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ヤン・ヒューリックの雑談所兼短編連作板2

362：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:00:33 ID:YhG/dJ0A0

　　　　 　 　 　 r'丁´￣￣￣￣｀7￢‐,-､ 　 　 　
　　　　　　　　r'|　|　　　 　 　 　 |　 |/　 ＞、　　　
　　　　　　　　! |　|　　　 　 　 　 |　 |レ'´／| 　 　
　　　　　　　　| |　|　　 ／＼　　 |　 |l　 /⊂う　　
　　　　　　　　| |　|__∠∠ヽ_＼　|　 ﾘ　/　 j　　　
　　　　　　　　|´￣　　　O　 ￣￣￣￣￣｀!　　　　仲達、私が曹公にお仕えしているのに何をやっているんだ？
　　　　　　　　l'"´￣￣ヾ'"´￣￣｀ヾ::幵ー{　　 　
　　　　　　　 ⊥,,,,,＿､　　　　＿__,,,,,ヾ| l::::::|　　　
　　　　　　 　 lヾ´ ｆ｝｀7 　 ﾍ´ｆj￣ﾌ　 | l::i'⌒ｉ　　　
　　　　　　 　 l　,.ゝ‐ｲ　　　 `‐=ﾆ、ｉ　| l´ (　}　　
　　　　　　 　 l 　 　 {　　　　　　 　 U | l　､_ﾉ　　　
　　　　　　　　l　　　/￣　　''ヽ、　　　| l　ヽ_　　　
　　 　 　 　 　 !　　ﾊ´￣￣￣｀ﾄ、　　|亅〃/＼
　　　　　　　 ,人　ｆ　´￣￣￣｀`ヾ　 j ,!// {_っ ）､
　　　　　　／/　｀ト､_＿iiiii＿_____,レ'‐'//　 _,／　/ｽｧ-､
　　　　,.イl{ ｛ 々 !／´しllllﾄ､￣`ヽ、 // /´,.-、 /彑ゝ-{ｽｧ-､
　　,.イ彑l l > ゞ く l　〃 l|ハ.lヽ、　ﾊVゝヽ二ノ/ゝ-{､彑ゝ-{､彑ｧ-､
,.イ彑ゝ-'l l　（ (,) レｼ′　　 !l　｀ｿｧ'´　 　 _ノ7{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､彑{
ュゝ-{､彑l l　 ` -イﾍ　 　 　 !ｌ　//　/⌒ヽヾ/_ゝ-{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､
　{､彑ゝ-'l l f⌒Ｙﾊ　',　　　　!l/ /　ヽ_う ﾉ /-{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､彑ゝ
彑ゝ-{､彑l l｛ に!小　ヽ　　 /!l /　　 ,／　/彑ゝ-{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､


この通りだと、兄である司馬朗の面子が立たないからである。
兄である司馬朗が、曹操に仕えたのはおよそ西暦196年。

晋書によると、司馬懿の士官騒動はそれよりも後の西暦200年以降の話になる。
363：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:00:46 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　,. -‐ ''''''''''' ‐- 、
　　　.　　,ｨ.､_　　､　　 ,.　 ,.ｨヽ　　　　　　 　 )
　　　　 /. `‐_二'ュ､::,.ｨ;二_-" ',　　　 　 　　）.　我　　天
　　　　,'. 　 ' -ﾟ｀'~'　 〈 '.-ﾟ-′ .',、　　　　　 ）　 を
　　 r l;;!　　　　´ , _　_.',｀　　　　l;;ヽ　　　 　 )　 尊 　 下
　　 |＾!;;;ヽ　　　　~ .''' ~ 　　 　./;;|＾|　　.　＜　　ぶ
　　 |. |;;;/　　,､z.=======-､,　 ';;;;ｌ | 　 　 　 )　 べ　　万
　　 ヽ!;;'　　ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./　 .';;l.ﾉ　　　　　)　 し
.　　　 ﾄ,　　　ヽ '´￣￣｀' /　　　l;!　　　　　　)　！　　民
　 　　 |.',　　 　 `'ー―‐'´　　　ノ.|　　　　　　)
　γ''7|　ヽ　､, 　 ｨ::＾::t　　　ﾉ　:. |‐'ヽ　　　　）　　　　！
　 |　|::|　　 ` ヾ':::':::::::::'::ッ '　　:.　l:',.　l、　　　⌒⌒⌒⌒
''".',　',!　　　　 ::｀`''''''''"　:.　　　 .:!::! .,' ｀'ｰ
　　　　　　　　　【董卓】


ちなみに兄である司馬朗は、董卓が専横を極めていた長安にて、
父である司馬防と共にいた。

364：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:01:02 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ___________
　　　 　 　 _____　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　、
　　　　 ／　　　＼　　　 　 　 　 ／　　　 　 　 　 　 ＼
　　 　 _}　l　 　 }　l　　　　　 　 .′　　　　　　　　　　　 Ｖ　　　伯、これはどうもいかん。お主は仲達達共に故郷に戻れ。
　　　.′ 　 __/　 人　　 　 　 /⌒＼　　　ノ　　 　 U 　 |
　　　{　　　　} 　 　 } 　 　 　〃⌒ヽ　ー　____　　　　　　ﾄ
　　　ト　　 _/　 　 /　　　　 _|_'⌒V　　 /______＼　　　　; : ＼__________
　　　{　 　 _}____／{ 　 　 　 Yニ=-　　__________Ｖ________/, : : /＼: : : : :＼
　　　 V__　　 }　　ﾉ　　　　 .:|ﾆﾆニハﾆﾆﾆﾆニl____/⌒l__＼ : : : :＼: : : : :＼
　　　　 }　 　 } 　_}　 　 ／:.:.ト-- /　 ﾏﾆﾆニ/　　 (　/:.:.:.ミ＼:/ : : ＼: : : : :＼
　 　 　 ∨ 　 }　/　　 .:.:.:.:.:.人____|　__,　ー‐　 /　　 /:.:.://: ＼＼ : : : : : : : : : :
　　　　　ゝ 　 V　　 /:.:.:.:.:/... r──‐　／) ／　トイ:.:. // :.:.:.:. ＼ヽ: : : ∧: : : :
　　　　／ }　} {＼ ./:.:.:.:.:/.........⌒＞‐ 　 〈...ヽ_ノ :.:.:.:.: | ｌ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:／: : : : : :
　　　 卜　 7´　　|,.:.:.:.:.:.:}......イ.....|--　　　|.....{:.:.:.:.:.:____| |/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Ｖ: : : |: : :/
　　　 卜　 {__/　 |〉､.:.:.:.:}../７.......|--　　　|.../:.:.:.:.＼_ノ¨¨¨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|: :／|: :/:
　　　 卜　 ノl {　/　 ＼:.:":.:.}..........ーl__　　＼:.:.:.:.:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|く : : ヾ: :
　　　　＼__.ノ {　'〈　 　 ヾ:.:.:.V..,.............,ﾊ　 　＼:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: 从|: :／| :
　 　 　 　 } 　 {　　'〈　 / |:.:.:.:.V...../／.:.:.:.. 　 　 ＼⌒ト:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/　 |: : : :| :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【司馬防】



　　　　　　 r'T ￣￣￣７￢-､　 　　　
　　　　　　i'|..|　　　　　 |　ﾚ,r'ゝ,　　　
　　　　　　|.| |　　,r ､　 |　|i　/rぅ　　
　　　　　　|,|_|,,∠｡Δゝ_|_,ﾘ_/_,j　　　　分かりました。
　　　　 　 |r----ｧー---､;tt-｛　　　
　　 　 　 ⊥,,＿、　 ､＿,,,.ヾ!i::::i　　　
　　　　　　|`､fj,.7　ﾍ,tjノ'i .| ﾘ⌒!　　
　　　　　　| '　 {__　　 ｀` U.!.| `ﾉ　　
　　　　　　i.　 /＿__'_ヽ　　.l.l　ゝ、　　　
　　　　　 人 f `ｰ---''ゞ,　i.｣//{ぅ)、
　　　　／/ぅト､__iiii＿＿ﾚ=//__／ /7ｧ､
　　 ,イ互{々i/ｨﾀ|||ト、ヽ､/ム,r､, /互彑ｽｧ､__
　,ｲ互-!i'（(,)レｼﾞ'''　iﾘ`ｿｧ' _　フ7{互彑互彑ﾀｦ{
´ﾕ彑ﾘ彑,r､'ｲﾍ　　　il,// （　）//ゝ彑{ゝ彑{ゝ彑
ゝ彑{ゝ彑{に少ｿ　　/i/　　／/ゝ彑{ゝ彑{ゝ彑{


董卓の暴政に巻き込まれるかもしれないと思い、司馬防は
司馬朗にそのまま家族をまとめて難を逃れさせようとした。

365：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:01:17 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　　_,.．---- ．._
　　　　　　　　／　、　 　　　､ ,,ヽ
　　　　　　　/ 　 　ﾐ))))))))))）　ｯ'))）
　　　　 　　/　　　　　,ｨ｡ﾆ>,;;　ヾむi　　　　この痴れ狗がッ！
　　　　　　彡､　　　　"""　　(,-､ｯ, ヽ　　　　逃げ出すとは何ごとだ！
　　　　　　{-ﾏ彡ｨｨｯｯ'' ..　　　,,__'_,,,_､i　　　　　
　　　　　　ﾊヽヽ彡'　　:::　''"~　,,;;;;;,,` l
　　　　　/ﾐヽﾆ-）ii　　　'''　　　　/iii> ,}
　　　　 （ミﾐﾐミﾐi｀iiii;,,　　　,,,,,,,,,,,ﾉllll!,ii!
　　　　{ミミﾐ/⌒i: : :　"　""'''!!!!!!!!!ｿ"
　　　 （ﾐﾐﾐ（　（｀ヽ: :　　　;　　　　.::|
　　 　〉ﾉﾉﾉヽ ＼　ヽ　　　 ''';;,　　.::ﾄ､
　　 /ﾉﾉiii　iii ＼ ＼ 　､ 　 　;;　 .::::|　ヽ
　／/ iii　iii　 iiii ＼ ＼　　　　　　:::ﾄ､　 ヽー


だが、まるで自分の政治をダメだしされたと思った董卓は、
これを知ると、司馬朗が逃げ出したと勘違いし彼を止めた。

366：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:01:33 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　'　"　　　　 　`　 ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　／:　 ___V__,, 　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　/:: 　　 ＼　/　 　　　　　　　　ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　/:: 　　 　　 V　　　 　 __,, -ｲ┓ 　 i
　　　　　　　　　　　　　　 i:::i 　 　　　　i　/ 　 _／　_,,r〜' 　　li
　　　　　　　　　　　　 　　l:┏ -　,,_　＼癶ﾚ／　_,,"-=ｫ　 　 　lik　　　　司馬朗、貴様、何か申し開きすることがあるか？
　　　　　　　　　　　　　　il:::iﾚ__こ __ﾐ`V　 `Y ﾄ-'-`-'ノ　　　　jﾐ/^ ,
　　　　　　　　　　　　 　 il::::`尤~_っ`)ｲ:i　　　ヽ ~`　　　　 　　ﾅj　 l
　　　　　　　　　　　　 　 ﾊ:::`:::'"　　'ｲ:_l,_　 _ ,　　 　　　　 　xXjl（ ll
　　　　　　　　　　　　　 Y^l::`::　　　ｨ::r::: :へy ゝ　　　　　ヽミvXj/ l
　　　　　　　　　　　　　　lljlﾘ:::　　　　　:::::::ソ　　　　　　　　 ＼ヾll　lヽ
　　　　　　　　　　　　　　l川ﾘ::::　 　　　__:::,,__　_,,,,_　　　 　:.　 ヽ`y/ﾘ7`,
　　　　　　　　　　　　　爪ﾘリ::::　: __,,ノ_,,　,,　,　- - `=っ　 i:::　　ﾘ彡りり
　　　　　　　　　　　　,ｲ巛川l:::: ::　 　 　...::::::::::.....　　　　　　i::::　 ﾚり彡'ﾘYヽ
　　　　　　　　　　　,ｲ巛巛llﾘl:::: `::　 　　"　　　 ~　　　　　　':　　ﾚﾘ'"彡り川
　　　　　　　　　　　＼` 三川k:::::::　　　　/ﾊ＼,_　　　　　　　　 ﾘ li彡彡'ﾘｿﾘ
　　　　　　　　　　,入NN＼Nl::::＼　　　　7ﾘ川(￣　　　　 /／ '/　li〜-弋川
　　　　　　　　　巛三三 ｫ -ll:::::!ヾヽﾄ i,,, _川川ﾊl,,__ｨｲ_, ノ'　　　/　ﾄ,　　　liり
　　　＼　 　　 l|(三二y/　 llll`,::!l:::::::`ミミミ川ﾘ彡彡 '　　'::ﾉ　　/　ハ: 　　 liﾘ
　　　　　人`--＞〜-ll　　lllllヽ:::::::: : : : :`ミ三ﾘ彡'　　　　 jり　 /　:j: / 　 　人＼
　　　　ヽ人人_^_^_^_^l　　 Y,::::::::::::::::: : : : `ミh　　　　　　ｿ　　　:j:/　　　/_^_l入入ヽ ,,__へ__
　　　　　ヽ人人^ ^ ^ _＼　　＼:::: : : : : : : : 三_　　　　 　　 　 　/　　　/^_^_^l_入入/_^_^_^
　　　　　 ヽ人人^ ^ ^ ^ _＼　 ＼:::: : : : :　 　 二_　　　 　 　 　/　　／^_^_^_^l入入/_^_^_^
　　　　　　　 ヾ＼^ ^ ^ ^ ^ _＼　＼: : 　　 ,,,,__ 二　_ソ　 　　/　／^_^_^_^_^_lﾊ入/_^_^_^_^
　　　　　　　　 ＼l^ ^ ^ ^ ^ ^ ^＼　＼　 　 　　　　　　 　　/　/^_^_^_^_^_^_ lﾊ入l_^_^_^_




　　　　　　 r'T ￣￣￣７￢-､　 　　　
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　　　　　　|.| |　　,r ､　 |　|i　/rぅ　　 |
　　　　　　|,|_|,,∠｡Δゝ_|_,ﾘ_/_,j　　　
　　　　 　 |r----ｧー---､;tt-｛　　　
　　 　 　 ⊥,,＿、　 ､＿,,,.ヾ!i::::i　　　　恐れながら太師様に申し上げます。
　　　　　　|`､fj,.7　ﾍ,tjノ'i .| ﾘ⌒!　　
　　　　　　| '　 {__　　 ｀` 　.!.| `ﾉ　　
　　　　　　i.　 /＿__'_ヽ　　.l.l　ゝ、　　
　　　　　 人 f `ｰ---''ゞ,　i.｣//{ぅ)、
　　　　／/ぅト､__iiii＿＿ﾚ=//__／ /7ｧ､
　　 ,イ互{々i/ｨﾀ|||ト、ヽ､/ム,r､, /互彑ｽｧ､__
　,ｲ互-!i'（(,)レｼﾞ'''　iﾘ`ｿｧ' _　フ7{互彑互彑ﾀｦ{
´ﾕ彑ﾘ彑,r､'ｲﾍ　　　il,// （　）//ゝ彑{ゝ彑{ゝ彑
ゝ彑{ゝ彑{に少ｿ　　/i/　　／/ゝ彑{ゝ彑{ゝ彑{

367：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:01:46 ID:YhG/dJ0A0

　　　　 　 　 　 r'丁´￣￣￣￣｀7￢‐,-､ 　 　
　　　　　　　　r'|　|　　　 　 　 　 |　 |/　 ＞、　
　　　　　　　　! |　|　　　 　 　 　 |　 |レ'´／| 　
　　　　　　　　| |　|　　 ／＼　　 |　 |l　 /⊂う　　あなたは明公として高世の徳を以て陽九の会(終末の世)に遭われ、
　　　　　　　　| |　|__∠∠ヽ_＼　|　 ﾘ　/　 j　　　
　　　　　　　　|´￣　　　O　 ￣￣￣￣￣｀!　　群穢を清除し、広く賢士を挙げており、これは誠に虚心から
　　　　　　　　l'"´￣￣ヾ'"´￣￣｀ヾ::幵ー{　　 思慮を垂れているもので、至治の世を興そうとしているものです。
　　　　　　　 ⊥,,,,,＿､　　　　＿__,,,,,ヾ| l::::::|　　
　　　　　　 　 lヾ´ ｆ｝｀7 　 ﾍ´ｆj￣ﾌ　 | l::i'⌒ｉ　
　　　　　　 　 l　,.ゝ‐ｲ　　　 `‐=ﾆ、ｉ　| l´ (　}　
　　　　　　 　 l 　 　 {　　　　　　 　 U | l　､_ﾉ　
　　　　　　　　l　　　/￣　　''ヽ、　　　| l　ヽ_　　
　　 　 　 　 　 !　　ﾊ´￣￣￣｀ﾄ、　　|亅〃/＼
　　　　　　　 ,人　ｆ　´￣￣￣｀`ヾ　 j ,!// {_っ ）､
　　　　　　／/　｀ト､_＿iiiii＿_____,レ'‐'//　 _,／　/ｽｧ-､
　　　　,.イl{ ｛ 々 !／´しllllﾄ､￣`ヽ、 // /´,.-、 /彑ゝ-{ｽｧ-､
　　,.イ彑l l > ゞ く l　〃 l|ハ.lヽ、　ﾊVゝヽ二ノ/ゝ-{､彑ゝ-{､彑ｧ-､
,.イ彑ゝ-'l l　（ (,) レｼ′　　 !l　｀ｿｧ'´　 　 _ノ7{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､彑{
ュゝ-{､彑l l　 ` -イﾍ　 　 　 !ｌ　//　/⌒ヽヾ/_ゝ-{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､
　{､彑ゝ-'l l f⌒Ｙﾊ　',　　　　!l/ /　ヽ_う ﾉ /-{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､彑ゝ
彑ゝ-{､彑l l｛ に!小　ヽ　　 /!l /　　 ,／　/彑ゝ-{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､

368：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:02:13 ID:YhG/dJ0A0


　　　　　　 r'T ￣￣￣７￢-､　 　　　
　　　　　　i'|..|　　　　　 |　ﾚ,r'ゝ,　　　
　　　　　　|.| |　　,r ､　 |　|i　/rぅ　　　願わくば、往事を監観して少しく三思（熟慮）を加えられん事を。
　　　　　　|,|_|,,∠｡Δゝ_|_,ﾘ_/_,j　　　 そうすれば栄名は日月と並び、伊尹・周公とて侔(ひとし)くするには不足となりましょう。
　　　　 　 |r----ｧー---､;tt-｛　　　
　　 　 　 ⊥,,＿、　 ､＿,,,.ヾ!i::::i　　|
　　　　　　|`､fj,.7　ﾍ,tjノ'i .| ﾘ⌒!　　
　　　　　　| '　 {__　　 ｀` 　.!.| `ﾉ　　
　　　　　　i.　 /＿__'_ヽ　　.l.l　ゝ、　　
　　　　　 人 f `ｰ---''ゞ,　i.｣//{ぅ)、
　　　　／/ぅト､__iiii＿＿ﾚ=//__／ /7ｧ､
　　 ,イ互{々i/ｨﾀ|||ト、ヽ､/ム,r､, /互彑ｽｧ､__
　,ｲ互-!i'（(,)レｼﾞ'''　iﾘ`ｿｧ' _　フ7{互彑互彑ﾀｦ{
´ﾕ彑ﾘ彑,r､'ｲﾍ　　　il,// （　）//ゝ彑{ゝ彑{ゝ彑
ゝ彑{ゝ彑{に少ｿ　　/i/　　／/ゝ彑{ゝ彑{ゝ彑{


なんと司馬朗は董卓を持ち上げつつ、こうすれば良いという直言をした。

369：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:02:37 ID:YhG/dJ0A0

_､+''"~￣￣ ~"''〜､、
　　　　　　　 　 　 　 ＼
　　　　　　　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　 ミミミミミミ}
　　　　　　　　　`````二シ_
　　　　　　　 　 　 　 {_ﾚ’　 ＼　　　　よくぞ申した！
／⌒＼　　　　　　　'´　　　 　 〉
{　/　　ﾐミミｘｘｘｘ彡　　　 ` ^ (
∨ 　 }　`寸ミミミ/　　 ＿＿_ノ
ﾐ∨　___　　`寸ﾐ/　 /:::::::::::人
ﾐﾐ＼ 　⌒Y　　　　{ {::::::::::::::::::＼__
ﾐﾐﾐﾐ}≧=≦! 　 　 　 ＼二二二／ヽ
ﾐﾐﾐﾐ}　　　∧　　　　 ＼　　 　 　 　 ∨
ﾐﾐシ 　 　 　 ＼ 　 　 　 　 　 　 　 ／
ﾐｼ　　爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻
爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻
爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻＿＿＿＿
爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻: : : : : : : : : : : : : : : : :＼
爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻爻: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼



この弁明を董卓は喜び、司馬朗を許した。だが司馬朗は董卓が間違いなく
ろくな死に方をしないことを察知していた為、最終的に逃げ出す。

370：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:03:14 ID:YhG/dJ0A0

　　　　 　 　 　 　 　 i. i r､ ヽ　|　　 ／　｀ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　_
　　　　　　　　　　　 i i　i　ヽ `i.　 r´＿__　　｀ヽ、　ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ'´_　}
　　　　　　　　　　　 | i　i:::　i　|.　 /´ 　 ｀ヽ、　 ヽ　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i i´　! i
　 　 　 　 　 　 　 　 ! i　` i´:i .i　 |　,へ､　　ﾍ　　ﾍ.　 ヽ、　 ,　　　 　 _　　　　　i i｀}　 i
　　　　　　　 　 　 　 i i　　|　〉-i　V 　 　＼　ヽ、　`:i､　 ￣　　／´　　　　　　 /r‐、 /
　　　　　　　 　 　 　 ﾍ...　 ! i //i.　　　　 　 ＼.ﾍ　　　　　　 ‐'　　,,,／ ´｀ヽ　/. |　| /　　　　貴殿はよくやっておるの。
　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾍ....　 // i..　　　＿＿＿_､';　i　　　　　,　彡≦=＝=-./.....|　|'
　　　　　　　 　 　 　 　 へ　//　'ｉ　= 弋.　　 　 o ゞ|　|| ii-<-o──--z =　i 〆//
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i // υ|.　　　 `ー--‐ﾌ´ ゝ-‐' ､ `ー--‐‐′　　i´　//
　　　　　　　　 　 　 　 　 i.// ｀ヽ.i　　　＼ ＿ ノ　　|. 　 　 ｀ ＝=-‐　　　　ﾄ.'//
　　　　　　　　　-‐;;;=-ーt‐tヽ.　 廴　　　 　 　 　 __|　　,　　　‐-　　 　 ,／i.//
　　　　　　　　　　 iii:.　　 |__| }＿＿_｀ヽ、.　 　 ／ i__　　_ﾉ｀ヽ　　　　 '´ i　i//
　　　　　　　　　　　_＿____,r´t;;zx;;,,,,｀　 　 ,;;;;'''''''　　i__/　ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ'''''''';;;;,,　i .//
　　　　　　　　-‐ ´　　　 i 以圭圭圭会llx､　　　　　　　,,　--‐‐‐-- 、'''''{ {
　　　　　　　　 ￣￣｀ヽ、i 寺圭圭圭圭圭心｀ ‐‐‐'￣,.｡x:≦三≧ｭ｡.｀ヽ-,i,,,,
　　　　　　　　　　　iiii:　}´　`寸圭圭圭圭圭l｝ﾉ‐ヽ｛圭圭圭圭圭圭心　ﾉ　;;;;;
　　　　　　　　￣｀ー- 、 　　　　;;;;;;￣￣￣.　　,,,,;;　寸圭圭圭圭圭ｱﾞ´　　 ;;;;
　　　　　　　　　　　　　}　　　　 ;;;;;　 　　　　...;;;''　　　　　￣￣￣￣,,,,;;;;;;　　 ;;;;

なお、尚書右丞だった司馬防は曹操を洛陽北部都尉に起用した恩人である。

　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 -=
　　　　　　　　　　　　　＞　￣｀　　　　　　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　 　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミ=‐
　　　　　　 _彡　 ／ .／　　　　　 　/ 　 　 　 　 　 ＼ ヽ
　　　　　　＞-／ 　/　　　 　 / 　 i　　　　　　　 　 　 ヽ ＼
　　　　 ／/／　 , /　 /　　//　　 i　　　　 !　　 　 　 　 ',.　 ＼
　　　／ﾆ∠ﾆ= ｲ/　,/　　//　/　ｲ　　　　 i　　　　　i　　i ヽ￣　　　ありがとうございます！
　　/ﾆ三三イイ/　//　 ≠{‐y-/､|　　 i　　i　　　　　|　　i厂
　 /三三三/∠ ィへ|　/| .| /∨|{ i //.{ i　/-.i_ i.　　 |　　|!＼
.../ﾆﾆ三三{ﾆﾆﾆi fヽ|/　!/iﾑ_　 i! ∨/| .!/|//i　} .!　 i i.　|i‐-｀-
ｲ三三三三{ﾆﾆ∧､〈i　≦ﾆ==ミ､　 ∨i　__|/　} ﾊ |　 } |! ﾄ!
ヽ三三三三{三Υヽ　 ..:.:.:.:..　　　　　､!≠==ミ､　}|　/! | |
　}､ﾆ三三三{三i　　ﾄ　　　　　　　 ,　　　:.:.:.:.:.:.｀/ }/.:| ﾊ|
　ﾆヽ三三三{三i‐-{∧　　　r-　　　　　　　 　 /彡//!
　 ﾆﾆＹﾆ三三寸　 i∨ヽ　　丶　　　ﾌ　　　　ｲ三// i
=ﾆﾆﾆ}ﾆ三三三＼八ﾑ､ ＼　　　　　　　 イ三ﾆ// /
-=ﾆﾆ}三三三寸三＼厶＼ ＞ 　 ≦ｱ. : .:{ﾆﾆ//／
=ﾆ三}三三三ﾆ寸三ﾆヽ ＼{､　 /／. : . :/三/
ﾆ三三三三三三寸三ﾆ ＼ ヽ,/'. : . : . /三〈i
ﾆ三三三三三三三寸三三＼. : . : . :./三／
ﾆﾆ三三三三三三三寸＞-‐´: . : . :ｲ彡'

371：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:03:40 ID:YhG/dJ0A0


　　　　 　 　 　 r'丁´￣￣￣￣｀7￢‐,-､ 　 　
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　　　　　　　　! |　|　　　 　 　 　 |　 |レ'´／| 　
　　　　　　　　| | ┛┗／＼　　 |　 |l　 /⊂う　
　　　　　　　　| | ┓┏　 ヽ_＼　|　 ﾘ　/　 j　　
　　　　　　　　|´￣　　　O　 ￣￣￣￣￣｀!　　
　　　　　　　　l'"´￣￣ヾ'"´￣￣｀ヾ::幵ー{　　 　　　　あの馬鹿者は一体なにをやっているのだ？
　　　　　　　 ⊥,,,,,＿､　　　　＿__,,,,,ヾ| l::::::|　　
　　　　　　 　 lヾ´ ｆ｝｀7 　 ﾍ´ｆj￣ﾌ　 | l::i'⌒ｉ　
　　　　　　 　 l　,.ゝ‐ｲ　　　 `‐=ﾆ、ｉ　| l´ (　}　
　　　　　　 　 l 　 　 {　　　　　　 　 　 | l　､_ﾉ　
　　　　　　　　l　　　/￣　　''ヽ、　　　| l　ヽ_　　
　　 　 　 　 　 !　　ﾊ´￣￣￣｀ﾄ、　　|亅〃/＼
　　　　　　　 ,人　ｆ　´￣￣￣｀`ヾ　 j ,!// {_っ ）､
　　　　　　／/　｀ト､_＿iiiii＿_____,レ'‐'//　 _,／　/ｽｧ-､
　　　　,.イl{ ｛ 々 !／´しllllﾄ､￣`ヽ、 // /´,.-、 /彑ゝ-{ｽｧ-､
　　,.イ彑l l > ゞ く l　〃 l|ハ.lヽ、　ﾊVゝヽ二ノ/ゝ-{､彑ゝ-{､彑ｧ-､
,.イ彑ゝ-'l l　（ (,) レｼ′　　 !l　｀ｿｧ'´　 　 _ノ7{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､彑{
ュゝ-{､彑l l　 ` -イﾍ　 　 　 !ｌ　//　/⌒ヽヾ/_ゝ-{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､
　{､彑ゝ-'l l f⌒Ｙﾊ　',　　　　!l/ /　ヽ_う ﾉ /-{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､彑ゝ
彑ゝ-{､彑l l｛ に!小　ヽ　　 /!l /　　 ,／　/彑ゝ-{､彑ゝ-{､彑ゝ-{､


司馬朗は董卓相手に対しても、面従腹背をし、気に入らない相手から逃げ出すような男である。

その司馬朗が普通に仕えているのに、弟の司馬懿が士官を嫌がるというのは、
兄の面子に泥を塗るような行為に近い。

この人間関係を読み取ると、そもそも晋書の士官騒動はデタラメを通り越して
信憑性に欠けている。

372：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:04:14 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　,　--───-　 ､
　　　　／ 　　 / ⌒ヽ./⌒ヽ＼
　　　/ 　　,　-{　　/ ﾊヽ　 } ､ ヽ　　　　仲達君は立派な男だよ。必ず、曹公と共に活躍してくれるさ。
　　/　　／　　ゝ _ ノ, ‐ヽ-' 　＼ヽ
　 /　‐┼──-　 　ゝ ノ　 - ‐一!|‐
　 |　　 l.､,　-一　　　　|　　ｰ─- ｌL_　　　
　 |　　／ ＼.／　 　 　|　　ｰ-.／ !
　 ､　'　l.　／＼＿　 　|　＿／　/＼
　　ヽ　 Ｘ　　 　 　 ￣￣　　　／
　　 /､二二二二二二二二 く
　　/　　 　 　／　　( 〒)＼　ヽ
　　!　　/　 /　　　　　　 　 } 　 !


