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お初です♪♪

1YUNA:2002/12/28(土) 15:07

駄文ですが...
よかったら、読んでください。






困らせたい訳じゃないの...

だけど...

アタシがワガママを言えば...
アナタは困った顔をする...

アタシが涙を見せても...
アナタは困った顔をする...

ねぇ...
めんどくさいの...??
もうアタシに飽きちゃったの...??

最近...
スゴク冷たいね...??

今日だって...
久しぶりに2人きりなのに...
アナタは楽しそうに携帯で話をしてる...

もう、駄目なのかな...??

もう、終わっちゃうのかな...??


『どれくらい...??』
============



「あっはっはっはっはっ、マジでぇ〜!?
ごっちん最悪じゃ〜ん、きっしょぉ〜〜っっ!!!」


あれから1時間...
ひとみちゃんは、ごっちんと携帯で話をしている...
久しぶりっていうのは、スゴク分かるよ...??
だけどさぁ、こうして2人きりになるのも...
スゴク②、久しぶりなんだよ...??


「.....ねぇ..ひとみちゃん??」

彼女の隣りに座って、シャツを袖を引っ張る。

「あぁ〜、ごっちんちょっと待ってて。 
何っ?? 梨華ちゃん。」
「...夕飯、何食べたい??」
「なんでもいいよ。あぁ〜、でさぁ〜ぁ〜〜...」

嘘..でしょ...??

アタシは何も言えずに居た...
ただ楽しそうに笑うひとみちゃんを横に...
溢れ出しそうな涙を我慢していた...
だって、ココで泣いたりなんかしたら...
ひとみちゃん、絶対困った顔をするから...

アタシは何も言わずにバックを掴むと...
1人で夕飯の買い物に出かけた...

ひとみちゃんと2人で...
手を繋いで、行きたかったなぁ...

・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・

『.....ガチャっ。』

重い荷物を抱えて、鍵を開けて中に入る...
リビングの方から聞こえてくるTVの音...
ひとみちゃんの声は聞こえてこない...

「........ただい..まぁ...」

ドアを開けて、キッチンへ...
ひとみちゃんは、ソファーに座って腕を組んでいる。
表情は見えないけど...
なんか、背中が怒ってる...??

「....どこ行ってたの??」

振り向きもせずに、そんな事を聞いて来た...

「...えっ??」
「どこ行ってたのって、聞いてんのっっ!!!」

ひとみちゃんは立ち上がって、アタシを見た。

「...どこって..夕飯の買い物だけど......??」
「っつぅ〜か、普通黙って行くっっ???
携帯もっっ、なんで持ってかないんだよっ!?」

と言って、目の前のテーブルを蹴飛ばした。

「何よっ、物にあたんないでよっっ!!!

180YUNA:2003/03/25(火) 15:26
更新遅れて、すんませんっしたっっっ!!!

>28さん。
>>保健教師の石と生徒の吉・・萌えそうな設定ですw
できる限り、頑張りたいと思います。

>>YUNAさんのいしよしは甘いのも痛いのもイイですね。
マぁジっすかぁ〜〜!?
ありがとぉございますっ、めっちゃ嬉しいっす!!!

>173&174の名無しひょうたん島さん。
レス、ありがとぉございますっっっ!!!
ご期待に添えられるよう、頑張りたいと思いますっっっ!!!

18128:2003/03/25(火) 23:09
更新、お疲れ様です。
今回のいしよしは、お互いに付き合ってる相手がいるんですね。
よしたかはあまり見かけないCPなので新鮮ですw

これからふたりの距離がどう近づいて行くのか楽しみです。
次回更新、まったりとお待ちしてますよ。

182YUNA:2003/03/30(日) 16:06



『my life。/ur life。/our life。』
=============================


−Ⅱ−



〜Rika’s Story〜

校門を抜ける直前、笑顔で手を振ってくれるよっすぃ〜。
窓を通して、アタシも手を振り返す。
外はすっかりオレンジ色。

「なんや石川、顔ニヤけとるぞ??(笑)」

中澤先生が、保健室に入って来た。

「なんか、ええ事でもあったんか??」
「いえ。ただ、今日吉澤さんとちょっとお話をしたんですよ。」
「あいつ、またココでサボってたんかい。
まぁ、頭ええから子やから何の問題もないんやろぉけどなぁ。」
「そうなんですか??」
「何言ってん? 学園トップやぞ??」
「学園トップ、ですか!?」
「絶対、うちら先コウより頭ええであの子。
どんな問題も、見てパっとパズルみたいに解けるんやと。」
「....そうなんですかぁ。」

183YUNA:2003/03/30(日) 16:06


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


《頭も良くて、運動神経も抜群で...》
《明るくて、優しくて、軽いトコもあるみたいやけど、性格も良くて...》
《おまけにあの容姿やもん、モテない訳がないねん...》

新学期の光景を思い出しながら、真っ暗な空を見上げた。
あれから半年が経って、よっすぃ〜とは先生・生徒っていうより...
本当に友達っていう感覚で一緒に居て...
毎日、よっすぃ〜と話をするのが楽しみだったりする。

学校から数十分歩けば、いつもの様に広がる真っ白な壁。
ココは吉澤家。いつ見てもスゴイ。
すると後ろの方から足音が聞こえて来て、体が強張るの感じた。
だけど、それはほんの一瞬で...

「梨華ちゃん、何してんのこんなトコで??」

振り向くと、ソコには思っていた通りの人が立っていた。

「よっすぃ〜こそ。」
「うちは、コンビニの帰り。(笑)」

と言って、よっすぃ〜は袋を軽く持ち上げた。

「よっすぃ〜もコンビニとか行くんだぁ??」
「どういう意味、それ??(笑)」
「ごめん②。(笑)」

よっすぃ〜の笑顔につられて、自然と笑顔になってしまう。
自分でも分かる。
今の自分の笑顔は、けしてツクり笑いなんかじゃない事。

「梨華ちゃん何処住んでんの? この辺??」
「うん。ソコのマンションなんだ。」
「へぇ、そうなんだ? 送るよ。」
「え〜、悪いよぉ。」
「ってか、実は今家に帰りたくないんだ。(笑)」

笑いながら、小声でよっすぃ〜はアタシに言った。
ふと、この前の中澤先生が言った言葉が頭を過ぎった...


“いつも笑顔やけどなぁ...
 あの子、多分いろ②悩み抱えてるで...??
 お嬢様っていうのも、楽じゃないやろぉしなぁ....”

184YUNA:2003/03/30(日) 16:07


〜Hitomi’s Story〜

さっき、家に帰って来た親父に早々言われた。
“お前、大学はどうするんだ??”
ココ最近、毎日の様に言われる。
もう、うんざりだ。
うちは目的もないのに、大学になんて行きたくない。
この家の事だって、姉さんに任せて置けばいいんだ。
いつもの様に言い合いの喧嘩になって...
最終的に、殴られたお返しに親父を殴り飛ばして家を飛び出した。

うちは、あの家を出たくて②しょうがなかった。
うちを庇ってくれる母さんは、もうこの世には居ない。
全部②、あの親父の所為だ。
母さんが死んでしまったあの日から...
うちは、内緒で掛け持ちのバイトを始めた。
バイトを始めてから、親父の金には一切手を付けていない。


《人並み以上にIQがあるからって、なんだってんだ??》
《分かった振りしやがって...》
《いい親父っ面しやがって...》
《あのクソ親父、結局何も分かっちゃいねぇ!!》

コンビニに寄って、イラ②しながら家路に着くと前を歩く人影が揺れている。
それが梨華ちゃんだと、うちはすぐに気付いた。

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

「ってか、実は今家に帰りたくないんだ。(笑)」

梨華ちゃんに小声で伝える。
あんま意味ないかも??

「....どうか..したの??
...アタシで良かったら話、聞くよ??」

真剣な顔して、梨華ちゃんは言ってくれた。


そして、梨華ちゃんの部屋の前。
平気だって言ってるうちを差し置いて...
ある意味、梨華ちゃんに無理矢理連れて来られた。

「あがって。」
「....お邪魔..しまぁす。」

すごくキレイに片付いている部屋だった。
ソファーに座って、梨華ちゃんが来るのを待つ。
私服に着替えた彼女は、紅茶をいれてくれた。

「よっすぃ〜〜??」
「ん?」
「無理にとは言わないよ。
だけどさ、辛い事とかあるなら言って欲しいな。」

その控え目な言い方は...
今のうちにとって1番優しい言葉に聞こえた。

「.....不安っていうかさ..もう嫌なんだ...
...今の自分も...あの家も.....全部②.......」

あの日以来、何年も溜めていた涙。
今ココで、一気に溢れ出してしまいそうだった。
ホントは、ずっと誰かに聞いてもらいたかった。

185YUNA:2003/03/30(日) 16:08


〜Rika’s Story〜

よっすぃ〜は全部話してくれた。
過去の事、恋の事、両親の事、家での事も全部②。
聞いているアタシが、辛くなってしまったくらいだ。
今、彼女が抱えているモノは...
17歳が抱え込むような悩みじゃない。

彼女の軽い性格にも裏があって...
次から次へと彼女をツクるのは...
不安な気持ち、寂しい気持ちを紛らわす為だと言う。
1人になるのが、怖い・嫌だと言っていた。
あの眩しい笑顔の裏に...
よっすぃ〜はいろ②な痛み・悲しみを隠していた。
アタシが何も言わずに、彼女を抱きしめると...
彼女は、押し殺していた声を放った。

《どうして、今まで気付いてあげられなかったんだろう...??》

自己嫌悪に陥る。
その日、よっすぃ〜を部屋に泊めた。
タイミングがいいのかどうかは分からない...
だけどこの日、最近疎遠になってた保田さんは家に帰って来なかった。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


あれから、よっすぃ〜はアタシの部屋によく来るようになった。
保田さんとは、どん②距離が出来て行った。
っていうより、ここ何日か保田さんは家に帰って来ていない。
それはそれで、アタシは別に構わなかった。
お互いの事は、もう必要としていないのかもしれない。
もうそろ②、潮時だって気付いてた。


「.....昨日は..ごめん。」

必ず朝目を覚ますと、よっすぃ〜はすぐに頭を下げる。
もうこれ日常茶飯の1つになってしまってるかも。
目は真っ赤で腫れてしまっている。

「何、言ってるの??
少しは、スッキリしたんじゃない??」
「....ありがと..梨華ちゃん。」

ギュっと後ろから抱きしめられる。
彼女の肩が震え始めているのが分かった。

「....うちずっと..誰にも言えなかったんだ...
.....親友の真希にも..言えなかった.........
...うち梨華ちゃんが居なかったら..どうなってたか分からない.......」

こんなにも弱くて、実は甘えん坊で...
気付いたら、よっすぃ〜はアタシにとって...
スゴク、愛しい存在になっていた。

186YUNA:2003/03/30(日) 16:11
更新完了ぉ〜♪♪♪

>28さん。
いつも②、レスありがとぉございますっっっ!!!
少し展開が早いかな?とは思ったんですが...
あまり長く書けないんです...(苦笑)
駄文ですが、最後までお付き合いください。

187名無しひょうたん島:2003/04/07(月) 21:36
展開速くても、充分ついていけますよ。

188YUNA:2003/04/09(水) 13:02


〜Hitomi’s Story〜

精神的に、うちは確実にヤバかった。
日が経つに連れて、積み重なっていくモノ...

最近特に、今の生活に耐え切れないと感じ始めた...
だからまず、彼女をツクるのをヤメた...
そして、寂しさを紛らわすのもヤメた...
うちが今、こうして存在するのも...
毎日、笑顔で居られるのも...
梨華ちゃんが、傍に居てくれるから...
そう、気付いたから...

唯一、心からホッとできる居場所を見つけた...
梨華ちゃんの腕の中は、きっと...
大好きだった母さんの腕の中以上に安心できる...

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

「....吉澤..先輩??」
「...高橋.....」

放課後、高橋を呼び出した。
彼女と逢うのは、いつぶりだろう...??

