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虐厨いじめスレ
286
:
出所後の世界 4/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/05/10(月) 03:29:11 ID:D3AxkoVo0
虐助は家が恋しくなった
翌朝早く相方と別れ家路を急いだ
同居している仲間の顔を思い浮かべながら
「ただいま!」
虐助は玄関のドアを開けた
その向こうには野原が広がっていた
中に転がる朽ちた家具や錆びた家電には
見覚えがあった
そして・・・
あちこちに転がるばらばらの白骨死体
それの着ているボロボロの衣服にも見覚えがあった
虐助は叫ぼうか泣こうか迷っているうちに
後ろから殴り倒された
「よくもオレの娘を!!こいつ!!こいつ!!!」
硬い鉄パイプのようなもので頭を殴られながら
虐助は思い出した
看守の最後の言葉、人を殺したにしては短すぎる刑期
そして自分を殴る人間が
殺した娘の父親だと考えが行き着く前に
虐助の頭は砕けた
ほぼ同時刻、「犯罪者を匿った」と疑われた虐助の相方は
団地ごと爆破処理された
そこにいただけの大勢の虐厨も一緒くたに処理され
新しく建築し直される虐厨団地の素材として
コンクリートと一緒に混ぜられ消えた
虐厨たちの未来永劫続く地獄は
まだ始まったばかりだ
(おわり)
287
:
天秤 1/7 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/07/27(火) 01:27:54 ID:xZ8awcpY0
ここは、とある町
他の町と違うのは試験的に「市民権導入」が
行われている事だ
もちろん対象は人間ではない
彼らは生まれながら当然として市民権を得ている
かといって虐厨でもない
奴らに市民権を与えたところで増長を促すだけだった
そのため一度試験導入が行われ直後に廃止されて以来
未来永劫それが採決されることは無い
対象となるのは「実装石」「ゆっくり」といった生命体だ
もちろん、全ての個体に配布されるわけではなく
知能が人間と同水準以上であることが条件だった
しかし試験に不合格だからと言ってデメリットは無い
「試験」という概念を理解した証明となり
その場で「準市民権」と言うべきものが付与されるからだ
「気に入らねぇな」
それを羨み電柱の影から見る男がいた
虐待厨の虐蔵だ
かつて「市民権導入」の経験者ではあったが
彼とその仲間が増長し、飼い実装殺害などの
数々の犯罪行為を行ったため計画は中止となり
彼の仲間の多くは捕らえられた
ちなみに虐蔵は仲間は今頃は塀の中と思っているが
すでに殺処分され地獄の中である
「いいなぁいいなぁ」
虐蔵は過去に自分たちの愚行のせいで
それを得る機会を永遠に失ったことなど記憶にはすでにない
かと言って行動を起こすこともできず
ただ羨まし気に見ている事しかでき無い
「市民権を持っている」と、言うことはすなわち「人権所有者」だ
家畜未満の虐待厨が手を出すことは死を意味した
下手をすれば町中で一斉駆除が行われ
虐待厨は町から一時的に姿を消すことになる
それが分からぬほど虐蔵は愚かではなかった
そう、少なくとも彼は・・・・・・・
288
:
天秤 2/7 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/07/27(火) 01:28:41 ID:xZ8awcpY0
虐蔵は気を付けてはいた
しかし中には分別のつかないバカもいる
虐待厨はコイツが多い
「この二人を殺したのは、誰だ?」
無惨なセヤナーの惨殺死体の写真が
広場の掲示板のディスプレイに映されている
その前に集められた虐待厨に
「虐殺」と書かれたヘルメットをした男たちの隊長が
質問した
「たかがセヤナーごときでおおげさなんだよ」
「ざまぁw」
その場にいた虐待厨の群れの中からそんな声がした
次の瞬間、兵士二人が虐待厨に駆け寄り
そこから一人ずつ腕を掴んで引っ張り出した
声を出した虐待厨ではない、適当に引っ張り出したのだ
兵士が戻る先には、いつの間にか用意された丸太と
良く研がれたナタがあった
「いやだあああああ!いやだあああああ!!」
「やめてくれ!!俺たちは関係ない!言ってないんだぁあああ!!」
その訴えを無視する形でナタが振り下ろされ
二匹の虐待厨は永遠に黙った
「もう一度聞く!!この二人を殺したのは、誰だ?」
今度は皆、黙った
誰もが周囲を伺い目が合うと逸らした
「では、質問を変えよう
先ほど被害者を愚弄する発言をしたのは、誰だ?」
今度は一斉に虐待厨たちは指さした
兵士たちは直ちに向かい、指を指された二人を連れて行った
泣きわめく二人は首を切られ先の二人に仲間入りした
「それでいい、犯罪者を匿う者や
嘘つきには生きる資格など無いのだからな」
満足げに頷く隊長は、現場に残された証拠や
指紋などをディスプレイに映した
「3日だ!3日猶予をやる!
