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第一汎用スレッド〜ハーフムーン・ラブ〜
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さぶたいに意味はないの
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>>2897
「だったら、私がそれに乗る必要はないですね。」
【偽物を作って正解だったと言うように。】
「おや、その〝ニンジャ〟があなたの仕事じゃないのですかー?」
>>2898
「ええ。とろけるように甘美で幸福な蜂蜜ですよ?」
【蜂蜜を纏っている少女。朝の陽ざしに照らされてきらきらと輝いている。】
「食べたければ、たっっっぷり、御馳走してあげますよ?」
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//っと、次、少しばかり遅れます。
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>>2888
「!」
その時、槐に電撃走る。
そして、何かを思い付いたかのような表情。
>>2889
「まぁそりゃそうだけどー。
疑り深い子だなぁ。人を信じる心を忘れちゃいけないよ?」
騙し打ちしといてそれは無理がある。
>>2888-2889
「まぁ・・・・・・そんなわけで」
ジリジリと二人から距離をとり
「レディー・・・」
そこそこの間を空けて
「・・・ファイト!!」
勝手に火蓋を切って落とし、自らはダッシュで離れる。卑怯くせぇ。
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>>2899>>2900
「キヒヒ……胡散臭ぇな、そりゃあもう。詐欺まがいなほどに」
よだれをたらしながら睨むさまは滑稽でもあるが
「ハッ!!審判とは粋じゃねぇか!!」
と笑いながら走って蜂m……というかメヤズへと向かっていく
「おらよぉっ!!」
そして大きく跳躍しての跳び蹴り。
シンプルだが動きが速い。直線的だが決して侮れないともいえる。
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>>2901
「……まさか、2連戦とは私も予想外でした。」
【急いで離れていく槐を卑怯だとやじる事も無く、見送る形に。】
>>2902
「……ハニー・コーティング。」
【瓶に溜めた(vs槐の時に溜まっていた)蜂蜜を体にかける。
すると、そこに魔力が流れ、体の表面が氷の様に滑りやすくなる。
蜂蜜をかけた事により、体はよく滑り物理に対してはかなり強くなっている。】
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>>2903
「うぉっっとぉ!?」
速度は勢いに比例する。肩を狙った蹴りはそのままつるりと滑り
体勢を崩しながら頭から落ちるかと思いきや、まるでそれを想定していたような流れる動作でバク転へと移行する。
「連戦がつらいなら我慢してやってもいいぜ?
蜂蜜よこせばなぁ!!」
……ダメだ、この高校生。
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「はぁー・・・危なかった・・・」
鍛練でそこそこ消耗した後、メヤズとの戦闘。
これ以上続ければじり貧は免れなかった。
「まぁ、ゆっくり鑑賞タイムといきますか」
先程までミカヅキが立っていた場所に寝転び、二人の戦闘を眺め始めた。
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>>2904
「ふふ、蜂蜜を分けて欲しかったんですか?
