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第三汎用スレッド

1「鍵を持つ者」:2012/09/29(土) 00:27:21 ID:???
第三の眼なんて無かった

1350とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 03:37:22 ID:EhB3Fok.
「……? コートニー、寒かったり……」
見当違いである、寒いどころか暖かくなっている。
いや、物理的にも精神的にもだろうが。

「何処って肩だけど!? ってこらっ、危ないってっ」
また転ぶと大変なので肩をがし、と後ろから掴んで竦める形に。
所謂一つのあすなろ抱きだかなんだかに近い感じに……

<お熱い事で。 ……先に中に入るぞ、仕上げをしとく>
『あ、はぁい、お願いしますね』

こちらはのほほん、と見守っている。 えぇいやめてさしあげろ。

1351とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 03:43:59 ID:OnTXNm42
「ちょ、セクハラですよセクハラ!!
これから私に変なことでもするつもりなんですか?!」
抱きしめられたとも勘違いしてしまったコートニーは若干涙目になりつつも無理に離れようとするのをやめない。
と言っても非力なので楽に抑えられるだろうが。

「あ、アリーナちゃん!
なんで見てるんですかあああぁぁぁ!」
のんびりとしていた彼女を見ての、心からの叫びであった。

1352とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 03:45:48 ID:EhB3Fok.
「セクハラっ!? いや、しないってそんなのっ!?
 暴れるのやめたらすぐ離すから!」
セクハラ発現にファッ!?と変な声を出すも転ぶと危ないので離せない性。
力は強いし、やっぱりオトコノコで騎士さんなんだという感じが。

『うふふっ、仲いいなー、って♪
 とりあえず落ち着きましょ、コートニーさんっ』

1353とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 03:49:55 ID:OnTXNm42
「……ほんとに、離してくれます?
お持ち帰りとかしませんよね?」
ぐすん、と目に涙を浮かべつつクレドの方に首を向ける。
体制やら身長の差やらで自然と上目遣いになっていた。

「な、中はいいですけど、決して変なことはないんですよ?
アリーナちゃんがわかるかどうかは別として、一線を越えないような理由があるんですもん!」
……涙目だからか、拗ねてる子どもとそれをあやしてる人の構図にも見える。

1354とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 03:51:44 ID:EhB3Fok.
「し、…………しないって!
 大体何だよお持ち帰りって!?」
間が合った。不覚にもちょっとキュンと来るものがあったようだ。

『うふふ、クレドくん真面目ですからねー♪
 ささ、速く仲で温まりましょうっ、私もチョコ作りましたし、ジャキくんもチョコケーキ作ってくれたんですよー♪』

新情報、アレで料理が出来るらしい。

1355とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 03:58:38 ID:OnTXNm42
「……………信じますよ、クレドくんのこと信じますよ。」
じっと、クレドのことを見つめた後、ピタリと抵抗をやめるのであった。

「あ、それなら私もチョコクッキー作ってきましたよ!
……ってジャキさんケーキ作れるんですか!?」
まさかの情報に失礼ではあるが驚く。
そしてエプロンを付けた姿を想像して、なんとも言えないような感情が渦巻く。全く似合わねぇ

1356とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 04:00:03 ID:EhB3Fok.
「別に、何もしないって……それに、コートニーは、し、ってるだろ」
こほん、と咳払い一つしてコートニーをちゃんと立たせて離れる。
視線はアリーナの方に……いや、今一瞬浮気したが。

『ジャキくんは中学生の頃から自炊だ、って言ってましたからー』
『孤児院で弟くんや妹ちゃんに偶に作ってあげてたそうですよ?』

ケーキ、アレがケーキ。……普通の料理すらも想像できないというに。

「なんでも、できちゃうからなぁ……」

1357とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 04:07:17 ID:OnTXNm42
「………そ、そうでしたね……すいません。」
元からアリーナちゃん一筋だったと、その思いは変わらないだろうということを思わず頭のなかから抜けていた。
その事実を自身の過失として恥ずかしく思いながら軽く頭を下げる。
気まずそうに。

「……なんというか、一度は見てみたいですね。」
確実に抱腹絶倒物だろうと思うくらい失礼なのであった。

「……クレドくん、これならジャキさんに勝てるって思ってるところってあるんですか?」
クレドの言葉に思うところがあったのか、アリーナに聞こえないようにそう小声で尋ねる。

1358とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 04:12:47 ID:EhB3Fok.
「……その、……確かに、今はちょっと、やられそうになった、けど」
眼をそらーしながらそんな事を言う。
やられそうに、とはどういう意味だろうか……。
いや、考えなくてもコートニーなら直ぐ察せる気もするが。

『むぅっ、格好良いんですよっ?』
可愛らしく膨れて抗議する少女、そんな事しながらも中に招いて。
……あまーいチョコや、ココアの香りが……。

「……あんま、無いかも。」
はは、と乾いた笑い。クレドも大概、「優秀」ではあるし「秀才」の部類なのだが。

1359とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 04:21:44 ID:OnTXNm42
「……………馬鹿なこと言ってないで早くチョコ食べましょうよ!」
言葉の意味を察するも、ちゃんと自制できたということも理解できたので特にいうこともなかった。
ため息とともに、クレドのことを急かす。

「と言ってもエプロンとかってあんな人がつけると似合うとは思えないんですよねぇ。」
そんな失礼なことを言いながら協会の中に入っていく。
いろいろあったが、必死に守ってきたからかクッキーは無事だ。

「あんま、でもひとつのことで確実に勝てるのであればそれを誇りに思いましょう。
……マイナスな考えを中心にしちゃいけないんですよ。めげちゃいます。」

1360とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 04:26:41 ID:EhB3Fok.
「いやしょうがないだろ!? 顔近かったし涙目だs……ああもうっ!ジャキの馬鹿!!」          !?>
何故か八つ当たりされたジャキ、どういう事だ。

『んー、……着けてる所は見た事無いですねぇ、ささっとやっちゃいますし。
 慣れてるのかあんまり汚したりも……あっ、こっちですよー』

教会の聖堂を通って裏の大部屋に。
バレンタインパーティー、みたいな感じでテーブルにはお菓子と飲物、ちょっとした食べ物とかも。

尚中央には美味しそうなチョコケーキ、アリーナが作っていたものともう一個あるが。

「……ん、解ってるよ大丈夫。
 ありがとな、コートニー」

1361とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 04:35:10 ID:OnTXNm42
「……八つ当たりとはあまり褒められたものじゃないですよ、クレドくん。」

「おお、ジャキさんのは………これはなかなか行けそうな……」
そんなことを言いながら持ってきたバスケットをテーブルの開いているところに置く。
バスケットの中には結構な料のチョコチップクッキーが入っていた。
大方、子どもたちにも配る予定だったのだろう。

「ん、こんなありきたりな言葉でいいのなら。
……やっぱり明るいほうがいいですから。」

1362とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 04:38:20 ID:EhB3Fok.
「……ごめん」
はぁ、と溜息。……錯乱したか。

『ふふ、ジャキくんですもの、ねー?』
<褒めても何も出んぞ、大した味見もしてないから美味いのかも解らん>
『私がしたから、大丈夫ですっ!
 コートニーさんも美味しそうなクッキー持ってきてくれましたしっ……子供達にも配ってあげなきゃっ』

なんだかジャキの前では少女、と言うか恋する女の娘、といった印象のアリーナ。
何時ものもいいが、こちらのも……?

