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【ミ】 【護り屋】『ゲートブリッジ』
42
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/08/30(火) 00:35:24
>>40
緊張か、歓迎していないのか……後者でないことを願うばかりだ。
そして、使用人さんのウインクに『エッ?』という表情になる。
「……なんと」
そして、紹介に驚愕。
「……え、っと……高遠です、宜しくお願いしますっ」
先ほど、慌てて忘れていた『新妻』さんへの自己紹介も
重なることになるが、使用人さん……『浜岡』さんにも、今度はしっかりと一礼する。
『礼儀』は大切ですねっ
43
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/08/30(火) 00:55:43
>>41
(伊吹)
「序列は大事ですが、それ以上に重要なのは、
チームとしての結束です。
【護り屋】の要は団結力。
このことはいずれ、教えていきたいと思います」
伊吹の発言を受け、『新妻』が持論を展開する。
直立不動の姿勢は、今にも敬礼せんばかりだった。
「そんなに固くならなくていいよ、小百合ちゃん。
初対面だからって緊張しすぎさね」
「――浜岡さんはリラックスしすぎだと思います!」
顔を真っ赤にする辺り、浜岡の指摘は正しいらしい。
>>42
(高遠)
「・・・・うん、このコたちは見込みあるよ。
アタシのこと、途中からわかってたみたいだしね」
「ほう、それは喜ばしいですな」
高遠の挨拶を受け、改めてメイドが手を振った。
「まあ、そんなにしゃちほこばらないで。
アタシらの仕事は『護る』だけ・・・・簡単なお仕事なんですよ。
ちょっと命を狙ってくる相手もいるけど、
お互い人間だもの、物騒なことは考えないで、
上手いことあしらっていきましょうね。
そう・・・・みんなの『スタンド』を、使ってね・・・・」
ド ド ド ド ド ド
その日――『ゲートブリッジ』に入社したのは『2人』。
総勢『7名』の【護り屋】は、
早くも『仕事』に取り掛かることになる――
ド ド ド ド ド ド ド
(TO BE CONTINUED)
(次回は30日23時)
44
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/08/30(火) 21:37:35
>>43
「結束、結束なぁ。
堅いことはヌキにして貰いてぇーぜ」
苦笑いしながら、カップ片手なので両手を開いてとはいかないが、
とりあえず反対側の手を広げて『やれやれ』のポーズだ。
「そーそー、隊長イイ事言うぜぇ!
コーヒーブレイクな間は脳味噌柔らかくしようぜ、なあ!
秘蔵っ子の新入りになるかもしれねーんだぜ、オイラ達は」
(…………まあ、オイラ気付いて無かったんだけどな。
こぉいう物はノッちまったら勝ちだぜYEAH!)
「『スタンド』は良いけどよぉ、
俺っちに見惚れて事故るとかね−よぉーになー」
カカカ、と笑いながら冗談でなく当人は本気で言っているのである。
45
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/08/30(火) 22:35:52
>>43
(もしかしたら……と思っていたけど、
本当にそうだったなんて……うわぁぁ)
そんな緊張の中かけられる浜岡さんの気遣いがありがたい。
「……は、はいっ」
この人たちと上手くやっていけるといいな。 とささやかに考える
上手いことあしらう。 その台詞を心に秘めておこう。
「えと、宜しくお願いします、ね?」
同じように緊張してるだろう新妻さんに声をかけてみる。
>>44
大言壮語に苦笑い。
46
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/08/31(水) 23:07:08
>>43
(伊吹)
その大言壮語は『予言』か――『世迷言』なのか。
『南十字星』を目指す男、『伊吹 奏龍』は、
こうして【護り屋】の一員となった・・・・
>>45
(高遠)
『新妻』:
「はい。よろしくお願いします」
極めて義務的な対応をされた。
浜岡の言葉を信じるなら、
この強面は緊張から来るもののはずだが・・・・
にわかには信じられない素っ気無さだ。
・・・・ともあれ、自己改革を願う少女、『高遠 嶺』は、
こうして【護り屋】の一員となった・・・・
――そして。
47
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/08/31(水) 23:13:57
ド ド ド ド
ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・
――『AM2:00』。
伊吹と高遠の二人は、初仕事の任務を受け、
とある『大型小売店』に来ていた。
昼には喧騒の絶えない店内に、今は静謐が満ちている。
がらんとしたショッピングモール、シャッターの降りた専門店。
着飾り、陽気に手を振るマネキン人形の笑みも空しいばかりだ。
「お茶はいるかい。
あったかいのがあるよ?」
こんな時でも普段と変わらぬ様子で、
中年メイドこと浜岡が二人に話しかける。
48
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/08/31(水) 23:22:07
>>46-47
「んだよぉ、シンと静まりかえってなぁ。
ロックンロールには似合わねぇ状況だよぉ!」
携帯電話にイヤホン繋いで片耳に差し込み、
音楽を聴きつつリズムを取って焦れる状況を押さえようとしている訳だ。
「つーか2時から5時まででオールナイトかよぅ。
お日様が目に染みそうだぜ、なぁあ?」
これまた最初の任務とは思えないような平常運行だ。
とはいえ、お茶を断ったりするのだが。
「あー、お茶はアレだなぁ。
ワリーが今飲んだら和んじまって夢の中までまっしぐらだよぉッ」
49
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/08/31(水) 23:26:49
>>47
人の少ない、そして暗いところというのは
どうにも音を立ててはいけない、そんな気分になる。
自然息を殺しながら、状況を思い出す。
どんな『任務』だったかな……
両肘を持つような姿勢で、辺りを見回す。
「いえ、ありがたいですが今はやめておきます」
ちょっと、冷えるだろうか。
気遣いに感謝しつつもやんわりと断る。
50
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/08/31(水) 23:39:28
>>48
(伊吹)
「リラックス出来てるようだねえ。
その調子でがんばってちょうだいね」
イヤホンをしたままリズムを取る様子に、浜岡が微笑む。
「早ければ、一時間もかかりませんよ?
【殺し屋】さんを退散させれば、アタシらの仕事はおしまい。
後は任せて、引き上げるだけですからね」
保温ボトルのお茶を一人口にしながら、返答する。
>>49
(高遠)
周囲は静かだが、暗くはない。
照明は絞られているがついており、仄かに暗い程度の明るさがある。
遠方は見えづらいが、近距離ならば問題ないだろう。
そして今夜の任務――それはやはり、『護衛』。
その対象となるのは、背後のパネルに居座る、
年端もいかない『美少女』――
――の描かれた、巨大な『ジグソーパズル』であった。
世界的にも有名な、『パズル作家』の遺作なのだという。
>二人
「そろそろ予告の時間だ。
ここの地図は頭に入ってるかい?」
浜岡に言われ、二人は先刻受け取った店内地図を確かめる。
(ttp://kyoto-hana.aeonmall.com/shopguide/floorguide/index.html#page=2)
現在位置は、モールの二階(地図右フロア)の、
ヤミヨーグルト(14番)。
背後に西エスカレーターが存在するが、現在は停止中だ。
51
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/08/31(水) 23:57:46
>>50
「カタッ苦しいのは苦手だからよぉ。
一流の競技者ってのは『脱力』がキーだって聞くぜぇ?
そっ、一流のオイラが出来ないってのは無いよなああっ」
ビッとリズムを取って腕を伸ばし天井を指さす。
……曲が終わったようだ。
いそいそと音楽を止めるとイヤホンを外した。
「んじゃ、全員オネンネして貰って警備員さんに片付けて貰おうじゃねぇのぉ。
そしたら俺達もベッドでオネンネできらあ。
希望者が居るなら添い寝もしてやんぜ〜」
どうよ?と『高遠』と、居るなら『新妻』にも聞いてみるか。
スルーされるだろうけど。
「しっかし、ジグソーパズルなんてバラして運べねえのか?
あ〜〜、傷が付くからダメか。オイラの神々しいフェイスみたいに」
「んまー地図は大体覚えてっぜ〜〜
とりあえずの問題は『お客さん』がどっから仕掛けてくるか、だけどよぉ」
っと、周辺のどの辺に『十字』と認識できる要素が有るか確認しておこう。
いっそ床のデザインとかに入ってれば楽なんだが、そこら辺は内装屋の趣向だからなあ。
52
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/01(木) 00:10:40
>>50
「えーっと……」
地図といわれて思い出す思い出す。
今居るところはヤミヨーグルトってところで、
ここら辺一帯はファッションのコーナーで後ろのエスカレータは止まってて……
「……うん、多分」
コクリと頷いて、周囲全体をぐるりと見渡し、耳を澄ます。
とりあえず、前後の曲がり角がスタンダードだろうか、
此処が2階なため、上や下から突き破ってくることもなきにしもあらずとちょっと考える。
>>51
「……一人夜空で輝けばいいよ、うん」
53
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/01(木) 00:30:16
>>51
(伊吹)
どうよ? と辺りを見回すが、『新妻』の姿はどこにもない・・・・
「小百合ちゃんなら、今日は『休み』だよ。
残念だったねえ色男・・・・クフフッ」
中年メイドに笑われた。
ざっと周囲を見回す伊吹。
通路には通路中央に沿ってパネル展示がされており、
複数のパズルや写真が飾られている。
そのメインである、対象のジグソーパズルは、
しっかりした額縁に入れられ、唯一、通路を塞ぐ形で展示されていた。
(ヤミヨーグルトの東側ということ)
通路の幅は『8m』。
床は絨毯敷きで、『十字模様』は通路の左右に『二つ』。
そのセットが、通路を進むごと、『4m』間隔で存在する。
専門店(ピンク)はどれもシャッターが降りており、『十字』はない。
が、伊吹は別の『十字』を見つける――上だ。
高さ『4m』ばかりの高い天井付近に、細いパイプが張り巡らされている。
そこかしこに『十字』があるため、選ぶのに苦労はしなさそうだ。
>>52
(高遠)
周囲を確認する高遠。状況は前記の通りだ。
耳を澄ませるが・・・・聞こえるのは伊吹の独り言ばかりだった。
「・・・・そうだね。油断しちゃいけない。
十分注意しながら、このおばちゃんの話を聞いておくれ。
【護り屋】のやり方と、敵さんの簡単な説明をするからね」
「まず、あんた達は、好きに動いて構わない。
ここはアタシ一人で守る・・・・その方が慣れてるんだ。
あんた達はそこらを周回して、【殺し屋】を見つけたら、
上手いことしてちょうだいな。
普段は一人でやるもんだけど、二人で動いたって構わない。
それで、もし負けそうになったら――ここまで逃げておいで。
アタシが『護って』あげるからね。初めてなんだし、ムリは禁物だ」
「情報が欲しい時は、『菊川』くんに聞いて。
方法は、床に耳をつけて話しかけるんだ。
この建物の中の状況を教えてくれるはずさ。
壁でもいいんだけど、敵がいる時は禁物だよ?
特に、『セージ』の前では、絶対にしちゃいけない」
54
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/01(木) 00:48:41
>>52
「お嬢さん、オイラと一緒に夜空でマニューバ描きませんか?
………なんてな、分かってたよチクショぉ!」
結局フられたな。くそう。
>>53
「う、うるせえやい!」
笑いやがって。と愚痴る奏龍。
まァいいや。さァ行くか。
「移動の指標は──まあ足りるか。コレなら。
しっかし何の配管なんだか、スプリンクラー用のか何かか?」
だったら殴り砕けば水浴びせる程度はできるな、と考えてだ。
「まあ、俺達がオフェンスってこったなぁ。
『護り』の攻めってのも何とも言えないけどよぉ〜
とりあえず見回って来るとすンぜぇ」
「ひよっこは二匹で一匹っつー事で良いよな?