「....あの..っ.......」
「...ごめん高橋..もう逢うのヤメよう。」
「......どうしてっ..ですか!?」
「最近ちょっと、精神的に辛いんだ....
....もぉ高橋の傍に..居れない.......」
「....待ってちゃ..駄目ですか??」
「...ごめん..当分の間は1人がいいんだ。
....それに..うちみたいな奴待つなよ。
...高橋は可愛いんだから、もっといい奴見つかるって。」

そっと彼女を引き寄せて、唇に最後のキス。
彼女の涙が痛い。

「.....じゃ〜ね??」

握り締められた手をゆっくり離していく。

《.....高橋..ホントごめん。》

初めて、愛しいと思った存在。
そして初めて、うちは付き合った相手に罪悪感を感じた。

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

「ひとみちゃん、今日晴れてよかったね??」
「そだね。」

無事、高3に進学して...
少しでも、家、父親、そして受験からのプレッシャーから逃れる為に...
梨華ちゃんと公園に来ていた。

この間、梨華ちゃんから...
保田さんっていう人と別れたって事を聞いた。
あの部屋も、その人との思い出があるから...
引っ越したいとも言っていた。

この頃から、うちはやっと...
自分の気持ちに気付き始めていた。
そして、ある事を彼女に伝える事を決意していた。

「ねぇ、梨華ちゃん...??」
「なぁ〜に??」

ボートの上。
青い空を見上げる優しい表情がうちの方を向く。

「....いつ、引っ越すの??」
「あ〜うん、いつか。(笑)」

と言って、笑いながら振り向いた。

「...あの..さ.....」
「どうしたの、改まっちゃって??」
「....うち、家を出ようと思ってるんだ。」
「.....えっ!?」
「....一緒に..来て欲しい。」

189YUNA:2003/04/09(水) 13:03

「.....なぁ..石川??」
「....なんですか??」
「...あの吉澤って子と、どんな関係な訳??」

今から2週間前。
そんな保田さんのその一言から、事が始まった。

「....アイツとアタシ、どっちが大事なのよ!?」
「...よっすぃ〜の事、アイツなんて呼ばないで下さい!」
「何庇ってんのよ!?
知らないの、アイツの噂??
アイツは、アンタの事弄んでるだけなのよ!?」
「....何も知らないくせに、そういう事言わないで!」
「...知る訳ないでしょ!?
アンタだって、アイツの何を知ってるっていうの!?」
「.....分かるんです!!
...母親を失って、頼れる人も居なくて......
...あの子の気持ちが..痛いくらい分かるんです........」

そう言い終えると...
保田さんがハっとした顔をした事を今でも思い出せる。
そう、アタシには両親が居ない。
高1の夏、1人置き去りにされた。

「...保田さん..別れませんか......??」
「....石..川??」
「...アタシ..もう駄目です。」
「...何、言ってんの??」
「.....この間、見ちゃいました。
背の高い女の人と、腕を組んでホテルに入って行きましたよね??」
「....えっ!?」
「もう、いいんです。
そろ②、潮時だって気付いてました。
楽しかったです。 今までありがとうございました。」

アタシは立ち上がって、その日は1日中自分の部屋にこもった。
そして次の日、その事をよっすぃ〜に打ち明けると...
彼女は、何も言わずに抱きしめてくれた。
どうしてか分からないけど、涙が止まらなかった。
よっすぃ〜の腕の中は、スゴク②温かかった事を今でも覚えてる。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


「“一緒に来て欲しい。”..かぁ.....」

保健室の窓から、空を見上げる。
あの日みたいに、キレイな空が何処までも続いている。

「どしたん石川、元気ないやん??」

中澤先生に声をかけられる。

「...そんな事..ないですよ??」
「...あんなぁ.....」

呆れた顔で中澤先生が言う。

「....ちょっと考え事をしてて...」
「...吉澤の事か??」
「.....はい...って違いますよぉ〜!!」

顔が真っ赤になっていくのが分かった。
中澤先生の顔がニヤけている。

「まぁ〜ええやないのぉ。
吉澤の事、大切にしたってや。
あの子、最近ホントに澄んだ目しとる。
石川とおる時の吉澤の笑顔、うち今まで見た事ないくらい輝いてるで??」

190YUNA:2003/04/09(水) 13:03


〜Hitomi’s Story〜

あれから、受験の事で忙しくなって...
梨華ちゃんと逢う時間が急激に減ってしまっていた。
毎日、家に来る家庭教師。
うちにそんな奴は必要無いし、はっきり言って意味無い。

そして、今日もアイツが来る。
はっきり言って、うざい。
“勉強以外の事教えてあげる♪♪”
なんて今時言わねぇし、流行らねぇ〜っつぅ〜〜の!!

放課後。
梨華ちゃんの仕事が終わるのを待って、2人で家路に着く。
その話を、久しぶりに逢った梨華ちゃんに話した。
すると、彼女は声を出して笑い始めた。

「あっはっはっはっ、何それぇ〜〜〜!!(笑)」
「変っしょ??ホント、まじキモイんだってぇ。(笑)」

久しぶりに笑ったかも。

「.....梨華..ちゃん??」
「...ん?」
「....こないだの..事なんだけどさ.......」

道の真ん中...
うちは立ち止まって、振り向いた梨華ちゃんを見つめた...

「....う..ん.......」
「...言う事ちゃんと、うち言ってなかった。」
「.....えっ??」

胸が痛い。
きっとこれが最初で最後。

「.....好き..なんだ、梨華ちゃんが。」
「...よっ..すぃ......」
「....本気..だから。」

そっと、うちの頬を撫でた細い指。
自分が泣いてしまっている事に気付く。
そして、梨華ちゃんも....

「.....いいの..アタシで??」
「...梨華ちゃんが..いい.......」

ギュッと細い腰を抱き寄せる。

「.......部屋..探さないとね??」

と言って、少し体を離して梨華ちゃんは優しく微笑んだ。
ゆっくり重なっていく唇。
夕日は静かに沈んでいった。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


「.....今日..家庭教師来るんじゃなかったの?」
「....いいよ..あんなの必要ない。」

梨華ちゃんの部屋。もちろん2人きり。

「...梨華ちゃんが..居るから。」

腕の中に居る彼女のこめかみにキスをする。
すると、くすぐったそうに片目をつぶった。
あれから、まめに梨華ちゃんと逢うようになった。
本当に愛しくて②しょうがない...

毎日が、スゴク幸せで...
だけど、そんな幸せもつかの間だった...


『...ガチャっ.....』

ゆっくりと開いた玄関のドア。
幸せな時間はその音で、一瞬の内に掻き消された。
そこには立っていたのは、梨華ちゃんの元カノ。
梨華ちゃんの戸惑った顔。
その人の手にはナイフ。

「.....石川、アタシと一緒に死んで。」

突進してくるナイフ。
確実に梨華ちゃんを狙っている。
彼女に触れる直前、うちは体をひねって...
梨華ちゃんを庇うように、ナイフに背中を向けた。

一瞬の出来事だった...
怯えた顔をしたその人が、部屋を逃げるように出て行った。

怖いくらい、心臓の音が感じ取れる。
鈍い痛みを感じる部分に触れると、手は真っ赤に染まった。
そして、だん②と意識が遠退いて行くのが分かった。
そんな中、うちの名前を呼ぶ梨華ちゃんの声が聞こえた。
だけどうちは、梨華ちゃんに答える事ができなかった...





continues。。。

191YUNA:2003/04/09(水) 13:11
少ないですが、更新しました。

あ”っ!?
189は、〜Rika’s Story〜です。
いれたつもりだったんだけどなぁ...
消えちゃってました...(汗)


>187の名無しひょうたん島さん。
レス、ありがとぉ〜ございますっっっ!!!

>>展開速くても、充分ついていけますよ。

大丈夫っすかねぇ...??
最後まで、頑張りたいと思います。

192マー:2003/04/10(木) 03:46
更新楽しみに読んでます。
せっかく甘〜い感じになってたのに・・
お願い、二人を幸せにしてあげて
下さいね!これでもか!って
いうぐらいに・・。

19328:2003/04/16(水) 21:48
しばらく来ない合間に更新されてる〜!
お疲れ様です。
んぉ〜、何と言うところで止めるのですかっ!
やっとお互いに向き合えたのにこんなことに・・(泣)
ドキドキしつつ、次回をお待ちしておりまする。

194YUNA:2003/04/18(金) 14:07



『my life。/ur life。/our life。』
================


−Ⅲ−



〜Rika’s Story〜

とある病院の1室。
閉じられたままの大きな瞳を見つめる。
あの事があってから、もう丸3日が経つ。
刺された場所が、急所から微妙に外れていたらしく...
運良く、よっすぃ〜は一命を取り止めた。
後遺症も残らないとの事だった。

外を見れば...
季節は、夏から秋へと移り変わろうとしていた。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


『すみませんが、もうひとみにはもう逢わないで下さい。』

5日目の朝方。
よっすぃ〜のお姉さんが病室にやって来た。

「....えっ??」
「分かっているでしょう。
この子がこうなったのも、アナタの所為なんですよ??」

そう言われてしまうと、何も言えなくなってしまう。
アタシは頭を深く下げて、病室を出た。
そして数日後、後藤さんから聞いた。
よっすぃ〜が目を覚ました事。
だけど、アソコに戻る事はもうなかった。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


「梨ぃ〜華ちゃ〜〜ん♪♪」

退院したと聞いた数日後。
棚の中を整理していると...
よっすぃ〜の声と共に、保健室のドアが開いた。

「なんで、お見舞い来てくんなかったのさぁ。」

ギュッとよっすぃ〜の腕が後ろから、アタシの腰に巻き付く。

「......えっ...
...あ..うんと....忙しかったの......」
「....そっかぁ。
...残念、いっぱい甘えようと思ったのにぃ。(笑)」
「......そ..だね...」

どうしても、笑顔がツクり笑いになってしまう。

「.....どしたの??」

心配そうに、アタシの顔を覗き込んできたよっすぃ〜。
アタシこれ以上優しくされたら、割り切れなくなる。

「....あのさ..姉さんが言った事気にしてんの??」
「...えっ..なんの事??」

最近、嘘を吐くのがスゴク下手になってきてる。

「....気にしなくていいから。
うちが勝手に、梨華ちゃんの事守りたくて守ったんだからさ。
置いてくなんて事しないでよ、もう1人にしないで。」

よっすぃ〜の顔が、首に埋められると...
かすかにだけど、肩が震え始めているのが分かった。

《馬鹿だなぁ..アタシ...》
《どうして..気付かないかなぁ...》
《よっすぃ〜がアタシの事を必要としてくれてる以上に...》
《アタシはよっすぃ〜の事必要としてるのに...》

195YUNA:2003/04/18(金) 14:08


〜Hitomi’s Story〜

入院をしてる間、梨華ちゃんは1度も逢いに来てくれなかった。
きっと彼女の事だから...
うちが刺されたのは“自分の所為”とか思ってるんだろう。
けど、理由は絶対それだけじゃない。
梨華ちゃんの事を姉さんに聞けば、余所余所しい。
絶対、何か知ってる。
そう思ったうちは、姉さんを問い詰めたらあっさり口を開いた。
親父にそう彼女に言えと言われたって。
許せなかった。
会いにも来ないくせに、あのクソ親父。
いい親っ面しやがって。

退院早々、うちは親父に話をした。
家を出るつもりで居る事。
大学に行くつもりもない事。
もちろん、向こうも黙っちゃいなかった。
言いたい事を言って来た。
誰のおかげでココまでやってこれたとか。
恩着せがましい事を言って来た。
都合が悪くなるといつもそうだった。
だけど、もう限界だった。

『うちと姉さんは違うんだ!!
アンタの思い通りになんかならない!!
これ以上、大事なモノを奪わないでくれ!!
もうこれ以上、うちの人生をめちゃくちゃにしないでくれ!!』

言ってやった。
溜まりに溜まってた感情。
この一言で、あの親父が黙った。
その日は、何も言わずに親父の部屋を後にした。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


「...ごめんね...ごめんね.......」

梨華ちゃんは、さっきから何度も②うちに謝ってくる。

「....どして..謝るのさ??」
「...だって..アタシよっすぃ〜にヒドイ事した.......」
「...してないって。」
「...だって、寂しい時に傍に居てあげなかった........」
「.....今..傍に居るからいい。」

梨華ちゃんの肩を掴んで、うちの方を向かせる。。

「....今こうして、梨華ちゃんの温もり感じて居られるからいい。」

どちらからともなく、ゆっくりと唇を近付けていく。
そして、タイミング悪く鳴る授業再開のベル。
だけど、うちはココを動く気なんて最初からない。
俯いてる梨華ちゃんの頬に触れて、そっとキスをする。

「......授業は??」
「....ん〜、サボる。」

そう彼女に告げ...
うちはゆっくり、梨華ちゃんの体をベッドに押し倒した。

196YUNA:2003/04/18(金) 14:09


〜Rika’s Story〜

「....駄目っ...よっ..すぃ........」
「......駄目??」
「....だって....学校ぉ......」
「...気にするよね..ごめん。」

よっすぃ〜は体を起こして、アタシに手を差し出した。
何も言わずにその手をとる。

「.....ねぇ..笑わない??」
「ん〜〜??」
「....ねぇ、笑わないって約束して??」
「ん〜、どうしよう。」
「...ちょっとぉ.......」
「ごめん嘘だよ。何?」
「...初めて..なの.......」
「ん??」
「...アタシ..シた事ないの......」
「.....マジっ!?」
「....う..ん.......」

よっすぃ〜驚き過ぎ。
答えるに答えられなくなっちゃうじゃん。

「んじゃ〜、大切にしなきゃね。
だけどいつか、梨華ちゃんの大事なモノはうちがモラうから。」

と言って、アタシのこめかみにキスをした。

「....うん。」

ギュッとよっすぃ〜に抱き付く。

「....絶対..大切にするから。」

よっすぃ〜のその言葉に頷いて、もう1度唇を重ねた。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


「ねぇ、ココは??」

待ちに待ったひとみちゃんと過ごす、何ヶ月ぶりかの週末。
今日は、2人でお部屋探し。
いつから、“ひとみちゃん”って呼ぶようになったかって??
それは内緒〜〜〜♪♪

「ん〜、高くない??
うち、毎月こんな出せないよぉ。」
「何言ってるのぉ。
ひとみちゃんに全部払ってもらうつもりないよぉ。」
「えぇ〜、なんでぇ??」
「一緒に払おうよ。
ひとみちゃん、大学行くにもお金必要でしょ??」
「あ〜、まだ言ってなかったっけ??」
「ん??」
「うち、大学行かない事にしたから。」
「えぇっ!? 聞いてないよぉ!?」
「だって、言ってないもん。」
「もぉ、大学は行かなきゃ駄目でしょ??」
「ん〜、やりたい事ないしぃ。
それに、自分より大事なモノ見っけちゃったから。」

話をはぐらかす様に...
後ろから抱きしめられて頬にキスをされる。
そういう事言われちゃうと、何も言えなくなっちゃう。

「....後悔しても、しらないからね??」
「梨華ちゃんが一生傍に居てくれるなら、後悔しないもん。」

ひとみちゃんは、いつも平気で恥ずかしい事を言う。
これじゃ〜、どっちが年上か分かんないよぉ。
でも、スゴク②嬉しいよ。

言葉にはできないけど...
アナタが、アタシの事を想ってくれる気持ちより...
きっと、アタシがアナタを想う気持ちの方が強いから。

197YUNA:2003/04/18(金) 14:13
更新しましたっ♪


>マーさん。
レス、ありがとぉございますっっっ!!!

