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若者よ、恋をしろ!
1
:
大淀
:2004/03/19(金) 12:43
はじめまして。
更新も少しずつになるかもしれませんがよろしくお願いします。
では。
160
:
大淀
:2004/07/12(月) 18:14
ただいまです。大淀です。
えっと、ちょこっとですが更新致しました。
いつもレスをくれる皆々様、
ROMってるけど読んでくれているかもしれない皆々様、
よっさんねるの管理人様、いつもありがとうございます。
ヘボ駄文っすけどこんな風に書かせていただける環境にあることを
心より感謝しております。
>JUNIORさま
ありがとうございます。
お待たせしてすみませんでした。
いつも暖かいレスをありがとうございます。
吉くんは十二分に手加減をしています。
>142さま
お待たせいたしました。
のんびりペースでごめんなさい。
皆が皆、切ない感じになっちゃう、のかなぁ…
161
:
JUNIOR
:2004/07/13(火) 02:34
更新お疲れさまっす。
石川さん何かしてますよね。
当の本人は全く気づいてないようだけど・・・。
のんびり頑張ってください。
162
:
キトキト
:2004/07/20(火) 00:20
はじめまして。
一気に全部読ませてもらいました。
すごく好きな感じの話なのでこれからも頑張ってください!!
個人的には矢口さんがよっすぃ〜の事を見たことがあるって言ってたのが
気になりますが・・・
今後の展開楽しみにしています。
163
:
大淀
:2004/10/29(金) 12:42
時が経つのは早いもので。お待たせしてすみませんでした。
(0^〜^)<待ってくれてる方、いるのかな?
>JUNIORさま
遅くなってごめんなさい。
鈍い石川さんです。
>キトキトさま
嬉しいなぁ。ちゃんと気がついてくれた方がいらっしゃったんですね。
よっすぃーは秘密を持っています。
それはまたおいおいに。
そいではヒサブリの更新でーす
164
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:43
コワイです、はっきり言って。
ぐっと掴まれた左の手首が、痣になりそうだった。
体育会系の皆さんは、ほんとにコワイです。
ジャージ姿にビールジョッキを持っていて。
なんだかアンバランスで思わず笑いそうになる。
「あんた・・・ごっちんの何な訳?」
「何って・・・」
ご・・・ごっちん?
ひとみちゃんならまだしも、ごっちんと藤本さんに面識があったことに驚いた。
165
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:43
「・・・で、何な訳?」
何、って聞かれても・・・どう返事すればいいのか。
好きってわけでもないと思うんだけど日増しに大きくなっているごっちんの存在。
「ごっちんとはどういう・・・」
「昔っからいるんだよねぇ、あんたみたいな人が。」
全く話を聞こうとしないわ、この子。
「どういう意味でしょうか?」
ついついこっちまでケンカ腰になってしまう。
「だからいるわけよ。ごっちんがお金持ってるからって、遊んでもらおうとか思う人。」
「お金?!」
私はその後絶句した。
ごっちんがお金持ちなんて知らなかったし、それにお金持ちだから友達なわけじゃない。
何を言ってるんだろう。
驚きと怒りで、何も言えなかった。
166
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:44
「美貴はさ、小っちゃい時からずっとごっちんと一緒だったんだ」
「幼馴染ですか」
「父親同士が親友でね。会社も一緒だったんだ」
「だった・・・?」
「だから美貴が一番ごっちんのことを知ってるの」
「はぁ」
「ごっちんには好きな人がいるんだ・・・・・・・ずっと、好きな人が」
ある程度予想はしていたことだった。
時々、周りのものを何一つ映さない瞳。
遠く誰かのことを想っている瞳だった。
167
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:44
「美貴でも、無理だったから。」
「え?」
「昔のごっちんを、取り戻そうともしたけど・・・ダメだった。」
「藤本さん・・・」
「よく笑う子だったんだぁ・・・本当に。嫌なことぜーんぶ忘れさせてくれるような、そんな笑顔だった。」
「それが、どうして?」
「二度も置いて行かれたごっちんの心の傷は、美貴には治せなかった。」
「二度?」
「・・・・・・・・・」
「お願い、藤本さん。話して!」
168
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:45
私は気づけば藤本さんの肩を掴んで、大きく揺さぶっていた。
驚き見開かれた藤本さんの瞳に、ごっちんの真実を探す。
あんな寂しい顔は、もうさせたくない。
私も、ひとみちゃんも、藤本さんだっているじゃない。
ひとりじゃないんだよ、ごっちん。
「美貴と、ごっちん、そして紺野は・・・仲の良い幼馴染だったんだ」
ぐいっとビールをあおる藤本さん。
「ずっと、仲のいい関係が続いてくと思ってた」
「でもそれは、父親たちによって潰されちゃったの」
169
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:46
「美貴たち三人の父親は、同じ会社に勤めてた。
休みの日は家族みんなでバーベキューをしたり、正月旅行は毎年一緒だった。
ホントにみんな、家族のように仲が良かったんだ・・・」
「けど・・・紺野のお父さんが昇進してから、少しずつ変わっていった。
前のように休みの日に紺野のお父さんだけは来なくなって、何だか寂しかった。
子どもには関係のない話だから美貴たちは変わらずに仲良しだったけど・・・」
「とうとう正月旅行もなくなってしまった・・・その年」
「ごっちんのお父さんがリストラにあったんだ」
「しかも、直接ごっちんのお父さんに命令したのは紺野のお父さんだった」
170
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:46
藤本さんは、そこで私の顔色を伺った。
私はただ、藤本さんの目を見ていた。
ふっと笑って視線を逸らして、話は続いた。
