ヤン・ヒューリックの雑談所兼短編連作板2 - 1537031757

761：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:26:07 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　　　　　　　　　　イ　　　　　　　　　　　　　　へ
　　　　　　　　　　　　　　　／〃　　　　　　　　　　　　／／
　　　　　　　　　　　　　／／　　　　　　　　　　 .fﾆ‐´／
　　　　　　　　　　　　〃/　　　　　　　　　　　　.／≠ｌ_.ｌ
　　　　　　　　　　　／／　　　　　　　へ　　.／／　　 -‐=‐ ､
　　　　　　　　　／／　　　　　　　／:／　／／　/ﾆﾆ三三三}
　　　　　　　　／／　　　　　　　／:／　／／　　 |三三三三/_________　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　／／　　　　　　＿／:／　／　./i／｀ヽ.|三三三/~　　　/　＼　　　　　　　　　　　　／／
　　　　　／〃　　　　　／　::::／　　/...|i/　　ﾏ:::::::::}ﾆ三／　　　_ﾆ| r､　 }　　　　　　　　　　／／
　　　／／　　　　　／:::::斗´　　　..､_N　　　..＞‐-|=X:.:　　／＼｀､;ｌ／..〃￣＼　　　　／／
　　∠≠　　　　　／:::::〃　　　　.,へ . ,ゝ＼/::　　　 |=､　　／ニ三＼　　　..ゝ _ノ＼＼　／／
　　　　　　　　.／:::::／　／＼〆／　..￣|/ﾊ:::　fｌ__,ｌﾆﾆﾆﾆ三三三三＼　　　　 .＼_.＼
　　　　　　.／:::::::／　　　〉､.　＼　　　　 .'　　￣　　　　}-=ﾆ三三三三ヽ　　　 .f７_／／＼＼
　　　　.／:::::::::／　　　／　へ／　　　　／７　　　　　　i　　７ﾆ三三三三} . fﾆ=i　／　　　＼＼
　　　 /:::::::::／　　　／ .／　　　　　　 ∠／　　　　〃 _::ハ三ﾆ=‐-==ﾆ.／:ﾏ/／ｌ_ヽ　　〃　|
　　 /::::／　　　／　／　　　　　　／／　　　　／　 :/ 〈__， -‐─ ／:::::::／‐-彡　　　　ヽノ
　..／／　　　／　／　　　　　　 .∠／　　　　　　〈　　 /　Γ: : : : :.／::::::::::/
／イ　　　／　／　　　　　　　／／　　　　　　　　 .| ヽr´／￣: : ／:::::::::::／
´　　斗´　／　　　　　　　.／／　　　　　　　　 i　_{ .!: : : .／::::::::::::／
　／　　〃　　　　　　　.／／　　　　　　　　　　｀´／...／::::::::::::／ ./
／　　／　　　　　　　.／／　　　　　　　　　　　　 /: ／::::::::::::／..／
　 ≦　　　　　　　 .／／　　　　　　　　　　　　／:::::::::::／三/
　　　　　　　　　／／　　　　　　　　　　　　　／::::::::::／: : ／ヽ
　　　　　　　／／　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::／.､_,´､　　　',
　　　　　　／／　　　　　　　　　　／:::::::::イ　　 |: : :::::＼　/ ∨i＼
　　　　／／　　　　　　　　　　 ∠ﾆ斗　　　　 .L: : : ::::/＼/ /ｷ　｀ヽ
　　　／／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ￣了　〈|/　〈　//
　　..￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　 |　　ﾊ　　７/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　.i　　　i斗//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |___ i!　　〈ｪ/ﾂ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _____///rf
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ____＞´ ￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄｭ__ ≧=ﾆニ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　‐-〃

そもそも、曹操自身自ら剣や矛を振って戦場に赴いていたし、彼自身騎兵を率いるほど
馬の扱いには長けている。
762：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:26:20 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　//　′　{　　ｌ|　　　|l　　　 !　　　ノ |l
　　　　　 |l　　　ﾍ　　八　I　八　　 ,′ ／　 {!
　　　　　 ∨从　　へﾍへ、ﾍｌｌ/ 　ハ_/VX　　　 lﾚ}
.　　　　　 ∨　　从　　　　＼ || ／　　　　刄　　//
　　　　　 ∨　 k　＼　　　　`"　　　　／〈　　//
　　　　　　　 ∨/ 　＿_＼､、　　　　　∠＿__≦　/´
　　　　　　　　|ｿ|　ヽヽツ`　　　　イヽツノ´斥}/
＿_　　　　　　ｰ}　　｀￣　　　,　　　￣　　}-'　　　　　　＿＿
.　　¨≧ ､　〔__〕ﾊ　　　　　　 l|　　　　　　 /〔__〕　　 ,r ≦¨
　　　　　＼　　ヽ　　　　 i} 　　　　 ′ 　　／
　　　　　　　ﾍ　 _＿ｲ＼丶＿＿＿_,ノ　 /ヽ､、 ./
　　　　　　　　∨ ﾍ:;:;:;:;|｀､｀ﾆニﾆ '　／ｌ;:;:;:ヽ∨
　　　　　　　　∧　ﾍ:;:;:;l　　＞､　　, イ　ｌ:;:;:;:;:/∨
　　　　　　　　∧　ﾍ:;:;:l　　　｀´　　　ｌ:;:;:;/　 ∨
　　　　　　　　　∧　ﾍ:;:;:;:;:;:;:;:;: ＿_ :;:;:;:;:;:;:;:;:/　　 ∨
　　　＿＿＿＿／　｀＼＿／_⌒_＼＿／´　　　＼＿＿＿
　　　　　―一 ´　　　　　 l 　 |　| 　 l　　　　　　　　｀ー－

戦下手ではあるが、魏王朝初代皇帝である曹丕自身、撃剣や弓馬の達人であり、
武芸に長けていた。
763：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:26:36 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::. 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::: 　 i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::. 　 i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: 　　i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , - ‐ ─ - 、.　　|　　 1
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,≦ﾆﾆ=-　　　ヘ、 i!　　 |
　　　　　　　　　　　　,-‐／二ﾆﾆ＝=　　　　　..ﾍ|:::. 　 |
　　　　　　　　　　 //ｿ二二二ﾆﾆ=-＿＿＿＿|:::: 　 |
　　　　　　　　　　　　　 {//|二二／-- ､￣　ｒ‐─-.i!:::i!　 |
　　　　　　　　　　　｀ヽ{ﾆﾆ/　匸ｶﾌ　　「ｾｧ　|::::|　 i!
　　　　　　　　　　　／/＾ヽ　　　　　　! 　　 |::::i.　 |
　　　　　　　　　_／// {　)　　　　　　 /　　　!::::|..　|
　　　　　　　 _イ//／　ヽ_　i　　　、　　　 ,　 /|::::|　 1
　　　　　＿._.イ///／　　　 / 　 '，　　￣￣￣　 /. i!:::|_ _.|
　　　　　|///≧´　　　　　 |　　 '，　　　　　/.　|ﾆi! 　|
　　　　　｀￣　　　　　イ | 　　＼　 _ 　　 /r─二二二─ぇ
　　　　　　　　　 _ ／示.＼　　　　￣￣　|｀ﾐ-──-‐‐ｰ′
　　　　　　　　　,.＜´＼从_,人_＼＿＿＿＿＿./ﾉ.　 |　＠　|
　　　　　 ,.＜´//////＼从_,人_从_,人_从　／　　￣￣￣￣￣）
　　　　,.＜´///////////.＼从_,人_从_,人/ |　　　　　　　　）.ソ｀ヽ
　　 ,＜ ////＼//////////.＼从_,人_从_人|　　　　　　　 |＿｝//ﾍ
　 ./示示示示ヽ//////////////////////　　　　　　　 |　｝///ヘ
　/迴迴迴迴迴ヘ//////////////////／　　　　　　　 |_ノ示示示ヘ
　{//──迴迴迴ﾍ　////////////l.,＜´::|　　　　　　　 .|　）迴迴／/
　|/|　　　　　マ迴ﾛﾍ///////// ,＜´////| 　　＿　　　＿ﾉ迴迴///
　|/|　　　　　　｀ムﾛﾍ//////,＜´///////|ヽ＿＞//|二三|迴迴迴/　∧
　∨　　　　　　　｀ムﾐ/, ＜ ´　　 |://////|　 |/////|二三|迴迴／　　 ∧
　 |　　　　　　　　, ＜ ´　　　　 .|://////|　 |/////|二三|迴／/ 　　　 ∧
　 |　　　　　　／′　　　　　　 .|://////|　 |/////｀ ○ ´　　/　　　　　 ∧
　 |　　　　　／　　　　　　　　　　　|://////|　 |￣￣￣￣￣|　/　　　　　　　∧
　 |　　　／　　　　　　　　　　 .|://////|　 |＿＿＿＿＿| /　　　　　　　　 ∧
　 |　　／　　　　　　　　　　　　　　|://////| ..///////////| 　　　　　　　 ∧
　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 |://////|.////////////|　　　　　　　　　　　 ∧

流石に曹叡が馬に乗っていたのかは確認出来ないが、諸葛亮の北伐時には、
長安に親征するなどいざという時には思い切った行動が出来るので、
彼自身もそれなりに武芸や軍事には通じていた節がある。

つまり馬に乗るなというのは、魏の武断的な要素を根底から揺るがしかねない。
764：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:27:05 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　 '"~´　　　｀`ヽ､｀`ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　＿＿＿＿_｝｝:::::::）
　　　　　　　　　　　　　　　／　　,　 '"´￣￣￣￣　　￣｀`ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　 /　　／　　　　　　　　　　　　　　:::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　{　／　　　　　　　　　　 , --､ |::.　.:::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　／　　r屮⌒ヽ::::::::::}
　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　＿_..　-‐'´　　〃{{ 　　 |::::::::::j　　　興勢の役は大失敗だった。おかげで我らの面子が丸つぶれではないか。
　　　　　　　　　　　　 /　　　　 /^Ｙ　|　 - ､　u 　!　|　u　　|::::::::/
　　　　　　　　　　　　/　　　　〈 Y1 ||　　zｕ‐ミ､__j　　_,. -‐/:::::/
　　　　　　　　　　　 /　　 /　　ヽ )| ﾘ　　　￣　　　 {ゞ┴'/:::r'′
　　　　　　　　　　　/　　〃　ﾄ| ト-!{　　　　　　　　 |　u /::::|
　　　　　　　　　　　|　|　{{　　| ト1　i　　　　　　　' ‐'　 /::::::|
　　　　　　　　　　　|　|　!!　　 Vヽ　＼　　　 -=＝'　 /:::::::{{
　　　　　　　　　ヽ |　!!　　　∧＼　ヽ､　　　 ´　〃:::::::::||
　 , --rメ77───一ゝ┴一1ﾊ　＼｀Y--`ー----' ト-　::::::|
／　　　　　　　　　　　　　　　〈ヽﾄ､　 | l二二二フ　/〉　　｀`　 ──---rrく^ｽ

そもそも、何妟や孔乂らはなんでこんなことを言い出したのかと言えば、
一言で言うならば自分達の失政を無かったことにしたかったからに他ならない。
765：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:27:28 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -────--　__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞彡　　　....:: : : : : : : : : : ::.....
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　＞一≦:: : : : : : : : : : : : : : : : : ...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　イ＜￣ : :_:＞ー弋: : : : : : : : : : : : : : ..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　〆´　　._　イ::::: 　　　.::ヽ: : : : : : : : : : : : : : ..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨　　　 /.:::::::::::彡⌒`::::::::::ヽ:: : : : : : : : : : : : ::..
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ___彡　辷ミ/ ..:::::／_ イ:::::::::::::::::::j: : :.＞-､: : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　从　　..::／ィてﾉ′::::::::::::::/: : /イ　ﾊ: : : : : : : :.　　　　あんな僻地の戦いなどノーカンだノーカン！
　　　　　　　　　　　　　ー─--イ　/　　　　.:::::::　　　 ...::::::::::;ｲ.: : :|　㍉.　从: : : : : : :.
　　　　　　　ヽ､＿＿彡＜ ,,///⌒≧) ..:::::::　　 ...::::::::::／/.: : :│イﾉ /: : : : : : : : : :.　　　天下はすでに天下は既に平らなのだ！
　　　　　　　　＿＿_彡　 ,,ｨ//// 〉ｲr／::::::::::::......:::::::::::／:::/ : : : : ﾚ ´.ノ: : : : : : : : : : ::.
　　　　　　　,イ＜￣ア　 ,//////{　弋::､::::::　　　 :::::::::::: 彡ｲ: : : /r爪: : : : : : : : : : : : :::.　　呉や蜀の連中など匈奴らと同じ夷狄よ！
　　　　　／　　≧=彡　,,///////|　　＿＿　　　　::::::::::::::/::/ｲｲ: : : : : : : : : : : : : : : : ::
　　　　　ｧ彡′　,,,ｨ/////////', 　ﾄー一〉　　　::::::::::彡ｲｿ/: : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　ー-Z　　　,////////////ﾊ　弋__＞'　　　　::::::::::::::::::イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : ::
　　　　　 /　　 ,,//////////////∧　　　　　　　 ..:.:::::::::::::::::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :::
　　　　 .ムイ⌒ ￣ラ　 ,//////////ヽ　　　　　...:＜:::::::::::::ノｲ: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　/´　ｨ　　　/////////l __,,　＜:::::::::::::::::::::（:::::从: : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　 / ／/　　,,//////////＞ｰx彡＜　￣￣￣￣弋: : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　 /イ〃　 ,,///////////rイ|l　　ｨ　　　　　　　　 ∨: : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　从　,//////////// |t' |ﾆ=イ/　　　　　　　　 ∨: : : : : : : : : : : :

故に彼らは自分達の失政を覆い隠す為に曹芳を諫める形でごまかそうとした。

曹芳から軍事を遠ざけ、興勢の役そのものを無かったことにしようとした。
766：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:27:45 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,;';;;;;;;;_;;､;;;;;;;;'､;;;∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (;; ┛┗　＿_　`ヽ;;',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ;; ┓┏ ‐--‐‐　　i;;;}　, ‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ };;;|_‐≦｀＿´≧‐_.l;;{∨ ._ /.l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　天下は既に平らなら、あんな無様な戦いで負けることなんてなかった！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿/　　l;;;k´:::::::〉´｀〈:::::::::〉l;l (　　　ﾉr‐, ‐､-､　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　 , ‐　´￣l/　　　ヽl.`　´〈　〉.`　´.',.　¨l￣　｀/ 　.ヽヽ-､_　- = ￣　　￣｀　　お前さんら、少々詭弁が過ぎるんじゃないかい？
　　　　　　　　　　　　, -ｲ/`‐.-‐´/´',　　　∧', ,' _-==,､ ', / .l　ﾉ､　 ./　　 /‐ ､l　≧=-
　　　　　　　　　　　lr</ / / /　/,'　 l　　 ,' ∧ヾ　￣　 ,/ /-ﾆ´　＼l`　､./　　〉ヽ､ヽ
- 、　　　　　　　// / / /　/.,'　　|　　,'ﾆl;;;;', .≧=≦´ /l ￣ ',　　　l 　 /　　.,' ~l＼l¨
　　＞＜, - ─ - 、,/-‐´-´イ. ,'　　 l　 /─',;;;;;＼_　 _.／;;;ﾄ､__ノ-‐‐ ､￣ `　､/　/､ ∧　　　　　＞＜
　　　　　＼　　 r ´く＞ ´　　　l　　,ｲ　/三三V;;;;;/.￣..〉､;;;〉─‐ ﾄ､丶丶__／｀ ‐´.l ＼∧‐- ､　´
　　　　　　 !､_ .l　l´　　　　　　 ' ´／イ l──∧;;∧＿∧-〈三三} l l＼`─ ´　／;＼ヽヽ､　.＼
　　　　　　　＿_　= -　─　‐ ‐ ´_|＿| =　─　￣＿_　 - ∨､ﾆl l　l;;;l ＼` ‐‐´ ＼;;;;ヽ ` ,丶　 `　､
　　　　／￣　　 V/ ,';;;;l　l;;;l l‐=.´, .-　‐, - = - ﾆ _-　‐　￣l　ヽ‐ 、;;l,'＼ .＼;;;;＼＼;;;',　};;, l
　　／　　　　　　 `l l;;;;l　l;;;`‐　´- ‐ ／/　/　/;;;;;;;;＞､─‐ l　 .〉　＼　　`-､｀l;;;;{　 {;;;;}　l;::{|
　／　　　　　　　　/ l;;;;丶- ─　‐　/;;;;/　/　/;;;;;;/　,.-‐ヽ　/　/　　　＼　　＼;;;l　 |;;;;|　l;;;ﾘ
.´　　　　　　　〈.　!､;; - ──‐ /;;;;/　/ /´;;;;;/.／　r‐,. V ‐´‐,　＼　　＼_　　~`､ .!;;;;l /／
　　　　　　　　　　 V` - ───./;;;;/　/ /;;;;;;;/ / r‐ ´;;;;ヽ V;l l∧　　` 　　.ヽ　　￣￣
　　　　　　　　　　　`- ‐─‐イ~/;;;;/　/ /;;;;;;/ / /;;;;;;,‐ﾆ､;∧V　l .ト､　　, ､､　' ,
　　　　　　　　　　　,- ‐‐-´‐´/;;;;/　/./;;;;;;/ / /;;;;;;;//､´ ∨',V∨;l ∧　　 } }〉 /
　　　　　　　　 {-‐---‐´/;;;;/　/./;;;;;;/ / /;;;;;;/./　∨ .V;',.V V;l l `l　　l_l'/
　　　　　　　　　　　',　 -= ´/;;;;/　/./;;;;;/ / /;;;;;;/ /＼;;;;V　V;', V ;l l　l　ﾉ ´
　　　　　　　　　　　 ` ‐-‐/;;;;/　/ /;;;;;/ / /;;;;;;/ /￣|￣l￣｀ヽ;';,丶　 `‐´
　　　　　　　　　　　　　 /;;;;/　/ /;;;;;/ / /;;;;;;/ /l　　l;;;;;;l　　l;∧;;;ヽヽ
　　　　　　　　　　 /;;;;/　/ /;;;;;/ / /;;;;;;/ /;;;l　　|;;;;;;|　　|;;∧;;;;', ヽ

特にこの意見に反対していたのは太尉である蒋済である。彼が一番頭にきたのは
「天下は既に平ら」という、まるで呉や蜀の脅威を無理矢理無かったことにしていたことであった。
767：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:28:05 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　_, -,,‐,,─,,‐,,-,,-,,,,,､
　 _/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
. /;;;;;;;;;;;;,r-､;;;/　 `};;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
;;;;;;;;;;;;/　　__　 ! | __ ` ‐ -'' ､;;;;∧　　天に応じて変異を塞ぐのは、実に人の為す事。
;;;;;;;;{'　　　 ‐-､ヽ ', 三ﾐ , 彡'ヽ;;;;;}
;;;;;;;;}　 ,l;l;l;l;l;l;l;ﾐ､ l l /´ ／　　 {;;;;}　今、二賊（呉と蜀）は未だ滅びず、将士は露に暴(さら)されること已に数十年で、男女とも怨曠し、　
;;;;;/　 , -.‐, = ､､ﾞヽ　 , -!!=ll≦､l;>　百姓は貧苦しています！
;;;;;}=={ . -'‐`”‐` l, = ､{, ‐｡､_ヽl;}
;;;;;〉　 ` ‐　-- ‐´　,'　.ﾄ￣　_//
.};;;l　　　　　　　, -´　 L　￣{;;;{
. `l;l　', 　 , ‐ ´,,__ヽ ./´ ､　/;/ﾘ　　 ,､
　 {;l　 ',　l_, ≦二ニﾆﾐ､ //;/ '　 .／丶
　ﾞヾ､ .V .　､` ‐ ‐ - ｲ/,,'/　 .／　　　ヽ
　　',　＼,, 　 `　‐- .´ ,,／l ‐ ´　　　　　 ∧
　　 ',　　＼,,,,　　　,,'／　|　　　　　　　　　　|
　　　　　　 .≧''=''≦;;;;;;;;|　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　 |
＼　　　　　　　　　　　 .／;ヽ　　　　　　　　　|
;;;;;;＼　　　　　　　　／;;;;;;;;;;{　　　　　　　　　|
;;;;;;;;;;;;＼　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;{　　　　　　　　　|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;≧;;;=;;;≦;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　　　　　　　　|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{　　 V;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ､　　　　　　|

なお蒋済も同じ時期に上奏していたが、彼は孔乂らの意見とは正反対のことを主張していた。
768：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:29:07 ID:kS.Vw2Yc0: 　　＞　、　　　　　　　　　　　　　　　　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;∧
　　　　　　＞.＿＿く＼　　　　　　　 ,　-./;;;;r- = ‐ -､;',`　　,　‐- .、
￣　 = -　_, - ≧_　 , ・´￣ﾉ>‐ ,　・ ´　　,';;;;{. =三三= {;;;l. ／　　　　`.　　　そもそも、国の法度を為すのはただ命世の大才だけであり、
　　　　　 -= ﾆ´　 __ゝ- ‐ ´-ニlヽ　　　 l;;;,' =‐´ .｀‐= ',;／　　　　　　|　　　そうであるからこそ国法を張って後世に垂れる事ができるので、
　　　　　<∠／￣／ノ　　　　　|　',　　 /l`{-o=}={=o-ﾞ/.　　　　　　|　　　どうして中下の吏が改易してるんでしょうねぇ？
. -　─ ━ ´　　 ´‐´　　　　　 / __l　　/ l` l`‐.´{ .}`‐ ,'　　　　　　　　|─ ＿　　／ﾉ, - ‐ - ､
￣　 -　_　　　　　　　　　　　/／　|　/l/.l　.| , ,',.=､ﾞ,　|　　　　　　　　 ,' l´　　￣ヽ≧､´ﾆ二 - 、
　　　　　　￣　 ━ -　　　　　　　ノ / l/∧ .`､'.ﾞ.=´.'./| 　　　　　 / ` ` ﾆ -　‐ ´　 /- ─‐ ‐ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　r‐ ´／l l:l///`- `''‐‐ﾞ´∧　　　　　　/　＼＼＼､‐､‐ ´　二二ニ=-
＿＿＿　　　　　　　　　　　　ン´＼l l:l/////////:::/　ヽ　　　　/ ＼ _ ヽ丶丶＼＼ ≧=‐-
／　 .／￣　￣　￣　￣　￣| l l::l／ |:|//////メ::::/ 　　　　 ´/- ‐ ´ ヾ､　`-＼＼` - ‐ ´ ＼
　／　　　　　　　　　　 | | |:|＼ ',:',////メ::::/　　　　　　／　　　　　lヽ＼　　￣　　　　　　.＼
／　　　　　　　　　　　　　　　', l :l l:l＼ヽ///:::／､　　　　　　 /　　　　　　ゝ __. ＼　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　V', ', l::::l＼メ／　　` -　‐　　./　　　　　　/　　　l　＼　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　r‐ =　── -　 _ l＿_ - ‐ ´　　　　　　　　　/　　　　　　/　　　 ' ,　　＼　　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　/　　　　,　 ` ‐､　ヽ　　　　　　　　 l
　　　　　　　　＼　　　　　　　＿　　　　　　　　　　 /　　　　　　/　　　　/　　　 /', 　',　　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　` ─　-　‐　´ l;;:｀　、　　　　　　　 /　　　　　　/　　　　/　　　 /./　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　l:::l l:::::l＼　　　　　　 /　　　　　　/　　　　/　　　 /./　.　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::l l::::::l　l`　、　　　＼　　　　/　　　　/　　　 /./　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::l l:::::::l　|　| `　‐ .- ､　` - ‐ ´` 、　　/　　　 /./
　　　　　　　　　　　　　　　　/＼:::l l:::::::|　|　|　|:::::|　　`　-　､.　　 ` ‐´＼＿／./
　　　　　　　　　　　　　　 /　|:::＼|::::::|　|　|　|:::::|　　|:::::|　|::::`　、　　＿_／
　　　　　　　　　　　　　　 |　 |:::::| `:::､|　|　|　|:::::|　　|:::::|　|:::::|　| ￣￣
769：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:29:27 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 , - ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＞,-,,,,,､
　　　　　　　　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
　　　　　　　　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
　　　　　　　　　　　 ,';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r ､;;;;;;;;,､;;;;;;;;;;;;;;∧
　　　　　　　　　　　　　,';;;;;;;;;;;;;┛┗ ; ノ　　__ 　　 `- ､;;;;;;;}
　　　　　　　　　　　 l;;;;;;;;;;;;;; ┓┏ 　　　 - 三三ミ= 　.l;l　　こんなことじゃ、終には政治に益すること無く、ただ民の信望をそこなうだけ。
　　　　　　　　　　　|;;/~ ､;;;;;;;/､　　 ,,＝━-　　　`　 .l;l　　文武の臣に各々その職務を遵守させるべきで、清平によって率いれば、和気・祥瑞が感応して来致しましょう！
　　　　　　　 , ──‐l;;l　　l;;;;;/` ､` /￣　- ､　　　━-.ll
　　　　　　　／　<￣~~l;l 　 l;;;;;}　　 `l. ‐=o=- l-‐ ､, ‐-､l
　　　　　／　　　 .＼　l;;',　l;;;;;}　　　 `　─ ‐ ´ 　.l=o=. l
. -‐ = ≦　　　　　　　.`''､l　≡　 ',　　　　　　　　　ﾄ､__ノ
　　　　　　　　　　　　 ./ l　≡.　 |　　　 ,　´r_　　 l　 /
.　　　　　　　　　 /. ,'　＼　 l　　／_ _＿＼_/ ./ ` ､
　　　　　　　　　　　 /　,'　　　ヽ l　./　ヽ -==--,_〉'　　　 `i
　　　　　　　　　 ,'　 /　　　　丶/.　　､`-==イ /　　　 /　}
　　　　　　　　　 ,'　./　　 l 　　ヽ,,　　 ` ‐‐´_/　　　 /　　|
　- 、　　　　　　 /　.,'　　　 |　　　＼　・.=・=ミﾐl　　 ,'　　　l
　　＼　　　　　 /　　l　　　　',　　　　 , ~ll;;v;;l　l l/　　l　　.　 l
　　　,_＞- 、　 /　　ﾄ､　　　　　　　 /　 l;;;;;;;;l__lﾉ;;ヽ　l　　　.ﾄ､
　￣/ /´　　` ´　　　l;;;;;＞,, 　　 _＿＿(_､ヽヽヽl＞､. l　　　 |　＼
　. / /　　　　　　　　l;;;;;;;;;;;;;;;＞ /　　　　ヽヽヽl;;;;;;;;;}- ､. 　 l　.　ヽ
　/ /　　　/　　　　 l V;;;;;;;;;;;;;;/　　　　　　 ',　l l';;;;;;;;/＼＼ l‐-　､ノ
　../　　.／　　　　　 l／＼;;;;;/　　　　　　 l　l/;;;;;;/＼ .＼＼＼＼＼≧､!
　　　／　/　　　　　 l／::::::/　　　　　　　　/_ノ;;;;;;;/＼::＼. ＼＼_＼_＼＞´
　／　 / 　　　　 l:::::::/　　　　　　　　 /;;;;;;;;;;;;/＼ .＼::＼. ＼＼
　　　 /　　　　　　　 ',:∧　　　　　　　　/_＼;;;;;/＼:::＼　＼::＼＼＼
　　／　　　　　　　 ',. l l　l　l　　　／　.)＼/＼ .＼:::＼　＼::＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　',LL L L＿_⊥ ‐ ´

蒋済は一尚書でしかない何妟達が曹爽の威を借り、軽々しく法律を変えたり、
政治を行うことに対して盛大に批判した。

彼らは、たかが郡同士の境界線問題すら解決出来ず、挙げ句の果てには、
自らの敗戦を文字通り無かったことにしている。

曹操以来の宿老として蒋済は彼らを憎悪していた。
770：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:29:48 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　　 ├- ､__:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;:-‐'"´;i
　　　　　　|;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞﾞﾞ'''''ー--　､､;;;;;;_;;;;;;; -‐''''"´:;:;:;:;:;ｨ彡ﾐ,
　　　　　　 ,i＝＝==､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-‐"´ﾞﾐ三ﾐi
　　　　　　 i三三ニﾆ'￣｀ﾞﾞ''''' ー- ､;:;:;:;:;:;:-一'"　　　ﾐﾆ三i　　　子通殿も相変わらずでおじゃるが、しかし何妟達は無茶苦茶でおじゃるな。
　　　　　　 i三三ﾆ三　　　　　　＿　￣　　r==､　　　 'ヾ､ミi　
　　　　　　_,i三三ﾆ三ゞ　　　ﾆ三ｼ　　i　　ゞ"´　　　　　!ﾐ;iヽ　　麻呂ですら馬に乗っていたというのに、この乱世で馬に乗るなとは、
　　　　　 i"ﾞヾ彡彡ｧ"´　　　　　　　　 i　　ﾉ　__ ,,,...､_,,. 　 iﾐ| |　　何を言っているつもりでおじゃる？
　　　　　 { {｀ヾ彡;ｼ′ 　　, _ --‐- ､丿　ｨ''"ノ（oﾂヽ''　　|ﾘﾉ
　　　　 '､(､ヾ彡ﾘ　　　ｨ'でo)'ヽ､　 :　 ';:. 'ー-‐'"″ 　 |ﾘ
　　　　　　 ',ヽヾ､彡　　　ゝ｀ﾞﾞ'''''"´ﾂ　.､　 i::.｀ヽ､,,,,ノ　　|i|
　　　　　　　ヽ丶ヾﾘ,　　　｀､,,,,,,ノ　　.: 　 i:::.　　　　　　　ﾘi
　　　　　　　ゝ､,ヾﾘ　　　　　　　　 ,　.::　　'､::.　　　　　　ﾘ
　　　　　　　　　　ヾi,　　　　　　　 /､ _　　　 ,,'　　　　　 , /
　　　　　　　　　　　ヾ,　　　U　　 /　 ´｀｀ｰ''´　　､　　,' /
　　　　　　　　　　　ヾ,　　　　　 '　　　　 : :　　　　 ',　,　/､
　　　　　　　　　　　　ヽ､　　　　, --‐‐一''ー─''''　' /./::::ヽ.
　　　　　　　　　　　　 i"i ヽ　　,r' _,,,, ゝ--‐‐''´ｰ'"　ﾉﾉ::::::::::ヽー-､
　　　　　　　　　　　ﾉ, |',　ヽ､　　｀ ; ; ; ; : : : '　／::::::::::::::::::＼_｀ヽ.
　　　　　　　　　／::i　| ',　　｀ヽ､＿　　＿,／:::::::::::::::::::::::::::::/　ヽ
　　　　　　_, -‐'''"i:::::::i　.|; ',　　　　　　￣￣／／:::::::::::::::::::::::::／　／＼

司馬懿も騎兵を率いるなど、馬上術を身につけていたようである。
それ故に、孔乂らの意見には困惑していた。
771：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:30:06 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　. 　 -―:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ}ヽ
　　　.斗_≦＿::::::::::::::::::::::::::::::::::-=―z::::::::::::::::::,
　　　　　　／::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧=ミ、
　　　　／::::::: ／::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::/::::::::::::ハ
　　 -≠ テ:::／:::／::::::::::::／:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::ﾘ
　　　 .／:::::::/／:::::::::::::::::::::::::::::::-=:::::::/::::::::::::::::::/
　　／:::::::::::/'::::/::::::::::;＞- ､≦=---／::::::::::::::／::ヽ　　　ようは、興勢の役を無かったことにしたいのでしょう。
.／::::::::::::::/::::::/::::::::::/､ ●　} ≧孑:::::::::::::::ィ:::::::::::::l
イィ:::ィ::::ｲ:::::/:::::::ｲ:/　≧=-　／:::斗-＜刈::::::::::::l　　天下が平定され、乱世ではないとすることで誤魔化そうとしているわけです。
≠――-､:::::::::::::' l.'　　　　　￣　　 ●　}':::}::::::/::/
　　　　　　＼:::: l|　　　　　　 _　　　ﾞﾐ=='":::}:::::/}/
　　　　　　　ヽ从　　_　　　'′ 　　 ./::::}:::/
　　　　　　　　 Ⅵ:.　　　ﾆ　､　　　　 '::::/}/
　　　　　　　 |　　、　　　　　　 .イ}:／./
　　　　　　　　 .'　_.,癶、　 .　＜::::／
　　　　　　　　,爪　}/　￣　 }/V

.　 /,/;:;:;:;/;:;:;/;:;:;:;l;:、;:;ヽ;:;:;:;:ヽ;:;:;:ヽ;:;:;＼;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:!｀'＼
　/　ｌ;:;:;:/ //;:;:!;:;:;ﾍヽ;:;:;:;＼;:;:;:＼;:;:;＼;:;:ヽ;:;:;:;:!;、;:;:|
./　/;:;:;/ //;:;:;:|ヽ;:;:'､;:;＼;:;:;l;:;ヽ;:;:＼;:;:ﾍ　i',:;:;:;| ヽ:;:;i
　　|;:;:/l;:l/;:;:l;:;:!ヽ＼.＼;:;:＼ヽ、＼;:;:＼ ', | i;:;:;i':,::＼|
　　| /;:;:/l |;:l;:;:| i´ f::::j ､＼;:＼　,rt:::j フl .! |ヽ:! !;:ヽi＼　　　　　浮華である何妟らしい行動ですね。ですが、我々がその分だけ、
　　| ヽ/ |､ヽヽ {　`＝‐' ヽ|｀ｰゝ`ｰ＝'　l ! |;:;:;l !ヽ＼- ゝ　　　つけいれることが出来るというものです。
　　|　 |;:;l ヽ＼ヽ　　　　　　　　　 / | i;:;:;:!.|:;::|:;:!
　　　 |;:;l　|＼ヽ_,ゝ　　　　　i 　　　　 / ,! :;:! !;:;:l;/
　　　 | ∧ |;:;:ヽ' 、　　　｀ ´　　　　　/|/ l;:;:;ﾍ;:;:i
　　　 |/　ヽ ∧ヽ,＼　　‐‐---‐‐　　ｲ/;:;:;:|;:;:/ ヽ!.
　　　　　　 |/　|∧|　＼　　　　／ .| / l/;:;:l
　　　　　　　　 |'　 l　　ヽ、　　／　　 l'／ヽ/
　　　　　　　　 l　　　｀￣´　　　　l､
　　　　　　　　　,. '´　　　　　　　　　　　ヽ､_
　　　＿_ ,..　'' ´ 　ヽ　　　　　　　　 /　　　｀'ー-　..__
-‐ '´ {´　　　　　　　ヽ　　　　　　　/　　　　　　　　｀} ￣ 'ー- ､
　　　ヽ　　　　　　　ヽ　　　　 / 　　　　　　　　　/ /　　　ヽヽ
　　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ /　　　　 |　ヽ
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　 /　　　　 ',
　　　　　　　｀'ｰ-　 _　　　　　　　　＿　 -‐ '´　　　　　 /　　　　　l
　　/　　　　　　　　　｀'ー----‐ '´　　　　　　　 /　　　 l 　　 l　　　!
772：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:30:25 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　　 ,l､::::::::::::::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　　,ﾊ::｀丶､:::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,, -‐:〈
　　　　　　　　{;;;;ヽ､:::::｀丶､:::::::::::::l:;:;:;:;:;:; ィ";:;:;:;:;:;:;:}
　　　　　　　　,l;;;;;;;;;ｼ丶､:::::::｀:`:ー'‐::'':"::::::::_, ィ"´;;l
　　　　　　　fうl;;;ミミ、　｀`丶､::::::::,: - ''"´　ﾘ;;;;;;f-､
　　　　　　　{ l l;;;;;ｯ=`　　 (三> ｀^´ (三ｼ　　ム;;;;;;ｿl}
　　　　　　　t　!;;;ﾘ　　 _,,...,,_　　　　　_,,..,,_　　 l;;;//　　　　　何か策を思いついたでおじゃるか？
　　　　　　　ﾞl ヾ;l 　:'ｨﾃﾍ9ﾝﾐ　　 ,: ',ｼﾋ9ﾝ､　　l;//
　　　　　　　　`ｰll!　　｀''==ヲ'　　l:.:^''==彡'"　,!ﾘﾉ
　　　　　　　　 ll　　　` '' "　　　l:.:.:` '' "　　,i;;l´
　　　　　　　　　　li,　　　　　,r　.:　:.ヽ､　　　 ,:,り
　　　　　　　　　　 t、　　　/ ﾞｰ､　,r 'ﾞヽ　　/,K′
　　　　　　　　　　　ゝ、　,:'　　　:~:　　 }　// /ヽ、
　　　　　　　　　　　/{lヽ ,ィ＝=ﾆﾆ=＝,ﾉ,ノ7 /:.:.:.:ヾﾆヽ
　　　　　　　　 , ィ/:.:いヽ｀` ー一 ''"／,/,/:.:.:.:.:.:.:.:ｿ }- ､、
　　　　　　　 /　/:.:.:.:ヽヽ `' ー‐ -- '"／／:.:.:.:.:.:.:／ /　　｀丶､
　　　　　,, - {　ヾ:.:.:.:.ヽ丶　　　　　／／:.:.:.:.:, -'" ,／　　　　　　｀丶､
　 ,, - ''"　　丶､｀` ーゝ､ヽ.,＿,,ｨ"ェくユ- ''"　, ｨ"

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ
　　　　　　　　　　　　　　／　　,／/ _､-
　　　　　　　　　　　　　　 , '/ ／‐'::::,､ﾝ'／
　　　　　　　　　　　　　 , ./:::ﾚ:::::::::::::´::::::ー--...､.._
　　　　　　　　　　　_iV::::::::::::::::_::_::_::::::::::::::::::::::::::::::::::=-
　　　　　　　　　　　r::'::::::::::::｀ヽ三ニー-::::ニ:::::::::-=ﾆ´
　　　　　　　　　／::／三:::＼＼ヽ:::::::::ミ､::::::::::::::_:::＝≧ー
　　　　　　　　　/:::::/:::::ンヘ＼＼ヽ:::::::::::｀ヽ:::::::::::::ﾆ三三ｪ-　　　
　　　　　　　　 //i:/:／/:::,'i::::ヽ＼＼',､::::ヽ:::::::::::::::::::::＜'´　　　　　　何、策と言うほどのことではありません。そろそろ、伯父上や
　　　　　　　 !' /::;:':::/:::,'::i　i:::ヽ:::::::ヽ:ミﾐ:::::ヽ､:::::::::::k-ﾆヽ､　　　蒋太尉を我らの元に引き込むべきだと思います。
　　　　　　　　　 /::i::::l:i:::i､::',. ',::::::ヽ::::::::ヽ::::::::::::`::::::::::ミヽ､
　　　　　　　　　/:::ii:::l::i:::L::::':,::i:::::::＼､_:::ヽ::::::::::､::::::::::ヾ､　　　　　　
　　　　　　　　 /::/i:ｉ::l::i::i f:::j､:;::::',ヾ:::,rt:::j､＼:::::::::::::::::i､＼
　　　　_,rｰｧ'/'´ i:ﾊ:l::lﾘ`＝‐ヾ'､::､ﾞヾ､ﾆノヽ::::::::::::::ヾヽ､.
　　　,r''"　　　　 i.ﾘ/ﾘ::',ﾞ　　　　　ﾞヽ　　　 .,!::;:::::iヾ::',ヽ､｀`ｰ-
　　/　',　 -､　　 i//::l:ｌﾞ､　　､ ..　　　　..:':l::i!ヾl:::ｌ lヽｉ ',　｀ヽ
　 ∧　 ', 　 i i　　 i i:　ﾘ　ヽ.　‐-- ､　／ /ﾘ　/ !/./　'　'　ﾞヽ
　 ,' ヽ　 ',　i 〈　　 ,i i::.､　＼＼　　　..::'::: /　! 　 , ', ' .i
　､　ヽ　　ｉ　　　'ヽゞﾐヽ、ゞ: `ﾆ:´:::::''　_,. -／／　 i
.　ヽ、ヽヽ　 i　　　 ',ヽ､`ヽﾐヽ､　　,.:-'´,. '´／　　ﾉ　　　　 /
.　　 iヽ＼i　.i!ヽ　　　　 `　､`'-､､､､､- ',ン'' 　　　　　　　/〃
773：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:30:39 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　　　　　　　, ,. '　　　　_,,,,､､yｯ‐'´
　　　　　　　　　,r／, _,､-='"´:::::::K..,,,,,,,＿＿__　＿_,,,,.....
　　　　　　／ ,､ｲｼｰ''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣::::ン'"´
　　　　　　 / ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,､-'"
　　　　　ｿ,:'::::,::::::::彡=::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'=ｪｰ　　　_,.
.　　　　 il!'::::ｿ::, ｪ=-ﾆ 'ﾞ:::::::::::::::::::::::::::::-ｰﾆ三::::::::::::::::::::`ﾐｪ＜´
　　　　,..=ﾞ::!:::ﾚ:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::三ニ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::`=ﾐ云ﾐ'=､､._
　　 ,r'^ﾁ;::::::::ｰ＝ﾆニ　ﾆ＝=ー-:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｫr'''`ﾞﾞﾞ'''ｰ-､　　何妟と孔乂は、明らかに蒋太尉の主張に反することをしている。
　　　ﾒｿﾍ､:::::::'::.:.,::::::':::.:,::::::::::'.::.::.,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ､ﾞヾ､
　　ｲ!l ! !::ヽ､::::::::::::::::::::`::::::::'::.:.,::::::ヾ､:::::::::::::::::::_::::::::::::::::::ヽﾐｷ=;'''`´　　　魏国が二賊から守れたのは、父上を筆頭に文武の臣下達が
　　ﾙ'|.l!::l!::::::i:ヽﾐﾆｪｰ- ､､､.._::::::::::ヽ､::＼三ﾆ二_::::::::::::::::::::::::::ヽ=ｰ___　　自ら戦ってきたからです。
.　　ｿ .i.:::!::',:',:::､:::::::::;::::::､:::::::::､､::::::::::::::::::::ヽ､::::::::::`:::::::::::::::::ﾆ=二''"´
.　 /　 !:从::'.,:::!ヾ､:::::ヽﾐﾆｨ弋;ｯ'y､ヽ::::::::::::::::ヾ:::::::::ヽ:::::::::三天_ ~　　　　　ところが、あの浮華共はそれすら踏みにじろうとしている。
　ﾉ　　り !ｌ::::ヾiﾞ代ｯ､-::ヽ` 　､ノ　ﾞi::､::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::ミヽ､　　
　　　　!'　!':;::ﾊ:;ゝ=‐ 　｀ﾞ`'‐ 　　　　　!:l ﾒ､::::::::::::､,､:ヽ:::::::ヾｯ､ヽ
.　　　ﾉ.　　ヾ','!ﾘ丶 |　　　　　　　　 !i,i:　｀ヾ､:::i 'i ﾞヾﾐ廷=-ヽ
　　　'　　　　 `､ﾞｬ､. ヽ､ ‐　　　　　　　ﾘ'　　　　ﾞﾘ＞・'"　　｀`ヽ､.,
　　　　　　｀ i! ヽ　＿＿_ 　　　／　　　,, -'" 　　　　　　　 `ヾヽ,
　　　　　　　　　　!　　ﾞヽ`ﾆ´ 　　／:: 　／´　'""'ｰ-､ﾞ_ヽ､　　　　｀ヾ､
　　　　　　　　　　　　　｀ヽ. __,. '^`'‐=./'´　　　　　　　 `'ｰﾞﾐ､,　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　ﾞ'ヽ､　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　＼　ヽ,　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ|　　　　　　　　　　　＼　i 　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　i　　　､.i.',　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　　　　　!　　　ヽl ',　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　　　　　　　,' ,'.　　　ﾍ : ､　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　,' ,' 　　　　ﾞi! :　　　　　　ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　/ ,'　　　　　ﾍ'　　　　　　 ,ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､　　　　　　　/ ,'　　　　　',　ヽ　　　　　　',ヾ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ､　　　　 / /　!　　　　 ',　ﾞi 　　　　　', ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍヽ　　/ /　 !　　　　　'i　','i, 　　　　 ',　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞiヽ　　 /　　ｌ　　　　　　l　ヽ　　　　　',　　i',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 'i ヽ　′ 　ｌ　　　　　　 i 　ﾞi 　　　､　 ,'　　ﾐ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞi! ＼　ノ　　　　　l 　 ,＼　, ' 　,' 　　ヾ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i!　ﾞi! 　　　　　　　　ｌ　　ﾞ,'＼　　' 　　　　ﾞi!
774：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:30:59 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, 　 ,,,.:-‐,,..... -
　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ::':ﾙ'´:ｰ''´::::≦-
　　　　　　　　　　　　　　r''ﾆ、:::::ニ＝-:､::::二ｪｪｯ=-‐
　　　　　　　　　　　　　　　 r'::::::ﾆ-､::::::::ミﾐヽ､::::::::::::::＝ﾆ＿
　　　　　　　　　　　 /:://:::::ミ､::::::::::::＼ヽ､:::::::::::::＜
　　　　　　　　　　　,':::,'::::iヽヽ:::ミ:::::､:::::::::＼:::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　 /::::!:::::ヽ:ヽ::::::::::`:::::::::ヽ:::ヽ::::::ヾヾ､
　　　　　　　　　　　　/"i::::::::::::ｉﾞ_､:::::::::!＼vヽ、:::::::::ヾ:::＼
　　　　　　　　　　　　 i:;::::l::',:li ｏヽ`ヾi. Y'ｏﾞﾘ､:::::::::::iｰ=ヾ　　　ここに書いていることは、そうした忠臣達をないがしろにしているに等しいことです。
　　　　　　　　　　　　/ lﾊ::::',ｉﾞー" 　 ′ ー" i:::::::::　
　　　　　　　　　　 rｲ￣'",ﾆ､!:::::i.　　　. . 　　　,':j::lヾﾔ-､_　　　　蒋太尉、そして伯父上（司馬孚）や子家殿（盧毓）殿らを我々の手に引き込む、
　　　　　　　　　／ |　　　l　lｻ!::iヽ　 . --､　,.ｲ::l!';:l　　　 ,ヽ　　わかりやすい大義名分が出来ました。
　　　　　　　　　|〉　!　　　|　l八ﾞ!　＼　￣ .ｨ'　/ｉ! i '!　　　i　i
　　　　　　　／<　';,.　　 l　| ヽゞｬ-､`＝ﾝ　_ｿ, !　i　　　 ,'　ヽ
　　　　　　　〉ヽ-`'　i!/｀`ｉｰ',　｀`-ﾆ_--‐'ﾆ-' ,'　 / ｉ　 / i　i l
　　　　　　　/ 　' , ,,,i'´!、 l-　ヽ=- -‐-;'''´　　　　　ｌ　　, ' ,' .i
　　　　　/　　　ﾞl　i　 'i　j/　 ,..-‐'￣　　　　　　　 !　/　　　|
　　　　　 /　　　　 ll､ヽt,ｹﾝｪ‐'´　　　　　　　　　　　 ,!'　　　　.|
. 　　　 i┴､＞ﾆﾝ`''＝ｰﾝ´ヽ　　　　　　　　　　　/ヾ!ー,-,ﾝ.i
　　　　ﾘﾝニ--/　　　, ' 　　ヽ　　　　　　　　　　 /　 |､-‐'´　 i
　　　／r'　 ii" 　　　/　　　　　　　　　　　　　　 /　　ｌ　　、　 i
　　　く lハ　l:l　　　ｲ＼　　　　　　　　　　／　 /　　<　ﾐ､､`ｰ.k
　　　　|.　　 l::',　　/ｼ　　　　　　　　　　,　'　　, 〈　　ノﾞ -ｰ､-ヽ.i
　　　　!､　　 !､::ｰ::k ヽ　　　　　　　　' 　　,　'　メ､　ﾉ　　　　`ヾ,!
　　　　　`ー-､_ﾆｨ_ ､ﾆー　　 '''' ーー '　　,　- .ﾒ∠､.　　　 /
　　　　　　　　　　'　　　｀　　　　　　　　　　　　　　ﾞ｀ﾞ~`　　　 "
775：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:31:17 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　　　　　　　＼ー-- ､,,_ー=ミ‐-..､
　　　　　　　　　　　　＿＿＿ﾐ::::::::::::::::｀¨ミヽ､::::::ヽ.
　　　　　　　　　　＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::ヽ
　　　　　　　　　ヽ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
　　　　　　　ー=ﾆ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j::ﾊ
　　　　　 --─=＝ﾆ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヾミ:::::::::::}
　　　　　　　 ,,ｨ彡:::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡ｲﾊ::く　　　　　父上、早速お三方に向けて書簡を書いてください。
　　　　　　／::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::l::::::::',
　　　　／---─ｧ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::／:::ﾘ:::::::}ﾊ　　　お味方とするには今が好機です。
　　　　　／/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ:::ﾂ<彡'/:::;イ::::::::::l:::|
　　　　　　　　/::::ｨ::::::::::::::::::::::::::,ｨ/ 　¨''=ｲ _,ｲ:::ｲﾃ ::::::::::ハj
　　　　　　 _,,ｲ／/:::::::::::::::::::::ｲ/ |　　　　　ノ　|¨ .::::::ｲ/
　　　　　　 ∠ イ:::::::::ｨ::/ .|　　　　　　､ _｣ｲ:／.j'
　　　　　　　　　　/ｲ:／ .|ｲ　　＼　　　‐--- ／|:/
　　　　　　　 __ ｲ　　 j　　　　　＼　　ﾞﾞﾞ／　.ｿ
　　　　　　　　 /＼　　　　　　　　／ヽ- '
　　　　　　　／　　ヽ､　　　　　_ ｲ
　　　　　／　　　　　　ヽ､　　Y
　　　　 /　　　　　　　　ー┴､
.　　　/　　　　　　　　　　　　　 |
　　　/　　　　　　＼　　　　 |､
　　 i　　　／　　　　　＼　　ﾊ
　　 |　　/　　　　　　　　　　ヽ　　 |
　　 |　 ,'　　　　　　　　　　　 }　　|

中央に戻ってきた盧毓や、何妟達の言動を批判している蒋済、そして尚書令である司馬孚らを、
司馬師は本懐を伝えることで味方とする好機と考えた。
776：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:31:30 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　　___|二ニｰ-､、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　 /rヽ三三三三三─‐-- ､;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　 ',i　,-三三三三三、　 _,.ニ､ｰ-､!;: -‐二￣彡′
　　　　　　　　',､、ヾ三三'"￣￣　　 `ー‐"　　　ヾ-'" 　.〉′
　　　　　　　　ヽヽヾ三,' 　　 :::..,. -‐- ､　　　　 _,,..-‐､、,'
　　　　　　　　　｀ー',ミﾐ　　　::.弋ラ''ｰ､　　 i'"ｨ'之フ　l
　　　　　　　　　／:l lﾐﾐ　　　　 ::::.. 二フ´　　 l　ヽ､.ノ　,' 　　　　うむ、任せるでおじゃる。
　　　　　　,.-‐フ:::::| |,ミ　　　　　　　　　　　　 l　　　 / 　　　　　
　　　　／r‐'":::::::::| |ヾ　　　　　　　／__.　　l　　　 /
　_,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. ＼　　　　　　 ⌒ヽ､,ノ　　 /ヽ,＿
"　　　　l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ.　＼　　　＿,＿,.､〃　　／l　|　　　　＿__,. -､
　　　　 ',＼＼:::::::::::::::ヽ＼　＼　　､.￣⌒"￣／:::::|　|　　　（ヽ-ゝ _i,.＞-t--､
　　　　　＼＼＼;::::::::::::＼＼　｀､.__ ￣´￣／::::::::::l　|　　　　｀''''フく　＿,. -ゝ┴-r-､
　　　　　　ヽ＼｀ｰ-､::::::ヽヽ　　　￣フフ::::::::::::::ﾉ ./　　　,.-''"´ ／￣,.／´　ゝ＿'ヲ
　　　　　　　　　｀ー-二'‐┴┴､＿_／‐'‐´二ｰ'".ノ　　/　_,. く　／　ゝ_／￣|
　　　　　　　　　　　　　　￣｀ー─--─‐''"￣　　　　 /　にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　/　　.（_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 /　　／　￣　　）　　ﾉ__'-ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　 /　　　ゝﾆ--‐､‐　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　/‐＜_　　ヽ　　|ヽ

司馬懿は司馬師の献策を受け入れ、早速蒋済達を味方にするべく、
手紙を書き始めた。
777：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:31:44 ID:kS.Vw2Yc0: ニ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-=ニン':::::::,'::'::::::::::::::::::::::i
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_､/:::::::::::::.:::::i:::::::::i　　　　　　　
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::_ｪZ_,ﾘﾞi::::::::::/i::::::i:::::::ｉ!　 . ‐､
"::::::::::::::::::::::::::/tﾆ::::::::´::,ﾆ-‐'i　し'j　/::ﾝ:::ィｊl:::::::!:!i::i　i´　,: .ﾝ"j､､　　　　　　玄仲殿、使い走りのようなことをして申し訳ありませんが、
:::::::::::::／:::::ン::ヽ!:::,::::::;:,'.　　　ヽ= '／´／Lｿ,':::::::り:ｉﾉ　 i/　 /　 ,}､　　　　　出来次第、お三方にお会いしてください。
""ヽ‐-､:/_/ﾝ'7／i:::://　　　　　　　　　 i　,'::::::,' 'ｿ /┐,'　,i{､ ,r'　,_'ヽ　　
､、　ヾ､ヾ. 　!´ .l::://　　　　　　　　,. _,:' /:ﾊ::i ,rｰY'7-､yゝ'ｨ'ヽヽ　ヽ.　　
　ヽ　　ﾞ:､ﾞ,; 　　l::iヽ. 　　　　　,:' 　,: ／:/　ﾘ `ｰ//ゝ:' `ヽ､､ｨ:ヽヽ=' i
　　ヽ. 　　'､ i',.　　!:l　 `::.､　　‐'"｀ﾞ¨´ヘ､|! 　　　//　　　　　　｀i　ﾞ'　　i
　　　ヽ　　ヽ.i ﾞ　　ﾘ　　:::::ヽ､　　 , '´F＝＝＝＝ﾞ＝ｦ　　　　　i 　　　.i
　　　`, 　. ヽ!ヽ　　..::'''''':,',' ｀`'' ",r‐;fテ''j~￣￣￣ ,'　　　　　　i　　　　i
　　　　ﾞ,　 i　 i　ヾｪ､_,ン ,' ;　_,:r'´　　　'´-,　　　　/ 　　　　　.i　　　　.i
　　　　　i　 i　,'　ヽ､___,ン　.ir'~´　　　　　ﾆ;―― '　　　　　　　.i　　　　i

　　　　　　　　　　　　　　／　,／　 ∨/⌒ヽ　　＼　＼　＼　　 ',
　　　　　　　　　　　 , ′ ／　/ ｀ヽ :{　r､　＼　　 ',　　 ',　　　　　ｉ
.　　　　　　　　　　 /　://　　 /ミ＼V:[/ﾊ　　　　 }　　 :|　　　　 |
　　　　　　　　　　　 {　// 　　 |　／　〃 { ハ　　　i|i| 　　　　i|i|i| 　 |
　　　　　　　　　　　　 Ⅵ|　 :| | | l:/　　 {{　　　 |:|　　　　　　　 i|i|i|　　} 承知いたしました。
.　　　　　　　　　　　ヽ{　 | | | l|!　　 |! 　　 |:| | | | :i| | } i|i|　　　　 ′
　　　　 /￣￣＼　　　　　＼|_| | { ＼　:|! 　　 |:| | l│}|ﾘ/　　 } :}　 |,′
　　　＼＿＿/　　　　　 ⌒ハ｀tｭ、、　　_,.ｌ｣_|｣┘く／二V / ／
　　　　　 ∨//∧　　　　　　　ーヘｰ千弋テ/　　　 /<　}／
.　　　　 ∨//∧　　　　　　　　　',　 /　 ´ー─　　　　rイ} /
.　　　　　　 ∨//∧　　＿＿＿___∧└＿_ 　　　　 (＿／┐
　　　　　　　 ∨//∧　＼　　　　　　＼｀二´　　／　 |　/　:|
.　　　　　　　 ∨//∧ 　　＼＼　　　　ー─ 　´　　　／　 ,′
.　　　　　　　 V／二二／＼　　　__/　　／　　／　　 {｀ヽ
　　　　　　　　 ∠／　　/￣　／　／　/　／　　 ∠二二二ヽ　ー､
　　　　　　　 ,′　.:/　　く　　 /￣｀´￣￣／　　　　　　＼､　　＼
　　　　　　　　　,　　.:/　　　＼/　/　　|￣￣￣/ 　／　　　ヽ＼　　＼
　　　　　　　　 /　　 {　　　　　/＼＿＿:| 　　 ,/　 /　　　　／´￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　′　　 }　　　 { ::::::::::::::::::|　　　　　/　　　　/　　　　　　　　　　　}
778：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:31:57 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　i:: ::::::::::::::::::､:::､:､:::､:::､:::::::::::,:::::::ヽ:::ﾞ::::::ヽヽ::＼::::::ヽ:::::',ヽ:::
　　 i:::　::::ｉ::::::: ::::l＼､ヽ::::ヽ::::::::::::',ヽ',ヽ､:::::､:::::::ヽ:::ヽ:ミ､:::ヽ､:::::
　　i::::ｌ:ヽ::::!::::::!:::ｌｯtｰﾞ､:::::::::ヽ::'､::',　ﾞヽ.ｫ-=-､:::::::::::::ヽ:::ヽ:::',:::::
.　　i:::!l:::::ヽ::::::::::::l.il k::::::ﾊ＼:::::::､:､ヾ:､〃k:::::::ｿヾ､:::::::::::ヽ:::ヽ::::::　　それから、伯父上には玄伯（陳泰）と連携するようにお願いいたします。
. ,ｨ''i:l' !i::::::',:::::::i::::iヾ-.ニ_-'　:ヽ:::',ヾ､ヽ.ﾞ､..二...;ｼﾞi:::::::::ヽ､::::::::::::
ｲ l ﾘ　 'i::l::::',::::::':,':! ゛""　　　ｉ　ヾ:､　ヽ｀｀""""　 .li'i::::::::::::ヽ::::::::　　事を起こす上で、伯父上と玄伯の協力は必要不可欠ですからね。
..ヽ/ ',　 i:il:::::',::::::kヾ、　　　　! 　　ヽ　　　　　 l!.l::::::::::::::::ヽ､
　ヽ　;　 ii i::::､:::::', `　　　　、　　　　　　　　　　! !:::;:::lヽ::',i!`
　　ヽ ',　':, ',::i 'i::::':,　　　　　ヾ､ -‐　　　　　　　/.l::ﾊ::l ヽ::i !､
　　　 ', ',　ヽヾi　',:::::i､　ヽ､ .._＿　　　　　　　　　, '　.i:l. ﾘ /入',
　　　　il ',　,ﾝ''ヽ-'i:::ｌ._ヽ　　`.{i　ﾞマ''""" 　　／　　 i!　,/./　ｉ`
　　　,-┴'ﾞ　' ｰﾞ　'i:l､　ﾞ＼.　ﾘ　　i 　　　,..:''　　　　! , ' "　 .i
　　/　　　　　　　ﾞ! ﾞヽ､ヽ/　　　i　　,..::'::''　　　　／, '　　/.!
..r'ﾞ_　　il. ,　　　　　　　　　ﾉ゛　　 i'.､イ:::''' 　　　／／　　ノ

司馬師は冷静に曹爽一派粛清計画の準備を行っていた。

曹爽陣営達の失策につけ込む形で、味方を増やしながら、
彼らを孤立させるように仕向けたのであった。
779：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:32:14 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　 /　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　 }　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ
　　　　　　ヽ　　　 /⌒ヽ　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
　　　　　　　 }　　 /　　　∨ 　: : : : :.,　　⌒ヽ : : : : : : : :/
　　　　　　）　/　　 γ v　 : : ／　　　　　l : : : : : : /　　　　　これでは父上に合わす顔がない・・・・・・
.　　　　　く}ﾊr‐:..､　 { 〃ｰ一'　　　　　　 l : : : : : /
￣￣:二ﾆ =‐- { l「｀ヾﾍ　　　　　　　　　 l: : : : :/
:::::::::::::::::::::::::::::八ﾘ　弋ﾄﾐ:､ {　〃　　ｘ ─- ､l: :ハ/
:::::::::::::::::::::::::::::::ハ|'⌒ﾞｰ｀´ >j　{{r匕-tｧ_ﾁ￣　ﾚ/ /＿
::::::::::::::::::::::::::::/::::::l　　　 / /　｀　ｰ─一　 /ｲノ|:::::::::::::ミ::...
:::::::::::::::::::::::::/f 7::::　　　 /　　　　　　　　 /斤::::|::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::://j/::::∧ 　　ゝ '　　　　　 /::::::::::::|::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::/::レ::::::::::| ，　` ー＝=　　　ｲ:::::::∧::l:::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::ｌl:::::::::／ヽ∧　　 ´｀　　　／/:::::::::/0 }:l:::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::|l:::／／::l |ｱゝ　　＿_　イ.:.:/:::::::::〈0 /::l:::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::|ﾚ／::::::::ｌ |.:.:./.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.i.:./⌒V::::::::∨::/:::::::::::::::::::::::

だが曹爽陣営も全員が腐っていたわけではない。曹爽の弟である曹義は
何妟と兄である曹爽の自堕落な生活ぶりについては批判的であった。
780：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:32:26 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　　　　　　 ´￣￣￣ゝ- ､
　　　　　　　　　　／　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　／　　. .　　. : : : . .　　　　/／　､
.　　　　　　 /　　 . : : : : : :　ｨ‐- ､: . 　〃　　　/
　　　　　　 / 　 . : : : : : :／　{ 　　 >､_γ´￣ {
.　　　　　　{　.: .: : : : : : :7　　　　　 {八　ﾏ :｀ﾊ
　　　　　　 ∨.: .: : : : :.:/　'¨¨≧ﾄ　ﾊ　　 ∨ ノ　　　こうなったら、あの方にお願いするしかないだろう。
.　　　　　　 ∨: : x=ﾏ |　　 ´￣ゞ'`ｰﾉ jrtﾃ}（
　　　　　　　　}: : { ぅ | ｌ　　　　　　　　ヽ　′
.　　　　　　く: : ∧　{_{　　　　　　ノ　,
.　　　　　　　 Y : : ｱ　　　　　　/￣ﾆ7　′
　　　　　　　　| l.: :| 　:.　　　　 {- ､　/
　　　　　　乂､ | 　ヽ. 　　ゝ __ｿ　/
.　　　　　　　　｀| 　　｀　.　　 -‐ /_
　　　　　　 r＜う|＿＿＿＿_`_ｰ一' シ:｀l
　　　　　　 |ﾄ '/T77T777T777////l::::::::|
　　　　　　_ {ﾄl//|// |/// |/fx=x=|'/|::::::人＿＿＿＿＿_
　　　 ,.．＜:::xヘ'//|// |/// |/ 7777/人::::::::〃::::::::::／:::::::::::::::｀ヽ
:≦:::::/::＞ 7/////,}///}///,}/////彡//＞ｘ::::::::::〃::::_::::::::::::::(｀ヽ＼
＞ 7´//////////{///{///{//////////////｀77/////ヽ＿::::`彡:∧
///////////////j///j///j//////////////〃////／/＼//77彡∧

困り果てた曹義は、曹爽陣営の中でも常識人とも言える人物に会おうとした。
781：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:32:45 ID:kS.Vw2Yc0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ , ､-──‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　 ,､-'"´　　　　　　 ,i!　＼
　　　　　　　　　　　／　　　,ｨﾍ´ 　　　 !　　　ヽ
　　　　　　　　　　　／　　　／　　　　　, -‐' 、　　 l
　　　　　　　　　／　　 ,／　　　　　,／_,ノヽ｀i　　 ,|
　　　　　　／　　,／　,r　 _ , ､-‐l　､,ゝi!r'´,!l　　,!
　　　　　　／　 ,／　,∠, '"´　　　　＼｀Y' ,イゞ、,!
　　　　／　　'´　,tr'´　　　　　　　＼／　　,ji'
　　　(´　　　　　'´　　　_,,､､-‐────‐- ､_　」
　　　｀ｰ─'､「　　_,rﾆ!､,r-───── ‐- ､二!j
　　　　　　　 i,r‐'´￣jk' ｀ヽ､　　　　　　　　　　　ﾞi　　　
　　　　　　　 |　　　　il _,ﾆ二ゞｭ、　　　　　　　ﾞl
　　　　　　　 l､,r‐､　ﾘ　 ´ゝ”_ソ｀‐-､＿＿＿＿,ノ
　　　　　　 i!　ゞilj　､　　￣　　　ヽ　ｲ'￣´,!ﾘ
　　　　　　　　l「 7k;;､ ,ik､　　　　　　　 ;l 　/,!'
　　　　　　　　｀ヾゞ､,!　Y ヽ　　　　ゞ､　,i! ﾉ/
　　　　　　　　　 |　｀´｀`　　i　　　　　｀´　il'
　　　　　　　 _」- ､ ,!､　　 |　　(二三,jl　,!
　　.,r──'´￣7,rﾞ} l ﾞ} ＼　､　,;二二ﾆ r'- ､＿＿
　　li　　　　　 ,! j　l i}丶､ ,＼　　　　　　,ｲ　　　　r､｀i
　　|i　　　　　 l |　 l |　　｀丶ミ二二ﾆr'ﾞ　　　　,j :ゝl
　　{!､　　　　 ,! l　 l |　　　　　｀丶ヾi'´il}　　　　 ll |　ll
-‐'´ゞﾐｭ､　_,/,/　 ,! |　　　　　　　 l ,!l lik}､　　　 l| |　!|
-‐'"´ _二ﾆﾆ'´　　ヽﾐﾆｭ､　　　　　| l,| |i t､＼　　!llﾐｭ,!
　＿ソ　　￣`ヽ､　(u,jk　｀丶､　_」 !l ,!,ｲ `ｰ'ヽ､'ｲ　＼､
　　　　　　　　　　　　　　　　【桓範】

曹爽一派の中でも唯一の実務家といってもいい桓範を曹義は頼ることにしたのであった。

【続く】
782：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/11(木) 22:33:17 ID:kS.Vw2Yc0: 今回はここまでです。次回も来週以降に投下いたします。

よろしくお願いします。
783：尋常な名無しさん：2018/10/12(金) 00:12:57 ID:Bfg4YyXg0: 乙ー
784：尋常な名無しさん：2018/10/12(金) 00:16:23 ID:0Br8yRl60: 乙でごわす
785：尋常な名無しさん：2018/10/12(金) 01:37:15 ID:rhPSsVIE0: 乙。
後漢に科挙があったら浮華の害はなかったろーなー
でも孔明も仲達も突破できなかったかもしんないから歴史が変わってしまうわな
786：尋常な名無しさん：2018/10/13(土) 01:22:26 ID:9XbGgzSQ0: 乙
面白いんだけど文字化け多すぎてね
ぶっちゃけ読めん
787：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/13(土) 01:46:13 ID:MF75T/C60: >>786

一応アプリだと全て読めるようになっているんですが、いかんせん、
専ブラだとこんな形になってしまい申し訳ありません。
788：レイ・タム ◆NzEJw6KMkw：2018/10/13(土) 18:12:38 ID:erBNY0Lg0: >>756
ロリペドが自分は「フェミニスト」っていうぐらい破たんしてる
789：尋常な名無しさん：2018/10/17(水) 20:57:12 ID:vwheCkE20: 自称が狂ってるやつは案外いる
790：尋常な名無しさん：2018/10/19(金) 11:48:02 ID:NJaLjGKU0: 張既伝の注に引用されている魏略によると、朱然が正始年間に樊城を包囲した時、夏侯儒が征南将軍・都督荊豫州だったそうです
荊州刺史ではないようです
樊城の守将は乙修という人で、魏軍の最初の救援部隊は朱然に撃破されており、兵力が少ないために救援できない状態でした

夏侯儒は樊城が降伏しないように、鼓吹隊や先導部隊を朱然の陣に接近させてはすぐ退却させる、という事を何度も繰り返し、
司馬懿が到着すると、共同で朱然を撃退したそうです
夏侯儒の擬兵作戦については、中央から怯懦とも機略に富むとも、賛否両論で、結局召還されて太僕になったとのことです
791：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/19(金) 19:37:32 ID:hoSQ0yzg0: >>790
情報ありがとうございます。

訂正いれないとな・・・・・・・・・・・
792：尋常な名無しさん：2018/10/19(金) 21:05:39 ID:pSo7kRYI0: おつ
793：尋常な名無しさん：2018/10/24(水) 11:31:11 ID:.nDhJBdc0: 遅れて乙。イッチのコテハンでまさかと思ったがあのサイトの人だったのか。
サイト名は出さない方が良さそうですかね？
794：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/28(日) 19:13:20 ID:Vcs8eZQA0: >>793
すんません、心当たりが多すぎてどれなのかが分からないのでお任せします。
795：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 02:20:19 ID:ITiAAGOY0: 本日20：00より投下開始します。
796：尋常な名無しさん：2018/10/30(火) 19:14:02 ID:fscndHX20: そろそろ待機。
しっかし曹爽。ここまで戦下手だと戦場に出たくなくてこんな屁理屈こねくり回したんじゃと思ってしまう
797：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:01:09 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　＿___
　　　　　　　 ,.　'´￣　　　　￣＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　／:::......　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 /::::::::::.:...　　r' ⌒ヽ　　　　　＼　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＿ノ＼ノ＼　＼
　　　　 /:::::::::::..　　 │ ┼　!　　　　　＼　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　/⌒ 　　　　　　￣＼ヽ
　　　 /:::::::::::::::.　　＼‐／　　　　　　 >　　　　　　　 /　　　　　　　　／　　＿　＼│/　＿ヽ）
　　　　ｉ::::::::::::::::::..　　　　＿＿　　　　／　　　　　　　 /　　　　　　　　 _）　　彡　＼　　　/　ミﾘ
　　　　ヽ　__,. -‐　'"´￣　　/ / ￣＞／　　　　　　　　　〈　　　　　　　　（　　彡＿＿＿＼　/＿＿ﾐ）
　　　　　＼:::::::::......　　　 / /,.． '´1 !　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　〉　／／／フヽ二I へ、 lﾘ
　　　　　　　ト .＿＿＿,. ｨ匕_-_‐ │|　　　　　　　　　　　　　（　　　 /￣ヽ〒＝┤、∠／/／││＼l,/ｌｌ
　　　　　　　ﾄ│ ﾞ=’= く 1ﾞ `=’=｀├{　　　　　　　　　　　　　ヽ　　│　　│＼　＼＿_／ヘ/　＼ノ　ﾘ
　　　　　　　 | {ﾄ､　　　 }　、　　ノf'|　　　　　　　　　　　　　 ∫　　ヽ　　ヽく＼　　　　／へ　　 ∧ 　,ﾘ
　　　　　　　＞| ヽ　 `ー一′/　.Ｌ丿　　　　　　　　　人　　　＼__│∫　　、／＿＿_＼/＿〉/ﾉ
　　　　　　／'´ |　 i　 t.ﾆ三}　i　　!ヽ._　　　　　 ┌───￣　＼　　　〔　ミﾐ　　ﾐ＼＼───ｲ/ﾐ
　　　　　/i 　ヽﾄ.　!　　　　 !　/-‐ iﾍ￣￣　　/　　　　　　　　　￣￣ ─┐ミ　　　ﾐ　丶｀ー─ｲ/ﾐｌ
　　 ´￣i　ヽ.　　＼ヽーー　ﾉ厶　　} ト､:::::::.　　　　　　　　　　　 Л卅卅＼　ミ　　＼￣/ ﾐｌ￣￣￣￣｀）
　　　　│ 　＼　＞‐-=＝一'　　／　!　ヽ::::.　　　　　　　　　　　　　 / │卅卅卅丶ﾐミミミミミ/　　　　　　/
　　　　ヽ　　　丶._＿＿＿＿_,ィ´　　/　　＼　　　　　　　　　　　 ││卅卅卅卅卅＞─イ　　　　　　 │
　　　　　＼　　　　　　|　　|　　|　／　　　　　　　　　　　　　　　　　 ││卅卅　卅　　 /卅卅　　　　　　│
　　　　　　｀ヽ. ＿　　|　　|　　レ'　　　　　　　　　　　　　　　　 ││ 卅　　　ﾘ　　亅卅卅　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ││ ＂　　　　　　│卅卅　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ││　　　　　　　　 │斗　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【三国志短編集　高平陵の変】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【正始政変「承」の章】
798：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:01:36 ID:YLWnQDeo0: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : : :
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . . . . . . . . . . . .
.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . . . .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : : :
. . . . . . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . . . .:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : :
. . . . . 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　 ∧　　　　　　　　　　　　　　　 r===x　. . . . . . . . . . . . . . . .
　　　　　　　　　 ∧∧　　　　　　　　　　　　 Fi ..j:::::::::人 _rｭ　　　. . . . . . . . . . . .
　　　　　　　　　 i|ー∧:::/∧　「i　　　　　　　　　　　|ﾐ!::::::::::ｉｉ⌒ｉi::｀ヾ ∧　__
　　　　　　　　　 i|:_∧:::::|i!Hi!vＨ:―――――ﾍ.　 /!∩::::::::ii____ii::::::::/::∧|:.: !
　　　　　　　　　 i|∧:::::: |i!Hi!ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ :L|个甘:!:|_::_|!|甘 |/∧!:.:.|
　　　　　　　　　 ∧====u=u-:ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ-|.:| : ∩|!|士|!|∩ |!|H!|:.: |
　　　　　　　 |: : ; : : :Eヨ: : ; :|＞＜:::::::t:::::＞＜ﾍ|:.| : ∪|!|土|!|∪_|!|H!|ﾍ !
　　　　　　　__.....|; : : : ; :Eヨ; : : ;|┬┬‐≧≦┬┬‐≧x≦三|,,|,,|三≧{士}≧ﾍ
　　　　　 {≧ttttttttt|┼|ttttttn_ｉ!Hｉ! || ｉ!Hｉ! ｉ!Hｉ!||!::Y:YＹ'''ＹY:Y::EＨﾕ|_:.i′
　　　 . . ....|ﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖ|〒〒〒〒〒〒〒tt凵_|十|_凵: Ei／介＼
　　. : .:.:.:.:.:.:.!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;! {田}:.:{田}:.:{田}互三|i三〒三ﾆ才ｲｊ土!士ヽ
,,,,,,,,,,、: .:.:.:.:. Y: : : ; : :γ⌒ヽ.: : : ;.|:.:.{田}:.:{田}:.:{田}互二ｌiﾘＫＫﾘｒｎ|ｔｒｔｒｔｒｔｒｔｒｔｒｔj　　　､;.:;:;.:;.:.;,
........._j二二二|: : ; : ; : i!:.:.!:.:.i!; : : : |.:.:.全.:.:.:全:.:.:全:.互三ｌi爿Ｖ/ﾊni|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/;:;.:;、ﾉ;:;:;.,:;.,;,:;
: : : : i: :: :: :: : |: : : : : ; i!:.:.!:.:.i!: : ; : |.:.:{田}:.:{田}:.:{田}互二ｌi爿⌒Kjtj|: : ; : : : ; : |＝＝二二＝
: : : : i: :: :: :: : |: ; : : : : :￣;￣.: ; : :,:|.:.:{田}:.:{田}:.:{田}互三ｌi爿　 Kjtj|: ; :「土」 : | : . : .| . : . : . :
;:';:;';, i: :: :: :: : |; : : : ; : : ; : : : : : : : ;!.:.:.全.:.:.:全:.: 全.:互二ｌiﾘＫＫﾘｒｎ|; : :「土」 ; |. : . : |: . : . : . :
;:;:::';:':､: :: :: :: :|: : : : : ; : : : : ; : : ; : :|.: {田}:.:{田}:.:{田}互三ｌi爿Ｖ/ﾊni|: : ; : : : ; : |: . : . | . : . : . :
:;:;';:;:';:;､: :: :: : |: ; : : ; : : :.:f_j.: : : : :.:|.: {田}:.:{田}:.:{田}互二ｌi爿⌒Kjtj|: ; : : ; : : i''ﾞ'i　: ..|: . : . : . :
;;:;:;:;:':;:';..: :: :: :|: : : : : ; : : : : ; : ; : : :| __玉:__:玉:__:玉:.互三ｌi爿　 Kjtj|; : : ; :..:r┴┴ｭｭ:!. : . : . : .
:;:;:':;:;:':;:';: :: :: :|: : ; : : : ; : : : : ; : : :Y´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |厂￣￣￣￣￣!＼__＿ｊ!: . : . : . :
:;:;:';:;':;:;::': :: :: :|; : : : ; ; : : : : ; : : : ;.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:＼三＼: . : . :
;:;:;,,｀"´: :: :: : j.;.; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;.|ーーーーーーーーーー┘ ー────┴──'ー‐'::.:.: .: .:
: : : : : : : :.:.:.:.:.: .: : : .: . :: :: . : .: : :. .. . : . :.:.:.:. . :. : .: .: : : .: . :: :: . :: .: .: . : : .: .: : . :. :. :: :.:.:.:.:.: :.: :.:
: :.:.:. :.:. :. :. :.: .: .: .:.:.::.:.:.:. . :. : ..:. :. : : . :. :. : .: :. :.: .: .: .:.:.::.:.:.: : : : : : : . : .: .: . : : .: ..: : :. .. . .: .: .:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【桓範の家】
799：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:01:49 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　-‐‐‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／. : : : : }:｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／: : : : : : :ﾉ: : : '.
　　　　　　　　　　　　　　　　／／: : : : : :ィ´｀ヽ: : : :'.
　　　　　　　　　　　　　　　／／. :,.　 '´: :〈 ‐=}ｲ}.: : : :}
　　　　　　　　　　　　　　く: : :,. ィ´: : : : : : :＼_ノ: :｀Vﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　｀T: ﾕｰrｭ__------‐　ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　,.ｲ: : : /,,,＼: ヽ＼:::::::::::::ﾉ　　　　　　　　　曹義殿が私の屋敷にやってくるとは珍しいですな。
　　　　　　　　　　　　 ,. イ.::/ﾊ: i ｰt_･ゝ ---zｯｨ´
　　　　 _,､_＿,..　 -‐ ´::::/.::::{ い:{　　ﾞﾞ´ ﾞﾞﾞi.:;;;:/＼::.:::.ｰrr ､
　　,r く`ヽヽヽ.:.:::::::::::::::/.:.:::::ﾄ､｀ゝ　ヽ　ｰ､」 .ｲ.::::::ヽ.::::.L」」:ヽ
　/:.:.::::::｀ヽ＼」.:.: ::::::::/.:.::::::::ヽ＼ﾐヽ i　-‐‐　 !.:::::/ﾊi.:::::::::::::.:::l
　.:.::::::::::::::::｀T´.:.:.::::::::i.:.::::::::::／ﾄ､＼ゝ､ ´￣ﾉ::::://:::l.:::::::::::::::::l
　.:.:.::::::::::::::::::i.:.:.:::::::::::|.::::::／.:.:.:| >」: : :｀TT´ﾚﾊ://.::::l.:::::::::::i.::::l
　.:.:.::::::::::::::::::}.:.:.::::::::: レ'´.:.:::::::::i..:::.::.::.i::.l ﾉ::...:.://::.:::::::::::::::::}.::::|
　.:.:.::::::::::::::::::l.:.ﾉ.:.:.::::::::::::::::::::::::::l:.::.::.:::ﾚ'´ ￣ﾆヽ.::::::::::::::::::::/:::::'､
　.:.:.::::::::::::::::::｛.:.:::::::::::::::::::::::::::::(u)ﾆィ´　　´￣ヽ)::::::::::::::::::/.:::::::::ヽ
　.:.:.::::::::::::::::::::ﾄ､.:.::::::::::::::::::::,. イ　 /　　　　ﾆﾆヽ)r==ｭ::::/:::::::::::::::}
　.:.:::::::::::::::::::::::i::}.:.::::::::::,. イ. : :{　 {　　　　二ﾆつ＼:::::::/:::::::::::::::::i
　.:.::::::::::::::::::::::::ﾘ,.　. :::´.::::{: : : :ヽ＼　ィ´( ハ　　　＼/::::::::::::::::::::l
　ヽ.:.::::::::::::::::,..ｲ.::::::::::::::::::.ヽ: : : : ＼ __ﾉ:::::::::::ヽ　　　ﾉ￣|:｀`ー:::::l
　　＼.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼: : :_／.::::::::::::::::::`ーイ: : : ﾉ::::::::::::::ﾉ

曹爽の弟である曹義は、桓範に兄である曹爽らを諫めて貰おうとその屋敷にやってきた。
800：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:02:04 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 ./　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 / 　　　　　　　　/　/　　　　　　 ∧
　　　　　 !　　　 ⌒＼　　 ::.. ./⌒＼　　　 ∧
　　　　 ! 　　　 , ＼、　　/　　　＼　　　 .|
　　　　八　　　　 |　　「 Y"　　　　　 ∨/　　|　　　実は元則（桓範）殿に兄や弟たちを諫めて貰おうと思いまして。
　　　　＼　　　|　　 ` .㍉　　 ,ｨ㌢⌒ Y⌒! .|
　　　　　　＼　/,　＿　　乂イ赱ｱ　}　 ! .|
　　　　　　　　　＼ ',⌒≧㌍::',　　　　　　|! /　.|
　　　　　　　　　　　∧　　　...::',　　　　　 .!ｲ　} }
　　　　　　　　 ∧ 　　　⌒　_,､　　 |}＼ .!
　　　　　　　　　　 ∧　　　'"こ　　　 _/＼　.|
　　　　　　　　　　　　　| ＼　　　　　　 ///////ミｈ､
　　　　　　　　　／! | | ≧s｡. _ .｡s!///[ ** ]// |
　　　　　　　　　　／////:::＞=/:::::}/::::| //////////
　　　　　　　　　 |////7:::::::::/::::::/::＿＞////////＼__
　　　　　　　　　　|////::::::: /:::::::::://///////////////

曹義は兄である曹爽を筆頭に贅沢に拍車をかけ、道義に反していることにいらだっていた。
801：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:02:20 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ´　　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　厂　　　　　｀＞､ _
　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ´　　　　　　　　　　　　　｀＞､
　　　　　　　　　　　　　　　　 .,.イ　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 / /　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　〈　{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　 ∨ヽ、　　 ⌒ヽ、　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　 }　　｀　　　　 .,ﾍ　　　　　}　　 __　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　｛　　　　　 /　ゞ　　　　ﾉノ´　｀ ,:　　　 l
　　　　　　　　　　　　　ゝ、　　　 /　 {〃ｲ , - '"　　　　　∨:　　 j
　　　　　　　　　　　　　　　　　ミ　　　/　　ヽ　!ﾘ　　　　　　 ∨:　　,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨ 　 ,'　　　　｛　　　　　　　ﾐ:　 ,'　　　　近頃では何妟達と共に清談を行うことを理由に、常に酒を飲み、
　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　l ＜≧-.､,,_ 　 {_,,､-≦千＞　j:　,'　　　　鄭声（猥歌）を聞くなど豪奢な上に道を外しております。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨lj 　ーｔｧｰヽ　ヾ"￢ｔｧー　 lﾍ,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!K:!　　￣´ 　 l　　　￣´　　 j_）｝　　　　　これでは父上に申し訳が立ちません。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l（l:!　　　　　　 j　　　　　　　　|)/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨j　　　　ヾ;>　　　　　j ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ、　　　 _＿____ 　　　 /|:ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾘﾍ　　　 ´　 ,,, 　｀　 r‐＜j､ﾉ,,,____
　　　　　　　　　　　　　　　　　　__＿＿| l|＼　　　　　　　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〉
　　　　　　　　　　　　　　　 i´::::::::::::::ﾘ｜　＼　_＿＿_／｜:.:.:/,､,､7:.: /
　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::|　　,､r─ ､_＿__ /:.:.:ムﾞ'ﾞ'/:.:./
　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::::::::／⌒／::::::::／::::::::::::く:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::/／／::::::::／:::::::::::::／´:.:.:.:.:.:.:＞:<___＿＿＿＿
　　　　　　　　_____ 　＿＿＿..,＞::::〉:::/::::::::::/::::::::::::::::/:.:.:.:.:.:.／/´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　 /7＾/／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|l:::::::/::::/::::::::::::::::::::::::::::/:.:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　 //::/´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!l::::｛:::::::::::::::::::::::::::::::／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
802：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:04:08 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨ:::ｙ====ｿ:..､
　　　　　　　　　　　　　　　 /ゞフ-----弋心
　　　　　　　　　　　　 /_／　　　　　＼l:.
　　　　　　　　　　　　　　　 [__＿＿∞＿＿＿_]
　　　　　　　　　　　　　　　 |::::|＿,ｨ　j } ｰ-､_:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ匚| 　(ﾟ ) 　 (ﾟ )　|::jｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　||__｣/i/i/i ..| /i/i/i|:::|i
　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:::::.　　､_,､_,　　,i::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　 {:::|:::::|k 　 {___}　　仆::::|
　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ::ﾊ:::::|__＼二／ハ:::::.、
　　　　　　　　　　　　　　　{:/:∧::〈＼｀¨´／.:.:.:ﾔ::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　jＩ斗∧::∨.:.ヽ/.:.:.:.:.:.:.`'＜::::＼
　　　　　　　　　　　　_ - ⌒.:.:.:/∧::∨/〈＿_.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀`''ー‐-ミ
　　　　　　　　ｒ￢⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:＼〉.:.￣＼＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶
　　　　　　　　ﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::◯::＼＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　ﾑﾑ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｡s≦=-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.: |
.　　　　　　　|//ﾑ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｡s≦ﾆ=-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:: |
.　　　　　　 |// ∧::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:レ'´　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:j{.:.:.:ｌ
　　　　　　　j/// ∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／/.:.:.:.:.ｌ
　　　　　　ﾉ/////ﾍ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ,／　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　.:.:.:.:.:.:.:.ｌ
　　　　　　Ｙ/////'∧ ＼::::::::::::／｢　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　l:::::::.:.:.:.:.:ｌ
　　　　　　 |///////∧　 ∨::::::.:.:.:|　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |　　j{.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ
.　　　　　　|////// / ∧　 ∨:::.:.:.:.|　　　_|＿.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　 ,ハ.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　ﾑ/////'/　　∧＿',＿＿|＿γ ＿｀ヽ＿＿_|＿{　 '/.:.:.:.:.:∧
　　　　　ﾑ//////　　　　Ｙ　　　　　　 |　|＿_|　|　　　　 .| 　 ∨.:.:.:.:.:.`､
. 　　　,心////'/　　　　　|＿＿＿＿_,l　_____　 |＿＿＿__|　　 {.:.:.:.:.:.:.:.:｀､
　　　　///////,{　　　　　 .|　　　　　 |　|＿_|　|　　　　　 |　　 l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　 {///////,|　　　　　√￣|￣￣| 乂＿＿丿￣￣|￣ ∨　 ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.}
　　　 |///////,|　　　　　′　 |.:.:.:.:.:{　　　 {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|　　 ∨　 ∨.:.:.:.:.:.:.:

曹爽が散々専横してきたことは纏めてきたが、今回は曹爽が何妟達と共に
どんな豪奢なことをやってきたのかを解説していく。

結論から言うと、曹爽は何妟達と共に酒宴を行い、派手な生活を送っていた。
803：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:04:27 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　＼、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.／
　　　 /l　　.＿ ,ｒ//　　　∧　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　　　　ヽ`､､＿　 .lヽ
　　　 ./,ﾍ＼ .≦ﾐ　ﾟ｀ﾆゝ　,|'　　..┌――――――― ─┐　　ﾞ|、　 z'ﾆ´ﾟ　ｼ≧ ／,ﾍ`､
　　 //ヽ＼ヽ、〉　i｀`'　 ,|' 　　 .| |￣￣￣ﾞﾞ!ﾞ|!ﾞ| ￣￣￣| | 　　 .ﾞ|、　 ''"i　〈　 ,r'／　ヽ＼
　　.// //ヽ＼,r' .ヽ、　　,|'　　　 | |　　　　 .| |l |　　　　 .| |.　　　ﾞ|、　　,r'　＼／ヽ＼　ヽ`､
　 // .,'/ .,- /　 '＼二ﾆ､〕　　　 | |　　　　　 | |l |　　　　　 | | 　　〔,,ﾆ二／　　ヽ.-､ヽ＼ヽ＼
. // ,.'/_,r',r'　　 i'　　　 ,|' 　　 .| |　　　　 | |l |　　　　 | | 　　ﾞ|、　　ﾞi　　ヽ　ヽ_ヽ＼ヽ`､
/ ,-v''"　i'　　 ´￣`i　 .,|'　　　 .| |　　　　　　| |l |_　　　　 .| | 　　　ﾞ|、　.r'￣｀　　`i　　｀`v-､ | |
|/　　　　ヽ＿,ri´　ﾉ　.,{'　　　　| |　　　　　 .｢ .|l　|　　　　　 .| |.　　　ﾞ|、ﾞ､ .｀iヽ､__ノ　　　　　ヽ|
　　　　　　　　,l　./　 ,|'　　　　.| |　　　　　 |.[!|l.[!|　　　　　 | |　　　ﾞ|、ヽ　l、
　　　　　　 ./　/　　,|'　　　　.| |　　　　　 .|_. |l ._|　　　　　 .| |　　　ﾞ|、　`、ヽ
　　　　　〈　ヽ、 .,|'　　　 .| |　　　　　　.| |l |　　　　　　.| |　　　 .ﾞ|、 ,r''　〉
　　　/￣￣￣￣￣￣|`i　　 | |　　　　　　　 | |l |　　　　　 .| | 　　i"|￣￣￣￣￣￣ヽ
　　 /　　　　　　　　　| .|　　.| | 　　　　　 | |l |　　　　　　 | | 　　| .|　　　　　　　　　ヽ
　　/　　　　　　　　 .| .|　　.| |　　　　　　　　| |l |　　　　　　 | | 　　| .|　　　　　　　ヽ

曹爽は自宅の地下室に作り、そこに豪華な彫刻を飾らせ、そこで何妟達と共に
酒を飲んで遊んでいたという。
804：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:05:06 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　,､-──-
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::/γ⌒ヽ:＼
　　　　　　　　　　　　　　 /／⌒」VV⌒＼::∨::..
　　　　　　　　　　　　　　 ||::::i'´　　　　　　|:::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　 ]|:::| __ノ　＼__ |:::|::: :|
　　　　　　　　　　　　 i|:::|/・＼　/・＼:|::｢ﾊ::|　　　こりゃ良い土地だ。私のモノにしよう。
　　　　　　　　　　　　 |｢ {　⌒ ,L.⌒ 　|::レ:::|　　　
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ,圦　､＿ ,　　|::|::::::|:.
　　　　　　　　　　　　　　,:::i|:::|i＼　ｰ　／|::|::::::|:::.
　　　　　　　　　　　　　 /:/.|:::|ヘ＞ｰ＜／|::|::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　 {::{ j|:::|i:i:i:〕iト　ｲi:i从:∨:ﾉ:::ﾉ
　　　　　　　　_　 -　''＼￣ﾞ|:::|`'＜i:i:|i|i:i:i:i:iｼ＼:::／`＞‐　＿
　　　　　　　/{　　　　＼|:::|　　　＞へ¨´　　　／　　　　　 ∧
.　　　　　/　{　　　　､丶`しヘ､／.:.:.:.:.:.:＼　／｀ヽ、　　　　}　∨
　　　　　 /　　{　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.◯.:.:＞.:.:.:.:.:.:｀ヽ　 / 　 ∨
　　　　　i{　　∧ | |.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:ﾆ=- ⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　|へ　　|
　

さらに正史の曹爽の伝によると、曹爽は何妟達と共に、湯沐地という皇族の領地を
自分達の領地として横領していた。

曹爽自身が皇族である上に、大将軍にして録尚書事である為に、誰もこれに対して
逆らえるものはいなかった。
805：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:05:29 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　,､-──-
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::/γ⌒ヽ:＼
　　　　　　　　　　　　　　 /／⌒」VV⌒＼::∨::..
　　　　　　　　　　　　　　 ||::::i'´　　　　　　|:::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　 ]|:::⌒ヽ､　_,､-⌒:::|::: :|　　　国のモノは私のモノ、私のモノは私のモノだ。
　　　　　　　　　　　　 i|:::|≡≡ ,ｨ≡≡|::｢ﾊ::|
　　　　　　　　　　　　 |｢ {　　 ,L.　　　|::レ:::|
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ,圦　､__､__,　　|::|::::::|:.
　　　　　　　　　　　　　　,:::i|:::|i＼　　　／|::|::::::|:::.
　　　　　　　　　　　　　 /:/.|:::|ヘ＞ｰ＜／|::|::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　 {::{ j|:::|i:i:i:〕iト　ｲi:i从:∨:ﾉ:::ﾉ
　　　　　　　　_　 -　''＼￣ﾞ|:::|`'＜i:i:|i|i:i:i:i:iｼ＼:::／`＞‐　＿
　　　　　　　/{　　　　＼|:::|　　　＞へ¨´　　　／　　　　　 ∧
.　　　　　/　{　　　　､丶`しヘ､／.:.:.:.:.:.:＼　／｀ヽ、　　　　}　∨
　　　　　 /　　{　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.◯.:.:＞.:.:.:.:.:.:｀ヽ　 / 　 ∨
　　　　　i{　　∧ | |.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:ﾆ=- ⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　|へ　　|
　　　　　ﾉ＼/／Ｌj.:.:.:.:.:.:.:/ﾆ=-　￣　 |.:.:.:.:.:ｒ──‐┐.:. |__j＼／´|
　　　　 /__／/i:i:价.:.:.:.:.:. ||　　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:|i:i/∧＼∧
　　　　/／.:./i:i:ｉ:圦.:.:.:.:.:. ||　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:/i/i:i:i∧.:.＼〉
　　　 √.:.:.:.|i:i:i:i:i:小､.:.:.:.:.||　　　　　　.|.:.:.:.:.:|　 ☆　 |イi:i:{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:. |i:i:i:i:i:/|i:i:＼.:.:||　　_　　-‐=＝=‐＼___／i:i:i:i:/{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:./i:i:i:i:/ .∨i:i∧:||　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i:i:i:i:i:i/　ﾏi:i:i:ｉ|.:.:.:.::,
　　 .:.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　 ∨ｉｉ∧||　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.: |i:i:i:i:i/　　∨i:i:i|.:.:.:.:′
　　/.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　　 ∨i:∧　　　　　　|　　　　　ji:i:i:i:i′　　 ∨∧.:.:.:.:ヽ

さらには本来は国庫に納めるべき官物も、率先して彼らは自らの懐に収めたという。
806：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:05:45 ID:YLWnQDeo0: .　　　／ /‐'　,.ヘ　/＼ `'‐､! ヽ
　　　/　 / _,. /　 ∨ﾍ　＼､. ヽ　',　　　　　 ,. -─‐- ､.,　　　　　　　　 ,. --‐───-- ､
　　 /　 /'´ ;/ i　/ﾞ〃!. i　ヽ`.{ 　 !　　　 ,.r ',´ -──- ､.,_`ヽ,　　　　／　 _,. -──- ､,_　＼
　　 l　./ /,./ /!./　　ヽﾄ、ヽヽ,　i　　 //'´_,,.. -──- ､.,_`ヽヽ　　 /　/‐'´ ,.へ　／＼　ヽi ＼
　　 i　i　ｲ/∠!/-　　-､i-､. ヽ　!　i.　 //／/　/ /　　 iﾞ､　ヽ､! ｀ヽ　!　i l ,.イ　　!∨|　　,＼,/!　ヽ
　　,'　{/ｲ∨=!'=　　　彳ﾃ;:､lヽ l　 i　/ ﾚ, /　/ ./!　　ﾄ}　.i}　.ヽ　!　!　r'" /,.ｲ　!＾`'ﾍ　 |　i`〈　　!
　　/ //,〈'"ゞ-'‐　　　ゞ‐'-h'{ﾉ!　 ! !/ / i　ｲ_L'i　　 /}!|､}!｝　!ヽ ! i　// /,. 4 /　　　ヽ.|､__! ヽ､ |
　 i　〉!! } i　　　　　i　　　　〉〉》､　ﾞ.i{ ｛　{!ｲ'ヾ.L'､　/ ｲ=ﾚ!ｌヽ| || | | /{　i´/　|'`'''　 `ーｿヽ !　ﾄヽ!
　 !/＼' ' ＼　　　 ,､　　　Uﾉ { }!/､　〉､ﾄ､ !ゝ'r;ﾊ` ∨　7ｨﾐ;`}ﾉ!ﾉ }.i !/{,人/-‐u‐ﾞ　　`‐u‐-ヽﾄ､ｌ｀l
　ﾚ:::::::∧　＼　　｀　　／　／!:::∨!〉､'ト{` ゞﾘ　　　　ゞ< ﾚﾉﾉ/'Y　 /,∧　　　　 , 　　 U ∧ﾄ! 〈
./::::::::::ヽ.ヽ　　ヾ　- '／　／'/::::::/ /　`ヽ〃‐'　　'　　'"'',. /':::ヽヽ //::::::､　　　 '　　　 ./:::ヽ!　ヽ
-──'"!､y<､_　iｲ~ﾄ{＿∠//;;;;;;/／　-‐'ﾄ､　 (二二)　U, ｨ/:: . ＼∨:::::::::::>､.　⊂つ　,. く:::::::::::{　ヽ
ヽ.　　 ∨..,,__　7〈‐{!　　_,.L!::／/,.:‐::::::::/ﾚ,ﾘヽ､.　 '　／＼{::::::::... ヽ､￣ :〈　　ヽ -‐ｨ'´　〉:::／ﾆ＝‐､
　ヽ　　 l　　　｀`､{´|ﾉ￣　了　ｙヘ､;;:::-､:::::i!　　 ,＝く　　 /::::::::／￣ヽ　ﾄ､　 /Tﾄ'､　 /}　　 /　　,､ i
＼＼　/　　　　 /| .|､　　　ヽ /‐-､　 i 　〉-v､ /」,⊥＼,/l　　 ! ／⌒i　,ヘﾍ_/‐t.+ ,〉<~ヽ.　/　／　`|
　ヾ∨　　　　 /､| .||　　　 ∨　　＼i ／／／ヽ|┬<´ヽ＼　//　　　|/ / /　>､| |r‐､. ヽヽ/／　　　 !
　　 / 　　　 /､＼/!　　　　 !　　　ヽ＼　´ ／r) (ヽ､.`' ｀〉i'　　　 !ヽ ´　' 〃!〈､ヽ `　/'　　　　　 l
.　 /　　　　　/　__「Li　　　　　i　　　ヾ､. ＼　　ヽ! `y　　 /　ﾚ' 　　 ,' i.ヽ　　＼| |{　　 //　　　　　 ;
　ｲ　　　 ./　 ''''|_!''!　　　　 !　　　　＼　ト､　 i　｛　 ∠ ／　　　　;　i ∧　　 ,} .i　　人'　　　　　 !
,/　　　　　 /　　／!ヽ!　　　　ヽ　　ヽ､ ./<　 `'"}∨!￣　L'　 ,ノ　　/　〈＼`'‐-{∨!‐'" ,.ヘ. 　　　 /
､　　　　 /,.／:::::ﾊ:::::i　　　　　ヽ　　　ヾ|　＼_,.j」Lj' -‐'"〈,〃　　 /　／　 `ｰ'〉」l_ゝ‐'　　〈　　　　/
.ヽ　　　　/´::::::::::/::ヽ:::!　　　　〉　　／　　　イ|「lヽ　　　ヽ､　 / ,/　　　 ,.ｲ´!「ヽく　　　＼　 /
／＼　／::::::::::／::::::└:＼　　　 /＼　/　　　　/,/_~:i　ｌ　　　ヾ､〈 ./　　　 / /:::´:::ヽヽ　　　ヽ /
　 ,/ヽ':─＜::::‐---‐'"::::::ヽ､.／|'７:ヽ　　　　 //:─::i　ｌ　　　　 / ヽ　　　　/ /::::￣:::ヽヽ　　　　/
／:::::::::::ト─----:::::::::-‐'"´/::＼/　ﾉ〉.　　　//:::::::::::::i　!　　／　 /＼　 ,/ /::::::::::::::::::ヽヽ　　 ./＼
　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;＼/ヽ:ヽ　,／::::::::::::::::ヽヽ,／:::＼/ヽ:::ヽ∠/:::::::::::::::::::::::ヽ_ヽ／:／＼
　　＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／ /　　＼`´:::::::::::::::::::::::::｀´:::::::::::::::＼＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::´:／　　　＼

さらに曹爽は曹叡の時代からの良家子女三十三人までにも手を付け、彼女たちを無理矢理、
自分のモノとして自宅で伎楽（芸能を行う者）として自宅に侍らせていたという。
807：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:06:16 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　_...-‐:::::::￣:::‐-._　　　　　　　　　　　 _..-‐::￣｀´￣::::‐.._　　　　　　　　　　　　 _.....-‐―‐ー..、
　　　　／:::::::::::;:::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　　　／: : : : : : : : : : : : : : :ヽ　　　　　　　　　　　　_.:‐´:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　 /:::::;::::::／::::::::::::::::∧::::::::::!　　　　　　　　　 /: : :l: : : : :/: /ll: : : : ヽ:i: ヽ　　　　　　　　 /::::::::::::::::∥:::::::::::::ｲ:::::::::ヽ
　　　i::::::i::l::/::::::::::::::::::ﾉ/||l::::::::::::l　　　　　　　 l: ー-|: : : /:/-‐||､ヽ: : ヽ|: : ! 　　　　　　 l:::::::::l::::::::∥/::::::ｲ/ |:|::::::::::::、
.　　|:ﾄv':∥::::::::::::::::/.∥| ||ﾄ::::::|::|　　　　　　 |: : : : |: : /:ﾉ　　ヽヽ＼: |: : :!　　　　　　　　|:::::::::|::::::::|l:/:::::/∥　|l､::::::l::::l
　　　i::V::'::::::::::://ノ. / ﾉ .|l|.ヽ:::|l:|　　　　　　 iヽ､:-|: : :|' _,≦、　　,≦、ﾄ:/|:l 　　　　　 |:::::l|::|:::|:::ﾚ::::::ﾑ/　　 |.>:::::|:::|
　　　ヽ::ﾚ〈//ｨノｨﾃﾐ　　　ｨﾗｸ::ﾉ:l　　　　　　　　　､:.ゝ､|: :.|v'(んj　　　lん"':νv 　　　　　 |:::::l,､|:::|:::|:::ｲ兮　　　ｲｽ:::::|:j
.　　　ヽ｀j＼(.〈（ﾊﾉ　､__,tﾊﾉ∥j　　　　　　　 Y ^r|: : | ｀. "　　　｀´ '::ｲ　　　　　　　 i::::/^|:::|:::|^､ﾋﾝ'　　　ﾋｿ〉:|:l
　　　　　ゝﾐ_　　(_　 _,ﾉ . t__ノ　　　　　　　　　＞-|: : |　.゛　　　'　゛ j: :|　　　　　　　　　 i:::ゝ､|::|:::|　､､　　 ,　､､::::v
　　　　/::::::::lヽ、. ￣　.　　ノ　　　　　　　　　　　/´: : : 〉: |、　　　.　　／: :l　　　　　　　　　　 l::|::::|::::|::|　　　　 .　　 ,ﾉ:|::i
　　　 /::::::::::|,ﾍ｀.　　__ ／　　　　　　　　　　　　j: :,': : ': l: :|〉｀　　 _ ／ |: :/　　　　　　　　　　　|l:::::|l:::|l｀l ､　　　 .／::|::l::|
　　　/::::::_ -(　｀　､,　 ´）、　　　　　　　　　　　'-イ,､: :／Ⅳ ヽ､, ／ﾄ､ |/v　　　　　　　　　　　 |::::∧::|/ﾄ､　｀　ｲl:::|:::|::::{
　　　j／　（、　彳ヽ　ﾊ　.＼　　　　　　　　　　ﾊ／　ﾄ､　／ヽ　ﾉ　＼　　　　　　　　　 /::ノ-1:::|　　><´ .ﾉヽl:|:l:l:|
　／　　　　ヽＶ´1 .hV　｀　　＼　　　　　　／　　　　 |　y/1 hV　　　　＼　　　　　　　　／　　　 |:::| Vnl hV　| y:ﾉ:ﾄ､
..{　　　　　　　Yく_j ｨ|l | 　　　　 i 　　　　i　　　　　　　〈〈ﾉｨ| |l |　　　　　ヽ　　　　　　/　　　　　|:::|// } {|´　 l/:/:|.　ヽ
..|　　　　　　　　ヽｲ tuj　　　 ,　　 | 　　　　 |　　　　　　　　､ﾉll ﾄ-'　　　　　　 l　　　　　 |　　　　　　|:::|ヾ' ll｀j 　 //::|　　　l
. l　　　　　l　　　 | | |｀´　　 /　　ﾉ　　　　 |　　　　　|　　　 u u　　|　　　　　ﾉ　　　　　 |　　　､　　|::|　|| ||　　/':::::|　　　l
　ﾄ　　　　　ヽ　　u u　　/ .ﾉ　　 .ﾉ　　　　　　 l　　　　 | 　　　　　 | ,　　　　,　　　　　　.|　　　　ヽ/|::|　u u　 ∥::::ﾉ　　　!
　|ヽ　　　　　l　　　b　　 /　　　　|　　　　　　　|　　　 V､　　　 o　　　y　　　　l　　　　　　　|　　　　　ヽﾉ　　　　N::／　　　|
　 l　　　　　　|　　/　　 l´　　　　 |　　　　　　　|ヽ　　　ヽ　　　　　　/　　　　ｲ　　　　　　　ﾄ、　　　　 |　　p　./ v　　　　.|
　ヽ_　　-―‐'　　/　　 }ー- ､　ﾉ　　　　　　　 |　　　　　j　　　　　 /　　　　 |　　　　　　　 |　　　　　　j　ﾊ /　　　　　　|
　　 T´ヽ　　 |　ﾉ　　 j　　 /｀‐'　　　　　　　　､_-‐ ´￣|　　　　　ﾉ￣‐- 　ﾉ　　　　　　　ヽ_-‐ー―ｲ　/　l　 >｀ヽ､　ﾉ
　　 |.　ヽ　　ヽ　　　./　　　|　|　　　　　　　　　 |　ヽ　　 |　　o　 .j　　 /‐‐´　　　　　　　　　|　 l　　　|　　　　j　　 /

また曹爽は五十人もの女官達を、曹叡の側室達から芸を仕込ませ、彼女達を侍らせていたという。
808：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:07:09 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿　　＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,≦´￣｀ー‐´￣￣≧､　　　　　　　r=､
　　　　　　　　　　　　 ri､_　　　　　　　／／´¨￣ |==|￣¨｀ヽ.　＼　　　　／ | |
　　　　　　　　　　　　 l_j､＼_.　　　／／/::r､＼　|目|　／:::::::∨ヽヽ.__／／ゝ'
　　　　　　　　　　　　　　ゝ=､＼.　 / /≧'::::::､/ｸ￣t='´::::::::::／{_／ヽ／／
　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼j　{､/＼::://ﾆﾆﾆﾆヽ.く｀ﾚ／::::::∠,イ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼/:::::::::// {i´　｀i}ﾉL:::冫:, イ／＼j |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| T||ヽr､ !::::::ゝ===':::]／|,lj∠!::::::::::/| |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| | ｾ'|_j､＼r､_,ｨ=､／ ≦､:::､リく´　|ﾘ ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　tｿ~::/: : ＼/=､!='---': : :}::::＼:::＼/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　厂|:::::/|: :'　.://ﾚ'|::{: : : : ヽﾉ::ｨヽ.}￣｀｀ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　コ':／:::!ゝ=='_///:::ゝ=='イ::::/:＼!:|冫::::|´
　　　　　　　　　　　　　　　　／:∠_:::､::ゝ____jTT|:::::::::::／::::/:::::ﾃ|::!:::::::::ﾄ､
　　　　　　　　　　　　≦ニY::／￣:::７:::::｀ー| | | !==='､::::::/===='ノ!:::::::≧|
　　　　　　　　　　　　|〇:::::|:::::::::r':::::::::::://:::| | | |::::::::::::＼_/=!::::::::〇|￣::::!
　　　　　　　　　k≦:::::::C::::::／/:::::::::::::::|::::::::! ! ! !::::::::::::::/!::::::|:::::::::C:!:::::::::k㍉=､
　　　　　＿＿＿]__r‐‐､::::::::|:７:::::::::/く/ゝ､::j | | |=≦ﾆ='､ｿラ||::::::::::￣====]ニ=ﾖ
　　　／=ﾆ= 　/　＼::::::::::／::::／)ー────────'　||:::::::::::::/||:::r───‐‐､
　　 /=ニニ=-/ ,≦ヽ!:::::::::７／／)================= j:::::||:::::::::::〈::||K:::ヽ.===ﾆﾆ=ヽ.
.　 /　=ﾆﾆ:::::/:/　(く二二/c／／:::::::}::::::r==､::}}::r=､::::::::::::::::::||::[二二]::/^}:::!|三: : :: ﾆ㍉.
　 |　=-::::::::::{:::! (ﾆj::::::::::::|::c／::::::::／::::::|: :ｰ―‐': :/::::::::::::::!:::!j::ﾆﾆﾆﾆｺj= :::::!: :ﾆﾆﾆ: :㍉!
　 !====_:::::::!::ゝ､}{ﾉ!::::::::::!:::rニ｀∠:::::::::::ゝ───'::::::::::::::::ﾄ､:::::::f^lf^l==!ﾉj:::::i:::: : ﾆｺ: : : |!
　八＿:::::::::::ヽ.:ヽ=':::::::::::::|:::://￣|レ'￣:::flflflflflflfl}::::::::::::::::::::}＿_j_j__j|ﾊ:､ﾉ::::|:　: : : : : : ::i
　　 ≧､＿＿＿≧='ゝ==':::::ゝ:::::::!|:::::::::::::|l|l|l|l|l|l|l|l|::::::::f^l^lノ/￣￣￣ ',:::::::::ﾉ::::-======,'
　　　　｀￣￣￣´　　　　｀￣￣￣´￣￣｀======'￣￣￣　　　　　　ゝ､___＿＿＿__ノ

しまいには皇帝が使うような馬車を使うなど、生活そのものまで皇帝並に豪奢になっていた。。
809：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:07:29 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　 /　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　 }　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ
　　　　　　ヽ　　　 /⌒ヽ　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
　　　　　　　 }　　 /　　　∨ 　: : : : :.,　　⌒ヽ : : : : : : : :/
　　　　　　）　/　　 γ v　 : : ／　　　　　l : : : : : : /
.　　　　　く}ﾊr‐:..､　 { 〃ｰ一'　　　　　　 l : : : : : /　　　　　こんな有様を亡き父上に見せられるものか！
￣￣:二ﾆ =‐- { l「｀ヾﾍ　　　　　　　　　 l: : : : :/
:::::::::::::::::::::::::::::八ﾘ　弋ﾄﾐ:､ {　〃　　ｘ ─- ､l: :ハ/
:::::::::::::::::::::::::::::::ハ|'⌒ﾞｰ｀´ >j　{{r匕-tｧ_ﾁ￣　ﾚ/ /＿
::::::::::::::::::::::::::::/::::::l　　　 / /　｀　ｰ─一　 /ｲノ|:::::::::::::ミ::...
:::::::::::::::::::::::::/f 7::::　　　 /　　　　　　　　 /斤::::|::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::://j/::::∧ 　　ゝ '　　　　　 /::::::::::::|::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::/::レ::::::::::| ，　` ー＝=　　　ｲ:::::::∧::l:::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::ｌl:::::::::／ヽ∧　　 ´｀　　　／/:::::::::/0 }:l:::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::|l:::／／::l |ｱゝ　　＿_　イ.:.:/:::::::::〈0 /::l:::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::|ﾚ／::::::::ｌ |.:.:./.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.i.:./⌒V::::::::∨::/:::::::::::::::::::::::

何妟達は曹爽を堕落させていったが、唯一曹義だけはこれを諫めていた。
810：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:11:24 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　 ´￣￣￣ゝ- ､
　　　　　　　　　　／　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　／　　. .　　. : : : . .　　　　/／　､
.　　　　　　 /　　 . : : : : : :　ｨ‐- ､: . 　〃　　　/
　　　　　　 / 　 . : : : : : :／　{ 　　 >､_γ´￣ {
.　　　　　　{　.: .: : : : : : :7　　　　　 {八　ﾏ :｀ﾊ
　　　　　　 ∨.: .: : : : :.:/　'¨¨≧ﾄ　ﾊ　　 ∨ ノ
.　　　　　　 ∨: : x=ﾏ |　　 ´￣ゞ'`ｰﾉ jrtﾃ}（
　　　　　　　　}: : { ぅ | ｌ　　　　　　　　ヽ　′　　　淫乱があふれて止まらなければ災いを起こす！
.　　　　　　く: : ∧　{_{　　　　　　ノ　,　
.　　　　　　　 Y : : ｱ　　　　　　/￣ﾆ7　′　　　こんな有様を亡き父上にお前達は自慢できるのか？
　　　　　　　　| l.: :| 　:.　　　　 {- ､　/
　　　　　　乂､ | 　ヽ. 　　ゝ __ｿ　/
.　　　　　　　　｀| 　　｀　.　　 -‐ /_
　　　　　　 r＜う|＿＿＿＿_`_ｰ一' シ:｀l
　　　　　　 |ﾄ '/T77T777T777////l::::::::|
　　　　　　_ {ﾄl//|// |/// |/fx=x=|'/|::::::人＿＿＿＿＿_
　　　 ,.．＜:::xヘ'//|// |/// |/ 7777/人::::::::〃::::::::::／:::::::::::::::｀ヽ
:≦:::::/::＞ 7/////,}///}///,}/////彡//＞ｘ::::::::::〃::::_::::::::::::::(｀ヽ＼
＞ 7´//////////{///{///{//////////////｀77/////ヽ＿::::`彡:∧
///////////////j///j///j//////////////〃////／/＼//77彡∧

曹義は兄である曹爽ではなく、弟たちを諫める形で間接的に曹爽を諫めていた。
811：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:11:46 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,......,,,,__
　　　　　　　　　　　　　　　　　,､丶`:::::::::::::::::::｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /::/／⌒ヽ:::::::::::::::::::`:､
　　　　　　　　　　　　　　　　j:::/￣＼:::::|:::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　ルi_ノ⌒|::::|:::::::::::::|::|:::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　{ﾘ _ｭ_ｚ .|::::|〈::::＿:|::|:::::::{　　曹義め、余計なことをいう・・・・・・・・・・・
　　　　　　　　　　　　　　　く...　　　 ∨〈くﾉ^i }|::|::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　 |j_　　ｕＶ〈しシ':|::|＼:::}
　　　　　　　　　　　　　　　 ,:::}｀ヽ　　.Ｖ〈　ヽ:|::|::::::Ｙ
　　　　　　　　　　　　　　　 |::ゝ　-=≦　∨〉ノ∨|:::::::|
　　　　　　　　　　　　　＿｣:::|‐弌i:i:i:＼xヘ＼i:弍=ミ::
　　　　　　　　 ,､　　￣＼ |:::|　　`'くi:i:i:||i:i:i:>､二..ノ⌒7￢-　 _
　　　　　　　 / {　　　　　　{::::|　　　　＞＜　　　　　／　　　　 }ヽ
　　　　　 /　',　　　　／ゝへ　／.:.:.:.:.:.＼__,､＜　　　　　 /　ﾟ｡
　　　　　　 {　 ∧ 　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.: ◯:＞.:.:.:.:｀ヽ､　　/　　｜
　　　　　　 {　/ /:|　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:ﾆ=-　￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　∧＼ノ|
　　　　　√７´/{　.|.:.:.:.:.:.:／-　￣　　 |.:.:.:.:ｒ──‐┐ : |__{i:i:|＼∧
　　　　　　|／.:/i:ﾑ__|.:.:.:.:.:.||　　　　　　｜.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:|i:ﾘi:i:i|.:.:∨〉
　　　　　 /.:.:.:/i:i:i:iﾏﾑ.:.:.:.: ||　　　　　　 |.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:}7i:i:i:ｉ|.:.:.:ヽ
　　　　 /.:.:.:/i:i:i:i:i:iﾔﾑ.:.:.: ||　　　　　 |.:.:.:.:|　 ☆　 |／i:i{i:i:i:i:|.:.:.:.:.|
　　　　 /.:.:./i:i:i:i:i:i:i:ﾊi:i:ゝ.:.:||_　-‐=＝＝=‐-＼＿_／i:i:i:i:ﾊi:i:i:i:|.:.:.:. |
　　　　.:.:.:.:{i:i:i:i:i:i:i:/　ﾔi:ﾑ.:.||　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|i:i:i:i:i:i/ .ﾔi:i:i|.:.:.:.:.|
　　　　|.:.:.:ji:i:i:i:i:i:/　　}i:i:i:}.:.||　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:. |i:i:i:i:i:i{　 ∨∧.:.:.:.:|

しかし、すでに堕落しきった曹爽を諫めるには曹義のやり方は手ぬるかった。

完全に何妟達と共に堕落の道に落ちこぼれてしまった曹爽は内心彼を忌々しく思っていた。
812：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:14:53 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　,､-──-
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::/γ⌒ヽ:＼
　　　　　　　　　　　　　　 /／⌒」VV⌒＼::∨::..
　　　　　　　　　　　　　　 ||::::i'´　　　　　　|:::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　 ]|:::⌒ヽ､　_,､-⌒:::|::: :|
　　　　　　　　　　　　 i|:::|⊂⊃ ,ｨ⊂⊃|::｢ﾊ::|　　　今更父上に会わす顔なんてあるか！
　　　　　　　　　　　　 |｢ {　　 ,L.　　　|::レ:::|
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ,圦　＿＿__　|::|::::::|:.
　　　　　　　　　　　　　　,:::i|:::|i＼|VVVVレ|::|::::::|:::.
　　　　　　　　　　　　　 /:/.|:::|ヘ＞ｰ＜／|::|::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　 {::{ j|:::|i:i:i:〕iト　ｲi:i从:∨:ﾉ:::ﾉ
　　　　　　　　_　 -　''＼￣ﾞ|:::|`'＜i:i:|i|i:i:i:i:iｼ＼:::／`＞‐　＿
　　　　　　　/{　　　　＼|:::|　　　＞へ¨´　　　／　　　　　 ∧
.　　　　　/　{　　　　､丶`しヘ､／.:.:.:.:.:.:＼　／｀ヽ、　　　　}　∨
　　　　　 /　　{　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.◯.:.:＞.:.:.:.:.:.:｀ヽ　 / 　 ∨
　　　　　i{　　∧ | |.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:ﾆ=- ⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　|へ　　|
　　　　　ﾉ＼/／Ｌj.:.:.:.:.:.:.:/ﾆ=-　￣　 |.:.:.:.:.:ｒ──‐┐.:. |__j＼／´|
　　　　 /__／/i:i:价.:.:.:.:.:. ||　　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:|i:i/∧＼∧
　　　　/／.:./i:i:ｉ:圦.:.:.:.:.:. ||　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:/i/i:i:i∧.:.＼〉
　　　 √.:.:.:.|i:i:i:i:i:小､.:.:.:.:.||　　　　　　.|.:.:.:.:.:|　 ☆　 |イi:i:{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:. |i:i:i:i:i:/|i:i:＼.:.:||　　_　　-‐=＝=‐＼___／i:i:i:i:/{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:./i:i:i:i:/ .∨i:i∧:||　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i:i:i:i:i:i/　ﾏi:i:i:ｉ|.:.:.:.::,
　　 .:.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　 ∨ｉｉ∧||　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.: |i:i:i:i:i/　　∨i:i:i|.:.:.:.:′
　　/.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　　 ∨i:∧　　　　　　|　　　　　ji:i:i:i:i′　　 ∨∧.:.:.:.:ヽ

曹爽は興勢の役の敗戦以降、何妟達との親交を深めてしまうことで、
目を覆いたくなるような無様な失敗を挽回する気概を一切失っていた。

何妟達と共に自堕落な生活を送っていたのは、彼の平常心が完全に
打ち砕かれていたからでもある。
813：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:15:12 ID:YLWnQDeo0: 　　　/　　　　　　　　　　　乂!　　　　　　　　 _　--- ､　　 |　 ./
　　　|　,,,､　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ㌢￣￣㍉x　|　/
　　　V　/　　　　　　　　　　　　　;　　　　〃　　　　　　ヾ.; /
　　　　 .|_､+''"~￣≧＝=---一　　　　/　,-r＝テア⌒ .∥Ｙ
　/⌒ヽ |　　　γ　乂歹　ヽ　イ　ヽ　 {/　､ゞﾟ'’rっ　　 ∥ .| これでは父上に申し訳が立たないぞ。
./　　　| |　　　°て｛￣´　／　::.　 }　 |　　､､￣{!　} }　 ,.;　 |
{ 　　 .| |　　　／｛｛／／　　 ::::::::|　 |　　　　　　し　|.|　;′
.',　　 .| |　　　　 .し　　　　 .:::::::::|　　 ::.　　　　　　　|.| /
∧　　 | .|　　　　　　　　　　 .:::::::::::|　　　::.　　　　　 |.|,' ＼＿＿
　.＼　|　|　　　　　　　　　　　:::::::／Ｙ　/　　　　　　　.∥///|////
/　 |　从.!　　　　　　　　　　　　　 ⌒⌒ 　　　　　 ,'/////!////
乂__!　　∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　//////.|////
//|　　　 ∧　　　　　　　　,　---―ｧ―⌒　　　　　 ,'//////;!////
/∧ 　　 :∧　　　　　　 `⌒￣´ 　　　　　　 //////// ////
//∧　　　::∧　　　　　　　　　　　....:::　　　　　　 //////// /////
///∧　　　::::＼　　　　　　　　　　　　　　　　 //////// //////
////∧　　　:::::::＼　　　　　　　　　　　　　　　//////// ///////

だが曹義は名士達に嫌われ、ドンドン父親とは正反対の道を突き進んでいる自分達の行く末を
心の底から憂いていた。
814：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:15:30 ID:YLWnQDeo0: 　　　　／　　　　　　 : : .　　　　　　　　｀ヽ
　　　　（　　　　　　　　 : : : .　. . : :　　　 . . ∧
.　　 γ⌒　　　　　　　　 : : : : :　　　　　 : : : . ヽ
　　　〃　　＿_　　　　　　 : : : : :　　　　　 : : : : . ，
　　　ゝ　´　　: .｀ヽ　　　 . : : : ＞ﾍ　　　　 : : : : }
.　　　　　｀ヽ　: : ハ　　 : : /ノ　　　V　: .　　 : : : .′　　元則殿は父上と同じく沛国のご出身。元則殿の忠告ならば、
　　　　　　　 l　: :'　〃7 r‐'　　　　 ∨.: : .　　 : : l　　　流石の兄上も受け入れてくれるでしょう！
　　　　　　　 { : :′{　 Ⅵ 　　　　_ 　ヾ　γ ヽ : :l
　　　　　　　 Y {ｨミｘ　｀斗ｾﾋ_⌒ヾく　|〈:｛ l: :{　　　是非、兄上たちを諫めてください！
　　　　　　　　ヽ:.弋ﾋｯ:､ ` ´ ´-ゞ' ´ 　 |　|( ﾉﾊ∧
　　　　　　　　　　`　　　j　　　　　　　　レゝイ　}　}
.　　　　　 r===ﾍ　 / 　　　　　　　 r- ﾑ /_ / ｿ
.　　　　　 |l|///∧　｀＿,. 　，　　 //:::::::::::::::::::｀ヽ
　＜∧ ≧ﾄ､_|l|////∧　｀ﾆ ´　　 .ｨ//:::/｀　＜:::::::/
/<l>/／::::::::: |l|＿///∧　　　　／ ,//:::/ ミ☆ﾐ/:::::/
ｰ一（:::::::::::::::::::く(////´:｀.:Τ-´ｘ‐//:::::::＞... _/:::::/
ハ/　` ー┐::::::::}｝γ´.:.:／.:.:.:/.:.:.:＞＞:::::::＞─く
:V⌒ヽ＿_j::::::::〃/.:.:.:./.:.:.:.:./.:.:.//´:::::::::´::::::::::::::::::｀ヽ
/:::::::::::::::::::＿ヽ{{/{.:.:.:/.:.:.:.:./.:.:.//::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::／　　￣｀　ｰ＜.:.:.//::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::/　　　　　　　　　　　｀ヽ::::_/::／￣￣｀　＜::
::::::::::{　　　　　　　　　　、ヽ　 ∨イ　　　　　　　　｀

曹義は桓範が父である曹真と同じく豫州沛国の出身という同郷の縁と共に、
九卿である大司農という立場から兄と弟たちを諫めて貰おうと思った。
815：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:18:29 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　 __＿　＿___
　　　　　　　　　　　／: :i: : : : : :ｰ-: :＞..､、
　　　　　　　　　　/: : : : l: : : : : : : : : ｀ヽ: : :.＼
　　　　　　　　　 ,': : : : ／¨＞､: : : : : : : ＼: : .＼
　　　　　　　　　 l: : : :l ___| i_____」: : : : : : : : :＼: : ＼
.　　　　　　　 ∨: :ﾊ─　ｊｰノﾉー──＝ニﾍ＼: :＼
　　　　　　　　 ∨: /ヽゝノ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼＼: :＞､、_
　　　　　　　　　　　∨:.:.:.:`:＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:)
　　　　　　　　　　 {｛二二二二二二二にコﾆ( ):.:.:.ﾍ'￣￣
　　　　　　　　　　　ﾚ::::::::::::::::::::::::::::::::::／／ ∨:.:＞､ｊ.
　　　　　　　　　　　ノ:::::::::::::::::::::::::;;;;;;／／　⌒}:.:.:.:.:.:.:.}　　私が大将軍殿に？
　　　　　　　　　　（（;;;;;;;;;;;＞_二,､-￢＜ﾟこ￣　j:.:.;へ:.:j
　　　　　　　　　　｀ｰ┬-＜ﾍ　 / 　　￣　　/:ムﾉ:/
　　　　　　　　　　 {ヘ　　|　　　　　　　ノ /:./⌒}:/
　　　　　　　　　　　　 ∨ﾍ　{　_,,ゝ　　　{　 /_:ｲ_ノ:/
　　　　　　　　　　　　 `',　` ＿___　　 i　U　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 ',　に二ニ)　 l　　ｲ　/⌒ ー──┐
　　　　　　　　　　　__＿＿__',　｀二二´　j　／/ ｲ　ヽヽ::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　/∧::::::::::::::ヽ、___ _　ノ∠_,､＜ﾞ|　|::l　l:::::::::::::: |
　　　　　　　　 //::i |::::::::::::::::(¨ヽゝ _,､＜ :;;;;イ::|　|:::l　l:::::::::::::::j、
.　　　　　　　 //:::::l ｌ:::::::::::::::ﾉヽ | /:::::;＜☆彡::|　|::::l　l::::::::::ノノ
　　　　　　　　//:::::::| l:::::::::/: :ゞ | | |::::::l彡":::::::::」　|::::L_二彡＜｀:ー:-:-.､、_＿＿___
　　　　　　　〈〈＞イ .l::::::/／ﾑ: | | |:::::＞''"´,､＜⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／７７７／
　　　　　　　　　/:::ゝ⌒ヽ;;;;;;;;;;＞'''"´_,､＜´:::::ゞ､_ソﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/｀￣￣´
　　　　　　　 /::∧__ﾉﾉ＜三三二￢::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::
.　　　　　　　 /:://:::::::｀￣￣￣::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::
　　　　　　　/:://:::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::
　　　　　 /:://::::::::::::::＼:::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ:::::::/:::::::::::::::

ところが桓範は曹義の頼みに対して苦い顔をした。
816：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:18:56 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　-‐‐‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／. : : : : }:｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／: : : : : : :ﾉ: : : '.
　　　　　　　　　　　　　　　　／／: : : : : :ィ´｀ヽ: : : :'.
　　　　　　　　　　　　　　　／／. :,.　 '´: :〈 ‐=}ｲ}.: : : :}
　　　　　　　　　　　　　　く: : :,. ィ´: : : : : : :＼_ノ: :｀Vﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　｀T: ﾕｰrｭ__------‐　ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　,.ｲ: : : /,,,＼: ヽ＼:::::::::::::ﾉ　　　（別に私は大将軍殿の取り巻きになったつもりはないのだがな）
　　　　　　　　　　　　 ,. イ.::/ﾊ: i ｰt_･ゝ ---zｯｨ´
　　　　 _,､_＿,..　 -‐ ´::::/.::::{ い:{　　ﾞﾞ´ ﾞﾞﾞi.:;;;:/＼::.:::.ｰrr ､
　　,r く`ヽヽヽ.:.:::::::::::::::/.:.:::::ﾄ､｀ゝ　U　ｰ､」 .ｲ.::::::ヽ.::::.L」」:ヽ
　/:.:.::::::｀ヽ＼」.:.: ::::::::/.:.::::::::ヽ＼ﾐヽ i　-‐‐　 !.:::::/ﾊi.:::::::::::::.:::l
　.:.::::::::::::::::｀T´.:.:.::::::::i.:.::::::::::／ﾄ､＼ゝ､ ´￣ﾉ::::://:::l.:::::::::::::::::l
　.:.:.::::::::::::::::::i.:.:.:::::::::::|.::::::／.:.:.:| >」: : :｀TT´ﾚﾊ://.::::l.:::::::::::i.::::l
　.:.:.::::::::::::::::::}.:.:.::::::::: レ'´.:.:::::::::i..:::.::.::.i::.l ﾉ::...:.://::.:::::::::::::::::}.::::|
　.:.:.::::::::::::::::::l.:.ﾉ.:.:.::::::::::::::::::::::::::l:.::.::.:::ﾚ'´ ￣ﾆヽ.::::::::::::::::::::/:::::'､
　.:.:.::::::::::::::::::｛.:.:::::::::::::::::::::::::::::(u)ﾆィ´　　´￣ヽ)::::::::::::::::::/.:::::::::ヽ
　.:.:.::::::::::::::::::::ﾄ､.:.::::::::::::::::::::,. イ　 /　　　　ﾆﾆヽ)r==ｭ::::/:::::::::::::::}
　.:.:::::::::::::::::::::::i::}.:.::::::::::,. イ. : :{　 {　　　　二ﾆつ＼:::::::/:::::::::::::::::i
　.:.::::::::::::::::::::::::ﾘ,.　. :::´.::::{: : : :ヽ＼　ィ´( ハ　　　＼/::::::::::::::::::::l
　ヽ.:.::::::::::::::::,..ｲ.::::::::::::::::::.ヽ: : : : ＼ __ﾉ:::::::::::ヽ　　　ﾉ￣|:｀`ー:::::l
　　＼.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼: : :_／.::::::::::::::::::`ーイ: : : ﾉ::::::::::::::ﾉ

正史で引用されている魏略によると、曹爽は桓範を同郷であることから親しくしようとしたが、
桓範自身は曹爽と親交しようとしなかったことが記載されている。

実際、彼は曹爽の派閥に入る前から中領軍・尚書となり、使持節・都督青徐諸軍事に就任している。
817：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:19:29 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,､ - ─‐─r-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　,ィ´ ,　'´.　　　j　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　／　／　　　 , -‐' ､　　 !
　　　　　　　　　　　／　／　　　　l!‐ｵk　!　　|
　　　　　　　　　　　　／　／　_　 -─' ´|!ゞjiﾚｲヽ　j
　　　　　　　　　 _,ィ´　 '´, ィ´　　　　　　＼_／　 V
　　　　　　　　 (　＿,,.　　　_, -‐─── ─ - ､ j
　　　　　　　　￣｀`「＿,ｨﾆV､´￣￣￣￣￣｀ヽ〉
　　　　　　　　　　　　|´　　ﾘ　｀ゝ､,,. ＿　/ / /　 l　　あいにくですが、私は大将軍殿を諫める立場にありません。
　　　　　　　　　　! r-､」　｀ゞ‘ﾆﾝｰr-､､ﾆﾆﾆﾝ′
　　　　　　　　　｀i < j　､　　￣　　ヽ　!''´/　　　申し訳ありませんが、期待にはお応えできませんな。
　　　　　　　　　　ﾄ　 i　ﾄ､　　　　,､　 l　/
　　　　　　　　　　　ﾘ｀ｰ| ' 　i　　　　｀ｰ' ,!
　　　　　　　　　　　＿_,ﾉ-､ﾄ､　 l　　<ﾆ三j l
　　　　　　　　「´￣　 //ヽ _　＼　　　ー-‐ !`ー─ ､
　　　　　　　　|　　　 ,! !　 l　｀丶､ゝ､_　＿,ｲ　　　ﾄVi
　　　　　　 ,ﾚ　　　! !　 ,!　　　　｀丶､r ｲ　　　 l　,!
　　　　　　,ィ´＞-,､_」」　 ,| ､_.　　　　 | i |>､.　　 |　|
_, -一''´二´　　 ,r'´ィﾆ､_　　｀丶､　　 l ,!.|　＼　 |　,!
三三＞--─ー'´　　　　｀ヽ､ﾉ　　｀ー- ｲｰ- ,　ｲ｀ヽ
　　　　ヽ､　　　　　　　　　　　｀ヽ､　　.　￣｀ﾆ二j-､｡＼
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 L　　＼