「解ってるって、俺もそれがとりえだしさっ。
 ほら、速く準備とか手伝っちゃおう!」

1363とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 04:45:27 ID:OnTXNm42
「ん、わかればよろしいのです。」

「………はぁ、ジャキさんはどんなのを作ってきたんですか?
なんだか大人のケーキみたいなの作りそうですけど。」
アリーナとジャキのやりとりを見てチラリと邪気の作ったケーキを見つつそう尋ねる。
内申ではやっぱりアリーナちゃんは可愛いよなぁ、と自信と比較しだして勝手に落ち込んでいる。

「そうですね!パパっとやっちゃってみんなでわいわい盛り上がりましょう!」

1364とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 04:48:04 ID:EhB3Fok.
<ティラミス……チョコケーキだな、持っていく物の余りで悪いが>
アリーナが作った物の隣の、四角いケーキ。
……かなり丁寧に作られている、というか、美味そうだ。
葉っぱやパウダーでの装飾も綺麗に……。

アリーナはうれしそーに、にこにこなんかしちゃって……見てて楽しい限りだ。

「ん。 アリーナさん、俺飲物出すよ、何時もの場所?」
『あ、はいっ、お願いしますねー』

と、言った感じで準備は続いて……待て次回。

【//では中断かこのままFOで】

1365とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 04:55:30 ID:OnTXNm42
【このままFOで、ご相手ありがとうございました!】

1366とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 22:17:07 ID:44D0dwMg
<王都近くの草原>

「あ、あぁ……良い蕩け具合……!
ふふふ、はは、私を壊そうなんて……無理なんですよ?」

【夜の草原。雲の切れ間の僅かな月明かりに照らされ浮かび上がるのは蹲る少女の形。
だが、それは完全に〝崩れて〟いる。

周囲には甘ったるい香りが漂っており、少女の体の所々には何か液体が付着している。
香りからそれは蜂蜜だと分かるのだが、きれいな琥珀色からはかけ離れ、黄色く濁っている。

しかも、付着というよりは体の一部が蜂蜜になってしまっている。
まるで侵食されているかのようだ。】


「……だって、もう私は壊されちゃってますから。」

【蹲る少女が顔を上げた。その下には鎧で覆われた顔がある。
月明かりにより、少女の姿がはっきりすると、少女の下には鎧が横たわっていた。

少女は倒れこんだ鎧に跨っていたのである。】

1367とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 22:29:57 ID:44D0dwMg

「それに……私を甘く見ましたよね?」

【その問いかけに鎧は答えない。……というよりも答えるはずが無い。

だが、そんなことは関係ないのか少女は蜂蜜と化した片手でべっとりとその鎧越しに頬を撫でる。
まるで、自身にとっての愛しき人物に触れるかのように。】

「それが。それが、敗因です…………ふふふ。
まぁ、そんな勝ち負けなんて……もう、どうでもいいですよねー?

だって、後は一緒に溶けて行くだけなんですから。
ふ、ふふふ、怖いかもしれませんが、大丈夫です。私が、付いていますよー?」

【じわり、じわりと少女の体から蜂蜜に似た黄色い液体が染み出し始める。
それは、まるで少女が本当に溶けているかのようにも見える。】

1368とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 22:47:55 ID:44D0dwMg

「ほら、ゆっくり行きますから……。
ふふ、大丈夫ですよ?誰だってハジメテの時はハジメテなんですから……。」

【どろり、どろりと蜂蜜が溶け出すようにして流れ出す。
少女の異形の様な見た目だと本当に体が溶け出しているように見える。

しかし、実際はそうではなくその鎧を包むようにして蜂蜜が滞留を始める。
すると、あっという間に蜂蜜は鎧を覆うほどにまで、溜まってしまった。】

「くく、くくく……ほら、怖くない。怖くない。
ほら、動いちゃダメですよ?……暴れ、ないで?」

【〝力を入れながら〟どんどん蜂蜜で飲み込んでいく。
周囲には不恰好に蜂蜜が飛び散り、少女や周囲の草花を汚していく。

とぷん、とぷんと手ごたえの無い音が草原に響く。】

1369とある世界の冒険者:2014/02/19(水) 22:57:54 ID:44D0dwMg

「……ねぇ。素敵でしょ?
甘い、甘い……甘美な世界に堕ちて行く感覚は。

大丈夫。ずーっと、この甘い感覚は貴方のものですから。」

【動かないソレを見下ろしながら、その鎧を抱くように自ら蜂蜜に浸かる。

鎧の顔の周りに浮かぶ無数の気泡を払い、顔がよく見えるように。
まるで時が止まっているかのような風情を少女が乱していく。】


「……ずっと。永遠に。」

【鎧に乗っかる形で少女は言う。
その無邪気な少女の様な笑みは、どこか黒くしかし魅惑的に光っていた、FO】

1370とある世界の冒険者:2014/02/21(金) 23:08:41 ID:iprLIMG2
<王都近くの草原>

「さァて……あっちか。」

【重量感のある足音が夜の草原に響く。馬に乗った男性が草原を行く。
つばの拾い帽子を被り、腰には銃が差してあるなど、まるでカウボーイである。

そんな男であるが、馬を器用に操りながら手元のメモを頼りにどこかへと向かっている。】

「それにしても勝手なヤローだぜ。欲望に忠実って言うかねェ。
まぁ、指針変更は構わねェが……もうちょい学習をして欲しいモンだ。」

【だが、少々、不服な部分があるようでボソボソと独り言を。
そして、気を紛らわせるかのようにタバコを取り出し、火をつけた。】

1371とある世界の冒険者:2014/02/21(金) 23:24:48 ID:iprLIMG2

「ま、これが雇われの辛いトコかねぇ。
依頼主サマの言うことにァ、本当に振り回されっぱなしだぜ。

こりゃ、契約時よりちょい上乗せした額を貰わなきゃやってらンねぇよ。」

【うだうだと文句を言いながら、馬を行かせる。
それほど、スピードとしては早くは無い。むしろ、かなりゆっくりである。】

「あ゛〜、女でも良いな。
どうせ、アイツのトコなんざ女なんて腐るほど居るだろうしよォ。」

【と、咥えていたタバコを外し、煙を吐き出す。】

1372とある世界の冒険者:2014/02/21(金) 23:33:35 ID:r6Q7SYDQ
一人分の足音が聞こえる。

「はぁ……全くダメね……」
寝巻きのような、だらしない格好した女が鞄を背負ってやってきた
淡いピンク色をした腰まである艶やかだった髪は今や彼女の精神を代弁するかのようにぼさぼさと荒れている。
普段ですらキツい印象を受けそうな三白眼は疲れからか更に普段より更にキツい目となっている
見た目は18に見える

