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ダンゲロスSS裏Raceネタバレ感想スレッド

30雀涙:2015/06/21(日) 12:51:30
その7続き
突然出てきた仕橋王道ですが、ここでも丁寧な説明によって彼の動機や準備などがわかり、唐突な新キャラクターの登場にも疑問を持つこと無く読み進めることができました。
「彼の中の悪魔と悪魔と悪魔がそれぞれ殺人凶器を手に、血で血を洗う戦いを繰り広げた。」この文章も、好きです。
「カレーパンが最適に揚がるのを待つ時」という表現が好きでした。揚げ物をしたことがあるなら分かる、張り詰めた緊張感が伝わってきました。
カレーパンと久留米の戦闘での読み合いと逆転の連続は、読んでいて楽しい部分でした。最後までどちらが勝つかわからなかったのです。
アナルパッケージホールドが娘に気がつくシーンは、シリアスでありながらも『地の文』が娘に丸見えというギャップで笑いました。アナルパッケージホールドが考えれば考えるほど、娘にはそれが伝わってしまうという展開は上手いと思いました。
シリアスとギャグの鬩ぎ合いのところに「春人の機転のゴイスーさたるや! これには春人自身もクリビツテンギョー!」は、完全に不意打ちで爆笑しました。
メアリがみらいの肉片を食いながら再生する場面では、その手があったかとうなりました。それと同時に、一体どうなってしまうのだと先が気になり、一気読みのきっかけになりました。
メアリのむちゃ食いに対するみらいの行動も、上手いと思いました。
ヤスとオヤビンのやりとりの中でも、「じゃあ、そいつらに負けたアタシはなんだろうと思った。クズ以下か、と。」の部分はとても好きです。その後の「あのヤスに、アタシの超スゲェ子分に恥じないくらい、強くなりてェ。」もあいまって、この二人の絆を感じました。
安里亜が焼きそばパンを食べる場面(「そんなワケねェでヤンス〜〜ッ! 命を懸けて頂くでヤンス〜〜〜ッ!!」〜「――オヤビン。行ってくるでヤンス」のあたり)は、正直泣きそうになりました。二人の凄まじい絆を感じました。
「はんむはんむ。あー、この子は脚が美味しーねえー。はんむはんむ」のセリフは、先ほどのヤスの場面と打って変わって爆笑しました。独特の可愛さもあり、一種の微笑ましさもある場面でした。
チビみらいの応援は、可愛さがあり、微笑ましい描写でした。
MACHIが雲水の口に焼きそばパンを突っ込んの口を塞ぐ場面は、驚愕でした。それと同時に、MACHIがこれからどう動くのかが非常に気になる演出でした。
そして、凍った焼きそばパンを引きちぎってまでMACHIに声をかけようとする雲水の場面では、雲水の尋常ではない覚悟が伝わってきました。好きなシーンです。
「安里亜の纏うオーラの中に混じった、ソースの匂いに。」という地の文で、カレーパンに対する焼きそばパンへの感情が伝わってきて、小さいけれども好きな描写です。
テスラがメリーゾンビのヘルメットを電子レンジのように攻めるというのは他の作品にはなく、なるほどと納得できるだけの説得力があり、上手いと思いました。
「カレーパンなんて負け犬の食べ物でヤンス〜〜ッ!」というアオリにカレーパンが思い込みで負けてしまう演出は、安里亜の魔人能力の説明も兼ねていてい分かりやすく、上手いと思いました。
忘れた頃に黒天真言が登場する演出は、先が気になる非常に上手い引きだったと思います。
TRACK12は、全体を通して、最終決戦に向かう静かな緊張感に満ちていて、読んでいるうちに完全に見入っていました。
一之瀬がMACHIに言葉で畳み掛ける場面は、高まる緊張感が伝わってきて、読み込みに集中してましました。
そして、直後にMACHIが焼きそばパンを食うという予想外の展開に驚きました。
魔人能力の説明やキャラクターの外見描写など、ひとつひとつが非常に丁寧で分かりやすく、全体的に文量の多さを感じさせないとても読みやすい作品でした。