別に私はいいですよ、この幸福を……おすそ分けしても。」
【指を下に向ければ指を伝って蜂蜜が垂れる。
その垂れた蜂蜜をぺろりと舐めとった。】
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>>2905
……足元にモンスターの屍が転がっているような……。
確か珍味で、一部の人の食用として狩られているものだ。
>>2906
「1つ聞きたいのは
毒が入っているか入ってないかだっ!!」
ビシッと指差しながら。
とはいっても野草を食い漁ったりしていたので強力な毒でない限り効かないだろうが。
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>>2905
【離れて観戦を始めたのはいいものの、その後は余り戦闘ではなかったのかもしれない。】
//長々とおつかれさまでしたー。
>>2907
「毒が入ってると……思いますぅ?」
【どこか媚を売るような甘えた声色で問いかける。】
「それに多少の危険を冒さないと甘美な体験は出来ませんよー。」
【先ほどの氷のように滑る技は解除したのか、蜂蜜が普通のとろりとしたものに。】
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>>2908
「多少は思ってるな、多少は。
くぅっ……けど絶対罠だよな……」
見た目を生かした様な声よりも蜂蜜に釣られている……。
歯軋りしている様子は見ていて面白いかもしれない。
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>>2909
「いらないなら良いですよ、いらないなら。」
【こちらはどちらでも構わないというように。蜂蜜は体の線を伝って下へ下へと垂れる。】
「でも、ほら、瓶の中にもたっっっぷりですよー?」
【腰に下げたたくさんの瓶の中の一つをさして。
その中には黄金色の蜂蜜がたくさん詰まっている。】
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>>2910
「くそう旨そうだな……旨そうだなチクショウ」
大事なことらしく、何回も呟く。
しかし見てて面白い表情も……
「……お、そうか」
ハッと何か思いついたような表情に
「瓶を1つ、貰って家で食えばいいんじゃねぇか!!」
ビシッと指差しながら。
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>>2911
「特別ですからね、特別。」
【ペロリと舌なめずりするように舌を動かす。】
「〝私の〟蜂蜜なので、ここで食べたほうがいいですよ?」
【この蜂蜜はメヤズの魔法で生み出されているもの。
作り立てが美味しいのはもちろん、術者の近くで食べたほうがおいしいのだろう。】
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>>2912
「ぐぬぬ……」
冷や汗をかき始めた。
ダメである。この糖分中毒者。
「罠を張るヤツか……すごくいいヤツか……」
歯軋りしながら年下の少女を見る姿は……なんというか
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>>2913
「んー……何も無いなら帰ってもいいですか?」
【そういうと纏っている蜂蜜がみるみる手に集まっていく。
帰る準備をしているのだが、もちろん、ミカヅキに対する揺さぶりでもある。】
「そんなこと、どうでもよくありません?
あなたはただ食べたいなら、この蜂蜜を舐め啜るだけ……違いますかぁ?」
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>>2914
その様子を見てガバッと振り向き
「いや待て、それは待て。
ぐぬぬ……野草レベルの毒ならきかねぇし……よしっ食わせろ!!」
……ゆさぶりが効いたのか即決。
非常に扱い易いヤツである。
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>>2915
「そうですよ、素直なのが一番です。」
【年上に言う台詞じゃない事をいいながら手に集めた蜂蜜を
瓶数個に分けて入れる。そして、一つ瓶を手に取った。】
「どうやって食べますぅ?私、生憎、スプーンとか持って無いんですよー。」
【瓶をもてあそびながら。】
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>>2916
「よーし腹くくるぜ。腹くだしそうな予感もするけどな」
パンッと自分の両頬を叩き、気合を入れるように息を吐く。
「素手で問題ないぜ?
…なーんか受け取る姿シュールになりそうだけどなっ」
シシッと笑う。
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>>2917
「心外ですね、この幸福を味わってお腹を下す人は不幸だと思いますよー。」
【なんだかんだいって蜂蜜には自信が有るようだ。】
「じゃ、瓶から直接食べるんですね?」
【と、黄金色で満たされた瓶を差し出して。】
//<なんなら、食べさせてあげても良いですよ?
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>>2918
「そりゃあ、さっきまで戦うかどうかだった相手だったし」
一方的に喧嘩売っておいてのこのセリフである。
「おう、それで大丈夫だぜ」
それを受け取り黄色い熊よろしく、瓶に左手を突っ込んでペロリと舐める。
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>>2919
「ええ。確かに蜂蜜を使って戦いますしね。」
【自由に操れる蜂蜜を食べさせるとはこれ如何に。】
「熊ですね。あなたの手も甘ァいのでしょうね。」
【蜂蜜は普通のものよりとろみと甘みが強い。
また、魔法で生み出されているものであるため、食べると魔力の回復を感じられる。】
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>>2920
「仕込んでてもおかしくないだろ?」
開き直ったのか知らないが、指をしゃぶりながら。
結構なペースで食べている。
「まぁ、甘物は好物だからな。
とろみがあって甘みも強いが……なんつうか深みを感じるなぁ」
と、マッタリしながら。
完全に餌付けされている。
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-森の奥・深夜-
森の奥にひっそりと存在する、いや、正確にはしていた墓石。
雨風に晒され朽ち果てて、今や見る影もなく消えていこうとしていた。
ところが最近、夜な夜なその朽ち果てつつある墓石に何者かが現れるそうで…
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「…………はぁ。何にも考えずに歩き回るもんじゃないなぁ。」
その付近を、夏陽の様な橙髪をした青年が通り掛かる。
体躯はなりの年の青年なりにがっしりとしているが、顔はほんの少しだけ幼さが残っている。
息を溜めながら、墓石を何かと見違えて腰かけた。
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>>2923
ボロッ…耐えきれずに墓石が崩れ去った。
何と罰当たりな!
