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【ミ】『フリー・ミッションスレッド その3』

324『湖畔の森のレストラン』:2014/10/24(金) 00:23:24
>>322-323(石動、稗田)

『新谷父』:
「…………やっぱり君が、一番好き……かなーって」

『新谷母』:
「………………よし。
 じゃあ、今から一番好きな人のために服買ってくれる?」

『新谷父』:
「……は!?」

『新谷母』:
「は? はって何?
 え、何一番好きじゃないの????」

『新谷父』:
「ナンデモカワセテイタダキマス」

母親のほうが鷹揚に頷くと、デザートを引き寄せた。
そのまま一人でかっこんでいる。

『新谷母』:
「これオイシーわね! 店員さんありがと!
 あとさっきの声なに? 何の声?」

『店長の声』はやはり聞こえていたらしい。
疑問を覚えているようだが……当座の問題はこれで解決だ!

325石動 玲緒『チア・アクシデント』:2014/10/24(金) 00:35:05
>>324
「喜んでいただけて光栄です。
 ・・・不思議な声でしたね。さては森にすむと言われる妖精さんの声ではないでしょうか」


「『そして幸せが訪れる』」
デザートを食べる姿を見て、ひそりとつぶやく。

326稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2014/10/24(金) 00:45:47
>>324-325

「あ、光栄です……」

自分で作ったわけでも無いが。

(よ、妖精さんって……)

……アレが?
まあ、見た目だけなら……

「あー……僕もそんな気がしますわ、うん……」

そういう事にしておこう……不思議な事もあるべきだ。

「それでは、ごゆっくりぃ……」

下がる。

327『湖畔の森のレストラン』:2014/10/25(土) 01:04:22
>>325-326(石動、稗田)

『新谷母』:
「ふーん??」

まだ若干疑問のようだが、納得したようだ。
君たちは客を放っておき、食事が終わるに任せる。


十数分後――


「ごちそうさまー! また来ます!」

「「写真どうもでしたー」」

          カランコロンカラーン

全ての客が退店した。
これで何とか目的は果たせた……ことになる。

328石動 玲緒『チア・アクシデント』:2014/10/25(土) 01:55:27
>>327
「またのごひいきをー」

329石動 玲緒『チア・アクシデント』:2014/10/25(土) 01:57:27
>>327
「またのごひいきをー」

「さてちこり店長」

330石動 玲緒『チア・アクシデント』:2014/10/25(土) 02:00:54

途中送信失礼!

>>327
「またのごひいきをー」

「さてちこり店長、ひとまず成功したみたいですが気分はどうですか?」

331稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2014/10/25(土) 06:39:58
>>327-328

「またのご贔屓をー……」

頭を下げる。
なんとか、うまくいったらしい。

「また来いよぉ〜   えひ。」

ファンには手を振って見送る。
……また来た時、自分はいないだろうけども。

「…………」
「……ふぅ……疲れたな……えひ。」

適当な椅子にでも座る。

(……案外上手くいくもんだ。レオのおかげもあるけど……)

「レオ、ウェイトレス向いてんじゃねえか……?」

332『湖畔の森のレストラン』:2014/10/26(日) 23:23:25
>>330(石動)

        《………………んん?》

       《よくわかんないかも……
        おねーちゃんたちはなんか楽しそうだったけど、いろいろ大変なのね》

       《でも、それも面白いかもしれないわ!》

成功したことに気をよくはしている。
店員たちもようやくフロアに出てきて背伸びをしている。

>>331(稗田)

     ブンブンブンブン!

思い切り手を振られた……!
まあ、別のイベントで会える機会もある。きっとある。

「お茶どうですか〜」

『蛇ウェイトレス』が労いのコーヒーを持ってきた。
ドリンクバーではなく、ちゃんと挽いて入れたやつだ。

>>ALL

『みどり&ことり』
「何とか体裁は整られたようで」
「問題なかったとは言えません」


          《…………!! みど姉こと姉!》


         ガタタタン  ガタタタタッ

二人が店内に入ってきた――途端に店がぐらぐらと揺れ始める。

333石動 玲緒『チア・アクシデント』:2014/10/26(日) 23:54:03
>>331
>恋姫
「ふぅ・・・・・ちょっと疲れたね。恋姫ちゃんもお疲れ様」

「いや、私はもうちょっと体を動かしてる方が合ってるかな。ウェイトレスは当分こりごり・・・」

>>332
>蛇ウェイトレス
「ありがとう、先輩。でも私、実は猫舌で・・・」  ふーふー
よく冷ましてからコーヒーを飲む。

>ちこり店長
「最初はそういうものなのかもしれないね。
 よかったら、次も頑張ってみて!」

>みどり&ことり
「あ、お姉さんたち。さきほどは失礼しました」

「30分・・・約束は約束だものね」

334稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2014/10/27(月) 00:15:00
>>332-333(GM、石動)

「…………」

見えなくなるまで手を振る。
こういうのは、抜かりがあると良くない。

「手ぇ疲れた。」
「…………僕も、接客とかは無理だな……ムカつくし……」

「ファン相手ならいいんだけどな……」

今日の家族より面倒な客も、当然いるだろう。
彼らは喧嘩してただけだ……

「……お砂糖いっぱいくれ。コーヒーは甘い方が好き……えひ。」

コーヒーを受け取り、蛇ウェイトレスにお願いしつつ。

「……」

店に入って来た二人に視線。
件の姉とやらだろう。

(店揺らすなよ……コーヒー零れちゃうだろ……)

「……それで、どうするって?」

話の続きを促す。

335『湖畔の森のレストラン』:2014/10/27(月) 00:58:06
>>333-334(ALL)

『みどり&ことり』:
「どうするこうするも」
「お仕置き折檻厳罰」


                 《ヒィィイイ――ッ!》


           パチ
                     パチパチパチ

どこからともなく拍手が響いた。
動物店員たちが店長弄りを再開したようだ。

『みどり&ことり』:
「元々ここの土地はご主人様の土地です」
「勝手に使ってレストランを開くなど言語道断」

「…………しかし今日は子供のお守りをしてもらって助かりました」
「後日是非謝礼を贈らせていただきたく。いやもうほんとに申し訳ない」

      ペコペコペコ

二人揃って謝罪モードに移行している。
さっきまでの攻撃しようとした態度がウソのようだ。


        《わ、わあああん! はや姉ちゃんとかげ姉ちゃんのがいい!
         二人とも優しいし、かげ姉ちゃんおっぱい大きくてフカフカだし!》


『みどり&ことり』:
「「この状況で胸の大きさ関係はないでしょう!!!!!!」」

「ゴハン抜きだからね!」
「カフェの仕事全部やらなきゃなんだからね!」
「あかり姉さまが来たらきつく叱ってもらうんだから!」
「いのり姉さまにも言うよ! いい! 怒ってもらうんだから!」

胸に触れられて二人の取り繕ってたキャラも崩れてきている……


              シュルシュルシュル


『蛇ウェイトレス』:
「いやあ今日は楽しかったです(日向ぼっこ出来て)」
「何かあったら店長に言ってください。
 私たちが出来ることならいつでも手助けします〜〜」

                  ペコォ――ッ

店員一同が礼。余程こっちのが礼儀がしっかりしていた。

336石動 玲緒『チア・アクシデント』:2014/10/27(月) 23:04:48
>>334
>恋姫
「あ、恋姫ちゃん。あとで連絡先交換しない?」

「ちこり店長もどうかな?」

>>335
>ちこり&みどり&ことり
「そうだね。土地の持ち主さんには謝っておかないと・・・・・・」

「でも、ですよ。みどりさん、ことりさん。
 ちこり店長はお姉さんから教わった『あげちゃってもいいや』という『奉仕の精神』を体現しようと思って、このレストランを開いたみたいなんですよ。
 確かに、ちこり店長は子供ですけど、その『精神』は認めてあげなきゃいけないと思うんですよ」

「少なくとも今のお客さんたちは満足して帰られたようですし、私も貴重な体験ができたから、
 ちょっとだけ勘弁してあげてください」

    ペコォ――ッ

ちょっとだけ、ちこり店長を擁護しておく。

>店員たち
「うん、また会えるといいね!」

(・・・また会えるのかな? ちこり店長が能力を解いたら、店員のこの子たちはどうなるのだろう?)

337稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2014/10/27(月) 23:47:32
>>335-336

「連絡先か……僕のは、ちょっも価値があるからな……」
「でもレオには……特別で、タダで交換してやるか……えひ。特別だからな、言いふらすなよ? えひ。」

……さて。

「おぉ怖……」

込み入った事情は分からない。
姉は随分沢山いるらしい。ご主人様とは誰だ?

メイド……誰の? スタンド使いのメイドを複数抱え込む……

(ああ、興味持っちゃ……ダメなやつだこれ。明らかにヤバそうだしな……常識的に考えて……)

「……ちこりは『悪いやつ』じゃないと思うが、無許可はダメだったよな、おまえ……」

恐らく姉妹が言ってるのは正論だ。
逆らう意味もあるまい……

「……おまえらもお疲れ様だよな、ほんと……」

店員たちに視線を向ける。

「ま、気が向いたらな……」

今のとこ、予定は無いが……役に立つ日も、来るかもしれない。

338『湖畔の森のレストラン』:2014/10/29(水) 00:12:32
>>336(石動)

        ピクリ

君の言葉に姉二人の罵言が止まった。
苦虫を噛み潰したような表情だが……


『みどり&ことり』:
「ぐぬぬ……それはあかり姉さまの教え」
「しかも頭を下げられては。しょうがありませんね」

                    《じゃあ罰は》

『みどり&ことり』:
「お前はしばらくこの方たちの奉仕をなさい」
「あ、報酬は別件で出しますからご安心をば」

                     《ええええええ――ッ!?》

>>337(稗田)

『トカゲウェイター』:
「店長と一緒だと息が詰まるので楽しかったです」

『蛇ウェイトレス』:
「子供の相手よりお二人のほうが好きです」

『ネズミコック』:
「ケッコンしてください。
 短い寿命で一生ご飯を作りますし、巣も頑張って探します」


   サッ

                リンゴーン(ウェディングベルのイメージ)


         《あああああアンタたちいいい――ッ》

これも店長弄りの一環かもしれない。
ネズミコックはバラの花束とケーキを差し出してるが。

『みどり&ことり』:
「お前たちもからかうんじゃないッッッ!」
「神戸の一族のしもべということは! 仕える者であるということ!」

「…………まったく。では報酬はこちらに」
「連絡先に関してはこちらになっております」

>>ALL
二人は五万円を連絡先を書きつけた封筒に入れて差し出された。
これを受け取ってしまえば、本日のバイトは終了だ。

『みどり&ことり』:
「ちこりは好きに使ってやってください」
「家事洗濯は仕込んであります」
「食事は弁当を持たせておきます」
「邪魔だと思ったらいつでも引き取りに来ますから」

ついでに店長の受け取り準備も……

339石動 玲緒『チア・アクシデント』:2014/10/30(木) 23:07:20
>>337
>恋姫
「やった!ありがとう、恋姫ちゃん!」
着替えたら連絡先を交換しよう。

>>338
>ちこり&みどり&ことり
「えっ、ちこりちゃんを私たちで預かるの!?」

「うーん、うちは家族が多いから、1人くらい増えても大丈夫だと思うけど・・・。
 でも、お客さんに家事をやらせるわけにはいかないから、あまり『修行』や『罰』にはならないかも?」

「・・・恋姫ちゃんの家はどうかな?」

「それにしても『神戸さんのお家の方』ってみんなメイドさんなの?
 こんなに小さいうちから『奉仕の精神』をしつけるなんて。
 そうなるとやっぱり上のお姉さんともなると、さぞかし立派なメイドさんなのかな・・・」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
PL相談
 ・地下迷宮『はくらん!』の情報が欲しいのですが、頂くことってできるでしょうか?

340稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2014/10/30(木) 23:20:44
>>338(GM)
>>339(石動)

「……ああ、楽しかったからよかったな、えひひ……」

薔薇とケーキを受け取る。

「ファンのプレゼントは、ありがたく貰わなきゃだな……」
「……でも、結婚はムリだわな。」

アイドルだから。誰か一人のモノにはなれない。

……と。

「おお、五万……」
(と、連絡先か……まあ、持ってて損はしないか……)

(……)
(…………)

「奉仕? あ……? 僕らの……え、こいつ家に住ませんの……?」

「…………」
「僕の家か……おばあちゃんがどう言うかだな……」

働き手は、いて困るものでもない。
広い家だ。場所も困らない。

そして石動の疑問は、気になっていたところだ。メイド一族?

