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現代貨幣論(MMT)はどこが間違っているのか
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:2019/07/21(日) 21:10:30 ID:bR4hNuCw
アベノミクスの金融政策の問題点を指摘しやすい
アベノミクスのコアは、日本銀行が毎年80兆円の国債を買い上げることを通してお金(マネタリーベース)を
供給する「大胆な金融政策」にあります。
本源的預金として供給されたマネタリーベースが市場に出て行くと考えている点で、貨幣乗数論に依拠しているといえます。
ここでの問題は、マネタリーベースとしてのお金を一般の銀行に供給しても、企業や個人にお金が流れていかないことです。
信用貨幣論に基づいて考えれば、お金は銀行の貸出によって創造されるものなので、
お金を借りて使いたいと考える顧客の資金需要がなければ増えません。
お金が増えないのは資金需要がないためだと分かります。
ただし、信用貨幣論自体は現状を説明するだけですが、MMTでは資金需要を積極的に創るとの主張が加わります。
そして、需要は財政支出を通じて創られ、財政支出は国による通貨発行を通して行われるため、
租税収入の制約から解放されると主張する点に、国定貨幣論の限界が典型的に現れます。
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