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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part4

990名無しリゾナント:2014/07/26(土) 01:40:19
「『10期』ってなんだろうね?」
「一学期二学期みたいな?」
「10期…ジュッキねぇ」

再び着信。

『10期に会いたい10期に会いたい10期に会いたい10期に会いたい10期に会いたい』

「ちっ!なんだよこれぇ」
「んー会いたいって言ってる以上、私たちのこと?だよねきっと」
「もうめんどくせー『何言ってるかわからん』って返信しちゃおうぜ」
「まっ待って折角…」

ここでまたへそを曲げられてしまっては―――

ああでもないこうでもない。
『10期』
その意味不明な「暗号」の解読に四人の友情がかかっている…
…わけでもないだろうに、いつの間にやら、そんな風な流れになりつつある。

「10期…ジュッキ…10が付くもの?」
「最初『気』だったのが『期』になってるってことは漢字そのものに意味はないのかも」
「もしくはそれ以外の「き」と読む漢字の打ち間違いとか?」
「数字のほうだって意味があるのかどうか」
「んージュッキ…」
「もしかして英語かなぁ?まーちゃんそういうのよくやってるし」
「でも『ジュッキ』なんて発音の英語ある?」
「んー…わかん、ない…」
三人、頭を抱える、まるでわからない。

991名無しリゾナント:2014/07/26(土) 01:41:36
「ねぇ、はるなんが送ってたメールにさ、なんかそれっぽい事無いの?」
「うーん、そういってもぉ、ほんとごく普通の事しかないと思うけど」
「とにかく見てみようぜ」

三人、つぶれた団子のようにほほを寄せ、小さなディスプレイの文字を追う。

『いま休み時間。次は数学なんだ。』
『駅前に新しい雑貨屋さんOPEN。退院したらみんなで行こう?』
『今日は雨かぁ、でも張り切って行ってくるよ!』

どうということのない、たわいもない日常の報告。
どれも同じ、なんということもない、メールが並ぶ。

「んー…てゆうか、普通、だね」
「だな、はずれかぁ」
「ん?これって…」

たわいもない日常、それは何の変哲もない一文。
そう、なんでもない、何の関係もない、ただの―――
だが、その一文を見たとき、
石田は、すべてを思い出した。

『お早う。これから学校行ってくるね。今日はいい天気だね。』

ガタン!
矢庭に立ち上がる。
携帯をひっつかみ、短く一文、そのまま送信。

「気」でよかったんだよ、まーちゃん!

992名無しリゾナント:2014/07/26(土) 01:44:51
>>991まちがいがあるため訂正、破棄
>>993より再開

993名無しリゾナント:2014/07/26(土) 01:45:31
「ねぇ、はるなんが送ってたメールにさ、なんかそれっぽい事無いの?」
「うーん、そういってもぉ、ほんとごく普通の事しかないと思うけど」
「とにかく見てみようぜ」

三人、つぶれた団子のようにほほを寄せ、小さなディスプレイの文字を追う。

『いま休み時間。次は数学なんだ。』
『駅前に新しい雑貨屋さんOPEN。退院したらみんなで行こう?』
『今日は雨かぁ、でも張り切って行ってくるよ!』

どうということのない、たわいもない日常の報告。
どれも同じ、なんということもない、メールが並ぶ。

「んー…てゆうか、普通、だね」
「だな、はずれかぁ」

たわいもない日常、何の変哲もない一文。
そう、なんでもない、何の関係もない、ただの―――

「ん?これって…」

だが、その一文を見たとき、
石田は、すべてを思い出した。

『お早う。これから学校行ってくるね。今日はいい天気だね。』

ガタン!
矢庭に立ち上がる。
携帯をひっつかみ、短く一文、そのまま送信。

「気」でよかったんだよ、まーちゃん!

994名無しリゾナント:2014/07/26(土) 01:46:23
そうだ!そうだった!そうゆう子だ、そうゆう子なんだよ
思い出した、思い出した!もうっまーちゃんっ
あんなの、おぼえてるわけないじゃない

携帯を放り出し、おもむろに掴む、二人の、腕を。
「え?え?なに?」
「行こう!」
「行くってどこに行くんっ」
「病院!まーちゃんのところ!」
「ちょっ!ちょ」

「あ」がウチだ、あゆみの「あ」だ
そこまで打って、「屋上の事」思い出して…それでこんな

今なら、【跳べ】る!
そうだ、あの日、青天のもと、あの時は出来なかった!ウチは!
でも今は!今なら!

感覚を!空へ!

パァン

995名無しリゾナント:2014/07/26(土) 01:47:13
病室、壁、花瓶、
呼吸補助器、イルリスタンド、点滴、チューブ、
つながったその手の先、
振動する携帯、
その、振動の、まだ止まぬ、その前に!


「まぁああああああああちゃぁあああああああああん!」


喫茶リゾナント、無人のテーブル、
床に落ちた携帯、メモリーのどこかには、こんな一文があるはずだ。


『今すぐ行くよ!天気組で!』




――――――




屋上、青天、青い空、
太陽、陽射し、白くはためく、洗濯物。

996名無しリゾナント:2014/07/26(土) 01:48:56
「はー…まったく、いい天気だなぁ」
「まったくー?まったくってなにー?」
「え?まったくってなにって、えとまったくっていうのはえと」
「なにーねーまったくってなにー?まったくって」
「やっだからそのぉ、たくさんってゆうか、なんだっ…けかなぁ」
「ぎゃはは!あゆみんまったくのいみしらないでまったくっていってたのー?」
「んぐっそっそうだ!知ってる?まーちゃんとウチ…四人が初めて会った日も、今日みたいにいい天気だったんだよっ!」
「ねーまったくはぁ?」
「ぬっ、まだそこひっぱります?えーっとぉ…」
「ひゃーーーーー!」
「ぬぉ!急に何?」
「じゃあさ!まーたち四人で天気組だ!いい天気に会ったから!」
「はぁ?なに?ちょっとよくわからないんですけど」
「んーもうっ!あゆみんはほんとに頭が悪いんだからっ!よく考えてっ!」
「なっ、まーちゃんにそんなこといわれたくないよ、だいたいさ」
「ひゃーーーーー!」
「今度は何?」
「どうしよう!じゃぁ鞘師さんたちはきゅーき組だ!大変!」
「えー?キューキ?…数字の9ってこと?
ああ、ウチらが英語でテンだから?てか「気」が余っちゃてるけど、ん?だったらさぁキューキじゃなくてナインキとかになるんじゃないの?」
「そうゆうことじゃないよ」
「どうゆうことよ」
「どうしよう早く鞘師さんたちに教えてあげないと!」
「ちょちょっ!どこ行くの?だーめっ」
「えなんで?まー、いそいでるのにっ」
「いけません、洗濯物干すの全部終わってからです」
「えー!」
「えーじゃない、はいこれ持つ!はいはい手を動かす!」
「いじわるー!あゆみんのいじわるー!もーっあゆみんなんか、あゆみんなんか、」

だいっきらい

997名無しリゾナント:2014/07/26(土) 01:53:28

>>985-990
>>993-996
■ ジュッキジェネレイション −飯窪春奈・石田亜佑美・佐藤優樹・工藤遙− ■
でした。


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