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【リレー】第2回創発キャラトーナメントバトル【part3】

43二回戦 第八試合 PBM! の人 VS やまなし ◆nac/9nxvbM:2011/08/20(土) 00:29:50 ID:rVEFJtVA0

―― 久しいですね、この感覚は。
   小さい胸という要因はありますが、幼女以外にときめくなんて何年ぶりでしょうか……。

 中身半分の一升瓶。
肴は茄子と漬物、鳥もつ煮。会話は山梨に限られた話題のみ。

 そしてテーブルの向かいには、頬を桃色に染めた女。

―― しかし、時が来たら魔法が解けたシンデレラのように、
   私もパラ田さんからパラベラムの人に戻ります。

 いつしか一升瓶は空になった。
盛られた料理は一口二口残すのみ。話題もそろそろ尽きかける。

 そして、女が頬を染めた理由も最初から分っていた。


 ゆっくりと店内BGMの音量が下がり、代わりに優しいオルゴールの音色が別れの時を告げに来る。

「うわっ、もうこんな時間すか。パラダさん話うまいから楽しくて全然気がつかなかったや。
 いやー、それにしてもパラダさんお酒強いですねー」

「ははは。体質ですかね、あまり酔わないんですよ。
 それでもやまなしさんには負けますよ。七割方やまなしさんが飲んだんじゃないですか?」

「うへー、そうですか? あはは、すいません。
 ……パラダさん、最後の最後で申し訳ないんですけどちょっと変なこと聞いていいですか?」

「……答えられる範囲でなら構いませんが」

 二十時五分前。
変わらぬ笑顔のまま、女は男に問いかける。

「あはは。あの別に嫌なら答えなくていいんですけど、パラダさんはこの大会に懸ける
 意気込みみたいなのあるんですか?」

 上気した頬が女をより幼く、純朴に見せる。
少し潤んだ黒い瞳には、最後までよこしまな影は映らなかった。

「……うーん、どうでしょうね。……まぁ、応援してくれる人はいますので頑張ろうかなとは
 思ってますけど、なにがなんでも勝つとかがむしゃらにとか、そういう感じではないですね」

「ですよねー。私もそんな感じだったし……」

 納得したのか、男の返事に女はうんうんと頷いた。
 男は女に聞き返す。

「なにか思うことでもあるのですか?」

「ええ。……何を今更って言われそうですけど、一回戦のときは気合がこう、山梨の為に
 負けられない!って感じになちゃって気がつかなかったんですけど、単純に私が勝ち進む
 ことによって山梨の宣伝になるなーって思いましてね。ほんとついさっき気づいたんですけど」


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