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政治・選挙アーカイブス

1片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/21(水) 15:22:34
政治・選挙に関わるさまざまなことについて

2片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/21(水) 15:23:36
。・゚・(ノД`)・゚・。
解散前の時事放談撮っておいたのに消しちゃった。

後藤田元副総理が死去
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050921-00000003-yom-pol

 官房長官や副総理を歴任し、「カミソリ」の異名をとった後藤田正晴(ごとうだ・まさはる)氏が19日午後8時53分、肺炎のため都内の順天堂医院で死去した。91歳だった。

 告別式は21日午前、故人の遺志により、近親者のみで行われた。後日、「お別れの会」を東京と徳島で行う。喪主は妻、松子(まつこ)さん。自宅は東京都渋谷区広尾4の1の17の506。

 後藤田氏は、徳島県生まれで、1939年に東大法学部を卒業し、旧内務省入り。警察庁長官、田中内閣の官房副長官を経て、76年の衆院選で、自民党から旧徳島全県区に出馬し、初当選した。

 79年には、当選2回で大平内閣の自治相・北海道開発庁長官に抜てきされた。82年に発足した中曽根内閣では、官房長官や総務庁長官など、5年間にわたって閣僚に起用された。「戦後政治の総決算」を掲げた同内閣の中枢として、行財政改革を推進した。また、危機管理のスペシャリストとして大韓航空機事件の処理などに手腕を発揮した。

 92年12月、宮沢内閣の法相に就任し、93年4月からは副総理を兼任した。自民党政治改革委員会会長、政治改革本部長代理などを務め、衆院選挙制度の見直しなどを柱とする政治改革の実現に情熱を傾けた。

 また、自民党護憲派の重鎮として、自衛隊の海外派遣などに慎重な姿勢を示した。

 後藤田氏は、警察官僚として培った情報収集力と官僚操縦術に定評があった。当選7回を重ね、96年に政界を引退した。

 引退後は都内に事務所を構え、活発に講演活動などをしていたが、今年夏に体調を崩していた。自民党の後藤田正純衆院議員は、正晴氏の兄の孫。
(読売新聞) - 9月21日14時41分更新

3片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/21(水) 15:27:29
<後藤田さん死去>優れたミスターバランス 倉重篤郎
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050921-00000050-mai-pol

 実に優れたバランス感覚を持つ政治家だった。中曽根内閣の官房長官時代、経済、安保二つの局面でそれを発揮した。
 1980年代後半、プラザ合意を受け政府日銀の低金利政策が資産インフレを招来する直前の頃、である。「どうもおかしい。何でこんなに地価が上がるのか。銀座の猫の額ほどの土地がサラリーマンの生涯賃金より高くていいのか」と、後藤田氏が大蔵省(当時)銀行局長を何度も呼び出し、異常に高くなり始めた通貨供給量をチェックするよう指示していたの思い出す。
 その当時はバブル景気の初期。世の中も政治家も自ら保有する資産の価値が上がり、政治資金もドンドン集まる中、異変と感じ取っていた人は少なかった。後藤田氏の指示は融資自粛通達として金融業界に通知されたが、その後竹下政権に移行、政治の歯止めはほとんどかからないまま銀行業界は貸し出し競争に奔走、バブル崩壊へと突き進むことになる。
 もう一つは、よく引用される中東への海上自衛隊掃海艇派遣問題。米国からの強い要請に中曽根康弘首相も外務省当局も法的には問題ない、として派遣を主張したのに対し、「それなら私は署名しません」と断固譲らず、結局派遣させなかった。
 今の小泉政権が陸自をサマワに駐留させていることを考えれば隔世の感があるが、後藤田氏の判断基準ははっきりしていた。軍隊というものは必ず行きすぎた行動を取るものだ。日本の外務省は米国政府の代弁者になりがちだ。端的に言えばこの2点である。前者は、陸軍将校として台湾で敗戦を迎えあの戦争の悲惨と矛盾を戦後も繰り返し反芻してきた後藤田氏の政治家としての原点であり、後者は戦後日本政治の行きすぎた対米協調路線に対するやるせない苛立ちだった。
 「ミスターバランス」は、その後政治改革に邁進する。自ら仕えた田中角栄型金権政治の行き過ぎを是正し政策本位の政治に変えるためには金のかからない選挙制度に変更するしかない、と若手を啓蒙し「ミスター政治改革」として現行の小選挙区比例代表並立制への切り替えに一役買う。
 引退してからも政界ご意見番として重きをなした。事務所にはかつて付き合いのあった官僚や政治家、新聞記者が引きも切らなかった。新しい政治の動き、世の中の流れについての後藤田氏のバランスの取れた見解を求めたがった。晩年は「平和と繁栄と共生」を訴え、小泉政権の自衛隊イラク派遣、靖国参拝に強い危機感を抱いていた。
 後藤田氏が笑って言っていたことがある。「僕の位置は全く変わっていない。僕が左に見えるということは世の中が右に行き過ぎている、ということだよ」。
 官房長官番時代、そのカミソリぶりに威圧されながらお付き合いさせていただいて20年。健全で時代の貴重な指標を失った、と深く悼む。【政治部長・倉重篤郎】
(毎日新聞) - 9月21日14時26分更新

4片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/21(水) 15:28:21
徹底して平和主義説かれた 前原民主党代表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050921-00000080-kyodo-pol

 民主党の前原誠司代表は21日午前、後藤田正晴元副総理の死去について「立派な政治家だった。人物、識見、気骨、すべてに尊敬できる方で、心からお悔やみ申し上げたい」と述べた。
 前原氏は「戦争体験者として徹底的な平和主義を説かれたことは大事なことだった」と指摘。特に靖国神社参拝問題について、後藤田氏が官房長官当時に中曽根康弘首相に参拝自粛を求めた点を挙げ「私もその思いを引き継いでいきたい」と強調した。党本部で共同通信社の取材に答えた。
 民主党の野田佳彦国対委員長は記者会見で「存在感があって偉大な政治家が亡くなった。心からお悔やみ申し上げたい」と述べた。
(共同通信) - 9月21日11時58分更新

5片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/21(水) 15:54:29
「痛恨極み」「時代終わる」=後藤田氏死去で佐々氏ら
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050921-00000066-jij-soci

 警察庁長官や一連の不祥事を受け発足した「警察刷新会議」顧問などを務めた後藤田正晴元副総理の死去に関係者らは21日、哀悼の意を表した。
 1972年の連合赤軍「あさま山荘事件」で、長官だった後藤田氏の命を受け、現場指揮した佐々淳行元内閣安全保障室長は「自民党が大勝し、ごう慢になる恐れのある大事な時に、天下の御意見番を失ったのは痛恨の極み。あの事件以来、半世紀の『上司』で、心から哀悼の意を表す」と文書でコメントした。
 さらに「情報の重要さを知る真の政治家だった」と振り返り、「ご遺志を継いで天下国家のために尽くしたい」としている。
 2000年に発足した刷新会議では、警察改革について緊急提言。同庁幹部は「警察の立場を理解しつつ、危機的な状況の中、厳しくバランスの取れた指摘をしていただいた。幹部の身の処し方も指導してもらった」と語る。
 別の幹部は「ご自分の考えを元気に話されていたのに。毒舌も変わらず、大したものだと思ったが、非常に残念。一つの時代が終わったという感じだ」と話した。 
(時事通信) - 9月21日14時0分更新

6片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/22(木) 07:55:12
<特別国会>小泉総裁を再び首相に指名 衆参両院
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050921-00000051-mai-pol

 第163特別国会は21日午後召集され、衆参両院で首相指名選挙を行い、自民党の小泉純一郎総裁を再び首相に指名した。首相は同日夕、全閣僚再任による第3次小泉内閣を発足させる。特別国会は11月1日までの42日間で、首相は会期内に、衆院選の主張に沿って郵政民営化法案などを成立させ、内閣改造・党役員人事を実施する。
 首相指名選挙の結果は次の通り。
<衆院>小泉首相340票▽前原誠司・民主党代表114票▽志位和夫・共産党委員長9票▽福島瑞穂・社民党党首7票▽綿貫民輔・国民新党代表6票▽徳田毅・自由連合代表1票▽無効2票
<参院>小泉首相134票▽前原代表84票▽志位委員長9票▽福島党首6票▽綿貫代表3票
(毎日新聞) - 9月21日15時7分更新

9/21 首相指名選挙
【衆院】
会派所属無し→小泉に投票
 今村雅弘▽江田憲司▽江藤拓▽鈴木宗男▽武田良太▽中村喜四郎▽野田聖子▽平沼赳夫▽古川禎久▽古屋圭司▽保坂武▽保利耕輔▽堀内光雄▽森山裕▽山口俊一
会派所属無し→前原に投票
 下地幹郎
無効票
 中根一幸(自民党)▽三井辨雄(民主党・無所属クラブ)
欠席・棄権
 瓦力(自民党)

7片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/22(木) 07:57:58
衆院の新勢力分野決まる
2005年09月21日23時02分
http://www.asahi.com/politics/update/0921/007.html

 衆院の河野洋平議長、横路孝弘副議長が21日の本会議で選出され、慣例に従って、所属していた自民党、民主党・無所属クラブの衆院会派をそれぞれ離脱した。衆院の新しい勢力分野は次の通り。

 自民党295▽民主党・無所属クラブ113▽公明党31▽共産党9▽社民党・市民連合7▽国民新党・日本・無所属の会6▽無所属19

参院議員:田村、長谷川、荒井各氏が無所属に
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20050916k0000m010136000c.html

 民主党を離れ国民新党に参加した田村秀昭参院議員は15日、参院会派の民主党・新緑風会を退会し無所属となった。また、自民党から国民新党と新党日本に移った長谷川憲正、荒井広幸両参院議員も自民党を退会し無所属となった。参院の新勢力分野は次の通り。

 自民党112▽民主党・新緑風会82▽公明党24▽日本共産党9▽社民党・護憲連合6▽無所属8▽欠員1
毎日新聞 2005年9月15日 23時48分

8片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/22(木) 20:02:28
後藤田正晴さん死去:親しまれた「直言居士」 立場超え惜しむ声広がる /徳島
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050922-00000217-mailo-l36
 ◇衆院7選「徳島の支柱」
 県出身で元副総理などを務めた政界の重鎮、後藤田正晴さんが19日夜、91歳の生涯を閉じた。こわもての警察官僚から田中角栄内閣の官房副長官を務めた後、政界に転身し、三木武夫元首相との「阿波戦争」を繰り広げた。政界引退後も「ご意見番」として時の政権に注文を付け続けた。イラクへの自衛隊派遣に慎重な考えを示し、「カミソリ」「護憲派」などとさまざまなキーワードで称された「直言居士」な姿勢は多くの県民に親しまれた。死去が明らかになった21日、県内では立場の違いを超えて惜しむ声が相次いだ。【植松晃一、津島史人、小野沢健一】
 後藤田さんの政界初挑戦は、74年7月の参院選。再選を目指した現職を三木武夫副総理が推したのに対し、後藤田さんは田中角栄総理の支援を受け、自民県連が分裂状態に。自民公認となった後藤田さんは、激しい選挙戦の末、「公認漏れ」となった現職に、4万票以上の差をつけられて敗れたうえ、選挙違反のため自派運動員から二百数十人もの逮捕者を出すなど、苦杯をなめた。後藤田陣営への批判も強まり、後藤田さんも後日、「金権候補という批判を受けても致し方ない選挙であった」と振り返ることもあった。その後、76年衆院選旧徳島全県区で初当選を果たすと、以降、連続7回当選したが、うち4回はトップ当選するなど、厚い地盤を誇った。
 最初の参院選から一貫して後藤田さんを支援した元徳島市長の三木俊治さん(73)は、「信念があり、ぶれない人。10人中6、7人が反対しても、自説を曲げなかった。91歳ともなると、大抵は世間から忘れられてしまうものだが、後藤田さんは別で、徳島にとっても心の支柱だった。生きているだけで存在感があったのに。本当に残念で寂しい」と述べた。
 政界引退後、00年の衆院選では、兄の孫に当たる正純氏が地盤を継いで初当選。公示日には出陣式でマイクも握った。正晴さんの要請を受けて正純議員の後援会長を引き受けた朝田啓祐さん(54)は「6、7年前、正晴さんとサイバーテロや司法制度改革の話をしたのが印象に残っている。他人に対して、筋道を立てて要領よく話すことを求める人だった。高齢だったのに、将来の危機管理を真剣に考えていて感銘を受けた」と話す。
 飯泉嘉門・徳島県知事も「本県がそして我が国が誇る政治家であり、長年にわたり県政発展に多大の貢献を賜った後藤田元副総理の逝去は痛恨寂寞(せきばく)の極みであり、県民を代表して心からご冥福をお祈り申し上げます」とのコメントを発表。北岡秀二・自民党県連会長も「国及び県に多大な貢献をされた政治家であり、まだまだご指導をいただかなければならないと思っていただけに残念」とコメントした。
 ◇晩年は自衛隊イラク派遣、靖国問題に積極的に発言
 一方、後藤田さんは晩年、イラクへの自衛隊派遣問題や靖国神社公式参拝問題で積極的に発言した。反核・憲法フォーラム徳島代表委員の高開千代子さん(51)=徳島市西新浜町2=は、「ここ1、2年は、自分たちの考えと後藤田さんの考えが近くなっているように感じ、その発言などを引用したこともあるほど。小泉内閣が衆院選で圧勝し、改憲が取り沙汰されるこの時期に亡くなったのは大変残念で、立場は異にするが、自民党の中で頑張ってほしい人だった。会ったことはなかったが、どのような経緯で、護憲などの考えを強めたのか、尋ねてみたかった」と惜しんでいた。
 出身地の吉野川市でも郷土が生んだ偉大な政治家の死を悼む声が相次いだ。川真田哲哉市長は「突然の訃報に接してぽっかり穴が開いたよう。よく外交について、『アジア、特に中国との関係を大事にしなくては』と主張していたのを覚えている。厳しくも優しい、父親のような存在でした」と声を落としていた。同市美郷で旅館を経営する村田芳久さん(69)は「100年で5人に入る人物。政治家という以前に人間的な魅力がある、あさま山荘事件で指揮をとった警察庁長官時代が印象に残る。日本にとって、郷土にとって惜しい人だった」と話した。
9月22日朝刊
(毎日新聞) - 9月22日17時26分更新

9片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/29(木) 03:10:15
前原×小泉初対決 巨大与党民主を手玉 衆院代表質問
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/morning_news023.html

 民主党の前原誠司代表は二十八日の衆院本会議で代表質問に立ち、党首として小泉純一郎首相と初対決した。財政再建や郵政民営化などで戦う姿勢を鮮明にし、清新さをアピールしたものの、首相に余裕で追及をはぐらかされた。今後の国会論戦を占う初の党首対決は、巨大与党を相手にたじろぐ民主党の現状を象徴する形となった。

 「真の改革を競い合いたい」。前原代表は重要課題で対案を出す方針を強調。得意の外交・安全保障ではなく、内政に比重を置き、道路公団民営化を「民営化の名を借りて国民を欺く改悪」、郵政民営化法案を「実態は官業焼け太り、民業圧迫法案」と批判した。

 議場の三分の二を埋める与党議員のやじに声を張り上げながら、「小泉改革がいかに看板倒れで、内容を伴わないかは明らか」「郵政法案の賛否で、すべての課題について負託を受けたと強弁するのか」と切り込んだ。

 これに対し、首相は答弁書の棒読みでかわしつつ「衆院選の結果、四年間の広範囲な構造改革の方針と成果が支持された」と反論。「民主党は大幅に議席を減らしたが、前原新代表の下、政権交代ができる政党として発展することを期待する」とエールを送るリップサービスも忘れなかった。

 また、前原代表が衆院選での自民、公明の選挙協力について「政党政治の形骸(けいがい)化につながる。いっそ一つの政党になればいい」と厳しく指弾したのに対し、首相は「個々の候補者の判断」と軽く一蹴(いっしゅう)。その後、登壇した公明党の神崎武法代表が「(衆院選の)大敗北が自らの政策の失敗によるとの自覚もなく、自公の連携の強さを批判するとは言語道断」と援護射撃し、与党の連携プレーが際立つ場面もあった。

 本会議後、前原代表の国会論戦初登板について自民党の武部勤幹事長が「自民党をののしることで違いを見せようとしている。今までの民主党とまったく変わらず、残念」と批判したのに対し、首相は「若くていいんじゃないか。頑張ってもらいたい」と余裕の表情。前原代表は「納得いかない点は徹底してしつこく追及したい」と次回の対決に闘志を燃やした。

10片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/30(金) 15:26:31
政治資金:使途不明1000万円超の議員、首相ら45人
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20050930k0000m010144000c.html

 昨年1年間の政治活動費のうち、詳しい使い道を明かさない額が1000万円を超える国会議員が小泉純一郎首相や現職閣僚4人を含め少なくとも45人に上ることが、30日付で公開された04年の政治資金収支報告書で分かった。1件5万円未満なら、領収書を提出しなくてよい政治資金規正法の規定に従ったものだ。詳細な使途が分からない費用が6600万円に上る亀井静香元建設相(現国民)の政治団体は5万円未満の支出が年間1300件以上あった計算になる。【青島顕】

 政治活動費(組織活動費、交際費など)のうち収支報告書に領収書の添付や明細を記す必要のない「その他の支出」は1件1万円未満だったが、、80年に同法が改正され、1件5万円未満に緩和されている。

 この「その他の支出」が関係政治団体で合計1000万円以上なのは▽南野知恵子法相2100万円▽町村信孝外相1700万円▽大野功統防衛庁長官1400万円▽谷垣禎一財務相1100万円▽武見敬三参院議員4100万円▽安倍晋三自民党幹事長代理3800万円ら自民党42人。民主党は松野頼久衆院議員1200万円ら2人(100万円未満切り捨て、05年衆院選で落選した者を含む)。

 自民党の江崎洋一郎衆院議員(比例南関東)の場合、八つの関係政治団体の政治活動費の約97%に当たる1290万4688円が「すべて1件5万円未満」(事務所)。使い道を説明しているのは「洋々会」の講演会会場費44万9960円のみだった。

 加藤紘一元自民党幹事長の政治団体「紘友会」は政治活動費1億3938万4322円のうち、出張費1043万5618円や交通費1033万4805円、食事費1118万3477円など計5900万円を超える支出の明細を示していない。このため、出張費でもいつ、どこへ出張したのかなどが不明だ。秘書は「事務所員は約20人。たとえば山形の空港と事務所の往復タクシー代3万円などといった費用が何人分もかかる」と説明する。

 だが、与野党の衆院議員秘書をしてきた現職秘書は「一部は、政治活動とは関係なかったり、領収書の取れない金の処理に悪用されている」と証言する。

 岩井奉信・日本大教授(政治学)は「料亭やゴルフの費用など、せんさくされたくない政治活動費を『その他の支出』に記載している場合もあるのではないか。政治資金規正法は政治家性善説でできているから、正しく記載されているというのが前提だが、検証できる仕組みが必要だ。経理がより煩雑な政党交付金の使途はすべて公開しているのだから、政治団体もすべて公開できるはずだ」と指摘する。

毎日新聞 2005年9月30日 3時00分 (最終更新時間 9月30日 8時39分)

11片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/30(金) 15:46:56
自民党の新人議員の発言をきっかけに議員の歳費について注目集まる
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20050929/20050929-00000024-fnn-pol.html

総選挙で初当選した、自民党の杉村太蔵衆院議員(26)の発言をきっかけに、議員の歳費に関して、注目が集まっている。
国会議員の給与にあたる「歳費」は、月額132万8,000円で、これは新人議員も当選回数最多の海部俊樹元首相も同額になる。
そして、民間企業のボーナスに当たる期末手当は、6月に308万960円、12月に327万3,520円。
この歳費と期末手当をあわせて、1年間で2,229万480円。
そのほか、月額100万円の文書通信交通滞在費も加わり、あわせた1年間の収入は、3,429万480円となる。
さらにグリーン車にフリーで乗れるJR乗車券パスや航空券引換証など、国会議員には、多くの待遇がある。
そして、通称「議員年金」は、毎月10万3,000円と期末手当時に3万円の納付金、いわゆる掛け金を納める。
年金額は、65歳以上の引退議員は、在任10年の場合、年間412万円の年金を受け取ることができる。
2004年6月2日の衆院決算行政監視委で、年金問題で追求された小泉首相は「人生いろいろ。会社もいろいろ。社員もいろいろです」と述べている。
改革を推し進める小泉首相だが、議員年金の廃止問題で、ようやく重い腰をあげた。
民主党の前原代表は「無駄遣いを削るのであれば、まずは隗(かい)より始めよです。自らを変えられず、国民にばかり改革を迫ることは許されません」と述べた。
これに対し、小泉首相は「自民党、公明党で廃止を前提に検討しております」と答えた。

[30日0時23分更新]

12片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/30(金) 16:31:56
政治資金収支報告書 パーティ収入最高に 献金は大幅減
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050930-00000002-maip-pol

 総務省は30日付で、04年政治資金収支報告書(総務相所管の中央分)を公表する。政党や政治団体の収入総額は1381億2400万円で、前年比1.4%減少。献金総額は264億2700万円(同9.9%減)で、現行の公開制度になった1976年以降で02年に次ぎ過去2番目の低さだった。一方、政治資金パーティーは前年より9.9%増加。借入金も同51.1%増え、献金減をパーティー収入と借入金で補っている形だ。
 政治団体の献金は161億2600万円で、前年比14.1%減と大幅減。日本歯科医師連盟(日歯連)から自民党旧橋本派への1億円裏献金事件を受けて、各団体とも献金を自粛したとみられる。企業・団体からの献金も36億8700万円で同5.1%減る一方、政党本部の収入に占める政党交付金の割合は35.5%(同0.7ポイント増)で、02年と並び過去最高となった。
 政治資金パーティーを開いたのは407団体。収入総額は142億5800万円で、前年より9.9%増加し、集計を始めた93年以来、開催団体数、総額ともに最多となった。借入金は51億3700万円に及び、主要政党別では自民党本部が35億円で突出し、共産党中央委員会が4億9000万円、社民党が2000万円で、民主党本部はゼロだった。
 一方、支出総額は1398億1000万円で前年比7.5%減少。04年は参院選があったものの、選挙関係費は58億5500万円と、衆院選と統一地方選があった03年に比べて39.3%減った。自民党が党幹部ら所属議員に現金で支給している「政策活動費」も34億4720万円で、前年の73億1780万円から52.9%減となった。【堀井恵理子】
(毎日新聞) - 9月30日9時52分更新

13片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/09/30(金) 17:09:05
改正案でも効果疑問
団体間献金与党案規制
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20050930/mng_____sei_____002.shtml

 日本歯科医師連盟(日歯連)の不正献金事件をきっかけに、国民の視線がより厳しくなった「政治とカネ」の問題。与党と民主党は近く、先の衆院解散で廃案となった政治資金規正法改正案をそれぞれ再提出する方針だが、二〇〇四年の政治資金収支報告書で浮かび上がった政治資金の実態に、改正案を当てはめてみても、法律としての効果は乏しいことが分かった。政治の側の真剣度が問われている。 (清水俊介)

 改正案は、日歯連から自民党旧橋本派への一億円ヤミ献金事件が発覚したことを受け、政治団体間の献金額が無制限という問題点をただそうというもの。与党案は、政治団体間の献金に年間五千万円の上限を設けることが柱。民主党案は、献金の送り手と受け手の関係が不透明になる迂回(うかい)献金の禁止を盛り込んだ上、政治団体間の献金は上限三千万円、さらに、政党の政治資金団体への献金の上限を一億円とした。

 〇四年の政治資金収支報告書によると、日歯連のような業界などの政治団体から政治家の資金管理団体などへの献金で、五千万円を超えているのは二件のみ。一方、三千万円以上まで範囲を広げても、九件にとどまっている。

 つまり、ほとんどの業界関連の政治団体から政治家の政治団体への献金は、与党や民主党が設定する上限の枠内に収まっており、改正案が成立しても、実効性には大きな疑問符を付けざるを得ないのだ。

 また、与党は、政党や政党の政治資金団体については、献金上限の設定を避けている。このため、自民党の政治資金団体「国民政治協会」には〇四年、九十九団体が約六億円を献金しているが、与党の改正案が成立しても、当然、影響を受けないことになる。民主党が提案した一億円の上限を当てはめても、引っかかるのは一団体のみだ。

 こうして見ると、極端に言えば、この改正案は、ほとんどの政治家にとっては、痛くもかゆくもないのが現実といえる。

 五千万円という上限について、自民党は「政治的に判断した」と説明するが、効果が乏しい点については「コメントのしようがない」。民主党側は「与党案は改革をしているように見えるが、現状はほとんど変わらない」としているが、与野党ともさらに踏み込んだ改正案を検討しなければ、国民には“改革のポーズだけ”と映ることになる。

14片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 01:20:44
議員年金、与党廃止で一致…一元化絡み曲折も
2005年10月 4日 (火) 23:59
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/seiji/20051004/20051004ia22-yol.html

 自民、公明両党は4日、国会内で「与党議員年金プロジェクトチーム」の会合を開き、優遇されているとの批判が強い国会議員互助年金(議員年金)をまず廃止し、その後、公的年金への統合を図る2段階の改革を進めることで一致した。
 民主党も近く議員年金を廃止する独自案をまとめ、与野党が現行制度廃止で足並みをそろえる。ただ、与野党は年金一元化の考え方が食い違っているため、議員年金廃止に向けてはなお曲折が予想される。

 ■首相指示

 議員年金は、他の年金制度に比べ納付金に対する給付金の比率が総じて高く、今年1月、衆参両院議長の諮問機関「国会議員の互助年金等に関する調査会」が、給付金引き下げと納付金引き上げで、国庫負担を7割から5割に下げる見直し案を答申。その後、当事者の議員が協議を続けたが、結論に至らなかった。

 与党が廃止方針を打ち出した背景には、自民党が衆院選で圧勝後、小泉首相が「議員年金の『廃止』を前提に代替案を作らないとダメだ」と、与党幹部に抜本的見直しを迫ったことがある。

 ■異なる中身

 今回、与党が合意した内容は、現行の議員年金制度を廃止し、厚生年金および国家公務員共済年金と統合するというものだ。廃止から統合までの移行期間は、高額所得者への給付をなくし、それ以外の給付対象者の給付額も削減する方向で検討している。

 現行制度では、年間約30億円の給付金のうち、約9億円は現職議員の納付金を実質的に充てる仕組みであるため、制度廃止で国庫負担が増えないよう、移行期間も現職議員は納付金を納め続けるとしている。

