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【ヲメ】ひー誕記念小説専用スレ【アリ】

1姫子:2003/04/12(土) 01:13
ひー誕本スレがこんなに盛り上がるとは夢にも。・゚・(ノД`)・゚・。
ありがとうありがとう。

ということで、ひー誕記念小説専用スレです。
ルールは>>2

250『王様の耳は』2:2003/04/13(日) 00:22

そういえば、紺野って空手何段なんだろう?
そんな事をふと考えながら、テーブルの上のペットボトルに視線を送る。
もちろん、そこには紺野への対処法なんてものは書かれていない。
そのオレンジ色を見て、急に咽の乾きを覚えた時だった。

自分の携帯の音に、ビクッと体を震わす。
緊張感の漂った部屋に、呑気な着メロが流れ出した。
それを消すために慌てて腰を上げるのとと同時に、微動だにしなかった紺野が立ち上がる。
そこにいるみんな動きを奪われたかのように固まっていた。
固唾を飲んで、紺野の様子を見守る。
一気に部屋の温度が高くなった気がした。

硬く握られた握りこぶし。プルプルと震えだす肩。
紺野はベランダを背にした状態で、床のあたりを見つめている。
緊張がぴんと室内に張り詰めていて、携帯をとりに行くこともできない。
携帯はまだ音を鳴らし続けていた。

251『王様の耳は』2:2003/04/13(日) 00:23

「あさ美ちゃん?」

徐々に力の入っていく紺野の姿に心配したのか、小川が声をかける。
それに反応するかのように、紺野は顔を上げて信じられない行動をとった。
いや、信じられない光景を見たのだった。そこにいた私達全員はあっけにとられていて、
紺野が勢いよく部屋を飛び出していくのを止めるこはできなかった。

「な、何?今の?」

私は少し斜後ろから見ていたせいでよくわからなかったけれど、異常なことが起きた
ということは、それを真正面から見ていた梨華ちゃん達の表情から読み取れた。
「何って…」
梨華ちゃんは困ったような顔で私の顔を見つめ返す。他の子も混乱している様子だった。
あいぼんだけがしゃがみ込み、床にはり付いてせかせかと動いてる。

252『王様の耳は』2:2003/04/13(日) 00:25

「よっすぃーも、ボケっとしてないで捜せや」
「え?捜す?」
「そうや、それが見つかれば何が起きたか教えてあげるから。まずは物的証拠が大事やねん」
「ブッテキ証拠?」

言われるままに、とりあえず床に手をついてあたりを見回す。
食べ物のカスやごみは、終わり際に掃除したから綺麗になっていった。
ベットの隅に残っていたゴミを一つ見つけ、それを手にしようとした時、
あいぼんの大きな声が耳もとで爆発した。

「だぁー!よっすぃ、それ触ったらあかん!」
キンキンする耳を押さえながら、いつのまにか箸でそれを摘んでいる加護を睨む。
「あいぼん…それが証拠?」
「そうや、よう見つけたなよっすぃー。もう一個はりさちゃんが見つけたからもう安心やね」
「そうやねー」
やる気なく答えた私に加護は不満そうな声を漏らした。
「なんや、聞きたくないんか?かごちゃんの名推理を?」
「はいはい聞きたいです。それがどう関係あるんですか?名探偵?」
そう言葉を返すと、あいぼんは得意げな笑みを口元に浮かべた。
私って親ばかになるかも…。

253『王様の耳は』2:2003/04/13(日) 00:26

「簡単に説明すると。これが、あさ美ちゃんから出てきたんや」
「え!まじ?」
「うん。まじで」
梨華ちゃん達も、高橋や小川までもが首を縦に振っている。
騙されているわけでもなさそうだ。

「出てくるって…これ食べてたの?紺野?」
私はあいぼんの箸の先っぽを指差す。あいぼんはにんまりとした様子で首を横に振った。
「ちゃうちゃう。口からじゃなくて、鼻からや」
「は?鼻から?」
「そうや、鼻から一個ずつでてきたから、2つあるんや」
「えっ、だってこれって…」
私はもう一度それをしげしげと眺めた。

「豆だよね?」

そこにいたみんなは、合わせたかのように大きく頷いた。

254べる:2003/04/13(日) 00:28
つづくらしい。

後一回。古いネタものだってeじゃーん。今晩中にまとめちゃる。

255『王様の耳は』3:2003/04/13(日) 03:34


「―つまり紺野は怒っていたんじゃなくて、ただ鼻の奥につまった豆とパーティの間中
 ずっと悪戦苦闘してたってこと?あははは、面白いすぎるわ紺野は。ははは」

フルーツがぎっしりのっかったケーキに、圭ちゃんはナイフを入れながらげらげらと笑う。
ののとあいぼんは、その分けられるケーキを眺め「ここがいい」だの「こっちが多い」だの
値踏みしている。高橋と新垣が圭ちゃんの言葉に頷いている横で、小川は机につっぷして
寝息を立てていた。

「私達ずっと怒ってるんだと思って、いろいろ大変だったんですよー」

梨華ちゃんは紙皿を圭ちゃんの近くで広げながら、ぶつくさと甘えるようにグチを言っている。
私はその様子をベットに転がって眺めていた。

圭ちゃんは、お馬鹿たちがダメにしたケーキと同じ物を買いに行ってくれてたらしく、紺野が
出ていった後、箱を手に下げて部屋へと入ってきた。飛びついてくるだろう笑顔もなく、
妙な雰囲気に圭ちゃんは首を傾げ、しばらくの間ドアの前で私達と見つめ合っていた。

256『王様の耳は』3:2003/04/13(日) 03:35

「でも、何で豆が紺野の鼻に入ってたんだろう?」
「ほんま、それが一番の謎やねん、この事件の。自分でいれたんかな」

「あっ、そういえば私見ましたよ」
急に、新垣が授業の問題に答えるように手を上げた。
「何を?」
「あの、あさ美ちゃんに矢口さんが何かを手渡して、内緒話ししてたんです。
 その時矢口さん、柿ピー持ってましたよ」
「てことは…矢口さんが真犯人てとこやな」
「あははは、そうね犯人は矢口ね。あいつの事だから、豆を鼻の穴にいれて置くと声量が
 大きくなるとか適当な事言ったんだよ、きっと。ははは、鵜呑みにする紺野も紺野だけどさ」

