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【ミ】 【護り屋】『ゲートブリッジ』
340
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/11/27(日) 01:07:48
>>338
「面と向かって『ウィンター・ブランケット』をどーにかするっつーのは、
残り7分じャ〜〜〜〜絶ッてぇ無理だろぉ?」
「まあ、コレでもどーにかなるか分からないっつーのがマジ怖い所だけどよぉ」
動きに身を委ねる、その感触。
どれだけ動きが自由になるのだろうか。
足の運びの変更や手の動きの自分の意志での制御は可能そうか?
「おおい『嶺』ぇ、俺の事は別に気にしねーで良いから人形か何かと思って使えよぉ?
死ななきゃ安いからなぁ〜〜〜?」
と、気楽に自分に対して非情な事を告げる。
それ位する必要はきっと有るだろう……
341
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/11/27(日) 01:14:03
>>339
追記。
高遠本体は東北東側へ下がっていき、
浜岡・Wブランケットとの距離を開ける。10mぐらいまで行きたいところ。
342
:
【護り屋】の風景
:2011/11/27(日) 23:48:47
>>339
>>341
(高遠)
自身は10m近く距離を取りながら、
『クレモンティーヌ』に、命令を投げる高遠。
『アレキサンダー・スペック』の『光速移動』が使えれば、
それは確かに、絶大な戦力となるが・・・・
「『フォックス1』……だったかな」
タ タン ! ボッ!
リズムに同調し、『パートナー』の拳が北西へ突き出される。
・ ・ ・ ・
――『失敗』だ。
伊吹も『クレモンティーヌ』も『光』と化すことなく、
ただただその場で、回転を続けている・・・・
>>340
(伊吹)
『7分』という時間は確かに短い。
ボクシングならばたったの『2ラウンド』だ。
ならば、知恵を使い、浜岡を奇襲するしかない――
タ タン ! ボッ!
『リズム』に完全に同調し、自身の体が華麗に舞う感覚は不思議だった。
『リズム』に合わせる限り、手足の挙動は自由が利く。
おそらくは『クレモンティーヌ』が許容しているのだろう。
『踊り』を乱すようなことをすれば、制御権は瞬時に奪われるに違いない。
自らの拳が『リズム』と同時に北西に突き出される。
高遠の意図は理解できた。
『光速移動』が発生しない――その『原因』もまた。
343
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/11/28(月) 00:04:09
>>342
見ている限り、浜岡に動きはある?
344
:
【護り屋】の風景
:2011/11/28(月) 00:13:08
>>343
(高遠)
>見ている限り、浜岡に動きはある?
ない。
こちらを注意深く観察はしている。
345
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/11/28(月) 00:22:56
>>342
「おぉ〜〜不思議な感覚だぜ、ったくよぉ〜」
「おっ?……………アぁ」
発生しなかった『光速移動』。
今の『クレモンティーヌ』と『アレキサンダー・スペンス』の状況から判断するに。
「おぉい『嶺』ぇ」
「打撃じゃねぇ、『光速移動』は『掌』を向けさせるンだ。
それに固定が足りねえ、手ぇ繋いでるだけじゃあ無理だぜぇ──しっかりくっつけろィ」
そう告げると、『リズム』の中で回転を続けつつ周囲へと目を張り巡らせる。
346
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/11/28(月) 00:31:27
>>342
「……げっ」
伊吹のスタンドに対する理解が足りなかったのか
それとも、使用できないという結論か。
>>345
……おそらく前者だな。
ラケット片手に、空いた手で頭を抱えたくなる気持ちを抑え、指示を飛ばす
『クレモンティーヌ』の体全身を、伊吹にしがみつかせる。
伊吹の足だけで立つという変則的なリフトの状態にして、
伊吹の手を開かせ、『掌』で『サイドライン』と『床板』の交点へ伸ばす。
狙いは変わらず。
(……こ、今度こそ……)
347
:
【護り屋】の風景
:2011/11/28(月) 01:04:35
>>345
(伊吹)
自分のスタンドのことだ。誰よりも把握している。
高遠にアドバイスしながら、周囲への警戒を怠らない。
もっとも、回転しながらの警戒は万全とは言えず、
浜岡以外の相手は皆無なのだが・・・・
再び、自身の体が動くのが感じられた。
今度は――どうか?
>>346
(高遠)
伊吹の能力への理解が足りていなかったことを知り、
改めて工夫する高遠。
しかし、『しがみつかせる』という指令を、
『美しくない』という理由で『クレモンティーヌ』は跳ね除けた。
しかし、高遠の意図は察し、別の方法で『リフト』する。
伊吹の掌を掌を合わせ、それを主軸に、軽やかに――『跳躍』。
『踊り手』の二人が、一つのオブジェとなった一瞬を狙い済まして、
伊吹の手が持ち上がり、そして――
シ ュ オ ン !
閃光が体育館を貫いた。
二人の影が、瞬時に狙った場所へ『移動』する。
『成功』――だ。
「・・・・やれたね」
ザッ
浜岡が、体の向きを移動先へと切り替えた。
ドリブルは間断なく、刻み続けている。
348
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/11/30(水) 00:59:11
>>347
(『美しくない』、か……)
『踊り子』としての高い誇りを感じさせる応対だったが、
とっさの状況では出来るか、考えねばならないな。
どうも、あらかじめタイミングを見ないことにはどうにもならなそうだ。
実際のところ、当人(?)の動きを見てつかめると思うが……さて。
しかし、距離が開いているが、どうも完全に『待ち』に入られただろうか。
で、あればことを起こすのはもう少し後……か……
『クレモンティーヌ』は緩やかな回転から少しずつテンポをあげながら、1歩ずつ廻りつつ踏み出させる。
それに足音をあわせながら高遠も、足を踏み出し、浜岡さんの背後に廻っていきたい。
位置的には中央から見て南東側あたりを目指す。距離的には少し近づくだろうか。
こちらを向いてなくても『予想』して攻撃が飛んでくる可能性もあるので、注意は忘れず。
349
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/11/30(水) 01:07:33
>>347
「ンだぁ〜〜〜?
しがみつけば良いだけじゃ…………っとぉ!?」
とにかく移動は出来たが、それまでの『1挙動』。
どれだけ行動が早かろうと『光速』にとっては地球を何周もできる程のロスだ。
「ま、まぁ。したらば行くぜぇおイ!」
言いつつもテンポは『クレモンティーヌ』任せ。
近付いて行くのならば、『浜岡』の動きを見て初動を捉えようとし。
かつ、『浜岡』が視界外に出した『高遠』の挙動を捉えていないか監視する。
350
:
【護り屋】の風景
:2011/11/30(水) 23:53:44
>>348
(高遠)
『クレモンティーヌ』を操る者として、その性質を熟知せねばならない。
『自身を知る』という言葉を、別の意味で高遠は学び始めていた。
シル シルシルッ
『パートナー』と手をつなぎ、緩やかに回転。
女性型の『クレモンティーヌ』は、いつになく艶やかなように思われた。
その足音にあわせ、高遠もゆっくりと、南東の方向へと向かう。
時計の秒針のように慎重に、コート中央の『守護神』に気取られないように。
彼女は動かない・・・・気付いているかさえ読めない。
やがて、高遠は狙いの位置に到達した。
浜岡までの距離は、約『8m』。
>>349
(伊吹)
シル シルシルッ
高遠の指示であろう、緩やかな回転の中で、
次第に浜岡に接近していく二人。
回転スピードはゆっくりと上がっているようだ。
浜岡に背中を向ける瞬間は、なかなかに肝を冷やす。
ダム ダム ダムッ
浜岡に動きはなく、『初動』は見えない。
ただ、じりじりと角度は変わっている。
左手に『踊り手』二人を収めるような位置。
『ウィンター・ブランケット』の左手が、常に護れる角度だ・・・・
浜岡の視線は宙を見ており、高遠を追っているようには見えない。
だが、それは今までも同じことだ。
それでいて、万全の対応をされてきているのだ――
『踊り手』の間合い・・・・浜岡まで『4m』。
351
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/01(木) 01:45:50
>>350
浜岡と『W・ブランケット』の姿勢について
両者ともに、左の半身を北北西のあたりに居る踊り手2人にむけ、
右の半身は南東側に居る高遠に向いている、
という理解でよいだろうか
352
:
【護り屋】の風景
:2011/12/01(木) 01:50:56
>>351
(高遠)
その認識でよい。
353
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/03(土) 01:22:36
>>350
自分の精神の力に嫉妬というか、
目を惹かれかけるというのも稀少な経験ではなかろうか。
しかし、動かぬ浜岡さんの眼が気になる。
周辺視野という奴がある。 人間注視しなくても
目の前を中心に120度ぐらい周りを見ることが出来るやつだ。視界の端で何か動いた、というアレ。
当然焦点は合わないのでボヤけているが、大きな動きをすれば察知されてしまうだろう。
……能力発現自体は注視しなくても良いと見るべきか、
注視が出来るように周辺視野で存在を感知していると見るか。
(……立ち止まっては、居られない……)
単発ではどうにもならない、だとしたらやはり2方向から動くしかないだろうが
高遠の距離が少々、『同時』を狙うには思った以上に、遠い状態だ。
『踊り手』2人は南西に移動しつつ、高遠はラケットを手に提げてそのまま接近する。
354
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/03(土) 01:33:33
>>350
「ダンスは苦手な筈なんだがぁ〜〜〜
どうも、こう、上手く行くと面白いなオイ」
「『こっちの』ゲームも楽しくしてぇよなぁ?」
無駄口。
若干でも『浜岡』の意識をこちらに向けさせ続ける。
身体の動きは『クレモンティーヌ』に任せている………
まずは、直接叩けるようになるまで近付かねばならない。
「(俺の手札は『制限下での自由』、射界制限枠の中でっつー事だが。
体制さえ良ければ『飛ぶ』事も行ける)」
時折『クレモンティーヌ』のテンポに『構える動作』を混ぜる。
目を離したならば本当に襲ってくるであろう、という事を意識に刻ませる。
『高遠』の方へと過剰に視線を向ける事もしない。
視線は語るからだ、意識は『浜岡』へと向けておく。
355
:
【護り屋】の風景
:2011/12/04(日) 23:16:02
>>353
(高遠)
周辺視野を活用することは、武道の世界では常識だという。
視界にさえ入っていれば、その動きを察知し、
より素早く反応、対処できる・・・・その訓練が存在する。
浜岡に武道の経験があるのか、それは判らないが、
【護り屋】の守護神――そう謡われるからには、
多人数、多方向からの攻撃など、日常茶飯事に違いない。
脳裏で思考し、脳内で試行しながら、
高遠は浜岡までの距離を詰めていく。
同時に、『踊り手』側は、弧を描いて『南西』へ。
そして、浜岡までの距離が、『6m』に迫った時だった。
ズギュッ!
唐突に、『ウィンター・ブランケット』が動いた。
その右手に現れたのは、もはやおなじみの『マット』。
壁のようなその端を、易々と右手に掴んで真上に振り上げ――
>>354
(伊吹)
挑発する伊吹。
「面白くしたけりゃ、前に出ておいで。
そんなところで『踊って』ると・・・・」
軽口につきあう浜岡だが、視線はよこさない。
浜岡を中心に弧を描いての移動が、
ちょうど、浜岡の真東に差し掛かった時だった。
ズギュッ!
唐突に、『ウィンター・ブランケット』が動いた。
その右手に現れたのは、もはやおなじみの『マット』。
壁のようなその端を、易々と右手に掴んで真上に振り上げる。
「・・・・『本体』が、おいてけぼりだ」
虚空を見たまま、笑い、そして――
356
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/04(日) 23:26:09
>>355
現在、『伊吹』から『高遠』の姿は見えているか?
『マット』や『浜岡』などに隠れてはいないか?
357
:
【護り屋】の風景
:2011/12/04(日) 23:30:04
>>356
特に隠れてはおらず、見えている。
358
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/05(月) 20:37:59
>>355
>>347
で光移動に成功したとき、移動のタイミングは
跳躍中のどの位置だっただろうか。
359
:
【護り屋】の風景
:2011/12/05(月) 23:23:07
>>358
(高遠)
>
>>347
で光移動に成功したとき、移動のタイミングは
>跳躍中のどの位置だっただろうか。
真上の位置。
360
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/05(月) 23:47:04
>>359
感謝。そして追加。
マットのサイズはどれほどのものか。
>>302
のときと同じサイズ?
361
:
【護り屋】の風景
:2011/12/05(月) 23:51:49
>>360
(高遠)
>マットのサイズはどれほどのものか。
>>302
のときと同じサイズ?
その認識でよい。
362
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/06(火) 00:19:37
>>361
重ねて感謝
>>355
武道……荒事も日常茶飯事と考えれば、
そこで発揮される技術も、『マスター』の域に達していてもおかしくはない、か。
もはや見覚えがあるレベルとなった『マット』。
単純ながら、今日だけでも何度煮え湯を飲まされたことやら。
ただ、わかってきた。浜岡さんが使う場合、コイツは質量攻撃と分断が主な用途だ。
この場合は質量攻撃にも使うつもりだろうが
まずは分断するはずだ。分断……『何を』分断するか。決まってる
「カムバックだよ……!」
ふたり
『私』と『踊り手』の『間』だ……!
『跳躍』と移動の準備はあらかじめ整えさせた。(
>>353
)
後は、このラケットの十字に向けて移動させる。
出来れば、跳躍の瞬間に移動させたいところだが……先ほどの跳躍は頂点でのものだった。
だとすれば、南方向に跳躍。頂点で『光移動』発動。ねらい目は高遠のラケット。
マットをそのまま振り下ろしてくるか、でかでかと動かしてくるだろう。
視界をふさがれぬよう、ラケットの位置を左右、或いは下に振って、灯台の明かりのように誘導する。
更に……帰還体勢は、伊吹の足を、降りぬく直前の姿勢。 振り下ろしてくるにしても、
さえぎりに使うにしても、マットを蹴り飛ばし、押し返したい。
363
:
<ガオンッ>
:<ガオンッ>
<ガオンッ>
364
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/06(火) 00:58:05
>>357
感謝感謝。
>>355
「ワンパターンがワンパターンとして片付けられねえ。
…………まったくよぉ」
『おなじみ』と言える程に見た。
しかし、『破壊不能』で『剛力繊細が扱う』となれば、やはり恐ろしい相手だ。
「間合いに入れって事だよなぁ。
あ〜あ〜分かってるぜぇオイ」
『高遠』へと目配せする。
その動作を支配させている相手、自分の身体の動きで予備動作は理解できる。
『跳躍』の瞬間、袖に入れていた物を『落とす』。
それは一片の布。
>>337
にて握り(握4)
>>345
にて袖口に入れ(回転動作に紛れて袖にin)
>>354
にて動きに合わせ不安定に(袖口に)
そうして動作の勢いで落とさせる『点数板の4』。
そしてその一片に目を奪われたなら。
『高遠』の操作する『クレモンティーヌ』と『自分』に間に合わぬ。
一瞥もくれないなら、その『4』は暫く気づけない地雷として設置される。
裏か表かは運次第だが…………成功を祈るしか有るまい。
365
:
【護り屋】の風景
:2011/12/07(水) 00:29:45
>>362
(高遠)
浜岡が『マット』を持ち出すのは、これで何度目だろう。
高遠は、その傾向を計算し、浜岡の先を読む。
『質量攻撃』と『分断』――
その両方に対処すべく、『クレモンティーヌ』に命令を飛ばす!
バ ッ !
聖なる剣のように頭上に掲げたラケットを左右に振り、
『クレモンティーヌ』と伊吹に『十字』を向ける。
それとほぼ同時に、
ビュォオオオオオウッ!
風を切り裂いて、『マット』が飛来した。
縦回転のついた『柔壁』の狙いは高遠――
いや、わずかに西に、掠めるよう外しているか?
シュ オン!
しかし――『アレキサンダー・スペンス』!
『光速』の騎士は、『マット』を瞬時に追い抜き、到達した。
移動時の姿勢のまま、空に掲げられた『クレモンティーヌ』の両脚。
溜めていた『音楽』が再開する。
―――― ド ボォォ オ ア!!!
『リズム』に後押しされた、これ以上はないという渾身の蹴撃が、
『マット』を横殴りにへしゃげ、浜岡へと吹っ飛ばした!
「・・・・いいねえ。
機転が利くようになってきたじゃあないか」
バシ イィ
微笑む浜岡。
そして『マット』を両手で受け止める、『ウィンター・ブランケット』。
>>364
(伊吹)
『光速移動』も蹴りも、高遠の指示。
伊吹は今では人形に過ぎない。
だが・・・・この『仕込み』。
これだけは、自分の意思で行ったものだ。
袖口に隠し、そしてさりげなく落とした『点数札』。
床に落ちたそれが、申し分なく『4』の数字を表にするかは『賭け』だが・・・・
少なくとも、『マット』を受け止めた浜岡はこちらを向いている。
背後の異変に気付いた様子はない――!
ド ド ド ド ド ド ド ド
366
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/08(木) 23:15:57
>>365
マットを受け止めた『W・ブランケット』と浜岡の姿勢、(マットをどのように持っているかも)
また、『踊り手』との距離について訊きたい。
367
:
【護り屋】の風景
:2011/12/08(木) 23:52:50
>>366
(高遠)
>マットを受け止めた『W・ブランケット』と浜岡の姿勢、(マットをどのように持っているかも)
>また、『踊り手』との距離について訊きたい。
浜岡&スタンドの位置は同じ。
二人とも高遠&踊り子ペアの位置に正面を向いている。
『マット』を受け止めた様子は、両手を突き出したよう。
『ウィンター・ブランケット』の両手をもって、縦回転して戻った『マット』の縁を掴んでいる。
二人と『一体』と、浜岡達との距離は、『6m』。
368
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/09(金) 23:59:22
>>365
気になった点が有る、質問したい。
今までの戦闘で『照明』などを破壊した結果破片などがバラ撒かれていたが。
現在『浜岡』の周囲に残っているだろうか?
