[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
1001-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
初めてスレ立てます
1
:
スライム
:2005/01/23(日) 22:57
初めまして!スライムと言います。
ずっとROM専だったのですが、自分でも書いてみたいと思ってスレたてさせていただきました。
つたない文章ですが、よろしくおねがいします。
256
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/12(土) 22:23:11
「きゃはは、確かに。まっ今思うと不自然だったけどなーあいつら。」
「ほんとですよー。美貴なんて入った頃2人見て不安だったんですから。」
「不安って?」
「だって2人とも年近いじゃないですか?だから最初仲良くなるならあの
2人だーとか思ってたのに、なんか微妙な空気流してるんですもん。
美貴が何とかしなきゃダメなのかなーとか思いましたって。」
「きゃはは、ミキティ考えすぎぃ(笑)」
「もう、美貴は真剣だったんですからね。」
「…は…はは。ごめんごめん、矢口が悪かったよ。」
「もういいですよ。その代わり今度焼肉奢って下さいね!」
「えっと、矢口は次の収録が…っと」
そういって矢口さんは足早に逃げていった。
「ちょ…矢口さんってばー」
あーもう、はぐらかして行きやがった。
まっいっか、美貴もトイレでも行ってこよーっと。
257
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/12(土) 22:24:52
トイレ、トイレっと……。
はっ何?清掃中?マジかよ。
「あら、ごめんなさい。もう少しで終わるんだけどねー。」
「あっいいですよ、奥のやつ行きますから。」笑顔でそう言ってその場を去る。
こうでもしないとさ、あとで“あの子怖かった”なんて噂されるし。
はーぁ美貴だって別に好きでこんな不機嫌顔してるわけじゃないっての。
あっそれより奥のトイレっと…面倒くさいなぁ。
美貴はそのトイレがあんまり好きではない。
だってさ本当に奥にあるからあんまり人こないし、なにより無駄に遠い。
ったくなんで美貴がこんな目にあわなきゃいけないんだよ…。
って、あれ?
258
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/12(土) 22:26:36
トイレよりもうちょっとだけ先の角には自販機があるんだけど、
なんせこんな位置だからそこもほとんど人が来ることはなくて。
でも確かにそこに人がいる。
「(あれってよっちゃんさんと梨華ちゃん?こんなとこで何してんだろ?
あっ!そうだ。驚かしてやっちゃおうかなー )」
急にイタズラ心が湧いてきちゃってこそこそって2人の方に近づく。
「(えへへ、何話してるんだろ?!)」
「……よっすぃー…ダメだってばぁ。」
はっ?何この甘い声?いったい今から何する気?
「大丈夫だって、こんなとこ誰も来ないし。」
って、よっちゃんさん。人が来ると何か問題なの?
259
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/12(土) 22:28:02
「でもぉ…もし誰か来て見られちゃったら…」
人に見られちゃまずいことって…?
「大丈夫大丈夫、その時はあたしが何とかするから。」
よっちゃんさん、本当マジで何する気?
「…うん。…でも、やっぱり…」
梨華ちゃん、何かわかんないけど止めておきなって!
「大丈夫だから。ねっ!」
おいおいよっちゃんさん強引だなー。
「………うん。」
おい、何照れてんだ?いいのか?
『チュッ』
260
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/12(土) 22:29:31
えっ?今のって?
慌てて美貴が2人の方を覗くとそこには……キスしてる2人。
しかもなんだかどんどん深くなっていってるようで……。
「……んっ…っあ…」
ちょっと!梨華ちゃん声出ちゃってるから!
「んー。梨華ちゃん、もう少し…」
って、えーなんかよっちゃんさんやらしいよ!
なんかもうそこは禁断の世界って感じで。
目を逸らすと同時に慌ててその場から離れる。(もちろん音は立てずに)
261
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/12(土) 22:30:50
ひぇー、何だ今の?あれってやっぱり……。
うわっあんな所でよくやるなぁ、美貴のことばれてなきゃいいけど。
でも梨華ちゃん色っぽかったなぁ…あんな顔するんだねぇ…。
って、美貴何考えちゃってるわけ?
ダメダメ、落ち着くんだ美貴。
「み〜きたんっ!」
「うわぁっ!!!」
ちょっと待って亜弥ちゃん。いつからそこにいた?
262
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/12(土) 22:32:17
「ちょっとぉ驚きすぎ。ひどいなぁ。」
「…いや、だって急に出てくるから。」
「もう!松浦はさっきからここにいました!」
「へっ?ほんとに?」
うわっ本気で全然気づいてなかったよ。
「そうだよー。なのに美貴たんってば呼んでも全然気づかないんだもん。」
「そうなの…ごめんね。」
「んっいいよー。それより美貴たんどうしたの?具合でも悪い?」
そう言って亜弥ちゃんは美貴の額に顔を近づけてきて……
あっやばい、さっきの思い出してきちゃったよ。
「亜、亜、亜、亜弥ちゃん…」慌てて亜弥ちゃんを引き離す。
263
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/12(土) 22:33:30
「どうしたのー美貴たん?」
亜弥ちゃんは不思議そうな顔。
そうだよね、いつもはこんなの日常茶飯事。
亜弥ちゃんとはキスだってしたことあるしお風呂も2人で入ったりするし。
でもね、今はちょっと刺激が強すぎるっていうか…その…
頭の中はさっき見た梨華ちゃんとよっちゃんさんのキスシーン。
「亜、亜弥ちゃん!大丈夫だから。」
「ふ〜ん、なんか今日の美貴たんちょっと変なのぉ。」
「あははは…」
乾いた笑いしか浮かんで来ませんよ。
そっか、変なのか美貴…軽くショックだよ。
264
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/12(土) 22:34:37
だけど亜弥ちゃんはそんな美貴なんておかまいなしらしいです。
「あっそれより美貴たん、梨華ちゃん知らない?」
「梨華ちゃん?」
「うん。楽屋にもいないし、探してるんだよねぇ。」
あぁそれでか…亜弥ちゃんの楽屋こっちじゃないもんね、納得。
でもなんで梨華ちゃん? 2人仲良かったっけ?
ってか梨華ちゃんって…やばい、また思い出してきた。
「あ、ああ…梨華ちゃんね。梨華ちゃんならー…」
ってか言っていいのかな? 聞いて亜弥ちゃんあそこ行くのかな?
2人のラブシーン続いてたら? 亜弥ちゃんも目撃しちゃうわけ?
あーもう、美貴どうしたらいいんだよー。
265
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/12(土) 22:35:36
「ちょっと、美貴たんってば!」
「…ふぁい?」
「さっきからボーッとしすぎ!」
「あぁごめんごめん。で、梨華ちゃんだっけ?」
「うん、だけどもういいよ。」
「へっ?いいの?」
「うん。だって、ほら!」
そう言って亜弥ちゃんが指差したのは仲良く歩いてくる梨華ちゃんとよっちゃんさん。
266
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/12(土) 22:36:48
「梨華ちゃ〜ん!!」亜弥ちゃんはでっかい声で叫んで駆け出していった。
なんだ今のは? 亜弥ちゃんってそんなに梨華ちゃんと仲良かったか?
ってか、“梨華ちゃん”なんて呼んでた? いつから?
「ミキティ何ぼやっとしてんの?」
「へっ?」振り向くとそこには超ご機嫌なよっちゃんさん。
そりゃそうだよね、さっきまであんなことしてたんだもんね。
そりゃあ機嫌も良くなるよね…だけどさ、あんなところでしなくても…。
思わず怪訝な顔で見ちゃうよ。
267
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/12(土) 22:38:01
「何? どうかした?」
「う、ううん。あっそれよりあれいいの?」
美貴の視線の先には梨華ちゃんに腕を絡ませてる亜弥ちゃんの姿。
「あー松浦? 松浦なら別にいいよ。」
えっ?いいの?なんか意外な答え。
だってこないだまこっちゃんのこと蹴飛ばしてたよね?!
「はい? なんで亜弥ちゃんはいいわけ?」
「んー。まぁいろいろあってね。松浦は特別なわけですよ!」
「…特別って……」
なんかおもしろくない。
最近こういうの多いな。ほんと美貴どうしちゃったんだろう。
268
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/12(土) 22:39:22
「でもさ、腕とか組んじゃってるよ?いいの?
まこっちゃんの時は怒ってたじゃん?」
「麻琴はね。なんかちょっとマジっぽいとこあるからさ、あいつ。
だけど松浦はそんなことないし、問題ないよ。」
「え?でも、もしかのもしかとかあるかもよ。」
って、ほら、なんかまた2人くっ付いてるよ。
なんか内緒話とか始めちゃってるよ? 本当にいいの?