>更新楽しみに読んでます。
んぁ!?
マジっすかぁ、ありがとぉございますっっっ!!!!!
ん〜、うちも2人には幸せになって欲しいですっっっ♪♪♪


>28さん。
レス、ありがとぉございますっっっ!!!
ちと、キレのいいトコで止めてみました。(笑
今回の話は、いかがでしょ...??
ぶっちゃけ、あまり自信が...(汗

19828:2003/04/18(金) 22:31
更新、お疲れ様でした。
吉が無事でまずホっといたしました。良かった良かった。
しかし、梨華ちゃんの
(#´▽`)>初めてなの・・
には何だか萌えてしまいましたw
強くて優しいよっすぃ〜が素敵です。

いよいよ二人の新婚(?)生活がスタートですか。
甘く甘くなりそうな予感・・
次回も期待しております。

199マー:2003/04/19(土) 00:42
わあ・・更新されてるぅ嬉しい・・
次回も楽しみにしてます!!
小説の中だけでも、堂々と・仲良く・
させてあげて下さいねっ。

200YUNA:2003/04/25(金) 14:28


〜Hitomi’s Story〜

親父から、数年に渡って貰ったお金は...
大き目のバックの中に入れて机の上に置いて来た。
そして1週間前、うちはあの家を黙って出た。
必要な物だけを持って。
行き先は、もちろん梨華ちゃんの部屋。

高校はまだ通ってる。
ヤメる気で居たんだけど...
大学には行かないと言い張ったうちに...
せめて高校だけは卒業してと、梨華ちゃんに頼まれた。
そこまで言われちゃうと、行くしかなくて。
だけど、梨華ちゃんの白衣見れるから行ってるっていうのも一理ある。

季節が変わって行く...
もうすぐ春がやってくる...
卒業まで、後残り1ヶ月...

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

住む場所も決まって、引っ越す日にちも決まって...
毎日、2人で少しずつ荷物をまとめている。

「なんか、あっという間だったなぁ。」
「ん〜??」
「いろ②あったなぁって。」

なぁんか、遠く見つめてしみじみしてる梨華ちゃん。

「んじゃ、引っ越すのヤメる??」

なんかムカついて、ついキツイ口調で言ってしまう。
単なる、ヤキモチなんだけど...

「.....それって、ヤキモチ??」
「...ちっ..ちげぇ〜よ!」

まさかの図星。
1人顔を真っ赤にして、ふて腐れる。

「やぁだぁ〜、可愛い〜〜〜 vV」

ギュッと、梨華ちゃんに後ろから抱きしめられる。

《...ちょ..っ....梨華ちゃんの..胸が!?》

「.....スゴク..嬉しいよ??」

うちを見上げる、何とも言えない表情。

《メチャ②..押し倒したくなるんすけど...》

「....ごめん!」

梨華ちゃんの方を向いて、キスをしながら押し倒した。

201YUNA:2003/04/25(金) 14:28


〜Hitomi’s Story〜

親父から、数年に渡って貰ったお金は...
大き目のバックの中に入れて机の上に置いて来た。
そして1週間前、うちはあの家を黙って出た。
必要な物だけを持って。
行き先は、もちろん梨華ちゃんの部屋。

高校はまだ通ってる。
ヤメる気で居たんだけど...
大学には行かないと言い張ったうちに...
せめて高校だけは卒業してと、梨華ちゃんに頼まれた。
そこまで言われちゃうと、行くしかなくて。
だけど、梨華ちゃんの白衣見れるから行ってるっていうのも一理ある。

季節が変わって行く...
もうすぐ春がやってくる...
卒業まで、後残り1ヶ月...

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

住む場所も決まって、引っ越す日にちも決まって...
毎日、2人で少しずつ荷物をまとめている。

「なんか、あっという間だったなぁ。」
「ん〜??」
「いろ②あったなぁって。」

なぁんか、遠く見つめてしみじみしてる梨華ちゃん。

「んじゃ、引っ越すのヤメる??」

なんかムカついて、ついキツイ口調で言ってしまう。
単なる、ヤキモチなんだけど...

「.....それって、ヤキモチ??」
「...ちっ..ちげぇ〜よ!」

まさかの図星。
1人顔を真っ赤にして、ふて腐れる。

「やぁだぁ〜、可愛い〜〜〜 vV」

ギュッと、梨華ちゃんに後ろから抱きしめられる。

《...ちょ..っ....梨華ちゃんの..胸が!?》

「.....スゴク..嬉しいよ??」

うちを見上げる、何とも言えない表情。

《メチャ②..押し倒したくなるんすけど...》

「....ごめん!」

梨華ちゃんの方を向いて、キスをしながら押し倒した。

202YUNA:2003/04/25(金) 14:28


〜Rika’s Story〜

「...ひとみ..ちゃん......!?」

キスをされて、押し倒されて...
ひとみちゃんは、アタシの上に覆い被さった。

「......我慢..できないんだ...」

ひとみちゃんの舌が絡んでくる。
カッターシャツのボタンが外されていく。
脇腹を撫でる指。
自然と息も上がっていってしまう。

「.....っ..とみちゃん??」

彼女の名前を呼ぶと、眉を八の字にしてアタシを見た。

「...アタシの事..愛してる??」
「.....愛してるよ。」
「...ずっと..一緒??」
「.....一緒だよ。」

少し間をおいて伝える。

「...なら..いいよ...シよ..ぉっ.....??」

少し体を起こして、ひとみちゃんにキスをする。
そして、自分から舌を絡めて見る。

「.....梨華..ちゃん.........」

真っ白になっていく意識の中、ゆっくり体が押し倒されていく。
ブラが、優しく押し上げられた。

「...メチャ②..キレイだよ......??」

ひとみちゃんの唇が首筋に埋められる。
生暖かい感触。
体中にキスをされて、アタシは声をあげる事しかできない。

「.....感じちゃってる??」

胸の突起が、ひとみちゃんの口の中に含まれる。

「...んっ!!」

素直に反応してしまう体。
気付いたら、ジーンズが脱がされていた。
ソコはもう、恥ずかしいくらい濡れてしまっている。

「....もう..グショ②だね??」

つ〜っと、割れ目を指でなぞられる。

「...はぁ...ヤん..っ.....!」
「........梨..華......」

舌を絡め合うキス。
そして、ひとみちゃんの唇が下に下りていく
スゴク恥ずかしい格好をさせられて...
下着越しに、その部分に触れられる。

《....もぉ...おかしくなりそう..っ.......!》

203YUNA:2003/04/25(金) 14:29


〜Hitomi’s Story〜

「...あっ...あっ...あっ...ん.....!
....ねぇ...もぉ..っタシ....駄目ぇ......!!」



梨華ちゃんの体が落ち着いてから...
そっと指を引き抜いた。
薄く血で染まった指。
舌でゆっくりと舐め取る。

「...ちょっ..ヤぁ...ひとみちゃん......!!」

顔を赤らめて、うちから目線を逸らす梨華ちゃん。
そっとおでこにキスをして...
もう1度、梨華ちゃんの脚を広げる。

「......ひとみ..ちゃん!?」
「ん〜ほら、傷の手当てしないと。」

血が滲み出ている部分に...
舌を這わせたり、中に入れてみたりする。

「...はぁ...ぁ..ん....ヤぁ.......」
「....もっかい..イっとく??」

意地悪い笑み。

「......馬鹿ぁ..っ....」

204YUNA:2003/04/25(金) 14:29


〜Rika’s Story〜

気付いたら、アタシはひとみちゃんの腕の中で寝ていた。
いつの間にかかかっているブランケット。

《っていうか、リビングでシちゃったんだ...》
《しかも、ダンボールに囲まれて...(苦笑)》

なんか、自然と笑みが零れてしまう。
アタシの胸の中は、不思議なくらい安心してて...
ひとみちゃんの腕の中だから、きっと余計そう感じちゃう。
ひとみちゃんはいつも、幸せをいっぱいくれる。
アタシも、ひとみちゃんにとってそんな存在で在りたい。

「.....梨華??」

目を擦りながら、ひとみちゃんが目を覚ました。

「...今..何時??」

と言ったひとみちゃんに、ギュっと抱きしめられる。
身動きとれないんだけど...

「...えっと..ねぇ......」

なんとかして、コーヒーテーブルの上の腕時計を取る。

「...もぉ、7時だよぉ!?」
「................マジぃっ!?」

《ひとみちゃん..反応遅いよ.....》

「....アタシ、ご飯の支度するね??」
「ん〜、いいよぉ。
コンビニかどっか、後で行って来るよぉ。」
「えぇ〜、でもぉ。」
「.....身体..ダルイっしょ??」

ニヤ②しながら、ひとみちゃんが言う。

「...もぉ........」

ブランケットを頭から被る。
だけどそう言われてみると...
腰が重くて、アソコが痛い...!?

「...シャワー浴びよう??」

ブランケットから、目だけを出すと...
ひとみちゃんは笑いながら立ち上がって、手を差し伸べた。
1度頷いて、大きな手を握る。
ふと、体が宙に浮かんだ。

「...ひっ、ひとみちゃん!?」
「歩けないっしょ??」

ニカっと笑ってひとみちゃんは言った。
反抗出来ないのが悔しい。
腰が重くて、動けないのが事実。
アタシはひとみちゃんに、お姫様抱っこをされて...
そのまま、バスルームに向かった。


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜


「.....ただいまぁ。」

夕方、いつもの時間より今日はちょっと遅い。
目の前のドアに鍵を差し込んで、中に入った。
するとダンボールに囲まれて、ひとみちゃんが横になっているのが見えた。

《可愛い〜〜〜》

静かに寝息をたてる表情は、誰がどう見ても可愛い。
スゴク得した気分に浸る。

「ん〜、梨華ぁ.....」

ひとみちゃんの腕が絡み付いてくる。

「おけぇりぃ〜〜〜」

顔をアタシの腕の中に埋めたまま、ひとみちゃんは呟いた。

「ただいま。
って、ひとみちゃんこんな所で寝たら...
風邪ひくでしょ?? それに明後日、卒業式なんだからね??」
「ん〜、うん。
愛してるよぉ、梨華ちゃ〜〜〜ん♪♪」

会話、噛み合ってないし...

「ってかさか、寂しいっす。
もぉ学校で逢えなくなるしさぁ、留年でもすっかなぁ...」
「もぉ、しっかりしてよぉ。
働くんでしょ?? 仕事先も決まったんだから、ちゃんとしなきゃ。」
「ほぉ〜〜い。」

2人で笑い合える時間。
アタシはスゴク幸せだよ??
アナタは??





continue。。。

205YUNA:2003/04/25(金) 14:38
更新終了いたしました♪
って、うげっ!?
ダブちゃった、ごめんなさいです...

>28さん。
レス、ありがとぉございます。
梨華ちゃんには、いつも純で居て欲しい願望が...(笑
でも、エロいみたいな。(ぇ


>マーさん。

レス、ありがとぉございます。
そんな楽しみにだなんて...
駄文で、ごめんなさい...(苦笑
でも、頑張りますっっっ!!!

