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魔法世界の病院―食欲の秋は食中毒に注意―
1
:
「鍵を持つ者」
:2010/09/10(金) 01:39:08 ID:???
『看板』
はいはーい。みんなの癒し手、マリアです。
ここは病院。院長は怠慢しまくりの私が務めてますわ〜。
〜注意書き〜
※院内は雑談可能、でもお静かにお願いします
※急患には即座に対応してあげましょう
※院内で喧嘩は却下。外でやってくださいね
※喧嘩した人には聖なる処刑を執行しますからよろしく♪
※ぴんくなネタは…ごめん!ここでもダメ。いちゃつく程度ね
※ただし!病室は怪我してない人には貸しませんよ。酒場行け酒場以上っ!
『ここまで看板』
※以下暫定テンプレ
病院の場所は王都から少し離れた丘にあり、横には妖精の森が広がっていて酒場とはゲートでつながっています
暴れる人はモブ警備員により強制退去、但し暴れなきゃ人間でも魔族でも亜人でも精霊でもウェルカムとなっています
医師について 可能なかぎり医師キャラ持ちが対応するがどうしても居ない場合申し訳ありませんがモブ医師を出して対応して下さい
基本的に雑用は妖精の森から契約妖精さんが来て行って居ます、モブ妖精を出すのも有りかも?
モブキャラをPCにするのは大歓迎ですが一応確認をとってくだされば助かります
病院スレの病院に限っては完全無料です、お金無い方でもウェルカムです
553
:
とある世界の冒険者
:2013/08/20(火) 22:37:00 ID:S0PQIdjw
>>552
「……強制入院されずにホッとしたのかされるレベルまでに進行している事にショックを受けたのか複雑だよ」
「強制入院するよりも優先すべきこと、ですか?」
強制入院されるならそういう体でやるつもりだったがやらなくていいと言われたらかなりやりにくい
リヒテン辺り浄化できないか、と考えつつ
554
:
とある世界の冒険者
:2013/08/20(火) 22:40:23 ID:coLrjtZI
>>553
(キ医)<おうよ、強制入院させてた患者が病院抜け出して帰ってこねえんだわ
超ヤバいだろ?
軽いノリで言う事ではない事を軽く言うのがこの医者である。
555
:
とある世界の冒険者
:2013/08/20(火) 22:43:01 ID:S0PQIdjw
>>554
「脱出が日常茶飯事とはいえ軽過ぎませんか!?」
「っていうか警備ザルすぎだよ前々から思ってたけどさ!!!」
「……ああ、突っ込んだら負けと思ってたのに 僕に頼むって事は、同じ症状の患者って事ですよね?」
「心当たりがあるみて依頼を?」
556
:
とある世界の冒険者
:2013/08/20(火) 22:47:07 ID:coLrjtZI
>>555
(キ医)<来るモノ拒まず去るモノ追わずを体現しているステキ空間だからなあ…
いや如何なんだろうな?悪いもんに身体蝕まれてるのは確定だが。
それが同じものかは比較検討しないとな。
ただ、厄介事は矢鱈経験してそうな感じだったからよぅ。
それにその患者、怒らすとスゲエ怖い知り合いからくれぐれもって頼まれてた奴でな?
バレたら俺、殺されちゃうかもだし、全く心当たりないんだけどさ
557
:
とある世界の冒険者
:2013/08/20(火) 22:52:28 ID:S0PQIdjw
>>556
「(……矢鱈っていうほどじゃ、ないんだろうけど……)」
「この病院には色々お世話になってるし、因果的な物が溜まっているから見つかりやすいかもしれない ……引き受けるよ」
「ちなみにその脱走した患者の名前は?」
558
:
とある世界の冒険者
:2013/08/20(火) 23:04:50 ID:coLrjtZI
>>557
(キ医)<えーっと…ムゲンが言うにはノイエとかいう名前だったか
女のハーフエルフかなんかだ、耳が半端に長かったし
559
:
とある世界の冒険者
:2013/08/20(火) 23:14:25 ID:S0PQIdjw
>>558
「確かに怒らすとすごく怖そうな人だ、間違いない……」
「……ノイエさん、女のハーフエルフね」
「もっと詳しい特徴、お願いします」
560
:
とある世界の冒険者
:2013/08/20(火) 23:18:12 ID:coLrjtZI
>>559
(キ医)<あ、知り合いか?あいつには関わらない方が良いぞ…
えーっとノイエの特徴……特徴らしい特徴ねえな、口が悪いとかか?
