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新異界ストーリー

1Viorate:2011/03/22(火) 15:50:13
激しくネタバレを含む

注意










異界の隙間

次元の亀裂によって異界の悪魔が現実世界に現れたことにより
プリースト教団はこの悪魔のもつ気がオズマのものと似ていることを
究明した

異界の隙間が開いてしまった今、オズマが現世に現れることは
十分可能性があることなので、この悪魔どもを研究しオズマを探し出すことで
オズマを消し去ってしまおうというのがプリースト教団の計画である

教団は多くの犠牲の結果、これらの悪魔がコスモピンドという彼らの
本拠地に生息していることを知る
ここを調査し、オズマの場所を探るべく冒険者は立ち上がる

2Viorate:2011/03/22(火) 15:52:53





















冒険者はアイリスに呼び出され、不思議な宝玉を受け取る。これから必要になるからとアイリスは言うが…

その頃、グランディスが冒険者を探していた。
オズマの気と似通った性質をもつ悪魔ども、その本拠地の調査をして欲しいと
冒険者に頼むグランディス。
無事異界の隙間の調査を完了し、宝玉に染み込まれた異界の気運を解析するアイリス
そしてオズマの場所が明らかになるのであった…

3Viorate:2011/03/22(火) 15:54:51





















黒い大地

黒い聖戦で敗れたオズマは、黒い大地という異界に封印され
自身の軍隊を育成していた
オズマの現世への復活を阻止すべく異界の黒い大地へ向かう冒険者達
しかし出会ったのは意外な人物であるミカエラ
プリーストの始祖とされる伝説の人物が、ここで冒険者の行く手を阻む理由は…?

4Viorate:2011/03/22(火) 16:00:47
























オズマのいる黒い大地を向かう冒険者
しかし… アイリスは「オズマと似た気を持つ人物がもう一人いる」とつぶやくが…

黒い大地で冒険者はミカエラに出会う
ミカエラ「貴方達が…ここに来ないことを祈っていたのですが…
ここまで苦労して辿り着いたのはわかるのですが、オズマを倒してはならないのです
お願いですから、そのまま帰ってもらえませんか」

そして、ボス手前まで来ると
ミカエラ「これ以上は進んではいけません
私がここにいる限り、オズマは現世には現れません。お願いだから
お戻りいただけませんか…」

そしてこのことをグランディスに報告する冒険者
プリーストの創始者、インファイターのスキルの考案者とも言われる伝説のプリースト
しかしそのプリーストがなぜかオズマへの行く手を阻んでいるという事実に
グランディスは混乱する。
ミカエラはオズマを倒すため自分自身を犠牲にしてまで黒い大地に残ったはず…

プリースト教団との協議の末、プリースト教団は
そのミカエラが本物だとしても、すでにオズマの気にやられて堕落したと結論づけた
「どのような手段を使ってもオズマを倒すべし」
その「手段」にはもちろんミカエラを倒すことも含まれているのであった…

5Viorate:2011/03/22(火) 16:07:01






















ミカエラ「あのときの冒険者ですね…
また来たということは、私の言葉は通じなかったのですね…
私は神に捨てられたのか…それともこれが神の御意思なのか…
最後に神に問おう。これは私への試練か、それとも彼らのための試練なのか…」

そしてミカエラは大天使を召還し、冒険者を必死で止めようとするが
冒険者の阻止に失敗する
ミカエラ「貴方達が正義だと思っていても、それが必ず正義である保証はないのです…
そのことにいつか気づくでしょう…」

オズマ「ふふ… とりあえずありがとうと礼を言っておこうか
俺がどうすることもできなかったミカエラを、まさか冒険者が倒してくれるとはな
そのことに感謝し、このまま立ち去れば命まではとらんよ
しかし… それ以上のことを望むなら、俺もそれ以上のものが欲しくなるのでね…フフフ…」

そして冒険者はオズマを倒すことに成功する

オズマ「やはり… あのミカエラのガキの言うことが正しかったのか…
お前の言うとおり…ここで俺が死ねば… この世界の滅亡は早まるというのか…?
答えろ… ミカエラ…
カザン… ああ… カザン… 俺は… 無念だ… お前なら…理解してくれるだろう
カザン… 俺を連れて行かないでくれ… カ…」

そしてオズマとミカエラを倒したことを、冒険者達はプリースト教団に報告するのであった

6Viorate:2011/03/22(火) 16:09:43


















バカルの城

500年間天界を暗黒時代に追い込んだ暴君バカル
天界人たちはバカルに対抗するため機械文明を発達させ
機械革命を起こしバカルを撃退したと伝えられている

ヒルダーはアイリスの口を借りて冒険者にバカルの居場所を暗示し
冒険者は古い歴史でのみ聞いたことのあるバカルの存在に興味を示す

バカルと対面した冒険者
しかしバカルは、冒険者達が来ると知った上で彼らに新しい事実を告げるのであった。

7Viorate:2011/03/22(火) 16:19:47


























度々の異界での戦闘で勝利した冒険者
そこにアイリスが現れ、冒険者に渡した宝玉をそっと取り上げる
宝玉に異界の気が溜まってきたので、新しい存在に出会える可能性があるという話だ。
その「新しい存在」とは…?
500年前のバカル、歴史上もっとも凶暴であったとされる使途の存在
そしてアイリスは、興味があるなら自分がバカルの城への道を案内できるとし
冒険者はそれを快諾するのであった。

バカルの城へ侵入した冒険者
しかし、バカルの手下がすでに冒険者が来ることを知っていた
バカルは冒険者にどの時代から来たのか問う
500年の時を越えてきたと答える冒険者
機械革命でバカルを倒したと歴史にはあるが、その天界人の手を煩わせることもないと
意気込んでバカルに挑むが、バカルは意外な一言を言う

バカル「この私が?こんなチャチな機械で倒される?
あいにくだがこんなオモチャでは私は倒せんよ
本当の事実とは… もし私がここで死ぬのなら、それは過去にも私がここで
お前たちに倒されたということ
私を倒したのは天界人なのではない。いつの時代も私はお前たちに倒されたのだ」

バカルを倒したことをアイリスに報告する冒険者
しかし、バカルの最後の一言が気にかかる
アイリスに問い詰めてみるが…

アイリス「バカルを倒したのですね。やはり貴方は強い…
しかし、なぜそんな目で私を見るのです?まさぁ暴龍王といわれたバカルの言葉を信じているのですか?
ひとつだけたしかなのは… あなたがバカルを倒したのはあなたの運命です
過去にバカルを倒したのも運命なのです。
しかし、私がそれをあらかじめ貴方に告げたとして、運命がかわったとでも?

