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★★ハム日記★★
1
:
rurikan
:2005/05/08(日) 05:18:29
☆ヨンファマネージャー、ハムたんの日記(あくまでも妄想)です。
**********************************************************
.
2
:
rurikan
:2005/05/08(日) 05:19:33
'05年4月15日(土)
今日の仙台に続いて明日は青森で日韓交流イベントだ。
ヒョン(お兄さん)は昨日から体調を崩してしまった。
微妙な時期に行わなければならなくなったこのイベント。
精神的・肉体的負担は僕の想像を超えている。
どういう行動、言動をしても評価する人、批判する人はいるものだが
今回の韓国ネチズンのバッシングは酷かった。
通訳を通した言葉は微妙にニュアンスが変わって伝わっていたが
ネチズンはそんなことはお構いなしに騒いでいる。
まあ、この騒ぎも韓国人気質で3,4日もしたら
次の対象に向かっているはず。
いわばネチズンのストレス解消みたいなもんだからだ。
だけどバッシングされた方はたまったもんじゃない。
.
3
:
rurikan
:2005/05/08(日) 05:24:19
ヒョンは疲れから風邪をひいてしまった。
寝る前に薬を飲ませたけど心配になって様子を見るために部屋に入った。
電気の消えた室内でベッドサイドの明かりに浮かぶ小さな顔…。
ヒョンの額が汗で濡れていた。
バスルームからタオルを持ってきてベッドに腰をかけ、そっと汗を拭こうとした。
…けれど少し躊躇してしまった。
起こしちゃうかな…
久しぶりに寝ているヒョンの顔を見た気がする。
ああ、どうしてこんなに綺麗な顔をしているんだろう…と改めて覗き込んでみた。
人間じゃないみたいだ…。
.
4
:
rurikan
:2005/05/08(日) 05:26:02
よく見るとボタンが二つ外れてパジャマがはだけている。
そーっとボタンをはめ直そうとしたら汗をかいていたらしく湿っている。
だめだ、着替えさせないと…
でも…俺、なに照れてるんだろう…。
ヒョンはよくふざけて抱きついてきたり、頬に噛み付いてきたりするけど
そういう時は平気なのになぁ…。
自分の動揺を隠すように持っていたタオルでヒョンの額の汗を静かに拭いた。
熱が上がったようで頬が熱かった。
新しいパジャマを持ってきて着替えさせようと湿ったパジャマのボタンを外す。
暗い部屋の中で白い肌がまぶしかった。
.
5
:
rurikan
:2005/05/08(日) 05:28:12
なんでこんなに女みたいな肌なんだろう?
素朴に疑問に思う。
こんな人もいるんだな…。
この肌に触れたら気持ちよさそうだな…。
そんなことを思っていたらヒョンの目がゆっくり開いた。
自分の気持ちを見透かされたようで身体が硬直した。
「め…目が覚めましたか?ヒョン」ぎこちない言葉。
「汗をかいているから着替えましょう。熱が上がるといけないし」
言い訳めいた言葉。まるで自分に言い聞かせるように。
ヒョンは黙ってされるがままでいた。
まだ頭は寝ているらしい。
それでもボーッとしながら俺を見つめているので額から冷や汗が噴出した。
そんなに見つめないで下さい…。
.
6
:
rurikan
:2005/05/08(日) 05:29:35
視点の定まらない瞳…見たことがある。
俺がヨンファさんの現場マネージャー担当になって初めて会った時も
こんな瞳で見つめられたんだっけ。
紹介するからと社長に連れられて社長室に入ったときも
ヒョンはこんな風に身体を丸めて、まるで子供のようにソファで眠り込んでいた。
俺は一瞬女性かと思った。
肌の白さ、きめ細かさ、頬に影を落とす閉じたまつげの長さとか
およそ女性に向けられる誉め言葉がすべて当てはまる男がいるなんて。
俺はちょっと呆けてしまった。
やっぱり芸能人って普通じゃないよな…。
.
