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気ままに短編集!!(何でもあり)

1管理人@よすこ。:2002/08/16(金) 15:53
新スレ立ててみました。
スレを立てるのは、何だがちょっこっと、書いてみたいな〜と思う
方がいらっしゃったら、どんどん書いてください!!
一話目は偉大な作家べー。様。が、管理人の要望にこたえて書いて頂いた
短編を、のっけます。続け〜〜〜(w

6936.:2004/10/12(火) 02:09
けど、私は勉強だって運動だって特別出来る訳じゃないし、ネガティブで、
モヤモヤしてばっかりで、全然優しく出来ないし…

だからこそ、大人っぽくて、可愛くて、よっすぃーの事をまだ好きで、
よっすぃーと、全部、してて…してるあの子が…あの子の方が………?

6946.:2004/10/12(火) 02:12
家に帰る時がイヤ。駅に着くと気が重くなる。「会いませんように」って、
ただそれだけ考えて、わざと人通りの少ない道を通って、足早に家へ帰る。
部屋にいる時はカーテンを閉めて…

って、これじゃぁまた私…よっすぃーのこと避けてるみたい…はぁ。

こんなのヤだなって思いながら、最近身に付いてしまったこの習慣を変える
こともできなくて。今日も足早に家に…帰ったら…家の前に見慣れた制服姿。

「梨華ちゃん」

えっ…

「後藤…さん?」

何で?って思って、思い当たって、2階を見上げた。

「あっ…よっすぃーまだ…帰って来てないんだ」
「ちがうちがう。今日はねぇ、梨華ちゃんに用があって来たんだよ〜」
「私に?」
「そのぉ…ごめんね〜」
「え?」
「やぁ〜…何かこの前、怒らせちゃった?みたいで…ごとーさぁ、一方的に
 ベラベラとしゃべっちゃったし」
「………」
「だから…」
「ち、違うの!…私が…私が勝手に…ご、後藤さんは全然悪くない!」

必死に否定する私の後ろから…声がした。

「何か、用?」

6956.:2004/10/12(火) 02:13
「お帰り〜、よしこ」
「ごっちんさぁ…用があんなら、学校で話してって言ったじゃん」
「ちょっと、よっすぃー!そーゆー言い方ないでしょ!」

振り返って、一瞬よっすぃーに向けた視線を後藤さんに戻すと

「話!したいんだよね?」
「へ?」
「もう一回ちゃんと話したいって…しなよ、今!私もう帰るからっ」
「え…あ〜、うん」
「おいっ梨華ちゃ…」
「バイバイっ」

―――最低。

後藤さんの為じゃない。半分以上、よっすぃーへのイラ立ちから出た言葉。
それでこうしたコト、もう後悔してる。どうしようってそればっか頭の中を
グルグル回る。最低。

うまくいっちゃったらどうしようって、さっきから、そればっか考えてる…
だってあの子は、大人っぽくて可愛くて…

『そのぉ…ごめんね〜』

…――やさしい

どうしよう どうしようどうしようどうしよう
私、子供で優しく出来なくて最低だけど。それでも、私だって、

   よっすぃーが好きだよぉ…

6966.:2004/10/12(火) 02:39
ちょとだけ更新。

>>689 603様
お待たせしましたです!!
どうやらまだ灰色の模様…(汗)
不器用な二人の結末を、どうか見守っていてやってください。

>>690 名無し(0´〜`0)様
後藤さん再登場ですw何かいつも唐突ですねぇ、この人は。
もうちょっと出演して頂きましょうか。

>>691 名無し(0´〜`0)様
自分の気持ちに素直になるのって、難しいみたいです。

(0^〜^)<梨華ちゃん、ポジティブポジティブ
(*^▽^)<………

697603:2004/10/13(水) 00:39
おぉぉぅ…ごっちゃんええ娘やね…。
梨華ちゃんが素直になる事を願いつつ…

(^▽^ )=3<フェードアウトォ!

698名無し(0´〜`0):2004/10/16(土) 00:22
うひょー!695の最後の文章に激しく萌えました。
素直になるんだ!りかちゃーん!!

699名無し(0´〜`0):2004/10/31(日) 04:31
考えてみたらよっすぃーもツライよなぁ

7007.:2004/11/08(月) 03:20
今更だけど、よっすぃーの事をすごくすごく好きだと自覚してしまって。
自分のとってしまった行動を、すごくすごく悔やんだ。


『よしこ、オッケーしてくれたから』


後藤さんの言葉を聞きながら、ああ“後悔先に立たず”ってこういう時に
使うんだろうな…なんて考えた。

7017.:2004/11/08(月) 03:21
「家に行くと、よしこ怒るからさ」

駅で待ってたんだって、私のコト。
よっすぃーに似てるな、唐突なトコ。

「昨日…ちゃんと話、出来た?」
「うん!そのお礼言いたくてさぁ〜」
「…いいのに、お礼なんて」

後藤さんの為じゃ…なかったのに。

「いやぁ〜、よしこにはずっと断られてたんだけど…―――」


どうしようどうしようどうしよう…もしかして、うまくいった?後藤さん
何かすごくスッキリした顔してるし…私、よっすぃーの事、怒らせたまま
だし…後藤さん、こんなに良い子だし…どうしよう どうしようどうし…


「―――…って、よしこ、オッケーしてくれたからさぁ。やっぱ梨華ちゃん
 のお陰だよぉ!ありがとね〜」

………え?

「よっすぃーが…オッケーしたって言った…?………今………」
「えっ?うん」

―――――うそ

7027.:2004/11/08(月) 03:23
「あっ、やっばい待ち合わせ遅れる…ごめんねこれから友達と夕飯なんだぁ
 もう行くね〜。ホント、ありがとね〜」

ひらひらと手を振って、慌ただしく去っていく後藤さん後姿を見ながら、
今更だけど、よっすぃーの事をすごくすごく好きだと自覚してしまって。
自分のとってしまった行動を、すごくすごく悔やんだ。


『よしこ、オッケーしてくれたから』


後藤さんの言葉が、頭の中でこだまする。
ああ“後悔先に立たず”ってこういう時に使うんだ…。
私は…こんなで、後藤さんは可愛くて大人っぽくて優しい子。
私なんかより ずっと お似合い―――――…
 

   でも………ヤダ…


素直になれなくて、大切なモノを失ってしまった私は世界一バカだけど。
後藤さんと付き合ってるのに、私に好きだとか言って。
私との関係もあやふやなまま、後藤さんと付き合う事を決めたよっすぃーは
宇宙一バカだと思う。

そういうの、失礼だよ…私にも、後藤さんにも!

