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百田尚樹 掲示板

2百田尚樹 掲示板:2011/08/22(月) 20:42:25
(*)百田尚樹 対談「命を考える。未来を考える。」(2011年8月14日)
http://www.sankei-kansai.com/2011/08/14/20110814-056507.php
百田尚樹さんと乙武洋匡さんに「命と日本の未来」について阿含宗桐山靖雄管長と語り合う。

<抜粋>
百田尚樹 ;2008年のリーマン・ショック以降、日本人は元気がありません。なにか生きようという執念みたいなものが欠落しているようにも見えます。年間の自殺者が毎年3万人を超える異常な状況に表れています。生きることが当たり前であって、生きることの素晴らしさを忘れているような気がしてなりません。私の父親と3人の叔父は戦争を体験し、幸いにもみな無事に帰国しましたが、父や叔父たちも人生の終えんを迎えるようになり、戦争を体験した世代が年々消えていくのを目の当たりにしたとき、今だからこそ生と死の極限状態にあった戦争について書かねばならないと思いました。これが『永遠の0(ゼロ)』を執筆しようという動機です。

ーー戦争を知らない若い姉弟が、零戦と呼ばれた戦闘機で敵艦に突入する特別攻撃隊で出撃して戦死した祖父の足跡をたどるストーリー展開は、これまでの戦争小説にない全く新しい切り口です

百田尚樹 ;若者にぜひとも読んでもらいたいので、年齢設定も30歳の姉と4つ下の弟ということにしたのです。主人公の宮部久蔵は多くの戦友が死んでいくなかで『妻に生きて帰ると約束した』と公言し、生きることに執念を燃やします。そして『どんな過酷な戦闘でも生き残る確率がわずかでもあれば必死で戦える。しかし特攻は必ず死ぬと決まった作戦だから、命を懸ける意味がない』とまで言い切ります。その宮部も最後は特攻で米艦に体当たりするのですが、その生きざまと死にざまを通じて生きることの大切さ、生きる意味を読者に考えてほしいと思ったのです。

ーーむだ死にしてはならぬ、という強い信念がある

百田尚樹 ;九死に一生、という言葉があります。この場合生きる確率は1割です。しかし特攻のパイロットは十死零生で生の確率ゼロです。宮部はだからこそ『むだ死にだ』と抗弁したのです。

ーーガダルカナル島を巡る日米の死闘でも宮部はなんとか窮地を脱します

百田尚樹 ;ガダルカナルの戦いでは、日本軍の悪いところと良いところの両面が浮き彫りになりました。前線の兵士は極限状態の中で最後まで全力を尽くして戦ったのですが、東京の参謀本部はめちゃくちゃな判断ばかりで、結局多くの兵士をむだな死に追い込むわけです。宮部はかろうじて生還しますが、優秀なパイロットも多数戦死し、ガダルカナル戦はパイロットの墓場とまでいわれました。話は飛びますが、今回の大震災でも被災現場では被災された方々はもちろんのこと、ボランティア、警察、消防団、自衛隊の人々がそれぞれ全力を挙げて復興に取り組んでいるのに、後方といいますか東京にいる政府なり官庁の指揮層の動きが鈍い。現場と参謀のギャップが問題だったという意味では今回の大震災とガダルカナルは同じような問題をはらんでいるかもしれません。また原発事故に関しても政府による多くの隠蔽(いんぺい)がありましたが、これも戦争中に国民に真実を知らせなかった軍部に通じるものがあります。

管長 ;人間は死に直面して初めて生きることの大切さを悟るものです。私も戦時中に米軍機に機銃掃射を受けたことがあります。田舎道を歩いていたときです。とっさに道路脇の溝に飛び込んでなんとか助かりましたが、ダッ、ダッ、ダッという機銃の音は今も鮮明に覚えています。それとコックピットの米兵の顔も忘れません。不思議なことに『戦争が終わったときに、この男と話し合うだろう』と思ったのです。なぜあのときそんな思いが頭をよぎったのかな。それからも何度か死を意識したことがありますが、結局死ねなかった。そんならとことん生きてやろう、と決意したんですよ。


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