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仏教大学講座講義集に学ぶ       【 日蓮大聖人の生涯 】

50 美髯公 ◆zkpDymnu/M :2015/09/28(月) 22:28:33

      【観心の法門を示唆】

  また注目すべき事は、佐渡から鎌倉に帰った頼基を、追いかけるように書き送った御消息「煩悩即菩提御書」の中で、「観心の法門」について述べている点で
 ある。天台宗学は第十八代座主の慈慧の頃、檀那院覚運と慧心院源信を祖とする二流派に分かれた。これを檀那流、慧心流という。檀那流は教相、すなわち経文、
 論釈の文々句々を忠実に、客観的に分析し、その本質を追究していく行き方を重んじた。それに対し慧心流は、伝教大師が道遂から伝授された観心(自己の
 生命内面に迫り、その本質を直接的に観じようとするもので、実践面が主体となる)を重視した。そして大聖人は、檀那流は広くして浅く慧心流は狭くして深い、
 と明快な評価を下されている。これら慧檀二流に比べて、大聖人が弘通する法門は、狭いようであるけれども、甚だ深い法門であると述べ、次に大聖人の観心の
 法門が明らかにされる。

 「彼の天台・伝教等の所弘の法よりは一重立ち入りたる故なり、本門寿量品の三大事とは是なり、南無妙法蓮華経の七字ばかりを修行すればせばきが如し、
 されども三世の諸仏の師範・十方薩埵の導師・一切衆生皆成仏道の指南にてましますなれば・ふかきなり」(P.1116 ⑫)と。
 ここで「本門寿量品の三大事」とは、法華経本門寿量品の文底に秘沈されている三大秘法の南無妙法蓮華経の事に他ならない。その根源の法を受持し、
 修行する事によって成仏の境涯を会得する事が、末法における観心なのです。またここには、簡潔な表現の中にも、時間と空間の全てを包含し、民衆の
 生命的境涯の全てを包括して、救済していく真実の法こそ、南無妙法蓮華経である事が鮮明に述べられている。この様な点から判断すると、
 「開目抄」述作後「観心本尊抄」の萌芽は、既に顕われていたと言えよう。

  その後も、四条金吾の篤信は途切れることなく、使いを遣って数々の品物、お金、食料を届けている。富木胤継もそうした一人だった。また辧殿尼、
 妙一尼等はそれぞれ下人一人を大聖人の許に使わし、便宜を図っている。更に特筆しなければならない事は、佐渡に訪れた檀那の中に女性がいた事で
 ある。乙御前の母で、その女性に対し大聖人は、「日本第一の法華経の行者の女人」と賛辞を与え、不軽菩薩の議になぞらえて「日妙聖人」と呼び、
 女性に於ける求道の鏡と讃えているのである。「日妙聖人御書」と呼ばれるその消息には、楽法梵志や雪山童子等の数々の物語を引きながら、求法の尊さを
 説かれているが、末尾に女人の身で鎌倉から佐渡へ旅する事がどれほど至難であるかを描写している。当時の鎌倉、佐渡間の有り様や社会情勢を知る上で、
 恰好の資料である。


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