(なんだそりゃ。漫画かよ……)

341『湖畔の森のレストラン』:2014/10/30(木) 23:56:41
>>339(石動)

『みどり&ことり』:
「なるほどなるほど」
「なるほどなるほど」

「ではこちらの…………稗田さま、ですね」
「ちこりをどうぞ好き勝手にお使い下さい」

                《おねーちゃん! おねーちゃん!
                 かげ姉ちゃんとはや姉ちゃん助けて!?》


『双子メイド』は一族について、少し褒められてうれしげな顔だ。
が、何かに気づいたように表情が暗くなった。

『みどり&ことり』:
「いえいえ、それほどでも。特に上の姉が……」
「一番上の姉が……引きこもっておりまして」
「パーフェクトメイドとか言われてるくせに!」
「そのくせ卑劣で私たちをゲームで散々イジメた癖に!」


            ペチャクチャガミガミペチャクチャガミガミ

――――そこから先が長かった。
散々に『白亜荘』に存在する謎迷宮についてしゃべり倒されたのだ――

『みどり&ことり』:
「……というワケでございます」
「出てきたなら姉妹総出で殴る予定です」


                        《でも、あか姉ちゃん優しいよ?
                         ちこには白いイー○○くれたよ?》


「ああああああ!? 私たちには色違い厳選やらせておいて!?」
「ザケんなクソ姉! 報酬もゼロだったのよ!?」

そろそろこの二人……地金が丸見えだ。鉛のハートが隠せない。

>>340(石動)

『ネズミコック』:
「残念ですが、いつまでもお慕い申し上げております」

            チュッ

投げキッスを送ってきた。キザったらしいヤツだ。


『みどり&ことり』:
「わたくし共は家業で使用人をやっております」
「一族全員がメイドかそれに類する仕事をしております」
「ちこりにもそれは仕込んでございますので」
「どうか使ってやってくださいませ」

                      『ペコォ――ッ』

深々とお辞儀をされた。
受け取るか受け取らないかは君の自由だろう。

342石動 玲緒『チア・アクシデント』:2014/10/31(金) 00:14:47
>>340
>恋姫
「いざとなったら別に私の家でも大丈夫だよ。
 家族は多いから1人ぐらい増えても大丈夫。」

>>341
>みどり&ことり
「な、なるほど・・・。
 一番上のお姉さんは『謎の迷宮』にとらわれてるのか・・・」

「これは面白そうかも! 『修行』にもなるし、挑戦してみようかな」

>ALL
「それでは、みなさん今日はありがとうございました」

                      『ペコォ――ッ』

343稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』:2014/10/31(金) 04:59:50
>>341-342

「……おう……」
(……ネズミって繁殖力高いんだったっけ……?)

妙な想像をしつつ、投げキッスも受け取っておく。

それから。

「……じゃあ、とりあえず僕の家にするか……」

「安心しろよ、悪いようにはしないからな……えひひ。」

不安を誘う笑顔を見せつつ。
……メイド一族。迷宮。

(まじ……ゲーム染みてる……ちょっと興味あるな……)

頭には、留めておこう。

「よし、じゃ……帰るか。ありがとな……おまえら……」

動物たちに、頭を下げる。

344『湖畔の森のレストラン』:2014/11/01(土) 00:08:54
>>342-343(ALL)

『みどり&ことり』:
「いえいえ、こちらこそ妹にお付き合いいただき」
「感謝の二文字しかございません。どうぞ好き勝手に」

「「使ってやってください。不肖の妹ですが」」

                    《(…………な、何させられるんだろう)》

二人は仕事を終え……報酬も得た。
随分と長い――気分的には――バイトだった、気がする。

――――――――――――――――――――――――――――――――

石動 稗田→ ともに『五万円』ゲット!
         『白亜荘の地下迷宮』の情報もゲット!

ちこり → 稗田んちに貸し出される。
       基本スキル:掃除、洗濯、料理(和食:C 洋食:D 中華:E)。
       もう返さなくてもいいです。

345『湖畔の森のレストラン』:2014/11/01(土) 00:09:29
【ちび店長】『神戸 ちこり』のスタンド。

本体の体内から通じる亜空間のスタンド。
中には様々な種類の『店』が並んでいる。

『お店屋さんごっこ』をするスタンド能力。
本体は口から体内を反転させ、亜空間を展開。
任意の『店』を一つ選び、土地に設置が出来る。
この『店』は本体の体内に等しい性質を持つ。
任意で設備を動かせ、内部の把握が出来る。
『店』に『店員』は居ない為、雇う必要がある。
雇用は本体が『動物を丸呑み』することで行う。
呑まれた動物は本体の指揮下の『店員』となる。
その際、『知性』なんかも獲得するようだ。
本体が幼い為、サーヴィスは一流とは言えない。
現時点では『お店屋さんごっこ』程度の能力。

『ルナ・パーク』
破壊力:なし スピード:なし  射程距離:なし
持続力:B  精密動作性:なし 成長性:A

346『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/08(日) 22:58:58
>明石
   ヒュオオオオオオオオオ オオオ

――『夜』。
明石はとある筋の仲介で、不動産会社からの依頼を受けてこの場に立っていた。
……と言っても、物々しい仕事ではなく、探偵か、あるいは見回りの真似事のようなものだ。
『最近、夜に空き家が騒がしいからちょっと行って見てきてほしい』――
依頼内容はこれだけ。ちょっと見て何をしているか報告すれば良いだけの簡単な仕事だ。

  ゴ  ゴ    ゴ
                    ゴ    ゴ ゴ

夜だからか、空き家は何か雰囲気がある。
今の所、家の明かりはついていないようだが……。

事前に依頼主から受け取った簡易見取り図は以下の通り。
(窓や扉の位置は実際に見ないと分からない)

        ┌――┬―┬――┬―――――┬―┐
        |風  |脱|W C.|    |||||||       玄
        |  呂|衣| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄          関
        ├――┴┬┴―――┬――――┴―┤
  ┌―┐裏口    |        |            |
  |乗||  台  |  居    |    書      |
  |用||  所  |    間  |      斎    |
  |車||      |        |            |
  └―┘└―――┴――――┴――――――┘

(※疑問点がある場合は今のうちに書いておくこと。
   明石が知り得る内容であれば回答する)

347明石法大『ドクター・サイクロプス』:2015/03/08(日) 23:07:48
>>346

スタンド:『ドクター・サイクロプス』
詳細:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/591-592
外見:『中折れ帽』を目深に被り、ちりちりした茶色の癖毛を肩まで伸ばし、
    赤い色の入った大きめの丸い『サングラス』をかけ、口元には黒い『立体マスク』を装着し、
    『トレンチコート』を着込んで腕には白い『手袋』をはめている。
所持品:メモ、えんぴつ数本、ハンカチ、殺虫スプレー、ライター


質問:空き家でも鍵は掛かっていると思うが、依頼主から鍵は借りてきている?

348『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/08(日) 23:22:15
>>347(明石・回答)
>質問:空き家でも鍵は掛かっていると思うが、依頼主から鍵は借りてきている?
借りてきている。

349明石法大『ドクター・サイクロプス』:2015/03/08(日) 23:31:27
>>348


「…………」

現在地は、『玄関の前』だ。
まずドアノブに触れ、カギが掛かっているか確認する。

「……………………」

カギが開いていた場合、そのまま扉を開け、家の中に入る。
開いていなかった場合、扉は開けず、マップ上方向を回り、
空き家に不審な点がないから確認しつつ、裏口の方まで回っていく。

350『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/08(日) 23:39:26
>>349(明石)
   ・・・カ チャ

ドアノブを軽く動かし、鍵がかかっているかどうか確認した。
軽い音が聞こえたが、近くにいた明石だから聞こえたような音だ。
……どうやら鍵はかかっているらしい。
不審な点を確認しつつ裏口まで回ってみるが……、
探すまでもなく、不審な点は発見できた。

『窓が割れている』のだ。
階段(|||||||部)前北の壁、トイレ北の壁、風呂北の壁に窓があるが、
どれも全て割られ、室内に飛び散っている。
窓の大きさは人ひとりが入り込めそうな大きさがあったので、
おそらく空き家に不法侵入しているという人物はここから入ったのだろう。

           タッ

それ以外には特に不審な点もなく、裏口まで回り込めた。

(※特別な意図がない限り、MAPの方角は東西南北で示す。上方向が北)

351明石法大『ドクター・サイクロプス』:2015/03/08(日) 23:48:00
>>350

「…………」

カギを使って裏口を開けて家の中に入り込み、明かりのスイッチを入れる。
靴は脱がない。
家を汚すのは依頼主に申し訳ないが、ガラス破片が飛び散っている屋内で裸足になるわけにはいかない。

352『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/08(日) 23:51:56
>>351(明石)
  ガチャ

裏口を開けて家の中に入った。
中は夜ということもあり真っ暗だが……手探りで壁を探ったところ、
裏口のすぐ近くにスイッチがあったので押してみる。
……が。

       パチ パチ

    ・ ・    ・

スイッチが『つかない』。電球が切れているのか、あるいはブレーカーでも落ちているのか……。

353明石法大『ドクター・サイクロプス』:2015/03/08(日) 23:58:28
>>352

「…………」

持っていたライターを使い、火をつける。
ごくかすかな光だが、真っ暗闇よりはマシだろう。

最低限の光を確保したら、居間に向かって慎重に進んでいく。

354『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/09(月) 00:06:08
>>353(明石)
  ボッ・・・

ライターを点け、明かり代わりにして進む。
それでも一メートルほど手前までしか視認できないが……ないよりはマシだ。

     ガチャ  ガチャチャ

明かりを照らしてみて初めて分かったが、この家屋……かなり荒らされている。
そこかしこに鏡の破片や銀皿などがちらばっていたりしている。
中には包丁が壁に突き刺さっているところもあったほどだし、
埃も積もっているらしい……管理者が掃除を怠っていたのだろうか?
だから誰かがこんな空き家を占拠したのかもしれない。

それはともかくとして、台所を慎重に進んでいく。
どうやら居間に続く扉はスライド式のようだ。
ガララ、と音を立てて、今に入る。
……ライターの明かりで見る限り、居間も似たような惨状である。

          ・・・ ゴト

と、何か物音が聞こえた……気がした。
位置は――書斎、のようだ。

(現在地:居間)

355明石法大『ドクター・サイクロプス』:2015/03/09(月) 00:15:25
>>354

「…………」

書斎に通じる扉を確認したら
ライターの火をいったん消し、いつでも付けられるようにしておく。
明かりは必要だが、謎の音が何らかの脅威だった場合、
暗黒の中で火を持っていると、狙い撃ちされるかもしれない。

「……誰かいるのか?」

声をかけながら書斎を開け、内部を確認する。

356『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/09(月) 00:20:18
>>355(明石)
ライターで照らして居間を探索する明石。

     ジジ・・・

しかし、見たところ書斎への扉は確認できない。
あるのは廊下に繋がる道だけだ。
どうやら、廊下を経由しないと書斎には入れないらしい。

廊下への道のりを確認した後で、明かりを消した。
明石の現在地は、居間の中心。
廊下に繋がる扉は北方向にあり、明石の近くには
人が寝そべられる程度のソファがある。

357明石法大『ドクター・サイクロプス』:2015/03/09(月) 00:25:39
>>356

「…………」

廊下に出る。
書斎への扉を確認したら開き、中には入らず内部の様子を伺う。

358『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/09(月) 00:28:43
>>357(明石)
廊下に出る明石。
ライターの明かりを消してしまった為、
扉の確認は難しい……、

と。

    ・ ・   ・

ふと、足元に『赤い線』が這っていることに気付いた。
それは、明石の前方にある壁から伸びて、
廊下中をジグザグに走りながら明石の背後まで伸びている――。

   ド   ド ド    ド

359明石法大『ドクター・サイクロプス』:2015/03/09(月) 00:34:48
>>358

「!」

『赤い線』! 何かがおかしい。
なんらかのスタンド攻撃かもしれない。
咄嗟に線から回避したいところだが、見えない後ろに逃げるのは危険だし
しかし廊下側に逃げたら『赤い線』のジグザグな結界内に入り込んでしまう。

ここは一手遅れても、情報を得ることが大切だ。
『ドクター・サイクロプス』を発現し、背後の居間方向に振り向く。

360『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/09(月) 00:45:56
>>359(明石)
『ドクター・サイクロプス』を発現し、背後の居間方向に振り返ろうとした、
その途中。

         パ ッ

『明かりがついた』。
一瞬目が眩むが、明かりがついたお蔭で視界が断然楽になる。
そして、発見した。

         ド
             ン

『黒い人型スタンド』……!
機械めいたデザインのスタンドだ。
各部に赤外線センサーのような漆黒のプロテクターを備え、
背部にはことさら大きなセンサーを酸素ボンベのように背負っている。

『???』:
『ソノ「檻」……キサマモ「すたんど使イ」カ……』

『敵スタンド』が、身をかがめる。
まるで肉食動物が飛びかかる寸前のような動きだ!