@そして展開的にはビートと絡んでる最中だったりもする
561
:
とある世界の冒険者
:2013/08/20(火) 23:26:16 ID:S0PQIdjw
>>560
「………理由は聞かないでおきます それにしても……」
「口調が悪く、悪性魔力に侵食されたハーフエルフ」
「情報少ないけど特定できそうではある、か」
「今調べている物と併せて、探しておきます」
「………ついでに聞いておきますが、僕の悪性魔力って どれくらい溜まってる?」
562
:
とある世界の冒険者
:2013/08/20(火) 23:28:05 ID:coLrjtZI
>>561
(キ医)<何よりも優先して探してほしいぜ…まあ贅沢は言わねえけどよ。
ちなみに溜まってる量なんか分んねえよ。
そもそもどの位溜まると不味いのとかサッパリだし。
563
:
とある世界の冒険者
:2013/08/20(火) 23:37:06 ID:S0PQIdjw
>>562
「(目安にはならないか ……すぐに入院が必要、と言われてももうやらなかっただろうけど)」
こういわれた以上探すしかない、体の中に爆弾を抱えているようでいい気分じゃないが
脱走したノイエを探す、あの紫水晶の出本も探す
そしてドムスの行く先も…… どれを優先するのも、難しい
「それじゃあ…… いい報告ができるように、祈っていてください」
564
:
とある世界の冒険者
:2013/08/20(火) 23:38:50 ID:coLrjtZI
(キ医)<ぐっどらーっく
と言う訳で厄介事が増えたそうな…今日は此処まで、Fo
565
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 02:11:57 ID:ytzV1lq2
(医 ´∀`)「………えー、非常に申し訳難いんですけども。」
「腕でも取れました?」
(医 ´∀`)「君じゃあるまいし。」
王都、バカをやった冒険者やバカな理由で怪我をしたバカが運び込まれる事で有名な病院。
本日は、以前倒れて運び込んだ少年の容態をタヌキ顔の医者の前に幸薄人さん(仮名)と聞かされているところなのだが……。
566
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 02:14:49 ID:1y81lubU
「もしかして……ED……!?」
深刻そうな、というかジッサイ=シンコクな事態にあってなおこのキャラ。ぶれない。
567
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 02:17:35 ID:ytzV1lq2
( 医´∀`)「君達一応知り合いだよね?」
「弟子です。」
弟子への態度ではない。
(医´∀`)「まぁ、EDとか腕もげたならマシなんでしょうけども。
所謂一つの……分かり易くいうところの、「記憶喪失」って奴ですね。」
久保、もといクォヴレーが居るドアの前に立って言う医者。
中では起きているらしいが。
568
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 02:20:01 ID:WYTQwaT2
「友人です」
友人への態度でもない。
「記憶喪失……。なにそれロマンチック」
改めて問いたい。本当に友達か、と。
569
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 02:24:06 ID:ytzV1lq2
( 医´∀`)「あら怖い、最近の子って皆こうなんでしょうか。」
落ち着いてくださいお医者さん、多分違います。
(医 ´∀`)「エピソード式記憶喪失、という奴でして。
日常生活に支障は無いんですが、「個人」としての記憶を失ってるようでして。
そのせーか記憶と人格に混乱が見られますね。なので面会はちょっとお勧めできませんね。」
フリだろうか。
570
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 02:30:05 ID:UeMlQ9v6
「エピソード式……じゃあ今はEp1力への意思かな?」
何の話だ。
「うーん。記憶喪失かぁ。
とりあえず会わせてよ」
今のお医者様の話聞いてましたか。
571
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 02:31:50 ID:ytzV1lq2
「……繋げたらクォヴレーイズデッド、になるかもね。」
なんだろうか、SAN値が削れる気配がする。
(医 ´∀`)「あの、今の聞いてました?」
「記憶喪失でも所詮クォヴレー君ですし。」
おいこの人今ひどいこと言ったぞ。
572
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 02:34:33 ID:UeMlQ9v6
「やだ不吉」
Ep2に期待してはいけない(戒め)
「会わないことにはアタシ達としても今後の対応とりようがないし」
珍しく正論だ。どうしたんだ。
573
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 02:37:14 ID:ytzV1lq2
「後はEp3が出なかったり、4がなくてアメイジングだったり、とか。」
何処のスパイディの話だろうか。
「(僕はどうでもいいんだけど。)」
こっちのがひどかった。
(医´∀`)「……では、許可しますけども。
良いですか? くれぐれも、余り刺激を与えないように。」
言ってドアの前からどけて、鍵を開ける。
574
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 02:45:44 ID:7ADUM2VU
「地獄から来た男!!」
それは和製の別物だ。
「ハイハーイ。エンジュ シゲキ シナイ」
何故か片言で。そして言われた傍から勢い良くドアを開けて入室。
575
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 02:48:12 ID:ytzV1lq2
「それは多分王都の留置所に居るよ。」
それは多分名前を出してはいけないたぐいの変態である。
ドアを開けると、広めの一人用病室。
仕切り用のカーテンが開いたベッドで体を起こし、窓の外を眺めている何時もの少年が居た、が。
なにか、違う、気がする。
576
