめの服を着た大男がいた。
髑髏を禍々しくして模しているかのような、威圧することを目的とした仮面をかぶっている。

『………恋とは、いわば深い溜息とともに立ち上る煙。
清められては恋人の瞳に閃く火ともなれば、乱されては恋人の瞳に溢れる大海ともなる。』
そう、照らされた仮面の男は重々しく口を開く。
……この言葉は、有名な劇、それの元になった小説の引用だったか。

『問う。汝、大海を生み出す存在なりや?』

1548とある世界の冒険者:2014/03/18(火) 01:08:03 ID:JtzmJFww
「………!?」
突如まぶしい明かりに照らされて、目を晦ませる。
うっすらと眼を明けてみると、
そこには異様な格好の男の姿……。

「え……ええっ……?」
急に詩的な問いを投げかけられて戸惑う青年。

「……い、いえ……
 どちらかと言えば、閃く火でありたい……と、思います。」
どうやら試されている様子。
気の利いた返しも思いつけばいいのだが、そうもいかず……。
緊張した面持ちで、思ったままの事を口にする。

1549とある世界の冒険者:2014/03/18(火) 01:24:14 ID:n2xPax1k
『…………火は近づけば温いだけだが近づきすぎると害をなすもの。』
「その……えっと………」
なにやら言葉を続けようとしていた仮面の男の言葉に割り込む形で戸惑った様子で口を開く少女。
……戸惑いの理由は知らぬ人物が家にいるという理由ではない。逆に知っているからだ。

「何やってるの?
………父さん。」
そう言いながらスタスタと部屋の中に入っていく。
……右手で頭を抑えながら。

『アンナ、ネタバレが早すぎるよ。
いや、全く知らん人からこんなん言われたら戸惑うのも仕方ないと思うけどねぇ!
なんかウィットに冨んだ返しとか期待しちゃうじゃん!』
………と、正体がバレたなりいきなりフランクな口調でしゃべりだす仮面。
見た目の禍々しさとのギャップが、シュールだ。
そしてそんな砕けた口調で喋りだすとともに激が終わったかのように部屋が明るく照らされていく。
……一体何だったのか。

1550とある世界の冒険者:2014/03/18(火) 01:29:09 ID:JtzmJFww
「………。
 ……え、えーっと……。」
なにやら急にキャラが変わる男性に、さらに戸惑う青年。
……そして、この男性の正体は……
……まぁ、うすうす……というか結構気づいていたが、少女の父上の様である。

「あ、あのー……初めまして、フェムト=ヴァーミリオンです……。」
おずおずと自己紹介。
……それにしても、想像していた人物像とはかなりかけ離れている様で驚くばかり。
なんとなく、もっと厳格な人かと思っていたが……。

1551とある世界の冒険者:2014/03/18(火) 01:41:26 ID:n2xPax1k
『……あぁ、こっちが素だ。安心してくれ。
戸惑ってると思うけどさ、なんかかっこいい問いとか一度くらいやってみたくなんない?』
そう言いつつ仮面に手をかけて外すと、人の良さそうなロマノフと同じ灰色の髪を持った壮年の顔を表す。
ところどころ、ロマノフと似たような顔つきだ。

『ヴィクトロ・イヴァーノビッチ・ロマノフだ。
この衣装は、先祖様からの物でね。
結構いいものだから……君を試すなんて名目のもと、着てみただけさ。』
そう言ってフランクに笑っている。
はっきり言って、なんでこんなのからロマノフが生まれたのか分からないくらい友好的だ。

『話は着替えてからにしようか。
応接室で少し待ってほしい……フランツがこっち見てるからな。』
そう言いつつ無言でフランツが部屋の一室から出てきて、スッと招く動作をする。
……来い、ということだろうか。

1552とある世界の冒険者:2014/03/18(火) 01:49:17 ID:4xMDD0F.
「……あはは……。
えーっと、なんとなく分かります、はい……。
ヴィクトロさん、ですね、よろしくおねがいします。」
少し苦笑しながら、なんとなくこの人とはウマが合いそうな気がする……と思う青年。

「……あ、はい……。
失礼します……。」
案内された通り、応接室へと。
突き刺す様な執事の視線は極力意識しないことに……。

1553とある世界の冒険者:2014/03/18(火) 02:01:13 ID:n2xPax1k
「……えっと………変わってるけど、頼りになる父さんだから。
本当に……変わり者だけど。」
応接室に入りながらそう言う少女。
フランツの目が気になりながらもとやかく言ってこないから大丈夫だと考えたのだろう。
ちなみに当のフランツは一言も発していない。

「………うん。さっきの問答にはあんまり意味がなかったと思うから……。
裏があるかどうかはわかんないけど、ああいう悪戯が好きな人って母さんから聞いてるし……。」

【眠気が……続きは後日お願いします!】

1554とある世界の冒険者:2014/03/19(水) 21:51:01 ID:WMESjg9o
「うん、確かに変わり者っぽいけど……
 ……悪い人じゃなさそうで良かったよ。」
と、声を潜めて答える。