『敵スタンド』との距離 ・・・ 二メートル

(※失礼。明石は>>358時点で東方向を向いている想定だったが書きそびれた。
  『赤い線』は明石が気付いたときには既に脱衣所方向に伸びて『いた』)

361明石法大『ドクター・サイクロプス』:2015/03/09(月) 00:55:15
>>360

「『スタンド』か……」

この赤い線、なんらかの『スタンド能力』だろう。
明かりがいきなり付いたのも謎だ。
本体がどこかでブレーカーかスイッチを操作したのか、それともスタンドに関係があるのか…

「ここで何をしている? あの窓ガラスも、お前がやったのか」

赤い線をよけるように動きつつ、敵スタンドが飛び掛ってきたら
檻の中の『看守』を操作し、『伸びる腕』で迎撃する。【パス精BBC】

362『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/09(月) 19:44:18
>>361
敵スタンド:
『答エル必要ガアルカ? コレカラ死ヌキサマニ……』

       バ  シュッッ!!

『敵スタンド』は獣のごとき身のこなしで跳躍し、
明石に向かって飛びかかって来る!

                   ガ ッ

その跳躍は……一蹴りで天井まで届くほどだ。
『敵スタンド』は両手を天井につけている。

さらに奇妙なのは……あのスピード、パワー、  、、 、、 、 、、
確実に『近距離パワー型』のはずなのに本体がどこにもいないところだ。
通常であれば、明るくなった浴場のどこかにいないとおかしいのに……。

そしてさらに奇妙なところがあった。
『赤い線』が見えなくなっているのだ。先程は見えていたのだが……。
お蔭で、書斎側へ一歩下がった程度で動けていない。
(『看守』もまだ迎撃はしていない)

363明石法大『ドクター・サイクロプス』:2015/03/09(月) 20:53:38
>>362

「これから死ぬ?」

敵スタンドは傍らに本体がないが、高い能力を持つようだ。何らかの限定条件で強力になるタイプのスタンドだろう。
『明かり』を利用する、『赤い線』が関連している、あるいは『本体と一体化しているか本体がいない』タイプのスタンド、
能力によって本体が見えなくなっている、もしくは本体は『床下』辺りに潜んでいる……
様々な推測は可能だが、今はまだ、積極的に動けるほど十分な情報があるわけではない。

一方、こちらは本体から全く離せないタイプのスタンドだが、リーチに大して十分な速度や防御力があるわけではない。
8cmほどに実体化している『看守』は本体とダメージを共有する、つまり、拳や重量物の破片が飛んでくるだけで『即死』に繋がる。
『檻』は能力さえ発動できれば強力な武器になるが、それまで『枷』となるのは本体に対してだ。
廊下という位置もよくない。咄嗟に隠れる場所がないからだ。

敵スタンドも、能力を見切られないうちに一直線に突っ込んでくればいいのに、
わざわざ天井に手を付くという間接的な攻撃をしてくるところから見るに、格闘に自信があって立体的な軌道も得意、といったところか。
家屋の構造を利用して攻められれば、一面から腕を突き出せるだけの『看守』では、受けに回れば防御が間に合わない可能性が高い。
特に片手で『檻』を扱わなければいけない明石のスタンドは、片腕の負傷でも大幅に戦闘能力が落ちてしまう。

「誰がどうやって死ぬんだ?」

というわけで、リスクは高いが先んじて『迎撃』する。
天井の敵スタンドに『檻』を投げつけ(パス精CCC)、中の『看守』が檻から腕を突き出して攻撃する(パス精BBC)。
『看守』の攻撃が命中した瞬間、敵スタンドを『住居不法侵入罪』で『収監』する。

364『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/09(月) 21:17:33
>>363(明石)
  ピ  タァ ・・・

その瞬間。
ほんの一瞬ではあるが、『敵スタンド』の動きが急に停止した。

    キラッ

一瞬の静寂。あたりに散らばった鏡やガラス、
壁に突き立った包丁が照明の光を照り返している……。

       ヒュオッ

同時に、明石は『檻』を投擲する。
『檻』の射程距離は『二メートル』……『敵スタンド』との距離は一・五メートルほど。射程内だ。

『敵スタンド』:
『ソンナコトハ決マッテイル……キサマガ私ニ殺サレルノダッ!』

   メリ・・・

『敵スタンド』は天井に指を食いこませていた。
スタンドは重力の影響を受けないとはいえ、浮遊できるタイプでなければ
『高い位置を持続する』のにはアクションを必要とするのだろう。

  シュバアッ!

『敵スタンド』は天井に指をめり込ませたまま、フリーの足で『檻』を蹴り飛ばそうと動く。
そのパワー、スピード、そして足技の『精密さ』……どれをとっても強力だ!(破ス精BBB相当)
『看守』も既に拳を振り始めている。まだ『格子』の隙間から腕を出す前だが、
腕と脚のリーチもあるので『敵スタンド』に正直に攻撃しようものなら『蹴り』の方が先に当たるだろう。
『収監』を目指すには厳しいが、蹴りに拳を合わせることならまだ間に合いそうだ。

それに、『檻』を投擲した後のことも考えなくてはならない。
『檻』がスタンド射程外に出れば、激痛を押さえて『強制解除』するか
『檻』が移動する勢いで本体も吹っ飛ぶかの二択を迫られる。

365明石法大『ドクター・サイクロプス』:2015/03/09(月) 21:37:13
>>364

一瞬、敵の動きが止まった。
光? 最初も、初めから暗闇で後頭部を不意打ちで狙えばよかっただろうに
わざわざ明かりを付けてから襲ってきた辺り、やはり明かりが関連する能力なのか?
天井に飛んだのも、攻撃に繋げるためではなく、何らかの『攻撃前の隙』をキャンセルするためだったのか。
だが、今は行動を行わなければいけない。

「『ドクター・サイクロプス』」

『看守』の攻撃で、敵スタンドの蹴りに拳を合わせる。
そのぶつかる反動によって『檻』をUターンさせ本体でキャッチ、あるいは近くに落としたい。
この狭い廊下ならあさっての方向に飛ぶことはないだろう。とにかく、戻ってきた『檻』を本体で持つ。

「『自白』したな」

そして、『自分の手によってお前を殺す』という言葉、そして強力な蹴り。
明らかに『暴行』『殺人未遂』の罪、およびそれを『認める行為』だ。
(スタンドは法で裁けないが、『ドクター・サイクロプス』の能力は『スタンドを使用した法に問えない犯罪』も問うことができる)
その罪を持って、敵スタンドを『収監』する。

366『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/09(月) 21:53:09
>>365(明石)          /
   ガッ  シイイイイ ン ・

『敵スタンド』:
『ナ……ニイイイッ!!』 『「檻」カラスタンドノ腕……コレガキサマノ能力カッ!?』

       『ハッ』

そして、『自白』。
この瞬間、『ドクター・サイクロプス』は『真の能力』を発動する。
即ち――――『罪人』の『収監』。

『敵スタンド』:
『ウオオオオオオオッ!?』
                  ドギュゥウウウウ

     ゴ         ゴ
           ゴ             ゴ

    ガッ  シャアアア―――z ン

無事に……『敵スタンド』は『檻』の中に『収監』された。
『ドクター・サイクロプス』の『牢獄』の中に……だ。
パンチの反動で、『檻』も無事に明石の手の中に戻って来れた。

『敵スタンド』:
『ナニイ〜……ッ! ナンダコノ能力ハ……
            、 、、 、 、、 、
 クソ……マズイ、カナリヤバイゾッ! コノ「場所」ッ!』

 『「シー・イン・ザ・ダーク」ノ位置ガ分カラナイッ!』

             ゴ ゴ    ゴ       ゴ

       ピク   ピクピク ・・・

そう言いながら、スタンドは『微動だにしない』。
先程動きが止まったように……『動きたくても動けない』のだろうか?

                     ガタ  ガタ!

書斎の方から、音が聞こえる……。

367明石法大『ドクター・サイクロプス』:2015/03/09(月) 22:08:34
>>366

敵スタンドは、微動だにしない。
これだけのパワーとスピードなら、檻の中にいる『看守』とも互角に戦えそうだが、
やはり『光』や『赤い線』と関連する何らかの能力使用条件があるのだろうか。
ブラフの可能性もあるが、このチャンスを逃す手はない。

「…………」

本体は檻を胸に抱きかかえるように持って地面に寝そべり、自らの体によって周囲の『光』から檻の内部を遮断する。
『看守』は『収監』した敵スタンドの方向に突撃する。【パス精BBC】

書斎の方から何かの音が聞こえたが……
敵本体が出てきてこちらの本体を攻撃するより、『看守』が2.5メートルの距離を詰めて敵スタンドを仕留める方が早い。

368『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/09(月) 22:46:42
>>367(明石)
覆いかぶさり、『光』を遮断しようとする明石。
しかし、一辺二〇センチの立方体を完全に覆い尽くすのは、人間では難しい。
『ドクター・サイクロプス』から見える視界が、暗くてかなり悪くなった、程度だ。
が……、

        スゥゥゥ

暗くなったと同時に、『見えるようになった』。

   ピュン!  ピュン!

『檻』の外から、『何かを探すように』忙しなく『赤い線』が飛び交っているのが。
そして――、

その『赤い線』が、『看守』が『敵スタンド』……『シー・イン・ザ・ダーク』に肉薄する直前に『命中』した。

『シー・イン・ザ・ダーク』:
『危ナイトコロダッタガ……』 『間ニ合ッタヨウダナ』 『ギリギリ』

            グワッシイイイッ!
               チャージ
『シー・イン・ザ・ダーク』は突撃した『看守』に対し両腕を十字に組んで防御し、
そしてその反動で飛び上がって檻の端へと向かっていく!(スB)
現在は『赤い線』は外れているようだが……。

■『檻』内部の図(高さの表記は廃しているが、実際には微妙に高度差や傾きがある)
     ↓明石の右手
  .______
 |       / ...| 看=『看守』
 |      /.闇| 闇=『シー・イン・ザ・ダーク』
 |    看    |  / =『赤い線』
 |          |
 |          |
  . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
↑    ↑明石の左手
明石の頭

369明石法大『ドクター・サイクロプス』:2015/03/09(月) 23:04:32
>>368

謎の光が当たった途端、動き始める敵スタンド……
機械のようなデザイン、全身のセンサーを見るに『赤い線』は『赤外線』。
敵スタンドは『光の命令により動くスタンド。遠くまで動けて高い能力値がある』のが能力か?

「…………」

収監した今、囚人となった敵スタンドの能力値は『看守』とほぼ互角だ。
いかに素早かろうとも、『看守と戦いながら檻を空けて脱獄する』のには時間が必要だろう。

「…………」

本体は『檻』を掴んでスイングし、空中に浮いている敵スタンドを『檻』によって殴打する。(破壊力:B相当)
スタンドは下の檻に掴まって揺れに備える。
その後、本体は振り回す勢いのまますぐそばにある『居間』に入り込みたい。

370『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/09(月) 23:22:41
>>369
敵スタンドの能力にあたりをつけながら、『檻』を振って攻撃する明石。
『看守』も、下の地面に指をめり込ませ掴まり、揺れに備えた。

『シー・イン・ザ・ダーク』:
『ヌグオオオオ!?』     ドゲシ!

『シー・イン・ザ・ダーク』はやはり動きを止めたままだった。
そのまま、『檻』に叩き付けられる。『看守』は無事だ。

          ピュッ! ピュシッ!

それを追うように、『赤い線』――いや、『赤外線』が壁に突き立った包丁や鏡、
ガラスなどを反射して『シー・イン・ザ・ダーク』――その『センサー』に命中する。

       ガシイッ!