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 02:51:07 ID:ISf6Aoik
「クォーーーーーーーーーーヴレーーーーーーーー!!元気かーーーーーーーーー!!!」
勢い良く叫び、勢い良く飛び掛かる。
病院では静かにしろっていうか刺激するなと(ry
577
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 02:52:54 ID:ytzV1lq2
(;医 ´∀`)「刺激的ィ!?」
お医者様、驚いてないでで止めて。
「…………。」
「……俺の事、か?」
飛び掛かられれてエンジュを受け止めるも……。
……顔の形も髪の色も、肌の色も変わって無いのだが。
誰だお前。
578
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:01:07 ID:wfieBZE.
「おぉう……クォヴレーからヘタレ分が消えてる……。
まるで別人みたいにイケメンだ……」
色々とスゴイ=シツレイだが言わんとしていることはわかる。
579
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:02:53 ID:ytzV1lq2
「……ああ、そうか、俺の名前か、クォヴレー・サジットゥス……。」
反芻するように呟いた後、頭を振る。
……窓際では例の銃が怪しく輝いている。
「済まない。
……どうやら俺はお前の事を覚えていないようで、名前を聞きたいんだが。」
と、飛びついてきたエンジュの肩を掴み、少し離れさせながら。
……完全に別人だ、中身が。
580
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:05:48 ID:wfieBZE.
「こりゃ事態は思ったより深刻そうだね……」
今更ですか。
「アタシはエンジュ。蜂須賀 槐。
クォヴの友達だよ!」
しかしめげることなく、ニッコリ笑顔で手を握って。
581
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:08:28 ID:ytzV1lq2
「……済まない。」
「何も覚えていないんだ、自分の事でさえ。」
首を小さく横に振って。
……そう言えば、幸薄人さんは……?
「……エンジュ。 ――エンジュ。」
と、手を握られたまま馴染ませる様に何度か呟いて。
「ああ――何処か、覚えている響きだ。」
「俺は仲が、良かったのか?」
手を握り返し、疑問を顔に浮かべてそんなことを。
よか……よ……良かった(疑問形)。
582
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:15:18 ID:5b/FSrGA
「そりゃあ仲良かったよ!
一緒に熱ぅ〜い夜を過ごしたことも一度や二度じゃないんだからー」
間違ったことは言っていないが誇張が含まれる。誤解されかねない。
583
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:17:08 ID:ytzV1lq2
「……そうなのか。」
「エンジュと俺は肉体関係があったのか?」
ほら誤解したほら誤解した。
記憶喪失の人にそういう冗談はよくない。
(医 ´∀`)「……おや?」
あれ、幸薄人さん帰った?
584
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:19:03 ID:YzNdXCAg
「お、おう……。いや、うん、別にそういうのはなかったよ」
あまりのキャラの違いとマジレスに流石のエンジュもペースが崩れている。
「あれ? 幸薄人さんは?」
今気付いたのか。
585
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:20:45 ID:ytzV1lq2
「……そうか、今のは冗談と言う奴か、済まない。」
気付いた。……キャラの違いに何というか、苦労しそうな感じだ。
(医 ´∀`)「いえ、姿が……はて、トイレですかね?」
会わずに帰ったのだろうか? 何か思う所でもあったか……。
586
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:30:09 ID:PV2G3oao
「う、うん」
やりにくい。そう思ったエンジュであった。
「うーん? ま、いっか」
いいのか。そうか。
587
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:31:29 ID:ytzV1lq2
「やはり、以前の俺、とは違うのか、俺は。」
初めて表情が変化した、何処か苦々しげに見える。
(医 ´∀`)「ちょっと探して来ますけど、くれぐれも刺激しないように。」
それはむずかしい。
588
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:34:15 ID:PV2G3oao
「ま、まぁ違うかな。あ、でも今は今でイケナイだから悪くないよ?」
クォヴレー(旧)ェ・・・。
「いってらー。しないしなーい」
刺激する(確信)
589
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:36:34 ID:ytzV1lq2
「やはり、そうか。……戻れるよう、努力はしてみよう。」
「どうなるかは、解らないが。」
やはり戻すなら戻した方がいいのだろう、と受け取ったようで。
「エンジュ、聞きたい事が色々ある。」
「俺はどんな人間だったんだ?」
手を握ったまま、握る手に力を少し入れて。
また難しい様な質問を。
590
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:45:05 ID:e7suwBdw
「う、うん」
今は今で悪くないかもしれないと思いはじめているらしい。
「え? うーん……そうだなぁ……。
一言で言うとヘタレかな!!」
間違ってはいないが、本人からすればショッキング事実ではなかろうか。
591
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:46:56 ID:ytzV1lq2
「知人や、友人からすれば、違和感が酷いんだろう。」
「自分では何も感じないんだが。」
前の人格から完全に乖離しているのだろうか……?
