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第三汎用スレッド

1「鍵を持つ者」:2012/09/29(土) 00:27:21 ID:???
第三の眼なんて無かった

1420とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 21:44:46 ID:z51/PyIs
「その騎士個人にはこれといって恨みはないわ。
勿論この人達にもね」

そう言いながらブーツのつま先で亡骸を小突く。

「単純に騎士や軍人そのものが憎いのよ。
不特定多数の人を殺してるのに英雄視されてて、ね」

1421とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 21:48:33 ID:WybszwD6
「…ああ、そりゃ聞き捨てならないな」

ぽい、とロケットを無造作に投げ捨て右手を眼前に翳す。
その開いた右手に魔力の揺らぎが見て取れる。

「アンタは何れ俺達の敵になるって事だ、それは。
 スカウトする気もあったが獅子身中の虫は要らないしな」

1422とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 21:52:10 ID:z51/PyIs
「やる気なら相手になってあげるけど。
私も、”彼"も、加減なんて出来ないから」

そう言って赤黒い剣を構える白髪の女。

1423とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:00:04 ID:WybszwD6
「それは付喪神の類か?まあ、斬ってしまえば全部一緒だ」

魔力の揺らぎが空間を歪めて元に戻る。
その手には黒塗りの鞘に納められた一刀のサーベル。

「その考え、改める気はないか?
 正直長続きはしないぞ、そんな行為」

1424とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:04:52 ID:z51/PyIs
「長続きさせる気なんかそもそもないもの」

剣を構えながらコホコホと咳き込み、
ペッと血を吐き捨てる女。

「命尽きるまで憎悪の赴くままに生きる。
それも悪くないと思うわよ」

そう言いながら一度剣を振ると刃が分離する。
蛇腹剣のようだ。

1425とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:09:17 ID:WybszwD6
「いや、悪い。迷惑だ…俺達に」

右手で鞘を掴み、左手で柄を掴んだ…と思いきや一瞬で振り抜いた。
抜刀。
そのサーベルは軍刀よろしく、ネオベイ刀の刀身を持つサーベル。
振り抜かれた一撃は魔刃となってルシスへと飛ぶ!

1426とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:13:56 ID:z51/PyIs
「余り時間がないからそっとしておいて欲しいのだけれどね」

女が赤黒い剣を振りぬくと鞭のように撓った刃が魔刃を切り裂く。

「っ・・・やっぱり連戦は無理か」

魔刃を切り裂くがその場に膝をつく女。
赤黒かった長剣が普通の金属製の長剣へと戻る。

1427とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:16:08 ID:WybszwD6
「そう言う訳には…ん?」

第二刃を放つ態勢をとっていたものの相手の様子に動きを止める。

「何だ、未だ始まってもない位だがな」

1428とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:19:14 ID:z51/PyIs
「交代よ、ガルロア。
でも、殺しちゃダメよ。
あの人は関係ないから」
『心得た』

女の背後に両手が剣のようになった魔人の影が浮かび上がり、
その影が女の体へ入り込むと女の瞳が赤く輝き、立ち上がる。

『仕切り直しだ』

そう言いながら女は色褪せた長剣を構える。
先ほどとは雰囲気が全く異なる。

1429とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:20:12 ID:z51/PyIs
//ガルロアじゃない間違えたダイムスだ!!!

1430とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:32:21 ID:WybszwD6
「身体借りてやるってか、そういう手合いとは戦う気が失せる」

納刀し、空間にサーベルを収める。
やれやれ…と片眼鏡を外すと紅茶色の瞳が見える。

「…除け」

その眼から放たれるのは魔力の波動。
物理的よりも魔術的な威力に特化し、
精神体への効果が高い…筈である。

1431とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:37:54 ID:z51/PyIs
>>1430
『苦しむのは私ではないのでな』

魔力の波動に僅かに苦悶の表情を浮かべるが、
すぐにニヤリと笑う女。
恐らく表に出て来ていない先ほどの女へダメージが回っているのであろう。

『行くぞ』

そう言い剣を手に突進する女。

1432とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:42:21 ID:WybszwD6
「あー、くそ、見誤ったか」

そう言いながら徒手空拳で女へと突っ込んでいく。
左目から今度は物理的な衝撃波を放つ。
当たれば攻撃も確実性を失うだろう、そこを狙い攻撃をよけるつもりだ。

1433とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:51:49 ID:z51/PyIs
『考えが甘いな、青年よ』

衝撃波を浴び突進が避けられると女は笑い、
蛇腹状に分離した剣を木へと飛ばして突き刺し飛び乗る。

『元より主の望まぬ戦いをするつもりはない。
さらばだ、もう会うこともないだろう』

そう言い女は森の闇の中へ消えた。
うまく逃げられたようだ。

1434とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:53:47 ID:WybszwD6
「…んー、不味いな。あん畜生にどやされる」

頭をかきながら森の奥へと消えた…

1435とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 21:58:48 ID:ksz6vOjU
<王都近くの草原>

「……いやはや、騒がしいことだ。」

【髪をポニーテールの様に後ろで一つに纏めた法衣の男が呟く。
男の目の前には恐らく、魔物と思われるものが転がっている。

その魔物の体には無数の白く光る槍の様なものが複数突き刺さっていた。】

1436とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 22:11:55 ID:b1HUUKR.
>>1435

――魔物との戦闘中、ずっと誰かに見られていたことに気がついていただろうか?
敵意はなく、かといって助太刀の様子でもなく、観察のような視線だった。
そしてそれは魔物を倒した今も続いている。

「……」

物陰に身を潜めて、そちらを確認している人物が一人存在しているのだ。
気配は若干希薄で、視線に気がつかなければ存在を察知することはまあ無いだろうという程度。
訓練を受けていない人物相手には十分通用する隠密だといえた。

さて、この視線の主に対してどうするだろう?