なのによっちゃんさんは余裕って顔して、
「ないない。松浦が梨華ちゃんってのだけはありえないから。」そんな風に切り返してくる。
なんかむかつくな…美貴だけ慌ててバカみたいじゃん。
269
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/12(土) 22:41:01
「でもさ、世の中何があるかわかんないし。亜弥ちゃんに梨華ちゃん
取られちゃっても美貴は知らないからね。」
「あはは、それはマジで大丈夫。だって松浦好きな人いるじゃん?」
「はいぃ???」
はっ?何今の?亜弥ちゃんに好きな人? 本当に?
ってか、なんで美貴が知らなくてよっちゃんさんが知ってるわけ?
「何、マジでミキティ気づいてなかったの?」
「………悪い?」
なんか美貴だけ除け者みたいじゃん。超イライラする。
270
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/12(土) 22:42:16
「いや、別に悪くはないけどさぁ。そっかぁ、余計なこと言っちゃったかなぁ。」
「……別に。」
イライラがどんどん加速していく。やばい、止まらない。
もうよっちゃんさんと話す気にもならなくなってきた。
「悪いけど美貴先に楽屋戻ってるから…。」
後ろでよっちゃんさんが「松浦も大変だなぁ」なんて言ってたけど、
今はそんなの関係ない。
はっ?マジで亜弥ちゃん何なの?こないだ好きな人いないっぽいこと言ってたくせに。
美貴に嘘ついてるわけ?
あーむかつく。超むかつく。イライラする。
271
:
スライム
:2005/02/12(土) 22:55:48
更新終了。
前回の更新後に”予定は未定”と書きましたが、ちょこっと間違いです、はい。
訂正すると、一応この話は出来上がっているので、特に問題が起きなければ
サクッとあげていけると思います。
で、未定なのはこの次の作品のことで、そっちはどうなるか現在悩み中。
えっと”スランプ”に関しては、昨夜そこそこ進めることが出来たので大丈夫だと思います。
(レスを下さり励ましてくださった皆さん、ありがとうございます!!)
書きたいものがたくさんありすぎて、それをどう文に起こすか、またどの順番で手をつける
か考えていたら、製作中の話がおざなりになったと…実情はそんな情けない話です。
とりあえず、その話に照準しぼったらなんとかなりましたので(3日で5行しか進まなかった
時はもうダメかと思いましたがw)ご心配してくださった方、すみません。
272
:
スライム
:2005/02/12(土) 23:20:38
あ!読者の皆様に一つ質問というかご相談を。
え〜っと「ミキティの苦悩?」の次回作についてです。
↑にもあるように、次をどうするかとても悩んでおります。
案としては…
①今製作中の話。
今までの話とは全然関係のない新作で、長さは中編(「片思い」より多少長い)
くらい。一応三分の一以上は進んでて、ストックもちょこっとあります。
②短〜中編を何本か。
こっちも今までとは全く関係ない話たち。長さは多くても更新1〜5回程度。
まだ文にはしてないですが、頭のなかで構成はできているので、あとはちょこっと
気合いれれば書ける感じです。
③「片思い」に関連する中編。
今まで書いてきたものと関連するもので、本編や番外編の続編&新しい番外編をいくつか。
長さは今までと同じくらいを予定。
ただ、まだぼや〜っとしか浮かんでなくて、構成&書き起こしともにこれからです。
時間はかかりますが、一応全て書きたいと思ってはいます。
ただ、自分が思っていた以上に制作活動が楽しく順調でwすべてはこのスレ内で終わらない
かな〜っと。一つのスレでは関連したものを書いて落ち着いたら新しいスレで書けばいい
か、とりあえず手元にあるものからどんどんあげていくか…考えてたらわけわからなく
なりました(爆)
そこで、もしよければ感想のついでにでも、どれがいいかお答えいただけませんか?
よろしくお願いします!!
(すいません、アホ&優柔不断な作者で…・゚・(ノД`)・゚・。 )
273
:
ゆう
:2005/02/13(日) 01:51:39
更新お疲れ様です!!イライラしているミキティと裏腹にいちゃいちゃな
2人・・・最高ですっ!!これからますます楽しみです!!
>作者様の質問の件ですが、すっごく悩んだんですが私は①ですかね〜
進んでいらっしゃるのであれば・・・って作者様の書いた物ならなんでも
大好きなんで(笑)すみません役に立てなくて・・・
274
:
名無し(0´〜`0)
:2005/02/13(日) 01:54:41
更新お疲れ様です。
「片思い」ずっと拝見してます。いしよし・大好きなので、
この先もお話が読めるなんて、それだけで嬉しいですよ〜♪
よっすぃが梨華ちゃん一筋、っていうのが私的にはなんか嬉しかったり
してます。二人には甘・甘であって欲しいな〜っと!
スライムさま、更新、ゆっくり待ってます。
275
:
111
:2005/02/13(日) 02:48:53
よっちゃんてば強引ですなぁ・・・。
・・・どんどんいっちゃってください!むしろいけ!(ヲイ
でもミキティってば結構鈍感ガールのどんちゃんですね(なんだそりゃ)
いしよしのいちゃつきもよい感じです♪
スライムさんのお話はどれも最高におもしろいのでどんな次回作でも楽しみです。
とりあえず今はミキティの今後に注目ですな( ̄ー ̄)
276
:
203
:2005/02/13(日) 08:42:06
うっわぁ、いしよし甘甘で良いですね〜!?
梨華ちゃんの「・・・ダメだってばぁ。」はむしろ誘っ(ry
美貴さんにはそういう好きじゃないから、まっつーごめんよぉ(>_<)応援してますよ。
片想い番外編に1票・・・この話の一連の流れ好きなのでまったり待っております。
277
:
スライム
:2005/02/13(日) 23:35:58
皆様からのたくさんの温かい言葉に感激しております。
やっぱり読者の方のレスに支えられているな〜と改めて実感しました。
>ゆう様
いつもありがとうございます!!
作者的にもいしよし不足だったので無理やりねじ込んでみましたがw、
好評なようでなによりです。 ちなみにミキティにはもうちょっとイライラ&
悩んでもらっちゃう感じです。
>名無し(0´〜`0)様
ずっと読んでいただけていたのですか!? ありがとうございます!!
ふむふむ、吉→石で甘甘な話ですね?了解しました。作者的にも一番好きな
展開ですので、今後もこういう話書きたいと思います。
>111様
レスありがとうございます!!
たまにはよっすぃーにも強引にドカンといってもらおうと書いてみました。
この先については、また別の話で進むかもしれないです…(多分)。
”どんちゃん”カワイイ呼び名ですね、はい、今後もどんちゃんはどんちゃん
っぷり全開で突っ走って行きますよ〜。
>203様
いつもありがとうございます!!
梨華ちゃんは天然誘い受けなもので、よっすぃーは毎日ドキドキ過ごしています。
あっ、あややは安心しきったのかニコニコ笑顔で203様を見ているので大丈夫
ですよ。ただし、今度はミキティに睨まれるかもしれませんがw
278
:
スライム
:2005/02/13(日) 23:42:20
作者の悩み事にお答えいただき、皆様本当にありがとうございました!
こんな話を楽しいと言っていただいたり、楽しみにしていると言っていただいたり、
かなり感激です。そして、かなり参考になりました!
次回作については、皆様の意見を参考にしながら、「ミキティの苦悩?」終了後に
結論を出したいと思います。
もしかしたら希望に添えない形になる方も出るかもしれませんが、必ず全て書きます
ので、その時はご容赦いただけると幸いです。
それでは、本日の更新始めます。
279
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/13(日) 23:46:20
あれからなんだかいつもイライラしっぱなし。
そりゃあ亜弥ちゃんに嘘つかれてたのはむかつくけどさ…
でもまぁ美貴には関係ないっちゃ関係ない話だけど。
だけどなぜか一向に怒りがおさまる気がしない。
だからかな、亜弥ちゃんの顔見てもなんかむかついちゃって、
前みたいにベタベタくっ付く気にならない。
ついでに何だか梨華ちゃんを見てもイライラしちゃって冷たく当たってしまう。
280
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/13(日) 23:48:22
それなのにさ、亜弥ちゃんってば人の気も知らないで。
久しぶりに家に遊びに来たと思ったら、いきなり
「美貴たんどうしたの?梨華ちゃんへこんでたよ。」だって。
へっ!また梨華ちゃんかよ…。そんなに梨華ちゃんがいいなら
美貴のところじゃなくて梨華ちゃんのとこ行けばいいじゃん。
「別に。亜弥ちゃんには関係ないじゃん。」
「もう!美貴たんってばぁ、そんなかわいくないこと言わないの!」
「ふん。どうせ美貴は梨華ちゃんと違ってかわいくないですよ!」
「美貴たんってばー本当にどうしちゃったの?
