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【ファンキル】SSスレPart3

268荒ぶる異族:2020/09/01(火) 21:33:51

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何度も当主様を求め、求められて。

朝日がカーテンの隙間から射し込むまで、私達は休むことなく愛し合った。

危険日に当主様に愛され数日後、徐々に身体に怠さを覚えるようになってきて。

教育上宜しくないことだけは伏せながら、娘に当主様との思い出を教えてあげた。

「私が当主様にプロポーズされた半月後くらいに、妊娠が判明したの。あの時の当主様は、泣いてる私を宥めるのにとてもあたふたしていたわ」

「お母さん、悲しかったの?」

「ううん、その逆。嬉し過ぎて涙が溢れちゃったの」

「そっかぁ…」

頬を緩める娘に頭を撫でてやると、気持ちよさげに目を閉じた。

「ん…、眠たくなっちゃった…」

「寝る子は育つ、という言葉があるわ。良い子だからもう寝ましょ?」

「うん…、おやすみ……」

少しすると、可愛らしい寝息が聞こえてきた。

どうやらもう眠ったみたいだ。

「当主様、もう大丈夫よ」

「ん…、分かった」

当主様は娘を起こさないように、ソッと枕元にクリスマスプレゼントを置いた。

「もう…。待ちくたびれたわ、サンタさん♡」

「お待たせ、リサ」

当主様が加わり、親子三人、川の字で仲良く布団に入った。

「当主様、ありがとね」

「急にどうしたの?」

「昔の話をしてあげてたら、今ここにある幸せを実感したの」

こうして当主様に愛されて、好きな人との子供ができたのも。

「私が「お母さん」になれたのも、当主様のお陰。だから感謝してあげる!私に感謝されるなんて凄いことなんだからね」

「僕もリサに出会えたことに感謝してるよ。これからもずっと傍に居る」

「うん♡」

当主様がくれたもの。

時の残酷さに打ちひしがれそうになっていた頃の私は、もうどこにもいない。

「当主様、大好き…♡」

キル姫としてではなく、彼に愛される女性として、お嫁さんとして。

私は今、幸せだ。



fin


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