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第四回闘技大会Aブロック会場
1
:
とある世界の冒険者
:2008/10/11(土) 01:05:49 ID:FVbuaWe6
第一回戦(一日目)
1:ナハトvsユリ
2:オコトワーリvsふるぼっこ
3:ソーマvsエスト
4:シアノvsナダ
5:ラーナイvsシグルト
6:ヴィジャvsロイディ
第二回戦(二日目)
A:1の勝者vs2の勝者
B:3の勝者vs4の勝者
C:5の勝者vs6の勝者
第三回戦
α:Aの勝者vsBの勝者
β:Cの勝者はシードとなります
準決勝(三日目)
αの勝者vsβ(Cの勝者)
決勝
Aブロック勝者vsBブロック勝者
1573
:
とある世界の冒険者
:2010/07/28(水) 15:59:43 ID:orVJYVAo
「あ、そうだ」
鞄をあさり白い箱を取り出す少年
「饅頭持ってきたんで食べませんか? 外で」
//うん、『何故か』
1574
:
とある世界の冒険者
:2010/07/28(水) 16:02:07 ID:2jrbl6BU
「・・・い・・・いい」
迷いながらもそう言う少女
/しかも男か
1575
:
とある世界の冒険者
:2010/07/28(水) 16:03:47 ID:orVJYVAo
>>1574
「? 何で?」
迷っている様子の少女に聞く少年
//いや、雇い主は女
1576
:
とある世界の冒険者
:2010/07/28(水) 16:08:32 ID:2jrbl6BU
>>1575
「・・・すぐにユリあ」
ボソボソと言っていたが
「あ、そういや約束があったんだ、というわけで自分はここで」
少女の言葉を遮ってそう言うと男は立ち去った。
/どうか考えても・・・
1577
:
とある世界の冒険者
:2010/07/28(水) 16:09:48 ID:orVJYVAo
>>1576
「? さよならー」
ユリアンを見送る少年
「それでユリアンさんがどうしたって?」
//フラグですね
1578
:
とある世界の冒険者
:2010/07/28(水) 16:13:03 ID:2jrbl6BU
>>1577
「……また手合わせしようと思ってたけど……もういいや」
/ディフって何気にモテているような
1579
:
とある世界の冒険者
:2010/07/28(水) 16:14:56 ID:orVJYVAo
>>1578
「ふむ・・それで食べますか? 公園かどっかで」
//しかし最後は「ディフっていい(都合の)人ねで終わる
1580
:
とある世界の冒険者
:2010/07/28(水) 16:16:48 ID:2jrbl6BU
>>1579
「…………………………………………………………………」
悩んでいる、悩んでいる!
「」
1581
:
とある世界の冒険者
:2010/07/28(水) 16:18:21 ID:orVJYVAo
>>1580
「一試合の後のお饅頭・・ おいしいですよ、きっと」
アドルフに近づいて耳元で言う
1582
:
とある世界の冒険者
:2010/07/28(水) 16:19:53 ID:2jrbl6BU
>>1581
「……う」
ゾクリと背筋を震わせ
「じゃ、じゃあ食べる」
折れた
/ディフ…
1583
:
とある世界の冒険者
:2010/07/28(水) 16:21:36 ID:orVJYVAo
>>1582
「それじゃあレッツゴー!」
闘技場から出ようとする少年
//雇い主だって別の人と結婚しちゃったし
後移動?
1584
:
とある世界の冒険者
:2010/07/28(水) 16:22:26 ID:2jrbl6BU
>>1583
「……うぅ」
しぶしぶ後に
内心喜んでいるが
/あ〜なるほど
移動だね
1585
:
とある世界の冒険者
:2010/07/28(水) 16:23:22 ID:orVJYVAo
>>1584
闘技場を出て公園に向かう二人だった
//それじゃあ王都スレに移動ー
1586
:
とある世界の冒険者
:2010/08/27(金) 22:51:40 ID:VJGkD.J.
「んー!
ガチでやるのは結構久々なんよね……やる気出るんよ……!」
腕をぐるぐる回す、橙のジャケットを着た黒髪ハットが現れ。
腰のベルトには、短めの刀が合計で6本ほども収められている。
1587
:
とある世界の冒険者
:2010/08/27(金) 22:57:05 ID:iHEYZVh6
よろしくお願いします!だ!
(長太刀を肩に担いだまま軽く屈伸をする)
1588
:
とある世界の冒険者
:2010/08/27(金) 23:03:53 ID:VJGkD.J.
「お願いするんよ!
武器アリ、反則アリ、待ったはナシの一本勝負!」
ざっと地面を数度蹴り、そちらを向き
「それで良いんよ?」
ハットをつばで持ち上げ、にっと笑う。
1589
:
とある世界の冒険者
:2010/08/27(金) 23:07:06 ID:iHEYZVh6
問題ない!