次が最後のCHAPTERになります。
よかったら最後まで、お付き合いください。

206マー:2003/04/26(土) 01:41
更新、お疲れ様ですぅ〜。
甘・甘でいいですね♪"初めて・"に
読みながらドキドキしたりなんかして・・。
でも二人の会話とか、実際のよっすぃと
りかちゃんぽくて好きです!!
楽しみにしてますね。

20728:2003/04/27(日) 21:55
更新、お疲れ様です。
はぁ・・ついに、ついに結ばれたのですねぇ(遠い目)
石川さんは天然フェロモンの持ち主ですからw
ピュアでありつつエロイのがまたイイですw
次回で最後ですか・・
寂しいような楽しみのような心境ですが、楽しみにしてます。

208YUNA:2003/05/07(水) 13:26





『my life。/ur life。/our life。』
================


−Ⅳ−



〜Hitomi’s Story〜

卒業式は無事に終了して...
後輩から貰った花束を...
両手一杯に抱えて、真希と校門を出てた。
すると、目の前には...
去年卒業して行った、市井さんと矢口さんが手を繋いで立っていた。

「いいっすねぇ、ラブ②で。(笑)」

矢口さんに向かって、笑いながら話し掛ける。

「よっすぃ〜だって、梨華ちゃんと上手く行ってんでしょ??」
「分かります??」
「お前、その左の指輪見りゃ〜一目瞭然だろ??」

変わらない市井さんの笑顔を見て、なんかホっとしてる自分が居る。

「後藤はどうなんだ??」
「ん〜後藤はぁ、適当っすかねぇ。」
「お前は、ホント相変わらずだなぁ。(笑)」


それから、一旦部屋に戻って花を置いて...
久しぶりに、4人で出かけた。
なんか、かなり懐かしいなぁなんて思っちゃったり...

途中で、梨華ちゃんから仕事が終わったいうメールが届いた。
市井さんが、“呼んだら??”と言ってくれて...
後で、彼女も合流する事になった。

真希はというと...
ついさっき、携帯を通してカテキョの安部さんと話しをしていた。
名前は、よく真希から聞くんだけど...
実際に、うちは逢った事がない。
かなり可愛いって事は...
安部さんと仲の良い、市井さんと矢口さんから聞いてる。
真希は、いつも安部さんの事を話してくる。
きっとっていうか、絶対本命だ。
どれくらい付き合ってると思ってんだってぇ。
気付かないと思うほうがおかしいって。

「なぁ〜ぁ〜、真希??」

待ち合わせの場所に着いて...
市井さんと、矢口さんに聞こえないように話し掛ける。

「ん〜〜〜〜??」
「安部さん、本命っしょ??」
「へっ!? ちっ..違うって!!!
なっ...なっちとは、何もないってぇ〜〜〜!!!」
「なぁ〜に、キョドってんだよっ??
それに、何したとかうち聞いてないしぃ〜〜〜」
「...う”っ........」

《分かりやすい奴ぅ〜〜〜(笑)》

「ん〜でもいいじゃん。
お互いさ、いい人見つかってさ??」
「.....そだ..な...」
「おっ、認めたなぁ〜〜!!(笑)」
「...げっ!お前、かなりムカツク!!」
「あはははははははは!!!!」
「どした、お前等??」
「いやぁ〜、真希がさっき話してた安部さん。」
「なっちがどした??」
「....なぁんか、本命らしいっすよ??」
「何っ!! マジかよっ!!
ごとぉ〜〜、良かったじゃねぇかなぁ〜〜〜!!」

バシ②と真希の腕を叩く市井さん。
そして、顔を真っ赤にしている真希。
そして...

「....うるせぇ〜〜〜〜!!」

と真希がそう叫んだ時...

「....ごっちん??」
「.........なっ..ち!?」

《この人が、なっちさん??》
《うっわぁ、メッチャ可愛い!?》

なぁんか、ホッとしてしまう笑顔。
白くて、まさに天使の様な人。
まさに、ごっちんが好きになりそうなタイプ。

《ってか..マジ可愛い....》

なんて思いながら、1人彼女を見つめていると...

「顔、ニヤ②してる...」

ふと、背後から聞こえた声...
一瞬で、血の気がひいていくのが分かった...

「.....りっ...梨華ちゃん...」

声が、思いっ切り裏返った。

「もぉ、最低....」
「...ごめん!! ホントごめんなさい!!」
「...もぉ、知らない!!」

みんなの後を追うように...
どん②先を歩いて行ってしまう梨華ちゃん。
うちは急いで、彼女の背中を追いかけた。

209YUNA:2003/05/07(水) 13:26


〜Rika’s Story〜

実はあんまり怒ってなかったり...??(笑)
ただ、ひとみちゃんの焦る顔が見たかっただけだったり...??(更笑)
アタシ性格悪い!?

「梨ぃ〜華ぁ〜〜ちゃ〜〜〜ん!!」

後ろから抱き付いてくるひとみちゃん。
軽く振り払ってみる。

「なんだよぉ。」

《ふくれされてるぅ〜》
《可愛い〜〜〜♪♪》

「あぁいう事、もう2度とないようにしてね??」
「...はぁい。」
「っていうかね??
アタシ、最初っから全然怒ってないしぃ。」
「....ほぇ!?」
「ちょっと、意地悪してみたかっただけぇ。」
「うっわぁ何っ、かなりムカツクんだけどぉ」
「いいじゃない。」

ひとみちゃんの腕をとって抱き付く。
ちょっと胸を押し付けてみたり...??

「....ねぇ..人居ないトコ行かない??」
「もぉ、何考えてんのよぉ!?」

頭を軽く叩く。

「いいじゃんかよぉ。」
「部屋、戻ったらね??」
「ん〜じゃ〜、今夜も頑張っちゃおぉかなぁ!!」
「馬鹿っ...」

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

あの後、ごちゃ②してるアタシ達の部屋へ来て飲み会(?)をした。
安部さんに、べったりなごっちん。
そんな安部さんも、満更ではなさそう。
矢口さんは、市井さんをバシ②叩いて笑っている。
そして、ひとみちゃんはというと...

「...梨..華.......」

すごくクールな声が、耳元で囁かれた。
そして、唇に優しくキスをされる。
なんか、ひとみちゃんいつもと違う!?
いつになく、クールになってる...
お酒飲むと、こうなるんだぁ...

《だけどぉ...》
《クールなひとみちゃんもいいなぁ、カッコよくてぇ〜》

ちょっとだけ、ひとみちゃんに抱きついてみる。
すると、何も言わずに抱き寄せてくれる。

「....愛してるよ、梨華。」
「...アタシも..ひとみちゃん.......」

もう1度重なる唇。
そして...

「...ベッド、行こっか??」

みんなが寝静りかえった頃...
ひとみちゃんは、アタシの耳元で囁いた。

「......うん...」

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

「あんっ...っとみ..ちゃっ.....!!」
「...ほらっ、聞こえちゃうよ??」
「だっ..ぇ...あ..ぁ....っ......」

もうすでに、意識が飛びそうだった。
頭の中は真っ白で...
何も考えられなくなってる...

《おかしくなりそぉ..だよぉ....》

「....気持ちぃ??」
「あんっ...!気持ち..ぃ...よぉ.....
...壊れちゃ..っ...おかしくなりそ..ぉ.......」
「.....いいよ..イっても??」

その言葉が合図。
アタシはそのまま、ひとみちゃんの腕の中に沈んでいった。

210YUNA:2003/05/07(水) 13:27


〜Hitomi’s Story〜

そして、引越し当日。
市井さん、矢口さん、ごっちん、なっちさん...
そして、中澤先生・平家先生まで手伝いに来てくれた。

思ったよりも、かなりのペースで引越しは終わって...
日が暮れる前には、大体片付いていた。

「.....どうぞぉ。」

と言って、みんなにお茶を淹れた梨華。

「「「いただきまぁす。」」」

声が重なる。
そして、部屋中に笑い声が響き渡った。

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜

日が暮れ...
中澤先生・平家先生は...
“これから飲みに行くぞぉ〜〜〜!!!”
と、張り切っていた。

そして、日にちが変わり...
市井さんと矢口さん...
そして、ごっちんとなっちさんは...
仲良さそうに手を繋いで帰って行った。

あれから、ごっちんはなっちさんと上手くいったみたい。



そして、今日から2人で新しいスタート。

この先、どんな事が待ち構えているか分からない...

だけど、ずっと一緒。

これだけは、約束できるから。


「梨華ちゃ〜ん??」
「なぁに??」
「よろしくね、今日から。」
「うん。」

うちらは微笑み合って、今日最初のキスを交わした。


少し前まで、違う人生【みち】を歩いて来たけど...
これからは、新しい人生【みち】...
この先はずっと②2人、同じ人生【みち】...




the end。。。

211YUNA:2003/05/07(水) 13:33
完結です。
UP遅れてごめんなさいれす...

>マーさん。
レス、いつもありがとぉございます♪♪♪
2人の会話...
実は、結構無意識で書いているんですが...(ぇぇ
実際の会話っぽいっすかっっっ!?
嬉しいっす♪♪♪

> 28さん。
レス、いつもありがとぉございます♪♪♪
梨華ちゃんはぁ、自覚無しですから困ったものです。(笑
吉も大変っすねぇ〜。


最後まで読んでくださった方、ありがとぉございます♪♪♪
ちょっといまいちだったかも...!?
次があったら、次に頑張りたいと思います。

212マー:2003/05/08(木) 01:39
完結・おめでとうございますぅ♪
ず〜っと楽しみに読ませてもらってました。
ハッピーエンド♪で嬉しい〜。でも、終わっ
て、ちょっと淋しい・・また、待ってますね!
いつか、新作読めますよ・ね・ね?!

213名無し( `.∀´):2003/05/11(日) 11:29
完結お疲れ様でした。
ずっと読ませてもらっていました。
次回作も期待しちゃいます。

214YUNA:2003/05/29(木) 13:37
おひさしぶりです♪
ちょっと古いですか、藤本の歓迎会の
「もしも生まれ変わるなら、誰??」の時の
なっちの、吉を男として見てる発言をネタにしました。

かなり駄文ですが、お暇なら読んでください。
えっとぉ〜、まずレスのお返事を...

>マーさん。
レス、そして最後まで読んでくださってありがとぉございます。
新作はぁ、もうちょっと待ってください。
今、ストックを作ってます。
そっちの方も、読んでいただけたら嬉しいです♪♪♪

>名無し( `.∀´) さん。
レス、そして最後まで読んでくださってありがとぉございます。
次回作、ご期待に添えられるかどうかは分かりませんが...
頑張りたいと思います♪♪♪

215YUNA:2003/05/29(木) 13:38




『the way u r...』
===============


「...うちってさ、女に見えないかな??」

番組の収録が終わって...
控え室に戻って...
今は2人きり...
着替え終えたひとみちゃんは...
ソファーに座りながらボソっと呟いた...

「どぉしたの??」
「....うちって、女に見えない??」

あぁ、さっきの事か...
さっきの安部さんの...
ひとみちゃんの事を男としてしか見てない発言の事...
まだ気にしてるのかなぁ...??
そんなに気にする事ないのになぁ...

「気にしてるの??」

向かい合う様に...
ひとみちゃんの膝の上に座る...

「...だって..梨華ちゃんはさぁ........
.....男、苦手でしょ??
....だからやっぱ、うちもっと女っぽい方がいいのかなぁ〜なんて??」

落ちないように、腰にまわしてくれた腕...

「なぁ〜に言ってるの??
ひとみちゃんはぁ、ひとみちゃんでしょ??」
「....でも..さぁ..........」

久しぶりにネガティブ入ってる...
ちょっといつもと逆...

「どんなひとみちゃんでも、大好きだよ??
アタシはぁ、吉澤ひとみっていう1人の人を好きになったの。
ひとみちゃんが、女の子だから好きになったっていうのもあるよ??
だけどぉ、どんなひとみちゃんでも....
やっぱり、ひとみちゃんはひとみちゃんじゃない。」

そっと髪を撫でて、おでこにキスを落とす...

「....ホント??」
「ホント。」
「...うちが、性転換とかしても??」
「したいの??」
「....違う、例えだよ。」
「でも、嫌いになると思う??」
「...........思わない。」
「でしょ??」

ひとみちゃんは知ってる...
アタシに、スゴク愛されてる事...
だけど、アタシも知ってる...
ひとみちゃんに、スゴク②愛されてる事...

「無理なんてしないで??
ひとみちゃんの好きな様にすればいいんだよ??
どんなひとみちゃんでも、アタシはずっと②大好きだから。」
「.....うん。」

大きな瞳から涙が零れ落ちた時...
アタシも気付いたら涙が溢れてた事に気付いた...



言葉にして...
初めて気付かされる事もある...
そして、何度も②自覚する...

ねぇ、ひとみちゃん...??
アタシひとみちゃんと、ずっと②一緒がいいなぁ...

同じモノを見てぇ、“キレイだね??”って言いたいの...
同じ時間過ごして、笑い合えたらきっともっと素敵だよね...??

“愛してる”なんて言う歳じゃないのかもしれない...
まして...
一生一緒の相手を決める歳でもない...

だけど...

アタシもぉ決めちゃったよ...??
っていうか、もぉ決まってたの...
初めてアナタに出逢ったあの日から...


20年後も...
アタシの隣りで寄り添ってくれる笑顔は...
ひとみちゃんだって...




the end...