圭ちゃんは笑いが止まらないようだ。小さなナイフがその振動で震えている。
それ気付いた梨華ちゃんが圭ちゃんの肩を叩いた。

「ちょっと、ちゃんと切って下さいよ。保田さん」
「そうや、こっちのケーキがえらい寂しくなっちまうで、おばちゃん」
「そうれす、ケメちゃん。ののはここもらいますよ」
「あーそうそう、聞いて下さいよ保田さん。この子たち私のことおばちゃん呼ばわりするんですよ。
 私まだ18歳なのにおばちゃんってひどくないですか?おばちゃんは保田さんとか飯田さんとかです
 よね。おばちゃんなんて絶対いやですー。まだこんなにピチピチの肌だし…おばちゃんとは違いす
 ぎますよね。あっ、でもよっすぃーなんておじちゃんって呼ばれてプッ…
 そうだ、私も鼻に豆を入れたら歌がうま―」

257『王様の耳は』3:2003/04/13(日) 03:36

「あーもう、あんたたちうるさいのよ!」

圭ちゃんはカスタードクリームまみれの包丁を振り上げて、それはもう末恐ろしい表情で怒鳴った。
部屋の中は一瞬にして静寂につつまれる。小川の寝息だけが、無防備に音をたてていた。
でも、それを遠巻きに見ていた私の表情は弛んでいたし、みんなも怒られているけれど、
なんだか嬉しそうな顔をしていた。そして、それは圭ちゃんにも伝わっていたんだと思う。

「まったく、あんた達は…何歳になっても変わらないんだから」
そう言う圭ちゃんの目は優しい。
そのままぐるりとみんなを見回してから再びナイフをケーキに入れ、ため息をつくように呟いた。
「人生はショートケーキじゃないのよ。ホールケーキなのよ」
「へ?」
圭ちゃんの唐突な言葉に、私は思わず声をもらしてしまう。
圭ちゃんはナイフをもった手で私を手招きした。
「あんたも食べるんでしょ?寝っころがってないでこっち来なさいよ」
「う、うん」
恐る恐る席につくと、高橋が小川を起こしたようで目を擦りながらボソボソと喋っている。
変な静けさが広がっていた。

258『王様の耳は』3:2003/04/13(日) 03:37

「圭ちゃん、今のどういう意味?」
みんなが聞きたがっていた疑問を隣に腰をおろしてから、思いきって投げかける。
圭ちゃんは口の端をあげ、にやりと笑った。
「ん?あんたたちみたいなお馬鹿さんにも分かりやすいように、ケーキに置き換えただけよ」
「ばかって…」
何か文句でも?といった感じの表情をして、圭ちゃんはみんなを顎でさす。
私はつられるようにみんなの顔を眺める。お誕生日席に座っている私と圭ちゃんから見て
左側に座っているのは、小川に高橋そして梨華ちゃん。右側にはガキさんとあいぼんと…
…のの。女王だ。

あぁ、こういう時に限って紺野がいない。

渋い表情をしている私に、圭ちゃんが微笑んだ。
「なんか異義ある?」
「全然ないです」
私達は蛇に睨まれた蛙のように大人しくなり、ただケーキに視線だけを送りつづける。
少しして圭ちゃんが口を開いた。
「おばちゃんだの、おばーちゃんだの言ってるけど、
 人間突然おばちゃんになるわけじゃないのよ」

259『王様の耳は』3:2003/04/13(日) 03:38

8当分に切られたケーキ。
ナイフを底に差し込み、一つずつ倒れないようにお皿にとりわける。

「赤ちゃんから、幼稚園に通って…小学生。そして中学生から高校生になって」
三角形にになったケーキがどんどんお皿の上にのっかっていく。圭ちゃんのお喋りも止まらない。
「二十歳になって三十路を向かえて、中年になっておばーちゃん。みんな繋がってるのよ。
 こうやって、切り取られた部分ばっか見てて安心してたら、すぐにあんた達もおばちゃんよ」

みんな、圭ちゃんが自分の前にケーキを置いていく様子をじっと見守っていた。

「ま、堅い話は抜きにして、さっさと食べちゃいなさい。明日もライブなんだから」
そう言う圭ちゃんの声が届いていないのか、ののはホークも持たずに目の前のケーキを
じっと目で見つめている。
「どうしたの?食べたかったんでしょ?紺野のはこれとっておくから、気にしないでいいのよ。
 私のおごりだし。ほら、辻、食べていいわよ」
その言葉にも、ののは首を横にぶんぶんと振る。
「ちがくて、のんは…」
「ん?じゃぁ、どうしたの?」
「のんは、おばーちゃんのトコじゃなくて、高校生がいい!」
「は?」

ホークを口に加えたまま、ののは対角線上にある小川のケーキを指差した。
見比べてみると、確かに小川のケーキの方が大きくて、果物も色んな種類がのっていた。
圭ちゃん、ののには伝わってないみたいだよ。

260『王様の耳は』3:2003/04/13(日) 03:39

「あー、いいですよ。私おばーちゃんでも。そんなにお腹すいてないですし」
ぽかんと口を開けていた小川がじぶんの皿を差し出すと、ののは嬉しそうにそれを手にとり
すばやく口へと運び「んー」と幸せそうな声を出した。
すごいなののは。でも、なんか癒されるなぁ。
怒る気力もないのか、圭ちゃんも私と似たような表情をしていた。

「ずるいでーのの。そんならかごも三十路なんて嫌やー、梨華ちゃん、赤ちゃんと交換してや」
「えー、私だって嫌だよ、三十路なんて。中澤さんになっちゃうじゃん」

「新垣のは二十歳なんですね。へーこれが成人か…
 このチェリーちょっとブランデー入ってますもんね」

「ほー、あっしのは何でしたっけ?幼稚園生なんてラブリーでやって以来ですってば、
 あ、まこと。少しこっちの食べなよ。そしたら、少しはばーちゃんが薄れっかもしれねっから…」

「けちー、梨華ちゃんのけちー。今さらそんなん食ったって赤ちゃんみたいな白い肌に
 戻れるわけでもないのに」
「何よ!別にそんなこと期待してるわけじゃないもん。そんな事いうなら、もうあげない。
 ちょっとは交換してあげてもいいなぁーって思ってたのに。もう絶対交換しないからね!」
「あー嘘や、嘘。ジョークだって梨華ちゃん。関西じゃ笑っておわり…」

261『王様の耳は』3:2003/04/13(日) 03:40

言い合いを続ける梨華ちゃんとあいぼん。一方的に喋る高橋とそれを聞き流している小川。
一人でケーキを研究している新垣。目の前で美味しそうにケーキを頬張るのの。
夜の深さと反比例するように室内はますます騒がしくなっていった。
時計の針がちょうど12時をまたぐ。
あー、王様タイム終わっちゃった…。