一緒に行こうぜ嶺っちよぉ〜
行きたい道さえ決めたらキチンとエスコートしてやっからー」
ガシッと『高遠』の肩に腕を回そう。
55
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/01(木) 00:53:27
>>53
「〜……。 ……ん、了解です」
伊吹の独り言にかくっと崩れながらも、浜岡の言に親指を立てる。
シャッターが閉まっている状態なら、通路を行き来するだけで良い、かな。
「……『セージ』ってのは、やっぱり向こうの腕利きです?」
【殺し屋】の。
それと、浜岡さんのこの言動からすると、
敵は2人か3人か……少なくとも1人ではなさそう。
「とりあえず、敵に見られていないときなら
話しかけて情報を得られる、ですね」
匍匐あるいはうつぶせの状態よりは、壁に耳をつけたほうがよさそうだね、とあたりをつける。
>>54
「……それじゃ、とりあえずこっちから行こう?」
するりと抜けよう。
見当をつけた方向はマップ右上・つまり北東の方向。
そちらにあるエスカレータの付近まで。
「それじゃ、今日はマンツーマンで行かせてもらいます」
浜岡に話して、ゆっくりと歩き出す。
56
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/01(木) 01:06:40
>>54
(伊吹)
確かに、スプリンクラーも点在している。
水漏れを起こせる可能性は高そうだ――
『高遠』の肩に手を回そうとするが、軽やかにすり抜けられた。
そのままニット帽の少女は、一人、北東方面へと歩き出す――
>>55
(高遠)
「・・・・だね。向こうの『副長格』さ。
『車椅子』だからって、油断するんじゃないよ。
小百合のスタンドでも『五分』って相手だ」
『小百合』から『ちゃん』が抜けていることに、高遠は気がついた。
浜岡の視線にも、心なしか気迫が感じられる。
【護り屋】の守護神――そう呼ばれるのは伊達ではないのかもしれない。
「・・・・それに、もう一つ。
『ナツメグ』って呼ばれる男が【殺し屋】の隊長なんだけど。
見たらすぐわかると思うんだけどね・・・・
『見たまま』を、絶対に口にするんじゃないよ?
厄介極まりないからね・・・・そりゃもう・・・・『絶対に』――さ」
どこか遠い目をしながら、付け加えた。
「それじゃ、気をつけて行くんだよ。
あ、携帯は使わないでおくんだよ。
『聞かれ』てる可能性高いからね」
北東に歩き出す高遠を見送り、
浜岡はどっしりと『ジグソーパズル』の前に陣取る・・・・
57
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/01(木) 01:17:41
>>56
「つれねぇ〜
ああ、クソッ、置いてくなよなァ!」
小走りに『高遠』を追う。
さっさと追いついておこう、追いつかないと危ない。俺が。
「『セージ』に『ナツメグ』。
香辛料ならインドにも行けってのぉ。
あ、まさかオイラ達にも『タックネーム』とか無いだろうなぁ?ダセーのは勘弁な!」
「あ〜〜〜善処するわぁ。
あぁ、もうお客さんの事は無視しねぇと危ねーってんだろ?」
とはいえ、このお喋り小僧。
かなり危険だろう………頭の堅い静止役が必要そうだ。
「で、携帯もダメ?
向こうさんの能力って奴かい……」
さて、哨戒開始だな。
さっきの隊長の言葉で幾つか情報も入ったが。
58
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/01(木) 01:19:06
>>56
「ありがとう御座います」
そういえば地図のことを聞いた辺りからなんとなく雰囲気が変わっていた気がした。
普段、穏やかな人が仕事のとき印象が変わる時は、
その人のガチだから逆らわない方が吉って、お兄ちゃんが言ってたっけ。
忠告はありがたく聞いておこう。
(通話は無し、『情報』は耳を床か壁に。
ただし未発見時。『副隊長』には特に『厳禁』。『隊長』の外見に注意……っと。)
整理しつつ、前を向いて巡回を始めよう。
……伊吹が遅れてるようだったら、手招きしつつ脚を止める。
59
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/01(木) 01:32:11
>>57
(伊吹)
「アタシらにはないねえ。
試しに何か、考えてみるかい?
連絡なら『菊川くん』に伝言するんだね」
そんな言葉とともに送り出された。
高遠を追いかけ、北東を目指す。
相手が足を止めて待ってくれたこともあり、すぐに合流した。
>>58
(高遠)
足を止め、伊吹が合流するのを待ってから、北東に向かう。
『50m』ばかり歩いたところで、『北エスカレータ』傍に到達した。
こちらも電源は入っていない。
そして――その先には、
専門店でない、無人の小売スペースが広がっていた。
こちらはシャッターが降りておらず、自由に出入りできる。
目前には子供衣料コーナー。
子供用のマネキンが並び、ところ狭しと衣類が並んでいる。
詰め込まれたハンガーラックは迷路のようで、視界が取れない。
少し身をかがめれば、容易く隠れることが出来るはずだ・・・・
通路は、ここから左右に分かれている。
現時点では、異常は感じられない・・・・
60
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/01(木) 01:49:53
>>59
イオン方面の棚は迷路のようで潜伏されやすいか
ベビー・紳士衣料などにはさまれる向こうを通るのは危険かな。
>伊吹
「……『伊吹』。とりあえずこのまま一周なんだけど……
さしあたっては、南の方にあるエスカレータに向かう感じでいい?」
右側に折れていくよう、提案する。
61
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/01(木) 01:52:16
>>60
「……人っ子一人いねーなぁ
まー当然ったら当然か、見える所に居る馬鹿はねーよなあ」
と、なると下層階からノコノコ入って来てくれるって事だろうか。
いや、まだ半分程度しか回っていないが。
「挑発すんにも、地盤固めが終わってねーよなぁ。
いきなり、こう。『スペンス』で乱射ってのも考えたけどよぉ」
実演したら馬鹿だの何だの言われて殴られそうだ。
とりあえずは任せてみるか……
「上を固めてから下に行くって事かぁ。
まー、初仕事だから慎重にやるべきだろうな。
敵さんとダンスすんなら有利にやっときてぇ」
62
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/01(木) 02:04:59
>>61
「そうね。そこらへんの衣装棚の間に居るかもしれないしね」
どこに居るか分からない状況だが
「……何もなかった場合、『菊川』さんに聞く必要もありそう。
とりあえず南ね。 前後で視覚をカバーしあう感じで行こう。
前がアンタ、後ろが私で……良い?」
まずは足で歩いてみることにする。
互いに衣装棚部分などに眼を配りながら、背中合わせに進むことを提言。
伊吹が乗ったら、その方向で行動を開始するよ。
63
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/01(木) 02:11:50
>>62
「あーもー、やァですねぇ。
さっさと熱いシャワー浴びて寝ちまいたいぜぇ」
もう添い寝とか誘わない。
無意味にダメージを受ける程までは馬鹿ではないようだ。
自分に酔うのはやめないが。
「んじゃぁ、安心して寄っかかれってぇの。
俺は世界一の男だからな、どんなちんちくりんレディーでもフォローしてやんよぉ。
南端についたらイオンの方も入ってみっかぁ?」
『高遠』の後ろ歩きに速度を合わせ店舗中央の通路を南下する。
前方。未知の領域をカバーする伊吹。
おぼろげに十字を把握しつつ、人の隠れそうな所に意識を向ける。
……かつての最強級の零戦パイロットは昼に星を見れたというが、伊吹はそうではない。
何とか何度も目を走らせて対応だ。
64
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/01(木) 02:32:46
>>62-63
(高遠、伊吹)
相談の末、背中合わせに互いをカヴァーしながら、
南への通路を進むことにした。
衣料コーナーは、どこでも数体のマネキンが通路沿いに立っている。
性別と衣服が異なるだけで趣向は変わらない。
最近のマネキンは瞳があり、無人の店舗ではややもすると不気味だ。
前を行くのは伊吹。
抜け目なく『十字』を探す――ある。探すまでもなくある。
ハンガーラックの両端、天上のパイプ・・・・この店では確実に『十字』を備えている。
他にも商品によっては『十字』をあしらったものも散見されるが、
紳士衣料コーナーではほぼ見かけない・・・・確実なのはこの二つだろう。
ちなみに、ここも床はカーペット敷きで、『十字模様』はない。
警戒しながら、進む、進む――
ほどなく、三つ目のエスカレーターが見えてきた。
南北に伸びる東エスカレーター。
昼であれば、人の乗らぬ時のない店の大動脈だ。
ゴ
・・・・違和感に気がついたのは、伊吹が先だった。
ゴ ゴ
『エスカレーター』 ――ではない。
その向こう、壁越しに備えられた『エレベーター』だった。
到着階を示すデジタルで回転する、『矢印マーク』。
『15m』ばかり向こうのそれは、無音だが『作動』している・・・・!
『1F』 ・・・・ 『↑』 ・・・・ 『↑』 ・・・・ 『2F』・・・・
一階から、今しもここ二階へと――
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
(TO BE CONTINUED)
(次回は1日24時)
65
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/01(木) 21:11:41
>>64
!!
「………」
「………………」
流石のお喋り小僧の言葉も途絶える。
いや、逆に黙っちゃいけない、伝えなければ。
「おい嶺ぇ・・・
地図は覚えてるよなぁ?『南エレベーター』だ」
「『来るぞ』。
クソッ!エレベーターじゃ横線が足りねえ、『十字』が作れねぇじゃねぇのぉッ」
サインペンを一本、左手に握り込む。
今から行って横線を刻んで来るか?
……無理だ。近づいたら『光撃』よりも素直にブン殴る方が早くなってしまう。
イオン側で棚の影に隠れるか?そうすりゃあ背後から奴さんに一発、先制出来るかもしれねぇ。
66
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/01(木) 21:40:04
>>64-65
やつら
「伊吹っ、多分それが浜岡さんが言ってた【殺し屋】だよ」
北側には何か、居ないだろうか。
下半身は北向きに、上半身を南に向けながら、伊吹の斜め前に出る。
「……っそうだ、そのままで良いからちょっと聞いて。
ティーヌさん
『私の力』は『ペアダンス』をするスタンド。
疲れてもよければ頼って。 ティーヌさんが護ってくれる」
『来る』時を前に、言っていなかったことを思い出し、告げておく。
連携を取るには互いの能力の『理解』が必要だった、うっかりしていた……っ
67
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/02(金) 00:28:22
>>65
(伊吹)
ゴ ゴ ゴ
突如張り詰めた空気に、伊吹でさえ飲まれる。
これが初の実戦であれば、なおのことだ――!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
サインペンを一本左手に握りこみ、次の行動を思い巡らす。
ここ、東エスカレーター傍(の南端)からエレベーターまでは、
距離にして『10m』ばかり。
確かに、走って間に合う距離ではない。
では、東のイオン側に隠れるか?
棚は地図で言えば縦に並んでいる。衣類の森は隠れるには申し分ない。
悩む伊吹に、背中から声がかけられた。
やつら
「伊吹っ、多分それが浜岡さんが言ってた【殺し屋】だよ」
「……っそうだ、そのままで良いからちょっと聞いて。
ティーヌさん
『私の力』は『ペアダンス』をするスタンド。
疲れてもよければ頼って。 ティーヌさんが護ってくれる」
――高遠だ。
チーン
そして――
エレベーターが、2階に到着した。
>>66
(高遠)
北側は今来たばかりのまっすぐな通路だ。
右手に広がるイオン店内は視界が悪いが、
どちらにも人影や異常は感じ取れない。
左にあるエスカレーターも同様だ。上も下も異常なし。
エスカレーターの向こうには別の通路と幾つかの店舗があるが、
エスカレーター横に設けられた透明なアクリル樹脂の壁越しに、
容易に確認できる――エスカレータ自身が死角ではあるが、まず問題はない。
チーン
そして――
エレベーターが、2階に到着した。
68
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/02(金) 00:43:34
>>66-67
「このタイミングで紛らわしい方法で仲間が来る訳ねぇもんなぁ。
お客さん確定ってかぁ」
聞きながら情報を整理する。
これで『高遠』のスタンドをちょっとは理解した。
『ダンス』は世界一の男としてちょいとは嗜んでる・・・・つもりだ。
「んじゃ、俺も手短に言っておくぜ。
俺の『アレキサンダー・スペンス』は服のように俺を覆う。
銀色になった俺は『南十字星』に導かれる旅人、『光になってワープする』。
呼びたくなったら『十字』を示すんだ、空の彼方からでも駆けつけてやるぜぇ!」
ズ ギャ ン
『アレキサンダー・スペンス』発現!