(準備万端、とでも言いたげに肩に長太刀を担いだままニッと笑う)
1590
:
とある世界の冒険者
:2010/08/27(金) 23:11:11 ID:VJGkD.J.
「……よーし、それじゃ。」
ハットを脱ぎ、手に持ったまま足元まで下げると
「……地面に着いたら、始めなんよ!」
それを勢い良く空へと放り投げた。
抵抗を受けてゆっくりと舞ったハットが、徐々に地面へと近付いていく……。
1591
:
とある世界の冒険者
:2010/08/27(金) 23:17:47 ID:iHEYZVh6
了解だ!
今出せる限りの全力を出すぞ!
(そう言い長太刀を抜きベルトとスラックスの隙間に鞘を差し込み長太刀を上段で構えた)
1592
:
とある世界の冒険者
:2010/08/27(金) 23:21:15 ID:VJGkD.J.
「……。」
後ろ腰の一番上段にある一対の双刃。
美しい装飾が施されたそれの鞘を払う。
その内にもハットは地面へと近付き……
「……いざ!」
地面に落ちた。
と同時に、腕を軽く伸ばした状態で双刀を構える。
闘技場の中は、心地よい緊張に包まれていく。
1593
:
とある世界の冒険者
:2010/08/27(金) 23:24:52 ID:iHEYZVh6
焦りは禁物・・・!だな!
(上段に構えたまま少しずつ摺り足で距離を縮める。刃が風に触れると夜鳴く虫の音のような涼しげな音が鳴る)
1594
:
とある世界の冒険者
:2010/08/27(金) 23:30:34 ID:VJGkD.J.
「(……アレ、ただの刀じゃないんよ。)」
その音を狐耳が捉え、眉が少し顰まる。
「(まずは、ちょっと噛み付いてみるんよ……)
……行くんよッ!」
立ちに近い姿勢。体をあまり傾けないままに駆け出す。
振らせ、間合いを確かめんとるす行為だ。
1595
:
とある世界の冒険者
:2010/08/27(金) 23:39:34 ID:iHEYZVh6
『来る・・・!』
(焦りは禁物だと心の中で繰り返し練習通り練習通りと平常心を保とうと試みる)
正面からか・・・!なら・・・!
(摺り足を止め上段の構えのまま茜を自らの間合いにまで誘い込む)
1596
:
とある世界の冒険者
:2010/08/27(金) 23:41:34 ID:VJGkD.J.
「……っと!」
剣先が踏み込めば届くと言った距離。
そこで不意に足を止め、また構え直す黒髪。
「…けっこー辛抱強いんね?
……ちょっとナメてたんよ。」
にぃ、と嬉しそうな表情でぽつりと零す。
1597
:
とある世界の冒険者
:2010/08/27(金) 23:46:14 ID:iHEYZVh6
一撃一撃が勝負を分けるからな・・・!
無駄に振るえば自分の体力を無駄に減らすだけだ!
(間合いに入ろうとした瞬間剣先が僅かに振り下ろされるが構え直したのを見て梦乃も構え直す)
1598
:
とある世界の冒険者
:2010/08/27(金) 23:49:05 ID:VJGkD.J.
「……ふふっ。
それじゃ今度は……」
腕を軽く交差させ、剣先を打ち鳴らすと
「マジに行くんよッ!」
一歩二歩を踏み込み、裏拳を振るう様に右手の刀を振るう。
1599
:
とある世界の冒険者
:2010/08/27(金) 23:57:56 ID:iHEYZVh6
三ノ太刀・・・!
(咄嗟に左手を離し右手首を捻り刃を下に向け茜の一撃をギリギリの所で止める)
【甲】!
(空いた左手でベルトとスラックスの隙間に挟んだ鞘を引き抜きそのまま鞘を振るいカウンターを狙うが判断が遅れたからか勢いは然程無い)
1600
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 00:03:38 ID:VUmkKv2w
「ほい、秋雨……ッ!」
鋭い金属音の後、腕へと打ち据えた痺れが襲う。
右腕にそれを残したまま、残った左手の刃で鞘に迎え撃った。
再びまた音が響き、拮抗した状態へ。
1601
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 00:07:23 ID:MeWGmm/6
くっ・・・!
(右手を襲う痺れに一瞬だけ刀から手を離しかけるが震える手で柄を握り絞める)
中々やるじゃない・・・か!
(拮抗した状態から押し返そうと力を込める)
1602
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 00:13:05 ID:VUmkKv2w
「……ッ〜……。」
小さく漏れ出す様な吐息を零し、汗が頬を滴る。
「そっちも中々やるんよ……!」
相打つと言わんばかりに、こちらも力を込める。
鞘を受ける手は兎も角、長刀を長時間受け止められる程の腕力は無い。
徐々に右腕での受けが甘くなってくる。
1603
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 00:16:17 ID:MeWGmm/6
まだ・・・まだ・・・!
