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初めてスレ立てます
1
:
スライム
:2005/01/23(日) 22:57
初めまして!スライムと言います。
ずっとROM専だったのですが、自分でも書いてみたいと思ってスレたてさせていただきました。
つたない文章ですが、よろしくおねがいします。
599
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/06(日) 00:17:50
「いやーこの間のやつさー言わなきゃ良かったかな〜。」
「この間の?」
「ほら、うちらがちょっと揉めた時。」
「あ〜。」
「マジで言わなきゃ良かったよ。ミキティはこんなんなってるし
毎日松浦に邪魔されるし…」
「へっ?」
「ひとみちゃん!」
「あっやべっ。今のナシ!聞かなかったことにしといて!」
いや、気になるから。
気になりすぎるから。
聞かなかったことになんて出来ないから。
600
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/06(日) 00:19:13
「何のこと?」
「なっ、なんでもないよ。マジでなんでもないよ〜ん。」
今更とぼけても無駄だってば。
しかも何それ?不自然すぎるでしょ。
「だから何のこと?(怒)」
「いや…あの…あ〜」
「はっきりしろー!」
思い切ってよっちゃんさんの胸ぐらに手を伸ばす。
「…びぎディ…ぐ、ぐるじ…じぬ……ば…ばなずがら……」
「キャー!美貴ちゃん手離してー!」
601
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/06(日) 00:20:31
思った以上に力が入ってしまったらしい。
「あ!ごめん。」慌てて手を離す。
梨華ちゃんに止められなければ危なかった。
「…ぐっ…げほっ……死ぬかと思った…。」
「で、何の話か教えてくれるよね?」
よっちゃんさんが落ち着くのを待って話し掛ける。
口元はにっこりしながら、目は笑ってない状態でね。
「……はい。」
しばし硬直状態だったよっちゃんさんだけどわかってくれたみたい。
ちなみに梨華ちゃんは…美貴と目を合わせないようにしている。
(やりすぎたかな……まっいっか。)
602
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/06(日) 00:21:41
「えっと、あの時松浦と電話で話して…したらなんかミキティに嫌われる
のも嫌だし、とりあえず押してダメだから引いてみることにしたって
言われて……」
「うん、それで?」
「…んで、最初はそれでうまくいってたんだけど段々待ちきれなくなって
きたらしくて、でもミキティに言って嫌われたくないとかで…梨華ちゃんに
毎日メールしてくるようになって…」
「うん、うん。」
「それでも足りないらしくてメールが電話に変わって…その時間も段々長く
なって…最近は梨華ちゃん家に押しかけてくるようになって……」
「…亜弥ちゃん何だって?」
「や、いつも“美貴たんは〜”って延々とミキティの話して帰るだけだから……」
603
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/06(日) 00:23:10
「は? 何それ?」
「さぁ…? 多分誰かに話聞いてほしいだけだとは思うけど。」
「…そっか……なんかごめん、迷惑かけて…」
「や、別にいいんだけど…聞くのあたしじゃないし。」
「あぁ…そういうのは梨華ちゃんの役目か…梨華ちゃんもごめん。」
「えっ? あ…私も別に平気だから…あの…亜弥ちゃんのこと責めないであげてね?」
「…うん。」
なんだかとても申し訳ない。
美貴と亜弥ちゃんのことで2人に迷惑かけて。
「とりあえずちょっと一人で考えてくるから、2人はここでいちゃついててよ…。
明日からは邪魔しないようになんとかするけどさ、とりあえず…」
そう言って重い腰をあげる。
「ミキティ…」「美貴ちゃん…」
604
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/06(日) 00:24:31
(はぁ〜。本当美貴何やってんだろ…どうしよっかなぁ…)
出口に向かってふらふら歩きながら考えてたら。
“がしっ”
いきなり腕をつかまれた。
(な、何?)
「ちょっと〜聞いたわよー藤本!」
振り向いた先には…またですか、保田さん……。
「松浦のことも、吉澤との喧嘩のことも。あんた忙しそうね〜。」
「…はぁ。」
だから、なんでそんなテンション高いんですか…。
しかも話聞いたって誰に…。
視界にはいったのはすまなそうにしている矢口さん。
605
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/06(日) 00:26:00
そうですか、そういうことですか…。
普通に考えたらそうだよね。
ヤバイ美貴思考回路までショートしかけてるみたい。
「ったく、若いんだから何でもやってみればいいじゃない!」
「…はぁ。」
そんなこと言われてもねぇ…。
それが出来てたら苦労しないですってば。
「あんたたちお互い好き同士なんだから、余計なことなんて考えないで
本能のままに突っ走ればいいのよ!」
「うわっ…圭ちゃん人事だと思って適当なこと言ってる……」
「何よ!文句あるの、矢口!」
「ううん、何でもないよ。ただ言ってみただけ。」
606
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/06(日) 00:27:16
「まったく。 それでね藤本!あんたは何もしないでウジウジ頭使ってないで
とりあえずやってみればいいのよ!意外とうなくいくかもしれないじゃない!」
「…はぁ。 でもうまくいかなかったらどうすれば…」
「そんなもの、ダメだった時に考えなさいよ!」
「…はぁ。」
保田さん…そんな無責任な…。
だいたいそれアドバイスですか? からかってませんか?
「ん?何?」
「…い、いえ…。」
保田さんってこんな人だったっけ?
美貴が知らないだけで本当はこういう人?
それにしては梨華ちゃんに対してとずいぶん対応違くない?
梨華ちゃんだったらもっと真剣に聞いてあげてるよねぇ?
(はぁ〜もうどうにでもなれって感じしてきた…)
607
:
スライム
:2005/03/06(日) 00:32:52
更新終了。
アップする5分前まで書いてた超とって出しwですので、誤字脱字あったらすみません。
ちなみに次回ラスト予定です…多分。
まだ続き1行も書いてないのでなんとも言い切れないのですが…。
(でも思いがけず長くなってしまったのでできればその方向で)
まさに今ちょっと調子いいのでこのまま書き続けますが、もしかしたら明日あげられるか
わかりません。その時はどうぞ少しお待ちいただければ幸いです。
608
:
35
:2005/03/07(月) 00:35:58
お久しぶりです!
てかヤススが!ヤッス―が!!ケメちゃんぐぁ〜〜!!!(やかましい
す、すみません、まさか羊羹の力で本当に圭ちゃんが登場するとは
夢にも思いませんでした(^^;)
そしてどんちゃんキタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
ケメ子といいどんちゃんといい本当にありがとうございます!
もうどんどん使ってください。いや、使ってやってください!
それにしてもミキティ正念場ですね。
先輩の助言(?)通り本能のままいっちゃえYO!
続きも楽しみにしています。
609
:
スライム
:2005/03/07(月) 01:51:30
書き終えたのでさっそく更新です。
>35様
お久しぶりです!レスありがとうございます!!
”どんちゃん”&圭ちゃん(?)の使用許可がおりたので今後もっと使っていきたい
と思います……特に圭ちゃんw
今回保田さんは急遽参戦したものの気付いたら保田さんの作品になっていました。
見事に保田さんの策にはまった感じですw
( `.∀´)<文句あるの? な、ないですヤッスー>(作者)
それではラストまで一気に更新始めます。
610
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/07(月) 01:53:31
ここは美貴の住んでいるマンションの一室。
これ以上よっちゃんさんたちに迷惑かけられないと思ったから。
仕事が遅くまであるっていう亜弥ちゃんに「それでもいいから」って言って。
何時でもいいから来てほしいと無理やり呼び出した。
で、やっと亜弥ちゃんが到着したのが日付もかわりますって時間。
「美貴たん、どうしたの〜?」
なんて言いながらもニコニコ笑顔の亜弥ちゃん。
理由はなんとなくわかるんだけど…。
(美貴が強引に呼び出したのって初めてだもんね)
611
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/07(月) 01:55:09
「あー、ちょっと話あってさ。」
「うん?」
「今日さー聞いたんだけど、亜弥ちゃんって梨華ちゃん家とか行ってるの?」
「え? あ…聞いちゃったんだ……。」
「んー、聞いたって言うか無理やり聞き出したっていうか…」
「…そっかぁ。ねぇ怒ってる?」
「ん? 何で?」
「だって……」
「や、別に怒ってはないけど…まー亜弥ちゃんがそんなに悩んでたのに
気付かなかった自分がちょっと情けないってのはあるかな。」
「そんなことないよ!美貴たんは悪くないもん!」
「あ、ありがとう。」
そんなに勢い良く言わなくても大丈夫なんだけどね。
今ので今日の保田さんを思い出しちゃったよ…。
612
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/07(月) 01:57:15
「美貴たん、どうかした?」
「ううん、何でもない。ただちょっと保田さんを…」
「保田さん? えっ? なんで? 何で急に保田さんなの?」
あ、やばい…つい口に出しちゃったよ。
「や、何でもないけど…」
「何でもないのに保田さん? 今のタイミングで保田さんっておかしくない?」
マジで失敗だったね。
そりゃあこんなタイミングで保田さんの名前出されたらびっくりするだろうけど。
でもね、本当深い意味とかないんだよ。
あーもうどうやって話変えよう…あっ!