このすべてはヒルダー様のお告げ
今バカルを倒さなければアラドはバカルによって支配されたかもしれないとのことでした
ヒルダー様はバカルに出会った冒険者が動揺するかもしれないとおっしゃってましたが…

誰を信じようと自由です
しかし、この世の中で混乱をもたらすのは使途、という事実はあまりに明白
貴方はここで戦いをやめるおつもりですか?
まだ世界に平和は訪れていないというのに」

8Viorate:2011/03/22(火) 17:10:46
























第一章 特別な龍

私は龍族の支配者であるバカル
しかし私は自分の境遇に満足できなかった
今は服従「しているように見える」奴らも、自分が老いたら反旗を翻し
自分を倒そうとするに違いない
そんな下種どもの自己満足のために自分は存在しているのか、と思うとやるせなくなり、
民を虐殺したりもした

そんなとき、ある人物と出会う
彼女は自分を「ヒルダー」と紹介した
彼女はすでに私の名前を知っていた
とても残念だ。私も正式に自分を名乗りたかった。「バカル」と。


第二章 七色の光

ヒルダーにつれられてきた魔界は不思議な場所だった
普段は暗闇だが、たまに光が差し込むとその光は屈折し、七色の光が空を彩る
彼女の目標は何なのだ。私はうっすらと気づいていた
使途とよばれたいのだ。恐怖の象徴、威厳の対象
使途と呼ばれた奴らは俺以外に数人いた。私は綿密に観察していたが
ほとんどはたいした奴だとは思わなかった。
しかし、その中で私は一人だけ、自分が恐れを抱く人物がいることに気がついた
そいつの名は「カイン」だった。
ヒルダーはあちこちで「使途」を集めてきている。何のために…?

9Viorate:2011/03/22(火) 17:24:26























第三章  預言者

普段通り魔界の空を飛んでいた
そこで私は何か不思議な建物を発見する
これはルークという老いぼれが建てた建物
ルークはしゃべれない老いぼれで、一日中建築に精を出している
生命体が老いるとこうなってしまうということを見せている

しかし、今日は何か違和感を感じた
ルークの建物には電気が通るが、その光が一瞬通り過ぎたとき、何かの絵を見たような気がした
さっそくルークに向かう
「おい、老いぼれじじい、電気をつけてみろ」
ルークは耳もかさない
「俺が何かみかけたような気がするんだ、確認してみたい」
しかしルークは黙々と作業を続けるのみ
「あの、その…作業を邪魔してわりぃんだがよ、電気をつけてくれねぇか?」
俺は最大限丁寧に頼んだ。そしたらルークは悩むそぶりをみせたあと、モーターを起動させた
俺はモーターが起動したのを確認して即飛び立った。そこで見たものは…

目の前で龍が業火に焼かれていた。
この絵を描いた人間の意図は明白だった
バカル、これがおぬしの死に様よ

隣には他の絵があった
形状があいまいな奴が洞窟で消えかかっている絵
足がたくさんある奴が崩れた瓦礫に埋め殺されている絵
四本足の口の長い奴が違う空間に吸い込まれ肉体がばらばらになっている絵

私は彼らが誰なのか知っていた

第四章 救世主

とりあえず魔界という場所について調べなければ
ルークのじじいはいまだに絵を描き続けている
じじいの絵は使途、もしくは使途と思われるものの死を描き続けていたが
そこにヒルダーとカインはいなかった
彼らは死なないのか?それとも彼らの未来は確定ではないというのか。
数十年の時間が過ぎた。じじいの建築速度は遅すぎた
これが最後の絵か… わたしはそう思った
これまでの絵とは違った。そう思った理由はもう絵は使途の死を描いてなかったからだ
男女が豊かそうな世界を見下ろす絵
ルークがカインとヒルダーの死を描いてないので、私はこの男女が彼らだと断定した
しかしこれは私が予想していたことなのでわたしはにやりと笑った
そうか、これがヒルダーの目論見か。
彼女はテラの再構築がしたいのだ。魔界の古代文献にでてくる滅亡したテラの再構築
その材料が使途の犠牲、つまり死!
自分とカイン以外の使途が犠牲になれば自分の思う世の中が作れると思っているのだ
私は心の中で何かが湧き上がるのを感じた
俺が死ぬ運命でなければ、ヒルダーが何をしようが知ったことではない
だが、カインが生き残るだと?「カイン」「第一使途」「不滅のカイン」だと?
俺の死で作り出した新しい大地で、カインとヒルダーが神としてたたえられるだと?
絶対に許せない。
ククク… カカカ… グハハハハハ!!!
俺の笑い声には狂気が宿りつつあったが、俺の精神は鮮明になっていた
私がヒルダーの計画を阻止できれば、この世界は滅亡しないだろう
暴君と呼ばれた私が、実は救世主だとはな。
そうだな、これなら平凡な人生ではなかった。

10Viorate:2011/03/22(火) 17:37:54















第五章  龍の戦争

生命樹を手に入れ、魔界を支配しようとした計画は失敗した
バカルは使途と魔法使いに囲まれていた
ヒルダーは降伏すれば命は助けてやる、元の龍の世界に戻してやるというが
騙されるものか。俺を騙そうとするんじゃない。この惑星こそがヒルダーの野望を
実現する土地なのだから
俺が作り出した龍人どもは… 全滅したか。さすがに使途相手だと分が悪い
俺は…予言どおりここで死ぬのか… いや、まてよ…
なぜヒルダーは降伏を促す?なぜ俺を殺さない…
俺はお前の計画を阻止しようとしているのだぞ。今がチャンスじゃないか。
いきなり俺の頭のなかにある考えがひらめいた。
俺はカインに向かって飛び立った。あの絶対強者カインに!
カインは右手に力を貯め、俺に差し出した。空間がゆがんだ。
しかし、俺とカインがぶつかろうとしたとき、なんとカインが避けたのだ!!
一瞬の出来事だったので皆きょとんとしていた。カインも信じられないという表情で
己の右手を眺めていた。
追撃するか? ヒルダーの隣のフレイが言った。
しかしヒルダーは撤退の決断を下した。
ヒルダーはこの日も泣いているような姿だった。しかし今日だけは気分がよかったはずである
自分の長らくの野望への第一歩が非常に完璧に達成できたのだから。