『シー・イン・ザ・ダーク』:
『ダガ、コレハ「僥倖」ダ……コノ位置デハ、キサマノスタンドモ
 私ニ手出シデキマイ! コノママ「檻」ヲブチ破ッテ脱出シテヤルゾッ!』

『シー・イン・ザ・ダーク』が掴んでいる格子は、天井付近のもの。
確かに『看守』が飛び上がって攻撃するには、少し高すぎる……。

             ミシ  ミシミシ

『格子』の方にも、早くも『シー・イン・ザ・ダーク』の指がめり込んでいるようだ。

                        ズボッ
                             ザッ  ザッ

(現在地:居間(入り口手前))

371明石法大『ドクター・サイクロプス』:2015/03/09(月) 23:32:27
>>370

「…………」

本体は居間の扉を閉め、『光』を遮断する。

「…………」

『看守』は自らが立つ面に対して重力を感じ、通常の重力は無視するという特性がある。
その場からジャンプし、敵スタンド付近の天井に当たる面に『着地』する。

372『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/09(月) 23:47:07
>>371(明石)
『シー・イン・ザ・ダーク』:
『ククク……コノママ「サイリウム」ヲヘシ折ルヨーニッ!』

         『コノ「格子」ヲ折ッテ脱出シテヤ……』

          バ ダ ム!

    『ナアアアアアアアニイイイイイイイ―――――ッ!?』

扉を閉めて赤外線を遮断し!

       ダッ!
            スタン

『ナアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
 ニイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ―――――ッ!?!?』

そして『シー・イン・ザ・ダーク』のいる付近の天井に着地した……。

                     ピク   ピクピク ・・・

当然ながら、『シー・イン・ザ・ダーク』は動くことができない。

   ゴ ゴ   ゴ

『看守』と『シー・イン・ザ・ダーク』の距離――(体感で)三メートル。

373明石法大『ドクター・サイクロプス』:2015/03/10(火) 00:07:06
>>372

「………………」

本体は『檻』を回転させ、『看守』の立っている面を、すぐ目の前にある扉の方に向ける。
檻を掴んだまま動けなくなった敵スタンドも、看守のいる面に合わせて振り回されるだろう。

「………………」

目の前の扉を遮断することで動作不能になったということは、
敵本体はここまで北の廊下を通って『光』を通していたのだろう。
さっき確認したところによると、居間と書斎を直接通じる扉はない。
敵がスタンドを動かせぬ窮地から逆転し、『光』を届かせるには、
別ルートから居間まで光を通すか、本体がなりふり構わず目の前の扉を開けるしかないはずだ。

「……………………」

『看守』はダッシュして敵スタンドに接近しつつ、目の前の扉に気配があった瞬間
看守から見て下(本体から見て居間と廊下を繋ぐ扉方向)を抜けるキックを突き出して扉を叩き折り、
扉を開けようとした者を攻撃する。【パス精BBC】

374『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/10(火) 00:17:46
>>373(明石)
  グ           /
     ルゥゥ  ン ・

『シー・イン・ザ・ダーク』:
『ウオオオオオオオオオオオッ!?』

『檻』を回す明石。
『シー・イン・ザ・ダーク』も、動けないのでそれに対して
『踏ん張る』ことができない……あっさりと手を放して、
『回転』したことで扉を目の前にした『看守』の目の前に出る。

そして――――

  『シー・イン・ザ・ダーク』:
  『マ、マズイッ! コノ位置ハ……間ニ合ワナイッ!!』

『看守』が、『シー・イン・ザ・ダーク』に肉薄……、

       スルゥゥ 〜〜 ッ

し、通り抜ける。

  『シー・イン・ザ・ダーク』:
  『ナ…………』

何故か? それは――『気配があった』からだ。
扉の向こうに、明石の予想通りに……自分のスタンドを助けに来た『間抜け』が。

『シー・イン・ザ・ダーク』:
『バ、馬鹿ナキサマコレヲ読ンデ』

       ドバギャア    /
              ツ ・    「ぶげえッ」

扉を叩き折り――『看守』の蹴りが、
『扉の向こうにいた者』を思い切り蹴りつけるッ!!

        バッゴシャアア!

『シー・イン・ザ・ダーク』:
『グエエエエエエエエッ!?』  ビシ バギイ!

本体に大ダメージが入ったからか、『シー・イン・ザ・ダーク』の
ヴィジョンにも派手なヒビが走る……センサーのプロテクターもところどころ破壊されている。

375明石法大『ドクター・サイクロプス』:2015/03/10(火) 00:49:05
>>374

「…………」

『看守』の連打で、砕けた『檻』を通すように敵スタンドをブッ飛ばす。
これにより敵に重症を与えて行動不能にしつつ、赦されないまま檻の外に出ることにより、『脱獄』の罪が追加される。

更に吹き飛んだスタンドを『看守』で追撃、それにより再び『収監』する。
今度はすぐ傍にいる『本体』も一緒だ。


「……………………」



殺しはしない――依頼は『空き家を見に行き、報告すること』。
それに、この空き家の荒れ具合を説明するための『犯人』も必要だ。
そして、スタンド使いを犯人として突き出すためには、一度スタンドを使えないほど『再起不能』にする必要がある。
肉体だけでなく、スタンドの動力源である『心』も含めて。

本体は、敵本体を檻の中に入れたまま『台所』の方向に歩いていく。
さて、最初は暗くてよく見えなかったが、台所には何があるだろうか?
包丁は壁に刺さっていた。鏡や銀皿の破片も散らばっていた。ガスや水は通っているのだろうか?
明かりが付いたのだから、電気は使用できるはずだ。

仕方ないのだ、そう、これからこの家で行われるのは、しょうがないことなのだ……


   ゴ ゴ

               ゴ


 「火、水、電気、ガス、ガラス片……」


   ゴ ゴ   ゴ


              「何から始める?」




『空き家が騒がしい』のは、今日が最後になることだろう――

376『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/10(火) 01:01:31
>>375
『看守』のラッシュで、『シー・イン・ザ・ダーク』を『檻』の外に叩きだす。
当然、『看守』に叩きだされたとしても赦されていない以上それは『脱獄』だ……。

    『シー・イン・ザ・ダーク』:
    『グワアアアアアアアアアアアッ!?』

            ドパアアア――ッ

 『ナ……コンナ、コトガ……』

         ガシャア―――z ン

      『ハッ!?』

そして、すぐさま『収容』。
現れたのは、二〇代前半くらいの薄汚い青年だ。
台所には包丁も、ガスも、水も、電気も……全て『揃っている』。

    青年:
    「な……何をするつもりだ……」
    「や…………」

          「 やめろォォォォ――――――――ッッ!!!! 」



                        庵東周治 『シー・イン・ザ・ダーク』
                                               ・ ・ ・ 『再起不能』

377『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/10(火) 01:02:32
それから――――明石は文字通り『ボロ雑巾』と化した
犯人を伴って、これを警察に突き出し…………約束の報酬を得たのだった。

とんだハプニングがあったが、
明石にとっては『些末な問題』だ。



                        明石法大 『ドクター・サイクロプス』
                                               ・ ・ ・ 『無傷』
                                                       『10万円』獲得!

378『シー・イン・ザ・ダーク』の強襲:2015/03/10(火) 01:13:42
【不法占拠の青年】庵東周治のスタンド、『シー・イン・ザ・ダーク』。


機械めいたデザインの人型スタンド。
背部に大きなセンサーをまるでボンベのように背負っている他、
全身の各部にセンサーのようなデザインのプロテクターを纏っている。

『遠隔操縦』する能力。
このスタンドは、本体の人差し指から放たれる『光線』を『受信』すれば、
通常の近距離パワー型スタンドの常識を超えた長射程を得ることができる。
『光線』は赤色だが薄く、明るい場所での視認は困難。
暗所や煙幕内などの環境ならば一応視認することはできる。

また、『光線』を『受信』していない状態では、
このスタンドは一ミリも動かず、無防備となる。
『光線』自体も煙幕や透明な物質までなら透過するが、
何らかの物体が間に入ってしまうとそこで遮られてしまう。

『シー・イン・ザ・ダーク』
破壊力:B スピード:B   射程距離:E(B)
持続力:C 精密動作性:B 成長性:D
※()内は『遠隔操縦』の射程。

379『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト:2015/05/28(木) 22:14:15
くつろぎの場。









(ただし許可を持つ者に限られる)

380『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/05/28(木) 22:35:37
とある日曜日の昼過ぎ。
黄金町駅前は人ごみであふれていた。
ココロは、その中のスクランブル交差点の前で信号待ちをしていた。

正面にはそこそこの高さのビルがあり、
その壁に取り付けられた巨大なスクリーンは、今週のヒット曲を紹介している。


   ガヤ ワイワイ
     「エーマジデ」
        ブオォォン
   「ドラゲナイ、ドラゲナイ」
  ブブーッ


雑多な音があふれる中でココロは一つ、気になる事を見つけてしまった。

ココロから一メートルほど前に、大きな紙袋を両手で抱えた小柄な老婆がいるのだ。
その紙袋の大きさゆえに老婆は前が見えていないようだし、
その重さゆえにさっきからずっとふらついているのが見える。

「……ああっ」

老婆が紙袋の中身の重さによろめいた。
周囲の通行人に軽く接触したものの、幸いにも怪我や物品の破損は無かったようだ。

   ──チッ

どこからともなく聞こえた舌打ち。
何となく、迷惑そうな顔をする周囲の通行人。


だが、だれも老婆を助けようとは──しない。


(『ココロ『RLP』』は初回レス時に能力詳細、容姿、持ち物をお願いします)
(持ち物は『普段持ち歩いている物』『たまたま持っていたとGMが納得できるもの』以外は不許可とします)

381ココロ『RLP』:2015/05/28(木) 23:17:37
>>380

           「はぁーーーっ」


                        「スぅ――……」

  
    「はぁあぁあああ……」


老婆の存在は浮いていたかもしれない。
だが――それはココロも同じだった。


                      「はあ、すうう、はあああ」

人混みは苦しい。つらい。抜け出したい。
ああ、なんでこんなところに来てしまったのか。買い物がてら、克服に再挑戦――なんて馬鹿げていた。


(わ、私、やっぱり駄目な女だわ……
       ちょ、ちょっといい気分になったからって、すぐ調子に乗って……)

                                      (……あら?)


と、そんな時老婆が目に入った。

「あ、あ……」

         キョロキョロ  キョロキョロ

                 (だ、だ、誰も、誰も助けに行かないの?
                  こ、困ってるのよ?   ……な、なんでじゃあ私が行かないのよ。)

                 (そうよ、行くのよ……わ、私が行くのよ……
                  み、見捨てるなんて最低な事よ……私はただでさえ、こんななのに……)


       「ぁ、ぁあ、あのっ↑」

                (みょ、妙に上ずった声が出たわ……)

                       「だ、大っ、大丈夫、ですか……?」

老婆に声をかけたのは、単なる善意――以上に、強迫観念的なものからだった。
       
           *♪*


『エアピアノ』により発現するファンシーな鍵盤の像。
『可愛らしい小物』を、『友達』にする。

『RLP』
破壊力:なし スピード:なし  射程距離:E
持続力:B   精密動作性:なし 成長性:A

『RLP』(小物)
破壊力:E スピード:C  射程距離:B
持続力:B 精密動作性:D 成長性:A

【能力詳細】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/605

【持ち物】
指輪(十指に一つずつ)
スチームパンク調のヘッドホン(首にかけている)

以下、カバンの中。
・袋詰めの牛乳キャンディー
・財布
・小さな手鏡
・緑色のペンライト
・(許可されるなら)ケースに入れた護身用待ち針30本

【容姿】
茶髪のハーフアップ。瞳は緑。目は釣り目気味。
容姿端麗で、長身。スタイルもいいが、ネガティヴなオーラが噴き出す。
両手十指の指先にハートの刺青。
服装はクリーム色のシャツに、萌黄色のフレアスカート。黒いタイツ。
緑のショルダーバッグを持っている。

382『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/05/28(木) 23:34:36
>>381

ココロの上ずった声に反応して、老婆がゆっくり首だけを動かす。

『老婆』:「……え、なんだってぇ……?」

擦れる様な小さな声が、群衆の騒音に半分かき消されながらもココロの耳に届く。
老婆は耳が若干遠いようだがそれ以外は健康的に見えるし、
身なりから何となく裕福層であろう事が伺える。
とはいえ、重い大きな荷物を抱えふらつきながら立っている状態を見るに、
何らかの手助けが必要だったのは間違いは無いだろう。

『老婆』:「ああ……ありがとうねぇ……」

『老婆』:「そのねぇ……人ごみを抜けるまでで良いから、『これ』を持ってもらえると」

『老婆』:「とても、助かるのよねぇ……」

老婆の言う『これ』とは、もちろん彼女が抱えている大きな紙袋だ。
まだそれに触れていないココロにその重さは解らないが、老婆の持ち方を見る限りでは重そうだ。


そうこうしている内に、交差点の信号が全て赤になったのが見えた。
間もなくこちらの歩行者信号も青になり、『人ごみも動き出す』だろう。

このままでは、老婆は人ごみにのまれて怪我をしたり荷物を落としたりしてしまうかもしれない。

383ココロ『RLP』:2015/05/28(木) 23:49:59
>>382

「わ、分かっ……分かりました。ええ、も、持つわ。
           ……ひ、人混みを抜けるまで……持ちます。」


        (お、重そうだわ……
         私で持てるかしら……か、仮に持てなくても持つのよ。
                 だ……大丈夫、こ、これでも若いんだもの、持てるはずよ……)

とりあえず、紙袋を受け取ろう。
さすがに老婆が持てるものなら、ココロでも持てるはず。体格差もある。

                 「すぅーー……」

                 「はぁーー……」


                     (我慢しなきゃ我慢しなきゃ我慢しなきゃ我慢しなきゃ……!!!)