31雀涙:2015/06/21(日) 12:52:26
その8
「世界認識能力者の殺し方」という始まり方に、驚きました。他とは全く違う独自の戦法を予感させる始まり方でした。
「誰がどう見ても、おいおいそっちがメインじゃねえの?って感じ。」という地の文には、確かにそのとおりだと思わせる説得力がありました。それと同時に、キャラクターの製作者に向けた言葉のようにも思えました。
伊藤風露があっさりと死ぬ場面では、他のキャラクターも絶対に殺すという強い意志が伝わってきました。やりたいことをやるという恐るべき決意が伝わってきたのです。
大災厄の設定は、なるほど上手いと思いました。解釈は自由なのですから、そういうものもありなのだと思わせる流れがありました。
死んだキャラクターに対しても声をかける地の文は、狂気を感じさせるものであり、雰囲気を固めていき、それに次第に飲み込まれていきました。
「『皆助かる』という予測が外れる事が確定したんだからね。」という地の文で、確固たる強く明確な殺意を感じました。絶対に全てのキャラクターを死なすという、強い意志です。
「パンはパンらしく、食われてりゃーいいのさ。」という地の文にも、殺意を感じました。何人たりとも、理由があれば即殺するという、強い意志を感じました。
「コミュニケーションが取れないという点で彼は死んだようなものだったのだ。」という地の文は、とても引き込まれました。ここまで多くのキャラクターが死んているにもかからわず、彼だけは死が明言されていないからです。続きがとても気になりました。
思い出のロケットが銃弾を止める場面は、下ノ葉安里亜の魔人能力が自分以外の物理法則も捻じ曲げるという、他ではあまり見られないユニークな使用法が見れてました。
全体的に殺意に溢れ、「死こそがダンゲロスの醍醐味だ」という確固たる揺るがない強い意志が伝わってきた作品でした。

32雀涙:2015/06/21(日) 12:53:07
その9
始まりの会議の時点で、かなりの雰囲気(脳内に広がる映像化されたイメージ)が伝わってきました。
ミルキーウェイの予告状について対策している描写はほかのSSにもありましたが、これほどスポットを当てた作品は他にないと思いました。
「焼きそばパンさえ売れてしまえば、争う理由などなくなるのですから」というセリフには、なうほどと思うと同時に、その後の強奪戦を予感させるセリフで、好きです。
カンニング、カツアゲ、放火魔、人体錬成の4人の場面は、あからさまにこれからなにか大騒動が起こりそうだということを想像させ、続きが読みたくなりました。
「プレハブ小屋。売り子。」の赤い文字列が羅列されているところは、それだけで多くの偽購買部が同時多発的に登場したことが一目でわかる文字列で、とてもイメージしやすかったです。
「少女」の文字に「浅葱」のルビをふる(漢字に漢字のルビを振る)というのは、文字だからこそできる表現であり、上手いと思いました。
「怪盗ミルキーウェイから、新たな予告状が届いた」の一文は、先の展開がとても気になり、一気読みの要因にもなりました。
「『毎晩ロマネ・コンティ開けてます』みたいな生徒」という分は、参加キャラクターの設定を知っているとそれだけで誰か分かるニクい演出だと思いました。
「しかも言葉が赤くない――つまり、 嘘をついているつもりが一切ない 。」の部分は、魔人能力を最大限に利用した狂人演出で、とても上手いと思いました。
「金色」に「☆」のルビをふるところなど、もはや音読できないという点で、文章だからこそできる表現の極みだと思いました。
「黒天は/可憐塚は/久留米は、まだ走らない。」の部分は緊迫した3人の様子が順番にカメラに映し出されるような映像がイメージできるほどに伝わってきました。
「何でも願いの叶う伝説の焼きそばパンとは、本来たったの108円で売られるべきものではない。」の部分はたしかになるほどと思わせる文章でした。他のSSには無い表現でした。
ラタトスク竹山の魔人能力について説明があったのは、分かりやすくて読みが止まることがなく有りがたかったです。
『放火魔』の真実が噴水で展開するシーンは、見入りました。『放火魔』がいかに恐ろしい存在なのかが伝わってきました。
「悪意を吸収するほどに強くなる魔人能力は、トドメを刺そうする瞬間の敵対者 と、熱海自身の『殺されないために殺そう』とする殺意 によって、最も大きく膨れ上がる。」には、なるほどとうなりました。
「世界に必要なのは、やはり鉄拳だ。」のシンプルな一文が好きです。
「『絆』とか『熱意』とかで人を動かそうとするのは、歪んでいる。」この文章も、好きです。うまく言葉にまとめられませんが、好きです。
「秒速たったの200m。」という表現は、焼きそばパンを狙う魔人達の強さをこの一言で表していいて上手いと思いました。この速さでも、「たった」なのですから、全体のレベルの高さが想像されます。
メリー・ジョエル急速爆進の一連の文章は非常にスピード感があり、一気に読んでしまいました。他の文章との文体の差別化により、読む速度差を感じ、それがより高いスピード感を感じられました。
黒天の魔人能力の第四能力の使い方は、他のSSには無い、とてもうまいものだと思いました。「生き返っても殺害は殺害」というルールの解釈も良かったです。
願いが叶うという設定そのものが嘘だったという大胆な設定は非常に独特で、その手があった方と驚きました。
独特の文体やルビの振り方を駆使した、読者の読む速度を強制的に操作することに特化した作品でした。

