фドラ魔ф - 1028479478 - したらば掲示板

1：ななし●べ：2002/08/05(月) 01:44: 金田一、ごくせんに続くこれからの歪様●色ドラマを
妄想も込みで予想しましょう。
2：ななし●べ：2002/08/05(月) 03:24: １し●べさま、乙華麗。
3：ななし●べ：2002/08/09(金) 13:37: 次のドラマ、物凄い金持ちの役が見たいですわ。
4：ななし●べ：2002/08/12(月) 02:19: ものすごく気さくな役がみたいです。
ええ、恐いもんみたさです。
5：ななし●べ：2002/08/12(月) 13:15: ●い歪様は普段でも十分拝見できるので
普段ではありえないような、癒し系な役なんてどうかしら・・・
6：ななし●べ：2002/08/12(月) 16:09: 盲目の役なんかも・・
7：ななし●べ：2002/08/13(火) 15:13: ホ、ホスト姿が見たいでつ・・・
今期の藤原竜也さんのような・・・
8：ななし●べ：2002/08/14(水) 01:57: 普段はヘタレなんだけど実はヒーローという
ツーハソマソみたいな役も見たいですわ。
9：ななし●べ：2002/08/16(金) 08:03: ひきこもりのドラマなんかも・・。
10：>7　こんな感じ？：2002/08/16(金) 08:55: 猛暑の夏、気味が悪い程青白く痩せた美少年がのろのろと歩道を歩いている。
物語はいつも通りの風景のここから始まった。

松本「あー、今日もダルいなぁ･･･」
○○「････ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞ･･ドン！！　　うわっ！すんません！」
松本「いったい！何すんのさもう！」
○○「す、すンません、あの大丈夫ですか？」
松本「あんたねー俺の商売道具の顔に傷つけて･･･どうしてくれんのコレ？
　　　悪いけど俺一晩で数百万店に与える男なの、分かる？」
○○「え、あの、す、すンません･･」
松本「触るなよ！汚れるだろ！あっち行けバカ！」
○○「･････あ、じゃあ･･･失礼しま･･」
松本「待って」

立ち去ろうとする年は同い年か少し下であろうくらいの少年を持ち前の大きな
射抜くような瞳で睨むと、彼は普段の彼なら到底しないであろう事をした。

松本「お前名前何だよ。」
○○「･･･大野、大野智。」
松本「今日俺店休むからさ、代わりに出てよ。」
大野「え？」
松本「ババァから金、うまく騙し取って来いよ。」
大野「へ？」
松本「アンタさ、ババァがお節介焼きそうな情けねー顔してんじゃん。ま、
　　　マスターに睨まれないように今日一日だけ入れよな。」
大野「･･･あの」
松本「ホストになれよ。」

至極無茶な商談だった事は理解していた。
だが大野というその童顔の少年の顔を見ていると、それもまぁアリかという
気分になるから不思議だ。松本は大野の手を取り夜のネオンが煌く通りに
足を踏み入れた。

――新宿二丁目、松本が勤めている店『涅槃（ねはん）』がそこにはあった。

　　　　　　　　　　　*　　　　　*　　　　　*

涅槃はその通りの中でもいい場所に位置していて、会員制の客は著名人や富豪
ばかりだった。松本潤、松本はその店のナンバーワンだった。

マスター「あ、潤･･おはようございまーす」
松本「おはよ」
マスター「ね、ねぇその顔どうしたの！？」
松本「あ、これ表でちょっとコケて･･」

マスターの顔が青くなる。
松本の右頬には数日消えないであろう擦り傷が無残にも見えていた。

大野「あ、あの･･」
松本「いいよ、それよりマスターに仕事内容教えて貰って来いよ。」
大野「あ、うん･･」
松本「うんじゃない、『はい、分かりました奥様』だ。」
大野「えっ」
松本「バカは顔だけじゃなく頭もか？今から練習するんだよ。ホストが客にタメ口
　　　きいていいとでも思ってんの？」
大野「あの、俺今晩用事があって･･」
松本「･･････。」

黙ってまだ少し痛む頬を擦っていると、その大野の眉はますます垂れ下がり、何かに
怖気づいているように見えた。当たり前だ、この俺の目をして思い通りにならない
事は存在しない。

マスター「潤、新しい子？可愛いじゃない。」
大野「あの、俺･･」
松本「大野智って言うんだ、未成年じゃないから使ってやって。」
マスター「そりゃ潤の頼みならいいけど･･それよりその傷、早く手当てした方がいい」
大野「あの、ほんとすみませんでした」

大野はネジ仕掛けの玩具のようにペコリと頭を下げる。
俺はそれを無視し奥の控え室に向かうまで考えていた。何より気になっていたのだ。
さっき大野がぶつかって来た時、何故彼はあんなにも急いでいたのか――そして
あんな広い道で、何故ぶつからなければならなかったのか。

彼はわざとぶつかったのではないだろうか。
バカな話だ、とフッと口を歪め自分を戒めた。