(茜も力を入れて来たのを確認すると梦乃は逆に力を抜き敢えて押し負ける)
1604
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 00:22:25 ID:VUmkKv2w
「……っと!?」
相手の得物から考えを巡らせ、それなりに力を加えていたのか。
勢い余り、軽く前へとつんのめりそうに。
1605
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 00:26:49 ID:MeWGmm/6
仕切り直しだ・・・!
(前のめりになった茜からバックステップで離れて長太刀を鞘へ戻しそのまま腰を深く落とし、同時に息を整える)
1606
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 00:34:01 ID:VUmkKv2w
「……乗ったんよ……!」
小さく、細かい息を吐き出して後ろへと跳躍。
そして一端双刃を鞘に納め……
「……さ、次の手なんよ!」
先程の物は上段。
次はその下の段に位置する双刀を抜き放った。
1607
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 00:42:04 ID:MeWGmm/6
今度は自分から行くぞ!
(長太刀を鞘へ戻したまま茜へと駆け寄り一気に間合いを詰めようとする)
1608
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 00:44:14 ID:VUmkKv2w
「お断り……なんよ!」
先程は間合いまで攻め込んだと言うのに、今度は真逆。
梦乃が追い来る向きと全く同じ方向へ、足を進ませる。
そして、両の刀を何故か一度片手に持たせ、改めて両手で構えた。
バック走の体勢だったので、そう距離は離れてないが。
1609
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 00:49:06 ID:MeWGmm/6
六ノ太刀・・・【蜉蝣】!
(駆け寄りながら鞘から刀を抜き低い位置から逆袈裟に切り上げる)
1610
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 00:56:45 ID:VUmkKv2w
「……とおっ!?」
【ギィン…!】
鋭い音と共に、咄嗟に受けようとした刀が跳ね上げられる。
「こんにゃろっ……なんよ!」
身を捻り、逆袈裟の銀閃に頬を裂きながらも残った手の刃を横薙ぎに振るう。
1611
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 01:00:32 ID:MeWGmm/6
うっ・・・!
(振り切った直後だからか防御は間に合わず咄嗟に出した左腕を軽く切られ出血する)
まだまだだぁ!
(振り切った状態から右腕だけで強引に長太刀を叩き下ろす)
1612
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 01:12:07 ID:VUmkKv2w
「……!!
づ……ッ……!」
長太刀は右肩ほどから胸上にかけ、ジャケットを簡単に通り越して斬撃を通した。
「……狐の……」
痛みに歯を食い縛りながらも、虚空に向けて手を伸ばす。
そこに何も無い……と思いきや、茜の血でキラリと光る線の様な物が見えた。
「嫁入りぃッ!!」
手繰り寄せる様な動作を取ったすぐ後。
弾かれた筈のもう一本がブーメランの様に弧を描き襲い掛かって来る。
線の正体は双刃の柄同士に繋げた鋼糸。
先程、一度片手に両方の刃を持ったのは糸を前に通す為だった。
1613
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 01:18:06 ID:MeWGmm/6
なっ!?痛ッッ・・・!
(予想外の動きをした剣が梦乃の肩から胸までを裂く)
ッグ・・・!まだまだ・・・!
(もう一度長太刀を振りかぶるが)
うぐ・・・
(予想以上にダメージが大きく、また長太刀を無茶な扱いをして体力も削られていたからかそのまま長太刀は梦乃の手を離れて地面に落ち、梦乃はその場に膝をついた)
1614
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 01:26:17 ID:VUmkKv2w
「あいっ……つー……。」
同じくして、引く勢いがあれば離れる勢いもある。
不意の一撃を放った刃は、そのまま明後日の方向に。
その鋼糸に引かれ、じきにもう片手の刃も主の元を離れた。
「……(思ったより、深くイってたんよ……。)」
肩を押さえ、中途半端な立ち姿勢の後、耐え切れず片膝を折る。
1615
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 01:33:58 ID:MeWGmm/6
っはぁ・・・はぁ・・・っ・・・予想よりも・・・ずっと強かったぞ・・・!
(そのまま仰向けに寝そべって言う)
1616
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 01:35:47 ID:VUmkKv2w
「へ、へへーん……ザマミロなんよ…… ……と」
強がりを残した後、前のめりに。
「はー……。
あ、あーた……名前、何て言うんよ?」
1617
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 01:38:34 ID:MeWGmm/6
自分も・・・まだまだだな・・・!