7
:
rurikan
:2005/05/08(日) 05:31:03
「ヨンファ」
社長に軽く肩を揺すられ起こされたヒョンは
「…うぅ…ん」と寝返りを打ちながらゆっくり目を開けた。
まだ焦点の定まらない瞳でボーッと俺を見た。
俺より年上のはずなのに
まるで小さな子供のような顔でゆっくりまばたきをした。
少し開いた唇から
その可愛らしい顔と裏腹なハスキーな声で
「…だ…れ…?」
俺はその瞬間、何故かわからないけど
ヒョンを何があっても守っていこうと心に決めたんだ。
.
8
:
rurikan
:2005/05/08(日) 05:33:03
「…うぅ…ん…」
パジャマを着替えさせたあと、ようやくヒョンの唇が動いた。
「水が飲みたい…」
俺は枕を二つ重ねて寄りかからせると急いでコップに水を入れて持ってきた。
まだボーッとしているヒョンの肩を抱き頭を支えてコップを近づけた。
ヒョンは自分でコップを持つ気配もなかったので
俺が飲ませてやる恰好になってしまった。
コクコクとまるで子供のようにされるまま飲んでいる。
寝ぼけたヒョンは赤ん坊と一緒だな。
俺は思わず口元が緩んで笑いそうになった。
.
9
:
rurikan
:2005/05/08(日) 05:34:37
その瞬間、
ヒョンの唇が動いてコップの淵を持っていた俺の指をペロッと舐めた。
…うぉっ……。息が詰まった。
一瞬にして鼓動が早くなり頬が熱くなるのが分かった。
ヒョンは……コトンと枕に倒れこんでスヤスヤ眠り始めていた。
…い、意味は…ないよね?ないんだよね?ヒョン。
自分の慌てぶりが可笑しくて顔がにやけてしまう。バカだな俺…。
布団を掛け直し、
もう一度ヒョンの寝顔を見ながらドアを閉めた。
自分の美しさを自覚しない者ほどあやういものはないな。
ああ、俺、明日ちゃんと起きられるかな…まいったな…。
.
10
:
rurikan
:2005/05/08(日) 10:32:07
*******************************************************
'05年4月某日
「ハム おはよう〜」
後ろからヒョンが抱きついてきた。
「うわ…っ!」
びっくりして飲みかけていた牛乳が顔にかかり
背広の襟にも少しシミが出来てしまった。
「いきなり…びっくりするじゃないですか、もう
ああ〜…洗濯から戻ってきたばかりなのに」
.
11
:
rurikan
:2005/05/08(日) 10:33:40
ハンカチで拭こうとした俺の手を
ヒョンがグッと握って動きを止めた。
「ふふ…ごめんね」
と、いう声と共にヒョンの顔がアップで迫ってきた。
ん?
いきなり生暖かいヒョンの舌が俺の頬についた牛乳のしずくを舐め取っていく。
くっ…
思わず顔をそむけ離れようとしたけど
しっかり握られた手の力が強くてビクともしない。
女みたいな顔してるくせに力は強いんだから…。
.
12
:
rurikan
:2005/05/08(日) 10:35:41
「なに…してるんですか…」
「何って、拭いてあげてるんだよ〜」
振りほどくのを諦めて「白い目」でヒョンを見た。
「うわ…怖いー。ハムが怒った〜」
ヒョンは笑いながら飛び退くと小走りに逃げていく。
……まったくやることが子供みたいだ。
口ではブツブツ文句を言いながらも俺の顔は確かにニヤついている。
惚れた弱みという事か。
.
13
:
rurikan
:2005/05/08(日) 10:37:03
「熱は下がったんですか?」
ソファに寄りかかって氷の入ったビニール袋を顔に当てているヒョンに聞くと
「まだ少し熱はあるけど…それより顔がむくんじゃって…」
「またうつ伏せで寝たんでしょう?