1437とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 22:22:05 ID:ksz6vOjU

「……おやおや。困っている人を見たら助けてあげなさい、と教わらなかったかな?」

【気づいていたのかどうかは定かではないが、動揺の様子は見せずに振り返った。
しかし、魔物との戦闘を見ていたのなら分かるであろうが、この男に困った様子など微塵も感じられない。

とはいうものの、別に楽しそうと言った享楽的な感情も垣間見えなかったが。】

「それとも、君が私を困らせる要因、ということなのかな?」

【手を後ろに組んで、少しばかり胸を張るような格好。
黒い法衣を纏ったいわゆる聖職者に値する人物なのだろうが、聖職とは思えぬくらいの妙な威圧を放っている。】

1438とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 22:27:24 ID:b1HUUKR.
>>1437

「……」

観念したように、その人物は物陰からその姿を晒した。
まだ若い、褐色の肌をした少女だ。金色の瞳は人間離れしているがそれだけで、他に変わった点は見られない。
彼女はぱちぱちと手を叩いて、自分の存在を見抜いたサルデフェクトを称える。

「お見事。見とれていただけだと言い訳はできるかしら」

彼女の声は、何か訓練でも受けていたらしく良く通る、澄んだ声だ。
やろうと思えば歌姫にだってなれるだろう。彼女のオリエンタルな容貌は、衣装さえ調えばすぐにでも砂の国の姫君だ。

1439とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 22:38:02 ID:ksz6vOjU

「構わん。不恰好に取り繕うよりは好印象だろう。
……――――さて、本音を聞くとしよう。」

【助けも出さず、自身が淡々と魔物を処理するのを観察していた少女に向けて問いかける。
聖職者っぽい見た目は真実なのか、その言葉や身振りはサマになっている。】

「あぁ、仮に告白したいというのならば、懺悔でも構わん。
幸い、私は聖職者でね。ここは神の家ではないが、それくらいならば引き受けよう。」

1440とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 22:42:43 ID:b1HUUKR.
>>1439

「――」

サルデフェクトの様子に、彼女は一瞬息を呑んだようだった。
何かが彼女の琴線に触れたことがわかる。

「半分は本音」

「もう半分は――」

彼女の左手に、俄かに魔力が集中する。
そして即座に開放――魔力は土の属性に変換され、ソレは熱砂にへと姿を変える。
ともすれば火傷しかねない、砂漠の国の熱砂にも似た黒いそれを、サルデフェクトに投げつけたのだ。
砂は拡散し、広範囲にわたってサルデフェクトのいる空間一帯に飛び散る――!

1441とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 22:54:26 ID:ksz6vOjU

「――――砂、か。」

【それを見て、黒い腕をそちらに向ける。
その瞬間、白く輝く魔力で出来た杭が、マアスーメに向けて打ち出される。

先ほどの戦いを見ていたのなら、分かるであろうが恐らく、彼の主戦力と思われるものだ。
腕から打ち出されたそれは、弾丸の如くそちらへと迫る。】

「……どうしたというのかね?まるで、悪夢でも思い出したかのようではないか。」

【その最中、懐に手を入れて、何かを外に放った。

紙の様なそれはひらひらと宙を待ったかと思うと、突如、魔力が巡りだし
サルデフェクトを覆うようにして、障壁を展開する。……魔符であろう。】

1442とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 22:59:46 ID:b1HUUKR.
>>1441

「――触れれば切れる、刃のよう」

飛来する杭を、右手から発する突風で弾く。
即座に次を撃たれてはたまらないので、彼女は諦めたように両手を挙げた。
また、そちらに飛ぶ砂は障壁で弾かれると、存在を保てずに消える。

「悪夢? とんでもない。失せ物を見つけた気分」

「あなたは私の求める風帝かもしれない。千思万考の果てを知り、導く人であるのかもしれない」

微笑みながら彼女はそんな事を言う。

1443とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 23:11:09 ID:ksz6vOjU

「ほう。……つまり、それが私である、かもしれないと。

いやはや、随分と大層なものと思われているようだ……?風帝?とは、これはこれは。
風においては君のほうに、はるかに分があると見えるがね。」

【軽く目を閉じて、くく、と低く喉の奥の方で自嘲的に笑う。
魔符はやがて、力を失いサルデフェクトの手へと戻っていく。】

「そして、千思万考の果てとは、これまた。
聖職者である私には何とも遠く、尊い言葉であろうか。」

1444とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 23:20:18 ID:b1HUUKR.
>>1443

「私の国に伝わる御伽噺。千思万考の果て、人々を導いた偉大な王。それが、風帝」

彼女は膝を突いて頭を垂れた。
そうするのを待ち望んでいたかのようですらある。

「お願いがあります。私を、あなたの下に置いてください」

「歌えというのであれば、歌いましょう。踊れというのであれば、踊りましょう」

「股を開けというのであれば、開きましょう。敵を倒せというのならば、必ずや勝利をもたらしましょう」

「私は、私を認め、導き、使う”頭”を必要としているのです。どうか――」

彼女が懇願しているのは、自分を部下にしろということらしい。
大胆な求職者という捻くれた見方もできるかもしれないが、やや異なる。
彼女は、自分が従属するに値する主人を探していたのだろう。

1445とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 23:28:42 ID:ksz6vOjU

「……ふむ、弱ったものだ。」

【突如、頭を垂れたマアスーメを見下ろす。
そして、彼女の懇願を聞いて、そんな言葉を漏らすが言葉とは裏腹に動じてはいない。】

「私に出来ることは聖職者として振舞うことのみだ。

故に主人という立場で君に対して、命令をすることはないであろう。
君は、そうだとしても私を主人として認知し、従うというのかね?」

【……あくまでも彼は聖職者。
色々と道が外れていることもあるが、基本は聖職者である。それも極めて優秀な。

故に主人を求めているマアスーメに対して、主人として振舞うことはほぼない、と。】

1446とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 23:33:42 ID:b1HUUKR.
>>1445

「……では、どういう形態ならばあなたに付き従うことができるでしょう?」

命令することは無いというのは、少し困ることである。
それはつまり、動けなくなるという意味になるからだ。
彼女にはどうしても、自分に命令を下してもらう必要があった。

「私は、手足なのです。頭の無い間抜けな」

「私を使い、導く人が、必要なんです」

あなたなら、それが出来るだろうと、彼女は見上げる。

1447とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 23:45:27 ID:ksz6vOjU

「…………なるほど。それならば、仕方があるまい。

私はちょっとした寺院を持っていてな。そこで身寄りのない者などを引き取っている。

もちろん、去るものを追わないが来るものも拒まない。
そして、残るというのであれば、寺院に関する仕事を任せていることもある。」

【つまりは、そういう神仏に救いを求める者として寺院に入って来いということである。
彼女を見下ろす聖職者は重圧に満ちており、その目は暗い。】

1448とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 23:49:32 ID:b1HUUKR.
>>1447

(宗教施設――)