「吉澤」
圭ちゃんはその騒々しい光景を眺めたまま、他の人に聞こえないような小さな声で
私の名前を呼んだ。
「あんたまで変なこと言い出さないでよ」

目の前の出来事を言っているんじゃないんだという事は、その低く強い口調ですぐに分かった。
黙っている私に圭ちゃんの鋭い視線が突き刺さる。それでも、私は表情をかえずにみんなの言い
争いを眺めていた。
「よしざわ…」
「わたしは大丈夫だよ、圭ちゃん」
そう答えてからホークを手にとる。タルトの中からたっぷりつまったカスタードクリームが
押し出される。大きめの固まりを口へ放り込むと、甘酸っぱい香りが口の中に広がった。

「んー、うっめー。圭ちゃんこれすっごい上手いよ」
「そう…」
圭ちゃんは複雑な表情で私を見て、肩に少し触れるように手を置いた。
「来年もこうやって、みんなに祝ってもらうのよ」

262『王様の耳は』3:2003/04/13(日) 03:41

数秒圭ちゃんと見つめ合っていたけれど、こみ上げてくる感情を押さえることができなくて
視線をそらすように甘いケーキにホークをたてた。潰れないように時間をかけて切り分ける。

「圭ちゃん、仲良く半分こしよう。中年ケーキだから圭ちゃんには毒かもしれないけどね」
しばらく堅い表情を私に向けていた圭ちゃんも、負けたという感じで笑顔を見せてくれた。
「それじゃ、お言葉に甘えて頂こうかしら」
「そうだよ。来年は圭ちゃんに祝ってもらえないかもしんないし」
「何言ってるの。私は誰の誕生日も忘れたりしないわよ。ちゃんとお祝いするに決まってる
 じゃない卒業したって、ちゃんと駆け付けるわよ」

ケーキを頬張りながら喋る圭ちゃんに、私は子供じみた感情を押さえることができなかった。

「でも、今日ごっちんはいないよ?一緒にこうやってケーキだって食べれないじゃんか…」

背中に衝撃が走る。圭ちゃんが力いっぱい背中を叩いた事よりも、圭ちゃんの困ったような
表情の方が痛い。口の中のケーキの味は、いつの間にか色を失っていた。

263『王様の耳は』3:2003/04/13(日) 03:43

「よっすぃー、電話鳴ってるよ」

梨華ちゃんの声で部屋の音が一気に戻ってくる。さっきと同じ聞きなれたメロディが流れていた。
気まずい雰囲気を切るように、急いでベットへ駆け寄った。

「もしもし」
『よーしこー!誕生日おめでとう!』
「おーありがとう。ごっちん」
『もーさっき電話したのに、もうすぎちゃったよー。メールは一番乗りしたのに』
「あー、ごめんごめん。みんな騒いでて出れなくて」
『まだ騒いでるの?元気だねぇ』
「そうなんだよ、圭ちゃんが変な事言うから、あいぼんが騒ぎ出しちゃってさー。
 そうそう、ののとあいぼん 私のケーキ落っことしたんだよーひどくない?いたっ…
 なんだよあいぼん。何?あっ、こら勝手に人の携帯とん…」
『よしこー?』
「やっほー!ごっちん」
『おーあいぼん。ケーキ落としたんだってねぇ?』
「違うよ、かごは悪くないんだよー、ねぇのの?…はい、のんも悪くないのれす…
 ごっちんわたしキャッ…梨華ちゃんは呼んでへんから喋らんでええねん。赤ちゃん
 くれへんかった罰や。ごっちん聞いてよ、梨華ちゃんってなーケチで…」

264『王様の耳は』3:2003/04/13(日) 03:44

私にかかってきた電話なのに…
ベットの上でもみくちゃになっている3人を残して席へと戻ると、圭ちゃんは何故か大笑いしていた。

「どうしたの?圭ちゃん、あの子たちそんなに面白い?」
「あははは、違う違う。あんたの着メロよ、後藤のはマイケルじゃないのね」
「あー、でもごっちんのはまだ前のやつだし。まだセクシーガイ落としてなくて…
 でもそれが面白いって?」
「うん、もう最高。紺野って本当におもしろいわね。
 だって、豆がとれた時その着メロ鳴ってたのんでしょ?」
「そうだけど、紺野とサントワマミーに関係あんの?」
「どっちかっていうと豆とサントワマミーの方ね。でも、あんたに言ったって分からないと
 思うからいいわ。あはは、おばちゃんの笑いだから気にしないで。ははは」

くそー、少しおばちゃんが羨ましく見えるじゃんか。
大笑いしている圭ちゃんを横目に、私は中年ケーキの最後の一口を味わった。

265『王様の耳は』3:2003/04/13(日) 03:44

「あのー!そろそろみなさん部屋に戻ってくれませんか?」
突然発せられた新垣の大声に、みんなピタリと動きを止めた。
「私も早く寝たいんですよ」

その怒りの籠った声に、慌てて借りてきたテーブルを畳むと、みんなそそくさと
荷物を抱え部屋を後にした。それは一分もかからなかった気もする。
ガキさん恐るべし。

「ねぇ、梨華ちゃん。もしかしてここ新垣の部屋だったの?」
「うん、そうみたい」

だから紺野の時、あんなに協力的だったのか。
なんだ…早く寝たかっただけなのかよ、ガキさん。


みんなと別れて自分の部屋の前に立った時、ののが奪われていた携帯を持ってきてくれた。
「おー、忘れてた。サンキューのの」
ドアノブに手をかけてもののは帰る気配がなく、しっかりと私のジャージの裾を握っていた。
「ん?どうしたの?一緒に寝る?」
ののは顔をぶんぶんと横に振った。
なんだろう?何か言いたいことがあるみたいだけど。
「のの?」

266『王様の耳は』3:2003/04/13(日) 03:46

「よっすぃー…」
震えるような声を出しながら、ののは伏せていた目をこちらに向けた。
「つぎはのんがケーキ買ってきてあげるから、あのーこうやってみんなで、こうしてまた
 お祝しようよ。一緒に…つぎのつぎもそのつぎも、それからつぎのつぎのつぎも」

ののの潤んだ目に真直ぐ見つめられると、胸が傷んだ。
心をすべて見すかされてるような目。
そりゃ、そうだよね。ずっと一緒にいるんだから。
ここで誤魔化すような返事をののにするのは失礼すぎる。
私は少し屈んでののの頭を撫でながら、自分に言い聞かすように声を出した。