悪意はなくともこれ以上ない死者の魂を冒涜する行為であろう!
…と、まあ、なんか不用意なことをしてしまったせいで、
いつの間にかそういう事を口々に呟く後ろが透けてる人影等がグルッと辺りを包囲している。
あかん、明らかに呪われフラグや!!
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「おわっ……!?
あ、崩れたや……。」
当の本人は墓石になど腰掛けたとは思っておらず、
脆い石だなあ程度にしか思っていないという有り様。
「……あれ?こんばんは、今日も暑いッスね!」
挙げ句に周囲の影を居合わせた人間かと思い、さわやかに挨拶している。
いつ気付くのか。
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>>2925
「――――…・・――」
「・・――――――…」
「―――−−−」
人影…というか亡霊ズ、ガン無視である。
それどころか今はもう失われた遺失魔法なんぞを詠唱しているのだが…
きっと学の無い馬鹿にはボソボソ聞き取りにくい言葉を喋ってるな程度の認識しかもてんだろう!!
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>2926
「あれ、無視ッスか……!?
ん?あ、そっか。ちゃんと名乗らないから怒ってるのか……!」
ピン!と閃く様子を見せる青年。
しかし、呪詛の類いを呟く相手にこれとは
「改めて、バンキッシュ・クレアールッス!こんばんは!」
大悪手ではなかろうか。
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>>2927
「バンキッシュ」
「バンキッシュ」
「ばんきっしゅ」
「BANきッシュ」
「……………」
亡霊共が次々とバンキッシュの名を口にする。
と言うか知られたのが真名である場合、これはもうチェックメイトである。
夜空に瞬く星星の光を遮って、何か得体の知れない黒い霧が集まり始める…
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>2928
「あはは、そんなに連呼されると照れ……あいたっ!?」
きまり悪く足を動かす最中、墓の名残に足が当たる。
「……いったぁー……危ないな……ん?」
そして欠片を拾い上げた時に漸く気付いたのである。
これが一体どういう意味を持つ石であるか。
「………え……。」
目を丸くさせ、暫し状況を再整理。
墓石、反応の薄い影、黒雲、禍々しいオーラ……
「……やっちゃったああああぁぁぁぁ!!!?」
薄雲の天蓋を、青年の情けない叫びが貫いた。
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>>2929
はい、やっちゃいました。
亡霊共が一人、また一人と風景に溶けるようにして消えていく度に
集まった黒い霧が魔力と現実味をドンドンと増していくという現象。
なーんかベタに髑髏を象っているようですがサイズ的にみて『がしゃ髑髏』?
深夜の森に現れるヤバ気なモノノケ。
行くぞ⑨、モノノケ退治の心得はバッチリか?
@えがったえがった、真名じゃなくて本当によかった…
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「これヤバいよね!?何か昔会った大きい化け物と同じ香りがするよ!?」
あわあわと狼狽した様子だったが、覚悟が決まっているのか
「……やるしか、ないよね……!?」
頼もしい台詞を吐いて拳を硬め、相手をしっかりと視界に納める。
「…」
そして数秒の間の後。
「無理ッ!!」
背を向けて逃げ出したッ!!
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>>2931
ところがぎっちょん!
駆けども駆けども一向に周りの風景が変わらない。
背後の気配も全く離れた気がしない!
振り向くか?振り向いちゃうか?