「ねぇ亜弥ちゃん? 亜弥ちゃんは美貴とのこと今はどうしたいの?」
もうわけわかんないから保田さんにけしかけられたこと話しちゃえ。
613
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/07(月) 01:58:36
「…美貴たん、私の質問に答えてない。それとも何? 保田さんのこと聞かれる
と困ることあるの? まさか保田さんとやましいこととか……」
「ないないないない、それはないから!」
「…じゃあ何で急に話変えたの? それともこの話に保田さんが何か関係あるの?」
「う〜ん、関係あると言えばあるしないと言えばないんだけど…」
「どっち!」
「…あ、あります。直接ではないけどきっかけと言うかなんというか…」
なんで美貴こんなに焦ってるんだろう。
しかも焦ってる原因が保田さんって…。
「ふ〜ん。なんか良くわかんないけど浮気とかじゃないならいいかなっ。
でも美貴たんがどうしたいか先に聞かせてほしいな〜。」
うっ。そう来たか…。
614
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/07(月) 01:59:56
もう正直に話したほうがいいよね…。
「あのね、美貴もいろいろ考えたんだけど、結局考えれば考えるほどわかんなく
なってきちゃって…だから思い切って亜弥ちゃんがしたいようにしてみればいい
のかなぁとか思って。」
って、これある意味保田さんの受け売りなんだけど。
「だから、亜弥ちゃんがまだ美貴と、その…したいとか思うならそれも
アリかな〜なんて…」
「…美貴たん、無理してない?」
「してないしてない(多分)」
「ほんと?」
「ほんと、ほんと。」
「妥協とかでもなくって?」
「妥協なんかじゃないよ。」
615
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/07(月) 02:01:19
「…私のこと好き?」
「へ? もちろん好きだよ?」
何だろう急に…質問いきなり変わったからビックリしたよ。
「それならいいけど…本当に美貴たんはそれでいいの?」
「うん。何か問題ある?やっぱりこういうのじゃ嫌?」
「ううん、嬉しいよ! でも〜なんだか焦らせちゃったみたいでヤダな〜(はぁと)
それに結局保田さんと何の関係があったのか謎のままだし〜。」
本当に嫌とか思ってないでしょ?
顔ニコニコしすぎで浮かれてるってみえみえだし…。
しかも保田さんのこと引きずってるし…。
616
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/07(月) 02:02:39
「あは…あはは。保田さんは本当になんでもないって…ほら?何て言うの?願掛け?
保田さんって大明神だか大魔神だか知らないけど…そういうのあったじゃん?
だから縁起いいかな〜なんてね…あははは。」
我ながらなんて下手な言い訳なんだろうって思うけど。
でも、でもね……
「そっかぁ、ならいいや。」
信じるか、普通?
恋は盲目とか言うけどさ、もうちょっと疑ってかかろうよ…。
「じゃ〜あ、さっそくベッド行こう♪」
(早っ……)
ものすごく早い切り返しを見せた亜弥ちゃんに。
ものすごい勢いでベッドまで引きずられる美貴。
本当にもうなるようにしかならないみたい。
(これでダメなら一生恨みますからね、保田さん!)
617
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/07(月) 02:04:06
〜数時間後〜
「…あっ……美貴たんっ…もうダ…メ……」
「んー、亜弥ちゃんもうちょっと!」
美貴の心配むなしく本当にうまくいっちゃって。
というかむしろ上手く行きすぎちゃってて。
「亜弥ちゃん、かわいいよ〜。」
「はぁ…は…ぁ…あんっ……あぁあっ!」
「…………。」
「…………。」
「…………。」
モゾモゾ。
「…えっ、ちょっと…美貴たん…まだするの〜?」
「んっ。あと一回だけだから……」
「さっきからそればっかり〜…あんっ……」
618
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/07(月) 02:05:30
どうやら美貴はこの行為にはまったらしい。
ん?何の行為かって?……そんなの見ればわかるじゃん!
恥ずかしいからそんなこと言わせないでよね!
とりあえず悩む暇あるなら最初からこうしておけば良かったよ。
もったいないことしたなぁ…。
まっこれから時間はたっぷりあるからいいけどさ!
今ならよっちゃんさんの言うこともすごく良くわかるね。
亜弥ちゃんがかわいくってしかたないもん!
えへへ…教えてくれてありがとうって感じだね。
619
:
続・ミキティの苦悩?
:2005/03/07(月) 02:07:08
おっと、忘れてた、あの人にも感謝しなきゃね…保田さん!
「…ックション!」
『何なに?圭ちゃん急にどうしたの〜?』
「わかんないわ。誰かあたしの噂でもしてるのかしら…ビューティーけめこって!」
『ないから(笑)』
「キー!矢口あんたはもう!」
『キャハハ! 圭ちゃん矢口もう眠いから寝るね〜。』
「ったく、仕方ないわね〜。」
『んじゃ〜ね〜。一人で飲みすぎないでよ〜(笑)』
ツーツー……。
「あんた…切るの早すぎるわよ…あたしまだ“おやすみ”も言ってないじゃない!」
ちなみにこの時保田さんは、一人寂しく自宅でビールを飲んでいたらしい。
End
620
:
スライム
:2005/03/07(月) 02:12:03
更新終了。
以上で「続・ミキティの苦悩?」は完結です。
いや〜良かった良かった。
途中どうなるかと思いましたが無事に終わらせることが出来て一安心です(0^〜^0)
ただあのラストは…日曜の夜中に何書いてるんでしょうね、自分(爆)
ちなみに次回作は未定です。
「小川さん〜」の続編も書く予定ですが、たぶん次はそれ以外の話になるかと…。
それでは、お付き合いいただいた方ありがとうございました!!
621
:
ゆう
:2005/03/07(月) 02:26:17
更新&完結お疲れ様です!!
あややとミキティ良かったです!!!これも保田さんのおかげですね(笑)
最後がすっごく面白くて笑えました。保田さんいい味出してます(笑)
次回作楽しみにお待ちしてます〜
622
:
203
:2005/03/07(月) 10:47:01
更新&完結お疲れ様でした。美貴さん、さっすがお触り大好き娘。だねw
最後まで圭チャン良い味出してますね。麻琴のところにも是非、気合入れに行ってやって下さい。
次回作も楽しみにしています。まったり待ってますので無理しないで頑張ってくださいね(^^)
623
:
35
:2005/03/07(月) 23:50:57
・・・・・・スライムさん・・・・・・
素敵過ぎ☆
最高です!やっすーがいい味出しすぎです!!
まるでするめ・・・いや、利尻島で採れた高級昆布で取ったダシのようです!
虎屋に感謝ですYO(笑)
あんな駄レスからここまで素敵にお話を創れるスライムさんに脱帽です。
まこっちゃん編も楽しみにしています。がんばってください。
最近本当に流行ってるみたいなんで風邪にはくれぐれもお気をつけくださいね。
624
:
スライム
:2005/03/08(火) 01:40:28
今日もなんだかぼんやり一日を過ごしてしまいました…w
>ゆう様
いつもありがとうございます!!
途中サブタイトルに”ケメコを信じる者は救われる”と入れようかと思ったほどw
圭ちゃん色の強くなったラストですが…笑っていただけたようで嬉しいです!
>203様
いつもありがとうございます!!
はい、ミキティ覚醒してしまいましたw本領発揮ですね。
ちなみに圭ちゃん、まこっちゃん編でも登場予定です。2人揃ったら…なんか
大変なことになりそうですが(苦笑)
>35様
いつもありがとうございます!!