運がいい。彼女は内心そう思う。
とりあえず、満足の行く働き口が出来そうだ。ただ、入信する必要があるのは気をつけなければならないが。
学生の真似事なんかをしていたが、それは彼女の心を満たすものではなかった。

「尼僧になれと」

「――いえ。そうすればあなたに仕えることができるというのであれば、喜んで」

そしてその条件を受け入れた。

1449とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 23:54:30 ID:ksz6vOjU

「そうとは言わん。いわゆる、哀れな子羊ということだ。
生憎とこちらは真っ当ではないのでね。仮に尼僧を志願されても教育は出来ん。」

【そこまで大層なことは、元から求めていないとでも言うように。
そして、宗教は宗教でも中々に厄介そうなもののようだ。】

「……そうか。ならば仕方があるまい。
これも聖職者の性という奴だ。助けを請うものを無碍には出来ん。」

【この身なりや言動からよくこのような事が言えるものである。
結局は彼女を受け入れた。】

1450とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 00:05:15 ID:dqp21UH2
>>1449

「……は。私を受け入れたことを感謝いたします」

どういうことなのかいまいち飲み込めていないが、しばらくすれば自分の置かれた状況もわかるだろうと判断する。
一信者では何をしろと言われるのかよくわからないが、地味な仕事から大掛かりな陰謀まで何でもするのが彼女の在り方である。

「私の名はマアスーメ・エルハーム・レイラー。どうか、お手元においてくださいますよう」

彼女は膝をつき、頭を垂れたまま恭しく、名を名乗る。

1451とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 00:12:42 ID:jP5j7SuY

「……私はザー=サルデフェクトという。
何、受け入れたからには、その責任は果たす。安心するが良い。」

【まるで、神託を告げるような重々しい口調で言う。
数少ない聖職者らしい一面である。】

「さて。これからどうする?
我が寺院に来るとしても、君も準備の一つや二つはあるのではないかな?」

【よもや、住居のない状態ではあるまい、と。
どちらにせよ、この男の持つ寺院というものの位置を把握しなければ話にならないのだが。】

1452とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 00:18:20 ID:dqp21UH2
>>1451

「追って身辺整理をしましょう。とりあえずは、その寺院を知りたく思います」

確かに、処分しなければならないものはある。
私物は少ないとはいえ、真似事といえど学生をやっていたのだ。
多少、捨てるものは出てくる。

1453とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 00:24:28 ID:jP5j7SuY

「そうか。ならば、案内しよう。付いて来るが良い。」

【と、言ったが何かを思い出したように視線を別の方向へ。
見るとそこには先ほどの魔物が白い杭状の魔力塊によって地面に縫い付けられていた。

それを見ると、彼は手を何やら小さく動かした。
すると、その縫い付けられた魔物の内部が一瞬、光ったかと思うと体が真っ白に。

そして、ゆっくりとであるがそのまま風に削られて砂の如く、周囲に飛散した。浄化である。】


「……ふむ、待たせたな。それでは改めて行くとしよう。」

【何事も無かったかのように歩みを進め、自分の寺院のあるほうへと向かい始める。】

1454とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 00:33:10 ID:dqp21UH2
>>1453

「はい」

小さく返事をして、サルデフェクトの後ろにつく。
表情には出さないが、ようやく上司にあたる人物を手に入れてご満悦である。
これから権謀術数に携わることができるのかと思うと念願かなったりと快哉を叫びたくなるほどであった。

「……」

勿論、彼女は勤めて無表情を維持している。
このぐらいは得意なものであった。

1455とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 00:41:20 ID:jP5j7SuY

「…………。」

【同じくこちらも無言である。思わぬ拾いもの、と言った所であろうか。
とはいえ、マアスーメほど感慨深いものではないようで、淡々としている。】


………
…………
……………


【草原を歩いて、暫くするとその寺院らしきものが見えてくる。
寺院というよりも、そこへと続くいわゆる〝門〟である。

そこそこに規模の大きい建物のようであるが、建物自体の高さは無い様だ。
そのため、その門とそれに続く壁に阻まれ、内部がどのようになっているかは分からない。】

1456とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 00:46:06 ID:dqp21UH2
>>1455

「こちらが……拠点、ですね」

中々大きな建物を持っている。
大きな建物があるということは、大きな人員を抱えているということだ。
そこに自分が飛び込むわけで、サルデフェクトに近づこうと思う人間は自分以外にもいるに違いない。
自分は権謀術数の道具になるのは好きだが、仕掛けるのは得意ではない。
……なので、とりあえずは真面目に仕事を取り組む他ない。彼女は内心で結論づける。

1457とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 00:51:53 ID:jP5j7SuY

「大げさに言えば、そうなるな。
心配はないだろうが、この時刻は就寝時間を過ぎているので、騒がないように。」

【やはり、多くを纏めているためかそれなりの時間に関する決まりがあるようだ。

そういいながら、木で作られた門に手をかけて開ける。
門の形的にはネオベイを想像させられるものである。】

1458とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 00:54:22 ID:dqp21UH2
>>1457

「は。よければ、スケジュールを後々与えてくださると助かります」

時間の決まり。組織に属す以上大事なものだ。
規則があるのはいいことだ。

「……(結局、これはカルト?)」

正体はまだ掴みかねてるが、新興宗教の線が強いだろうと踏んでいた。

1459とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 01:02:00 ID:jP5j7SuY

「もちろん。後で諸々を説明しておこう。」

【そういって、中へと招きいれ、門を閉じた。
すぐに建物というわけではなく、ここは庭の様になっている。

そして、この庭の時点からここが相当に奇妙な場所であることが分かる。
一部はネオベイ風の庭に仕上げているのに対し、一部はジグザール風であるからだ。
また、他にも様々な様式を取り込んでいるのか、何とも珍妙な庭となっている。

そして、それはここに立つ建物も同じらしく、外観からして異質だ。
例えば、ネオベイ地方に代表されるいわゆるお寺や神社のような風情の建物があるのに対し
あるところを境目として、今度はジグザールにもあるような教会の様な作りになっている。

また、有名どころだけではなく、様々な宗教の色がここには交じり合っている。
見る人によっては悪趣味な闇鍋状態だ。】

1460とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 01:05:02 ID:dqp21UH2
>>1459