あー、何か腹立ってきたかも。何か今なら、色々よっすぃーに言えるかも。
そうよ!最後くらい、ちゃんと、面と向かって言ってやる!

 よっすぃーのバカーって!!

7037.:2004/11/08(月) 03:36
ちょっこす更新。ペース遅くてすみません…。

>>697 603様
梨華ちゃん、素直に(?)お怒りの模様です。

>>698 名無し(0´〜`0)様
大好き同士なんですけどね…上手く行かないのは
気持ちのぶつけ方が下手なのでしょうか?

>>699 名無し(0´〜`0)様
ハイ。吉澤さんは吉澤さんでとーっても悩んでおります。

704名無し(0´〜`0):2004/11/09(火) 09:02
おぉぉ〜!梨華ちゃんってば変なところで腹くくりましたね。
その勢いでガツンとよっすぃに(ry
次回の更新お待ちしております。

705名無し(0´〜`0):2004/12/08(水) 23:15
待ってまつ

706603:2004/12/12(日) 02:41
よっすぃ〜の真意が気になりますなぁ・・・。
どうなっちゃうのかとても楽しみです!
続きまってます。

707名無し(0´〜`0):2004/12/15(水) 00:27
いしよしレディオを聴いたからまだまだ待てます。
作者さーん、カムバーック!

708ナナッシー:2004/12/28(火) 01:29

だって例えば、私が側を離れたりしたら
あなたは私を見つかるまで捜してくれる?
目の前から私が消えてしまった事実に狂ってくれる?

