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50周年 楽曲のこと。

1たろう@こそこそ:2015/04/28(火) 22:05:11
先日の音楽委員会にて、演奏している曲のことをあまり知らずに練習だけしている人も多いのではないか。
という意見が出ました。

せっかく今回色々な素晴らしい曲に触れているのに、それはもったいないな。と思い、音楽委員会で分担してそれぞれの楽曲についての解説(というと大げさになってしまいますが)というか、説明をしよう!ということになりました。

少しずつ集まってきましたので、順次、こちらにあげていきたいと思います。
皆さんがこちらを読んで「そうだったんだ!」「こんな曲だったんだ!」など思っていただけたら嬉しいです。

2たろう@こそこそ:2015/04/28(火) 22:07:13
宇宙その1

まずは宇宙の音楽です。
ちょっとでたらめな文章になってしまいましたが、読んであげてください。

宇宙の音楽 / フィリップ・スパーク 
Music of Spheres  Philip Sparke

ヴァイオリンなどの弦楽器は、弦を抑えないで指で弾くと音を出すことができます
弦の張られた部分の間のちょうど真ん中、1:1となる部分を抑えて弾くと、1オクターブ高い音が出ます。
同じ様に弦の2:3となる部分を抑えると、今度は5度上の音が出ます。
このように、正しい音程を持った音はすべて綺麗な整数の比によって生まれます。


「協和する音程比率の関係は太陽からそれぞれの太陽系惑星までの距離の比に当てはまる。そして惑星自身も音を発し、協和している。つまり宇宙は数字(と音によって)調和が保たれている。」 

古代ギリシャには、惑星が発する音を聞き分け、このような理論を唱えた一人の数学者がいました。
この数学者の理論をテーマを受け作曲されたのが、今回私たちが演奏会のメイン曲として演奏する「宇宙の音楽」です。

作曲者のフィリップ・スパークはロンドン生まれの作曲家で、とりわけブラスバンド作品と吹奏楽作品を数多く手がけています。キャッチーな旋律とドラマチックな音楽が特徴で、イギリスだけではなく日本でも非常に人気の作曲家です。
代表曲に「ドラゴンの年」、「ジュビリー序曲」、「オリエント急行」などがあり、「ダンス・ムーブメント」でサドラー国際作曲賞を、そして今回演奏する「宇宙の音楽」でNBAレヴェリ作曲賞を受賞しています。

「宇宙の音楽(原題Music of Spheres)」は、イギリスの名門ブラスバンドであるヨークシャー・ビルディング・ソサエティ・バンドの委嘱により作曲され、2004年のヨーロッパブラスバンド選手権で同団体が史上初のダブルハットトリック(6年連続優勝)を決めた際の自由曲として演奏されました。作曲者本人により編曲された吹奏楽版は2005年に日本の大阪市音楽団が初演しており、その後国内外の吹奏楽コンクール等で頻繁に取り上げられるなど人気に火が付きました。近年では日本を代表するプロ吹奏楽団がこぞってレコーディングをするなど、新たな吹奏楽界の名曲として認知されています。

3たろう@こそこそ:2015/04/28(火) 22:07:59
宇宙 その2

曲は宇宙の始まりから未来までを描いた連続する7つの場面で構成されています。

1.t=0
宇宙の生まれる前は重力・磁力・元素などすべての物質や空間、時間の流れさえもない「無」であったとされています。
から拍子感の存在しない虚無感にみちたホルンの独奏が奏でられます。
  ソロが弾け「無」が終わった、宇宙が生まれる予感へエネルギーが1点へ集まっていきます。

2.ビッグバン
宇宙の始まりとは無に生まれたある1点の爆発的な膨張であったとされています。
突如の全奏による爆発音が、この宇宙の始まり瞬間=ビッグバンを表します。
爆発後の凄まじいエネルギーが駆け巡り混沌の中から宇宙が広がりながら形成されていく様子が激しく荒々しいリズムで表され、様々な星々や銀河、そして壮大な宇宙ができあがるまでの様子がドラマチックに描かれます。