また荀彧は曹操に様々な人物を推挙したが、実は司馬懿のことも推挙している。

そして、荀彧の荀家と司馬家はかなり親しく、司馬懿は荀彧の息子達を
かなり厚遇していた。

晋書だとこうした荀彧の関係性すら乗っていないのでかなり注意して読む必要がある。

373：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:04:28 ID:YhG/dJ0A0

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　　　　　.从:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i艾
　　　　　 从:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i　　　　太傅、後は子元や子上にお任せください！
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そして陳泰はわざとらしい嘘泣きをし、司馬懿を慰めているようで、遠回しに
あること無いことをほざいていた。

374：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:04:43 ID:YhG/dJ0A0

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　　　　　 从:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i　　　　太傅、後は子元や子上にお任せください！
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　　　　　　 人 ( .|/　}/￣|:i:/￣ヽ.|/＿>:ﾉ　(:|.}ﾊ/＿V:i/‐}//ﾉ}イ}/}/
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そして陳泰はわざとらしい嘘泣きをし、司馬懿を慰めているようで、遠回しに
あること無いことをほざいていた。

375：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:05:03 ID:YhG/dJ0A0

　 }:.|.:.:{{:.:.:| :.:.:.:|:ヽ.:.:.ヽ.:.:.i.:.:.| ＼:.:.:.:..ﾚ ＼:.:.｀ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:＼＼.:.:.:､:.:.:.
　 |.:|:.:.|:.:.:.:i.:.:.:.:ﾄ､:.＼:.:}:.:.i|:.:.| ,ｲ:ﾄ､:.:.:.ﾚ'"´＼.:.:ﾄ､∨7.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼＼:.:.:.:.＼＼:.:.::.:.
　 |:.|.:.:l:.:.:.:{l:.::.:.:l:.:.＼:' ,l:.:.}}.:.ﾚ:/}:i∧.:.:i 　　　}.:.i　〉∧`ｰ､.:.:.:｀ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`､:.:.
　 l: |:.:.l:.:.:.:.|.:.:.:.:l:.:.:.:.:＼＼}l:.ﾚ'　i/ ∧:i 　○　',:ﾚ'/／}.:.:.∧ヽ:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　　　貴様！　自分が何を言っているのか分かっているのか！
　 ',:.:.:.:.{:.:.:.:|､:.:.:.l:.:.:.:＼:.＼ヽ}　ム｣i　}} 　　　 ,i:.ｲ　　i:.:./　}:.:.＼.:.:.:.:.}:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　l:.:.:.:.i:.:.:.:} }.:.:.ﾄ､:.:.:.:.＼:.＼.戈≦二il二 '"´ }/ 　 /／ 　 l:.:.:.:.:.:.:.:.∧.:.:.ﾄ､:.:.:.:.:.:.:.
　　 l:.:.:.:.i.:.:.:|:.l .:.L三- :.:.:＼{＼＼　　|　 　 　 　 ／　　　　|:.:.:.:.:.i.:./　}:.:.:|　ヽ:.:.:.:.:.
　 　 l..:.:.:' ,:.:l.:.l:.:l{　 ひ ､',:.:.＼　　　　　　　 　　 　 　 　 　 ﾘ}:.:./}/　　',.:.:l 　i:.:.:.:.:.:.
　　　|.:∧.:.＼ヾ:.:｢二ｱ　 }へﾍ＼　　　　　　　　　　　　　　　|:./　　　　 i:.| 　}:.:.:.:.:.:
　　　|/　l:.:ﾄ､:ヽ.:.{ ∨　　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|/　　　　　 }}　/:.:.:.:.:.:.
　　　　　 l:{　}:.ﾄ､:∨　　　　　｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i /:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　|　i.{　∨　　　　　＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ムﾍ:..:.:.:.:
　　　　　　 　 |　　＼　　 '"´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　 }:.:.:.:.
　　　　　　　　　 　 ﾚ'`ｰ-､ 　 　　　　 , -―　￢ﾑｰ ､　　　　　　 　 　 /三　/:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　＼ 　､- '"´￣　x―へ ﾉ＼　r〉　　　　　　　　/三　/ 7:./
　　　　　　　　　　　　　　 ＼　辷x‐十'　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /三　　 /ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ L＿＿　　　　　　　　　　　　　 　 ／三



激怒した司馬昭は陳泰に対して激怒した。母親に対するとんでもない侮辱は
この孝行息子を激怒させるには十分だった。

376：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:05:18 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:::::::::::::::／:／:::::::::::::::::::::::::j:::!::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |:::::::::::y'／::::::i:::::::::::::::::::::::::|::|:::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |::::::::/:/:::::::::::|i:::､:::::::::::::::::::i::i::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |:::::/:/:::::::::::::i=!::|=:､:::::::::::::ﾍﾍ::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::7/::i::::::::::::|tキ!≧:z､::::::::::ﾍﾍ:::::　　　　母上は最後まで父上の為に家を守っていたんだ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾔ:::::7 i::::::::::|',ﾍﾔ!弋ゞ;;ｯ､＜;::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾔ::::i　i::::::::::|:.i: :ヾ､___￣　_ヽ､＞､:　　それにさっきから、あること無いことをよりにもよって、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾔ∧ .ﾔ:::::::i:ﾊ, .ﾔ!: : : ￣: ﾍ,: : : :.　　母上が亡くなったこの場で言うとはどの口で言っているんだ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾔ:::ﾍ ﾔ:::::ﾊ:.:.　ヾ: : : : : : : : :､　:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾍ:::::ヽ',:::iﾍ:',:.　: : : : : : : : : : : .:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾍ::::::::ヾﾍ ヽ　. : : : : : : : : :　.:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ::i:::::ﾊ　　　 : : : : : : : : 　 :::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ! i::::::i::i',　　　: : : : : : :.　　::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∠_　! ﾔi::i',:iﾍ　　　: : : : : : : : ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , イ　　i　i　',!ﾘ ',iﾔヽ　　 : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , イ　　 .::i ﾔ:ﾍ ,j.:.:.:ヾﾍ:::＼　 : :` : : ‐--
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -＜´　　..:.:.:.:.:.:7　ﾍ:.'i,:.:.:.:.:.:.:.ﾍ::::::＼　: : : : ､:_:_
　　　　　　　　　　　　　　　 , -‐'"............:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.i:.:.:.'i,:.i:.:.:.:.::::ﾍ ﾍ:::::::::＼　: : : : :
　　　　　　　　　　 , -‐ '"／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ::::ﾍ:.:.ﾙ:.i::::::::::::::ﾍ ﾍ:::::::::::ヽ : : : : :
　　　　　　　　 ／ノ//／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨:/::::::::::::::::::ヽ ヽ::::::::::::＞ .


思わず、司馬昭は陳泰に向かって殴りかかろうとした。

377：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:05:34 ID:YhG/dJ0A0

.　　　　　　_,,...イi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;＼
　 　 　 ／´ ノ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;＼＼
.　　　 　 ／;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i＼ヾ
.　　　 ／;.ｲ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;∧
　 　 /／/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;∧∧
　 　 　 /;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;∧∧　　　 ､__人_人_人_人_人_  人
. 　 　 /;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ ;|　　　 ）やめなさい子上！  （
　 　 /;iｲ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i; 刈　　　 ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y Ｙ
.　_,ノi/ |;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ|;ｉ;|
　 　 :{:{:|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;从;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;|;ｉ;|
.　　 ｛　|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ/: :＼;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i|;ｉ;|
　　　　 |;i;i/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ:/:_:_:_:_:＼;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i; |ﾚ′
　　　　 |;/|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ/㌃尨㌻ヽ＼;i;i;i;i;i;i∧ 尨㌻㍉i;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ;iﾊ;i;iﾉ｀ﾞ^'
　　-‐^ﾞ{　|ｉ|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iミ===彡 : : ＼＼;ｉ;∧ ===彡;i;i;i;i;i;i;i;i| ﾘ 刈: : : :
　 　 　 　 |ｉ|ⅵ;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ{ 　 　 　 　 ヾ;i＼＼∧　ⅵ: :|;i;i;i;iﾊ;i;|: :刈: : : : :
゛　 　 　 八|!|.Ⅵ;i;ﾊ;ｉ;| : .　　　　 　 　 : : : : :.｀ヾ　. : ::|;i;i;i;|::州: |: : : : : : :
　 　 　 　 　 | ;乂{　从　　　　　 　 　 |: : : : : : : : : : :.从i从::∧ |: : : : : : :
　 　 　 　 　 |　 |:.:...{乂　＼　　　 　 ｀¨´:.. : : : : : ／　jﾘ : l∧ ∧: : : : : :
.　　　　　　 ∧ ∧::.:.　 ヾ　 ＼　ｰ=≦㌃''ﾏ : : ／: : : :ﾘ : ∧ ∧: : : : : : :
　　　　 　 　 ∧ ∧::... 　 　　　＼　ー‐{:　 { ィ: : : : : : : :.∧ ∧: : : : : : : :
.　　　 　 　 　 ∧ ∧:.　　　　　　 ＞-- 〉 圦: : : : : : : : ∧ ∧: : : : : : : : :
　　　　　　　　　　、 ＼　　　　　　　　/ﾞ⌒`''＜: : : : :.∧ ∧: : : : : : : : : :
.　　　　　　　 　 　 ＼　＼　　　　　 .〈　入_　 　`'＜∧ ∧: : : : : : : ::j{ : :
　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　＼＿＿ 厂￣¨`＾^丶 　 :)／: : : : : : : : : / : : :


するとそこに司馬師が入ってきた。

378：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:05:49 ID:YhG/dJ0A0

　 　 　 |:|:.:|:.:.:|:.:.:.ﾄ､＼:.}:.:i:.:.| ＼:.:.:.:.:.＼:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:＼＼:.:.:.:.:
　 　 　 |:|:.:|:.:.:|:.:.:.|:.:.:.:.:.:l:.:i:.:.ﾚ' ｲヽ.:.!´　ヽ:.ﾄ､/.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.＼:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:
　　　　 ｌ:ｌ:.:ｌ:.:.:ｌ:.:.:.l:.:.:.:＼＼:.ﾚ'　!/ﾊ !　Ｏ ':ﾚ':./ヽ:.∧ヽ.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
..　　　　l:.!:.:!:. :!:.:. ﾄ､:.＼:.＼ヽ　ﾑ｣i }!＿＿j:.:/ 　}/　!:.:.:＼:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.　　　　 ｌ:ｌ:.:l:.:.:l:.:.:.l:. ＼:.:＼{＼＼￣}!￣　 }/　　'　　|i:.:.:.:.:.:. Λ:ﾄ､:.:.:.:.:.:　　　ダメだ、もう我慢できない！　よりにもよって、母上を侮辱し、
.　　　　　!:.:.ヽ:.l:.:.:.ｉ{_弐＼:::＼ ヽ　 ﾘ　　　　　　　　 ﾘ}:.:. /}/　}:|　i:.:.:.:.:　　　悲しんでいる父上まで侮辱したのに、何故我慢しているのですか！
.　　 　 　 l:.Λ:＼:.｢二ｱ　}ヘﾍ＼　　　　　 　 　 　 　 |: /　　　i:|　|:.:.:.:.:
.　　 　 　 l/　l:.:ﾄ､ヽ∨　 i　　､　　 　 　 　 　 　 　 　 |/　　 　 }!　|:.:.:.:.:
　　　　　　 　 !::!　∨　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾑﾍ.:.:.:
　　　 　 　 　 jﾉ　　＼　　-‐‐　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　}:.:.:
　　　　　　　　　　 　 ﾚ ー ､　　　＿,-── ､,- ､　　　　　　　/三 /.:.:.:
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ ヽﾆ´＿,ィ=─　 ヘ r〉　 　 　 　 /三 /7.:./
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼ 廴 ＿　　　　　　　　　　　 ／三　 /イ




　　　　　　斗-=―
　　斗:≦:::=―　　_　―二―
≦:::::=―　_　-≦-　　　＿　　　　,
::::::―斗≦::::::::::::::::::-=二::斗::≦彡
―=::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-彡'
:::::::::::::::::::::-=＝ﾆ二:::::::=-:::::::::::::/ /
―‐ ┬―ﾐ≧=-＿::::::::::::::::::::::::::／::
ﾄ､　　ゝ::ノ} :厂／:::::::::=-::::::::／::::::::　　　　ええ分かっていますよ。玄伯、ちょっといいですか？
ヾ:.ｘ､＿,　　'　. 孑''´::::::::::::::::':::::::／
　｀¨¨¨´.　　'"＿　　-=≦--彡1:::::
　　　　￣￣　　　　　 ,ﾚ'´７㍉ l::::::
　　　　　　　　　　　 癶.　 ゝ 刋::::::
　　　　　　　　　　　｛Ⅶﾄ､__ノ ﾉ::::／
　　　　　　 -ｧ　　　 j　ﾞ¨¨"／::イ::::
　　　　　　　　　r 千　　 ／ィ::::::::::::
＜￣`　.,　　　　　　　　　　 ':::::::::::':
`　.,`ｰ ､　｀ヽ　、　　　　. '::::::::::::'::::
　　 `　._ア¨ ﾄ､ﾉ　　　／:::::: ／::::/
　 ､ 　　l　　 j　 ， .イ/:::::::ィ::::::::/
　　｀¨¨ }-‐　　 .lﾍ｛/:::／　|:::: /
　　　　 {　'"　　 l　7:. '　　｜:/
＞--- １　　　　{　'ｲ `'くヽ.|/
　　 　 r'　　　　 ` ､_..　-―‐-､

379：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:06:07 ID:YhG/dJ0A0

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　　　 _,-‐llllllllllllllllllllll-‐"　　 ,ニ-ｰ‐----､-=,,,_　　　 ,／,,,、　　　ゝ＼　　　ﾐr´;;ﾍ;;`;;丶;ヾ
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　　 ゛=ﾆ´:::::::＼､:::::::､_..:::::::::゛):::::::::/／　 　// |ll|　|llル7　,丿　,,l_i_/-‐"゛ 　 !
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　　　　　　　　　　　　　 /　　 _〆:::::y;/V／　　　　　 _,,∠"　　|／　　 i ,l
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なんと司馬師は、憤慨していた弟の代わりに陳泰を張り飛ばした。

380：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:06:31 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　,ｲ/!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::li:::::l　　 l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i、
　　　　　　/　 /,ｲ:::::::::::::::::::::::!:::::::::::l !:::l　 　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
　　　 　 　! /| /!::/l:::::::::::::::::::|i::::::::::l |:::!　　　 !:|!:::::ﾄ:::::::::::::::::::::!::::::::::::::::|
　　　　　 ｊ/:::ﾚ'::::| l/:::::::::::ﾊ:::| !:::::::!　!:|　　 　 ﾘヽ:::| !:::::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::ヽ.
　　　 　 /::::::::::::::|/::::::::/|:l　!:| l::::/ 　 il　 　 ､　　ヽｊ　ヽ:::::::::::i　 !::::::::::::::::::i
　　　　 !/|::::::::::::::!:::::::/ ,ﾘ＿l|__V__,.　　　　　 ヽ`ｰ──V!::::ﾉ_　 lｊ::::::::::::::!:|　　　いきなり何をするんだ子元！
　　　　l/ l:::::::::::::| !:::/ 'ﾞ´＞-テ=､‐　　　　　　'ﾞ´ﾃｨ￣ﾌ‐､V　/｀:! ヽ:::::::::|｀
　　　　　 |::::::::::::l　V　,.ｲ l_ノ;;;::l　　　　　　　　　　 lｰ'ﾞ;;::::! ヽ/::::::l　 〉::::ﾊ!
　　　　　 VY⌒i:|　　 ヽ　l:::::::::ﾉ 　 　 　 　 　 　 　 !::::::::ﾉ _ /:::::/　/:/ヽ.
　　　　　　 { !´ヽ! 　 　 　 ｀￣ﾆ　　　 　 　 ｒ‐､　　｀￣￣ /:::::/　/!ﾉ｀! |
　　　　　　 | l　 （|　　　 ハ ヽ＼　 　　　　 l:::::::!　 !ヾ ＼/:::::/　/:ﾊ　 リ
　　　　　　 ヽ､　ヽ!、　　　　　　　　　　　　 |::::::|　　　　/::::::i_／::!ノ ／
　　　　　　　　｀ヽ、 l　　　　　　　 　 　 ､　,. !:::::l、　　/::::::::::::::::::i　/
　　　　　　　　　 　 ｰi､ 　 　 　 　 　　 　　 　l:::::::ヽ.ノ::::::::::::::::::/‐'′
　　　　　　　　　　　　 ヽ、　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　 -‐‐-‐┼::::::::::::::::::::_／
　　　　　　　 　　 　 　 　 　 ｀i ､　　　　　 　　{::::::::::::::, イ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　|　＼ 　 　　 　 ヽ::,.-'´ 　|
　　　　　　　　　　　 　 　 _,.-‐|　　　ヽ. 　 　_,. '" 　 　 ├-､
　　　　　　　　　　　　　 / 　 　|　　　　 ｀￣　　　　　　 |　 　!
　　　　　　　　　　　　 ノ　i　　 |　　　　　　　　　　 　 　| l　 ｀ヽ.
　　　　　　　　　　　／　　l　　 |　　　　　　 　 　　 　 　ﾞヽ!　 　 ヽ




　　　　 ,ハ :::: :::: :::::::::::.::::::::::::::::ヽ::::::::､::::::::::::ヽ ::::::..ヽ::::::`､ :. ::::::ヽ :::::.:.::｀ヽ、
　　　　　　|／| ::: :::リ､:::rＮヽ＼::::ヽ､::::ヽ､::::::丶＼　::.＼:::::ヽ .:. :::::｀ヽ‐- ､_:::＼　　　　黙って聞いていれば、我が母を侮辱し、父上すら侮辱する。
　　　　　 /　 ﾊ ::.:.::!　V　/　 ＼ヽ::i ヽ:::| ｀ヽ::､::｀ヽ丶､:::丶､::､ :::::...､::::＼　｀`ヽゝ
　　　　　　　 { ヽ.: ::l 　　/　　　　 ヾ　ヽ:i　　i| ヽ::::ヽ＼｀`'' ‐---::::ヽ:::＼rヽ、　　　　そんな男に黙っている私だと思っているのですか？
　　　　　　　　　 ';:: :! 　〈　　__　　　　　ヽ　　|　 ',::::::: :＼:.::､｀ヽ:＼::::::ト ､::丶、
　　　 　 　　 　 　|:: ﾊ　　`　　　　　　　　　 　 　 }:::::::. ::::ヽ::ヽ::.:＼:ヽ､ヽ　｀` ｰ-
　　 　 　 　 　　　|/l:ハ　　 ､　＿＿　　　　　　　ﾊ:::::.::| :i:.:ヽ.:i::: :､:ヽ}　｀`
　　　　　　　 　 ノ ﾉ'　l心　　`ー‐一`　　　　　 ,. '|:::::::| :| :.::.N :;､!`､ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 |ハ　　　　　　　　　,　'´　i!::::::| ::|　:.ハ | ＼ヽ!
　　　　　　　　　　　　　　ﾘ ヽ　　　　　 ,.　'´　　 ,/!/ |: :::､　!　 i|
　　　　　　　　　__　 __,.ノ/ 　 ヽ __,,.　'´　　　　　 ノ　l,ｲ:: ﾊ:{ 　 |
　　　　　,..､,.ィ"r''"´　 .:::　　　　r　　　　　　　　　/ /　|､:! ヽ、
,,.. -‐''"´　{　　 ヽ　　 r　　 i　ヽ＼　　　　　　 ／　　　: ヾ丶､
　　　 l　　 |　　ヽ ＼　　　　ｌ　　＼!　　　　　/　　　　　　 ヽ　｀ヽｰ-､_
　　|　|　　　　　 ヽ　 ＼　　 ヽ　　　　　　　　i　　　　　　　　　　 ﾉ /　 ヽ､
､　 |　|　　　　　　　､ 　 ＼　　　　　　　　　　ノ　　　　　　　　／ / r　　　｀`丶､

381：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:06:51 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　/:/:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::丶:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　　 /::/:::i::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　　 /:::/::::i:::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::┛┗ ::::::::::::::::::::
　　　　 ./:::/:::::l:::/::::::::::::::::i::ヽ::::::::::::::::::::＼::::::::::＼::＼::::::::::::: ┓┏:::::::::::::　　　　　　しかも大将軍殿や、蒋太尉、田衛尉や伯父上までいるこの場で、
　　　　 |::::i::::::l:::l::i:::::::::::::::::l::人::::::::＼:::::::::::＼::::::::::＼:ヽ:::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::　　　我が父と母を侮辱するとは一体何を考えているのですかあなたは？
　　　　 |::::ii:::::i:::::i:::::::::::::::::l:||__ヽ::::::::::ヽ:::::＼ヾ:r======ヾ::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::　　　
　　　　 |::::i i::::l::::::i::::::::::::::::i「:::i　ヽ:::ヾ::::＼::ヽヾ|:;;;l|　　:/　＼:::::::::::::ヾ::::::::::::::
　　　　 |::::l i:::l::::::i:::::li:::::::::::i;::;:il　/i＼ヽ　　＼丶ﾐ=≡彡´　　＼:::::ヽ::::＼:::::::
　　　　 |:::i　l::i::::::i::::l:::::::::::::ｉﾐ彡´/　　ヽ＼　　ヽ　￣　　　　　　ヾ:::::ヽ:::::::ヽ::
　　　　 i::i　 l:li::::::l　 l;::::::::::i　 　/　　　　　　　　＼　　　　　　　　i::::i::i:::ヾ::::::::
　　 　　 il　　l　i:::i　　i::::::::i　 く　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i::i　ｌ:l:::ヾ::::
　　　　　 i　　　i:::l　　l:::::::::ゝ　　ヽ　｀丶　　　　　　　　　　　　　　i::i　i:l::::::ヽ::
　　　　　　　 　 i::l　 　i::::::;丶　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i:i　i:l::::::l::::::
　　　　　　　　　 ll　　　l::::i::::丶.　　　.　____　　　　　　　　　　　　:::i::;:;l;;:::l::
　　　　　　　　　 l　　／　 i::::l:::iヽ.　 ﾞヽニニﾆ=｀__　　　　　　　:::::::l／l::::i
　　　　　　　　　／　　　　l:l　l:::丶　.::::..---‐‐　　　　　　　　::::／::::::::i:l
　　　　　　　／　　　　　　i:　　i::l ＼　　　　　　　　　　　:::::／:::::::::::::::::i
　　　　　／　　　　　　　　i　　i:i　 　ヽ　　　　　　　　:::::;／:::::::::::::::::::::::
　　　／　　　　　　　　　　　 　i　　　　ヽ.　　　　　.:::／::::::::::::::::::::::::::::
　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄ､＿__::／＼::::::::::::::::::::::::




　　|:::::::::::::::::::::::::::,.::,',':::::::,,:::::::::::,　ﾉ.|::::/. .!、::::::::|!::::::
.　 |:::::::::::::::::::::::／'':/:::::,'',',i'::::::,','/ . |:::!. . .ヽ:::::::::|`､:::
　　|::::::::::::::::／ ,','::i:::／::i':|::／i''. . . .!::|. . . ヽ:::::::|. .`、　　　　僕はただ、本当の事を言っただけだ！
　　 !、::::::::i'"::::::!__|:/;;=ﾆ';|'-;;;'ﾆ_;_;_;_!|. . . . ヽ:::::| . . .
.　 　 〉i'|/ヾ、 `￣!' ,,.-=＝ﾆﾆﾆ=-.､`"':ｰ- .ヽ:::| . . .　　　　批判される筋合いじゃない！
　　　,' /ｿ入'､　　　ゝ　　!:::（　 ）::.!`'ヽ. ::::ヽ .:ヽ|　. .
　　　!、 /　ハ　　　　' ,　ヽ:;;;::::;;ノ　　,. 　 　`. :`!、
　　 　ヽ`ｰ､`'ﾊ.　　　 　` - --- ‐　'
　　　　 ヽ、ヽハ　　　　　　 "''''' "
　　　　　　ヽ､,,-;
　　　　　　　　,,-!,　　　　　　　　　　　　　　 .i|　..
　　　　＿,,r‐"/::::!,　　　　　　　　　　　　　 /:! .:::::..
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382：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:07:05 ID:YhG/dJ0A0