故に桓範は曹義の頼みをあっさりと断ってしまった。
818：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:19:45 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　 /　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　 }　　　　　　　　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ﾊ
　　　　　　ヽ　　　 /⌒ヽ　　 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
　　　　　　　 }　　 /　　　∨ 　: : : : :.,　　⌒ヽ : : : : : : : :/
　　　　　　）　/　　 γ v　 : : ／　　　　　l : : : : : : /
.　　　　　く}ﾊr‐:..､　 { 〃ｰ一'　　　　　　 l : : : : : /
￣￣:二ﾆ =‐- { l「｀ヾﾍ　　　　　　　　　 l: : : : :/　　　　　そんな！　元則殿以外にもはや兄上や兄弟たちを、
:::::::::::::::::::::::::::::八ﾘ　弋ﾄﾐ:､ {　〃　　ｘ ─- ､l: :ハ/　　　　　諫める者はおりません！
:::::::::::::::::::::::::::::::ハ|'⌒ﾞｰ｀´ >j　{{r匕-tｧ_ﾁ￣　ﾚ/ /＿
::::::::::::::::::::::::::::/::::::l　　　 / /　｀　ｰ─一　 /ｲノ|:::::::::::::ミ::...　　どうかお願いいたします！
:::::::::::::::::::::::::/f 7::::　　　 /　　　　　　　　 /斤::::|::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::://j/::::∧ 　　ゝ '　　　　U　 /::::::::::::|::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::/::レ::::::::::| ，　` ー＝=　　　ｲ:::::::∧::l:::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::ｌl:::::::::／ヽ∧　　 ´｀　　　／/:::::::::/0 }:l:::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::|l:::／／::l |ｱゝ　　＿_　イ.:.:/:::::::::〈0 /::l:::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::|ﾚ／::::::::ｌ |.:.:./.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.i.:./⌒V::::::::∨::/:::::::::::::::::::::::
819：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:23:05 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　 __＿　＿___
　　　　　　　　　　　／: :i: : : : : :ｰ-: :＞..､、
　　　　　　　　　　/: : : : l: : : : : : : : : ｀ヽ: : :.＼
　　　　　　　　　 ,': : : : ／¨＞､: : : : : : : ＼: : .＼
　　　　　　　　　 l: : : :l ___| i_____」: : : : : : : : :＼: : ＼
.　　　　　　　 ∨: :ﾊ─　ｊｰノﾉー──＝ニﾍ＼: :＼
　　　　　　　　 ∨: /ヽゝノ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼＼: :＞､、_
　　　　　　　　　　　∨:.:.:.:`:＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:)
　　　　　　　　　　 {｛二二二二二二二にコﾆ( ):.:.:.ﾍ'￣￣
　　　　　　　　　　　ﾚ::::::::::::::::::::::::::::::::::／／ ∨:.:＞､ｊ.
　　　　　　　　　　　ノ:::::::::::::::::::::::::;;;;;;／／　⌒}:.:.:.:.:.:.:.}
　　　　　　　　　　（（;;;;;;;;;;;＞_二,､-￢＜ﾟこ￣　j:.:.;へ:.:j　　　　出来ないものは出来ません。曖昧な事を言えば、
　　　　　　　　　　｀ｰ┬-＜ﾍ　 / 　　￣　　/:ムﾉ:/　　　　それこそ礼に反しています。
　　　　　　　　　　 {ヘ　　|　　　　　　　ノ /:./⌒}:/
　　　　　　　　　　　　 ∨ﾍ　{　_,,ゝ　　　{　 /_:ｲ_ノ:/　　　　　どうぞお引き取りください。
　　　　　　　　　　　　 `',　` ＿___　　 i　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 ',　に二ニ)　 l　　ｲ　/⌒ ー──┐
　　　　　　　　　　　__＿＿__',　｀二二´　j　／/ ｲ　ヽヽ::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　/∧::::::::::::::ヽ、___ _　ノ∠_,､＜ﾞ|　|::l　l:::::::::::::: |
　　　　　　　　 //::i |::::::::::::::::(¨ヽゝ _,､＜ :;;;;イ::|　|:::l　l:::::::::::::::j、
.　　　　　　　 //:::::l ｌ:::::::::::::::ﾉヽ | /:::::;＜☆彡::|　|::::l　l::::::::::ノノ
　　　　　　　　//:::::::| l:::::::::/: :ゞ | | |::::::l彡":::::::::」　|::::L_二彡＜｀:ー:-:-.､、_＿＿___
　　　　　　　〈〈＞イ .l::::::/／ﾑ: | | |:::::＞''"´,､＜⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／７７７／
　　　　　　　　　/:::ゝ⌒ヽ;;;;;;;;;;＞'''"´_,､＜´:::::ゞ､_ソﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/｀￣￣´
　　　　　　　 /::∧__ﾉﾉ＜三三二￢::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::
.　　　　　　　 /:://:::::::｀￣￣￣::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::
　　　　　　　/:://:::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::
　　　　　 /:://::::::::::::::＼:::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ:::::::/:::::::::::::::

曹義の頼みをあっさりと桓範は断り、曹義の懇願も桓範は顧みずに
追い返してしまった。
820：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:23:32 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　A
　　　　　　　　　　　| _γ ⌒ヽ_
　　　　　　　　　　 A ..l.i i:I I:i iI＿＿＿____＿＿∧＿＿___＿＿＿
　　　　　　　　　　龠./|.i_i:I I:i_il　________i龠i____/∧ ______i龠i________＼
　　　　　　　　　　 ./　|.ﾛ:IﾛI:ﾛl/::.::.:::.::.::.::..:::.../　[] `::..:::.::.::.:::.::::.:::.::.:..|
　　　　　　　　　　===.|　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ　　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　　　 .|∩| l'⌒`l | l'⌒`l　l'⌒`l |γΠヽ| l'⌒`l　l'⌒`l |
　　　　　　　　　 .|:! !| l.__i__i | l.__i__i　l.__i__i | ゝЦノ| l.__i__i　l.__i__i |
　　　　　　　　　 .|　 | .____ ...| ._____ 　_____　| ._＿__ | ._____ 　_____　|
　　　　　　　　　 .|「l | |__|__! | |__|__!　|__|__! | |_|II|_| | |__|__!　|__|__! |
　　　　　　　　　 .|i_i | |__|__! | |__|__!　|__|__! | |_|II|_| | |__|__!　|__|__! |
　　　　　　　　　 .|i_i | |__|__! | |__|__!　|__|__! | |_|II|_| | |__|__!　|__|__! |
　　　　　　　　　 .|　 | __∧_..| 　　　　　 |［::圀::］| 　　　　　 |
　　　　:::::::　　　　 .|　 |　.I:I:i　| l===l　;ｌ===l | |　　 i | l===l　;ｌ===l |
　　　　　:::::::　　　 .|　 |　.I:I:i　| |__|__|....|__|__l | |....:::::l | l__|__|....|__|__| |
　　　　　　:::::::　　 .`:::;:;================ |ﾆﾆﾆﾆ］:==========i
　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【司馬懿の屋敷】

そしてその報告は密かに司馬懿たちの耳にも届くことになった。
821：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:23:47 ID:YLWnQDeo0: i =======||==========||==========||==========||
il.[[[[[[[[[[[||[[[[[[[[[[[[[[[[||[[[[[[[[[[[[[[[[||[[[[[[[[[[[[[[[[||
i =======||==========||========＿＿=========||
il.[[[[[[[[[[ ||[[[[[[[[[[[[[[[ ||[[[[[[[[[／　　/.|[[[[[[[[[[[[[[||.　　　　|＼
i =======||=＿＿=====||=＿＿=(三三l/ l========||.　　　　 |　＼
il.[[[[[＿＿／　　/|[[[[[ ||／　　/|(三三l/l .[[[[[[[[[[[[[||.　　　　 |　　　|
i =／　　/(三三l/l====||(三三l/l(三三l/l...========||.　　　　|　　　|
il.[[(三三l/(三三l/＿＿|(三三l/l[(三三l/l　[[[[[[[[[[[[||.　　　　|　　　|
i =(三三l/(三三／　　/|(三三l/l=(＿＿l/　 .l======||.　　　　 |「　　.|
　　(三／　　/|　(三三l/(三三l/／　　/|l　　　　　　　＼　　 |　　　|
　　(三(三三l/l　(三三l/(三＿（三三l/l　　　　　　　　　　＼. 　|　　　|
　　(三(三三l/l　(三三l／　　/|(三三l/l　　　　　　　　　　　＼|　　　|
　　(三(三三l/l　(三三l(三三l/l(三三l/l　　　　　　　　　　　　　＼.　│
　　(三(三三l/l (三三l/(三三l/l(三三l/l　　　　　　　　　　　　　　＼.|
　　　　(三三l/l　(三三l(三三l/l(三三l/　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　(三三l/l (三三l/(三三l

　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＿;:;」
　├r―――┴――一 ''' ""三￣´::::::ヾ
　/::{　ｨ'三)　　　(三ヽ　　　,ｯミ::::::::::::::::ヽ
　{:::ｼ　~´　　　　　　　　　　｀ヾ､:::::::::::::::::l
　l:::l　,. ニ､ :.　 .:　,r ニ、　　　ﾐ:::::::::::::ム、
　l:::! 'イでiﾝ､ :　:.　,ｲでiﾝゞ:.:.　　ﾐ::::::::::/^い　　　　　　曹義が桓範に兄弟たちを諫めようとさせたでおじゃるか？
.　l::l　:.｀^"´ﾉ.:　 :. ヽ｀~´ノ:.:.:.　　ﾐ:::::::ｲ　ﾘl
.　ヾ!　｀ " ´ /　　::. ｀　´　　　　ﾐ:::::/ﾑ_ノ/
　　'i,　　　 ,'　　'^ヽ　　　　　　　ﾐ::::l 'ｰ' /
　　 'i　　　ヾ'ｰ ''"く、　　　　　　j::::ｸーf′
　　　l　　　　　　　　｀ヽ　　　　　{:::ﾘlﾐ:::ヽ、
　　　ヽヽ　,ィﾆﾆ丶､_　ﾞ:　　　　 "´fミ≧ゞ
　　　ヽ　^ヾ二´ノ´ _,ｨ ,.ｯ　／/ｲぅ-､
　　　　丶｀"　　 "´　 ,/ ,.ィ" , -‐'",ノヽ
　　　　　｀ト､＿＿_,, ィ"彡,r'´ , -'":.:.:.:.ヽ
　　　　　　 l　　　　=ﾆ彡,ｧ'",-'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:L..､、
　　　　　　ﾊヾ　　　／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,, -''"　　）
　　　　 , ィ'l　l ヽ　／／:.:.:.:.:,, - '"´　　, - ''"丶、
822：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:28:24 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　／　,／　 ∨/⌒ヽ　　＼　＼　＼　　 ',
　　　　　　　　　　　 , ′ ／　/ ｀ヽ :{　r､　＼　　 ',　　 ',　　　　　ｉ
.　　　　　　　　　　 /　://　　 /ミ＼V:[/ﾊ　　　　 }　　 :|　　　　 |
　　　　　　　　　　　 {　// 　　 |　／　〃 { ハ　　　i|i| 　　　　i|i|i| 　 |
　　　　　　　　　　　　 Ⅵ|　 :| | | l:/　　 {{　　　 |:|　　　　　　　 i|i|i|　　}　　　ですが、大司農（桓範）殿は断ったとのことです。
.　　　　　　　　　　　ヽ{　 | | | l|!　　 |! 　　 |:| | | | :i| | } i|i|　　　　 ′
　　　　 /￣￣＼　　　　　＼|_| | { ＼　:|! 　　 |:| | l│}|ﾘ/　　 } :}　 |,′
　　　＼＿＿/　　　　　 ⌒ハ｀tｭ、、　　_,.ｌ｣_|｣┘く／二V / ／
　　　　　 ∨//∧　　　　　　　ーヘｰ千弋テ/　　　 /<　}／
.　　　　 ∨//∧　　　　　　　　　',　 /　 ´ー─　　　　rイ} /
.　　　　　　 ∨//∧　　＿＿＿___∧└＿_ 　　　　 (＿／┐
　　　　　　　 ∨//∧　＼　　　　　　＼｀二´　　／　 |　/　:|
.　　　　　　　 ∨//∧ 　　＼＼　　　　ー─ 　´　　　／　 ,′
.　　　　　　　 V／二二／＼　　　__/　　／　　／　　 {｀ヽ
　　　　　　　　 ∠／　　/￣　／　／　/　／　　 ∠二二二ヽ　ー､
　　　　　　　 ,′　.:/　　く　　 /￣｀´￣￣／　　　　　　＼､　　＼
　　　　　　　　　,　　.:/　　　＼/　/　　|￣￣￣/ 　／　　　ヽ＼　　＼
　　　　　　　　 /　　 {　　　　　/＼＿＿:| 　　 ,/　 /　　　　／´￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　′　　 }　　　 { ::::::::::::::::::|　　　　　/　　　　/　　　　　　　　　　　}

　　　　　　　|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　　 ├- ､__:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;:-‐'"´;i
　　　　　　|;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞﾞﾞ'''''ー--　､､;;;;;;_;;;;;;; -‐''''"´:;:;:;:;:;ｨ彡ﾐ,
　　　　　　 ,i＝＝==､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-‐"´ﾞﾐ三ﾐi
　　　　　　 i三三ニﾆ'￣｀ﾞﾞ''''' ー- ､;:;:;:;:;:;:-一'"　　　ﾐﾆ三i
　　　　　　 i三三ﾆ三　　　　　　＿　￣　　r==､　　　 'ヾ､ミi
　　　　　　_,i三三ﾆ三ゞ　　　ﾆ三ｼ　　i　　ゞ"´　　　　　!ﾐ;iヽ
　　　　　 i"ﾞヾ彡彡ｧ"´　　　　　　　　 i　　ﾉ　__ ,,,...､_,,. 　 iﾐ| |　　　　桓範ほどの男もついに見放したでおじゃるか。
　　　　　 { {｀ヾ彡;ｼ′ 　　, _ --‐- ､丿　ｨ''"ノ（oﾂヽ''　　|ﾘﾉ
　　　　 '､(､ヾ彡ﾘ　　　ｨ'でo)'ヽ､　 :　 ';:. 'ー-‐'"″ 　 |ﾘ
　　　　　　 ',ヽヾ､彡　　　ゝ｀ﾞﾞ'''''"´ﾂ　.､　 i::.｀ヽ､,,,,ノ　　|i|
　　　　　　　ヽ丶ヾﾘ,　　　｀､,,,,,,ノ　　.: 　 i:::.　　　　　　　ﾘi
　　　　　　　ゝ､,ヾﾘ　　　　　　　　 ,　.::　　'､::.　　　　　　ﾘ
　　　　　　　　　　ヾi,　　　　　　　 /､ _　　　 ,,'　　　　　 , /
　　　　　　　　　　　ヾ,　　　　　 /　 ´｀｀ｰ''´　　､　　,' /
　　　　　　　　　　　ヾ,　　　　　 '　　　　 : :　　　　 ',　,　/､
　　　　　　　　　　　　ヽ､　　　　, --‐‐一''ー─''''　' /./::::ヽ.
　　　　　　　　　　　　 i"i ヽ　　,r' _,,,, ゝ--‐‐''´ｰ'"　ﾉﾉ::::::::::ヽー-､
　　　　　　　　　　　ﾉ, |',　ヽ､　　｀ ; ; ; ; : : : '　／::::::::::::::::::＼_｀ヽ.
　　　　　　　　　／::i　| ',　　｀ヽ､＿　　＿,／:::::::::::::::::::::::::::::/　ヽ
　　　　　　_, -‐'''"i:::::::i　.|; ',　　　　　　￣￣／／:::::::::::::::::::::::::／　／＼
823：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:28:40 ID:YLWnQDeo0: 　　　　/:::/　　　i::::::;:::::::::;::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 /:::;:::::i　i　l　i:::iヽ::::ヾ:::::::::ヾ;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::
　　 /l::::;:::::::::::i::::i　l::::::＼:::i::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::ヾ::::::ヽ:::::::::
　ﾉ　l::;i:::::::::::l::i::l　i::::::::::::＼＼:::::::::::::::::::::::::ヾ;::::::::::::ヽ;:::::丶::::::
　。　li:::::::::::::::;─,_i::l::::::::::::::::l,i--,_..,,_::::::::::::::::ヾ;:::::::::::丶;:::::::::::　　　　　見放したというよりも、元々桓範は奴らとは距離を置いていました。
　　　 il　i::::::::ﾘ i　l；:il::::::::::::::;ii　　ｒ::::メi＼:::::::::::::ヾ::::::::::::i:::::::::::
　　　 /　i:::::::;i i　llﾘ　i:;i .i:::::;i::ｌi　弋：ノl:::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　それ以前から曹爽は桓範を取り込もうとしていましたが、
　　　　 l　i::::::;liﾐ彡/　i:　i::i:ヾ　ﾐ=≡彡i::::::::ヾ::::::::::::::::::::::::l::::::::　　　　かの人は曹爽が台頭する以前から出世していましたからね。
　　　　 li　l:::::i 　/　　;　ヽil　ヽ　　　　i::　::::::::ヾ:::::::::::::::::::::i::::::::::
　　　　 i 　i:::::i　ヽ;::...　　 i　。　　　　ﾉ:人::::::::::::::::::::://;:::;
　　　　。　l::::ヽ.　丶:　　　　　　　　i::l　ｌ::::::::::::::::::://::::;i
　　　　　　 liヽ;::ヽ.　　__　　　　　　　::i:;人ﾘ:::::::::::://:::::::i:
　　　　　　　 li　li ヽ　｀-｀‐.　　　　::;／:::l::;i::::::::l::l l:;;:;:::::i
　　　　　　　 li　il　iヽ.;::　　　　　;／　　i　i:/:::/i:::::i　　l　i:;l
　　　　　　　 i　 l　　　ﾄ､＿,.; イ　　　　i　i　i/　i::::i　　　　l:
　　　　　　　／　　　　　　　　　＼　　　　　　　i;::l　 i
　　　　　　 l　　　　　　_-―-ーへ　　　　　　　i

　　　　　 /ヽ､|:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:､;_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　　　 /ミミﾐ|:|;;;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾞｰ､_;_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;_ﾉ
　　　　/ミミミﾐ|:|ﾐゞ-､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞ'''''''''''''''";:|
　　　 /ミミミﾐﾐ|:|ミミミゞｰ-､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　 |ﾐミミミミ|:|ミミミミ'　｀ﾞー-､;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:ｲ;;;i
　　　 |ミミミミﾐ|:|ミミミミ'　　　,､､､､_￣｀ﾞﾞ""´_,,､､ヾ;|
　　　,|ミミミミミ|:|ミミミﾐ　　ヾ-､,,,,,)　　　　ヾ､,,ﾉ |ﾉ
　　　|;-'､ミミミﾐ|:|ミﾐﾃ'　　ｰ-､､,,_　　,i丶　　　,;'"|;!　　　　　うむ、じゃが子元（司馬師）これは一つの好機でおじゃるよ。
　　 |'i⌒ヾミミﾐ|:|ﾐﾞ｀　　　　 __,ﾆヽ､ｰ'　〉-‐''二__|;!
　　　| ! r､'ヾﾐﾐﾐ|:|i　　　ｰ=;弋ｿ,ゝ:）　　'､''‐弌Zﾝ'|!
　　　ヽヽ,､(ヾミﾐ|:| 　　　　　ｰ-‐ノ　　 ',　｀ー'　〉　　　　　桓範はなかなか出来る男でおじゃ。取り込むべきでおじゃるよ。
　　　ヽヾ　ｰヾミ|:| 　　　　　　,　'　　: 　　',　　　 i
　　　　ﾞゝ､__,,,ﾄミ|:|　　　　　　　　 ,　　　 ',. 　　|
　　　　　　ヾミ| ヾi|:| 　　　　　／r_,,,,､_　ﾉ､　　i
　　　　　 .ゞ| 丶'|:|　　　　　,' 　　　 i:^1　ヽ /
　　　　　　 /i;|. 　 |:|　　　　　 __,,,,,,,､,'_,,､__ ﾉ/
　　　__,,,-‐/ 〈;|　　ヾ､　　　　　´ﾞﾞﾞ'ﾆニ二ﾆﾌ' /
　 ,r（:::::::∠,　ヽ　　　ヾ､　　　　　　ﾞ⌒"　/
　＼ヽ:::::::::::＼　'､　　　　ヾ､　　　　　　／
　;;;;;;i,|:::::::::::::::::＼＼　　　　ﾞｰ＝=,,､ｰ-一ﾂ´ヽ､
　;;;;;;;;;ヾ::::::::::::::::::ヽ＼　　　　 //'r'i､ヾヽﾉ　 |:::::＼
　;;;;;;;;;;;;;;;＼:::::::::::::::ヽ＼.　　ﾉﾉ ,|:|ﾍヾ＼'､　|::::::::::i｀ﾞｰ､
824：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:30:59 ID:YLWnQDeo0: 　　　　 l:::::::::::::::::::::::i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　,l:::::::::::::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　l::::::::::::::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　l::::::::::::::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　l::::::::::::::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　l-､＿::::::::::::::i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　 /:::::::::::`'ｰ､_/_;;;;;;;_,.-――'´~￣'}
　　　ﾉ`'ｰ-,.､_::::::::i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_i　　　　じゃが桓範は有能な男でおじゃ。それが曹爽一派と距離を置いているならば、
　　　i;;;;;l　　　`'ｰ,l_,.-――――i￣￣'l　　　なおさらこちらに引き抜くべきでおじゃるよ。
　　 l;;;;;i　　(ﾆﾆ)　　 (ﾆﾆ)　　ノ;;;;;;;;;;;;i
　　 l´;;r'　　 _,,　　　　 _,,.　　ヾ､;;;;;;;;;;;;l
　　 l;;;;i　 ,＿､　　　　　 ,__､　　ヾ;;;;;;;;/ｭ
　　ヾi　 <,rｯ_>　　　 <,rｯ_,>　　 i;;;;;;;;l　}
　　　.l!　　 ~　　　　　　 ~　　　　 l;;;;;/ /
　　　 l　　　　　　　 l､　　　　　　 l;;;/_ﾉ
　　　 'i　　　 r'　　,_､ヽ　　　　　,l;/
　　　ヽ　　　゛'`ｰ'　'~　　　　　 ,ﾂ
　　　　ヽ　　　　 i .!　　ヽ　　　 ,/
　　　　　ヽ　 ,r‐==‐-､　i　　　/i
　　　　／iヽヾﾆﾆﾆ_ﾌ　ﾉ　／　iヽ､
　　／　 .l ヽ､　　　　　／　　/　! ＼
　／　　　ヽ　ヽ＿＿_／　　 ,/　ﾉ　ノ＼

　　　　　　斗-=―
　　斗:≦:::=―　　_　―二―
≦:::::=―　_　-≦-　　　＿　　　　,
::::::―斗≦::::::::::::::::::-=二::斗::≦彡
―=::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-彡'
:::::::::::::::::::::-=＝ﾆ二:::::::=-:::::::::::::/ /
―‐ ┬―ﾐ≧=-＿::::::::::::::::::::::::::／::
ﾄ､　　ゝ::ノ} :厂／:::::::::=-::::::::／::::::::
ヾ:.ｘ､＿,　　'　. 孑''´::::::::::::::::':::::::／　　　　有能なのは認めますが、私は今ひとつ彼に信を置けません。
　｀¨¨¨´.　　'"＿　　-=≦--彡1:::::
　　　　￣￣　　　　　 ,ﾚ'´７㍉ l::::::　　　　それに父上は桓範の過去についてご存じですよね？
　　　　　　　　　　　癶.　ゝ刋::::::
　　　　　　　　　　　｛Ⅶﾄ､__ノﾉ::::／
　　　　　　 -ｧ　　　 j　ﾞ¨¨"／::イ::::
　　　　　　　　　r 千　　／ィ::::::::::::
＜￣`　.,　　　　　　　　　　 ':::::::::::':
`　.,`ｰ､　｀ヽ　、　　　　. '::::::::::::'::::
　　 `　._ア¨ ﾄ､ﾉ　　　／:::::: ／::::/
　､　　l　　 j　， .イ/:::::::ィ::::::::/
　　｀¨¨ }-‐　　 .lﾍ｛/:::／　|:::: /
　　　　 {　'"　　 l　7:. '　　｜:/
＞--- １　　　　{　'ｲ `'くヽ.|/
　　　 r'　　　　 ` ､_..　-―‐-､
825：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:31:15 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　 _,,.. -, ／　＼-…-　､
　　　　　　　　　 _／/ ,　 /　ｲﾐ､ヽヽﾉﾐ､､＼
　　　　　　　　／/　i　ｌ　i　i ｉi＞─-''＜ijｉﾐ､　ヽ.
　　　　　　,-/　 {　 | ｜｜ |.i」jﾆ._- .､　＼ｉi　　.
　　　　　 //　i.　ｉ　ｉ　!ゝ'￣　ヽ___弋>､>,ｨTi / ﾘ
.　　　　 i ｉ　 |　___ゞ'1´　　　'''"""￣｀　￣/i`v′　　　　大司農殿に何かあったのですか？
. 　　　 | i　ｉ!ｲ　ベ`′　　　　　　　　 r‐､＼
　　　　　| ｉi ／! 　_ （ﾆ、　　　　　　 └┘　 }
　　　　　ヾ/|　ヽ　｀ｰ'' )　　　U　　　　　　´｀　　i
　　　　　　ヾヽi i　~¨ーｲ、、　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　＼j　i　　 |　＼...,＿＿＿＿_　　/
　　　　　　　　　___｀ｰ-､ |　i　　`ｰ　.. __ 　 _＞'
　　　　＿＿／／´￣￣ﾌ　ヽ　　　　　 ~¨|-‐=ﾆ二ﾆﾆ､ｰ-- ..,,,
　　　　___／／::::::::::::::::ム　　ヽ　　　　 !:::::::::::::::::::::::.:.￣｀}.:.ﾉ
　　　　¨|:.:.:ニニ､ヽ.:.:.:.i! ｀''''‐┴ ､　　　 _.!ヾ:::::::::::::::::::::.:／／
　　　　.:.￣.::::::::::::＼>_∧、　　　　¨ヽ_　′￣ヾ::::.:.:.:.:.／ィ<
　　　　::.:.:.:.:::::.:.:.:／／.::.:ヽ`ｰ- ........　　　　 ,,,,;;;i‐‐t:/∧.:＼`i:.､

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ヽ、:::::::､:::::::::｀:::::､:::::::｀::::､:::::::::｀::、:::::::::::::::::｀ｰ..､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｲ:::':,::ヽ、::::ヽ、::::::::::::ヽ、::::::::｀:::::、::::ヽ:::::::｀::::::::く＿
　　　　　　　　　　　　　　　／:::!:::::::':,::::ヽ、:::::ヽ、:::::::::::ヽ、::::::::::::ヽ、::ヽ::::::::::::::::::::::::::フ
　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::::!::::::::::':;:::::::ヽ、:::::ヽ、:::::::::::ヽ、::::::::::::ヽ::::ヽ:::::::::､--く.
　　　　　　　　　　　　　 /::,':::::::::l:::::::::::::'::;:::::::::ヽ、::::ヽ、:::::::::::ヽ::::::::::::::ヽ::::ヽ::::::::ヽ、:ヽ、.　　　玄仲くんには言っておきましょう。かの人が何をしたのかね。
　　　　　　　　　　　 /!::i::::::::::ハ::::::::::::::':;::::::::::::｀ヽ、:ヽ:::::::::::::ヽ::::::::::::::ヽ::::ヽ、:::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　 //!::l:::::::/::::ﾊﾄ､:::::::::::ヽ:ヽｰ､::::::ヽ::::ヽ、:::::::::ヽ:::::::::::::ヽ::::::ヽ:::ヽｰ‐ヽ、
　　　　　　　　　　　　　 l l::ﾊ::::;':::::|., ＝､::::::::ゝヽ. ｀ｰ,＝､ヽ:::::ヽ::::::::::ヽ::::::::::::::ヽ::::::＼::ヽ、
　　　　　　　　　　　　 !:l:::!:,!::::::K（:::::}ヽﾍ::::ヽ. ヽl!l::::::::}　）、:::ヽ:::::::::ヽ:::::::::::::、::::::::::ヽ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 !:l:::l:}::::::::!ゝニ彡!　ヽ、､　ヽニ´彡　!:::::::!:::::::::::!::::::::::::::ヽｰ､:::::::＼
　　　　　　　　　　 !ハ::!:::::::::!. ｀´　/ 　　｀ヽ　￣　　　ヽ::::lヽ::::::::!:::::::::::::::､:ヽゝ｀ｰ‐｀
　　　　　　　　　　　　 }!:::::::::{. 　　,'　　　　　　　　　　　　ｌ!:::!::::ヽ、!:::::::::､::::::ト､ﾐヽTー――- ､
　　　　　　　　　　　　　 ,.｣!:ﾊ::::::ﾄ､　　ヾ ‐-　　　　　　　　　 l:::!::::!:::::ヽ、::::::ト､:!. / ヽl　　　　　　｀>-､
　　　　　　　　　　　　／　l::! ',:::::',.　　_　＿__　　　　　　　　　}::i:::∧::::::! ヽ、ヽ　/ 　/　　　　　/　　＼
　　　　　　　　　　　　　 /　　 !l　ヽ::::ﾄ､　｀ー―｀‐　　　　　　／!:i:/　ヽ::::l　　｀ヽ/ 　/l　　　／　　/　　　　　ヽ、
　　　　　　　　　　　 |　　　ヽ　ヽ::! ヽ、ー‐　　　　　　,　'　　!/　　　ヽゝ、　/　 / l　　　　　　/ |　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　 !　　　 ',　　　ヽ.　ヽ　　　　　 ,....'::::　　　 !　　ﾉ　　ヽ! / .／　l　　　　　 /　,'　　　　　　l　ヽ
　　　　　　　　　　　　　〉、　　 ,　　　　　　ヽ＿_,∠:::::__　　, --､,-､　　　／／　　ｌl　　　　　/　 ,　　　　　 !
　　　　　　　　, -― 7´ 　　　　 ,　　　　　　　　　　　ｒ―‐'´r‐' ´　　｀ｰ‐く／　　　　　　 l　　　　/　　　　　 !
826：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:32:28 ID:YLWnQDeo0: 　　 ,.‐--､__
　　ヽ　　￣｀＝‐---、
　　　ヽ　　　　｀ー-、￣｀ー―--、
　　　　｀i_　　　　　　.｀ヽ、＿　　　｀ー、
　　　　 .├ヽ＿　　　　　　　￣｀ー‐-ニー-､
　　　　　.|,ﾉ|　￣｀ー---､＿＿__,..____　　｀ﾆブ
　　　　　 l-'　　 __　__　　　　　　　　　 ┌‐'"
　　　　　[ニニ[]__[[___]＿＿＿_　　　　 |
　　　　 ./ ././_,.='__,..､キ　　　　￣￣￣|
　　　　/_,.=;'" _,.ニ_,.　.ｷ　　　　　　　　 |
　　　　　　 l~´.’='　　 : l ,.-:、　　　　　 |
　　　　　　ﾉ　　　　 _,.ﾉ.| |ｲ; |.　　　　　/
　　　　　./ ; __.　┌'　 .ﾉ | |'ﾉｌ.　　　 ,/
　　　　　｀^;.　　　l.　 └┘｢└――'i
　　　　　　〉‐-.　l　　　　/　　　＿,!-―-、
　　　　　　｀7´　j　　／/ll￣￣　　　　　 |
　　　　　　（_　,.　　／／ ||　　　　　　　　 |
　　　　　　/￣;ii｢￣〆　　||　　　　　　　　 .!
　　　　　./　,.-;!|_ノ .,..-‐'"ｌヽ､＿,...==＝┬'
　　　　 ,´ -' ´／／　　　―￣￣ー‐--..〉
　　　／｀＾==´__,(Ｏ＿,.-――＝=--､___,＞

桓範は曹爽が台頭する以前から尚書となり、都督にもなっているほど優秀な男だが、
実は過去にいくつかの事件を引き起こしている。
827：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:32:44 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　＿___
　　　　　　　 ,.　'´￣　　　　￣＼
　　　　　　／:::......　　　　　　　　　＼
　　　　　 /::::::::::.:...　　r' ⌒ヽ　　　　　＼
　　　　 /:::::::::::..　　 │ ┼　!　　　　　＼
　　　 /:::::::::::::::.　　＼‐／　　┛┗　　　 >
　　　　ｉ::::::::::::::::::..　　　　＿＿ ┓┏　　／
　　　　ヽ　__,. -‐　'"´￣　　/ / ￣＞／
　　　　　＼:::::::::......　　　 / /,.． '´1 !
　　　　　　　ト .＿＿＿,. ｨ匕_-_‐ │|　　　　刺史風情が都督である私に向かって舐めたことを言うものだな！　
　　　　　　　ﾄ│ ﾞ=’= く 1ﾞ `=’=｀├{
　　　　　　　 | {ﾄ､　　　 }　、　　ノf'|
　　　　　　　＞| ヽ　 `ー一′/　.Ｌ丿
　　　　　　／'´ |　 i　 t.ﾆ三}　i　　!ヽ._
　　　　　/i 　ヽﾄ.　!　　　　 !　/-‐ iﾍ￣￣
　　 ´￣i　ヽ.　　＼ヽーー　ﾉ厶　　} ト､:::::::.
　　　　│ 　＼　＞‐-=＝一'　　／　!　ヽ::::.
　　　　ヽ　　　丶._＿＿＿＿_,ィ´　　/　　＼
　　　　　＼　　　　　　|　　|　　|　／
　　　　　　｀ヽ. ＿　　|　　|　　レ'

都督青徐諸軍事として徐州に赴任していた際に、彼は部下である徐州刺史である鄭岐相手に、
屋敷を巡って争いを起こしてしまった。
828：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:33:00 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ , ､-──‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　 ,､-'"´　　　　　　 ,i!　＼
　　　　　　　　　　　／　　　,ｨﾍ´ 　　　 !　　　ヽ
　　　　　　　　　　　／　　　／　　　　　, -‐' 、　　 l
　　　　　　　　　／　 |　 l│└ ┐　 ,／_,ノヽ｀i　　 ,|
　　　　　　／ ┌‐┘ ﾉ./ｰ─┘ ‐l　､,ゝi!r'´,!l　　,!
　　　　　　／　 └―〃/　|￣￣|　＼｀Y' ,イゞ、,!
　　　　／　　'´　,／￣￣|│ ｢￣　　　＼／　　,ji'
　　　(´　　　　　' ヽ/￣| │.ヽ_> ───‐- ､_　」　　　　　　　　私には使持節がある！　あんな木っ端役人など処刑してくれるわ！
　　　｀ｰ─'､「　　_,rﾆ └┘ ──── ‐- ､二!j
　　　　　　　 i,r‐'´￣jk' ｀ヽ､　　　　　　　　　　　ﾞi
　　　　　　　 |　　　　il _,ﾆ二ゞｭ、　　　　　　　ﾞl
　　　　　　　 l､,r‐､　ﾘ　 ´ゝ”_ソ｀‐-､＿＿＿＿,ノ
　　　　　　 i!　ゞilj　､　　￣　　　ヽ　ｲ'￣´,!ﾘ
　　　　　　　　l「 7k;;､ ,ik､　　　　　　　 ;l 　/,!'
　　　　　　　　｀ヾゞ､,!　Y ヽ　　　　ゞ､　,i! ﾉ/
　　　　　　　　　 |　｀´｀`　　i　　　　　｀´　il'
　　　　　　　 _」- ､ ,!､　　 |　　(二三,jl　,!
　　.,r──'´￣7,rﾞ} l ﾞ} ＼　､　,;二二ﾆ r'- ､＿＿
　　li　　　　　 ,! j　l i}丶､ ,＼　　　　　　,ｲ　　　　r､｀i
　　|i　　　　　 l |　 l |　　｀丶ミ二二ﾆr'ﾞ　　　　,j :ゝl
　　{!､　　　　 ,! l　 l |　　　　　｀丶ヾi'´il}　　　　 ll |　ll
-‐'´ゞﾐｭ､　_,/,/　 ,! |　　　　　　　 l ,!l lik}､　　　 l| |　!|
-‐'"´ _二ﾆﾆ'´　　ヽﾐﾆｭ､　　　　　| l,| |i t､＼　　!llﾐｭ,!
　＿ソ　　￣`ヽ､　(u,jk　｀丶､　_」 !l ,!,ｲ `ｰ'ヽ､'ｲ　＼
￣　　　　　　　　　｀丶､,j　　　　｀丶､二ﾆﾆ､＿（i`ヽr, ,ヽ,
　　　　　　　　　　　　　｀丶､　　　　､_　＿,r┬'＝‐'il ﾞi　li ｰ､

激怒した桓範は自らに与えられていた使持節の権限をもって、鄭岐を処刑しようとした。
829：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:33:24 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　,､- ─‐ ‐-､
　　　　　　　　　　　　　 ,r'"´　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　／　　　　　 ,ｨｲr'".:.:;:;;;`､
　　　　　　　　　　　/　,r'｀`ヾ　　ﾉｿｨｲ^ヾ､.:;:;;;i
　　　　　　　　　 / ,/　　　　`"""´　　　ﾞ､;;;:;!
　　　　　　　　 i　j　　　　　　　　　　　　 i;;;:;|
　　　　　　　　　　 |i1　　　　　　　　　　　!;;;;!
　　　　　　　　　　 Nj _,z､､､､,,_　　 _ ,,､､z､ | ｲ　　　　冗談じゃない！　いくら都督相手とはいえこんな無茶苦茶なことで、
　　　　　　　　　　/ 1 　ﾞｰ‘‐''ゞ　j::.ｰ‘‐'`　jﾘh　　　殺されてたまるか！
　　　　　　　　　l <ｶ　　　"´　 j;;:.:.　　　 l乃
　　　　　　　　　　ヽヾ!　　　 ,ｨ､ _」;:;:､　　　jノ
　　　　　　　　　　　ヾj　　　彡彡ﾊミﾐヽ　 ,jｿ
　　　　　　　　　　　 , 个､　　　ー　　　 ,ｲｿヽ
　　　　　　　　　／　jL_　＼　_ ＿_ , イ/ i　　i
　　　　　　　　 /^ヽ //^ｰ- ､､＿　　／　 l|　　|
　　　　　　_/.:.:::::::Vヽ　　　>rｰィ´　　,//^ヽ L_
　　　 -‐'''"´ /.:.:.::::::::::V/　　//Y^ﾄ､　「7/:.:.::::i! !　｀`''ー-
　　　　　　 / , イ>､:::::L　　//^i1|　 V//.:::::::::||/
　　　　　　　　　　　　　　　　【鄭岐】

しかし鄭岐は逆に訴訟を起こし、桓範の無茶苦茶ぶりを訴えた。
830：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:33:38 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　 ,..-'''^ﾞﾞﾞ''''''― ..,、
　　　　　　　　　　 ,／　　　　　　　｀'-､
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　ﾞ'-､
　　　　　　　　　　/ 　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ'-、
　　　　　　　　　/ 　　　 .,,-''-､　　　　　　　　　＼
　　　　　　 / 　　　 / 　　　...､　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　 /　　　　.',　　　　　ﾞl　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　 !　　　　　ｌ、　　　　.、　　　　　　　　　::　　　　　ヽ
　　　　　　　:!　　　　　 .＼,　 . / 　　　　　　　　　　　:::::::　　　　ヽ
　　　　　ﾞ ,,,,　　　　　 .｀'''.ﾞ　　　　　　　　　　　　　:::::::　　　　｀
　　　　　　　　　| 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::::::::
　　　　　　　　/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 　 ,..- ..,,,_
　　　　　　　 .|::.::.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ ／　!　　 . ｀''-､　　　　,
　　　　　　　 .ヽ＿_＿______,,,,..　--―'二:　　　 .゛l　　　　　ｌ,,,,　‐"
　　　　　　　　 lﾞ　｜　　　　｀'ｰ''''"　　　｜　 .,iｰ、 .l
　　　　　　　　　　　ｌ　　 !　　 :　　　　　　　　　 l　　.!　.|　.!
　　　　　　　　　　　..ｌ　 .,!　　　　　　　　　 ,　l　　!　｜ !
　　　　　　　　　　　　!　 !　　 . ,′　　　　　 / 　!　 .l　.,,'./
　　　　　　　　　　 !　ﾞ'''''''''" 　　　　 /::　 .lﾞ　 l ﾞ＞゛
　　　　　　　　　　　　 ',　　..............､　　　 .',:::　 .l　 /　.|
　　　　　　　　　　　　　!　.!'''''''''''''''ﾞ′　　 |:　　`',''　　.|
　　　　　　　 ._,,..　-;;r‐.!　 .ーｰ-､＿_...　 ..′　./ 　　 i!ト､、
　　　　 .,／ﾞ゛　　 ./゛::::'′　　　　　　　　 . ,／　　 ._..「　　ﾞ＼
　　　.／　　　　　 l::.::.:::::ﾞ'''ｯ---------一'"　　.,''''"　　　 :::::::::::.ｌ
　　 /　　　　　　　!:::::::::/ '''ｰ　..............................　ｲ　　　　　::.::.::::::::.ｌ
　　.!　　　　　　　｜::::.,':::｀ﾞ'''ｯ　 ._,,,.................. - l　　　　　 ::.::.::::::::::.ｌ
　　|　　　　　　　　! 　l''''''i;::::lﾞ　｜:::::,,,,,,,,,,,,,,....│　 : 　　　 ::::::::::::::::',
　　l　　　　　　　　|:::::|ﾞ,ﾞ_/::::|　 .|:::::::l一――‐l　　:::　　　::::::::::::::::::',
　 .l　　　　　　 !::::,'....ヾ:: l　 /::::::;:l'''''''''''''''''lﾞ　 ::.::.::　　 ::.::.:::::::::::::.!

結果、桓範の職権乱用が判明し、桓範は免職され故郷である沛国に戻る羽目になった。
831：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:33:54 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　-‐‐‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／. : : : : }:｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／: : : : : : :ﾉ: : : '.
　　　　　　　　　　　　　　　　／／: : : : : :ィ´｀ヽ: : : :'.
　　　　　　　　　　　　　　　／／. :,.　 '´: :〈 ‐=}ｲ}.: : : :}
　　　　　　　　　　　　　　く: : :,. ィ´: : : : : : :＼_ノ: :｀Vﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　｀T: ﾕｰrｭ__------‐　ｲ　　　　　　　面白くない・・・・・・・・
　　　　　　　　　　　　　　　,.ｲ: : : /,,,＼: ヽ＼:::::::::::::ﾉ
　　　　　　　　　　　　 ,. イ.::/ﾊ: i ｰt_･ゝ ---zｯｨ´
　　　　 _,､_＿,..　 -‐ ´::::/.::::{ い:{　　ﾞﾞ´ ﾞﾞﾞi.:;;;:/＼::.:::.ｰrr ､
　　,r く`ヽヽヽ.:.:::::::::::::::/.:.:::::ﾄ､｀ゝ　ヽ　ｰ､」 .ｲ.::::::ヽ.::::.L」」:ヽ
　/:.:.::::::｀ヽ＼」.:.: ::::::::/.:.::::::::ヽ＼ﾐヽ i　-‐‐　 !.:::::/ﾊi.:::::::::::::.:::l
　.:.::::::::::::::::｀T´.:.:.::::::::i.:.::::::::::／ﾄ､＼ゝ､ ´￣ﾉ::::://:::l.:::::::::::::::::l
　.:.:.::::::::::::::::::i.:.:.:::::::::::|.::::::／.:.:.:| >」: : :｀TT´ﾚﾊ://.::::l.:::::::::::i.::::l
　.:.:.::::::::::::::::::}.:.:.::::::::: レ'´.:.:::::::::i..:::.::.::.i::.l ﾉ::...:.://::.:::::::::::::::::}.::::|
　.:.:.::::::::::::::::::l.:.ﾉ.:.:.::::::::::::::::::::::::::l:.::.::.:::ﾚ'´ ￣ﾆヽ.::::::::::::::::::::/:::::'､
　.:.:.::::::::::::::::::｛.:.:::::::::::::::::::::::::::::(u)ﾆィ´　　´￣ヽ)::::::::::::::::::/.:::::::::ヽ
　.:.:.::::::::::::::::::::ﾄ､.:.::::::::::::::::::::,. イ　 /　　　　ﾆﾆヽ)r==ｭ::::/:::::::::::::::}
　.:.:::::::::::::::::::::::i::}.:.::::::::::,. イ. : :{　 {　　　　二ﾆつ＼:::::::/:::::::::::::::::i
　.:.::::::::::::::::::::::::ﾘ,.　. :::´.::::{: : : :ヽ＼　ィ´( ハ　　　＼/::::::::::::::::::::l
　ヽ.:.::::::::::::::::,..ｲ.::::::::::::::::::.ヽ: : : : ＼ __ﾉ:::::::::::ヽ　　　ﾉ￣|:｀`ー:::::l
　　＼.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼: : :_／.::::::::::::::::::`ーイ: : : ﾉ::::::::::::::ﾉ

その後は兗州刺史になり復帰するが、都督から州刺史というあからさまな降格人事を受けた上に、
その後彼は冀州牧へと転任することを知りますます不機嫌となった。
832：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:43:20 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　_ ,,... , - ､,､ ,,,,_
　　　　　　／　〃　　_ -､　　｀`ヽ､
　　　　　 /　　〃　／　　　　　　　　ヽ
　　　　　!　　l l!　 /　　　 __　　　　　　 ',
　　　　/　　　ヽ　　　rｰ'´　ゝ　　　　.|
　　　　1　/ ヽ　　　/／＼"''ヽ　　　　 |
　　　　ヽ!　　',　　/'　　　ヽ　　　　　 !
　　　　　 |　　ヽ '　　　　　　ヽ　　ー､!
　　　　 ,r'　　　　 ,　　　　　　　!,　 r‐_l
　　　　t''ｰ- ､_　/　__,､-‐''"´｀l　 7_´ !
　　　　 `Tヾ了!'　´"ヾ_T:ﾌ"´/　/　｀!
　　　　　 1　 ´|　　　　　　　ﾉ　 l‐1　|
　　　　　　ﾄ,　i'　_,,_　　　､‐'_,,　lr '　/
　　　　　く!　 `＿＿＿,　ヾ__,ィ , イ､
　　　　　, -ゝ´_,,_　　　　　 l　　| rヽ
　　　　/ r'''l　　　　　　 ,..... ／　　,'=l　 !
　　　 i　ｱ, -ヽ､--― '´　/ __r ''"ヽﾉヽl
f '"r´!ﾌﾚ　, -　ゞ--‐rｰ '　!　! 　 /r'´ ﾄ､__
'　 1ﾉ!　く/　 `´　／　　ハﾉ／ j　/ /　, `ー, -､＿
　 1　l、　ヽ..,, __(　　　,.ｲr､_ﾉ‐^.ク´ .／｀ー' -ィ__,r-ﾘヽ､
　ｲ　 l ヽ、　　　　￣￣ ´　 _, イ　／　　　,r-　　　　　｀' ! ＼
　　　　　　　　【呂昭】　
　　　　　　　【鎮北将軍】

冀州牧は一応出世街道と言えるが、冀州牧の上司に当たるのは鎮北将軍の呂昭であり、
呂昭は桓範にとって後輩であった。

後輩の下に付くことをあからさまに桓範は忌々しく思っていた。
833：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:43:58 ID:YLWnQDeo0: .　　　′　　　　 /　/　'´　／／|｜｀``＼|　.| |　　|　　 /
　　 ′　　　　／／　　／　　　 .//　　　　 ∨| |　 /　／
　　/　　　　　//　　 // |　　　／ /　　　　　　Ⅵ.!　|　/
　　　　　　　/ |　／/ /　|　　 // /　　　　　　　 ∨. | /
　　|　　　　 |/　, -ミ　 !　　イ､＿＿　　　　　ヽ,!ｲ
　　|　　　　　　!　/ ,､ヽ|.｜ / /　 ≧＿__＼　　丶　 /
　　|　　　　　　　,|./　ﾉ.!　!　!/ |　　　　　＼＼　　!　 }
　　|　　　　／　/| !ヽ.V. ｜　 ′　　＜￣tｯ≧ /.／}
.　/ ,　　　/　　.ハヽ Y |.N　 /　i!　　　　｀￣-ヽ´　ﾄヾ
　| |　　　 |./　 | .∧　|｜`　.|　　}　　　　´　　　　|｜
　| |　　ﾊ从.ｲ　　ヽⅥ /　ト　 !　　　　　　　　! |
__|_|!＿ﾙ′_|!＿　　　|∨ !､_＞　　　　　　　　　 | !
ニニニニニニﾆﾆ≧s!｡｡ヾ_　　　　、　　　`ｰ‐､　　ゝ
ニニニニニニニニニニ/ ／}　　　　ー､-、_i￣ ´
ﾆﾆ/`　-=ニニニニﾆﾆ/./::}. |　　　　　...｀` 」
ニ.'ー　ﾊ　＿_`7ニニ/ /::::|..ﾄ、　　　　　イﾆ≧s｡
ニ|ｰ .〈 /＿ｰ ./ニﾆ./ /::::::| |. ＼　　　　{ニニニﾆヽ
ニ≧zx　ー- ./ニﾆ/ /:::::::::! !　／≧s｡.. /ニニニ/ ハ
ニニニﾆﾆ≧ｲニﾆ/ /::::::::/ { 人ニニニニニﾆﾆ/ / /
ニニニニニニﾆﾆ/ /:::::::::' /≧‐》ニニニニﾆﾆ/ /./
＜ニニニニニﾆ/ /::::::::::{ .{////ニニニニﾆﾆ/ /'′
＞o｡`＜ニニﾆ/ /::::::::::::{ .{///{ニニニニニ/ /

なお呂昭自身は魏略によると自らの才能により出世したと記載されており、
州刺史に軍権を与えるなと言っていた杜恕が「呂昭は才能があるからマシ」と
唯一例外扱いするほど有能であった。
834：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:44:12 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　＿___
　　　　　　　 ,.　'´￣　　　　￣＼
　　　　　　／:::......　　　　　　　　　＼
　　　　　 /::::::::::.:...　　r' ⌒ヽ　　　　　＼
　　　　 /:::::::::::..　　 │ ┼　!　　　　　＼
　　　 /:::::::::::::::.　　＼‐／　　　　　　 >
　　　　ｉ::::::::::::::::::..　　　　＿＿　　　　／
　　　　ヽ　__,. -‐　'"´￣　　/ / ￣＞／
　　　　　＼:::::::::......　　　 / /,.． '´1 !　　　あんな奴の下になんで付かなくてはならんのだ？
　　　　　　　ト .＿＿＿,. ｨ匕_-_‐ │|
　　　　　　　ﾄ│ ﾞ=’= く 1ﾞ `=’=｀├{　　　それならば九卿になって三公相手に這いつくばる方がマシだ！
　　　　　　　 | {ﾄ､　　　 }　、　　ノf'|
　　　　　　　＞| ヽ　 `ー一′/　.Ｌ丿
　　　　　　／'´ |　 i　 t.ﾆ三}　i　　!ヽ._
　　　　　/i 　ヽﾄ.　!　　　　 !　/-‐ iﾍ￣￣
　　 ´￣i　ヽ.　　＼ヽーー　ﾉ厶　　} ト､:::::::.
　　　　│ 　＼　＞‐-=＝一'　　／　!　ヽ::::.
　　　　ヽ　　　丶._＿＿＿＿_,ィ´　　/　　＼
　　　　　＼　　　　　　|　　|　　|　／
　　　　　　｀ヽ. ＿　　|　　|　　レ'

しかし桓範から見れば後輩の下につくのは不満であった。
835：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:44:40 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ---　ヘ
　　　　　 .　　　 -―……―-=ﾆ´ 　　＿＿＿|......＼
　　　　／　　　　　　　　　　｀`＜.................|...........} ＼　　＿＿＿＿
.　　 /　　　　　　　　　＿＿＿＿＼￣＼!...........廴｜／.................. ／
　　　{　　　　　　　　　／　　　　　 :. :. :..＼　　￣＼....ﾉ<....................／
　　　　　　　　　　　 /.　　｜ | 　 :. :. :. :. :. ＼　　　￣＼...........／
　　　　　　　　　　　 :　 .:. Λ | 　 |＼　　.:|　.:|＼　　　　￣＼＿
　　　　　＼　　　　　　ｉ:. 　| ／i　 .:`ト- ＼.::|　.:|:. :. :ト .,　　　　　　　　｀`ー――／
　　　　　　　｀ﾆ=-　　ｉ|:.　イ　￤　 .:|斗劣ミⅣ八:. : |:. :. ｀ト ..,,＿＿＿＿＿__,／
　　　　　　　 ` ー―ハ　 |　　∨＼|j⌒込し)K:. .:. :八:..:.:.∨//////////／　　　旦那様は都督だった時、刺史様を切ろうとしましたけど、
　　　　　　　　　　　／　.:И辷彡　　　　(///)|　:. :./ |:.＼.:.:.＼￣￣￣￣　　　　　多くの人たちは旦那様の下に付くのは難しいと思っていましたよ。
　　　　　　　　　／-イ : i: .:{　　 __ノΤ　　ノイ l/　八:.:.:＼_:.:.＞
　　　　　　　　｜;⊥圦　　{::::::::|　　　　|:. . | イ:.:.:.|:.:|
　　　　　　　　　　　／　　　＼　　ﾉ　　　｣:. . |:.:.:.|.:. |ノ
　　　　　　　　　　 /　　人.|｣┘ト　―　　　　 |:: l |ΛИﾉ
　　　　　　　　 |　イ^ｰ┘ }八Λ::::｣　　　 |::.Ν 斗― ､
　　　　　　　　 |　　| :|／⌒ ,ア⌒|　　／ |:: | У　　　‘,
　　　　　　　　 |　　| :|　　 ∨　　 | _,／　 :|:: |/ 　　　 ‘,
　　　　　　　｜　 Ⅵ　　 /　　 ΛV　　　人 |　　　　　　‘
　　　　　　　　 |　　 |　　.′ ／ｃ八　　　　＼(＿　　　；
　　　　　　　　 l　　 l 　├‐　　 C　＼.__／　　 _ _ _ _ _ ﾉ
　　　　　　　　　　　　 Λ_|　　　　〔　　　　　　八｛__ 儿 _儿
　　　　　　　　　　 _ノ　　 |　　　〕0〔　　　　　　{ﾚ　|　　 |
　　　　　　　　　　　　　 |　　　〕c〔　　　　　|　 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　 |　　　〕 .〔　　　　　 !　 |　　 |
　　　　　　　　　　　　　 |　　　〕c (　　　　　　　　|　　 |

ところが桓範の妻はそれをからかった。
836：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:45:03 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　＼-‐-､__　　/:: :::ヽヽ　 __ |　　そ
　　　　　　　　　 .i　　　　　　　　　　_,----　＿　`ｰ､_:: ﾞ~7:: :: :: :|　V´ ::|.　　ん
　　　　　　　　　　k　　　　　　　／　　　　　|　 .i~ﾞー〒ｭ」:: ::: :: :::ﾄ< :: ::|　　な
　　　　　　　　　　Λ　　　　　 /　／　　 j　 i　 |ﾞｔ　　ヽ　〒､‐､__| ::} :: :|.　　事
　　　　　　　　　　　ヽ.　　　 / /.　 λ　ﾊ　 i　 | 1. 　ﾞ　 |　ｰ､￣ー|　　も
　　　　　　　　　　　　　＼　/./|　|　LL./ .|　 !　| ヽ.-十-⊥i　 .i`ｰｔ-､ |　　分
.　　　　　　　　　　　　　　 ~,ﾚ / / '´i .|/ ` | 　 . |　＼|k　 | ﾄ　 |　　ヽ |　　か
　　　　　　　　　　　　　　　/　ﾚ､　 /　＝= ヽ Λ|　二ﾅヽ | |　 .|ヽ、　 |　　ら
　　　　　　　ｒ､　　　　　_／　　,ｲ_Nｒ侘て〒　　　 -仰て〒ｭ'__　ト､_`　|　　な
.　　　　　 |　| 　　 -´‐‐┐イ |　ヾﾋえソ　　　　　ﾋえソイ~　|　 }|ｰ |　　か　　　　しかも今は呂将軍の下に付くのを恥じてますけど、
　　　　　　 |.　|　　i　　　　 '´ |　| ､ヽ_:::::　　、　　　　:::::::／　 .|　/.|　 |.　　っ　　　そうしたら上に付くのも難しいと言われるでしょうね。
　　　　　　ﾉ　ﾉ　　j i.　　　　|　|　「~ 　　　　　　　　　　 ~´|　 .|ノ　| ノ　　　た
　　　ｒく⌒ヽ〈　ｒｭ　　　　　　　| .||　ヽ　　　ｒ―‐‐┐　　.／|　 |/^| | ￣i　　ん
　　ｒく__.ヽ　〉>' /　　　　　　　 V |.　 |＼　　 ` -　'´　_／　|　 ,!　Ｖ　　 |.　　で
.　 ├､ヽ）j　t'　　　　　　　　　ﾊ　ﾄ､ｒ`!ｰ､＿__,,.イ　, 'И　 |　　　　　|　　す
　　ヽｰ'　　/　　　　　　　　　＿_」 k|　　ﾚ'|;;:: 　　 .|='、　| ﾙ'　　　　　　|　　か
　　　ヽ　　〈　　　　　　　／ヽ　 V 〒￣ｽ､＿＿ノｊｰ,￣ﾚ7Ｔフ⌒>､　 | 　？
　　　　 |　　 k　　　　　／　　　 i　/　} 8 く　ﾌｒtｭｔ「´ / 8 r' |.|　　/　ﾊ　ｋ
　　　　 .|　　　| 　 ,rﾆ´＿　　　　 ||　(　8 ヽﾞ^iλ(　./　8 { //　　　　　ﾊ　 `ー―

という形で妻は桓範を諫めた。
837：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:45:53 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　 __＿　＿___
　　　　　　　　　　　／: :i: : : : : :ｰ-: :＞..､、
　　　　　　　　　　/: : : : l: : : : : : : : : ｀ヽ: : :.＼
　　　　　　　　　 ,': : : : ／¨＞､: : : : : : : ＼: : .＼
　　　　　　　　　 l: : : :l ___| i_____」: : : : : : : : :＼: : ＼
.　　　　　　　 ∨: :ﾊ─　ｊｰノﾉー──＝ニﾍ＼: :＼
　　　　　　　　 ∨: /ヽゝノ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼＼: :＞､、_
　　　　　　　　　　　∨:.:.:.:`:＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:)
　　　　　　　　　　 {｛二二二二二二二にコﾆ( ):.:.:.ﾍ'￣￣
　　　　　　　　　　　ﾚ::::::::::::::::::::::::::::::::::／／ ∨:.:＞､ｊ.
　　　　　　　　　　　ノ:::::::::::::::::::::::::;;;;;;／／　⌒}:.:.:.:.:.:.:.}
　　　　　　　　　　（（;;;;;;;;;;;＞_二,､-￢＜ﾟこ￣　j:.:.;へ:.:j　　　　　・・・・・・・・そうだなお前の言う通りだ。
　　　　　　　　　　｀ｰ┬-＜ﾍ　 / 　　￣　　/:ムﾉ:/
　　　　　　　　　　 {ヘ　　|　　　　　　　ノ /:./⌒}:/
　　　　　　　　　　　　 ∨ﾍ　{　_,,ゝ　　　{　 /_:ｲ_ノ:/
　　　　　　　　　　　　 `',　` ＿___　　 i　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 ',　に二ニ)　 l　　ｲ　/⌒ ー──┐
　　　　　　　　　　　__＿＿__',　｀二二´　j　／/ ｲ　ヽヽ::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　/∧::::::::::::::ヽ、___ _　ノ∠_,､＜ﾞ|　|::l　l:::::::::::::: |
　　　　　　　　 //::i |::::::::::::::::(¨ヽゝ _,､＜ :;;;;イ::|　|:::l　l:::::::::::::::j、
.　　　　　　　 //:::::l ｌ:::::::::::::::ﾉヽ | /:::::;＜☆彡::|　|::::l　l::::::::::ノノ
　　　　　　　　//:::::::| l:::::::::/: :ゞ | | |::::::l彡":::::::::」　|::::L_二彡＜｀:ー:-:-.､、_＿＿___
　　　　　　　〈〈＞イ .l::::::/／ﾑ: | | |:::::＞''"´,､＜⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／７７７／
　　　　　　　　　/:::ゝ⌒ヽ;;;;;;;;;;＞'''"´_,､＜´:::::ゞ､_ソﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/｀￣￣´
　　　　　　　 /::∧__ﾉﾉ＜三三二￢::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::
.　　　　　　　 /:://:::::::｀￣￣￣::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::
　　　　　　　/:://:::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::
　　　　　 /:://::::::::::::::＼:::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ:::::::/:::::::::::::::
838：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:46:18 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. :-‐‐-　 ..,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　,:　¨　　　丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:　 , '　, '　,:　　　　.　　 :.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ , ' 　/　/　　ﾊ　 :i　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / :i　,从_ ﾊﾍ /　i　　}　 :i .:i
　　　　　　　　　　　　　　　　一'=彡'7斥|　彡＝ミ、j/ !ﾘ:　:;　:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　iゝ!　 :| {{　 0　、　,=ﾐ刈　:人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| .:{　 :|　ヽ＝　　 0 }ﾘ/ ｿ丶、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:!　 :|　　　＿　'　=ｲ/　:!´￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !{　:!＼　（　）。　/　, '^丶、
　　　　　　　　　　　　　　　 '^￣⌒　ヽ＼!　丶-´。o.。　ｧ{_{/ }
　　　　　　　　　　　　　／.:::::::::::ヽ　　　＼　／ヽ　.o∴　　 }　　 }
　　　　　　　　　　　／::::::::::::/:::::丶　ｒ'"~｀ｒ⌒ヽ　　　o　 ! 　_/
　　　　　　　　　／:::::::::::::／:::::::::::丶、ゝ ,_/ヽ､,:´＼　　　/＿/_
　　　　　　　　／:::::::::::::／ヽ::::::::::::::::::ヾ廴,'_},:__/::::::::＼ /::::::::::/
　　　　　　　　ゝ､::::::::／　　 |::::::::::::::::!lo::::::::::::::o:!l}::::::::::/:::::::::::/
　　　　　　　　|:::::::::::::|　　　 |:::::::::::::://::::::::::::::::://:::::::::/:::::::::::/
　　　　　　　　|:::::::::::::|　　ノ:::::::::::://O:::::::::::::o/　ヽ、::::::::::::/
　　　　　　　　ｨ-､___　　 /::::::::::::://::::::::::::::::::／　　　｀゛‐一'
　　　　　　　, 'ヽ｀丶}／::::::::::::://:::::::::::::::::／
　　　　　　　ヽ、ヽﾞ, yﾐゝ､:::::://O)￣/￣ヽ、―ニ　三,:三ー三,:
　　　　　　　　冫｀゛.:.:.:.:.:ヾ¨.:.:｀ｰ）--し'ゝ　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　／.:.:,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、.::）---‐'ヾー‐
　　　　ｨ'′.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾉ---‐'}　　 ;二二＿＿＿＿＿＿
　　　,'".:.:.:.:.:.:.:,ｒ'"⌒ヾ､.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ--‐'ー‐'"三,:ニー
　　,ｒ'.:.:.:.:.:.:.:＿}, ':;:;:;:;:;{＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'，`､.:.:.:.:.:;.:.:.:.:.:`丶、
　辷''ﾞ´¨￣;:;:;:;:;:;:;:;:; ;∧｀＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:'，　丶、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、
　廴;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:';:;:;∧ 　ヾ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‘:.
　　ゝ';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:∧　　＼ ..,,_　゛.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:｀.` ､
　　ヽ、!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:'.;:;:;:;:∧ｨ-‐―＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`､.:.:.:.:.:.:.:.:.｝
　　　　ゝ､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:∧:::::::::::::::＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:' ,.:.:.:.:.:.:.:丿
　　　　　　＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::/＼::::::::::::::::｀丶、.:.:..:.:.:.:.:.:.:' ,.:.:.／
　　　　　　　　ゝ-‐-､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ、::::::::::::::〉:::｀i丶､:.:.:.:.:.:.／
　　　　　　　　　　　　丶、;:;:;:;:;:;:;:;:/::::::::::::::/::::::::| :;:;:;:＼.／

そういうと桓範は妻の腹を剣の柄で思いっきり突いた。
839：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:47:26 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　_,,　ｰ''''''"ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ|ﾞﾞﾞﾞ^''''ｰ　,,、
　　　　　　 ,..ｒ'"　　　ヽ　　　　.|　　../ 　　 /ヘ､
　　　　　　／　.`-　　　｀; 　　 .{　　ﾞ'　　　 .,.べ..,｀'-
　　　　 , '"-　　　　　　　　;;_,,,,_　ゝ　　i'ﾞ'''ｰ､　　/ 　　＼
　　　 ,i'ヽ　　　 ,..-―ｰ､..／゛　　 .＼　 ./．.ｒ'".＼　　.,i'"　ヽ
　　 ,i′　　　./ 　　, ｰ'"　　　　　　　＼`''''く　　 .＼..′ .／ヽ
　　lﾐ、　　　 |′　./　;;/ .、.__　　..ｌ　　　ﾞ'-､.,ゝ　　　.ｌ ./ 　　 .ｌ
　│　.＼＿_/　.. ".　;;;| ./i　 | . ｌ　ｌ.　ヽ　/ -､　｀'-､　_..‐″　 ...-''.!
　.|　　　　　　＼,,,,,,,,,,;;;;;ｌ、ヽﾞl　.ｌ　 . ｌ .ヽ　｀'-..,_, ＼ ,　　　 '''''''.!....-'''''"
　.!　｀., --　　　＼,,　""";;;;;;;;;;'ﾘ│ .ゝ　 .ｌ　ｌゎ、　.ヽ｀''-.ﾐヘ..、｀ﾞﾞﾞ］
　.|　´　　　,,　"'　,,|￣";;' ;;;／｀'''|　　 |　 .ｌヽ＼　ヽ　　｀'-､ヽ　|
　│　　　　　 iへ,,,,、;;;　 ;;/ﾞ!ﾐ＼,.|　　.!　│､ヽ／t .レ”ﾞ,ﾞ│ ｀ /
　　ｌ　,,.　　ｒ'"　　ｌ　｀ﾞ'''''"'-､｀イ.ｌ　 .|　 l'､ｌﾞ' li_Λ| ‐"　.｀ヽ "
　　ヽ　　　(彡ｰ'.!　　　　　　ﾞ'i./ ...ｌ,　.!　!　ﾞ'ﾑ‐.／`　　.`‐､_.ヽ,,
　　　.ヽ　　 ._　　ﾞ''''''''''''￢―′　.､.ｌ, |, '|. ,i",ﾉ゛　、　　　 i-,|_..,.,!
　　　　.ヽ.'"゛　/ . ,, ‐　　　　　 !　.ｌ］` lレﾞ.i　　ｌ　　r‐″　　..ｌ,
　　　　　 .＼./ 　 ,〉　　 .,,, ｉ′　　.!　　ｌﾞt./　/ 　　iゝﾉ.ｌ＼.　　 , ┴、
　　　　　　　 `'-i./　_． .〈　＼　 .ヽ　 .ヽ..,,./ 　! 丿　　ｌ　.＼ ! ./´ ｀'-､
　　　　　　　　　　｀'Y-..,,,/　.'"　　　　＿. 〈..,,_._,ﾒ､　 , ―.ｌ,　　`-|.　　　 ..＼
　　　　　　　　 / 　　 .￣ﾞﾞﾞﾞ^ﾞﾞﾞﾞﾞ´　　　　　　 .＼".／^ﾞ'､　　　＼　　　＼
　　　　　　　 / 　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞく　　　ヽ.　　　　.＼　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　.ヽ　　　　　＼　 ./ｰ;;x,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　ｌ　　　　　　｀'-. ! './　ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　ｌ, 　　　　　 `ヽｌ.　.ｌ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　..ｌ,　　　　　　ﾞ!i|,` . ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ., ﾉ、　　　　　　　　｀'''''"
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ.ｌ .广ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ..ｌ, へ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｖン'　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼,,./

妊娠していた桓範の妻はそのまま流産し、亡くなったという。いくら妻の言葉に不機嫌になっても、
妊娠している妻の腹を思いっきり突くことは普通ならばあり得ないことである。

結果として桓範は冀州牧になれなかった。
840：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:49:53 ID:YLWnQDeo0: 　　　　 ,ハ :::: :::: :::::::::::.::::::::::::::::ヽ::::::::､::::::::::::ヽ ::::::..ヽ::::::`､ :. ::::::ヽ :::::.:.::｀ヽ、
　　　　　　|／| ::: :::リ､:::rＮヽ＼::::ヽ､::::ヽ､::::::丶＼　::.＼:::::ヽ .:. :::::｀ヽ‐- ､_:::＼
　　　　　 /　ﾊ ::.:.::!　V　/　＼ヽ::i ヽ:::| ｀ヽ::､::｀ヽ丶､:::丶､::､ :::::...､::::＼　｀`ヽゝ
　　　　　　　 { ヽ.: ::l 　　/　　　　ヾ　ヽ:i　　i| ヽ::::ヽ＼｀`'' ‐---::::ヽ:::＼rヽ、
　　　　　　　　　 ';:: :! 　〈　　__　　　　　ヽ　　|　 ',::::::: :＼:.::､｀ヽ:＼::::::ト､::丶、
　　　　　　　　|:: ﾊ　　`　　　　　　　　　　　 }:::::::. ::::ヽ::ヽ::.:＼:ヽ､ヽ　｀` ｰ-　　桓範自身は有能ですが、私怨で部下を処刑しようとするわ、
　　　　　　　　|/l:ハ　　､　＿＿　　　　　　　ﾊ:::::.::| :i:.:ヽ.:i::: :､:ヽ}　｀`　　　　　妊娠している妻を殺害するなどまともな人間ではありません。
　　　　　　　　ノﾉ'　l心　　`ー‐一`　　　U　 ,. '|:::::::| :| :.::.N :;､!`､ヽ
　　　　　　　　　　　　 |ハ　　　　　　　　　,　'´　i!::::::| ::|　:.ハ | ＼ヽ!　　　　　　それなりの名声はありますが、正直味方にするべきではないと思いますよ。
　　　　　　　　　　　　　　ﾘヽ　　　　　 ,.　'´　　 ,/!/ |: :::､　!　 i|
　　　　　　　　　__　 __,.ノ/ 　ヽ __,,.　'´　　　　　ノ　l,ｲ:: ﾊ:{ 　 |
　　　　　,..､,.ィ"r''"´　 .:::　　　　r　　　　　　　　　/ /　|､:! ヽ、
,,.. -‐''"´　{　　ヽ　　 r　　 i　ヽ＼　　　　　　／　　　: ヾ丶､
　　　 l　　 |　　ヽ＼　　　　ｌ　　＼!　　　　　/　　　　　　ヽ　｀ヽｰ-､_
　　|　|　　　　　ヽ　＼　　ヽ　　　　　　　　i　　　　　　　　　　ﾉ /　ヽ､
､　 |　|　　　　　　　､　＼　　　　　　　　　　ノ　　　　　　　　／ / r　　　｀`丶､

　　　　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　 i三｀`ｰ- ､,,_;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;::--‐‐一=ミﾐ三三ﾆニi
　　　　　i三　　,--､　｀`"´￣_,,,,,､　　　　ミﾐﾆ=ニ三三i
　　　　 |彡,　ヾ＝'　　　　 !ﾆ彡'　　　　,ｼミﾐ三ﾆ三ミﾐi
　　　　　|;ﾂ　　　　　 :　　　 .　　　　　｀ﾞヾミﾐ三ニミﾐ'
　　　　 l;|　　　ｰ-- ' .: ,,.... ,ｨ -ｰ‐-､　　　ヾミﾐﾆ三ﾂｰ-､
　　　　　 l;l　､_　　　 _ .:　｀ﾞ;:' 　　　ヽ　　　ミﾐ三ﾆﾉ⌒i.|
　　　　　 ∥　ヾヱ'孑 :. 　 '､ヾ弌ヱ='"´　　　ミﾐﾐﾐｼ:｀） i.l　　　じゃが桓範は有能であることだけは間違いないでおじゃ。
　　　　　　l　　ｰ‐'"　.:　　　ヽ＼￣　　　　　ミミﾐ' ノﾉ//
　　　　　　',　　　　　,.::　　　､,.　　　　　　ミﾐ/　　'/　　　　取り込んでおいて不都合はないでおじゃる。
　　　　　　 ',　　　 / :.　　 __ い､.　　　　　　ミｿｰ-;"
　　　　　　 l　　 /　` ｰ‐"´′ ヾ　　　　　　ミﾂiﾉｿ
　　　　　　 l　　'　　　: :　　　　ヽ､　　　　　〃 i､ヾ､
　　　　　　 ',　　_,､-ﾆ=ﾆ＝=､,,　〉　　　　　 /ﾉl
　　　　　　　　ヽ　　ヽ､`ﾞ"´,,／　 ,,､　 ,.　　／ ,' i,-‐- ､
　　　　　　　　ヽ　　｀ﾞﾞﾞﾞﾞ　　　　　´ .／／／, -‐'"::::ヽ
　　　　　　　　　　ヽ.　　　　　　　　, ／,,. '／ '"::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　 `ー--‐一''"´　　／::::::;;;;---‐‐‐‐‐‐┴-､
　　　　　　　　　　 /ｌ |　　　 _,, -‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　_,,,,,,,／/､y-‐'"´;;;;;;;;;;;;_;;;;::-‐一''''"´￣￣￣￣￣￣`ー-
　　　　　　_i_,, -‐"´;;;;;;;;_;;;-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　i"´￣;;;;;;;;;;;;;;;-‐''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
841：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:50:27 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　 , '::::::::〃:::::::::::.i::::::::ヽヽ:ヽ ::::::､::::::::::::::::':::､､,__
　　　　　_ｨ:::::::::〃::::::::::::l!::!:::::::::::＼ヽヽ:::::ヽ:::::::::::::::::::t=ｰ-.
　　　 _ｨｼ='7:::〃::::ｨ''|!i:::!i::,::::::､::::::ヽ::::::':,',､;,:::::::::::::::::::::ﾝｯy､,_
　　´"　　/::::::/:::/,.-ｬj:::l 'i!';::::i＼::::ヽ:::::::',',',i!::::::::::::::f"''''＝=-''
　　　　,.ｼｨ::::::::ｿ !. (::)ﾘ!　ﾍ',:::l,,､ﾇ;:::ヽ::::::',',',':::::::::::::::',
　　　〃ｼi::::::::ｌ　｀""゛　　` 'ﾘ (:::)ﾔ､:ヽ:::!:','::::::::::::::::',　　　・・・・・・父上、桓範は父上のご親友である蒋太尉（蒋済）と、
　　　 '　'　.ｌ::::::::l　　　　　　ヾ'''''" Y:::::::::::::!::::::::::::::::',　　対立していることをお忘れですか？
　　　　　　i::/ｌ::::!　　　ヽ　、　　　　ｌ:::::::::::::::'::::::::ｯ::::::',
　　　　 l/　!:::'､　ｧ､.　　　　U　　 !:::::::::::::::::ｫ:::::!';::::::',
.　　　　 ,!. 　|/ ';､. ヾﾐ.`j 　　　 ,イ::ｧ:::::::::::::::i '､::',ﾔ::::､
　　　　　　　　" . ';ヽ　　　　　,､y'´ /ｼｌ::::::ヽ:::::ｌ　ヾ;　゛丶
　　　　　　　　　　'|!`=tｰ:::'"／　 /'　ﾊ::;::::il!';::!
.　　　　　　　　　　　　'i::: '　　　　　　　ﾘｿヽ'ﾘ､
　　　　　　　　　　　　　　!'i　　　j　　　　 ~ヽ
　　　　　　　　　　　　　　ﾘ､　／　 ―ー '''"""f,
　　　　　　　　　　　　　 / _冫'''~ 　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　／ ´　　 ,､　　　　￣~ ヽ　 'i
　　　　　　　　　　　l!~　　　　/　　　　　　　　ヽ.　!
　　　　　　　　　　　ｿ. 　　　/　　ﾝ　　　　　､　',　l
　　　　　　　　　　 /　　　 /　　 / 　　　　　',　', 'i
　　　　　　　　　　/　　　 '　　 / 　　　　　　 i.　', ｌ

さらに司馬師は父司馬懿の親友と言ってもいい蒋済が、桓範とは不仲であることを指摘した。
842：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:50:53 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　 |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　 |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
　　　　　　　|＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
　　　　　　　|　三|　　＿　　＿　　 |三 !
　　　　　　　|　三|　三ｼ　　　ヾ三　 |三 |
　　　　　　　|　三′　 .._　|||||　 ._,,..u. i三 |　　あ、そうであったでおじゃる。
　　　　　　　ト､ﾆ|　<でiﾝヽ　 ;'i"ｨでiﾝ |三.|
　　　　　　　', iヽ!　､　‐' /　 !､　ーシ |ｼ,ｲ
　　　　　　　 i,ヽﾘ　u.　　,' :　 !　u　　　|ｆﾉ
　　　　　　　　ヾ!.　　　ui ,､　,..､ヽ__!＿.lノ
　　　　　　　　　|　　　　　 _　_　ﾞｰ┬､｀ヽ､
　　　　　　　　 l　　　 ,ｨﾁ‐-‐fー'⌒,ﾗｰ- ヽ
　　　　　　　　ﾞi､　　ゝ､二ﾌ,ﾆ二j　,-ヽ　＼　　　＿__
　　　　　　　　 | ＼　　ｰ一ﾞｰ'７/ ハ　　､　＼_/ -ヽ
　　　　　　　　　,ィ|､　＼　　　　 /,二=-ヽ_　ﾞ、　ヽ^i-!:i
　　　　　＿, イ　 | ヽ＿二＝''"　`ｰ--､　｀　ﾞ、　丿 !:|

司馬懿も息子の司馬師に指摘されて思い出したが、実は桓範は呂昭や鄭岐だけではなく、
司馬懿の親友である蒋済とはある一件から対立関係にあった。
843：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:51:07 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　-‐‐‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／. : : : : }:｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／: : : : : : :ﾉ: : : '.
　　　　　　　　　　　　　　　　／／: : : : : :ィ´｀ヽ: : : :'.
　　　　　　　　　　　　　　　／／. :,.　 '´: :〈 ‐=}ｲ}.: : : :}
　　　　　　　　　　　　　　く: : :,. ィ´: : : : : : :＼_ノ: :｀Vﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　｀T: ﾕｰrｭ__------‐　ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　,.ｲ: : : /,,,＼: ヽ＼:::::::::::::ﾉ　　　　　やれやれ、私もようやく九卿か。
　　　　　　　　　　　　 ,. イ.::/ﾊ: i ｰt_･ゝ ---zｯｨ´　　　　　　　
　　　　 _,､_＿,..　 -‐ ´::::/.::::{ い:{　　ﾞﾞ´ ﾞﾞﾞi.:;;;:/＼::.:::.ｰrr ､
　　,r く`ヽヽヽ.:.:::::::::::::::/.:.:::::ﾄ､｀ゝ　ヽ　ｰ､」 .ｲ.::::::ヽ.::::.L」」:ヽ
　/:.:.::::::｀ヽ＼」.:.: ::::::::/.:.::::::::ヽ＼ﾐヽ i　-‐‐　 !.:::::/ﾊi.:::::::::::::.:::l
　.:.::::::::::::::::｀T´.:.:.::::::::i.:.::::::::::／ﾄ､＼ゝ､ ´￣ﾉ::::://:::l.:::::::::::::::::l
　.:.:.::::::::::::::::::i.:.:.:::::::::::|.::::::／.:.:.:| >」: : :｀TT´ﾚﾊ://.::::l.:::::::::::i.::::l
　.:.:.::::::::::::::::::}.:.:.::::::::: レ'´.:.:::::::::i..:::.::.::.i::.l ﾉ::...:.://::.:::::::::::::::::}.::::|
　.:.:.::::::::::::::::::l.:.ﾉ.:.:.::::::::::::::::::::::::::l:.::.::.:::ﾚ'´ ￣ﾆヽ.::::::::::::::::::::/:::::'､
　.:.:.::::::::::::::::::｛.:.:::::::::::::::::::::::::::::(u)ﾆィ´　　´￣ヽ)::::::::::::::::::/.:::::::::ヽ
　.:.:.::::::::::::::::::::ﾄ､.:.::::::::::::::::::::,. イ　 /　　　　ﾆﾆヽ)r==ｭ::::/:::::::::::::::}
　.:.:::::::::::::::::::::::i::}.:.::::::::::,. イ. : :{　 {　　　　二ﾆつ＼:::::::/:::::::::::::::::i
　.:.::::::::::::::::::::::::ﾘ,.　. :::´.::::{: : : :ヽ＼　ィ´( ハ　　　＼/::::::::::::::::::::l
　ヽ.:.::::::::::::::::,..ｲ.::::::::::::::::::.ヽ: : : : ＼ __ﾉ:::::::::::ヽ　　　ﾉ￣|:｀`ー:::::l
　　＼.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼: : :_／.::::::::::::::::::`ーイ: : : ﾉ::::::::::::::ﾉ

正始年間に入り、九卿である大司農になった桓範は尚書であった経験から、
物事に精通していることを号しており「漢書」を編纂しながら「世要論」という書物を書いた。
844：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:53:08 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　＿___
　　　　　　　 ,.　'´￣　　　　￣＼
　　　　　　／:::......　　　　　　　　　＼
　　　　　 /::::::::::.:...　　r' ⌒ヽ　　　　　＼
　　　　 /:::::::::::..　　 │ ┼　!　　　　　＼
　　　 /:::::::::::::::.　　＼‐／　　　　　　 >
　　　　ｉ::::::::::::::::::..　　　　＿＿　　　　／
　　　　ヽ　__,. -‐　'"´￣　　/ / ￣＞／
　　　　　＼:::::::::......　　　 / /,.． '´1 !
　　　　　　　ト .＿＿＿,. ｨ匕_-_‐ │|　　　近頃の若い者は歴史をきちんと学ばないし、学に励まない。
　　　　　　　ﾄ│ ﾞ=’= く 1ﾞ `=’=｀├{
　　　　　　　 | {ﾄ､　　　 }　、　　ノf'|　　　だがあの人ならばきっと認めてくれるだろう。
　　　　　　　＞| ヽ　 `ー一′/　.Ｌ丿
　　　　　　／'´ |　 i　 t.ﾆ三}　i　　!ヽ._
　　　　　/i 　ヽﾄ.　!　　　　 !　/-‐ iﾍ￣￣
　　 ´￣i　ヽ.　　＼ヽーー　ﾉ厶　　} ト､:::::::.
　　　　│ 　＼　＞‐-=＝一'　　／　!　ヽ::::.
　　　　ヽ　　　丶._＿＿＿＿_,ィ´　　/　　＼
　　　　　＼　　　　　　|　　|　　|　／
　　　　　　｀ヽ. ＿　　|　　|　　レ'

そこで桓範は自分の著作である世要論を、太尉になった蒋済ならば、
素直に読んで評価してくれると思い、蒋済の元を訪れ世要論を渡そうとした。
845：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:53:24 ID:YLWnQDeo0: 　　　_, -,,‐,,─,,‐,,-,,-,,,,,､
　 _/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
. /;;;;;;;;;;;;,r-､;;;/　 `};;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
;;;;;;;;;;;;/　　__　 ! | __ ` ‐ -'' ､;;;;∧
;;;;;;;;{'　　　 ‐-､ヽ ', 三ﾐ , 彡'ヽ;;;;;}
;;;;;;;;}　 ,l;l;l;l;l;l;l;ﾐ､ l l /´ ／　　 {;;;;}
;;;;;/　 , -.‐, = ､､ﾞヽ　 , -!!=ll≦､l;>　　　なんだいこりゃ？
;;;;;}=={ . -'‐`”‐` l, = ､{, ‐｡､_ヽl;}　　　
;;;;;〉　 ` ‐　-- ‐´　,'　.ﾄ￣　_//
.};;;l　　　　　　　, -´　 L　￣{;;;{
. `l;l　', 　 , ‐ ´,,__ヽ ./´ ､　/;/ﾘ　　 ,､
　 {;l　 ',　l_, ≦二ニﾆﾐ､ //;/ '　 .／丶
　ﾞヾ､ .V .　､` ‐ ‐ - ｲ/,,'/　 .／　　　ヽ
　　',　＼,, 　 `　‐- .´ ,,／l ‐ ´　　　　　 ∧
　　 ',　　＼,,,,　　　,,'／　|　　　　　　　　　　|
　　　　　　 .≧''=''≦;;;;;;;;|　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　 |
＼　　　　　　　　　　　 .／;ヽ　　　　　　　　　|
;;;;;;＼　　　　　　　　／;;;;;;;;;;{　　　　　　　　　|
;;;;;;;;;;;;＼　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;{　　　　　　　　　|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;≧;;;=;;;≦;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　　　　　　　　|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{　　 V;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ､　　　　　　|

ところが蒋済は桓範の持ってきた世要論には一切興味を持たず、
中身を読もうとすらしなかった。
846：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:53:51 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　＿___
　　　　　　　 ,.　'´￣　　　　￣＼
　　　　　　／:::......　　　　　　　　　＼
　　　　　 /::::::::::.:...　　r' ⌒ヽ　　　　　＼
　　　　 /:::::::::::..　　 │ ┼　!　　　　　＼
　　　 /:::::::::::::::.　　＼‐／　　　　　　 >
　　　　ｉ::::::::::::::::::..　　　　＿＿　　　　／
　　　　ヽ　__,. -‐　'"´￣　　/ / ￣＞／
　　　　　＼:::::::::......　　　 / /,.． '´1 !　　　（何故読もうともしないのだ！）
　　　　　　　ト .＿＿＿,. ｨ匕_-_‐ │|
　　　　　　　ﾄ│ ﾞ=’= く 1ﾞ `=’=｀├{
　　　　　　　 | {ﾄ､　　　 }　、　　ノf'|
　　　　　　　＞| ヽ　 `ー一′/　.Ｌ丿
　　　　　　／'´ |　 i　 t.ﾆ三}　i　　!ヽ._
　　　　　/i 　ヽﾄ.　!　　　　 !　/-‐ iﾍ￣￣
　　 ´￣i　ヽ.　　＼ヽーー　ﾉ厶　　} ト､:::::::.
　　　　│ 　＼　＞‐-=＝一'　　／　!　ヽ::::.
　　　　ヽ　　　丶._＿＿＿＿_,ィ´　　/　　＼
　　　　　＼　　　　　　|　　|　　|　／
　　　　　　｀ヽ. ＿　　|　　|　　レ'

桓範はとりあえず我慢したが、蒋済の無礼な態度に少しだけ苛ついた。

そもそも桓範が蒋済に自らの著作を読んで貰おうと思ったことには理由があった。
847：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:54:06 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,;';;;;;;;;_;;､;;;;;;;;'､;;;∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (;;;/￣＿＿_ ┛┗;',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ;;l.　　‐‐--‐ ┓┏ ;;}　, ‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ };;;|_‐≦｀＿´≧‐_.l;;{∨ ._ /.l　　　　　　　　　　　　　　　　　合肥を放棄して内陸に移す？　冗談じゃ無いよ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿/　　l;;;k´:::::::〉´｀〈:::::::::〉l;l (　　　ﾉr‐, ‐､-､　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　 , ‐　´￣l/　　　ヽl.`　´〈　〉.`　´.',.　¨l￣　｀/ 　.ヽヽ-､_　- = ￣　　￣｀　合肥は劉馥殿が築き上げてから魏を守ってきた南方の要！
　　　　　　　　　　　　, -ｲ/`‐.-‐´/´',　　　∧', ,' _-==,､ ', / .l　ﾉ､　 ./　　 /‐ ､l　≧=-　
　　　　　　　　　　　lr</ / / /　/,'　 l　　 ,' ∧ヾ　￣　 ,/ /-ﾆ´　＼l`　､./　　〉ヽ､ヽ　　　　　　　　　それを移転するなんて出来るわけがない！
- 、　　　　　　　// / / /　/.,'　　|　　,'ﾆl;;;;', .≧=≦´ /l ￣ ',　　　l 　 /　　.,' ~l＼l¨
　　＞＜, - ─ - 、,/-‐´-´イ. ,'　　 l　 /─',;;;;;＼_　 _.／;;;ﾄ､__ノ-‐‐ ､￣ `　､/　/､ ∧　　　　　＞＜
　　　　　＼　　 r ´く＞ ´　　　l　　,ｲ　/三三V;;;;;/.￣..〉､;;;〉─‐ ﾄ､丶丶__／｀ ‐´.l ＼∧‐- ､　´
　　　　　　 !､_ .l　l´　　　　　　 ' ´／イ l──∧;;∧＿∧-〈三三} l l＼`─ ´　／;＼ヽヽ､　.＼
　　　　　　　＿_　= -　─　‐ ‐ ´_|＿| =　─　￣＿_　 - ∨､ﾆl l　l;;;l ＼` ‐‐´ ＼;;;;ヽ ` ,丶　 `　､
　　　　／￣　　 V/ ,';;;;l　l;;;l l‐=.´, .-　‐, - = - ﾆ _-　‐　￣l　ヽ‐ 、;;l,'＼ .＼;;;;＼＼;;;',　};;, l
　　／　　　　　　 `l l;;;;l　l;;;`‐　´- ‐ ／/　/　/;;;;;;;;＞､─‐ l　 .〉　＼　　`-､｀l;;;;{　 {;;;;}　l;::{|
　／　　　　　　　　/ l;;;;丶- ─　‐　/;;;;/　/　/;;;;;;/　,.-‐ヽ　/　/　　　＼　　＼;;;l　 |;;;;|　l;;;ﾘ
.´　　　　　　　〈.　!､;; - ──‐ /;;;;/　/ /´;;;;;/.／　r‐,. V ‐´‐,　＼　　＼_　　~`､ .!;;;;l /／
　　　　　　　　　　 V` - ───./;;;;/　/ /;;;;;;;/ / r‐ ´;;;;ヽ V;l l∧　　` 　　.ヽ　　￣￣
　　　　　　　　　　　`- ‐─‐イ~/;;;;/　/ /;;;;;;/ / /;;;;;;,‐ﾆ､;∧V　l .ト､　　, ､､　' ,
　　　　　　　　　　　,- ‐‐-´‐´/;;;;/　/./;;;;;;/ / /;;;;;;;//､´ ∨',V∨;l ∧　　 } }〉 /
　　　　　　　　 {-‐---‐´/;;;;/　/./;;;;;;/ / /;;;;;;/./　∨ .V;',.V V;l l `l　　l_l'/
　　　　　　　　　　　',　 -= ´/;;;;/　/./;;;;;/ / /;;;;;;/ /＼;;;;V　V;', V ;l l　l　ﾉ ´
　　　　　　　　　　　 ` ‐-‐/;;;;/　/ /;;;;;/ / /;;;;;;/ /￣|￣l￣｀ヽ;';,丶　 `‐´
　　　　　　　　　　　　　 /;;;;/　/ /;;;;;/ / /;;;;;;/ /l　　l;;;;;;l　　l;∧;;;ヽヽ
　　　　　　　　　　 /;;;;/　/ /;;;;;/ / /;;;;;;/ /;;;l　　|;;;;;;|　　|;;∧;;;;', ヽ

蒋済自身、魏略の桓範の伝に「彊毅」（意志が強い、精神が不屈である）と書かれているほどの人物であり、
満寵の合肥新城移転に対しても苦言を言うほど剛直な性格をしていた。

しかし、その剛直な性格は彼を認める上司や主君たちから賞賛されていたのである。
848：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:54:20 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　',
　　　　　／　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　:　　　やっぱり蒋済の言う通りだったよ。
　　　　 ⌒7 　 ./　　 /　 .∧　　 |　　　　　　　ゝ
　　　　　 |　　 i/　　/|　 /　ヽ　 |. 　　/　　　ﾆ=‐
　　　　　 |　　 |从　| i　/ 斗去気　　/　i|⌒∨ ヽ
　　　　　 |!/ヽ斗気| |/　　 ∨ソ|/　/|　i|〉ノﾘ: :厂
　　　　　　　/_爪vｿ＼　　　　　/／　|/| |_ .ｲ:/
　　　　　　　　八|　　　　　　　 U 　从: :/
　　　　　　　　　ゝ　　v_ヽ　　　　／|＞‐-
　　　　　　　　　　个　　　　　　　 i /　／斗ヽ
　　　　　　　　　　　　　　≧=ﾆ　　　／／＜　　　＼
　　　　　　　　　　　　／レ{:.:}　　／／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　ヽ／|:./ ／／　=ﾆ三￣　　　　ﾑ

蒋済は曹操が淮南の民を北へ移住させようとした際にそれを諫めたが、
曹操はそれに従わず、十数万もの民が逆に呉へと逃走してしまったことがある。
849：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:54:33 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　／　　　　 /　　　　　　　　/　　　　　　 }　　　　',
　　　_／　　　　　　/　　　i　　/　　/|___/　　　　 /
　　 __ﾌ　　　　／{ .i 　 -ｆ ‐７|￣/ | ./| 　　 //|　　　i　　i
　　＞　　　／　 | |　　 |　/ ｣∠_ |/　} /　 /７-iﾆ_　/　 .!
　　＼　　　　　へi/i　 /x≠气丐ﾐ　　i/　 /|/__ }　７　./ }
　　　 <　　　 /　ﾍ　 ∨〈　　|fぅ::}　　　 |／≠r=,ﾐｲ　./|/＞　　　蒋済が謀反を企んでいるって？
　　　ﾑ　　 {　〈<　　　　　　｀¨　　　　　　 {fぅ/ ﾉ/／＜_
　　　　　 |/!　＼ヽ､　　　　　　　　　　　　　｀¨　　∧_≧-‐´
　　　　　　 |ﾊ/i　＞ｧ　　　　　　　　　　　/　　　,'〃
　　　　　　　　 ∨|ﾊ| ＼　　U　　　　　　　　　　ﾊ
　　　　　　　　_≦|　　ヽ　　　　r_ y　　　　／
　　　　　　　　 /　（}　　　　＞　　　　　　＜
　　　　　　　,-f　　　＼　　　　　＞ｧ＜｀ヽ
　　　　　　/__　＼　　　ヽ　　　　　 {､: : : : :λ
　　　-ｧ≦¨　　　　　　　ﾑ　　　　　ヾ: : : /　¨‐､
　　／　｀ヽ　　　　　　　　　ﾑ　　　　　}: :　　　　 iヽ

また蒋済が謀反を企んでいると誣告された時、曹操は于禁らに向かって
こういったという。
850：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:54:59 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　/ : : l: : : : : : : : : /:::＞､: : ,:＜:::ヽ: : : : : : : : l: : ,
.　　　　 / : : : l: : : : : : : : /ー-- ､Vz--‐‐‐V: : : : : : : l: : : ,
　　　　　l: : : : :l: : : : : : : :,　　　　　　　　　　　 ,: : : : : : l: : : :l
　　　　　l: : : : :l: : : : : : : l　　　　 :　　　　 .l: : : : : : l: : : :l
　　　　　l: : : : :l: : : l : : : l　　　　 l　　 ' 　　 l: : : : : : l: : : :l
　　　　 l: : : : :l: : : l : : : l　　　　　l　./ 　　 . l: : : : : : l: : : :l　　　陛下、もし必要ならば私が討伐に向かいますが？
　　　　ﾉ: : : : :l: : : l : : : l　　　　　 l　′ 　　 .l: : : : : : l: : : :l
　.　　 //l: : : : l : : ﾘ:ー---＝=ﾐ､　　,ィﾆ＝‐ ┼ 一 : : l: : : :l
　　　// .l: : : : l: : /: :ゝ乂;;;ﾉｱ　.',　/　ゝ乂;;;ﾉｱ: : : : :l: : :ﾄヽ
.　　//　 l: : : : l: /: : : : : l　　　　　　　　　　　l : : : : : : l: : :l ヽ:',
　　ｌ:l　　 .Y : : l/: : : : : : l　　　　　 l　　　　　 .l : : : : : : l: : :l　 }:}
　　l:l　　　l: : :/ : : : : : : ﾉ.　　　　　j　　　　　 l:l: : : : : : :l: : :l　 l:l
　　l:l　　 /: :/: : : : : :l /l　　　　　　　　　　 l:lヽ: : ',: : :',: : ',　l:l
　　l:l　 /: :/: : : l: : : :lヽll　　　　　｀　´　　　　.ﾘ .〉: : ',: : :',: : :', ﾘ
　　ヾ /: :/: : : : l: : : :l: : l＼　　─‐‐‐--　　／l: ',: : ',: : :',: : :ヽ
　　 ./: :/: : :/: :.l: : : : V l　ヽ　　　　　　　／　 l: : ', : } : : ',: : : ヽ
　　/: :/: l: /l: : :l: : : : : Vl　',　ヽ　_＿_　イ ,　　.l : : }: :l: : : :}＼: : :.
　./: :/l: :l:/: l: : :l: : : : : :V､　＼　　　　　　/　／∧:.l: ﾘ: : : :l: :l V:∧
　l: :/ .l:.: : : :l: :八: : : : : :V＞o｡　　　　　｡o＜///∧l:/: : : : l: :l　V: }
　ﾚ'　 .l: : : : l: : : :l: : : : : :l/////＞--＜//////// V: : : : : l: :l　 }ノ
　　　 l:斗七^ヽ: :l: : : : : :l//////--.--∨//////// : : : : : l:.人＿
　＜/////////Y: : : : : :l/////.三三三∨//////: : : : : : /ｲ/////＞､
　　　　　　　　　　　　　　　【于禁】
851：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:55:45 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　-‐=ﾆﾆ二ﾆﾆ=-
　　　　　　　　　　　　／/　　　　 {　　　　　　　＼
　　　　　　　　ー-=ｧ　/　　　|　　 ∨　　i!　　　　　＼
　　　　　　　／　/　　i　 {＼　 ∨　　i!　　|　　ﾆ=‐ｧ
　　　　　　　 /　　 i　　 |､　{＼＼ ∨　　i!　 |＼＼　＼
　　　　　　　 / ./i!　i! !　 |　＼ｘｆ笊卞＼　 i!　|ヽ{＼{=‐-｀-　　勘違いしちゃいけないよ于禁。蒋済が謀反なんて企むわけがない。
　　　　　　 { /! i　ﾄ､{＼{　　　込少　｀ヽ} ﾄ､!ゝ＼ {｀
　　　　　　　 {:{ {ハ !＼ｨf彡　　　　　　　　　}j　}　＼{ﾊ
　　　　　　　ヾ八　＼ }　ヽ　　　　　　　　　　ノ　 ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　八　　r‐　ヽ　　　　ｲ/ !/|/
　　　　　　　　　　　　　　＼　￣　　　　／　 |ｲ/j
　　　　　　　　　　　 _rﾆﾆ､ヽ __　-‐　　　　 i//ニニ｀ヽ
　　　　　　　　　　　r' ―‐､ } } }　 |　　　　　／ニニニﾆ∧
　　　　　　　　　　ｌ　　〉」」‐'7==!_ 　　_／ニニニニニニ}
　　　　　　　　　　ｌ　　 }　　ﾊﾆi____／ニニニニニニﾆﾆ{
　　　　　　　　　　　i　　　 _ノﾆﾆ|__/ニニニニニニニニﾆヽ
　　　　　　　　　　ｧ}　ー‐ /ヽニニニニニニニニニニニﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　 i!＼＿＿_{ﾆ}ニニニニニニニニニニニニニ
　　　　　　　　　 i!ニニニニﾆ!ニニニニニニニニニニニニニ
　　　　　　　　　　/ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ
　　　　　　　　　 i!ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ

　　　　　　　　　 __　-‐=‐-
　　　　　　 -=ﾆ　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　／　　　　　　　　　　 :.
　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　蒋済が謀反を企むなら、僕は人を知らない愚者ということさ。
　　　　 ∠,　　/　 i　　　　　　　　　　､
　　　_＿彡　/／|/|　/／|　/_　 i　　ﾄ　＞　　どうせ、愚民共が蒋済の名前を使って、勝手に乱の首謀者にしただけ。
　　　｀　ーｧ L_｀ヽ |/､_,. i‐7 |.　ﾊ|＼i≧
　　　　　　{/圦じぅ　　´じﾘ刀}/〉从/　　　　　蒋済はそういうことをするような無道者なんかじゃないよ！
　　　　　　　ﾊ　　　､　　　　　j/≧､
　　　　　　 ,≦ゝ　　ｰっ　　イ彡三≧==７
　　　　　　{ﾆ三三≧=≦三三三三三三}
　　　　　　 }三ﾆ9{　　 /9三彳￣¨¨ミ三}
　　　　　　fヾﾆ三{　　 }三三|　　　　|ﾆﾆ{
　　　　　　|　ヽ三|　　 }ﾆﾆﾆ|　　　 |三ﾆヽ
　　　　　　}　　{ニ!　　 }ﾆ三|　　　　|三三ﾆ',
　　　　　　i　　|ニ|　　 iﾆニ|　　　　|三三三ﾑ

曹操は蒋済が下らない誣告を受けたとことを察して、その報告に取り合わなかった。
852：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:56:03 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -=
　　　　　　　　　　　　　＞　￣｀　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミ=‐
　　　　　　 _彡　／ .／　　　　　　/ 　　　　　＼ヽ
　　　　　　＞-／　/　　　　 / 　 i　　　　　　　　　ヽ＼
　　　　／/／　 , /　 /　　//　　 i　　　　 !　　　　　 ',.　＼
　　　／ﾆ∠ﾆ= ｲ/　,/　　//　/　ｲ　　　　 i　　　　　i　　i ヽ￣
　　/ﾆ三三イイ/　//　 ≠{‐y-/､|　　 i　　i　　　　　|　　i厂
　 /三三三/∠ ィへ|　/| .| /∨|{ i //.{ i　/-.i_ i.　　 |　　|!＼　　　蒋済ほどの男が地方にいるのはもったいないよ。
.../ﾆﾆ三三{ﾆﾆﾆi fヽ|/　!/iﾑ_　 i! ∨/| .!/|//i　} .!　 i i.　|i‐-｀-
ｲ三三三三{ﾆﾆ∧､〈i　≦ﾆ==ミ､　 ∨i　__|/　} ﾊ |　 } |! ﾄ!　　　　中央に召喚するべきさ。
ヽ三三三三{三Υヽ　 ..:.:.:.:..　　　　　､!≠==ミ､　}|　/! | |
　}､ﾆ三三三{三i　　ﾄ　　　　　　　 ,　　　:.:.:.:.:.:.｀/ }/.:| ﾊ|
　ﾆヽ三三三{三i‐-{∧　　　r-　　　　　　　　 /彡//!
　ﾆﾆＹﾆ三三寸　 i∨ヽ　　丶　　　ﾌ　　　　ｲ三// i
=ﾆﾆﾆ}ﾆ三三三＼八ﾑ､＼　　　　　　　イ三ﾆ// /
-=ﾆﾆ}三三三寸三＼厶＼＞　 ≦ｱ. : .:{ﾆﾆ//／
=ﾆ三}三三三ﾆ寸三ﾆヽ＼{､　 /／. : . :/三/
ﾆ三三三三三三寸三ﾆ＼ヽ,/'. : . : . /三〈i
ﾆ三三三三三三三寸三三＼. : . : . :./三／
ﾆﾆ三三三三三三三寸＞-‐´: . : . :ｲ彡'
三三三三三三三三{三{: . : . :≦三〈
ミ三三三三三三三ﾆ{三ヽ三三三ﾆ∧
:. :＞=ﾆﾆﾆ三三三三三三〉彡´.:;.:;.:;.:;.:;７
.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:寸三≦-.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.ヽ/
:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;〉ﾆﾆヾ.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.{ﾆヽ

さらに曹操は蒋済を丞相主簿西曹属とし中央へと召喚した。
853：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:56:17 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　//　′　{　　ｌ|　　　|l　　　 !　　　ノ |l
　　　　　 |l　　　ﾍ　　八　I　八　　 ,′ ／　 {!
　　　　　 ∨从　　へﾍへ、ﾍｌｌ/ 　ハ_/VX　　　 lﾚ}
.　　　　　 ∨　　从　　　　＼ || ／　　　　刄　　//
　　　　　 ∨　 k　＼　　　　`"　　　　／〈　　//　　　父上が賞賛し、司馬懿の親友という男なら我も会ってみるか。
　　　　　　　 ∨/ 　＿_＼､、　　　　　∠＿__≦　/´
　　　　　　　　|ｿ|　ヽヽツ`　　　　イヽツノ´斥}/　　
＿_　　　　　　ｰ}　　｀￣　　　,　　　￣　　}-'　　　　　　＿＿
.　　¨≧ ､　〔__〕ﾊ　　　　　　 l|　　　　　　 /〔__〕　　 ,r ≦¨
　　　　　＼　　ヽ　　　　 i} 　　　　 ′ 　　／
　　　　　　　ﾍ　 _＿ｲ＼　　＿　＿__　　 /ヽ､、 ./
　　　　　　　　∨ ﾍ:;:;:;:;|｀､　　　　　　／ｌ;:;:;:ヽ∨
　　　　　　　　∧　ﾍ:;:;:;l　　＞､　　, イ　ｌ:;:;:;:;:/∨
　　　　　　　　∧　ﾍ:;:;:l　　　｀´　　　ｌ:;:;:;/　 ∨
　　　　　　　　　∧　ﾍ:;:;:;:;:;:;:;:;: ＿_ :;:;:;:;:;:;:;:;:/　　 ∨
　　　＿＿＿＿／　｀＼＿／_⌒_＼＿／´　　　＼＿＿＿
　　　　　―一 ´　　　　　 l 　 |　| 　 l　　　　　　　　｀ー－

その後曹丕が皇帝となった後、蒋済は曹丕と直接面談する機会を得た。
854：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:56:40 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　＼ー- .　ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　ヾー―＝＝ミ、｀i　ヽ∧　　Ｘ
　　　　　　　　　　　　　　　＞　ｰ=ミ丶ヽl　./ , |　　　Ｘ
　　　　　　　　　　　　／　-=＝ﾆ二　＼} / /./　　　十
　　　　　　　　　／--　　 -=ﾆ〉､__￣ゞ<彡/__ 　　十
-‐=====―‐-　、　<　　　 -=ﾆ／ ==ﾐ` 　 __{　／　　ノ
　｀　　　　　＼　＼ｰ={⌒Y　　　　　　,=ﾐﾙ′　　　　　　　　　　お前こんな著作まで作っていたのか。なかなか面白い男だな。
.　　　＼　　　　＼｀`ミゝ｡_　　　＿＿_ 〉,′
　　　　　、　　　ヽ　/__/ヽ　ヽ＿Y /
　　　　　　　　 .　　　 ∧ ― ､:.:.:.:.:.... 　／_〕
　　　　　　　丶　　　∧　　＼.:.:.:厂´__　　　　 -==､
　　　　　　　　　　　＼　 ∧ 　　＼{Y´<:>`Y≦{　　　　｀￣　　､
__＿＿＿　　　　　　＼　 } 　　　ﾑ　 |!　ｌ}　/　　　　　　　　　　＼
二二二二　＼　　　　＼|≧=* 　ﾑ　 |!　ｌ| ｜　　　-―――==== ヽ
＿＿＿＿＿_≧､.　　　　 /　　~｀ﾞヽ .ﾑ　l!　/ ｜／　　　　　　　　 .
　　　　／　 |::::::::::＼＿_／=-　___＿ヾﾑ＿/ 　 ∨　　　　　　　　　　 /
　　／　/　.|::::::::::::::l／ }＼　｀￣￣ニ={::＜´￣￣｀ヽ___　　　　　　/
　／　./ 　/::::::::::::::(_／―､ヽ　　_ 　＜´　　　　　　 }::l＼ー‐=ﾆ〈
Τ―‐'　／:::::::::::::::::(_, ―　〉＞､　　　　　　　　　　　　 |::!　}――‐一
. !　　.／V::::::::::::::＿⊂ﾆ＞´ ヽ　＼　　　　　　　　　　／ヽ_/::::::::::::::::ヽ
　￣´　　∨::::／　　　　＼:::::::::V　 ∧　　　　　＞ ´　　ヽ＼ー＝＝ﾐ
　　　　　　V/　　　　　　　ヽ:::::::V　 ∧　　＞､´　　　　　　 }:::::ヽ　　　 }
.　　　　　　 {　　　　　　　　 }::::::::V＿_＞ ´ ＜　　　　　 |::::::::|　　　八
　　　　　　　＼　　　　　　 /＿／　　　　　　　｀　＜＿＿ノ:::::::/＿＿/
　　　　　　　　　ー┬― ´　　　　　　　　　　／　　∧ } 　｀￣
　　　　　　　　┌┴───--　__＿＿／　　　　∧!==ｧ
　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿Vﾊ　|｀￣￣￣￣ムV‐!
　　　　　　　　　 /＿＿＿＿／＼＿Vﾊ |　　　　　ムV―',
　　　　　　 /＿＿＿＿＿／＼___Vﾊ!　　　　　ムV――,

そうした中で蒋済は自分が編纂した「万機論」を献上するなど、曹丕からも深い信頼を受けた。
855：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:57:20 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＿ノ＼ノ＼　＼
　　　　　　　　　/　　　　　　　　/⌒ 　　　　　　￣＼ヽ
　　　　　　　　/　　　　　　　　／　　＿　＼│/　＿ヽ）
　　　　　　　/　　　　　　　　 _）　　彡　＼　　　/　ミﾘ
　　　　　　〈　　　　　　　　（　　彡＿＿＿＼　/＿＿ﾐ）
　　　　　　　ヽ　　　　　　　　〉　／／／フヽ二I へ、 lﾘ
　　　　　　　（　　　 /￣ヽ〒＝┤、∠／/／││＼l,/ｌｌ
　　　　　　　ヽ　　│　　│＼　＼＿_／ヘ/　＼ノ　ﾘ
　　　　　　　 ∫　　ヽ　　ヽく＼　　　　／へ　　 ∧ 　,ﾘ
　　　　　　　人　　　＼__│∫　　、／＿＿_＼/＿〉/ﾉ
┌───￣　＼　　　〔　ミﾐ　　ﾐ＼＼───ｲ/ﾐ
/　　　　　　　　　￣￣ ─┐ミ　　　ﾐ　丶｀ー─ｲ/ﾐｌ
　　　　　　　　　　　　　　Л卅卅＼　ミ　　＼￣/ ﾐｌ￣￣￣￣｀）
　　　　　　　　　　　　　 / │卅卅卅丶ﾐミミミミミ/　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　││卅卅卅卅卅＞─イ　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　││卅卅　卅　　 /卅卅　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　││ 卅　　　ﾘ　　亅卅卅　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　││ ＂　　　　　　│卅卅　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　││　　　　　　　　 │斗　　　　　　　│

その後、中央から離れて東中郎将となった後、散騎常侍となり中央に戻ったが、
そこで蒋済はある事件に巻き込まれた。
856：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:57:39 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　＼ー- .　ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　ヾー―＝＝ミ、｀i　ヽ∧
　　　　　　　　　　　　　　　＞　ｰ=ミ丶ヽl　./ , |
　　　　　　　　　　　　／　-=＝ﾆ二　＼} / /./
　　　　　　　　　／--　　 -=ﾆ〉､__￣ゞ<彡/__
-‐=====―‐-　、　<　　　 -=ﾆ／ tｯ-`　　__{　／
　｀　　　　　＼　＼ｰ={⌒Y　　　　　 fｯﾙ′　　伯仁（夏侯尚）卿は腹心の重将だ。特に任務を遂行してもらいたい。
.　　　＼　　　　＼｀`ミゝ｡_　　　　　〉,′
　　　　　、　　　ヽ　/__/ヽ.　　 -一 /　　　　特に、死すに足る恩施、懐かせるような恵愛を行ない、威福を作して人を殺し活かせ。
　　　　　　　　 .　　　 ∧ ― ､:.:.:.:.:.... 　／_〕
　　　　　　　丶　　　∧　　＼.:.:.:厂´__　　　　 -==､
　　　　　　　　　　　＼　 ∧ 　　＼{Y´<:>`Y≦{　　　　｀￣　　､
__＿＿＿　　　　　　＼　 } 　　　ﾑ　 |!　ｌ}　/　　　　　　　　　　＼
二二二二　＼　　　　＼|≧=* 　ﾑ　 |!　ｌ| ｜　　　-―――==== ヽ
＿＿＿＿＿_≧､.　　　　 /　　~｀ﾞヽ .ﾑ　l!　/ ｜／　　　　　　　　 .
　　　　／　 |::::::::::＼＿_／=-　___＿ヾﾑ＿/ 　 ∨　　　　　　　　　　 /
　　／　/　.|::::::::::::::l／ }＼　｀￣￣ニ={::＜´￣￣｀ヽ___　　　　　　/
　／　./ 　/::::::::::::::(_／―､ヽ　　_ 　＜´　　　　　　 }::l＼ー‐=ﾆ〈
Τ―‐'　／:::::::::::::::::(_, ―　〉＞､　　　　　　　　　　　　 |::!　}――‐一
. !　　.／V::::::::::::::＿⊂ﾆ＞´ ヽ　＼　　　　　　　　　　／ヽ_/::::::::::::::::ヽ
　￣´　　∨::::／　　　　＼:::::::::V　 ∧　　　　　＞ ´　　ヽ＼ー＝＝ﾐ
　　　　　　V/　　　　　　　ヽ:::::::V　 ∧　　＞､´　　　　　　 }:::::ヽ　　　 }
.　　　　　　 {　　　　　　　　 }::::::::V＿_＞ ´ ＜　　　　　 |::::::::|　　　八
　　　　　　　＼　　　　　　 /＿／　　　　　　　｀　＜＿＿ノ:::::::/＿＿/
　　　　　　　　　ー┬― ´　　　　　　　　　　／　　∧ } 　｀￣
　　　　　　　　┌┴───--　__＿＿／　　　　∧!==ｧ
　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿Vﾊ　|｀￣￣￣￣ムV‐!
　　　　　　　　　 /＿＿＿＿／＼＿Vﾊ |　　　　　ムV―',
　　　　　　 /＿＿＿＿＿／＼___Vﾊ!　　　　　ムV――,

曹丕は腹心中の腹心である夏侯尚に対し、このような命を下した。
857：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:58:07 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ . : :￣ : ‐/:￣: =-　、
　　　　　　　　　　　　　　　　 >: : : : : : : : : : : : : : : : : <＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　、-´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
　　　　　　　　　　　　　　 >: :': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
　　　　　　　　　　　　　　　／: : ': : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : :.>
　　　　　　　　　　　　　　　＼ ,': : : : : : : : : : :l: : .∧: : : : : : : : : :く
　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : : : : : : : : : l: :./　ヽ: : : : :l: : : : : ヽ　　
　　　　　　　　　　　　　　　　 | .ｨ: : : : : : : : : l ./-‐七ヽ: : : : : : : ／　　いや、陛下も一体何を言ってるんだ？　
　　　　　　　　　　　　　　　　 |/.li: : : : : : : :./l/　ィｔッｴ}:.ｲ:/ 〕／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ{ヽ: : : / 　　　　 l/.l/ /　　　　　いくら呉の討伐が上手くいかないからってこんなのダメだよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ/　 l　　　U　　_ イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}ヽ　 _ ＿＿　　/　 .!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿二ﾄ　　　　 ∠|=- ｀＿_
　　　　　　　　　　　　　　＿　|　　　｀| ＼_＿_／「　￣　　　 L＿＿
　　　　　　　　　　　　　「///┴ - ＿∟＿＿＿_∟ - =≦/////// l
　　　　　　　　　　　　　　 |/////// O/////////Ｏ///////////// L
　　　　　　　　　 _ -=≦/∧//////// ＼＿＿_／//////////〃////≧=- _
　　　　　　　／////////∧//////O／/////＼O//////／/////////////＼
　　　　　　／////////////ヽ--------------------.イ/////////////////.＼
　　　　／/////////////////////////////////////////////////////////＼
　　　／/////////////////////////////////////////////////////////////＼
　　./////////////////////////////////////////////////////////////////.∧
　 ////////////////////////／＼＼＿／／＼////////////////////////////∧
. ///////////////////////／＼　　＿＿　　／＼////////////////////////// ∧

困惑した夏侯尚はそれを蒋済に見せると、蒋済はそのまま曹丕に面会を求めた。
858：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:58:23 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　＼ー- .　ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　ヾー―＝＝ミ、｀i　ヽ∧
　　　　　　　　　　　　　　　＞　ｰ=ミ丶ヽl　./ , |
　　　　　　　　　　　　／　-=＝ﾆ二　＼} / /./
　　　　　　　　　／--　　 -=ﾆ〉､__￣ゞ<彡/__
-‐=====―‐-　、　<　　　 -=ﾆ／ ==-` 　 __{　／
　｀　　　　　＼　＼ｰ={⌒Y　　　　　 , ﾐﾙ′　　　蒋済、卿の見聞では天下の風俗・教化はどう見える？
.　　　＼　　　　＼｀`ミゝ｡_　　　　　〉,′
　　　　　、　　　ヽ　/__/ヽ　　`ｰ==ｧ/
　　　　　　　　 .　　　 ∧ ― ､:.:.:.:.:.... 　／_〕
　　　　　　　丶　　　∧　　＼.:.:.:厂´__　　　　 -==､
　　　　　　　　　　　＼　 ∧ 　　＼{Y´<:>`Y≦{　　　　｀￣　　､
__＿＿＿　　　　　　＼　 } 　　　ﾑ　 |!　ｌ}　/　　　　　　　　　　＼
二二二二　＼　　　　＼|≧=* 　ﾑ　 |!　ｌ| ｜　　　-―――==== ヽ
＿＿＿＿＿_≧､.　　　　 /　　~｀ﾞヽ .ﾑ　l!　/ ｜／　　　　　　　　 .
　　　　／　 |::::::::::＼＿_／=-　___＿ヾﾑ＿/ 　 ∨　　　　　　　　　　 /
　　／　/　.|::::::::::::::l／ }＼　｀￣￣ニ={::＜´￣￣｀ヽ___　　　　　　/
　／　./ 　/::::::::::::::(_／―､ヽ　　_ 　＜´　　　　　　 }::l＼ー‐=ﾆ〈
Τ―‐'　／:::::::::::::::::(_, ―　〉＞､　　　　　　　　　　　　 |::!　}――‐一
. !　　.／V::::::::::::::＿⊂ﾆ＞´ ヽ　＼　　　　　　　　　　／ヽ_/::::::::::::::::ヽ
　￣´　　∨::::／　　　　＼:::::::::V　 ∧　　　　　＞ ´　　ヽ＼ー＝＝ﾐ
　　　　　　V/　　　　　　　ヽ:::::::V　 ∧　　＞､´　　　　　　 }:::::ヽ　　　 }
.　　　　　　 {　　　　　　　　 }::::::::V＿_＞ ´ ＜　　　　　 |::::::::|　　　八
　　　　　　　＼　　　　　　 /＿／　　　　　　　｀　＜＿＿ノ:::::::/＿＿/
　　　　　　　　　ー┬― ´　　　　　　　　　　／　　∧ } 　｀￣
　　　　　　　　┌┴───--　__＿＿／　　　　∧!==ｧ
　　　　　　　　　　ヽ＿＿＿＿＿＿Vﾊ　|｀￣￣￣￣ムV‐!
　　　　　　　　　 /＿＿＿＿／＼＿Vﾊ |　　　　　ムV―',
　　　　　　 /＿＿＿＿＿／＼___Vﾊ!　　　　　ムV――,

曹丕は蒋済と面談した際に、蒋済に今の治世についてを訪ねた。
859：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:58:46 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, /;;;;;;;;;;;;;;l　　-　─‐ .-- -　､.ヽ,;;;;;;;;;∧
　　　　　　　　　　　　　　　,　・　´ 　 ,';;;;;;;;;;;;;;ノ　 - ─　- ､　　　＿　`ゝ;;;;;;;;',
　　　　　　 -　─　　 ´￣　　　　　　 ,';;;;;;;;;;;;{　, - ━-､､　　　　´　　ゝ >;;;;;;;;;l
　　￣　　　　　　　　　　　　　. ::::::::::::};;;;;;;;;;;/ , ‐ -　、　ﾞ - ' 丶、　 _ 　 };;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　 .:::::::::::::::::::/ヾ＝=./　　＿` ､　　　 _ ￣　｀ l';;;;;;;;;/　　畏れながらも陛下、今の世は別段よい事は無く、
　　　　　　　　　　　　 .:::::::::::::::::::::::::,'::. .l;;;;/ l　＜._・ _〉　}ﾆﾆ/　_　`　、};;;;;;;/＼　ただ国を亡ぼす言葉があるだけです！
　　　　　　　　　　　 .::::::::::::::::,::- メ.l::: .{;;;;}　丶　　　　／,　.ll　',.・ヽ　　ヽ;;;/　　.＼
　　　　　　　　　　 .::::::::::::::::/ ／　　', /;;;{　　　` ─ ´ﾍ/　　l.',　`　'　　./, ﾍ　　　　＼
　　　　　　　　　 .::::::::::::::／ /　　　　 };;;/　　　　　　`-､　　 > `　､＿メ/　 /　　　　＼
　　　　　　　　　.::::::::::／;;;;;;;l　　　　 /;;;>　　　／,, ,, =.､ヽメ　　　　　/;　/　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　 .:::::::／l;;;;;;;;;;;|　　　 ∧.　　／　＿´ ヘ`-‐.､ﾞ,　　　 /; ／　　　　　　　　　 .ヽ
　　　　　　 .::::::/:::::|;;;;;;;;;;;;',　　　,'　 ',　 /　　ヽ　ヽ＿ﾆﾌ ',,　　 / ´　　　　　　　　　　　　　〉
　　　　　　 ..:::::/::::::::|;;;;;;;;;;;;∧　　l　　 ',　l.　　l .',､　　　/　　,,　メ.ヽ　　　　　　　　　　　　 ./
　　　　　　 .::::/::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;'.,　 |　　 ', ,,　　',　` ﾆツ ,'　 ,, , '　 ,ｲ::.　　　　　　　　　　　./
　　　　　　.::::/|:::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼　　　 ',　　　` ､＿_ノ　,, ／　 /;l:::::.　　　　　　　　　 ./
　　　　 .:/　|:::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼　　　',ﾞﾞ,,　　　　 ,,ﾞﾞ／　　.//:::::::　　　　　　　　　 /
　　　　　:/:|　.|:::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＞　　.` -　＿_　／　 , ;＜;;l::::::::::.　　　　　　 /
　　　　　/::::|　 |:::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`,,‐,,,-,,,-,,,,-,,,‐,;;´;;;;;;;;;;;ｲ:::::::::　　　　　　　　/
　　　　./:::::::|　 |::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/::|::::::::　　　　　　　／
　　　 /l::::::::::|　 |::::::::::::::V;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::::|::::::　　　　　　／

そこで蒋済は曹丕に対して率直な意見を言った。
860：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:59:01 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　 |　∨ 　/　／　　　　　＜
　　　　　　　}ヽ| 　　 /／　　　　　　　｀ア
　　　　　　　|.　∨　　|ｉ　　　　, 　　　　　＼_
　　　　　　　| 　 ∨　　　　　 / 　　　　　　／
　　　　　　Ⅵ　　∨　{l 　　/ 　　／　　　く
　　　　　　 ∨ ヽ＿＼＼ /　　／∠⌒ヽ　　ヽ
.　　　　　 ∨ } 　　￣`"￣￣　〈≦ 　　／　　　一体それはどういう意味だ？
.　　　　　　刈　＼___　　　　__／ {ﾆ=- >
　　　　　　　 {　! ゞ丕 `　　　イ丕ｱ　Y　}′
.　　　　　　丶　　　　　}　　　　　　/_ノ
.　　　　　　　八　　　〈　　　 U 　 '´
　―　　、　　　　　　　　　　　ｲ_　　　　　　￣￣｀ヽ
　　　　　＼　　　　r≦＼｀こ`　／　|::≧、　　　／
　　　　　　　＼＿/ l、:::| ヽ_　イ　　／　 ∧　／
　　　　　　 ∧ 　ｌ V:::::＿_....:::／　　,r＜〉
　　　　　　　 ∧　ｉ　Y´<::>｀Y 　 .／　 ./
　　　　　　　　　}　ｉ　.|　 lｌ　./　／　　/
　　　　　　　　　|　 i　 l　 ll ./　　　　{
　　　　　　　　　/.　 ; 　! . l! 　　　　　 |

あまりにも予想外な言葉に、三国時代一性格が悪い皇帝である曹丕も思わず、
蒋済に理由を尋ねた。
861：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 20:59:18 ID:YLWnQDeo0: 　　　_, -,,‐,,─,,‐,,-,,-,,,,,､
　 _/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
. /;;;;;;;;;;;;,r-､;;;/　 `};;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
;;;;;;;;;;;;/　　__　 ! | __ ` ‐ -'' ､;;;;∧
;;;;;;;;{'　　　 ‐-､ヽ ', 三ﾐ , 彡'ヽ;;;;;}　　
;;;;;;;;}　 ,l;l;l;l;l;l;l;ﾐ､ l l /´ ／　　 {;;;;}　　　「書経」（五経のひとつ）にもあるように、作威作福（為政者が独断で賞罰を与え、権勢を牛耳る）とは
;;;;;/　 , -.‐, = ､､ﾞヽ　 , -!!=ll≦､l;>　　　古来戒められてきたことですよ。
;;;;;}=={ . -'‐`”‐` l, = ､{, ‐｡､_ヽl;}
;;;;;〉　 ` ‐　-- ‐´　,'　.ﾄ￣　_//　　　あっしのような浅学者でもこれくらいのことは理解しております。
.};;;l　　　　　　　, -´　 L　￣{;;;{
. `l;l　', 　 , ‐ ´,,__ヽ ./´ ､　/;/ﾘ　　 ,､
　 {;l　 ',　l_, ≦二ニﾆﾐ､ //;/ '　 .／丶
　ﾞヾ､ .V .　､` ‐ ‐ - ｲ/,,'/　 .／　　　ヽ
　　',　＼,, 　 `　‐- .´ ,,／l ‐ ´　　　　　 ∧
　　 ',　　＼,,,,　　　,,'／　|　　　　　　　　　　|
　　　　　　 .≧''=''≦;;;;;;;;|　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　 |
＼　　　　　　　　　　　 .／;ヽ　　　　　　　　　|
;;;;;;＼　　　　　　　　／;;;;;;;;;;{　　　　　　　　　|
;;;;;;;;;;;;＼　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;{　　　　　　　　　|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;≧;;;=;;;≦;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　　　　　　　　|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{　　 V;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ､　　　　　　|
862：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:00:09 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＿ノ＼ノ＼　＼
　　　　　　　　　/　　　　　　　　/⌒ 　　　　　　￣＼ヽ
　　　　　　　　/　　　　　　　　／　　＿　＼│/　＿ヽ）
　　　　　　　/　　　　　　　　 _）　　彡　＼　　　/　ミﾘ
　　　　　　〈　　　　　　　　（　　彡＿＿＿＼　/＿＿ﾐ）
　　　　　　　ヽ　　　　　　　　〉　／／／フヽ二I へ、 lﾘ　　　それから「天子に戯言無し」というのも、古人が慎んできたことです。
　　　　　　　（　　　 /￣ヽ〒＝┤、∠／/／││＼l,/ｌｌ
　　　　　　　ヽ　　│　　│＼　＼＿_／ヘ/　＼ノ　ﾘ　　　どうか陛下、これを賢察してください！
　　　　　　　 ∫　　ヽ　　ヽく＼　　　　／へ　　 ∧ 　,ﾘ
　　　　　　　人　　　＼__│∫　　、／＿＿_＼/＿〉/ﾉ
┌───￣　＼　　　〔　ミﾐ　　ﾐ＼＼───ｲ/ﾐ
/　　　　　　　　　￣￣ ─┐ミ　　　ﾐ　丶｀ー─ｲ/ﾐｌ
　　　　　　　　　　　　　　Л卅卅＼　ミ　　＼￣/ ﾐｌ￣￣￣￣｀）
　　　　　　　　　　　　　 / │卅卅卅丶ﾐミミミミミ/　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　││卅卅卅卅卅＞─イ　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　││卅卅　卅　　 /卅卅　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　││ 卅　　　ﾘ　　亅卅卅　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　││ ＂　　　　　　│卅卅　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　││　　　　　　　　 │斗　　　　　　　│

蒋済は曹丕の戯れに対して、儒教からの引用を用いて、
曹丕の無茶苦茶な命令を撤回するように懇願した。
863：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:00:38 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿__
　　　　　　　　　　　　 j! ／）／　／彡"´_＿＿__
　　　　　　　　　　 /!/　/' 　 /　 ´￣　　＜､___
　　　　　　　　　　j: /　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　 /从　　　　:/　　　／　　　　　.:ﾉﾉ
　　　　　　　　∨　　　 {　　i:　　／　　　　　　　ノ__
　　　　　　　　　＼　　ﾍ　 j:.／　,,ノイ　丿 /　／　　　　うむ、諫言大義である。
.　　　　　　　　　＼　ヾ｀`ヾ/／"　　　彡／　　イ
　　　　　　　　 ∨/　　　　　　　＿｀ヾ、　 /
　　　　　　　　　　　ﾒ　‐‐-　　　'´　　　ﾐハ/
　　　　　　　　　 {ﾍ =＝' 　｀'＝=＝　　〉ｿ
　　　　　 __＿__ 　ヾ、　ﾉ　　　　　　 <o、　　　　　／　｀ヽ
.　　　／/////＼　「＼ ` ＿__ _,　　〔＿:〕　　　／　　　＼
　＿..／　＼//////ヽＬ../＼￣ニ´ ／　 i､、）＼／
　　ヽ　　　＼//////／/イｉヽ　イ　 /　:l／ ,／
　　ヽ＼　　　＼/￣　 / ∠j_＿　　/ ,／　 /　　　／
.　　　＼＼　　 ∨　i　iﾍ／_⌒_｀ヾ /　　 /　　／
.　　　　　　　　　　 ∨ i　l　　 !　l　　/　　ｲ
　　　　　　　　　　　 ∨i　ｌ　　ｌ　l　 /　／　i
　　　　　　　　　　　　ｉ :!　l 　 l　ｌ: /　/　　 l
　　　　　　　　　　　　| :!　:l 　:l　!/　/　　 :l

曹丕は蒋済の諫言を聞き入れ、夏侯尚への詔勅を取り消した。
864：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:01:09 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／77/77777777z´//｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　///////////////ヘ///ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ///////////////// ヘ//｝
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /////////////////////ソ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,〈/￣￣ﾘﾚﾆ=￣｀ヽ////////|/＼
　　　　　　　　　　　＿_＿／//ｿー‐ 、　　　, -──/////|///＼　　　　硬骨の臣とは人主が頼るもの。蒋済の才は文武を兼ね、職務にあっては節を尽くし
　　　　　　　　　　　ﾉ/////≧y f　aﾌl、　 ≦ e　ｱ　｀ﾐ/＾ヽ `' ､//` 、　、軍国の大事の毎にそのつど奏議し、忠誠を奮発してくれる。
　　　　　　　　　｀─ｰ‐''´ {ｨ　｀￣/ 　　　￣´ 　｛/（　｝　　　`'､/ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　‘，.　 /　　　　　　　 __ノ　　　　ヽ}　　私はそれを甚だ壮としている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 '，　ヽ、　　　　　　　　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　 ‘，　‐ ＿＿＿，　　/　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 '，　　‐　　　　／　　　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‘，　　　　　／　　　　ノ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/＾｀―─-- '´　　　イ´┌┐＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　＼＿＿＿＿＿イ´　　.└│回ヽヘ
　　　　　　　　　　　　_　-‐=ﾆ三i .┌─┐┌─┐┌┐.┌──┘　＞´//ヘ＿＿
　　　　　　　　　　 ≦///／///マ└┘││　 ┘│┘...|┌-┐＞´///////////ヘ
　　　　　　　　　／////////////マ‐‐┘└──┐.└┘＞´//////////////／　｀ヘ
　　　　　　　／////////////////＼ﾆ二二＞┘＞´////////////////.／.┌─┐
　　　　　　／///////////////////////////////////////////////／　 └┘└

そして曹叡が皇帝となった時も蒋済は曹叡より絶大なる信頼を受けていた。
865：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:01:32 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　 __＿
　　　　　　　　　イ´///ヽ＿＿＿
　　　　　　　 |/∠////////|//｀＞、
　　　　　 , ＜´∠//////////i!/////ヘ
　　　 , ＜///／∧/////////////////.|
─＜////イ´　∧//////////////////i!｀ヘ、＿＿
/////イ´"　　∧Z￣￣￣ヾﾆﾆ=´―─- |＼///////
ｰ─´　　　　, ヘ/ﾌー‐- 、　　　　＿＿ i!_　｀`'─--　護軍（蒋済）がいなければ、私ははこのような言葉を聞けぬであろうな。
　　　　　{　　{ﾉ.　 z-s ﾌ　　 ,´a-7　/ }　　　
　　　　　　　ﾏ）　　　｀￣　　　 / ｀￣´ ｿ /　　　　　　
　　　　　　　｀-　　　　　　　 |　　　　|_/
　　　　　　　　 |　',　　　　　　 -´　　　 /
　　　　　　　　 | 　',　　ー──-- 　 /
　　　　　　／ i! 　 ',　　　　 --　　 /
　　　　　イ/⌒＼　＼　　　　　／＾ヽ
　　　,＜´ ヽ_Ｕﾉ＼　｀──― ´／{(,)）ﾍ
. ,＜／ﾆﾆく　／ノゝ￣￣￣￣￣{_っ） ./ヘ
ﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆ｀く. う（ (,) f⌒Ｙ　/⌒ヽ´ゝ／ﾆﾆﾆヘ
ﾆﾆﾆﾆ二二二`'くヽノ｛に!Ｕヽつノ／.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆヘ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆヘ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆﾆ二,＜´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＞ﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆﾆｲ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ

そして護軍将軍となった蒋済が曹叡の建設ラッシュを諫めた際にも、曹叡は蒋済の諫言を聞き入れた。

曹操、曹丕、そして曹叡と三代にわたって蒋済は諫言をしているが、
その硬骨漢ぶりと人柄、そして学識は彼らから賞賛され、深く信頼されていたのである。
866：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:01:54 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,-,,‐‐,,-.,,､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,';;;;;;;;r'ﾆ二ﾆ｀ヾ;;;',
　　　　　　　　　　　　　　　　　 l;;;;;/. --─‐-- ',;;;}　　　あっしはどっちつかずが嫌いなもんでね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　l;;;,', ≦.｀　 ´≧.､;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾄ､l, ─-､__,. ─-､i,ｲヾ` ､
　　　　　　　　　　　　　　／.:::〈 .l.ｉ､:::::::ﾉl l ､:::::::ﾉlﾉ:::::',　＼
　　　　　　　　　　＿＿_／　;:::::::` ､　 ,,〈　〉､､　 l:::::::::::::.r 、＼-─‐〈二　‐-＜´／
` ､_　　-─　ヽ￣　　／／| ':::::::::::∧,," ､ﾆ=-‐ﾞ,,∧::::::::::: l　＼＼　　l　　￣ = ､.ヽ≦
≦／ , ‐　￣　l 　／／ ./l　::::::::/　 `ﾞ､,, ~~ ,, /　∧:::::::: |　　 ≧ `、├ - - ‐ ´　l ─
. /　 {　　　　 /,イ_　-‐´-∧　;:::,' ト、　￣　　 /: :.V:::: .|　-　─‐　-ゝ - - ‐‐ ´､≧
ﾐ` ､　` - ‐‐/ -　──　-　',　::l　l　 `　、　 ,／　　 l:::　|　-　──　--ヽ　＼＼＼
＜／`, -,-,/　-　──‐　-　＼l　 |　　　〉‐‐〈　　　/､　　l　　　　　／　／＼　＼＼＼
／　 / ././_　- ‐‐ - ､　　　／;;／}　　.〈　　〉　/;;;;;＼` 、　　　＞´＼＼;;＼　＼＼＼
　　/　/./´　.／／|　|;;` -‐´＞,´;;;∧ ./ | ￣ |. V/ ＼;;;;;＼ ` - ‐´;| |.＼＼＼;;＼__＼＼_＞
､_/___/_/　／／　|　|;;;;|　 |／;;;;;／／＼ |　　 |　/＼　.＼;;;;;> |　 |;;;| |;;;;;;;＼＼＼;;＼￣￣
　／;／／／　＞|　|;;;;|　./;;;;／／;;;;;／＼　 | /＼;;＼　＼>;|　 |;;;| |､＼;;;;;＼＼＼
／;／／／　／　 |　|;;;;|　.|≧ -　、／;;;;／＼/;;;;;;;;＼;;＞ ´;;;;|　 .|;;;| | ＼.＼;;;;＼＼
;／／／　／　　　|　|;;;;|　 |;;;;;;|　 | |;;|`＜　／＞'''i´;;|　|　|;;;;;|　 .|;;;| |　　＼.＼;;;;＼
.／／　／.　　　 |　|;;;;|　 |;;○　 | |;;|　／‐ ´ |　 |;;;;|　|　|○|　 |;;;;|ﾘ　　　＼.＼;;;;;
.／　／　　　　　　 V|;;;;|.　 |;;;;;|　 | |;;|／ |;;;;;;;|　|　|;;;;;|　|　|;;;;ﾘ　.|;;;;|'　　　　　＼＼
.　／　　　　　　　　 V;;;|　　l;;;;;;>　|／|　 |;;;;;;;|　|　|;;;;;|　| .,!;;;,'　 ,';;;/　　　　　　　＼