そんなことは無いよね。
だから私はあなたから逃げるの。

私を欲しがらない、あなたから逃げるの。

709ナナッシー:2004/12/28(火) 01:30

今日もいつもと変わらない。
あなたは笑ってる。皆と笑ってる。

「おっ。石川。元気か?」
「うん。」

いつからこの人は私のことを苗字でよぶようになったんだろう。
思い出せない。それぐらい私達の日々は忙しく廻る。

710ナナッシー:2004/12/28(火) 01:30

私の卒業が決まった日。少しだけ期待していたんだ。

貴方の苦痛に歪む顔。
流す涙。
紡がれる痛々しい言葉達。

711ナナッシー:2004/12/28(火) 01:31

でもそれはただの妄想に終わる。
貴方の発した言葉はただ一言。

「頑張れよ。」

私はただニコリと微笑んだ。

712ナナッシー:2004/12/28(火) 01:32

私達はもう、指先一つ触れ合わない。
二人きりでいることも無い。

713ナナッシー:2004/12/28(火) 01:33

私はその帰り道で泣いた。
タクシーの中で。
マンションの部屋までのエレベーターで。
部屋の中で。

ずっと泣いた。

どこまでもどこまでも貴方が遠くに感じられて。

714ナナッシー:2004/12/28(火) 01:33
ごめんなさい。
貴方が好きです。
どうしようも無い位貴方が好きです。

触れて欲しいです。前のように。

715ナナッシー:2004/12/28(火) 01:34
でもそれはもう無理だから。
私はあなたから逃げることにします。

サヨナラ

716ナナッシー:2004/12/28(火) 01:35
END

717ナナッシー:2004/12/28(火) 02:00
<吉澤視点>

718ナナッシー:2004/12/28(火) 02:01
温度が、違ってたんだよ。

遠ざかる君の背中に、手のひらを伸ばして・・・
それは、君を掴めずに痛みだけを残した。

『ひとみちゃん』君が何も求めず
ただ笑顔だけを向けて呼んだ
あの頃の記憶は遠く。

719ナナッシー:2004/12/28(火) 02:01


でも、あたしは壊れたあの日を今でも、
覚えているよ。

720ナナッシー:2004/12/28(火) 02:02

寂しくて、答えが見つからなくて
同じように寂しそうな君の隣、
君のその理由を解決することで
繋がれてたいと思った。

『梨華ちゃん、どうしたの?』
わざと明るく振る舞ったあたしに君は
『なんでもない。』
それだけを笑って返したね。

721ナナッシー:2004/12/28(火) 02:02


必要として欲しくて、
ほんとはずっと必要だったから。

だけど、あたしは新しい居場所を見つけたんだ。


胸を引っかくような痛みには、
決して出会わないけれど、
暖かい場所。

722ナナッシー:2004/12/28(火) 02:03


君の卒業が決まった日、
もう消えたと思ってた痛みが胸の中で疼いた。
泣きたいよりもなんだか、
笑ってしまった。

涙など見せられないから。
『頑張れよ。』
それだけ伝えた言葉。

723ナナッシー:2004/12/28(火) 02:04


わかってる。
最初に離れたのはあたし。
臆病で仕方ないあたし。
その臆病者は今も、胸に住んでいるままだから。

724ナナッシー:2004/12/28(火) 02:04

もう、君に手は伸ばさない。
どうせならとことん遠い場所に行っちゃって。
またあたしに笑顔だけを向けてよ。

そしたら、笑って言える。


サヨナラ

725ナナッシー:2004/12/28(火) 02:05
END

726ナナッシー:2004/12/28(火) 02:14
そして交差する想い

727ナナッシー:2004/12/28(火) 02:16
でも大丈夫、あなたがいなくても。
私は生きていける。

728ナナッシー:2004/12/28(火) 02:18
「梨華ちゃん・・・。」
呟いた言葉は、冷たい部屋に吸い込まれる。
戻れない時間、違和感だけを残して。

729ナナッシー:2004/12/28(火) 02:22
「よっすぃー・・・」
呟いてみた。最後に。

730ナナッシー:2004/12/28(火) 02:23
ほんとは、夢に見る。
ずっと、切なさは消えない。

731ナナッシー:2004/12/28(火) 02:26
馬鹿みたいな現実。

ママゴトみたいに恋愛してる暇なんて無い。
貴方は女。私も女。
非現実な日常に犯されただけ。

だから忘れよう。

732ナナッシー:2004/12/28(火) 02:27
遠ざかる背中は、いつも君だったんだ。
紡ぎ出されてた答えは「君が好き。」
今更、気付いた。

733ナナッシー:2004/12/28(火) 02:33
忘れよう。
貴方が好きだなんて。

だって私はもう娘。からいなくなるし。

もうほとんど会えなくなるし。

貴方以上好きな人が現れないないなんて
ありがちな想い込みだから。

734ナナッシー:2004/12/28(火) 02:35
言い聞かす言葉は「戻れない。」
忘れて欲しいと願いながら、
突き放せない。弱虫。

735ナナッシー:2004/12/28(火) 02:50

あなたと出会わなければと少し思う。

気持ち悪がられても後悔しない。

その位自分勝手。

だから会いに行く。
これから会いにいく。

私の愛してる『吉澤ひとみ』に。

意味も無く理由も無く。

運命とか神様とか関係なく

一緒にいて下さいと、

あなたに懇願する。

ほんとに死んでもかまわない。

736ナナッシー:2004/12/28(火) 02:53

梨華ちゃん、梨華ちゃん、梨華ちゃん・・・
名前で呼べなくなったのは、
こんな風にあふれ出すから。
君のズルさを責める、ズルイあたし。


笑うんだ。笑うんだ。
だって、もうそのやりかたは慣れっこだし。
だけど今だけは今日だけは
流れ出すこの涙を止められない。


何もかも捨ててしまおうか、だってほら
あたしのケータイには、今も君の番号。
笑っちゃう。

深夜のチャイム−

とうとう、錯覚まで起こしたと思った。

737ナナッシー:2004/12/28(火) 02:57
貴方の瞳が濡れていて、揺れていて
その唇から紡ぎ出された言葉は、

「梨華ちゃん・・・?」

なんで?
滲む視界。
なんで、もっとはやくそう呼んでくれなかったの?
あふれ出す涙。

目の前の貴方は、ただボーッとするだけで。
あたしの願いはほら、貴方を見ると全部無くなってしまう。

いつも思ってたの。
突き放す振りして、寂しげな目をする貴方がズルイと。
だからわかってたの。
私を抱きしめる貴方は、もういないと。

それなのに、どうして貴方は、私が超えたいと思ってた壁をいつも
前触れもなく壊してしまう・・・。

738ナナッシー:2004/12/28(火) 03:00
錯覚なら、錯覚でいい。
手が、触れてしまったから。

そのまま、強く君のことを抱きしめた。

あの頃、つけていた甘い香水は大人の香りに変わって、
それでも、この鼻腔をくすぐる。
ぴったりと吸い付いたように、体が離せなくなって。
引き離したい腕が、矛盾するままに折れてしまいそうなほど
君を強く抱きしめるあたしがいた。

怒るの?
ひっぱたくの?
あたしが、君を、好きだと言ったら・・・。

そういえば、何故君はここにいるんだっけ?
夢の続きなら止めて欲しい。
だってほら、もう涙で前が何も見えない。

何も、怖くない。

739ナナッシー:2004/12/28(火) 03:04
「よっすぃー。」
「ん?」

優しい、声が聞こえる。
ほら、あたしの願いは貴方の側だと、消えてなくなってしまうの。

ただ、貴方の為だけに笑って
貴方のためだけを思って、
貴方から離れた私が、
私の願いをかなえるために、ここにきたのに・・・。

「なんでいるの?」

そんなこと、聞かないで。
私の願いをかなえようとしないで。
おかしいね。
矛盾したことばかりが、頭に浮かぶ。

忘れられなかったの。
ずっと、好きだったの。
ずっと、痛かったの。
こんな風に抱きしめられるだけじゃ埋まらないほど。

そんな風に思っていたのに。

740ナナッシー:2004/12/28(火) 03:09
「ずっと、側にいてよ。あたしの側にいて。」

守れないかも、しれないけれど。

「梨華ちゃん、好きだったんだ。ずっとずっと。」

壊れてしまうのは、きっとあたし。

「ねぇ、答えて?」

なんで来たの?
もう、決めてしまったのに。
遅刻には、ほどが過ぎる。
あたしは、もう上手く歩けない。

抱きしめた君を放してしまうと、もう二度と。

「よっすぃを、殺して、あたしも死のうと思った。」

しゃくりあげながら聞こえた小さな声に、
あたしは思わず笑ってしまった。

なんだ、思いつめる癖。治って無いじゃん。
笑ってた癖に。「平気だよ。」って言ったのは嘘でしょう?

だって、あたしすっごく嬉しい。
やっと、ほんとに聞けた君の言葉。

だけど

「困ったね。あたしは、梨華ちゃんを死なせたくない。」

あたしが、もし死んでも。
そんな気持ちを素直に愛しさだと思えるのは、
たぶん君と抱き合ってここにいるから・・・。

741ナナッシー:2004/12/28(火) 03:12
泣けるだけ泣いた。
しゃくりあげる音で、喉が詰まって、
何一つ貴方に言い訳などできないまま。

腕が苦しいと、言えないまま。
このまま抱きしめて。
もっと強く抱きしめられて。
私が無くなってしまったら、
それでいいなんて思ったんだよ。

742ナナッシー:2004/12/28(火) 03:18

朝の光が、窓から差した。
泣きつかれて、眠ってしまった彼女はあたしのベッドの上にいる。

ねぇ、また触れるのが怖くなった。
目を覚ますと、離れて行っちゃうんじゃないの?
また、涙が溢れる。

朝よ、来ないで。
もう、疲れてしまった。
笑いきれない笑顔で、彼女に笑うのも、

サトダやアヤカに話すと、笑われてしまうのかな。
きっと、笑って。泣きながら笑ってあたしを抱きしめてくれるに
決まってる。

朝の太陽が、だんだんに部屋を明るく染めて。
あたしは、泣きながら笑った。

あの頃よりは、強くなれたはずだから。
頑張り過ぎて、少しも変わってなかった空回りな彼女。
ねぇ、あたししか知らなかったよね。
あの頃も、きっと今も。

二人して腫れた瞼を見たら、みんなはどう思うのかな?