圭ちゃん登場をここまで喜んでいただけてありがたいです。ちなみに圭ちゃんは
まだまだ出す予定ですよ!…お菓子がきれるまでは(ぼそっ)w
えっと、今回は短編です。ただ今製作中の話が行き詰まり息抜き的に書いたものなので
そうとう短いですが、ちょっとした暇つぶしにでもなれば幸いと思っております。
(追伸:元ネタありです)
それでは本日の更新スタートです。
625
:
さみしい日
:2005/03/08(火) 01:42:52
「私、東京に行くから!」
子どもの頃からずっと憧れていた未来のために。
華やかなステージの上でスポットライトを浴びるために。
生まれ育った小さな町を出たあの日。
前だけ向いてとにかくひたすら走り続けた。
決して後ろを振り向くことなくただただ走り続けた。
うっすらとしか記憶に残っていないあの頃。
626
:
さみしい日
:2005/03/08(火) 01:44:48
「あの子今どうしてるかな…」
こんなことをふいに思い出した夕暮。
「お父さん寂しくしてないかな…」
いつもと違うセンチメンタルな夕暮。
頭の中に突然浮かんだ懐かしいあの風景。
忙しさに追われて息つく暇もない毎日の中で。
憧れの舞台の上にたち続ける毎日の中で。
決して考えることのなかったこんなことを。
考えたら戻れなくなると思っていたこんなことを。
優しい気持ちで思い描けるのは…そう、あなたの力。
627
:
さみしい日
:2005/03/08(火) 01:45:54
あなたが隣で見守っていてくれるから。
笑顔で新しい道を照らしていてくれるから。
だから私は安心してここにいられる。
ここから先に進むことが出来る。
「もうちょっとだけこうさせていてね…」
あと少し休んだらまた走り始めるから。
どこまでもどこまでも走り続けるから。
新たな旅立ちを目前に控えたある晴れた日の夕暮時。
あなたの肩にもたれてひたる感傷のひと時。
たまにはこんな“さみしい日”があってもいいよね…。
628
:
スライム
:2005/03/08(火) 01:55:46
超短いですが、更新終了。
作者のイメージとしては、卒業直前のなっち視点での”なちごま”です。
ただ、名前は出てないのでお好きなCPに置き換えるのもアリでございます!
ちなみに元ネタは、娘。さんたちが'98年に出した1stアルバム「First Time]の
中に収録されているタイトルと同名の「さみしい日」です
ただ、前回のあややの曲とは違って、今回はあまり歌詞の引用はないです。
アレンジはしたつもりなので、本来の楽曲とはかなり解釈も違うかなと…。
なんとなく懐古主義に浸って書いてみた一作でした。
それでは、読んでいただいた方ありがとうございました!
629
:
203
:2005/03/08(火) 10:40:26
更新お疲れ様です♪感動しました、この歌1stの中で1番好きな歌なんですよ(>_<)
いま自分の好きな曲を編集しててこの歌も入れてるので感慨深かったです。
懐古と言えば・・・タンポポの歌を聴きたくなってCDを引っ張り出して聴いてます(^◇^*)
歌詞は自分なりの解釈で、どんな捉え方をしても間違いは無いと思いますo(^-^)o
630
:
スライム
:2005/03/09(水) 01:50:10
本日は更新お休みなのですが、ちょこっと予告とレス返しを。
まずはレス返しから。
>203様
いつもありがとうございます!!
偶然にもタイムリーだったようでなんだか作者まで感慨深いです(^▽^ )
先日あややの1stアルバムも買ったことですし(中古ですが…)、またこんな
感じで自分の好きな曲で何か書いていきたいなと思います。
次に予告というかお知らせを。
なんとなく毎日微妙にやることがいろいろあって(ドラクエじゃないですよw)、
ちょこっと制作の方が遅れています。なので、次回作は週明け以降になるかと…。
一応アイディアや構成済みのものがいくつかあるので、ちょこっと休んだらまたサクサク
書き出したいなとは思っております。
そういうわけなので毎日来てくださる方には申し訳ないのですが、次回更新は
もう少しお待ちください!!
スライム
631
:
ゆう
:2005/03/09(水) 02:24:26
いや〜私この曲知らなかったんですが、すっごく素晴らしくて感動しましたっ!
明日にでも曲探しに行ってみます〜!!
>作者様、いつまでも待ってます!!また素敵な作品を読めることを楽しみにしてます!!
632
:
35
:2005/03/11(金) 22:45:46
短編すっごく良かったです。
自分はその昔ヤッス―が
( `.∀´)<アルバムの中でこの曲が好き。
と言っていた(ような気がする(ヲイ)ので聞いてみたらハマッてしまい
よくリピートして聞いていますた。
久しぶりにアルバムを聞きたくなっちゃいましたYO!
次回作も楽しみにしてますね。
無理せずがんがってください。
633
:
スライム
:2005/03/15(火) 01:55:30
復活!!
思いがけず忙しい日々が続きあまり制作進まなかったのですが、とりあえず出来たものから。
>ゆう様
お待たせしました!帰ってまいりました。
作者は曲自体は初期の方が好きなものが多いので…。
感動&曲探しまでしていただくなんて……感涙です・゚・(ノД`)・゚・。
>35様
お待たせいたしました!
圭ちゃん、この曲好きだったのか〜、ふむふむ、一つ勉強になりましたw
これからもヤッス−情報お願いします(?)w
えっと、今回の作品は以前書いた「秘密」の番外編です。
完結の際に”書きたいな〜”なんて呟いていたものが出来上がったので、それを。
それでは、更新始めます。
634
:
裏”秘密”物語
:2005/03/15(火) 01:57:56
“中澤裕子”
今回のお話の主役はこの人である。
この人はとてもかわいそうな人なのだ。
いったい何が?と思うそこの諸君!よく聞きたまえ!
以前このスレの中でとある小説が書かれていた。
その中に中澤裕子も登場したのだが…いかんせん登場機会があまりにも少なすぎた。
初め彼女は自分がもっと重要な役どころであると思っていた。
後輩である石川梨華を叱咤激励し、物語を動かすのは自分であると。
しかし蓋を開けてみれば何のことやら…。
その役割は保田圭が担っており、いくら待てども自分の出番はやってこない。
結局とってつけたようにラストシーンには参加しているものの登場回数はわずか数回。
635
:
裏”秘密”物語
:2005/03/15(火) 01:59:26
読者の皆様にとっては特に気にもとめないこんな出来事。
しかしながら彼女にとってはそんな簡単には済まされない問題。
そこで今回彼女のたっての願いを聞き入れこの話が出来上がったのである。
では、まず簡単に彼女の紹介から……
中澤裕子。3△歳。
あえてここを伏字にしたのには理由がある。
そう、現実世界でも年のことを言われる彼女であるが、今回の小説はなんと
全員実年齢より若干上の設定…となればどうなるかは皆様も…
「じゃかあしいボケ!さっさと始めんかい!」
「す、すいません……」
636
:
裏”秘密”物語
:2005/03/15(火) 02:00:37
気を取り直して続きを。
え〜この中澤裕子、設定としては主役石川梨華の会社の先輩。
それも女性ながら会社きってのやり手でプロジェクトチームのリーダーなどやっている。
その手腕はかなりのもので、会社内外さまざまな人から一目置かれた存在。
今回はそんな素敵な女性中澤裕子について迫ってみたいと思う。
「…と、こんな感じでいいですか?中澤さん(ぼそっ)」
「おー!ええやないか。この調子で行けや!」
「は、はい!」
それでは物語の始まりである。
637
:
裏”秘密”物語
:2005/03/15(火) 02:02:51
「何や石川〜最近いいことあったんか〜?」
「えっ?そ、そんなことないですよ。やだな〜中澤さんってば何ですか急に!」
(うわっ、わかりやすっ。こいつこんなに分かりやすい奴やったか?)
ウチの知ってる石川梨華とはこんなに表情が豊かな奴ではなくて。
そのかわいらしいルックスとは正反対に“仕事の鬼”みたいな一面を持っている。
入ってきた当時は周りからかなりチヤホヤされていたが、当人がそんな奴やったから
今では下のものだけでなく部長や課長までもが軽く石川を恐れていたりもして。
それが突然ニコッとした微笑を見せるようになった。
身に付けている物なども心持ち明るい色に変わった。
雰囲気も穏やかになったし…(こりゃ男でも出来たな!?)
とりあえず石川にはっぱをかけてみた。
いつも「そんなことないですよ〜」ってごまかそうとするけれども…
そんなもの誰が見たってわかるだろってくらいバレバレで。
部署のみんなも噂しているっていうのにこいつは本当に気がついていないらしい。
(お前、仕事とプライベートで人格変わりすぎやろ…)
638
:
裏”秘密”物語
:2005/03/15(火) 02:04:31
こんな感じで毎日石川の変化を観察するのが習慣になりつつあったんやけど。
「おはようございます…」
ある日ものすごい負のオーラを纏いながら出社してきよった。
「…石川……なんかあったんか?」
正直聞くのも阻まれるくらい石川の雰囲気は重いものだったんやけど。
“聞け!”って言う周りからの無言の圧力に負けて思わず口に出してしまった。
「…なんでもないですよ?」
(はぁ? 今こいつ何て言いよった? “何でもない”だぁ?)
どこからどうみても何かあったとしか思えない石川の空気。
いや、空気だけやない…!