「んじゃ、ちょっと俺は影から奇襲するからよぉ。
エサにするみてーで心が痛むが、後で熱いキッスでもくれてやるから許せぇっ」
サインペンは口に咥え、『エレベーター』から出てくるであろう『人影』の数を確認。
確認するなり『掌』による『瞬間移動』で『ダブルフォーカス』の内部に有りそうな『十字』へと移動する。無ければ天井にだ。
閃光が走っても相手は『高遠』が懐中電灯でも向けたのではないか、程度にしか考えない筈だ。
69
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/02(金) 00:57:25
>>67
『敵』を探すという『作業』に没頭する。
……そうでもしてなければ心臓が吹っ飛びそう。
「……っ 何も、ないかな」
周りには……問題なし?
っじゃぁ、今目線の先にある『異常』にかかろう。
エレベータ側に体も振り向かせる。
どんな奴が来るか……だ。 喉が渇く。
>>68
「ちょ……っ!? もうっ」
悪態をつきながらも、伊吹の右手側からエレベータに歩き出す。
『光になる』とかいってるし、一歩前か、最低限横に並んだ方が良いだろう。
70
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/02(金) 01:18:53
>>68
(伊吹)
高遠に説明し、サインペンを口に咥える。
ズ ギャ ン
そして――『アレキサンダー・スペンス』発現。
エレベーターと『ダブルフォーカス』に注視する。
『ダブルフォーカス』は、ヤングカジュアルの衣料店のようだ。
南北(地図では縦)に置かれた複数のハンガーラックがあり、
『十字』も、3,4個発見した。
上手く店の中央に潜り込めば、衣料越しにエレベーターを覗くことも、
出てきたところへ奇襲をかけることも出来るはずだ・・・・
ウィィ――ン
扉が開く。
出てきたのは『一人』――やけに横にデカいが――
それを確認するやいなや、
ヒュ カ――――ッッ
文字通り、伊吹は『閃光』と化した。
これが『アレキサンダー・スペンス』の能力。
一瞬の内に、『ダブルフォーカス』内に到達する・・・・!
オ オ オ オ オ
>>69
(高遠)
周囲も問題はない。
チャイムに合わせ、高遠はエレベーター側を向いた。
ウィィ――ン
静かな作動音とともに、エレベーターの扉が開いた瞬間、
『銀色』のヴィジョンを纏った伊吹が、『閃光』となって移動した。
事前に説明を聞いてはいたが――少なくともこれは『真実』だった。
だが・・・・高遠の目を奪ったのは、伊吹ではない。
ノソッ ノソッ
エレベーターから降りてきたのは、『一人』の男。
だが、横幅は『三人分』はあろう代物だ。
相撲取りのようだが、それより遥かにだらしない肉体。
目は細く、丸々とした顔に切れ目を入れたようだ。
「・・・・あん? 『新妻』いねーのか?
・ ・ ・
どっちも『新人』てのは意外だったぜ」
口元を拭いながら、男がつぶやくのが聞こえた。
左手には四角い紙箱を下げている。
有名なケーキ店のものだ、と高遠は気がついた。
「で・・・・ドコ行った? もう一人」
高遠の方を見ながら、尋ねてくる――
71
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/02(金) 01:34:54
>>70
(一人で[ピザ]か……っと、口に出したら終わりってぇ話だったなぁ。
サクッと終わらせたいよぉ)
とりあえず床に伏すのは屈辱だが。
店の中央へと這い込み陰に隠れて『菊川』へと連絡したい、極限まで音量を抑えて。
「おい、おい菊川……で良いのか?伊吹だ。
随分大柄なのが出てきたが誰だアイツ。能力とか分かるかぁ?」
とりあえず『ナツメグ』だったらマズい。
できるだけ聞こえないよう小さな声で。
「つーか、気付かれてねえ?これ。
マジにやばいから情報だけでも助けろよぉ」
それと、『男』の丸々した肉体なら『肉割れ』とか『たるみ』で『十字線』が出来てないだろうか。
72
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/02(金) 01:45:22
>>70
(ふ、『太』ッッ!?)
引きつる顔、思わず口をついて出かける率直な感想。
……なんとか耐えた。 ひとえにあらかじめ言ってくれた浜岡さんのおかげだ。
つまり、この人が『ナツメグ』……
・ ・ ・ ・
いやそれより待って、『どっちも新人』といったよねこの人。
『把握されてる』……!?
「め、眼を放した隙に、行っちゃいまして……
『ケーキ』……食べ歩く……んです?」
高遠の知る限り、そこまで食い意地が張った人間は見たことがない。
挙動を気にしながら、言う。
73
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/02(金) 02:00:27
>>71
(伊吹)
床に伏せ、小声で話しかける伊吹。
人目があれば屈辱ものの行動だったが、
浜岡が嘘を言わなかったことは、すぐに証明された。
(菊川だよ。初めまして)
(お呼びがかからないから、いらないのかと思ったよ)
(それは『ナツメグ』だね。体重でわかる)
(能力は悪いけど、『言えない』)
(ぼくが教えられるのは、相手の位置とかだけ)
話しながら、『ナツメグ』を観察する。
男は超ビッグサイズのジージャンに柄物のTシャツ姿だ。
腹には想像通り肉割れの筋が入っているが、
とても正確な『十字』ではない・・・・『対象』には取れない・・・・
エレベーター前で立ち止まっている男までの距離は、『4m』。
男と高遠のやり取りが聞こえてくる。
>>72
(高遠)
「――『いつ何時でも、美味いものを』がポリシーでな」
男が言った。
指についたクリームを舐めながらも、
その目は高遠から微動だにしない・・・・と。
「・・・・『ふうん』」
その目が、動く――東側、『ダブルフォーカス』の方向へ。
「――隊長」
ゴ
別の声が聞こえた――
ゴ ゴ
――『真後ろ』から。
「こいつ、殺していいですか?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
74
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/02(金) 02:13:22
>>73
今飛んでいった先は見られてしまっただろうか。
やはり少し白々しかったかな……と思った次の瞬間。
> 「こいつ、殺していいですか?」
ゴ
ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「 はっ!?」
声が漏れ、『真後ろ』の敵の存在を感知する。
『挟まれた』……ッ
異常はないと思っていたけど、甘かった!?
西側の専門店のシャッターを壁にするよう、声が近距離からであれば、
『身構え』つつ、前に行きながら左回りで背後の『敵』を確認する。
75
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/02(金) 02:16:49
>>73
「ランデヴー中は邪魔は入って来なかったんだよぉ。
チッ、しゃーねーなぁ……自力で何とかするぜ、何とかァ」
一端潜伏に入った身。
攻撃に移るのはタイミングが命だが。
やりとりの間に『二拍』は過ぎそうだな、容易く。
「おいおい、もう一匹出やがったぞ、おいぃ。
つーかこっち見られたよな、今みたぞおぃぃ」
あくまで声は小さくだが『菊川』と連絡を続ける。
(チッ、2対1で数で圧せりゃ良かったんだが。
こいつぁ嶺の奴が1対2になるな、せめて1対1のドッグファイトを二つにするしかねぇか)
一端連絡を解き、手近な所に『十字の模様』が入った小物が無いか確認。
有れば1枚か2枚手に入れたい。
とにかく『ナツメグ』は俺が引き受けなければならなさそうだな。
76
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/02(金) 02:42:30
>>74
(高遠)
異常はなかった――それは『間違いない』。
移動する音はなかった。
移動する通路も、目前の一本しかなかった。
なのに――何故?
ガシャアッッ!
身を翻し、西側シャッターを背にして背後を確かめる。
咄嗟の行動だったため、背中が激しくシャッターに当たった。
距離にして、『3m』。
そこに『座って』いたのは、車椅子の男だった。
いや、男かどうかは定かではない。
黒のツナギにフルフェイスのヘルメットという服装だからだ。
体のラインは見て取れるが、
極端な細身で、およそ女性的なフォルムとは言いがたい。
声も低く、ヘルメット越しのため、極めて『中性的』だった。
その指先は、高遠の右手――『ダブルフォーカス』を指している。
『ナツメグ』の「ふぅん」の意味がようやく理解できた。
この方向からは、伊吹の姿は隠れていないのだ・・・・
「・・・・あのなあ」
『ナツメグ』が、『車椅子』に話しかけている。
――まるで二人など眼中にないというように。
>>75
(伊吹)
すでに二拍は過ぎている。『光速移動』に問題はない。
(向こうにも情報系がいるんだよ。
そいつが君たちの居場所を知らせてるんだ)
平常そのものの口調で、菊川が教えてくれた。
手近に『十字』の入ったもの・・・・は見当たらない。
Tシャツの模様にはあるものの、これは果たして正確な『十字』を保てるのか?
とてもそうとは思えない・・・・それでも一枚、盗み取っておく。
「・・・・あのなあ」
『ナツメグ』の声が聞こえてくる。
「いちいちオレにお伺いたてなくていいっつってんだろ、『セージ』。
オレらは【殺し屋】だぞ?
『生殺与奪の自由』ってもんがある・・・・
殺したけりゃ殺せばいいし、お情けで生かしてやってもいい。
「今日は『新妻』がいないし、ラクなもんだ。
オレはババァをブッ殺しとくから、オマエ、こいつらを片付けとけ。
んじゃー、ヨロシクな」
言い置いて、歩き始める――
北西の方角へ。のっしのっしと。
左に折れるつもりなのは明白だ――
77
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/02(金) 03:02:13
>>76
「よぉーし、俺はアホか。俺はアホか。俺はアホか」
何らかの使い道は有るだろう、とりあえずTシャツはポケットに突っ込む。
んでもって見付かってて見過ごしてくれるなら。
間抜けな格好だが、普通に走って『高遠』へと近づいていく。
とはいえ『ナツメグ』に後ろから一撃貰わないよう距離を取って注意しつつだ。
(ま、あの隊長さンなら、タイマンで心配はいらねーだろうぜぇ。
それよりも『新妻』と五分っつーあの『セージ』。
ルーキー二人で何とかなるかどうか、だぁが)
「嶺ェ!とりあえず………この『セージ』片付けんぞ。
ホームじゃお財布握って待ってるだろぉからなぁ!」
さてと、だ。
そうなったら『敵を知る』必要が有る。
車椅子自体にも『十字』は有るだろう、『タイヤのスポーク』やら『フレーム』の交点やらに、だ。
78
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/02(金) 03:16:57
>>76
ばれていた……
あぁいや、位置的には確かに丸分かりのところだろう。
だが、『背後を取った』ということが不可解きわまる。
この『車椅子……セージ』とやらの能力によるもの?
だとしても、『テレポート』かなにかでもなければ……。
(『浜岡さん』は……多分大丈夫
あの『ナツメグ』のことをよく知っていたようだったし、
今のもアドバイスのおかげで、『厄介極まる』という事態を避けられた)
むしろ、明確に襲ってくるだろう『セージ』の方が問題か。
>>77
「…… っ えぇっ!」
肯定。
頭だけを回していたんじゃ、相手は退いてくれない。
動きださなければっ。
シャッターから身を離し、『身構え』を直して、敵を見据え、歩き出す。
79
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/02(金) 03:26:30
>>78
訂正。
身構えを直して『クレモンティーヌ』を発現し、
フィギュアスケート・ペアにある、並んで『走る』動きで接近する。
80
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/02(金) 03:37:41
>>77-78
(伊吹・高遠)
伊吹は普通に走って戻り、高遠の傍に到着した。
『ナツメグ』はこちらを一瞥するも、
特に動きを変えることなく、西へと遠ざかっていく。
改めて、敵を確認する伊吹。
黒のツナギには羽のういたドクロマーク。
黒のフルヘルメットの額中央にも同じマークがあり、
それを挟む形で、『Jesus』 『Christ』の文字が描かれている。
そして、車椅子に『十字』を探すが――ありそうで『ない』。
敵を直接攻撃するのは難しいようだ・・・・
(ttp://www.e510.jp/upload/541/image05A-02.jpg)
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
無言で対峙する『セージ』。
その表情はシールドに隠され、伺い知れないが――
ズギュンッ!