「ヘタレ……?」
「ヘタレ、と言うのは、どう言う人物像だ?」
いまいち、ぴんとこな、だったらしい。
592
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:49:19 ID:068S2imM
「違和感はすっごいかな、うん」
真顔で。
「え? んー……それを口で説明するのは難しいなぁ……」
考え込んでしまった。
593
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:56:08 ID:ytzV1lq2
「……そうか。」
……そう言われると表情が苦々しげだ。
幸薄人さんで無いにしろ無表情だが……もしかして、気にしている?
「気が弱い、という事か?」
それもある(真顔)
594
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 03:58:34 ID:sh98171k
「ま、気にしないでゆっくり思い出せばいいんじゃない?」
が、こちらはどこ吹く風。マイペースである。
「あとビビりかな」
更に付け足す。
595
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:00:01 ID:ytzV1lq2
「……良いのか? こういうのは、速い方が良い物だと思ったが。」
と、疑問げに。
「ビビリで、気弱か。 ……成る程、記憶が無いからか、確かに、違うな。」
596
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:04:00 ID:sh98171k
「焦ってどうにかなるもんじゃないじゃん?
だったらゆっくり思い出してくしかないっしょ」
確かにその通りだが彼女がまともなことを言っていると違和感がある。
が、違和感を覚えれる人がこの場にいないのでスルー。
「そんで優しいって感じかなー」
597
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:06:58 ID:ytzV1lq2
「……そうだな。
……そういうものなのか。」
少し、納得いった様子である。
「優しい……、」
「……"良い奴"だったんだろうか、俺は。」
何処か他人ごとのようだ。いや、客観的にそうなるのだが。
598
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:16:06 ID:v/iZS0y6
「そーそー。それに今のイケメンクォヴもそう悪くないよ」
と、カラカラ笑いながら。
「あれはアレだね。一歩間違えるとマコトになるタイプ」
お前そんな風に思ってたのか。
599
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:17:38 ID:ytzV1lq2
「……顔は変わっていないんじゃないのか?」
天然……!?」
「mkt……。」
「……嫌な響きのする言葉だな。」
本能で察知したのか。
600
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:22:08 ID:0OiY3fII
「雰囲気一つで同じ顔でも違って見えるんだなーってアタシビックリしてる」
「押しに弱いのもポイントだね。危ういバランスだよ」
うんうんと頷きながら。
確かにそんな気もする。
601
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:23:20 ID:ytzV1lq2
「雰囲気、……違うものか。」
少なくともヘタレではない。
「押し、か。」
「確かにエンジュは、少し押しが強いな。」
と、歯に衣着せぬ。
602
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:34:13 ID:fnSSCzzU
「うん。今の方がイケメンだねー。
前のは雰囲気イケメン」
記憶が無いのを良いことに酷い言い様である。
「まぁね! それがエンジュちゃんの良いところだよ!」
とドヤ顔で。
603
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:36:27 ID:ytzV1lq2
「雰囲気……?
