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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part6

64名無しリゾナント:2015/07/15(水) 01:02:02
「懐かしさのあまり瞳を潤ます、っちゅうんなら少しは可愛げもあるんやけどな」
「確かに、お変わりないようで何よりです。お顔のほうは大分変えてらっしゃるようですが」
「どや。なかなかイケメンやろ」
「顔の美醜は私には判りかねますが。ただ、あまりいい趣味ではありませんね」
「…結構気に入ってるんやけどな、これ」

やや芝居がかったつんくの言葉を無視し。
紺野は話を本題に戻す。

「結論から述べます。つんくさん。あなたは、『天使』…安倍なつみを、破壊の化身にしようと
している。違いますか?」
「…半分正解で、半分間違いやな」

つんくは言いながら、体を椅子の背に預けた。

「あなたはいつもそうだ。ダークネス科学部門の初代統括という地位を誰にも話すことなくあっ
さり捨てたように、真実を決して他人に見せようとしない」
「そういう自分も『俺の資質』、しっかり受け継いどるやないか。ほんまいつまでも本題に入れ
んで困るわ」
「…ではこちらからいきましょうか。私の言葉が半分不正解なのは…『天使』の力が制御可能か
不可能か。そういったところですか」
「優秀な弟子やと、話す手間が省けて助かるなあ」

つんくと紺野の、互いの肚を探るような、そうでないような会話。
前田はそのほとんどを理解することはできない。
ただ、一つだけ言えるのは。自分が目の前の「銀翼の天使」をつんくが手中に収めるためにここ
にいるということ。
そしてその目的は、果たされようとしていた。


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