第六章  一ヶ月前

「おい、老いぼれじじい…」
「俺が今回、ヒルダーの裏を探ってみようと思うのだが、失敗したら俺が死ぬかもしれん
このまま俺は死ぬのか?魔界で死ぬのはぜんぜん素敵じゃねぇぜ」
しかしルークは黙々と作業をすすめている
「使途なんて自分勝手な奴らだから、俺が何をしゃべろうとまったく聞く耳をもたねぇぜ。まぁ、俺も
そうなんだけどな」
しかしルークは聞く耳をもたない
「おい、じじい。お前が俺にヒントをくれたんなら、少しは手を貸すのが筋ってもんじゃないかい?
万が一の場合、俺が逃げる場所が必要なんだよ。しかしこの空間はヒルダーが支配している
俺はどこに逃げればいい?」
ルークはじっとあるところをみつめている。もしかしてと思いそこに飛んでいった
あれは何だ?
塔が建築されていた。その塔は空高く聳え立ち、違う世界と繋がっていた
このじじい、食えないやろうだぜ。こんなものを作っていたとは
「なんだ、お前はやはり俺の味方か。ま、どんな世界に繋がってるかわからんけどな…
こんなおいぼれじじいでも、俺の味方がいるってのは心強い。俺が王の頃は味方なんていなかったからな。
俺らは友か?じじいよ」
そういいながらルークの肩をたたく。
「しかしながらじじいよ… もしお前が預言者ではなく、ヒルダーの手先だったとしたら?
つまり…予言をみせ、俺がこう行動することもすべてヒルダーの計画通りだったとしたら?
もしそうだったらお前が俺を逃がすことまで計画に含まれていたらいいな
一旦生き残れば未来は決まってるものではない。ここで業火に包まれるよりは
マシってものよ。そうだろう?」

11Viorate:2011/03/22(火) 17:50:55















第七章  天界の支配者

その塔は本当に外部への通路だった。アラド大陸の天界と繋がっていたのだ
時空間の境をつなげる技法はルークのみなせる技であった。
バカルはその塔で無数の死体をみた。おそらくは通路としての機能をテストしてみたのであろう
バカルはその塔は「死する者の塔」と呼んだ
かろうじて逃げたバカルであったが、天界では敵はいなかった。
彼は即天界の支配者となった
バカルはすぐさまこの世界の構造を理解した。下にはアラド大陸
その上には魔界が存在する。この惑星こそがヒルダーの計画の惑星に違いない
すべてがヒルダーの思い通りにならないように手を打つ必要がある
バカルはまず塔を封印した。ヒルダーの究極の目標はアラド大陸
それならこの天界を封印すればいい。天界の魔法も一切禁止した。これで
ヒルダーがここにきたら魔法を察知できる。しかし、天界での魔法の禁止は
さらなる意図が存在した。
「ヒルダーが望むのは使途の死… しかしカインですら同じ使途には手を出せない
まさか、ヒルダーはこの惑星の下等なる生命体どもを訓練させ、俺を倒させようってのか?
もしそれが可能だとしても、数百年、数千年はかかるだろうに…」
「彼女は俺がここを支配するのをも計算に入れていたかもしれぬ。バカルという試練をもってして
人々を訓練させるか…ククク…このまま彼女のペースで物事を進めてはならない。
彼女の計画にちょっとした穴を開けるんだ。壮大な計画であるほどとても小さな予想外の出来事で崩れ落ちる」
バカルは空に飛び立ち、咆哮した

「下等な生命体どもよ!俺様がお前らにいまだかつて無い試練を与えてやろう!
お前らに潜在能力が、自尊心があるならもしかしたら可能かも知れんな
しかしそれはヒルダーの予想を超えるものでなければならぬ!
俺はヒルダーがお前らを信じる以上にお前らを信じてみよう…
お前らがヒルダーとカインをぶっとばすその日を待つというのだ!
しかし、魔法みたいな一つの力に頼っては使途は倒せない…
違う力が必要なのだ… お前らが探し出さねばならぬのだ!」
このときより、天界での魔法の使用は禁じられた
天界の暗黒の500年の始まりである

12Viorate:2011/03/22(火) 18:13:51















第八章  7人のマイスター

マイスターTenebは悩みに落ちた
マイスターEldirh…彼女は何者なのだ。彼女はなぜ魔法を使える?彼女は天界人なのか?
クソっ…なんだって言うんだ

エルディルはいつも最高だった。7人のマイスター中最高だった
彼女がいなければゲイボルグプロジェクトは頓挫していた。
彼女がアイディアを出すたび驚いたが、彼女はただただ笑っていた
彼女のアイディアは、ただの思いつきというよりは未来の技術に見えた

これまでテネブは自分の感情を嫉妬として考えていた。彼女の才能は嫉妬、尊敬
そして妙な恋心まで発生させていた。そのせいで自分の許婚であるジェンヌに対する
罪悪感が生じ、こんなしょうもない妄想をしていると納得させた
彼はこの優柔不断な状況を終わらせる必要があると感じた。そしてエルディルにこっそり
監視ロボットをつけた。その結果は… 魔法だった!
テネブはこっそり研究所から抜け出し、一服した。
10年間断っていたタバコであった。そのとき…
「何も悩むことは無い。彼女は人間ではない」
いきなり暗闇から威圧的な声がした。誰だ?このプロジェクトは発覚したのか。
その声の持ち主は、彼女が魔界人であること、彼女の知識は古代テラの技術であることを話した
Eldirh... Hilder?
「使途が… なぜ使途がわれらマイスターを手伝う?」
「それは… お前らが成長するまえに「私」を倒すためだ」
私? 私だと…? まさかこの声の主は…
バカルだ!クソッ! 俺を殺すなら殺せ! 他のマイスターの場所は口が裂けてもいわぬ!
しかし、強がってみたもののバカルが俺について知っているということは
他の仲間についても知っているということ。ゲイボルグプロジェクトは失敗に終わるのか?
あと、あと少しだったのに…