「……壮観ですね」

何というか、怪しいところにきてしまった。
そしてそんな怪しい場所の一員になってしまった。
妙な快感が彼女の背中を撫でるように走る。

「……」

さてはて。どこまで続いているのやら。

1461とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 01:11:54 ID:jP5j7SuY

「……おや。てっきり嫌悪を抱かれると思ったが見当ハズレのようだ。」

【このような様々な宗教が入り混じった場所である。
まともな信者からすれば、冒涜以外の何者でもない。

それゆえに、嫌悪感を抱かれることが多いようで、そういう反応を予想していたようだ。】

「あぁ、疑問があるのならば遠慮なく尋ねても構わないのだぞ?
私が答えられることであれば、答えよう。」

【と、言いながら歩き始める。何を言うわけでもないが、付いて来いとのことだろう】

1462とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 01:16:54 ID:dqp21UH2
>>1461

「では、ここは一体何の宗教なのでしょう?」

宗教施設というのは見た目だけの別組織。
そうでなければカルト教団。そんな風に判断していた。
ちょうどいいので、後をついていきながら質問してみる。

1463とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 01:27:09 ID:jP5j7SuY

「ふ。……何、ということはない。ここは宗教なのだ。
私の家系は、そのような聖職を担うということにしては特殊でな。

〝信仰より救済〟を求めた家系であった。
そのため、多くの宗教の救済を取り入れ、ありとあらゆる洗礼を受けたのだよ。
だから、ここも例外ではなく邪教問わず、様々な宗派を混在させている。」

【単なるカルトというわけでもなさそうである。
まして、家系としてそういうスタンスだったのだから、カルトとは若干、方向性が違う。

そうこうしている内に目的の場所へとたどり着いたようだ。
ここはどちらかといえば、教会風のつくりのほうへと属している。

そこは部屋であり、中に入ると礼拝堂のようなスペースになっている。】

1464とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 01:31:35 ID:dqp21UH2
>>1463

「救済……」

言葉の響きはいい。
人を救うための存在である宗教は、混ぜてしまえという乱暴な発想も中々面白い。
彼女は無意識に、救済という単語を反駁していた。

「……」

救済の名の下に、どんなたくらみ事があるのか。
そしてそれはどれぐらい自分は貢献できるのか。

「なれば、私もその救済に、微力を尽くしましょう」

――本当に、いい人を見つけたかもしれない。

//限界なのでキリは悪いですが……ちょいとこのあたりで

1465とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 01:42:09 ID:jP5j7SuY

「……そうか。だが、今の話は私の家系の話だ。
つまり、私の目的は別に救済を施すことではないのだよ。」

【嘗ての自分もそうだったようだが、それは過去の話のようだ。
現在の彼の目的は、これとは違うところにあるらしい。

果たして、彼はどんな目的を持っているというのであろうか。
ちなみにこの後は、先ほどの時間を始めとした寺院のことについての説明だったとか、FO】

//了解です。長々とお付き合い下さって、ありがとうございました!

1466とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 21:18:51 ID:dqp21UH2
――とある宗教施設

突然現れた、サルデフェクトに仕えたいという奇妙な少女は、本当に身の回りのものを引き払い、鞄一つでやってきた。
思い切りがいいのか、そもそも物をもたない主義だったのか。
恐らくは、その両方だろう。

「……」

さて。
やってきたはいいが、どこに行けば彼に会えたものやら。

1467とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 21:27:45 ID:jP5j7SuY

【やってきたマアスーメの元に人影が近づいて来た。
しかし、その影は小柄なものであり、彼ではないことがすぐに分かる。

そして、やがてその姿が露になるが、それは女性である。
それも修道服を身に纏っている。いわゆるシスターなのだろうか。】

「ようこそ。貴方が神父様の言っていた新しい人ですね?」

【深く一礼をして、挨拶をする。
首には金色の十字架のネックレスがあり、どことなく力を持つアイテムであることが分かる。】

1468とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 21:32:56 ID:dqp21UH2
>>1467

(……彼といい、この人物といい、服装はこっち風のを採用しているらしい)

出会う人出会う人皆して違う宗教者な格好だったらかなり混沌していただろう。
統一されているようなのは、恐らく制服の意味もあるのだろうか。

「はい。マアスーメと申します」

こちらも一礼。
新参者は先輩に敬意を表さねばならない。場合によっては後に排除するべき相手になるかもしれないが。

1469とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 21:39:32 ID:jP5j7SuY

「これはこれは、ご丁寧に。私はトレアと申します。
神父様がおっしゃるには、貴方は特別な人のようですね。

何でも、ここに来たいから、来た……とか。
私や他の人みたいに神父様に拾っていただいた、という訳ではないとお話に聞いてます。」

【多少、話が捻じ曲がって伝わっているようだ。
要するにはトレアにはマアスーメがここで働きたいから来た、みたいな認識で伝わっている。

まぁ、サルデフェクトに仕えたいから来た、とそのまま言うつもりにもいかないだろうし
あえて、彼が捻じ曲げて伝えたのかもしれない。】

「でも、とても尊いお心だと思いますよ。
自ら志願して、こうして寺院で働くなんて、とてもご立派です。」

【にこり、と心から喜んでいるような笑顔を浮かべる。】

1470とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 21:42:38 ID:dqp21UH2
>>1469

「……」

一瞬、対応を考える。
ここで真実を言って不和を起こしても仕方ないし、恐らく彼の考えのものだ。
ただ、ここでそうですと認めてしまうというのは言質を与えることになる。
……なので、あいまいに笑みを浮かべて答えないことにする。

「尊いなんて、とんでもない。私は(彼の)力になりたくて参ったのです」

「何でもいたしましょう。私にできることならば」

嘘はついていない。
全てを言わないだけだ。

1471とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 21:50:31 ID:jP5j7SuY

「……まぁ。何とご立派なのでしょう。
きっと、神様も貴方のその行動を見守って下さるはずです。」

【驚き、感心したかのように眼を見開いて、すぐさま笑顔に戻る。

そして、自身の胸元に下がる十字架を両手で包み込むようにして握り
軽く目を閉じて、祈るような動作を。】

「それでは、参りましょう。神父様のところまで、お連れします。
足元に気をつけてくださいね。」

【どうやら、彼女が案内してくれるらしい。】

1472とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 21:54:29 ID:dqp21UH2
>>1471

「……」

どういうわけか、トレアと名乗った人物は心の底から宗教者らしい。
彼女の認識では、宗教の皮を被った過激派集団で、属する人間も荒っぽい人間なのではないかとあたりをつけていたのだが、外れた。
となれば、企てごとをしているのは、やっぱり彼と、数名の側近のみ。
そして彼女のような人間は、違法性の無い宗教団体だという隠れ蓑にするためか。
……という風に推測していく。