369
:
【護り屋】の風景
:2011/12/10(土) 00:12:28
>>368
(伊吹)
残っていない。
綺麗に掃除されたようだ。
370
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/10(土) 00:17:29
>>367
感謝
>>365
普段、意識していない『光』の速さを、思い知らされた気分だ。
「お褒めに預かり……いや、それは……『ゲーム』が終わって、
ボールが取れたときに改めて聞きたい……かな」
地面に障害物等はないようだが、シーツなどの妨害がまた来るとも限らない。
そうなれば一環の終わりだ。
しかし、縦方向とはいえ、それなりの分厚さを持つであろうマットが両手で目の前にある以上、
多少なりとも視界に死角が出来る筈だ。
そこへある程度隠れるようにして、『踊り手』を浜岡さんに接近させる。
左手で伊吹の右手をつなぎ、左後ろに配置するようにしながら、
ペアフィギュアの併走と同じ要領で、地面をすべるように行こう。
……足元には注意を払って。
高遠も、人力で少し遅れるとはいえ、続く。 『踊り手』に追従するように。
371
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/10(土) 00:33:02
>>369
回答感謝。
>>365
「俺より上手く使われっとぉ〜〜〜〜
ちょいと自信無くなって来るよなぁぁあ」
やはりの『クレモンティーヌ』の情熱の支配力。
心に浮かぶ熱が自分の物だけで無い事が分かる……
二人分、いや三人分の。
その『意思』。
「さあ、もっと踊らせて貰おうかねぇっ」
そして『情熱』の一方。
路上のスリのように『視線』と『手先』で細工を弄する。
目は『浜岡』の動きを睨み付け。
『認知発動』の『ウィンター・ブランケット』の『寝具』が出ないかを、
『浜岡』自身がどう『スタンド』を振るって来るかを見逃さない。
また、『手先』はだ。
『踊り』の動きに合わせてポケットから『点数板』を一枚握る。
精々一挙動、この程度しか出来ないだろうが……今の自分では十分だろう。
372
:
【護り屋】の風景
:2011/12/11(日) 22:42:46
>>371
(伊吹)
手と手を通じて流れ込む『情熱』のシンパシー。
それこそが、己がスタンドと比してなお圧倒的な、
『クレモンティーヌ』と『踊り子』のパワーの源泉だと悟った。
シュアァアアアア――――ッ
体育館の板間を、氷上のように滑っていくのは
なんとも奇妙であり、また心地よい感覚だ。
同時に、伊吹は自分の仕事も忘れない。
まずはポケットから『点数板』の布を手中へ。
これは滑走開始時に両手を挙げる動作に便乗した。
浜岡にはバレているだろうが、要は『使い方』だ。
浜岡の目線は常に確認し、『認知発動』を警戒する。
視線はこちらを向いており、それ以上の警戒は『無理』だ。
そして、彫像のように動かぬ『ウィンター・ブランケット』にも
目を配り、油断しないよう――
ズ アァアア
動いた、と気付いたのは、直感に近かった。
ウィンター・ブランケット自身は、ほとんど動いていない。
『マット』だけが、突如巨大化した――そんな感じだった。
ビリッ!
伊吹の緊張が『クレモンティーヌ』と高遠に伝わるのがわかった。
ここはもう、浜岡の『間合い』なのだ――!
>>370
(高遠)
『マット』を掲げる様子から、死角を期待する高遠だが、
『マット』を持つのは、浜岡より二周りは大きな
『ウィンターブランケット』。
空中はいざ知らず、地上に『死角』は存在しない。
それでも、『ウィンター・ブランケット』自身の死角を期待して、
『マット』を挟むようにして、接近する『踊り手』二人。
さらに『3m』ばかり離れて、本体の高遠もその後を追おうとする――それより、早く。
ズ アァアア
先に間合いに到達したのは――浜岡の側だ。
『マット』の長さは2m近く。
それは槍ほどの射程を意味する。加えて、その巨体。
『徒手空拳』の『クレモンティーヌ』と伊吹が到達する、
遥か向こうから――
バオォオン!!
『マット』が、縦に振り下ろされた!
狙いは一瞬で分かる。『クレモンティーヌ』の手。
『踊り手』同士を繋ぐ絆を、寸断するつもりなのだ!
(パス精ACA)
373
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/13(火) 23:14:24
>>372
「分断……そういう手もあった……」
流石といおうか、恐るべしといおうか。
こちらのダンスに必要なものを、的確に攻めてくる。
だが、単純に攻めあぐねてのがむしゃらのつもりではない。
ボールを手放させる
【伊吹を『振り回す』ため】の動きも、考えてあった。(
>>370
)
「伊吹……『歯ぁ、食いしばりなさい』……!」
『クレモンティーヌ』が、右に踏み込みつつ、左腕を後ろに回す回転を行う。
そうすると、伊吹は反時計の動きで振り回される。
速度差により、幾分か猶予があれば……。
そして、狙いが体幹ではなく、『手』を寸断させるつもりであれば、コレは回避させられると判断する。
更に、その振り回す動きそのままに、一歩、左に踏みなおしながら、
振り下ろされたマットへ伊吹を突っ込ませ、激突させる。
動きは、伊吹を振り回しながら左右に踏み込みつつ一回転する、単純なものだが
つなぐ手を振りほどかんとする『マットのハンマー』攻撃からは回避でき、更にマットへの反撃を兼ねることが出来る。
『マット』を持つ『ウィンター・ブランケット』の体を揺さぶることを狙う。いわば、小手打ち、叩き落としの類だ。
浜岡さんからボールを取りこぼさせるだけの衝撃は、与えられるはずだ。
374
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/13(火) 23:57:17
>>372
>>373
「おいおいおい、これが『マット』かよ……」
まるで断頭台の『刃』そう感じる程の威圧感。
切断するのは首ではないが、俺達の繋がり!
「っチぃ、了解だぁよぉ!」
そして『高遠』の言葉。
息を飲むと、『クレモンティーヌ』の動きに『乗る』。
引く動きに合わせて体重移動し、動きのサポートを。
これによって『マット』よりも早く離脱をし、仮に命中しても無敵状態の自身に当たるように。
更に、フリ回される事で視界が急転を始めるに合わせて、身体に力を込める。
インパクトの瞬間までに身を固めている事で『マット』に対して衝撃を効率良く伝えたい。
「人間一人のハンマーってのはどうだァ!オイ!」
そもそもガタイの良い伊吹だ、中々強烈ではないだろうか。
375
:
【護り屋】の風景
:2011/12/14(水) 02:59:10
>>373
>>374
(高遠・伊吹)
浜岡の狙いは『分断』――
しかし、高遠もまた、無策で飛び込んだわけではなかった!
すでに、伊吹を振り回す心積もりと、その『リズム』を整えていたのだ――
ギュル
――ル ォン !
『クレモンティーヌ』を軸として、『パートナー』の伊吹を
『逆時計周り』に振り回す!
W浜
││←
││伊伊↑
││ク伊
..伊伊伊↑
→
二人を繋ぐ手は『マット』の間合いを離れ、『分断』を『回避』。
そして、この回避は、『反撃』に直結する――
バオ ォ ン!!
遠心力を効かせた『パートナー』の体当たりが、
横から弾き飛ばすように、『マット』を直撃する!
さしもの浜岡も、この衝撃には動揺――
ニコ リ
――『して、いなかった』。
ギャルルル!!
『マット』をもぎ取るような一撃に抗うことなく、
『ウィンター・ブランケット』が、『時計回り』に回転する。
その左手に突如現れる、新たな『壁』。
同じ色、同じサイズのもう一枚の『マット』。
バオォオウ!
まるで『プロペラ』のように!
右手の『マット』で受けた衝撃と勢いを『加算』して!
左手の『マット』が、飛来する壁の如く、迫る!
狙いは、無防備な『クレモンティーヌ』。
たった今、『パートナー』を振り回したばかりの『踊り手』だ・・・・!
(パスAB)
376
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/16(金) 20:34:47
>>375
『左手のマット』のサイズと、それがこちらに対してどれだけ離れているか分かるか?
377
:
【護り屋】の風景
:2011/12/16(金) 21:28:24
>>376
(伊吹)
>『左手のマット』のサイズと、それがこちらに対してどれだけ離れているか分かるか?
右手のものと全く同じ大きさ。(長さ2m)
現時点では、目前『1m』に迫っている。
378
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/20(火) 21:44:28
>>377
回答感謝だが、もう一つ聞きたいぜ。
>>364-365
の『4』は今、視認可能か?
379
:
【護り屋】の風景
:2011/12/20(火) 21:49:27
>>378
(伊吹)
『可能』。
380
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/20(火) 22:23:25
>>375
機転、経験、技術。それらの全てで凌駕されて
唯一つ違うところといえば、スタンドのもつ『特性』の差ぐらいか。
上空へ逃れるか……いや、勢いが付いているのは『伊吹』だ
たとえ強引に上に飛ぼうとしても、逃れるには時間が足りない。
このまま吹っ飛ばされるとしても、伊吹に害が及ぶのは避けたい。
ゆえに……
「……伊吹、『キャストオフ』」
伊吹との手を自主的に離し、解除する。
自分はおそらく無防備のまま同じ方向に吹っ飛ばされるだろうが
肉を打つ反動というものを盾に、……後は、伊吹に任せるとしよう。
381
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/20(火) 23:00:02
>>379
回答感謝。
>>375
>>380
「お、おいおいおいおい待ておいコラおい!」
支えが情熱諸共引いていく気配。
こいつは非常に恐ろしい。
第一、こっちはマトモな体勢ではないのだ。このままでは羽根突きのようにマットに巻き込まれ──
『ない』
「(Foxtrot、3ってなあ)」
掌と視点の移動。
>>364-365
の置いた『4』、その交点を捕捉し『全身での瞬間移動』。
移動終了時の姿勢はクラウチングスタート、向きは『ボール』へ!
マットを広げている以上、『浜岡』の視界は妨げられている筈だ。
『瞬間移動』の光条が何処に飛ぶかを目で追う事は難しく、
捉えてもマットを自身で操るよりも高速で遠心力も付けてブン回している状態。
『5〜6m』の距離を『アレキサンダー・スペンス』がマットを回避し踏破、ボールに至るか。
『浜岡』が『こちらに気付いて』、『対処を取る』事に成功して防がれるかのどちらかだ。
『攻め』という『浜岡』が見せた小さな隙を、刈り取りに駆け込む!
ボールを奪いに行きたい。
382
:
【護り屋】の風景
:2011/12/21(水) 23:08:33
>>380
(高遠)
圧倒的迫力で肉薄する『マット』を前に、
『クレモンティーヌ』は、自ら『パートナー』を手放す。
何故か――?
ボ ホッォ オ !!
次の瞬間、振り回された『マット』が、『クレモンティーヌ』を撥ねた。
『人身事故』のように軽々と、横殴りに打ち上げられ、
本体の高遠も同じ軌道を描いて宙を舞う。
『マット』の弾力あってか、痛みは『ない』。
だが、足元からすくい上げられたのか、
高遠の描く放物線は、頭を下にして先に床に向かう。
飛ばされる『覚悟』はしていたが、
改めて宙を舞ってみれば、平衡感覚など掻き消える。
自分が何処に向かっているのか、どちらが下かさえ、見失う・・・・!
>>381
(伊吹)
高遠から離された、手。
その意味を伊吹は『理解』していた。
すでに『仕込み』は終えてある。浜岡の南西『5m』に落とした『数字札』。
振り回された際、伸ばした『掌』は、ノータイムでその『十字』を捕らえた。
――シュオ ン!
瞬時に、『数字札』の上に『光速移動』する伊吹。
両手を床につけ、腰を上げた姿は陸上選手のそれだった。
『光速移動』は、体の受けた反動を全て『無効』にする。
静かな水面のごとき心と、火のような興奮が同時に存在する瞬間だ。
伊吹は、一瞬だけ、眼前の状況を把握した。
『5m』先には、『ウィンター・ブランケット』。
伊吹は相手からは『右後ろ』になる。
両手の『マット』を振り回した瞬間のため、体は泳ぎ、大きく前傾している。
そのため、足元にいた浜岡の右半身に隙が見える――
右手でドリブルを続ける、『バスケットボール』にも。
その向こう、
伊吹から『7m』ばかりのところで『クレモンティーヌ』が、
『10m』ばかりのところで高遠が、
奇妙に同じポーズを取り、宙を舞っていた。
放物線は山形で、頂点を越えたばかり。
頭から落下を余儀なくされているが、その手に『ラケット』はない――手放したのか。
浜岡の顔は、完全に高遠を追っている。
『ウィンター・ブランケット』の左手が、『マット』が動き出す。
『刹那』――
383
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/25(日) 22:47:17
>>382
ギッ ギギギギギシッ
軽く、どこまでも軽くどこまでも速い『光子』による移動の直後。
『最初から溜め込まれていた』かの如く沈めきった自身の肉体の『バネ』。
骨格と腱と柔組織が生み出す弾性に、『アレキサンダー・スペンス』で増幅された筋力の動力。
(しィ───…………)
こっそり
(襲う時は『ステルス』で。
気付いた時には終わっている………)
(そぉ教えてくれたよなぁ〜〜〜〜?)
───グオオオオッ
床面へと振り下ろされる脚は柔らかく、
しかし渾身の全力を叩き付けて静かに力強く『伊吹奏龍』を放つ。
(単なる回避と考えている今!
そぉの思考の空隙をぉぉお〜〜〜〜〜!)
─ /
─ / ─ /
/ ┐ /
/ ─┴ / ツ
『マット』達に当たらぬよう『浜岡』の右半身へと肉薄して『ボール』を奪い。
そのまま『浜岡』から斜め右前方向へと駆け抜ける……!
『左手のマット』による刈り取るような攻撃が来るとしても、
減速せずに最も直線距離を取れる方向への退避!
( 取 る ッ !! )
384
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/25(日) 22:53:59
>>382
ボ ホッォ オ !!
「く、 」
「は ! っ……!!」
『スタンド』。 事、『ウィンター・ブランケット』にかかれば
人間の体も枯葉の如く吹っ飛ぶのだな、と人事のように考える。
伊吹は……上手くやってくれるだろうか。
(そういえば、ラケットはどうしたかな)
どちらにしろ、後は自分の心配だ。
視界はわずかでもあるのか。 聴覚は生きているか。
どれもダメなら、おのれの頭部を両腕で包み込み、最低限身を守る。
385
:
【護り屋】の風景
:2011/12/26(月) 02:37:43
>>383
(伊吹)
全身に纏った『アレキサンダー・スペンス』。
その膂力を信じ、伊吹はスタートを切った。
目標は、距離にしてわずか『5m』。
だが、それが遠い――果てしないほどに。
心臓の鼓動が、爪先に至る血の脈動が、
浜岡に伝わるのではないかと思うほどに高まっている。
床を蹴る一歩。前に漕ぎ出す二歩。
あとは――『突進』あるのみ、だった。
─ /
─ / ─ /
/ ┐ /
/ ─┴ / ツ
スタンドの手から、『マット』が放たれるのが見えた。
まっすぐに、回転しながら。
自分の進む先へ――墜落する高遠の方向へと。
同時に、浜岡が見上げたのは、『天井』だった。
そこが『無人』であることに気付き、
振り返ろうとした、その時――
ズシャァアアアアッッッ
>>384
(高遠)
音が回転している。世界が回転している。
ラケットが手にあるかどうか、それさえ判別できない。
把握しているのは、自分が『飛ばされた』という現実。
そして、唯一体感できる、自分の頭部を両腕で抱え込む。
来るべき衝撃を覚悟しながら、その時を待つ高遠だったが、
ボ ン
ボ ォ ウ ン!
衝撃は、『トランポリン』のように軽やかだった。
頭から落ちたにも関わらず、痛みは『皆無』。
まるで極上のベッドに飛び込んだような気分だ。
「しくっちまったねえ」
弾む体が止まり、落ち着いた視界のその先で、
浜岡が腕組みしているのが見えた。
「・・・・いや、あたしが『失敗』したんじゃないか。
あんた達が『失敗』させたんだね。
怪我する覚悟で伊吹を離したのも、
いつのまにか『十字』を用意してたのも・・・・」
高遠は、自分が『マット』の上に座っていることに気がついた。
一人ごちた後、浜岡が笑みを浮かべる。
その手に『バスケットボール』は、ない・・・・!
「『天井』なら間に合うと思ってたら、上手いことやられたよ。
『一本』――この浜岡頼子から、持っておいき」
最後の言葉は、高遠の『足元』に向けて。
高遠の下に敷かれた『マット』の横に突っ込む形で、
伊吹の姿がそこに転がっていた。
およそ無様で、格好のつくものではないが、
唯一、『バスケットボール』だけは、
優勝カップのように燦然(さんぜん)と、その手に握られている――
バァァ―――――z_________ン ン
386
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/26(月) 22:04:46
>>385
「─────ッぅっ」
転がり、そして最終的に仰向けに止まる。
まるで死体置き場に放り投げられた死体のような無様さではあるが。
「ウ〜〜ムぅ」
「へっへっへっへっへっ」
起き上がる。
その面には爽快そうな笑み。
「ヒ〜〜〜〜っハぁ〜〜〜!
やぁってやったぜぇ〜〜〜〜!」
『バスケットボール』を抱えて宣言する。
たった一つの小さな『勝ち』だが。
何度も失敗してようやくの『一つ』だが。
それでも『やった』という事だ。
387
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/26(月) 22:19:08
>>385
今しがた自分を殴り飛ばした『マット』だろうか、
ばっふばっふとバウンドしそうな勢いで落下。
冗談のように吹っ飛ばされたとは思えないふかふかぶりにやれやれと吐息一つ。
「……流石といいますか。
激突させるところまでタイミングバッチリね」
身を起こし、戻ってくるであろう『クレモンティーヌ』に、
伊吹に浜岡に、眼をやる。
無い頭を搾って考えた未来に対して
現実は思わぬ方向に飛んでいってしまったが
「どうにかこうにか……頂きました」
試行錯誤の末、『一本』だけ。
388
:
【護り屋】の風景
:2011/12/26(月) 22:37:01
>>386
(伊吹)
「ヒ〜〜〜〜っハぁ〜〜〜!
