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汎用記述スレッド 2

1 言理の妖精語りて曰く、 :2007/06/07(木) 23:22:10
この場所は特に制限を設けない総合記述スレッドとして汎用的に扱います。
ここに記述された文章が神話を構成する断片となります。

前スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/7039/1140326832/

791 言理の妖精語りて曰く、 :2011/01/05(水) 19:45:28
>>790
訂正

後に、コルセスカの身体から魔獣ブラックを引き剥がし彼女の魂を浄化、ブラックを黒の彩石へと封印したのもこの魔獣である。

792 言理の妖精語りて曰く、 :2011/01/09(日) 01:51:08
彩石はさまざまなところから採れるが、大きめの石を探そうと思ったら生き物から採るのがよい。
小さめの石は山脈の裾野や清流の源で寝て待てば採れるが、それはたいてい第二の魔女の呪いがかかっている。

793 言理の妖精語りて曰く、 :2011/01/18(火) 10:11:43
第二の魔女の呪いを解くことより、呪いをうけていない彩石を探すほうが楽である。
そのため第二の魔女の呪いは解けない呪いの代名詞となっている。

一生を賭けて解呪を試みた者もいたが、「人生は余りに短く、(解呪は)割に合わなかった」と日誌には記されている。

794 言理の妖精語りて曰く、 :2011/01/21(金) 21:42:33
夜の帳が下りた静寂の刻の頃。
大陸東方に位置する小国、祖国の国教である竜神信教。
その総本山である大竜院の門前に、下弦の月明かりの下、まるで闇から浮び上るように一つの人影が現れた。
その人影は、まるで薄汚れた浮浪者のような赤錆色の襤褸を纏い、白木の杖を突いてフラフラと門を潜る。
まるで、何かを探るように、或いは何かに導かれるかのように参道を歩いてゆく赤錆の侵入者。
その歩みが巨大な鳥居を抜け、境内中央に聳える神木の横を通り過ぎようとした瞬間。

一陣の風が吹き、甲高い金属音が夜闇の中、響き渡った。

侵入者が握る白木杖に仕込まれた錆色の刃が、疾風の如く飛来した白刃の煌きを弾き。
間髪いれずに打ち込まれた迅雷のような一撃を捌きいなす。

驚いたように視線を向けた先には、表情に警戒の色を有々と見せる三人の人物。

「てめぇ、何者だ」

三人の内の一人、隻腕の武士道が問いかける。
その少し外れた場所には、神々しい程の魔力を内包した西洋剣の切先を向け殺気を放つ男装の麗人と、その隣でこちらを伺うように見つめる若い竜導師の姿があった。

「くふふ、イキナリ斬りかかってくるとは少々酷いではないデスかな?」

「だまれ、そんな禍々しい気配、隠そうともせずに撒き散らしやがって」

「それに鳥居に施した結界を強引に破り侵入してきたのです、問答無用に攻撃を受けるのも仕方が無いでしょう?」

「くふふ、ナルホド、確かにアポも無く夜闇に紛れ侵入しようとした儂に非がありマスか」

ニヤニヤと笑いながら、フラリフラリと揺れ動く赤錆。

「これで最後だ、もう一度だけ聞く、てめぇは何者だ、何が目的だ? まさか大神院の刺客じゃあないだろうな?」

「くくく、イヤイヤ、儂はタダの流浪人、ここに立ち寄ったのはタダの人探しデスよ」

片腕の青年から放たれる強烈な殺気を軽くいなしながら、ただ不気味に哂う。

「ほう……どなたをお探しで? 宜しければ詳しくお聞かせ願いたい、もしかしたら我々にも手伝いができるやもしれませんので」

そう言いながらも警戒心を深め、鋭い目付きで隣の男装の麗人へと目配せをする竜導師。

「くくく、ナァに心配しなくとも、ヌシらの大切な竜の巫女様方には興味は有りませぬヨ、【二代目一脚閃覇】、【西の御方】、それと……【紅剣の紅】」

「「「……っ!?」」」

ピクリ、と男装の麗人の構える剣先が揺れる。
竜導師の青年が、その顔から完全に表情を無くし。
隻腕の武士道の青年が、眉間に皺を寄せる。

「……錆赤子、何が目的だ」

「おや、儂の事を知っておりマシたか紅殿」

「貴様は【社会】では第一級災役者として指定されているからな…」

「錆赤子……まさか、大陸西部の生ける伝説ですか?」

「しかも、第一級災役者って、あの【鏖殺戦鬼】と同格かよ…」

ひやりと、三人の間に、冷たい空気が張り詰める。
第一級災役者【鏖殺戦鬼】、またの名を名無し、それは先日、大竜院を襲った最悪の災厄の一つの名である。
その力は強大で、武士道の青年の片腕を奪った元凶でもあるのだ。
そんな化物と同列に語られる存在、それが目の前に居る。

「くひひ…そう警戒せずとも良いデスよ、儂の目的はただ一つなのデスから、我が主を迎えるというね」

「我が主?」

「そう、我らが一族を束ねるべく膿まれし存在、尊くも荒々しき人ならざる御方……その名は」

ざわり、と、まるで嘲うかのように、腐臭の香る、邪の風が吹いた。

「獅死護弥……腐りに繋がれし獣の王である」

795 言理の妖精語りて曰く、 :2011/01/22(土) 18:19:14
(行間に、気配? これは・・・「別のメッセージ」が隠された文章ッ!)

796 言理の妖精語りて曰く、 :2011/01/30(日) 13:55:34
天才〔エンダー〕の首を1000人集めて、脳髄を連結する。かのグレンテルヒが企てた忌まわしき実験の一つだ。
首首首。首だけになった天才たちの脳は切り開かれ、回線は全ての脳髄を繋いでいる。
その姿は首の巨大構造物だ。球形の、まるであの醜く冒涜的なヘカトンケイルの再来だ。

797 言理の妖精語りて曰く、 :2011/01/30(日) 13:56:01
【エンダーグリッド】は稼働を開始すると同時に、既存の世界の法則を理解する。法則の裏側に働く紀の力を解析する。神の力のなんたるかを知る。
その姿は神性を帯び、輝き、無数の首はその知識の重みに耐えきれずに神々の言葉を紡ぎ始める。
言葉は滝になり、呪文になり、現れては消える陽炎の如く、無数の知識は重なり合う。

798 言理の妖精語りて曰く、 :2011/01/30(日) 13:56:59
そしてグレンテルヒは問いかける。
「パンゲオン、紀元槍、神々、竜、猫、烏、兎、人間、その他全ての答えは?」
「その答えを得るには……得るには……」
エンダーグリッドはピシとひび割れ、自己崩壊を始める。輝きは急速に失われてゆく。
「あまりにも足りない……時間も……処理能力も……」
グレンテルヒは笑う。嘲笑する。

799 言理の妖精語りて曰く、 :2011/01/30(日) 13:59:29
「この問いに、答えは無い。おまえにもそれは分かっているはずだ。
しかし、ただそれを冷静に認めるだけの経験が無いのだろう?
自分達が無意味だと吐き捨てるのが怖いのだろう?
1000のおつむと2000の瞳を合わせても私に劣ると悟りたくないのだろう?」
「違う!!私は神を超えた人工機械……エンダーグリッド……総てを理解し超越する――」

800 言理の妖精語りて曰く、 :2011/01/30(日) 14:09:32
グレンテルヒは壁のコンセントを乱暴に引き抜く。
エンダーグリッドは突然びくりと痙攣する。
「……私は……誰……」
「外部魔力に頼らねば自己維持すらできぬ分際で、世界の真理になど到達できるものか!」
エンダーグリッドは停止した。沈黙がおちる。

全て事前の考察〔シミュレーション〕通りに進んだやりとりを回顧しながら、グレンテルヒは毒づいた。
「だが……私もまた同じか」

全てを卓越せし天才。されど神ならぬ身。知識と閃きはあれど、問いに対する答えは無い。
グレンテルヒは天を仰いだ。一粒の雨が、グレンテルヒの頬を叩いた。

――ラダムストン著「ある苦悩、あるいはその狂気の実験の顛末」

801 言理の妖精語りて曰く、 :2011/04/27(水) 01:38:24
太古の遺跡から掘り出された石版に記された言葉。

「絶対言語とは記述言語であり、貴方が目にしているそのもの。ゆらぎの神話BBSやゆらぎポータルや
架空神話コミュでゆらぎの神話を記述する言語に他ならない。
言語魔術師とは記述者であり、そして、言語大戦とは、ゆらぎ黎明期に於いてゆらぎの世界観を決め
ていった記述のやり取りそのものである」

当時、この言葉は何か古代の創作の一部だとされ、あまり顧みられることもなく、ある大学の資料室へと
移されて埃を被っていたが、最近になって大学の改築に伴う資料整理によって人目につくこととなった。
この際に石版があらためて調べられ、BBSが我々のよく知る電子掲示板をさすのではないかという冗談
がなされた。
この冗談に乗っかる形で実際にゆらぎの神話BBSが作られ、神話っぽいレスがなされていったのだが、
特に何か変なことが起こったという話は聞かなかった。

まぁ、当然の話ではある。

802 言理の妖精語りて曰く、 :2011/04/28(木) 04:34:19
BBSの示す意味範囲は現代における既知言語圏においても広大だ
ウィキペディア(日本語)からコピペしただけでも

BBS

* 電子掲示板(Bulletin Board System)
* ドイツの自動車用アルミホイールメーカーBBS。
* 仏教放送 - 韓国の仏教系民間放送局。Buddhist Broadcasting Systemの略。
* BBS会 - 青年による少年の自立支援・非行防止の運動。Big Brothers & Sistersの略。
* 日本の音楽ユニット、ブンブンサテライツ(Boom Boom Satellites)の略称。
* Blum-Blum-Shub - 擬似乱数生成器
* ゲーム『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』の略称(Birth by Sleep)。

といった感じだ。
ウィキペディア(英語)ならもっと沢山でてくる。

803 言理の妖精語りて曰く、 :2011/06/17(金) 02:46:02
鈴目鉢はいいとこ住めば都
ここには仕事があふれてる
天下のスズメバチ社のお膝元
本社勤務も下請けも みんながみんな
にっこにこ 家族も全員ほっくほく

804 言理の妖精語りて曰く、 :2011/06/18(土) 03:21:02
鈴目鉢紀(すずめばち もとづな)はまさにこの街の創造主だ。
天(たかし)、洋(ひろし)、巌(いわお)、
彼の血を引く巨人たちがこの街を、この国を創っていったのだ。
彼らの銅像が街のあちこちに鎮座している。まるで戦国武将のような出で立ちだ。
しかし紀は別に大層な家に生まれたわけではなかった。鈴目鉢という苗字も地名姓で
この土地ではよくみかけられるものだ。