「……このまま和やかに済んでくれるといいんだけどなぁ……。」

1555とある世界の冒険者:2014/03/19(水) 22:07:20 ID:3xVw523w
「うん、穏便に終わってくれるといいなぁ………。」
家族はともかく、フランツのことが気になる少女なのであった。

父『ははは、お待たせしたね!』
「父さん……と、母さん。
えっと……お手柔らかに。」
扉が開き、そこから二人の人物が入ってくる。
一人はフォーマルな姿でやってきた少女の父親、もう一人は……

母『……どうも、君がフェムト君かな?
うちの娘とよろしくやっているというのは。』
明るめの銀髪を腰元まで伸ばした、長身の女性であった。
妙齢の女性でありながら美しさは色あせていない穏やかそうな見た目であった。

1556とある世界の冒険者:2014/03/19(水) 22:10:06 ID:WMESjg9o
(……美人!!)
少女と同じ銀髪の女性の姿に、思わず背筋を伸ばす。

「あ、はい、一応よろしくやらせて頂いております……。
 フェムト=ヴァーミリオンと申します、よろしくお願いします。」
席を立つと、できる限り礼儀正しくぺこりと頭を下げる。

1557とある世界の冒険者:2014/03/19(水) 22:34:31 ID:3xVw523w
母『そんなかしこまらなくてもいいさ。肩の力を抜いてくれると助かる。
先程は、ヴァーミリオン家の御曹司相手に失礼な態度をとって済まないね。』
父『いやいや、ユニークだっただろう?』

並んでいる夫婦の髪色ははそれぞれ灰色と銀髪であるが、ロマノフの髪色はちょうど足して二で割ったような感じだ。

母『タマーラ・ゲルマノヴナ・ロマノフだ、よろしく。
できれば、行き着くところまで行ってくれればこちらとしても助かるところなんだが。』
そう言いながらフェムトに近づいて手を差し出す。
……さり気なく交際容認どころか結婚まで容認しているようなことを言って。

1558とある世界の冒険者:2014/03/19(水) 22:42:07 ID:WMESjg9o
「タマーラさんですね、よろしくです……。
 ……い、行き着くところ、ですか……ははは。
 ……僕としても、そうなれたら嬉しいですね、はい……。」
(なんていうか……こんなにすんなり認めてくれそうな気配とは思わなかったなぁ……。)
と、すこし気が楽になってきた青年。
……しかし……どことなく、執事の気配を感じずにはいられないが……。

1559とある世界の冒険者:2014/03/19(水) 22:57:31 ID:3xVw523w
「え、えっと……母さん?いいの?そんなあっさり」
母『……実際、交際を認めるだけでパイプが繋がると考えれば悪く無い話だからね。
もちろん、不埒者であるのであれば眉間に弾丸でも打ち込もうとは考えたけど。』
父『少なくとも僕の問には正直に答えたみたいだし、いいと思うけど?』
物騒なことになりかねなかったとしても、家族は問題なさそうである。
……ただ………。

鎧『……ですが、五世様の茶番程度では信用しきれないですね。
それ以外にも、信用できるという証がほしいところですが。』
父『茶番って言わなくてもいいじゃないか、フランツ……。』
まぁ、フェムトといざこざがあるフランツは認めていなさそうな様子であった。

1560とある世界の冒険者:2014/03/19(水) 23:06:45 ID:WMESjg9o
「な、なんだか、わりと認めてくださるみたいで……
 ……私としても嬉しいですね、ハイ……あははは……。」
こうもとんとん拍子に話が進んでいいのだろうか……
と、戸惑うやら嬉しいやら。

……しかし、やっぱりそんなに簡単な話では無いようだ。
執事の介入に、緊張が走る……。

「……え、えーっと、執事さん……。
 ……例えば、どうすれな信用して頂けますでしょうか……?」

1561とある世界の冒険者:2014/03/19(水) 23:19:40 ID:3xVw523w
鎧『………五世夫妻はああ見えても結婚までに一波乱ありましてね。
今も、こうやって五体満足でいられるのは単に五世様の実力の賜物と言えます。』
「……フランツ、それは。」
重々しく口を開いたフランツ。
夫妻が当主なのは実力で勝ち取ったと言わんばかりの口調で………。

父『……………と、するとアレか。』
鎧『ええ、実力を示してもらいましょうか。』
わかっていたかのように父親が言い、フランツがそれに頷く。
……フェムトが武具を持ってきているのかを全く聞いていないのに。

1562とある世界の冒険者:2014/03/19(水) 23:23:42 ID:WMESjg9o
「え、あー……そうなんですか?
 ……はは、それはなんていうか意外ですね……?」
一体どんな波乱だったのか……
……もしやこの夫妻、執事と一戦交えていたりとかしたのだろうか?
などと思っていると……

「え、アレ?
 ……あのー、そのアレ、というのは一体……。」
なにやら、実力を示さねばいけない流れ。
……果たしてその方法とは……?