33雀涙:2015/06/21(日) 12:53:59
その10
「対峙」に「退治」のルビをふるというのが、読み方が同じで意味を2つ持たせるというのがうまく、好きです。
授業の場面で先生の質問に対して「アナルパッケージホールド!」と回答するところはシュールで笑いました。
須楼望紫苑の魔人能力が上下に影響することで、上階と下階を巻き込むというのは、なるほどと思いました。
黒天の魔人能力が解説されている場面では、能力が分かりやすく説明されると同時に、黒天にもう跡がないことがわかり、緊張感が伝わってきました。
「狼瀬が魔人吸血鬼・可憐塚みらいによって吸血されていたことは、既にご存知の方も多いだろう。」という文章が、投稿時間(つまり多くの読者が読むであろうSSの順番)も考慮したものであったとしたなら、非常に上手いと思いました。
「狼瀬との関係を続けていること」が無意識に望んでいることなのだという演出は、なるほどと思いました。あくまでも彼女の魔人能力は吸血鬼になることではないという、本質を利用した上手い描写だと思いました。
「フーロの得意満面というか、クイズを先に解いた者が解けていない者に向ける独特のニヤケた表情を向けていることに、探偵はいささか気分を悪くする。」この描写が、読んでいる時の感情とリンクして、とても感情移入ができました。
ホスト少女の頭を吹っ飛ばすというのは、なるほどと思いました。たしかに、格をふっ飛ばせば再生は困難ですが、それを書いたSSは少なく、上手いと思いました。
「彼」に「カレー」のルビをふるところも、言葉遊び的で好きでした。
カレーパンとアナルパッケージホールドの戦闘場面は、全体的にスピード感があり、読んでいて楽しい場面でした。
MACHIがモヒカン達を連続で倒す場面は、同じような文章の繰り返しのなかで少しずつ変化があり、ただの繰り返しではなくなっていたところが読んでいてスピード感と変化を同時に味わえて楽しかったです。
下ノ葉安里亜の魔人能力と久留米杜莉子の能力が合わさり復活する場面は、魔人能力の使い方が上手いと思いました。
助手の魔人能力で並行世界に移動するというのは、拡大解釈の無限の可能性を感じさせる演出で、好きでした。
「『願いが実現している並行世界』の内容を、コピー&ペースト(うわがき)している」という焼きそばパンの設定は、他にアはない斬新なものでしたが、説得力があり、上手いと思いました。
焼きそばパンに関する説明の場面は、説明が丁寧で見入って一気に読み込んでしまいました。そして、それをひっくり返すMACHIの登場は大きなインパクトがあり、続きが気になり一気に読み進めました。
須楼望と黒天が駆けつけて窮地を脱する場面は盛り上がりの連続で、まsないクライマックスと言った感じで好きでした。
「また、大災厄が起こっちまうのか」の部分で、初めて赤文字が出てきたことでインパクトが有り、うまい演出だと思いました。
下ノ葉の魔人能力により、伝説の焼きそばパンが無くなった状況を打破する演出は、非常に上手いと思いました。今までの伏線を一気に回収する、すごい演出でした。
各キャラクターのエンディングも、平行世界の設定を最大限に活かしたエンディングでした。
平行世界が存在するという一点を極め、他の作品とは大きく異る結末を演出していた作品でした。