「調査もダメ……現地入りもダメ……一体なんなのかしら」
腕組みをし、小声で独り言を愚痴のように喋っている


ペーターにはまだ気がついていない

1373とある世界の冒険者:2014/02/21(金) 23:34:18 ID:r6Q7SYDQ
//乱入します

1374とある世界の冒険者:2014/02/21(金) 23:42:27 ID:iprLIMG2

「……ん?」

【ゆっくりと馬を走らせている男。
よく見ずとも、これだけの巨体ならば容易に確認をすることが出来る。

こちらはこちらで女性に気づいたようだが、別に馬を止める様子は無い。
しかし、気にはなったようで、女性がどこにいるのか、と首を動かして探す。】

1375とある世界の冒険者:2014/02/21(金) 23:52:10 ID:r6Q7SYDQ
>>1374
少し遠目だが、簡単に女を見つける事ができた

「ん?馬の足音?」
女の方もペーターを見つけたようだ

「あ゛」
一瞬だけ嫌そうな顔をすると、自分の鞄をあさり手櫛を取り出して髪をとかし始めた

「こ、こんばんは」

若干引きつった笑みを浮かべつつも、にっこりと微笑みながらペーターの方を見つめる

1376とある世界の冒険者:2014/02/21(金) 23:59:07 ID:iprLIMG2

「ンな、露骨に嫌そうな顔をしなくてもねェ……女は愛想だぜ?」

【女性に段々と近づき、その間にタバコの火を消して携帯の灰皿に捨てる。
女性の近くまで行くと馬の動きを止めさせた。

露骨な反応をされて、困ったように肩をすくめる。】

「それとも…………あぁ、何だ。アレか?物盗りとかにでも荒らされたか?」

【ここで、女性の姿がはっきり見えたらしく、自らの言葉を訂正するように咳払い。
女性の姿を見れば、まぁ、嫌そうな反応をするのも納得だろう、と。】

1377とある世界の冒険者:2014/02/22(土) 00:06:05 ID:KlnYH0Oo
>>1376
「違うわよ、ただの徹夜明けよ」
やや怪訝そうに答えると咳払いをする

「ごめんなさい。ちょっとだけ、時間頂戴。今、人に見せられない顔だから」
そう言うと、手鏡を取り出して簡単な化粧をすませた
マイペースと言うべきなのだろか


「さて……あらためまして、こんばんは」
今度は怪訝そうな顔もせずににっこりと優しげにペーターに微笑む
服装も軽く直したが、ややだらしない模様

1378とある世界の冒険者:2014/02/22(土) 00:13:48 ID:Z6j7gi.U

「人に見せられねぇ顔でそれなら中々のモンだ。
……まぁ、徹夜明けは流石に俺も御免被りたいがね。」

【別に異を唱える様子も無く、普通に化粧をさせる。
こう見えても、女性に対してはそこそこに優しいのである。】

「おうおう。んー、折角、綺麗にして貰ってなんだが、俺ァ、そう長話する気はねぇよ?
なんせ、まだまだ〝お仕事〟の途中なんでよォ。

あんまり、遅くなっちゃどんな嫌味を言われるか分かったモンじゃねぇ。」

【馬に跨ったまま、体勢をくるっと変えて、馬の背に寝転ぶような形に。
この男にとってはちょっとした小休止だ。

また、その小休止に女性の相手が出来るというのならば、大歓迎だ。】

1379とある世界の冒険者:2014/02/22(土) 00:21:18 ID:KlnYH0Oo
>>1378
「あら、嬉しいお世辞をどうも」
やや嬉しそうに笑う

「話の長い短いは関係ないわ、化粧は女の正装よ。貴方だって、下着姿で他人と話さないでしょ?」
そう言いながら化粧をすませ、最後に香水を数回ほど首筋に吹き掛ける

「これでよし」
満足そうににっこり笑う


「こんな時間まで仕事ねぇ……行商人?」
ペーターと馬の荷物を見比べている

1380とある世界の冒険者:2014/02/22(土) 00:27:28 ID:Z6j7gi.U

「さぁて?話すこともある……かもしれないぜェ?」

【含みを持たせるような言い方をして、ニヤリと笑う。
仮に下着姿で話すことがあるとしれ、ソレがどういう時かといえば想像するに難くない。

ごく単純にセクハラな発言である。】


「行商でこれだけしか無けりゃ、そいつはもう潰れる一歩手前だな。
残念なことに、この中には俺っちの荷物しか入ってねぇよ。」

【と、寝転んだ怠惰の姿勢のまま、足でこつこつと荷物を叩いた。
この動作そのものが彼が行商ではないことを示す証拠である。】

「ヒントを出せば……俺の仕事は基本、夜……それも夜中にヤることが多いな。」

【ひひ、と意味ありげに口元を歪ませる。今度はセクハラではない。】

1381とある世界の冒険者:2014/02/22(土) 00:39:20 ID:KlnYH0Oo
>>1380
「そ、そう」
引きつった笑みを浮かべる
どうやら、最初のセクハラ発言を単純に受け取ったみたいで、ある意味最悪の誤解をしてる可能性もある

「あら、全て売り払った行商人かと思ったわ。次の町に行くのかと」

「夜ね……何かしら?盗賊?」
口元に手を当てて考えている
行商人ではないとするならば、一体……

1382とある世界の冒険者:2014/02/22(土) 00:46:17 ID:Z6j7gi.U

「お、盗賊は当たらずも遠からず、って感じだな。
なら、もうちょいヒントを出そう……俺が仕事で使うのは……。」

【そういうと、腰の辺りに軽く手をやる。
すると、腰に差してあった銃を引き抜く。中々の腕らしく正確かつ素早い動作は、まるで手品である。】

「――――……こいつさ。」

【くるくるとガンスピンをさせると、そちらに向けて構えてみる。
あまり、気分のいいものではないだろう。】

「こいつで、こう……ばーん、とねェ、ヒヒ。」

【そして、子供の遊びの様に銃撃音を口で真似て打つフリをする。
ここまで言えば、ある程度の予想は付くだろう、というほどのヒントだ。】

1383とある世界の冒険者:2014/02/22(土) 00:59:03 ID:KlnYH0Oo
>>1382
「そう……何となく分かったわ」
険しい表情でペーターを睨むように見つめる
殺気等は出ておらず、ペーターの行動の不快感で睨んでいる