1563とある世界の冒険者:2014/03/19(水) 23:38:37 ID:3xVw523w
鎧『鈍い方ですね、私が納得行っていないのはあなたにお嬢様を守れるかどうかということ。
つまり、あなたに実力があればいいわけです。』
「フランツ、そういうことをするために来たわけじゃないんだから……!」
母『少なくとも、私個人としては親と殴りあってでも娘を勝ち取るようなガッツがある奴がほしいところだな。
というわけだ。許可する。』
父『まぁ、僕もやったしねぇ。どんな奴が結婚申し込んでもああなるのは確実だろうし、それでイイんじゃない?』
感情がこもっていなさそうな平坦な声で、フランツがそう言っている。
……両親はGOサインを出しているのだが、ふたりとも面白がっているようにも見える。

鎧『私に、力を示してもらいますよ。決闘です。』
そう言って、どこからともなく取り出した白い手袋をフェムトに投げる。
明らかにフランツの手……というよりガントレットにサイズがあっていないあたり、これのために用意したのだろうか。

1564とある世界の冒険者:2014/03/19(水) 23:43:37 ID:WMESjg9o
なんだか勝手に盛り上がっている御両親と執事……。

「……ははぁ……
 ……まぁ、いつかはこういうことになるんだろうなぁとは思ってましたが……。」
しかし、執事の言うことももっとも……。
執事の力がどの程度のものかは知らないが、
これくらいの障壁も乗り越えられない様では少女と添い遂げられなくても仕方あるまい。

それに、こういう展開は実はそんなに嫌いでもない。

「……いいでしょう!
 ……やってやりましょうとも……!!」
投げつけられた手袋を勢い良く拾い上げる!

1565とある世界の冒険者:2014/03/19(水) 23:55:53 ID:3xVw523w
鎧『ふむ、ともなれば話は早いですね。
それでは、ついてきてください。』
そう言いながら部屋から出ていき、中央のエントランスを経由、外に出ていく。

「え、えっと………ふたりとも……怪我はないようにね?」
そして、少女は完全取り残されていた。
彼女からしたらふたりとも仲良くやって欲しいのになんでこうなっているのだろうかと考えているところである。

1566とある世界の冒険者:2014/03/20(木) 00:08:09 ID:NxsXIeY6
「……へへへ……お手柔らかに、お願いしますよ……。」
執事の後について、外へと。

「……どうかな……執事さん本気っぽいし……。
 ……加減して、勝てる相手じゃないと思うんだよねー……?」
少女の心配を他所に、わりとガチなテンションな青年だったり……。


//すみません、今日はこのあたりで……また後日よろしくです!

1567とある世界の冒険者:2014/03/20(木) 23:47:29 ID:P1bN5egU
「………わかった。止めはしないよ。
その代わりに、フランツに僕達のことを……認めさせて。」
フランツとは一度決着を付けたほうがいいと思ったのか、そうフェムトに声をかける。
ただ、勝てるか怪しいと思ってるのか、怪我が怖いなのか、心配そうな表情であった。

鎧『………こっちです。』
そのまま屋敷の裏側に。
そこには丸い中央に赤い点のある的、木人形などがある簡易的な訓練用設備があった。
弾痕やら使い込まれた用具やらがあり、年季が入っている。

その中にある円状に柵で囲んだ簡単な広場の中に入っていく。
……大きさ的に言えば魔術師からすればやや狭めとも言える大きさであるが……。

1568とある世界の冒険者:2014/03/20(木) 23:54:26 ID:Bj3AMbeE
「ん、任せときな……!」
と、少女に笑いかけると、執事の後に着いていく。
少女の期待を裏切らないためにも、なんとしても実力を認めさせたい……。

「……ここで一戦……って事か。
 ……へへ……いっちょ頑張りますかね……。」
ぐるりと訓練場を見回し、飄々と笑みを浮かべて執事に対峙する。
……実のところ、相手は恐らく接近戦で、その上この訓練場の広さ、
一対一の戦いで、前衛は無し……と、純粋な魔導師である青年にとっては苦手な状況である。
なんともなさげな表情とは裏腹に、どう打開したものか、と内心緊張を感じずにはいられない。

1569とある世界の冒険者:2014/03/21(金) 00:11:58 ID:zMUawUJ6
鎧『……意外ですね。あからさまに不利な場で戦うことになっても文句の一つも言わないとは。
もっとも、ここ以外では戦闘できない故、目を瞑ってもらうしかないのですが。
私も、本来の適正戦闘距離と合っていないのですからご容赦を。』
驚いた様子で、そう言いながらそこらにあった盾を拾い上げる。
そしてホルスターからリボルバーを抜き、右手にリボルバー、左手に盾と奇天烈な武装を構える。
柵の近くには無造作に武具が突き刺さっており、その中にはフェムトに合うであろう杖や剣なども見つかるかもしれない。

父『いつ見ても、それ変だよなぁフランツ。
盾以外に持つものとかなかったの?』
鎧『……私にとってはこれが合理的なだけです。
私の使命は魔弾争点中の当主を守る盾になることが故に。』

鎧『そうそう、杖が必要というの出逢えばそこから抜き取ってください。
性能は保証しますが、どうしても自身のを使いたいというのであれば今からでもいいですから取りに行っても構いませんよ?』
傍目から見てもリラックスしている様子でフェムトにそう声をかける。
皮肉まで言っている始末だ。明らかに舐めている。