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　　　　　　　　　 |lllllll|　_,-‐7|llllll| |lllll|
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　　　 _,-‐llllllllllllllllllllll-‐"　　 ,ニ-ｰ‐----､-=,,,_　　　 ,／,,,、　　　ゝ＼　　　ﾐr´;;ﾍ;;`;;丶;ヾ
　 　　|llllllllllllll-7lllllll| 　|lllllll|/lﾉ,へつ__,,ノﾆ_;;;::::＞'￣￣　　　　　, _,,/,ノ￣゛｀'l;i;i､;;lﾞ‐'-､;;ﾍ;ヽ､　.
　　 　!ﾞ'´ﾞ.,;;,iｌ　|llllllll|　 |lllllll|｡゛。　￣　_,-‐'／,´　 　 　 　　 　 ,／-､____ ﾟ　 _ﾙi;;i　' ‐=7i;;;ﾊ｀：
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　　　 　 |ll|ll|　　|lllloﾟ 　,l!!;ﾞﾞ￣ﾞ^ﾆ=-､=‐'´ 　 　 　,／..::／｀ﾞ゛｀‐-､:::::::::::::::::::::V´::::::::⌒ヽ
｀ﾞ,ヽｰ―'l!llll｢ =､⌒=ﾆノﾆ,-‐´　 　｀＼、　　　　／／o｡　　　　 　ヽ:::::::::::::,::,-‐､､:::::::::::::/
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すると、再度司馬師は陳泰を張り飛ばした。

383：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:07:19 ID:YhG/dJ0A0

.　　　　　　_,,...イi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;＼
　 　 　 ／´ ノ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;＼＼
.　　　 　 ／;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i＼ヾ
.　　　 ／;.ｲ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;∧
　 　 /／/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;∧∧
　 　 　 /;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;∧∧
. 　 　 /;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ ;|　　　君のことは、あの陳司空の息子として、尊敬していましたが、
　 　 /;iｲ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i; 刈　　　玄伯、いや、陳泰！　あなたがこれほどまでに不徳な男とは、
.　_,ノi/ |;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ|;ｉ;|　　　思ってもいなかったですよ！
　 　 :{:{:|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;从;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;|;ｉ;|
.　　 ｛　|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ/: :＼;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i|;ｉ;|　　　本日限りをもって絶交します！　失せなさい！
　　　　 |;i;i/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ:/:_:_:_:_:＼;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i; |ﾚ′
　　　　 |;/|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ/㌃尨㌻ヽ＼;i;i;i;i;i;i∧ 尨㌻㍉i;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ;iﾊ;i;iﾉ｀ﾞ^'
　　-‐^ﾞ{　|ｉ|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iミ===彡 : : ＼＼;ｉ;∧ ===彡;i;i;i;i;i;i;i;i| ﾘ 刈: : : :
　 　 　 　 |ｉ|ⅵ;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ{ 　 　 　 　 ヾ;i＼＼∧　ⅵ: :|;i;i;i;iﾊ;i;|: :刈: : : : :
゛　 　 　 八|!|.Ⅵ;i;ﾊ;ｉ;| : .　　　　 　 　 : : : : :.｀ヾ　. : ::|;i;i;i;|::州: |: : : : : : :
　 　 　 　 　 | ;乂{　从　　　　　 　 　 |: : : : : : : : : : :.从i从::∧ |: : : : : : :
　 　 　 　 　 |　 |:.:...{乂　＼　　　 　 ｀¨´:.. : : : : : ／　jﾘ : l∧ ∧: : : : : :
.　　　　　　 ∧ ∧::.:.　 ヾ　 ＼　ｰ=≦㌃''ﾏ : : ／: : : :ﾘ : ∧ ∧: : : : : : :
　　　　 　 　 ∧ ∧::... 　 　　　＼　ー‐{:　 { ィ: : : : : : : :.∧ ∧: : : : : : : :
.　　　 　 　 　 ∧ ∧:.　　　　　　 ＞-- 〉 圦: : : : : : : : ∧ ∧: : : : : : : : :
　　　　　　　　　　、 ＼　　　　　　　　/ﾞ⌒`''＜: : : : :.∧ ∧: : : : : : : : : :
.　　　　　　　 　 　 ＼　＼　　　　　 .〈　入_　 　`'＜∧ ∧: : : : : : : ::j{ : :
　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　＼＿＿ 厂￣¨`＾^丶 　 :)／: : : : : : : : : / : : :

384：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:07:36 ID:YhG/dJ0A0

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.:::::::/ 　 l:::::::::::/;i::::／　　l:::::／ 　 l:::::::::::::::::::/　　,/:::::::::::/　　　l::::::::::::::!　　　　　　ｷ;:;:', 　 　 V:::::::::::l
:::::/　　 l:::::::::/ /::/　　　 l:::::l　　　l:::::::::::::::::/　　 ,':::::::::::/　　 　 i:::::::::::::l　　　　　　　',::;',　　　 ∨::::::::l
／　 　 l:::::::/ /::/　　 　 ,l::::/　　　l::::::::::::::/　　 /:::::::／ 　 　 　 l:::::::::::::l　　　　　　　 ヽﾍ　　　 ヽ:::::::l
:　　 　 l:::::/ /::/　　　　,i::::/　　　 l::::::::::::/　　 /::::／ 　 　 　 　 l:::::::::::/　/　　　　　　　 ﾞメ,　　　∨:::!　　　　ああこっちから絶交してやるよ！
　　　　l::::,'　i::,'、 　 　 ,i::/　　　　l:::::::l:::::l　　 /／ 　 　 　 　 　 l:::::::::/　/　 　 　 　 　 ／　'i!　　　∨l
　　　　l::,!　 l'　 ＼　 　 l!　　　　 l:::::/i:::::i　 ／　　　　　 ./　　 ,':::::::/　/　　　 　 　 ／　　　!　　　　Y　　　　だいたい君の事は、昔から嫌いだったんだ！
　　　　l/　　　　　 ＼　 l　　　　 l::::,'　l:::::l,　　　　 　 　 〈　　 /:::／　　　　　　　 ／　,.ィ´　　　　　　!
　　　　　,.rｧ'" ｀丶、 `ヽ、　　　 l::!' 　 ',:::l 　 ',　　 l　　　〉　/／　　　　　　　 ／　 _,.，'仁'’`丶、　　　　　　いつもいつも、適当な事ばかり言って、人を振り回してるくせに！

　　　　 ,ｲ: : : : ,/　　｀'ｰｭ 、`ヽ、!　　 　ヽ! 　 ﾍ 　 i　　/　　　　　　　　　_,.イ＞'¨’　 ヽ,: : : : : : i〉　
　　　　　l : : : : i'　　仁i　i　!`丶,`'ｰｬ、　　　　　〉 /　,〈　　　　　　 ,. r 仁'’: :,i　' .ｨｬ　i　l : : : : : ﾘ
.　　　　　,: : : : ﾑ　! l リ 　 l: : : ∨;:;,`´｀丶,／　　　　　ヽ　ヽイ　`´;;:;:;:/: : : : i 　ﾏリ　! ﾘ: : : : : ﾉ　　　　/
ﾍ　　　';;;;;丶 : : 人　　　 .ノ: : : 丿　;:;;:;;;:;;:;;:;:〈;:;:<;:;:;:;:;:>;:;:〉;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾑ: : : : : ',　 ー　 ﾉ: : : ／_　　　　/
. ﾊ　　　';;;;;;;;;`'ｰ-≧=-ィ　-一'’;;;:;:;;;;;:;;;:;',　　 ﾞヾ、,,,　,ｨ;ｲ 　 　,.ィ;:;:;:;:;:;:;`'ｰ=: : ゝ -‐ｨ'_ ,.ィ',’.;';:;' ヾ、 /
　 ﾍ　　　';;;;;;;;;;;;;二三三;;;;:;;;;;;;;;;;;;; '"ﾞ　　ﾍヾ、　　　　　　　　/／　　´ﾞヾ;:;:;:;:;:二三三ニ;:;:;:;:;:;:ノ　　ゞﾒ
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385：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:08:05 ID:YhG/dJ0A0

　　　　／ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉr、　　　　,/＼,,ﾍ／＼,/＼,／＼
　 　／ｌｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾘｉﾄｉｉｉｉｉｉｉﾊｉｉｌ　 ｉｉｌ　 ｌｉｉｉﾊｉｉｉｉｉｉﾘｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ、　　　＞
　 " 'ｌｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ／ｉﾘｉｉｉｉﾊ/ ｌｉｌ　　ｉｌ　　ｌｉｉｉ／ｌｉｉｉｉﾄｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｌ 　 　 >
　　/ｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾘｉｉ/--ﾄｉｉｉｉ/　　　　　ｉ　　_ｌｉｌ"　 ｌｉｉｌ　ｌｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉﾄ　　 ＞　二度と顔は会わせないからな！　
　 rｉﾊｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｌ ｉｉ　　 ,,__"`'r、 ,ｉ ｉ,　_,,／,, yrーｉr、　ｌｉﾊｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉ〈 　　 >
　 ｉｉ　ｌｉｉｉｉｉｉｉｉｉｉｌ　　 yr"~~`''y,^",‐`　-''r''~,,　　　“　　　ｌｉｉｉｉｉｉｉｉrヘ,,　 ^
　　　/,ｌｉｉｉｉｉｉｉｉｌ　　　　　　　　 〈ｌ,`　　　　　　　　　　　 "_,,／~　 /　　"/／ヘ／＼,,^＼,,/＼
　　/⌒ヾ,ｉ--ｌ　　　　　　　　　　_,,....,,_　　　　　　　　 ,.／　　　 `r,,‐-、
　　ヽ ,　　ヘr..,,_　　　　 ,,r-_''"- ｰ--丶、　　　　　／　　　　　　　　 〉
　_,,　」　　　　　ヽ、　　　rｌ'"　　　　　　ゝj,　　　 ,/　　　　　　　　　ｌ'~
ｌ　　　　　　　　　ヽ、 　 ｌ"　　　　　　　　 'ｌ　　　ｌ　　　 ヽ,,　　　　 ヽ,
`''+,　　　　　　　　 ｉ,　　ｌ　　　..... ,, ｰ　,. 　ｌ,　　 ｌ　　　　　 ﾍ　　,r-"
　r"　　　　　 ,　　　 `､　ｌ　/　　　　　　ヾ,,.ｌ　　/　　　　　　ヽ,　 ｌ
　ヽ,,_　　　／　　　　　}　ｌrv　　　　　　　　ｌ.ｌ　 ,r　　　　　　　 ｌ/'"
　　　,ｌ　　/　　　　　 〈　 ヽヽ、_____ ,,,,,....／/　　ｌ　　　　　　　 ｉ,
　　　ヽ、/　　　　　　 ｌゝ、 `ｰ- ,,,...... -ｰ''"　,,／ｌ　　　　　　　 'ｉ
　　　　／　　　　　　 /ｌ　`' 、 　　　　　　 ,／ /　ｌ　　　　　　　 ヽ
　　 ／　　　　　　　 'ﾑｌ　　　`　､　　　,, ''"　 〈_　ｌ　　　　　　　　ヽ,
　 /　　　　　　　　 /　'ｌ　　　　　 "'' "　　　 /　ヽ,ｌ　　　　　　　　　',


そう言い捨てると、陳泰は司馬家を後にして出て行った。

386：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:08:41 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, /;;;;;;;;;;;;;;l　　-　─‐ .-- -　､.ヽ,;;;;;;;;;∧
　　　　　　　　　　　　　　　,　 ・　´ 　 ,';;;;;;;;;;;;;;ノ　 - ─U- ､　　　＿　`ゝ;;;;;;;;',
　　　　　　 -　─　　 ´￣　　　　　　 ,';;;;;;;;;;;;{　, - ━-､､　　　　´　　 ゝ >;;;;;;;;;l
　　￣　　　　　　　　　　　　　. ::::::::::::};;;;;;;;;;;/ , ‐ -　、　 ﾞ - ' 丶、　 _ 　 };;;;;;;;;;l　　　　（玄伯がまさかあそこまで無茶苦茶な男だったとは）
　　　　　　　　　　　　　　 .:::::::::::::::::::/ヾ＝=./　 　 ＿` ､　　 　 _ ￣　｀ l';;;;;;;;;/
　　　　　　　　　　　　 .:::::::::::::::::::::::::,'::. .l;;;;/ l　 ＜._・ _〉　}ﾆﾆ/　_　`　、};;;;;;;/＼
　　　　　　　　　　　 .::::::::::::::::,::- メ.l::: .{;;;;}　丶　　　　 ／,　.ll　',.・ヽ　　ヽ;;;/　　.＼
　　　　　　　　　　 .::::::::::::::::/ ／　　', /;;;{　　　` ─ ´ﾍ/　　l.',　`　'　　./, ﾍ　　　　＼
　　　　　　　　　 .::::::::::::::／ /　　　　 };;;/　　　　　　`-､　　 > `　､＿メ/　 /　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　.::::::::::／;;;;;;;l　　　　 /;;;>　　　／,, ,, =.､ヽメ　 　　　　/;　/　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　 .:::::::／l;;;;;;;;;;;|　　 　 ∧.　　 ／　＿´ ヘ`-‐.､ﾞ,　　　 /; ／　　　　　　　　　 .ヽ
　　　 　 　 　 .::::::/:::::|;;;;;;;;;;;;',　　　,'　 ',　 /　　ヽ　 ヽ＿ﾆﾌ ',,　　 / ´　　　　　　　　　　　　　〉
　　　　　 　 ..:::::/::::::::|;;;;;;;;;;;;∧　　l　　 ',　l.　　l .',､　　　/　　,,　メ.ヽ　　　　　　　　　　　　 ./
　　　　　　 .::::/::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;'.,　 |　 　 ', ,,　　',　` ﾆツ ,'　 ,, , '　 ,ｲ::.　　　　　　　　　　　./
　　　　　　.::::/|:::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼　　 　 ',　　　` ､＿_ノ　,, ／　 /;l:::::.　　　　　　　　 　 ./
　 　 　 　 .:/　|:::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼　　　',ﾞﾞ,,　　 　 　 ,,ﾞﾞ／　　.//:::::::　　　　　　　　　 /
　　　　 　:/:|　.|:::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＞　　.` -　 ＿_　／　 , ;＜;;l::::::::::.　　 　 　 　 　 /
　　　　　/::::|　 |:::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`,,‐,,,-,,,-,,,,-,,,‐,;;´;;;;;;;;;;;ｲ:::::::::　　　　　　　　/
　　　　./:::::::|　 |::::::::::::::|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/::|::::::::　　　　　　　／
　　　 /l::::::::::|　 |::::::::::::::V;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::::|::::::　　　　　　／


司馬懿と付き合いが長い蒋済は陳泰という男がよく分からなくなった。
亡き父、陳羣と違い政治面よりも軍事に優れ、奴隷を買ってこいと
賄賂を貰ってもそれを懐に収めずにいた清廉な男が、
よりにもよって、葬儀の場、それも親しい司馬師と司馬昭の母親を
侮辱したことが信じられなかった。

387：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:09:12 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　 　 　 　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞ﾍ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞　´　 　 ∨ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
　　　　　　　　|:::::::::::::::::::ト :::::::::::::／´　　　　　　　∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　|:::::::::::::::::::|　 ＼／　　　　 　 　 ｉ 　　}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　|:::::::::::::::::::|　　　　 　 　 　 　 　 |　　 {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|　　　（私の後任を無事勤めた男が、何故こんなことを）
　　　　　　　　|:::::::::::::::::::|　　　　　　　　　　　　＼　 ｀￣ ＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
　　　　　　　　{:::::::::::::::::::}　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }
　　　　　　　　∨:::::::::::::::|　　　　　/　＿　　　 ／⌒　　　／|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
　　　　 　 　 　 ∨::::::::::::ﾄｙ⌒ヽ　ｉ{ //⌒ヽ≦三三 ／￣　│::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
.　　　 　 　 　 　 ∨:::::::::::{{　≧ }八{{r彡─Y ’フ　´　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ } ヽ
　　　　 　 　 　 　 ∨:::::::∧ヽ=.}厂 ＼´￣ﾌ厂´　　 　 　 　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /　　}
　　　　　 　 　 　 　 ＼::::::::∨ノ{　　　 ＞彡　　　　　　U　　　∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／／　　 |
　　　　　　　　　　　　　＼::::∨/　　　､　　　＿__　　　　　 　 |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＿／／　　　　∧
　　　　　　　 　 　 　 ／￣＼:}{　　＿ノ　／::::::::::::＼　　　　 ﾉ:::::::::::::::::／´￣￣ ／ ´　　　　　/　∧
　　　　 　 　 　 　 ／　　　　 {⌒＞=　´￣ 二＞::::::::＼　 ／::::::::::::::／　　　　／　　　　　　　/　//∧
　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　∨＿　イ´{￣ {＿ 」＼:::::::）ｉ::::::::::::::／　　 　 ／　　　　　　　　/　/// .∧
　　　　　　　／　　　　　　　　　＿}厶ｲ´￣´＿＿__∧´　{::::::::／　　 　 ／　　　　　　　 　 /　///　　 }二二＼
　　　　　 ／　　 　 　 　 　 　 /　　｀￣￣｀　＜＿＿ﾉ／ ｀／　　 　 ／　　　　　　　　　／　／　　　/　　　 ＼＼
　　　 　 {　∧　　　　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　／　　　 　 /　 　 　 　 　 　 ／　／　　　　/
　　　 　 |　 .∧　　　　　　　　　 }　´￣￣｀ヽ　　　　 ／　　　　 　 /∧ 　 　 　 　 ／　／　　　　　/
　　　 　 |　　 ∧　　 　 　 　 　 ﾉ　　　　　　　　　 ／　　 　 　 　 //　∨　　　 ／　／　　　　　　/⌒＼＿＿
　　　 　 |　 　 .∧　　　　　　　 ＼＿＿＿＿＿／ }　　 　 　 　 // 　　∨　／　／　　　　　　　/＼＿＿＿　＼＿
　　／⌒|　　 　 ∧　　　　　　　　　　　　 　 　 　 / 　 　 　 　 //　　　　∨　／　　　　　　　／

それは田豫も同じである。自分の後任を無難どころか、より洗練した形で全うした男が、
何故こんなことをしでかしたのかが分からなかった。

388：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:09:26 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　　　　　　　　　,､-──-
　　　　　　　　　　　　　　　 ／::::::::/γ⌒ヽ:＼
　　　　　　　　　　　　　　 /／⌒」VV⌒＼::∨::..
　　　　　　　　　　　　　　 ||::::i'´　　　　　　|:::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　　 ]|:::⌒ヽ､　_,､-⌒:::|::: :|　　　一体なんでこうなったんだ？
　　　　　　　 　 　 　 　 　 i|:::| ◯ 　,ｨ　◯ |::｢ﾊ::|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 |｢ {　 　 ,L.　　　|::レ:::|
　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ,圦 　 ,ｨ‐-､ 　 |::|::::::|:.
　　　　　　　　　　　　　　,:::i|:::|i＼l＿__ } ／|::|::::::|:::.
　　　　　　　　　　　　　 /:/.|:::|ヘ ＞ｰ＜／|::|::::::|:::::|
　　　　　　　　　　　　　 {::{ j|:::|i:i:i:〕iト　ｲi:i从:∨:ﾉ:::ﾉ
　　　　　　　　_　 -　''＼￣ﾞ|:::|`'＜i:i:|i|i:i:i:i:iｼ＼:::／`＞‐　＿
　　　　　　　/{　 　 　 　 ＼|:::|　　　＞へ¨´　　　／　　　　　 ∧
.　　　 　 　/　{　　　　 ､丶`しヘ､／.:.:.:.:.:.:＼　／｀ヽ、　　　　}　∨
　　　　　 /　　{　　／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.◯.:.:＞.:.:.:.:.:.:｀ヽ 　 / 　 ∨
　　　　　i{　　∧ | |.:.:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:ﾆ=- ⌒.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　|へ　　|
　　　　　ﾉ＼/／Ｌj.:.:.:.:.:.:.:/ﾆ=-　￣　 |.:.:.:.:.:ｒ──‐┐.:. |__j＼／´|
　　　　 /__／/i:i:价.:.:.:.:.:. ||　　　　　　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:.:|i:i/∧＼∧
　　　　/／.:./i:i:ｉ:圦.:.:.:.:.:. ||　　　 　 　 |.:.:.:.:.:|☆☆☆|.:.:/i/i:i:i∧.:.＼〉
　　　 √.:.:.:.|i:i:i:i:i:小､.:.:.:.:.||　　　　　　.|.:.:.:.:.:|　 ☆　 |イi:i:{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:. |i:i:i:i:i:/|i:i:＼.:.:||　　_　　-‐=＝=‐＼___／i:i:i:i:/{i:i:i:i:i:|.:.:.:.:|
　　　 |.:.:.:.:./i:i:i:i:/ .∨i:i∧:||　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i:i:i:i:i:i/　ﾏi:i:i:ｉ|.:.:.:.::,
　 　 .:.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　 ∨ｉｉ∧||　 　 　 　 |.:.:.:.:.:.:.:.:.: |i:i:i:i:i/　　∨i:i:i|.:.:.:.:′
　　/.:.:.:.:/i:i:i:i:/ 　 　 ∨i:∧　　　　　　|　　　　　ji:i:i:i:i′　　 ∨∧.:.:.:.:ヽ

一番驚いたのは曹爽だろう。友人の司馬師と共に、彼自身は、
陳泰をそれなりに気遣っていたが、あからさまな礼の無い行動に、
曹爽は陳泰が余計に分からなくなった。

389：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:09:52 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　.':.:.:.:.:.┛┗ :/:.: .:./:. .:.:.／i:.:.: .:. ./:.:.:.:.:.:.ヽ､ ヽ:.:.:.:.:.
　　　　　 　 l.:.:.:.:.:. ┓┏ l:.:.:.:./ :.:.／//l:.:. :. /:.:.:.:.／:.:.:.∧　＼:.:.
　　 　 　 　 |.:.:.:.l.:.:.|:.:. .:.|.:.:./:.:.∠_//_.|:.:.:./.:.:.／ /:.／ヽ:.ヽ　｝:.:　　　
　　　　　　 ,':l:.:.l＾l:.:.l:.|.:　l:/ｲ＜ヽ､/‐､|:.:.:.レ'´／:／l　 |.:.:.|　 |:.:　　　あの無礼者は一体何様のつもりだ！
　　　　　　/:.|:.:.}｝|.:.|:.|.:.:.|､｛ｒｆ夊仏＼|:.:./rフ´／＿.|　 {:.::.|　 |/
.　　　　　/:./|:.:.|　l.:.l:.|.ﾄ:.'.￣￢‐┴ヽ',:./／‐´ ＼_/　　ヽ_l
　　　　 /／ }:.l:ヽrヽl:.l:.ヽ:ヽ　　　　　 ヽ,　,}＼　　　　　 　ヽ　　　　　やはり、徳の部分では陳司空には全く及ばん男だな。
　　　／´　 .':.ﾊ.:.{=l:.'.:.ヽ:.',-＼　　　　 ｛_￣￣￣ヽ　　　　　　',
　 　 　 　 /:/　}:.:|ＦT〕､:.＼　　　　　　　 ヽ￣ヽ　　　　　　　　l
　 　 　 　//　/|:.:l|{≡}|ヽ-､＼ ､＿_ _　 / .| 　| ',
　 　 　　/´　　 l:.|}:|f i:|. ＼　　　　___　¨ヽ { 　l　',
　 　 　 　　　　/´l:ﾊヽヽ､　＼　　　　¨ 　　｀才:.ﾊ
　　　　　　　　　 ﾉ _}:.:|＼＼　＼　　　,　' ´/:.:./ /,ヽ
　　　　　　　　　　 }二二匁≡⊃＞＜ｦ‐≠ｫ{! ./´　 ＼
　　　　　　　　　　/:∧: : / /: : ￣７ /￣￣l ヽ 　 　　＿〉_＿＿
　　　 　 　 　　　/: ∨: :/ /: : : : :/ /-､〈〉/　　　 　__|＿＿＿＿
＿＿＿＿＿ ／ 《〈〉》 l　{ : : : : {　{＾}} }{}ヽ＿　 　|＿＿＿＿＿
: : : : : : : : : : : : :.≧≦ / /: : : : : |　|: :巛r: : : 卜-'|: : : : : : : : : :

王粛に至っては婿である司馬昭と、娘元姫と共に憤慨していた。

　　　　　　/　　　ﾍ,　　　　　　 　 　 ﾍ　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |: .{:.　　　　　　　/,　　 ﾉ.`i
　　　　 　 ｌ　 　 　 ﾍ　　 　 　 　 　 　 }　　　 　 　 　 　 , 、、　　　 |: {::.　 、　　　 ./:: 　 / 　 ｌ
　　　　　　ｌ 　 　 　 .ﾍ　　　　　　　　 ﾉ　　　　　 ,,'彡´/ 　` ゛`ー‐┤ヽ::.　ヽ、　　{::::　./　 　.|
. 　　　　 　 ｉ 　 　 　 ::::｝、;　　 　 /　/　　.,, ‐="´　　 　 　 　 　 `Ｚﾆゝ{`ｉ::.　 ` 　.ﾘ:::: /{ 　 　.|
　　　　　　 ｌ　　　　 .::::}::/, 　 　,{　./,,-"~-‐＜´　　　　　　　　　‐7'ニﾍ｛ヽ、..ﾞｉ.　{.i:::〉:{　 　 ｜
　　　　　　 |　　　　.:::　ﾚ.::/　./ {.{ {　　´彡´ヘ　　　　　 　 　 　 /, ,ｃ⌒`、 }:.　}:.　 ｿ(::{　　　∧　　　あの方は礼も情も知らないのですか！
　　　　　　 ﾚ　 　..:::　/.:::/　.:{ .｛'{ { _／ ,"（⌒ヽ`ヽ　　 　 　　 　 {｛:::::::::::） |:.　{:::.　ヽ`ｉ.　 　 ハ
　　　　 　 /　　　.::／.::/ 　.:::{　| ヽｖ　 ,(Ｃ`ヽ´゛i　　　　　 　　 　 i`ゝ,　ノﾉ |::　|:::::. 　＼ヽ、 　 ヽ
　　　 　 ./ 　 　,/′ :/　　.:i::|　|　ｺ,゛、{｛:::::::::::::) 　 　 　 　 　 　 　`ii=ﾆ‐‐ }::::入:::::　 　 ＼｀ヽ、　＼
　 　 　 /　 　／/ ::/　　　:ｌ:::i、iヽ, !　　ゝ、_,,∠‐　　　　　　.、　　　.ｉｉ　　　iﾉ ノ|::|::;:｝　 　.、 .>、ヽ 　 ＼
　　　 /　　 ,':::/i´::{.　　　　ｉ::::〉、゛ヽ　　 ｉi~　　　　　　　　 　 ｝　　　.ii　 　/／.ﾘ:ﾉ:ﾉ´　 　::｝ 　 }:. ∧　　 `
　　〆　　./::/ .{ ::/.　 　 ::.ｷ:::!| .＼＼　　ｉi　　　　　　　　　　　　　　 ll　 ノ´　ﾉ/∠　 　 .::ﾉ:　 八}} ∧
,／　　　/.:|/　{ ::|::. 　　:::. .Ⅷｉ、 　＼ヽ、ｉi　　 　 　 　 ,ｒ==ﾆﾆイヽ　ll　∥ノ´／　　..:::::/::,'／　∧/ ∧
,.　　　./.:/.|{　.{ ::|:::.　 　::::ﾍ Ⅶ、　　 ￣ヽ ｌ　　 　 　 /´　　　　　｝　ll .／´/　 　 .::::／::〆　　　.ﾊ::::::::｝
　　／: /　.|、 ∨{、:::..　　::::ﾍ Ⅹ、　　　　ゝ 、 　 ,　└===ﾆﾆ´~ 　〆 ／{　.:／ ´∠　 　 　 　 ハ:::::::}
　/ :::: / 　 ∧　へ＼::::::...　:::::ﾍ、｀丶　　　　　`‐　、　　　　　　　／ ／　 {/// レ´　　　　　　　 ハ:::/
/ ::::: く　　　　 　 　 ｀ヽ、、:::::::::ヘ、、＼　 　　　　　　｀丶 、＿／／　　　ﾚ /　　　　　　　　　 　 　 V
{ :::::::::. ＼　　　　　　　　 ヽ:ﾄ｀ヽ、;;::ﾍﾍ　＞、≧‐-.、　　　　　／　　　 ハ.ﾉ　 　 　 　 　 　 　 ,孑≦{
{ ::::::::::::..　＼__　　　　　　　｝ ﾍ、｀ヽ、｝|ヽ、　　　　　｀ヽ、　/´　　　　/　/　　　　　　　　 , ＜~／ :八
.＼ ::::::::::..　　|｀＼、　　　　 ヘ ﾍ　　ヽ 　 ﾍ、　　　　　　　　　　　　 /　/　　　　　 厶彡´ 　 {´::::::::::ハ