真っ赤に充血した目に、無理矢理涙を拭った後のようなまぶたの腫れ。
これで何もないなんて思える奴なんて存在しないと思う。
思わず突っ込んでやろうと思ったけど…。
あまりにも暗すぎる空気に負けて、ウチの口から出たのは…
「…あぁそうか…それならいいんやけど、まぁ何かある時は遠慮せんと言いや…」
そんなしょぼい慰めだけやった。
639
:
裏”秘密”物語
:2005/03/15(火) 02:05:51
それからというもの石川はますます仕事に精を出すようになった。
いや、仕事を頑張るのはいいことなんやけど…。
以前に増して“鬼”っぷりに拍車がかかったような気がする。
ウチはちょっと驚いてるだけやけど、後輩たちはみんなびびってて。
しまいには課長が「中澤くん、石川くんはどうしたのかねぇ?」なんて言いながら
石川に渡す前にウチに書類チェックを頼んでくる始末だ。
「ほんま、なんとかならんかなぁ…」
仕事帰りに取引先のOL保田圭(通称:圭坊)と飲んでる時、つい愚痴ってもうた。
また、この圭坊がウチと似た環境におる奴で…
仕事ではお互いにプロジェクトリーダー…酒がごっつい好きで毎晩でもいける口。
ついでに言うと彼氏がおらんとこまでそっくりなんやけど…
って今はそんなことはどうでもええことで。
640
:
裏”秘密”物語
:2005/03/15(火) 02:07:18
ついつい愚痴ってしまったんやけど、圭坊から返ってきたのは意外な言葉。
「あたしも気になってたのよね〜。なんとかしてやらなくちゃなぁ。」
「へっ?」
石川と圭坊がプライベートでも知り合いやったのは知っとったけど、
そこまで仲いいとは思わんかったわ…。
「圭坊、そこまで石川と仲良かったか?」
「う〜ん、まぁ石川のこともなんだけど…あたしとしてはもう一人やっかいな
問題抱えててさ〜。石川のこと何とかしないとそっちも解決しないんだよね〜。」
何のこっちゃわからんけど、なんだか圭坊はやる気出してるみたいやし、
ここは一つこの猫顔の女に任せてみるか!?
(って、ここでうちがなんとかしときゃあ本編でももっと出番があったんやけど…
まあ今更そんなこと言ってもしゃあないけどな。)
641
:
裏”秘密”物語
:2005/03/15(火) 02:08:35
なんだかんだ忙しくて石川のことばかり気にもかけてられない日が続いたんだけど。
ある日の夜いきなり圭坊から
【( `.∀´)<石川のことだけど、上手く行ったよ!!】
という内容のメールが届いた。
詳しいことはまぁ明日石川に聞くにしても、とりあえず一安心やな。
(しっかしなんで圭坊いっつもこの顔文字入れるんやろ…?)
そんで次の日石川を捕まえて問い詰めたところ。
どうやら悩みというのは恋の悩みというものだったらしく。
しかも圭坊の力により(?)みごとそれが成就したという内容だった。
(ちっ!なんや…そんなんやったら心配せな良かったわ)
642
:
裏”秘密”物語
:2005/03/15(火) 02:10:30
で、結局この約10歳離れた後輩はその後、交際をスタートさせ、同棲をスタート
させ、挙句の果てにはウチを差し置いて結婚まですると言いやがった。
(つーか圭坊、余計なことしたもんや…これでまたお互い“行き遅れ”とか
言われるのが分からんのかっちゅうねん!)
そんなウチの思いもむなしく結局何の波乱もないまま結婚式当日を迎えた。
(まぁ裏ではいろいろ大変やったみたいやけど、ウチはそんなこと知らんからな。
普通の幸せな結婚としか思ってなかったんや。後から話聞いてびびったわ!)
そこで石川の旦那になるってやつを初めてみたんやけど。
これがまたむかつくことに、かなりのイケメンで、しかも土地付き庭付き一戸建てと
いう立派過ぎる財産まで持ってやがった。
キャリアウーマンで年の割にはかなり高収入の石川と、そこらの喫茶店のマスターの
結婚っちゅうから、正直「石川も結婚焦ったな!?どうせたいしたことない男やろ。」
って思ってたウチはそこですでに一度叩きのめされて。
643
:
裏”秘密”物語
:2005/03/15(火) 02:11:50
せめてブーケくらいは拾って帰る気になったんやけど。
「石川!ウチに渡さんかったらどうなるかわかってるやろな〜?」
「いいえ、石川!あたしに投げなさいよ!」
「あぁ、ウチや!」
「あたしよ!」
って争いむなしく、ウチと圭坊がもみ合って取り損ねたブーケが隣にいた食い物にしか
興味ないようなガキの手に収まってしまった。
一瞬奪い返してやろうかとも思ったけど、
「わ〜!あいぼん、ののブーケとってしまったれすよ!キレイれすね〜。ののこれ
家に帰ったら大事に飾っておきますね。」
なんて無邪気な笑顔で言われた日にゃあどうすることも出来へん。
644
:
裏”秘密”物語
:2005/03/15(火) 02:13:09
んで、そのガキが「わーい!」なんて言いながら駆け出してるのを圭坊と2人
呆然と立ちすくみながら見る羽目になってしまってたら、
「アホやな…こんながっついとったんじゃ一生結婚出来へんわ(ぼそっ)」
ってもう一人のガキの声が聞こえてきて、そこで我に帰った。
「なんやと、こら!」
「加護―!あんたねぇ!」
「ひぃ〜おばちゃんどもは怖いわ…。のの待ってや〜!!」
「「こら、待て!」」
そんなこんなで何の浮いた話もないまま話は終わりを迎える。
645
:
裏”秘密”物語
:2005/03/15(火) 02:14:58
「おい!こら、まだ続けろ!ウチも結婚させろや!」
「ひぃ〜、す、すいません…勘弁してくださいぃ…」
結局こんな番外編は書いたものの、なんてことはない、中身などなかったのだ。
まぁ目的が“中澤裕子”の出番を増やすっていうどうでもいい目的だったから
仕方ない話なんだけどね…。
「なんや、こら!」
っと、このままだと私ナレーター:チャ−ミー石川の命が危ないので、ここいら辺で失礼
させていただきます。
フェードアーウト!!
End
646
:
スライム
:2005/03/15(火) 02:23:01
更新終了。 そして、この中身のない話も終了。
なんとなく書きたくなって書いたものですので、軽く読み流すくらいの気持ちで
読んでいただけるとありがたいです(0^〜^0)
本当はリクをいただいていた作品を載せたかったのですが(作者の勘違いで3週遅れ
ではなく2週遅れでした…)、リクの趣旨?とちょっと離れたものが出来てしまった
ので、今改めて作っています。それも番外編として後日あげるつもりですが、とりあえず
手元に今はアップできるものがないので次の更新は未定です。
(今夜書ききれれば明日あげますがw)
それでは、今作にもお付き合いいただいた方ありがとうございました!!
647
:
203
:2005/03/15(火) 10:42:58
おかえりなさい&更新お疲れ様です!!!
すっごい面白かったですよ。裕ちゃんと圭ちゃんの会話してる映像が浮かびました(^▽^;)
ハロモニ。見れましたか?けっこうラブラブだったでしょ?
今後の放送でも小高は、ずっと隣同士に座ってたりします♪
いつまでもまったり待っていますので作者様のペースで無理せず頑張ってくださいねo(^-^)o
648
:
ゆう
:2005/03/15(火) 13:27:20
更新お疲れ様です!!&待ってました!!!
中澤さんのツッコミがホントおかしくて笑えました。ナレーターのチャーミーは
いつか危ない目に遭いますね〜(笑)でもやっぱり心配している中澤さんは
優しいですね!
>作者様、無理だけはせずにお願いします!!楽しみにしてます!!
649
:
名無しのS
:2005/03/15(火) 21:05:33
某所で読んでます宣言させていただいた者です。
中澤さんの裏ストーリー、軽快でおもしろかったです!
また次回の更新を楽しみにしております。
650
:
スライム
:2005/03/15(火) 23:38:19
飯田さん卒コンDVDをフラゲしたもののまだ見てなかったり…。
と、その前に一つ。
あっちゃん誕生日おめでとう!忘れてたわけじゃないですよ…念のためw
>203様
ただいまです!&レスありがとうございます!!
ハロモニは旅先でぼんやり見てたのですが、帰宅後ビデオを見たらラスト15分が
映ってなかったり…憎むべしはホリエモンですかね?(今日の出来事が延びたので)
でも、一応ちゃんと見れましたので、小高補完は完璧ですw
>ゆう様
いつもありがとうございます!!
どうも作者は書きたい人がいろいろと浮気心ばかりが出てしまうようですw
でも基本的には”いしよし”人間ですので、今後もいしよし並びに他メン・
ついでに作者のこともよろしくお願いします!
>名無しのS様
某HPで出会ったあのSさんですよね?! レスありがとうございます!!