「ありがとうのの。来年も、再来年もその先もののに奢ってもらうように頑張るよ」
「ほんとに?」
「うん。よろしくお願いしますよ、辻さん」

ののはその言葉を聞くとほっとしたような笑顔見せ、パタパタと音を鳴らし部屋へ戻っていった。

267『王様の耳は』3:2003/04/13(日) 03:47

一息つく間もなく、部屋の中からけたたましい音が聞こえてくる。
急いで部屋にかけこみ、ベットにダイブして電話をとった。

「もしもしー」
『山本さんですかー?』
男の人みたいな低い声。それは懐かしい響きを持った聞き覚えのある声だった。
「違います」
『モーニング娘。っすよね?吉澤ひとみさんですか?』
「違いますー」
『あのー、後で行きますので待ってて下さい』
セリフまで一緒だよ。
呆れかえる気持ちとは反対に、頬はゆるんだ。

「あいぼん、しつこいし、いくら何でも同じ手には引っ掛からないから。用件ないなら切るよー」
『あーちょっと待った、待って、切らないで』
「なーに?」
『かごもこのネタは古いっていったのに梨華ちゃんが、やれって言うから渋々…
 …ちょっと!あいぼん余計なこと言わないでよー』
電話の向こうで梨華ちゃんの甲高い声が響いた。
「そこに梨華ちゃんいるの?」
『ううん、あんなきしょいのはおらん……今、きしょいって言ったわねー』

雑音がひどくなる受話器をしばらく耳から遠ざけて、その喧騒が静かになるのをまった。

268『王様の耳は』3:2003/04/13(日) 03:48

『あれ?よっすぃー?おるー?梨華ちゃんなんていないよ』
「はいはい、わかったから。用件はなに?」
『あんなぁー、ごっちんからの伝言なんだけど。聞きたい?』
「うん、聞きたい」
『んー、よっすぃーがどうしてもって言うんなら教えてあげてもええねんけど』
「それならいいよ、別に。今からごっちんに電話して聞くから。じゃーね…」
『あー、うそうそ。教えるから切らないで。えっとねー…何だっけ?へへ』
「あーいぼーん」
『あ、思い出した。あのね。今度のオフにケーキ食べに来てって、ごっちんが』
「おー。ごっちんのケーキうまいんだよね。ありがと、あいぼん。他に何か言ってた?」
『えっとなー、そん時は可愛いあいぼんとののも一緒に連れてきてね。って言ってたよ』
「うん、わかった」
『やったー!』
「後で、ごっちんにもう一回確認する」
『なんやそれ、ケチやなよっすぃーも。ええやんかー減るもんでもないし』
「いや、あいぼんとののが来たら確実にへるから」
『ちぇっ。よっすぃーも梨華ちゃん並にケチやなぁ、18になるとみんなおばちゃんにな…
 …あーまたおばちゃんて言ったわねー。私も飯田さんみたいに怒るわよ…うっさいわ、今
 よっすぃーと話してんやから、邪魔しないでよ……私だってよっすぃーと話したいんだか』

269『王様の耳は』3:2003/04/13(日) 03:49

入れ代わり聞こえてくる声を眺めるように、手を遠ざけて受話器と見つめ合う。
ゆっくり腕を下ろし受話器がカチャリと音をたてると、静寂が一気に押し寄せてきた。
あいぼんと梨華ちゃんの声が、頭から離れない。
きっと、今でも電話が切れていることにも気付かないで二人して言い争ってるんだろうな。
もしかしたら、隣の部屋の圭ちゃんがあの時みたいに乱入しているかもしれない。
あいぼんは、また寝たふりでもするのかな?
その光景は想像するだけでもおもしろい。
ほんと、みんなおかしいよ…

ケーキを奢ってくれると言ったのの。
バレバレのいたずら電話をかけてきたあいぼんと梨華ちゃん。
中年の部分だったけど、おいしいケーキを買ってきてくれた圭ちゃん。ごっちんの伝言。
私は自分の事ばかりで、みんなに心配ばっかかけてたダメな王様だったみたい。

ベットの上にはみんなからもらったプレゼントが散乱している。それを目にするだけで、
あったかくて騒がしい声がどこからかやってきて、私の心を包みこむ。

みんなは、私のことをちゃんと聞いててくれてるんだ…

受話器に置いた手にぽつりと雫が落ちる。
18歳になって初めて感じた温もりは、暖かいだけじゃなかった。

                                      おわり

270べる:2003/04/13(日) 03:55
ふーおわれた。過ぎてるけどオーバーエージ枠で許してくれ。
辻のれす喋りとか加護の関西弁とか…つっこみどこ満載ですがノリでよろしこ。
短時間でなんとか書けた自分にびっくり。そしてすげー。しかもなげー。

みなさん、お疲れさんでした。ひーたんおめ。

271姫子:2003/04/13(日) 13:41
べるタンご苦労&ありがとー。
遅刻だったけど、上げてくれたので許す。
最後に誕生日らしいファニーでハッピーな話でよかったよぉ。

ええっと。
ひー誕に小説上げてくれた方々本当にどうもありがとうございました。
今読み返したら何気に豪華な面子でやんのw
もう嬉しい限りです。
これは後できちんと整形してHTML化したいと思います。
あと、昨日はおたおたわたわたしててゆっくり小説を読んでいる暇のなかった方も多いと思います。
改めて読まれたら、ここに感想なんかもぜひよろしくお願いします。

272姫子:2003/04/13(日) 13:49
【まとめ】

>>4-15 『ジャクソン』信号
>>18-25 『吉澤危機一髪』カネダ
>>28-32 『①WATCH YOUR STEP』姫子
>>34-41 『②熱いのを一発(HOT STUFF)』姫子
>>43-55 『王様の耳は1』べる
>>57-70 『③LET'S GO GARAGE』姫子
>>72-74 『アンブレラ』名無しひー誕
>>76-83 『④無法者の詩』姫子
>>85-93 『⑤BABY BLUE』姫子

273姫子:2003/04/13(日) 13:57
>>95-113 『リレー小説1』名無しひー誕(数名)名無し初めて、姫子
>>115-126 『⑥BRAKIN' MY HEART』姫子
>>127-131 『⑦Everything's Gonna Be Alright』姫子
>>133-136 『リレー小説2』名無しひー誕
>>138-150 『⑧HOME SWEET BABY』姫子
>>152-165 『愛のままに わがままに ひーちゃんは君だけに甘えたい』ひーたんおめ!
>>167-176 『⑨CRUSH ON YOU』姫子
>>178-185 『⑩UNDER THE GUN 〜市街戦〜』姫子

274姫子:2003/04/13(日) 14:17
>>187-197 『⑪ロメオとジュリエット』姫子
>>199-204 『⑫I'M A TRIPPER』姫子
>>205-209 『メモリーズ』オニオン
>>211-238 『⑬TRUST ME』姫子
>>240-270 『王様の耳は2−3』べる

275姫子:2003/04/13(日) 14:33
どどどどどどどうしよう!!!