身体中が冷や汗でシャツが体に引っ付くのがわかる

(まさか殺し屋だなんて……)
服の袖口には小さくカットされた護身用の杖、悪足掻きは出来そうだが、逃げれる自信がない

(依頼外での殺人が無いことに掛けるしかないわね……)
なんとかして表情を作る

1384とある世界の冒険者:2014/02/22(土) 01:08:06 ID:Z6j7gi.U

「おいおい、そんな怖い顔しなくたっていいだろ?
最初にも言ったろ?女は愛想だ、って。」

【自分の職業を理解したと見たようだ。
明らかに態度を変えたシュナだが、こちらは特に不快に感じては無い様だ。

だが、その変わりように銃を指に引っ掛けたまま、肩をすくめて見せる。
先ほどから、一々、動作が器用である。】


「別に取って喰おうってワケじゃねぇし。
こう見えても、俺っちは仕事に対しては真面目なのよ。

依頼者に不利が被るようなことはしない、ってねェ。」

【銃口で自身の帽子のツバをなでるように動かしている。
言葉通りに受け取れば、無益な殺生はしない、ということなのだろうが、果たして。】

1385とある世界の冒険者:2014/02/22(土) 01:20:22 ID:KlnYH0Oo
>>1384
「本当かしらね……そう願いたいけど……」
(フラッシュ……スタン……いえ、ダメね。4、5手……いえ、下手をしたら10手ほど離されている。下手な動きをしたら何も出来ずに殺されるのがオチね)
なんとか口と頭を切り離している
考えられている事を悟られないように必死
(だとしたら、後は……)

「ところで、こんな時間だけど大丈夫なの?依頼人さんの所にいかなくて」

1386とある世界の冒険者:2014/02/22(土) 01:28:31 ID:Z6j7gi.U

「んー?おぉ、そうだったそうだった!あいつのトコに行かなきゃねぇ。」

【ハッと気がついたような顔をして銃を収めると姿勢を寝転んでいるものから、跨るものへと変えた。
しかし、動く様子は一向に無い。すると、肩を振るわせ始めた。】

「……ヒヒ。だからよー、そんなに警戒しなくても良いじゃねぇか?
こちとら、今回は長〜い案件で退屈なワケよ、分かる?

それに、言ったとおり、お仕事中さ。
何かしら結果を出さねぇと依頼者のトコなんか帰れねぇよ。」

【何とかして、遠ざけたいという考えはお見通しのようだ。
とはいえ、やはり手を出すつもりは無い様だ。……ちょっとした息抜き、暇つぶし。そんな感じである。】

1387とある世界の冒険者:2014/02/22(土) 01:40:28 ID:KlnYH0Oo
>>1386
「そう」
(やはり、見えすいた話には乗らないわね、こんな事なら対人関係の本を読むべきだったわ)
どうにか状況を打開したい
暇潰しに話しかけられているとはいえ、彼がどんな性格なのかシュナは測りかねていた
職業柄、相手の性格なんてどうでもいい
だからこそ、躓いている状態である

「それで貴方は何がしたいの?ただの話し相手が欲しいようには見えないけど」
殺し屋と名乗りなおかつ殺し屋の顔を知られている現状
生きて帰れるのを半ば諦めているようにも見える

1388とある世界の冒険者:2014/02/22(土) 01:47:50 ID:Z6j7gi.U

「そりゃ、勘繰り過ぎってモンだぜェ?
こっちとして見りゃ、単に暇を潰してるってだけさ。

大体、俺がそんな怖い男に見えるかー?
仮に俺がアンタが〝警戒していること〟をやろうとしてるならとっくに終わってら。

こうして、話すことに何の意味もねぇしな。
出会い頭に風穴をぶち開けて、終わりってことさ。」

【こいつが殺し屋であることをひた隠しにしかつ、目撃者等々を全て始末する
という信条を持っているのならば、出会った時点でシュナは攻撃されているだろう。

しかし、そういうこともしない。
そればかりか化粧をする時間を待つということも行っている。

そもそも、殺し屋と知られたくないのなら、クイズも出さないだろう。】

1389とある世界の冒険者:2014/02/22(土) 01:57:05 ID:KlnYH0Oo
>>1388
「怖い男ね」

シュナにとってはペーターはかなり不気味に見える

仮に単なる暇潰しなら殺し屋なんて言わなければいい
だが、彼は殺し屋とヒントを与えた
なぜ?

不利益になる事ばかりをやっているペーター
シュナにとっては自分では計れない不気味な人にみえてきた
「私、そろそろ帰らせて貰うわね?」
そう言って歩き始める

1390とある世界の冒険者:2014/02/22(土) 02:05:55 ID:Z6j7gi.U

「そいつは残念だ。俺としちゃ優しい男のつもりなんだがね。」

【と、少々、オーバーなアクションで悲しみを表現する。
殺し屋にしては随分と表情が豊かだ。一般的な殺し屋のイメージとは少しかけ離れている。】

「んじゃ、俺も行くとするかねぇ。
そうだ。誰も彼もが損得で動いてるかと思えば、違うってことをアンタは覚えておいた方がいいかもな。

んや、コレは俺みたいな人間が言うことじゃねぇか、ヒヒ。」

【そういうと、手綱を握り馬を動かし始めた。
歩き始めたシュナをどうするというわけでもなく、ごく普通に去って行った。

殺し屋と言っても、肩にはまらない人間も居る……そんなことが分かる邂逅だったとか、FO】

//それでは、こんな感じで。遅くまでありがとうございました!

1391とある世界の冒険者:2014/02/22(土) 02:14:21 ID:KlnYH0Oo
>>1390
「はぁ……」
ペーターが去ったのを確認して、その場にへたり込む
「最悪……」
愚痴るように言ったその言葉はペーターに言ったのか、それとも冷や汗で不快になった自信の下着に言ったのか定かではない


//こちらこそ乙ですよー

1392とある世界の冒険者:2014/02/23(日) 22:37:38 ID:0HnOeQd2
<王都のどっかスターキャッツカフェ内>

【明かりはぶら下がるランタンのみ。木製の薄暗くレトロな雰囲気を醸し出す店内。】
【カウンターに立つは黒布を巻いた二足歩行で尾にリボンをつけた小さな渋めの黒ネコ。

店内の隅にはネコ耳をつけた2m弱の大男の人形があるが気にしてはいけない。
そしてカウンターの目立つ箇所に"酒場のマスター"とサインされたカードが飾られている。】

1393とある世界の冒険者:2014/02/23(日) 22:58:18 ID:0HnOeQd2

「――――、絶えぬ業、尽きぬ欲望、魅惑の毛並み。
にゃにゃにゃ、人はいつまで、この過ちを繰り返し、そして気づかぬのか。」

【ごくり、とミルクの入ったグラスを煽る。
不敵な笑みを浮かべるその様は正に、だんでぃー。】

「何とも罪深い。………………ふぅ、暇にゃ。」

【ただいま、お客はゼロ。それっぽいことを言って、暇を潰すしかない。】

1394とある世界の冒険者:2014/02/23(日) 23:12:53 ID:0HnOeQd2
FO

1395とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 21:07:23 ID:puYKth/M
<王都近くの草原>

「あ゛……あ〜、何て気分……!」

【よろよろと草原を歩くのは毛先のみが黒い金髪の少女である。
腰にはぐるりと一周するように空き瓶が括り付けられている。

その様子は明らかに以上で、体の一部が何やら黄色く濁ったスライムの様な状態になってしまっている。
それが体のいたるところにあり、まるで黴や菌類に侵されているかのようである。】

「ふふ、魔力が足りないってことですかね〜〜??」

【異常なくらいに甘ったるい香りを振りまきながら、彷徨う。】

1396とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 21:19:17 ID:l9jH0eio
>>1395