1570とある世界の冒険者:2014/03/21(金) 00:21:52 ID:F6mEq3SA
「どんな状況だろうと、打開してみせるのが真の魔導師なのさ……。」
と、父親の受け売りを口にしながら、執事の装備をじっと観察。
構えられた盾に、リボルバー……見たことの無い組み合わせだ。

「……あれ、銃を使うのか。
 意外だなぁ、バリバリの剣士かと思ったけど……。」
そういいながら右手を前に突き出すと、
渦巻く魔力が開かれた手のひらに集まっていく……。

「心配御無用、杖なら間に合ってるさ……!」
集まってきた魔力が一瞬光を放ったかと思うと、
古びた魔法の長杖が虚空から現れその手に握られる。

相手は銃使い。
……ことによると、そっちの方が戦いやすいかもしれない。
剣士に距離を詰められ、魔法を詠唱する間もなく切り伏せられるよりは勝機がありそうだが……。

1571とある世界の冒険者:2014/03/21(金) 00:34:48 ID:zMUawUJ6
鎧『ロマノフの秘術は弾丸にあり。
魔弾を巧みに使いこなすロマノフ家に長らく仕える私は魔弾を有効に使う術を知っております』
そう言いながら右手で軽くリボルバーを回転させる。
鎧であるフランツにカスタマイズされているであろうそれは長く使われているにしてもきっちり整備されているのがわかる。

『……杖は用意出来ていると。
それなら問題はないですね。それでは………行きます!』
相手が用意出来たとわかるとその掛け声とともに盾を構えてそのまま真っすぐ突撃。
シールドチャージを仕掛けてくる!

……少なくとも、初手では銃は使わないみたいだ!

1572とある世界の冒険者:2014/03/21(金) 00:43:34 ID:F6mEq3SA
「……それじゃ、よろしく……!」
そして戦いが始まる……。
杖を構えて、執事に対峙。

盾を構えた執事が突撃を仕掛けてくる……
距離を詰めて戦われると魔導師としてはつらい展開。
しかし、一応銃以外の攻撃も視野に入れていたため、意表をつかれたという訳でもない。

『……マウアー・フラム!!』
青年が短く詠唱した呪文に呼応して、
目の前に炎の壁が燃え盛り、執事の行く手を阻む。
……簡易詠唱ゆえに火力は控えめだが、執事の足を一瞬止めるくらいにはなるか……?

1573とある世界の冒険者:2014/03/21(金) 01:01:25 ID:zMUawUJ6
「フェムト、頑張って………!」
父『がんばれよ〜!主にアンナのためにな!』
母『これでダメだったら付き合うこともできんぞ!』
柵の外から少し離れたところから家族揃って応援している。
……少女以外は応援というよりヤジと言うべきか。

鎧『……初手は、そうでしょうね。』
こちらも迎撃のための魔法を使ってくるのはわかっていた。
火球などの直接的な攻撃なら無視して突っ切るつもりであったのだが、時間稼ぎに徹されると面倒だ。
一度攻撃を許すとそこからの攻撃で更に時間を稼がれるという悪循環になりかねないからだ。

『魔弾――――』
故に、こちらは徹底的に攻撃を続ける。
壁に突っ込まないように足を止めつつ拳銃を炎の壁に向ける。
相手の狙いは時間稼ぎ、この壁で視界を防ぎつつ退避するつもりなのだろう。
ならば逃げる前に壁ごと攻撃するのが一番だ。
魔力を拳銃に込める。呼応するのは水色の光。
放つのは魔力で劣る分、相性的に有利な水属性の魔弾を予め詰めておいたお手製の魔弾。

『――ウェーブランス!』
その言葉とともに引き金を引く。
そうすればまず薬莢のみが排出されてフランツの周囲に水で作られた槍が5本ほど生成。
炎の壁の中にかたっぱしから突っ込ませていく。
威力は炎の壁を通過する前に落ちるだろうが、目的はフェムトへの牽制。
当たるかどうかは分からないにしても小細工は通用しないと思わせることができれば、それでいい。

1574とある世界の冒険者:2014/03/21(金) 01:22:40 ID:F6mEq3SA
放たれた水の槍は、炎の壁と相殺し合う。
弱弱しい残り火のみを残した炎の壁の向こうには、

執事の読み通り距離をとった青年の姿、
そして青年は次の魔法の詠唱へと入る。

≪……古き竜、我が一族の血の契約に従いてここへ来たれ≫
≪その身に秘めし焔、我に貸し与えて力と為せ……≫

詠唱の呪文を紡ぐたびに青年の構える杖へと、
太古のエルダードラゴンより与えられし竜の火の魔力が集中していく。
正式な詠唱により紡がれる魔法は、
先ほどの簡易魔法とは比較にならない高火力を秘めている事は容易に察せられる事だろう。

1575とある世界の冒険者:2014/03/21(金) 01:39:37 ID:zMUawUJ6
鎧『………!
火力が足りなかったか……!』
予想以上に相手の魔法が強力だったようで、相殺した程度であった。
……マズイ、そんな思いが頭をよぎる

だが、ここで守りに入るか?
否。ここで守ってはフランツの防御力を明らかに上回る攻撃が飛んでくることだろう。
ならば、ここでも攻撃の手を緩めるべきではない。

鎧『魔弾、ダイヤモンドフォール!』
間に合わなかった時のためにより高い威力が必要だ。
多くの魔力を注ぎ入れるために魔力を複数の魔弾を用いて無理やり補う。
引き金を三回引いて溢れ出る魔力を一束にする。
そして生まれるは魔力を帯びた氷の刃、それが大量に。
それを詠唱を妨害するがために飛ばし、自らも突撃を敢行する!