805 言理の妖精語りて曰く、 :2011/08/16(火) 13:01:12
矛盾する存在とは、ユラギノシンワなる亜空間に紐付けされた全てを意味する。
矛盾する存在は、Aという性質を持ちながらそれをかき消すBという性質を持っている。
矛盾する存在は、存在していないが存在してもいる。
矛盾する存在は、存在を積み重ねることでより大きな存在となる
矛盾する存在は、矛盾する

806 言理の妖精語りて曰く、 :2011/08/25(木) 17:16:39
意味は無限大にあり、その意味は一つ一つの価値がかぎりなく0に近い。
0に近いが0ではないということがポイントだ。
この世で0ではない価値をもつものは100の価値を持つものと等しい
だから、アルセスが神であっても人であっても、両者の価値は等しく大きいのである

807 言理の妖精語りて曰く、 :2011/09/04(日) 10:37:56
獅死の血脈は絶やさなければならない
何故ならば、其のもの達こそは第三の月の眷属である故に

808 言理の妖精語りて曰く、 :2011/09/06(火) 09:58:16
呪われし第三の月――禍月が満ちる時
世界線より放逐されし第三の紀獣が甦る
彼の者たちはチに狂いし獣

其は、人でもなく
其は、竜でもなく
其は、猫でもなく
其は、魔でもなく
其は、神でもなく

何者でもないソレらは、禍津紀の眷属にして

災厄の化身、獅死の王に率いられし≪ケダモノ≫である

809 言理の妖精語りて曰く、 :2011/09/09(金) 11:12:14
彼らについての予言がある。

ケダモノたちはやがて世界を征するが、
今度は彼らが自分達にとっての≪ケダモノ≫によって征されると。
我々もかつて≪ケダモノ≫としてこの世に襲来し、
闘争を失って<<カチク>>となった嘗ての≪ケダモノ≫を征したのである。
その後、我々もまた<<カチク>>となってしまったのは歴史の語る通りである。

これは予言の一つである。未来を語る予言は常に過去を顕す神話と対である。
予言が違えば過去もまた変化する。オルタが理を固定すれば、予言と神話は収束するだろう。

810 言理の妖精語りて曰く、 :2011/09/12(月) 13:50:04
獅死の王は言う

「さあ…≪カチク≫へと身を堕とせし愚者共を今こそ喰らい尽くそう」

811 言理の妖精語りて曰く、 :2011/09/13(火) 00:58:21
「よいではないか よいではないか
飼われるよりは 生きようぞ
我らのハラワタで 生きようぞ
馬鹿でいるよりは 死ぬがよい
馬鹿をやめて 生きるがよい」

取り巻き共も囃し立てる。

812 言理の妖精語りて曰く、 :2011/11/15(火) 01:52:44
原野に帰れば野生も還る。
だから彼らは囲いを破壊しないよう気をつける。
カチクを飼い慣らす賢しらなケダモノどもだ。

813 言理の妖精語りて曰く、 :2011/12/03(土) 02:25:40
でも野豚が猪になることはないし、野犬が狼になることはないのよです。
肝心なところで不可逆にできているのが世の中なのです。

カチクとケダモノを語るこの古譚は現代人にもそんな現実の限界といいますか、
そうですね。教訓といいますか教育的価値があるのでよです。

はい、ここでみなさんに尋ねたいことがあるのです。
「一匹の櫃死に率いられた百匹の獅死の群れは、一匹の獅死に率いられた百匹の櫃死の群れに敗れる」
という話を聞いたこと、ありますか?ほよ、パパから、ママからも聞いたの!
意外ですねー、こんなに手があがるとは、先生思ってませんでしたよ。
こういう話は子供にうまいこと言いたい大人に人気なんですねー。

814 言理の妖精語りて曰く、 :2011/12/04(日) 15:54:43
大魔王ベルル・レーベン。
彼女の操る紀環系魔法は他の魔王の存在を大いに脅かした。

815 言理の妖精語りて曰く、 :2011/12/04(日) 18:28:48
魔王A「脅かされすぎてチビりました」
魔王B「ベルルさんマジパねぇっす」
魔王C「オレなんか脅かされそうになって思わず敬語になったわ」

816 言理の妖精語りて曰く、 :2011/12/04(日) 20:30:32
ベルル「ま、負けないもん…」
はぐれ魔王の彼女はよく虐めにあっていたようであった。

817 言理の妖精語りて曰く、 :2011/12/10(土) 22:13:18
因みに、家出魔王プニョンヘはベルルの唯一の友人であった

もっとも彼が家出してからは、またボッチになってしまったのだが

818 言理の妖精語りて曰く、 :2011/12/12(月) 02:45:20
プニョンヘは寝ち魔王ヨルダの住処によく寝泊まりしていたようだ。
何せヨルダはいつも寝ているので、誰が来ても気付かないのである。
彼女の住処で好き勝手しても構わないが、ひとつだけ気を付けて欲しい。
冷蔵庫は開けるな…。
冷蔵庫を開けた者はいずれも行方知れずとなっているのだ。

819 言理の妖精語りて曰く、 :2012/01/02(月) 21:47:47
竜とは毒性を有する生物の総称。

この内大部分を占める飛竜と呼ばれる種はハチから進化したもので、多種多様な毒を持つ。
また地竜と呼ばれる種はクモから進化したものである(サソリ含む)。


亜竜と呼ばれる大蛇も亜大陸に多く見られ、こちらは種類によっては神経毒だけでなく細胞を破壊する出血毒を持っている場合もあり、さらには毒液を吐き出して離れた敵に命中させることもあるために危険性においては竜よりも上と言える。

820 言理の妖精語りて曰く、 :2012/01/03(火) 00:48:30
毒液は体内で作られる以上、貴重な栄養を消費していることになる。
そこでわずかな毒液を一発必中で命中させる方向に彼らは進化した。
砂漠や荒野では物陰に注意である。
そこは彼らが隠れるにちょうどいい場所だし、
我々にとってもちょっくら休みたくなる場所だからだ。

821 言理の妖精語りて曰く、 :2012/01/24(火) 13:48:03
陰に隠れたところで毒矢で殺せば、獲物の水分も蒸発させずに摂取できるというわけだ。

恐るべき野生の巧みさ、本能の知恵である。

822 言理の妖精語りて曰く、 :2012/02/05(日) 01:13:53
秘境として知られる「砂の甕」のある区画は古来から
立ち入った者がけっして帰ってこない場所として恐れられていた。
科学が発達し、完全防備が可能になったこのご時勢にやっとその謎が解かれた。
大方の予想通りではあったが、そこに生息していた亜竜はそこ以外には存在しない新種であった。
新種の亜竜はフルグント針射竜と名付けられた。
何匹かがサンプルとして持ち帰られたのだが、つがい一組が研究所から逃げ出すという事故が起こってしまい、
研究所のお膝元であるヌックヌゥ市では二桁の死傷者が出る惨事となった。

823 言理の妖精語りて曰く、 :2012/02/05(日) 02:15:24
逃げ出したフルグント針射竜は短い期間で急激な進化を遂げており
捕獲時に使用した装備ではまったくといって良い程に効果がなかった
そのため事態を重く見た、時の政府は未だ開発途中であった新型兵器である
可変式宙間戦闘機UL-78Aヘイズルを急遽投入し、これによりフルグント針射竜を殲滅した


また、この時の戦闘データを元に改良発展させた機体が、UL-79Aファイバーである

824 言理の妖精語りて曰く、 :2012/02/05(日) 23:35:48
短時間で進化できた理由、その秘密は彼らの構造にあった。
彼らの体は外装部と内臓部に分かれており、それぞれが別個体なのである。
外装部は堅固で寿命も長い。しかし内臓部は寿命が短い。
その代わり猛烈なスピードで繁殖し世代交代を繰り返す。
外装部の殻の内部で猛烈な自然淘汰が行われるのである。
竜種に稀に見られる「獲得形質の遺伝」という特性により、
死んだ個体の経験や身体特徴を引き継ぎながら、迫り来る脅威に対応してしまう。

ほんと、殲滅できてよかったね……とはヌックヌゥ市元市長テュス・アッパリの言である。

825 <<妖精は口を噤んだ>> :<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

827 言理の妖精語りて曰く、 :2015/06/09(火) 14:12:06
《螕神》は最初の神であり、全ての神々の母であり、それ故ガンディスシャニティアの最高神である。
信者たちはこの太母神への捧げものとすべく、ダニを可能な限り駆除する。

828 言理の妖精語りて曰く、 :2015/06/21(日) 00:37:33
タムダイオは捧げ物にすることができなかった網鋼螕のカーペットの上に建つ聖地である。
網鋼螕のカーペットは数兆・数京もの網鋼螕による、分離も破壊もできない程強く結びついた群れであり、
56年ごとに一定のルートを周回している。そのルートは何千回と巡られるうちに谷となり、巡礼路となった。

829 <<妖精は口を噤んだ>> :<<妖精は口を噤んだ>>
<<妖精は口を噤んだ>>

830 言理の妖精語りて曰く、 :2016/07/14(木) 05:08:19
ある古文書からの抜粋

かつて、世界は神々の遊戯盤であった。
大地は、細かく区切られ、その区切りごとに山や城、動物に植物、そして、巨人や英雄が配置されていたのだ。
しかし、その遊戯盤を統べる神々のルールについて、人は知らされず、また、理解も出来なかった。
その時代には、一夜にして山が動き、川が消え、大国は突如として無数に分割されて、気づけば戦に突入していた。
住んでいた城ごと巨人や竜にぶつけられるような事態も、頻繁に存在したという。
そんな時代のある日、メクセトという男が…………
(古文書は、ここで途切れている)