どう違うんだ?」
ふむ、と不思議そうに。
「ああ、……俺も話しやすい。」
にこ、と笑ってそう言う。
604
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:39:18 ID:fnSSCzzU
「雰囲気が違う」
お、おう。それはわかってるんやで。
「でしょでしょー!」
更にドヤ顔。ダメだツッコミいない。
605
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:40:53 ID:ytzV1lq2
「具体的にだ。」
詳細説明要求。
「俺は、他に友人は居たんだろうか。」
素朴な疑問。……居ないことも無いと思うが。
606
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:43:33 ID:vQsKUvvM
「……空気?」
雰囲違う言い方しただけじゃないかな。
「……さぁ? アタシは他に見たことないかなー。
ボッチっぽくはなかったし、いるんじゃない?」
607
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:46:14 ID:ytzV1lq2
「エンジュ、同じだ。」
真顔。冷静な突っ込みだ。
「そうか……余り、会いたくは無いな。」
それは、まぁ、複雑だろう。
608
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:49:13 ID:vQsKUvvM
「と、取り合えず雰囲気だよ雰囲気!うん!」
誤魔化した。誤魔化せていないが。
「ま、しばらくは病院ゆっくりしてれば会わないんじゃない?」
609
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:50:42 ID:ytzV1lq2
「雰囲気、か。」
え、納得すんの?
「いや、……そう遠くない内に退院はする事になっている。」
「医者も言っていたが、……ある程度自由に動いてみた方が、良いらしい。
610
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:53:02 ID:5/XNrk1M
「そう! FUNNIKI!」
発音良く言ってみても内容は変わらない。
「あ、そうなん?
家の場所とかは? 覚えてるの?」
611
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:54:43 ID:ytzV1lq2
「エンジュ、同じだ。」
あれ、このやりとりさっきも。
「医者に場所は聞いている。
鍵も……財布に入っていたようだ。」
612
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 04:57:06 ID:955KwVNE
「いいんだよ!雰囲気は雰囲気じゃん!」
お、おう。
「そっか。なら大丈夫そうだね」
613
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:00:13 ID:ytzV1lq2
「……そういうものか。」
おい誰か突っ込み呼んでこい。
「ああ。 ……だが、色々と問題はあると思う。」
「エンジュ、良ければ色々手伝ってくれないか?」
記憶を取り戻すのを、だが。
614
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:04:18 ID:955KwVNE
「そういうもんだよ!!」
(迫真)
「いいよ。エンジュちゃんに任せなさい!」
ドンと胸を叩いて。
「あ。じゃあ一つ試してみよっか?」
何やら記憶を取り戻す方法に心当たりがあるらしい。
615
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:06:29 ID:ytzV1lq2
「そうか、そこまで言うならそうなんだろう。」
納得しちゃったー!?
「ああ、頼もしい。」
「色々と不安が多いからな。」
の割には、無表情だ。
「? 何かあるのか?」
616
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:10:19 ID:yUH0ZIWA
「そうなんだよ!」
ツッコミ不在の恐怖。
「困ったことがあったら言うといいよ!」
「うんとね」
ベッドに乗り出し……キスした。
えっ。 えっ?
617
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:12:55 ID:ytzV1lq2
「ああ、解っている。」
お医者せんせーか幸薄人さんはよ。
「そうだな、頼りにさせてもらう。」
素直だ、記憶が無いから、というのもあるのだろうが。
「? ……――。」
不可解な表情を浮かべていたが、乗り出した少女を避ける事無く。
そのまま唇が重なって、室内の時間が一瞬止まる。
618
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:16:25 ID:jEbUt0lg
「……どう? 記憶戻った?」
唇離し、椅子に座り直して。
どういうことなんだ(困惑)
619
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:21:11 ID:ytzV1lq2
「…………、」
少し驚いた様子で、唇に手を当てて。
「戻りはしない、が……」
「この環状は恐らく……嬉しい、と言う物だと思う。」
少しして、考えこむ様子だった。
何が起こっているんだ。
『(……戻って来て、みれば)』
尚、ドアの外には何故か血塗れの幸薄人さん。
気配も足音も血の匂いも一切させないプロのお仕事。
620
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:25:29 ID:IN3NAHog
「ダメかー。お姫様キスで王子様の呪いが解けるとかあるし、いけると思ったんだけどなー」
ano あの それはフィクションの世界だけだと思います。
621
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:27:33 ID:ytzV1lq2
「それは逆じゃないのか?」
疑問符を浮かべてそう言う。反応が薄いが……。
……窓の近くに置かれた銃は輝きを沈静化させていた。
キス効果?