34雀涙:2015/06/21(日) 12:54:36
その11
「校則違反を咎められないためにまずそれを注意する風紀委員を始末してしまえばいい」という発想は、実にモヒカンらしく良かったです。
NPCに混ざってあっという間にやられてしまった雲水には、驚きながら笑いました。
「全力で逃走する。」の直後に「校則違反にならないように全速力で歩いている」と続いたところは、色々と考えて、最終的に上手いなと思いました。逃走には「逃げ去る」という意味もあるのですから、必ずしも走らなければいけないわけではないというところをついたのが上手いと思いました。
レイプ兄弟のあまりにもダイレクトな名前は爆笑しました。
久留米杜莉子がバイオ生物に取り囲まれる場面はあまりの唐突な展開に爆笑しましたが、その後の蟹がバラバラになるところで、久留米杜莉子の強さがはっきりと分かり、上手いと思いました。
安出堂メアリの戦闘場面では、モブ程度なら力でねじ伏せることができるという戦闘力がよくわかり、安出堂メアリの強さが伝わってきました。
巨大なロブスターがいきなり現れる場面は、あまりにも唐突で衝撃的な展開に、先が気になりました。
「ちなみに今回の計画に駆り出されたのは、魔人能力が理由ではなく、伊勢海老に名前が似ているからというそれだけの理由なのだが。」という一文には、プロフェッサーCの異常なまでの甲殻類好きが伝わってきて良かったです。
メリー・ジョエルとロブスターの戦闘場面は、短い章を改行しながら羅列したことでスピード感があり、戦闘の映像が目に浮かぶようでした。
僅か6964字の中でスピード感を維持しつつ完結させるという恐るべき圧縮された作品でした。

35雀涙:2015/06/21(日) 12:55:15
その12
冒頭の美しい描写からの突然の「アナルパッケージホールド!」は笑いました。
「今の読者は長々とした話など求めてないのですよ」というセリフは、ニヒルでとても好きです。全SSの中で一番好きなセリフかもしれません。
車口文華が参戦する理由を説明する場面では、なるほどと思いました。とてもわかりやすく、読む上ですんなりと理解できました。
車口文華がアナルパッケージホールドと出会う場面お改装は、爆笑しました。
「焼きそばパンと同じで、多分、日本独特の食べ物よ」の文字が赤いところは、いい意味で脳の片隅に引っかかる演出で、先の展開が気になりました、
伝説の焼きそばパンの真実をカレーパンが説明する場面は、伝説の焼きそばパンの設定が簡潔によくわかり、読む助けになりました。
『カレーパン同盟』に対して『『その名前は絶対いや』』 とハモった場面は、微笑まし情景が目に浮かぶようでした。
「夥しい」にルビが振ってあったのは、親切でよかったと思います。
須楼望 紫苑が5分で着く距離を30分以上かけて移動したという表現は、具体的な時間があり、須楼望 紫苑ののんびり具合が想像以上だということがとても良くわかりました。
「下ノ葉製薬産スッキリフリスク(税込1050円)」には、思わず「高ぇ!」と声に出して笑ってしまいました。
「アナルパッケージホールド!」「あなたはもっと黙りなさい!!」の流れるようなツッコミは笑いました。
無精髭の説明から「ただのおっさんじゃないですかーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」への流れは爆笑しました。
怪盗ミルキーウェイが夜魔口悪童の弱点を知って気を失うまでの流れは、思わず「ひどいなこれ!」と声に出して爆笑しました。
一之瀬進の回想シーンでは、各キャラクターの同行が彼の予想の裏目になっていたということが淡々と書かれる描写が好きです。
黒天 真言の回想シーンから、続く『王』金貨を使用する場面は、見入りました。
一之瀬進が、この場で最も焼きそばパンを手にする可能性がない人物は自分だと考える場面は、いままでの積み重ねもあって、非常に上手いと思いました。
黒天真言が最後に逆転勝利する展開は、とてもスゴイと思いました。魔人能力の使い方が上手く、それを最大限に活かした逆転劇でした。
焼きそばパンの焼きそばソースにより空が大きく変わる場面は、絵面はギャグっぽいにも関わらず、展開の緊張感から、絶望的な張り詰めた空気が展開されるように感じました。
焼きそばパンが取り込んだ魔人能力すべてを使うことで極小の殺戮軍団となった場面は、そうなるのかと見入ってしまいました。
カレーパンの「そのどちらも選ばん」 の言葉に続いて他の魔人が言葉を発する場面は、とても熱くて良かったです。
片春人が自分のう正体を明かしながらシュートを決める場面は、とても熱かったです。
雲水の『行雲を留め流水に濯ぐ』で紫苑の夢心地悠長空間の能力を中和するというのは、他のSSには無い設定で、上手いと思いました。
カレーパン賛歌には「カレーパン賛歌ってなんだよぉ!」とツッコミを入れながら爆笑しました。
片春人と社長のダブルカタパルトはすごく熱い展開だと思って見入ってしまいましたが、直後の『『アナルパッケージホールド!!!!』』で爆笑しました。
接続確率は99.9999%にひっくり返る場面は、非常に上手いと思いました。赤文字で絶望を演出してからのこれだったので、さらにカタルシスは大きかったです。
伏線回収と回想シーンの使い方が上手く、後半になるほどに驚きがある作品でした。