やぁってやったぜぇ〜〜〜〜!」
『バスケットボール』を抱え、宣言する伊吹。
「どうにかこうにか……頂きました」
自分の落下地点を完全に捕らえた『マット』に、
浜岡の配慮を見た高遠。
『ピリリリリ――ッ!』
同時に、浜岡の携帯がホイッスルのように鳴り響く。
「ここで『終了』・・・・だね。
二人とも、少しは考えて戦えるようになったようだね」
389
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/26(月) 22:44:12
>>388
『ピリリリリ――ッ!』
戦場を引き裂く鐘の音。
これで終わりだ。
「あーもー無っ茶苦っ茶だぁぜぇ〜〜」
──スッ
ドワァォッ
気が抜けた、とばかりに『アレキサンダー・スペンス』の解除。
同時に今まで忘れていたかのように一気の汗が噴き出す。
そういえば倉庫でのやり取りも含めれば『発現限界』の30分に接近だ。
「つーか、アレだ」
「お疲れ様だぜ『隊長』。
それに、共同作戦に感謝すんぜ『嶺』ぇ〜〜」
座ったまま二人へと言葉を。
390
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/26(月) 22:48:06
>>388
嵐のような『15分』である。
「一番の『課題』と言われると、
改善しないわけには行かないから……」
疲労した肢体を投げ出す。
そういえば伊吹の筋肉痛はどうなってるだろか
「……頑張りました」
実際、収穫はあったと思う。
『スタンド使い』をパートナーに仕立てたときの動きの技法とか。
391
:
【護り屋】の風景
:2011/12/26(月) 23:31:01
>>389
(伊吹)
声を吐き出すようにしながら、
『アレキサンダー・スペンス』を解除する。
グラ ラ
足取りがおぼつかない・・・・
まるで『レスリング』でもしたかのような『筋肉痛』だ。
たまらず、そのまま『マット』に身を投げた。
体育館の広々とした天井が、心地よい。
二人に礼を言うと、浜岡が笑い飛ばした。
「『隊長』だから、構わないさね。
今、鍛えておかないと、後で困るのはあたしだしさ」
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』 ⇒ 『7万』ゲット!
借金『35万』⇒『28万』
>>390
(高遠)
疲労した体を投げ出す。
伊吹も同じように倒れていた。
ともに疲労は限界だったのかもしれない。
短いが、それほどに濃密な時間だった。
「ああ、よくがんばった。
あとは実践だけど、あんたたちなら、きっと大丈夫さ」
静寂を取り戻した空気の中、浜岡の労いが耳に優しい。
だが・・・・次の浜岡の言葉は、
その安らぎを吹き飛ばす威力を秘めていた。
「・・・・ところで、伊吹。
あんたのスタンドが、今すぐ『強くなるかも』って言ったら、
試してみる気はあるかい?」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド
392
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/26(月) 23:37:35
>>391
「ンなんで5回とか取れるわきゃー無かったぁなぁ」
ドサリと。
明日にはもっと強烈な筋肉通に襲われるであろうという確信を持って。
とりあえず、帰ったら熱い風呂に入ってシップ貼ってだな……と。
意外にせせこましいというか庶民的な事を考えつつ。
「ぁぁん?」
『浜岡』の言葉を聞いて耳を疑った。
「おいおいおいおい。
『スタンド』っつーのは出てハイ終わり、っつー物じゃねぇのかぁ?
『強くなれる』ってどぉいう事だよぉ〜〜〜〜?」
目を丸くしながら。
兎にも角にも『話を聞く』、その姿勢だ。
393
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/26(月) 23:40:02
>>391
練習から反省を得て、実践での失敗を減らしたいところだ。
と思いつつ深呼吸
「ふぅぅぅぅ〜……」
> あんたのスタンドが、今すぐ『強くなるかも』って言ったら、
> 試してみる気はあるかい?
「……ぅえ!?」
唐突な問いかけに目を剥く。どういう意味かにも寄る。
「……とりあえず話は聞きたい、かな」
394
:
【護り屋】の風景
:2011/12/26(月) 23:58:07
>>392
>>393
(伊吹・高遠)
「あんたの能力、『アレキサンダー・スペンス』は、
『十字』へ向かう・・・・その一点が武器だ。
だけど前回、それに今日の前半も、
『十字』がないことに、あんたは悩まされた・・・・違うかい?」
「あたしが今から言うことは、『バクチ』だよ。
痛い目は確実に見るが、成果は保障しない。
あんたの『覚悟』と、精神が本物なら、
可能性が少しだけある・・・・そういう『バクチ』さ。
もちろん、命までかけろってわけじゃない」
「説明は簡単だけど、あえて、言わずに聞くよ」
浜岡の声が、体育館の床に重く沈んだ。
「伊吹・・・・あんた、『強くなりたいかい』?」
395
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/27(火) 00:03:46
>>394
「……。」
呼吸を整えながら、何も言わず眼を閉じる。
高遠 嶺の個人的な意見としては、
伊吹はその博打を受けた方が良い、と思っている。
だが同時に痛い目は確実に見るという。
本人でもない、同僚に過ぎない自分の口から、やれと切り出すのは躊躇われた。
ゆえに、伊吹の決断を待つ。
396
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/27(火) 00:11:14
>>394
「そりゃァなあ………」
「『十字』。それも『完璧な十字』が必要と来てらぁ〜〜。
床板の目、枠線から文字に至るまで『鷹の目』ってぇ程に見開いて探してたよぉ」
『バスケットボール』の線をなぞる。
塗りつぶされて見えないながら形状としては残っている。
そこにも『十字』は有る。
「んでハイリスクハイリターン『かも』しれねーと来てると。
っても俺は博徒って訳じゃーねぇ」
『賭け』は好きじゃあないという意味を込めて。
「けどな」
「挑む事もしねーで愚痴ってたってぇ前には進めねぇ。
そこにチケットが有るなら、最終電車には乗り遅れられねぇよぉ〜〜〜」
「『強くなりたい』」
ただ素直に、思った事を言うだけだ。
397
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 00:17:36
>>395
(高遠)
押し黙り、伊吹の返事を待つ高遠。
>>396
(伊吹)
「――『Good 』!」
唇の端を上げた浜岡は倉庫に消え、
ほどなく、ワゴンを押して戻ってきた。
「あんた、『十字架』を首にかけてるよね・・・・
ちょっと貸してごらん」
398
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/27(火) 00:20:29
>>397
伊吹の決断を聞き、目を開ける。
ついでにそろそろ起き上がって
……これから何が起こるか、全力で観察させてもらおう。
399
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/27(火) 00:22:00
>>397
「へっ」
ニヤリと笑い返し。
そして、押されてきたワゴンに怪訝そうな顔をする。
「コイツかぁ?」
チャリ… ヒュパッ
「一体何だってんだよぉ〜〜〜?」
全く何が何だか分からないようだが、首から外すと『浜岡』へとパスをする。
400
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 00:46:24
>>398
(高遠)
パチ スタンッ
身を起こし、二人の様子を見る。
>>399
(伊吹)
パシィ
十字架を受け取る浜岡。
そして、ワゴンから取り出されたのは、
意外な一品・・・・『バーナー』だった。
シュボッ!ボボボボ……
ズギュンッ
青い炎が虚空に吐き出される中、浜岡はスタンドを発現する。
「・・・・スタンドが『精神の力』ってことは知ってるね。
あたしは、若い頃からこの手の仕事をやってて、
結構たくさんのスタンド使いを見てきたのさ。
ヤバい連中と戦ったり、バケモンみたいな連中に狙われたりね」
「ある時、スタンド使いの一人が大怪我を負った。
そいつの怪我は治ったけど、胸に大きな傷跡が残った。
するとね・・・・そいつのスタンドにも変化が起きた。
胸に傷みたいな、『エンブレム』が刻まれたのさ。
スタンドは『精神』だから、体に傷を受けたってことが、
心にも響いて、スタンドにも影響を及ぼしたってところかね」
「そいつは、傷を負ったことを、ずっと後悔していた。
強くなりたい、って願っていたんだ。
そのせいかどうか知らないが・・・・その『エンブレム』は『硬かった』。
鋼鉄みたいな・・・・ってわけじゃなかったけど、
そのわずかな違いで命を拾ったこともあった」
ボッ!
『ウィンター・ブランケット』の指が十字架を摘み、
バーナーの火に近づけた。
数千度の炎に炙られた十字架が、次第に色を変えていく・・・・
原型を崩さない、絶妙な手つきだ。
「さて・・・・もうわかったかい?」
401
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/27(火) 00:54:12
>>400
『痛い目』……なるほど『痛い目』。
『覚悟』と精神の強さ、か。ならば
「伊吹……セージのことは、忘れちゃ居ないよね」
その意志の炎に、燃料をくべようか。
402
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/27(火) 01:04:37
>>400
「おいおいおいおいおい」
ブワッ
加熱される『十字』。
よく使い込まれたマフラーのような焼けの青さを見せ、
徐々に赤く煌々と光を放ち始める・・・・・
ソレを見て汗が噴き出た。
熱さではない、『冷や汗』でだ。
「『刻め』っつー事だな・・・・」
ゴクリと。
乾いた喉を潤そうとか、喉が鳴る。
>>401
「…………!!」
「忘れちゃぁ…………いねぇよぉ〜」
飛ばされた脚が疼く。
外された四肢が騒ぐ。
そうだ、その屈辱は。この心身深くに根付いてる。
ババッ
手っ取り早く上半身の服を脱ぎ。
「『刺青』は左の顔面だぁ〜〜〜〜」
「バランス取りてえからな。
『右半身』、どこでも来いやぁ……!」
安全な所で気を張れないヤツが生死の境で張れる訳がない。
覚悟だ。
403
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 01:12:04
>>401
>>402
(高遠・伊吹)
伊吹の心に薪を足すべく、高遠はあえて、
かつて戦い敗れた、業火の如き敵の名を持ち出す。
「忘れちゃぁ…………いねぇよぉ〜」
伊吹の脳裏に、屈辱の記憶が甦った。
「『刻め』っつー事だな・・・・」
無言で頷く浜岡に、
乱暴に上着を脱ぎ捨てた伊吹が吼える。
『右半身』――伊吹の希望に、
浜岡は一言で、応えた。
「じゃあ、右手だ――手の甲を上にしな」
灼熱の十字架がバーナーを離れ、
陽炎を昇らせながら、近づいてくる――
404
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/27(火) 01:19:47
>>403
「すぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜」
深く深く息を吸う。
覚悟を決めたからといって、恐ろしい物は恐ろしい。
肉を焼き骨を焦がす、灼熱の塊……
「来いッッよぉ!」
バッ
示すように差し出すように。
右腕を突き出し、『浜岡』の前で動きを止める。
405
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/27(火) 01:19:57
>>403
そう。敗れた初陣の話。
屈辱は、伊吹だけのものではないけれど、
今は奮起する伊吹を支える。
……体の毛が一部逆立ってはいるが、目線は逸らさず。
406
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 01:29:01
>>404
>>405
(伊吹、高遠)
・ ・ ・ ・
浜岡は、声をかけなかった。
ドジュゥウウ〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ
焼き石を水に落とすような爆音。そして『激痛』。
己の右手が『焼肉屋』のような臭気を放っている。
頭のどこかで『美味そう』と、他人事のように思う自分がいる。
その自分も、貫くような痛みに、消し飛ぶ――
ジュウウウウ――――――ッ!!
「――伊吹、スタンドを出しな!!」
突然、浜岡が一喝した。
407
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/27(火) 01:33:55
>>406
眼前に広がる光景。これだけならまだ震えも弱かっただろう
だが……爆音と臭気、どちらも頭の中で想像できなかった代物に
しかめっ面にならざるを得ない。
続く一喝に飛び上がりかけつつも、成り行きを見守る。
408
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/27(火) 01:36:06
>>406
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」
『熱』
『焼』
『焦』
「ぐ ぐ」
「ぎ、……が、ぐ」
『熱』 『熱』 『熱』 『熱』
『熱』 『熱』 『熱』
「ぐ……ああ『アレキサンダーぁぁああスペェェエンス』!!」
────ドキャンッ!
殆ど反射的に。
白目を剥き意識を飛ばしてしまいそうになりながらも『纏う』。
自身の魂を……『外装』を。
409
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 01:42:43
>>407
(高遠)
想像した以上の『試練』に、顔をしかめる。
だが、伊吹は耐えている・・・・成り行きを見守るしかない。
>>408
「ぐ……ああ『アレキサンダーぁぁああスペェェエンス』!!」
声と同時に、
『ウィンター・ブランケット』は十字架を手放した。
────ドキャンッ!
伊吹の全身を覆う、純白のスタンド。
十字架は、手の甲に張り付いたままだった。
当然、痛みも熱も消えない――
「『イメージ』しな!
スタンドは、『イメージ』なんだ!
その『十字架』を、手の甲に刻み込むんだよ!
『覚悟』するんだ・・・・伊吹!!」
ジュオ オオオオオ
410
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/27(火) 01:52:56
>>409
乗り越えられるかどうかは伊吹次第だ。
今出来ることは、見守ること……そして、成功を祈ること。
その一心で、眼を離さない
余計な声を出して邪魔にならぬよう、口をつぐんで。
411
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/27(火) 01:54:36
>>409
混濁する意識、右腕だけに全ての感覚が集まっているかのような苦痛。
その他が感じる事が出来ない程の強烈な刺激。
「い、意識っつったって……よぉぉっ」
だが、この苦痛さえも掴まなければ。
掌握せねば。
「ギッ・・・・」
何度となく見た自分の視界からの自分の腕。
伸ばされ、『拳』を。『掌』を放った『アレキサンダー・スペンス』のヴィジョンに。今焼け付く肌の熱を重ね見る。
自らの身体に、自らが肌身離さず着けていた物を見るだけの事だ。
熱、十字………ならば『アレキサンダー・スペンス』が、『伊吹奏龍』が取り込めない訳がない。
サザンクロス
『南十字星』は、星は北天だろうと寒空だろうと燃えて『光』を放つ。
『パイロット』も摩擦で焼ける『戦闘機』を駆り、高空の陽射しに焼かれる。
その両面から『見る』。
412
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 02:06:32
>>410
(高遠)
獣のような声をあげる伊吹。
必死で『痛み』お押さえつけているのが感じ取れる。
その姿に声をかけず、けれど目を逸らさず――ただ、見守る。
>>411
(伊吹)
脳裏に浮かぶは、北天に浮かぶ『南十字星』。
『灼熱』の記憶は、『極寒』の幻想にすり替わった。
かつて、天空を駆けていった戦闘機達。
熱気を噴射し、自らを加速させる姿に、己を重ね――
『覚悟』をもって、『観た』。
ド ド ド ド ド ド
ド ド ド ド ド ド
白い手甲に浮かび上がる、新たなるヴィジョン。
それは――『十字』の『浮き彫り(レリーフ)』。
「よし・・・・よくやった・・・・」
浜岡のスタンドが、素早く包帯を取り出し、
保冷材とともに捲き始めた。
「『十字架』は、しばらくつけたままにしな。
しばらくは痛むだろうが、それも『試練』のうちだ。
精神に刻み込むまで・・・・『覚悟』が肝心なのさ」
心持ち、痛みはマシになる・・・・
今になって、脂汗が全身に吹き出ていることを知った。
413
:
伊吹奏龍『アレキサンダー・スペンス』
:2011/12/27(火) 02:13:44
>>412
「が……あ……くっ……」
痙攣を起こし、口から泡を吹きながらも。
巻き付けられて冷やされた右拳を握りしめる。
「……へっ、へへっ」
「ンのまま手にメリ込んで埋め込まれたよーになるっつーのは勘弁だぜぇ……
消毒はぁ、まあ焼いた時点で済んでんだろーがよぉ〜〜」
ズキリ
と、痛みが走る。
これは迂闊に軽口言っても居られないかもしれないな……
「だがよぉ〜〜〜〜
『セージ』に足首吹っ飛ばされて手足取られて道具にされた記憶に比べりゃぁ。
心の痛みに比べりゃぁ……ンな物は……ンな……」
「いや、痛ぇわ、やっぱ」
最後に若干素に戻る。
カッコつけはともかく、思ってもない事を言うのは無理だったようだ。
414
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2011/12/27(火) 02:14:03
>>412
「……」
【守護神】の弁から察するに、おそらく成功したんだろう。
小さく吐息を漏らし、ハンカチを取り出して伊吹の顔に当てる。
精神は、心は変えられる。あるいは、変わらなければならない。
本人が、状況がソレを望むのであれば。
―――自分も、いつまでもこのままではいられない。
伊吹の姿に、そう感じながら、汗をふき取ろう。
415
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 02:20:04
>>413
(伊吹)
『浜岡』:
「ああ、あんたの『覚悟』、見せてもらったよ。
無駄にはならないだろうさ・・・・その『十字』は」
手当てを捲き終え、伊吹を誉める浜岡だったが、
最後に素に戻った姿に、思わず吹き出した。
「ふっふふ・・・・ま、人間そんなもんさね。
しばらくは右手は使わずに生活しな。風呂もダメだ。
その傷が癒える頃には・・・・
次の『仕事』だって、来ているはずだからね」
「今日の訓練は、これで終了だよ。
高遠、しばらく伊吹の面倒みてやんな」
伊吹の汗を拭う高遠に、にっこり笑って付け加えると、
浜岡はワゴンから、カップを取り出す――
「それじゃ、最後にお茶にしましょうか」
【護り屋】の風景 Fin
416
:
【護り屋】の風景
:2011/12/27(火) 02:30:03
――『アレキサンダー・スペンス』は、わずかに『変化』した。
その右手の甲に、『十字』の『レリーフ』が刻まれた。
『裏拳』を浴びせることで、
完全なる『十字』を刻むことが『可能』になった。
『アレキサンダー・スペンス』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E
持続力:E 精密動作性:C 成長性:C
417
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/28(火) 22:59:07
――特別な情報を得てここに来たわけではない。
『新聞広告』・・・・
それも若干安っぽいスポーツ新聞。
三行広告に踊る条件は『高額報酬』『保険つき』『求むスタンド使い』。
電話番号に連絡すると、このテナントビルを教えてくれた。
電話によれば、
簡単な面接試験の後、採用を決めるらしい。
案内された部屋には、ソファとテーブル。
どちらも来賓用のものだ。
その上に裏向けにされた資料と、筆記用具が並んでいる。
明るい雰囲気の部屋だが、人は誰もいない・・・・
418
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/28(火) 23:06:59
>>417
「………」
静かに部屋に入るドレッドヘアーの男。
身につけている黒いウィンドブレーカーのポケットに両手を入れて警戒するように部屋を見渡す。
419
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/28(火) 23:12:02
>>417
一対の『剣』と『盾』のヴィジョン。
『盾』は受け止めた攻撃を『紋章』に変え、
『剣』に宿すことで攻撃を『反射』する。
『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
破壊力:B スピード:C 射程距離:C
持続力:B 精密動作性:C 成長性:B
【能力詳細】
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/102
==============================================================================
ソファの傍らにて突っ立っている。
何故なら、『座って良い』と言われていないからだ。
安っぽいビジネスバッグに忍ばせた一冊の本、
『意識の高い貴方に送る面接必勝法』とやらの記述に従ったまでだ。
「この服装が……本当に『日本』の面接に必要なのか?
