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リオ編
1
:
リオ
:2020/10/13(火) 23:03:37 ID:cMnQt2Lo0
ガーネットをローパー君に任せて、森の更に奥へと逃げるリオ。
サロンから離れ、被害が少なくなるように、必死だった。
時同じくして、館の近くに4人の刺客が現れたことなんてつゆ知らずに。
ダイヤモンドのノーフェク、トパーズのショハム、ルビーのレシェム&サファイアのアヒラマーが送還されていた。
ショハムはマスターを狙い、ノーフェクは守備に徹するらしい。
レシェム「じゃあ、僕達は…。邪魔者を狩ってくるね〜」
そう言ってレシェムとアヒラマーは空へと飛んでいった。
(なんで…、こんな一気に!)
リオは混乱していた。まさか奴らが一気に仕掛けてくるとは思わなかったのだ。
(とにかく…、今は逃げることを考えよう…!)
「みーつけた♪」
(後ろあたりから声がする。聞き慣れない声。後ろを振り返っても誰もいなかった)
「上よ。」
ハッ!と顔を上げる。そこには、レシェムとアヒラマーが宙に浮いてリオを見下していた
「あーあ。もうちょっと鬼ごっこ楽しめると思ったのになー?…でも、狩れるのが早くなったから…ヨシとするかぁ〜」
「リオル・フローランス。観念したらどう?」
アヒラマーがそう言いながら攻撃を準備する。氷の魔法だ。…当たればタダじゃ済まないだろう。
「イヤだ、と言ったら?」
アヒラマーの口元だけがあがる。瞬間、氷の魔法をリオに発射した
「こうするまで。」
リオがいた場所には煙が立っていて、よく見えない。レシェムは嬉しそうだ。
「おー、こんなのくらえば一撃じゃね?」
「油断はいけない。…見なさい」
煙が晴れる。そこには…、防御魔法を張っているリオがいた。
「へぇ〜。なかなかやるじゃん。狩り甲斐がありそうだしっ!…これならどうだっ!?」
レシェムは炎の魔法を打つ。これも中々危険な魔法だ。
「”マジック・シャワー” !」
リオは水の魔法で迎え撃った。
「…っ!」
炎が水によって消火していく。
「ふぅん。…大人しく狩られる気はない、ってことかぁ…。…でも。キミは1人でしょ?2人の僕達には勝てないと思うけどなぁ?」
11
:
リオ
:2020/10/15(木) 21:11:12 ID:HLz0hB5c0
「あれを避けたの?…オネーさんホント、バケモノだね。」
クスクスと笑うレシェム。だが、すぐに真剣な顔になって。
(…一番いいのは。ノーダメージでこっちが勝利を収め、リオルを捕らえることだ…が。どうもそうはさせてくれないようだ。
…?
「囲まれている」、だと?)
気がつくと全方位を囲まれていた。逃げ場はない。
ドラゴンになると俊敏な動きは出来ないのが厄介なところだ。
…アヒラマーは素早いからなんとかなるかもしれないが。
「グゥッ…!!!」
魔法を使っても遅いだろう。身体を小さく丸め、防御力を高める。
「ぐはっ……!!!」
…爆弾攻撃が終わった後、レシェムは力のない羽ばたきをしながらも空中に留まっていた。
「フハハハ……ハ…。僕達がそっちへ降りることはないよ?せっかくのアヒラマーの魔法が台無しになるでしょ?じゃあ、次は。
お返しと…いこうか?」
アヒラマーよりパワーのあるレシェム。
レシェムは大きな大きな火球を一つ作り…。
「結界を…壊すっ!」
リオの結界目掛けて、火球を落とした!
リオは黒服の…マサダに目で合図した。
「ここは、任せて。」と。
リオの左手には「フローラル・ロッド」
そして…、右手に光が集まっていき…。
そこには「エルダー・ゲイザリオン」が!
自身の正面にゲイザリオンで円を描く。
「”マジック・シールド”」
火球を防御魔法で受け止めた!
〜アヒラマーとマサダ〜
「当たり前。私達は黒王の大いなる力を受け取ったジュエルズ。
人間が作った結界の一つや二つ、壊せないとその名が廃る。」
マサダが結界の向きを変える。
「何をする気だ?」
次に見た光景。それはマサダを守っていた結界がこっちに向かっているのだ!