「ごっちんのお父さんは何も言わずに会社を辞めたけど。
はじめは脱サラとか言って店を始めるようなことも言ってたんだけど。
・・・ある日、ごっちんのお父さんは失踪したの」
「その後かな、ごっちんのお母さんはユウキを妊娠しているのが分かったのって」
「そんな・・・」
「あれだけ仲良くしてた紺野もその後すぐに進学してこの街を出て行った」
「まぁ、紺野は頭良かったからね」
171
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:47
「おい」
背後で聴きなれた声を耳にした。
ごっちん・・・。
「余計なことをベラベラベラベラ喋りやがって・・・」
「ごっちん。この子は」
「ふざけんな」
「ごっちん、藤本さんは悪くないの!私が勝手に・・・」
「・・・ミキティだけは、分かってくれると思ってたのに」
「ごめん、ごっちん」
「許さない。絶対に。お父さんも・・・紺野も」
172
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:47
ふたりとも、ナイフで傷つけられたように痛そうな顔をしてる。
「あれ、どうしたんだよ・・・みんな怖い顔して・・・?」
小皿にいっぱい料理を乗せ、口いっぱいに頬張ったひとみちゃんがやってくる。
その横を避けるようにしてごっちんは走り去っていった。
「ごっちんっ!!!」
藤本さんは呼び止めるけど、届かず・・・ごっちんは店を飛び出していった。
「・・・トイレか?」
ひとみちゃんはフォークを咥えながら、暢気な声を出していた。
173
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:48
「梨っ華ちゃーん!!!」
両手をぶんぶんと振りながら、制服姿で駆けてくるひとみちゃん。
小さく手を振って、応えた。
「梨華ちゃんから誘ってくれるなんて、初めてじゃん?嬉しいなぁ」
「とりあえず、どっか入る?」
私は、どうして藤本さんが初対面の私にあんなことを話してくれたのかが、
ずっと気になっていた。
そして、あれからずっとずっとごっちんのことを考えていた。
174
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:48
「・・・梨華ちゃん?」
「え?・・・あぁ、ゴメンね。何?」
「さっきからずっと、上の空じゃん」
「ゴメンね・・・」
ひとみちゃんはつまんなそうに、アイスティーの氷をさくさくとストローでいじった。
「何か、気になることでもあるの?」
「そ、それは・・・」
「ごっちんか」
175
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:49
私は、ひとみちゃんを呼び出して何をするつもりだったんだろう。
ひとみちゃんなら、ひとみちゃんだったら、何か助けてくれるかもしれないって。
そう、心の中で思っていたのかもしれない。
こんなときでも、一番大切にしたいのはごっちんの笑顔だった。
目の前のひとみちゃんのことよりも。
「そう、だよ」
「・・・・・・・・・」
ひとみちゃんの表情に明らかに落胆の色が見えた。
それがどうしてなのか私にはよくわからなかった。
176
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:49
「つまり梨華ちゃんは、ごっちんのことが好きなんだね?」
「ええっ?!」
まっすぐと見据えられながら問いかけられると、私は硬直するしかない。
だって、そんなことちゃんと考えたことがなかったから。
ちゃんと、改めて人に問われたことがなかったから。
「・・・やっぱりひとみちゃんも、そう思う?」
「はぁ?」
「私、ごっちんのこと・・・好きなのかなぁ」
「そんなの知らないよ」
ふいっと私から顔を背けて、ひとみちゃんは通りに目を向けた。
177
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:50
「やだぁ。意地悪しないで教えてよ」
「意地悪とか・・・そんなんじゃないし」
手を伸ばすと、甘く香るミルクティー。
『紅茶がいい。ミルクたっぷりのやつ。』 彼女はいつもそう言っていた。
私はオーダーする飲み物にさえ、ごっちんを求めていたのかと気がついた。
「わかんないよ!そんなの言われても」
「わかるでしょ。自分のことなんだからさ。」
いつのまにか、ひとみちゃんはイライラし始めていた。
「わかんないよ!好きとか嫌いとか自分の気持ちって、一体いつ気がつくのっ?!」
「じゃ、もういい」
「ちょっと、ひとみちゃん?!」
178
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:50
ひとみちゃんは会計の紙を引っつかむと、レジに向かっていった。
違う。そうじゃない。
ひとみちゃんと、喧嘩をしに来たわけじゃない。
もっとみんなで笑い合っていたいから・・・
好きとか嫌いとか関係なく、ただ楽しく笑い合っていたいのに・・・!
「ひとみちゃん・・・」
私が甘いだけなのかな。
ちゃんと、友達である以上気持ちの線引きはきちんとしておかないといけないのかな。
でもその前に、私たち 『友達』 じゃない・・・
でも初めからわかっていた。
ひとみちゃんとごっちんに対して、違う感情が芽生え始めていたことに。
179
:
若者よ、恋をしろ!
:2004/10/29(金) 12:51
どうして気になるんだろう
どうして思い出すのだろう
どうして悲しくなるのだろう
どうして嬉しくなるのだろう
どうして幸せな気持ちになるのだろう
様々な思いが混在して、私を惑わせる。
たぶん、これを恋と呼ぶのだろう。
そして私は、どうやってもひとみちゃんが怒って出て行ってしまった理由がわからなかった。
私と同じミルクティーを頼んだはずなのに、ひとみちゃんはミルクを入れていなかった。
その理由さえも・・・。
解けた氷の音が、からんと大きく響いた気がした。
180
:
大淀
:2004/10/29(金) 12:51
ひとまず終了です。
181
:
JUNIOR
:2004/11/04(木) 00:15
更新お疲れ様です。
この後が気になりすぎて涙が止まらない・・・・。
マターリと今度の更新待ってます
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