それまでに犯人を見つけられなければ・・・」
「隊長!!」
話の途中で部下が敬礼して隊長に耳打ちをした
「なんだと・・・!本当かそれは!?」
「はい、本部から・・・」
「なんて事だ・・・」
虐待厨たちは虐殺部隊の会話を注意深く聞いていた
どうやらとんでもないことが起きたらしい
彼らには、それがこの場での即刻処刑につながらないことを
祈るしかできなかった
先の「人権」関連のバカの暴走のせいで
今や虐待厨には家畜未満の「生きていてもいい権利」しか
残っていないのだ
「副長、この場は任せた!」
部下に引き継ぎを行い、隊長は慌ただしく去っていった
「助かった・・・」
そう呟いた虐待厨は頭を弾けさせて倒れ伏した
「隊長の言ったことを理解していない者は、こうだ
いいか、3日の猶予をやる
その間に犯人を見つけて来い
でないと・・・」
副長は撃ったばかりで硝煙が昇る銃を別方向に向けて撃った
「ぎゃあ!!」
こっそり逃げようとしていた虐待厨が背中を撃たれ
前から内臓をまき散らして倒れた
「・・・こうなるぞ」
その場に残った虐待厨は頷くしかなかった
289
:
天秤 3/7 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/07/27(火) 01:29:31 ID:xZ8awcpY0
「対話が中止とはどういうことですか?」
「どういうも何も、そのままの意味だ」
隊長が呼ばれた会議室には
すでに組織の重鎮が揃っていた
議長は隊長の疑問に答える素材を
目の前に出した
それは、無惨に殺された幼い「ゆっくりれいむ」の死体だ
自然死でないとはっきり分かる
明らかに人為的なものである
そして、その死体にあるピンク色のリボンは
隊長も見覚えがあるものだった
「・・・交渉には、私が行きます」
「ああ、そうしてくれ・・・君以外に
彼女たちと会話ができる者は
恐らくいないだろう」
その日、300を超える虐待厨が殺され
その首を持って隊長は謝罪と賠償
対話の継続の話をするために
「ゆっくりの里」へ向かった
この「首」が人類側の「答え」だと
一目で分かるようにするためだ
彼女たちは度重なる約束反故と迫害を受け
人間不信になっていた
そのため親交のある近隣の里とだけ交流があったのだ
それだけではない
彼女たちは「戦力」を有していた
火炎を操る「もこう」、輸送を行う「うーぱっく」は
序の口もいい所だ
光線兵器を能力として有する「おくう」に
あらゆるものを無条件で破壊可能な「ふらん」
空間操作能力を持つ「ゆかりん」といった
現代科学を凌駕し防ぐ手段など皆無な者たち
今までその存在が知られなかったのも
惨事が起きていないのも
彼女たちが必要以上の争いを嫌っただけである
詰まるところ人類側は「運が良かった」だけだ
290
:
天秤 4/7 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/07/27(火) 01:30:37 ID:xZ8awcpY0
それが、虐厨に人権を与える話のせいで
自体は一変した
彼女たちに手を出した虐厨は
仲間の仇討ちをあちこちに訴えかけたのだ
彼女たちの情報を事前に得ていた高官たちは
絶句した
分別の無い馬鹿どもとは思ってはいたが
ここまでとまでは思っていなかった
追い打ちをかけるように、
彼女らの長であるドスゆかりんが
直接議会にやってきた
彼女はこう告げた
「私たちは争いは好まないけれど
身にかかる火の粉を払う程度の事はしますわよ」
虐厨たちの人権が白紙になったのは
言うまでもない
バカと心中など誰もしたくない
そうでなくても人権を得た虐厨らによる犯罪が
後を絶たないのだ
誰もそれに反対する者はいなかった
291
:
天秤 5/7 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/07/27(火) 01:31:52 ID:xZ8awcpY0
虐蔵は広場に行った同胞から話を聞いて
青ざめた
飼いセヤナー殺害の犯人こそが
虐蔵だったのだ
もちろん「飼い」と知って襲ったわけではない
昔はともかく今そんな事をするのは
バカのする事だ
「飼い専門の虐待派」を自称していた者たちは
全員が町全体一斉駆除によって
無関係の虐待厨を大勢巻き添えにする形で
あの世に強制送還された
それでも今もいないわけではないが
そういう奴は同胞に自慢したがる
だから、捕まえて突き出すのがルールになっていた
人間は鬼ではない
「分別ある賢い奴」にお目こぼしをくれる慈悲はまだあった
逆に、同胞を売る形になるその習慣をやめれば
その慈悲すらも期待できなくなるだろう
しかし、虐蔵は野良と思ってセヤナーを殺してしまった
ただ汚れていただけの「飼い」だったと
今頃になって知ったのだ
虐蔵は考えた
自首すれば処刑は免れないだろうが
仲間は助かる
などという殊勝な心は彼にも他の虐待厨にも無い
どうすれば自分が助かるかを必死で考えた
292
:
天秤 6/7 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/07/27(火) 01:32:42 ID:xZ8awcpY0
「オレじゃねえよ!!」
考えた末に「他の奴に罪を擦り付ける」を選んだ
自分よりも弱そうな奴を捕まえて縛り
一緒にあの副長のところに向かった
「黙れ!オレは見たんだ!
お前が殺しているその現場をな!!」
副長たちは黙ってそれを見ていた
「なぁ、一つ聞いていいか?