390：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:10:16 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{
　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:',.:.:.:.:小:l
　　　　　　　　/.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:弋.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:|l ヽ､
　　　　　　　 /:ｲ.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:',.:.:.:.:ﾊ､　ヽ
　 　 　 　 ＞l/ |.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽN.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:',.:.:.:.:ﾊ ｀¨ｰ-- ､
　　　　／ 　 |　|l.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:ヽﾊ弋.:.:.:.:.:.:.:.:',::ヾミ辷ｰ-z.＼.:.:.:.:',.:.:.:.:.:',ヽ.:.:ﾊ　　　　 ミヽ　　大将軍、大変無様な光景を見せてしましたね。
　　 ／　　　 |　 |l.:.:.:ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:| 弋::::>ヽ:.:.:.:.:.:.:ヽ::::ｲ 辷ﾗ　>ヽ.:.:.:.:',.:.:.:.:.:',　＼::ﾄ､__
　 ./　　　　　　　|ヽ::::|::::::::::::::::､ﾐﾆﾆ彡　＼＼.:.:.:＼ﾐﾆﾆ彡'　 |ヽミ.:ﾄ､.:.:.:.:', 　 ヽ　＿＿
　 j　　　　　　　 　 |　|ヾ::::|::::::∧　 　 　 　 ＼ﾄ､ヾﾐヽ.　　　　|.:.:.:.:.:|ﾍヽミ｀＼　／　 ＿
. ｲ 　 ＞''⌒ヽ､.　　ﾄ:ﾘ　ヽ|:::::::::ﾊ　　　　　　　＼＼＼.　　 　ﾙ:::ﾊ.:.:| j　　　 ／　 ／
　| ./′＞＜_　　ミ＞､　 ﾊ:::::lﾄ､.ヽ　　　　 ､　,　　　　 　 　 ｲ:::|从::| ＞''´￣￣￣￣⌒ヽ､
　|/　/-----'　　⌒ 　 ＼小::l|::jヽ 　 　 　 　 　 　 　 　 ／::|ｲj.＞'彡　　　　─=＝ﾆ=､
.ｲ ／　　____ 彡　　　　　　＼ﾘ|ｲ::::|＼　　-─--　　　／:::::::j／ 　　　　　　　　__＿
／＞'' ´　　　ノ 　 　 　 　 　 ＼::::::､::::＼　 ￣　　　ｲ:::::::::／　　　　　　　　　　　￣｀ヽ､
. ｲ　　-　￣´　　　　　　　　　　 ヽ､弋:::::::ヽ､___ ／:::::::::／　　　　　　　　　　　─ー ､
　|／　＞''¨¨¨¨'''ー- ､　　　　　　　 ` ミ_:::::::::::::::＞''¨´　　　　　　　　　　 ／
.ｲ_ﾉ／ 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　 _＞''′　　　　　　　　　 　＿彡′
　| 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＞ｰ-､　 ｨ＜　　　　　　　　　　　　＞''´
　|　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　／





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,......,,,,__
　　　　　　　　　　　　　　　　　,､丶`:::::::::::::::::::｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /::/／⌒ヽ:::::::::::::::::::`:､
　　　　　　　　　　　　　　　　j:::/￣＼:::::|:::::::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　ルi_ノ⌒|::::|:::::::::::::|::|:::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　{ﾘ _ｭ_ｚ .|::::|〈::::＿:|::|:::::::{　　　あ、ああ、確かにあれは酷かったな。
　　　　　　　　　　　　　　　 く...　　　 ∨〈くﾉ^i }|::|::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　 　 |j_　 　 ｕ Ｖ〈しシ':|::|＼:::}
　　　　　　　　　　　　　　　 ,:::}｀ヽ 　 　.Ｖ〈　ヽ:|::|::::::Ｙ
　　　　　　　　　　　　　　　 |::ゝ　-=≦　∨〉ノ∨|:::::::|
　　　　　　　　　　　　　＿ ｣:::|‐弌i:i:i:＼xヘ＼i:弍=ミ::
　　　　　　　　 ,､　　￣ ＼ |:::|　　`'くi:i:i:||i:i:i:>､二..ノ⌒7￢-　 _
　　　　　　　 / {　　　　　　{::::|　　　　＞＜　　　　　／　　　　 }ヽ
　 　　 　 　 /　',　　　　 ／ゝへ 　 ／.:.:.:.:.:.＼__,､＜　　　　　 /　 ﾟ｡
　　　　　　 {　 ∧ 　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.: ◯:＞.:.:.:.:｀ヽ､　　/　　｜

391：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:10:49 ID:YhG/dJ0A0
　　　　　　　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__,,, , 、、
　　　　　　　　 ,　　　ィ/__,,,,、-―――---　　　　　　　　　　　　　　　　,　'´ｰ-　､
　 　　　　　イ,-='":::::':::::::::::'-‐'‐江ﾆ＝＝=ー　　　　　　　　　　　 　／　　　　　　｀
　　　　 ／::/::::／:::江二,,,-‐:::'"-‐::::::::::::::::::::二ニｴェ=ｪ､_　　　　　/
　　　 _/::::::/:／::彡:::::::∠､´＿‐='´-‐＝ﾆｴニﾁﾆ=ｙ=ｴ=―-　　　 l
　　 :―-｀ﾆ‐ミ彡ソｰ''''''"――---､,,ニ＿＼::江:::::::::｀゛ー-､_　　/,､ ---　､
　　ﾈ:::::::::::ヾ､,,＼ヽ'´::::ニニ==-､,,,ﾆ=―｀　｀　　｀ヽ ｀ ' ‐ ､　::ヽｔ,,-‐ ''''　‐-､,丶、
　　 ==ミ:､‐-::::＼＼、ヽ‐ｴ―-､ ﾉ::ﾉ:｀ｰ、　　　　　　　　　　｀ ‐、江=､_　　　　' -、'　　　申し訳ありませんがこの場をお借りして、中護軍を辞めさせて
　　､:::::::::＼::::｀'ヽ::ヽ丶 丶ﾕ､.　l:::/::.　　　　　　　　　　　　　　　　ヽｴ､=―-､　　 ｀‐　　いただけませんでしょうか？
　　 :::::ヾ －::::ェ=　丶、:::＼＼ｴ,Y.　 　 -‐...　 　　.../　　　　　 　　　 ＼｀丶､,_
　　 :＼ヽ　ヾ::::､::::::丶、＼::::＼.ﾒ ｀　...:::::::::::::::........:::!l　　.:::..　　　　　..::::::',::｀''ー‐---
　　 !、丶＼＼::::::＼ｰ､ヾ、｀ヽ､ﾍ:::::::::::::ヽ::::::::::::::::::i l:　.:::::::::　　　　...::::::::::ｌ::::
　　 :、＼＼ミ:::＼:::、､::::､｀ｰ-､＼::::::::::: : : : : : : : : !.|: : : : : : : : : : : : : : : :,':::::::
　 l!::l ヾ,ヽ丶::::､｀ｰ:､, ぐ丶､,r､ヽへ: : : : : : : : : : : !i: : : : : : : : : : : : : : : ,'::::::: ::: :
　 :､＼丶::ヾ::、＼:::::::､｀ｰ-=l::::|、: : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : :/:::::: : : : : .
　 :::＼:l､::::ヽ｀､:::ヾ:::＼｀ﾝｰ---｀ｰ―--: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :, '::: : : : : : : : : :
　 :::!＼::::､ヾ:::､ ＼:!､::::＼＼|::ﾉ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,:'::: : : : : : : : : : : :
　 l:::ヽヽ::::ヽ＼:::ヽ＼､::::::,＼ヽ,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :／: : : : : : : : : : : : : :
　 ::::::: ＼＼:::､丶::::＼＼:::::､ヽ:::ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ／: : : : : : : : : : : : : : : :
　 :::､::::::ヽ ＼:＼＼:::::::ヽ＼:::､＼:::｀ｰ,,,､: : : : : : : : : : : : :, ‐'::::: : : : : : : : : : : : : : : : :
　 :::!:::ヾ::::::＼ ＼ヽ:::::::、::::＼ヽ::､丶:::-､,=｀二ﾆ=ー--''"三二ニﾆ＝=ｰ-: : : : : : : : : :
::＼丶:::＼:::::::ヽ丶::::､:::＼:::::::ヾ::::::::＼:::::ﾆ=ー､二ﾆ＝＼: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
:::＼＼::::::::ヽ:::::::::＼:::::::::::丶:::::::＼:::::::ヽ:::ﾆ=､＝､--ｴ江三二ﾆ＝ー: : : : : ,､-''´
ヽ::::＼　 ヽ ＼::::::::::＼:::::::::::::＼:::::ヽ:::::､:::＼::::::､三二＝ー―--､----‐''''´,　‐ '


そして、司馬師は母を失った悲しみから、辞職宣言を行った。
392：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:11:23 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,,......,,,,__
　　　　　　　　　　　　　　　　　,､丶`:::::::::::::::::::｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 /::/／⌒ヽ:::::::::::::::::::`:､
　　　　　　　　　　　　　　　　j:::/￣＼:::::|:::::::::::::::::::::::::　　　どういうことだ？
　　　　　　　　　　　　　　　　ルi_ノ⌒|::::|:::::::::::::|::|:::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　{ﾘ .[] 　 |::::|〈::::＿:|::|:::::::{
　　　　　　　　　　　　　　　 く...　　　 ∨〈くﾉ^i }|::|::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　 　 |j_　 　 ｕ Ｖ〈しシ':|::|＼:::}
　　　　　　　　　　　　 　 　 ,:::}¨7 　 　 .Ｖ〈　ヽ:|::|::::::Ｙ
　　　　　　　　　　　　　　　 |::ゝ　-=≦　∨〉ノ∨|:::::::|
　　　　　　　　　　　　　＿ ｣:::|‐弌i:i:i:＼xヘ＼i:弍=ミ::
　　　　　　　　 ,､　　￣ ＼ |:::|　　`'くi:i:i:||i:i:i:>､二..ノ⌒7￢-　 _
　　　　　　　 / {　　　　　　{::::|　　　　＞＜　　　　　／　　　　 }ヽ
　 　　 　 　 /　',　　　　 ／ゝへ 　 ／.:.:.:.:.:.＼__,､＜　　　　　 /　 ﾟ｡
　　　　　　 {　 ∧ 　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.: ◯:＞.:.:.:.:｀ヽ､　　/　　｜
　　　　　　 {　/ /:|　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:ﾆ=-　 ￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|　∧＼ノ|



　　　　　　　　　　　　　　／,　'"´:／,.. -‐ﾆ ＿＿_
　　　　　　　　　　　　/ /／／::‐''"_;:ﾆ＝== ｀`ヽ、｀`
　　　　 　 　 　 　 　 {ﾚ:1:::∠二::__::::::::::__:::::`ヾ.ﾆ._ゝ
　　 　 　 　 　 　 　 ,.ゝ::_:; -──- ﾆ:_:::::::''::‐ﾆ__:::::＼
　　　　 　 　 　 　 /::::/:､::::::::｀`ヽ､:ヽ::::｀丶､:::::─--｀ヾ__
　　　　　　　　　 /;:ｲ:l:::|::ヽ､:::::::｀ヽ::ヽ＼::ヽ::｀丶､:::::＜￣　　いえ、私もやはり人の子だったようで、母が死んだと思うと、
　　　 　 　 　 　〃/::::/:l:::､:ヽ:`::ｰ-:::::ヽ:::＼::::､:::::::::::::::＼　　全く身が入らないのです。
　　　　　 　 　 / /1l!:|:i::|:i心::＼:::ミ_ヽ､:ヽ::::＼::::::::弋_⌒`　
　　　 　 　 　 　 !　|l::|!::!::|{.Ｏヽ:､:::ヽ{.Ｏヽ::::::::::ヽ::::ゞヾゝー　それに、母上の喪に服したいのです。申し訳ありませんが、
　　　　　　　　　| ／!::|i:::::i｀"´ .;!`　｀U"　|:!:::::::::::ﾄ､|｀ヽ、　　この場をお借りして、中護軍を辞職させてください！
　　　　　　_, ‐'7´ 　 !ハ::N 　 〈l,. _　　　　 ﾊﾄ､!｀iヽ､`　　｀丶､
　　　　　/　〃 　 　 |　|:ﾊヽ　_,,.......__　　 / ::　ヽ::!　　　　　　　ヽ
　 　 　 /／￣ ｀`ヽ､　　 {.　ヽ　ｰ　　 ／　.:::　／ ,. -- ､　　 /　 ',
　　　 ,: ′　　　　　 ヽ ＿ ＼. ` -‐ '′　　:／.／　 　|　 ＼/　　iﾊ
　 　./　　　　　　　　い　　 ｀ヽヽ､＿_ , ‐-'-./　　　 l |　　　ヽ　 || |
　　.!　1 　 　　　　　　i !、 |　|　! 　 ／/　　/ / 　 　| |. 　　　 ', || {
　　,|　 |　　　　　　　　| !|　|　|. i|　/ /〈 ､t'ﾚ'′　　 |　|　　　|　iﾉ　}
　 / !　　　　　　　　　 | |'　i〉 l　|　ヽヽ ヽ/ 　 　　　|l　|　　　|　|__`'}

393：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:11:45 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　 　 　 　 　 _r-------ヵ､_
　　　　　　　　 　 　 // 　　　|　 　∧',
　　　　　　 　 　 　 //, ,　┌┴┐　∧',
　 　 　 　 　 　 　 // . 　 └┬┘　 ∧ﾑ
.　　　 　 　 　 　 //,', 　　　　|　　　　∧;ﾑ
　　　　 　 　 　 /./,　　　 　 ｜　　　　∧;ﾑ
.　　　　　　 　 /./,' 　　 　 　 |　　　 　 .∧ｉﾑ
.　　　　 　 　 /;/,' 　 　 .r======ヵ　　 .∧;;ﾑ
　　　　　　　/ｌ/,'　　　　i!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i!　　　∧ｉ;ﾑ
　　　 　 　 /;;/,'　　　　└＝＝＝┘　　　.∧;;;ﾑ
　 　 　 　 /;;//　　　　　　　　　　　　　　　 ∧;;;;ﾑ
. 　 　 　 /;;/ﾏ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣∨∧
　 　 　 /;;;;ﾑ─────────────∨∧
　　 　 仏ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾏ
　 　 　 　 ∨　 r≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡7　/
. 　 　 　 　 ∨ .∨ ,ｨ＜二二≧≦二二＞､ ./　/
　 　 　 　 　 ∨ .∨　　＿,/　￥　∨＿　　/　/
　　　　　　　　∨ .ヾ＞_､__二二二__, ｨ＜./　/
　　　　　　　　ムニニニニニニニニニニニゝ


この時代、親を弔う為に喪の帰還は今よりも遙かに長く、
喪が長いことは、それだけで賞賛に値された。

394：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:12:02 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.. -‐―‐-- .. __
　　　　　　　　　　　　　　　 ／´　　　.　　　　　　`ヽ 、
　　　　　　　　　　　　　　 /　、、: ヘ :::::::.....　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 ./　‐-_ヽ!:...__>;::;;;;;;;::::::::...._　　　＼
　　　　　　　　　　　　　/　　 /　 ＼!´　　　＼::::::::!￣ ヽ、 ヽ,
　　　　　　　　　　　　　`‐rt-'....,,,___｣　　　　　＼::!　　　 .ｿ_,ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 !:.＼::::..　 ヽ　　　　　　>、:.、../_,、!、
　　　　　, --v‐- 、 _　　　ヽ::.ヽ::::..　 `、　　　　/　　ﾆ,:',.':::::::(´
　　 , - ';;／::ﾉ.:::／/ l￣`―`-:;;＼::..　 ヽ　　　/　　 /jヽ:::::::::::)-‐'ﾁ、
　／／.:::;ィ'":;∠;_/.:::!::::::.............　 トr-;;_ `、　/　,.-=';`-- -‐ii'　　 ﾐ!ﾕ、
..:ヽ-'⌒/::;;-‐'´ └‐┴‐-----=;;:.ヽ;:::::..:;ﾉ::.::.ヽ;:::::::....... .. .oo!!_,,..-"-┘
　　　　 `┘　　　　　　　　　　　　　´￣ 　　　　 ￣ ￣　￣ ´


司馬師もまた、当時の風習に従い職を辞し、母の喪に服することを宣言した。

これは公職から一切手を引くことを意味する。

395：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:12:17 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,..:::::／:::::::::::::::＼:::＼::....、
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／..:::::://::::: /ﾆ杰ミﾐト;;::l:::l::＼_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::::::::/::|::::::/　　　　｀~^寸ﾉ:::::⌒丶
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /:/::::::::::/:::::|:::::|　　　 　 　 　 ｀⌒寸ﾊ::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:/::::::::/:l:::::: |:::::|　―‐　____,ノ 　 　 ∨|::::|
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｉ/:::::::::/:::|:::::/|:::::|_,,.斗扞ト　　　,ハ__ |::|::::|
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:::::::: /:::::l:::/: |:::::|ヘ._ﾋノ｣　 　 /j垰 ｀l/|::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|:::::::/⌒>l::l: : l￣| 　 　 ⌒^ 　 ＼ソ》ﾉ^|::::|　　　分かった。子元、君は真に忠孝の男だ。
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _ノ:::::::| ｌ { /:::l: : |___|　　　　　　　 ..:/｀　|　|::::|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /:::::::::::∧__/::::/ : :|:::::l　　　 　 　 <_/　　 川|::::|　　　出仕に及ばない。母君の喪に服してくれ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::/:/:::: /::::∧ : :|:::::|　　 　 ､----, 　　 　 |::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::/:/::::::/::::/: : :､:.|:::::|　　　　 ｀ﾆﾆ　　 / 　 |::::|
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　_ﾉノ::::::::::/::::/: : :| : :|:::::|: ..　　　　 　 　 /　　 :|::::|
　　　　　　　　　　　　　　 　 /:::::::::::::: /::::/l_: : :|: : |:::::l: :`: : : .　　 　 /:l　 　 |::::|
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |:::::::::::::::/::::/:/⌒ﾆ=-:|:::::|: : : : : : :┬=彳::|　 　 |::::|
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |:::::::::: /::::/ /⌒ﾆ=-　|:::::l＼＿＿:ﾉ＼:ﾉ::::|　 　 |::::|
　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::／::／ /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ|:::::|＼＼　 〉　ﾉ〉::: |　 　 |::::|
　　　　　　　　 　 　 　 　 /::::／::／::／二二二ﾆﾆ|:::::|＼＼　 　/∧::: |　　 ﾉ:::ﾉ
.　　　　　　　 　 　 　 　 /:∠斗ぅ''^⌒二ﾆ=-----|:::::|--＼＼ l /ニ∨　／／
.　　　 　 ＿__,,､ --=ﾆ二二二二二二二⌒二ﾆ=-|:::::|二ﾆ l　l l |二ﾆ|／／
-=ﾆニニニニニニニニニニニニニﾆﾆ二二二二|:::::|二ニl　l l |二ﾆ＼{
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニﾆﾆ|:::::|二ニlノ⌒く二二二ﾆ==---　 __
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニﾆﾆ|:::::|二／⌒＼ ＼ニニニニニニニニ=---


曹爽は素直に司馬師の喪に服したいという要望を受け入れた。

396：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:12:30 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　　　　　　/;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　　　　　　　 /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
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　　　　　　　　　　　 　 ,!;:;:;:;:;:;:;:;:＿＿;l＿_;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　　　　　　 ﾑ;:''"´￣＿＿;:;|;:;＿~｀丶､!
　　　　　　　　　　 　 ,{__, ィ''"´ r‐っ ￣ r-､丶､;:;l
　　　　　　　　　　 　,'ミﾐ:::::ゝ , . ￣:.　 　 ｀`′,}:`i!
　　　　　　　　　　　,'ミﾐ:::/　,. -‐- ､:.　　 , - ､ヾ:::l
　　　　　　　　　　　lミ:::::' ,:' ,ｨ戓ﾆ>,:'　: ｨ戓ゝ、ﾞi::l　　　
　　　　　　　　　　〃ﾍ:::j　:.　　‐ '" ,.　ヽ` ﾆ　　 !:l
　　　　　　　　　　{に}ﾊ::, :.:.:.:..　　 (r:､ ,､〉　　　 l:ﾊ
　　　　　　　　　　ヽいjl::',　:ヽ　　　　,' ;　ヽ　　ﾉlﾉ}
　　　　　　　　　　 丶-ltﾂ .:.: l:.:　 ,r'ﾆ=ﾆ､ ﾞi, 　 i_ﾉ
　　　　　　　　　　　　　l　 ､:.:.l:.:　 ｀ ''―''" 、　/
　　　　　　　　　　　　　ﾄ､、ヽ丶、:.:..　　　ノ:／
　　　　　　　　　　　　,(ﾆヽﾐミ=､、::.::.::.::''"／
　　　　　　　　　　 ／:.:.:.｀ヽヽ、:.:.:　￣　 ,!
　　　＿＿＿,,r―'‐-- ､、:.:＼＼:.:.:.　　　l、
/"´⌒丶:::::::｀ヽ､｀`ヽ､::::::｀ミﾆゝ丶、　　八
:::::,r―-､:ヽ::::::::::｀丶、｀丶､::::::::::::｀`7＝く、L,＿


だが、その光景を司馬懿はどこか遠い目で見ていた。周囲の人間が困惑する中で、
司馬師と陳泰のやりとりが、どこか不自然に思えたからである。

397：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:12:55 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ
　　　 　 　 　 　　 　　 　 　　　／　　,／/ _､-
　　　　　　 　 　　　　　　　 , '/ ／‐'::::,､ﾝ'／
　　　　　　　　　　　　　 , ./:::ﾚ:::::::::::::´::::::ー--...､.._
　　　 　 　 　 　　　　　_iV::::::::::::::::_::_::_::::::::::::::::::::::::::::::::::=-
　　　　　　　　　　　r::'::::::::::::｀ヽ三ニー-::::ニ:::::::::-=ﾆ´
　　　　　　　　　 ／::／三:::＼＼ヽ:::::::::ミ､::::::::::::::_:::＝≧ー
　　　　　　　　　/:::::/:::::ンヘ＼＼ ヽ:::::::::::｀ヽ:::::::::::::ﾆ三三ｪ-　　　　
　　　　　　　　 //i:/:／/:::,'i::::ヽ＼＼',､::::ヽ:::::::::::::::::::::＜'´　　　　ありがとうございます。子上、元姫、母上を丁重に弔いましょう。
　　　 　 　　　 !' /::;:':::/:::,'::i　i:::ヽ:::::::ヽ:ミﾐ:::::ヽ､:::::::::::k-ﾆヽ､　　
　　　　　　　　　 /::i::::l:i:::i､::',. ',::::::ヽ::::::::ヽ::::::::::::`::::::::::ミヽ､
　　　　　　　　　/:::ii:::l::i:::L::::':,::i:::::::＼､_:::ヽ::::::::::､::::::::::ヾ､
　　　　　　　　 /::/i:ｉ::l::i::i f:::j､:;::::',ヾ:::,rt:::j､＼:::::::::::::::::i､＼
　 　 　　_,rｰｧ'/'´ i:ﾊ:l::lﾘ`＝‐ヾ'､::､ﾞヾ､ﾆノヽ::::::::::::::ヾヽ､.
　　　,r''"　　　　 i.ﾘ/ﾘ::',ﾞ　　　　　ﾞヽ　 　　 .,!::;:::::iヾ::',ヽ､ ｀`ｰ-
　　/　',　 -､ 　　 i//::l:ｌﾞ､ 　 　 ､ ..　　　　..:':l::i!ヾl:::ｌ lヽｉ ',　｀ヽ
　 ∧　 ', 　 i i　　 i i:　ﾘ　ヽ.　‐-- ､ 　 ／ /ﾘ　/ !/./　'　'　 ﾞヽ
　 ,' ヽ　 ',　i 〈　　 ,i i::.､　＼＼　　　..::'::: /　! 　 , ', ' .i
　 ､　ヽ　　ｉ 　 　　'ヽゞﾐヽ、ゞ: `ﾆ:´:::::''　_,. -／／　 i
.　 ヽ、ヽヽ　 i　　　 ',ヽ､`ヽﾐヽ､ 　 　,.:-'´,. '´／　　 ﾉ　　　　 /
.　　 iヽ ＼i　.i!ヽ　　　　 `　､`'-､､､､､- ',ン'' 　 　 　 　　　　/〃
　　　i　 ヽ.＼ !　　　　　　　　｀ ｰ-ー '´　　　　　　　　　　, ' //
.　　　i　　 ヽ､ヾ　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 , ' ／ '
　　　 ',、　　　ﾞﾞ'i＼ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　 　, ir'　ヽ=
　　　　iヽ　　　　i!　ヽ ヽ　　　　　　　　　　　　　　 ,　'／i! 　　/

司馬師は早速母の喪に服すると共に、弟と義妹達と共に本格的な葬儀の準備を行い始めた。

398：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:13:10 ID:YhG/dJ0A0

＞:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＜:.:.:.:.:.:.ハ:.:|:.:/:/:.:＼
:.:.:.:.:.＞:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀丶:.:∧:.ﾚ:./:.:.:.:.:ヽ:
:.:.:＝==--ミー-:.､:.:.:.:.＞､}:.:/::.:.:.:.:.:.:.:.
:.:.:.:.:.＼:.:＼＞-　＿:.:.:.:ｘ､|/:.:.:.:.:.:.:.:.:.､
ミ=＜:.:.:.:ヽ:＼x彳 ア¨ヾﾍ¨７ヽ:.ミ､:.　　　ああ、僕は母上の臨終に間に合わなかった。
､:.:.:｀:.r＝==:.:へ ,;八_ﾟ_ノ >く　 ＼:.:＼
:.:＼:.:.:.Vへ　＼:.ヾ､　ｘ彳　　　　 ＼:.:　　せめて葬儀だけは僕らがちゃんとしてやらないと。
:.:ヽ::＼:.ヽ＿　　＼ミ　　　　　　　　　ヽ
Vﾍミx ＞- ´
:.',　＞く:
ﾍ',´::::::::::::}　　　 ,
、＼　　　{　､　　　　　　　　　　　　ヽ
:',　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 し
∧　　　　　 r r-＜￣＞　､
､ハ　　　　　 .{ r＜ 　 　 　 >
:ヽ:{　　　　　　V　　　　_.／　　　　　　　　 /
:.:.:＼　　　　　弋ﾆ＞ ´　_..　　　　　　　　/
＼:.:.:＼　　　　　　　-　´　　　　　　　　 /
、:.:.:.:.:.:.:.＞ ､　　　　　　　　　　　　　,　´
..＼:.:.＼:.:.:＼　､　　　　　　　　　　　'
　　＼:.:.{＼:.:＼ ｀丶　　　　　　 ／
　　　 ヽﾍ:.:.､:.:.:.＼/＞----　イ
　　　　　 Vく＼:.:.:.ヾ