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「ぬおぉぉぉぉ、負ぁけるかあぁぁぁぁッ!!」
そんな物知った事ではない、という風に駆け続ける青年。
とにかく一目散である。そもそも周囲の景色の変化に気づいているかも怪しいが。
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>>2933
完全に相手の術中に落ちてしまっている御様子のバンキッシュ。
冗談抜きで此のままとり殺されかねない。
少しは周りを見るべきであるが…
@デレデレデレデレ、デンデレデンッ!(by某冒険の書抹消音
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「……ぜぇ……ぜぇ……
あ、あれ?戻ってきちゃった……!?そんなはずは……!」
漸くとあたりの違和感に気付いた様で、首を左右に振る青年。
少しだけ速度を緩め、後ろをちらっと。
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>>2935
……
………奴がいる
後ろを振り向くと問答無用でガシャ髑髏の巨大な拳が振り下ろされる。
当たれば間違いなくペシャンコ、ガメオベラ。
ズズン、と地響きに似た音が一瞬森を揺るがすだろう…
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「カルシウムーーッ!!?」
巨大な骸骨の拳を、反射的に横っ跳びで避ける青年。
髪先を掠め、その拳は地を揺らした。
「……ま、まずい……なんとかしないと……ッ!」
頬下まで垂れる汗を袖で拭いながら、十歩分ほどの距離を取って同行を伺う。
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>>2937
ズズンッ!
巨大な質量が大地に叩きつけられ辺りに衝撃をまき散らす。
対バンキッシュ用簡易結界領域となってしまった朽ちかけた墓所周辺は大惨事である。
ガシャ髑髏「ヲヲヲヲヲ…」
低い唸り声を上げつつジリジリとバンキッシュに迫りつつ、右腕をゆっくり振り上げるモノノケ。
そしてコロコロとバンキッシュの足元に転がってきた土に塗れたフルフェイスの兜。
どうやら今の衝撃で何処からか出てきたようだが…
ガシャ髑髏「ヲ…」
ん、一瞬モノノケの動きが止まらなかったか?
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>2938
「……って言っても……こんな大きいのどうやって……!!」
彼の手で一番有効なのは恐らく、物理的干渉に限れば転ばせるぐらいのもの。
しかし、相手も木偶の坊ではない。
その地を返すほどの一撃を避けつつとなると、事情が違う。
「……ん……!?」
足元の兜を軽く引っ掻けながらも、相手の攻撃を避けんと懐の方へと駆け出す。
最中、その違和感には気付いた様だ。
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>>2939
ガシャ髑髏「…ヲ……ヲ゛ヲ゛ヲ゛!」
明らかに兜が出てきてからの様子がおかしい。
バンキッシュが相手に近づけば近づくほどモノノケがその巨体を後退させる。
察しが良ければ兜に何らかの畏怖を抱いているのだろうと容易に考え付くだろうが…
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>2940
「……へ?」
不意に後手に回る骸骨を不思議に思う青年。
転がってきた兜に視線を落とし、もう一度骸骨を見上げる。
「……実は臆病?」
だが、感付いてはいない様子。口元に手を当て、真顔でそんな事を。
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>>2941
ガシャ髑髏「ゴオオオオオ!!」
自棄になったように腕を振り回し辺りをボコボコにするモノノケ。
そして何故か誂えたように其処に鎮座していた大岩を両手で掴んで持ち上げたぁ!
完全に此方に投げつける気満々である、これは危険だ!!
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「……ちょ、え!?嘘おぉぉぉぉッ!!?」
てっきりこのままお帰り頂けると思っていたのか、
暴れだす骸骨に狼狽した様子。
「わあああ待って待って待って!!?」
背を向けて半逃げの状態で慌てて制止する。
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>>2943
古今東西、待てと言われて待った輩が居た例無し。
哀れバンキッシュへと大岩が山なりに弧を描いて投擲される。
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>2944
「……ま、間に合うかな……ッ!?」
意を決した様に、地に足を踏み締めて拳を固める。
そして、大きく息を吸い込んで体を捻り
「フラッシュエェェェェッジ!!」
大岩の中心に向かって、魔力を纏った拳を繰り出す。
そして、轟音と土煙が辺りを暴れまわる……
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>>2945
繰り出した拳が大岩を砕く!
