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気ままに短編集!!(何でもあり)

1管理人@よすこ。:2002/08/16(金) 15:53
新スレ立ててみました。
スレを立てるのは、何だがちょっこっと、書いてみたいな〜と思う
方がいらっしゃったら、どんどん書いてください!!
一話目は偉大な作家べー。様。が、管理人の要望にこたえて書いて頂いた
短編を、のっけます。続け〜〜〜(w

7488.:2005/01/11(火) 03:04
そう言うと顔を近づけ、キスの素振りを見せるよっすぃー。


―――って!後藤さんが、いるくせに!!


両手でよっすぃーの肩を押し返す。

「っ…あの子!…後藤さんから、もう聞いたから!よっすぃーがオッケー
 したって」
「…だから?」
「だから、私は、ば…よっすぃーのバカって…言いに来ただけだから…」

やだっ…泣きそう…。でも、泣くのは悔しい…

「…何?こんな事でそんな怒んなよ…」
「お、怒ってるんじゃないの」

―――こんな事…?よっすぃーにとっては…

「怒ってるんじゃなくて、ケジメだもん…よっすぃーには『こんな事』でも
 私はよっすぃーが初めてだから…」

こんな風にドキドキしたり、好きっていうのは…よっすぃーだけなのに…
全部、よっすぃーが、初めてなのに…

「………ケジメってさ…梨華ちゃん、何か勘違いしてない?」
「してないよっ!オッケーしたんでしょ?」
「や、確かにオッケーしたけどさ…」

 うちは行かないよ?

7498.:2005/01/11(火) 03:06
「どこに?」
「合コンの話でしょ?うちがメンバー集めるのオッケーしたっていう…」
「なっ…違うよ!よっすぃーが後藤さんともう一度付き合うっていう…」

―――あれ?ちょっと待って…

そういえば私…後藤さんの話、途中ちゃんと聞いて……

『いやぁ〜、よしこにはずっと断られてたんだけど…よしこってそういうの
 嫌いじゃん?でも梨華ちゃんに「もう一回ちゃんと話しな」って言われて
 「よしこには、ごとーを幸せにする義務がある!」とか何とか言ったら、
 「自分が行かなくて良いなら」って、よしこ、オッケーしてくれたから
 さぁ。やっぱ梨華ちゃんのお陰だよぉ!ありがとね〜』


!!!???あれって合コンの話だったのーーー!?


「うちとごっちんが付き合う?何それ?ありえねーよ」
「え?」
「大体、ごっちんに梨華ちゃんの事言ったし」
「えーーーっ!?い、いつ?何で!!」
「ごっちんから、梨華ちゃんとうちの部屋で会ったって聞いた時に。
 ごっちんには、ちゃんと相手を示しておくべきだと思って」
「そう、なの?」
「そう…話したかったって、この事だよ。梨華ちゃん、怒ってたでしょ?」
「あっ…え…」

そういえば、そうだった…。

7508.:2005/01/11(火) 03:07
 高校に入ってごっちんと仲良くなって。
 告白されて、付き合うようになって。
 でも、やっぱり梨華ちゃんの事が忘れられなくて。
 ずっと、別れ話もしてたんだけど。
 ごっちんが、うちの事真剣に想ってくれてるって、わかってたし。
 うちも、梨華ちゃんが振り向いてくれるなんて、思ってなかったから。
 ずっと、曖昧な関係が続いてて。

 でも、これはいい加減参ったなと思って、ちゃんとキッパリ別れたのが。
 あの夜…あの卒業式の日の、すぐ後。

「好きな人いるからって、別れた」

よっすぃーの話を聞きながら、思い出す。

 『そのぉ…ごめんね〜』『ありがとね〜』

―――後藤さんあの時…もう私の事、知ってたんだ………

「あの子…すごく良い子だよ。よっすぃーも、好きだったんでしょ?
 だから…」

全部、して…

「あいつがうちに凄く一生懸命になってくれたから、うちも大切にしなきゃ
 って思い始めて…そういう事もしたけど…好きなのかなって思いかけてた
 その気持ちは…」

 梨華ちゃんに触れて…全然違ったて、知ったんだよ。

7518.:2005/01/11(火) 03:08
「だから今はもう…ごっちんとは、ただの友達だよ」

わかった?って目で尋ねられたけど…

「あ…あの」
「ん?」
「もう一つ聞いて良い?」
「どーぞ?」
「わ…私たちの関係って、あの…えっと…つ………」

付き合ってるの…?

「………何、今更?ショックじゃん。かなり」
「だ…だって付き合おうとか、そういうの無かったし…。恋人ってゆーの
 とかも…考えてたら、よくわかんなくなってきちゃって…」

私の質問に少し考え込んだよっすぃーは。
おもむろにメガネを外して。
私の頬に手を添えて。

「うちと、付き合って下さい」
「え?」
「何だよ『え?』って」
「え、あ…」
「すんなりオッケーしてよ」
「あの…えっと…は………はい」

―――無言のまま深くキスされて、そのまま押し倒された―――

7528.:2005/01/11(火) 03:22
更新しました。2ヶ月振りって…

>>704 名無し(0´〜`0)様
ガツンと…は行けませんでしたが、
こんな感じになりました。

>>705 名無し(0´〜`0)様
お待ち頂きまして、ありがとうございます・゚・(ノД`)・゚・。


>>706 603様
こんなオチで申し訳ないです(汗

>>707 名無し(0´〜`0)様
おめおめと、戻ってまいりましたー。

753管理人:2005/01/11(火) 16:22
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!
おかえりなさいです。管理人も楽しみにしていました^^

754名無し(0´〜`0):2005/01/11(火) 20:30
ヤタ!更新してるぅぅぅ〜wメガネよっすぃカッケー!