(勝負は梦乃の負けだろうが清々しそうだ)
自分はユメノだ
1618
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 01:43:44 ID:VUmkKv2w
「……しょーじき、けっこー危なかったんよ。」
ころころと笑いながら言い
「ユメノ……ウチはアカネ。
まー、何て言うか、狐亜人なんよ。」
顔だけをそちらに向けて。
1619
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 01:46:55 ID:MeWGmm/6
流石に鋼線で操るとは思わなかったぞ
(梦乃も茜の方を見て笑う)
アカネは狐亜人なのか、自分の家族のような存在の人達も亜人に近い人達が居るから自分は別に狐亜人でも気にしないぞ!
1620
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 01:51:33 ID:VUmkKv2w
「最初にアレ見せてたら、多分負けてたんよ。」
作戦勝ちなんよ、と付け加えて笑い
「昔は嫌いだったんよ?自分の耳。
でも今はぷりてぃーだと思ってるんよ!」
相変わらずの自惚れっぷりである。
1621
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 01:55:08 ID:MeWGmm/6
逆に自分は慎重になりすぎたな
最初から突っ込んでいくべきだった!
(まだまだ鍛練も足りないのもわかった、と言って笑う)
うむ、可愛らしいぞ!
1622
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 02:04:03 ID:VUmkKv2w
「けっこーな腕力してたんよ?
ガッツリ打ち合っても結構イケると思うんよ!」
意識が闘幻鏡から現実へ戻った事を確認し、ひょいと起き上がる。
二人が激闘で受けた傷が無い。便利だか何処か物寂しくもある。
「ユメになら触らせてあげても良いんよ?」
澄ました様子で笑みながら言い、ハットを被ると
「んじゃ、ウチ仕事なんよ。
また手合わせするんよ! あんがとなんよー。」
満足そうに手を振ってその場を後にする、自称狐亜人だったとさ……。
1623
:
とある世界の冒険者
:2010/08/28(土) 02:07:55 ID:MeWGmm/6
またな!アカネ!
(ぶんぶんと手を振って見送る)
よし!明日からも頑張るぞ!
(そう言って駆け出した)
?:ヒヒッ 遂に見付けたぞ 凶星の種を
(暗がりから嗄れた男の声がし、爛々と光る目が走り去る梦乃の背を追っていた・・・)
1624
:
とある世界の冒険者
:2010/08/31(火) 05:57:50 ID:cpaol2Oo
元AKB48の中西里菜のAVデビュー作品!!無料で動画公開中!!
http://hotmaster.dtiblog.com/blog-entry-233.html
1625
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 12:29:58 ID:V7YIxazM
「…ふぅー……大丈夫、落ち着けー、落ち着いて…」
騎士剣を背に、右手には七色の光を放つ指輪を付けた青年。
落ち着かない様子で鏡の前で深呼吸をしている。
1626
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 12:38:20 ID:p8RfuXi2
「悪い悪い、遅れちまったぜ」
ひらひらと手を振りながら現れる少女…
大きな2つのおさげを揺らし
リボンが2つついた大きな帽子に、それに負けないくらい大きな腰についたリボン
ひらひらとしたスカートや手袋やブーツ…一見すればただのかわいらしい少女
だがその実際は王国に置いて高い地位と、そして個人として高い戦闘力を持つ”騎士”なのだ
1627
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 12:41:07 ID:V7YIxazM
「あ、いえいえ、忙しいのに態々有難うございますっ!」
慌ててそっちを向いて一礼する青年。
彼からすれば騎士は憧れの存在であり自身の夢。
来年に騎士の試験を受ける事が漸く決まったので、家に押し掛けて模擬戦を頼み込んだ次第だ。
1628
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 12:54:13 ID:p8RfuXi2
「いや、かまわねぇ」
問題ない、と手を振ってあらわす
「この勝負の結果やらなにやらで、お前を試験の際にひいきするつもり何ざさらさらねぇですから先に心得ておくよーに」
淡々と先に語るべき言葉を語る
1629
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 12:57:18 ID:V7YIxazM
「解ってるっす、贔屓で騎士になってもそれは俺の思ってる騎士とは違うっすから」
真面目な顔で頷いて、銀貨を取り出して
「…それじゃ、よろしくお願いしますっ!」
鏡の中に放り込んで闘幻鏡内へ
1630
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 13:01:31 ID:p8RfuXi2