「甘い香り。ハチミツのように滑らかで、万人が好むハズであったソレ」

「その実体は食虫植物。甘い香りはいつしか匂いから臭いへと変化し、悪趣味な虫を引き寄せる」

褐色の肌に黒い髪、そして人間離れした金色の瞳を持った少女が芝居がかった口調で現れた。
彼女の声は訓練を受けた人間のソレで、美しく響き、通る声であった。

「質問をしましょう、蜜の姫君」

「あなたに思考はあるのかしら。その香りのように惹きつけるカリスマは」

右手に握った、蛇が巻きついたような装飾の施された手鏡をメヤズに向けて、クスクスと挑発するように笑いながら、そんなことを問いかけた。

1397とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 21:50:37 ID:puYKth/M

「……んー、お姉さん。難しいこと言いますね?
んふふ、そーですね……以前から壊れてましたけどぉ……。」

【ぐらり、とそちらに振り返る。
可憐な少女姿をしているのは間違いないのだが、察しの通りまるで食虫植物。

しかし、この異常な姿は彼女が望んでそうなっているとは思えない。
もし本当に食虫植物なら、完璧に人間に擬態して見せるはずだ。】

「――――もっと、壊れちゃいましたね、私は。」

【さらに甘い香りが強くなる。
どんなものでも突き詰めれば、毒になるともいうが、この状態は正にソレを体現している。

この香りは非常に悪い。】

1398とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 22:01:04 ID:l9jH0eio
>>1397

メヤズの返答に、少女ははっきりと落胆した様子を見せた。

「千思万考を尽くし、その上で確固たる答えを見つけ、導く人はなかなか見つからないようで」

「――救世主を探すのに似ているものね。見つからないという点と、ただの変わり者がそうじゃないかと期待してしまう点で」

メヤズは自分が探していた人物ではない。
そういうことを言外に言いたいようであった。

「風帝、未だ現れず――あなたを打倒すれば、少しは見つけやすくなるかしら」

漂う香りを吹き飛ばすように、彼女の周辺に風が吹き荒れた。
彼女はメヤズをにらみつけるようにしながら、向けた手鏡を胸元にまで引いた。

1399とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 22:08:18 ID:puYKth/M

「導かれたい……ふふ、救世主ですか。
随分とおねーさんは他力本願なんですね、思考していないのはどちらなんでしょ?」

【吹き出す風を物ともしない。
体から溶け落ちる蜂蜜が少しばかり、空虚へと散っていく。

自分へと向けられているものは理解したのであろう、その笑顔を更に歪めて。】

「……ねぇ、お姉さんは…………甘い物、好きですか?」

【小首を傾げて、いかにもその年頃の少女らしく尋ねた。】

1400とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 22:13:22 ID:l9jH0eio
>>1399

「そう。他力本願――私は私を使うブレインを欲して止まない」

「頭無くては手足は動けない。私は誰かに重用され、愛される手足でありたい」

ただ、その頭はいない。
だから手足たる自分が自ら探して回っているのだという。

「その甘味、人体に受け付けるものかしら?」

こちらは、それに挑戦するように応える。
風は変わらず吹き続けているが、メヤズからの香りを散らす以外に意味があるほどではない。

1401とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 22:18:56 ID:puYKth/M

「うふふ、ふふ、頭が無くても……大丈夫。
私の蜂蜜で優しく、優〜しく……包み込んであげますよ?

蜂蜜に沈む感覚、甘美なる世界に没入するのはとっても……気持ちいいんですから。
大丈夫、私がちゃんとその世界の中までお姉さんを、連れて行ってあげますね……?」

【その返答ににこりと笑む。香りと同じく笑顔も度を越せば狂喜である。
手をゆっくりと舞台に立つキャストの様にしなやかに差し出しながら。

すると、空き瓶にゆっくりと蜂蜜が溜まり始める。
それと同時に、メヤズの侵食されている部分からも蜂蜜が染み出し始めた。】

1402とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 22:24:02 ID:l9jH0eio
>>1401

「その官能の響きは魅力的。でも――」

手元の手鏡が光り輝き、仮面をつけた屈強な男たちが二人、彼女の前に出現する。
黒い肌に腰ミノをつけた野蛮人風の外見で、顔にはそれぞれ金と銀の仮面をつけている。
そして、彼らが手にしているのは細く長い槍だ。

「私には届かない。――ガド、ゲド。打倒しなさい」

金の仮面をつけた男が右手側から、銀の仮面をつけた男が左手側から弧を描く風に突進する。
男たちの動きは非常に素早く、彼女が彼ら二人に追い風をやっていることもわかるだろう。

1403とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 22:33:56 ID:puYKth/M

「腰巾着……の、腰巾着ですか。
ふふ、ふふふ……チェインズ、ドルチェ。」

【自身を守るようにして蜂蜜の壁が立ち上がる。
ガドとゲドが来る方向に一枚ずつの計二枚の壁だ。

だが、いわゆる硬質化はしていないらしく、その勢いを以てすればあっという間に超えられてしまう。】

「あ、あぁ……すいません、ね。最近、加減が出来なくなっているんですよ。
大丈夫。最後の楽しみはちゃーんと取っておきますから。」

【両腕を指揮者の様に振り上げると、その壁から蜂蜜で出来た輪の様なものが無数に打ち出される。
それは相手を捕らえる蜂蜜の輪。

付着すれば、それはすぐさまに枷となる。腕や足についてしまえば、動きは鈍るだろう。
場合によっては、そのまま拘束されてしまうかもしれない。】

1404とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 22:40:26 ID:l9jH0eio
>>1403

「――素直すぎるよ?」

彼女の手のひらから、砂を含んだ風が槍のような形を作って飛んだ。
狙いはメヤズ本人ではなく、蜂蜜のリングと、そしてその発生源の壁。
これは何も破壊や相殺するのが目的ではない。

「ガドとゲドなら、突破できる」

砂を含んだ風。その性質は劣化だ。
拘束の概念を含んだ蜂蜜の輪の効果は目に見えて弱体化する。
追い風を受けたガドやゲドにそれらはいくつも付着するが、メヤズがすでに放ったこれらの術式を強化できない限りは、大した枷にならない。
そして、自慢の槍で壁を突破し、そのままメヤズ本人を串刺しにしようとする――。

1405とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 22:49:37 ID:puYKth/M

「……いえ、壊れてますよ、私は。」

【みるみる弱体化していく蜂蜜たち。
既に放った物はそのまま無様に地面へと落ちていく。

そして、あろうことか守るはずの蜂蜜の壁を引っ込めてしまった。】

「――――――ッ゛?!」

【そして、そのまま自身はその凶器に身を晒してしまった。
ガドとゲドの手ごたえは確かなものである。

幾度と無く敵を妥当してきたのなら、手に伝わる肉を貫く感触は確かなものだ。】

1406とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 22:53:42 ID:l9jH0eio
>>1405

「――」

あっけないといえば、あっけない。
ガドとゲドの槍は必殺のものだ。貫けと命令したのだから、確実に致命打となる部分を狙ったはず。
だからこそ、彼らは槍を刺した体制から動かずにいる。

