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2020ファミリーコンサートの曲関係(今更)

1おかだたろう:2020/11/09(月) 17:48:26
ホルスト第2組曲について

前回大澤先生がおっしゃっていた民謡や旋律について、相木さんにお借りした伊藤康英さんの解説、その他を基に、その素材について触れておきます。(腰が重くてごめんなさい)
ちょっと面倒かもしれませんが、知ってると、各旋律に対してちょっと愛着が増すかもしれません。

1楽章

使用される民謡 3曲

1「Glory Shears」(冒頭〜)
原典不明
スコアには(モリスダンス=イギリス伝統のフォークソング・・・伝説中の人物に仮装して鈴などを付けて男性が踊るという)として書かれています。

ttps://www.youtube.com/watch?v=rHYcH5I2-_Y

ttps://www.youtube.com/watch?v=pJurQ4HFBbc
(原曲で踊ってる動画を2つ見つけました。文献にはGlory Shearsとあるけど、"Glorishears"が正しいスペルなのかも。)

ttps://www.youtube.com/watch?v=sArAC2_ow2k
↑ほか、こんなのとか。(どこかで聴いたことのある旋律ですね(一昨年やりましたね))


2「Swansea Town」(E〜ユーフォニアムソロの旋律)
船出を前に恋人との別れを歌う船乗りの歌。

Oh,farewell to you my Nancy,ten thousand times adieu;
I'm bound to cross the ocean,girl,once more to part with you;
Once more to part from you,fine girl,you're the girl that I adore.
But still I live in hopes to see old Swansea Town once more.
Old Swansea Town once more,fine girl,you're the girl that I adore,
But still I live in hopes to see old Swansea Town once more.

おお さよなら 俺のナンシー 一万回のお別れだ
俺は海を渡らなくちゃならぬ もう一度お前と別れて
もう一度お前から離れて 可愛い乙女よ お前は俺が焦がれる娘
だけど俺はなお生きてるんだ 懐かしいスワンシーの街をもう一度見たいという望みのうちに
懐かしいスウォンジーの街をもう一度 可愛い乙女よ お前は俺が焦がれる娘
だけど俺はなお生きてるんだ 懐かしいスワンシーの街をもう一度見たいという望みのうちに

ちなみにこの歌3番までありまして、
出発してすぐ、手紙を書くよ →激しい嵐が見える。船は投げられ(遭難)→嵐は終わった。
無事に上陸して、居酒屋で思い焦がれる女のためにブランデーを飲むよ。また金が無くなったら何度でも海に出るよ。みたいな話になっています。(あれ、もしかしてナンシーは恋人じゃないんか?)


3「Claudy Banks」(クラウディ川の川原)(Hの2小節目〜 6/8)

As I roved out one evening all in the month of May,
Down by the Banks of Claudy I carelessly did stray,
There I beheld a young maid in sorrow did complain,
Lamenting of her true Love who had crossed the raging main.
Io, Io, he is my darling boy,
He is the darling of my heart upon the walls of Troy.

五月の夕方に私はさまっている
クローディ側のほとりを下っていたら、迷子になってしまったのだ
ここで見つけたのは、悲しみの中何か呟く若い女性の姿
荒れた海を渡るような、彼女の本物の愛の嘆き
アイオー、アイオー、彼は私の愛しい人
トロイの壁の向こうの最愛の人

なんとも憂鬱な歌だけど、この歌も6番まであって、最後には会えるみたい。
カッツタウン大学のWillis M. Rapp教授が書いた「The Wind Band Masterworks of Holst, Vaughan Williams and Grainger」というマニアックすぎる研究解説本に全歌詞が載ってます(検索したら出てきます。2組だけでなく、ヴォーンウィリアムズの組曲とかで使われた素材とかも、楽譜も全部載ってる)