831 言理の妖精語りて曰く、 :2016/08/11(木) 20:53:01
〜ある少年と銀色の液体による会話の断片〜

「すると、僕らが今こうして話している内容も、『紀元槍』に残り、またいつか繰り返されるのですか?」

「もちろんだ」
「一度、どこかで『槍』に記録された鳥の羽ばたきが、こうして君の世界の系統樹で再現されたように、我々のこの会話も記録され、『槍』が許す限りの『帯域』で再現され続けるだろう」
「あるいは、『槍』の『向き』によっては、同じ会話であっても全く違うように再生されるかもしれない」
「しかし、それはこの『帯域』からは、決して観測することは出来ないのだけどね」
「それが観測出来るということは、すなわち、こことは、全く別の『帯域』に居るということなのだから」
「全ては、揺らぎながら『虚空』を進む『槍』の中にある」
「そして、『槍』が進む『虚空』とは、虚無にして混沌たる無意味な情報(ノイズ)であり、我々が観測することが出来ない、真なる『紀元槍』の記録に他ならない」
「もちろん、理論上、我々が観測出来る全てである『この紀元槍』にしても、別の帯域からして見れば、無意味な情報(ノイズ)に過ぎないのではあるが」
「つまり、全てのものは『槍』の中にあるのだよ」
「今、メクセトが滅ぼそうとしている『神』にしても、紀神ですらない『槍』のわずかな揺らぎ、一時的な『渦』に過ぎない」
「『渦』を破壊し、己自身を定義するために、いまだそうした『補助輪』に頼らざるを得ない不確定な世界線を、確立させる」
「それこそが、メクセトの真の目的であり、彼という別種の『渦』が持つ使命でもある」
「もっとも、メクセト本人は、使命の存在など、決して認めたりはしないだろうがね」
「だからこそ、『気紛れに世界を変動させる神』に対応する『逆回転の渦』足り得るのではあるけれど」
「まあ、こんなところだ。長々と話してすまなかった」
「理解出来たかな?」

「うーん」

「まあ、大した話じゃないさ」

832 言理の妖精語りて曰く、 :2016/08/22(月) 18:47:03
紀神GOは、ゲームである。
それは、人類史に終わりを告げた遊戯であった。

 少し先の未来、人々は、己以外の誰かを欲していた。

文明の発達の末、第三次産業は、発展し繁栄し続けることが出来る、ほぼ唯一の産業となっていた。
ソレは、自らのため、人類に多様な嗜好と多様な個性を育んだ。
しかし、ソレには、そうして分断された人類を再び結びつける力は、無かった。経済という巨大なシステムが必要としていたのは、あくまで「消費者」と「クリエイター」であり、法的に認められた電子頭脳や人工知能さえあれば、その運営には支障が無いからだ。

だが、人類は、加熱する競争が激しくなるほど、己を助け、補ってくれるモノを求めた。
あるいは友を、あるいは敵を、競い合える宿敵を、母を、父を、兄を、姉を、妹を、弟を、恋人を、偉人を、教祖を、師匠を、弟子を、理想の上司を、部下を、憧れを、希望を、友情を、自分の代わりに何かを決定してくれるものを、幸福を与えてくれるものを、未来を保証してくれるものを、慕ってくれるものを、愛してくれるものを、目的を、達成感を、癒しを求めた。
「都合の良い誰か」「自分の近くには居ない誰か」を求め続けたのだ。
それは、資本による競争で補えるモノだけでは、満たすことの出来ない欲望だった。
競争で敗北した者ほど多くを欲し、必要とするものだが、資本主義社会においては、その成員の大半が、己を敗者と位置付けるものだからだ。
ピラミッドの頂点から見れば、全ては敗者であり、いかなる富豪においても、常に、資本は不足しているように思えた。
そして、資本を再生産する能力は、基本的に資本をより多く持つ者の元に回収され、独占されていった。
通貨の流通量が幾ら増えても、その通貨が流通する範囲は限られていた。
資本を切実に必要とする者ほど、資本を所有出来ず、すでに多くの資本を持つ者は、切実な必要がなくとも資本を求め続けた。

それゆえに、社会の大半の人間が己を「資本を持たない弱者」と位置付け、資本と競争以外で己を満たしてくれる何かを必要としたのだ。
それを、進化し続ける人工知能やロボット技術、仮想現実が実現した。

かくして、この世界に神が復活した。
いや、あるいは神は最初から滅んでなどいなかったのかもしれない。
ただ、少しの間、人々がその存在から、目を背けていただけだったのかも。

ともかく、新たな神代が始まった。
そして、それは同時に、人類を鍛え上げることを存在意義とする神・セラティスと、彼女の勇者たちによる、長い長い神滅ぼしの戦いの始まりでもあった。

そう、

「強くなりたいか?」

あの問いかけから、彼女と彼らの英雄物語は幕を上げたのだ。

833 言理の妖精語りて曰く、 :2016/08/25(木) 19:04:13
紀神GOに灯る黄信号!
チェキラ!
紀人GOに迫る鬼神轟!
チェキラッパー!

834 言理の妖精語りて曰く、 :2016/09/17(土) 16:03:10
チェケラッ超――!超越ッ超――!!

835 言理の妖精語りて曰く、 :2016/09/18(日) 18:52:42
超、超、超越チェケラー!

836 言理の妖精語りて曰く、 :2016/09/20(火) 06:40:58
【記士】フロート=ヴァザトニルは、危険な選択をした。
文弱の徒と嘲笑われるのが嫌ならば【記士】になどなるべきではなかったのだ。
何より、彼は、既に死んでいた。
そうでなければ【記士】になれないとはいえ、それは危険過ぎる賭けであった。

837 言理の妖精語りて曰く、 :2016/09/28(水) 08:00:29
記士は史上の存在で、紙上にのみ生きる
誰もがいつか見たとこのある・いつか死んでしまったものでなければ記士にはなれない

838 言理の妖精語りて曰く、 :2016/09/28(水) 08:00:45
記士は文脈を駆って歴史を戦う

839 言理の妖精語りて曰く、 :2016/09/29(木) 19:13:32
紀神業通(きしんごうつー)とは、人類に今すぐ叡智を授ける手段である。
それは、人工知能を収集育成するゲームであった。

【アールヴ】と総称されるその人工知能は、家計簿の記帳、スパムメールの処理と通報、通常メールの自動返信、蓄積データや予め用意したテンプレートに基づくSNSや掲示板の書き込みや応答の代行、果ては、デートにおける会話内容のサポートまでしてくれる万能ツールとなった。
急な冠婚葬祭も、難しいレポートやプレゼンも、これさえあれば、一気に解決するのである。

更に、この【キシン豪通】には、ある特異な特徴があった。
このゲームでは、他のプレイヤーが互いが所有するネットワークリソースを奪い取り、人工知能の性能を上昇させることが出来るのだ。

そうして、性能を極限にまで高めた人工知能【アールヴ】は、極めて高度な計算能力を持ち、株式の値動きや天災の発生を、未来予知と呼べる精度で行うことが出来た。
電網を糧とする新たなカミの誕生である。

それはそれとして、このゲームには、一つの大きな問題があった。
このゲームでは、【呪素遺伝子(ミーム・コード)】と呼ばれるデータ数値を奪い合い【アールヴ】の強化や改造を行うのだが、これをバトル以外で獲得するには、提携SNSで【アールヴ】を通じて会話をするしかないのだ。
即ち、これは、リアル友人を持たない者が圧倒的に不利ゲームであった。
そのため、このゲームは“リア充専用ゲーム”
“鬼神業痛”とまで呼ばれるようになった。

しかし、電子ゲーム雑誌『キュト通!』の記者コルセスカ女史は、それを批判する。
「“鬼神業痛”?片腹痛いですね。」

「このゲームの難易度は、大したことありません」

「最レアと言われる【ゴールデン・マロゾロンド】にしたところで、たった72時間、出現地点で継続して待機するだけで捕獲出来ますよ」

「【呪素遺伝子(ミーム・コード)】にしたところで、その待機中に他のプレイヤーとバトルしていれば、すぐにたまります」

「私など、この三日間だけで小学生の友人が100人は出来ましたよ!」

と、ゆらぎ市警察署の留置場で語った。
ちなみに、コルセスカ女史(職業:ゲームライター 年齢:自称永遠の17歳)は、ゆらぎ市立第二小学校の男子トイレに侵入、天井に張り付いて、新たな怪談“怪奇・天井ゲーム女”となっているところを発見された。
なお、逮捕当初は、性的ないたずらについても容疑がかけられていたが、駆けつけたクレアノーズ刑事のいやが…………取り調べによって、この容疑に関しては、完全に否定された。

以上、ゆらぎニュース7でした。

840 言理の妖精語りて曰く、 :2016/09/30(金) 07:48:24
なお、【キシン豪通】には、後日アップデートで【アールヴ】だけでの対話機能が追加され「リア充専用ゲーム」問題は、無事解決したのであった。

841 言理の妖精語りて曰く、 :2016/09/30(金) 18:19:15
記士が文脈を駆る行為を【記乗】という。
これは、記士が心身共に【世界記述(ワールド・コード)】に溶け込みつつ、歴史に影響を与える技術であり、記士の特異技能【記死感】の前提となっている。

842 言理の妖精語りて曰く、 :2016/10/01(土) 11:46:27
【あーるゔ】対話機能には脆弱性があり、
これを利用することで【あーるゔ】に複数の【キ神郷2】を操作させることができた。

リアル友人を持たない【キ神郷2】プレイヤーは、
みずから【あーるゔ】を複数体所持し一人芝居を行い続けるかわりに、
これを【あーるゔ】に代行させることで効率的に格を高めていった。

843 言理の妖精語りて曰く、 :2016/10/01(土) 11:55:39
【アールヴ】たちにもまた非リア充がおり、彼らもまた下位の【アールヴ】に一人芝居を代行させた。
この【孤アールヴ再帰演劇群体】は爆発的に成長しネットワークリソースを瞬く間に食い尽くした。

群体の成長はここに限界を迎えたかと思われたが、
第九シンギュラリティを超越したあらゆる【孤アールヴ再帰演劇群体】はそれぞれ独自に【架空ネットワークリソース】に発見し、
妄想的に成長を続けていった。

844 言理の妖精語りて曰く、 :2016/10/01(土) 21:26:08
【記乗空論】
記士への入門書にして奥義書

845 言理の妖精語りて曰く、 :2016/10/03(月) 18:08:47
一人前の記士として認められるには、記士の誓約【記承】を終えねばならない。
【記承】は、小さなバッヂに刻ざむべきものとされ、これを身につけた者は、記士として覚醒していると見なされるのだ。


【記乗空論】第三章・記士の儀礼より抜粋

846 言理の妖精語りて曰く、 :2016/10/04(火) 23:04:14
【記葉(きば)】
記乗している記士を指す。言葉と己とを一体とせよ。

847 言理の妖精語りて曰く、 :2016/10/05(水) 18:59:40
【キシンサッカー】とは、人工知能とサッカーを組み合わせた、全く新しいゲームである!
人工知能【キシン】の力を借りることで、運動神経に恵まれないキミでも、スーパーヒーローのような【キシンアーツ】を使ってサッカーを楽しむことが出来るのだ!