「何――?」

だから、それが怖かった。
わからないということは恐怖だ。彼女は炎や毒蠍を前にしたような恐怖感に襲われた。
あっけなさすぎる。他愛もなさすぎる。
彼女は経験から知る。これは罠で、何かが起ころうとしているのだと。
だから、注意深く、何か異常があればすぐ行動に移せるように、目を凝らし、耳を澄ませる。

1407とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 23:02:03 ID:puYKth/M

「…………っ、ぇ、っぶ――――!」

【ごぽり、と体から込み上がってくるものを吐き出した。
致命傷を受けているのだから、吐く物といえば血か吐瀉物だが……それは蜂蜜だ。

どろり、と黄色く濁ったそれとは違う……琥珀色の綺麗な蜂蜜。】

「こわ゛れでる――――って、イッタノニ……!」

【蜂蜜を口から漏らしながら、呪いの言葉を吐き出す。

すると、貫かれ上手く動かない腕をゆっくりとガドとゲドに向ける。
その瞬間、手が一瞬、どろりと溶けるとごく単純に蜂蜜がまるで滝の様に噴出した。

手から出る量であるため、飲み込むまでは行かないものの、相当な力を以て蜂蜜が噴出される。】

1408とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 23:18:01 ID:l9jH0eio
>>1407

「……ッ!?」

蜂蜜の奔流が男たちに向けられる。
維持はむしろ魔力の無駄遣いだと考えた彼女は、召喚を打ち消して二人を消した。
それはつまり、メヤズを貫いていた槍も消失することを意味する。

「――望まれぬ風帝の子<カエサリオン>!」

一気に畳み掛けるしかない。
彼女はそう判断し、自身の固有能力を発動させる。
神童計画によって産み落とされた際に与えられたもので、呪文詠唱をサポートするものだ。

「<世界の結び目><教主の玉座><熱砂の哲学>」

彼女は風と、砂の魔法を連発した。
先ほどと同じく、砂混じりの風という点は共通しているが、明らかに攻性の度合いが強い。
砂は炎のように熱く、風は刃のように鋭い。
そしてそれらは皆、槍や剣のように研ぎ澄まされて、幾本もメヤズに殺到するのだ。

1409とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 23:30:30 ID:puYKth/M

【蜂蜜は誰も居なくなった場所に無意味に放たれる。
そして、そこに蜂蜜の水溜りが出来てしまった。

……アレだけの量を食らっていたら、ただでは済まなかったであろう。】

「あれぇ……いなくなっちゃったぁ?」

【刺された箇所からも血液の代わりに蜂蜜が噴出している。
周辺に蜂蜜がばら撒かれている状態だ。

そして、その蜂蜜の噴出も止まるが、刺された箇所は蜂蜜に侵食されたままである。
元通りの人間の肌ではない。】

「あは、―――――ハニー・ポット。」

【両手を上空へと向ける。
すると、地面に落ちている蜂蜜がメヤズの指し示した方向に集まっていく。
その指し示した方向はマアスーメの真上である。】

「ふ、ふふ……堕ちなさい。」

【既に風を受けつつあったが、マアスーメの上空にある蜂蜜を解放した。
蜂蜜は多大な質量を以て、マアスーメに降りかかろうとしている。

仮に蜂蜜がメヤズの統制化にあるとすれば、飲み込まれれば一巻の終わりである。
とはいえ、既にメヤズはその風の攻撃を受けている。

……結局はマアスーメの勝利、ではないのだろうか。】

1410とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 23:34:03 ID:l9jH0eio
>>1409

「――」

逃走しかない。
彼女が一瞬の内にはじき出した考えは、そんなものであった。
あれだけのモノを頭上から落とされてしまえば、逃げるしかない。
逃げたら間合いがずれるし、逃げることを相手は計算にいれているのは自明の理。
なら、――その場での継戦は得策ではない。

「――忌々しい」

なので、自分に協力に追い風を発生させながら、この場を逃げ去ろうとする。

1411とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 23:44:43 ID:puYKth/M

「……い、痛い。痛い。」

【蜂蜜は落とそうとするまま、自分の腕を使って砂から身を守ろうとする。
しかし、当然、砂の全てを防げるわけでもないし、腕にもその砂が襲い来る。

だが、それは全てキズではなくその攻撃を受けた箇所が、全て蜂蜜と化している。
メヤズが自分を指して壊れているといったのはこのことであろう。

そうこうしている内に蜂蜜がどろりと流れ落ちる。蜂蜜が波の如く周囲を飲み込もうとする。
しかし、追い風によって逃げるマアスーメを捕まえることは出来ない。

そこまでの遠距離を網羅できるほどの量ではないからである。】

1412とある世界の冒険者:2014/02/27(木) 23:47:37 ID:l9jH0eio
>>1411

「……ブレインが、必要」

自分を動かす存在が、絶対必要だ。
彼女は逃走しながら、呪詛のように呟いていた。
メヤズに一定のダメージを与えた彼女だが、勝利したという風には考えられない。
こうして逃げているのだから、当然であった。

さて、二人が再び合間見えることはあるのだろうか……。

//ではこれで〆で。

1413とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 00:02:55 ID:ANkA9n7I

「…………あ、あぁ……。」

【風が止み、自らの状態を確認してため息を吐いた。
どうやら、この状態は自ら望んでなっているものではないようだ。】

「ふふ、ははは……――――楽し、ぃ……。」

【不意に噴出すようにして、ケタケタと笑い始めた。
以前のこんな状態になる前の彼女とは別の狂気がそこには潜んでいたとか、FO】

//了解、お疲れ様でした!

1414とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 21:20:59 ID:z51/PyIs
-森の中-

「もう、後には戻れないわね」

赤黒い刀身の長剣を手にした長い白髪の女が月を見上げながら呟く。
傍らには庇うように抱いた子供ごと腹部を貫かれ息絶えた女性の亡骸。

「戻る気もないけれど」

虚ろな目で女は呟く。

1415とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 21:26:32 ID:WybszwD6
「…ん?妙なもんに出くわしたもんだ」

森の中だというのに
左片眼鏡をかけ燕尾服を纏った一房の赤髪が混じった黒髪の青年が現れる。
実にミスマッチであった。

1416とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 21:29:32 ID:z51/PyIs
>>1415
「どうも、見てのとおりの殺人鬼よ。
通報する?それともこの場で取り押さえる?
私はどっちでもいいけれど」

そう言って白髪の女は生気のない虚ろな目でルベリエを見据え、
剣こそ向けないものの柄を握る手に力を入れる。

1417とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 21:34:51 ID:WybszwD6
「ああ、うん、すげえ面倒だなどっちも」

左眉を僅かにあげて言い放つ。

「ただあれだな、殺人鬼って事は無差別とみていいか?
 そうなると家のお嬢にも危険が及ぶわけだからスルーは無理なんだが」

やれやれ、と右手をわずかに上げてため息をつく。

1418とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 21:37:27 ID:z51/PyIs
「無差別に狙っているワケじゃないわ。
私は正気だもの。無差別殺人なんて狂人のする事よ」