ひー誕でおらおらわらわらしてて昨日一日メールチェックしてなかったら。
メールでもう1本頂いてたのにさっき気づきました!

ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

メールで送ってもらったら姫が投稿しますって自分で言ったのに。
本当にごめんなさい。どんくさい管理人ですんません。
あの、1日遅れてしまったけど、今から上げます。ほんとごえんなさーい。

276楽羅@代理姫:2003/04/13(日) 14:34

▼Dearest Love Hitomi×Mari

277楽羅@代理姫:2003/04/13(日) 14:34

「よ〜っすぃ〜」
「ん?」
「はい。」

あたしの愛する矢口さんから渡されたひとつの紙袋。
やけに小さい。

「何っすか?これ。」
「なんだよぉ。忘れたのかぁ。矢口から愛のこもった、誕生日プレゼントだよ。」
「プレゼント?」
「おいおい、そこまで鈍感かぁ?よっすぃーは。ちょっとぐらい気付けよな。今日は4月12日。あんたの誕生日じゃないか?」
「そーですねぇ。なんか、今日ごっちんからもメールと電話…」
あたしはそこで言葉を止める。 なぜなら矢口さんがぎろりと思いっきり睨んできたから。 こえぇ〜。
「あったんですけど、特に何もありません。」
「…んまぁ、いいけどさ。よっすぃーの浮気癖ぐらい矢口もよく分かってるし。」
さっすが、矢口さん。うちのことよく分かってる。
「そーいうとこだけね。」
「へい…」

278楽羅@代理姫:2003/04/13(日) 14:34

思いっきり考えていたことがバレてる。
やっぱり矢口さん。
うちのそんなところもちゃんと分かってくれている。
どーしようもないことも。

「それに、今日は部屋が一緒だし。ね?」
「?」
「ホテルのだよ。コンサートが終わったらいいことしてやる。」
なんて言われた。

279楽羅@代理姫:2003/04/13(日) 14:35

そして夜。

「…で、結局何するんですか?」
「耳貸せ。」

ぐいっと矢口さんに思いっきり耳を引っ張られる。
そして氷水をぺたりと。
ひゃぁ、冷てぇ〜。

「しばらく冷やしてろよ。」
この光景、どこかで見たことあります。 まさか…アナタ…。
「今から矢口がピアス空けてやっから。」
やっぱり。そういえば最近してないから塞がったかも。 持ってるけど、するのがメンド臭くて。
「メンドい。って思ってるでしょ。最近じゃ、矢口がやったピアスもつけてないし。」
やっぱりバレてる。
矢口さんはやっぱりあたしの考えてることもお見通しだ。 さすがだね。
「もう、いいかな。タオル持って。」
矢口さんが持ってきた、ボロイタオルを肩にかける。
そして、矢口さんは金髪に染めたあたしの髪を後ろで縛った。

280楽羅@代理姫:2003/04/13(日) 14:35

「痛いかもしれないけど、我慢してね。」
矢口さんの手には、いっぱいのピアッサー。
うちの耳に何個空けるつもりですか?

281楽羅@代理姫:2003/04/13(日) 14:35

「よし終わり。」
肩にかけてたボロイタオルは、ものの見事にあたしの血で染まってる。
おまけに下に着てたジャージにも付いてるし。
矢口さんの手にもあたしの血が付いていた。
「あ、よっすぃーの血、付いてるや。」
タオルで拭こうとする矢口さんの腕をつかんで、あたしはそれを丁寧に舐めあげた。
一瞬矢口さんが体を固くしたけど、すぐに元に戻った。

282楽羅@代理姫:2003/04/13(日) 14:36

「します?」
「…おいらは構わないけどさ…明日に支障がないようにね…?」
上目遣いで見てくる矢口さんはとびきり可愛くて、そのまま襲ってしまいました。
プレゼントでもらったピアスを付けて。

283楽羅@代理姫:2003/04/13(日) 14:36

「だから!明日に支障がないようにねって言ったじゃん!」
「ご、ごめんなさい…」
「ったく…いつもよっすぃーはこれなんだから。」
いつもより、激しくやっちゃったために、矢口さんの身体は多分辛いはず。
はずどころか絶対だけど。

「…でも。」
「?」
「…気持ちよかったし…愛を感じたから許す!今日だけだぞ。」
「はい。」
今日だけって言うのも辛いけど。 まぁいっか。

284楽羅@代理姫:2003/04/13(日) 14:37

「…よっすぃ…遅くなっちゃったけど。」
「?」
「誕生日おめでと。」
「ありがとうございます。」

そして、あたしはお互い生まれたばかりの姿のまま矢口さんを抱きしめた。

Fin

285楽羅@代理姫:2003/04/13(日) 14:37

駄文なんで、苦情もしくはご意見などを言ってくれたらうれしいです。 ホントヘッタクソなんで。中3の受験生が書いたもんなんで。 それでは、よろしくお願いします。 (っていうか、掲示板で書くのが恥ずかしいだけだろ。) 最後に。 ひーちゃん!おめ!