周囲が人ごみなのは圧倒的ハンディだが……泣き言言ってる場合でもない。
……それでも、かなり、精神は揺れまくってるのだが。
「あっ、あ、あの、おばあさん。
        ……ま、ま、まっすぐで、いいのかしら……ほ、方向。」

何かしらのやり取りはしていないと、苦しい。
無数の雑音が、ことごとく怨嗟の声に聞こえるような気すら、する……

ともかく、荷物を受け取り、指示された方向へ。

384『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/05/29(金) 00:09:01
>>382

『老婆』:「……ああ……ありがとう」

老婆から紙袋を受け取るココロ。
ココロは女性にしては身長も高い。
客観的に見て、老婆より膂力体力がある様に見える。

──だが

 ───────重いッ!

これは、婦女子が持っていい重さじゃないッ!
紙袋の重さは約20kgだろうか。
工事現場の作業員が注意して持ち運ぶぐらいの重さだ。

しかも中身はどうやらお皿のようだ。
落としたら割れてしまうだろう。

『老婆』:「毎日ジョギングしているから身体に自信はあったのだけれど……無理はするものじゃないはねぇ」

信号が青になれば、老婆が背筋を伸ばして歩き始める。
そして周囲の人ごみも動き始める。

『老婆』:「まずはぁ……ここの交差点を渡りたいわねぇ……」


ここの交差点は片道三車線。
しかも反対側からも人ごみが渡ってきているのが解る。

しかし、20kgと言っても持てない重さではないし、歩行速度はゆっくりでいい。
注意して歩けば何事もなく渡りきれそうだ。

385『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/05/29(金) 00:09:36
安価ミス失礼
>>383です。

386ココロ『RLP』:2015/05/29(金) 00:28:36
>>384

                      ズ   シッ ・ ・ ・ ・ ・



        「おもっ」

                 「た」

          (……はっ! だ、駄目よ。心配を掛けたら悪いわ……
                        ……で、でも本気で重過ぎるわよ……!
                                 ……ゆ、指を痛めたりでもしたら……)

様々な思いが去来する。
……だが、もはや乗り掛かった舟、いや乗り込んでしまった。


「……くないわ、ええ、平気。私ったら無駄に大きいからええ、平気……
                   お、重た ……いといえば重たいけれど……平気だわ……」


                   ブツブツ……

うわごとのように呟きながら、言われるまま交差点を渡る。
幸い、背丈のおかげで、老婆と違って視界は確保できるはず。

           「はぁーーーーー……」

                  「ふうぅーー…………」

(大丈夫、大丈夫……も、持てる重さよ。大丈夫なのよ……)

今は耐えるのだ……
幸か不幸か、重労働に集中するあまり、人混みがどうとかはもうほぼ感じない。

387『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/05/29(金) 01:02:10
>>386

交差点を進んでいく老婆とココロ。

大丈夫だ。
持てるし、歩ける。
身長の高さゆえに、前方も良く見える。

しかし、荷物のその重さゆえに、どうしても体力は削られてしまう。
あまり長くは持っていられそうにない。


擦れ違う人々は老婆とココロに関心を持たぬまま、擦れ違っていく。
順調に交差点も中ほどに来た時──

         ドタドタッ

「どけッ!」


ココロの腰辺りに軽い衝撃が走る。
どうやら後ろから『青年』がココロに追突したようだ。
『青年』は急いでいるようで、ココロに何も言わぬままに走り去っていこうとする。

その時──



『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』           
『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』



ココロが何かをする前に、辺り一帯から同じ『声』が聞こえた。
発生源は、無数の『通行人の歩きスマフォ』、『電気店のテレビ全て』、『正面のビルの壁の大型スクリーン』。

そして、道路を挟んだ向こう側の歩道に見える『謎の液晶画面』。

それらの画面には同じ画像が写っている。


それは──数十秒前のこの場所で撮られたような
  『老婆の荷物を持ってあげているココロ』の映像だった。


⇒TO BE CONTINUED

388ココロ『RLP』:2015/05/29(金) 01:19:15
>>387

                     (お、重い……重すぎるわ……
                      ゆ、指は平気でも、腕が……い、いいえ、こんなの邪念よ。)

                     (……なんで私、こんな……いいえ考えちゃダメ、考えちゃ……)

         ドタドタッ

「あぐっ……」 (い、痛いわ……)

                        「ご、ごめんなさい……」

人にぶつかられた。荷物は落とさないよう注意。
どんどん、気持ちはブルーになっていく……その時。

『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』           
『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』
 

           「え?」   (な、なによ、これ。)

                   キョロ    キョロ 


                     「え??」


        
                              ダラァ〜〜ッ

      変な 汗が …… ココロの背中を伝う。


「あ、あああ……」

              「な、何で……なんで、こんな、こと……」


ココロは思い至る。
これは――『この異常な現象は』―― まさか。

               「す、スタンド……う、ウソよ……」

                       「なんで」

                         「なんで私ばっかり」

                            「なんで……いや……」

顔色まで、ブルーにさせられるとは。
荷物を取り落しそうになるが、必死にこらえる。老婆はこの事態に気づいているのか?

どちらにせよ……交差点の真ん中で立ち尽くすわけにはいかない。
腕の苦痛がかえって冷静さにつながるのは皮肉なものだ……わたり切らねば。それだけの思いで足を動かす。

389『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/05/31(日) 23:32:19
>>387

ココロ以外の人間は、この突然の『報道番組』にたいして大きな反応は示していない。
スマフォを見ていた人間からすれば、自分の見ていた画面が突然変ったように見えるだろうが、
特に騒ぐ事もなく、ずっとスマフォを見たままだ。
スクリーンやテレビを見ていた人間も同様だ。

画面に映し出されている老婆も同様で、何事もないかのようにそのまま歩いている。


『本日、13時20分12秒頃、見た目麗しい茶髪の女性が──』

カメラの画像がアップになり、ココの顔が画面いっぱいに映し出される。

   ワイワイ 
             ザワザワ
特に、誰も反応はしない。
普通に歩き、普通に話したまま。

『おばあさんの荷物を持ってあげました』

そして、『憂鬱そうなココロ』と『ぶつかられたココロ』が映し出される。

『以上で放送を終わります。それでは、また』

 ガヤガヤ

何事も無かったかのように動く世界。
変わらない街、人々──



「それ、持ちましょっか?」

──唐突にココロにかけられた言葉。

金髪にピアスといった派手な外見をした青年がひょい、とココロの持っていた紙袋を持つ。
よく見ればその二の腕は、あからさまに鍛え上げられているという様相であり、
事実ココロが持つのに苦労していた荷物を片手で持ちあげている。

「それで、どっち行きます?」

老婆:「ああ……すいませんねえ」

金髪の青年は歩きながら老婆に行き先を聞いていた。

390ココロ『RLP』:2015/05/31(日) 23:51:18
>>389


   ワイワイ 
             ザワザワ

何事もないかのような、喧騒。
おかしいではないか、今まさに、何事もあるというのに。
 「・・・・・・!???」

         (お……おかしいわ……わ、私をさらし者にする能力なんじゃあないの……?
          それとも、わ、私なんて無視していい、取るに足らない存在ってことなのかしら……)

         (そ、それにしても見目麗しいだなんて、お、お世辞はよしてほしいものだわ……
          そ、そうじゃないわよ。な、なに? 何なの、これ……わ、私にしか、見えてないの? な、なんで?)


 ガヤガヤ

と、その時――声を掛けられた。

「えっ、あ、え……」

    (が、ガラの悪そうな男……!)

               「あっ、あり、ありがとう、ご、ございます……」

ガラは悪そうだが、荷物を持ってくれるのはまがうことなき善行だろう。
……とはいえ、ココロは、少し気になったのだ。

                  (な、何でこの人……『この荷物がおばあさんのだって知ってるのかしら』……?
                   ……い、いいえ、そんなの別に不思議でもないわよ。並んで歩いてたから、だわ、ええ。)

                  (み、見た目に引きずられて人を疑うなんて、私ったら最低よ……)

「あ、あの、ごめんなさい……
 わ、私が、持つって言ったのを、その……ひ、人任せに、したりして……」

老婆に謝罪する。
……こうなるとココロはお役御免なのだろうか?
 
                         「はぁー……っっ」

人混みが気になってきた……

391『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/01(月) 00:12:17
>>390

老婆と金髪の青年の間で数回言葉が交わされれば、話はまとまったようだ。
老婆は、荷物を持って進んでいく金髪の青年に軽くお辞儀をした後ココロの方を向いた。

老婆:「お嬢さん、あんなに重い物を本当にありがとうねぇ」

そう言って深く頭を下げると、金髪の青年の後をついていく。
その姿はやがて、人ごみにまぎれて見えなくなった。


そうこうしている内に、ココロは間もなく横断歩道を渡りきろうとしていた。

その真っ直ぐ歩む先には、『謎の液晶画面』が人の頭の高さぐらいに──

──いや、違う。これは、『スタンド』だッ!

改めて見てみれば、そこには頭部が24インチぐらいの液晶画面になっている人型のスタンドが立っている。
その身体は、白のワイシャツと黒のスーツ、そして革靴。一般的なフォーマルスタイルの男性。
ただし、スーツと革靴に白い『○』と『×』がいたるところに描かれていた。

誰も『彼』を気にしていないし、接触しそうになってもすりぬけていく。

『彼』はココロの方を向きながら一人でうんうんと頷き続けていた。

392ココロ『RLP』:2015/06/01(月) 00:35:08
>>391

「あっ、い、いいえ……と、当然のこと、しただけ、だわ。
             ……お、お気をつけて。う、うふふ……」


                    「……」

          「はぁーっ」
                                  「スぅぅ……」

                     「はぁ……」

肩の荷が下りたような気分だ。
……疲労しきった指や手をいたわりたいところだが、ここは公道。

(これ以上不審になると捕まるに決まっているわ…………)

そうこうしていたら、横断歩道を渡り終えていた。
……そして。

          「ひゃっ……!?」

そうだ、そういえば――さきほど、妙な位置にあった液晶。
あれが、『こいつ』だというのだろうか……見るからにスタンドだが……

          「あ、あ、貴方……!?」

                    (こ、この人?がさっきの……にゅ、ニュースを、流したスタンド……?)

思わず声が出たが、ここは公道。人混みの中。
ひとりごとをべらべらしゃべるのは、いかにも不審者っぽくて危険だ……口を閉じる。

     「はぁー……っ」

                     「ふうっ……」

……そろそろ人混みの中にいるのも限界だ。
こうなったらさっさと帰るなり、どこか静かな店でも入りたいところだが――この存在はそれを許すのか?