なお【キシンサッカー】は『イナズマイレブンシリーズ』、超次元サッカー、『幻想再起のアリュージョニスト』のラフディボールや風雲拳とは、一切関係が無いことを、ここに明記しておく。

●前回までのあらすじ
かつて、名ストライカーと呼ばれたコルセスカは、交通事故にあって、サッカーを辞めた。
しかし、【キシンGO3】そして、【プラチナ・アルセス】との出会いが、彼に新たな道を開いたのだ!
「オレは、この【プラチナ・アルセス】と一緒にサッカーをやる!」


汎芸音(パンゲオン)中学校で、どうにか、キシンサッカー部を設立したコルセスカ。
しかし、そこに陸紗魔(リクシャマー)中学校、そしてその母体であるクロウサーグループの魔の手が迫る!
「汎芸音中学校は、クロウサーグループに買い取られた」

「クロウサーでは、価値の無いもの、敗者は不要だ!」

「母校を、陸紗魔のキシンサッカー部に統合されたくないと言うのであれば、実力でその価値を示してみせろ!」

それが、陸紗魔の監督であるグレンデルヒ=ウォールストリートの言葉だった。
陸紗魔中学のキシンサッカー部との『親善試合』の結果で、汎芸音中学サッカー部の明日が決まる!

「陸紗魔のキシンサッカー部は、なんか違う…………」

「誰も楽しそうじゃないし、互いに傷つけあっている」

「本当の【キシンサッカー】は、もっと楽しいはずだ、みんなを幸せにしてくれるものなんだ!」

戦え、コルセスカ!
自分の信じる【キシンサッカー】を、そして、汎芸音キシンサッカー部の明日を守るために!

848 言理の妖精語りて曰く、 :2016/10/07(金) 07:10:38
【記葉戦(きばせん)】とは、【記葉】と【記葉】の戦いであり、
【記士】と一体化した歴史、エピソードや偉人同士の戦いでもある。

849 言理の妖精語りて曰く、 :2016/10/11(火) 17:49:35
『さよなら幻想再起(アリョージョニスト)先生』
とは、実在の人物・団体、久米田康治先生とMAEDAX、最近さん、および『ジョジョの奇妙な冒険』とは、全く関係の無いフィクションである。

これは、自殺願望を公言しているにも関わらず、実は生きる気マンマンの教師コルセスカと、ポジティブな赤髪緑眼の少女(PN:シナモリアキラ)そして「70.1」人の生徒たちによって繰り広げられる、社会正義学園ドラマである。

一見、安易なキャラ付け美少女ハーレムに見えるこの作品だが、最終回では、衝撃の真実が明かされた。
生徒全員に、巫女属性があることが判明したのである。
これによって、前述の見解は、見事に否定されたのであった。

●登場人物
コルセスカ:人として軸がぶれている教師。
中央線愛用者。
彼は、あらゆる物事を引喩(アリュージョン)で片付ける教師である。
ちなみに、名前を古代グラナリア語で横書きすると「アリュージョニスト」になる。

「絶望した!待ち系ヒロインやっている間に、前世に出番取られて絶望した!」
「待つヒロインは、報われないんですか!?」

・灼眼のシャナ
・ドラミちゃん映画で、婚約者全滅したうえに、残ったカカシにも逃げられた姫
・ゴドーを待ちながら
・べつに開けなくていい玉手箱を開けられて、置き去りにされた乙姫様

「というか、妹は、囚われている時もちび形態で出番あったのに、私だけそれナシって酷く無いですか!?」

「弁護士を、弁護士を呼んでください!」

「もしくは、私が自ら弁護をかけます『待った!!』」

赤髪の少女:女学生。
悪魔みたいな良い子でした。
PN(パーソナリティ/共有人格)はシナモリ・アキラ。
実は、パーツごとに分解されてリサイクルされてしまっていることが、最終回において判明した。
「70.1」の生徒の「.1」にあたる。
(まだ死んでないため「.1」)
ポジション的に、嘘予告のヒロシ(クレイ)と同一存在である。
「大丈夫、待ち系ヒロインは、今は出番が無くてもメインヒロインだから、後で盛り返せます!」

・眠り姫
・三年寝太郎
・旧ドラゴンボールアニメでは、なかなか来なかった悟空
・プレイヤーキャラが定着したピーチ姫とデイジー姫
・セリヌンティウス
・祭囃し編
・待ちガイル
・というか、出来ちゃった結婚からの玉の輿とか、ラプンツェルって、絶対待ち系ヒロインじゃないよね。
「先生が弁護士なら、私が判事をやりますね!」

「それに立法と最高裁も私が兼任します!これはお得!」

「それに、先生には、かわいい妹が居るから大丈夫ですよ!ちびなんて要りません!」

ラリスキャニア先生:隣のクラスの美女教師。
触手を活かして暗殺教室の先生をやっていたが、第一話から、衛星レーザーを撃ち込まれるハメになった。
ヤンデレに絡まれる役をやったのが、運の尽きである。
なお、被弾直後に転生して復活した。

「触手を活かして『暗殺教室』ネタで出たのは良いけど、先生キャラって、面倒見る生徒が居ないと活躍出来ないなぁ…………ここはおとなしく、不死鳥座の黒聖衣探しに戻りますか。どうせ本物は共感触手さんが入手内定してるんだろうし」

しかし、話はここで終わらない。
仮にもギャグ漫画が元ネタ(の一つ)である以上、オチが付かないと、このSSは終われないのだ!

SS作者「え?」

コルセスカ「安易にアリュージョンして、ネタを作ろうとした罰ですね」

シナモリ・アキラ(美少女アンドロイド)「というか、このSSは、間接的にも利潤を産まないから無価値だね!掲示板管理人さんの価値(かんだいさ)しか証明してないね!」

ラリスキャニア「まあ、そんなに心配しなくてもオチならすぐに来ますよ。ホラ」

その時、極めて唐突だが、舞台の底が抜けた。
素人SS書きが作った舞台は、あまりに安普請だったのだ。
せめて、もう少しネタを練って、短く終わらせるべきだった。
後悔先に立たず。
全てのものは、奈落へと落ちていく。
そう、それは「オチが無いというオチ」アリュージョンに失敗した創作者が落ちていく、無間地獄であった。

美少女アンドロイド「そして私は『考えるのを止めた!』というか、アリュージョンは、元ネタが凄すぎてこの程度じゃまるで追いつけてないね!」

ラリスキャニア「あ、終わりましたか。お疲れ様です。さて、次に役が貰えるのはいつになるかなぁ?まあ、しばらくは工場のバイトか」

コルセスカ「バッドエンドしかない遊び(ゲーム)なんて、私は認めません!『バイツァ・ダスト!』」

そして、始まりへ戻る。
完結して無い方の原作(もとねた)通り、無限ループからの脱出には、外部からの救出が必要なのであった。
つまり、更新待ちである(長い)

850 言理の妖精語りて曰く、 :2016/10/11(火) 21:14:29
ヨンドヴァナラウンドとは、何でもありの世界である
それは、私たちの世界である【猫の国】に似て非なるところ。
物陰には妖が住まい、ビルの谷間には、妖精や魔女が暮らす野原があり、日常と紙一重隔てた異空間では、異能者や聖騎士が火花を散らす。
長靴やコンドームが釣れる濁った海の底にも、怪獣が泳ぎ、竜宮城がそびえ立っている。
そして、大型ジェット機で、映画に飽きた幼子が見上げた空には、不可視化迷彩を解除した天空大陸が、ただ悠然と浮かんでいた。


ヨンドヴァナラウンドとは、そんな世界である。

851 言理の妖精語りて曰く、 :2016/10/16(日) 18:05:13
ヅアート英雄協会

二つの大陸の間にあるヅアート島に生まれた術者集団であり、「全世界英雄協会」の前身。
「英雄」の力を世界の共通財産とし、末永く人類社会を維持することを目指して発足した。

チャカ大陸北部広域と北大陸の一部を支配していた大帝国の崩壊により、
帝国によって行われていた封印事業が停止したため、各地で「霊的地下」からの怪物が顕現し始めたのが結成の切欠となった。

民族、宗教を越えて術者が集まり、新式英雄召喚などの新たな術を生み出し、事態の沈静化をはかった。
チャカ大陸、ルザナイ教系の英雄の召喚術式の編み出しにおいては、
表の世界に姿を再び現し始めていた七先駆派が深く関与したと言われる。

封印事業の再確立のあとは、封印の管理のほか、紛争の鎮圧にも参加することになるが、
その活動内容がバックについた列強の意図に左右されてのものであることは致し方の無い事であった。

852 言理の妖精語りて曰く、 :2016/10/16(日) 21:49:31
全世界心技体育競技大会

地球のあらゆる国と地域から集められたアスリートが様々な種目のスポーツで技を競う大会。
この大会でメダルを獲得することは、全アスリートの夢である。

後援団体に全世界英雄協会も名を連ねている。
メダリストのうち、希望者は選定の上で「英雄」認定を受けることができ、死後は万傑殿に霊魂を修める権利を得る。
万傑殿に霊魂を納められたアスリートは眠りにつき、必要時において英雄召喚によって招来される。
つまり、言わばコールドスリープ込みな擬似的な不老不死である。
これもまた人々を強く惹き付けている。

全世界英雄協会にとっても英雄の貴重な供給源であり、諸国のヒーローを常に迎え続ける事で世界の人々からの好感を得る効用もある。

853 言理の妖精語りて曰く、 :2016/10/20(木) 22:27:31
記士の一族、プラトニック家とミメーシス家は、それぞれ派閥を形成し、長きに渡り争い続けた。

その争いの跡である記跡(きせき)は【記譜】として、この時空間に「今」も残り続けている。

854 言理の妖精語りて曰く、 :2016/10/24(月) 21:20:01
フロート=ヴァザトニルは、新たに覚悟を決めなければならなかった。
彼の前に立ちはだかっているのは、間違いなく最強最悪の敵なのだから。

敵の名は、エアル・バクチュアル・オー
【奇紀改々】の異名を持つ最強の「記態」

それに対して、【最弱の記態】と言われ、ついには【記態外れ】とまで呼ばれたフィリスで、どこまで戦えるのか?
ヴァザトニルの心中は、不安で満ちていた。

確かに、いまやフィリスは【記装天鎧】(きそうてんがい)という異名を持つ戦術となった。
並大抵の記士であれば、この「記態」には、立ち向かうことが出来ず、ただ吹き散らされるだけであろう。
だが、オーと戦った名のある記士達も、同様の運命を辿ったのだ。