「ぐわっぁっ!!!」
とっさ過ぎて、魔法どころか防御も出来なかった。
「ぐぅぅ……。」
身体に傷を負ったアヒラマー。
負けてたまるか、とばかりに鋭利だが小さな氷をいくつも作り出し…、ものすごいスピードでマサダに一直線!
12
:
黒服団
:2020/10/15(木) 21:48:10 ID:MNq53t5k0
火球を防ぐのを確認すると、アキュラがニヤッと笑って。
「はぁはぁ・・・あはは♡通用しなかったね〜♡」
弓をくるっと回転させて、再度構えながら・・・
「そうそう、もんだいで〜す♡」
”ギュゥ”と弦を引く手に力を込めながら・・・
「私の槍・・・どこにいったんでしょうね〜♡」
くすくす笑いながら、矢を放つ・・・・同時に炎を纏ったステアーが槍を構えて、レシェムに落下してこようと・・・
〜マサダとアヒラマー〜
「くっ!」
高速の小さな氷に、致命傷になりうる部分だけを打ち消しながら、それでも血は飛び散り
「黒王の偉大なる力か・・・昔から、魔法使いは神の真似事だ・・・我々のような王に選ばれなかったものにはね」
ゆっくりと、しかし確実に右手の中に血で魔方陣を描きながら・・・
「しかし、そろそろいいと思わないかい?神を地上に下ろして、全員がそれを享受するというものも・・・」
身体を削りながら作り上げた最大級で見栄えは最小で、それでいて何よりも早く、アヒラマーと反抗する魔術。
「さて、完成だ」
ついには頭や心臓以外の防御を捨てて・・・
「消える準備はできているかい?」
その魔術をアヒラマーへと・・・・
13
:
リオ
:2020/10/15(木) 23:06:29 ID:HLz0hB5c0
レシェムの放った火球はそのまま、リオの防御魔法に当たり続けている。
「杖を…2本……?」
杖の2本同時に使うことは珍しいことだ。
使った分だけ魔力は消費される。
並外れた魔法使いでなければ…2本使いなどそうそう出来ないだろう。
「通用しない?こんな小娘にやられるわけが…。
槍?」
そういえば….、と考えを巡らせ…すぐ
「上かっ!」と顔を上げる。
リオはそこを逃さなかった。
「”マジック・シールド……:リフレクション”!!」
その瞬間、レシェムの火球はレシェムの方へと跳ね返り、上からはステアーの槍が、そしてアキュラの弓が襲う!
ザシュ!ザクっ!バァァァンッ!!
「グワぁぁぁぁぁあ!!!!」
レシェムは爆発と共にチリとなった。
…いや、”元の姿”のルビーに戻ったのだ。
リオはルビーを大事そうに手に取る。
アヒラマーに目を向けると…。
「アヒラマー…。いや、サファイア。元に戻って!」
〜アヒラマー〜
「見切るとは…。」
アヒラマーは特段驚きもせず、攻撃をさっきよりも激しくする。
「…思わない。」
マサダの提案に少し怒りを見せる。
「神は神として崇められるのみ。
そしてそのためには、七つ道具が必要。
お前らさえ倒せば、黒王は全てを支配できる…。」
「消える準備?