(な、なにをじろじろ見ているのかしら……)

とりあえず歩き続ける。
方向は……とりあえず、バス停でも目指してみよう。帰るにしても、何にしても。

393『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/02(火) 00:16:37
>>392

「ンッ!?」

「ンンッ!?」

「ンンンンンン〜ッ!?」

ココロの声や反応を感知したらしく、『液晶画面の頭を持つスタンド』が
その液晶画面の頭をココロの方に突き出しながら奇声を発する。

「ひょっとして、アナタ、見えてますネ〜ッ!?」
「ハハッ、アナタの様な見も心も美しいお方が、私の姿を感知してくれるとは」

「とても、光栄ッです〜ッ」

ココロが横断歩道を渡り終えたのを待ってから、人ごみも気にせずに真っ直ぐにココロへと近づいてくる。


「ああ、待ってください。私は怪しいものに見えるかもしれませんが、悪しき者ではありません」

「私は、アナタの正しい行動を皆に知ってもらう為に、『報道番組』を作って流した」
「それだけ、なのです〜ッ」

ペコペコと頭を下げながら、それでいてどこか高いテンションでココロに話かけ続けている。

394ココロ『RLP』:2015/06/02(火) 01:06:11
>>393

自分が見えていることに喜ぶ、謎のスタンド存在。

                   (……前にも。
                     前にも……こんなパターンがあったわ……)

                   (…………ピノ。)

頭に浮かぶのは、あの時のこと。
……振り払おう。今は、感傷に浸っている時ではない。

「え、ええ、見えているわ。それに聞こえてもいるわ。こ、光栄だなんてそんな……よ、よしてちょうだい。」

「……で、でも。で……でもよ? 他の人にはあなたの声、き、聞こえてないわよね?
                        ……わ、わ、私不審者だと思われちゃうんじゃあ……」

スタンドにこんなこと言っても無駄かもだが……一応だ。無視もヤバそうだし。
それにしても――

「ほ……報道番組。さ、さっきのよね……
 こ、困るわ、あんなの……み、みんなには、見えてなかったみたい、だけれど……」

                (……こ、これ言ってよかったかしら?
                    み、み、見られてないとわかったら、危ないことするかも……)

「……ね、ねえ、話すなら、も……もう少し、ひ、ひ、人のいないところじゃあダメかしら……」

                (さ、さ、誘ってると思われるかしら……?)

対話を望んでいるかは謎だが。

395『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/02(火) 23:36:56
>>394

よく見れば『彼』は右手にデジタルビデオカメラらしきもの(非実体化)を持っている。
それをココロに向けながら、言葉を発する。

「ンンッ!」

「困らせてしまったのならば、申し訳ありませんでした」

「しかしながら、私の目的はアナタと触れ合うことでは、ありませんッよッ!」

普通の人間ならば唾が飛ぶ勢いでそう続けていく。

「私の目的は」


「『正しいことは正しい』と」

「『悪いことは悪い』と」

 
     バァァ〜〜ンッ


「それを、『民衆』に伝える事ッッッ!」

「それ、ダケでございますともッ」



「と、まあそういうわけでですね。私の『報道番組』を見た人間は、その影響を受ける、というわけです」

「例えばアナタが善行をすればきちんと評価される、というわけですッ」


そう言い終えると、おもむろに左手でココロから1メートルほど離れた地点を指差す。
その先には、革製の『長財布』が落ちていた。

多くの人が通るこの道では、必ず何人もの人間が気が付いたはずだが、誰も拾おうとはしない。


「というわけで、どうです。これをなくして困っている人の為に、アナタ、これを交番に届けませんか〜ッ!?」

396ココロ『RLP』:2015/06/02(火) 23:52:25
>>395

「あっ、そ、そ、そうなの……早とちりしてごめんなさい。
 そ……その目的は、え、ええ、素晴らしいことだと、お……思うけれど……」

               (で、でも、こ……困るものは困るわ……
                か、かといって、困るからやめてくれる空気でもないし……)

触れ合うことが目的ではない。
なるほど――『報道者』としては、当然の考えなのかもしれない。

                  そして。  正当な報道をする……それ自体は悪ではない。
                  だが。   ココロは困るのだ……このスタンドは厄介らしい。

(……と、というか何気なくとんでもないこと言ってるじゃあない。
 ぜ、ぜ、善行をしたら評価されるなら、も……もし、私みたいな駄目な女のこと、もし何か――)

            【悪行をしたら、どんな目に合わされるの?】

その時、指さされた――長財布。
もう、こんなもの、答えは一つしかないではないか!

      「ひ、ひ、ひぃぃぃ……」

                          「ひっ、拾うわ、届けるわ……!」

 (……で、でも、私みたいな怪しい女が、落ちてる財布を……なんて、ねこばばだと思われるんじゃあ……)

急いで、長財布を拾いに行く。
まさかそれだけで窃盗呼ばわりはないだろうが……

397『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/03(水) 23:43:53
>>396

「マアマア、あまり気負わずに気負わずに」

「ありのままで良いのですッよッ!」


そう言いながら右手のカメラらしきものをココロに向ける。

「ンッンッ!良い『画』が撮れましたッ!」

『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』           
『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』

再び始まる『報道番組』。
街中のいたる所にある『画面』に長財布を拾っているココロの姿が映る。


『本日、13時23分18秒頃、先程荷物を持ってあげていた見た目麗しい茶髪の女性が──』

『道に落ちていた財布を拾い、ただ今交番に届けようとしています』

『以上で放送を終わります。それでは、また』


この間、約30秒。

道行く人々は先ほどとは違い、このニュースに関心を持つかのような反応を示していた。




「すげーな」
               「可愛いし優しい」

    「えーやらせじゃなーい?」

              「フィーヒヒ」
   「なんか、守りたくなるな」

「つーか、ビルのガラスに頭がテレビの怪人みたいの映って無かった?」
    
      「とりあえず、邪魔にならないようにしたいな」



しばしのざわめきの後、何人かの通行人が同時にココロの方を向いた。

通行人A:「交番はこっちだよ」
通行人B:「はいー、道開けてー。人が通りマース」


気がつけば、人ごみが真っ二つに割れて、真っ直ぐに交番までの『道』を作っていた。

398ココロ『RLP』:2015/06/04(木) 00:01:14
>>397

とりあえず財布は拾えた。
落とさないように、しっかり持っておこう・・・・・・

「そ、そ、そんなこと、言われても……」

         (ほ、放送は見られないからいいけれど……
          わ、わ、私が何かするのは全部見られるんじゃ、結局ひどいわ、恥ずかしいわ……)

……と、まただ。

『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』           
『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』


(……??)

               (あ、あら……な、なに? この、違和感。
                    さっきと、な……【なにか】違う……よう、な――)

           『ハッ!』

「あっ、あ、ぁ……ぁああ……!!?」

                    (み、見られ……て……
                        なんで? さっきは 誰も……)

                      『カァァァ〜〜ッ・・・・・・』

        「ご、ごめんなさいごめんなさい
                違うんです違うんです……」

       「はぁーっ」

                     「はぁーっ」

「あ、ぁぁ、あ……」

                        「あ、ぁりっ、ありがとうございま ひゅッ……」

ほうほうのていで、開かれた道を駆けていく。
ここまで『善意』を向けられても――それは全部、恥辱と、苦痛だ!

               「ふぐぅぅ〜っ……!!」

顔を真っ赤にして、周りを見ないように、頭を下げて……だ。
申し訳ないやら情けないやら恥ずかしいやらつらいやら……

                      ただし。さすがに正面衝突とかはしないように気を付ける。
                           足元も見えてるから踏むとかもたぶん大丈夫……だろう。

399『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/05(金) 00:56:20
>>398

「ンッンッンッ!『民衆』がアナタを支持し、助けてくれました」

「これこそがワタシ──」

恥辱と苦痛に苛まれながら、頭を下げて駆けていくココロ。
その後ろを相変わらずの高いテンションで追いかけていくのは
液晶画面の頭部を持つスタンド。

「──『シュプリーム・ヴァーディクト』の本領ッ!」

「──の一部」

走ったせいもあり、間もなく交番が見えてきた。
交番に在中していた警官も、『報道番組』を見ていたようで、
外に出てココロが来るのを心待ちにしているような様子だ。

「ワタシの『報道番組』に映し出された者は『有名』になるッ!」

「とはいえ直ぐに忘れ去られてしまうのですが、再び映されればまた『報道番組』を見れば思い出す」

「そして何度も『報道番組』に映された者は、より有名になるッ!」



          「ンフフフッ、グフッフフフ〜ッ!」

「サア、アナタは正義の代行者として皆に存分支持されるのですッ!」




『ニュースの時間です』
『本日、13時24分01秒頃、先程長財布を拾った心身ともに美しい茶髪の女性が──』

『今、必死に駆け、落して困り果てている人の為に急いで交番に届けようとしています』
『皆さん、是非ご協力をお願いします』

『以上で放送を終わります。それでは、また』


三度目の『報道番組』の放送がされる。


「うおーッ!ガンバレー!」      ザワッ!
    「ヤサシーッ!」   「カワイイーッ!」
     ワーワー!
「こっち向いてーッ!」
       「握手してーッ!」


『民衆』のココロに対する反応はさらにヒートアップ。

もはや扱いは『人気アイドル』並みにされてしまっているッ!

400ココロ『RLP』:2015/06/05(金) 01:31:19
>>399

         「ふぅうぅっ……」

                             「ふぅーっ……」


  「しゅ、『シュプリーム……」

                 「ふぅぅ……っ」

                      「……ヴァーディクト』……」

息も絶え絶えに『そいつ』の名前を復唱する。


           視線。        声援。
     視線。        声援。

               声援。

            声援が。
                      声援――

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……
                うぅぅ〜〜……っ……ごめんなさい……ごめんなさいッ……」

(……な、な、なんで?
 なんで私、こんな目に……)

                         (ぜ、全部……このスタンドの……
                          『シュプリーム・ヴァーディクト』のせいだわ……)

     (こ、こ、この人たちも、このスタンドに無理やり……
      で……でも……だからどうするのよ……まさか戦うなんて……)

長財布を持った手で顔を隠しつつ、警官の前へ。

「ぁ、ぁあ、あ、あっ……」

             プルプルプル……

                「あ、あ……さ、財布、さいふ……」

震えつつ、それを差し出す。

401『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/07(日) 23:09:37
>>400

「そう、私の名は──」

   絶 対 の  評   決
「『シュプリーム・ヴァーディクト』ッ」

「私の『報道』は、絶対ッッ!」


「私が『正義』と報じれば、それは『正義』」

『シュプリーム・ヴァーディクト』が高々に宣言を続ける。


「『悪』と報じれば、勿論ッ!『悪』ッ!」



警官:「どうもありがとうございます」

     ペコー

深々と頭を下げる警官。交番の中には彼一人しかいないようだ。
奥には電源の入ったテレビと大きな姿見があるのが見える。

ココロを机の前に案内し、ボールペンと届出用紙を取り出す。

警官:「それでは、拾った場所と時間、あとは──」


警官:「こちらにお名前とご連絡先を記入していただいてよろしいでしょうか」


           「グフフフフ〜ッ」

その様子を眺めながら右手に持つカメラをココロに向け、悪意の溢れた笑い声をあげる『シュプリーム・ヴァーディクト』。

「精々、この私に『悪』と『報道』されないように気を付けて行動するべきですねぇ〜ッ!」

402ココロ『RLP』:2015/06/07(日) 23:26:51
>>401

「そ、そ……そんなの……っ」

                (そんなのおかしいわ……ぜ、絶対おかしいッ!
                 だ、だ、だけど。だけど……〜〜〜っ…………)

『絶対の評決』――

直接的な暴力性はない。しかし……邪悪なスタンドだ。
問題は、どうすればこいつから解放されるのか! 永遠に続く報道などないはずだ。


「あ、え、ええ。時間と、ば、場所……」

              (じ、時間はだいたいでいいのかしら……
               ば、場所……道の真ん中って書けばいいのかしら、これって……)

ともかく書いていく。
時間は……今の時間から逆算できるし、場所も住所までは求められていまい。

     (な、名前と、連絡先……)

                        「……ハッ……!?」

撮られている。そしてこいつは――『ばらまく』能力だ。

     「はぁ――っ……」

                       「はぁ――っ……」

(う、う、うそなんか……書けるわけないじゃない……で、でも……あっ。)

                  カリカリカリ

ココロは名前と連絡先を書く。
名前は本名だが……連絡先は、所有する『フリーメールアドレス』を、だ。

この警官は連絡先を書けとしか言ってない。フリメを書くのは何か悪いことだろうか?
このメアドは間違いなくココロのものだ。間違いなくメールは届くのだ。

                            (な、名前は……ウソ書いたら、バレるに決まってるもの……
                             し、し、しかた……ないじゃあないの……ええ、しかたないわ。)

403『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/07(日) 23:52:26
>>402
ココロの書く届け出をカメラで写している『シュプリーム・ヴァーディクト』。

だが、彼は途中で気が付いた。

ココロは本名らしきものは書いているが、
メールアドレスはアドレスはドメイン名から察するに『フリーメール』のモノッッ!