なんというか、ヒドく、ダサい、センスの欠片もないぞ。
中国人が路端で売ってるスーツの方が、まだ着られたものだが」
『スーツのテルマ』で購入したリクルートスーツに身を包み、
癖の有る黒髪を7:3に流し、黒縁眼鏡を掛けた姿。
数ヶ月前ならば駅前で良く見掛けた『就活スタイル』ってヤツだ。
長身のハーフ男性がカッチリ着込むと、露骨に浮いて見える。
420
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/28(火) 23:12:53
>>418
「しつれしゃーす!」
ザッ
ドアから入ってくる革ジャン、白ジーンズの男。
「フッ!」 バッ
「フッ!」 ビッ
「ハッ!」 ババッ
空手なのかなんなのかよく判らない、異様にキレのある『構え』を取りながら、右→左→中央の順で室内を見回す。
421
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/28(火) 23:27:14
>>417
黒に灰色のストライプのスーツにスカート。
黒いストッキングに膝丈のブーツ。
シルバーフレームの眼鏡。
適当に結い上げた髪。
手に芋(昼飯)。
「………………」
深い懊悩を湛えた表情で、ソファーに腰を降ろし、芋を食べていた。
プロフィール:
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311711936/73
能力詳細:
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/181-182
422
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/28(火) 23:33:28
>>418
(漆戸)
両手に手を突っ込み、部屋を見回す漆戸。
自分以外に二人の男と一人の女性がいる。
部屋のテーブルには四人分の資料が置かれている。
よく見ればテーブルには
『面接までにアンケートにお答えください』
と書かれた紙が添えられている。
>>419
(ピエール)
部屋に案内されるが、
『面接必勝法』に従い、着席はしない。
部屋のテーブルには四人分の資料が置かれている。
よく見ればテーブルには
『面接までにアンケートにお答えください』
と書かれた紙が添えられている。
>>420
(瑛徳)
威勢良く声を張り上げ、待合室に入った。
『構え』を取りながら部屋を確認。
ドレッドヘアとリクルートスーツ、それにスーツの女性の三人を発見する。
部屋のテーブルには四人分の資料が置かれている。
『面接までにアンケートにお答えください』
と書かれた紙も添えられている。
>>421
(出羽)
ソファに腰を下ろし、物憂げに芋を食している。
部屋のテーブルには四人分の資料が置かれている。
『面接までにアンケートにお答えください』
と書かれた紙も添えられている。
423
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/28(火) 23:42:25
>>422
室内の三人を見回す。
面接必勝法によれば、『グループディスカッション』の時には、
挙動不審なヤツに付き合ったばかりに実力を発揮出来ず、
結果としてグループ全員の脱落する『メガンテ』と呼ばれる現象が存在するらしい。
「(広告の真意を確かめるべくこの面接に参加した以上、
依頼を受けるかどうかはともかく、最後まで残らねばなるまいッ
こんなダサいスーツまで着た以上、
交通費を渡されて解散というのだけは承服しかねるぞ)」
芋を喰ってる女は論外だ。謎の動きを始める男も危険だ。
周囲に目を光らせている内に、テーブルのアンケートに気が付く。
「(座るべきか、……いや、試されているな。
この資料には一言も『座って由』とは書かれていない。
こんな奸計に引っかかる程、このピエールはバカじゃあないぞ)」
資料を手に取り、立ったままの姿勢でアンケートへの回答を始める。
まずは一枚捲り、中身を確りと確認しておこう。
424
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/28(火) 23:43:05
>>422
「フッ!」
ズザァッ!
誰の目を意識してか、華麗に『前転』を決めてソファーに到達。
いちばん手近にあった資料を取り、目を通す。
425
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/28(火) 23:43:56
>>422
テーブルの紙に気づき、
ソファの空いている位置へ腰掛ける。
指示通りアンケートに答えるとしよう。
「…………」
芋を食ってる女へ一瞥をくれた。
426
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/28(火) 23:54:22
>>422
「……………」
無言でアンケートをめくる。
>>425
厚めの唇、目じりにほくろ。
全体的に肉付きが良く、スーツの胸元の盛り上がりといい、太股といい色気が匂いたつようだ。
惜しむらくは些か、年がいっていることか……。
「……………」
手の芋さえなければ、それでもまだ見所はあろうがとにかく色々台無しである。
そもそも面接会場でものを食うこと自体、いい年して常識ハズレも甚だしいと言えるだろう。
427
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/29(水) 00:09:27
>>423
(ピエール)
『面接必勝法』に従い、椅子に座ることなくアンケートを取り上げる。
他の三人は普通に椅子に座り、回答を始めた。
アンケート用紙は一枚。
ざっと目を通す――
>>424
(瑛徳)
華麗に『前転』を決めて着席。
手前の資料を取り、目を通す。
資料は数枚の会社紹介で、【護り屋】の正式名称が、
『ゲートブリッジ』であることがわかる。
外資系らしく、ここは日本支部。
支部長は『グレゴリー・ハイランド』というらしい。
続いて、アンケート用紙を見る・・・・
>>425
(漆戸)
個性的なメンツに囲まれるが、特に芋の女が気になった。
アンケートを表返し、筆記用具を手に取る。
>>426
(出羽)
無言でアンケート用紙をめくった。
>all
アンケートにお答えください。
1.あなたの名前と年齢。スタンド名。
2.能力について簡潔に答えてください。
3.どういった仕事に自分が向いているか。
4.客観的に見た自分の性格。
5.ちょっと譲れないこだわり。
6.絶対に出来ないこと、やれないこと。
7.どういうタイプの人間が好きか。また嫌いか。
ド ド ド ド ド ド ド ド
428
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/29(水) 00:26:52
>>427
アンケートの内容を一瞥する。
「(成程、私を測ろうと言うことか。
面接必勝テクニックとやらは一応は頭に叩き込んだが、
敢えて『セオリー』は捨てるッ ここは飾らずに答えるぞッ)」
突っ立ったまま用紙にボールペンを走らせる。
=========================
1.あなたの名前と年齢。スタンド名。
→音無ピエール。二十七歳。
スタンド名は『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』。
2.能力について簡潔に答えてください。
→決闘者の『剣』と『盾』。
3.どういった仕事に自分が向いているか。
→『大義』の有る仕事。
4.客観的に見た自分の性格。
→頭が硬く、プライドが高い。
5.ちょっと譲れないこだわり。
→下着はレース&フリル
6.絶対に出来ないこと、やれないこと。
→『義』を曲げること。
7.どういうタイプの人間が好きか。また嫌いか。
→やるべきことをやる人間が好き。
主義や主張を持たない人間が嫌い。
429
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/29(水) 00:37:51
>>427
1.あなたの名前と年齢。スタンド名。
2.能力について簡潔に答えてください。
3.どういった仕事に自分が向いているか。
4.客観的に見た自分の性格。
5.ちょっと譲れないこだわり。
6.絶対に出来ないこと、やれないこと。
7.どういうタイプの人間が好きか。また嫌いか。
「むう…」
1.出羽千代子/17歳/『ダンス・マカブル』
2.地獄のように黒い鞭。相手は死ぬ。
3.解らない。
4.細かい事を気にしない。
5.アジフライにはソース
6.
7.好きになったタイプの人間が好きであり、嫌いも同様。
少し考え込んでから、再びペンを執る。
6.スカトロプレイ。
430
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/29(水) 00:40:29
>>427
アンケートに記入していく。
1.あなたの名前と年齢。スタンド名。
漆戸征吾(うるしど せいご)。 21歳。 『ロス・ロボス』。
2.能力について簡潔に答えてください。
『悪意』を嗅ぎ分け、想定した『未来のヴィジョン』を吸込む。。
3.どういった仕事に自分が向いているか。
『護衛』。
4.客観的に見た自分の性格。
猜疑心が強く、慎重。
5.ちょっと譲れないこだわり。
髪型。コーヒーはブラック。
6.絶対に出来ないこと、やれないこと。
仕事上必要ならなんだってするが、粘着性のある下らない馴れ合いは御免だ。
7.どういうタイプの人間が好きか。また嫌いか。
人間全般が『嫌い』だが強いて言うならば次に何をするか予測出来ない無軌道な人間が苦手。
アンケートの2を見たときに、周りの人間もやはり『スタンド使い』だと認識した。
431
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/29(水) 00:46:07
>>427
「外資系のイベント屋って珍しいな……
でかい仕事ならきっちり取らないと」
ペンを取り、紙の上を走らせ始めて数十秒後、
「!」
カチカチ
ペン先が出ていないのに気づき、あらためて記入。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1.あなたの名前と年齢。スタンド名。
→喜納 瑛徳 36歳。
スタンド名『オミクロン』。
2.能力について簡潔に答えてください。
→『戦闘員』を出す。腕は超一流。
3.どういった仕事に自分が向いているか。
→体を張って人を楽しませる仕事。
4.客観的に見た自分の性格。
→『熱っ苦しい』。
5.ちょっと譲れないこだわり。
→納豆に醤油以外を入れてはならない。
6.絶対に出来ないこと、やれないこと。
→子供を傷つけること。
7.どういうタイプの人間が好きか。また嫌いか。
→好き:仕事とプライベートのけじめをつけられる。
嫌い:子供をすぐに怒鳴る(身内であれ他人であれ)。
432
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/29(水) 00:59:09
>>428-431
(全員)
各自、黙々と項目を埋めていく。
ペンを走らせる音だけが、小さな部屋に響く・・・・
何人かは、このアンケートから、
『スタンド使い』に対する扱い慣れを感じ取る。
募集を見た時点で気付いていたかもだが、
スタンド使いを雇う会社――当然、関係者も『そう』なのだろう。
そして、ほぼ間違いなく、ここに集まった四人全てが。
それぞれのペンが止まり、顔を上げる。
我知らず、互いに顔を合わせる形となる・・・・
433
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/29(水) 01:07:07
>>432
スゥゥ――――
丁度アンケートを書き終わったところだ。
リクルートスーツの閊えた両肩を持ち上げるように伸びをすれば、
他の三人を見下ろすように視線の合う形となるか。
「ここで出会ったのも何かの縁だ。
今後、君達の行いが悪くて天国でさえ会わないとしてもだ、
この場で自己紹介くらいはしておこうか――――」
卓上に書き終えたアンケートを伏せて置けば、
三人にそれぞれ視線を送り、フッと口角を吊り上げる。
「音無、ピエールだ。
察しの良い者は解っているだろうが、スタンド使いをやっている。
そして、もう一つ。……私は沸点が低いのだ。
自己アピールと称して、余り下らないことをしてくれるなよ?」
何処か剣呑な雰囲気を醸し出し、黒縁眼鏡越しに周囲を睨めつける。
434
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/29(水) 01:11:47
>>432
根っからの『スーアク』なので、ベシャリは専門外な上、
特に、『書きながら喋る』という器用な真似はできないタイプだ。
「……お疲れっす」
最短の挨拶をして、他の3人の会話を聞き、
『タメ口でいい相手』と『敬語が必要な相手』を判別する。(仕事上その癖がついている)
435
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/29(水) 01:46:53
>>432-433
アンケートを伏せる。再びポケットに両手を突っ込みソファに深く座り直す。
喋りだしたピエールを見つめる。
「………漆戸だ」
全員へ名前を呟く。
「俺は沸点が低い人間と同じ場で働くのは気乗りがしないが、
かといって仕事が無いせいで金に困るのもうんざりだ」
「つまりあんたがこの面接落ちる事を願う形になるな」
無表情でピエールへ言う。
436
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/29(水) 22:36:57
>>432
「……………」
3人のやり取りに興味を示すでもなく、芋の残りを齧る。
その表情は渋い。
「ちッ……………」
微かに、舌打ちが漏れた。
437
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/29(水) 22:54:06
>>433
>>435
>>436
(また、スーツ着る前からずいぶん役に入ってんな……
この全員『悪役』ってことは…ないよな?)
『女』は微妙だが、とりあえず男二人は歳は自分より下のようだ。
この業界に変人が多いことは百も承知だし、スタンド使いばかりならなお更だ。
「喜納 瑛徳。
『エートク』でいいんで。よろしく」
ヒーローショーの大前提はチームの結束だ。
必要以上に愛想は振りまかず、穏やかに簡潔に自己紹介する。
438
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/29(水) 23:36:21
>>433-437
自己紹介の後、剣呑に睨めつけるピエール。
相手を探って、挨拶を交わす瑛徳。
名をつぶやき、ピエールの睨めつけに無表情を返す漆戸。
そして淡々と渋面で芋をかじり続ける出羽。
四人がいる部屋の奥には、入ったものとは別の扉がある。
おそらく、この先で面接が行われるのだろう。
ガチャリ
と――突然、その扉が向こうから開いた。
姿を現したのは、20代前半ほどの女性だ。
裾の長いエプロンドレスは、メイドを思わせる。
手にした銀の盆には、ティーセットが揃っていた。
「えっと……お茶、いりますか?」
新人なのか、ぎこちない笑みで、四人に茶を勧めてきた。
439
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/29(水) 23:46:08
>>438
入って来たエプロンドレスの女性に目を向ける。
「遠慮する」
無愛想に返す。特に喉が乾いているわけではないし、
呑気にお茶をしに来たわけでは無いのだ。
「面接はまだか?」
440
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/30(木) 00:01:31
>>438
『オーディション』の経験なら豊富だ。
『もう始まっている』だろうことは察しがつく。
ここでビビった態度を見せたり、相手が雇い主側だからとヘコヘコして、
年下の連中にナメられるのは厳禁だ。
「頂きます」
太い眉を上げ、白い歯を一瞬だけ見せて頷く。
441
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/30(木) 00:10:02
>>438
ダンッ!
机を両手で叩いて立ち上がる。
わなわなと肩を震わせ、入ってきた女性に顔を向けると…………。
「助かる。先ほどから喉が渇いていたが、どのタイミングで抜け出して飲み物を買いに行くか、ずっと考えていた」
……艶やかに微笑んだ。
「半分ほどになってしまったが、お礼にこれをあげよう」
食べかけの芋(四分の一)を差し出す…本当に、純粋な好意で。
442
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/30(木) 00:32:04
>>439
(漆戸)
無愛想に返す漆戸に、
癖の強い白髪のメイドは面食らったようだ。
「あ、はい……」
「えっと、間もなく時間となりますので、お待ちくださいね」
「笑顔、とか……お嫌いですか?」
>>440
(瑛徳)
「は〜い。
お茶にします? それともコーヒーに?」
「ん〜、気負ってませんね。
その緊張に強いところはうらやましいかな」
瑛徳へさらに尋ね、
カップの用意をしながら切り出してくる。
>>441
(出羽)
芋を差し出されて、困ったような顔を見せるメイド。
よく見ると、癖の強い白髪に見覚えがあるように、出羽には見える。
「あ、面接来てくれたんですね
……芋は遠慮しておきます。ご自分でどうぞ」
「え〜、お茶とコーヒー、どちらにします?」
443
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/30(木) 00:44:01
>>442
「まあね」
「こう見えても、15年これで食ってるから」
昭和の時代なら『爽やか』と評されただろう笑顔をメイドに返しながら、
さりげなく他の3人に『人生の先輩』アピールをしておく。
スタンド使いとしてどうだろうと、ここは譲れない。
「お茶で」
444
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/30(木) 22:06:32
>>442
「笑顔は嫌いじゃあ無い。
人が嫌いなだけだ」
さらに愛想の無い態度で返す。
チラリと『瑛徳』の方を見た。
(15年だと…?)
445
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/30(木) 23:12:32
>>443
(瑛徳)
「良いですねぇ。
やっぱり、いろいろな経験が活きてますかぁ?」
言われたとおりお茶を用意しながら、
目を細めるメイド。『爽やかさ』を感じ取ったらしい。
「おあついうちにどうぞ〜」
>>444
(漆戸)
「あら、そうなんですか?
ここのお仕事、結構協力とか、対人警護とかもありますよ?」
さらに無愛想にたじろいだ。
が、反動か、結構突っ込んだところまで聞いてくる。
446
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/30(木) 23:16:55
>>442
「ん……?
ああ、高遠女史ではないか。久方ぶりだな」
芋を戻し、そのまま食べ終えた。
「芋が嫌いな女子とは珍しいな…まあいい。
……実はね、今日はきちんとした形で断ろうかな、と思って来たのだ。
だが、その前にいくつか…聞いてみたいこともあるのも事実でね」
447
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/30(木) 23:20:13
>>435
(漆戸征吾『ロス・ロボス』)
「なるほど、な。」
しばしの思案の後に一言、呟いた。
三人のスタンド使い、コイツ等も理由を知らずに集められたのだろう。
コイツ等を協調する必要があるのか。その懸念がどれほどあるかを思索する内、
しばしばボゥーと突っ立ってしまっていた。
>>438
(GM)
「……では、頂きましょう」
折角なので一杯のお茶を要求する。
448
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/30(木) 23:24:07
>>446
追記。
「そうだな、お茶を頂こうか」
449
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/30(木) 23:35:55
>>445
「いい経験ばっかりでもないけどね。
それもそれで、学ぶこと多いから」
他の3人が喋っている間にアンケートを書き終え、紙を伏せる。
茶碗が目の前に出されたら、熱さを測りつつ手に持ち、香りを嗅ぐ。
「普通のお茶」だと確信できたら、メイドに向け軽く茶碗を上げてみせ、一口すすろう。
450
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/30(木) 23:40:07
>>447
(ピエール)
「はい、どうぞ〜」
お茶を差し出す。
「あんまり、威嚇するようなことをおっしゃるのは
やめたほうが良いと思いますよ〜?」
困り顔のメイドが苦言といった様子で言ってきた。
>>446
>>448
(出羽)
「あら、そうなんですか」
「えっと……聞きたいこととかは
この後の面接のときによろしくお願いしますね」
御茶汲みだったのだろうか、メイドは
「断ろうというと、やはり……」
能力の関係ですか? と言外に込めた、含みのある目線を送る。
>>449
(瑛徳)
香りをかぐ瑛徳。
煎れ手の技量はそこそこだが、割と良い茶葉を使っていることが伺える。
「頼もしいです〜」
「先輩の話では、この面接で落ちた人って、
居ないらしいですけど、その調子ならお兄さんも大丈夫そうですね」
451
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/30(木) 23:46:48
>>450
「まあ、そうだな……こう言えば解るだろうか」
お茶のカップを、軽く掲げてみせる。
「例えば君が、これを絶対に壊すな、と言われたとしよう。
だがしかし、君は壊れたカップを瞬時に、僅かな瑕疵もなく直すことができるとしよう。
なら君が、『どうせ直せるから』と、カップを壊すことは是か非か……さあ、どう思う?」
452
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/31(金) 00:00:00
>>450
「失礼。――――だが、これは威嚇じゃあない。
一種の『忠告』ってヤツだ。
レストランのボロネーゼパスタを食べる時、
ソースを巻き散らしながら喰ったりはしないだろう?