622
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:31:26 ID:tJlhIxrg
「いやいや、ほら、カエルに変えられた王子様とかさ!」
聞いたことはあるけども。
何故いけると思ってしまったのか。
623
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:36:51 ID:ytzV1lq2
「呪い、ではなく病気としての記憶喪失だからな。」
「そうもいかないだろう。」
考え込んだ様子。……その反応もどうなのだろうか。
と言うか真面目に考える事ではない。
624
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:40:55 ID:IXYvGfeY
「そっかー。残念。
じゃあ他の手を考えるしかないかー」
本気でいけると思ってたらしい。なんてこった。
625
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:43:41 ID:ytzV1lq2
「ああ、そうだな。」
え、流すの? それでいいの?
『やはり、覚えのある場所に行くのが良いか……。』
626
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:47:00 ID:HNwKHjb.
「覚えのある場所……。
いつも訓練してたとこ行ってみる?」
と首を傾げて。他に思いつくところがなかった。
627
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:48:01 ID:ytzV1lq2
「そうだな、行っておきたい。」
「……? 訓練?」
言った後に、気付いて。
何の訓練なのか気になったようだ。
628
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:55:53 ID:2yYG1Cbk
「いっつも銃の訓練してたとこー。
そっか、それも覚えてないかー」
パタパタと脚を揺らしながら。
629
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 05:59:30 ID:ytzV1lq2
「銃……。」
「……いや、覚えがある。」
「そうか、俺は銃を……使っていたんだな。」
と、唯一覚えている事があったらしく。
窓際に例の銃と、ガンベルトが安置されている。
630
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 06:01:57 ID:NFpjvyvk
「うん、そうそ。超下手っぴだったけどねー」
ケラケラ笑いながら。ハッキリ言ってやるな。
631
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 06:04:39 ID:ytzV1lq2
「……そうなのか?」
と、純粋に疑問な様子で。
「退院できたら、直ぐに行ってみよう。」
「どれぐらいなのか、興味がある。」
窓際のガンベルトを見ながら、そんな事を言うのだった。
632
:
とある世界の冒険者
:2014/05/14(水) 06:10:44 ID:KFWzVdok
「退院したら連れてってあげるよー。
それまで養生してないさいな。
んじゃ、アタシはこれで。またねー」
そう言い、病室を後にしたのだった。
633
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 21:47:34 ID:nAiDUM1g
――ラウンジ
基本的に、ここは患者向けに解放されたスペースではある。
ただし、医師や看護師が利用してはならないという理由もない。
というわけで、どうにか暇を見つけることの出来た医師がだらりと休憩するのにも使われていても問題はない。
「あぁー……コーヒーが五臓六腑に染みわたりマス」
そこに、研修医時代からここにいる、眼鏡の医師がテーブルにつっぷしていた。
手元にはマグカップ。中は空だが、先ほどまでコーヒーが入っていたらしい。
昔は頼りなかった彼も、それなりの経験を積んで、どうにかいっぱしの外科医になったといえた。
……しかし、お国訛りはまだまだ治らないらしい。
634
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 21:52:50 ID:yFlh62w6
「ふふ、なんだかおじさんみたいですね。」
きぃ、と車椅子を押す音とふわふわとした音が聞こえてくる。
召喚獣(許可は得ている)のモーグリ(浮遊型)に車椅子を押して貰っている、車椅子の娘だ。
白く長い髪をサイドポニーの一房に纏めて、カーディガンを羽織り車椅子に座り込んでいる。
635
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 22:01:48 ID:nAiDUM1g
>>634
「……実際もうおじさんですヨ、ボクはね」
慣れ親しんだ声を聴くと、思わず身体を起こす。
どういう縁なのか――彼女とも、長い付き合いになっていた。
恋人、そういう認識ではお互いにいるはずだ。医者と患者の、なんていうとありがちではあるが――。
彼の場合は、そもそも担当でないどころか、畑からして違ったのに、奇妙な話だった。
「今日の調子はよさそうですね――いいことです」
はは、と力なく微笑んで、彼女の方に向き直る。
636