36雀涙:2015/06/21(日) 12:55:49
その13
冒頭から、通常の小説とは異なる独特の文体に度肝を抜かれました。詩のような独自の文体に、読みいる他ありませんでした。
「黒天」にルビが振ってあったおかげで、正しい読み方がわかってありがたかったです(ずっと、「こくてん」だと思っていました)。
「二八歳」に「アラサー」のルビが振ってあるのは、ジョークが効いていて好きでした。
「ここまで十秒。」という具体的な数字が、事態の急展開速度が理解できて良かったです。
「真っ赤なウソ」が太字で、かつ、その直前の3つのセリフも太字だったことでこれらが結びつき、より強烈にイメージしやすかったです。
「ここまで二十秒。」から「ここまで二十一秒。」に繋がるところで、1秒という僅かな時間で大きな動きがあったことがわかり、映像イメージしやすかったです。
「五月の蝿、そう書いて……五月蠅い。」は、とても上手いと思いました。
「中止となった」が赤文字になっているところは、この後の展開(情報アドバンテージをどう活かすか)を期待させる演出でした。
「目で捉えきれないなら、元より見なければいいと思った。」という理屈(理屈かどうかも怪しいですが)は、ストレートで好きです。
「詩刑の宣穀」という言葉遊びのようなセリフは、その後の演出もあいまって好きです。
「彼は地の文を読み捨てた」という演出が、とても好きです。魔人能力は任意であり必須ではないということを改めて理解させてくれる表現でした、
「ロシア人も調子に乗って飲みまくり、翌日潰れる日本酒である。この日本酒、後に来る。」この表現が好きです、特に、「この日本酒、後に来る。」と淡々と念を押す文章が好きです。
「よくよく考えてみれば、古典の授業と言うのはなかなかにハイセンスである」というのは、たしかになるほどと思い、うなりました。
「 自
 然
 落
 下」の表記は、前後の通常の小説の表記との差別化で、強烈なインパクトが有りました。
校則違反四天王に関する説明は「嗚呼、なんて雑な伏線回収――!」と書いてありますが、実際のところは他のSSには無い独自の設定となっていて、個人的には好きです。
「生きてさえいれば、捨てキャラでもいいことはあるのだ」という文章は、かなり好きです。
「死なせず無力化するのに、性技は極めて重要である。」という説明は、かなり説得力があり、なるほどと思いました。
「あの、ピロシキって知ってますか?」このセリフには、連載漫画の引きのようなものを感じました。早く先を読みたいという欲求を刺激されました。
「ああ。見よ。」から続く焼きそばパンの変貌は、見入りました。
カレーパンの真の名前が『ピロシキ』であるという展開は、前提を大きくひっくり返すものでしたが、非常にうまく、目の付け所が違うと思いました。
最後の展開は深い余韻があり、他の作品にはないパターンの終わり方でした。
地の文やモノローグの表記がうまく、全体的に感想を書くのも忘れてしまうくらいに見入る作品でした。