王粛や孫礼、盧毓と同じく蒋済もまた相手が魏王だろうが皇帝だろうが、
お構いなしに言うべきことを言う男である。

相手が何者であろうが、正しいと思うことは決して曲げない。
867：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:02:07 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ , ､-──‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　 ,､-'"´　　　　　　 ,i!　＼
　　　　　　　　　　　／　　　,ｨﾍ´ 　　　 !　　　ヽ
　　　　　　　　　　　／　　　／　　　　　, -‐' 、　　 l
　　　　　　　　　／　　 ,／　　　　　,／_,ノヽ｀i　　 ,|
　　　　　　／　　,／　,r　 _ , ､-‐l　､,ゝi!r'´,!l　　,!
　　　　　　／　 ,／　,∠, '"´　　　　＼｀Y' ,イゞ、,!
　　　　／　　'´　,tr'´　　　　　　　＼／　　,ji'
　　　(´　　　　　'´　　　_,,､､-‐────‐- ､_　」
　　　｀ｰ─'､「　　_,rﾆ!､,r-───── ‐- ､二!j
　　　　　　　 i,r‐'´￣jk' ｀ヽ､　　　　　　　　　　　ﾞi
　　　　　　　 |　　　　il _,ﾆ二ゞｭ、　　　　　　　ﾞl
　　　　　　　 l､,r‐､　ﾘ　 ´ゝ”_ソ｀‐-､＿＿＿＿,ノ　　　　（なんということだ、まさかここまで無礼な男だったとは・・・・・）
　　　　　　 i!　ゞilj　､　　￣　　　ヽ　ｲ'￣´,!ﾘ
　　　　　　　　l「 7k;;､ ,ik､　　　　　　　 ;l 　/,!'
　　　　　　　　｀ヾゞ､,!　Y ヽ　　　　ゞ､　,i! ﾉ/
　　　　　　　　　 |　｀´｀`　　i　　　　　｀´　il'
　　　　　　　 _」- ､ ,!､　　 |　　(二三,jl　,!
　　.,r──'´￣7,rﾞ} l ﾞ} ＼　､　,;二二ﾆ r'- ､＿＿
　　li　　　　　 ,! j　l i}丶､ ,＼　　　　　　,ｲ　　　　r､｀i
　　|i　　　　　 l |　 l |　　｀丶ミ二二ﾆr'ﾞ　　　　,j :ゝl
　　{!､　　　　 ,! l　 l |　　　　　｀丶ヾi'´il}　　　　 ll |　ll
-‐'´ゞﾐｭ､　_,/,/　 ,! |　　　　　　　 l ,!l lik}､　　　 l| |　!|
-‐'"´ _二ﾆﾆ'´　　ヽﾐﾆｭ､　　　　　| l,| |i t､＼　　!llﾐｭ,!
　＿ソ　　￣`ヽ､　(u,jk　｀丶､　_」 !l ,!,ｲ `ｰ'ヽ､'ｲ　＼
￣　　　　　　　　　｀丶､,j　　　　｀丶､二ﾆﾆ､＿（i`ヽr, ,ヽ,
　　　　　　　　　　　　　｀丶､　　　　､_　＿,r┬'＝‐'il ﾞi　li ｰ､

それだけに蒋済は人望が多いとは言えなかったが、曹丕相手に著作を献上するなど、
この時代有数の知識人でもある。

そして、曹操、曹丕、曹叡から絶大なる信頼を受けていた蒋済から、桓範は評価をして貰おうと思ったが、
あまりにも無礼な態度に対して少しずつ怒りが沸いてきた。
868：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:02:31 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　 __＿　＿___
　　　　　　　　　　　／: :i: : : : : :ｰ-: :＞..､、
　　　　　　　　　　/: : : : l: : : : : : : : : ｀ヽ: : :.＼
　　　　　　　　　 ,': : : : ／¨＞､: : : : : : : ＼: : .＼
　　　　　　　　　 l: : : :l ___| i_____」: : : : : : : : :＼: : ＼
.　　　　　　　 ∨: :ﾊ─　ｊｰノﾉー──＝ニﾍ＼: :＼
　　　　　　　　 ∨: /ヽゝノ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼＼: :＞､、_
　　　　　　　　　　　∨:.:.:.:`:＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:)
　　　　　　　　　　 {｛二二二二二二二にコﾆ( ):.:.:.ﾍ'￣￣
　　　　　　　　　　　ﾚ::::::::::::::::::::::::::::::::::／／ ∨:.:＞､ｊ.
　　　　　　　　　　　ノ:::::::::::::::::::::::::;;;;;;／／　⌒}:.:.:.:.:.:.:.}　　　私の家は薄徳ではあるが、名家でもない公の家はどうなのだ！
　　　　　　　　　　（（;;;;;;;;;;;＞_二,､-￢＜ﾟこ￣　j:.:.;へ:.:j
　　　　　　　　　　｀ｰ┬-＜ﾍ　 / 　　￣　　/:ムﾉ:/　　　
　　　　　　　　　　 {ヘ　　|　　　　　　　ノ /:./⌒}:/
　　　　　　　　　　　　 ∨ﾍ　{　_,,ゝ　　　{　 /_:ｲ_ノ:/
　　　　　　　　　　　　 `',　` ＿___　　 i　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 ',　に二ニ)　 l　　ｲ　/⌒ ー──┐
　　　　　　　　　　　__＿＿__',　｀二二´　j　／/ ｲ　ヽヽ::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　/∧::::::::::::::ヽ、___ _　ノ∠_,､＜ﾞ|　|::l　l:::::::::::::: |
　　　　　　　　 //::i |::::::::::::::::(¨ヽゝ _,､＜ :;;;;イ::|　|:::l　l:::::::::::::::j、
.　　　　　　　 //:::::l ｌ:::::::::::::::ﾉヽ | /:::::;＜☆彡::|　|::::l　l::::::::::ノノ
　　　　　　　　//:::::::| l:::::::::/: :ゞ | | |::::::l彡":::::::::」　|::::L_二彡＜｀:ー:-:-.､、_＿＿___
　　　　　　　〈〈＞イ .l::::::/／ﾑ: | | |:::::＞''"´,､＜⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／７７７／
　　　　　　　　　/:::ゝ⌒ヽ;;;;;;;;;;＞'''"´_,､＜´:::::ゞ､_ソﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/｀￣￣´
　　　　　　　 /::∧__ﾉﾉ＜三三二￢::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::
.　　　　　　　 /:://:::::::｀￣￣￣::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::
　　　　　　　/:://:::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::
　　　　　 /:://::::::::::::::＼:::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ:::::::/:::::::::::::::

そして別件で蒋済ら高官達とある論議を行っていた時に、突如桓範はブチキレてしまった。
869：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:02:58 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　-‐‐‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／. : : : : }:｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／: : : : : : :ﾉ: : : '.
　　　　　　　　　　　　　　　　／／: : : : : :ィ´｀ヽ: : : :'.
　　　　　　　　　　　　　　　／／. :,.　 '´: :〈 ‐=}ｲ}.: : : :}
　　　　　　　　　　　　　　く: : :,. ィ´: : : : : : :＼_ノ: :｀Vﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　｀T: ﾕｰrｭ__------‐　ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　,.ｲ: : : /,,,＼: ヽ＼:::::::::::::ﾉ
　　　　　　　　　　　　 ,. イ.::/ﾊ: i ｰt_･ゝ ---zｯｨ´
　　　　 _,､_＿,..　 -‐ ´::::/.::::{ い:{　　ﾞﾞ´ ﾞﾞﾞi.:;;;:/＼::.:::.ｰrr ､
　　,r く`ヽヽヽ.:.:::::::::::::::/.:.:::::ﾄ､｀ゝ　ヽ　ｰ､」 .ｲ.::::::ヽ.::::.L」」:ヽ
　/:.:.::::::｀ヽ＼」.:.: ::::::::/.:.::::::::ヽ＼ﾐヽ i　-‐‐　 !.:::::/ﾊi.:::::::::::::.:::l
　.:.::::::::::::::::｀T´.:.:.::::::::i.:.::::::::::／ﾄ､＼ゝ､ ´￣ﾉ::::://:::l.:::::::::::::::::l
　.:.:.::::::::::::::::::i.:.:.:::::::::::|.::::::／.:.:.:| >」: : :｀TT´ﾚﾊ://.::::l.:::::::::::i.::::l
　.:.:.::::::::::::::::::}.:.:.::::::::: レ'´.:.:::::::::i..:::.::.::.i::.l ﾉ::...:.://::.:::::::::::::::::}.::::|
　.:.:.::::::::::::::::::l.:.ﾉ.:.:.::::::::::::::::::::::::::l:.::.::.:::ﾚ'´ ￣ﾆヽ.::::::::::::::::::::/:::::'､
　.:.:.::::::::::::::::::｛.:.:::::::::::::::::::::::::::::(u)ﾆィ´　　´￣ヽ)::::::::::::::::::/.:::::::::ヽ
　.:.:.::::::::::::::::::::ﾄ､.:.::::::::::::::::::::,. イ　 /　　　　ﾆﾆヽ)r==ｭ::::/:::::::::::::::}
　.:.:::::::::::::::::::::::i::}.:.::::::::::,. イ. : :{　 {　　　　二ﾆつ＼:::::::/:::::::::::::::::i
　.:.::::::::::::::::::::::::ﾘ,.　. :::´.::::{: : : :ヽ＼　ィ´( ハ　　　＼/::::::::::::::::::::l
　ヽ.:.::::::::::::::::,..ｲ.::::::::::::::::::.ヽ: : : : ＼ __ﾉ:::::::::::ヽ　　　ﾉ￣|:｀`ー:::::l
　　＼.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼: : :_／.::::::::::::::::::`ーイ: : : ﾉ::::::::::::::ﾉ

魏略によると、桓範の家は代々宮廷に出仕する名家であったという。
そして、桓範は曹真と同じく沛国出身であり、沛国出身者では
曹真に次いで出世したと伝えられている。

そうした名門出身のプライドが桓範にはあった。
870：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:03:15 ID:YLWnQDeo0: 　　　　／
　く〉｢〉　　ありゃあ・・・・コイツ
￣￣「　　　､、＿_　＿
￣| ｜　　　　タヒ　廾l | 　　でいいでしょ？
ｰ┘ |　　　　　　　　　　｀｀
￣￣＼　　　　　　　　　　　　　　　　仲達さん・・・
┌― ｢}〔〉､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.イ::;;
　二} ｢　　(::「￣厂＞――‐┬――――y――ｧァえ⌒Ｖ.:::;;
　ｰ‐┘　　{∧ //⌒ソﾉヽ　|::::/＞. :⌒ヽﾍ〈　ノﾉﾊ∨ /.::;;;;;
　　r―ﾛﾛ　Yﾊ |　／｀丶、　ﾉｘく: :ｘ＝=‐-: :||=彡　{;;∨´´ /
　　,二}｜　 {::∧ {: : ＞＝ミY⌒ﾏ￢:‐-:-: : jj　　　）;;;〉　/
　　ー‐┘　乂∧>く:.{.:〃.:.｢i　　ヽ:_:_:_:_:_彡　　　三　/
　r― ｢}｢〕　　乂{:.:_;_}:.{{.:/ｊ |　　Ｖﾍ、￣　　　　　　 /
　,二}　｢　　／　 (＼.:.ﾌ｣_彡ﾍ　　　r ゝー,,x､　|　　　〈　〈＼
　ー一'　／　　　　ヽ{`マ　　｢､　　ｊ,,　'"´　ﾉ ',｜　　∧　V/,
　　　／　　　　　　　ゝﾐヘ、},,,,,＞''　ｒ‐-イ　 i ',l　　 //∧ ∨/,
　　／　　　　. . . : . : :.:.:.:.`しx（､_,ｒｰ'こノﾉ爪i　ト､ ////∧ ∨
　∧｀ヽ　. . . : . : . :.:.:.:.:.:.:::::::::::＼ Y＾ｰ=彡// ﾉ　|i',//////∧

名門出身ではないが、功績で出世した蒋済は桓範の無礼な態度に対して
明らかに激怒し、魏略では一言も発せずににらみつけたという。
871：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:03:55 ID:YLWnQDeo0: 　/;;;;;i　　　　　　　　　 ,　　　;; 　_,.-r::::~_,,,,,,,,,,,. ＼;;; ;;;;;;
　i;;;;;;;i..∪...-- ;;;;;..__ :: .i 　. . 　..イ-￣_＝,_＼丶--;; ;;;;
　i;;;;;;;/ ~'''　　　＞=.._ヽi__......∨i~| / i"o') 　ヽヽ＼ｒ-,;;;;
　 i;;;;;i_..r- ""~二'''ヽヽ...;;;:::_:::/"∥__"''~...-y....ヾ iヾヽ;;
　 i;;;;/"-／ / （o_）ヽハi　　 Yヽ　　￣""~/ 　　　 i 　　i;;;
　ｑ=∥.. 　”-.......-フ’'i;; 　　　ハ_　ヾヾ　　.._...r" 　”ﾐ;　　　子通殿、宮中ですよやめましょう！
　　i~;;;i :/ 　""""~;;;.r /;;....　 '　个----:::イ~　　　　ﾐ::
　　ヾ;へ._　　　""_....r∧;;:"　　 ..　ヾ.　　　　　　　　ﾐ:
　　∧;;i　 '"--''''~ 　 /;;;:::....　　丿　i:.　　　　　　　　ﾐ:
　　i ヽ;;i　　　　　　　i;;;;. -;;.~　 -"'-.r.　　　　.　　　ﾐ:
　 .i:::::ヾ:;::...　　　 . ' "ヽ:::ヽ--:ノ;;::'　　　　ヾ　　ﾐ
　 .ヽ ;yA:::::::..　　.::　　　　~""''''"......;;----..　::::　　ﾐ
　　ヽ　;;ヽ. :::..　::::　　.--'"""""　　　　　　 i　 :::.　　ヽﾐ
　　　＼ヾ:i 　 :: .:::　/　　　_....... --- '''''':-.._i　 ::::.　　り
　　　　　i ::┐　:　 '　|..-r""__,,,.-- '''''~￣　 :ヽ　 :::　丿
　　　　　ヽ.　i. 　: :: 　|　~￣　　　　 __..-- "'ヽ|　 ::　 ∥
　　　　　　＼ヽ　' ;: 　ヽ　/"""''''''~　　　　　ハ　: 　/

　　 | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ|
　　 |丶､;;; _;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,: ィ";_|
　　.ﾄ､;;;;;;｀ ` '' ー --- ‐ '' ";;;;;:ィ;:;!
　　{;:｀`' ､ ,_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; , - -'ヽ;:;:;;;{
　　l;:;:;:;:;ﾐ　＿` '' ｰ -‐ '"　　　ﾘ;:;:l　　　子通殿、落ち着くでおじゃ！　桓範も落ち着くでおじゃる！
　　|;;;;;;rﾞ　'´ﾞ゛ﾞ゛ﾞ`ヽ　　/'ﾞﾞﾞﾞ゛`ヽ';;;;|
　rヾ;;;;;| 　　r旬-､　　　ｨ旬-､　　|;;|
　|`ヽ;;;|　　　｀￣´　　　ｉ`─'ﾞ　　 };|´）
　ヽ　|::|　　　/　r　　　'､　　u 　!:| /
　　!､ |:} し　　　弋r､_r-ﾉ　　　　|:lﾉ
　　　`'|　　　　,ｨ'　　　　ヽ　　　 /´
　　　　| 　　　|　,ィ=＝､ `､　U/
　　　　| 　ヽ. ヽｉ}⌒⌒}lノ　　./
　　　./|ヽ u ヽ弋､ｪｪｪﾉﾉ /::/
　,r'ﾞ^|　| ＼　､　｀──'´ﾉ／
´　ヽ{::::::|　＼ヾ､　　　ノ'ﾞ/::::＼

あまりの態度に高官達は二人を止めようとし、争いは回避された。
872：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:04:27 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　＿___
　　　　　　　 ,.　'´￣　　　　￣＼
　　　　　　／:::......　　　　　　　　　＼
　　　　　 /::::::::::.:...　　r' ⌒ヽ　　　　　＼
　　　　 /:::::::::::..　　 │ ┼　!　　　　　＼
　　　 /:::::::::::::::.　　＼‐／　　　　　　 >
　　　　ｉ::::::::::::::::::..　　　　＿＿　　　　／
　　　　ヽ　__,. -‐　'"´￣　　/ / ￣＞／
　　　　　＼:::::::::......　　　 / /,.． '´1 !
　　　　　　　ト .＿＿＿,. ｨ匕_-_‐ │|　　　（いくら太尉とはいえ許せん！　あんな無礼な奴が太尉とは情けなくなるわ！）
　　　　　　　ﾄ│ ﾞ=’= く 1ﾞ `=’=｀├{
　　　　　　　 | {ﾄ､　　　 }　、　　ノf'|
　　　　　　　＞| ヽ　 `ー一′/　.Ｌ丿
　　　　　　／'´ |　 i　 t.ﾆ三}　i　　!ヽ._
　　　　　/i 　ヽﾄ.　!　　　　 !　/-‐ iﾍ￣￣
　　 ´￣i　ヽ.　　＼ヽーー　ﾉ厶　　} ト､:::::::.
　　　　│ 　＼　＞‐-=＝一'　　／　!　ヽ::::.
　　　　ヽ　　　丶._＿＿＿＿_,ィ´　　/　　＼
　　　　　＼　　　　　　|　　|　　|　／
　　　　　　｀ヽ. ＿　　|　　|　　レ'

しかしこの程度のことでわだかまりが無くなるわけでもなく、
自分をからかった妊娠した妻の腹を剣で突くような桓範は
蒋済を嫌悪していた。
873：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:05:30 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,;';;;;;;;;_;;､;;;;;;;;'､;;;∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (;;; ┛┗　＿_　`ヽ;;',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ;;l ┓┏ --‐‐　　i;;;}　, ‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ };;;|_‐≦｀＿´≧‐_.l;;{∨ ._ /.l　　　　　　　　　　　　　　　　　　妻を殺害するようなキチガイの書物を、なんであっしが読んで、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿/　　l;;;k´:::::::〉´｀〈:::::::::〉l;l (　　　ﾉr‐, ‐､-､　　　　　　　　＿　　　評価しなければならないんだい？
　　　　　　　　　　　　　　 , ‐　´￣l/　　　ヽl.`　´〈　〉.`　´.',.　¨l￣　｀/ 　.ヽヽ-､_　- = ￣　　￣｀　　
　　　　　　　　　　　　, -ｲ/`‐.-‐´/´',　　　∧', ,' _-==,､ ', / .l　ﾉ､　 ./　　 /‐ ､l　≧=-　　　　　　　　家柄だけで出世したクズが、どの面下げてあっしに喧嘩を売っているつもりだい？
　　　　　　　　　　　lr</ / / /　/,'　 l　　 ,' ∧ヾ　￣　 ,/ /-ﾆ´　＼l`　､./　　〉ヽ､ヽ
- 、　　　　　　　// / / /　/.,'　　|　　,'ﾆl;;;;', .≧=≦´ /l ￣ ',　　　l 　 /　　.,' ~l＼l¨
　　＞＜, - ─ - 、,/-‐´-´イ. ,'　　 l　 /─',;;;;;＼_　 _.／;;;ﾄ､__ノ-‐‐ ､￣ `　､/　/､ ∧　　　　　＞＜
　　　　　＼　　 r ´く＞ ´　　　l　　,ｲ　/三三V;;;;;/.￣..〉､;;;〉─‐ ﾄ､丶丶__／｀ ‐´.l ＼∧‐- ､　´
　　　　　　 !､_ .l　l´　　　　　　 ' ´／イ l──∧;;∧＿∧-〈三三} l l＼`─ ´　／;＼ヽヽ､　.＼
　　　　　　　＿_　= -　─　‐ ‐ ´_|＿| =　─　￣＿_　 - ∨､ﾆl l　l;;;l ＼` ‐‐´ ＼;;;;ヽ ` ,丶　 `　､
　　　　／￣　　 V/ ,';;;;l　l;;;l l‐=.´, .-　‐, - = - ﾆ _-　‐　￣l　ヽ‐ 、;;l,'＼ .＼;;;;＼＼;;;',　};;, l
　　／　　　　　　 `l l;;;;l　l;;;`‐　´- ‐ ／/　/　/;;;;;;;;＞､─‐ l　 .〉　＼　　`-､｀l;;;;{　 {;;;;}　l;::{|
　／　　　　　　　　/ l;;;;丶- ─　‐　/;;;;/　/　/;;;;;;/　,.-‐ヽ　/　/　　　＼　　＼;;;l　 |;;;;|　l;;;ﾘ
.´　　　　　　　〈.　!､;; - ──‐ /;;;;/　/ /´;;;;;/.／　r‐,. V ‐´‐,　＼　　＼_　　~`､ .!;;;;l /／
　　　　　　　　　　 V` - ───./;;;;/　/ /;;;;;;;/ / r‐ ´;;;;ヽ V;l l∧　　` 　　.ヽ　　￣￣
　　　　　　　　　　　`- ‐─‐イ~/;;;;/　/ /;;;;;;/ / /;;;;;;,‐ﾆ､;∧V　l .ト､　　, ､､　' ,
　　　　　　　　　　　,- ‐‐-´‐´/;;;;/　/./;;;;;;/ / /;;;;;;;//､´ ∨',V∨;l ∧　　 } }〉 /
　　　　　　　　 {-‐---‐´/;;;;/　/./;;;;;;/ / /;;;;;;/./　∨ .V;',.V V;l l `l　　l_l'/
　　　　　　　　　　　',　 -= ´/;;;;/　/./;;;;;/ / /;;;;;;/ /＼;;;;V　V;', V ;l l　l　ﾉ ´
　　　　　　　　　　　 ` ‐-‐/;;;;/　/ /;;;;;/ / /;;;;;;/ /￣|￣l￣｀ヽ;';,丶　 `‐´
　　　　　　　　　　　　　 /;;;;/　/ /;;;;;/ / /;;;;;;/ /l　　l;;;;;;l　　l;∧;;;ヽヽ
　　　　　　　　　　 /;;;;/　/ /;;;;;/ / /;;;;;;/ /;;;l　　|;;;;;;|　　|;;∧;;;;', ヽ

蒋済もまた、妻を殺害し、部下を私怨で処刑しようとし、さらには生まれの良さを自慢しながら
名門ではない自分をバカにする桓範を嫌悪していた。
874：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:05:50 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　／／.／　　　　　　　　＼レ　　　　　、　　　、　　＼
　　　　　　　 /　/ /　　　　　　　,-''　ヽ,|,,-　　 -、　＼ヽ　ヽ、　　ヽ
　　　　　　 /　/ /　　　　, /　　/　/ ￣ヾ/'''"　　.＼　　ヽヽ　ヽ　　　＼
　　　　　　/ ./　　　　　 //　　/　/ /ヾ、彡=、　　　　　　ヽ　ヽ,　　 |ヽ
　　　　　　| "　　　　　 //　　|　/ ∠ﾐﾐゞム//＼　　　　　　　　　、　 |ヽ
　　　　　　| ,　　　　　　||　　　　　 | ￣|￣＼￣ヽ,　　、　　 |　　.|　　 |ヽ、
　　　　　　|　||.| || | .|　 |　||　　　 .|　 ||　　　＼　ヽ、　|ヾ　 | |　 | | | | ||
　　　　　　|||.|.| ||| || || |.| .|.|　　|　|　　|　　　　＼　|　| | |　|､| | | |.| .|.||||
　　　　　　||| ゝ-､|||||| ||||.| ||　|||　|　　|　|　　　丶.|.|| | || | |.| |.||r-、||||　　　太尉殿と大司農殿にはそんな因縁があったのですか？
　　　　　　ヾΥ,, ＼| |ヾ|| | ヾ|.||.| .|　　| .|　　,-　　＼|| | |ﾉ､|| | ||,-､|-'"
　　　　　　ヽ| | .>,ヾ-》|ヾ||＼ヾ|ヾ|、　ヽ| .／　　 ,-||v|ﾉﾉ|||ヾr'/、 ||
　　　　　　　 .|　／入└'＼-､,,|||､ヾ､　　|　　　,／ ,,j||ﾉﾌ'''-"/<-　./
　　　　　　　　>、ヽ-ヽ,　 .＼　(ヽ｡_''､__j |ヽ,,／,-''ﾌ"./ 　　/ξ/　ﾉ
　　　　　　／／>、 ''ﾍ　　　'''-二',,'7'┴-┴ヘ二''''"　　./　　／
＼　　　／／／／'''''''ﾍ　　-'''''''''''''-"　,　　''-''''￣￣　　/''''" ＼,
:::,,,＼,,／／--'、<;;;;;|;;;;;;;),　　　　　　　 /|　　　　　　　　./;;;;;;---ヾ,-、
;;;彡／／,,,'';;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;|ﾍ　　　　　　　-=-'　　　　U　 /|;;;;;;;,;;;;;;;;;;;;;;;;￣''''-、
;;;／／//;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;|;;;;;;;|　＼　　　　　一---'　　　　／ .|;;;;/;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ＼
''／／/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;||;;|;;;|　　 .＼、　　　'''''''　　　 .／　　 |;;;(;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼＼
''／//;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾐﾐ／|　　　　＼、　　　　 .／　 ,　　 ├、|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,---";;;;
;;7ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;》, ノ　　　ヽ　　""''''''''''''"　　/　　　 |　j;;|;;;;;;;;;;;;;;;,-";;;;;;,--＜;
''___二二二￣''ヽ,;;;;;;|;ヽ　　　ヽ＼　　ヽ,,,,,　　　/ /　　　　/;ヽ;;;;;／;;,-┼==---、
;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;￣--、;;;;v;＼　　　 |　＼　　　　　　 /　/　　　　/;;;;;;,;;;;;／;;;;;|;;|;;;;;;|￣￣
875：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:06:03 ID:YLWnQDeo0: .　 /,/;:;:;:;/;:;:;/;:;:;:;l;:、;:;ヽ;:;:;:;:ヽ;:;:;:ヽ;:;:;＼;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:!｀'＼
　/　ｌ;:;:;:/ //;:;:!;:;:;ﾍヽ;:;:;:;＼;:;:;:＼;:;:;＼;:;:ヽ;:;:;:;:!;、;:;:|
./　/;:;:;/ //;:;:;:|ヽ;:;:'､;:;＼;:;:;l;:;ヽ;:;:＼;:;:ﾍ　i',:;:;:;| ヽ:;:;i
　　|;:;:/l;:l/;:;:l;:;:!ヽ＼.＼;:;:＼ヽ、＼;:;:＼ ', | i;:;:;i':,::＼|
　　| /;:;:/l |;:l;:;:| i´ f::::j ､＼;:＼　,rt:::j フl .! |ヽ:! !;:ヽi＼
　　| ヽ/ |､ヽヽ {　`＝‐' ヽ|｀ｰゝ`ｰ＝'　l ! |;:;:;l !ヽ＼- ゝ　　私も桓範のように、私怨で部下を処刑しようとし、妻を殺害するような、
　　|　 |;:;l ヽ＼ヽ　　　　　　　　　 / | i;:;:;:!.|:;::|:;:!　　　　常識の欠片も無い男とは交流なんて持ちたくないですが、
　　　 |;:;l　|＼ヽ_,ゝ　　　　　i 　　　　 / ,! :;:! !;:;:l;/　　　　桓範は能力はあっても人望はありませんし、能力は明らかに蒋太尉の方が上。
　　　 | ∧ |;:;:ヽ' 、　　　｀ ´　　　　　/|/ l;:;:;ﾍ;:;:i
　　　 |/　ヽ ∧ヽ,＼　　‐‐---‐‐　　ｲ/;:;:;:|;:;:/ ヽ!.　　　　しかも、蒋太尉のほうが人望もありますよ。
　　　　　　 |/　|∧|　＼　　　　／ .| / l/;:;:l
　　　　　　　　 |'　 l　　ヽ、　　／　　 l'／ヽ/
　　　　　　　　 l　　　｀￣´　　　　l､
　　　　　　　　　,. '´　　　　　　　　　　　ヽ､_
　　　＿_ ,..　'' ´ 　ヽ　　　　　　　　 /　　　｀'ー-　..__
-‐ '´ {´　　　　　　　ヽ　　　　　　　/　　　　　　　　｀} ￣ 'ー- ､
　　　ヽ　　　　　　　ヽ　　　　 / 　　　　　　　　　/ /　　　ヽヽ
　　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ /　　　　 |　ヽ
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　 /　　　　 ',
　　　　　　　｀'ｰ-　 _　　　　　　　　＿　 -‐ '´　　　　　 /　　　　　l
　　/　　　　　　　　　｀'ー----‐ '´　　　　　　　 /　　　 l 　　 l　　　!
876：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:06:33 ID:YLWnQDeo0: 　　,彡ニ三三三三三三三ﾆ=ヾ;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:i'
　 ,彡ニ三三三三ニ三三ニﾆ;〃ヾ､;:;:;:;:;:;::;:;::;:::;:/;:;:/
　,彡彡,'',ﾆ=ﾐﾐミ三三三三ニﾆ彡　｀ﾞﾞ''ｰ-､;:;／;;:;/
　',彡'/ r' ﾉヽヾミ三三三三三彡'　　　_,,,,,,､ヽ;:;ｨ''|
　彡'|.|（‐'''"　'iﾐﾆニ三彡"´￣　　　　｀ﾞﾞｰ'　　;;;:|
.　彡i､ヾ　('　ヾミﾆ三'　　　　　 __,,､　....ﾉ　 /
　　彡ゝ｀'' "　 |ミﾐﾐ'　　　　　　　 ,;'´　,,　ｧ'
　　 '彳｀ー‐i　 |ﾐﾐﾐ'　　　　　｀ﾞﾆｼ'　　 |､ﾆ'　　　　確かにそうでおじゃるが、我らが手助けして一致団結させたほうが
　--､/ 　　i　 |ミﾐ　　　　　　.,,r‐''"　　　| ﾉ　　　　よいではないかの？
　く'ﾉ　　　:i 　ミﾐ　　　　　　´　　.,　'　　 |'
　､＼　　 .l　ヾ　　　　　　　.ﾉ（_,,､. 　 |
　:＼ヽ,　　ヽ　　　　　　　　　／　　｀t‐一'
　::::ヽヽ　　　｀::.　　　　 ,; ' 　　　　　.:i
　:::::::ﾍヽ　　　｀::. 　　　　''"⌒ﾞ''一ﾉ
　::::::::::ﾍ.ヽ　　　　ヽ､　　　｀ー'ｰﾉ
　::::::::::::::ヽﾍ　　　　　｀ｰ┬‐一;;''""´
　＼､:::::::::ヽヽ　　　　　 /::ﾍ）　｀ﾞ'ｰ､_
　〃｀ﾞｰ､;;;;＼＼　　　/i:::::::丿　' , ' , '｀ﾞヽ､

　　　　　　　　　　　　　＼ー-- ､,,_ー=ミ‐-..､
　　　　　　　　　　　　＿＿＿ﾐ::::::::::::::::｀¨ミヽ､::::::ヽ.
　　　　　　　　　　＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::ヽ
　　　　　　　　　ヽ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
　　　　　　　ー=ﾆ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j::ﾊ
　　　　　 --─=＝ﾆ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヾミ:::::::::::}
　　　　　　　 ,,ｨ彡:::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡ｲﾊ::く
　　　　　　／::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::l::::::::',　　　　手間がかかるだけですし、あの二人は剛毅ですから難しいと思いますよ。
　　　　／---─ｧ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::／:::ﾘ:::::::}ﾊ
　　　　　／/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ:::ﾂ<彡'/:::;イ::::::::::l:::|　　　それに、桓範は剛毅である前に短気で思慮に欠けます。
　　　　　　　　/::::ｨ::::::::::::::::::::::::::,ｨ/ 　¨''=ｲ _,ｲ:::ｲﾃ ::::::::::ハj
　　　　　　 _,,ｲ／/:::::::::::::::::::::ｲ/ |　　　　　ノ　|¨ .::::::ｲ/　　　　策をきちんと実行できるかも怪しいですね。
　　　　　　 ∠ イ:::::::::ｨ::/ .|　　　　　　､ _｣ｲ:／.j'
　　　　　　　　　　/ｲ:／ .|ｲ　　＼　　　‐--- ／|:/
　　　　　　　 __ ｲ　　 j　　　　　＼　　ﾞﾞﾞ／　.ｿ
　　　　　　　　 /＼　　　　　　　　／ヽ- '
　　　　　　　／　　ヽ､　　　　　_ ｲ
　　　　　／　　　　　　ヽ､　　Y
　　　　 /　　　　　　　　ー┴､
877：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:06:55 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　 , '::::::::〃:::::::::::.i::::::::ヽヽ:ヽ ::::::､::::::::::::::::':::､､,__
　　　　　_ｨ:::::::::〃::::::::::::l!::!:::::::::::＼ヽヽ:::::ヽ:::::::::::::::::::t=ｰ-.
　　　 _ｨｼ='7:::〃::::ｨ''|!i:::!i::,::::::､::::::ヽ::::::':,',､;,:::::::::::::::::::::ﾝｯy､,_
　　´"　　/::::::/:::/,.-ｬj:::l 'i!';::::i＼::::ヽ:::::::',',',i!::::::::::::::f"''''＝=-''
　　　　,.ｼｨ::::::::ｿ !. (::)ﾘ!　ﾍ',:::l,,､ﾇ;:::ヽ::::::',',',':::::::::::::::',
　　　〃ｼi::::::::ｌ　｀""゛　　` 'ﾘ (:::)ﾔ､:ヽ:::!:','::::::::::::::::',　　　　それに玄沖くんや玄伯（陳泰）からの報告によると、
　　　 '　'　.ｌ::::::::l　　　　　　ヾ'''''" Y:::::::::::::!::::::::::::::::',　　　桓範は曹爽一派にはなんら与していません。
　　　　　　i::/ｌ::::!　　　ヽ　、　　　　ｌ:::::::::::::::'::::::::ｯ::::::',
　　　　 l/　!:::'､　ｧ､.　　　　　　　 !:::::::::::::::::ｫ:::::!';:::::　',　　おそらく彼らが連帯することないでしょう。
.　　　　 ,!. 　|/ ';､. ヾﾐ.`j 　　　 ,イ::ｧ:::::::::::::::i '､::',ﾔ::::､
　　　　　　　　" . ';ヽ　　　　　,､y'´ /ｼｌ::::::ヽ:::::ｌ　ヾ;　゛丶
　　　　　　　　　　'|!`=tｰ:::'"／　 /'　ﾊ::;::::il!';::!
.　　　　　　　　　　　　'i::: '　　　　　　　ﾘｿヽ'ﾘ､
　　　　　　　　　　　　　　!'i　　　j　　　　 ~ヽ
　　　　　　　　　　　　　　ﾘ､　／　 ―ー '''"""f,
　　　　　　　　　　　　　 / _冫'''~ 　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　／ ´　　 ,､　　　　￣~ ヽ　 'i
　　　　　　　　　　　l!~　　　　/　　　　　　　　ヽ.　!
　　　　　　　　　　　ｿ. 　　　/　　ﾝ　　　　　､　',　l
　　　　　　　　　　 /　　　 /　　 / 　　　　　',　', 'i
　　　　　　　　　　/　　　 '　　 / 　　　　　　 i.　', ｌ
878：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:07:09 ID:YLWnQDeo0: 　　　　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　 i三｀`ｰ- ､,,_;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;::--‐‐一=ミﾐ三三ﾆニi
　　　　　i三　　,--､　｀`"´￣_,,,,,､　　　　ミﾐﾆ=ニ三三i
　　　　 |彡,　ヾ＝'　　　　 !ﾆ彡'　　　　,ｼミﾐ三ﾆ三ミﾐi
　　　　　|;ﾂ　　　　　 :　　　 .　　　　　｀ﾞヾミﾐ三ニミﾐ'
　　　　 l;|　　　ｰ-- ' .: ,,.... ,ｨ -ｰ‐-､　　　ヾミﾐﾆ三ﾂｰ-､
　　　　　 l;l　､_　　　 _ .:　｀ﾞ;:' 　　　ヽ　　　ミﾐ三ﾆﾉ⌒i.|　　　確かにそうでおじゃるな・・・・・・・・
　　　　　 ∥　ヾヱ'孑 :. 　 '､ヾ弌ヱ='"´　　　ミﾐﾐﾐｼ:｀） i.l
　　　　　　l　　ｰ‐'"　.:　　　ヽ＼￣　　　　　ミミﾐ' ノﾉ//
　　　　　　',　　　　　,.::　　　､,.　　　　　　ミﾐ/　　'/
　　　　　　 ',　　　 / :.　　 __ い､.　　　　　　ミｿｰ-;"
　　　　　　 l　　 /　` ｰ‐"´′ ヾ　　　　　　ミﾂiﾉｿ
　　　　　　 l　　'　　　: :　　　　ヽ､　　　　　〃 i､ヾ､
　　　　　　 ',　　_,､-ﾆ=ﾆ＝=､,,　〉　　　　　 /ﾉl
　　　　　　　　ヽ　　ヽ､`ﾞ"´,,／　 ,,､　 ,.　　／ ,' i,-‐- ､
　　　　　　　　ヽ　　｀ﾞﾞﾞﾞﾞ　　　　　´ .／／／, -‐'"::::ヽ
　　　　　　　　　　ヽ.　　　　　　　　, ／,,. '／ '"::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　 `ー--‐一''"´　　／::::::;;;;---‐‐‐‐‐‐┴-､
　　　　　　　　　　 /ｌ |　　　 _,, -‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　_,,,,,,,／/､y-‐'"´;;;;;;;;;;;;_;;;;::-‐一''''"´￣￣￣￣￣￣`ー-
　　　　　　_i_,, -‐"´;;;;;;;;_;;;-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　i"´￣;;;;;;;;;;;;;;;-‐''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

司馬懿も息子のアドバイスを聞き入れ、桓範を味方として自陣営に向かい入れることを諦めた。

しかし、この時まだ司馬懿も司馬師も気づいていなかった。
879：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:07:25 ID:YLWnQDeo0: 　　　　　　　　　　　　 __＿　＿___
　　　　　　　　　　　／: :i: : : : : :ｰ-: :＞..､、
　　　　　　　　　　/: : : : l: : : : : : : : : ｀ヽ: : :.＼
　　　　　　　　　 ,': : : : ／¨＞､: : : : : : : ＼: : .＼
　　　　　　　　　 l: : : :l ___| i_____」: : : : : : : : :＼: : ＼
.　　　　　　　 ∨: :ﾊ─　ｊｰノﾉー──＝ニﾍ＼: :＼
　　　　　　　　 ∨: /ヽゝノ／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼＼: :＞､、_
　　　　　　　　　　　∨:.:.:.:`:＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:)
　　　　　　　　　　 {｛二二二二二二二にコﾆ( ):.:.:.ﾍ'￣￣
　　　　　　　　　　　ﾚ::::::::::::::::::::::::::::::::::／／ ∨:.:＞､ｊ.
　　　　　　　　　　　ノ:::::::::::::::::::::::::;;;;;;／／　⌒}:.:.:.:.:.:.:.}
　　　　　　　　　　（（;;;;;;;;;;;＞_二,､-￢＜ﾟこ￣　j:.:.;へ:.:j
　　　　　　　　　　｀ｰ┬-＜ﾍ　 / 　　￣　　/:ムﾉ:/
　　　　　　　　　　 {ヘ　　|　　　　　　　ノ /:./⌒}:/
　　　　　　　　　　　　 ∨ﾍ　{　_,,ゝ　　　{　 /_:ｲ_ノ:/
　　　　　　　　　　　　 `',　` ＿___　　 i　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 ',　に二ニ)　 l　　ｲ　/⌒ ー──┐
　　　　　　　　　　　__＿＿__',　｀二二´　j　／/ ｲ　ヽヽ::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　/∧::::::::::::::ヽ、___ _　ノ∠_,､＜ﾞ|　|::l　l:::::::::::::: |
　　　　　　　　 //::i |::::::::::::::::(¨ヽゝ _,､＜ :;;;;イ::|　|:::l　l:::::::::::::::j、
.　　　　　　　 //:::::l ｌ:::::::::::::::ﾉヽ | /:::::;＜☆彡::|　|::::l　l::::::::::ノノ
　　　　　　　　//:::::::| l:::::::::/: :ゞ | | |::::::l彡":::::::::」　|::::L_二彡＜｀:ー:-:-.､、_＿＿___
　　　　　　　〈〈＞イ .l::::::/／ﾑ: | | |:::::＞''"´,､＜⌒ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／７７７／
　　　　　　　　　/:::ゝ⌒ヽ;;;;;;;;;;＞'''"´_,､＜´:::::ゞ､_ソﾉ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/｀￣￣´
　　　　　　　 /::∧__ﾉﾉ＜三三二￢::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::
.　　　　　　　 /:://:::::::｀￣￣￣::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::
　　　　　　　/:://:::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::
　　　　　 /:://::::::::::::::＼:::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ:::::::/:::::::::::::::

曹爽一派に与せずにいた桓範が、高平陵の変当日に曹爽の味方になることを
この二人はまだ気づいていなかったのであった。

【続く】
880：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 21:07:59 ID:YLWnQDeo0: 今回はここまでです。次回から急展開していきますが、再度おつきあいください。
881：尋常な名無しさん：2018/10/30(火) 21:16:11 ID:mIg8zybE0: 乙
うん、この人は剛毅とは違うよなあ
882：尋常な名無しさん：2018/10/30(火) 22:14:59 ID:fscndHX20: 乙。付き合いづらい人だなあという印象。
883：尋常な名無しさん：2018/10/30(火) 22:25:19 ID:6zOjPzmQ0: 乙です
九卿まで行くあたり、能力自体は高いんだろう
884：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/30(火) 22:57:30 ID:YLWnQDeo0: >>881
剛毅というよりも偏屈なんですよね。左遷という意味では孫礼も左遷させられましたが、
揚州に行っても寿春を守りぬいたりしてますし、并州に左遷させられても、
「自分が地位に執着するバカに見えますか？　
今、社稷は危機に瀕していて、天下は不安におびえています！　それが正せないことが無念です」と
司馬懿に本音をぶちまけているのとは対照的で酷いです。

>>882
妻の言う通り、下の人間も私怨で処刑しようとし、左遷させられて
州刺史になって、冀州牧になったら後輩の呂昭の下に付くとか嫌だとか
こういう人は基本的に組織人に向いていない感じがしますね。

>>883
実際、九卿になって三公である蒋済に這いつくばるどころか、
「そこまでではないけど俺は名門だけどあんたの家はどうなんだよ！」とか
いくら自分の著作を読んでもくれなかったとはいえ、少しは言葉を選べよとか
書いてて思いました。
885：尋常な名無しさん：2018/10/30(火) 23:10:49 ID:6zOjPzmQ0: しかも蒋済が他の九卿の何人かと一緒にいるときに、書物を出しているんですよね
いや、それ読んでもらうタイミングじゃないでしょ…
かなり自己中心的に行動している印象があります
886：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/10/31(水) 00:13:39 ID:dVzas9VI0: >>885

鄭岐は刺史ですし、刺史は二千石なので使持節で処刑されてもおかしくないはずなのに、
鄭岐が逆訴訟したらあっさりと桓範が免職になったことを考えると、よっぽど下らないことがきっかけだったのか、
あるいはそれだけ桓範が嫌われていたのかのどっちかになるんでしょうが、この逸話から見ると両方の可能性が高いです。
887：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:00:34 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /〉　 __
　　　　　　　　　　　　　 ,､ -―――'く_∠_ ラﾆﾆ=-､
　　　　　　　　　　　　　 ,､丶｀　 /　　 /　　　＜／　＿_　`～､、
　　　　　　　　　／ ,　　　 /:　　/　: |: :.＼　｀マ´ ＿_ 　　｀`ト-､-､　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　 /　 ;′　　 |: |: | |:...|: |: :|＿l､＿lノ⌒Y ＼＿　/　/ﾆﾆ＼　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　/: : : : : :ﾊl＼; : ﾄ､: : : : : : : : : :.:＼　　／　　　　／
　　　　　　　　　　 ′　|　　　 |: |: l┴┴'^~l＼ Y, ∨|ﾉノ＿＿_／,／二ﾆﾆﾆ＼　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　/: : : : : :＞　＼l　＼ﾄ､: : : : : : : : ＼　　　　／
　　　　　　　 |　　 |　　　 |: |: l ,し斗劣ﾐｰ'ﾉlフ|┘ 　　 l≧≦二二二二ﾆ}＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 /^ヽ: : : :／　　　　　　　　　＼ﾄ､: : : : : : :＼　／
　　　　　　　 | 　 ∧ 　　 ∨: | 　￣￣　　 `ー,　　　　＼二二二二ﾆﾆ/　　＼　　　　　　　　＼　＼　　　　　　 / ﾍ |: : :/　　　　　　　　　　　　　＼: : : : : : ／､　　　　　　　　　_ 　-‐ ´
　　　　　　　　ﾉ／:Y‘，　　 ∨:|　　｀｀　　　　 /l　　　　　　｀マ二二二／　　/　∧　　　　　　　　　　＼.　　　　/　/ノ: :/　　ﾍ　　　 |　　　　　　　　｀＼:＼ーヽ　　　　-‐'"´
　　　　　　　　／／: : :.lしﾍ　　 ‘､! u　　　　 ∠７ |　　　　　　　 `マ二／　／　//∧　　　　　　　　　　　＿__j　 |/: ノ　　　　__＼.　　 |　　　./ 　　　 /:;＼i
l＼＿＿＿∠／: : : : 人 (∧　　 `､　　　　／､::/　'　　　　　　　　 ∨＿_／　／　/_∧　　　　　　　　　　　　 |: : :.| . /:.:/　　　 ´ ｔﾃ‐≧__ﾉ　　/ 　　　 /／´
∨ 　: : : : ／: : : : ／: :/⌒T＼　　 `､　　＼__)　/、＿　　　　　　 ∨＿__／　／三ﾆ＼　　　　　　　　　　 /: : : し': :/　　　　￣＿>,　　ｒ≦＿__､　 /
　 ∨　: : : : :. :. :.／: : :./ : : / |: :＼　　、　　　ニﾟ/　∨ /.　　　　　　 `ｰ┬‐=彡'三三三＼　　　　　　　　＼: .ｿ厶/　　　　　　　　　 /＜tｊヽ. ′ﾉ　　　　　　　　　-‐‐‐‐　"´
　 ∨　: : :. :.／.: : : ::/ : : / /|: : : :＼ :介ー┬―': 　 ∨＿__　　　 -‐=ァﾆﾆl三三三三三三三＼　　　　　　　 _/^7 ./／　　　　　　　　　　　/ ＼｀ ´　／
　　 ∨___,／: : : : : :/ : : / /: |: : ﾄ : : : : |⌒Y^l: : : : 　 ∨ 　｀l´　／／ﾆニ人三三三三三三ﾆﾆﾉ　　　　　／/ﾚ′{ ／　　　　　　　､　　 /　　　　　/
　　　＼: : : : : : :／ : : / /／|: : |:i:i: : |: |:.:.:|l|:.ﾄ､: : |＼|ｉ∨　　|／／二二／三≧=------=≫''"　＿＿__/　　|.　　ヽ／　　._ -‐　_　　- ´　　　　　ノ
　　　　　＼: : ／ : : :.:厶イ二|＼l:i:i:i: :|i |:.:.:|l|:.|ﾆ＼|:i:ｉ:|ｉ:i∨　 |: /ニニ／三三三三三≫''"　　　　　　　 /　　八　l　　＼　 |^ｌ　ヽ ` -､_　　　 .／　　　　　　　　　｀ﾞ　ｰ- ､_
　　　　／￣＼￣￣￣`マ二|:i:ｉ:l:i:i:ｉ:ｉ:li:i|⌒Y二ニ∧:i:i:i:i:i| l　l|/ﾆﾆ／三三三三≫'"　　　　　　　　　 {　　　　＼　　　 '、＼＼＿_　〉/　　／　　　　＼　　　　　　　　　　｀ﾞ　ｰ-　_
　　　 //￣ /　＼　　　｀ｷi:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:.:.:厂｀マﾆ∧ｉ:ｉ:i:i| l　l|ﾆ／三三三≫'"　　　　　　　　　　　 |　　　　　ヽ　　ヽ＼｀‐---‐'´ ,. ィ´} 　　　　　＼
　　 // 　 /　　　 ,　　　　／∨i:i:i:i:i:i:i:ｉ|／　　　 O∧ｉ:i:i| ∨{/三三三≫'"　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　＼　＼￣　　／　/　.|＼　　　　　＼　＼
　　// 　 /　　／`､　　　|　　∨i:i:i:i:i:i:i|　　　　　／ ∧ｉ:i|＿＼三≫'"
　 l l 　 /　　／　　 |　　　|　 ,ノ|＼i:i:i:i:i|　　　／／┌l:ﾉ――∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【三国志短編集　高平陵の変】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【正始政変「転」の章】
888：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:00:54 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　A
　　　　　　　　　　　| _γ ⌒ヽ_
　　　　　　　　　　 A ..l.i i:I I:i iI＿＿＿____＿＿∧＿＿___＿＿＿
　　　　　　　　　　龠./|.i_i:I I:i_il　________i龠i____/∧ ______i龠i________＼
　　　　　　　　　　 ./　|.ﾛ:IﾛI:ﾛl/::.::.:::.::.::.::..:::.../　[] `::..:::.::.::.:::.::::.:::.::.:..|
　　　　　　　　　　===.|　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ　　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　　　 .|∩| l'⌒`l | l'⌒`l　l'⌒`l |γΠヽ| l'⌒`l　l'⌒`l |
　　　　　　　　　 .|:! !| l.__i__i | l.__i__i　l.__i__i | ゝЦノ| l.__i__i　l.__i__i |
　　　　　　　　　 .|　 | .____ ...| ._____ 　_____　| ._＿__ | ._____ 　_____　|
　　　　　　　　　 .|「l | |__|__! | |__|__!　|__|__! | |_|II|_| | |__|__!　|__|__! |
　　　　　　　　　 .|i_i | |__|__! | |__|__!　|__|__! | |_|II|_| | |__|__!　|__|__! |
　　　　　　　　　 .|i_i | |__|__! | |__|__!　|__|__! | |_|II|_| | |__|__!　|__|__! |
　　　　　　　　　 .|　 | __∧_..| 　　　　　 |［::圀::］| 　　　　　 |
　　　　:::::::　　　　 .|　 |　.I:I:i　| l===l　;ｌ===l | |　　 i | l===l　;ｌ===l |
　　　　　:::::::　　　 .|　 |　.I:I:i　| |__|__|....|__|__l | |....:::::l | l__|__|....|__|__| |
　　　　　　:::::::　　 .`:::;:;================ |ﾆﾆﾆﾆ］:==========i
　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【司馬懿の屋敷】
889：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:01:08 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　/|
　　　　　　　／|　 |　　| 　 |　　 |　　　　　 (三三l/l ＿＿＿＿　　　＿＿＿＿
──── " 　 | 　|　　| 　 |　　 |　　　　　 (三三l／　　/／　　/|　／　　／　　/|
.　　　　 |　　| 　|　　 | 　 |　　 |　　　　　 (三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l(三三l/l
＿＿＿. 　|　　| 　＿＿　＿＿　＿＿　　 (三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l(三三l/l
ﾞ　　／| 　|　　／　　/|／　　/|／　　/| 　 (三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l(三三l/l＿＿
─‐'　ﾞ| 　＿＿三三l/l(三三l/l(三三l/l 　 (三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l(三三l／　　/|
　 |　　|／　　/|三三l/l(三三l/l(三三l/l 　 (三三l(三三l(三三l/l／　　/／　　/(三三l/l
　 |　　|(三三l/l ＿＿＿＿l/l(三三l/l　／　　/|／　　/|／　　/|(三三l(三三l/l(三三l/l
　 |　　|(三三l／　　/／　　/|/l(三三l/l (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/l(三三l/l
　 |　　 |(三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l/l (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/l(三三l/l
　 |　　 |(三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l/l (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/l(三三l/l
　 |　　 |(三三l(三三l(三三l/ll/ (三三l/　(三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/l(三三l/l
　 |　　 |(三三l(三三l(三三l/l　　　　　　 (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/l(三三l/
　 |　　 |(三三l(三三l(三三l/l　　　　　　 (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/
　 |　　 |(三三l(三三l(三三l/l　　　　　　 (三三l/(三三l/ (三三l/
　 |　　 |(三三l(三三l(三三l/

　　　 /､;:;:;:;:;:;:;:;:;ｰ-:;､_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　 ./ﾐﾐﾐミミ､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ｰ-;:;､;:_;:;_:;::-‐'"´i
　　 lﾐﾐミミミミミミミｰ-::､;;;;_;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　,!ミﾐミミミミミミﾐ　　　＿;`-､;;;!:-‐'''´|ﾐi
　//｀,ヾミミミﾐｼ‐'″　　'ー‐' 　:　 'ﾆﾌ' i;/
　l l　,rヾミミﾐ　　　　　_,,,,,　　ﾉ　 _,,_　l
　',ヽヾ､ヾミミ　　　ｨで)ヽ､　 r';ｨび､.ﾉ　　　　　　それにしても、麻呂は隠居している気がしないでおじゃるよ。
　ヽ､__,, ミミ　　　｀ﾞﾞ'''"ﾌ｀　 | ｀ﾞ'''ﾌ'i
　　〃 i l ミﾐ　　　　　／´　　 | ｀ｰ'´l
　　／ヾ.l ﾐﾐ　　　　　　　/'　　 |　　/
.　/:::::',ヽヽ`　　　　　　 / ｀ `ﾞｰ-'　/
r/::::::::::',ヽヽ　　　　　　　　 i:i　', /
/::::::::::::::ヽヽ＼　　　　'"ｰ=＝=-'/
ヽ:::::::::::::::::ヾ､　` ､　　　ﾞ'一''ｰ'ﾉ′
､　＼:::::::::::::::ヽ　　｀ｰ‐-t't::i´ﾞｰ-､
.｀-､　｀ｰ-:､::::::ヾ'､　　 //:::l　ヽ　｀ﾞｰ- ､
890：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:01:22 ID:kZMEbdUk0: 　　　　/:::/　　　i::::::;:::::::::;::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 /:::;:::::i　i　l　i:::iヽ::::ヾ:::::::::ヾ;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::
　　 /l::::;:::::::::::i::::i　l::::::＼:::i::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::ヾ::::::ヽ:::::::::
　ﾉ　l::;i:::::::::::l::i::l　i::::::::::::＼＼:::::::::::::::::::::::::ヾ;::::::::::::ヽ;:::::丶::::::
　。　li:::::::::::::::;─,_i::l::::::::::::::::l,i--,_..,,_::::::::::::::::ヾ;:::::::::::丶;:::::::::::
　　　 il　i::::::::ﾘ i　l；:il::::::::::::::;ii　　ｒ::::メi＼:::::::::::::ヾ::::::::::::i:::::::::::　　　　それは私も同じですよ父上。母上の喪に服している気がしないです。
　　　 /　i:::::::;i i　llﾘ　i:;i .i:::::;i::ｌi　弋：ノl:::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　 l　i::::::;liﾐ彡/　i:　i::i:ヾ　ﾐ=≡彡i::::::::ヾ::::::::::::::::::::::::l::::::::　　　ところで父上、鍾会からやっと例の件で報告が来ました。
　　　　 li　l:::::i 　/　　;　ヽil　ヽ　　　　i::　::::::::ヾ:::::::::::::::::::::i::::::::::　
　　　　 i 　i:::::i　ヽ;::...　　 i　。　　　　ﾉ:人::::::::::::::::::::://;:::;
　　　　。　l::::ヽ.　丶:　　　　　　　　i::l　ｌ::::::::::::::::::://::::;i
　　　　　　 liヽ;::ヽ.　　__　　　　　　　::i:;人ﾘ:::::::::::://:::::::i:
　　　　　　　 li　li ヽ　｀-｀‐.　　　　::;／:::l::;i::::::::l::l l:;;:;:::::i
　　　　　　　 li　il　iヽ.;::　　　　　;／　　i　i:/:::/i:::::i　　l　i:;l
　　　　　　　 i　 l　　　ﾄ､＿,.; イ　　　　i　i　i/　i::::i　　　　l:
　　　　　　　／　　　　　　　　　＼　　　　　　　i;::l　 i
　　　　　　 l　　　　　　_-―-ーへ　　　　　　　i

司馬懿と共に公職を辞した司馬師は父と共に反曹爽派を形成する為に力を注いでいた。
891：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:01:48 ID:kZMEbdUk0: 　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＿;:;」
　├r―――┴――一 ''' ""三￣´::::::ヾ
　/::{　ｨ'三)　　　(三ヽ　　　,ｯミ::::::::::::::::ヽ
　{:::ｼ　~´　　　　　　　　　　｀ヾ､:::::::::::::::::l
　l:::l　,. ニ､ :.　 .:　,r ニ、　　　ﾐ:::::::::::::ム、　　　　それで、結論はどうなったでおじゃる？
　l:::! 'イでiﾝ､ :　:.　,ｲでiﾝゞ:.:.　　ﾐ::::::::::/^い
.　l::l　:.｀^"´ﾉ.:　 :. ヽ｀~´ノ:.:.:.　　ﾐ:::::::ｲ　ﾘl
.　ヾ!　｀ " ´ /　　::. ｀　´　　　　ﾐ:::::/ﾑ_ノ/
　　'i,　　　 ,'　　'^ヽ　　　　　　　ﾐ::::l 'ｰ' /
　　 'i　　　ヾ'ｰ ''"く、　　　　　　j::::ｸーf′
　　　l　　　　　　　　｀ヽ　　　　　{:::ﾘlﾐ:::ヽ、
　　　ヽヽ　,ィﾆﾆ丶､_　ﾞ:　　　　 "´fミ≧ゞ
　　　ヽ　^ヾ二´ノ´ _,ｨ ,.ｯ　／/ｲぅ-､
　　　　丶｀"　　 "´　 ,/ ,.ィ" , -‐'",ノヽ
　　　　　｀ト､＿＿_,, ィ"彡,r'´ , -'":.:.:.:.ヽ
　　　　　　 l　　　　=ﾆ彡,ｧ'",-'":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:L..､、
　　　　　　ﾊヾ　　　／／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,, -''"　　）
　　　　 , ィ'l　l ヽ　／／:.:.:.:.:,, - '"´　　, - ''"丶、

　　　i:: ::::::::::::::::::､:::､:､:::､:::､:::::::::::,:::::::ヽ:::ﾞ::::::ヽヽ::＼::::::ヽ:::::',ヽ:::
　　 i:::　::::ｉ::::::: ::::l＼､ヽ::::ヽ::::::::::::',ヽ',ヽ､:::::､:::::::ヽ:::ヽ:ミ､:::ヽ､:::::
　　i::::ｌ:ヽ::::!::::::!:::ｌｯtｰﾞ､:::::::::ヽ::'､::',　ﾞヽ.ｫ-=-､:::::::::::::ヽ:::ヽ:::',:::::　　　伯輿（王基）殿の協力を得ることが出来ました。これでまた、
.　　i:::!l:::::ヽ::::::::::::l.il k::::::ﾊ＼:::::::､:､ヾ:､〃k:::::::ｿヾ､:::::::::::ヽ:::ヽ::::::　　我が方に有力なお味方が出来ましたよ。
. ,ｨ''i:l' !i::::::',:::::::i::::iヾ-.ニ_-'　:ヽ:::',ヾ､ヽ.ﾞ､..二...;ｼﾞi:::::::::ヽ､::::::::::::
ｲ l ﾘ　 'i::l::::',::::::':,':! ゛""　　　ｉ　ヾ:､　ヽ｀｀""""　 .li'i::::::::::::ヽ::::::::
..ヽ/ ',　 i:il:::::',::::::kヾ、　　　　! 　　ヽ　　　　　 l!.l::::::::::::::::ヽ､
　ヽ　;　 ii i::::､:::::', `　　　　、　　　　　　　　　　! !:::;:::lヽ::',i!`
　　ヽ ',　':, ',::i 'i::::':,　　　　　ヾ､ -‐　　　　　　　/.l::ﾊ::l ヽ::i !､
　　　 ', ',　ヽヾi　',:::::i､　ヽ､ .._＿　　　　　　　　　, '　.i:l. ﾘ /入',
　　　　il ',　,ﾝ''ヽ-'i:::ｌ._ヽ　　`.{i　ﾞマ''""" 　　／　　 i!　,/./　ｉ`
　　　,-┴'ﾞ　' ｰﾞ　'i:l､　ﾞ＼.　ﾘ　　i 　　　,..:''　　　　! , ' "　 .i
　　/　　　　　　　ﾞ! ﾞヽ､ヽ/　　　i　　,..::'::''　　　　／, '　　/.!
..r'ﾞ_　　il. ,　　　　　　　　　ﾉ゛　　 i'.､イ:::''' 　　　／／　　ノ
892：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:02:10 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　し'/ニニニニニニニニニニﾆ＼}
　　　　　　　　　 (二二ニニニニニニニニニニ}ﾉ}
　　　う　　　　　 {＿二二二ニニニニニニニﾆノ}
　　　そ　　　　　／_／⌒⌒⌒¨¨¨¨TT⌒＼ﾆ}ノ
　　　っ　　　　　 (ﾆﾆ{　／二≧x 　　ﾉx|===ミV|
　　！！　　　　　｛ニ〉　,　---- ､　　,　---､　}
　　　　　　　　　／ニ{　 {　　（C) }:::::::::{ (C)　} ﾉ　　 | |
　　　　　　　　 (三三|､　｀ｰ一 ´::::::::: {｀¨¨¨´ | 　　 | |
　　　　　　　　　＼　ｌ|　　　　　　　　　｀ヽ　　 | 　　 | |
.　　　　　　　　/⌒　　　　　　／⌒＼___／⌒} |　　　ﾉﾉ
　　　　　　　〈＼___. ヘ　　/二二ニニニﾆﾆ| }
⌒V⌒V⌒⌒´ __{人ﾆ}　＼､二二ニﾆﾆﾆニﾉ }
　　　　　／ﾆﾆ／ﾉ　　　｀¨¨¨¨￣￣￣　ノ
＿＿＿r‐く二ニ∧人　　　　　｀≧ー┬‐＜⌒¨¨¨¨¨¨ヽ
ニニニニニニﾆﾆ∧　＼　　　　　　∧ニニニニニニﾆ
二二ニニニニニﾆ∧　　＼＿_ 　　ﾉ　{ニニニニニニﾆ
ニニニニニニニﾆﾆ∧　　 __　{　／､　｜ニニニニニﾆﾆ
二二ニニニニニニﾆ∧／{ﾆ{/∨　//＼|ニニニニニニニ

司馬師の密偵として動いていた鍾会は王基の元を訪ね、密かに王基を反曹爽派として
取り込むことに成功していた。
893：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:02:44 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　 ..,,〟-----〟〟.
　　　　　　　　　　∠´:::::::::::::::::::::::::::::::｀へ
　　　　　　　　 ./..,,.¨,,,.,,,,,.,,ｖwv,,.,,,.,,.,,　¨ 丶
　　　　　　　　 ┛┗　 ────＝｀ヽ　..ヽ
　　　　　　 /. ┓┏ Ｘ　Ｘ　Ｘ　Ｘ　Ｘ｀ヽ｀,　ゝ
　　　　　　　/ ⅱＸ　Ｘ　Ｘ　 __ Ｘ　Ｘ　Ｘ ⅱ　へ　　　　　　大将軍の専横ぶりはまるで董卓じゃねーか！
　　　　　　/　ﾍ...__________..ノゝ..._______..ノゝ::::::::〈.
　　　　c「´:::::::::|　ヘ..______..ﾉノ(,,,,,,..〆ゝ .|:::::::::::::⌒)　　　　
　　 ,,,,,,,,):::::::::::::|　ィ⌒@ァ　ﾍ.,,,　ィ⌒@ァ|::::::::::::::::::(
　（::::::::::::::::::::::::|　　｀￣　　　 |　ゝ￣　　 |::::::::::::::::::::⌒ゝ
　　ﾉ:::::::::::::::::::::::〉ヽ　　　　　　|　　　　　　|::::::::::::::::::::::::´ゞ
　〈:::::::::::::::::::::::::::ゝヽ　　　　　　 )　　　　　|::::::::::::::::::::::::::::(τ
　（::::::::::::::::::::::::::〈　ヽ　　　_｀　´ _　　　　〈:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ
　　〉:::::::::::::::::::::::::::）ヽ .／´_._｀´_._ ｀ゝ　　〉:::::::::::::::::::::::::::::(
　γ:::::::::::::::::::::::::::〈　　へ.´　｀´　ソ　　（:::::::::::::::::::::::::::::::::〉
　ゞ.__.丿.::::::::::::::|^＼　　　｀￣￣´　　　/ ﾍ::::::::::::::::::::::ソ
　　　　ゝ.__人.__|　　＼　　　　　　　　./　　|.__人.__.丿
　　　　　　　　|　　　＼..____________../　　　|
　　　　　　　.　|　　　　　ゞ::::::::::::　　　　　|
　　　　　　　|　　　　　　　::::::::::.　　　　　　|
　　「ゝ.￣￣￣.|　　　　　　　　::::::.　　　　　　|￣￣￣￣Ⅱ
　 │| :::::::::::::::::|　　　　　　　　　 ::　　　　　　　|::::::::::::::::::::ﾉ.|
　 │| .:::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　.|::::::::::::::::ﾉ .|

元々王基は曹爽の側近でもあったが、孫礼のように中央から左遷され安豊太守となった。

曹爽の専横が始まると彼は「時要論」を書いてこれを諫めたほどである。
894：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:03:06 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒ヽj⌒ｿ:..､
　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒____ﾉ从_ﾉ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::/"　　　　￣|:::::.
　　　　　　　　　　　　　　　 |::::|⌒＼,j }_／⌒:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ匚| 弋.フ　弋.フ|::jｉ　　　王基は有能だし、あの王粛を憎んでいる。奴を取り込もう。
　　　　　　　　　　　　　　　　||__｣　　　..| 　　 |:::|i
　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:::::.　　＿＿_ 　 ,::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　 {:::|:::::|k　｀¨こ´　仆::::|
　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ::ﾊ:::::|__＼二／ハ:::::.、
　　　　　　　　　　　　　　　{:/:∧::〈＼｀¨´／.:.:.:ﾔ::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　jＩ斗∧::∨.:.ヽ/.:.:.:.:.:.:.`'＜::::＼
　　　　　　　　　　　　_ - ⌒.:.:.:/∧::∨/〈＿_.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀`''ー‐-ミ
　　　　　　　　ｒ￢⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:＼〉.:.￣＼＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶
　　　　　　　　ﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::◯::＼＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　ﾑﾑ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｡s≦=-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.: |
.　　　　　　　|//ﾑ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｡s≦ﾆ=-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:: |
.　　　　　　 |// ∧::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:レ'´　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:j{.:.:.:ｌ
　　　　　　　j/// ∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／/.:.:.:.:.ｌ
　　　　　　ﾉ/////ﾍ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ,／　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　.:.:.:.:.:.:.:.ｌ
　　　　　　Ｙ/////'∧ ＼::::::::::::／｢　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　l:::::::.:.:.:.:.:ｌ
　　　　　　 |///////∧　 ∨::::::.:.:.:|　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |　　j{.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ
.　　　　　　|////// / ∧　 ∨:::.:.:.:.|　　　_|＿.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　 ,ハ.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　ﾑ/////'/　　∧＿',＿＿|＿γ ＿｀ヽ＿＿_|＿{　 '/.:.:.:.:.:∧
　　　　　ﾑ//////　　　　Ｙ　　　　　　 |　|＿_|　|　　　　 .| 　 ∨.:.:.:.:.:.`､
. 　　　,心////'/　　　　　|＿＿＿＿_,l　_____　 |＿＿＿__|　　 {.:.:.:.:.:.:.:.:｀､
　　　　///////,{　　　　　 .|　　　　　 |　|＿_|　|　　　　　 |　　 l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　 {///////,|　　　　　√￣|￣￣| 乂＿＿丿￣￣|￣ ∨　 ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.}
　　　 |///////,|　　　　　′　 |.:.:.:.:.:{　　　 {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|　　 ∨　 ∨.:.:.:.:.:.:.:

曹爽自身は自分達を批判している王粛と論争する王基を取り込もうとしていた。

敵の敵は味方の理論で彼は王基を自陣営の味方にしようとしていた。
895：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:03:24 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,.,.-‐─────-
　　　　　　　　　　　　　　,,.,.-‐￣￣::::
　　　　　　　　　　　　／,,.,.-ヘ::::::
　　　　　　　　　　／／／￣ヘヘ::::　　　 |　 l│└ ┐
　　　　　　　　／／⌒/⌒/⌒ｿﾉ::::::: ┌‐┘ ﾉ./ｰ─┘
　　　　　　　／／⌒/⌒/⌒/　/:へ └―〃/　|￣￣|
　　　　　　／／⌒/⌒/⌒/⌒/::::/::｀／￣￣|│ ｢￣
　　　　　／／:::::::::::＿＿／／/:/　　ヽ/￣| │.ヽ_>
　　　　/:::::::::::┌＿＿／　 /:_,,.,,.-‐　　　 └┘　　　　　　　　　　　　　烈祖様の無謀な宮殿造営に反対した俺が、何で専横を振う大将軍殿に
　　　/::::::::::::://　　　/ﾉ　/i´∠-‐‐ゝ　（:::::::　　　　　　　　　　　　　憚る必要性があるんだよ！　
　　　/::::::::::::://　ii´　　　/ //●　 /　　　ゝ:::
　　（:::::::::::::::i i　i ii　　／:::　/_,,. ／　　　（::::　　　　　　　　　　　　　　ふざけんな！
　　　i:::::::::::::ﾉ i.　ゝゝ´//::::___　／　　　　　ゝ--´ゝ:::::
　　　|::::::::::::::::::::〉　　//　　　　　　　　　　　　//　ﾍ:::::::::
　　　|:::::::|:::::::::ゝヘ´　ゝ　　　　　　　　　　　　||　　　）:::
　　:|:　::::＼::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　|　　　(:::
　（　　　:::::::ゝ:::::::|　　　　　　　　　　　　　　　|　　ノ:::
　　）　　　::::::|::::::|　　　　／´ヽ　　　　　　　　 |　ゞ::::人:::::
　（　　　:::::::::|:::::|　　　　　〆　　　　　　　　）　|　 ´´　ゞ‐´::
　（　　　　:::::::::::|:::ヽ＿___／　　　 ----‐‐´　|　　|　　　　　）:::::::
　《　　　　　:::::::::ヽ::::::::::::|　　／´　〆＝/　 /　　 |　　　　　/(::::::::
　　）　　　　　:::::::ヽ::::::::::＼/　／´　／　／　　　 |　　　　/::（:::
　　ﾍ　　　　　 ::::::ヽ:::::::::::( ／　／　／　　　　　　　　/::::::::::）:::
　√　　　　　　 :::::::::::ヽ::::::::::（／　／⌒　　　　　　　　/::::::::（::::
　　ゝ　　　　　　　::::::::ヽ::::::::::::ヘ　　　　　　　　　　　　/::::::::::::::::ゝ::::
　　（　　人　　　::::::::::::::ヽ:::::::::::::|　　　　　　　　　　　/:::::::::::　　　ゝ::
　　　ゞ´´　(　　　　 ::::::::::ヽ::::::::::::|　　　　　　　　　／::::::::　　　　(::　　　　　　　人:::
　　　　　（　　　　 ::::::::::::::::ヽ:::::::::::|　　　　　　　／　　　　　　　　ゝ::::::人:::::　　)　ゝ-´
　　　　　　（　　　　　　　:::::ヽ::::::::::|　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　´
　　　　　　　ゞ－　　　　　　 ::ヽ::::::::ゝ─‐⌒
　　　　　　　　　∟ソ　　）　　:::::ゝ───:::ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　ゞ‐‐　　人:　　　　ヽ　　　　　　　　　／/￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ-´　　ゞ‐‐　　ヽ　　　　　　　　|　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　 |　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　ヽ　　　　　　　|　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　　　ヽ　　　　　　| 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　　　　　　ヽ　　　　　　　　|　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　|　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　＜　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　|　 |

曹叡すら上奏文を持って諫めるような王基が、無茶苦茶な政治と軍事を行う曹爽に対し、
服従するわけがない。王基は決して曹爽一派に取り込まれる事は無かった。
896：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:03:44 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__、丶'''''' "~　"''丶、_
　　　　　　　　　　　　　　　 ┛┗ :::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::┓┏ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　ノゝ～/:::::::::::::::::::::::::::::::::┌－－丶、|
　　　　　　　　　　　　（::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::./　´ヘ__ ゞヽ〉
　　　　　　　　　(::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/───l||lゞ〈　　　　　　　　それにあのクサレ文欽野郎を野放しにするとか、舐めてんのか？
　　　　　　　　　　ゝ〉:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　゛ﾉ　丶
　　　　　　　　　〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/／￣｀＼__　〈　ヽ　　　　　　俺のもう一人の親父といってもいい彦雲（王凌）殿を侮辱するような、
　　　　　　　　（::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::///┴┴┴┘ゝ`ﾞ '''　　　　　　あんなふざけた奴の徒党に入れとか馬鹿にしているのか？
　　　　　　／＼:::（::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://::::::::::::／△／
　　　　／:::::::::ノ　～ゞゝ:::::::::::::::::::::::::://::::::::::/´
　　　／::::::::::::ヽ　　　　　ゞ__ ノゝ__ ノ　|:::::::::/
　　　｀::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　　{　　 |ヘ:::::|
　／::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　丶　 |┬┬┬┐
:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　　丶　ゝ── r
::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　　丶　￣￣｀ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　／´´⌒ 丶　　　〈
::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　／:::::::::::::::::::::丶 ___ ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　ゝ|::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　|::::::::::::::::::::::::::::::::／
::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　ゝ::::::::::::::::::::::::∠

そしてすでに劇中にてやったが、王基は王凌から深く信頼されており、彼も王凌を慕っていた。

実の父親も同然な王凌を侮辱した文欽を許さず、そして文欽を厚遇する曹爽の事が嫌いだった。
897：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:03:59 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　/"'-..,;;;;;;;;;;;;;｀''-..,,_;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;..|
　　　　　ﾄ:::::::::｀''- ..,, ;;;;;;;;;;;;｀'' -...., . .- ''´|
　　　　　 i:::::::::::::::::::三　｀'' - ..,,;;;;;/;;;,,..-'イ;,
　　　　 /ﾆ､::::::::::::::::三　　､;;;;;; ｀"´ ,,,,,　i;;;i
　　　　{ (　_',::::::::::/　　　　　　　　　　""　|/
　　　　', '<i ヾ:::::::i　　､､,,三、　　　,,.-、 i
　　　　 ',､ヾヽi:::::i　　　'-ヽソヾ　　 /,'ｯﾌ､i　　　　　伯輿ほどの男がこちらに来てくれるのはありがたいでおじゃ。
　　　　　ヽ__.. i::::i　　　　､￣ﾉ　　| ;ﾆノ.i
　　　　　ﾉ,.-|　i::i　　　　　　　　　 |　　　i
.　　　　　　　i,ｨ''"',　　　　／､_　 ::::　　 /
　　　　　　 /',',',　 ',　　／　　　ヽ_ノ　 /
.　　　　　ｲ',',',',', ', ',　( ,.---::;;;;､_,. } /
　　　　　/ '',',',',',', ', ',- ､　,.__`ｰ´ノノ
　　 ,.-イ　　''',',',.',', ',:',　　　　,ノ／､,,、
　 (　 {´　　　 ',',',',', :',.','---─ '´ﾘ　 ', ヽ
''´´ヽ((''- ..,　　',',',',', .',.',ソ　 ./ /　　　',) }ｰ..,,,

　　　　　　　/:/:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::丶:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　 /::/:::i::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　 /:::/::::i:::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　 ./:::/:::::l:::/::::::::::::::::i::ヽ::::::::::::::::::::＼::::::::::＼::＼::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::
　　　　 |::::i::::::l:::l::i:::::::::::::::::l::人::::::::＼:::::::::::＼::::::::::＼:ヽ:::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::
　　　　 |::::ii:::::i:::::i:::::::::::::::::l:||__ヽ::::::::::ヽ:::::＼ヾ:r======ヾ::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::
　　　　 |::::i i::::l::::::i::::::::::::::::i「:::i　ヽ:::ヾ::::＼::ヽヾ|:;;;l|　　:/　＼:::::::::::::ヾ::::::::::::::
　　　　 |::::l i:::l::::::i:::::li:::::::::::i;::;:il　/i＼ヽ　　＼丶ﾐ=≡彡´　　＼:::::ヽ::::＼:::::::　　　そうなんですが、こちらをご覧ください。
　　　　 |:::i　l::i::::::i::::l:::::::::::::ｉﾐ彡´/　　ヽ＼　　ヽ　￣　　　　　　ヾ:::::ヽ:::::::ヽ::
　　　　 i::i　 l:li::::::l　 l;::::::::::i　　/　　　　　　　　＼　　　　　　　　i::::i::i:::ヾ::::::::
　　　　 il　　l　i:::i　　i::::::::i　く　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i::i　ｌ:l:::ヾ::::
　　　　　 i　　　i:::l　　l:::::::::ゝ　　ヽ　｀丶　　　　　　　　　　　　　　i::i　i:l::::::ヽ::
　　　　　　　　 i::l　　i::::::;丶　　　　　　　　　　　　　　　　U　　　i:i　i:l::::::l::::::
　　　　　　　　　 ll　　　l::::i::::丶.　　　.　____　　　　　　　　　　　　:::i::;:;l;;:::l::
　　　　　　　　　 l　　／　 i::::l:::iヽ.　ﾞヽニニﾆ=｀__　　　　　　　:::::::l／l::::i
　　　　　　　　　／　　　　l:l　l:::丶　.::::..---‐‐　　　　　　　　::::／::::::::i:l
　　　　　　　／　　　　　　i:　　i::l ＼　　　　　　　　　　　:::::／:::::::::::::::::i
　　　　　／　　　　　　　　i　　i:i　　ヽ　　　　　　　　:::::;／:::::::::::::::::::::::
　　　／　　　　　　　　　　　　i　　　　ヽ.　　　　　.:::／::::::::::::::::::::::::::::
　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､＿__::／＼::::::::::::::::::::::::
898：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:04:19 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　ト､、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -‐ '":;:;:;:;:;:;:;_,.ノﾐ'、
　　　　　　　 |:;:;:;:｀`'ー:;:;:;:''"´:;:;:;:;:;:;:_,. -‐='二三ｼﾊ
　　　　　　　ト､＿:;:;:;;l:;:;:;:;:;__,. - '"´ 三三三三彡ﾉ!
　　　　　　　 l:::l　二、― 'r―-,_ 　 _三三三彡彡ﾆヽ
　　　　　　ヾi　 `ｰ′:.　`""´　　｀￣'三三彡片ヽl|　　　　うーん、確かにコレは問題でおじゃるな。
　　　　　　　　 '、 , - ､、　　 __,.. .. ,、_,　　'三彡'^> ﾉﾘ
　　　　　　　　　l ｲで>､ヽ　 ':,ｨ'で'＞'"　　三ｼ' f ﾉ /
　　　　　　　　　l ヾ二ﾌ ,!　　ヽ二彡'´　　　}ﾂﾘ ,､_ノ
　　　　　　　　　'､　　　 l　　 ,.、　　　U　 i 川 ├ミ'、
　　　　　　　　　ヽ　　 ,'　　 '__)ヽ、　　　 /｀`7>、
　　　　　　　　ヽ　/`ー'i´　　　＼　 /　 ///>、
　　　　　　　　　　　ヽ'､､_,=＝ァ=-､_,｝ / /./////ﾄ､
　　　　　　　　　　　　＼ヾ二"´_,. ‐-.:.:/ /.//////:.:ヽ
　　　　　　　　　　　,. -/ゝ､':､_:' :、_ _:/ / //////:.:.:.:.ヽ‐- 、
　　　　　　　　　／　/:.:.'､ヾ"ﾞ´￣ / / /////'′:.:.:.:.:.ｿﾉ）
　　　　　　,. -―{　､/:.:.:.:.:ヽヽ.　　/ / /////:.:.:_,. - '"　／￣｀`丶、
　_,. -‐ '"´　　　ヽ｀丶､r―--`'-/ / /////''"´　　　／　　　　　　｀丶、
'´　　　　　　　　　丶､＿｀￣￣ / / ////'′　_,. - '′　　　　　　　　　｀丶、

息子から手渡された書簡には、王基と王昶の二人が慕う彼らにとっては父、兄といっていい王凌についての報告があった。
899：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:04:34 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　,　 ----------へ､
　　　／ニニニニニニニﾆﾆ＼ﾄ､
.　　　/ニニニニニニニニニニニﾆノ}
　　 /ニニニニニニニニニニニニﾆﾉ}
　　｛ニニﾆﾆ（￣u￣u　ー─┬:へﾆノ
　　｛ﾆﾆﾆﾆニ}xzzzz､　　　ﾉ:::::::::|ﾉ
　　 }ニニニノ　二二≧ｰ　 ,x≦ミ|　　　　　すいません、肝心の王将軍とは面会できませんでした。
　　 }li{ ニニ|. （＿_fﾕノ　　（rｭ_）ﾉ
　　　 {　（　ﾘヽ　　　　　　　 {::::::::::|　　　　　まるで話が出来なかったです。
　　　_ﾄ､　　　　　　　　　　　､:::::: |
　　/ニ>ｿｰへ　　　　　　　　ノ:::::::}
__./ﾆﾆ{　{　　　､　　　　 -─‐:::::/＿＿＿
ニニﾆ|　‘，　　　＞　　＿＿_..イニニニニニヽ
ニニﾆ|　　＼　　　 :::::::::::::::::::{ニニニニニニﾆ∧

鍾会は王凌と会うことが出来ず、門前払いを食らってしまった。何故か王凌は彼と会おうとせず、
鍾会は王凌を味方に付けるどころか話を言うことも出来なかったのであった。
900：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:04:49 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　斗-=―
　　斗:≦:::=―　　_　―二―
≦:::::=―　_　-≦-　　　＿　　　　,
::::::―斗≦::::::::::::::::::-=二::斗::≦彡
―=::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-彡'
:::::::::::::::::::::-=＝ﾆ二:::::::=-:::::::::::::/ /
―‐ ┬―ﾐ≧=-＿::::::::::::::::::::::::::／::
ﾄ､　　ゝ::ノ} :厂／:::::::::=-::::::::／::::::::
ヾ:.ｘ､＿,　　'　. 孑''´::::::::::::::::':::::::／
　｀¨¨¨´.　　'"＿　　-=≦--彡1:::::　　　　　ちょっとコレは予想外ですね。王将軍と面会出来なかったのは痛いです。
　　　　￣￣　　　　　 ,ﾚ'´７㍉ l::::::
　　　　　　　　　　　癶.　ゝ刋::::::　
　　U　　　　　　　　｛Ⅶﾄ､__ノﾉ::::／
　　　　　　 -ｧ　　　 j　ﾞ¨¨"／::イ::::
　　　　　　　　　r 千　　／ィ::::::::::::
＜￣`　.,　　　　　　　　　　 ':::::::::::':
`　.,`ｰ､　｀ヽ　、　　　　. '::::::::::::'::::
　　 `　._ア¨ ﾄ､ﾉ　　　／:::::: ／::::/
　､　　l　　 j　， .イ/:::::::ィ::::::::/
　　｀¨¨ }-‐　　 .lﾍ｛/:::／　|:::: /
　　　　 {　'"　　 l　7:. '　　｜:/
＞--- １　　　　{　'ｲ `'くヽ.|/
　　　 r'　　　　 ` ､_..　-―‐-､
901：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:05:04 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　　 ├- ､__:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;:-‐'"´;i
　　　　　　|;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞﾞﾞ'''''ー--　､､;;;;;;_;;;;;;; -‐''''"´:;:;:;:;:;ｨ彡ﾐ,
　　　　　　 ,i＝＝==､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-‐"´ﾞﾐ三ﾐi
　　　　　　 i三三ニﾆ'￣｀ﾞﾞ''''' ー- ､;:;:;:;:;:;:-一'"　　　ﾐﾆ三i
　　　　　　 i三三ﾆ三　　　　　　＿　￣　　r==､　　　 'ヾ､ミi　　　　　　　彦雲殿らしいでおじゃ。彦雲殿は才幹優れたお方でおじゃるが、
　　　　　　_,i三三ﾆ三ゞ　　　ﾆ三ｼ　　i　　ゞ"´　　　　　!ﾐ;iヽ　　　　　若干取っつきにくいところがあるでおじゃる。
　　　　　 i"ﾞヾ彡彡ｧ"´　　　　　　　　 i　　ﾉ　__ ,,,...､_,,. 　 iﾐ| |
　　　　　 { {｀ヾ彡;ｼ′ 　　, _ --‐- ､丿　ｨ''"ノ（oﾂヽ''　　|ﾘﾉ　　　　　　鍾会ではなく麻呂が直々にいかないとたぶん口説けないでおじゃ。
　　　　 '､(､ヾ彡ﾘ　　　ｨ'でo)'ヽ､　 :　 ';:. 'ー-‐'"″ 　 |ﾘ　　　　　　　
　　　　　　 ',ヽヾ､彡　　　ゝ｀ﾞﾞ'''''"´ﾂ　.､　 i::.｀ヽ､,,,,ノ　　|i|
　　　　　　　ヽ丶ヾﾘ,　　　｀､,,,,,,ノ　　.: 　 i:::.　　　　　　　ﾘi
　　　　　　　ゝ､,ヾﾘ　　　　　　　　 ,　.::　　'､::.　　　　　　ﾘ
　　　　　　　　　　ヾi,　　　　　　　 /､ _　　　 ,,'　　　　　 , /
　　　　　　　　　　　ヾ,　　　　　 /　 ´｀｀ｰ''´　　､　　,' /
　　　　　　　　　　　ヾ,　　　　　 '　　　　 : :　　　　 ',　,　/､
　　　　　　　　　　　　ヽ､　　　　, --‐‐一''ー─''''　' /./::::ヽ.
　　　　　　　　　　　　 i"i ヽ　　,r' _,,,, ゝ--‐‐''´ｰ'"　ﾉﾉ::::::::::ヽー-､
　　　　　　　　　　　ﾉ, |',　ヽ､　　｀ ; ; ; ; : : : '　／::::::::::::::::::＼_｀ヽ.
　　　　　　　　　／::i　| ',　　｀ヽ､＿　　＿,／:::::::::::::::::::::::::::::/　ヽ
　　　　　　_, -‐'''"i:::::::i　.|; ',　　　　　　￣￣／／:::::::::::::::::::::::::／　／＼

王凌の人となりを知る司馬懿は困惑する息子とは対照的に落ち着いていた。
902：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:05:22 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　＼!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　 (
　　　　　　　　　　　　　 }　＼　　　　　　　　　　　＿､　　　　　〈　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　　　ﾆ=-　　　　／　　｀ヽN　　　} 　 /
　　　　　　　　　　　　　　､　　　 , ⌒ヽ　､彡　　 /　　　　＼　　　/´}
　　　　　　　　　　　　　　　 }　　　 / ,　-}/　/　　　　　　　　　　ｰz　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ､　ｰ{ :{ r /　/　　　 ` =ミ､　 i　, /　／　　　　　　　　　　　　　 r'丁´￣￣￣￣｀7￢‐,-､　　
　　　　　　　　　　　　　　　　∠　　ﾊ i V　/ }　　　｀ヽx=ﾐ＼} 　 / ´　　　　　　　　　　　　　　　　 r'|　|　　　　　　 |　 |/　＞、　
　　　　　　　　　　　 __､ -‐　Y人/　ゝ-' ./　′　　＿　-‐　ﾑ 7　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ! |　|　　　　　　 |　 |レ'´／| 　
　　　　　　　　　　r'　　　　　＼ z彡　{　{　　　　　　　　 }ｿ′　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　|　　／＼　　 |　 |l　 /⊂う　
　　　　　　　　＿廴　　　　　　＼　　∧　　　　-‐　､〈ｰ　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　|__∠∠ヽ_＼　|　ﾘ　/　 j　　
　　　　　 .， ´ﾆﾆﾆﾆﾆミ　　　　ム、　∧　 ´¨¨`ｰ､　 Y　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |´￣　　　O　￣￣￣￣￣｀!　　
　　 .， ´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ＼　　　　 ∧　　､　　　　ヽ/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l'"´￣￣ヾ'"´￣￣｀ヾ::幵ー{　　
.， ´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼　　　 ∧　　｀¨Z　､　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⊥,,,,,＿､　　　　＿__,,,,,ヾ| l::::::|　　
Yﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ　-‐ ￢ミ､　　ﾑ　　　　Ｙ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 lヾ´ ｆ｝｀7 　ﾍ´ｆj￣ﾌ　 | l::i'⌒ｉ　
:|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ　 V{　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　,.ゝ‐ｲ　　　 `‐=ﾆ、　　| l´ (　}　
:|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ.／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ　 }从ノイ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l 　　 {　　　　　　　　 | l　､_ﾉ　
:|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ./ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ}　}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　/￣　　''ヽ、　　　| l　ヽ_　　
:|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/}　}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　ﾊ´￣￣￣｀ﾄ、　　|亅〃/＼
八ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ }ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ /ﾆ} /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,人　ｆ　´￣￣￣｀`ヾ　 j ,!// {_っ）､
ﾆ∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ｜ﾆﾆ／ﾆ.ﾘ′　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/　｀ト､_＿iiiii＿_____,レ'‐'//　 _,／　/ｽｧ-
./ﾆ∧ﾆﾆﾆﾆ〃ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾘ／ﾆﾆ /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.イl{ ｛々 !／´しllllﾄ､￣`ヽ、 // /´,.-、 /彑ゝ-{ｽｧ-､
ﾆﾆﾆ∧ﾆﾆ〃ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/´ﾆﾆニ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.イ彑l l > ゞく l　〃 l|ハ.lヽ、　ﾊVゝヽ二ノ/ゝ-{､彑ゝ-{､彑ｧ-､
ﾆﾆﾆﾆ∧ﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆ ,/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.イ彑ゝ-'l l　（ (,) レｼ′　　 !l　｀ｿｧ'´　　 _ノ7{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､彑{
ﾆﾆﾆﾆニ}/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ /ﾆﾆﾆﾆ／/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ュゝ-{､彑l l　 ` -イﾍ　　　 !ｌ　//　/⌒ヽヾ/_ゝ-{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､
ﾆﾆﾆﾆ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆ斗　´ﾆ/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{､彑ゝ-'l l f⌒Ｙﾊ　',　　　　!l/ /　ヽ_うﾉ /-{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､彑ゝ
ﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆﾆ /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彑ゝ-{､彑l l｛に!小　ヽ　　 /!l /　　 ,／　/彑ゝ-{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､

正史王凌伝によると、王凌は司馬懿の兄である司馬朗とは旧知の仲であった。
その縁もあり、司馬懿は王凌の人となりを知っていたのである。
903：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:06:03 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　:|　 {　　　　　ヽ　　　　 /　　　　　　　|　　　　/ /　　/
丶　　　　ﾘ　 ;　　　　　　ﾐ, 　　　 /　　　　　　　八　　　/ / 　 /
　＼　　　ﾚ! ﾉ　　　　　　 `, 　　 /　　　　　　　〈　ゝ-彡 '　　/
ヽ　　￣　厶　　　　　　　　 l　　　;　　　　　　　　ヽミ　　　 ,厶,,_
　＼_　　／‐=ニニﾆヽ　　 {　　ﾉ,　　／　二ﾆ=、　}　　_,／　 , ´
ﾐ, 　　 }　{　　／,≫＝ミゝ_,｝〉　 {《___ノｧ=≪ ＼　　　| 　　　丿
　＼ｒ‐┤ |　　／　め　　｀`〈　　　　ﾉ　め＼､　　｜|>―､彡　　　　お前の考えは甘すぎる！
　　ﾉ　Ｊ　|　　　ミー==彡ゝ　i　　　へ　ﾐ=　___,,.　　　 |｜/＾ i
　　}　ノｌ　!　へ,,__　　　／　　}　　　　＼　　　ノ＾'　 } ｊくl　 ;　　　　　ありゃどう考えても本気の降伏じゃろ！
　　{　{ l|　!　　　　 _,／　　　　　　　　　　`ｰ　　　　　 ; ｌ| ﾉ　八
　八　ﾘ ‘　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ﾘ　 /
　　　＼‘　ゝ　　ﾉ　＿＿_ュ__ｒュ＿＿_　丶　　,ｲ　{　,〈
　　　＿ゞ,　い,　 l　／　　　　　　　　　　＼　}　 /ﾉ ,厶ハ,
　／　　ハ　! ｌ　 V　,　 ,___ｔ___人__ｘ,__､　､　Ｖ　//　{　 V└―ｘ、
__」　　 /　 '，l `　 '⌒了___ｧ………=ｔ__T＾ﾞ⌒`　 ′ l　　}／ ⌒　＼___
　　ミ〈　　い、　　弋く　　　　　　 >ｿ　　　　 ;　 l 　 ‘　　　　　　　｀ ,
　　　　》　　ﾉ　＼　　　ヽ辷ｰ─一少　　　　ﾉ　〈　　乂　　　　　　　 |
　　　〃　く,　　　＼　　　　,,.二二.,,　　　　　／　　ゝ　　ﾏ　　　　　　└ｭ_
　　　ヘ　　＾气　　　￣乙ィ／＼､__,z―=彡　　厂　　　ﾉ　　　　　　＼
　　　　〕ﾄ　　厶　　　　　 ´　ﾉ　｀ゞ　　　　　 ,厶　　　／　　　　　　　　ヽ

また王凌は有能ではあるが、呉の降伏詐欺に引っかかった上に、忠告した満寵に対して
老齢を理由に中央へと召還させているほど癖のある人物である。
904：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:06:30 ID:kZMEbdUk0: .　　　　　　_,,...イi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;＼
　　　／´ ノ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;＼＼
.　　　　／;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i＼ヾ
.　　　／;.ｲ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;∧
　　 /／/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;∧∧
　　　 /;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;∧∧
. 　　 /;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ ;|
　　 /;iｲ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i; 刈　　　　　ですが父上、鍾会からの報告によると王将軍に司空の位が与えられたそうです。
.　_,ノi/ |;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ|;ｉ;|
　　 :{:{:|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;从;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;|;ｉ;|
.　　｛　|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ/: :＼;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i|;ｉ;|
　　　　 |;i;i/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ:/:_:_:_:_:＼;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i; |ﾚ′
　　　　 |;/|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ/㌃尨㌻ヽ＼;i;i;i;i;i;i∧ 尨㌻㍉i;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ;iﾊ;i;iﾉ｀ﾞ^'
　　-‐^ﾞ{　|ｉ|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iミ===彡 : : ＼＼;ｉ;∧ ===彡;i;i;i;i;i;i;i;i| ﾘ刈: : : :
　　　　 |ｉ|ⅵ;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ{ 　　　　ヾ;i＼＼∧　ⅵ: :|;i;i;i;iﾊ;i;|: :刈: : : : :
゛　　　八|!|.Ⅵ;i;ﾊ;ｉ;| : .　　　　　　 : : : : :.｀ヾ　. : ::|;i;i;i;|::州: |: : : : : : :
　　　　　 | ;乂{　从　　　　　　　 |: : : : : : : : : : :.从i从::∧ |: : : : : : :
　　　　　 |　 |:.:...{乂　＼　　U　　｀¨´:.. : : : : : ／　jﾘ : l∧ ∧: : : : : :
.　　　　　　 ∧ ∧::.:.　ヾ　＼　ｰ=≦㌃''ﾏ : : ／: : : :ﾘ : ∧ ∧: : : : : : :
　　　　　　 ∧ ∧::... 　　　　＼　ー‐{:　 { ィ: : : : : : : :.∧ ∧: : : : : : : :
.　　　　　　 ∧ ∧:.　　　　　　＞-- 〉圦: : : : : : : : ∧ ∧: : : : : : : : :
　　　　　　　　　　、＼　　　　　　　　/ﾞ⌒`''＜: : : : :.∧ ∧: : : : : : : : : :
.　　　　　　　　　＼　＼　　　　　 .〈　入_　　`'＜∧ ∧: : : : : : : ::j{ : :
　　　　　　　　　＼　＼＿＿厂￣¨`＾^丶　 :)／: : : : : : : : : / : : :
905：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:06:50 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　 /ヽ､|:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:､;_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　　　 /ミミﾐ|:|;;;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾞｰ､_;_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;_ﾉ
　　　　/ミミミﾐ|:|ﾐゞ-､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞ'''''''''''''''";:|
　　　 /ミミミﾐﾐ|:|ミミミゞｰ-､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　 |ﾐミミミミ|:|ミミミミ'　｀ﾞー-､;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:ｲ;;;i
　　　 |ミミミミﾐ|:|ミミミミ'　　　,､､､､_￣｀ﾞﾞ""´_,,､､ヾ;|
　　　,|ミミミミミ|:|ミミミﾐ　　ヾ-､,,,,,)　　　　ヾ､,,ﾉ |ﾉ
　　　|;-'､ミミミﾐ|:|ミﾐﾃ'　　ｰ-､､,,_　　,i丶　　　,;'"|;!
　　 |'i⌒ヾミミﾐ|:|ﾐﾞ｀　　　　 __,ﾆヽ､ｰ'　〉-‐''二__|;!　　　　　彦雲殿は曹爽一派のごとき浮華共に取り込まれる方ではないでおじゃる。
　　　| ! r､'ヾﾐﾐﾐ|:|i　　　ｰ=;弋ｿ,ゝ:）　　'､''‐弌Zﾝ'|!
　　　ヽヽ,､(ヾミﾐ|:| 　　　　　ｰ-‐ノ　　 ',　｀ー'　〉　　　　　実際、徐邈らも司空に推薦されても断ったでおじゃるよ。
　　　ヽヾ　ｰヾミ|:| 　　　　　　,　'　　: 　　',　　　 i
　　　　ﾞゝ､__,,,ﾄミ|:|　　　　　　　　 ,　　　 ',. 　　|
　　　　　　ヾミ| ヾi|:| 　　　　　／r_,,,,､_　ﾉ､　　i
　　　　　 .ゞ| 丶'|:|　　　　　,' 　　　 i:^1　ヽ /
　　　　　　 /i;|. 　 |:|　　　　　 __,,,,,,,､,'_,,､__ ﾉ/
　　　__,,,-‐/ 〈;|　　ヾ､　　　　　´ﾞﾞﾞ'ﾆニ二ﾆﾌ' /
　 ,r（:::::::∠,　ヽ　　　ヾ､　　　　　　ﾞ⌒"　/
　＼ヽ:::::::::::＼　'､　　　　ヾ､　　　　　　／
　;;;;;;i,|:::::::::::::::::＼＼　　　　ﾞｰ＝=,,､ｰ-一ﾂ´ヽ､
　;;;;;;;;;ヾ::::::::::::::::::ヽ＼　　　　 //'r'i､ヾヽﾉ　 |:::::＼
　;;;;;;;;;;;;;;;＼:::::::::::::::ヽ＼.　　ﾉﾉ ,|:|ﾍヾ＼'､　|::::::::::i｀ﾞｰ､

曹爽一派は徐邈を初めとする功臣達を三公に推薦するなど露骨な取り込み工作を行っていた。
906：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:07:00 ID:kZMEbdUk0: 　　＿＿>　　　　 |＼.＿＿＿__／|　　　　　　　く　ﾚ'　　＿　＝=
　　＼　　　 / ┌┴o _ヽ　1　 o　┴､　ヽ　　　＜＿　　　　　＿
　　＜　　　./　 |　　｡　/ 〔王〕　｡　　|　　＼　　　＜　　　＿|　ﾞv―､
　　　ノ　　 l　　|＿＿＿＿＿＿＿＿|　　　 .|　　　＜　　　|　 |　　|　　|＿
　　／　　　l　　ド'　ゝ-､，ヽ,__, -‐'￣|　　　　|　　　＼　　 .|　 ,|　　|　　|　 |　　　おあいにく様　ワシはそんな柄じゃないのぉ・・・・・・・・
　　７ｫ　　 |　　|　`t=‐', ）　んｰ==r' |　　　　|　　|＼「　　.|　　|　　.|　　|　 |
　　　/　　j　　 |　//　 ,j　　｡　　　||　| /　　　|　　＼　　　|　　|　　 |　　|　 |
　　./　　 |　　　| .||　　ﾐ._.,..､　　　 ||　|/　　ヽ | ﾄト､.＼　 |　　|＿__|　　.|　 .|
　 /／|　,l　　　.ﾄ ||　/＿＿　　　　||　|　　　ﾄﾄ.|ﾉ　￣　rト.､｛―‐.{　　 |　　|
　　　/／|/|　　 !Vj,〈[r―--｀ー､ヽ|| ｜　　　| , へ.＿＿|｣　 |　　　　　　　　　｢|
　　　　　/｜　　　＼　'~￣￣　　　|／|　　　|/　　　　　ﾉ　　,l　　　　　　　　　 | |
　　　　./／|　　　　　ト､＿＿＿／　　|　　　|　　　　　/　　ｲー―- ー――--|｜
　　　　　　 |/|　　　　|　＼　ヾ.　　　　|　　　|　　　　　l　　　.j-､＿　　　　　　　.| ト-､_
　　　　　　　ﾚi　　　|ﾄ／ト､　　　/　 |/　 i/　　　　　 |　　　　　　ヽ　　　　　　 | ＼　＼
　　　　　　　　|　　　|'　/　入　　/　／|　 /|　　　　　　ﾄ　　　　　　　　　　　　　.|ﾄﾀ､ヽ　ヽ
　　　　　　　__｣　　 | ./　/l　|　 l ／.|　|　|/￣ヽ　　　 /＼_　　　　　　　　　　　/ﾉﾒﾄﾞi|　　ﾄ､
　　　　＿／　ﾚ1　|//./　ﾝ.j　 /　/　 | ./　　 .|　　　/／　|＼__ｨ彡ｲ＿＿／ノXX'i　!　　　|
　　　 |　　　　　　| |l/./≧ー'^7　 ,l　　.|｜　　｜　　/　　　|　 l L＿＿＿_／XXXﾒ! l　　　 |
　　　｜　　　　　∧|./ー―'／　　|　　 |/　　／　　 |　　〃 |　＼ヽXXXXXXXメ/ /　　　/|
　　　｜　　/|　./　|||XXXy'　　　/　　　ヽ／　　　　|　／　ヽ　　＼｀＜XXXXY／　　　　/
　　　｜　　| |　|　 | |XXV　　　il.|　　　　　　　　　　|/　　　　＼＿　￣`ー==‐'　　　　　 /
　　　 .〉　　| | /　　||父/　　　/l |　　　　　　　　　 /　　　　　　 |　ヽ　　　　　　　　　　 /
　　　ﾊ　　.V il　　i||X/　　　/ /　　　　　　　　　 |　　ー―ヽ､　　　　　　　　　　　／
　　　j　|　　　il|　　|k/　　　/　|　　　　　　　　　　ト､　　　　　　＞､＿　　　　　　　／
　　　|　|　　　l|　　|y’　　 /　｜　　　　　　　　　 |　＼　　　／　　 / Yヽ.＿＿.／
　　　　　　　　　　　　　　　　【徐邈】

反乱多発地帯であった涼州を見事に治め、絶賛された徐邈は中央に召喚されて司隷校尉となったが
その後、曹爽の露骨な取り込み工作による司空就任を年齢を理由に断っていた。

なお彼は王昶や王基と同じ伝に載り、その筆頭として纏められているほどの名士であり功臣である。
907：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:07:28 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　＿__|　　　　　　　　　　　`ｰ- ､
　　　　　　＼　 __,.-――-ィY　　　　／
　　　　　　／　 Y｡　　　ﾟ｡　ｲ　　 i　　｀＞
　　　　　＞　 !:｡，＿_ｨﾆ=|　　ﾄ､　 __＼―ｧ
　　　　／＿ /.｀iF'ゝヽﾆ`､| i　　ヾ､　､＼　￣＜　　第一、ワシあんな無駄な贅沢するような連中と一緒にされたくないわ。
　　　　　　　 / イﾍl!,j_｡　｀|/:.　:.ﾄ､ﾏ:. ▽　　―‐ﾞ
　　　　　　　 ∠!,:　ﾏ‐‐､ゝj|::::::..:i:ﾄ､ﾄ､::ﾄヾ::::::､＞
　　　　　　　　　ﾚ|::::::ゝ┐イ'!/::::::|ﾊﾉ/////＞，､
　　　　　　　 ┌|/|::∧!,ゝ　! |∧!//////////＞､
　　　　　／ﾏ/,'ﾚ'//:辷ﾆ/|'///////＞'’´.:.:.|V
　　　　　 /.:.:.:.:|/（）/i:.|xxノ/（）////／.:.:.:.:.:.:.:. l∧
.　　　　　〈:.／:.:|///∧／.:/,ゝﾆヽｧ'=-‐.:.:.:.:.:.:.:./.　＼
　　　　　／.:.:.／7又ﾇﾒ､ィﾏ'__メキ´ﾆ=-:.:.:.:.:.:.:.ｲ　　＿＼
　　　　　!ｲゞ二l! {!xx／.:.ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.イ　　＼￣
　　　　/.:.:.:.:./:.{又x/:.:.:.八:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;イ/j　　　､＼
.　　　〈:.:.:.:.:.:.:.:.乂X|､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∠､:.ﾉ/　　　　＼
　　　　＼:.:.:.:.:.:.:.:.:入_､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／-‐'///＼ﾞ､_,､＿＿＿__
　　　　　ヽ-イ77|:./.:./:.ﾄ､_:.:.／//////////|;iH;i;i;i;i;i;i;i;i;'⌒ ，
　　　　　　　 !//{/.:./.:.:.!'//////////////∧H;i;i;i;i;i;i;i;iγ￣;'⌒ヽ
　　　　　　 |//ﾄ--≦=}///////////////∧t;i;i;i;i;i;i;i {　　{.　　 }
　　　　　　 |//|:.:|:.:.ノ.:|////////////////∧;i;i;i;i;i;i;i!ﾞ､___乂__.ﾉ
　　　　　　 |//|:.:|:.:.:.:.:.!////////////////,'∧;i;i;i;i;i弋__ノ￣

正史によると、徐邈もまた田豫並に清廉潔白な人物であり、贅沢を徹底して嫌っていた。
彼を絶賛する盧欽（盧毓の息子）が「昔は清廉であることが尊ばれ迎合されたが、
今では贅沢することが尊ばれて迎合することが名声を得ること」と彼の伝において
わざわざ皮肉を言うほど徹底していた。

これほどの男にすら曹爽一派は露骨に距離を置かれていたのである。
908：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:08:20 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　斗-=―
　　斗:≦:::=―　　_　―二―
≦:::::=―　_　-≦-　　　＿　　　　,
::::::―斗≦::::::::::::::::::-=二::斗::≦彡
―=::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-彡'
:::::::::::::::::::::-=＝ﾆ二:::::::=-:::::::::::::/ /
―‐ ┬―ﾐ≧=-＿::::::::::::::::::::::::::／::
ﾄ､　　ゝ::ノ} :厂／:::::::::=-::::::::／::::::::
ヾ:.ｘ､＿,　　'　. 孑''´::::::::::::::::':::::::／　　　　　正直、王将軍は三公になってもおかしくない人物ですが、
　｀¨¨¨´.　　'"＿　　-=≦--彡1:::::　　　　　鍾会の報告ではこれを受け入れたそうです。
　　　　￣￣　　　　　 ,ﾚ'´７㍉ l::::::
　　　　　　　　　　　癶.　ゝ刋::::::　　　　　しかも、影には甥っ子の令狐愚が絡んでいるそうです。
　　　　　　　　　　　｛Ⅶﾄ､__ノﾉ::::／
　　U　　　 -ｧ　　　 j　ﾞ¨¨"／::イ::::
　　　　　　　　　r 千　　／ィ::::::::::::
＜￣`　.,　　　　　　　　　　 ':::::::::::':
`　.,`ｰ､　｀ヽ　、　　　　. '::::::::::::'::::
　　 `　._ア¨ ﾄ､ﾉ　　　／:::::: ／::::/
　､　　l　　 j　， .イ/:::::::ィ::::::::/
　　｀¨¨ }-‐　　 .lﾍ｛/:::／　|:::: /
　　　　 {　'"　　 l　7:. '　　｜:/
＞--- １　　　　{　'ｲ `'くヽ.|/
　　　 r'　　　　 ` ､_..　-―‐-､
909：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:08:42 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　 |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　 |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
　　　　　　　|＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
　　　　　　　|　三|　　＿　　＿　　 |三 !
　　　　　　　|　三|　三ｼ　　　ヾ三　 |三 |　　　　あの令狐愚が絡んでいるでおじゃるか？
　　　　　　　|　三′　 .._　|||||　 ._,,..u. i三 |
　　　　　　　ト､ﾆ|　<でiﾝヽ　 ;'i"ｨでiﾝ |三.|
　　　　　　　', iヽ!　､　‐' /　 !､　ーシ |ｼ,ｲ
　　　　　　　 i,ヽﾘ　u.　　,' :　 !　u　　　|ｆﾉ
　　　　　　　　ヾ!.　　　ui ,､　,..､ヽ__!＿.lノ
　　　　　　　　　|　　　　　 _　_　ﾞｰ┬､｀ヽ､
　　　　　　　　 l　　　 ,ｨﾁ‐-‐fー'⌒,ﾗｰ- ヽ
　　　　　　　　ﾞi､　　ゝ､二ﾌ,ﾆ二j　,-ヽ　＼　　　＿__
　　　　　　　　 | ＼　　ｰ一ﾞｰ'７/ ハ　　､　＼_/ -ヽ
　　　　　　　　　,ィ|､　＼　　　　 /,二=-ヽ_　ﾞ、　ヽ^i-!:i
　　　　　＿, イ　 | ヽ＿二＝''"　`ｰ--､　｀　ﾞ、　丿 !:|

司馬師の口から王凌の司空就任に令狐愚が絡んでいることを知った司馬懿は顔色を変えた。
910：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:09:02 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ.:.:.:|＼:.:.:.:ヽ、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿| ＼| 　.＼:.:', ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞　　　　　＼'　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ミ=‐
　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　　　　　　　　　　　　　＼.:.:＼、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾑ
　　　　　　　　　　 γ⌒ヽi.:.:.:.:.:.:.:／　　　　　　　　　　　￣　＼.:.:.:.:､､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾑ
　　　　　　　　　　　/／i　 l′:.:.:.:７　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.:＼＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾑ、
.　　　　　　　　　　/.　ｒ┤ |:.:.:.:.:.:/　　　＿＿＿　　　　　 l　　　　　　　　＼ヽ、＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾏ＼
　　　　　　　　　 /　 /　ソ:.:.:.:.:/　　　　　　ﾏﾑ　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　＼!.:.:.:.:＿ﾏ
　　　　　　　 | 　 | 　 /.:.:.:.:/　　　　　　　ﾏﾑ　　　　　 |/　　　　　./　　　　　　　/.:.:.:.:ヽ
　　　　　　＿ γ',　 l　 /:.:.:／　　　　　　‐- ､`ﾏﾑ、　　　 |　　　　　／　　　　　　 /:.:/｀ヽ!
　　　　　 |.:.:.:`'.:.:.:i　| ./:.:.:/　　　　　　　 ´､ /::ﾟ〉`ﾏヽ.、　 |　　　　.／　　　　　　 /:.:/
　　　　　 ';:.:.:.:.:.:.:/　　,′ ７　　　　　　　　 `'´‐　! ｀マソ/　　　／　　　　　　　　　/:.:/
　　　　　　';:.:.:.:.:.:＼／.:.:く　　　　　　　　　＿＿＿　＿　　／厶＿＿＿,へ.　　/:ノ
　　　　　ﾏ:.:.:.:.:.:< /.:.:／　　　　　　　　　　　　　　　´　　　　/ ／`r､-_‐　´ヽﾑ　/´　　　　　愚かであることを強いられているんだ！
.　　　　　ﾏ.:.:.／/／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ヽ､-'ﾏｿ　ヽ　　　／
　　　　 γ´ .ﾏ/. ,′=‐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　｀　￣　　　i´
　　　　/　 / /　 ′／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,′　　　　　　　　 /
　　／/　 /./　　!／／　　　　　　　　　　　　‐-､　　　　　,′　　　　　　 /
　/　/　　l./　　ﾏ´/　　　　　　／　,へ、　　　　　　　_ノ　　　　　　　 /
./　　　　 '，　, 　 lﾏ//　　　／／　丶.＞．　､_　　´　　　　　　　　 , '
　　　　　　 '， i　　| ﾏ//　　　', | |　　　　　丶.＞．＿　 i
　　　　　　　'，! 　 |　ﾏ/ ,　　　', '､　　　　　　　丶._ノ　l　　　　　／
.　　　　　 '，.　 | 　ﾏ′　　　丶｀丶、　　　　 /_/　　　　　　厶
.　　　　　　　 '，　 !　　 ',　　　　､　￣｀ヽ､ｰ-‐´ /　　　　　／
　　　　　　　 '，.　　　 ',　　　　　｀丶r､　￣￣　　　　／｀ヽ、
　　　　　　　　　 '，　､　　＼　　　　　 l′　　　　　イ　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【令狐愚】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【兗州刺史】

王凌の甥っ子でもある令狐愚だが、元々彼の名は令狐浚であった。だが、ある事件を起こしたことで
名前を改名することになった。
911：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:09:24 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -‐ 　　 ‐-　　_
　　　　　　　　　　　　　　　　´　　　　　　　　ミ
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　≧=-
　　　　　　　　　　　　　,　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ
　　　　　　　　　　　 / /　／　　　-‐　7　イ斗く　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　 /ｲﾑｲ　{／　　　/／　　　　ﾐ　　　 }
　　　　　　　　　　　　 }　　　　　　　　　　　　　　　　}　　　 ′　　陛下！　陛下！　大変です！　不正が発覚しました！
　　　　　　　　　　　　　'. {／｀丶、　}　{　 __ x≦ﾐ　　ゝ　　/　
　　　　　　　　　　　ﾊ'　⌒ ≧z〈　ゞ=彡云､　　 {　ィ⌒V　　
　　　　　　　　　　　　　{ ﾘ　くﾋﾘﾉ　}　　弋ﾋﾘノ　　ﾄ　}､　}､
　　　　　　　　　　　　　Ⅵ　　／　 ′　　　　　　　 j　ﾊ　/′
　　　　　　　　　　　　　_`{　　　　 /　　　　　　 xく }ﾉ />　＿＿
　　　　　　　　　. :i´:i:/ﾊ　　　 {　 , -　　　　　　　` }イ　∨:i:i:i:i:i
　　　　　　　　／i:i:i:i:i:i/　 },　　　　　＿　　　　　　　　V　!　　V:i:i:i:i:
　　　＿..／/:i:i:i:i:i:i:i/　　V　　 /¨¨¨¨¨¨ヽ　　　 ∨ :ﾘ　　 }:i:i:i:i:i
.　￣　　 /:i:i:i:i:i:i:i:/　　　{∨　廴＿＿＿ﾉ　　　／　:/　　　∨:i:i:i:
　　　　 /i:i:i:i:i:i:／　　　 {　ヽ　｀¨ Y¨¨´　　／　　/　　　　∨:i:i:
.　　　　 /:i:i:i:i:／　　ィ⌒V　　ー￢ー--=彡　　 /　　､　　　 V:i:i
　　　　 ′:i∠斗:i:´:i:l:| 　　>　　　　　　　　　 /／　 }:＼　　 ∨
‘，　　　|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:l:|　／ ‘，ｰ- ､　　 , -‐　／　｀ヽ /:i:i:i:＼　}
　‘，　　|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ／　　 ‘:＼　　　　　／} 　　　　＼:i:i:i:i:i＼j
　　‘，　|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／　　　　 ‘，:｀: ー―=彡: ′　　　　 >:i:i:i:i:i:i:
　　　‘，|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼　　　　 ‘，: : : : : : :／　　　　　　／:i:i:i:i:i:i:i:i:
　　　 } |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:l:|＼|　　　　＼: : : ／　　　　　　イi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:

令狐愚はある日、曹丕に対してある人物の不正についてこれを誣告した。
912：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:09:37 ID:kZMEbdUk0: 　　　　l
　　ト､.|　　l　　　　　 /:''　　　　　　　　　　　　フ
　　|　ﾙ　　l 　　|: 　 /:　　　　　　ノ　　　　／
　　l　 |　　 i:　 .:!　　{:: 　　　／'　　　　＜
　　!　∧ 　 |::　 {、　|::　i　　／　ー≦ニ　｀ヽ
　 _V　　∨　ﾄ::　ヽ |::　{ ／　ﾂ／⌒ヽ　　ヽ
　ヽ≧ 三＞ー‐一ミ＼从_／イー=ﾄ-.　　-== ∨
.　　∨　__}}　　　　　 `'"　　　　　}_;〈三=-＼_ﾆ　　なんだ令狐浚？　騒々しいな。誰の横領だ？
　　　∨ ｼ_　　　　　　　　　　　　 __ ゞ-＝= ノ
　　　 ∨__≧x_　　　　　　　_／＿_≧ _テ　　　　　貴様の伯父か？´
　　　 /ﾆ'l　ヽt:i:j＞、　　ｲt:i:} ノ´{-=
　　　 { ｿ !　　￣　　　　　　￣　　斥/
　　　ﾟｰﾄ,　　　　　　 |:　　　　　/-'ﾟ
　　〔__」　,　　　　　　 i::.　　　　/〔___〕
　　　　　　＼　　　＿＿　　.／
　　　　＿___ｲ＼　　　　／ﾄ､＿__
＼　 /(　,.,.,.,|　　＼　　／　 |.,.,.,.,.,∧　／
　　V　ﾍ :;:;:;:l 　　　￣　　 .l:;:;:;:;:/　∨
　　 V　ﾍ :;:;l.,.,.,.,.,.,. _＿__ .,.,.,..,l:;:;:;:/　./
　　　V　ﾍ:;:;:;:;:;:;:／ _⌒_ ＼:;:;:;:_イ　./
　　　 V　ﾍ￣￣i　　|　| 　 i￣ / 　./
　　　　｝　ﾍ　　|　　|　| 　 |　./ 　｛

　　　　　　　　　　　　　　　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　 7 . ／ｧ　＿＿　　　　　___.　　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　 'ﾌ/　'⌒　　/斗＜/／　/__　　　　　　 }　　　　　　冗談ではありませんよ陛下！　なんとあの男、
　　　　　　　　　　　　　 '　　　　　　　　　　　　　≦x.　　　　　 }i　　　　　とんでもないことをやっていました！
　　　　　　　　　　　 {　　　　　　　　　　　　　了.　／｀Y.　}i
　　　　　　　　　　　 {へ　　　 /　　 ,xrベ　　〈　　 i.　　} 　｝__
　　　　　　　　　　　＿ Y　ミxj}　 i{ｪｪｪxﾂ_..　　　　}i　　|　　从　　/
　　　　　　　　　　　／　　 V 人 v乂　く　(　vﾂ　　　　Y.　 l . /　　 /
　　　　　　　　　　　　 {.　　　/　　｀ヾ　　　　　 `ヾ{. ﾉ　　ノ
　　　　　　　　　　　 ∧　　 '　　　　　　　　　 ‐==}i≧=r⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ∧　i{ 　　　　　　　　 ‐==}i　　　　/ }、
　　　　　　　　　　　／∧ ￣r'ー--,-,--､.　　　ヽ人. 　　　 } ＼
　　　　　　　　　　　＼ ∧　ﾉ￣≧'='=≦ヾ　　ヾイ　　　　　　 /／　＼
　　　　　　　　　　　 _＿〉　`Y´￣j⌒　　　　　／.　　　　　　　 '
　　　　　　　　　　　　　　{. 　　八＿__　　　　　／　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　 ∧　　　{ ∧　 ≧=≦／　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　＼.　 {　　＼　　　　　　　　　／
913：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:09:51 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　／) 　 _ イ＿＿_
　　　　　　　　　　　／　人彡　　彡"´＿_
　　　　　　　　／　　　　　　／　　´　￣≧、
　　　　　ト､　　 i　　　　　　 ,′　　　　　　　　｀≧
　　　　　|　ヽ　|　 j　　　　 /　　／　　__＿＝=ミ-
　　　　 |　　Ⅴ　　　　　　　!　／　　　￣　　　　　／
　　　　　!　　　　 |　　(、　 i /　　 ,／　　　　＜´
　　　　　V 　　　ﾄ､　ヽ　 {｛　　〃　／⌒ヽ　｀ヽ
　　　　 _∧ 　＞ー‐ミ一＼从_／イZ∠≦　　　ヾ==`
　　　　ヽ≧　__}}　　　　　　 `'"　　　　〈三=‐　＼ _　　　一体誰の不正だ？
. 　　　　∨　≧　丶、　　　　　　,ノ　ゞ-＝=　ノ
　　　　 ∨ ｼ　　　＼、　　　　／　　≧ 二彡´
　　　　　　∨-　ゝ戈ij ヾ　　　イ戈ij ﾌ　/=テ
　　　　　　{ ｿ!　　￣　　　　　　￣　　斥,}
　　　　　　　ﾟｰﾄ、　　　　 |　　　　　　/ーﾟ
　　　　　　〔__〕ﾊ　　　　　　ｌ　　　　　 / 〔__〕
　＼　　　　　丶　　　＿＿　　／　　　　　　／
　.　　＼　　　_＿ｲ＼　　　　　　／ﾄ､＿_　　　／
　　　　　＼　/(.,.,.,.,|　｀ヽ　　　 ´　.|.,.,.,.,∧　／
　　　　　　 V　ﾍ:;:;:;ｌ　　　　￣´　　 l:;:;:;/　∨
　　　　　　　V　ﾍ:;:;:l.,.,.,.,.,.,.,＿_,.,.,.,.,.,l;:;:;/　 /
　　　　　　　 V　ﾍ;:;:;:;:;__／_⌒_＼:;:;:;:_ｲ　./
　　　　　　　V　ﾍ￣　i　　|　| 　 i￣ / ./
　　　　　　　｝.　ﾍ　 | 　 |　| 　 |　/　｛
　＝＝＝=一　　　ﾍ　.|　　Ⅴ　　| /　　　ー=＝＝＝

怪訝な顔をする曹丕は令狐愚に訪ねた。
914：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:10:08 ID:kZMEbdUk0: 　　　　＼　　＼　　　 ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　 /　　 /
　　　　　＼　　　＼　 /:::::::::::::::::::___ﾄ､|＼::::::ﾄ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼ /　　 /　　　　／
　　　　　　　　＼　　 ` /::::::::::::::::::＞　　' 　＼{　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧=ｰ　　　　　／
　　　　　　　　　　 γ´｀Y:::::::::／　　　　　　　゛`ｰ＼:::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　／
　　　　　　　　　　　/　r､ :}:::::ｱ　　　　　　　　　　　　　＼＼::::::::::::::::::::::: rヽ　／
　　　　　　　　　 / ./　ｿ:::/ 　　｀ﾞマ::｢　　　　　}　　　　　 `　`゛ヽ::::::::::::厶
――――　　　 __{　{　 /:::/　　　 __ ﾏ::，　　 }'　　　ﾉ´ 　　　 /::ﾍ{´
　　　　　 i}ｰ=:〉::', r /:::厶.:ｧ　　　　ﾋﾘヾ:､__　 }　　／　　　　 /:/　　　　＿＿＿＿＿＿＿　　　なんと、烏丸校尉である田豫が功を誇って不正を行いました！
＿＿__＿＿ﾏ:::/:::く_ノ::::::::／　　　　 `ー′`ｰ='　／　　 __　　 /:/　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　 V ::: /:/::::／　　　　　 ― ― -　 / ノｰ=≦ﾆミ　/´　　＿＿＿＿__
　　　　　 ,rﾍ:::/:::r≪＿　　　　　　　　　　　　　/`ｰ､ﾋﾘ　〉　r　　　＿＿＿＿__
　　　　　 ,./　　〉 {´　　´　　　　　　　　　　　　 /　　゛
　　　／/ 　 /　ｘく;　　　　 ,　__　　 ⌒｀　　ﾉ　　　　 /
　　　/　　　 ,i{　　}ﾏ/、　／r　｀く＞．　　 "´　　　　　　,　　　　＼＼　　＼
　　　　　　　　', ｉ　}! ﾏ/,　 ’, {　　　` ＜＞ｰｧﾘ　　　／　　　　　＼＼　　＼
　　　　／　　 ,　 |!　ﾏ/、　ヾ､___　　　厂　,′　　　　　　　　　　　　＼＼　　＼
　　　／　　　 , 　　 ’,　　 ` - ､｀ー― ′　　 xく　　　　　　　　　　　　　＼＼　　＼
　　／　　　　 ',　　　ゝ　　　　r'　￣　　　ィ　　＼

令狐愚はなんと田豫が烏丸討伐の功績から、彼が不正をやっていると誣告してきたのであった。
915：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:10:23 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞　´　　 ∨ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
　　　　　　　　|:::::::::::::::::::ト :::::::::::::／´　　　　　　　∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　|:::::::::::::::::::|　＼／　　　　　　ｉ　　}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　
　　　　　　　　|:::::::::::::::::::|　　　　　　　　　 |　　 {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　私は別に出世したくないし、政争に巻き込まれたくもないのに・・・・・・・
　　　　　　　　|:::::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　＼　｀￣＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　{:::::::::::::::::::}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }
　　　　　　　　∨:::::::::::::::|　　　　　/　＿　　　／⌒　　　／|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　 ∨::::::::::::ﾄｙ⌒ヽ　ｉ{ //⌒ヽ≦三三／￣　│::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
.　　　　　　　 ∨:::::::::::{{　≧ }八{{r彡─Y ’フ　´　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ } ヽ
　　　　　　　　 ∨:::::::∧ヽ=.}厂＼´￣ﾌ厂´　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /　　}
　　　　　　　　　＼::::::::∨ノ{　　　＞彡　　　　　　　　　∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／／　　 |
　　　　　　　　　　　　　＼::::∨/　　　､　　　＿__　　　　　U　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿／／　　　　∧
　　　　　　　　　　／￣＼:}{　　＿ノ　／::::::::::::＼　　　　ﾉ:::::::::::::::::／´￣￣／ ´　　　　　/　∧
　　　　　　　　／　　　　 {⌒＞=　´￣二＞::::::::＼　／::::::::::::::／　　　　／　　　　　　　/　//∧
　　　　　　／　　　　　　∨＿　イ´{￣ {＿」＼:::::::）ｉ::::::::::::::／　　　／　　　　　　　　/　/// .∧
　　　　　　　／　　　　　　　　　＿}厶ｲ´￣´＿＿__∧´　{::::::::／　　　／　　　　　　　　 /　///　　 }二二＼
　　　　　／　　　　　　　 /　　｀￣￣｀　＜＿＿ﾉ／｀／　　　／　　　　　　　　　／　／　　　/　　　＼＼
　　　　 {　∧　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　／　　　　 /　　　　　　／　／　　　　/
　　　　 |　 .∧　　　　　　　　　 }　´￣￣｀ヽ　　　　／　　　　　 /∧ 　　　　／　／　　　　　/
　　　　 |　　 ∧　　　　　　ﾉ　　　　　　　　　／　　　　　 //　∨　　　／　／　　　　　　/⌒＼＿＿
　　　　 |　　 .∧　　　　　　　＼＿＿＿＿＿／ }　　　　　 // 　　∨　／　／　　　　　　　/＼＿＿＿　＼＿
　　／⌒|　　　 ∧　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　　 //　　　　∨　／　　　　　　　／

田豫は郡太守でありながら州の軍権を与えられたことから横領をしていると誣告されたこともある。

彼は功績の割に出世したとは言えないが、それは彼の人格や性格の問題ではない。
916：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:11:01 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　 l　　　　　∧　　　　　　　　　　　　　 }　　ﾊ
.　　　　　 / .l ヽ　 l　　.∧　　　　　　　　　　 }　 /　　 ! |
　　　　　　 /　 l　ヽ_l＼　 ∧_　　　　　 / ./　/　　　ト|
　　　　 /　　 l―――≠ .∧＼　　　　 ./／.／　l　　ｲ
　　　　　/　　　 l .　( ｌ )　＼ ∧ .＼　　./ ㌔　－ｧｌ ./ .!　　　　　田豫、また胡族が暴れているぜ！　狩り行くぞ狩り！
.　　　　/　　　　 l .｀ー――　＼l　　.＼/.lー― -　,l/　 |
..　　　/　　　　　 l　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　 ,
...　　/　　　　　　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　, 　　 |
　　/　　　　　　　 l　　　　　　　　　　　　　　　 Ⅳ...|
.　/　　　　　　ヽ　 l　　　　　　　　　　　　 } 　　　 .| V |
　　　　∧　　l .∧　lー―――-,　　　／　　 ./　　 |　V
　　　 / ∧　 l/　ヽl――――´　　ヽー-.、∧　　∧
.　　 /　　∧　ｌ　　{　　- ――― -　_ ｀ヽ ./　 Ⅵ/ .∧
　　/＿　　 .＼! 　ヽ　　　　　,,,,,,, 　　　 /　　 .V　　.∧
.　////≧o　　＼　｀´｀´｀´　　　ヽ从_/≧s。　　　　.∧
..////////≧o　.＼,,　　　　　　　　　 /; ; ; ; ; ;≧s。　 .∧
; ; ; ; ; ＞＜///≧o ｀ー―≠――　´; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;≧=┤
; ; ; ; ; ; ; ; ; ;＞＜//≧ｓ。_ /////]; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;∧
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;＞＜////////; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;./; ∧

田豫は曹丕の弟である曹彰の側近であり、彼の代討伐時に国相となっていた。

そして、曹彰と共に烏丸などの異民族と戦いこれに勝利してきた。

ある意味田豫は曹彰の派閥に属していたのである。
917：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:11:20 ID:kZMEbdUk0: 弋::ｰヾ:冫::::{::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::i::::::::::':::／__
　｀＜:/:::::::::::::/＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j::::::ﾉ:::::::::::"::::;:ノ
　　　　｀ｰ＜　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／乂:::::::::::::＞'"
　　　　　　　 .∨　　　｀＜_　　　　　　　　　　　　　 ,.　 ´￣￣｀`　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞　　　　才￣
　　　　　　　 ∨　　　　　ハ　　　　　　　　　　 z' .／"'""'""＜_　ヽ　　　　　　　　　　　　　／才　　　　　､メ
　　　　　　　　　∨　　　.／ ,:; ヽ　　　　　　　　　　 ´Z/　_　　　　　ヾ　|　　　　　　　　　　 r '.i　|　　　　 ∨
　　　　　　　　　　ﾄ __／　　"　/ ｀ヽ　　　　　　　　 | ⌒ヾ　､z≠ヘ | ﾉ、　　　　　　　　　　ﾉ　.:! ‘，　　　、ｲ
　　　　　　　　　　ゝ､　　　　／　　ヽ　　　　　　 {;!　⌒, }　ヽ⌒　ﾙ'!|　　　　　　　　　　-‐" |‘，　　＼__／
　　　　　　　　　　　　ー､ "　　　　　　ヽ-　　　　　　 }!　　〈　_　　　ﾐﾚｲ　　　　　＿／　　　､　＼　　　_ノ
　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　｀ヽ＿　 _,{ 　＿＿__、　ﾐﾊ'ﾞ　＿_／´　 /　　　　　　　　　才¨¨　　　（陛下は任城王（曹彰）を嫌っていた！）
　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　 :.　　　 |　ヽ／　iヽ乂＿_ノ　ｲ.‘´　／　 /　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　＼: .　　 :.　　　i　　＼　 |八　　　／./　 ‘，　　 | 　 .　　　　　／　　　　　　　（その側近である田豫を誣告すれば手っ取り早く政敵も消せる！）
　　　　　　　　　　　　　　　　＼: . : .i　　/　　　　> ト　￣￣/ イ_　- 　　　 !　.: 　 ,: 　 . ／　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ: . |　/　　　 <.　 ∨:.:.:.=-:.７　＼　　　　 ! .:. ／: ,. イ　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ|　　　　　＼　∨:.:.:.:./　　／　　　　　　: /: .:／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　＼.∨:./　／　　　　　　　　: .／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　ヽｿ／　　　　　　　 /: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八　　　　　　　　　/O　　　　　　　　 .:/: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ヽ　　　　　　　　　　　　　　 . :／:../
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　:.＼:_. : . : . : . : . : . . . . . . . : ／: . :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　: . : . : . : . : . : . : . : . : .‐: ": . :　 ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　　: . : . : . : :O: . : . : . : . :　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　 : . : . : . : . : . : . : . 　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　　　　　: . : . : . :　　　　　 f
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ　　　　 O 　　　 /　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　 |　　　　 /　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　:|　　　 |　　　　 ;　　　　∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /、　 :!　　　　　　 ;:　　　　 λ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::=-ｫ､_　　　＿　　　 ;::_　_,...::彡ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: ｀ヾｿ/:::::::::::7　　厂::::::::|:|::::＞''": : !