なんか最近変だよ? 何かあったの?」
「……何でもないよ。」
281
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/13(日) 23:50:43
「も〜、松浦があんまりかまってあげないから寂しいとか?」
「なっ!そんなわけないじゃん。亜弥ちゃん何言ってんの!」
そんなはずないのになぜか図星を指されたような気がしちゃって、
思わず返事にも焦り声が上ずってしまった。
「美貴たん焦りすぎぃ(笑)」
ちっ恥ずかしい…なんで美貴がこんな目に合わなきゃなんないわけ?!
「えへへ、でもさ本当にそうならごめんね。」
って亜弥ちゃん、もうそういうことで落ち着いちゃってるのね…。
「…いや、別に。いいけど…。」
「ううん、ごめん。今度からはもっと美貴たんにもかまうからね。」
かまうって…美貴犬じゃないんだからさ。
それに…亜弥ちゃん好きな人いるんでしょ?
美貴なんかにかまってる場合じゃないじゃん。
そういうことはっきり言ってくれればいいのにさ。
282
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/13(日) 23:52:25
あーあ、なんかまたむかついてきた。
「別にいいよ。美貴にかまう前にすることあるんじゃないの?」
「すること???」
「亜弥ちゃん好きな人いるんでしょ?美貴知らなかったけどさ。
その人と上手くやるほうが先なんじゃないの?」
あっなんかすっごい冷たい言い方しちゃったかも。
「……美貴たん…」
あーあ、亜弥ちゃんへこんじゃってるよ。
でもさ、先に嘘つく亜弥ちゃんが悪いっちゃ悪いんだし?
親友とか言いつつ隠してて、よっちゃんさんには言うなんてさ。
一体どういうつもりなんだっての。
283
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/13(日) 23:54:08
「美貴に話したくないなら別に話さなくてもいいけどさ。
でもほんと、そっちのほう頑張ったほういいんじゃない?!」
「…………。」
黙っちゃったよ。気まずいじゃん。
「あっ別に責めてるわけじゃないよ。たださ、亜弥ちゃんには幸せになって
もらいたいし。それなら美貴はどうでもいいから、そっち優先してもらって
いいよーとかそういうこといいたいわけで…。」
ってか、何美貴ってば気使っちゃってんの?
「……美貴たん。」
「あーもう、泣かないでね。なんか美貴が泣かせたみたいじゃん。」
って、その通りなんだけどね。ほんと美貴どうしちゃったんだろ?
「……うん。……でもね。」
284
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/13(日) 23:55:33
「ん?」
何なに?なんか話す気になった?
「好きな人のこと黙ってたのはごめんなさい。でもね、あの…
こないだ美貴たんに言ったこと、あの…“美貴たんと遊んでるのが一番
楽しい“っていうのは嘘じゃないからね。…あれは本当のことだから、
だからそれだけは信じてね…」
「…亜弥ちゃん……」
うわっ、なんか美貴最悪じゃん。
何て言うの?八つ当たり?別に亜弥ちゃん悪いわけでもないのにさ。
「あっあの…」
285
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/13(日) 23:57:04
「もう!美貴たんってばぁこんな話はどうでもいいからさっ。
それより久しぶりに2人で遊ぶんだし、もっと楽しもうよ!」
そう言って亜弥ちゃんは無邪気に笑っていた。
なんかいつも亜弥ちゃんに助けられてるよなぁ。
美貴の方が年上なのに主導権は亜弥ちゃんのものって感じ。
まっ別に美貴はそれでいいんだけどねっ。
286
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/13(日) 23:58:44
「ねーねーところでさ、恋する乙女の心境ってのはどんなもんなの?」
「何それ?(笑)美貴たん恋したことないのー?」
「や、そういうわけじゃないけど…。でもさー、何て言うの?
甘酸っぱい恋っての?美貴はそういう感じじゃないからさー。」
「あー。確かに美貴たんじゃねー。」
って、何気に失礼なこと言われてる気もしないでもないけど。
「だからさーどういうものか教えて欲しいなぁとか思うわけですよ。」
「う〜ん、何て言うかぁ…」
「うんうん。」
「まずぅやっぱりいつも一緒にいたいって思うでしょ?!」
「ふ〜ん。」
美貴は毎日一緒だったら疲れるかもな。メンバーでもたまにうざくなるし。
毎日でも平気なのって亜弥ちゃんくらいかも…。
287
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/14(月) 00:00:34
「それで、会えないと電話とかかけまくっちゃって…」
「うん。」
電話ねぇ…美貴の携帯の履歴亜弥ちゃんばっかりだもんな。
「でもやっぱり忙しいと繋がったりしないでしょ?遠慮もするし。
だから、メールがすっごくいっぱい増えちゃうの。」
「ほーほー。」
美貴のメールBOXほとんど亜弥ちゃんだっけ?!
そういや昼のメール返してなかった。ヤバイかなー?
「それから、その人が他の人と仲良くしてたら嫉妬しちゃったり。」
「嫉妬ねぇ…そんなのするかなぁ。」
「んー、美貴たんだったらそんなすごい嫉妬はしなさそうだけど。
でもね、例えば美貴たんの知らない人と好きな人が2人でいたとして、
あれだれだろう?とか気になっちゃったりしない?」
「あーそれならあるかも。」
288
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/14(月) 00:02:58
「それもね、嫉妬の一つだと思うの。だってさ、その人が誰といたって
本当は別にどうでもいいことじゃない。まぁ浮気とかだったら別だけど、
仕事とかかもしれないんだし。だけど気になるっていうのは、やっぱり
どこかで“どうして自分じゃなくてその人と?”って気持ちがあったり
するからなんだよ。」
「なるほどねー。あっ!ねぇ。じゃあさ、例えば美貴の知ってる人だったと
しても、その人と好きな人はそれほど仲がいいってわけじゃなかったの。
だけど、いつの間にか、美貴の知らない間に2人が仲良くなってたとして、
それがすごく気になったとしたらそれも嫉妬なわけ?」
「う〜ん、それは難しいとこだね。その2人が全然共通点ないタイプ
とかだったら単純にどうしてって興味引かれるだろうし。
でも、もしその時にちょっとでもおもしろくないとか思ったなら
それはやっぱりその人に嫉妬しちゃってるんだよ。」
「ふ〜ん、そういうもんなのかねー。」
って、ちょっと待ってよ! だってこの間の…
美貴、亜弥ちゃんと梨華ちゃんを見ておもしろくないって思ったじゃん。
それって美貴が梨華ちゃんに嫉妬してたってこと?
ってか、それだと美貴が亜弥ちゃん好きみたいじゃん…。
289
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/14(月) 00:05:54
「ん?美貴たんどうかした?」
「ううん、何でもない。」
焦った。なんかドキドキしてきちゃったよ。
「ねぇ、それでさ、やっぱりその嫉妬とかしてるってことは、
その人を自分だけのものにしたいとかそういうこと?」
美貴は別に亜弥ちゃんを美貴のものにしたいわけじゃないもん。
ただ2人でいると楽しいから一緒にいるだけだし。
亜弥ちゃんに好きな人がいるなら応援だってできるもん。
「それはねー人それぞれだと思うよ。」
「へっ?」
「もちろんそういう風になれれば最高だけど、皆が皆両想いな
わけじゃないでしょ? やっぱり好きな人とは一緒にいたいし
自分だけのものになってくれれば嬉しいけど、それが叶わなくても
好きっていう気持ちには変わらないんだし。」
「…………。」
290
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/14(月) 00:07:31
「だから、中には嫉妬とかしちゃってたとしても、その人が自分
のものにならなくてもいい、その人が幸せなら自分は好きなだけ
でいいっていう人もいると思うんだ。」
「うん。」
「まぁ松浦はそんなの嫌だけどね。好きな人には自分のことだけ
見ててもらいたいもん。」
「そっかぁ…。」
美貴はどうなんだろうなぁ……。
亜弥ちゃんのことはすごく大切だけど、だからこそ亜弥ちゃんの恋
を邪魔したくなんてないし応援したい。
だけどやっぱり恋人が出来たら今みたくしょっちゅうなんて遊べないかも。
うん、それは嫌だなぁ…。
亜弥ちゃんにはこのまま美貴と仲良く遊んでてほしい。
って、やっぱり美貴は亜弥ちゃんのこと好きなのかなぁ?