そして、味覚だけで愉しむんじゃあない。周囲の景観、盛られた皿も同時に味わう。
人と人とが接する時ってのはそーいうモノさ。
況してや、これから『音無ピエール』という人間が鑑賞される、
そう、『鑑賞』されるのだ! さながらエコール・ド・パリの絵画のセンスに耽溺するように」
話しながらだいぶ熱っぽくなっている。
お茶を立ったまま飲み始めた。
453
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/31(金) 00:09:57
>>449
(しかし…)
この子は随分と無防備なようだ…うっかり面接内容について喋ってしまいそうな危うさがある。
だが、それに付け込もうとするようなセコいまねは自分のやり方ではない。
ズーッ
「……」
大きく息をつき、一つうなずいて、メイドに向け微笑む。
『美味しい』などの言葉より、この方が人に訴えかけることもあるものだ。
454
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/31(金) 00:17:06
>>451
(出羽)
「私なら、壊さないよう注意はしますね」
「というわけで、私なら非と答えましょう」
うん、とうなずくメイド。頭の動きに合わせて白髪がうねったまま動く。
>>452
(ピエール)
「は……はぁ……」
理解されていないようだ。
生返事が帰ってきている。
「ただ……ぇーっと、『ゲートブリッジ』として見るのは、
美術品より実用品的観点だと思いますけどねぇ……」
>>453
(瑛徳)
「……えへ」
微笑みをみて、照れたような、はにかんだような笑みを返すメイド。
無防備である。
455
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/31(金) 00:36:52
>>454
チラッ
壁の時計に目をやろうとして自制する。
どこかに仕込まれたカメラと視線が合ってしまったら、かなり気まずい。
「…これは、キミに提出すればいいのかな?」
中身を飲み干した茶碗を置き、
裏向けたままのアンケート用紙を掲げ、メイドに尋ねる。
456
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/31(金) 00:56:04
>>454
「『実用性』?
……今、君は『実用性』と言ったかね?
さながら『道具』のように言ってくれるじゃあないか、
仕事の後にはアマゾンレビューに★でも付けてくれるのかね?」
嫌に皮肉っぽく返してきた。
「だが、上からの仕事には慣れているものさ。
我が一族は『大義』の為に腕を磨いてきた。
今はそーいう時代ではないが、……私は美しい『大義』に身を捧げよう」
457
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/31(金) 01:39:54
>>454
「同感だ。
だがこの例え話を私に適用したなら、こうなるだろう。
『だったら、私ではなく、別の誰かを雇えばいいのではないか?』」
カップを置き、再びしかめっ面になる。
「別段私は己のこの技術を悪しきことに使おうという気は毛頭無い。無いが…。
仮にとは言え『死なせる事』も含め私の技術なのだ。そこを外してしまったら、私は只の鞭の扱いが上手い女子高生、になってしまうよ。
それならばもっと、相応しい人材は居るだろうし、私にももっと、相応しい場所があるだろう。
……それはそれとしてお手拭は無いか?手が芋を食べていたせいで汚れてしまった」
458
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/31(金) 01:52:46
>>455
(瑛徳)
「あ、はい。お預かりしますね〜」
瑛徳や他の3人からも、アンケート用紙を預かるメイド。
>>456
(ピエール)
「あらやだ。
最初にモノにたとえたのは貴方ですよ?」
白髪のメイドは皮肉に苦笑いを返す。
「それじゃ、その自信が実力に裏打ちされたものか
私に存分にレクチャーしてくださいましね〜」
>>457
(出羽)
「まぁ、聞いた話では不向きかもしれませんけどねぇ」
「とはいえ、せっかくきていただいたわけですし〜
お話ぐらいは、聞いていっても良いんじゃないかと」
カートの下からヒョイとペーパータオルを差し出すメイド……『高遠』
>>ALL
「それでは、失礼させていただきます。
面接の時間まで、もう少々お待ちくださいまし」
カートを押して一礼すると、奥の扉をあけ、
退室際に一礼して、メイドは去った。
459
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/31(金) 21:33:24
>>458
「ありがとう」
指先を拭うと、丸めたペーパータオルを、無造作にカップに押し込んだ。
(………まあ、尤も。
それを理解して尚、私を生かす手段と言うのもあるのだが───さて、そこまで考えると言う労力を支払うほど、私に価値を見出してくれるかどうか。
或いは、それとも………………)
呼ばれるのを待つ。
他の3人のことはまるで眼中に無い。
460
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/05/31(金) 21:37:52
>>458
「良いだろう、とも。
……成程な、そういう『趣向』か」
『実力』、今のニュアンスでどういう意味かは予想出来た。
恐らくは『戦闘』、またはそれに類似する行為。
(『保険』というのは『障害若しくは生命保険』の類だろう。)
「『武力』を必要以上にひけらかすつもりはないが、
『お膳立て』をちゃぶ台返しというのも気の引ける行為だ、いいとも」
誰に言うでもなく、一人呟いた。
461
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/31(金) 21:38:24
>>458
「どうも」
片手を挙げてメイドを見送り、
シュッ
シュ シュ
壁際の空いたスペースで軽いシャドーボクシングをしつつ待つ。
462
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/31(金) 22:43:30
>>445
>>458
「大丈夫だ……。
『ロス・ロボス』の力があれば問題無い」
「……」
じっとして待つ。
463
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/05/31(金) 22:58:55
(――お疲れさんだよ、高遠)
(『新入り』の感じ、少しは掴めたかい?)
>>459
(出羽)
指先を拭い、『護り屋』の出方を考える出羽。
>>460
(ピエール)
『武力』を試される機会が来る。そう結論するピエール。
>>461
(瑛徳)
壁に向かい、無心でシャドーボクシングを続ける瑛徳。
>>463
(漆戸)
自分のスタンドを信じ、面接を待つ漆戸。
>all
「お待たせしました。
それでは、これより面接に入ります。
参加者の方は、こちらの部屋に移動してください」
扉が開き、四人の注意を引きつけると、
耳障りの良い女性の声が、そう呼びかけた。
464
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/05/31(金) 23:01:27
>>463
「………信用できるのは『コイツ』だけだ」
…ス
ソファから腰を上げると指示に従い部屋へと移動する。
465
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/05/31(金) 23:04:56
>>463
シャドーを止める。
顔には汗ひとつ浮かばず、呼吸にはわずかな乱れもない。
「…」
手櫛で軽く髪を整え、次の部屋へ移動する。
466
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2013/05/31(金) 23:29:30
>>463
(一言で言うと、『個性的』でしたね
伊吹もだけど、それ以上、かな)
実際には『個性』で形容して良いのか謎だが。
あの4人とは上手くやっていけるだろうか、私は。
467
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/05/31(金) 23:41:03
>>463
「ん…?四人全員………一緒に、か?」
てっきり一人ずつ呼ばれるものかと思っていたが…。
言われるままに、次の部屋に入る、
468
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/01(土) 00:30:27
>>466
(高遠)
(・・・・なら、いいんじゃないかね。
スタンドてのは『個性』さ。
個性のない奴が残っていられる世界じゃないからね)
>>464-465
>>467
(全員)
四人は開いた扉を潜り、奥の部屋に入る。
待合室よりやや広い部屋の、正面に大きなデスク。
壁には本棚があり、整頓された本、書類、筆記具が並ぶ。
目を惹いたのは、右手の壁際に置かれたオブジェ。
一抱えもあるそれは、『跳ね橋』の模型だ――
透明のケースに保管され、飾られている。
「ようこそ、『ゲートブリッジ』へ。
私は日本支部長を務める『グレゴリー・ハイランド』」
背広を着た男性が、デスクの向こうから接近し、一人一人に握手を求めてきた。
白い髭を顔半分に蓄えた初老の男だ。
恰幅がよく、身長は『180cm』ばかりか。
左目を縦に裂くような傷があるが、視力がないわけではなく、
灰色の瞳が、歓迎の色を浮かべている。
「どうぞ、かけてくれたまえ」
デスクの正面に四つ並べられた椅子を勧められる。
部屋には『ハイランド』の他に、
先刻のメイドと、もう一人年のいったメイド、
そしてスーツに眼鏡と、秘書を絵に描いたような姿の細身の女性が立っている。
469
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/06/01(土) 21:24:57
>>468
キリィッ!
太い眉が締まり、一瞬にして『営業顔』になる。
「よろしくお願いします」
媚びにならない熱意を込めた笑顔で、『ハイランド』の眼をしっかりと見据え、その手を握ったあとに一礼。
「失礼します」
四つの椅子のひとつに腰をかける。
470
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/06/01(土) 22:35:28
>>468
「(『跳ね橋』、……『ゲートブリッジ』か。
『音無ピエール』です、どうぞ宜しく」
左眼を裂くような裂傷に思わず視線が走るが、
すぐに意識を相手自身へと向ければ握手に応じる。
「有難うございます、では失礼します」
勧められるがままに椅子に座る。
471
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/06/02(日) 20:11:20
>>470
「海外に支部が在るのか?
ざっと調べたが、ほぼ何も引っかからなかったのだが」
無遠慮に、何も考えずに口にする。
…まあ、言い張れば貸し倉庫でも支店にはなるのだ。おかしな話ではないか。
どういう会社なのか、大きいのか小さいのか計りかねながら、椅子に座った。
472
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/06/02(日) 21:42:46
>>468
『跳ね橋』のオブジェを眺める。
オブジェの次に目が行ったのは本棚だ。
可能ならタイトルを確認したい。その蔵書で相手がどのような人物か知る鍵になるからだ。
「『漆戸』だ……よろしく」
『グレゴリー』と握手を交わした後、着席する。
473
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/06/02(日) 21:49:13
>>471
書き忘れていたが、当然握手には応じる。
474
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/03(月) 23:29:06
>>469
(瑛徳)
「・・・・いい目をしているね」
がっしりと握手し、視線を交わした後、『ハイランド』はそう言う。
瑛徳は一礼し、席に戻った。
>>470
(ピエール)
「三十年前の『名誉の負傷』です。お気になさらず」
ピエールの視線を気にしたのか、
『ハイランド』は男らしい笑みとともに、そう説明した。
ピエールは礼を述べ、席に戻る。
>>471
>>473
(出羽)
「我々の仕事は、公にアピールする性質のものではない。
ネットで調べる程度でわかることに、
我々の情報を残すようにはしない――可能な限りだが」
『ハイランド』の言葉は力強く、
組織の情報規制能力への自信を伺わせる。
「ちなみに、わが社の本社はイギリスに、
支部はニューヨークとパリ、シンガポールに存在する。
決して怪しい会社ではない・・・・とお答えしておこう」
心中の疑問に応じるような答えを聞きながら、出羽は席に着く。
>>472
(漆戸)
本棚の本は、ほぼ全てが『洋書』だ。
漆戸が英語に堪能ならタイトルがわかるかもしれない。
日本語の背表紙で、唯一読み取れたのは、
『松下幸之助』の著書、『指導者の条件』だった。
握手を済ませ、漆戸は席に戻る。
>all
「――さて、仕事についてだが。
我々は【護り屋】を自称している。
警備業務とはいささか異なる、特殊な仕事だ。
君たちに連絡したことからも判ると思うが、
我々の業務は、対『スタンド使い』――
一般人では歯が立たないスタンド使いの犯罪集団に対して、
依頼された物品や人物を護衛するのがその任務となる。
特に【殺し屋】と呼ばれる集団が、我々の『お得意様』だ」
「報酬は時給『30万』。
拘束時間は『3時間』程度。
ただしこれらは通常業務であり、特殊勤務は例外とする」
「業務携帯は、一度ごとの請負制。
登録してもらえれば、その都度募集がかかる。
こちらとしては頼りにしているが、都合がつかなければ
依頼を断ってもらっても構わない。
副業を持っていてもいいが、勤務は昼夜を問わず不規則だ。
時間の自由が取れない副業はお勧めしない」
475
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/06/04(火) 00:10:13
>>474
時給『30万』。
拘束時間『3時間』程度。
『悪くない』。そう思った。
「『殺し屋』がお得意の仕事とはな。問題ないが」
「……あんたの『指導理念』を訊きたい」
『指導者』というものは一つの指導理念というものを持たなくてはならない。
『指導者の条件』の一節だ。
476
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/04(火) 00:38:38
>>475
(漆戸)
『ハイランド』:
「指導理念――とは多少違うかもしれないが、
我々【護り屋】には、『信念』があります」
「我々が『護る』べきは、対象のみならず。
人としての尊厳と生命も護っていただきたい。
自身のみならず、他者や敵も含めてです。
――それが我ら、『ゲートブリッジ』の信念なのです」
何度も繰り返してきたのだろう。
誇らしく胸を張っての暗誦には、絶対の自負が感じられた。
「この面接は、あなた方を選別するためのものではない。
ですが、この一点においては、
『適性』があるかどうかを問うていただきましょう。
自身にその覚悟が、資格があるかを・・・・
無論、我々の目から見て、その資格なしと考えれば
『不合格』とするもやむを得ませんが、そのようなことはこれまでない。
何故なら、この業務そのものが、メンバーを『ふるい』にかけられる」
面接参加者全員が沈黙する前で、『ハイランド』は厳かに宣言する。
「――『誇り』なき者は、生き残れません」
477
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/06/04(火) 00:41:05
>>474
(……【殺し屋】ァ!?)
物騒な単語だ。
最近の子供番組の脚本では、大抵その単語を注意深く避ける。ヒーローショーも例外ではない。
「…………」
自分たちが『殺す』側なら問題外だが、護衛=『守る』側なら文句はない。
それに、時給『30万』はかなり魅力だ。
なにより、時間の自由度の高さなら、この中で自分にかなう奴はいないはず。
親子連れが遊園地に繰り出す『土日・祝日の昼間』以外いつでもOKだ。
『ハイランド』の言葉を注意深く聴き、質問を許可された時に聞くべきことを頭の中で整理していく。
即戦力としての求人なら、仕事の内容に則した『実技試験』が間もなくあるだろう。
478
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/04(火) 00:50:35
>>477
(瑛徳)
『ハイランド』:
「私からの説明は以上です。
後は現場で、先輩の指導を受けることになります」
「質問があれば、遠慮なくどうぞ」
どうやら、本当に試験の類はないらしい。
それとも、本気で現場が『ふるい』をかけるというのか。
479
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/06/04(火) 01:02:13
>>476
「!? …もう現場っすか?」
意表を突かれる。
だが、
>人としての尊厳と生命も護っていただきたい。
> 自身のみならず、他者や敵も含めてです。
>「――『誇り』なき者は、生き残れません」
『ハイランド』の言葉を噛み締めるうちに、
「……」
革ジャンの下、腹に彫られた『刺青』の辺りが、かすかに熱を帯びたような感覚をおぼえる。
着ぐるみに隠れ、誰に知られることもなく、語ることもできない……それでも、俺には確かに『誇り』がある。
誰に押し付けられたのでもない、汗にまみれながら培ってきた「子供たちを笑顔にする」ことの『誇り』。
(…もしかしたら……俺の『求めていた仕事』をくれる人……かもしれん)
「大丈夫です」
「怪我を『しない、させない』…俺の専門分野っす」
はっきりと、覚悟を言葉にする。
チームの仲間にも、自分にも、そして観客である子供たちにも。
そして…『本番』で結果を見せることこそ、プロのプロたる証だ。
480
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/06/04(火) 01:11:42
>>476
「他者や敵も含め、
人としての尊厳と生命を、『護る』意志か」
「………」
少しの間沈黙する。
「正直なところ俺は組織的なものに嫌悪感やアレルギーを感じる。
『協力』や『団結』なんて聞いただけで虫唾が走る、だが」
「『帆船』は海の上に置いて向かい風を受けて加速する。俺に取ってこれは向かい風だ。
郷に入る以上それが組織の『信念』ならばそれに従う」
「以上だ」
481
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/04(火) 02:09:15
>>479
(瑛徳)
『スーツアクター』のそれと同種の『誇り』を、
『ハイランド』の言葉に感じ取る瑛徳。
そんな瑛徳の返答に、支部長は鷹揚にうなずき返す。
瑛徳の就職が決まった瞬間だ――
瑛徳『オミクロン』――『合格』
>>480
(漆戸)
『人嫌い』を公言して憚らない漆戸だが、
郷に入れば郷に従え、という言葉に、今は倣うと決める。
向かい風でなお進む『帆船』のように、
逆風に向かう進路を取ることにした――
「いずれあなたも、気付くことでしょう。
人は一人では、決して強くなれないものだと」
『ハイランド』の言葉が、漆戸への予告めいて響いた――
漆戸征吾『ロス・ロボス』――『合格』
482
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/06/04(火) 04:01:43
>>474
(時給『10万円』か……破格だな)
欲しい。欲しい、が────
>>476
「もしかしたら……高遠女史から聞いているかも知れないが」
ふう、とため息をつく。
「…私の『才能』は、当たれば『必死』だ。つまり『必ず死ぬ』。
だがしかし同時に、そこからの『蘇生』も可能だ。私の意志一つでね。
仮に、私が入るとして、だ………これはあなた方の『誇り』とは、相容れないのではないか?
