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みんなで世界を作るスレin避難所2つめ
305
:
鉄の女
:2010/07/23(金) 19:28:40 ID:nkYbE5/20
秋田。
東北地方に座す日本における魔境である。
来訪者には須らく雪と寒風の洗礼を浴びせる北の果てが一角。
生命という生命を拒むがごとき寒冷は圧倒的であり、
乗り越えるために秋田の賢者たちは英知の結晶として米と酒を生み出した。
そんな日本海に面せし米と酒の楽園には、
1980年代後半頃〜2000年代前半頃、
ハタハタを絶滅寸前まで狩に狩った豪傑どもさえ存在していた。
まさに文武のそろい踏み。
あきたこまちなる品種を創造せし聖人を育み。
ハタハタを蹂躙せしめる魔人たちを生み出す。
さらにはなまはげという鬼人さえ抱える鉄壁の布陣。
かような人材がひしめく秋田とて第二次掃討作戦を乗り越えて、
復興の只中、あるいはやっと落ち着いたというのが現状だ。
さて、そんな秋田の片隅に。
むしゃむしゃ村と言う村が存在した。
地震、異形の出現と荒れに荒れた日本において、
中世の文化レベルで村を新たに造る事も少なくない。
そんな村の一つ。
むしゃむしゃ村。
かつての勇猛な武者らを先祖に持つ者たちが起こした村。
その武者が重なってむしゃむしゃ、という呼称であるという説が一割。
そして九割の説は村のみんなが食欲旺盛。
むしゃむしゃ食べるぜ、むしゃむしゃ村。
という感じだ。
むしろこっちが定説だ。
そんなむしゃむしゃ村の住人に彼女はいた。
まるで泥酔してしまっているかのような赤い肌。
きりりと凛々しい双の眼。
男顔負けの逞しい体躯と豊満な肉付き。
長く艶やかな髪を一つにくくり。
鉄がごとき、その女。
鬼若は、そこにいた。
◇
ざく。
鍬を大地に突き刺して。
掘り返す。
なんとも基本的な農作業である。
延々と、もらった畑を耕して。
鬼若は、そこにいた。
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