「少し待って欲しい。すぐに死ぬことになるだろうが、今ではない
ゲイボルグプロジェクトをとめて欲しい」
なんだと?バカルともあろうものがなんで俺と会話をしているんだ…
ははっ、だんだん笑えてきたぞ…
しかしその笑いはバカルの高圧的な声により止まってしまった
「そのゲイボルグが完成したら…
俺が死ぬかも知れぬ。その域まできている。しかし、俺はこうやって死ぬわけには行かない
まだお前ら下等種族は強くなっていない。お前ら7人のマイスターも、まだたいしたことはない
ゲイボルグはテラの文明であり、お前らの技術ではない。これではこの惑星の
滅亡は防げない…」
滅亡?残酷な暴君が何をいっているんだ。しかしバカルの言うとおりエルディルがヒルダーなら?
「お前らの研究を後代が受け継ぐのだ。」
何を言っているんだ?お前を倒す技術を後代の人々が受け継ぐのを待つ、だと?
俺らマイスターの技術を分析し、お前を倒す技術が出てくるというのに?
「それが俺の究極の目的だ。しかし、それには時間がかかるだろうよ…
この提案は俺の好意だ。100年ぐらい前にも同じように努力した奴らがいたが
俺の申し出を断った。それで俺は彼らを木っ端微塵に叩き潰したよ。
今回のお前らの成果はなかなかだから木っ端微塵にするには気が引けるが、
お前ら下等種族もなかなか成長したから今回は数十年待つだけでいいだろう…」

結局、テネブはバカルの言葉を信用し、バカルと取引をすることになる
仲間のマイスターを助けること、これはバカルがマイスターを皆殺しにすることで
人間の復讐心をあおらないと成長しないということで却下された
しかし、テネブはバカルを説得し、自分が裏切り者になることでゲイボルグプロジェクトを
止め、後世の人間が再び打倒バカルを目標とするのに恐れを取り除いたほうがいいと説得した
その際、マイスター中1人を生かせることを条件に掲げた

バカルはそのことを承諾した。

マイスターテネブは全ての裏切りが自分の仕業だという証拠を作り、人気のいない場所で自決した
マイスターヴァルカンは未完成のゲイボルグに乗り、激烈な抵抗の末戦死した
マイスターラティは過労がたたり、ゲイボルグが破壊されたのを見た瞬間血を吐いて死んだ
マイスタークリオは命からがら脱出し、ゲイボルグの残骸を回収し後世に研究を伝えた
マイスタージェンヌは自分の恋人が裏切り者としってショックに落ち、テネブの子供を生んだ後
自殺した
マイスターオドリズはテネブの子供を引き取り、姿を消した

マイスターエルディルはバカルの軍が侵攻する2日前に消息不明になった。

13Viorate:2011/03/22(火) 18:26:50















第九章   思ったより早く

今より500年前の天界
機械革命
7人のマイスターたちの研究は実を結び、人々はバカルに抵抗していた
バカルは自分の宮殿で、燃え上がる都市を見ながらワインを飲んでいた
「もう…こんな時期か。 早かったなヒルダー
まだまだ早すぎるのではないか?あんなおもちゃでは私はまだ倒せない…」
「今の時代の人間なら無理でしょう… でも未来から来た人間ならどうでしょうか?」
「ふふふ…未来か… 彼らならできるとでも?」
「…おそらくは」
「使途も俺をどうこうすることはできぬのに
人間が私を相手するとはな… ハハハハハハ!!!」

天地を揺るがす轟音のなか、ヒルダーは無表情にみつめていた
いや、ヒルダーの口元にうかぶ微笑をバカルが気づかなかっただけか。


第十章   すこしの違い

「お前らは… 全員が天界人ではないな? 未来から来た人間か…」
「そうだ。500年後の未来から来た」
「500年… まだ500年も待たねばならぬのか… 俺の龍人は倒せたか?」
「あんなモノ、使途をも倒した我々にはたやすいことだ」
「そうか。基本のテストは通過したわけだな。しかし、その馬鹿な使途どもは
ヒルダーの手で変な場所に転移されて死んだわけだな? 俺が当ててみようか。
その使途とはロータス、ディレジエ、シロコだな?」
「遠い未来のことをなぜ知っている?」
「ふふふ… 運命とは決まっていることなのだ…
しかしヒルダーは時空をも制御できるのか。お前らを正確な時間帯に送るとは…
お前らの話を聞いてみると、俺が今日ここで死ぬかも知れんな。このまま死ぬのは
不本意ではあるが…」
言葉とは裏腹にバカルは興奮していた。彼が数百年間努力した結果が目の前にあるのだ!
彼は一人ひとりをじっくり眺めた。俺の努力はどの程度まで影響している?
いまだにヒルダーの操り人形に過ぎないのか?と。
「お前らの強さはヒルダーの予想通りなのか否か。俺が時間稼ぎをした500年間
お前らは少しでも成長したのか否か。こんな完璧な計画では、少しの差も誤算となりえるのだ」

バカルは鋭い眼光を浴びせ、黒龍に変身した。
その圧倒的な力に冒険者達は思わず身構えた。
皆の顔に恐怖の表情が浮かび上がる

「…ああ、そうだ。もうひとつ考えておかないといけないことがあるな
いくらお前らが強くなったところで、今ここにいるお前らが私を倒せるとは限らない。
俺が今日ここで死ぬことを回避できないとしても、それはお前らによってではなく
お前らより未来の冒険者によって死ぬのかも知れないだろう?」

巨大な龍の口が開き、中からは巨大な炎の球が燃え上がっていた。

14名無しさん:2011/03/22(火) 22:55:00
バカルって暴君だけど頭は冴えてるんだな
カインとビルダーには勝てっこないから自分の命を犠牲にして冒険者に未来を託したのか
胸熱

15名無しさん:2011/03/23(水) 11:33:16
なんかアイリス悪徳商法の詐欺師みたいな口調だなw

16!ninja:2011/03/23(水) 14:02:12
アラド住民にとっては選択肢が無いから倒さなくちゃいけないもんね>今までの使途たち
あれ、そういえばロータスさんもこの事について話してたような気がするけどなんて話してたんだっけ・・・