お前は本当に れいむを殺したのか?」
虐蔵は「え?」と副長を見た
「いいや、ゆっくりなんて知らねーし
オレはここに来たばかりなんだよ!」
虐蔵は思った
この副長はセヤナー殺しの犯人を追いかけているのではないのか、と
副長は満足げに頷くと部下に指示を出した
「こいつはシロだ、事件を全く知らん
賢そうだからこちらで保護し教育しろ」
部下は敬礼すると縛られた虐待厨を抱えて去って行った
虐蔵は副長を見た
冷たい視線が虐蔵に刺さる
「我々は忙しい、それを知らないわけじゃないだろ?」
自然な動きで腰の拳銃を抜くと
虐蔵の頭をそれで撃ち抜いた
「手の空いている者たちを集めろ
一斉駆除を行う!!」
293
:
天秤 77 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/07/27(火) 01:33:12 ID:xZ8awcpY0
一応、三日の猶予は与えられていた
だが、それは「条件付き」だった
例えば証拠隠滅や犯人の擁護
今のように別の奴を仕立て上げて生贄に突き出すといった行為は
「重大な違反」とみなされる
彼らは犯人探しをしてはいるが遊びでやっているわけでも
溜飲を下げるためにやるわけでもない
「犯罪者を取り締まる」というごく当たり前の
治安維持の仕事をしているだけだ
だから捕まえるのは真犯人でなくては意味は無い
事件発生直後から町には封鎖線が敷かれていた
各地に武装兵士が立ち裏道は罠が張られている
無理に行こうとすれば射殺され
裏道に行けば罠で死ぬ
だから、町から犯人が逃げることもできず
逃がされる心配もない
逆に言えば最悪「一斉駆除」で
犯人を殺すこともできるのだ
しかしこれは人間的ではないと彼らも思っていた
虐待厨どもが連中の領域でやる虐殺と大差ない、と
だからそこに「猶予」「慈悲」を加えた
自分たちは奴らとは違う、必要以上の殺戮はしない
そもそも殺戮自体を好まない
犯人が捕まればそれでいい
しかし、こういう「ルール違反」をされた時は
話は全くの別だ
かくて、町からは一時「虐待厨」は姿を消した
猶予を信じ虐蔵の暴挙を知らない虐待厨たちは
突然の処刑に逃げ惑うしかなかった
なお、帰ってきた隊長は副長の行動を称賛した
後日、隊長は昇進し隊を離れる際に
副長を次の隊長に指名したという
(おわり)
294
:
夢の中で 1/7 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/09/02(木) 18:06:59 ID:Q4MFJucA0
その世界には「虐待厨」は、いない
最初からいなかったわけではない
人間たちによって駆逐されたのだ
もちろん、ここまでやる世界は
滅多にない
たしかに「虐待厨」と言う種族は
その身勝手さと凶暴さ
なによりもたらす被害の甚大なことから
嫌われ駆除される存在ではあるが
極端に嫌われる世界であっても
大抵は目の前にいたら追い払ったり
殺害したり
あるいは「管理」の枠組みに組み込んで
被害を出させないようにする
では、どうしてこんなことになったのか?
話は最後の一体が駆除される
その半年前にまで、さかのぼる
その世界では「野生」「野良」はいない
正確には管理下にない「被虐生物」は、いなかった
生息地は「保護区」に指定され
公園に生息しているのは全てが「地域」の指定生物
飼いもいるが、飼い主が捨てることは固く禁じられていた
代わりにペットショップに行けば
そこで引き取ってもらえる
ただし、生物に虐待などの痕跡が見られれば
ただちに「対虐待企業」に知らせが届き
警察と協力体制の上での捜査が行われた
その結果、虐待厨は存在こそしたものの
彼らが手を出すことができる「被虐生物」は
存在はしなかった
もちろん政府も鬼でもなければ
管理のみ考える機械でもない
ストレス発散のための施設も用意されている
もちろんそこには「被虐生物」などは入っておらず
サンドバックや3DCGゲームなどがあるだけだ
もちろんそれで満足するほど虐待厨は大人しくはない
しかし、我慢のできない虐待厨は
即座に狩られ地獄に送られる
彼らは生き残るためには現状を受け入れるしかなかった
295
:
夢の中で 2/7 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/09/02(木) 18:07:38 ID:Q4MFJucA0
そんな社会に生まれた虐待厨の一人である虐士は
他の個体より頭が良かった
特にコンピュータをいじることに
彼の技能は発達していた
社会も彼については
「社会貢献になるなら」と大目に見て
研究予算を割いてもくれた
やがて虐士はとある発明をした
それは「自由に夢を見ることができる」という
マシーンだった
「虐夢機」と名付けられたそれは
瞬く間に虐待厨の間で評判になり
売れて行った
しかし、その時から事件が起き始めた
公園のゆっくりたちが突然死しているのが発見されたり
飼い実装石がパキンした状態でこと切れていたり・・・
そのどれもが不可解な死に方だった
共通点は「重度のストレスによる突然死」
しかし、死んだ個体は前日までそんな兆候も無く
また飼いであっても飼い主には虐待の前科も
そのそぶりすら無い
「未知の病気」が疑われ
徹底的な調査が行われた
しかし、原因の特定には至らず
誰もが途方に暮れた
解決の糸口は「虐待厨」だった
そしてそれは
全ての虐待厨が世界から駆逐される
きっかけになった
296
:
夢の中で 3/7 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/09/02(木) 18:09:06 ID:Q4MFJucA0
虐待厨は自己顕示欲も強い種族だ
それが犯罪であろうとも主張し自慢する奴もいる
また飼いを襲った際に
飼い主が悲しむ様子を眺めるために
わざわざ目立つ場所に死体を放置し
自分は目の届く場所に待機している奴までいる
そういうわけで
「くやしいかヒャハハハハハハ
オレが殺してやったんだよwwwwwww」
と、一人の虐待厨が飼いイチゲルゲの葬式に殴り込み
棺を破壊した上に悲しむ飼い主に