こんなアホアホ作者ですが、こちらでもあちらでも良いお付き合いを続けられる
と嬉しいです♪ これからもよろしくお願いしますね(0^〜^0)
今回は、203様からキリ番リクをいただいていた”小高ハロモニ甘々”です。
これまで作者が書いてきたへタレな麻琴&微妙な距離の小高とは全く関係のない
新たなお話(と言っても一回だけの短編ですが)ですので、ご注意くださいw
それでは本日の更新始めます。
651
:
デート日和
:2005/03/15(火) 23:41:13
わーい!わーい!
今日は待ちに待ったハロモニロケの日。
最初に「テーマはデートです。」って聞いた時はブルーにもなったけど。
って、別にそういうのが嫌ってわけじゃないですよ?
ただちょっと愛ちゃんが他の人と…って思うとイライラしたってだけで。
でも無事に?愛ちゃんと一緒のロケになったからね、今は楽しくて仕方ない。
もう一人一緒の石川さんは、
「いい?2人とも。今日の企画はあくまでゲストの方と私たちのデートだからね。
デートって言っても2人が普段しているようなデートじゃないんだからね。
仕事ってこと忘れないでよ!」
なんて言ってくるけど、そんなの無理ですってば!
652
:
デート日和
:2005/03/15(火) 23:42:24
こんな楽しい企画ないんですもん、めいっぱい楽しまなきゃ損じゃないですか!
って、そんなこと言ったら石川さんに殺されかねないからとりあえず頷いとけ!
(いや〜でも本当嬉しいな〜)
横を向いたら同じこと考えてたのかな?愛ちゃんもニコニコしていて。
(生きててよかった!)なんて壮大なことまで考えてしまった。
堂々とデートすることなんて出来ないから。
こんな風な仕事の一環だとしても純粋に喜んでしまって。
「今日は最高の一日にするぞー!」
653
:
デート日和
:2005/03/15(火) 23:43:36
で、ロケが始まったのはいいんだけど…なんで石川さんが真ん中なんだよ〜。
これじゃあ愛ちゃんとデート出来ないじゃないか〜。
っと、愛ちゃんが前に出てきた!今がチャンス!!
「私にぴったりぃ〜」
なんて言いながら私も前に一歩踏み出して…。
(良し、成功!これで愛ちゃんと隣だー!!)
と思ったのも束の間。
「ちょ、ちょちょちょちょ、あのね…いい?セレブってどういう意味かご存知?」
って石川さんが言いながら間に入ってくる。
正直(邪魔だよ!)って思っちゃったけど、次の瞬間思い直した。
654
:
デート日和
:2005/03/15(火) 23:44:54
…石川さん、カメラ前だから普通に言ってるけど、目笑ってないじゃん………。
これまでの経験上こういう時の石川さんほど恐ろしいものはない。
昔浮気?疑惑で吉澤さんが本気で殺されかけていたし。
スポフェスの騎馬戦の後あさ美ちゃんが「死ぬかと思った…」って呟いてたし。
ひとまずここは逆らわない方が無難だね。
それに、まだまだロケは長いんだしなんとかなるでしょ〜。
とりあえず休憩まで我慢、我慢っと。
655
:
デート日和
:2005/03/15(火) 23:46:02
「私もああいうかっこいい人になれるかな〜」
「麻琴は十分かっこいいで(はぁと)」
デート相手の岡田さんの話の途中なんとなく呟いたら愛ちゃんから
こんな答えが返ってきた。
「えへへ〜愛ちゃんもカワイイよ〜!」
いや〜嬉しいね〜。
こんなに幸せでいいのかね〜。
隣で石川さんが怪訝な顔してるけどそんなことどうでもいい。
収録中はちゃんとやってるんだもん、今くらい許してもらわなくちゃ、
なんのためのデート企画かわかんないもんね。
656
:
デート日和
:2005/03/15(火) 23:47:12
その後もやっぱり愛ちゃんはかわいくて。
収録中だっていうのに段々ぽわ〜んとしてきた。
高額の宝石が出された時に愛ちゃんが「福井なら土地付きで家買える」なんて
言うから、思わず家を買って愛ちゃんと2人で暮らすなんて想像までしてしまい、
(愛ちゃんと一緒…愛ちゃんの手料理を毎日“あ〜ん”なんてしてもらいながら
食べるとかね…えへへ…「おいしい」って言っちゃったりなーんて)とか考えてたら。
どうやら声に出してしまっていたらしく、みんなが変な目で見ている。
ちょっと無理があるかなと思いつつ慌てて前にある宝石を指差したら、スタッフさんも
含めた全員が「あー小川ならありえる」って顔してて、軽いショックを受けたり…。
657
:
デート日和
:2005/03/15(火) 23:48:18
そんなハプニング?もありつつ撮影は順調に進んで行く。
本当はもっと愛ちゃんと絡みたいんだけど、怒られてこの先一緒のロケとかなくなったら
嫌だしね…とチラッと横の先輩を見る。
(石川さんって前はこれでもかってくらい吉澤さんとくっ付いてたんだけど、度が過ぎた
らしくて事務所から立ち位置とかチーム分けとかで離されるって仕打ちを受けているも
んね。石川さんには悪いけど、ちょっとそれは嫌だから気をつけなきゃな〜。)
とりあえず撮影中我慢するために休憩の間に燃料補給。
最初の方は石川さんが何回も邪魔してきたんだけど、諦めたのかな?
次第にほとんど何も言わなくなってきた。
(良し!これで心置きなく…うしししし。)
658
:
デート日和
:2005/03/15(火) 23:49:21
ロケも終盤に入ってきて石川さんの監視も甘くなった。
ちなみにここから衣装チェンジしたんだけど、これがもう…
愛ちゃんがかわいくってしょうがないってわけですよ!!
もうね、テンションMAX状態になってしまいまして。
石川さんのガード同様私の気も緩みっぱなし。
石川さんの目を盗んで「あ〜ん」なんてやってもらっちゃったりして。
まぁすぐにばれたんだけどね、そんなことどうでもいいや。
もう、楽しくってしょうがないんだもん!
(最初っからこうしてれば良かったな〜。)
659
:
デート日和
:2005/03/15(火) 23:50:29
最後には素敵なプレゼントまで貰っちゃった。
帰り際に愛ちゃんと、
「やー今日のロケ楽しかったねー!」
「そうやなーまたやりたいなー。」
「えへへ〜ここまで凄いのは無理だけど、2人でプチセレブデートしようよ!」
「もう!麻琴ってばぁ。いいんか〜?」
なんて次のデートの話までしちゃって。
とりあえずこの後愛ちゃん家で貰ったグラスでパーティーをしようってことに
なったから、よくわかんないけど落ちてる石川さんを置いて帰路に着く。
もうね、本当最高のロケでしたよ。
この企画考えて私たちにやらせてくれた人に大感謝♪
「セレブデート万歳!!」
End
660
:
スライム
:2005/03/15(火) 23:59:05
更新終了。
リクでは甘い話をと言うことでしたが、どうでしょう? 甘かったでしょうか?
作者的にどうもまこっちゃんでは爽やか(?)な甘さしか書けませんでした…。
いしよし・あやみき的な甘さ希望だった場合はごめんなさい!(ぺこり)
ちなみに文中に度々石川さんが登場するのは、元々石川さん視点での話を書いていて
そっちとリンクさせるためです(単純に作者が石ヲタだというのも若干ありますがw)。
ここで書ききれなかった石川さんの心情と、今回のお話にプラスαの甘い小高シーンは
次回の石川視点(番外編?別バージョン?)でお送りします。
最後に反省の一言。
「やっぱり福井弁わかんないよ〜。愛ちゃんごめんよ、作者がそんなんだから
登場シーン少なくて・゚・(ノД`)・゚・。 」
では、読んで下さった方ありがとうございました!!
661
:
ゆう
:2005/03/16(水) 11:25:44
更新お疲れ様です!!
すっごく甘いですよ〜デレデレしてるまこっちゃんの顔が浮かんできます(笑)
梨華ちゃんはよっすぃーいなくて寂しかっただろうな〜次回梨華ちゃん視点
楽しみにしてますね〜!!
662
:
203
:2005/03/16(水) 11:48:10
更新ありがとうございます!!!爽やかな甘さで大満足ですよ。
高橋さんがディープでも(^^;)麻琴は、のほほんと甘いイメージがあるので
読んでて何度萌えたことかw 麻琴の妄想が可愛いo(^-^)o ほんとに有難うございました。
石川さん視点がすっごく気になりつつ、まったりお待ちしています。
石川さんが豊田スポフェスで、美貴さんを騎馬(松浦)ごと崩した時は恐ろしかったですw
663
:
スライム
:2005/03/16(水) 22:55:39
卒コンDVD見ました!特典映像多くて大満足です♪
(ついでに、ドラクエもクリアしました。)
>ゆう様
いつもありがとうございます!!