全てのことが遠い夢のようで、だけど君はここにいて。
少し震える手のひらで、その髪の毛に触れてみた。

朝が来ることにもう、怯えないでいいの?
起きたら、聞いてもいいの?



ずっと、あたしの側にいて・・・。

743ナナッシー:2004/12/28(火) 03:20
END

744ナナッシー:2004/12/28(火) 03:20
以上、お粗末さまでした・・・。
交互に視点が変わっているで、読みづらいかとは思われますが。

745名無し(0´〜`0):2004/12/31(金) 00:54
ジ〜ンときました(T▽T)
すごくよかったっす・・・。

7468.:2005/01/11(火) 03:02
>>702の続きになります。

7478.:2005/01/11(火) 03:03
「へっ………」
「何?梨華ちゃん、どうしたの?」

勢いに任せてチャイムを鳴らした吉澤家の玄関を開けたのは、おばさん…
じゃなくてよっすぃーだった。

「えっ、あっ…」

予想外の展開に、完全にタイミングを外してしまって。

「まあ、良いや。ちょうど話したかったし。上がってよ」

不覚にも、言われるままによっすぃーの部屋へ。

大体、何でよっすぃーはいつもこうやって何事も無かったかのように…
大体、何でよっすぃーは…何で…

「何でメガネかけてるの?」

そう、玄関を開けたのがよっすぃーだった事にも驚いたけど。
よっすぃーがメガネなんて掛けてるから、見惚れて…じゃなくてぇ…
ともかく、タイミングを外してしまったのはそのせいだった。

「ん?家に居る時は大抵メガネだよ?落ち着かないし」
「えっ!私、初めて見るよ!?」
「あぁ。視力落ちたの、高校に入ってからだし…」

 梨華ちゃんが来るときは外してたから

「………何で?」
「ん〜…なんとなく、キスとかしにくいかなって」

7488.:2005/01/11(火) 03:04
そう言うと顔を近づけ、キスの素振りを見せるよっすぃー。


―――って!後藤さんが、いるくせに!!


両手でよっすぃーの肩を押し返す。

「っ…あの子!…後藤さんから、もう聞いたから!よっすぃーがオッケー
 したって」
「…だから?」
「だから、私は、ば…よっすぃーのバカって…言いに来ただけだから…」

やだっ…泣きそう…。でも、泣くのは悔しい…

「…何?こんな事でそんな怒んなよ…」
「お、怒ってるんじゃないの」

―――こんな事…?よっすぃーにとっては…

「怒ってるんじゃなくて、ケジメだもん…よっすぃーには『こんな事』でも
 私はよっすぃーが初めてだから…」

こんな風にドキドキしたり、好きっていうのは…よっすぃーだけなのに…
全部、よっすぃーが、初めてなのに…

「………ケジメってさ…梨華ちゃん、何か勘違いしてない?」
「してないよっ!オッケーしたんでしょ?」
「や、確かにオッケーしたけどさ…」

 うちは行かないよ?

7498.:2005/01/11(火) 03:06
「どこに?」
「合コンの話でしょ?うちがメンバー集めるのオッケーしたっていう…」
「なっ…違うよ!よっすぃーが後藤さんともう一度付き合うっていう…」

―――あれ?ちょっと待って…

そういえば私…後藤さんの話、途中ちゃんと聞いて……

『いやぁ〜、よしこにはずっと断られてたんだけど…よしこってそういうの
 嫌いじゃん?でも梨華ちゃんに「もう一回ちゃんと話しな」って言われて
 「よしこには、ごとーを幸せにする義務がある!」とか何とか言ったら、
 「自分が行かなくて良いなら」って、よしこ、オッケーしてくれたから
 さぁ。やっぱ梨華ちゃんのお陰だよぉ!ありがとね〜』


!!!???あれって合コンの話だったのーーー!?


「うちとごっちんが付き合う?何それ?ありえねーよ」
「え?」
「大体、ごっちんに梨華ちゃんの事言ったし」
「えーーーっ!?い、いつ?何で!!」
「ごっちんから、梨華ちゃんとうちの部屋で会ったって聞いた時に。
 ごっちんには、ちゃんと相手を示しておくべきだと思って」
「そう、なの?」
「そう…話したかったって、この事だよ。梨華ちゃん、怒ってたでしょ?」
「あっ…え…」

そういえば、そうだった…。

7508.:2005/01/11(火) 03:07
 高校に入ってごっちんと仲良くなって。
 告白されて、付き合うようになって。
 でも、やっぱり梨華ちゃんの事が忘れられなくて。
 ずっと、別れ話もしてたんだけど。
 ごっちんが、うちの事真剣に想ってくれてるって、わかってたし。
 うちも、梨華ちゃんが振り向いてくれるなんて、思ってなかったから。
 ずっと、曖昧な関係が続いてて。

 でも、これはいい加減参ったなと思って、ちゃんとキッパリ別れたのが。
 あの夜…あの卒業式の日の、すぐ後。

「好きな人いるからって、別れた」

よっすぃーの話を聞きながら、思い出す。

 『そのぉ…ごめんね〜』『ありがとね〜』

―――後藤さんあの時…もう私の事、知ってたんだ………

「あの子…すごく良い子だよ。よっすぃーも、好きだったんでしょ?
 だから…」

全部、して…

「あいつがうちに凄く一生懸命になってくれたから、うちも大切にしなきゃ
 って思い始めて…そういう事もしたけど…好きなのかなって思いかけてた
 その気持ちは…」

 梨華ちゃんに触れて…全然違ったて、知ったんだよ。

7518.:2005/01/11(火) 03:08
「だから今はもう…ごっちんとは、ただの友達だよ」

わかった?って目で尋ねられたけど…

「あ…あの」
「ん?」
「もう一つ聞いて良い?」
「どーぞ?」
「わ…私たちの関係って、あの…えっと…つ………」

付き合ってるの…?