高遠がスタンドを発現した瞬間――『動いた』。
滑らかに回転する、『海外製車椅子』の車輪。
無音の接近はこれ故に『可能』だったのか――?
それだけでは、なかった。
ルルル ルルルル
後退する車椅子が向かった先は、『壁』。
西側傍に並ぶシャッターの一つだ――そこに背中を押し付けた瞬間、
ズギュウ ウ
シャッターの表面に、四角い『枠』が浮かび上がるなり、
車椅子ごと、『セージ』を飲み込んだではないか。
『枠』は音もなく消滅し、後には何も異常のないシャッター店舗と、
茫然とする二人の男女が残された。
ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
81
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/02(金) 03:56:24
>>80
「……っ」
息を呑む。
『クレモンティーヌ』を戻す。
呼び出しておいてすぐ解除というのも申し訳ないけれど
攻撃目標を見失っては『解除』する他ない。
『枠』で壁を抜けた……。いや、どこか別のところに行ったのか?
だとしたら、また出てくるはずだ。
「伊吹……もう一度背中合わせ、お願い。
どこか『壁』や……浜岡さんが警告していた『床』からもありうるよ」
言ってから、イオン側に身を向け、視界内全て、上下から左右までを監視する。
姿勢は、いつでも再発現しなおせるよう、構えながら。
82
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/02(金) 04:02:27
>>80
「damn、ありゃぁしねぇ。
こりゃー何とか決めるっきゃーねーよーだぜー」
(なんてな……『1個』良いところに有るじゃねぇか!)
閃く。
それを軸に素早く自分の戦略を繋いで行こうとするが。
> ズギュウ ウ
「はぁ?」
「いや、おいおいおい……そいつぁダメだろおい」
『枠』から消えた・・・?
『面』に対して作用する能力、だからこそ『セージの前では菊川と連絡を取るな』という事か。
さっきの俺も、連絡を見られてたら飲まれてたのか?
呆然とはするが、すぐに気を取り直す。
>>81
「おうさ、任せろッ」
言われるままに『高遠』に背中を預けさせる。
『シャッター側』が俺の担当になる……意識は抜けないぞ。
『セージ』がどんな手で来ようと、『アレキサンダー・スペンス』なら対応出来る。
少なくとも背中に感じる『高遠』の体温を消させぬよう撃破しなければならないな……
83
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/02(金) 22:33:21
>>81
(高遠・伊吹)
フシュッ
『クレモンティーヌ』を解除し、伊吹と背中合わせになる高遠。
イオンのある東側を向き、全方位に視線を巡らせる――
やや左手にある停止中のエスカレータ、異常なし。
イオン店内も、天井も、床も、全て異常なし。
だが、先刻も確認した上で、敵は出現していたのだ。
気を抜けば何が起こるか判らない――『未知の恐怖』。
一方、伊吹はシャッター側を警戒する。
店名、電話番号が描かれただけのシャッターを見張るのは、
傍から見れば滑稽かもしれない。
だが、伊吹は確かに見たのだ。敵がこの中に消えていくのを。
ならば、ここから敵が現れないとは限らない。
シャッターからの距離は、現時点で『2m』ばかり。
二人の現在位置は、『STARVACATIONS(27)』の西側だ。
ドクン ドクン ドクン・・・・
背中越しに、互いの緊張が伝わってくる・・・・
ォ ン
――その音は、唐突に響いてきた。
北の方角――先だって歩いてきた通路の彼方。
そちらから聞こえてくるその『音』は――『回転音』。
オ オ オ ・ ・ ・
オ オ オ オ オ オ
オ
接近――してくる。
そう感じた次の瞬間だった。
ギャルッ!! ギャルルッ!
『EASY BOY COMET(23)』と、東エスカレーター北端の間を
ジグザグに、稲妻のように走り抜け、『そいつ』は二人の眼前に出現した。
『車椅子』に座った若者――そこは変化ない
異なるのは、車椅子の『車輪』と若者の『四肢』。
四肢はメタリックな光沢を放つ『金属製』――まるで機械の義手のような。
『車輪』は『スパイク』と『装甲』を備えた、戦闘的なフォルムに変貌している。
そして、明確極まりない『進化』が、もう一つ存在した。
ギャ ギャンッッ!!
――圧倒的な、その『加速』!!!
カーペットを芝生のようにえぐりながら!
シャッターに傷跡を残しながら!
「・・・・・・・『モーター・サイコ』」
ギュ オァアアア――――ッ!!
狂気の『車椅子』が、二人に迫る――!!
(TO BE COTINUED)
(次回は4日24時)
84
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/04(日) 22:07:04
>>83
「いいッ……!?」
驚愕に声がもれる。
凄まじい『加速力』、そしてメタリックな風貌。
アレが【殺し屋】副隊長、『セージ』の『スタンド』……っ
先ほどの壁抜けが能力? それとも、まだ何かが……
いやそれより
「スゴイ『速さ』……冗談じゃない、 避けてッ!」
声を上げながら『クレモンティーヌ』、再発現。 行うダンスは、ペアでの『跳躍』
通常のダンサーも、自分の身長ぐらいには跳躍することが出来る。
『クレモンティーヌ』の並外れた膂力を持って、東エスカレータの壁を『飛び越え』、
イオン方面側へ。直進による突進を回避したい。
また、この『クレモンティーヌ』と、敵の『モーター・サイコ』の『スピード』を照らし合わせる。
こちらよりも更に素早い相手であれば、非常に厄介な相手ってことになるね。
85
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/04(日) 22:13:51
>>83
「な……にぃィ!」
意外、それは北方より!
やはりコイツは『特殊な移動』を持っている。
『車椅子』がただの『車椅子』ならドレだけ物騒でも上空は安全圏だろうが、
まだ未確定な以上『瞬間移動』は温存した方が良いだろう。
「とりあえず、避けろ嶺ぇ!
こいつぁ『戦車』と言っても差し支えねぇぞ!」
と、あえて『動かない』事で自分を『セージ』の標的にさせ。
『高遠』が回避する時間を稼いでから『垂直に跳び』、自身も最小距離での回避。
『アレキサンダー・スペンス』唯一の身体強化、その筋力を活かして『天井の配管』に掴まりたい。
「チィ……穴は一つ、ソレでぶっ倒す必要があんのかよぉ、おぃおぃ!」
86
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/05(月) 00:09:17
>>84
(高遠)
>『クレモンティーヌ』の並外れた膂力を持って、東エスカレータの壁を『飛び越え』、
>イオン方面側へ。直進による突進を回避したい。
東エスカレーター側面の壁(透明なアクリル製)は、
天井まで繋がっている。
行動の修正があれば、受け付ける。
87
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/05(月) 00:16:31
>>86
失礼しました。それでは以下のように訂正します。
北向きに跳躍して、『モーター・サイコ』を発現した『セージ』の上を飛び越える。
飛び越えた後は、ターンして『セージ』に眼を向けたい。
88
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/05(月) 00:40:50
>>85
(伊吹)
『ジェット機』を髣髴とさせる速度で突っ込んでくる『セージ』。
その脅威を前にしても『レディ・ファースト』は揺るがない。
高遠が男性の『踊り子』のようなスタンドを発現、
高々と跳躍するのを確認してから、垂直に跳躍する伊吹。
ウ オォン
ビシュッ
『車椅子』の『弾丸』が、伸びきった利き足の先端を掠めるも、
それ以上の追撃はない――
ガッ
ギ ギィッ……
細い配管に捕まり、『4m』ばかりの高度にぶらさがった。
爆音は、南東へと遠ざかっていくようだ。
>>84
>>86
(高遠)
ズギュン タ タン!
軽やかに高遠の手を取る『クレモンティーヌ』。
そのエスコートは、あくまで軽やかだった。
フ ワ ッ
幻聴であろう曲に乗って、二人の足が揃い踏み、跳躍する。
その高さは優に『4m』近く。
回転し、互いに手を伸ばしながら、天井すれすれまで飛翔した。
ウ オォン
ビシュッ
真下を通過する『車椅子』。伊吹はやや遅れて跳んだようだが――
ギ ギィッ……
着地し、踊りながら確認する限り、無事天井に掴まれたようだった。
そして、『モーター・サイコ』の姿はすでにない。
ギャル!
ギャルルルル ルルル……
爆音の方向は『南西』――何故か、イオン側に向かったらしい。
高遠の見る限り、『車椅子』の速度は『クレモンティーヌ』を上回る。
ただし、先刻の邂逅はたっぷりと『加速』のついた状態だった。
互いに停止した状態からであれば、話は違うかもしれない・・・・
と・・・・
先刻の交差地点に、何か落ちていることに高遠は気付いた。
『靴』だ。男性用の『靴』・・・・
89
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/05(月) 00:48:33
>>88
爆音の方向は『南西』――何故か、イオン側に向かったらしい。
↓
爆音の方向は『南東』――何故か、イオン側に向かったらしい。
90
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/05(月) 01:08:16
>>88
「ヒュゥ〜〜〜♪」
場違いな口笛。
しかし今の一瞬触れたって現象へのビビりを抑えてだ。
今接触した『利き足』の先端、何か異変は起きてないだろうな?
「さってぇ、どうすっかねぇオイ。
あン…………靴だとぉ?」
細い配管に掴まったのはいい。
コイツ引きちぎって『十字』の『目標』を作れるが……
しかし、関係無い施設をブッ壊して武器を作る事は『紳士たれ』を達成できるのだろうか。
……分からない。
まあ、作業をしない以上は別の行動をしよう。
スタン
『靴』の所に降り立って何か無いか確認したい。
なあに、冷却期間が過ぎてる以上ヤバけりゃ『瞬間移動』が有る。
>『高遠』
「こいつぁ俺が調べる。嶺は周囲の警戒頼むぜおぃー!」
と、『靴』に向かう事を告げる。
91
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/05(月) 01:21:44
>>88-89
着地。ゆったりとしたタンゴで躍らせてもらいながら
「十分に勢いが乗ってると、ティーヌさんより速いみたい……。
動きを止めたいところだけれど、あの『枠』のせいでとらえるのは苦労しそう…………靴?」
一人ごちる。
>>90
「わかったよ。
しかし、あの音……イオンの方に行った?」
あのここよりさらに狭いところで何をするつもりだろう……。
……あの枠を使って縦横無尽に現れるつもりだろうか。
それとも、それすらフェイクで、またぬぅっと現れるのだろうか。
だとすると菊川さんと連絡を取るのは危険そうだ。
そして、あの靴。
「近寄らないほうがよさそう」
ティーヌさんに再度帰還してもらう。
伊吹に任せて、自分は東エスカレータの北を駆け、南へ。
奴が何をしているのか、視界に納めたい
92
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/05(月) 01:32:43
>>90
(伊吹)
少し離れた靴の場所へ、ひらりと降り立つ――
グラッ ドシャ
――つもりが、バランスを崩し、無様に転倒した。
ゴ ゴ
理由は・・・・すぐにわかった。
転がった靴――
それは、伊吹自身が履いていたものだった。
――千切れた『足首』がついていた。
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ
>>91
(高遠)
靴は伊吹に任せ、エレベーターー北から南へ回りこむ。
だが、あの速度だ。追いつけるはずもない。
衣類の壁がない東西の通路についた頃には、
『車椅子』の背中はどこにもなかった。
あの『爆音』も、いつしか消えている・・・・
93
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/05(月) 01:51:58
>>92
「!?───ウグェッ!?」
何故だ、何故転ぶ。
普通に『アレキサンダー・スペンス』で強化された両脚で降り……
いや。
「この足は…………」
この靴は。
この肌は。
この体温は。
間違いなく、右足……それも。
・・・・
「俺の足だとぉぉおぉォ!?」
痛みが戻ってくる……
掠った程度でこの威力だと!?
『戦車』とは言ったがその域すら超えている、『徹甲弾』とでも言うレベルか!