755603:2005/01/11(火) 21:49
キタキタキタキタキタァァァァァァァ――(・∀・)―――!!!!!!w

待ってましたよほぉ・・・。
おかえりなさいです!
続き大期待です!

てかごっちゃん本当いい娘だね・・・。

7569.:2005/01/13(木) 00:40
「ん…っ…あっ…」

いつかみたいに手際よくボタンが外され、胸元からよっすぃーの手が
進入してきた。

「ちょっ、ちょっと…よっすぃーっ…まっ…待って…」

首筋に唇を這わせられて、下着の上から胸を緩く撫でられる。

「っ!!待って待って待って!!」
「……何?」
「何じゃなくて…っ」

息を整えながら、よっすぃーの下から少し這い出すと、上体を起す。
そして、乱れた服を戻しながら、ちょっと怒鳴り気味に。

「い、イキナリ何!?」
「『あの子とすればいいじゃない』って言われた時、どんな気持ち
 だったと思う?」

それは…――

「………ごめん…なさい…」
「梨華ちゃんは、どうしてもイヤ?」
「…え…?」
「うちだって一応、梨華ちゃんが本気で嫌がる事…本当に無理になんて
 したくないから…梨華ちゃんがどうしてもダメって言うなら…
 これからは我慢するよ、全部」

7579.:2005/01/13(木) 00:40
 でもそうしたら、多分どっかで限界が来て…
 うち、梨華ちゃんと一緒にいるのが辛くなるかもしれない―――

「…そんなの…ヤダよ…」

 ……い、嫌…なのは…コワイから………コワイのは…

「あのね…わ、私『最後』って何されるのか…よくわかんないんだもん…」

泣きそうな私を見つめ、少し考え込むと。

「……………まあ…死んだりはしないから」

って

「当たり前でしょっ」
「ねえ、うちとするの…どうしてもイヤ?絶対できない?」
「そ…そういうわけじゃ…ない…けど………」
「なら、今日はする」

言うが早いか、再び私の体をベッドに沈める。

「なななな何で!?今から!?なんで?」
「なんか、今しないともう二度と出来ない気がする」

そ、そんなのっ…

「ずっ、ずるいよ…話したいから上がってって…」
「ずるくてもいい。今逃したら、梨華ちゃん明日からまたうちの事…
 避けそうでヤダし」

7589.:2005/01/13(木) 00:41
私の上に覆いかぶさるような体勢になったよっすぃー。
重なり合った身体からは、暖かい体温が伝わってくる。

「梨華ちゃん…」

深く唇を重ねながら、着ている服をゆっくりと剥がされる。
なんとか押しのけようと両手に力を込めるけど、全然上手くいかない。

「んっ…んん…」

首筋を這い出した唇が、身体のラインをなぞる指先が。
次第に思考力を奪っていく。

「やっ………ダメ…っ」

内腿を撫でられて声を上げるけど、もはやその言葉に力はない。

「あぁっ…!」

ついに下着の中に入って来た指先に、ゆっくりとそこを撫で回され
思わず声をあげてしまった。

……もう…ダメ、何も…わかんない……

「んんっ…あ、あぁっっ―――」

よっすぃーから与えられる快感に素直に反応してしまう身体を。
私は、どうすることも出来なかった。

7599.:2005/01/13(木) 00:58
更新しました。

>>753 管理人様
嬉しいお言葉ありがとうございま〜す・゚・(ノД`)・゚・。

>>754 名無し(0´〜`0)様
カッケーところの少なかったよっすぃーですが、
やるときゃやるんです。

>>755 603様
いつもレスありがとうございます。
がんがれよっすぃー!ですよねw

760603:2005/01/13(木) 01:04
おぉぅ・・・よっすぃ〜突っ走ってますねぇ。

  私が許します!!(←何様??)

今まであんだけ我慢したんだからもういいでしょ!
がんがれ!よっすぃ〜!!

761名無し(0´〜`0):2005/01/13(木) 23:16
いけ!よっすぃ〜!オイラも許すぞ。がんがれ!!

76210.:2005/01/14(金) 01:18
不意によっすぃーの動きが止まった。

…お、終わったの…かな?

朦朧とした意識の中で安心したのも束の間、
中途半端に脱げかかっていた服をきれいに剥がされる。

「きゃっ…なっ…まだ?」
「今のは準備運動」

微笑んで軽く落とされた唇は、すぐに口から下に移ってゆく。
首筋から胸そして脇腹のラインをなぞり、さらに下へ………

「っ…!!!」

そこを這い出した柔らかくて暖かい感触に、初めてされる事なのに、
どうされてるのか嫌でもわかってしまって。

「はっぁ…や…っっ!!」

慌てて身をよじるけれど、強すぎる刺激に力が上手く入らない。

「あ…ぁっっ…んっ…」

自分が漏らす声と、ピチャピチャという音だけがやたら大きく聞こえて、
余計に恥ずかしくなる。

………や、だ…よぉ………

それを声にしていたのか、自分でもわからないけど。
よっすぃーが少し顔を上げた気がした。

76310.:2005/01/14(金) 01:19
「梨華ちゃんいつも…こういうの、やたらと嫌がるから…最近うち、
 不安になるよ」
「…ぁっ…んっっ」

舌を動かしながら、よっすぃーの口から言葉が漏れる。

「本当に、うちの『好き』と…梨華ちゃんの『好き』は、同じなのかとか」
「そっ……なっ…」
「本当は違って…誰か他の…梨華ちゃんから全部許せると、思える相手が、
 出来ちゃうんじゃないか…とか」
「…な、何でっ!…同じだもっ…ちゃん、と…好きっ!」