 一方、民主党も、これまでの党内議論をもとに、現行制度を廃止し、経過措置の後、国会議員も「一元化した公的年金制度」に加入する案を作る考えだ。

 国民年金も含めた年金制度全体の一元化を前提としている点が、与党案と異なる。

 年金制度改革全体の議論では、「一元化」のあり方などで与野党の溝が大きい。さらに、与党は来年の通常国会での関連法案成立を目指しているが、民主党は今国会に提案する構えだ。与野党の論議がまとまらない場合、「とりあえず議員年金を廃止しましょう」という結論になるとは考えにくい。

 ■慎重論

 実際、与野党内には、「現役時にきちんと掛け金を納め、議員年金をよすがに暮らす先輩も多い」などと、年金額削減に慎重な意見もある。

 川崎二郎・衆院議院運営委員長は4日のプロジェクトチーム会合で、今夏に田村元・前議員会長(元衆院議長)と会談し、議員年金削減に理解を求めたことを明らかにした。

 田村氏は「元議員には細々と生活している人も多い。私は(川崎氏に)『自民党的感覚でやめてしまえと決めるのではなく、野党の人の立場も考えてあげなさい』と申し上げた」と語る。今後の与野党の話し合いの行方はまだ見えない。

15片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 20:10:24
政争の街石巻の病巣
http://toudaisha.com/areapickup/02ishinomaki1.htm

2001年10月28日、自民党第5選挙区支部で反乱が起き、この地域
の自民党組織は事実上分裂した。過去20年間に及び「骨肉の争い」
を続けている自民党。その病巣の原因は果たして何なのか。
 
 中国の古典『三国志』は大方の人が知っていよう。この中に魏の曹操の三男・曹植が登場する。曹植は詩才豊かだが、長男の曹丕から疎まれ、亡き者にされようとする。その折り、曹植は『七歩ノ詩』を即興し、窮地を凌いだ。その詩は次のようなものである。
  煮豆燃豆箕
  豆在釜中泣
  本是同根生
  相煎何太急
 読み方はこうである。
〈豆を煮るに豆箕を燃やすれば/豆は釜の中に在りて泣く/本は是れ同根の生まれなるに/何ぞ相煎の太りに急しき〉意味はすでにおわかりだろう。
 「豆も豆がらも同じ根から生まれている。それなのになぜ煮るのを急ぐのか」ということで、曹植は豆にたとえて曹丕に「お互い兄弟なのに、なぜ兄は私を亡き者にしようとするのか」と諫めたものである。
 『七歩ノ詩』を紹介したのは、小紙の薄紙のような知識をひけらかしたいためではない。石巻市の政治状況を語るとき、この詩がピタリと符号するからである。

 石巻市は「政争の街」と言われ、暗闘、確執が現在まで20年以上に及んでいる。発端は「AK戦争」である。当時の青木和夫市長派と新進県議だった黒須光男氏グループの間で勢力争いが起こり、市政が長く混乱を極めたことは、石巻市民ならずとも県政関係者なら知らない者はいない。
 青木氏は地元代議士の内海英男氏系で、黒須氏は長谷川峻代議士に与したのち、菊地福次郎氏の傘下に入った。いずれにしても保守系・自民党所属同士による内部抗争だったことは否定できない。
 その後、青木氏は3期で市長を勇退。黒須氏は現在宮城県政を動揺させている官製談合問題の引き金になった、一般競争入札妨害の罪で今年1月に逮捕され県議を辞職した。ここに及んで「AK戦争」は終止符を打った感があるが、その残滓ともいうべき自民党・保守系同士の暗闘は未だに続いている。
 来たる11月18日。知事選と並んで、黒須前県議の辞職に伴う補欠選挙が石巻市で行なわれる。立候補者は3人だが、「事実上は石巻市議の保守系同士の一騎討ち」(政界関係者)と見られている。
その1人、佐々木喜蔵氏は自民党員のことから党が推薦。一方の本木忠一氏は無所属で出馬する。不思議なことに、両氏は市議会で同じ会派の「改革クラブ」に属し、佐々木氏が会長、本木氏が幹事長という間柄である。
 このため政界関係者の間では「(2人の間で)なぜ調整がつけられなかったのか。骨肉の争いになり、どちらが勝ってもしこりが残るだろう」と今後のことを懸念する声が洩れている。
 事実、この補選が終わっても、2年後の平成15年春には本選挙の県議選が控えている。本選挙には黒須前県議も出馬すると見られており、国政に意欲を見せている自民党の齋藤正美県議が県議を続投することになれば、3議席を本木、佐々木両氏を含めて5人で争うことになる。その際、「選挙は水物だし、今後どう展開するかわからない」としながらも、関係者は「黒須氏は死活がかかっているだけに、すべてをかなぐり捨てて来るから手強い存在になる。保守系の齋藤、本木、佐々木の3人は地盤がほぼ共通している。万が一、票が割れるようだと、3人が共倒れする危険性が十分ある」という。
 この「共倒れ」の可能性は、国政選挙においてさらに現実味を帯びている。小泉純一郎首相が解散をいつ断行するかは定かではない。だが「構造改革と景気回復の実効が見えてこなければ、野党が追及し世論も反発する。
 それまでの猶予期間はそんなにあるわけでなく、案外近いだろう。そのときに解散となるはずだ」(政界関係者)とは大方の見方であり、遅くとも2年以内に解散・選挙になることは必至である。
 この選挙の自民党系立候補者としては、土井喜美夫氏と齋藤正美氏が予想される。土井氏は前回の選挙で1300票差という惜敗だったから、早くも捲土重来を期すべくすでに準備に怠りない。一方、齋藤氏が出馬となれば「自民党の譜代議員の立場から、党は当然公認候補として推すことになる」(政界関係者)。この結果、ここでも保守・自民党系の両者が争うことになり、調整・協力如何によっては、前回の選挙と同様に民主党議員が当選することになりかねない。

16片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 20:11:44
 これを回避する策としてはコスタリカ方式がある。土井、齋藤両氏を選挙区と比例区に分けて自民党が公認・擁立する形である。ところが「どちらを比例区に回すかで、必ずもめるだろう。自民党は前回の選挙でコスタリカを行なったが、実際には全く機能していなかった」(関係者)と言われ、調整は至難の業と見られている。
 こうした県議選、国政選挙で自民党は何故挙党体制がとれないのか。もちろん「選挙に出る出ないはつまるところ個人の判断であり、ひとたび名乗りを挙げればたとえ身内と言えども争う」という性質のものであることは否定できない。また、自民党は一大組織政党であるが、「内実は自民党ではなく自分党だ」(政界関係者)と指摘されていることも事実である。
 しかし、骨肉同士が争い、その結果他の政党に漁夫の利を奪われることを繰り返していたのでは、そこに政党としての組織性や意義を見ることは不可能である。同時に自民党支持者の気持ちを踏みにじるものだろう。このことが有権者の自民党離れの大きな要因になっていることは否定できないし、石巻市の自民党はその最たるものであろう。
 前述した内海、長谷川両代議士が健在だった頃は、石巻地区は「保守王国」として名を轟かせていた。内海、長谷川両氏が大臣まで務めたことを思えば、現在この地に自民党代議士が誰一人としておらず、逆に民主系代議士が2人輩出していることは、昔日の感があると言えるだろう。

 この凋落の原因はどこにあるのか。自民党関係者は「大きな要因は2つある」と述べ、次のように指摘する。
 「第一点は、内海、長谷川が引退したあと、石巻を含む第5選挙区に指導的リーダーが、未だにいないことだ。そのため組織として欠かせない求心力がここにはない。だから党のことよりも、自分のことだけを考える。その結果、いざ選挙となっても一枚岩になれないし、なろうとしない。前回の衆議院選などはその典型だ。土井喜美夫と二見剛との間でコスタリカを組んだが、このコスタリカを組むまでにもゴタついた。難産の末に組んだと思ったら、2、3の県連幹部が選挙中に汗をかいただけで、あとは選挙区支部も県議もさっぱり動かない。これでは勝てるわけがない。民主党はホクホクだったろう」
 ちなみに前回の選挙で行なったコスタリカ方式は、土井、二見両氏に加え、齋藤県議を含めた変則的なものだった。出馬しない県議を入れて、しかも3人でコスタリカをするということは、奇妙としか言いようがない。
 さらに、このコスタリカは来たる選挙にも当てはまるのだという。一般常識からすれば、コスタリカは各選挙単位で考え実施するものであろう。まだ候補者が決まってもいないのに、候補者擁立の方法だけが決まっているというのは、どう考えても腑に落ちるものではない。このため「もし候補予定者が出馬しないとか、亡くなったとしたらどうするんだ」という失笑が洩れている。
 「こうしたわけのわからないことをやっているから、支持者もソッポを向くんだ」と自民党支持者も憤りの声を隠さない。
 また、支持者並びに党員からソッポを向かれる要因としては、「第5選挙区のあり方にも問題がある」と、前出の自民党関係者は言う。
 「現在、第5選挙区支部には支部長はいない。国会議員がいないから空位になっていて、斎藤修氏が支部長代行を務めている。だが、この人は政治家ではないし、国政に出るという話を聞いたこともない。全くの民間人だ。自民党本部の規定で支部長を現職の国会議員もしくは国政をめざす者としているのは、選挙区支部こそが選挙戦の重要拠点であり、ここを中心にして選挙区支部内で選挙に臨もうという狙いがあるからだ。支部長はその責任者になるわけだから、候補者自身の方が求心力をもてるし、組織力を発揮できることになる。
 だが、民間人の斎藤氏ではその点で組織が一枚岩になり得ない。みんなが『支部長を勝たせよう』という気持ちにならないんだ。
 しかも斎藤氏が敢えてしていることなのかどうか、第5選挙区では5年以上も支部総会が開かれていない。情報公開の時代にこれではあまりにも密室すぎるし、支部党員の意識統一や選挙にあってどう臨んだらいいのかというスタンス・戦術が伝わらないことになる。これでは単なる個人投票でしかなく、政党本来の組織選挙をできるわけがない」

17片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/06(木) 20:12:47
 実際、これまでの選挙にしても、来たる県議補選にしても、「石巻では自民党の公認や推薦を得た方が、イメージ的にマイナスに作用する」(政界関係者)と言われている。それだけ自民党及び第5選挙区支部のあり方に不満が充満しているということだろう。
 もちろん、こうした自民党の「病巣」の元凶が、自民党の体質だけにあるというものではない。産業界の在りようも大きな要因になっていることは否定できない。石巻地域の産業構造は大きく農業と水産業、土建業に区分される。これらの業界関係者が政治家と密接的な関係にあることは、日本の政治風土に共通する状況である。中でも土建業者が政治家に依存することは周知の事実だが、石巻地域の場合、その傾向が宮城県内でも甚だしいと言わざる得ない。
 県議を辞職した黒須氏の場合はその典型的なケースだろうし、このことは黒須氏ばかりでなく他の政治家、特に自民党系の議員には少なからず当てはまることである。この政治家と業者との癒着について、政界関係者はこう解説する。
 「石巻の土建業者の大半は公共工事で食べている。そのため業者は仕事を取ってきてくれる議員を物色し、近づく。これは政党として近づくのではなく、議員個人といい関係になろうとする。そのため個々の議員に業者内の派閥というか、グループが生まれる。この派閥がいざ選挙になると、応援に回る。票の取りまとめ、事務所の手助け、選挙資金の調達などだ。自民党議員の場合、個々の議員同士で利害関係があるが、それが身内の議員ということで業者間にも利害・敵対関係がある。
 そしてこの利害関係は同じ地域内だけに凄まじくなる。だから政党は一緒でも、足の引っ張り合いが起こり、議員はそれを止めることができない。止めようとすれば、資金も票も途絶えてしまうことになる。この繰り返しが延々と続いているということだ」

 資金と票の双方の支援がなくては、議員は選挙に勝つことができない。そのため業者におもねることになる。一方、業者は個々の議員に働きかけて仕事を回してもらう。そうしなければ企業としての死活に関わってくる。この双方の利害があるために癒着が起こり「土建型選挙」があとを絶たないことになる。
 その意味で今回の補選は、これまでの石巻の政治体質を変えることができるかどうかという点で注目されるだろう。同様に自民党が従来の内部抗争的な体質から脱皮できるかという点でも、重要な意義をもつに違いない。
 そして、この補選の延長線上に2年後の県議本選挙があり、さらには衆議院選挙が行なわれることになる。自民党の病巣を摘出し、新たな政党として再生していけるかどうかは、自民党県連はじめ第5選挙区、各議員の意識・組織改革と、産業界を含めた有権者の政治に対する姿勢に関わっていることは言うまでもない。それが改められないとなれば、石巻地域における「自民党復活」は永遠にあり得ないのではないか。

18片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/10(月) 16:57:01
逢坂誠二・民主・衆
http://www5a.biglobe.ne.jp/~niseko/diary0312.htm
そうそう会議が重なるだけならまだしも
委員会も重なって開催されます。

昨日は、
私の質疑する総務委員会と
憲法特別委員会が、
同時刻に開催され、
結局、重要な憲法特は、
途中で40分出席しただけで、
総務委員会に戻らざるを得ませんでした。

それぞれの委員会の議論内容は、
後日、議事録などで、
インプットしておかなければなりません。

19片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/13(木) 01:42:36
郵政法案、衆院で可決
笠井氏が反対討論 「世界の流れに逆行」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-10-12/2005101201_02_1.html

 政府が再提出した郵政民営化関連六法案が十一日の衆院本会議で採決され、自民、公明などの賛成多数で可決、参院に送付されました。民主、共産、社民と国民新党、新党日本は反対しました。先の通常国会で同法案に反対し自民党復帰を拒否されている無所属議員十二人中、平沼赳夫議員を除く十一人が賛成。採決結果は賛成三百三十八、反対百三十八でした。

 日本共産党の笠井亮議員は反対討論に立ち、「わずか一日半という審議で押し通すなど断じて容認できない」と与党の横暴を批判。世界で基礎的な金融サービスを公的にどう保障するかが問われているなか、日本では国の責任を放棄し民間任せにしようとしている愚行を「世界の流れにも時代の流れにも逆行する」とのべました。

 さらに郵政民営化は国民が求めているのではなく、郵貯・簡保三百四十兆円の開放をビジネスチャンスとして要求してきた日米の金融資本にこたえるものだとして、国民にとって「百害あって一利なし」の法案への反対を表明しました。

 民主党は政府案に反対する討論で「小泉総理のいう『官から民へ』に異論はないが、政府案は民営化の名に値しない」として、郵便貯金の定額貯金廃止、預入限度額引き下げや簡易保険廃止により政府案以上に国民資産を市場に開放することを主張。民主党の案は同党のみの賛成少数で否決、廃案になりました。

■民主は採決同意

 十一日は朝から法案採決をめぐる動きが慌ただしく続きました。

 与党側は同日朝の衆院郵政民営化特別委員会理事会で法案採決を初めて正式に提案。日本共産党の塩川鉄也議員は「世論調査でも慎重審議を求める声が多数であり、採決には反対だ」と質疑の継続を求めましたが、民主党は「強く反対はしない」「(総選挙で)民意が議席にあらわれた。苦渋の選択だ」として採決に同意しました。

 その結果、郵政民営化法案は午前中の同特別委で可決され、午後の本会議に緊急上程されました。

20片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/17(月) 23:17:45
「元共産」の注釈付くだけ 不破氏、党名変更を否定
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051017-00000193-kyodo-pol

 「党名を変えても、その後に必ず『元共産党』と(注釈が)付くに決まっている。問題は名前ではなく本質だ」。共産党の不破哲三議長は17日の日本記者クラブでの講演で、党名変更の可能性について質問され、こんな回答で否定した。
 不破氏は「何かいい(党名)案がありますか」と逆質問。「私のところに来るのはだいたい使い古された名前(のアイデア)ばかり。国民協同党とか。共産党の知名度に勝るものはない」と強調した。
(共同通信) - 10月17日20時34分更新

21片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/25(火) 10:23:08
衆院選で脚光、PR会社就職人気 選挙広報、新たな商機
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051025-00000000-san-bus_all

 「小泉自民」圧勝に終わった先の衆院選。背景に大手PR会社の存在が注目される中、政党などのPRを職業として志す若者が目立っている。小選挙区比例代表並立制の浸透で政党のイメージ作りが勝敗を左右するようになり、PRの有効性を唱える声は年々高まっている。選挙という“未開拓分野”をビジネスチャンスとにらむ次世代の選挙アドバイザーたち。議員からは「それでも選挙は魂」と懐疑論も聞かれる。選挙ビジネスの潮流か、それとも“勝ち組”に乗った単なるブームなのだろうか。(福本義彦) 
 今回の衆院選では、自民党の広報支援を請け負った大手PR会社「プラップジャパン」(東京都渋谷区)が一気に脚光を浴びた。民主党も平成十五年に米系PR会社「フライシュマン・ヒラード・ジャパン」(東京都中央区)と契約。当時の民主躍進で名をはせた。
 あくまで“黒子”に徹するPR会社の功績は明らかにはされていない。しかし二大政党の“お墨付き”と前後して、注目度は急上昇。都内のPR会社で企業PRを担当する男性社員(26)は「政治はPR(広報)の手法が最もフィットする分野」と強い関心を示す。広報は広告と違い、消費者(有権者)のニーズを整理し、顧客(政党)の強みをマスコミなどに代弁させるための手法。「受け手のより深い理解を促すのに最適」という。
 ◆イメージ作り
 「政党によるコミュニケーションは民間企業に劣る。何も伝わらないような選挙広告やCMに莫大(ばくだい)な金を投じ、無駄、無理、ムラが多い。限られた資源の有効活用が企業PRの最大課題だが、政治ではあまり意識されてこなかった」と指摘する。
 これを新たなビジネスチャンスとみる若者は少なくない。国政から地方まで六万−七万人規模ともいわれる「選挙市場」。無党派層取り込みを狙った「空中戦」では、PRによるイメージ作りの効力が特に期待されるという。
 都内の別のPR会社社員(36)は「入社希望者の面接試験で、政党や公共政策のPRを希望業務にあげる人が年々増えている」と明かす。同社は中途採用のみだが、「NPO活動の経験者や『投票率向上運動に興味を持った』など動機はいろいろ。(ボスニア紛争でのPR会社の暗躍を描いた)『戦争広告代理店』がきっかけという人も多い。共通するのは『政治を分かりやすく』『有権者との距離を縮めたい』という意識でしょう」。
 インターネットを使った選挙支援も進化が著しい。東京都千代田区のネットサービス会社「世論社」の高橋茂社長は、三年前からウェブサイト「市民ネットワーク」で、約百人の地方議員らの情報発信をサポートしている。
 選挙運動のネット利用解禁については、自民党が公職選挙法改正も視野に検討中。「政治家のHP作りだけのビジネスは成立しないが、当選後の活動報告なども含めたネット支援ビジネスへの新規参入は必ず増える」と予想する。
 ◆魂が大切…
 もっとも、「選挙で金もうけなんて不謹慎」といった見方も根強い。高橋さんは「今回の選挙で普通のPR会社が一般的なPR手法で政党に貢献し、他の職業と何ら違わないことがはっきり見えた。金の流れも、組織をまとめる昔の選挙手法より透明になるはず」と話す。
 こうした機運は、個々の候補者に当選への技術指南を行ってきた従来の選挙コンサルタントにどう影響しているのか。東京都世田谷区の選挙コーディネーター「井上企画デザイン」の井上和子さんは「PRの手法に比べ、うちのサービスは経験や場数を要する難しい仕事。就職希望者はそう多くない」と否定的。東京都千代田区の選挙コンサルタント会社「アスク」の三浦博史社長は「毎月一、二人は就職相談にくる。政治家になるための“腰掛け”ではなく、純粋にこの道を志す若者が増えた」といい、意見は割れる。
 一方、選挙支援ビジネスの隆盛に対し、現職国会議員からは疑問を呈する声も。当選二回目の自民党議員は「そうは言っても選挙は魂。街頭演説で信念を込めて話せば、涙を流して聞いてくれた有権者もいる。教えられた演技じゃボロが出る」と渋い顔だった。
(産経新聞) - 10月25日3時3分更新

22片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/25(火) 12:08:26
「苦情請願」を初採択=参院行政監視委
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051024-00000108-jij-pol

 参院行政監視委員会は24日、行政の怠慢などによる権利・利益の侵害に関する初の「苦情請願」の審査を行い、全会一致で採択した。請願者は都内在住の男性で、1993年5月に松江市内で死亡した主婦はひき逃げによる交通事故死だったと主張。死因は内因性くも膜下出血で交通事故死ではないとする警察当局に、理由の説明を求めている。この請願は26日の参院本会議で採択され、警察庁に送付される。 
(時事通信) - 10月24日19時0分更新

23片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/10/25(火) 12:09:03
党本部権限で候補者公認=党則改定案の全容判明−社民
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051024-00000099-jij-pol

 社民党が来年2月の党大会に向けて検討を進めている党則改正案の全容が24日、明らかになった。従来は都道府県連合が決めていた国政選挙の候補者公認(参院比例代表を除く)を、党本部常任幹事会が決定する形に改めることなどが柱。 
(時事通信) - 10月24日19時0分更新

24片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/11/17(木) 02:55:49
ドイツ大連立、日本版あるの
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20051017/mng_____tokuho__000.shtml

 ドイツでキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と、社会民主党(SPD)の二大政党が、連立政権樹立で合意し、メルケルCDU党首が首相に就くことが決まった。初の女性首相、さらに東西統一後、初の東独育ちと話題は多いが、同国(西独)での大連立政権成立は同じ組み合わせで約四十年ぶりだ。ドイツにみる大連立政権と、日本での実現度は?  (浅井正智、宮崎美紀子)

 前回の大連立政権は一九六六年から三年間続いたキージンガー政権だ。どのような状況で生まれたのか。

 戦後、奇跡の復興を遂げた西ドイツ経済も、六〇年代半ばには深刻な景気後退に直面。極右政党が州議会選挙で議席を獲得するなど社会不安が広がっていた。

 一方、「国際情勢も大連立を促す要因として働いた」と戦後ドイツ史に詳しい拓殖大学の佐瀬昌盛教授(国際関係論)は指摘する。ベトナム戦争が泥沼化する中、米ソ両国はデタント(緊張緩和)政策を進め、ドイツ統一への国際社会の関心は薄れつつあった。「他人任せではなく、自ら外交を動かす必要に迫られ、難局を切り抜けるため大連立を組んだ」(佐瀬教授)。

 大連立政権で首班となったCDUのキージンガーは元ナチス党員、一方のSPD党首で副首相兼外相に就任したブラントはナチスに国籍をはく奪されたという経歴をもつ。この新政権には、当初から激しい批判が投げかけられた。

 ドイツの高名な哲学者ヤスパースは、大連立は政党寡占制→全政党政権となり、やがては独裁に至ると論陣を張った。与党が議会の九割以上を占めたため、若者を中心に反対運動も盛り上がる。六八年には空前の規模で街頭行動が広がり、この年のCDU党大会で、キージンガー首相が「このナチめ!」と叫ぶ若い女性に平手打ちを食った。現在のシュレーダー首相やフィッシャー外相はまさに「六八年世代」に当たる。

 反対勢力の標的は、大連立政権下で成立した非常事態法だった。有事での治安出動や基本権の制限などを規定していたためだが、「当時、占領国軍が持っていたその権限を西ドイツ政府に移す立法措置を講じない限り、主権回復は不可能だった。非常事態法は避けて通れないという合意が両党にあった」と、政策研究大学院大学の岩間陽子助教授(国際政治学)は話す。

 一方で、後に首相となるブラントは東側の共産主義国と関係改善する東方外交を推進、ノーベル平和賞を受賞するが、これは大連立政権下で始まったものだ。

 厳しい批判にさらされながらも、大連立政権は着実に政策課題をこなし、「当初危惧(きぐ)されていたような議会政治の機能不全を起こすことはなく、むしろ活性化させた」(佐瀬教授)との評価が定着していく。

 さて来月発足する大連立政権は−。

 他党との連立工作が失敗した末の“消去法の産物”との面もぬぐえないが、失業者が五百万人以上に達し、連邦上下両院での与野党の勢力のねじれ現象で、経済構造・社会保障改革が全く進まないという国政の停滞期にあることも事実だ。

 岩間助教授は「かつての非常事態法のような大争点はないにせよ、現在のドイツも根本的な構造改革が求められている。与野党に分かれて激突するより、同じ与党として妥協を図っていく必要がある」と強調する。時代背景こそ違え、今回も大連立政権に導く要因は存在していたようだ。

 ドイツでは全十六州(特別市を含む)中、現在四州で同じ組み合わせの大連立政権が組まれ、過去の連邦議会選挙でも大連立の可能性が話題に上ったことがある。「大連立に対する国民のアレルギーはない」(岩間助教授)のがドイツの政治風土といえる。

25片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/11/17(木) 02:56:18
 翻って、日本では、民主党代表に就任した前原誠司氏に、自民党からなぜかエールが送られている。自民、民主が組む「日本版・大連立」はあり得るのか。

 五五年体制以降、日本でも何度も連立政権が生まれている。現在の自民党と公明党の連立政権は間もなく丸二年を迎える。

 だが、いずれも与党が、少数勢力の政党を取り込む形。初の非自民連立政権となった細川内閣は、衆参合わせて百四十三人の社会党以外は、数十人規模の小所帯が結集し、大野党の自民党に対抗する構図だった。

 「日本版・大連立」について、慶応大学の小林良彰教授は「可能性は低い」として、日独の選挙制度の違いを挙げる。

 ドイツの選挙制度では、各党の得票率が議席数に反映されやすい。一方、小選挙区制の日本は、得票率の差は小さくても、議席数で圧倒的な差がつく。今回の衆院選で、自民党の得票率は47・7%、民主党は36・4%だったが、議席数では自民党が73%を占めた。「もしドイツの選挙制度だったら、自民も民主も過半数を取れないことになる。小選挙区制は、ある意味、安定した政権ができる制度で、大連立ができる可能性は低くなる」(小林教授)

 学習院大学の佐々木毅教授も「世の中で起きないと断言できるものはないが、普通で考えれば、今、自民党が大連立を組む意図はない」とみる。大連立は政治的な暫定休戦や、多くの少数政党と組むことを避け、政権パートナーの数をコントロールする、といった条件下で成り立つもので、今の政治状況では、「大連立を組めば、民主党にいい経験を積ませるだけで、自民党のメリットはない」。