「…それでいい、もしそれで手を抜こうなんで思いやがってたらてめぇを今すぐふっ飛ばしてやるところだった」
銀貨を滑り込ませると、闘幻鏡の中へと入っていった
1631
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 13:03:47 ID:V7YIxazM
「…大丈夫、何十回も、何百回も、何千回も、繰り返した…」
トントン、と爪先を数度地面で叩いて
「それじゃー……行きますッ」
背の騎士剣を抜き、正眼に構える。
1632
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 13:12:28 ID:p8RfuXi2
いくら小さいとは言え、少女の身の丈を大きく上回る棒の先端をアルスへと向ける
「騎士としての誇りを刃に、騎士としての誓いをこの切っ先に乗せ、その勝負受けて立つ」
棒には刃も切っ先もついていなかった、だが…今彼女の騎士としての精神が刃として切っ先として付加されたのだ
「きやがれ…!アルス・ストラグル!!」
1633
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 13:14:54 ID:V7YIxazM
「はいッ!」
だん、と強く地を蹴り身を屈め、両脚には風の魔力、刃には得意とする火の魔力を付加して
「しッ――…!」
勢いを付けて、アンネリーゼ目掛け疾駆する。
1634
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 13:19:45 ID:p8RfuXi2
「ハァァァ―――――!」
その進行方向をさえぎるように突如目の前に現れる一筋の白
それは彼女の手にしていた棒、突撃に対しての迎撃だ
だがただの迎撃ではない、横一直線に延ばされたそれは横方向への回避が非情にし辛い…その長さを武器にした攻撃
それを迫るアルスへと叩きつけようというのだ
1635
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 13:24:37 ID:V7YIxazM
「…ッオぉ…ッ!飛ッ…べェ!」
もう一度、強く地を蹴ると共に両脚の風を炸裂させて上昇、
背からは二対の巨大な魔力の翼を創造し10m近く舞い上がり
「破を念じて、烈火と成せ…!焼き尽くせっ!」
舞い上がった先で剣を烈火で包み、そこから勢いを付けて急降下攻撃を。
1636
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 13:37:57 ID:p8RfuXi2
「チィッ!よく避けやがったじゃねぇか!」
強く踏みしめその場で急停止をすれば、足元からは砂煙が立つ
空から落ちてくる炎の矢
その振り下ろされた刃を手にした棒で受け止めた、いや真正面からぶつかったというのが適切かもしれない
「おいおいおい、もっとスマートに立ちまわらねーと折角避けて生まれた隙もなくなっちまいやがるぞ!」
とても小さな少女とは思えない強い口調と力
ずりずりと後ろに押されてこそ居れどその足を浮かせることは出来なかった
1637
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 13:42:39 ID:V7YIxazM
「この三年っ、何もしてなかった訳じゃないっすよっ!」
確かに、当初会った時と比べれば正に、見違えた、という表現が良く似合う。
言いながらも手に持つ刃に力を込めて、左腕のみを離して
「連続で…叩き込むッ!」
その手に現出させるのは風に魔力を宿した一振りの刀、
即座に刃に暴風を纏わせ、同調する事で身体能力を強化して、
「ウィンド、ブレイクッ!!」
騎士剣と拮抗する刃に突風、それと共に生ずる鎌鼬と共に叩きつける。
1638
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 13:47:58 ID:p8RfuXi2
>>1637
風の刃は確かに彼女を捕らえ、その身にまとう紅のドレスに、頬に傷をつけた
「しゃらくせぇぇ――!」
そのとき彼女がとった行動は左足を浮かし、思い切り自らの棒を蹴ったのだ
ぶつかり合っていたそれぞれの武器に走る強烈なほどの衝撃
それはアルスを弾き飛ばそうとする強い力であった
1639
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 13:51:16 ID:V7YIxazM
>>1638
「ッッぅ……!?」
勢いを殺しきれず、大きく上空へと吹き飛ばされる、
両翼を一度大きく飛翔かせて勢いを殺し、地に着地して
「(やっぱり、凄い…っ!)」
両腕に残る痺れに風刃を消して騎士剣を両手で持ち、瞳に憧れと闘志を燃やして、構え直す。
1640
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 14:00:30 ID:p8RfuXi2
>>1639
「なんだなんだ、ビビっちまったのか?」
軽く呼吸を整えて仁王立ち、アルスを見据える
「もっとマジで来い、小手先なんかじゃあたしをダウンさせることすらできやしねーぞ!」
その小さな体が巨大に見えるほどの圧力
1641
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 14:03:02 ID:V7YIxazM
