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44 第1回8番(7)ソルダス=フエゴレット :2008/03/07(金) 03:42:57
「ソルダス、お前の言うことには一理があったぞ」
「へへ、そうでしょう、兄貴。俺は思ったんですよ、契約金はそのままで、竜退治が人捜しなんて楽な仕事に変わるなら、むしろそっちの方が得なんじゃないかって」
「それは最初から分かっている」
「へへ、へっへ。ありゃ? そうですかい」
 ところでこの時点で、メクセオールは違和感を持ちはじめていた。竜と話すだけなら、別に妹捜しの仕事が終わってからの落ち着いたときでもよかったのではないか。しかしソルダスが最初にそう言い出したので、そのままの流れでなし崩し的に話は決まってしまったのだ。夜の極寒の中をぞろぞろ歩いて回る仲間連中には申し訳ないなとメクセオールは思うのだが、今からまたわざわざ契約内容を変えて外に出て行くのも寒くて嫌だし、面倒だった。また当のソルダスは、自分の提案の余計な部分について気付きすらしていない。そういうわけで、結局誰も契約内容の変更を言い出さないままメクセオールは竜と対面することと相成ったのだった。
 アルスタ自身もクリスの捜索に加わり館を出ていき、館にはメクセオールとソルダスだけが残る。
「待て。お前は捜索に行かないのか」
「ええっと、俺は兄貴のことがちょっと心配なんで、一緒に竜に会おうかと思ったんスけど駄目っスかね。俺はさっきこの竜さんと少し話をしたから兄貴よりも喋り慣れてんスけど」
 ソルダスは悪びれもなく言ってのけた。どうして俺がこいつに心配されなければならないのだ、とか、自分が先にちょっと喋ったくらいでもう一日の長があるような顔をしているこいつは一体何なのだ、などとメクセオールは思うのだが、このソルダスという男を相手にしていると、そういうことをいちいち指摘するのも面倒になってくる。それに、単純な戦いの場であればともかく、消えた娘の捜索活動などという仕事にこの男を出したところで、ものの役にも立ちそうにない。そういうわけで、結局メクセオールはソルダスと二人で竜と会うことになったのだ。


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