(……そういうことなら、何としてでもその悪巧みグループに入らねば)

誤解なのか真実なのかは、わからないが。
とりあえず彼女の後をついていく。中身は本当にただの真っ白な宗教屋さんなんじゃないかと思ってきたぞ。

1473とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 22:04:48 ID:jP5j7SuY

「恐らく、今の時間なら神父様は礼拝堂に――――あっ。」

【と言いながら教会風の建物内の長い廊下を歩いていたが
その奥から、ザー=サルデフェクトが姿を現した。

この間と同じ、黒い法衣を身に纏い肩章の様なものをかけている。
また、放たれる重苦しい雰囲気や、澱み暗い光を放つ目も変わらない。】


「……そろそろかと思っていたが、まさかもう来ていたとはな。」

【自分が考えていた時間より、早かったらしい。
一応、迎えに出向くつもりであったようだが、当てが外れた。】

1474とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 22:11:01 ID:dqp21UH2
>>1473

「マアスーメ、ただ今参りました。」

ぞくぞくする、という表現は奇妙だろうか。
彼女は、どういうわけか彼と相対すると、背中から首にかけて暗い喜びが走る。
仕えるに値する人物だから、なのだろう。それまでは、無かった感覚だ。
自分はマゾヒズムなのかもしれないと、思ってしまう。そしてそれは真実なのだろうとも。

「私は、人付き合いが悪いので」

身辺整理は、楽なものでした、と頭を下げる。

1475とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 22:18:44 ID:jP5j7SuY

「私の役目はもう終わったようですね。それでは。
…………マアスーメさんに光があらんことを。」

【一方でトレアは二、三歩ほど下がると十字架を手にして祈り始める。】

「それでは神父様、失礼いたします。」

【そして、ザーへと頭を深々と下げると踵を返して去っていった。】


「……結構なことだ。良かろう、今からここが君の家となる。
とりあえずは、君の部屋へと案内するとしよう。

……あぁ、一度休憩したいというのならば、構わないがね。」

【去っていくトレアに特にリアクションは起こさず、そのままマアスーメへと問いかける。】

1476とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 22:25:51 ID:dqp21UH2
>>1475

「光栄です。いえ、案内を受けましょう」

とりあえずは、寝床を見ねばならない。
改善が必要ならば考えておく必要も有る。
寝床、それはなかなか馬鹿にできない問題だからである。やっぱり熟睡できるモノでないと。

1477とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 22:34:36 ID:jP5j7SuY

「了解した。」

【というと、先ほど自分が出てきた廊下の先へと歩いていく。
例によって、特に言葉でアレコレ言わず、さっさと進んでいく。

以前の身寄りのない者を引き取っていると言っていたからなのか
妙に部屋数が多く感じる。】

「……トレアはどうだったかな?
彼女は実に良い子であるから、君の事について伝えておいたのだが。」

【先へと進みながら、不意にそんな事を尋ねる。
ふと、窓の外を見てみると、そこには中庭が見える。……この施設、かなり広い。】

1478とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 22:37:50 ID:dqp21UH2
>>1477

「真っ直ぐな人です。私には眩しく感じました」

自分のように、歪んだ欲求に取りつかれて動いたりはしないのだろう。
彼女に話しかけられて、一寸面食らったのも、そういう理由があった。

「ただ、私とは水は合わないでしょうね。私は上流の川には住めぬ雑魚のようですから」

そう言いながら、中庭を見やる。
ひょっとしたら、あの辺りもトレアという少女がやったのかもしれない。

1479とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 22:51:20 ID:jP5j7SuY

「くく、真っ当な感想だな。
彼女はこの私から見ても実に眩しく、尊い魅力を持っている。

――――まるで〝天使〟の様な、そんな女性だ。」

【背中しか見えないため、表情は窺えないが、その肩は僅かに笑いに震えている。
まるで、何かに対して楽しんでいるかのように。】

「さて、ここだ。ここが君の部屋となる。
ここにはゲストルームが並んでいるが、その内の一つを君に解放しよう。

君の場合、他の者とは事情が異なる。
そのような者たちとの一緒のスペースではやりづらいであろう?」

【と、部屋を指し示しながら。
言うとおり、隣を見ればいくつか同じようなドアが並んでいる。

しかし、他の部屋に気配はない。……ほとんど使われていないようだ。】

1480とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 22:57:11 ID:dqp21UH2
>>1479

「ご厚意には感謝いたしますが」

なるほど、不自由はしなさそうだ。
だけど、特別に扱われるというのは、いきなりでは懸念が残る。

「他の皆さんは、不満に思われませんか」

いきなり不和を作り上げては、のし上がれなくなるかもしれない。

1481とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 23:03:36 ID:jP5j7SuY

「それはあるまい。ここは実に人の出入りが激しいところでな。

まして、身寄りのない者が多く、その日すら生きれるかどうか怪しいものも多かった。
そんな者たちの寄せ集まりなのだから、そう不満も起きん。」

【不満すら起きないほどにここに来る前の生活が酷いものであったのだろう。
また、言うとおり人の出入りが激しいところであるため、あまり気にはしないのだろう。

仮に不満がよく起きるのならば、この男がこうしてマアスーメを簡単に受け入れるはずがない。】

1482とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 23:07:40 ID:dqp21UH2
>>1481

「……わかりました。では、少し荷物を置かせてもらってもよろしいですか?」

部屋の中も確認しておきたいし。
とりあえず、自分がこの部屋で寝起きするから問題が起こる、ということはなさそうなので安心する。
最終目標は彼に認めてもらうことだが、手始めに地盤作りとして周りの人間に認められる必要がある。
水は合わないが、トレアに認めてもらうことがとっかかりになるだろうか。

1483とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 23:14:27 ID:jP5j7SuY

「……構わん。ここで待っておく。」

【そういうとその場に立って、待機の状態に。
部屋に入って見れば、いわゆる客間ということで多少は良いつくりだ。

基本的なものは揃っており、ベッドのほか、クローゼットなども備え付けだ。
使われていなかったようであるが、誰かが掃除に来ているらしく大きく汚れてはいない。】

1484とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 23:25:00 ID:dqp21UH2
>>1483

(私の借部屋よりむしろ環境がいい。喜ぶべきかしら)