「ぐ……が……き、機動力を殺されたぁ……
『片羽』じゃドンだけやれっか分かんねぇぞオイぃ!」
『セージ』の前で『菊川』に連絡を取るな、
『枠』による消失もそうだが単純な速度と破壊力だけで『挽肉』にされるという事……
可能な限り素早く移動し『2Fからの上りエスカレーター』へ。
幾ら高速度とはいえ強烈な段差の有るエスカレーターを一瞬で登る事はできないだろう。
移動できれば、まずは傷口を手に入れた『Tシャツ』で縛る。
『模様』を使えなくなるのは惜しいが、失血死だけはヤバい。
何とか行動可能に戻る為にも必須だ。
94
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/05(月) 02:01:55
>>92
『モーター・サイコ』の『爆音』はどこまで聞こえ、どこで途切れたか考える。
そしてその場所がどこか、頭の中の地図と照らし合わせたい。
「……まずいな、またああやって出てこられたら……?」
いや、出来るか?
『クレモンティーヌ』三度発現、若干距離を離して、片手をつなぐだけの向かい合うダンスをしながら、
自分と、『ティーヌさん』の目線で敵を探す。
位置が広めなため、ぶつかるということはないだろう、どこから来るか……
「お願いね………見つけたら教えて」
95
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/05(月) 02:21:23
>>93
(伊吹)
ブシュウゥゥッ!
甦る激痛――同時に噴き出す鮮血。
あまりのスピード故に、『痛み』さえ感じなかったということか。
片脚で跳ねる様にしながら、伊吹は上りエレベーターに『退避』する。
中ほどに達したところで腰を下ろし、入手したTシャツで
傷口を縛る・・・・これで少なくとも、『失血死』は免れる。
アクリル壁の向こう、見下ろせる場所で、高遠がスタンドを発現するのが見える。
『クレモンティーヌ』と相対しながら、動かず、回転している――そこに。
>>94
(高遠)
音だけでどこまで進んだのか、正確に測るのは困難だ。
だが、高遠は思い出す――
先刻、『車椅子』が曲がってきた際、激しい音を鳴らした。
同じ音は『聞こえなかった』。
即ち、敵は――
三度、現れ出る『クレモンティーヌ』。
紳士然としたスタンドと手を合わせ、ゆったりとしたリズムで回転する。
スローなBGMが何処かから聞こえてくるが、
互いの目は、索敵に躍起になっている・・・・
『!』
『クレモンティーヌ』が、大仰に片手を振り上げた。
伸びた指先は高遠の肩の向こうを指し示す。
高遠の背中側にあたる南の店舗――
『ダブルフォーカス』の方向だ。
店舗までの距離は『2m』。南の壁までは『6m』。
ギャルンッ!!
同時に、背後で轟く『爆音』――!
96
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/05(月) 02:48:29
>>95
1度目に22のシャッターから消えた時は、北から轟音を立てて曲がってきた
2度目に消えたさっきは音を立てずに、南東に消え、南から迫ってくる。
……消えたところから近くでないと出られないのかな。
「ありがとう……!」
ティーヌさんのアナウンスに感謝、それと同時にテンポを早め、南側へ向かう。
……呼び出したときに、跳躍の準備をするよう、彼に頼んである。(
>>94
)
「それじゃぁ……『空を舞って』ッ!」
相手がそのまま突進してくるのであれば……。
『パートナー』を振り回して回転する『デススパイラル』。
ペアフィギュアスケートの技だが、これを跳躍の際の空中で行う。
出来る限り傾かせて。 驚異的な身体能力と、人間を上回る精緻な動きが実現させてくれるだろう。
回転方向は、背後からやってくるであろう『モーター・サイコ』と衝突する向き。
タイミング、角度は『クレモンティーヌ』に任せる。
パートナーである『私』を激突させることで、
相手の加速力と互いの破壊力を上乗せした一撃を、カウンターで見舞いたい。 パス精ABB
97
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/05(月) 02:52:31
>>95
「ああ、クソぉっ。
『二拍』ケチった所為でこのザマたぁ。
んなロぉ、この痛みは必ず報復してやらぁ……!」
縛り終わった。
手当が済んだなら『セージ』に目に物見せてやらなければならない。
「なんつーザマだ俺ぇ……」
ザッザッザッザッザッザ──z___!
手元に有るのは同じ型の『色紙』が五枚。そしてサインペンが二本。
その縁を定規代わりにして平行な『縦線』と平行な『横線』を何本も描く。
一つの色紙に何本も描けば一本当たりの十字の量が一気に増える……
等間隔である必要もない、『直角』でさえ有れば構わない。それを5枚に。
「クソぉッ!クソぉッ!クソぉッ!さっさと間に合わせねぇと……!」
『高遠』の方を襲う『爆音』に気づき作業を終えんとする。
98
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/05(月) 03:12:16
>>96
(高遠)
敵のいる南側へ向かう――必要など、なかった。
『車椅子』は猛突進してきていたからだ――高遠の、読み通りに。
ギャルルルル――ッ!
本来、急な変化に応じることは、『クレモンティーヌ』には向いていない。
リズムに乗って『踊る』――それは『リズムを外せない』ということ。
リズムを度外視した攻撃には、脆い側面を持つ。
だが、この時は――高遠の読みと、リズムが『一致』した。
ギャンッ!!
刹那、二人は強烈に回転し、宙を舞う。
半ば斜めになるほどの軌道を描いて、
『パートナー』の高遠自身を振り回し、『車椅子』にぶつける――!
ド!!
ゴォォオ !!!
凄まじい『衝撃音』が、空気を振るわせた。
『パートナー』である高遠に、状況jは俄かには把握できない。
だが、聞き取れた。
衝撃に続く、固い何かに衝突した『金属音』。
敵が、南の壁に叩きつけられたものだと理解する――!
「グ・・・・アッ・・・・!
何・・・・だ・・・・と・・・・!?」
オ オ オ オ オ
>>97
(伊吹)
ザシュッ
ザッザッザッザッザッザ──z___!
急ぎ、長い縦線に複数の『十字』を書き込んでいく。
気ははやるが正確でなければ無意味だ。
ようやく一枚出来上がったところで、激しい衝突音が聞こえてきた。
99
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/05(月) 03:17:21
>>98
『セージ』の『ヘルメット』、その模様は伊吹から現在視認可能か?
100
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/05(月) 03:22:05
>>99
(伊吹)
現時点では、色紙に集中している状況。
(音は聞こえている)
まず、階下を確かめる必要がある。
101
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/05(月) 03:34:32
>>100
回答感謝。
>>98
「ちぃッ………あー、先に用意しとくンだったぜおぃぃ!」
複数の線を刻んだ『色紙』一枚。
数十の『交点』を抱えるそれを懐に収め。
「ンだおィ!?」
突然の轟音!
やったのか!?やられたのか!?
転がるように下ると『オペラグラス』を取り出し、音の方を見る!
『セージ』なら良し!『ヘルメット』の模様を視界に収めたい……!
>『高遠』
「どっちだか分かんねぇが、とりあえず嶺ぇ!今から『俺の視界を塞ぐな』!」
『砲撃』の時が近い……頼むぞ。
102
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/05(月) 03:40:28
>>98
激突っ。だが、私にはその感触もないのか。
『絶対防御』とはどういうことか、その身で思い知る。
ティーヌさんの『ダンス』への情熱に感謝だ。
「後は……着地……っ」
上手くいってくれるだろうか…… デススパイラルの終わりのように、
引き寄せてもらい、角度を戻し、降り立ちたい。
攻撃の成果を見たいところ。
>>101
!?
先ほど何かやられた風だったが、『何か』やるつもりなのか。
降り立てたら、解除し、エマジェームズとダブルフォーカスの間の敷居の方向へ向かう。
103
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/05(月) 03:53:42
>>102
分かりにくいかもしれないので追記。
敵の方を見ながら、『視線』の邪魔にならないように、エマジェームズ側に向かうということ
104
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/05(月) 04:03:13
>>101
(伊吹)
色紙を懐に収め、階下を確認する。
ダブルフォーカス北側で鮮やかに着地したのは、
『クレモンティーヌ』と高遠だった。
ダブルフォーカス店舗内は、なかなかの惨状になっている。
棚が倒れ、ハンガーラックが二つ、ドミノ倒しになっている。
・・・・だが、見えるのはそこまでだ。
おそらくは店舗内にいるだろう『セージ』は、
ハンガーラックに隠れてヘルメットさえ見えない。
ちょうど、伊吹自身が隠れた時のように・・・・だ。
>>102
(高遠)
激しい接触の後だったが、そこは『クレモンティーヌ』。
どんな審査員も文句のつけようがない、鮮やかな着地を決めた。
スタンドを解除し、敵の状態を確認する・・・・
痛みはおろか、衝撃さえ感じなかった事実。
それは衝突のダメージ全てが、敵に返ったことに他ならない。
二つのハンガーラックを倒し、壁際の棚を半壊させながら、
ヘルメットを被った細身の若者は、車椅子から投げ出され、
壁際に倒れ付していた。
義手のようなその右手が、あらぬ方向に『へし折れている』。
破壊箇所が火花を散らす様子は、さながら機械のようだ――
「ぐ・・・・なんだ・・・・このスタンドは・・・・ッ!」
横転した車椅子の車輪が、カラカラと回っている。
『スパイク』や『装甲』は消えている・・・・解除されたということか。
「う・・・・ううう・・・・」
ガリガリと義足が床を掻き、『セージ』が動き始める。
泳ぐようにして向かう先は、彼から『1m』ばかり先の南の壁。
エマジェームズとダブルフォーカスの間まで移動した、
高遠からは、距離にして『7m』――!
(TO BE CONTINUED)
(次回は5日24時)
105
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/05(月) 22:42:06
>>104
『スパイク』や『装甲』が消えていて、義肢は『有る』……。
『枠の能力者』は別の誰かのサポートだったのかな
「『交通事故』にご注意を、ってところね……っ」
今の衝突音で、『ナツメグ』がこちらに気を向けていないだろうか。
ちょうど、西側にも眼をやれる位置だ。
一瞬だけ眼を留め、走り出す……。
>『伊吹』
こちらが接近するより、逃げられるのが速いか。
伊吹が先ほど『ナツメグ』の目をかわすために
『飛んで』いったのと同じ要領でいってもらうべきかな。
「伊吹っ 『セージ』が『逃げる』!
ダブルフォーカス南の壁から1mっ!」
見えてるかどうか分からないが、万一見失っていると困る。
だから……狙撃をアシストする観測手のように、『伝える』。
106
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/05(月) 22:47:13
>>104
>>105
「凄ぇ…………」
『クレモンティーヌ』の恐ろしいまでの破壊力を目にする。
そして『高遠』からの声も聞いた。
この『機』は活かさなければならない……
『セージ』が逃げる『1m』。
1m『も』有る。
『光』なら1秒で2億9979万2458回も移動できる距離ではないか。
「行くぜおぃ!『アレキサンダー』ぁぁあああ!」
オ ン ッ ........
名を叫び『掌』を向ける。
目標は『高遠』より連絡を受けた、『ダブルフォーカス南端1m付近』の天井配管!
速度は『音』すらも置き去りにした『人類最速』!
上下反転し『天井に無事な脚を蹴り込む寸前』の引き絞った姿勢へと『瞬間移動』!
ダンッ!
「『スペンス』!!」
無事な片足で天井を蹴る事で『セージ』へと方向を調整し、重力に『身体強化』された脚力を上乗せで加速!
『セージ』の首に鉄槌を叩き込み意識を刈り取る!破スBC+重力
107
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/06(火) 00:40:52
>>105
(高遠)
『スパイク』や『装甲』が消えていて、義肢は『有る』――
その事実から、能力を推理する高遠。
だが、少なくとも『菊川』は、三人目の存在については語っていない。
ちらりと一瞥した通路の西側に、
二人の人影を発見したことに、高遠は戸惑った。
遠すぎて判りづらいが、その大きさから一人は『ナツメグ』だ。
もう一人は誰だろうか?
二人並んで、こちらに歩いてくるようだが・・・・?
(高遠はまだ走り出していない)
「伊吹っ 『セージ』が『逃げる』!
ダブルフォーカス南の壁から1mっ!」
伊吹に声をかけるが早いか。
天井近くを、『光線』が横切る――
>>106
(伊吹)
高遠の呼び声を受けた瞬間、行動は決まっていた。
オ ン ッ ........