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 22:04:31 ID:yFlh62w6
>>635
「もう、そんなこといって。」
「まだまだ元気でいてくれないと、困っちゃいますよ?」
車椅子をそちらに寄せて、ニパレノールの手を取る娘。
ひんやりとした手は、少し気持ち良いが彼女の不健康さを思い知らせる。
「はい、もう寒い時期は終わりましたし……。」
「あとは、暖かくなるのを待つだけです。」
ほんとは、お花見でもしてみたいんですけれど。
なんて冗談のように言って、微笑みかける。
637
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 22:13:56 ID:nAiDUM1g
>>636
「……甲斐性なしで言葉もないです。高いんですよ、あの薬はですネー」
軽く伸びをしながら。
薬というのは、日光に弱い病、種族向けに開発された薬だ。アイシャも利用したことがある。
あの時は、治験段階だったが――今は、薬師組合が大々的に売り出している。
あの時一緒に使用した、一時的に本人の免疫能力をあげる薬もだ。
なので、その二つが手に入ればいう事ないが――。
簡単に、潤沢に在庫を確保する、というわけにも至らない。
「まあ、それでも――」
「――お花見ぐらいなら、できるように、しましょうカ」
それぐらいなら、まだ頑張れるからと。
儚げな、小さな恋人に――どこまで自分がしてあげられるのか、そんな不安を殺すような笑みだった。
638
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 22:16:30 ID:yFlh62w6
>>637
「あ、別に、そんな意味で言ったんじゃないです、ほんとですよ?」
ぱたぱたと小さな手を振って慌てたような表情。
勿論、そういった計算が出来るような娘ではないし、何よりニパレに無理をさせよう、等と露程も思わない。
「……無理、しちゃいやですよ。」
「お外に出れなくても、ニパレノールさんや、この子達が居てくれれば、ここだって、ずっと幸せですもの。」
車椅子から、身体をそちらに傾け椅子に座るニパレノールに寄り掛かる様に。
以前から細かった線は、変わらず……いや、成長して少し背が伸びた事で、余計に、細く思える。
639
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 22:25:54 ID:nAiDUM1g
>>638
「患者の快癒を医者は望み、願うものでしてネー」
生憎と専門外で担当医ですらないけど。
それでも出来る事ならしてあげたい。
「ついでに、その人が望むことをしてあげたいと、まあそう思うんですヨ」
「ましてや、患者と特別な関係におかれた不良医師は、増々ネ」
寄りかかられたなら、目を細めて彼女の頭を撫でて。
640
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 22:29:05 ID:yFlh62w6
>>639
「むぅっ。またそういう事言ってっ。」
彼女の担当医は狸顔の……もう五十も超えた医者である。
名医であることは言うまでも無い。
「うー。 ……、」
「……じゃあ、期待、してますね。」
撫でられると気持ちよさそうに表情を綻ばせ、
甘える様に身体を預ける。
641
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 22:39:50 ID:nAiDUM1g
>>640
「はい、期待してください」
よくできました、というように。
頭を撫でながら、労わるように。
「……そういえば、何かほかにしたいこととか、ほしいものとか、ありますカ?」
「最悪妹に頭下げてでも実現させますヨ。頑張りマス!」
妹は手堅い公務員。
安定した経済力があって、兄よりかはよほどしっかり者であった。
642
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 22:41:57 ID:yFlh62w6
>>641
「ん……。」
撫でられれば気持ちよさ気に声を漏らす。
アルビノ特有の真っ白な髪は、手触りが良く指を通って行く。
「んん……したいこと、ですか?」
「私、ニパレさんと一緒に居られるだけでも、ずっとずっと幸せですから、ほんとはそんなに……。」
撫でられながらうっすらと目を開けて心地よさげに声を揺らして、
彼女からすれば外に出られる方が特別であり、この小さな病院だけでも十二分に充分なのだ。
643
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 22:50:45 ID:nAiDUM1g
>>642
「――そうですか?」
彼女ぐらいの年齢で、無欲なのは――どうにも、彼の心をひっかくもので。
どうにか、見識を広くしてあげたい、ところではあったが。
「……それじゃあ、まあ」
「コーヒーでも、飲みます?」
空のマグカップを小さく振って。
とりあえず、この場所で一緒にお茶をするぐらいでどうだろう。
644
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 22:54:39 ID:yFlh62w6
>>643
「はい。」
「本なんかは、モナー先生がプレゼントしてくれますし、お父様達も買ってきてくれますから。
彼女の知る外の世界は、大体が「本」や「口伝」だ。
それ故に、欲しいもの、というのも限られる。
「……はいっ♪」
645