216名無し( `.∀´):2003/05/31(土) 21:09
age

217YUNA:2003/06/18(水) 14:22
どぉもみなさん、お久です。
今回も短編ですが、よかったら読んでやってください。
長編の方は、もう少し時間がかかりそぉなので...(汗

誰かが読んでくれてる事を願って...
レスとかくれちゃったら、嬉しいです♪♪♪(何っ

218YUNA:2003/06/18(水) 14:23





「....ごめんなさい、他に好きな人ができたの。」

18になったばっかの春...
3年間付き合った彼女に、振られた...
彼女は、3つ年上の女性〜ひと〜...
ガキのうちなんかを、相手してくれた方が笑っちゃうよ...

それでも、大好きだった...
誰よりも、愛してた...
だから...

「...そっか。」

うちは出来るだけ笑顔で、そう言って...
その場を後にした...
大人のフリをした...
だけど、その後涙がずっと②止まらなかった...

“もっと②、大人になりたい...”

あの時ほど、そぉ願った事はなかった...



『大人になりたい...』
==========



「ひぃとみちゃんっっっ♪♪♪」

と言って、幼馴染の彼女―石川梨華―は部屋に入ってきた...
締め切ったブラインド...
空気の入れ替えなんて、1週間以上してない...
もぉ部屋に篭って、1週間と3日...
ろくにご飯も食べないで、ただ②部屋でボーっと過ごす毎日...
学校は、行く気がおきなくって行ってない...
母さんは分かってるのか、何も言って来ない...

「暗いぞぉ〜!!!!!」

彼女はうちの隣りに腰をおろして、顔を覗き込んだ...
うちは焦って顔を俯いて隠した...

見られたくなかった...
うちきっと、すんげぇ顔してる...

「...ねぇ、ひとみちゃん。」
「ん??」
「.....アタシには、涙見せてくれないの??」
「別に、そぉいう訳じゃないよ。」
「...アタシばっか、ひとみちゃんの事頼りにしてて........
.....ひとみちゃん、ちっともアタシを頼りにしてくれないじゃない。
....ぅぇっく...ひぃ..っく......馬鹿ぁ〜〜〜!!!!!」

頭をバシ②叩かれる...
彼女は泣いていた...
全部②、彼女にはお見通しみたいだ...

うちは顔を上げて、彼女の隣りに座り直すと...
そっと彼女に体重を預けた...

「.....慰めてよ。」
「...ぅん。」

ギュッとうちを抱きしめてくれる細い腕...
自然とまた涙が零れた...

「....ぅっく...ふぅっ....っっぅ..っくぅ..........」
「辛かったよね。」

梨華ちゃんの唇が...
うちの唇と重なった...

「アヤカさんの代わりになんてなれないのは、分かってる。
だけど、アタシがずっとひとみちゃんの傍に居たげるから。
だから、もぉ大丈夫だよ??」

うちはその言葉に頷いた...


もっと、大人になれたら...
アヤカは、もう1度振り向いてくれるかな...??

もっと、大人だったら...
こんなにも、梨華ちゃんを心配させないで済むのかな...??


うちが...
もっと②、大人だったら...
もっと②、カッケぇ人間だったら...

219YUNA:2003/06/18(水) 14:23


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*


「...ひとみ、久しぶり。」

うちの目の前には、元カノのアヤカ...
どして...??

・・・・
・・・・
・・・・

アヤカと別れてから、9ヶ月...
彼女の存在は、うちの中から完全に消えた...
なんて言ったら嘘になるけど...
彼女の居ない空気に、完全に慣れてきていた...

そして、今でも...
うちの隣りで笑ってくれてるのは梨華ちゃん...

いつも傍に居てくれて...
ヘコんでると、さり気なく声をかけてくれて...

気付いたら...
うちの中で、今まで以上に...
今までとはまた違う感じに、すんげぇ大きな存在になっていた...


「ねぇ、どこ行くのよぉ〜??」

休日...
彼女の手を引っ張って街に出た...

「もぉすぐ誕生日じゃんか、なんか買ってあげるよ。」
「えぇ、いいよぉ。」
「なぁに、遠慮してんの?
うちこの日の為に、バイト代貯めてたんだ。」

毎日②頑張ってバイトしたんだ...
梨華ちゃんの笑顔の為に...

どしちゃったんだろぉなぁ、うち...
いつもなら、金ねぇ〜!!!って1人騒いでたのにね...

・・・・
・・・・
・・・・

彼女の誕生日プレゼントをブラさせながら、家路に着いた...
途中から、自然と繋がれた手...
その手を通して、バレなきゃいいけど...
こんなにも、心臓がバク②いってるから...

だけど、家の前には人影...
遠くからでも気付いてしまうなんて、そんな自分...
まさか...
今更、こんなトコに来る訳ないんだ...
だけどそれは確信に変わって、うちは固まった...

「...ひとみ、久しぶり。」

彼女はニコっと微笑んで、うちに言った...
隣りに居た梨華ちゃんは...
繋いでいる手を離そうとしていた...
だけど、うちは構わず彼女の手をそっと握りしめ直した...

「梨華ちゃんも久しぶり、相変わらず仲良いのね??」

繋ぎ合ってる手を見て、アヤカは微笑った。

「何か用??」
「今、時間ある??」
「...なんで??」
「....話があるのよ。」
「うちは、今更話す事はないよ。」

梨華ちゃんの手を引っ張って、家の鍵をポケットの中から取り出す...

「...お願いっ、ひとみ。」

震えた彼女のその言葉に、うちは振り向いてしまった...
なんで...??
どして、泣いてるのさ...??

「.....ぉ願..ぃ...........」

うちはその場に立ち尽くした...
すると、梨華ちゃんは...
繋いでいた手を解いて、そっとうちの背中をアヤカの方に押した...

「行ってあげて??
....アタシ、部屋で待ってるから。」

少し寂しそうな笑みを浮かべて...
彼女は自分の家へ帰ってしまった...

220YUNA:2003/06/18(水) 14:23

「....あがる??」
「.....ぃぃ..の??」
「...しょうがないじゃん。」

うちは家の鍵を開けて中に入った...

「.....先、行っててよ。」

彼女にそう告げて、うちはリビングに向かった...
そして、携帯を取り出して速攻メールを送った...

≪ごめんね...
 アヤカが帰ったら、すぐに部屋行くから...
 それまで待ってて...〜ひとみ〜≫

メールの返事はすぐに来た...

≪ん〜ん、平気だよ。
 うん、待ってるね??〜梨華vvV〜≫

うちは携帯をポケットにしまうと...
アヤカが待ってる部屋に足を進めた...

『ガチャ...』

部屋に入ると、彼女は壁の写真を見つめていた...

「...座ればいいのに。」
「ん〜、けど写真見てたから。」

アヤカはニコっと微笑んで、ソファーに腰をおろした。

「話って何??」
「.....ごめん..ね。」
「ん??」
「....ごめんなさい。」

彼女はうちに頭を下げて、涙を流していた...
急に謝られたって、意味が分からないよ...

「......どぉして..嘘なんか吐いたんだろ??」
「...えっ??」
「...好きな人ができたなんて、嘘だったの。
....怖かった。
...いつかひとみが、アタシから離れてっちゃうんじゃないかって。
.......ごめんね、試したの。
.....引き止めてくれるって、思ってたの。」

と言って、アヤカはうちに抱き付いてきた...

「.....ひとみじゃなきゃ、駄目なの。
.....今まで以上に、ひとみの事好きになってる。」

うちは何も言えずに居た...
余りにも、急で...
余りにも、今更すぎたから...

「...アヤカ..うちさ............」
「....ぉ願い、まだ好きだって言って。」
「.......アヤ..カ....」

正直戸惑ってる自分が居た...
だけど、もぉ決めてるんだ...
うちはもぉ、アヤカじゃ満たされない...

「......ごめん。
....大切にしたいって思ってる子が、居るんだ。」

そっと彼女の肩を掴んで、押し戻した。

「...もし..またアヤカと付き合ったとしても.......
....うちは前にみたいに、アヤカの事愛してあげられない。
.....アヤカ以上に、愛してみたい人が居るんだ。」
「....ひと..み...........」
「...もぉ、戻れないんだよ。」

そっと彼女の涙を拭って、最後に口付けた...

「だから、友達じゃ駄目??」

ココから先を選ぶのは彼女...

「.......大人に..なったね??」
「...えっ??」
「.....変わったね。」
「...そんな..事..........」
「....ごめんね、ありがとぉ。」

そう言って、アヤカは部屋を出て行った...
うちは彼女を引き止める事もできずに...
ただ、その場に立ち尽くしていた...

221YUNA:2003/06/18(水) 14:24



「......ひとみ..ちゃん??」

名前を呼ばれて、ふと我に返る...
どして、梨華ちゃんがココに...??

「えっ??」
「...アヤカさんが.......
...ひとみちゃん家から出て行ったの.......
....部屋の窓から、見えたの。
......なのに..ひとみちゃん来てくれないから.............」

うちは無意識の内に彼女を抱きしめていた...

「ひとみちゃん...!?」
「....心配..だった??」
「.........心配だったよ、スゴク。」
「...ホントに??」
「...ホントに。
.....スゴク②、不安だったよ??」

と言って、梨華ちゃんはうちの腕の中で泣き出した...

「....梨華ちゃん..好きだよ。」
「...ふぇっ??」
「........好きだ。」

彼女をギュッと抱きしめて、そっとベッドに押し倒した...
そんなうちの行動に、戸惑ってる彼女...
うちは彼女の上に覆い被さって、そっと首筋に顔を埋めた...

ゆっくりと息を吸い込む...
甘い...
優しい...
梨華ちゃん匂いがする...

「......ひとみ..ちゃん??」
「....ん??」
「.....ねぇ、ってば。」

彼女に肩を掴まれて、軽く押し戻される...

「...何??」
「.........アタシも、ひとみちゃんの事好きだよ??」

彼女はニコっと微笑った...
細めた瞳からは、また涙が零れ落ちる...

「......ずっと②..ひとみちゃんの事見てたよ。
....だけど、このままずっと幼馴染でもいいって思ってた。
.....でも...駄目...ったよぉ........
....一緒に..居れっ...居るほど....好きっ..なってる..........」

梨華ちゃんは大粒の涙を流しながら...
うちにギュッと抱き付いた...

「.....好き。」

真っ赤な目をうちに向けて、梨華ちゃんは言った...

「...うちも、好きだよ。
.......これからもずっと②、傍に居てよ。」

幼馴染の一線を越えてからの、初めてのキスは...
しょっぱいはずなのに...
なんか、大人の味がした...

222YUNA:2003/06/18(水) 14:24



大人になりたかった、9ヶ月前...

だけど...

アヤカに大人になったなんて言われて...


自分的には、何1つ変わってないのにね...??


大人になるって、結局何...??

いつから人は、大人って呼ばれるようになんの...??


っつぅ〜かさ、なんか今のままでいいやぁ...

疲れちゃったし...

今は大人になれなくたって...

いつかは嫌でも...

大人になんなきゃいけない日が来るんだし...


今のうちに、いっぱい子供してよぉ〜っと♪♪♪

うちをいっぱい②甘やかせてくれる...

そんなうちを可愛いと言ってくれる...

大切な人が居るから...


だから...

だから...

うちまだ、ガキのままでいいやぁ〜♪♪♪




FIN...

223YUNA:2003/06/18(水) 14:34
なんか、誤字がいっぱい...(汗
許してやってください...(涙

>218
× うちは焦って顔を俯いて隠した...
○ うちは焦って顔を俯かせて、隠した...

>219
× 遠くからでも気付いてしまうなんて、そんな自分...
○ 遠くからでも気付いてしまう、そんな自分...

× だけど、うちは構わず彼女の手をそっと握りしめ直した
○ だけど、うちは構わず彼女の手をそっと握り直した

多いし...酷ぇなぁ...(汗

224マー:2003/06/19(木) 01:44
更新お疲れ様です☆新作読めて嬉しいですぅ。「まだかな〜・・」
なんてちょっと待ってたりなんかしてたのです・・短編と言われて
ますけど、すご〜くこちらに気持ちが伝わってきます。行間に文字
にならない部分が書かれてる、って感じです。どちらも好きでした。
作者様のペースで頑張って下さいね♪ひっそり待ってます。

225名無し(0´〜`0):2003/06/20(金) 19:41
私も、ひっそり待っている人間その2です。
楽しみにしています。がんばってください。

226クロイツ:2003/06/21(土) 11:23
どうも、はじめまして!!クロイツと言います。
今までずっとROMってたのですが…もう、感想書きたくてたまらなくなってしまいました…。
すごいです。YUNA様の書かれる小説や梨華ちゃんには、いつもツボを押されまくっているのですが、
今回のお話は本当に…ハートをゲッツ!って感じですー!!
何度も何度も読み返してしまいましたー!!

次回作も楽しみにしております!!

