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現代貨幣論(MMT)はどこが間違っているのか
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:2019/07/21(日) 21:11:49 ID:bR4hNuCw
かりに貨幣が信用貨幣であるならば、それは市場で創造される価値であり、
国は税を通じて市場からその価値を吸い上げなければなりません。
税収の制約がなくなるのは貨幣を国定貨幣と見なした場合であり、
信用貨幣論はその根拠を提供しません。
次の問題は「大胆な金融政策」で資金供給を続けても、物価が上がらないことです。
アベノミクスが採用する物価の理論は貨幣数量説といいます。
貨幣数量説では、物価は、市場で流通しているお金の量と市場で販売されている商品の量との比率で決まります。
したがって、お金の量を増やせばお金の価値が薄まって物価が上がります。
しかし、理論的にも政策的にもこれが誤りであることは既に指摘してきました。
信用貨幣論をとれば、物価を貨幣量との関係で考えなくて済みます。
しかしMMTは価格決定論を欠き、総需要と総供給の関係で物価を説明しなければならなくなっている点に限界があります。
この点では主流派経済学に一日の長があるといえるでしょう。
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