うつ伏せ寝は良くないっていったじゃないですか。
今日は撮影が入ってないから良いけど気をつけないと。顔は売り物でしょ?」
「いいねぇ〜ハムはそういう心配がなくて」
「そりゃぁ、俺は顔で勝負してませんからね」
「……うらやましいよ…」
そう言いながらヒョンは唇を尖らせている。
ふふ…俺はヒョンの顔が羨ましいのに。
というか、その顔に生まれたら俺は毎日自分の顔に見惚れるんだろうか?
いや、あの顔はヒョンの性格あってのものだから…。
それにヒョンを見つめられる楽しさが無くなるからそれじゃダメなんだよな…。
.
14
:
rurikan
:2005/05/08(日) 10:38:41
「なにブツブツ言ってんの?
今日、夕方に打ち合わせあるよね。確認取れてる?」
「あ…はい。昨日の内に確認出来てます。時間の変更はありません。
書類には目を通してもらってますか?」
ヒョンは冷蔵庫からオレンジジュースのペットボトルを持ってきて俺に差出し
(これ、飲んでいいよ)と目で合図しながら
「読んだよ。」と答えた。
「デモテープも聴いた。
今度のアルバム候補の曲いいよね。ハムも聴いた?」
「聴きましたよ。
そうですね。ヒョンの声に合いそうな感じでいいですよね」
.
15
:
rurikan
:2005/05/08(日) 10:39:34
俺は、そう言いながら受け取ったペットボトルをバックに入れた。
机の上に散らばった書類を確認してファイルに挟み小脇に抱え、
クルッとヒョンの方に向き直り
「じゃ、出かけますよ。ヨンファさん」
「お…、スイッチが入ったね。ハム〜」
その言葉を背中で聞きながら俺はニヤッと笑う。
そう、仕事モードに入ると「ヒョン」から「ヨンファさん」に呼び名が変わる。
ヨンファさんを追い立てながら今日も忙しい1日が始まった。
.
16
:
rurikan
:2005/05/08(日) 10:41:02
*****************************************************
'05年4月某日
音が近づいてくる。
遠くから激しい雨音がだんだん大きくなり
近づいて近づいて耳元で最大限大きくなったとき、フッと現実に戻った。
…まぶしい……ここは…どこ?
天井が見える。白い天井。
その白い天井を、いきなり女の顔が遮った。
.
17
:
rurikan
:2005/05/08(日) 10:43:01
「…気がついたのね!」 誰?…あ、姉さん…?
「よかった…このまま目を覚まさないんじゃないかってすごく心配したのよ」
何を言ってるの?なんで涙声なんだよ…?
そう言おうと起きようとしたとき激痛が走った。
あ…っ…つぅ…!
あまりの痛さにベッドの上でのた打ち回った。
身体を縮めて息を止めた。
身体に杭を打ち込まれたような痛み…なんなんだこれは?
「まだムリだよ、動くのは」
背後で声がして足音がベットを回り込み、目の前の椅子にヒョンが座った。
.
18
:
rurikan
:2005/05/08(日) 10:44:36
…あ…そうか…
俺、ヒョンを自宅に送り届けた後、事故に遭ったんだ…。
目前に迫るワゴン車。ハンドルを切る自分の姿。音の無くなった世界。
ガラスに自分の血が飛び散った。
このまま俺死ぬのかなって思ったんだ。
怖かった…
恐怖が蘇って身体が震えてこわばっていくのが分かる。
ヒョンはそんな俺の手を取り、寝たままの俺を抱きしめてくれた。
子供をあやすように肩をやさしくトントンと軽く叩き
「ハム…よく頑張ったね。ずっと戻ってくるの待ってたんだよ」
「ずっと?」 ずっと…って…?。
「10日も意識が戻らなかったんだ」
.