堪らなくなって、そう言い放った瞬間に、強く吸われた。

「ん…―――――っ!!」
「声、抑えなくて大丈夫だよ。今日親、二人とも遅いから…」

ようやくそこから唇を離し、上体を起こしたよっすぃーに。

「…よっ…も、許しっ…」
「許してとか言わないでよ…なんか、酷い事してるみたいじゃん」

酷い。酷いよ…こんなの、聞いてないもん…

「あのさ、これからもっと酷い事するかもしれないけど…」

私の頭をゆっくりと撫でながら、真剣な眼差しでよっすぃーが言った。

「お願い、うちを信じて」

76410.:2005/01/14(金) 01:20

――――――――――

76510.:2005/01/14(金) 01:21
―――梨華ちゃん、力抜いて―――

「ん…ぁ…っっ!!!」

言葉の意味を理解する前に、凄い衝撃が体を襲って。
何をしているのか、何をされているのかさえわからなくなっていく。

「っん…はぁっ、あっ…あっ…」

奥まで沈められた指がゆっくりと中で動く度に、未知の感覚が私を襲い
さらに頭を混乱させる。

「はっぁ…やっ…も、やだぁ…っ…」
「―――ごめん、梨華ちゃん。でも、うちもうヤキモキしたくない…
 全部うちのものにして安心したい」

安心…?

「頼むから―――もう少しだけうちのために我慢して…なんて言ったら…
 駄目、かな?」

頭の中はもうぐちゃぐちゃで…
何も考えられなくなってて
「よっすぃーのため」って所しか響いてこなくて


私は、よくわからないまま。
ただ首を振っていた。

76610.:2005/01/14(金) 01:26
更新しました。

>>760 603様
今回も突っ走らせて頂きましたw

>>754 名無し(0´〜`0)様
よっすぃー、いきます!

(0^〜^)<梨華ちゃん、許してもらったYO!
(*^▽^)<………

767名無し(0´〜`0):2005/01/14(金) 18:07
よっすぃ今までつらかったんだねぇ(泣
梨華ちゃんはもうなにも考えずに身をゆだねてしまえ!

768名無し(0´〜`0):2005/01/14(金) 21:52
心も体もつながっちゃえYO!

心底お待ちしておりました。作者さんのお言葉を信じてましたよ〜

76911.:2005/01/15(土) 00:04
身体が熱くて、熱くて。血液が沸騰しているみたい。
そして、その熱い血液が。脳も、何もかもを溶かして―――

―――梨華、わかる?繋がってるの………

よっすぃーの声すら、遠くに聞こえる。

「あ…はぁっ…んっ…あ、はっぁ…あぁっっ」

よっすぃーが私の中を激しく掻き回すから。
私はさらに、ぐちゃぐちゃに、なって。

「あんっ…はぁ、よっ…すぃ……こわ…よぉ…」
「梨華、大丈夫だよ…」

この広い世界の中で私を守るのは、よっすぃーの存在だけ。
私が感じているのは、よっすぃーの存在だけ。
だから、私は必死でしがみ付く。

「んっ…ぁ…好きっ…よっ、すぃ…っ…好きなのぉ…」
「…梨華、梨華…うちも、大好きだよ…」

さっきよりずっと奥に指を伸ばされて、一層激しく掻き回されて。
熱っぽく名前を呼ばれる。梨華、梨華、梨華…

「あっ、やっ、…もう…ダメ……っ」

急に押さえきれない感覚に襲われて。

「いいよ…イって」
「…はぁんっ、んっ…ぁっ、ぁっ、ぁっ…ぁああっ―――――!!!」

77011.:2005/01/15(土) 00:05
どうやら、私は。
未知の体験に。
最後は気を失ってしまったらしい。

77112.:2005/01/15(土) 00:05
…あれ…?ドコ…私、……

「―――っ!!!」

全部思い出して勢い良く起こした体に、鈍い痛みが走った。

「いっ……」
「あ、起きた?」

その時ドアが開いて、よっすぃーが入ってくる。
まだ裸なのに気付いて、慌てて毛布を肩まで引っ張り上げると。

「飲み物、持ってきた」

と言ってベッドに腰掛けるよっすぃー。

あっあんなことしておいて…涼しい声してっ
あ、あああああんなの…あんなの聞いてない!

「よっすぃー!!」
「ん?何?」
「っ……………」

ズルイ。
文句言いたいこといっぱいあったのに。
ズルイ。
そんな幸せそうな顔されたら、何も言えなくなる。

77212.:2005/01/15(土) 00:06
「はっ!今、何時!?」
「10時半ちょい前くらい」
「え、夜…だよね!?まさか一夜明けて、なんてことは…」
「うん。22時半」
「わーっっみんな心配してるよぉ…遅くなるとか電話してないのに…」
「しといたよ」
「え?」
「電話、しといた。梨華ちゃんの家に。今日、ウチに泊めるって」