違うよね? これって友情だよね? 愛情じゃないよね?
291
:
スライム
:2005/02/14(月) 00:11:14
更新終了。
気が付いたらなぜか哲学者チックなあやや…でも書いてて楽しかったりw
どんちゃん(←お気に入り)がこのままどんちゃんでいるか、それとも
覚醒するのかは、次回をお楽しみに♪
ちなみに次回ラストです。
292
:
35
:2005/02/14(月) 01:04:58
あややってば大人ぢゃな〜い??(某侍風)
"どんちゃん"を気にいっていただけたみたいでなんか嬉しいです(w
(すみません。実は111は自分でした…他の人にレスしてる番号と間違えたみたいで…
ややこしいことしてごめんなさい…)
そしてミキティは本当にどんちゃんっですね(^^;)
あややも苦労するなぁ・・・がんがって!あやや!!
293
:
ゆう
:2005/02/14(月) 01:39:56
ミキティ鈍すぎっ(笑)それに比べてあややは大人ですね〜
次回ラスト、ミキティがどうなってしまうのかすっごい楽しみですっ!!
294
:
203
:2005/02/14(月) 10:36:54
美貴さん鈍過ぎ・・・(睨まれてもこの際無視ですw)
亜弥ちゃんの頑張りが身を結ぶのか・・・。楽しみにしています。
やっぱり石川さんは天然誘い受けですよね〜♪よっちぃも大変だなぁ。
295
:
スライム
:2005/02/14(月) 22:20:33
最近頭の中が小説制作ばっかりなスライムです。
今日もハンバーガー屋に行って、(あ!今度これネタにしよう。)なんて、
レジ待ちしながらぼんやり考えちゃいましたw
>35様
いつもありがとうございます!!
HNの件、了解です。実は、「珍しいコテハンだな〜」なんて普通に思ってましたw
それから”どんちゃん”ですが、かなり気に入っていて今度小説でも使いたいと
思ってるんですが、良いですか?
>ゆう様
いつもありがとうございます!!
あややが大人〜な理由はこの後明らかにw
(ミキティの今後もすべて、あややの手のひらの上だったり?!)
川釻v釻从<美貴だってやるときはやる女だよ!
>203様
いつもありがとうございます!!
大丈夫ですよー、ミキティはあややにたしなめられて大人しくなったのでw
なんだかんだ言ってあややは最強です、ミキティも頭が上がりません。
ついでによっすぃーも梨華ちゃんには頭が上がらなかったり…。
それではラストまで一気に更新行きます。
296
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/14(月) 22:23:07
「ねぇ亜弥ちゃん、それって友達同士でもあることだったりするかな?」
「友達同士?」
「うん、たとえば愛情じゃなくて友情でもそういうのってある?」
「愛情と友情ねぇ…。」
お願いだからあるって言ってね!
じゃないと美貴もうわけわかんなくなりそう。
「でもさ、それって言葉の問題でしょ?」
「言葉?」
「うん。だって、愛情にしろ友情にしろその相手のことがすごく大切で
大事にしたい、好きってことには変わりないでしょ?」
「うん。だけどさぁ…。」
「じゃあさ、そうだなぁ…美貴たんは親友と友達の区別ってどこから?」
「それはやっぱり一番仲がいい人が親友で……」
「それって一人じゃなきゃダメ?」
「そんなことはないけど……。」
297
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/14(月) 22:24:46
「ねっ!親友が何人いたって良いわけで、それが一人でも逆にいっぱいいても
いいんだし、それに“親友”と呼ばなくたって仲のいい友達がたくさんいる
人だっているわけじゃない。それって、どっちが偉いとかないでしょ?」
「うん。」
「ということはそこに境界線がないのと同じで、愛情と友情だって
本当は区別する必要なんてないんだよ。」
「でもさぁ…実際区別されて呼ばれてるわけだし。」
「もう!だからぁそれは人の勝手な思い込みなの!」
「思い込みって……」
「だって、別に好きな人がいなくたって、逆にたくさんいたとしたって、
それって気持ちの問題だからどうしようもないでしょ?
だけどやっぱり好きな人がたくさんいるとか言っちゃうと周りから
軽蔑っていうかいろいろ言われちゃうし……」
「うん、うん。」
298
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/14(月) 22:25:50
「だけどさ、好きな気持ちは変えられない。だから、自分のなかでそれを
その気持ちの大きさって言うのかな?それでわけちゃって、友情とか愛情
とか区別しちゃうんだよ。」
「…そんなものなのかなぁ。」
「そしたらさ、周りからも責められないし、自分自身も混乱しないですむでしょ?
結局そんなものなんだよ。まぁ肉体的なこと言えば、やっぱり
そういうのは1人の方がいいけど、でも気持ち的なことなら別に
何人そういう人がいてもいいと思うんだよね、松浦は。」
「肉体的って…。」
亜弥ちゃん急に何言い出すのさ?
びっくりしちゃってお茶噴出しかけちゃったじゃん!
299
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/14(月) 22:27:27
「美貴たん、きちゃな〜い。」
って、誰のせいでこんな風になったと思うのさ!
「…けほっ。…亜、亜弥ちゃんが急に変なこと言うからさ…っけほけほっ。」
「だってぇ〜。」
「だってじゃなくって。もう! じゃあさ、亜弥ちゃんは
そのぉ好きな人がいっぱいいたりりするわけ?」
「気持ち的にはね。大切な人はいっぱいいるよ。
でも肉体的にも許せるって言えるのは1人だけだよ。」
「だ、だから…さっきから亜弥ちゃん大胆すぎだって!」
「だってこうでも言わないと美貴たんわからないでしょ? えへっ。」
って、にっこり笑ったって無駄だから。
あー本当にびっくり。なんだかなぁ〜。
美貴こんな話が聞きたかったのかなぁ。
300
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/14(月) 22:28:57
「だからね、美貴たんは別に焦って結論出さなくてもいいんだよ。」
「え?それって?」
「んー?」
「いや、その…亜弥ちゃん気づいてたの?」
「そりゃあね。美貴たんわかりやすいもん。別に美貴たんはおかしく
なんてないんだよ?好きなら好きでいいんだもん。
まぁ松浦は美貴たんのことならのんびり待てるから、どうしたいのか
ゆっくり自分のこと考えるといいよ。」
「なんかすごい自信だね……」
「何がぁ?」
「や、それって美貴が亜弥ちゃんのこと好きって言ってるわけでしょ?」
「な〜に?違うのぉ?」
「いや、違くはないけどさ…でも……」
なんかものすごく強引な展開じゃない?これって。
301
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/14(月) 22:31:08
「じゃあ美貴たんは松浦のこと嫌いなの?」
「ううん、そんなわけないよ。好きだけど…」
「じゃあ、いいじゃない!」
いいのかよ! もう本格的にわかんなくなってきた。
「でも、美貴別にその…肉体的ってやつ? 亜弥ちゃんと
そんな風にとか思ってはないんだし……」
うわっ自分で言って恥ずかしくなってきたよ。
何言わせるんだよ、亜弥ちゃん。
「だからぁそれはいいの。松浦は待つって言ってるんだし。」
「いや、でもね、待たれてもその…あの…美貴が
そういう気持ちになるかわからないし……」
302
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/14(月) 22:32:15
「なるよ!」
はい? なんで? その根拠は?
亜弥ちゃんの絶対的な自信に口が開いたままふさがらないよ。
「えっと…亜弥ちゃん? それはどのへんから?」
「だって、松浦だもん。松浦が本気になったら振り向かない
なんてありえないもん!」
はぁぁぁぁぁ???? 何それ?
うわっ、なんか怖くなってきちゃったよ。
なんか美貴とんでもない人とかかわっちゃってない?
303
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/14(月) 22:33:51
「美貴たんは必ず松浦のこと大好きになるからね、うん。
それまではの〜んびり待つから、ゆっくり好きになってね!
あっでも美貴たんが松浦のこと抱きたくなったらいつでも
OKだよ(はぁと)」
「は、はぁ…」
あぁなんか美貴もう戻れないんだね。
なんか亜弥ちゃんどさくさに紛れてすごいこと言ってるし。
抱くって……よっちゃんさんたちじゃないんだから…。
って、そうかあの2人付き合ってるもんね。
じゃあそれが普通なのかな? 美貴にはわかんないけど。
あーでももうどうしようもないしね……。
とりあえず亜弥ちゃんの言うとおりにしておくしかないか。
って、付き合う前から尻に敷かれてるけどいいのかねぇ?