>>1640
「……うっすッ!」
圧力を払う様に大きな声を出し、刃全体を超高密度の魔力で覆い尽くして
「ふー…極ッ光剣ッ!!…ゼロ、シフトッ!」
剣が強く眩い輝きを放ち、背の光翼を一際強く輝かせた後、
ごう、という音と共にアルスの姿が一瞬視界から消える
1642
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 14:07:21 ID:p8RfuXi2
>>1641
「……」
ゆったりと目を閉じる、見えないのなら見なければよいのだ
向かってくる刃を真正面から埋めとめるのが彼女の戦い方
ぐっと構え、アルスを待つ
1643
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 14:11:46 ID:V7YIxazM
>>1642
「――ッ、ぉぉッ…!」
刃は予想外か予想の内か回り込むでも上昇するでも無く真正面から、
高速移動の勢いと、眼も眩む様な強い光を放つ魔力を乗せて
「極光ッ、大覇斬ッ!!」
強い踏み込みと共にアンネリーゼ目掛け振り下ろされる
1644
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 14:21:40 ID:p8RfuXi2
>>1643
それは彼女へと叩きつけられ――当然彼女はそれを自らの獲物で防御する
重い
アルスの刃はこの3年が詰まっている、そして夢が詰まっている
その重さを自らの”騎士としての精神”を通して伝わってくる
心の内で「やるようになったじゃねぇか」と呟くと、軽く後ろに跳びその勢いと衝撃で弾き飛ばされた
だがバランスは崩れない、そして足に力を込めて着地を行う
……だが予想外にも何メートルも後ろに引きづられてしまった
それだけではない、その後をまるで花びらのように散り舞う白と紅の布地、アルスの刃は彼女へと届いたのだ
「…今のが全力か?」
1645
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 14:26:34 ID:V7YIxazM
>>1644
「ふっ、…ふっ……!」
殆どの魔力は乗せた。出来得る限りの加速、勢いも付けた。
それで漸く、漸く刃が届く領域。
「確かに、さっきのは今のオイラの全力の一撃っす
だけど…まだまだ、戦れるッスよ…!」
揺らぎ倒れそうになる身体に渇を入れて騎士剣を構え、緑色の光を灯す、
この身体がくず折れぬなら魔力が尽きようが、終わりでは無い、と眼の奥に炎を燃やして。
1646
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 14:38:09 ID:p8RfuXi2
>>1645
にこりとその口元がつりあがる、それは彼を称える為の笑み
だがその表情はすぐに真剣なものへと変わった
「さっきまでは騎士の心得を持つアンネリーゼとして」
手にしていた棒に渦巻く力
「そして」
ふっと閉じた瞳を開き、燃える瞳を見据える
「これはジグザール国防軍騎士団所属、王国の剣アンネリーゼ・ブリンクマンとしての刃」
彼女の身の丈以上であった棒のその先、その棒の長さ2つ分すらも軽く凌駕し天に怒髪突くが如し巨大な刃
あれこそが王国の剣アンネリーゼの剣、竜を断ち切る「斬龍刀」
「冥途の土産をくれてやろうじゃねぇか……!!」
先ほどから大きく見えたその姿は、さらに一層巨大なものへ
1647
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 14:44:40 ID:V7YIxazM
>>1646
「……王国、騎士団志願、アルス・ストラグル」
巨大、且つ強大な刃に一瞬見惚れて、直ぐに強く地を踏み締めて
全身に残る魔力を全て剣に、八卦―火のブライストからも力を借りて、
剣に纏う小さな焔を、何時か草原で見た巨大な焔王の刃へと、出来得る限り近付けて。
「一意専心、全身全霊で、受けますッ!」
恐れを何処かに放り出して、数度目のアンネリーゼへの疾駆。
今度は高速移動は無い、恐らくそれを行うだけの魔力も残っていないのだろう、だが足取りは、確りと踏み締めている。
1648
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 14:50:32 ID:p8RfuXi2
>>1647
「そうだ、恐れてもかまわねぇ……だが踏み出せ!!」
またしてもその進行方向をさえぎるそれ
だが今度は違う、さえぎったのは一本の棒ではなく圧倒的なほど巨大な壁
剣を縦にすることで、手にした武器は鎚へと変わったのだ
そしてその大きさに反して先ほどよりも迫る速度は速い
当ればたちまち弾き飛ばされてしまうであろう
1649
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 14:56:13 ID:V7YIxazM
>>1648
「ッ―――」
今ある打開策は二つに一つ、然しそれは一瞬、刹那にあるか無いか。
「う、おおおッ!!」
距離が遠い、自身の中で結論付けて、ギリギリ、ギリギリまで
恐れず踏み込み、刃へと近付いて
「――【Over Drive】ッ!!」
肉体と精神と、魔力。そのリミッターを外す呪を紡ぐ。
背に最初と同じ、だが七色に輝く光翼を現出させて大きく、高く天に飛翔し
焔壁を越えた先で、静止。文字通りの、全身、全霊を刃に。