カミングアウトしたことで事態は一気に動いた
すぐさま取り押さえられた虐待厨は
その発言について厳しく問いただされ
拷問の末に「虐夢機」を口にした
もちろんそれは人々も知るものだ
しかしその虐待厨が口にした内容は
誰もが初耳だった
「虐夢機」は、ただ自由に夢を見ることができるだけでなく
特定の対象の夢の中に入り込むこともできるというのだ
そして、そこで殺されれば対象も現実で死に至る
最初は拷問から逃れたい一心のでまかせと思われたが
実証実験でそれが真実であると証明された
捕まえた犯罪者虐待厨を実験台にした殺害実験でも
「夢の中で殺されれば現実で死ぬ」事の正しさが
証明された
しかしこれはすぐには公にはならなかった
「もしも、虐待厨どもがその矛先を
人間へ向けたら・・・どうなる?」
恐怖からの隠蔽では無い
この時すでにほぼ方針は固まっていた
「虐待厨の絶滅」
人類が生きるにはそれしかないと
情報を掴み議論をするメンバーの誰もが思っていた
だが、どうすればいいのか
それが問題だった
虐待厨はその加害行為の歴史から
常に人々から石もて追われてきた
だが、「完全駆除」に成功した例は無い
人里から離れ山に逃げ込んだり
あるいは漂流して無人島に
もしくは地下洞窟に
とにかく奴らのなかにはゴキブリのように
しぶとく「生き延びる」事に長けた個体が
少なからずいるのだ
そして、そいつらが「虐夢機」を手にしたまま
籠城を決め込んでしまえば
打つ手はない
「我々にも虐夢機があれば・・・」
メンバーの一人が悩んだ末に漏らしたこの一言が
一気に解決へ導く「神の一手」となった
297
:
夢の中で 4/7 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/09/02(木) 18:10:02 ID:Q4MFJucA0
その日、虐士は多くの注文を受けた
「虐待厨だけが使うなんてもったいないから
こっちにも売ってくれ」
そんな内容のメールが数多く届いたのだ
すぐさま「虐夢機」は売り捌かれた
在庫はあっという間になくなったので
半年待ちの状態になった
もちろんこれは「作戦」である
注文した人間は全員が対虐待企業の者だ
供給を上回る買占めを行う事で
虐待厨にこれ以上の「虐夢機」が渡ることを防ぐ
怪しまれてもいけないので
在庫が底をついても注文はそのままにした
少なくとも半年以上は
虐待厨が新たに「虐夢機」を手にすることはできない
だから、この半年以内に決着をつける事が
彼らの目標になった
そして「対虐待」を名乗る企業や組織の内部は
異例の状態になっていった
フカフカの枕、柔らかく軽い羽毛布団
安眠を約束する音楽など
数々の安眠グッズが全員に配られた
もちろんリフレッシュでもサボリでもない
仕事のためだ
構成員はその日から「寝る」ことが
仕事になった
その夜、虐待厨の一人は「虐夢機」を使った
現実世界ではもはや虐待は叶わない
だが夢の中でならいくらでもできる
地域や飼いへの手出しも許される
その結果が現実に反映されるということが
何よりモラルの低い彼には心地よかった
「ヒャ・・・?」
目を付けていた飼いセヤナーの夢に入り込んだ時
そこに戦闘服に身を包んだ兵士らしき人物がいた
「おい、そいつはオレの獲物だぞ
別の夢に行けよ」
他の「虐夢機」を使った虐待厨だと彼は思ったが
兵士は銃を彼に向けて発砲した
「あびぇ!?」
その虐待厨の意識はそこで途絶えた
後日、腐乱した死体が彼の自宅から発見されることになる
そして、これと同じ事が次々と起きた
使用者が全員死亡していたことで
虐待厨側には全く原因が分からない
しかしこれは、彼らの「絶滅」の
ほんの一歩目に過ぎなかった
298
:
夢の中で 5/7 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/09/02(木) 18:12:35 ID:Q4MFJucA0
「みなさん、『虐夢機』の使用を直ちに中止してください!」
虐夢機を購入し検証したという人間側から
「深刻な不具合が発見された」という公表が行われた
変死が起きて数日後の事だった
「夢の中で死ねば現実でも死ぬ」というのが
その内容だ
嘘は言っていない
そして、さすがに都合の良い事しか信じない虐待厨でも
それが本当だと即座に判断できた
それも皮肉なことに「虐夢機」をよく使えば使う者であるほど
その情報は信頼に値した
彼らは夢の中で「被虐生物」を虐待し死なせた
そしてそれは現実に反映される
ならば「逆もあり得るのではないか?」という事は
容易に想像できた
自由に夢を見ることは可能だ
しかし「事故」は、どの場所でも起きる
例えばスーパーカーを乗り回す夢を見ていたとする
「コントロールしきれずに100キロ以上の速度で壁に激突する」可能性は
当然あるし、さすがの「虐夢機」でも
そこまではカバーできない
普段ならそこで夢が冷めて終わる悪夢でも
「虐夢機」を使えば、そうはいかない
夢の中で死ねば現実の肉体も死ぬのだ
いつもなら「アイゴの戯言」と信じない
頭の軽い奴でも悪夢は見るし夢の中で事故も経験する
だから、虐待厨たちは「虐夢機」を返品し出した
当然、発明し発売した虐士は猛反発したが・・・
返品騒動が起きて1か月後には
空っぽの金庫の中に金銭の代わりに肉塊となって詰め込まれた死体が
発見されることになった
こうして、「虐夢機」を手にしているのは
人間達だけになった
虐待厨から対抗手段を完全に奪う事に成功した彼らは
すぐさま次の策を出した
「この世界から奴らを駆逐するぞ!!」
299
:
夢の中で 6/7 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/09/02(木) 18:14:49 ID:Q4MFJucA0
「虐夢機」を使えば虐待厨の夢はどれかすぐに分かった
武装した兵士たちが次々と夢に入り込み
虐待厨を血祭りに上げて行った
作戦開始の翌日、虐待厨はその世界で半減していた
知人がいなくなり、さすがにおかしいと思い始めた虐待厨もいた
もちろん、「虐夢機」を使った誰かの仕業と気づく虐待厨も
