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レス代行はここでおk その3

376アレク ◆mhXMrsUqAc:2017/07/18(火) 00:16:30 ID:JsyiXFFo0
他愛のない会話をしたり、フィッチャーが命知らずな発言をしてペトラに諌められたりしている時だった。
気付くと、驚愕と心配の混じったような目で全員がこちらに注目していた。

「何……? みんなしていきなりどうしたの?」

話によると、一瞬だけ灰色の石像のようになって動きが止まっていたという。
そして本人はそのことを認識していない。まるで時間が喰らわれたかのように。

>「―“時間蝕”というのを聞いたことがあるわ。何かの力で決まった対象の時間が奪われる。
今のはその一種じゃないかしら。デイドリームの全てにそれが適応されるようなことだとしたら…これは悪い予兆かもしれないわね」

《おお、世界の終末が近づいておるのじゃ……!》

と精霊王エントが騒いでいるが、彼も具体的なことは分からないらしい。
その後、情報取集に出かけたフィッチャーは、イオが竜人族とのハーフであること
イオが仕えているここの長がステッセルであることを仕入れてきた。

「ステッセル!? あの第一分隊の副長のステッセルか……?
……以前はまともだったのが何者かに唆されておかしくなったのかもしれないね」

何はともあれ、夜も更けたのでその日は床についた。

++++++++++++++++++++++++++++++

次の日、目覚めてみると、何故かフィッチャーがペトラとユニスに抱き着かれるような形になっていた。
暑苦しそうだなあ、と思ってみていると、司祭に起こされる。

>「おーい、イオ殿がお呼びだ、白十字の連中、さっさと起きてくれや」

眠たげに起き出した一行を、やはり眠たげなイオが迎える。

>「これより貴方がたには、町の南側の要塞建設と西側の農地開拓の手伝いをしてもらいます。
とりあえずは護衛が中心だと思ってください。結構きつい作業にはなると思いますが。
難民の方々には同時に西側に建設される住居に住んでもらいます。その代わり大変な作業にはなると思いますが」

言い渡された任務は、公共事業の手伝いであった。
確かに大変な作業ではあったが、アレクやユニス、マーテルの筋力強化の補助魔法が大活躍し、作業は滞りなく進む。
夕方遅くになって本日の作業を終え、滝に汗を流しに行く運びとなる。

>「まずは女どもが先に滝に行くらしい。お前ら、先に入っていっていいぞ。
多分アレクもそうだろ。ゆっくりしてこい。俺は寝てるから」

「お先にー」

ペトラ、ユニスと共に滝に向かうアレク。アレクがこちら側と一緒に来る事について特に異論を唱える者はいない。
何故なら外見的には中性的な少女――つまり身も蓋も無く言ってしまえば無乳の女である。
種族特性上天使に準えられるような整った外見をしているので、これはこれで一部の層には需要があるかもしれない。
老化が極端に遅いのをいい事に聖魔法少女のようなキャラ付けで通している者もいるとか。
ペトラがアレクに後ろから抱き着き、背中に飽満な胸を押しつけながら言う。

「アンタ、折角可愛い顔してるんだから聖術少女路線にイメチェンしてみたら?」

「えー、あはは、ワタシそういうキャラじゃないんで……」

折角のドキッ、女だらけの水浴びシーン! なのでついやってしまったが、誰得なんだろうか、このシーン。
話を逸らすかのように、マーテルのことを持ち出すアレク。

377アレク ◆mhXMrsUqAc:2017/07/18(火) 00:17:24 ID:JsyiXFFo0
「それにしてもマーテルは来ないのかな?」

「さあね、大方フィッチャーのやつとよろしくやってるんじゃないかい?」

「えっ」

ニタリと笑って言うペトラに、ペトラはフィッチャーに惚れてこのパーティーに入ったんじゃないか?と一瞬混乱するアレク。

「ああ、ユニスには言うんじゃないよ、あの子は純粋そうだからね」

「えっ、もしかしてユニちゃんも!?」

なんというハーレムパーティーだ、と軽く戦慄しつつ、イメチェンはしないぞ、と改めて心に誓うアレク。
そんなことをしてフィッチャーが「これはこれで」と新たな路線に目覚めてしまったら目も当てられない。※目覚めません

「……でもさ、多分本命はセレスティーヌお嬢様だと思うよ」

「そんなことは百も承知さ。それでもね、惚れた男の役に立てるならいいのさ」

そんなものか、と思うアレクであった。
その後入れ替わりで男性陣も水浴びに行き、フィッチャーが帰ってくると、作戦会議が始まった。

>「で、まずはお前たちに話を聞きたい。特にアレク。
こいつらに話は聞いていると思うが、“時間蝕”ってのはどういう時に起こるんだ?」

>「“時間蝕”については、教会にいたから聞いたことはある。あたしはかじった程度だけどね。
“天使を媒体として行う”系の儀式があれば起こるとか、“終末”が近い予兆だとかね。
デルタが突然いなくなったのも不運すぎるというか、おかしな話だし。それに強そうなコボルト連中が死んだのもね」

「各地で時空のひずみが発生しているのかもしれない。
天変地異のようなものか、あるいは人為的な超大規模な儀式魔術の反動か……。
デルタが突然いなくなったのもそれで説明がつく。でもそうだとしたら希望はあるよ。
離れた場所で発見されたり暫くたってからひょっこり現れたりするかもしれないからね」

>「それから、レクトゥスのメンバーに娼婦の連中が紛れ込んでるが、あれをどうするか?
情報収集に利用した方がいいだろうか?」
>「娼婦に関しては、消してしまえば良いと思うけどねぇ。私が引き受けようか」
>「殺すぐらいなら農地で働かせるか、こっちに引き入れた方が良いと思うが。
俺はそのうちの一人とは知り合いだ」

余計な一言を言ってしまったフィッチャーを睨む皆をアレクがなだめる。

「まあまあ、うまく統制できれば情報収集には持ってこいだと思うな。
そういう時ってつい普段は喋らない秘密を話してしまうものらしいしね。よく分かんないけど」

>「なるほど、分かった。
どっちにせよ、セレスの位置を探るのが最優先だよな。お前はどう思う、アレク?」

「手掛かりがなければシュヴィヤール領があるヴィクサス神聖国に行ってみるのはどうだろう。
もしかしたら自分の領土に帰っているかもしれないしそうでなくとも何か情報がつかめるかもしれない。
ただ、敵勢力の本拠地に切り込むことになるから今まで以上に危険な旅になるかもしれない。
シュタインの奴もヴィクサス神聖国教会の支部司教だったしね……」

378アレク ◆mhXMrsUqAc:2017/07/20(木) 22:21:35 ID:4.qgTWCE0
>376-377
投下できたので代行不要です。お騒がせしました


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