「………何、今更?ショックじゃん。かなり」
「だ…だって付き合おうとか、そういうの無かったし…。恋人ってゆーの
 とかも…考えてたら、よくわかんなくなってきちゃって…」

私の質問に少し考え込んだよっすぃーは。
おもむろにメガネを外して。
私の頬に手を添えて。

「うちと、付き合って下さい」
「え?」
「何だよ『え?』って」
「え、あ…」
「すんなりオッケーしてよ」
「あの…えっと…は………はい」

―――無言のまま深くキスされて、そのまま押し倒された―――

7528.:2005/01/11(火) 03:22
更新しました。2ヶ月振りって…

>>704 名無し(0´〜`0)様
ガツンと…は行けませんでしたが、
こんな感じになりました。

>>705 名無し(0´〜`0)様
お待ち頂きまして、ありがとうございます・゚・(ノД`)・゚・。


>>706 603様
こんなオチで申し訳ないです(汗

>>707 名無し(0´〜`0)様
おめおめと、戻ってまいりましたー。

753管理人:2005/01/11(火) 16:22
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!
おかえりなさいです。管理人も楽しみにしていました^^

754名無し(0´〜`0):2005/01/11(火) 20:30
ヤタ!更新してるぅぅぅ〜wメガネよっすぃカッケー!

755603:2005/01/11(火) 21:49
キタキタキタキタキタァァァァァァァ――(・∀・)―――!!!!!!w

待ってましたよほぉ・・・。
おかえりなさいです!
続き大期待です!

てかごっちゃん本当いい娘だね・・・。

7569.:2005/01/13(木) 00:40
「ん…っ…あっ…」

いつかみたいに手際よくボタンが外され、胸元からよっすぃーの手が
進入してきた。

「ちょっ、ちょっと…よっすぃーっ…まっ…待って…」

首筋に唇を這わせられて、下着の上から胸を緩く撫でられる。

「っ!!待って待って待って!!」
「……何?」
「何じゃなくて…っ」

息を整えながら、よっすぃーの下から少し這い出すと、上体を起す。
そして、乱れた服を戻しながら、ちょっと怒鳴り気味に。

「い、イキナリ何!?」
「『あの子とすればいいじゃない』って言われた時、どんな気持ち
 だったと思う?」

それは…――

「………ごめん…なさい…」
「梨華ちゃんは、どうしてもイヤ?」
「…え…?」
「うちだって一応、梨華ちゃんが本気で嫌がる事…本当に無理になんて
 したくないから…梨華ちゃんがどうしてもダメって言うなら…
 これからは我慢するよ、全部」

7579.:2005/01/13(木) 00:40
 でもそうしたら、多分どっかで限界が来て…
 うち、梨華ちゃんと一緒にいるのが辛くなるかもしれない―――

「…そんなの…ヤダよ…」

 ……い、嫌…なのは…コワイから………コワイのは…

「あのね…わ、私『最後』って何されるのか…よくわかんないんだもん…」

泣きそうな私を見つめ、少し考え込むと。

「……………まあ…死んだりはしないから」

って

「当たり前でしょっ」
「ねえ、うちとするの…どうしてもイヤ?絶対できない?」
「そ…そういうわけじゃ…ない…けど………」
「なら、今日はする」

言うが早いか、再び私の体をベッドに沈める。

「なななな何で!?今から!?なんで?」
「なんか、今しないともう二度と出来ない気がする」

そ、そんなのっ…

「ずっ、ずるいよ…話したいから上がってって…」
「ずるくてもいい。今逃したら、梨華ちゃん明日からまたうちの事…
 避けそうでヤダし」

7589.:2005/01/13(木) 00:41
私の上に覆いかぶさるような体勢になったよっすぃー。
重なり合った身体からは、暖かい体温が伝わってくる。

「梨華ちゃん…」

深く唇を重ねながら、着ている服をゆっくりと剥がされる。
なんとか押しのけようと両手に力を込めるけど、全然上手くいかない。

「んっ…んん…」

首筋を這い出した唇が、身体のラインをなぞる指先が。
次第に思考力を奪っていく。

「やっ………ダメ…っ」

内腿を撫でられて声を上げるけど、もはやその言葉に力はない。

「あぁっ…!」

ついに下着の中に入って来た指先に、ゆっくりとそこを撫で回され
思わず声をあげてしまった。

……もう…ダメ、何も…わかんない……

「んんっ…あ、あぁっっ―――」

よっすぃーから与えられる快感に素直に反応してしまう身体を。
私は、どうすることも出来なかった。

7599.:2005/01/13(木) 00:58
更新しました。

>>753 管理人様
嬉しいお言葉ありがとうございま〜す・゚・(ノД`)・゚・。

>>754 名無し(0´〜`0)様
カッケーところの少なかったよっすぃーですが、
やるときゃやるんです。

>>755 603様
いつもレスありがとうございます。
がんがれよっすぃー!ですよねw

760603:2005/01/13(木) 01:04
おぉぅ・・・よっすぃ〜突っ走ってますねぇ。

  私が許します!!(←何様??)

今まであんだけ我慢したんだからもういいでしょ!
がんがれ!よっすぃ〜!!

761名無し(0´〜`0):2005/01/13(木) 23:16
いけ!よっすぃ〜!オイラも許すぞ。がんがれ!!

76210.:2005/01/14(金) 01:18
不意によっすぃーの動きが止まった。

…お、終わったの…かな?