おそらく令狐愚としては、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いという論理で、曹丕の政敵だった曹彰の側近であった田豫を誣告し、
手っ取り早く曹丕に取り入ろうと考えたのだろう。
918：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:11:35 ID:kZMEbdUk0: . 　|l　　　　丁弐＝ミへ＼　 |il 　／_彡イ＝孑ｚ_　/ 　 ′　　＜
.　 |l　　　シ　　　　　　　｀＼从／　　　　　　　 V　 ./　／　　　｀ヽ
. 　|l　　 ≧　　　　　　　 `'"　　　　　　　　ヽ/イ´　　　＿＿_＼
.　 |l　　　ミ〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　┛┗　〈　　　　 /⌒ヽ
. ∧! 　＿}}　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┓┏ ＿｀￣}　／　　　＼
. ∨ 　 ≧―- ､　　　　　　　　　　　　／´　　　　く　　　　　　／　　　　この雑種が！　何をたわけたことを言っている！
　 ∨　| 　　　＼　　　　　　　　　　／＝===　　　 ≦　　　／__
　　∨ |　　　r＝＝＼、　　　　　　ヾ__／　l::{i}::l 　》　　{ 　　イ　　／
　　　Ⅵ 　〃　 l::{i}::l ｀`ｰ　　　　　　、　 `ｰ"　〃　　厂｀ヽ.　／
　/￣　|　　丶＿`ｰ"__ノ　　　　　　 `＝＝＝≠　　　|　　 l／
　|　　　{ 　　￣￣￣　　　　 l　　　　　　　　　　　 |　圦 |
　| ＜{　l　　　　　　　　　　　　 }　　　　　　　　　　 !　￣/
　ヽ　　 !　　　　　　　　　　〈　　　　　　　　　　　　　　　ー○＿
　　○＿_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/ 　　 !
　 /　　　∧ 　　　、　　　　　　　＿＿__,,,　　　 /　 {＿＿__|
. /＿＿_/　　　　　　ヾニニニニ二二二二｝′　　　/　　｀￣￣
　￣￣´　　`　　　　 ∨i|ii|i＿＿＿_i|ii|i|i/　　　　′　　　　　　／
　＼　　　　　 /＼　　　 ∨´ ＿＿＿_｀∨　　　　ｲ､　　　　　　／
　　＼　　 / 　 |＼　　　`ｰ＝＝＝一 ′　　／;' l　ヽ、　　　／
　　　　ヽ_／ i,.,.,.,.|　＼　　　　こイ　　　／::::;'　|.,.,.,.,i＼_／
　　　　 l} 　 l::::::::|　　　ヽ　　　　　　　／::::::::;' 　|::::::::l　 {!
　　　　 ll　　l::::::::|　　　　　､＿＿　 ´:::::::::::;'　　|::::::::l　 ll
　　　　 ll　　|::::::::!　　　　　　';:::::::::::::::::::::::::::::::;'　　|::::::::|　 ||

ところがそれを聞いた曹丕は大激怒した。
919：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:11:55 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　 /.　　　　＞ｧ／⌒彡　　　　　　　　　　｀Y
　　　　　　ｰ=彡. ィフィ´ 　　　　ｰ=　　　　　　　　　　　　　　∨
　　　　　　ﾉイ|　　　　　　　丈　　　　　　　　　　 ∨
.　　　　　　　　　 }.　　 ,,x'¨ヽ.　　　　　丈　　　　　　　　　　 }
　　　　　　　　 Y　／ノ=ﾐ　　　　　　　 }i　　 /⌒Y.　　　　　 }　　　へ、陛下？
　　　　　　　　 Yｰ＜"{)　　　　　　　 }i　　 }i　　∨.　　　　从
　　　　　　　　　 /　　､ｰ'　　　　　　　　}i.　 /.　　　}　　　　　　'
.　　　　　　　　 /.　　　ｰ　　　　　　　ﾉ　　}i　　　/.　　　　　i{
　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　＼　}i.　　/　　　　　　丈
　　　　　　　＞-､　　　　　　 u　　　　Y__ イ{　　　　　　　＞
.　　　　　　　　八＿__＿　　　　　　｀ヽ}　　__＞　　　　　　　ゞ
　　　　　　　　　　　　r'―‐‐`　　　　　｀ヽ}　　丈　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　 Y　　　　　　　＼＼__ﾉ　　＿≧=ｰ-‐=≦
　　　　　　　　　　ｨ´⌒　　　　　　｡s≦　＞＜￣　　　　　　　乂
　　　　　　　　　八＿＿｡s≦　　　＞＜　　 -―-ミ￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　}　　／　　＞＜　　　　｀Y､二二二二二
　　　　　　　　　　　　　　　乂／　　／.　　　　　　ﾉ }
　　　　　　　　　　　　　r＜／　　／　　　　　　　／／　,　ー――
　　　　　　　　　　　　　　/ 　 {ハ.／　　　　　　　　／／　／

　　　　　　 |　　　　 l 　　 /　　　　　／　　　／　　　ノ／/
　　　　　Ⅵ 　　、　 !　　 /　　　　　／　 --=ﾆ二´ 　　　　　 /
　　　　　　∨　　　＼从／イ Ζ二彡　　　　　　　　　　　　 /
.　　　　　 ∨ _ﾄ'´￣`''"　　　　　　　〈三　　　　　--=ﾆ二´ 　／７
　　　　　 ∨.i　　　　　　　 /　　　　￣≦＿　　　　　　　 /　　　　この愚か者が！　田豫が罪あるものを処罰することはあっても、
　　　　　　　 Ⅵ　　　ヾ　　　 /　__ｚ斗＜´　　ミr‐‐、-=ﾆ二´/　　　　奴が罪を犯すことなどあり得んことだ！
　　　　　　　　{≧ｚ､　i}　Ξ　{／弋ソア　　　　ヽ　! 　　 Ζ_
　　　　　　　 ∧弋叉ミ三三彡　￣　　　　　　　ﾉ　}　　ノ　／
　　　　　　　　　 ∧ ￣　ｌ　　　　　　　　　　　　　 / 　　 /
　　　　　　　　 ∧　　|　　　　　　　　　　 !二ｎ＿__/
　　　　　　　　　　 ∧　丶　　　　　　　　　 || 　　　 |
　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　＿,　　　／|L　＿＿|
　　　　　　　　　　　　、￣　　　　／　/　　＿＿|_＼　　　　　　　ｒ≦　￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 /　／:::::,-===＝≧　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　＼＿　イ　　　/　/:::::／　　　　　　＼／
　　　　　　　　　　　　　　　 -=ﾆﾆ} 　　　＿∠:::／　　　　　　／
　　　　＜　￣￣｀ヽ＿／ﾆﾆﾆﾆﾆ|　　 __ノ::::::::／　　　　　　／
／　　　　　　＼／　　／￣￣￣＼〃::::::::::／　　　　　　　　　/

令狐愚の思惑とは裏腹に、曹丕は田豫の人柄と実直な性格を理解していた。
920：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:12:09 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　　-=-　　__
　　　　　　　　　　　　　　　　　､丶`i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:｝ｈ､
　　　　　　　　　　　　　　／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼
　　　　　　　　　　　　　　 , 'i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
　　　　　　　　　　　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
　　　　　　　　　　　 .:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::.
　　　　　　　　　　　　　{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/≧=‐‐=≦⌒V/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::.　　　前任者は適当に貴殿らを死罪にしていたが、罪を反省し更生する者ならば、
　　　　　　　　　　　　　.:i:i:i:i:i:i:i:i:i:__/　`、　　ｌ　　 Ⅶi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|　　私は進んで枷を解く！
　　　　　　　　　　　　　Vi:i:i:i:i:i:i:〈A　＿＼　ﾉ__／ }(i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:
　　　　　　　　　　　 .:i:i:i:i:i:i:i:iVＹ乂しヽ〉〈ＹィツＹi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:八　　
　　　　　　　　　　　　　人i:i:i:i:i:i:i: 人 ⌒ノ⌒乂___ノi:i:i:i:i:i:i:i:i:
　　　　　　　　　　　　　　　＼i:i:i:i:i∧｀¨´ 〈＿∧　人i:i:i:i:i:／
　　　　　　　　　　　　　　　　〕iトi:i:ﾉ',　-===ﾆ ⌒Ｙ }　イ　､
　　　　　　　　　　　　　　　　Y⌒　}八(ｒ‐ｒ-ｒ-r-ｒﾉ }　∨ ⌒)
　　　　　　　　　　　　　　 }､　 /⌒＼≧=‐ =≦ノ　 ∨イ∧
　　　　　　　　　　　　＿　　ノ　＼　　　ヽく ⌒ヽ´　_ -ﾆ　　 ∧＿
　　　　／⌒ニニ=‐　／　〈　　　 ≧=‐　　ヽ__ノ≦ 　　　　／／≧s｡
　　　く(　　(ソ-=≦⌒　　　ヽ ◯　　　　　〈i:i:i:〉　　　　　　／／-_-_-_-_≧s｡
　ィ(⌒V　 (ソ　　　　　　／　＼　　　　　　〉〈　　　　イ／-_-_-_-_-_／⌒ﾆ=‐　　_
／　　　 `、 (ソ　　　　／　　　　.＼　　　　〈i:iノ　_ -ﾆ　／-_-_-_-_-_／　　／⌒　　　　＼
　　　　　　`、(ソ　､Ｙ ((◯　　　　　 ≧=‐／^{　　　　／-_-_-_-_-_／　　／
　　　　　　　', (ソ　　}　⌒　　　　　　　　ﾉi:i:i人　　／-_-_-_-_-_／(　／
＿　　　　　　:.(ソ　 ___ ｒ‐-ミ＿　　　　〈i:i:i:i(　　／-_-_-_-_-_／　　 _-
　　⌒＼　　　(ソ/　　/　　　V⌒＼　.ノ⌒Ｙ　／-_-_-_-_-_／　　　_-
⌒ﾆ=‐　.＼　/^/　　/　　　　`、　　＼⌒ノ／￣　ニ=‐　　＿＿ _-
　　　　　 .ﾉ/　′　 {　　　　ﾉ:. ，　　　Ｙ／-_/:: :: :: /::::：::::/:: :: :://　　-=====ニニニニ
　　　　　 //　 {　　　:.　　　⌒＼　　　 .|＿＿＿　　──====ﾆ /
　　　　〈〈　人　　人　　　　ヽ　　 .|　　　　　　　　　　､　　､⌒`～､、　　　　　＿　-=
　　　　　∧`、　 `、　＼　　　　　　 |　　　　　　　　､　　＼　＼ ⌒ヽ＼￣￣　　　　 /
　　　　 / ∧ ＼　　＼　　　　　　　　　.:　＞=──　⌒＼　ｒ`、　`、　 `、〉　　　　　　 /
　　　　　/　`、　　　　　　　　　　　　　廴　／⌒~~~"ヽ.　＼､ﾉＹ　　〉　　}´　　　＿　ノ
　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　／⌒ﾆ=‐　　　　　＼　 > 人 rハr_ノ　｀`～､、　/

彼は南陽太守であった時に、前任者が無茶苦茶な形で死刑を出していたのを正し、
更生する意思があれば枷を解いて善政を行っていた。
921：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:12:30 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　____r‐　¨￣￣¨　‐-
　　　　　　　　＞　　　　　-‐‐‐-　　　　　　ニﾆ=‐
　　　　　　　／　　　　　　　｀ヽ　　　＼　　＼　｀ヽ
　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　ミ=‐
　　　　／　　　　 /　　　　　i.　 ',　　　i　　 .',　　 ' ,　＼
　　　／　／　　　/　　　　　 |　　|　i　　|　 .i. ',　　　',　　＼
　　 ¨７ / 　 ./　,'　　 /　 i　 } 　 |　|　ｌ .|',　.i　',　 ',　i ＜￣
　　∠./　　 /　 i　　/|　 /ｌ /| 　.i　i|　| _|_', .i　 i　 i　|　　＞
　　　/　　 /　　i　 //|-/‐}/ i 　!| .!|¨7', |　', i.　|　|　|_￣
　／　 .／　ｲ　| ７/ .|/　/　.}./ }/ }/　 }|　 ',|　|　|　|＜　　　ならば良し！　流石田豫だね。
∠ -‐　/／　|　|/豸≠ﾆ㍉ .i/　　　ｨﾆ≠=ﾆ与|/|　i￣
　　　　　 | i¨ ',　!《 {:::::i!:て　　　　　　 {:::::i!て》 ./ ハ
　　　　　 }ﾊ　ハ{　乂__ノ　　　　　乂__ノ　|/|/
　　　　　　　ヽヽ}!　　　　　　　　ｌ
　　　　　　　　＞ヽ　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　｀ - ^ - '　　　／
　　　　　　　　　　　　＞　　　　　　　　イ
　　　　_=ﾆﾆﾆﾆﾆ三三ﾆ|　＞　　　＜iﾆﾆﾆﾆﾆ===ｭ
　　 /三三三三≧圭{￣‐--､｀´　 r‐´ i三ﾆﾆﾆﾆﾆヽ
　　　}三三三三三三三ﾆ===ｌ',.　　/　　　7ﾆﾆﾆﾆﾆﾆゝ
　　　}ﾆﾆﾆﾆﾆ三三三三三三}. ',　/　　　 i三三三三三ヽ
　　/ヽﾆﾆﾆ三三三三三三三}　∨　　　　|ﾆ三三三三三〉
　 /　　}ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ三三三三}　 ||　　　　７三三三三三|ヽ

なおこの報告を聞いた曹操はそれを良しとした。
922：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:12:53 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　ノ!　／　　／　　　　┃　　　┃
.　　　 /　Ⅳ　　　′ 　　　━┛　　　┗━
　　　 /　 /　　　　　／　━┓　　　┏━
　　{ヽ! 　|ｌ　　　/　／　　　　┃　　　┃
　　∨ ､. {l　　 /∠ -=≦　￣　　　く
.　　 ∨ｌ}从, イ:::::::::::_ノ〈ミ　 ==－　　＼　　　　父上すらその仕事ぶりを褒め、そして今では北壁として奮迅する我が功臣を、
　　　Ⅵ`":::::::::::z≦二l ＼　　==-　　　／　　　貴様は一体どういう理屈で誣告した？
　　　　 !≧:::::::´.:::::::::::::l　　ヽｒ‐､　　　>
　　　　　::::〉　￣￣￣´　　　｀!　 }=‐／　　　　　貴様こそが罪だこの愚か者が！
　　　　|〈　　　　　　　　ノ／
　　　 ∧ ､＿___　　　　　, {二}"　r===========
　　　　　∧ Y 　　ヽ　　／　|　／　￣￣￣￣￣
　　　　　　　　ー一　イ　　／
　　　　　　　` ┬＜　-=≦/　　　　　　　＿＿
￣}　　　 -=≦ヽ.／　　./　　　　. 　´
¨∧　／∨:/⌒∨　　　 /　　.／
　 ∧! 　 ∨〃 /　　　〈　／
. 　 ∧ 　/〃 /　　　　　＼′
　　＿＿〃_/　　__ -=≦三｀ヽ＿　-==＝＝
＜　　／::::::厂￣/￣￣ヽ　　 /::::::＼￣￣
　　　{:::::::::/ 　 ./　　　　　＼/::::::::::::::＼
　　　|::::::::{ 　　{　　　　　　 /::::::::::::::::::
　　　|::::::::|　　 |　　　　　／:::::::::::::::::::
　　　＼:::! 　 _!_＿＿／:::::::::::::::::::::::
｀￣￣￣￣￣}::::::::::::Vﾊ:::::::::::::::::::::

そして曹丕の時代には文字通り魏の北壁として異民族達と戦い、北方守護に従事していた。

今や田豫は曹彰の側近ではなく、曹丕のお気に入りとなっていたのを令狐愚は理解していなかった。
923：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:13:14 ID:kZMEbdUk0: 　　　∧　　　　ヽ　∨ /　　　　　／　　　　彡　　　／　　　　＞
　　 ∧∨　　　　　ヽ八/　　　／　　　ノ￣　　　／　＝三≦二
　　　 ∧∨ 　　　　 l|l　　　　/　　　／二＝彡　／　　　―‐‐－＝ミ＿___
ト　　　 ` {、　　　　 |i| 　　 ,′ 　／　　　　＞　´　　　　　　　―‐‐－＝彡´
ヽ＼　　　＼　　　　 .|i|　　　′ ／　　_イ´　　　∠二二＝彡　　―‐‐－／
　＼ヽ　　　　＼　　 .|i|　　　／　_イ´　　　　／　　　　　　／´ ⌒ ＜_´
ーヘへミー＝へ＼　.|i| 　／_ |　 l│└ ┐ ＝ヲ￣二＝彡　―‐‐－＝ミ､　　　　　令狐浚は愚かだ！　そう記しておけ！
　　　　　　　　｀＼从　 ┌‐┘ ﾉ./ｰ─┘ {{三　　　　　　　　　　彡"
　　　　　　　　　　　　 `'"　 └―〃/　|￣￣|　 ≦二＝彡´ ―‐‐－＝／
　　　　　　　　　　　 , ／￣￣|│ ｢￣　〈Ξ 　　　 ―‐‐－／
　＼　　　　　ヽ、　　　　ヽ/￣| │.ヽ_>　　｀￣ゞ二＝彡　　Ζフ
　　＼　　　　丶、　　/　　　 └┘ ／　　　　　く|L＿　　　/／
　　　　＼、　　　　ヽ　/　　　　　／＿＿＿__　≦　　二＝彡≧　　　　　　　　　　　　へ、
.､―─‐ ＝ミ、　　　　}.{　　　　　／´,==、　　/´　{ソ ―‐－　彡´　　　　　　　　　　　／　　　＼
　ヽ　　l:{ｉ}:l　 `　　　八、　__イ´ 　 i:{!}::i　　　　厂｀ヽ￣　∠ 　　　　　　　　／　　　　　　＼
.　　＼　`ｰ'　／≡≡^三ﾞ＾≡≡丶　`ｰ"　／　　 !　∠|彡／´　　　　　　　　／　　　　　　　　　＼
　　　￣￣　　　　　　　　　　　｀￣￣　　　　′⌒.}／　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　｀￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/"ヽ、　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　/|　　　　　　　　　　　　 /＿○＿＿＼　　　　　　　／
　　　　　　　　　　 /::{　　　　　　　　　　 /::::::::|　　　　ｌ　｀￣￣￣／
.丶　　　　　　　　　〈:::::!≧　　　　　　　　　 /.::::::::::|　　　 |　　　　　／
:::::::＼　　　　　　　　｀￣　　　　　　 __,　　　,:　.:::::::::1　＿＿l 　　／
:::::::::::::＼　丶＿ _　--　――＝＝ｱ"　　ｲ ...:.::::::::厂´￣￣　　／
:::::::::::::::::',＼　｀`ー―‐＝＝＝イ´ 　／ ,'´:::::::::::/　　　　／
:::::::::::::::::::',　＼　　　　　　　　　　　／　,':::::::::::::/　　　　 /
:::::::::::::::::::::',　　｀ヽ　　　　　　　　／　　 ,'::::::::::::/　　　　　 /
:::::::::::::::::::::::',　　　　　､＿__　　´　　　,':::::::::::/　　　　 ./

令狐愚は免官され牢屋にぶち込まれたあげく、詔書に「あいつは愚か」と書かれてしまった。
死罪にならなかっただけマシかもしれないが、ここで令狐愚は完全に出世コースから外れることになった。
924：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:13:40 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ.:.:.:|＼:.:.:.:ヽ、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＿| ＼| 　.＼:.:', ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞　　　　　＼'　＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ミ=‐
　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　　　　　　　　　　　　　＼.:.:＼、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾑ
　　　　　　　　　　 γ⌒ヽi.:.:.:.:.:.:.:／　　　　　　　　　　　￣　＼.:.:.:.:､､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾑ
　　　　　　　　　　　/／i　 l′:.:.:.:７　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.:＼＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾑ、
.　　　　　　　　　　/.　ｒ┤ |:.:.:.:.:.:/　　　＿＿＿　　　　　 l　　　　　　　　＼ヽ、＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾏ＼
　　　　　　　　　 /　 /　ソ:.:.:.:.:/　　　　　　ﾏﾑ　　　　　　　l　　　　　　　　　　　　＼!.:.:.:.:＿ﾏ
　　　　　　　 | 　 | 　 /.:.:.:.:/　　　　　　　ﾏﾑ　　　　　 |/　　　　　./　　　　　　　/.:.:.:.:ヽ
　　　　　　＿ γ',　 l　 /:.:.:／　　　　　　‐- ､`ﾏﾑ、　　　 |　　　　　／　　　　　　 /:.:/｀ヽ!
　　　　　 |.:.:.:`'.:.:.:i　| ./:.:.:/　　　　　　　 ´､ /::ﾟ〉`ﾏヽ.、　 |　　　　.／　　　　　　 /:.:/
　　　　　 ';:.:.:.:.:.:.:/　　,′ ７　　　　　　　　 `'´‐　! ｀マソ/　　　／　　　　　　　　　/:.:/
　　　　　　';:.:.:.:.:.:＼／.:.:く　　　　　　　　　＿＿＿　＿　　／厶＿＿＿,へ.　　/:ノ　　　　　　愚であることを強いられているんだ！
　　　　　ﾏ:.:.:.:.:.:< /.:.:／　　　　　　　　　　　　　　　´　　　　/ ／`r､-_‐　´ヽﾑ　/´
.　　　　　ﾏ.:.:.／/／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ヽ､-'ﾏｿ　ヽ　　　／
　　　　 γ´ .ﾏ/. ,′=‐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　｀　￣　　　i´
　　　　/　 / /　 ′／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,′　　　　　　　　 /
　　／/　 /./　　!／／　　　　　　　　　　　　‐-､　　　　　,′　　　　　　 /
　/　/　　l./　　ﾏ´/　　　　　　／　,へ、　　　　　　　_ノ　　　　　　　 /
./　　　　 '，　, 　 lﾏ//　　　／／　丶.＞．　､_　　´　　　　　　　　 , '
　　　　　　 '， i　　| ﾏ//　　　', | |　　　　　丶.＞．＿　 i
　　　　　　　'，! 　 |　ﾏ/ ,　　　', '､　　　　　　　丶._ノ　l　　　　　／
.　　　　　 '，.　 | 　ﾏ′　　　丶｀丶、　　　　 /_/　　　　　　厶
.　　　　　　　 '，　 !　　 ',　　　　､　￣｀ヽ､ｰ-‐´ /　　　　　／
　　　　　　　 '，.　　　 ',　　　　　｀丶r､　￣￣　　　　／｀ヽ、
　　　　　　　　　 '，　､　　＼　　　　　 l′　　　　　イ　　　　　＼

その後、彼は令狐愚と改名した。反省のつもりがあったかはともかくとして、その後の生き方から見ると、
どうも曹丕に対する当てつけのような感じが強い。
925：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:14:58 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　/|
　　　　　　　／|　 |　　| 　 |　　 |　　　　　 (三三l/l ＿＿＿＿　　　＿＿＿＿
──── " 　 | 　|　　| 　 |　　 |　　　　　 (三三l／　　/／　　/|　／　　／　　/|
.　　　　 |　　| 　|　　 | 　 |　　 |　　　　　 (三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l(三三l/l
＿＿＿. 　|　　| 　＿＿　＿＿　＿＿　　 (三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l(三三l/l
ﾞ　　／| 　|　　／　　/|／　　/|／　　/| 　 (三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l(三三l/l＿＿
─‐'　ﾞ| 　＿＿三三l/l(三三l/l(三三l/l 　 (三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l(三三l／　　/|
　 |　　|／　　/|三三l/l(三三l/l(三三l/l 　 (三三l(三三l(三三l/l／　　/／　　/(三三l/l
　 |　　|(三三l/l ＿＿＿＿l/l(三三l/l　／　　/|／　　/|／　　/|(三三l(三三l/l(三三l/l
　 |　　|(三三l／　　/／　　/|/l(三三l/l (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/l(三三l/l
　 |　　 |(三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l/l (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/l(三三l/l
　 |　　 |(三三l(三三l(三三l/ll/l(三三l/l (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/l(三三l/l
　 |　　 |(三三l(三三l(三三l/ll/ (三三l/　(三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/l(三三l/l
　 |　　 |(三三l(三三l(三三l/l　　　　　　 (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/l(三三l/
　 |　　 |(三三l(三三l(三三l/l　　　　　　 (三三l/l(三三l/l(三三l/(三三l(三三l/
　 |　　 |(三三l(三三l(三三l/l　　　　　　 (三三l/(三三l/ (三三l/
　 |　　 |(三三l(三三l(三三l/

　　　i:: ::::::::::::::::::､:::､:､:::､:::､:::::::::::,:::::::ヽ:::ﾞ::::::ヽヽ::＼::::::ヽ:::::',ヽ:::
　　 i:::　::::ｉ::::::: ::::l＼､ヽ::::ヽ::::::::::::',ヽ',ヽ､:::::､:::::::ヽ:::ヽ:ミ､:::ヽ､:::::
　　i::::ｌ:ヽ::::!::::::!:::ｌｯtｰﾞ､:::::::::ヽ::'､::',　ﾞヽ.ｫ-=-､:::::::::::::ヽ:::ヽ:::',:::::
.　　i:::!l:::::ヽ::::::::::::l.il k::::::ﾊ＼:::::::､:､ヾ:､〃k:::::::ｿヾ､:::::::::::ヽ:::ヽ::::::
. ,ｨ''i:l' !i::::::',:::::::i::::iヾ-.ニ_-'　:ヽ:::',ヾ､ヽ.ﾞ､..二...;ｼﾞi:::::::::ヽ､::::::::::::　　　令狐愚は危険な男です。彼は今兗州刺史になっていますが、。
ｲ l ﾘ　 'i::l::::',::::::':,':! ゛""　　　ｉ　ヾ:､　ヽ｀｀""""　 .li'i::::::::::::ヽ::::::::　　　その前に彼は曹爽の長史でした。
..ヽ/ ',　 i:il:::::',::::::kヾ、　　　　! 　　ヽ　　　　　 l!.l::::::::::::::::ヽ､
　ヽ　;　 ii i::::､:::::', `　　　　、　　　　　　　　　　! !:::;:::lヽ::',i!`　　　その二人が接触するのは不味いですよ。
　　ヽ ',　':, ',::i 'i::::':,　　　　　ヾ､ -‐　　　　　 U　/.l::ﾊ::l ヽ::i !､
　　　 ', ',　ヽヾi　',:::::i､　ヽ､ .._＿　　　　　　　　　, '　.i:l. ﾘ /入',
　　　　il ',　,ﾝ''ヽ-'i:::ｌ._ヽ　　`.{i　ﾞマ''""" 　　／　　 i!　,/./　ｉ`
　　　,-┴'ﾞ　' ｰﾞ　'i:l､　ﾞ＼.　ﾘ　　i 　　　,..:''　　　　! , ' "　 .i
　　/　　　　　　　ﾞ! ﾞヽ､ヽ/　　　i　　,..::'::''　　　　／, '　　/.!
..r'ﾞ_　　il. ,　　　　　　　　　ﾉ゛　　 i'.､イ:::''' 　　　／／　　ノ

司馬師は令狐愚が王凌との親交を深めているのを危険視していた。
926：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:15:35 ID:kZMEbdUk0: .　　　　　 ∠ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　ﾉ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
　　　　　　ﾌ: : : :／}／フ7 : : ／/: : ／}／く : : : ｉ
　　　　　　７: : :>　　　　´￣　厶イ　　　く: : :│
.　　　　 │: : :〉　　　　　　　　　　　 i: : :│
.　　　　 │: :〈　 , 、　　　　　　　　　 , 、 : : : |_
　　　　　｢ヽ: ｲ /'｀≧===- 〉　ﾄ-==≦'⌒ く: 〃 !
　　　　　 | ｀ミ:! 　 ‐t.:ﾃ‐:::く　〉::zt.:ﾃ‐　　ミ:ﾊ
.　　　　八〈l::l　　｀¨´／ /　｀　｀¨´　　〈:|〉 /
　　　　　 :. |::ﾚ　　　　 i　　　　　　 _j:| /
.　　　　　　｀V/,　　　　　￤　　　　　　Ｙ´
　　　　　　　　　|//　　　　ヽ_´　　　　ミ|:７
　　　　　　 Σ〃　　　 -‐…‐…‐-　　　ﾐK
.　　　　　　　／! ヽ|ｌｉ　　　 ⌒Y⌒　　　／│　,
.　　　　　 -/　 |　　',｀ヽ　　　　　／　　:| 　 ′
　　‐≦　　 ′ │　　　　ゝ-‐… そっと強いて　おいてくれ
　　　　 i　　　| 　 i ヽ　　ヽ　:!　　 /　 /　　|　　　ｉ　　　　　≧‐
　　　　 |　　 | 　 l 　＼　i 　　 /　　ｉ　　│　　 |　　　　　　　 ≧‐

出世コースから完全に外れた令狐愚だが、彼が再び出仕出来たのは理由がある。

一応正史王凌伝によると、彼は自分の才能で兗州刺史になったと記述されている。
927：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:15:51 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　,､-──-
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::/γ⌒ヽ:＼
　　　　　　　　　　　　　　 /／⌒」VV⌒＼::∨::..
　　　　　　　　　　　　　　 ||::::i'´　　　　　　|:::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　 ]|:::⌒ヽ､　_,､-⌒:::|::: :|　　　　　貴殿のような優秀な男がいつまでも浪人しているわけにもいかないだろ。
　　　　　　　　　　　　 i|:::|⊂⊃ ,ｨ⊂⊃|::｢ﾊ::|
　　　　　　　　　　　　 |｢ {　　 ,L.　　　|::レ:::|　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ,圦　　＿＿　 |::|::::::|:.
　　　　　　　　　　　　　　,:::i|:::|i＼∨　ノ／|::|::::::|:::.
　　　　　　　　　　　　　 /:/.|:::|ヘ＞ｰ＜／|::|::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　 {::{ j|:::|i:i:i:〕iト　ｲi:i从:∨:ﾉ:::ﾉ
　　　　　　　　_　 -　''＼￣ﾞ|:::|`'＜i:i:|i|i:i:i:i:iｼ＼:::／`＞‐　＿
　　　　　　　/{　　　　＼|:::|　　　＞へ¨´　　　／　　　　　 ∧
.　　　　　/　{　　　　､丶`しヘ､／.:.:.:.:.:.:＼　／｀ヽ、　　　　}　∨
　　　　　 /　　{　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.◯.:.:＞.:.:.:.:.:.:｀ヽ　 / 　 ∨
　　　　　i{　　∧ | |.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:ﾆ=- ⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　|へ　　|
　　　　　ﾉ＼/／Ｌj.:.:.:.:.:.:.:/ﾆ=-　￣　 |.:.:.:.:.:ｒ──‐┐.:. |__j＼／´|
　　　　 /__／/i:i:价.:.:.:.:.:. ||　　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:|i:i/∧＼∧
　　　　/／.:./i:i:ｉ:圦.:.:.:.:.:. ||　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:/i/i:i:i∧.:.＼〉
　　　 √.:.:.:.|i:i:i:i:i:小､.:.:.:.:.||　　　　　　.|.:.:.:.:.:|　 ☆　 |イi:i:{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:. |i:i:i:i:i:/|i:i:＼.:.:||　　_　　-‐=＝=‐＼___／i:i:i:i:/{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:./i:i:i:i:/ .∨i:i∧:||　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i:i:i:i:i:i/　ﾏi:i:i:ｉ|.:.:.:.::,
　　 .:.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　 ∨ｉｉ∧||　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.: |i:i:i:i:i/　　∨i:i:i|.:.:.:.:′
　　/.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　　 ∨i:∧　　　　　　|　　　　　ji:i:i:i:i′　　 ∨∧.:.:.:.:ヽ

令狐愚は免官となった後、正始年間において曹爽の長史となったと魏書に記載がある。

その後兗州刺史に就任したのは令狐愚の才能だけではなく、曹爽の手腕によるところが大きい。
928：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:17:02 ID:kZMEbdUk0: 弋::ｰヾ:冫::::{::::::::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::i::::::::::':::／__
　｀＜:/:::::::::::::/＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j::::::ﾉ:::::::::::"::::;:ノ
　　　　｀ｰ＜　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／乂:::::::::::::＞'"
　　　　　　　 .∨　　　｀＜_　　　　　　　　　　　　　 ,.　 ´￣￣｀`　､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞　　　　才￣
　　　　　　　 ∨　　　　　ハ　　　　　　　　　　 z' .／"'""'""＜_　ヽ　　　　　　　　　　　　　／才　　　　　､メ
　　　　　　　　　∨　　　.／ ,:; ヽ　　　　　　　　　　 ´Z/　_　　　　　ヾ　|　　　　　　　　　　 r '.i　|　　　　 ∨
　　　　　　　　　　ﾄ __／　　"　/ ｀ヽ　　　　　　　　 | ⌒ヾ　､z≠ヘ | ﾉ、　　　　　　　　　　ﾉ　.:! ‘，　　　、ｲ
　　　　　　　　　　ゝ､　　　　／　　ヽ　　　　　　 {;!　⌒, }　ヽ⌒　ﾙ'!|　　　　　　　　　　-‐" |‘，　　＼__／
　　　　　　　　　　　　ー､ "　　　　　　ヽ-　　　　　　 }!　　〈　_　　　ﾐﾚｲ　　　　　＿／　　　､　＼　　　_ノ　　　文帝（曹丕）には嫌われたけど、大将軍殿のおかげで、
　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　｀ヽ＿　 _,{ 　＿＿__、　ﾐﾊ'ﾞ　＿_／´　 /　　　　　　　　　才¨¨　　　　出世コースに乗ったぞ！
　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　 :.　　　 |　ヽ／　iヽ乂＿_ノ　ｲ.‘´　／　 /　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　＼: .　　 :.　　　i　　＼　 |八　　　／./　 ‘，　　 | 　 .　　　　　／　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　＼: . : .i　　/　　　　> ト　￣￣/ イ_　- 　　　 !　.: 　 ,: 　 . ／　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ: . |　/　　　 <.　 ∨:.:.:.=-:.７　＼　　　　 ! .:. ／: ,. イ　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ|　　　　　＼　∨:.:.:.:./　　／　　　　　　: /: .:／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　＼.∨:./　／　　　　　　　　: .／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　ヽｿ／　　　　　　　 /: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八　　　　　　　　　/O　　　　　　　　 .:/: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ヽ　　　　　　　　　　　　　　 . :／:../
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　:.＼:_. : . : . : . : . : . . . . . . . : ／: . :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　: . : . : . : . : . : . : . : . : .‐: ": . :　 ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　　: . : . : . : :O: . : . : . : . :　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　 : . : . : . : . : . : . : . 　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　　　　　: . : . : . :　　　　　 f
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハ　　　　 O 　　　 /　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　　　　 |　　　　 /　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　:|　　　 |　　　　 ;　　　　∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /、　 :!　　　　　　 ;:　　　　 λ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::=-ｫ､_　　　＿　　　 ;::_　_,...::彡ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: ｀ヾｿ/:::::::::::7　　厂::::::::|:|::::＞''": : !

一度免官になった者が大将軍府の長史となり、州刺史になるのは明らかに栄転である。

彼もまた曹爽の派閥に入っていたわけだが、彼が兗州刺史になったのは伯父である王凌を曹爽一派に取り込むことが
目的であった。
929：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:17:21 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　 /　　トミ≧zz ､ト　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　 /　　イ　　　　　　｀ヽト､ト　　　　ゝ
　　　　　　　　　　　　〈　　ｲ　　　　　　　　　　ﾐ　　ﾄ
　　　　　　　　　　　　　　 }　　/ 　へ　　　 }　 ,　　　　ﾐ　　ﾘ
　　　　　　　　　　　　へ　.' {/⌒≧==イ　 {zzz彡ﾍ　 {　 /　　　　伯父上。確かに大将軍殿にはいろいろと欠点もありますが、
　　　　　　　　　　　　 { ﾊ{ {　　〈ﾋﾘ斗　　ノ　へ　　　} /　　　　　魏国を良くしようとする気持ちはあります。
　　　　　　　　　　　八 (} }　　　　／　　　} ､弋ﾘゝ　, ﾘﾊ　
　　　　　　　　　　　ゝヽ} }　　　　　　　 :　　　　　 //　ﾘ　　　　私も伯父上に協力いたしますので、是非司空に就任してください。
　　　　　　　　　　　　／ヽL∨　　　　 _　 }　　　　　V/ ／　　
　　　　　　　　　　イ　 ∨　 {/　　　　　　　′　　　 }〃
≧=-　､　 -=≦　　}　　 ∨八/　｀ｰ-　ニ　､_,　　 }/
　　　　　　　　　 .′　　 V　ヾ　　｀¨¨¨　　　　jｲ
　　　＼　　　　 / 　　　 ∨ 　 ‘，　｀厂　　／八
　　　　　ヽ　　 /　　　　　 V　　　ー―-　イ　 /　∧､
　　　　　　‘. 　L ＿＿　　　 ∨　　　　　 /　 /　　 ‘. ＼
　　　　　 ‘.　　　　　　｀ヽ　∨　　　　/´ 　 ∧}　　 ‘.　ヽ≧=- ､
　　　　　　　 ‘.　　　　　　＼∨、　　　　　　 }　　　＼　　　　ヽ
　　　　　　　 }　　　　　　　／　V＼　　　　　ｲ {`ｰ-　　_ヽ
　　　　　　　 }　　　　　／　　　∨: ｀¨¨¨¨ :彡:/　＼　　　　　}　　　　}

そしてこの令狐愚による王凌の取り込みだが・・・・・・・・
930：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:17:34 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　 }　:/　　}　 :}　　 ::/　　　　ー―ｧ
　　　　　　　 /　 {　　{　ﾉ　 ::ノ＿　　　　　ノ
　　　　　　　 (　　ト､､イノｰ ´ 　く　　　　 `ｰｧ
　　　　　　　　}｀ヽｨ´　　　　　　　　　　ヽ　　　　／
　　　　　　　　{　　 {　　 {　 ./　／⌒　　}　　　　7
　　　　　　　､　ﾉ ,==ﾐ　　ｰくこぅ､　　〈　　 /
　　　　　　　　八 ∨f 斗 } 　　＼　　　, } rヘ 7　　　　　・・・・・・そうじゃな。考えてみるか。
　　　　　　　　　ヽ}　　 ,:　　　　　 /: | |ﾉ:} }′
　　　　　　　　　　人　 _` ` ‐-､　　 {:　| | xく
　　　　　　　　　ﾊ {ム-‐ ､ｰヽ　　　j　ﾐ　､}
　　　　　　　　　　 i}　　´__｀　　 -‐ 　くｨ／}_
　　　　　　　　　　　八／　｀Y´　　／⌒　 /　㍉
　　　　　　　　　　　　〈 {　　　　　／　　　ｲ　　　㍉＿
　　　　　　　　　　厂｀丶､ノイ　　　／ﾉ　　　　㍉　ﾆ=-　､
　　　　　　　　人　　 }　／ =ﾐヽイ／　　 rｰ￢へ} 　　　ヽ
　　　　　　　 -‐ , =ミヽ＿/ {（__） } }／　　rｰ┘.， ´
　　　　 r ' 　　 {　(__) } }ﾆﾆﾆゝ __彡　　r‐┘ ´　　　　　　　　 }
　　　　 ,廴　　　ゝ＿彡ﾏ　/　/ ノ　rｰ┘ /
.　　　 /　　㍉、　｀¨¨|　　V　 //rｰ┘　　.′　　　　　　　　　　　　 /
　　　 /　　　　｀¨¨¨ヽ!　　′://" 　　　 {　　　　　　　　　　　　　/
. 　　/　　　　　　　/　　:|　/ 　// 　　 .::　　〉　　　　　　　　　　　 /
　　/　r_ｰ- ､　, ､/　　 |　{　://　　　.::　　　,{　　　　　. :　　　厂
　 .′rー‐-　V　} 　　 :L　-=ミ､　-‐　､:／　　　 . : : 　　　 /}
　　 _｀二` ､　｀ヽ　／　　=＝/　　　 /　　　　　　　　　　　 / ′
.{ 　ゝ---　　-‐　¨¨　　　/　/{　　　　{　／　　　　　　　　〃/
.{ 　｀¨¨／　　　　　　 {　 {从_ 　 -=≦　　　　　　　〃/
.{　　／　　　　　　　八八　　　　　　 `　　　　／　/

成功しており、王凌は赴任している淮南にいながら司空就任を受けた。
931：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:17:47 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　 {　　　　 ` ｰ-　　　　　　　　　＼　　　　 } ヽ
　　　　　　　　　　　}＼､　　　　　　　　　ﾐZ⌒ヽト　　　　 :}　　/　　}
　　　　　　　　 ′ 丶　` ｰ-　　　　／　　　　　｀ヽト､　　:} 　/　　/
　　　　　　　　　 {　　　＼　　　　　ｲ　／　　　　　　　＼ムイ　〃ｧ
　　　　　　　　､　　　, =ﾐ　　 r彡　　 r==ミ､　　　　　 j ／／
　　　　　　　　､ｰ＼　/ ヘ} 　 {　　　　　　-‐＼､_　}　/　　 { 彡
　　　　　　　　 } 　　 {　{　|　　|　　　　仗__〕｀¨　ム-=＝!　　　　　文欽は許さんし、正直曹爽共と手を組んでいるつもりはないわい。
　　　　　　　　　 . 　八　く|　　| :} 　　　　　　　仗¨〕／
　　　　　　　　　　 >、　ﾊ `.! 　 | :}　　　-‐　¨　　　　ﾄ、　}　　　　　　　じゃが、奴らに対抗するだけの力はもっていないとな。
　　　　　　　　／ｲ　r'人 j　 /　} 　　　　　　　 }:　ﾉ
　　　　　　　　　 ∧{ﾊ、ﾉ　z彡　{､　　　r , -‐￢‐=ﾆノ／
　　　　　　　 rｰ{　　＼　く、　　　＼　　/ ｨ ,__,_, 　　｀V
　　　　　 rｰ┘　㍉　　＼ム、　　＼　　　　＿｀ `Wj
　　　 rｰ┘　　　　㍉　　ﾆ=-＼　　ｰz ィ , ﾍ　 /　≧=-　､
　 _rｰ┘　　　　　　　　㍉　　　　ﾆ=- ､　　　　　　゛{ 　　　　 }
　{　　　　　　　　　　　　　㍉　　　／⌒ヽ　　　从, =ﾐ　　 /

正直、王凌から見ればこれは曹爽一派に貸しを作るようなものである。徐邈を初めとする名士から、
曹爽一派は露骨に距離を置かれ、蒋済や司馬孚からは徹底して嫌われている。

名声と実績では、曹爽は王凌に何一つ及ばない。かろうじて地位だけが王凌よりも上であるだけに過ぎないのだ。
932：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:18:18 ID:kZMEbdUk0: 　　,彡ニ三三三三三三三ﾆ=ヾ;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:i'
　 ,彡ニ三三三三ニ三三ニﾆ;〃ヾ､;:;:;:;:;:;::;:;::;:::;:/;:;:/
　,彡彡,'',ﾆ=ﾐﾐミ三三三三ニﾆ彡　｀ﾞﾞ''ｰ-､;:;／;;:;/
　',彡'/ r' ﾉヽヾミ三三三三三彡'　　　_,,,,,,､ヽ;:;ｨ''|
　彡'|.|（‐'''"　'iﾐﾆニ三彡"´￣　　　　｀ﾞﾞｰ'　　;;;:|
.　彡i､ヾ　('　ヾミﾆ三'　　　　　 __,,､　....ﾉ　 /
　　彡ゝ｀'' "　 |ミﾐﾐ'　　　　　　　 ,;'´　,,　ｧ'
　　 '彳｀ー‐i　 |ﾐﾐﾐ'　　　　　｀ﾞﾆｼ'　　 |､ﾆ'　　　　　子元、これはちょっとシャレにならないことでおじゃ。
　--､/ 　　i　 |ミﾐ　　　　　　.,,r‐''"　　　| ﾉ
　く'ﾉ　　　:i 　ミﾐ　　　　　　´　　.,　'　　 |'　　　　　　流石に彦雲殿が曹爽一派と手を組むことになろうとは。
　､＼　　 .l　ヾ　　 U 　　　　.ﾉ（_,,､. 　 |
　:＼ヽ,　　ヽ　　　　　　　　　／　　｀t‐一'
　::::ヽヽ　　　｀::.　　　　 ,; ' 　　　　　.:i
　:::::::ﾍヽ　　　｀::. 　　　　''"⌒ﾞ''一ﾉ
　::::::::::ﾍ.ヽ　　　　ヽ､　　　｀ー'ｰﾉ
　::::::::::::::ヽﾍ　　　　　｀ｰ┬‐一;;''""´
　＼､:::::::::ヽヽ　　　　　 /::ﾍ）　｀ﾞ'ｰ､_
　〃｀ﾞｰ､;;;;＼＼　　　/i:::::::丿　' , ' , '｀ﾞヽ､

王凌は司馬懿よりも年長であり、キャリアという点でも実は司馬懿よりも王凌の方が上なのだ。

その王凌自身がどうであれ、形として彼が曹爽に付いたことに司馬懿は危機感を抱いた。
933：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:18:41 ID:kZMEbdUk0: 　　　i:: ::::::::::::::::::､:::､:､:::､:::､:::::::::::,:::::::ヽ:::ﾞ::::::ヽヽ::＼::::::ヽ:::::',ヽ:::
　　 i:::　::::ｉ::::::: ::::l＼､ヽ::::ヽ::::::::::::',ヽ',ヽ､:::::､:::::::ヽ:::ヽ:ミ､:::ヽ､:::::
　　i::::ｌ:ヽ::::!::::::!:::ｌｯtｰﾞ､:::::::::ヽ::'､::',　ﾞヽ.ｫ-=-､:::::::::::::ヽ:::ヽ:::',:::::
.　　i:::!l:::::ヽ::::::::::::l.il k::::::ﾊ＼:::::::､:､ヾ:､〃k:::::::ｿヾ､:::::::::::ヽ:::ヽ::::::
. ,ｨ''i:l' !i::::::',:::::::i::::iヾ-.ニ_-'　:ヽ:::',ヾ､ヽ.ﾞ､..二...;ｼﾞi:::::::::ヽ､::::::::::::　　　　　確かにシャレにならないことですが、これはいい踏み絵になるかもしれません。
ｲ l ﾘ　 'i::l::::',::::::':,':! ゛""　　　ｉ　ヾ:､　ヽ｀｀""""　 .li'i::::::::::::ヽ::::::::
..ヽ/ ',　 i:il:::::',::::::kヾ、　　　　! 　　ヽ　　　　　 l!.l::::::::::::::::ヽ､
　ヽ　;　 ii i::::､:::::', `　　　　、　　　　　　　　　　! !:::;:::lヽ::',i!`
　　ヽ ',　':, ',::i 'i::::':,　　　　　ヾ､ -‐　　　　　　　/.l::ﾊ::l ヽ::i !､
　　　 ', ',　ヽヾi　',:::::i､　ヽ､ .._＿　　　　　　　　　, '　.i:l. ﾘ /入',
　　　　il ',　,ﾝ''ヽ-'i:::ｌ._ヽ　　`.{i　ﾞマ''""" 　　／　　 i!　,/./　ｉ`
　　　,-┴'ﾞ　' ｰﾞ　'i:l､　ﾞ＼.　ﾘ　　i 　　　,..:''　　　　! , ' "　 .i
　　/　　　　　　　ﾞ! ﾞヽ､ヽ/　　　i　　,..::'::''　　　　／, '　　/.!
..r'ﾞ_　　il. ,　　　　　　　　　ﾉ゛　　 i'.､イ:::''' 　　　／／　　ノ

　　　　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　 i三｀`ｰ- ､,,_;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;::--‐‐一=ミﾐ三三ﾆニi
　　　　　i三　　,--､　｀`"´￣_,,,,,､　　　　ミﾐﾆ=ニ三三i
　　　　 |彡,　ヾ＝'　　　　 !ﾆ彡'　　　　,ｼミﾐ三ﾆ三ミﾐi
　　　　　|;ﾂ　　　　　 :　　　 .　　　　　｀ﾞヾミﾐ三ニミﾐ'
　　　　 l;|　　　ｰ-- ' .: ,,.... ,ｨ -ｰ‐-､　　　ヾミﾐﾆ三ﾂｰ-､
　　　　　 l;l　､_　　　 _ .:　｀ﾞ;:' 　　　ヽ　　　ミﾐ三ﾆﾉ⌒i.|　　　どういう意味でおじゃる？
　　　　　 ∥　ヾヱ'孑 :. 　 '､ヾ弌ヱ='"´　　　ミﾐﾐﾐｼ:｀） i.l
　　　　　　l　　ｰ‐'"　.:　　　ヽ＼￣　　　　　ミミﾐ' ノﾉ//
　　　　　　',　　　　　,.::　　　､,.　　　　　　ミﾐ/　　'/
　　　　　　 ',　　　 / :.　　 __ い､.　　　　　　ミｿｰ-;"
　　　　　　 l　　 /　` ｰ‐"´′ ヾ　　　　　　ミﾂiﾉｿ
　　　　　　 l　　'　　　: :　　　　ヽ､　　　　　〃 i､ヾ､
　　　　　　 ',　　_,､-ﾆ=ﾆ＝=､,,　〉　　　　　 /ﾉl
　　　　　　　　ヽ　　ヽ､`ﾞ"´,,／　 ,,､　 ,.　　／ ,' i,-‐- ､
　　　　　　　　ヽ　　｀ﾞﾞﾞﾞﾞ　　　　　´ .／／／, -‐'"::::ヽ
　　　　　　　　　　ヽ.　　　　　　　　, ／,,. '／ '"::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　 `ー--‐一''"´　　／::::::;;;;---‐‐‐‐‐‐┴-､
　　　　　　　　　　 /ｌ |　　　 _,, -‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　_,,,,,,,／/､y-‐'"´;;;;;;;;;;;;_;;;;::-‐一''''"´￣￣￣￣￣￣`ー-
　　　　　　_i_,, -‐"´;;;;;;;;_;;;-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　i"´￣;;;;;;;;;;;;;;;-‐''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
934：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:19:17 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　/;;;v;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::
　　　　　　　　　　　　　丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;..........
　　　　　　　　　　　　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;......
　　　　　　　　　　　　　ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;...
　　　　　　　　　　　　ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;...
　　　　　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;....
　　　　　　　　　　ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;...
　　　　　　　　　 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;......
　　　　　　　　　 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼　　　　　　王将軍（王昶）と伯輿（王基）殿ですが、彼らを完全に我らの閥に組み込む好機です。
　　　　　　　　　|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　　 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶;;ﾊ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ　　　　　あのお二人は王司空（王凌）の閥に属していますが、根っからの曹爽嫌い。
　　　　　　　　 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 　;;;;　-≡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　
　　　　　　　　ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　|:::::::/　＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;　　　　　ここはあえて踏み絵になってもらうべきではないでしょうか？
　　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　＼　ﾊ;;;;;;;;;;;;;ヾ;;;;; |　 ''''''　::|　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ
　　　　　　　　ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|ゝ-:::::::丶　＼;;;;;;　　 ...::::::::::::::　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ　..　／
　　　　　　　　;;ﾊ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　 |:::::::::丶　　　;;;;; 　　''''''''''　　　　;;;;;;;;|　丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶..
　　　　　　　　/　丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　　　'''''　 ; 　.　　　　　　　　　　　　　|;;;;;|o 　|;;;;;;;;;;;／
　　　　　　　　　　丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　'':::::::::::''　 |　　　　　　　　　　　　　　 |;;;|　丿;;;;;;;;;;|
　　　　　　　　　　　丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　　　　::::...　ｰ　　　　　　　　　　 |;;;|　/;;;;;;;;;;;;|
　　　　　　　　　　　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;丶　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|;;ハ;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　;ハ;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　　　　　　............,,　　　　　　　　|;|　ヽ;;;;;;;ﾊ;;
　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　　　　 |　　......'''＞　　　　　　|　　 ;;;;;;;ハ
　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;ﾊ;;;;;;;;;　　　　　　| ,,_......-　　　　　　　　　　　;;;;;;;|
　　　　　　　　　　　　　　　 ;;;;;　;;;;;;;;;;;;;ヽ　　|.....-),,,,,,,,,,,-　　　　／　　　　　:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　;;　　;;;;;ハ;;;;;;;;/　　/''''''''''　　　　ノ　　　　|　　|　｜
　　　　　　　　　　　　　''　''''　　　　　　　/,,,,,, ,/ヽ　　　　／
935：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:19:43 ID:kZMEbdUk0: 　　　＞=弌　　,小　　　　　　　　　　 ::{　　　　　　　 .:/
　　 '⌒ヽ　＼　　{　　　　　　　　 ::、　　　　 .::/　　　　　　　　　 -――-　､
　　　　八　　　 }　-=￢ニ ‐-　　　　ヽ..　　　 /::;　　　　　　 ,　 ≦三_￣￣￣｀`
　　　　　＼　　,込　　　　　 ,＞ミ、　　い. ﾍ　 .::::ﾉ　　　　　／／二二二¨￢
　　　　　　　　⌒{ 　丶　　 , ´≫=＝ミ;　、ヽﾉ:::∨::く:乂＿__／／,ｧ'~￣￣¨ ミx、
　　　　　　　　人　、ﾊ　_ノ〃　　　__＼＼廴＿__::::＼ゝ─ﾁ::イ　　ｨぅぃ　 ≫-　　　　あんな暗君では魏を支えることなどできん！
　　　　　　　　ヽ＼′￣__ 　　 =ｔう) 冫ｼ:::ｱ⌒¨＾:::::::::::彡::::´==ミ___ヒソ／ノ
　　　　　　　　　　人　ﾏ　＼^'ー--‐=彡＾>:〃⌒ヽﾐ::「`＜￣二ｰ- ,,__　　"　　ノ`
　　　　　　　　　ー〉､　｀　　　￣／:::::　　　　ヽ|　　｀丶:::...　　　　　 _,／
　　　　　　　　　　　 ' 　 `ｰ　　　／⌒〉::l　　　　　　　　　　｀丶:::...
　　　　　　　　　　 {　　　　／　　 .:::::;　　　　　　 :..　　　　　｀　ｰ- ,,__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l.:::::|　　　　　　ヽ:.､
　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　 l::::::|　　　　　人::＼　　　‐-
　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　ﾉ　丶入　　　　／　　￣ ¨　ミ､　丶、
　　　　　　　　　　 _ｒ'⌒ヽイ厂介x　〈　 ,　イ　　⌒T　´　　　　　　　　　＼　丶　ｲ
　　　　　　　　_,ｘ┘　　　／／八い, ∨　　　　　　　>､＼　､　　　　　　　　＼　′　|
　　　　　　　┘　　　／／　　　）八 {　　　　　_彡′ ￣｀￢ミｰ-=ミ　　　　 l　|　　{

ネタバレになってしまうが、高平陵の変の二年後、王凌はクーデターを計画していたことが発覚する。

その時、王凌と令狐愚の一族は三族皆殺しになった。
936：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:20:00 ID:kZMEbdUk0: 　／::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|
/::.::.::.::.::.::.::/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::∧::.::.::.::.＼::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::|
|::.:/::.::.::.::./::.::.::.::.::.::.::./::.::.:/|::.::.|　ヽ::.::.::.::.::＼ :.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::. |
|::/::.::.::.::. !::.::.::.::.::.::.::/|::.::.::| |::.::.|ヽ　｀'　､::.::.::.:ヽ、::.::.::.::.::.: ::.::.::.::.::.::.: :|　　　　義兄上、なんてことをしてくれたのだ・・・・・・・・
ﾚ|::.::/::./::!.::.::.::.::.::.: |. |::.::.::| ヽ.: ﾄ､丶　＿｀ー─｀─　-､::.::.::.::.::.::.::.::ﾍ
　!::/::./::.:|::.::.::.::.:/|::|. |::.::.::|　ヽ|. ヽィ´＿___　　　 l: ||::|ノ〉::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ
　ﾚ|:.: !!::.:|::.::.::.::.:| リ　ヽ::.::',　　／,ｨ代ソ／　　　 |: !!::!_ノ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::
　　!::.:!!::.:ﾄ､::.::.::.:ヽ≧ｪ.､ヽ:.', ／ /ー｀‐'´､ヽ.　　　!::||::|　|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.
　　ヽ.||:.: !　ヽ::.::.::.|弋勾>、＼　　　　　　､ヽ. 　 !::||::|　|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.
　　　ヽﾍ　　ヽ::.::',　￣　|　　ヽ　　　　　ヽ! 　ﾚ |::|　|::.::|::.::.::.::.::.::.::.::.
　　　　　＼　　∨ ' .　　｜　　　　　　　　　　!　　 .|::|　ﾚ|::|::.::.::.::.::.|─-
　　　　　　　　　　ヽ　 |　 , -　　　　　　　　　　 /ﾚ'　　|::|::.::∧::./ヽ／
　　　　　　　　　　　　　＼｀´　　__,　一　　　 U /　　　ﾚ|::./　∨ ／三
　　　　　　　　　　＼￣一'　　　　　　 /　　　／.ﾚ'　　／三三
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　／　　　／　　　／三三三
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　／　　　／　　　／三三三三
　　　　　　　　　 ,　-‐　 ´￣＞‐‐｀ー‐‐'´ヽ　, ィ´　　　／三三三三三
　　　　　　, ィ ´ﾆ三三三／三三ﾆ/　（___, ィ´　　　　／三三三三三三
　　　／ﾆ三三三三／三三三ﾆヽ　　　　　　　／三三三三三三三
　　　 /ﾆ三三三三／三三三三三ﾆ＼　　　　　/三三三三三三三三
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【郭淮】

王凌の妹を妻としていた郭淮などは、この王凌の乱にて連座されそうになり、
妻を自分の手で斬ろうとするほど追い込まれていた。
937：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:21:10 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　ト .
　　　　　　　　　　　／{ノ:i:i:i:＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __.......__
　　　　　　　　　／{／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´´:::::::::::::::｀｀｀へ
　　　　　　　　　　／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾊ　　　　　　　　　　　　　　 /´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::へ
　　　　　　　　　.:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}/}　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　 /:i:i:i:i:i:／⌒ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　 /:i//:〃　　　 }:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾉ　　　　　　　　　　　　　 /::::〆´￣￣｀゜丶､._::::::::::::::::::::|
　　　　　　　 .:i/ {:i/　　　　　j:i:i:i:i:i:i:i:i:i／7　　　　　　　　　　　　　　　 ∟/＼　　）ゝ／´ゞ　＼:::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　 {′{/／, ｨ≦ 〔:i/ぅ､i:i:i:i:i:i:ノ　　　　　　　　　　　　 /::::|__l||||l∨____l||||lヽ____|::::::::::::::::::ﾍ　√:::）
　　　　　　ﾏぇ r__’ﾉ　　　て}:i:i＜　　　　　　　　　　　ノ~∨~::::::::|丶.__丿|　丶.__ノ　　|:::::::::::::::::::::⌒:::::::::）
　　　　　　∧く　　　　U　　ィ彡'⌒`　　　　　　　　　　（:::::::::::::::::::::::|　　　ﾉ　　　　　U/|:::::::::::::::::::::::::::::::::(
　　　　　　　　 ∧´｀　　ノ´　ﾄ　　　　　　　　　　　　　　　　〉::::::::::::::::::::|　　　ゝ丶)　　　/ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::)
　　　　　　　　ゝ -=≦/ 〉　」　＼_　　　　　　　　　　　）::::::::::::::::::::| | /´ヽ._／´ヽ. ./　|:::::::::::::::::::::::::::::::::::）
　　　　　　＿＿ノ　 / / },.，　'"::‘,　　　　　　　　　　　　 (::::::::::::::::::::::::| | ﾍエエエエヽ.|　|::::::::::::::::::::::::::::::::::〉
　　　　 r≦::/:::〔__ _,rく / /::::::::::::::::: ‘,　　　　　　　　ﾍ─ ─〉:::::::::::::::::::::| | 〔〆　　　｀〕 |　|::───────丶､
　　　　ﾉ::::::/::::::::::/ j_}_} 〃ﾆ=- ::::::::::::}　　　　　　　ヽ;;;;;;;;;ゞ.__人.__::::::| |lエエエエエ丿 /:::::＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　／::___／⌒Y{ ムイ:::::::::::::::::::::::::::::}　　　　　　　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|（.￣￣￣￣.丿/ ゞ.__ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　. ::::／::::::::::::,.斗*'´::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾘ　　　　　　　　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　￣￣￣￣ ./　　 |/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ──── ´　　　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　」;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　　ソ　　　　　　./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　　　　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|　　　　　　　　 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;へ

だが明らかに王凌派と言える王昶と王基の二人は一切連座していない。それどころか、
この二人は司馬懿の死後も司馬師や司馬昭の政権における重臣中の重臣であった。

彼らの伝にも、王凌の伝にも彼らが乱に関わっていたとされる記述が全く無い。
938：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:21:26 ID:kZMEbdUk0: 　: :_:___:: }　　　　　　/　　 |　　　　　　　　　 '.　　　 |　　　　　　{
　 ///∧}_　　　彳　　/　　　　　　　　　　　'.　　 |　　　 ----}
: /////∧}　　　　ｱ　　　　,，----- ､　　　　　 '　　│ 　 / /￣/
//¨~~} /∧ 　　　| 　　　　´￣￣｀_ゝ＼　　　　 {_ |　　／ィヽ　 !
/ﾆﾆﾆ} //∧　　.|　　　　　　　／,. --｀≧====ｧ/人イぅ⌒>―│
=ﾆﾆﾆ} ///∧　　|　　　　　　__,.ｲう　,.　彡::::::::::　　　 |､⌒´／　{
ﾆﾆﾆ/-―‐--- 、!　　二　---- ｀¨´　　 ::::／　　　 |. ＼　　　.′
=ﾆ:/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ＼　　　　　　　　　　.::::／　　　　　　:,　　丶　/
=j/ﾆニ二／￣￣｀＞､　　　　　.:::／　　　　　　　 ′ 　　∧
:/二二／ﾆﾆﾆﾆﾆ／¨＼　　　　　　　　　　　　　⌒::::／　　　 |│
ﾆニ／ﾆﾆﾆﾆﾆ／二二ﾆヽ　　　　　 ,　　,. 　'"￣￣￣｀ヽ } 1 |
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ/二∧　　　／　 ,:′ 　　　_ﾉ―┬v′ |..ﾄ､　　　　　全員処刑すればよいのだ！
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ{＼ﾆノ　　｛　　│／´￣´,.. -‐ ′　　 !.ﾊ⌒)
=ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾊ////＼　　　　　⌒ー　´ ,,..　--　　 /　‘，⌒)=======-
二ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ∧/////＼　　　　　　　'"　/＼rv:､__/　　/ 　　⌒)ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ}///////＼　　　　　,ノ}/　　　　　　　 {　　　　⌒⌒)ﾆﾆﾆニ

可能性として考えられるのが、王昶や王基は高平陵の変の前後に司馬懿の派閥に属していた、
もしくは王凌と不仲になっていて手切れをしていたというところだろう。

その後の重用ぶりからすると、この時点で王凌とは何らかの理由で手切れをしていた可能性が高い。
939：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:21:41 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　 / 　　／　　　　　　　／　／
.　　　　　　　　　　　＜＿／　　　　　／|／／／
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　／／／／
　　　　　　　　　　　　 /　　　 ∧i／／／／.　／
　　　　　　　　　　　 / 　　　 |／／／￣￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　＞　　　／／／　 .／＼　　　　　　　　浮華は絶滅させてやるぞ！
　　　　　　　　　　＼　　 ,iﾚ'" ./.　／／＼〉
　　　　　　　　　　　　　　ｒ'".　 ilﾆ-､//／／　|
　　　　　　　　　　　　　　/ 　　l{_o/'='ﾚ_O＿/
　　　　　　　　　　　　＼　 /　iヽ‐──、ゝ
　　　　　　　　　　　 |.￣　/　 .∠￣￣ヽ｝
　　　　　　　　　　 /　　.〈　　 ',ヽﾐ〉:::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　 (＿_　 .',　　.|::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　／　　.', 　 |::::::/'7⌒|　　　　 ./
　　　　　　　　　 /　　　　',　 |.二─-'/　　　〈
.　　　　　　　　　 ,l　　　　　 .',　ゝ--─´ 　　　 /
　　　　　　　　　　＿＞　　　　 ',　　　　　　　　　 /
　　　　　　　　　／　　　　　　　＼＿y‐──、／_/＿＿
　.∧_　 .／ヽ／　　　　　　　　 /二＿＿／//／/////
../ 　 ,!./ 　.,‐───、__＿＿＿／////////／///////
/　　〃...／//////..／===ｿ///////////.／////////
　　〃／/////////====ｿ///////／//／二二二二
　 /..////////// |二二ヽ二二ヽ／//／／　　　　／／
　　 lﾞ////////.／---､　|/////|//／／　　　　　/ /
　　:{///////／　　　　ヽ￣￣￣∠─　　　　　ｒ'⌒ヽ
　　ヽ//// /　　　　　　｀￣7.／　　　　　＿ｲ
　　 .,ゝ////　　　　　　　　 //　　　　　　　　/　ヽ |
　／/////.|　　　　　　　　　| |　　　　　　　/＾lヽ　　ヽ、
/////////ヽ　　　　　　 .| |　　　　　　 |　.|　＼
///////////＼　　 /￣￣　ヽﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ',　|

高平陵の変の後、王昶は尚書として中央に復帰し、司馬懿の意を汲んだ政策を行っていた。

故に王凌とは手切れ、もしくは彼の派閥から抜けていた可能性が大いに考えられる。
940：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:22:45 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　斗-=―
　　斗:≦:::=―　　_　―二―
≦:::::=―　_　-≦-　　　＿　　　　,
::::::―斗≦::::::::::::::::::-=二::斗::≦彡
―=::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-彡'
:::::::::::::::::::::-=＝ﾆ二:::::::=-:::::::::::::/ /
―‐ ┬―ﾐ≧=-＿::::::::::::::::::::::::::／::
ﾄ､　　ゝ::ノ} :厂／:::::::::=-::::::::／::::::::　　　　　　あのお二人は王司空とは非常に親密な仲にあります。
ヾ:.ｘ､＿,　　'　. 孑''´::::::::::::::::':::::::／
　｀¨¨¨´.　　'"＿　　-=≦--彡1:::::　　　　　　ですが、曹爽の紐付きといってもいい令狐愚を踏み絵にし、
　　　　￣￣　　　　　 ,ﾚ'´７㍉ l::::::　　　　　　我らの側に完全な形で取り込むべきです。
　　　　　　　　　　　癶.　ゝ刋::::::
　　　　　　　　　　　｛Ⅶﾄ､__ノﾉ::::／　　　　　　
　　　　　　 -ｧ　　　 j　ﾞ¨¨"／::イ::::
　　　　　　　　　r 千　　／ィ::::::::::::
＜￣`　.,　　　　　　　　　　 ':::::::::::':
`　.,`ｰ､　｀ヽ　、　　　　. '::::::::::::'::::
　　 `　._ア¨ ﾄ､ﾉ　　　／:::::: ／::::/
　､　　l　　 j　， .イ/:::::::ィ::::::::/
　　｀¨¨ }-‐　　 .lﾍ｛/:::／　|:::: /
　　　　 {　'"　　 l　7:. '　　｜:/
＞--- １　　　　{　'ｲ `'くヽ.|/
　　　 r'　　　　 ` ､_..　-―‐-､

実際、司馬師は王昶も王基も厚遇しているので、彼もあの二人を味方として
自陣営に取り込む道を選んでいた。

故に自陣営への完全なる取り込みを司馬懿に提案したのであった。
941：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:23:00 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　　 ├- ､__:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;:-‐'"´;i
　　　　　　|;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞﾞﾞ'''''ー--　､､;;;;;;_;;;;;;; -‐''''"´:;:;:;:;:;ｨ彡ﾐ,
　　　　　　 ,i＝＝==､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-‐"´ﾞﾐ三ﾐi
　　　　　　 i三三ニﾆ'￣｀ﾞﾞ''''' ー- ､;:;:;:;:;:;:-一'"　　　ﾐﾆ三i
　　　　　　 i三三ﾆ三　　　　　　＿　￣　　r==､　　　 'ヾ､ミi
　　　　　　_,i三三ﾆ三ゞ　　　ﾆ三ｼ　　i　　ゞ"´　　　　　!ﾐ;iヽ　　　そうでおじゃるな。彦雲殿には申し訳ないでおじゃるが、
　　　　　 i"ﾞヾ彡彡ｧ"´　　　　　　　　 i　　ﾉ　__ ,,,...､_,,. 　 iﾐ| |　　　文舒（王昶）殿や王基の力は必要不可欠でおじゃ。
　　　　　 { {｀ヾ彡;ｼ′ 　　, _ --‐- ､丿　ｨ''"ノ（oﾂヽ''　　|ﾘﾉ
　　　　 '､(､ヾ彡ﾘ　　　ｨ'でo)'ヽ､　 :　 ';:. 'ー-‐'"″ 　 |ﾘ　　　　そのように取りはからってくれでおじゃ。
　　　　　　 ',ヽヾ､彡　　　ゝ｀ﾞﾞ'''''"´ﾂ　.､　 i::.｀ヽ､,,,,ノ　　|i|
　　　　　　　ヽ丶ヾﾘ,　　　｀､,,,,,,ノ　　.: 　 i:::.　　　　　　　ﾘi
　　　　　　　ゝ､,ヾﾘ　　　　　　　　 ,　.::　　'､::.　　　　　　ﾘ
　　　　　　　　　　ヾi,　　　　　　　 /､ _　　　 ,,'　　　　　 , /
　　　　　　　　　　　ヾ,　　　　　 /　 ´｀｀ｰ''´　　､　　,' /
　　　　　　　　　　　ヾ,　　U　　　 '　　　　 : :　　　　 ',　,　/､
　　　　　　　　　　　ヽ､　　　　, --‐‐一''ー─''''　' /./::::ヽ.
　　　　　　　　　　　　 i"i ヽ　　,r' _,,,, ゝ--‐‐''´ｰ'"　ﾉﾉ::::::::::ヽー-､
　　　　　　　　　　　ﾉ, |',　ヽ､　　｀ ; ; ; ; : : : '　／::::::::::::::::::＼_｀ヽ.
　　　　　　　　　／::i　| ',　　｀ヽ､＿　　＿,／:::::::::::::::::::::::::::::/　ヽ
　　　　　　_, -‐'''"i:::::::i　.|; ',　　　　　　￣￣／／:::::::::::::::::::::::::／　／＼
942：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:24:29 ID:kZMEbdUk0: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : : :
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . . . . . . . . . . . .
.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . . . .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : : :
. . . . . . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . . . .:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : :
. . . . . 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　 ∧　　　　　　　　　　　　　　　 r===x　. . . . . . . . . . . . . . . .
　　　　　　　　　 ∧∧　　　　　　　　　　　　 Fi ..j:::::::::人 _rｭ　　　. . . . . . . . . . . .
　　　　　　　　　 i|ー∧:::/∧　「i　　　　　　　　　　　|ﾐ!::::::::::ｉｉ⌒ｉi::｀ヾ ∧　__
　　　　　　　　　 i|:_∧:::::|i!Hi!vＨ:―――――ﾍ.　 /!∩::::::::ii____ii::::::::/::∧|:.: !
　　　　　　　　　 i|∧:::::: |i!Hi!ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ :L|个甘:!:|_::_|!|甘 |/∧!:.:.|
　　　　　　　　　 ∧====u=u-:ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ-|.:| : ∩|!|士|!|∩ |!|H!|:.: |
　　　　　　　 |: : ; : : :Eヨ: : ; :|＞＜:::::::t:::::＞＜ﾍ|:.| : ∪|!|土|!|∪_|!|H!|ﾍ !
　　　　　　　__.....|; : : : ; :Eヨ; : : ;|┬┬‐≧≦┬┬‐≧x≦三|,,|,,|三≧{士}≧ﾍ
　　　　　 {≧ttttttttt|┼|ttttttn_ｉ!Hｉ! || ｉ!Hｉ! ｉ!Hｉ!||!::Y:YＹ'''ＹY:Y::EＨﾕ|_:.i′
　　　 . . ....|ﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖ|〒〒〒〒〒〒〒tt凵_|十|_凵: Ei／介＼
　　. : .:.:.:.:.:.:.!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;! {田}:.:{田}:.:{田}互三|i三〒三ﾆ才ｲｊ土!士ヽ
,,,,,,,,,,、: .:.:.:.:. Y: : : ; : :γ⌒ヽ.: : : ;.|:.:.{田}:.:{田}:.:{田}互二ｌiﾘＫＫﾘｒｎ|ｔｒｔｒｔｒｔｒｔｒｔｒｔj　　　､;.:;:;.:;.:.;,
........._j二二二|: : ; : ; : i!:.:.!:.:.i!; : : : |.:.:.全.:.:.:全:.:.:全:.互三ｌi爿Ｖ/ﾊni|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/;:;.:;、ﾉ;:;:;.,:;.,;,:;
: : : : i: :: :: :: : |: : : : : ; i!:.:.!:.:.i!: : ; : |.:.:{田}:.:{田}:.:{田}互二ｌi爿⌒Kjtj|: : ; : : : ; : |＝＝二二＝
: : : : i: :: :: :: : |: ; : : : : :￣;￣.: ; : :,:|.:.:{田}:.:{田}:.:{田}互三ｌi爿　 Kjtj|: ; :「土」 : | : . : .| . : . : . :
;:';:;';, i: :: :: :: : |; : : : ; : : ; : : : : : : : ;!.:.:.全.:.:.:全:.: 全.:互二ｌiﾘＫＫﾘｒｎ|; : :「土」 ; |. : . : |: . : . : . :
;:;:::';:':､: :: :: :: :|: : : : : ; : : : : ; : : ; : :|.: {田}:.:{田}:.:{田}互三ｌi爿Ｖ/ﾊni|: : ; : : : ; : |: . : . | . : . : . :
:;:;';:;:';:;､: :: :: : |: ; : : ; : : :.:f_j.: : : : :.:|.: {田}:.:{田}:.:{田}互二ｌi爿⌒Kjtj|: ; : : ; : : i''ﾞ'i　: ..|: . : . : . :
;;:;:;:;:':;:';..: :: :: :|: : : : : ; : : : : ; : ; : : :| __玉:__:玉:__:玉:.互三ｌi爿　 Kjtj|; : : ; :..:r┴┴ｭｭ:!. : . : . : .
:;:;:':;:;:':;:';: :: :: :|: : ; : : : ; : : : : ; : : :Y´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |厂￣￣￣￣￣!＼__＿ｊ!: . : . : . :
:;:;:';:;':;:;::': :: :: :|; : : : ; ; : : : : ; : : : ;.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:＼三＼: . : . :
;:;:;,,｀"´: :: :: : j.;.; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;.|ーーーーーーーーーー┘ ー────┴──'ー‐'::.:.: .: .:
: : : : : : : :.:.:.:.:.: .: : : .: . :: :: . : .: : :. .. . : . :.:.:.:. . :. : .: .: : : .: . :: :: . :: .: .: . : : .: .: : . :. :. :: :.:.:.:.:.: :.: :.:
: :.:.:. :.:. :. :. :.: .: .: .:.:.::.:.:.:. . :. : ..:. :. : : . :. :. : .: :. :.: .: .: .:.:.::.:.:.: : : : : : : . : .: .: . : : .: ..: : :. .. . .: .: .:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【曹爽の邸宅】
943：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:24:42 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-‐ 　￣￣＿　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -――‐- ､　／￣ヽ´　　　　　 /　　＼ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　 /　　へ__｢￣｀ｰへ----ﾍ　　 |　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　＿＿　ヽ、　/　 / 　　|　　ヽ　　ヽ、　 |　　|　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 /´＿＿＿｀ヾ、 |　/　　/　|　　 | 　l 　 l　 |　　|　　　i
　　　　　　　　　　　　　　＿_　　 / 　 r'´, 　、　、､＼ﾞ'.|　!　　 l　 ! |　　|　 l 　 l　 |　　|　　　 |　　　大将軍様格好いい！
　　　　＿＿ ⌒ヽ,r '´ 　　　｀〈　/´ ,--､/ ヽ　r‐!‐､｀l　| !　l l　 ! |　　|　 l　 _L.-!　　! 　　 |
　　∠/‐O‐/＜ヽ/二二ヽ　　　　V / / ｌ!_| 　 |Ｎ__|_ l　l　| !　ｌT''‐L'､　 |_|/イ_/! /!　　!　　ｌ　|　　　　抱いて～
　　Lr''´/￣｀ヽ /l、､ヽ___|　 |　　　ﾄl/Ｖｲ｡　　l! ｡　 |l　l　| !　l !/ｌ｡:| ヽ/　/|。::ヽ、|　　|　　|　|
　 ////|! |_|_l ､ ! ト､ ´,-､|　 l 　ヽ＼`| |ー, 　　ｰ‐' l　|　VヽＮ| l:: l 　　 ! !::::::ﾉ/ |　　|　　|　|
　 !l l´!l ヽヽ　| |Ｎ |ﾟ'　ﾟ‐''|　 |）、､＼｣ｌ､　--┐ 　/　| 　　|　|ヽ""丶--┐"""'　|　　|　　|　|
r―-､l ﾟ　ﾟ；// lr‐ヽフ　|　 |　ヽー‐､.!､_,＼`ｰ' _,../__/ ',　　|　|　ﾄ､　ヽ_ノ　　 . ｲ　 ∧/Ｖヽ|
｀（ヽ　ヽト- //, （´　　ﾄ‐/　/　/ 　　　| l　| ｌ｀´r|　　　 ∧.　!　! ∧ ＞-　. _ イ´　l　/::/:::/ヽ、_
　 !｀ヽ　＼//／ヽ　 !/ イレ'　/ 　 / / /＞´/＿　／　ヽ.|∧/Ｖヽ|_...,--､__| ／|/:::/／::::::::::::｀::....､
　 !／_＼　｀´　／＼　＼|　　 /― / //i´ 　 i´―‐ﾝﾞ　/´｀ヽr‐、／::（､　｀　｀ヽ::::/:::::::::::::::::::::::::::::::＼
　/`/♀lr｀ー‐´　 /　＼　＼ /　　/ //| !　　 | 　 /　ｒ' ＜ヽ |　|/|::::::l´　　　　 |V:::::::::::::::::::::::::::::／´｀ヽ
944：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:24:57 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒ヽj⌒ｿ:..､
　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒____ﾉ从_ﾉ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::/"　　　　￣|:::::.
　　　　　　　　　　　　　　　 |::::|＿,ｨ　j } ｰ-､_:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ匚|　=＝　＝=　|::jｉ　　　　　　そうせかすなよ～全員お相手してやるから待ってなさい！
　　　　　　　　　　　　　　　　||__｣/i/i/i ..| /i/i/i|:::|i
　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:::::. 　､＿＿_ 　,::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　 {:::|:::::|k　uー ‐´　仆::::|
　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ::ﾊ:::::|__＼二／ハ:::::.、
　　　　　　　　　　　　　　　{:/:∧::〈＼｀¨´／.:.:.:ﾔ::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　jＩ斗∧::∨.:.ヽ/.:.:.:.:.:.:.`'＜::::＼
　　　　　　　　　　　　_ - ⌒.:.:.:/∧::∨/〈＿_.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀`''ー‐-ミ
　　　　　　　　ｒ￢⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:＼〉.:.￣＼＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶
　　　　　　　　ﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::◯::＼＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　ﾑﾑ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｡s≦=-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.: |
.　　　　　　　|//ﾑ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｡s≦ﾆ=-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:: |
.　　　　　　 |// ∧::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:レ'´　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:j{.:.:.:ｌ
　　　　　　　j/// ∧.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／/.:.:.:.:.ｌ
　　　　　　ﾉ/////ﾍ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ,／　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／　.:.:.:.:.:.:.:.ｌ
　　　　　　Ｙ/////'∧ ＼::::::::::::／｢　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　　l:::::::.:.:.:.:.:ｌ
　　　　　　 |///////∧　 ∨::::::.:.:.:|　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |　　j{.:.:.:.:.:.:.:.:.ｌ
.　　　　　　|////// / ∧　 ∨:::.:.:.:.|　　　_|＿.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　 ,ハ.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　ﾑ/////'/　　∧＿',＿＿|＿γ ＿｀ヽ＿＿_|＿{　 '/.:.:.:.:.:∧
　　　　　ﾑ//////　　　　Ｙ　　　　　　 |　|＿_|　|　　　　 .| 　 ∨.:.:.:.:.:.`､
. 　　　,心////'/　　　　　|＿＿＿＿_,l　_____　 |＿＿＿__|　　 {.:.:.:.:.:.:.:.:｀､
　　　　///////,{　　　　　 .|　　　　　 |　|＿_|　|　　　　　 |　　 l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　 {///////,|　　　　　√￣|￣￣| 乂＿＿丿￣￣|￣ ∨　 ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.}
　　　 |///////,|　　　　　′　 |.:.:.:.:.:{　　　 {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::|　　 ∨　 ∨.:.:.:.:.:.:.:

曹爽は相変わらず、派手な酒宴を繰り広げていた。
945：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:25:50 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　_ ＿_ _
　　　　　　　　　　　／　＿　　｀`ヽ､
　　　　　　　　　　/　　 /ﾉゝヽ　　 .: .＼
　　　　　　　　 l　　 ,j　Y　/｀`ヽ､ .:. :.＼
　　　　　　　　　　　 |　　/ ｀ｰ‐'_＿__　＼. :.:. :＼
　　　　　　　　　　　 !　」イ二＿,/ / ＼.ヽ..: .:.:.:.＼
　　　　　　　　　　 ,イ二ﾌr =､二´r＝､.:.;ﾞヾj､ .: .:.: .:.〉
　　　　　　　　　　　￣｀1(◎,)元,(◎,)_j」＼.::ヽ」.:／
　　　　　　　　　 ,ｲｰ-‐j⌒ゝ‐-‐'ﾞ^iｰ;:'乍7'´　　　　　　まさに我らが春だな。
　　　　　　　　　　　　 i{t､　,ｨﾆ>'ヾ､　　j;:;:,ﾍ;「
　　　　　　　　　　　　ゝj,'　 _ ＿,,､､　 .::;ﾚ'ｿ;/
　　　　　　　　　　　　　jﾘ　'"￣｀ｰ'ﾞ ,'　,'::;i;:ｲ
　　　　　　　　　ﾞ!　　´￣`　,'　.:j;::;!;:1
　　　　　　　　　　　　　ﾄ､　　　　　.:,ｲィ;:;:/
　　　　　　　　　　　　 ,ｲ!. `ー一‐''.:´/.:.j:;:;:ﾄ､
　　　　　　　　　　| ﾄﾐt､.: .:. .:_,､-‐''"´ .:.::i
　　　　　　　　　　| | T j 「￣ T　　　.: .:.:.:|
　　　　　　　　＿_, イ」 | ,! |　　 |　　.: .: .::.::L_
　 r77´￣￣　　　　 `ヾj ,! ,! 　　」＿,．-‐'"´.:.:.:`ｰ- ､_
　//j′　　　　　　　　　」 ! 7´￣　　　. :. ..: .: .:. :. :.. :. : :; ￣

　　　　　　_,. -―‐-- ､＿
　　　　,.‐'"　　　　　ヾ　　｀ｰ-、
　　　/　///　 _,.-―-､-‐‐'"　｀i
　　　｀r､__,.-'"　　　　　ヽ　　　 .|
　　　 i'　　　　　　　　　ｌ　　　　|
　　　 l　　　　　　　　　〈　　　　|　　　　当然のことよ。それが我ら優良種の権利というものだ。
.　　　 l.　　　　 ,,...__　　 |　　　 |
　　　　l. ,.=､　　'ﾞｰ’　　ｌ. ,.-､ |
.　　　　l ｀ﾞ7ﾞ　　　　　　 ! j h | |
　　　　 l　 !　､　　　　 └;__.ﾉ |
.　　　　 l. ,ゝ'"´ﾞヽ　　　　j. ｀ｰ|
　　　　　l. ｀゛ﾆ￣｀　　　 j　　 |
.　　　　　!　　　　　　　,:' /　　|
　　　　　ヽ、　 ___...ノ　/　　 .|
　　　　　　　｢￣　＿＿,..==＝|
.　　　　　　 |ll厂￣￣￣　　　 |
　　　　　　_,.!ｌ　ｌ三三ｌ _,.--―!､＿
　　　　￣ヽ､ll__,..--―'"　　　　　　￣￣
　　　　　　　ｌｌ
946：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:28:33 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -────--　__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞彡　　　....:: : : : : : : : : : ::.....
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　＞一≦:: : : : : : : : : : : : : : : : : ...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　イ＜￣ : :_:＞ー弋: : : : : : : : : : : : : : ..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　〆´　　._　イ::::: 　　　.::ヽ: : : : : : : : : : : : : : ..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨　　　 /.:::::::::::彡⌒`::::::::::ヽ:: : : : : : : : : : : : ::..
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ___彡　辷ミ/ ..:::::／_ イ:::::::::::::::::::j: : :.＞-､: : : : : : : :.　　　　　　来てる！　来てるぞ！　私の中に大きな神が！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　从　　..::／ィてﾉ′::::::::::::::/: : /イ　ﾊ: : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　　　ー─--イ　/　　　　.:::::::　　　 ...::::::::::;ｲ.: : :|　㍉.　从: : : : : : :.
　　　　　　　ヽ､＿＿彡＜ ,,///⌒≧) ..:::::::　　 ...::::::::::／/.: : :│イﾉ /: : : : : : : : : :.
　　　　　　　　＿＿_彡　 ,,ｨ//// 〉ｲr／::::::::::::......:::::::::::／:::/ : : : : ﾚ ´.ノ: : : : : : : : : : ::.
　　　　　　　,イ＜￣ア　 ,//////{　弋::､::::::　　　 :::::::::::: 彡ｲ: : : /r爪: : : : : : : : : : : : :::.
　　　　　／　　≧=彡　,,///////|　　＿＿　　　　::::::::::::::/::/ｲｲ: : : : : : : : : : : : : : : : ::
　　　　　ｧ彡′　,,,ｨ/////////', 　ﾄー一〉　　　::::::::::彡ｲｿ/: : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　ー-Z　　　,////////////ﾊ　弋__＞'　　　　::::::::::::::::::イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : ::
　　　　　 /　　 ,,//////////////∧　　　　　　　 ..:.:::::::::::::::::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :::
　　　　 .ムイ⌒ ￣ラ　 ,//////////ヽ　　　　　...:＜:::::::::::::ノｲ: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　/´　ｨ　　　/////////l __,,　＜:::::::::::::::::::::（:::::从: : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　 / ／/　　,,//////////＞ｰx彡＜　￣￣￣￣弋: : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　 /イ〃　 ,,///////////rイ|l　　ｨ　　　　　　　　 ∨: : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　从　,//////////// |t' |ﾆ=イ/　　　　　　　　 ∨: : : : : : : : : : : :
947：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:28:49 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　 ,. -‐'"´ !｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　 ,. ‐'´　　　　 !　　＼
　　　　　　　　　／　　　　　 , - '!ヽ.　　　ヽ
　　　　　　　　　／　　　　　　 / -=l }-l　　　　ヽ
　　　　　　　／　　　 ,r _, -‐ l　ヽ､!ﾚ l　､　ヽ.　',
　　　　　〃　　　,ィ／　　　ヽ、 Y /　　ヽ　!　l
　　　　　〃　　〃　　　　　 _,,.. ニ-――-ヽ!　l
　　　　　〃　　 /　　 _,. -‐ '"__ ,,.. -‐ ''"￣｀`l r'
　　 , - '　　　 /　 r'´!_, -‐ '"ヽヽヽ　　　　　 l!j
　　　ー ''ヽ　　r_´ヶ'くヽ､,__　　ヽヽヽ　　 _,.ィj!　　　　　　何妟の奴、また五石散キメてるのか。好きな奴だな。
　　　　　　 l／　　ﾄ　｀`_ｰ_=_ｰ_ー‐_''三‐r'1　）
　　　　　　ノ　　__　f　〃ﾆ=rｭｰ,ｰ￣ | `"´　l Y
　　　　　く､　 ! ,､l　l.　　￣／　　　　|　　　 ! l
　　　　　　｀ヽ,l l、!l　!　　'´　　 r_-､__,r　　 |l_
　　　　　　　 ,へヾl　'､　　　　__ ,,,,.. --‐　　l　ヽ
　　　　　　 /　,ィ`ｰヽ. ヽ　　　　　　,,-,　　　l_ 　 ',
　　　　　 / r .|､ヽ　ヽ｀､｀ﾌ　　　　 "　　　ﾉl　　 '､
　　　 _ ノ　 l　! ＼＼ヽ￣｀ヽ=- ＿＿_ ／ﾉ |　i　ヽ
-‐ イ/　　　ヽ!　　｀ ‐｀_‐- ..,,＿＿　_,. ィノ,､ l　l　　ヽ
‐'''7 !　　　　ヽ､　　 lｰ-｀＝=ｰ-,　! /´／,ｨ!!ヽ!　, -､ヽ
　 l l　　　　　　_ヽ＼　ヾﾆl≡! l　 !. | |　|／/　 ! //｀ヽヾ
　l l　　　　／r‐､ヽ｀`' ﾆ,_'' ‐'　 |　! !　／　　l.// /　ヽ
　! !　　／／ l.　 ! !　　　　￣｀`''i　ﾚ　　　 / / /
　　　　　　　　　　　　　　【畢軌】
　　　　　　　　　　　　　【司隷校尉】
948：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:29:04 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　 /　　/　/ 　ｆ　 | 　 l　　 i　　　i |　V　 i　　､　丶
　　　　　　　　 !　　 .　 i　　ﾄ、 l 　 !　　　! ＿__l_!　 }　 |　i　ﾏ　　l
　　　　　　　　　　　l 　　 l 　! i　 | ﾏ_ﾄ. ┴､¨￣　 /　　〉_￣¨ヽ、 !　　|
　　　　　　　　　　　l　　　!　　|／　／　　　｝　　 {__ ／, 二　　l! l7　　l 、
　　　　　　　　　　　|　　　ﾏ／　-=｀ ‐--=´､　　　/　／　　 ` .ﾉ! |　　!　＼　　　　　　　　大目に見てやろうではないか。我らに逆らうものなどおらんのだからな。
　　　　　　　　　　 /　　　　lヽ　　, -_＿_ヽ　ヽ　.　{　ｚｔ走テｫ'´　!　　l　　　＼
　　　　　　　 /　､　　､｀ｔ､_.ｨZ走ﾃラ　ﾉ　 |　ヽ、　　　　　 | 　 ' 、　　＼
　　　　　　　　　/　　ヽ　　ヽ　　　　　　　 ´　　 !　　　　　　　 |　ｲ　ヽ　　　＼
　　　　　　　／　　　ﾏ. 　 .　　　　　　　　　　 .　　　　　　　 |/ l　　　　　　　 `ー--　 _＿_
　　　　　／　　　　　　 }ヽ　、　　　　　　　 .::l:.　　　　　　　/　 !　　　V
　　　　／　　　　　　　ﾘ　､　ヽ　　　　　　 , ==､__　　　 //　l　　　　∨　　　　　　　　　 ─
ー─‐'′　　　　　　　　 /　　ヽ, -‐‐､　　　 -＜＿_ノ´　　　　/V　､　　　　ヽ、　　　 ‐-　　 _＿
　　　　　／　　　　 _..　-‐'′　´　¨ヽ　　　　￣　　　　ｨ　 l　　ヽ　　　　　＼
_.　-‐'´　／　　　 -‐　　　　　　　　　ヽト､　　　　　　／　|　 l　　　　　　　　＼
　　　　／　 _,　'′　　　　　　　　　　　　ヽヽ` ‐ 　 .__／　　 ! 　　　　　　　　　　　　ヽ＼
　　／　 /　　　　　　　　　　　　 }　ﾉ　　＼ヽ　　　　　　　|,ヽ　｀　　　　　　　　　　　　 .　＼
　／　　,　　　　　　､}　　　　,　-‐'¨´ヽ、　　 } }＿__ 　 _. ‐' ／| ＼　　　　　　　　　　　　ヽ　＼/
/　　　」 -─-　、ヽj　　／　　＿_､__,{　　　l |__　　Y　r‐'´:::::l　　ヽ　　　　　　ヽ　　　　　 /
　　　 !　　　　　＼!-‐'´＿_／　　　/　　／/:::::} 　 !　|::::::::::::::ヽ　　丶　　　　　　ヽ　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【李勝】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【河南尹】
949：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:29:44 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,､-‐'"´｀l
　　　　　　　　　　　　　 _,､-‐'"´: : : : : : イｊ
　　　　　　　　　　　　／: : ／: ／: : : : : |⊥ｌ
　　　　　　　　　／: : ／: ∠＿＿＿__| Yｊ
　　　　　　　／: : ／: ／: : : : : : : : : : ヾj
　　　　　　 _ ／: : ／: ／__Oニに)二二二〕
　　　　　∠─二二:／:.:.:.:.:.:./　＼＼: : : ヽヽ
　　　　　｀￣ゝ":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:彡_,,,,,,,ヽ_＞:.､_:.) ）　　　　　確かに。だが公昭、先日庁事で不吉なことがあったそうだな。
　　　　　　､_/:.:.:.:.:.:.:.γヽ:.:{ "´ ーｪ冫"〈` ｰ´
　　　　　　ヾ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.!{ｿ｝:｝　　　 ´　　ヽ,
　　　　　　　彡、:.:.:.:.:.人ｿ:.:ﾐ　　　　　 "ｊ´
　　　　　　　　　ゞｰ--ミ　｛:.:.:ゝ、　 ´￣」
　　　　　　　　　 |　　　　　ヽ彡彡　　　ヽ
　　　　　　　／´ ￣￣￣｀ﾍ､、＞ｰ--- ′
　　　　___ ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ∧:ヾ＝==┐Tヽ
　　　|´￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l l:::::::ﾍﾞ ─┐|i |::::ﾍ
　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l l:.::::::::ﾍ─┘|l |::::::ﾍ
　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l l　:::::::::ﾍ、_| !l |::::::::ﾍ
　　　ゝ＝＝＝＝＝＝＝＜二ニﾆヽヽ￢jヾ:::::::ｸ
　／´:::::／:::::::::::::::::::::::::::::::ヘ;:::::::::::::::::＼＼
に二＞::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::ヽ;:::::::::::::::::＼ヽ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /〉　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､ -―――'く_∠_ ラﾆﾆ=-､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､丶｀　 /　　 /　　　＜／　＿_　`～､、
　　　　　　　　　　　／ ,　　　 /:　　/　: |: :.＼　｀マ´ ＿_ 　　｀`ト-､-､
　　　　　　　　　　　　 /　 ;′　　 |: |: | |:...|: |: :|＿l､＿lノ⌒Y ＼＿　/　/ﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　 ′　|　　　 |: |: l┴┴'^~l＼ Y, ∨|ﾉノ＿＿_／,／二ﾆﾆﾆ＼　　　　　　あんまり嫌なことを言うな。
　　　　　　　　　 |　　 |　　　 |: |: l ,し斗劣ﾐｰ'ﾉlフ|┘ 　　 l≧≦二二二二ﾆ}＼
　　　　　　　　　 | 　 ∧ 　　 ∨: | 　￣￣　　 `ー,　　　　＼二二二二ﾆﾆ/　　＼
　　　　　　　　　　ﾉ／:Y‘，　　 ∨:|　　｀｀　　　　 /l　　　　　　｀マ二二二／　　/　∧
　　　　　　　　　　　／／: : :.lしﾍ　　 ‘､! u　　　　 ∠７ |　　　　　　　 `マ二／　／　//∧
　　　 l＼＿＿＿∠／: : : : 人 (∧　　 `､　　　　／､::/　'　　　　　　　　 ∨＿_／　／　/_∧
　　　 ∨ 　: : : : ／: : : : ／: :/⌒T＼　　 `､　　＼__)　/、＿　　　　　　 ∨＿__／　／三ﾆ＼
　　　　∨　: : : : :. :. :.／: : :./ : : / |: :＼　　、　　　ニﾟ/　∨ /.　　　　　　 `ｰ┬‐=彡'三三三＼
.　　　　 ∨　: : :. :.／.: : : ::/ : : / /|: : : :＼ :介ー┬―': 　 ∨＿__　　　 -‐=ァﾆﾆl三三三三三三三＼
　　　　　 ∨___,／: : : : : :/ : : / /: |: : ﾄ : : : : |⌒Y^l: : : : 　 ∨ 　｀l´　／／ﾆニ人三三三三三三ﾆﾆﾉ
　　　　　＼: : : : : : :／ : : / /／|: : |:i:i: : |: |:.:.:|l|:.ﾄ､: : |＼|ｉ∨　　|／／二二／三≧=------=≫''"
　　　　　　　　＼: : ／ : : :.:厶イ二|＼l:i:i:i: :|i |:.:.:|l|:.|ﾆ＼|:i:ｉ:|ｉ:i∨　 |: /ニニ／三三三三三≫''"
.　　　　　／￣＼￣￣￣`マ二|:i:ｉ:l:i:i:ｉ:ｉ:li:i|⌒Y二ニ∧:i:i:i:i:i| l　l|/ﾆﾆ／三三三三≫'"
　　　　　 //￣ /　＼　　　｀ｷi:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:.:.:厂｀マﾆ∧ｉ:ｉ:i:i| l　l|ﾆ／三三三≫'"
.　　　　 // 　 /　　　 ,　　　　／∨i:i:i:i:i:i:i:ｉ|／　　　 O∧ｉ:i:i| ∨{/三三三≫'"
　　　　 // 　 /　　／`､　　　|　　∨i:i:i:i:i:i:i|　　　　　／ ∧ｉ:i|＿＼三≫'"
.　　　　 l l 　 /　　／　　 |　　　|　 ,ノ|＼i:i:i:i:i|　　　／／┌l:ﾉ――∨
950：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:30:01 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　(　＼
　　　　　　　　　　　　　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿__
　　　　　　　 _　　　　　　＼　＼　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　 ¨ヽ、
　　　　　　丶　¨ …──-- ゝ、｀ ‐- 、　　　　　　　　 /　 /　 .ｨ　　　　　 V
　　　　　　　｀ー-　 .__　　　　　　　　　ー／￣ヽ　　　 /　 / / / !__i＿l_i　 l　∨
　　　　　　　　　　 _.　-‐'¨¨¨´　／／　　　 _.　-‐‐'　　　 /　 V_/'´ r ､　, -ｧ｀ヾ.　 V　　　蜀賊など恐れてどうする！　あんな蛮族相手に何を恐れる必要があるというのだ！
　　　　　__.　-‐　　 _. -‐　　 /¨ /　　　 /ヽ-､　　　　　/ |　　! l, tｯ､Y　y'tｯｘ　i　　i
　　　　　( _＿__　-‐　/ 　　ノ　　＿.　‐'/　ｌ. . ＼＿／　.　　l　　　'¨　..!ヽ　　l　　.
　　　　　　　　　　／　ｨ　　　／＿,　／　/. . . . |＼　　 i 　　.　　　 __ 　　　　l　 /
　　　　　　　　／　／　｀¨¨¨lヽ---‐' 　 /. . . . . ,　 |ヽ　 .l　　、　 /¨¨ヽ　　 /　. ヽ
　　　　　　　　〈__／　　　　､. .＼--‐'´. . . . . / 　 ! i、ハ　　　ヽ　` =‐'　イ　 ,　　＼＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ. . . . . . . . . . ./ 　 //. . Tt､　　　 t､. 　_.イ　|　 l i　＼＿_}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_＿＿_ ／　ｨ /. . . . ヾt、　　　ﾏﾆヽ_l　 l　 ! ﾏ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿__　／／. . . . . . . .ﾍ　 l､ t､V l r'7 l　　　ﾏ　ヽ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿_／. . . . . . . . . . . .}、!;Y;;;;;ﾏl !ｼ、lﾊｨ∧/V／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨i＝=- ､. . . . . /　ﾏ;;;;;;;;;;i¨７　ﾏ;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:i:i:i:i:i:i＼. . / 　ﾊ:;;;;;;;;|'´　　ヽ:;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､i:i:i:i:i:i:iヽj _／　 V;;;;;!_.　=ﾆニヾ:;;;;! ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼　＼l¨´ . . . . ＼∨l＼_l、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼　ヽ . . . . . . . .ヽヾ==ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:!　　l |. . . . . . . . }　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|　　| l. . . . . . . . l　　　ﾊｼ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:l　　 ! !. . . . . . . ,　　 /. . ヽ

興勢の役を鄧颺と主導する形で計画した李勝だが、彼はこの戦が終わった後は何の責任もとらず、
都である洛陽と周辺の県を統括する河南尹へと出世していた。
951：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:30:16 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　-‐　　￣¨ヽ-─‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　／　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 /　/　　　　　　　 `　　　　　 V
　　　　　　　　＿　　　　　　 i　　 /　/　　 ' 　　　　i　　　､　V
　　　　　 r─‐'-r ､_)　　　　　 |　　　 l 　 !　| 　 i 　　 |　 i　　　|　 l　　　　　　　前任者の法など知るか。それよりも目の前の実績だ。
　　　　　 l 　ｙ'　 /ヽ、　　　　/l　　i 　 !　 |　ﾊ＿l＿_l__ﾊ　 l　|　 !　 |
　　　　　ﾉ　/ 　 /　 /¨ヽ　　 '　! 　 V　! Tニ:::<¨ヽ　　r'７｀¨Tt　,　　l
　　　　<　　　／　 / 　ﾑ　 /　j　　ヽ l　ｌrｚｪｭｧ¨´;:. f:'::ｒｪｫ､ﾘ. /　　 !
　　　　　＼　　　　　　　　Y ／ l　　　ﾏ　　　　'´ 　.:　`　　　|/　　ハ
　　　　　　r＼＿__　　　　}　　、　　　ヽ　　　　　|　　　　!　　 /　ヽ
　　　　　　| / . <＼ _＿__/､　　　ヽ　　　 . 　　　 .ﾆ.　　　 '　　/　　　＼＿_ ／l
　　　　　　/. . . .｀ー----〈／　　＼　　 t､　ヽﾆ二ｱ　　/　　/!　　　　　　　!
　　　　 /. . . . . . . . . . . . . }／　　　ﾄ､　　＼　｀¨´ 　イ　　/ |　　　　‐-　　_＿|
.　　　　/. . . . . . . . . . . . . /¨ヾ¨'‐- 、!　ヽ　l-ヽ __,ィ´ィ/ 　 /　l　　　　　　　　　|
　　　　/' ヽ. . . . . . . . . . ./　／ﾏ　　 l　i　､ |¨ヽ i　f¨´ i　 ,　　 l　　　　` ‐-　 __/
.　　 /ヽ、 V. . . . . . . . ./／　　_V　　l　ハ　ト､ }.!　!:::::::l　ﾊﾄ､l､ゝ、＼　　　　/
　　 /､　 i　 V . . . . . . /_.　-‐　　V　 |y;;;;;;;∨;;;;;;l-‐ﾃ¨｀iV;;;;;;;;;!;;;;;;ヾ--＼　　 /
.　 /　i 　ヽ　＼. . . . /＿_.　　-‐‐!　 l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l／　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V　　 l､／
　/　　ヽ　　＼　￣ 7. . . . . . . . . .!　ﾊ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!-‐　 _.ﾆﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V　　| ヽ
　ヽ　　　＼　　￣￣l. . . . . . . . . .ムｲ､ヽ;;;;;;;;;;;;;;;!￣. . . i　ヽ:;;;;;;;;;;;;;;;;;V　 lヽ V
　/ ＼　　｀ー---i. . . . . . . . ,i:i:i:/:i:i:ヽ V;;;;;;;;;;;;|. . . . . .!　　＼;;;;;;;;;;;;;}o､ﾉ　　V
./i:i:i:i:i:ヽ＿＿＿__/. . __.　-‐:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:l　ヽ:;;;;;;;;l . . . . . !　　　{lヽ:;;;;;;;/oハ　　 !
､:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/／:i:i:i:i:i:i:i:i:／:i:i:i:i:i:i:i:! 　ヽ:;;/. . . . . . l　　　ヽ　､/／:i:i|ヽ　!
.∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／i:i:i:iｚ-‐='´:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|　　　 ': : : : : : : :|　　　　　　　|:i:i:i:|､　V

河南尹としての手腕は功績を挙げなかったことがないとされるほどであったが、
これは前任者の定めた法を一時的に緩めたからとされる。
952：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:30:32 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ　　, イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ／|／::|∧/:::::}イ.／|
　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､/::|/:::::}:::::::::::/:::::::::／:::: |彡'ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｱ'
　　　　　　　　　　　ﾄ､|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｲ
　　　　　　　　　　　ヽ:::::::f'"'"｀￢ヾ-;:;:､:,,:'´"'"'ｧ:::::/
　　　　　　　　　　　ミ:::l}　　　　　　　　　　 /:::::/
　　　　　　　　　　　 |:::ﾐ　　　　　　　　　　　彡/
　　　　　　　　　　　　　　ヾ| ‐─-y､.　　 ,..x-─‐.|/
　　　　　　　　　　　　 /⌒| 弋赱メ｀　ｲ'ｨ'ﾁﾀア |⌒Ｙ
　　　　　　　　　　　　 { （(l　　　　　　｀ ¨´　 |)） }
　　　　　　　　　　　　＼ヽ　　　　 }　　　　　,' ／
　　　　　　　　　　　　　　　 ' 　　 ,＿´＿　　ｲ
　　　　　　　　　　　　　　 __|＼.　　 ‐　　／ .|_
　　　　　　　　　　　　　　　　　}ﾍ.＿＼　＿_ ／＿.ｒ{
　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　¨.｀Y´ ¨　　 .|
　　　　　　 -────……Y´ﾇ_　　　 | 　　　ｲ｀Y……────-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【劉靖】

なお、李勝の前任者である劉靖という人物であった。彼はあの劉馥の息子である。
953：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:30:51 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　 _　-―: ―:―:-.､＿
　　　　　　　　　　　　　　＿,ノ : -‐=====ミ: : : :＼＼___
　　　　　　　　　　　　＜＿ : z-===ミ: : : : : :＼ : : }: :};人_
　　　　　　　　　／: : : : :＿＿＿＞ー‐く:_}:_;ノ⌒ヽ : }
　　　　　　　　 }: : :／:￣＿ｧ'´　　　　　　　　 ∨
　　　　　　　　　　　/ : : :／:￣:/　　　　　　　　　　　 _入
　　　　　　　　　ノ): : :/ : : : :〈＿,　　　　　ー一'　/'⌒ヽ
　　　　　　　 / /: : : :／￣ﾉ　　　 ,ｨｆ三三ﾐ､　 }__　 /
　　　　　　　　　　{ノ} : : : : : ／ {　　　　'"´￣￣}ト＿忖ぅ､ヽ
.　　　　　　　　ノ从: /⌒ヽﾌ´　　　　r‐ｔｒ'⌒ -く⌒ヽｰ'　)'´￣ヽ
　　　　　　　　　　　｀{ (⌒ヽ　　　｀ﾆ　ー（　　　)　　〉ｰｆ＿＿＿'，
.　　　　　　　　　＿人_＼（〈_ ＼＿　　　ブ'＾ｰ'⌒ヽ│　　　 ∧
.　　　　　　　　 /{　|　　＼＿）　　　　 r‐　　　　　＿_〉　　　　　∧
　　　　　　　　　 /││　　　l{　＼　　　ヽヽ---　二ﾉ＼　　　　 } 厂＼
　　　　　　　／　　 |　　　∧_____〕＞　 _　　　 /　　 { 　ヽ　　　| {　　 }
.　　　　　　／　　　　│　　　∧　　＼　　　＼＿＿＿,ノ＼　　＼ __|_|＿_ﾉ＿_
　　　　　 /　　　　　　ｌ∨　　 ∧＿__}　　　／　 }ー―　　ヽ　　 (＿＿__)__ｉ　ヽ
.　　　　 /　　　　　ノ　∨　　 ∧　│　／＼__人＿＿＿,ノ　　}⌒i____人_ﾉ　 |＼
　　　　 /　　　　／　　　∨ 　　＼｣／│　 | 　 /　 | 　ｰ=ﾆﾆ|　 |＿_／　　人　ヽ
.　　　 /　　　／　　　　　 ∨　　　　 {　 l　 /＼/／´|　　　　ﾉ　　　　　　　　〉
　　　 i　　　／　　　　　　 ∨　　　　）　 /　〈　　 |　　　　 {　　　　　　　 ∧　　〉
.　　　ｌ／￣￣￣￣｀　　　　 ∨　　　 ∧　/＼　 }　　 |　　　　人　　　　　　　　　/__／
.　　　|　　　　　　　　　　　＼　∨___／}　∨　　ヽ |　//　　　 /　 )　　　　　　　 /｀ﾌ
.　　　|　　　　　　　　　＼　　 ,ﾉ　　　　＼'/ 　　 /　／＼　　　　　 /／
.　　　ﾄ､　　　　　　　　　　　　＼ | ＼　　　　　　 /　　　／＼　＼　　　　′
　　　 l　＼　　　　　　　　　　　　 |＿_＼　　　　/　　　／　　　＼　ヽ　 /
. 　　 l　　ヽ　　　＼＿＿＿＿＿__{ 　 |　＼　 /　　／　　　　　　 | 　　 ∨
　　　ｌ　　　＼　　　　　　　　　　＼　ヽ/　／　　　　　　 |　　／
.　　　 l　　　　＼　　　　　　　　　　＼l{／　　　　　　　　 l_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【劉馥】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【揚州刺史】

劉馥は曹操より揚州刺史として合肥に赴任し、当時荒れ放題であった合肥を
現在に至る都市へと作り替えた有能な行政官であった。
954：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:31:08 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ィ´:::::::／
　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｲ／
　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::::ｨ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/／
　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::ﾘ　　｀`ヾ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::ﾐ　　　　　　｀`ヾ､,,:::,,ｨ::ィｲ-:::::／
　　　　　　　　　 .⌒ヽ:::::::::＞'"　　　　　　　　　　　　　　 }:/
　　　　　　　　Ｙ/　ﾊＹｲ - ､__　　　　　　　　　　　　　　i/　　　　　　　　　これからはこの法に従ってもらう！
　　　　　　 l Ｙ　ﾉ　　　─‐ｧミy､　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　ヽヽﾍ　　　　ヽヾ=<ﾍ＼::l,,　　 ,..ィﾆ=-./
　　　　　　　　＿_人_　　　　　　　　　　'"´ ／ゞ='ノ´/
　　　　　r'"´__,,r/　　l　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　|､ﾍ:::|.ヽ　　ヽ　　　　　　　　　　{　　　　/　　　　　　　　__, -､
　..__/｀ヽ|::ヽヽ､　＼　ヽ　　　　,ｨ=-.___ ｲ　　 ..ｲ　　　　　　 /　　　｀ヽ､
／ﾍ　∨::::::::＼ヽ　＼　＼.　（　　　/　　∠､ヽ　　　　　 / / -､　__　　／｀ヽ､
　）　Ｙ .ヽ::::::::::::::ヽ､.＞､ .）｀ヽ　 .== '　∠/:::::::）〉､__　　／ {´　　　　/｀`ヽ､_::::::}
ｲ　ノヽ　ヽ:::::::::::::::::｀ヽ　〉　　｀ﾆﾆ ´　Ｙ:r'"＞'ﾍﾍ｀ヽゝ-l,､--､､_/＿_:::::::::Ｙ::|
イ　　　　＼＼::::::::::::::/ /　　　 {､　　Ｙ　 / /:::}　 }　ゝ､　 .{_　　　 /::::::::::::::::::::::ｲ
　　　　　　　ヽ　ヽ::::::〈〈　　　　{ l　　 .}　/ /:::/　/ ｀ヽ､__/´￣｀`─､_:::::::::::::::/ }
　　　　　　　　ヽ　ヽ:::ヽヽ　　　Ｙ　　　./ /:::/　/　　　　ヽ､__ Ｙ::::::::::::::::::::／ /
　　　　　　　 __　ヽ　〉:::＼＼　 .}　　　.|. 〉:::|　 }　　　　　　　　<-=::::::::::／　./|
　　　　　　（__）） / ./:::::::::::}　}　 i　　　ﾍヽ::＼ヽＹﾊ　　　　 /`::::::::::::::|__.ノ:/〉

彼の統治は非常に細かい法が多いことで有名だったが、結果としてそれが民衆の為になるということで
彼の統治は絶賛されていた。
955：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:31:26 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　 :. 　　　:.　 .　　　.　　　!
　　　　　　　　Ⅳヽ}　　　:. 　　　 :.　　:. ::　.:　　 .:　. 　 !　　　Ｘ
　　　　　　　　|l　　　　　　 :.:.:.,;, 　　::.　 .::.:: ,;;;　　.:::...:: 　 |　　　　Ｘ
　　　　　　　　 |l　　　　ｰ=ﾉ　￣￣￣｀''"　　￣￣｀彡　Ⅵ　　　十
　　　　　　　　 {ｌ　　ー＝ﾆ／　　　　　　　　　〈=‐' 　 }　　　十
.　　　　　　　 ∨　　　　/ ‐- ..,,,___＿__,　　__＿＿,, 　ﾄ　　 /
　　　　　　　 ∨　　　 }　　＿____￣´　　´￣´＿_ 　|　　/
.　　　　　　　_∨　　〈. 　´　　￣｀　　　(　´￣￣｀ {　７　　　　　　卿の父は昔、揚州の刺史となり、今は卿が廬江太守として揚州に赴任した。
　　　　　　　　　＼ゝ　 |　　　　　　　/〉　　　　〉 /
　　　　　　　　　　__ヽ　 {、　　　　　　´ 　　　　l /　　　　　　　まさに父の荷を負う者だ！
　　　　　　　　｀`ﾐ/⌒　　　　＿＿＿＿＿　　　　⌒}
　　　　　　　　　　　　{　 l　　　 {´　ー――一｀} 　ｌ　 /
　　　　　　　　　　　ヽ弋　　　∨　γ￣ヽ　 ∨　 /__/
　　　　　　　　　　　｀nｰﾄ､　 .∨ { 　　 | ∨　　 {　}
　　　　　　　　　　　　　{＿} |　＼　＼二二二′ ｲ　L.」　　　　　　　　　　. .-==＝＝＝ァ、
==-. . . .　　　　　　　　 ,r=≦l.　　＼　｀こ´ 　　 |≧ｭ_　　　　　-==: : : : : : : :　-===＜　＼
　==-: : : :==-　　　／: : : :__|　　　　｀ヽ　　／　 !__: : : ＼／: : : : : ;　-==
.　　　　　 ==-､ ,＜: :／:::::::::|.　　　　　￣　　　|:::::｀ヽ: ∧: : : : ::/
　　　　　　　　∧ 　＼::::::::::::｀ヽ＿　　＿＿_　 _|:::::::::::}/ ∧ー‐/
　　　　　　　　　∧　　　＼::::::／:::::::｀／　　＿　＼:::::::::::/　　〉 ./
.　　　　　　　　 ∧　　　　＼:::::::::／　　〈//〉　＼／　／　/

劉靖は曹丕のお気に入りでもあり、彼からは偉大な父親の後を継いだ人物でありながらも、
その重責を担える人物として曹丕は彼を絶賛していた。

また彼の統治能力は曹丕以外の人物達からも絶賛されていた。
956：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:31:45 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　 ∧ﾄ､}＼ .,ｲ　 ,.イ
　　　　　　　　　　　　Ｎ::::}|＼ヾ/::|／:::::|/ﾚ'レｨ
　　　　　　　　　　　　 }::::::::|::::::::::::::|:::::::::/::::::::::::|／|,.イｨ　,.イ
　　　　　　　　　　　ﾄ､::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::／:::::::::::::|彡'ｲ/
　　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　 l|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　母の喪に服さないとな。
　　　　　　　　　　　　 !|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　 l ∨}､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　 |　{ｲﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　 |　|.}ノヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　 |　-' 　＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　 ', 　 }.　　＼ :::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　、ﾉ.　　　＼ノ二二ヽ/_
　　　　　　　　　　　ヽ､ヽ　 ,　＜　　　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　ゝイ　　　　　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　}-‐　､二二二　￣￣｀.∧
　　　　　　　　　　＜　¨ ￣　　　　　　　　　　　　　｀丶
　　　　　　　イ　｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

また李勝は母親思いでもあり、母親が亡くなった後はそのまま職を辞して母の喪に服した。
だがその後喪が明けた後は九卿である大司農、衛尉と大出世していた。

最終的に劉靖は鎮北将軍・仮節・都督河北諸軍として北方の守備に従事した。
957：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:32:06 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　ミ:::::＿_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡
　　　　　　　　　　　　　ミ／）　｝}｀｀｀｀｀｀｀｀｀｀´´´´´´´´´´´´´ﾉ::::::::彡
　　　　　　　　　　　　／)／／/　　　　　　　　　　　　　　　　｀ﾐ::::::彡
　　　　　　　　　　　　　　／／／／　　　　　　　　　　　　　　｀ﾐ:::::彡　　　北方の守りは我らにかかっている！
　　　　　　　　　　　／／／／　＿＿　　　　　　　　　　＿＿｀ﾐ::::彡
　　　　　　　　／／／／ -‐ﾐ＿＿≧x､、　　　　　　,ｨ≦＿＿　｀ﾐ:::彡
.　　　　　　　／　　／／／　／丶　巡ｿ丶　　　　ィ巡ｿ　／　ﾑへ
　　　　　　　／　　　_ 　　ﾊ　　/ﾑ　　｀¨´￣　　　　　　　　￣｀¨´　　ﾊ　.｝
　　　　／　　　　´　　　i!　ィ´｛ﾊ　　　　　　　　　　　　　　　 /.ﾘ　 ′
.　　　／　　　　　　　 /　＼　　　　　　　　 ′　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　／　　　｀'ｰ　　　　　　　　　　　　　　　 /‐'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　　　　＿　＿　　　　　　′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |＼　　　´　＿　｀　　　／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　／| 　＼　　　　　　　　／　 |＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |人|　　　＼　　　　　／　　ﾉ　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　ミ=-　　_───_　　-=彡　 .!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　 Τ　　　　　　　 |

また彼は北方の守備に従事しながら、堤防を修理し、灌漑を整備するなどの善政を行っており、
北方の収穫拡大に成功した。

この辺りはまさに、廃墟であった合肥を大都市へと作り替えた劉馥の才覚を受け継いだと言える。
958：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:32:23 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　rzzzzzzzｧ　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.ィﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿,.｡s≦/////////≧s｡　　　　　　　　　　　,.｡s≦///,≧s｡
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `弌|￣||￣||￣||￣||￣||＾＾≧zｧ　　　　 t=≦艾艾艾艾艾艾
　　　　　　　 ,.ィﾄ､　　　　　　　　　 rtz=≦三三三三三三三三三ア≧s｡　　　　　`'弌|r‐┐r‐┐r…┐
　　　 _,.｡s≦//∨ミs｡　　　　　　　　￣丁|￣||￣||￣~||￣||￣||￣||＞s｡__≧zｧ　　,.。t≦77777≧s｡二
　　　¨¨丁丁丁丁Ｔ =-≧ｧ＿_　　　　,.ィZZZZZZZZZZZZZZZZZZ〕トミ__,,rtz=彡////////////////≧
.　　,.。┴┴┴┴┴=≦＞≦＾> r≦竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺||‐||-于于于竺竺竺竺竺竺竺竺竺
≧z≦芥芥芥芥芥芥芥||´||__||＿_||__||__||＿||__||＿_||tz彡ZZZZZZZZZZZZZZ,|:|¨¨¨|::|￣￣|:|~￣ |::|￣
ニナZZZZZZZZZZZZア＼ﾆﾆ,ィ㌘-ィ三三三三三ィ㌘＾芥芥芥芥芥芥芥盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂
|__|」ｺlコｌコｌコｌコｌ¨||¨||冂|__,ィ㌘三三三三三三ィ㌻ZZZZZZZZZZZア//////////////////////////
ZZZZZZZZア＾＼‐‐,ィ㌘三三三三三三,ィ㌘¨弋竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺
丁丁丁丁~~||￣||ィ㌻三三三三三三,.ィ㌘「| 　 ||￣|| ~￣||~￣||￣＾|| |　　 | |　　 | |　　　| |　　 | |
盂盂盂盂テｹ-ィ三三三三三,.ィ㌘盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂盂
　／|‐l,.ィ三三三三三ィ㌘~:|ィ㌘~|￣￣~~|　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ｨ㌘三三三三三三ｨ㌘／￣| 　 |_,l＿＿___|_,,|
-============= |／獅子_|＿_|__r┐＿__|　|￣￣¨7ｰ───---　　　　．　...,,,,＿＿
＿＿＿＿＿￣￣¨ └─‐┘　　　ゝ'　　　￣￣￣ └─　　　,,,,＿＿＿　　　　　　　　￣￣￣　　　¨¨
　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣アナ━─--,　,＿＿＿＿＿＿＿　￣￣￣¨ 冖宀…─----
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣”“ ／／======／／|　　　　　　　　　　￣￣￣￣二二二二二＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣　　ー‐'‐'''“”￣　|二||　…─--　　,.ィ㌻ィ㌻ィ㌻ィ㌻ィ㌻ィ㌻
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |冂|　　　　　,.ィ㌻ィ㌻ィ㌻ィ㌻ィ㌻ィ㌻ィ㌻

話は変わるが、李勝が河南尹になった後、洛陽にある彼の役所の屠蘇（邪鬼を払う屋根の飾り）が破損してしまった。
959：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:32:38 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　 /　　/　/ 　ｆ　 | 　 l　　 i　　　i |　V　 i　　､　丶
　　　　　　　　 !　　 .　 i　　ﾄ、 l 　 !　　　! ＿__l_!　 }　 |　i　ﾏ　　l
　　　　　　　　　　　l 　　 l 　! i　 | ﾏ_ﾄ. ┴､¨￣　 /　　〉_￣¨ヽ、 !　　|
　　　　　　　　　　　l　　　!　　|／　／　　　｝　　 {__ ／, 二　　l! l7　　l 、
　　　　　　　　　　　|　　　ﾏ／　-=｀ ‐--=´､　　　/　／　　 ` .ﾉ! |　　!　＼　　　　　屠蘇が壊れた？　すぐに修理しろ！
　　　　　　　　　　 /　　　　lヽ　　, -_＿_ヽ　ヽ　.　{　ｚｔ走テｫ'´　!　　l　　　＼
　　　　　　　 /　､　　､｀ｔ､_.ｨZ走ﾃラ　ﾉ　 |　ヽ、　　　　　 | 　 ' 、　　＼
　　　　　　　　　/　　ヽ　　ヽ　　　　　　　 ´　　 !　　　　　　　 |　ｲ　ヽ　　　＼
　　　　　　　／　　　ﾏ. 　 .　　　　　　　　　　 .　　　　　　　 |/ l　　　　　　　 `ー--　 _＿_
　　　　　／　　　　　　 }ヽ　、　　　　　　　 .::l:.　　　　　　　/　 !　　　V
　　　　／　　　　　　　ﾘ　､　ヽ　　　　　　 , ==､__　　　 //　l　　　　∨　　　　　　　　　 ─
ー─‐'′　　　　　　　　 /　　ヽ, -‐‐､　　　 -＜＿_ノ´　　　　/V　､　　　　ヽ、　　　 ‐-　　 _＿
　　　　　／　　　　 _..　-‐'′　´　¨ヽ　　　　￣　　　　ｨ　 l　　ヽ　　　　　＼
_.　-‐'´　／　　　 -‐　　　　　　　　　ヽト､　　　　　　／　|　 l　　　　　　　　＼
　　　　／　 _,　'′　　　　　　　　　　　　ヽヽ` ‐ 　 .__／　　 ! 　　　　　　　　　　　　ヽ＼
　　／　 /　　　　　　　　　　　　 }　ﾉ　　＼ヽ　　　　　　　|,ヽ　｀　　　　　　　　　　　　 .　＼
　／　　,　　　　　　､}　　　　,　-‐'¨´ヽ、　　 } }＿__ 　 _. ‐' ／| ＼　　　　　　　　　　　　ヽ　＼/
/　　　」 -─-　、ヽj　　／　　＿_､__,{　　　l |__　　Y　r‐'´:::::l　　ヽ　　　　　　ヽ　　　　　 /
　　　 !　　　　　＼!-‐'´＿_／　　　/　　／/:::::} 　 !　|::::::::::::::ヽ　　丶　　　　　　ヽ　　 /

当然ながら李勝はすぐに修理を命じた。屠蘇は邪鬼を払う為にあるので、それが壊れるのは
お世辞にもいいことではない。
960：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:33:10 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　＿　　　　　　　 |ヽ
　　　　　　　　　　　　　　,|　　　　　／　　　　　　　　　　ヽ＿
　　　　　　　　　　 , - ' / |　　＿ '-－　　　　　　　　､　　|　 ` ヽ
　　　　　　　　／　／ //|　 /　　　　　　＿/二　　　ヽ /　　　　ヽ
　　　　　　　/　　　'　 / |　ヽ/　　 , -―´::::::::::::::::ヽ、　　ヽ　　　　　ヽ
　　　　　　/　　　　　 |　ヽ /　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ヽ　 /　　　　　ヽ__
　　　　　 /　　　　　　ヽ　|　 ( ヽ::::○:::::::::::::::::○:::/ﾉ　／／￣ `　　　ヽ、
　　　 , - ' ´　　＝ヽ、ヽヽ　　 `_､::::::::::::::::::::／ ,　 , ' ／　　　, - ――　　ヽ
　　 /　, - ' ￣￣´　　ヽ＼ヽ＼　| |　二-´　／／／　　　／　　 ,　-ニ二二ﾆヽ
　　,| ´　　二 ` ヽ、　　ヽ-ヽ　 | |￣― ' ´／ /　　　／　　　　／　　　　　　ヽヽ
　/　／￣　　` ヽ--＿ヽ-､　／:::::､::ヽ　　 _／　　　／　＿, - '　　　／￣￣　　ヽ
　〉´　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::､:ヽ:ヽ￣　　　／／,-::::::ヽ-　　　　　　　　　　　＼
/　　　　　　　　　　　　／|::::::::::::::::::::ヽ:|:::|`　　　／ /::::/::::::／:::::ヽ　　　　　　　　　　　　|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

屠蘇の破損は速やかに行われた。だが問題はここから始まる。
961：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:33:47 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　／￣｀`丶、
　　　　　　　　／　　　　　　＼
.　　　　　　　　 |　／／　　　￣｀`ヽ
.　　　　　　　　 |/／　　　　　 }７/
　　　　　　／¨´　　　　／ _ノ//　　　　　　　　さて、修繕するか。
　　　　　　　厶-─‐-ミ　　 |　////
. 　_..　-‐＜￣￣｀`丶＼＼丿////_　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
. /⌒＼　　￣￣￣｀`丶､{　{///＼＼＿＿　　　　＿_,,..　 -‐／　　／/‐-　　.,,_
/　　　＼　＿＿＿＿_ 　＼Vﾉ　　｝｝｝＼＼＼ﾆﾆ／／　　　／　　 /　/　　　　　｀`丶、
￣￣¨ア二ﾆ=-──-ミ㍉､　￣　 /// 　｝｝｝　∨ ／　　／/　　　　 /─‐- ､　　　　丶､、
¨¨¨¨´ 　（二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二＼　 '二二＼＼つ二
　　　　　　　　　／／　　　　　／/＼　　 // 　 /　　 //　/　　　　｛/｛　　　　＼ ∨ノ｝｝＼_〉
　　　　　　／￣　　　　／　/　　＼//　　 {　　｛｛　｛　　　　　　　｝/｝　　　　　￣　└'′ 　
　　／アΤ＼＿＿　　／　　/　　　　 }　　　　　　　　　　＼　　　｝ |//
　／／　ノ＼　　　　　　　　／　　　　　ﾊ｀¨¨¨¨￣´^'ｰ‐'''"⌒＼　／　|/|
962：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:34:00 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あ・・・・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣＼＿　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　＼＿　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／＼＿　　　　　／.. .. ￣＼＿　　　
　　　　　　　　　　　　　　　／.. .. .. .. .. ＼＿／.. .. .. 　 .. .. .. ..／￣　
　　　　　　　　　　　　／.. .. .. .. .. .. .. . ／　￣＼＿.. .. .. ／　　　
　　　　　　　　　　　　　　／＼＿.. .. .. .. .. ／　　　　　＼／　　　　　
　　　　　　　　　　　／　　　　　＼＿／　　　　　　／:: ￣＼＿　
　　　　　　　　／　　　　　　　／　￣＼＿.. .. .. ／:: :: :: :: :: :: ::￣　|
.　　　　　　　／＼＿.. .. .. .. .. ／:: :: :: :: :: :: : ＼／:: :: :: :: :: :: :: :: :／.ﾉ
　　　　　　　／.. :: :: :: :: ＼＿／:: :: :: :: :: :: :: :: ／.. ￣＼＿:: :: :: ／.. ..
.　　　　　　／.. :: :: :: :: :: :: :: ／.. ￣＼＿:: :: ::／.. .. .. 　.. .. .. ￣／:: ￣＼＿　　／.. .. .. .. .. .. .. .. .／ |　／
　　　 .／＼＿:: :: :: :: :: ／.. .. .. .. .. . . ＼／＿.. .. .. .. .. .. .. ／:: :: :: :: :: :: :: :: :／　￣￣＼＿＿:／. .. .|／
　　　／　　　　.. ＼＿／.. .. .. .. .. .. .. . .／:: :: :: :: ￣＼＿／＿:: :: :: :: :: :: :: ／　　　　　　／|.. .. ／
　／　　　　　.. .. ／:: ￣＼＿.. . . ／:: :: :: :: :: :: :: :: :／.. .. .. .. ￣＼＿／＿　　　　　／　 | ／
　|￣＼＿　　　／:: :: :: :: :: :: :￣／￣＼＿:: :: :: :: ／　　　　　　　／.. .. .. .. ￣＼＿／.　　／
　|　　　　　￣　{＼＿.. .. :: :: : ／.. .. .. 　　　￣／￣＼＿　　　／.. .. .. .. .. .. .. .. . ／:|　 .／
　|　　　　　　　 |.. .. .. .. . ￣＼{＼＿＿　　　　／.. .. .. .. .. .. ￣／　￣＼＿＿.. . ／.......|／
　￣＼＿＿　　|.. .. .. .. .. .. .....|　　　　　￣￣|＼＿.. .. .. .. .. ／　　　　　　　／|.. .. ／
.　　　　　｀￣￣＼＿＿＿|　　　　　　　 |.. .. .. .￣＼＿{　　　　　　　　／　 .| ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　￣＼＿＿　　|.. .. .. .. .. .. .. . |￣￣＼＿　／　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣＼＿＿＿」　　　　　　 | 　 .／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣＼＿＿_」_／

職人が修繕中、うっかりと建材が落ちてしまった。
963：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:34:48 ID:kZMEbdUk0: 　　　ｌ .`t'　　＼＿／　　　　　　　　　　　　li,　 .l,　　　　　　　　 |　　　　　.ｌ　＿∧＼ .ゝ --′ ./＜　　,iン／
-＜＿〉　＼./ 'ﾐ.　　　　 ..、　　　　　　　　　ｌ.ｌ.　.!　　　　　　　｝　　　　　 ∨／＿_人　　　　　ｌ＿_＞´／
＼¨＼　　/　._／ﾞ'ﾆﾆﾆ､,　 'ﾋ､　　､.　'L　　　 |.ﾞl、l　　　　　　　 !　　　　　　 .｀'''-..、　ﾞl　　　　 .／ .,,‐ﾝ＿
___Y￣|＼.∨´　 .i!､/ﾍ／｀ヽ　ﾞ＼　ﾞ/i､.ｌ'､　　 ! ヽl 　　　　　　 !　.、　　　　　　　　｀''-″　 . ／ .／ ./へ__｀'ｰ
　＼ﾍ!　｀'.＼　《　｀'-＜＿|　 .ヽ.＼. ｌ l'.ｌ.＼　　! .ﾞl　　　　　　　　　l／| 　　　　　　　　 ,／　.／＿人／　心
-‐ ∨ 　__　　|ﾞ┘＼　　 ´　.'-、 .ヽ.｀' .ｌ,ﾞ,　｀-　l　　　　　　　｀　/、.,ｨ　　　　　 .／ﾞ|￣'ｰ､.／　/ . l.ヽ｀¨¨ｯ.,／
　∨ 　Yゞ}　 .l　.／ﾞ.ｌ　　　　　 .＼, ヽ .｀″..ﾞ／ヽ　　　　　　　　　 /.!ノ/　　,ﾝl' ／　＼｝／__}　/|＼　|　ﾘ､￣Y
. / 　　.ｌ./　　 !く,7＼|､　　　　　　　／　　　 |　　 }　　　　　　　　　 ,l!ﾞ./　／／＞ｭイ/￣._..ゞ./ ∧ ﾞ'.ｌ,　|　¨￣¨¨
'ゝﾐ￢ ..,_　　　　ふ､ l　＼.　　　 / （　　　　|　／.　　　　　　　　゛ .レ",,/ｲ＼＿}/ン'''ン' 　 ∨ ∧/ .ｒ'"
.　　｀'-..、｀''ｰ ..,_ ｀'-､￢ミ;;ﾐi､ . /　./ｰ┐　 j／　／}　　　　　　　　　　〃　　　._ﾐ~ﾞ／　,,, ‐　∨ /,ﾉ゛
　　　　　｀''-､,、 .｀ﾞ'ｰ .ﾐヽ. r―..'　　　 .└ｧ　　　}　 j　　　　　　　　　　　　　　 : '".,,;;ﾆ;;/!'"　＿＿ｌ.〃-‐=＝ﾆニ二三
　　　'マﾆ￢--二ニ､...　∠ 　　/￣/　　/＿__　j／　　　　　　　　　　　　　　　ﾞﾞxｉﾆｰ''''"_,,　‐'″
　　　　　　｀ﾞ''ｰz＿＿..　　/　 /　 /　　/　　 /　　　　　　　　　　　　 /　〉　　　　 _..､ﾆニ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣　/　 /　 / 　 /二￣　　　　　　　　　　　　＿_/　/:-‐ー┐......￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　ハ＼　　　 /　./　 /　／　 /　　　　　　　　　　　 _}　　　　　／.　　　　　　　　 ,.＜¨|
＼＿＿＿_.|Z_心}＿....../⌒　　/／　￣　　 _＿_　　　　　　　　￣/　/ ／／＼.　　　 =‐-ｯ-'"ヘ_人lr────
-'"Y¨¨ｲ''" |＞-'=＝＝ﾆﾆニ　　　　　 ,..:＜／　　　　　　　　 /　/ （／<　　　>.ﾞﾆ＝=‐‐{ヘ､__＞-}
.--ｰ¨¨ｺ　　　　.. -｀-''''"ﾞ／　　 ,...＜　／　　　　　　　　　　　　/　/　　　　＼／、　　　　│ / ＼._./
＼_＞‐´r-ニｌ　　　_..-'彡 -‐'''/. / 　／　　　　　　　　　　　　 /／　　　　　　　　／＼.　　 `'ー''"　　　　　＿
￣　 _＿|へ_/.,,x=ﾞ‐''"゛　　／.ﾞ/　／　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　／　　 >..､　　　　　　　 ,／ハｰ､
　　 /＼ｌ￣　　　　　　／...　/／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 rー＜　　　　.／.　ﾞ''ﾆｭ、　　 . ／＼ｨへ.,,-
.　　ｌ　メ_|　　　　　／　　　 .,〟　　　　,-ｱ / │　　　　　　　,.　 ..!.｀..ﾞ|　　　　 .＞´......　ﾞ,, --ﾐ;;、 '冫 .￢―./
　　マｲ/　　.,ﾌl￣ﾞY　　 .,..-'ﾞ./　　　 ,／,/./ 　 .!　/!　　　　　. ｌヽ　|.　　|　　.＞ ´ ,　　　 .マ''ｰ- ..,,ﾞ''λゞｚ＿,ﾐ　Y
.　　　ﾞ‐'　　/心.!乂!　ｒ'"　 ./ 　 . ／　 iﾂ゛　　 .! ./ !　　　　　:ll,.ｌヽｌ......￣......　｀' !iﾐ'-、　　＼_　 / 　.ト――'''￣
　　　　乂＼./､ lｒ'"　　 / 　／　 ./ 　　　　,! / .l　.、　　　 ! ｌ|,　ﾞ'レ　　　　　　 . ＼ﾞ'‐ ／ /ﾞl―''＼　　/7ニニ
＿__ 　 ,／._ l＿ｌ. ,ﾌﾞ　　 ./ . ,／　　　　　　　　 l ｌ　 l .i!|　　　　,! ﾞll,　　　　　　　　　　　／＼.ｌ|ゞ!　　　＼ Y}／へ
　＼`' !./ ゛　廴ソ゛　　彡／　　　　　　　　　 !,!　│lﾞ.!　　　　.l　ゝ　　　　　　　　　 { ￢ﾆﾆﾆ/＼__　　＼＼三
ゞ／ニ-'l 　　　　　／￣!ヽ　　　　　　　 l/　　!,!│　　　　l　　　　　　　　　　　　ヽ＿/ '″.,／,!.ヽ　　　＼＼
.-'"｀l, ./ 　　　　｛＼__|　 |　　　　　　　 ′　 l″|　　　　 .!　　　　　　　　　　　　　　 {＼_|ヾﾞﾐ-､　　＼
ニﾆ／　　　　　　　　＼Y＿/　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 .|　　　　　　　　　　　　　　　 ∨マﾊ7　＼