3.孤独な惑星
t=0の主題がクラリネットとファゴット、イングリッシュホルン等で演奏された後に、視点がある一つの惑星へと向けられます。
私たちの生まれた地球はこの広大な(という言葉ですら表せないほど広い)宇宙の中で唯一の「生命」を育んだ奇跡の、そして孤独な惑星です。この広い宇宙のどこかにある生命を宿したもう一つの星にいつか出会える日が来るのでしょうか。
宇宙で唯一の孤独を表したテーマがソプラノサックスによって歌われます。ユーフォニアムなどが絡みながら哀愁の旋律が紡がれていき、最終的にそこへ様々な楽器が集まり、地球の46億年の歴史やドラマが込められた大きな旋律を奏でます。

4.小惑星帯と流星群
宇宙空間に点在する様々な小惑星帯や、広い宇宙を縦横無尽に駆け巡る流星群の様子が快活で躍動感に満ちた音楽で表されます。
まるで広大な宇宙空間を旅行しているような浮遊感のあるトロンボーンの主題がはじまると思いきや、そこへいきなり衝突する流星群、くぐり抜けた先に見える遥かな銀河、様々な小惑星群との邂逅、、、と、数分間の間に宇宙の様々な様子が2拍子(6/8)と3拍子の交差(または共存)で描かれていきます。
(この2と3いう数字の共存は天文学で「調和の法則」と呼ばれるケプラーの第三法則にあやかっているのでは?という推察もあるそうです)
最終的に遥か先にあった広大な銀河にたどり着いたかの様な、巨大な旋律が全奏で奏でられると、次第に遠ざかるかの様にクライマックスへ向けて音楽が収束していきます。

4たろう@こそこそ:2015/04/28(火) 22:08:34
宇宙その3

5.宇宙の音楽
曲名にもなっている「宇宙の音楽」とは古代ギリシャの数学者ピタゴラスによって提唱された言葉であり、ピタゴラスはこの言葉に対して次のように述べていました。
“宇宙は、振動数比率が単純に整数倍である音程によって形成される純正な音階と同じ法則によって、その調和が保たれている。
また、その音程比率は、太陽系内の六つの惑星(当時は、肉眼で観測できた水星・金星・地球・月・火星・木星の6惑星)が太陽から隔てる距離に一致し、さらに、それぞれの惑星は固有の音を発し、絶えまなく“天上(宇宙)の音楽”を紡ぎ奏でている“(以上:作曲者の解説による)
    
チャイムと金管楽器によって、このピタゴラスの「宇宙の音楽」を表した6つの音が並べられます。その余韻のハーモニーの中からクライマックスの「調和」のメロディが生まれていきます。

6.ハルモニア
ハルモニアとは「ハーモニー」の語源となった「調和」を意味するギリシャ語です。
ギリシャ時代、ピタゴラスの提言から「神が作った世界は素晴らしい調和により創られ、「数字」によってその「調和」が保たれていた」とまでいわれていました。
この場面では、無から始まり膨張により無限に広がった宇宙が「調和」により平穏に保たれている奇跡を、美しいハーモニーと旋律で歌い上げます。
イングリッシュホルンとクラリネットではじまる調和のメロディが、ファンファーレを挟んで全体で感動的に奏でられると、その合間にはトロンボーンが「神の声」のように崇高に鳴り響きます。
  
7.未知
突如ビッグバンの再現が現れると終結に向かうフィナーレの部分を迎えます。
この部分は、この先の誰にも予測できない宇宙の未来を表しています。
快活なテンポでの堂々とした金管群のメロディの先に星々が引っくり返るような怒涛の音の応酬が繰り広げられ、宇宙の最後(または未来?)へ向けて一気に流れ込んだ結果、全員のE♭のユニゾンによる一撃で締めくくられます。