だが、自分たちの手に「虐夢機」は、もう無い
だから人間に訴えるしかなかった
しかし・・・・・・・・・・・
「いいんじゃねーか、お前らがいなくなっても誰も困らねーし」
返答は絶対零度であった
「何もしてない虐待厨だっているんだぞ!!」
そう訴えた虐待厨は次の瞬間には通りすがりの兵士に殴り飛ばされた
「オレの幼馴染だった ゆっくりれいむは
そう訴えていたよ
けどな、『今はそうでもいつかやるだろ』と虐待厨は言って
オレの目の前で踏み潰しやがった・・・」
殴られた虐待厨はそれを聞くと
走り出した
記憶にある、あの兵士はあの時の人間の子供だと確信した
殺される前に気付く前に逃げるべきだと決断した故の行動だった
この虐待厨は頭が良かった
野生のゆっくりなら潰してもいい
人間の子供も直接手出ししなければ甚振っても
法律で裁かれることは無い
それに気づいての犯行だった
バレたら自分はあの場で殺される
それに気づいたからただ「逃げる」を選ぶことができた
しかしもう訴えに行くことはできない
あの兵士に遭遇する恐れがあったからだ
もし、その時にあの兵士が思い出していたら・・・
一巻の終わりだ
訴えるどころではない、その場で確実に殺される
兵士のゴーグルの向こうの目の憎悪は
それを物語っていた
「子供だからどうせ忘れるだろ」とタカをくくっていたが
実際は真逆だった
憎悪は蓄積していき
あの子供は虐待厨を狩る兵士の一人に成長していた
過去に同じような目に遭わせたのは、あの子供だけではない
自分は一体どれだけの「兵士」を作り出したのか・・・
せめて仲間の虐待厨に知られないよう、リンチに遭わないよう
震えながら夢の中で殺されるまで過ごすことしか
その虐待厨はできなくなった
彼の息の根を止めたのは
先の兵士だった
300
:
夢の中で 7/7 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/09/02(木) 18:16:04 ID:Q4MFJucA0
1年後には、たまたま「善行」を働いたので
保護されていた一匹を除いて
虐待厨は世界からいなくなっていた
世界に張り巡らされたインターネットの網
衛星の監視
それらから逃げられる虐待厨はいなかったのだ
「虐夢機」にそこから夢へのアクセスを可能にした
その高性能さが仇となり
「虐夢機」生みの親である虐待厨は種族ごと駆逐された
そして、虐待ができないストレスから
保護されていた最後の一匹の虐待厨が死んだ時
この世界から虐待厨は絶滅した
これは世界中から歓迎された
虐待厨の存在を見るには
図書館にある「虐待厨」学習コーナーに行けば
容易に見られた
奴らが利用した「忘却」の恐ろしさを知った人類は
「虐待厨」を決して忘れないよう
その恐ろしさを下劣さを子々孫々に伝えられるよう
ありとあらゆる手段を模索し実行した
虐待厨は「人類の敵」として
「絶滅が喜ばれた最悪の敵性生物」として
その世界で永遠に語り継がれていくことになる
(おわり)
301
:
返答1/5 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/10/20(水) 03:50:46 ID:rG/P.Fqk0
虐広はその地方では一流企業に当たる「ギャクコーポ」の
エリート社員だ(と本人は思っている)
虐待教育が施される(生徒が小動物や幼児の虐殺に走り今は無い)エリート校出身で
その学歴を常に鼻にかけ経歴を自慢してもいた
当然、虐待許可証を持っており「飼い」への手出しも許されている
(そんなわけがないが、当人はそう思い込んでいる)
ある日、別の地方の大企業「アイファンディング」との取引が持ち上がった
彼らが出した条件はただ一つだけだったが
それが虐広ら虐待厨やそのシンパには苦痛を強いるものだった
『被虐生物の定義禁止』
その企業が言うには、そんなものは虐待厨たちの身勝手なレッテルであり
科学的にあり得ない区別である事
また、企業の地方は過去に虐待厨が暴れて荒廃した事があり
社員たちはこういったものへ、とても敏感だった事などが
理由として述べられた
社長はこれを飲むことにした
虐広らもまた渋々受け入れたが・・・・・・
「面白くねぇ!!」
不満たらたらである
虐広はその日、憂さ晴らしをするべく公園に出かけた
ちょうど、ゆっくりまりさが跳ね回っていた
その帽子には金バッジがあったが関係ない
「ひゃっは〜!!」
虐広に蹴飛ばされ、そのまりさは
呆気なく死んだ
虐広はスッキリした顔で家路についた
302
:
返答2/5 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/10/20(水) 03:51:55 ID:rG/P.Fqk0
次の日、出社すると会社がざわついていた
なんでも、社長と懇意だった警察署長が逮捕され
警察署もまた完全一新されるらしい
「どうも、事件をろくに調べなかったことが原因らしいぜ」
同僚の話によると、事件の顛末はこうだ
トイレに行っている間に引っ越してきた女性の ゆっくりまりさが
何者かによって殺害された
すぐに警察へ通報がされたが
署長からの圧力で捜査は打ち切られた
女性はすぐさま本社に連絡をし、捜査が再開されたが
「金バッジ? そんなものアイゴが勝手に決めた定義だろw」
そう言って署長がまたも捜査を打ち切った挙句に
証拠品や公園の監視カメラの映像まで廃棄した結果
本社の要請で動いた本庁が署長を逮捕
その捜査が昨日のうち行われ、それだけでも署長がやって来た
数々の違法行為が発覚
現在もなお捜査は行われているとの事だった
話はこれで終わらない
目撃者の証言で個人特定にこそ至らないものの
犯人が「ギャクコーポ」の社員であることまで判明したのだ
取引先は激怒した
その被害者は取引先の社員だったのだ
この街に来たのも取引の話し合いのためであって
昨日、本社の命令で引っ越して街の様子を見るべく散歩していたらしい
虐広は蒼くなった
その犯人は、どう考えても虐広だ
覚えもある
近々、取引中止か否か返事を聞くため社員が本社に来るらしいが
この街で虐広が虐待をするのはしばらくは無理だろう