落ちた建材だが、幸いにも人に当たることはなかった。
964：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:35:13 ID:kZMEbdUk0: 　　　ｌ .`t'　　＼＿／　　　　　　　　　　　　li,　 .l,　　　　　　　　 |　　　　　.ｌ　＿∧＼ .ゝ --′ ./＜　　,iン／
-＜＿〉　＼./ 'ﾐ.　　　　 ..、　　　　　　　　　ｌ.ｌ.　.!　　　　　　　｝　　　　　 ∨／＿_人　　　　　ｌ＿_＞´／
＼¨＼　　/　._／ﾞ'ﾆﾆﾆ､,　 'ﾋ､　　､.　'L　　　 |.ﾞl、l　　　　　　　 !　　　　　　 .｀'''-..、　ﾞl　　　　 .／ .,,‐ﾝ＿
___Y￣|＼.∨´　 .i!､/ﾍ／｀ヽ　ﾞ＼　ﾞ/i､.ｌ'､　　 ! ヽl 　　　　　　 !　.、　　　　　　　　｀''-″　 . ／ .／ ./へ__｀'ｰ
　＼ﾍ!　｀'.＼　《　｀'-＜＿|　 .ヽ.＼. ｌ l'.ｌ.＼　　! .ﾞl　　　　　　　　　l／| 　　　　　　　　 ,／　.／＿人／　心
-‐ ∨ 　__　　|ﾞ┘＼　　 ´　.'-、 .ヽ.｀' .ｌ,ﾞ,　｀-　l　　　　　　　｀　/、.,ｨ　　　　　 .／ﾞ|￣'ｰ､.／　/ . l.ヽ｀¨¨ｯ.,／
　∨ 　Yゞ}　 .l　.／ﾞ.ｌ　　　　　 .＼, ヽ .｀″..ﾞ／ヽ　　　　　　　　　 /.!ノ/　　,ﾝl' ／　＼｝／__}　/|＼　|　ﾘ､￣Y
. / 　　.ｌ./　　 !く,7＼|､　　　　　　　／　　　 |　　 }　　　　　　　　　 ,l!ﾞ./　／／＞ｭイ/￣._..ゞ./ ∧ ﾞ'.ｌ,　|　¨￣¨¨
'ゝﾐ￢ ..,_　　　　ふ､ l　＼.　　　 / （　　　　|　／.　　　　　　　　゛ .レ",,/ｲ＼＿}/ン'''ン' 　 ∨ ∧/ .ｒ'"
.　　｀'-..、｀''ｰ ..,_ ｀'-､￢ミ;;ﾐi､ . /　./ｰ┐　 j／　／}　　　　　　　　　　〃　　　._ﾐ~ﾞ／　,,, ‐　∨ /,ﾉ゛
　　　　　｀''-､,、 .｀ﾞ'ｰ .ﾐヽ. r―..'　　　 .└ｧ　　　}　 j　　　　　　　　　　　　　　 : '".,,;;ﾆ;;/!'"　＿＿ｌ.〃-‐=＝ﾆニ二三
　　　'マﾆ￢--二ニ､...　∠ 　　/￣/　　/＿__　j／　　　　　　　　　　　　　　　ﾞﾞxｉﾆｰ''''"_,,　‐'″
　　　　　　｀ﾞ''ｰz＿＿..　　/　 /　 /　　/　　 /　　　　　　　　　　　　 /　〉　　　　 _..､ﾆニ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣　/　 /　 / 　 /二￣　　　　　　　　　　　　＿_/　/:-‐ー┐......￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　ハ＼　　　 /　./　 /　／　 /　　　　　　　　　　　 _}　　　　　／.　　　　　　　　 ,.＜¨|
＼＿＿＿_.|Z_心}＿....../⌒　　/／　￣　　 _＿_　　　　　　　　￣/　/ ／／＼.　　　 =‐-ｯ-'"ヘ_人lr────
-'"Y¨¨ｲ''" |＞-'=＝＝ﾆﾆニ　　　　　 ,..:＜／　　　　　　　　 /　/ （／<　　　>.ﾞﾆ＝=‐‐{ヘ､__＞-}
.--ｰ¨¨ｺ　　　　.. -｀-''''"ﾞ／　　 ,...＜　／　　　　　　　　　　　　/　/　　　　＼／、　　　　│ / ＼._./
＼_＞‐´r-ニｌ　　　_..-'彡 -‐'''/. / 　／　　　　　　　　　　　　 /／　　　　　　　　／＼.　　 `'ー''"　　　　　＿
￣　 _＿|へ_/.,,x=ﾞ‐''"゛　　／.ﾞ/　／　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　／　　 >..､　　　　　　　 ,／ハｰ､
　　 /＼ｌ￣　　　　　　／...　/／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 rー＜　　　　.／.　ﾞ''ﾆｭ、　　 . ／＼ｨへ.,,-
.　　ｌ　メ_|　　　　　／　　　 .,〟　　　　,-ｱ / │　　　　　　　,.　 ..!.｀..ﾞ|　　　　 .＞´......　ﾞ,, --ﾐ;;、 '冫 .￢―./
　　マｲ/　　.,ﾌl￣ﾞY　　 .,..-'ﾞ./　　　 ,／,/./ 　 .!　/!　　　　　. ｌヽ　|.　　|　　.＞ ´ ,　　　 .マ''ｰ- ..,,ﾞ''λゞｚ＿,ﾐ　Y
.　　　ﾞ‐'　　/心.!乂!　ｒ'"　 ./ 　 . ／　 iﾂ゛　　 .! ./ !　　　　　:ll,.ｌヽｌ......￣......　｀' !iﾐ'-、　　＼_　 / 　.ト――'''￣
　　　　乂＼./､ lｒ'"　　 / 　／　 ./ 　　　　,! / .l　.、　　　 ! ｌ|,　ﾞ'レ　　　　　　 . ＼ﾞ'‐ ／ /ﾞl―''＼　　/7ニニ
＿__ 　 ,／._ l＿ｌ. ,ﾌﾞ　　 ./ . ,／　　　　　　　　 l ｌ　 l .i!|　　　　,! ﾞll,　　　　　　　　　　　／＼.ｌ|ゞ!　　　＼ Y}／へ
　＼`' !./ ゛　廴ソ゛　　彡／　　　　　　　　　 !,!　│lﾞ.!　　　　.l　ゝ　　　　　　　　　 { ￢ﾆﾆﾆ/＼__　　＼＼三
ゞ／ニ-'l 　　　　　／￣!ヽ　　　　　　　 l/　　!,!│　　　　l　　　　　　　　　　　　ヽ＿/ '″.,／,!.ヽ　　　＼＼
.-'"｀l, ./ 　　　　｛＼__|　 |　　　　　　　 ′　 l″|　　　　 .!　　　　　　　　　　　　　　 {＼_|ヾﾞﾐ-､　　＼
ニﾆ／　　　　　　　　＼Y＿/　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　 .|　　　　　　　　　　　　　　　 ∨マﾊ7　＼

落ちた建材だが、幸いにも人に当たることはなかった。
965：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:35:42 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r‐=ﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　/｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 rｲハ　}＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　⌒}ｺ｀YV::::::}/＼ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_/　　 {三| :|:::::::/　_r､∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /777}　 {´￣￣}＝‐イ　}￣',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀マ /厂＼＿_/　／廴/＿/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/7　　 ___./ア¨ア/::/::::＞　_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　／　///　/::/::/` ーｧ"´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_// ／　／:〈/　/::/::/ニﾆ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　」⌒丶.∠二ｱﾊ /::/::/ニﾆ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　{⌒} 　 }ア /　{_|辷{./ニﾆ/┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 rfニ!　}　{ｶ　|くf } ｏ　:}|二「｢Ｈ}ｒ‐ﾄ.＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〔乂ﾆ|_/ ０ {＿八リ}　o　}＝- }:::::}￣|i　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　辷|/}　{＼＿,.ｲ＼>ﾉ／}=-　./:::::/￣ }｀ヽ　＼
　　　　　　　　　　　　ｘ=ﾐ　　　｛r{ハ廴＿{|　＼_／|　弋三三ﾆ＝┐}ﾉ　}　　}
　　　　　　　　　　　　／　　｝_＿/⌒Ⅵ }｀¨fハ￣¨´{_廴r‐ｘ-く乂)乂)乂.) ０｀ｱ′
　　　　　　　　／〃>=ﾐ/ﾆ}()三}　} }LH｣ } ｝　　　／／{::::＼∠∠ ∠八__/
　　　　　　　　　／　 //廴_/辷〉ｒ{　　八.}r┐//‐＝彡:::{:::／｀¨¨´ｘfﾆ}{ﾆ}=ミ､}
　　　　　　　　/}　　//廴_/ｴｲ{Hﾋ∨/　 |:| .|￣|::/:::::{{ / ` ー‐／／／／) ヽ}｣ﾊ
　　　　　　　　｀} ／/廴_/八 {工/　}　　「￣￣￣ｌ厂弋ﾆｿ／<∠∠∠／　 .ﾊ_.∧
　　　　　　　　/ } ./廴_//　＼　　:i|　｢||￣{￣{¨´}⌒}　{廴〃´￣￣＼_,.イ :{　 :{
　　　　　r＜}.r≧=-イ¨´　　　＼ i|　|:||_「[￣]＿|　/　｀¨´　　　　 r|{ノ　ﾏニニ7
　　　　 {/ﾐ/ /廴/ /　　　　　　｛＾}三}: {二二} |三)　　　　　　　　　　Ⅵ　 /ハ_}_}{
　　　　 /乂 /廴/ /　　　　　　　　｀¨{´ノ辷}辷}ハ　　　　　　　　　　　 VY⌒Y /ハ}
　　 (_)ｱ/ニ/厂￣　　　　　.{＾}三}::/ヽrヘ「⌒{⌒ヽ　　　　　　　　　　｀廴ノ/〈＜＿
　　(_)}::ﾊハハヽ　　　　　　　 {_|三ﾉ | | :| |　} 　 } 　 }　　　　　　　　　　　 >Y⌒Y:::厂￣ヾ:‐､
　　ヒ/ .}　 }　}_}　　　　　　　 {＿_l_ｎ｣_冂__冂__ハ}　　　　　　　　　 {::::廴ノ:::{　　　　} } }
　　　｀¨⌒¨⌒´　　　　　　　　　　｀¨⌒¨⌒¨⌒¨´　　　　　　　　　｀¨¨¨¨´￣｀¨¨´￣

だが、落ちた先はなんと屠蘇と同じく屋敷を守護する為にある、石で出来た虎の頭であった。
966：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:35:59 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _..- ､__
　　　　　　　　............._＿＿_ 　..ｒ´―　＾7ｰ-､
　　　　　　／＿＿＿_ ..,,-‐''　　ﾞ､　ヽ______ｌ‐、
　　　　-‐'"　ｴ＿＿／..r‐　''"′〉‐----|----‐〉
冖‐-‐.|　　｀｀　　-‐''''''" 　　　／............../.........../
ｉ : '　　ﾞi　　　　　ｒ　ﾞi､　　　　/ 　　|VVVV 　|′
弋 .. 丿　￣　/二ﾞi　ﾞi、‐‐-/ ヽ　 l 　ヽ､　　 |
..　ゝ｀'' ヽ　/─丿　ｭ　/ V 　|　. |i　ﾉ　|　　|
　ﾞ､　　　 ./---/　　/　V　　 |　ｌソ/　 |　　l
　　ﾞ､　　　ﾞi一ｲ　　/　　　　　.|　ｌ　/　　l ゛ｉ
　　　ヽ　　　＼|　　|　　／　　|　　|/　　|　 |
　　　　ﾞﾞi､　　　　 '｀　! │　　|　 /,'　　 !　ｌ
　 ..-'' ..''''｀ .. __ ..-'''´ ヽ∧ 　 |　//′　 !　ｌ
　　　　　　,----ﾍ　　　｀ヽ∧ レ'　┐　　レ'
∟　　　ノ　　／　ヽ　　　ﾞﾞ''‐ﾍ'∧WW∧
　　ノ^＾　　／　／　''''''―‐､　`ﾞ‐ｌ=‐‐='ヽ、
´`ｰ ‐ ､､ : ..-..‐ ヽ　　　　ヽ...＿__＿ _ ﾉ
　　|　└┘　|　　　ﾉ　　|　　　　￤

建材があたったおかげで、この虎の石像は頭がまるで切り取られたかのように断たれており、
まるで李勝の統治が不吉であるように噂が立ってしまったのである。
967：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:36:15 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨl爪｢///////｢ミﾒ､
　　　　　　　　　　　　　　／////////////////＼
　　　　　　　　　　　　　／／!//＞'ﾞ´｀ﾞ'､/////////.＼
　　　　　　　　　　　　　　　 /:/　　""　　　　　＼////////∧
　　　　　　　　　　　　　 {/　　　　　　　　 ∨///////∧
　　　　　　　　　　　　　　　,∥　　　　　　　　　　　　∨////////＼
　　　　　　　　　　 //　　　　　　　　　　　　　}///////////}　　　　　　それで屠蘇と石虎はちゃんと直したのか？
　　　　　　　　　　　ヾ{-=ミｘ、　　　　＿＿　　.}///////////}
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､‐ｔｯ}　　 ≦´-tッ￣｀ }/!'⌒Y//////
　　　　　　　　　　　　　　　 }|　　./!　　｀`～､、　　{/} /　}///.／
　　　　　　　　　　　　　　　 }|　　{ |　＿〉　　　　　 }/} _ ./// /
　　　　　　　　　　　 }', 　ﾞ'ｰ'ﾞ　＿　　　　 /彡_,/ミ//
　　　　　　　　　　　　　　ﾐ,　￣こ´　　　　　　彡 }　　　∨
　　　　　　　　　　　　 ',　　　　　　　　　　／ /　　 |＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　人　　　　　 .｡s≦　 /_,,.､丶´三三∨
　　　　　　 /ﾆ＼　　　　　　　＼---‐=≦　_,,.､丶´三三三三三ﾆ.∨
　　　　 ____{三}ﾆ.＼　　　　　　_,,..　-‐　'' "´:::::::::∨三三三三三三三∨
　　　　{ﾆⅥ三}ﾆﾆ∧　　　　 /三三三三三∨:::::∧三三三三三三三..∨
　　 .___{三}乂ｼ三三}／⌒!　|三三[_工_]三ﾆ∨:::::∧三三三三三三三/
γ^!ﾆ圦三∨三三./三／　..|三三三三三三 ∨:::::∧三三三三三三　＼
.{三{三} ∨シ三三三 /　　 .|三三三_,,..　-‐　'' "三三三三三三三三三＼
968：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:36:45 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /〉　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､ -―――'く_∠_ ラﾆﾆ=-､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､丶｀　 /　　 /　　　＜／　＿_　`～､、
　　　　　　　　　　　／ ,　　　 /:　　/　: |: :.＼　｀マ´ ＿_ 　　｀`ト-､-､
　　　　　　　　　　　　 /　 ;′　　 |: |: | |:...|: |: :|＿l､＿lノ⌒Y ＼＿　/　/ﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　 ′　|　　　 |: |: l┴┴'^~l＼ Y, ∨|ﾉノ＿＿_／,／二ﾆﾆﾆ＼
　　　　　　　　　 |　　 |　　　 |: |: l ,し斗劣ﾐｰ'ﾉlフ|┘ 　　 l≧≦二二二二ﾆ}＼　　　　　　当たり前だ！　あれを放置出来るわけがないだろう。
　　　　　　　　　 | 　 ∧ 　　 ∨: | 　￣￣　　 `ー,　　　　＼二二二二ﾆﾆ/　　＼
　　　　　　　　　　ﾉ／:Y‘，　　 ∨:|　　｀｀　　　　 /l　　　　　　｀マ二二二／　　/　∧　　　　忌々しいことだ。
　　　　　　　　　　　／／: : :.lしﾍ　　 ‘､! u　　　　 ∠７ |　　　　　　　 `マ二／　／　//∧
　　　 l＼＿＿＿∠／: : : : 人 (∧　　 `､　　　　／､::/　'　　　　　　　　 ∨＿_／　／　/_∧
　　　 ∨ 　: : : : ／: : : : ／: :/⌒T＼　　 `､　　＼__)　/、＿　　　　　　 ∨＿__／　／三ﾆ＼
　　　　∨　: : : : :. :. :.／: : :./ : : / |: :＼　　、　　　ニﾟ/　∨ /.　　　　　　 `ｰ┬‐=彡'三三三＼
.　　　　 ∨　: : :. :.／.: : : ::/ : : / /|: : : :＼ :介ー┬―': 　 ∨＿__　　　 -‐=ァﾆﾆl三三三三三三三＼
　　　　　 ∨___,／: : : : : :/ : : / /: |: : ﾄ : : : : |⌒Y^l: : : : 　 ∨ 　｀l´　／／ﾆニ人三三三三三三ﾆﾆﾉ
　　　　　＼: : : : : : :／ : : / /／|: : |:i:i: : |: |:.:.:|l|:.ﾄ､: : |＼|ｉ∨　　|／／二二／三≧=------=≫''"
　　　　　　　　＼: : ／ : : :.:厶イ二|＼l:i:i:i: :|i |:.:.:|l|:.|ﾆ＼|:i:ｉ:|ｉ:i∨　 |: /ニニ／三三三三三≫''"
.　　　　　／￣＼￣￣￣`マ二|:i:ｉ:l:i:i:ｉ:ｉ:li:i|⌒Y二ニ∧:i:i:i:i:i| l　l|/ﾆﾆ／三三三三≫'"
　　　　　 //￣ /　＼　　　｀ｷi:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:.:.:厂｀マﾆ∧ｉ:ｉ:i:i| l　l|ﾆ／三三三≫'"
.　　　　 // 　 /　　　 ,　　　　／∨i:i:i:i:i:i:i:ｉ|／　　　 O∧ｉ:i:i| ∨{/三三三≫'"
　　　　 // 　 /　　／`､　　　|　　∨i:i:i:i:i:i:i|　　　　　／ ∧ｉ:i|＿＼三≫'"
.　　　　 l l 　 /　　／　　 |　　　|　 ,ノ|＼i:i:i:i:i|　　　／／┌l:ﾉ――∨
969：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:37:04 ID:kZMEbdUk0: 　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
ヽ / /　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　／￣￣＼
／ヽ　　／　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_ /　　　　　　ヽ
　　　 V　　 /　　　　　 .ｲ　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　､／　ヽ　　 --､　 /ヽ
　　　 /　　/　　　　　 / | |　　 | 　　　　　　　 !　i　　　　　　　　　/　　　　y' 　　 V　　l
　　 / 　 /　　 /　　/　 l | 　ｲ　　　　　　　 |　!　　　　　　　　 {　　　〈　　　　ﾉ-､ /
…-/ 　ｲ　　 !　　 !　　|_l＿| l＿＿＿.　-─-､＿l　!ヽ　　　　 !　　ゝ　　　ゝ､　　　　 /　　　　　　それにしても、河南尹は前任の劉靖のおかげでやりにくくて仕方ない。
　　　 , | 　　!　　 l　　,　-─-､　　　　　　＿＿_ ヽ|　!　　　　　|　　V　　　ヽ{　　　　 }ヽ　
　 ' 　｜|__.　┴─┘　丶　　　 i　　　 /　　　〉　｀ ‐- ､　 l　　 {　　　　　　 }　　/　 }　　　　　どうにかできないものかな？
　i　ｨ-┘　　　　　　　　....ヽ＿.ノ　　　　､__.　-‐'′　　　　　＼|　　 t､　　　　ヽノ　＜ _ノ
__l´ |　　　 _　-‐二....　- ､...........ヽ　　　　.............　　 ,　-─　- ､　`ー-r ヽ、　　　/　　　）､
　　 !　　 ,　=≠¨￣￣¨ヽ＼...........､　　..........　　／ｨ'¨￣￣¨t､ヽ　　 }　　ヽ__／　　／　＼ー----ｧ
　　ヽ ,ｨ　　とつ:;;;;;:::::::ﾉ＼　　　 :　　　　　　／ r-っ:;;;;;;;;:::} ｀ …ｧ ,　　　　　￣￣´ 　　　　　‐- ﾆ
ヽ　　＼｀¨'…‐----≠…'´　　　　.　　　　　｀…ヾ::::::::::::::ノ_. -‐'　'　 / !　　　丶＼　　　　　　　　　¨７
　ﾏ　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　￣￣　　　　　|　/　|　　　　　　＼　　　　　　　 /
　 i　|ヽ　　i::::::/:::/:::/::::/::::::: 　　　 |　　　　　　　:::::/:::::/:::::/:::/:::　 l　　　　　　　　　　　＼　　　　‐-/
　 | /;;;;;＼ !　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　丶　　 /
　 |';;;;;;;;;;;:l ヽ　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨ　　　　　　　 |ヽ　ヽ￣¨＼　 /
;ヽ|;;;;;;;;;;;;;l　　　　　　　　　　　　　　,::::.、　　　　　　　　　　　　 / ﾏ　ﾊ　　　　　 l;;;;;;＼ヽ;;;;;;;;;∨
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ーﾍ i;;;;;＼､　　　ヽ;;;;;;;;;＼>;;;;;;;;;＼

また李勝が河南尹に就任し、実績は出ていたが、やっていることは劉靖が定めた法律を
ただ緩めただけの代物であった為にだんだんと李勝の能力を疑う民や官吏達まで出てきたほどである。
970：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:37:18 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　-‐-､‐-､　､
　　　-―＝=､`ゝ `ヽヾヽ､
　　　＿-￣ ` ヾ､　　ヽヽ^ヽ,
-―フ　― -､　　　　　 }　}〃ヽ
　　/'⌒ `ヽ　ヽ　　　　l /／,r⌒ヽ.
　/　'⌒ ``ヽ､　ヽ､､ / , ／ , , '"ヽ
　7/⌒ヽミ　　　　　　　　　　　ミヾヽ
　l / / /ミ　　　　　　　　　　　ミヾヽ
　 !､, /／_-‐‐-､,_　　 _,,-‐‐-_ ﾐヾ.`　　　劉靖、君の統治は素晴らしい。君の統治は趙広・張敞・三王（王尊・王章・王駿）以上だよ。
　　 /^　　┬q-　 `　" ┬q-　 |`､
　　､9　　￣￣　　　　￣￣　 | 6}
　　　ヽi　　　　　　　:　　　　 |／　
　　　　 l　　　　　 `-"　　　　 l
　　　　＼　　ｰ‐:::::―　／`ゝ､
　　　　／l＼　　　　　／　／　ヽ
　　　／　 |　 ` ｰ―‐ '　／　　　　>-､
　　　|ヽ. /|　　　　　　／　　　／　　　＼
　　　|　|//　　　　／|　　　／
　　ﾉ／|　　　　 /　　|　／
　　　　 |　　　 /　　　 `'
　　　　　【応璩】

劉靖の河南尹としての手腕を絶賛した応璩は、漢王朝の名京兆尹（長安と周辺の県を統率する河南尹と同じ都知事の職）と比較した上で、
彼ら以上として評価しているほどである。

また、劉靖は細々とした法を制定していたが、それは全て民衆の為であることや、子細に犯罪を取り締まるなど
あまりにも優秀すぎた。
971：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:38:07 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　 /　　/　/ 　ｆ　 | 　 l　　 i　　　i |　V　 i　　､　丶
　　　　　　　　 !　　 .　 i　　ﾄ、 l 　 !　　　! ＿__l_!　 }　 |　i　ﾏ　　l
　　　　　　　　　　　l 　　 l 　! i　 | ﾏ_ﾄ. ┴､¨￣　 /　　〉_￣¨ヽ、 !　　|
　　　　　　　　　　　l　　　!　　|／　／　　　｝　　 {__ ／, 二　　l! l7　　l 、
　　　　　　　　　　　|　　　ﾏ／　-=｀ ‐--=´､　　　/　／　　 ` .ﾉ! |　　!　＼　　　　　　　　　あんな奴と一緒にされても困る！
　　　　　　　　　　 /　　　　lヽ　　, -_＿_ヽ　ヽ　.　{　ｚｔ走テｫ'´　!　　l　　　＼
　　　　　　　 /　､　　､｀ｔ､_.ｨZ走ﾃラ　ﾉ　 |　ヽ、　　　　　 | 　 ' 、　　＼
　　　　　　　　　/　　ヽ　　ヽ　　　　　　　 ´　　 !　　　　　　　 |　ｲ　ヽ　　　＼
　　　　　　　／　　　ﾏ. 　 .　　　　　　　　　　 .　　　　　　　 |/ l　　　　　　　 `ー--　 _＿_
　　　　　／　　　　　　 }ヽ　、　　　　　　　 .::l:.　　　　　　U/　 !　　　V
　　　　／　　　　　　　ﾘ　､　ヽ　　　　　　 , ==､__　　　 //　l　　　　∨　　　　　　　　　 ─
ー─‐'′　　　　　　　　 /　　ヽ, -‐‐､　　　 -＜＿_ノ´　　　　/V　､　　　　ヽ、　　　 ‐-　　 _＿
　　　　　／　　　　 _..　-‐'′　´　¨ヽ　　　　￣　　　　ｨ　 l　　ヽ　　　　　＼
_.　-‐'´　／　　　 -‐　　　　　　　　　ヽト､　　　　　　／　|　 l　　　　　　　　＼
　　　　／　 _,　'′　　　　　　　　　　　　ヽヽ` ‐ 　 .__／　　 ! 　　　　　　　　　　　　ヽ＼
　　／　 /　　　　　　　　　　　　 }　ﾉ　　＼ヽ　　　　　　　|,ヽ　｀　　　　　　　　　　　　 .　＼
　／　　,　　　　　　､}　　　　,　-‐'¨´ヽ、　　 } }＿__ 　 _. ‐' ／| ＼　　　　　　　　　　　　ヽ　＼/
/　　　」 -─-　、ヽj　　／　　＿_､__,{　　　l |__　　Y　r‐'´:::::l　　ヽ　　　　　　ヽ　　　　　 /
　　　 !　　　　　＼!-‐'´＿_／　　　/　　／/:::::} 　 !　|::::::::::::::ヽ　　丶　　　　　　ヽ　　 /

正直、李勝は興勢の役を主導し、無様な敗戦の戦犯でもあり、また長史となるも、
兵糧の確保すら出来なかったので、学識はともかく、実務はお世辞にも有能ではない。
972：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:38:35 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　}}/　　　　　　　　　 }/////≧s｡.
　　　　　　　　　　　　　　　　　 }/////////＼
　　　　　　　　　　　　　　　 V///////// ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　}//////// /
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾏ////// /
　　　　　　　　 ,.ィ㌢⌒ヾ〉　}//// ／
ミミｘ、＿　　　　,.ィ㌢　　　　　　 }//／　　　　　　　だからこそ、大将軍殿も奴を目障りとして河北に追いやったんだろうよ。
丈二恣　　　　　　　丈二恣　　 ///^Y
--‐ '''"´　　　}　 }´"''' ‐--　　　}//!　.}
　　　　　　　 |　 }　　　　　　　　}/ {　 }
　　　　　r__　 !　__　　　　　　　 }/ }　/
　　　　　　⌒⌒　　　　　　　　 .彡／
　　　 , --------- ､　　　　　　ﾐｲ
　　　´"''' ‐- -‐ '''"´　　　　　ﾐ!
　　　　　　ー‐　　　　　　　　／}＼＿
＿　　　　　　　　　　　 .......:'´　/三三三≧s｡.＿＿＿＿＿
　　＼　　　　　　　／　　　　/三三三三三三三三三三三
＼＿__.≧=‐--‐=≦＿＿__／三三三三三三三三三三三三

そして、劉靖だが実は彼はある上奏をしており、その結果昇進の名目で中央から追い出されたのである。
973：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:38:59 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/W{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::/{_/{／{__/{_　_/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /|_/{/:::::/::::::/:::／::::::/:::/{_从_/}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ:::::::{::::::::/::::::/::/::/{__/::://:::::::::/:::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:::＼_/∨}::::/::/{/　| /_/ｲ_/{:::::::::::;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:::::::::::::}＼M　 /　}/..___,,-=ﾆ二:::::{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:::]^｀¨冖-=z::＼}:::::::::::::::::::::::::::::::::]
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V|　　　　　　｀^…"´￣~~”〉::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　」|　　　　　　　　　　　　　〈::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　|　≧=z:.、　　　　　 __,,..　}::::/　　　　　学とは乱を治める規範であり、聖人の大教であります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、　^弋rﾀヾ　　ｨ芹ｫｧ　 }⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ}　｀¨　　　}　　　ゞ='　　j,_ﾉ /　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿/_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,..从　　　└ '　　　 //---=ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {{//い、　 ― ー　 //　　　　 }
　＿＿＿＿＿　　　　　　　　　　 }}////iト.,_　　　　 //　　　-=く_______＿＿
　＼　　　　　　`　　　　　　　　　　　}}／フ´⌒7=--ｧ厂 --=彡,／￣二ﾆ=- 　＞
　　）　　　　　ー=＞　＿＿＿　 ,,.. "　　　 ,/　　/ {{　　／／　　　　　／／　　＼
.　〈　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}}　 ,/／ o　/ ￠　　　　__／／　　　　　　}
　　＼____　　　　 -=ﾆ二　　　　　　　　　　/　 //　　 /　　　 γ´　｀　　　　　　　人
　　　　　　}＿_／）　　　／},　　　　 /　　　 // 　　/　　　 }　 {{　　　 }}　　　　　 ,.=ﾐ＼
　　　　　　　 {　{{. 〉　／　/　　　　　/　　　　//　 o ,/　　　　　乂　　,ノ　　　　　{{　} 　）
　　　　　　　 {　{{└く　 /　　　　 / 　　／/　　 /　　　　　　　　ヽ{/　　　　 ,乂ﾉ　〈
.　　　　　　　〉/⌒＼}　￣￣）　　　 /／'　　　/　　　　　　　　　〃
.　　　　　／）） }　 }}　　　　{　 /　　　/　,/　　 ,/　　　　　　　　 {{　　　　　　　　　　/

九卿となった後、劉靖は魏の学問についてを上奏していた。
974：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:39:19 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ィ´:::::::／
　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｲ／
　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::::ｨ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/／
　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::ﾘ　　｀`ヾ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::ﾐ　　　　　　｀`ヾ､,,:::,,ｨ::ィｲ-:::::／
　　　　　　　　　 .⌒ヽ:::::::::＞'"　　　　　　　　　　　　　　 }:/
　　　　　　　　Ｙ/　ﾊＹｲ - ､__　　　　　　　　　　　　　　i/
　　　　　　 l Ｙ　ﾉ　　　─‐ｧミy､　　　　　　　　　 l　　　ところが黄初（曹丕の即位時）より以来、太学を崇立して二十余年でありますが、
　　　　　　　　　ヽヽﾍ　　　　ヽヾ=<ﾍ＼::l,,　　 ,..ィﾆ=-./　　　大成した者は少なく、おそらく博士の選考が軽く、諸生は役務を忌避する為に、
　　　　　　　　＿_人_　　　　　　　　　　'"´ ／ゞ='ノ´/　　　　太学に入っているからです。
　　　　　r'"´__,,r/　　l　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　|､ﾍ:::|.ヽ　　ヽ　　　　　　　　　　{　　　　/　　　　　　　　__, -､
　..__/｀ヽ|::ヽヽ､　＼　ヽ　　　　,ｨ=-.___ ｲ　　 ..ｲ　　　　　　 /　　　｀ヽ､
／ﾍ　∨::::::::＼ヽ　＼　＼.　（　　　/　　∠､ヽ　　　　　 / / -､　__　　／｀ヽ､
　）　Ｙ .ヽ::::::::::::::ヽ､.＞､ .）｀ヽ　 .== '　∠/:::::::）〉､__　　／ {´　　　　/｀`ヽ､_::::::}
ｲ　ノヽ　ヽ:::::::::::::::::｀ヽ　〉　　｀ﾆﾆ ´　Ｙ:r'"＞'ﾍﾍ｀ヽゝ-l,､--､､_/＿_:::::::::Ｙ::|
イ　　　　＼＼::::::::::::::/ /　　　 {､　　Ｙ　 / /:::}　 }　ゝ､　 .{_　　　 /::::::::::::::::::::::ｲ
　　　　　　　ヽ　ヽ::::::〈〈　　　　{ l　　 .}　/ /:::/　/ ｀ヽ､__/´￣｀`─､_:::::::::::::::/ }
　　　　　　　　ヽ　ヽ:::ヽヽ　　　Ｙ　　　./ /:::/　/　　　　ヽ､__ Ｙ::::::::::::::::::::／ /
　　　　　　　 __　ヽ　〉:::＼＼　 .}　　　.|. 〉:::|　 }　　　　　　　　<-=::::::::::／　./|
　　　　　　（__）） / ./:::::::::::}　}　 i　　　ﾍヽ::＼ヽＹﾊ　　　　 /`::::::::::::::|__.ノ:/〉

そこで劉靖はかなり過激な発言を行っていた。
975：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:40:29 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　 ,ｨしﾊVｲﾊＶwィ 7ﾊｨ
　　　　　　　　　　　　ﾉ:/::::::::::::::::／::::::/::/::::|
.　　　　　　　 }ﾄVJしi'ﾚ':::::ﾊﾚし:::::::::::::::／:::::::ﾚ
.　　　　　　　　}J::::::::ﾊし(:し'＾'⌒´::::::::／:::::::::::/し{
.　　　　　　ヽJ::::::::::::::::::::jﾚ'^"´く:::￣::::::::／::/:::::::i
.　　　　　　　＼:::::＿,ﾉ´　　　　＼::::￣::::::::::/::/{　　また高門の子弟は同列となる事を恥じ、ゆえに学ぶ者がいません。
.　　　　　　　　 ∨　　　　,ｨﾁ元￣＼_/⌒ヽ::/:::|
.　　　　　　　　　　|＿　し' ヾ┴'　　　　（'⌒i }:::::/　名はあっても人物は無いのに教えを設けても成果はありません。
.　　　　　　　　　ｆ_jｿ　　　　　　　　　 ),ノ/:::/　　博士の選考を高くし、行ないと為人りが手本となる者を取り、
　　　　　　　　 ,　ﾉ　　　　　　　　　 fｰく:::ｉ{　　　経学において人の師たる者を任じて国子(士大夫の子弟)の教えを伝えるべきです。
　　　　　　　　　 ′ヽ __　-- ｀　　　 }　　寸
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__／＿_／￣{
　　　　　　　　　　　　　＼　　／{　　　＿＿　￣￣}＿＿
　　　　　　　　　／￣ヽ-∟人　　　　　／￣￣ : : ／＼
　　　　　　　　　　〈/￣{_ﾉ￣￣ヽ}＿＿／ : : : : : : ／￣￣￣}
　　　　　　　　　　＼//　／￣　　／＼: : : : : : : : : : : : ／
.　　　　　　　　　　 //／　　￣￣ /　　　＼: : : : : : : : ／
　　　　　　　　　　　／/ {/　　／￣ /　　　／ヽ＿:_:__／
　　　　　　　 /　/　|　　/'⌒　/　　　　　　 |　／　／￣￣
.　　　　　　　 /　/|　 |　　　　/　　　　　 |／　／
976：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:41:11 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ィ´:::::::／
　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｲ／
　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::::ｨ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/／
　　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::ﾘ　　｀`ヾ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　　　|::::::::::::::::::::::ﾐ　　　　　　｀`ヾ､,,:::,,ｨ::ィｲ-:::::／
　　　　　　　　　 .⌒ヽ:::::::::＞'"　　　　　　　　　　　　　　 }:/
　　　　　　　　Ｙ/　ﾊＹｲ - ､__　　　　　　　　　　　　　　i/　　　　古法に則り、二千石以上の子孫のうち齢十五以上の者は皆な太学に入れさせ、
　　　　　　 l Ｙ　ﾉ　　　─‐ｧミy､　　　　　　　　　 l　　　　　黜陟栄辱の路を明らかに制定し、経書に明るく行ないを修めた者を進抜する事で
　　　　　　　　　ヽヽﾍ　　　　ヽヾ=<ﾍ＼::l,,　　 ,..ィﾆ=-./　　　　　徳を崇び、教えを忘れて学業を廃した者は退ける事で悪を懲らすのです。
　　　　　　　　＿_人_　　　　　　　　　　'"´ ／ゞ='ノ´/
　　　　　r'"´__,,r/　　l　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　|､ﾍ:::|.ヽ　　ヽ　　　　　　　　　　{　　　　/　　　　　　　　__, -､
　..__/｀ヽ|::ヽヽ､　＼　ヽ　　　　,ｨ=-.___ ｲ　　 ..ｲ　　　　　　 /　　　｀ヽ､
／ﾍ　∨::::::::＼ヽ　＼　＼.　（　　　/　　∠､ヽ　　　　　 / / -､　__　　／｀ヽ､
　）　Ｙ .ヽ::::::::::::::ヽ､.＞､ .）｀ヽ　 .== '　∠/:::::::）〉､__　　／ {´　　　　/｀`ヽ､_::::::}
ｲ　ノヽ　ヽ:::::::::::::::::｀ヽ　〉　　｀ﾆﾆ ´　Ｙ:r'"＞'ﾍﾍ｀ヽゝ-l,､--､､_/＿_:::::::::Ｙ::|
イ　　　　＼＼::::::::::::::/ /　　　 {､　　Ｙ　 / /:::}　 }　ゝ､　 .{_　　　 /::::::::::::::::::::::ｲ
　　　　　　　ヽ　ヽ::::::〈〈　　　　{ l　　 .}　/ /:::/　/ ｀ヽ､__/´￣｀`─､_:::::::::::::::/ }
　　　　　　　　ヽ　ヽ:::ヽヽ　　　Ｙ　　　./ /:::/　/　　　　ヽ､__ Ｙ::::::::::::::::::::／ /
　　　　　　　 __　ヽ　〉:::＼＼　 .}　　　.|. 〉:::|　 }　　　　　　　　<-=::::::::::／　./|
　　　　　　（__）） / ./:::::::::::}　}　 i　　　ﾍヽ::＼ヽＹﾊ　　　　 /`::::::::::::::|__.ノ:/〉
977：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:41:26 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/W{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::/{_/{／{__/{_　_/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /|_/{/:::::/::::::/:::／::::::/:::/{_从_/}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ:::::::{::::::::/::::::/::/::/{__/::://:::::::::/:::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:::＼_/∨}::::/::/{/　| /_/ｲ_/{:::::::::::;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:::::::::::::}＼M　 /　}/..___,,-=ﾆ二:::::{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:::]^｀¨冖-=z::＼}:::::::::::::::::::::::::::::::::]
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V|　　　　　　｀^…"´￣~~”〉::::::::/　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　」|　　　　　　　　　　　　　〈::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　|　≧=z:.、　　　　　 __,,..　}::::/　　　　そうすれば善を挙げれば教えずとも勧めとなり、浮華交游を禁じずとも自ずと息みましょう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、　^弋rﾀヾ　　ｨ芹ｫｧ　 }⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ}　｀¨　　　}　　　ゞ='　　j,_ﾉ /　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿/_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,..从　　　└ '　　　 //---=ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {{//い、　 ― ー　 //　　　　 }
　＿＿＿＿＿　　　　　　　　　　 }}////iト.,_　　　　 //　　　-=く_______＿＿
　＼　　　　　　`　　　　　　　　　　　}}／フ´⌒7=--ｧ厂 --=彡,／￣二ﾆ=- 　＞
　　）　　　　　ー=＞　＿＿＿　 ,,.. "　　　 ,/　　/ {{　　／／　　　　　／／　　＼
.　〈　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}}　 ,/／ o　/ ￠　　　　__／／　　　　　　}
　　＼____　　　　 -=ﾆ二　　　　　　　　　　/　 //　　 /　　　 γ´　｀　　　　　　　人
　　　　　　}＿_／）　　　／},　　　　 /　　　 // 　　/　　　 }　 {{　　　 }}　　　　　 ,.=ﾐ＼
　　　　　　　 {　{{. 〉　／　/　　　　　/　　　　//　 o ,/　　　　　乂　　,ノ　　　　　{{　} 　）
　　　　　　　 {　{{└く　 /　　　　 / 　　／/　　 /　　　　　　　　ヽ{/　　　　 ,乂ﾉ　〈
.　　　　　　　〉/⌒＼}　￣￣）　　　 /／'　　　/　　　　　　　　　〃
.　　　　　／）） }　 }}　　　　{　 /　　　/　,/　　 ,/　　　　　　　　 {{　　　　　　　　　　/

という形で劉靖は魏の太学（教育の最高機関）と教育改革を唱えたが、
重要なのは、黄初より二十余年という記述である。

曹丕が即位したのが西暦220年である為、そこから二十余年。
978：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:41:43 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　, . : ´ ￣￣｀: : : ､
　　　　　　　　　　　　　　 , : : : : : : : : : : : : : : : : : : .、
　　　　　　　　　　　　　ｲ:／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : .､
　　　　　　　　　　　／:/ , i : : : : : : : : : : : : : : l:: : : : : :
　　　　　　　　　　　　7: : :/l:: : : il: : : : i: : : : : : :l: : : : : ::!
　　　　　　　　　　　 /:ｨl: / iﾄ,: : l l:: : ∧: : : : : : : : : : : : :l
　　　　　　　　　　　 7: :j￣´ ヾ:.l　￣￣ヾ: : : : :l!ヽ: : : : :l
　　　　　　　　　　　 l:/ "" ＿＿＿_ """ ヽl＼l ).! : : ::N
　　　　　　　　　　　 {　　 !　　　　　}　　　　　l.ノ: : : :l
　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　ノ　　　　イ: : : ∧/
　　　　　　　　　　　　　 `　 . _ ￣　　　　 .ｨ: : : :/l::/
　　　　　　　　　　　　　,.ィニ7ー７ニ7￣ヽｲ:/
　　　　　　 ,. -＝-―- ､.!ー'￣ｧ-‐'"　　　ヽ
　　　　　　 /　　　　／／‐'"´　　　　　　　 }
　　　　　廴＿_,. ＜＿　　　　　　 _　イ /
　　　　　　　　　/　　　ー--― ＜　　./
　　　　　　　　　　/　　Ｏ/　　ヽ '" 　　 /
　　　　　　　　　/ 　　 ./　　　　　　　　/
　　　　　　　　/ ７　０/ 　　　　┌ 　　 {
　　　　　　　　;'／　 ./　　　　 !　　　 i
　　　　　　 /　　　ハ　　　　　　―-　_V
　　　　　　　{　 _..／!　＼　　　　　　　　　V
.　　　　　　i　　　l　　.　　ー--　 .＿＿_}
　　　　　　　| 　　 |　　　　　　　　　　　　l
　　　　　　　 l　　　i　　　　　　　　　　　　}

概算で上奏したのがちょうど曹芳の即位した後ということになる。劉靖の主張は、
魏の太学と学問が形骸化していると指摘しているようなものである。
なおこの時代の知識人だが・・・・・・
979：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:42:02 ID:kZMEbdUk0: ウホッ！　いい男・・・
ハッ
そう思っていると
突然その男は僕の見ている目の前で
黒服のホックをはずしはじめたのだ…！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__...,,,,,,,,,..._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _.,､:＜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀＞..､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.:'.:.:.:.:.:.:.:.:＞ "_´二二二ニ＜:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:／ ,.:＜.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＞...ヽ:｝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.／／:.:.:.:.:／´ ￣／7"´￣ヽ:.:<
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:.:.:.:／.:.´:.:.:.:.:.:./ 　　 /　/　　　　V:ﾍ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｛.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:. / 　　￤｛　　　　 ∨:｝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ:.:.:.:.:.:.:.:.:.::ノ__＿＿__　　ヽ､_　　　　Ⅵ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:':.:.:.:.:.:.:.:.:_.;イ　　ー‐ｪｭ｀＞､　 _,,,､-ーｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,:':.:.:.:.:.:.:.:./γl:|　　　｀￣　　　　 {`ﾟ'￣/
　　　　　　　　　　　　　　　　　/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{ ｛ .|:l　　　　　　　　　ヽ、　i
　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ､_ﾘ　　　　　　　　　　< / 　ﾄ,
　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ　　　　　､___ ＿　　∧:.',
　　　　　　　　　　　　　　 ,:.:.:.:.i:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.∧　　　　　　　　　 _,, 　　,':.:.:.:.:i
　　　　　　　　　　　　 i:.|:.:.:|:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.｛　　ヽ　　　　　　　　　 ∧:.:.:.:,′
　　　　　　　　　　　　 l:.i:.:. !:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞、　｀＞　､　　　 ,':.:.:.:.:/
　　　　　　　　　　　　 ∨:.:.|!:.:.:.ヽ＞:."´:￣:.:.:||　　　　　　｀ iー..′/:./
　　　　　　　　　　　　　　　ヾ;.:j:.:.:!´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:||ニニヽ　　 ,,ム:.:.:./／____
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヾ;|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ||::::::::::｀i:|　　 |:l:::|／:.:.:.:.:.:.:.||
　　　　　　　　　　　　　　　 |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ||:::::::::::: l:|　　|:l:::|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!l
　　　　 _____ 　 __＿＿＿＿＿__ゝ:.:.:＞:､:.:.:.:.:.:ム､;;:::::::::l:|.　 |:l:::|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!l
　　　／に三こく.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨:::::l:|　 |:l:::j:.:.:.:.:.:.:. ノﾉ
　　 /´￣￣｀ヾ＜´"￢ー:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨::｀､!　|i:く:::｀ヽ:.:.:くく｀:.ー-:...､、__　　　　　　＜ジジーｯ
. 　/:::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::｀￣:::::::ー --:.:.､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨:::::i|　|i::::::::::∧:.:. l:l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾヽ､
　 l:::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨:::ｉ| 　|i:::::::::::∧:.:.|:|:.:. /::::::::::::::::::::::ﾄ,
　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:.:.:.:.:.:.:.:ヽ::i| 　|i:::::::::::::ﾍ:..l:|:.:/::::::::::::::::::::::::j::ﾍ

五石散をキメるのが大好きな何妟。
980：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:42:16 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿ _
　　　　　　　　　　　,r'"´　　　　　　＼
　　　　　　　　　　/　　　　〈±〉　　　ヽ
　　　　　　　　 |　　　, -──‐‐- ､　　|
　　　　　　　!　,r'´.:.::::::::::::::::::.::.:.:.:＼ !
　　　　　　　　　ﾚ'.:.::::r'"´￣￣￣｀ヾ､:::.:.!
　　　　　　　　　 |;r'"´-‐`ヽ　 ,/´-ｰ-､`^i
　　　　　　　　　!jィ〔´（◯）｀二´（◯）｀ﾄ､|
　　　　　　　　　ﾊﾚ' ﾞｰ＝'ﾞ´.:;! ' ｀ﾞ＝‐'ﾞ^ﾚj､
　　　　　　　　　l ﾄ､'.., 　 / .::;j,_　｀ヽ　ノｲ !
　　　　　　　　　! ﾘj　i　　　 ^"^　　　 l^iｲｿ
　　　　　　　　　ヾU　',　 ''ｰ＝＝‐''´ ,! |ノi
　　　　　　　＿ _」^i　 ',　　｀ﾆ二"´　,' ,!　ﾄ､＿ _
　　　,r'"´.:.:.:.:.::::::|　ﾞ､　 Y´　　　｀)　/　 |:::::::::.:.:.｀`ヽ
　　 ,!.:.:.:.:::::::::::::::::j　　＼,ゝ‐---‐ 'ﾞ,イ　　」::::::::::.:.:.:.:.:.:!
　　 |/＼.:.:.:.:::::::::|￣￣｀¨`ヾ｀二´イ"´￣ i:::::::::::::::::／|
　　 |.:.::::::＼.:::::::::|　　　　　｀ﾞYi"´ 　　　|:::::::::::::/::.:.:.|
　　 |::::::::::::::i:::::::::| 「***j」　　!l |　「***j」/:::::::::::/:::.:.:.:.:|
＿,ノ.:::::::::::::|:::::::::!　　　　　　 | ||　　　　/::::::::::::/::::::.:.:.:.:L_ ＿
::::::::::::::::::::::::!:::::::::ﾄ､｀`二二ﾆj i |　-ー'/:::::::::::/::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:

興勢の役を主導し、賄賂として父親の妾を要求してくる鄧颺。
981：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:42:34 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　 /　/==ミ　　　　　＼　　＼　　　＼- 、
　　　　　　　　　 i{　｢　 ⌒＼　　　　　 `丶､、＼　　　　＼＼＿
　　　　　　　　　　　　j{　 {　　　　｀ヽ､　　　　　　｀｀``二ニ＝-‐彡＼
　　　　　　　　　　　 j{　 ⅥIh､　　　　｀ヽ､　　　　　ー=ﾆZ￣　　　＼＼
　　　　　　　　　　　/八　 ∨/へ　　　　　　`丶､、　　　　　｀"''～ミ.,_　}　　}
　　　　　　　　　　 { /　　　V　　 ` 　､、　　　　＞ｰ＿　　　　　　｀"''～ミ.,＿
　　　　　　　　　　　∥　＼　　　　　　　｀ﾒトミこ＿＿ j「　￣￣ ΤΤ￣￣￣
　　　　　　　　　 /　｜　＼　　　＿彡ﾞ　_､､､　￣||　　　　　　|　八　Λ
　　　　　　　／／ |⌒≧ト＼ /广　 ''"￣⌒ 　　 ||　 /　　　　 /Λ∨　|
　　　　　　 ―彡∥ｘｆ冖ミﾉ　＼　　　　　　　　　 | ./　　　　//　　　 |
　　　　　　　　　　　 / ｜　／　　　｀`''ー--　 - 　　 |/　　　　/厶　　ｌ　　|
　　　　　　　　　 /／} 　:::::＼　　　　　　　　　　　　 /　　　 ‰⌒∨　| 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 :::::::′　　　　　　　　　　　/　　 .／//　〉〉　} 　 |
　　　　　　　　　　　　八　　　 -――--ﾍ　　　 / 　／ ./ 辷ノ/　　　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　{ト-:::::::::::::::¨¨:::)　　　--‐ ''ﾟ |　/＿少'⌒/　／
　　　　　　　　　　　　　 ∨::/⌒　⌒ﾝ　　　　　　 /⌒ く「　 /／
　　　　　　　　　　　　　 V 　　　／　　　　　　 /　/　 :|　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀こ¨´　　　　　　　イ　/　　八ん
　　　　　　　　　　　　！　　　　　　　　＜　　　　　　　〕ﾆ=‐┐
　　　　　　　　　　　　､__　　　　　　＜　　　　　jI=‐　　　　　　｝
　　　　　　　　　　　　　　￣〕　　　　　jI=‐　　　　　___　-=ニﾆ}i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {＼　　　／　　___-=ニニニニニﾆﾆ}i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　＼／ __-ニニニニニニニニニﾆ}i
　　　　　　　　　　　　　　　　 {＼　 |　 |ニニニニニニニニニニニ}i 　 _＞'^＼
　　　　　　　　　　　　　　　　二|　 |　 |ニニニニニニニニニニニ＞''＾　　　＼

何妟が絶賛し、司馬懿をも唸らせるも九品官人法改革と郡廃止論者の夏侯玄。
982：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:43:48 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　(　＼
　　　　　　　　　　　　　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿__
　　　　　　　 _　　　　　　＼　＼　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　 ¨ヽ、
　　　　　　丶　¨ …──-- ゝ、｀ ‐- 、　　　　　　　　 /　 /　 .ｨ　　　　　 V
　　　　　　　｀ー-　 .__　　　　　　　　　ー／￣ヽ　　　 /　 / / / !__i＿l_i　 l　∨
　　　　　　　　　　 _.　-‐'¨¨¨´　／／　　　 _.　-‐‐'　　　 /　 V_/'´ r ､　, -ｧ｀ヾ.　 V
　　　　　__.　-‐　　 _. -‐　　 /¨ /　　　 /ヽ-､　　　　　/ |　　! l, tｯ､Y　y'tｯｘ　i　　i
　　　　　( _＿__　-‐　/ 　　ノ　　＿.　‐'/　ｌ. . ＼＿／　.　　l　　　'¨　..!ヽ　　l　　.
　　　　　　　　　　／　ｨ　　　／＿,　／　/. . . . |＼　　 i 　　.　　　 __ 　　　　l　 /
　　　　　　　　／　／　｀¨¨¨lヽ---‐' 　 /. . . . . ,　 |ヽ　 .l　　、　 /¨¨ヽ　　 /　. ヽ
　　　　　　　　〈__／　　　　､. .＼--‐'´. . . . . / 　 ! i、ハ　　　ヽ　` =‐'　イ　 ,　　＼＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ. . . . . . . . . . ./ 　 //. . Tt､　　　 t､. 　_.イ　|　 l i　＼＿_}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_＿＿_ ／　ｨ /. . . . ヾt、　　　ﾏﾆヽ_l　 l　 ! ﾏ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿__　／／. . . . . . . .ﾍ　 l､ t､V l r'7 l　　　ﾏ　ヽ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿_／. . . . . . . . . . . .}、!;Y;;;;;ﾏl !ｼ、lﾊｨ∧/V／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨i＝=- ､. . . . . /　ﾏ;;;;;;;;;;i¨７　ﾏ;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:i:i:i:i:i:i＼. . / 　ﾊ:;;;;;;;;|'´　　ヽ:;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､i:i:i:i:i:i:iヽj _／　 V;;;;;!_.　=ﾆニヾ:;;;;! ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼　＼l¨´ . . . . ＼∨l＼_l、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼　ヽ . . . . . . . .ヽヾ==ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:!　　l |. . . . . . . . }　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|　　| l. . . . . . . . l　　　ﾊｼ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:l　　 ! !. . . . . . . ,　　 /. . ヽ

そして劉靖の後任者として河南尹となり、鄧颺と共に興勢の役を主導した四聡八達の一人である李勝である。
983：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:44:04 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,......,,,,__
　　　　　　　　　　　　　　　　　,､丶`:::::::::::::::::::｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /::/／⌒ヽ:::::::::::::::::::`:､
　　　　　　　　　　　　　　　　j:::/￣＼:::::|:::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　ルi_ノ⌒|::::|:::::::::::::|::|:::::::|　　　あいつなんてことを上奏するのだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　{ﾘ _ｭ_ｚ .|::::|〈::::＿:|::|:::::::{
　　　　　　　　　　　　　　　く...　　　 ∨〈くﾉ^i }|::|::::::::}　　「浮華交游を禁じずとも自ずと息みましょう」とは・・・・・
　　　　　　　　　　　　　　　 |j_　　ｕＶ〈しシ':|::|＼:::}　
　　　　　　　　　　　　　　　 ,:::}｀ヽ　　.Ｖ〈　ヽ:|::|::::::Ｙ
　　　　　　　　　　　　　　　 |::ゝ　-=≦　∨〉ノ∨|:::::::|
　　　　　　　　　　　　　＿｣:::|‐弌i:i:i:＼xヘ＼i:弍=ミ::
　　　　　　　　 ,､　　￣＼ |:::|　　`'くi:i:i:||i:i:i:>､二..ノ⌒7￢-　 _
　　　　　　　 / {　　　　　　{::::|　　　　＞＜　　　　　／　　　　 }ヽ
　　　　　 /　',　　　　／ゝへ　／.:.:.:.:.:.＼__,､＜　　　　　 /　ﾟ｡
　　　　　　 {　 ∧ 　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.: ◯:＞.:.:.:.:｀ヽ､　　/　　｜
　　　　　　 {　/ /:|　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:ﾆ=-　￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　∧＼ノ|
　　　　　√７´/{　.|.:.:.:.:.:.:／-　￣　　 |.:.:.:.:ｒ──‐┐ : |__{i:i:|＼∧
　　　　　　|／.:/i:ﾑ__|.:.:.:.:.:.||　　　　　　｜.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:|i:ﾘi:i:i|.:.:∨〉
　　　　　 /.:.:.:/i:i:i:iﾏﾑ.:.:.:.: ||　　　　　　 |.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:}7i:i:i:ｉ|.:.:.:ヽ
　　　　 /.:.:.:/i:i:i:i:i:iﾔﾑ.:.:.: ||　　　　　 |.:.:.:.:|　 ☆　 |／i:i{i:i:i:i:|.:.:.:.:.|
　　　　 /.:.:./i:i:i:i:i:i:i:ﾊi:i:ゝ.:.:||_　-‐=＝＝=‐-＼＿_／i:i:i:i:ﾊi:i:i:i:|.:.:.:. |
　　　　.:.:.:.:{i:i:i:i:i:i:i:/　ﾔi:ﾑ.:.||　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|i:i:i:i:i:i/ .ﾔi:i:i|.:.:.:.:.|
　　　　|.:.:.:ji:i:i:i:i:i:/　　}i:i:i:}.:.||　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:. |i:i:i:i:i:i{　 ∨∧.:.:.:.:|

劉靖は董昭や王昶ほど過激に浮華について批判してはいないが、
少なくとも良くは思ってはいなかった。でなければ「浮華交游を禁じずとも」と
何妟らが互いに名声を付け合う行為を皮肉るようなことは言わない。

また、古式に則ることも主張していることから、何妟達清談を行うメンバー達を、
決して好意的に見てはいなかったのも分かる。
984：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:44:38 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　_　-　_二二::::::::丶､
　　　　　　　,､:::::::::::／::::::::::::::,､-=ミ::::::＼
　　　　　／::::::::x====ミ::::／::::::::::::::::::::::::＼
　　　 _/::::::::::::／:::::::__:::::∨⌒ヽ::::::＼::::::::::::::＼
　　 /⌒＼::::/::::／⌒＾∨:∨⌒ヽ:::::::::＼::::::::::::::
　　 |:::::从～'⌒　　　　 ∨:〈⌒:::::＼:::::::::::::::::::::::|
　　 |::::| ｛　　　　　　　　 |:::::|:::::::::／⌒Y::|::､::::::::|
　　 |::::| .|　　 i　　／⌒'::::::|乂:::{ /二 |::|::::＼:::|　　　　　　　ちょうど良い、栄転としてヤツには中央から出ていって貰おう。
　　 |::｜.L__j　|__／ｒ夸ﾃｧ:::::|弋ノ ∨ 丿:|::::::::::＼
　　 |::::|. 弋ﾂ} 　丿¨¨´　∨〉　　 ,/ /:|::::|:::＼:::::::＼　　　　　呂昭の後任で、鎮北将軍にしてやる。鎮北将軍は二品官だからな。
　　冂|　 {　j　　　　　　　 ∨〉　　价:::|::::|::::::::＼:::::ﾉ
　　凵| 　ノ　__　　　　　　 ∨〉　√ﾉﾊ::::∨::::::::::＼
　　 |::::|　　ヽ｀`　　__　　　　∨〉/　　∧::::∨:::::::::::::＼
　　 |::::|　　　ﾍーﾆ≠　　　　,∨〉　_　-∨:::∨:::〈:::::::::|
　　 |::::|　　　　´, ⌒　　　イ_ﾍ::::<｡s≦ム::::::寸::＼::::|
　　 |::::|　　　　ﾊ＿＿xく／_､rヘ::＼i:i:i:i:i:＼:::::＼::::＼
　　 |::::|　　　　 |::::::|i::／/ ／i:i:i:i:i:i＼::`'マi:i:i:i:＼::::＼:::::..
　　 |::::|　　　　∧::::Ⅵ　| |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:≧s｡~''＜⌒ヽ::::＼(
　　 |::::|　　　　ﾍ:::::ﾞ|　| |i:i:i:i:i:i:i:i:＞''~＿＿ﾆ=- 二¨::::::::)
　　 |::::|　　　　　　ヽﾉノイi:i:＞''"´／´　　　　　　　　`'＜
　　 |:::j　　　　　 ,へ￣￣　　　／　　　　　　＿＿　　　 ∨
　　し　　　　　/＼＼＿＿／　　　　　／　 ||　　￣＼　∨
　　　　　　　　/.:.:.:.:＼＼.:.:＼　　　　/|　　　||　　　　 |i＼∨
　　　　　　　,.:.:.:.:.:◯.: >／.:.:.:/　　　/ ||　　　||　　　　 ||　〈

正直、劉靖がいつ鎮北将軍となったのかが分からないのだが、この上奏文と
時代を考慮すると彼もまた曹爽一派と形として対立する形で栄転という名の
地方送りになった可能性が高い。

孫礼や盧毓のようにあからさまな左遷ではないだけマシではあったと言える。
985：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:44:51 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /〉　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､ -―――'く_∠_ ラﾆﾆ=-､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､丶｀　 /　　 /　　　＜／　＿_　`～､、
　　　　　　　　　　　／ ,　　　 /:　　/　: |: :.＼　｀マ´ ＿_ 　　｀`ト-､-､
　　　　　　　　　　　　 /　 ;′　　 |: |: | |:...|: |: :|＿l､＿lノ⌒Y ＼＿　/　/ﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　 ′　|　　　 |: |: l┴┴'^~l＼ Y, ∨|ﾉノ＿＿_／,／二ﾆﾆﾆ＼　　　　　だが劉靖がいなくなったからといっても、私の評価が変わるわけでもないからなあ。
　　　　　　　　　 |　　 |　　　 |: |: l ,し斗劣ﾐｰ'ﾉlフ|┘ 　　 l≧≦二二二二ﾆ}＼
　　　　　　　　　 | 　 ∧ 　　 ∨: | 　￣￣　　 `ー,　　　　＼二二二二ﾆﾆ/　　＼　　何か一発逆転出来ることはないかねえ。
　　　　　　　　　　ﾉ／:Y‘，　　 ∨:|　　｀｀　　　　 /l　　　　　　｀マ二二二／　　/　∧
　　　　　　　　　　　／／: : :.lしﾍ　　 ‘､! u　　　　 ∠７ |　　　　　　　 `マ二／　／　//∧
　　　 l＼＿＿＿∠／: : : : 人 (∧　　 `､　　　　／､::/　'　　　　　　　　 ∨＿_／　／　/_∧
　　　 ∨ 　: : : : ／: : : : ／: :/⌒T＼　　 `､　　＼__)　/、＿　　　　　　 ∨＿__／　／三ﾆ＼
　　　　∨　: : : : :. :. :.／: : :./ : : / |: :＼　　、　　　ニﾟ/　∨ /.　　　　　　 `ｰ┬‐=彡'三三三＼
.　　　　 ∨　: : :. :.／.: : : ::/ : : / /|: : : :＼ :介ー┬―': 　 ∨＿__　　　 -‐=ァﾆﾆl三三三三三三三＼
　　　　　 ∨___,／: : : : : :/ : : / /: |: : ﾄ : : : : |⌒Y^l: : : : 　 ∨ 　｀l´　／／ﾆニ人三三三三三三ﾆﾆﾉ
　　　　　＼: : : : : : :／ : : / /／|: : |:i:i: : |: |:.:.:|l|:.ﾄ､: : |＼|ｉ∨　　|／／二二／三≧=------=≫''"
　　　　　　　　＼: : ／ : : :.:厶イ二|＼l:i:i:i: :|i |:.:.:|l|:.|ﾆ＼|:i:ｉ:|ｉ:i∨　 |: /ニニ／三三三三三≫''"
.　　　　　／￣＼￣￣￣`マ二|:i:ｉ:l:i:i:ｉ:ｉ:li:i|⌒Y二ニ∧:i:i:i:i:i| l　l|/ﾆﾆ／三三三三≫'"
　　　　　 //￣ /　＼　　　｀ｷi:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:.:.:厂｀マﾆ∧ｉ:ｉ:i:i| l　l|ﾆ／三三三≫'"
.　　　　 // 　 /　　　 ,　　　　／∨i:i:i:i:i:i:i:ｉ|／　　　 O∧ｉ:i:i| ∨{/三三三≫'"
　　　　 // 　 /　　／`､　　　|　　∨i:i:i:i:i:i:i|　　　　　／ ∧ｉ:i|＿＼三≫'"
.　　　　 l l 　 /　　／　　 |　　　|　 ,ノ|＼i:i:i:i:i|　　　／／┌l:ﾉ――∨
986：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:45:22 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　 _,. -‐‐‐-- ､_
　　　　　　,. '´:::::::::::::::::::::::::::::::｀ﾞヽ、
　　　　／::::::::::::::::::::::::::,＿__:::::::::::ヾヽ.
　　　 //::::ｲ:::::::::::::::::::::{　'､__｀ヽ、∧ﾍﾊ
　　 /,.ｲ｀!ﾚﾊ/::::::::::::::::::｀ヽ､_｀l__ｊ::::リ::::::l
　　/// /::ヘ!:::ﾊ::::::::::::ﾄ:::::ﾄ::ﾄ､:::::::::::::::::::|　　　公昭、ずいぶんと荒れてるね。
　ﾉ:ヽｙ':::::::::::::|　!:ﾄ､::|l! ヽｊﾘ　ヽｊ､:::::::::::l
　 1::::::::::::lヽ::ﾊ!　lｊ　ヽ! -‐ ´￣　　l:/⌒ﾞl
　　lﾊ::::::::|-‐‐-､　　´ 　ｒ'T弋ﾒ　　ﾚr'ｿﾘ
　　　ヽ:::::l　ｒf弋i　　　　ゝ‐′　 __,y'
　　　　｀ヽ　ｰ'　　　　　　　　　/ >、
　　　　　　　ヽ　　〈　　　　　　,' //　ヽ
　　　　　　　　丶、　- ‐ '　　,ｲノ/‐､　　ﾞｰ､_
　　　　　　　　　　｀　　 __ ／!:::ｒ'　 /ﾍ　　　||￣｀lｒ‐‐‐- ､__
　　　　　　　　　　　　 _,.ｨ'　ﾄ､V　　ｰ'´> 　ヽ　ヽ.　　　　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　／　ﾉ / ヽ、　　ｒ'´　　　　＼　ヽ　　　　　　 !
　　　　　　　　　ｒｿ　 /　ll　　ヽ_ノ　　　／ヽ、lｰ‐'l_ 　ｒ'⌒ヽ｀l
　　　　　　　　　 l'　　ll_ノﾉ､　　「/l 1　　ｒ'　　　＼::::::!　弋__ソ　 l
　　　　　　　　　 lｊ　 /:::/　｀! 　l'_」 |　　l　　　　　ヽ::l　｀ ‐‐ '　　l
　　　　　　　　　　ヽ、V　　　l　　____　　/　　　　　　ヽ!　　　　　　|
　　　　　　　　　　　ヽl　　　ﾚ'ｨ'ﾆヽ｀V　　　　　　,.ヘﾄ､　　　　l
987：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:45:38 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.　 -──----　 ._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　'′　　　　　　　　　　　　｀¨ 　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　／　　／　 ,　　　/　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　/　　　/　　／, 　／!　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 /　　　　 ' 　 /　/　/l　 l　　 l　　　l　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 '　　　　　i　　/＿l＿l　　　￣¨　‐- ﾘ、　 ` li
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 i　　　　　 |/ ｲ |!　＿__:::::::{｀ -､ , 　　ﾄ､　 l.ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　l　　　　　 !　 ! {l_. -=ｪｯ､ヽ＼ノ'　r'_７ l　>､ｊ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　l　　　　　 l　/　　￣￣｀¨..:::::'　 /,tｯ､/　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　　　ハ　　　　 !/　　丶ヽヽヽ　　　ヽ¨'‐' .　　　,　　　　　玄伯（陳泰）か。お前はいいな、実績作って尚書になったんだから。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 !　. 　　　 !　　　　　　　　　　　　｀¨7,,i　　 ′
　　　　　　ｒ-　　..__　　　　　_. イ　　　　　ハ　.、　　　 l　　　　　　　　　　　.:::／　 !　　i　　　　　　
　　　　　　 l￣¨ ‐-　￣￣　　　　　／　 y' i　　　｜　　　　　　　　　　ｨﾆ7 　 ,　　.
　　　　　　 |　　　　　　　　　　_.　　　／　　 /　.!　　　 l　　　　　　　　／　 / 　 /　　 !､
　　　　　　 |＿_　　 --‐　　　　　　　　　　 / 　 l　　　　|　　　　　　　〈　　 i　　,　　　 V
　　　　　　 l　　　　　　　／　　　　／　 .　　 !　　　 !＼　　　　　　ヽー'7　/　　　i 　 V
　　　　　　 |　　　 -‐　　　　　　／／　 !　　 !　　　 l　＼　　　　 ⌒　/　　　 !　　∨
　　　　　　∧¨ 　　　　　　　　／／　　 ,　　　 l　　　 !　　＞　　　..__＿_/　　　　　!　　 V　　　　　　　　　　　　　　　　／ヽ..　-‐
　　　　　,　¨￣￣￣￣¨¨¨　‐--r‐‐‐…'/　　　　　　 |｀¨¨ヽ、　　　ｊ　　　 !　　　 !　　　∨z==＝＝＝≠¨￣￣/￣／. . . . . . . .
　　　　/三t、　　　　　　　　　　 V. . . . /　　.ｨ　ﾊ　　ｨ　 l三t、　Y´￣ﾉー-ｒ‐…V 　　､　　　V　　　　 ∥ 　　 ∥／. . . . . . . . . .
　　／　 ¨ヾﾐt、　　　　　　　　　 V. . .ハ　/;;|/;;;;i　/;;!　,三ﾆi　 //ﾆ/. . . . .|　　　∨　　 l＼　 V　　_＿∥ 　 .　≠. . . . . . . . . . . .
　／　　　　　ゞit、　　　　　　　　　ヽ./;;;;;V;;;;;;;;;;;;;;|/;;;;;|/三三!　, .仁!. . . . . .!　　　ヽ　lヽ !;;;;;V､ V＝… ¨|l　／. . . . . . . . . . . . . . . .
/　　　　　／ﾆﾍi|t、　　　　　　　 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／三三/ / j彡'. . . . . /　　　　　ヾ:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l　　　 |l／. . . . . . . . . . . . . . . . . .
　　　　／／　　 Vt　　　　　　 _　 -l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/｀¨　‐-〈_/-〈. . . . . . ./､＿__　　　＼;;;;;;;;;;;;;;;l　　　／. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
　　／／　　　　ﾏ!　　　　　　i　　　､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／. . . . . . ／＼＼. . ／　　　　　¨¨ヽ　ﾄ､:;;;;;;;;;;| -‐. .´. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
　／／　　　　　　 l|　　　　　　l　　　 V;;;;;;;;;;;;;/｀¨' …-／　　　＼＼　　　　　　　　 i 　 !　ヽ::::::|. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
988：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:45:54 ID:kZMEbdUk0: ｿ::::::::::l ||　/:::::::::::::::::::::,ｲ:::::::!::| 　 l::!::::::::!|:::::::::::::::::::::::＼ || ﾉ::::::
:::::::::::::ヽ!ノ::::::::::::::::/:::/ |:::::/|:l　　 !:|i::::::l !::::::ﾄ､::::::::::::::::ヽﾚ::::::::l
!::::::::::::::::::::::::::::::::::///　 !::/　!|　　ﾘ !:::ﾘ |ﾄ::::| ヽ::::::::::::::::::::::::::::!
|::!::::::::::::::::::::::1:::/_,ｿ＿_|/_　　　　|/___,ﾘ__!|.＿ヽ:::::::::::::::ｿ:::/ﾘ
ﾍ!|ﾊ:::::::::::/!:ﾉ|/´　　　､　｀　　　　´　_,,　l! 　｀ﾞ!::|!;ｨ:::::__/ﾚ'
　　ｒ'ﾆi:::ｲｿ　　,.-‐-､ヽ　　　　　　'",. ‐‐-､　　ﾚ'ﾘ |:ｒ'-ﾞ!
　　|' fﾊ::::!　　 /　fひ　　　　　　　　ｒ'ひ　ヽ　　 !/ﾍ |　　　たまたまさ。それに僕の時には軻比能死んでたからね。
　　ヽ.l ヽﾄ!　　ヽ.弋ソ　　　　　　　　　弋_ｿ　ｿ　　ｊ' ） /
　　　ヽ.ﾞｰ-l　　　　￣　　　　　　　　　　　￣　　　!ノ /
　　　　ヽ､._!　　 //W　　　 /　　　　　　N/!/　　　/ノ′
　　　　　ﾊ　　　　　　　ヽ　 '　　　　　　　　 /
　　　　 _／　ﾍ　　　　　　　___ ＿___　　　　　 /＼
　　 ,.イ7　　　|ﾞﾄ､　　　　　ヽ、　ノ　　　　,ｲ　　ヽ、_
-‐'"　|:| 　　 |:|　i＼　　　　￣　　　　　／ |:|　　　|:!　ﾞヽ、
　　　!:|　　　ｊ::|　ﾄ、＼　　　　　　　　 ,.イ! 　 |:|　　　|:l　　　｀
　　　|::|　　ノ丿　ヽ.￣ﾞヽ、　　　,. '"　ﾘ　　i::|　　　 |:i

　////////!　　:::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨//∧
../////// ∧　..:::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨//∧
//////////〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨///;
//////////　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .｡sｾ升ミｘ////}　　　　　　玄伯はいいよな。軻比能死んで、田豫のジジイの後に上手くやって、
/////////　　 ,.ィｆ三三≧=‐--､＿＿　八　_.｡sｾ升三㌢⌒　∨//{　　　　　　尚書になってるんだからな。
////////|　　'´　　　　　　￣￣´"'''・‐::..　　.{'´￣￣￣　　　.,'///乂
＼//////{　　　　　丈芯二二二　:::::::::}　　|　､　丈芯二ア　　∨////
　 }/////｛　　　　　　　　　　　／:::::::::} 　 |　}　＼＿　　　　　 .}// /
　 }/////:｝　　　　　　　 _,,.､丶´　.::::::::::} 　 |　}　　　　　　　　　.,′/
　 }/////{　　　　　　￣￣　　　....:::::::: :: } 　 |　}　　　　　　　　 ,'//
　 }/////}　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::::::!　　!　ヽ　　　　　从!
　 }/////}　　　　　　　　　　　　　---- ､_____ｊ_／　　　　　　　 ∧/
　 }/////}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧/
、 }////.人　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧/
.＼}/////彡　　　　　　　　　　⌒´"'''・‐----‐‐一　　　　　 {彡
///＼彡彡彡　　　　　　　　　　　　　　　＿＿　　　　　 }彡
///　 ≧s｡.彡彡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
//　　　　　 ≧s｡.彡　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
989：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:46:24 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　}}/　　　　　　　　　 }/////≧s｡.
　　　　　　　　　　　　　　　　　 }/////////＼
　　　　　　　　　　　　　　　 V///////// ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　}//////// /
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾏ////// /
　　　　　　　　 ,.ィ㌢⌒ヾ〉　}//// ／　　　俺も司隷校尉になれたが、この辺りが限界かなとか思ってるよ・・・・・・・・
ミミｘ、＿　　　　,.ィ㌢　　　　　　 }//／
丈二恣　　　　　　　丈二恣　　 ///^Y
--‐ '''"´　　　}　 }´"''' ‐--　　　}//!　.}
　　　　　　　 |　 }　　　　　　　　}/ {　 }
　　　　　r__　 !　__　　　　　　　 }/ }　/
　　　　　　⌒⌒　　　　　　　　 .彡／
　　　 , --------- ､　　　　　　ﾐｲ
　　　´"''' ‐- -‐ '''"´　　　　　ﾐ!
　　　　　　ー‐　　　　　　　　／}＼＿
＿　　　　　　　　　　　 .......:'´　/三三三≧s｡.＿＿＿＿＿
　　＼　　　　　　　／　　　　/三三三三三三三三三三三
＼＿__.≧=‐--‐=≦＿＿__／三三三三三三三三三三三三

,ｉｉｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｉf;
.,ｉｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌﾊｉｉｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｉｉ
,;ｉｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌﾘﾊｌｌ　　'ｌｌｌﾊｌﾒｌｌｌｌ'ｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｉr
;ｉｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌﾊｌｌｌ'--ｌﾘ'　　ﾘ -ﾄ-ｌﾘｌｌｌｌｌｌｌｌｌｌｉｉｉ'
..ｉｌｌｌｌﾄｌﾊｌ　",,..._　　　　,,..　　　ｉｉｌｌｌｌｌｌｌﾙｉ
. 'ｉｉﾄｉｉ、　,; ;''"`''' 　　　　'''"`''ヾ　/ｉｉ"
　'{、<`,　　　　　　　 ,　　　　　 /"/　　　　　　そう卑下するものじゃないよ。大将軍殿がもっと出世すれば、
　 `ヾ、_、　　　　, _　"　　　　,/／　　　　　　九卿や三公だって夢じゃないはずさ。
　　　　 '＼　　ヽ、_ﾌﾞ　　　,/　　
　　　　　　ｌ゛　、　　　　　／　　　　　
　　　　　　|　　゛' ..,_,, r "
　　　ｪ‐‐ー-----―ｒｌ、
　　　/＿,,　　　　　　　`ｰ- 、
　　　ﾉ　　 '''￢-　、..　　　√7
　　　ｌ"　　　　　　　ヽ　　　〉 |
　　 /　　　　　　　　　`ヽ,くヽ,,L,,__
　　ｌ　　　　　　＿,,_ ,　y ^ ＼＼　 /
　　,, 　　　　/　　　　へｔ-,,,._ ヽヽ/__
990：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:46:42 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　_　-‐‐:::'::´:::::‐.-..､
　　　　　　　　　　　　　,. '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ
　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.
　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　l:::::::::::::::::::::/:::, ｲ::::/!::::/!::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　 !::::::::::::l::ｲ/l:::/ l::/ l::/ l:ﾊ:::::i::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　',ｒ-､:::ﾊ!‐‐ﾚ'- l/_ l/　ﾘ　!::ﾊ:::::l:::::::::::::l　　　それに大将軍殿も父君のように大司馬、そして丞相になれば、
　　　　　　　　　　　{l´ﾘl:!　ｨ'fｔﾇﾊヽ｀　, --ﾚ...l:::ﾊ::::::::::ﾄi　　　僕らもその分だけ出世出来ると思うよ。
　　　　　　　　　　　ゝ(}ﾘ　　ﾞ‐′　　　　ｨ坏ﾒ｀lﾒ l::ﾊ:::::l
　　　　　　　　　　　/ ﾊ |_　　　　　　　　　　ﾞ‐'　'　/yﾊ/l/　　　（ふん、君らは長史がお似合いだよ）
　　　　　　　 , ｲ /　 lﾍ　　　　　　ﾉ　　　　 /ノ
　　　　　　　／　l　ヽ　|　' ,　　　､_　　　　　,ｲ゜、
　　　　　／　　　l　　ヽｊ　ヽ.　　ｰ ´ 　 . イ/ l　ヽ、
　　　　/　　　　　|　　　ﾄ､　　ヽ . __ . ｨ ´ ,ｒ'ｶ　 !　　ﾊ
　　　 / 　　　　 l　　　l　ヽ,__　　　,ｲ/／ /　l 　|‐-ｲ !
　　 /　　　　　　/l　　　l⌒ ﾄ､ヽ､_/:/　ﾞ>/ 　｀ヽｊ　　l
　　 |-‐ ‐- ､　　/　l 　 ,.ﾊ　ｔ__｀:ｰ':/.／/ 　　　　　　l
　　　l　　　　ヽ/　　l_,ｨ′ ' ,　　｀Ｖ,ｲ／　　　　　　/ /
　　　l　　l　　ヽ＼　　l　　　' , 　／　　　　　/　／ｲl
　　　ﾄ.　 l　　　ヽ、＼ l|　　　 lｧ'´ i　　　　 ,ｲ／　　ﾘl
　　　| l　 i　　　　ヽ　ﾝ!‐‐-ｨ7!　 l　　　　/／　　　/　!
　　 ! |　 l　　　　　＼ﾊ　 / l　/ 　　.ｨ′　　　,'　　l
　　 l　l　 ',　　ヽ　　｀l 　 l　lﾉ　／　l 　　　　　ﾉ
　　 l　l　　　　　　ヽ　ﾍ〉 .ﾉくl_ -‐‐'　人　　　　　／
　　ヽ!　　　　　　　ヽ　l￣　 | ｀　_, ｲ｀}|ヘ---イ
　　　ゝ､__　　　　　　ヽl 　　　|='ﾆソ´　!l 　　　',

という形で心ないことを口にしながら、陳泰は巧みに曹爽一派の一員として埋伏していた。
991：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:46:58 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /〉　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､ -―――'く_∠_ ラﾆﾆ=-､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､丶｀　 /　　 /　　　＜／　＿_　`～､、
　　　　　　　　　　　／ ,　　　 /:　　/　: |: :.＼　｀マ´ ＿_ 　　｀`ト-､-､
　　　　　　　　　　　　 /　 ;′　　 |: |: | |:...|: |: :|＿l､＿lノ⌒Y ＼＿　/　/ﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　 ′　|　　　 |: |: l┴┴'^~l＼ Y, ∨|ﾉノ＿＿_／,／二ﾆﾆﾆ＼
　　　　　　　　　 |　　 |　　　 |: |: l ,し斗劣ﾐｰ'ﾉlフ|┘ 　　 l≧≦二二二二ﾆ}＼　　　　　　　だが河南尹はもうやりたくない。ケチがついたし、
　　　　　　　　　 | 　 ∧ 　　 ∨: | 　￣￣　　 `ー,　　　　＼二二二二ﾆﾆ/　　＼　　　　　前任者の劉靖とは比較されるし散々だ。
　　　　　　　　　　ﾉ／:Y‘，　　 ∨:|　　｀｀　　　　 /l　　　　　　｀マ二二二／　　/　∧
　　　　　　　　　　　／／: : :.lしﾍ　　 ‘､! u　　　　 ∠７ |　　　　　　　 `マ二／　／　//∧　　　令狐愚みたいにせめて州刺史になれないものかな。
　　　 l＼＿＿＿∠／: : : : 人 (∧　　 `､　　　　／､::/　'　　　　　　　　 ∨＿_／　／　/_∧
　　　 ∨ 　: : : : ／: : : : ／: :/⌒T＼　　 `､　　＼__)　/、＿　　　　　　 ∨＿__／　／三ﾆ＼
　　　　∨　: : : : :. :. :.／: : :./ : : / |: :＼　　、　　　ニﾟ/　∨ /.　　　　　　 `ｰ┬‐=彡'三三三＼
.　　　　 ∨　: : :. :.／.: : : ::/ : : / /|: : : :＼ :介ー┬―': 　 ∨＿__　　　 -‐=ァﾆﾆl三三三三三三三＼
　　　　　 ∨___,／: : : : : :/ : : / /: |: : ﾄ : : : : |⌒Y^l: : : : 　 ∨ 　｀l´　／／ﾆニ人三三三三三三ﾆﾆﾉ
　　　　　＼: : : : : : :／ : : / /／|: : |:i:i: : |: |:.:.:|l|:.ﾄ､: : |＼|ｉ∨　　|／／二二／三≧=------=≫''"
　　　　　　　　＼: : ／ : : :.:厶イ二|＼l:i:i:i: :|i |:.:.:|l|:.|ﾆ＼|:i:ｉ:|ｉ:i∨　 |: /ニニ／三三三三三≫''"
.　　　　　／￣＼￣￣￣`マ二|:i:ｉ:l:i:i:ｉ:ｉ:li:i|⌒Y二ニ∧:i:i:i:i:i| l　l|/ﾆﾆ／三三三三≫'"
　　　　　 //￣ /　＼　　　｀ｷi:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:.:.:厂｀マﾆ∧ｉ:ｉ:i:i| l　l|ﾆ／三三三≫'"
.　　　　 // 　 /　　　 ,　　　　／∨i:i:i:i:i:i:i:ｉ|／　　　 O∧ｉ:i:i| ∨{/三三三≫'"
　　　　 // 　 /　　／`､　　　|　　∨i:i:i:i:i:i:i|　　　　　／ ∧ｉ:i|＿＼三≫'"
.　　　　 l l 　 /　　／　　 |　　　|　 ,ノ|＼i:i:i:i:i|　　　／／┌l:ﾉ――∨

　　　　　　　}}/　　　　　　　　　 }/////≧s｡.
　　　　　　　　　　　　　　　　　 }/////////＼
　　　　　　　　　　　　　　　 V///////// ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　}//////// /
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾏ////// /　　　　　　　　　だが刺史は簡単に任命というわけにはいかんぞ。
　　　　　　　　 ,.ィ㌢⌒ヾ〉　}//// ／
ミミｘ、＿　　　　,.ィ㌢　　　　　　 }//／　　　　　　　　　　　揚州は公休（諸葛誕）が赴任しているし、司隷は俺。雍州は郭淮、
丈二恣　　　　　　　丈二恣　　 ///^Y　　　　　　　　　　　幽州は毌丘倹、簡単に異動出来るものじゃない。
--‐ '''"´　　　}　 }´"''' ‐--　　　}//!　.}
　　　　　　　 |　 }　　　　　　　　}/ {　 }
　　　　　r__　 !　__　　　　　　　 }/ }　/
　　　　　　⌒⌒　　　　　　　　 .彡／
　　　 , --------- ､　　　　　　ﾐｲ
　　　´"''' ‐- -‐ '''"´　　　　　ﾐ!
　　　　　　ー‐　　　　　　　　／}＼＿
＿　　　　　　　　　　　 .......:'´　/三三三≧s｡.＿＿＿＿＿
　　＼　　　　　　　／　　　　/三三三三三三三三三三三
＼＿__.≧=‐--‐=≦＿＿__／三三三三三三三三三三三三
992：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:47:14 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　＼///////.＞'ﾞ´　　　　＼//〕ｈ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,./　　　　　 ∨///.／　　　　　　　 ∨////＼
　　　　　　　　　　　　　　　／/　　　　　　　　 ∨:／　　　　　　　　　　　　∨/////.＼
　　　　　　　　　　　　 ///　　　　　　　　 Y　　　　　　　　　　　　　 ∨////// ＼
　　　　　　　　　　 ///　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨////////＼＿
　　　　　　　　　　　､＿ノ//　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }//////////// ア
　　　　　　　　　　　 }/////｝　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }/////////////
　　　　　　　　　　　 }、//// ＿__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨///////////人　　　　　　それに冀州牧はそれこそ劉靖の下に付くことになるぞ。
　　　　　　　　　　　 }///八 '⌒ヾﾐｘ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}///////////// ｱ
　　　　　　　　　　　 }/////}　　　`㍉ミｘ　　　./　　　　 jI斗----､　　　　　///////////////　　　　　　冀州牧は鎮北将軍の配下だからな。
　　　　　　　　　　　ﾏ//{^;!}　　丈号ヾ}乂　　乂_　rｾ升㌢￣￣ヾミｘ　　 /////////////／
　　　　　　　　　　　　＼/!从　　　＿ア　 /⌒　　＼　 ---ｒｯ--､　　　　 ./////⌒Y///／　　　　　　　　并州は田舎だしあの孫礼が赴任している。
　　　　　　　　　　　　　ヾ! }:ﾄ　　　　　　 {　　 {　　　＼ ⌒ﾞ'ｰ一'ﾞ　　　　/////　　//.／
　　　　　　　　　　　　　　人}:｝　　　　　　 .{　　 {　　　　　　　　　　　　 /////　　/／
　　　　　　　　　　　　　　　ﾘ{　　　　 r　{　　　- ､　　　　　　　　　 /////___／
　　　　　　　　　　　　　 `} 　　　人＿__, --､_〉　　　　　　　　　 ///／　　}＼
　　　　　　＿＿＿　　　　　 |　　　　＿　　　　　　　　　　　　　　　厶イ/_　　/::::::}
　　＞'ﾞ´三三三三≧≦三/{　　　　　　´"'''・‐---　､　　　　　　　ミミﾐ /　 ./::::::/}
＞'´三三三三三三三三三圦　　　　　　、＿　　　　　　　　　　　ミミﾐ,ｲ　／::::::/:::}＼
三三三三三三三三三三ﾆ{:分､_　　　　　　　　　　　　　　　　ミミﾐ／.／:::::::／::::::|三＼＿＿
三三三三三三三三三三ﾆ{＼::::人　　　　　　　　　　　 ,.＿＿,,.､丶´／::::::::／::::::::: |三三三三
三三三三三三三三三三 [|＼!:::::个o｡.＿　　　　　 .｡o个　　　.｡s≦:::::::::／￣|:::::::/三三三三
三三三三三三三三三三ﾆ|＼|:::::::::::::::::::::::￣￣￣＿＿.｡s≦::::::::::::::::::／＊.／:::::/三三三三
993：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:47:37 ID:kZMEbdUk0: 　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
ヽ / /　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　／￣￣＼
／ヽ　　／　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_ /　　　　　　ヽ
　　　 V　　 /　　　　　 .ｲ　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　､／　ヽ　　 --､　 /ヽ
　　　 /　　/　　　　　 / | |　　 | 　　　　　　　 !　i　　　　　　　　　/　　　　y' 　　 V　　l
　　 / 　 /　　 /　　/　 l | 　ｲ　　　　　　　 |　!　　　　　　　　 {　　　〈　　　　ﾉ-､ /
…-/ 　ｲ　　 !　　 !　　|_l＿| l＿＿＿.　-─-､＿l　!ヽ　　　　 !　　ゝ　　　ゝ､　　　　 /
　　　 , | 　　!　　 l　　,　-─-､　　　　　　＿＿_ ヽ|　!　　　　　|　　V　　　ヽ{　　　　 }ヽ　　　涼州に至ってはド辺境だしなあ。なかなか良い場所が・・・・・・・・
　 ' 　｜|__.　┴─┘　丶　　　 i　　　 /　　　〉　｀ ‐- ､　 l　　 {　　　　　　 }　　/　 }　　
　i　ｨ-┘　　　　　　　　....ヽ＿.ノ　　　　､__.　-‐'′　　　　　＼|　　 t､　　　　ヽノ　＜ _ノ
__l´ |　　　 _　-‐二....　- ､...........ヽ　　　　.............　　 ,　-─　- ､　`ー-r ヽ、　　　/　　　）､
　　 !　　 ,　=≠¨￣￣¨ヽ＼...........､　　..........　　／ｨ'¨￣￣¨t､ヽ　　 }　　ヽ__／　　／　＼ー----ｧ
　　ヽ ,ｨ　　とつ:;;;;;:::::::ﾉ＼　　　 :　　　　　　／ r-っ:;;;;;;;;:::} ｀ …ｧ ,　　　　　￣￣´ 　　　　　‐- ﾆ
ヽ　　＼｀¨'…‐----≠…'´　　　　.　　　　　｀…ヾ::::::::::::::ノ_. -‐'　'　 / !　　　丶＼　　　　　　　　　¨７
　ﾏ　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　￣￣　　　　　|　/　|　　　　　　＼　　　　　　　 /
　 i　|ヽ　　i::::::/:::/:::/::::/::::::: 　　　 |　　　　　　　:::::/:::::/:::::/:::/:::　 l　　　　　　　　　　　＼　　　　‐-/
　 | /;;;;;＼ !　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　丶　　 /
　 |';;;;;;;;;;;:l ヽ　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨ　　　　　　　 |ヽ　ヽ￣¨＼　 /
;ヽ|;;;;;;;;;;;;;l　　　　　　　　　　　　　　,::::.、　　　　　　　　　　　　 / ﾏ　ﾊ　　　　　 l;;;;;;＼ヽ;;;;;;;;;∨
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ーﾍ i;;;;;＼､　　　ヽ;;;;;;;;;＼>;;;;;;;;;＼
994：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:47:51 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　-‐　　￣¨ヽ-─‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　／　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 /　/　　　　　　　 `　　　　　 V
　　　　　　　　＿　　　　　　 i　　 /　/　　 ' 　　　　i　　　､　V
　　　　　 r─‐'-r ､_)　　　　　 |　　　 l 　 !　| 　 i 　　 |　 i　　　|　 l
　　　　　 l 　ｙ'　 /ヽ、　　　　/l　　i 　 !　 |　ﾊ＿l＿_l__ﾊ　 l　|　 !　 |　　　　　　　あるじゃないか！　この私ともあろう者が、一体何を迷っていたというんだ？
　　　　　ﾉ　/ 　 /　 /¨ヽ　　 '　! 　 V　! Tニ:::<¨ヽ　　r'７｀¨Tt　,　　l
　　　　<　　　／　 / 　ﾑ　 /　j　　ヽ l　ｌrｚｪｭｧ¨´;:. f:'::ｒｪｫ､ﾘ. /　　 !
　　　　　＼　　　　　　　　Y ／ l　　　ﾏ　　　　'´ 　.:　`　　　|/　　ハ
　　　　　　r＼＿__　　　　}　　、　　　ヽ　　　　　|　　　　!　　 /　ヽ
　　　　　　| / . <＼ _＿__/､　　　ヽ　　　 . 　　　 .ﾆ.　　　 '　　/　　　＼＿_ ／l
　　　　　　/. . . .｀ー----〈／　　＼　　 t､　ヽﾆ二ｱ　　/　　/!　　　　　　　!
　　　　 /. . . . . . . . . . . . . }／　　　ﾄ､　　＼　｀¨´ 　イ　　/ |　　　　‐-　　_＿|
.　　　　/. . . . . . . . . . . . . /¨ヾ¨'‐- 、!　ヽ　l-ヽ __,ィ´ィ/ 　 /　l　　　　　　　　　|
　　　　/' ヽ. . . . . . . . . . ./　／ﾏ　　 l　i　､ |¨ヽ i　f¨´ i　 ,　　 l　　　　` ‐-　 __/
.　　 /ヽ、 V. . . . . . . . ./／　　_V　　l　ハ　ト､ }.!　!:::::::l　ﾊﾄ､l､ゝ、＼　　　　/
　　 /､　 i　 V . . . . . . /_.　-‐　　V　 |y;;;;;;;∨;;;;;;l-‐ﾃ¨｀iV;;;;;;;;;!;;;;;;ヾ--＼　　 /
.　 /　i 　ヽ　＼. . . . /＿_.　　-‐‐!　 l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l／　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V　　 l､／
　/　　ヽ　　＼　￣ 7. . . . . . . . . .!　ﾊ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!-‐　 _.ﾆﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V　　| ヽ
　ヽ　　　＼　　￣￣l. . . . . . . . . .ムｲ､ヽ;;;;;;;;;;;;;;;!￣. . . i　ヽ:;;;;;;;;;;;;;;;;;V　 lヽ V
　/ ＼　　｀ー---i. . . . . . . . ,i:i:i:/:i:i:ヽ V;;;;;;;;;;;;|. . . . . .!　　＼;;;;;;;;;;;;;}o､ﾉ　　V
./i:i:i:i:i:ヽ＿＿＿__/. . __.　-‐:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:l　ヽ:;;;;;;;;l . . . . . !　　　{lヽ:;;;;;;;/oハ　　 !
､:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/／:i:i:i:i:i:i:i:i:／:i:i:i:i:i:i:i:! 　ヽ:;;/. . . . . . l　　　ヽ　､/／:i:i|ヽ　!
.∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／i:i:i:iｚ-‐='´:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|　　　 ': : : : : : : :|　　　　　　　|:i:i:i:|､　V
995：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:48:05 ID:kZMEbdUk0: }'´::::::／/:::;ｨ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
ﾞ|:::::/／:／/／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
｀∨:::::::７／;:/:／/:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.::､:ヽ.
　|:::::::::::::::::::／.イノ:::::/l::::::::,.ｲ:::∧,.ﾍ|＼ﾞ::::ヽ、
　ﾞl:::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ﾉ:::::ﾍ::丿:::::::::::::::::::::::､:ヽ.
　 l:::::::::::::::::::::::::::;i:::::::::::::::::::::::,ｲ::::::::ﾊ:::::::::::::::::iﾍ!
　ﾞl:::::::::::::/!::::::/|::::::/!ﾊ:::::::/ i::::::/ﾘ |:::::::::::::::::|
　　|::::::::::/ |:::/　!:::/ |! i::／ /::::/〃 i:::::!:::::::::::}
　　ﾞl:::/i/　l:/ ___ｊ/_,.」_ﾚ___/:／　　!:/|:::::::::::l
　　}/ 　 ‐ﾘ'´　　‐‐-､　ﾉ'´ 　　 /iﾉ-!;ｨ::八:!　　　　　　　　どうしたんだよいきなり？
　　 l 　　　-ｒ‐c‐-- 　　　　/二 /' |ﾉ　ヾ.
　　　ヽ、　　　ゝ:ノノ　　　　　/ｒ':ﾉﾞ/
　　　　ヽ.　　　　　　　　　/ ¨´ /
　　　　　/　　　　　　　　　ﾞ、　/
　　　 /　　　　　　　　　　ノ /
　　　 i'　　　　　　　　　　　／
- ‐ ￣　｀ヽ、　　　　 ‐‐ ／
　　　　　　　〉、　　　 . ＜_
__ __ _ _, 　 /　/｀ﾞー' " ﾞ}､　｀ヽ、
　　　　　 /　/、　　　　　ヽ、　　ヽ、
　　　　　{、/　 V!　　　　　　ヽ.　　　iヽ.
996：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:50:10 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.　 -──----　 ._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　'′　　　　　　　　　　　　｀¨ 　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　／　　／　 ,　　　/　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　/　　　/　　／, 　／!　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 /　　　　 ' 　 /　/　/l　 l　　 l　　　l　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 '　　　　　i　　/＿l＿l　　　￣¨　‐- ﾘ、　 ` li
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 i　　　　　 |/ ｲ |!　＿__:::::::{｀ -､ , 　　ﾄ､　 l.ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　l　　　　　 !　 ! {l_. -=ｪｯ､ヽ＼ノ'　r'_７ l　>､ｊ|　　　　　　荊州だよ荊州！　荊州ならば都にも近く、王昶は我らの派閥に入っている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　l　　　　　 l　/　　￣￣｀¨..:::::'　 /,tｯ､/　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　　　ハ　　　　 !/　　丶ヽヽヽ　　　ヽ¨'‐' .　　　,　　　　　　あそこならば私が就任してもいいはずだ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 !　. 　　　 !　　　　　　　　　　　　｀¨7,,i　　 ′
　　　　　　ｒ-　　..__　　　　　_. イ　　　　　ハ　.、　　　 l　　　　　　　　　　　.:::／　 !　　i
　　　　　　 l￣¨ ‐-　￣￣　　　　　／　 y' i　　　｜　　　　　　　　　　ｨﾆ7 　 ,　　.
　　　　　　 |　　　　　　　　　　_.　　　／　　 /　.!　　　 l　　　　　　　　／　 / 　 /　　 !､
　　　　　　 |＿_　　 --‐　　　　　　　　　　 / 　 l　　　　|　　　　　　　〈　　 i　　,　　　 V
　　　　　　 l　　　　　　　／　　　　／　 .　　 !　　　 !＼　　　　　　ヽー'7　/　　　i 　 V
　　　　　　 |　　　 -‐　　　　　　／／　 !　　 !　　　 l　＼　　　　 ⌒　/　　　 !　　∨
　　　　　　∧¨ 　　　　　　　　／／　　 ,　　　 l　　　 !　　＞　　　..__＿_/　　　　　!　　 V　　　　　　　　　　　　　　　　／ヽ..　-‐
　　　　　,　¨￣￣￣￣¨¨¨　‐--r‐‐‐…'/　　　　　　 |｀¨¨ヽ、　　　ｊ　　　 !　　　 !　　　∨z==＝＝＝≠¨￣￣/￣／. . . . . . . .
　　　　/三t、　　　　　　　　　　 V. . . . /　　.ｨ　ﾊ　　ｨ　 l三t、　Y´￣ﾉー-ｒ‐…V 　　､　　　V　　　　 ∥ 　　 ∥／. . . . . . . . . .
　　／　 ¨ヾﾐt、　　　　　　　　　 V. . .ハ　/;;|/;;;;i　/;;!　,三ﾆi　 //ﾆ/. . . . .|　　　∨　　 l＼　 V　　_＿∥ 　 .　≠. . . . . . . . . . . .
　／　　　　　ゞit、　　　　　　　　　ヽ./;;;;;V;;;;;;;;;;;;;;|/;;;;;|/三三!　, .仁!. . . . . .!　　　ヽ　lヽ !;;;;;V､ V＝… ¨|l　／. . . . . . . . . . . . . . . .
/　　　　　／ﾆﾍi|t、　　　　　　　 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／三三/ / j彡'. . . . . /　　　　　ヾ:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l　　　 |l／. . . . . . . . . . . . . . . . . .
　　　　／／　　 Vt　　　　　　 _　 -l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/｀¨　‐-〈_/-〈. . . . . . ./､＿__　　　＼;;;;;;;;;;;;;;;l　　　／. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
　　／／　　　　ﾏ!　　　　　　i　　　､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／. . . . . . ／＼＼. . ／　　　　　¨¨ヽ　ﾄ､:;;;;;;;;;;| -‐. .´. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
　／／　　　　　　 l|　　　　　　l　　　 V;;;;;;;;;;;;;/｀¨' …-／　　　＼＼　　　　　　　　 i 　 !　ヽ::::::|. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .

荊州は表向き曹爽の派閥に入っている王昶の軍管区であり、襄陽から洛陽までは決して遠く無い。
それに目を付けた李勝は荊州刺史に就任したいと口走ってしまった。
997：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:50:34 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　 jI斗ｆｾ///////////~"''～､、
　　　　　　　　　　／//;;;///／￣￣￣｀`ヽ、///ミｈ､
　　　　　　　 //;／　从/　　　　　　　　＼/////＼
　　　　　　　.///　　　　　　　　　　　　　　 ∨////∧
　　　　　　　　///　　　　　　　　　　　　　　　 __∨////∧
　　　　　　　　|:/　　　 }　 /　　 _､rｾ7ｱミｘ、　ミ////////∧　　　　　　　　いや・・・・・それは無理があるだろ。
　　　　　　　　/________}八 r斗匕≦＿__　　　　　}/////////∧
　　　　　　｛㌢￣二冫　￣　'´_芯__ノ　　　　 .}///}///////:＼
　　　　　　　　ヽ '´芯 {　　　 ´"''' ‐----　　　 }///}⌒Y//////≧イ/
　　　　　　　　 /　／.{　　　　　　　　　　　 {///}/^ }//////////
　　　　　　　,ノ|　　　 .{　 __　　　　　　　　　U　 }///}　 ////////／
　　　　　＜//}　　　ヽ　　　　　　、　　　　 _ノ//;/　////////ｲ
　　　　　ミ/!　　　　　 _ ィ....二つ }　　　　⌒ヾ//__//////／
　　　　　　　　八　　‐'''"´＿＿　　　　　　　　彡/　 |////厶
　　　　　　　 ∧ 　　　´　　　　　　　　　彡./ 　 .|////／
　　　　　　　　ハ　　　　　　　　　　　＿_／　　 |//／
　　　　　　　 ∧　　　　　　　　_,,.､丶´ 　　　　 |⌒＿
　　　　　　　　　　　 ≧=‐---‐=≦＿＿_,,..　-‐　'' "´三三三}
　　　　　　　　　　　_,,.､丶´三三三三三三三三三三三三三:}
　　　　　　　　　　{三三{三{三三}三三三三三三三三三三ﾆ{
　　　　　　　　　　}--!ﾆ:}三}三三}三三[二〈〉二]三三三三三}
　　　　　　　　　〈!二三}三}三三}三三三三三三三三三三ﾆ＼
　　　　　　　　　　}--!三!三}三三}三三三三三三三三三三三三≧s｡.
_＿＿＿＿,,.､丶´三三ﾆ}三}三三}三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三/三/三ﾆ/三三三三三三三三三三三三三三
三ﾆ三ﾆ三三ﾆ三ﾆ三/三/三ﾆ/三三三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三 {三 {三三}三三三三三三三三三三三三三三
998：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:50:53 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　 /ヽ
　　　　　　　　　　　　/　|
　　　　　　/|　　／) /　 |　　　|ヽ
　　　/|　ﾉ |　／ / /　　|　ﾉ| ﾉ　|　 /ヽ
／ヽ|　ﾚ　レ　 /ノ　　レ　ﾚ　　ﾚV　 | /
　＿＿＿＿＿／、　　＼＿＿＿＿/V
　　　＿＿__ 、　　　　＿＿　　　 /
　　／ / ○ |´　　　／´ / ○|ゝ　 /ヽ
　く　　|　　ﾉ　　　　　　 |　　/　　/　/
　　　￣￣　　　　　　　￣￣　　/／　　　そうだよ。いくらなんでもそれは無理なんじゃないかな？
　　　　　Ｕ　　　　　　　　Ｕ　 /　　
　　　Ｕ　　　　　ゝ　　　　／　　　　
　　　　ゝ＿＿＿　　.／
　　　　　　`ー-┴′.／
　　＼　　　　　　　／
＿　　　　＿　／
　＼　　/
　　　＼ |
　　　　　＼

畢軌も陳泰も李勝の主張に苦い顔をした。というのも、李勝は魏の制度に則れば、荊州刺史には絶対になれないのである。
999：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:51:13 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　_ 　-‐==‐-
　　　　　　　　　　　　　／. . . . . .　　　　　　｀
　　　-‐=＝ニ二　　　　　　‐‐-　_　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　: . . .
　　　　　　/　　/　　/　　　　　　　　　　｀ヽ　　: : : :
　　　　 /　　/　　.i　　　　.ﾄ　　　　　　　　　　　: : : . ＿＿ﾆ=-.
　　　 ./　. :/　　 |　　　　| ヽ　　　　　 : : : :＼
　　　　/　. :/　　　 {　　　　　 i‐-ヽ　　　　　: : : :._＼　　　　＼
　　 ./　 .: :{　　 i　 ',　　　　 !　___＼　　　.: : :/　ヽ:＼: : :ﾆ=-￣
　　 / 　 : : :|　　i　: :|　　　　 | |≠r:::rｭミヾ　　i{ .ハ ∨:∨ﾐ､　　　　僕、生まれは豫州なんだよね。
　 ./　／|: : :i　 :.{ : : !｀ヽ　　 !|　 {つ:i!::::}　｀ヽ|　〉j.　〉: : :}
　/／　　|: : ',　: :i: : :!ﾆミヽi＼{ 　乂zzソ　　　　　／|: : !|
　　　　　 |: :i:ヽ : ﾑ:.:|fっi!:}　　　　　　　　　　　　　{: :i : :|‐-─ ､-
　　　　 |: ﾄ: : ＼ヽ|匁ソ　,　　　　　　　　　 /　i/| : :|:.:.:.:.:.／　ヽ
　　　　　　|:.| }: : : :ゝ　　　　　　　　 ‐-　　　 /　　　!/i|:.:.:／　　　　i
　　　　　 t|ﾉノ~|/Vハ　　　　くi　　　　ﾉ　／.　　　ヽ／　　　　　 |ゝ､
　　　　　　　　　　　　　＼　　　　-‐　　／. :　　　　／　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　＞‐──.､. : : :.　　　／　　　　　　 -‐‐､　　/
　　　　　　　　　　　　　　　＿,｢　　. : :）: .　　　/　　　　　イ　ﾆ=-　 ~
　　　　　　　　　　　　　／ f　.:|　　: :r　　　　 /　　　/／　　　　　~ ‐-ヽ
　　　　　　　　　　　　／　　| : :ﾊ　 : :!　　　／|　　／　　　　　　　　　　　i
　　　　　　　　　　　/　　__ i: . : :､／|__ ∠　 / ‐　 /／　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　／｀-‐　／　　 / |　　__ -‐/　　 /　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　 /　　　　/　　　 /　￣　　 /　　.|　　　　　　　　　　　　　|

後漢王朝では、州刺史の任命には不文律ではあるがルールが定められていた。
それは本州、つまり出身の州刺史や州牧にはなれないというルールである。

例えば、曹操は兗州牧に就任したが、彼の生まれは豫州である。
1000：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:51:38 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　 /ハ／ } 　イ／　　}
　　　　　　　　　　　　　　　/ {/　　}　／　　　　　　ムｲ
　　　　　　　　　　　 }｀Y　　　　　　　ィ_　ィ　　　　 |
　　　　　　　　　　 / 八 xー`ｰ` " "　　　Z、　　:|
　　　　　　　　　　　　{　　/　　　　　 / 　　　 {　　　j7
　　　　　　　　　　　　､ ./　　　 {　　{ 　　　　 {　、　/ イ　　ワシ、兗州と青州と豫州と揚州の刺史になったぞ。
　　　　　　　　　　　＜.〈ィﾆﾆミ､--v ィﾆﾆミ､「　　 /
　　　　　　　　　　　　　 [{:::(◯)::}::}⌒V:{:(◯)::}]ﾆﾆゝ､く
　　　　　　　　　　　　　{＾ゝ＿彡/　　ゝ＿彡　}/:ﾍ}｀¨
　　　　　　　　　　　 Vﾊ　　｛､__,_，　　　　〃) /
　　　　　　　　　　　 ∨}　／　　　　｀ヽ　　/ ! イ
　　　　　　　　　　　　　八 {　-‐_＾`_‐-　}　/　}　}ヽ.／⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　 /　j ヽ、, ,人､､ __ .ノ　从ﾉ_./　　　ﾉ
　　　　　　　　　　 { ｀ヽノ〕　　　　／　｀¨¨¨¨／ {　　　{､＿
　　　　　　　　　＿厂{ 　　 L.. {　　　{　　　. -‐/´￣￣￣｀ヽ　｀ヽ
　　　　 r‐　¨¨　　　　ー┐ 　八__ノｰ廴_ノ　　{　-―-　､　　ﾊ　　 }￣￣≧=- ､
　　　／ゝ　　　　　　　{¨¨　 /{__./ヽ／ﾉ　　/　　　　　　 }-‐ ' .， ´　　　ヽ
　　／　　〕　　　　　　＼　{i:i:i/　/ ／　　　{ " ¨¨¨¨`　　 /　|　／
｀Y 　　 / 廴　　　　　　 ∧ ∨　/　{　　　 {　＿_ 　　　　 | 〃　　　　　　　　　}
　|　　.′　　｀ヽ　　　　 /　 }/　/　/　　　　〉´　　｀　　　　　ﾊ′　ﾆ=-　　　　　.
　|　　 {　　　　　ーz　 /　　/　/　:}　　､__,ノ{､　　　　　　 / :}　　　　　ﾆ=-　/
_人　　､　　　　〔 /　　.′.′ ﾉ　厂　　ゝ`ｰz　　　　ｲ}　　　　　　　　＼　＼
　　　　　　　　　　　　　　　【并州出身】

それを引き継いだ魏王朝でも、本州の刺史には就任できないルールが定められていた。

例えば四州の刺史となった王凌は并州の刺史には就任していない。
1001：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:52:09 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　／／〉::::::/:::::::/:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;､;;;＼
　　　　　　　¨´　/:::::/:::::::/:::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;;;＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼ヾ;､
　　　　　　　　 /::ｲ/|:::::::::{::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ﾄ､;;;＼;;＼⌒ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,
　　　　　　　　// }::::|:::::::::|:::::::::;;;;;;;/＼;;;;;;;;;､　,x彡'-==ｫ　};;;;〈￣＼;;;;;;;;ﾊ
　　　　　　　 // /:::ﾊ:::::::::l::::::::;;;;;/|___从;;;;;;;;;彡イ乂ﾂくヽ|;;ﾊ}^ヽ　};;;;;/,ｨ　　　　　　　実は私も同じ并州出身だ。
　　　　　　　{/ /イﾊ::l::::::::l:::::;;;;;＞rtミs｡＼ｌ＼{ ＾￣　　 Ⅵハ}　}l /;;;/// , -‐ｧ
　　　　　　　／　/　Ⅵ:::::::l::::::ﾊ:{ｰ‐ゞﾟ'　｀Y. . . :.　　　　 : .|i . {ｌソ/;;;;;;;;/´;;;／＿＿
　　　　　　　　　　　 )∨:::ハ{　＼　　　 | . . . . :.　　　　: . . {ｌ. ﾉ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／
　　　　　　　　　　　　　'.:::′∧　　　　　　{ . --'　　　　　: . . . . 〈＾ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;≧=-
　　　　　　　　　　　　　∨　//ﾍ　　　　　｀´　_,..　-ｧ　　: . . . . . } : :＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　-=　 '´　　　: . . /. ./: : : : 〉;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　-ｰ　　　 .: ..〃 /: : : : :/:_:_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 xヘ､　　　　　　　 .:／／: : : : : / |:.:.:.:.￣￣｀`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/　　｀　､　　　　イ／: : : : : : ::/ ::|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　／￣￣￣｀ヽ､　　　／:.:./{　　 ∧　≧≦　／: : : : : : : : /:::: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:｡o≦≧x＜:.:.:.:./:.乂＿　ﾊ　　　／: : : : : : : : :／:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.／/////／:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.＼　￣￣　　 : : : : : : :／:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.////////:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ　　　　　　 : : : :／:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　/:.:.:.:.:.:.:.:////////:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:./ ∧　　　　　　／:.:.:.:.:.:.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.

雍州刺史である郭淮も、出身は并州である。故に同郷の先輩である王凌と縁があり彼の妹婿となっている。
1002：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:52:49 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞.､
　　　　　　　　　　　　　　　,.．≦￣￣｀:::::::::::::::::::::::::::::::＞-､:::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　 ,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.イ::::::::／zx　ヽ、:::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ｲ=､|:::／/´ヾ》　 /::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　 "¨¨ﾞ`ー-＜_:::::::::::::::::::i ′ ﾚ′　,-.　　/彡y:::::::::::::｀¨¨≧ｰ-.､　　　　　　　オラ生まれは幽州だ。
　　　　　　　　　　　　　 _＞::::::::::::l|　ｎ　　　/　|　　　 ∠_彡-､::::::::::::::::::::::::::｀＞.､
　　　　　　　　　　　　　 ,.イ:::::::::::::::::::iﾘ　ｌ│　　　-‐‐-　　　　,心 }:::::::::::::ｰ=z──‐-ﾐｭ
　　　　　　　　　　　　　　 "´￣￣ `ー-〉　ヽ　 /　　　　　　Ｔ　}:::::::::::::::::::::｀＞.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　｀ヤﾃ１　　　　　 r夕,ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　 ',::::::{　　　　　　　ト彳:::::::::::＜´￣￣￣￣｀ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　Ｌ..ム、　　　 ,.ｲﾔ¨¨¨¨¨¨¨｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ、｀二´｀　　　,.イ　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾒ､＿ ,ｨ' ¨´ 　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,′　，　　/　　　　 |＞.､__＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.--ァ≦7　l　　／　 l 　　　 ! ,.．＜　>=-､
　　　　　　　　　　　　　　　 _r≦,ｨ'´___メ、　l ,∠ =--┴ ---ｙ＜　　　　　ヽ､
　　　　　　　　　　 ,。＜/　 /"´　　　氷´　　　　　_,.彡"　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　 ,.イ　　 / 　/ヽ､＿＿/＿＿_,.＞;"´／　　　　　　　　　　　　 _＿　＼
　　　　　　　　　 _<　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／　　　　　　　　 ,.．＜;;;;;;;;;;｀ゞ心､
　　　　　　　　　 /;;;;ﾍ.　　j　　 {;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／　　　　　　　 ,. ＜;;;;;;;_＿_;;;;;;;;;;;;;;ゞﾘ
　　　　　　 /;;;;;;;;;;ﾍ.　j　　 {;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.ｲ　　　/　　　　　／;;.＞'"´　　　｀ヽ､;;;;;ζ
　　　　　　｝⌒ヽ､;;ﾍj　　　V;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ｲ　　　　 /　　　　　　{;.ｨ"　、　　　 ,′ 　ヽ;,′
　　　　　 ,.ｲ　, 　　ヽｊ　　　 V;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ｲ　　　 /　　　　　 /　　　ヽ　　,ｲ　　　ﾉ'
　　　　　　ﾑ／　　　　 |　　　 ∨;;;;;;;;;;;;.ｲ　　　　 / 　　　　 /　　　　　ﾉ ´ ＿_ 彡"
　　　　／ ,ｲ　　　　 │　　　　 ∨;;;;;.ｲ　　　　 / 　　　　 /　　　　　 /　　　　　/
　　　　　　　　

そして并州刺史として左遷された孫礼は、揚州や荊州、そして冀州牧と就任しているが、
本州である幽州への刺史には就任していない。
1003：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:53:04 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　 ,.--――--.､
　　　　　　　　　　　　 , '´　　　　　　　｀ヽゝ'´｀ヽ､
　　　　　　　　　　 , '　　　　　　　　　　　　　　　　｀､
　　　　　　　　　 , '　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　 / 　　　　　　　　　　　　　　｀､
　　　　､___ノ'′　　　,　　　,　　　i　　 i　　　　　　､
　　　　　　／　　　　 /´ 　 .:/　 .:, i　　i: |:. 、　、　　　　ヽ
　　　ヽ､‐-‐'　　　　,'　　　:,′ .:,'　ｉ　､ | ﾊ　ｉ　　ヾ　　､､ゝ
　　　　ゝ､　　　 ,'!　　 / .,′　ﾉ　iｌ　川　i　!|!､i　　 i　　ゞ、
　　　　　　,ゝ　　　|　/ /. ｿ!　,' / /　 /,ﾘ　|　|川 |､　i |　、､ﾆ=-
　　　　　ゞー/　　!ノ,'',斤廾ﾅﾒ､∠ノ'ノ'　,凵厶i斗　从ﾊミゝ　　　　　　元々刺史っていうのは州の監察官だからね。郡太守がちゃんと仕事しているのか、
　　　　　　　,'´!,'´`| 卞行〒ﾒ弋`　´ 　 '´壬三|ﾉ　i ﾉﾘ |i i |､!　　　　　反乱企んでいるかいないかをチェックするのが本当の仕事なんだ。
　　　　　　　　! ⌒.!　　ゞレ⊂,` 　　　孑´j了卞ﾒｲくﾉﾘ!ﾉ
　　　　　　　 ,'ヽ､ゝ|　　｀￣￣　　　　 └ー°'　/＾i　　　　　　　　　それが本州の刺史だと地元の郡太守と癒着してしまうから不文律だけど、
　　　　　　　 '´｀ヽゝi　　｀ヽヘ　　　　,　　　　　　 /　ﾉ　　　　　　　　　絶対になれないようにしているのさ。
　　　　　　　　　 ,'ﾉ!人　　　　　　　　　　　　　　厶 '
　　　　　　　　　　 ' !/|＼　　 `ｰ‐'｀‐′　　／
　　　　　　　　　　　!' !/゛|＼　　　　　　　　／ハ
　　　　　　　　　､,-┤::::丶､　　　／|从!ﾞ丶
　　　　　 ._＿,, '´　_::::|:::::::::::::::ﾞｰ‐'　　|⌒⌒＼＿_
　　　　　　/´　　／::::／::::::::::::::　　　　匕辷ゝ　　　＼_,､_
　　 ,ゝ-‐′　　 /‐‐'´　　:::::::: 　　　　　｀ヽっ　　　　ヽ,
　 ,i　　　　　 i`――‐--､_　　　　 ,--―‐i　　　　　　/ヽ
／ヾ　　　　　ト-､　　　　｀　　　　　　／|　　　　　,　　＼
　　　＼　　　　　|__　＼　　　　　　　　 ,／,iｌ||　　　　　i

後に刺史は牧という州の政治や軍事をも統括する役職となり、最終的には刺史に変わるのだが、
元々監察官であった役職が一州を統括する行政官と軍管区司令官を兼任することから、
この本州の刺史になれないというルールはかなり徹底していた。
1004：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:53:19 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　|:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∧:.＼
　　　　　　　　|:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : :/: : : : : : : : : ｲ: : : : :|∨.: : : : : : : : : : : :∧: : :
　　　　　　　　l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l:.:|: 7: : :/: : : :ｲ: : : /:ｲ:|: : : /∧∨: :|: : :l: : : : : : : : |｀ヽ
　　　　　　　　｀X:ｧ＜ヽ:.:.!:.|V: : ;ｲ: : : ::/: : :;ｲ:/|::!: : ｲ,ﾘ　Vi: : !: : :!: : : : : : : ::|
　　　　　　　　　》/ ヽ丿:|:.|:.|: /ｲ: : : /|: : / {/　!:!::/ }ﾘ　　W:ﾘ∨:.!: : |: : : :|: :|
　　　　　　〈 ′∧∨:/||l//|!:.:∠__!::/ /l′ V/　!′　 }:.ﾘ　|:ﾘ}: : !: : }ｉ:ﾊﾘ
　　　　　　　　 ∨ i　ﾉ V!　|ﾘ　|/　_,.ﾑ'=≧x=ｰ{′ 　　 _ﾚ'_,.＞''ﾚlﾘ: :/|l' ｿ　　　公昭、確か君って荊州の南陽郡出身だろ。
　　　　　　　　 Vｰxヽ,ﾘ　　　　<じ勺　｀X＞　　　／ん勺¨X / }ノ
　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　ｰ '＿　　　　　　　　弋ン　　/　　　　　　　　流石にそれはどうかと思うよ。
　　　　　　　　　　　 {｀ｰ､　　　　　　　　　　　　　　￣　 /
　　　　　　　　　　／￣ﾊ|ハ　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　　　　　／. : : : : ﾘ: : :.　　　U　　　　　　　 __ ∨ 　　 /
　　　　　　　　|:l i: (: : : /: : : :ﾍ　　　　　　　　ァ'´　　／
　　　　　／:ｌ ∨_／. : : : : : :＼　　　　　 x─ - -　　／ｰ､ _
　　　　　　/:.: .:l　 V: : : : : : : : : : :.＼　　　　　ー‐　　／＼　　　￣ヽ
　　　　／|: : : : .　 V　　　. : : : : : : : ＼　　　　 , <´.　　 ∨　　　　　＼
　　／ .:∧: :.: :.:. 　∨　　　: : : : : : : : : ＞‐ｧ ‐《: :i: : .　　　＼　　　　　､
　.／　 . :.:.∧: : : : :.　＼　　　: :ヽ:. : : : : : :/: : :∧::|: : :　　　　＼　　　　　　|

陳泰も并州、後に雍州の刺史となったが、彼の出身は豫州である。
この本州の刺史にはなれないルールの重さを知るだけに李勝を諫めた。
1005：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:53:43 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　 /　　/　/ 　ｆ　 | 　 l　　 i　　　i |　V　 i　　､　丶
　　　　　　　　 !　　 .　 i　　ﾄ、 l 　 !　　　! ＿__l_!　 }　 |　i　ﾏ　　l
　　　　　　　　　　　l 　　 l 　! i　 | ﾏ_ﾄ. ┴､¨￣　 /　　〉_￣¨ヽ、 !　　|
　　　　　　　　　　　l　　　!　　|／　／　　　｝　　 {__ ／, 二　　l! l7　　l 、　　　　　　　確かにの本州は荊州だ。だがそれが何だと言うんだ？
　　　　　　　　　　　|　　　ﾏ／　-=｀ ‐--=´､　　　/　／　　 ` .ﾉ! |　　!　＼
　　　　　　　　　　 /　　　　lヽ　　, -_＿_ヽ　ヽ　.　{　ｚｔ走テｫ'´　!　　l　　　＼　　　　それに、昔本州の刺史になったヤツならばいただろうが。
　　　　　　　 /　､　　､｀ｔ､_.ｨZ走ﾃラ　ﾉ　 |　ヽ、　　　　　 | 　 ' 、　　＼
　　　　　　　　　/　　ヽ　　ヽ　　　　　　　 ´　　 !　　　　　　　 |　ｲ　ヽ　　　＼
　　　　　　　／　　　ﾏ. 　 .　　　　　　　　　　 .　　　　　　　 |/ l　　　　　　　 `ー--　 _＿_
　　　　　／　　　　　　 }ヽ　、　　　　　　　 .::l:.　　　　　　　/　 !　　　V
　　　　／　　　　　　　ﾘ　､　ヽ　　　　　　 , ==､__　　　 //　l　　　　∨　　　　　　　　　 ─
ー─‐'′　　　　　　　　 /　　ヽ, -‐‐､　　　 -＜＿_ノ´　　　　/V　､　　　　ヽ、　　　 ‐-　　 _＿
　　　　　／　　　　 _..　-‐'′　´　¨ヽ　　　　￣　　　　ｨ　 l　　ヽ　　　　　＼
_.　-‐'´　／　　　 -‐　　　　　　　　　ヽト､　　　　　　／　|　 l　　　　　　　　＼
　　　　／　 _,　'′　　　　　　　　　　　　ヽヽ` ‐ 　 .__／　　 ! 　　　　　　　　　　　　ヽ＼
　　／　 /　　　　　　　　　　　　 }　ﾉ　　＼ヽ　　　　　　　|,ヽ　｀　　　　　　　　　　　　 .　＼
　／　　,　　　　　　､}　　　　,　-‐'¨´ヽ、　　 } }＿__ 　 _. ‐' ／| ＼　　　　　　　　　　　　ヽ　＼/
/　　　」 -─-　、ヽj　　／　　＿_､__,{　　　l |__　　Y　r‐'´:::::l　　ヽ　　　　　　ヽ　　　　　 /
　　　 !　　　　　＼!-‐'´＿_／　　　/　　／/:::::} 　 !　|::::::::::::::ヽ　　丶　　　　　　ヽ　　 /

実は李勝は唯一魏で本州の刺史に就任した人物を知っていた。
1006：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:54:21 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　(　＼
　　　　　　　　　　　　　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿__
　　　　　　　 _　　　　　　＼　＼　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　 ¨ヽ、
　　　　　　丶　¨ …──-- ゝ、｀ ‐- 、　　　　　　　　 /　 /　 .ｨ　　　　　 V
　　　　　　　｀ー-　 .__　　　　　　　　　ー／￣ヽ　　　 /　 / / / !__i＿l_i　 l　∨
　　　　　　　　　　 _.　-‐'¨¨¨´　／／　　　 _.　-‐‐'　　　 /　 V_/'´ r ､　, -ｧ｀ヾ.　 V
　　　　　__.　-‐　　 _. -‐　　 /¨ /　　　 /ヽ-､　　　　　/ |　　! l, tｯ､Y　y'tｯｘ　i　　i　　　あの粛侯だって生まれは雍州だが太祖様（曹操）直々に任命され本州の刺史となっただろうが！
　　　　　( _＿__　-‐　/ 　　ノ　　＿.　‐'/　ｌ. . ＼＿／　.　　l　　　'¨　..!ヽ　　l　　.
　　　　　　　　　　／　ｨ　　　／＿,　／　/. . . . |＼　　 i 　　.　　　 __ 　　　　l　 /
　　　　　　　　／　／　｀¨¨¨lヽ---‐' 　 /. . . . . ,　 |ヽ　 .l　　、　 /¨¨ヽ　　 /　. ヽ
　　　　　　　　〈__／　　　　､. .＼--‐'´. . . . . / 　 ! i、ハ　　　ヽ　` =‐'　イ　 ,　　＼＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ. . . . . . . . . . ./ 　 //. . Tt､　　　 t､. 　_.イ　|　 l i　＼＿_}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_＿＿_ ／　ｨ /. . . . ヾt、　　　ﾏﾆヽ_l　 l　 ! ﾏ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿__　／／. . . . . . . .ﾍ　 l､ t､V l r'7 l　　　ﾏ　ヽ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿_／. . . . . . . . . . . .}、!;Y;;;;;ﾏl !ｼ、lﾊｨ∧/V／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨i＝=- ､. . . . . /　ﾏ;;;;;;;;;;i¨７　ﾏ;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:i:i:i:i:i:i＼. . / 　ﾊ:;;;;;;;;|'´　　ヽ:;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､i:i:i:i:i:i:iヽj _／　 V;;;;;!_.　=ﾆニヾ:;;;;! ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼　＼l¨´ . . . . ＼∨l＼_l、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼　ヽ . . . . . . . .ヽヾ==ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:!　　l |. . . . . . . . }　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|　　| l. . . . . . . . l　　　ﾊｼ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:l　　 ! !. . . . . . . ,　　 /. . ヽ

李勝の言う通り、粛侯として追諡された人物は唯一、魏で本州の刺史となった人物である。
1007：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:54:43 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　 _､+''"~i:i:i:i:i:i:i:i:ミメ、
　　　　　　　　／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼
　　　　　　　　　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:':,　　　　　　
　　　　　　　 /:i;i;i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾊ
　　　　　　　／:i/__＼;i:i:i { ⌒ヾ;i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i!
　　　　　　　　/:i:i://:fミﾄ,ヾi:i＼ ::.. ヾ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:} ＿
　　　　　　　　　 ∧i:i',^ヽ,r　㍉彡 .r 〉i:i:i:i:i:＞''У::::::~"''*､　＿＿
　　　　　　。　 ',圦e( '´-':,　o ｀ﾞ'､　　　／::::::::::::::::::::::::〉::::::::::::＼
　　　　　　。　　 `7　^i {　/＼　｡ヾ ::/:::::::::::::::::,,.｡*'"::＼:::::::::::::::＼
　　　　丶　　　 ,　--ゝ-'´ゞ'彡　｀ﾞｒ　 }:/::_,,.､丶´::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::':,
　　　　　　＿_,.:'´,, :{::::...{％§｝／ |_､+'”:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ':,::::::::::::: ',
　　　　／　 ;′,,　,,⌒: ゞ--=彳／:::⌒ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ',::::::::::::: ',
　　　　＼r=つ ,, ,, o ,, ”:. : 　 /::::::::::::::::: ':,:::::::::::::::::::::::::::::::::/￣￣￣￣￣￣￣￣∨
　　´　°/ﾐ /､__＿＿＿＿＿ | :::::::::::::::::::: ',:::::::::::::::::::::::::::::::|　| ＼二二二二二二　|
　　　　　|ﾐ　｀ﾞ'､ :/ 　}　　　〈::廴:::::::::::::::::::::',:::::::::::::::::::::::::::::|　|　/ {r---------　} .|
　　　　　ヾ,　　 }　ノ ,ry^/⌒:、:::ニ::::::::::::::::}:::::::::::::::::::::::::: |　|　| .|{　}　　　　　　 } .|
　　　　　ゞ、,　　 `Ｙ .{::::!::::::::｀¨¨¨¨´:::::::::::!:::::::::::::::::::::::::: |　|　| .|{　}　　　　　　 }. |
　　　　　´。　{/ 　°.|.　',:::＼:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::: : : |　|　| .|!／-r-r--r-r彡.!
　　　°　　　 {/　　　.',　.':,::::::＼:::::::::::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::: |　|フ`ー--.|　|--|　|　 /
　　　　　八/ 　::... ',　＼:::::＿__／{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 乂＿＿＿__|　|＿|　|__,′
　　　　　　＼＿＿':,　　　　　 /　 {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |　|: /|　|
　　　　　　　　　　　／:::｀¨`ー'''"´｀ヽ_|＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |　|ｲ}.|　|
　　　　　　　　　　 /:::::{::::/::::::::::::::::::/:::::ヾi:i:｀`～､、::__＿＿＿＿_::,､+'”|　|/: |　|
　　　　　　　　　　{::::::::{:::; :::::::::::::::::;':::::::::::::`''＜:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧:i:i:i:i:i:i:i:i}:i:i: |　| :: |　|
　　　　　　　　　　{::::::::{:::!:::::::::::::::: {::::::::::::::::::::::::｀¨¨¨::::ー{:∧＿o:／}'´: |　|: : |　|
　　　　　　　　　　＼::::‘,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 乂:i}:i:i:i:i／:::::: |　|: : |　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【張既】

粛侯こと張既は、曹操直々に出身である雍州の刺史に就任したが、これはかなりの例外、
というよりも緊急措置であった。
1008：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:55:04 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　 _､+''"~i:i:i:i:i:i:i:i:ミメ、
　　　　　　　　／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼
　　　　　　　　　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:':,　　　　　　
　　　　　　　 /:i;i;i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾊ
　　　　　　　／:i/__＼;i:i:i { ⌒ヾ;i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i!
　　　　　　　　/:i:i://:fミﾄ,ヾi:i＼ ::.. ヾ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:} ＿
　　　　　　　　　 ∧i:i',^ヽ,r　㍉彡 .r 〉i:i:i:i:i:＞''У::::::~"''*､　＿＿
　　　　　　。　 ',圦e( '´-':,　o ｀ﾞ'､　　　／::::::::::::::::::::::::〉::::::::::::＼
　　　　　　。　　 `7　^i {　/＼　｡ヾ ::/:::::::::::::::::,,.｡*'"::＼:::::::::::::::＼
　　　　丶　　　 ,　--ゝ-'´ゞ'彡　｀ﾞｒ　 }:/::_,,.､丶´::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::':,
　　　　　　＿_,.:'´,, :{::::...{％§｝／ |_､+'”:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ':,::::::::::::: ',
　　　　／　 ;′,,　,,⌒: ゞ--=彳／:::⌒ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ',::::::::::::: ',
　　　　＼r=つ ,, ,, o ,, ”:. : 　 /::::::::::::::::: ':,:::::::::::::::::::::::::::::::::/￣￣￣￣￣￣￣￣∨
　　´　°/ﾐ /､__＿＿＿＿＿ | :::::::::::::::::::: ',:::::::::::::::::::::::::::::::|　| ＼二二二二二二　|
　　　　　|ﾐ　｀ﾞ'､ :/ 　}　　　〈::廴:::::::::::::::::::::',:::::::::::::::::::::::::::::|　|　/ {r---------　} .|
　　　　　ヾ,　　 }　ノ ,ry^/⌒:、:::ニ::::::::::::::::}:::::::::::::::::::::::::: |　|　| .|{　}　　　　　　 } .|
　　　　　ゞ、,　　 `Ｙ .{::::!::::::::｀¨¨¨¨´:::::::::::!:::::::::::::::::::::::::: |　|　| .|{　}　　　　　　 }. |
　　　　　´。　{/ 　°.|.　',:::＼:::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::: : : |　|　| .|!／-r-r--r-r彡.!
　　　°　　　 {/　　　.',　.':,::::::＼:::::::::::: ／::::::::::::::::::::::::::::::::: |　|フ`ー--.|　|--|　|　 /
　　　　　八/ 　::... ',　＼:::::＿__／{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 乂＿＿＿__|　|＿|　|__,′
　　　　　　＼＿＿':,　　　　　 /　 {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |　|: /|　|
　　　　　　　　　　　／:::｀¨`ー'''"´｀ヽ_|＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |　|ｲ}.|　|
　　　　　　　　　　 /:::::{::::/::::::::::::::::::/:::::ヾi:i:｀`～､、::__＿＿＿＿_::,､+'”|　|/: |　|
　　　　　　　　　　{::::::::{:::; :::::::::::::::::;':::::::::::::`''＜:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧:i:i:i:i:i:i:i:i}:i:i: |　| :: |　|
　　　　　　　　　　{::::::::{:::!:::::::::::::::: {::::::::::::::::::::::::｀¨¨¨::::ー{:∧＿o:／}'´: |　|: : |　|
　　　　　　　　　　＼::::‘,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 乂:i}:i:i:i:i／:::::: |　|: : |　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【張既】