漫画「のだめカンタービレ」の第16巻でも、マルレ・オケのコンサートマスター:トマ・シモンが、仲間割れをしている楽団員に向けピタゴラスの定理を説明する場面があり、「ハルモニー(調和)」こそが「音楽の本質」であり、その調和を表現することが真の「音楽家」なのだと力説するシーンがあります。

また、作曲者のスパークは、この曲を作曲した当時のブラスバンドの世界が「テクニックの合戦」となりかけていることを憂いでおり、この「宇宙の音楽」によってブラスバンド界に再び「音楽」の喜び、真髄を感じてもらいたいという思いを込めて作曲したという話を耳にしたことがあります。
   
今回、この「宇宙の音楽」を演奏することで、私たち東海市吹奏楽団の50年という「調和」の集大成と、その間ずっと大事にしてきた「音楽」の素晴らしさをご来場いただいた皆様に伝えることができたなら、音楽を愛してきた私たちにとって、これほど幸せなことはないと思っています。

5たろう@こそこそ:2015/04/28(火) 22:24:02
チューバ協奏曲その1

続きまして、意表をついてチューバコンチェルトです。
とても丁寧にまとめていただきましたので、展開させていただきます。

【バス・チューバと管弦楽のための協奏曲(Concerto for bass tuba and orchestra)】

初演日時 :1954年6月13日、ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
初演者 :フィリップ・カテリネット独奏、サー・ジョン・バルビローリ指揮、ロンドン交響楽団
献呈 :ロンドン交響楽団
演奏時間 :13分
楽器編成:独奏テューバ、フルート2(2番はピッコロ兼)、オーボエ、クラリネット2、バスーン、ホルン2、トランペット2、トロンボーン2、ティンパニ、パーカッション2 (サイドドラム、トライアングル、バスドラム、シンバル)、弦5部


レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams, 1872年10月12日-1958年8月26日)グロスターシャー州ダウンアンプニー生まれ。ロンドンの王立音楽大学で作曲を学んだ後、教会オルガニストとして活動するほか、ベルリンに留学してブルッフに、パリではラヴェルに師事した。同じイギリスの代表的な作曲家ホルストとは学生時代より親交が深く、また41才で開戦した第一次世界大戦では王立陸具医療軍団に義勇兵として入隊した経歴も持つ。1958年、心臓発作で86才にて死去、ロンドンのウェストミンスター寺院に眠っている。
なお、Ralph は通常「ラルフ」と読むが、本人が古風な発音の「レイフ」にこだわったという経緯から「レイフ」が用いられる。また、母の家系は世界最大級の陶磁器メーカーの一つであるウエッジウッド家であり、ヴォーン・ウィリアムズは設立者ジョサイア・ウェッジウッドの玄孫にあたる。ダーウィン家も親戚であり、チャールズ・ダーウィンは大おじにあたる。

6たろう@こそこそ:2015/04/28(火) 22:25:54
チューバ協奏曲その2

作品は9曲の交響曲をはじめ、オペラ、協奏曲、室内楽曲、声楽曲など多岐に亘り、いずれにおいても若い頃から生涯取り組んだイギリス民謡の収集や教会音楽の研究が作風に大きな影響を与えた。吹奏楽では「イギリス民謡組曲」「トッカータ・マルツィアーレ」などが知られている。

バス・チューバと管弦楽のための協奏曲は、ヴォーン・ウィリアムズ81才の1954年に作曲された、ロンドン交響楽団創立50周年祝賀コンサートのための委嘱作である。これに先立つ1951年に作曲されたハーモニカとピアノとオーケストラための「ロマンス」という曲を協奏曲の2楽章の前身としてチューバ向けに改作、第1楽章と第3楽章を新たに付け加えてチューバ協奏曲とした。
楽器編成は所謂「シアター・オーケストラ」の編成で極めてシンプルなものであり、また初演当時のプログラム・ノートには作曲者自身の次のような言葉が掲載されている。
「この協奏曲の形式はウィーン楽派(モーツァルトやベートーヴェン)のものよりも寧ろバッハのそれに近い。しかしながら、第1、第3楽章は両方とも手の込んだカデンツァで終わり、この点ではモーツァルトやベートーヴェンの形式と同様である。」