『十字』を目指す『光』と化す伊吹。
アクリル壁を『透過』し、『光速』をもって、目標の天井配管へ『移動』!
ズギャンッ!
真下に目標を発見、手刀を構えた伊吹だが、
狙うつもりだった首筋が、ヘルメットの後頭部に隠れている。
――体を伏せ、顔を床から上げた姿勢のためだ。
ヘルメット越しに首に叩き込むか。
それとも狙いを変えるべきなのか――つかの間、逡巡する。
『セージ』が、『枠』に手を伸ばす――
108
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/06(火) 00:57:24
>>107
今、『セージ』の位置は手を伸ばすだけで『枠』に触れられる位置か?
それとも、『枠』まで体を動かす必要が有りそうか?
109
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/06(火) 00:58:38
>>108
(伊吹)
かなり微妙な距離。
届くかもしれないし、届かないかもしれない。
110
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/06(火) 01:18:12
>>109
回答感謝
>>107
(っ……首は隠れてんじゃねぇかぁ……
どうする、どうするよぉ俺ぇ──手は──)
有った。
首が見えているなら拳を叩き込み、
そのついでにどこかに血糊(
>>97
メ欄:血の糊)で貼り付ける予定だった『十字を刻んだ色紙』。
こいつを用意していた……
元々の使い方が難しい以上『今』、『戦闘不能』にまで追い込むしかない。
シャバッ
『パンッ』
仕込んでいた『色紙』を『セージ』の頭に被るように視界に入れ、中央の『十字』を『光撃』。
光速の打撃によって猛烈に加速するであろう『色紙』を、
裏に塗った血糊で『セージ』のヘルメット後頭部にベッタリと貼り付け……
「FoooooooooooooooooooooooX!!」
ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン
ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン
ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン
ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン
ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン ヒュン
『色紙』に刻んだ『全ての十字の目』を『攻撃』する一瞬のラッシュ!破B/ス『光速』
これによって伊吹が『セージ』に届くまでに『頭を下げさせて首を示させる』!
首が見えれば首に手刀を叩き込み!見えなければ肺を抉って!『セージ』の動きを止めさせたい。
111
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/06(火) 01:26:06
>>107
な…… に……?
「『ナツメグ』と、『もう一人』……!?」
確か、『オレはババァをブッ殺しとくから』と……浜岡さんはどうした?
そしてもう一人は一体誰?
ダブルフォーカスの店内に入り込み、覗き込んで眼を凝らす。
入り込む時に、店内に『ツナギ』みたいな、上下一体の衣服、
あるいはマネキンがないか探す。
(まさか……となりにいるのが浜岡さん、なんてことは……)
『セージ』が気がかりだが、伊吹に任せるしかない、
伊吹はまだナツメグともう一人に気づいていない……。
112
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/06(火) 01:51:57
>>110
(伊吹)
シャバッ
『パンッ』
色紙の『十字』を『光撃』する。
『光速』を伝えることで色紙を飛ばし、裏に塗った血糊で、
『セージ』のヘルメット後頭部に貼り付けるつもりだったが――
ヒュッ クルルル……
色紙は想像以下の速度(普通に殴ったかのような)で、
あらぬ方向に飛んでいった。
『4m』近い距離がある中、厚紙の中央を打って狙った場所に当てることは、
『並みの人間レベル』の精密しか持たない
『アレキサンダー・スペンス』には『不可能』だったようだ・・・・
ズルゥウ ドシュッ!
その間に、『セージ』は手を伸ばす。
肩ごと突き出すようにして、どうにか届いた手が壁に触れ、
『枠』の中に吸い込まれる――
ズギュッ!
>>111
(高遠)
ザッ
店内に隠れる高遠。傍にはカジュアルを着たマネキンが立っている。
ツナギのような服はないようだ・・・・
接近してくる人影に目を凝らすが――
『ナツメグ』の傍にいるのは、浜岡ではなかろうか?
そう考えてみるほどに、似た背格好に思えてくる。
あのペースでは、二人がここに到達するにはまだ時間がかかりそうだ。
クルクル・・・・ ファサッ
――靴の横に何かが触れた。
色紙だ。何か十字のような落書きがされている・・・・
ズギュッ!
そして、壁の方向から――『枠』が消えた。
113
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/06(火) 02:21:42
>>112
くっ、まだ遠い。 これでは分からない……。
「……仕方ないね、お願いティーヌさん」
『クレモンティーヌ』を呼び出し、マネキンに『バトンタッチ』。
速いリズムのモダンダンスを躍らせながら、『ナツメグ』らのいるところまで偵察に行かせる。
まっすぐというのもどうかと思ったので、
店内から北西に横切って、27番の店の東側に半身を隠しながら覗くような形で。
もし、『ナツメグ』のそばにいるのが『浜岡さん』だったとしたら……
様子を見た後、直ちに戻ってくるように、お願いする。
>『伊吹』
「伊吹、大丈夫っ?」
十字を使った攻撃をしようとしたはず……どうなった?
声を上げ、そばに近寄る。
114
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/06(火) 02:24:48
>>112
「shot trashed……クソぉ!」
事前作業の不足、温存主義の欠点、そして『アレキサンダー・スペンス』。
全て苦痛を伴う教訓だったか……
「チィッ」
とにかく着地だ。
両手で勢いを殺して床面へと降りる。
さて、『車椅子』が無くなった訳だ……今なら大丈夫ではないだろうか。
「『菊川』、おい、応えやがれおいっ」
不発に終わった以上『十字』の消費は1だ、『色紙』は回収しておく。
そして、床面に耳を付けて連絡を取る。
「とりあえず野郎が消えた間に手短に聞きてえ。
『セージ』の野郎の『モーターサイコ』……どう考えても『枠』と一致しねーぞオい!
ワザワザ『エレベーター』で来なすったから『ナツメグ』のでもネぇ。
本当にこの階には『俺』と『嶺』と『隊長』と『ナツメグ』と『セージ』しか居ないんだろぉなぁ!?」
戦闘がダメになってんなら哨戒をする、
とりあえず自分に出来る事をしなけりゃ『隊ごと死ぬ』……
必要なのは『生還』だ、『光速移動』なら『モーターサイコ』の突撃だって回避できる。
行動時間は無駄に出来ない。
>『高遠』
「すまねえ……しくったぁ!
テメぇのケツはテメぇで拭くから『自分の身を守ってろぉ』!」
声で制する。
これ以上足を引っ張るのはマズい……
115
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/06(火) 02:41:34
>113(高遠)
パ パッ
――ズギャン!
『パートナー』をマネキンに交代した。
女性型のマネキンのため、『クレモンティーヌ』は『男性』のままだ。
北西店舗に移動させ、隠れながら偵察させる、が・・・・
クル クルクル
バ バッ !!
・・・・これほどに隠れていない『偵察』もなかった。
『踊り』を止めない『クレモンティーヌ』に向かない仕事を、
また一つ発見する・・・・とはいえ。
サ サッ
『クレモンティーヌ』のパントマイム。
あれは――『YES』だ。
踊りながら戻ってくる踊り子達を迎える頃には、
高遠自身の目にも二人が確認できた。
――確かに『ナツメグ』と浜岡の二人だ。
仲良くというほどではないが、互いに攻撃の意思は感じられない。
それを確認した後、伊吹と合流。
男の『右足首』から下がなくなっていることに気がついた。
>>114
(伊吹)
屈辱と教訓を胸に刻み、されど折れることなく。
バランスをとりつつ床に降りると、まず色紙を回収。
高遠が他に気を取られていることに救われた。
そして床に顔をつけ、『菊川』を呼ぶ――
(やあ)
(さっきも言ったけど、能力の説明は出来ない)
(この階には、他に誰もいないよ。
君たち二人と浜岡さん、『ナツメグ』、『セージ』・・・・この五人だ)
足音で、高遠が接近するのがわかり、声で制した。
116
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/06(火) 02:54:05
>>115
「五人かよ、っつー事は『モーター・サイコ』が『枠』作ってんのかおぃ。
……あー。これは反応しないで良いぜ。
能力については大まかでも言えねぇみてーだからな」
三度同じ愚は犯さないとして。
「んで?向こうさんは『嶺』の一発でいてー目見たようだがぁ?
まだ戦りそうなのかぁ?」
少なくとも『菊川』は空間を把握するような能力なのだろう。
それなら相手の動きに明確な殺意が有るかどうか程度は足音や言葉から診断できる筈だ。
臨戦態勢は解かないが、仕込むかどうするかの判断が欲しい。
「チッ……来やがったか。来るなっつったのによぉ」
『菊川』との連絡を取ったまま『高遠』の足音を理解する。
117
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/06(火) 03:07:18
>>115
>・・・・これほどに隠れていない『偵察』もなかった
向かない仕事だったね……ごめん、ティーヌさん。
と内心頭を抱えるも、目に入る伊吹の惨状に顔を青ざめる。
「ちょっと、しっかりして。
初陣が死出なんてしゃれにならないよっ!」
『クレモンティーヌ』が戻ってきたら解除。
マネキンを置いて、伊吹のそばに。 サポートできるような姿勢で。
口を回しながらも考える。
確か、暗黙の了解が有るぐらいの間柄で、
殲滅しあうってほど険悪でもないような印象だったけど……。
どういう……これで、もう『退く』ってこと……?
118
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/06(火) 03:15:08
>>116
(伊吹)
(――さあ)
(人の心を読む能力はぼくにはないからね)
(でも、引く気はないと思うよ?)
(『セージ』と『モーター・サイコ』が、
戦いから引いたことは、今までに『ない』からね)
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
「ちょっと、しっかりして。
初陣が死出なんてしゃれにならないよっ!」
高遠が傍に立ち、そう言った。
>>117
(高遠)
『クレモンティーヌ』を解除。マネキンを放置して、
伊吹のもとに駆け寄った。
床とお話をしているように見えるが、これは『菊川』が相手なのだろう・・・・
「チッ……来やがったか。来るなっつったのによぉ」
伊吹に、苦々しく言われた。
119
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/06(火) 03:25:10
>>118
「もう、減らず口を……」
菊川さんとの話が終わったら、とりあえず助け起こそう。
できれば肩を貸して立ち上がらせたい。
「今、『ナツメグ』と『浜岡さん』がこっちに歩いてきてる。
よく分からないけど攻撃しあうでもなく二人で並んでるんだ」
ありのまま、みたことを話す。
頭がどうにかなる……ほどではないが、かなり不可解な状況。
「どういう事なのか、話を聞いたほうが良いかもしれない」
ダブルフォーカスの出口まで向かう。
120
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/06(火) 03:29:57
>>118
「生粋の戦闘狂かンナロー。
『戦いから手を引いた事は無い』?
んじゃー今まではアイツをどーしてたんだよぉ」
「しかし、まあ……まだまだ続くのかぁ……
分かった、また何か聞くかもしれねぇが、頼むぜ」
そう言って両手で床面を突き、反動で立ち上がろうとする。
>『高遠』
「わーってるつぅのぉッ。
っていうか少しは理解したろーな『菊川』との会話ぁ。
『セージ』の野郎殺る気満々らしいぜおぃ!」
「……ハぁ!?