吹き荒れる衝撃が辺りを暴れまわり又もや転がる兜。
それがコツン、と軽く触れただけでモノノケの身体が一瞬にして炎に包まれた。
巨大な火柱の完成である、動き回って辺りの木々まで燃やすほどの。
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>2946
「……い、いつつ……何とか、壊せた……!?」
砕いた岩の欠片に全身を打ち据えられながらも、致命傷には至らなかった青年。
腕を押さえて次の手を案じていたが……
「な、何だってーッ!?」
不意に燃え上がる骸骨に、素っ頓狂な声を上げた。
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>>2947
ゴウゴウと燃え盛る周囲、全てを灰燼に帰しながら対バンキッシュ用簡易結界が崩れ去る。
程なく今度から表記が森に突如として現れる焼け野原、となるだろう。
そんな中、唯一バンキッシュ以外で結界内から残ったのは煤に塗れて真っ黒の兜であった…
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>2948
「…………。」
無論ながら、こいつもまた煤だらけではあるが……
ひとまず狐に摘ままれた様な感覚で、難を逃れていた。
「……え、と。」
流石の彼も、これには目が点である。
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>>2949
いったい何が起こったのやら…今日は此処までFo!
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>2950
「…………(グイッ」
立ち尽くしたまま呆然と、頬などをつねってみる青年だったとさ……。
【フェードアウト】
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-深夜の森の奥・突如として現れる焼け野原-
森の奥にひっそりと存在すると言われる墓石。
最近、夜な夜なその朽ち果てつつある墓石に何者かが現れるそうなのだが
…何があったか分からないが噂の場所は辺り一面焼け野原になっている。
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-前回までのあらすじ・異空間-
森深くで荷馬車を襲う異形に立ち向かったら
異形が否定の言葉ばかりを繰り返す全身鎧に変化して
いつの間にやら周囲の風景がこの世のものじゃなくなってました。
全身鎧のくせにすばしっこく飛び回って
此方を殴ってこようとするソレに対してラーナイは如何するのか!
そんなところから物語は再開する。
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>>2953
【異形の繰り出す打撃を宙に舞い避ける黒髪金目の女子高生(ダブリ)】
「ッ!」
【背から伸びる羽の付け根からは魔力が漏れ続けているが、異空間故にプラーナには頼れない。
長期戦が絶望的であることに、内心焦る】
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>>2954
まさにジリ貧、このままでは危うい。
打つ手なしかと思われたが…
ひらり、と目の前に漂う一枚のカード。
トランプのようなそれは静かに魔力を放っている。
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>>2955
「(……カード?)」
【肩で息をしながら訝しげに眉根をよせるが、静かにカードへ手を伸ばす】
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>>2956
触れた瞬間カードが弾け飛び一陣の風が辺りに吹く。
飛行を妨げるほどの強い風ではなく、草原を緩やかに揺らす程度の静かな風。
が、それが吹いた瞬間
「ガアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」
執拗にラーナイを追いかけていた黒鎧が悶え苦しみ地へとゆっくり落ちていく。
@起きねえし、トランプそのものじゃねえから!
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>>2957
「え!?」
【予想外の出来事に、反射的に異形に手を伸ばし急降下する】
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>>2958
迂闊であった。
敵へと伸ばした手は握られるが、それは心が通ったわけでは一切ない。
「キエロキエロキエロキエロ」
「イラナイイラナイイラナイ」
「シネシネシネシネシネ」
「―――-…
複数、という表現では足りないほどの大量の悪意が、
精神へと直接叩き付けられたかのような衝撃、不快感。
加えて己が手に感じる肉を焦がすほどの熱。
完全に相手の攻撃が決まってしまう。
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>>2959
「熱っ――!」
【伝わる高温に思わず手を引きかけるが、そのまま自爆覚悟で魔法陣を描き始める】
「害意なんてなれているんだ!