なんか…このまま梨華ちゃんのこと、ここに閉じ込めちゃいたい気分でさ。

「………ふ、服…ちょうだい」

急に無性に恥ずかしくなって。少しぶっきら棒に言うと。

「いいじゃん、そのままで」

毛布ごと抱きしめられて、キスをされる。

「んっ…―――」

割って入ってきたモノに反射的に一瞬引っ込めかけた舌を。
おずおずと伸ばして、ゆっくり、よっすぃーの動きに合わせてみると。

よっすぃーが驚いたように体を離した。

「怒んないの?」
「………怒んない、よ」

だってホラ…こ、恋人なんだし…。キ、キスくらい…ね。

77312.:2005/01/15(土) 00:07
無言で私の顔を見つめ続けるよっすぃー。

「な、何よ?」
「いやぁ…積極的な梨華ちゃんって、破壊的にエロいな。と思って」
「バカっ!」
「いや、マジでもう一回押し倒そうかと…」
「―――!!!」
「まあ、それは冗談として…さっきはさ、うち焦ってて急いじゃったから」
 
   次はゆっくりじっくり抱かせてね

「…しっ、しない!絶対もうしない!」
「やだ。今度はコンタクト付けて、しっかり目に焼きつける」


“最後までしたら何か変わるの?”


―――結局まだよくわかんない

でも、なんとなく

前よりちょっとよっすぃーが近くなった気がして。
前よりちょっとドキドキして。
前よりもっとよっすぃーのこと好きになったみたいな感じで。

不安とか、嫌なモヤモヤは…

少しだけ消えたような気がする。

END

77412.:2005/01/15(土) 00:26
えーっ、予告も無かったので驚かれたかもしれませんが
今回で完結とさせて頂きました。

>>767 名無し(0´〜`0)様
このような結末となりましたが、いかがだったでしょうか?

>>768 名無し(0´〜`0)様
お待ち頂き、ありがとうございました。
信じてくれてありがとー(涙)

無事完結できたのは、皆様の暖かい励ましのお陰でございます。
本当に長い間応援頂き、ありがとうございました!

775603:2005/01/15(土) 02:38
よっすぃ〜〜〜ぃ!!

・・・おめでとう!!

よかったねぇ・・・(T▽T)
そして作者さま。素敵なお話をありがとうございました。
もう何度梨華ちゃんにヤキモキしたことか・・・はぁ〜スッキリ×2♪

またの執筆期待しております(^▽^)

776名無し(0´〜`0):2005/01/19(水) 00:03
完結、お疲れさまでした〜
ドッキドキッしてま〜す・・おもしろかったです!
梨華ちゃん、身も心もよっすぃ〜のものになっちゃってねー
大人の階段を上った二人にバンジャ〜イ
更新、お待ちしてます。

777名無し作者:2005/01/31(月) 01:26:16
>>775 603様
最初から最後までずーっとお付き合い頂きまして
こちらこそ、本当にありがとうございました!!

>>776 名無し(0´〜`0)様
ドッキドキッしてもらえて、こちらがドキドキですw
ありがとうございます。

えー、前作は“短編集”だというのにダラダラと長く書かせて
頂いちゃったので、今回はサクッと一回の更新で終わるモノを。

いしよしです。

778彼女の責任:2005/01/31(月) 01:27:19


   彼女に拾われたのは15分くらい前の話。


「良ければ、その…うちに来ませんか?」

終電を逃した上に、金欠のあたしより。
何故だかよっぽど困り果てた表情でそう申し出た彼女。

あー、なるほど。
捨てネコとか放っておけないタイプなワケだ。

「あー…大丈夫ですよ?タクシー拾って帰りますから」

って言うのはウソだけど。
見ず知らずの人に泊めてもらうワケにはいかないし。

いくら酔ってるとはいえ、その位の分別はある。つもり。

779彼女の責任:2005/01/31(月) 01:28:06

「でも…吉澤さんのお家って、遠いんですよね?」
「へぇっ?」

彼女の言葉に、我ながら素っ頓狂な声を上げてしまった。

「あっ、ごめんなさい!私、ごっちんの友達で…って
 …言ってなかったですね?」
「ごっちんの?」
「そう、それであなたの事…その、知ってて…」

あー、なるほど。
ネコの名前を知ってたから、放っておけなくなったワケか。

「あー…でもホント、あたしなら大丈夫っすよ?」

っていうのは、ハッタリだけど。
いくらごっちんの友達だからって、
初対面の人に泊めてもらうワケにはいかないし。

780彼女の責任:2005/01/31(月) 01:28:33

「でも…ホラッ!友達の友達はみな友達って言うし」
「はぁ…?」
「このまま置いていったりしたら、私…気になって
 眠れなくなっちゃいますから」

見掛けによらず強引な感じでそう説得する彼女は。
あたしのウソとハッタリを見破っていたのかもしれない。

「私の家、すぐそこなんです」

結局、彼女に押し切られる形で泊めてもらう事になった。


正直………助かった。

781彼女の責任:2005/01/31(月) 01:29:13


   彼女の家に着いたのは5分くらい前の話。


「ちょ、ちょっと待っててもらえますか?」

どうやら彼女は、急いで部屋の片付けをしているらしく。
時折聞こえる慌しい物音が、妙に可笑しい。

「おまたせしましたっ!」

不意に勢い良く開かれたドアから出てきた彼女は。
気のせいかもしれないけど、肩で息をしているように見えて。
なんか、一生懸命だなこの人って。また可笑しくなる。

「いいの?」

笑いを堪えてそう尋ねると。
「どうぞ」とドアを大きく開いて招き入れてくれた。

782彼女の責任:2005/01/31(月) 01:30:03

「適当に座ってて下さい。今、お茶淹れますから」

入るなり彼女はそう言うと、台所でお湯を沸かし始めた。

学生の一人暮らしらしい1Kのアパートの部屋の真ん中には
コタツがあって。その脇にはベッドが置かれている。
あたしはベッドに背を預けるような形でコタツに潜り込むと。

「コタツつけて良い?」

と断りを入れてから、スイッチを入れる。一応ね。

いかにも「女の子」って感じの部屋は、少し落ち着かない。
ピンクが好き、なんだね。どう見ても。

あんまりジロジロ見るのも悪いかと思って、
じわじわと温かくなってきたコタツに身を預けることにする。
陽だまりのような暖かさは、お酒の力もあってかどんどん体を
溶かしていき、あたしの意識はゆっくりと沈んで………

783彼女の責任:2005/01/31(月) 01:30:33

―――ガチャン!!