粛侯こと張既は、曹操直々に出身である雍州の刺史に就任したが、これはかなりの例外、
というよりも緊急措置であった。
1009：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:55:26 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　＿＿＿＿＿＿__
　　　_､+''"~//////////////~"''*､
　／////////////////////////＼
／/////////////jI斗--､/////////
///////////_､+'” ___　　寸////////
/////////／　／//＼　　寸///////
／二￣⌒′　 ///㌢ﾐ/i＼　寸//;⌒ヾ
／///＼　　　////　　ヾ//)　寸:i　;^　　　　　　ワシの生まれは元々司隷の左馮翊だ。
//r‐ミ//＼{ ,//// ￣ e　　　　寸! {::
/:i　＿ヾ//f//// ､＿ノ　　　　　彡 :::　　　　　
从　　　e寸//ｼ　　　　　／⌒　　彡 /
ヽ、　＼_γ⌒　へ　　..:/　　　　　　 {
八ヽ　　‘:,　　　 /＾　 :::{　　　　　ｷ
　＼}　　ゝ___ノ　　　:::{　　　　　　ﾉ7､
　　__＼、__　　　ゞ_,イこ乂　　　 .ノ X`
／::::::::::/:＼　　 /////　　　　 ,.ｲ｀ ./
:::::::::::::/:::::::::ﾍ,{ ///// 　　　／　　/::
＿＿/:::::::::／:://///＿_,.｡ *''" . 　 /:::::
ニニニニニニニニ　 /:i:i＼　　　 /::::::::
:::::::::::::У:::::::川川ﾘ　/〉:i:i〈 .＼　./:::::::::::
::::::::::::∧:::::/ｿ川爪 / |:i:i:i:i|　　У:/⌒ヽ
:::::::::::::_∧/斗r七　￣￣￣￣￣乂＿、
_､+''"~
　　　　　　　　　　　　　　　/￣￣｝^''*s｡.
　　　　　　　　　　　八__　 ./　:i;
　　　　　　　　　　　　　　/￣￣^''*s｡.__
　　　　　　　　　　　　　　ゝ--､ノ　　 /
　　　　　　　　　　　　 /⌒^''*￣^''*s｡.
　　　　　　　　　　个o｡._/＿

張既の出身である左馮翊だが、元々は司隷に所属していたのだが、後に司隷から長安周辺を
雍州とし、そして涼州の一部も雍州とするなど大々的な編入が行われていたのである。
1010：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:55:45 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　 i　　　　　　　　_..　-―――--　、　　　 ,′:.:.:.:.:／:.
　　　　　　 |!　　　　　,　'´::::::::::::::::::::::::x―＜:｀丶､　 ./:.:.:.:.:.／:.:.:.:.
　　　　 i　.}!　　　　, ′:::::::::::::::::::::::::::{、　　ヽ､:::::ミ/:.:.:.:／:.:.＿:.:.
　　 i　　 |! _jﾄ　　　/:::::::::::::xー- ､::::xへー-<　　￣^ー＜￣:く:.:.:.:.:
　　 }!　,.ｲ! V∧　 /::::::::::::/Y´￣｀ト､，　￣^　＞､.　　　＼:.:.:＼:.　　　　　　いい加減にしろ！　曹公に付く理が何であんたらには分からんのだ！
　　 N!.V∧ V∧ ,′:::::::::l　{:::{￣二"　　　　＿__.　｀ヽ　　　＼:.:.:ヽ
　.|V∧ V∧ V∧}::::::::::::::{.　Vﾍ {￣ !. ;γ´　　}:::::｀丶ﾊ　　　 /:.:.:.:
　 V ハ. V∧ V∧::::::厂´､､.ヽ::ヽ． ! ; {　　　_j:::::::::{　ヽVァ　/:.:.:.:.:
　　V ハ. V∧ V}:::::/:::::::__:｀＜〉::ヽﾘ　ﾍ　　 j::::::::rｲ　ﾘ V_ ｲ:/:.:.:.
　　 V ハ　V∧ﾉ:::::ﾊヽ::ヽ(｀ー．;イ' {⌒{ﾍ　 }::::::::{　／　/:.:.:{:.:.:.／
　　　V ハ　Y^ 彡'　＼:::ヽ`　＜ {__,　　j_ヽー- ､／　､/:.:.:.:.:ヽｲ
　　　 V ハ　 .∧　　,ｲ ` ＜r_､　　　　　　　　　　　 V二アーム
　　　　V ハ　/　N|　j !　　　　　ヽ＼二＞―---　.∠＿:.:.:.:.:.l
　　　　 V ハ/　　/ <ハ　　　　　 ,}:>､＼―＼￣￣＞､:.:.＼:.:.{
　　　　　V　　　/　　Vﾊ　 .ト-ｲ/＼1:三＼　　　　　　｀ヽ:.ヽ}
　　　　　 V　　./　　　V{　 /　/ }/:.:}＼ー- ＼　　　　　　ﾊ:.:.|
　　　　　　V　〈　　　.|{ ./　/　ヽ:.:! x:＼＿　＼　ヾ　　.∧ﾘ　 ,′
　　　　　　 V ハ　　　 /　/.　　｀}　　　＼　￣　 }} .|.　 i!　　 ,′
　　　　　　　V ハ　　 ./　/　　　＼} ア￣｀ヽ＼　　　 |!　,j!　 .,′
　　　　　　　 V ハ　　/　/　 X´￣ｰく､　彡^ヽ　　　 ||　} !　,′
　　　　　　　　V ハ　.{⌒|　/　＼　＿_}_ レ ⌒}　　　 |.ﾄJ .ﾚ′
　　　　　　　　 V ハ　　　X　ミ　 ,X　＼　 _工´｀ヽ　ト!　　/
　　　　　　　　　V ハ　　 }. ＼　/　＼／　　ヽ_`ミV 　／
　　　　　　　 .}「´　　ゝ.._ ＼　　／＼　 _ノ　 Vヽ／
　　　　　　　 .}|　　　　　 _ﾍ＿＼　　　／　　 ,.ｲ.／
　　　　　　　　　　￣￣￣｀つ" 　ヽ＿　　ミ.／／
　　　　　　　　　　　　　　￣_）　　　　　`ー＞ ''´

そして張既は司隷校尉として洛陽と長安を守っていた鍾繇の配下として、
馬騰や韓遂ら涼州軍閥を相手に何度も交渉を行っていたタフなネゴシエーターである。
1011：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:56:13 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　ｘ土士
　　　 ./〉「|　　　　　　　_.... 　--　._　　 x
　　　〈/　.|」　　　ミ¨¨¨´:::::::::::::::::::::::｀丶ｷ
　　　　　　　　　　/Yア＝ヽ_,〃¨¨｀ヾ､:::'.
　　　/〉「|　　　 ,'://::/^ヽ::V::x‐―､::'. }::}
　　.〈/　.|」　　　_!{ L/.r‐x.}__/ .r‐x .ヒj ﾚx
　　　　　　　　 { } ¨　　「 ...　　　　- ､ }　}
　 ./〉「|　　　　 ! { f´r- 三壬..　'⌒ヽ　k./
　〈/　.|」　　　　ヽ} ,ハ-､_,､__,､_r- ^ } .ﾚ
　　　　　　　　　　ヽヽ＿_∠ヱヽ＿/_/
　　　　　＿,r=＝丁匠　 l 8 　ｱ8　/^＞x-
　　／「８　.∨　　 !　　 .! ^　ﾊ　./　　./
　 < ﾟo ヽ`.　 ∨ 　 l　　 l　　 }　 /　　/ ....
　　＼　ﾊ　　 ∨　 l　　 .!　　:!　/　 /　 :....:
　　　/::＼∧「￣ア､!　.lﾖ　　;} /r-く｀¨ヽ
　　 /::::::::::::Y　／　人＿」＿ア´｀!　ヽ　レ.／
　 ./::::::::::::::::{　　 '´ ／^）　　{　'.　ヽ　 _」／
　,「:::::::::::::: ∧　ミ､ {　/|　　ﾊ　　　　ア::::::::::
.｛::::::::::::::::::::::::〉＝=　{:::!　　.ﾄ､　　ｱ::::::::::::::::
「::::::::::::::::::::::/　　　　/::::!　　|:::}　　 l:::::::::::::::::

官渡の戦いの後、馬騰は曹操の味方となり、息子である馬超を并州平定への援軍として派遣させ、
最終的に許都に出仕させたのも張既の粘り強い交渉術によるものであった。
1012：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:56:33 ID:kZMEbdUk0: 　　　./￣/　　∧　　　＞‐'''''‐-＜　　　　　　　　 /￣/　　∧
　　 /　.//７ / /　／　　　　　　　 `　､　　　　　　 /　//./ /./　　　　　　　　　　　 /￣/　　∧
　　./ ./'〈/ '//　　/　　　　　　　　　　　 `　､　　　　　 ./ ./'〈/ '//　　　　　　　　　　　　　 /　.//７ / /
　 ./ , ヽ、　V. 　 .i'　　　　 , -　 ,,,,,_　　 _　　＞､　　　/ , ヽ、　V　　　　　　　　　　　 /　//./ /./
　/ / ＼/　　　 {_,,､　　 ,' , '~￣｀ヽ~`' ,. ﾆ､､ノ　　 ./ / ＼/　　　　　　　　　　　　　　　/ ./'〈/ '//
.././　　　　　　 i' >､｀,　i / , '~~'､　', }/ , ､　i,'　　././　　　　　　　　　　　　　　　　 / , ヽ、　V_,,,
〈/　　 /＼.　　 ', i' ( }　r' ~~､_.~ ・ヽ__,,/-､ 7　　〈/　　 /＼＿＿　　　　　　　　　, -/ /-＼/~_,,　-
　　　　.＼/　, イ　_`'　ミ､　　 ~~r‐　ヽ’ｰ'i'　　　＞､,-,''~￣二二区'､-､＿＿＿∠_,,',',_ _, -‐''~
　　.／ r　' ´／／/ヽ',　　 ,-‐-,,_`ｰ､フ _,,ﾉ‐'''‐-､`ﾐ.>＞/~圭圭７　フ　　　　　　／_,,,_ ヽ
　 /. 　ヽ／　/／,,,,_..'i`､ `‐､,_,_,_＼丿 ,.,'７ , ‐ナ ,7　,タミ r'~`,{ 　｛ｰ-　､,,,,＿　i' r'.　ヽ ',
　i' 　　　　/'　__,,,,__`.､`､_,_　　￣ヽ./} ',i,.'　 {///{　!､,,,_ `‐-' >-､_>､,,,_　　　　', 弋__,ノﾉ
　{　　{　　,○~￣　_,＞'~＞'　 ~',~'~'~'~ ,!<,'　_,,,,と-､圭-､_ r'~`,｛　　i' ,'`ｰヶミﾄ艾允ｰ-‐''~/＼
　',　　i　　　＞'~'~／　＞'~￣~＞､/`,' /／　 `､'i '､弋圭`‐-','~>ｰ' ､`＞-､_i i{ろ/ﾐ､　　＼/　, イ
　 '､　 ',　　／ / ／　／／／／//　＼／　　　　 `､ } _ `‐､＞-､i' / ／　　　 ~`''''､　`ミ､ r　' ´／／/
　　 `､ '､　　 i'　　　/　/ /　/　i'.i'i.'i'i'　　ヽ､　',　　 `'､~`､丿　,' k,,__,',　　　　　　　`ｰ､　　ミ／　/／
　　　 i＼'､　｛　　 i'　i' i'　i'　 { { { { { { { { {.',　`､　　　　ヽ-丶'~'､'‐彡'　　　　　　　　　 `ｰ､　　 /'
　　　　　＼　i　　 ',　', ',　',　 i i i i i ', i i i i＼　~`'ｰ- ､_ﾉ ,!`ｰ- ソ＼　　　　　　　　　　　 `ｰ○

そして馬超らが挙兵し、潼関の戦いが起きた後も張既は曹操と共に従軍し、平定に協力。

京兆尹として長安を任された後は、夏侯淵と共に漢中防衛を行い、雍州刺史に就任する。

そして、劉備の漢中攻めの際にも曹洪らと共に呉蘭を撃退するなどの手腕を発揮した。
1013：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:56:53 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　／　　　　ヲ＿＿＿
　　　　　　　　　／　＼＿＿ノ　　　　へ
　　　　　　　　 /　＿／　／　　　入＿>へ----""""""---_____
　　　　　　　　/　　 /　／　　　　＜　　入＿ヲ　　　　　　　　　""--__
　　　　　　　 /　　/／　　　＜　　　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　"-__
　　　　　　　/　 _／　　　／　　＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"-_
　　　　　　 /　　　　　／　　／ミ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　／　　　　　　　　∠_--"""""⌒へ""""へ　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　Ｌ　　　　へ　　　""""""---　　　　　　　　　　　|
　　／　　　　　　　　　　　　　--/"""　へ　　　|　//　　　　　　　""--___　　　　　　　|
　／　　　　　　／　　　＿＿ノミ/　　　__　 |　　| /（　__---"""""--　　＼　　　　　　|
　　　　　　く　　　　　　　　|　　　　/"　" |　 /|＼_ソ　　＿_＿　　　ﾍ　　 |　　　　　　|
　　　　　　　|　　　　　　　 .|　　　　　　　・＼_ｿ　　　　／　＿_ ＼　　ﾍ　 |　　　　　　|　　　　この辺りは戦でだいぶ荒れたからな。よし、将兵達は家に帰って休暇を取れ。
　　　　　　　|　／"""　　　| 　　　＼___／⌒ﾍ＼＿_ソ　／　　＼ﾍ_＿_） /　　　　　　/
　　　　　　 /／　　　　　　 |　　　　／　　　　）　　＿　　|五◎円|　　彡/　　　　　　/　　　　後家屋敷の修理と水車の修繕もするぞ。
　　　　　　/　　　　　　　　レー""（　　　　／　　　二　　＼＿_／　　　　＼　　　　/
　　　　　 /　　　　　　　　ノ　　　　　　　／　　　　＝　"---　　　　　　　 /　／""＼
　　＿／　　　　　　　　　　　　　　　__-"＼　　 ___⌒ ）　""　　　　　　　 /　/　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　___-"／　／Ｌ＿<　>／|　　　　　　　　　 /　/／|⌒T |
　　　　　　　　　　___--- """　／　／　　　　|　 |　　　　　　　　　　　/　/ |へ　/　|
_____________---"""　　　　十　|へ／"- - -- -| 　|- - - - -　　／　　ミミ　トへ　/
　　　　　　　　　　　　　　十　 |フ"""---＿＿|　 |＿＿＿＿へ　　　ミミノ　へ＼
　　　　　　　　　　　　＿十　　＼　T""T　T　iiiiiii---i--i--フ |　　　ミ　／／＼ >
　　　　　　　　　　　／　　十　　　＼　　　　　　　　　　　　　　/　　ト（　　／
　　　　　　　　　　　/　　メ　　　　　二"""---____i____i__＿ノ　　　ト　しイ
　　　　　　　　　　 /　　　へ　　　　　　　"""""""----＼＼_ノ　ソ　/　＼
　　　　　　　　　　/　　　　　へ　　　　　　　　　　　　　　　く＼／　/　　　　|
　　　　　　　　　 /　　　　　　|""---メ　　　　　　　　　　-　＼＼ |　　　　　|
　　　　　　　　　/　　　　　　　|へ　　　""ナ-_　　　　 ×"　　　へ>　　　　　 |
　　　　　　　　 /　　　　　　　　|　　へ　　　　 ""メ"""　　　／　　　　　　　　|
　　　　　　　　/　　　　　　__　　|　　　　へ　＿＿＿＿＿／　　　　　　　　　|
　　　　　　　 /　　　__--"" ＼　|　　　　　　へ　　　　／　　　______　　　　 |
　　　　　　　/__--""　　　　　＼|________________＼___∠--""""　　　ﾍ　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⌒　）　　　　　　　　　ﾍ　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○　|　　　　　　　　　　　ﾍ/

そして張既は刺史として民心を安んじ、善政を行っていた。
1014：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:58:01 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　 rヘ　　　　　　　　　　　､､､、_
　　　　　　　　　　　　 ∨ﾑ　　　　　　　　乂:i:i;i;i:ミﾒ､
　　　　　　　　　 ∨ﾑ　　　　　　　　　_,ィ:i:ﾐh､ヾi:i:i:i:｀`～､、
　　　　　　　　　　　ｒ'⌒ ∨ﾑ- ､　　　　　　/i㌢⌒ヾiﾑヾi:i;i;i;i;i:i:i:i:＼
　　　　　　　 ,:ﾍ彡　 ∨ ./　':,.　　　 ,彡',:'⌒', ;i:i:ﾘ .:: ,ィ:i:i:ミメ、i:i＼
　　　　　　　 (　 Υ ,.:　∨　 /　　　,.:'　/　　 .;/:i;' ,ィ:i:i:㌢⌒ヾムヾ:i':,
-――――--- 〈ヽ .: ＼　　':,__j.':,　／　ミﾄ､ _e/:i:i:i:i:i:㌢ ⌒ﾞ'､　}:i:i:} ',i:i:',
　　　　　　　　　　｀`ヽ、__ ヽ彳|　/ / /^ヽ　/'´ .｀¨´./e　　　 } /:i:/ .,i:i:i:i}
　　　　　　　　　　＼ γ⌒彡' .〈　,　', ゝ -､＾）､⌒~"'',,, ノ.彡′'i:i:i:iﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　＼彡三ミｼ＼,　ゞ___､+''"~⌒｀ﾞ'､ ⌒　　/:i:i:i:i:/
　　　　　　　　　　　　　　　　＼彡三ミ::::＼__,.:　　　　　　　', }::.　/:i:i:i:i:/
／ У⌒! .γヽ　　　　　　　 ':,彡三ミ::::::::::`''＜!＿_/　 /./　彡⌒Y
. ／　ノ／　 .）　　 , - ､　　　.　 ':,ソンミ巛爻彡ﾇﾐ:::::::７´　 ,:　/^　/
; {;,　 {　{　　r'´　　 .〈　　 !　　　 γ ',二ヽ爻彡三ミｿ::::,.:'. 　 ,:　/::　/
ﾐ.}ミ　}　}ミ　}､　　　　}　　〉　　　(　 .| .⌒ヽ　`ト､_川::/　　　(＾　／
.人.　 ':,(､､　＼＿__／　　|　　　　　.ﾉ＼,:,: .ゝ､＿___人　､メ/｀¨´
‘:, ‘:.,彡.':,彡　　　　　　　{　　　 .／ }::. .≧s｡._､_､_､_,.｡*'" /::ヽ
彡':,　':,　 ':,､　　　　　　 ./　＞''"/　　_､+''"~::::::::::::::::::::::::彡::::::}＿＿＿
＼ :.、　､　ゞ、　　　 ./'´:::::::＼(　／:::⌒!::::::::::::::::::::_,.｡ *''"::::::::::::::::::::::::＼
　|≧s｡.　　　　　,.:　　ﾍ、:::::::_､+'”:::::::::::::::|::::::::,,.｡*'":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: '
　/:::::::::::≧==≦彡　　　＼:::::::::::::::::::::::::::::|:／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
./::::::::::::::::::::|彡彡　　　　　 `''＜::::__:::::::_､+'”:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::: {彡彡　　　　　　　 `''＜｛::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

といった具合に、張既は交渉、軍事、そして地方行政と何でも器用にこなせるという
魏のオールラウンダーとも言うべき人物であった。

曹操が潼関の戦いの後、夏侯淵に西方を任せたのは、ある意味張既がいたからといっても過言ではない。
1015：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:58:28 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　/　　　　　 /　　　　 /
　　　　　　　 /　/　 /　 /|　　|　　　/　　|　　/　　　　　ヽ
　　　　　　　／　/　 /|　/　|／|　／|ﾊ／ |　/ |　　/　　　＼　　　　　張既、君が本州に還るなら着飾って昼に行った方が良いよ。
　　　　　ー--ｧ　 /x=＝=ミ　|／　　r=≠=ミ　|　/　/　ヽ､￣
　　　　　　　／ __ ｨ　　　　　　　　　　　　　　　 |/| /　　＜　　　　　　君みたいに何でも出来る人間は本当にスゴイよ。
　　　　　　　￣　/⊂⊃ 　＿＿＿＿＿　　　⊂⊃|/　〉 {￣
　　　　　　　　　＼ i　　　|/　　　　　　ヽ　　　　/／从ゝ
　　　　　　　　　　　｀ヽ　　{　　　　　　　 }　　／
　　　　　　　　　　　,-‐ ＼ゝ　__＿＿___ノ　／
　　　　　　　　＿／ヽ--／ ≧　＿＿　　＜二ﾆヽ
　　　　　　／　　ヾ　　　　/　　　　　　　 |　　　　　＼
　　　　　/　　　　　｀　　ﾊ　　　　　　　人　　　　　　｀ヽ
　　　 /　　　　　　　　 {　ヽ＿＿___／　　ヽ　　　　　　f＼

張魯征伐時に魏公となった曹操は張既を雍州刺史に任命し、故郷に錦を飾れと言っているほどである。
1016：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:58:49 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿__
　　　　　　　　　　　 _､+''"~:i:i:i:i:i:i:i~"''～､、
　　　　　　　　　　／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼
　　　　　　　　　　　/ :i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i ＼
　　　　　　　　　　　|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i;i:i:i:i:i:i＼＿
　　　　　　　　　　　|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／　⌒ヾ;i:i:i:i:/
　　　　　　　　　　　|:i:i:i:i:i:i:i:／⌒Y:i:i:i:i:i:i;' ,ｨ:i:iミﾒ､　{⌒
　　　　　　　　　　　|:i:i:i:i:i:i:i' .:::::! ;'i:i:i/⌒ ミ:ir'ﾍ:i:i:}　}　　　　　　　　　　魏公はワシをそこまで高く評価してくれたのか・・・・・・・・・
　　　　　　　　　　　|:i:i:i:i:i:i:| {::::;' 彡′,,,　　ヽ|:i:iﾙ;'　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　}!:i:i:i:i:i:i! `'´ ﾐ/　彡.とつミﾐ｀´ノ ⌒'⌒ '⌒⌒Y　　
＿＿__,,.. -‐　'' "´{、｀¨^^^ゝ-/"　　　　　　 ,...,　ヽミ:| 三|.三|三|
::::::::::::::::::::::::::;′[]::∨＼　　 7,　　　 , -､ ; ,ゝ、　./ ミ.| 三|.三|三!
::‘:,:::::::::::::::::::|:::::::::::::∨　＼　ｷ, ,　　乂,__':,_ソ｀¨´｀ｆ¨´｀=〈｀¨´`.7
:::::‘:,:::::::::::::::::ゞ、／:::∨ 　＼.':., , 　　　 ':.,　　　.人___､_ﾉ--=.〈
::::::::‘:,::::::::::::::::／:::::::::::∨　　 ^''*s｡.,　　　　.〉＿　　　;'ﾐ　.:}　　ﾍ,
::::::::::::∨::::::::::∨:::::::::::::::∨　／､:i:入Ｙ--=彡::::::::`⌒Уﾐ　　　　 ',
::::::::::::::∨:::::::::::＼:::::::::::::::＼!　 .}i:i{　|:＼:::::::::./::::::::/ .{`　　　　　　ﾄ、
::::::::::::::: ∨::::::::::::::＼:::::::::::::::＼.{:i:i:|./:::::/::::／:::::::::{ .从　　　　　　　;! }

という具合に、張既が本州の刺史として雍州刺史になれたのは彼がずば抜けて有能であったからであり、
反乱多発地帯である雍州と涼州の事情に精通し、同時に曹操から深く信頼されていたからである。
1017：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:59:09 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　＼ー- .　ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　ヾー―＝＝ミ、｀i　ヽ∧　　Ｘ
　　　　　　　　　　　　　　　＞　ｰ=ミ丶ヽl　./ , |　　　Ｘ
　　　　　　　　　　　　／　-=＝ﾆ二　＼} / /./　　　十
　　　　　　　　　／--　　 -=ﾆ〉､__￣ゞ<彡/__ 　　十　　　　やはり雍州と涼州は張既でなければいかんな！
-‐=====―‐-　、　<　　　 -=ﾆ／ ==ﾐ` 　 __{　／　　ノ
　｀　　　　　＼　＼ｰ={⌒Y　　　　　　,=ﾐﾙ′
.　　　＼　　　　＼｀`ミゝ｡_　　　＿＿_ 〉,′
　　　　　、　　　ヽ　/__/ヽ　ヽ＿Y /
　　　　　　　　 .　　　 ∧ ― ､:.:.:.:.:.... 　／_〕
　　　　　　　丶　　　∧　　＼.:.:.:厂´__　　　　 -==､
　　　　　　　　　　　＼　 ∧ 　　＼{Y´<:>`Y≦{　　　　｀￣　　､
__＿＿＿　　　　　　＼　 } 　　　ﾑ　 |!　ｌ}　/　　　　　　　　　　＼
二二二二　＼　　　　＼|≧=* 　ﾑ　 |!　ｌ| ｜　　　-―――==== ヽ
＿＿＿＿＿_≧､.　　　　 /　　~｀ﾞヽ .ﾑ　l!　/ ｜／　　　　　　　　 .
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼＿_／=-　___＿ヾﾑ＿/ 　 ∨　　　　　　　　　 /
ヽ:}::::/::::::::::::::::::::::::::::／　　｀￣￣ニ=-{::}-=ﾆﾆ∨　　　　　　　　　 /
/￣´⌒ー―┬=＜　　　　　　　　 Ⅷ___＿　∨　　, ＜￣￣/
､　　　　　　　∨: : .　　　　　　　　 /　｀￣￣　､_／-=ﾆ二二〈
∧　　　　　 ∨: : .　　　　　　　　　／　∧　　　 }::::::::＼　　　 ∧
-∧　　　　　 ∨: : 　　　　 -=≦ 　／ ∧　　　/:::::::::::::::＼　　 ∧
___∧_　　　　　＿}: ::　　　　　　　／　　_∧ 　./＼:::ｰ‐:::::::::＼＿_∧
=====ヽ　　　_|　　￣｀ヽ＝====､.／　　／....∧ /.　　＼:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　＼ｒ{二二ヽ￣￣￣ .`マヽ　／..............｛__　　　 {=-　―=ﾆ二ヽ
　　　　　/￣二二ヽ＿＿_／＼_ `マ丶..................| ﾉ__ 　/___　　　　＼}
　　　　ノ (二二ﾆヽ　　　　　　　｀ー|`ﾏ￣￣￣/V ∧ﾉ、　＼　　　　　|
＼　　{/〈　　　 ¨____＿＿／＼　 |　ﾑﾏ　　./V　　(_ノ　　　＼＿＿_|
.　＼_(＼ `ﾆ⊃　　　　　　　　｀ー!　ﾑﾏ　/V　　　(⌒Y　　　　　ノ

そして曹丕も張既の事は高く評価しており、涼州刺史に任命。張既に異民族討伐を命じた。
1018：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:59:25 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　 ,ｨl爪｢///////≧=‐-//ア
　　　　　　　　　　　／/////////jI斗----ミ/〈　　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　/ ///＞'ﾞ´_⌒`　/ミメ、　.Ⅵ}　　　　＼＼
　　　　　　　　　　　　 ///／/ ///}h､　 |/|^寸＼_ V|　　　つ　　　　　　ワシはなんて果報者なんだ！
　　　　　　　　　　 {//;′ .///ハ/＼;'/}　ヾ//　Y⌒Y　　っ }　}
　　　　　　　　　　 {//{　.//// r=ﾐ///廴⌒とつつ　.|　っ　　 /
　　　　　／　／⊂　 .入/} .ヾイとつ　 r‐　う）, ; _;　　}　|　　っ , ′
　　⊂.　　　/　　　／{　ﾐ　とつ, ---､ `U`イ／　　＼ヾ　／／
　⊂　　{　 {　　　/　⊂ ::}　/　/　　　　‘''+.,,/ ､　ﾄ､_ﾉ':, ∨
　　　⊂ ､　　⊂{　　＼__.{　,'ゝ-彳＿/__人_ﾉ｀´:::::::::::} ;.}:）
　　　　　　ι　＿＿ι　　{; {:::::::::::::::::::::::::::::::＿＿＿_ノ ;/／⌒ヽ
　　　ι　　／::::::::::::≧s 八 Ⅵ:::::::::::::::::／　　　　--=≦:::::＼:::::::∨
　　　　／::::::::::::::::::::＼:::::::＼ー―=彡ィ===彡 /　　|:::::::::::::＼::::∨
　　　　〈:::::::::::::::::::::::::::::::＼::∨≧=‐=≦＿＿　／⌒ヽ.!:::::::::::::::::::::::::∨
　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::} }∨:::/::::≧s｡.＿「　　/:::::::::::/:::::::::::::::::::/

これに感激した張既は異民族討伐に向かい、涼州と雍州の平定に成功する。
1019：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:59:39 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　 __＿
　　　　　　　　　イ´///ヽ＿＿＿
　　　　　　　 |/∠////////|//｀＞、
　　　　　 , ＜´∠//////////i!/////ヘ
　　　 , ＜///／∧/////////////////.|
─＜////イ´　∧//////////////////i!｀ヘ、＿＿
/////イ´"　　∧Z￣￣￣ヾﾆﾆ=´―─- |＼///////
ｰ─´　　　　, ヘ/ﾌー‐- 、　　　　＿＿ i!_　｀`'─--
　　　　　{　　{ﾉ.　 z-s ﾌ　　 ,´a-7　/ }
　　　　　　　ﾏ）　　　｀￣　　　 / ｀￣´ ｿ /　　涼州刺史張既は、能く民を容れて軍兵を養い、群羌を土地に帰属させた。国の良臣といって良かろう。
　　　　　　　｀-　　　　　　　 |　　　　|_/
　　　　　　　　 |　',　　　　　　 -´　　　 /　　　惜しい男が亡くなったものだ。
　　　　　　　　 | 　',　　ー──-- 　 /
　　　　　　／ i! 　 ',　　　　 --　　 /
　　　　　イ/⌒＼　＼　　　　　／＾ヽ
　　　,＜´ ヽ_Ｕﾉ＼　｀──― ´／{(,)）ﾍ
. ,＜／ﾆﾆく　／ノゝ￣￣￣￣￣{_っ） ./ヘ
ﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆ｀く. う（ (,) f⌒Ｙ　/⌒ヽ´ゝ／ﾆﾆﾆヘ
ﾆﾆﾆﾆ二二二`'くヽノ｛に!Ｕヽつノ／.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆヘ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆヘ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆﾆ二,＜´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＞ﾆﾆ
ﾆﾆﾆﾆﾆｲ´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ

そして張既が亡くなり、曹叡が皇帝として即位した後、曹叡は彼を絶賛していた。

その結果、彼の息子は関内侯に任命された。
1020：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 21:59:54 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　-‐　　￣¨ヽ-─‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　／　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 /　/　　　　　　　 `　　　　　 V
　　　　　　　　＿　　　　　　 i　　 /　/　　 ' 　　　　i　　　､　V
　　　　　 r─‐'-r ､_)　　　　　 |　　　 l 　 !　| 　 i 　　 |　 i　　　|　 l　　　　　　という具合にだな、本州の刺史になった人物がいるんだから
　　　　　 l 　ｙ'　 /ヽ、　　　　/l　　i 　 !　 |　ﾊ＿l＿_l__ﾊ　 l　|　 !　 |　　　　　　私がなれない訳が無いだろ。
　　　　　ﾉ　/ 　 /　 /¨ヽ　　 '　! 　 V　! Tニ:::<¨ヽ　　r'７｀¨Tt　,　　l
　　　　<　　　／　 / 　ﾑ　 /　j　　ヽ l　ｌrｚｪｭｧ¨´;:. f:'::ｒｪｫ､ﾘ. /　　 !　　　　　　早速大将軍殿にお願いしてくる。
　　　　　＼　　　　　　　　Y ／ l　　　ﾏ　　　　'´ 　.:　`　　　|/　　ハ
　　　　　　r＼＿__　　　　}　　、　　　ヽ　　　　　|　　　　!　　 /　ヽ
　　　　　　| / . <＼ _＿__/､　　　ヽ　　　 . 　　　 .ﾆ.　　　 '　　/　　　＼＿_ ／l
　　　　　　/. . . .｀ー----〈／　　＼　　 t､　ヽﾆ二ｱ　　/　　/!　　　　　　　!
　　　　 /. . . . . . . . . . . . . }／　　　ﾄ､　　＼　｀¨´ 　イ　　/ |　　　　‐-　　_＿|
.　　　　/. . . . . . . . . . . . . /¨ヾ¨'‐- 、!　ヽ　l-ヽ __,ィ´ィ/ 　 /　l　　　　　　　　　|
　　　　/' ヽ. . . . . . . . . . ./　／ﾏ　　 l　i　､ |¨ヽ i　f¨´ i　 ,　　 l　　　　` ‐-　 __/
.　　 /ヽ、 V. . . . . . . . ./／　　_V　　l　ハ　ト､ }.!　!:::::::l　ﾊﾄ､l､ゝ、＼　　　　/
　　 /､　 i　 V . . . . . . /_.　-‐　　V　 |y;;;;;;;∨;;;;;;l-‐ﾃ¨｀iV;;;;;;;;;!;;;;;;ヾ--＼　　 /
.　 /　i 　ヽ　＼. . . . /＿_.　　-‐‐!　 l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l／　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V　　 l､／
　/　　ヽ　　＼　￣ 7. . . . . . . . . .!　ﾊ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!-‐　 _.ﾆﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V　　| ヽ
　ヽ　　　＼　　￣￣l. . . . . . . . . .ムｲ､ヽ;;;;;;;;;;;;;;;!￣. . . i　ヽ:;;;;;;;;;;;;;;;;;V　 lヽ V
　/ ＼　　｀ー---i. . . . . . . . ,i:i:i:/:i:i:ヽ V;;;;;;;;;;;;|. . . . . .!　　＼;;;;;;;;;;;;;}o､ﾉ　　V
./i:i:i:i:i:ヽ＿＿＿__/. . __.　-‐:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:l　ヽ:;;;;;;;;l . . . . . !　　　{lヽ:;;;;;;;/oハ　　 !
､:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/／:i:i:i:i:i:i:i:i:／:i:i:i:i:i:i:i:! 　ヽ:;;/. . . . . . l　　　ヽ　､/／:i:i|ヽ　!
.∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／i:i:i:iｚ-‐='´:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|　　　 ': : : : : : : :|　　　　　　　|:i:i:i:|､　V
1021：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 22:00:14 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　 /:::::::::::イ::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　 /::::::::::::::::／::::/:::l:::::::＼＼:::::::::::}
　　　　　　　　イ:::::::::::::::::::::::::::::/|:|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　イ:::::::::/|:::/|::::/　|! | l|::::ﾊ:|:::::::::::ﾄ　　　　（冗談じゃない。粛侯は太祖様、高祖様（曹丕）や烈祖（曹叡）様が絶賛したほど人物だよ）
　　　　　　　　　ｲrl:::/_|/__|/|_,　| ､__|/＿|_|:l::::ﾊ　　　　
　　　　　　　　　　{k〈ｬ'´ﾋｿ` ﾍ.　　'"ﾋｿ｀'ｧ/k）　　　　　（しかもあの時の雍州と涼州は馬超に韓遂、張魯と賊だらけだった）
　　　　　　　　　ヽﾍ. 　　　　　　　　　 /‐'　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　＼　　 , _　　　／　　　　　　　　（それを見事に平定し、治めた方と、君がいったいどう釣り合うというのさ）
　　　　　　　　　　　rへ、 ‐―　／|l ＼_
　　　　　　　　　_／/::::/:|:`:::-イ　　|　　|＼
　　　　　　　／　 /　 |　l　　　 /　 |　 │　＼
　　　　　　　／　　 /　　{＿_ 　　/＿.ﾉ　　| 　　　＼
　　　　　／　　 ∠ -┴ﾍ‐-､三７／へ、| 　　　　＼
　　　　 /　　　　|　　　く＼i　／ _＞　 `　　　　　　ヽ
　　　　 |　　　　|| 　　　＼|/´／　　　　　| l 　　／ |
　　　　 |　　　　|:|　　　　　「　　　　　　　　　|/　／　 |

　　　　　　　　　　　　 _,.. -‐―-―-、_
　　　　　　　　　　,.. '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::...、
　　　　　　　　 , ':::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::`..、
　　　　　 _,,,... ':::::::::::::::::::::::,::::::ハ:::;::::::::::::::::::::::::::`、
　　　　　　,ﾌ゛::::::::::::::::/:::/;:::::l　　l;ﾊ;;;;;;',:::::::::::::::::::.,
　　　　　 ,.;::::::::::::::/l::/ l/ l人!　　l;　l::N l:l::::;:::::::::::::;_
　　　　　 / l:::::::::::l. v　..__,.....,　　　-...,,,,_' j/ l:::::::::::l　　　　　　（それに、粛侯は例外中の例外だからね）
　　　　　　 .l/l:::::r　-'~_,,..._　 ;.　　　 ,-　、‐-l:::::::,''
　　　　　　　　 j::,　 ,;' .f:::i 　ﾞ　　　 .f:::i ヽ　 /:}'　　　　　　　（流石の大将軍殿もこんなバカなことは考えないだろ）
　　　　　　　　 lヽヽ　　'`　　　　　　　'"　　 /~.l
　　　　　　　　 `、(ゞ.　　　　　 ;:　　　　　　/) ,.'
　　　　　　　　　 `　、　　　　　　　　　　　/／
　　　　　　　　　　　　ヽ、　　- -- 　　,. '~
　　　　　　　　　　　　　 .i. 、　　　 .,　i′
　　　　　　　　　　　　 __,j　` 　_ ,.. '　 l._
　　　　　　　　　　　r'　,. l　　　　　　 l 、~ヽ
　　　　　　　　　　　l　.ゝt　　　　　　 lkl　　l
　　　　　　　　_,. -'/　　l　　　　　　　　/　ヽﾞ';,
　　　　　 _,..-"　 /　　 _ l‐--、　.,-―/　　ヽ、ﾞ'':.,
　　　 ,.-"　　　 /　　r~ l l　　　　'　　f .r～,　 l　　ﾞ'':.,

仮に李勝が本州の刺史として荊州刺史に任命されることはないと陳泰は思っていた。
後にも先にも、本州の刺史になったのは魏では張既しかいないからである。
1022：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 22:00:44 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　-‐　　￣¨ヽ-─‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　／　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 /　/　　　　　　　 `　　　　　 V
　　　　　　　　＿　　　　　　 i　　 /　/　　 ' 　　　　i　　　､　V
　　　　　 r─‐'-r ､_)　　　　　 |　　　 l 　 !　| 　 i 　　 |　 i　　　|　 l　　　　喜べ玄伯！　大将軍殿が私を荊州刺史に任命してくれたぞ！
　　　　　 l 　ｙ'　 /ヽ、　　　　/l　　i 　 !　 |　ﾊ＿l＿_l__ﾊ　 l　|　 !　 |
　　　　　ﾉ　/ 　 /　 /¨ヽ　　 '　! 　 V　! Tニ:::<¨ヽ　　r'７｀¨Tt　,　　l
　　　　<　　　／　 / 　ﾑ　 /　j　　ヽ l　ｌrｚｪｭｧ¨´;:. f:'::ｒｪｫ､ﾘ. /　　 !
　　　　　＼　　　　　　　　Y ／ l　　　ﾏ　　　　'´ 　.:　`　　　|/　　ハ
　　　　　　r＼＿__　　　　}　　、　　　ヽ　　　　　|　　　　!　　 /　ヽ
　　　　　　| / . <＼ _＿__/､　　　ヽ　　　 . 　　　 .ﾆ.　　　 '　　/　　　＼＿_ ／l
　　　　　　/. . . .｀ー----〈／　　＼　　 t､　ヽﾆ二ｱ　　/　　/!　　　　　　　!
　　　　 /. . . . . . . . . . . . . }／　　　ﾄ､　　＼　｀¨´ 　イ　　/ |　　　　‐-　　_＿|
.　　　　/. . . . . . . . . . . . . /¨ヾ¨'‐- 、!　ヽ　l-ヽ __,ィ´ィ/ 　 /　l　　　　　　　　　|
　　　　/' ヽ. . . . . . . . . . ./　／ﾏ　　 l　i　､ |¨ヽ i　f¨´ i　 ,　　 l　　　　` ‐-　 __/
.　　 /ヽ、 V. . . . . . . . ./／　　_V　　l　ハ　ト､ }.!　!:::::::l　ﾊﾄ､l､ゝ、＼　　　　/
　　 /､　 i　 V . . . . . . /_.　-‐　　V　 |y;;;;;;;∨;;;;;;l-‐ﾃ¨｀iV;;;;;;;;;!;;;;;;ヾ--＼　　 /
.　 /　i 　ヽ　＼. . . . /＿_.　　-‐‐!　 l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l／　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V　　 l､／
　/　　ヽ　　＼　￣ 7. . . . . . . . . .!　ﾊ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!-‐　 _.ﾆﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V　　| ヽ
　ヽ　　　＼　　￣￣l. . . . . . . . . .ムｲ､ヽ;;;;;;;;;;;;;;;!￣. . . i　ヽ:;;;;;;;;;;;;;;;;;V　 lヽ V
　/ ＼　　｀ー---i. . . . . . . . ,i:i:i:/:i:i:ヽ V;;;;;;;;;;;;|. . . . . .!　　＼;;;;;;;;;;;;;}o､ﾉ　　V
./i:i:i:i:i:ヽ＿＿＿__/. . __.　-‐:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:l　ヽ:;;;;;;;;l . . . . . !　　　{lヽ:;;;;;;;/oハ　　 !
､:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/／:i:i:i:i:i:i:i:i:／:i:i:i:i:i:i:i:! 　ヽ:;;/. . . . . . l　　　ヽ　､/／:i:i|ヽ　!
.∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／i:i:i:iｚ-‐='´:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|　　　 ': : : : : : : :|　　　　　　　|:i:i:i:|､　V

ところが陳泰の想像とは斜め上の事態が起きる。
1023：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 22:01:03 ID:kZMEbdUk0: .　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : :/!:,: : : : : : : : : : :´ノ
　　　　　　　　 /: : : : : : : :./:/ : :∧: : :/ |ハ: :.l: : : : : : : : :＼
　　　　　　　　.': : : : : : : :./:/∨/　lﾊ:/　ﾘ　l:./|: ∧: : : : : : ﾄ丶
　　　　　　　l: : : : : : : :/ﾊ-――､‐-　　　j/ j:/　|: : : : : ハ
　　　　　　{: : : : : : :/　　zﾃぅ=､丶　　 / __￣｀ル}: : :/
　　　　　　　　 : :.j⌒､:.|　　｀ﾋ:::ﾉ　　　　′ｨっ‐、　': 从
　　　　　　　　 V ^ﾇﾊl 　　　　　　　　ﾋ:::ﾉ〉/ﾙ'
　　　　　　　　ヽ　ゝ　　　　　　　　　　{　　　 /}
　　　　　　　　　　＼__,　　U　　　　｀　′　　//
　　　　　　　　　　　 /ｲ}ヽ　　　　ー　 __ 　　 /'′
　　　　　　　　　　　イ,|　丶　　　ゝ'ﾟ　　　　　≦　三　ﾟ｡　ﾟ
　　　　　　　　　 ´ |　　＼　｡≧　　　　　　　三　＝=-
　　　　　　　　　_＿_j　　　 `　-ｧ,　　　　　　　　≧=-　。
　　　　　　　　八　/　　　　　　ｲﾚ,､　　　　　　　＞三　　｡ﾟ　･　ﾟ
　　　　　　　／　ﾞく.　　　　　 ≦｀Vヾ　　　　　　　ヾ　≧
　　　　＿＿く　　　＼　　　　｡ﾟ　/｡･ｲﾊ､､　　　　｀ミ　｡ﾟ　｡
　　　／　　　ヽ　　　＿,＼　　　　ﾄ､　　＼
　／　　　　　 }　　ﾉ　　　|　　　　　 }　　ノﾊ
／　　　　　 j ／　　　 |ー ━━┓┃┃　}
　　　　　　　　　　　　　　　　 ┃　　　━━━━━━━━
　　　　　　　　　　　　　　　　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　┃┃┃
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┛
1024：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 22:01:21 ID:kZMEbdUk0: ;;;;;;;;;;;;;,!;;i l i ./ ヽ.!,,!ﾉ,__ _ !/　　　　　　丶|.ヽl__ヽ.ﾄl |ヽ;iヽ;;;;､;;;;;;;;;;;;;;|
;;;;;;;;;;;/;/:l/r,_ゝ'｀´''~""^''｀-ゝ '_, 　　ヾ　-‐;;''" ﾞ"｀ヾｌ｀-! .! ｌヾ;;;;;;;;;;;;|
;;;;;;;;;/v::::::'".::::: .,,.ｨ= -=.､　　　　　　　　 ::　_ゝ - =;; _、ﾞlﾞ ! 　!.;;;;;;;;;ヽ
;;;;;;;;;;.ｌ.::::::::::::::.r"　 ,._)｀;　｀　　　　　　　　　 ,_)';　｀'ヽ,　　　.ｌ,;;;;;;ゝ
;;;;,,;;;;;;.ｌ,::::::::: ´ 、　ﾞ.ｰﾞ　_　　　　　　　　　　ﾞｰﾞ　　／　　/;;,"r'ﾞ　　　　　公昭、一体何がどうなっているんだい？
./'Vv､ｌ:::::　　　｀' '' "￣　　　.:::::!　　　　　｀' ｀￣""''"　　　 /;∠
　　/-'!'i.::...　　　　　　　　　　::::::::!　　　　　　　　　　　　〃,. ｀!
　　{ ｀ﾄ　!:::::....　　　　　　　 .::::::: - ヽ　　　　　　　　　　　　, ﾞ, 'i ./
　　ヽヽ｀;;:::::::::::....　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.>ﾉ/
　　　＼　ヽ::::::::::::..　　　　　, ;; ﾆﾆﾆｭ..　　　　　　　　/ ﾞ／
　　　　　｀'ヾ_;;i､::::::::::::.　　　丶-―---　'　　　　　 / ノ´
　　　　　　 `ﾄ､::::::::::..　　　　.:.::　　　　　　　　　. r"´
　　　　　　　 !;:;ヽ､:::::::　　　　　　　　　　　／ │
　　　　　　　　　　!: :::;:;｀ヽ､:::　　　　　　　　／　　l
　　　　　　　　ｌ: : : : : : :ヽ.::　　　　　／　　　　　!

　　　　　　　　　　　 /　　/　/ 　ｆ　 | 　 l　　 i　　　i |　V　 i　　､　丶
　　　　　　　　 !　　 .　 i　　ﾄ、 l 　 !　　　! ＿__l_!　 }　 |　i　ﾏ　　l
　　　　　　　　　　　l 　　 l 　! i　 | ﾏ_ﾄ. ┴､¨￣　 /　　〉_￣¨ヽ、 !　　|
　　　　　　　　　　　l　　　!　　|／　／　　　｝　　 {__ ／, 二　　l! l7　　l 、
　　　　　　　　　　　|　　　ﾏ／　-=｀ ‐--=´､　　　/　／　　 ` .ﾉ! |　　!　＼　　　　　そこはほら、私と大将軍殿との仲さ。まあ内々ではあるが、
　　　　　　　　　　 /　　　　lヽ　　, -_＿_ヽ　ヽ　.　{　ｚｔ走テｫ'´　!　　l　　　＼　　　明後日には正式に通達される。
　　　　　　　 /　､　　､｀ｔ､_.ｨZ走ﾃラ　ﾉ　 |　ヽ、　　　　　 | 　 ' 、　　＼
　　　　　　　　　/　　ヽ　　ヽ　　　　　　　 ´　　 !　　　　　　　 |　ｲ　ヽ　　　＼　これでケチがついた河南尹とはおさらばだ。
　　　　　　　／　　　ﾏ. 　 .　　　　　　　　　　 .　　　　　　　 |/ l　　　　　　　 `ー--　 _＿_
　　　　　／　　　　　　 }ヽ　、　　　　　　　 .::l:.　　　　　　　/　 !　　　V
　　　　／　　　　　　　ﾘ　､　ヽ　　　　　　 , ==､__　　　 //　l　　　　∨　　　　　　　　　 ─
ー─‐'′　　　　　　　　 /　　ヽ, -‐‐､　　　 -＜＿_ノ´　　　　/V　､　　　　ヽ、　　　 ‐-　　 _＿
　　　　　／　　　　 _..　-‐'′　´　¨ヽ　　　　￣　　　　ｨ　 l　　ヽ　　　　　＼
_.　-‐'´　／　　　 -‐　　　　　　　　　ヽト､　　　　　　／　|　 l　　　　　　　　＼
　　　　／　 _,　'′　　　　　　　　　　　　ヽヽ` ‐ 　 .__／　　 ! 　　　　　　　　　　　　ヽ＼
　　／　 /　　　　　　　　　　　　 }　ﾉ　　＼ヽ　　　　　　　|,ヽ　｀　　　　　　　　　　　　 .　＼
　／　　,　　　　　　､}　　　　,　-‐'¨´ヽ、　　 } }＿__ 　 _. ‐' ／| ＼　　　　　　　　　　　　ヽ　＼/
/　　　」 -─-　、ヽj　　／　　＿_､__,{　　　l |__　　Y　r‐'´:::::l　　ヽ　　　　　　ヽ　　　　　 /
　　　 !　　　　　＼!-‐'´＿_／　　　/　　／/:::::} 　 !　|::::::::::::::ヽ　　丶　　　　　　ヽ　　 /
1025：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 22:01:38 ID:kZMEbdUk0: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ) ｒ-､ ,ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　_　 -‐─' ￣｀¨´ ⌒ｒ‐∥ー-､
　　　　　　　　　　　　　　.　'′　　 /　　／　　 ¨ヾ/￣￣ ¨ ヽ、
　　　　　　　　　　　　／　 /　　　/　 //l i　ﾄ､＼　＼/￣´　　　＼__　　 _
　　　　　　　　　　　　/　　 ,　　　 i　 ∥l ! !　!_i＿ｊ＿_!_ﾉ¨下ヽ　　　　/ Y. . ＼　　　　　　　さて、荊州に赴任するとなると、文字通り故郷に錦を飾らないとな！
　　　　　　　　　　　 , 　　 i　　　　|　∥ｲ_!_!‐' ..l＼､ﾏV／　　｀¨　／　ﾉ. . . . .＼
　　　　　　　　　　 i　　　,!　　　　l　 li　 {ﾄｚｔｪｭL.__〉f_ﾌV ｀ー-‐<¨´_／ . . . . . . . lヽ、
　　　　　　　　　　 | 　 / l　　　 !　 |　　　　..... ゝヾ≠ｧ　　　 { ¨´ . . . . . . . . . . !　 iヽ
　　　　　　　　　　 ,　／ __!　　　､　!　　､､､　　　 .ｲ! 　　　　＼. . . . . . . . . . ./ 　 !　l＼
　　　　　　　　 /　／ {ｒヽ　　　　ﾏ!　　　　　 , == l　　　　　　＼. . . . . . .／　 /　 |　〉
　　　　　　　／／　　l ｀f＼　　　ヽ　　　　／　/　!　　　　　　＼＿／　／　 /　/. ＼
　 |￣¨` ──'ﾞ　　　　　｀¨ヽ _､　　　 .　　　 < ヽ./　/　　　　　　　　　ヽ. ＿／　　／　/. . . . .＼
　､　　　　　　　　／　/　　　 l ヽ　　丶　　　ヾコ　ハ　　　　　　　　　　＼_　-‐' 　／. . . . . . . .＼
　　ヽ　　　　　／　／　/　　 /!　＼　　 t､__ 　　　/　､-'7　　　　　　　　　＞--‐'´. . . . . . . . . . . . ヽ
　　　＼_　-‐　　　　／/ 　 /｜　　ヽ　ﾏﾆヽi￣　　　 ∨ ＿__ ,　-‐'ﾞ¨¨７´. . .f. . . . . . . . . . . . . . . . . }
　　　　　＼　　　　／　/　／　ｌ　 lヽ　､　ﾏｫ Y7　ﾄ､　､V　　　l　　／／. ./. . ヽ. . . . . . . . . . . . . . ／
　　　　　　＼　　　／　　　／!ヽl::::::ヽ　　 i..!　!ト､ !:::ヽﾊﾍ　　 |／　/ / ./ . . . . ゝ、 . . . . . . . . ／
　　　　　　　__＼＿_　 -‐＜. . . !:::ヽ::::::::::V､ !.!　!l:::::::::::::::::::::ヽ　 l 　 / / ./. . . . . . . . . . . . . . . ／
　　　　　／== 、　　　　　　＼ |::::::::::::::::::::::V!ヽ/.ヽ::::::::::::::::::::l 　 !／／. /. . . . . . . . . .,　-‐
　　　 /∥　 /ハ　　　　　　　 `!:::::::::::::::::::::::::|./¨¨ヽ＼:::::::::::::| 　 !. . . ／ . . . . . .. . ／
　　　,　!l　 // ヾt､　　　　 _.. -ﾍ::::::::::::::::::::::::l　　　＼ﾏ::::::::lヽ　!. . . . . . . . . . . ／
　　　 !　!!　l i　　ヾ､　　　|　　　丶:::::::::::::::::::! 　　　 O>ヽ::::|　V. . . . . . ,　-‐
　　　 !　!!　| !　　〃|ｔ、　　l　　　　＼:::::::::::/　　_. -‐'／ rﾏl 　ヽ. . .／

浮かれまくる李勝であったが、それを彼はまだ何も理解していなかった。
1026：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 22:02:09 ID:kZMEbdUk0: :::::::::::/　 l:::::::::::::::::::::::::／l:::::::::::／ l::::::::::::::::::::::／　 l:::::::::::::/　　i::::::::::::::l　　　　　　l;:;;:;;i　　＼:::::::::::::::l
.:::::::/ 　 l:::::::::::/;i::::／　　l:::::／　 l:::::::::::::::::::/　　,/:::::::::::/　　　l::::::::::::::!　　　　　　ｷ;:;:', 　　 V:::::::::::l
:::::/　　 l:::::::::/ /::/　　　 l:::::l　　　l:::::::::::::::::/　　 ,':::::::::::/　　　 i:::::::::::::l　　　　　　　',::;',　　　 ∨::::::::l
／　　 l:::::::/ /::/　　　 ,l::::/　　　l::::::::::::::/　　 /:::::::／　　　 l:::::::::::::l　　　　　　　ヽﾍ　　　ヽ:::::::l
:　　　 l:::::/ /::/　　　　,i::::/　　　 l::::::::::::/　　 /::::／　　　　 l:::::::::::/　/　　　　　　　ﾞメ,　　　∨:::!
　　　　l::::,'　i::,'、　　 ,i::/　　　　l:::::::l:::::l　　 /／　　　　　 l:::::::::/　/　　　　　／　'i!　　　∨l
　　　　l::,!　 l'　＼　　 l!　　　　 l:::::/i:::::i　／　　　　　 ./　　 ,':::::::/　/　　　　　／　　　!　　　　Y
　　　　l/　　　　　＼　 l　　　　 l::::,'　l:::::l,　　　　　　〈　　 /:::／　　　　　　　／　,.ィ´　　　　　　!
　　　　　,.rｧ'" ｀丶、 `ヽ、　　　 l::!' 　 ',:::l 　 ',　　 l　　　〉　/／　　　　　　　／　 _,.，'仁'’`丶、
　　　　 ,ｲ: : : : ,/　　｀'ｰｭ、`ヽ、!　　　ヽ! 　ﾍ　 i　　/　　　　　　　　　_,.イ＞'¨’　ヽ,: : : : : : i〉　　　　（曹爽め、そこまで王朝をないがしろにするつもりか！）
　　　　　l : : : : i'　　仁i　i　!`丶,`'ｰｬ、　　　　　〉 /　,〈　　　　　　 ,. r 仁'’: :,i　' .ｨｬ　i　l : : : : : ﾘ
.　　　　　,: : : : ﾑ　! l リ　 l: : : ∨;:;,`´｀丶,／　　　　　ヽ　ヽイ　`´;;:;:;:/: : : : i 　ﾏリ　! ﾘ: : : : : ﾉ　　　　/
ﾍ　　　';;;;;丶 : : 人　　　 .ノ: : : 丿　;:;;:;;;:;;:;;:;:〈;:;:<;:;:;:;:;:>;:;:〉;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾑ: : : : : ',　ー　ﾉ: : : ／_　　　　/
. ﾊ　　　';;;;;;;;;`'ｰ-≧=-ィ　-一'’;;;:;:;;;;;:;;;:;',　　ﾞヾ、,,,　,ｨ;ｲ　　,.ィ;:;:;:;:;:;:;`'ｰ=: : ゝ -‐ｨ'_ ,.ィ',’.;';:;' ヾ、 /
　ﾍ　　　';;;;;;;;;;;;;二三三;;;;:;;;;;;;;;;;;;; '"ﾞ　　ﾍヾ、　　　　　　　　/／　　´ﾞヾ;:;:;:;:;:二三三ニ;:;:;:;:;:;:ノ　　ゞﾒ
　　ﾑ　　　ヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;;;;; '"　　　　　　　` ｰ　‐ '"　　/　　　　　　　ﾞ'ヾ;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:ィソ’　　 /'
　　ﾑ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／
ヾミ　ﾑ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
　　　ﾑ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　／
ヽ、　ム　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　／

魏の不文律とはいえ、慣習を堂々と破ったことに陳泰の計り知れない怒りが、
次第に憎悪へと変わっていくことに。

【続く】
1027：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/11/25(日) 22:02:27 ID:kZMEbdUk0: 今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。
1028：尋常な名無しさん：2018/11/25(日) 22:28:11 ID:u0qghUlw0: 乙ー
まあ混乱時の非常措置を安定してから持ち出されてもな
1029：尋常な名無しさん：2019/01/11(金) 20:59:12 ID:ZO19tfsA0: おつ
1030：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/25(金) 22:07:59 ID:fU89X54A0: お待たせしました。明日21：00より投下いたします。
1031：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:10:57 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ ＿__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , .:´:::::::::::::::.｀:ヽ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,
　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀)ﾉｯｨ:::ﾞ;､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::/´￣｀`ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ´｀ヽ:::::}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ';;;;;;;;::::-―----―-､;;;;;;;!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 i:::i　 .:　　　　　　　 ':::!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i;;;;;;;:　　　　　　　 ;;;;;;;;!
　　　　　　　　　　　　　　　　　 i:::i　.:　　　　　　　　j::!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l;;;;;;;　　　　　　　　　ヽ;;;;;}
　　　　　　　　　　　　　　　 :::i　: ,,_ 　　　　　,';'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,';;:'　,,,,,,＿_　i;　＿_,,,,,,. ';;;'、
　　　　　　　　　　　　　　　　　ミ　･=ｯ　　ｨ･=ｭｲﾊ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 { :.ｰ{　‐ｔｯヽ}―{　ｔｯ‐ .}‐' .:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　 iい . : . :´　　　　　;! }　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､ ;ヽー― "　 i:ー一 ' ,ｲ ;
　　　　　　　　　　　　　　　　　い . : . ,rゝ‐く　　ﾘﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ!丶　　、　;.　　　 ,　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `i . : ｀ﾞﾞﾞﾆﾆﾞ´　j　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'.　　　 ,,,,,,,,,,,,,　　　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､. :　´¨｀　ｲ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　 i '""""""ﾞ' ;　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 L`ゝ: ___ ィ´」_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　!＼　　￣　　／.ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　「.:.:｀`ヽﾆ,.　´ ｀i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィﾆ!　ヽ　　＿_　　 .／lﾆヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 __」ヽ:::::::i l i::::: ／L　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿‐ﾆ/ﾆﾆ!. 　＼　　　／　 .!ﾆﾆ,二‐＿
　　　　　　　　　　 __　.:.:."´::::::::::::::＼」:::::l l l::::::l /!::::.｀`ー-------::ｭｭｭ　　　　　＿-=ﾆ二二/ﾆ二|', 　　＼,,,,／　　　,lニニ,ニニニ=-＿
　　　　 r777´:.:::::::::::.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::.:＼::l l l:::::::_ノ.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::i l l l`ヽ　　 ,.-ﾆﾆ二二二二/ﾆﾆニ!　　　 ,;;;;;;;;;;;;,,　　 ./ｌ二ﾆﾆ,ニニニニニﾆ=-__
　　　 /.L77::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i j i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Ll」.:.:.:ﾞ;. ,ﾆﾆ,ニニ二二二＞ニニ!　, ／ ';;;;;;;;;;;;ﾞヽ / .ｌニニ＜二二二二ニニニヽ
　　　 /.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i j i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ﾆﾆlﾆﾆニニ二二二／ﾆl　　　　 ';;;;;;;:'　　　　ｌﾆ＼二二二ニニニニニｌﾆﾆ,
　　　　 :.:.::::::::::::rﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二二ﾕ::::::::::::::l l ll:::::::::r二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｭ::::::::::::::::::::: ｉﾆ二{ニニ二二二／ニ二l　　　 ;;;;;;;;;　　　 .lニニ＼ニニニニニニニlニﾆ!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【三国志短編集　高平陵の変】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【正始政変「結」の章　前編】
1032：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:11:19 ID:wrqbJe/20: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : : :
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . . . . . . . . . . . .
.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . . . .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : : :
. . . . . . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . . . .:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : :
. . . . . 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　 ∧　　　　　　　　　　　　　　　 r===x　. . . . . . . . . . . . . . . .
　　　　　　　　　 ∧∧　　　　　　　　　　　　 Fi ..j:::::::::人 _rｭ　　　. . . . . . . . . . . .
　　　　　　　　　 i|ー∧:::/∧　「i　　　　　　　　　　　|ﾐ!::::::::::ｉｉ⌒ｉi::｀ヾ ∧　__
　　　　　　　　　 i|:_∧:::::|i!Hi!vＨ:―――――ﾍ.　 /!∩::::::::ii____ii::::::::/::∧|:.: !
　　　　　　　　　 i|∧:::::: |i!Hi!ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ :L|个甘:!:|_::_|!|甘 |/∧!:.:.|
　　　　　　　　　 ∧====u=u-:ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ-|.:| : ∩|!|士|!|∩ |!|H!|:.: |
　　　　　　　 |: : ; : : :Eヨ: : ; :|＞＜:::::::t:::::＞＜ﾍ|:.| : ∪|!|土|!|∪_|!|H!|ﾍ !
　　　　　　　__.....|; : : : ; :Eヨ; : : ;|┬┬‐≧≦┬┬‐≧x≦三|,,|,,|三≧{士}≧ﾍ
　　　　　 {≧ttttttttt|┼|ttttttn_ｉ!Hｉ! || ｉ!Hｉ! ｉ!Hｉ!||!::Y:YＹ'''ＹY:Y::EＨﾕ|_:.i′
　　　 . . ....|ﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖ|〒〒〒〒〒〒〒tt凵_|十|_凵: Ei／介＼
　　. : .:.:.:.:.:.:.!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;! {田}:.:{田}:.:{田}互三|i三〒三ﾆ才ｲｊ土!士ヽ
,,,,,,,,,,、: .:.:.:.:. Y: : : ; : :γ⌒ヽ.: : : ;.|:.:.{田}:.:{田}:.:{田}互二ｌiﾘＫＫﾘｒｎ|ｔｒｔｒｔｒｔｒｔｒｔｒｔj　　　､;.:;:;.:;.:.;,
........._j二二二|: : ; : ; : i!:.:.!:.:.i!; : : : |.:.:.全.:.:.:全:.:.:全:.互三ｌi爿Ｖ/ﾊni|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/;:;.:;、ﾉ;:;:;.,:;.,;,:;
: : : : i: :: :: :: : |: : : : : ; i!:.:.!:.:.i!: : ; : |.:.:{田}:.:{田}:.:{田}互二ｌi爿⌒Kjtj|: : ; : : : ; : |＝＝二二＝
: : : : i: :: :: :: : |: ; : : : : :￣;￣.: ; : :,:|.:.:{田}:.:{田}:.:{田}互三ｌi爿　 Kjtj|: ; :「土」 : | : . : .| . : . : . :
;:';:;';, i: :: :: :: : |; : : : ; : : ; : : : : : : : ;!.:.:.全.:.:.:全:.: 全.:互二ｌiﾘＫＫﾘｒｎ|; : :「土」 ; |. : . : |: . : . : . :
;:;:::';:':､: :: :: :: :|: : : : : ; : : : : ; : : ; : :|.: {田}:.:{田}:.:{田}互三ｌi爿Ｖ/ﾊni|: : ; : : : ; : |: . : . | . : . : . :
:;:;';:;:';:;､: :: :: : |: ; : : ; : : :.:f_j.: : : : :.:|.: {田}:.:{田}:.:{田}互二ｌi爿⌒Kjtj|: ; : : ; : : i''ﾞ'i　: ..|: . : . : . :
;;:;:;:;:':;:';..: :: :: :|: : : : : ; : : : : ; : ; : : :| __玉:__:玉:__:玉:.互三ｌi爿　 Kjtj|; : : ; :..:r┴┴ｭｭ:!. : . : . : .
:;:;:':;:;:':;:';: :: :: :|: : ; : : : ; : : : : ; : : :Y´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |厂￣￣￣￣￣!＼__＿ｊ!: . : . : . :
:;:;:';:;':;:;::': :: :: :|; : : : ; ; : : : : ; : : : ;.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:＼三＼: . : . :
;:;:;,,｀"´: :: :: : j.;.; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;.|ーーーーーーーーーー┘ ー────┴──'ー‐'::.:.: .: .:
: : : : : : : :.:.:.:.:.: .: : : .: . :: :: . : .: : :. .. . : . :.:.:.:. . :. : .: .: : : .: . :: :: . :: .: .: . : : .: .: : . :. :. :: :.:.:.:.:.: :.: :.:
: :.:.:. :.:. :. :. :.: .: .: .:.:.::.:.:.:. . :. : ..:. :. : : . :. :. : .: :. :.: .: .: .:.:.::.:.:.: : : : : : : . : .: .: . : : .: ..: : :. .. . .: .: .:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【曹爽の邸宅】
1033：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:11:38 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　,､-──-
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::/γ⌒ヽ:＼
　　　　　　　　　　　　　　 /／⌒」VV⌒＼::∨::..
　　　　　　　　　　　　　　 ||::::i'´　　　　　　|:::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　 ]|:::|　'⌒　　⌒　|:::|::: :| 　　　　　玄伯、公昭のヤツを荊州刺史に任命することにしたぞ！
　　　　　　　　　　　　 i|:::|ｨ==z　, ｨ==z|::｢ﾊ::|
　　　　　　　　　　　　 |｢ {　　 ,L.　　　|::レ:::|
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ,圦　､＿ ,　　|::|::::::|:.
　　　　　　　　　　　　　　,:::i|:::|i＼　ｰ　／|::|::::::|:::.
　　　　　　　　　　　　　 /:/.|:::|ヘ＞ｰ＜／|::|::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　 {::{ j|:::|i:i:i:〕iト　ｲi:i从:∨:ﾉ:::ﾉ
　　　　　　　　_　 -　''＼￣ﾞ|:::|`'＜i:i:|i|i:i:i:i:iｼ＼:::／`＞‐　＿
　　　　　　　/{　　　　＼|:::|　　　＞へ¨´　　　／　　　　　 ∧
.　　　　　/　{　　　　､丶`しヘ､／.:.:.:.:.:.:＼　／｀ヽ、　　　　}　∨
　　　　　 /　　{　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.◯.:.:＞.:.:.:.:.:.:｀ヽ　 / 　 ∨
　　　　　i{　　∧ | |.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:ﾆ=- ⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　|へ　　|
　　　　　ﾉ＼/／Ｌj.:.:.:.:.:.:.:/ﾆ=-　￣　 |.:.:.:.:.:ｒ──‐┐.:. |__j＼／´|
　　　　 /__／/i:i:价.:.:.:.:.:. ||　　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:|i:i/∧＼∧
　　　　/／.:./i:i:ｉ:圦.:.:.:.:.:. ||　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:/i/i:i:i∧.:.＼〉
　　　 √.:.:.:.|i:i:i:i:i:小､.:.:.:.:.||　　　　　　.|.:.:.:.:.:|　 ☆　 |イi:i:{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:. |i:i:i:i:i:/|i:i:＼.:.:||　　_　　-‐=＝=‐＼___／i:i:i:i:/{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:./i:i:i:i:/ .∨i:i∧:||　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i:i:i:i:i:i/　ﾏi:i:i:ｉ|.:.:.:.::,
　　 .:.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　 ∨ｉｉ∧||　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.: |i:i:i:i:i/　　∨i:i:i|.:.:.:.:′
　　/.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　　 ∨i:∧　　　　　　|　　　　　ji:i:i:i:i′　　 ∨∧.:.:.:.:ヽ

曹爽は珍しく上機嫌に陳泰に向けて李勝を荊州刺史へと任命したことを伝えた。
1034：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:11:58 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　 /ヽ
　　　　　　　　　　　　/　|
　　　　　　/|　　／) /　 |　　　|ヽ
　　　/|　ﾉ |　／ / /　　|　ﾉ| ﾉ　|　 /ヽ
／ヽ|　ﾚ　レ　 /ノ　　レ　ﾚ　　ﾚV　 | /
　＿＿＿＿＿／、　　＼＿＿＿＿/V
　　　＿＿__ 、　　　　＿＿　　　 /
　　／ / ○ |´　　　／´ / ○|ゝ　 /ヽ
　く　　|　　ﾉ　　　　　　 |　　/　　/　/
　　　￣￣　　　　　　　￣￣　　/／　　　　そのことなんですけど大将軍殿・・・・・ちょっとそれは無理があるというか・・・・・・
　　　　　Ｕ　　　　　　　　Ｕ　 /　　
　　　Ｕ　　　　　ゝ　　　　／　　　　
　　　　ゝ＿＿＿　　.／
　　　　　　`ー-┴′.／
　　＼　　　　　　　／
＿　　　　＿　／
　＼　　/
　　　＼ |
　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,..:::::／:::::::::::::::＼:::＼::....、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／..:::::://::::: /ﾆ杰ミﾐト;;::l:::l::＼_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::/::|::::::/　　　　｀~^寸ﾉ:::::⌒丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:/::::::::::/:::::|:::::|　　　　　　｀⌒寸ﾊ::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:/::::::::/:l:::::: |:::::|　―‐　____,ノ　　 ∨|::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ/:::::::::/:::|:::::/|:::::|_,,.斗扞ト　　　,ハ__ |::|::::|　　　　　　　何を言ってるんだ玄伯？　公昭のヤツは河南尹。
　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::: /:::::l:::/: |:::::|ヘ._ﾋノ｣　　 /j垰｀l/|::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::/⌒>l::l: : l￣| 　　 ⌒^ 　＼ソ》ﾉ^|::::|　　　　　　　そこから刺史にするのに何が問題なんだ？
　　　　　　　　　　　　　　　 _ノ:::::::| ｌ { /:::l: : |___|　　　　　　　 ..:/｀　|　|::::|
　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::∧__/::::/ : :|:::::l　　　　　 <_/　　川|::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::/:/:::: /::::∧ : :|:::::|　　　､----, 　　　 |::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::/:/::::::/::::/: : :､:.|:::::|　　　　｀ﾆﾆ　　 / 　 |::::|
　　　　　　　　　　　　　　_ﾉノ::::::::::/::::/: : :| : :|:::::|: ..　　　　　　 /　　 :|::::|
　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::: /::::/l_: : :|: : |:::::l: :`: : : .　　　 /:l　　 |::::|
　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::/::::/:/⌒ﾆ=-:|:::::|: : : : : : :┬=彳::|　　 |::::|
　　　　　　　　　　　　 |:::::::::: /::::/ /⌒ﾆ=-　|:::::l＼＿＿:ﾉ＼:ﾉ::::|　　 |::::|
　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::／::／ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|:::::|＼＼　〉　ﾉ〉::: |　　 |::::|
　　　　　　　　　　　　 /::::／::／::／二二二ﾆﾆ|:::::|＼＼　　/∧::: |　　ﾉ:::ﾉ
.　　　　　　　　　　　 /:∠斗ぅ''^⌒二ﾆ=-----|:::::|--＼＼ l /ニ∨　／／
.　　　　＿__,,､ --=ﾆ二二二二二二二⌒二ﾆ=-|:::::|二ﾆ l　l l |二ﾆ|／／
-=ﾆニニニニニニニニニニニニニﾆﾆ二二二二|:::::|二ニl　l l |二ﾆ＼{
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニﾆﾆ|:::::|二ニlノ⌒く二二二ﾆ==---　 __
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニﾆﾆ|:::::|二／⌒＼＼ニニニニニニニニ=---
1035：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:12:32 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　 /:::::::::::イ::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　 /::::::::::::::::／::::/:::l:::::::＼＼:::::::::::}
　　　　　　　　イ:::::::::::::::::::::::::::::/|:|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　イ:::::::::/|:::/|::::/　|! | l|::::ﾊ:|:::::::::::ﾄ
　　　　　　　　　ｲrl:::/_|/__|/|_,　| ､__|/＿|_|:l::::ﾊ　　　いや、その・・・・・・公昭の本州は荊州ですよ。本州の刺史任命はその・・・・・
　　　　　　　　　　{k〈ｬ'´ﾋｿ` ﾍ.　　'"ﾋｿ｀'ｧ/k）　　　前例が無いというか、不文律ではありますけど出来ないようになっているというか・・・・・
　　　　　　　　　ヽﾍ. 　　　　　　　　　 /‐'
　　　　　　　　　　　　　＼　　 , _　　　／
　　　　　　　　　　　rへ、 ‐―　／|l ＼_
　　　　　　　　　_／/::::/:|:`:::-イ　　|　　|＼
　　　　　　　／　 /　 |　l　　　 /　 |　 │　＼
　　　　　　　／　　 /　　{＿_ 　　/＿.ﾉ　　| 　　　＼
　　　　　／　　 ∠ -┴ﾍ‐-､三７／へ、| 　　　　＼
　　　　 /　　　　|　　　く＼i　／ _＞　 `　　　　　　ヽ
　　　　 |　　　　|| 　　　＼|/´／　　　　　| l 　　／ |
　　　　 |　　　　|:|　　　　　「　　　　　　　　　|/　／　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　　,､-──-
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::/γ⌒ヽ:＼
　　　　　　　　　　　　　　 /／⌒」VV⌒＼::∨::..
　　　　　　　　　　　　　　 ||::::i'´　　　　　　|:::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　 ]|:::| __ノ　＼__ |:::|::: :|　　　　　あれ？　そうだったか？　でも別に問題無いだろ。
　　　　　　　　　　　　 i|:::|≡≡ ,ｨ≡≡|::｢ﾊ::|
　　　　　　　　　　　　 |｢ {　　 ,L.　　　|::レ:::|
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ,圦　　_ ＿　　 |::|::::::|:.
　　　　　　　　　　　　　　,:::i|:::|ｉ＼　 ‐ ｀／|::|::::::|:::.
　　　　　　　　　　　　　 /:/.|:::|ヘ＞ｰ＜／|::|::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　 {::{ j|:::|i:i:i:〕iト　ｲi:i从:∨:ﾉ:::ﾉ
　　　　　　　　_　 -　''＼￣ﾞ|:::|`'＜i:i:|i|i:i:i:i:iｼ＼:::／`＞‐　＿
　　　　　　　/{　　　　＼|:::|　　　＞へ¨´　　　／　　　　　 ∧
.　　　　　/　{　　　　､丶`しヘ､／.:.:.:.:.:.:＼　／｀ヽ、　　　　}　∨
　　　　　 /　　{　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.◯.:.:＞.:.:.:.:.:.:｀ヽ　 / 　 ∨
　　　　　i{　　∧ | |.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:ﾆ=- ⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　|へ　　|
1036：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:12:46 ID:wrqbJe/20: .　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : :/!:,: : : : : : : : : : :´ノ
　　　　　　　　 /: : : : : : : :./:/ : :∧: : :/ |ハ: :.l: : : : : : : : :＼
　　　　　　　　.': : : : : : : :./:/∨/　lﾊ:/　ﾘ　l:./|: ∧: : : : : : ﾄ丶
　　　　　　　l: : : : : : : :/ﾊ-――､‐-　　　j/ j:/　|: : : : : ハ
　　　　　　{: : : : : : :/　　zﾃぅ=､丶　　 / __￣｀ル}: : :/
　　　　　　　　 : :.j⌒､:.|　　｀ﾋ:::ﾉ　　　　′ｨっ‐、　': 从
　　　　　　　　 V ^ﾇﾊl 　　　　　　　　ﾋ:::ﾉ〉/ﾙ'
　　　　　　　　ヽ　ゝ　　　　　　　　　　{　　　 /}
　　　　　　　　　　＼__,　　　　U　　｀　′　　//　　　　ですが一応慣習として、本州の刺史任命は不味いですよ。
　　　　　　　　　　　 /ｲ}ヽ　　　　ー　 __ 　　 /'′
　　　　　　　　　　　イ,|　丶　　　　ｰ　　　／　　　　　　尚書令殿も蒋太尉も激怒しちゃいますよ。
　　　　　　　　　 ´ |　　＼　　　　／
　　　　　　　　　_＿_j　　　 `　--　ィ
　　　　　　　　八　/　　　　　　　 ,′
　　　　　　　／　ﾞく.　　　　　　' ､
　　　　＿＿く　　　＼　　　　　　{ 　＼
　　　／　　　ヽ　　　＿,＼　　　　ﾄ､　　＼
　／　　　　　 }　　ﾉ　　　|　　　　　 }　　ノﾊ
／　　　　　 j ／　　　 |ー～ｰ‐ ┤ ／　 }
1037：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:13:01 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ ＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　, .:´:::::::::::::::.｀:ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀)ﾉｯｨ:::ﾞ;､
　　　　　　　　　　　　　　　　/:::/´￣｀`ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ´｀ヽ:::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　i:::i　 .:　　　　　　　 ':::!
　　　　　　　　　　　　　　　　i:::i　.:　　　　　　　　j::!　　　　　　その件だが問題無い。
　　　　　　　　　　　　　　　　.:::i　: ,,_ 　　　　　,';'
　　　　　　　　　　　　　　　　ミ　･=ｯ　　ｨ･=ｭｲﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　iい . : . :´　　　　　;! }
　　　　　　　　　　　　　　　　い . : . ,rゝ‐く　　ﾘﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　`i . : ｀ﾞﾞﾞﾆﾆﾞ´　j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､. :　´¨｀　ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　L`ゝ: ___ ィ´」_
　　　　　　　　　　　　　　　　　「.:.:｀`ヽﾆ,.　´ ｀i
　　　　　　　　　　　　　　　　 __」ヽ:::::::i l i::::: ／L
　　　　　　　　　__　.:.:."´::::::::::::::＼」:::::l l l::::::l /!::::.｀`ー-------::ｭｭｭ
　　　r777´:.:::::::::::.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::.:＼::l l l:::::::_ノ.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::i l l l`ヽ
　　/.L77::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i j i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Ll」.:.:.:ﾞ;.
　 /.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i j i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　.:.:.::::::::::::rﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二二ﾕ::::::::::::::l l ll:::::::::r二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｭ::::::::::::::::::::::::

突然二人の間に割って入ったのが丁謐だった。
1038：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:13:15 ID:wrqbJe/20: 　　　　／〃　ｲ;／i:;::::/ ﾐゝ:::::::ヾ::::::ヽ.
　　　/ｨ　／ﾚi　 /!,､ﾞ＾´,ﾍﾞ::::::::!::::､:＼:::::ヽ
　　//::|,/:::::::::| / ﾘ:::}ノ:::::::::::l!:::i::::::::::::::::::::ﾞl
　ｲﾉ::::':::::::::::::l'::::::::::::::::::::::::::::i!:::::::::::::::::::::::::i.
　 {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　 l:::::::::::::::::::::::::::/l:::;ｲ::ﾊ::::::::ﾄ.::::::::::::::::::::::::::::ｒ-ゝ
　 |:::::::::::::::i:::::::::i ,|:/ |::! |:::::::| i:::::::::::::i:::::::::::::::|　　
　ﾘﾚi:::::::::|:ﾊ::/!_|/__|:i| |:::/ﾘ_ｊ_!::ｊ::::/|::::::::::i:ﾄ､
　　（'|;ﾍ:i'ﾘ'´ﾘ,ｒｧ-､. ﾘ! ﾚ' /　,.ｨ-l/!｀iﾉ!;ｨ:l l!　　　彦靖殿（丁謐）は賛成ということで？
　　ヽ.弋　くﾞｔ'_ﾉﾞ　　　　 'ﾞﾋ'_ﾉﾞ〉 /ｿ |!
　　　ﾞ､_ｊ.　　　　　　　　　　　　/ノ
　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　ヽ、　　　｀ ´　　／
　　　　　　i＼　｀￣´　,.ｨ'
　　　　　_,..-‐| 　ヽ､ __,. '"::!､
　　　　f´､_,へｊ　　　　　::::::::|　ﾞｰ､
　　　ﾉ　ヽ. 　　　　　　ヽi　　ヽ.
　_,-'/ 　　　i､　　　　　　　　|　　　}､
'´　/　i┌‐‐-|、ー‐-､　,.-‐‐ /　 /ヽ.〉`‐､_
　/　　ヽ,　　ヾー‐----‐‐'7　ノ､ノ　 i、　｀‐､_
　　_,.-‐'´　／　ヽ::::::::::::::::::::/　＼　ヽ、　l　　　　ﾞヽ、
_,-"　　／　　　ﾞl::::::::::::::::/　　＼　ヾ　i 　　　　i　ヽ
　　　　　｀ヽ.　　　 i:::::::::::::/　　　／　　　　　　　!　　｀､

　　　　　　_,. -―‐-- ､＿
　　　　,.‐'"　　　　　ヾ　　｀ｰ-、
　　　/　///　 _,.-―-､-‐‐'"　｀i
　　　｀r､__,.-'"　　　　　ヽ　　　 .|
　　　 i'　　　　　　　　　ｌ　　　　|　　　　　　反対する理由が無い。それに、これは我らに対する叛意を調べる為の策だ。
　　　 l　　　　　　　　　〈　　　　|
.　　　 l.　　　　 ,,...__　　 |　　　 |
　　　　l. ,.=､　　'ﾞｰ’　　ｌ. ,.-､ |
.　　　　l ｀ﾞ7ﾞ　　　　　　 ! j h | |
　　　　 l　 !　､　　　　 └;__.ﾉ |
.　　　　 l. ,ゝ'"´ﾞヽ　　　　j. ｀ｰ|
　　　　　l. ｀゛ﾆ￣｀　　　 j　　 |
.　　　　　!　　　　　　　,:' /　　|
　　　　　ヽ、　 ___...ノ　/　　 .|
　　　　　　　｢￣　＿＿,..==＝|
.　　　　　　 |ll厂￣￣￣　　　 |
　　　　　　_,.!ｌ　ｌ三三ｌ _,.--―!､＿
　　　　￣ヽ､ll__,..--―'"　　　　　　￣￣
　　　　　　　ｌｌ
1039：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:13:34 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__＿___ __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､:.´: : : : : : : : .｀: ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : :_:_: : : :）:.):八: :.ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,': /´　｀ー ´　　ヽ: :i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i: /　　　　　　　　　 i: :!　　　　　俗物共は我らの行動にやっかみ、何かにつけては屁理屈を付ける。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{: !　　　　　　　　　 j:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',:!　_＿､　　,_＿　 i:/　　　　　老害とも言うべき連中をあぶり出し、それを一網打尽にする良い機会だからな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ!.　ﾟｰ`/ 　 `ﾟ-´　ﾘ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ {;ﾍ　　 ,　　　　　　ｊ:ｿ　　　　　故に、公昭を本州である荊州刺史へと任命させたのだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､ﾘ　ﾊｊゝｨ小　ﾑﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !､　｀ニ´　　/!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ヽ　　　　　ｲ j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト､ヽ _＿,　／i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {ヽ;:＞.v.＜::;ノ}
　　　　　　　　　　　　　 __、　　　　 __＿_jヾ;j::::| | |:::i_シj､_＿__　　　　　　,__
　　　　　　　　　　　　ﾑ７´￣￣￣::´::::::::::::::＼::::| | |::::_／::::::::::::::｀::￣￣￣｀７ﾑ
　　　　　　　　　　　　 /:::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀| | |´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::',
　　　　　　　　　 /::::::::ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j::::::::',
　　　　　　　　 ,':::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |::::::::::::::::::〔二二二〕:::::::::i:::::::::ﾊ

丁謐は自分達への批判や風当たりの強さを気にかけていた。

そこであえて慣習を破ることで、あえて不満をあぶりだそうと考えていた。
1040：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:13:51 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒ヽj⌒ｿ:..､
　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒____ﾉ从_ﾉ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::/"　　　　￣|:::::.
　　　　　　　　　　　　　　　 |::::|-=＝,j } ＝=-:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ匚|ｰrｯｧ-　 rｯｧ‐|::jｉ　　　　　それに、公昭のヤツにはもっと出世してもらわないとな。
　　　　　　　　　　　　　　　　||__｣　　　 ..| 　　 |:::|i　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ:::::. 　ｒｰ‐ -､　,::::::|　　　　まだまだ我らの陣営には能力に応じた位にない者が多い。
　　　　　　　　　　　　　　　 {:::|:::::|k　｀ー ‐´　仆::::|
　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ::ﾊ:::::|__＼二／ハ:::::.、　　　　もちろん、玄伯にももっと出世してもらいたい。
　　　　　　　　　　　　　　　{:/:∧::〈＼｀¨´／.:.:.:ﾔ::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　jＩ斗∧::∨.:.ヽ/.:.:.:.:.:.:.`'＜::::＼
　　　　　　　　　　　　_ - ⌒.:.:.:/∧::∨/〈＿_.:.:.:.:.:.:.:.:.:｀`''ー‐-ミ
　　　　　　　　ｒ￢⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:＼〉.:.￣＼＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:丶
　　　　　　　　ﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::◯::＼＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　　ﾑﾑ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｡s≦=-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.: |
.　　　　　　　|//ﾑ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｡s≦ﾆ=-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:: |
.　　　　　　 |// ∧::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:レ'´　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:j{.:.:.:ｌ
1041：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:14:40 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　 /:::::::::::イ::::::::::ﾊ:::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　 /::::::::::::::::／::::/:::l:::::::＼＼:::::::::::}
　　　　　　　　イ:::::::::::::::::::::::::::::/|:|:::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　イ:::::::::/|:::/|::::/　|! | l|::::ﾊ:|:::::::::::ﾄ　（なるほど、そういう理屈か。自分達への不満をあぶり出すため・・・・）
　　　　　　　　　ｲrl:::/_|/__|/|_,　| ､__|/＿|_|:l::::ﾊ
　　　　　　　　　　{k〈ｬ'´ﾋｿ` ﾍ.　　'"ﾋｿ｀'ｧ/k）　　　（なら僕にも考えがあるよ）
　　　　　　　　　ヽﾍ. 　　　　　　　　　 /‐'　　
　　　　　　　　　　　　　＼　　 , _　　　／　　　　　　（藪をつついて蛇を出したな曹爽、そして丁謐）
　　　　　　　　　　　rへ、 ‐―　／|l ＼_
　　　　　　　　　_／/::::/:|:`:::-イ　　|　　|＼
　　　　　　　／　 /　 |　l　　　 /　 |　 │　＼
　　　　　　　／　　 /　　{＿_ 　　/＿.ﾉ　　| 　　　＼
　　　　　／　　 ∠ -┴ﾍ‐-､三７／へ、| 　　　　＼
　　　　 /　　　　|　　　く＼i　／ _＞　 `　　　　　　ヽ
　　　　 |　　　　|| 　　　＼|/´／　　　　　| l 　　／ |
　　　　 |　　　　|:|　　　　　「　　　　　　　　　|/　／　 |

元々、剛毅な性格をしている陳泰は、このルール違反には激怒していた。
1042：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:16:47 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　 ,､‐ ''" ￣｀`'' ‐- 、
　　　　　　　　／イハ/レ:::/V＼∧ド＼
　　　　　　／::＾'´::::::::::::i､::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　‐'7::::::::::::::::::::::::ハ:ﾊ::|ヽ:::;､::::::::::::丶
　　　　／::::::::::::::/!i::/|/　 ! ヾ　ﾘハ:|;!､:::::::l
　　　　/´7::::::::::〃|!/_,,、　　 ''"゛_＾`''`‐ly:::ﾄ　　　　　ですが、誰が大将軍殿に逆らうんですかね？　
　　　　 /|;ｨ:::::N,､‐'゛_,,.＼　　 ´''""'ヽ　 !;Ｋ
　　　　 ! |ﾊﾄ〈　,r''"゛　 ,　　　　　　　ﾘｲ)|　　　　　尚書令殿も太尉殿も、大将軍殿よりも正直格下ですよ。
　　　　　　`y't　　　　ヽ' 　　　　 /／
　　　　　　　　 ! ぃ､　　､;:=＝ｦ　　〃
　　　　　　　　　｀'' へ、　 ` ‐ '゜　 .ｲ
　　　　　　　　　　　　 `i;､　　　／ l
　　　　　　　　　　　　〉　` ‐ ´ 　 l`ヽ
　　　　　　　　　　　　／　!　　　　ﾚ' ヽ_
　　　　　　　　　_,､‐7　　 i|　　　　　 i´ 　 l ｀' ‐ ､_
　　　　 ,､-‐''"´　ﾉ,､-､ /　､,_ ,.､-　{,ﾍ　 '､_　　｀ヽ､_
　　　／ i　　　 ,､ｲ ∨　l.j__,,､..-‐::-:;」,ハ、　'､｀ ‐､_　　 ,`ヽ
　　/　　l ,､‐'´　/／ ',／!:::::::::;､--ｧ' /　　｀` ‐　　　｀'7゛　 ',
　/　　　l　 i　　´　　く　 ';::::::l　 /　/　　　　　　　　 /　　　 ',
/　　　　 !　l　　　　　＼　';:::l , ' 　/　　　　　　　　i/　　　　　',

怪訝な態度を隠しながら、あえて陳泰は媚びた口調で曹爽にそう訪ねた。
1043：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:17:01 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　,､-──-
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::/γ⌒ヽ:＼
　　　　　　　　　　　　　　 /／⌒」VV⌒＼::∨::..
　　　　　　　　　　　　　　 ||::::i'´　　　　　　|:::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　 ]|:::| __ノ　＼__ |:::|::: :|　　　　　　　　私もそう思うんだよ玄伯。だけど、最近大司農殿（桓範）が何かと注意してきてな。
　　　　　　　　　　　　 i|:::|≡≡ ,ｨ≡≡|::｢ﾊ::|
　　　　　　　　　　　　 |｢ {　　 ,L.　　　|::レ:::|
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ,圦　　_ ＿　　 |::|::::::|:.
　　　　　　　　　　　　　　,:::i|:::|ｉ＼　 ‐ ｀／|::|::::::|:::.
　　　　　　　　　　　　　 /:/.|:::|ヘ＞ｰ＜／|::|::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　 {::{ j|:::|i:i:i:〕iト　ｲi:i从:∨:ﾉ:::ﾉ
　　　　　　　　_　 -　''＼￣ﾞ|:::|`'＜i:i:|i|i:i:i:i:iｼ＼:::／`＞‐　＿
　　　　　　　/{　　　　＼|:::|　　　＞へ¨´　　　／　　　　　 ∧
.　　　　　/　{　　　　､丶`しヘ､／.:.:.:.:.:.:＼　／｀ヽ、　　　　}　∨
　　　　　 /　　{　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.◯.:.:＞.:.:.:.:.:.:｀ヽ　 / 　 ∨
　　　　　i{　　∧ | |.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:ﾆ=- ⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　|へ　　|
　　　　　ﾉ＼/／Ｌj.:.:.:.:.:.:.:/ﾆ=-　￣　 |.:.:.:.:.:ｒ──‐┐.:. |__j＼／´|
　　　　 /__／/i:i:价.:.:.:.:.:. ||　　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:|i:i/∧＼∧
　　　　/／.:./i:i:ｉ:圦.:.:.:.:.:. ||　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:/i/i:i:i∧.:.＼〉
　　　 √.:.:.:.|i:i:i:i:i:小､.:.:.:.:.||　　　　　　.|.:.:.:.:.:|　 ☆　 |イi:i:{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:. |i:i:i:i:i:/|i:i:＼.:.:||　　_　　-‐=＝=‐＼___／i:i:i:i:/{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:./i:i:i:i:/ .∨i:i∧:||　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i:i:i:i:i:i/　ﾏi:i:i:ｉ|.:.:.:.::,
　　 .:.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　 ∨ｉｉ∧||　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.: |i:i:i:i:i/　　∨i:i:i|.:.:.:.:′
　　/.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　　 ∨i:∧　　　　　　|　　　　　ji:i:i:i:i′　　 ∨∧.:.:.:.:ヽ
1044：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:17:27 ID:wrqbJe/20: .. .. . ...　.::::..　.　.　.::　:　:..　.　...　:::　:::..　... .. .. . ...　...　..::. .. .　..　.　..　.:::::　::　:.　...　.:::::　:...　.　.:::
:::....::::::........　.　.::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........　.　.::::::... .:::::........　.　.::::::... .... ..:::::::::　.　.::::::... ....:::::::::
,_:::....::::::........　.　.::::::... .... ..::::::::::::::::....::::::........　.　.::::::... .... ..:::::::｀⌒ :::::::::....::::::........　.　.::::::... ....:::::::::
　: ﾞﾞ"'ｰ-､,, ..::::::::::::::::....::::::........　.　.::::::... .... ..:::::::｀⌒ :::::::::....::::::........　.　.::::::... ....:::::::::
　: : : : : : : ｀ﾞ'''ｰ-､,,,、 ..::::::::::::::::....::::::........　.　.::::::... .... ..:::::::　:::::::::....::::::........　.　.::::::... ....:::::::::
: : : : : : : : 　　　　　 `ﾞ'-､.. .. . ...　.::::..　.　.　.::　:　:..　.　...　:::　::::　::　:.　...　.:::::　:...　.　.::::　..　.
　: : : : : : : : 　　　　　　　`ｰ--,．:::..　... .. .. . ...　...　..::. .. .　..　.　..　｀⌒ .::::..　... .. .. . ...　...　..::. .. .　.
　　　　 : : : : : 、: .　　　　　　: : ﾞヽ、:::..　... .. .. .　　⌒⌒ ...　...　..::. .. .　　　..　.　..　.:　:::..　... .. .. . ...　.
　　　　　　　丶.－､: . 　　　　　　 `'､:::..　... .. .. . ...　..　　.　..::. .. .　..　.　..　.
　　　　　　::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:ﾞﾞﾞﾞ'''''''‐- ､ ,,,,,__:::..　... .. .. . ...　...　..::. .. .　..　.　..　.
::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:｀ﾞ''ｰ-　　　　　　　_,,.--ｰ''''''"ﾞ
''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""￣ﾞﾞ"'''''―-
''"''''"""''"""'''''"""''""''""",,,,-‐'゛'''''"""''""''''""''"''''""''"""'''''"""''""ﾞ''､,,"'''''―--'''""''"''''"""''"""''''
:::::::....::::::........　.　.::::::... .,,,,-‐'゛,,,,-‐'゛:::::::....::::::........　.　.::::::... ...　　　　　　　　　ﾞ''､,,:::::::....::::::........　.　.::::::... ..

　　　　　　　　　　　　　　　　　,､-──-
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::/γ⌒ヽ:＼
　　　　　　　　　　　　　　 /／⌒」VV⌒＼::∨::..
　　　　　　　　　　　　　　 ||::::i'´　　　　　　|:::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　 ]|:::⌒ヽ､　_,､-⌒:::|::: :|　　　やっぱり野外は最高だ！
　　　　　　　　　　　　 i|:::|⊂⊃ ,ｨ⊂⊃|::｢ﾊ::|
　　　　　　　　　　　　 |｢ {　　 ,L.　　　|::レ:::|
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ,圦　　＿＿　 |::|::::::|:.　
　　　　　　　　　　　　　　,:::i|:::|i＼∨　ノ／|::|::::::|:::.
　　　　　　　　　　　　　 /:/.|:::|ヘ＞ｰ＜／|::|::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　 {::{ j|:::|i:i:i:〕iト　ｲi:i从:∨:ﾉ:::ﾉ
　　　　　　　　_　 -　''＼￣ﾞ|:::|`'＜i:i:|i|i:i:i:i:iｼ＼:::／`＞‐　＿
　　　　　　　/{　　　　＼|:::|　　　＞へ¨´　　　／　　　　　 ∧
.　　　　　/　{　　　　､丶`しヘ､／.:.:.:.:.:.:＼　／｀ヽ、　　　　}　∨
　　　　　 /　　{　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.◯.:.:＞.:.:.:.:.:.:｀ヽ　 / 　 ∨
　　　　　i{　　∧ | |.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:ﾆ=- ⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　|へ　　|

曹爽はたびたび洛陽郊外を出て、弟たちや何晏らと共に狩りを楽しんでいた。
1045：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:17:42 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　＿___
　　　　　　　 ,.　'´￣　　　　￣＼
　　　　　　／:::......　　　　　　　　　＼
　　　　　 /::::::::::.:...　　r' ⌒ヽ　　　　　＼
　　　　 /:::::::::::..　　 │ ┼　!　　　　　＼
　　　 /:::::::::::::::.　　＼‐／　　　　　　 >
　　　　ｉ::::::::::::::::::..　　　　＿＿　　　　／　　　　　たびたび洛陽を空にしてもし変事があったらどうするつもりですか？
　　　　ヽ　__,. -‐　'"´￣　　/ / ￣＞／
　　　　　＼:::::::::......　　　 / /,.． '´1 !
　　　　　　　ト .＿＿＿,. ｨ匕_-_‐ │|
　　　　　　　ﾄ│ ﾞ=’= く 1ﾞ `=’=｀├{
　　　　　　　 | {ﾄ､　　　 }　、　　ノf'|
　　　　　　　＞| ヽ　 `ー一′/　.Ｌ丿
　　　　　　／'´ |　 i　 t.ﾆ三}　i　　!ヽ._
　　　　　/i 　ヽﾄ.　!　　　　 !　/-‐ iﾍ￣￣
　　 ´￣i　ヽ.　　＼ヽーー　ﾉ厶　　} ト､:::::::.
　　　　│ 　＼　＞‐-=＝一'　　／　!　ヽ::::.
　　　　ヽ　　　丶._＿＿＿＿_,ィ´　　/　　＼
　　　　　＼　　　　　　|　　|　　|　／
　　　　　　｀ヽ. ＿　　|　　|　　レ'

あまりにも無警戒な曹爽に対して桓範は彼を諫めた。
1046：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:17:56 ID:wrqbJe/20: ::::::::::::|:::::::::::::::::::::: |　　　　　　　　　　＼:::::|
::::::::::∧::::::::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　＼|
::::::::/::∧:::::::::::::::::: |　　　　　　　　　　　　　　＼＼
::::::::: /::∧::::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　ﾉ〉〉
:::::::::::::/::∧::::::::::::::::|　　　　　＿＿＿_,,､丶｀: .　　|
::::::::::/::/: ∧::::::::::::::|　　　／　　　　／　＼: : : : .　＼ノ
:::::: /::/::/: ∧::::::::::::|　　　　　　　　　　　　〉､＿　　　｀
:::::::: /:::::::/::∧:: |:::: |　　　　　ー――=彡ﾍ｢⌒'　　　　　￣￣〉　　　　　　　私に逆らうヤツなんてどこにいるんでしょうね？
:::::::/:::::::::／::::|二二|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . : /
:::::/::::::::/:::::::/|　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: :/
-┴=ミ:|:::::://|　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈: :/
: : : : : . ＼::::/|　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └､
´￣＞､　 ∨ |二二|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _/
: : : |: : :＼　 |:::|::|:::|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／⌒,
: : : :＼: : :　　|::::::::: |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　_,ノ{
: : ＼: :＼: : ::.|::::::::: |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　/: : :＼
＼: : ＼: :＼:::|::::::::: |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
: /＼＿ー―|::::::::: |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,
/:::::/:::::::|＼::::|::::::::: |＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /

ところが曹爽はそれを意に介すことなくたびたび狩りを楽しんだという。
1047：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:18:14 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　_,. -―‐-- ､＿
　　　　,.‐'"　　　　　ヾ　　｀ｰ-、
　　　/　///　 _,.-―-､-‐‐'"　｀i
　　　｀r､__,.-'"　　　　　ヽ　　　 .|
　　　 i'　　　　　　　　　ｌ　　　　|
　　　 l　　　　　　　　　〈　　　　|　　　　　　私もそんなヤツがいるとも思いませんが、警戒する必要性はあるでしょうね。
.　　　 l.　　　　 ,,...__　　 |　　　 |
　　　　l. ,.=､　　'ﾞｰ’　　ｌ. ,.-､ |　　　　　　それに、最近司馬懿のジジイが一年近く引きこもっていますが、
.　　　　l ｀ﾞ7ﾞ　　　　　　 ! j h | |　　　　　　ヤツが一番危険です。
　　　　 l　 !　､　　　　 └;__.ﾉ |
.　　　　 l. ,ゝ'"´ﾞヽ　　　　j. ｀ｰ|
　　　　　l. ｀゛ﾆ￣｀　　　 j　　 |
.　　　　　!　　　　　　　,:' /　　|
　　　　　ヽ、　 ___...ノ　/　　 .|
　　　　　　　｢￣　＿＿,..==＝|
.　　　　　　 |ll厂￣￣￣　　　 |
　　　　　　_,.!ｌ　ｌ三三ｌ _,.--―!､＿
　　　　￣ヽ､ll__,..--―'"　　　　　　￣￣
　　　　　　　ｌｌ
1048：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:18:32 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　,､　-- ､i!__
　　　　　　　　　　,　'´　　　　　　　｀`ヽ､
　　　　　　＿ ,／　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　 ∠　　　　　li　ﾄ､､　､　　　　ヽ
　　　　　 /　　　 ,　, |ヽlヽ!ヽ､|ヽ!ヽ　　　 l　　　　というと？
　　　　ﾚ!　　./Viﾚ'　 , -ｰニｰ-､ﾚ､　　 .l
　　　　　　 |　　|i ,-ｰ､　　　'⌒iTｯ　 .| /`ヽ!
　　　　　　ヽ,　',　ﾊT:}　　　　ﾞ´　　　`　ｿﾉ
　　　　　　　　`ヽ',　''´ﾉ　　　　　　　　 _,イ-､
　　　　　　　　　　{l　　`　　　　　　 / ヽ┤ |｀`ｰ- ､
　　　　　　　　 /入　　￣　　　　,　　　./　 |　　　 `ヽ､
　　　　　　　　　ﾄ､ゝ>-ｰ' ￣`ヽｲ　　　/　　.|　　　　,､ '" ＼
　　　　　　　　　了､_　　　　　　　.〉　 ./　　 |　　／　　　ヽ
　　　　　　　　 /ヽ｀`ｰ-l'　　　 |　　/__　　 |　　/　　　　　　　l
　　　　　　　　 |　＼　 ,' 　　 l`ｰ''|　ヽ､. |　ﾉ　　　　　　　 l
　　　　　　　　　 |　　　`,' 　　 .lヽ::::ﾉ　　　｀　l　　／　　　 l
　　　　　　　　　　l　　 ./　　　ト-辷　　　 `Y　／　　　　　　 l
　　　　　　　　　 l　　 ./　　　　|　　ﾄ､＿　　_-/　　　　　　　　　|
　　　　　　　　 |　　/　　　　 |　　　 lヽ｀　　l　　　　　　　 l
　　　　　　　　　 L_../　　　　ﾄ, 　　 |　l.　　 l　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　ゝ/　　　　ハ　　ヽ |　　 lｰ､＿,. -‐-t-､__,ノ
　　　　　　　　　　 l　　　　　 /　ヽ　　　ヽ　　 `l　　　　 /￣´
1049：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:20:39 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　|_:::::::::::::::::::::::::::::l:..l;;;:::.:.:::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　　 .l..:￣'''' ー-''':::___i_i___,,...､､､'ｪ´''''---‐|
　　　　　　 ,L,,,_＿_　　　 ..':';i i'' ::.:..　　　　　:.:.::;:;:;|
　　　　　　{rミﾐ::l　｀'‐---　!_!,,,､ ----‐‐‐-i'￣;;:i
　　　　　　|ミﾐ:::l　　 r‐‐ｧ　　　　r‐‐ｩ　　 _」　三|
　　　　　|ミﾐゝ'　　 .￣　　　　　￣　　　{,,,､　三|
　　　　　i´lﾐ: ! 　 _,,.-_-　　　　　　 .-_､　　　:i　三|
　　　　　|:|ﾐ::ﾉ　 .,,ｨ'r｡ｧ`ｭ　　　　ｨ"r｡ｧヽ, 　 | :ﾆ/i｀l
　　　　　.!ヽ:l　　｛::::::. i~　/ ::.　弋''-‐.'｀　　 |. ﾉi !;ﾉ
　　　　　 i 'ゞl:::.　　ヽ:: /; ./　::　　 .ﾞ‐-　　　　i::l,,i /
　　　　 l ..|:i:::.　／⌒iノγ　::　 i,　　　　　　 | |';.ﾉ
　　　　　　 ~ゞ::／　／　''〈〟 _〟}::　　.......　　|├'
　　　　　　　／　:／::::..　　　 ) (　　　　.::::::::.　ﾉ:ﾉ
　　　　　　/　　.（::::::::::...._,,...____　　　..:::.:::.　ﾉ/_
　　　　 /　　　　⌒＼.{〉ﾍ,__,ﾞiq　　　　　／!1l
　　　　　|　　　　　　　〈.:.!⌒!⌒!./ 　　　　/ ;;r' .i ヽ
　　　　　|　　　　　　　/iヾ|. │ │ﾉ　　　/　/　 /　｀!_
　　　　 |　　　　　　;;'､　､ヽ___丿　'　／ .ﾉ　./　　　 -〒ヽ
　　　　　|　　　　　/ヽ　.　ヽ..,,＿＿／／　./　　　　　ノ　 }

曹爽が大将軍になった当時、司馬懿は魏の功臣達の筆頭と言ってもいい存在であった。

そして司馬懿は多くの功臣達から信頼されていた。
1050：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:21:09 ID:wrqbJe/20: >>1049訂正

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__＿___ __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､:.´: : : : : : : : .｀: ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : :_:_: : : :）:.):八: :.ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,': /´　｀ー ´　　ヽ: :i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i: /　　　　　　　　　 i: :!　　　　　　　　ヤツには大志があり民心もある。警戒するべきだ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{: !　　　　　　　　　 j:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',:!　_＿､　　,_＿　 i:/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ!.　ﾟｰ`/ 　 `ﾟ-´　ﾘ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ {;ﾍ　　 ,　　　　　　ｊ:ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､ﾘ　ﾊｊゝｨ小　ﾑﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !､　｀ニ´　　/!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ヽ　　　　　ｲ j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト､ヽ _＿,　／i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {ヽ;:＞.v.＜::;ノ}
　　　　　　　　　　　　　 __、　　　　 __＿_jヾ;j::::| | |:::i_シj､_＿__　　　　　　,__
　　　　　　　　　　　　ﾑ７´￣￣￣::´::::::::::::::＼::::| | |::::_／::::::::::::::｀::￣￣￣｀７ﾑ
　　　　　　　　　　　　 /:::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀| | |´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::',
　　　　　　　　　 /::::::::ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j::::::::',
　　　　　　　　 ,':::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |::::::::::::::::::〔二二二〕:::::::::i:::::::::ﾊ

丁謐は畢軌と共に司馬懿を警戒し、曹爽に信頼しないようにと常々進言していたほどである。
1051：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:21:35 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　|_:::::::::::::::::::::::::::::l:..l;;;:::.:.:::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　　 .l..:￣'''' ー-''':::___i_i___,,...､､､'ｪ´''''---‐|
　　　　　　 ,L,,,_＿_　　　 ..':';i i'' ::.:..　　　　　:.:.::;:;:;|
　　　　　　{rミﾐ::l　｀'‐---　!_!,,,､ ----‐‐‐-i'￣;;:i
　　　　　　|ミﾐ:::l　　 r‐‐ｧ　　　　r‐‐ｩ　　 _」　三|
　　　　　|ミﾐゝ'　　 .￣　　　　　￣　　　{,,,､　三|
　　　　　i´lﾐ: ! 　 _,,.-_-　　　　　　 .-_､　　　:i　三|
　　　　　|:|ﾐ::ﾉ　 .,,ｨ'r｡ｧ`ｭ　　　　ｨ"r｡ｧヽ, 　 | :ﾆ/i｀l
　　　　　.!ヽ:l　　｛::::::. i~　/ ::.　弋''-‐.'｀　　 |. ﾉi !;ﾉ
　　　　　 i 'ゞl:::.　　ヽ:: /; ./　::　　 .ﾞ‐-　　　　i::l,,i /
　　　　 l ..|:i:::.　／⌒iノγ　::　 i,　　　　　　 | |';.ﾉ
　　　　　　 ~ゞ::／　／　''〈〟 _〟}::　　.......　　|├'
　　　　　　　／　:／::::..　　　 ) (　　　　.::::::::.　ﾉ:ﾉ
　　　　　　/　　.（::::::::::...._,,...____　　　..:::.:::.　ﾉ/_
　　　　 /　　　　⌒＼.{〉ﾍ,__,ﾞiq　　　　　／!1l
　　　　　|　　　　　　　〈.:.!⌒!⌒!./ 　　　　/ ;;r' .i ヽ
　　　　　|　　　　　　　/iヾ|. │ │ﾉ　　　/　/　 /　｀!_
　　　　 |　　　　　　;;'､　､ヽ___丿　'　／ .ﾉ　./　　　 -〒ヽ
　　　　　|　　　　　/ヽ　.　ヽ..,,＿＿／／　./　　　　　ノ　 }

曹爽が大将軍になった当時、司馬懿は魏の功臣達の筆頭と言ってもいい存在であった。

そして司馬懿は多くの功臣達から信頼されていた。
1052：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:22:06 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　／.::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀丶、
　　　　　　　　　　　　／.:::::::::::::::::::/.:::::::::::::. :: ::::::. .ヽ.
　　　　　　　　　　　　　/.::/.:::::::.::::::::/. .:::!:::::::::::. : :. :::.:::::ﾍ
　　　　　　　　　　 i′:′.: .:.::::::/.::::.:::l、:､:::::::.　::. l::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　 |:::::i ::: :: :!:::/.:: .:/.:jヘ､＼:: .::::::ﾄ､:::::::ﾄ､　　仲達殿、娘と婿殿をよろしくお願いいたします。
　　　　　　　　　　 |:::::l: :. ::::l:/|::!::/}:/ ,rｧ≠fﾄ､::::::|/.::::ﾄ|
　　　　　　　　　　 |:::::|::::::::::|ｋl::|:{ /　ｨ代fiﾂ:::::::::{::::::::ﾄ|
　　　　　　　　　　 l:i{::ﾄ､::ゝ㌘f沁′ 　　￣ |:::/:/ l::::i:|
　　　　　　　　　　爪:l::::ヽ::::＼¨´ } 　　　 |/l/　 }:::ﾄ!
　　　　　　　　　　ノ　ヘ.::.::ﾄxヘ、　｀ t一ｧ　 /　 .ｲ|从
　　　　　　　　　　　　　　　メ、 ─‐`┐. _ 　／,r',仆､l、ﾞー‐-　　 .._
　　　　　　　　　　　　／　　　｀二丁{､｢￣ヽﾞﾏヽｆ　　　　　＞‐‐､
　　　　　　　　　／　　　　 .ｲ｣ /} }／〉､　　ヽﾏk｣`　　　　　／　　　i
　　　　　　　　　　ｒ'´ 　　　　∠　 -‐〈/　 {/iﾊ　　ﾒ}　　 i 　　 .′　　　l
　　　　　　　　　　 {　　　`rｲ　　　　　　　 } }　　| |　　　i　　 /　　　　 l
　　　　　　　　　　 l＿_,／,小、　　　　　　　　| |　　| |　　　',　 /　 /　　　 |
　　　　　　　　　／{ ／／｜ヽ　　　　　　　 | |　　{ ＞ニニＶ　 /　　　　/ j
　　　　　　　　/__／／　　ｊ　　　　ｒ‐─ 二ソ　　　　｢」 }　.′　　 / /{
　　　　　　　　{-- ´　　　ﾄ､　　　　{ ｢｣´　　　　　　　　　　| |/ 　　／ /　}
　　　　　　　 ',　　　　　　|} 丶、　ﾄ､ヽ　　　　　　＼|/　　／　　 .ｲ
　　　　　　　　 ',　　　　　{ー‐‐一ｧj　ヽヽ　　　　　　　.′ ／　／　.　{
　　　　　　　　　 ',　　　　 l　　／,ｲﾍ.　ヽヽ　　　　　 .′　　／　　.′ !

司馬懿は後に曹爽一派と対立する王粛と縁戚関係を結んでいた。
1053：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:22:22 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　＿ノ＼ノ＼　＼
　　　　　　　　　/　　　　　　　　/⌒ 　　　　　　￣＼ヽ
　　　　　　　　/　　　　　　　　／　　＿　＼│/　＿ヽ）
　　　　　　　/　　　　　　　　 _）　　彡　＼　　　/　ミﾘ
　　　　　　〈　　　　　　　　（　　彡＿＿＿＼　/＿＿ﾐ）
　　　　　　　ヽ　　　　　　　　〉　／／／フヽ二I へ、 lﾘ
　　　　　　　（　　　 /￣ヽ〒＝┤、∠／/／││＼l,/ｌｌ　　　　　仲達さんにはかなわないねえ。
　　　　　　　ヽ　　│　　│＼　＼＿_／ヘ/　＼ノ　ﾘ
　　　　　　　 ∫　　ヽ　　ヽく＼　　　　／へ　　 ∧ 　,ﾘ
　　　　　　　人　　　＼__│∫　　、／＿＿_＼/＿〉/ﾉ
┌───￣　＼　　　〔　ミﾐ　　ﾐ＼＼───ｲ/ﾐ
/　　　　　　　　　￣￣ ─┐ミ　　　ﾐ　丶｀ー─ｲ/ﾐｌ
　　　　　　　　　　　　　　Л卅卅＼　ミ　　＼￣/ ﾐｌ￣￣￣￣｀）
　　　　　　　　　　　　　 / │卅卅卅丶ﾐミミミミミ/　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　││卅卅卅卅卅＞─イ　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　││卅卅　卅　　 /卅卅　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　││ 卅　　　ﾘ　　亅卅卅　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　││ ＂　　　　　　│卅卅　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　││　　　　　　　　 │斗　　　　　　　│

そして司馬懿は剛毅で有名な蒋済とも友人関係にあった。
1054：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:22:41 ID:wrqbJe/20: 　　　 /
　　　 |　　　　　し　　も　　食　　部
　　　 |
　　　 |　　　　ろ　　っ　　べ　　下
　　　 |
　　　 |　　　　　　と　　も　　　と
　　 ∧
　　　 ∧　　　　　　　大　　の
　　　　∧　　　　　切
　　　　 ∧　　　　　　　　　を
　　　　＿＼　　　に
　　　／三三＼
　／三三三三三≧､　　　　　　　　　　　　／
／三三三三´　　￣￣／ヽ､＿＿＿＿／!/
三三三三二　　　　／　／　＼三=､
三三三三三i　　──　- ､　　＼三',
三三三三´ 　　　＿　　　　　　　 i三i
￣ヽ三´　　　 ´'''''三≡=　　｀丶　|三!
￣ヽ|!′　　　　　 /匸i|ヽ､　　　　 !''′
　　　　　　　　　　　　 '　　 =≡=i
　　　　　　　　　　　　　　　　 i少ヽ/
し′ 　　　　　　　 ,　　　 ',　/
　　 i　　　　　　　　　 ′‐　　 i. !
　　 ',　　　　　　　___　　　i　イ/
＼　∧.　　　　 ´¨＼ヽ､　　 /
＼＼　　　　　　　　ヽ丶j　 /
:::::＼＼＞　　　　　　　 /
:::::::::::＼＼　＞､　　　 /
::::::::::::::::＼＼　　／｀ー‐ ′
::::::::::::::::::::::＼＼'
　　　　【鄧艾】

そして鄧艾のように身分が低い者であっても幕僚とし、淮南復興に従事させるなど人材を使い、
1055：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:22:53 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞.､
　　　　　　　　　　　　　　　,.．≦￣￣｀:::::::::::::::::::::::::::::::＞-､:::::::::::::::::::ﾍ
　　　　　　　　　　　　 ,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.イ::::::::／zx　ヽ、:::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,ｲ=､|:::／/´ヾ》　 /::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　 "¨¨ﾞ`ー-＜_:::::::::::::::::::i ′ ﾚ′　,-.　　/彡y:::::::::::::｀¨¨≧ｰ-.､
　　　　　　　　　　　　　 _＞::::::::::::l|　ｎ　　　/　|　　　 ∠_彡-､::::::::::::::::::::::::::｀＞.､　　　　　太傅殿の頼みなら仕方ないな！
　　　　　　　　　　　　　 ,.イ:::::::::::::::::::iﾘ　ｌ│　　　-‐‐-　　　　,心 }:::::::::::::ｰ=z──‐-ﾐｭ
　　　　　　　　　　　　　　 "´￣￣ `ー-〉　ヽ　 /　　　　　　Ｔ　}:::::::::::::::::::::｀＞.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　｀ヤﾃ１　　　　　 r夕,ｲ::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　 ',::::::{　　　　　　　ト彳:::::::::::＜´￣￣￣￣｀ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　Ｌ..ム、　　　 ,.ｲﾔ¨¨¨¨¨¨¨｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ、｀二´｀　　　,.イ　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾒ､＿ ,ｨ' ¨´ 　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,′　，　　/　　　　 |＞.､__＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.--ァ≦7　l　　／　 l 　　　 ! ,.．＜　>=-､
　　　　　　　　　　　　　　　 _r≦,ｨ'´___メ、　l ,∠ =--┴ ---ｙ＜　　　　　ヽ､
　　　　　　　　　　 ,。＜/　 /"´　　　氷´　　　　　_,.彡"　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　 ,.イ　　 / 　/ヽ､＿＿/＿＿_,.＞;"´／　　　　　　　　　　　　 _＿　＼
　　　　　　　　　 _<　　　　　　/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／　　　　　　　　 ,.．＜;;;;;;;;;;｀ゞ心､
　　　　　　　　　 /;;;;ﾍ.　　j　　 {;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／　　　　　　　 ,. ＜;;;;;;;_＿_;;;;;;;;;;;;;;ゞﾘ
　　　　　　 /;;;;;;;;;;ﾍ.　j　　 {;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.ｲ　　　/　　　　　／;;.＞'"´　　　｀ヽ､;;;;;ζ
　　　　　　｝⌒ヽ､;;ﾍj　　　V;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ｲ　　　　 /　　　　　　{;.ｨ"　、　　　 ,′ 　ヽ;,′
　　　　　 ,.ｲ　, 　　ヽｊ　　　 V;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.ｲ　　　 /　　　　　 /　　　ヽ　　,ｲ　　　ﾉ'
　　　　　　ﾑ／　　　　 |　　　 ∨;;;;;;;;;;;;.ｲ　　　　 / 　　　　 /　　　　　ﾉ ´ ＿_ 彡"
　　　　／ ,ｲ　　　　 │　　　　 ∨;;;;;.ｲ　　　　 / 　　　　 /　　　　　 /　　　　　/

孫礼のように有能な働き者を使いこなし、
1056：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:23:14 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　l　┼　　　　　　　　　
　　　　　　　　　ﾚ<ﾅヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ── - 、
　　　　　　　　　　　　　っ　　　　　　　　　　　　　　　　／≧─-､///ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　|　┼　　　　　　　　　　　　　　 / ｒ'´ 　ヾﾐ､ヽ//ﾍ__
　　　　　　　　　　　　　　ﾚ c!、　　　　　　　　　　　 /z─‐-､　　　ﾉ///|/}　　　　　仲達ならば公孫淵をぶち殺してくれるだろう！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　┼　　　　　　　　 / {￣` ‐/ 　　/ﾍ//|ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ c!、　　　　　　〈　l::::::::ソ　　　_(ノハ
　l　┼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ｀￣´＿__ノ .|////ヽ,_＿
　ﾚ<ﾅヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿,─ /　￣　　　／ |/|｀ヽ//////ヘ
　　　　　っ　　　　　　　　　　　　　　　　 ,≦8///州〈_＿＿＿_／:爻:|/|　　￣￣｀ヽ/｝
　　　　　　|　┼　　　　　　　　　 ,≦88.／//《州州州州州'爻.／/ト、　　　　 '"
　　　　　　ﾚ c!、　　　　　　　〈888／///｀ヽ州州州州州／/////ヘ
　　　　　　　 .|　┼　　　　　　 / 　ﾘ゛////////////////////r─―─ﾍ
　　　　　　　　　ﾚ c!、　　　　　／ |'/‐──―-、///////////∠'（ (,) ）ゞう》
　　　　　　　　　　　　　　　／　 }|_＿＿、　　＼/////////.／￣￣￣|　ﾘ
　　　　　　　　　　　　　／. 　　∧/////｀ヘ、.　＼/////／　　　　　 |ノ′
　　　　　　　　　　　／　　　.∧/////////＼　　＼/∧　　　　　　 |
　　　　　　　　 ,＜´　　／/∧////////////＼_＿ .∧　　　　　　 |
　　　　　　　　, ＜´　　　〈//∧//////////////////∧　　　　　　　 |
　　　　　, ＜´　　　　　＞〔ｨ─./、/////////////／　 , ―ー　　　　 |
　　　／//ヘ　　＞´￣／///ヽ　　ヘ//////////／￣￣　　　　　　 |
　　／//////ヽ´ 　　 ////////＼／ヘ///////　　　　　　　　　　　　ノ

あの曹叡などは司馬懿を完全に信頼しており、五丈原の戦いにて茶番を演じても叱責せず、
遼東討伐時にも全て司馬懿に任せるほどであった。
1057：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:24:42 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　_,. -―‐-- ､＿
　　　　,.‐'"　　　　　ヾ　　｀ｰ-、
　　　/　///　 _,.-―-､-‐‐'"　｀i
　　　｀r､__,.-'"　　　　　ヽ　　　 .|
　　　 i'　　　　　　　　　ｌ　　　　|
　　　 l　　　　　　　　　〈　　　　|
.　　　 l.　　　　 ,,...__　　 |　　　 |　　　　　残念だが、ヤツが多くの功臣達から信任され、民心を得ているのは間違いない事実。
　　　　l. ,.=､　　'ﾞｰ’　　ｌ. ,.-､ |
.　　　　l ｀ﾞ7ﾞ　　　　　　 ! j h | |　　　　　そして、一部の功臣達が我らに不満を抱き、それを意に介さないのは不自然だろう。
　　　　 l　 !　､　　　　 └;__.ﾉ |
.　　　　 l. ,ゝ'"´ﾞヽ　　　　j. ｀ｰ|　　　　　多少探る必要がある。
　　　　　l. ｀゛ﾆ￣｀　　　 j　　 |
.　　　　　!　　　　　　　,:' /　　|
　　　　　ヽ、　 ___...ノ　/　　 .|
　　　　　　　｢￣　＿＿,..==＝|
.　　　　　　 |ll厂￣￣￣　　　 |
　　　　　　_,.!ｌ　ｌ三三ｌ _,.--―!､＿
　　　　￣ヽ､ll__,..--―'"　　　　　　￣￣
　　　　　　　ｌｌ
1058：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:24:55 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　 r─￢'''""￣:.｀:.＝ｰ､、
　　　　　　　　　　　ゞ､:_: : : : : :.ソ彡: : : : : :｀ヽ
　　　　　　　　　 /　　｀￣￣´　ヽ : : : : : : : : ﾍ
.　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　∨ : : : : : : : i
　　　　　　　　　　 | 　　　　　　　} : : : : : : : :l
　　　　　　　　　　 l　　　　　　　　　　j: : : : : : : : .!
　　　　　　　　　　 l 　　_＿　　　ム: : : : : : : :.l 　　　それにだ。我らにとって邪魔な郭皇太后を外宮へと追いやったのだ。
　　　　　　　　　冫､"ﾟノ　　　　/: : :__: : : : : : :!
　　　　　　　　　　/　　`　　　　　 !: ://　ﾍ: : : : :l　　　それに釣られて動く者がいるかどうか、探る必要性もある。
　　　　　　　　 i　　　　　　　　 j: :i ちソj: : : :.ﾘ　
　　　　　　　　　 !　 ___　　　　　 j: :ﾚﾉ　ノノﾉノ
　　　　　　　　　　Yﾘ川ﾍ　　　　　ソ　　　　　 |
　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 i　　　　　 !
　　　　　　　　　　　 /　　　　ノ /　　　　　 !
　　　　　　　　 {　　　　　 /　　　　　 |
　　　　　　　　　ヽ、__,　／　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　｀ヽ┌──────|
　　　　　　　　　　　　　　 |:l | i￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　 |:l | |:::|三☆三|__＿_!
　　　　　　　　　　　　　　 |:l | |:::_＿＿＿＿＿＿ヽ
　　　　　　　　　　　　　ノｿ／:::::´￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 // /´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　 // /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
1059：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:25:08 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. .′|:.:.: |.:.:.:. ‘, .:.:.:.:.:.: l.:.:.:.:.:.:.‘, .:.:.:.:.:.‘,:.
　　　　　　　 .′.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ｌ:.:.ｉ|:.:.: |.:.:.:.:. ‘, .:.:.:.:.: |.:l :.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.‘,
　　　　　　ｌ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.ｉ|:.:.: |、.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.: |.:| :. |.:.: | :.:.:.:.:.: l |
　　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|: 八 .: | ＼ .:.:.|:.:.:.:.:.: |.:|、 |'. .:| :.:.:.:.:.: l |:.　
　　　　　　　　 .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|/‐-＼|.,,__ '. :.|:.:.:.:.:.:,ﾊ-‐ナ∨ .:.:.:.:. /.:|:.:.
.　　　　　　　　 .:.:.:.:.:.:.:.:.: . |ｘfそ　㍉､　}/| .: ／ fそ　ﾃ|:/.:.:.:.:/ :/ .:.:.　　　　　　大将軍殿の振る舞いはいささか度が過ぎるのではないですか？
　　　　　　　 l ＼ :.:.:.:.:.:.:.〈{ V辷ジ　　 |／　　ﾋi辷ジﾉ'.:.:.:.:/ :/.:.:.ｌ.:.:.
.　　　　　　　ｌ.:.:.:..＼＼＼＼　　　　　　　　　　　　　/.:.:.／／ ..:|.:| : l
　　　　　　　　 l:.:.:.:.:.:.:..＼＼＼　　　　 l　　　　　　厶イ／ .:.: |.:|.:| : |
　　　　　　ｌ:.:.:.:l :.:.:.:.:.:.:.:..＼{　　　　　＿　　　　　 .:/.:.:.:.:.:.:. |.:|.:| : |
.　　　　　　 l.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..＼　　　 ´ｰ‐｀　　　／/ .:.:.:.:.:.:.: |.:|/.:.:.|
　　　　　　　ｌ:ｉ| :！ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.┌ｉ: . .　　　 . . :ｉ┐/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|/ .:. /
　　　　　　　 |八 :‘，:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|　＼__｀二´__／　|.′.:.:.:.:. /.:./.:.:.:./
　　　　　　　＼:.＼ :.:.:.:.:.:.:.:.: |　∩　┌┐　∩　l.:.:.:.:.:.:.:/.:./.:.:.:./
　　　　　　　　　　＼:.＼ :.:.:.:.:.: |、∪　││　∪　|:.:.:.:.:.:/.:./.:.:／
.　　　　　＿＿＿＿,＞‘，:.:.: //＼. 　 ∨ 　 .／│ .:. /.:./＜,＿＿__
　　　　　／'///////////∧.:./////｀777777´//∧ .:/／//////////7ｧ．.
.　　　　 ////////////////}/////////////////∧{/////////////////＼
　　　　 ///////////////////////／￣￣￣＼//////////////////////∧
.　　　 ////////////////////////　 /￣￣ .　 ∨/////////////////////∧
　　　///////////////////////∧　 ' 　　 /　 //////////////////////// l
.　　/////////////////////////∧　｀¨¨´　 ///////////////////////// |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【郭皇太后】

曹爽が専制を行う上で、曹爽は曹叡の皇后であり、曹芳の義理の母である郭皇太后とも
次第に対立するようになっていった。
1060：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:25:24 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　,､-──-
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::/γ⌒ヽ:＼
　　　　　　　　　　　　　　 /／⌒」VV⌒＼::∨::..
　　　　　　　　　　　　　　 ||::::i'´　　　　　　|:::|:::::|　　　　　　　　まずい。流石に皇太后陛下と対立する羽目になるとは・・・・・・・・
　　　　　　　　　　　　　　 ]|:::| __ノ　＼__ |:::|::: :|
　　　　　　　　　　　　 i|:::|≡≡ ,ｨ≡≡|::｢ﾊ::|　　　　　　　丁謐、何か良い考えはないか？
　　　　　　　　　　　　 |｢ {　　 ,L.　　　|::レ:::|
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ,圦　　_ ＿　　 |::|::::::|:.
　　　　　　　　　　　　　　,:::i|:::|ｉ＼　 ‐ ｀／|::|::::::|:::.
　　　　　　　　　　　　　 /:/.|:::|ヘ＞ｰ＜／|::|::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　 {::{ j|:::|i:i:i:〕iト　ｲi:i从:∨:ﾉ:::ﾉ
　　　　　　　　_　 -　''＼￣ﾞ|:::|`'＜i:i:|i|i:i:i:i:iｼ＼:::／`＞‐　＿
　　　　　　　/{　　　　＼|:::|　　　＞へ¨´　　　／　　　　　 ∧
.　　　　　/　{　　　　､丶`しヘ､／.:.:.:.:.:.:＼　／｀ヽ、　　　　}　∨
　　　　　 /　　{　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.◯.:.:＞.:.:.:.:.:.:｀ヽ　 / 　 ∨
　　　　　i{　　∧ | |.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:ﾆ=- ⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　|へ　　|
　　　　　ﾉ＼/／Ｌj.:.:.:.:.:.:.:/ﾆ=-　￣　 |.:.:.:.:.:ｒ──‐┐.:. |__j＼／´|
　　　　 /__／/i:i:价.:.:.:.:.:. ||　　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:|i:i/∧＼∧
　　　　/／.:./i:i:ｉ:圦.:.:.:.:.:. ||　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:/i/i:i:i∧.:.＼〉
　　　 √.:.:.:.|i:i:i:i:i:小､.:.:.:.:.||　　　　　　.|.:.:.:.:.:|　 ☆　 |イi:i:{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:. |i:i:i:i:i:/|i:i:＼.:.:||　　_　　-‐=＝=‐＼___／i:i:i:i:/{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:./i:i:i:i:/ .∨i:i∧:||　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i:i:i:i:i:i/　ﾏi:i:i:ｉ|.:.:.:.::,
　　 .:.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　 ∨ｉｉ∧||　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.: |i:i:i:i:i/　　∨i:i:i|.:.:.:.:′
　　/.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　　 ∨i:∧　　　　　　|　　　　　ji:i:i:i:i′　　 ∨∧.:.:.:.:ヽ

具体的に彼女が曹爽とどういう形で対立したのかは正史に記載されていないのだが、
魏略によると丁謐は曹爽に事態を収拾するにあたってあるアドバイスを行った。
1061：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:25:39 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__＿___ __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､:.´: : : : : : : : .｀: ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : :_:_: : : :）:.):八: :.ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,': /´　｀ー ´　　ヽ: :i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i: /　　　　　　　　　 i: :!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{: !　　　　　　　　　 j:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',:!　_＿､　　,_＿　 i:/　　　　　　簡単ですよ大将軍殿。皇太后陛下には別宮に出て貰うのです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ!.　ﾟｰ`/ 　 `ﾟ-´　ﾘ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ {;ﾍ　　 ,　　　　　　ｊ:ｿ　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､ﾘ　ﾊｊゝｨ小　ﾑﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !､　｀ニ´　　/!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ヽ　　　　　ｲ j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト､ヽ _＿,　／i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {ヽ;:＞.v.＜::;ノ}
　　　　　　　　　　　　　 __、　　　　 __＿_jヾ;j::::| | |:::i_シj､_＿__　　　　　　,__
　　　　　　　　　　　　ﾑ７´￣￣￣::´::::::::::::::＼::::| | |::::_／::::::::::::::｀::￣￣￣｀７ﾑ
　　　　　　　　　　　　 /:::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀| | |´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::',
　　　　　　　　　 /::::::::ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j::::::::',
　　　　　　　　 ,':::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |::::::::::::::::::〔二二二〕:::::::::i:::::::::ﾊ

魏略によると、丁謐は郭皇太后を別宮に追い出し、自分達の主導の下で内宮、
つまり宮中を牛耳るべく曹爽に進言したという。
1062：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:25:58 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　 r─￢'''""￣:.｀:.＝ｰ､、
　　　　　　　　　　　ゞ､:_: : : : : :.ソ彡: : : : : :｀ヽ
　　　　　　　　　 /　　｀￣￣´　ヽ : : : : : : : : ﾍ
.　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　∨ : : : : : : : i
　　　　　　　　　　 | 　　　　　　　} : : : : : : : :l
　　　　　　　　　　 l　　　　　　　　　　j: : : : : : : : .!
　　　　　　　　　　 l 　　_＿　　　ム: : : : : : : :.l
　　　　　　　　　冫､"ﾟノ　　　　/: : :__: : : : : : :!　　　　　（我らの願望を叶える上で、皇太后など不要）
　　　　　　　　　　/　　`　　　　　 !: ://　ﾍ: : : : :l
　　　　　　　　 i　　　　　　　　 j: :i ちソj: : : :.ﾘ
　　　　　　　　　 !　 ___　　　　　 j: :ﾚﾉ　ノノﾉノ　　　　　　（来たるべき日の為に排除するべきだろう）
　　　　　　　　　　Yﾘ川ﾍ　　　　　ソ　　　　　 |
　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 i　　　　　 !
　　　　　　　　　　　 /　　　　ノ /　　　　　 !
　　　　　　　　 {　　　　　 /　　　　　 |
　　　　　　　　　ヽ、__,　／　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　｀ヽ┌──────|
　　　　　　　　　　　　　　 |:l | i￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　 |:l | |:::|三☆三|__＿_!
　　　　　　　　　　　　　　 |:l | |:::_＿＿＿＿＿＿ヽ
　　　　　　　　　　　　　ノｿ／:::::´￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 // /´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　 // /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

具体的に曹爽と郭皇太后が対立する原因は良くは分からないが、
元々、曹爽一派の何晏;や鄧颺、李勝らは彼女の夫であった曹叡から
疎まれ続けていた。

それを考慮し、丁謐はあえて彼女の排除を曹爽に進言した。
1063：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:26:27 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　ｘ、
　　　　　　　　　　／　＼
　　　　　 /∧_ .　-‐《｡〔.:.::〕｡》‐-　. _/∧
　　　　 i 0 , =≠-‐=＝＝=‐-＝=、 0 i
　　　　 |／ . : : : : : : : : : : : : : : : : .＼｜┛┗
.　　　／. : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : .ヾ ┓┏
　　　 '. : : : : : : ／{: :/. : : : :ﾄ､: : : : : : : : :.
　　　 { : : : : : {: {＼i: {: : : : : :!／i : }: ヽ: : : }　　　　　　　烈祖（曹叡）の血筋に連なる者が、皇帝となるべきです！
　　八八: : :.{ヽ!,二ヽﾊ: : :厶二! : : : } : :ﾉ
　　　ヽlヽﾍゝｨ汽_,｢`厶イ汽_,刈: : :ﾉイ:{　
.　　　　/| : :ﾊ　 V::ﾘ　　　 V::ﾘ厶:イ: : |l: :.、
　　　　/ :|: : :∧　 ´　　 ′　｀　ノ: :ｌ: : :|l: :ﾊ
.　　　/ :八 : : : ヽ　　（　　）　〃: ﾉ: : 八: :.l
　　　{: :{ : :ヽ: : : : ＞ ..　_　.. ＜ｌ{: : : :／: :ﾉ: :}
　　　ヽ(＼ :_: ヽ: :{: ├-==-┤:八.:／厶ィﾑノ
　　　　／´ 　＼_＞' 0 (.:) 0`＜_／￣｀ヽ
　　／　　　　　　 / ＼､　／∧　　　　　＼
　 '´　　　　　}　／　　　　　＼　{　　　　｀ヽ

彼女に関しては、司馬師が曹芳を廃立した際に、曹操の息子である曹據を推薦した際、
上記の理由をもって反対し、曹髦を皇帝とするように司馬師に要請している。

相手が実力者であっても臣下の言うことを黙って聞くような類いの人物ではなかったのがうかがえる。
1064：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:26:53 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -────--　__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞彡　　　....:: : : : : : : : : : ::.....
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　＞一≦:: : : : : : : : : : : : : : : : : ...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　イ＜￣ : :_:＞ー弋: : : : : : : : : : : : : : ..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　〆´　　._　イ::::: 　　　.::ヽ: : : : : : : : : : : : : : ..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨　　　 /.:::::::::::彡⌒`::::::::::ヽ:: : : : : : : : : : : : ::..
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ___彡　辷ミ/ ..:::::／_ イ:::::::::::::::::::j: : :.＞-､: : : : : : : :.　　　　　　　ふん、所詮はあの烈祖の女だ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　从　　..::／ィてﾉ′::::::::::::::/: : /イ　ﾊ: : : : : : : :.
　　　　　　　　　　　　　ー─--イ　/　　　　.:::::::　　　 ...::::::::::;ｲ.: : :|　㍉.　从: : : : : : :.　　　　　あのような愚物がのさばるようでは話しにならん。
　　　　　　　ヽ､＿＿彡＜ ,,///⌒≧) ..:::::::　　 ...::::::::::／/.: : :│イﾉ /: : : : : : : : : :.
　　　　　　　　＿＿_彡　 ,,ｨ//// 〉ｲr／::::::::::::......:::::::::::／:::/ : : : : ﾚ ´.ノ: : : : : : : : : : ::.
　　　　　　　,イ＜￣ア　 ,//////{　弋::､::::::　　　 :::::::::::: 彡ｲ: : : /r爪: : : : : : : : : : : : :::.
　　　　　／　　≧=彡　,,///////|　　＿＿　　　　::::::::::::::/::/ｲｲ: : : : : : : : : : : : : : : : ::
　　　　　ｧ彡′　,,,ｨ/////////', 　ﾄー一〉　　　::::::::::彡ｲｿ/: : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　ー-Z　　　,////////////ﾊ　弋__＞'　　　　::::::::::::::::::イ: : : : : : : : : : : : : : : : : : ::
　　　　　 /　　 ,,//////////////∧　　　　　　　 ..:.:::::::::::::::::/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :::
　　　　 .ムイ⌒ ￣ラ　 ,//////////ヽ　　　　　...:＜:::::::::::::ノｲ: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　/´　ｨ　　　/////////l __,,　＜:::::::::::::::::::::（:::::从: : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　 / ／/　　,,//////////＞ｰx彡＜　￣￣￣￣弋: : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　 /イ〃　 ,,///////////rイ|l　　ｨ　　　　　　　　 ∨: : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　从　,//////////// |t' |ﾆ=イ/　　　　　　　　 ∨: : : : : : : : : : : :

前述したが、曹爽のブレーンである何晏や鄧颺らは、曹叡によって長年政治中枢から追われていた。

ところが曹叡が死んだ途端、曹爽は彼らを重用し、彼らと共に豪奢になり、また横領や人事を欲しいままにし、
腐敗し、専制を行っている。

こうなると対立しないほうがおかしいとも言える。
1065：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:27:08 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ ＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　, .:´:::::::::::::::.｀:ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀)ﾉｯｨ:::ﾞ;､
　　　　　　　　　　　　　　　　/:::/´￣｀`ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ´｀ヽ:::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　i:::i　 .:　　　　　　　 ':::!
　　　　　　　　　　　　　　　　i:::i　.:　　　　　　　　j::!　　　　　　　　それに玄伯、卿も子元（司馬師）や子上（子上）とはやらかしただろう。
　　　　　　　　　　　　　　　　.:::i　: ,,_ 　　　　　,';'
　　　　　　　　　　　　　　　　ミ　･=ｯ　　ｨ･=ｭｲﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　iい . : . :´　　　　　;! }
　　　　　　　　　　　　　　　　い . : . ,rゝ‐く　　ﾘﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　`i . : ｀ﾞﾞﾞﾆﾆﾞ´　j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､. :　´¨｀　ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　L`ゝ: ___ ィ´」_
　　　　　　　　　　　　　　　　　「.:.:｀`ヽﾆ,.　´ ｀i
　　　　　　　　　　　　　　　　 __」ヽ:::::::i l i::::: ／L
　　　　　　　　　__　.:.:."´::::::::::::::＼」:::::l l l::::::l /!::::.｀`ー-------::ｭｭｭ
　　　r777´:.:::::::::::.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::.:＼::l l l:::::::_ノ.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::i l l l`ヽ
　　/.L77::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i j i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Ll」.:.:.:ﾞ;.
　 /.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i j i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　.:.:.::::::::::::rﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二二ﾕ::::::::::::::l l ll:::::::::r二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆｭ::::::::::::::::::::::::
1066：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:27:22 ID:wrqbJe/20: .　　　　　　　　 /: : : : : : : : : : : : : : : : :/!:,: : : : : : : : : : :´ノ
　　　　　　　　 /: : : : : : : :./:/ : :∧: : :/ |ハ: :.l: : : : : : : : :＼
　　　　　　　　.': : : : : : : :./:/∨/　lﾊ:/　ﾘ　l:./|: ∧: : : : : : ﾄ丶
　　　　　　　l: : : : : : : :/ﾊ-――､‐-　　　j/ j:/　|: : : : : ハ
　　　　　　{: : : : : : :/　　zﾃぅ=､丶　　 / __￣｀ル}: : :/
　　　　　　　　 : :.j⌒､:.|　　｀ﾋ:::ﾉ　　　　′ｨっ‐、　': 从
　　　　　　　　 V ^ﾇﾊl 　　　　　　　　ﾋ:::ﾉ〉/ﾙ'　　　　　　　　だったら良い考えがあります。公昭を太傅殿の家に行かせてはどうですか？
　　　　　　　　ヽ　ゝ　　　　　　　　　　{　　　 /}
　　　　　　　　　　＼__,　　　　　　　｀　′　　//
　　　　　　　　　　　 /ｲ}ヽ　　　　ー　 __ 　　 /'′
　　　　　　　　　　　イ,|　丶　　　　ｰ　　　／
　　　　　　　　　 ´ |　　＼　　　　／
　　　　　　　　　_＿_j　　　 `　--　ィ
　　　　　　　　八　/　　　　　　　 ,′
　　　　　　　／　ﾞく.　　　　　　' ､
　　　　＿＿く　　　＼　　　　　　{ 　＼
　　　／　　　ヽ　　　＿,＼　　　　ﾄ､　　＼
　／　　　　　 }　　ﾉ　　　|　　　　　 }　　ノﾊ
／　　　　　 j ／　　　 |ー～ｰ‐ ┤ ／　 }
1067：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:27:39 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,......,,,,__
　　　　　　　　　　　　　　　　　,､丶`:::::::::::::::::::｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /::/／⌒ヽ:::::::::::::::::::`:､
　　　　　　　　　　　　　　　　j:::/￣＼:::::|:::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　ルi_ノ⌒|::::|:::::::::::::|::|:::::::|　　　　　別に構わんけど、どういうつもりだ？
　　　　　　　　　　　　　　　　{ﾘ _ｭ_ｚ .|::::|〈::::＿:|::|:::::::{
　　　　　　　　　　　　　　　く...　　　 ∨〈くﾉ^i }|::|::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　 |j_　　ｕＶ〈しシ':|::|＼:::}
　　　　　　　　　　　　　　　 ,:::}｀ヽ　　.Ｖ〈　ヽ:|::|::::::Ｙ
　　　　　　　　　　　　　　　 |::ゝ　-=≦　∨〉ノ∨|:::::::|
　　　　　　　　　　　　　＿｣:::|‐弌i:i:i:＼xヘ＼i:弍=ミ::
　　　　　　　　 ,､　　￣＼ |:::|　　`'くi:i:i:||i:i:i:>､二..ノ⌒7￢-　 _
　　　　　　　 / {　　　　　　{::::|　　　　＞＜　　　　　／　　　　 }ヽ
　　　　　 /　',　　　　／ゝへ　／.:.:.:.:.:.＼__,､＜　　　　　 /　ﾟ｡
　　　　　　 {　 ∧ 　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.: ◯:＞.:.:.:.:｀ヽ､　　/　　｜
　　　　　　 {　/ /:|　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:ﾆ=-　￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　∧＼ノ|
　　　　　√７´/{　.|.:.:.:.:.:.:／-　￣　　 |.:.:.:.:ｒ──‐┐ : |__{i:i:|＼∧
　　　　　　|／.:/i:ﾑ__|.:.:.:.:.:.||　　　　　　｜.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:|i:ﾘi:i:i|.:.:∨〉
　　　　　 /.:.:.:/i:i:i:iﾏﾑ.:.:.:.: ||　　　　　　 |.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:}7i:i:i:ｉ|.:.:.:ヽ
　　　　 /.:.:.:/i:i:i:i:i:iﾔﾑ.:.:.: ||　　　　　 |.:.:.:.:|　 ☆　 |／i:i{i:i:i:i:|.:.:.:.:.|
　　　　 /.:.:./i:i:i:i:i:i:i:ﾊi:i:ゝ.:.:||_　-‐=＝＝=‐-＼＿_／i:i:i:i:ﾊi:i:i:i:|.:.:.:. |
　　　　.:.:.:.:{i:i:i:i:i:i:i:/　ﾔi:ﾑ.:.||　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|i:i:i:i:i:i/ .ﾔi:i:i|.:.:.:.:.|
　　　　|.:.:.:ji:i:i:i:i:i:/　　}i:i:i:}.:.||　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:. |i:i:i:i:i:i{　 ∨∧.:.:.:.:|
1068：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:27:56 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　 _,.. -‐―-―-、_
　　　　　　　　　　,.. '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:::...、
　　　　　　　　 , ':::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::`..、
　　　　　 _,,,... ':::::::::::::::::::::::,::::::ハ:::;::::::::::::::::::::::::::`、
　　　　　　,ﾌ゛::::::::::::::::/:::/;:::::l　　l;ﾊ;;;;;;',:::::::::::::::::::.,
　　　　　 ,.;::::::::::::::/l::/ l/ l人!　　l;　l::N l:l::::;:::::::::::::;_
　　　　　 / l:::::::::::l. v　..__,.....,　　　-...,,,,_' j/ l:::::::::::l　　　　　噂じゃ太傅殿、というか司馬懿は最近病気がちでかなり老いたと、
　　　　　　 .l/l:::::r　-'~_,,..._　 ;.　　　 ,-　、‐-l:::::::,''　　　　　玄仲（王渾）君が言っていましたからね。
　　　　　　　　 j::,　 ,;' .f:::i 　ﾞ　　　 .f:::i ヽ　 /:}'
　　　　　　　　 lヽヽ　　'`　　　　　　　'"　　 /~.l　　　　　　それが本当かどうかを探る必要性があるんじゃないですか？
　　　　　　　　 `、(ゞ.　　　　　 ;:　　　　　　/) ,.'
　　　　　　　　　 `　、　　　　　　　　　　　/／
　　　　　　　　　　　　ヽ、　　- -- 　　,. '~
　　　　　　　　　　　　　 .i. 、　　　 .,　i′
　　　　　　　　　　　　 __,j　` 　_ ,.. '　 l._
　　　　　　　　　　　r'　,. l　　　　　　 l 、~ヽ
　　　　　　　　　　　l　.ゝt　　　　　　 lkl　　l
　　　　　　　　_,. -'/　　l　　　　　　　　/　ヽﾞ';,
　　　　　 _,..-"　 /　　 _ l‐--、　.,-―/　　ヽ、ﾞ'':.,
　　　 ,.-"　　　 /　　r~ l l　　　　'　　f .r～,　 l　　ﾞ'':.,
1069：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:28:09 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　_,. -―‐-- ､＿
　　　　,.‐'"　　　　　ヾ　　｀ｰ-、
　　　/　///　 _,.-―-､-‐‐'"　｀i
　　　｀r､__,.-'"　　　　　ヽ　　　 .|
　　　 i'　　　　　　　　　ｌ　　　　|
　　　 l　　　　　　　　　〈　　　　|　　　　　　なるほど、それはいい考えだ。ついでに公昭のヤツに、
.　　　 l.　　　　 ,,...__　　 |　　　 |　　　　　　本州の刺史となったことを司馬懿に伝え、
　　　　l. ,.=､　　'ﾞｰ’　　ｌ. ,.-､ |　　　　　　その反応を伺うというのはどうでしょう？
.　　　　l ｀ﾞ7ﾞ　　　　　　 ! j h | |
　　　　 l　 !　､　　　　 └;__.ﾉ |
.　　　　 l. ,ゝ'"´ﾞヽ　　　　j. ｀ｰ|
　　　　　l. ｀゛ﾆ￣｀　　　 j　　 |
.　　　　　!　　　　　　　,:' /　　|
　　　　　ヽ、　 ___...ノ　/　　 .|
　　　　　　　｢￣　＿＿,..==＝|
.　　　　　　 |ll厂￣￣￣　　　 |
　　　　　　_,.!ｌ　ｌ三三ｌ _,.--―!､＿
　　　　￣ヽ､ll__,..--―'"　　　　　　￣￣
　　　　　　　ｌｌ
1070：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:28:34 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,......,,,,__
　　　　　　　　　　　　　　　　　,､丶`:::::::::::::::::::｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /::/／⌒ヽ:::::::::::::::::::`:､
　　　　　　　　　　　　　　　　j:::/￣＼:::::|:::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　ルi_ノ⌒|::::|:::::::::::::|::|:::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　 {ﾘ亡叨:|::::|〈::::＿:|::|:::::::{　　　　認めよう。早速取りかかってくれ。
　　　　　　　　　　　　　　　く...　　　 ∨〈くﾉ^i }|::|::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　 |j: 　　　　Ｖ〈しシ':|::|＼:::}　　　
　　　　　　　　　　　　　　 ,:::}¨¨´　　Ｖ〈　ヽ:|::|::::::Ｙ
　　　　　　　　　　　　　　　 |::ゝ　-=≦　∨〉ノ∨|:::::::|
　　　　　　　　　　　　　＿｣:::|‐弌i:i:i:＼xヘ＼i:弍=ミ::
　　　　　　　　 ,､　　￣＼ |:::|　　`'くi:i:i:||i:i:i:>､二..ノ⌒7￢-　 _
　　　　　　　 / {　　　　　　{::::|　　　　＞＜　　　　　／　　　　 }ヽ
　　　　　 /　',　　　　／ゝへ　／.:.:.:.:.:.＼__,､＜　　　　　 /　ﾟ｡
　　　　　　 {　 ∧ 　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.: ◯:＞.:.:.:.:｀ヽ､　　/　　｜
　　　　　　 {　/ /:|　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:ﾆ=-　￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　∧＼ノ|
　　　　　√７´/{　.|.:.:.:.:.:.:／-　￣　　 |.:.:.:.:ｒ──‐┐ : |__{i:i:|＼∧
　　　　　　|／.:/i:ﾑ__|.:.:.:.:.:.||　　　　　　｜.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:|i:ﾘi:i:i|.:.:∨〉
　　　　　 /.:.:.:/i:i:i:iﾏﾑ.:.:.:.: ||　　　　　　 |.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:}7i:i:i:ｉ|.:.:.:ヽ
　　　　 /.:.:.:/i:i:i:i:i:iﾔﾑ.:.:.: ||　　　　　 |.:.:.:.:|　 ☆　 |／i:i{i:i:i:i:|.:.:.:.:.|
　　　　 /.:.:./i:i:i:i:i:i:i:ﾊi:i:ゝ.:.:||_　-‐=＝＝=‐-＼＿_／i:i:i:i:ﾊi:i:i:i:|.:.:.:. |
　　　　.:.:.:.:{i:i:i:i:i:i:i:/　ﾔi:ﾑ.:.||　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|i:i:i:i:i:i/ .ﾔi:i:i|.:.:.:.:.|
　　　　|.:.:.:ji:i:i:i:i:i:/　　}i:i:i:}.:.||　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:. |i:i:i:i:i:i{　 ∨∧.:.:.:.:|

曹爽は陳泰と丁謐の策を認め、上機嫌であった。
1071：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:28:49 ID:wrqbJe/20: 　　|:::::::::::::::::::::::::::,.::,',':::::::,,:::::::::::,　ﾉ.|::::/. .!、::::::::|!::::::
.　 |:::::::::::::::::::::::／'':/:::::,'',',i'::::::,','/ . |:::!. . .ヽ:::::::::|`､:::
　　|::::::::::::::::／ ,','::i:::／::i':|::／i''. . . .!::|. . . ヽ:::::::|. .`、
　　 !、::::::::i'"::::::!__|:/;;=ﾆ';|'-;;;'ﾆ_;_;_;_!|. . . . ヽ:::::| . . .　　　　（これはもう無視することは出来ない。早急に対策を取らないと）
.　　〉i'|/ヾ、 `￣!' ,,.-=＝ﾆﾆﾆ=-.､`"':ｰ- .ヽ:::| . . .
　　　,' /ｿ入'､　　　ゝ　　!:::（　）::.!`'ヽ. ::::ヽ .:ヽ|　. .
　　　!、 /　ハ　　　　' ,　ヽ:;;;::::;;ノ　　,. 　　`. :`!、
　　　ヽ`ｰ､`'ﾊ.　　　　` - --- ‐　'
　　　　ヽ、ヽハ　　　　　　 "''''' "
　　　　　　ヽ､,,-;　U
　　　　　　　　,,-!,　　　　　　　　　　　　　　 .i|　..
　　　　＿,,r‐"/::::!,　　　　　　　　　　　　　 /:! .:::::..
ー'''￣　//　/:::::::::ゝ、　　　　　　　　　　　〈::| .::::::::::.