隊長とあの………その、何だ。向こうの隊長がコッチ来るだとぉ!?」
とりあえず起き上がったなら肩を借りよう。
生き残るのが何より大事だが、その後この足どーすんだ。義足かやっぱ。
とか考えながら連れられて移動する。
121
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/06(火) 03:55:59
>>120
(伊吹)
(『止めた』のさ)
(『セージ』は、『ナツメグ』の命令だけは従うからね)
>「分かった、また何か聞くかもしれねぇが、頼むぜ」
(そうしてくれると、存在意義を疑わなくて済むよ)
『菊川』との会話を終えると、高遠の肩を借りた。
片脚ではやはり、まともに歩くのは『無理』だ。
能力を使うか、杖を探すしかない。
>>119
(高遠)
伊吹に肩を貸し、ダブルフォーカスを北へ抜けると、
『ナツメグ』と浜岡の二人と出くわした。
「ああ、仲良ししてるんじゃないよ。言っておくけど」
「当たり前だ、ババァ」
妙に息の合ったノリツッコミをする二人。
「あっちでこの馬鹿とやりあってたんだけど、
百年経っても終わりそうになくてね」
「終わらねえ勝負にカロリー使うのは、プロじゃねえからよ」
「ま、時間稼ぎはこっちには好都合だけど、
おばちゃんも年だし、明日がつらいからね。
だから、協定を結んだのさ」
「あんたたち二人と『セージ』。
【護り屋】が勝てば【殺し屋】は引き上げる。
【殺し屋】が勝てば、【護り屋】が引き上げる、ってね」
「勝った奴が加担すれば、結果は同じだからな」
「まあそういうことだからよろしくやってちょうだい。
新人二人の活躍、ここから見せてもらうから。
って、おやおや、ずいぶんとやられてるじゃないか」
「ハハッ! 、もう終わってンじゃねーか。
ババァ、今更、協定反故にすんじゃねーぞ?」
「あんたこそ・・・・さ。
今回の新人・・・・思ったよりも『タフ』じゃあないか」
二人に笑いかける浜岡。
太陽の輝きと豪胆さが、ともにそこにあった。
「あの『セージ』を・・・・本気にさせたんだからさ・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・!!」
二人の視線が、伊吹と高遠に背後の存在を教える――
122
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/06(火) 04:19:44
>>121
「……なるほど。 私達二人と、奴の代表戦……ね」
息の合った二人に、腐れ縁かなにかだろうかと呆れ……
>二人の視線が、伊吹と高遠に背後の存在を教える――
ている暇もないようだ。
とりあえずは、『ナツメグ』が手を出すこともない代わりに、隊長の加勢も見込めない、ということね。
肩を貸したまま振り向き、本気を出したという『セージ』だろう影を見定める。
確か奴は車椅子をしていたが……無くても動ける。そういうことだろうか。
片手を掲げ、発現を準備する。
(……そういえば、傷病手当……はともかく、
う ち
ダメージケアとかはあるのかな、【護り屋】は)
>『伊吹』
「それじゃぁ……第二ラウンドだよ。
打ち倒すまでやってやるしかなさそう。頑張れる?」
ささやく。しんどいかもしれないが……だ。
123
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/06(火) 04:23:27
>>121
「ンの割に息ピッタリだなぁ、おぃ」
溜息混じりにツッコミを入れ返す。
こちとら足が無くて死にそうだってのによぉ。
「でもって、マジにさせてんのは『嶺』だよ完全にぃ。
1ミリも役立ってねぇぞ俺ぇ……」
自惚れていても、戦果報告を捏造する程ではない。
事実は事実だ。
「で、随分おっとろしいMission Updateだがぁ。
この建物壊すのは許されンのかぁ?
あと、アッチの方で俺の足落ちてっと思うが拾っておいてくれっと助かるなぁ。
病院で接いでもらわにゃなんねーからよぉ」
先程聞き忘れていた事。
隊長に直接聞いておくべきだろう……
>『高遠』
「闘るしかねーに決まってるだろうがぁ。
テメーに任せて後ろでオネンネしてんのはタマ無しだ」
肩を借りたまま振り向くのに合わせて後ろに向き直り。
片腕を上げる。そう、第二ラウンド開幕と同時に『飛ぶ』準備。
124
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/06(火) 06:49:07
>>123
(伊吹)
『浜岡』:
「おや、そうなのかい。
それじゃこれから役に立たないとね、あんたは」
伊吹の問いかけに、真顔で返す浜岡。
メイド服を着ている時と違い、その口ぶりは『鬼監督』のようだ。
「建物? 必要なら壊しても構わないさ。
『ゲートブリッジ』は、それも込みで仕事を請けてるんだ。
この店だって保険にくらい入ってるだろうしね」
「足? なら拾っておいてあげるよ。
いい医者がいるから、金さえあればくっつくだろうさ。
もっとも今回の報酬くらいはするし、
『護り』損ねたら『半額』になるから、義足になるだろうねえ。
それが嫌なら・・・・気張って、『勝つ』んだ」
浜岡の手荒い激励を背にし、伊吹は肩を借りたまま振り向く。
片腕を上げ、始まりと同時に『飛ぶ』準備をする――
>>122
(高遠)
得心し、振り返る高遠。
肩を貸す伊吹と同じく、片手を掲げる――
東に向かう通路の半ば、『10m』ばかり先に『セージ』が立っていた。
黒のツナギに、金属製の『四肢』。
異なるのは、その四肢の形状だった。
金属めいたフレームは同じだが、肘・膝・手足首の関節部分で
『直径10cm』ほどの『ローラー』が、回転している。
『ローラー』はスパイクと装甲を備え、強襲時の『車椅子』の車輪に酷似していた。
そして、もう一つの違いは――
ガシャッ ガラン…
ヘルメットが、脱ぎ捨てられたことだ。
ド ド ド
刃のように切り揃えた、黒髪のショートボブ。
切れ長の瞳から、火の粉のような殺意が噴き出している。
ド ド ド ド ド ド
「おまえは・・・・・・・・『踊りたかった』のか?」
機械の指が高遠を指し示し――そして、問う。
「・・・・・・・・・・私は・・・・」
指先が降り、床に触れ、体ごと沈む。
クラウチングスタイルの如き低姿勢。
けれど殺意は二人から外れることなく、
『ローラー』が唸りを高めていく――
「・・・・私は・・・・・・・・・・・『疾走りたかった』」
これ以上ない『本気』の殺意を、叩きつける――!
ド ド ド ド ド ド ド ド
ド ド
(TO BE CONTINUED)
(次回は7日22時)
125
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/07(水) 21:55:09
>>124
「うげぇ〜〜〜〜〜」
「っパねぇなあ、おい。マジでパねぇ。
リスク高すぎんだろおいおいおいおいおいっ」
経験は金では買えないっつーけどよぉ、と愚痴りながらだ。
ダメージたっぷりからの後半戦、しかも相手は『エース』という実に恐ろしい展開に、
浅く息を吐いて気合いを入れ直す。
(っておいおい、メット脱ぎやがったぁ。
ンな事なら使っておくんだったぜ、クソぉ!)
とはいえ今この状況で『ヘルメット』を殴っても仕方がない。
一旦『高遠』に回した腕を放して片足で一歩横へ跳び。
「っとぉ、何とか支援してぇ所だぜぇ……
第二回戦と行こうかぁ、おいぃっ」
こちらに対して『セージ』の突撃が有るようならば、
その始動に先んじて『掌』の『光速移動』にて『セージ』後方の配管の交点に飛びたい。
126
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/07(水) 22:05:06
>>124
(……っ……っ)
自然、息が荒くなる。
コンビニで馬鹿共が冗談交じりに『殺す殺す』と言っているのとは
わけが違う、そんな一言も無い『本気』。 本物の『殺意』。
「……私は」
「『離したく、なかった』」
言葉を皮切りに、萎えそうな足に喝を入れる。
伊吹から身を離し、『クレモンティーヌ』、発現。
『車椅子』と違い、更に小回りが利く『人間』状態になった
セージの『疾走』、未知数のそれが非常に危険だ。
回転の速いリズムを打ちつつ、
そばにあるものを巻き上げられても良い様、斜め後方、婦人衣料コーナーへ飛ぶ
127
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/07(水) 22:30:17
>>125
(伊吹)
高遠の肩を離れる伊吹。
相棒がスタンドを発現し、跳ねるようにして左斜め前方の
婦人衣料コーナーに向かった時――
ジャギャッ!
キュア ア ァ アァ――――ッ
滑らかな動きで、『モーター・サイコ』が走り出した。
両足首の『ローラー』による走行は、
遮二無二だったこれまでの突進とは異なる。
スピードは若干落ちる(B相当)が、不気味な走り出しだ。
ローラーを変えたためか、回転音も静かなものだ・・・・
キュキュッ
高遠を追わず、その場に残った伊吹に向かってくる!
だが、それは予期した行動だった。
―――ヒュカッ!
セージの後方にある、天井配管に移動し、ぶらさがる!
スケーターのように弧を描いて、『セージ』がこちらを一瞥するのが見えた。
>>126
(高遠)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
返答はなく、クラウチングの姿勢を崩さない『セージ』。
震える足に気合を入れ、高遠はスタンドを発現する。
その『踊り』の力をもって、左前方の婦人衣料コーナーへと跳躍する!
ヒ ュ ワッ
眼下の婦人衣料コーナーは、中央に一人用の試着室がある以外は、
全てハンガーラックと衣類のコーナー。
ただしペルソディアとの境目には薄い隔壁が存在する――
ヒュ オッ
右手の通路を、風のように『セージ』が掠めていった。
こちらでなく、伊吹を追うつもりなのか・・・・?
128
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/07(水) 22:38:02
婦人衣料コーナー付近 MAP: 1マスが『約1m』
S:セージ
高遠:婦人衣料コーナー(詳細を図示すること)
伊吹:通路東側天井付近(詳細を図示すること)
マ □ □ □ □ □ □ □
..□ □ □ □ □ □ □
マ □ □ □ □ □ □ □
マ □ □ □ □ □ □ □
通
□□□.. 試試
試試
□□□
路 壁壁壁壁壁壁
□ □ □ □ □ 壁
□ □ □ □ □ 壁 ペルソディア
□ □ □ □ □ 壁
□ □ □ □ □ 壁
S
↓ダブルフォーカス
□
129
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/07(水) 23:06:01
>>127
「あー、俺ぇ?
人気者は良いが殺意ばかりは向けて欲しくね〜な〜」
ガシッ
と天井の配管にぶら下がる。
さて、俺が注目の的になっている訳だがっと……『1拍』。
「っと、おぉ!?」
スルリと滑ったかのように見せかけて手を離し、自由落下。『1拍』。
これにて『2拍』、空中で『冷却完了』。
───コォウッ
ギャァァアンッ!
今度は床面の『絨毯』の模様、『セージ』の背後の『十字』へと『光速移動』。
体勢は既に『引き絞られた弓』の如く腕を振りかぶった獣の姿勢で出現。
背後から『セージ』の膝裏に拳を叩き付け!その足ごと『膝と足首のローラー』を頂く!破スBC
『光』を認識した『セージ』の神経細胞が脳へと情報を伝える頃には既に『拳の矢』は放たれている!
そして、位置的には大体こんな感じじゃねーかな。
西側から来た隊長二人と対面してた訳だからよぉ。
まあ、移動するんだけどなぁ。
マ □ □ □ □ □ □ □
..□ □ □ □ □ □ □
マ □ □ □ □ □ □ □
マ □ □ □ □ □ □ □
通
□□□.. 試試
試試
□□□
路 壁壁壁壁壁壁
□ □ □ □ □ 壁
□ □ □ □ □ 壁 ペルソディア
□ □ □ □ □ 壁
□ □ □ □ □ 壁
『伊吹』
S
↓ダブルフォーカス
□
130
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/07(水) 23:12:15
高遠の現在位置は『※』の想定。
□ □ □ □ □ 壁
□ □ □ □ □ 壁 ペルソディア
□ ※ □ □ □ 壁
□ □ □ □ □ 壁
S
↓ダブルフォーカス
□
-------------------------------------
そういえば、右手はあらぬ方向に曲がっていたはずだが
今のセージは通常の形になっているのだろうか。
セージはこちらを追うのか、伊吹を追うのか……
どちらにせよ
戦わなければ生き残れない。
「……いい? 今のリズムのとおりに……」
当初かけたリズム、テンポの速さにより状態で素早く『スピン』し、
婦人服売り場から南、セージの周辺に、ハンガーにかかっている衣類毎、ラックを蹴り飛ばす。パス精ABB
足を止めないことにはどうしようもない。
蹴り飛ばすことにより、衣類を散らし、
セージのスケーティングの邪魔をさせてもらおう。
131
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/07(水) 23:50:54
>>130
(高遠)
(現在位置を確認)
『セージ』の様子を思い返す。
『クレモンティーヌ』のカウンターで大破していた右腕は、
完全に『修復』していた・・・・『別物』のようですらあった。
そして――高遠の戦略。
『クレモンティーヌ』が回転し!周囲のハンガーラックを跳ね飛ばす!