突然の音に意識を引き戻されて、そっちを見ると。
落としたコップを前に、オロオロする彼女の姿。

咄嗟にしゃがんで破片に伸ばした手を、パッと引っ込める。

「いたっ…」
「切った?」

途端に覚醒。ぬるま湯から出て立ち上がると、彼女の元へ。

「あ、危ないよ。まだ下に破片があるし」

と言う彼女を無視して、彼女の前にしゃがみ込む。

危ないのはアナタでしょ?
酔っ払いのあたしより、よっぽど危なっかしい。

784彼女の責任:2005/01/31(月) 01:31:13

「見せて」

おずおずと差し出された指先には少し血が滲んでいたけど。
大丈夫。深くは切ってないみたい。

あたしはそのまま彼女の手をぐい、と引き寄せると。
指先を口に含んだ。

「あ」

ちゅっと軽く吸って一舐め。んー、鉄の味。
なんて呑気に考えていたら、真っ赤な顔の彼女と目が合って
自分のしでかした事にようやく気付く。

「あっ、ゴメン」

舐めときゃ治る、なんて。
そういう問題じゃ無かった。

785彼女の責任:2005/01/31(月) 01:31:45

「だ、大丈夫だから…座ってて、ね?」

真っ赤な顔でそう言う彼女に従って、コタツに戻る。

いそいそと破片を片付け始める彼女の姿は、やっぱりどこか
危なっかしくて。一生懸命で。
あたしはずっと、その動きを目で追っていた。

しかし、指を舐めただけであんな反応するか?フツー。
こっちまで恥ずかしくなる。

…感じやすいのかな?

って、バカかあたしは。これだから酔っ払いは…。

そう思いつつも、お茶を淹れる彼女の後ろ姿を見ていると
ムクムクと湧き上がってくる、イタズラ心。

んー…どうしようかな。

786彼女の責任:2005/01/31(月) 01:32:16

「紅茶しか無いんだけど…」

そう言ってカップを置き、コタツに潜り込んできた彼女が
あたしの方をまともに見ないようにしてるのは、気のせい?

何となくこっちを向かせたくなって、カップに添えられた
彼女の手を取ってみる。

「なっ…」

ビクンとした反応。微かに浮かぶ動揺。
…良いねぇ、その感じ。

「大丈夫?」
「えっ?」
「切ったトコ」
「え…あ、うん。全然平気っ!」
「ちゃんと見せて?」

787彼女の責任:2005/01/31(月) 01:32:50

不躾なお願いに、素直に手を広げて見せてくれる彼女。
あたしはその手を柔らかく握ると、
少しだけさっきとは違う気持ちを込めて、触れていく。

「あ、ホントだ。コレならすぐに治るよ」

緩やかに優しく指を撫で上げて…

「手…ちっちゃいね?」

そのまま親指の腹で、手の平全体を撫でる。

「…も…もう、いい?」

泣き出す一歩手前みたいな声が聞こえて、顔を上げると。
そこにはさっき以上に顔を赤らめた彼女。

「ああ、いいよ。ありがと」

788彼女の責任:2005/01/31(月) 01:33:27

あたしはパッと手を離すと、なんでもないような顔をして
紅茶に口を付ける。

んー…ヤバイかも知れない。

自分から仕掛けたコトだけど、参ったな。

柔らかい感触が、まだ手の中に残ってる。酒も残ってる。
加えて、さっきの彼女の反応。

…狙ってる?