美貴ってこんなキャラだったかな? はぁ〜あ。
まっ別にいっか。亜弥ちゃんとの関係が変わるわけじゃないんだし。
もうどうにでもなればいいんだよ。
304
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/14(月) 22:35:33
「亜弥ちゃん!よくわかんないけどこれからもよろしく!」
「はーい!」
とりあえず開き直っておいた。
この先なんて誰にもわからないんだしね、なるようになるさ。
頑張れ!美貴!
305
:
ミキティの苦悩?
:2005/02/14(月) 22:36:53
あっそうそう亜弥ちゃんと梨華ちゃんのことだけど。
亜弥ちゃん曰く“ラブラブカップルの先輩”として2人に美貴の
ことを相談しに行ったんだって。ついでに娘。で活動してる時の
美貴もことを聞いたりなんかしたりで。
それで、やっぱりよっちゃんさんは何て言うか“男”だから、
自称「恋する乙女」な亜弥ちゃんの気持ちを理解出来るのは梨華ちゃんの
方なわけで。それでいろいろ話してるうちに意気投合して仲良くなったん
だって。
どうりでよっちゃんさんが怒らないわけだ。
それにしても、誤解して冷たくしちゃってたよ。梨華ちゃんごめんね。
まぁ人前で見せ付けてるカップルになんてわざわざ謝ったりなんかしないけどね。
美貴が悩んでる時にイチャイチャしてるのがいけないんだもん。
変なとこ(キスシーン)見せてきたしさ。
(って、これは美貴が勝手に見ただけなんだけど)
まっ何はともあれ美貴も2人に続けるように?頑張るさ。
End
306
:
スライム
:2005/02/14(月) 22:43:34
更新終了。
ついでに「ミキティの苦悩?」も終了(完結)です。
続・哲学者?なあややですが、結局ラストはこんな感じになりました。
ミキティ含め、CPのいわゆる男役?な人々は皆大変だと……。
そこらへんはまた続編ででも書いていきたいと思います。
ちなみに次回作については…実はまだ決定してなかったり。
皆様の意見を参考にしつつ、次回(明日?)更新時に手元にあるものを見て
何をあげるか考えたいと思います。
それでは、「ミキティの苦悩?」にお付き合いいただいた方、ありがとうございます!!
307
:
前274
:2005/02/15(火) 00:40:09
更新、完結お疲れ様です。
面白かったです!あややの言葉にうなづいてた私です(笑)
お話を書ける、というのは才能ですよね、
作者さま、うらやましいです。新作楽しみにしています。
バレンタイン、梨華ちゃんはよっすぃにどんなのあげたの
かな〜・・
308
:
ゆう
:2005/02/15(火) 01:01:23
完結ご苦労様です!!あややの自信満々なセリフにタジタジなミキティが
すっごく面白かったです!こういうクールじゃない尻に敷かれてる様な
感じのミキティ大好きです〈笑〉次回作楽しみに更新待っています!!!
309
:
203
:2005/02/15(火) 15:14:50
こちらも最後は美貴さんらしい感じですっごい良いです♪
それにしても亜弥ちゃん・・・素敵過ぎます!表現がストレートで。
もう襲われちゃう日も近い?�堯放�o釻;从
真面目な話、亜弥ちゃんの「好きな人」論にめっちゃ同意れす。
作者さんの描かれるメンバーのキャラがとっても『らしく』ってスキです。
次回更新もまったりお待ちしています。
310
:
スライム
:2005/02/15(火) 23:43:08
「はねトビ」のごっちんのかわいさを忘れないうちに今日の更新を。
>前274様
レスありがとうございます!!
あややの語りはちょっと長くなったかな?と思っていたので、うなづいていただいた
なんてとても嬉しいです。
でも才能については…そう言っていただき恐縮ですが、ぶっちゃけナイですよw
もっと文章力&語彙力が欲しいと思う今日この頃です。
>ゆう様
いつもありがとうございます!!
最初は強いミキティを書くつもりだったのですが、あややを書くのが楽しくて
登場シーンを増やしたら自然とあんなキャラになってしまいましたw
ちなみにこんなミキティ…いずれ続編書く予定です。
>203様
いつもありがとうございます!! キャラを褒めていただきとても嬉しいです。
今後の2人ですが、ミキティがあややに手をだすというか出されるというか?な
日はいずれ訪れる予定大です。
311
:
35
:2005/02/15(火) 23:58:49
ミキティってば完全に尻に敷かれてますねぇ^^;
ナイスです。
素敵です。きっと結婚したらお小遣いとかもあややが管理すんだろうなぁ…なんて
とこまで考えてしまいました(飛躍しすぎやっちゅうねん)
>それから”どんちゃん”ですが、かなり気に入っていて今度小説でも使いたいと
思ってるんですが、良いですか?
全然OKです。むしろ「使ってやってお願い!」と言いたいくらいです。
本当あんな思いつきでできた言葉を気に入ってくださってありがとうございました。
312
:
スライム
:2005/02/16(水) 00:02:38
今日から始める話ですが、結論から言うと新作(
>>272
でいう①)になりました。
手元にあるものを片付けつつ皆様のご意見を参考にしてアップするためには、さっさと
①を終わらせ③の制作に入りそっちからあげていくというのが一番ベストかな?と思い
頑張ってみたのですが、何分力不足なため(①が思いがけず長くなってしまい書き終え
ないため)間に合いませんでした。
更新をしばらく休んで出来上がってからにしようかとも思ったのですが、一応①の方は
ストックがあるので、③を作っている間にそっちを読んでいただこうと考えました。
希望とは違う形になってしまった方には非常に申し訳ないのですが(203様ごめんなさい)、
次は必ず③の方をあげるので、今回はこちらの方にお付き合いください!お願いします。
<スタート前の補足です>
今回の話は今までとは関係のない全く新しい話で、アンリアルとなっています。
年齢の方は実際より3〜5歳くらい上という設定です。
長さについては、「片思い」の倍くらいで予定では10回弱くらいの更新となります。
それでは更新始めます。
313
:
秘密
:2005/02/16(水) 00:04:51
もう二度と恋なんてしないって思っていた。
自分にはそんな資格なんてないんだって。
普通の女の子みたいな幸せは私には手に入れられないんだって。
若気のいたりって言うのかな?
あの頃はこんな風になるなんて思ってもみなかった。
ただ毎日を楽しく過ごせればそれでいいんだって。
先のことなんてどうなったってかまわない。
今さえ良ければそれでいい。そんな気持ちしか持っていなかった。
でもね、一つだけ言い訳すると。
それでも私は本気だったんだよ。
本気で人を好きになってたし、本気で恋してた。
でもね、あの時もうすこしだけ、もう少しだけでいいから
自分のこと大事にしてあげられていれば…
こんなに苦しむ必要なんてなかったのかもね。
314
:
秘密
:2005/02/16(水) 00:06:33
出会いは本当に突然の出来事。
その日は土曜日で、だけど休日出勤していた私はスーツ姿で公園にいた。
「あーあ、これなら別に週明けでよかったじゃない?!」
思いがけず仕事が早く片付いてしまった。
だからと言ってその後何をしようとも思わない。
「あーもう、つまんない。」
大学を卒業して数年。とにかく仕事にだけ生きてきた。
恋も遊びもそんなものどうでもいいってないがしろにして。
男女関係なく認めてくれる会社だから、やればやっただけ
それなりの評価が返ってくるわけで。
それが嬉しくてとにかく頑張った。
昔のこと忘れるように、とにかくがむしゃらに。
315
:
秘密
:2005/02/16(水) 00:08:01
“仕事に逃げてる”って人には思われるかもしれない。
だけどそうでもしなきゃやっていけなかったんだもん。
そうやってしか生きていけない人間なんだもん。
仕事で成功して、いい服着て、いい物食べて。
だけどいつの間にかいろんなものを失っていた。
恋なんてしないって思ってシャッターは閉めっぱなし。
気づいたら食事に誘ってくる人もいなくなってた。
316
:
秘密
:2005/02/16(水) 00:09:19
仕事ばっかり優先で全然連絡なんてとらなかったから
大学時代の友人はみんな音信不通。
地元に帰ればそれなりに友人も残ってはいるけど、わざわざ
帰ってまで遊びたいなんて思うこともなくて。
それにできればあそこには帰りたくない。嫌な思い出しかないから。
(あーあ、私ってこんな暗いことしか思いつかないのかしら?)