「アイゴめ、金があるからって威張りやがって・・・」
しかし虐広は自分が悪いなどとは微塵も思っていない
取引先が悪いのだと思っていた
しかし、それを口にすることは許されない
それに、ほとぼりが冷めるまで虐待は控えねばならない
虐広はストレスをぐっとこらえた
303
:
返答3/5 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/10/20(水) 03:52:56 ID:rG/P.Fqk0
数日して
仕事のストレスが発散されること無く虐広はむかむかしていた
お昼を食べようと食堂に行く
こんな状況なのだ、せめて美味しいものを食べなければやってられない
しかし・・・・・・
女子高生らしい少女と母親らしい女性がそこにいた
被虐生物を連れて
「おいアイゴども!!誰に断ってここに居やがる!!」
虐広はつい数日前に起きた事件をすっかり忘れ
目の前にいるのがその取引先の社員だという事を知らぬまま
二人に怒鳴り散らしながら
エビフライを食べていたセヤナーを叩き潰した
「いやあああ!セーちゃん!!」
「!?それが、それがあなた方の返答ですか!!?」
女子高生が悲鳴を上げて女性は抗議の声を上げた
この時、虐広は女性の抗議に疑問を持つべきだった
通常ならこういう時は「何をするんだ」と言うものである
「返答か」などと聞いたりしない
しかし虐待厨である虐広は虐待厨らしく
すでに思考を停止していた
「やかましい!!」
虐広は笑いながらセヤナーを庇う女子高生を蹴飛ばした
「何しやがるテメェ!!」
当たり前だが次の瞬間、女性がキレた
「あ、やんのギャ」
虐広の啖呵は途中で悲鳴に代わった
ものすごい威力の鉄拳が女性から放たれ
虐広の顔面にめり込み、その肉体を廊下まで吹っ飛ばした
「何事だ!!」
「!?これは・・・・・!!」
吹っ飛んだ虐広と入れ違いに、騒ぎを聞きつけたのか男数人が食堂に駆け込む
見たことが無い野戦服らしい服装に銃を肩から下げていた男たちだ
少なくとも、この企業の社員ではないと虐広は分かった
彼らは女子高生とセヤナーを助け
女性から色々と聞いている
いや、指示を受けている
さすがの虐広も、自分が何をしたのかを理解しつつあった
「これが、この会社の返答だそうです」
虐広は嫌な予感を覚えてそっと食堂から遠ざかるべく這って進んだ
「了解しました・・・やるぞお前ら!!」
304
:
返答4/5 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/10/20(水) 03:53:47 ID:rG/P.Fqk0
虐広が、もう少しでエレベーターに辿り着くかと言う頃に
「ぎゃああああああああ!!」「な、何・・・ぐあああ!!」
銃声と破壊音、断末魔が食堂から響いた
虐広の隣をショットガンで撃たれた虐待厨の肉体の一部がバウンドして通りすぎた
「!!」
咄嗟に虐広は立ち上がり階段へ駆け込む
そのすぐ後から銃弾が走り、虐広のいた廊下の床を抉った
虐広は上に上にと駆け上った
下からは相変わらず悲鳴と銃声が響いてくる
途中ですれ違った社員には何も告げず
一人だけ屋上に逃げ伸びると
そこのカギを閉じた
永遠に続くかと思われた殺戮は、やがて途絶える
そっと耳を澄ますと、真下の社長室の会話が聞こえた
「良かったじゃないですか、被虐生・・・セヤナーは死ななかったんだし
ここは示談で済ませましょう?」
社長の大きな声はよく聞こえた
「ほら、あなたたちだってお金が欲しいでしょう?
よく考えて受け入れ」
銃声が響いて社長の声は途絶えた
「取引相手でなく駆除対象だったようだな、この企業は」
食堂でも聞いた男の怒鳴り声と
何かを蹴飛ばす音が響いた
虐広は涙を流した
まさか、こんなことになるなんて思わなかった
この会社はもう終わりだろう
明日からどうやって生活しようかと虐広は考えたが・・・
それには、まずここから生きて出る必要があった
「社員を調べろ、人間は追って調査すればいいが
虐待厨は生かしておけん!」
虐広は心臓が跳ね上がるのを感じた
出社記録を調べれば自分が出社していることが分かってしまう
人数を調べれば、誰がいないのかを把握されてしまう
「・・・隊長!」
「なに、どこかに隠れている奴がいる可能性があるだと?」
しかしながら、虐広の願いとは裏腹に戦闘員は優秀だった
305
:
返答5/5 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/10/20(水) 03:55:24 ID:rG/P.Fqk0
『こいつらアイゴだろ、なんでこんなに攻撃的なんだよ?』
虐広は知らなかったが、
虐広らのような虐待厨がすべての原因だった
最初こそ平和的解決を計る者たちが多かったが
結局は虐待厨の増長を招き
また、被害者を黙らせることで問題そのものを無かったことにしようとする
「事なかれ主義者」たちの増加にもつながった
次第に募っていった不満は、武装蜂起と言う形で爆発した
一切の慈悲も無く命乞いも聞かず虐待厨をただただ駆除するだけの攻撃
「事なかれ主義者」たちは非難したが銃弾が彼らに返答として贈られた
血の雨が降り注いで廃墟が生まれた後で
人々はようやく収まりその地方の風土は一新された
今、アイファンディングのある地方に虐待厨は一匹もいない
彼らにもはや生存権は認められず
入ってくる端から駆除されていた
だが、虐広にはそんなことは知った事ではない
自分の存在に気付かれた事が重大だった
先ほど食堂であんなことをしたのだ
生かして帰してもらえるわけがない
虐広は声を潜めながらじっと静かに息をひそめた
「いたぞこいつ!」
下のどこかで声がして銃声が響いた
どうやら、別の誰かが撃たれたようだ
「これで全部か、後は逃げたみたいだな」
社長室から出て行く足音が続き、静かになった
虐広はそっと耳を澄まして音がしなくなったことを確認すると
屋上のドアのカギを開けて中に入った
血の臭いが充満し、動く影は一つも無い
虐広は狂喜乱舞した
生き残ったのだ
自分ほど優秀な社員ならどこでも雇ってくれるだろう
こんな会社ともおさらばだ!