227YUNA:2003/07/20(日) 17:30
おひさしぶりです。
こりもせず、またココに来てしましました...w
やっと②できあがったので
暇があったら、読んでやってください。

>マーさん。
レスありがとぉございます。
ちゃんと伝わっているようで...
いかったぁ...(ホっ
ありがとぉございます、これからも頑張りたいと思います。

>名無し(0´〜`0) さん。
遅くなってごめんなさい。
うちの書く駄文なんかでいいのでしょうか...??
できる限り、頑張ります♪

>クロイツさん。
レス、マジで感激っす♪♪♪
うちの梨華ちゃんを気に入っていただけて、光栄です♪♪♪
こんな駄文を、何度も②読んでいただいてありがとぉございます。
やばいくらい駄文ですが...
よかったら、読んでやってください。


2週間くらい、日本に帰るので更新できません...
ちょこっとだけですが、始めたいと思います。
もしかしたら、帰る前にちこっとだけ更新するかも??w

タイトルは、『luv u taught me...』です。
よろしくおねがいします。

228YUNA:2003/07/20(日) 17:30




「「はぁっ、はぁっ.....」」

うちは必死になって走った...
幼馴染の手を固く掴んで、引っ張りながら...
自分らも知らない世界へと向かって、ひたすら走った...

・・・・
・・・・
・・・・

「「腹減ったなぁ〜〜」」

歩道の段に座り込んで、行き交う人を見つめる。

今は金もない...
行く場所は探せばある...
だけど、そんな気力今はなんかない...
ただ②街をさ迷う毎日...

「なぁ〜、そこのお2人さん。」

その声に、うちらは逃げようと立ち上がった...

「ちょ〜っ、待ちぃや。」

不思議と足を止め、2人で振り向いた。

「アタシの店で、働かんか??」

それが、彼女との最初の出逢いだった...

229名無し(0´〜`0):2003/07/26(土) 03:40
日本に帰る前?
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
作者様は、外国暮らし??
素敵です。続き楽しみにしています

230YUNA:2003/09/08(月) 16:29
どうも、お久しぶりです...(汗
放置してすいません...(苦笑
っていうか、気にしてくれてた人なんて居たのか...
まぁいいや...(ぇっ

↑とは全然関係ぇないですが...
ちょっとした短編を書きました。
相変わらず、どこまでいっても駄文ですが...
よかったら、読んでください。
レスとかくれちゃったら、嬉しいっす♪♪♪(ワガママっ

> 名無し(0´〜`0)
レスありがとぉございます。
一応、海外に住んでます。(w
続きの方、これからちょこ②更新したいと思っています。
っていうか、もう忘れてますよね。(苦笑
気が向いたら、読んでやってください♪

231YUNA:2003/09/08(月) 16:31





『直感...』
======



“可愛いな...”
って、直感的にそう思った...

“守って上げたいな...”
って、直感的にそう感じた...


不思議だょ...
今までこんな事なかった...

なんとなくで、誰かと付き合ったり...
なんとなくで、その子と別れたり...
そんな事ばかり繰り返していたのに...

キミと初めて出会った...
あの日...
あの時...

うちは、
“絶対に好きになる...”
って、直感的にマジでそう思った...


今まで友達の距離を保って来たけど...
なんかもぉ、限界みたいだょ...


「.....好きだょ。」

TV画面を見ていたキミ...
目を丸くして、うちの方振り向いて...
途端、大粒の涙を流し始めた...

「..........っとみ..ちゃ....」

うちの腕の中で涙を流し続けるキミ...

答えは、触れ合った唇から...
不思議と胸いっぱい、伝わってきて...

気付いたら、涙が溢れてた...



必ず守るょ...

すんげぇ、泣かせるかもしれない...

かなり、傷付けてしまうかもしれなぃ...

それでも、キミの事...

うちは愛さずには居られないんだょ...

ねぇ、梨華ちゃん...




〜THE END〜

232マー:2003/09/09(火) 00:12
作者様〜・・ず〜っと、気にしてましたよー・・催促はいけない・いけない、
な〜んて思いながら待ってました♪ でも、海外に住んでいらしゃるとは
知りませんでちた・・。 今回の短編も好きです。これからも 日本で
楽しみに待ってますね。いしよし・甘・甘でお願いできたら嬉しい・・

233YUNA:2003/09/11(木) 15:15
どぉも♪
また②続きではないんですが...
マーさんから甘・甘のリク(?)をいただいたんで...
そちらを先に、のせたいと思います。
よかったら、読んでやってください。

>マーさん。
レスありがとぉございます!!!(号泣
気にしてくれてたんですかっ!?
ありがとぉございます。
帰ってきてから何かと忙しくて、これなかったんですよぉ。
これからは、ちょこ②来るんでよろしくお願いします。

234YUNA:2003/09/11(木) 15:16



『ゴメンネ。。。?』
=========


ひとみちゃんと喧嘩をした...
アタシの所為...
なのに...
なのに...

“ごめんね...”

たった一言なのに、出てこなぃ...
書けばまだ少し、楽になるかな...?

ペンと紙を用意して、一言書く...

“ごめんね...”

さっきまで不機嫌そうだったアナタの顔が...
今は不思議そうにアタシを見てる...

キレイに折りたたんで...
目を見て渡す...

“...何?”

言葉にはしないけど...
アナタの顔はアタシにそう言ってる...

“読んで...”

言葉にはしないけど...
ココロの中でアナタにそう伝える...

アナタは首を傾げながらもその紙を開いた...
驚いた顔を一瞬したけど...
何も言わずに、アタシからペンを取り上げると...
その紙にまた何か書き足した...

そして優しく笑って、アタシに紙を差し出した...
今度は、アタシがひろげる番...

“うちも、ごめんね...??”

アタシがアナタを見上げると...
アナタはアタシを優しく包んでくれる...
すると不思議と素直になれる...

「...ごめんね..ひとみちゃん........」
「....うちもごめんねっ、怒ったりして。」

そして...
仲直りのキス...
さっき食べたチョコレートの味...

「梨華ちゃんのキス、チョコレートの味がする。」

アナタは優しくアタシに微笑んで...
何度も②キスをくれる...



“ごめんね...”

たった一言なのに...
喧嘩をすれば、きっとまた言えなくなる...
だから今のうちに、たくさん謝っておこぉかな...

「...ごめんね.....?」
「...ぇっ、何??」
「....今度喧嘩した時の、ぶん。」
「...へっ!?」

気の抜けたような声...
そして喉の奥で笑うアナタ...

“相変わらずだなぁ〜”

アナタは口にしないけど...
そう言ってるよね、きっと...

「じゃ〜、今のうちに仲直りしとこっか?」

アナタは微笑んで、そっと甘いキスをくれた...


いっぱい②、喧嘩して...
いっぱい②、謝って...
いっぱい②、キスして...


これからも...

いっぱい②...

2人の思い出、作っていこうね...?




END...

235マー:2003/09/12(金) 00:24
うっわ〜・・甘・甘♪ 作者様、私のわがままに答えて頂いてありがとう
ございますぅ。なんか、嬉しいです。「今度喧嘩した時のぶん〜・・」
ってところ、良いですね!かわいい♪
私、ここに来る度にYUNA様の書かれた小説最初から読み返すんです。
一番始めの、よっすぃが ごっちんと電話で話し込んで、りかちゃんと
喧嘩に・・の話が印象的なんですよ、私のなかで。
これからも、日本の空の下で楽しみにしていますね。

236YUNA:2003/09/12(金) 14:40
どもです♪
今日から↑の↑の↑の、続きをのせたいと思います。
長めですが、よかったら最後までお付き合い下さい。

>マーさん。
いつも②レスありがとぉございます♪
っていうか、いつも最初から読み返してくれてるんですかっ!?
ヤバイっ、なんか泣けてきた...(ぇっ
かなり嬉しいっす♪♪♪
これからも、頑張りますっっっ!!!!!

237YUNA:2003/09/12(金) 14:41




「「はぁっ、はぁっ.....」」

うちは必死になって走った...
幼馴染の手を固く掴んで、引っ張りながら...
自分らも知らない世界へと向かって、ひたすら走った...

・・・・
・・・・
・・・・

「「腹減ったなぁ〜〜」」

歩道の段に座り込んで、行き交う人を見つめる。

今は金もない...
行く場所は探せばある...
だけど、そんな気力今はなんかない...
ただ②街をさ迷う毎日...

「なぁ〜、そこのお2人さん。」

その声に、うちらは逃げようと立ち上がった...

「ちょ〜っ、待ちぃや。」

不思議と足を止め、2人で振り向いた。

「アタシの店で、働かんか??」

それが、彼女との最初の出逢いだった...

238YUNA:2003/09/12(金) 14:41



『luv u taught me...』
============


〜Ⅰ〜


≪2年後...≫


「吉澤ひとみさんっ、アタシとお友達になってくださいっっっ!!!」

それは、突然の事だった...
授業が終わって、何かといろ②話してたら外はもぉ薄暗い...
幼馴染の紗耶香と今日の夕飯を何にするか話していたら...
いきなり真正面から、髪の長い女の子がうちの前に立ちはだかって...

えっ、なんでうちの名前知ってんのっっっ!?
もしかして、出てくるまでずっと待ってた訳っっっ!?

っつぅ〜か、これは一体何っっっ...!?
ん”っっっ!?
アンタ誰っっっ...!?

「...あのっ、お友達にっっっ!!!」

街灯に照らされた彼女の瞳は、明らかに震えていて...

「友達っすか...??」
「....駄目ぇ、ですか??」
「...駄目じゃないけど、うちアナタの事何も知らない。」
「これから、知ってください。」
「....まぁ、いいけど。」
「ホントっっっ!?」

途端彼女は笑顔になり...
後ろを見たと思ったら、今度は...
向こうの方に居る友達らしき子に、“OKぇサイン”を出していた。

なんなんだ、コノ子は...!?

「あのコレっ、アタシのメアドと番号です。
....メールでも電話でもいいんですっ、よかったらください。」

彼女が差し出したピンクの紙を受け取って、見てみると...

『 〜石川梨華〜
☆__-___-___☆
☆__@_____☆』

ピンクの、めちゃくちゃ可愛い字で書いてあった。

「...んとぉ、石川さんでいいのかな??」
「あのっ梨華って、呼んでください。」
「...えっとじゃ〜、梨華ちゃん。」
「きゃ〜〜〜〜!!!!!」

大丈夫かコノ子...!?

239YUNA:2003/09/12(金) 14:41

「それじゃ〜うちら行くから、あんがとねっコレ。」

手に持ってる紙を軽く上げて...
彼女の友達の前まで行くと、軽く頭を下げてその場を後にした。
んっ、今の子どっかで見た事ある気ぃする...

「お前さぁ、相変わらずモテんのなぁ〜」
「アレは違うっしょ。」
「あの子さぁ、お前の隣りのクラスの2年Aの石川梨華じゃない??」
「えっ、誰それっっっ!?」
「転校生だよ。」
「知らないよ、そんな事。」
「このっ、アホっっっ!!!!」

“あんなに可愛い子、なんで知らないんだよっっっ!!!”
文句言うのはいいさっ...
っ痛ぇ〜なぁ、ど突くなよこのアホっっっ!!!

でも結構、可愛かったなぁ...

240YUNA:2003/09/12(金) 14:42


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*


「おはよっ、よっすぃ〜」
「あぁ〜柴ちゃん、はよぉ〜っす。」

そこ②仲のいいクラスメイトに挨拶をしながら教室の奥へ...
んっ!?、っつぅ〜か...

「...柴ちゃんさっ、もしかして昨日夜石川さんと居たっっっ!?」
「あはっ、居た。
気付こうよ、その場でさぁ〜〜!!!」
「ごめん②、っつぅ〜か友達なんだ??」
「うん、幼馴染なの。
最近、こっちに戻ってきてさぁ〜」
「へぇ〜」
「メールさぁ、送ってあげてね。
昨日夜来なかったって、落ち込んでたから。(笑)」

んぁ、紙どぉしたっけ...!?

「...もしかして、紙失くしたとか!?」
「.....え”っっっ!?」
「今顔が思いっきり、“どぉ〜したっけ!?”って顔してたよ。(笑)」
「...多分..部屋のどこかに........」
「もぉ〜、携帯貸して??」
「えっ??」
「いいから②。」

そう言われて、おず②と彼女に携帯を渡す。
すると、彼女は何も言わずに何かを記入し始めた。

「はいっっっ♪♪♪」
「何したの??」
「梨華ちゃんの、メモリーに入れちゃった♪♪♪」
「....え”っ!?」

メモリーを見てみると、ちゃんと入ってるよ...(涙

「仲良くしてあげてよ。
友達になりたいって、ずっと言ってたんだから。」
「...だったら..最初から紹介してくれれば........」
「あぁ〜、そっか。」

ポンっと手を叩いて、柴ちゃんは頷いた。
柴ちゃんって、意外とボケ②なんだよなぁ...

「じゃ〜、今度どっか行こう??」
「... ... ...うん、いいよ。」
「その“... ... ...”は、何??」
「いやっ、うち金曜と週末は働いてるからさぁ。」
「...ん〜、いつ暇??」
「そだなぁ、またメールするよ。」
「OKぇ〜♪♪♪」

柴ちゃんの返事と共に、ベルが鳴って先生が入ってきた。
手を軽くあげて返事を返すと、うちは席に付いた。

241YUNA:2003/09/12(金) 14:43


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*


「...ふぅ..........」

夜が明けて...
普段の明るさを取り戻し始めた空...
少し肌寒く感じて、襟を立てると...
うちはタバコに火をつけた...