286姫子:2003/04/13(日) 14:41
と、いうことで、楽羅さん本当に本当にごめんね。
そしてありがとう。

メルフォからのメールだったので改行が無かったので、姫が勝手に改行させて貰いました。
思ってたのと違うところで改行されてたらごめんなさい。

っていうか中3!?
14歳!?
ふわあああああ。末恐ろしいわぁw

287姫子:2003/04/13(日) 14:47
【まとめ】

>>4-15 『ジャクソン』信号
>>18-25 『吉澤危機一髪』カネダ
>>28-32 『①WATCH YOUR STEP』姫子
>>34-41 『②熱いのを一発(HOT STUFF)』姫子
>>43-55 『王様の耳は1』べる
>>57-70 『③LET'S GO GARAGE』姫子
>>72-74 『アンブレラ』名無しひー誕
>>76-83 『④無法者の詩』姫子
>>85-93 『⑤BABY BLUE』姫子
>>95-113 『リレー小説1』名無しひー誕(数名)名無し初めて、姫子
>>115-126 『⑥BRAKIN' MY HEART』姫子
>>127-131 『⑦Everything's Gonna Be Alright』姫子
>>133-136 『リレー小説2』名無しひー誕
>>138-150 『⑧HOME SWEET BABY』姫子
>>152-165 『愛のままに わがままに ひーちゃんは君だけに甘えたい』ひーたんおめ!
>>167-176 『⑨CRUSH ON YOU』姫子
>>178-185 『⑩UNDER THE GUN 〜市街戦〜』姫子
>>187-197 『⑪ロメオとジュリエット』姫子
>>199-204 『⑫I'M A TRIPPER』姫子
>>205-209 『メモリーズ』オニオン
>>211-238 『⑬TRUST ME』姫子
>>240-270 『王様の耳は2−3』べる
>>276-285 『Dearest Love Hitomi×Mari』楽羅

                       (敬称略)

ということで、再びまとめてみました。
感想などお待ちしてます。
参加してくださったみなさまありがとうございました。

288べる:2003/04/15(火) 14:55
すごいなぁ、こんなにも。
作者名見て「えっ、まじでか?」とびびったり。ありがたや。ありがたや。
>>271
遅刻許してくれてありがとー。やるときゃやる。(ニヤリ

感想はのちのちほどほど。ここでいいんだよね?

289シグナル:2003/04/15(火) 19:31
感想書かせてもらいます。

>>4-15 『ジャクソン』信号
あほな話だ。マイケ○・ジャクソ○の特番見てないと、なんにも面白くない話。
妄想20秒、製作20分の作品です。ホントはある話の続きの書こうと書いてみたが、
あえなく断念。こんなバカな話になってしまった。すいません。(決して手抜きじゃありません
私の5期メン初登場作品。(だと思う

>>18-25 『吉澤危機一髪』カネダ
おもしろかったです。笑いました。
緊迫した文章のなかにある、アホなセリフ。
そして何より、落ちがよかった。きっとひーちゃん暇な時、こういうことしてると思う。(w

>>43-55 『王様の耳は1』べる
>>240-270 『王様の耳は2−3』べる
豆とサントワマミー、それだけで笑える私としては、腹筋が痛いです。(w
きっと、誰もがした事のある豆を使った過ち。
私がまだアホなとき、豆を鼻に詰めて出なくなった時、すごくあせったこと思いだしました。
きっとべるたんもした事あるんだね…。( ̄ー ̄)ニヤリ
そしてラストなるにつれて、作者さんの気持ちが出てる小説だと思ういました。(ニヤリ

>>72-74 『アンブレラ』名無しひー誕
いいなぁこの話。飯田さん(;´Д`)…ハァハァ な私にとってはたまりませんでした。
飯田さんって……いいなぁ。(*´Д`*)ポワワワワ
ぜひ続き書いてください。

>>152-165 『愛のままに わがままに ひーちゃんは君だけに甘えたい』ひーたんおめ!
やぐよし久しぶりに読みました。矢口かわいいなぁ。
なんか小熊みたいでした。クマのぬいぐるみ、目の下のくま、こぐまみたいな矢口。
なるほど、クマ小説ですね。

>>205-209 『メモリーズ』オニオン
人が死ぬ話は嫌いです。読んでて、テンションが下がってくるのであまり読まないんですが。
これは良かった。
文章表現の仕方がすごく好み。
>ってこら、風、あんま遠くに持ってくなよなっ。
こういうの大好きな私にとって、今回の生誕小説で、1番好きな小説になりました。
大事なものって、無くしたときに気づくって言うけど、それってかなしいなぁと思った。

>>276-285 『Dearest Love Hitomi×Mari』楽羅
中3のころは、まだインターネットすら普及してなかった…。(時代って進んでるんだねぇ
飼育には中三のよしごま書きの作者さんもいるけど、なんかみんなすごいなぁ。
かんしんするよホントに。続けて書けば、まだ伸びるんだよなぁこういう世代って。(年取ったよホントに


書いてみたわけですが、リレーの感想って難しいので…。(笑
姫たんのは…書きすぎ!よくこんなに書けたなと思う。
前部読んだけど、全体的に暗い話の中、森吉にはまってきている自分。
ロック最高!!
それにしても、姫たんの頭の中は、ロックだなホントに。(w

290姫子:2003/04/15(火) 21:44
何で感想がシグナル名義なんだろう……。

小説書くのは好きですが感想苦手の姫ですが。
姫も感想書くぞー。

>>289
ねーねー、あたしのの感想はスルーなの?
えー根性しとるやんけー。

291カネダ:2003/04/16(水) 00:24
みなさんの小説を読んでると、ネタなんかに走ってしまった自分を呪い殺したく
なりました。推敲も校正もしてないので誤字がひどいし・・・
それはさておき、聖誕祭大成功おめでとうございます。
このサイトはちょこちょこ覗かせてもらっていたので、少しでも貢献できたの
いいなあ、と思って参加させてもらいました。そして楽しませてもらいました。
感想はどうも私情が忙しくなりそうなので、書けないっぽいんですが、
大変面白く読ませていただきました。
最後に。これからもサイトの発展、隆盛を祈ってます。それでは失礼しました。

292姫子:2003/04/16(水) 00:41
何だ何だ、今生の別れみたいな書き込みはw
そんなこと言わずに気軽にちょこちょこと書き込んでくださいよー。

っていうか、本当に参加ありがとうでした。
ひー誕祭は本当に夢みたいだったですね。いや、眠かったのもあるけどw
小説も読み返すと、どっちかっていうとあたしのどす黒い話の方が浮いてて。
おいおい、聖誕祭にそれはないだろ、と思ったり思わなかったりw
いやー、楽しいお話本当にどうもですた。

293シグナル:2003/04/16(水) 01:23
>>290
感想は、まじめキャラで書かないと…ねぇ。(w

姫たんの小説の感想は…
>>28-32 『①WATCH YOUR STEP』姫子
誕生日の記念小説なのに、ひーちゃんキレてるし…。
でもなぁ、この通り思ってたりしないかなぁ。芸能人って言っても、女の子だしなぁ。
そんなこと考えた作品でした。