そう思いながら一階まで飛び降りるように進み
少女と出くわした
あの、セヤナーの飼い主の少女だ
「きゃああああああああああ!!!」
その少女は悲鳴を上げて
手にしていたハンドガンを虐広へ向けた
虐広は反応できず少女に弾倉の全弾を叩き込まれて死んだ
これは、別に特殊な行動ではない
人間はゴキブリが目の前に飛び出して来たら
反射的に叩き潰そうとするものだ
今起きたのは彼女の地方におけるそれであり
ごくごく普通の反射であり反応なのだ
「どうしました・・・!これは・・・!」
「すいません、我々のミスです!」
「いいえ、気にしないでください」
そんなやり取りが虐広の死体の前でされていたが
彼はそれを知ることなく地獄へ落ちた
この事件は大々的に取り扱われ
ギャクコーポレーションのあった地方もまた
虐待厨駆除の大嵐が吹き荒れることになるのだが
それはまた別の話である
(おわり)
306
:
えりーとの生キ様 1/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/11/11(木) 20:19:36 ID:NDlRXfkI0
虐洋はエリートサラリーマンを自負している
彼は虐待厨ではあるが、問題は起こしていない
理解ある上司と部下に恵まれ
不況の中でも悠々自適なプライベートを送ることができる財もあった
もう一度言う、問題は起こしていない
「問題が起きる」とは「騒ぎになる」あるいは「刑事罰を受ける」
もしくは「訴訟を起こされる」事だ
虐洋は例え「飼い」を殺しても
そういったことになったことは一度も無い
金をたたきつければ相手は黙る、
黙らない相手は黙らせる
それでも無駄なら上司が割って入って相手を警察に引き渡すだけだ
こんな生活はこれからも続くだろうと
彼は確信していた
だから、喫茶店で「ゆっくりまりさ」と対話していた少女がいても
「くそごみ連れてくんなよwww」
玩具かサンドバッグとしてしか見なかった
少女はムッとしたが無視を決め込む
「聞こえてねーのか、ここは被虐生物立ち入り禁止なのwww」
聞こえるように大声でわめいていると
店員が少女に出て行くように促した
少女はまりさを抱えると叩きつけるようにトレイに金を置き
店員を睨みながら出口へ向かう
虐洋の隣を通過した時
「おっと、悪いイな」
コーヒーをまりさに浴びせた
「いやああああああああ!!マリちゃん!!」
少女は悲鳴を上げる
こんなこともあろうかと、コーヒーはブラックだった
まりさは即死だ
虐洋は泣きわめく少女を見て笑い転げた
「死ねぇ!!!!!」
「へ?」
だから、席を立っていた少女の姉からの反撃へ反応が遅れた
そもそも、「誰かに反撃される」など思いもしなかった
華奢な少女が持ち上げた喫茶店の椅子は虐洋の頭蓋骨を粉砕し
醜い脳みそを潰しながら床に叩きつけた
「お前も同罪よ糞店員!!」
妹を追い出そうとしていた店員は慌てて止めようとしたが
その姉に殴り倒された挙句に馬乗りになられて幾度も殴られた
店長はと言うと・・・
「てめぇ!オレの娘のどこが悪かったか言ってみろや!!!」
遅れて入ってきたため、タイミング悪く店員が少女妹を追い出そうとしたのを目撃した
少女姉妹の父親に問い詰められていた
「てめぇらのせいでマリが殺されちまったじゃねーか!!