これでは『報道』しても、あまり意味は無いだろう。



   「……チッ」

「いい画が、撮れねぇッ、じゃねえかよぉぉ〜ッ」

悪態をつきながら交番内の壁を蹴る『シュプリーム・ヴァーディクト』。


警官:「ちょっと貴方、壁を蹴らないで──あれ?」

何と、それを見た警官がそれを注意しようとした。
まるで『シュプリーム・ヴァーディクト』を見えていた様な反応をしていたが、
今度は急に『シュプリーム・ヴァーディクト』が見えなくなったような様子だ。


「やべぇ……もう、『民衆』が忘れはじめてるッ」

だが、それを見てますます焦りを見せる『シュプリーム・ヴァーディクト』。
心無しか、ココロに周囲から向けられる異常な視線や期待が無くなったように思える。


「次のッ、次のッ、次のッ、次の番組をッ!」

「『民衆』が喜ぶッ『画』をッ!」

明らかに動揺した様子で騒ぎ立てながら
ココロにカメラを向け続ける『シュプリーム・ヴァーディクト』。
その様子はまるで『駄々をこねる子供』だ。

404ココロ『RLP』:2015/06/08(月) 00:15:15
>>403

「……え?」

                   「えっ、え、あ……?」

     「な、な、なに、急に……」

         ・ ・ ・ 豹変した『シュプリーム・ヴァーディクト』。

これは予想外だ。
そして――気づく。つまり、こいつは『ココロの行動を依代に維持している』。

(そ、そうだわ……このスタンドは、私がおばあさんを助けてから現れた。
 それに、わ、私が何かするたびに、元気になっていったわ……つ、つまり……)

         (そうだわ、そうよ)

                       (誰も見ないテレビなんて……
                          ……そ、そういうことじゃあないの?)

つまり、こいつは――『視聴率が取れない』と、存在を維持できないのでは?

(そ、そ……そうと分かれば、お、おっ、お断り……よ!
 わ、私が何もしなければいいんだわ……そ、それは悪いことじゃないわよ!)

                (こ、このスタンドは悪いわ……わ、わ、悪いスタンドに協力するのは普通よ……)

ココロは今後――『シュプリーム・ヴァーディクト』を無視する。
取材拒否は当然の権利だ。こいつの言う、悪行であるはずがない。

なんでも悪行/善行として報道できるなら、わざわざ財布を拾わせたりしないはずだ。
つまり、少なくとも『なんとなく良い・悪いんじゃないの』ってことはしてなくちゃいけないはずだ。

「あ、あ、あの。ええと……」

           「も、もうひとつ、その、お聞きしたいんですけど……」

警官に話しかける。
それは善でも悪でもない。警官の時間を取る、というのは悪ではあるまい。それが彼の仕事だろう。

405ココロ『RLP』:2015/06/08(月) 00:20:08
>>404
>(こ、このスタンドは悪いわ……わ、わ、悪いスタンドに協力するのは普通よ……)

ここは間違い。
正しくは……

(こ、このスタンドは悪いわ……わ、わ、悪いスタンドに協力しないのは普通よ……)

である。すいません。

406『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/08(月) 23:25:53
>>403

落ち着かない様でココロの様子を見つめながら、カメラを向け続ける『シュプリーム・ヴァーディクト』。

(畜生ッ!『報道番組』の効果は1分30秒ッ!)
(それを超えちまうと、民衆は『報道番組』の内容を忘れちまうッ!)

(もっとも、一度『報道番組』で見た人物を、もう一度『報道番組』で見れば)
(全部思い出し、そいつに対する『注目度』も増されていくわけだが──)

「ンンッ〜ッ!」

唸るような声をあげるが、特に新しい行動はとらない。
ずっと、ココロにカメラを向け続けているだけだ。

そうこうしている内にココロが警官に話しかける。

警官:「はい、どうかされましたか? 」


普通に対応する警官。
どうやら、『報道番組』の効果は完全に切れているようだ。
通常通りの会話ができるだろう。



だが『シュプリーム・ヴァーディクト』の様子が少し変わったのが目の端で見えた。
感情が高ぶっているのは変わらないが、何かを狙っているのかのように静かにカメラを向け続けている。


「『偏向報道』や『ゴシップ』は──『信用を失う』から多用したくねえんだけどよぉ……」

「『真の報道』を完遂させずに帰るのは……もっと『無い』からなぁ〜ッ」

ぼそぼそと呟く『シュプリーム・ヴァーディクト』。

407ココロ『RLP』:2015/06/08(月) 23:57:52
>>406

「あ、え、ええと……」

                「み……道を、聞きたいんです。探してる建物があって。」

「ええと……」    

(ど、どうしましょう……お、お買い物を、するような状況じゃあ……
         ……そ、そ、そうだわ。)


ココロは理由をつけて警察署に立てこもることも考えたが――それは『悪行』になりかねない。
だから道を聞くことにした。

           ・ ・ ・今日はもともと

「こ、こ……この辺りに、『ファンシーショップ』ってあったりするかしら……
           ……そ、それじゃなければ、『雑貨屋さん』とか……そういうお店って……」

「あっ、そ、そう。裁縫道具でも。
 そういうものを買いたいんですけれど……この近くって、あまりうろつかなくて……」

警官の義務か――と言えば微妙だが、こちとら困ってる市民。
そう、悪いようにはそれないはずだし、これは悪行ではあるまい。

               ――問題は。

「へっ……偏向……ッ……!?」

                (そ、そんな……それがありなら、も、もうどうしようもないじゃあない……!!)

いくらでも『報道を作れる』のならば。
このココロの――『いいことも悪いこともしない』作戦は無意味ということになる。

(ど、どう……どうしたら……)

一応――『シュプリーム・ヴァーディクト』自ら接近してこないか、は警戒しておく。

408『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/09(火) 00:37:01
>>407

警官:「ええと、手芸店ならここから右に50メートルくらい行った所にあるビルの5階」

警官:「雑貨屋なら、交番の向かいにありますね」

警官は手振りで方向を示しながら、ココロに目当ての場所を伝えた。


だがその時──


『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』           
『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』

交番のテレビの画面が変わったのが解る。
4度目の『報道番組』が始まったのだ。



『本日、13時26分30秒頃、先程長財布を拾った心身ともに美しいと思われた茶髪の女性が──』

『──交番にこれを届けた後に、警官と口論を繰り広げました』


映し出されるのは、ココロと警官が話している映像。


『どうやら、財布の中にはかなりの大金が入っており、これの所有権やお礼の配分などをめg』


『以上で放送を終わります。それでは、また』


放送時間は先程と同じ30秒。時間内に収まりきらなかった為か、ナレーションが不自然なところで切れた。


「許せね〜っ!」
    「あー、信じてたのになー」

                 「本当?なんか普通に話してただけじゃない?」
 「ケチくせーなーッ」   「警官、危ないんじゃね〜のッ!?」
「やっぱり化けの皮が剥がれたか」
             「晒してやるぜっ」


交番の周囲がざわついているのが解る。
何人かの人間は窓や出入り口から中を伺っている。


警官:「こ、これは一体……」

ただ、どうやら警官は『報道番組』を見たものの、それに影響はされていないようだ。
何が起きているのか理解できずに混乱しているようだ。



「ンフッ、ンフフフフッ」

「知って、居ますか。ココロさん」


『シュプリーム・ヴァーディクト』が身体をくねらせながら上機嫌に語り始める。


「総理大臣が立ち小便したり」

「未成年のアイドルが喫煙したりすると」

「『民衆』はとても喜ぶのですよッ」



「全力で批難していい人間を見つけた時──」

「『民衆』の行動は常軌を超えるッッッ!」


そう言い終わるか否かのタイミングで、
ガタイの良い男性が入口から交番に突入しようとしているのが見える。

409ココロ『RLP』:2015/06/09(火) 01:20:11
>>408
質問。

1.ざわつき始めたタイミングは、ニュースが終わってから?
2.ニュースが流れているタイミングは『ココロが警官と話し終えてから30秒間』?

410荒咬『ザップ』:2015/06/09(火) 19:27:02
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1418487929/699-700
『異なる時空』より、何かが現れようとしている……?

411『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/09(火) 20:47:57
>>409
1.2共にYes。

>>410
ちょっと考え中。
23時までには具体的な方針を示す。

412ココロ『RLP』:2015/06/09(火) 22:50:30
>>408

「あ、あ、ありがとうございます……」

              ――と、その時。

『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』           
『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』
『ニュースの時間です』


新しいニュース……そして、その内容! これが……つまり『偏向報道』か。

「なっ、ち、ち、ちがっ……違うわ……っ! わ、私はただ……」

                   「た、ただ……道を聞いて……」

                            「……ひっ……!?」

                                     (ひ、ひ、人、あんなに、たくさ……)

(な、何なのよ……!! ど、どうして私がこんな目に……)

     「はぁ―っ……」

                        「はぁ――っ……」

         「なんで……なんで私がこんな目に……」

                       (なんでこんな……そ、そうよ……)

突入してくる男は……流石に、警官がどうにかしてくれるだろう。一応距離は取る。
この時、『シュプリーム』側に動く。あまり近づき過ぎず。

今この男に『RLP』を使うのも、暴力で立ち向かうのも愚策でしかない。
(そもそも勝てないだろう。)

「ご、ご、ごめんなさい、ごめんなさい……! やめてくださっ……」

                     (ぜ、ぜ、全部っ……全部こいつが悪いんだわ……
                               わっ……私は……私は何も、してないのに……)

             ハァーーッ            ハァーーッ

                      「はぁーーっ、はぁーーっ……」

          (全部このスタンドが悪いのよ……!!)

そういえば、今気づいたのだが――

             (そうよ……こ、こ、こいつの能力さえ……)

こいつに能力が使えなくなれば、『報道』の効果も切れるんじゃあないか。
――要するに、こいつを倒せば。

                             (け、けれど、そんな……暴力みたいなこと……)

         (…………けど、これ以上、わ、私が酷い目に合う必要って、あるの? こんなスタンドのせいで……?)

         (……あ、あ、あの時の罰にしたって、こんなやり方……………)

カバンを開け、中のケース、ペンライトなど『小物』を全て視認しておく。また。自分の指輪も視認。

また、警察署内にも『友達化』が可能そうな小物があれば視認しておく。

413『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/09(火) 23:07:21
>>410
申しわけありませんがもうしばらくお待ちください。

414『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/09(火) 23:33:27
>>412
ガタイの良い男が交番の中に突入してくるッ!

警官:「君、何をしているんだッ!」

しかし、ココロが距離を取ったことで警官が間に割って入る事が出来た。


ガタイの良い男:「うるせえッ!世間の目が騙せてもこの俺の目は騙せねえぞッッ!」

警官:「こら、止まりなさいッ!」


警官が男を留める。
さすがに訓練されているだけあって、直ぐに突破される様子ではなさそうだが
もう何人も突入されたら、一人だけで何とかするのは不可能だろう。


今の内に打開策を考えなければ、次の『報道番組』の放送でマズイ事になりそうだ。



「ンンンッ!ンングフフフッ!」

得意げに笑い続ける『シュプリーム・ヴァーディクト』を尻目に、ココロは持ち物を『視認』。
そして、交番内の『友達化』が可能そうなものを探す。


デスクの上にはかなりモノが充実している。
『ハンコ』『朱肉』『ホッチキス』『クリップ』。
その他にも筆記用具や卓上小物もたくさんある。

そして、もう一つ。
『友達』になれそうなものを発見する。


それは──

『シュプリーム・ヴァーディクト』の右手に持つ『カメラ』だ。
彼が持つそれは、よく見れば『報道員』を気取る割にはちゃちな小さめのデジタルカメラだ。

そう、『手のひらサイズ』。

現在は何も撮っていないようだ。

415『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/09(火) 23:56:07
>>410
荒咬が現れたのは、黄金駅前の雑踏の中。

時刻は昼過ぎで、今日は日曜日の様だ。
ここが無数の人でにぎわっている事は珍しくは無いが、
目の前には、少し異様な熱気が溢れかえっている。


「許せね〜っ!」
    「あー、信じてたのになー」

                 「本当?なんか普通に話してただけじゃない?」
 「ケチくせーなーッ」   「警官、危ないんじゃね〜のッ!?」
「やっぱり化けの皮が剥がれたか」
             「晒してやるぜっ」

何の話なのか。誰の話なのか。
全く見当もつかないが、今は周囲に居る全員が同じ『ある事』に熱中しているようだった。

416荒咬『ザップ』:2015/06/10(水) 00:05:52
>>415

            『 ZAP!! 』


「……いつもの『黄金駅』だ! やったね、狙い通り」
「いきなりショットガンを向けられてたり、バーベキューの中に突っ込んだら怖いからな」

そのまま家に帰ろうとしたが、そのとき物騒な言葉が聞こえてきた。

「(警官が危ない? 晒してやる?)」
「(ぜんぜん『いつもの』じゃない…… 人ごみは普通でも、この熱気は『異様』だぞ)」

状況が気になる。このまま放ってはおけない。
耳と目と足を使って、『ある事』というのを探してみよう。

417ココロ『RLP』:2015/06/10(水) 00:28:31
>>414

                      (……え?)