何が気に入らないのか知らないが……他の感情も覚えた方がいい!」
【やけっぱちに叫ぶ女子高生】
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>>2960
覚悟やよし、しかし、それは本当に自爆行為だ。
ラーナイの意思など相手には伝わらない。
聞く耳を持たず、見る眼すらなく、ただ有るのはありとあらゆる負の感情を吐き出す口のみ。
割かし身近な例をとるなら復讐に駆られる人々、地縛霊、只命をこなすだけの人形。
黒鎧が他に見えるものなどない、悲しいことにそれはそういう存在でしかないのだから。
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>>2961
【黒鎧がどんな存在なのか考える間もなくただ睨みつけたまま、魔法陣を書き上げる女子高生】
「とっておきだ……受け取れ!」
【至近距離から黒鎧へ、幾多の氷矢を放つ】
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>>2962
ガガガッ!
確実に攻撃は決まっている筈だが如何も様子がおかしい。
此方の勢いによって黒鎧は押し戻されているが、それだけのように見える。
攻撃が効いている…とは言えなさそうだ。
暖簾に腕押し、とは違うが如何も噛み合っていない、そんな感じ。
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>>2963
「効いてない……?もう一度だ!」
【手のひらの熱さに顔を歪めつつ、再び魔法陣を書き始める】
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>>2964
「ぐぅぅぅぅ!!」
黒鎧が又もラーナイへと迫る。
そこに遮るようにひらり、とカード一枚。
バチン
「があああああああああああああああ!?」
黒鎧に触れて弾けたカードが緩やかな風を生むと又黒鎧が悶え苦しむ。
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>>2965
【悶える隙をつき手を離し、間合いを取る】
「このカード、一体なんなんだ?」
【上空を見上げ、どこから落ちてきたのか辺りを見回す】
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>>2966
キラリ、キラリ
何やら漂うようにしてカードが一定の方向から何枚も流れている。
遡るように進めば元にたどりつけそうだが…
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>>2967
「…………」
【黒鎧と降ってくるカードを見比べた後、意を決して逆流するようにカードの源を目指し始めた】
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>>2968
果たしてその先にあるものとは…次回に続く!
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-あらすじ-
進めば進むほど、たゆたうカードの量は増えていく。
途中触れてしまうこともあるだろうが、触れたカードは例外なく弾け風を生む。
…夏場には重宝しそうな術という印象が強い。
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>>2970
「(一体なんなんだ、このカード……何かを象徴しているのか?
それとも……)」
【疑問に思いながらも、先を目指して進む女子高生。
カードから放たれる風が、髪や服をはためかせる】
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>>2971
着いた。
少しだけ盛り上がった丘の上で誰かがカードをばら撒いているように見える。
といっても手でカードを撒いているわけではない。
何かの魔道具なのだろうか、それを翳すと其処から光が生まれ、カードとなって周囲に散っている。
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>>2972
「ここは……?」
【急に変わった景色にあたりを見回す。
来た道を振り返った後、カードばらまきの張本人へゆっくり近づいていく】
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>>2973
バチン、バチン…結界の境界線なのだろうか?
壁に当たったように弾けるカードが結界を薄れさせ現実の景色を映し出す。
だが結界の完全破壊には至っていないようだった。
「ん…まあ、こんなものなのかな」
長い前髪で目が隠れてしまっている旅人風の青少年、
手には白い石で作られた風鎮が握られている。
その風鎮からカードが放たれているのだった。
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>>2974
【パチンと軽い音を立ててペンダントが首にはまると同時に、
魔力を使いすぎたが故の眠気が襲う。
黒鎧へ差し伸ばした利き手をきつく握り締めた】
「そのカードはなんなんだ?」
【一定の距離を保ったところで立ち止まり、静かに尋ねる】
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>>2975
「ん?…象徴らしいよ、僕の」
不意に現れたラーナイに驚く事もなく青少年。
のんびりと返す。
「それにしてもこんな所で何をやってるんだい?此処は危険だよ」
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>>2976
「象徴?」
【シンプルな答えに小さく首を傾げる】
「クエスト帰りになにやら巻き込まれてね。
そう言う君こそ、何をしているんだ?