そう言ってゴソゴソと亡骸を漁ると何かを取り出しルベリエへ投げる。
亡骸になった母子と騎士らしき男が写った写真が入ったロケットだ。

1419とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 21:41:14 ID:WybszwD6
「おっと…」

上げた右手ではなく左手で素早くロケットを受け取る。

「……ん、何だよ、この男に恨みでもあるのか?」

1420とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 21:44:46 ID:z51/PyIs
「その騎士個人にはこれといって恨みはないわ。
勿論この人達にもね」

そう言いながらブーツのつま先で亡骸を小突く。

「単純に騎士や軍人そのものが憎いのよ。
不特定多数の人を殺してるのに英雄視されてて、ね」

1421とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 21:48:33 ID:WybszwD6
「…ああ、そりゃ聞き捨てならないな」

ぽい、とロケットを無造作に投げ捨て右手を眼前に翳す。
その開いた右手に魔力の揺らぎが見て取れる。

「アンタは何れ俺達の敵になるって事だ、それは。
 スカウトする気もあったが獅子身中の虫は要らないしな」

1422とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 21:52:10 ID:z51/PyIs
「やる気なら相手になってあげるけど。
私も、”彼"も、加減なんて出来ないから」

そう言って赤黒い剣を構える白髪の女。

1423とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:00:04 ID:WybszwD6
「それは付喪神の類か?まあ、斬ってしまえば全部一緒だ」

魔力の揺らぎが空間を歪めて元に戻る。
その手には黒塗りの鞘に納められた一刀のサーベル。

「その考え、改める気はないか?
 正直長続きはしないぞ、そんな行為」

1424とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:04:52 ID:z51/PyIs
「長続きさせる気なんかそもそもないもの」

剣を構えながらコホコホと咳き込み、
ペッと血を吐き捨てる女。

「命尽きるまで憎悪の赴くままに生きる。
それも悪くないと思うわよ」

そう言いながら一度剣を振ると刃が分離する。
蛇腹剣のようだ。

1425とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:09:17 ID:WybszwD6
「いや、悪い。迷惑だ…俺達に」

右手で鞘を掴み、左手で柄を掴んだ…と思いきや一瞬で振り抜いた。
抜刀。
そのサーベルは軍刀よろしく、ネオベイ刀の刀身を持つサーベル。
振り抜かれた一撃は魔刃となってルシスへと飛ぶ!

1426とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:13:56 ID:z51/PyIs
「余り時間がないからそっとしておいて欲しいのだけれどね」

女が赤黒い剣を振りぬくと鞭のように撓った刃が魔刃を切り裂く。

「っ・・・やっぱり連戦は無理か」

魔刃を切り裂くがその場に膝をつく女。
赤黒かった長剣が普通の金属製の長剣へと戻る。

1427とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:16:08 ID:WybszwD6
「そう言う訳には…ん?」

第二刃を放つ態勢をとっていたものの相手の様子に動きを止める。

「何だ、未だ始まってもない位だがな」

1428とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:19:14 ID:z51/PyIs
「交代よ、ガルロア。
でも、殺しちゃダメよ。
あの人は関係ないから」
『心得た』

女の背後に両手が剣のようになった魔人の影が浮かび上がり、
その影が女の体へ入り込むと女の瞳が赤く輝き、立ち上がる。

『仕切り直しだ』

そう言いながら女は色褪せた長剣を構える。
先ほどとは雰囲気が全く異なる。

1429とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:20:12 ID:z51/PyIs
//ガルロアじゃない間違えたダイムスだ!!!

1430とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:32:21 ID:WybszwD6
「身体借りてやるってか、そういう手合いとは戦う気が失せる」

納刀し、空間にサーベルを収める。
やれやれ…と片眼鏡を外すと紅茶色の瞳が見える。

「…除け」

その眼から放たれるのは魔力の波動。
物理的よりも魔術的な威力に特化し、
精神体への効果が高い…筈である。

1431とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:37:54 ID:z51/PyIs
>>1430
『苦しむのは私ではないのでな』

魔力の波動に僅かに苦悶の表情を浮かべるが、
すぐにニヤリと笑う女。
恐らく表に出て来ていない先ほどの女へダメージが回っているのであろう。

『行くぞ』

そう言い剣を手に突進する女。

1432とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:42:21 ID:WybszwD6
「あー、くそ、見誤ったか」

そう言いながら徒手空拳で女へと突っ込んでいく。
左目から今度は物理的な衝撃波を放つ。
当たれば攻撃も確実性を失うだろう、そこを狙い攻撃をよけるつもりだ。

1433とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:51:49 ID:z51/PyIs
『考えが甘いな、青年よ』

衝撃波を浴び突進が避けられると女は笑い、
蛇腹状に分離した剣を木へと飛ばして突き刺し飛び乗る。

『元より主の望まぬ戦いをするつもりはない。
さらばだ、もう会うこともないだろう』

そう言い女は森の闇の中へ消えた。
うまく逃げられたようだ。

1434とある世界の冒険者:2014/02/28(金) 22:53:47 ID:WybszwD6
「…んー、不味いな。あん畜生にどやされる」

頭をかきながら森の奥へと消えた…

1435とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 21:58:48 ID:ksz6vOjU
<王都近くの草原>

「……いやはや、騒がしいことだ。」

【髪をポニーテールの様に後ろで一つに纏めた法衣の男が呟く。
男の目の前には恐らく、魔物と思われるものが転がっている。

その魔物の体には無数の白く光る槍の様なものが複数突き刺さっていた。】

1436とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 22:11:55 ID:b1HUUKR.
>>1435

――魔物との戦闘中、ずっと誰かに見られていたことに気がついていただろうか?
敵意はなく、かといって助太刀の様子でもなく、観察のような視線だった。
そしてそれは魔物を倒した今も続いている。

「……」

物陰に身を潜めて、そちらを確認している人物が一人存在しているのだ。
気配は若干希薄で、視線に気がつかなければ存在を察知することはまあ無いだろうという程度。
訓練を受けていない人物相手には十分通用する隠密だといえた。

さて、この視線の主に対してどうするだろう?