1650
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 15:03:35 ID:p8RfuXi2
>>1649
「………叩き付け合おうじゃねーか…!」
右足を軸に急停止し、勢いを乗せたままくるりと回る
その力を込めて後ろに飛びのけば、まるで巨人の一歩のように大きく離れた
そして体勢を低く、刃を構える
恐らく彼女も全霊をぶつけて来るであろう、アルスの全霊の力に敬意を表するように
1651
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 15:07:47 ID:V7YIxazM
>>1650
「超、重ッ…!!」
上段に構えた剣から焔が迸る、騎士の物に比べれば小さく、威力も劣るだろう。
然し焔は持ち得る全てを燃料に、激しく、熱く、可能な限りに燃え上がり、
背の光翼はそれに呼応するかのように輝き、大きく波打って
「ッ――…焔、皇ッ、斬ッ!」
空から弾丸の様に放たれると共に、上段に構えた灼熱紅蓮の刃は、
残る”全て”を持ってして刃目掛け振り下ろされる。
1652
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 15:18:30 ID:p8RfuXi2
「めぇ見開いてよぉく見やがれ…!」
前方へと駆け出す
延びる
延びる――
延びる――――
騎士とは常に少数で戦う、一人であることも珍しいことではない
当然、その相手が巨大な魔物であるときも屈強な城壁である時もある
”一刀両断”
それらを一太刀の下に斬り伏せる術
何時しか延びていた剣は遠く彼方まで届く、まるで流星の尾のように
振りかぶれば先ほどアルスが居た空を通り越す長さ、彼女は二つ名を与えられていない
実力が無いわけではない、ただその態度が原因なだけだ
彼女の剣は非公式ながら騎士団でこう呼ばれている
”都市薙ぎの剣”と
今それがアルスのはるか上から振り下ろされた
1653
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 15:22:10 ID:V7YIxazM
「――――」
巨大な流星、自身の刃と比べ遥かに強大な、振り下ろされたソレに
「――やっぱ、凄いなぁ…ッ!」
恐れるでなく避けるではなく、笑みを浮かべて飲み込まれた。
【- 現実に強制送還されます -】
1654
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 15:26:09 ID:p8RfuXi2
>>1653
空を叩き割るその刃を持ち上げ、柄頭を大地へ突き刺す
天へと上る一本の柱を横に彼女は呟く
「この一刀に断てぬもの無し……」
意識が現実へ
1655
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 15:29:38 ID:V7YIxazM
【現実】
「……はーっ……やっぱ、凄いっすねぇー…」
現実に戻るや否や、負けたのに満足げに息を吐いて鏡の前に座り込む。
1656
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 15:33:11 ID:p8RfuXi2
「ま、妥協点ってところじゃねーですかね?」
やはり辛口幼女
「一応応援はしてやるよ、一応な」
首筋をぽりぽりと掻きながら
1657
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 15:35:03 ID:V7YIxazM
「……遠いなぁ」
苦笑して呟くも声に負の色は感じられない、むしろ真逆の物がある。
「うっす、有難うございますっ」
よっ、と立ち上がって笑顔でそう言う。
1658
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 15:37:33 ID:p8RfuXi2
「これからどーすんだ、おめー」
腰に手を当てて尋ねる
1659
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 15:39:55 ID:V7YIxazM
「とりあえずは、今年度の騎士の試験受けるつもりっす」
背を伸ばした後、小さく息を吐いて
「それまでは今まで通り修行とー…座学やったり、っすかね?」
正式に騎士の試験を受ける事を口にする。
1660
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 15:44:24 ID:p8RfuXi2
>>1659
「そんなもん騎士になろうってんだったら当たり前のこと…ってそうじゃなくて」
違う違うと手を振る
「この後のこと、用事がねーならご飯でも食いに行こうぜ」
1661
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 15:46:46 ID:V7YIxazM
>>1660
「え?」
首を傾げて、言葉でようやく質問の意図を取り違えてた事に気付いて
「あ、そういうー…行きます行きますっ」
1662
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 15:48:03 ID:p8RfuXi2
>>1661
「んじゃいこーぜ」
