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関西弁キャラ2

17:2020/09/20(日) 15:28:53 ID:A6bNNopM
 ■枯木中学校 渡り廊下2F

 校内に鐘の音が鳴り、早々とバックに手を伸ばす。今日返された限りなくゼロに近い数字が書かれたテスト用紙を丸めて、教室を出る。

 「……っ、痛っ……。」

 窓に木漏れ日が注ぎ、眠り眼が擦りながら廊下を怠そうに歩くーー。

 そんな時、不注意不足で誰かにぶつかった気がする。相手は一言挨拶で残して、早々と去っていく。

 「……あ、すまんな。…って、もう居らんのかい。」
 
 丸めた答案用紙を億劫そうに廊下に投棄てる。

18:2020/09/20(日) 16:44:19 ID:A6bNNopM

 「 ひとつ、言い忘れとったわ。」

 小綺麗な靴の音を奏で、“くるり”と優雅に回り、難なく攻撃を避けていく。
 人差し指をぴんと立てれば、悪巧みを企む子供のように笑う。

 「…ウチの魔法な、視覚を奪うんやなくて“五感を与奪”する魔法やねん」

 突如、○の身体に違和感を襲い掛かる。
それは、先程、体験した事の似た感覚の様で違う感覚。異常に嗅覚が“鋭く”なり、それは少しでも悪臭を感じ取ったら頭が痛くなる程で。

 血の匂い。 土の匂い。 人の匂い。あらゆる匂いが襲い掛かる。

19:2020/09/27(日) 07:29:10 ID:A6bNNopM

 後ろに一歩、また一歩と喉元を抑えながら不乱に後退していく。
 その瞬間、喉の気管に違和感を覚え、眼孔が極限まで開かれれば、慌てて口元を抑える。────が。手の隙間から零れ落ちるのは血の洪水。

20:2020/10/05(月) 23:06:48 ID:A6bNNopM

 「 おう、おう!
 何や、何や。一人だけ随分と寂しい奴が居るなぁ?」
  「なあ、今暇やろ? ちょっと面ァ貸せや!」

 髪の隙間から覗く碧眼が〇を捕える。
欠伸を噛み閉めながら、声を掛けたのは、〇にとっては思い出したくない相手なのかも知れない。
 珍しく学校指定の制服に袖を通し、我がモノ顔で道を闊歩し、まるで親しい友人に話し掛ける様に強引に肩を組む。

 「移動しながら話そうや。ーー人に聞かれておもろい話やないやろ。」
 
 〇の耳に口を寄せて、こっそりと耳打ちして話す。

21:2021/10/02(土) 11:06:04 ID:ei0ALYPU
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/news/6305/1575197830/l30


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