朦朧とした意識の中で安心したのも束の間、
中途半端に脱げかかっていた服をきれいに剥がされる。

「きゃっ…なっ…まだ?」
「今のは準備運動」

微笑んで軽く落とされた唇は、すぐに口から下に移ってゆく。
首筋から胸そして脇腹のラインをなぞり、さらに下へ………

「っ…!!!」

そこを這い出した柔らかくて暖かい感触に、初めてされる事なのに、
どうされてるのか嫌でもわかってしまって。

「はっぁ…や…っっ!!」

慌てて身をよじるけれど、強すぎる刺激に力が上手く入らない。

「あ…ぁっっ…んっ…」

自分が漏らす声と、ピチャピチャという音だけがやたら大きく聞こえて、
余計に恥ずかしくなる。

………や、だ…よぉ………

それを声にしていたのか、自分でもわからないけど。
よっすぃーが少し顔を上げた気がした。

76310.:2005/01/14(金) 01:19
「梨華ちゃんいつも…こういうの、やたらと嫌がるから…最近うち、
 不安になるよ」
「…ぁっ…んっっ」

舌を動かしながら、よっすぃーの口から言葉が漏れる。

「本当に、うちの『好き』と…梨華ちゃんの『好き』は、同じなのかとか」
「そっ……なっ…」
「本当は違って…誰か他の…梨華ちゃんから全部許せると、思える相手が、
 出来ちゃうんじゃないか…とか」
「…な、何でっ!…同じだもっ…ちゃん、と…好きっ!」

堪らなくなって、そう言い放った瞬間に、強く吸われた。

「ん…―――――っ!!」
「声、抑えなくて大丈夫だよ。今日親、二人とも遅いから…」

ようやくそこから唇を離し、上体を起こしたよっすぃーに。

「…よっ…も、許しっ…」
「許してとか言わないでよ…なんか、酷い事してるみたいじゃん」

酷い。酷いよ…こんなの、聞いてないもん…

「あのさ、これからもっと酷い事するかもしれないけど…」

私の頭をゆっくりと撫でながら、真剣な眼差しでよっすぃーが言った。

「お願い、うちを信じて」

76410.:2005/01/14(金) 01:20

――――――――――

76510.:2005/01/14(金) 01:21
―――梨華ちゃん、力抜いて―――

「ん…ぁ…っっ!!!」

言葉の意味を理解する前に、凄い衝撃が体を襲って。
何をしているのか、何をされているのかさえわからなくなっていく。

「っん…はぁっ、あっ…あっ…」

奥まで沈められた指がゆっくりと中で動く度に、未知の感覚が私を襲い
さらに頭を混乱させる。

「はっぁ…やっ…も、やだぁ…っ…」
「―――ごめん、梨華ちゃん。でも、うちもうヤキモキしたくない…
 全部うちのものにして安心したい」

安心…?

「頼むから―――もう少しだけうちのために我慢して…なんて言ったら…
 駄目、かな?」

頭の中はもうぐちゃぐちゃで…
何も考えられなくなってて
「よっすぃーのため」って所しか響いてこなくて


私は、よくわからないまま。
ただ首を振っていた。

76610.:2005/01/14(金) 01:26
更新しました。

>>760 603様
今回も突っ走らせて頂きましたw

>>754 名無し(0´〜`0)様
よっすぃー、いきます!

(0^〜^)<梨華ちゃん、許してもらったYO!
(*^▽^)<………

767名無し(0´〜`0):2005/01/14(金) 18:07
よっすぃ今までつらかったんだねぇ(泣
梨華ちゃんはもうなにも考えずに身をゆだねてしまえ!

768名無し(0´〜`0):2005/01/14(金) 21:52
心も体もつながっちゃえYO!

心底お待ちしておりました。作者さんのお言葉を信じてましたよ〜

76911.:2005/01/15(土) 00:04
身体が熱くて、熱くて。血液が沸騰しているみたい。
そして、その熱い血液が。脳も、何もかもを溶かして―――

―――梨華、わかる?繋がってるの………

よっすぃーの声すら、遠くに聞こえる。

「あ…はぁっ…んっ…あ、はっぁ…あぁっっ」

よっすぃーが私の中を激しく掻き回すから。
私はさらに、ぐちゃぐちゃに、なって。

「あんっ…はぁ、よっ…すぃ……こわ…よぉ…」
「梨華、大丈夫だよ…」

この広い世界の中で私を守るのは、よっすぃーの存在だけ。
私が感じているのは、よっすぃーの存在だけ。
だから、私は必死でしがみ付く。

「んっ…ぁ…好きっ…よっ、すぃ…っ…好きなのぉ…」
「…梨華、梨華…うちも、大好きだよ…」

さっきよりずっと奥に指を伸ばされて、一層激しく掻き回されて。
熱っぽく名前を呼ばれる。梨華、梨華、梨華…

「あっ、やっ、…もう…ダメ……っ」

急に押さえきれない感覚に襲われて。

「いいよ…イって」
「…はぁんっ、んっ…ぁっ、ぁっ、ぁっ…ぁああっ―――――!!!」

77011.:2005/01/15(土) 00:05
どうやら、私は。
未知の体験に。
最後は気を失ってしまったらしい。

77112.:2005/01/15(土) 00:05
…あれ…?ドコ…私、……

「―――っ!!!」

全部思い出して勢い良く起こした体に、鈍い痛みが走った。

「いっ……」
「あ、起きた?」

その時ドアが開いて、よっすぃーが入ってくる。
まだ裸なのに気付いて、慌てて毛布を肩まで引っ張り上げると。

「飲み物、持ってきた」

と言ってベッドに腰掛けるよっすぃー。

あっあんなことしておいて…涼しい声してっ
あ、あああああんなの…あんなの聞いてない!

「よっすぃー!!」
「ん?何?」
「っ……………」

ズルイ。
文句言いたいこといっぱいあったのに。
ズルイ。
そんな幸せそうな顔されたら、何も言えなくなる。

77212.:2005/01/15(土) 00:06
「はっ!今、何時!?」
「10時半ちょい前くらい」
「え、夜…だよね!?まさか一夜明けて、なんてことは…」
「うん。22時半」
「わーっっみんな心配してるよぉ…遅くなるとか電話してないのに…」
「しといたよ」
「え?」
「電話、しといた。梨華ちゃんの家に。今日、ウチに泊めるって」

なんか…このまま梨華ちゃんのこと、ここに閉じ込めちゃいたい気分でさ。

「………ふ、服…ちょうだい」

急に無性に恥ずかしくなって。少しぶっきら棒に言うと。

「いいじゃん、そのままで」

毛布ごと抱きしめられて、キスをされる。

「んっ…―――」

割って入ってきたモノに反射的に一瞬引っ込めかけた舌を。
おずおずと伸ばして、ゆっくり、よっすぃーの動きに合わせてみると。

よっすぃーが驚いたように体を離した。

「怒んないの?」
「………怒んない、よ」

だってホラ…こ、恋人なんだし…。キ、キスくらい…ね。

77312.:2005/01/15(土) 00:07
無言で私の顔を見つめ続けるよっすぃー。

「な、何よ?」
「いやぁ…積極的な梨華ちゃんって、破壊的にエロいな。と思って」
「バカっ!」
「いや、マジでもう一回押し倒そうかと…」
「―――!!!」
「まあ、それは冗談として…さっきはさ、うち焦ってて急いじゃったから」
 
   次はゆっくりじっくり抱かせてね

「…しっ、しない!絶対もうしない!」
「やだ。今度はコンタクト付けて、しっかり目に焼きつける」


“最後までしたら何か変わるの?”