『グラスを割るな』と『割れても元通りにできるから大丈夫』は、全く別の話だろう」
じっと、ハイランドを見ながら問う。
「だがしかし、『割ったグラスを元に戻せる』才能を使うなと言うのであれば、はなから私でなくても良い、と言う事にもなる。
だからこれは、そう、どちらかというと………もしかしたら、もう、私の、興味本位の質問なのかも知れない。
スティーブン・セガールとチャック・ノリスが戦ったら、どっちが勝つ?程度のな。
『相手を触れれば仮にとは言え必ず死なせる、具現化した無敵の『死の恐怖』に追跡させる』…。
仮にあなたなら、この能力……『殺す』のではなく、どう『生かす』?」
483
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/06/04(火) 20:30:00
>>481
「有難うございます」
『ハイランド』の眼をまっすぐ見て、立ち上がり90度の深さで一礼。
明日から走り込みは12kmに増やす。
バッグ打ちはハードヒット主体に切り替えだ。
受け身も念を入れなければならない。
腰を下ろし、残りの二人の結果が出るのを待つ。
484
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/06/04(火) 22:50:43
>>474-476
「『殺し屋』?
あなた方はその『無法者』への対抗組織というわけですか」
思わず聞き返してしまう。
そして、目に刻まされた傷も『殺し屋』にやられたものならば、
その闘いは苛烈を極め、尚且つ根深いものだとは容易に想像出来る。
「1981年、我が国では『死刑』が廃止された。
必要なことだったと考えるし、この国でも何れはそうなるだろう。
『命』を奪って解決すべき問題は、最早存在しないからだ……時代は思想ッ」
キツキツのスーツとワイシャツ、その胸元に手を掛ければ……
バリ リィ!
思いっきり引き裂き、胸元に刻まれた『刺青』を露にする。
『剣』と『心臓』を対に乗せた天秤、分厚い胸板に乗せられている。
「『誇り』の為、既に『命』は賭しているッ
『ゲートブリッジ』、その跳ね橋を掛け、伝える程の『大義』があるのなら、
一族の末裔、『音無ピエール』は再び剣を振るおうぞ――――」
『誇り』の失われた社会。『ルーツ』を求めぬ人々。
もしも、この組織に自身の求める『義』があるのであれば、
音無ピエールは不殺の刃を以って応えるだろう。
485
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/04(火) 23:18:47
>>482
(出羽)
間違えるのも無理はないが、
時給は『30万』――破格に過ぎる報酬だ。
出羽の長い説明にじっくりと耳を傾けた後、
『ハイランド』は指で顎を擦り、口を開いた。
「貴女のスタンド能力については、すでに調べが済んでいる。
なるほど、確かに危険な能力ではある。
貴女が自身の能力を恐れるのも無理はない」
「ですが――そう考える貴女だからこそ、
我が『ゲートブリッジ』に入る資格がある。
私はそう考えますな」
「『生命』の尊厳の大前提は、『取り戻せない』こと。
貴女のスタンドは、それを超越している。
或いは、それは本当の『死』と呼ぶべきものではない・・・・
真の『死』とは、取り返せないものなのだから」
「日本の武道には、『活殺自在』という精神があるそうですな。
柔道の締めは、相手を気絶させ、
再び気脈を開いてやらなければ、死に至るとか。
貴女の能力もこれと同じこと。
重要なのは、『生死与奪』の際に『死』を選ばないという『覚悟』・。
どれほど敵が強くとも、危機的状況であろうと――」
「その覚悟は、貴女におありですか?」
強い光をお帯びた眼差しとともに、出羽は問い返された。
>>483
(瑛徳)
瑛徳は席に戻り、残る二人のやりとりに耳をそばだてる。
女のスタンド能力は、生死に関わるほど『ヤバい』もののようだ。
一方の二十代後半だろう男は、
背中に棒でも入っているかのような直立不動の姿勢で、
胸元を引き裂き、そこに彫られた『刺青』をさらけ出した。
そう・・・・瑛徳にも覚えのある『刺青』だ。
>>484
(ピエール)
胸元を破り、『刺青』を誇示して己が覚悟を熱く語ってみせる。
『ハイランド』は目を細め、そして頷いた。
「左様・・・・誇りなきところに人の道はない。
しかし、『無法』には『無法』の強みがあり・・・・
戦術的なことを鑑みれば、『法』を重んじる側が不利になる。
それも現実、自明の理だ」
「けれど、それを越えてなお、我らが『誇り』に価値を見出すのは、
精神論ではなく、真の強さが『誇り』の下に存在するから」
「我々が求めるのは、その『誇り』を共有できる者。
そしてあなたには、これ以上問う必要はなさそうですな」
男は再び手をピエールに手を伸ばし、握手を求める――
486
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/06/04(火) 23:49:19
>>485
ガシッ ! !
再びの握手。儀礼とは異なる、『伝える』ものだ。
「今はまだ、互いに『言葉』ばかりの『信念』ではありますが、
真に伝わるように願っていますよ、ムッシュ・グレゴリー」
口の角にピクリとの笑みも見せないが、語る言葉の強みは掌の力に掛ける。
487
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/05(水) 00:45:34
>>486
(ピエール)
ガシッ ! !
熱い握手を交わす両者。
『ハイランド』の手から、
先刻とは比べ物のにならない熱が伝わってきた。
これ以上言葉はいらない――
ピエールの言葉を体現するかのような、それは握手だった。
「音無くん。君の熱量、確かに伝わった。
これからよろしく」
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』 ⇒ 『合格』
488
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/06/05(水) 00:46:08
>>485
(別に恐れてはいないのだがな…まあ、いいか)
ハイランドの返答に、ふう、と小さく吐息を漏らす。
「意外だな。取り返しが付くならば、取り返しの付かないことをしないならばいい……などと、言われるとは思わなかった。
私が思っていたよりも柔軟なのか、それとも、良くも悪くもご都合主義なのか…」
空気を読めないどころか、むしろ一周回って失礼を通り越し、クソ度胸があると言うか、図太いというか……。
ともあれ、全く物怖じも遠慮もせずに、そう言い放つ。
「まあ、私にとっての最大の懸念がクリアできたのだから、言う事は無い。
私とて人並みの感性を持ち合わせて…いる………つもりだ、多分。
つまり、『人殺し』になるのは真っ平ごめんということさ。誰だってそうだろうがね……………。
覚悟するまでも無いよ、そんなのは『当たり前』のことだ。まともな人間ならば」
ハイランドからの問いに、頷いて肯定の意を伝える。
「……『活殺自在』、か。私が自力で到達した『回答』とは違うが、まあ、それも一つの正解だな……………」
489
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/05(水) 01:17:28
>>488
『ハイランド』:
「私は神学者ではない。
我々が問うべきは『信念』。生死の定義にあらず、だ」
「人は『過ち』を犯す生き物だ。
取り返しがつかないことでなければ、許容する寛容さは必要だ。
取り返しのつかない過ちを犯すしかない・・・・
そう思わせる、そんな状況が、現実には存在する」
「それでもなお、我々はそれを『選ばない』。
もう一度お聞きしましょう・・・・その『覚悟』はおありか?」
『ハイランド』の瞳はいたって真面目だ。
この面接は形式的なものだが、
『不殺の覚悟』――その一点においては、本物であることが伝わってくる。
490
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/06/05(水) 01:49:19
>>489
「成程、つまりはとんだ『頑固者』という訳だ。
………解った、約束しよう。
私の下す審判に────『死刑』の二文字は無いよ」
491
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/05(水) 17:59:23
>>490
(出羽)
『ハイランド』:
「よろしい。
ならば貴女を『ゲートブリッジ』は歓迎する。
その意思の挫かれること、くれぐれも無きように」
試すような眼差しが和らぎ、
ハイランドの手が、握手を求め差し出される。
ともあれこれで、全員の『合格』が決まった。
落ちることがないという【護り屋】の面接・・・・
その試練は、次の段階に待ち受けるということなのか。
出羽千代子『ダンス・マカブル』――『合格』
>all
「それでは最後に、日本支部の実務社員を紹介しよう。
こちらが『浜岡 頼子』くん。
『ゲートブリッジ』の隊長、【護り屋】の守護神的存在だ」
「よろしくお願いしますよ」
紹介を受け、頭を下げたのは、
メイド風の衣装を着た、小太りの中年女性だ。
焼きたてのパンを思わせる笑顔は、守護神というより母親のよう。
『凄み』や『風格』とはおよそ無縁――むしろ対極にすら感じられる。
「こちらは『新妻 小百合』くん。
部隊の『副隊長』を勤めてくれている」
「――よろしくお願いします」
例の秘書風の女性が慇懃に頭を下げる。
長身かつ細身で、尖った鉛筆を思わせるスタイルだ。
視線は険しく、浜岡とは対照的だ。
事務的――或いは歓迎の意思に乏しいのかもしれない。
「最後に、こちらが『高遠 嶺』くん。
昨年入社した、君たちの一つ上の先輩だ。
彼女ら三人に加えて、『菊川』という後方支援が一人。
以上、計四名が、現在の日本支部実務隊の全員です」
「――言うまでもないですが、礼儀と協調を忘れぬよう。
互いの『命綱』を預ける相手であるという認識でいてください。
無論、これはあなた方四人にも言えることですが」
一端言葉を切ると、『ハイランド』は深く息を吐き、
そして四人を見た。
「――面接は以上で終了です。
質問などがあればどうぞ。
なければ、本日のところはお帰りください」
492
:
漆戸征吾『ロス・ロボス』
:2013/06/06(木) 22:34:02
>>491
「了解した」
紹介された者達の顔を覚えると淡白に言う。
「質問は……特に無い」
493
:
瑛徳『オミクロン』
:2013/06/06(木) 22:40:39
>>491
「よろしくお願いします」
先輩、そしてスタッフの面々に、あくまで礼儀正しく挨拶。
礼儀は、人同士の『距離』を適切に保つ手段ゆえに不可欠なもの。
ショーの舞台裏は、最も『濃い』社会の縮図。
『結束』は重要、しかし『慣れ合い』は怪我を招く。
…理想的な『チーム』というわけだ。
494
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2013/06/06(木) 23:28:06
>>491
グレゴリー氏の紹介にあわせて頭を下げる。
印象としては大人しいほうのそれを与えるだろう。
頭を下げ、そして上げるのにあわせて、爆破されたようなうねり方をした白い髪が揺れる。
紹介したグレゴリー氏が続けて物申してしまったため、
言葉を挟む機会を逸したことに苦笑いが混じるが
よろしく、といいたげな笑みを浮かべて4人を順番に見るのである。
495
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/06/06(木) 23:32:21
>>491
「名乗らせて頂こう、『音無ピエール』。
そして、……質問は『無い』。
……『無い』のだが、本当に何も『無い』のだな。
『グループディスカッション』とか、『PV上映』とか、
そーいう催しを予想してたが、――――無いなら無いで良いのだけれど」
胸を逸らして気張った態度にて名乗りを上げるも、
別段、大したイベントが起きなかったので、やや戸惑いの色を浮かべている。
496
:
出羽千代子『ダンス・マカブル』
:2013/06/07(金) 00:28:57
>>491
「ああ──今後とも、宜しく」
欧米人らしいな、と思いながら、握手に応じた。
「ふむ、まあ…なんだ、特に無いな。今のところは。
気がついたらその都度、問い合わせよう」
497
:
【護り屋】『ゲートブリッジ』
:2013/06/07(金) 00:48:36
>>492-493
>>496
(漆戸、瑛徳、高遠、出羽)
それぞれの流儀で挨拶を済ませた。
>>495
(ピエール)
『ハイランド』:
「そういった催しは、いずれ行う予定だ。
互いに手合わせする機会も考えている」
「ああ、もう一つ・・・・
その先の休憩室は、勤務外の時間でも自由に使って構わない。
隊員同士の交流の場として役立ててくれまたえ」
それぞれの顔を確かめながら、付け加える。
――こうして、大きな波乱もなく、【護り屋】の面接は終了した。
『第三期』・・・・四人の新人を迎えた『ゲートブリッゾ』は、
いよいよ【殺し屋】『タイトロープ』と本格的に対峙する・・・・
【護り屋】『第三期 面接試験』
END
ネクストミッション ⇒ 『殺す者、護る者』
498
:
『矛と盾』
:2015/12/20(日) 23:26:11
『小角 宝梦』がルンクスの調査に乗り出す、
その『数日前』──
『高遠 嶺』と『音無ピエール』は、
【護り屋】ゲートブリッジのオフィスに呼び出された。
初めてこの仕事場を訪れて、早数年。
常に変わらぬ職場において、
緊急の『呼び出し』を受けたのは初めてのことだ。
『護衛』の任務でないことは、間違いない。
499
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/20(日) 23:40:53
数年務めてきて初めての『緊急』。
……何か、とてつもなく嫌な感じがする。
高遠が思ったのはそれだった。
――――――――――――――――――――――――――
高遠 嶺
『護り屋』所属スタンド使い。目覚めたきっかけで『踊る事』を覚える。
心配性であり、髪が若くして白髪になるぐらいには心労が絶えない。
他の感性はいたって普通だが、仕事としてスタンドで戦う事には順応したし
普通ということは、暴虐や理不尽に対し思う所もある。
黄金町で一番、怒らせると怖い。
スタンドは『クレモンティーヌ』。踊りのパートナーを『完全に守る』能力。
――――――――――――――――――――――――――
「……用、件……を」
500
:
『矛と盾』
:2015/12/20(日) 23:58:20
>>489
悪寒を覚えながら、事務所の扉を開ける高遠。
「おかえりなさいませ」
出迎えたのは、『浜岡 頼子』だ。
アラフォーのメイド衣装は痛さを超えて、
『家政婦』の風格が漂う。
こう見えて【護り屋】としてのキャリアは随一。
スタンド『ウィンター・ブランケット』は
『破壊不能』の『寝具』を持って、万物を包み込む。
『ゲートブリッジ』の大黒柱たる彼女は、
満面の笑顔を称えながら、紅茶を煎れてくれた。
「焦ることはないさ、高遠。
急ぎの用だが、悪い話じゃない」
「──急遽、『社長』が来られるそうです」
横合いから口を挟んだのは、『新妻 小百合』だ。
元看護婦という経歴を持つ、支部長秘書。
鉛筆のように細いスタイルに切れ長の瞳、
鋭いイメージを、ノンフレームの眼鏡が緩和している。
高遠たちは『月』が落ちた夜、彼女とも共闘した。
スタンドの名は『インスティンクト』。
『体温計』を刺した物体の温度を瞬時に変化させる。
【護り屋】に向かない能力だと、彼女は自嘲していた。
501
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/21(月) 00:10:31
>>498
――――――――――――――――――――――――――
音無ピエール
『護り屋』所属スタンド使い。日仏ハーフ、上品な『ケツアゴ』の持ち主。
『正義』を貫き続けた己の『血統』に誇りを抱く『激情家』。
『ハッピー・オルガン』、『クライムウェイヴ』の戸板部烙という凶悪なスタンドに叩きのめされ、
酒に溺れて『自暴自棄』に陥るも、『黄金町』の危機に集う同志達の下に、
己の誇りを取り戻したピエールは『超大型隕石』を破砕する大金星を上げる。
未だに『殺人鬼』とは知らぬ烙とは和解し、己の『正義』を貫く為に『決闘』の機会を待つ。
スタンドは剣盾一対の『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』。
剣の名を『ジュリエット』、盾の名を『ザ・リックス』とする。
盾で受け止めた『攻撃』を刃に乗せて『反射』する『因果応報』の能力であり、
その力は奇しくも己の『血統』へ密接な関わりを持つ。
――――――――――――――――――――――――――
「ありがとう、浜岡さん。
頂こうじゃあないか、……ところで」
入室も早々に椅子へと腰掛けると、ティーカップを手に取る。
「ハチミツを、入れるのが好きなのだ。
『ハチミツとは、人類の歴史なり』、
かの歴史学者の残した言葉だが、まさにその通りだ」
「その歴史は砂糖やジャムよりもずっと古い。
私は、ハチミツが欲しいのだ。……用意は、あろうか?」
502
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/21(月) 03:57:14
>>500
「お疲れ様です二人共。ありがとです」
緊張してた顔が出迎える声で和らぐ。
よかった、一杯いただく余裕はありそうだ。
とりあえず、もらうことにする。
心地よい紅茶の暖かさと、高遠にとっては馴染みのものとなった
浜岡の声で少し気は楽になるが、となるとその用件はどんなものなのか、それが気になる。
社長が来るような用件であってかつ悪い話ではないとは、一体。
503
:
『矛と盾』
:2015/12/21(月) 23:02:18
>>501
(音無)
「もちろん、ございますですよ」
商業スマイルとともに、
浜岡はピエールに白い小瓶を手渡す。
「・・・・洒落たことを言うじゃないかね。
ピエールってのは、『芸名』かと思ってたよ」
ニヤリ、と浮かべた笑いは、地の顔だ。
>>502
(高遠)
無彩色の紅茶の香りが、渦巻きながら立ち昇っていく。
その香りだけで、わずかに心が満たされた。
部屋には、日本支部長の『グレゴリー・ハイランド』の姿だけがない。
デスクのある、奥の部屋で待機しているのか・・・・それとも。
「二人とも、社長には会ったことがなかったかい?
まあ、ちょいと変人だが、いい男さね」
ピエールと高遠、二人の顔を見比べながら、
浜岡がソファに腰を下ろした。
504
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/23(水) 02:19:55
>>503
「……えーっと……」
会ったことがあったっけ……?
紅茶をカップを手に持ちつつ思い出す。
……そういえば
「柔らかい……手、してたような」
変人だった記憶はあんまりないんだけど
浜岡さんがいうならそうなんだろう。良い男という評も。
とりあえず一口。紅茶は熱いうちだ。
505
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/23(水) 21:13:33
>>503
「ムッシュ・グレゴリーのことかね?