            (あ)

                         (そうだわ。小さい。それに、『かわいい』……)

ココロは――茫然とした。

そして、見出した。
                ……つまり、『打開する』策を。

ココロの目論見が上手くいけば――『次の報道番組は無い』。
この能力には致命的な弱点がある。 ・ ・ ・ものの『30秒』近く、隙をさらすという弱点。
もっと短くできるのか? ……何の問題がある?

有害だと分かった能力を、『1秒』たりとも放置しているほど、ココロはのんきじゃあない。
過剰なまでに臆病ということは、過剰なまでに激しい『防衛』を意味する。


     「はぁーーっ」

                      「はぁ―――っ……」


            「『RLP』」


『シュプリーム・ヴァーディクト』に少しだけ接近。視認していたすべての小物を『友達』化。
そして、指揮を開始。 目的は――『シュプリーム・ヴァーディクト』の撃退。

(これからこいつがどうなっても、わ、わ……私は悪くないわ……
     そ、そうよ。私だけじゃあないのよ、被害者はこの人たち全員なのよ……
             わ……私は……こいつを、こ、こ、こ……攻撃して、能力を解かせる……!!)

それぞれ以下のように『動いてもらう』。
警察署内の小物→全方位から『シュプリーム・ヴァーディクト』の手元に跳ねかかる。
ペンライト、手鏡→カバンから飛び出す。
待ち針ケース→開く。
ケース内待ち針→一斉にジャンプしてカバンから飛び出す。ココロの足元へ。
カメラ→指示は出さない。待機。

また、警官が留める男は、なにかしらアクセサリーなど着けているだろうか?

418『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/11(木) 22:41:19
>>414

ココロのスタンドが発現されるッ!

「『RLP』」

彼女の手元に現れたのはファンシーな鍵盤のヴィジョン。
そして発せられる、『スタンド音声』の『ピアノ音』。

警官と突入してきた男には聞こえていないようだ。
(突入してきた男が小物を持っていることは認識できなかった)

「ンンンッ!ンングフフフッ!」

ココロの様子を見ながらも全く警戒することなく笑い続ける『シュプリーム・ヴァーディクト』。

だが──


 ガチャッ
              トテトテ
  ピョン   パカッ


『警察署内の小物』や『ココロの持ち物』が一斉に動き出す。

そして、『警察署内の小物』が一斉に『シュプリーム・ヴァーディクト』の手元に飛びかかるッ!



「ヒ──」
            「ヒイイイィィィィィッ!」

ガチャッ バスッ ゴトッ

必死でそれらを払いのけようとする『シュプリーム・ヴァーディクト』。
器用さやスピードは人間のそれとほぼ同じだが、どうやらパワーだけは人間よりやや低い様だ。


「き、き、きさまァーーッ!」
「報道の担い手、いや、『正義の担い手』であるこの」

  絶  対  の  評  決
「『シュプリーム・ヴァーディクト』に危害を加えるなど──」


「絶対に『悪』っ!この『シュプリーム・ヴァーディクト』が『悪』に決定するッ!」


「『民衆』に存分に裁かれるがいいわぁァァーッ!」

手に持った『カメラ』をココロに向けて撮影を開始しようとする。

「貴様がいくら、残虐非道な『スタンド』を使えたとしても『報道番組』に映されたスタンドは」
「『報道番組』の影響下にある人間には見えるし、触れられるようになるッ!」



「貴様も、貴様の『スタンド』も、『黄金駅前』に居る人間、『全員』に取り押さえられて、終わりダアアァァァァーッッ!」



──すでにその『カメラ』が『RLP』の影響下にあるとも知らずに。

419『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/11(木) 22:46:17
>>417


ココロのスタンドが発現されるッ!

「『RLP』」

彼女の手元に現れたのはファンシーな鍵盤のヴィジョン。
そして発せられる、『スタンド音声』の『ピアノ音』。

警官と突入してきた男には聞こえていないようだ。
(突入してきた男が小物を持っていることは認識できなかった)

「ンンンッ!ンングフフフッ!」

ココロの様子を見ながらも全く警戒することなく笑い続ける『シュプリーム・ヴァーディクト』。

だが──


 ガチャッ
              トテトテ
  ピョン   パカッ


『警察署内の小物』や『ココロの持ち物』が一斉に動き出す。

そして、『警察署内の小物』が一斉に『シュプリーム・ヴァーディクト』の手元に飛びかかるッ!



「ヒ──」
            「ヒイイイィィィィィッ!」

ガチャッ バスッ ゴトッ

必死でそれらを払いのけようとする『シュプリーム・ヴァーディクト』。
器用さやスピードは人間のそれとほぼ同じだが、どうやらパワーだけは人間よりやや低い様だ。


「き、き、きさまァーーッ!」
「報道の担い手、いや、『正義の担い手』であるこの」

  絶  対  の  評  決
「『シュプリーム・ヴァーディクト』に危害を加えるなど──」


「絶対に『悪』っ!この『シュプリーム・ヴァーディクト』が『悪』に決定するッ!」


「『民衆』に存分に裁かれるがいいわぁァァーッ!」

手に持った『カメラ』をココロに向けて撮影を開始しようとする。

「貴様がいくら、残虐非道な『スタンド』を使えたとしても『報道番組』に映されたスタンドは」
「『報道番組』の影響下にある人間には見えるし、触れられるようになるッ!」



「貴様も、貴様の『スタンド』も、『黄金駅前』に居る人間、『全員』に取り押さえられて、終わりダアアァァァァーッッ!」



──すでにその『カメラ』が『RLP』の影響下にあるとも知らずに。

420『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/11(木) 23:03:12
>>416

ザワッ

「交番だよな……行こうかな」

     ガヤガヤッ

        「エーアイツヤバクナーイ?」


騒ぎは続いているが、どうにも全容が見えてこない。
皆がある『誰か』の事を話しているようだが、『名前』が一向に出てこない。

どうやら誰もその人物の『名前』を知らないらしい。


「あー、すいませーん」
「お兄さん、背が高い茶髪の綺麗な女の子、見ませんでした?」
「服装はクリーム色のシャツに、萌黄色のフレアスカートだったような、気がするんですけど……」

金髪にピアスといった派手な外見をした青年が荒咬に声をかけた。

421ココロ『RLP』:2015/06/11(木) 23:19:20
>>419

「わ……わ……」

        「私は本気だわ……」

                「こ、こ、攻撃するわ……
                  貴方が能力を解除して、二度と使わないように……」

      「本気なの……」

ココロは荒い息を吐く。
今から、自分は、能力で他者を攻撃する――それも、徹底的に。

(……私のピアノは武器じゃあない……
    ……ひ、ひ、人を傷つけるのに使うものじゃあない……けれど。)

            (今度こそ……わ、私が、止めるのよ……
                 関係ない人を巻き込んで、ひどい目に合わせる……そんなの許されないわ。)

「すぅ―――っ……」

                    「はぁ――――っ……」

引き続き小物類を襲い掛からせる。

本来の役割――『ハンコなら押す』『ホチキスなら止める』『ペンなら書く』『針なら刺す』。
その動きに限り、彼らの力は『人なみ』……つまり『シュプリーム・ヴァーディクト』を超える!

           「ふぅ」

                 「ふぅ」

友達――カメラに『お願い』する。
『RLP』はスタンドの産物であれ、その操作権を奪い取る。

つまり……『ココロを撮れない状態』に、する。
電源を切るなり、なんなりだ。並行してカメラにはさらに、手の内で暴れまわってもらう。

また、友達の一つ、『手鏡』は、しきりにジャンプさせる。
これは、カメラのレンズを遮るためだ。鏡を撮っても何にもならない。

「早く……っ」

              「早く」

                       「早く」

      「早くあきらめなさいっ……」

                  「それまで……と、止まらないわ!!
                           絶対に! 止まらないわ……絶対よ……!」

(こ、これで……これでいいのよッ! こ、こうでもしないと、だって……)

                         ――友情は何よりも重い。
                              『友達』の波状攻撃の前に、いつまで耐えられる?

422荒咬『ザップ』:2015/06/11(木) 23:24:01
>>420

「背が高くて茶髪で、服装はクリーム色のシャツに、萌黄色のフレアスカート……
 それって『髪型はハーフアップ、吊り目気味の緑の目』の女の子?」

「(それあんら確か、ついこないだ『御蔵神社』で出会った人だったような……
  だが、僕も彼らと同じようにその名前は知らない)」

荒咬は、かつて『ココロ』と顔を合わせたことがある。
しかし、互いに名前は知らなかった。

参照:【個】『御蔵神社』弐【場】
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1388506035/513

「その人なら、『神社』にいたのを見たよ。今もいるかはわからないけど」

ウソは言っていない。

「で、その彼女をなんで探してるんだい? 何かのイベント?」

派手な青年に聞きながら、足は『交番』を探して歩いていく。
気になることは確認しないと気がすまない性質なのだ。

423『揺れるシュプリーム・ヴァーディクト』:2015/06/12(金) 00:13:48
>>421

「な、なにをーッ」

いきり立つ『シュプリーム・ヴァーディクト』。
しかしその周囲には多数の『友達』──
すなわち、『RLP』の影響下にある小物達が飛びかかってきている。


ガシャッ
  ペタッ
 ブスッ ズブッ
      

「ぼ、暴力反対ッ!どんな理由があっても『暴力は悪』だッ!」

『友達』は、『本来の役割』も動きならば人間並みの力を発揮できる。
すなわち、人間より力が弱い『シュプリーム・ヴァーディクト』が、多方面から迫るそれらを抑えきることなど不可能。


「ま、まだッ!『報道番組』!『報道番組』さえ完成すれば──」


そう言ってカメラを向けるが──録画できないッ!
『カメラ』の電源は切られ、『シュプリーム・ヴァーディクト』の手の中で暴れている。

ココロの『RLP』はスタンド物質にすら干渉する。
『カメラ』を使用しなければ能力を発揮できない『シュプリームヴァーディクト』には


──もはや打つ手は無かった。


「『民衆』を扇動する『画』をッ!『民衆』を支配する『報道番組』をッ!」

「ど、ど、ど、どオオオオォして私のカメラが裏切るンだよォォォォッ!」

多数の小物にたかられながら喚き散らす『シュプリーム・ヴァーディクト』。
だが、少しも事態をよくする事が出来ず悪戯に時間を消費するばかりだ。


──そして、時は来た。


             シィ──z_________ン

周囲に溢れかえっていた熱気や、ココロに対する感情が、一気に消えていくのが解る。


ガタイの良い男:「あれ、何で俺こんなに興奮してたんだっけ」

警官:「君、大丈夫かな。落ち着いたか?」


後方で聞こえる二人の声。

そして、目の前には全身を痙攣させながらひび割れていく
  絶  対 の 評  決
『シュプリーム・ヴァーディクト』。



「せ、『正義』が伝えられないッ!『民衆』が、『小物』がッ」

        「『皆』がッ!」

「私の言う事を聞いてくれなぁ〜〜〜いよぉ……」



うわ言のようにそう言い終えると、『カメラ』と共に

『シュプリーム・ヴァーディクト』は粉々になって消えた。


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