そんなワケないのはわかってる。どう見たって素の反応。
だから余計に参った。

彼女の淹れてくれた紅茶で、火が付きそうになった心を
落ち着ける。

んー…どうしようかな。

789彼女の責任:2005/01/31(月) 01:33:53

沈黙が続いた事で、落ち着かない様子をし始める彼女。
あー、ちょっと待っててね。今あたし、考えてるトコだから。

「あの………」
「ねえ、なんであたしのコト知ってたの?」

耐えかねて口を開いた彼女の言葉を遮って尋ねる。質問1。

「えっ!?だから、ごっちんから聞いて…」
「家、遠いとかまで?」
「それは、その…話の流れで、チラッと聞いた事があって…」
「へぇ…」

なるほどね。ならばとあたしは話を変える。質問2。

「暑い?」
「へっ?」
「さっきから、顔真っ赤だよ」

790彼女の責任:2005/01/31(月) 01:34:20

ホントはもう元に戻ってたから、半分はウソ。
でも指摘されて途端に赤くなるから、ホントになる。

「熱でもある?」

そんなコト思っちゃいないけど。
コタツから出て、彼女に身体を近づけたりして。

「な、ない!何でもない!だだだ大丈夫!」

ますます顔を赤くして、慌てて身を引く彼女。
ははっ、面白い。
その可愛い反応に100点をあげたい。

「じっとして」

私の言葉に固まったように動かなくなる素直な彼女に、
あたしはゆっくりと顔を近づける。

791彼女の責任:2005/01/31(月) 01:34:49

まつげが触れそうな距離になると、身を硬くしたままギュっと
目を瞑る彼女。

うわぁ…たまんないな、マジで。

「っ………」

コツンとおでこをぶつけた瞬間、ビクッと彼女の身体が震えて。
その後すぐに、1ミリも動けないって感じで身体に一層力が入る。

触れた所は凄く熱くて。
本当に熱があるんじゃないかと思うくらいだった。

「うん、熱は…無いみたい」

名残惜しい気持ちを押さえおでこを離すと、フッと力を抜く彼女。

待って、待って。まだ終わりじゃないから。

792彼女の責任:2005/01/31(月) 01:35:14

彼女に迫るようなその姿勢と。
息の掛かりそうなその距離をキープして、あたしは続ける。
質問3。

「…よく気付いたね?」

あたしの言葉に、戸惑いを浮かべる彼女。

わかんない?

「駅であたし、しゃがんでた」
「…あっ…」
「暗かったのに、よくあたしだって気付いたね…」
「…そ、それは………」

泣きそうな声を漏らす彼女。
戸惑い、躊躇い…色んな感情が交錯する瞳をじっと見つめる。

「なんで?」

793彼女の責任:2005/01/31(月) 01:35:35

あたしはある程度、回答を予測している。
けど、アナタの口から正解を聞きたい。
ねぇなんで?

「………だ、だってぇ…」
「ん?」
「だって、わ、私…吉澤さんのコト、ずっと…」

OK。合格。わかった。無問題。

「って事であたし、アナタに凄く興味があるんだけど………
 そろそろ名前、聞いても良い?」
「………石川、梨華」

急な展開に付いて来れずに、ただただ呆然と答える彼女。

「よろしくね、梨華ちゃん」

そのほっぺたにチュッ、とキスを一つ。

794彼女の責任:2005/01/31(月) 01:36:36


   彼女と出会ったのは2時間くらい前の話。


目の前にはカチンコチンに固まっちゃった梨華ちゃん。

あー…もう参った。たまりません。

まだ名前しか知らないこの子に、あたしは完璧に惚れている。
でもって、この先あたしはこの子をもっと好きになる。
きっと溺れる。

「…次は唇だよ」

梨華ちゃんの耳元で宣戦布告。
あたしを拾ったのはアナタ。本気にさせたのもアナタ。

だからちゃんと…責任取ってもらうよ?

END

795名無し(0´〜`0):2005/01/31(月) 23:27:29
やべードキドキした。余裕のよっちゃんカコイイ!

796名無し(0´〜`0):2005/02/01(火) 17:21:39
ぅぁぁ!こーゆーのを求めてました!感涙
その後の話とか…気になって眠れません…

797前776:2005/02/03(木) 01:59:07
更新お疲れ様です。
短編なのに、こう・・ギュッと詰まってるというか、
濃いというか、お上手ですね〜
すごーくおもしろかったです♪
私も続きが気になったりしてます・・・

798603:2005/02/06(日) 03:33:51
うあ〜〜〜イイ!!w
よっちゃんカコ(・∀・)イイね!!
右(上?)に同じくこの二人のその後がとても気になります・・・。

799通りすがり:2005/02/23(水) 01:59:38
似たような小説、読んだことあるんですけど
パクリ?

800名無し(0´〜`0):2005/02/24(木) 00:11:03
>799さん
その書き方は失礼ではないでしょうか。
少々モラルに欠けてるように思います。
>作者さま
でしゃばった真似してすみません。

801799:2005/02/24(木) 01:10:48
>800さん
失礼。勢いで書き込んでしまったもので。
ですが、表現や文の流れ、話。
多少のアレンジをしてありますが、とてもよく似ています。
モラルを欠いていたことは認めます。申し訳ありませんでした。

802名無し(0´〜`0):2005/04/16(土) 16:50:11
はじめて書かせていただきます。
好きな歌詞を元に書いてみました。

803名無し(0´〜`0):2005/04/16(土) 16:50:41

なんかいいことないかな

804名無し(0´〜`0):2005/04/16(土) 16:51:51
少なからずもあたしは歪んで
人を見る目に支障が出た

人を信じたい・・・
バカをみないなら・・・
夢をかなえたい・・・
叶うなら・・・

805名無し(0´〜`0):2005/04/16(土) 16:52:41
確信?絶対?
曖昧なこの世の中じゃその辺の空き地にさえ
転がってなんかいないよ

806名無し(0´〜`0):2005/04/16(土) 16:54:05
「なんかいいことないかな?」
この頃口癖になってきたかな
恋人いていいなって
美貴ちゃんさんと松浦を見て言う
さほど恋人なんて欲しいとも思ってないくせに
苦笑いも作り笑いも
最近じゃ様になってきた
そのたびに胸がきしむけど・・・

807名無し(0´〜`0):2005/04/16(土) 16:55:52
当てもなく今日の朝はやってきて
付けっぱなしだったテレビから
「今日の運勢は絶好調!あなたの思うとおりになるでしょう」
だなんて聞こえてくる