第1楽章 前奏曲 アレグロ・モデラート(4分音符=96)へ短調 2/4拍子
曲はオーケストラのトゥッティによる4小節の序奏で始まる。これは後に独奏部において展開される。作曲者の言葉にもあるように、この楽章は全体的にみてバッハの時代の協奏曲のような独奏とトゥッティが交互に現れるコンチェルト・グロッソ的な形式を持っている。この楽章の旋律は全て五音音階によっている

第2楽章 ロマンツァ アンダンテ・ソステヌート(4分音符=60)ニ長調 3/4拍子
オーケストラによる前奏が行われた後、テューバによる独奏が現れる。全体的にはT1-T2-T1の2部形式であるが、T2の部分がT1の変奏的要素であることが特徴的である。また、この楽章は、チェロやバスーン、ユーフォニアムとピアノでの演奏にも編曲されている。

第3楽章 フィナーレ-ロンド・アラ・テデスカ(ドイツ舞曲風に) アレグロ(4分音符=150) 3/4拍子。
形式的にはA-B-C-B-A-B’-Codaで、楽章の冒頭に示されている通り、ドイツ舞曲風のロンド形式をとっている。調性とテンポの設定によって作られた安定した主題と不安定な主題の対比、交互に現れるソロとトゥッティのセクションごとの入れ換えによって、ドラマチックな展開をみせている。

7たろう@こそこそ:2015/04/28(火) 22:28:17
なお、自筆譜と初版出版譜の間には相違がある。ソロのフレージングやダイナミクス、カデンツァの音(ハイノートのカット)など初演に際してカテリネットの演奏に合わせ変更を加えたためである。ただし、現在は各リダクションともオリジナルのカデンツァで改訂が加えられ、オリジナルで演奏されることが多い。

さらに、出版譜Oxford版の第二版ではスコアに改訂内容として以下の記載ある。
1.3楽章の84小節から6小節間、トロンボーンのパートがあったらしい。現行版ではどの出版譜でもカットされている
2.2楽章のエンディングが違う(RWVの存命中から全く出版譜に反映していないのでボツらしい)
3.第二版では、2楽章にもともと想定していたフレージング・スラーが破線で記されている。この掲載にはジェームズ・ガーレイの助言があった模様。 ほか、多くの場合はダイナミクスやアーティキュレーションを他のパートと揃えたりといった改訂。

以下、参考に教えていただいたサイトや、動画のアドレスです。
ジョン・フレッチャーの演奏はものすごい演奏です。是非聴いてください!

チューバ・セルパン奏者橋本晋哉さんのブログ解説
ttp://shinyahashimoto.net/?page_id=147

Romance for Harmonica(この曲で合っているのか?)

tps://www.youtube.com/watch?v=rm-Y7hg6sOw

次田心平×読響×大友(読響シンフォニックライブ動画)
ttp://vod.ntv.co.jp/f/view/?contentsId=3846

カテリネットの初演(ホントか?)
ttp://nicoviewer.net/sm15894463

ジョン・フレッチャー×ロンドン響×プレヴィン(ネ申)
ttps://youtu.be/byfwW3fLkr8

8たろう@こそこそ:2015/04/28(火) 22:41:46
続きましてスピリットオブセントルイスです。

遅くなってしまったので、今日はここでおしまいです。
また続きをあげますので、お楽しみに^-^


スピリット・オブ・セントルイス(清水大輔)