 確かに、前回のドイツの大連立では、四九年の西ドイツ成立以来、初めて与党になったSPDが「万年野党を脱し、政権担当能力を身につけることができた」(佐瀬教授)という。

■自民と公明で何でもできる

 とはいうものの、安全保障問題では自民党の考えに近く、「小泉的」とまで評される前原代表に、自民党は不可思議なラブコールを送っている。前原代表が就任あいさつに訪れた時、小泉首相は「(自民党との)違いを出さないほうがいいんじゃないか」と発言。記者会見では「前原さんの議論を聞いてみても自民党と協力できる部分がかなりある」と連携をちらつかせ、一方で、「与党に近寄らない限り、政権は取れない」とあおってもみせた。

 早くも大連立への予感を報じるメディアもあるほどだが、「民主党に現実路線を歩ませるための戦術だろう。自民党と公明党が別れるとは考えにくい。ということは、民主党とは組まない、ということ」と小林教授は冷静な見方を示す。仮に大連立を組めば、「次の選挙で困ってしまう。現職が多すぎて、いろんな選挙区で競合する」というデメリットを挙げる。

 佐々木教授も「党内の抵抗勢力がなくなったから、民主党を利用するため」と“本気度”は否定する。

 「憲法改正の議論はあるが、そのためだけに政権の枠組みを変える必要はない。自民と公明だけで、やろうと思えば何でもできる。ラブコールは『民主党に声をかけたのに、反対された』と弁解に使うためでは。連立を組めば、相手を利用できるが、利用もされる。政治家の皆さんは、利用できるものは利用しようという人たちの集まり。本気ではないですよ」

26片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/11/19(土) 12:38:20
自民党がリソースでリードしてますよね。

自民・民主:シンクタンク設立競う 「脱官僚」で独自政策
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/archive/news/2005/11/18/20051118ddm005010028000c.html

 「改革競争」に走る自民、民主両党が、党独自のシンクタンク作りでも競争を展開中だ。自民党は17日、党改革実行本部のシンクタンク創設準備委員会を開催。民主党も16日、シンクタンク「公共政策プラットフォーム(プラトン)」の事務所を開いた。ともに党の政策機関と別に、中長期的な課題に取り組むのが目的。政策立案での官僚依存を脱し、独自の基本政策を練る狙いもある。

 17日の自民党シンクタンク創設準備委員会は、当面の研究テーマについて、小泉政権が目指す「小さな政府の具体像」などとすることを決めた。民間のエコノミストをトップに迎え、安全保障など専門家数人の陣容でスタート。小さな政府のほか「戦後民主主義の再構築」や「保守政党のあり方」などを研究し、党の政策に反映させる。

 法政大大学院講師の鈴木崇弘シンクタンク準備室長は「自民党はこれまで中央省庁に依存して政策立案を図ってきたが、官僚機構は縦割り思考に陥っている。シンクタンクは『脱官僚政治』を進める上で必要なインフラだ」と語る。

 一方、民主党のシンクタンクは既に、党の外交・安保戦略の全体像を示す「前原外交ビジョン」や、地方分権の基本政策の骨格づくりに入っている。代表理事には仙谷由人前政調会長が就任するが、専属の研究員は置かず、テーマごとに外部の研究者に委託する。幹部は「官僚に頼らず自ら政策立案できる組織を持たないと、将来政権を取っても(政策立案を)官僚に丸投げしている自民党と同じになる」と力説する。

 93年に非自民の細川政権が誕生した時は、官僚組織がそのまま引き継がれて基本政策に大きな差がみられず、政権交代の意義が有権者に見えにくかった。両党のシンクタンク設立が、基本政策で政権を争う「政党文化」につながるのか、今後の運営が問われそうだ。【平元英治、須藤孝】

毎日新聞 2005年11月18日 東京朝刊

27片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/11/24(木) 19:41:58
以下は本紙で。

与党、厚生年金加入案が浮上・議員年金廃止で
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20051124AT1E2300323112005.html

 国会議員互助年金(議員年金)を来年4月で廃止すると決めた与党内で、議員が厚生年金に加入できるようにする案が浮上している。「引退後の生活を国民年金だけに頼るのは不安だ」との声が相次いでいるためだ。

 自民、公明両党の衆院議院運営委員会の理事は22日、民主党の理事と会談し、厚生年金加入案を提案した。国民年金以外の年金に加入していない議員を対象に厚生年金に入り直すことを認めるという内容だ。 (07:02)

28片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/12/08(木) 00:13:18
この姿勢はいいと思うけど、政策自体はどうだろ。

首相、与党案を却下 議員年金廃止で民主に同調
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051207-00000316-kyodo-pol

 小泉純一郎首相は7日、官邸で自民党の中川秀直政調会長と会い、与党が民主党に提示した国会議員互助年金(議員年金)廃止案を認めず、見直すよう指示した。受給資格のある在職10年以上の現役議員に対し、これまでの納付額を20%カットして一括返還か、現行より15%削減した年金受給のどちらかを選択させるとしている点を「駄目だ。それでは廃止にならない」と拒否した。
 民主党も与党案を同じように批判しており、首相が民主と足並みをそろえた形。与党内では、7日の民主党との協議が物別れに終わったため、来年1月召集の通常国会に単独で法案を提出する方向となっていたが、首相指示により再調整に迫られた。
 与党案は、現行の議員年金制度の来年4月廃止を掲げ、(1)議員OBへの給付を4−10%カットし、年金以外にも一定の所得があれば給付を制限(2)受給資格のある現役議員は一括返還か年金受給の選択制−などが柱。
(共同通信) - 12月7日23時0分更新

29片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2005/12/10(土) 12:40:03
と思ったら言ってみただけだった。

議員年金「4月廃止」を確認 首相、与党案を了承
2005年12月08日14時23分
http://www.asahi.com/politics/update/1208/004.html

 小泉首相は8日午前、首相官邸で自民党の細田博之国対委員長と佐田玄一郎衆院議院運営委員長と会談し、現行の国会議員年金制度は来年4月に廃止し、新たな議員の負担納付金をやめることを確認したうえで、与党の廃止案を原案通り了承した。

 この問題をめぐっては首相が7日夜、制度の廃止に伴い、受給資格のある現職議員についても現行水準より削減して受給することを柱にした与党案について、中川秀直政調会長に「これでは廃止にならない」と見直しを指示していた。だが、細田氏らが8日、与党案は現行制度の廃止に伴う措置であることを説明したところ、首相も理解を示したという。

 与党は8日午前の衆院議会制度協議会で与党案を提示した。野党は反発したが、与党はこの与党案を来年の通常国会に提出する意向だ。

 与党案は、在職10年以上の現職議員について(1)在職中の納付金を20%削減して返還(2)現行水準より15%削減した年金を受給するという2案から選ぶ内容。一方、民主党が8日に示した案では、現職議員は納付金を50%削減して返還する。

30片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/01/15(日) 01:27:15
不破共産議長が退任 党大会「世代交代」演出狙う
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/morning_news010.html

 共産党最高幹部の不破哲三議長は、七十五歳の高齢を理由に議長職を退任した。静岡県熱海市で十四日午後に閉会した第二十四回党大会で認められた。志位和夫委員長(51)、市田忠義書記局長(63)は再選され、議長ポストは空席となる。不破氏は最高指導部である常任幹部会委員にはとどまるため、強い影響力を維持する。

 不破氏が議長を退いたのは、来年の参院選、統一地方選での党勢拡大へ「世代交代」を印象づける狙いがある。同党は天皇制、自衛隊の事実上の容認を盛り込んだ新綱領を基軸とする「現実・柔軟路線」を引き続き推進する見通し。自民、民主の二大政党制の流れが加速する中、党の退潮傾向に歯止めをかけられるかが「志位―市田体制」の課題となる。

 来年の選挙に向けた活動方針を盛り込んだ大会決議も全会一致で採択。現在の政治状況を「小泉・自公政権が国民の暮らし、平和を壊す反動的暴走を強めている」として増税、改憲、米軍基地強化に反対の姿勢を鮮明にした。

 不破氏は退任理由について「年齢や健康の状態もあり、全党の先頭に立つことができなくなっている」と説明。「若い世代の力を発展させる意識的な努力を行わないと、中心幹部が交代を避ける保守的な傾向に陥りかねない」とも述べた。

 志位氏は大会後の記者会見で、改憲阻止や米軍基地強化反対などの取り組みで国民の支持が広がっているとの認識を示し、「今年、来年の奮闘で本格的な前進に転じることが可能だ」と強調。党名変更問題については「(共産主義社会が)政党としての理想社会であり、歴史の重みもある」と重ねて否定した。

 不破氏は一九七〇年に書記局長、八二年に委員長に就任。二〇〇〇年に議長に就任した。

31片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/02/02(木) 02:20:57
社民党ってなにをしたいの?

自衛隊「違憲」と転換 社民が宣言案
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060202-00000009-kyodo-pol

 社民党が11、12両日の党大会で採択する新たな綱領的文書「社会民主党宣言」の最終案が1日、判明した。自衛隊について、旧社会党時代の1994年に当時の村山富市首相(委員長)が打ち出した合憲・容認路線を放棄し「現状、明らかに憲法9条に違反する」と明記。自衛隊を国境警備、災害救助、国際協力などの任務別組織に改編することで「解消」し「非武装の日本を目指す」ことも盛り込んだ。最終案は2日午前の党常任幹事会で了承される。
 民主党の前原誠司代表が集団的自衛権の行使容認論を唱えるなど安保政策での「現実主義」を掲げる中で、あえて「違憲」と踏み込むことで平和重視の姿勢をアピール、来年の参院選での党勢拡大につなげる狙いがあるとみられる。
(共同通信) - 2月2日2時2分更新

違憲−合憲−違憲 旧社会、社民の見解
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060202-00000010-kyodo-pol

 自衛隊の憲法解釈に関する旧社会党、社民党の見解の変遷は次の通り。
 ▽社会党
 【社会主義への道】(1964年12月)憲法の完全実施として自衛隊を解散する。国民警察隊、平和建設隊に再編・縮小する。
 【違憲・法的存在論】(84・2)自衛隊は違憲だが、国会の決定により法的に存在している。連合政権下では文民統制を強め、現状凍結する。
 【新宣言】(86・1)非同盟・中立・非武装の実現。反核、軍縮を推進する。
 【平和の創造】(90・10)政権獲得後直ちに自衛隊改革を始め、なるべく短い期間に違憲状態を正せるよう最大の努力を払う。自衛隊廃止に向け3段階の改革を行う。
 【党改革の基本方向】(91・7)40年にわたる自衛隊の存在を直視する。自衛隊の実態は違憲であるとの認識に立って、防衛費の増大を抑え、計画的に削減して軍縮を実行する。
 【93年宣言案】(93・6)軍縮過程において自衛権内の最小限度の自衛力は憲法が許容する。自衛隊の現状は許容される自衛力の範囲を超えている。
 【村山富市首相答弁】(94・7)専守防衛に徹し、自衛のための必要最小限度の実力組織である自衛隊は憲法の認めるものと認識する。
 ▽社会民主党
 【社民党基本政策】(96・3)国連中心の総合安保体制確立。日本は限定防衛に徹し、海外での武力不行使を宣言し、非軍事面におけるすべての国連平和維持活動に参加。
 【土井ドクトリン】(2001・5)「平和基本法」を制定し、自衛隊の規模や装備を必要最小限まで縮小。将来は、国境警備、国土防衛、災害救助、国際協力などに分割し、縮小、改編。
 【社会民主党宣言最終案】(06・2)現状、明らかに憲法9条に違反。
(共同通信) - 2月2日2時3分更新

32片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/02/22(水) 21:33:59
加藤の乱とは何か
1 名前: げき 投稿日: 2005/09/21(水) 04:48:18

森善郎政権に反旗を翻した加藤紘一は
2000年11月20日未明 不信任決議案採決当日に
突如として棄権を表明した、謎の撤退である。
いったい何が彼の判断を変えたのか。

いまさらという気もするが検証してみたい


2 名前: げき 投稿日: 2005/09/21(水) 04:58:41

当時の情勢について

よくまとまった学生レポート
http://f32.aaa.livedoor.jp/~kuseiken/study/2003b/02.doc

諸君!誌2001年6月号加藤紘一インタビュー
http://www.katokoichi.org/message/data/ij_20010600-skn.html

学生による分析
http://www.l.chiba-u.ac.jp/~nakazawa/media/2002/1211.htm

加藤政局の総検証(まとめサイト リンク集)
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/8536/katou0.htm

検証 加藤氏造反劇   読売オンライン 001122
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/8536/katouyomi.htm

33片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/02/22(水) 21:34:55
3 名前: げき 投稿日: 2005/09/21(水) 05:12:50

当時 森内閣は失政失言連発で不支持率75% 国民には閉塞感が蔓延していた。

前年の総裁選で敗れたとはいえYKKの中でも「自民党のプリンス」と呼ばれた加藤には国民の期待が
集まっていた。しかし反乱を起さずとも総裁のイスが転がり込んでくるのは時間の問題という
見方も有った。

11月19日まで多数のテレビ番組に出演した加藤は強気な発言連発
相当な自信にみえた。

その間 主流派(森派・橋本派)は野中弘務を中心として加藤派切り崩し
工作を展開している。加藤の味方は山崎派。小泉はこの時期は森を支える立場にあり
加藤の敵となっていた。


4 名前: げき 投稿日: 2005/09/21(水) 05:18:57

前日までの加藤は自信に満ちていた。
それが採決の直前に全面撤退。何があったのか。
マスコミなど客観的な情勢分析では圧倒的に加藤不利だった。
まるで加藤が催眠術にかかっているように見えたものだ。
ここで仮説を立ててみる。加藤が誰かに騙されていたのだと。
二階に上がって梯子を外されたのだと。


5 名前: げき 投稿日: 2005/09/21(水) 05:22:34

候補1 野中広務

根拠:加藤を騙すキングメーカー能力 策謀力 動員力を持つ 親中国派で比較的加藤と政策が近い

否定的根拠:当時すでに自民の実質的最高権力者であり、政変を起すメリットが無い。
      現に露骨に加藤派切り崩し工作を展開している

どう考えても否定的根拠の方が強い


6 名前: げき 投稿日: 2005/09/21(水) 05:26:26

候補2:小泉純一郎

根拠:当時YKKのなかでは最も総理のイスから遠かった⇒ライバルが減る
   加藤から信頼を得ている

否定的根拠:子分が一人もいない。森派の後輩は全て森支持。加藤からみて戦力にならない。

この人はキングメーカーではないか


7 名前: げき 投稿日: 2005/09/21(水) 05:30:06

候補2:電子メール

根拠:諸君!誌2001年6月号加藤紘一インタビューで本人がそう述べている
自分へのメールで世論の動向を判断していたと。

否定的根拠:そんなもので判断しているようでは到底総理の器とはいえない

読売記事(22日付)からして機密保持もできていなかったようで
戦略としては下の下である。


8 名前: げき 投稿日: 2005/09/21(水) 05:33:16

背景に陰謀があったとするよりはどうやら
本当に加藤の戦略が稚拙だったようです

採決当日も座して自滅するくらいなら討って出て新党旗揚げでもしていれば
どうなったかわからない。ただ、長期的戦略がなければ結局はつぶれるでしょう。

残念ながら通説と違う結論になりませんでした。
この件については小泉はラッキーだったというか
正しい判断をしていると思います。

34片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/02/22(水) 21:36:15
>>32-33
だいぶん遅ればせですが、こちらに「加藤の乱とは何か」のスレッドをまとめました。げきさんありがとうございます〜。

35片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/04/05(水) 19:42:03
衆院議員の公募研究
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20060311/mng_____tokuho__000.shtml

 来月の衆院千葉7区補欠選挙の公認候補を選ぶ自民党公募に二百二十一人が殺到した。送金メール問題の影響から同党に「勝ち目」があるとも言われるが、これじゃあ候補者になるまでが大変だ。いまや、だれでも国会議員に挑戦できる時代に変わったのか。

 「これまでは政治の入り口が狭く、優秀な人材は民間に流れていた。公募の導入で入り口が広がったのは、すごく評価している。ただ、メール問題の結果をみて、締め切り直前に駆け込みで百通以上応募が増えたというのは、ちょっと複雑な気持ちですね」

 千葉7区の自民党候補者公募に名乗りを上げている森亮二・流山市議は、応募者殺到についてこう話す。森氏自身は「国民参加型政治の実現を市議として訴えてきたが、やはり国政の場で訴えた方が国民に声が届く」と、一月には補選への挑戦を決めていたという。

 千葉7区補選は自民党の松本和巳前衆院議員が陣営の選挙違反で辞職したことに伴い四月十一日に告示、二十三日に投開票される。

 自民党は二月二十日に公募を開始。同月二十八日までの応募は五十二通だったが、民主党の永田寿康衆院議員がメール問題で謝罪した後に応募が殺到し、最終的に二百二十一人になった。現在、書類審査で二十七人に絞り込み、来週中に公認候補を決める方針。

 民主党では、前回総選挙で松本氏に敗れ、比例代表で復活当選した内山晃衆院議員の擁立も取りざたされたが、内山氏は勝ち目がないとして出馬を断念。同党は、太田和美・県議を擁立する方針だ。

 衆院議員候補の公募に応募するには、どんな資格がいるのか。自民、民主両党とも公募資格にしているのは「日本国籍を持つ二十五歳以上」だけだ。要は公職選挙法の定める立候補資格があれば、誰でも応募できるということだ。

 昨夏の総選挙で、公募候補者として当選した杉村太蔵氏は自民党ホームページ(HP)で「自民党は中卒だろうが、高卒だろうが、高校中退だろうが、一切、採用条件に考慮していない。ニートもフリーターも衆院議員も紙一重です。たった一枚の紙で大きなチャンスをいただきます。みなさんの情熱を自民党にぶつけてみてください」と、千葉7区の公募への挑戦を呼びかけていた。

■面接では政策『質問されず』

 では、公認候補者は応募者の中から、どのように選ばれるのか。昨夏の衆院選で自民党の公募に応募した人物のブログによると、党本部四階の総裁応接室で行われた面接では、武部勤幹事長から「この選挙区は非常に厳しいよ。落ちても何回も挑戦できる?」と聞かれ、「はい」と答えた。

 「それから、志望動機とか、家族の話とかを聞かれたりして、十分程度話したでしょうか。政治の話や政策などについては何も聞かれませんでした」。面接後に約二時間半、党本部内に待機し、再度、応接室に呼ばれた際には、自民党側から「率直に言って、どのくらい票が取れそうですか」「会社経営をしている友人とかはいませんか」と質問された。翌日、党本部で「今回は見送らせてもらうことになりました」と告げられたという。

 自民党の閣僚経験者の若手秘書は「公募は民主党が早く始めた印象がある。自民党は二世、三世議員が多かったので、地盤、看板、鞄(かばん)のない人でも気軽に応募できるチャンスが増えたのはいいことだ」と話す。一方で「ぽっと出の人、落下傘が選ばれることも多く、本当に地元に根付いているか、地域への愛着をもって政治をできるのかという気がする」と疑問も口にする。

36片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/04/05(水) 19:42:33
■既得権益にとらわれない

 国会の赤じゅうたんを踏むには不可欠とされてきた地盤・看板・鞄。ところが、郵政民営化法案の是非をめぐる衆院解散で短期決戦となった昨年九月の総選挙では、小泉人気という看板に支えられ「地盤」と「鞄」のない自民党新人議員が大量に誕生した。

 東京都青ケ島村の教育長から公募の落下傘候補として北海道10区に出馬し、比例で復活した飯島夕雁(ゆかり)氏はもともとソーシャルワーカーで、村の教育長も公募で選ばれた。

 飯島氏は「半年前までは、(国会議員は)地盤もカネも官僚のような学歴もない人は努力してもなれない遠い存在とあきらめていたが、論文と面接で選ぶ公募は考えていたほどハードルも高くなく、政治に無関係だった人も国づくりに参加する大きなャンス」と公募の意義を強調する。

 公募による先輩議員の木原誠二氏(東京20区)も、千葉7区補選に向けて自民党HPで「やる気、思い、志、能力さえあれば、若い人でもできる。既得権益にとらわれないで」とメッセージを寄せた。

 しかし、自民党が国会議員候補者の公募を始めた歴史はそう古くはない。

 党本部主導で公募を実施したのは二〇〇四年四月の衆院埼玉8区補選からだ。その後、「補選実施区と空白区すべてで原則公募を実施する」との基本方針をまとめた。

 公募では自民党より先輩格の民主党は二〇〇〇年の総選挙の際、応募者が五百六十四人にのぼった。合格した九十四人のうち十七人を候補として選挙区に送り込んだ。以来、ひんぱんに公募を実施してきた。

 ただ、公務員やサラリーマンが職をなげうって国会議員に挑むのは、リスクが大きいのも事実だ。

 自民党は、選挙区支部長に任命した人に政党交付金から年七百万−八百万円の活動費を支給する。ある自民党の新人議員の秘書は「事務所の家賃や、支部職員の人件費などでほとんど消えてしまう。生活費にも使えない。最初の選挙は確かに丸抱えに近かったが、次からは、支援者から寄付を募るなど、基本的には自前で資金を集めなければならない」と話す。

■二世三世強く自民変わらぬ

 公募制度の功罪をどうみるか。政治評論家の小林吉弥氏は「小選挙区になって、自民党は職業政治家の二世、三世議員が輩出し、世襲批判をかわすため、世襲の現職候補のいないところで『開かれた政党』をアピールしたが、地方では依然として地縁、血縁を地盤とする世襲議員は強く、大きな変化はない」と分析。その上で、「小選挙区になって、自民党に空きがなければ安直に民主党へ、となった」と指摘する。

 政治評論家の宮川隆義氏も「イデオロギー対立がなくなり、自民、民主両党では違いといっても紅白の違いほどしかない。紅白戦化している」と分析、「二大政党」の差がない矛盾が公募状況にも反映しているとみる。

■党首イメージ当落の決め手

 宮川氏は「英国の場合は政治家を公募して教育訓練してから選挙区に送り込む方式だが、自民党の場合、選挙区の欠員が生じたら、直ちに候補者を公募するやり方で、一発のにわかな選考で妥当性に疑問が残るケースも出てくる」と指摘し、今後をこう占う。

 「公募による落下傘候補が増えることで、地域性が薄れ、サラリーマン的な小粒化した議員も増える一方で、世襲議員による政治の稼業化も進み、二極化してくる。この結果、個々の政治家の政策や志より、党首のイメージ戦略が選挙の行方を大きく左右する状況がますます顕在化するのではないか」

37片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/04/15(土) 00:26:30
そのとおりだとは思う。

政党政治の現状憂慮、21世紀臨調が説明責任求める
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060414-00000216-yom-pol

 民間有識者らによる「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)は14日、民主党の「偽メール」問題などを受け、「政党は政治をどう守るのか〜マニフェスト(政権公約)『以前』問題を問う〜」と題した声明を発表した。

 日本の政党政治の現状について、「人気の高い党首がすべてといった『出たとこ勝負』的な、粗雑な政党政治の発想がまかり通るのでは、前途は極めて多難だ」などと分析。「様々な難題に真摯(しんし)にかつ着実に、可能な限り合理的な政策で取り組むのが政治本来の姿だ。政党に求められるべきは、懐の深い政治的英知の蓄積だ」と提起した。その上で、政党や政治家に対し、〈1〉政党の構成員の教育はどう行われているのか〈2〉説明責任をどう果たすのか〈3〉政治を「面白いもの」と印象づける動きに対し、どう対処するのか〈4〉野党は与党以上の創意工夫なしに政権交代は望めない。態勢をどう整備するのか――を問いかけた。
(読売新聞) - 4月15日0時24分更新

38片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/06/17(土) 01:35:33
新記録達成!1国会で質問86回 国民新党の糸川衆院議員
http://www.sankei.co.jp/news/060616/sei077.htm

 国民新党の糸川正晃衆院議員(比例北信越、当選1回)=(31)=は16日、国会内で記者会見し、今国会で質問に立ったのが計86回に上り、1国会での質問回数記録を塗り替えたと発表した。
 衆院事務局によると、昭和48年に旧社会党の故島本虎三衆院議員が達成した63回がこれまでの最多で、33年ぶりの記録更新。

 国民新党の衆院議員4人のうち糸川氏以外は綿貫民輔代表、亀井静香代表代行、亀井久興幹事長と「重鎮」ばかりで、若手の糸川氏に質問の機会が集中したようだ。

 質問の内訳は、予算委員会と国土交通委員会が24回、厚生労働委員会が18回、教育基本法特別委員会が10回など。糸川氏は会見で「議員は国会で発言するのが仕事。回数を求めたのではなく、あくまでも結果だ。1回1回、しっかりとした議論ができたのがよかった」と胸を張った。
(06/16 18:33)

39片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/07/31(月) 09:48:54
政治日程にやきもき 兵庫国体まで2カ月
2006/07/31
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000080632.shtml

 五十年ぶりの兵庫県開催となる「のじぎく兵庫国体」開幕まで、あと二カ月となった三十日、準備を進める県内各地の関係者から、中央政界の動きが国体に与える影響を懸念する声が上がり始めた。今秋は自民、民主、公明各党のトップ人事が相次ぐため、国体の話題が埋没する恐れがあるためだ。また、与党方針通り新首相の指名選挙が国体前日の九月二十九日にあれば、開会式であいさつする文部科学相が直前まで決まらないことになる。関係者は「就任翌日の来県は可能なのか」と気をもんでいる。(大原篤也)


 小泉純一郎首相の後任を決める自民党総裁選は九月八日告示、同二十日投票。すでに出馬表明した谷垣禎一財務相のほか、安倍晋三官房長官、麻生太郎外相らによる争いが予想される。安倍氏は全日本アーチェリー連盟、麻生氏は日本クレー射撃協会の会長だが、国体どころではなさそう。

 民主党は同二十五日に代表選を実施。公明党の新執行部人事を決める党大会も同三十日に開かれる。十月の衆院補選、来年の統一地方選、参院選を視野に、各党とも話題づくりに躍起となるのは間違いない。

 さらに与党は、新首相を指名する臨時国会を九月二十九日に召集する方針だが、首相任命権を持つ天皇陛下は国体開幕前日に現地入りし開会式に出席されるのが慣例。関係者は「だから、開幕日の変更はあり得ない。臨時国会召集が前倒しされるのでは」とみる。

 兵庫国体は、阪神・淡路大震災の際、全国から受けた支援に感謝するのも目的。関係者は「復興ぶりを全国に伝えたい」と意気込むからこそ、政界の動きに国体がかすむのを心配する。県のじぎく国体局は「いっそ、新首相に来てもらって復興ぶりを見てほしい」と話している。