17名無しさん:2011/03/23(水) 19:11:01
アイリス=ヒルダーでいいのか?
もしくはアイリスもヒルダーの操り人形状態

18Viorate:2011/03/24(木) 17:27:40
うーん
前のストーリーと合わせて考えると、ある程度明らかになる点があるかもしれません

ざっくりと今回の新異界前のストーリーを紹介することにしますね

19名無しさん:2011/03/24(木) 17:29:06
a

20Viorate:2011/03/24(木) 17:42:15
その昔、アラドと別の次元にテラという惑星がありました
超高度の文明を持っていた彼らは、次第に利己的になり、事態は悪化し
結局は惑星が破壊される事態になってしまいます

しかしヒルダーの力でテラの都市(現在の魔界)は破壊されず、異空間をさまようことになります

気の遠くなるような年月を経て、魔界にはいろいろな強力な生命体が住み着くようになります
魔界はあちこちの次元に結着し、その都度新しい「強力な生命体」が魔界に降り立ちました
ヒルダーは自分を含めるその生命体を使途と呼び、使途は魔界では
恐れと尊敬の対象になりました。

魔界がアラド大陸に結着したとき、そうでなくても混乱状態だった魔界は
その頂点に達します
今より1000年前、第九使途バカルは魔界で生命樹を得るため戦争を始めました。
この戦争でヒルダーは他の使途と力を合わせ、バカルを撃退します(龍の戦争)
この戦争に敗れたバカルはルークの作った塔で天界に逃げ延びます。

バカルは自身の強力な力と光の軍勢で天界を占領し、魔法禁止令を宣布します。
これにより天界では機械文明が発達することになりました。
アラド大陸との唯一の通路である天城にはジグハルトを配置し、その交流を断ちました
このアラド大陸と天界が分離されたのがアラド歴元年です。
一方魔界ではバカルを使途から除名し、ルークが第九使途となりました。

一方、アラド大陸では戦乱の渦がうごめいていました。
今より800年前、アラドにはペルロス帝国がありました(今のデロス帝国)
ペルロスには「カザン」と「オズマ」という猛将がいました。
彼らは実に大したもので、その二人でアラド大陸を統一できるとも言われていました。
バカルがアラド大陸支配のため送った「狂龍ヒスマ」をその二人が難なく倒したほどの実力です。
しかしペルロス帝国は彼らに恐れを抱きました。
彼らが反乱を起こしたらどうなる。われわれに防げるのか。
結局、帝国はその二人を暗殺するという最悪の選択をすることになります。

カザンが反乱を起こしたという知らせを聞いて到着したオズマは、いきなり帝国軍に囲まれ
処刑場で処刑されることになりました。
自分の権力を恐れた帝国により自分の家族、恋人までも無残に殺されたオズマは
強力な怒りに包まれ、己に近づいた死神の取引を承諾します。
自分の霊魂を売り渡し、世界を滅亡する力を持つ「混沌の神」オズマが誕生したのです。

彼は血の呪い(人間を偽装者に変える呪い)をかけ、人間と戦争を始めます。
オズマは、自分と同じく人間に謀れ、両手の腱を切られ追放されたカザンに向かい
彼の命を召し取り彼を「消滅の神」にします

- お前は消滅の神になれ。俺は混沌の神となる -
オズマが、カザンへ

21Viorate:2011/03/24(木) 17:59:53
オズマは自分の親友であり、消滅の神であるカザンに「世界を滅亡させる」ことを提案します。
しかしカザンはその申し出を断り、鬼となって大陸をさまよい始めます。
この頃から「カザン症候群」という謎の病がアラド大陸に現れました。

オズマの起こした血の呪いは、人間をお互い不仲にさせ、不信にさせました。
このとき、先天的に偽装者を見分けることが出来るプリーストの始祖と言える者共が現れ
偽装者を倒します。
このプリーストを束ねた人物が最初の啓示を受けた聖者、聖眼のミカエラだったのです。
プリースト達は組織的にオズマに立ち向かい、オズマに対抗して黒い大地で戦います
そして数々の犠牲を払い、オズマを次元の隙間に封印することに成功します
後の黒い聖戦と呼ばれた戦闘です。

オズマを次元の隙間に封印したミカエラは、ベルマイアに大聖堂を建て
残った血の呪いに対抗するため武器を使った戦闘法と自分が考案した神撃拳をプリーストに伝授します。
長い時間がたっても少年の姿だとされたミカエラは、ある日忽然と姿を消します
オズマにより取り返すの付かないダメージを受けたペルロス帝国は滅亡へと向かい
数百年後、デロス帝国が建国されます。

一方、バカルの支配下に置かれていた天界は科学文明が発達し、
それにつれ「反バカル勢力」が芽生えてきます。
そのうちのひとつが、7人のマイスターによるコードネームゲイボルグプロジェクトです。
7人の天才メカニックがバカルに対抗するため秘密兵器を開発しましたが、
最後になってリーダーであるマイスターテネブの裏切りにより計画はバカルに露呈します。
自分に抵抗するものは皆殺しにするバカルによりマイスター全員が死亡、または失踪しましたが
クリオはかろうじて生き残り、次元移動装置に自身の研究成果を託します。
この研究成果を利用して、一部ではありますが「ゲイボルグ」を使える存在となったのが
現アラド大陸のマイスターです。
ゲイボルグプロジェクトは失敗におわりましたが、この事件は人々に大きな反響を起こし
結局バカルは天界人の機械革命の際、死亡します。

バカルが死んだ際、その魔力は暴走し、天界はイートン、ノースピース、無法地帯に分かれることになります
バカルの城は天界から離れ、浮遊することになりますが、これが浮遊城です。

数百年後、天界人は天界人同士で争うことになり、これによりたまにではありますが
天界人がミドルオーシャンに落ち、そのうちの一部は生き残りアラド大陸で生活することになりました
彼らは自身を「ガンナー」と称しました。

アラド大陸は砂漠化が進んでおり、これをみかねた賢者マイアーは
砂漠の地の上に魔方陣を敷き、その上に都市を建設します。そしてその名を
「ヘンドンマイアー」と称します。 白色が大好きだったマイアーは都市を白で彩りました。
この都市を中心としてベルマイアーという国家が設立します。これが500年前の話