「スピリット・オブ・セントルイス」は横浜市で活動する栄区民吹奏楽団の委嘱により、2004年に作曲され、2005年の1月29日に同団により初演されました。

清水大輔氏は1980年神奈川県で生まれ、2002年昭和音楽大学短期大学部を卒業しています。以後、吹奏楽を中心とした作編曲家として活動中です。

<主要作品>
・マーチ「ギヴ・ア・プレイズ・トゥ・ウィナー!!」(1998)
・すべての答え(2006) ほか

TBでは2008年の定期演奏会で「アレックス教授の冒険物語」を演奏しています。(潮見裕章先生の指揮)

「スピリット・オブ・セントルイス」とは1927年5月に約33時間半でニューヨークからパリまで、史上初めて大西洋の単独・無着陸飛行に成功したチャールズ・リンドバーグが乗っていた飛行機の名前です。

燃料補給も睡眠期間も無しにたった一人での5800kmの空の旅という前人未到の冒険に挑んだリンドバーグと、彼の成し遂げた偉業をモチーフに作曲されました。

「翼よ、あれがパリの灯だ!」という名台詞と共に数々の映画などにもなっている19世紀を代表する「伝説」です。

曲の構成はその長い旅路を描写している部分とリンドバーグの精神を描写している部分が織り交ぜられています。作曲者は曲後半のAndante部分を作曲するにあたり、委嘱団体の団員に「今までで一番感動した言葉はなんですか?」という質問をしており、そこで生まれたたくさんの言葉も織り交ぜながら曲は最高潮へ達していきます。

9たろう@こそこそ:2015/05/01(金) 21:05:57
楽曲説明、間が空いてしまいました。みなさんGWに突入されていますか?
各音楽委員が調べてくれた物を順次のせていきます。ご確認ください。

セレモニアル・ファンファーレ







2012年岐阜県で、国民体育大会(ぎふ清流国体)、全国障害者スポーツ大会(ぎふ清流大会)が開催された。両式典の開式通告として、冒頭部から中盤のコラール部分に入る前までが演奏された。冒頭部以降は、航空自衛隊中部航空音楽隊から依頼を受け、2013年に加筆され、同団より初演された。

 国体こと国民体育大会は、都道府県対抗、各都道府県持ち回り方式で毎年開催され、国のスポーツ振興法に定める重要行事の一つとなっている。岐阜県での開催は、47年ぶり二度目であり、主競技場である岐阜メモリアルセンターの横には長良川が流れ、会場から金華山を眺めることができる。セレモニアル・ファンファーレは、岐阜の豊かな自然を表現しながらもこの記念すべき式典を祝福する曲目となっている。

 岐阜県は、木の国・水の国と言われる。冒頭、Cl./Sax.の印象的な八分音符のモチーフが山奥深くに湧き出す水を表現している。次に、Cl./Sax.が流れる川、Trp./Perc.などが鳥のさえずり、鵜が潜り鮎が水面で閃く様を十六分音符の速い動きで表現している。そして、他楽器が二分音符でそびえ立つ山を表現するかのように豊かに旋律を奏でる(オープニング版ではここで水鳥を使って鳥のさえずりが入る)。中盤、木管のコラールは里で暮らす民の息吹を感じながらゆったり穏やかに流れる情景。徐々に楽器が増え厚みを持った旋律が力強い大きな河へと導く。終盤、High-hatが新たな水流を加える。冒頭から提示された八分音符のモチーフが緊張感を高め、展開された主題が壮大に奏でられる。

 作曲者の内藤友樹氏自身も岐阜県出身である。内藤氏は2000名の奏者が一堂に会す船橋市「千人の音楽祭」作編曲から、小学校の委嘱まで多種多様な編成やグレードの新作を発表し、幅広く演奏されている。一般的な吹奏楽曲を始め、シンセサイザー、弦楽器、和楽器、合唱を織り交ぜるなど斬新な作品も多い。