「お疲れさん。」

紗耶香はうちに缶ビールを差し出すと...
うちの隣りに腰を降ろして、慣れた手付きでタバコを咥えた。

「...さんきゅ。」
「“No.1”も楽じゃねぇ〜ってかぁ〜〜??(笑」
「それは、紗耶香も一緒じゃんか。
それに、他に働かせてもらえるトコなんてないしね。」
「...そだなぁ。」

紗耶香は少しだけ寂しそうな顔をして空を見上げた...


うちらの仕事...
それは、某2丁目にある様なお店のホスト...
お客のほとんどは、女の人...

平日は学校通って...
金曜と土曜の夜はココに来て、朝が明けるまでお客さんの相手をする...

未成年だし、本当は↑トコロでは働いちゃいけないんだけど...
今からちょうど2年前...
うちらは、ある場所を抜け出した...
そして、ある日ココのオーナーに拾われた...
その人はなぜか、うちらの学費から生活費まで全部負担してくれてる...
おまけに給料まで...


「今日もお疲れさん。」

隣りからした声に2人で振り向く。
金パにカラコンのこの人は、中澤裕子。
一見怖そうなだけど、めちゃくちゃ優しくて理解のある人。
うちらが働かせてもらってる店の、オーナーなんだ。

「「お疲れっす。」」

彼女が咥えたタバコに火をつける。

「おおきに。」
「もぉ、条件反射っすね。(苦笑」
「それは、いいこっちゃ。(笑」

と言って、豪快に笑った。

あれから、2年...
彼女は、うちらの事を何1つ聞かなかったし...
聞いてもこなかった...

242YUNA:2003/09/12(金) 14:43

・・・・
・・・・
・・・・

「なぁ、よっさん??」
「はい??」
「もぉ〜2年やなぁ〜〜」
「そっすねぇ〜」

あれから他愛のない話をしていて...
ふと、中澤さんがそんな事を口にした...
紗耶香はうちの肩で、静かに寝息をたてている...

「なんで自分らの事聞かへんのやろって、思ぉとるやろ??」
「...そぉっすねぇ、どうしてっすか??」

中澤さんはチラっとうちを見て俯くと...
そのまま少しだけ笑みを零したまま、話し出した...

「最初街でお前ら見かけた時なぁ、すぐ分かったんよ。
こいつら、家出ちゃうなぁ〜って。(笑)」
「えぇっ??(笑」
「...ウチなぁ、っていうかなぁ〜
.....ウチもなぁ、養護施設で育ったんよぉ〜
アンタら2人、どぉしても放って置けんかったんや。」
「...え..っ.........」
「ウチも抜け出したんよ。
17ん時やったかなぁ、酷いってもんじゃなかったからなぁ。
ウチもなぁ拾われたんよぉ〜。
ウチはぁ、みっちゃんって人にだけどなっ。」
「...もし..かして.........」

平家さん...
ココに居た先輩たちに、話にだけは聞いた事がある...
ココの元、オーナーだとか...

「...せやっ、ウチの大事だった人や。
学校には行けへんかったけどぉ、必要な時はいつも傍に居てくれはった。
厳しかった、でもめっさ優しい人やった。
バイトだって、そんな簡単に見つからんかった。
だけどやっと見つけて、そのバイトした金を溜めて...
みっちゃんの誕生日とかに、プレゼント買うたりした。
みっちゃんの笑顔見れるだけど、幸せやった。
せやけど、あの人病弱でなぁ...
入退院を繰り返してた。
んでぇその3ヵ月後とかに、医者に告げられたのが余命3ヶ月やって事。
ウチ、初めて泣いたわぁそん時。
初めて、失いたくないと思った。
それでも、みっちゃんの前では笑顔で居るようにしとった。
だけど気付いとったみたいやっ、もぉそう長くない事。
ウチはぁ悔いの無い様に、彼女に悔いを残さんように頑張った。
一緒に過ごした、十数年無駄にしたくなかった。
んでみっちゃんがぁ、うちに最後に預けてくれたのがこの店や。
ウチはぁ、この店を一生守っていかなあかんねん。」

中澤さんの目には、涙が溜まっていた...

「みっちゃんの宝物やから。」

強い人だと思ってた...
だけど、色んな事抱えて今ココに居るんだ...

「裕子ぉ〜、風邪ひくぞぉ〜〜!!!」

裏口からした声に、2人で振り向く。

「よっすぃ〜もっっっ!!!って....
ったく、紗耶香は何やってんだよぉ〜こんなトコでぇ〜〜」

彼女は、紗耶香に飛び蹴りを入れたり...
顔を百面相みたいに変えて、ちょこ②うちらの周りを動き回っている...
だけどふと、ギュッと中澤さんの腕の中に抱きとめられた...

「...ちょっ、裕子何すんだよぉ〜〜!!!」

と言って、腕の中でもがいている...
だけど...

「...矢口ぃ.........」

中澤さんのそんな声に、彼女は何も言わなくなった...

「どしたぁ、裕子??」
「....ずっとぉ、傍に居ってくれるかぁ??」

中澤さんにとって...
矢口さんはスゴク特別な存在で...

「ったり前だろっっっ??」

矢口さんにだって...
キツイ事は言うけど、中澤さんの事めちゃくちゃ大事にしてて...

そんな2人を見て、胸が熱くなった...
いつか、そんな人と巡り合えたらいいなぁ...

そんな事を思いながら...
半目の紗耶香を引きずりながら、うちはその場を後にした...





〜continues...〜

243名無し(0´〜`0):2003/09/17(水) 19:18
続きまだかな?
すごく楽しみにしちゃってます!!
がんばってください!

244マー:2003/09/18(木) 00:24
更新 お疲れ様です! 新作、楽しみぃ〜♪ ちょっと影のあるよっすぃ。
梨華ちゃんとどんな恋愛になるのかな・・?YUNA様、日本はやっと
少し涼しくなりましたよー。 ま〜ったり待ってますね。

245YUNA:2003/09/18(木) 15:54

更新の前に、レスのお返事を...

>名無し(0´〜`0)さん。
レス、ありがとぉございます。
ってか、楽しみにしてくれてるんですかっ!?
マジっすかぁ〜!?
もぉ、うちメチャクチャ頑張っちゃいますよっっっ♪♪♪(単純っ

>マーさん。
レス、ありがとぉございます。
2人はこの先どうなる事やら...w
一応完結してるので、
ヒマさえあればどん②更新していきたいと思ってますっ♪
日本はやっと涼しくなったんですかぁ〜
こっちはぁ、う〜ん...w
暑いんですけどねぇ、なぜ朝と夜だけ寒ぃ...(苦笑

246YUNA:2003/09/18(木) 15:54



『luv u taught me...』
============


〜Ⅱ〜


「......あ”ぁ〜ぁ”〜〜〜〜!!!!!」

目が覚めて、カーテンを開けて背筋を伸ばす。

「馬鹿っ、お前眩しいじゃねぇ〜かよっっっ!!!!」

隣りで寝ている紗耶香に蹴りを入れられる。

「出かけるぞぉ〜」
「どこにだよぉ〜〜」
「柴ちゃんと、石川さんとデート。
向こう2人だから、紗耶香も来い。」
「おっしゃ、あゆみちゃん・梨華ちゃん待っててねぇ〜♪♪♪」

なんて気の変わりの早い奴...
呆れるょ...

「馬ぁ鹿っっっ!!!」

頭を小突いてやる。

「あんだよぉ、いいじゃんかよぉ〜」
「駄目だよっ、紗耶香みたいなタラシに任せられる訳ないだろっ。」
「ちぇ〜、ケチだなぁお前。
しかも、お前にだけは言われたくないねっっっ!!!!」
「あっ、でもなんか友達もう1人連れて来るって。
って、なんか今言ったかっっっ!?」
「マジっ!? そっち狙いで行くかな。」
「こんの、ド・アホぉ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

矢口さん伝授の飛び蹴りを、紗耶香に思いっきりくらわせてやった。
かんなり、鈍い音がしたけどぉ...
まぁ、気にしない②♪♪♪

・・・・
・・・・
・・・・

247YUNA:2003/09/18(木) 15:54

「ごめん、待った??」

紗耶香を引きずりながら、待ち合わせ場所へ走る。

「遅いっっっ!!!」
「ごめん②、コイツ相変わらずトロくてさぁ。」

腕を組んで怒ってる(?)柴ちゃんに謝る。
石川さんはその後ろで、なんかモジ②してる...
ぇっ、トイレ我慢してるの...??

「あんれぇ、もう1人の子は??」
「....あぁ、あの子遅刻常習犯なの。」
「ははっ、じゃ〜紗耶香と気が合うかもなぁ〜(笑」


こうして、柴ちゃんと石川さんと遊ぶのも実は5度目。
なんだかんだ言ってたけど、毎週こうして出かけてる。
仕事が終わって、少しだけ寝て...
んでぇ〜夜遅くまで遊んで、寝て次の日は学校...
毎週日曜は、そうやって過ごしてる。
ちと厳しいっちゃ〜厳しいけど...
珍しく、楽しみにしてる自分が居たり...??

こうして遊ぶ前はぁ...
毎日が、同じ事の繰り返しで...
ぶっちゃけ、嫌気がさしてた...
だから、なんか丁度いい気晴らしになってる...
っていうか、初めてかもしれなぃ...
紗耶香以外の誰かと、こうして出かけて馬鹿騒ぎするのは...
最初は、渋々だった気がする...
だけど今じゃ、楽しみで②しょうがない...

友達の存在の大きさ・大切さに、気付かされた...

248YUNA:2003/09/18(木) 15:55


「ごめぇ〜〜〜〜〜〜〜んっっっ!!!!」

向こうの方から、かなりの勢いで走ってきた女の子。
あのぉ...
スカートの中、丸見えなんですけど...(汗

「遅いよぉ、ごっちんっっっ!!!」
「...ごめんっ、寝坊した。」
「もぉ〜〜〜!!!」
「はははっ、いいじゃん②、なぁ〜紗耶香っ??」
「後藤っっっ!!!」
「あぁ〜、いちぃ〜ちゃん♪♪♪」

後藤と呼ばれた子は、満面笑顔で紗耶香に抱き付いた。

「お前っ、何っ、どしたのっっっ??」
「あはっ、後藤いちぃ〜ちゃんに逢えて超〜ラッキ〜♪♪♪」

話噛み合ってねぇ〜ょ、この2人...

「っつぅ〜か、知り合い??」
「ほらっ、やぐっちゃんの義妹〜いもうと〜。」
「あぁ〜!!!」
「初めまして、後藤真希です。」
「初めまして、吉澤ひとみです。」
「真里姉ちゃんから、よく話は聞いてるよ??
お店のNo.1のっ...っっっ!?」

うちは慌てて彼女の口を抑えた...
そして、みんなに背を向けて彼女に伝えた...

「.....内緒にしてるから。」
「あはっ、ごっめぇ〜ん忘れてた。
真里姉にもぉ、言われてたんだっけぇ〜〜」

てへっ、とか言って舌出して笑ってるコノ子...
ホントに大丈夫なのかぁ...??

「ホント、マジで口滑らさないで。」
「あはっ、分かったぁ〜♪♪♪
んでさぁ、今からどこ行くぅ〜〜〜???」

彼女は振り向いて、みんなに話し始めた...
信用して大丈夫かっ、コノ子...

249YUNA:2003/09/18(木) 15:56

・・・・
・・・・
・・・・

「...ねぇ、よっすぃ〜??」

うちの隣りを歩いていた石川さんが...
少し控えめに、うちに声をかけてきた。

「ん〜??」
「...あのっ..ね........」
「吉子ぉ〜〜♪♪♪」

途端、後ろからごっちんが背中に乗ってきた...
うちはいつから“吉子”になったのっ!?
っつぅ〜か、お”っ、重い...

「おいっ、お前何してんだよっっっ!!!」

紗耶香に耳元で怒鳴られたあげく、脇腹を肘で殴られた...
痛ぇ...(涙
っつぅ〜か、なんで怒ってる訳!?
うちだって、好きでこんな事してるんじゃないんだけど...

「後藤さん、悪いけど降りて。」
「えぇ、いいじゃん②♪♪♪」

分かってやってんのか...!?
っつぅ〜か、石川さんは...??
ヤバっ、放置...!?

石川さんは外れで俯いてる...
せっかく話しかけてくれたのになぁ...
悪い事しちゃったなぁ...

250YUNA:2003/09/18(木) 15:56



「石川さん??」

なんとか、後藤さんを背中から降ろして...
うちは石川さんの隣りを歩いた。

「えっ、どしたの??」
「だって、なんか言おうとしてたっしょ??」
「...もぉ、いいの。」

石川さんは、少し寂しそうな笑みをうちに向けた。
本人はきっと、めいっぱい笑ってるつもりなんだろぉなぁ...

「...言ってよ。
今度はさっ、うちちゃんと聞くから。」

うちは石川さんの手をそっと握って、笑顔を向けた。

「....後でぇ、2人きりになりたいの。」
「後で??」
「...駄目..かなぁ......??」
「あぁ〜、全然いいよ。
っつぅ〜か、今バックれちゃう??(笑」
「もぉ〜、今からカラオケ行くんでしょ〜??」

石川さんに笑顔が戻った...
どしてだろぉねぇ...??
それだけなのに、なんか嬉しかった...