もちろん。」
アヒラマーは吹雪をおこす。と、同時に全員の脚を氷漬けにしてしまった。
あたりはホワイトアウト状態で何も見えなくなる。
(レシェムがいたからよかったものの、1対4は流石に分が悪い。)
アヒラマーはその場を離れ、応援を呼ぶべきだと考えたのだ。
逃げられる。
誰もがそう思った。
「させない!」
リオの声だった。
リオはルビーをロッドに装着し、
「ルビーよ…力を貸して!」
ルビーの…。炎の力によって吹雪が晴れる。
そして、地面の氷とみんなの脚の氷も溶けてしまった。
「うぐぅ……あつい……!!」
フラフラ…と、飛んでいたアヒラマーはついに墜落してしまった。
14
:
黒服団
:2020/10/16(金) 00:15:01 ID:MNq53t5k0
墜落するアヒラマーを見ると。
「落ちてきてくれるとは、楽だ」
ついに魔方陣を起動させて、アヒラマーを対消滅させようと、魔力を込めながら
「リオ嬢助かりましたよ、正直このメンバーでは不安がありましたからね。」
魔力切れや体力切れで横たわっている3人を見ながら、リオの頭をなでて・・・
「・・・失礼、教授の癖でね。よくできた生徒には・・・」
少し顔を背けながら、消えゆくアヒラマーを眺める。
15
:
リオ
:2020/10/16(金) 18:27:56 ID:AEAtubYU0
「うぅ……、リオルっ、その力は一体……!?」
ついにマサダの魔法陣に囚われてしまった。
「…これがなんだ、と言われれば…「神聖術」でしょうか?」
「なっ…、神聖術は黒王がとうの昔に滅したはず…。…何故だ!?」
「それは…。」口を開こうとするが…
「いや、知らなくてもいいでしょう。」
リオはルビーの力を精一杯使う。
「うわぁぁあ!!力が……奪われるっ……!!や、やめろっ!!やめろぉぉぉぉ!!!!」
とうとう、アヒラマーも倒れてしまった。
そして…、アヒラマーだったもの…、「サファイア」が姿を表した。
リオは大事そうにサファイアを包み込む。
「ルビー、サファイア…。…良かった。」
一言呟き、宝石に魔法を掛ける。クリスタル・パレスへの転送魔法だった。
「クリスタル・パレスで平穏な時を…。」
全てが終わったあと、リオは黒服達を魔法で回復しながら…
「ありがとうございました。マサダさん。」
体力切れだったほかの3人も、動けるだけの力が戻っていく。
「ボク1人だと…やられていましたからね。って、なんで頭なんか撫でて…?」
「教授のくせだ」と言われるが…。
「…まぁ、普通はしないと思いますよ?」(どんな顔をすればいいか分からず、悩んだ結果笑顔を向けることにした)
16
:
リオ
:2020/10/19(月) 22:18:29 ID:HLz0hB5c0
ダイヤモンドから逃れた後、薬草園
「さいわい…、ここには治療薬もその材料もあるから…。回復には打って付けの場所ね…。」
魔界にあるマスターの薬草園。…なんやかんやあって実質リオが管理していた。
ピクシー達にお願いをして、色々と運んで来てもらう。
リオ自身は魔力の消費と疲労ぐらいだったので、疲労回復薬をゴクゴクと飲み、黒服さん達の回復に当たった。
「よっ!」
聴きなれた声。
「…ニック。どうしてここに?」
突然現れた……火の悪魔。
「伝えるなら今しかねぇ、って思ってな。
…あれから色々潜入してわかったことがある。奴ら…。
もうすでに他の道具を揃えているぞ。」
「えっ?」
なるほど、そう考えれば……一斉に刺客を送ったのも納得がいく。
「…なぁ、リオ。」
「…なに」
力ない受け答えを返す。
「…もし、の話だが…。
〈わかって〉いるよな?」
「…わかってる。」
もし…全ての道具が奪われた時の対処法。
深刻そうな顔の悪魔は続ける。
「ともかく…、ジュエルズをあと2人倒してからだ。」
「あと、2人?」
さっきいたのはダイヤモンドだ。他にもいるのだろうか。
「トパーズだよ。今屋敷の中でウロウロしてる。…しっかし、あの黒マントの男もやるじゃないか。トラップと空間制御でかなり時間を稼ぐなんてよぉ…。」
話を聞くに、まだ被害は受けてないらしい。
「屋敷にはメーベルを向かわせたよ。」
「おいおい、オレの嫁を危険な目に合わせるんじゃねぇよ。」
言葉こそそういうものの、微塵も危ないとは思ってない様子だ。
「『嫁』って言ってるのはニックが勝手に、でしょ?」
ギラリ。
ニックの視線が鋭くなる。
「…回復したら隠れるなりなんなりしろ。オレは、この事をメーベルにも言わなきゃいけないからな。」
言い置きだけ残してニックは姿を消した。
今は、黒服さん達を回復するのを専念しなくては…。
その後のことは……。全部終わってから…かな。
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