この歌が、同名の他の歌が多すぎてどんなけ探しても出てこない・・探し当てたのがこれです。ご一聴どうぞm(__)m

ttps://www.youtube.com/watch?v=mHLzZ3kjDyE


きっとつづく。

2おかだたろう:2020/11/09(月) 17:54:06
2つめのスワンシータウン、歌貼り忘れました。この曲も同名の別歌多し。

ttps://www.youtube.com/watch?v=hWnOf2zEzyU 
(ホルストによる男声合唱版)

ttps://www.youtube.com/watch?v=hWnOf2zEzyU
(キレイな女性が本屋でギターで歌ってるやつ)

3おかだたろう:2020/11/09(月) 19:45:26

つづき。

2楽章 
使用される民謡 「I love my love」(私は恋人を愛してる) 
(別名:A Maid in Bedlam ベッドラムの乙女)

親により精神病院に入院させられた少女が、会えなくなった船乗りの恋人を思う歌。

Abroad as I was walking, one evening in the spring,
I heard a maid in Bedlam so sweetly for to sing;
Her chains she rattled with her hands, and thus replied she:
“I love my love, because I know my love loves me!”

Oh! cruel were his parents who sent my love to sea,
And cruel was the ship that bore my love from me;
Yet I love his parents since they’re his although they’ve ruined me:
“I love my love, because I know my love loves me!”

外を歩く 春の夕暮れ。
ベッドラム(ロンドン南部にある精神病院)からは女の甘い歌声。
手に鎖をはめられ、ガチャガチャと音をたてて
そしてこう言ったのだった。
「あの人を愛している。だって私は知っているの。あの人が私を愛していることを」

ああ!なんと酷い彼の両親
彼を海へと出してしまった
ああなんと惨い船
彼を連れ去ってしまった
でも私はその両親が好き。だって彼の親なのよ
私を置き去りにしたとしても
あの人も愛してるわ。だって私は知っているの。あの人が私を愛していることを。

例にもれず6番までありますが、やはり最後に会えるようです。
ちなみにこのストーリーの少女の名前もナンシーです。もしかしてSwanseaTownのナンシーと同じ人物ではないだろうか。船乗りだし。

ホルストによる4声合唱版
ttps://www.youtube.com/watch?v=iLTqb-fMHIA

ケルティックな人たちのやつ(The John Renbourn Group)
ttps://www.youtube.com/watch?v=eejS-nVrmks

綺麗な人がハープ弾きながら歌ってるやつ。
ttps://www.youtube.com/watch?v=rRM8AVFM2E4

4おかだたろう:2020/11/09(月) 20:13:12
つづき。


3楽章
「The Song of the Blacksmith」(鍛冶屋の歌)

ハンプシャー地方で採取された民謡の旋律。
とのことだけど、ホルストがアレンジした合唱版しか出てこない。

鍛冶屋にナンパされた、結局女の人がお熱になっちゃうお話し。

Kang kang kang ki ki kang
kang kang ki ki kang kang
For the blacksmith courted me,
nine months and better;
And first he won my heart,
till he wrote to me a letter.
With his hammer in his hand,
for he strikes so mighty and clever,
He makes the sparks to fly
all round his middle.

カン カン カンキキカン
カンカン キキカンカン

鍛冶屋がわたしを誘ってきた。九か月も前からずっと。
そして彼は私のハートに落としたの。だって手紙を書いてくれたから
その手にはハンマー、力強くそして賢く巧みに
体の周りに火花を散らして

男子高校生が楽しそうに合唱してるやつ
ttps://www.youtube.com/watch?v=7rvYBMnrfpk

ほとんど同じ歌詞だけど全然違う曲のやつ(ほかの曲このパターン多し。同じお話しを基にいろんな民謡があるのかな?)
ttps://www.youtube.com/watch?v=cxSQHzl-wIk

5おかだたろう:2020/11/09(月) 20:54:25
4楽章(ダーガソンの主題による幻想曲)