808名無し(0´〜`0):2005/04/16(土) 16:57:31
それなら、それなら、、
矢口さんが娘。に戻ってきて
石川の卒業もなくなって・・・

そう思った瞬間、ため息が出た
叶うわけないのに
はっきり言ってこの1週間最悪だった
20歳になって浮かれ気分もどっか行ってしまった

悩みも疑いもない
世界に行きたいよ。

809名無し(0´〜`0):2005/04/16(土) 16:59:52
リハーサルの休憩中ボケーっとしながら
「なんかいいことないかなぁ?」
なんて独り言

「ないわよ」って横から石川が言う
「石川が言うんだからないんだろうなぁ・・・」
って返すと
「何よ!!そりゃー幸薄いって言われるけどさ」
て石川が口を尖らせた

810名無し(0´〜`0):2005/04/16(土) 17:00:59
本当にいいことないかなぁ・・・
あっという間に今日が終わってく

きっと明日なにかあるよ
って言い聞かせながら布団にもぐった
やっぱり胸はきしむけど・・・

811名無し(0´〜`0):2005/04/16(土) 17:03:21
次の日
楽屋に行くとまだ誰も来てなかった
荷物を置いて椅子に座ると
石川が入ってきて
「あれ?よっちゃんだけ?」
「まだ来てないみたいよ」
「そっかそっか・・・」
石川が荷物を置いてあたしに近づいてきた
何だよ、席なんて沢山あるんだからわざわざ隣になんてくるなよ
そう思いながら
「どうした?」
って言おうとした瞬間

812名無し(0´〜`0):2005/04/16(土) 17:05:14
石川にキスされてた
「今日はいいことあったでしょ?」
って笑顔でいう石川
恥ずいのと驚いたので顔を真っ赤にしながら
何も答えられないあたし
「なんか言ってよ!私も恥ずかしくなっちゃうじゃん」
「え、あぁ・・・いいことありました」
って必死になって言うあたし

813名無し(0´〜`0):2005/04/16(土) 17:06:18
ひょっとしたら「いいこと」なんて
気持ち次第でその辺に転がってるのかもしれない
今はきっと石川が傍に居ること
それが「いいこと」なんだ

814名無し(0´〜`0):2005/04/16(土) 17:06:43
   〜end〜

815名無し(0´〜`0):2005/04/16(土) 17:08:41
スレ汚しごめんなさい
初めて執筆したんでこんなんでいいのか不安ですが
これからも書いて行こうと思いますm(__)m

816スライム:2005/04/17(日) 00:34:25
初小説の更新お疲れ様です。
良かったですよ〜!!
次回作も楽しみにしているので、不安なんて捨ててどんどん書いてください!w

817名無し(0´〜`0):2005/04/17(日) 19:05:40
スライムさん>レスありがとうございますm(__)m
頑張って次の作品も書いてみようと思います!

818あなたの名前:2005/04/22(金) 00:35:39

「ねぇ、もう無理だよ。お互いのために別れよう」
あなたから取り柄のない言葉が喉を詰まらせながら流れてく
きっと、何度洗っても落ちることは無い
不快悲しみに汚れたい・・・。

819あなたの名前:2005/04/22(金) 00:37:27
別れを告げられて1週間が経った
でも、時間が経っても全然気持ちの整理なんてつかなくて

別れを告げられる1日前までたくさん愛の言葉を言ってくれたのに
いきなりすぎて何も分からないよ
いきなりすぎてどうしたらいいか分からないよ
何であんなこと言ったの?

820あなたの名前:2005/04/22(金) 00:40:44
ツアー遠征先のホテルの部屋が人数分取れなかったというミスがあって
何も知らないマネージャーさんが思い出話もあるだろうからって
よっちゃんと同じ部屋に割り当てた

部屋に入ってから1週間前のことをもう1度確認したくて
話そうとしたら
「先に風呂入っていい?」
「あ、うん。いいよ」
あなたは先にお風呂に入ってしまい
私がお風呂からあがってくると
すでに布団に突っ伏して寝ていた

821あなたの名前:2005/04/22(金) 00:41:42
何も言ってくれないあなたのに
終わったことを突きつけられたみたいで
気が付くと涙が頬を伝った

822あなたの名前:2005/04/22(金) 00:43:13
眠りについたあなたの横顔を確かめながら
あなたの名前を呼んで呼んで呼んで
左手を握り締めた
転がりこんだこの胸は身代わりでいいから・・・
泣いて泣いて泣いて
こぼれ落ちた恋の欠片は拾い集めても
よっすぃーにはもう返せない

823あなたの名前:2005/04/22(金) 00:43:49


 ********************

824あなたの名前:2005/04/22(金) 00:45:19
数日後に
「海見たくない?」って
何故か私を呼び出したよっすぃー
電車に乗り継いで・・・
でも、電車の中で会話は無くて
海についてもただ眺めてるだけで
陽が沈むまでただただ海を見つめていた

825あなたの名前:2005/04/22(金) 00:47:46
しばらく、眺めていてもどうしようも無い
これ以上一緒に居てもよっすぃーは何も言ってくれない
だから、帰ろうとして
「じゃあ、帰るね」って言って背を向けたら
後ろから消え入りそうな声で
「また次の恋をすればいいじゃない」
別れ際の天邪鬼
なんで、そんなことを言うの?
次の恋って何?