土曜の午後の昼下がり。
こんなにのんびりしてるのなんて久しぶりなのに。
何もすることなんてない私は近くの公園でただただ時間をやり過ごす。
(私って本当につまんない女。)
317
:
秘密
:2005/02/16(水) 00:10:34
そんな時だった。
「ここ、隣いいですか?」
頭上から降り注いだやわらかい声。
顔をあげるとそこには大きな荷物を抱えたお兄さん。
(あっやさしそう…背はそんなに高くないけど、目が大きいし、
女の子みたいなキレイな顔だよね…)なんてぼんやり考えちゃう。
「…あの?」
「あっ!ごめんなさい。大丈夫ですよ。」
(ちょっとぼーっとしすぎたかな。悪いことしちゃった。)
318
:
秘密
:2005/02/16(水) 00:11:57
だけどお兄さんは気にした様子もなくって、
「助かりました。買出しに行ったんですが荷物が多くて。
ちょっと休憩したかったんですよ。」
にこにこと微笑みながらそう言っていた。
(何か言わなくっちゃ気まずいよね?)
男の人と二人っきりで話すのなんて本当に久しぶりだったから
どんなこと話したらいいのか全然思い浮かばない。
「あの?失礼ですがOLさんか何かですか?」
「えっ?」
何も言わない私を見かねたのかお兄さんから話し掛けてきてくれた。
319
:
秘密
:2005/02/16(水) 00:13:30
「いや、なんかスーツ姿が似合っててカッコイイから。
って、僕何言ってるんでしょうねぇ…あははは。」
そう言って笑うお兄さんは本当に優しい笑顔を振りまいていて。
何だかこっちまで暖かい気持ちになれる。
「ありがとうございます。一応そういう仕事はしてるんです。
まだまだ駆け出しなんですけどね。 あの…そちらは?」
見たところサラリーマンとかではないよね?
どっちかって言うとお店屋さんとかそういう感じかな?
「あっ…すいません、自分のことも話さないで。僕はこの先で
コーヒーショップをやってる者です。」
「コーヒーショップ?」
「はい。小さいお店ですけどね。あっ豆の販売とかやってる
んで、良かったら今度来て下さい!」
「はい。」
320
:
秘密
:2005/02/16(水) 00:14:34
その後は、公園で遊んでる子がかわいいとかそんな話をして。
ちょこっと盛り上がったあとに「そろそろ失礼します」なんて
言いながらお兄さんは去っていった。
なんだかとっても穏やかな気分。
こんなの久しぶりだけど、こういうのもいいかもね。
今度お兄さんのお店にも行ってみようかな。
その日はマンションに帰ってもなんだかウキウキが止まらなくて。
眠りにつくまでふわふわした気持ちのままだった。
321
:
スライム
:2005/02/16(水) 00:22:12
更新終了。
出だしなので軽めにいきました。
しかし、名前でてきてないですね…(苦笑)
(次回判明しますので。というかたぶんバレバレだと思いますがw)
>35様
いつもありがとうございます!!
そして”どんちゃん”の使用許可もありがとうございます。
ミキティ編の続編では”どんちゃん”をキーとして活かしたいと思いますw
322
:
ゆう
:2005/02/16(水) 14:48:42
更新お疲れ様です!!新作きましたね〜!!!
登場人物を予想しながら読んでました。
作者さまの新しい作品を読めることを嬉しく思いながら更新待ってます!!
323
:
203
:2005/02/16(水) 18:49:15
新作良いですね〜♪脳内で勝手に人物を決めちゃって読みましたw
ウキウキが止まらない・・・可愛過ぎますo(^-^)o
気にしないで下さいね。>片思い番外編。気長に待ってますので。
作者さまのペースで頑張ってください。まったりついて行きますので!?
324
:
前274
:2005/02/17(木) 00:15:44
更新お疲れさまです。
新作、楽しみです。題名がドキドキ感がありますね!
更新ワクワクしつつ、ゆっくり待ってます。
325
:
スライム
:2005/02/17(木) 00:16:26
日付が変わってしまいましたが、今日も更新です。
>ゆう様
いつもありがとうございます!!
登場人物…この後の更新で早くも明らかになっちゃうんですがw当たってましたか?
私なんかの作品を待っていただき、とても感謝感謝です♪
(#0´〜`(^▽^#)<ありがとうございま〜す(はぁと)
>203様
いつもありがとうございます!!
新作の方も喜んでいただけて良かったです。しかもしかも作品の順番についても
温かいお言葉をいただき…感激で泣きそうです・゚・(ノД`)・゚・。
それでは、本日の更新を始めます。
326
:
スライム
:2005/02/17(木) 00:22:10
と、その前にもう一つレスのお返事を。
>前274様
毎回のレスありがとうございます!!
題名の謎については…ちょこっと引っ張る予定です(もちろんラストまでには明らかに
なりますがw)。それまでドキドキとワクワクを持続していてもらえるように
頑張りますねっ。
それでは今日の更新スタートします。
327
:
秘密
:2005/02/17(木) 00:24:30
次の日目が覚めたら自分でも驚いちゃった。
(こんなに爽やかに起きたのって久しぶりかも。)
そしたらなんかとっても嬉しくなってベッドを出るのも億劫じゃない。
「そうだ!目覚めのコーヒーでも飲もうかなっ。」
いつもは紅茶派な私がコーヒーなんて選んだのはお兄さんの影響かな?
あれ?でも……
「えー。お豆切れちゃってるじゃなーい。」
せっかくのいい気分が台無しになったみたいでブルー。
あっだけど、これって。
328
:
秘密
:2005/02/17(木) 00:25:44
「お兄さんの所に行っちゃおうかな?」
さっそくお店に出向く口実を見つけた私は子どもみたいにはしゃいでて。
何に喜んでるのかわからないけどすごく楽しんでいる。
(うふふ、日曜の朝にお出かけなんて久しぶりかも。)
その時の私はどうかしていたんだと思う。
昔のことを忘れて子どもの頃に戻ったみたいに…
ただただ久しぶりのドキドキに身を任せていた。
329
:
秘密
:2005/02/17(木) 00:26:51
カランカラン。
「いらっしゃいませ! って、あれ?」
「こんにちは!」
「あ、あの昨日の方ですよね? 来て下さったんですか?」
「お豆切れちゃったから…」
「そうですか。それならこちらからお選び下さい。」
そう言って案内してくれるお兄さんは昨日と変わらない笑顔。
なんだろう、なんだかほっとする。
「じゃああれをください。」
そう言って私が指差したものを袋に詰め込むお兄さん。
気のせいかな?私が頼んだよりも多い気がするけど…。
330
:
秘密
:2005/02/17(木) 00:28:42
「はいっ。」
「あ、でもこれ、ちょっと多かったんじゃあ…」
「初回サービスですよ!そのかわりまた来てくださいね。」
そういって変わらずにこにこ微笑むお兄さん。
昨日からこの笑顔に癒されっぱなしかも。
「…ありがとうございます。必ずまた来ますから。」
「あはは、そんなにかしこまらなくていいですよ。
それより今お時間とかってありますか?」
「え?」
「良かったらコーヒー飲んでいきませんか?
ちょうどお客さんいなくて暇なんですよね。」
うふふ、もうちょっと癒されちゃおうかな。
「はい。」
そう言って用意された椅子に腰掛ける。
331
:
秘密
:2005/02/17(木) 00:29:54
「はい、どうぞ!」
お兄さんに出されたコーヒーはすごくいい香りがして。
また一つ嬉しいことがありましたって感じ。
「あ、すいません。なんかさっきからいろいろしてもらっちゃって…。」
「いえいえ、お客さんとは仲良くしていたいだけですから。
それに僕の暇つぶしの相手になってもらうわけですし。」
お兄さんはあの優しい微笑をちょっと崩したかと思うと、
いたずらっ子みたいにクシャッと笑った。
そのギャップにちょっとドキっとなんかしちゃったりして。
「それじゃあ、遠慮なく。」
そんな風に言いながら私もクスッて微笑み返した。
332
:
秘密
:2005/02/17(木) 00:31:04
あ!だけど、そう言えばまだ名前を聞いていなかった。
“お兄さん”でいいのかな? それとも“マスター”?