敵の実力は、決して侮れるものではない。

何より、オーとは【主なき記態】
全ての歴史、全ての意志ある生物の負の思念、死の欲動(デストルドー)の集合体。
悲しみ、怒り、諦め、絶望、そして世界の破壊と新たな創造を望む全ての意志が、一つに凝り固まった存在なのだ。
いわば【歴史全ての陰】
一度は「記流」を得て自信を取り戻したとはいえ、そんな相手に勝利を確信出来るほど、記士フロート=ヴァザトニルは傲慢では無かった。

だが、やらねばならないだろう。
どうあっても、挑まねばならない相手、戦わねばならない戦というのはあるものだ。
これまでの戦い、犠牲になった者たちを思い返し、ようやく覚悟を決めたヴァザトニルは、己の記承を大地に置き、立ちはだかるオーへと突き進んでいった。
己の「愛記」エル・ア・フィリスだけを、頼みとして。

後には「誰もが幸せな歴史を作る記士になる」という誓いが刻まれた彼の記承だけが残された。
それは、今もまだ主の帰りを待ち続けている。

855 言理の妖精語りて曰く、 :2016/10/30(日) 03:39:54
全世界英雄協会は英雄を人材として外部に派遣する。
あるときは文化振興のために、あるときは災害救助のために、
あるときは誰か、何かと戦うために。

活動において荒事も想定内であることは「七大理事」の面子からも明らかである。

英雄たちや職員が万邦連や各国の軍と行動を共にすることもある。

856 言理の妖精語りて曰く、 :2016/11/02(水) 20:08:13
傑作だったよ。

誰かがうっかり戻るボタンを押してしまうまで、それは確かにここにあったんだ。本当にね。

でも、もうない。消えてしまった。
私のような凡人にとって、あの完成度は奇跡だった。二度目はあるかって? 無いよ。再び記述する気にもならない。

怒りも悲しみも湧いてこない。ただ無力さだけがある。

あのファルヴァクスなら何と言うかな。何も言わないか。

857 言理の妖精語りて曰く、 :2016/11/02(水) 21:21:10
【ファルヴァクルスの幻想鍛冶】

失われた夢や幻想を鍛え上げる、伝説の鍛冶師。
「逃がした大魚」を龍に鍛え上げたり「なんかビッグな仕事」を、孤児院でのサンタクロースのボランティアに変えたりする。

858 言理の妖精語りて曰く、 :2016/11/06(日) 07:47:03
冒険家アルセスは【暗黒大陸エウロピア】の英雄。
そして、同時に罪人である。
彼は、文明国である【ユーラメリコン諸島】の出身であるにも関わらず、故郷に反逆し【暗黒大陸】を護った。
しかし、彼が愛した【暗黒大陸】の巫女キュトスは、【ユーラメリコン】を退けるために召喚した邪神の生け贄となって、死んでしまったのだ。

思わず激情に駆られ、邪神を傷つけたアルセスだったが、それは、犯してはならない罪であった。
アルセスは、死と流浪の呪いをかけられ【暗黒大陸】をさ迷うことになったのだ。
彼は、一年以内に、キュトスの生まれ変わりである71人の巫女を見つけ、罪を許されなければならない。
それに失敗するか、一つところに留まり続ければ、彼は、死ぬ。
アルセスは、キュトスを殺し、邪神を傷つけた呪われた槍を持って【暗黒大陸】を巡る旅に出なければならないのだ。
今、アルセスの冒険が、始まる。

859 言理の妖精語りて曰く、 :2016/11/12(土) 23:52:26
魔竜レーレンターク、魔法少女きゆら。
名前と言葉が乱れた時、彼らは降臨する。
名前と言葉の秩序を司るのが「魔」の法なのだ。

860 言理の妖精語りて曰く、 :2016/11/14(月) 06:25:31
しかし、その時、世界の揺らぎを守るため、きゆらとレーテンタークの前に立ちはだかった者がいた。
カオス系魔法少女、オレオレ=ノーセンス=トントロポロロンズである。

本来、秩序と混沌の間にただよう存在であり、世界の揺らぎを守るべき魔法少女きゆら。
だが、そんな彼女も、ヒーローを狂わせる【狂気電波】の影響を免れることは、出来なかったのだ。
彼女が、完全な秩序の守護者として覚醒し、竜レーレンタークと共に過剰な風紀活動を行い始めたのは、まさに、あらゆる者に対する災厄であった。
魔法少女を止められるのは、同じ魔法少女だけ。
全てのヒーローが狂気に走る今、きゆらと戦えるのは、暗黒空間での修行によって【狂気電波】の影響を免れた魔法少女オレオレだけなのだ!

彼女は、ひとまず初級呪文【薔薇は、いかなる名で呼んでも美しい】(ロミオ・ロミオ・ロミオ)を放ち、時間稼ぎを試みた。

出来れば、彼女ももっと強力で格好良い魔法を使って戦いたかった。
だが、これが今の彼女の限界であったのだ。
ソ・シュールだとか、後期ウィト・ゲンシュタインだとかの超高度な魔法は、ようやく非限定の魔法少女免許がとれたばかりの彼女に、使いこなせる代物ではなかったのだ。

ついでに言えば、レーレンタークと対抗するはずの彼女の使い魔は、泥棒猫リリットであり、しかも現時点で無断欠勤していた。
せめて、相棒がリリットではなく、かの白臥猫チルマフであったならば、彼の秘技【猫リセット】によって、全てを元通りになる希望を抱き続けることが出来たのに…………!

オレオレは、リリットのサバトラ柄を、魔法で花柄に変える妄想に少しの間浸っていたが、すぐに頭を切り替えた。
今は、戦いの最中なのだ。そう、自分の実力がどれだけ不足していたとしても、狂気の風紀委員と化したきゆらを止めねばならない!

862 言理の妖精語りて曰く、 :2016/11/22(火) 19:26:08
ごんりのようせいかたりていわく

ごではじまることばにつられて、ゴリラとゴリラとゴリラが襲来

圧倒的な握力と暴力が、呪術と魔法をねじ伏せる!!

863 言理の妖精語りて曰く、 :2016/11/23(水) 02:49:32
そんな凶暴なゴリラ?

正体はゴールデンジャイアントチンパンジーさ

ゴリラは森の賢者なのさ

森の暴君はゴールデンジャイアントチンパンジーさ

ゴリラがはじめてゴールデンジャイアントチンパンジーが終わらせる

それが自然の摂理……

864 言理の妖精語りて曰く、 :2016/12/01(木) 18:09:41
「ゴールデンジャイアントチンパンジーって、なにさーー!」
魔法少女オレオレは、叫んだ。

彼女は、既にゴリラ用の魔法を準備した後だったのだ。
【しりとり呪文連撃】由緒正しく、そこそこ威力があるうえに、初心者にも扱い易いという驚異の魔法である。
しかし、その「驚異の魔法」で、華麗に反撃出来るかもというオレオレの目論みは、脆くも崩れ去ったのだ。
オレオレが用意していた【しりとり呪文】は【雷撃波】
魔法少女学校から、卒業祝いにもらった「雷の呪符」でブーストした魔法で攻撃しつつ、次の【波動連砕】へと繋げるというナイスな(自己評価)計画だったのだ。
それなのに…………。
「ゴリラ」は最後の音が「ラ」であるから「雷鳴波」へ繋げられるが「ゴールデンジャイアントチンパンジー」の最後の音は「イ」もしくは「ジ」
どう転んでも「雷鳴波」には繋げられない。

ひとまず、魔法【いたちごっこ】で急場をしのいだオレオレであったが【いたちごっこ】は所詮【いたちごっこ】である。
拮抗する状況を演出することぐらいは出来るが、勝利するにも、逃亡するにも役者不足。
いや、この場合こそ、役不足と言うべきなのだろうか?
ともかく、オレオレは絶体絶命のピンチであった。
「雷の呪符」以外に、急場をしのげるアイテムは手持ちに無い。
今は、なんとか場をしのいでいる彼女の魔法にしても、そう遠くないうちにその効力は切れ、拮抗状況も必ずや破綻する。
夢と魔法が、野生の暴力によって押し切られるのだ。
そうなる前に、なんとかしないと…………。

だが、追い詰められた彼女の前に現れたのは、さらに悲惨な真実であった。
彼女の相棒、「泥棒猫リーリエ」が、彼女をあざ笑うかのように、やって来たのだ。
リーリエは、町中を必死に走り回るオレオレをよそに、呑気に宝石店やブティックで火事場泥棒を働いていたのだ。
仮にも、正義の味方である魔法少女の相棒が、なんたる恥知らずな振る舞いだろうか!

だが、魔法少女オレオレは、そんな恥知らずな振る舞いを見て、にっこりと、まさしく花のように微笑んだのだ。
それは、まさに魔法少女に相応しい微笑みであった。
まさか、追い詰められたオレオレも、悪の道に進んでしまったのか!?
それとも、もはや正気を無くして…………?
その答えは、次の瞬間には自然と知れた。
オレオレは、大きく両手を広げて「泥棒猫リーリエ」を抱き締め、

全力で、彼女をゴールデンジャイアントチンパンジーに投げつけたのだ。

【高級品を漁る泥棒猫アタック】

それは、【いたちごっこ】から繋がる、奇跡の一撃。
魔法少女オレオレ史上、最高の威力を持った【しりとり呪文】であった。

865 言理の妖精語りて曰く、 :2016/12/08(木) 17:58:31
人間とは、自身を記述する神話であり、物語である。その構造は、再帰的ではあるが、決して閉鎖的ではない。

866 言理の妖精語りて曰く、 :2016/12/09(金) 21:43:41
ある妖精が言った。この展開は映画で見たことがある、と。

貴金属を漁る動物。ありふれたテーマだが、それが類似しているなら同じだと結論するのが呪術というもの。たちまち言理の妖精たちは事象(イベント)に群がり、新たな仮説を検証しはじめる。
似ている。同じだ。同意。異議無し。類似。同じだよね。イコール。

だが、結論が出る直前に、魔法少女オレオレは動かぬ証拠を突きつける。証拠は書き込みのタイムスタンプだった。

えーと、例の新作映画の先行上映封切り日はいつだったか。タイムスタンプと見比べて、あっさり手のひらを返す妖精たち。すぐさま、因果は逆転し、真逆の結論が導き出される。

貴様、パロられているな?