1576とある世界の冒険者:2014/05/04(日) 23:49:19 ID:irYhBiQA
――テヴェレ市 テヴェレ学園敷地内 

「――よし、今日の分は終わりだ。
 各自日課に課したトレーニングは忘れないように。
 次回の教練以降は実施で獣竜種狩りに赴く、回復薬とモドリ玉忘れるな。

 以上、解散。」


学園敷地内。――ハンター科の学徒と、新しく入った新任の教師――
ハンター科では主に「教官」と呼ばれる――教師が学園敷地の広場の一角で疲れた様子の生徒達に簡単な話を終えていた。

疲れた、キツい、ふるふる可愛い、等と言いながら散り散りに散っていく生徒達。
何人かは「教官」に幾つか質問をしていたようだが、それも終わりまたばらばらと散っていく……。

「……よし、次の実施講義の準備をしておくか。」

人が散って見えるのは金リオ装備に片手剣を装備した男。
誰あろう、つい先日試験にストレート合格した新任教官なのだが、知り合いは彼を見たら「誰だお前」トイウだろう。

1577とある世界の冒険者:2014/05/04(日) 23:58:41 ID:I9OD5ikw
>>1576

「あ、狩猟の……って、あら」

たまたま出くわした魔術科の新米女性教師が姿を現した。
多学科だが生徒の中にも数名顔見知りがいたので、一言二言交わしていたが、教官を見てみたら、誰あろう。
未だに正式名称も定かではない、ちゃらんぽらんな印象しかないあの人であった。

「えっ、もう単独での講習ですか……?」

こっちはまだ補助輪が取れてない状態。
先任教師の後をくっついて回っている。

1578とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 00:03:28 ID:kzUPCcrA
>>1577

「ん。」

完全装備、それはそうだろう。教官をしているわけだし。
とは言えトレードマーク(?)の槍は無く初心者用片手剣を提げているが。

……と、言うかなんだろう、誰だろうかこの人は。
何時ものちゃらんぽらんな空気があんまり無いというか誰だ。

「どうも魔女さん。
 ……ああいえ、騎士学校に居た頃に後輩の教練係をやらされていた事もあったので。

 一応その折に教員免許も取得していたんですよ。」

いや、誰だお前。

1579とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 00:08:07 ID:s53eRGco
>>1578

「そういえばそんな話を聞いたような……」

教える内容は違えども、両者にはなかなかの能力的な隔たりがあるようだった。
指導というのは、配下をもたない六魔女には存在しないスキルであるといえた。

「もう私は魔女なんて存在じゃなくて、リスティル先生なんですからね」

結構誇らしいものです、と灯篭風の杖で地面をつく。

1580とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 00:10:00 ID:kzUPCcrA
>>1579
「中途退学ですがね。」
「騎士にならずに狩人暮らしでしたし。」

まぁその辺の事情は色々あったのだろう。多分軽い事情が。
……生徒に聞かれた事を答える姿は何というか、堂に入っていたが。

「これはどうも気付きませんで、リスティル先生。」
「此処での指導は不慣れな物で、宜しければまたご鞭撻の程お願いします。」

だから誰だお前。

1581とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 00:17:01 ID:s53eRGco
>>1580

「なるほど……」

人に歴史ありだ。
そう感心していると……。

「って、なんですかそれ!?」

違和感しかない!
何となく背筋も寒くなるというもの。初期のヴァローネの嫌味ってこんな感じだったかな、と在りし日を思い出すありさま。

「っていうかこの一コマだけ切り抜いたら、無能な先任の機嫌を損ねないように、みたいな感じになるじゃないですか!?」

1582とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 00:21:09 ID:kzUPCcrA
>>1581
「いや、少しは真面目に、と思ったのですが。」
「やはり似合いませんか、こういうのは、申し訳無い。」

似合わない、……と言うかキャラが違い過ぎる。
普段のアレ(失礼)と180度ぐらい違ってるのと、顔の見えない鎧のせいでほぼ別人だ。

「そんな事はありませんよ、教諭としての立場では先輩後輩の間柄になりますから。」

……有り体に、率直に言うと。
きもちわるい。

1583とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 00:23:23 ID:s53eRGco
>>1582