19
:
rurikan
:2005/05/08(日) 10:46:45
あ…ああ、そうなんだ…。
呆然としている俺を、ヒョンはさっきよりもっと強く抱きしめた。
その肩が小刻みに震えたと思ったら俺の頬に涙が落ちた。
ヒョンが泣いてる。俺のために…
守ってあげなければいけないのは…俺なのに…
俺が泣かせた…そう思うと身体の痛みよりも辛い。
「このまま逝ってしまったらどうしようって…
ハムには世話になってばかりで…まだ何もしてあげてないのに…」
そう言ってくれたヒョンの胸は温かくてなんだかとても気持ちよかった。
俺なりに頑張って仕事をしてきたけどヒョンの信頼を得られたようで嬉しかった。
.
20
:
rurikan
:2005/05/08(日) 10:48:24
「泣くなよ」
そう言ってヒョンは抱きしめた身体を離し髪を撫でながら俺の顔を覗き込んだ。
「泣いて…ないですよ」
「泣いてるだろ」
「泣いてないです」
そういってサイドテーブルに置いてあった鏡を取った。
ヒョンはあわてて遮ろうとしていた。
ん?
その鏡には頭と身体を包帯でグルグルに巻かれ
額から頬にかけて擦り傷だらけの酷い顔で泣いている俺が写っていた。
.
21
:
rurikan
:2005/05/08(日) 10:50:38
「うわ…ひどい顔…」
「あれ?ハムは顔で勝負してないっていつも言ってるじゃないか」
「それは…そうだけど…」
「顔の擦り傷はそのうち治るだろうけど
それより頭を何箇所か縫っているからそこは生えてこない可能性があるよ。
ハゲて見えるかもしれない」
「ヒョン…人事だと思って面白がってるでしょう」
痛みに顔を歪めながら、でも噴出しそうになりながら言うと
「そうやって拗ねるとこが見れて僕は嬉しい」
と、満面笑みって感じの本当に嬉しそうな顔をした。
ああ…こうやってヒョンの顔を見ることが出来るって本当に幸せなんだなぁ
と、ぼんやり思った。
生きていて良かった…。
「生きていて良かった」
一瞬自分が口に出したのかと錯覚するほど同じタイミングでヒョンがつぶやいた。
.
22
:
rurikan
:2005/05/08(日) 10:51:23
びっくりしてヒョンを見たら真面目な顔でまっすぐ俺を見ていた。
俺は…圧倒されて言葉が出なかった。
強くてやさしい、まっすぐな瞳に再び涙が浮かび、溢れた。
涙を拭くこともせずに
ずっと、ずーっと俺をみつめてくれた。
ああ…俺は一生この瞳を忘れないだろうな。
.
23
:
rurikan
:2005/05/08(日) 10:52:41
「ハム、どうかしたの?」
ヒョンにそう言われてハッと我に返った。
今日は日本でイベントを行っている。
朝から少し頭が痛くて控え室で痛み止めの薬を飲んでいたら、
鏡に写った自分の額に残る傷跡を見て、ふと数年前の事故を思い出してしまったんだ。
「傷、まだ痛むことがあるのか?」と、あの時と同じようにヒョンが覗き込んだ。
「大丈夫ですよ。…それより、さっきのアレはなんなんです?
「僕のマネージャーは美味しいです」って…」
.
24
:
rurikan
:2005/05/08(日) 10:58:25
「ハハハ…冗談だよ」
「俺は「食べ物」なんですか?」
苦笑いしながらヒョンの肩を叩いた。
「日本語でハムって食べ物なんだって。美味しそうでいいじゃないか」
…美味しそうなら食べてもいいんだけどな…
そう思った瞬間、自分で自分に照れてしまった。
な、なんか今、俺スゴイこと思ったよな。
「ハム、なに耳まで赤くなってんの?」
.
25
:
rurikan
:2005/05/08(日) 11:03:03
まったく…。
ヒョンたら鈍いようでこういうこと目ざといんだから。
「なんでもありませんって」
「お…なんだよ…」
「ほら、ホテルに帰ってミーティングですよ。遅れますよ」
「なんだよ、教えろよ〜」
面白くなさそうなヒョンを置いたまま俺は足早に控え室を出た。
.
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