37雀涙:2015/06/21(日) 12:57:02
全体を通して
投票は、非常に悩みました。どのSSも面白いのですが、面白さの方向性が異なるので、単純に比較できなかったからです。
とにかく笑える面白さ、設定を活かした面白さ、ストーリー展開の面白さ、戦闘描写の面白さなどなど、様々な面白さがあり、どの作品もとても楽しかったです。
作者がベテラン揃いで、全体的に非常に多くの知識を使った作品が多かったと思いました。
多くの知識、それは各キャラクターのプロローグであったり、過去のキャンペーンの設定だったり、ダンゲロス以外の作品のパロディだったりという、非常に幅広い知識です。
これほどまでの幅広く多くのものが詰まっているのがこのキャンペーンであり、知っていると気がついてなるほどと思ったりするところが多く、読んでいてとても楽しかったです。
しかし、逆に言えば、多くの知識について知っていないと作品のすべてを楽しむことができないという側面もあります(実際、「おそらく過去の何らかのキャラクターなのだろう」と思ったけど正体がつかめずに理解できなかったものもありました)。
こう書く、と作品を楽しむために多くの知識が必要というのは、悪いことのように見えますが、実際は悪いことばかりではありません。知っている人にとっては非常に面白いものだからです。
ダンゲロスという世界が積み上がっていくことで、多くの物語が歴史を作っていくというのは、ダンゲロスSSならではの醍醐味だと思います。
もっとも、積み上がった歴史の分だけ、参加者が知らなければならない知識は増えていくので、新規参は厳しい戦いが待っているでしょう。
そうなると、SSを書き続けてきた参加者が更に多くのSSに参加するチャンスが生まれ、どんどん面白い作品が増えていくことになります。
ですが、新規参加者が全く増えないということはないと思います。キャラクター設定がすでに完成している状態から書き始めることができるので、説明を省くことができるからです。
すでに説明が出来上がっているというのは、書く方にとってはとてもありがたいことです。しかし、読む方にとっては困ることもありました。
「読者は全てのキャラクター設定をすでに知っていること」が前提として書かれている作品が多く、読者として参加するためには作者と同じ前提知識が必要になる場面が多かったからです。
しかしこれは、読者がサボらずにキャラクター設定などを全て読んでいれば全く問題はないので、気にするほうが無粋だということかもしれません。
実際、全てのSSに各キャラクターの説明があルとなると、同じ内容を何度も読むことになってしまいますから、それはそれで知っている人にとっては余計なお世話になってしまうでしょう。
ダンゲロスSSのすべてを楽しむためには多くの知識が必要で、それは作者と読者の別け隔てなく平等であるというのが非常に大きな特徴だと感じました。
次回、もしもまたダンゲロスSSが開催されるとしたら、参加する時にそなえて、過去のキャンペーンの設定などを読みあさりたいと思いました。

追伸:年代は表SSRaceの6年前だということを、投票が終わってから知りました。Q&Aを含めてすべてのページに目を通すべきだったと反省しています。

38ドライな感想:2015/09/11(金) 21:19:11
【その9】
・キャラクター
いやーメリジョカワイイですねー!
戦場跡、花園までも十分可愛かったのですが、今回のプロローグと本編のメリジョは別格に可愛いように感じます。
ファンディスク仕様のメリジョのあざといことあざといこと。
リリアさんがいかにメリジョが可愛いかを懇切丁寧に心情描写で説明してくれるおかげで、理論的にメリジョの良さを理解することができ、よりカワイイと感じることができました。
リリアさん、ナイスアシスト!
そしてそのリリアさん。
実はメリジョよりカワイイとのうわさがあるリリアさん。
システム的な面で超重要かつ見栄えが最高な能力とそれに由来した性格がガッチリと嵌った良キャラでした。

・本編NPCず
舞台の広がりを感じられる楽しいNPC達でした。
NPCでありながら、それぞれが自分の考えうる中で最適だと考えられる道に向かい行動している感がして好きでした。
四天王が頑張っているところと、風紀カップルに困惑しているネネさんが特に好きでした。

・百合
チーム風紀委員の百合百合しい百合を当て馬としたチームメリジョのピュア百合がとにかく最高でした。


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