「先輩後輩って、年度で言えば同期なんですから気にしないでくださいよ!」

確かに似合わない。
違和感の塊だ。それは彼女もわかる。わかるが。

「(下手にこの状態否定して、戻られるのも勿体ないんですよねー……)」

あのかる〜い感じが、彼女は何となく苦手であった。

1584とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 00:26:23 ID:kzUPCcrA
>>1583
「では、余り気にしない様にしましょう。」

気を使わせるのも難ですし、と言う教官先生。
此方の方が人間として数倍マシである事は言うまでもないのだが……。

「そう言えば、ヴォルケン……自分の同僚、結局は此方に決めたそうで。」
「一緒に働ける、と珍しく喜んでいましたよ。」クソガ

例の槌の人も試験を受ける事にしたらしく、そんな報告を。
然し何処か邪念が漏れている、根っこは一緒か。

1585とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 00:32:42 ID:s53eRGco
>>1584

「ええ、そうしてください。やりづらいです、あれだと」

そう。見た目からしてここの生徒に間違わられそうなのだ。
服装とかお化粧とか年上っぽく、大人っぽく、と見栄を張っているところなのだ。
ちょっと後に入ってきた程度の人に上から目線で接するのは、見栄ばっかりで云々と噂されかねない。

「あ、そうなんですか……結構ラブラブですよねぇあの二人」

「……これで独り身なのは私とカルディーネに、リトスぐらいなんですね。ヴァローネも殆ど……というか事実上の……に近いと思いますし……」

六魔女が解散されてから久しくたつけれども。
まさかこんな事に事態が推移するとは思ってもいない。

1586とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 00:36:29 ID:kzUPCcrA
>>1585
「矢張り、違和感はありますか、これだと。」
「どうも真面目に……と思うと父方の血が出るようで。」

彼曰く、父親が厳格な地方騎士だったらしい。
それで幼少時は厳格な育て方をされたらしく……まぁ捻くれたが。

「同僚としては感無量ですが、嫉妬も覚えますね。」
「何せ魔女さん方……失礼、リスティル先生達はお美しい方ばかりですから。」

「大木と、氷結……氷闇の魔女さん、でしたか、そのお二人は。」

1587とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 00:42:21 ID:s53eRGco
>>1586

「器用なものだと感心しちゃうぐらいです」

まるっきり別人だ。
俳優にだって向いてるかもしれない。

「そうですね。あってますよ。カルディーネは子供っぽいです……けど、包容力のある人がタイプだって前に聞きましたねぇ」

「おじさんが好きなんだそうです。有角種(オーガ)の紳士がいいとかなんとか……リトスについては……男性に興味があるのかどうかが怪いです」

当分仲間でいてくれるのはあの二人だけだろう、と脱力した様子で言う。
自分のそっちについては、半ばあきらめているという具合か。

1588とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 00:46:43 ID:kzUPCcrA
>>1587

「肩が凝るので、余りしないのですがね。」
「とは言え、真面目に、と言うのも言われましたし……学徒受けも良いでしょう。」

アレはアレで男子生徒辺りには受けが良さそうだが。
……ちなみに、同僚の槌の人達は知っている分、別に違和感もないらしい。

「ヴォルケンに角と包容力があれば、好みのタイプと言った所でしょうな。」
確かに大柄でガタイもかなり良いがオーガ呼ばわりはあんまr……いや、どうだろう。
オーガでも間違って無いかもしれない。

まぁ、この槍の人もガタイはかなり良いし良い年なのだが。

「はは、好みは千差万別とも言いますから。
 そう言えば、リスティル先生には好みなどはお有りで?」

普段なら下衆っぽさが感じる所だが、この口調だと余り感じない。
印象って大事だ。

1589とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 00:54:24 ID:s53eRGco
>>1588

「そこはまあ、お仕事だと思って……プライベートならだれも文句は言わないと思いますよ」

「……生徒に見られても舐められないぐらいの印象はすでに与えた後だと思いますし」

ぶるり。
聞いたことがある。この手の体育会系な界隈は、舐められたら終わりだ、と。
強烈な力の差の印象を見せつける。そんな事も時折求められる……と彼女は聞いていた。

「え? 私ですか? そうですね、ひたむきで、誠実で……どこか子供っぽかったりして」

「そんな人と一緒にいたいと…………思う、んですけど……いいんです……数百年この学園に君臨して、見た目もお婆ちゃんになって、恐怖の対象にになりますから」

グランマと呼ばれるような。

1590とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 00:58:02 ID:kzUPCcrA
>>1589

「ハンターの仕事でやる事も、以前は合ったのですがね。」
矢張りどうにも、と。

「ああ……そう言えば、初授業の後で見る目が変わってましたね。」
「一般的なハンター業について教えただけなのですが。」

……一応であるが。
この人達はハンターとして、間違いなくトップクラス、G級と呼ばれる人達である。
普段軽い感じのこの人だって金火竜、銀火竜に真っ向から立ち向かうような人種なのである。

「はは、自分では手厳しそうですな。」

一瞬、金髪の髪が目立つ同僚の姿が浮かぶ。
最もアレは妻子持ちであるが、……あ、何だろうか、沸々と邪念が湧き出ている。

「リスティル先生なら引く手は数多でしょう、この学院でしたら人も集まるでしょうし。」
「そう遠くない内に良縁に恵まれるのでは?」

1591とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 01:07:56 ID:s53eRGco
>>1590