だらだら過ごしていた頃の自分よりいい住まいであった。
何も不満はない。鞄をベッドの上に放り投げて、手早くサルデフェクトのところに戻る。

「お待たせしました」

「とても、良い部屋だと思います。ご厚意に重ねて感謝を」

そして、深く礼。

1485とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 23:30:40 ID:jP5j7SuY

「何、偶々、部屋が余っていただけだ。
綺麗にするばかりでも使うものがいなければ、意味も無かろう。」

【振り返りながら、実に淡々と。
感謝に対して、喜んでいる様子もはたまたその逆も何もない。】

「君の部屋をここにしたのは、もう一つ理由がある。
このゲストルームのスペースから、私の部屋は近くてな。

君が私に仕えるということで、ここに来たのなら、都合がよかろう?」

【近いということは、逆に言えばザーから彼女の居る部屋が近いということである。
つまりは〝何かあったときに素早く対処〟が出来る。】

1486とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 23:36:16 ID:dqp21UH2
>>1485

「……重ね重ね、感謝いたします」

これが認められていることなのか、まだわからない。
ミスリードさせるためのものなのかもしれない。いい気にさせて、何かで使い潰すための。
……わかっていても、嬉しいものは嬉しい。

(なるほど……)

自分は、承認欲求が非常に大きい人間だ。
彼女は、それを今自覚した。

「これから先、つまらぬ雑事でも、どうか何なりとお申し付けください」

で、あれば。
尽くすのは、今のところ、何の苦でもなかった。

1487とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 23:45:13 ID:jP5j7SuY

「何とも。働き者が増えたことだ。」

【変わらないその妙な忠誠心にやれやれ、と肩を竦めつつ。】

「ちなみにその部屋には浴室は付いていない。
実に面倒ではあるが、この部屋を出て廊下をこちら側に行けば共同の浴室がある。
そして、生憎だが男女の区別はない。いわゆる混浴になる。

だが、この共同浴室は客人用だから、寺院が引き取った者は入ってこない。安心したまえ。」

【と、自分達が先のほうの廊下を指しながら説明する。
少々、不便ではあるが元々、複数人で利用することが前提で建てられているため仕方がない。】

1488とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 23:50:37 ID:dqp21UH2
>>1487

「……は」

そもそも混浴には特に抵抗はなかったが、まぁそういうことなら別に拒む理由はない。
ただ、そうなると自分ひとりのために湯を張って、浴槽を洗うのだろうか?
……ちょっと経済的でないように感じる。

「その共同浴室は、私以外にも利用する者は、いるのでしょうか」

例えば目の前の人物とか。

1489とある世界の冒険者:2014/03/02(日) 23:57:28 ID:jP5j7SuY
「客人が来るならば、その客が使っているな。あとは私やトレアが使うくらいだ。
あぁ、君が気にするというのならば、利用の時間帯を定めるがどうかね?」

【わざわざ尋ねるということで、混浴であることを気にしていると思ったようだ。
だが、使う人数が極めて少ないため、タイムテーブルも定めやすい、と。

経済的ではないことに代わりはないのだが。】

1490とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 00:00:31 ID:cuSVCrns
>>1489

「いえ。少数のために湯を張るのは、非経済的だと思ったので」

全員一緒にしたほうがリーズナブルな気もするが。
しかし、サルデフェクトとトレアが以前からそこを使っているということなので、何か理由があるのだろう。

「……いえ。失礼。何でもありませんし、私は混浴に不都合は感じません」

「お望みとあらば、お体を洗う役目も、承りますが」

平然と、眉一つ動かさずそんな事を言う。

1491とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 00:04:02 ID:cuSVCrns
>>1489

「いえ。少数のために湯を張るのは、非経済的だと思ったので」

全員一緒にしたほうがリーズナブルな気もするが。
しかし、サルデフェクトとトレアが以前からそこを使っているということなので、何か理由があるのだろう。

「……いえ。失礼。何でもありませんし、私は混浴に不都合は感じません」

「お望みとあらば、お体を洗う役目も、承りますが」

平然と、眉一つ動かさずそんな事を言う。

1492とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 00:04:33 ID:cuSVCrns
ぎゃあ二重投稿

1493とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 00:07:40 ID:9iZ2C59o
「……おや、そうか。
それにしても、揃いも揃って同じことを言うのだな。

子供でもあるまいし、そのようなことを私にする必要はなかろう。
どうせ、体を洗うというのならば、あちらの浴場で子供の体でも洗ってやるといい。」

【どうやら、トレアも同じようなことを言って、彼の体を洗おうとしたようだ。
尤も、彼の言い方から推測して、それは適わなかった様だが。】

1494とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 00:19:46 ID:cuSVCrns
>>1493

「は。……命令と、あれば」

何か違うが命令ならばそれでも構わない。
子供を相手にするというのは、ちょっと骨が折れるが。

(……夜伽も、命令ならばやりましょうと言っても鼻にもかけてくれないでしょうね)

これまでの反応から、そのあたりの命令はないだろうと踏む。
もし万が一あっても取り乱すつもりはないが。

1495とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 00:29:51 ID:9iZ2C59o
「まぁ、こういう命令をすることはまず無いであろう。
あの手の者達は警戒心が強く、極端に攻撃的であったり防御的であったりする。

おそらくは私でなければ、意味が無い。」

【つまりはマアスーメでは無理だという話である。
とはいえ、腕をどうこうという訳ではなく、単純に向こうの反応なのだろう。】

「とはいえ、何も命令がないと言うのは契約違反だ。
幸い、一つばかりちょうど良い命令があったため、それを命じておくとしよう。」

【これでは命令することが無い、と思いきや用意はしていたらしい。
果たして、どんな命令であろうか。】

1496とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 00:34:06 ID:cuSVCrns
>>1495

「……性的虐待の被害者ですか?」

聞き及んで知っている範疇で予測してみる。

「そうでなくば、育児放棄でしょうかね」

尤も、自分にまわされる仕事になりそうにないということなら、知ったからなんだという話しだが。
それから、命令があると聞くと、即座に姿勢を正す。

「は。何でも拝領いたしましょう」

1497とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 00:40:56 ID:9iZ2C59o
「……事情は様々だ。私も把握はし切れない。
それを私が会話し、相手が同意することによって、彼らはここに居る。