―――結局まだよくわかんない

でも、なんとなく

前よりちょっとよっすぃーが近くなった気がして。
前よりちょっとドキドキして。
前よりもっとよっすぃーのこと好きになったみたいな感じで。

不安とか、嫌なモヤモヤは…

少しだけ消えたような気がする。

END

77412.:2005/01/15(土) 00:26
えーっ、予告も無かったので驚かれたかもしれませんが
今回で完結とさせて頂きました。

>>767 名無し(0´〜`0)様
このような結末となりましたが、いかがだったでしょうか?

>>768 名無し(0´〜`0)様
お待ち頂き、ありがとうございました。
信じてくれてありがとー(涙)

無事完結できたのは、皆様の暖かい励ましのお陰でございます。
本当に長い間応援頂き、ありがとうございました!

775603:2005/01/15(土) 02:38
よっすぃ〜〜〜ぃ!!

・・・おめでとう!!

よかったねぇ・・・(T▽T)
そして作者さま。素敵なお話をありがとうございました。
もう何度梨華ちゃんにヤキモキしたことか・・・はぁ〜スッキリ×2♪

またの執筆期待しております(^▽^)

776名無し(0´〜`0):2005/01/19(水) 00:03
完結、お疲れさまでした〜
ドッキドキッしてま〜す・・おもしろかったです!
梨華ちゃん、身も心もよっすぃ〜のものになっちゃってねー
大人の階段を上った二人にバンジャ〜イ
更新、お待ちしてます。

777名無し作者:2005/01/31(月) 01:26:16
>>775 603様
最初から最後までずーっとお付き合い頂きまして
こちらこそ、本当にありがとうございました!!

>>776 名無し(0´〜`0)様
ドッキドキッしてもらえて、こちらがドキドキですw
ありがとうございます。

えー、前作は“短編集”だというのにダラダラと長く書かせて
頂いちゃったので、今回はサクッと一回の更新で終わるモノを。

いしよしです。

778彼女の責任:2005/01/31(月) 01:27:19


   彼女に拾われたのは15分くらい前の話。


「良ければ、その…うちに来ませんか?」

終電を逃した上に、金欠のあたしより。
何故だかよっぽど困り果てた表情でそう申し出た彼女。

あー、なるほど。
捨てネコとか放っておけないタイプなワケだ。

「あー…大丈夫ですよ?タクシー拾って帰りますから」

って言うのはウソだけど。
見ず知らずの人に泊めてもらうワケにはいかないし。

いくら酔ってるとはいえ、その位の分別はある。つもり。

779彼女の責任:2005/01/31(月) 01:28:06

「でも…吉澤さんのお家って、遠いんですよね?」
「へぇっ?」

彼女の言葉に、我ながら素っ頓狂な声を上げてしまった。

「あっ、ごめんなさい!私、ごっちんの友達で…って
 …言ってなかったですね?」
「ごっちんの?」
「そう、それであなたの事…その、知ってて…」

あー、なるほど。
ネコの名前を知ってたから、放っておけなくなったワケか。

「あー…でもホント、あたしなら大丈夫っすよ?」

っていうのは、ハッタリだけど。
いくらごっちんの友達だからって、
初対面の人に泊めてもらうワケにはいかないし。

780彼女の責任:2005/01/31(月) 01:28:33

「でも…ホラッ!友達の友達はみな友達って言うし」
「はぁ…?」
「このまま置いていったりしたら、私…気になって
 眠れなくなっちゃいますから」

見掛けによらず強引な感じでそう説得する彼女は。
あたしのウソとハッタリを見破っていたのかもしれない。

「私の家、すぐそこなんです」

結局、彼女に押し切られる形で泊めてもらう事になった。


正直………助かった。

781彼女の責任:2005/01/31(月) 01:29:13


   彼女の家に着いたのは5分くらい前の話。


「ちょ、ちょっと待っててもらえますか?」

どうやら彼女は、急いで部屋の片付けをしているらしく。
時折聞こえる慌しい物音が、妙に可笑しい。

「おまたせしましたっ!」

不意に勢い良く開かれたドアから出てきた彼女は。
気のせいかもしれないけど、肩で息をしているように見えて。
なんか、一生懸命だなこの人って。また可笑しくなる。

「いいの?」

笑いを堪えてそう尋ねると。
「どうぞ」とドアを大きく開いて招き入れてくれた。

782彼女の責任:2005/01/31(月) 01:30:03

「適当に座ってて下さい。今、お茶淹れますから」

入るなり彼女はそう言うと、台所でお湯を沸かし始めた。

学生の一人暮らしらしい1Kのアパートの部屋の真ん中には
コタツがあって。その脇にはベッドが置かれている。
あたしはベッドに背を預けるような形でコタツに潜り込むと。

「コタツつけて良い?」

と断りを入れてから、スイッチを入れる。一応ね。

いかにも「女の子」って感じの部屋は、少し落ち着かない。
ピンクが好き、なんだね。どう見ても。

あんまりジロジロ見るのも悪いかと思って、
じわじわと温かくなってきたコタツに身を預けることにする。
陽だまりのような暖かさは、お酒の力もあってかどんどん体を
溶かしていき、あたしの意識はゆっくりと沈んで………

783彼女の責任:2005/01/31(月) 01:30:33

―――ガチャン!!