>>34-41 『②熱いのを一発(HOT STUFF)』姫子
え〜と、ん〜と、エ、エロだよね、ある意味リアルすぎます。
ひーちゃんの相手は、中年のおさーんだと思った。
>ドレスを脱ぎ捨て腰をフリフリ。
このへんで。(w      なにげに突然出現したべるたんが面白かった。

>>57-70 『③LET'S GO GARAGE』姫子
こういうの大好き。姫たんは世の中の矛盾をすごくうまく書くと思う。
そして、身分も環境も違う四人を結びつけるのは、音楽。
で、それはロックなわけなんですが、これはロックじゃないといけないと思った。
ただたんに姫たんがロック好きなだけでなくて、ちゃんとロックの意味が出てるなと思った。

>>76-83 『④無法者の詩』姫子
前にも書いたように、人が死ぬ話しは読めないので、スルーしてました。
んで、読んでみたら、ひーちゃん…・゚・(ノД`)・゚・
こういうのダメだ、悲しくなる。

>>85-93 『⑤BABY BLUE』姫子
いしよし、エヘヘヘ。なんかホッとするなぁ、姫たんのいしよし。
続きがすんごく楽しみだ。

>>115-126 『⑥BRAKIN' MY HEART』姫子
森吉(;´Д`)…ハァハァ、以上。

>>127-131 『⑦Everything's Gonna Be Alright』姫子
みじか!で、よしのの。
ロックってことはよくわかった。
でも短い。(w

>>138-150 『⑧HOME SWEET BABY』姫子
わ〜い続きだー。
で、ひーちゃん…・゚・(ノД`)・゚・。
なんだこの終わり方!!姫たんの鬼ー!!・゚・(ノД`)・゚・

>>167-176 『⑨CRUSH ON YOU』姫子
所長、恋ってなんなんでしょう?

>>178-185 『⑩UNDER THE GUN 〜市街戦〜』姫子
戦争反対ということですね。
でも、世界の偉い人たちがしてもいいって決めた戦争だって、これと同じ事なんだよね。

>>187-197 『⑪ロメオとジュリエット』姫子
私はチェッカ−ズのぎざぎざハートを浮かべてしまった。
4歳くらいに聞いた時の駅のホームでつかまる歌詞、好きだったなぁ。

>>199-204 『⑫I'M A TRIPPER』姫子
皮パンにタンクトップで、皮手袋して汗巻き散らかせながら、
ギター弾いてるかおりんを妄想してしまいますた。かおりん(;´Д`)…ハァハァ。

>>211-238 『⑬TRUST ME』姫子
がきさん大変ですね。
かってに、庭のライバル作品にします。くそう、負けないように書こう。

ね? 途中であきてるでしょ?(w
だから、ちょっとづつ書こうかなと思ってみたりしたけど書いてみた。
なにげに時間かかったなぁ、感想ってむずかしい。

294姫子:2003/04/16(水) 01:37
わははは。
ごめんごめん催促して。ありがとうね。本当に。

ちなみに駅のホームでつかまる歌は「ギザギザハートの子守唄」ですけど。
4歳とか強調すんな( ゚Д゚)ゴルァ!
(ちなみに姫は4歳ならぬ、小学校4年生ですた)
あ、あとカケオチの歌では「シャドートレイン」って歌もあったけど。
SONG FOR U.S.Aの映画のサントラの中の曲で…ってどんどん話がマニアックにw

>ひーちゃんの相手は、中年のおさーんだと思った。
>>ドレスを脱ぎ捨て腰をフリフリ。
>のへんで。(w  
ゴメン、そこは原曲の歌詞そのままなんだよ。
っていうかオサーンって言われた(当時)25歳の森やんの言語感覚って…。・゚・(ノД`)・゚・。
まぁ「子猫ちゃん」とか、この曲自体全体的にありえないんですが。そういうダサさが好き。

295姫子:2003/04/17(木) 03:23
感想 その1

>>4-15 『ジャクソン』
ひーちゃんと紺野のコンビがこんなにしっくりくるとは思わなかった。力技アフォパワーのひーちゃんと頭いいけどずれてる紺野。いいなぁ。タイ=性転換手術っていう発想はちょっと飛びすぎていたような気がする。肌の色ネタで押し切った方がよかったかも。でも、紺野に興味のなかったあたしですが、ちょっとよしこんに惹かれたかも。コメディ限定なら全然ありなのかー。とにかくひー誕祭1発目にふさわしい(勝手に一発目にしたんだけど)勢いのあるお話でした。ありがとー。

>>18-25 『吉澤危機一髪』
いきなりハードな場面から始まり、むむ、ハードボイルドアクションか?と思わせておいて、後から徐々にアレ?と思わせる手法はさすが。特にノリノリな圭ちゃんがサイコー。「キエエエエエ」て!夢オチならぬひーちゃんが書いてた漫画オチというのもなかなか。っていうか本当にそういうこと考えてそうだし。

>>43-55 >>240-270 『王様の耳は』
な、長い!まずはこの長さの話を一晩で仕上げてくれたべるタンありがとう。全体に漂うのほほんとした雰囲気が非常にひーちゃんらしかった。ただ紺野の秘密が分かるまでがちょっと長かったかな。後半の圭ちゃんがすごくよかった。切られたケーキの大きさを年齢に例えるあたりなんかうまいなーと思った。べるタンはお洒落な会話を書くね。最後まで淡々としたひーちゃんの感動も、淡々としてるからこそ印象的でした。

296姫子:2003/04/17(木) 03:45
感想 その2

>>72-74 『アンブレラ』名無しひー誕
初めての小説ということだけど、初めてとは思えないまとまり。すげぇ。たった2レスの内容なのにかおよしらしい独特の儚さというか切なさが後を引くカンジがとてもよかった。最後の展開をみなまで書かないところもお洒落。

>>95-113 >>133-136 『リレー小説1』名無しひー誕(数名)名無し初めて、姫子
さすがリレー小説だけあって、なちよしとなかよしの間を揺れ動く展開が、作者の思惑も相まって妙にスリリングで面白かった。本当にどこに行き着くのかわからないカンジで。寝起きの寝ぼけ頭でああ、なかよしなんだなと思い込んで途中で変なバトンを渡してごめんね。しかも最後はひー誕にふさわしい「大人になる」というキーワードまで入れて…。完璧な終わり方でした。いやーまとまってよかった。