826あなたの名前:2005/04/22(金) 00:49:14
振り向き様に情熱を蹴散らして
あなたの名前を呼んで呼んで呼んで
左手をよっすぃーに向けて伸ばした
まとわりつく残像を砕くことができないまま
泣いて泣いて泣いて
もう終わりだと、あなたは私の壊れそうな胸にナイフを突きたてた

827あなたの名前:2005/04/22(金) 00:50:05
笑わせたり、お茶したり、食事したり
違う意味で会いたいのに
それが今となっては出来ない

828あなたの名前:2005/04/22(金) 00:51:41
始発前の誰もいないホームで
呼んで呼んであなたの名前を呼んで
また夜が明けていく
家への道をいつものように歩けば
泣いて泣いて泣いて
忘れようとするたびに、名前を呼ぶたびに
また、よっすぃーが好きになっていく

829あなたの名前:2005/04/22(金) 00:52:53
ねぇ、よっすぃー
しばらく好きでいてもいいですか?
もうしばらくあなたの名前を呼んでもいいですか?
きっときっと
一生忘れることの出来ないあなたの名前

830名無し(0´〜`0):2005/04/22(金) 00:54:24
2作目です
なんか、描写とかもっと上手く書けるようになりたいです。
石川さんの視点で書いたのですが
吉澤さん視点でも書いてみようかなって思います。
それは、また今度

831名無し(0´〜`0):2005/05/06(金) 02:14:59
よっちぃ視点も楽しみにしてます!

832あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:35:21
「ねぇ、もう無理だよ。お互いのために別れよう」
こんなことを言うつもりは無かった
取り柄のない言葉が喉を詰まらせながら流れてく
何度何度、洗っても落ちることのない深い悲しみに汚れていた

833あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:36:54
あんなこと言わなきゃ良かった
本当は反対のことを言いたかったのに

5日前のこと
事務所に呼び出された
なんのことか分からず、石川の卒業も控えていたので
そのことで呼び出されたと思ってた

834あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:41:00
事務所の社長室に通されて
強張った顔をした社長が座っていた
座るように促され
目の前に1枚の写真を出された
それは、石川とキスしていた写真で・・・
「吉澤、石川とそういう関係なのか?怒らないから言ってみろ」
と社長に言われ
怒らないならと・・・素直に
「はい、4年になります」と言ったら
強張っていた社長の顔がさらに強張った

835あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:43:31
「別れろ、別れないなら契約を切るぞ」
とあっさり言われてしまった
この時ほど自分の単純さをうらんだことはない

あたしは契約を切られても構わない
でも、これから先輝かしい未来が待っている石川の契約を切られるのは・・・
しばらく悩み
「わかりました。」と言ってしまった
石川の気持ちなんて無視して了承した自分に嫌気がさす

836あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:45:25
別れを告げた時、石川が泣いてた
疑問をたくさん言葉にしながら泣いていた
その場にいたらきっと、さっきとは違う言葉を言ってしまう
耐えられず、その場から逃げ出した
自分は弱虫だ

837あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:46:36
家に帰って一人で居るのが凄く淋しくて
傷ついたりつけたり、癒したり癒されたり
もう2度と出来ない
こんなにツライことだと初めて知った

838あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:49:10
石川の卒業ツアーで最後の遠征
ホテルの部屋が人数分手配出来なかったとかで
珍しく二人部屋になって
まだ、何もしらないマネージャーは思い出話もあるだろうからって
石川と同じ部屋してくれた。
出来るなら二人で居たくない
そんな心配をしていたけど
10人になってからコンサートはハードになって
風呂に入ってからは布団に突っ伏してしまった
気づいたら朝で少しホッとした

839あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:50:39
石川の卒業式を終えて何日かして
これが最後だと、けじめをつけようと思って
海に誘い出した
でも、何かを話すとボロが出そうでずっと黙ってた
石川は、たまにこちらを見ては下を向いてしまう

840あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:53:11
海に着いたときはまだ高い位置にあった太陽はスッカリ海に隠れてしまった
何も話せないうちに、しびれを切らしたのか
「きゃぁ」って言って帰る石川に向かって
思ってもいないことを口にしていた

「また次の恋すればいいじゃない」

本当は石川が大切で石川以外と恋なんて出来るわけないのに
石川があたし以外の誰かと恋するなんて耐えられないのに。

841あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:56:06
私の言葉に対して石川が振り向き泣きながら私の名前をずっと呼んでいた
愛しい人の涙、愛しい人の声で呼ばれるあたしの名前
その場に居るのが本当につらくて
でも、けじめをつけなきゃと
「もう終わりだよ」と顔を見ないで
泣いている石川へキツイ一言を突きつけた

842あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:56:55
石川と別れ、家にむかう途中
あたしの名前を呼ぶ石川の声が頭の中で繰り返される

843あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:59:11
もう今までみたいに
冗談言ったり、食事したり、お茶したりすることは出来ない
愛しい人の名前を呼ぶことが出来ない
一生、忘れることの無い名前
一生、忘れることの出来ないあたしたちの恋

頭では分かってるけど
気持ちは割り切れない
しばらく、石川の名前を心で呼んでもいいですか?
しばらく、石川のことを好きでいいですか?

844あなたの名前〜y-side〜:2005/05/07(土) 00:59:31

番外編へとつづく

845作者:2005/05/07(土) 01:03:14
>>831さん
吉澤さん視点でって言いながら忘れてましたm(__;)m
読んでくれてた方が居て嬉しかったです

では、番外編へ

846あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:07:05
モーニング娘。を卒業して2年が経ち
美勇伝も順調にきている中、事務所の社長に呼び出された
「おぉ、悪いな来てもらって」
「いえ、何か?」
「いやー最近、調子いいみたいで良かったよ。
週刊誌に嗅ぎ付かれたときはどうしようかと思ったけど」
「何の話ですか?」
週刊誌の話題になるようなことは全くないはず
「あれ?なんだ2年前、吉澤から聞いてなかったのか?」
「はぃ?」

847あなたの名前〜番外編〜:2005/05/07(土) 01:08:08
久しぶりに聞く名前
ううんずっと封印してた名前
今でもずっと好きな人の名前・・・


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