使われる旋律「Dargason or Sedany」
および「グリーンスリーヴス」

ダーガソン(またはセダニー)とは、主音上に終止せず、何回も反復できる8小節の循環旋律のこと。 
17世紀に作曲された「パメリア」という旋律集(トマス・レイヴンズクロフト作曲)の「わたしはしばしば」の旋律が原型とされる。(16世紀のジョン・プレイフォードによる作曲ともされてる?)
19世紀にセシル・シャープがこの旋律を基に編曲して「Dargason or Sedany」として発表した旋律が、この組曲に使用されるダーガソン。


式でダーガソンで踊るひとたち(かわいい)
ttps://www.youtube.com/watch?v=fxk81ApKfd4

ダーガソンにのってお祭りで延々と踊る人たち。
ttps://www.youtube.com/watch?v=p9msdVLALk4

ダーガソンでフォークダンスをする若いきれいなひとたち。
ttps://www.youtube.com/watch?v=POa0CupYRKw

6おかだたろう:2020/11/09(月) 20:55:55

「グリーンスリーブス」(ユーフォソロ、再現部)
16世紀にはすでに知られていたイングランド民謡。
これまでに様々な歌詞がつけられているが、緑の袖の女性の不実を歌っているとされる。
※中世・ルネッサンス期の英国のにおいて「緑」には「ふりん」の意味があり、16世紀のイングランド王ヘンリー8世による女性遍歴を揶揄した曲であるとの解釈もあるのだとか。

とってもきれいな独唱
ttps://youtu.be/kdjYlrvVFNo


ここでは代表的な歌詞を載せておきます。
(参考)世界の民謡・童謡 worldfolksong.com
ttp://www.worldfolksong.com/songbook/england/greensleeves.html

Alas my love you do me wrong,
To cast me off discourteously;
And I have loved you for so long,
Delighting in your company.
Chorus. Greensleeves was all my joy,
Greensleeves was my delight,
Greensleeves was my heart of gold,
And who but my lady Greensleeves.

ああ愛する人よ、残酷な人
あなたはつれなく私を捨てた
私は心からあなたを慕い
そばにいるだけで幸せでした

グリーンスリーブスは私の喜び
グリーンスリーブスは私の楽しみ
グリーンスリーブスは私の魂そのもの
私のグリーンスリーブス、貴方以外に誰がいようか

Your vows you've broken, like my heart
Oh, why did you so enrapture me?
Now I remain in a world apart
But my heart remains in captivity.

貴方は誓いを破った、私の心のように
ああ、なぜ貴方は私をこれほど狂喜させるのか?
離れた場所に居る今でさえも
私の心は彼女の虜だ

以下つづく。

7おかだたろう:2020/11/09(月) 20:57:13
If you intend thus to disdain
It does the more enrapture me
And even so, I still remain
A lover in captivity.

貴方が私を軽蔑しても
私の心は変わらず貴方の虜のまま

My men were clothed all in green
And they did ever wait on thee
All this was gallant to be seen
And yet thou wouldst not love me.

私の家来はすべて緑に身を包み
彼らはこれまで貴方に仕えてきた
それらはすべて紳士的で親切だったが
それでも貴方は私を愛してはくれない

Thou couldst desire no earthly thing
but still thou hadst it readily.
Thy music still to play and sing
And yet thou wouldst not love me.

貴方は世俗的な物を望むことはできない
しかし貴方は今もなおそれを進んで得ようとしている
貴方の美しい調べは今もただよい続ける
でも貴方は私を愛してはくれない

Well, I will pray to God on high
that thou my constancy mayst see
And that yet once before I die
Thou wilt vouchsafe to love me.

私は天高い神に祈ろう
彼女が私の忠誠に気付き
死ぬ前に一度でいいから
彼女が私を愛してくれることを

Ah, Greensleeves, now farewell, adieu
To God I pray to prosper thee
For I am still thy lover true
Come once again and love me.

ああ、グリーンスリーブスよ、さようなら
貴方の繁栄を神に祈ります
私は貴方の真の恋人
もう一度ここに来て、私を愛してください

以上! これであなたもホルスト第二組曲博士!お疲れ様でした!


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