ここが危険だとわかっているのに」
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>>2977
「そう、象徴」
「まあ深く考えるものでもないよ、髪の色とか肌の色みたいなものだと思えばいい」
そういうものらしい…どういうものか理解できるか微妙な説明であるが。
「危険だから掃おうかと思って、まあ効果は薄そうだね今のままだと」
-
>>2978
「うーん、カードの色は髪色に似ていないと思うんだが」
【首を傾げたまま、不思議そうに呟く】
「掃く、ということは君は聖職に値する者なのか。
大変だな」
【肩をすくめて、あたりを見回す】
-
>>2979
「いいや、只の旅人だよ」
違うらしい。
「さっきも言ったけど危険だから掃おう、そう思っただけ」
見回すと大分この場だけが明るい気がする。
更に明るさは徐々に広がりを見せているようで…
この調子だと黒鎧がいるであろうところまで到達するのも時間の問題か。
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>>2980
「掃き清められるというのは才能だろう。
聖門をくぐれば、きっといい神父になれるよ」
【いいながら、自分のきた方へ振り返る】
「(……私はあちら側だけどな)」
-
>>2981
「才能?違う違う」
苦笑している。
「此れが有るから出来るんだ」
そう言って手に持っていた風鎮を見せる。
「僕自身には大した力はないよ、あるのは優秀な道具」
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>>2982
「素晴らしい笛だからって、誰もが綺麗な音色を奏でられる訳じゃないだろう?
道具の力を存分に引き出せるのも才能のうちだ、胸をはるといい」
【青少年の言葉に、振り返りながら答える】
-
>>2983
「いや、才能も何もね」
苦笑中。
「子供でも扱える代物なんだ」
「そう作った、って聞いてるし」
「なんなら貴女も使ってみるといい」
差し出される風鎮。
別段聖別されたものではないらしい。
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>>2984
「……いや、止めておこう。
実は結構疲れていてね」
【青少年の申し出に、首を横に振る】
「君はまだこの掃き清める作業を続けるのか?」
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>>2985
「そう、まあ無理強いはしないけれど」
あっさりと引っ込める。
「まあ掃わないと出れないからね」
頷く、このまま続けるのは気が遠くなる作業だ。
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>>2986
「でもさっき、今のままでは効果が薄いと言っただろう?」
【長くかかりそうだと肩をすくめた後、地面に腰を下ろす】
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>>2987
「とは言え他の手段が思いつかない」
「右も左も分らない危険な場所で下手に動きまわるのは利口でもないし」
また一枚のカードが風鎮から放たれ漂う。
「都合良く結界を張った張本人でも近くにいればいいのだけれど」
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>>2988
「結界をはった張本人を見つけて、どうするんだ。
掃き清めながら戦うのは無理だろう?」
【青少年の掃き作業をみながら、小さく息をつく】
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>>2989
「え?普通に掃う作業をやめて殴り倒しますよ」
きょとん、としている。
「張本人を倒せば結界が壊れるのは当然」
「消極的に掃う作業を続けなくてもいい」
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>>2990
「あぁ、なるほどな。
ところで、その掃き作業はあとどのくらいかかるんだ?」
【地べたに座り込んだまま、辺りに高い木がないか探し始める】
-
>>2991
「……」
考え込む青少年。
高い木は存在していないようだ…今にも折れそうな枯れた木ならゴロゴロしてるが。
何んとも荒廃した世界である。
「さあ、どの位かかるんでしょうか」
分らんらしい。
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>>2992
「…………」
【青少年の答えに、小さくため息をつく女子高生。
眠気を堪えるため、利き手をきつく握る】
「私がこの周辺でみたのは、君と不気味な黒鎧だけだな」
【いいながら、自分の来た方向へ振り返る】
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>>2993
「え、それ結界張った張本人じゃないんですか」
何で言ってくれないんですか、と。
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>>2994
「だって……倒しに行くのは無理だろう?
羽がない限り戻って来れないと思うし。
それに……」
【言葉尻で欠伸をひとつ】
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>>2995
「何で無理なんですか…」
「それに?」
首を傾げる。
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>>2996
【天を仰いで少し考えたあと、小さく笑みを浮かべて振り返る】
「……秘密だ。
君が戦えるなら、私も手伝おう」
【利き手とは逆の手で、制服の汚れを払いながら立ち上がる】
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>>2997
「?」
首を傾げる。
さっきからラーナイの言動がよくわからないようで。
とまあそんなこんなで今日は此処までである。
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