399：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:13:26 ID:YhG/dJ0A0



　　　　　　　　　　　　　　＿　　　＿＿＿＿＿
　　 　 　 　 　 　 　 . . : : : : ｀二´: _ :: : : : : : : : : : : : : .､
.　　　　 　 　 　 ,. : : :ムxｧ≦} : : : . ＼: : : : : : : : : : : : : :｀ヽ､
　　　　　 　 　 / : ／　 ´＾'ァ|: : : : : : . ＼ : : : : : : : : : : : : : : : .
.　 　 　 　 　 / : /　 　 　 　 |: : : : : : : : :i.＼: : ヽ: : : : : : : : : : . ＼
　　 　 　 　 / : / {r､　　　　 | : : : : : : : : ｌ!:. .＼: . ＼: : : : : : : : : : .ヽ
　　　　　　/. : : 　 ヾ、　　　 } : : : : : : : 〃 . : :.:} : : . ヽ : : : : : : : : : : .
　　　　 　 l: : : i `癶､＼　　,: : : : : : : : /. : : : : :|: : : : : : : : : : : : : : : : i　　　私もお手伝いいたします。
　　　　　　{:. : : 　f::! ヾ､＼,|: : : : : : : /. : : : : : :|: : : : : : : : : .ヽ : :i i : :|
.　　　　 ＿ヽノ　 ;:｡!　 }} / }: : : : : : :':. : : : : : : ;: : i: : i : : : : : : l : |:| : :|
　 　 　 i　　　　　|:ﾉ 　 ! {{ !: : : ｌ: : : : : : : : : : /. : :|:. :| : :| : : : :| : l:| : :|
.　 　 　 }　　 　 ⊂ﾆ=っ ヾ}: : : :|: : : : :i : : {: /. : :|:| : :! : :| : : : :} : ﾉ. : :
..　　　　{　　 　 　 : : 　 　 | : : : |: : : : :{: : :l/. : : :|:|: : |: : :} : : : ; : i: : :/
.　　　　 ヽ __ 　 　; j　　　 | : : : |: : : : : : : :|: : : : |:|: : ; : : } : : / :/. : ハ
　　 　 　 {＾ｰ｀　　:　 　 　 l : : : {: : : : : :＼|: : : : {:;. :/ . : ; : :/ :/ : /. : .ヽ
　　　　　　　　 　 : :　　　　 ､:ヽ: : : : : : : : . ､: : : :|: : : i :/. :/ :/ : /. : : : . ＼
　 　 　 　 i　　　　: :　　　　　ヽ:＼ : : : : : : . ヽ: : : : : :{/. :/: ;. :/ 'l : : : :＼: : .
　　　　 　 ｀ ――tｧ―- ､　 　 }:}i:＼: : : : : : : :＼ :{: :{ : ' : /:/. :ハ: : : : : .ヽ :}
　　　　　　　　　　(: :,ｲ: :{ } _ヽ=''/. : l＼ : : : : :}ヽ:} {ノ. : : /:/. ; :,. :l : ﾊ: : : : .v
　　　　　　　 　 　 ヽ{.|: : 「.i.|三ム:_ノ_}:} i＿_ノ.:ｰ' : ＼: :/:/ : {: { : i: : :| : ｌ: : :}
　　　　　　　　　　　　|: : :Ll」三彡＼二ハ: : : : : : : : : .＼:{: : :|: | : |: : :| : |: : :}
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　　　　　 　 　 　 　 ,.: :ﾉ. :'　　／.:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:.＼: : : .＼ : : : : .ヽ |'. : : : } : !:,ｲ }}


司馬昭と元姫はそのまま司馬師の指示に従いながら、葬儀の準備を始めていった。

400：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:13:44 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼ー-- ､,,_ー=ミ‐-..､
　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿ﾐ::::::::::::::::｀¨ミヽ､::::::ヽ.
　　　　　　　　　　＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 ヽ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
　　　　 　 　 　 ー=ﾆ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j::ﾊ
　　　 　 　 --─=＝ﾆ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヾミ:::::::::::}
　　　　　　　 ,,ｨ彡:::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡ｲﾊ::く
　　　　　　／::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::l::::::::',　　　
　　　　 ／---─ｧ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::／:::ﾘ:::::::}ﾊ
　 　 　 　 　 ／/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ:::ﾂ<彡'/:::;イ::::::::::l:::|
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　　　　　　 _,,ｲ／/:::::::::::::::::::::ｲ/ |　　　　 　 ノ　|¨ .::::::ｲ/
　　 　 　 　 　 ∠ イ:::::::::ｨ::/ .|　　　 　 　 　 ､ _｣ ｲ:／.j'
　　　　　　　　　　/ｲ:／ .|ｲ　 　＼　　　‐--- ／|:/
　　　 　 　 　 　 __ ｲ　　 j　　　　　＼　　ﾞﾞﾞ／ 　.ｿ
　　　　　　　　 /＼　　　　　　　 　 ／ヽ- '
　　　　　　　／　　 ヽ､　　　　　_ ｲ
　　　　　 ／　　　　　　ヽ､　　Y
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　　　/　 　 　 　 　 　 ＼　　　　 |､
　 　 i　　　／　　　 　 　 ＼ 　 　 ﾊ
　 　 |　　/　　　　　　　　　　ヽ　　 |
　 　 |　 ,'　　　　　　　　　　 　 }　　|


そして、司馬師は父である司馬懿に視線を向けた。

401：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:14:03 ID:YhG/dJ0A0

　　,彡ニ三三三三三三三ﾆ=ヾ;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:i'
　 ,彡ニ三三三三ニ三三ニﾆ;〃ヾ､;:;:;:;:;:;::;:;::;:::;:/;:;:/
　,彡彡,'',ﾆ=ﾐﾐミ三三三三ニﾆ彡　 ｀ﾞﾞ''ｰ-､;:;／;;:;/
　',彡'/ r' ﾉヽヾミ三三三三三彡'　　　_,,,,,,､ヽ;:;ｨ''|
　 彡'|.|（‐'''"　'iﾐﾆニ三彡"´￣　　　　 ｀ﾞﾞｰ'　　;;;:|
.　 彡i､ヾ　('　 ヾミﾆ三'　 　 　 　 　 __,,､　....ﾉ 　 /
　　彡ゝ ｀'' "　 |ミﾐﾐ'　　 　 　 　 　 　 ,;'´　,,　 ｧ'
　　 '彳｀ー‐i　 |ﾐﾐﾐ'　 　 　 　 　 ｀ﾞﾆｼ'　　 |､ﾆ'　　　　子元、ちょっとこっちに来るでおじゃる。
　--､/ 　 　i　 |ミﾐ 　 　 　　　　.,,r‐''"　　　| ﾉ
　く'ﾉ　　 　:i 　ミﾐ 　 　 　　　　´　　.,　'　　 |'
　､＼ 　 　 .l　 ヾ 　 　 　 　 　　　.ﾉ（_,,､. 　 |
　:＼ヽ,　　 ヽ　　　　　　　　　 ／　　 ｀t‐一'
　::::ヽ ヽ　　　｀::.　　 　 　 ,; ' 　　　　　.:i
　:::::::ﾍ ヽ　　　 ｀::. 　 　 　 　''"⌒ﾞ''一ﾉ
　::::::::::ﾍ.ヽ　　　　ヽ､ 　 　 　 ｀ ー'ｰﾉ
　::::::::::::::ヽﾍ　　　　　｀ｰ┬‐一;;''""´
　＼､:::::::::ヽヽ　　　　　 /::ﾍ ）　｀ﾞ'ｰ､_
　〃｀ﾞｰ､;;;;＼＼　　　/i:::::::丿　' , ' , '｀ﾞヽ､


葬儀の準備が始まると、司馬懿は司馬師と共に別室に向かった。

402：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:14:29 ID:YhG/dJ0A0

i =======||==========||==========||==========||
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　　(三／　　/|　(三三l/(三三l/／　　/|l　　　　　　　 ＼ 　 　 |　　　|
　　(三(三三l/l　(三三l/(三＿（三三l/l　　　　　　　　　　＼. 　|　　　|
　　(三(三三l/l　(三三l／　　/|(三三l/l　　　　　　　　　　　 ＼|　　　|
　　(三(三三l/l　(三三l(三三l/l(三三l/l　　　　　　　　　　　　　＼.　│
　　(三(三三l/l (三三l/(三三l/l(三三l/l　　　　　　　　　　　　　 　＼.|
　　　　(三三l/l　(三三l(三三l/l(三三l/　　　　　 　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　(三三l/l (三三l/(三三l


　 　 　 　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　 　 　 i三｀`ｰ- ､,,_;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;::--‐‐一=ミﾐ三三ﾆニi
　　　　　i三　　,--､　｀`"´￣_,,,,,､　　　　 ミﾐﾆ=ニ三三i
　　　 　 |彡,　 ヾ＝'　　　　 !ﾆ彡'　　　　,ｼミﾐ三ﾆ三ミﾐi
　　　　　|;ﾂ　　 　 　 　 :　　　 .　 　　　　｀ﾞヾミﾐ三ニミﾐ'
　　 　 　 l;|　　　ｰ-- ' .: ,,.... ,ｨ -ｰ‐-､　　　 ヾミﾐﾆ三ﾂｰ-､
　　　　　 l;l　､_　　　 _ .:　｀ﾞ;:' 　 　 　 ヽ　　　 ミﾐ三ﾆﾉ⌒i.|　　子元、玄伯と一体どういうはかりごとを練っているでおじゃるか？
　　　　　 ∥　ヾヱ'孑 :. 　 '､ヾ弌ヱ='"´　　　ミﾐﾐﾐｼ:｀） i.l
　　　　　　l　　 ｰ‐'"　.:　　　ヽ＼￣　　　　　 ミミﾐ' ノﾉ//
　　　　　　',　　　　　,.::　　　､,.　 　 　 　 　 　 ミﾐ/　　'/
　　　　　　 ',　　 　 / :.　　 __ い､.　　　　　 　 ミｿｰ-;"
　　　　　 　 l　 　 /　` ｰ‐"´′ ヾ　　　　　　 ミﾂiﾉｿ
　　　　 　 　 l　　'　　　: :　　　　 ヽ､　　　　　〃 i､ヾ､
　　　 　 　 　 ',　　_,､-ﾆ=ﾆ＝=､,,　〉　　　　　 /ﾉl
　　　　　　　　ヽ　　ヽ､`ﾞ"´,,／　 ,,､　 ,.　　／ ,' i,-‐- ､
　　　　　　　 　 ヽ　 　 ｀ﾞﾞﾞﾞﾞ　　　　　´ .／／／, -‐'"::::ヽ
　　　　　　　　　　ヽ.　　　　　　　　, ／,,. '／ '"::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　 `ー--‐一''"´　　／::::::;;;;---‐‐‐‐‐‐┴-､
　　　　　　　　　 　 /ｌ |　　　 _,, -‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　_,,,,,,,／/､y-‐'"´;;;;;;;;;;;;_;;;;::-‐一''''"´￣￣￣￣￣￣`ー-
　　　　　 　_i_,, -‐"´;;;;;;;;_;;;-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　i"´￣;;;;;;;;;;;;;;;-‐''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;


単刀直入に、司馬懿は司馬師の真意を尋ねた。

403：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:16:44 ID:YhG/dJ0A0

　　　　 ,ハ :::: :::: :::::::::::.::::::::::::::::ヽ::::::::､::::::::::::ヽ ::::::..ヽ::::::`､ :. ::::::ヽ :::::.:.::｀ヽ、
　　　　　　|／| ::: :::リ､:::rＮヽ＼::::ヽ､::::ヽ､::::::丶＼　::.＼:::::ヽ .:. :::::｀ヽ‐- ､_:::＼
　　　　　 /　 ﾊ ::.:.::!　V　/　 ＼ヽ::i ヽ:::| ｀ヽ::､::｀ヽ丶､:::丶､::､ :::::...､::::＼　｀`ヽゝ
　　　　　　　 { ヽ.: ::l 　　/　　　　 ヾ　ヽ:i　　i| ヽ::::ヽ＼｀`'' ‐---::::ヽ:::＼rヽ、
　　　　　　　　　 ';:: :! 　〈　　__　　　　　ヽ　　|　 ',::::::: :＼:.::､｀ヽ:＼::::::ト ､::丶、　　　父上は孫将軍が言った言葉を覚えていますか？
　　　 　 　　 　 　|:: ﾊ　　`　　　　　　　　　 　 　 }:::::::. ::::ヽ::ヽ::.:＼:ヽ､ヽ　｀` ｰ-
　　 　 　 　 　　　|/l:ハ　　 ､　＿＿　　　　　　　ﾊ:::::.::| :i:.:ヽ.:i::: :､:ヽ}　｀`　　　　　今、社稷は危機に瀕していて、天下は不安に怯えています。
　　　　　　　 　 ノ ﾉ'　l心　　`ー‐一`　　　　　 ,. '|:::::::| :| :.::.N :;､!`､ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 |ハ　　　　　　　　　,　'´　i!::::::| ::|　:.ハ | ＼ヽ!
　　　　　　　　　　　　　　ﾘ ヽ　　　　　 ,.　'´　　 ,/!/ |: :::､　!　 i|
　　　　　　　　　__　 __,.ノ/ 　 ヽ __,,.　'´　　　　　 ノ　l,ｲ:: ﾊ:{ 　 |
　　　　　,..､,.ィ"r''"´　 .:::　　　　r　　　　　　　　　/ /　|､:! ヽ、
,,.. -‐''"´　{　　 ヽ　　 r　　 i　ヽ＼　　　　　　 ／　　　: ヾ丶､
　　　 l　　 |　　ヽ ＼　　　　ｌ　　＼!　　　　　/　　　　　　 ヽ　｀ヽｰ-､_
　　|　|　　　　　 ヽ　 ＼　　 ヽ　　　　　　　　i　　　　　　　　　　 ﾉ /　 ヽ､
､　 |　|　　　　　　　､ 　 ＼　　　　　　　　　　ノ　　　　　　　　／ / r　　　｀`丶､






　　　　　　　 |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　 　 　 　 　 |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;|
　　　　　　　|＿＿＿＿＿_|＿＿＿＿＿|
　　　　　　　|　三|　　＿ 　 　 ＿　　 |三 !
　　　　　　　|　三|　 三ｼ　　　ヾ三　 |三 |　　　何故お主がそれを知っているでおじゃる？
　　　　　　　|　三′　 .._　|||||　 ._,,..u. i三 |
　　　　　　　ト､ﾆ|　<でiﾝヽ　 ;'i"ｨでiﾝ |三.|
　　　　　　　', iヽ!　 ､　‐' /　 !､　ーシ |ｼ,ｲ
　　　　　　　 i,ヽﾘ　u.　　,' :　 !　u　　　|ｆ ﾉ
　　　　　　　　ヾ!.　　　ui ,､　,..､ヽ__!＿.lノ
　　　　　　　　　|　　　　　 _　_　 ﾞｰ┬､｀ヽ､
　　　　　　 　 　 l　　　 ,ｨﾁ‐-‐fー'⌒,ﾗｰ- ヽ
　　　　　 　 　 　 ﾞi､　　 ゝ､二ﾌ,ﾆ二j　,-ヽ　＼　　　＿__
　　　　 　 　 　 　 | ＼　　ｰ一 ﾞｰ'７/ ハ　　､　 ＼_/ -ヽ
　　　　　　　　　,ィ|､　 ＼　　　　 /,二=-ヽ_　ﾞ、　ヽ^i-!:i
　　　　　 ＿, イ　 | ヽ＿ 二＝''"　`ｰ--､　 ｀　ﾞ、　丿 !:|

404：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:17:07 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　 , '::::::::〃:::::::::::.i::::::::ヽヽ:ヽ ::::::､::::::::::::::::':::､､,__
　　　　　_ｨ:::::::::〃::::::::::::l!::!:::::::::::＼ヽヽ:::::ヽ:::::::::::::::::::t=ｰ-.
　　　 _ｨｼ='7:::〃::::ｨ''|!i:::!i::,::::::､::::::ヽ::::::':,',､;,:::::::::::::::::::::ﾝｯy､,_
　　´"　　/::::::/:::/,.-ｬj:::l 'i!';::::i＼::::ヽ:::::::',',',i!::::::::::::::f"''''＝=-''
　　　 　,.ｼｨ::::::::ｿ !. (::)ﾘ!　ﾍ',:::l,,､ﾇ;:::ヽ::::::',',',':::::::::::::::',
　　　 〃 ｼi::::::::ｌ 　｀""゛　　` 'ﾘ (:::)ﾔ､:ヽ:::!:','::::::::::::::::',
　　　 '　'　.ｌ::::::::l　 　 　 　 　　ヾ'''''" Y:::::::::::::!::::::::::::::::',
　　　　　　i::/ｌ::::!　　　ヽ　、 　 　　　 ｌ:::::::::::::::'::::::::ｯ::::::',　　玄伯から聞きました。玄伯は密かに孫将軍（孫礼）から、
　 　 　 　 l/　!:::'､ 　 ｧ､.　　　　　　　 !:::::::::::::::::ｫ:::::!';::::::',　并州の情勢を尋ねられた時に、孫将軍からそれを聞いたそうです。
.　 　 　　 ,!. 　|/ ';､. ヾﾐ.`j 　 　 　 ,イ::ｧ:::::::::::::::i '､::',ﾔ::::､
　　　　　　　　" . ';ヽ　　　　　,､y'´ /ｼ ｌ::::::ヽ:::::ｌ　ヾ;　゛丶
　　　 　　　　　　　'|!`=tｰ:::'"／　 /'　 ﾊ::;::::il!';::!
.　　 　 　　　　　　　　　'i::: '　　　　　　　ﾘ ｿ ヽ'ﾘ､
　　　　　　　　　　　　　　!'i　　　j　　 　 　 ~ヽ
　　　　　　　　　　　　　　ﾘ ､　／　 ―ー '''"""f,
　　　　　　　　　　　　　 / _冫'''~ 　 　 　 　 　　 ',
　　　　　　　　　　　　／ ´　　 ,､　　　　￣~ ヽ　 'i
　　　　　　　　　　　l!~　　　　/　　　　　 　　　ヽ.　!




司馬師は、本来ならば司馬懿と孫礼しか知らない言葉を、密かに親友の陳泰を通じて
それを知っていた。

そして、その言葉はまさしく魏という国家を的確に表現していた。

405：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:17:29 ID:YhG/dJ0A0

.　　　　　　_,,...イi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;＼
　 　 　 ／´ ノ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;＼＼
.　　　 　 ／;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i＼ヾ
.　　　 ／;.ｲ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;∧
　 　 /／/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;∧∧
　 　 　 /;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;∧∧
. 　 　 /;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ ;|
　 　 /;iｲ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i; 刈　　私も全くの同意見です。今まさに、社稷は危機に瀕しています。
.　_,ノi/ |;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ|;ｉ;|
　 　 :{:{:|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;从;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;|;ｉ;|　　ですが、それを正す方法は諫言という生ぬるい手段では無理です。
.　　 ｛　|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ/: :＼;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i|;ｉ;|
　　　　 |;i;i/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ:/:_:_:_:_:＼;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i; |ﾚ′
　　　　 |;/|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ/㌃尨㌻ヽ＼;i;i;i;i;i;i∧ 尨㌻㍉i;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ;iﾊ;i;iﾉ｀ﾞ^'
　　-‐^ﾞ{　|ｉ|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iミ===彡 : : ＼＼;ｉ;∧ ===彡;i;i;i;i;i;i;i;i| ﾘ 刈: : : :
　 　 　 　 |ｉ|ⅵ;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ{ 　 　 　 　 ヾ;i＼＼∧　ⅵ: :|;i;i;i;iﾊ;i;|: :刈: : : : :
゛　 　 　 八|!|.Ⅵ;i;ﾊ;ｉ;| : .　　　　 　 　 : : : : :.｀ヾ　. : ::|;i;i;i;|::州: |: : : : : : :
　 　 　 　 　 | ;乂{　从　　　　　 　 　 |: : : : : : : : : : :.从i从::∧ |: : : : : : :
　 　 　 　 　 |　 |:.:...{乂　＼　　　 　 ｀¨´:.. : : : : : ／　jﾘ : l∧ ∧: : : : : :
.　　　　　　 ∧ ∧::.:.　 ヾ　 ＼　ｰ=≦㌃''ﾏ : : ／: : : :ﾘ : ∧ ∧: : : : : : :
　　　　 　 　 ∧ ∧::... 　 　　　＼　ー‐{:　 { ィ: : : : : : : :.∧ ∧: : : : : : : :
.　　　 　 　 　 ∧ ∧:.　　　　　　 ＞-- 〉 圦: : : : : : : : ∧ ∧: : : : : : : : :
　　　　　　　　　　、 ＼　　　　　　　　/ﾞ⌒`''＜: : : : :.∧ ∧: : : : : : : : : :
.　　　　　　　 　 　 ＼　＼　　　　　 .〈　入_　 　`'＜∧ ∧: : : : : : : ::j{ : :
　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　＼＿＿ 厂￣¨`＾^丶 　 :)／: : : : : : : : : / : : :

406：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:17:46 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　斗-=―
　　斗:≦:::=―　　_　―二―
≦:::::=―　_　-≦-　　　＿　　　　,
::::::―斗≦::::::::::::::::::-=二::斗::≦彡
―=::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-彡'
:::::::::::::::::::::-=＝ﾆ二:::::::=-:::::::::::::/ /
―‐ ┬―ﾐ≧=-＿::::::::::::::::::::::::::／::
ﾄ､　　ゝ::ノ} :厂／:::::::::=-::::::::／::::::::　　　　諫言でどうにかなるならば、伯父上や子上の岳父殿（王粛）
ヾ:.ｘ､＿,　　'　. 孑''´::::::::::::::::':::::::／　　　そして父上や太尉殿（蒋済）がすでにどうにか出来ているでしょう。
　｀¨¨¨´.　　'"＿　　-=≦--彡1:::::
　　　　￣￣　　　　　 ,ﾚ'´７㍉ l::::::　　　丁謐、鄧颺、そして李勝と何妟。さらには大将軍をも排除しなければ
　　　　　　　　　　　 癶.　 ゝ 刋::::::　　　魏は民からの信を失うどころか、臣の忠節まで失うでしょう。
　　　　　　　　　　　｛Ⅶﾄ､__ノ ﾉ::::／
　　　　　　 -ｧ　　　 j　ﾞ¨¨"／::イ::::
　　　　　　　　　r 千　　 ／ィ::::::::::::
＜￣`　.,　　　　　　　　　　 ':::::::::::':
`　.,`ｰ ､　｀ヽ　、　　　　. '::::::::::::'::::
　　 `　._ア¨ ﾄ､ﾉ　　　／:::::: ／::::/
　 ､ 　　l　　 j　 ， .イ/:::::::ィ::::::::/
　　｀¨¨ }-‐　　 .lﾍ｛/:::／　|:::: /
　　　　 {　'"　　 l　7:. '　　｜:/
＞--- １　　　　{　'ｲ `'くヽ.|/
　　 　 r'　　　　 ` ､_..　-―‐-､

407：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:18:02 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　斗-=―
　　斗:≦:::=―　　_　―二―
≦:::::=―　_　-≦-　　　＿　　　　,
::::::―斗≦::::::::::::::::::-=二::斗::≦彡
―=::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-彡'
:::::::::::::::::::::-=＝ﾆ二:::::::=-:::::::::::::/ /
―‐ ┬―ﾐ≧=-＿::::::::::::::::::::::::::／::
ﾄ､　　ゝ::ノ} :厂／:::::::::=-::::::::／::::::::　　　　諫言でどうにかなるならば、伯父上や子上の岳父殿（王粛）
ヾ:.ｘ､＿,　　'　. 孑''´::::::::::::::::':::::::／　　　そして父上や太尉殿（蒋済）がすでにどうにか出来ているでしょう。
　｀¨¨¨´.　　'"＿　　-=≦--彡1:::::
　　　　￣￣　　　　　 ,ﾚ'´７㍉ l::::::　　　丁謐、鄧颺、そして李勝と何妟。さらには大将軍をも排除しなければ
　　　　　　　　　　　 癶.　 ゝ 刋::::::　　　魏は民からの信を失うどころか、臣の忠節まで失うでしょう。
　　　　　　　　　　　｛Ⅶﾄ､__ノ ﾉ::::／
　　　　　　 -ｧ　　　 j　ﾞ¨¨"／::イ::::
　　　　　　　　　r 千　　 ／ィ::::::::::::
＜￣`　.,　　　　　　　　　　 ':::::::::::':
`　.,`ｰ ､　｀ヽ　、　　　　. '::::::::::::'::::
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408：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:18:25 ID:YhG/dJ0A0

　　,彡ニ三三三三三三三ﾆ=ヾ;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:i'
　 ,彡ニ三三三三ニ三三ニﾆ;〃ヾ､;:;:;:;:;:;::;:;::;:::;:/;:;:/
　,彡彡,'',ﾆ=ﾐﾐミ三三三三ニﾆ彡　 ｀ﾞﾞ''ｰ-､;:;:;:;/;:;/
　',彡'/ r' ﾉヽヾミ三三三三三彡'　　　_,,,,,,､ヽ;:;ｨ''|
　 彡'|.|（‐'''"　'iﾐﾆニ三彡"´￣　　　　 ｀ﾞﾞｰ'　　;;;:|
.　 彡i､ヾ　('　 ヾミﾆ三'　 　 　 　 　 __,,､　....ﾉ 　 /
　　彡ゝ ｀'' "　 |ミﾐﾐ' 　　　　　　‐'"ひi,;'´　 ,ｨ;;ｧ'
　　 '彳｀ー‐i　 |ﾐﾐﾐ'　 　 　 　 　 ｀ﾞｰｼ'　　 |､ﾆ'　　　　つまり、誅（粛清）せよということでおじゃるか？
　--､/ 　 　i　 |ミﾐ 　 　 　　　　.,,r‐''"　　　| ﾉ
　く'ﾉ　　 　:i 　ミﾐ 　 　 　　　　´　　.,　'　　 |'
　､＼ 　 　 .l　 ヾ 　 　 　 　 　　　.ﾉ（_,,､. 　 |
　:＼ヽ,　　 ヽ　　　　　　　　　 ／　　 ｀t‐一'
　::::ヽ ヽ　　　｀::.　　 　 　 ,; ' 　　　　　.:i
　:::::::ﾍ ヽ　　　 ｀::. 　 　 　 　''"⌒ﾞ''一ﾉ
　::::::::::ﾍ.ヽ　　　　ヽ､ 　 　 　 ｀ ー'ｰﾉ
　::::::::::::::ヽﾍ　　　　　｀ｰ┬‐一;;''""´
　＼､:::::::::ヽヽ　　　　　 /::ﾍ ）　｀ﾞ'ｰ､_
　〃｀ﾞｰ､;;;;＼＼　　　/i:::::::丿　' , ' , '｀ﾞヽ､