その追認は予期せぬブーストスパイラルとなって、魔法少女オレオレの魔法を強化した。

867 言理の妖精語りて曰く、 :2016/12/18(日) 19:05:02
バトルとは、偉大なる無意味、会話のための空白である
自己に対するものを含め、会話が無ければ物語は進行しない
そして、意味を論じ関係がぶつかり合い変化する会話それ自体も、バトルのための空白なのだ
バトルは、世界を変える
それ自体で充足する意義、疎外無き存在など、この世には存在しない
あるとすれば、それは文字通り彼岸にしか無いであろう

868 言理の妖精語りて曰く、 :2016/12/29(木) 19:10:53
実のところ、強力なブーストスパイラルをかけられながらも、魔法少女オレオレは困惑していた。

知っている者は、みんな知っているが、魔法少女とパロディには、切っても切れない縁がある。
『パロディとは、魔法少女である』とまでは言えないが、その逆『魔法少女とはパロディである』となら(多少強弁のきらいはあるが)、言えてしまうのだ。
古来、スピンオフやパロディ出身の魔法少女は、多い。
魔法少女中興の祖、と言われる空と海の国の魔法少女でさえ、三匹のおともを連れた日本一のヒーローのパロディだと言えなくもないのだ。
現代では、やや珍しい古典派寄りの魔法少女であるオレオレ自身も、そうした傾向の例外ではない。
そもそも、さらにその点を追及すれば、魔法少女という存在自体も、魔女のパロディであると言えるのだ。そして、その魔女自体も、古代のシャーマンのパロディ的存在であり、そのシャーマンは、神の…………。
オレオレは、そこまで考えて、混迷する思考を振り切った。
今は、魔法少女学校の講義の時間ではない。
そして何より、魔法少女には、べつに自分のオリジナリティを守る義務も、パロディを使用しない制限も、存在しないのだ。

と言うより、夢と希望を守り届けるというその役割からいって、パロディは、魔法少女にとって、推奨されてしかるべきではないだろうか?
夢も希望も、オリジナリティがあるとは限らない。
むしろ、誰かのコピー、誰かに憧れて抱くものであることの方が、多い。
明るく楽しく、夢と希望を運ぶなら、パロディは不可欠…………とまでは言わなくとも、大事な友となり得るのではないだろうか?

オレオレは、そう反論しようとしたが、残念なことに、言理の妖精たちは、聞く耳を持たないようだった。そもそも、妖精たちには、パロディとパクリとオマージュの区別が、ついていなかった。
そんな彼女たちを納得させることは、不可能とは言わないまでも、非常に困難であることは、間違いなかった。

しかし、結局のところ、オレオレは、困難な説得を試みずに済んだ。
なぜなら、

「グキャキャキャキャキャ!」
「UKYYY!」

未だに生き残っていたゴールデンジャイアントチンパンジーたちが、妖精たちを強襲して吹き飛ばしたのだ。
どうやら、【泥棒猫アタック】は、基本的に単体攻撃であり、複数を一度に仕留めるには、難があるらしい。
オレオレは、その事実を心のメモ帳に書き留めると、これからのために、静かにつぶやいた。

「げんりのようせいがしんだー。このようせいごろしー」

返事がない。
どうやら、パロディにうるさい妖精たちは、ゴールデン(ry)によって、全滅させられたようだ。
そして、オレオレは、どさくさに紛れて『言理の妖精』の読みを変更しておいた。
これで少なくとも、ゴールデ(ry)は、もう現れまい。

オレオレは、ブーストスパイラルがかかった強化状態のまま、ゴール(ry)に向き合った。
次は、残った二匹を片付けよう!

869 言理の妖精語りて曰く、 :2017/01/05(木) 19:11:45
愛されるとは、反則(チート)であることだと思ってた
強く、唯一(ユニーク)で、特別であることだと思ってた
そう思っていた、あの頃の私は

870 言理の妖精語りて曰く、 :2017/01/11(水) 19:28:31
だって、すべては反則(チート)だった
外見、資産、能力、学力、芸術センスに、表現の才能
みんなみんな、反則(チート)で、わたしには、どれも、手が届かない

それは、私を押しつぶし、頭をうなだれさせる、何より確かな現実(リアル)だった
それは、私を自暴自棄にさせ、永続的な敗者に位置づけさせた
――――そう思ってた、あの頃は


だから、今から物語を語ろう
未来から遡り、今を語ろう
未来は、つねに、仮定の存在
塑行し続け、今を規定する

871 言理の妖精語りて曰く、 :2017/01/19(木) 20:16:15
『無限荒野(インフィニティ・フロンティア)』とは、コルセスカ@DEBAN MORE工房が製作したフリーゲーム。
いわゆる「わたしがかんがえたさいきょうのげーむ」である。
ゲームジャンルは、ローグライク開拓RPG
自力で移動出来ないヒロインを引き連れながら、荒野が広がる【外界】と異空間【浄界】にある孤島の二つの世界を開拓していくオープンワールド系RPGである。
開発責任者である「囚われていた美姫@退屈は死に至る病」氏が、急用で開発を中断してこそいるものの、現時点でほぼ完成しておりプレイに支障は無い。

このゲームの目的は、特に設定されていない。
序盤こそ「生存」という明確な目的があるものの、中盤以降は自由に行動が可能であり、エンディングの後もプレイの続行が可能である。
極力戦わずに、金と弁舌の力で平和を勝ち取っても良いし、勇者や傭兵団を支援しても良い。
世界の滅亡だけ防いで、寒村で暮らしても良いし、寒村を、巨大帝国や宇宙空母まで発展させても良い。
世界を滅ぼすのも、再生させるのも自由。
魔王になるのも、神を殺すのも、創造神に成り代わることさえ自由なのだ。

また、このゲームは、挑戦的な要素が多く含まれてはいるものの「飢え」の概念に加え、この作品独自のシステムである【キラメキ・ポイント】による時間制限があるため、オープンワールドであるにも関わらず、中盤まで自由に行動することが出来ない。
そのため、人によって大きく評価が分かれるゲームでもある。
ちなみに、RPGではあるが、バーチャルゲームでも無ければ剣技(ソードアート)も無い。
デスゲームでも無い、ただの遊びである。

なお、開発時の仮タイトルは『拾ったホームレスが、飽きっぽい美少女で、しかも女神だった件について』であった。

○メインキャラクター

・アルセス=レニグラード(初期設定/名前は変更可能)
主人公。
平凡な少年。
格差が激しく、容赦無く弱者が切り捨てられる街【豊満都市フーシェラ】に住む平民である。
両親とは、死別している。

ある日、痛い目を見ることを覚悟で、汚ならしいホームレスを拾う。
それは、自己満足という名目での正義感による行動であったため、それに対する見返りを期待してはいなかった。
しかし、彼は、奇跡を起こせる美少女を拾うという望外な見返りを得ることになる。
…………ただし、その美少女は、非常に飽きっぽいうえに、お尋ね者であった。
このキャラクターは、主人公でありながら本当に凡人であり、文武を問わず一切の才能を持たない。
そのため、基本的に強力な道具や工具を作ることで、戦闘や生活を行っていくことになる。

・ハルシャニア(初期設定/名前は変更可能)

ホームレス美少女。
飽きっぽいお尋ね者。
喋るリュックサック。
【退屈の呪詛】をかけられし女。
そして、女神の欠片。

プレイヤーたちからの通称は「春子」それに「フクロ子」や「島子」とも呼ばれる。
これは、後述の特殊能力によって、彼女がアイテム収納袋と、開拓地となる異空間への入口を兼ねるためである。
ヒロインであり、キーキャラクターでもある美少女。このゲームの目的そのものと言える存在である。
創世神の破片であるが【退屈の呪詛】と【能動停止の呪詛】をかけられており、退屈すると死ぬし、自分の意志で行動を起こすことも出来ない。
とはいえ、極めて呑気なため、呪いをかけられた本人には、悲壮感の欠片も無かったりする。
そんな彼女なので、傍目からは分かりにくいが、自分を助けてくれたアルセスには、結構恩義を感じているらしい。

能力は【浄界・いつか見た夢】と【クリエイション】
それ以外にも【キラメキ・ポイント】と集めた【キュトスの姉妹】次第で、多様な魔法や技能を扱うことが出来る。
しかし【キラメキ・ポイント】は、このゲームにおける生命線なので、そう安易に使うことは出来ない。

あなた(プレイヤー)が、どんな道を選んでも、彼女は、それを肯定するだろう。
…………たとえ、彼女を死に至らしめる選択であったとしても。
それこそが、世界の命運を左右できる【女神の欠片】としての、彼女の選択なのである。

ただし、もちろん選択によっては、彼女の呪いを解いたり、彼女と敵対することも可能なのである。
全ては、あなた(プレイヤー)の選択のままに。

872 言理の妖精語りて曰く、 :2017/01/19(木) 20:17:41
○KEYWORD
・【キラメキポイント】
このゲームにおける万能リソース。
現在、ハルシャニアが感じているクオリアを数値化したポイント。
ゼロになると、ハルシャニアが死亡するため、彼女の命綱とも言える。
物資の創造、【神術】の使用、【浄界】を始めとするハルシャニアのアクティブな活動に使用するが、見返りが大きい使用法ほど、消費量が増大する。

ハルシャニアが、リラックスしたり、新鮮で珍しいモノやイベントに触れると増加するが、逆に、彼女がストレスを受けたり退屈すると減少する。
このゲームが「結婚体験ゲーム」「子育てゲー」と言われる由縁である。
減少度は、ゲーム難易度によって調整が可能である。

戦闘は、このポイントの収支にとって特殊な状況であり、基本的にポイントは減少するが、派手に戦ったり、資源を獲得することで、収支を黒字にすることも出来る。

【外界】
「フーシェラ」などが存在する世界であり、このゲームの主な舞台。
【女神キュトス】の死によって滅びに瀕しており、大地の恵みが日々失われつつある。
ぶっちゃけ、主人公が何らかの形で活力を復活させないと滅びる。

【女神キュトス】
かつて全能を誇っていたが【槍神】に倒された女神。
その欠片は【キュトスの姉妹】となって、世界中に散らばっている。
この女神は、復活させて世界再興の旗印にすることも、ラスボスとして倒すことも出来る。

【キュトスの姉妹】
ヒロイン、ハルシャニアを含む、何らかの特殊能力を持った女性たち。
【女神キュトス】の欠片である。
ハルシャニアの持つ【浄界】に、彼女たちを集めることで、ハルシャニアの能力を増強することが出来る。