>>152-165 『愛のままに わがままに ひーちゃんは君だけに甘えたい』ひーたんおめ!
あたしのレパートリー(?)にあまりなかったやぐよし。でも初期の教育係時代からくらべてやぐよしの絡みが少なくなってちょっと寂しい矢口っていう設定はちょっとリアリティー。最近の「笑わん姫」コンビもいいしね。でかいひーちゃんがちっちゃいヤグに甘える図っていうのもおもしろかわいい感じ。最初と最後の梨華ちゃんネタも利いてた。

>>205-209 『メモリーズ』オニオン
これまた切ない話。切ないというか悲しいというか。語り口が軽めで、ひーちゃんらしい淡々としたところがあるだけに、妙にズシリと悲しくなる感じ。欲を言えば(眠らせなかったあたしが悪いんだけど)もうちょっと長く読みたかった。この語り口のままこれでもかこれでもかと思い出話とかを重ねて泣かせて欲しかったかな。

>>276-285 『Dearest Love Hitomi×Mari』楽羅
まずは、掲載が遅くなってごめんね。本当に申し訳なかった。相手が中学生だと知って余計に罪悪感w。ヒドイおばちゃんを許してねー。話はやぐよしラブラブ。中学生が書いたとは思えないくらいよくまとまっている。ちゃんとセックスもしてるし。恋人にピアスの穴を開けられるってエピソードはなんかエッチだよね。

297べる:2003/04/21(月) 00:16
感動した!                      …エヘッ


自分で言い出しといて、今さらこんなんでは終われないなぁ。
よち。感想で1000レス目指すか。(墓穴

298べる:2003/04/21(月) 02:03

>>4-15 『ジャクソン』信号
ひーちゃんのアホっぷりにニヤニヤしちゃいました。
最近まじめなひーちゃん小説しか読んでなかったから…やっぱこうでないと(w
終わり方がさわやかというか開放感がすごいあった。ほわほわって。
シグナルさんが(真面目ねw)書くのは、いつもあったかさみたいのがある。余韻を包むような。
上手くまとめられないんだけど、すぐに閉じないで最後の部分を何分か見つめてる感じ。(キモいな
よしこん。あっちの小説もまってるこん。

>>18-25 『吉澤危機一髪』カネダ
出だしのかっこいいハードボイルドな展開に、気分を暗めに沈みこませてスタンバイ。
石川が捕まってんのか…うんうんよっちぃ強いんだね…追い込まれた犯人が叫ぶ…えっ?
…ひっひひひ、ひーちゃん!?
猫目の保田がでてきたあたりから、予想したかっけー展開と何かが違うことに気付く。
が、まだ緊迫した雰囲気を持ちこたえながら、なんとか読み進める。
しかし「ひとみ起き上がり小ぼうしチョップ!」にヤッスー共々あえなく撃沈、爆笑。すごい楽しかったです。
「崩れ落ちる前に」に反応してしまったのは、いい事?いけない事?(マシュー風に

>>72-74 『アンブレラ』名無しひー誕
甘いんだけど甘くない。雨とタクシーが甘さを緩和してる感じ?いい意味で。…なんだそりゃ(w
流れてる空気がかなり好きです。もどかしくもせつなく甘ったるい…だからなんなんだだそれ(w
全体的に(ひーちゃんとかがw)かっこ良すぎるといえばそうなんだけど、言葉数少なくてツボでした。
あと、この短さで雰囲気作るのがすげーなぁと。よちめちにたっぷり浸れましたよ。(;´Д`)ハァハァ
とどまる発想の飯田と、どこか遠くへ逃げたい吉澤。
同じ気持ちでも微妙に違う正反対な考えが、個人的には一番のヒットポイントでした。クリティカル。

>>95-113 『リレー小説1』名無しひー誕(数名)名無し初めて、姫子
>>133-136 『リレー小説2』名無しひー誕
なちよしから、なかよしへ。裏では作者の押しCPの戦いを伺える(;´Д`)ハァハァな展開かと思いきや、
意外とちゃんとしてた。(失礼 
ヒーローのストラップ壊しちゃう怪力っぷりに笑ったりしてたけど、
最後に"偶像"としてでてきた時には「やられた〜」と思いました。ウマー。
「子供から大人へ」という一環したテーマと共にきれいにまとまってたのにも。

299べる:2003/04/21(月) 02:10
>>152-165 『愛のままに わがままに ひーちゃんは君だけに甘えたい』ひーたんおめ!
あめーーーーーーーーーーーーーーー!
こういう作品に感想つけるのは難しい。恥ずかしい。とにかくやぐよし(;´Д`)ハァハァ
そういえば、矢口って教育係だったんだなぁーとしみじみしちゃったり。その時代を知らないので、
そういう感じの二人のやりとりは新鮮だったし、実際露出度の少ないコンビだから、その流れからの
ひねった展開は、ただのベタベタじゃなくてよかった。そして見たい。見せろ矢口(w
あと、最後の矢口の叫びに吉ヲタながら笑ってしいました。次の日、矢口は無事だったんかな?
勝手にぺったんこになった矢口を想像してしまった。ごめんねひーちゃん(w

>>205-209 『メモリーズ』オニオン
空という出だしからか、とても気持ちが軽く語り口もふわふわと柔らかくて、死んじゃった
ひーちゃんだけれど、読んでてもあまり悲しくならなかった。
むしろ、テンポ良くさくさくっと楽しい感じがしました。…が、最後の一行でずんと落とされる。・゚・(ノД`)・゚・。
姫たんと同じで、後の祭り的な悲しみが込み上げる部分をもう少し詰めこまれてたら間違いなく泣いてました。
ばかなこと。
ひーちゃんならあり得ることで、妙に現実感があった。
そして自分も気をつけようと思った。(w

>>276-285 『Dearest Love Hitomi×Mari』楽羅
あめーーーーーーーーーーーーーーー!
連続やぐよしにやられぎみ(;´Д`)ハァハァ。矢口、見てたら需要に答えてくれぃ(w
じゃなくて、ピアス開けるっていうシチュエーションがこれまた良かった。
ダイレクトな甘々が苦手なくせに、氷がでてきた時点であやすぃー発想をしてしまった自分を殴りたい。
ごめんなさい、中学生には古すぎる妄想ですね。
てか、中学生というのにもびっくり。すごいいい感じです。

>>all  共通した感想
また書いてくれぃー!読みてぇー!

えーっと、とりあえず姫たんの外してみました。(後でまとめてかくからよぅw)
擬音語ばっかの羅列になっちまい申し訳。
ちゃんとした感想を書くのは初めてで、言い出してみたもののどうしようかとあたふた。
んが、やってみると意外とノリノリでした。

                             …あ、まとめちった。(w


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