甘いですか?ほんとですか? それを聞いて一安心、嬉しいです。
梨華ちゃんは…いつもイイ思いをしているので(?)今回ばかりは……w
>203様
いつもありがとうございます!!
満足していただけたようで…胸をなでおろす感じです(ほっ)。
作者は石ヲタなので基本的に石川さんは何でもありなのですが、それでもあの
騎馬戦だけはたまに目を逸らしてしまいますw
今回は、前回の「デート日和」の別バージョン・石川さん編をアップします。
それでは本日の更新スタートです。
664
:
石川さんの災難〜デート番は大変だ〜
:2005/03/16(水) 22:57:22
「いい?2人とも。今日の企画はあくまでゲストの方と私たちのデートだからね。
デートって言っても2人が普段しているようなデートじゃないんだからね。
仕事ってこと忘れないでよ!」
「分かってますよ〜、石川さん。」
「そうやでー、あっしたちだってそんくらいわかりますって。」
「……そう。それならいいんだけど、本当に気をつけてよ!」
「「はーい!!」」
「(本当に大丈夫かしら……。)」
665
:
石川さんの災難〜デート番は大変だ〜
:2005/03/16(水) 22:58:51
〜ロケ開始〜
「は〜い!今日は素敵なセレブデートですってよ〜。」
2人にはちゃんと警告したし、きっとなんとかなるわよね。
滅多にないロケとは言っても、2人ともプロなんだからね。
「私にぴったりぃ〜」
「私にぴったり〜」
「私にぴったりぃ〜」
って、ちょっと待ってよ!
なんで私のこと外して前に来てるのよ!
しかもさりげなくくっついちゃってるけどさ、貴方たちが“ぴったり”してちゃ
ダメじゃないの!
何のために私が真ん中にいると思ってるのよ!
別に進行が私だからとか先輩だからとかだけじゃないのよ。
2人が暴走しないようにって私がここに立ってること忘れないでよ…。
666
:
石川さんの災難〜デート番は大変だ〜
:2005/03/16(水) 22:59:52
「ちょ、ちょちょちょちょ、あのね…いい?セレブってどういう意味かご存知?
(あんたたち、番組ってこと忘れないでよね!!)」
「あたりまえじゃないですか!」
(以下略)
よし!なんとか危険を回避することが出来たわ。
せっかくロケまでしてお蔵入りになってる場合でもないものね。
矢口さんにもスタッフさんにも
「石川(さん)にかかってるから」って言われたもんね…チャ−ミー頑張んなきゃ!
(って、だったら最初からこのメンツにしないで欲しいんだけどね…)
667
:
石川さんの災難〜デート番は大変だ〜
:2005/03/16(水) 23:01:12
「眞澄さん素敵だったね〜」
岡田眞澄さんとの対面の時は麻琴が真ん中だったけど、椅子に座ってのトーク
だったから、なんとか何もなく無事にやりすごせたわ。
このまま最後まで何ともなければいいんだけど…
「私もああいうかっこいい人になれるかな〜」
「麻琴は十分かっこいいで(はぁと)」
「えへへ〜愛ちゃんもカワイイよ〜!」
「…………。」
前途多難……私生きて帰れるかしら…。
668
:
石川さんの災難〜デート番は大変だ〜
:2005/03/16(水) 23:02:20
その後はなんとか問題もなく進行することが出来ている。
(途中麻琴が「おいしそう」なんて意味不明なこと言っちゃってたけどね。)
だけど、一旦“OK”の声がかかる度にこの2人ったら…。
「さっきの宝石すごかったな〜」
「う〜ん、愛ちゃんはああいうのに興味あるの…?」
「へっ?なんでや?」
「私じゃあ頑張ってもあれはプレゼント出来ないし〜(うじうじ)」
「アホやな〜、麻琴。あっしは別にあんなん欲しいわけやないって。
麻琴に誕生日に貰った指輪の方があっしには価値があるから…」
「…愛ちゃん。」
「…麻琴……。」
「はい!ちょっと待った!」
669
:
石川さんの災難〜デート番は大変だ〜
:2005/03/16(水) 23:03:34
今何しようとした? ねぇ? ねぇ?
ここロケ先だよ? 楽屋じゃないんだよ?
(キスとかしようとしないでよ…)
「2人とも、私が言ったこと忘れたの!」
「「……いえ……。」」
「そう。じゃあ何が言いたいかは分かるわよね?」
口調は優しく、だけど態度は厳しくいかないとね。
「「………はい。」」
よし、なんとかこの場はしのげそうね。
(でも、今の言葉本当に守ってよ!)
670
:
石川さんの災難〜デート番は大変だ〜
:2005/03/16(水) 23:04:53
「わー!愛ちゃんキレイ!すっげー似合う!もう、超かわいい!」
「照れるがし、やめてや〜。」
「だってだって、本当のことだもん!」
「もう、麻琴ってば〜(照)」
あの…さっそく私の言ったこと忘れてるわよね…。
しかも高橋のことばっかりで私のことは無視なわけ?
そりゃあ自分の彼女がかわいいのはわかるけど、私立場ないじゃない…。
「ゴホン!」
「…あっ、い、石川さんもすごく似合いますねー」
「そうやで〜。石川さんの方がキレイですって!」
「そう?」
「「は、はい!もちろん!」」
なんか2人とも無理してないかしら…。
(まぁいいけどね、とりあえず2人の世界はやめてくれたし…)
671
:
石川さんの災難〜デート番は大変だ〜
:2005/03/16(水) 23:06:39
あとは山場であるこの食事ロケさえ終われば…。
(今回も席に座ってるし、下手に動いてくっ付いたりはしないよね?)
って、ちょっと油断してたのがいけなかった。
ついでに食事マナーに気を取られて2人の方を監視するのを疎かにしてしまったのも。
“ピィー”
マナー違反を知らせる笛の音でふっと横を見る。
初めは、(またしょうもないことで…)くらいに思ってたんだけど。
なぜか横の2人が気まずそうにはにかんでいたから。
「何したの?」
ちょっと怒り口調で聞いてしまった。
672
:
石川さんの災難〜デート番は大変だ〜
:2005/03/16(水) 23:07:50
どうせばれると思って降参したのか、ただ単に幸せの余韻でテンションが上がって
素直に答えたのかは知らないけど、2人の口から出た言葉は…
「食べさせてもらった」
「あげたの」
一瞬頭の中が真っ白になった。
「(な、なんですってー!)」
一瞬でも目を離してはいけなかったんだ。
どうしよう、これで今日の収録分が全部台無しになったら…。
私がキチンと見ておくから大丈夫ってことになっていたのに…。
「…楽屋じゃないんだから!」
やっと絞り出せたのはそんな言葉だけ。
もうこれ以上は何も言う気力がないわ。
673
:
石川さんの災難〜デート番は大変だ〜
:2005/03/16(水) 23:08:51
その後のことはほとんど記憶に残っていない。
素敵なプレゼントとか貰って嬉しいはずなんだけど…。
(私、ちゃんと出来ていたかしら……)
ロケ終了後にスタッフさんから「あれくらいなら」って励まされたけど。
でもね、もうちょっとこのままかもしれない。
だって、もともとの原因なこの子たちが…
「やー今日のロケ楽しかったねー!」
「そうやなーまたやりたいなー。」
「えへへ〜ここまで凄いのは無理だけど、2人でプチセレブデートしようよ!」
「もう!麻琴ってばぁ。いいんか〜?」
なんて呑気なことを言っているから。
もうね、勝手にいちゃいちゃすればいいのよ(怒)!
私の苦労なんてどうせわかるわけないんだから!
もう嫌!なんでこんなことになるのよー!
674
:
石川さんの災難〜デート番は大変だ〜
:2005/03/16(水) 23:09:59
ここで終わればいいのに、私の災難はまだまだ続いた。
「つーか、なにデレデレしてんだよ!」
スタジオでVTRを見ている時から徐々に機嫌が悪くなるのには気付いていたけど。
でも、正直ここまで怒るなんて思わなくて…。
「…よっすぃー……」
「んだよ!セレブデートだか何だかしんねーけどよー」
ヤキモチ焼きの彼女のご機嫌は当分直る気配はないらしい…。
(私だって好きであんなロケに行ったわけじゃないもん!)
(よっすぃーだって前回デートしてたのに私ばっかり怒らないでよ!)
もう!なんで私ばっかりこんな目にあうのよ〜!!
End
675
:
スライム
:2005/03/16(水) 23:24:17
更新終了。
一応こっちの方が先に出来上がっていたのですが、前回のと今回のを2つ合わせて
1つの話だと思っていただいた方が良いかもしれません!?
