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皇軍(明治〜WW2)がファンタジー世界に召喚されますたvol.26

260 303 ◆CFYEo93rhU :2019/12/01(日) 13:55:12 ID:k83QLRus0
だがしかし。
(もしも私が同様の立場だったら、こんな無責任な事は言えない)
もしもマルロー王国が皇国軍に攻め込まれ、首都ワイヤンが爆撃の災禍に曝される寸前となった時、飛竜騎士である自分は戦闘中止命令を受けるまで戦うだろう。
たとえ勝ち目がないと分かっていても、数百騎の部下たちを死地に送り込むだろう。そして自分は地上の司令部で……。
自決? そんな身勝手な事したら、騎士達に呪われるだろう。
降伏? まだ隣の戦区で戦っている将兵を見捨てて?
(所詮他人事だから言える事か)
それ以前に、母国が早々に降伏しなければ、今頃自分はリンド王国国境方面に進出していた筈だ。
そして、その前線司令部で皇国軍の爆撃を受けてとっくに死んでいた可能性もある。
飛竜陣地は中隊ないし大隊単位で建築されるが、師団司令部が敵飛竜からの被害を避ける為に各陣地を転々と
移動した場合、指揮系統に乱れが生じる為、どこか一箇所の大きめの飛竜陣地に固定してしまうのが普通だ。
勿論、そこは他より多くの対空砲や対空ロケット弾が配備され、歩兵や騎兵に対地砲兵、場合によっては戦竜兵も配備される。
それを逆手にとって、司令部がない飛竜陣地をさも重要な場所のように偽装するという事もあるが……。

結局それは、飛竜による攻撃だけでは、敵の飛竜陣地を潰しきる事は不可能という作戦の前提がある。
飛竜による爆撃に加えて、騎兵隊や歩兵隊が飛竜陣地を蹂躙してこそ、真に決着が付く訳だ。
しかし皇国軍の飛行機は爆撃だけでそれらを纏めて吹き飛ばすから、作戦の前提が崩れる。

フェリスが色々と考え込んでいると、側に居た飛竜軍司令官が沈痛な面持ちで語り始めた。
「子爵閣下、閣下は飛竜部隊の将軍として対皇国戦術も研究していると存じます」
「まあ、戦術研究も仕事の一つですから、それはまあ……」
「それで閣下は、何か新たな手立てを考案されましたか?」
「恥ずかしながら、あまり現実味のある方法は考案出来ません」
考案していたとして、今この場で教えるつもりもさらさら無いが。

「閣下、我が陸軍部隊が皇国軍の鉄竜を撃破したのはご存知ですね?」
「リンドですら対処できなかった鉄竜を撃破したとか。見事なものです」
「皇国軍も慌てたようで、敵部隊は後退しました」
フェリスはセソー大公国軍の公式発表前に既にその情報を知っていた。
陸軍の砲兵将校が自慢げに教えてくれたのだ。
将校ともあろう者が“これは機密情報なのですが”と前置きすれば秘密が守られると思っている訳は
無いだろうから、余程自慢したかったのだろうか。リンド王国ですら成し得なかった事を成したと。
その日のうちに軍の公式発表が行われたから遅いか早いかの問題だが、規律の問題だ。
他にも色々と有意義な情報は得られたが、良いのかそれで。軍法会議ものではないのだろうか。
これは一部のロマディア市民すら口にしていたのだが、それも軍からの公式発表前だった。大丈夫か。

ついでにフェリスが知っている情報には続きがある。
皇国軍が後退したのは一時的なもので、体勢を立て直してからはまた進軍している。
いや後退ですらなく停止といった方がより正確だろう。セソー大公国軍が一時でも前進した気配は無い。
もし、それを切欠に皇国軍を押し返したのなら、今もこちら側が戦線後退を続けて首都目前まで迫られている説明がつかない。


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