そのままてくてくと闘技場の出口へと歩を進めてゆく
「ラーメンでも食うかー」
等と呟きながら…フェードアウト
1663
:
とある世界の冒険者
:2010/09/01(水) 15:51:18 ID:V7YIxazM
>>1662
「はいっすっ!」
「あ、それならオイラ美味しい店知ってるっすよー」
後ろの方を付いていきながらフェードアウトであった
1664
:
とある世界の冒険者
:2010/09/04(土) 21:24:32 ID:jqJHnJGA
【闘幻鏡・鏡前】
「……よっし、準備は万端っ!」
闘幻鏡前、騎士剣を腰に大きく深呼吸をする青年。
今年度の騎士試験を受ける事が決まり、その前に今まで世話になった人達に最後の稽古を付けて貰う為、
今回はメタルゴーレム経由で、魔術を教えてくれて、大切な物を貸して貰っているゼオを読んだのである。
1665
:
とある世界の冒険者
:2010/09/04(土) 21:49:51 ID:YmmmDDXg
「…………」
【闘幻鏡の前に、いつもの仏頂面で歩いてくる黒衣の男】
【いつもアルスの前に顔を出すときはある程度柔らかな表情をするのだが】
「話は聞いた……試験を受けるそうだな」
【今日のそれは、佇むだけで威圧するような気を放つ戦士の顔つきであった】
1666
:
とある世界の冒険者
:2010/09/04(土) 21:54:38 ID:jqJHnJGA
「…はい。
だからその前に…ゼオさん達…お世話になった人に今のオイラを見て貰おうと思ったんです」
気圧される事無く正面から向き合い、目に確りとした闘志を宿して。
1667
:
とある世界の冒険者
:2010/09/04(土) 22:03:05 ID:YmmmDDXg
「ふん……少しはマシな顔をするようになったらしい」
【憮然とした態度のまま、首を鳴らし腕を回す】
「騎士になって如何とするかは問わん。ただその我が儘を通すだけの気概があるか……」
「……楽しみだ」
【闘気は次第にゼオ特有の殺気に変わり、まだ鏡の中に入っていないにも関わらず闘技場を包み込む】
【本気だ】
1668
:
とある世界の冒険者
:2010/09/04(土) 22:06:05 ID:jqJHnJGA
「…三年。ゼオさんに会って、他の人達にも会って、色々教えて貰ったっすから
ニッ、と笑みを浮かべて、闘気に全身の毛を逆立てて
「あ、そうだゼオさん。……これ、一旦返します」
そう言って手渡すのは七色の指輪。
八卦の力が宿り、三年。自身の剣と共に戦って貰っていた意思持つ武器の所有権。
1669
:
とある世界の冒険者
:2010/09/04(土) 22:24:58 ID:YmmmDDXg
「……」
【何も言わず、指輪を受け取るゼオ】
【何を思ったか、それを指で空高く弾き飛ばした】
「出て来い」
【刹那、七色の光が散開】
【アルスの前に、八卦達が姿を現した】
ラン「三年間……お疲れ様でした。ですが精進は一生ものですよ?」
イスト「ふふ、あの小さな少年がゼオに喧嘩を売るようになるとは。感慨深いものですね」
ロウィン「ま、せいぜい頑張れや」
セラヴィー「三年の成長、ゼオの中から見せていただきますよ。楽しみですねぇ、ふふ」
ザック「無様な試合は許さないわよ?しっかりなさい!」
バート「一意専心、だろう?期待している」
ディノス「へんじがない ただのつかいまのようだ」
【叱咤激励、それぞれ言いたいことばかりを口にして】
【ただし三年間、一番アルスの近くにいたものとして語りかけた】
1670
:
とある世界の冒険者
:2010/09/04(土) 22:30:42 ID:jqJHnJGA
「皆…有難うっす」
ニカッと笑って
「オイラはまだ未熟っすし、ゼオさんに勝てるかも全然解らない。
だけど……この戦いが終わった後…まだオイラに力を貸してくれるなら…その時は、またよろしくっす」
そう笑顔で言って懐から銀貨を取り出して。
「……――それじゃあ、ゼオさん。
本気で、お願いします」
三年前。
初めて会った時とは違う一人前の戦士としての気迫と、闘志をその眼に宿し、銀貨を鏡へと投げ入れた。
1671
:
とある世界の冒険者
:2010/09/04(土) 22:46:32 ID:YmmmDDXg
【闘幻鏡内部】
「俺には時間がない。最初から全力で往かせてもらうぞ」
【闇魔刀に手をかけ、ゆっくりと引き抜き右手に構え】
【両肩には八卦の口が浮かび上がる】
【両手には炎、両足には水の八卦を籠手として装着】
【時間にしてみれば数秒間の準備】
【闘技場に広がる殺意を、アルス独りに向けながら】
【一歩を踏み出した】
1672
:
とある世界の冒険者
:2010/09/04(土) 22:53:14 ID:jqJHnJGA
「―はい、こっちも、全力で」
騎士剣を鞘から抜き放ち、何を思ったか一度それを地面に突き刺す。
「【Over Drive】……ッッ!
――【七天八刀】ッ!」
自らの肉体と魔力のリミッターを破壊して、造り上げるは魔力で精製した七属性、七色の刃。
アルスの周囲に浮遊し、ゆっくりと周囲を回る剣と、それと共に手に持つ剣はその形状を片刃の物へと変異させる。
片刃と成った剣を自らの周囲を浮かぶ刃に混ぜて右手に取るは烈火紅蓮の刃。左手に取るは氷水蒼天の刃。
「――っ、おおおおッ!!」
裂帛の気合の掛け声と共に、一歩を踏み出すゼオへと疾駆する。
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