こういう風に他の方にアイディアをいただいて書くというのも楽しいなと思いました。
今後もキリ番リクは行っていく方針ですので、もしキリ番を踏んだ時はご協力のほう
よろしくお願いします!!
P.S ストーリー以外でも、小ネタ程度でしたらなるべく入れていきたいなと思って
います。また、推メンがなかなか出てこないとかいう場合も要請あれば登場させ
ていきたいです。(ただ、なかには好きだけど書きにくいメンバーがいたり、
CP的に書けないかも…という場合がありますので、全ては無理かもしれません)
なるべく上手く行くようには頑張るので、どうぞ皆様希望を語ってください、お菓子持参でw
それでは、今回もお付き合いいただいた方ありがとうございました!!
676
:
203
:2005/03/17(木) 14:05:21
更新お疲れ様です♪うわぁ、梨華ちゃん「まこあい」がいちゃついてごめんね・・・。
でも・・・めっちゃ甘い二人に癒されましたo(^-^)oもうラブラブご馳走様です。
吉澤さんの機嫌がはやくなおりますように・・・。
677
:
ゆう
:2005/03/17(木) 23:26:22
更新お疲れ様です!!
梨華ちゃんには2人のラブラブぶりを止める事は出来ませんでしたね〜(笑)
この回のハロモニを見直してニヤニヤしてしまいました(笑)
>作者様、希望?の件なんですが、梨華ちゃんの親友である柴ちゃんを出して
欲しいなぁ〜って思います!!<秘密>の話を読んだ時にいいなぁ〜って
思ったので・・・もちろんお菓子は持参しますよ(笑)
678
:
スライム
:2005/03/18(金) 00:43:33
ローカル番組にて石・小・亀トリオ見ながら更新です。
仙台の各放送局はみな引っ張りすぎですってwこれじゃあレギュラーですよ。
>203様
いつもありがとうございます!!
なにやら石川編の方が甘くなるという謎の展開になってしまいましたがw
小高に負けず石川さんにもそのうちまたラブラブ話を用意したいと思います。
>ゆう様
いつもありがとうございます!!
作者も作品を作るときに何回もビデオ見ましたが、常にニヤニヤしてましたw
柴ちゃんについては、ちょうど今製作中の作品で出てきてます。出番は今のところ
あまり多くないのですが、ではでは後半に向けて増やしていきますね♪
今回の話は某大手ファーストフード店でレジ待ちしている間に浮かんだ話です。
長さはまだ未定ですが、たぶん2〜3回程度になる予定。主役は石川さんのアンリアルです。
「秘密」とは逆に年齢設定を3歳くらいさげてあります。
それでは、更新始めます。
679
:
スマイル0円サービス
:2005/03/18(金) 00:45:31
「いらっしゃいませ!ご注文はお決まりでしょうか?」
「え〜どうするぅ?」
「う〜ん決まんない。先頼んでいいよー!」
「えーじゃああたしチーズバーガーセットで、ドリンクはウーロン!」
「あたしはーポテトと、コーラLで!あ、それからスマイル1つ!(笑)」
「ちょっとあんた何言ってるのー(笑) お姉さん気にしないでくださいねー。」
「いえ(ニコッ)。ご注文は以上でよろしかったですか?」
ここって近くに高校があるから多いんだよね、こういうの。
一人じゃ絶対言わないくせに大勢になるとこういうこと言い出す子。
最初の頃は戸惑って仕方なかったけど、もう1年もやってるから慣れちゃったよ。
680
:
スマイル0円サービス
:2005/03/18(金) 00:47:16
それから他の子の注文もなんなくこなして、残りはあと1人。
「…………。」
「(なんで何にも言わないのよ〜)」
「…………。」
「お客様? ご注文はいかがいたしましょうか?」
「ふえっ!?」
素っ頓狂な声をあげる一番後ろの子。
「あれ〜よっすぃーまだー? 先行って席とってるよ〜!」
「あ、う、うん。」
本気でぼーっとしてたのかな?
ハンバーガー屋のレジで?
こんなにガヤガヤしているところで?
(…変な子………)
681
:
スマイル0円サービス
:2005/03/18(金) 00:49:19
「あっ、あの…えっと、てりやきセットで…。」
「はい。お飲み物はどうなさいますか?」
(なんでこの子こんなにテンぱってるんだろう…)
「あ〜え〜っと、はい、あの…じゃあアイスコーヒーを。」
「かしこまりました!ご一緒にナゲットはいかがですか?」
「あ、じゃあそれも1つ…それから……」
(え? まだ頼むの?)
「はい。」
「…えっと……あと…サラダも1つお願いします。」
「はい。以上でよろしかったですか?」
「え?あ、あと………」
(ちょっと〜いくらなんでも頼みすぎじゃない? こんなに細いのによく入るな〜)
「はい?」
「あの…その……」
(もう!早く言ってよー! 後ろ並んでるじゃない!)
682
:
スマイル0円サービス
:2005/03/18(金) 00:51:22
「えっとぉ……スマイル1つ………。」
「……は、はい。かしこまりました!」
(ちょっと〜そんなこと急に言わないでよ〜)
罰ゲームでもないっぽいのに1人でこんなこと言うなんて…。
それも女の子だし…。
周りみんなこっち見てるし…。
恥ずかしくないのかしら…。
(もうヤダ〜。なにこの子〜。)
あの後仕事が終わってからバイト仲間にさんざんからかわれた。
イタズラかなんだか知らないけど、本当ああいうのは勘弁してほしい。
(もう二度と来ないで欲しいよ…)
683
:
スマイル0円サービス
:2005/03/18(金) 00:53:08
私の願いもむなしく、3日後また彼女はやって来た。
しかも今回はたった一人で。
「…いらっしゃいませ。」
微妙にやる気ない声を出してしまった。
横では保田店長がジロッとこっちを見てて。
(後で怒られないといいけど…)
「ご注文お決まりでしたらどうぞ!」
「は、はいっ。えっと、ハンバーガーセット、アイスコーヒーで。」
「かしこまりました!」
(ふ〜ん、今日は普通なのね。良かった…)
って、私が油断した瞬間。
「それから…スマイルも1つ……」
「(えっ?)」
まさか今日もまた言ってくるなんて思わなかった。
(大丈夫かな…この子!?)
684
:
スマイル0円サービス
:2005/03/18(金) 00:54:35
それから私がバイトに入ると必ず彼女はやってくる。
私は基本的に土日だけで、余裕があれば平日もって感じなんだけど。
そんな不定期な平日シフトの時も彼女は毎回やってきて。
そして必ず注文の最後に「スマイル1つ」と言ってくる。
バイト仲間で高校の友人でもある柴ちゃん曰く、
「梨華ちゃん以外にはそんなこと言わないよ〜。しかも梨華ちゃんの時は
セットとか頼むのに、他の人の時はジュースしか買わないし。それもSね(笑)
ちょっと男っぽい感じだし、梨華ちゃん狙われてるんじゃないの〜!?」
らしいんだけど、はっきり言って嬉しくもなんともない。
と言うより、ストーカー?って感じで怖いんだけど…。
でもね、他に何されたってわけでもないし、大切なお客様だから
我慢するしかないんだよね。
685
:
スマイル0円サービス
:2005/03/18(金) 00:56:29
「石川―あんた来週から夏休みよねー?」
「そうですけど…なんですか?」
夏休み1週間前。
バイト終わりに控え室で休んでいたら突然保田店長がやってきて。
(何か用かな?)って思ってたらいきなりそんなことを聞かれた。
「この間2人辞めて今シフトきつきつでしょー? あんたバイト歴長い方だし
多めに入ってくれると助かるのよー。」
「…はぁ。別にいいですけど。」
まぁ暇なわけだし、バイト代も入れば嬉しい。
それに、いくらなんでも毎日ってわけじゃないだろうし…。
っていう私の考えは甘かったみたい。
「良かったー!助かるわ〜。あんたがいると売上あがるのよね〜。
まー中には変な客もいるみたいだけど、何かあったらあたしがなんとかするから。
毎日よろしくね〜。」
そう言って保田さんは仕事に戻って行った。
(嘘!大げさに言っただけだよね!?本当に毎日じゃないよね!?)
686
:
スマイル0円サービス
:2005/03/18(金) 00:58:24
どうやら保田さんは本気だったらしい。
せっかくの休みだと言うのに本当に私はバイトばかりしている。
それだけでもちょっとブルーなのに…例のごとくあの子が毎日やって来て。
しかも、私の運が悪いのか彼女が狙っているのか知らないけど、毎日私がバイトに
入るお昼前に一度やってきて、バイトももう上がるっていう夕方に再びやってくる。
それだけでもうっとうしいって言うのに、夕方は私が上がるまで居座っていて、
着替えが終わって帰る頃に彼女も店を出る。
そうすると必然的に同じタイミングで店の前に立つことになるんだけど、いつも
彼女はジッとこっちを見てくるんだけど、そうかと思うと踵を返して逆方向に歩いて行く。
正直ここまでくると怖くてしかたなくて、帰る途中着いて来ていないか何度も
振り返りながら歩くのが習慣になってしまった。
687
:
スライム
:2005/03/18(金) 01:04:16
更新終了。
とりあえず出だしはこんな感じです。
なんかよっすぃーが若干気持ち悪い感じになってしまってますがw、
こんなままでは終わりませんのでご安心を。
(;^〜^)<早くなんとかしろよ〜!!