「みんなそういうんです……」

が、浮いた話の一つ、経験がない。
モテるんじゃないか、そういわれた数に比べて、経験がない。

「何か、私の属性が人との縁も燃やしている気がしてなりませんよ」

白炎の魔女。
単純な破壊力だけで言うなら、六魔女でも断トツだ。

1592とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 01:13:07 ID:kzUPCcrA
>>1581

「自分はリスティル先生に魅力を感じてはいますから……そうです。」
「もう少し良いな、と思った方に積極的になってみるのは?」

ふむ、と少し唸る。
こっちモードだから、もう完全に自分は埒外に置いた模様。
潔さが悲しい。

「白炎、でしたか。」
「東方の文字にして読みを変えれば白縁、……まだ真白い縁、にもなります。」
「きっと、一度の出会いで燃え上がる様な物が待っているのでしょう。」

お前本当に誰だよ。

1593とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 01:17:20 ID:s53eRGco
>>1592

「……考えておきます」

アプローチの仕方なんかは知らないが。
積極的になることが必要なのは、道理である。

「お上手です……ね? あの、本物ですよね……?」

何故か心配になってきた様子。

1594とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 01:21:08 ID:kzUPCcrA
>>1593

「先生の容姿と性格でしたら、大体の者は悪い気などしないでしょう。」
「自分も含め、男なんぞそんな物ですよ。」

ははは、と笑う教官先生。
騙された経験は多数である。

「何なら、兜でも外しましょうか。」
がぽ、と金リオ装備の兜を外す。
中身は以前も見た見知った顔、長い茶髪の後部分がネオベイ武将の様に一纏めにされてはいるが。

1595とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 01:24:37 ID:s53eRGco
>>1594

「演劇部の顧問にでもなれそうですねぇ……」

実は別人でしたー、の方がまだわかる。
双子トリックすらも疑いたくなるが、まぁ本人で間違いないだろう。

「おっとと。次の時間もあるんでした……では、また」

ぺこり、と小さく礼をして、遅れる遅れる、とか若干焦った様子でつぶやきながら走り去るのでした

1596とある世界の冒険者:2014/05/05(月) 01:26:30 ID:kzUPCcrA
>>1595

「自分の中のスイッチ、の様な物ですからね。」
「演技ともまた違いましょう、一面、という物で。」

一体どっちが素なのだろうか。
肩が凝るらしいし、あっちなのだろうか。

「ええ、では。」
「……さて、ヴォルケンが来る迄に練度を上げておくか。」クソガ

時々漏れる本音の呪詛を出しつつも、暫くは真面目に教師業に勤しんだとか。

1597とある世界の冒険者:2014/05/10(土) 23:55:06 ID:H8mQk9iQ
【ジグザール王国王都/郊外/森林】

「…………っ。」

ばすん、ばすん、ばすん、と。
森の中に火薬の炸裂音が響き、用意した円的の中心近くが弾丸に撃ち抜かれる。

「……っ、はぁ。」

全弾命中。だというのに引き金を引いた少年の顔はどことなーく晴れない。
なんというか、陰気だ。

1598とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:01:43 ID:4TgsQC52
「そしてぇ〜集いしぃ〜スターダースト♪
 100年目のぉ目ぇ覚めにぃ呼ぉばれてぇ〜♪」
何やら凄みのある歌を口ずさみながら黒髪ツインテ、黄色の瞳の少女が歩いて来る。

1599とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:03:59 ID:fNYe7pxA

「……。」

はぁ、とまた一つ溜息。
的にはあたっているのに一体なにが気に入らないというのか。

「……あ……。」

銃をしまおうとした……直後に、歩いてきた少女に気付く。
そういえば気まずくなって以来、あっていなかったような。

1600とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:08:25 ID:tLIqeHlI
「お?、クォーーーーーーーーヴレィッじゃん。おひさー」
大きく手を振りながら。誰だそれは。

1601とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:10:19 ID:fNYe7pxA
「……長いね、何か。」

相手側があんまり気にしていない様子なので、大丈夫かな、と思いつつ普通に接する。
なんだか、こっちはつかれた様子だ。

1602とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:17:05 ID:tLIqeHlI
「長いよ!」
長いか。そっか。

「クォーーーーーーーーーヴレィッはなんか元気なさそうだねー。
 幸薄人さんみたいになってるよ?」
どうやら彼女の中でレイジは幸薄人さんで確定したらしい。合掌。

1603とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:18:31 ID:fNYe7pxA
「……そ、そっか。」
お、おうと言う感じである。

「……? ああ、レイジさん」
何でそれで察してしまうんだ殺されてしまうぞ。

「いや、……うん、ちょっとだけ、疲れてて。」
見ればわかる。

1604とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:22:34 ID:tLIqeHlI
「疲れてるの? 何、ヌきすぎとか?」
おいやめろ。仮にも年頃の女子だろ。やめろ。

1605とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:23:53 ID:fNYe7pxA
「…………。」

「……はぁ。」

……突っ込まないし、照れもしない、だと!?