時は流れアラド暦977年
第五使途「シロコ」が悲鳴洞窟に転移します。
悲鳴洞窟に元々すんでいた古代の蟲であったヌゴルはシロコの魔力で破裂し、抹殺されましたが
黒妖精はこれをヌゴルの暴走と勘違いし、調査団を派遣しベルマイアー公国にも助けを要請します
これにより一組の剣士(有名な4人のウェポンマスターとバーサーカーのロキシー)が悲鳴洞窟へ向かいます
悲鳴洞窟での熾烈な戦いの末、シロコは倒されますが
その後もアラド大陸は原因不明の使途転移現象に悩まされ、世界は混沌へと進んでいくのです

ここまでが冒険者が登場する前の話

22Viorate:2011/03/24(木) 18:12:37
ここから冒険者達のお話

アラド暦985年
転移により妖精達の住処であったグランプロリスの動植物がどんどん凶暴になっていきました
そんな中、グランプロリスでは大きな山火事がおき、この事件以来妖精は見かけることが出来ず
凶暴な動植物や転移による異生命体による死の森に変わっていきます

人々はこれら動植物や異生命体をモンスターと呼び、恐れおののきました。
このときよりこのモンスターと対峙するため自身を鍛錬する「冒険者」が
歴史に多数登場することになります。
一方、魔界では「ケイト」というサモナーがヒルダーにアラド大陸は豊かな場所であることを伝え聞きます。
ケイトは魔界もそのような豊かな場所にしたいと考え、数十年の歳月をかけ
魔界のごく一部ではありますが、豊かな場所を創造します。これをセントラルパークと呼びます。
ケイトは魔界全体を豊かにしたいと思い、それにはアラド大陸の人間の手助けが必要だと
考えた結果、魔界のメイジをアラド大陸に「逆召還」しました。

一方、グランプロリスの大火災により、魔方陣は消滅し天城が見えるようになりました
1000年前、アラドと天界をつないでいた天城の存在に冒険者達は興味をそそられ
天城を通じて天界へ上るためウェストコーストに集います。

アラド暦986年
デロス帝国の皇帝ヘルムの乱心により、ベルマイアー公国はデロス帝国に占領されます
このとき公国は冒険者達の力を借りるため、秘密伝令であるバケンを派遣し
密使でるダンジンを送り込みます。

一方、黒い大地に封印されていたオズマはまた血の呪いを人間にかけ始めました。
転移によりできた隙間を活用し、「悪魔」と呼ばれる存在、コスモフィンドを
アラド大陸に送り込みます。これらはヘルモンスターと呼ばれ、冒険者の行く手をさえぎるそうになりました
オズマの再活動を受け、プリースト集団も動き始めます
アラド暦993年のことです。

アラド暦994年、天城最上フロアにて天城を守護していたジグハルトが冒険者達の手によって倒されます
が、バカルの強力な魔法結界により天界へ進むことは出来ませんでした。

23Viorate:2011/03/24(木) 20:32:49
黒妖精の飛行艇に乗りベヒーモスへ向かう冒険者達
ベヒーモスの背中には数々の古代遺跡があり、この遺跡を探索するため
レスリーベイグランスという学者がここに調査に向かい、そして居住することで
ベヒーモスの存在はアラド大陸に明らかになりました。その後、結構な数の人間が
ベヒーモスに移住し、学問探求の要素の強い宗教団体であるGBL教団が設立されました。
問題はこのベヒーモスに第八使途、ロータスが転移してからです
魔界海洋の支配者だったロータスは海の上で冬眠中だったベヒーモスの背中に転移され
その直後ベヒーモスが冬眠から目覚め、空に飛んでいったためその場所から離れることができませんでした。
ロータスはベヒーモスの信徒を精神支配し、その体に卵を植えつけました。
オフィーリア(レスリーベイグランスの子孫)は、かろうじてその生き地獄から脱出し
冒険者にロータスの撃退を依頼、アラド暦995年にはロータスは冒険者に撃退されその命を落とします。

天界では他の使途、アントンが転移の犠牲となりました
(普通、使途はその意思とは無関係に転移され、使途が人々に及ぼす悪影響は
使途が生き延びるためのことで、悪意をもってやったわけではないので使途も犠牲者といえるでしょう)
アントンは天界の発電施設であるパワーステーションに転移されます。
アントンとしては魔界の発電施設も天界の発電施設も変わらないモノだったので
すぐさまそこに住み着きエネルギーを吸収し生きています
アントン本人はアラドでの生活の基盤を確保できたわけですが、天界では電力不足により
すべての防御施設が無効化され、結果的にカルテルの侵略を許してしまう契機となってしまいます。

一方、ヘンドンマイアの錬金術師ギルド長であるロトンは、グランプロリスを調査中
闇のサンダーランドのゾンビは過去に失踪した妖精であることを突き止めます。
(しかし、これはその後この事実をもみ消そうとする帝国の手先によりすべての資料が抹消される)
同時に、転移の影響でバントゥの地にいる冷龍スカサが予定より早く目覚めてしまい
バントゥ族はスカサから逃げるため、帝国に侵攻することになります
これに対して帝国は冒険者を派遣し、一定の土地をバントゥ族に与えることで
不可侵条約を結びます

また、転移現象により古代ビルマルクで眠っていた人工物が暴走し、
黒妖精を長年苦しめて、封印されていた死龍スピラッチが復活
またシロコにやられ絶滅されていたとされる悲鳴洞窟のヌゴルも復活し暴走することになります

この頃からアイリスがアラド世界でいろいろなことを行いますが、
いつ、どこから現れたかは定かではありません。ただ、本人の口からは
「数百年間人間を見守ってきた」と言っています。

24Viorate:2011/03/24(木) 20:48:19
同じ年、黒妖精の村のノイアフェラに伝染病がはやりました。
占い師であり、黒妖精との仲もよかったアイリスはこの伝染病は人間の仕業だと
言い、憤怒した黒妖精の元老は人間と戦争を行おうとします。

しかし黒妖精の女王のメイアは正しい事実関係を把握するため、クロンターを伝令に出し
またベルマイアー女王は戦争の気運を察知してこれを防ぐためバケンをアルフライラに派遣し
そこに駐屯地を作り冒険者を招集します。
このような努力にもかかわらず、過激な黒妖精の元老により996年、黒妖精と人間の戦争が勃発します。

997年、ベルマイアーの小都市ノースマイアでも伝染病が流行し、村が全滅する事件が起こりました。
調査のため都市を偵察したところ、死体もなにもなく、そこに残っていた
狂う寸前の盗賊団、そして都市の深部の証拠よりこれはディレジエの仕業ではないかと思うようになります