251YUNA:2003/09/18(木) 15:58
今日はココまでです♪
いんやぁ、あまりの文章力の無さに凹...
もっと日本語の勉強してきまぁ〜す...w

252名無し(0´〜`0):2003/09/19(金) 00:41
いつも楽しく読ませてもらってます。
できれば
(省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
が出ない程度に区切って頂ければ、もっと読みやすいと思います。

生意気な事書いてご免なさい。

253名無し(0´〜`0):2003/10/16(木) 19:09
更新最近ないね…。書き込まないけど楽しみにしてたんですがね

254YUNA:2003/10/26(日) 13:36

「んじゃ〜、また明日ねぇ〜〜♪♪♪」

それそれが家路に着き始めて...
うちは紗耶香に用があるからと、適当に理由を付けて...
石川さんとの待ち合わせの公園に向かった...

「...ごめんっ、待った??」
「ん〜ん。」

石川さんは少し寒そうに肩をすくめて、首を横に振った。

「....これ着てょ。」

うちは上着を脱いで、石川さんの肩にかけた。

「...でも、よっすぃ〜が風邪ひいちゃうょ。」
「うちは平気だよ。
それに少し走ったから、暑くってさ。(笑」
「....ありがと。」

255YUNA:2003/10/26(日) 13:37

微笑んだ彼女に笑みを返すと...
うちはポケットの中から、タバコを取り出して火を付けた。

「....タバコ、吸うんだ??」
「あぁっ、煙とか駄目??」
「ん〜ん、平気だよ。
ただ、よっすぃ〜の知らないトコいっぱいあるなぁ〜って。」

石川さんは、少し寂しげに笑った...

「うちだって、石川さんの事何も知らないよ??
でもさっお互いの事これから知ってければいいしさっ、ねっ??」
「...よっ..すぃ.........」

256YUNA:2003/10/26(日) 13:37

一瞬の出来事だった... 
石川さんの細い腕が腰に巻かれて...
うちも無意識の内に、彼女を抱き寄せていた...

「...ねぇ、聞いてくれる??」
「どしたの??」
「....アタシ今、好きな人が居るの。」
「えっ??」
「...だけどねっ、その子女の子なの。」

と言って、彼女はうちを見上げた...

「....どしたら..いいかなぁ??
...っていうかやっぱ..おかしい事なのかなぁ??」

眉を八の字にして...
今にも泣き出しそうな瞳...

257YUNA:2003/10/26(日) 13:37

「ん〜全然、おかしい事じゃないよ??
それってさぁ、個性な訳じゃん??」
「...よっ..すぃ..........」
「ん〜まぁ、考えは人それぞれだからね。
だけどぉ、うちはぁ全然ありだと思うよ??
っつぅ〜かっ、うちは普通に彼女とか居ちゃう人だから。(笑」

誰かに、紗耶香以外に...
こんな事カムする日がくるなんて思わなかった...
だけど、少しでも石川さんの気持ちが楽になってくれるなら...
それでよかった...

「...ホント??」
「ん〜、今まで付き合った子はみんな女の子。」

258YUNA:2003/10/26(日) 13:38

じゃなきゃ、あそこで働くなんて事できない。

「....ありがとっ、大好きっっっ♪♪♪」

チュっ...
一瞬だけ唇に触れた感触...
うちはぁ、慣れてるからいいけどさぁ...
石川さん、なんで顔真っ赤にしてるの...??

「...石川..さん??」
「....名前でぇ..呼んでくれないの??」
「...んじゃ、梨華ちゃん??」

初めて逢った時の勢い、どこいっちゃったんだ??

259YUNA:2003/10/26(日) 13:38

「...アナタが..好き。」

へっ...!?

「....アナタの事が..好き。」

梨華ちゃんの瞳は揺れていた...
ぶっちゃけ、こぉして告られんのはよくある...

「...ごめん、今は返事できない。」
「....そっか、ごめんね急に。」

ニコっと笑った彼女の瞳から、大粒の涙が零れ落ちた...

「...ごめん..ぇ.........」

260YUNA:2003/10/26(日) 13:39

と言って、彼女はうちに背を向けて走り出した...

「....待ってよっっっ!!!」

うちは急いでその背中を追いかけて...
彼女の手首を掴んだ...

「...お願っ..放して.......??」
「....話、聞いてくれないの??」
「...聞けなぃょ。」

彼女の頬には、涙の筋がいくつも通っていて...
うちは無理に彼女の腕を引っ張って...
腕の中に抱きとめた...

261YUNA:2003/10/26(日) 13:39

「......うち...人を好きになれないんだ。」
「....え..っ........」
「...だから、今はやっぱ答えらんないょ。
....もしかしたら、返せないかもしれない。
.....それに、梨華ちゃんの事何も知らないし。
...だからもっと、一緒に時間を過ごしてみたいってのもあるから。」

考えた事も無かった...
彼女を、そういう対象で見た事もなかった...
告られた事は何度もある...
だけど告られて、初めて胸が熱くなった気がした...

「...よっ..すぃ..........」
「....今日はまだ、一緒に居れる??」

262YUNA:2003/10/26(日) 13:39

うちのその言葉に、彼女は涙を流しながら頷いた...

「...じゃぁ、どこ行こっか??
....その前に、泣き止もうね??」

うちはジーンズの後ろからハンカチを出して...
彼女に差し出した...

「....ありがと。」

ニコっと微笑んだ彼女の笑みは...
なんでか分かんないけど...
うちの胸を掴んで、ずっと②離さなかった...





〜continues...〜

263YUNA:2003/10/26(日) 13:40
ぇぇ、お久しぶりです。(苦笑
更新かなり遅れてしまって、本当にごめんなさぃ...
マメに来る予定だったんですが...
ごめんなさぃ〜〜!!!!
気合入れ直してていきたいと思います!!!!!!!

>252の名無し(0´〜`0) さん。

ごめんなさぃ...
以後気を付けます...
ので、これからも読んでやって下さぃ...


>252の名無し(0´〜`0) さん。

ごめんなさぃ...
↑に書いたとおり、気合入れ直したので...
また頑張っていきたいと思ってます。
これからも、よろしくお願いします。

264マー:2003/10/26(日) 23:26
更新 お疲れ様です! 待ってましたよ〜 ちょこちょこ
のぞきに来てたんです。でも、作者様のペースがあるし、とも
思いますから、無理せずに頑張って下さいね!
いしよし・のお話は良いですね〜・・いくらでも読みた〜い!!
復活されて嬉しいです♪ 日本は日に日に冬へ近づいてますよ・・

265名無し(0´〜`0):2003/10/30(木) 16:03
気合入れなおしお疲れ様です。
毎回楽しみにしています。吉視点が私的にはツボなんです。
がんがってくださいね

266252:2003/10/30(木) 23:42
あやまらないで下さい・・・
すごく見やすくなりました。ありがとうございました。

とてもせつなくて、引き込まれます。
次の更新も楽しみにしてますのでよろしくお願いします。

267YUNA:2003/10/31(金) 14:02



『luv u taught me...』
============


〜Ⅲ〜


「映画でも観る??」
「...でも、アタシもぉお金ない。」
「あぁ、うちが出すよ。」
「....駄目だよぉ。」
「そんなん、気にしなくていいから。」

うちは彼女の手を引っ張って...
2人分のチケットを買うと映画館の中に入った...

あれから、3ヶ月...
梨華ちゃんと一緒に過ごす時間は、少しずつだけど増えていった...

268YUNA:2003/10/31(金) 14:02


「....ごめん..ね??」
「何言ってんの。
観たいっつってたじゃん、昼間通りかかった時さ。」

不思議と覚えてた...
彼女が隣りに歩いていた訳じゃない...
だけど、どこかで耳を傾けていたのかもしれない...

「....ねぇ??」
「ん〜??」
「よっすぃ〜、寒くない??」
「なんで??」
「...だって、上着借りたままだし。」
「んじゃ、こぉ〜しよっ??」

うちは梨華ちゃんの肩に手をまわして...
そっと抱き寄せると、体をぴったりくっ付けた...
梨華ちゃんは、顔真っ赤にしてる...

「....温かい??」
「すんげぇ、温かい。」
「...ホントに??」
「ホントに。」

うちがそっと彼女の髪にキスを落とすと...
うちの肩に頭をあずけてくれた...

恋人に見えんのかなぁ、やっぱ...??

269YUNA:2003/10/31(金) 14:03


*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*/*


「...なぁ、ひとみぃ〜??」

今日の仕事を終え、いつも通り外で一服...
紗耶香はマジな顔してうちを見た...

「ん〜??」
「....お前さぁ、梨華ちゃんと付き合ってる訳??」
「付き合ってないよぉ〜」
「...遊んでんのか??」
「そぉいう訳じゃないけどぉ〜??」

紗耶香はうちをチラっと見て、タメイキを吐いた...

270YUNA:2003/10/31(金) 14:03

「...思わせ振りな態度って、1番よくないぞ。」
「そんなつもりないけど??」
「....じゃ〜なんだよ。」
「分かんないよ、なんとなく。」
「お前っっっ!!!!!!」

紗耶香に胸倉を掴まれて、そのまま壁に押し付けられた。

「ざけんなよっっっ!!!」
「あんだよっっっ!?」
「向き合ってやったらどぉ〜なんだよっっっ!?
彼女がお前にマジなのは、見て分かるだろっっっ!?
お前はそぉしてこれからも、生きてくのかっっっ!?
なぁ〜っっっ!?
ろくに人も好きになれない奴がっ...
好きになってもらおうなんてムシがよすぎんだよっっっ!!!」

271YUNA:2003/10/31(金) 14:04

分かってるんだ...
紗耶香が、こぉして怒ってくれんのも...
うちの為だって...

「....じゃ〜、どぉしたらいいんだよっっっ!?
...どぉしたら、好きんなれんだよっっっ!!!!」

涙が一気に溢れた...

272YUNA:2003/10/31(金) 14:04


人に愛される事を知らないまま育った...
だからきっと、人を愛するって機能も...
途中でどっかに落として来ちゃったんだ...

人を好きになるって、どぉいう事っっっ...??

好きになられるのは悪くない...
愛されるのだって悪くない...
ぶっちゃけ、楽だし...

だけど、それはただ逃げてるだけで...
自分とちゃんと向き合えてないって事...
分かってる...

273YUNA:2003/10/31(金) 14:04

ただ、置いていかれるのが怖い...
取り残されるのが怖い...
忘れもしない...
うちと母親を置いて、他の女を連れて出て行った父親の顔...
そして、必ず迎えに来ると言って...
結局迎えに来なかった、母親の顔...

うちは誰を信じて生きてけばいい...??
信じて裏切られるのはもぉ嫌だった...

274YUNA:2003/10/31(金) 14:05


「...誰も信じられないのか??
....俺の事も..中澤さんの事も......
....柴ちゃんも..梨華ちゃんもみんな②.......」

紗耶香の瞳は揺れていた...

「....信じてるよっっっ!!!!!
...ただ、怖いんだよ。
.....もぉ、裏切られたくないんだよっっっ!!!」

275YUNA:2003/10/31(金) 14:06
「...それは、俺も一緒だ。
....今でも忘れもしねぇよ、俺を捨てた親の顔。
...だけど、あいつらが捨ててくれたから今の俺が居る。
....俺は、今の俺が好きだ。
...ひとみと逢えた事も、運命だって思ってる。
....だから苦しんでんだったら、とことん付き合ってやっから。
.....なぁ、もう1度向き合ってみないか??
....最後で構わない、梨華ちゃんに賭けてみないか??」

紗耶香は泣いていた...
っつぅ〜か、うちの為に泣いてくれてるんだ...

276YUNA:2003/10/31(金) 14:06

うちは紗耶香の肩に顔を埋めた...
ギュッて抱きしめてくれる腕が、温かかった...
涙がずっと②止まらなかったよ...

幸せだって思った...
すんげぇ感じた...

誰も信用できないなんて嘘だ...
うちはきっと、紗耶香が居なきゃ生きてけない...

277YUNA:2003/10/31(金) 14:16
更新完了ですっ♪
では、レスのお返事を...

>マーさん。
いつも②レスありがとぉございます♪
最近いしよし不足ですが、頭の中は常に...(ぇっ
こっちは、やっと秋って感じになってきましたねぇ〜
ついこの間まで、ヤバイくらい暑かったです...
あぁ、日本に帰りたぃ...

>名無し(0´〜`0)さん。
レスありがとぉございます。
吉視点は、意外と書いてて楽しいんですよね。
はいっ、これからも頑張ります♪♪♪

>252さん。
レスありがとぉございます。
↑1つ、やっちゃいました...(苦笑
切ないっすかっ!?
よかったぁ〜、書いてる本人は分からず...(ぇっ

278名無し(0´〜`0):2003/11/09(日) 01:50
更新お疲れ様です。
続きを楽しみにしている一人です
がんばってください

279マー:2003/11/13(木) 23:17
待ってま〜す・・・


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