10たろう@こそこそ:2015/05/01(金) 21:19:13
トッカータ・マルツィアーレ

作曲者については競争曲の書き込みを参照ください。

「勇壮なトッカータ」 「行進曲風トッカータ」と訳されることもある。
イギリスのネラーホールの王立陸軍音楽学校の委嘱で1924年に作曲され、ロンドンのウェンブリースタジアムで開かれた大英帝国博覧会で演奏されるため作曲されたとされ、彼の軍楽隊用の作品としては2作目である。作曲法として新たな段階に入り、生き生きとしたクロスリズム(ポリリズム?リズムの異なる声部が同時に奏される)と鋭い和声が特徴となる。
主要動機と、中間部で出てくる民謡風な間奏曲の二つの主要なテーマを持っているおり、変拍子風に聴こえる曲ではあるが、一貫して3/4拍子で書かれている。
当初は軍楽隊の編成用に作曲されたが、楽譜の出版に伴い一般的な吹奏楽用に編曲された。
作曲された90年が経った今でも、ホルストの第1組曲らと並び吹奏楽の古典として愛され続けてきた至極の名曲の一つである。

彼の初期作品は時おり、1908年のパリで3か月間指導を受けたラヴェルの影響を見せていた。しかしラヴェルはヴォーン・ウィリアムズについて、自らの弟子の中で唯一ラヴェル風の音楽を書かなかった人物だと評している。

11たろう@こそこそ:2015/05/01(金) 21:26:39
アレルヤ!ラウダムス•テ

吹奏楽を知る物で、知らない人は一人もいない作曲者のアルフレッド•リードは1921年1月25日、ニューヨークのマンハッタンで生まれ、10歳からトランペット、15歳から作曲を学びました。
現在は音楽の教科書にも登場する20世紀を代表する作曲家の1人で、代表作には「アルメニアン•ダンス」や「エル•カミーノ•レアル」、序曲「春の猟犬」、「オセロ」、「ハムレット」等がありいずれも世界中で吹奏楽の名曲として愛されています。

「アレルヤ!ラウダムス•テ」はオハイオ州にあるマローン大学の委嘱を受け作曲されたもので、1973年に初演されました。
この作品は、言葉の無い賛美歌として作曲されており、3つの主題により構成されています。

第1主題は金管楽器の荘厳なコラール、第2主題はホルンや木管楽器による長く流れるような旋律、第3主題は付点のリズムを伴ったトランペットセクションのファンファーレで始まり、次第に全体へ発展していくものとなっています。
曲の後半ではパイプオルガンも加わり、圧倒的な厚い響きでエンディングを迎え、勝利と歓喜に満ち溢れたコーダを迎えます。

東海市吹奏楽団が生まれて50周年の今年はアルフレッド・リードの没後10周年となります。数々の名曲と共に吹奏楽を発展させたリード博士に敬意を表して演奏したいですね。

以下、セクションごとの演奏上の注意点。(本人の解説より)

•〜21小節目(オープニング)
金管楽器のコラールと木管楽器の対旋律がきこえるように意識し、交唱(掛け合い)効果をつくっている8小節目以降は特にバランスに気をつける必要がある。

•22〜71小節目
旋律をぶつ切れにしないよう丁寧に歌いあげるよう気をつけることが大切である。

•71〜120小節目
スタッカートのついた短い音符が現れる部分であり、フレージングやアタックを変えることによって情感の違いを得られることができるため、正確に演奏する必要がある。

•120〜144小節目
オルガン(オプション)が加わる。バンドとオルガンのサウンドがブレンドするよう考え、広大な歌曲風なサウンドが必要となる。

•144小節目〜(コーダ)
第1主題(〜21小節目)が再現され、クライマックスを迎える。

12たろう@こそこそ:2015/05/01(金) 21:46:25
ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ショルジュ・コム・ル・カレイドスコープ/天野正道