ディレジエの手がかりを探し出した冒険者はクライムバッファロー盗賊団によって
悲鳴洞窟がふたたび掘り起こされたことを知り、悲鳴洞窟を調査した結果
非常に凶暴に変化した古代蟲のヌゴルを発見します。
その異常にライナスは手を打つ必要性を感じ、アガンゾを呼ぶことを提案します。
しかしアガンゾは冒険者を無視し、自分と同行したくば腕を証明してみせろといいます
過去にロキシーを守れなかった罪悪感からでしょうか
シロコの残留思念、彼女の怨恨とスカルケインを倒し、アガンゾに認められた冒険者は
ヌゴルを倒し、脅威を排除しますが仕事が終わったアガンゾは
再びシュシアの酒場にもどり、ゆっくりと杯を傾けるのでした。

一方、戦争を止めにアルフライラに召集された冒険者はアンダーフット入り口にて
守備兵ヘッドレスナイトの静止を受けますが、シャランの手助けで倒しても倒しても
復活するヘッドレスナイトの封印に成功します。
アンダーフットに向かう道を作った冒険者はすべてをクロンターにまかせ、
戦争の原因であるノイアフェラに向かいます。

黒妖精の村ではグリムシーカーという謎の団体が使途を光臨させようと儀式を行い、
その過程で次元の亀裂が偶然ノイアフェラに現れ、ディレジエの力がノイアフェラに
一部流出し、その力はディレジエの幻影として実体化され、伝染病を振り撒いていたのです。

最近、デロス帝国とペルロス帝国はこういったグリムシーカーの陰謀を食い止める訓練を行うため
「勢力戦」と呼ばれる200年前の戦争を再現するお祭りを開催したと聞きます。

ノイアフェラでの激闘の後、冒険者達はバントゥと対立している冷龍スカサを討伐するため
シャルニク山へ向かいます。バカルの分身であり、バカルの3大龍であるスカサは
バントゥと冒険者に討伐され再び永い眠りにつくのでした。

このとき、冒険者はスカサがバカルの分身であることを利用し、
「スカサの角をもっていればバカルとして認識され、天界にいけるのではないか?」と
思うようになります。その試みは成功し、とうとう天界へ進んだのです。

25Viorate:2011/03/24(木) 21:03:21
ゲントでの熾烈な戦闘の末、冒険者はカルテルの魔手から皇都を守ることに成功し、
逆にカルテルに対して奇襲をしかけたり、補給路を断つなど攻勢に転じ
カルテルを撃退することに成功します。

そのころ、アルフライラでは異界の亀裂が発生します
驚いた帝国は調査団を派遣しますが、異界の亀裂は非常に安定していたので
入らなければ特に害はないと判断され、ドロシーだけを残し帝国は撤退します。
一部好奇心の強い冒険者は、この異界の隙間から「ゴブリン王国」「ランゼルスの犬」
そして500年前の「うごめく城」などをみつけ、帝国に報告します。

ノースマイアの盗賊団を追跡していたバケンは、ノースマイア近くの砂漠に盗賊団がいるとの
情報をうけ、冒険者に撃退を依頼します。そこで冒険者がみたものは
腐りかけながらうごめいている盗賊団の死体とものすごい大きさの昆虫でした。
この巨大な昆虫は人間を養分として繁殖していました。これを新しい危機と感じたバケンは
冒険者に撃退を依頼します。
そこの「植物」も変異しており、人間の夢を植物が吸収することに気づいた
ミネットとアイリスの手助けにより、昔の英雄である「シラン」の夢とともに
昆虫を撃退します。
ヘンドンマイアに戻ってきた冒険者はGSDと本物のシランに出会います。
シランはその昆虫たちに昔の悲鳴洞窟でのヌゴルと同じ気配を感じますが、
GSDは「もうわれわれの時代ではない」とシランを制止し、シランもすべてを冒険者に託し
再び旅へでます。

ノースマイアのある鉱山の村で奇妙な事件がおこります。
妖怪がでる。そして村の住人がどんどんいなくなる異常事態にバケンは再び
冒険者に調査を依頼します。
妖怪が出る噂は事実でした。妖怪が出るのではなく、住民全員が妖怪だったのですが。
妖怪になった村人はこういう噂を流し、やってきた人間を食っていたのです。

調査を進めていた冒険者は、敵の髪の毛を切り取っても髪の毛が生きている、という奇妙な事実に気づき
ロトンに調査を依頼します。この髪の毛からはこの世のものでない成分が検出されました
バケンはこの村はもう復興不可能と判断し、これ以上被害を増大させることはできないと
この鉱山を廃坑とすることにしました。

一方天界では復興作業の真っ最中でした。
カルテルの侵攻によるダメージを修復するため、ゼルディンは海上列車の奪還と
ルフトハーベンの復旧を要請します。
海上列車を奪還することでカルテルの物資をせきとめ、海賊を撃退する任務を託された
冒険者は鋼鉄の鱗海賊団を撃退し、船長であるムサンバニ、艦長であるボティチェリを倒します
アイリスは、ここが冒険者にとって大事な場所になるだろう、と予言します

26Viorate:2011/03/24(木) 21:12:05
アラド大陸に戻った冒険者
そこでダンジンに大変なことが起きたと知らせを受けます
バケンを尋ねてみると、伝染病が最初に始まった村をつきとめたものの
調査のため送り出した騎士団だ誰も帰ってこないとのこと。
冒険者はその調査に乗り出そうとしますが、アイリスがそれを止めます
そこには使途ディレジエがいる。そのままでは瞬時に体が溶けてなくなってしまうだろうと警告され
ヒルダーの加護を渡されます
レシュポン入り口で溶けかけの騎士団や変異したモンスターを倒し、ディレジエの目の前まで
到着しますが、ここで公爵ユリスが行く手を遮ります。

「そうか… そうか…
あの女が言っていたのがお前だったのか…
はは… とうとう俺が死ねる日が来るのか… 死ぬ運命の日が来るのか…
簡単に倒されはしない…
この日が来ることを待っていた…
お前の相手をすることで、俺は巨大な歴史の隅にでも記されるのだから…
しかし… ディレジエ様をこれ以上お守りできぬのは悔しい…
あの女… お前もあの女の掌の上よ…」