内心怒りを抱きながらも、陳泰は曹爽達の専横がもはや、手が付けられないほど
悪化していることを実感した。
1072：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:32:01 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　 ┼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┼
　　　　　　　　　　　　　/⌒ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　(;!___!_)　　　　　　　　　　　／＼　　　　　　　　　　　　(;!___!_)
　　　　　　　　　　　（;;_i____i__）_____________________.／／＼＼ _____________________（;;i____i__）
　　　　　　　　　!XXXXX| ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; :::／／三三＼＼; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;|XXXXX|
　　　 ___________________[三三三] ; ; ; ; ; ; ; ; ; ／／:i |:::iﾆ|:::i |;＼＼; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;;[三三三]___________________
　　／; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;!|;;;;;;;;;;;;;／_;_;_;_;_;_;_;_／／::::::i_|:::i__|:::i_|::::;;＼＼;_;_;_;_;_;_;_;;;;＼;;;;;;;;;;;;|; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ＼
／ ;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_|;;:::::::::::::::!::::::::::::::::::;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::::::::;;i;;::::::::::::: i;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_;_＼
..￣|:::::::::::::::::;:::::::::::::::: |;;:::iﾆ|::::::i:::::::∧:::::::;;|::::∧::::∧::::;::::;:::∧::::∧::::|:::::::∧::::::::;;!;;:::iﾆ|:::: |:::::::::::::::::;:::::::::::::::: !￣
　　|::iﾆ|::iﾆ|::;::iﾆ|::iﾆ|::|;;:::i__|::::::i::::: i_i_|::::::;;|::::i_i_|::i_i_|:::;::::;:::i_i_|::i_i_|::::!::::::i_i_|:::::::;;i;;::::!_,|:::: i::iﾆ|::iﾆ|::;::iﾆ|::iﾆ|::|
　　|::i__|::i__|::;::i__|::i__|::|;;:::::::::::::::!::::::i_i_|::::::;;|::::i_i_|::i_i_|:::;::::;:::i_i_|::i_i_|::::!::::::i_i_|:::::::;;i;;:::::::::::::::| i__|::i__|::;::i__|::i__|::|
　　|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; [三三三]三三三三[ 三三三三三三三三三]三三三三:[三三三];;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; |
　　|:::::::::::::::::;:::::::::::::::: |;;:::::::::::::::!:::::::::::::::::::;;|:::::::::::::::::::::::;::::;:::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::;;i;;::::::::::::: |:::::::::::::::::;:::::::::::::::::|
　　|::iﾆ|::iﾆ|::;::iﾆ|::iﾆ|::|;;::::iﾆ|:::::i::::i |::::i | ::;;|::::iﾆ|::::iﾆ|::::;::::;:::iﾆ|::::iﾆ|:::|::::i |::::i |::::;;i;;::::iﾆ|:::::|::iﾆ|::iﾆ|::;::iﾆ|::iﾆ|::!
　　|::i__|::i__|::;::i__|::i__|::|;;::::i__|:::::i::::i_|::::i_| ::;;|::::i__|::::i__|::::;::::;:::i__|::::i__|:::|::::i_|::::i_|::::;;i;;::::i__|:::::|::i__|::i__|::;::i__|::i__|::!
　　|:::::::::::::::::;:::::::::::::::: |;;:::::::::::::::!:::::::::::::::::::;;|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::;;i;;::::::::::::: |:::::::::::::::::;:::::::::::::::: |
'''''';'''''''';''''''''''''''''''''';'''''''''''''''';'''';'''''''''';;'''''''''''''''''';'''''''''';;'''''''''''''''''''''';''''''''''''''';;'''''''';'''''''''''''''''';'''''''''''''''';;''''''''';'''''''''''';''''''''';''''''''''''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【陳泰の屋敷】

陳泰はすぐに帰宅すると、自宅に同志である王渾を呼び寄せた。
1073：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:32:16 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　／　,／　 ∨/⌒ヽ　　＼　＼　＼　　 ',
　　　　　　　　　　　 , ′ ／　/ ｀ヽ :{　r､　＼　　 ',　　 ',　　　　　ｉ
.　　　　　　　　　　 /　://　　 /ミ＼V:[/ﾊ　　　　 }　　 :|　　　　 |
　　　　　　　　　　　 {　// 　　 |　／　〃 { ハ　　　i|i| 　　　　i|i|i| 　 |　　　　　　火急の用件ということで伺いましたが、何がありました？
　　　　　　　　　　　　 Ⅵ|　 :| | | l:/　　 {{　　　 |:|　　　　　　　 i|i|i|　　}
.　　　　　　　　　　　ヽ{　 | | | l|!　　 |! 　　 |:| | | | :i| | } i|i|　　　　 ′
　　　　 /￣￣＼　　　　　＼|_| | { ＼　:|! 　　 |:| | l│}|ﾘ/　　 } :}　 |,′
　　　＼＿＿/　　　　　 ⌒ハ｀tｭ、、　　_,.ｌ｣_|｣┘く／二V / ／
　　　　　 ∨//∧　　　　　　　ーヘｰ千弋テ/　　　 /<　}／
.　　　　 ∨//∧　　　　　　　　　',　 /　 ´ー─　　　　rイ} /
.　　　　　　 ∨//∧　　＿＿＿___∧└＿_ 　　　　 (＿／┐
　　　　　　　 ∨//∧　＼　　　　　　＼｀二´　　／　 |　/　:|
.　　　　　　　 ∨//∧ 　　＼＼　　　　ー─ 　´　　　／　 ,′
.　　　　　　　 V／二二／＼　　　__/　　／　　／　　 {｀ヽ
　　　　　　　　 ∠／　　/￣　／　／　/　／　　 ∠二二二ヽ　ー､
　　　　　　　 ,′　.:/　　く　　 /￣｀´￣￣／　　　　　　＼､　　＼
　　　　　　　　　,　　.:/　　　＼/　/　　|￣￣￣/ 　／　　　ヽ＼　　＼
　　　　　　　　 /　　 {　　　　　/＼＿＿:| 　　 ,/　 /　　　　／´￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　′　　 }　　　 { ::::::::::::::::::|　　　　　/　　　　/　　　　　　　　　　　}

　　|:::::::::::::::::::::::::::,.::,',':::::::,,:::::::::::,　ﾉ.|::::/. .!、::::::::|!::::::
.　 |:::::::::::::::::::::::／'':/:::::,'',',i'::::::,','/ . |:::!. . .ヽ:::::::::|`､:::
　　|::::::::::::::::／ ,','::i:::／::i':|::／i''. . . .!::|. . . ヽ:::::::|. .`、
　　 !、::::::::i'"::::::!__|:/;;=ﾆ';|'-;;;'ﾆ_;_;_;_!|. . . . ヽ:::::| . . .　　　　　玄仲君、奴らは本格的に魏国を乗っ取るつもりでいる。
.　　〉i'|/ヾ、 `￣!' ,,.-=＝ﾆﾆﾆ=-.､`"':ｰ- .ヽ:::| . . .
　　　,' /ｿ入'､　　　ゝ　　!:::（　）::.!`'ヽ. ::::ヽ .:ヽ|　. .
　　　!、 /　ハ　　　　' ,　ヽ:;;;::::;;ノ　　,. 　　`. :`!、
　　　ヽ`ｰ､`'ﾊ.　　　　` - --- ‐　'
　　　　ヽ、ヽハ　　　　　　 "''''' "
　　　　　　ヽ､,,-;
　　　　　　　　,,-!,　　　　　　　　　　　　　　 .i|　..
　　　　＿,,r‐"/::::!,　　　　　　　　　　　　　 /:! .:::::..
ー'''￣　//　/:::::::::ゝ、　　　　　　　　　　　〈::| .::::::::::.
1074：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:34:10 ID:wrqbJe/20: ;;;;;;;;;;;;;,!;;i l i ./ ヽ.!,,!ﾉ,__ _ !/　　　　　　丶|.ヽl__ヽ.ﾄl |ヽ;iヽ;;;;､;;;;;;;;;;;;;;|
;;;;;;;;;;;/;/:l/r,_ゝ'｀´''~""^''｀-ゝ '_, 　　ヾ　-‐;;''" ﾞ"｀ヾｌ｀-! .! ｌヾ;;;;;;;;;;;;|
;;;;;;;;;/v::::::'".::::: .,,.ｨ= -=.､　　　　　　　　 ::　_ゝ - =;; _、ﾞlﾞ ! 　!.;;;;;;;;;ヽ
;;;;;;;;;;.ｌ.::::::::::::::.r"　 ,._)｀;　｀　　　　　　　　　 ,_)';　｀'ヽ,　　　.ｌ,;;;;;;ゝ　　　　　　曹爽は大将軍の身分で李勝を本州の刺史に任命した！
;;;;,,;;;;;;.ｌ,::::::::: ´ 、　ﾞ.ｰﾞ　_　　　　　　　　　　ﾞｰﾞ　　／　　/;;,"r'ﾞ
./'Vv､ｌ:::::　　　｀' '' "￣　　　.:::::!　　　　　｀' ｀￣""''"　　　 /;∠　　　　　　　　挙げ句の果てには皇太后陛下まで別宮に追い出した！
　　/-'!'i.::...　　　　　　　　　　::::::::!　　　　　　　　　　　　〃,. ｀!
　　{ ｀ﾄ　!:::::....　　　　　　　 .::::::: - ヽ　　　　　　　　　　　　, ﾞ, 'i ./　　　　　　　　
　　ヽヽ｀;;:::::::::::....　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.>ﾉ/
　　　＼　ヽ::::::::::::..　　　　　, ;; ﾆﾆﾆｭ..　　　　　　　　/ ﾞ／
　　　　　｀'ヾ_;;i､::::::::::::.　　　丶-―---　'　　　　　 / ノ´
　　　　　　 `ﾄ､::::::::::..　　　　.:.::　　　　　　　　　. r"´
　　　　　　　 !;:;ヽ､:::::::　　　　　　　　　　　／ │
　　　　　　　　　　!: :::;:;｀ヽ､:::　　　　　　　　／　　l
　　　　　　　　ｌ: : : : : : :ヽ.::　　　　　／　　　　　!

　　　　　　　　 _,,.. -, ／　＼-…-　､
　　　　　　　　　 _／/ ,　 /　ｲﾐ､ヽヽﾉﾐ､､＼
　　　　　　　　／/　i　ｌ　i　i ｉi＞─-''＜ijｉﾐ､　ヽ.
　　　　　　,-/　 {　 | ｜｜ |.i」jﾆ._- .､　＼ｉi　　.
　　　　　 //　i.　ｉ　ｉ　!ゝ'￣　ヽ___弋>､>,ｨTi / ﾘ
.　　　　 i ｉ　 |　___ゞ'1´　　　'''"""￣｀　￣/i`v′　　　　　　　なんですって？
. 　　　 | i　ｉ!ｲ　ベ`′　　　　　　　　 r‐､＼
　　　　　| ｉi ／! 　_ （ﾆ、　　　　　　 └┘　 }
　　　　　ヾ/|　ヽ　｀ｰ'' )　　　　U　　　　　´｀　　i
　　　　　　ヾヽi i　~¨ーｲ、、　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　＼j　i　　 |　＼...,＿＿＿＿_　　/
　　　　　　　　　___｀ｰ-､ |　i　　`ｰ　.. __ 　 _＞'
　　　　＿＿／／´￣￣ﾌ　ヽ　　　　　 ~¨|-‐=ﾆ二ﾆﾆ､ｰ-- ..,,,
　　　　___／／::::::::::::::::ム　　ヽ　　　　 !:::::::::::::::::::::::.:.￣｀}.:.ﾉ
　　　　¨|:.:.:ニニ､ヽ.:.:.:.i! ｀''''‐┴ ､　　　 _.!ヾ:::::::::::::::::::::.:／／
　　　　.:.￣.::::::::::::＼>_∧、　　　　¨ヽ_　′￣ヾ::::.:.:.:.:.／ィ<
　　　　::.:.:.:.:::::.:.:.:／／.::.:ヽ`ｰ- ........　　　　 ,,,,;;;i‐‐t:/∧.:＼`i:.､
1075：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:34:30 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　 /　　/　　　　　 //　　　　　| 　　　　| 　　 | |､ミ､ヽ　＼＼
　　　　　　　　　　　 /　:　.| 　 |　　　 //　　　　 !　　　 | 　　 | | ヽ :| |　　　＼ヽ
　　　　　　　　 /　｜ || 　 |ｉ :.　　　/　　　　　 /l 　　　/　　　 | |　　:| |　　　　　.
.　　　　　　　　　 |｜｜ || 　 || || 　 | |　　　 /　///　　./l　　　 | |　　:| | 　 .　　ﾄ､
.　　　　　　　　　 |｜｜ || 　 || || 　 | |　　 ∠.∠// 　／./　　　　| |　　:| |. 　ｉ　　｜＼
　　　　　　　　 V!、|　|:　　|| || 　 | |　／／　/,＼／/ /　　　　.//　　| |: 　 }　　｜
　　　　　　　　　＼　　　/⌒ヽ＜_ ￣／/＜ X//　　　　.// 　　,|ﾉ|　| |　/　!　　　　　　　　　父上ですら、徐州と兗州の二州の刺史とはなっても、
　　　　　　　　　　　　＼|i　|｜/ ヽ＼./ 　｜　　｀メ＼　 .／′／￣ヽ!　! !ｲ l /　　　　　　　　　本州の刺史になったことはありません！
　　　　　　　　　　　　　　　＼|i.| 　｀_i 　　　 |(:::)　　ヽj.／　／ -‐ァ､/:! //｜/
　　　　　　　　　　　　　｀| 　/ '　　　　　＼ _＿__/ 　　 /´ 　 / ./ イ,/　ﾉ´　　　　　　　　　　ましてや、皇太后陛下まで追い出すとは・・・・・・・・
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ゝ=======: .､ ___─‐-､,　　〈(:)　 / ,〈
　　　　　　　　　　　　　　　　／／: : : : : : : : : ＞:/　　　　　ｉ､二_´ / /
　　　　　　　　　　　　 i: :": : : : : : : : : :/ ／　　　　　　_＼　｀/ /＿__
　　　　　　　　　　　　 | : : : : : : : : : : /:/　　U 　￣_｀　￣　 /:´: : :_:_: :＼
　　　　　　　　　　　　 | : : : : : : : : : /:/ ＼　　　　　　ノ: : : : :／: : : :_＞
　　　　　　　　　　　　　　 >: _＿＿__ : ｉ :|　　､＼　　　　 . :＜: : : : :／／￣
　　　　　　. . . : :─: : : :二二｀: : ___: :_: : :L:二二７ー--イ: : : : ＼ /: /
　　. . : :＜: : : : :_:_:_／／:￣￣￣＼ : ､: : : : : :.ｉ i＼　　　ト: : : : : : : : : ＼
／: : : : : : : ￣: ヽ>‐: : : : : : : ｀: : : : :.＼:＼: : : :.| |　＼　| ｀＼: : : : : : : >: >ー: .
: : : : : : : : : : : : : :＼: : : : : : : : : : : : : : : ＼:＼ : | |￣￣＼__, ─＼: : :／／￣￣＼｀´＼
: : : : : : : : : : : : : : : :＼: : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : :.:| |　　　　　　　ヽ/ / : : : : : : : : ＼: : ヽ

流石の王渾も陳泰から聞いた話に動揺しながらも、それがいかに
無茶苦茶な話であるかを理解していた。
1076：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:34:43 ID:wrqbJe/20: 　　|:::::::::::::::::::::::::::,.::,',':::::::,,:::::::::::,　ﾉ.|::::/. .!、::::::::|!::::::
.　 |:::::::::::::::::::::::／'':/:::::,'',',i'::::::,','/ . |:::!. . .ヽ:::::::::|`､:::
　　|::::::::::::::::／ ,','::i:::／::i':|::／i''. . . .!::|. . . ヽ:::::::|. .`、
　　 !、::::::::i'"::::::!__|:/;;=ﾆ';|'-;;;'ﾆ_;_;_;_!|. . . . ヽ:::::| . . .　　　　　　しかも曹爽と丁謐の奴らは、太傅殿に李勝と面談させようとしている。
.　　〉i'|/ヾ、 `￣!' ,,.-=＝ﾆﾆﾆ=-.､`"':ｰ- .ヽ:::| . . .
　　　,' /ｿ入'､　　　ゝ　　!:::（　）::.!`'ヽ. ::::ヽ .:ヽ|　. .　　　　　　あれだけのことをやらかしておいて、太傅殿だけは怖いらしい。
　　　!、 /　ハ　　　　' ,　ヽ:;;;::::;;ノ　　,. 　　`. :`!、
　　　ヽ`ｰ､`'ﾊ.　　　　` - --- ‐　'　　　　　　　　　　　　　　玄仲君、急いでこれを太傅殿と子元（司馬師）に伝えて欲しい。
　　　　ヽ、ヽハ　　　　　　 "''''' "
　　　　　　ヽ､,,-;
　　　　　　　　,,-!,　　　　　　　　　　　　　　 .i|　..
　　　　＿,,r‐"/::::!,　　　　　　　　　　　　　 /:! .:::::..
ー'''￣　//　/:::::::::ゝ、　　　　　　　　　　　〈::| .::::::::::.
1077：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:35:10 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿,====ミミﾐヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,==≡ミヽミヾミミミ、ヾ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _=≡≡三ミミﾐミﾐヾ、ソ)),,》　　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡彡二二三≡ミ-_　ﾐﾐ|ノﾉj )||ヽ,　)、
　　　　　　　　　　　　　　　　 __,,,,,,,,,／彡二二二　　　 ,-　__ﾐ|/ﾉﾉﾉﾉﾉ)　||
　　　　　　　　　　　　　　　　-=二ミミミミ----==--'彡 ∠ミﾐ_ソノノノﾉ　ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／＞=''"二二=-'"_／　　ノ''''')λ彡／
　　　　　　　 ,,/￣''l　　　　　　彡/-'''""￣-=彡彡／　,,-''",,,,,,,ノ .彡''"
　　　　　　　(,　 ,--(　　　　　　彡 ,,-- ===彡彡彡"_,-＿　　　ヽ　Υ
　　　　　　　ヾ-( r'''''＼　　　　／／=二二''''''彡ｿ￣ ∠__＼ .＼ｿ　 .|
　　　　　　　　　＼;;;;　＼　　　Ζ彡≡彡-'''',r-､>　　　l_"t。ﾐ＼ﾉ,,r-v　　　　　承知いたしました！
　　　　　　　　　　＼;;;;　＼　　彡""彡彡-//ヽ"　''''''""￣'''""(ｴｱ/　　
　　　　　　　　　　　　＼;;　　＼'''''')彡ヽ//　|　(tv　　／|　　,　r_>'|　
　　　　　　　　　　　　　＼;;;　　＼'"　　＼　,,"''-,,ﾉ,r-", /　　r'''-,　.j　　
　　　　　　　　　　　　　　＼;;;　　＼　／,,>--'''二"''' r-|　　二'" /　　__　
　　　　　　　　　　　　　　　　＼;;r'""彡_l:::::::::::::::::::::: /./_　　　" ／￣￣"===-,
　　　　　　　　　　　　　　　　　 )''／／rl_--::::::::::::::::/:/ヽ"'=--"::'　　.//-'''""
　　　　　　　　　　　　　　　,,,,／'-''"⌒ヽ'''--、:::::::::::::::"=〒/　＼:::　 .|=|_,,,,---,____
　　　　　　　　　　　　　,/":::::::::::::::＼　::::＼　""'''-、::::::/_/＼　 l＼::::-l l⊂￣"/　　＼
　　　　　　　　　　　／::::::::::::::　　　　l　　　"v-,,,　""＼_|三ミ=,_)_,-l:::::"''>"> /　　　　＼
　　　　　　　　　　 /::::::::::::::　　　　　　ヽ　r----'-＼　　＼:::::::::::::::::ヾ::r彡イ ,ヽ　　　￣"'''-、
　　　　　　　　 ,,r-"::::::::::　　　　　　　　j　ヾ￣￣￣"＼　 .＼::::::::::::::ヾ: <=υ,vl　　,,,,,,,--　 "'--
　　　　　　　ノ:::::::::::::::::　　　　　　　　 .l　　l"''--､___,,,,,,λ,　　＼::::::::::::ヽl l ""'-γ::
　　　　　　／::::::::::::::::::::::　　　　　　　 ./l　　￣""r-r''"　ノ＼　＼::::::::::ヽ::::::r-,,,,l::
　　　　／::::::::::::::::::　:::::::::::::　　　　　/ ﾉ　 ,,,,,　　H.r'',,-''"j:::::＼　＼::::::::::::ヽ:::""ヽヾ、、　　::::::
　　　ノ:::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　 /:::::::::/:::::::　,,-"'-'"　/:::::::::＼　/ 人::::::::::l::::::-''":::::::::::::::::::::::::::::
　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　r-- '":::::::::::::::::／／　　　./::::::::::::::<"ノﾍヽ:::::::::r"'》,,l::::::::::::::::::::::::::::::::
　　j:::::::::::::::::::　　　　　　　　ノl::::::::::::::::::::::::::::"''-"＼　 /:::::::::::::::::::＼ヾｿ,,:::::::::Υ::ｿ)＼::::::::::::::::::::::
　 .ﾉ:::::::::::ヽ:::::　　　　　　／　 l::::::::::::::::::::::::r--:::::＼ヽﾉ:::::::::::::::::::::::::::Ψ　＼:::::"'':::::l　 "'''-;;;;;;::::::::

陳泰から事情を確認した王渾はそのまま司馬懿の屋敷にと向かった。
1078：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:35:25 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　A
　　　　　　　　　　　| _γ ⌒ヽ_
　　　　　　　　　　 A ..l.i i:I I:i iI＿＿＿____＿＿∧＿＿___＿＿＿
　　　　　　　　　　龠./|.i_i:I I:i_il　________i龠i____/∧ ______i龠i________＼
　　　　　　　　　　 ./　|.ﾛ:IﾛI:ﾛl/::.::.:::.::.::.::..:::.../　[] `::..:::.::.::.:::.::::.:::.::.:..|
　　　　　　　　　　===.|　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ　　　　ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　　　　 .|∩| l'⌒`l | l'⌒`l　l'⌒`l |γΠヽ| l'⌒`l　l'⌒`l |
　　　　　　　　　 .|:! !| l.__i__i | l.__i__i　l.__i__i | ゝЦノ| l.__i__i　l.__i__i |
　　　　　　　　　 .|　 | .____ ...| ._____ 　_____　| ._＿__ | ._____ 　_____　|
　　　　　　　　　 .|「l | |__|__! | |__|__!　|__|__! | |_|II|_| | |__|__!　|__|__! |
　　　　　　　　　 .|i_i | |__|__! | |__|__!　|__|__! | |_|II|_| | |__|__!　|__|__! |
　　　　　　　　　 .|i_i | |__|__! | |__|__!　|__|__! | |_|II|_| | |__|__!　|__|__! |
　　　　　　　　　 .|　 | __∧_..| 　　　　　 |［::圀::］| 　　　　　 |
　　　　:::::::　　　　 .|　 |　.I:I:i　| l===l　;ｌ===l | |　　 i | l===l　;ｌ===l |
　　　　　:::::::　　　 .|　 |　.I:I:i　| |__|__|....|__|__l | |....:::::l | l__|__|....|__|__| |
　　　　　　:::::::　　 .`:::;:;================ |ﾆﾆﾆﾆ］:==========i
　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【司馬懿の屋敷】
1079：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:36:30 ID:wrqbJe/20: i =======||==========||==========||==========||
il.[[[[[[[[[[[||[[[[[[[[[[[[[[[[||[[[[[[[[[[[[[[[[||[[[[[[[[[[[[[[[[||
i =======||==========||========＿＿=========||
il.[[[[[[[[[[ ||[[[[[[[[[[[[[[[ ||[[[[[[[[[／　　/.|[[[[[[[[[[[[[[||.　　　　|＼
i =======||=＿＿=====||=＿＿=(三三l/ l========||.　　　　 |　＼
il.[[[[[＿＿／　　/|[[[[[ ||／　　/|(三三l/l .[[[[[[[[[[[[[||.　　　　 |　　　|
i =／　　/(三三l/l====||(三三l/l(三三l/l...========||.　　　　|　　　|
il.[[(三三l/(三三l/＿＿|(三三l/l[(三三l/l　[[[[[[[[[[[[||.　　　　|　　　|
i =(三三l/(三三／　　/|(三三l/l=(＿＿l/　 .l======||.　　　　 |「　　.|
　　(三／　　/|　(三三l/(三三l/／　　/|l　　　　　　　＼　　 |　　　|
　　(三(三三l/l　(三三l/(三＿（三三l/l　　　　　　　　　　＼. 　|　　　|
　　(三(三三l/l　(三三l／　　/|(三三l/l　　　　　　　　　　　＼|　　　|
　　(三(三三l/l　(三三l(三三l/l(三三l/l　　　　　　　　　　　　　＼.　│
　　(三(三三l/l (三三l/(三三l/l(三三l/l　　　　　　　　　　　　　　＼.|
　　　　(三三l/l　(三三l(三三l/l(三三l/　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　(三三l/l (三三l/(三三l

　　　　　　　 |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　 |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
　　　　　　　|＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
　　　　　　　|　三|　　＿　　＿　　 |三 !
　　　　　　　|　三|　三ｼ　　　ヾ三　 |三 |　　　　　　なんと、あの李勝が荊州刺史になったでおじゃるか！
　　　　　　　|　三′　 .._　|||||　 ._,,..u. i三 |
　　　　　　　ト､ﾆ|　<でiﾝヽ　 ;'i"ｨでiﾝ |三.|
　　　　　　　', iヽ!　､　‐' /　 !､　ーシ |ｼ,ｲ
　　　　　　　 i,ヽﾘ　u.　　,' :　 !　u　　　|ｆﾉ
　　　　　　　　ヾ!.　　　ui ,､　,..､ヽ__!＿.lノ
　　　　　　　　　|　　　　　 _　_　ﾞｰ┬､｀ヽ､
　　　　　　　　 l　　　 ,ｨﾁ‐-‐fー'⌒,ﾗｰ- ヽ
　　　　　　　　ﾞi､　　ゝ､二ﾌ,ﾆ二j　,-ヽ　＼　　　＿__
　　　　　　　　 | ＼　　ｰ一ﾞｰ'７/ ハ　　､　＼_/ -ヽ
　　　　　　　　　,ィ|､　＼　　　　 /,二=-ヽ_　ﾞ、　ヽ^i-!:i
　　　　　＿, イ　 | ヽ＿二＝''"　`ｰ--､　｀　ﾞ、　丿 !:|

早速王渾は司馬懿と司馬師に陳泰からの情報を即座に伝えた。
1080：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:36:46 ID:wrqbJe/20: 　　 | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ|
　　 |丶､;;; _;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,: ィ";_|
　　.ﾄ､;;;;;;｀ ` '' ー --- ‐ '' ";;;;;:ィ;:;!
　　{;:｀`' ､ ,_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; , - -'ヽ;:;:;;;{
　　l;:;:;:;:;ﾐ　＿` '' ｰ -‐ '"　　　ﾘ;:;:l　　　　　　　しかも皇太后陛下まで別宮に追い出すとは・・・・・・・・
　　|;;;;;;rﾞ　'´ﾞ゛ﾞ゛ﾞ`ヽ　　/'ﾞﾞﾞﾞ゛`ヽ';;;;|　　　　　　誰も止められる者はいなかったでおじゃるか！
　rヾ;;;;;| 　　r旬-､　　　ｨ旬-､　　|;;|
　|`ヽ;;;|　　　｀￣´　　　ｉ`─'ﾞ　　 };|´）
　ヽ　|::|　　　/　r　　　'､　　u 　!:| /
　　!､ |:} し　　　弋r､_r-ﾉ　　　　|:lﾉ
　　　`'|　　　　,ｨ'　　　　ヽ　　　 /´
　　　　| 　　　|　,ィ=＝､ `､　U/
　　　　| 　ヽ. ヽｉ}⌒⌒}lノ　　./
　　　./|ヽ u ヽ弋､ｪｪｪﾉﾉ /::/
　,r'ﾞ^|　| ＼　､　｀──'´ﾉ／
´　ヽ{::::::|　＼ヾ､　　　ノ'ﾞ/::::＼

郭皇太后まで追い出したことまで聞くと、司馬懿は曹爽の専横が明らかに極みに達したことと、
それを止められるだけの者が誰もいなかったことを嘆いた。
1081：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:37:00 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　／　,／　 ∨/⌒ヽ　　＼　＼　＼　　 ',
　　　　　　　　　　　 , ′ ／　/ ｀ヽ :{　r､　＼　　 ',　　 ',　　　　　ｉ
.　　　　　　　　　　 /　://　　 /ミ＼V:[/ﾊ　　　　 }　　 :|　　　　 |
　　　　　　　　　　　 {　// 　　 |　／　〃 { ハ　　　i|i| 　　　　i|i|i| 　 |
　　　　　　　　　　　　 Ⅵ|　 :| | | l:/　　 {{　　　 |:|　　　　　　　 i|i|i|　　}
.　　　　　　　　　　　ヽ{　 | | | l|!　　 |! 　　 |:| | | | :i| | } i|i|　　　　 ′
　　　　 /￣￣＼　　　　　＼|_| | { ＼　:|! 　　 |:| | l│}|ﾘ/　　 } :}　 |,′　　　そう言われると言葉もありません。せっかく父より、
　　　＼＿＿/　　　　　 ⌒ハ｀tｭ、、　　_,.ｌ｣_|｣┘く／二V / ／　　　　大命を抱いて洛陽に赴任しながらこの体たらくとは・・・・・・
　　　　　 ∨//∧　　　　　　　ーヘｰ千弋テ/　　　 /<　}／
.　　　　 ∨//∧　　　　　　　　　',　 /　 ´ー─　　　　rイ} /
.　　　　　　 ∨//∧　　＿＿＿___∧└＿_ 　　　U　 (＿／┐
　　　　　　　 ∨//∧　＼　　　　　　＼｀二´　　／　 |　/　:|
.　　　　　　　 ∨//∧ 　　＼＼　　　　ー─ 　´　　　／　 ,′
.　　　　　　　 V／二二／＼　　　__/　　／　　／　　 {｀ヽ
　　　　　　　　 ∠／　　/￣　／　／　/　／　　 ∠二二二ヽ　ー､
　　　　　　　 ,′　.:/　　く　　 /￣｀´￣￣／　　　　　　＼､　　＼
　　　　　　　　　,　　.:/　　　＼/　/　　|￣￣￣/ 　／　　　ヽ＼　　＼
　　　　　　　　 /　　 {　　　　　/＼＿＿:| 　　 ,/　 /　　　　／´￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　′　　 }　　　 { ::::::::::::::::::|　　　　　/　　　　/　　　　　　　　　　　}

　　,彡ニ三三三三三三三ﾆ=ヾ;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:i'
　 ,彡ニ三三三三ニ三三ニﾆ;〃ヾ､;:;:;:;:;:;::;:;::;:::;:/;:;:/
　,彡彡,'',ﾆ=ﾐﾐミ三三三三ニﾆ彡　｀ﾞﾞ''ｰ-､;:;／;;:;/
　',彡'/ r' ﾉヽヾミ三三三三三彡'　　　_,,,,,,､ヽ;:;ｨ''|
　彡'|.|（‐'''"　'iﾐﾆニ三彡"´￣　　　　｀ﾞﾞｰ'　　;;;:|
.　彡i､ヾ　('　ヾミﾆ三'　　　　　 __,,､　....ﾉ　 /
　　彡ゝ｀'' "　 |ミﾐﾐ'　　　　　　　 ,;'´　,,　ｧ'
　　 '彳｀ー‐i　 |ﾐﾐﾐ'　　　　　｀ﾞﾆｼ'　　 |､ﾆ'　　　　　　いや、玄仲は悪くないでおじゃ。全ては麻呂ら老臣達の力不足。
　--､/ 　　i　 |ミﾐ　　　　　　.,,r‐''"　　　| ﾉ　　　　　　そして、この腐敗を看過する明察力の無さでおじゃる。
　く'ﾉ　　　:i 　ミﾐ　　　　　　´　　.,　'　　 |'
　､＼　　 .l　ヾ　　　　　　　.ﾉ（_,,､. 　 |
　:＼ヽ,　　ヽ　　　　　　　　　／　　｀t‐一'
　::::ヽヽ　　　｀::.　　　　 ,; ' 　　　　　.:i
　:::::::ﾍヽ　　　｀::. 　　　　''"⌒ﾞ''一ﾉ
　::::::::::ﾍ.ヽ　　　　ヽ､　　　｀ー'ｰﾉ
　::::::::::::::ヽﾍ　　　　　｀ｰ┬‐一;;''""´
　＼､:::::::::ヽヽ　　　　　 /::ﾍ）　｀ﾞ'ｰ､_
　〃｀ﾞｰ､;;;;＼＼　　　/i:::::::丿　' , ' , '｀ﾞヽ､
1082：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:37:15 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　　 /`ｰ､:::::::::::::::::::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　　.{::::::::::｀`'ｰ,､_::::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ､_:::::::::::::::::::::｀'ｰ-,/､_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　/;;;;;;;;7`'ｰ.､_:::::::::::::::/;;;;;;￣￣￣￣￣￣￣￣'}
　　　　　　　　　　　　　　!;;;;;;;;/　　　｀'ｰ-.､｣_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　　　　　　ﾉ;;;;;;;;;!　　　<ﾆﾆ)　　￣￣￣￣￣￣i;;;;;;;;;;;;;;〈
　　　　　　　　　　　　　_i;;;;;;;,r'　　　　　　　　　　 (ﾆﾆﾆ〉::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　　　　　/rl;;;;;;r'　　　 ..,,　　　　　　　..: ::: :::::::::／;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　l.l l;;;;;!　　 ,,-==‐..,　　　　..:::::::_,,:::::::::::::ヾ､;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　'l.ｌi;;;;!　　 ,-r―ｪ､　　　. : :::.,,-―-､::::::::::::i;;;;;;;;;;;;;l　　　　　　かつて孫礼は「社稷は危機に瀕し、天下は不安に怯えている」と言ったが、
　　　　　　　　　　　　 l.`;;i　　　`'ｰ='‐-',　　: :: :,_-ｪ―ｯ､`:::::::::::'i;;;;;;;;;ｽ　　　　　それは正しかったでおじゃる。
　　　　　　　　　　　　 .l l;l　　　 `'ｰ=-'´　　 : :::::;;`'=='"ｰ':::::::::::::!;;;;;;/;;;}　　　　　
　　　　　　　　　　　 ! i;!　　　　　　　　　 .: ::: :::`'==='"´::::::::::/;;;;;/;;/　　　　　　こんなことになるならば、興勢の役にて曹爽を排除するべきであったでおじゃ。
　　　　　　　　　　　　　`i;!　　　　　　　　　 :: :::::::::::::':::::::::::::::::::/;;;;;/;;/ 　　　
　　　　　　　　　　　　　　!　　　　　　（,､　..::::::ヽ､:::::::::::::::::::::::::i;;;;;/;;/
　　　　　　　　　　　　　'l　　　 ,/´　　ヽ-r'~`' 'l,::::::::::::::::::::::l;;;;i_,ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 l　　 ,/　　　　 l　:::::::::::::i､::::::::::::::::::l;;;l´
　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　 ,-―-,､_,__　　　　〉:::::::::::::/／
　　　　　　　　　　　　　　 ∧　　　 `'ｰ===-`ー―::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　/( ヾ､　　　:: :::::::::::::::::::::::::::::::::::／,､
　　　　　　　　　　　　＿/　! l　ヽ　　　,..:: :::: :::::::::::::::::／::i .l:::＼
　　　　　　　　　　／ ./　　 ! i,　ヽ､_..: :: :::: ::::::::::::,r'´:::::::l　l::::::::l`ヽ､
　　　　　　　 , - ´ .／　　　 i　i,　　　`'ー---―‐':::::::::::ﾉ　 }:::::::ヽ:::::＼
_,,.-―――'´　　 <　　　　　＼＼　..:: ::::: :::::::::::::::::::::::/　 ./::::::::::::〉::::::::`'ｰ-,.､_

司馬懿は曹爽を甘やかしてきたことを心から悔やんでいた。そして、
孫礼の予言通りの事態になったことを嘆いていた。
1083：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:37:28 ID:wrqbJe/20: .　　　　　　_,,...イi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;＼
　　　／´ ノ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;＼＼
.　　　　／;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i＼ヾ
.　　　／;.ｲ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;∧
　　 /／/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;∧∧
　　　 /;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;∧∧
. 　　 /;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ ;|
　　 /;iｲ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i; 刈
.　_,ノi/ |;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ|;ｉ;|　　　　・・・・・・・父上、曹爽は自ら首を差し出してくれたようです。
　　 :{:{:|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;从;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;|;ｉ;|
.　　｛　|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ/: :＼;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i|;ｉ;|
　　　　 |;i;i/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ:/:_:_:_:_:＼;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i; |ﾚ′
　　　　 |;/|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ/㌃尨㌻ヽ＼;i;i;i;i;i;i∧ 尨㌻㍉i;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ;iﾊ;i;iﾉ｀ﾞ^'
　　-‐^ﾞ{　|ｉ|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iミ===彡 : : ＼＼;ｉ;∧ ===彡;i;i;i;i;i;i;i;i| ﾘ刈: : : :
　　　　 |ｉ|ⅵ;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ{ 　　　　ヾ;i＼＼∧　ⅵ: :|;i;i;i;iﾊ;i;|: :刈: : : : :
゛　　　八|!|.Ⅵ;i;ﾊ;ｉ;| : .　　　　　　 : : : : :.｀ヾ　. : ::|;i;i;i;|::州: |: : : : : : :
　　　　　 | ;乂{　从　　　　　　　 |: : : : : : : : : : :.从i从::∧ |: : : : : : :
　　　　　 |　 |:.:...{乂　＼　　　　｀¨´:.. : : : : : ／　jﾘ : l∧ ∧: : : : : :
.　　　　　　 ∧ ∧::.:.　ヾ　＼　ｰ=≦㌃''ﾏ : : ／: : : :ﾘ : ∧ ∧: : : : : : :
　　　　　　 ∧ ∧::... 　　　　＼　ー‐{:　 { ィ: : : : : : : :.∧ ∧: : : : : : : :
.　　　　　　 ∧ ∧:.　　　　　　＞-- 〉圦: : : : : : : : ∧ ∧: : : : : : : : :
　　　　　　　　　　、＼　　　　　　　　/ﾞ⌒`''＜: : : : :.∧ ∧: : : : : : : : : :
.　　　　　　　　　＼　＼　　　　　 .〈　入_　　`'＜∧ ∧: : : : : : : ::j{ : :
　　　　　　　　　＼　＼＿＿厂￣¨`＾^丶　 :)／: : : : : : : : : / : : :

嘆く司馬懿と王渾とは対照的に、司馬師は冷静なようでどこか高揚していた。
1084：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:39:17 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　 ,l､::::::::::::::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　　,ﾊ::｀丶､:::::::::::::::::::::::|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,, -‐:〈
　　　　　　　　{;;;;ヽ､:::::｀丶､:::::::::::::l:;:;:;:;:;:; ィ";:;:;:;:;:;:;:}
　　　　　　　　,l;;;;;;;;;ｼ丶､:::::::｀:`:ー'‐::'':"::::::::_, ィ"´;;l
　　　　　　　fうl;;;ミミ、　｀`丶､::::::::,: - ''"´　ﾘ;;;;;;f-､
　　　　　　　{ l l;;;;;ｯ=`　　 (三> ｀^´ (三ｼ　　ム;;;;;;ｿl}
　　　　　　　t　!;;;ﾘ　　 _,,...,,_　　　　　_,,..,,_　　 l;;;//　　　　　　　　どういう意味でおじゃるか？
　　　　　　　ﾞl ヾ;l 　:'ｨﾃﾍ9ﾝﾐ　　 ,: ',ｼﾋ9ﾝ､　　l;//
　　　　　　　　`ｰll!　　｀''==ヲ'　　l:.:^''==彡'"　,!ﾘﾉ
　　　　　　　　 ll　　　` '' "　　　l:.:.:` '' "　　,i;;l´
　　　　　　　　　　li,　　　　　,r　.:　:.ヽ､　　　 ,:,り
　　　　　　　　　　 t、　　　/ ﾞｰ､　,r 'ﾞヽ　　/,K′
　　　　　　　　　　　ゝ、　,:'　　　:~:　　 }　// /ヽ、
　　　　　　　　　　　/{lヽ ,ィ＝=ﾆﾆ=＝,ﾉ,ノ7 /:.:.:.:ヾﾆヽ
　　　　　　　　 , ィ/:.:いヽ｀` ー一 ''"／,/,/:.:.:.:.:.:.:.:ｿ }- ､、
　　　　　　　 /　/:.:.:.:ヽヽ `' ー‐ -- '"／／:.:.:.:.:.:.:／ /　　｀丶､
　　　　　,, - {　ヾ:.:.:.:.ヽ丶　　　　　／／:.:.:.:.:, -'" ,／　　　　　　｀丶､
　 ,, - ''"　　丶､｀` ーゝ､ヽ.,＿,,ｨ"ェくユ- ''"　, ｨ"

　　　　　　斗-=―
　　斗:≦:::=―　　_　―二―
≦:::::=―　_　-≦-　　　＿　　　　,
::::::―斗≦::::::::::::::::::-=二::斗::≦彡
―=::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-彡'
:::::::::::::::::::::-=＝ﾆ二:::::::=-:::::::::::::/ /　
―‐ ┬―ﾐ≧=-＿::::::::::::::::::::::::::／::
ﾄ､　　ゝ::ノ} :厂／:::::::::=-::::::::／::::::::　　　　　　　　　　　文字通りの意味です。曹爽を誅する上で、我らは今完全に大義名分を得ました。
ヾ:.ｘ､＿,　　'　. 孑''´::::::::::::::::':::::::／
　｀¨¨¨´.　　'"＿　　-=≦--彡1:::::
　　　　￣￣　　　　　 ,ﾚ'´７㍉ l::::::
　　　　　　　　　　　癶.　ゝ刋::::::
　　　　　　　　　　　｛Ⅶﾄ､__ノﾉ::::／
　　　　　　 -ｧ　　　 j　ﾞ¨¨"／::イ::::
　　　　　　　　　r 千　　／ィ::::::::::::
＜￣`　.,　　　　　　　　　　 ':::::::::::':
`　.,`ｰ､　｀ヽ　、　　　　. '::::::::::::'::::
　　 `　._ア¨ ﾄ､ﾉ　　　／:::::: ／::::/
　､　　l　　 j　， .イ/:::::::ィ::::::::/
　　｀¨¨ }-‐　　 .lﾍ｛/:::／　|:::: /
　　　　 {　'"　　 l　7:. '　　｜:/
＞--- １　　　　{　'ｲ `'くヽ.|/
　　　 r'　　　　 ` ､_..　-―‐-､
1085：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:39:39 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿,,. - ;／
　　　　　　　　　　　　　　_, －' ´:::::::::::／
　　　　　　　　　 ,.ー-＜:::::::::::::::::::::::::::｀'ー‐::_;‐=‐
　　　　　　　　　ｊ::::::::::::.､:::｀丶､ ::｀::::.､::｀:＜´
　　　　　　　　 /:!::ヽ:::､:::｀::::.､:::::丶､::::｀::､:::::ヽ、
　　　　　　　 /:::∧::::ヾ::::､::::::::｀::.、:::｀:::､:::ヽ:::ヾ＼　　　　　　　　まず、李勝を勝手に本州の刺史へと任命したこと。これは、
　　　　　　　j::::/::::゛､::::ヽ:::ヽ、:::::::ヽ、::::::ヽ::ヽ:::ヽ｀　　　　　　　漢の時代より続く前例を無視し、自らの権威を優先しています。
　　　　　　　l::::!:::l::::!:ヽ:::::ﾞ:､::::ヽ、::::::゛､:::::::::｀::.､:::＼
　　　　　　　j/:l::::!::l:ﾄ､:ﾄ､:::::::::､:::ヽ、:::::ヽ::::::::::::::＼{｀＼　　　　　これは皇帝陛下が決めることであって、いくら大将軍、録尚書事であっても、
　　　　　　 i!::::!:::!:ﾊ!_｣l_ ＼{｀＼､____､:.､:ヽ:::::::::::::ﾄ＼　　　　　　勝手に決めていい代物ではありません。
　　　　　　ハ::::V:::! ｿ　oヾ＼＾~/ ｏヾ:i｀:.､:::::::::::!､_＿,, -　､
　　　　　　′ i:::i:!::ﾊヾ=彡　　ヾ≡彡ﾘｌ::::ヽ:::::::{ !　/ 　　＼
　　　　　　　　ヾ{i::::l:!　　　　　　　　ﾊ!::::::::::!:}`ヽ/ /　　　　ｌヽ、
　　　　　／＾ヽ!::ﾘ:､　　｀＾　ノ´）/::::::::从ﾄ{　　 /　　　　 |　}〉、
　　　　　／　　　　ｿヾ{＼　 <ニ>'　／￣ｉ￣｀)Ｖ　 !　　　　　 |　l! lヽ
―- 、 /　　　　　　ﾞ､＼／　 ' ／　{＜⌒′/　!　　　　亅/　!　＼
　　　Ｖ　　　　｀、　　＼/　　　　　　　}〈　／　/　　l 　　　　/,. -─‐-ヽ、
　　　 !　　　　　ヽ,　　丨　　　　　　　 )ﾉ_　　 /　　　|ｌ　 / ／　　　　　＼
　　　 l　　　　　　　　{＼　{　　　　／　／{_,ノ　　　　　ﾘ / /
　　　 i!　　　　＼　`､　亅　／　_,. - '´　　　　　Ｋ,/　　　ｊL/
　　　 !　　　　　　＼､ヽ丨　　　「　　　　　　 !　　/ /　 /　／⌒〈
　　　　ｌ　　　　　　 `＼`|　　　　|　　　_,.　'´　　ｌ　〈,/　 /ﾚ/ /　　/
　　　　 !　　　　　　　　　｜　　　｜_,.-'´ 　　／ !　 /　　j// /
　　　　　!　　　　　　 / /|　　　｢´　　　／　 /　/　　/,　 /
　　　　　 !　　　　　 / /{｜　　　　ﾄ、　／　／ _,/ ｉ　// ! /l　 /
　　　　　ヽ　　　　〈 /　ヾ　　　　｜i !／　／‐'' /　 !.//　l//! /
　　　　　　　ヽ　　　 |ｌ　　＼_＿__ｊ_」〉　　　　,.ｨ　　j//　　/ l/
　　　　　　　　＼　｜!　　　　　　　 /＿＿_／/ 　 //ハ　∨
　　　　　　　　　 ` ‐ﾍヽ　　　　 /　　　　　／　｢//　ﾊ　/
1086：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:40:03 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　ｘ≪⌒____,ｲ
　　　　　　　　 _,.ｲ／i:i:／i:i:i:iィﾞｉ:≫ｘ
　　　　　　　　　ｊ{i:iﾊi:ｉイi:i:i:i:_,,ノi:i:i:`ヽ､)
　　　　　　　 /{/i:iﾞｉ_,,.斗*''“i:i::i:i:i:i:i:i:i:i:i≧=-
　　　　　　 |/xくi:⌒`''*.,i:i:i≧ｘi:i:i:i:i:i:i:i≧ｘ
　　　　　　　.ゝﾄ､i:`ヽ､i:i:i:i＼i:i:i:i:i＼i:i:i:i:rくi:ｉ:＼_　　　　　　　　　そして、もう一つは皇太后陛下を別宮へと追いやったこと。
　　　　　 ′;i:ｉ:＼i:i:i:`i:i､i:ｉ:`ヽ､,_i:iVi:i:Vｉ:＼{⌒　　　　　　　　おそらく丁謐の考えとしては、対立する皇太后陛下を追い出し、
　　　　　.{i:i:乂i:i:ｉ:`i:i:i:i:i:i≫ｘ.,,_____,.アｉ:Ⅵ⌒ヽ　　　　　　　　宮中を牛耳るつもりでいるのでしょうが、これもまたおかしな話。
　　　　　 Ⅵi:i:i:i:i:i:i:i:i:≫ｘ..,,____i:i＼:ｉ:i:i:i:}廴
　　　　　　　 Ⅵiト .,___i:i:ｒ‐‐ｋ_ツ `⌒Ⅵｉ:八________,,..　．-‐==‐ ､
　　　　　　　 .Ⅵi:}.ｋ_ぅ∧ 　＂　　　.ﾊi{⌒´￣´　⌒) )　./　　　＼
　　　　　　　八i:i:iiﾍ. 　　　　　 / 八.　　　　　 ′　.′
　　　　　　　　　　)ｉﾙﾍ＼ `_´,,.，　:′　　　　　　 ./　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　 ′／ _,ノﾉ　_,.ｲ　　 i　　_,,.，-./　　　　　 ;{　　　　　　＼
　　　　　　　　／／　`'┴┐___ヽ　 }V´　　 /　　　　　　 .j{　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　 ././ 　　二,.__ﾉ￣￣`V ′　　　　　 i　　　ｊ{ 　　　　　　　　＼
　　　　　　　 .{/　　 -‐= {＼. 　　 V　_.／　　　 / .|.　　 j{_　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　 _/　　　r‐ｧ_ﾉ　＼___,,..，＾´　　　　 /　 |　　　　＼　　　　　 __,,.. ．-‐ ､
　　　　　　 / {　　　 .ﾉ　} 　　　￣　　　　　　／　 .|　　　　　　{〉≫''”⌒＼　　　　　ヽ
　　　　　 .′{　　〔∧ 八　　　　　　　　　　／　　　.|　　　　　　}≫=- 　　 .V
　　　　　　 .{ 　＼__,{___}{　 V　　　　　　　　　　　 ,　　　ｒ-‐ ／ _ /　 ,　　　 V　　　　ﾉ
　　　　　ｊ{　　　　￣i「}　　Ｖ　　　　　　　　　　 .′ 　 .`ｰ/　/ /　 /}　 /　ﾉ _,.斗*''゛
　　　　　.j{ 　　　　.ﾘ′　　Ｖ　　　　　　　　　／ . 　　 /〈__/i:/　 /ｖ . /　/V
　　　　　　 j{　　　　〃}　　　　Ｖ　　　　　 .／　　　　 /ｉ:i:ｉ:ｉ:ｉ:〈___/:/　/　/i:ｉ:Ｖ
　　　　　　_i{　　　　　 { /　　　　　Ｖ　　　　　　　　　　　　　{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ乂_{__/i:i:i:ｉ:}
　　　／i:ｉ{_　　　　 {.′　　　　Ｖ　　　　　　　　／　　 .{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}
　　　 /i:i:i:i:i:i:i:≧=-‐≦.,_ 　　　　 }__,,..，　-‐　彡　　　　{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}
　　 ./i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:”≧s，,,___{＿＿＿__,,,...　　-‐　 .∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:}
　　 ′i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:”≧s，___　　　-‐=ﾆ　.{i:i:＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:}
　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:｀＼　　　　　　__}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}
　.{i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iＶi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:`ｰ-=≦i:i:i:ｉ:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ}
1087：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:42:14 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　／,.. .:-ﾆ''"_＿　_
　　　　　　　　　　　〃ﾝ::::::::::::::三ニ=::::::.:::
　　　　　　　　　　　　（l!i´::二ﾆ＝-:;;;;:::..-.:::::::::::
　　　　　　　　　　　　 ,-'从ミへ:::::ヾ::::::.,ヽ::::::::::::::､
　　　　　　　　　 /::'!::::::､､::::､::ヾ:::ヽヽ:::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　 /:::.!l/::::::ヾ::::::､:::::ヽヾ.:＼:::::ヽ::　　　　　　　畏れながらも、皇太后陛下を別宮にへと追いやるのは明らかに
.　　　　　　　　　 ,'i!:::::.:i.!:lｬ,:::::::..ヽ､＼::::::::＼:::ヽ:::　　　　　　　臣下のやるべきことではありません。
　　　　　　　　　　　,' l!i:l::!!:ヾ.i-ｬ.::::､::::::::._ヽ､:::::::ヽ:::::
　　　　　　　　 _,ヘ!_l. !y::|::l!ｌrt:ｯﾐ＼:ヾ rt:ｯﾃ､::::::::　　　　　　　　曹爽のやっていることが、誰がどう見ても単なる専横であることを
　　　　　　　 ,-=ニ-ﾐﾍﾊ:::::::ｌ `''''"_`_｀ヽ`'''"　ｌ:::ヽ::::　　　　　　　奴ら自身が自ら喧伝してくれました。
　　　　　ンﾆ二｀ヽ;=､!ﾊl!y''~´　　 ~`ヽ　　!:::::/i!､
　　　 _..ｨf´　､　`'''‐ﾆ'ヽ..ッ'ｩ､　　　　　　ｌ／ﾘl::ﾚｌヽ
　 _.-ﾆ／　　`'ﾌ´~｀ヽ..X´｀`''''ｦ, r'''~''ｯ ..〆 / ,liｿ |　,.ｧi
‐ﾆ‐'八-､_...:::::n⌒`!~ ヾ' ､.　ヾ､`'''ｬ''''~´　/ // ,ン´　ヽ､
´ .ｌ /　ヽ >::::!ｿ/ ＼＼ |ヽ'i 　　ヽヽ､_゛_,,...-zﾝ. - '''´~｀`''ｰ-
　ヽ　、＼__ﾝ￣~`'''''- ..,　ｌ　　　゛ｰ-ｰ'´ /,'　,:-‐''　､'‐- .,.
　　　　＞._/ 　　　　 ;　ﾔ ! 　　　 ',　　/､ /　　　 !　ヽ　　｀く::　ヽ､
　　　_,.::;;;;/　　　　　　　|　 'i::i　　　　',　〈', ｌ i　 ,'　 ,'　　ﾄ　　　ヽ,　ﾔ
‐-‐''　~ ｱ　ヽ　　　　　ｌ.､　ヾ　　　　　,　 i_jy'　,'　./ 　　ｌ ', 　　', iノ !`
　　　　〈 i　＼　　　　　 !ヽ　＼　　ｌ ,　 / |　i　./ 　　ｌ　', 　　',|､ｌ
　　　　　ヽ!　　 ' ,　　　li 　'i＼ .liヽ　　ｌ　'. /　| ,' /　　　　ｌ　 ,　　　|　>
.　　　　 |:',　　　＼　　',i　 ', ヽ |､ヽ　l.　ヽｌ | ﾚ　　　　　ｌ　/',　　 'ｌﾒ､
　　　　　|:::',　　　　ゝ　 i ',　ｌ　 ' ,', ＼ｌ　　 |! |!|　　　　　ｌ /　i 　　ｌ　ヽ
1088：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:42:41 ID:wrqbJe/20: 　　　　　 /ヽ､|:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:､;_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i
　　　　 /ミミﾐ|:|;;;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾞｰ､_;_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;_ﾉ
　　　　/ミミミﾐ|:|ﾐゞ-､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞ'''''''''''''''";:|
　　　 /ミミミﾐﾐ|:|ミミミゞｰ-､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　 |ﾐミミミミ|:|ミミミミ'　｀ﾞー-､;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:ｲ;;;i
　　　 |ミミミミﾐ|:|ミミミミ'　　　,､､､､_￣｀ﾞﾞ""´_,,､､ヾ;|　　　　　　　　　それはそうでおじゃるが・・・・・・・・・・・
　　　,|ミミミミミ|:|ミミミﾐ　　ヾ-､,,,,,)　　　　ヾ､,,ﾉ |ﾉ
　　　|;-'､ミミミﾐ|:|ミﾐﾃ'　　ｰ-､､,,_　　,i丶　　　,;'"|;!
　　 |'i⌒ヾミミﾐ|:|ﾐﾞ｀　　　　 __,ﾆヽ､ｰ'　〉-‐''二__|;!
　　　| ! r､'ヾﾐﾐﾐ|:|i　　　ｰ=;弋ｿ,ゝ:）　　'､''‐弌Zﾝ'|!
　　　ヽヽ,､(ヾミﾐ|:| 　　　　　ｰ-‐ノ　　 ',　｀ー'　〉
　　　ヽヾ　ｰヾミ|:| 　　　　　　,　'　　: 　　',　　　 i
　　　　ﾞゝ､__,,,ﾄミ|:|　　　　　　　　 ,　　　 ',. 　　|
　　　　　　ヾミ| ヾi|:| 　　　　　／r_,,,,､_　ﾉ､　　i
　　　　　 .ゞ| 丶'|:|　 U　　　,' 　　　 i:^1　ヽ /
　　　　　　 /i;|. 　 |:|　　　　　 __,,,,,,,､,'_,,､__ ﾉ/
　　　__,,,-‐/ 〈;|　　ヾ､　　　　　´ﾞﾞﾞ'ﾆニ二ﾆﾌ' /
　 ,r（:::::::∠,　ヽ　　　ヾ､　　　　　　ﾞ⌒"　/
　＼ヽ:::::::::::＼　'､　　　　ヾ､　　　　　　／
　;;;;;;i,|:::::::::::::::::＼＼　　　　ﾞｰ＝=,,､ｰ-一ﾂ´ヽ､
　;;;;;;;;;ヾ::::::::::::::::::ヽ＼　　　　 //'r'i､ヾヽﾉ　 |:::::＼
　;;;;;;;;;;;;;;;＼:::::::::::::::ヽ＼.　　ﾉﾉ ,|:|ﾍヾ＼'､　|::::::::::i｀ﾞｰ､

かつて曹爽一派に与していたとは思えないほど、容赦なく司馬師は曹爽一派の悪手を指摘し、
そしてそれがいかに悪辣なことであるかを司馬懿と王渾らに告げた。
1089：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:43:32 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　___|二ニｰ-､、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　 /rヽ三三三三三─‐-- ､;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　 ',i　,-三三三三三、　 _,.ニ､ｰ-､!;: -‐二￣彡′
　　　　　　　　',､、ヾ三三'"￣￣　　 `ー‐"　　　ヾ-'" 　.〉′
　　　　　　　　ヽヽヾ三,' 　　 :::..,. -‐- ､　　　　 _,,..-‐､、,'
　　　　　　　　　｀ー',ミﾐ　　　::.弋ラ''ｰ､　　 i'"ｨ'之フ　l′
　　　　　　　　　／:l lﾐﾐ　　　　 ::::.. 二フ´　　 l　ヽ､.ノ　,'　　　　　子元、お主は何を考えているでおじゃ？
　　　　　　,.-‐フ:::::| |,ミ　　　　　　　　　　　　 l　　　 /
　　　　／r‐'":::::::::| |ヾ　　　　　　　／__.　　l　　　 /
　_,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. ＼　　　　　　 ⌒ヽ､,ノ　　 /ヽ,＿
"　　　　l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ.　＼　　　＿,＿,.､〃　　／l　|　　｀ﾞ'ｰ-､、
　　　　 ',＼＼:::::::::::::::ヽ＼　＼　　､.￣⌒"￣／:::::|　|　　　　　　｀ヽ、
　　　　　＼＼＼;::::::::::::＼＼　｀､.__ ￣´￣／::::::::::l　|　　　　　　　　＼
　　　　　　ヽ＼｀ｰ-､::::::ヽヽ　　　￣フフ::::::::::::::ﾉ ./　　　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　｀ー-二'‐┴┴､＿_／‐'‐´二ｰ'".ノ
　　　　　　　　　　　　　　￣｀ー─--─‐''"￣

　　　　　　　　　　　　　　　 ,,,-''"´　　　__,,,,,-―,'"´
　　　　　　　　　　　, 　　,,=:::::!'ﾆ-'''"'"´,=-''"´
　　　　　　　　　　　 ,i:| ／::::::::´::::::::::::::::::::::::::::‐-､,,
　　　　　　　　　　 /::i/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀=-、
　　　　　　　　(::::::::::::::::-､ :::::'ー-､:::::::::::::::::::::::::::::::ヽﾞﾞ'-､
　　　　　　　　,=''::"::::::::ヽ::::::::::::、＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼"'-､　　　　　　
　　　　　　／ ,-'::::::::!＼::::ヽ::::::::::､ :ヽ:::丶::::::::::::::::::::::::::::::::::＼｀
　　　　　　/／:::,:::::::/:::::、、:丶:＼:＼:ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　父上、李勝はおそらく父上と私達の反応を知りたがっているはずです。
　　　　　 //:::: /:::::,:::::::::ヽ::＼ :＼::::::＼:::＼:::＼:::::::::::::::::::::::::::::i､::＼
　　　　　,! i::: /::::::/=､::::!::::＼:＼ ..::::::::::::::::::＼ ::＼:::::::::::::::::::::::丶ヽ、､　　ならば奴らの詐術を上手に利用してやりましょう。
　　　　 ! .i: /::::::/' iﾞ:i＼:::::i,/ﾌ７:＼::＼:::::::::::::丶　::::::::::::::::::::::::::'i,　｀`
　　　　 '　i::!i::::::iヽ-'' 　丶::!i、''-;ﾉヽ＼＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶
　　　　　　i:! !::::i〈　　　　　｀｀"ﾞ´　 '!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'i,
　　　　　　!　'!:::i　` ｀　　　　　　　　 '!:::::::::::i::::!::::::::::::::::＼::::::::::::::＼ヽ
　　　　　　' 　 !:l l'ー----､　　　　　 !::::::::::|:::i::::::!::ヽ:::::::::丶::::::::＼｀`
　　　　　　':i .|７￣￣｀ヽ　　　　　 !::::::::/'!::l:::::|,:::::,、:::::::i,｀''''ｰ-＼
　　,―''''j,,,-‐-‐'‐‐､　　　 i　　　　　 !::::::/ iﾝヽ:::!!::::i ＼::::l　　　　｀''ヽ、
ｰ'´　／:::::::::::::::::::::::::ヽ　　 / 　　　／'!:::/　!i　 !:i ,ｲ:i　　丶!　　　　　　　＼
　　,-（:::::::::::,=-‐iTTTl几_,,ｨ'　　,,.＜_.　 !/　/　　ﾚﾞ !i　　,,　　´￣￣ﾞ''-､　　ヽ
＿/-‐'"￣lﾆ)| .| | l,!/ｰ‐' _ ,-'゛　 l､｀''l! ､,,_　　　|　! 　/　　　　　　　　　＼ヽ、
_,,,,,,,.. -‐'ﾞﾞﾌ /ﾞl'''"´　｀"゛´　　　〈 !,　"　 'l,ﾞ＼　lﾞ　　/ 　　　　　　　　　　｀''ｰ
..-''"　.,ﾝ'ﾞ　i　 !　　　__,,,,､-‐-､,, ∧ヽ､、　＼__/|　　/
　_ -'″　 /　/ﾞ　／:::::::::::::::::::::::ヽ､｀　ヽ、ヽ丿　 i
l<　　　,／　/ _,,./::_;;_::::::::_::::::_:::.-‐';‐'゛'ー､＼　　　　|
´ﾞ'l'ｰ''"｀ﾞ￣　　＼ヽ !TT l´Tン‐'´,ノ'ー､　｀＼ー､ヽ
　ヽ　　　　　　　　｀ー――‐゛''''"´'　　）　　　＼
1090：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:44:31 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　,ｲ∠.-７_
　　　　　　　 i::::::::::::::::::::ミｰ
　　　　　　　ｒ'::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　ｎ l:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　ｒ ┘! !i:::::::;:-‐'''''''ﾞ'´￣''ヽ
.　　　　 {__.　i　ﾚ/ 丶　　　　　　ヽ
　　　　　　ヽヽ_.|　　ヽ　j 　　　　ﾞ､
　　　　　　〉'´ ﾞ!　　/ ノ　　　　　冫――――――‐,
　　　　　　ヽ　 | 　 |ヽ､　　　　　　 // ･・・　　・・・/
　　　　　　λ　ｉ､　.lﾞl,　　　　　 // ･・・　　・・・/
　　　　　　　|　i　`　.ｉ　＼. 　　　// ･・・　　・・・/
　　　　　　　ヽ､ヽ=ィ　　 l 、　　 // ･・・　　・・・/
　　　　　　　　＼_.＼＿__|＿＿_// ･・・　　・・・/
　　　　　　　　　'―r―┬‐┬―.l l ･・・　・　・・・l
　　　　　　　　　　　＼　|　 .|｀`ｰ l.l 　　・　・　・　　 |
　　　　　　　　　　　〉ﾆ|　 .|=-ｪ-l.l 　　・　・　・　　 |

そういうと司馬師は訪ねてくる李勝相手に、司馬懿と王渾らに策を告げた。
1091：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:44:45 ID:wrqbJe/20: ;:;:;:;:;:;:￣　‐　_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:;‐‐|二::::::::|::|::::::::::::::::＼:::＼::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::: ］ |:::::::::|
::::::::::::::::::::::::::::::::￣　‐:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::─二|二::::::::|::|::::::::::::::::::::::＼:::＼|＿,,...､､､　--‐:Ｔ｢　:|:::::::::|
:::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::￣　‐　__:::::::::::::::::ー‐‐二二三二|二::::::::|::|z┬…￢冖　¨¨￣::::::::::::::::::::::::::::::|:::|　 |:::::::::|
:::::::.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::.:.:.:.:::::::::::::::::丁二ﾆ=-‐￢冖¨　　　.|二::::::::|::|i:ｉ:|:::::::::::::::::＿三二ﾆ=‐…￢冖T |:::|　 |:::::::::|
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　|二::::::::|::|i:ｉ:|ｆ　　￣　　　|::|::|　　　　　　 |:ｉ|:::|　 |:::::::::|
::::::::::::::::::::::::: . .　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　|二::::::::|::|i:ｉ:||　　　　　　　|::|::|　　　　　　 |:ｉ|:::|　 |:::::::::|
:::: . .　　　　　　　　　　　　　　　　￤　　　　　　　　　　　 |二::::::::|::|i:ｉ:||　　　　　　　|::|::|　　　　　　 |:ｉ|:::|　 |:::::::::|
:. .　　　　　　　　　　　　　　：　　　　　　　　　　 |二::::::::|::|i:ｉ:||　　　　　　　|::|::|　　　　　　 |:ｉ|:::|　 |:::::::::|／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　’　　　　　　　　　 |二::::::::|::|i:ｉ:||　　　　　　　|::|::|　　　　　　 |:ｉ|:::|　 |:::::::::|／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |二::::::::|::|i:ｉ:||＿＿___,,,,....⊥|⊥.　　---─|:ｉ|:::|／|:::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |二::::::::|::|i:ｉ:||---ー…￢冖|Ｔ'" 　 ¨¨~￣|:ｉ|:::|／|:::::::::|
--‐‐…　．　　　___　　　　　　￤　　　　　　　　　　　 |二::::::::|::|i:ｉ:||　　　　　　　|::|::|　　　　　　 |:ｉ|:::|　 |:::::::::|
─┬ｒー: :|厂: : . .　　'.　　　　　￤　　　　　　　　　　　 |二::::::::|::|i:ｉ:||　　　　　　　|::|::|　　　　　　 |:ｉ|:::|　 |:::::::::|
　　|::|: : :| |::::-─-::. .　j-‐…‐.　　：　　　　　　　　　 |二::::::::|::|i:ｉ:||　　　　　　　|::|::|　　　　　　 |:ｉ|:::|　 |:::::::::|
ｰ…￢ﾆi| |/::::::::::::::.:｀.'′_　 =-ｉ　ｉ　　　　　　　　　　　 |二::::::::|::|i:ｉ:||　　　　　　　|::|::|　　　　　　 |:ｉ|:::|　 |:::::::::|／
""丁|￣:| |{:::::::::::::.:.:.:.|￣. .　　￤-‐…‐-　　　__　　　　 |二::::::::|::|i:ｉ:||＿　　　　　｜|::|　　　　　　 |:ｉ|:::|　 |:::::::::|
: :.: |::|: : :| |乂_:::::::::: : |::.:.:... . . ┤　　　　　　　　　　 …|二::::::::|::|」_|＿￣￣~¨¨¨::::|┗…─----::::|:::|／|:::::::::|／
_... :|::|-‐:| |¨|_|￣　┬|‐ ￣　　　　　　　　　　　　　　　　 |二::::::::|::|:::::　　￣　　　''::::::::…─--=ﾆ二／::::::|:::::::::|:::::

　　　　　　　　　　　// ./ . /,ｨ'三三ﾐ､. ,,ｨ==-､　ハ
　　　　　　　　　 ,' i!.::,'　.i;／´　　　 `´￣｀`ヽ;i　　.i.i
　　　　　　　　　　i /!:::i : .!　　　　　　　　　　U ﾞｌ　　.l i
　　　　　　　　 i,'.:l::/ ::　ir‐"´￣` 　　‐‐-､_ .ｉ　　::.i i
　　　　　　　 ,''.:,'ｲ /:: i :l＿-、　　　　 ___　`! :.　 ::ヽ`,　　　　　最近、お義父様とお義兄様は書庫で玄仲殿と籠もっていることが多いですね。
　　　　　　　 ,イ',ｲ/, '.::::/.:ｲイ:::iヽ　　 ,ｨ==-､ｉ.　::　:. ::`i
　　　　／,ｲ.,' ii/..::::/,ｲヾ--' 　　　 .i;辷;ﾉ i、　: .､:.::l
　　　　 ,ｲ.:;ｲ. .::i、l　::::i,::i､、　　　　 i　　　　 ./入ヽ、ヽ:l
. 　　 /..;ｲ ..::::ノヘヽ､.:.ヽ､__,ノ　 -　､　　　 ,.'イ:∧:. ', ﾉﾊ
　　 .,'./...::;／〃:::,'i｀ヽﾉ;;:ｉ:::`ｉ､　　　　　, イ::i:;イ::,.i:: ﾉ!:.　ヽ
. 　　　i'.:;.イ　.:;ｲ:::::,'::i::::ｉ :ｌｌi'./.＼ ` 　.イ´ｉ　i::l、i´ノｲﾉi::ヘ、ﾍ
　　 .／　 ,イ..:::::ノ::/.:::ｉ _,イ　　 `　､. ,ｲｌ.　ﾍヽ、::イ:::ﾊ:.　 `ヽi
　 ./ 　イ.::::;.ィ, --､-‐" 　ヽ、　　./::ﾍ, l ヽ、ヽ,` ､￣ヽ、　.ハ

そんな三人の密談とは裏腹に、王元姫と司馬昭は完全に蚊帳の外にいた。
1092：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:45:33 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　_＿__　 _,.-=＝－- ､
　　　　　...-‐＝三ﾆ≧弐ﾆミ´三ﾆ=-､
　　　／:,::::‐:'´／::::::,ｲ::::::∧:｀:､｀:､=:ﾐ､｀::.､
　 .::'::／::,:イ,ｲ:/::::::/ｉ|::::::':::: ヽ:::ヽ:::ヽ:::ヽ::::＼
. /:::/::::::'::::///:ｉ:ｉ:::': !|ｉ:::ｉ:::ｉ:ｉ::ｉ::＼:｀::､::＼:＼::::::､
/:::/::::/::::/,ｲ':::ｉ:l:::::::/!|:::|::ｌｌ::|:::､:::＼::＼:::ヽ::ヽ: 丶
:::/::::/ｉ::://::l::::l:!:::::/::ハ:|::!:|::ﾄ､:::＼:::',::､:丶::丶::､: ヽ
/::: /::l:::'/:ｉ::|:::l::::::;':::ｉ:::::l:|::::|::|小ﾄ､::ヾﾄ､:ヽ: ',:::ｉ､::ｉ::::ｉ
:::::/::::l::ｉ::::;斗､!::::,ｉ:::l::::::; |::::|:l/:::|､｀､!:::ｉ:: ｉ:ﾊ l::ｉ |ヽ!　　　　　どうも、母上が亡くなってから父上は一層老けられたからね。
::::'::::::l::l::::' r ､!: /:|::l::::/:l:|::::!!: /|!=≧､ヾl::::ｌ':::!|:::!:|:::|
:::::::::::|:|:ｉ::ｉ {　!:/:/l:l: /: ﾊ!:: Ⅵ:八 {{ }!ヾ!::/ｉ::: |:::: !: !　　　　　兄上じゃないとまるで会話が出来ないくらいだよ。
:::::::: ｉ|:|:|::l　y/:/:/l| ' / ｉ∧::l {′ ヾ　　}ﾊ. |::::|: /}:/
　::::::!|:!:|::|V/l/ '.　|::/ /'　ヾ!.　　　　 '　､::::!/::::'　　　　　
　 ::::::!:::|::ｌ::ｉ: '　　 !'　　　　　　　　　　 V,'／
　　 :::::::l:ｉｌ:l:' ｉ　　　　　　　　　　　 ,　　ノ´
　　　:::::|| |!.　､　　　　U　　　　　　 r ´
　　　 ::ll {.　　＼　　　　　 - ― ､‐'
　　　　 :!.　　　　ヽ　　　　　　　 _ﾉ
　　　　　　　　　　　　､　　　　 /
　　　　　､.　　 , -‐丶　　 _　′
　　　　　　　＼イ＼　　￣
　　　　　　　　　＼.　ヽ

司馬師の策を受けて、この時司馬懿は司馬師以外の相手とは満足に応対出来ないフリをしていた。
1093：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:45:48 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　 |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　　 |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
　　　　　　　　|＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
　　　　　　　　|　三|　　＿　　＿　　 |三 !
　　　　　　　　|　三|　三ｼ　　　ヾ三　 |三 |
　　　　　　　　|　三′　 .._　　　　 _,,..　 i三 |　　　　　諸葛亮がやってきたでおじゃ！　諸葛亮が！
　　　　　　　　ト､ﾆ|　oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo.|三.|
　　　　　　　　', iヽ!　､　‐' /　 !､　ーシ |ｼ,ｲ　　　　　おまけに孟達や公孫淵までやってきたでおじゃ！
　　　　　　　　 i,ヽﾘ　　　　,' :　 !.　　　　 |ｆﾉ
　　　　　　　　　ヾ!　　　　i ,､　,..､ヽ　　　lノ　　　　　　魏国は終わりでおじゃ！
　　　　　　　　　　|　　　　　 _　_　　　ｲ l
　　　　　　　　　 l　　　 ,ｨﾁ‐-‐ヽ　　i /、
　　　　　　　　　ﾞi､　　ゝ､二ﾌ′ ﾉ/'"＼
　　　　　　　　　 | ＼　　ｰ一／ /　　 _,ﾝ'ﾞ＼
　　　　　　　　　　,ィ|､　＼　　　　 /_,､-'" _,.-''´ ｀丶､＿_
　　　　　　＿, イ　 | ヽ＿二＝''"　_,. -''´　　"""""´´　｀`ｰ

　　　　　　　　　　　　　　　　,. : :――---――- ､
　　　　　　　　　　　　　　／, : : : ￣＼: : , ---: : :＼
　　　　　　　　　　　　　 :':／ : : : : : : : : Y : : : : : ｀ヽ､'.
　　　　　　　　　　　　 /:/: : : : :/＿≧=､}ｨ≧==-､: : :＼
　　　　　　　　　　　　 |/: : : : :/　　｀⌒｀´￣￣｀｝: : : :'.
　　　　　　　　　　　　 {: ﾉ: : : {　　　　　　　　　　 {: : : : : |　　　　　お義父様しっかりしてください！　諸葛亮はすでに亡くなり
　　　　　　　　　　　　／: : : : :}｀ ---　'　　｀ー―'V: : ＼}　　　　孟達も公孫淵もお義父様自ら討伐されたではありませんか！
　　　　　　　　　　／: : : : : : ﾉイ斧ﾐ　　　　ｨ斧ミ､ヽ: :V:ヽ
　　　　　　　＿/: : : : :_,.ィ人 Vzﾂ　　　　ﾋzﾂﾉハ: |: : :'.
　　　　　　／: : :{: : :{: :｛:r∧　｀　¨　　　　　　¨ ´ ,^Y}/: : : :}
　　　　　 ,: : :{: : 人 : ＼:＼l∧　　　＿'_　　 U /彡ｲ: : : /--- ､
　　　　　 {: : :|: :{: : :): ｝:/: :｝:个　　(:'⌒V　　　个:イ: : :イ: : : : : :}
　　　　　　,: :.|: :|: :/イ{:{: :ノ: /: : :＞　　　　　イ/ : /: ／ : : : : : : : |
　　　　　　}:ノ : j／: : : : ＿:/: : : : ∧　｀´　∧/{:イ: :(: : : : : : : : : /
　　　　　／: : ,: : : : : : /　　　T¨´{　＼_,／　∨{ー.T⌒ヽ : : : : ｛
　　　／: : : /: : : : : :,　　　　/.......|　／:::＼　 |..........|　　　V: : : : 乂＿
　　　,: : : : :/: : : : : : {　　　　{....... |／ {:::::: } ＼|..........|　　　 }: : : ＼: : : : : ヽ
　　　{: : : :/: : : : : : : |　　　 |........||　　〉-〈　　||........ |　　　 |: : : : : :ヽ : : : : }
　　　｝: : {: : : : : : : :.|　　　 |........|| 　 |::::::| 　 ||........ |　　　 |: : : : : : : }: : : :ﾉ
　　 /: : : |: : : : : : : :j　　　　{........||＿_|::::::|＿_||..........'.　　｛: : : : : : /: : : ｛
1094：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:46:08 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　 |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　　 |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
　　　　　　　　|＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
　　　　　　　　|　三|　　＿　　＿　　 |三 !
　　　　　　　　|　三|　三ｼ　　　ヾ三　 |三 |　　　　うう・・・・春華タン・・・・・・なんで麻呂を置いて亡くなったでおじゃるか・・・・・・・・
　　　　　　　　|　三′　 .._　　　　 _,,..　 i三 |
　　　　　　　　ト､ﾆ|　 oﾟ⌒　　　⌒ﾟo 　 |三.|　　　　兄上もなんで勝手に死ぬでおじゃるか・・・・・・・・・・・
　　　　　　　　', iヽ!　､　‐' /　 !､　ーシ |ｼ,ｲ
　　　　　　　　 i,ヽﾘ　　　　,' :　 !.　　　　 |ｆﾉ
　　　　　　　　　ヾ!　　　　i ,､　,..､ヽ　　　lノ
　　　　　　　　　　|　　　　　 _　_　　　ｲ l
　　　　　　　　　 l　　　 ,ｨﾁ‐-‐ヽ　　i /、
　　　　　　　　　ﾞi､　　ゝ､二ﾌ′ ﾉ/'"＼
　　　　　　　　　 | ＼　　ｰ一／ /　　 _,ﾝ'ﾞ＼
　　　　　　　　　　,ィ|､　＼　　　　 /_,､-'" _,.-''´ ｀丶､＿_
　　　　　　＿, イ　 | ヽ＿二＝''"　_,. -''´　　"""""´´　｀`ｰ

　　　　　　　　　　　　　　＿,,,,,,,,＿、
　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.,';;;;;;;;;;;、;;;;;;;";;;;;;;;;;;'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　/;;;;;;;;|;;;;;;;..ィ;;;;;;;;|;;;;;;;;i､;;;;;;;;;丶;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;ヽ
　　　　/;;;;;;;;|;;;;;;;..;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;i､;;;;;;;;;丶;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;ヽ
　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;|;;;;/;;;;;;;|;;;;;;;;;;;､;;;;;;;;;;;;;;|;;;ヽ;;;;;;;ヽ
　　　ﾉ;;;;;;;;;;|;;;、;;;;;;;;;;;;;|;;;;;、;;;;;;;|:丶;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;|;;;;;;;;;;;;ヽ;;l　　　　　父上・・・・・・・・・・・
　　　/;;;;;;;|;;;;;,,;;;;;;;;;;|;;;|.::::::|;;;;丶;;|;､|;;､;;;;;;;;;;;;|;ヽ;;;;;;;;|;;;:::;;ヽ;l
　　　l;;;;;;|;;;;;;;;|;;;,;;l,;;;i;;;|;;;|;;;|;;;;;|;;;;;|;;;ヽ;;ヽ;;;;;;;|;;;;ヽ;;;;;;;|;;;;;;|;;;;;;ゝ
　　　l;;|;;;;|;.;ヽ;;;|; ;;;|;;;|;;|;;;| ;;| .;;|;;;;;|;;;;;|;;;;;;| ヽ;;;;;|;;ヽ;;;;;;|;;;;|;;;;;
　　　l;;|;;;;|,:::ヽ;;;ゝ:::ヽ;;|ヽ|::;;|:: .;;| ;;;|.;;;;| ;;;l::::::::ヽ;;|;;;;;;;;;;|;;;;|;;;l
　　　l;;;;|;;;;|;;ヽ::::::ﾃｒ‐z、;|:::::::::::;|::;;| ;;;| ;;l:::;;|:::::::::.ヽ;|;;;;ヽ;;|;;;|;,!
　　　ヽ,,,;|;;;|;;;ヽ::!_ゝ_ﾌヽ::::::;;;;:::|:::;|::::ハ__ﾌ　}〉､ ::::;;l;;;;;;;;;;|;;;|;l
　　　　l;;;;;;|;;|;;;l::::::｀￣"´:::::::::::::::　　`::＾￣""´ ::::::::::|;;/|;;;;|;
　　　　.ヽ;;;|ヽ;ヽ:::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　 l;;|;;;ﾉ
　　　　　ヽ;;;;;ヽヽ::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　ﾉ;;;ll
　　　　　　ヽ;;;:::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　U　l;;/
　　　　　　　ヾ＼::::::::::::::::::::`　´　　　　　　　　　/;l;|
　　　　　　　ヽ;;ヽ::::::::::::::::::::::　　　　　　　　／;;;;l;l
　　　　　　　　　 l;;;;ヽ::::::::ヽ￣￣ゝ　　　　／;;;ゝl
　　　　　　　　　 ...|;;ヽ;ヽ::::::￣￣　　　／‘":､!;
　　　　　　　　　 illﾞﾞ'|lﾞl　ヽ:::::￣　　／llllll!lﾞﾞ,l
　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣
1095：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:49:11 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　,':::;;;;;;;;;;/　　｀" ー－､;;;;;;, :-－ー─''"i^￣j
　　　　　　　l::;;;;;;;;;;;;;ヽ　　(三ﾐ)　　　　 (三ﾐ)　　　ﾉ;;;;;;;;|
　　　　　　 _j;;;;;;;;;;;／　　　　　　　　　　　　　　　　く;;;;;;;;;j
　　　　　 /　l;;;;;;;;/　　　 _ﾆこ_　　　　,; 　　ｨ=　　　｀i;;;;;j､
　　　　　丶 l;;;;;;;j　　 _ノ､　ヽ　　　i 　_ノ　｀)　　.l;;;;;l /
　　　　　　 j .ヽ;;;l: 　　　};;￣~,; 　　　|　　 ~￣};;{　　.j;;;;l .l
　　　　　　　}　k;;l::　　　};;{ .,;;'　　　　.l　　　　 };;{.　 .j;;;j /
　　　　　　　丶t;;i:::　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 l;;;/
　　　　　　　　　l;|:::::　　　　　　くヽ､_,ﾝノ　　　　　　l;
　　　　　　　　　.';::::::　　　　ﾉ　　 };;{　　ヽ　　 /
　　　　　　　　　　ヽ::::　　　l　__ｨﾆ=ﾆｭ､　　j　　　/
　　　　　　　　　　_/〉､:::　　　ﾍこニ};;;;{"｀　　 .／
　　　　　　　　　/ { {:::::ヽ　　　ー─};;{　　　／ﾊ-､
　　　　　　　　 /　.l l　:::;;;丶､＿　　 };;{.　／ ./ /　ヽ
　　　　_ ,-ー"　　　､､　　::; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;' 　./ /　　　Y'-､
　　　 /／丶　　　　ヽヽ　　　'''''''''''''''' 　　/ /　　　　.ヽﾉヽ_
-ー'"　^-'/^ -､　　　ヽヽ　　　　　　　　／/　　　　　ノ　　　ー､

といった具合に、司馬懿は妻である張春華が亡くなった後、老齢であることを利用して、
司馬昭や元姫ら、司馬師や王渾以外の家族と知人にはボケているフリをしていた。

実際、司馬懿はすでに還暦を過ぎた老人である。いつお迎えが来てもおかしくはないので、
大半の者が信じ切っていた。
1096：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:49:27 ID:wrqbJe/20: 　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト- ､、
　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､　｀ヽ
　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､｀ﾞ丶､
　::::::::::::::,､i､,::::::::､、､、::::::::::::::::::::::::::ヽ　丶､、ヽ　　　子上、元姫、私は父上の面倒を見ますから二人は自分の家のことに専念してください。
　:::::::::::::li-rｭヽ､ヽ〃rt;;jゞ::::::::::::::::::::i＼
　::::::::::::iヽヽ-",;;＼iヽ-‐'´ i:::::::::::i＼､::ヽ＼
　:::::::::::::iヽ　　　　i｀　　　 i::::::::::::ﾄ､＼ヾ＼
　　iヽ::::::i､　　､　,　　　 /:::::::::::::i　丶　　　ヽ
　　|　!:::::::ヽ　-‐‐‐-　 /:::::::iヽiヽi　　ヽ
　　!　i|ヽ:i ｀ヽ｀ﾞﾞﾞﾞ´ ／゛｝::i:ゝヽゝ_,-‐'´｀゛゛二＝=-'"｀｀ﾞﾞﾞﾞ゛丁
　　　　! ヽ:　｀ﾞ‐-´゛ .:　(＼iV ^/'"　,...-‐'￣　　　　　　　　　.:i
　　　　　 j::.　　　　　.::　　　/　ﾉ,-‐´　　　　　　,..　.::‐‐‐---.::i
　､,_-‐'"　 :.　　　　 "　　ノ-'''__,,,-､-,---‐'"::ιノ￣￣:::::::::::i
　　ゝﾐ‐-､.,,_ヽ　　　　r_ﾆ-‐'"／...:;;;;;::::::::::::::''／　　／　　 :::::::i
　　　　｀‐-､二｀　___,,／　／／i"　　i::::::::／　,;／　,,,..　ノ :::::i
　　　　　　　　￣　／　　/ / /´＼ノ:::／　　,;,´／　　　,..-‐::::ゝ
　 i　　　　　　　／　　　/ノi　i|::::|､i:|:/　　　,;:::::::::ヽ.......::::'''''""
　　i　　　　　　　　　　　　　i.ﾉi! :ゝ::i"　　／::ﾉ￣￣
　　 i　　　　　　　　　　　　｀i::i「｀ﾞヽi　／..:::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　 i::i　　 i　.......:::i
　　　　　　　　　　　　　　　　 i::i　　 i:::::::::::/
　　　　i　　　　　　　　　　　　 i::i　　 i:::::::/
　　　　 i　　｀ヽ､__,..／　　　.....i::i　　i:::::/
　　　　　i　　　　　　　　　......:::::iλ,,_ j:/
　　　　　　ヽ　　　　　 .....::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　.......::::::::::::::::::::::::::::::::::'''''i
　　　　　.....::::::::::::::::::::::::::::::''"　::'''　　 i
　　.......::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　＼　　 i

そして、その介護をする形で司馬師は父である司馬懿と接するフリをしていた。
こうすることで、対面的には老齢の司馬懿を司馬師が介護するという
二人きりでいてもおかしくはない環境を事前に作り上げていた。
1097：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:49:44 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　＿,,.,_
　　　　　　　　　 ,.-‐ ' ￣:lﾆヽ、:￣ `::....､
　　　　　　 ,..::'::::／:l::::l:::::l::｀`ヽ:ヽ、:ヽ::::`ヽ、
　　　　　　／::::::／/::il:::l:|:::::|ヽ、:::::::::ヽ、:＼ヽ:ヽ
　　　　／/:::::/l:i::::::::il:::l::|::::ﾄ::::ヽ、::::::::::ヽ::::ヽ:ヽ:ヽ
　　　 /::/:::::::/::l:i::::::::il::::::|::::|:::l::::::ヽ::::::::::::l:ヽ::::ヽヽ:'.,
　　 ./::/::::::::/:::l:li:::::::::l:::::l::::l::::::l::::::::l::::::::::::l:ヽ::::::::l:::l::',
　　/:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l､:::::::l:::::::::::::::l::::|､:l:::::::::l:::l::l
　 .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l､::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|､::l:::::::::l::i:::|　　　　母上が亡くなる前までは、父上も毅然としていて、孟達や公孫淵は無論のこと、
　 l::::::l::::l:::::l::l::::l､::::l:､ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:|　　　　諸葛亮すら敵じゃないと僕はずっと思っていたけど、父上もやっぱり人の子なんだなと、
　 |l:::::l:i:l:l::::ﾄ:::ヽ:l`ヽ､://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:|　　　正直実感しているよ。
　 |ﾄl:::::il l､::ilヽ､:::l-‐,..-ｭｫ-､:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:|
　 | ヽ::::il kｧ､､` - '　`‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l|　 l:::::::l::::::ﾄ|.
　ヽ　ヽ､i `7　　　　 ´　　 //　 |ﾄ:::l/l::::::|　　}:::::::l::::i| |
　　ヽ　　.l/　　　　　　　　　　　 ||:/ .ヽ::l　_ノl:::::::l::::i| `
　　　　　　ヽ、 -　　　　　　　　　 l　　〉l、|:::::|i::::::l::::|
　　　　　　ヽ｀　　　　　　U　　　 /　　.li:::lﾄ:l::::l:l|
　　　　　　　ヽ ‐､ﾆ= ‐　　　　　　／　　　 lヽl-ヽl::l|
　　　　　　　　ヽｰ　　　　　　／　　,.　r '´　　ヽ､
　　　　　　　 l、　　　 ,.　 '" ,.　 '´　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　 `ｰ‐ ' r1,.　'´　　　　　　　　 ,.　‐ ' ´ヽ.,
　　　　　　　　　　　　<´ i'´　　　　　　,.　 ‐ ' ´,.　‐ ' ´::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　 lヽ|.l　　　 ,. ‐'´,.　-‐' ´:::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　 |　| l|　／,. r '´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　|／／／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　/／／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　〈　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
1098：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:50:30 ID:wrqbJe/20: 　　　　　／　　-－　｀´ィ´¨｀　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　/　　　i::::::::::｀ /::::::::::::::::::ヾ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　/　　　ｌ:::::::彳´　￣　--::::::::::ヽヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　/　　　　|::::::::/　　　　　　　　｀¨|　V 　　　　　　　　:::　　　　　　　　　　　　　　　、
　　l　　　　|:::::::l　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　::　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　i　　　　l::::::l　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　ヽ::::　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　それだけお義母様のことを大事にされていたんですね・・・・・・・
　　ヽ　　　　i::::|　　　l　　　　　　　|　　　　　　　　　　　v:::　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　＼　　　ヽ¨´、　　＼_　　　　|　　　　　　　　　　　:＼:::　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　}丶　　　丶　　　　　｀¨ -　_i　　　　　　　　　　　:::　ヽ、　　　　　　　:　　　　　　　　　　丶ﾐ
　　　ノ　　　　　　iヽ　　　　　-、_　＼　　　　　　　　　:::　　　｀l　　　　　　:::::　　　　　　　　　　　　　丶-、
　／　　　　　　　|　i　　　　　|　｀ヽ＼　　　　　　　:::::::　　　|　　　　　　:::::::　　　　　　　　　　　　　　　　¨＼
〈　　　　　×　　　ﾆ=|　　　　　i　　　　　＼　　　　　::::::::　　　i　×　　　　::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　＼　　　　　*　　|　|　　　　彡｀---　____　ヽ　　　::::::　　　　/　　　　　　:::／/　　　　　　　:::　　　　　　　　　　　ヽ
　　＼　　× 　ﾟへ{ /　　　　　´￣て¨)￣　　} ｘ　:::::　　　　/　　/　　　　l　　ヽ、　　　　∠こ⌒ヽ、　　　　　　　　/
　　　l　　　　/｀l　|〈　、　　　　　　　　ﾟ、__ノ　　×　　　　/　* /　　　　∧_┌´　　　　　,___＞　　、　　　　　　　i
　　しイ l´｀v l　|　| l＼　　　　　　　Ｏ　¨¨´|　　::　　　／　　/　　　　::　　:::::::::::　　　:く　　　　　　｝　　　,ﾍ　ヽ/
／　　　|ヽ　V　|　トﾍ　ヽ=-　　　　　　　　ヽ　:::　　　{　　　/　　　　/::::　　::::::::　　　:::　｀ -－´⌒　　　く　Vヽ＼
　　　　|　｀l｀´レ　　|　　、　　　　　　　_...　＼::　　　Y　/×　　　/::::::　　::::::::::　　　::::　　　　　　　　　〉　　〉　｀＼_＿
　　　　ト、　へ/ヽ_∠--,　＼_　-－　´＼　_　」　　　　V　　　ﾞ　　く::::::::::　　　:::::::::　　::::　　　　　　　　/　　/::::::
　　　　r|　ヽ＼＼| 丶―i:::::::::::::::::::::::::::::/｀´　　|　／彡　　　　　＿｀二ヽ　　　　　:::::::::::::::　　　　　　　ヽ／::::::::::::::
　　　　|　| 　v ＼　ヽ　＼　,ヘ、_＿-ィ´/　＼／　　　　　　　／　∠、　　｀l:::::::　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::
　　　　|　l　　|/　＼　ゝ　｀l　ﾍ/　　/ /　／　　　　　　　　／　　　　　〉　　ヽ:::::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　::::::::::::
　　　〈 |　ヽ　ヽ　　　ヽ　　 |　/　　/　／　　　　　　　　　∧ヘ-－－´　　　　ヽ　::::::::::::::::::::::::::
1099：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:50:44 ID:wrqbJe/20: 　　　　　ｌ:.://.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.: ／..:.:.:. ∠二二二ﾆ=-‐ ''^｀.:.:.:_..　-‐.:.:.: }
　　　　　ｌ.://.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:／/.:.:.:.:.:.:.:.:／..:.:.:. ／⌒^'' ‐--------‐=ァ'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
　　　　　ｌ://.:.:.:.:/ .: / .: /⌒|.:.:.:.:.: ／..:.:.:. ／ / .:.:.:. ／ .:.:.:.:.:.:.: _､ヽ｀ .:.:.:.:.:.:.:.:.:. /.: |
　　　　　ｌ// .: // .: / .: /　｛|.:.:.:.:/..:.:.:. ／ .: / .:.:.／..:.:.:. _.､丶｀.:.:.:.:.:.:. _､ヽ.:.:.:./ :.: |
. 　　　 /// :// .: / .: / ＼　| .: /.:.:.:. /.: ∠厶ニ=-‐ ''^｀.:.:.:.:.:_,,..､丶｀/.:.:.:.: / |.:.:.:|
　　　 /// :// .: / .: ∧ 　｀'| :/.:.:.:. /／⌒|¨¨77¨¨ア¨¨｀｛＼＼ ∨ :/.:.:. ／|i.:|.:.:/
. 　　 /// :// .: / .: ///＼_　|.:|.:.:.:.://　　 |: //: ／　　　　､ノ｝ ∨ :/.:.:／..:.:|i.:|.:/
　　 /// :// .: / .: ///　　 l ｌ.:| .: //　u 　 |//／　　　　｀`丶､／／／/ .:.: |i.:|/　　　　　だけど父上がこれじゃ岳父（王粛）殿と一緒に、あの浮華な連中を排除することも出来ない。
　／´/ :// .: / .: /// 　　 l　ｌ:| ://　　　　　　　　　￣／／／// .:.:.:.:|i.:|
／二/／/／/ .: /〈/　　　 l 　ｌ|//　　　　　　　　　　　　　／／∨/|.:.:.:.:/|i.:|　　　　　　魏国は無論のこと、司馬家も終わりかもしれないね。
二／´／´　＼/　　　　　　|　　{｛　　　　　　　　　　　　　　　　 /〈 :| .: / 八|
ニニニ二　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐-　　〉| :/　　｝
ﾆニニニニ　　　＼　　　　　＼　　　　　　　　＿＿　　　 r─ 'ﾞ:/|/
ニ二二二二　　　＼　　　　　＼　　　　　丶　｀`丶､＼　 ,ﾉ|/| :/
ﾆニニ二二二　　　＼　　　　　＼　　　　　　　　　　　｀Τ´　 ,ﾉ'′
lニニ二二二二　　　＼　　　　　＼　　　　　　　ｧ‐'′
-lニニ二二二二　　　　＼　　　　　＼　　　　　 ′
二lニニニ二二二　　　　　　＼　　　　 _ノ＼　　　　_
二-ｌﾆニ二二二二　　　　　＼　　　／　　　｀¨¨¨¨´

司馬昭は義理の父親である王粛が、曹爽一派の専横を防ぐべく孤軍奮闘している中で、
自分が何も出来ず、頼りにしている父も老齢で次第にボケている姿を見る度に、
自分のふがいなさを実感していた。
1100：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:50:59 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　(　＼
　　　　　　　　　　　　　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿__
　　　　　　　 _　　　　　　＼　＼　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　 ¨ヽ、
　　　　　　丶　¨ …──-- ゝ、｀ ‐- 、　　　　　　　　 /　 /　 .ｨ　　　　　 V
　　　　　　　｀ー-　 .__　　　　　　　　　ー／￣ヽ　　　 /　 / / / !__i＿l_i　 l　∨　　　　御免！　仲達殿はおられるか？
　　　　　　　　　　 _.　-‐'¨¨¨´　／／　　　 _.　-‐‐'　　　 /　 V_/'´ r ､　, -ｧ｀ヾ.　 V
　　　　　__.　-‐　　 _. -‐　　 /¨ /　　　 /ヽ-､　　　　　/ |　　! l, tｯ､Y　y'tｯｘ　i　　i
　　　　　( _＿__　-‐　/ 　　ノ　　＿.　‐'/　ｌ. . ＼＿／　.　　l　　　'¨　..!ヽ　　l　　.
　　　　　　　　　　／　ｨ　　　／＿,　／　/. . . . |＼　　 i 　　.　　　 __ 　　　　l　 /
　　　　　　　　／　／　｀¨¨¨lヽ---‐' 　 /. . . . . ,　 |ヽ　 .l　　、　 /¨¨ヽ　　 /　. ヽ
　　　　　　　　〈__／　　　　､. .＼--‐'´. . . . . / 　 ! i、ハ　　　ヽ　` =‐'　イ　 ,　　＼＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ. . . . . . . . . . ./ 　 //. . Tt､　　　 t､. 　_.イ　|　 l i　＼＿_}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_＿＿_ ／　ｨ /. . . . ヾt、　　　ﾏﾆヽ_l　 l　 ! ﾏ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿__　／／. . . . . . . .ﾍ　 l､ t､V l r'7 l　　　ﾏ　ヽ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿_／. . . . . . . . . . . .}、!;Y;;;;;ﾏl !ｼ、lﾊｨ∧/V／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨i＝=- ､. . . . . /　ﾏ;;;;;;;;;;i¨７　ﾏ;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:i:i:i:i:i:i＼. . / 　ﾊ:;;;;;;;;|'´　　ヽ:;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､i:i:i:i:i:i:iヽj _／　 V;;;;;!_.　=ﾆニヾ:;;;;! ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼　＼l¨´ . . . . ＼∨l＼_l、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼　ヽ . . . . . . . .ヽヾ==ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:!　　l |. . . . . . . . }　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|　　| l. . . . . . . . l　　　ﾊｼ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:l　　 ! !. . . . . . . ,　　 /. . ヽ

司馬昭と元姫の二人が嘆いているタイミングで、丁謐と曹爽の命を受けて、
李勝が司馬懿の屋敷にやってきた。
1101：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:51:26 ID:wrqbJe/20: : : : ／: : : : : : : : : : : : : ＞ ´: : : :／; : :. :. :./::::::::::::::://::::/:|:::::::i::::::::::::::::::::::ﾘ::::}
:.／: : : : : : : : : : :.＞ ´　　/: : ／: /: : : : .:/::::::::::::::://:/ｲ_,.!:::::ﾘ:::::::::::::::::: / i::7
___ : : :斗:≦弋＝=zz≧=-:.／:. :./: : : :.／::::::::::::::; '::::/≦__ｉ:::/:|:::::::::::::::::/　,::′
: : : : : : |: :|　　＼　弋_;fツ＾ヾ=/: : :／ . ::::::::::／ィ弋ｆツ　!:/: :ﾘ:::::::::::::/　//
: i: : : : :.i: :|　　　｀ー---─　/: :／: :::::::::::／: :ー---=≦/ : /::::::::::::/　//
:.|V: : : :.lⅥ　　　　　　　 /／／: :.＞ ´.: : 　 : : : : : : / : /:::::::::::; '∠.ｲ　　　　公昭・・・・・何しに来たんだ？
:.| ∨: : :|ﾊ:!　　　　　　　　／／‐　´　　 i: : :　　　　: : : : : /::::::::／
:.ゝ-V: :.|　ﾍ、　　　　　　　　　　　　　　 |: : : .　　. : : : : :厶ｲ／　_
: : :.|..∨ﾑ　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : : . : : : : : : : /:/　　　＞．
ﾊ: :.!　iヾ:.i　　　　　　　　　　　　　　　　　{: : : : : : : : : : : ｲ:/　＼　　　　　＞．
.∧..i.....i　＼　　　　　　　　　　 __　　　 j: : : : : : : : : , i:::/　　　＼　　　　　　 `
.... Ⅵ.....i　＼　　　　　　　　　　　　｀　〃: : : : : : : , '....|::′､　　　＼
........ﾍ.....i　　＼　　　　　　　___,........＿＿: : : : : :., '........j/......∧　　　　＼
.................i　　　＼　　　　　｀　ｰ─一 ´: : : ／∨...................∧　　　　　＼
..................i　　　　＼　　　　　　￣:::::: : : :.／　　 i..................... ∧　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　 /　　/　/ 　ｆ　 | 　 l　　 i　　　i |　V　 i　　､　丶
　　　　　　　　 !　　 .　 i　　ﾄ、 l 　 !　　　! ＿__l_!　 }　 |　i　ﾏ　　l
　　　　　　　　　　　l 　　 l 　! i　 | ﾏ_ﾄ. ┴､¨￣　 /　　〉_￣¨ヽ、 !　　|
　　　　　　　　　　　l　　　!　　|／　／　　　｝　　 {__ ／, 二　　l! l7　　l 、　　　　　ずいぶんな態度だな子上。少しは貴様の兄を見習ったらどうだ？
　　　　　　　　　　　|　　　ﾏ／　-=｀ ‐--=´､　　　/　／　　 ` .ﾉ! |　　!　＼
　　　　　　　　　　 /　　　　lヽ　　, -_＿_ヽ　ヽ　.　{　ｚｔ走テｫ'´　!　　l　　　＼　　　
　　　　　　　 /　､　　､｀ｔ､_.ｨZ走ﾃラ　ﾉ　 |　ヽ、　　　　　 | 　 ' 、　　＼
　　　　　　　　　/　　ヽ　　ヽ　　　　　　　 ´　　 !　　　　　　　 |　ｲ　ヽ　　　＼
　　　　　　　／　　　ﾏ. 　 .　　　　　　　　　　 .　　　　　　　 |/ l　　　　　　　 `ー--　 _＿_
　　　　　／　　　　　　 }ヽ　、　　　　　　　 .::l:.　　　　　　　/　 !　　　V
　　　　／　　　　　　　ﾘ　､　ヽ　　　　　　 , ==､__　　　 //　l　　　　∨　　　　　　　　　 ─
ー─‐'′　　　　　　　　 /　　ヽ, -‐‐､　　　 -＜＿_ノ´　　　　/V　､　　　　ヽ、　　　 ‐-　　 _＿
　　　　　／　　　　 _..　-‐'′　´　¨ヽ　　　　￣　　　　ｨ　 l　　ヽ　　　　　＼
_.　-‐'´　／　　　 -‐　　　　　　　　　ヽト､　　　　　　／　|　 l　　　　　　　　＼
　　　　／　 _,　'′　　　　　　　　　　　　ヽヽ` ‐ 　 .__／　　 ! 　　　　　　　　　　　　ヽ＼
　　／　 /　　　　　　　　　　　　 }　ﾉ　　＼ヽ　　　　　　　|,ヽ　｀　　　　　　　　　　　　 .　＼
　／　　,　　　　　　､}　　　　,　-‐'¨´ヽ、　　 } }＿__ 　 _. ‐' ／| ＼　　　　　　　　　　　　ヽ　＼/
/　　　」 -─-　、ヽj　　／　　＿_､__,{　　　l |__　　Y　r‐'´:::::l　　ヽ　　　　　　ヽ　　　　　 /
　　　 !　　　　　＼!-‐'´＿_／　　　/　　／/:::::} 　 !　|::::::::::::::ヽ　　丶　　　　　　ヽ　　 /
1102：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:51:38 ID:wrqbJe/20: : : : ／: : : : : : : : : : : : : ＞ ´: : : :／; : :. :. :./::::::::::::::://::::/:|:::::::i::::::::::::::::::::::ﾘ::::}
:.／: : : : : : : : : : :.＞ ´　　/: : ／: /: : : : .:/::::::::::::::://:/ｲ_,.!:::::ﾘ:::::::::::::::::: / i::7
___ : : :斗:≦弋＝=zz≧=-:.／:. :./: : : :.／::::::::::::::; '::::/≦__ｉ:::/:|:::::::::::::::::/　,::′
: : : : : : |: :|　　＼　弋_;fツ＾ヾ=/: : :／ . ::::::::::／ィ弋ｆツ　!:/: :ﾘ:::::::::::::/　//
: i: : : : :.i: :|　　　｀ー---─　/: :／: :::::::::::／: :ー---=≦/ : /::::::::::::/　//
:.|V: : : :.lⅥ　　　　　　　 /／／: :.＞ ´.: : 　 : : : : : : / : /:::::::::::; '∠.ｲ　　　　公昭・・・・・何しに来たんだ？
:.| ∨: : :|ﾊ:!　　　　　　　　／／‐　´　　 i: : :　　　　: : : : : /::::::::／
:.ゝ-V: :.|　ﾍ、　　　　　　　　　　　　　　 |: : : .　　. : : : : :厶ｲ／　_
: : :.|..∨ﾑ　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : : . : : : : : : : /:/　　　＞．
ﾊ: :.!　iヾ:.i　　　　　　　　　　　　　　　　　{: : : : : : : : : : : ｲ:/　＼　　　　　＞．
.∧..i.....i　＼　　　　　　　　　　 __　　　 j: : : : : : : : : , i:::/　　　＼　　　　　　 `
.... Ⅵ.....i　＼　　　　　　　　　　　　｀　〃: : : : : : : , '....|::′､　　　＼
........ﾍ.....i　　＼　　　　　　　___,........＿＿: : : : : :., '........j/......∧　　　　＼
.................i　　　＼　　　　　｀　ｰ─一 ´: : : ／∨...................∧　　　　　＼
..................i　　　　＼　　　　　　￣:::::: : : :.／　　 i..................... ∧　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　 /　　/　/ 　ｆ　 | 　 l　　 i　　　i |　V　 i　　､　丶
　　　　　　　　 !　　 .　 i　　ﾄ、 l 　 !　　　! ＿__l_!　 }　 |　i　ﾏ　　l
　　　　　　　　　　　l 　　 l 　! i　 | ﾏ_ﾄ. ┴､¨￣　 /　　〉_￣¨ヽ、 !　　|
　　　　　　　　　　　l　　　!　　|／　／　　　｝　　 {__ ／, 二　　l! l7　　l 、　　　　　ずいぶんな態度だな子上。少しは貴様の兄を見習ったらどうだ？
　　　　　　　　　　　|　　　ﾏ／　-=｀ ‐--=´､　　　/　／　　 ` .ﾉ! |　　!　＼
　　　　　　　　　　 /　　　　lヽ　　, -_＿_ヽ　ヽ　.　{　ｚｔ走テｫ'´　!　　l　　　＼　　　
　　　　　　　 /　､　　､｀ｔ､_.ｨZ走ﾃラ　ﾉ　 |　ヽ、　　　　　 | 　 ' 、　　＼
　　　　　　　　　/　　ヽ　　ヽ　　　　　　　 ´　　 !　　　　　　　 |　ｲ　ヽ　　　＼
　　　　　　　／　　　ﾏ. 　 .　　　　　　　　　　 .　　　　　　　 |/ l　　　　　　　 `ー--　 _＿_
　　　　　／　　　　　　 }ヽ　、　　　　　　　 .::l:.　　　　　　　/　 !　　　V
　　　　／　　　　　　　ﾘ　､　ヽ　　　　　　 , ==､__　　　 //　l　　　　∨　　　　　　　　　 ─
ー─‐'′　　　　　　　　 /　　ヽ, -‐‐､　　　 -＜＿_ノ´　　　　/V　､　　　　ヽ、　　　 ‐-　　 _＿
　　　　　／　　　　 _..　-‐'′　´　¨ヽ　　　　￣　　　　ｨ　 l　　ヽ　　　　　＼
_.　-‐'´　／　　　 -‐　　　　　　　　　ヽト､　　　　　　／　|　 l　　　　　　　　＼
　　　　／　 _,　'′　　　　　　　　　　　　ヽヽ` ‐ 　 .__／　　 ! 　　　　　　　　　　　　ヽ＼
　　／　 /　　　　　　　　　　　　 }　ﾉ　　＼ヽ　　　　　　　|,ヽ　｀　　　　　　　　　　　　 .　＼
　／　　,　　　　　　､}　　　　,　-‐'¨´ヽ、　　 } }＿__ 　 _. ‐' ／| ＼　　　　　　　　　　　　ヽ　＼/
/　　　」 -─-　、ヽj　　／　　＿_､__,{　　　l |__　　Y　r‐'´:::::l　　ヽ　　　　　　ヽ　　　　　 /
　　　 !　　　　　＼!-‐'´＿_／　　　/　　／/:::::} 　 !　|::::::::::::::ヽ　　丶　　　　　　ヽ　　 /
1103：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:54:46 ID:wrqbJe/20: .　　　 /:::|.:.:.:.:|.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:....::.:.＼.:.:.:.:..::.:..::＞、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..::.:|＼.:.:.:.:.:.:／
　　　　 |.:.::|.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:..＼.:.:.:.:..:.:.:.:.:＼.:.:.:.:.:..::.:.｀＞、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i!.:.::＼:.:/
　　　 |.:.:..:..:.:.:i!.:.:.:.:.:.|:.:::.:＼.:..::...:.∨::.＼.:.:.:.:.:.:.:..:.::.｀＞、.:.:..::.:i!.:.:.:..::./
　　　 {.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:|＼:.:..::＼..:...::∨:.:.:.:＼t==== ､.:.:.:.:＞、..:|.:.:.:.:./
　　　　 ';.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:|.:.:.:＼.:.:.:＼.:.:.∨.:.:...::::',z心ﾑ/∨∧.:.:二ﾆ=-.|
　　　　 ',::.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.i!＼.:.:.:＼.:.:..＼:..:＼..:.:.::',　／　 ∨∧.:.:.:.i!∨ 1　　　　　あいにく僕は浮華になりたくないんでね。
　　　　 ;.:.:.:.:.':.:...:...::|.:.:.:.＼.:.:.:＼.:.:.:＼.=＼.:::',´　　　 ∨∧.::.:i! ∨|
　　　　　　ﾍ.:.:.:.:';.:.:.:..:|＼.:.:.::＼.:.:.:＼＿ﾆ=-.＼',　　　　 ∨∧.::i.. 　i!　　　　　屠蘇の修繕の報告でも来たのか？
.　　　　　＼:.:.';.:.:..::',弋_ｯ〉 .｀ー--＼　　　　　　　　　.｛.::リ.::| 　 |
　　　　　　＼＼:..::',＝´　　　　　　｀　　　　　　　　ヽ/.:.:| 　 |
　　　　　　　 V.:＼.:＼,　　　　　　　　　　　　　　｛/ ＜
.　　　　　　　　　 V::ﾍ.＼.:./　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　 ',:.:ﾍ.:..:/　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　ヾマ /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿ .＼　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　｀｛　　　　　　　　　　　　　　　　 , ＜:::::::::::::＼＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　ヽ　　　 -─ '　　　　　　　 , ＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　｀''―ｰ─‐､　　　　　 , ＜::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
1104：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:54:59 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ) ｒ-､ ,ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　_　 -‐─' ￣｀¨´ ⌒ｒ‐∥ー-､
　　　　　　　　　　　　　　.　'′　　 /　　／　　 ¨ヾ/￣￣ ¨ ヽ、
　　　　　　　　　　　　／　 /　　　/　 //l i　ﾄ､＼　＼/￣´　　　＼__　　 _
　　　　　　　　　　　　/　　 ,　　　 i　 ∥l ! !　!_i＿ｊ＿_!_ﾉ¨下ヽ　　　　/ Y. . ＼
　　　　　　　　　　　 , 　　 i　　　　|　∥ｲ_!_!‐' ..l＼､ﾏV／　　｀¨　／　ﾉ. . . . .＼
　　　　　　　　　　 i　　　,!　　　　l　 li　 {ﾄｚｔｪｭL.__〉f_ﾌV ｀ー-‐<¨´_／ . . . . . . . lヽ、　　　　　ふん、相変わらず岳父と一緒で生意気なヤツだ。
　　　　　　　　　　 | 　 / l　　　 !　 |　　　　..... ゝヾ≠ｧ　　　 { ¨´ . . . . . . . . . . !　 iヽ
　　　　　　　　　　 ,　／ __!　　　､　!　　､､､　　　 .ｲ! 　　　　＼. . . . . . . . . . ./ 　 !　l＼　　　まあいい。それより今日は貴様の父上と兄に用があってきた。
　　　　　　　　 /　／ {ｒヽ　　　　ﾏ!　　　　　 , == l　　　　　　＼. . . . . . .／　 /　 |　〉
　　　　　　　／／　　l ｀f＼　　　ヽ　　　　／　/　!　　　　　　＼＿／　／　 /　/. ＼
　 |￣¨` ──'ﾞ　　　　　｀¨ヽ _､　　　 .　　　 < ヽ./　/　　　　　　　　　ヽ. ＿／　　／　/. . . . .＼
　､　　　　　　　　／　/　　　 l ヽ　　丶　　　ヾコ　ハ　　　　　　　　　　＼_　-‐' 　／. . . . . . . .＼
　　ヽ　　　　　／　／　/　　 /!　＼　　 t､__ 　　　/　､-'7　　　　　　　　　＞--‐'´. . . . . . . . . . . . ヽ
　　　＼_　-‐　　　　／/ 　 /｜　　ヽ　ﾏﾆヽi￣　　　 ∨ ＿__ ,　-‐'ﾞ¨¨７´. . .f. . . . . . . . . . . . . . . . . }
　　　　　＼　　　　／　/　／　ｌ　 lヽ　､　ﾏｫ Y7　ﾄ､　､V　　　l　　／／. ./. . ヽ. . . . . . . . . . . . . . ／
　　　　　　＼　　　／　　　／!ヽl::::::ヽ　　 i..!　!ト､ !:::ヽﾊﾍ　　 |／　/ / ./ . . . . ゝ、 . . . . . . . . ／
　　　　　　　__＼＿_　 -‐＜. . . !:::ヽ::::::::::V､ !.!　!l:::::::::::::::::::::ヽ　 l 　 / / ./. . . . . . . . . . . . . . . ／
　　　　　／== 、　　　　　　＼ |::::::::::::::::::::::V!ヽ/.ヽ::::::::::::::::::::l 　 !／／. /. . . . . . . . . .,　-‐
　　　 /∥　 /ハ　　　　　　　 `!:::::::::::::::::::::::::|./¨¨ヽ＼:::::::::::::| 　 !. . . ／ . . . . . .. . ／
　　　,　!l　 // ヾt､　　　　 _.. -ﾍ::::::::::::::::::::::::l　　　＼ﾏ::::::::lヽ　!. . . . . . . . . . . ／
　　　 !　!!　l i　　ヾ､　　　|　　　丶:::::::::::::::::::! 　　　 O>ヽ::::|　V. . . . . . ,　-‐
　　　 !　!!　| !　　〃|ｔ、　　l　　　　＼:::::::::::/　　_. -‐'／ rﾏl 　ヽ. . .／
1105：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:55:35 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_.　 -──----　 ._
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　'′　　　　　　　　　　　　｀¨ 　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　／　　／　 ,　　　/　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　/　　　/　　／, 　／!　　　　ヽ　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 /　　　　 ' 　 /　/　/l　 l　　 l　　　l　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 '　　　　　i　　/＿l＿l　　　￣¨　‐- ﾘ、　 ` li
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　 i　　　　　 |/ ｲ |!　＿__:::::::{｀ -､ , 　　ﾄ､　 l.ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　l　　　　　 !　 ! {l_. -=ｪｯ､ヽ＼ノ'　r'_７ l　>､ｊ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　l　　　　　 l　/　　￣￣｀¨..:::::'　 /,tｯ､/　　 l　　　　大将軍殿直々に私は河南尹から、本州の刺史にへと任命された。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　　　ハ　　　　 !/　　丶ヽヽヽ　　　ヽ¨'‐' .　　　,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 !　. 　　　 !　　　　　　　　　　　　｀¨7,,i　　 ′　　　そこで是非、仲達殿と子元のヤツに私の栄転を喜んで貰おうと思ってきたんだ。
　　　　　　ｒ-　　..__　　　　　_. イ　　　　　ハ　.、　　　 l　　　　　　　　　　　.:::／　 !　　i
　　　　　　 l￣¨ ‐-　￣￣　　　　　／　 y' i　　　｜　　　　　　　　　　ｨﾆ7 　 ,　　.
　　　　　　 |　　　　　　　　　　_.　　　／　　 /　.!　　　 l　　　　　　　　／　 / 　 /　　 !､
　　　　　　 |＿_　　 --‐　　　　　　　　　　 / 　 l　　　　|　　　　　　　〈　　 i　　,　　　 V
　　　　　　 l　　　　　　　／　　　　／　 .　　 !　　　 !＼　　　　　　ヽー'7　/　　　i 　 V
　　　　　　 |　　　 -‐　　　　　　／／　 !　　 !　　　 l　＼　　　　 ⌒　/　　　 !　　∨
　　　　　　∧¨ 　　　　　　　　／／　　 ,　　　 l　　　 !　　＞　　　..__＿_/　　　　　!　　 V　　　　　　　　　　　　　　　　／ヽ..　-‐
　　　　　,　¨￣￣￣￣¨¨¨　‐--r‐‐‐…'/　　　　　　 |｀¨¨ヽ、　　　ｊ　　　 !　　　 !　　　∨z==＝＝＝≠¨￣￣/￣／. . . . . . . .
　　　　/三t、　　　　　　　　　　 V. . . . /　　.ｨ　ﾊ　　ｨ　 l三t、　Y´￣ﾉー-ｒ‐…V 　　､　　　V　　　　 ∥ 　　 ∥／. . . . . . . . . .
　　／　 ¨ヾﾐt、　　　　　　　　　 V. . .ハ　/;;|/;;;;i　/;;!　,三ﾆi　 //ﾆ/. . . . .|　　　∨　　 l＼　 V　　_＿∥ 　 .　≠. . . . . . . . . . . .
　／　　　　　ゞit、　　　　　　　　　ヽ./;;;;;V;;;;;;;;;;;;;;|/;;;;;|/三三!　, .仁!. . . . . .!　　　ヽ　lヽ !;;;;;V､ V＝… ¨|l　／. . . . . . . . . . . . . . . .
/　　　　　／ﾆﾍi|t、　　　　　　　 i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／三三/ / j彡'. . . . . /　　　　　ヾ:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l　　　 |l／. . . . . . . . . . . . . . . . . .
　　　　／／　　 Vt　　　　　　 _　 -l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/｀¨　‐-〈_/-〈. . . . . . ./､＿__　　　＼;;;;;;;;;;;;;;;l　　　／. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
　　／／　　　　ﾏ!　　　　　　i　　　､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／. . . . . . ／＼＼. . ／　　　　　¨¨ヽ　ﾄ､:;;;;;;;;;;| -‐. .´. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
　／／　　　　　　 l|　　　　　　l　　　 V;;;;;;;;;;;;;/｀¨' …-／　　　＼＼　　　　　　　　 i 　 !　ヽ::::::|. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
1106：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:58:04 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　＿,,,,,,,,＿、
　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.,';;;;;;;;;;;、;;;;;;;";;;;;;;;;;;'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　/;;;;;;;;|;;;;;;;..ィ;;;;;;;;|;;;;;;;;i､;;;;;;;;;丶;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;ヽ
　　　　/;;;;;;;;|;;;;;;;..;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;i､;;;;;;;;;丶;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;ヽ
　　　 ;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;|;;;;/;;;;;;;|;;;;;;;;;;;､;;;;;;;;;;;;;;|;;;ヽ;;;;;;;ヽ
　　　ﾉ;;;;;;;;;;|;;;、;;;;;;;;;;;;;|;;;;;、;;;;;;;|:丶;;;;;;;;;;;;;＼;;;;;;|;;;;;;;;;;;;ヽ;;l
　　　/;;;;;;;|;;;;;,,;;;;;;;;;;|;;;|.::::::|;;;;丶;;|;､|;;､;;;;;;;;;;;;|;ヽ;;;;;;;;|;;;:::;;ヽ;l　　　本州の刺史？　大将軍が任命したっていうのか？
　　　l;;;;;;|;;;;;;;;|;;;,;;l,;;;i;;;|;;;|;;;|;;;;;|;;;;;|;;;ヽ;;ヽ;;;;;;;|;;;;ヽ;;;;;;;|;;;;;;|;;;;;;ゝ
　　　l;;|;;;;|;.;ヽ;;;|; ;;;|;;;|;;|;;;| ;;| .;;|;;;;;|;;;;;|;;;;;;| ヽ;;;;;|;;ヽ;;;;;;|;;;;|;;;;;
　　　l;;|;;;;|,:::ヽ;;;ゝ:::ヽ;;|ヽ|::;;|:: .;;| ;;;|.;;;;| ;;;l::::::::ヽ;;|;;;;;;;;;;|;;;;|;;;l
　　　l;;;;|;;;;|;;ヽ::::::ﾃｒ‐z、;|:::::::::::;|::;;| ;;;| ;;l:::;;|:::::::::.ヽ;|;;;;ヽ;;|;;;|;,!
　　　ヽ,,,;|;;;|;;;ヽ::!_ゝ_ﾌヽ::::::;;;;:::|:::;|::::ハ__ﾌ　}〉､ ::::;;l;;;;;;;;;;|;;;|;l
　　　　l;;;;;;|;;|;;;l::::::｀￣"´:::::::::::::::　　`::＾￣""´ ::::::::::|;;/|;;;;|;
　　　　.ヽ;;;|ヽ;ヽ:::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　 l;;|;;;ﾉ
　　　　　ヽ;;;;;ヽヽ::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　ﾉ;;;ll
　　　　　　ヽ;;;:::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　U　l;;/
　　　　　　　ヾ＼::::::::::::::::::::`　´　　　　　　　　　/;l;|
　　　　　　　ヽ;;ヽ::::::::::::::::::::::　　　　　　　　／;;;;l;l
　　　　　　　　　 l;;;;ヽ::::::::ヽ￣￣ゝ　　　　／;;;ゝl
　　　　　　　　　 ...|;;ヽ;ヽ::::::￣￣　　　／‘":､!;
　　　　　　　　　 illﾞﾞ'|lﾞl　ヽ:::::￣　　／llllll!lﾞﾞ,l
　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣

本州の刺史、李勝の出身である荊州刺史に就任したことに司馬昭は耳を疑った。

あまりにも前例が無い人事である為に、流石の司馬昭も李勝の態度にたじろいた。
1107：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 21:58:23 ID:wrqbJe/20: 　　　　/:::/　　　i::::::;:::::::::;::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　 /:::;:::::i　i　l　i:::iヽ::::ヾ:::::::::ヾ;::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::
　　 /l::::;:::::::::::i::::i　l::::::＼:::i::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::ヾ::::::ヽ:::::::::
　ﾉ　l::;i:::::::::::l::i::l　i::::::::::::＼＼:::::::::::::::::::::::::ヾ;::::::::::::ヽ;:::::丶::::::
　。　li:::::::::::::::;─,_i::l::::::::::::::::l,i--,_..,,_::::::::::::::::ヾ;:::::::::::丶;:::::::::::
　　　 il　i::::::::ﾘ i　l；:il::::::::::::::;ii　　ｒ::::メi＼:::::::::::::ヾ::::::::::::i:::::::::::　　　　これは公昭、お久しぶりです。元気にしてましたか？
　　　 /　i:::::::;i i　llﾘ　i:;i .i:::::;i::ｌi　弋：ノl:::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　 l　i::::::;liﾐ彡/　i:　i::i:ヾ　ﾐ=≡彡i::::::::ヾ::::::::::::::::::::::::l::::::::
　　　　 li　l:::::i 　/　　;　ヽil　ヽ　　　　i::　::::::::ヾ:::::::::::::::::::::i::::::::::
　　　　 i 　i:::::i　ヽ;::...　　 i　。　　　　ﾉ:人::::::::::::::::::::://;:::;
　　　　。　l::::ヽ.　丶:　　　　　　　　i::l　ｌ::::::::::::::::::://::::;i
　　　　　　 liヽ;::ヽ.　　__　　　　　　　::i:;人ﾘ:::::::::::://:::::::i:
　　　　　　　 li　li ヽ　｀-｀‐.　　　　::;／:::l::;i::::::::l::l l:;;:;:::::i
　　　　　　　 li　il　iヽ.;::　　　　　;／　　i　i:/:::/i:::::i　　l　i:;l
　　　　　　　 i　 l　　　ﾄ､＿,.; イ　　　　i　i　i/　i::::i　　　　l:
　　　　　　　／　　　　　　　　　＼　　　　　　　i;::l　 i
　　　　　　 l　　　　　　_-―-ーへ　　　　　　　i

司馬昭と李勝の二人の間に入ってきた司馬師は、本心を巧みに隠しながら李勝に親しく声をかけた。
1108：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:02:06 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　-‐　　￣¨ヽ-─‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　／　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 /　/　　　　　　　 `　　　　　 V
　　　　　　　　＿　　　　　　 i　　 /　/　　 ' 　　　　i　　　､　V
　　　　　 r─‐'-r ､_)　　　　　 |　　　 l 　 !　| 　 i 　　 |　 i　　　|　 l
　　　　　 l 　ｙ'　 /ヽ、　　　　/l　　i 　 !　 |　ﾊ＿l＿_l__ﾊ　 l　|　 !　 |　　　　　　ああ！　お前も元気そうだな子元。
　　　　　ﾉ　/ 　 /　 /¨ヽ　　 '　! 　 V　! Tニ:::<¨ヽ　　r'７｀¨Tt　,　　l
　　　　<　　　／　 / 　ﾑ　 /　j　　ヽ l　ｌrｚｪｭｧ¨´;:. f:'::ｒｪｫ､ﾘ. /　　 !　　　　　それより私も栄転で本州に帰ることになったんだ！
　　　　　＼　　　　　　　　Y ／ l　　　ﾏ　　　　'´ 　.:　`　　　|/　　ハ
　　　　　　r＼＿__　　　　}　　、　　　ヽ　　　　　|　　　　!　　 /　ヽ
　　　　　　| / . <＼ _＿__/､　　　ヽ　　　 . 　　　 .ﾆ.　　　 '　　/　　　＼＿_ ／l
　　　　　　/. . . .｀ー----〈／　　＼　　 t､　ヽﾆ二ｱ　　/　　/!　　　　　　　!
　　　　 /. . . . . . . . . . . . . }／　　　ﾄ､　　＼　｀¨´ 　イ　　/ |　　　　‐-　　_＿|
.　　　　/. . . . . . . . . . . . . /¨ヾ¨'‐- 、!　ヽ　l-ヽ __,ィ´ィ/ 　 /　l　　　　　　　　　|
　　　　/' ヽ. . . . . . . . . . ./　／ﾏ　　 l　i　､ |¨ヽ i　f¨´ i　 ,　　 l　　　　` ‐-　 __/
.　　 /ヽ、 V. . . . . . . . ./／　　_V　　l　ハ　ト､ }.!　!:::::::l　ﾊﾄ､l､ゝ、＼　　　　/
　　 /､　 i　 V . . . . . . /_.　-‐　　V　 |y;;;;;;;∨;;;;;;l-‐ﾃ¨｀iV;;;;;;;;;!;;;;;;ヾ--＼　　 /
.　 /　i 　ヽ　＼. . . . /＿_.　　-‐‐!　 l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l／　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V　　 l､／
　/　　ヽ　　＼　￣ 7. . . . . . . . . .!　ﾊ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!-‐　 _.ﾆﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V　　| ヽ
　ヽ　　　＼　　￣￣l. . . . . . . . . .ムｲ､ヽ;;;;;;;;;;;;;;;!￣. . . i　ヽ:;;;;;;;;;;;;;;;;;V　 lヽ V
　/ ＼　　｀ー---i. . . . . . . . ,i:i:i:/:i:i:ヽ V;;;;;;;;;;;;|. . . . . .!　　＼;;;;;;;;;;;;;}o､ﾉ　　V
./i:i:i:i:i:ヽ＿＿＿__/. . __.　-‐:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:l　ヽ:;;;;;;;;l . . . . . !　　　{lヽ:;;;;;;;/oハ　　 !
､:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/／:i:i:i:i:i:i:i:i:／:i:i:i:i:i:i:i:! 　ヽ:;;/. . . . . . l　　　ヽ　､/／:i:i|ヽ　!
.∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／i:i:i:iｚ-‐='´:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|　　　 ': : : : : : : :|　　　　　　　|:i:i:i:|､　V
1109：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:02:20 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　 /　　/　/ 　ｆ　 | 　 l　　 i　　　i |　V　 i　　､　丶
　　　　　　　　 !　　 .　 i　　ﾄ、 l 　 !　　　! ＿__l_!　 }　 |　i　ﾏ　　l
　　　　　　　　　　　l 　　 l 　! i　 | ﾏ_ﾄ. ┴､¨￣　 /　　〉_￣¨ヽ、 !　　|
　　　　　　　　　　　l　　　!　　|／　／　　　｝　　 {__ ／, 二　　l! l7　　l 、
　　　　　　　　　　　|　　　ﾏ／　-=｀ ‐--=´､　　　/　／　　 ` .ﾉ! |　　!　＼　　　　そこで是非、仲達殿にもご報告しようと思ったんだよ。
　　　　　　　　　　 /　　　　lヽ　　, -_＿_ヽ　ヽ　.　{　ｚｔ走テｫ'´　!　　l　　　＼
　　　　　　　 /　､　　､｀ｔ､_.ｨZ走ﾃラ　ﾉ　 |　ヽ、　　　　　 | 　 ' 、　　＼　　仲達殿にお会いしたいだが大丈夫か？
　　　　　　　　　/　　ヽ　　ヽ　　　　　　　 ´　　 !　　　　　　　 |　ｲ　ヽ　　　＼
　　　　　　　／　　　ﾏ. 　 .　　　　　　　　　　 .　　　　　　　 |/ l　　　　　　　 `ー--　 _＿_
　　　　　／　　　　　　 }ヽ　、　　　　　　　 .::l:.　　　　　　　/　 !　　　V
　　　　／　　　　　　　ﾘ　､　ヽ　　　　　　 , ==､__　　　 //　l　　　　∨　　　　　　　　　 ─
ー─‐'′　　　　　　　　 /　　ヽ, -‐‐､　　　 -＜＿_ノ´　　　　/V　､　　　　ヽ、　　　 ‐-　　 _＿
　　　　　／　　　　 _..　-‐'′　´　¨ヽ　　　　￣　　　　ｨ　 l　　ヽ　　　　　＼
_.　-‐'´　／　　　 -‐　　　　　　　　　ヽト､　　　　　　／　|　 l　　　　　　　　＼
　　　　／　 _,　'′　　　　　　　　　　　　ヽヽ` ‐ 　 .__／　　 ! 　　　　　　　　　　　　ヽ＼
　　／　 /　　　　　　　　　　　　 }　ﾉ　　＼ヽ　　　　　　　|,ヽ　｀　　　　　　　　　　　　 .　＼
　／　　,　　　　　　､}　　　　,　-‐'¨´ヽ、　　 } }＿__ 　 _. ‐' ／| ＼　　　　　　　　　　　　ヽ　＼/
/　　　」 -─-　、ヽj　　／　　＿_､__,{　　　l |__　　Y　r‐'´:::::l　　ヽ　　　　　　ヽ　　　　　 /
　　　 !　　　　　＼!-‐'´＿_／　　　/　　／/:::::} 　 !　|::::::::::::::ヽ　　丶　　　　　　ヽ　　 /
1110：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:02:32 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　斗-=―
　　斗:≦:::=―　　_　―二―
≦:::::=―　_　-≦-　　　＿　　　　,
::::::―斗≦::::::::::::::::::-=二::斗::≦彡
―=::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-彡'
:::::::::::::::::::::-=＝ﾆ二:::::::=-:::::::::::::/ /
―‐ ┬―ﾐ≧=-＿::::::::::::::::::::::::::／::
ﾄ､　　ゝ::ノ} :厂／:::::::::=-::::::::／::::::::
ヾ:.ｘ､＿,　　'　. 孑''´::::::::::::::::':::::::／
　｀¨¨¨´.　　'"＿　　-=≦--彡1:::::　　　父上にですか？　ちょっとそれは・・・・・・・・・
　　　　￣￣　　　　　 ,ﾚ'´７㍉ l::::::
　　　　　　　　　　　癶.　ゝ刋::::::
　　　　　　　　　　　｛Ⅶﾄ､__ノﾉ::::／
　　　　　　 -ｧ　　　 j　ﾞ¨¨"／::イ::::
　　　　　　　　　r 千　　／ィ::::::::::::
＜￣`　.,　　　　　　　　　　 ':::::::::::':
`　.,`ｰ､　｀ヽ　、　　U　. '::::::::::::'::::
　　 `　._ア¨ ﾄ､ﾉ　　　／:::::: ／::::/
　､　　l　　 j　， .イ/:::::::ィ::::::::/
　　｀¨¨ }-‐　　 .lﾍ｛/:::／　|:::: /
　　　　 {　'"　　 l　7:. '　　｜:/
＞--- １　　　　{　'ｲ `'くヽ.|/
　　　 r'　　　　 ` ､_..　-―‐-､
1111：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:02:48 ID:wrqbJe/20: 　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
ヽ / /　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　／￣￣＼
／ヽ　　／　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_ /　　　　　　ヽ
　　　 V　　 /　　　　　 .ｲ　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　､／　ヽ　　 --､　 /ヽ
　　　 /　　/　　　　　 / | |　　 | 　　　　　　　 !　i　　　　　　　　　/　　　　y' 　　 V　　l
　　 / 　 /　　 /　　/　 l | 　ｲ　　　　　　　 |　!　　　　　　　　 {　　　〈　　　　ﾉ-､ /　　　　　仲達殿にもめでたいから是非合わせてくれよ。
…-/ 　ｲ　　 !　　 !　　|_l＿| l＿＿＿.　-─-､＿l　!ヽ　　　　 !　　ゝ　　　ゝ､　　　　 /
　　　 , | 　　!　　 l　　,　-─-､　　　　　　＿＿_ ヽ|　!　　　　　|　　V　　　ヽ{　　　　 }ヽ　　　　　四聡八達の仲じゃないか。
　 ' 　｜|__.　┴─┘　丶　　　 i　　　 /　　　〉　｀ ‐- ､　 l　　 {　　　　　　 }　　/　 }
　i　ｨ-┘　　　　　　　　....ヽ＿.ノ　　　　､__.　-‐'′　　　　　＼|　　 t､　　　　ヽノ　＜ _ノ
__l´ |　　　 _　-‐二....　- ､...........ヽ　　　　.............　　 ,　-─　- ､　`ー-r ヽ、　　　/　　　）､
　　 !　　 ,　=≠¨￣￣¨ヽ＼...........､　　..........　　／ｨ'¨￣￣¨t､ヽ　　 }　　ヽ__／　　／　＼ー----ｧ
　　ヽ ,ｨ　　とつ:;;;;;:::::::ﾉ＼　　　 :　　　　　　／ r-っ:;;;;;;;;:::} ｀ …ｧ ,　　　　　￣￣´ 　　　　　‐- ﾆ
ヽ　　＼｀¨'…‐----≠…'´　　　　.　　　　　｀…ヾ::::::::::::::ノ_. -‐'　'　 / !　　　丶＼　　　　　　　　　¨７
　ﾏ　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　￣￣　　　　　|　/　|　　　　　　＼　　　　　　　 /
　 i　|ヽ　　i::::::/:::/:::/::::/::::::: 　　　 |　　　　　　　:::::/:::::/:::::/:::/:::　 l　　　　　　　　　　　＼　　　　‐-/
　 | /;;;;;＼ !　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　丶　　 /
　 |';;;;;;;;;;;:l ヽ　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨ　　　　　　　 |ヽ　ヽ￣¨＼　 /
;ヽ|;;;;;;;;;;;;;l　　　　　　　　　　　　　　,::::.、　　　　　　　　　　　　 / ﾏ　ﾊ　　　　　 l;;;;;;＼ヽ;;;;;;;;;∨
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ーﾍ i;;;;;＼､　　　ヽ;;;;;;;;;＼>;;;;;;;;;＼
1112：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:03:03 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　 /::::l:::l::､:::::､:::::ヽ::､::::::::::::＼:::＼::::::::ヽヽ::::::ヽ
　　　　　　 /:::!::::i:::!:::ヽ:::ヽ::::::ヽ::ヽ､::::::::::＼:::ヽ:::::::ヽヽ::::::',
　　　　　 /:l::::!::::ヽ!::ヽ:::::::ヽ:::::::＼:::ヽ､::::::::ヽ:::ヽ::::::::!::i:::::::!
　　　　ﾊ:::ｌ:::::、::::ヽ::::＼:::::＼:::::::＼:::｀ヽ、:::ヽ::ヽ:::::!:::!:::::ｌ
..　　　　/:::::::l::::::!ヽ:ヽ::::､:::::ヽ:::､:＼::::: ＼::::::＼::::!::::ヽ:!:::i:::l:l
　　　　!:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::＼:::ヽ::::＼:::＼::ヽ:::::::ヽ!:::::::}!::::l::li|
....　　　j/:::ｌ:::::!:､:::!::ﾄ､:､:ヽ:::::｀ヽ{､::::::＼::::＼{､::::::::::::::::i::!::l:l !　　　　兄上、今の父上に会わせるのは・・・・・・・
.　　　　 l:i:ｌ::::i::i:､:l::lﾃ=-､:ヽ､_､::＼_,≧ｪｭ､_､＼:::::::::i::li::!::ﾘ
　　　　 !ﾊﾄ:{:!:ｉ:ﾄN{､ﾋ_ﾗﾍ､{　＞､{ 'ｲﾋ_ﾗ　》＼::l::!:ﾄ!!:l::l!
　　　　　ヽ i､ヽ:ﾄ{､ヾ￣"´ l!＼　　　｀"￣"´　 |::!:l::! j:ll:!
.　　　　　　 !::､::::i　　　　ｌ　　　　　　 u |:::/lj/l:!ﾘ
　　　　　　　　ヾﾄ､:!u 　　　　　　　　　　　　ｊ!/ j|:::ﾘ
　　　　　　　　　　ヾ! 　　　ヽ　 ‐　　　　ｕ　/ｲ´ｌﾊ/
　　　　　　　　　　 }ﾄ.、　 -､ｰ-- ､__　　　 /'　!:://
　　　　　　　　　ﾘl::l゛､　　｀二¨´　　　／　　|/:/
　　　　　　　　ｒｰ''"´ﾄ!::i{＼　　　　　／　　/　!:/
　　　　　　　　/ ^ヽ　　ヾ!　ヽ＿,,、'´　　 /　ｊ/
1113：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:03:36 ID:wrqbJe/20: 　　　　 ,ハ :::: :::: :::::::::::.::::::::::::::::ヽ::::::::､::::::::::::ヽ ::::::..ヽ::::::`､ :. ::::::ヽ :::::.:.::｀ヽ、
　　　　　　|／| ::: :::リ､:::rＮヽ＼::::ヽ､::::ヽ､::::::丶＼　::.＼:::::ヽ .:. :::::｀ヽ‐- ､_:::＼
　　　　　 /　ﾊ ::.:.::!　V　/　＼ヽ::i ヽ:::| ｀ヽ::､::｀ヽ丶､:::丶､::､ :::::...､::::＼　｀`ヽゝ
　　　　　　　 { ヽ.: ::l 　　/　　　　ヾ　ヽ:i　　i| ヽ::::ヽ＼｀`'' ‐---::::ヽ:::＼rヽ、　　　　仕方ありませんね。公昭、今回のことは、
　　　　　　　　　 ';:: :! 　〈　　__　　　　　ヽ　　|　 ',::::::: :＼:.::､｀ヽ:＼::::::ト､::丶、　　　他言無用にお願いしますよ。
　　　　　　　　|:: ﾊ　　`　　　　　　　　　　　 }:::::::. ::::ヽ::ヽ::.:＼:ヽ､ヽ　｀` ｰ-
　　　　　　　　|/l:ハ　　､　＿＿　　　　　　　ﾊ:::::.::| :i:.:ヽ.:i::: :､:ヽ}　｀`
　　　　　　　　ノﾉ'　l心　　`ー‐一`　　　　U ,. '|:::::::| :| :.::.N :;､!`､ヽ
　　　　　　　　　　　　 |ハ　　　　　　　　　,　'´　i!::::::| ::|　:.ハ | ＼ヽ!
　　　　　　　　　　　　　　ﾘヽ　　　　　 ,.　'´　　 ,/!/ |: :::､　!　 i|
　　　　　　　　　__　 __,.ノ/ 　ヽ __,,.　'´　　　　　ノ　l,ｲ:: ﾊ:{ 　 |
　　　　　,..､,.ィ"r''"´　 .:::　　　　r　　　　　　　　　/ /　|､:! ヽ、
,,.. -‐''"´　{　　ヽ　　 r　　 i　ヽ＼　　　　　　／　　　: ヾ丶､
　　　 l　　 |　　ヽ＼　　　　ｌ　　＼!　　　　　/　　　　　　ヽ　｀ヽｰ-､_
　　|　|　　　　　ヽ　＼　　ヽ　　　　　　　　i　　　　　　　　　　ﾉ /　ヽ､
､　 |　|　　　　　　　､　＼　　　　　　　　　　ノ　　　　　　　　／ / r　　　｀`丶､

弟が反対しても、司馬師は李勝を司馬懿のいる寝室へと案内した。
1114：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:04:27 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　,':::;;;;;;;;;;/　　｀" ー－､;;;;;;, :-－ー─''"i^￣j
　　　　　　　l::;;;;;;;;;;;;;ヽ　　(三ﾐ)　　　　 (三ﾐ)　　　ﾉ;;;;;;;;|
　　　　　　 _j;;;;;;;;;;;／　　　　　　　　　　　　　　　　く;;;;;;;;;j
　　　　　 /　l;;;;;;;;/　　　 _ﾆこ_　　　　,; 　　ｨ=　　　｀i;;;;;j､
　　　　　丶 l;;;;;;;j　　 _ノ､　ヽ　　　i 　_ノ　｀)　　.l;;;;;l /
　　　　　　 j .ヽ;;;l: 　　　};;￣~,; 　　　|　　 ~￣};;{　　.j;;;;l .l
　　　　　　　}　k;;l::　　　};;{ .,;;'　　　　.l　　　　 };;{.　 .j;;;j /
　　　　　　　丶t;;i:::　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 l;;;/
　　　　　　　　　l;|:::::　　　　　　くヽ､_,ﾝノ　　　　　　l;
　　　　　　　　　.';::::::　　　　ﾉ　　 };;{　　ヽ　　 /
　　　　　　　　　　ヽ::::　　　l　__ｨﾆ=ﾆｭ､　　j　　　/
　　　　　　　　　　_/〉､:::　　　ﾍこニ};;;;{"｀　　 .／
　　　　　　　　　/ { {:::::ヽ　　　ー─};;{　　　／ﾊ-､
　　　　　　　　 /　.l l　:::;;;丶､＿　　 };;{.　／ ./ /　ヽ
　　　　_ ,-ー"　　　､､　　::; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;' 　./ /　　　Y'-､
　　　 /／丶　　　　ヽヽ　　　'''''''''''''''' 　　/ /　　　　.ヽﾉヽ_
-ー'"　^-'/^ -､　　　ヽヽ　　　　　　　　／/　　　　　ノ　　　ー､

司馬師に案内された李勝は、隠居する前とは似ても似つかぬ司馬懿の姿を見た。
1115：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:04:40 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　, - ------ 、
　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　 .／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　./::::::::::::::::::／｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::',
　　　　ハ:::::::::::::::i　　 o ',::::::::::::::::::::::::::i
　　　 i:::::::::::::::::::::ヽ＿ノ:::::::::::::::::_:::::::,' 　　　ご主人さま、お着替えをお持ちいたしました。
　　　　',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/o ',:::/
　　　　ゝ-::U::::::::::::::::::::::::::::::::::::i__ ノ/
　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /
　　　./:::::::::::::::::::::::::::r ニヽ::::::::::::/
ー、/:::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽィ′:::／
:::::::｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
:::::::::::::::',:::::::::::::::::::、:::::::::／
:::::::::::::::::i::::::::::::::::/｀￣´
:::::::::::::::::i:::::::::::::/
:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::',
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
1116：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:04:56 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　,':::;;;;;;;;;;/　　｀" ー－､;;;;;;, :-－ー─''"i^￣j
　　　　　　　l::;;;;;;;;;;;;;ヽ　　(三ﾐ)　　　　 (三ﾐ)　　　ﾉ;;;;;;;;|
　　　　　　 _j;;;;;;;;;;;／　　　　　　　　　　　　　　　　く;;;;;;;;;j
　　　　　 /　l;;;;;;;;/　　　 _ﾆこ_　　　　,; 　　ｨ=　　　｀i;;;;;j､
　　　　　丶 l;;;;;;;j　　 _ノ､〇ヽ　　　i 　_ノ〇｀)　　.l;;;;;l /
　　　　　　 j .ヽ;;;l: 　　　　￣~,; 　　　|　　 ~￣　　　j;;;;l .l　　うううう・・・・・すまぬでおじゃ・・・・・・
　　　　　　　}　k;;l::　　　　　,;;'　　　　.l　　　　　　　 .j;;;j /
　　　　　　　丶t;;i:::　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 l;;;/
　　　　　　　　　l;|:::::　　　　　　くヽ､_,ﾝノ　　　　　　l;
　　　　　　　　　.';::::::　　　　ﾉ　　　: :　　　ヽ　　　 /
　　　　　　　　　　ヽ::::　　　l　__ｨﾆ=ﾆｭ､　　j　　　/
　　　　　　　　　　_/〉､:::　　　ﾍこニﾆ"｀　　　 .／
　　　　　　　　　/ { {:::::ヽ　　　ー─ｰ'　　　／ﾊ-､
　　　　　　　　 /　.l l　:::;;;丶､＿　　　＿／ ./ /　ヽ
　　　　_ ,-ー"　　　､､　　::; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;' 　./ /　　　Y'-､
　　　 /／丶　　　　ヽヽ　　　'''''''''''''''' 　　/ /　　　　.ヽﾉヽ_
-ー'"　^-'/^ -､　　　ヽヽ　　　　　　　　／/　　　　　ノ　　　ー､
1117：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:05:33 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼ |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／　　　)＼／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::::::::::::: |::::::::::::.::::::＿＿＿＿_／　　　　〉　 __　｛
　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__／::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::／::::: /　　　　　　　　　＼/lﾉ　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 /　／:::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::／::::::::::/　　　　　／￣＼　　￣)　|
　　　　　　　　　　　　　　　 _|_/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／:::|::::::／　　　　　　／　　ｒ‐∧／￣／
　　　　　　　　　　　　　＿／::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ＼::::::|／　　　　　　＼　 _ﾉ　＼／￣
.　　　　　　 ∠￣￣::::::::::::/::::::＿＿＿＿:::::::::::::::::::::::::＼|　　　　　　　　　 }_ ＼
　　　　　 __／＼i:i＼::::::::::: /::／::::::::::::::::＿_|::::::::::::::::::::::::/:::〉　　　　　　　　　　＿〉　〉
. 　　／::::::::::::::::＼i:i＼::::/::/::::::::::::::／　　|:::::::::::::::::::: /／　　　　　　　　　　　＼_／
　　　｢￣＼:::::::::::::::＼i:∨:/::::::::: ／　　　　￣￣￣￣´
　　　ヽ:::::::::`丶、:::::::::ヽ|/:::::::::::/
　　　　＼:::::::::::::＼:::::::/:::::::::::/
. 　　　　＼:::::::::::::＼l::::::::／
　　　　　　　　｀`～､、::|:::::/
　　　　　　　　　　　　　|: /
　　　　　　　　　　　　　|/
　　　　　　　　　　　　　|

召使いが衣服を用意すると、司馬懿はその衣服を落としてしまった。
1118：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:07:13 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　 , -- ‐‐ ‐‐ ― -- - 、
　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ___::::::::::::::::::::::::::',　　　　　　旦那様、大丈夫ですか。
　　　　 ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ 　　｀ヽ::::::::::::::::::i__
　　　　　i:::::::::::::::::::::::::::::::::::: /0 　　　　/::::::::::::::/:::::ヽ
　　　　　',::::::; ‐ 、 :::::::::::::::::ヽ　　　　 /:::::::::::::::;:::::::::::::',
　　　　　 ',::,'　 0ヽ:::::::::::::::::::::｀ー一´::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　i:ヽ　　 ,'::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ___, --- ‐‐‐‐‐‐‐v- ‐‐‐‐‐‐‐‐
　　　　　　ﾊ:::｀ｰ´::::}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　',::ヽ::::::::::′:::::::::::::::::_::::::::::::::::::::::U::::::::::y´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　 ',:::::ヽ:::::::::::::::::::, イ二｀ヽ::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　ヽ::::::',::::::::::<_／} 　　　∧::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　｀ヽ',::::::::::::ヽﾊ　　 ,/　i::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　｀ヽ::::::::::::Vｰ一′ノ:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　 /::＼:::::::｀ー‐‐´:::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　 ',:::::::::｀ヽ:::::::::::::::::__／:ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　',::::::::::::::｀ー一 ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　 ',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
1119：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:07:25 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　,':::;;;;;;;;;;/　　｀" ー－､;;;;;;, :-－ー─''"i^￣j
　　　　　　　l::;;;;;;;;;;;;;ヽ　　(三ﾐ)　　　　 (三ﾐ)　　　ﾉ;;;;;;;;|
　　　　　　 _j;;;;;;;;;;;／　　　　　　　　　　　　　　　　く;;;;;;;;;j
　　　　　 /　l;;;;;;;;/　　　 _ﾆこ_　　　　,; 　　ｨ=　　　｀i;;;;;j､
　　　　　丶 l;;;;;;;j　　 _ノ､　ヽ　　　i 　_ノ　｀)　　.l;;;;;l /
　　　　　　 j .ヽ;;;l: 　　　};;￣~,; 　　　|　　 ~￣};;{　　.j;;;;l .l
　　　　　　　}　k;;l::　　　};;{ .,;;'　　　　.l　　　　 };;{.　 .j;;;j /
　　　　　　　丶t;;i:::　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 l;;;/
　　　　　　　　　l;|:::::　　　　　　くヽ､_,ﾝノ　　　　　　l;
　　　　　　　　　.';::::::　　　　ﾉ　　 };;{　　ヽ　　 /
　　　　　　　　　　ヽ::::　　　l　__ｨﾆ=ﾆｭ､　r- 　　　/
　　　　　　　　　　_/〉､:::　　　ﾍこニ};;;;{" ヽ　｀ｰ-　__
　　　　　　　　　/ { {:::::ヽ　　　ー─};;{　　　`ｰ- .._ 　ﾆ ‐- ､
　　　　　　　　 /　.l l　:::;;;丶､＿　　 };;{.　／ ./ / ,　'" 　　　＼
　　　　_ ,-ー"　　　､､　　::; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;' 　./ / {／　　　　　　＼
　　　 /／丶　　　　ヽヽ　　　'''''''''''''''' 　　/ /　ヽ'／　　　　　　丶、
-ー'"　^-'/^ -､　　　ヽヽ　　　　　　　　／/　　　ヽ. _´＼　ー､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣´＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀

すると司馬懿は口元に指を指し、のどが渇いていることを伝えた。
1120：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:08:23 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　 _　　 ―――　-
　　　　　　　　　　　≦　　　　　　　　　 ≧
　　　　　　　　　´　　　 . . .....::::::::::::::::::::::::::...... . 　　 `
　　　　　／　　　...:::::::::;r≦三≧､ミ州<≧;:::::::::::... 　　＼
　　　　〃　 ..:::::::::::/´〃三三彡'勾从ヾー_…ミ､:::::::...　ヾ
　　　 ∥　..:::rzﾐr≦三≧三<≧之／八ヾ1>｀≦々;:::::::..　 V
　　　　 {{　.::::::.v∥ ィ´..:::. 入ー‐≦ ｰ_- 了:.ヽr≠彡ﾐ､::::::.　l}
　　　　 {{　:::::::〃 /,:≦三彡f三ﾐ､ー_‐_≧zzzλ三三ハ::::: ∥
　　　　 ∨ '.::.《 .: ::〈ｰ≦三彡'ﾊj∧ヽ/ヾ◇≧<二≧チ'.::::.'/ l!
　　　　　､:::.丶｀≦＞"´ 人ﾙj州〃　/ 〃／　じﾂ.:::::／　.
　　　　 v　＼､::::V＿ ..ィ.::::::.V//《'　/ /'／　..:::::. ).:／　　 ,
　　　　　 V　　＞"'_.::.丶::;;;;;ｽヾ武≧!､〃／.:::〃ィ　　 ∥
　　　　　 ∨　　　　　≧ー ―――――一 ≦´ 　　　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､`
　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　丶　　　　　　　　　　　　　　　､丶
　　　　　　　　　　 ≧　　　　　　　　　　　 ≦
　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣

すると召使いはそれを察して司馬懿の為に粥を持ってきた。
1121：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:08:35 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　|ミﾐ:::l　　 r‐‐ｧ　　　　r‐‐ｩ　　 _」　三|
　　　　　　|ミﾐゝ'　　 .￣　　　　　￣　　　{,,,､　三|
　　　　　　i´lﾐ: ! 　 _,,.-_-　　　　　　 .-_､　　　:i　三|
　　　　　　|:|ﾐ::ﾉ　 .,,ｨ'　　`ｭ　　　　ｨ"　　ヽ, 　 | :ﾆ/i｀l
　　　　　　.!ヽ:l　　. ｀'''''"´~ / ::.　弋''-‐.'｀　　 |. ﾉi !;ﾉ
　　　　　　 i 'ゞl:::.　　　　　./　::　　 .ﾞ‐-　　　　i::l,,i /
　　　　　 l ..|:i:::.　　　　;〃　::　 i,　　　　　　 | |';.ﾉ
　　　　　　　 ~ゞ::::::::...　　''〈〟 _〟}::　　.......　　|├'
　　　　　　　　 |:::::::::::::..　　　 ) (　　　　.::::::::.　ﾉ:ﾉ
　　　　　　　　 !::::::::::::::...._,,...____　　　..:::.:::.　ﾉ/_
　　　ｹﾞﾊｯ !　　｀ヽ,::::::::::..{〉ﾍ,__,ﾞiq　　　　　／!1l
　　　　　　　　　 l:::::::::∴: :;． ;. .: :｀：: ∵:゛ ;r' .i ヽ
　　　　　　 :゛;∴゛`　;｀: :゛;:`´..;．∴;．｀:'：　/　｀!_
　　　　　゛;．゛;．　;　:″:: :゛;. :∵゛　;．　:'-､ ./　　　 -〒ヽ
　　 ;`∵:　;`;.:`´..;　`　;．゛;．:　::゛;．゛;．
:゛;.・:゛∴;．゛;．:　::゛;．″:: :゛;∵゛　;
∵∴゛;．゛;．::　`；　　:;　｀,　　・

ところが司馬懿はそれを飲むどころか、飲めずに全てを衣服の上にこぼしてしまった。
1122：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:09:12 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /〉　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､ -―――'く_∠_ ラﾆﾆ=-､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､丶｀　 /　　 /　　　＜／　＿_　`～､、
　　　　　　　　　　　／ ,　　　 /:　　/　: |: :.＼　｀マ´ ＿_ 　　｀`ト-､-､
　　　　　　　　　　　　 /　 ;′　　 |: |: | |:...|: |: :|＿l､＿lノ⌒Y ＼＿　/　/ﾆﾆ＼　　　　　　あ、あれ？　仲達殿・・・・・・だよな？
　　　　　　　　　　　　　 ′　|　　　 |: |: l┴┴'^~l＼ Y, ∨|ﾉノ＿＿_／,／二ﾆﾆﾆ＼
　　　　　　　　　 |　　 |　　　 |: |: l ,し斗劣ﾐｰ'ﾉlフ|┘ 　　 l≧≦二二二二ﾆ}＼　　　（これがあの仲達殿か？　まるでボケ老人ではないか？）
　　　　　　　　　 | 　 ∧ 　　 ∨: | 　￣￣　　 `ー,　　　　＼二二二二ﾆﾆ/　　＼
　　　　　　　　　　ﾉ／:Y‘，　　 ∨:|　　｀｀　　　　 /l　　　　　　｀マ二二二／　　/　∧
　　　　　　　　　　　／／: : :.lしﾍ　　 ‘､! u　　　　 ∠７ |　　　　　　　 `マ二／　／　//∧
　　　 l＼＿＿＿∠／: : : : 人 (∧　　 `､　　　　／､::/　'　　　　　　　　 ∨＿_／　／　/_∧
　　　 ∨ 　: : : : ／: : : : ／: :/⌒T＼　　 `､　　＼__)　/、＿　　　　　　 ∨＿__／　／三ﾆ＼
　　　　∨　: : : : :. :. :.／: : :./ : : / |: :＼　　、　　　ニﾟ/　∨ /.　　　　　　 `ｰ┬‐=彡'三三三＼
.　　　　 ∨　: : :. :.／.: : : ::/ : : / /|: : : :＼ :介ー┬―': 　 ∨＿__　　　 -‐=ァﾆﾆl三三三三三三三＼
　　　　　 ∨___,／: : : : : :/ : : / /: |: : ﾄ : : : : |⌒Y^l: : : : 　 ∨ 　｀l´　／／ﾆニ人三三三三三三ﾆﾆﾉ
　　　　　＼: : : : : : :／ : : / /／|: : |:i:i: : |: |:.:.:|l|:.ﾄ､: : |＼|ｉ∨　　|／／二二／三≧=------=≫''"
　　　　　　　　＼: : ／ : : :.:厶イ二|＼l:i:i:i: :|i |:.:.:|l|:.|ﾆ＼|:i:ｉ:|ｉ:i∨　 |: /ニニ／三三三三三≫''"
.　　　　　／￣＼￣￣￣`マ二|:i:ｉ:l:i:i:ｉ:ｉ:li:i|⌒Y二ニ∧:i:i:i:i:i| l　l|/ﾆﾆ／三三三三≫'"
　　　　　 //￣ /　＼　　　｀ｷi:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:.:.:厂｀マﾆ∧ｉ:ｉ:i:i| l　l|ﾆ／三三三≫'"
.　　　　 // 　 /　　　 ,　　　　／∨i:i:i:i:i:i:i:ｉ|／　　　 O∧ｉ:i:i| ∨{/三三三≫'"
　　　　 // 　 /　　／`､　　　|　　∨i:i:i:i:i:i:i|　　　　　／ ∧ｉ:i|＿＼三≫'"
.　　　　 l l 　 /　　／　　 |　　　|　 ,ノ|＼i:i:i:i:i|　　　／／┌l:ﾉ――∨

老いを通り越して、衰えた司馬懿の姿に李勝は目の前にいる人物があの司馬懿かと疑ってしまった。
1123：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:10:00 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　 /:;:;:｀`丶､、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　 |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;｀`T;:;:ー――;:;:'';:";:´￣;:;|
　　　　　　　/三'ー- ､:;:;:;:;:;|:;:;:;:;:＿＿＿;:;ｮ――彳
　　　　　　　!三、　r=ぅ｀￣￣,二、　　　 _Z三三ミ'、
　　　　　　 ,'ミ'^　　￣　　　ﾞー'　　　-ﾆ,三三三;}
　　　　　　 lﾐ,! '´￣｀ﾞヾr'_ ､_,-' " ﾞﾞ " '　　'ヾ三三ﾑ、
　　　　　　 {ﾐ!　｀､二ﾆ'`　=ｷー‐--_;彡'　　｝三ｼT'i|　
　　　　　　ヾ!　　　　,ｨ:　　 :.､｀￣´　　　　 ,}三/i Y/　　　　　ヘーックシ！　　子元・・・・・・そちらはどなたでおじゃるか？
　　　　　　　l !　　／(_　　,,..ﾉヽ　　　　　　}三ﾘﾚ/
　　　。　　　{ l, 　/　　｀"U´　ヽ　　　　　}三､_ノ
　　　　　ｏ'､　'　 fｴェｪｪz､、　',　　　　彡z‐ミ、
　　　　　。　　ヽ　ﾞﾄﾐ二二≧)　;　 i　　ｼ｝ヽ、
. 　　。　。　ｏヽ０ `'ｰ'-'-'‐'′ﾉ　,'　／ /　/:.ヽ
.　　o　　　　　ｏ　ゝ.丶￣￣´ '"　ノィ"　 /　/:.:.:.:.ヽｰ､
　　　　　０　　　／ｲ｀i ､＿＿_,. ィﾞ´ヽ',／／:.:.:.:.:.:.:.）　,}、
　　　　_,. -―ｧ' /:.:.l 丶　　 :.:.:.:hj.　／／:.:.:.:.:.:.:.／／　丶、
_,. - '´　　　｛　ヽ:.:.:ヽヽ、　　　} ／／:.:.:.:.:._,.:-'ﾞ／　　　　＼

　　　　　　 , '::::::::〃:::::::::::.i::::::::ヽヽ:ヽ ::::::､::::::::::::::::':::､､,__
　　　　　_ｨ:::::::::〃::::::::::::l!::!:::::::::::＼ヽヽ:::::ヽ:::::::::::::::::::t=ｰ-.
　　　 _ｨｼ='7:::〃::::ｨ''|!i:::!i::,::::::､::::::ヽ::::::':,',､;,:::::::::::::::::::::ﾝｯy､,_
　　´"　　/::::::/:::/,.-ｬj:::l 'i!';::::i＼::::ヽ:::::::',',',i!::::::::::::::f"''''＝=-''
　　　　,.ｼｨ::::::::ｿ !. (::)ﾘ!　ﾍ',:::l,,､ﾇ;:::ヽ::::::',',',':::::::::::::::',　　　　　　　　河南尹の李公昭ですよ。私の友人です。
　　　〃ｼi::::::::ｌ　｀""゛　　` 'ﾘ (:::)ﾔ､:ヽ:::!:','::::::::::::::::',
　　　 '　'　.ｌ::::::::l　　　　　　ヾ'''''" Y:::::::::::::!::::::::::::::::',　　　　　　　なんでも栄転したとのことで、父上にお会いしたいということで・・・・・
　　　　　　i::/ｌ::::!　　　ヽ　、　　　　ｌ:::::::::::::::'::::::::ｯ::::::',
　　　　 l/　!:::'､　ｧ､.　　　U　　　 !:::::::::::::::::ｫ:::::!';::::::',
.　　　　 ,!. 　|/ ';､. ヾﾐ.`j 　　　 ,イ::ｧ:::::::::::::::i '､::',ﾔ::::､
　　　　　　　　" . ';ヽ　　　　　,､y'´ /ｼｌ::::::ヽ:::::ｌ　ヾ;　゛丶
　　　　　　　　　　'|!`=tｰ:::'"／　 /'　ﾊ::;::::il!';::!
.　　　　　　　　　　　　'i::: '　　　　　　　ﾘｿヽ'ﾘ､
　　　　　　　　　　　　　　!'i　　　j　　　　 ~ヽ
　　　　　　　　　　　　　　ﾘ､　／　 ―ー '''"""f,
　　　　　　　　　　　　　 / _冫'''~ 　　　　　　 ',
　　　　　　　　　　　　／ ´　　 ,､　　　　￣~ ヽ　 'i
　　　　　　　　　　　l!~　　　　/　　　　　　　　ヽ.　!
　　　　　　　　　　　ｿ. 　　　/　　ﾝ　　　　　､　',　l
　　　　　　　　　　 /　　　 /　　 / 　　　　　',　', 'i
　　　　　　　　　　/　　　 '　　 / 　　　　　　 i.　', ｌ
1124：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:10:27 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　 |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　　 |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
　　　　　　　　|＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
　　　　　　　　|　三|　　＿　　＿　　 |三 !
　　　　　　　　|　三|　三ｼ　　　ヾ三　 |三 |
　　　　　　　　|　三′　 .._　　　　 _,,..　 i三 |　　　公昭？　ああ・・・・あの李勝でおじゃるか？　ずいぶんと大きくなったでおじゃるな・・・・・
　　　　　　　　ト､ﾆ|　oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo.|三.|
　　　　　　　　', iヽ!　､　‐' /　 !､　ーシ |ｼ,ｲ
　　　　　　　　 i,ヽﾘ　　　　,' :　 !.　　　　 |ｆﾉ
　　　　　　　　　ヾ!　　　　i ,､　,..､ヽ　　　lノ
　　　　　　　　　　|　　　　　 _　_　　　ｲ l
　　　　　　　　　 l　　　 ,ｨﾁ‐-‐ヽ　　i /、
　　　　　　　　　ﾞi､　　ゝ､二ﾌ′ ﾉ/'"＼
　　　　　　　　　 | ＼　　ｰ一／ /　　 _,ﾝ'ﾞ＼
　　　　　　　　　　,ィ|､　＼　　　　 /_,､-'" _,.-''´ ｀丶､＿_
　　　　　　＿, イ　 | ヽ＿二＝''"　_,. -''´　　"""""´´　｀`ｰ

　　　　　　　　　　　 /　　/　/ 　ｆ　 | 　 l　　 i　　　i |　V　 i　　､　丶
　　　　　　　　 !　　 .　 i　　ﾄ、 l 　 !　　　! ＿__l_!　 }　 |　i　ﾏ　　l
　　　　　　　　　　　l 　　 l 　! i　 | ﾏ_ﾄ. ┴､¨￣　 /　　〉_￣¨ヽ、 !　　|
　　　　　　　　　　　l　　　!　　|／　／　　　｝　　 {__ ／, 二　　l! l7　　l 、
　　　　　　　　　　　|　　　ﾏ／　-=｀ ‐--=´､　　　/　／　　 ` .ﾉ! |　　!　＼　　　　　　　はあ、どうも・・・・・・・・・
　　　　　　　　　　 /　　　　lヽ　　, -_＿_ヽ　ヽ　.　{　ｚｔ走テｫ'´　!　　l　　　＼
　　　　　　　 /　､　　､｀ｔ､_.ｨZ走ﾃラ　ﾉ　 |　ヽ、　　　　　 | 　 ' 、　　＼
　　　　　　　　　/　　ヽ　　ヽ　　　　　　　 ´　　 !　　　　　　　 |　ｲ　ヽ　　　＼
　　　　　　　／　　　ﾏ. 　 .　　　　　　　　　　 .　　　　　　　 |/ l　　　　　　　 `ー--　 _＿_
　　　　　／　　　　　　 }ヽ　、　　　　　　　 .::l:.　　　　　U　　/　 !　　　V
　　　　／　　　　　　　ﾘ　､　ヽ　　　　　　 , ==､__　　　 //　l　　　　∨　　　　　　　　　 ─
ー─‐'′　　　　　　　　 /　　ヽ, -‐‐､　　　 -＜＿_ノ´　　　　/V　､　　　　ヽ、　　　 ‐-　　 _＿
　　　　　／　　　　 _..　-‐'′　´　¨ヽ　　　　￣　　　　ｨ　 l　　ヽ　　　　　＼
_.　-‐'´　／　　　 -‐　　　　　　　　　ヽト､　　　　　　／　|　 l　　　　　　　　＼
　　　　／　 _,　'′　　　　　　　　　　　　ヽヽ` ‐ 　 .__／　　 ! 　　　　　　　　　　　　ヽ＼
　　／　 /　　　　　　　　　　　　 }　ﾉ　　＼ヽ　　　　　　　|,ヽ　｀　　　　　　　　　　　　 .　＼
　／　　,　　　　　　､}　　　　,　-‐'¨´ヽ、　　 } }＿__ 　 _. ‐' ／| ＼　　　　　　　　　　　　ヽ　＼/
/　　　」 -─-　、ヽj　　／　　＿_､__,{　　　l |__　　Y　r‐'´:::::l　　ヽ　　　　　　ヽ　　　　　 /
　　　 !　　　　　＼!-‐'´＿_／　　　/　　／/:::::} 　 !　|::::::::::::::ヽ　　丶　　　　　　ヽ　　 /
1125：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:11:07 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　 |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　　 |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
　　　　　　　　|＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
　　　　　　　　|　三|　　＿　　＿　　 |三 !
　　　　　　　　|　三|　三ｼ　　　ヾ三　 |三 |
　　　　　　　　|　三′　 .._　　　　 _,,..　 i三 |　　で、その公昭さんとやらは麻呂に何のようでおじゃるか？
　　　　　　　　ト､ﾆ|　 oﾟ⌒　　　⌒ﾟo 　 |三.|
　　　　　　　　', iヽ!　､　‐' /　 !､　ーシ |ｼ,ｲ
　　　　　　　　 i,ヽﾘ　　　　,' :　 !.　　　　 |ｆﾉ
　　　　　　　　　ヾ!　　　　i ,､　,..､ヽ　　　lノ
　　　　　　　　　　|　　　　　 _　_　　　ｲ l
　　　　　　　　　 l　　　 ,ｨﾁ‐-‐ヽ　　i /、
　　　　　　　　　ﾞi､　　ゝ､二ﾌ′ ﾉ/'"＼
　　　　　　　　　 | ＼　　ｰ一／ /　　 _,ﾝ'ﾞ＼
　　　　　　　　　　,ィ|､　＼　　　　 /_,､-'" _,.-''´ ｀丶､＿_
　　　　　　＿, イ　 | ヽ＿二＝''"　_,. -''´　　"""""´´　｀`ｰ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /〉　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､ -―――'く_∠_ ラﾆﾆ=-､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､丶｀　 /　　 /　　　＜／　＿_　`～､、
　　　　　　　　　　　／ ,　　　 /:　　/　: |: :.＼　｀マ´ ＿_ 　　｀`ト-､-､
　　　　　　　　　　　　 /　 ;′　　 |: |: | |:...|: |: :|＿l､＿lノ⌒Y ＼＿　/　/ﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　 ′　|　　　 |: |: l┴┴'^~l＼ Y, ∨|ﾉノ＿＿_／,／二ﾆﾆﾆ＼
　　　　　　　　　 |　　 |　　　 |: |: l ,し斗劣ﾐｰ'ﾉlフ|┘ 　　 l≧≦二二二二ﾆ}＼　　　　　　いや、その、実は本州の刺史になりまして、
　　　　　　　　　 | 　 ∧ 　　 ∨: | 　￣￣　　 `ー,　　　　＼二二二二ﾆﾆ/　　＼　　　　仲達殿にご挨拶をと・・・・・・
　　　　　　　　　　ﾉ／:Y‘，　　 ∨:|　　｀｀　　　　 /l　　　　　　｀マ二二二／　　/　∧
　　　　　　　　　　　／／: : :.lしﾍ　　 ‘､! u　　　　 ∠７ |　　　　　　　 `マ二／　／　//∧
　　　 l＼＿＿＿∠／: : : : 人 (∧　　 `､　　　　／､::/　'　　　　　　　　 ∨＿_／　／　/_∧
　　　 ∨ 　: : : : ／: : : : ／: :/⌒T＼　　 `､　　＼__)　/、＿　　　　　　 ∨＿__／　／三ﾆ＼
　　　　∨　: : : : :. :. :.／: : :./ : : / |: :＼　　、　　　ニﾟ/　∨ /.　　　　　　 `ｰ┬‐=彡'三三三＼
.　　　　 ∨　: : :. :.／.: : : ::/ : : / /|: : : :＼ :介ー┬―': 　 ∨＿__　　　 -‐=ァﾆﾆl三三三三三三三＼
　　　　　 ∨___,／: : : : : :/ : : / /: |: : ﾄ : : : : |⌒Y^l: : : : 　 ∨ 　｀l´　／／ﾆニ人三三三三三三ﾆﾆﾉ
　　　　　＼: : : : : : :／ : : / /／|: : |:i:i: : |: |:.:.:|l|:.ﾄ､: : |＼|ｉ∨　　|／／二二／三≧=------=≫''"
　　　　　　　　＼: : ／ : : :.:厶イ二|＼l:i:i:i: :|i |:.:.:|l|:.|ﾆ＼|:i:ｉ:|ｉ:i∨　 |: /ニニ／三三三三三≫''"
.　　　　　／￣＼￣￣￣`マ二|:i:ｉ:l:i:i:ｉ:ｉ:li:i|⌒Y二ニ∧:i:i:i:i:i| l　l|/ﾆﾆ／三三三三≫'"
　　　　　 //￣ /　＼　　　｀ｷi:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:.:.:厂｀マﾆ∧ｉ:ｉ:i:i| l　l|ﾆ／三三三≫'"
.　　　　 // 　 /　　　 ,　　　　／∨i:i:i:i:i:i:i:ｉ|／　　　 O∧ｉ:i:i| ∨{/三三三≫'"
　　　　 // 　 /　　／`､　　　|　　∨i:i:i:i:i:i:i|　　　　　／ ∧ｉ:i|＿＼三≫'"
.　　　　 l l 　 /　　／　　 |　　　|　 ,ノ|＼i:i:i:i:i|　　　／／┌l:ﾉ――∨
1126：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:11:29 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　,':::;;;;;;;;;;/　　｀" ー－､;;;;;;, :-－ー─''"i^￣j
　　　　　　　l::;;;;;;;;;;;;;ヽ　　(三ﾐ)　　　　 (三ﾐ)　　　ﾉ;;;;;;;;|
　　　　　　 _j;;;;;;;;;;;／　　　　　　　　　　　　　　　　く;;;;;;;;;j
　　　　　 /　l;;;;;;;;/　　　 _ﾆこ_　　　　,; 　　ｨ=　　　｀i;;;;;j､
　　　　　丶 l;;;;;;;j　　 _ノ､〇ヽ　　　i 　_ノ〇｀)　　.l;;;;;l /　　　　　并州？　それは大変でおじゃ！　并州は夷が多くて大変でおじゃる。
　　　　　　 j .ヽ;;;l: 　　　　￣~,; 　　　|　　 ~￣　　　j;;;;l .l
　　　　　　　}　k;;l::　　　　　,;;'　　　　.l　　　　　　　 .j;;;j /　　　　　　善く事を為すでおじゃ。再びは会えないじゃろうから・・・・・・・・・
　　　　　　　丶t;;i:::　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　 l;;;/
　　　　　　　　　l;|:::::　　　　　　くヽ､_,ﾝノ　　　　　　l;
　　　　　　　　　.';::::::　　　　ﾉ　　　: :　　　ヽ　　　 /
　　　　　　　　　　ヽ::::　　　l　__ｨﾆ=ﾆｭ､　　j　　　/
　　　　　　　　　　_/〉､:::　　　ﾍこニﾆ"｀　　　 .／
　　　　　　　　　/ { {:::::ヽ　　　ー─ｰ'　　　／ﾊ-､
　　　　　　　　 /　.l l　:::;;;丶､＿　　　＿／ ./ /　ヽ
　　　　_ ,-ー"　　　､､　　::; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;' 　./ /　　　Y'-､
　　　 /／丶　　　　ヽヽ　　　'''''''''''''''' 　　/ /　　　　.ヽﾉヽ_
-ー'"　^-'/^ -､　　　ヽヽ　　　　　　　　／/　　　　　ノ　　　ー､

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　-‐　　￣¨ヽ-─‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　／　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 /　/　　　　　　　 `　　　　　 V
　　　　　　　　＿　　　　　　 i　　 /　/　　 ' 　　　　i　　　､　V
　　　　　 r─‐'-r ､_)　　　　　 |　　　 l 　 !　| 　 i 　　 |　 i　　　|　 l　　　　　　違います！　并州ではなく本州に行くんですよ！
　　　　　 l 　ｙ'　 /ヽ、　　　　/l　　i 　 !　 |　ﾊ＿l＿_l__ﾊ　 l　|　 !　 |
　　　　　ﾉ　/ 　 /　 /¨ヽ　　 '　! 　 V　! Tニ:::<¨ヽ　　r'７｀¨Tt　,　　l
　　　　<　　　／　 / 　ﾑ　 /　j　　ヽ l　ｌrｚｪｭｧ¨´;:. f:'::ｒｪｫ､ﾘ. /　　 !
　　　　　＼　　　　　　　　Y ／ l　　　ﾏ　　　　'´ 　.:　`　　　|/　　ハ
　　　　　　r＼＿__　　　　}　　、　　　ヽ　　　　　|　　　　!　　 /　ヽ
　　　　　　| / . <＼ _＿__/､　　　ヽ　　　 . 　　　 .ﾆ.　　　U'　　/　　　＼＿_ ／l
　　　　　　/. . . .｀ー----〈／　　＼　　 t､　ヽﾆ二ｱ　　/　　/!　　　　　　　!
　　　　 /. . . . . . . . . . . . . }／　　　ﾄ､　　＼　｀¨´ 　イ　　/ |　　　　‐-　　_＿|
.　　　　/. . . . . . . . . . . . . /¨ヾ¨'‐- 、!　ヽ　l-ヽ __,ィ´ィ/ 　 /　l　　　　　　　　　|
　　　　/' ヽ. . . . . . . . . . ./　／ﾏ　　 l　i　､ |¨ヽ i　f¨´ i　 ,　　 l　　　　` ‐-　 __/
.　　 /ヽ、 V. . . . . . . . ./／　　_V　　l　ハ　ト､ }.!　!:::::::l　ﾊﾄ､l､ゝ、＼　　　　/
　　 /､　 i　 V . . . . . . /_.　-‐　　V　 |y;;;;;;;∨;;;;;;l-‐ﾃ¨｀iV;;;;;;;;;!;;;;;;ヾ--＼　　 /
.　 /　i 　ヽ　＼. . . . /＿_.　　-‐‐!　 l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l／　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V　　 l､／
　/　　ヽ　　＼　￣ 7. . . . . . . . . .!　ﾊ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!-‐　 _.ﾆﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V　　| ヽ
　ヽ　　　＼　　￣￣l. . . . . . . . . .ムｲ､ヽ;;;;;;;;;;;;;;;!￣. . . i　ヽ:;;;;;;;;;;;;;;;;;V　 lヽ V
1127：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:12:23 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:||;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　　　　　 l;:;:;:＿＿＿jl|＿＿_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　　　　 ,ｲ::7´ ,r=ぅ　　　r- ､￣｀`i丶､;:;:l
　　　　　　　　　　/::::ｼ　 "´　　　　｀ ~´　　ｨ'ミ::::`'i!
　　　　　　　　　　）::/ ,. -－､　　 , -－､　｀ヾ::::::::},
　　　　　　　　　　l:::l.:.,ｨ句丶y'.:　　ｨ句丶､:.:.　ﾞi:::::::::l　　　　　本州？　并州とは何が違うでおじゃるか？
　　　　　　　　　　}::l:.:.｀￣,.:'´ .:　:　｀ﾐ￣.:.:.:.:.:.　l:::::::ﾑ、
　　　　　　　　　　l::l　　 , '　,r'　　ヽ、　　　:.:.:.　}:::/^'i l
　　　　　　　　　　N!　　　 /ﾞ'^'- '^'ﾞヽ　　　　　 l::fｸ //
　　　　　　　　　　l l!　　 /　 ,..,_,..、　丶　　　　 l:lぅ,ﾉﾉ
　　　　　　　　　　しi　 i 　 ,ｲｴｴｴ>､　ヽ　　　 ,l:ゝ- '
　　　　　　　　　　　ヽ. l l　l{､:.:.:.:ﾉ:.:.:l）　l　　　ｲ::ﾉ
　　　　　　　　　　　　ヾ! l ヽゝｪｪｪｧﾂ　 }　　 ,/:::ヽ
　　　　　　　　　　　　 >､　 `ｰ-‐ '"　ノ　,ィ'{^~ﾞﾞ´
　　　　　　　　　　　／l, ﾄ、　　　　　 ,ィ" Y lﾄ、
　　　　　　　　　　 _/:.:.:ヽヽ.` ‐--‐ '"´　　 / ハ
　　　　　　　　,r‐</:.:.:.:.:丶丶　ヾ ,ｿ　　　　/ /:.:.ヽ‐-､
　　　 , -‐ ''"^ヽ　丶､:.:.:.:.:＼＼　　　　　／／:.:.:.:.:ヽ } lｰ-- ､、
,, - '"　　　　　丶、　｀` ｰ- ゝヽ､＿_∠∠.:-ｭ:.:.:_,:ノ /　　　｀丶､

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ) ｒ-､ ,ｨ
　　　　　　　　　　　　　　　　　_　 -‐─' ￣｀¨´ ⌒ｒ‐∥ー-､
　　　　　　　　　　　　　　.　'′　　 /　　／　　 ¨ヾ/￣￣ ¨ ヽ、
　　　　　　　　　　　　／　 /　　　/　 //l i　ﾄ､＼　＼/￣´　　　＼__　　 _
　　　　　　　　　　　　/　　 ,　　　 i　 ∥l ! !　!_i＿ｊ＿_!_ﾉ¨下ヽ　　　　/ Y. . ＼
　　　　　　　　　　　 , 　　 i　　　　|　∥ｲ_!_!‐' ..l＼､ﾏV／　　｀¨　／　ﾉ. . . . .＼　　ですから、本州です本州！　本州に行くんですよ！
　　　　　　　　　　 i　　　,!　　　　l　 li　 {ﾄｚｔｪｭL.__〉f_ﾌV ｀ー-‐<¨´_／ . . . . . . . lヽ、
　　　　　　　　　　 | 　 / l　　　 !　 |　　　　..... ゝヾ≠ｧ　　　 { ¨´ . . . . . . . . . . !　 iヽ
　　　　　　　　　　 ,　／ __!　　　､　!　　､､､　　　 .ｲ! 　　　　＼. . . . . . . . . . ./ 　 !　l＼
　　　　　　　　 /　／ {ｒヽ　　　　ﾏ!　　　　　 , == l　　　　　　＼. . . . . . .／　 /　 |　〉
　　　　　　　／／　　l ｀f＼　　　ヽ　　　　／　/　!　　　　　　＼＿／　／　 /　/. ＼
　 |￣¨` ──'ﾞ　　　　　｀¨ヽ _､　　　 .　　　 < ヽ./　/　　　　　　　　　ヽ. ＿／　　／　/. . . . .＼
　､　　　　　　　　／　/　　　 l ヽ　　丶　　　ヾコ　ハ　　　　　　　　　　＼_　-‐' 　／. . . . . . . .＼
　　ヽ　　　　　／　／　/　　 /!　＼　　 t､__ 　　　/　､-'7　　　　　　　　　＞--‐'´. . . . . . . . . . . . ヽ
　　　＼_　-‐　　　　／/ 　 /｜　　ヽ　ﾏﾆヽi￣　　　 ∨ ＿__ ,　-‐'ﾞ¨¨７´. . .f. . . . . . . . . . . . . . . . . }
　　　　　＼　　　　／　/　／　ｌ　 lヽ　､　ﾏｫ Y7　ﾄ､　､V　　　l　　／／. ./. . ヽ. . . . . . . . . . . . . . ／
　　　　　　＼　　　／　　　／!ヽl::::::ヽ　　 i..!　!ト､ !:::ヽﾊﾍ　　 |／　/ / ./ . . . . ゝ、 . . . . . . . . ／
　　　　　　　__＼＿_　 -‐＜. . . !:::ヽ::::::::::V､ !.!　!l:::::::::::::::::::::ヽ　 l 　 / / ./. . . . . . . . . . . . . . . ／
　　　　　／== 、　　　　　　＼ |::::::::::::::::::::::V!ヽ/.ヽ::::::::::::::::::::l 　 !／／. /. . . . . . . . . .,　-‐
　　　 /∥　 /ハ　　　　　　　 `!:::::::::::::::::::::::::|./¨¨ヽ＼:::::::::::::| 　 !. . . ／ . . . . . .. . ／
　　　,　!l　 // ヾt､　　　　 _.. -ﾍ::::::::::::::::::::::::l　　　＼ﾏ::::::::lヽ　!. . . . . . . . . . . ／
　　　 !　!!　l i　　ヾ､　　　|　　　丶:::::::::::::::::::! 　　　 O>ヽ::::|　V. . . . . . ,　-‐
　　　 !　!!　| !　　〃|ｔ、　　l　　　　＼:::::::::::/　　_. -‐'／ rﾏl 　ヽ. . .／
1128：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:12:37 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　(　＼
　　　　　　　　　　　　　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿__
　　　　　　　 _　　　　　　＼　＼　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　 ¨ヽ、
　　　　　　丶　¨ …──-- ゝ、｀ ‐- 、　　　　　　　　 /　 /　 .ｨ　　　　　 V
　　　　　　　｀ー-　 .__　　　　　　　　　ー／￣ヽ　　　 /　 / / / !__i＿l_i　 l　∨
　　　　　　　　　　 _.　-‐'¨¨¨´　／／　　　 _.　-‐‐'　　　 /　 V_/'´ r ､　, -ｧ｀ヾ.　 V
　　　　　__.　-‐　　 _. -‐　　 /¨ /　　　 /ヽ-､　　　　　/ |　　! l, tｯ､Y　y'tｯｘ　i　　i　　　不祥の身ではありますが、故あって大将軍殿より荊州刺史へと任命されました。
　　　　　( _＿__　-‐　/ 　　ノ　　＿.　‐'/　ｌ. . ＼＿／　.　　l　　　'¨　..!ヽ　　l　　.
　　　　　　　　　　／　ｨ　　　／＿,　／　/. . . . |＼　　 i 　　.　　　 __ 　　　Ul　 /　　　　そこで是非、仲達殿にご挨拶をと思ったのですが・・・・・
　　　　　　　　／　／　｀¨¨¨lヽ---‐' 　 /. . . . . ,　 |ヽ　 .l　　、　 /¨¨ヽ　　 /　. ヽ
　　　　　　　　〈__／　　　　､. .＼--‐'´. . . . . / 　 ! i、ハ　　　ヽ　` =‐'　イ　 ,　　＼＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ. . . . . . . . . . ./ 　 //. . Tt､　　　 t､. 　_.イ　|　 l i　＼＿_}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_＿＿_ ／　ｨ /. . . . ヾt、　　　ﾏﾆヽ_l　 l　 ! ﾏ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿__　／／. . . . . . . .ﾍ　 l､ t､V l r'7 l　　　ﾏ　ヽ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿_／. . . . . . . . . . . .}、!;Y;;;;;ﾏl !ｼ、lﾊｨ∧/V／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨i＝=- ､. . . . . /　ﾏ;;;;;;;;;;i¨７　ﾏ;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:i:i:i:i:i:i＼. . / 　ﾊ:;;;;;;;;|'´　　ヽ:;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､i:i:i:i:i:i:iヽj _／　 V;;;;;!_.　=ﾆニヾ:;;;;! ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼　＼l¨´ . . . . ＼∨l＼_l、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼　ヽ . . . . . . . .ヽヾ==ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:!　　l |. . . . . . . . }　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|　　| l. . . . . . . . l　　　ﾊｼ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:l　　 ! !. . . . . . . ,　　 /. . ヽ
1129：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:13:25 ID:wrqbJe/20: .　 /,/;:;:;:;/;:;:;/;:;:;:;l;:、;:;ヽ;:;:;:;:ヽ;:;:;:ヽ;:;:;＼;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:!｀'＼
　/　ｌ;:;:;:/ //;:;:!;:;:;ﾍヽ;:;:;:;＼;:;:;:＼;:;:;＼;:;:ヽ;:;:;:;:!;、;:;:|
./　/;:;:;/ //;:;:;:|ヽ;:;:'､;:;＼;:;:;l;:;ヽ;:;:＼;:;:ﾍ　i',:;:;:;| ヽ:;:;i
　　|;:;:/l;:l/;:;:l;:;:!ヽ＼.＼;:;:＼ヽ、＼;:;:＼ ', | i;:;:;i':,::＼|　　　父上、公昭は本州の刺史となったようです。公昭は荊州の刺史として、
　　| /;:;:/l |;:l;:;:| i´ f::::j ､＼;:＼　,rt:::j フl .! |ヽ:! !;:ヽi＼　　本州に還ることになったのでその挨拶に来たのですよ。
　　| ヽ/ |､ヽヽ {　`＝‐' ヽ|｀ｰゝ`ｰ＝'　l ! |;:;:;l !ヽ＼- ゝ
　　|　 |;:;l ヽ＼ヽ　　　　　　　　　 / | i;:;:;:!.|:;::|:;:!
　　　 |;:;l　|＼ヽ_,ゝ　　　　　i 　　　　 / ,! :;:! !;:;:l;/
　　　 | ∧ |;:;:ヽ' 、　　　｀ ´　　　　　/|/ l;:;:;ﾍ;:;:i
　　　 |/　ヽ ∧ヽ,＼　　‐‐---‐‐　　ｲ/;:;:;:|;:;:/ ヽ!.
　　　　　　 |/　|∧|　＼　　　　／ .| / l/;:;:l
　　　　　　　　 |'　 l　　ヽ、　　／　　 l'／ヽ/
　　　　　　　　 l　　　｀￣´　　　　l､
　　　　　　　　　,. '´　　　　　　　　　　　ヽ､_
　　　＿_ ,..　'' ´ 　ヽ　　　　　　　　 /　　　｀'ー-　..__
-‐ '´ {´　　　　　　　ヽ　　　　　　　/　　　　　　　　｀} ￣ 'ー- ､
　　　ヽ　　　　　　　ヽ　　　　 / 　　　　　　　　　/ /　　　ヽヽ
　　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ /　　　　 |　ヽ
　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　 /　　　　 ',
　　　　　　　｀'ｰ-　 _　　　　　　　　＿　 -‐ '´　　　　　 /　　　　　l
　　/　　　　　　　　　｀'ー----‐ '´　　　　　　　 /　　　 l 　　 l　　　!

　　　　　|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　 .|_;:_;:_;:_;:_;_:_;:_;:_;:_;:_;:_;:i;:_;:_;:_;:_;:_;:|
　　　 |_;:_;:_;:_;:_;_:_;:_;:_;:_;:_;:_;:;i;:_;:_;:_;:_;:_;:;|
　　　　 |＝ﾆニﾐ　　 , 一,　　　､ｰ､　ヾﾐi
　　　　/ﾆ三彡ゞ,. ..　`""´　　　　`"　 ,iﾐi
　　　,i三ﾆ彡ﾗ".: 　 , -‐‐-'. 　 .: ｰ- ､.ヾi
　　　ゞ彡彡'. .:　　,ｨ'で入　.　'. ,ｨ'で)'､ ∥　　　　　なんと、それは誠でおじゃるか？
　　　,r=ﾐﾆ彡 ::　　｀ﾞﾞﾞ"´ﾉ.::　 ',｀ﾞﾞﾞ"´　.|
　　 ii ﾉ,,ゞ彡 : ::.　　　　 ' ,::: 　 ', 　　 .:|
　　　ヽ.( 〉ヾﾘ : : ::... 　　/ゝ =､_,,r｀､　 ::l
　　　ヽ　"ヾﾘ : : : :::..　,'　　　: :　　 i　.::l
　　　　｀卅ヾi : : : .:::　: 　_,ｨｪｪｪｭ､ :i　::i
　　　　　' 'ヾ| ', : : .:::　i 〈-‐‐rー, i　i .:/
　　　　　　　ヽヽ: : :::　i　ヽｚｪｪｪｭﾘ :! /
　　　　　　 ,､.|: :ヽ: ::.. ヽ　ヽﾆ二ﾉ　 /
　　　　　 /i |ﾉ: : : ヽ: :.　　　　　　 /
　　　　/:ヽ＼: : : : .｀ﾞｰ- ､..,,,,,,...ノ |＼,,_
　　　_,,/::::::::ヽ＼: : :.　:.　 ::　　 / ./:::::ヾヽ､_
　ノ´＼::::::::::::::ヽ＼: :.　:　 ::.　 / /::::::::::::ヽ i ｀` ｰ- ､,,
"´､　　`ｰ-::､::::::ヽ＼:　:　.:　./ /::::::::::::::ノ　|
1130：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:13:43 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　　 /`ｰ､:::::::::::::::::::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　　.{::::::::::｀`'ｰ,､_::::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ､_:::::::::::::::::::::｀'ｰ-,/､_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　/;;;;;;;;7`'ｰ.､_:::::::::::::::/;;;;;;￣￣￣￣￣￣￣￣'}
　　　　　　　　　　　　　　!;;;;;;;;/　　　｀'ｰ-.､｣_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　　　　　　ﾉ;;;;;;;;;!　　　<ﾆﾆ)　　￣￣￣￣￣￣i;;;;;;;;;;;;;;〈
　　　　　　　　　　　　　_i;;;;;;;,r'　　　　　　　　　　 (ﾆﾆﾆ〉::::::::::::l;;;;;;;;;;;;;;;;i　　　　
　　　　　　　　　　　　/rl;;;;;;r'　　　 ..,,　　　　　　　..: ::: :::::::::／;;;;;;;;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　l.l l;;;;;!　　 ,,-==‐..,　　　　..:::::::_,,:::::::::::::ヾ､;;;;;;;;;;;;;;l　　　　　それは失礼したでおじゃ。麻呂もすっかり年を取り、曖昧になり、
　　　　　　　　　　　　'l.ｌi;;;;!　　 ,-r―ｪ､　　　. : :::.,,-―-､::::::::::::i;;;;;;;;;;;;;l　　　　　貴殿の言葉も理解出来なくなりかけたでおじゃ。
　　　　　　　　　　　　 l.`;;i　　　`'ｰ='‐-',　　: :: :,_-ｪ―ｯ､`:::::::::::'i;;;;;;;;;ｽ
　　　　　　　　　　　　 .l l;l　　　 `'ｰ=-'´　　 : :::::;;`'=='"ｰ':::::::::::::!;;;;;;/;;;}
　　　　　　　　　　　 ! i;!　　　　　　　　　 .: ::: :::`'==='"´::::::::::/;;;;;/;;/
　　　　　　　　　　　　　`i;!　　　　　　　　　 :: :::::::::::::':::::::::::::::::::/;;;;;/;;/ 　　　
　　　　　　　　　　　　　　!　　　　　　（,､　..::::::ヽ､:::::::::::::::::::::::::i;;;;;/;;/
　　　　　　　　　　　　　'l　　　 ,/´　　ヽ-r'~`' 'l,::::::::::::::::::::::l;;;;i_,ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 l　　 ,/　　　　 l　:::::::::::::i､::::::::::::::::::l;;;l´
　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　 ,-―-,､_,__　　　　〉:::::::::::::/／
　　　　　　　　　　　　　　 ∧　　　 `'ｰ===-`ー―::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　/( ヾ､　　　:: :::::::::::::::::::::::::::::::::::／,､
　　　　　　　　　　　　＿/　! l　ヽ　　　,..:: :::: :::::::::::::::::／::i .l:::＼
　　　　　　　　　　／ ./　　 ! i,　ヽ､_..: :: :::: ::::::::::::,r'´:::::::l　l::::::::l`ヽ､
　　　　　　　 , - ´ .／　　　 i　i,　　　`'ー---―‐':::::::::::ﾉ　 }:::::::ヽ:::::＼
_,,.-―――'´　　 <　　　　　＼＼　..:: ::::: :::::::::::::::::::::::/　 ./::::::::::::〉::::::::`'ｰ-,.､_
1131：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:13:56 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　 |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　　 |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
　　　　　　　　|＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
　　　　　　　　|　三|　　＿　　＿　　 |三 !
　　　　　　　　|　三|　三ｼ　　　ヾ三　 |三 |　　今、本州刺史となって還るからには、盛徳壮烈な事でおじゃ。好く功勲を建てるでおじゃる。
　　　　　　　　|　三′　 .._　　　　 _,,..　 i三 |
　　　　　　　　ト､ﾆ|　oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo.|三.|
　　　　　　　　', iヽ!　､　‐' /　 !､　ーシ |ｼ,ｲ
　　　　　　　　 i,ヽﾘ　　　　,' :　 !.　　　　 |ｆﾉ
　　　　　　　　　ヾ!　　　　i ,､　,..､ヽ　　　lノ
　　　　　　　　　　|　　　　　 _　_　　　ｲ l
　　　　　　　　　 l　　　 ,ｨﾁ‐-‐ヽ　　i /、
　　　　　　　　　ﾞi､　　ゝ､二ﾌ′ ﾉ/'"＼
　　　　　　　　　 | ＼　　ｰ一／ /　　 _,ﾝ'ﾞ＼
　　　　　　　　　　,ィ|､　＼　　　　 /_,､-'" _,.-''´ ｀丶､＿_
　　　　　　＿, イ　 | ヽ＿二＝''"　_,. -''´　　"""""´´　｀`ｰ

　　　　　　　　 |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　　 |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
　　　　　　　　|＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
　　　　　　　　|　三|　　＿　　＿　　 |三 !
　　　　　　　　|　三|　三ｼ　　　ヾ三　 |三 |
　　　　　　　　|　三′　 .._　　　　 _,,..　 i三 |　　そして、麻呂はお主が帰ってくることにはきっと死んでいるでおじゃ。
　　　　　　　　ト､ﾆ|　 oﾟ⌒　　　⌒ﾟo 　 |三.|
　　　　　　　　', iヽ!　､　‐' /　 !､　ーシ |ｼ,ｲ　　二度と会えまい。麻呂自ら馳走し、生死を分かち合いたいでおじゃ。
　　　　　　　　 i,ヽﾘ　　　　,' :　 !.　　　　 |ｆﾉ
　　　　　　　　　ヾ!　　　　i ,､　,..､ヽ　　　lノ
　　　　　　　　　　|　　　　　 _　_　　　ｲ l
　　　　　　　　　 l　　　 ,ｨﾁ‐-‐ヽ　　i /、
　　　　　　　　　ﾞi､　　ゝ､二ﾌ′ ﾉ/'"＼
　　　　　　　　　 | ＼　　ｰ一／ /　　 _,ﾝ'ﾞ＼
　　　　　　　　　　,ィ|､　＼　　　　 /_,､-'" _,.-''´ ｀丶､＿_
　　　　　　＿, イ　 | ヽ＿二＝''"　_,. -''´　　"""""´´　｀`ｰ
1132：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:14:55 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　ﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;｀ ` '' ー -- ‐ '' ";;;;;;;;;,:ィ;:;!
　　　　　　　　,';:｀`' ‐ｮ､ ,_ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; , - '"l;:;:;:;:l
　　　　　　　　l;:;:;:;:;:;:;ﾐ　　｀ ` '' ｰ -‐ '"　　　 ,ﾘ;:;:;:l
　　　　　　　　l;:;:;:;:;:;:;:ゝ　　く三)　　　(三ｼ　　｀ヾ;:t、
　　　　　　　fﾐ{;:;:;:;:f'´　　 _＿ ,,.ノｨﾘ!iヾ､.,,＿＿　 };f }
　　　　　　　l ﾄl;:;:;:;:l　　､,ィ或tｭ､ﾞミ:::::{,'ィt或ｱﾁ　l:l,　　　）師と昭の兄弟と友誼を結び、どうか去らずにいてほしいでおじゃ！
　　　　　　　ﾞi,tヾ:;:;:!　　｀ヽ二ノ :::::::::ﾄ ` ‐t"i´　 l:l:f
　　　　　　　ヽ`ｰ};:l　　　　）） ,r':::::::::ヽ　　））　ﾘ_）　　　貴殿だけが頼りでおじゃる！
　　　　　　　　｀"^l:l　　　（（ ,/ﾞｰ､::::::;r'ヽ（（　　l
　　　　　　　　　　　ﾞi 　　）ノ　　 `'" 　丶）　 ,'
　　　　　　　　　　ﾞl､　（（,ィ─＝＝─ヽ（ ,}/
　　　　　　　　　　　　',ヽ,　））ヾ┼┼┼,ｼ' ））ヽ
　　　　　　　　　　　　 }　丶（　`ﾞ＝=＝'′ /ノ:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　/l　　丶、　　　　 ,.ｲ:.:.:.:.:.:.:.:丶､、
　　　　　　　　　 ,r'"^l　!　　　　` ー‐;オ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.,ノ　 ,}、
　　　　　,. -ｧ＝く（:.:.:.l　 l　　　　　／/:.:.:.:.:.:., - '"　 ,／　ヽ、

そういうと司馬懿は号泣してしまった。
1133：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:17:10 ID:wrqbJe/20: 　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
ヽ / /　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　／￣￣＼
／ヽ　　／　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ_ /　　　　　　ヽ
　　　 V　　 /　　　　　 .ｲ　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　､／　ヽ　　 --､　 /ヽ
　　　 /　　/　　　　　 / | |　　 | 　　　　　　　 !　i　　　　　　　　　/　　　　y' 　　 V　　l
　　 / 　 /　　 /　　/　 l | 　ｲ　　　　　　　 |　!　　　　　　　　 {　　　〈　　　　ﾉ-､ /　
…-/ 　ｲ　　 !　　 !　　|_l＿| l＿＿＿.　-─-､＿l　!ヽ　　　　 !　　ゝ　　　ゝ､　　　　 /
　　　 , | 　　!　　 l　　,　-─-､　　　　　　＿＿_ ヽ|　!　　　　　|　　V　　　ヽ{　　　　 }ヽ　　　（西は諸葛亮、東は公孫淵、南は朱然に諸葛瑾と渡り合ったほどの名将が、
　 ' 　｜|__.　┴─┘　丶　　　 i　　　 /　　　〉　｀ ‐- ､　 l　　 {　　　　　　 }　　/　 }　　　老い一つでここまで惨めになるものなのか・・・・・）
　i　ｨ-┘　　　　　　　　....ヽ＿.ノ　　　　､__.　-‐'′　　　　　＼|　　 t､　　　　ヽノ　＜ _ノ
__l´ |　　　 _　-‐二....　- ､...........ヽ　　　　.............　　 ,　-─　- ､　`ー-r ヽ、　　　/　　　）､
　　 !　　 ,　=≠¨￣￣¨ヽ＼...........､　　..........　　／ｨ'¨￣￣¨t､ヽ　　 }　　ヽ__／　　／　＼ー----ｧ
　　ヽ ,ｨ　　とつ:;;;;;:::::::ﾉ＼　　　 :　　　　　　／ r-っ:;;;;;;;;:::} ｀ …ｧ ,　　　　　￣￣´ 　　　　　‐- ﾆ
ヽ　　＼｀¨'…‐----≠…'´　　　　.　　　　　｀…ヾ::::::::::::::ノ_. -‐'　'　 / !　　　丶＼　　　　　　　　　¨７
　ﾏ　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　￣￣　　　　　|　/　|　　　　　　＼　　　　　　　 /
　 i　|ヽ　　i::::::/:::/:::/::::/::::::: 　　　 |　　　　　　　:::::/:::::/:::::/:::/:::　 l　　　　　　　　　　　＼　　　　‐-/
　 | /;;;;;＼ !　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　丶　　 /
　 |';;;;;;;;;;;:l ヽ　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　　　　　　　　 ,ｨ　　　　　　　 |ヽ　ヽ￣¨＼　 /
;ヽ|;;;;;;;;;;;;;l　　　　　　　　　　　　　　,::::.、　　　　　　　　　　　　 / ﾏ　ﾊ　　　　　 l;;;;;;＼ヽ;;;;;;;;;∨
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ーﾍ i;;;;;＼､　　　ヽ;;;;;;;;;＼>;;;;;;;;;＼

司馬懿の年齢と生前の言動を知っているだけに、李勝は司馬懿の「老い」を本気で信じてしまった。
1134：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:17:23 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ
　　　　　　　　　　　　　　／　　,／/ _､-
　　　　　　　　　　　　　　 , '/ ／‐'::::,､ﾝ'／
　　　　　　　　　　　　　 , ./:::ﾚ:::::::::::::´::::::ー--...､.._
　　　　　　　　　　　_iV::::::::::::::::_::_::_::::::::::::::::::::::::::::::::::=-
　　　　　　　　　　　r::'::::::::::::｀ヽ三ニー-::::ニ:::::::::-=ﾆ´
　　　　　　　　　／::／三:::＼＼ヽ:::::::::ミ､::::::::::::::_:::＝≧ー
　　　　　　　　　/:::::/:::::ンヘ＼＼ヽ:::::::::::｀ヽ:::::::::::::ﾆ三三ｪ-　　　　
　　　　　　　　 //i:/:／/:::,'i::::ヽ＼＼',､::::ヽ:::::::::::::::::::::＜'´　　　　　　公昭、今日のことは内密にお願いします。
　　　　　　　 !' /::;:':::/:::,'::i　i:::ヽ:::::::ヽ:ミﾐ:::::ヽ､:::::::::::k-ﾆヽ､　　　
　　　　　　　　　 /::i::::l:i:::i､::',. ',::::::ヽ::::::::ヽ::::::::::::`::::::::::ミヽ､　　　　　それから、そろそろ私も中護軍に復帰したいことを伝えてくれませんか？
　　　　　　　　　/:::ii:::l::i:::L::::':,::i:::::::＼､_:::ヽ::::::::::､::::::::::ヾ､　
　　　　　　　　 /::/i:ｉ::l::i::i f:::j､:;::::',ヾ:::,rt:::j､＼:::::::::::::::::i､＼
　　　　_,rｰｧ'/'´ i:ﾊ:l::lﾘ`＝‐ヾ'､::､ﾞヾ､ﾆノヽ::::::::::::::ヾヽ､.
　　　,r''"　　　　 i.ﾘ/ﾘ::',ﾞ　　　　　ﾞヽ　　　 .,!::;:::::iヾ::',ヽ､｀`ｰ-
　　/　',　 -､　　 i//::l:ｌﾞ､　　､ ..　　　U..:':l::i!ヾl:::ｌ lヽｉ ',　｀ヽ
　 ∧　 ', 　 i i　　 i i:　ﾘ　ヽ.　‐-- ､　／ /ﾘ　/ !/./　'　'　ﾞヽ
　 ,' ヽ　 ',　i 〈　　 ,i i::.､　＼＼　　　..::'::: /　! 　 , ', ' .i
　､　ヽ　　ｉ　　　'ヽゞﾐヽ、ゞ: `ﾆ:´:::::''　_,. -／／　 i
.　ヽ、ヽヽ　 i　　　 ',ヽ､`ヽﾐヽ､　　,.:-'´,. '´／　　ﾉ　　　　 /
.　　 iヽ＼i　.i!ヽ　　　　 `　､`'-､､､､､- ',ン'' 　　　　　　　/〃
　　　i　ヽ.＼ !　　　　　　　　｀ｰ-ー '´　　　　　　　　　　, ' //
.　　　i　　ヽ､ヾ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ' ／ '
　　　 ',、　　　ﾞﾞ'i＼ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ir'　ヽ=
　　　　iヽ　　　　i!　ヽヽ　　　　　　　　　　　　　　 ,　'／i! 　　/
1135：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:17:39 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /〉　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､ -―――'く_∠_ ラﾆﾆ=-､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､丶｀　 /　　 /　　　＜／　＿_　`～､、
　　　　　　　　　　　／ ,　　　 /:　　/　: |: :.＼　｀マ´ ＿_ 　　｀`ト-､-､
　　　　　　　　　　　　 /　 ;′　　 |: |: | |:...|: |: :|＿l､＿lノ⌒Y ＼＿　/　/ﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　 ′　|　　　 |: |: l┴┴'^~l＼ Y, ∨|ﾉノ＿＿_／,／二ﾆﾆﾆ＼　　　　　あ、ああ分かった。お前もいろいろと大変なんだな。
　　　　　　　　　 |　　 |　　　 |: |: l ,し斗劣ﾐｰ'ﾉlフ|┘ 　　 l≧≦二二二二ﾆ}＼
　　　　　　　　　 | 　 ∧ 　　 ∨: | 　￣￣　　 `ー,　　　　＼二二二二ﾆﾆ/　　＼　　　中護軍復帰の件は大将軍殿に伝えておくよ。それじゃ私はこれで・・・・・・・・・・
　　　　　　　　　　ﾉ／:Y‘，　　 ∨:|　　｀｀　　　　 /l　　　　　　｀マ二二二／　　/　∧
　　　　　　　　　　　／／: : :.lしﾍ　　 ‘､! u　　　　 ∠７ |　　　　　　　 `マ二／　／　//∧
　　　 l＼＿＿＿∠／: : : : 人 (∧　　 `､　　　　／､::/　'　　　　　　　　 ∨＿_／　／　/_∧
　　　 ∨ 　: : : : ／: : : : ／: :/⌒T＼　　 `､　　＼__)　/、＿　　　　　　 ∨＿__／　／三ﾆ＼
　　　　∨　: : : : :. :. :.／: : :./ : : / |: :＼　　、　　　ニﾟ/　∨ /.　　　　　　 `ｰ┬‐=彡'三三三＼
.　　　　 ∨　: : :. :.／.: : : ::/ : : / /|: : : :＼ :介ー┬―': 　 ∨＿__　　　 -‐=ァﾆﾆl三三三三三三三＼
　　　　　 ∨___,／: : : : : :/ : : / /: |: : ﾄ : : : : |⌒Y^l: : : : 　 ∨ 　｀l´　／／ﾆニ人三三三三三三ﾆﾆﾉ
　　　　　＼: : : : : : :／ : : / /／|: : |:i:i: : |: |:.:.:|l|:.ﾄ､: : |＼|ｉ∨　　|／／二二／三≧=------=≫''"
　　　　　　　　＼: : ／ : : :.:厶イ二|＼l:i:i:i: :|i |:.:.:|l|:.|ﾆ＼|:i:ｉ:|ｉ:i∨　 |: /ニニ／三三三三三≫''"
.　　　　　／￣＼￣￣￣`マ二|:i:ｉ:l:i:i:ｉ:ｉ:li:i|⌒Y二ニ∧:i:i:i:i:i| l　l|/ﾆﾆ／三三三三≫'"
　　　　　 //￣ /　＼　　　｀ｷi:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:.:.:厂｀マﾆ∧ｉ:ｉ:i:i| l　l|ﾆ／三三三≫'"
.　　　　 // 　 /　　　 ,　　　　／∨i:i:i:i:i:i:i:ｉ|／　　　 O∧ｉ:i:i| ∨{/三三三≫'"
　　　　 // 　 /　　／`､　　　|　　∨i:i:i:i:i:i:i|　　　　　／ ∧ｉ:i|＿＼三≫'"
.　　　　 l l 　 /　　／　　 |　　　|　 ,ノ|＼i:i:i:i:i|　　　／／┌l:ﾉ――∨

予想以上の司馬懿の老いと衰えぶりに驚愕した李勝は、司馬師の中護軍復帰を聞くと、
そそくさと退散した。
1136：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:18:26 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　 /::::l:::l::､:::::､:::::ヽ::､::::::::::::＼:::＼::::::::ヽヽ::::::ヽ
　　　　　　 /:::!::::i:::!:::ヽ:::ヽ::::::ヽ::ヽ､::::::::::＼:::ヽ:::::::ヽヽ::::::',
　　　　　 /:l::::!::::ヽ!::ヽ:::::::ヽ:::::::＼:::ヽ､::::::::ヽ:::ヽ::::::::!::i:::::::!
　　　　ﾊ:::ｌ:::::、::::ヽ::::＼:::::＼:::::::＼:::｀ヽ、:::ヽ::ヽ:::::!:::!:::::ｌ
..　　　　/:::::::l::::::!ヽ:ヽ::::､:::::ヽ:::､:＼::::: ＼::::::＼::::!::::ヽ:!:::i:::l:l
　　　　!:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::＼:::ヽ::::＼:::＼::ヽ:::::::ヽ!:::::::}!::::l::li|
....　　　j/:::ｌ:::::!:､:::!::ﾄ､:､:ヽ:::::｀ヽ{､::::::＼::::＼{､::::::::::::::::i::!::l:l !　　　　　兄上、父上は本当に大丈夫なんですか？
.　　　　 l:i:ｌ::::i::i:､:l::lﾃ=-､:ヽ､_､::＼_,≧ｪｭ､_､＼:::::::::i::li::!::ﾘ
　　　　 !ﾊﾄ:{:!:ｉ:ﾄN{､ﾋ_ﾗﾍ､{　＞､{ 'ｲﾋ_ﾗ　》＼::l::!:ﾄ!!:l::l!
　　　　　ヽ i､ヽ:ﾄ{､ヾ￣"´ l!＼　　　｀"￣"´　 |::!:l::! j:ll:!
.　　　　　　 !::､::::i　　　　ｌ　　　　　　 u |:::/lj/l:!ﾘ
　　　　　　　　ヾﾄ､:!u 　　　　　　　　　　　　ｊ!/ j|:::ﾘ
　　　　　　　　　　ヾ! 　　　ヽ　 ‐　　　　ｕ　/ｲ´ｌﾊ/
　　　　　　　　　　 }ﾄ.、　 -､ｰ-- ､__　　　 /'　!:://
　　　　　　　　　ﾘl::l゛､　　｀二¨´　　　／　　|/:/
　　　　　　　　ｒｰ''"´ﾄ!::i{＼　　　　　／　　/　!:/
　　　　　　　　/ ^ヽ　　ヾ!　ヽ＿,,、'´　　 /　ｊ/
1137：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:18:39 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　 /::::l:::l::､:::::､:::::ヽ::､::::::::::::＼:::＼::::::::ヽヽ::::::ヽ
　　　　　　 /:::!::::i:::!:::ヽ:::ヽ::::::ヽ::ヽ､::::::::::＼:::ヽ:::::::ヽヽ::::::',
　　　　　 /:l::::!::::ヽ!::ヽ:::::::ヽ:::::::＼:::ヽ､::::::::ヽ:::ヽ::::::::!::i:::::::!
　　　　ﾊ:::ｌ:::::、::::ヽ::::＼:::::＼:::::::＼:::｀ヽ、:::ヽ::ヽ:::::!:::!:::::ｌ
..　　　　/:::::::l::::::!ヽ:ヽ::::､:::::ヽ:::､:＼::::: ＼::::::＼::::!::::ヽ:!:::i:::l:l
　　　　!:/!:::::!::::::!::ヽ:ヽ{:::＼:::ヽ::::＼:::＼::ヽ:::::::ヽ!:::::::}!::::l::li|
....　　　j/:::ｌ:::::!:､:::!::ﾄ､:､:ヽ:::::｀ヽ{､::::::＼::::＼{､::::::::::::::::i::!::l:l !　　　　　兄上、父上は本当に大丈夫なんですか？
.　　　　 l:i:ｌ::::i::i:､:l::lﾃ=-､:ヽ､_､::＼_,≧ｪｭ､_､＼:::::::::i::li::!::ﾘ
　　　　 !ﾊﾄ:{:!:ｉ:ﾄN{､ﾋ_ﾗﾍ､{　＞､{ 'ｲﾋ_ﾗ　》＼::l::!:ﾄ!!:l::l!
　　　　　ヽ i､ヽ:ﾄ{､ヾ￣"´ l!＼　　　｀"￣"´　 |::!:l::! j:ll:!
.　　　　　　 !::､::::i　　　　ｌ　　　　　　 u |:::/lj/l:!ﾘ
　　　　　　　　ヾﾄ､:!u 　　　　　　　　　　　　ｊ!/ j|:::ﾘ
　　　　　　　　　　ヾ! 　　　ヽ　 ‐　　　　ｕ　/ｲ´ｌﾊ/
　　　　　　　　　　 }ﾄ.、　 -､ｰ-- ､__　　　 /'　!:://
　　　　　　　　　ﾘl::l゛､　　｀二¨´　　　／　　|/:/
　　　　　　　　ｒｰ''"´ﾄ!::i{＼　　　　　／　　/　!:/
　　　　　　　　/ ^ヽ　　ヾ!　ヽ＿,,、'´　　 /　ｊ/
1138：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:18:55 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{
　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:',.:.:.:.:小:l
　　　　　　　　/.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:弋.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:|l ヽ､
　　　　　　　 /:ｲ.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:',.:.:.:.:ﾊ､　ヽ
　　　　＞l/ |.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽN.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:',.:.:.:.:ﾊ｀¨ｰ-- ､
　　　　／　 |　|l.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:ヽﾊ弋.:.:.:.:.:.:.:.:',::ヾミ辷ｰ-z.＼.:.:.:.:',.:.:.:.:.:',ヽ.:.:ﾊ　　　　ミヽ
　　／　　　 |　 |l.:.:.:ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:| 弋::::>ヽ:.:.:.:.:.:.:ヽ::::ｲ辷ﾗ　>ヽ.:.:.:.:',.:.:.:.:.:',　＼::ﾄ､__　　　　　　　　　　実はあまりよくないのです。時たま正気になることもあるのですが、
　 ./　　　　　　　|ヽ::::|::::::::::::::::､ﾐﾆﾆ彡　＼＼.:.:.:＼ﾐﾆﾆ彡'　 |ヽミ.:ﾄ､.:.:.:.:', 　ヽ　＿＿　　　　　　　そのたびに、父上は私に中護軍へと戻るように言うんですよ。
　 j　　　　　　　　 |　|ヾ::::|::::::∧　　　　＼ﾄ､ヾﾐヽ.　　　　|.:.:.:.:.:|ﾍヽミ｀＼　／　＿
. ｲ　＞''⌒ヽ､.　　ﾄ:ﾘ　ヽ|:::::::::ﾊ　　　　　　　＼＼＼.　　　ﾙ:::ﾊ.:.:| j　　　／　／　　　　　　　　　そして、医師の話ではあまり長くは無いと・・・・・・・・・
　| ./′＞＜_　　ミ＞､　ﾊ:::::lﾄ､.ヽ　　　　､　,　　　　　　ｲ:::|从::| ＞''´￣￣￣￣⌒ヽ､
　|/　/-----'　　⌒ 　＼小::l|::jヽ　　　　　　　　／::|ｲj.＞'彡　　　　─=＝ﾆ=､
.ｲ／　　____ 彡　　　　　　＼ﾘ|ｲ::::|＼　　-─--　　　／:::::::j／　　　　　　　　__＿
／＞'' ´　　　ノ　　　　　＼::::::､::::＼　￣　　　ｲ:::::::::／　　　　　　　　　　　￣｀ヽ､
. ｲ　　-　￣´　　　　　　　　　　ヽ､弋:::::::ヽ､___ ／:::::::::／　　　　　　　　　　　─ー､
　|／　＞''¨¨¨¨'''ー- ､　　　　　　　 ` ミ_:::::::::::::::＞''¨´　　　　　　　　　　／
.ｲ_ﾉ／　　　　　　＼　　　　　　　　 _＞''′　　　　　　　　　　＿彡′
　| 　　　　　　　　　＞ｰ-､　ｨ＜　　　　　　　　　　　　＞''´
　|　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　／
1139：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:19:13 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　＼ー-- ､,,_ー=ミ‐-..､
　　　　　　　　　　　　＿＿＿ﾐ::::::::::::::::｀¨ミヽ､::::::ヽ.
　　　　　　　　　　＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::ヽ
　　　　　　　　　ヽ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
　　　　　　　ー=ﾆ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j::ﾊ
　　　　　 --─=＝ﾆ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヾミ:::::::::::}
　　　　　　　 ,,ｨ彡:::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡ｲﾊ::く
　　　　　　／::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::l::::::::',
　　　　／---─ｧ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::／:::ﾘ:::::::}ﾊ
　　　　　／/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ:::ﾂ<彡'/:::;イ::::::::::l:::|　　　　　　母上の喪が明け次第、私も中護軍に復帰します。
　　　　　　　　/::::ｨ::::::::::::::::::::::::::,ｨ/ 　¨''=ｲ _,ｲ:::ｲﾃ ::::::::::ハj
　　　　　　 _,,ｲ／/:::::::::::::::::::::ｲ/ |　　　　　ノ　|¨ .::::::ｲ/　　　　　　　流石に伯父上（司馬孚）だけに司馬家をお任せするわけにはいきませんからね。
　　　　　　 ∠ イ:::::::::ｨ::/ .|　　　　　　､ _｣ｲ:／.j'
　　　　　　　　　　/ｲ:／ .|ｲ　　＼　　　‐--- ／|:/
　　　　　　　 __ ｲ　　 j　　　　　＼　　ﾞﾞﾞ／　.ｿ
　　　　　　　　 /＼　　　　　　　　／ヽ- '
　　　　　　　／　　ヽ､　　　　　_ ｲ
　　　　　／　　　　　　ヽ､　　Y
　　　　 /　　　　　　　　ー┴､
.　　　/　　　　　　　　　　　　　 |
　　　/　　　　　　＼　　　　 |､
　　 i　　　／　　　　　＼　　ﾊ
　　 |　　/　　　　　　　　　　ヽ　　 |
　　 |　 ,'　　　　　　　　　　　 }　　|
1140：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:19:28 ID:wrqbJe/20: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : : :
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . . . . . . . . . . . .
.:.:.:.:.:: : : : : : : : : : : : : : 　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . . . .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : : : :
. . . . . . . . . .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . . . .:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : :
. . . . . 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. . . . . .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　 ∧　　　　　　　　　　　　　　　 r===x　. . . . . . . . . . . . . . . .
　　　　　　　　　 ∧∧　　　　　　　　　　　　 Fi ..j:::::::::人 _rｭ　　　. . . . . . . . . . . .
　　　　　　　　　 i|ー∧:::/∧　「i　　　　　　　　　　　|ﾐ!::::::::::ｉｉ⌒ｉi::｀ヾ ∧　__
　　　　　　　　　 i|:_∧:::::|i!Hi!vＨ:―――――ﾍ.　 /!∩::::::::ii____ii::::::::/::∧|:.: !
　　　　　　　　　 i|∧:::::: |i!Hi!ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ :L|个甘:!:|_::_|!|甘 |/∧!:.:.|
　　　　　　　　　 ∧====u=u-:ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾍ-|.:| : ∩|!|士|!|∩ |!|H!|:.: |
　　　　　　　 |: : ; : : :Eヨ: : ; :|＞＜:::::::t:::::＞＜ﾍ|:.| : ∪|!|土|!|∪_|!|H!|ﾍ !
　　　　　　　__.....|; : : : ; :Eヨ; : : ;|┬┬‐≧≦┬┬‐≧x≦三|,,|,,|三≧{士}≧ﾍ
　　　　　 {≧ttttttttt|┼|ttttttn_ｉ!Hｉ! || ｉ!Hｉ! ｉ!Hｉ!||!::Y:YＹ'''ＹY:Y::EＨﾕ|_:.i′
　　　 . . ....|ﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖﾖ|〒〒〒〒〒〒〒tt凵_|十|_凵: Ei／介＼
　　. : .:.:.:.:.:.:.!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;!;! {田}:.:{田}:.:{田}互三|i三〒三ﾆ才ｲｊ土!士ヽ
,,,,,,,,,,、: .:.:.:.:. Y: : : ; : :γ⌒ヽ.: : : ;.|:.:.{田}:.:{田}:.:{田}互二ｌiﾘＫＫﾘｒｎ|ｔｒｔｒｔｒｔｒｔｒｔｒｔj　　　､;.:;:;.:;.:.;,
........._j二二二|: : ; : ; : i!:.:.!:.:.i!; : : : |.:.:.全.:.:.:全:.:.:全:.互三ｌi爿Ｖ/ﾊni|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i/;:;.:;、ﾉ;:;:;.,:;.,;,:;
: : : : i: :: :: :: : |: : : : : ; i!:.:.!:.:.i!: : ; : |.:.:{田}:.:{田}:.:{田}互二ｌi爿⌒Kjtj|: : ; : : : ; : |＝＝二二＝
: : : : i: :: :: :: : |: ; : : : : :￣;￣.: ; : :,:|.:.:{田}:.:{田}:.:{田}互三ｌi爿　 Kjtj|: ; :「土」 : | : . : .| . : . : . :
;:';:;';, i: :: :: :: : |; : : : ; : : ; : : : : : : : ;!.:.:.全.:.:.:全:.: 全.:互二ｌiﾘＫＫﾘｒｎ|; : :「土」 ; |. : . : |: . : . : . :
;:;:::';:':､: :: :: :: :|: : : : : ; : : : : ; : : ; : :|.: {田}:.:{田}:.:{田}互三ｌi爿Ｖ/ﾊni|: : ; : : : ; : |: . : . | . : . : . :
:;:;';:;:';:;､: :: :: : |: ; : : ; : : :.:f_j.: : : : :.:|.: {田}:.:{田}:.:{田}互二ｌi爿⌒Kjtj|: ; : : ; : : i''ﾞ'i　: ..|: . : . : . :
;;:;:;:;:':;:';..: :: :: :|: : : : : ; : : : : ; : ; : : :| __玉:__:玉:__:玉:.互三ｌi爿　 Kjtj|; : : ; :..:r┴┴ｭｭ:!. : . : . : .
:;:;:':;:;:':;:';: :: :: :|: : ; : : : ; : : : : ; : : :Y´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |厂￣￣￣￣￣!＼__＿ｊ!: . : . : . :
:;:;:';:;':;:;::': :: :: :|; : : : ; ; : : : : ; : : : ;.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:＼三＼: . : . :
;:;:;,,｀"´: :: :: : j.;.; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;.|ーーーーーーーーーー┘ ー────┴──'ー‐'::.:.: .: .:
: : : : : : : :.:.:.:.:.: .: : : .: . :: :: . : .: : :. .. . : . :.:.:.:. . :. : .: .: : : .: . :: :: . :: .: .: . : : .: .: : . :. :. :: :.:.:.:.:.: :.: :.:
: :.:.:. :.:. :. :. :.: .: .: .:.:.::.:.:.:. . :. : ..:. :. : : . :. :. : .: :. :.: .: .: .:.:.::.:.:.: : : : : : : . : .: .: . : : .: ..: : :. .. . .: .: .:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【曹爽の邸宅】
1141：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:21:31 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　,､-──-
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::/γ⌒ヽ:＼
　　　　　　　　　　　　　　 /／⌒」VV⌒＼::∨::..
　　　　　　　　　　　　　　 ||::::i'´　　　　U　|:::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　 ]|:::| __ノ　＼__ |:::|::: :|　　　　何？　太傅殿が完全に老いぼれただと？
　　　　　　　　　　　　 i|:::|≡≡ ,ｨ≡≡|::｢ﾊ::|
　　　　　　　　　　　　 |｢ {　　 ,L.　　　|::レ:::|
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ,圦　　_ ＿　　 |::|::::::|:.
　　　　　　　　　　　　　　,:::i|:::|ｉ＼　 ‐ ｀／|::|::::::|:::.
　　　　　　　　　　　　　 /:/.|:::|ヘ＞ｰ＜／|::|::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　 {::{ j|:::|i:i:i:〕iト　ｲi:i从:∨:ﾉ:::ﾉ
　　　　　　　　_　 -　''＼￣ﾞ|:::|`'＜i:i:|i|i:i:i:i:iｼ＼:::／`＞‐　＿
　　　　　　　/{　　　　＼|:::|　　　＞へ¨´　　　／　　　　　 ∧
.　　　　　/　{　　　　､丶`しヘ､／.:.:.:.:.:.:＼　／｀ヽ、　　　　}　∨
　　　　　 /　　{　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.◯.:.:＞.:.:.:.:.:.:｀ヽ　 / 　 ∨
　　　　　i{　　∧ | |.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:ﾆ=- ⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　|へ　　|
　　　　　ﾉ＼/／Ｌj.:.:.:.:.:.:.:/ﾆ=-　￣　 |.:.:.:.:.:ｒ──‐┐.:. |__j＼／´|
　　　　 /__／/i:i:价.:.:.:.:.:. ||　　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:|i:i/∧＼∧
　　　　/／.:./i:i:ｉ:圦.:.:.:.:.:. ||　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:/i/i:i:i∧.:.＼〉
　　　 √.:.:.:.|i:i:i:i:i:小､.:.:.:.:.||　　　　　　.|.:.:.:.:.:|　 ☆　 |イi:i:{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:. |i:i:i:i:i:/|i:i:＼.:.:||　　_　　-‐=＝=‐＼___／i:i:i:i:/{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:./i:i:i:i:/ .∨i:i∧:||　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i:i:i:i:i:i/　ﾏi:i:i:ｉ|.:.:.:.::,
　　 .:.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　 ∨ｉｉ∧||　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.: |i:i:i:i:i/　　∨i:i:i|.:.:.:.:′
　　/.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　　 ∨i:∧　　　　　　|　　　　　ji:i:i:i:i′　　 ∨∧.:.:.:.:ヽ
1142：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:21:46 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /〉　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､ -―――'く_∠_ ラﾆﾆ=-､
　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､丶｀　 /　　 /　　　＜／　＿_　`～､、
　　　　　　　　　　　／ ,　　　 /:　　/　: |: :.＼　｀マ´ ＿_ 　　｀`ト-､-､
　　　　　　　　　　　　 /　 ;′　　 |: |: | |:...|: |: :|＿l､＿lノ⌒Y ＼＿　/　/ﾆﾆ＼
　　　　　　　　　　　　　 ′　|　　　 |: |: l┴┴'^~l＼ Y, ∨|ﾉノ＿＿_／,／二ﾆﾆﾆ＼
　　　　　　　　　 |　　 |　　　 |: |: l ,し斗劣ﾐｰ'ﾉlフ|┘ 　　 l≧≦二二二二ﾆ}＼　　　　酷いもんだったよ。薬は飲めないわ、粥はこぼすは、
　　　　　　　　　 | 　 ∧ 　　 ∨: | 　￣￣　　 `ー,　　　　＼二二二二ﾆﾆ/　　＼　　本州と并州を聞き間違えるわ、ありゃ完全にボケてるぞ。
　　　　　　　　　　ﾉ／:Y‘，　　 ∨:|　　｀｀　　　　 /l　　　　　　｀マ二二二／　　/　∧
　　　　　　　　　　　／／: : :.lしﾍ　　 ‘､! u　　　　 ∠７ |　　　　　　　 `マ二／　／　//∧
　　　 l＼＿＿＿∠／: : : : 人 (∧　　 `､　　　　／､::/　'　　　　　　　　 ∨＿_／　／　/_∧
　　　 ∨ 　: : : : ／: : : : ／: :/⌒T＼　　 `､　　＼__)　/、＿　　　　　　 ∨＿__／　／三ﾆ＼
　　　　∨　: : : : :. :. :.／: : :./ : : / |: :＼　　、　　　ニﾟ/　∨ /.　　　　　　 `ｰ┬‐=彡'三三三＼
.　　　　 ∨　: : :. :.／.: : : ::/ : : / /|: : : :＼ :介ー┬―': 　 ∨＿__　　　 -‐=ァﾆﾆl三三三三三三三＼
　　　　　 ∨___,／: : : : : :/ : : / /: |: : ﾄ : : : : |⌒Y^l: : : : 　 ∨ 　｀l´　／／ﾆニ人三三三三三三ﾆﾆﾉ
　　　　　＼: : : : : : :／ : : / /／|: : |:i:i: : |: |:.:.:|l|:.ﾄ､: : |＼|ｉ∨　　|／／二二／三≧=------=≫''"
　　　　　　　　＼: : ／ : : :.:厶イ二|＼l:i:i:i: :|i |:.:.:|l|:.|ﾆ＼|:i:ｉ:|ｉ:i∨　 |: /ニニ／三三三三三≫''"
.　　　　　／￣＼￣￣￣`マ二|:i:ｉ:l:i:i:ｉ:ｉ:li:i|⌒Y二ニ∧:i:i:i:i:i| l　l|/ﾆﾆ／三三三三≫'"
　　　　　 //￣ /　＼　　　｀ｷi:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:.:.:厂｀マﾆ∧ｉ:ｉ:i:i| l　l|ﾆ／三三三≫'"
.　　　　 // 　 /　　　 ,　　　　／∨i:i:i:i:i:i:i:ｉ|／　　　 O∧ｉ:i:i| ∨{/三三三≫'"
　　　　 // 　 /　　／`､　　　|　　∨i:i:i:i:i:i:i|　　　　　／ ∧ｉ:i|＿＼三≫'"
.　　　　 l l 　 /　　／　　 |　　　|　 ,ノ|＼i:i:i:i:i|　　　／／┌l:ﾉ――∨

戻るなり李勝は曹爽達に司馬懿のボケっぷりを報告した。
1143：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:22:03 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　_,. -―‐-- ､＿
　　　　,.‐'"　　　　　ヾ　　｀ｰ-、
　　　/　///　 _,.-―-､-‐‐'"　｀i
　　　｀r､__,.-'"　　　　　ヽ　　　 .|
　　　 i'　　　　　　　　　ｌ　　　　|
　　　 l　　　　　　　　　〈　　　　|　　　　　　　ふむ・・・・・・確かに司馬懿もすでに古希を迎える身。
.　　　 l.　　　　 ,,...__　　 |　　　 |
　　　　l. ,.=､　　'ﾞｰ’　　ｌ. ,.-､ |　　　　　　　ボケていてもおかしくはないが・・・・・・・
.　　　　l ｀ﾞ7ﾞ　　　　　　 ! j h | |
　　　　 l　 !　､　　　　 └;__.ﾉ |
.　　　　 l. ,ゝ'"´ﾞヽ　　　　j. ｀ｰ|
　　　　　l. ｀゛ﾆ￣｀　　　 j　　 |
.　　　　　!　　　　　　　,:' /　　|
　　　　　ヽ、　 ___...ノ　/　　 .|
　　　　　　　｢￣　＿＿,..==＝|
.　　　　　　 |ll厂￣￣￣　　　 |
　　　　　　_,.!ｌ　ｌ三三ｌ _,.--―!､＿
　　　　￣ヽ､ll__,..--―'"　　　　　　￣￣
　　　　　　　ｌｌ
1144：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:22:16 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　(　＼
　　　　　　　　　　　　　ヽ　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿__
　　　　　　　 _　　　　　　＼　＼　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　 ¨ヽ、
　　　　　　丶　¨ …──-- ゝ、｀ ‐- 、　　　　　　　　 /　 /　 .ｨ　　　　　 V
　　　　　　　｀ー-　 .__　　　　　　　　　ー／￣ヽ　　　 /　 / / / !__i＿l_i　 l　∨
　　　　　　　　　　 _.　-‐'¨¨¨´　／／　　　 _.　-‐‐'　　　 /　 V_/'´ r ､　, -ｧ｀ヾ.　 V
　　　　　__.　-‐　　 _. -‐　　 /¨ /　　　 /ヽ-､　　　　　/ |　　! l, tｯ､Y　y'tｯｘ　i　　i　　　　　　　いいや間違いない！　ありゃ完全にボケてる！
　　　　　( _＿__　-‐　/ 　　ノ　　＿.　‐'/　ｌ. . ＼＿／　.　　l　　　'¨　..!ヽ　　l　　.
　　　　　　　　　　／　ｨ　　　／＿,　／　/. . . . |＼　　 i 　　.　　　 __ 　　　　l　 /　　　　　　　いくら何でも、并州と本州の違いも気づかない上に、
　　　　　　　　／　／　｀¨¨¨lヽ---‐' 　 /. . . . . ,　 |ヽ　 .l　　、　 /¨¨ヽ　　 /　. ヽ　　　　　　お前が気にした本州の刺史就任に太傅殿は気づかなかったんだぞ！
　　　　　　　　〈__／　　　　､. .＼--‐'´. . . . . / 　 ! i、ハ　　　ヽ　` =‐'　イ　 ,　　＼＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ. . . . . . . . . . ./ 　 //. . Tt､　　　 t､. 　_.イ　|　 l i　＼＿_}　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_＿＿_ ／　ｨ /. . . . ヾt、　　　ﾏﾆヽ_l　 l　 ! ﾏ　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿__　／／. . . . . . . .ﾍ　 l､ t､V l r'7 l　　　ﾏ　ヽ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿_／. . . . . . . . . . . .}、!;Y;;;;;ﾏl !ｼ、lﾊｨ∧/V／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨i＝=- ､. . . . . /　ﾏ;;;;;;;;;;i¨７　ﾏ;;;;;;;;;;;;;;i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:i:i:i:i:i:i＼. . / 　ﾊ:;;;;;;;;|'´　　ヽ:;;;;;;;;;l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､i:i:i:i:i:i:iヽj _／　 V;;;;;!_.　=ﾆニヾ:;;;;! ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼　＼l¨´ . . . . ＼∨l＼_l、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼　ヽ . . . . . . . .ヽヾ==ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:!　　l |. . . . . . . . }　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|　　| l. . . . . . . . l　　　ﾊｼ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:l　　 ! !. . . . . . . ,　　 /. . ヽ
1145：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:24:34 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　-‐　　￣¨ヽ-─‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　／　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 /　/　　　　　　　 `　　　　　 V
　　　　　　　　＿　　　　　　 i　　 /　/　　 ' 　　　　i　　　､　V
　　　　　 r─‐'-r ､_)　　　　　 |　　　 l 　 !　| 　 i 　　 |　 i　　　|　 l
　　　　　 l 　ｙ'　 /ヽ、　　　　/l　　i 　 !　 |　ﾊ＿l＿_l__ﾊ　 l　|　 !　 |　　　　　　それにだ、子元だって何も言わなかったし、それどころかヤツは中護軍復帰を求めてきた。
　　　　　ﾉ　/ 　 /　 /¨ヽ　　 '　! 　 V　! Tニ:::<¨ヽ　　r'７｀¨Tt　,　　l
　　　　<　　　／　 / 　ﾑ　 /　j　　ヽ l　ｌrｚｪｭｧ¨´;:. f:'::ｒｪｫ､ﾘ. /　　 !　　　　　あいつの弟は無職だし、あいつもいい加減に無役でいることに飽いているんだろう。
　　　　　＼　　　　　　　　Y ／ l　　　ﾏ　　　　'´ 　.:　`　　　|/　　ハ
　　　　　　r＼＿__　　　　}　　、　　　ヽ　　　　　|　　　　!　　 /　ヽ　　　　　もはや、我々に恐れるものは何も無い！
　　　　　　| / . <＼ _＿__/､　　　ヽ　　　 . 　　　 .ﾆ.　　　 '　　/　　　＼＿_ ／l
　　　　　　/. . . .｀ー----〈／　　＼　　 t､　ヽﾆ二ｱ　　/　　/!　　　　　　　!
　　　　 /. . . . . . . . . . . . . }／　　　ﾄ､　　＼　｀¨´ 　イ　　/ |　　　　‐-　　_＿|
.　　　　/. . . . . . . . . . . . . /¨ヾ¨'‐- 、!　ヽ　l-ヽ __,ィ´ィ/ 　 /　l　　　　　　　　　|
　　　　/' ヽ. . . . . . . . . . ./　／ﾏ　　 l　i　､ |¨ヽ i　f¨´ i　 ,　　 l　　　　` ‐-　 __/
.　　 /ヽ、 V. . . . . . . . ./／　　_V　　l　ハ　ト､ }.!　!:::::::l　ﾊﾄ､l､ゝ、＼　　　　/
　　 /､　 i　 V . . . . . . /_.　-‐　　V　 |y;;;;;;;∨;;;;;;l-‐ﾃ¨｀iV;;;;;;;;;!;;;;;;ヾ--＼　　 /
.　 /　i 　ヽ　＼. . . . /＿_.　　-‐‐!　 l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l／　　ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V　　 l､／
　/　　ヽ　　＼　￣ 7. . . . . . . . . .!　ﾊ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!-‐　 _.ﾆﾄ､;;;;;;;;;;;;;;;;;;;V　　| ヽ
　ヽ　　　＼　　￣￣l. . . . . . . . . .ムｲ､ヽ;;;;;;;;;;;;;;;!￣. . . i　ヽ:;;;;;;;;;;;;;;;;;V　 lヽ V
　/ ＼　　｀ー---i. . . . . . . . ,i:i:i:/:i:i:ヽ V;;;;;;;;;;;;|. . . . . .!　　＼;;;;;;;;;;;;;}o､ﾉ　　V
./i:i:i:i:i:ヽ＿＿＿__/. . __.　-‐:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:l　ヽ:;;;;;;;;l . . . . . !　　　{lヽ:;;;;;;;/oハ　　 !
､:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/／:i:i:i:i:i:i:i:i:／:i:i:i:i:i:i:i:! 　ヽ:;;/. . . . . . l　　　ヽ　､/／:i:i|ヽ　!
.∨i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i／i:i:i:iｚ-‐='´:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|　　　 ': : : : : : : :|　　　　　　　|:i:i:i:|､　V
1146：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:24:46 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　,､-──-
　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::/γ⌒ヽ:＼
　　　　　　　　　　　　　　 /／⌒」VV⌒＼::∨::..
　　　　　　　　　　　　　　 ||::::i'´　　　　　　|:::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　 ]|:::| __ノ　＼__ |:::|::: :|
　　　　　　　　　　　　 i|:::|≡≡ ,ｨ≡≡|::｢ﾊ::|　　　　　確かに太傅殿・・・・・司馬懿がボケていれば我々の敵はいないしなあ・・・・・
　　　　　　　　　　　　 |｢ {　　 ,L.　　　|::レ:::|
　　　　　　　　　　　　　　ﾊ,圦　　_ ＿　　 |::|::::::|:.
　　　　　　　　　　　　　　,:::i|:::|ｉ＼　 ‐ ｀／|::|::::::|:::.
　　　　　　　　　　　　　 /:/.|:::|ヘ＞ｰ＜／|::|::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　 {::{ j|:::|i:i:i:〕iト　ｲi:i从:∨:ﾉ:::ﾉ
　　　　　　　　_　 -　''＼￣ﾞ|:::|`'＜i:i:|i|i:i:i:i:iｼ＼:::／`＞‐　＿
　　　　　　　/{　　　　＼|:::|　　　＞へ¨´　　　／　　　　　 ∧
.　　　　　/　{　　　　､丶`しヘ､／.:.:.:.:.:.:＼　／｀ヽ、　　　　}　∨
　　　　　 /　　{　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.◯.:.:＞.:.:.:.:.:.:｀ヽ　 / 　 ∨
　　　　　i{　　∧ | |.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:ﾆ=- ⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　|へ　　|
　　　　　ﾉ＼/／Ｌj.:.:.:.:.:.:.:/ﾆ=-　￣　 |.:.:.:.:.:ｒ──‐┐.:. |__j＼／´|
　　　　 /__／/i:i:价.:.:.:.:.:. ||　　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:|i:i/∧＼∧
　　　　/／.:./i:i:ｉ:圦.:.:.:.:.:. ||　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:/i/i:i:i∧.:.＼〉
　　　 √.:.:.:.|i:i:i:i:i:小､.:.:.:.:.||　　　　　　.|.:.:.:.:.:|　 ☆　 |イi:i:{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:. |i:i:i:i:i:/|i:i:＼.:.:||　　_　　-‐=＝=‐＼___／i:i:i:i:/{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:./i:i:i:i:/ .∨i:i∧:||　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i:i:i:i:i:i/　ﾏi:i:i:ｉ|.:.:.:.::,
　　 .:.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　 ∨ｉｉ∧||　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.: |i:i:i:i:i/　　∨i:i:i|.:.:.:.:′
　　/.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　　 ∨i:∧　　　　　　|　　　　　ji:i:i:i:i′　　 ∨∧.:.:.:.:ヽ

太傅となっても樊城救援の為に自ら援軍に駆けつけ、呉の名将朱然を敗走させたことを知るだけに、
曹爽は半信半疑ではあったが、司馬懿はすでに還暦を迎え、古希になろうとしている老人である。

李勝の報告はあまりにも生々しい情報であっただけに、司馬懿が本格的にボケてきたのではないかと
思い始めるようになった。
1147：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:25:06 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__＿___ __
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､:.´: : : : : : : : .｀: ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : :_:_: : : :）:.):八: :.ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,': /´　｀ー ´　　ヽ: :i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i: /　　　　　　　　　 i: :!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{: !　　　　　　　　　 j:.l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',:!　_＿､　　,_＿　 i:/　　　　すでに郭皇太后は別宮に追いやりましたしな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ!.　ﾟｰ`/ 　 `ﾟ-´　ﾘ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ {;ﾍ　　 ,　　　　　　ｊ:ｿ　　　　尚書令である司馬孚も、太尉の蒋済らも大将軍殿には及ばない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､ﾘ　ﾊｊゝｨ小　ﾑﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !､　｀ニ´　　/!　　　　　来るべき時が来たのかもしれませんな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |ヽ　　　　　ｲ j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト､ヽ _＿,　／i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {ヽ;:＞.v.＜::;ノ}
　　　　　　　　　　　　　 __、　　　　 __＿_jヾ;j::::| | |:::i_シj､_＿__　　　　　　,__
　　　　　　　　　　　　ﾑ７´￣￣￣::´::::::::::::::＼::::| | |::::_／::::::::::::::｀::￣￣￣｀７ﾑ
　　　　　　　　　　　　 /:::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀| | |´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::',
　　　　　　　　　 /::::::::ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j::::::::',
　　　　　　　　 ,':::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |::::::::::::::::::〔二二二〕:::::::::i:::::::::ﾊ
1148：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:25:16 ID:wrqbJe/20: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,......,,,,__
　　　　　　　　　　　　　　　　　,､丶`:::::::::::::::::::｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /::/／⌒ヽ:::::::::::::::::::`:､
　　　　　　　　　　　　　　　　j:::/￣＼:::::|:::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　ルi_ノ⌒|::::|:::::::::::::|::|:::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　{ﾘ _ｭ_ｚ .|::::|〈::::＿:|::|:::::::{ 　雌伏の時は過ぎたということか・・・・・・・・
　　　　　　　　　　　　　　　く...　　　 ∨〈くﾉ^i }|::|::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　 |j_　　ｕＶ〈しシ':|::|＼:::}　　よし、全ては計画通りに行くぞ。
　　　　　　　　　　　　　　　 ,:::}｀ヽ　　.Ｖ〈　ヽ:|::|::::::Ｙ
　　　　　　　　　　　　　　　 |::ゝ　-=≦　∨〉ノ∨|:::::::|
　　　　　　　　　　　　　＿｣:::|‐弌i:i:i:＼xヘ＼i:弍=ミ::
　　　　　　　　 ,､　　￣＼ |:::|　　`'くi:i:i:||i:i:i:>､二..ノ⌒7￢-　 _
　　　　　　　 / {　　　　　　{::::|　　　　＞＜　　　　　／　　　　 }ヽ
　　　　　 /　',　　　　／ゝへ　／.:.:.:.:.:.＼__,､＜　　　　　 /　ﾟ｡
　　　　　　 {　 ∧ 　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.: ◯:＞.:.:.:.:｀ヽ､　　/　　｜
　　　　　　 {　/ /:|　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:ﾆ=-　￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　∧＼ノ|
　　　　　√７´/{　.|.:.:.:.:.:.:／-　￣　　 |.:.:.:.:ｒ──‐┐ : |__{i:i:|＼∧
　　　　　　|／.:/i:ﾑ__|.:.:.:.:.:.||　　　　　　｜.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:|i:ﾘi:i:i|.:.:∨〉
　　　　　 /.:.:.:/i:i:i:iﾏﾑ.:.:.:.: ||　　　　　　 |.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:}7i:i:i:ｉ|.:.:.:ヽ
　　　　 /.:.:.:/i:i:i:i:i:iﾔﾑ.:.:.: ||　　　　　 |.:.:.:.:|　 ☆　 |／i:i{i:i:i:i:|.:.:.:.:.|
　　　　 /.:.:./i:i:i:i:i:i:i:ﾊi:i:ゝ.:.:||_　-‐=＝＝=‐-＼＿_／i:i:i:i:ﾊi:i:i:i:|.:.:.:. |
　　　　.:.:.:.:{i:i:i:i:i:i:i:/　ﾔi:ﾑ.:.||　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|i:i:i:i:i:i/ .ﾔi:i:i|.:.:.:.:.|
　　　　|.:.:.:ji:i:i:i:i:i:/　　}i:i:i:}.:.||　　　　　 |.:.:.:.:.:.:.:.:. |i:i:i:i:i:i{　 ∨∧.:.:.:.:|

少しも雌伏していないどころか醜態を見せ続けていた曹爽は、全てをリセットする道を選択する。

そして同時に、曹爽一派滅亡のカウントダウンは始まっていた。

【続く】
1149：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2019/01/26(土) 22:25:31 ID:wrqbJe/20: 今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。
1150：尋常な名無しさん：2019/01/26(土) 22:31:25 ID:lv6IFotI0: 乙
1151：尋常な名無しさん：2019/01/26(土) 22:43:54 ID:J8W9Io8s0: 乙です
敵を騙すにはまず味方から
1152：尋常な名無しさん：2019/01/26(土) 23:13:02 ID:h/WazOB.0: 乙
1153：尋常な名無しさん：2019/01/26(土) 23:25:54 ID:ZGy2rqzc0: 乙！
1154：尋常な名無しさん：2019/01/27(日) 00:13:56 ID:54n5W7kE0: 乙です
演劇はあらすじを知っていると役者の演技だけで楽しめるね
1155：尋常な名無しさん：2019/01/27(日) 08:23:51 ID:BmlXg8Do0: 乙
1156：尋常な名無しさん：2019/02/08(金) 21:10:13 ID:/2wG6XlI0: 乙！
1157：J ASRAC管理楽曲歌詞掲載可、1レス最大8,192byteまで可：2019/02/22(金) 21:09:00 ID:Ej4Nthm20: 乙！
1158：J ASRAC管理楽曲歌詞掲載可、1レス最大8,192byteまで可：2019/03/01(金) 21:00:38 ID:S4L2cYxI0: 乙
1159：J ASRAC管理楽曲歌詞掲載可、1レス最大8,192byteまで可：2019/03/15(金) 21:03:16 ID:l.dijkL60: おつ！
1160：コジマ：2019/03/29(金) 02:39:17 ID:Qe3hrqYY0: 文をやや詰めすぎな傾向こそあれど、
基本的には読みやすい文章と後に引っ張るストーリーで結構な速度で引き込まれた。
敢えて主語を後ろに置く文、私は好きです。
1161：J ASRAC管理楽曲歌詞掲載可、1レス最大8,192byteまで可：2019/04/05(金) 21:03:23 ID:DrFXQcsQ0: おつ
1162：J ASRAC管理楽曲歌詞掲載可、1レス最大8,192byteまで可：2019/04/19(金) 21:03:09 ID:fjNHjwgE0: おつ
1163：尋常な名無しさん＠┗(　^o^)┛(　・m・)【令和】J('ｰ`)し('∀`)：2019/12/20(金) 21:07:34 ID:W3mwcEUs0: おつ