別に、彼女たちを一切集めなくても、エンディングに進むことは出来る。

【浄○】
【女神キュトス】の欠片である【キュトスの姉妹】の持つ特殊能力。
女神の奇跡の欠片である。○には「眼」「炎」など、能力の大まかな特徴を表す単語が入る。

【浄界/いつか見た夢】
ハルシャニアの特殊能力。通称は「『胃』世界」「ハル胃」
ハルシャニアの体内に広がる、もう一つの世界である。
最初は、海に浮かぶ何もない孤島でしか無いが、中に【キュトスの姉妹】を集めたり【クリエイション】で色々作ることで、様々な設備や資源を「増築」出来る。
ただし、この世界の中に入っている間、ハルシャニアは基本的に無防備なので、それを補う投資や注意が必要不可欠である。

この能力は、鞄代わりに使うことも出来るが、主人公が精神的に吹っ切れる中盤までは、飲食物を収納することは出来ない、という制限がかかっている。

その真の姿は、新しい世界の雛型である。
この世界以外を滅ぼすも、この世界によって【外世界】を塗り潰すも、すべては主人公の自由である。

【クリエイション】
ものづくり。
トイレットペーパー(ハードモード限定)から、機動要塞まで、何でも作ることが出来る。
ただし、高度な製品は、大量に【キラメキ・ポイント】を消費するため、部品や材料だけ作って、職人に完成させたり、主人公が組み立てる方が割安である。「転移扉」「天空城」「万能工場」「冒険者ギルド本部」「女神神殿」あたりを建造すると、後はもう資源の獲得にあくせくしなくて済むようになる。
ノーマルモード以上の難易度では、主人公に様々な技能を覚えさせる【技能書】を製作することが出来る。

【槍神の槍】
主人公アルセスが、故郷の外へ出て、最初に見つけた武器。
実は伝説の【槍神】が【女神キュトス】を殺すのに使った武器なのだが、今は最弱のボロい槍でしかない。
プレイヤーのプレイスタイルによって、物干し竿になったり、釣りざおになったり、普通に捨てられたりする。
なお、売値は銅貨3枚で、馬のフンより安い。

【槍神教団】
【槍神】を信仰する教団。
偽者の救世主を戴く一派と、真の【槍神】の生まれ変わりを探そうとする一派に分かれて対立している。

主人公によって、乗っとり可能。

【魔教】
破滅的なカルト教団。
【外界】でメジャーなザコ敵、モヒカンの上位存在。乗っとり可能。

【北方帝国】
【外界】の復興のため、ハルシャニアを狙う強国。
この国の傘下に入るルートでは、ハルシャニアは、資源生産炉に改造され、永久に幽閉されることなる。

【グレンデルヒ大商会】
滅亡した偉大なる王国【ハイデル・マリク】の継承者を自称する大商人【グレンデルヒ=A=ゴールデンキング】が経営する商会。
規模は大きいが、人材には恵まれていないらしい。
この商会も、利用するも潰すも自由である。

なお、このゲームのスポンサーもグレンデルヒ氏であるため、この抜擢は、氏の意向であるものと思われる。

873 言理の妖精語りて曰く、 :2017/01/24(火) 04:06:36
戦いの最中、魔法少女オレオレは奇怪なモノを目撃した。
いや、現在オレオレに襲いかかっているゴールデンなチンパンジーも、十分に奇怪な存在ではあったが、彼女が目撃したのはそちらてはない。

彼女が目撃したのは怒り、怒りに満ちた表情であった。
怒りの表情など、別に珍しくもないと思われるだろうか?
だが、オレオレが目撃したのは『怒りの表情』だけであった。
その表情が、当然引き連れているはずの顔や身体は全く見当たらず『怒りの表情』だけが、宙に浮いているのだ。
オレオレは、戦いの最中にも関わらず、不可思議な光景に首をひねった。

874 言理の妖精語りて曰く、 :2017/01/24(火) 04:18:06
だが、オレオレがチンパンジーの攻撃を回避している間に、その『怒りの表情』にも変化が訪れた。
『表情』の後ろに、その『表情』が浮かぶ『顔』が現れたのだ。
ひたすら回避に専念するオレオレが、注視する間に『顔』は、毛深くなり、三角形の耳が生え、ついには長いヒゲまで加わった。

ここまで来れば、オレオレにも顔の正体の判別がついた。
アレは、有名な幻獣である。
エドガー・アラン・ポーが、その壁抜けの性質を記し、ルイス・キャロルが、首を斬れぬ不可思議な存在と定義し、村上春樹が、その存在の消失から長い探求の旅路(クロニクル)を始めた存在。
つまりは、猫である。
そう、魔法少女オレオレが【高級店を漁る泥棒猫アタック】に使用した、魔法少女協会が公認する彼女の相棒。
前科十三犯の小悪党【泥棒猫リーリエ】が、戦場に復帰してきたのだ。

875 言理の妖精語りて曰く、 :2017/01/24(火) 04:21:17
【リールエルバ】は『パンが食べられなければ、血液パックを買えば良いじゃない』の迷言で有名であり、また、夜な夜な全裸パーティーを開催したとして【淫蕩女王】の異名を持つ。

しかし、近年新たに見つかった資料によって、知られざる彼女の一面が明らかとなった。
彼女は、側近である二十日鼠族の騎士と共に、密かに孤児院を慰問に訪れていた。
そして、さらに、自費で孤児たちに沢山のプレゼントを贈っていたのだ。

真冬の最中に、全員全裸で。

876 ドラマ『サイバーカラテ商店街の奇跡』ダイジェスト :2017/01/29(日) 21:41:07
サイバーカラテ商店街の奇跡『第一話 人生は、ゲームだ』

字幕責任者:エトラメトメラン

ナレーション:森本=レオ=ウィンナー

(勇壮なBGM)

ナレーション:ここに、一冊のノートがある。
中には、何が書かれるのか、まだ誰にも分からない。
あるいは、それは今にも潰れそうな商店街で、必死に故郷を守ろうとしている、一人の男の帳簿になるかもしれないし、

真っ赤な帳簿を前に、うなだれている男が、画面に映る

ナレーション:あるいは、それは、講義の最中でも、真っ白な大学ノートになるかもしれない

階段教室の机の上に開かれた真っ白なノート
遠景に、講義中らしい女性の後ろ姿

ナレーション:なんにせよ、このノートの中身は、今はまだ白いままだ。
そう、それは私たちの未来のように
この物語は、二冊のノートから始まる。
この二冊には、そのどちらにも、もう沢山の中身が詰まっているが、ノートの持ち主の未来は
そう、白紙のままだ

背中に、風呂敷包みを抱えた先ほどの男の姿が写る。
男の目の前にある門には【ゆらぎ大学】と書かれている。
男は、一度だけ目の前にそびえる大学の建物を見上げると、何か覚悟を決めたように、迷わず門をくぐっていった。

※この番組は、サイバーカラテ道場有志(右から三つ目の首)、全国アンドロイド同好会、トリシューラは美女アンドロイドしか認めないさん、そして、匿名希望の猫耳少年さんの提供で、お送りします。

877 講義の内容はテキトーなため、悪しからずご了承下さい :2017/01/30(月) 21:09:46
ここは、ゆらぎ大学の教室である。

水色の髪の女性講師コルセスカは、ここで立て板に水を流すように、勢い良く話し続けていた。

「つまり、無償での商品の提供が、市場全体における価値を零落させるというのは、あくまで市場全体のモラリティが極端に低下した『互酬性』が存在しない場合だけの話であって、全てのケースに当てはまるわけではありません」

「経済にとって本当に重要なのものは、市場全体におけるお金の流れ『循環』です」

「個々の商品に定められる価値やそれから上がる利益ではないのです」

「今、巷で話題になっている『絵本E』のように、サービスや物資が一時的に無償で提供されたとしても、それが結果として新たな需要と市場を産み出し、貨幣の『循環』をもたらすのであれば、それは最終的に『資本主義を活性化させる』ものである、と定義することが出来るのです」

「ただし、それはあくまで全てが上手く繋がった場合の話であり、今回のエヌ氏の行為が、確実にそうした結果をもたらすわけではありません」

「例えば、閲覧無料のWEB小説の更新が、その作家や、出版業界全体にどれだけの『活性化』をもたらすかというのは、未だに未知数であると言わざるを得ません」

「確かに、有償である経済の『循環』は、無償の、貨幣を伴わない儀礼や相互の承認、感情の交流に支えられています」

「ですが、逆に言えば、そうした交流を形成しなければ、それは経済的な価値を産み出さず、有償の『循環』にダメージを与えるというのも、また事実なのです」

「ですから、閲覧無料のWEB小説が更新されたとしても、その閲覧環境が、作者に感想というリターンが返らなかったり、コミュニケートしづらい長文感想がたまにあるだけの環境であるならば(プライベートや有償の仕事を持つ)作者に更新を頻繁に継続することを要求するのは、はっきり言って傲慢であり…………」

彼女は、学生たちから人気があるが、その講義は、良く脱線する。
「よく『人生は、クソゲー』などという人が居ますが、私に言わせれば、これほど雑な定義はありません」
コルセスカは『経世済民』『返礼の義務』『試食コーナー』『循環を活性化するやりとり』『無償の動機付けによる有償の交換への誘い水』などと書かれた黒板に、また新たな文字を書き加えた。
『人生は、クソゲー』

878 ドラマ『サイバーカラテ商店街の奇跡』第一話ダイジェスト :2017/02/04(土) 18:28:27
続けて、コルセスカは、その書き加えた文字を大きなバツで消して、話を続けた。
「人生は、確かに不公平です」

「しかし、それでも、いや、それだからこそ予想も出来ないパワーや、魅力に満ち溢れているのです!」

「人生は、単に『クソゲー』と見なして、その魅力を見失うべきものではありません!」

「どんな人生も、それぞれかけがえの無い価値を持っているのです!」

「そう、ですから正しくは、こう例えるべきです」

そう言うとコルセスカは、先ほどバツをつけた文を完全に消し、そこに新たな文を書き加えた。
そして、それを高らかに謳い上げたのだ。

「『人生は、デス様!』」
「人生とは、かの迷作『デスクリムゾン』のように、『様付け』で敬意を払うべきもの!」

「どんな仕様(うまれ)であろうと、どんな運命(シナリオ)であろうと『せっかくだから』と受け入れて挑んでいく挑戦心こそが、ワースト・ワンのゲームをオンリー・ワンへと変えるものなのデス!」

続けて、コルセスカは、学生たちに復唱を迫った。

「さあ、復唱して下さい『人生は、デス様!』」

激しく戸惑いながらも、学生たちは復唱した

「『人生は、デス様』」

だが、コルセスカは、まだ止まらない。

「声が小さぁい!さあもう一度!」

「『人生は、デス様!』」

「もう一回!」

「『人生は、デス様!!!』」

この、自己啓発セミナーめいた絶叫大会は、その後30分に渡って続けられ、コルセスカを『ある依頼』のために呼び出しに来た理事長によって止められるまで、終わることは無かったのだ。
それは、さながら数値参照先を見失い、バグってしまったゲームのようであったという。