40片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/08/26(土) 18:12:55
国体の開会式がなければ29日だったと思うが。新聞しっかりしろ。

首相、新首相選出の臨時国会を9月22日召集の意向
http://www.sankei.co.jp/news/060825/sei068.htm

 小泉純一郎首相は25日、9月20日の自民党総裁選を受け、新首相を選出する臨時国会を9月22日に召集する意向を固めた。同日中に首相指名選挙を行い、新内閣が発足する見通し。小泉首相と安倍晋三官房長官が24日に協議して、テロ対策特別措置法改正の審議時間の確保などのために、早期の臨時国会召集が必要との認識で一致した。
 政府はテロ対策特別措置法に基づき、インド洋へ海上自衛隊の艦船を派遣し、アフガニスタンのテロリスト掃討作戦を支援するため米艦船などに給油活動を行っている。11月1日に同法が期限を迎えるため、政府・与党は10月下旬までに改正案の成立を図り、活動を継続させる方針だ。また、先の通常国会で継続審議となった教育基本法改正案の早期成立も目指す。会期は12月上旬までの70−80日間となる見通し。

 与党は当初、9月29日や10月2日を軸に臨時国会召集を調整していた。しかし、自民党総裁選で新総裁を選出した後、国会で正式に首相を選出するまで時間があけば、組閣や党人事などをめぐって党内が混乱する事態が否定できず、「総裁誕生後、できるだけ早期に新政権を発足させるのが得策」(自民党幹部)との判断も働いたとみられる。

 民主党は9月25日、公明党は30日にそれぞれ代表選を行う予定のため、自民党は今後、両党などとの調整を進める。

(08/25 12:08)

41片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/04(月) 21:37:55
金曜召集でなきゃいけないってわけでもないのね。

国会召集日、26日以降で再調整 首相が武部氏に指示
2006年09月04日21時13分
http://www.asahi.com/politics/update/0904/013.html

 小泉首相は4日、首相官邸で自民党の武部勤幹事長に会い、新首相を選出する臨時国会の召集日について「私は22日と言ったことはない。よく野党と相談してほしい」と述べ、22日以降の召集も含めて野党と調整するよう指示した。民主党代表を選ぶ同党大会が25日に予定されており、鳩山由紀夫幹事長が武部氏に「配慮してほしい」との要請していた。このため、召集は26日以降になる可能性が出てきた。

 政府・与党は、組閣や党役員人事をめぐる動きが激しくなることを避けるため、国会召集日を総裁選直後の22日とする方向で調整していた。しかし、民主党が反発していたため、「新内閣スタート直後から野党とけんかをするのは得策ではない」(参院幹部)との意見も出ていた。

 小泉首相は4日夜、記者団に「新内閣の最初の国会だから民主党とよく協議して判断した方がいい」と語った。

42片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/14(木) 12:16:32
【悪党】福島県知事佐藤栄佐久を糾弾しよう【2】
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/mayor/1153261815/
705 名無しさん@お腹いっぱい。 New! 2006/09/14(木) 09:48:52 ID:svahubxZ
>>702
ゆーへーさんは出ないってよ。御大から足止め食ったそうな。「知事になったとしても
補選が2−0で負けてはなんの意味もない」というのが党本部の本音。来年夏の勝利で
解散に追い込むのが重要。福島県民の民意はどうでもいいというのが汚狭我の考え。

みっしーはそう、ご存知の方も多い通り、蓋が割れちゃうと困るからこういう形では出ら
れない。あの狭量さでは参議院が限界でしょう。

従って、候補がいない→両党本部から地検に圧力(元々北朝鮮ルートの捜査と東電への
嫌がらせに対するお灸だからここまでやるつもりはなかった)→捜査打ち切り→
知事続投!という絵図面が浮かび上がってくる。
その証拠にマスコミも市民団体も各政党も大人しいでしょ?おりこうさんでした。結果を
見据えた冷静な対処です。
荒いさんも暴れちゃいるが、所詮外野席、相手にされていない。カワイソス

43片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/09/28(木) 21:50:30
荒井は与党路線へ?

国民新党:「新党日本」との統一会派を解消
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20060929k0000m010073000c.html

 国民新党の亀井久興幹事長は28日、国会内で記者団に、衆参両院での新党日本との統一会派を解消する考えを明らかにした。新党日本の荒井広幸幹事長が26日の首相指名選挙で自民党の安倍晋三総裁に投票したため、「(野党としての)国民新党の立場を根底から崩すことにつながる」と判断した。週明けにも両院に届け出る。

毎日新聞 2006年9月28日 20時17分

44片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/01(日) 05:03:40
衆議院(投票総数:476票)
氏名 票数 役職
安倍晋三 339 自由民主党総裁
小沢一郎 115 民主党代表
志位和夫 9 日本共産党委員長
福島瑞穂 7 社会民主党党首
綿貫民輔 5 国民新党代表
無効 1

妄想:
今村雅弘、江藤拓、武田良太、徳田毅、中村喜四郎、西村真悟、野田聖子、平沼赳夫、古川禎久、古屋圭司、保坂武、保利耕輔、堀内光雄、森山裕、山口俊一→安倍晋三
下地幹郎、鈴木宗男→小沢一郎
江田憲司→無効

参議院(投票総数:240票)
氏名 票数 役職
安倍晋三 136 自由民主党総裁
小沢一郎 85 民主党代表
志位和夫 9 日本共産党委員長
福島瑞穂 6 社会民主党党首
綿貫民輔 4 国民新党代表

妄想:
荒井広幸→安倍晋三
糸数慶子、鈴木陽悦→小沢一郎

45片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/10/01(日) 05:28:16
>>44
妄想と書いたが、調べたら院のページにあった。
金田・野呂田が欠席で、476になる。

46片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/11/18(土) 01:30:50
欠席戦術、民主に揺れ 参院側 審議復帰を模索  2006/11/18 00:13
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061118&j=0023&k=200611186717

 参院で十七日審議入りした教育基本法改正案の対応をめぐり、民主党内が揺れている。欠席戦術を当面継続する執行部方針に対し、参院側は、自民党に対し法案修正の意思をただすなど、審議復帰を模索。沖縄県知事選(十九日投開票)後の週明けには、国会正常化の動きが一気に加速しそうだ。

(東京政経部 今川勝照)

 「与党が教育委員会廃止をのめば、修正協議は可能だ」。同法の民主党案をとりまとめた西岡武夫参院議員は、本会議が終わった自民党の青木幹雄参院議員会長、片山虎之助参院幹事長と非公式に会談、修正協議の可能性をただした。青木氏らは「(審議)時間が足りない」として応じなかったが、会談を今後も持つことでは一致した。

 参院民主党の各議員にしてみれば、欠席戦術が長引いて国民の批判が高まれば、来夏の自らの参院選に悪影響を受けかねない。西岡氏は十六日夜、輿石東参院議員会長とともに、鳩山由紀夫幹事長に会い「参院ではいたずらに審議拒否や、政局にする気は毛頭ない」と宣言。参院本会議開会前に民主党案の修正案を提出し、審議復帰の布石とする方針を伝え、十七日に修正案を提出した。

 鳩山氏は同日の記者会見で「与党が何らかの形で反省の意を示すことが最低限必要。このような状況で、来週に立ち上がることはあり得ない」と、対決路線維持を強調したが、参院側の意向は無視できない。審議復帰を含め今後の国会対応を「二十一日の役員会で話し合う」(国対幹部)流れだ。

 審議復帰のきっかけとしては《1》参院が重要視する決算委員会《2》党首討論《3》やらせタウンミーティング問題などを取り上げる衆参予算委員会−が取りざたされている。

 いずれの委員会も日程協議はまだだが、自民党の二階俊博国対委員長は「沖縄県知事選が終わって、月曜(二十日)か火曜(二十一日)に国対委員長会談を呼び掛ける考えはある」と明言。野党側が復帰条件を示せば「即座に判断する」とも語り、国会の早期正常化に意欲を示している。

47片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/11/30(木) 07:48:17
こんな徳田虎雄自由連合新代表。

徳田前議員が難病を告白 人工呼吸器付け、あいさつ
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=DLT&PG=STORY&NGID=soci&NWID=2006112901000791

 前衆院議員の徳田虎雄氏(68)が29日、全身の筋肉が動かなくなる進行性の難病、筋委縮性側索硬化症(ALS)にかかり闘病中であることを、横浜市で開かれた患者団体「日本ALS協会」の設立20周年記念式典に参加して告白した。
 徳田氏は車いすで秘書らに伴われ、壇上へ。人工呼吸器を付けており会話はできないため、事前に用意した文章を一文ずつ指さし、秘書が代読。「駆け出しの患者です」と切り出し「人生は苦しいことが多いほど豊かになる。神はぼくをもっと幸せにするためにこの病気を与えた」などと笑顔を見せた。
 その後、会場を回り患者一人一人と手を握り合った。
 医療法人徳洲会によると、徳田氏は2002年春に発症。その後、症状が進行して自発呼吸が難しくなり、気管切開をして人工呼吸器を付けた。徳洲会理事長の職務をこなす以外はここ2、3年、人前に出ることはなかったが、この日はほかの患者に会いたいと思い立ったという。
 自由連合代表だった徳田氏は、04年2月ごろから病気を理由に療養し、昨年8月に政界引退を表明した。

48片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/12/15(金) 21:12:18
改正教育基本法:「成立阻止」の野党共闘が崩壊
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20061216k0000m010078000c.html

 改正教育基本法が成立した15日、「成立阻止」を掲げて野党4党が展開してきた国会共闘が土壇場で崩壊した。衆院での内閣不信任決議案提出では足並みをそろえたものの、参院では共産、社民両党だけで安倍晋三首相の問責決議案を提出。両党の呼びかけをかたくなに拒んだ民主党の対応は不自然さを否めない。一方、同法を本来の会期末15日に成立させながら会期を4日間延長した与党側の対応もわかりにくく、「会期延長に追い込んだ」と言えるように民主党のメンツを立てることで自民党も同法成立の実を取った構図。肝心の教育論戦を離れた「自・民もたれ合い」をも印象づけた。【平田崇浩】

 共産党・市田忠義書記局長「安倍首相の責任は一番重い。問責決議案を出さなければ野党としての自殺行為につながる」

 社民党・又市征治幹事長「幹事長・書記局長が集まって合意したことは守られるべきだ」

 15日の首相問責決議案提出後、記者会見した市田、又市両氏は民主党への不満をあらわにした。野党4党は14日の幹事長・書記局長会談で、同法の成立阻止へ「あらゆる手段を講じる」ことで合意。民主党の鳩山由紀夫幹事長は会見で「(参院の問責も)当然含まれる」と述べていた。

 ところが、15日の参院国対委員長会談で民主党は伊吹文明文部科学相の問責決議案だけを提出するよう主張。首相問責については「すでに衆院の内閣不信任案で党の意思を示している」との理由で拒否した。国民新党は首相問責決議案の共同提出に加わらなかったが、会談では提出を主張した。

 民主党内も内閣不信任案を提出した衆院側が、参院執行部に首相問責提出で同調するよう求めて拒否される混乱ぶり。参院議院運営委員会の理事会で与党が首相問責決議案の採決見送りを主張したのに民主党理事が異を唱えなかったことにも共産、社民が反発。衆院側では高木義明国対委員長が代議士会で「彼ら(参院側)は言うことを聞かない」と嘆いた。

 もともと与党が過半数を握った国会で政府提出法案の成立を阻止するのは難しいのが前提だが、与党に協力的とも映る参院民主党の対応を社民党の福島瑞穂党首は「ひどい体たらく」と批判。鳩山氏は会見で「国会戦術の違い」と反論しつつ、民主党の小沢一郎代表が重視する参院選の野党共闘には影響させない考えを強調した。

 自民党幹部は会期延長などをめぐる民主党との事前調整があったことを示唆しつつ、「タウンミーティングのやらせを批判しながら、自分たちも国会でやらせをやっている」と自ちょう気味に語った。

毎日新聞 2006年12月15日 20時25分

49片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/01/05(金) 11:21:19
選挙:安倍首相と小沢民主代表、伊勢神宮で必勝祈願? 対決姿勢にじませ /三重
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/mie/news/20070105ddlk24040027000c.html

 安倍晋三首相と、小沢一郎・民主党代表が4日午後、それぞれ伊勢市を訪れ、伊勢神宮を参拝した。統一地方選と参院選を控えた“選挙イヤー”とあって、参拝後、記者会見した安倍首相は「今年は日本にとっても私にとってもいい年にしたい」と勝利を“祈願”。一方、春の知事選に出馬表明した野呂昭彦知事を推薦している民主党の小沢代表は“与党との相乗り禁止”の方針を改めて強調し、自民党との対決姿勢をにじませた。【田中功一、大原隆、加藤新市】

 内宮の神宮司庁前で記者団の質問に答えた安倍首相は「今年は、美しい国づくりに全力で取り組んでいく」とした上で、医師不足問題など地方と都市部の格差について「地方の活力なくして国の活力はない。地方の医師不足は深刻で、具体的に対処していく」と述べた。

 これに対し、安倍首相より一足早く伊勢市入りした小沢代表は、参拝後、神宮会館で記者会見。「7月の参院選は野党で過半数を得て、国民生活を無視した自公政権に終止符を打たなければいけない」と決意を述べ、知事選の推薦問題については「地方選挙といえども与党と一緒になっていたのでは民主党の基盤ができない」と、相乗り禁止の必要性を強調した。

 一行には、それぞれ両党の参院選三重選挙区立候補予定者も同行。安倍首相や小沢代表らと一緒に、出迎えた参拝客や市民らに手を振ったり握手したりして自身をPRしていた。

 ◇小学生2人、首相に花束−−神宮司庁で出迎え

 近鉄宇治山田駅や伊勢神宮参道では、安倍首相を一目見ようと、多くの市民が待ち構え、安倍首相も手を上げながら笑顔で応えていた。歴代首相の参拝の度に友人と内宮に来ているという近くの主婦、増井あさ子さん(72)は「老後も安心して暮らせる日本をつくってほしい」と話した。

 神宮司庁玄関前では、ボーイスカウトの伊勢第7団の約40人とガールスカウトの県第1団の約30人が出迎え。団員を代表し中西信仁君(10)=同市立豊浜西小4年=と玉木友麻さん(10)=同宮山小4年=が安倍首相に花束を手渡した。中西君は「緊張したけれど頑張って渡した」、玉木さんは「握手できてうれしかった」と興奮気味に話した。

〔三重版〕

毎日新聞 2007年1月5日

50片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/02/15(木) 19:02:34
統一選「勝ち色」を探せ イメージ戦略浸透
http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070215/wdi070215007.htm

 4月の統一地方選挙の必勝に向けて、立候補予定者が、ポスターなどに使う「色」を専門家に相談するケースが相次いでいる。


無党派層取り込み躍起

 人柄や政策を印象づけるのにふさわしい配色を決めるのが目的で、無党派層から支持を得たいという思惑があるという。国政ではPR会社と契約する政党やスタイリストをつける議員が多いが、地方選挙にもイメージ戦略が浸透し始めたようだ。


第一印象

 兵庫県内の地方議員選挙に出馬を予定している新人の男性は、ポスターとチラシの文字色に好きな紺を使うつもりだったが、急遽(きゅうきょ)変えることにした。選挙コンサルティング会社に、正義感を表す緑と、情熱を連想させるオレンジを使った方がいいと助言されたからだ。

 選挙区には新興住宅街が多く、地縁や血縁から支持を広げる「地上戦」だけでは限界がある。無党派層を取り込む「空中戦」にはイメージ戦略が不可欠−と男性は考えている。

 男性が相談したのは選挙コンサルティング会社最大手の「アスク」(東京)。米国のPR会社の手法に基づき、その人に合う“勝ち色”を抽出している。本人が好きな色だけでなく、生年月日なども加味されるという。1回3000円と値段も手ごろなため地方選挙の立候補予定者にも受け入れられやすく、選挙準備が佳境に入った今月になっても全国から1日2〜3件、問い合わせがある。

 三浦博史社長(55)は「票はハートと足で稼ぐべきだが、実際に会って握手できない人には、ポスターと活字で訴えるしかない。特に女性の有権者には第一印象で判断されるので、外見は大切」と訴える。


安心・信用

 一方、女性のファッション相談や営業社員のみだしなみ講座を開くカラーコーディネート事務所「色彩舎」(大阪市中央区)でも、関西や九州の市会議員の立候補予定者から依頼を受けた。本人と面談して個性をつかみ、訴えたい政策を聞いたうえで、イメージに合う色を提案している。

 代表の河野万里子さん(43)によると、選挙では、ポスターだけでなくチラシなども配色を統一するのがポイント。名前よりも色の方が印象に残るためで、見た目で安心できる配色だと、街頭演説などで話す中身を信用してもらいやすいという利点もある。対立候補と違う系統の色にするとなお効果的という。

 河野さんは「奇抜だったりバランスが悪かったりする色の候補者は、必ずといっていいほど落選している。一人の候補者に一人の専門家がつく時代は近い」と話す。


ワインレッド

 イメージ戦略は、2年前の衆院選で自民党が大手PR会社と広報支援の契約を結んで注目された。小泉純一郎前首相が出演した選挙用のテレビコマーシャルは、衆院解散後の記者会見時と同じワインレッドのカーテンを背景にし、郵政民営化への決意を強調していた。

 国会議員約40人に服装などをアドバイスしている佐藤綾子・日本大芸術学部研究所教授(パフォーマンス学)は「地方選挙では特に新人候補が見た目でアピールしないと有権者の心をつかめない。ただ、中身のある政策を訴えなければマイナスになるおそれがある」と話している。

 川上和久・明治学院大教授(政治心理学)の話 「色などによって候補者がイメージを出せれば一定の判断基準を示すことができ、無党派層を引きつけられる可能性がある。地域のつながりが薄れ、若者が関心を持たない地方選挙でも、旧来の選挙運動を打破できるのではないか」

(2007/02/15 16:49)

51片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/18(日) 09:18:21
転身:「国会議員から地方首長に」重み増す
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070318k0000m010108000c.html

 「31対20」−−。毎日新聞が「国会議員から地方の首長に転身した人」と「首長から国政に出た人」を対比したところ、こんな数字になった。地方政治家はかつて「国会への登竜門」と位置づけられたものだが、首長では「逆転現象」が起きている。衆院が小選挙区制になって首長の影響力が相対的に増したという見方もあり、転身組からは「国会で埋没するより、地方で存在感を」という意思が読み取れる。

 東京都杉並区の山田宏区長は元日本新党衆院議員。93年に初当選し、再選を目指した96年には落選した。3年間の「浪人生活」を経て、99年に区長に転身した。

 国会議員当時を「今から思うとつまらない。大企業と同じで自分の意思を実現しにくい」と振り返る。そのうえで「杉並区をモデルに各地域に影響を及ぼして日本を変えるのも一つのやり方だ」と付け加えた。

 自民党衆院議員を2期務めた後、06年に転身した兵庫県宝塚市の阪上善秀市長は「中央との太いパイプを故郷に還元したかった」と動機を語る。「60代で首相に」という当初の夢はついえたが、「国政よりも市民に近く、結果がすぐ見えることにやりがいを感じる」と満足感をにじませた。

 一方、「地方自治の時代とは言うものの、改革努力が国の制度とぶつかることも多かった」と首長の限界を指摘するのは、前東京都武蔵野市長の土屋正忠衆院議員(自民)。「市民の生活感覚を知り、行政の現場を分かっている人間がもっと国会に来てほしい」と首長の国政進出を促した。

 白〓大の福岡政行教授(政治学)は「政策で勝負したい政治家にとって『小さな大統領』の首長職は魅力的なのだろう」と分析。「再び国政に戻り、実務経験を生かして首相にでもなれば、国政の閉塞(へいそく)感を打ち破れる」とも話す。【川口健史】

<国会議員から首長>

▽知事=三村申吾(青森)、佐藤雄平(福島)、上田清司(埼玉)、堂本暁子(千葉)、石原慎太郎(東京)、松沢成文(神奈川)、横内正明(山梨)、村井仁(長野)、野呂昭彦(三重)、藤田雄山(広島)、金子原二郎(長崎)

▽市区町村長=岩倉博文(北海道苫小牧市)、山下貴史(北海道深川市)、斉藤滋宣(秋田県能代市)、遠藤登(山形県天童市)、山田宏(東京都杉並区)、西川太一郎(東京都荒川区)、中田宏(横浜市)、北脇保之(浜松市)、戸塚進也(静岡県掛川市)、早川勝(愛知県豊橋市)、井上哲夫(三重県四日市市)、目片信(大津市)、阪上善秀(兵庫県宝塚市)、秋葉忠利(広島市)、岩浅嘉仁(徳島県阿南市)、中村時広(松山市)、光武顕(長崎県佐世保市)、阿曽田清(熊本県宇城市)、東門美津子(沖縄市)、矢上雅義(熊本県相良村)

<首長から国会議員>

▽衆院=横路孝弘(北海道)、福田昭夫(栃木県)、土屋正忠(東京都武蔵野市)、大野松茂(埼玉県狭山市)、今井宏(埼玉県草加市)、鈴木克昌(愛知県蒲郡市)、鍵田忠兵衛(奈良市)、石田真敏(和歌山県海南市)、萩原誠司(岡山市)、岩國哲人(島根県出雲市)、逢坂誠二(北海道ニセコ町)、長島忠美(新潟県山古志村)、中川泰宏(京都府八木町)、衛藤征士郎(大分県玖珠町)

▽参院=大田昌秀(沖縄県)、岩城光英(福島県いわき市)、岡田広(水戸市)、溝手顕正(広島県三原市)、小池正勝(徳島市)、岸宏一(山形県金山町)

※敬称略

毎日新聞 2007年3月18日 3時00分

52片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/26(月) 17:41:03
講演会:「政治無関心では暮らし守れない」 福島で川田龍平さん母 /福島
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/fukushima/news/20070326ddlk07040148000c.html

 東京HIV(エイズウイルス)訴訟の原告だった川田龍平さんの母親で、元衆院議員の川田悦子さんが25日、福島市市民会館で「暮らしと政治」と題する講演会を開いた。統一地方選を前に、政治への関心を高めようと、同市内の市民団体が白河市出身の川田さんに依頼した。

 選挙とは無縁だった川田さんが、00年の衆院補選に立候補したのは、龍平さんをはじめとする薬害の被害者の存在は「国や行政の怠慢によってもたらされた」と考えているからだという。川田さんは「当時、非加熱製剤の危険性が指摘されていたのに、大学病院の医師らは『安全』と太鼓判を押した。政治に無関心では暮らしと生命を守れない」と体験を振り返った。

 一方、講演後に行われた「女性と政治」をテーマにした対談で、川田さんは「女性の政界進出を促すには、議席に女性枠を作るなど改革が必要」と話した。【菊谷隆】

毎日新聞 2007年3月26日

53片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/03/27(火) 20:37:17
共産党:地方議員数の退潮傾向、食い止めに懸命
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20070328k0000m010045000c.html

 共産党が地方議員数の退潮傾向を食い止めようと懸命だ。02年末に全国で176人いた都道府県議数が今年2月末には126人に、市区町村議数も政党ではトップながら4180人から3185人に減少している。13知事選(4月8日投票)はすべて独自候補を擁立したものの、4政令市長選(同)では浜松市長選を除く3市で候補擁立を見送り議員選を優先する姿勢を強めている。

 地方議員数が減っている大きな要因は市町村合併による定数自体の減少だが、ライバルの公明党は都道府県議数(02年末194人→今年2月末203人)、市区町村議数(3089人→2937人)ともにほぼ横ばい。地方議会は保守系無所属が多く、特に市区町村議数では公明、共産両党が自民党(05年末現在1952人)を大きく上回る形で競い合う構図となっている。

 共産党が今回、擁立した候補者数は27日現在、4月8日投票の44道県議選で308人(前回統一地方選386人)、同日投票の政令市議選と4月22日投票の市区町村議選で1631人(同2487人)。同党関係者は「残念ながら重点選挙区を決めて選挙戦を展開せざるを得ない」と語る。従来より候補者数を絞り込む守りの選挙で、特に市区町村議選に全力投球することで議員数トップの座を死守したい考えだ。【葛西大博】

毎日新聞 2007年3月27日 20時02分

54片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/05(木) 13:35:50
自・民対決:CM合戦ヒートアップ 有権者の心つかめるか
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20070405k0000e010052000c.html

 夏の参院選をにらんで統一地方選でも強まった「自・民対決」。CM合戦もヒートアップしてきた。民主党が昨年末からの第1弾に続き先月21日から第2弾を放映しているのに対し、5日からは自民党が参戦する。【山田夢留、衛藤達生】

 自民党のCMは、安倍晋三首相(党総裁)が「地域に活力、成長で活力」と地方重視の姿勢をアピール。「統一地方選が終わるまでの限定版」と位置付け、参院選用は改めて制作するという。

 4日、CM発表の記者会見で片山さつき広報局長は「どうしてもライバル政党のものが念頭にある」と民主党に触発されたことを認め、「あちらはミュージックで言うと短調のトーン。私たちの方は右肩上がりで頑張っていこうという発想で明るくした」と対抗心をむき出しにした。

 一方の民主党。昨年末から放映したCM第1弾「生活維新。」編に対する党内評価は散々だった。

 小沢一郎代表がかじを取る帆船が荒波の中を行き、小沢氏が突風で倒れると菅直人代表代行と鳩山由紀夫幹事長が両脇から支え、3人そろって「生活維新だ!」と訴える−−。そんな物語仕立ての内容だが、所属議員の元には「何が言いたいのか分からない」と苦情が届き、渡部恒三最高顧問に至っては「テレビで流れるたびに、雪が解けるように民主党支持者が減っていく」と放映中止を提案したほどだった。

 ところが、視聴者の反応は違った。党が民間調査会社に委託した視聴者の好感度調査では「ダサイけど憎めない」など評価する声が多く、1月に放映された全CM約4700作品中63位の高順位に。党の広報担当者は「『つかみ』としては成功。毎日ニュースになる与党と違い、野党はとにかく知ってもらうことが必要ですから」と胸をなで下ろした。

 奇抜さでアピールした第1弾は「成功」したものの、先月21日からの第2弾は、格差解消を切々と訴えるオーソドックスなタイプにした。党内の反応も気にしてか、二匹目のどじょうは狙わなかった。