ヒルダーはディレジエとユリスの危険性を察知し、「二人のなかで一人だけ、
勝利したものが使途になれる」とお互いを戦わせ、ユリスは敗北したのです
冒険者は使途と並ぶ実力を持つユリスを撃退します

「ディ… ディレジエ様ァ…」

転移の影響で弱体化したとはいえ第六使途のディレジエ
病で体が蝕まれ、血を吐きながらもなんとか勝利します
そしてそれと同時に開く次元の亀裂
驚いた冒険者は次元の亀裂を破壊しようとしますが、ディレジエがあっというまに吸い込まれてしまいます
そして、ディレジエは狂暴に笑いながら叫ぶのでした

「じ… 次元の亀裂だと?
ハハハハハ! さすがはヒルダーよ!
俺の死体をどう処理するかと思ったら、こんな手を打つとはな!
次元の亀裂に俺の死体を封印するのか。ハハハハハ!」

27Viorate:2011/03/24(木) 21:20:28
レシュポンでディレジエを倒したあと、アイリスに言われドロシーに向かった冒険者ですが
ドロシーは気を失い、そこにヒルダーの姿が重なります

「きてくださったのですね… 私はヒルダーと言います
魔界から転移された生命体により大きな混乱があることは承知しております
しかし貴方方のような人のおかげでおおきな災いは防げました…
使途が死ぬか封印されるたび、魔界にも命の息吹が生じているのです
絶望に満ちた世界に希望が芽生えてきているのです。本当に感謝しています
動植物が凶暴化し、鬼手のような現象が起き、次元の亀裂が生じたのはすべて使途の影響です
使途は悪ではないのです。悪ではないのですが…
しかし、彼らを撃退することで我々の犠牲が減らせるなら、彼らは十分「悪」ではないのですか
魔界…彼らによって踏みにじられた場所… 貴方なら自分の故郷を破壊したものを許せますか?
昔、魔界で狂暴な力を出したバカルを戒めるため、使途同士戦ったことがありました。
しかし、我々は我々同士殺しあうことは出来ませんでした。
そのことに気づいた一部使途は、さらに狂暴さを増して来ています
ただ貴方に会いたかった… 意図したものではないでしょうが、貴方の行動は
魔界にも希望を与えているのです。
いつかこの世の中の混乱を鎮めたとき、ぜひとも魔界にいらしてください。
そしてこの世に真の平和をもたらしてください。
貴方は必ずや魔界にくることになるでしょう…
「体を伸ばし、世界の端まで届くもの」を乗り越え、死する者の塔を上り
魔界にいらしてください… お待ちしています…」

28Viorate:2011/03/24(木) 21:32:35
Viorateの個人的な結論



























ヒルダーの目的は? →ヒルダーはやはり冒険者には真実を話していない
バカル側の方が説得力がある(なぜならオズマもミカエラもヒルダーについて不信感を持っている
ディレジエもヒルダーの策略(?)に感嘆している)

バカルの目的は? → 結局バカルは自分の命でテラを再構築しようとしている
ヒルダーが気に食わなかったんでしょう。王となるぐらいだからそうとうなワガママだったはずです。
彼は最後まで「自分は歯車としていきたくない。俺は俺として生きたい」と思い
最後までヒルダーの計画の歯車になることをを拒否しようと精一杯に努力した一匹の龍だったと思います

アイリスとは何者なのか? → 重要なことについて助言したり、人間内での内紛を作ったり、
使途の位置を指図する、しかも何百年も生きているということはアイリスはヒルダーの分身である可能性が高いかと

ミカエラは何がしたかったのか? → ミカエラもおそらくは?使途であり
その特殊能力はすべての真実を知ること。おそらくヒルダーの計画を知り
人類を守るためどうすればいいか悩んだ結果、オズマとともに黒い大地に逃げ込み
オズマを外敵の脅威から自分が守ることで「使途全員の犠牲をもって」のテラ再構築を
防ごうとしたのではないかと
しかしその努力むなしく、アイリス(もといヒルダー)が冒険者をうまく煽って
オズマとミカエラの両者を倒させてしまったわけですが…

29名無しさん:2011/03/24(木) 21:45:58
>>21
旧悲鳴探索はブワンガ族長も居たはずだけど、ここのくだりじゃまったく触れられてないな
アガンゾ達が入る経緯見てもバントゥまったく関わってないし

30!ninja:2011/03/25(金) 02:57:27
バカルの話とヒルダーの話で食い違ってる所も気になるね

バカル→使途はヒルダーによって魔界に連れてこられた
ヒルダ→ふらふらとしていた魔界に転移してきて、魔界を汚された

31名無しさん:2011/03/26(土) 11:20:20
>世界の端まで届くもの」を乗り越え、死する者の塔を上り魔界にいらしてください

これってつまり魔界にいくためにはさらに「世界の端まで届くもの」と死する者の塔」ていうダンジョンが用意されてるんだろうか

32名無しさん:2011/03/26(土) 15:31:14
>>31
世界の端まで届くもの、ってイシス=プレイのことじゃないのか?

33名無しさん:2011/03/26(土) 18:23:45
アントン天界にいるのか・・・

34名無しさん:2011/03/27(日) 13:50:25
アントンも倒すとしたらどうやって倒すんだろう
カー○ィの戦艦みたいに各所撃破みたいな感じなんだろうか

35名無しさん:2011/05/22(日) 11:25:53
ミカエラとバカルかっこよすぎだろ

あとヘルモンスターの異界のとこは特に深いストーリー無し?

36名無しさん:2011/10/11(火) 14:46:57
まさか絶望の塔クリアが魔界入場条件とかならないだろうな

37名無しさん:2011/10/11(火) 18:01:21
魔界に繋がってる塔は死者の塔だから絶望とは別モンだ

38名無しさん:2011/10/14(金) 07:27:06
ネオプル次第だろその辺りは
魔界からは死者の塔、アラド大陸側からは絶望の塔と別名の可能性だって(ry

39名無しさん:2011/11/01(火) 10:10:29
エアレードパニMにspaceにグレネード入れたら楽になったわ
スピやってたからイマイチ動かしにくいんだよな

40名無しさん:2011/11/01(火) 10:12:05
誤爆しましたすんまそん

41名無しさん:2012/07/29(日) 17:00:48
今日配られた端子台
ネジ部分と端子台の端までの間5mmありましたでしょうか?


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