作曲者の天野正道(1957-)は秋田県出身の作曲家で、自身も秋田南高校で吹奏楽部に打ち込む青春を送り、卒業後は国立音楽大学で作曲を学びました。もちろん吹奏楽の世界でも有名な作曲家ですが、「バトル・ロワイヤル」(日本アカデミー賞音楽部門優秀賞受賞)などの多数の映画音楽や、数々のテレビ番組への楽曲提供、「みゆき」「ムシキング」などのアニメ音楽や「鬼武者3」などゲーム音楽等、その活躍はクラシック、ジャズ、ポップス、演歌、レコード界、テレビ、映画界を問いません。日本人で初めてC.M.I.(ComputerMusic Instruments)をマスターした日本におけるコンピュータミュージックの第一人者という顔も持ち合わせており、垣根のない作曲活動をする日本を代表する作曲家です。

この作品は創価グロリア吹奏楽団と同楽団指揮者の佐川聖二より委嘱されたもので、2003年2月9日、東京芸術劇場大ホールで行われた創価グロリア吹奏楽団第17回定期演奏会において、佐川聖二の指揮、同楽団の演奏で初演されました。

冒頭から一貫してラヴェルやイベールといったフランス音楽を思わせるおしゃれな和音と、途中途中の至る所でサックスセクションが大きくフィーチャーされる点が大きな特徴です。

作曲者は初演時のプログラムノートに、この作品について次のように述べています。
「創価グロリア吹奏楽団の指揮者である佐川さんは、同郷の大先輩で私が音楽を始めるきっかけを作ってくださった恩人でもあります。その佐川さんの人生のテーマと言えるべき『愛』、今回の委嘱を受ける際に佐川さんからの注文はこの『愛』でした。人類愛、親子の愛、男女の愛、屈折した愛、普遍的な愛、などなど『愛』には色々な形があるのでしょう。その、それぞれの愛のかたちが万華鏡のごとく変化する事もあるのかもしれません。
この曲はそういった『愛の形』をテーマにして書いた曲です。曲の雰囲気も万華鏡のように変化していく様に構成されています。」

この解説の通り、楽曲は幻想的な雰囲気に支配され、その中で「愛」の形を表した多様な旋律が移り変わるように登場します。それは変容したものもあり、全く異なったものもあり、正に題名の通り「それぞれの愛のかたちは万華鏡のごとく移り変わる」様な姿を見せます。
なお、作曲者は邦訳での題名表記を望んでおらず、日本語題名をプログラム等に記載する場合は、フランス語での発音をそのまま掲載することが望ましいとしています。

13塚本:2015/05/04(月) 12:19:59
こんにちは。
Timescapesを作って下さった和田信さんより挨拶文を頂きました。
演奏会パンフレットに載せるものですが、みなさんにも展開させて頂きます。


『委嘱作品によせて』
この度は東海市吹奏楽団創立50周年記念演奏会の開催誠におめでとうございます。
ある団員の方から今回の委嘱のお話をいただいた時、創立50周年の為の楽曲と聞いて、まずお引き受けするかどうか甚だ迷いました。大変嬉しい反面、50周年という大きな節目にふさわしい曲を書けるのだろうかと緊張で身構えてしまったのです。
ただ「和田さん、あまり堅苦しくなく、今後いつでも演奏できるような曲をお願いします。」と言われ、それなら何とかお役に立てるかなと思いお引き受けしました。

この「Timescapes」という言葉は「time(時)」と「landscape(風景)」という単語を掛け合わせた造語です。
50年という長い歳月の流れを私自身体験していないので当然想像することしか出来ませんが、遠く遠くからの視点でもって全体を俯瞰するようなイメージを膨らませて作曲しました。
曲の内容は全体を通して淡々としたテンポの中、シンプルな息の長いフレーズが形を少しづつ変えて続いていき、途中幾度かの抑揚を経てまた静かに終わります。
これからの50年もこの楽団を通して豊かな人と人との繋がりと音楽が育まれるようにとの祈りも込めています。
最後にこのような記念の節目に発表の場を与えて下さった東海市吹奏楽団の皆様に心から御礼申し上げます。

航空中央音楽隊
和田 信


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