 CM制作・放映費は両党とも「企業秘密」と公表していない。ゴールデンタイムのスポット放映料は、15秒で1本数百万円ともいわれる。民主党は苦手としてきた若者や女性の取り込みを狙い、昼のワイドショーやゴールデンタイムのバラエティー番組の時間帯に放映、関係者によると「すでに数億円を支出した」という。

 政党CMは高額な費用がかかる上に、商品CMに比べ効果も測定しづらい。それでも自・民両党がCMに力を入れるのは、無党派層へのアピールや「そのまんま東ショック」(1月の宮崎県知事選)に象徴される政党不信への危機感があるようだ。ただ、神崎武法前代表時代に「いかんざき!」など意表を突く選挙CMを放映した公明党など、他の政党に今のところ参入の動きはない。

毎日新聞 2007年4月5日 12時35分

55片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 09:54:03
「つらいかなしいめにあって…」亀井静香氏、参院選CMで熱唱
04/12 22:51 この記事についてのブログ(0)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/47394/

 「つらいかなしいめにあって やっとわかった親心」。国民新党の亀井静香代表代行が12日、党本部で参院選用のテレビCMの撮影に臨み、熱唱を披露した。
 歌は亀井氏が「政界入りの直後に知り合った」という川内康範氏作詞・作曲の「おかあさん」。「筋の通った政治、人に優しい政党というイメージにぴったり」と考えた亀井氏は川内氏に党のテーマソングにしたいと要請。川内氏は快諾し、歌唱指導までするサービスぶりだったという。
 川内氏が作詞した「おふくろさん」をめぐる歌手、森進一さんの歌詞改変騒動について、亀井氏は「川内先生のお世話になったんだから、礼儀をわきまえないといけない」と一刀両断。自らの歌については「演説のやり過ぎで声がかれていたから35点」と自己採点していた。CMは今月中にも放送される。

56片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 10:04:43
検証「出口調査」…早かった当確の舞台裏は?
04/08 21:21 この記事についてのブログ(22)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/46809/

 8日に投開票された統一地方選前半戦。今回も投票締め切り直後から「今、○○候補が当選確実となりました」との報道が飛び交うなど、テレビ各局の報道は早かった。その当確速報を裏打ちする最大の根拠が投票日当日、各投票所で実施する「出口調査」だ。今回の東京都知事選では開票率0%の段階で当確を出すなど報道の過熱ぶりが非難され、ネット上で「誰に投票しても(報道機関の)出口調査には○○候補と答えよう」との撹乱(かくらん)を呼び掛ける書き込みも広がっている。注目の出口調査だが、イザ!編集部・鬼Dは未経験なことが判明。かくして元区長が立候補して盛り上がる都知事選の足立区の投票所に出口調査を覗いてくるよう、厳命が下された。(イザ!編集部)

 足立区の中心部・北千住駅に着いたのは午前10時。さっそく2005年の解散衆院選で出口調査が行われたという駅近くの千寿本町小学校に駆けつけた。

 有権者が校門を次々とくぐっていく。町内放送で区選挙管理員会の「今日は投票日です」との連呼もあってか、出足は好調のようだ。が、肝心の出口調査員が、いない…。

 校門前で「投票所はこちらで〜す」と呼び込みをしている男性に「今回は出口調査、やってないんですか?」と訊ねた。すると「前回は小泉さんだったから、朝早くから腕章巻いた調査員の人たちがいたんだけどねえ。今回は別の投票所に移ったんじゃない」との答え。すぐさま隣接する千寿小、足立第一中学校、千寿桜小、千住庁舎と回ったが、いない。

 区選管に聞くと「出口調査の問い合わせはあり、校門の外で行うよう指導した」との答え。どこかでやってるはず。このままじゃ、鬼Dに怒られる…。

 常磐線の向こう側にある千寿常東小、千寿桜堤中、千寿第八小まで足を伸ばしてみた。でも発見に至らず。午後には梅島や西新井、綾瀬にまで足を伸ばしてみた。でも、どこにもいないのだ。一人じゃ回れる投票所も限られるが、それにしても十数カ所に誰もいないとは…。政治部記者に聞けば判ることだが、「自分の足で現実を見て来い!」が鬼Dの命令。結局、発見できず、「これであんなに早く当確が打てるのだろうか」というのが素直な感想だった。

 報道関係者にこっそり聞いたら、事前の世論調査で「石原氏圧倒的に優勢」と出たため、調査規模は縮小された可能性もあるとのこと。また各局から依頼を受ける調査会社(東京都渋谷区)に電話取材したところ、近年導入された携帯電話の通信システム「ワン・クリック・カウンタ(OCC)」が威力を発揮しているとの耳寄り情報も。

 このOCC、ゲームソフトなどで使用されるシステムで、リアルタイム集計に加えてクロス集計や調査精度を向上させる機能まで付いている。調査員は投票終了者から「誰に投票」「支持政党」などの内容を聞き、その場で携帯画面に表示された選択肢リストから該当する選択肢を番号キーかカーソルキーで選択、あとは送信するだけ。通信障害が発生しても自動的に送信を繰り返してくれるためため、「現場も楽」「集計も楽」という優れたシステムだ。

 調査時間も午後6時までで、時間帯で調査対象者にバラつきが出ないよう、3時間単位で調査時間も変えるとのこと(このため調査員に出会わなかった可能性もある)。そして集計されたデータをもとに調査会社や各局が分析し、これに事前の調査結果などをふまえ、午後8時の投票締め切りまでに報道担当者が総合的に大勢が判断する、というのが選挙速報の仕組みらしい。

 ともあれ従来のようにデータを紙で集計する時代ではないのだ。出口調査は進化している。首尾を報告すると、システム関係にまったく弱い鬼Dはどうやら納得してくれたようす。それにしてもこの日もテレビ各局の選挙速報は過熱していた。

57片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 10:05:23
都知事選 出口調査「攪乱」呼び掛け ネットにいたずら拡大
04/08 07:00 この記事についてのブログ(39)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/46723/

 東京都知事選の投開票を前に、インターネット上で「誰に投票しても(報道機関の)出口調査には○○候補と答えよう」などと、出口調査の撹乱(かくらん)を呼び掛ける書き込みが広がっている。選挙速報で競い合うテレビ各局は近年、出口調査結果などをもとに、開票率0%の段階で「当確」を出すなど、行き過ぎが目立つのも事実。子供じみたいたずらとはいえ、「これも加熱する速報合戦が招いた事態」と識者は指摘する。

 匿名掲示板「2ちゃんねる」には、「『開票率0%での当選確実』←あれっと思いませんか? こんな事態をなくすため、今回の都知事選の出口調査は○○にしてください! 投票は誰でもかまいません。ただ出口調査は○○と答えてください!」などと候補者名を挙げた呼び掛けが続出。

 別サイトにも「全員が○○氏と答えたとします。その夜の開票速報はとてもゆかいなことになり、それまでとは違う楽しみ方ができる。ネットの力を見せつけましょう」などと、書き込みが広がった。

 出口調査は、報道各社が当落判断や投票行動分析の参考にするため、投票所の出口に人を配置し、有権者から投票内容を聞き取る調査。投票前の世論調査と違い、投票直後に聞くため精度の高さが期待できる。

 ネットや選挙に詳しい「世論社」(東京都千代田区)の高橋茂社長は「攪乱目的の悪ふざけで、同調者はさほど出ないだろうが、有権者には出口調査への漠然とした疑問があるのも確か」と語る。「電子投票の導入が広がれば、出口調査の重要性は低くなる。速報合戦は見直す時期にある」とも話す。

 稲増龍夫・法大教授(メディア論)も「開票前にマスコミが当確を出すことへの違和感が背景にある。大マスコミに対しネットの存在感を示したいという心理がある」と分析する。

 インターネットをめぐっては、平成15年、プロ野球オールスターゲームの出場選手を決めるファン投票で、ネット掲示板の呼びかけをきっかけに、故障で1軍登板のなかった選手にネット投票が集中し、本人が出場辞退したケースもあった。

58片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 10:10:34
国民新党テーマソング「おかあさん」川内康範氏が作詞作曲
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070413-OHT1T00054.htm

 国民新党の亀井静香代表代行(70)が12日、党本部で参院選用のCMの撮影を行い、熱唱を披露した。

 亀井氏が歌ったナンバーは川内康範氏(87)作詞作曲の「おかあさん」。亀井氏は「川内先生から『国民新党のテーマソングにしていい』と言われた」と語り街頭演説でも歌っていきたいとした。

 川内氏からハミングで歌唱指導されたという亀井氏は、緊張で体をこわばらせながらも振り付きで力強い歌声を披露。かつて吉本興業から「専属契約してほしい」とオファーを受けたことを明かし「『亀井先生の歌が銭になる』と言われた。まんざらでもないよ」と誇らしげだった。

 川内氏といえば森進一(59)との「おふくろさん」騒動だが、亀井氏は「森進一も川内先生にお世話になったんだから、礼儀をわきまえなきゃ」と苦言を呈した。

 「おかあさん」についても、かつて元衆院議員の浜田幸一氏がテレビ番組で歌った際、「作詞・作曲、浜田幸一」とテロップが流れ、川内氏サイドがテレビ局に抗議した経緯がある。新CMは早ければ今月にも放送予定。

(2007年4月13日06時03分 スポーツ報知)

宗男氏、号泣「命ある限り戦う」
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070413-OHT1T00046.htm

 新党大地の鈴木宗男代表(59)を「叱咤(しった)激励する会」が12日、都内のホテルで行われた。会には民主党の小沢一郎代表、国民新党の綿貫民輔代表、同党の亀井静香代表代行、自民党の加藤紘一衆院議員、外務省元主任分析官・佐藤優氏らが駆けつけた。

 歌手の松山千春のあいさつを号泣しながら聞いた宗男氏は「命ある限り戦う」と語った。

(2007年4月13日06時02分 スポーツ報知)

59片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/13(金) 15:46:07
宗男、着々と地固め…元共産党の筆坂とも和解
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_04/t2007041310.html

 新党大地の鈴木宗男代表(59)=写真左=は12日夜、都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。都内開催は11年ぶりとあって、約1800人が集まる盛況ぶり。セクハラ問題で参院議員を辞職し、共産党を離党した筆坂秀世・元政策委員長(59)=同右=も顔を見せ、エールを送るなど、かつての“宿敵”と歴史的和解を果たした。

 「私は共産党の宗男疑惑追及プロジェクトチームの責任者をしていた。恨むなら私を恨んでください。ただその後、私も失脚しました。宗男さんに日本の政治をよくするために頑張ってほしい。大いに応援していきたい」

 筆坂氏の登場に会場がどよめく中、同氏は笑いを取りながら激励。これに対し宗男氏は満面の笑みで応じるとともに、「ムネオハウスなんて捏造、造語だ。(共産党より)もっと悪いのは(社民党の)辻元清美だ。疑惑の総合商社だなんて!」と怒りの矛先は辻元氏に向けられた。

 夏の参院選後、与野党間でキャスチングボートを握る可能性がある新党大地。パーティーには伊吹文明文部科学相や額賀福志郎元防衛庁長官、小沢一郎民主党代表ら大物政治家の姿も見られた。

 こうした中、宗男氏の盟友で新党大地の名付け親でもある歌手、松山千春さん(51)が、勢力拡大に向け、国民新党の綿貫民輔代表(79)に「どうせだったら一緒になりましょうよ。国民新党は名前は悪いから、新党大地で。代表は綿貫さんでいいですから」とお得意の毒舌調で、ラブコール。これに綿貫氏は、「(参院選の)結果を見てまたひとつ考えましょう」と明言を避けつつも、会心の笑みを浮かべていた。

60片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/19(木) 16:59:00
参院清水谷宿舎:緑地、史跡壊すな 近隣住民、建て替え巡り紛争調整申し出 /東京
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tokyo/news/20070419ddlk13010013000c.html

 ◇都に紛争調整申し出

 千代田区紀尾井町の参院清水谷議員宿舎の建て替え計画を巡り、近隣住民が「都心の緑地を守るべきだ」と見直しを求める紛争調整を都に申し出て、第1回のあっせん協議が18日にあった。あっせんや調停が不調に終われば、住民側は訴訟も辞さない構え。

 参院事務局によると、69年建設の現清水谷宿舎(58戸)は老朽化が進み建て替えが決まった。新築予定地は100メートル東の宮内庁宿舎跡地約4500平方メートルで、国土交通省が地上16階地下2階建て(高さ56メートル)の新宿舎を建て、80戸が入る。総工費は38億円で7月に着工し09年6月完成予定。

 周辺は都条例で風致地区に指定され、建築物新築には知事の許可が必要で、高さも15メートル以下に制限されている。ただ、国による建築は許可が不要で、知事との協議が定められているだけだ。

 予定地は紀州藩邸の跡地で遺構も見つかった。今は雑木林。反対する住民は3月、新宿舎の高さを15メートル以下にし緑地保全を求め紛争調整を申し出た。石原慎太郎知事にも今月11日、着工に反対するよう申し入れた。

 住民代表の梶浦淳代さん(62)は18日会見し、「都心の貴重な緑地をつぶし史跡を破壊するのはやめてほしい。予定地は公園にして一般開放すべきだ」と訴えた。【北村和巳】

毎日新聞 2007年4月19日

61片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/21(土) 00:19:03
亀井静香氏:国民新党のCM撮影で「おかあさん」熱唱
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20070421k0000m010143000c.html

 国民新党の亀井静香代表代行が20日、東京都内のスタジオであった同党の参院選用のCM撮影で、川内康範氏作詞作曲の「おかあさん」を熱唱した。

 「おかあさん」は亀井氏の十八番で、亀井氏が川内氏に直談判して「国民新党のテーマソング」にする了承を得た。12日の収録を見た川内氏が「歌になっていない。歌唱指導する」と申し出て収録やり直しに。この日は川内氏が「メロディーに乗れ」と指導しながら、約2時間かけて収録。CMは5月の大型連休明けごろから放送される。【須藤孝】

毎日新聞 2007年4月20日 23時18分

62片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/24(火) 09:50:02
この手のネタは今後ここで。

「慎太郎VS東」勃発!? 「慎太郎VS東国原」知事バトルが勃(ぼっ)発か?
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070424-OHT1T00091.htm

 東京都の石原慎太郎知事(74)が、3期目の任期をスタートした23日、宮崎県の東国原英夫知事(49)がホームページ(HP)で「東京の傲慢(ごうまん)は復活した」と記したことに対し、「あまり軽率にものを言わない方がいいんじゃないかな。知事にまでなられた人なら」と不敵な笑みを浮かべてクギを刺した。

 都知事選期間中は、殊勝に反省の弁を繰り返していた石原知事だが、圧勝で3選を果たすやいなや、強気一辺倒の“慎太郎節”が復活。東国原知事は都知事選翌日の9日夜、自身のHP上の日記で「東京は創造(変化)を一旦拒否した。東京の傲慢は復活した。これで暫(しばら)く、東京は変わらない」と“石原都政批判”とも受け止められる持論を述べていた。

 この“挑発”に感想を求められた石原知事は「フフフ」と白い歯を見せながらも、「何をもって傲慢というのか、もう少し詳しく聞かせてもらいたいね」と余裕の構えで東国原知事に日記の「真意」を説明するよう求めた。そのうえで「そんな週刊誌かなんかのキャッチフレーズだけとらえて、軽率にものを言わない方がいいんじゃないかな」と穏やかな表情の中にも不快感をにじませた。

 石原知事の返答に、東国原知事はどう応えるのか。両者が直接対面するのは7月の全国知事会。「傲慢」バトルの行方にも注目が集まりそうだ。

(2007年4月24日06時07分 スポーツ報知)

63片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/27(金) 21:22:06
金持ち与党は外遊、貧乏野党は国内…センセイ方のGW
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_04/t2007042719.html

 人によっては9連休もありうる今年のゴールデンウイーク(GW)。永田町もこの期間は事実上、開店休業状態だ。しかし、7月の参院選に向けて休む暇はない。安倍晋三首相(52)が米国や中東を歴訪して華々しく外交の成果をアピールすれば、民主党の小沢一郎代表(64)は今夏の参院選での勝利を目指し爪を研ぐ。各党の首脳級はGWをどう過ごすのか。

 安倍首相は26日深夜(日本時間)に政府専用機で米ワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地に到着。首相の訪米は初めてで、27日夜にはブッシュ大統領との首脳会談を行う。北朝鮮問題などを議題に日米の連携強化を確認する。

 訪米後はサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、カタール、エジプトの5カ国を訪問。イラク復興支援特措法に基づき派遣されている空自部隊などの激励にも訪れる。5月3日に帰国する予定だ。

 ある自民党関係者はこう期待を寄せる。

 「統一地方選も終わり、参院補選も1勝1敗で乗り切った。支持率も持ち直している。この外遊でメディアでの露出も増えて、支持率はさらに上がるのではないか」

 一方、参院選で与野党逆転を目指す小沢代表は28日、東京・代々木で行われるメーデーに出席するほか、6日には長野・軽井沢で行われる鳩山由紀夫幹事長率いる「政権交代を実現する会」の合宿に参加する。その他の予定は26日時点では確定していない。

 小沢氏は周辺に「全国行脚で疲れたので、少しゆっくりしたい」と漏らしているというが、自民党から「逃げている」などと批判されている党首討論について「準備をしないとな」とやる気満々に語っているともいい、安倍首相との直接対決に向けた充電期間にもなりそうだ。

 一方、他の野党の党首クラスも国内に留まる。社民党の福島みずほ党首(51)は街頭演説やメーデーに参加して存在感をアピール。国民新党の綿貫民輔代表(79)は30日から地元・富山入り。祭りに参加するなどして支持基盤を盤石に固め、その後は東京で参院選や後半国会に向けて方策を練る。共産党の志位和夫委員長(52)も集会に参加するほかは、後半国会に向けた準備などを行う予定だ。

 新党大地の鈴木宗男代表(59)は地元・北海道で集会に参加するなど地盤固めに奔走、新党日本の田中康夫代表(51)は千葉、埼玉、神奈川の関東3県で遊説して党勢拡大をめざす。

 ちなみに、東京都知事選で話題を集めた世界的建築家で共生新党の黒川紀章党首(73)は、政治とは別の本業で5月1−12日の間、スウェーデン、フランス、ロシアに出張するという。
ZAKZAK 2007/04/27

64片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/28(土) 18:57:16
臨床政治学 永田町のウラを読む=伊藤惇夫〈第5回〉熟睡寸前の無党派層
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070424-01-0501.html

民主党の大票田かと思ったら、「小泉劇場」に熱狂し、自民党を大勝に導くこともある。捉えどころのない、この日本最大の“政治勢力”を動かす秘策とは−−

「一個の妖怪が今、ヨーロッパを徘徊している。共産主義という名の妖怪が……」と『共産党宣言』に書いたのはマルクス。その共産主義はもはや絶滅寸前の状態だが、変わって今、日本の政治の世界を徘徊どころか席巻しているのが、いわゆる「無党派層」と呼ばれる大集団(?)かもしれない。
 実は「無党派」の登場は、それほど昔ではない。一九七〇年代以降、時おり政治の世界に顔を出してはいたが、本格的な“デビュー”は細川非自民連立政権が誕生した九三年夏ごろのこと。それ以前は浮動票、支持なし層あるいは無関心層などと呼ばれていた人たちを、なぜかメディアが一斉に「無党派」と呼び始め、あっというまに定着してしまったのである。以後、「浮動票」などと呼ぼうものなら、すぐさま“確信的無党派”を自称する人たちから「俺たちはそんなフワフワしていない」とお叱りを受けるハメに。
 
「無党派層」というと、特定の政治家や政党を支持することはないが、政治的意識が高く、自立した人間として責任ある行動を取れる人たちといったニュアンスが漂う。だが、政治、選挙の現場で彼らを追いかけ続けてきた経験に基づく感覚からいうと、一括りに「無党派」といっても、中身は様々。敢えて分類すれば1.意識層2.気まぐれ層3.無関心層の三つぐらいに大別できる。このうち、本当に政治意識の高い1は、せいぜい全体の二〜三割程度で、何かの拍子で政治に関心を持つが、それも気分次第という2や、ほとんど関心のない3が大半を占める、というのが実態ではないか。民主党の事務局長時代、メディアへの露出度と政党支持率の関係を長期間にわたって調べたことがある。結果は露出度(スキャンダル等マイナス情報による露出は除く)が高ければ支持率が上がる、という極めて単純な答えを得ただけだった。
 
 固定的な政党支持層は、ほとんど動かないから、政党支持率の変動要因は、大半が無党派層の動向によると考えていい。となると、前述した調査の結果と併せて考えれば、無党派層はメディアへの露出度によって支持政党を変える。もっといえば、無党派層の大半は、単にマスコミ報道に反応、あるいは踊らされているだけ、という見かたも成り立つことになる。〇五年の郵政選挙にしたところで、メディアがあそこまで「小泉劇場」を大々的に取り上げたからこそ、無党派層の自民党なだれ込み現象が起きたのではなかったか。
 
 とはいえ、彼ら「無党派」がいまや最大の“政治勢力”であり、彼らの動向次第で選挙の結果が決定的に左右されることもまた事実である。統一地方選の焦点となった東京都知事選でも、現職の石原慎太郎には自民党が、挑戦者の浅野史郎候補には民主党が、それぞれピッタリ背中に張り付いていたにもかかわらず、表面的には「無党派候補」を気取ったのも、それこそ無党派層を取り込もうとしたからであることはいうまでもない。
 
 だが、彼らを一括りにはできないし、候補者自身が無党派を気取ったくらいで彼らを取り込めるほど簡単な話ではない。メディアだって、自分の方に都合よく無党派を煽りたててくれるとは限らない。都知事選の結果も、結局は掴みどころのない無党派層の動向がカギを握ることになった。七月に行われる参議院選挙も同様だろう。なにしろ相手は「無党派層」である。自民党も民主党もこれから、姿かたちのはっきりとしない「妖怪」を必死で追い掛け回すことになるわけだ。
 
 ただ、無党派層は何かのきっかけで大票田に変身する存在だし、「未開の沃野」であることもまた間違いない。彼らを動かす手立ては全くないのか、といえば、実はそれなりのヒントはある。過去の経験からいうと、政治意識の高い一部を除いた、大半の無党派が反応する三つのキーワードがある。まず一つ目は「格好いい」、次が「面白い」、そして最後が「目新しい(新鮮)」である。〇四年参院選での岡田民主党人気や郵政選挙など、これまでの顕著な事例を分析してみると、理想的にいえばこの三つがそろった時、それが無理でも、このうちのどれかがメディアを通じて流れた時、どうやら無党派層は敏感に反応するようだ。
 もっとも、今の安倍・自民党、小沢・民主党ともに、格好はよくないし、面白くないし、目新しくもないだけに、このままでは無党派層が永い眠りに入ってしまうかも……。
(いとうあつお 政治アナリスト。元民主党事務局長。明治学院大学非常勤講師)

65片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/28(土) 19:37:58
慎太郎、東知事に激怒「田舎モンがとやかく言うな」
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_04/t2007042801.html

 東京都の石原慎太郎知事(74)が26日の定例会見で、宮崎県の東国原(ひがしこくばる)英夫知事(49)への怒りを爆発させた。東国原知事のホームページ(HP)発言に端を発する“遺恨バトル”だが、日に日に過激さを増してきたようだ。

 「どこの出身の人か知らんが、田舎モンが東京のことをとやかく言うな。恥をかくのはそっちだ!」

 石原知事は会見で、こう怒気を強めた。

 都知事選翌日の9日夜、東国原知事はHP上の日記で「東京は創造(変化)を一旦拒否した。東京の傲慢(ごうまん)は復活した。これでしばらく、東京は変わらない」などと持論を述べた。

 これに対し、石原知事は当初、「あまり軽率にものを言わない方がいいんじゃないかな。知事にまでなられた人なら」と軽く応戦していたが、先の会見で記者から「東国原知事は『都知事が傲慢なのではなく、変革を求めない都民が傲慢だ』と言っているが?」と問われると、表情を強ばらせて、こう言い放った。

 「俺の前で言ってみろ。(東国原知事の発言は)日本語になっていない。都民は変革を求めている。大変意欲的でいろんな注文が来ている。その実態も知らないで、(東国原知事は)もう一度、政治を勉強して出直した方がいい」

 現職知事同士が「ゴーマン」「田舎モン」と罵倒し合う、前代未聞のバトル。東国原知事の再反撃はあるか!?
ZAKZAK 2007/04/28

66片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/30(月) 08:51:15
大仁田議員から主役奪った!宗男議員「夕張ファイヤー」
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070430-OHT1T00107.htm

 財政破綻(はたん)からの復活を目指す北海道の夕張市で29日、大仁田厚参院議員(49)によるチャリティープロレスが開催された。メーンイベントの有刺鉄線デスマッチには新党大地代表の鈴木宗男衆院議員(59)が特別レフェリーとしてリングイン。党派も常識も超越した壮絶なパフォーマンス合戦は、紆余曲折(うよきょくせつ)の末に宗男氏の完勝に終わった!?