ギュルルルルル!
ドガガガガガガッ!!
『踊り』に矜持を持つその圧倒的パワーは、さながら『歯車的小宇宙』。
波紋状に飛散する衣服とハンガーラックが、宙を舞う中――
ギュッ ギュオッ!
姿勢を低くした『』セージ』が、回避行動を取る。
接近はさすがに出来ない――東側へと一目散に走って行く。
さすがに、反応は素早かった。
『ローラー』の軌跡の上に、次々と折り重なる鋼のハンガーラックの波。
これで実質、東西への通路は『通行止め』となった。
だが、高遠の胸に不安が過ぎる。
セージの向かった先――それは、
伊吹が移動した方向ではなかったか――?
ド ド ド ド ド ド
>>129
(伊吹)
軽口を叩きながら、手を滑らせる『ふり』をする――『1拍』。
ドガガガガガガッ!!
婦人衣料コーナーで『竜巻』でも生まれたように、
ハンガーラックが立ち上がり、弾き飛ばされるのが見えた。
それを遠ざけるように走り出す『セージ』。
・ ・ ・
その方角は東――まっすぐ、こちらに向かっている!
だが、それも狙い通り・・・・空中で『2拍』。
『冷却期間』を済ませ、絨毯模様の『十字』目掛けて飛ぶべく、
右手を突き出した伊吹だったが――
・・・・・・・・・・・・・『ない』。
『十字』は、絨毯の何処にない――『無地』だ!
――呆気に取られたまま落下する、
その『隙』が、見逃されるわけもなかった。
ゴ! ゴォ!!
加速をつけた金属の『掌底』が、伊吹の顔面に炸裂した。(パワー:B)
打撃の衝撃と血の味に意識が飛びかける。
――それだけではない。
『アイアンクロー』状に、顔面を『掴んでいる』!
――それだけではない。
顔を掴んだまま、引き摺られていく!
ギャルン! ギュギュギュ!
顔が塞がれている――
『十字』が・・・・見え・・・・ない・・・!
132
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/08(木) 00:09:28
>>131
『セージ』と俺との体勢はどんな状況なんだ?
向こうは二足なのだろうか、四足なのだろうか。
それと、引き摺られている状況はどんな感じだ?
後頭部を床に押し付けられて摺られてるのか?
133
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/08(木) 00:12:46
>>132
(伊吹)
>『セージ』と俺との体勢はどんな状況なんだ?
>向こうは二足なのだろうか、四足なのだろうか。
顔を押され、伊吹は尻餅をついた状態。
相手の様子は『見えない』が、
突進時と現在の構図から想像するに、二足で立っているものと思われる。
>それと、引き摺られている状況はどんな感じだ?
>後頭部を床に押し付けられて摺られてるのか?
尻餅をつき、尻と足を床で擦りながら、グイグイと引っ張られている状態。
134
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/08(木) 00:32:29
>>133
回答感謝。
できればもう一つ聞きたい。
・『セージ』は伊吹の正面に立っているのだろうか?
相手の『ローラー音』の位置と息遣いなどの気配から位置を判断したい所だが……
135
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/08(木) 00:36:33
>>134
(伊吹)
>・『セージ』は伊吹の正面に立っているのだろうか?
相手の『ローラー音』の位置と息遣いなどの気配から位置を判断したい所だが……
伊吹から感じられるのは、
敵が『右方向にいる』ということのみ。
これはローラー音から聞き取れるが、詳細なポーズはわからない。
ダメージを受けたばかりで、息遣いを判断できる余裕もまだない。
136
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/08(木) 00:42:03
>>133
>>135
感謝ッ
>>131
「…………?」
「じゅ……『十字』が無いぃ!?
さっきの通路には有ったってのによぉ!」
「何だこの店は!おい!
こんなデザインで落ち着いて買い物できンのか!?」
空中で愚痴る様はまるで落ちるイカロスか何かか。
慌てて別の『十字』へと飛ぼうとするが……
「うォ!?……ぉぉおあああがぁぁあ!!」
衝撃!顔面が潰れそうになってるのが感知出来る程の苦痛!
しかも鷲掴みにされたままケツから削り取られそうだと……!?
「…………!!
っざけてんじゃねェェェええぇぞコラぁあ!」
『セージ』の手首と肘には危険な『ローラー』が有る、触るとマズい。
しかし今コレを何とかすれば『高遠』に何とか繋げさせる事が出来る筈だ。
ガシィィイッ!
グワァァッ!
『セージ』の前腕中央付近を両手で全力で掴み!
尻餅のまま体を捻り、相手の体を正面方向へ捉えるようにズレながら後ろに倒れ込んで引き込む。
そして、勢いのままにどちらでも良いから腹に足を叩き込んで『巴投げ』!破B
『アレキサンダー・スペンス』のパワーで掴んだままならば、
投げ終わった際の勢いで叩き付けられた時に相手の腕か肩がヘシ折れるだろう。
このまま紅葉おろしってのは回避しなければ……!
137
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/08(木) 00:45:58
>>131
腕が治っている……あのフォルムの変化か。
そして、『セージ』の行き先は……
「くっ、行かれてしまった……っ」
見た感じ、スピードは同じ……だが、
こちらが走り出して追うしかなさそうだ。
跳躍し、通行止めの東側へ。
フィギュアスケートの併走の動きで、地を駆け、セージを追う。
「伊吹……ッ!」
138
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/08(木) 01:34:29
>>137
(高遠)
タ タンッ
高らかと跳躍し、障害物の向こう側へ。
しかし、高遠が見たのは、
『ペルソディア』の仕切り壁の向こうに消える、二人の姿だった。
ズギュウ ウ
ローラーの回転音、伊吹の暴れる物音が、ピタリと止む――
・ ・ ・ ・ シ ィ ィ イ ――――ン
>>136
(伊吹)
伊吹は思い出すべきだったのだ。
イオン側に来た際、確認したカーペットの床のことを。
『十字模様』は見つからなかったことを・・・・だ。(
>>64
)
そして第二のミスは、確認を怠ったまま身を投じたこと。
みすみす隙だらけの体を敵に投じたこと――鮫に餌をやるかのように。
暴れ、叫び、全力で体を引き込むことで見えない相手を崩そうとする。
だが、それら全てが、人外の握力による『締め付け』によって
意味を為さなくなる――
両手を掴んだ腕に全力を込めて、頭を握りつぶされないようにする。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
それ以外に、生き残る道がない。
――グイイッ!
一際強く引っ張られ、体が浮く。
唐突に、伊吹の顔から束縛が解かれた。
涙と鼻血まみれながら、目を見開いた伊吹は――見た。
ズギュウ ウ
自分と『セージ』が、ともに『枠』に吸い込まれていくのを。
壁を透過するように入り込んだのは、薄暗い場所。
通路のように長く、先はどこに続いているのか見通せない。
小さい仕切り壁とはまるで関係のない、『異空間』のようだった。
油と金属の匂いが立ち込め、あちこちで火花が散る、そこで――
ギャルン! ギャルンッ!
暗闇から、複数の『機械アーム』が伸びてきた!
『セージ』と伊吹を別々に掴み上げ、空中に吊り上げる。
火花が散り、闇に覆われた通路の状況が見通せた。
周囲は壁。そこに無数のアームと、
数え切れないほどの機械パーツが飾られている・・・・
ギャン! ギャン! ギャン!
目を閉じた『セージ』の四肢が外され、まっさらな四肢に付け替えられる・・・・
伊吹も見たことがあるのではないだろうか?
『レース場』でタイヤを交換するシーン。
寸刻を惜しんで補給や修理を行うスタッフとその『場所』――
ギャン! ギャン! ギャン! ギャン!
機械アームが、伊吹の両手両足を掴んだ。
――抵抗を許すことなく。
まるでセルロイドの人形のように、
伊吹の四肢が、根元から『外れ落ちる』――!
ド ド ド ド ド ド ド ド ド
(TO BE CONTINUED)
(次回は9日23時)
139
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/09/08(木) 22:51:50
>>138
「がぁぁああッ!
こ、これは──!」
吸い込まれ、辿り着いた空間。
覚えが有る───対象も形式も違うがコレは!
「ハンガー・・・いやチげぇ!『ピットガレージ』だとぉ!」
とにかく納得が行った。
『車椅子』が『モンスターカー』と化していたのも、
『セージ』のダメージが消える度に回復していたのも、
『枠』から姿を消したのも!
『ピットストップ』していたという事か!
「……………………」
『外された』!?
有無を言わさずにプラモデルの腕のように!?
「て、てめぇ『セージ』ぃ…
オイラをどうする気だってぇんだ……!
操り人形にでもしようってんじゃねぇだろぉなぁ……!?」
周囲の『パーツ』に何が存在しているか、
『セージ』自体と『新たな四肢』の様子、外された四肢を動かせるかどうか。とにかく確認したい。
そして……自分に何がされるかも、だ。
140
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/09/08(木) 23:36:53
>>138
「……な……っ」
『ナツメグ』と、浜岡さんが、3人目の存在を示唆しなかった以上、
あの『枠』は『セージ』のものなのか……?
そして、自分以外も連れ去れる……。
障害物そばに戻り、踊るダンス。 向き合い、回転しながら索敵を続ける。
テンポは速く、視線も走らせ……考える
そういえば、『セージ』が入ってから出てくるまでの『時間』、
北から突進してきたときの1度目、カウンターをぶち込んだ2度目、
はいずって中に入ってから、後ろの気配に気づくまでの3度の『出入り』は
それぞれどれぐらいの時間だっただろうか。
ずっと入っていられるならずっと潜っていれば、
こちらが隙を見せたときにでも出られるだろうに……出来ない『理由』でもあるのか?
そして、伊吹はどうなってしまったのか……いやコレは止まれ。
どこから奴が……あるいは伊吹が出て来るか、それを見ないことには確かめられない
「ふ……っ、ふぅ……っ」
141
:
【殺し屋】と【護り屋】
:2011/09/09(金) 23:11:26
>>139
『枠』、そして入れ替えられた『車輪』や『四肢』・・・・
『モーター・サイコ』の謎の答えに、ついに辿り着いた伊吹。
しかし、『自分がどうなるか』という謎は、まだ解けない。
伊吹の四肢は根元の関節部分から外されている。
プラモデルのようとは、まさに上手い例えだ。
出血はなく、痛みも感じない・・・・それが逆に『恐ろしい』。
「・・・・操り人形?」
新たな四肢を得た『セージ』が、無機質に伊吹を見た。
「そんな『上等』な使い道は、考えていない」
ガシャシャッン!
ガシィッ!
拘束を解かれ、暗闇に落下する伊吹の髪をその手が掴んだ。
胴体と頭だけの伊吹を易々と宙吊りにしたまま、
『モーター・サイコ』は走り出す――
キュアアァアアア――――ッ
暗い通路の先に、光の『枠』が浮かび上がる・・・・
>>140
(高遠)
壁の向こうに消えたまま、二人は出てこない。
音が消えたことからも、推測は正しそうだった。
障害物傍まで戻り、警戒しながら『踊り』を続ける。
アップテンポな回転の中で、考える――
どの出入りの時間も、およそ長くはない。
どれも『2、30秒』というところだったか。
三度目は会話を挟んでやや長かったが、それでも『1分』足らず。
それも、はっきりと出る瞬間を見たわけではない。
ズギュゥ ウ
ペルソディアの壁西側に『枠』が浮かび、『セージ』が現れた。
障害物の散乱した傍、通路中央に立つ高遠からの距離は『5m』。
だが、それ以上に高遠を驚かせたのは、
『セージ』の左手に吊り下げられた、伊吹の変わり果てた姿だった。
欠落した両手両脚。
残されたのは胴体と、髪を掴まれた頭だけだ・・・・!
「常勝手段で来たな。こりゃ終わったぜ」
高遠の背後で、『ナツメグ』の笑う声がした。
ド ド ド ド ド ド ド
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