堅い握手を交わし、随分と時は流れたが、
……いや、彼は『支部長』か。
『社長』、実質的な『トップ』には、お会いしたことはないな。
君もそうなのか? 高遠?」
近くで同じように紅茶を飲んでいる『高遠』に話題を振った。
その間に自身のティーカップに、小瓶の中身をトロリと垂らしていく。
ゆっくりと円を描くように、だ。
506
:
『矛と盾』
:2015/12/24(木) 00:35:18
>>504
(高遠)
「そりゃ『勘違い』だーね。
【護り屋】で社長を知ってるのは、
あたしと支部長、それに『菊川』くらいのもんさ。
あんたが会ってる可能性はまずないし、
もし会ってたにせよ、『社長』とはわからない」
浜岡は、確信めいた口調でそう言う。
壁際で直立不動の『新妻』が、静かに首肯した。
支部長の秘書である彼女までもが、
支部長室の外で待っているのは、珍しい光景だ。
>>505
(音無)
高遠と浜岡のやり取りを聞くに、
高遠の発言は勘違いだったようだ。
浜岡の説明が真実なら、
この部屋では浜岡以外、誰も社長を知らないということになる。
国際的な組織とは言え・・・・多少なり『奇妙』ではある。
ピエールは黄金色の粘液をゆっくりと紅茶に垂らしていく。
輪を描いて沈むそれは、気付くか気付かないかの刹那を経て、
熱い紅茶に混ざり、姿を消してしまう・・・・『甘味』を加えながら。
浜岡:
「ウチの社長は、『国際人』でね。
毎日、世界のあちこちを飛び回ってるんだ。
あたしも、数回しか会ったことがない。
スカウトされた時と、仕事始めの時・・・・あとはプラベートくらいさ」
507
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/24(木) 00:55:12
>>506
「あれ……」
首を傾げる。
そういえば入社した時に会ったグレゴリーさんは、社長じゃないや。
支部長さんだった。
「世界中を飛び回って……かぁ」
……うん?
つい最近同じようなワードを、どっかで聞いたような……
508
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/24(木) 01:08:35
訂正。
>>506
「あれ……」
首を傾げる。
そういえば入社した時に会ったグレゴリーさんは、社長じゃないや。
支部長さんだった。
「世界中を飛び回って……かぁ」
浜岡さん以外は誰も知らないというくらい国際人の社長……。
それが急遽顔を出しに来るのは、それだけ大切なことなんだろうか。
ボケてる場合じゃない。ちょっと気合を入れねば。
509
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/24(木) 22:06:48
>>506
「本社はイギリス、支部はニューヨーク、パリ、
それと、何処か『一国』、……ああ、そうだ」
「ここ、日本だな。
随分と忙しそうだが、
私的な時間は取れているようで、何よりだ」
のんびりとした感想を述べながら、紅茶に口を付ける。
そのまま嚥下し、上品な甘味を口内にて味わう。
「ンンン〜〜〜〜〜〜ッッ 甘ッ!
君もどうかね、高遠。
置いておくから、好きに使いたまえ」
高遠の手に届く位置に小瓶を置き、紅茶を賞味する。
510
:
『矛と盾』
:2015/12/24(木) 23:55:44
>>508
(高遠)
通常業務に於いて、件の『社長』がどの程度関与していたか、
末端のメンバーである高遠(とピエール)には知る由もない。
ともあれ、浜岡たち先輩の口振りからも、
それが極めて珍しい、『緊急事態』であることは伝わる。
常に冷静沈着というイメージの新妻が、
しばしば支部長室の扉に視線を投げる様子からも、それは明らかだ。
>>509
(ピエール)
いかにも多忙そうな『社長』稼業に感想を述べ、
ピエールは紅茶を賞味する。
正しい作法によって淹れられた、本物の香りだ。
高遠にも小瓶を勧めるが──
>ALL
ガチャリ
奥の扉が開き、口ひげを蓄えた人物が顔を覗かせる。
『グレゴリー・ハイランド』。
日本支部を預かる、【護り屋】『ゲートブリッジ』の代表者だ。
「揃っているようだな、諸君。
それでは、入り給え──『社長』がお会いになる」
室内の四人は、期せずして互いに顔を見合わせた。
『社長』の来社を待っているものと思っていたが──
──すでに、支部長室に『いた』らしい。
ド ド ド ド ド ド
511
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/25(金) 00:03:53
>>510
「――――いる、のか?
では、お邪魔します。
……何だ、妙に緊張するな」
『グレゴリー』の両目に視線を送って小さく頷けば、
二度のノックの後、ゆっくりと扉を開ける。
コホンッ
ホンッ
「失礼、お初にお目に掛かります」
扉を開けたら、ゆっくりと室内に足を踏み入れる。
512
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/25(金) 00:19:30
>>510
「や、やめときます……」
ハチミツを入れる趣味は無いので辞退。
最近の嗜好はストレートだ。
お会いになれるようだ。
しかも、既に居た、と……
上がらないようにベレーを抑えて深呼吸。
「……失礼、いたします」
ピエールが先に扉を開けるようなので、とりあえず続こう。
社長とは、どのような方なのか……正直期待もある。
513
:
『矛と盾』
:2015/12/25(金) 01:08:15
>>511-512
(全員)
ピエール、そして高遠が扉の前に並ぶ。
念のため、ノックを二度した後、
ピエールは扉を開け、部屋に足を踏み入れた。
高遠もそれに続く──
ヌ ゥ ウ
二人の前に立ちはだかる、『壁』のような背中。
巨漢だ。縦のみならず、横にも異常に大きい。
重量級の力士を思わせるその体格と、
振り向いた顔に線を引いたような、眇めた目つき。
そこに宿る酷薄な光に、二人は見覚えがある──
「・・・・・・・・・・・・・ニヤリ」
【殺し屋】『タイトロープ』の隊長、通称『ナツメグ』。
片手にスナック菓子を抱えたまま、唇を舐めた。
「久しぶりじゃねーか。
『ピエール』・・・・それに『高遠』・・・・だったよな」
514
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/25(金) 01:38:53
>>513
「高遠、下がれ。
――――驚いたな、タイトロープの主犯格ッ!」
シュッ パァ!
「『六甲おろし』の重み、忘れたとは言わせんぞ!」
過去の因縁を語るには、この一言で足りるだろう。
すかさず『ジュリエット』を抜き放ち、両手持ちに構える。
「貴様、『社長』をどこへやった!?」
吠えるような大声で怒鳴りつけながら、高遠に視線の合図を送る。
反時計回りに弧を描き、『クレモンティーヌ』の踊りやすいスペースを確保させる。
515
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/25(金) 02:46:57
>>513
また予期しない人物に出くわしてしまった。
「……今日の間食はスナック菓子ですか……」
有名店の菓子だけじゃなかったらしい。
そして、ここにナツメグがいる事への驚愕とともに記憶はかなり昔に遡る。
『自分の初仕事の日、この男と浜岡さんが
敵対勢力であるにもかかわらず、並んで歩いて戻ってきていた事』に。
つまり……もし、この男の後ろに誰も存在していないとしたら。
「『殺し』、『護り』の両勢力は、
どっちもアナタが『頭』……とか?」
実際『ナツメグ』と直接戦闘したことが無いから特に悪い視点がないが故の思いつきなんだが。
……あのおぞましい『アイツ』と戦った日は結局他の『殺し屋』たちの相手しかしていなかったし。
516
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/25(金) 02:49:49
尚、こうはいったが違った時のために
スペースを確認したり、構えたりする等踊る準備はしておく。
517
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2015/12/25(金) 03:10:59
高度に発達した精神に、肉体など不要だ。
平伏しろ、クソ肉体ども。
『ハッピー・オルガン』
・筋肉、骨格、血管、内臓、各感覚器が操作できる。
・ありとあらゆる『本体』の『生理現象』を操作できる。
・人間の限界を超えて筋肉を酷使することで、『本体』がパワーアップすることができる。
・『本体』のパワーアップをやり過ぎると『本体』が死ぬ。
・死んだ『本体』は操れない。
・『本体』の精神には干渉できない。
破壊力:A スピード:A 射程距離:A
持続力:A 精密動作性:A 成長性:E
518
:
『矛と盾』
:2015/12/26(土) 23:19:41
>>514
(ピエール)
──『葬儀場』での初交戦の後、【殺し屋】とは数度、刃を交えている。
全てではないが、互いの能力もおよそ確認できた。
その中で、『ナツメグ』の能力は最も謎だ。
肥満体でありながら『超怪力』であること、
物質を生物のように動かし、地震すら起こす──
そして浜岡に伍する『近距離パワー型』であることしかわかっていない。
「高遠、下がれ。
――――驚いたな、タイトロープの主犯格ッ!」
高らかに叫びながら、部屋に飛び込むピエール。
左から右へと弧を描いて、『ナツメグ』の壁を回り込んだ。
「なぁんだ?
まーた、『道頓堀』に叩き込まれてぇか?」
だが、そこに広がる光景は、
ピエールの想像を上回るものだった。
車椅子の女──『セージ』。
【殺し屋】のNo.2であり、手足を機械に『付け替え』ての
高速機動を武器とする『モーター・サイコ』の使い手。
『ハッピー・オルガン』と、その本体。
後に知ったことだが、それはスタンドが本体を操作する、
悪魔のような能力者──
圧倒的な戦闘力と、悪魔の如き『本体使役』の凶悪さは、
ピエールの骨に刻まれ、いまだ拭いきれない。
その他、数名の【殺し屋】『タイトロープ』のメンバーが、
一堂に会しているではないか。
これでは、高遠が踊る空間など、ありはしない。
ジャッ
部屋の奥、支部長のデスクを一瞥する。
その椅子の主、ハイランド支部局長は、
デスク前で【殺し屋】の一群と対峙し、不動の構えだ。。
だが・・・・デスクは空席ではない。
背を向けた椅子に腰を降ろした人物。
イタリア製のオーダースーツの優美な襟元のライン。
表情は伺えないが、後頭部の髪は『金髪』だ──
>>515
(高遠)
「ダハハッ、いーい線の予想だ」
過去の記憶を頼りに、高遠が口にした推理に、
『ナツメグ』は大笑しながら、スナック菓子を口に放り込む。
「だが、そんな面倒な立場はゴメンだぜ。
オレは最強の【殺し屋】・・・・それ以上でもそれ以下でもねぇ」
『ナツメグ』が左に体を引き、
先行したピエールともども、室内の様相を見せつける。
『セージ』、『ハッピー・オルガン』、そして──
「『社長』なら、ここにきちっといるぜ」
背を向けた椅子の向うに見える、金髪の男性像。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ
>>517
(『ハッピー・オルガン』)
──その一切合切が、『唐突』だ。
『タイトロープ』の事務所に呼び出され、
『社長』が来ると聞かされたのが、つい先刻だった。
久々に全員が勢ぞろいした矢先、
気が付けば──この狭苦しい部屋に『来た』のだ。
奇妙な『作動音』をきっかけにして──
>ALL
クルゥリ
部屋に全員が揃った時、おもむろに椅子が反転した。
現れたのは、金髪碧眼の白人だ。
端正と言ってよい顔立ちに、奇妙な『口髭』を蓄えている。
左の髭が『V』、右の髭が『S』の文字だ・・・・
そして、その手には、古びた一丁の『ライフル』。
愛猫を抱えるように、膝の上に置かれている。
「──『初めまして』だな、諸君。
オレの名は『エルガマル』。相棒の名は」
『ライフル』を一撫ぜし、
「──『アナル・キティ』」
「『タイトロープ』と『ゲートブリッジ』は、
どちらも、オレの作った会社だ」
519
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/26(土) 23:41:30
>>518
誰か一人が両方を立てたというのはあたったが
『ナツメグ』がその『誰か一人』というわけでもなかったらしい。
踊るスペースは無いが、どうも
事を構えるような状況でもなさそうだ
とりあえず……警戒はしつつも、聞く
「はじめまして、社長。
……疑問が多数浮かびましたが、伺っても?」
何故二社を立てたのかとか、
呼び出し、それもこうして『全員』を集めたのかとか、
このあとどうなるのかとか
スタンドの名前って誰が名づけてるんだろうとかとかとか。
520
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/26(土) 23:55:30
>>518
> ゴ ゴ ゴ
> ゴ ゴ ゴ ゴ
「コ、イツら……!
『ナツメグ』だけじゃあない」
「改造人間の『セージ』、
そして、人間改造の『ハッピー・オルガン』ッ!」
「き、さまら、なぜっ!?
なぜっ、我らが『護り屋』の本拠地に――――」
殺戮マシーンの面々が揃い踏みとなれば、刃の一本では事足りない。
冷や汗を掻きながら『剣』を解除し、柔道の構えのように両の開掌を持ち上げる。
何時でも『盾』を発現出来るように、少なくとも『初撃』だけは防げるようにだ。
>「『社長』なら、ここにきちっといるぜ」
「なにッ!?」
「バカな、一体どういう……?」
面妖なヒゲを蓄えた金髪の男。手にしたライフルを愛しげに撫で擦る手つき。
その仕草や貌よりも驚かせる一言、思わず掲げた両手をダラリと垂れ下げた。
>「『タイトロープ』と『ゲートブリッジ』は、
> どちらも、オレの作った会社だ」
「そうかッ! 『殺し屋』、『護り屋』。
――――その二社はほぼ『対立状況』にあり、
一つの依頼を巡って、闘いになるのも珍しくない。
――――『君主論(マキャベリズム)』には、こういう謹言がある。
『“傭兵を重用するなかれ、彼等は裏切るだけでなく、あまつさえ手を組む”』、と。
傭兵稼業を生業とする国民同士が、別々の勢力に雇われ、戦場で顔を合わせた時、
己の利益と同胞の生存の為に『戦争』が長引くのを狙った『傭兵』達は、
互いにわざと手を抜いて『戦況』を膠着させたッ!
し、信じられんが、歴史を紐解けば類似した『事例』はある。
だ、だが、まだ納得が出来んッ 説明を、説明を要求するッ!」
「貴方が『社長』であるなら、この事態をご説明願いたい!」
手近な壁を平手で叩き、『エルガマル』と名乗る男に向き直って、会見を求めたい。
521
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2015/12/27(日) 04:51:51
>>518
「家に帰してくれ…」
井上は力なく崩れ落ちた。
『ハッピー・オルガン』はその上に座る。
『〜♪』
楽しそうなことが起きるのは間違いなさそうだ、機嫌がいい。
522
:
『矛と盾』
:2015/12/28(月) 00:49:03
>>519-520
(高遠、ピエール)
初めて相見える『社長』を名乗る男──『エルガマル』。
「『伺う』なんて『無駄』は、いらねェな」
男が『ライフル』を持ち上げ、銃身を掴むと──
『シャコッ』
スライド操作によって、薬莢が排出される。
瞬間──高遠とピエールは、自身の疑問への回答を『知った』。
──何故二社を立てたのかとか。
呼び出し、それもこうして『全員』を集めたのかとか、
このあとどうなるのか
『ヨハネスブルグ』と呼ばれる
『スタンド国家』を目指す組織に対抗する為。
戦いには『攻め』と『護り』の局面があり、
異なる性質の戦闘部隊は『矛と盾』となる。
エキスパートを生み出すにはそれぞれに訓練を要するが、
両者を戦わせ、実戦経験を積ませることは育成の理にも叶う。
圧倒的な『強者』との実戦も、危険を最小限に演習できる。
必要以上の損耗を防ぐため、
両組織の隊長にのみ、この事実は教えられ、『潰し合い』は避ける。
【殺し屋】には【護り屋】以外の仕事も与え、
損耗することなく『殺し』の経験を積ませ、敵愾心も最低限に抑える。
また、両者は戦うことで互いの能力を把握し、研究する。
最大の敵は、最大の理解者でもある。
『傭兵』の例とは目的が異なるが、
これも一つの『予定調和内の闘争』だということ。
チィン カラ カララ……
「ここまで言えば、後はわかるヨな?
時が来た、ッてーことさ。
『ヨハネスブルグ』とおッぱじめる時がな」
エルガマルは転がる薬莢を拾うと、剽軽な笑いを浮かべた。
>>521
(『ハッピー・オルガン』)
これらの『知識』は、井上と『ハッピー・オルガン』にも伝わった。
細かい話を抜きにすれば、これから『戦争』だと──そういうことだ。
>ALL
「とはいえ、オレの予定は大幅に狂ッた。
本国南アフリカの本拠地に攻め入る為の組織だったが、
連中、若手の『ヤング・ダイヤモンド』を送り込んできた。
その前には『眠り男』だとか『月』も、連中の仕業だ。
この中にャ、偶然関わったり、仕事で相手した奴もいるよナ?」
「ありャ完全にしてやられた。かといッて放置すりャ町が終わる。
【護り屋】だけ使ッて凌ぐつもりだッたが、
【殺し屋】で勝手に動く奴がいたりで、もう無茶苦茶だ。
この町のスタンド使いの結束もあッて、被害は最小限で済ンだが」
コホン、と咳払いし、周囲を見渡す。
「当初の計画は変更する。
当社の最初の標的は、『ヤング・ダイヤモンド』だ」
523
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/28(月) 00:59:39
>>522
「『無駄を、省く』?」
いや、今はエルガマル社長の能力は置いとこう。
大分得心いった。
そういえば、『殺し屋』のことを『お得意様』と教えられたような気がするが
それもうなずける。お得意様にして、絶好の訓練相手、そういうことか。
(あ、薬莢は回収するんだなぁ……)
「あいつらを……『やる』んですね」
勝手に動く奴……『梁間』か。
ナツメグ、セージ、その他殺し屋と、
ピエール、他護り屋それぞれの面子に視線をやる。
524
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2015/12/28(月) 01:59:46
>>522
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ ゴキッ
四つん這いのまま震える井上は、『ハッピー・オルガン』にたしなめられた。
【なァんでもいィ〜んだけどよォ〜……………早く殺させろ】
525
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/29(火) 22:40:39
>>522
「『スタンド国家』とはいうが、結局の目的は『侵略』かッ!
メキシコの麻薬組織や『ISIS』と、なんら大差はない!」
『エルガマル』から与えられた回答を覚え、
最初に芽生えた感情は『怒り』、続いて『決意』、最後に『決心』だった。
「『テロ』には断固として対抗しなければならない!