 有刺鉄線トルネードタッグデスマッチ。大仁田軍に対する敵軍を率いるのは公設秘書の中牧昭二氏。しかし本当の対戦相手は、レフェリーを務めた宗男氏だった。

 会場となったゆうばり文化スポーツセンターに詰めかけた1000人超の観衆。その目は白黒ストライプのレフェリージャージー姿で有刺鉄線で囲まれたリングに登場した宗男氏にくぎ付けとなった。東京マラソンを完走する体力と過剰なサービス精神。レスラーに求められる条件はクリアしている。初体験とは思えないほど宗男氏はリングで輝きを放った。

 中牧組の矢口による火炎放射で薄い頭を焦がされそうになりながらも果敢に左フックを死神に見舞う。この一撃でダウンした死神を大仁田氏がサンダーファイヤーパワーボムで押さえ込み勝負は決まった。宗男レフェリーはカウント3を入れた後、大仁田の手を挙げる前に感極まって1人で勝手にバンザイ。「真の勝者は私」と言わんばかりの振る舞いに観客も大爆笑で応えた。

 「有刺鉄線は本当に痛かった」という宗男氏だがパフォーマンスは止まらない。大仁田プロレスでは試合後、ファンにペットボトルの水を口に含んで吹きつける“聖水ショー”が恒例となっているが、宗男氏はこれにも挑戦。大仁田氏から無理やりペットボトルを口に突っ込まれながら、リング下に向かって「プハーッ」。恍惚(こうこつ)の表情で“59歳の聖水”を浴びるファンとともに「夕張のみなさん、がんばれー。1、2、3、ファイヤー」と絶叫した。

 夕張でチャリティープロレス―。7月に改選を迎える大仁田氏は、選挙アピールと見られるのを防ぐため党派の違う宗男氏に参加を呼びかけたという。「参院選と結びつけないで。夕張には政党とか関係ない」と強調するが、宗男氏のレフェリングについては「30点」と辛口採点。“おいしい役”を奪われたのは想定外だったようだ。

 試合前、両雄は22日に当選したばかりの藤倉肇市長(66)と対面。宗男氏は「夕張には土地がある。繁殖牛の牧場を造るんですよ。お年寄りが餌をやって体力をつける。お金もかからないし一石二鳥ですよ」と再建プランを提案した。藤倉市長は「市民のあんな笑顔は見たことがない。大仁田さんも鈴木さんも、すごい発想ですね。元気をいただきました」と感謝しきりだった。

(2007年4月30日06時03分 スポーツ報知)

67片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/04/30(月) 13:46:02
そのまんま知事“石原知事とはケンカしない”
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/04/30/07.html

 ブログでの発言をめぐり、東京都の石原慎太郎知事(74)とバトルがぼっ発している宮崎県の東国原英夫知事(49)が29日に放送されたテレビ朝日「サンデースクランブル」で「けんかするつもりはない」と語った。

 都知事選に出馬し石原氏に敗れた前宮城県知事の浅野史郎氏(59)と東国原氏が宮崎県内で28日夜に対談。石原氏が3選を果たした翌日の9日付のブログで東国原氏が「東京の傲(ごう)慢は復活した」と記したことから発生した騒動について、浅野氏に聞かれると、東国原氏は苦笑い。「刺激しない方がいいんじゃないですか?全然けんかするつもりもないんで」とかわした。

 石原氏は27日の定例記者会見で「オレの前で言ってみろ!」と声を荒らげ、「田舎もんが東京のことを偉そうに言わん方がいい」とまで言い放っており、東国原氏の反応が注目されていた。東国原氏はこれまで取材に「ごう慢は都知事を指した訳ではない」として「変革を求めず、保守を願った都民を指している」などと説明していた。
[ 2007年04月30日付 紙面記事 ]

68片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/08(火) 15:38:08
そうぞう 国民新党と院内会派
参院比例公認も視野
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200705081300_03.html

 政党「そうぞう」(代表・下地幹郎衆院議員)は七日までに、国会で国民新党(綿貫民輔代表)と院内の連立会派を結成することに合意した。八日、下地代表と綿貫代表が覚書に調印を交わす予定で、会派の名称は「国民新党・そうぞう・無所属」になる。七月の参院選比例で、そうぞうの呉屋宏代表代行ら幹部の公認候補擁立に向け、詰めの協議をする。「そうぞう」のような地域政党が国会の会派名に取り上げられるのは異例。
 下地代表は今年三月ごろ、国民新党への入党を要請されたが、固辞。会派名に「そうぞう」を並列させる条件で協議を続け、四月下旬、連立会派の結成で合意した。七日に開かれた「そうぞう」の役員会で了承された。

 両党は中小企業の振興や医療介護の政策の見直しのほか、沖縄の経済自立確立、基地の過重負担軽減のための米軍再編の推進と、日米地位協定の抜本改定などの項目で合意した。

 国民新党は衆院内での勢力拡大のほか、安保の重要課題になる沖縄の基地問題などで発言力を高める効果を狙ったとみられ、下地代表は院内活動の充実と公約に掲げている「地域からの政治発信」という狙いがある。

 それぞれ自民党を離党した保守系議員で、反自公を標榜し、郵政民営化反対などで基本的な政治姿勢が一致した。

 下地代表は「ローカル政党が国会の会派名に入るのは画期的。地域の声を中央に発信するきっかけになる」と述べた。

 国民新党は二〇〇五年八月、小泉内閣の郵政民営化に反対して結成。現在、綿貫代表や亀井静香代表代行、亀井久興幹事長ら衆参両院で八人の議員が所属している。

69片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/15(火) 09:03:01
テレビカメラ配置…“黒川紀章面会”で官邸騒然も
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_05/t2007051427.html

 政治家から民間人まで数々の来客を日々迎え入れている首相官邸。ここで9日、ちょっとしたから騒ぎが起きていた。官邸正面玄関内で来客のチェックをしている首相番記者の間で、先の都知事選で落選した世界的建築家の黒川紀章氏=写真=が、なんと安倍晋三首相との面会のためやってくるという情報が流れたのだ。これにはマスコミ各社もビックリ仰天。さて、ことの顛末(てんまつ)は…。

 「いやー、びっくりしましたよ。何せあの黒川紀章氏が官邸に来るっていうんで、夏の参院選で自民党から出馬するのかと思ったぐらいですよ。うちのデスクも『カメラ出せーっ』と張り切っちゃって」

 こう振り返るのは某テレビ局記者。首相番記者は、官邸に来た人にぶら下がり、その人物は誰で、官邸の誰に会うのかなどを取材するのも大事な仕事。9日昼のこと、ある記者が官邸中枢スタッフから黒川氏が来るという情報を事前にキャッチ。それが他の番記者にも伝わった。

 しかし、待てど暮らせど黒川紀章氏が来る気配はない。そうこうするうちに1人の人物がやってきた。この人物、実は同じ黒川でも別の黒川氏だったのだ。首相は「イノベーション25戦略会議」という有識者会議を設けているが、この黒川氏は、同会議の座長、黒川清内閣特別顧問だった。

 ある番記者も「どうやら最初にこの情報をとった記者が聞き間違えたらしいんですよ。『きしょう』と『きよし』で響きも似てますし。今から考えれば黒川紀章氏が来るはずないんですが、伝え聞いた多くの記者は、黒川紀章氏と思い込んじゃいまして。黒川清座長が首相と会うなんて当たり前のことなのに…」と苦笑い。

 都知事選でスポーツ紙を中心に紙面をにぎわした黒川紀章氏。「黒川」といえば「紀章」というのが世間の相場になっていることの証とも言えそうだが…。
ZAKZAK 2007/05/14

70片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/15(火) 10:03:12
あす党首討論 共産の発言に「幻」に 民主の時間配分、公明が横やり(05/15 07:47)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/25982.html?_nva=11

 安倍晋三首相(自民党総裁)と野党党首による十六日の党首討論をめぐり、民主党から共産党への発言時間の配分が公明党の横やりで実現せず、共産党の志位和夫委員長の発言が封じられたことが十四日分かった。志位氏が国会内で記者団に明らかにした。

 党首討論は与野党の申し合わせで衆院、参院のいずれかで所属議員が十人以上の野党会派が行うことができる。共産党は両院とも九人で基準に達していないため、民主党が小沢一郎代表の発言時間の一部を共産党に譲る方向で調整していた。

 志位氏によると、自民党も民主、共産両党で合意すれば認める意向を示していたが、公明党が反対したため、態度を翻したという。

 公明党の漆原良夫国対委員長は「申し合わせを順守すべきで、例外を認めると、毎回行うことになる」と反論するが、支持層が重なる共産党への対抗意識が表れたようだ。

71片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/21(月) 10:09:53
特定郵便局長会、新会長に中川氏・普通局に加入促す
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070521AT3S2000O20052007.html

 全国特定郵便局長会(全特)は20日、広島市内で定期総会を開いた。小泉純一郎前首相の郵政民営化路線に反対してきた高橋正安会長(68)が在任5年で退任、新会長に中川茂・東北地方会会長(五所川原松島郵便局長、64)を選出した。

 来賓として出席した郵政公社の西川善文総裁は「民の力の源泉は現場にある。日本郵政グループでは、顧客との接点となる郵便局会社が成功のカギを握る」と強調。特定局を営業戦略で、有効活用する考えを改めて打ち出したとみられる。

 全国に約1万8900ある特定局は民営化後、郵便局会社(窓口ネットワーク会社)の下で日本郵政直営の普通局との区分がなくなり、登用・給与など人事制度が一本化される。総会では郵便局同士の連携を円滑にするため、普通郵便局の局長に全特加入を働きかける方針も打ち出した。(22:25)

72片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/22(火) 20:17:57
「巨星落つ」「大樹失った」 平岩氏の死、惜しむ政界
http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070522/skk070522003.htm

 元経団連会長の平岩外四氏が22日死去したことを受け、政界でも死を惜しむ声が上がった。

 宮沢喜一元首相は談話で「昭和、平成を通じて政界にも大きな影響を残した。巨星落つの感がある」と悼んだ。

 中曽根康弘元首相はコメントで、自ら推進した原子力発電に関し「反対の世論をものともせず、勇敢に協力した。強い理想を静かな行動力で広め、戦後日本の発展を支えた数少ない文化的財界人だった」と指摘した。

 民主党の小沢一郎代表は「若いときから大変目をかけていただいた。大樹を失った悲しみをかみしめ、心からご冥福をお祈りする」との談話を出した。

(2007/05/22 19:25)

73片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/25(金) 09:37:56
田中真紀子氏、国民新党会派入り きょう最終合意へ
5月25日8時0分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070525-00000009-san-pol

 田中真紀子元外相(無所属)が、衆院会派「民主党・無所属クラブ」を離脱し、「国民新党・そうぞう・無所属の会」に入る方向で調整していることが24日、わかった。25日に国民新党の亀井久興幹事長と会談して最終合意する見通し。国民新党は知名度の高い田中氏と連携することで夏の参院選の集票効果を狙ったとみられるが、自民党に“真紀子アレルギー”が強いだけに、参院選後の政局を見据えると、自民党との関係修復は遠のきそうだ。

 関係筋によると、田中氏の会派入りを働きかけたのは下地幹郎衆院議員(無所属)。今月8日、国民新党会派入りした下地氏は、党幹部の意向を受けて田中氏と接触を重ねてきた。「田中氏の知名度と発信力は参院選にプラスになる」(関係者)と踏んだようだ。

 田中氏にとっても、少数会派にいた方が国会での質問回数が増え、活躍の場が広がる。田中氏は会派入りに意欲を示し、25日夜、亀井氏と都内の飲食店で会談して会派入りの最終条件を詰める。

 参院選の結果次第では国民新党がキャスチングボートを握る可能性があり、自民党の一部には国民新党との連携を模索する動きが出ていた。小泉政権で外相を更迭された後、小泉純一郎前首相や自民党批判を続けてきた田中氏の会派入りは、こうした動きに冷や水を浴びせる可能性がある。

74片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/26(土) 11:34:05
真紀子、国民新党入り情報…亀井幹事長と会談予定も
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_05/t2007052502.html

 田中真紀子元外相(無所属)=写真=が、衆院会派「民主党・無所属クラブ」を離脱し、「国民新党・そうぞう・無所属の会」に入る方向で調整しているとの情報が25日朝、永田町を駆けめぐった。

 関係者によると、国民新党の一部幹部が「彼女の知名度と発信力は参院選にプラスになる」として、下地幹郎衆院議員(無所属)を通じて真紀子氏に会派入りを打診。真紀子氏も、少数会派にいた方が国会での質問回数が増えるとして前向きだったという。

 しかし、国民新党内には、真紀子氏が唯我独尊で協調性に欠け、自民党内から毛嫌いされているため、「会派入りさせれば参院選後にキャスチングボートを握れない」と反対する勢力もある。

 25日夜、国民新党の亀井久興幹事長と真紀子氏が会談する予定というが、会派入り情報が先に漏れたことで、今後、紆余(うよ)曲折がありそうだ。
ZAKZAK 2007/05/25

75片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/26(土) 18:28:43
大阪市選管:「市民の義務」はあるのに… 世論調査の設問選択肢、変更の方針 /大阪
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/osaka/news/20070526ddlk27010281000c.html

 投票は市民の義務? 大阪市選挙管理委員会が79年から市議選後に実施してきた「選挙に関する世論調査」で、投票した理由をたずねる設問の回答として「市民の義務」との選択肢はあるものの「市民の権利」という選択肢がないことが分かった。05年度から新成人に郵送している選挙啓発用メモ帳にも、この項目を転記していた。

 25日の市議会財政総務委員会で、多賀谷俊史議員(自民)が「おかしいのでは」と指摘。世論調査は比較のため、ずっと同じ設問で続けられてきたが、市選管は質問項目の選択肢を変更する方針を示した。

 市選管によると、世論調査は4年に1回、無作為抽出した市民を対象に実施。投票した理由を聞く設問の選択肢は▽市民の義務▽政治を良くするには大切▽当選させたい候補者がいた−−など8項目で「権利」はなかった。03年度の前回調査では「義務」が31・1%とトップで、啓発用メモ帳では、表紙の裏でこの結果を紹介していた。【堀雅充】

毎日新聞 2007年5月26日

76片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/27(日) 11:08:05
『花と音楽の館』鴻巣にオープン 青木衆院議員親子の遺族、寄贈の土地と屋敷活用
2007年5月27日 埼玉
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20070527/CK2007052702019436.html

 鴻巣市関新田に二十六日、「花と音楽の館かわさと 花久(かきゅう)の里」がオープン、約二百七十人が出席して開館式が行われた。旧川里町で親子二代続けて衆議院議員を務めた青木正、正久氏の遺族が寄贈した土地と屋敷を活用した。

 特に正久氏は、自宅の庭に世界のさまざまな品種を集めたバラ園を造るほどのバラ愛好家。さらに文化、芸術振興を図って「音楽議員連盟」事務局長を務め、音楽文化振興法制定に尽力した。

 遺族が二〇〇二年に旧川里町に「文化施設として使ってほしい」と寄贈。同町は改築して地域の文化振興の拠点にすることにした。母屋は平屋で床面積約五百十六平方メートル、敷地面積約九千七百七十平方メートル。江戸時代末期の一八五一年の建築で“関東の民家の完成形”とされ、直径三十センチの大黒柱と四段組の梁(はり)で造られている。

 母屋はホールとして使用され、指定管理者の特定非営利活動法人(NPO法人)「花と文化のふるさと委員会」が定期的にクラシックやジャズなどのコンサートを開催する。かつての離れは移築され茶室に。別棟では埼玉産小麦を使った手打ちうどんを提供する。また、約四千平方メートルの花壇は、同法人がバラを中心に植栽して英国式庭園に整備する。 (高橋恒夫)

77片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/05/27(日) 11:29:32
新ムネオハウス誕生!北海道・足寄の生家に民宿「大地」開業
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070527-OHT1T00081.htm

 北海道足寄(あしょろ)町にある新党大地・鈴木宗男代表(59)の生家が26日、「民宿」としてオープンした。宗男氏をはぐくんだ生家は10年以上使われないままで、「空き家にするよりは、夏の季節だけでも宿として生かしてもらえれば」と宗男氏。道東のへき地で観光客も少ない足寄町。誰もが泊まれる“新ムネオハウス”が、故郷の活性化に一役買うか。

 「私にとってはかけがえのない故郷。実家が有効に使われるのはありがたいことです」。宗男氏が生まれてから高校卒業まで過ごした生家(2階建て)があるのは、足寄町大誉地(およち)地区。足寄町の市街地と、「日本一寒い町」として知られる陸別町の中間に位置している。

 10年くらい前から空き家状態となり、地元の人からは「何かに使わせてほしい」との声が上がっていた。宗男氏は「北海道観光で自転車やオートバイで来た人が、『ちょっと休んでいこうか』という時など、気軽に使ってもらえれば」と語る。

 その名も民宿「大地」。素泊まりで3000円(朝食付きは500円増)と少し高めだが、地元の民宿に配慮した価格設定だという。4部屋あり、計10人まで宿泊可能だ。宗男氏の高校時代の同級生が管理人として常駐する。

 道東のへき地とあって、周辺は生家がぽつんとあるだけだが「ガスも水もあるし、自炊はできる」という。生家の裏手には清流があり、釣りも楽しめ、山菜も豊富。野生のエゾジカ、キタキツネが出没するなど、“スロー”な時間を過ごせそうだ。「使っていない畑もたくさんあり、そこで野菜を作ることもできる。夏に植えて、秋に収穫に来てもらってもいい」と宗男氏は言う。

 最寄り駅は「大誉地」駅だったが、昨年4月に第3セクター鉄道「ふるさと銀河線」(北海道北見市―池田町)が廃止されたため、現在は帯広から車で2時間ほどかかる。今回の民宿のオープンにあたり、宗男氏は「足寄町に来てもらうことによって、今度は『住んでもいい』という人がいるかもしれません。そういう時は、うちの土地を提供してもいい」と話す。足寄町の“ムネオハウス”が、地域活性化のため動き出した。

 ◆足寄町 帯広から車で約2時間。道東に位置する。人口は8493人(2006年度)で毎年200人ほど減少を続ける過疎の町。総面積1408平方キロ。ほぼ全域が山岳地帯。内陸気候の影響で冬でも晴れの日が多く、放射冷却現象により、氷点下30度を下回る日も少なくない。夏冬の寒暖の最大差は60度以上。コメは育たず、主要産物は豆類、小麦、飼料用牧草など。

(2007年5月27日06時01分 スポーツ報知)

78片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/10(日) 13:03:23
ニセ首相が街頭演説!映画「選挙」のPRで超過激政治トーク
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200706/sha2007061008.html

 参院選が迫る中、安倍晋三首相と小泉純一郎前首相が9日、東京・渋谷駅前でツーショットで街頭演説を行った…ん?よく見るとちょっと、いや全然違う!! 実は同日公開されたドキュメンタリー映画「選挙」(想田和弘監督)のPRでニセ安倍&ニセ小泉が登場、アブな過ぎる政治トークをさく裂させた。





 「参院選で安倍クンは惨敗でもいい。私コイズミの再登板だ!」とライオンヘアの小泉氏は意欲満々。隣でやや猫背の安倍氏は「私の政権はいつまでもつか分かりません」と超弱気…。久々の師弟そろい踏み、と勘違いした聴衆が大勢集まったが、ニセものだ。

 社会派コント集団「ザ・ニュースペーパー」の松下アキラ(42)=ニセ小泉=と福本ヒデ(35)=ニセ安倍=で、付け鼻にメークもバッチリ。口調もソックリの応援演説に立った。

 「コムスンさんありがとう。国民の関心を年金からそらせてくれた」と過激なニセ安倍。「美しい国より美しいヨメが欲しかった」「私は歯に物が挟まったカミカミ王子」など、本人激怒必至の発言を連発した。ニセ小泉も「私は変わらず道楽で政治をやっていく!」「私の改革は1%の思いつきと99%の脅し」と聴衆を笑わせた。

 肝心の映画「選挙」で“主役”の元川崎市議、山内和彦氏(42)も街頭に立ち、「映画を見れば選挙が10倍楽しめます」とアピール。ニセ小泉は「この映画に感動した! 痛みに耐えてよくやった!」とエールを送っていた。



★「選挙」

 平成17年10月の川崎市議補選で、公募により自民党公認で出馬した切手コイン商の山内和彦氏の選挙戦に、東大で同級生だった想田和弘監督が舞台裏まで密着したドキュメンタリー。当時の小泉首相が応援演説する場面も。2月のベルリン国際映画祭に正式招待され話題を呼んだ。

79片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/10(日) 13:04:43
こちらの安倍首相は…コムスンありがとう
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070610-211040.html

 9日、東京・渋谷の街頭で、ドキュメンタリー映画「選挙」のPRが行われ、安倍首相と小泉純一郎前首相のそっくりさんが登場した。安倍首相は「サミットで成果を挙げたと言っても信用されない」「カメラ目線でテレビに出ると視聴率が下がると言われた」など、愚痴だらけで支持率低下を嘆いた。

 小泉前首相まで「参院選で安倍内閣が惨敗すれば、やはり小泉という話が出る」と援護なし。安倍首相の頼りはなぜかコムスンで「年金問題から関心を引き離してくれたコムスンありがとう」。時事コントで知られるザ・ニュースペーパーの福本ヒデが安倍首相、松下アキラが小泉前首相にふんした。

 映画に出演した前川崎市議の山内和彦さんは「自民にも民主にもいますが、人気取りだけのために参院選に出馬したタレントや著名人が、ことごとく落ちるのを願ってます」と痛烈に批判した。

[2007年6月10日8時55分 紙面から]

80片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/15(金) 01:28:44
映画を語る:市議選出馬の山内さん描く 想田監督の「選挙」公開 /京都
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kyoto/news/20070614ddlk26200572000c.html

 ◇疑問を議論する題材に−−想田監督のドキュメンタリー

 05年10月の川崎市議補選に出馬し初当選した山内和彦さん(42)の選挙活動を追ったドキュメンタリー映画「選挙」が23日から、大阪・十三の第七芸術劇場(06・6302・2073)、7月7日から下京区の京都シネマ(075・353・4723)で公開される。東京で切手・コイン販売業をしていた“山さん”が自民党の公募で選ばれ、「地盤、看板、カバン」を持たずに落下傘候補として選挙区に送り込まれ、「電柱にもおじぎせよ!」を合言葉に、日本型のどぶ板選挙に巻き込まれていく。

 監督は山内さんと東大の同級生で、ニューヨークで映画を制作している想田和弘さん(37)。公開を前に2人に話を聞いたが、終始笑いの絶えない会見となった。(共同インタビューの内容から構成)【小川信】

 −−撮影のきっかけは。

 (想田・以下、想) 05年秋に山さんが自民党から出ると聞いた。友人から送られてきた、川崎市内に山さんのポスターが張られている写真を見た時に映画のイメージが浮かんだ。自由で型破りな人なんで、(出馬を)聞いた時には、山さんと自民党の取り合わせに驚いた。

 −−撮影期間は。

 (想)選挙は10月14日告示・同23日投開票。同2日に立候補を知り、7日から12日間かけて撮影した。山さんのその後を盛り込む方法もあるが、あえて選挙に絞った時に何が見えるかということに興味があった。計画も立てずに撮ったが、ドキュメンタリーはイメージに合わせて撮ると、自分自身に規制されてしまう。だから、なるべく先入観なく撮影するようにした。山さん夫婦がけんかをしているシーンも、後から編集して重要だと分かったぐらい。

 (山内・以下、山)普段は(妻は)あまり怒る人じゃないんですけど……。怒り出してからますます怒りがぶり返したみたいで。こっちはカメラ回ってるの分かってるから、「頼むから落ち着いてくれ」って思ってましたよ(笑)。

 −−自民党に撮影許可を取ったのか。

 (山)選対本部長を務めた地元の自民党県議に許可を受けた。彼(想田監督)は不信感を与える行動を取らなかったのでいいシーンが撮れた。

 (想)「観察映画」と言っているが、人の自然な振る舞いや無意識に興味があるので、なるべく水か空気のようになろうと思っていた。

 −−公募に参加したきっかけは。

 (山)以前、選挙の手伝いをした衆議院議員から誘われた。冗談半分で「選挙に出たい」と言っていたのを覚えてくれていたようだ。

 −−現在の肩書きは。

 (山)「主夫」です。4月の選挙に出なかったので失職しました。選挙に出なかったのは、組織が作れなかったから。自民党から出ている以上、組織を作って党のために活動できなければ責任を果たせないと思ったし、無所属で出馬はできないと考えた。

 −−政治に未練はない?