　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{
　 　 　 　 　 　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:',.:.:.:.:小:l
　　　　　　　　/.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:弋.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',.:.:.:.:.:',:.:.:.:.:|l ヽ､
　　　　　　　 /:ｲ.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:ﾍ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:',.:.:.:.:ﾊ､　ヽ　　　　　もはやそれ以外に策などございません。この七年ほど、
　 　 　 　 ＞l/ |.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽN.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:',.:.:.:.:.:',.:.:.:.:ﾊ ｀¨ｰ-- ､　連中と付き合ってきましたが、もう限界ですよ。
　　　　／ 　 |　|l.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:ヽﾊ弋.:.:.:.:.:.:.:.:',::ヾミ辷ｰ-z.＼.:.:.:.:',.:.:.:.:.:',ヽ.:.:ﾊ　　　　 ミヽ
　　 ／　　　 |　 |l.:.:.:ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:| 弋::::>ヽ:.:.:.:.:.:.:ヽ::::ｲ 辷ﾗ　>ヽ.:.:.:.:',.:.:.:.:.:',　＼::ﾄ､__　　　　奴らは「貪」そのものです。
　 ./　　　　　　　|ヽ::::|::::::::::::::::､ﾐﾆﾆ彡　＼＼.:.:.:＼ﾐﾆﾆ彡'　 |ヽミ.:ﾄ､.:.:.:.:', 　 ヽ　＿＿
　 j　　　　　　　 　 |　|ヾ::::|::::::∧　 　 　 　 ＼ﾄ､ヾﾐヽ.　　　　|.:.:.:.:.:|ﾍヽミ｀＼　／　 ＿
. ｲ 　 ＞''⌒ヽ､.　　ﾄ:ﾘ　ヽ|:::::::::ﾊ　　　　　　　＼＼＼.　　 　ﾙ:::ﾊ.:.:| j　　　 ／　 ／
　| ./′＞＜_　　ミ＞､　 ﾊ:::::lﾄ､.ヽ　　　　 ､　,　　　　 　 　 ｲ:::|从::| ＞''´￣￣￣￣⌒ヽ､
　|/　/-----'　　⌒ 　 ＼小::l|::jヽ 　 　 　 　 　 　 　 　 ／::|ｲj.＞'彡　　　　─=＝ﾆ=､
.ｲ ／　　____ 彡　　　　　　＼ﾘ|ｲ::::|＼　　-─--　　　／:::::::j／ 　　　　　　　　__＿
／＞'' ´　　　ノ 　 　 　 　 　 ＼::::::､::::＼　 ￣　　　ｲ:::::::::／　　　　　　　　　　　￣｀ヽ､
. ｲ　　-　￣´　　　　　　　　　　 ヽ､弋:::::::ヽ､___ ／:::::::::／　　　　　　　　　　　─ー ､
　|／　＞''¨¨¨¨'''ー- ､　　　　　　　 ` ミ_:::::::::::::::＞''¨´　　　　　　　　　　 ／
.ｲ_ﾉ／ 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　 _＞''′　　　　　　　　　 　＿彡′
　| 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＞ｰ-､　 ｨ＜　　　　　　　　　　　　＞''´
　|　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　／

409：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:18:43 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　　　　　, ,. '　　　　_,,,,､､yｯ‐'´
　 　 　 　 　 　　　　,r／, _,､-='"´:::::::K..,,,,,,,＿＿__　 ＿_,,,,.....
　　 　 　　　 ／ ,､ｲｼｰ''"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣::::ン'"´
　　　　　　 / ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,､-'"
　 　　　　 ｿ,:'::::,::::::::彡=::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'=ｪｰ　　　_,.
.　　 　 　 il!'::::ｿ::, ｪ=-ﾆ 'ﾞ:::::::::::::::::::::::::::::-ｰﾆ三::::::::::::::::::::`ﾐｪ＜´
　　　　,..=ﾞ::!:::ﾚ:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::三ニ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::`=ﾐ云ﾐ'=､､._　　　ですが、西南には蜀が、東南には呉の二賊があります。
　　 ,r'^ﾁ;::::::::ｰ＝ﾆニ　 ﾆ＝=ー-:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｫr'''`ﾞﾞﾞ'''ｰ-､
　　　 ﾒｿﾍ､:::::::'::.:.,::::::':::.:,::::::::::'.::.::.,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ､ﾞヾ､　　　　　　乱ともなれば、それこそ我らは滅ぶでしょう。
　 　 ｲ!l ! !::ヽ､::::::::::::::::::::`::::::::'::.:.,::::::ヾ､:::::::::::::::::::_::::::::::::::::::ヽﾐｷ=;'''`´
　　 ﾙ'|.l!::l!::::::i:ヽﾐﾆｪｰ- ､､､.._::::::::::ヽ､::＼三ﾆ二_::::::::::::::::::::::::::ヽ=ｰ___
.　　ｿ .i.:::!::',:',:::､:::::::::;::::::､:::::::::､､::::::::::::::::::::ヽ､::::::::::`:::::::::::::::::ﾆ=二''"´
.　 /　 !:从::'.,:::!ヾ､:::::ヽﾐ ﾆｨ弋;ｯ'y､ヽ::::::::::::::::ヾ:::::::::ヽ:::::::::三天_ ~
　ﾉ　　り !ｌ::::ヾiﾞ代ｯ､-::ヽ` 　､ ノ 　 ﾞi::､::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::ミヽ､
　　　　!'　!':;::ﾊ:;ゝ=‐ 　｀ﾞ`'‐ 　　　　　!:l ﾒ､::::::::::::､,､:ヽ:::::::ヾｯ､ヽ
.　　　ﾉ.　 　ヾ','!ﾘ丶 |　 　 　　　　　　 !i,i:　｀ヾ､:::i 'i ﾞヾﾐ廷=-ヽ
　　　'　　　　 `､ﾞｬ､. ヽ､ ‐　　　　　　　ﾘ'　　　　ﾞﾘ＞・'"　 　 ｀`ヽ､.,
　 　 　 　 　 　 ｀ i! ヽ　＿＿_ 　　　 ／　　　,, -'" 　　　 　 　　　 `ヾヽ,
　　　　　　　　　　!　　ﾞヽ`ﾆ´ 　 　／:: 　 ／´　'""'ｰ-､ﾞ_ヽ､ 　　　　 ｀ヾ､
　　　　　　　　　 　 　　　｀ヽ. __,. '^`'‐=./'´　　　　　　　 `'ｰﾞﾐ､,　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　ﾞ'ヽ､　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　 ＼　ヽ,　　 　 ＼
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　　　ﾞ|　　　 　 　 　 　 　 　 　 　＼　i 　 　 　 ヽ
　　　 　 　 　 　 　　　　　　 　 　　　　ｌ 　 　 　　 　 　 　 　　　i　　　､.i.',　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　 　 　　　　　　　　　!　　　ヽl ',　　　　　ヽ

410：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:18:57 ID:YhG/dJ0A0

　 　 　 　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　 　 　 i三｀`ｰ- ､,,_;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;::--‐‐一=ミﾐ三三ﾆニi
　　　　　i三　　,--､　｀`"´￣_,,,,,､　　　　 ミﾐﾆ=ニ三三i
　　　 　 |彡,　 ヾ＝'　　　　 !ﾆ彡'　　　　,ｼミﾐ三ﾆ三ミﾐi
　　　　　|;ﾂ　　 　 　 　 :　　　 .　 　　　　｀ﾞヾミﾐ三ニミﾐ'
　　 　 　 l;|　　　ｰ-- ' .: ,,.... ,ｨ -ｰ‐-､　　　 ヾミﾐﾆ三ﾂｰ-､
　　　　　 l;l　､_　　　 _ .:　｀ﾞ;:' 　 　 　 ヽ　　　 ミﾐ三ﾆﾉ⌒i.|　　　（確かにその通りでおじゃる）
　　　　　 ∥　ヾヱ'孑 :. 　 '､ヾ弌ヱ='"´　　　ミﾐﾐﾐｼ:｀） i.l
　　　　　　l　　 ｰ‐'"　.:　　　ヽ＼￣　　　　　 ミミﾐ' ノﾉ//
　　　　　　',　　　　　,.::　　　､,.　 　 　 　 　 　 ミﾐ/　　'/
　　　　　　 ',　　 　 / :.　　 __ い､.　　　　　 　 ミｿｰ-;"
　　　　　 　 l　 　 /　` ｰ‐"´′ ヾ　　　　　　 ミﾂiﾉｿ
　　　　 　 　 l　　'　　　: :　　　　 ヽ､　　　　　〃 i､ヾ､
　　　 　 　 　 ',　　_,､-ﾆ=ﾆ＝=､,,　〉　　　　　 /ﾉl
　　　　　　　　ヽ　　ヽ､`ﾞ"´,,／　 ,,､　 ,.　　／ ,' i,-‐- ､
　　　　　　　 　 ヽ　 　 ｀ﾞﾞﾞﾞﾞ　　　　　´ .／／／, -‐'"::::ヽ
　　　　　　　　　　ヽ.　　　　　　　　, ／,,. '／ '"::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　 `ー--‐一''"´　　／::::::;;;;---‐‐‐‐‐‐┴-､
　　　　　　　　　 　 /ｌ |　　　 _,, -‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
　　　　　　　_,,,,,,,／/､y-‐'"´;;;;;;;;;;;;_;;;;::-‐一''''"´￣￣￣￣￣￣`ー-
　　　　　 　_i_,, -‐"´;;;;;;;;_;;;-‐'''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　i"´￣;;;;;;;;;;;;;;;-‐''"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;


孫礼に向けて、乱を起こさず世を正すと宣言しても、司馬懿はなかなか最適な手法が思いつかなかった。

誅するといっても、乱になればそれこそ、蜀や呉が介入してくるだろう。

だが、今社稷を正すにはそれ以外の方法が無い。それほどまでに、曹爽一派は欲望に凝り固まっている。

411：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:19:15 ID:YhG/dJ0A0

　　ヽ、　ヽ:.､､,
､、　 ヾ､:､.ヾ::::ミｰ:.､､,,
､::::`=:..､_ヾミ::`:::::::ヽ､:::::`:ｰ.､.ヽ、　､
.｀ヽ､:::::::::三"ﾆー-::...ﾆ=-:､::､::ヽヽ .i:!
-ｰ '''''ーﾆ三ニ‐:::-ニ三ﾆ::::::::ヽ::::iﾉ::i
:::::::::::￣::::::::::::::ン:三＝ー-:::::::::::::::::::ﾘ
::::::::::::::::::::ン:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ソ､　　　私が中護軍を辞し、喪に服するのは一重に奴らの監視から
ｯ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:::,::::::ンノｿ　　目を背ける為です。
::::::::::::::::::::／::::ン::::::::::::::ｪ＝ ":::／/::::ﾊ
:::::／::::::::::::::ﾝ:::::::::::::／::::::／／/:::::::::::::i　　あの連中は無能でありますが、小知恵は働きます。
::::::::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::'::::::::::::::,:':/::::i
::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::ﾝ:::::,::':::::::,':::::i!　　そのために、玄伯には骨を折って貰いました。
::::::::::,:::::::':::::::::::::::::::ｯ::::::;ﾝ::::::::::/:::::::::f'i:!
=ｨ::::〃:::::::::::::::,:::'ﾝ-'''／/::::／ ﾔ::::/ i:!
./ﾊ:::::::〃:::::::/ '"　　 ／" 　..　,ｿiﾘ　!
ヾ. l::::/' ',::il::/ヽ 　 　 　　 _... ﾝ　i　 '
.ヾ､ﾘi　　ﾘ ｿ　 :::ヽ、　￣‐'／ 　 i
　 ','ｿ ヾ､_,... ｯｨ'ﾉ´. `　..／ /　　k
　　i ヽ､__ ,ノ ／　　,　/ ／ 　　　 i　　　　　　＿
　　 i '' ‐-‐ '　　 ／/,　'　, '　⌒　 i　　　　／　　｀ヽ､　　　　, -‐=-､
　　i:: '　　　　 ／ .ｨ , ',　'　,r-‐---､､、　/!　　 へ ､-ヽ､ ／ ／　 ｀! i
　ｨ:　　　　,..::'　,.:':::i ／/_r/二二二ｪｯ､ヽﾘ　　 　　ヽ　｀/ ／ 　 　 l .l
　 ヽ　 　' ::　 /　 Y／´　　　　　　　　 ヾヽヽrヽ、 iﾍ　/ / ） 　__､､l l


そして、司馬師は先ほどの騒動は全て自分が考えた策謀であったことを父に明かした。
412：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:19:31 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　l;:;:;:;:;ー-::､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-‐'";:;:;:;:;:;:;:l
　　　 　 l;､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:‐-::､;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:-‐''";:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ｨヽ
　　　　/ミﾐ;:;､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾞ''‐┼‐''";:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ｨ彡三l
　　 　 l三三ミ`ｰ ､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;-‐''"´彡三三l
　　 r=三三ミﾐ 　 　 ｀ﾞ''ｰ-､;:;:l;:;:;:::-‐''"´　　 　 ｨ彡三三lr‐､
　　 ヽ l三三ﾆゞ　 　,r＝=､　￣　　 ,-‐=､　 　 ﾞヾﾆ三三ｌr, l
　　　 l l三ｼ´ 　 　 　 `ﾞﾞﾞﾞﾞ′　　　 `ｰ'''"　　　　　｀`彡=l: /　　　やはりそうであったでおじゃるか。
　　 　',.ｌミﾐ　　　､....__,,,..,,,,,,,_ 丿　､　 _,,,,,,..,,,,,,_. 　 　 l三/./
　　 　 l.ヾﾐ　　 　 '《_ヾﾟﾂヽ､　:　 i:"´,ｨ'ヾﾟﾂ_,,ゝ　　　lミi　l
　　　　ヽ_ヾ.　　ヽ､ ｀ﾞ'''"´ノ　l　 l::. ヽ｀`'''" .ノ　　　 lミl,ノ
　　　　　 ｀ﾐ, 　 　 ｀ﾞﾞﾞﾞﾞ"´　, .l　 |::.　 ｀ﾞﾞ'''''"　 　 　 .lミ'
　　　　　　 'ﾐ　 　 　 　 　 ｨ .:: 　 l:::.､　　　　　　　　 lﾂ
　　　　　 　 ヽ　　　 　 ／ r 　　 　 _） ヽ　　　 　　 /iヽ
　　　　　　　 ヽ 　　 ／　　｀`'ー‐'"　 　 ＼　　　 /　l:::ヽ
　　　　　　　　_,ヽ.､ 　,‐-､　　 : :　　 　_, -､｀　　/　/:::::::ヾｰ-､
　　　　　　 ／／l.l＼ 　ヽヾミ三三彡',ン´　 　, ' ／:::::::::::::ヽ　ヽ
　 _, -‐'"´/ /::::::l l.　＼ 　｀ ー--一'"　 　 ／／:::::::::::::::::::::::）　 ）､
'"´　　　 / /::::::::',. ヽ 　ヽ､　　　　 　 　 ／／:::::::::::::::::::::::::／　 /　＼
　　　 　 ヽ ヽ;::::::ヽ　ヽ　　 ｀ー--‐‐'"´ ／::::::::::::::::::::::::／　 ／　　　 ＼



司馬師と陳泰は、かつての藺相如と廉頗のような刎頸の友である。

それだけに司馬懿は二人の行動が茶番であると見抜いていた。

謀略面は息子に劣っていても、何かを察知するという部分において、
司馬懿はまさしく司馬師の父であった。

413：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:19:50 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　___|二ニｰ-､、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　 /rヽ三三三三三─‐-- ､;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　 ',i　,-三三三三三、 　 _,.ニ､ｰ-､!;: -‐二￣彡′
　　　　　　　　',､、ヾ三三'"￣￣　　 `ー‐"　　　 ヾ-'" 　.〉′
　　　　　　　　ヽ ヽヾ三,' 　　 :::..,. -‐- ､　　　　 _,,..-‐､、,'　　　故に、子上らをも欺いたでおじゃるか。
　　　　　　　　　｀ー',ミﾐ　 　 　::.弋ラ''ｰ､　　 i'"ｨ'之フ　l′
　　　　　　　　　／:l lﾐﾐ　　　　 ::::.. 二フ´　　 l　ヽ､.ノ　,'
　　　　　　,.-‐フ:::::| |,ミ　　　　　　　　　　　　 l　 　 　 /
　　　　 ／r‐'":::::::::| |ヾ　　　　　　　 ／__.　 　l　　　 /
　_,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. ＼　　　　　 　 ⌒ヽ､,ノ　　 /ヽ,＿
"　　　　l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ.　＼　　　＿,＿,.､〃　　／l　|　　｀ﾞ'ｰ-､、
　　　　 ',＼＼:::::::::::::::ヽ＼　 ＼　　､.￣⌒"￣／:::::|　|　　　　　　｀ヽ、
　　　　　＼＼＼;::::::::::::＼＼　 ｀､.__ ￣´￣／::::::::::l　|　　　　　　　　 ＼
　　　　　　 ヽ ＼｀ｰ-､::::::ヽ ヽ　　　￣フフ::::::::::::::ﾉ ./　　　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　 ｀ー-二'‐┴┴､＿_／‐'‐´二ｰ'".ノ
　　　　　　　　　　　　　　￣｀ー─--─‐''"￣






　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼ー-- ､,,_ー=ミ‐-..､
　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿ﾐ::::::::::::::::｀¨ミヽ､::::::ヽ.
　　　　　　　　　　＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 ヽ､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､
　　　　 　 　 　 ー=ﾆ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j::ﾊ
　　　 　 　 --─=＝ﾆ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヾミ:::::::::::}
　　　　　　　 ,,ｨ彡:::::／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡ｲﾊ::く
　　　　　　／::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::l::::::::',
　　　　 ／---─ｧ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／::::::::::::／:::ﾘ:::::::}ﾊ　　　　　子上は実直な男です。それに、岳父殿（王粛）も
　 　 　 　 　 ／/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ:::ﾂ<彡'/:::;イ::::::::::l:::|　　　　実直な人物です。
　　　　　　　　/::::ｨ::::::::::::::::::::::::::,ｨ/ 　¨''=ｲ _,ｲ:::ｲﾃ ::::::::::ハj
　　　　　　 _,,ｲ／/:::::::::::::::::::::ｲ/ |　　　　 　 ノ　|¨ .::::::ｲ/　　　　　　謀を練る上で、あの二人は今回の件は不向きでしょう。
　　 　 　 　 　 ∠ イ:::::::::ｨ::/ .|　　　 　 　 　 ､ _｣ ｲ:／.j'
　　　　　　　　　　/ｲ:／ .|ｲ　 　＼　　　‐--- ／|:/
　　　 　 　 　 　 __ ｲ　　 j　　　　　＼　　ﾞﾞﾞ／ 　.ｿ
　　　　　　　　 /＼　　　　　　　 　 ／ヽ- '
　　　　　　　／　　 ヽ､　　　　　_ ｲ
　　　　　 ／　　　　　　ヽ､　　Y
　　　　 /　　　　　 　 　 　 ー┴､

414：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:20:33 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　. 　 -―:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ}ヽ
　　　.斗_≦＿::::::::::::::::::::::::::::::::::-=―z::::::::::::::::::,
　　　　　　 ／::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧=ミ、
　　　 　 ／::::::: ／::::::::::::::::::::／::::::::::::::::::::/::::::::::::ハ
　　 -≠ テ:::／:::／::::::::::::／:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::ﾘ
　　　 .／:::::::/／:::::::::::::::::::::::::::::::-=:::::::/::::::::::::::::::/
　　／:::::::::::/'::::/::::::::::;＞- ､≦=---／::::::::::::::／::ヽ　　　それに、伯父上や太尉も衛尉も実直な方々です。呉や蜀相手に、
.／::::::::::::::/::::::/::::::::::/､ ●　} ≧孑:::::::::::::::ィ:::::::::::::l　　　策を練られる方であっても、それを内に向けない。
イィ:::ィ::::ｲ:::::/:::::::ｲ:/　≧=-　 ／:::斗-＜ 刈::::::::::::l
≠――-､:::::::::::::' l.'　　　　　 ￣　　 ●　}':::}::::::/::/　　　それに、あからさまな態度は乱を起こさず誅するには不向きですね。
　　　　　　＼:::: l|　　　　　　 _　　　ﾞﾐ=='":::}:::::/}/
　　　　　　　 ヽ从 　 　_　　　'′ 　　 ./::::}:::/
　　　　　　　　 Ⅵ:.　　　 ﾆ　､　　　　 '::::/}/
　　　　 　 　 　 |　　、　　　　　　 .イ}:／./
　　　　　　　　 .'　_.,癶、　 .　＜::::／
　　　　　　　　,爪　}/　 ￣ 　 }/V









蒋済や王粛、そして伯父の司馬孚もこれから実行する謀略を行うには、
あまりにも曹爽一派から敵視されている。

敵視されているというのは、それだけ目を付けられるということだ。

415：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:21:11 ID:YhG/dJ0A0

',::::::::::ヽ :::::::::::ヽ :::::::､:::::::::::::. '::::::::､ヽ､ヽ::::ヽ＼:::､::::::::::ヽ､
.ヾ ､::::::::'.,::::､::::ヽ､::::::::::::へ::::ヽ':::::'.,ヽ＼':,':,:::ヽヾ::':,::.:::::::::;_`;;,､,
:'::＼ヾ::::::ヽ'::::ヽ::::＼:::::::::`:::ヽ:::`､::::'.,:ヽ.ヽヽ:::::':,ヽ::`:::､::､ﾐ;;,､.``''ｰ
::',::',:,ヽヽ､:::＼'::::ヽ::::ヽ,::::､::::::ヽ､＼:::::'::::'., ':,ヽ:::::':,:ヽ:::ヽ:',　｀`>
､:',:::',:':;:`::.`､;_:ヽ､::::＼:ヽ:',ヽ;'::､;;;;ヽ`､::::::::'., ':,゛,'::::::::::',:::::::':,
.!:::゛::',::ヽ:::＼::::::::::ヽ:::::`:､:'yｯﾝｧ::::ヾ;＼';::::::ヽ':,::',,::ヾ::::',:::::
::::::::::::'::::＼::::ヾ:::::::::､､:`:::::::i!　!::::::::::ﾒ'ｯ､`:::::::::':,:::',,::ヽ::::::
::::::::､::::',:､:::::ヽ＼::::::::'.,＼::::,ヽ ` ｰ "／　`;:ヽ::::'.,:::l!:::ヽ,　　　　そして玄伯と絶交することで、奴らはおそらく玄伯を取り込むでしょう。
:::ﾊi!ハ::､ ヽ:::ヽ. i ヽ､::ヽ　ヽ::',`''､'''"　　　 !:',::､::::::::!:::､　　
:::i,丶'､ ヾ　　`'､`;、　`'-`､　 ヽ、　　　　　i:::',:!:､::::::::::::i　　　　そうなることも私は予想した上で、玄伯に奴らの情報を全て、
::::! 　 `　 ｀　　 ｀iヽ､ 　 　 ヽ 　 　 　 　 　i::::',:i:ヽ:::::::::!　　　　我々に対して密かにながすように頼んでいます。
:::::l, 　　　　　　　!　　　　　　　　　　　　　i!.ﾉ';,:::;::':,::::::l
:::､:i　　　　　　..､ヽ､　_,,,..　　　　　　　　　!,､:'::::::'::::':,::::!
::::.､',　　　　　　　　　´　　　　　　 　　　/::::::::::::::',.:::::::::'
::::::ヾ'、　　　 　..､､...... 　 　 　 　 　　 ,;:'i:::::::::::::::::',.::､:::::',
::::::::::ヽ　　　''``ｱ`'''ﾏ''''``''ｰ 　 　 ,;:':　.i:::::::::::::::::::',:ﾄ､:::::',
';::::::::::::`;;､　　 / 　 　ｌ:.　　　　　,;:''　　 .ｌ:::::::::::::::::::::::i ＼::',､
. !:lヾ:::i :. ;ヽ／　　　ﾉ: 　 　　／'　　　　i:::::::::::::::!';ヽ::',　 ヽ;ヽ
　';! ヾ'i: : /　　　　/ 　 　,.ｨ'´' 　　　..　 !:::::i::::::::', '､ ヾ 　 　ヽ
　 '､.　ｿｲ'　　 　／‐-ｰ;:ｼ' 　 　　　::/　 i:::::!':,:x:::',　　 `
　　／:. !　 　　/:. :._､-'´ 　 　　　 .::/　　',:::!　':;ヾ;
､='´:. :. '　　 ﾝ:. :,'´　　　　　　　　 /　 ':;:.ヾ'､　ヽ `
:. :. :. : 　 　,':. :.　',　 　 　 　 　 　/　　　';:　`ヾ､




司馬師は陳泰と仲違いを起こしたフリをするよう彼に頼んでいた。そして、そうすることで
自分への警戒を無くさせ、不仲になったことで鄧颺や丁謐、何妟らに取り込まれたフリをするよう
依頼していたのであった。

416：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:21:33 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　___|二ニｰ-､、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
　　　　　　　 /rヽ三三三三三─‐-- ､;:;:;:;:;:;:;:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l
　　　　　　　 ',i　,-三三三三三、 　 _,.ニ､ｰ-､!;: -‐二￣彡′
　　　　　　　　',､、ヾ三三'"￣￣　　 `ー‐"　　　 ヾ-'" 　.〉′
　　　　　　　　ヽ ヽヾ三,' 　　 :::..,. -‐- ､　　　　 _,,..-‐､、,'
　　　　　　　　　｀ー',ミﾐ　 　 　::.弋ラ''ｰ､　　 i'"ｨ'之フ　l　　　　　（子元もやるようになったでおじゃるな）
　　　　　　　　　／:l lﾐﾐ　　　　 ::::.. 二フ´　　 l　ヽ､.ノ　,' 　　　　
　　　　　　,.-‐フ:::::| |,ミ　　　　　　　　　　　　 l　 　 　 / 　　　 　　
　　　　 ／r‐'":::::::::| |ヾ　　　　　　　 ／__.　 　l　　　 /
　_,. -‐"i .|::::::::::::::::::',.',. ＼　　　　　 　 ⌒ヽ､,ノ　　 /ヽ,＿
"　　　　l ヽ:::::::::::::::::ヽヽ.　＼　　　＿,＿,.､〃　　／l　|　　　　＿__,. -､
　　　　 ',＼＼:::::::::::::::ヽ＼　 ＼　　､.￣⌒"￣／:::::|　|　　　 （ ヽ-ゝ _i,.＞-t--､
　　　　　＼＼＼;::::::::::::＼＼　 ｀､.__ ￣´￣／::::::::::l　|　　　　｀''''フく　＿,. -ゝ┴-r-､
　　　　　　 ヽ ＼｀ｰ-､::::::ヽ ヽ　　　￣フフ::::::::::::::ﾉ ./　　　,.-''"´ ／￣,.／´　ゝ＿'ヲ
　　　　　　　　　 ｀ー-二'‐┴┴､＿_／‐'‐´二ｰ'".ノ 　　/　_,. く　 ／　ゝ_／￣|
　　　　　　　　　　　　　　￣｀ー─--─‐''"￣　　 　 　 /　にﾆ'／,.､-t‐┴―'''''ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　/　　.（_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 /　　／　￣　　 ）　　ﾉ__'-ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　 /　　　 ゝﾆ--‐､‐　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　/‐＜_　　 ヽ　　|ヽ


