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風瀬物語

1 ◆DAY/u/UMG.:2010/06/26(土) 18:08:56
風瀬島の設定に基づいた小説を書いていきます

2 ◆DAY/u/UMG.:2010/06/26(土) 18:11:31
ぐぎゅるるるるる…

自分の腹の音で目が覚める。ここはどこだろう?
鼻腔から食道、胃にまで届く香ばしいバターの香りで思わず目を開けた。
すると、水の波紋のように環を描いて広がる木目の天井が視界に入った。
天国に天井なんてあったかな…?
だって、確か、私は腹を空かして倒れて、そのまま死んだんじゃ…。

しかしどうやら、ここは天国ではない。知らない部屋の、ソファーに横たわっているようだ。
自分の居場所を把握する為に、そっと首を動かして辺りを見まわしてみる。
日の光を浴びて明るい空間。木でできた壁に、開け放たれた大きな窓から入る木漏れ日が、
きらきらと輝いているのが見える。そして、そこから吹き抜ける心地よいそよ風。
部屋全体がマイナスイオンに包まれたような、清々しい大気。

全てが温もりを帯びて、包み込まれていく感覚。

「・・・のわッ!!」体勢を変えたとたん、バランスを崩し、床に転落。
「っ痛〜!」

ふらふらと立ち上がり、改めて辺りを見渡すと、さっきよりも色々なものが見えてきた。
思ったよりも広い部屋のようだ。扉などは無く、1つの階がそのまま1部屋になっている。
自分が寝かされていた、優しい若葉色のソファーを中心に、やけに大きな本棚や、小さなキッチンまで
揃っている。部屋の隅には上下に伸びる階段があるが、相当大きな家なのだろうか?
開け放たれた大きな窓の外は、テラスのようなベランダになっているようだ。


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