 (山)たった1年半で辞めたのは心残り。組織を作らず、無党派に働きかけるやり方をしたかったが、同じ選挙区内の自民党議員と違うことはできなかった。(参院選への出馬打診は)あったらいいな〜(笑)。今のところないです。

 −−監督は政治に関心は。

 (想)昔から興味はあるが、選挙には出ないと思う。今回はイデオロギーが出ないように気をつけた。政治的メッセージはないし結論もない。僕自身、撮影を通じて政治に対して疑問がわいてきた。それを議論していく題材になればいい。

 −−映画を見た感想は。

 (山)最初はあぜんとして監督に食ってかかった。でも、冷静になって考えると、自分が恥さらしにされたと思って見ていたことに気づいて反省し、一切修正させなかった。今は映画が選挙について考えるきっかけになればと思う。(映画のおかげで)にわかムービースターにもなれたのでうれしいです(笑)。

毎日新聞 2007年6月14日

81片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/06/24(日) 11:04:45
国会の時計を止めろ 廃案阻止ウルトラC
6月24日8時0分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070624-00000001-san-pol

 時計を止めて「会期内延長」−。国会は7月5日まで12日間延長されたが、与野党対決ムードの中、公務員制度改革法案など重要法案の行方は不透明だ。今年は参院選があるので、7月6日午前0時を過ぎれば、参院で審議中の法案はすべて廃案となる。そこで国会史をひもとくと、国会の時計を止めて「会期は終わっていない」とするウルトラCが存在した。ハイテク化が進み、現在は困難とされているが、会期末、事態が緊迫すれば、この奇策が浮上する可能性もなくはない。

 過去の国会資料や国会関係者の証言によると、会期末に時計をとめたケースは戦後2回ある。

 終戦後、第1回国会最終日の昭和22年12月9日夕。連合国軍総司令部(GHQ)民政局国会担当のウイリアムス課長が参院を訪れ、占領軍の食糧支援を容易にするため、食糧管理法関連4案の会期中の法案成立を強く要求した。

 しかし、この法案はまだ衆院審議中。同日中に衆院を通っても参院の委員会や本会議に諮る必要があり、9日中の成立は絶望的だった。

 そこで参院事務総長が出した案が「時計を止めろ」だった。当時国会の地下には振り子式の親時計があった。これを電気仕掛けで国会内の全時計につないでおり、この親時計の振り子を止めることで会期は終わっていないことにして、審議を続行したのだ。

 国会議事録によると、午後11時56分に関連4法案が衆院本会議で可決。1分後の11時57分に参院農林委員会、同じ時刻に参院本会議で可決、成立したとなっているが、これが振り子を止めた結果であるのは間違いない。加えて、「実際に成立したのは午前0時を過ぎ、日付は変わっていた」(国会関係者)という。

 国会の時計は昭和40年12月28日、第3次補正予算案の審議でも止められた。補正予算案が廃案になり、同案に盛り込まれた公務員ボーナスの追加支給ができなくなるため、与野党合意のもと、時計を止めたのだ。

 今も、「時計を止める」ことはできるのか。時計を管理する衆院電気施設課では「まず無理だ」と説明する。

 国会地下の親時計は平成10年2月、完全デジタル化された。週1回、日本標準時を受信し、院内すべての時計の日時を修正するシステムとなった。人手で時計の針を戻したり、電源を切るのは「不可能に近い」というのだ。「デジタル化の波の中で人間くさい伝統を失ってよいのか」(閣僚経験者)と残念がる声もある。

 もっとも、今国会では、安倍晋三首相が成立に執念を燃やす公務員制度改革法案はじめ、社会保険庁改革関連法案、年金時効撤廃特例法案が成立しなければ廃案になる。参院選への影響は大きいだけに、最終段階で与野党ぎりぎりのせめぎ合いになった場合、「不可能」なはずの「電源を切る」荒業が取りざたされる場面もあるかもしれない。

                   ◇

 ■安倍政権が延長国会で成立を目指す重要法案(参院送付済み)

 ・社会保険庁改革関連法案

 ・年金時効撤廃特例法案

 ・公務員制度改革関連法案

 ■継続審議が固まった重要法案

 労働関連3法案、放送法改正案、安全保障会議(日本版NSC)

 設置法案、地方公務員法改正案、年金一元化関連法案

82片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/06(木) 09:04:50
年金・テロ特措法、対決へ布陣 「逆転国会」10日召集
2007年09月06日03時03分
http://www.asahi.com/politics/update/0906/TKY200709050400.html

 参院で民主党が第1党となった「逆転国会」が10日に始まる。5日の衆院議院運営委員会理事会で臨時国会の10日召集を了承。民主党はこの日、「次の内閣」(NC)の顔ぶれを決めた。安倍内閣が舛添厚生労働相を目玉にすえれば、民主党は年金記録問題を掘り起こした長妻昭政調会長代理を「年金担当相」に抜擢(ばってき)して対抗する。自民、民主両党が総力を挙げた全面対決の布陣が整った。

 「年金はまた横領、着服、使い込みが明るみに出てきた。たぶん氷山の一角。まさに国民のもっとも関心事だ」

 小沢氏がNC発表の記者会見でアピールしたのは、参院選前の年金論戦をリードして「時の人」となった長妻氏だった。長妻氏は衆院本会議での代表質問にも登壇する。記者団に舛添氏について問われ、「追及しがいのある大臣だ。意見を雄弁に披露されると思うが、具体的にどういう対策をいつまでにやるのか。『実行』の話をきちっと議論していきたい」。

 小沢氏は会見後、新党日本の田中康夫代表と会い、田中氏の参院民主会派入りで合意した。小沢氏は「議席が一つ増える以上の意味がある」と語り、国会を舞台に田中氏が切り込んでいくことに期待を寄せた。

 政府・与党には「逆転国会」への危機感が募る。5日朝、与謝野官房長官と自民、公明両党の幹事長、国会対策委員長が都内で集まった。話題は11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法の延長問題に集中。自衛隊による補給活動を続けられるよう、対応することで合意した。

 だが、見通しは立たない。町村外相は5日、訪問先のシドニーで「現行法延長だと11月1日を過ぎると審議の意味がなくなってしまう。万一を考えて新法という形にし、内容も検討課題になる」と記者団に語った。民主党の主張も取り込んで打開の道を探ろうという思いがにじむ。

 だが、衆院で取り扱うテロ対策特別委員会の筆頭理事に起用される民主党の鉢呂吉雄氏は5日、周囲にこう語った。「国政調査権の発動も含めて情報提供を求める。期限切れまで時間がないから審議を急ぐとか、そういうことは許さない」

83片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/26(水) 08:34:48
平沼氏は福田首相に投票、江田憲司氏は白票
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070925i316.htm?from=main3

 25日の衆院本会議の首相指名選挙で、無所属議員9人のうち郵政民営化に反対して自民党を離党した平沼赳夫・元経済産業相のほか、河野議長、玉沢徳一郎・元農相、中村喜四郎・元建設相の4人が福田首相に投票した。

 横路孝弘副議長、鈴木宗男・元北海道開発庁長官、滝実氏、西村真悟氏は小沢民主党代表に投票。江田憲司氏は白票を投じた。

 参院では、国民新党の自見庄三郎・元郵政相が決選投票前に退席し、棄権した。7月に民主党会派を離脱した無所属の松下新平氏は1回目は白票、決選投票で小沢氏に投票した。川田龍平氏ら無所属の3人が1回目から小沢氏に投票した。

 一方、自民党の長勢甚遠・前法相は衆院の首相指名選挙で自らの名前が記された木札を2回提出するミスをした。

 衆院では首相指名選挙で投票する際、議員は木札と投票用紙を事務局職員に渡すことになっているが、長勢氏は投票用紙を忘れ、木札だけを渡した。その後、改めて投票したが、この時にも木札を渡したという。

 福田首相に投じた一票は有効と認められたが、野党側は「首相指名選挙で投票用紙を忘れるとは、たるみきっている」(民主党の川端達夫・議院運営委員会理事)と強く批判。河野議長もその後の本会議で「国会議員の重大な使命を真摯(しんし)に受け止め、任務を遂行して欲しい」と苦言を呈した。

 民主党の石川知裕氏は議場への到着が遅れ、投票締め切り直前の河野議長の注意喚起後に投票した。「飛行機が遅れたため」と言う。

(2007年9月26日1時1分 読売新聞)

84片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/06(土) 21:45:03
日本会議国会議員懇:設立10周年…保守路線後退を懸念
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071007k0000m010045000c.html

 保守派の有識者による「日本会議」と国会議員でつくる「日本会議国会議員懇談会」は6日、設立10周年の記念大会を東京都内で開いた。同会議会長の三好達・元最高裁長官はあいさつで、福田康夫首相について「はなはだ遺憾ながら、靖国神社に参拝しないことを明言し、所信表明演説で憲法改正にまったく触れなかった」と批判。「戦後レジームからの脱却」を唱えた安倍晋三前首相の退陣を踏まえ「これまでの流れに対する揺り戻しが危惧(きぐ)される」と指摘し、保守路線後退に強い懸念を示した。

 大会には、同懇談会会長の平沼赳夫元経済産業相のほか山谷えり子首相補佐官、民主党の松原仁衆院議員ら国会議員を含む約3000人が出席。平沼氏は「守るべき伝統をしっかり守っていくことが必要だ」と強調した。【堀井恵里子】

毎日新聞 2007年10月6日 19時49分

85片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/01(木) 15:52:45
クローズアップ2007:話し合い解散?大連立? 憶測呼ぶ党首会談
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071031ddm003010068000c.html

 福田康夫首相(自民党総裁)と小沢一郎・民主党代表の30日の党首会談で、新テロ対策特別措置法案の審議をめぐり与野党対決一色だった臨時国会の様相が一変した。特措法問題では平行線のままだったものの、「ねじれ国会」の打開に向け仕掛けた首相に対し、小沢氏は協議に応じることで「徹底対決」から「対話容認」へと軌道修正した。首相が小沢氏に「新しい日本の政治の動かし方」を提起したのは、将来的な自民党と民主党の「大連立」も視野に入れた言動との受け止め方が与野党から出始めている。【中川佳昭、鬼木浩文、須藤孝】

 ◇「ねじれ」打開に動く

 大連立って言うか知りませんけど、何か動かす方法を考えなければいけない。まだ見つかっていませんけどね。

 首相は30日夜、記者団にこう語り、民主党と政策で連携する枠組みの構築に強い意欲を示した。首相は小沢氏との会談で「外交も内政も(首相就任後)1カ月やってみて、なかなか前に進まない。衆参のねじれ現象の下での新しい日本の政治の動かし方を一緒に考えたい」と「ねじれ国会」下の事態打開を呼びかけた。

 新テロ対策特別措置法案に小沢氏が反対を鮮明にし、11月1日に現行特措法が期限切れを迎える直前での会談実現。首相には同法案にとどまらず、政策全般が民主党との対決で停滞することへのいら立ちが募っていた。「参院の与野党逆転が解消されない限り、衆院選を何度も行い、自民党が勝ち続けても状況は変わらない」。政府高官が首相の思いを代弁した。

 トップダウンの調整は前日進められた。首相は29日午前10時すぎに自民党の大島理森国対委員長、午後1時に伊吹文明幹事長を官邸に呼び出し、会談申し入れを指示。守屋武昌前防衛次官の証人喚問の終了後、大島氏が民主党の山岡賢次国対委員長に会い、「突然ですが、福田総理が小沢代表にぜひ会いたいとの意向なので、取り次いでいただけないか」と要請。小沢氏も応諾した。

 小沢氏との間の根回し役について政府筋は「メディア界の重鎮が仲介した」と指摘。森喜朗元首相が介在したとの見方も出ている。森氏は29日、講演で「今は政府が二つあるようなもの。お互い意地を張ったら、ますます政治不信を招く」と党首会談を後押しした。

 とはいえ、11月2日の再会談に際して、小沢氏が新特措法案の扱いで歩み寄る余地はほとんどないとみられる。会談直後は「民主党は協力政党と信じている。会談をやったという達成感(がある)。中身はともかくね」と語った首相。30日夜、党首会談が民主党にもたらすメリットについて記者団から問われ、今度は「損得っていうことですか。国民のためですよ」と気色ばんだ。

 ◇全面対決路線、修正

 首相が話し合いたいと言うから話し合う。国会論戦でやるべきことは国会でやる方針は変わらない。これを密室と呼ぶなら、見解の相違だ。

 小沢氏は、記者団から「密室ではないか」と問われ反論した。だが、党首会談に応じなかった安倍晋三前首相の際に比べ、軌道修正は明らかだ。約80分の会談の半分以上が首相と2人きりだった。

 しかも、小沢氏は31日に開催予定だった党首討論の延期にあっさりと応じた。自民党幹部は「延期は小沢氏から『自民党から申し出たことにしてくれ』ということだったらしい」とも指摘する。

 小沢氏は新テロ対策特別措置法案をはじめ、一貫して政府・与党との対決姿勢を鮮明にして早期の衆院解散・総選挙を求めてきた。対決姿勢をアピールするなら、党首討論の延期や再会談に応じる必要はない。

 このため、会談に応じた真意をいぶかる声は民主党内に強い。小沢氏は会談後、役員会などで「拒否すればマスコミが書き立て、党に迷惑をかける。(会談は党にとって)プラスもマイナスもない」と釈明。「政府は判断能力がなくなっているんじゃないか。(首相は)本当に弱りきって、行き詰まっている感じを受けた」と自らの優位を強調、「中身のない会談だった」と繰り返し、会談を「軽く」見せるよう努めた。

 小沢氏が望むのは民主党が圧勝した7月参院選と同様、生活実感や格差是正を争点とした政権選択選挙だ。世論調査などで「賛成」も少なくない給油継続問題が最大の争点となってしまう形の総選挙は、小沢氏にとってベストの選択ではない。小沢氏は必ずしも年内解散にこだわらない、との見方は根強い。

 福田氏との会談を通じた解散時期誘導も状況次第では可能だ。こうした計算が柔軟対応の背景にあったとみられる。

86片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/01(木) 15:53:15

 ◇自民、「百戦錬磨の小沢氏」警戒感/民主、応諾自体に驚き

 小沢さんが衆院の解散・総選挙を求めても応じないでください。大連立を要求しても、自民党内が収まらないから拒否すべきです。

 自民党の伊吹幹事長は党首会談に先立ち、首相にわざわざこう念を押した。首相は「分かった」と応じたが、会談をめぐる憶測が政界に急速に広がる様子を物語った。

 多くの与野党幹部にとって今回の会談は「寝耳に水」だった。新テロ対策特別措置法案など重要法案の成立と引き換えに両党首が衆院解散・総選挙で合意する「話し合い解散」や、将来的な自民、民主両党による「大連立」への布石ではないか、との憶測を呼んだ。首相も小沢氏も「(国会会期)延長や解散の話はしなかった」と否定したが、2人きりの会談内容はベールに覆われている。

 特に自民が懸念するのは党首会談が「さし」で行われ、百戦錬磨の小沢氏ペースで進むこと。伊吹氏は29日の時点で大島国対委員長とともに「さし」形式への反対を首相に伝えていた。しかし、首相はこの点では譲らず、公明党はもとより、自民党内ですら「密室」批判が出ている。

 一方、自民との対立軸を明確にして、次期衆院選を戦おうとしている民主党にとって、小沢氏が党首会談に応じたこと自体が驚きだ。小沢氏側近の山岡国対委員長も記者団に「夜討ちにあったような気分だ」と戸惑いを隠さない。

 首相が「新しい政治の動かし方を一緒に考えたい」と言及したことを、民主党幹部は「首相は大連立に向け踏み込んだ。最大の『クリンチ(抱きつき)』戦略だ」と警戒した。他野党も反発しており、野党共闘に影響する可能性もある。

 ◇小沢氏、節目で存在感

 政局の節目で行われる党首会談。とりわけ、トップダウン型の小沢氏の場合は会談が政治決断のシグナルとなるケースが多い。

 97年4月には橋本龍太郎首相と小沢新進党党首が、沖縄米軍用地の強制使用に関する駐留軍用地特別措置法改正案を巡り会談。橋本氏の協力要請に対し、小沢氏は反発したが、翌日の再会談で橋本氏が譲歩したため、一転賛成に回った。

 小沢氏は自由党党首としても98年11月、小渕恵三首相との間で自自連立政権の樹立で合意(発足は99年1月)。99年10月に自自公連立政権に発展したが、00年4月、政権運営を巡って意見が対立、自由党は連立政権を離脱した。その後間もなく小渕氏は病に倒れ、退陣した。安倍前首相のように、小沢氏との会談が実現しなかったことを退陣理由に挙げられたケースもある。【中田卓二】

87片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/03(土) 23:21:03
大連立:自民の賛否割れ、民主はほぼ反対…地方組織アンケ
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071104k0000m010085000c.html

 福田康夫首相が小沢一郎・民主党代表に持ちかけた「大連立」について毎日新聞は3日、自民・民主両党の47都道府県連幹部に緊急アンケートを実施した。自民党の賛否は大きく割れ、民主党はほぼ反対一色。両党首の行動が突然だったことを物語る結果となった。

 アンケートは地方支局を通じて都道府県連の幹事長にインタビューする形で行った。幹事長でない場合は、それに準じる幹部に聞いた。

 自民で大連立を明確に支持したのは9人。反対は15人だった。「どちらとも言えない」などが23人だった。

 反対派には「地方の現場レベルではついていけない話」(栃木・梶克之幹事長)などと戸惑いの声が目立つ一方、「全国の党員の意見を聞くべきだった」(岐阜・猫田孝会長代行)▽「参院選の敗北を総括し、有権者の信頼を回復することが先」(岡山・小田春人政調会長)▽「次の総選挙で民主党に勝つために頑張っているのに」(長崎・末吉光徳幹事長)といった批判の声が上がった。

 逆に賛成派は「法案が通らない局面を打開するなら仕方がない」(三重・山本勝幹事長)との追認が大勢。

 福田首相の地元、群馬県連の金子泰造幹事長は賛否を明確にしなかったが、「いささか唐突の感があるが、窮余の一策。一定の理解はできるが、大政翼賛会的な印象を与えるのは避けるべきだ」とした。

 一方の民主党は反対の声が圧倒的。政権交代を目指してきたことから、「政治の枠組みは選挙で国民に問うのが民主主義の常道」(北海道・佐野法充幹事長)など、強硬な反対が目立った。

 こうした中、京都府連の宇都宮壮一幹事長は「反対」としながら、「民主への政権交代に国民の不安感が払拭できていない現状では、過渡的な連立はあっていいと思う」と話す。

 賛否を明確にしなかった小沢代表の地元、岩手県連の佐々木順一幹事長は「現段階では賛成でも反対でもない。大連立と言う前に解散・総選挙をすべきだ」と語り、福井県連の糀谷好晃副代表は「外交防衛問題は自民・民主が一致して取り組むべきで、大連立は悪い話ともいえない」とした。【まとめ・日下部聡】

毎日新聞 2007年11月3日 21時59分

88片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/04(日) 08:27:54
自民、打診評価6割 民主、拒否支持大勢 大連立で調査
2007年11月04日07時00分
http://www.asahi.com/politics/update/1103/TKY200711030228.html

 福田首相が民主党の小沢代表に対し、連立政権樹立に向けた政策協議を提案したことについて、「評価する」と考える自民党の地方組織の幹部は47都道府県の6割だったことが、朝日新聞が3日実施した一斉調査で明らかになった。一方、民主党は、ほぼすべての地方組織が連立拒否を支持。「大連立」への抵抗感が強い現状が浮き彫りになった。インド洋での海上自衛隊の給油活動を再開するための補給支援特別措置法案については、自民党の6割が、「衆院で3分の2以上の賛成で再議決してでも今国会で成立」を望んでいた。

 調査は、朝日新聞社が全国の取材網を通じ、自民、民主両党の47都道府県連の幹事長ら幹部を対象に実施した。

 連立協議の提案という首相の高度な政治判断について、自民党で「評価する」としたのは全体の6割の28都府県。「安定政権の模索へ努力する姿勢は評価できる」(渡辺和喜・宮城県連幹事長)という声が一般的だ。「評価しない」は、国政選挙で民主党と激しく争う首都圏の埼玉、千葉、神奈川各県を含む13府県。「総選挙が目の前だとわかっているのに、こうした行動はあまりに唐突で解せない」(竹内英明・神奈川県連幹事長)と批判的な意見も目立った。

 民主党では、44道府県連が「参院選で政権交代への国民の意思が示されており、当然だ」(中村秀樹・福島県連幹事長)と、最終的に役員会で連立拒否を決めた党の判断を支持した。

 しかし、小沢氏が首相の連立協議の打診をいったん党に持ち帰ったことについては「本来なら、その場で断るべきだった」(倉田竜彦・長野県連幹事長)と批判的な指摘も少なくなかった。

 補給支援特措法案について、自民党は6割に当たる30都道府県が、再議決してでも今国会で成立させるべきだと回答。民主党との大連立が難しくなった現状を反映し、正面突破を求める意見が多かった。

 望ましい解散・総選挙の時期について、「年内」「来年の通常国会冒頭(1月)」「来年度予算成立前後の来年春」「来年春以降」「その他」から選んでもらったところ、自民党では「年内」「来年の通常国会冒頭」は一つもなく、「来年春以降」が22府県で最多。

 「地方と都市の格差是正を盛り込んだ予算を成立させなければ国民が困る」(洲浜繁達・島根県連幹事長)など地方に配慮した予算編成を最優先とする意見が強いためとみられる。

 早期解散を求めている民主党は、「年内」13県を含む33府県が遅くとも「来年春」までだった。

89片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/04(日) 08:54:21
民主「政権交代」、公明「複雑」
「大連立」打診 自民は賛否両論 讀賣群馬

 福田首相から小沢・民主党代表への「大連立」打診は3日、県政界に波紋を投げかけた。

 自民党県連の笹川堯会長は「(会談で)心を通わせる意義はあるが、大連立はいけない。戦時中の大政翼賛会になってしまう」と否定的だが、金子泰造幹事長は「戸惑いを感じるが、誠実に思いを伝えることで(民主党の)理解を得られると考えたのだろう」と前向きにとらえる。真下誠治政調会長は「拒否されるのを承知のうえで国民に一生懸命やっている姿を見せたかったのではないか」と、首相の胸の内を推察した。

 解散時期が早まったとの見方について金子氏は「先のことは分からないが、解散して民主党だけ得をすることはない」と言い切る。尾身幸次元財務相は「我々にできることは解散・総選挙に備えて全力で戦うことだ」と語った。

 民主党の石関貴史衆院議員は「大連立は政権交代を求める国民の期待を裏切ることになる。(打診は)政権の行き詰まりを示す」と、あくまで総選挙で政権交代を目指す考えだ。

 公明党の加藤修一県本部代表は「大連立は一つの選択肢だ。小沢氏も国の状況に対する危機感を共有していたのではないか」と理解を示しつつ、「第三党としてどう存在感を示して総選挙を勝ち抜くか、常に腐心している」と、連立与党の立場から複雑な心境をのぞかせた。

(2007年11月4日 読売新聞)

90片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/04(日) 09:00:58
「大連立」…波紋自民県連「打診は当然」 民主県連「ありえない」 讀賣大分

 2日夜の自民党総裁・福田首相と民主党・小沢代表の党首会談で、突如浮上した「大連立」。民主党は拒否したものの、政界再編をにらんだ新たな火種がくすぶる結果となった。会談から一夜明けた3日、県内関係者の声を聞いた。

 自民党県連の志村学幹事長は「政権政党として、連立の打診は当然だ。公明党との友好関係も変わらず、心配は要らない」と強調。民主党が拒否したことについては「相手のことなので」とコメントを避けた。

 公明党県本部の竹中万寿夫代表も「自公関係に変化はない。小沢代表は、総選挙で政権をとると言っていたはず。連立に色気があるとすれば、国民への裏切りだ」と批判した。

 一方、民主党県連代表代行の足立信也参院議員は「自民党は、どこと組めばいいか数合わせばかり考えている。考え方が違うので、大連立はあり得ない」ときっぱり。小沢代表が、連立拒否を即断しなかったことについては「自民党の窮状を国民に知らせ、『密室会談』の批判を逃れようとしたためではないか」と解説してみせた。

 社民党県連合代表の重野安正衆院議員は「受け入れなくて正解だ」としながらも「小沢代表が即座に断らなかったことは気になる。民主党は野党のリーダーなのだから、しっかりすべきだ」と注文をつけた。

 「小選挙区の選挙協力が気がかりだ」。民主、社民両党の支持労組を抱える連合大分の嶋崎龍生会長は気をもんだ。県内では、両党が候補者調整を巡って、ぎくしゃくしているものの、中央の調整機能に一定の期待感があった。「(今回の一件で)小沢代表の求心力が低下すれば、地方に判断をゆだねられ、(連合大分が)余分なエネルギーを費やすことになるかもしれない。民主党に得なことはなかった」とまゆをひそめた。

(2007年11月4日 読売新聞)

91片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/12(月) 21:31:47
解散めぐり自民・民主“舌戦” 伊吹氏牽制に鳩山氏「受けて立つ」
11月12日17時8分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071112-00000011-san-pol

 ■新テロ法案、衆院委通過へ

 12日、衆院テロ防止特別委員会で可決される新テロ対策特別措置法案をめぐり、与野党の幹部らがテレビ番組などで、取りざたされている衆院早期解散などを絡めて“舌戦”を繰り広げている。

 町村信孝官房長官は11日、札幌市内のホテルで講演し、「年末は平成20年度予算案を編成し、来年3月末までに成立させる。7月には主要国首脳会議(サミット)も行われる。そう考えると解散している暇なんてない」と早期解散を否定。同法案の成立などに全力を挙げる考えを強調した。

 町村長官は「重要な政策テーマを1つずつ丁寧に話し合いをして、答えを出していく。いろんなレベルでの働きかけを強め、日本が国際社会の一員としてテロ対策に取り組むようにしなければいけない」と述べ、民主党との政策協議にも意欲を表明した。

 しかし、自民党の伊吹文明幹事長は同日のNHKテレビ番組で、同法案をめぐって、参院で福田康夫首相の問責決議が可決された場合や、民主党の引き延ばしなどで会期内に法案が採決されない場合は、首相が衆院解散・総選挙に踏み切る可能性があるとの考えを強調し、民主党を牽制(けんせい)。

 再議決について「憲法上の権利だ」とした上で、「問責決議は法律のどこにも書いていないが、出されると(平成20年度予算案と)予算関連法案の審議ができなくなる。重大な決意をすることも選択肢のひとつだ」と指摘した。

 これに対し、民主党の鳩山由紀夫幹事長は同日、同番組とフジテレビの番組に出演し、総選挙準備が「完了していない」と認めつつも「逃げ腰になっていることは一切ない。受けて立つ」と言明。また、自民党との連立に関連し「衆院選後は何が起きるか分からない」と、衆院選後に再び議論されることがあり得るとの見方を示した。

 その場合の協議については「党首2人で決めるのではなく、国民の意見を聞きながら何カ月も議論すればいい」と指摘した。衆院選前の大連立については「二度と話はしない」と否定した。

92片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/16(金) 23:48:01
特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 石原信雄さん
http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2007/11/16/20071116dde012010061000c.html

 <おちおち死んではいられない>

 ◇地方自治、真理は中間に−−元内閣官房副長官・80歳・石原信雄さん

 ◇小泉改革による格差、なじまない競争原理、その“恨み”選挙に出た

 「非常につらい。残念だ」

 かつて日本の官僚の頂点に上り詰めた石原信雄さん(80)は、何度も、そう繰り返した。

 官房副長官として初めて官邸入りした竹下内閣で発覚したリクルート事件の時、高級官僚が逮捕された。約20年後の今も防衛省前事務次官が接待問題で国会で証人喚問されている。

 「官僚の生き様に対する指導の仕方、本人の自覚に問題があったと言わざるを得ません。正直言って、小泉、安倍政権時代には社会保険庁問題など官僚の負のイメージを強める問題が続きました。それで厳しい公務員改革が浮上しましたが、福田内閣になって、官僚全体を悪者にしたら士気も低下するし、国際競争力にも影響するというムードが出てきたのに残念です。当分、官僚バッシングは続くでしょう。しかし、この国の将来を考えた時、官僚機構を政策の企画立案過程から全く排除するのには、賛成できません」

     ■

 「官」の混乱と同時に「政」の迷走もあった。自民党と民主党との大連立騒動までに発展した今回の自衛隊の海外派遣をめぐる論議。1990年8月のイラクのクウェート侵攻から翌年の湾岸戦争にかけて起きた論争の繰り返しのようだった。当時の海部内閣で「官邸の主」と呼ばれた石原さんは、日本に突き付けられた国際貢献策作りに奔走した。

 民主党の小沢一郎代表が辞意を撤回した今月6日から2日後、全国町村議員会館(東京都千代田区)3階にある地方自治研究機構の会長室を訪ねると、17年前と同じ笑顔が迎えてくれた。

 「国全体が変わってないんですよ。ずっと憲法9条の制約の下、武力行使につながらない範囲で国際貢献はすべきだということで苦心してきたんです。小沢さんのように国連の指揮下であれば海外で自衛隊は武力行使できる、とは今の憲法では読めません。ただちにその解釈を変更することは、私はすべきではないと思う。でも憲法改正の手続き法ができたのだから今後は大いに議論したらいい」

     ■

 最初から地方自治を志していたわけではなかった。まさにその「憲法問題」に阻まれた。大学を卒業した52年、日本の再軍備と共産党の非合法化が大きな政治問題だった。民間の就職試験ではどこでもその二つを聞かれ、大学で習った通り、両者とも「憲法に反する」と答えると、はねられた。そこで旧制二高の先輩で、大蔵官僚から政界入りした愛知揆一氏に相談したところ、「これから日本が復興していく過程で地方財政というものが非常に大事だ」と諭され、地方自治庁(当時)入りを決めた。

 財政畑を歩み、財政局長や事務次官時代には国庫負担補助金カットなど地方財源をめぐり、大蔵省(当時)と論争を戦わせてきた。だからこそ、小泉改革の「国から地方へ」で進められた地方分権の三位一体改革で拡大してしまった都市と地方の格差については力がこもる。

 「戦後今日まで日本の繁栄を支えてきた地方が、高齢化や人口減少によって自己努力だけでは立ちゆかないところまで来てるんですよ。『限界集落』を抱えるような自治体に自己責任だけで何とかしなさい、というのは、あまりにも酷だという声が強まっています」。その“恨み”で、自民党は7月の参院選で29の1人区のうち23区で負けたと、分析した。

 「それぞれの地域が自己責任で競争しなさい。その結果、格差が生じても自分の努力ではい上がりなさいというのが竹中(平蔵元総務相)さんの主張でしたね。でもそんな競争原理はやはり、我が国の風土にはなじまない。さりとて『ふるさと創生』時代のように全国同じレベルの行政水準を保とうとすると本当の自主自立は生まれない。一定レベルの行政までは保証するが、それから先は自治体の自己努力で差が出るようにするのが本当の地方自治じゃないでしょうか」。そして断言した。「長年地方行政をやってきた人間として思うのは、『真理は中間にある』ということです」

     ■

93片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/16(金) 23:48:15
 リクルート事件後、「政治とカネ」の問題を解決しようと政治改革の機運が盛り上がった。その結果、自民党は分裂し、93年、非自民の細川連立政権が誕生した。「自民党政権の番頭だから」と官房副長官続投を断ったが、引き留められた。殺し文句は「自治省出身なのだから政治改革法案を仕上げる責任があるだろう」。自身も「小選挙区が導入され政党主導の選挙になれば、政治腐敗もなくなり政権交代が起きるということで期待しました」と振り返る。

 しかし、現実は違った。政党助成金は最初、国民一人につき1000円を負担するはずだったが、500円にして企業献金も残せ、となったことを悔いる。

 「その結果、完全に政党主導型の選挙にならなかった。特に自民党はそうでしたね。結局、選挙区で地盤を持っている現職が子供とか一族を立てることで地盤が継承された。選挙地盤の世襲という形が一層強まってしまった。それが今の政治の停滞の一つの原因じゃないかと思うんですね。完全に政党が最適の人材を候補者として自由に立てられる環境ができていない。この国の民主政治の進展の上で一つの制約条件となってます」

 それにしても今回の大連立構想は、当時の政治改革の志に反するのでは?