司馬懿は母親の葬儀すら謀略の為に利用した司馬師を決して咎めなかった。
むしろ、私情に囚われず、策を練り上げる態度に感服していた。

417：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:21:49 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　　　　　 ├- ､__:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;;:-‐'"´;i
　　　　 　 　|;:;:;:;:;:;:;:｀ﾞﾞﾞ'''''ー--　､､;;;;;;_;;;;;;; -‐''''"´:;:;:;:;:;ｨ彡ﾐ,
　　　　　　 ,i＝＝==､;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-‐"´ﾞﾐ三ﾐi
　　　　　　 i三三ニﾆ'￣｀ﾞﾞ''''' ー- ､;:;:;:;:;:;:-一'"　　 　 ﾐﾆ三i
　　　　　　 i三三ﾆ三　　　　　　＿　 ￣　　r==､　　　 'ヾ､ミi
　　　　　　_,i三三ﾆ三ゞ　　　 ﾆ三ｼ　　i　　 ゞ"´　　　　　!ﾐ;iヽ
　　　　　 i"ﾞヾ彡彡ｧ"´　　　　　　　　 i　　ﾉ　__ ,,,...､_,,. 　 iﾐ| |　　ならば麻呂も隠居するでおじゃるよ。
　　　　　 { {｀ヾ彡;ｼ′ 　　, _ --‐- ､丿　 ｨ''"ノ（oﾂヽ''　　|ﾘﾉ
　 　 　 　 '､(､ヾ彡ﾘ 　 　　ｨ'でo)'ヽ､　 :　 ';:. 'ー-‐'"″ 　 |ﾘ　　　春華タンの喪に服すでおじゃる。誰もそれを咎めまい。
　　　　　　 ',ヽヾ､彡　　　ゝ｀ﾞﾞ'''''"´ﾂ　.､　 i::.｀ヽ､,,,,ノ 　 　|i|　　
　　　　　　　ヽ丶ヾﾘ,　　　 ｀ ､,,,,,,ノ　　.: 　 i:::.　　　　　　　ﾘi
　　　　　　 　 ゝ､,ヾﾘ　　　　　　　　 ,　.::　　'､::.　　　　　　 ﾘ
　　　　　　　　　　 ヾi,　　　　　　　 /､ _　　　 ,,'　　　　　 , /
　　　　　　　　　　　ヾ,　　　 　 　 /　 ´｀｀ｰ''´　 　 ､　　,' /
　　　　　　　　　　　 ヾ,　　　　　 '　　　　 : :　　　　 ',　,　/､
　　　　　　　　　　　　 ヽ､　　　　, --‐‐一''ー─''''　' /./::::ヽ.
　　　　　　　　　　　　 i"i ヽ　　,r' _,,,, ゝ--‐‐''´ｰ'"　ﾉﾉ::::::::::ヽー-､
　　　　　　　　　 　 　ﾉ, |',　 ヽ､　　 ｀ ; ; ; ; : : : '　 ／::::::::::::::::::＼_｀ヽ.
　　　　　　　 　 　 ／::i　| ',　　 ｀ヽ､＿ 　 　 ＿,／:::::::::::::::::::::::::::::/　ヽ
　　　　　　_, -‐'''"i:::::::i　.|; ',　　　　　　￣￣／／:::::::::::::::::::::::::／　 ／＼


そして司馬懿もこれをきっかけにし、妻の喪に服すことで公職から身を引くことを決意した。

418：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:22:05 ID:YhG/dJ0A0

　　 　 　 　 　 　 　 /|:::::::::::::::::::::ヽ.:.:.:.:､:.:.:.:､:.:.:.､.:.､.:.:.:.:.:.::｀゛＞
　　　　　　　　　　 /{::|:＼:::::::＼.:.:.:＼.:.:.ヽ::.::.ヽ:.:.ヽ::::::::::.:.｀゛ｰ- ..,__
　　　　　　　 　 ／:|::',:ﾄ､::::::ヽ､:.＼:.:.:.＼:.:.ヽ:.:.:＼.:.:.:.:.:::.:.:.:.:::.::::_;:-'´
　　　 　 　 　 //:/:::|::',|::'､:::::::::＼:.:＼.:.:.ヽ:.:.:＼:.:..＼::::::::::::＼､::::＼
　　　　　 　 /!::|::l::::/|:::l:ヽ:＼::ヽ:.:＼:.:＼.:::ヽ:.:.:ヽ:.:.:.:＼::::::::::::＼￣　　　ご協力頂きありがとうございます。
　 　 　 　 　 |/l::|::|::|:ﾄ､:::::::::､､:ヽ､:.:.:.:::::::::::::::ヽ::::.:ヽ:.:.:.:.＼:.:.:.ヽ:::＼
　　　　 　 　 |::|::/l::|::|r‐ヽ:::::ヽ(ヽー,―＼::::::､::::::::::ヽ::.:.::::::.:::::::ヾ.￣
　　　　 　 　 }//l::|:::|{（:::）ヾ､:::ヽ ＼!（:::） ヽ,:::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ、
.　　　　　 　 |/l::|::|:::|ヽ==''" ＼:ヽ、ヽ=＝'" |:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ､::::＼
　　 　 　 　 /　',|::|:::|　　　/　　 ｀゛　　 　 　 |!::::::::::::::::::::::::::::ﾄ､::ﾄ､_｀ ゛`
　　　　　　　 　 .l::!::::ﾄ、 　'､　_　　　　　　 　 ||::::::::::::::::::::::::ﾄ:ヽヾ|　|￣￣￣｀ヽ、
　 　 　 　 　 r'"´||',::::',　　　　 　 　 　 　 　 　 |:::::/l:::::|＼:::ﾄ､ヾ |　| 　 　 ／　/ ＼
　　　 　 　 / 　　ll　',::', 、 ｰこﾆ=-　　　　 　 /!::/ ヽ:::|　 ヾ､ 　ﾉ ﾉ　　／ 　,ｲ　　　ヽ、
　　　　 　 ,'　　　 | 　'､:, ＼　--　　 　 　 ,. '´　|;'　 l ヾ､. 　 ／／　　　　　/ |　　　　l: l
　　　　　　|　　　|!　　ヽ; 　ヽ 　 　 　 ／.:　 　 i! 　/ 　 ゛／／　|l　 　 　 /　|　 　 　 | |






　　　　　　　　　　　 i;:､;:;:;:;:_:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i,
　　　　　　 　 　 　 /三､;:;:;:;:;`;:‐-;､、l_,;:;-‐;:';:´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ｨ彡ﾆ、
　　　　　　　　　　 l三三＾'ｰ-:､、;:;:;:;:j::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:-‐イ彡三三i
　　　　　　　　　　 i'l三Ξ.　 ,.＝ﾐ`'ｰ-‐'";ニこ´　　 ｨ彡三三7,.、
　　　　　　　　　　 ',lミｼ"　　｀￣´　　　　｀¨"´　 　 `ｰﾐ三彡7-ヽ
　　　　　　　　　　　lﾐﾐ,　:.　 _,.=､、 .　　　..: _,.〟､、..:　 ヾ彡〃//　　　気づけば、お主らには無駄な苦労をかけたでおじゃるな。
　　　　　　　　　　　 〉l;　::.彳ヾﾟ;ﾊ、:、 ,:'　,.ｨﾍ;ﾟﾂゞ::' 　 .::彡/ノ/
　　　　　　　　 　 　 ヽli. :ヽ.｀ﾞ'''"ﾌ`.: 　l::. ヽ｀ﾞﾞ"´.:'　 .::::::彡ゝ/　　　麻呂自身の不徳から出たことでおじゃ。社稷を正すにはもはや、
　　　　　　　　　　 　 ｀li.　　｀ﾞ "　.:: 　 l:::.　｀ ﾞ "´　..::::::::彡ｰ'′　　これしかあるまい。
　　　　　　　　　　　＿,.ﾄ:..　　　 .:' :　　 :::::.､　　　 .::::::::::彡′
　　　　　　　　　,ｨ'´r'"::ﾍ:::.. 　 /｀'=､__,.ｨ'' ' ヽ　 ..:::::::::::;ヲ
　　　　　　　,r‐' ./:::::::::::::ヽ::::.　　　　: :　　　　 ､.:::::::::::;ﾉ ヽ､_
　　　 , -‐''"　　 ヽ::::::::::::::::＼　ー-:こ=ﾆ=一　ﾉ .::::／l:::ヽ, ﾍ｀ｰ-､
, -‐"　　　　 ヽ 　 ＼::::::::::::::､＼　｀ー‐--´　" ::／/ /::::::::i　l　　　｀ｰ-､､
　　　　　　　　 ＼　　＼::::::::::＼ヽ､＿＿＿_,.／: :/ /:::::::::::l　ｌ　　　　　　 ｀丶､、
　　　　　　　　　　＼.　 ＼::::::::::ヽ、::.　　　.: : : ／./::::::::::::ﾉ /


そして司馬懿は自分以上に謀略に優れた息子と共に、曹爽一派を流血無しに
排除することを決意し、実行する為の謀略を練ろうとしていた。

419：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:22:22 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　　　　|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
　　　　　　　　　　　|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|
　　　　　　　　　　 /｀ヽ、;,;,;,;,;,;,;,;,;,;|;,;,;,;,;,;,;,,-ー'|´::ヽ
　　　　　　　　　　 i:::::::ﾐ　　　,,,,,,''''''''''''',,,,,,:::::::::ﾉ::::::::i
　　　　　　　　　　..i::::::::ﾐ　　´- ′　　'- '´:::::::`丶::::ﾄ、　
　　　　　　　　 　 |.i::::i''　　--- 、, 　 , --- 、:::::::`i::::r/　　　じゃが子元、もはや我らに安眠は得られぬでおじゃるよ。
　　　　　　　　　 ヽi:::i　　-<写-、　|::::,/冥`;::: :::::i:::ﾘ.|
　　　　　　　　　　 ﾄ、i　　　''_,ノ　　|::::::、__ノ　;::::i:::i /
　　　　　　　　　 　 |_ii　　　　　 ,　　、:::::　　;:::::::::i:i_/
　　　　　　　　　　　　li　　　　 /,,,、　,,ヽ::::: :::::::::::i:l
　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　''';''　　ヽ::::::::::;/′
　　　　　　　　　　　　 丶　　　-―-一ー　)::::::/゛ﾄ
　　　　　　　　　　　　　　1、　　--一　　ノ:::::ﾉ/ ﾉ ヽ
　　　　　　　　　　　　　,,ノヽヽ、　　　　　,,ノ::/ /;:;:;:;:`,,丶
　　　　　　　　　　　　ノ;:;:l |　`ヽ::::::;;;;;;;;::::::／ /;:;:;:;:;:;:;:r ヽ
　　　　　　　　,,, -''''´'i;:;:;:;i ヽ　　　　;;;;;::／／;:;:;:;:;:;:／::::ﾉ　ヽ、
　　　　,,-－'''　rー-ﾄ、'、;ヽヽ　　　　;／ /;:;;:;:;:,, -''　ン　　　　'ヽ、
　 ,,／　　　　　ト、_r--　''''''--'-ー-''-''''ﾄ-'''''　　,,／　　　　　　　 'ヽ、
　l　　　　　　　　　　ヽ、__　　　￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `



それでも、妻の死をも利用することに、司馬懿は罪悪感を感じていた。

420：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:22:41 ID:YhG/dJ0A0

.　　　　　　_,,...イi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;＼
　 　 　 ／´ ノ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;＼＼
.　　　 　 ／;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i＼ヾ
.　　　 ／;.ｲ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;∧
　 　 /／/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;∧∧
　 　 　 /;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;∧∧
. 　 　 /;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ ;|
　 　 /;iｲ;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i; 刈　　　とうに覚悟していますよ。安寧などもはや望みません。
.　_,ノi/ |;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ|;ｉ;|
　 　 :{:{:|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;从;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ;|;ｉ;|　　　望むのはただ一つ。魏国の救済、それのみです。
.　　 ｛　|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ;ｉ/: :＼;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i|;ｉ;|
　　　　 |;i;i/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ:/:_:_:_:_:＼;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i; |ﾚ′
　　　　 |;/|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;ｉ/㌃尨㌻ヽ＼;i;i;i;i;i;i∧ 尨㌻㍉i;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ;iﾊ;i;iﾉ｀ﾞ^'
　　-‐^ﾞ{　|ｉ|;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iミ===彡 : : ＼＼;ｉ;∧ ===彡;i;i;i;i;i;i;i;i| ﾘ 刈: : : :
　 　 　 　 |ｉ|ⅵ;i;i;i;i;i;i;i;ﾊ{ 　 　 　 　 ヾ;i＼＼∧　ⅵ: :|;i;i;i;iﾊ;i;|: :刈: : : : :
゛　 　 　 八|!|.Ⅵ;i;ﾊ;ｉ;| : .　　　　 　 　 : : : : :.｀ヾ　. : ::|;i;i;i;|::州: |: : : : : : :
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　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　＼＿＿ 厂￣¨`＾^丶 　 :)／: : : : : : : : : / : : :


こうして、司馬師は父である司馬懿と共に、曹爽一派を排除する上で、
策の一つを実行に移した。

421：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:22:54 ID:YhG/dJ0A0

　　　　　　　　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　A
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　　　　　　　　　　 A ..l.i i:I I:i iI＿＿＿____＿＿∧＿＿___＿＿＿
　　　　　　　　　　龠./|.i_i:I I:i_il　________i龠i____/∧ ______i龠i________＼
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西暦247年。司馬懿は公職を辞し、司馬師もまた母の喪に服した。

彼らは密かに雌伏しながらその時を待っていた。

そしてその時が来るのは二年後のことである。


【続く】

422：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/19(水) 21:23:13 ID:YhG/dJ0A0

今回はここまでです。次回もよろしくお願いします。

423：尋常な名無しさん：2018/09/19(水) 21:57:58 ID:8E2YYvtU0
乙ー

424：尋常な名無しさん：2018/09/20(木) 10:00:05 ID:Emov7STc0
乙

425：尋常な名無しさん：2018/09/20(木) 15:40:41 ID:biGsGa9A0
乙
＞何をやっているんだあのクソガキ共は！！！

王凌爺さんに禿同ですわ……

426：尋常な名無しさん：2018/09/21(金) 02:43:11 ID:SCHjghNE0
乙
しかしこれだけの宿将、功臣、その子息らからヘイト向けられてよくこれだけ無茶苦茶続けられたな曹爽や自称八達は
自分の能力客観視できなかったり、麻薬に逃げてるように、現実見てない・認めてないだけかもしれんけど

427：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/21(金) 03:49:08 ID:vPkTtER20
>>425

曹爽一派には軍事の専門家or軍事に明るい人間が、
一人としていませんでした。

厳密に言うと、いたんですが一人は仲違いして左遷させられ、
もう一人は中立を貫き、もう一人はそもそも曹爽一派じゃないっていうオチ。

そりゃ前線に立ってる側からすればたまったもんじゃないわけです。

428：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/21(金) 03:50:45 ID:vPkTtER20
>>426

曹爽が五石散でキメセクしてるのは、この作品内の創作ですが、
本当にやっているんじゃないかと思うぐらい、曹爽とその一派は、
無茶苦茶やってます。

孫礼も気が合わないというか、諫言したくなります。

429：尋常な名無しさん：2018/09/21(金) 03:58:04 ID:igYyw7NI0
曹操生きてたら、曹爽の扱いとかどうしたんだろ

430：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/21(金) 04:06:53 ID:vPkTtER20
>>429

殺しはしないでしょうが「子丹（曹真）」は虎殺しを行い、常に兵士達のことを考えていたのにと
無茶苦茶嘆いたでしょうね。

まあ、辺境への左遷まった無しか、公職追放ですな。実際、何?達はそうされてました。

431：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/21(金) 04:46:12 ID:vPkTtER20
次回投下ですが、iPhone初売りという大イベントで、東京都とは思えない僻地に行ってきますので、
来週以降に投下いたします。

432：尋常な名無しさん：2018/09/21(金) 14:48:24 ID:dD8yl7N20
メインプレーヤーが退場した後の三国志は糞糞＆糞、暗愚＆暗愚祭りだからあんまり人気ないんだけど
このスレみたいに詳しくやってるとこは珍しいから嬉しい
しかもますます貴重な魏視点だし

>>431
新iPhoneレビュー頼むわ

433：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/21(金) 18:55:38 ID:6X4bDz2U0
>>432

ありがとうございます。自分としては、それ故に見応えのある話であり、
後の西晋→五胡十六国時代→南北朝時代という、さらなる動乱へと、
つながっていくので、楽しく書いています。

434：尋常な名無しさん：2018/09/21(金) 18:57:07 ID:hb3eckc60
蜀も呉も国力差で結局勝てるわけないやろｗｗｗとか言われるが
まだまだ国の強さも属人性が強い時代だし暗愚な奴らが実権握りゃ普通に亡国の可能性あったよなぁ

435：尋常な名無しさん：2018/09/21(金) 19:00:24 ID:PZPCe.CM0
曹真の子と何進の孫というタッグなのに弱そう

436：尋常な名無しさん：2018/09/21(金) 20:28:07 ID:SCHjghNE0
曹爽より劉禅ちゃんの方が114514倍マシ説

437：尋常な名無しさん：2018/09/22(土) 00:11:31 ID:YkH3.lwc0
おつ

438：尋常な名無しさん：2018/09/22(土) 20:07:13 ID:HDr6ej.Q0
何晏が曹操の養子で曹丕と同年代位なら５０歳くらいか？
この年になってクスリキメて出来の悪い政治ゴッコやってるんならそりゃ軽蔑されるわ。

439：尋常な名無しさん：2018/09/22(土) 20:15:43 ID:el6mMkxM0
曹爽って曹叡には気に入られてたんだよね
ならやっぱ大将軍という職務に見合わない彼の無能さ・それを認められない頑迷さと、八達が曹爽を本格的にダメ人間にしたのかなぁ

440：尋常な名無しさん：2018/09/22(土) 22:02:03 ID:L2OGDT8Q0
乙でした

441：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/24(月) 23:35:12 ID:hQEgpbeM0
明日17：00より投下いたします。

442：尋常な名無しさん：2018/09/25(火) 00:34:31 ID:xfpXu.es0
たのしみー！

443：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:00:21 ID:LmHlRalM0



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【三国志短編集　高平陵の変】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【王姓を持つ男達　前編】

444：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:00:36 ID:LmHlRalM0

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　　　　　　　　　　 　 个ト.,__　　　　　　 　 　 　 　 |⌒
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　　　　　　　　　　　　　　　-二二二二 ハ
　　　　　　　　　　　　　　/二二二二 0二|
　　　　　　　　　　　　　　〉二二二二0ニ八
　　　　　　　 　 　 　 　 └‐|二二二0ﾆ:|ﾆノ
　　　　　　　　　　　　　　　 |二二二二 |┘
　　　　　　　　　　　　　 　 人二 「｀Ｙ二|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣　　￣
　　　　　　　　　　　　　　　　【曹芳】

曹爽一派が好き勝手な政治を行っていたのはこれまで述べてきたが、
彼らが好き勝手に政治が出来たのは、彼らが幼帝を祭り上げたことに要因がある。

曹叡の死後、後継に選ばれたのは曹芳であるが、彼は八歳であった。

445：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:00:50 ID:LmHlRalM0

　　 　 　 　 　 　 　 　 ／) 　 _ イ＿＿_
　　　　　　　　　　　／　人彡　 　彡"´＿_
　　　　　　 　 　 ／　　 　　　　／　　´　 ￣≧、
　　　　　ト､　　 i　　　　 　 　 ,′　　　　　　　　｀≧
　　　　　|　 ヽ　|　 j　　　 　 /　　 ／　 　__＿ ＝=ミ-
　　　 　 |　 　Ⅴ　　　　　　　!　／　　　￣　　　　　／
　　　　　!　　 　 　 |　　(、　 i /　　 ,／　　　　 ＜´
　　　　　V 　 　 　 ﾄ､ 　ヽ　 {｛　　〃 　 ／⌒ヽ　 ｀ヽ
　　　　 _∧ 　 ＞ー‐ミ一＼从_／イZ∠≦　　　ヾ==`
　　　　ヽ≧　__}}　　　　　　 `'"　 　 　 　 〈三=‐　 ＼ _
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　 　 　 　 ∨ ｼ　　　 ＼、 　 　 　 ／　　　≧ 二彡´
　　　　　 　∨-　ヽ 戈ij ヾ　 　 ｀'＝=＝　/=テ
　　　　 　 　{ ｿ!　　 ￣　　　　　　　 　 　 斥,}
　　　　　　　ﾟｰﾄ、 　 　 　 　 |　　　　　　/ーﾟ
　　　 　　　〔__〕ﾊ　　　　　　 ｌ　　　　　 / 〔__〕
　 ＼　　 　 　 　 丶　 　　＿ ＿　　 ／　　　　　　 ／
　.　　＼　 　 　_＿ｲ＼　　　　　　／ﾄ､＿_　　　 ／
　　　　　＼　/(.,.,.,.,|　 ｀ヽ　　 　 ´　.|.,.,.,.,∧　／
　　　　　　 V　ﾍ:;:;:;ｌ　　　　￣´　 　 l:;:;:;/　∨
　　　　　　　V　ﾍ:;:;:l.,.,.,.,.,.,.,＿_,.,.,.,.,.,l;:;:;/　 /
　　　　　　　 V　ﾍ;:;:;:;:;__／_⌒_＼:;:;:;:_ｲ　./
　　　　　 　 　V　ﾍ￣　i　　|　| 　 i￣ / ./
　　　　　 　 　 ｝.　ﾍ 　 | 　 |　| 　 |　/　｛
　 ＝＝＝=一　　　ﾍ　.|　　Ⅴ　　| /　　　ー=＝＝＝

曹操の息子であり、初代皇帝である曹丕ですら四十代。

しかも彼は曹休、曹真、陳羣、司馬懿達を活用出来ていた。

446：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:01:05 ID:LmHlRalM0

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彼の息子である曹叡も、若くして皇帝として即位するも、そのときすでに成人していた。

しかし、曹真や司馬懿、陳羣らよりも若い世代であったが、彼もまたきちんと、
彼らを手なずけていた。

447：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:01:22 ID:LmHlRalM0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　公孫淵は一筋縄ではいかない相手。これを討つのは
　　　　　 　 　　 　　　＿＿＿＿　 　　.│ 　　あまりにも危険と思われます。
　　　　　　　　　　/￣| 　 |　　|　「｀ｌ　 　|　　　
　　　　　　 　 　　|,,.. -──―--..,,,|　　 '.　　 しかも大雨で行軍もできていないとか。撤退させたほうが、
　　　　　　　　　_,|,,..-─､─,ｧ---..,,,|_　　ゝ. 　よろしいかと
　　　　　　　　,〃,/ '´＼_￣_／ ｀' `! ｀! 　 ゝ　　　　　　 　 　 　　　　　　＿＿＿__
　　　　　 　 　f V　ゝ_●>　<●_ﾌ　ﾚ´|　 ∠　　　　 　　　　　　　　　　　|__|＿|互ll 　　　 ,
　　　　　　 　│ |　 　,　 ｌ　 |　 　　 |　| 　 　 ｀''ー──────── _,|＿＿＿,]_─一'
　　　　　　　　ゝ,|`ー　 ,<＿_>、 －ｲ,/　 　 　 　 　 　 　　　　 　　　　/ 、　　　 __　ヽ
　　　　 　 　　 　|　 　 l-─‐--l　 　|　　　　　　　　　　　　　　 　 　　/,ヘ> ｔ ､ノ¨`　 !　　　　ウ
　　　　　　　　 　ゝ, 　|-ー‐--‐|　／ 　　　__,,....-― 、　　　 　 　 　 ,! ,ｌ ・ l　 ｌ ・　>　ト,　　　ム
　　　　　 　__,,／ｌ!ｊ >ゝ、二二 ノ<、__ ,ｒ‐〈 　 ＿,,　　|　　　　　　　　l　 ｀=<＿ｌ`=='　 ｔﾉ　　　！
　　　,,..　'" 入ｌi」|l」|li＼　　　／|!」l＼. | 　「￣＿,,　　|　　　 　 　 　 ゝ　 /=ﾆﾆ=‐ｌ　 /
,　 '"　　 　　　＼j」ll」|l!l`ｯ／l!l.jl」l|j／ |　 「￣＿,,　　|　　　 　 　 　 ,,.＞、‐ ＝ ‐ｧ ヘ _
　　　　　ｌ　　　　 ＼|l」|l／l」|l l!」／　　`==「￣ ＿ _,/　　　　 　　,. ´、□.＼　／□, へ ` 、


司馬懿が公孫淵討伐に向かった時、四万も兵を出すのは多すぎ、
また出兵した後も司馬懿を帰還させるように諫言した者達がいた。

448：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:01:49 ID:LmHlRalM0

　　 　 　 　 　 　 　 __＿
　　　　　　　　　 イ´///ヽ＿＿＿
　　　 　 　 　 　 |/∠////////|//｀＞、
　　　　 　 , ＜´∠//////////i!/////ヘ
　　　 , ＜///／∧/////////////////.|
─＜////イ´　∧//////////////////i!｀ヘ、＿＿
/////イ´"　　∧Z￣￣￣ヾﾆﾆ=´―─- |＼///////
ｰ─´　　　　, ヘ/ﾌ ー‐- 、　　　　 ＿＿ i!_　｀`'─--
　 　 　 　 　{　　{ﾉ.　 z-s ﾌ 　 　 ,´a-7　/ }　　　四千里を征伐するのだぞ。奇策を用いるとはいえ、
　　　　　　　ﾏ ）　　　｀￣　　　 / ｀￣´ ｿ /　　　力に任せてコレを討つ。兵力を少なく見積もるな。
　　　　　　　 ｀-　　　　 　 　 　 |　　　　|_/
　　　　　　　　 |　',　　　　　　 -´　　　 /
　　　　　　　　 | 　',　　 ー──-- 　 /
　　　　　　 ／ i! 　 ',　　　　 --　 　 /
　　　　　イ/⌒＼　 ＼　　　　 　 ／＾ヽ
　　　,＜´ ヽ_Ｕ ﾉ＼　 ｀──― ´／{(,)）ﾍ
. ,＜／ﾆﾆく　／ノ ゝ￣￣￣￣￣{_っ ） ./ヘ
ﾆﾆ/ﾆﾆﾆﾆ｀く. う（ (,) f⌒Ｙ　/⌒ヽ´ゝ／ﾆﾆﾆヘ
ﾆﾆﾆﾆ二二二`'くヽノ｛ に!Ｕヽつノ ／.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆヘ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆヘ
ﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ


