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代理投稿だッ!

39吉野 ◆H7TeP6yEkU:2010/12/10(金) 11:51:03
>「ネズミが消えた原因を探るとして、まず考えるべきなのは、私達以外の参加者の行動ね。
 ゲームのフィールドである『場』が消えてないところを見ると、誰かが本体を見つけて倒した訳ではない。
 でも何か…ネズミの弱点…とか、『場』を持続させる為の秘密とか…
 私達以外の誰かが、その類のものを発見して何かしたのかも……?
 あくまで一つの可能性にしか過ぎないけど、合流して確認を取る方がよさそうね。」

「貴女のそのシート、過去の位置情報も分かるのですか?もしそうなら
 さっきネズミが消えた時、他の参加者が何処にいたのか。分かるんじゃないでしょうか。
 少なくともいざ合流した時「今から何分前、何をしていた?」と聞いても答えは得られないでしょう。
 この状況でまともな時間間隔が保てるとは思えませんし、時計だってそうそう確認している余裕はない筈ですからね」

他の参加者達の現在位置を確認している佐藤に、吉野は問いと提案を投げかける。
佐藤の能力でそれが分からなければ、それは合流後に他の面々の曖昧な時間間隔に頼るしかない。

「知るべき情報は現在だけじゃなく、過去だと思いますわ」

だが、時間で言うのならまだ一分ほど前、『ネズミが消えた瞬間』に他の参加者は何処にいたのか。
その正確な情報が得られれば、それは現状に対する値千金の突破口に成り得る。

>「これ…どういうこと?あんたまさか……?」

けれども返って来たのは、吉野が求めた情報ではなかった。
佐藤が示す『これ』――即ちスタンドシートを、吉野は顔を上げて見下すように覗き込む。
恐らくは各階の見取り図と思しい映像に、幾つかの光点が点在している。
先ほどの口振りからして光点は生物や仲間の位置かと吉野は予想した。
しかし突き付けられたシートを見ると、光点が一つ足りない。
丁度自分が立っている位置にあるだろう点が、無いのだ。
そして、吉野は察した。
この点が示しているのは生物でも仲間でもなく――スタンド使いの反応なのだと。

「……お察しの通りですわ。私のスタンドは幸せになる為の物でしたから。
 私、気付いてしまいまして。こんな事を続けても幸せになんかなれる筈がないと」

自嘲の笑みを零して、吉野は自白した。

「ですから私がスタンド能力を失ったのは、当然の事ですわ。……正確には、殆ど全てを」

言葉に伴って、彼女は右手を胸の高さに掲げた。
そして掌を上にして、伸ばした人差し指の先に小さな花の蕾を兆させて見せる。


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