 「現実の政策遂行のためには連立もやむを得ないという考え方もあり得るでしょう。でもそれは本来、健全な民主政治を実現するために2大政党制が早く実現することを願っていた人からすると後退ですな。私はね、もう一回選挙制度改革の原点に立ち返って見直したらいいんじゃないかと思ってますよ」

     ■

 「私は役人ですから、政治の話はしません」が口癖だったが、最後に憂えた。

 「今、中国の力が飛躍的に強くなり、米中の軍事的緊張関係は常にある。さらにアメリカに民主党政権が誕生すれば、民主党は伝統的に米日関係より米中関係を重視する。そうした中で日本の外交防衛政策がアメリカ一辺倒でいいのか、あるいはもう少し主体的に中国との関係を構築したほうがいいのか。そこらが今後の課題になってくるのではないでしょうか」

 一番の趣味だった山登りも、最近はさすがにしんどいと言う。でも、政治家がバタバタしているのを上から冷静に見つめる。石原さんのまなざしも変わっていなかった。【山田道子】

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 ■人物略歴

 ◇いしはら・のぶお

 1926年群馬県生まれ。東京大法学部卒業後、地方自治庁(現総務省)に入り、自治事務次官で退官。87年11月、竹下登内閣発足時に官房副長官(事務)に就任し、村山富市内閣まで7年4カ月、7人の首相に仕える。現在は財団法人地方自治研究機構会長。

毎日新聞 2007年11月16日 東京夕刊

94片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/03(月) 01:46:08
読む政治:3分の2ルール 「首相問責」巡り論争
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071202ddm002010057000c.html

 ◇新テロ法案衆院再可決、憲法規定か民意か

 新テロ対策特別措置法案について、与党は「3分の2」ルールで再可決も辞さない構えでいる。背中を押すのが、再可決は憲法に規定された衆参ねじれ解消の道であり、首相の問責決議の理由にはならないという統治論だ。一方民主党は、直近の民意は参院選にあり、再可決は民意を無視するものだと反論する。統治論と世論をにらむ政治論の攻防が続いている。

 「何のための問責なのか、さっぱり分からない。僕を問責できるような人、いるかな」。福田康夫首相は先月21日、記者団に語った。憲法にのっとった再可決が何で問責の対象になるのか、という問いかけである。

 首相を先頭に政府・自民党の幹部からは再可決の正当性、問責決議案に大義名分がないとの主張が相次いでいる。

 「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調、共同代表・佐々木毅東京大前学長ら)は11月6日、この衆院の権限について「憲法に優越する国内法、政治慣行は存在せず、問責決議で封じることはできない」という内容の緊急提言を発表した。

 21世紀臨調は参院選後から、「ねじれ国会」下の政治のあり方について議論してきた。メンバーの曽根泰教慶応大大学院教授は「当時から(自民、民主両党の)大連立の予感があった」と明かす。

 政権交代が可能な2大政党制の定着を目指す21世紀臨調にとって、大連立は受け入れ難いものだった。国会運営が困難だからといって大連立ではなく、再可決の実施をはじめ、党議拘束の見直しなど新しい国会のルール作りを求めている。

 民主党とも交流がある山口二郎北海道大大学院教授も「憲法に書いてあるからどうぞという立場だ。『3分の2』で問責は無理がある」と語る。

 一方、民主党は参院選で年金や農業、子育てなどをマニフェストに掲げ参院第1党の座を獲得した。選挙結果が無意味になる衆院での3分の2ルールでの再可決は容認できない。簗瀬進・参院国対委員長は「憲法が規定する3分の2ルールは国民の大方が認めるような決定についてだ。この基準を使った異例な議決をするのなら、解散して民意を問うべきだ」と語る。

 民主党が参院選の民意にこだわるのは、与党が衆院で3分の2以上の議席を獲得したのが05年の郵政選挙だからだ。党幹部は「あれから安倍晋三前首相、福田康夫首相と2回も首相が代わったのに一度も衆院では民意を問うていない」と指摘する。3分の2以上の議席は「郵政民営化」で獲得したもので、インド洋での自衛隊の給油活動を継続させるためではない、という理屈だ。

 五十嵐敬喜・法政大法学部教授は「自分たちの意見が通らないので首相問責決議案を出すというのは、政治論としてはありえる。小泉純一郎元首相が郵政民営化法案が参院で否決されたから衆院を解散したのと同じ論理だ」と語る。

 与党内にも「3分の2ルールは国民にあまりなじみがない。強行採決と同じように受け止められるのではないかという危惧(きぐ)がある」(浜四津敏子・公明党代表代行)という慎重論がある。

 しかし、民主党が「再可決=民意の無視=首相問責決議案」にこだわると、民主党の思惑とは別に衆院解散・総選挙が現実化してしまう。そのため、小沢一郎代表は問責決議案提出について明言を避け続けている。

 民意を盾に再可決に反対することは可能だが、その場合は民主党も改めて民意の審判を受けることになる。参院選勝利の重みは、民主党にものしかかっている。

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 ■ことば

 ◇「3分の2」ルール

 衆院で可決し参院で異なる議決をした法案は、衆院で出席議員の3分の2以上の多数で再可決できる憲法59条の規定。過去28件あるが1957年以降ない。参院否決法案の再可決は1件(モーターボート競走法案)だけ。参院が60日以内に議決せず否決とみなした再可決は1件。他は参院の修正可決を衆院が認めず修正前の法案を再議決した。

毎日新聞 2007年12月2日 東京朝刊

95片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/04(火) 03:05:47
国民新党パーティーで自民・民主両幹事長が秋波
2007年12月03日21時28分
http://www.asahi.com/politics/update/1203/TKY200712030327.html

 3日夜、東京都内で開かれた国民新党の亀井久興幹事長のパーティーで、自民、民主両党の幹事長が、国民新党をめぐり、さや当てする場面があった。

 自民党の伊吹文明幹事長は、国民新党が民主党と参院に共同提出し、4日審議入りする郵政民営化見直し法案について、「早く参院で審議して衆院に送っていただかないと困る。それから我々がどうするかを判断する」と賛否の態度をぼかして秋波を送った。

 一方、民主党の鳩山由紀夫幹事長は、国民新党の亀井静香代表代行が「参院で可決できないなら(民主党との)統一会派を解消する。自民、公明にも賛成をお願いする」と述べたことを受け、「統一会派を離脱すると毎週のように言われる」とぼやき、「今日は与党の幹事長もお見えで楽観できない」。会場をわかせた。

96片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/12(水) 11:25:02
読む政治:検証・大連立構想(その1) ねじれが契機、第1幕
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071212ddm010010128000c.html

 参院選での与野党逆転の結果、「ねじれ国会」が生まれた。未踏の舞台に立った政治家はその処方せんに悩み、出した一つの結論が大連立構想だった。民主党の反対で頓挫したものの、再び第2幕が開かれるとの見方も根強い。関係者の証言をもとに、参院選直後から始まったプレーヤーたちの動きを追った。(文中敬称略)

 ■第1場 胎動

 ◇8月10日 渡辺恒雄氏「大連立しかない」−−ゴルフ場で綿貫氏を説得

 大連立は、読売新聞グループ本社会長兼主筆・渡辺恒雄を抜きには語れない。

 参院選投票日の1週間前、マスコミはすでに自民党の惨敗を予測していた。そのころ、政治評論家・三宅久之は渡辺から巨人戦のチケットが同封された手紙を受け取った。

 「自民党の大苦戦は疑いなく、野党の同意がなければ重要法案がストップする最悪の事態になる。実力のある知恵者が打開策を講じ、政界の部分的再編が必要だ。最重要課題は消費税のアップだ」という内容だった。

 政治記者として渡辺と同時代を生きてきた三宅は今、語らない渡辺の気持ちを代弁することが多い。「大連立構想は6月ごろから聞いていた。今の政治家で、誰が仲介役の芸当ができるのか。渡辺さんしかいないではないか」

   ★  ★

 7月29日、投票日。予測通りに与野党が逆転し「ねじれ国会」が生まれた。首相・安倍晋三は続投を決めた。

 民主党は民意を無視した首相の居座りに反発。代表・小沢一郎は「与野党談合して足して2で割るのは古き良き時代の手法だ」と政府・与党との対決姿勢を鮮明にした。

   ★  ★

 8月10日朝、長野県・軽井沢のゴルフ場。家族とともにスタート地点にいた国民新党代表・綿貫民輔の前に突然、カートに乗った渡辺が現れた。

 渡辺は「いいところで会いました」とカートを降り、綿貫に説き始めた。

 「国会がこの状態ではどうにもならない。3年も6年もこのまま(のねじれ国会)では、何とかしないといけない。もう大連立しかない」

 「その時は、綿貫さんにも声を上げてもらわないと」

 綿貫と小沢は、自民党旧竹下派時代からの仲間である。

 綿貫は「そうですね」と相づちを打ったが、心中、「民主党がまとまるか」と半信半疑だった。

 ゴルフ場の食堂では、自民党を離党した元経済産業相・平沼赳夫も渡辺から声をかけられ、安倍退陣を前提にした大連立の必要性を説かれた。

 「安倍さんはもたない。命旦夕(めいたんせき)に迫るだよ。次は福田(康夫)さんがいい」

 綿貫らが、渡辺構想を小沢の耳に入れたかは不明だ。

 だが、それ以来、自民党側にも、小沢サイドも大連立に関心を持っているという情報がもたらされるようになった。

 首相になる前の福田が渡辺と会ったのも8月上旬だ。「ポスト安倍」問題や大連立が話題になったと見られる。

   ★  ★

 16日、読売新聞は、「民主党も『政権責任』を分担せよ」と題する、大連立を求める社説を掲載した。直後、与謝野馨も渡辺に食事に誘われ、大連立構想を打ち明けられた。与謝野は渡辺の盟友、元首相・中曽根康弘の秘書も務めた。

 ただ、与謝野はこの時期、安倍改造内閣での官房長官就任を打診されていた。与謝野は「安倍政権をどうするか頭がいっぱいで、なかなか本気にできなかった」と漏らしている。

 21日、渡辺は民主党幹事長・鳩山由紀夫を、自分が主宰する政治評論家らの集まり「山里会」に招いた。鳩山は、この時の様子を自身のメルマガで明らかにしている。

 渡辺は「年金問題や税制、憲法や安全保障など多くの懸案事項を一挙に解決するために、大連立が必要だ」と力説した。これに対して鳩山は「大連立を組んでも、その後の選挙では敵味方になって戦うことになり、連立もうまく機能しない」と疑問を呈する。

 すると渡辺は「大連立を組んで懸案を解決した後、選挙制度を中選挙区制に戻せばよい」と切り返した。

97片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/12(水) 11:25:39
   ★  ★

 まだ安倍政権下の8月下旬から9月上旬、小沢と渡辺は会談した。この事実は小沢が11月7日の記者会見で、「2カ月ほど前、さる人から呼び出された」と、相手の名前を明示せずに明らかにした。

 小沢は大連立を勧める「さる人」(渡辺)に、「民主党は今、衆院選も力を合わせて頑張ろうという雰囲気だ。そういう話は現実に政権を持っている人が判断すべきだ」と話したという。

   ★  ★

 渡辺によって大連立の種がまかれ、小沢も関心を示した。ただし、大連立は安倍退陣が前提だった。選挙で民主党と激しくぶつかり合って敗れ、求心力を失った政権下では誰もが大連立は難しいという認識だった。

 「第1場」では、大連立へのリアリティーは希薄だった。

 ■第2場 加速

 ◇9月20日 加藤氏「for whatが大事です」/岡田氏「悪魔のささやきですね」

 9月12日、安倍は突然、辞任を表明した。心身ともに追い込まれた安倍は、背後で進む大連立構想をどこまで意識していたのか。

 キーになるのが、辞任会見での「小沢氏に党首会談を断られ、辞任によって局面を打開したい」との発言だ。

   ★  ★

 8月の段階で、安倍降ろしによる福田内閣誕生と、その下での大連立政権の動きがあることは、情報として首相秘書官・井上義行から安倍に伝わっている。

 体調のすぐれない安倍はどういう思いだったのか。

 安倍はオーストラリアでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席した際に、インド洋での海上自衛隊の給油活動継続に「職を賭す」と宣言した。

 これは小沢との党首会談で突破口を開こうという最後の賭けでもあった。

 安倍は側近らと小沢の動きについて、幾通りかのシミュレーションをした。

 その中には次の1項目も盛り込まれた。

 「小沢が政策協議に応じる条件として、安倍の辞任を求めた場合」

 何の根回しもない党首会談が成立するわけもない。断られた時点で、安倍は「小沢は辞任を求めている」と判断したらしい。

 強気の野党と身内の与党からの退陣論に安倍は絶望し、辞任しか局面打開の方法はない、と思い詰めたとみられる。そして言葉通りに、辞任は大きな局面転換になった。

   ★  ★

 首相が福田に代わり、一気に大連立構想は加速した。

 元幹事長・中川秀直は9月の「山里会」で、「連立をしないと政策は実現しない」と強調した。出席者の一人から「大政翼賛会になりはしないか」との疑問が呈されると、渡辺とともにドイツなどの「大連立」の事例を挙げて、反論した。

 9月20日には渡辺と元幹事長・加藤紘一との会談もあった。加藤は強い体制ができたら、崩壊している地域コミュニティーの再生はできないものか、と持論を語った。そして目的の設定を求めた。

 「for what(何のためか)が大事ですね」

 一方、加藤と盟友の山崎拓は、渡辺に反対論をぶち、激怒されている。

 大連立を組む上での民主党のキーパーソンは、副代表・岡田克也だった。連立反対派の代表格で、「ポスト小沢」の有力候補。かつて民主党代表に就任した時から渡辺とは年2回ほどの会合を持っている。

 今回、岡田とも大連立構想を話し合った。岡田は渡辺に言った。

 「悪魔のささやきですね」

   ★  ★

 10月中旬になると、前防衛事務次官、守屋武昌のゴルフ接待スキャンダルなどで国会は見通しのつかない状況になっていた。11月1日のテロ特措法の期限切れは確実となった。与党内からは混乱を避けるためにも、11月10日の会期末に国会を閉じるべきだとの意見も出ていた。

 一方、国会の対立とは逆にしばらく音さたのなかった小沢サイドから、福田のもとに人を介して大連立への具体的な動きを促す声が入った。

 福田、小沢、渡辺、元首相・森喜朗らが互いに意見交換を重ねるうちに党首会談、大連立協議への流れは熟成していった。

 10月19日、小沢は京都大学で講演をした。その際に「ねじれを日本国憲法は想定していない。こういう事態で国民のための政策を実現するのは枠組みを変えるか、仕組みを変えるしかない」という趣旨の発言をした。

 講演は非公開。記者への説明役の元議員は振り返る。

 「代表は何かやる気かもしれないと思った。瞬間、これは記者に知られるとまずいと思い、ブリーフではその部分に触れなかった」

98片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/12(水) 11:27:25
   ★  ★

 そして10月25日を迎える。

 福田・森会談▽渡辺・中曽根・与謝野・氏家斉一郎(日本テレビ取締役会議長)の会合▽森・小沢会談−−三つの会合が重なったこの日は、党首会談に向けた最終準備となった。

 東京・紀尾井町の日本料理店「福田家」では、中曽根らが会合を催した。官房長官を退いた与謝野の慰労が名目だったが、年少の与謝野が写真係となった。こんなやりとりがあったという。

 中曽根が口火を切った。「渡辺さん、衆院選前にも大連立が実現するんですか」

 中曽根89歳、渡辺81歳。2人は50年近い交際があるが、口調は互いにていねいだ。

 渡辺は「うんうん、できます。近々おもしろいことが起きます」

 党首会談を暗示する一言だった。

   ★  ★

 28日、東京・赤坂のANAインターコンチネンタル東京で開かれた与謝野と小沢の「囲碁対決」は話題を呼んだ。 政界屈指の打ち手である与謝野が15目半の大差で負けたのは、大連立のパートナーに気を使ったためだという憶測も流れた。

 小沢は同ホテル内の囲碁サロンの常連。対決の仕掛け人の一人は、サロン・マネジャーのアマチュア棋士・稲葉禄子だ。参院選投票日前後にも、このサロンにいたという目撃談があるほど、小沢は囲碁にはまっている。

 与謝野は「囲碁は小細工はできないし、仕掛けなどない。小沢さんが、あれだけマスコミにさらされるのは珍しいケース。大連立になった場合は友好関係の証しになったと思う」と話す。

 そして小沢は、党首会談で強烈な一手を打ってきた。

 ■第3場 対決

 ◇11月2日朝 小沢氏、役員会設定を指示

 ◇同日夕 青木氏「うまくいきそうだ」

 「私は小沢さんと個人的に話したことはない。エレベーターの中ですれ違うぐらい。評価までは、とてもまいらない」(9月21日、日本記者クラブ主催総裁選討論会)

 福田が小沢についてこう語るように、2人は森、渡辺らを通じて互いの意向を探りつつ、10月30日の第1回会談に臨んだ。

   ★  ★

 国会内の常任委員長室で、2人の会談は45分に及んだ。

 年金など社会保障問題も話題に上ったが、主題は自衛隊の海外派遣問題だった。

 新テロ対策特別措置法案をベースとして日米同盟の重要性を説く福田に対し、小沢は国連決議が海外派遣の前提とする原則を譲らなかった。

 また小沢は大連立を組む場合、公明を外せないかと迫ったという。「公明党外し」は10月25日の森・小沢会談でも話題になり、森は拒否していた。福田は強く断った。

 この日の会談では、大連立も話題になったが、まだ合意はない。福田も記者団に「そこまでいかなかった。考えるのは自由だが、実行可能なことを考えてもらわないといけない」と話している。

 1回目と2回目の会談の間の数日、福田と小沢の対応には違いが出た。

 福田や森は大連立へ発展することも想定して、中川や官房長官・町村信孝を党内調整に走らせた。

99片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/12(水) 11:27:59
   ★  ★

 一方、小沢はすべてを自分の胸にしまい込んだ。

 11月2日朝、小沢は党首会談終了後に役員会を設定するように鳩山に指示した。

 その話が流れると、民主党内には緊張が走った。金曜日だが、地元には帰らずに国会周辺で待機する幹部が目立った。

 岡田は振り返る。

 「大連立の話が出る、これは危ないと思った。金曜日の夕方だとそのまま週末を迎え、何かあればそのことが既成事実化するという不安感がよぎった」

   ★  ★

 第2回会談は2日午後3時から始まった。自衛隊の海外派遣問題が引き続き話し合われた。

 小沢はその場で自分の考えをメモにして福田に渡した。

 福田は「国連決議だけの有無でいいのか。相談させてほしい」と検討を約束した。

 小沢が書いたメモには「特定の国の要請で派遣はできない」という文言も入っていたらしい。福田は「それはアメリカしかない。そんなの入れない方がいいですよ」と言った。小沢は「米国の言いなりにはならない」とまで口にしたという。

 国連のお墨付きがあれば何でもできるという論法は、憲法違反にならないか。福田は携帯電話でその場から防衛相・石破茂らにも問い合わせた。

   ★  ★

 福田は政策協議から大連立に発展させるプロセスを考えたが、小沢は大連立の約束にこだわったという。

 福田にすれば、党内の小沢アレルギーは根強く、それは町村らの党内調整でも感じ取った。まず政策協議をして、どんな形であれ新テロ特措法案をはじめ他の法案が成立すればいいと思っていた。

 結局、福田は小沢の熱意と「まとめる」という自信に乗った。大連立への最終調整のため会談は、午後4時過ぎにいったん中断した。

   ★  ★

 同日夕、都内のホテルでは元首相・竹下登の実弟の衆院議員、竹下亘の政治資金パーティーが開かれた。亘の妻は小沢の妻の実妹でもある。

 会場には渡辺や前参院議員会長・青木幹雄もいた。会談内容の報告を受けた青木は、旧知の議員を見つけ、興奮状態で「うまくいきそうだ」と告げた。

 かつてのような影響力を失った津島派(旧竹下派)の大幹部として、一度はたもとを分かった小沢と手を組むことへの興奮だった。

 青木は周囲に「ナベツネ(渡辺)さんは情に厚い人。私とは兄弟のような付き合いだわね」と話した。

   ★  ★

 会談は午後6時半に再開された。福田は、恒久法に自衛隊派遣は国連の承認を必要とする原則を盛り込むことを承知した。

毎日新聞 2007年12月12日 東京朝刊

100片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/12(水) 11:29:45
読む政治:検証・大連立構想(その2) 第2幕のカギ、消費税
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071212ddm010010151000c.html

 <右面からつづく>

 小沢は後の会見で、新テロ特措法案の成立にはこだわらないことでも合意したと語り、与党側は反発した。同法案の扱いは互いに党内に説明できるよう、きっちり詰められなかった。両者とも大連立になれば、いかようにも処理できると思ったのだろう。

 最後に、小沢は「総理、あなたから連立をもちかけたことにしてもらえませんか」と切り出したようだ。福田は「その方が都合がいいのなら、それで結構ですよ」と即答した。小沢は「党内を説得してくる。決めてきます」と常任委員長室を後にしたという。

   ★  ★

 連立を呼びかけたのはどちらか。福田は後に、どちらともなくという「あうんの呼吸だった」と語った。互いに傷つかないようにと、福田が知人と練った表現だ。

 ただ、大連立への小沢の熱心さは福田や森も驚くほどだった。

 それは、小沢自身が後の会見などで、大連立の必要性を強調していることでも容易に想像できる。

 ■第4場 挫折

 ◇11月2日 「総理から(大連立を)もちかけたことに…」「結構ですよ」

 ◇11月5日 党首の辞意−−鳩山・菅氏必死の慰留

 11月2日の民主党役員会では、「大政翼賛会だ」など大連立に対する反対論が噴出した。小沢は自分の選んだ役員の反発に悔しさを隠しきれなかった。小沢は根回しをせず、党首の一言ではまとまらないサークル的な党体質を過小評価し過ぎたようだ。

   ★  ★

 11月3日、小沢は側近の樋高剛(前衆院議員)に、鳩山に辞表を提出するよう指示した。樋高は4日午前5時半にJR名古屋駅前の「名古屋マリオットアソシアホテル」に宿泊していた鳩山を訪ね、小沢からの辞表を手渡した。

 鳩山は「受理しない」と言い残し、午前6時過ぎの名古屋発特急で、集会予定のあった岐阜県高山市に向かった。

 同乗していた副代表・石井一や岡田に小沢の辞意を伝えると、2人は「早く東京へ戻った方がいい」と帰京を強く促した。鳩山は岐阜駅で途中下車して東京に向かった。

 しかし、4日の辞意表明会見を食い止めることはできなかった。

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 小沢が辞意を表明すると、党内では各グループが一斉に走り出した。小沢と距離を置く中堅・若手グループは、小沢が離党する場合も想定し「参院で最低9人、最高なら20人」という数字をはじき出した。「小沢留任、大連立続行」なら「こっち(若手)が党を割る」という主戦論も一部で出始めた。

 こうした動きを押しとどめたのは、代表代行の菅直人だった。菅は5日午前、小沢と会談し「連立にはこだわらない」という言質を引き出す。

 その時点まで党内では小沢は大連立構想に固執し、(1)民主党が大連立を受け入れるか(2)小沢が離党するか−−の二者択一を求めるという見方が大勢だった。

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 小沢は5日夜、慰留に訪れた菅、鳩山らに対して目を潤ませ「時間がほしい」と漏らした。辞意は身内の小沢グループからも、小選挙区で戦う若手の衆院議員を中心に「大連立」へ強い反発が出たことも影響したようだ。

 小沢支持の若手でつくる「一新会」の衆院議員は、「出馬前からお世話になったが、今回は小沢さんの間違い。一新会からでもついていく人は2、3人だ」と言い切った。

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 参院からも大連立への悲観論が相次いだ。自民、民主双方から「確実に離党する」と見られた参院議員も「言葉としては最後までついて行くと言うが、実際の離党は厳しい」と語った。5日には、ねじれ解消に必要な「参院議員17人」の離党は、不可能という見方が定着した。小沢は党の大勢に従うしかなくなっていた。


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