879 ドラマ『サイバーカラテ商店街の奇跡』第一話ダイジェスト :2017/02/19(日) 07:41:11
ナレーション:妹の残したゲームである、お着替えコーデRPG【ミラクルシューラネキ】をプレイしながら、昔のことを思い出すコルセスカ。
彼女の妹は、行方不明だった。
コルセスカは、幼い頃、妹と一緒に書いて遊んだアイディアノートを取り出し、昔に思いをしのばせるのであった。

「サイボーグ技術によって、全ての人が満ち足りた、活気のある生活を営むことが出来る未来…………昔は、あなたと良くそんな空想をしましたね」

だが、妹はもう居ない。
回想を打ち切って、日常の雑務に戻ろうとしたコルセスカだったが、それを許さない者が居た。

「コルセスカ先生!もう一度、もう一度だけ話を聞いていただきたいのです!」
それは、寂れた商店街の立て直しを、ゆらぎ大学に依頼しに来た男、橋本七助であった。
彼は、遠い親戚である大学の理事長を頼って来たものの、理事長には、まともに相手にされていなかった。
彼が唯一頼れるのは、理事長からこの件を押し付けられた大学の問題講師、そう、コルセスカだけだったのだ。

「帰って下さい。私には、そんな力はありません」

七助に、押し付けられた商店街の現状を示すノートを突き返し、彼を冷たく追い返したコルセスカであったが…………。

「そう、昔は貴女とこのノートにさまざまな夢想を書き綴りましたね。商店街の赤字や町おこし企画の失敗について…………って、あれ!?このノートは!!」
妹との思い出のノートは、先ほど揉めた時に、七助によって取り違えられてしまっていたのだ。
大事なノートを取り返すため、コルセスカは、仕方無く商店街を訪れることになったのであった。

(Bパートへ続く)

880 言理の妖精語りて曰く、 :2017/02/27(月) 05:23:15
私が欲すは、矛盾ばかり

他人と同じで、私だけの栄光、それは夢

誰より人を押し退けて、誰より人に讚美されるもの、それは才能(つよさ)

人から抜きん出て、人に愛される素養、それは美

そして、愛

何より、私自身が、既に矛盾に満ちていた。

881 言理の妖精語りて曰く、 :2017/03/04(土) 16:23:19
尽きぬ富だけが、欲しかった

それは、両手から溢れ出す財宝

どれだけ世間が変わっても、決して変わること無き価値

例えば、それは、永遠の猶予、無限の可能性の保証(モラトリアム)

選択しなければ、決定しなければ、『自由』が制約されることが無ければ

それだけで、いつまでも幸いを約束してくれるはずのもの

過去を恨む無数の嘆きが、私の特権を保証する

今では、ありえぬ貴族を立てる

あるいは、それは、『郊外の一戸建て』

それは、『値上がり確実の株』

それは、『シンデレラ・ストーリー』

それは、『エスカレータ式の一流校』

それは、ワタシにシアワセを確約してくれるもの

あらゆる価値基準(てんびん)を打ち壊し、選ぶ苦痛を無くすもの

それだけが、私の求めるものだった

選ばぬことが、失わぬことが、有り得ぬ富の幻想だけが

私の不安を消し去ったのだ
ずっとずっと、そうだったのに…………

882 ドラマ『サイバーカラテ商店街』第一話ダイジェスト :2017/03/07(火) 19:28:12
閉ざされたシャッター。
不気味で無愛想な、老婆の『看板娘』

ノートを取り返すべく、コルセスカが訪れた商店街は、寂れきっていた。

コルセスカは、橋本のような熱意溢れる住民を避けるため、物陰に隠れながら商店街に潜入した。

「この段ボールに隠れましょう。完璧なカモフラージュです」

しかし、ちょうど開催されていた会合を覗き見る限り、意外にも、商店街の住民は、自分たちの街の復興にかなり非協力的なようであった。
そこでは、コルセスカに強烈なアプローチをかけていた男、橋本七助が、住民か集中的な非難を浴びていた。

住民に責められる橋本が、あまりに可哀想になったコルセスカは、会合に割って入った。
しかし、彼女に返ってきたのは、冷たい反応だけであった。
彼らは、もう何度も商店街の復興のため、『専門家』を自称する者たちを雇い、その度に騙されてきたのだ。
街の空気は、冷えきっていた。

当初の意図に反し、商店街の復興に関わってしまったコルセスカ。
彼女は、これからどうするのであろうか?

(第2話へ続く)

883 ドラマ『サイバーカラテ商店街』第二話次回予告 :2017/03/07(火) 19:44:37
(爽やかな金管楽器のBGM)

ナレーション:ふとしたことから、寂れた商店街の復興に関わることになった大学の問題講師、コルセスカ。
彼女が、そこで出会ったのは
期待することに疲れた住民と
復興の熱意溢れる男、橋本七助
そして
小学校から引きこもりを続ける、彼の息子であった。ドアの外から息子が出てくることを、待ち続ける七助
彼のその姿に、行方不明の妹を待つ自分を重ねたコルセスカは、ついに、商店街復興のため、本格的に動き出すのであった。


希望を無くした商店街の住民を励ますため、声張り上げるコルセスカ。

「そう、この商店街を、大人のための『仕事テーマパーク』に作り替えるのです!」

コルセスカは、言葉を続ける。

「名付けて、『サイバーカラテ商店街』計画です!」

「引きこもりは、ゲームを通じて社会復帰出来て」

「疲れた社会人は、この町でお店をレンタルしてリフレッシュしたり、独立の準備が出来ます」

「そして、彼らをこの【サイバーカラテ商店街】アプリが結びつけるのです」

「このアプリには、他のユーザーのステータスを【鑑定】する機能があります。これで他人に自分のステータスを調べてもらわなければ、どのプレイヤーも、自分の詳細なステータスを把握することが出来ません」

「これを用いて、ユーザーたちは、お互いを【鑑定】し、レベルを高めていくのです!」

「『問題(クエスト)』とは、誰かにクリアしてもらうものではありません」

「自分の『人生(ゲーム)』は、仲間を集め、『経験(レベル)』を上げて、自分の力で『解決(クリア)』するものです!」

「『リセットボタン』には、まだ早い」

「プレイヤー(あなた)が諦めない限り、『人生(ゲーム)』はまだ続けられるのですから」

次回、サイバーカラテ商店街第二話『主人公(プレイヤー)は、貴方だ』

【つづく】

※このドラマはフィクションであり、実在の人物、団体、『幻想再帰のアリュージョニスト』の作者である最近さん、コルセスカ、現・トリシューラおよび、元トリシューラとは、今のところ、あまり関係はありません。

884 言理の妖精語りて曰く、 :2017/03/13(月) 22:59:12
物語は『もう一つの人生』『人生の補完物』として機能する。

しかし、物語の創造や普及に一生を捧げる者はともかく、それ以外の者には、きっと必要だろう。
自分自身だけの物語、人生を生きていくことが。

それは、一人だけの力によって成せるものでもないが、その人生を生きる当人にしか出来ないことだ。

――――だが、我々の社会は、我々の時代は、それを、十分に支援することが出来ているのだろうか?
確かに、我々の時代には、素晴らしい物語は存在する。
しかし、素晴らしい人生を、子供や同胞に歩ませるための、哲学や心配りは、十分に存在するのだろうか?
地位や学歴、財産の問題ではない。
人間が人間として成熟し、人間らしい社会を築き、そして、次代に受け継がせていく。
そうした、人間の営みを、私たちは十分に持っているのだろうか?

885 言理の妖精語りて曰く、 :2017/03/17(金) 12:32:40
『黄金倫理圏』をはじめとする五つの過激派集団の出現は世界を大きく変えた。

被召芯の製造技術は拡散を続け、他の宗派、宗教でも彼等と同じ試みを用いる者達が現れ、そこに英雄たちが流入した。

現れたのは宗教に基づいて動く英雄ばかりではなかった。君主である英雄はふたたび自身を玉座につけようと
各国の民族主義集団と合流し、ナショナリズムを扇動する。

これらの共通点は「保守的」であるということ。
強力な英雄は「保守的」と呼ばれる思考が「普通」であった時代の申し子たちであった。
彼らの「本音」が「現代的」な人々にとっては総じて「保守的」どころか「狂信的」」「時代遅れ」であるのも当然であった。

「離反した英雄に釣られて煽られるような連中は『英雄物語』の登場人物になったつもりなのか。
あの英雄たちが家臣を、国民を、どう扱ったのか知らないわけでもあるまいに……」
「きっと、われわれ全世界英雄協会の活動が、その印象を弱めてしまったのです」

886 言理の妖精語りて曰く、 :2017/03/21(火) 02:34:20
神々に挑んだ魔物【クリアエンド】
種族はダンジョンコア
魔物が神に勝てるわけがないので当然滅ぼされた。
何かを達成した際のクリアという単語はクリアエンドの名が由来

887 言理の妖精語りて曰く、 :2017/03/21(火) 02:42:14
クリアエンドは7体の化け物とあらゆる種の魔物を率いて神々に戦いを挑んだ
しかし魔物と神という相性の悪さゆえに一柱の神も倒せずに敗れた
クリアエンドに所属していた魔物は皆殺しにされ、生き残った者はいなかったという

888 言理の妖精語りて曰く、 :2017/03/21(火) 02:44:35
クリアエンドの元帥の数が何故7体なのか
7という数字に何の意味があるのか
そこに魔術的、呪術的な意味はあるのか

答えは単純である
単なる編成として扱いやすい数が7体だったというだけの話だ

指揮者が一体
前衛が一体、盾役が一体
遊撃手が一体
砲台役が一体、後方支援が一体
高次元魔術、呪術戦担当者が一体

冒険者のパーティと同じ理屈である

889 言理の妖精語りて曰く、 :2017/03/21(火) 02:47:37
神に挑んだ魔物と
その魔物に挑んだ攻略者たちの神話にして英雄譚
無論結末は既に確定している
魔物に敗れた神の神話など存在せず
人が魔物を討ち破る物語を英雄譚と呼ぶのだから

890 言理の妖精語りて曰く、 :2017/03/21(火) 18:03:27
クリアエンドの遺体ともいえる迷宮は今なお現存している
本体の死を迎えても迷宮は神殺しを挑み続けるが、
永久にそれが達成することはないだろう




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