1437とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 22:22:05 ID:ksz6vOjU

「……おやおや。困っている人を見たら助けてあげなさい、と教わらなかったかな?」

【気づいていたのかどうかは定かではないが、動揺の様子は見せずに振り返った。
しかし、魔物との戦闘を見ていたのなら分かるであろうが、この男に困った様子など微塵も感じられない。

とはいうものの、別に楽しそうと言った享楽的な感情も垣間見えなかったが。】

「それとも、君が私を困らせる要因、ということなのかな?」

【手を後ろに組んで、少しばかり胸を張るような格好。
黒い法衣を纏ったいわゆる聖職者に値する人物なのだろうが、聖職とは思えぬくらいの妙な威圧を放っている。】

1438とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 22:27:24 ID:b1HUUKR.
>>1437

「……」

観念したように、その人物は物陰からその姿を晒した。
まだ若い、褐色の肌をした少女だ。金色の瞳は人間離れしているがそれだけで、他に変わった点は見られない。
彼女はぱちぱちと手を叩いて、自分の存在を見抜いたサルデフェクトを称える。

「お見事。見とれていただけだと言い訳はできるかしら」

彼女の声は、何か訓練でも受けていたらしく良く通る、澄んだ声だ。
やろうと思えば歌姫にだってなれるだろう。彼女のオリエンタルな容貌は、衣装さえ調えばすぐにでも砂の国の姫君だ。

1439とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 22:38:02 ID:ksz6vOjU

「構わん。不恰好に取り繕うよりは好印象だろう。
……――――さて、本音を聞くとしよう。」

【助けも出さず、自身が淡々と魔物を処理するのを観察していた少女に向けて問いかける。
聖職者っぽい見た目は真実なのか、その言葉や身振りはサマになっている。】

「あぁ、仮に告白したいというのならば、懺悔でも構わん。
幸い、私は聖職者でね。ここは神の家ではないが、それくらいならば引き受けよう。」

1440とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 22:42:43 ID:b1HUUKR.
>>1439

「――」

サルデフェクトの様子に、彼女は一瞬息を呑んだようだった。
何かが彼女の琴線に触れたことがわかる。

「半分は本音」

「もう半分は――」

彼女の左手に、俄かに魔力が集中する。
そして即座に開放――魔力は土の属性に変換され、ソレは熱砂にへと姿を変える。
ともすれば火傷しかねない、砂漠の国の熱砂にも似た黒いそれを、サルデフェクトに投げつけたのだ。
砂は拡散し、広範囲にわたってサルデフェクトのいる空間一帯に飛び散る――!

1441とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 22:54:26 ID:ksz6vOjU

「――――砂、か。」

【それを見て、黒い腕をそちらに向ける。
その瞬間、白く輝く魔力で出来た杭が、マアスーメに向けて打ち出される。

先ほどの戦いを見ていたのなら、分かるであろうが恐らく、彼の主戦力と思われるものだ。
腕から打ち出されたそれは、弾丸の如くそちらへと迫る。】

「……どうしたというのかね?まるで、悪夢でも思い出したかのようではないか。」

【その最中、懐に手を入れて、何かを外に放った。

紙の様なそれはひらひらと宙を待ったかと思うと、突如、魔力が巡りだし
サルデフェクトを覆うようにして、障壁を展開する。……魔符であろう。】

1442とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 22:59:46 ID:b1HUUKR.
>>1441

「――触れれば切れる、刃のよう」

飛来する杭を、右手から発する突風で弾く。
即座に次を撃たれてはたまらないので、彼女は諦めたように両手を挙げた。
また、そちらに飛ぶ砂は障壁で弾かれると、存在を保てずに消える。

「悪夢? とんでもない。失せ物を見つけた気分」

「あなたは私の求める風帝かもしれない。千思万考の果てを知り、導く人であるのかもしれない」

微笑みながら彼女はそんな事を言う。

1443とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 23:11:09 ID:ksz6vOjU

「ほう。……つまり、それが私である、かもしれないと。

いやはや、随分と大層なものと思われているようだ……?風帝?とは、これはこれは。
風においては君のほうに、はるかに分があると見えるがね。」

【軽く目を閉じて、くく、と低く喉の奥の方で自嘲的に笑う。
魔符はやがて、力を失いサルデフェクトの手へと戻っていく。】

「そして、千思万考の果てとは、これまた。
聖職者である私には何とも遠く、尊い言葉であろうか。」

1444とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 23:20:18 ID:b1HUUKR.
>>1443

「私の国に伝わる御伽噺。千思万考の果て、人々を導いた偉大な王。それが、風帝」

彼女は膝を突いて頭を垂れた。
そうするのを待ち望んでいたかのようですらある。

「お願いがあります。私を、あなたの下に置いてください」

「歌えというのであれば、歌いましょう。踊れというのであれば、踊りましょう」

「股を開けというのであれば、開きましょう。敵を倒せというのならば、必ずや勝利をもたらしましょう」

「私は、私を認め、導き、使う”頭”を必要としているのです。どうか――」

彼女が懇願しているのは、自分を部下にしろということらしい。
大胆な求職者という捻くれた見方もできるかもしれないが、やや異なる。
彼女は、自分が従属するに値する主人を探していたのだろう。

1445とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 23:28:42 ID:ksz6vOjU

「……ふむ、弱ったものだ。」

【突如、頭を垂れたマアスーメを見下ろす。
そして、彼女の懇願を聞いて、そんな言葉を漏らすが言葉とは裏腹に動じてはいない。】

「私に出来ることは聖職者として振舞うことのみだ。

故に主人という立場で君に対して、命令をすることはないであろう。
君は、そうだとしても私を主人として認知し、従うというのかね?」

【……あくまでも彼は聖職者。
色々と道が外れていることもあるが、基本は聖職者である。それも極めて優秀な。

故に主人を求めているマアスーメに対して、主人として振舞うことはほぼない、と。】

1446とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 23:33:42 ID:b1HUUKR.
>>1445

「……では、どういう形態ならばあなたに付き従うことができるでしょう?」

命令することは無いというのは、少し困ることである。
それはつまり、動けなくなるという意味になるからだ。
彼女にはどうしても、自分に命令を下してもらう必要があった。

「私は、手足なのです。頭の無い間抜けな」

「私を使い、導く人が、必要なんです」

あなたなら、それが出来るだろうと、彼女は見上げる。

1447とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 23:45:27 ID:ksz6vOjU

「…………なるほど。それならば、仕方があるまい。

私はちょっとした寺院を持っていてな。そこで身寄りのない者などを引き取っている。

もちろん、去るものを追わないが来るものも拒まない。
そして、残るというのであれば、寺院に関する仕事を任せていることもある。」

【つまりは、そういう神仏に救いを求める者として寺院に入って来いということである。
彼女を見下ろす聖職者は重圧に満ちており、その目は暗い。】

1448とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 23:49:32 ID:b1HUUKR.
>>1447

(宗教施設――)

運がいい。彼女は内心そう思う。
とりあえず、満足の行く働き口が出来そうだ。ただ、入信する必要があるのは気をつけなければならないが。
学生の真似事なんかをしていたが、それは彼女の心を満たすものではなかった。

「尼僧になれと」

「――いえ。そうすればあなたに仕えることができるというのであれば、喜んで」

そしてその条件を受け入れた。

1449とある世界の冒険者:2014/03/01(土) 23:54:30 ID:ksz6vOjU

「そうとは言わん。いわゆる、哀れな子羊ということだ。
生憎とこちらは真っ当ではないのでね。仮に尼僧を志願されても教育は出来ん。」

【そこまで大層なことは、元から求めていないとでも言うように。
そして、宗教は宗教でも中々に厄介そうなもののようだ。】

「……そうか。ならば仕方があるまい。
これも聖職者の性という奴だ。助けを請うものを無碍には出来ん。」

【この身なりや言動からよくこのような事が言えるものである。
結局は彼女を受け入れた。】


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