恐らくは私にしか心を開いていない。」

【実はこの寺院に居るものの特長として一つあるのが
この男が無理矢理連れてきたという人物は一人も居ないということである。

マアスーメがそれを知るのはもう少し後になるかもしれないが。】

「私は定期的に夜に外を出歩いている。それのお供を頼むとしよう。
これでも、退魔を主にしていた時期もあってな……そういうものが存在すれば排除している。

無論、そう居るものでもないため、ただの散歩に終わることも多いがね。」

【マアスーメと出会ったときが正にそういう状態だったのだろう。
あの時、確かにこの聖職者は魔物と退治しており、それを撃退・浄化している。】

1498とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 00:46:17 ID:cuSVCrns
>>1497

「なるほど……」

人心掌握術に長けた人物か。彼女はそう彼を分析する。
だからこそ、自分もふらふらとやってきてしまったと考えることもできる。
とりあえず、仕えるに値する人でいつづけてくれるなら、何だって別に不満はない。
清純潔白な聖人でも、極悪非道な大悪党でも、自分を認め、使ってくれるなら何でって良かった。

「は。喜んで承ります」

いきなり付き人になれた。
これは即ち、戦力の一つということであり、護衛ということであり、最悪囮に、殿に、捨て駒ということである。
彼女にとっては、なかなかゾクゾクする立場であった。

1499とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 00:52:49 ID:9iZ2C59o

「君の働きには期待しよう。
と、言いたいがもう一度だけ、確認をしておこう。


――――――未練は無いかね?」


【迎え入れたときと同じ、神託を告げるような口調。
元々、重々しい口調が更に、重くのしかかるようになる。

これが何を意味するのかは分からない。
予想したように囮や捨て駒にされるのかもしれないし、あるいはもう逃げられないという意味かもしれ無い。】

1500とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 00:55:27 ID:cuSVCrns
>>1499

「――未練、ですか?」

何のことやら。
学生としての身分? いいや、あれは仮初のものだった。執着が残るような暮らし方は、していない。
他に、自分にどんな立場があっただろう。神童計画の風神としての自分? 元組織は瓦解し、仲間もどこかへ消えたのに。未練も何も無い。

「いえ。あるのは、私を導く主に仕えられるのだという、喜びと、期待のみです」

どう考えても未練になりそうなものが思いつかないので、そう答えた。

1501とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 01:02:11 ID:9iZ2C59o

「……よろしい。」

【軽く目を閉じて、口元を僅かに笑いに歪ませた。
まるで予想通りの答えが得られて、満足したように。

……もしかすれば、試されたのかもしれない。】

「改めて君を迎え入れよう。マアスーメ・エルハーム・レイラー。」

【彼の発言や口調は一々、聖職者である。
ここに居る人々が彼によって説得させられ、意思が芽生えたというのも頷けるかもしれない。】

1502とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 01:09:46 ID:cuSVCrns
>>1501

「……は。光栄です」

まただ。
彼に認められたと思うたびに、暗い快楽が背に走る。
それを悟られぬように、極めて平然とした様子で答える。

「この身、あなたのために奉仕し、必ずご期待に応えましょう」

それから、そう述べるのであった。

//では限界なので、これにて。

1503とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 01:20:31 ID:9iZ2C59o

「とはいえ、今夜は時間はもう遅い。就寝時間も既に過ぎてしまっている。
今日のところは、体を休めておくが良い。

何かあれば、私の私室に来るといい。
扉に札が掛かってなければ、遠慮なく入りたまえ。」

【命令を下したものの、今日は遅いからか出かけるつもりは無いらしい。
そのため、早速であるが、今日はお休みだ。

そして、軽い連絡を終えると自らも私室のほうへと去っていったとか、FO】

//了解、ありがとうございました!

1504とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 21:22:38 ID:9iZ2C59o
<王都近くの草原>

「…………。」

【草原を歩くは黒の法衣を纏い、ストラを付けた長身の男性である。
手を後ろ手に組むような姿勢で歩く姿は聖職者とは思えぬほどの威圧感を放っている。

ところで、この男性はいつもは一人で出歩くことが多かった。
しかし、今回は……というより今回からは少々、毛色が違う。なぜならば――――。】

1505とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 21:40:47 ID:cuSVCrns
>>1504

――二人に増えたからである。
法衣を身に着けた男の三歩後ろを、祈るような姿勢でついていく修道女が一人追加されたのだ。
楚々とした修道服に、髪が出ぬように几帳面な頭巾を被っている。
最近入門したばかりの、新しい信徒である……というのが建前。

(……腰巾着冥利に尽きるポジション)

実際のところ、突然懐いた犬であった。
彼女の特殊な出生がそうさせたのか、環境がそうさせたのか、生まれ持った歪か。

1506とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 21:51:30 ID:9iZ2C59o

「……シスター。別にそこまで装わなくても良いのだぞ、ラクにしたまえ。」

【当の本人が一番、聖職らしくない雰囲気を持って歩いているからである。
とはいえ、その対比が彼女が修道女であるという説得力を逆に持たせるのかもしれないが。】

「装わなくとも、大抵のものならば欺けるであろう。」

【黙って歩いているだけで、大抵は騙せると。
見た目による補正という物は実に大きいのである。

よもや、彼に仕えているいわゆる部下と見抜けるものはそう居ないだろう。】

1507とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 21:56:59 ID:cuSVCrns
>>1506

「は。無難な姿勢を心がけたつもりでしたが」

とりあえず、顔を上げる。
胸元で組んでいた掌も解いた。
着慣れぬ装いではあるが、集団に属していることを示すのにはこの上ない目印となるのが制服だ。
これ以外だと、高校の頃に着ていのが最後か。
あの頃に一度、他の神童計画の人間とも出会ったが、今頃どうしていているだろうか。
……どうしていても、今となっては無関係なことだが。

「……今晩は、何か出そうですか」

ぐるりを見渡すが、彼女には特に異常は見つけられない様子だ。

1508とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 22:06:55 ID:9iZ2C59o

「……心がけは殊勝だな。
だが、露骨過ぎてもそれはそれで疑わしいものだ。分かるであろう?」

【くるりとそちらに振り返って。

シスターだからと言って、それを意識しすぎて振舞うのもよくないと。
ステレオタイプ的なイメージは強力ではあるものの、型に嵌り過ぎても怪しい。

その辺りのさじ加減は実に困難と言えるものだ。】


「さて。あのような魔物など、そう出るものではないのでな。
……君の期待する護衛が出来る可能性は低い。

まぁ、私としては何も出ない方が喜ばしいのだがね。」

【再び、前を向いて進み始める。
くつくつ、と喉の奥の方で低く笑って。】

1509とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 22:12:53 ID:cuSVCrns
>>1508