　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿　　 　＿
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／77/77777777z´//｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　///////////////ヘ///ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ///////////////// ヘ//｝
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /////////////////////ソ　　　　　　それから、司馬懿は機に臨んで変を制する者。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,〈/￣￣ﾘﾚﾆ=￣｀ヽ////////|/＼
　　　　　　　 　 　 　 　 ＿_＿／//ｿー‐ 、　　　, -──/////|///＼　　　公孫淵を討伐して戻ってくるのを待っていろ。
　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ/////≧y f　aﾌl、　 ≦ e　ｱ　｀ﾐ/＾ヽ `' ､//` 、
　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀─ｰ‐''´ {ｨ　｀￣/ 　 　　￣´ 　 ｛/（　｝　　　`'､/ﾍ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　‘，.　 /　 　 　 　 　 　 　 __ノ　　 　 　 ヽ}
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 '，　ヽ、　　　　　　　　 　 ﾍ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/＾｀―─-- '´　　 　 イ´┌┐＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／　＼＿＿＿＿＿イ´　　.└│回ヽヘ
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　　　　　　　 ／////////////////＼ ﾆ二二＞┘＞´////////////////.／.┌─┐
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449：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:02:06 ID:LmHlRalM0

　　　　　　　　　l　┼　　　　　　　　　
　　　　　　　　　ﾚ<ﾅヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 , ── - 、
　　　　　　　　　　　　　っ　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／≧─-､///ﾍ
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　　　　　　　　　　　　　　ﾚ c!、　　　　　　 　 　 　 　 　 /z─‐-､　　　ﾉ///|/}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　.|　┼　　　　　　 　 　 / {￣` ‐/ 　 　/ﾍ//|ノ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾚ c!、　　 　 　 　 　 〈　l::::::::ソ 　　　_(ノハ
　l　┼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ｀￣´＿__ノ .|////ヽ,_＿
　ﾚ<ﾅヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿,─ /　￣　　 　／ |/|｀ヽ//////ヘ
　　　　　っ　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,≦8///州〈_＿＿＿_／:爻:|/|　　￣￣｀ヽ/｝
　　　　　　|　┼　　　 　 　 　 　 　 　 ,≦88.／//《州州州州州'爻.／/ト、　　　 　 '"
　　　　　　ﾚ c!、 　 　 　 　 　 　 　 〈888／///｀ヽ州州州州州／/////ヘ
　　　 　 　 　 　 .|　┼　　　　　 　 / 　ﾘ゛////////////////////r─―─ﾍ
　　　　　　　　　 ﾚ c!、　　　　　／ |'/‐──―-、///////////∠'（ (,) ）ゞう》
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　　　　　　　 　 　 　 　 ／ 　　　.∧/////////＼　　 ＼/∧　　　　 　 　 |
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　　　　　, ＜´　　　　 　 ＞〔 ｨ─./、/////////////／ 　 , ―ー　　　　 |
　　　 ／//ヘ　　＞´￣／///ヽ　　ヘ//////////／￣￣　　 　 　 　 　 |
　　／//////ヽ´ 　　 ////////＼／ ヘ///////　　　　　　　　　　　　 ノ

そして曹叡の言う通り、司馬懿は見事に公孫淵を討伐し、遼東を平定してきた。

曹叡の軍事センスは曹丕以上、祖父である曹操並に優れていた。

450：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:02:21 ID:LmHlRalM0

　　　　　　　　　　　　 . イ: : : : : : : : : : : : .、
　　　　　　　　　 　／: : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
.　　　　　　　　 ／: : / : : : : : : : : : ｉ: : : : : : : : :ヽ
　　 　 　 　　　 7: : : : : ::/ ﾊ: : : : .:|: : : : : : : : : :ﾄ 、
　　　 _人_　　　7/: : | :/＞ｘ∨{: : |/l:ﾊ: : : : : : : ﾐ _
　　　 ｀Ｙ´　　　/: : : |/ 　◯　　＼|◯. ＼: : : : : ﾊ
　　　　　　　　　　{ : j|　　　　　　　　　　　|ヾ: 人
　　　　　　　　 　　ﾊ八　　　　、,　　　 　/,ノ:/


ところで、曹芳であるが・・・・・・彼は正史によると「出自不明」と書かれている。

451：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:02:35 ID:LmHlRalM0

　　　　　　　　 , --― -- ､
　　　　　　　／}　 　 　 　　＼
　　　　　　/　/　　　　　　　　ﾄ､
　　　　　./　/　　　　　　　　　l ＼　　　　斉王（曹芳）様ですけど、秦王様（曹芳の兄弟）と共に明帝（曹叡）に
　　　　 /　/　　,-､　　 r;;;ヽ　 |　 ＼　　引き取られて育ったのは分かるんですが、誰の子か分からないんですよね。
　　　　 ｉ　 l　, ｲ;;;ﾉ　　 iﾄ;;;ﾉ＼ﾄ､　　＼
　　　　 |　 |（　　/　 ,､ ヾヽ_ノﾉ| ＼　　 ヽ
　　　　 !　ﾊ　￣　,　Y　 ,｀ー'　|　　ヽ､＿）
　　　　 {_ﾉ　ﾞ､ 　 ｀ＴTT"　　　ﾉ
　　　　 　 　 人____ ｀ｰ' , - ｧ<
　　　　　　／　　　　　　 　　　＼
　　　　＿/((┃))＿＿＿＿_＿i　|　ｷｭｯｷｭｯ
　　 ／ /ヽ,,⌒) ￣￣￣￣￣（,,ノ ＼
　／　 /＿＿＿＿＿＿＿＿＿ヽ　　＼
　.￣　　　　￣　【陳寿】


陳寿は彼の伝にてそのように記載している。無論、その辺から拾ってきたわけではないが、
彼らが一体どの曹一族の生まれなのかが分からなかったようである。

452：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:02:53 ID:LmHlRalM0

　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ',.::::::!　!　 　 　 /　/.:::/
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ',:::::|　| 　 　 ./　/:::/
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ',:::|　|＿　 /　/.::/
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ!「 _ __V　./::/
.　　　　　　　　　　　　_　　　　　　　　　 ',」 ___,)　 ﾚく
..　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　"´ V　　　　　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　| |　　　　 　 　 　 　 |　 !　, '　　　　ヽ　　　　私、裴松之が調べたところ、魏氏春秋によれば
　　　　　　　　　　　　| |　　　　　　　　　　 !　' ,.ｨ　　　 　　 ﾐ　　任城王（曹楷）の子のようですね。
..　　　　 　　　,-〈｀ヽＪ |　　　 　 　 　 　 　 ',　 `"　　,.　 -‐┼ '
.　 　　　　 /´⊂´￣ヽ　|　 　 　 　 　 　 　 /　 　 ィ´,.　 -‐十 ''
.　　　　　 ヽ_弋 入　｀　}　　　　　 　　　　〈 　 　ノ´ 　　,. 　､.;
　　　　　　 /　/　　　 /　　　　　　　　 　 　`ｰく_　　 ,.ｲ　　　 ＼
　　　　　　 ヽ　　　 _丶 　 　 　 ,--－゛::::／::::| 〈　　 ／　　.|::::＼ﾞ''ｰ-::､_
　　　　　　　|_,.．-´ /::}　　　　/::::i:::::::::/:::::::::/∧。V￣＼　 |:::::::::＼:::::::::::::｀ヽ,
　　　　　　,zi_,.．-´:::::::|　　　 |::::/::::∠:::::／::|/＼丱／/ ヽ/|:::::::::::::::ゝ::::::::::::::::|::}
　　　　　　|。|::::::::::::::::::|　　／:::::|:::::::／:::::::::|　　 |＿/　　　.|―ー＜::::::::::::::::::::|:::i
　　　　　　|::::|::::::::::::::::::.|／::::::::::::|:::::|:::::::::::.|　 　 |;;|　　　　|::::::::::::::::/::::::::::::::::::|::::|
.　　　　　　|。|::::::::::::::::::::|::::::::::::::::|:::::|:::::::::::|　　 |;:;;|　　　　|:::::::::::::/::::::::::::::::::/:::::.i
　　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::::|:::::|::::::::::|　　.|;;:::|　　　　|::::::::::/::::::::::::::::::/:::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【裴松之】


なお裴松之が注釈に載せている「魏氏春秋」では、曹芳の生まれは
曹楷という王族の息子であると書かれていた。

とすると、一つだけ疑問が生まれてくる。

453：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:03:13 ID:LmHlRalM0

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　ヽ｀ y ´ ノ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜_　　　　　　　　　_z
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ィ´　　　　　　　　　　’
　　　　　　　　　　　　　　　　　　∠_　 　　　　　　　　　　　’
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ｨ　　　　　　l l　　　　　’
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ .lィ　　ｌ　　 l　ｌ　　 l l　 .ﾄ、
　　　　　　　　　　　　 　 　＿＿_　 　 l　　 l 　 l　 l　　 l l　 .l　　　_
　　　　　　　　　　　　　 r///////ヽ_ |　　　l　.ｌ　　l　　 li　　|　／/
　　　　　　　　　　　　／/////////ヽｌ　　　 i l 　　 l　　.ｌ　　.l/￣/.---ｨ
　　　　　　　　　　 ∠/////ヽ//////　　　　　　　　　　　　　ｌ///// }　.l
　　　　　　　　 　 /∧//////ヽ/// {　　　　　　　　　　　 li　 .l/////.ﾘr-= イ
　　　 　 　 　 　 / /　ヽ//////ヽ//.l　　/ｌ　　　　　　　　 l ヽ///|///|＞ー/ヽ
　　　　　　　　　ｌ./　　　 ヽ////////i}／ {　　　　　　　　 l///|//|///!//////.|
　 　 　 　 _ ./ヽｌ－―＜　　ヽ/////////l　　　　　　　　 l///.|//|//.|///////ヽ
　　　　ﾄ_/ ヽ ヽ　 /-／ -.／//////////.l　　il　　　/l　l////|////.|/////////}
　　　 ∧　＿ヽ　/／　 ＜.ヽ///////////ｌ　 {　　 / .l　ｌ////|////|////////／
　{ヽ_/ ／ ヽ　 ./　＜ 　　　　ヽ/////////ｌ /ヽ　.///|ヽｌ/// |////|////////ヽ
.__l 　　＞- .∠__{´　　　　　　　 l｀ヽ//////l///ヽ///.|//////!///|//////////
.＼ー　´　　>　　＼　　　　　　　.l----------------|//////|// |//}　　　　 イ
　 .＼　　 ./　ヽ〃⌒ヽ　　　　　/、-------------- |//////|//|/// --- ´　 l_ｲ
　　　ヽ―　　/　　　.}｀ヽ　　　 /、　　 　 　 　 　 　 　 |/}ヽ///|／　 |＿＿＿.／　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


曹楷自身はともかくとして、もし曹芳が彼の息子であれば、魏の皇室としては
若干の問題がぶち当たってくるのである。

454：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:03:27 ID:LmHlRalM0

　　　　　　　　 l　　　　　∧　　　　　　　　　　　　　 }　　 ﾊ
.　　 　 　 　 / .l ヽ　 l　　.∧　　　　　　　　　　 }　 /　　 ! |
　　　　　　 /　 l　 ヽ_l＼　 ∧_　 　 　 　 　 / ./　/　　　ト|
　 　 　 　 /　　 l―――≠ .∧＼　　　　 ./／.／　l　　ｲ
　　　　　/　　　 l .　( ｌ )　 ＼ ∧ .＼　　./ ㌔　－ｧｌ ./ .!　　　俺じゃなくて、なんで兄貴が魏王なんだよ！
.　　　　/　　　　 l .｀ー――　＼l　　.＼/.lー― -　,l/　 |
..　　　/　　　　　 l　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　 ,
...　　/　　　　　　 l　　　　　　　　　　　　　　　　　, 　 　 |
　　/　　　　　　　 l　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 Ⅳ...|
.　/　　　　　　ヽ　 l　　　　　　　　　　　　 } 　 　 　 .| V |
　　　　∧　　l .∧　lー―――-,　　　 ／　　 ./　　 |　V
　　　 / ∧　 l/　 ヽl――――´　　 ヽー-.、∧　　∧
.　　 /　　∧　ｌ　　{　　- ――― -　_ ｀ヽ ./　 Ⅵ/ .∧
　　/＿　　 .＼! 　ヽ　　　　　,,,,,,, 　 　 　 /　　 .V　　.∧
.　////≧o　　＼　 ｀´｀´｀´　　　 ヽ从_/≧s。　　　　.∧
..////////≧o　.＼,,　　　　　　　　　 /; ; ; ; ; ;≧s。　 .∧
; ; ; ; ; ＞＜///≧o ｀ ー―≠――　´; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;≧=┤
; ; ; ; ; ; ; ; ; ;＞＜//≧ｓ。_ /////]; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;∧
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;＞＜////////; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;./; ∧
　　　　　　　　　　　　　　【曹彰】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
というのも、曹楷は曹操の四男坊である曹彰の息子であり、
この血筋が正しければ、曹芳は彼の孫ということになる。

455：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:03:45 ID:LmHlRalM0

　 /　l　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　/: : : : /／　　　|
. / ./ヽ　　　　.|　　　　　　|　　　　　　　　　 / : : : : : : : : : : : .}　　 /
/ ./　　ヽ　　　|　　 .|ﾍ　　|＼　　 .|＼　　....ｌ　: : : : : : : : : : : :l　　/　　　親父が死んだってか・・・そりゃ大変だ。
. /　,----ヽ　 l _　　.l ﾍ　 ｌ　.＼　 l　 ＼　..l　 : : : : : : : : : : : ｉ　/
/.／//////丶{　ヽ　l　.ﾍ .ｌ　　 .＼l　　 lヽ |　 : : : : : : : : : ／イ
/l//////////ヽ　 ヽｌ: : :ヽ!: : : : : : : : : .|　｀
/l///////////.ヽ　;;ヽ: : : : : : : : : : : .　|
//l///////////.ヽ_{; ;}: : : : : : : : : : .　 |
///ｌ////////////ヽ; l: : : : : ＿＿　,　　　＿＿＿＿_
////ｌ////////////ヽ;;ヽ　〃; ; ; ; ; ; ヽ_ , ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ
//////////////////∧;; {; ;l ＼＿＿＿＿＿＿_／／; ;ヽ　.／/
///////////////////∧; ; ;l　 ｀'ー-　-――‐ ´ノ　 }; ; l／//
////////////////////∧; ;ヽ　 ｀￣￣￣￣￣´ .／; ／///
/////////////////////∧; ; ;ヽ　 ー　―　　 ／; ;／////
//////////////////////∧; ; ; ;; ; ; ;; ; ; ; ; ; ; ; ／/////
/////////////////////// 乂; ; ; ; ; ; ; ; ; ; 彡´//////
//////////////////////////｀゛゛゛゛゛゛゛゛´////////





　 /　l　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　/: : : : /／　　　|
. / ./ヽ　　　　.|　　　　　　|　　　　　　　　　 /　 r=＝＝＝=ヽ}　　 /
/ ./　　ヽ　　　|　　 .|ﾍ　　|＼　　 .|＼　　....ｌ　 /　 (: O :)　 ) l　　/
. /　,----ヽ　 l _　　.l ﾍ　 ｌ　.＼　 l　 ＼　..l　 ヽ=＝＝＝ =´ｉ　/
/.／//////丶{　ヽ　l　.ﾍ .ｌ　　 .＼l　　 lヽ |　 : : : : : : : : : ／イ　　　　印綬はどこだ印綬は！
/l//////////ヽ　 ヽｌ: : :ヽ!: : : : : : : : : .|　｀
/l///////////.ヽ　;;ヽ: : : : : : : : : : : .　|
//l///////////.ヽ_{; ;}: : : : : : : : : : .　 |
///ｌ////////////ヽ; l: : : : : ＿＿　,　　　＿＿＿＿_
////ｌ////////////ヽ;;ヽ　〃; ; ; ; ; ; ヽ_ , ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ
//////////////////∧;; {; ;l ＼＿＿＿＿＿＿_／／; ;ヽ　.／/
///////////////////∧; ; ;l　 ｀'ー-　-――‐ ´ノ　 }; ; l／//
////////////////////∧; ;ヽ　 ｀￣￣￣￣￣´ .／; ／///
/////////////////////∧; ; ;ヽ　 ー　―　　 ／; ;／////
//////////////////////∧; ; ; ;; ; ; ;; ; ; ; ; ; ; ; ／/////
/////////////////////// 乂; ; ; ; ; ; ; ; ; ; 彡´//////
//////////////////////////｀゛゛゛゛゛゛゛゛´////////

曹彰は曹操死後、駐屯していた長安から洛陽に向かい、無理矢理印綬を奪おうとした。
印綬は王位の証そのものであり、それを奪うのは王位を無理矢理奪おうとする行為である。

456：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:04:00 ID:LmHlRalM0

　　　.._ィ　　　　　　　 ｀ヽ
　 　 　 |　　　　U　　　　　　 ,
　 　 　 |_　　　　　 　 　 　 ヽ　　　　ちぇ、結局取れなかったぜ。
　　　　　| ヽ　 　　　　　　　　=-
　　　　　|　| ヽ　　　　 　 　 　 　 　 =-
　　　　　|_/、 }_=-　　　　　　　　　　　　　　=-
　　　　　　　ヽl: : : : : : : : : -=　　 {丶　　　　　　=-
　 　 　 　 　∠ﾆﾆﾆニ≧: : : : :.ヽ_l: : : :丶　　　　　　 ヽ
　　 　＿＿_fﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽ: : : : : : : : : : 丶 　　　 ＿ヽ
　　　 ＼　　|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／: : :入 : : : : : ＼ : : 丶 　 ヽ
　　　　　/zz!ﾆﾆﾆﾆﾆ／: : :／: : : >: : : : : : :＼ : : 丶　 ヽ
　　　　　|zz.|ﾆﾆﾆ／: : :.／: : : ／: : : : : ＼ : : : : : : : ヽ￣
　　　　　{z.├＜: : : : ／ : : :／ : : : : : : : : :＼: : : : : : : :/,
　　 　 　 ＼|＝－彡 : : :／ : : : : : : : / ＼: : : : : :/,: : : : :/,
　　 　 　 　 }ョ=- : : : : : : : : : : : : : ／ﾆﾆﾆⅥ: : : : :/, V/: : /,
　　　　　　　｀ ゝ=-===---===≦ｲﾆﾆﾆﾆﾆⅥ: : : : :/, V/: :/,
　　　　　　　　　 　 T//////////|ﾆﾆィﾆﾆ∧: : : : : :/, V/: :/,
　 　 　 　 　 　 　 　|//////////.!／/|ﾆﾆﾆム: : : : : /, V/ :/
　　 　 　 　 　 　 　 7――――.／―-７ﾆﾆﾆム: : : : : :/, V/
　　　 　 　 　 　 　 ////////////// /ﾆﾆﾆﾆﾆﾑ: : : : :/,
　　　　　 　 　 　　_V_＿＿＿＿＿__./ﾆﾆﾆﾆﾆニﾑ: }ヽ:/,
　　　　　　　　 　 |//////////////ﾆﾆﾆﾆニﾆﾆﾆﾑ　}/,
　　　　　　　　 　 |////////////７ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾑ.}/

結局曹彰は「それはあなたの関与することではない」と一喝され、奪えなかった。

457：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:04:15 ID:LmHlRalM0

　 -=ﾆ´　　　　　　　　　　　＼ー- -ヽ　　　　　　　　/ 　/
　　 .〃　　　　　　　　　　　＿_ヽ　　　’　　　　　　　/　 /
　 ／l　　　　　　　　　　 ',　　　　 .l　　　’　　　　　 /　 /
　 ￣ ,　　　　　　　　}、　ｌ　　　　 ト、　　 ＼-　　 /　./
　　　　,　　　　　　 斗_＼l .li l　　 l　　　＿＿ヽ＞=-/
　　　　 ゝ、 ,i i i从 ィッﾉ l/　}ﾉｌノﾆﾆ=-　　＿＿＿　　 ＞=-
　　　　　　代ッｌ　　　　　　　　 l　 ヽﾆﾆﾆヽ: : : : : : : :―. . --＿≧=-
　　　　　　ｌ: ヽ l　　　_ _　、　 /　　lﾆﾆﾆﾆﾆヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :-　 ＿
　　　　　 l: :l: : :ヽ-,;,;,;_ -;,;,ヽ/　／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ⊥: : : :/: : : : : : : : : : : : : : : ／ﾆﾆ
　　　　　.l: : l: : : :ヽ,-;,;,;,;,;／ ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ／: : :./: : : : : : : : : : : : : : ／ﾆニニ
　　　　　 l: : :l: : : : : ヽ-イ.／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ／: : : : : : : : : : : : : : : : : :.／ﾆﾆﾆﾆニ
　　　　　 .l: : :l: : : : : : ヽ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : ／ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ
　　　　　　 l: : l : : : : : : :＼ﾆﾆニ=-／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆニニ
　　　　　　　l: : l: : : : : : : : : : : : : : : : :/ ----: : : : : : : : : : : : :./.ﾆﾆﾆﾆﾆニニニ
　　　　　　　 l: : l: : : : : : : : : : : : : : : /　　　 /＼: : : : : : : : : :/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ
　　　　　　　　l: : l: : : : : : : : : : : : : :/==-、/===.＼: : : : : : :/.ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニニ
　　　　　　　　 l: : l: : : : : : : : : : : :./====∧======ヽ: : : :./ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニニ
　　　　　　　　　＼:＼: : :_:_:_:_:_:_./====/: : ヽ======Y: :/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニニ
　　　　　　　　　　 ＼: : : : : : : : /====.{: : : : ヽ====={: : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　/.＼: : : : : : ＼￣　l: : :l＼ヽ　　　.l: : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　./　/　＼: : : : : : ＼__＼.|　 ＼＼　 l:: : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　 /　/　　　 ＼: : : : : : : : : :l　　　＼＼|


曹彰は田豫ら共に鮮卑や北方民族達をたびたび討伐しており、
勝利を重ねてきた猛将でもある。

それ故に、武断的、というよりも乱暴な手段で王位を狙ったわけで、
それを知った曹丕はあえて彼を遠ざけた。

458：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:04:44 ID:LmHlRalM0

. 　|l　　　　丁弐＝ミへ＼ 　 |il 　 ／_彡イ＝孑ｚ_　/ 　 ′　　 ＜
.　 |l　　　シ　　　　　　　｀ ＼从／　　　　 　 　 　 V　 ./　 ／　　　｀ヽ
. 　|l　 　 ≧　　 　 　 　 　 　 `'"　　　 　 　 　 　 　 ヽ/イ´　　 　＿＿_＼
.　 |l　　　ミ〉　　　┛┗　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〈　　　　　/⌒ヽ
. ∧! 　 ＿}}　　　 ┓┏　　　　　　　　　　　 　 　 __＿｀￣}　／　　　　＼
. ∨ 　 ≧―- ､　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／´　　 　　く　　　　　　 ／　　　　我こそが正統なる魏国の継承者！
　 ∨　| 　 　 　 ＼　　　　　 　 　 　 　 　 ／===== 、　　≦　 　 　／__
　　∨ |　　　r＝＝＼、　　　　　　 ヾ__／ 　,==、　　》　　{ 　 　 ノ 　 ／　　　　子文（曹彰）め、我を舐めておるのか？
　　　Ⅵ 　 〃 　 ,==、｀`ｰ　　　　　 　 、＿_l:{i}::l＿〃 　 .厂｀ヽ.　 ／
　/￣　|　　丶＿l::{i}::l＿　　　　　　　　 　 ￣￣￣　　　　|　 　 l／
　|　　　{　　 　 ￣￣￣　 　 　 l　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　圦 |
　| ＜{　l　　　　　　　　　　　　 }　　 　 　 　 　 　 　 　 　 !　￣/


この一件から、曹丕は皇族を遠ざけ、彼らの力を徹底して削いだ上で、
自分と宮中の権限を強めることで彼らが専横することを防いだ。

すぐ下の弟ですらこの態度である。下手に出ればどれほど、
つけ上がるものが出てくるのか変わったものではないからだ。

459：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:05:01 ID:LmHlRalM0


　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,． -――――――-x.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　〈二二二二二二>　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ｡..,____＿＿＿＿ ,_､_, イ

　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿　　 　＿
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／77/77777777z´//｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　///////////////ヘ///ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ///////////////// ヘ//｝
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /////////////////////ソ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,〈/￣￣ﾘﾚﾆ=￣｀ヽ////////|/＼
　　　　　　　 　 　 　 　 ＿_＿／//ｿー‐ 、　　　, -──/////|///＼
　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ/////≧y f　aﾌl、　 ≦ e　ｱ　｀ﾐ/＾ヽ `' ､//` 、
　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀─ｰ‐''´ {ｨ　｀￣/ 　 　　￣´ 　 ｛/（　｝　　　`'､/ﾍ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　‘，.　 /　 　 　 　 　 　 　 __ノ　　 　 　 ヽ}
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 '，　ヽ、　　　　　　　　 　 ﾍ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ‘，　‐ ＿＿＿，　　/　　 ﾍ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 '，　　‐　　　 　 ／　　 　ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ‘，　　　　　 ／　　　　 ノ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/＾｀―─-- '´　　 　 イ´┌┐＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／　＼＿＿＿＿＿イ´　　.└│回ヽヘ
　　　　　　　　　　　　_　-‐=ﾆ三i .┌─┐┌─┐┌┐.┌──┘　＞´//ヘ＿＿
　　　　　　　　　　 ≦///／///マ└┘││　 ┘│┘...|┌-┐＞´///////////ヘ
　　　　　　　　　／////////////マ‐‐┘└──┐.└┘＞´//////////////／　｀ヘ
　　　　　　　 ／////////////////＼ ﾆ二二＞┘＞´////////////////.／.┌─┐
　　　　　　／///////////////////////////////////////////////／ 　 └┘└

だが曹叡が若くして亡くなると、彼は後継者たる男児がおらず、曹丕の嫡流はここで途絶えてしまった。

そして、彼の若すぎる死の結果、曹彰の孫が皇帝になったのはある種の皮肉を感じてしまう。

460：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:05:48 ID:LmHlRalM0

　　　　　　　　　　　　　　　　　, . : ´ ￣￣ ｀: : : ､
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　　　　　　　　　　　　　ｲ:／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : .､
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　　　　　　　　　　　　7: : :/l:: : : il: : : : i: : : : : : :l: : : : : ::!
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　　　　　　　　　　　 7: :j￣´ ヾ:.l　￣￣ヾ: : : : :l!ヽ: : : : :l
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　　　　　　　　 　 　　　　,.ィニ7ー７ニ7￣ヽｲ:/
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　　　 　 　 廴 ＿_,. ＜＿　　　 　 　 　 _　イ /
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　　　　　　　　　　/　　Ｏ/　 　 ヽ '" 　　 /
　　　　　　　　　/ 　 　 ./　　　　　　　　/
　　　 　　　　　/ ７　０/ 　　　　┌ 　　 {
　　　　　　　　;'／ 　 ./　　 　 　 !　　 　 i
　 　 　　　　 /　　　 ハ　　　　　　―-　_V
　　　　　　　{　 _..／!　 ＼　　　　　　　　　V
.　 　 　　 　　i　 　　l　　.　　ー--　 .＿＿_}
　　　　 　 　　| 　　 |　　　　　　　　　　　　l
　　　　　　 　 l　　　i　　　　　　　　　　　　}

だが、裴松之が魏氏春秋から注釈したように、彼が曹彰の孫とすれば、
多くの群臣達から見れば、あまり嬉しいものではないだろう。

司馬懿や蒋済、そして王凌と、魏の重臣達は皆、曹丕、曹叡の元で、文武を担ってきた。
彼らは曹丕とその嫡流に仕えてきた者達ばかりである。

461：ヤン・ヒューリック ◆1xuVLqH3kQ：2018/09/25(火) 17:06:22 ID:LmHlRalM0


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　　　　　　　/｀　　　　　 巛　　ヽ丶　ヽ丶ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿.　　 ヽ く　 /　　ヽ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;　　　ついに我が世が来たか！
　　　　　　 /.　　　　　　 ;《│　　ヽ　　＼丶　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　...　　　　　　 ヽヽ / ヘ　 ヽ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
　　　　　　/　　　　　　　　ゞ　　　ヽ　　　丶　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　＿.....　　　　　丶；ヽ　　│/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
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だが曹芳の即位は何妟達を初めとする、曹丕、そして曹叡時代から不遇だった者達にとっては、
我が世の春と言っても過言ではない。
何しろ、自分達を排除していた血筋が途絶えて、専横出来るきっかけを作れるからである。
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