1606とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:26:56 ID:tLIqeHlI
「おー……ホントに疲れてるねぇ。
 なら家でゆっくりノンビリダラダラゴロゴロしてれいいのにー」
それは君の家での過ごし方だ。

1607とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:29:28 ID:fNYe7pxA
「ん……何か、じっとしてると、……逆に疲れて。」

それは何か呪的なあれじゃなかろうか。

1608とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:32:20 ID:tLIqeHlI
「ふーん。そういうもん?」
パーカーのポケットに手を入れて切り株に腰掛け。
呪いだとかには気付いていない。仕方ないね。

1609とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:34:56 ID:fNYe7pxA
「ん……なんだろう、本当に疲れてるのか……」

座り込んだまま、ふぃー、と息を吐く。
顔色も悪いし、帰ったほうがいいのではないだろうか。

……と、言うか。

腰のガンベルトに例の銃があるのは何でだろうか。
誰かに預けただとかなんとか聞いたような飢餓したが。

1610とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:36:50 ID:GwzUDCq.
「疲れてるっていうか憑かれてたりして」
本人は冗談だが核心を突いているから困る。

1611とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:38:28 ID:fNYe7pxA
「……怖い事言うのは、ちょっと。」

あ、そういうのダメなタイプだこいつ。
……ガンベルトの銃は禍々しく、鈍く光っている。

1612とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:41:21 ID:XSYv6nls
「ほら……こうしてる間にもクォヴの後ろに髪の長い女の人が……」
ヒュードロドロとか効果音がつきそうな表情と雰囲気で。

「っていうか、銃光ってない?」
あ、気付いた。

1613とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:42:24 ID:fNYe7pxA
「……!?」
びくぅ、としつつ振り返る。
いや、誰も居ないですから。


「……、? ……っ!?」
腰にそれがあるのに気付き、表情を驚愕に歪めると。
ひっつかんで放り投げた。

1614とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:45:24 ID:kN43tU22
「あ、まだ右肩に顔のっけてる……」
それ以上はやめて差し上げろ。

「あら、モモモモッタイナーイ」
放り投げられた銃を見て。

1615とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:48:29 ID:fNYe7pxA
「っ、はっ、はっ、……何で――……。」
からかいの言葉も聞こえない様子、なんだどうした。


「……何で、ここに……」
放り投げられた銃は、不気味に沈黙しているが。
……何か、妙な魔力と言うか、妖気が。

1616とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:52:31 ID:PrSQQUTo
「それ、こないだの銃だよね? 何アレ?」
ただの魔銃の類いでないことはパーでもわかるらしい。

1617とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:54:59 ID:fNYe7pxA
「……何か、魔具なのは、間違い、無いんだけど。」
「前から、怖くて、エンジュ撃って、嫌になって、それで捨てて、」

と……捨てた旨をエンジュに伝えて。
在るはずが無い、というのを強調する。
その様子はかなり混乱しているようだが……。


『』ギョロン

放り投げられた魔銃――生態的なそれの銃装に当たる部分に、眼が浮かび出た。

1618とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 00:59:20 ID:XSF.I/P.
「帰巣本能かな?」
そんな可愛らしいものでないことは確かだ。

「ふーん……」
立ち上がり、とことこ近付いて。

「お。意外とつぶらなオメメ?」
拾 い 上 げ た 。

1619とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 01:00:56 ID:fNYe7pxA

拾い上げたエンジュに、ばちいん、と強力な稲妻が弾ける。
手に持っていればしびれる、では済まなさそうだ、シャレの解らない銃である。

「……え、エンジュ、危ないから……!」

と、一応前に出る少年。多分これ君の所為です。

……弾けて転がった銃は全体が何やら変化していく。
どんどん、魔力を練り上げて、そう、人型のように。

1620とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 01:02:52 ID:XSF.I/P.
「うぉっとっとっと…!」
慌てて手を離す。

「おー……妖精かな?」
そんな可愛らしい(ry

1621とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 01:04:41 ID:fNYe7pxA

練り上げられた魔力は、黒と、金に近い鈍色のラインを持った……なんと言えばいいのか。
悪魔とか、そういう風な形に固まっていく。 ……何か面倒くさそうである。


「……エンジュ、……帰った方が、いいんじゃ、ないかな。」

エンジュの一歩前に出て、悪魔っぽいのを見つめて。
帰れとはなにごとだ。

1622とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 01:07:13 ID:WZKvamVc
「なんか…………金色のゴキブリみたいだなぁ……」
思っても口にして良いことと悪いことがある。

「ん。まぁヤバそうなら逃げるし」
この状況でこの呑気さ、ある意味大物かもしれない。

1623とある世界の冒険者:2014/05/11(日) 01:13:21 ID:fNYe7pxA
「ゴキ……。」
緊張感の無い事であるが、……実際ゴキっぽい。


『―――――。』
「……なら、速くっ!」

と、言い終えた直後に目の前のゴキ……もとい、悪魔が。
右腕をそのまま銃の様に変えて射撃してくる。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板