どっちがいいんだろ? 聞いてみようかな。
「あのぉ、“マスター”なんですよね?」
「へ?あっ、はい。でもなんか照れくさいですね…そんな
風に呼ばれることあんまりないんで。」
「でも…それなら何て呼んだらいいですか?」
まさかずっと“お兄さん”なんて呼ぶわけにもいかないしね。
「そうだなぁ…常連さんには“よっすぃー”とか“よっちゃん”
なんて呼ばれてますから、それでいいですよ。」
333
:
秘密
:2005/02/17(木) 00:32:25
「よっすぃー?」
「はい。名前が吉澤なんですよ。だから“よっすぃー”。
あっ“よっしー”じゃなくて“よっすぃー”ですからね。
ここポイントです(笑)」
なんだかとってもおもしろい。お兄さんはおもしろい人だったんだね。
そっか…“吉澤さん”で“よっすぃー”…えへへ、なんかかわいいね。
「じゃあ“よっすぃー”って呼ばせてもらいますね。あっ私は、えっと
石川です、石川梨華。あだ名とかは特にないんですけど……。」
よっすぃーのことだけ聞いておいて自分のこと言ってなかったから
慌てて自己紹介をする。でも、呼び名なんて聞いてないかなぁ…。
「石川梨華さんですね。あっ、梨華ってかわいい名前ですね!
それと僕には別に敬語じゃなくてかまわないんで。適当に
話しやすい言葉でいいですから。」
「え?でも…」
本当にいいのかな?昨日知り合ったばかりなのになぁ…。
なんか馴れ馴れしいとか思われないかなぁ…。
334
:
秘密
:2005/02/17(木) 00:33:47
「その代わり、僕も“梨華ちゃん”って呼んでいいですか?」
「へっ?」
「あ、嫌ならいいんです。すいません、馴れ馴れしくて…。」
あっ、よっすぃーちょっとへこんじゃったかも。
「ううん、いいんです。じゃなくて、いいの! それより
私のほうこそこれからもよろしくね、よっすぃー。」
「はい!もちろんです。」
それから私たちはいろいろな話をした。
よっすぃーは私より1つ年下の24歳。実家は埼玉の方らしいんだけど、
高校を卒業して東京に出てきて…2年前に前のオーナーからこの店を
譲り受けるまでは、いろんな仕事を転々としてたんだって。
(何か意外かも。よっすぃー真面目そうに見えるのにな…)
335
:
秘密
:2005/02/17(木) 00:35:12
「梨華ちゃんはもともとこの辺の人なんですか?」
「えっ? 私?」
よっすぃーのことばかり考えていたから、ちょっとびっくりしちゃった。
でも、そうだよね。私のことも話さなくちゃね。
「私も元々はこっちじゃないよ。神奈川の…横須賀って分かる?
そっちなんだけど、こっちの大学に来たくて上京してきて、
そのままこっちで就職しちゃったんだ。」
ちょっとだけ隠し事しちゃったけど、別にいいよね?
嘘ついてるわけじゃないし、それに本当のことなんて言えないもん…。
336
:
秘密
:2005/02/17(木) 00:36:48
「へぇ〜。大学って?」
「あ、うん。朝比奈女子って分かる?そこの経済学部。」
「うわっ朝比奈女子ってめちゃめちゃレベル高いとこじゃないですか!
すっげー、梨華ちゃん頭いいんだー。かっけー。」
「あははは、よっすぃー驚きすぎだよぉ。それにそんなたいした
ことないってば。」
「いやいや…あっ!そうだ。うちの常連さんにもう一人朝比奈女子
出身の人がいるんですよ。その人も経済だったとか言ってたかも。
今度来た時にでも紹介しますね。」
「うん。」
337
:
秘密
:2005/02/17(木) 00:38:02
昨日よっすぃーと知り合って、また今度新しく知り合いが増えるかもしれない。
就職してから友達なんて作ってこなかったから不思議な感覚だけど。
(でも、よっすぃーの知り合いならいい人だよね?)
知り合ったばかりの、目の前にいるこの優しいお兄さんは、ずっと
心を閉ざしていた私の扉を開くように、たくさんの暖かい風を送り
込んできてくれる。
(少しくらいならときめいちゃってもいいかな?)
決して恋には発展させないから。
新しく見つけた私の休息の場所を無くすようなことはしないから。
だから、もう少しここで癒されてもいいかな?
私の痛みを、強がりをここで洗い流してもいいかな?
338
:
秘密
:2005/02/17(木) 00:39:06
結局あの後すぐに他のお客さんが来て、それからぞろぞろたくさんの人が
来ちゃって忙しくなったから、私は「ありがとう。」ってお礼を言って店を
後にした。
だけど、またすぐにここに来ることになると思う。
「先輩のこと紹介してもらわなきゃだしね。」
本当はお店に来るのに理由なんて必要ないはずなんだけど、
だけど、またここに来る理由を見つけて私は微笑みが止まらなかった。
339
:
スライム
:2005/02/17(木) 00:41:54
更新終了。
とりあえず、主役は石川さんです。
(皆様、予想は当たりましたか? というか、バレバレでした?w)
340
:
ゆう
:2005/02/17(木) 19:02:16
更新お疲れ様です!!予想は正解でしたぁ〜(笑)
でも一番大好きなCPなので嬉しかったです!!
よっすぃーがマスター想像しただけでも格好良過ぎっ!!
続きがとても楽しみです!
341
:
スライム
:2005/02/17(木) 22:46:37
今日もサクっと更新です。
>ゆう様
いつも本当にありがとうございます!!
予想当たってましたか!?(おめでとうございますw)
作者も一番好きなCPなのですが、ここ3作品ちょっと他CPに浮気しちゃってた
のでw今回は気合入れなおして書いております。
それでは、本日の更新始めます。
342
:
秘密
:2005/02/17(木) 22:48:42
あれから私は時間を見つけてはよっすぃーのお店に通った。
休日は必ずここに来てたし、仕事の合間にも時間があればここに来ていた。
まだ、例の先輩には出会えてなくて、よっすぃーはいつも
「すいません。忙しい人だから…そのうち来ると思うんですけど。」って
申し訳なさそうにしていたけど、私はそのことをそんなには気にしていなかった。
確かにその人には早く会ってみたかったけど、他にもたくさん心を許せそう
な人をよっすぃーに紹介してもらっていたから。
「いらっひゃいませ!」
この子もその中の一人。
343
:
秘密
:2005/02/17(木) 22:50:20
ののちゃんって言って近所に住む専門学生の女の子。
学校が忙しいみたいで毎日はいないんだけど、休日とか忙しい時には必ず入って
くれるアルバイトの子で(アルバイトって言うより“小さなお手伝いさん”って
感じだったりするけどね)。
元々は高校生の頃、年配だった前のマスターの下でアルバイトしてたらしいん
だけど、よっすぃーがマスターになってアルバイトを雇わなくても仕事は一人で
なんとかこなせるようにようになったことと、本人が高校を卒業して忙しくなった
ことから一旦はバイトを辞めたらしいの。
だけど、それからも忙しい時は手伝いに来てくれる優しい子だから、よっすぃーも
感動して“暇なときにでも、好きな時に来て好きな時間働けばいい”って条件で
アルバイトに戻ってもらったらしい。
それって普通に考えたらありえない感じだけど、のほほんとした雰囲気をかもし出す
この子にはピッタリなのかもね。
344
:
秘密
:2005/02/17(木) 22:52:18
「梨華ちゃん、今日も来てくれたんれすね?」
「うん。席空いてるかな?」
「えっと、ちょっと待ってくらさい。あっあそこが今空きますから。」
「おじちゃん、いつもありがとうなのれす。」
って、ののちゃんスマイルに送り出された佐藤さん(この人も常連だから
いつの間にか私も覚えちゃった)がさっきまで座ってた席に案内される。
「ごめんね、今よっちゃん出かけてるんれす。いつものでいいれすか?」
「うん。ねぇ今日あいぼんは?」
なんだぁ、よっすぃーいないのかぁ…。
それはちょっと残念だけど、ののちゃんがいるし、きっとあいぼんもいる。
345
:
秘密
:2005/02/17(木) 22:54:04
あいぼんというのはののちゃんの親友で。
ののちゃんがアルバイトを始めた時に心配だからって一緒に着いて来て、
「あぁ、もう、ののはほんまにぃ」なんて言いながら手伝ってくれたりしたらしい。
で、その働きぶりがあまりにも優秀だから前マスターもよっすぃーもアルバイト