688
:
ゆう
:2005/03/18(金) 12:25:13
更新お疲れ様です!!新作は、よっすぃーが凄いストーカーっぽくなってましたね〜
(笑)この続きが早く読みたいです!!
>作者様、私の要望に応えて頂けるようですっごく嬉しいです!!!読む楽しみが
何倍にも感じられます!!これからも頑張ってください!
689
:
203
:2005/03/18(金) 18:33:39
更新お疲れ様です♪よっすぃ〜頑張れ!?石川さんに気持ち悪がられてるのって新鮮ですねw
私事ですが明日ちょっと遠征してきます。
(´-`)。o0(作者様のお話を読むのが毎日の楽しみになってます。これからも、まったり頑張ってくださいね)
690
:
スライム
:2005/03/18(金) 21:44:02
明日朝が早いので、今日は少し早めに更新です。
>ゆう様
いつもありがとうございます!!
タイトルのあれを活かしたいと思ったらよっすぃーがこんなことに…。
当初はもどかしい感じにしたかったのですが、どうにもこうにもおかしな方向に
行ってしまいましたw捕まらないことを祈るのみです(爆)
>203様
いつもありがとうございます!!
遠征ですか?もしや、なちごま娘。コンだったり???
私も明日遠征しますが、ハローとは少し近いけど限りなく遠いジャンルのためなので
もし203様が行かれるのが名古屋だったら…うらやましすぎですw
それでは本日の更新始めます。
691
:
スマイル0円サービス
:2005/03/18(金) 21:45:40
そういう状態が毎日続いて。
ついでに言うとバイトも毎日続いてるっていうことだから。
精神的にも体力的にも疲れきっていた。
それなのにそういう時に限って彼女は他の友達を連れ立ってやってきて、その子たちが
レジにいる私の方を見てニヤニヤしながら騒いでいる。
彼女自身は何かに焦りながら友達たちを止めようとしているんだけど、周りは
盛り上がりすぎているのかどんどん大声で騒ぎ始めた。
ちょうど余裕がない時にそんなことをされたから私のイライラはピークに達してて。
すぐにでも彼女たちの所へ行き怒鳴ってやろうかと思った。
でも、私よりも先にそういう気持ちになった人がいて。
692
:
スマイル0円サービス
:2005/03/18(金) 21:47:11
保田さんが客席の彼女たちに近づいていき、
「申し訳ありませんが、他のお客様の迷惑ですので静かにしていただけませんか?」
とキツイ口調で言った。
するとさっきまで騒がしかった彼女たちが一瞬で大人しくなり、皆口々に
「すいません」と言いながら気まずそうに店を出ようとした。
彼女も友達に続き一番後ろで店を出ようとしたんだけど、
「ちょっと待って!あなたには他にも言いたいことがあるの。」
という保田さんに呼び止められて立ち止まった。
「あのさ、石川…って分かるわよね? あの子がさ、あなたのことで
ちょっと困ってて、迷惑だからもう来ないでもらえるかな?」
「えっ…あっ…」
私の方をチラッと見ながら彼女は何か言いたそうだったけど。
「わかった?」って保田さんに遮られて。
「…はい。」と言った後、俯きながら店を出て行った。
その時の表情があまりにも寂しげだったから、
(なんか悪いことしちゃったかな……)
こっちまで切ない気持ちになってしまった。
693
:
スマイル0円サービス
:2005/03/18(金) 21:48:21
ずっと嫌だと思っていたし、迷惑だとも思っていたんだけど。
損な性格なのかな?こういう風になると逆に彼女のことが気になってしまう。
その日はずっと彼女のことを考えていてほとんど眠れなかった。
次の日眠い目をこすりながらバイトへ向かうと。
店の手前のところに彼女が立っていた。
私に気付くと急いで近づいてきて、呆然と立ちすくむ私に
「…これ……」と手紙を握らせて走り去る。
あまりにも突然の出来事に驚いて私はただ彼女のうしろ姿を見ているだけだった。
694
:
スマイル0円サービス
:2005/03/18(金) 21:49:08
『石川さんへ
まずは、迷惑をかけたことを謝ります。ごめんなさい。
でも、決して石川さんに迷惑をかけたかったわけではありません。
実は初めてお店に行った時に石川さんに一目惚れして、それから
何とかして仲良くなりたいと思っていたんですが、勇気がなくて
声をかけれず、結果的に石川さんのことを困らせることをしてしまい
ました。店にはもう行かないので、安心してください。
本当にすいませんでした。 吉澤ひとみ 』
こう書いてある手紙と、あの時慌てていた彼女が落としていったブレスレットだけが
私の手元に残り、返すことも出来ぬままただ時だけが過ぎていった。
695
:
スマイル0円サービス
:2005/03/18(金) 21:50:21
夏休みも残り1週間という8月の暑い日。
たまにしか訪れない休日に私は店の近くのコンビニで柴ちゃんと待ち合わせていた。
学校でいつも一緒にいる美貴ちゃんがこの夏から新たにバレー部の部長になった
ということで、記念すべき初試合を見るためにこれから近くの高校に行くのだ。
「ごめん、ごめん。待った? バス遅れてさー」
息を切らして柴ちゃんがやってくる。
「ううん、そうでもないよ。」
「そっかぁ、良かった〜。あーそれよりさー今日行く岡女ってあの子の
学校だよね〜?」
「えっ?」
「ほらー、前に毎日来て“スマイル下さい”とか言い続けてた変な子。
店長に怒られて来なくなったけどさー、あの子って何だったんだろうねー?」
696
:
スマイル0円サービス
:2005/03/18(金) 21:51:28
「…………。」
柴ちゃんには、ううん、誰にもあの手紙のことは話していない。
確かに彼女は変な子だったけど、よく考えてみたらお店以外で何かをされた
わけではないし、店の中でも悪いことをしていたわけではない。
それなのに私の一方的な都合で彼女のことを拒否し、結果彼女を傷つけてしまった。
だからせめて彼女が最後に勇気を出して伝えてくれた気持ちだけは大切にしようと
思い、私の胸だけにしまっておこうと決めた。
そしていつか私の方こそ悪いことをしたって謝ろうとも…。
だけどあの日以来彼女が店に現れることはなかった。
あれから私はいつも心のどこかで彼女のことを考えるようになって。
忘れ物のブレスレットが私のポケットの中で自己主張するようになった。
697
:
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:2005/03/18(金) 21:53:01
「…それでさー。って、梨華ちゃん聞いてる?」
「えっ?あっ、ごめん……何?」
「大丈夫〜(笑)? 」
「…うん。」
「まぁいいけどさー。なんかね、美貴が言ってたんだけど今日の対戦相手
けっこう強いらしいんだよね。」
「そうなの?」
あれ?でも前の大会ではうちの学校が圧勝してたよね?
「うん。今年入った1年にうまい子がいて、前回は出てなかったらしいけど
けっこう有名な選手らしいよ〜。」
「そうなんだ…。」
「もしかしてあの子だったりして〜(笑)」
「…え……」
「背高かったしさー、それによく考えたらけっこう美形だったよね〜?
ん?梨華ちゃん、どうかした?」
「…ううん、なんでもない。」
「そう? まぁ梨華ちゃん的にはあの子だと困っちゃうかもしれないもんね。」
「……(苦笑)」
それが本当にあの子だったらって思っちゃったんだけど。
もう一度あの子に会えるかもって思っちゃったんだけど。
(何だろう…このかんじ……)
698
:
スマイル0円サービス
:2005/03/18(金) 21:54:35
「あー!もう試合始まっちゃってるよー。」
私たちが体育館に着いた時にはすでに試合が始まっていた。
慌てて応援席に向かって試合に目を向ける。
まだ1セット目が始まったばかりなんだけど、うちの学校が苦戦している。
相手にかなり押されてて、みんな動揺しちゃったのかな?
美貴ちゃんが一生懸命声をかけているんだけど、落ち着かない感じで。
慌てちゃってミスが続きポイントを取られてる。
(あっ!また決められた…)
って、えっ? あれって……。
“バンッ”って力強い音が響き渡るほどのスパイクを決め、ガッツポーズで
仲間と喜び合っているのは、紛れもなくあの子。
私がずっと探していたあの子がコートの中にいた。
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