「は。気をつけます」

素直に頷く。
もとより、彼女に対して何を言っても、彼女は言われた通りにするだろうが。

「……いえ、御身に仇なす存在は、いなければいないに越したことはありません」

「私は、御身の傍にいられるだけで、非常に光栄に思っています」

おべっかでもなんでもなく、彼女の場合本心であった。

1510とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 22:19:59 ID:9iZ2C59o

「いやはや、本当に殊勝な娘だ。
私も実質的に部下を持ったこともあるが、ここまでの者は初めてだ。」

【彼の話の中に聖職は聖職でも荒事……すなわち〝魔を狩る〟ことに従事していた時期のものがあった。
おそらく、部下を持ったというのはそのときの事であろう。

いつぞやの魔物との戦闘を見る限り、この聖職者の戦闘能力は高い。】

「君の様なものが当時、私の下にいれば、さぞ苦心せずに済んだであろうに。」

1511とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 22:24:30 ID:cuSVCrns
>>1510

「……はい。私も、御身のような方に、早く出会いたかったものです」

ぞくり。
欲しいタイミングで、欲しいものを、的確に与えてくる。
彼女は自分の心が読まれているような感覚に、一抹の恐怖を感じた。

だが――。
その恐怖に勝る、どうしようもない快楽が身体を突き抜けるのは抗いがたい事実であった。

「そうすれば、死んだように過ごす日々を迎えずに済んだかと」

仮初の、どうしようもない毎日。
芯がもてないまま、ふらふらとゾンビのように過ごしていた日は、最早遠い日のことに感じる。

1512とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 22:34:38 ID:9iZ2C59o

「本当に――――――ほう。」

【何か言いかけたが、不意に足が止まったかと思うと、
その瞬間には手が白く輝き、そこに杭の様な魔力塊が生成されていた。

見れば、ザーの少し先で獣というには異質な……だが、四足歩行の生き物がこちらに向けて駆けて来る。
よく見れば、先日、彼が打倒していた物と同タイプの魔物のようだ。

以前と違うのは数が少々、多いこと。
自然界では仲間意識が非常に強く、仲間がやられたことを根に持つ獣もいるらしい。
この魔物もそういう手合いなのだろうか。】

1513とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 22:40:43 ID:cuSVCrns
>>1512

「迎え撃ちましょう」

彼女は懐から、蛇が巻きついたデザインの手鏡を取り出す。
それが発光したかと思うと、二人の屈強な褐色の男たちが現れた。それぞれ金と銀の仮面を被り、細く長い槍を手にしている。

「ガド、ゲド。御身に勝利を」

号令を受けた男たちはあっという間に駆け出し、向かってくる魔物に対し槍を突き出しながら突進する。
この素早く、鋭い一撃が彼らの戦法だ。左右に分かれて飛び出し、弧を描くようにして接近、挟撃を取る連携技である。

1514とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 22:51:30 ID:9iZ2C59o

「どうやら、君が来た祝砲を上げて貰えるようだ。
……ほう、召喚か。よろしい。ならば、その力を見せてもらうとしよう。

――――命ずる。打倒しろ。」

【手に宿した魔力塊を解きながら、命令を下す。
初の戦闘ということで、その力を観察するようだ。

加えて、彼の力は〝魔〟に対して効果を発揮するものも多いため
召喚術とは少々、相性の悪い部分もあるためであろう。】


【魔物の集団は不意を突かれたか、一部が早速、その一撃に甘んじてしまう。
だが、それを見るなり足を止め、ガドとゲドそれぞれに飛びかかろうと。

爪や牙には魔力が流れているらしく妖しく輝いている。霊体だとしても対応できるようだ。】

1515とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 22:58:23 ID:cuSVCrns
>>1514

「必ずや」

男たちの戦い方は、未開の蛮族そのままだ。
爪や牙を受けてもなおその存在を維持し、無表情の仮面からは狂気さえ滲む。
魔物を串刺しにしたため、多数に対応できなくなっても構うことなく、槍をその場に捨て、その肉体で戦う。

「――」

また、彼女も強力な術者である。
ガドとゲドが魔物を足止めしているところに、風の魔術による刃で切り裂くのだ。
薄緑の風による刃が、交戦中の魔物を襲う。

1516とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 23:07:40 ID:9iZ2C59o

【マアスーメの風によって、へしゃげた様な声をあげながら魔物が切り刻まれ、飛ばされる。
ガドやゲドに食らいついていた魔物もたまらず、口を離しゴロゴロと転がっていく。

風という広範囲にわたる攻撃の所為か、あっという間に数が減っていく。
残り数匹となったところで、魔物も風の強力さを認識したのか、二手に分かれる。

そして、威嚇するようにグルグルと喉を鳴らすと口を開け、そこから魔弾を打ち出した。
中々に戦闘手段は豊富な魔物のようであるが、もう、手遅れであろう。】

「いやはや、私は運がよかったのかもしれん。」

【そんな、ほとんど蹂躙ともいえる光景を目の当たりにして、くつくつと笑う。】

1517とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 23:11:55 ID:cuSVCrns
>>1516

「――終了」

飛び出した魔弾の軌道に、突風をぶつけることで逸らす。
防いで完全に魔弾の存在を殺すより、見当違いの方向に逸らすほうがコストパフォーマンスがよろしい。
そして、打ち出すために足の止まったそれぞれの魔物には、程なくしてガド、ゲドの拳が振るわれるという寸法だ。

「第二波がなければ、安全かと」

一応、油断無く見回してみる。

1518とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 23:19:02 ID:9iZ2C59o

「……ご苦労。その2人を消しておけ。」

【そう告げると、自ら前に出る。
手には既に魔力塊を持っているが、何やら三角錐状のものである。

そして、それを上空へと放り投げた。
すると、上空でその三角錐が散り、細かい結晶となって魔物たちに降り注ぐ。

その魔力塊に編まれているのは魔を祓う力。聖職に許された神秘である。
突き刺さることで、たちまち浄化され、消えていく。

程なくして、この場がただの草原へと戻った。
つい先ほど、魔物の集団と交戦していたとは思えない。】

1519とある世界の冒険者:2014/03/03(月) 23:22:36 ID:cuSVCrns
>>1518

「は……」

男たち二人は魔力を切られ、その場で霧散する。
その直後に魔物たちが浄化され、跡形も無く消え去った。

(徹底した証拠隠滅を兼ねている……?)

そういえば、出会ったときも同じことをしていた。


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