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企画リレー小説スレッド

25 第一回6番(2)リアルワールド :2007/10/19(金) 22:04:26
 アルセス=アルスタはうまく立ち回っている。キュトスの蘇生は近い。アルセス=アルスタはクリス・ヘルモンドを殺して封印から解放されたあと、デフォンに蘇生させたキュトスをアレの被造世界から奪い取るつもりのようだ。
 私はキュトスをデフォン=アルセスに任せたい。お節介だが、2人の仲を取り持ってやろうとおもう。それはアルセス=アルスタのプランだと被造世界が消滅するからというのでなくて、デフォン=アルセスはキュトスを殺害以前のアルセスだからだ。せっかくならば、惹かれ合う者を一緒にしてやりたい。
 というわけで私は時間稼ぎを始める。リアルワールドではアルセス=アルスタは石版でアレの被造世界に介入、デフォンをアルセスと知らずにキュトス蘇生を焚きつけている。アルセスは平静を装っているが、注意力はアレの被造世界へ傾いている。まだ私には気づいていない。隙あり、だ。
 私は北方警察の刑事を乗っ取る。刑事の身体は何食わぬ顔をしてクリス・ヘルモンドの軟禁されている部屋に向かう。途中で雪中行軍用の装備を調達する。それから軟禁部屋のそばにある警備兵詰所に向かうと、刑事の身体を操って兵士たちを一瞬で打ち倒した。もっとも階級の高い兵士の懐から鍵を抜き出す。鍵を使って軟禁部屋に侵入すると、眠っていたクリス・ヘルモンドを起こす。
 クリスは目を見開き、声を上げようとしたが、その口は刑事の手によってふさがれた。私は刑事の口でささやく。クリス少年、私はきみとアルスタ領主の援助者だ。きみたち2人が今より幸福になれるように動いている。
 クリス少年という言葉にはやはり効果があった。クリスを男と知るのは今ではアルセス=アルスタと私だけだ。クリスは私をアルスタの使いと考えたようで、指示に従ってくれる。
 クリスは長い髪をきり、女の服を脱ぎ、雪中行軍用の装備を着た。刑事は同じ装備になるとクリスを背負って厳重に固定した。それから唯一の出入り口を家具で封鎖すると窓を開けた。冷たい風が入ってきて刑事の身体が震えた。軟禁部屋は塔の最上階で、窓の下は雪で覆われた斜面だった。私は用意しておいたスキー用具を下に落とす。スキー板が雪に突きたった。クリスがあわて始めたが、側頭部を一撃して静かにしろという意志を伝えてやった。この程度の高さなら着地可能だ。私は刑事の身体に飛び降りさせる。空挺隊員がやるような動きで衝撃を殺すと、スキー板をはいて斜面を滑走した。
 町の灯りがみえた。町についたら首都に向かうぞとささやくが、クリスは失神していた。


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