テ ル ー ル
我々は『恐怖政治』に屈さず、怯えず、
正しい『心』と共に生きる権利を有するからだ」
ダンッ!と思いっきり近くの壁を平手で叩き、
黒曜石のように鋭い双眸で、その場にいる一同を見回した。
「連中は、一度は『壊滅』に王手を掛けたのだろう。
それは、ここにいる『高遠』なら解るはずだ。
此方から打って出る、是が否とも賛成だねッ!」
526
:
『矛と盾』
:2015/12/30(水) 02:38:36
>>523
(高遠)
エルガマル:
「おまえさんの仕事は『護る』方だが、
ま、戦場に立てば、区別にさして意味はねェ。
殴る拳、突き立てる牙、撃ち込む弾丸が残ッてる奴だけが、
戦いを終わらせることが出来る。
目的が違うッてだけで、最終的には『それだけ』だ」
『社長』の言葉を聞く、
【殺し屋】、【護り屋】の面々を、高遠は一瞥する。
普段と変わる様子がないのは、
話を知っていた浜岡と『ナツメグ』の二人。
「これで『テストバトル』も終わったことだし、
ようやっと本気で、このババァをブチ殺せるってコトだな」
殺意を剥き出しにした『ハッピー・オルガン』も、
別の意味で『平常運転』だ。
激昂するピエールを除けば、
もっとも衝撃を受けているのは、『セージ』のようだ。
車椅子に座る彼女は、ありったけの憎しみを
護り屋の顔ぶれに向けている──
『共同戦線』などまっぴらだと、歪んだ口元が語っている。
声こそ上げずとも、その視線の先にあるのは、
『護り屋』の中心である浜岡の丸い輪郭だ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
口に手を当て、驚きを押し込めた様子の新妻が、
『セージ』の視線に気づき、黙考している。
衝撃の事実より、その視線の方が、彼女にとって大事らしい。
>>524
(『ハッピー・オルガン』)
エルガマル:
「焦る必要はねェさ、『ハピオル』。
事態はすでに動いてる。出番はそう遠くねェ」
「それより本体にきちんと食わせときな。
戦いの前に『餓死』しちまうぜ? 酷い痩せ方だ」
エルガマルも、井上には随分な扱いだ。
>>525
(ピエール)
「ああ。『ISIS』なんぞと大差はない。
連中にも大義があり、武器がある。
互いの『正義』を比べても、正答なンざないが、
仕掛けられた側が大人しくする道理はない・・・・
『暴力』に対抗するのは、正当な権利ッて奴だ」
昂るピエールを乗せる『社長』。
「さて、『ヤング・ダイアモンド』は9人いる。
日本に来てるのは8人だが、その中から誰を選ぶか、だ。
これは状況次第で変わるが、
『危険性』と『情報量』から目星はつけてある。
【性豪】こと『ルンクス』。【闇狩人】『スヴァルト』。
追ッて情報は伝えるが、どッちもヤバい相手だ。
このメンバーで突ッ込んでも勝算は読めねェ。
『アフリカ最強』のスタンド使い・・・・その一角ぐらいに考えていい」
527
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2015/12/30(水) 04:21:02
>>526
【…】
『ハッピー・オルガン』は特に会話をしない、これ以上は必要ないと判断したからだ。
人間と、その精神、離れがたく結びついているものは、一旦離れてしまえばそれはもう別個の生命体だ。
今の『ハッピー・オルガン』にとって人間は、意思疎通のできる動物、程度の認識しかない。
飼い犬か、自分のでない犬か、そういう区別だ。
飼う以上はちゃんと餌も与えている、まったく失礼な話だ。12時間前に草と水と小動物を与えた。
こいつは動物を飼うのが好きなようなので、わりと楽しめた。
528
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2015/12/30(水) 09:36:54
>>526
衝撃は有る。
しかし、『セージ』と『新妻』の動きに目をやる位には余裕もある。
『殺し屋=攻め手』であるからして、前に立っている間はいいだろうが
ナツメグが止めないと止まらないタイプだったはずだ、セージは。
少し考えておく必要はありそうだ。新妻には気づくかは置いといて、目線を送っておく。
529
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2015/12/30(水) 21:03:34
>>526
「――――ああ、全くだとも!
そうか。もう、『敵』は決まっているんだな。
【闇狩人】『スヴァルト』、せ、……せいごう?」
場にそぐわぬ『せいごう』という単語に『整合』が取れず、
それに『性豪』の漢字を当てはめるのに『10秒』を費やした。
情報は後から伝えられる、とのことだったが、奇怪な話だ。
「ま、まあ、『出生率』も『侵略』にとって重要だからな。
100年、200年と立てば、『多産文化』が人口において、
『少子化』した社会を駆逐するのは、火を見るより明らかだ」
「……しかし、『護り屋』と『殺し屋』、
社長が磨きを掛けた『育成枠』で勝てないとなると、
それこそ我々も『傭兵』を依頼することになるのでは」
今のままでは『勝算』が読めない、と士気を下げる言葉を述べるということは、
きっと、『勝算』を高める何らかの方法を、用意しているに違いない。
そう得心し、『エルガマル』の表情を伺うように、じっと視線を向けた。
530
:
『矛と盾』
:2016/01/02(土) 01:10:35
>>527
(『ハッピー・オルガン』)
エルガマルを無視し、
新たな『標的』の登場を楽しみに待つ。
>>528
(高遠)
新妻に視線を送ると、一瞥される。
だが、一瞥だけだ──
大勢の前では口にしづらいことなのかもしれない。
>>529
(ピエール)
エルガマル:
「ルンクスの能力は、『嫁』を作ることだ。
フザけたスタンドだが、『嫁』が絶対服従なら、
人類の半分の『天敵』ッてトコだな。
こッちも調査中なんで、能力の全貌はわかッてねェが、
『女社員』を行かせるのは『危険』だと考えてる」
「つまり『ナツメグ』に『音無ピエール』。
おまえらの出番ッてわけだ」
ピエール、そして『ナツメグ』を見て、言う。
「それにおまえさんも──まさか『女』じゃねェだろ?」
そして『ハッピーオルガン』を指名──
見るからに凶悪なメンバーだ。
「傭兵?
それで勝てるなら、オレは会社なんぞ作らねェさ。
とはいえ、社員の集まりが悪かったのは事実。
何かの形で埋め合わせるか、
女も一人か二人、追加するしかねェな。
関係者がどれだけ乗ってくるかにも寄るがよ。
ま、腹案はある。『無駄死に』はさせネェから、安心しな」
気軽に笑い飛ばす金髪碧眼の奇人からは、
およそ安心の二文字は感じ取れない・・・・
「他に質問がなけりゃ、話は以上だ。
戦地に赴く前に、後悔しないよう準備するンだな」
531
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/01/02(土) 01:19:15
>>530
「闇狩人? の『スヴァルト』って奴は、どういうのなんです?」
おそらく自分はそっちに行くことになるだろう。
こちらについても聞くだけ聞いておく。
それに相対するのは自分、浜岡さん、新妻、そして『セージ』になるだろうから……
セージ、浜岡、新妻の因縁らしきもの……その行方についても、聞いておかねばならないだろうが
532
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/01/02(土) 10:40:45
>>530
ス…
『ハッピー・オルガン』は消えた。
「ぶはぁッ! ゼー ゼー ゼー ゼー…
た…頼む…食い物をくれ…も、もうあきらめた。どうせ逃げられないし、覚悟する。
あと、ナイフをくれないか、いざという事もあるだろ?」
解放された井上はエルガマルに要求する。
533
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2016/01/03(日) 22:26:45
>>530
「『嫁』を作る?
……なるほど、理解を越えた能力だ。
おぞましい、そう言い換えてもいいが、
それを利用して『支配』を目論むという点が、最もゲレツ極まりないッ!」
憤然としたまま会話を続ける。
「『エルガマル』、貴方はそう仰られたな。
この『一大事』に『成長』を促すというだけで、
危険な『賭け』や『試練』を与えようとは、
流石に思っちゃあいないと考えている――――」
「今、貴方に出来る『最善』がこれだと、信じるよりない。
よって、『質問』も不要だ。『情報』は追って入るのだろう?
その『最善』に、『全力』を以って応えるのみだ」
周囲を見回し、『ナツメグ』、『ハッピー・オルガン』、そして『井上』の元へ向かう。
「『六甲おろし』の因縁もあるが、今は果たす時じゃあない。
『思想』も『目的』も異なり、互いの『正義』を割って刃を向けた同士、
――――今、この度は『力』になってほしい。
どんな形であれ、『協力』こそが新たな『力』を生む、
……私自身が『痛感』していることだ」
右手を『ナツメグ』に、左手を『ハッピー・オルガン』に差し出す。
534
:
『矛と盾』
:2016/01/05(火) 00:43:05
>>531
(高遠)
「『マンハンター』だッた過去は有名だが、
スタンド能力含めて、それ以外は『ほとんど不明』。
あやふやな情報は、かえッて危険だから教えられねェ。
とは言えその時が来たら、出たとこ勝負を頼むコトになるが」
高遠を見つめ、意味深に目を細める。
「──案外、おまえさんの方が、
先に連中と接触するかもしれねェ」
>>532
(『ハッピー・オルガン』)
フシュ!
自ら解除される『ハッピーオルガン』。
井上はエルガマルに食事とナイフを要求するが──
「おいおい。
ここに食い物があると・・・・いや、マ、これでよけりゃ」
ポケットを探ると、『チュッパチャップス』を一本取り出し、
厳かに差し出した(チョコミント味)。
「ナイフの持ち合わせはないねェ。
オレァ剣だの刀だのを持ち合わせる悪趣味はないンでネ」
そして、井上の前に、ピエールが手を差し出す。
協力を申し出、握手を求めているようだが・・・・
>>533
(ピエール)
『エルガマル』:
「ああ。オレがおまえさんらにしてやれるのは『最善』だけさ。
仮にそうでなかったにせよ、
それがオレの望む世界の『最善』で、『最適解』だ」
「情報も可能なだけ教えるさ。
それを調べようとしてるスタンド使いたちもいる。
その内、結果が出るだろうゼ」
ピエールは改めて『ナツメグ』と『ハッピーオルガン』に向き直り、
悪手を求める。
差し出された手を前に、
『ナツメグ』はスナック菓子の油で汚れた手を服の裾で拭き、
おもむろに
ガサッ! ボリッボリッ
ゴクンッ
「・・・・『正義屋』と慣れあう趣味はねえ」
指の油を舐め取りながら、付け加えた。
「『同僚』のよしみで、背中は狙わねぇよ。
だがお手て繋いで『共闘』はおまえらでやれ」
「オレは『殺し屋』だ。
殺すも殺されるも、人間一人。
『タイトロープ』は群れてはいるが、それぞれ独立した『個人』だ。
『チームプレイ』なんぞ、殺しの世界じゃクソの役にも立たん」
その言葉に、『セージ』が力強く首肯するのが見えた。
もう一方の『ハッピーオルガン』は言葉もなく消え、
その後にはひどい格好の井上だけが取り残され、
ぼんやりとピエールの手のひらを見つめるが・・・・
535
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/01/05(火) 14:09:01
>>534
「!」
バリバリムシャムシャゴクン
「ハムスターだぞ…その前は文鳥、その前はアメリカンショートヘア―…猫の品種だよ。
そういうのが俺の最近の食事だ、狂いたくても狂えねえ」
>>533
(ピエール)
「助けて…」
井上は力なくピエールの手を握った。
536
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/01/05(火) 19:25:46
>>534
「いやいやそんな……とは思いますけど
無いとは言い切れませんね……」
「『人狩り』かぁ」
ルンクスとは肩書?二つ名?の違いから
完全に戦闘、それも殺す事をメインとした能力なのだろう…と当たりをつけてみる。
要注意だ。浜岡に言われた、『クレモンティーヌでもなんとかならない敵』
と見て考えておくしかない。
「今は主義主張のすり合わせを行う余裕も無いし、
……背中を狙ったりバッティングしなければそれで十分だわよ」
ナツメグの言葉を首肯しつつ返す。
セージにも掛かればいいけど……まぁ聞いたところで聞き入れはしないだろうなぁ。
537
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2016/01/05(火) 23:48:45
>>534
『エルガマル』の言葉に力強く頷いた。
今は唯、『情報』を待つしかないだろう。
「『慣れ合う』気はない、か。
だが、『慣れて』いく必要は、ありそうだな」
少なくとも、彼らの『間合い』というやつには、だ。
向けた右掌を緩やかに引っ込め、静かに息を吐いた。
>「助けて…」
「――――なんとか、考えてみる」
本体の思い通りにならない『スタンド』がいることは、
『月』の一件で痛烈に『理解』している。
――――『ハッピー・オルガン』の性質を探るためにも、
『協力』を申し出たのだが、この分では難しそうだ。
今のピエールに出来ることは、『井上』の手を力強く握ることだけだ。
難しそうに眉根を寄せて、急な『合併』で生まれた『同僚』の気質に思いを馳せる。
「私にも『打算』があってのことだ。
――――無理は、言うまいて」
一人、己を納得させるように呟いた。
538
:
『矛と盾』
:2016/01/06(水) 23:30:38
>>535
(高遠)
『ナツメグ』:
「あぁ・・・・そういうこった。
オレは『殺す』、おまえらは『護る』。
アテにはしねぇが、お互い仕事をこなせば面倒が減る」
「──ババァがいねえんじゃ、期待は薄いがな」
「・・・・おやおや。うちの新人の実力は、
『大阪』で嫌ってほど教えたはずだけど、もう忘れたかい?
物忘れが進んでるなら、菓子より小魚でも食べたらどうだい」
「ばばぁ・・・・!」
メイド服のまま腕組みする浜岡に、『ナツメグ』が毒づく。
「それより、『セージ』の方があたしは心配だね。
あんたの指示なしで『仕事』が出来るのかい?
たいてい、『してやられて』た気がするがねぇ〜」
人を食った物言いに、『セージ』の視線が刃物の鋭さを帯びた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
仲がいいとも悪いとも思える両団長の会話の中、
無言の『セージ』の様子を、やはり新妻は意識しているようだ。
>>535
>>537
(井上、ピエール)
「・・・・そういうこった。
とりあえず、オレらの邪魔だけはすんな。
『仕事』の邪魔になるなら、容赦なく『排除』する。
敵でも味方でも、無関係でもそれは変わりねえ・・・・
『殺し』はシンプルかつスマートに・・・・だ」
体格に見合わぬ信条を残し、ナツメグは浜岡らと向き合う。
──ピエールは残された井上の手を握りしめる。
この男が、自身のスタンドの虐待を受けているのは明らかだ。
だが果たして、彼を苦境から救う手はあるのか?
ましてや、それが仕事上とはいえ──『仲間』だとすれば。
>ALL
エルガマル:
「オレからは以上だ。
【殺し屋】【護り屋】には遠からず連絡がいく。
いつでも動けるよう、準備しといてくれ。
それじゃあ解散──『無駄』のないようにな」
『シャコッ』
髭男の手元から、『薬莢』が飛び出したその瞬間──
エルガマルと『タイトロープ』の一群は、部屋から消え去った。
出現した時も、おそらくそうであろうと思われる、
鮮やかな手並みだった。
「・・・・それでは、我々も解散だ。
今日はごくろうさま」
ハイランドが手を打ち、改めて解散を告げる。
ぞろぞろと局長室を出ていく【護り屋】たちは、
互いの胸に秘めたものを言葉に出来ぬまま、次々に退社していく。
高遠が、携帯に着信したメールに気付いたのは、
その少し後のことだった。
539
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/01/06(水) 23:39:31
>>538
……実際の所、それは大分気になった。
手綱の取れる騎手のいないじゃじゃ馬のようなものだ。
まぁ戦力を分断せざるを得ない状況だ、
残った面子でどうにか『する』しか無い。
帰路。
ベレーごしに頭をポリポリかきながら
ミッションブリーフィングのことを考えていたところで
「……っと」
メールが来ていた事に気づく。誰のだろう。ちゃんと見るよ
540
:
井上正『ハッピー・オルガン』
:2016/01/08(金) 10:33:49
>>538
「へ、へへ…あんた…いい人だな』」
解散した後も、ピエールについていく。
「頼むよ…不安なんだ、いつあいつが出てくるかわからないし…」
541
:
『矛と盾』
:2016/01/08(金) 18:24:35
>>539
(高遠)
──メールの送信者は『新妻』だった。
────────────────────────────────
本日はお疲れ様でした。
先刻、お気づきになられたようなので、
私の知るところをお伝えします。
浜岡さんと【殺し屋】の関係についてです。
私が入社して間もない頃、
【護り屋】と【殺し屋】の馴れ合いじみた関係を
浜岡さんに問い正したことがあります。
ご存知の通り、私は曖昧な状態を嫌う性分です。
今日の社長の説明で疑問が氷解しましたが、
不満を隠さない私に対して、
浜岡さんはご自身の秘密を一つ、教えてくれました。
浜岡さんは、かつてはフリーの『殺し屋』だったそうです。
出産を機に引退したとのことですが、
その際のお子さんが、今の『タイトロープ』に在籍しています。
『夏恵』という名前で、おそらくは『セージ』のことでしょう。
『タイトロープ』に他の女性はいませんし、
浜岡さんは何気につけ、彼女を気にかけていましたから。
また、『ナツメグ』についても、
『殺し屋』だった時代からの関わりだと思われます。
数年前から『行方不明』になった彼の母親の話題が、
二人の間で定期的にやりとりされています。
おそらくは、共通の関係者なのでしょう。
なぜ、実の娘と争う組織に所属し、戦い続けたのか。
二人の間の亀裂はなぜ生まれ、実際はどう思っているのか。
プライベートな内容ですし、
浜岡さんに確かめる機会を、私は持ち得ませんでしたが、
ともに戦うであろう高遠さんには、
知っておいてもらいたく、不躾なメールを致しました。
私が知ることは、これが全てです。
また、憶測や想像も含まれるので、事実と異なるかもしれません。
心して、戦いに臨んでくださいますよう。
それでは。
新妻 小百合
────────────────────────────────
542
:
高遠 嶺『クレモンティーヌ』
:2016/01/08(金) 19:51:41
>>541
送信者は新妻。これはいい。
確かにザックリ決めるタイプだった、だから問いただした。これもいい
続いて書かれていたことに電話を取り落としかける。
……これは、あれか
ナツメグの母親と姉妹であった可能性すら出てきたぞ浜岡さん。
そして、来るべき決戦の時に、セージが勢い余って大ごとを起こす可能性の方はほぼ最大だ。
考える。返信する
────────────────────────────────
お疲れ様でした。
『スヴァルト』という敵を相手取ることになるであろう今の状況で
あの二人の『今』は難儀な爆弾であることはよくわかりました。
……ぶつかりあうことを回避させるか、あるいは黙らせるかのどちらか、
他何かしら手を打たないと、全員血の池に沈む事になりそうです。
────────────────────────────────
時間はまだ有る。だがたっぷりとは言えない。
最優先課題としてスヴァルトはなんとかせなばならないだろうが、
……衝突を回避するべく動くか、正面からしばきたおすか
あるいは別の手段を取るか、どれか決めておかねばならない。
最近、眉間のシワが増えた気がする。
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