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 23:07:01 ID:nAiDUM1g
>>644
「じゃあ、いれてきますよ」
よいせ、とマグをもって立ち上がる。
確かまだポットの中に二人分ぐらいは残っていたはずだ。
「あー……コーヒーほど常習性のある嗜好品ってあとはタバコぐらいしかなさそうですよねぇ……」
重度のカフェイン中毒であるところの彼は、そんなことをぼやきながら歩いていく。
その背は猫背気味で、どうにも――愛嬌はあるかもしれないが、決して恰好の良い男性像ではない。
「――おさとう、いくつぐらいでした?」
どうにも締まりのない微笑みをもってマグを二つもってくる姿は、今度は人を脱力させるような印象で。
良くも悪くも、彼は春の陽だまりのような、そんな温い人物である。
テーブルの上にコーヒーがなみなみと注がれたマグを二つ置いて、どん、と砂糖壺を置く。
646
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 23:12:18 ID:yFlh62w6
>>645
「あ、お手伝い……。」
し、ようにも出来る事は少ない、と思い直し。
動かそうとした車椅子をそのままに、佇まいだけを直して。
「……ぇへ。」
温いような、ぬくいような笑みを見て、こちらも表情を崩してしまう。
この人のこういう、お医者の先生様なのにふわりとした所が、好きになってしまったのだ。
小さい世界の中で、ゆったりと一緒の時間を過ごしてくれる、こんなところに。
「みっつがいいです、苦いの、苦手ですもの。」
647
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 23:19:15 ID:nAiDUM1g
>>646
「眠気覚ましに苦いのがいいんですがネ――」
砂糖壺から角砂糖を小さなトングでつまみ、マグに沈めていく。
黒い海の中で、白い塊は解けて消えていく。
「あー……おいしい」
ポットの中に入っていたコーヒーは少しぬるくなってしまっているが
猫舌のこいつとしては丁度いいのだった。
648
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 23:21:08 ID:yFlh62w6
>>647
「やぁです。 ……このまま、ニパレノールさんとずーっと眠れたらいいのに。」
時々、消えてしまいそうな事を言う。
カップを手にとって、口を付けはぅ、と息を一つ吐き出す。
「……熱いの、苦手ですもんね。」
くすくす。
ぬるめの飲み物も、一緒に居たおかげでもう慣れてしまった。
649
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 23:38:55 ID:nAiDUM1g
>>648
「……気がついたら熱いものは受け付けなくなってしまいましてねエ」
なんでだろう、と肩を竦めて。
とくに原因やきっかけなんてなかったはずなのだが――。
「――」
眼鏡の曇りをハンケチで拭いながら、ぼんやりとしていて。
不意にアイシャの方を見ると、眼鏡をかけなおしながら、何となく見つめる形になる。
「……」
どこまで、一緒にいられるのか。
そんなことを考えていたからか――ぼーっと、見つめて。
650
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 23:46:29 ID:yFlh62w6
>>649
「んー……好み、って結構子供の頃で決まるらしいですよ?」
ちびり、とカップの珈琲を少しずつ、ほんのすこしずつ減らしていく。
一気に摂取してしまっては、また身体がびっくりしてしまうからだ。
見つめる姿は、病的に――といっても、実際「そう」なのだが――儚い。
線は細く、カップを持つ指先は小さく頼り無い、真っ白な肌は体温も低く、硝子細工の様に
触れればすぐに壊れて、なくなってしまいそうだ。
狸顔の医者に言わせれば、回復傾向にはある――――然し、
矢張りそう長くは生きられない。 魔術や、技術でどうしようとも、元の体が、脆すぎて。
「そろそろ、お部屋、戻りましょうか。」
「ニパレさんも、眠くてぼーっとしてますし、ね?」
そんな視線を察したのか、きぃ、と車椅子を揺らして。
目線と声色で、部屋までのエスコートを、ねだる。
651
:
とある世界の冒険者
:2015/03/05(木) 23:58:44 ID:nAiDUM1g
>>650
「――あ、いや――。……ええ、そのようですネ」
いくつかの言葉を飲みこんで、ゆっくり立ち上がる。
気を遣わせてしまったようで――不甲斐なさにゆるゆると首を横に振る。
「ええ、部屋までは一緒にいましょうカ」
そうして、ゆっくりと車いすを押していく。
少し談笑しながら歩いて――病室に入って、寝かせてやってから笑って、別れる。
「……あと何度、か」
病室から離れて、小さくぼやく。
あと何度、笑って別れられるだろうか。
//ではきりもいいのでこんなところでー
652
:
とある世界の冒険者
:2015/06/23(火) 22:21:56 ID:At2YbNDE
透ける様に白い肌に気怠さを感じさせながらも燃える様な緋い目、
大小の煌びやかなピアスを吊り下げた長い耳を持つ銀長髪の少女。
簡素な病衣に対して動く度にジャラジャラと大きな音を立てる過剰な量の装飾品を身に纏っている。
「…だっるぅ」
少女、ジャラリジャラリと廊下を行く。
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