突然の音に意識を引き戻されて、そっちを見ると。
落としたコップを前に、オロオロする彼女の姿。

咄嗟にしゃがんで破片に伸ばした手を、パッと引っ込める。

「いたっ…」
「切った?」

途端に覚醒。ぬるま湯から出て立ち上がると、彼女の元へ。

「あ、危ないよ。まだ下に破片があるし」

と言う彼女を無視して、彼女の前にしゃがみ込む。

危ないのはアナタでしょ?
酔っ払いのあたしより、よっぽど危なっかしい。

784彼女の責任:2005/01/31(月) 01:31:13

「見せて」

おずおずと差し出された指先には少し血が滲んでいたけど。
大丈夫。深くは切ってないみたい。

あたしはそのまま彼女の手をぐい、と引き寄せると。
指先を口に含んだ。

「あ」

ちゅっと軽く吸って一舐め。んー、鉄の味。
なんて呑気に考えていたら、真っ赤な顔の彼女と目が合って
自分のしでかした事にようやく気付く。

「あっ、ゴメン」

舐めときゃ治る、なんて。
そういう問題じゃ無かった。

785彼女の責任:2005/01/31(月) 01:31:45

「だ、大丈夫だから…座ってて、ね?」

真っ赤な顔でそう言う彼女に従って、コタツに戻る。

いそいそと破片を片付け始める彼女の姿は、やっぱりどこか
危なっかしくて。一生懸命で。
あたしはずっと、その動きを目で追っていた。

しかし、指を舐めただけであんな反応するか?フツー。
こっちまで恥ずかしくなる。

…感じやすいのかな?

って、バカかあたしは。これだから酔っ払いは…。

そう思いつつも、お茶を淹れる彼女の後ろ姿を見ていると
ムクムクと湧き上がってくる、イタズラ心。

んー…どうしようかな。

786彼女の責任:2005/01/31(月) 01:32:16

「紅茶しか無いんだけど…」

そう言ってカップを置き、コタツに潜り込んできた彼女が
あたしの方をまともに見ないようにしてるのは、気のせい?

何となくこっちを向かせたくなって、カップに添えられた
彼女の手を取ってみる。

「なっ…」

ビクンとした反応。微かに浮かぶ動揺。
…良いねぇ、その感じ。

「大丈夫?」
「えっ?」
「切ったトコ」
「え…あ、うん。全然平気っ!」
「ちゃんと見せて?」

787彼女の責任:2005/01/31(月) 01:32:50

不躾なお願いに、素直に手を広げて見せてくれる彼女。
あたしはその手を柔らかく握ると、
少しだけさっきとは違う気持ちを込めて、触れていく。

「あ、ホントだ。コレならすぐに治るよ」

緩やかに優しく指を撫で上げて…

「手…ちっちゃいね?」

そのまま親指の腹で、手の平全体を撫でる。

「…も…もう、いい?」

泣き出す一歩手前みたいな声が聞こえて、顔を上げると。
そこにはさっき以上に顔を赤らめた彼女。

「ああ、いいよ。ありがと」

788彼女の責任:2005/01/31(月) 01:33:27

あたしはパッと手を離すと、なんでもないような顔をして
紅茶に口を付ける。

んー…ヤバイかも知れない。

自分から仕掛けたコトだけど、参ったな。

柔らかい感触が、まだ手の中に残ってる。酒も残ってる。
加えて、さっきの彼女の反応。

…狙ってる?

そんなワケないのはわかってる。どう見たって素の反応。
だから余計に参った。

彼女の淹れてくれた紅茶で、火が付きそうになった心を
落ち着ける。

んー…どうしようかな。

789彼女の責任:2005/01/31(月) 01:33:53

沈黙が続いた事で、落ち着かない様子をし始める彼女。
あー、ちょっと待っててね。今あたし、考えてるトコだから。

「あの………」
「ねえ、なんであたしのコト知ってたの?」

耐えかねて口を開いた彼女の言葉を遮って尋ねる。質問1。

「えっ!?だから、ごっちんから聞いて…」
「家、遠いとかまで?」
「それは、その…話の流れで、チラッと聞いた事があって…」
「へぇ…」

なるほどね。ならばとあたしは話を変える。質問2。

「暑い?」
「へっ?」
「さっきから、顔真っ赤だよ」

790彼女の責任:2005/01/31(月) 01:34:20

ホントはもう元に戻ってたから、半分はウソ。
でも指摘されて途端に赤くなるから、ホントになる。

「熱でもある?」

そんなコト思っちゃいないけど。
コタツから出て、彼女に身体を近づけたりして。

「な、ない!何でもない!だだだ大丈夫!」

ますます顔を赤くして、慌てて身を引く彼女。
ははっ、面白い。
その可愛い反応に100点をあげたい。

「じっとして」

私の言葉に固まったように動かなくなる素直な彼女に、
あたしはゆっくりと顔を近づける。

791彼女の責任:2005/01/31(月) 01:34:49

まつげが触れそうな距離になると、身を硬くしたままギュっと
目を瞑る彼女。

うわぁ…たまんないな、マジで。

「っ………」

コツンとおでこをぶつけた瞬間、ビクッと彼女の身体が震えて。
その後すぐに、1ミリも動けないって感じで身体に一層力が入る。

触れた所は凄く熱くて。
本当に熱があるんじゃないかと思うくらいだった。

「うん、熱は…無いみたい」

名残惜しい気持ちを押さえおでこを離すと、フッと力を抜く彼女。

待って、待って。まだ終わりじゃないから。

792彼女の責任:2005/01/31(月) 01:35:14

彼女に迫るようなその姿勢と。
息の掛かりそうなその距離をキープして、あたしは続ける。
質問3。

「…よく気付いたね?」

あたしの言葉に、戸惑いを浮かべる彼女。

わかんない?

「駅であたし、しゃがんでた」
「…あっ…」
「暗かったのに、よくあたしだって気付いたね…」
「…そ、それは………」

泣きそうな声を漏らす彼女。
戸惑い、躊躇い…色んな感情が交錯する瞳をじっと見つめる。

「なんで?」


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