をしないかって誘ったらしいんだけど、「うちはののと違って忙しいから無理や。」
って断られたんだって。だけど、ののちゃんがアルバイトに入っている時は必ず
あいぼんも一緒に来てて、忙しい時は仕事を手伝って、暇そうな時はカウンターの
端っこで「うちは文学少女やから。」って読書をしているらしい。
(ちなみにアルバイト代はもらってなくて、本人曰く「うちはボランティアしてるんや。
感謝しとるんやったら飯でも食わせてくれや!」って、ご飯と食後のコーヒー、
それからお土産にコーヒー豆を貰って帰るんだって。)
あいぼんはちょっと口が悪くって、「なんやぁ梨華ちゃん、日曜なのにデートする
相手もおらんのかぁ…」なんて憎らしいことも言ってくるけど、だけど根はとっても
優しい子なの。
この子も私がここで出会った大切な人の一人。
346
:
秘密
:2005/02/17(木) 22:55:51
「あいぼんならよっちゃんに付き合って一緒に出かけたれす!」
「そっかぁ…ののちゃん寂しいね。」
「はい。れも、梨華ちゃんが来てくれたし、それに福田さんも今井さんも……
みんなが来てくれたから大丈夫れす。」
そう言って常連さんの名前を一人ずつ挙げていくののちゃん。
本人は真剣なんだろうけど、その姿がちょっとおかしい。
他のみんなもそうなんだろうね、ののちゃんのこと見て笑ってる。
だけどきっとみんなそんなののちゃんが大好きなんだね、ののちゃんがいないと
「何だ今日はいないのか…」って残念がるお客さんもいるし、私もそんなのの
ちゃんを見ていて暖かい気持ちにさせられるもの。
347
:
秘密
:2005/02/17(木) 22:57:37
「ふぅ…やっとゆっくり出来ますねぇ。」
あれからもお客さんが途切れることはなくて、1時間以上たって
やっと落ち着いてきたみたい。
まだまだお豆を買いに来る人はぽつぽついるけれど、カウンターに座ってのんびり
しているのは私一人。
「こんなに忙しくなるんれしたら、あいぼんにもいてもらうんれした。」
「そう言えば珍しいね、あいぼんまでお出かけなんて。」
「はい。なんか今日は荷物が多いらしくて、よっちゃん一人れは大変らしいれす。」
「そっかぁ…あいぼんにもお土産あるんだけどなぁ…。」
「お土産!! 食べ物れすか?」
もう、ののちゃんったら。
お土産って言った途端目がキラキラしちゃってるよ。
348
:
秘密
:2005/02/17(木) 22:59:20
「うん。昨日ね、出張で仙台に行ったからそこでお菓子買ってきたの。
みんなに食べてもらいたいなぁって思って。」
「お菓子れすか? きっとあいぼんたちはまら来ないから先に開けましょう!」
ののちゃん…いつもは仲良しなのに、食べ物がかかると変わるのね…。
「う〜ん、まっいっか。でもちゃんと2人の分も残しておいてね。」
「もちろんなのれす。てへへ、嬉しいなぁ。
らから梨華ちゃん大好きなのれす!!」
嬉しいけど複雑だなぁ…(なんか食べ物の方が私より大事みたいじゃない!?)
私がそんなこと考えてる間にもののちゃんの手と口は休みなく動いている。
(本当に大丈夫かなぁ…なんかもうなくなりそうだけど……。)
349
:
秘密
:2005/02/17(木) 23:01:12
「ただいまぁ!今帰ったでー。」
あっあいぼんたち帰ってきたのね。
「おかえりー。あいぼん、お疲れ様! お土産のお菓子あるから食べてね。
って、あれ? よっすぃーは?」
「ああ、よっちゃんならそこでおばちゃんに捕まっとるわ。」
おばちゃん?
「って、なんやのの土産もう残ってないやんかぁ!」
「(モグモグ)…あっあいぼんお帰りなのれす。えっと、2人の分はちゃんと
残してあるから大丈夫れすよ…(モグモグ)。」
ののちゃん…お菓子に夢中であいぼんのこと一瞬忘れてたでしょ?
それに残してるって言っても、もう半分以上ないじゃない……。
それ15個入りだったよね? あと5個しか残ってないけど…。
「まぁええわ。ののが大食いなのは今に始まったことやないし。
それによっちゃんは1個あれば十分やろ。」
あいぼん…ののちゃんには甘いけど、せめてよっすぃーに2個はあげようよ。
「…………。」
350
:
秘密
:2005/02/17(木) 23:03:13
「ただいまー!あっ梨華ちゃん来てくれてたんですね?」
大荷物を抱えたよっすぃーと、その後ろには……誰?
「あ、うん。えっと……」
「ったく、吉澤!早くあたしのこと紹介しなさいよ!」
私が不思議そうな顔で見ていたその人がよっすぃーに助け舟をだしている。
「あっ!はい!すいません。 えっと、この人が前に言ってた梨華ちゃんの
大学の先輩っていう人で、保田さん。 で、こっちが石川梨華さん。駅の
近くの○○商事に勤めているOLさんです。」
「へぇ〜○○商事なんだ、うちの取引相手じゃない! 何課なの?」
「はい、あの、企画課です。えっと、取引先って?」
「企画課って、もしかして中澤さんって人の下だったりする?」
ちょっと興奮気味の保田さん……あの、私の質問は…。
351
:
秘密
:2005/02/17(木) 23:05:05
「って、ごめんごめん。あたしは△△コーポレーションの企画で働いててさ、
○○とはけっこう一緒に仕事させてもらってるから。」
「そうなんですか?私も今度から△△さんとのプロジェクトに参加するんです!」
「え?もしかして、六本木のイベントのやつ?」
「はい。あの、もしかして…」
「あたしも参加してるのよ!というか、あたしがそれのリーダー!」
「本当ですか? すごい偶然!」
「まったく。ま、とりあえずそっちも含めてこれからよろしく!」
「はい。こちらこそよろしくお願いします。」
352
:
秘密
:2005/02/17(木) 23:06:58
「おばちゃん、何でもいいけど、そこ邪魔やで!」
あいぼんに言われて私たちは初めて気づいたんだけど、よっすぃーがカウンター
に入れなくて立ち往生してる。
(ごめんね、一瞬忘れちゃってた…。)
「吉澤、いつまでぼーっと突っ立てるのよ!早く入りなさい!ったく、もう。
キリキリ行きなさい、キリキリ!!」
「…はぁ。」
「おばちゃん、強引やなぁ。」
「加護!なんか言った?」
「いえいえ、何も言うてませんよ〜。」
353
:
秘密
:2005/02/17(木) 23:09:20
「あいかわらず、生意気なんだから…しょうがないわねぇ。」
「うわっ!おばちゃんくさっ。気ぃつけた方いいでー、もう若くないんやし。」
「何よ!あたしはまだ20代よ!」
「はいはい…そうでしたなぁ、ほなすいません。」
「きーぃ!加護ぉ(怒)」
「おばちゃんが怒ったれす。」
「辻もかー(怒)」
保田さんをからかい続けるあいぼんとののちゃん。
怖そうな人かなとか思ったけど、そんなことないのかも。
「あぁ梨華ちゃん、気にしなくていいですから。」
「え?でも…いいの?」
「はい。いつものことですから。」
いつもって…保田さん、いつもこんな扱いなのね。なんかちょっと可哀相。
354
:
秘密
:2005/02/17(木) 23:10:54
「それよりも、あれって?」
よっすぃーの視線の先には私が買って来たお菓子の箱。
「あ、うん。出張に行ったからお土産買って来たんだけど…。もう
ほとんどないね。」
「あはは、これもいつものことですから。」
「そっか。次はよっすぃーの分は別に買ってくるね。」
「そんなのいいですって。僕は気持ちだけで十分嬉しいですから。」
えへへ、私もよっすぃーがそう言ってくれるだけで嬉しいんだけどね。
次は絶対よっすぃーには別に買ってこよっと。
あ、あいぼんもかわいそうだから、今度はもっと多いのにしなくちゃね。
355
:
秘密
:2005/02/17(木) 23:12:27
「それより、梨華ちゃんおかわりいいですか?」
「え?」
ののちゃんとのお喋りに夢中だったから気づかなかったけど、カップの中は空っぽ。
「僕も梨華ちゃんと話したいし、ゆっくりしてってくださいよ。」
あ!今のちょっと嬉しいな。
「うん。」
「それに、梨華ちゃんいないと僕が大変ですから。」
そう言ってよっすぃーは私に目で合図をしてきた。
パッと横を向いたら未だにキャーキャー言ってる3人。
保田さんむきになってる…意外と無邪気な人なのね。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板