この人でなしが!!!!!」
虐洋がまりさを殺したことで怒りがヒートアップし
店長は父親に何度もテーブルに顔面を叩きつけられる羽目になった
307
:
えりーとの生キ様 2/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/11/11(木) 20:21:27 ID:NDlRXfkI0
虐洋は喫茶店で死んだ
自分自身の自業自得で招いた死神に殺されたのだ
事件の後、喫茶店は潰れた
店員と店長は負傷で済んだが、警察は父子の正当防衛を認め
逮捕すらしなかった
代わりに店長と店員が逮捕された
今回の父子だけでなく、他にも数多くの苦情が寄せられていた上に
「共犯者」として被害届も多数受理されていたからだ
店員は虐洋の横暴を黙認していた
それが飼い主への加害行為であったとしても
そして店長は・・・
「わ、私は知らない、あの件は客がテーブルを倒して暴れたからつまみ出したと・・・」
「ろくに確認もせずに、か?」
いわゆる「見て見ぬふり」「事なかれ主義」を地で行く男だった
本来止めるべき立場であるところ、それをせず被害を拡大させた責任を問われ
店員ともども牢に入れられることになった
彼の実家の喫茶店の本店は賠償金の支払いで倒産した
店長も店員も知らぬ間に顔写真含む個人情報が出回った
二人とも出所後は地獄だろう
虐洋の事件は、ただちに彼の勤める企業に伝わった
事件が起きたその日のうちに
取引のあった企業がすべて一斉に手を引いた
虐待派に所属する企業すら例外なく手を切った
「飼いに手を出すバカどもと手を組めるか!!」
彼らもまた虐待厨の横暴で辛酸をなめ
人々から石もて追われる過去があったのだ
同じ虐待派だからと安心しきっていた企業は
仕事も来なくなり、間もなく倒産した
社員も社長も名簿が出回ったことで再就職は不可能になり
全員が不幸な末路を辿った
この事件は虐待・非虐待問わず界隈を跨いで知れ渡り
「バカ一匹のために滅んだ企業」ということで
長く語り継がれることになる
(おわり)
308
:
妄想と現実 1/6 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/12/17(金) 20:32:37 ID:KQMM3FJM0
「アイゴは愚か」「アイゴは身勝手」
「だからアイゴは虐げるべし」
それが虐待組織で誰もが教わる内容だった
もちろん根拠など無い
ずっと以前から伝わってきた伝統だ
そしてそのせいでトラブルが絶えず
そのトラブルを被害者のせいにして・・・
と言う、堂々巡りの果て
今や虐待組織への不満は溜まりに溜まり
『爆発』の時はは刻一刻と迫っていた
しかしそんな状況でも「アイゴごときに何ができるw」と
虐待厨は事態の改善をすることなく
それどころか増長はますます強くなり
相手の導火線をどんどん縮めていた
そんな環境になってしまった世界のとある企業
「アイギャクコンサルタント」は社内の空気が引き締まっていた
と、言うのはカントーの大企業シルフカンパニーとの取引が決まったからだ
ここにこぎつけるまでに長い時間と多くの金銭や人員・物資が動いている
向こうでは当たり前の社内環境は以前までその企業には無かった
まず「ポケモンはものではない」という向こうの常識を叩き込むところから始まり
特別講師を呼んでの講習や実習、ポケモンや社員のための設備などなど
カントーの企業と同じ水準まで持っていくのに四苦八苦した
当然ながら虐待組織とそのシンパの精神が足枷になっていたのは言うまでもない
社内の虐待派や虐待厨からも不満が出たが
相手は天下の大企業である
その取引がもたらす利益は彼らの不満を押さえつけてでも社内刷新を実行するに値するものだった
309
:
妄想と現実 2/6 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/12/17(金) 20:34:15 ID:KQMM3FJM0
「くそ!面白くねぇ!!」
虐待厨の虐部は椅子に座ってぶつくさ文句を言っていた
彼は虐待厨にしては頭が良かったが
その部長の座は他人の手柄を横取りして得たものだ
当たり前だが刷新が進められている今となってはその手は使えない
それどころか、これまで泣き寝入りしてきた社員や元社員が一丸になり
彼を窓際まで追いつめつつあった
今では碌な仕事も無いお飾り部長が彼の席だ
しかしそれでも部長は部長であり
給料も待遇も良い事から彼はそのうち文句を言うのをやめた
働かなくても金が入る環境が居心地良い事に気付いたのだ
それに部長と言う権力を使う事も出来た
欲しい菓子は部下に買いに行かせることもできたし
仮眠室を占拠して昼寝をすることもできた
ただ最大の不満は「虐待」ができない事だった
シルフカンパニーはかつてロケット団と言うマフィアに占拠された過去があり
そしてイッシュを中心に吹き荒れた「ポケモン虐待」の波を食らった事で
一層その目を強く光らせることになった
「どこのお店にしようかな?」
ふと、うっぷん晴らしの相手を虐部は見つけた
愛護派の合太だ
「アイゴは虐げるべし」とは虐待組織の合言葉である
だから、こいつはサンドバックにしても問題は無い
しかし暴力に訴えることはできない
仮にも部長職がストレス発散で社員を暴行したなど
身を亡ぼす以外の結果は想像できないし
それが分からぬほど彼も愚かではなかった
だから、ちょっとした悪戯を思いついて実行しただけだ
少なくとも本人はそのつもりだった
310
:
妄想と現実 3/6 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/12/17(金) 20:36:00 ID:KQMM3FJM0
「部長!キャンセルってどういう事ですか!?」
合太が見ていた店の予約を調べた虐部は
それが会社の名前で予約されているのを確認すると
こっそりキャンセルした
それも当日のドタキャンだ
当然、キャンセル料金は派生するし、そうでないと面白くない
「俺に隠れて飲み会しようなんて生意気なんだよwww」
「飲み会じゃないですよ!取引です!!」
「同じことだwww」
すると、電話の向こうで何やら小さな短い会話の声がした
そして電話の主は変わった
「キミかね、合太君の準備した取引の話し合いを勝手にキャンセルしたのは?」
恐らく取引相手だろう、と虐部は見当を付ける
それも声から中年の男性だ
相手企業の重鎮だと分かったものの
しかし虐部は動じず続けた
「退いたら負け」は虐待組織の標語である
自分が悪かろうが加害者と誰が見ても見えようが
自分の非を認めることはすなわち敗北だと彼の組織は教育していた
「おう、残念だったなおっさんwww
ま、あんたのとこの小さい取引なんざウチは必要ねーから他当たれやwww」
「そうさせてもらう」
あっさりと相手は取引中止を了承した
「合太君には申し訳ない事になったが仕方ない
それがそちらの総意なら、な」
「総意」と言う言葉に虐部は気を良くした
自分は会社の代表として見られているのだと
まるで社長になったような気分を味わっていた
「それと、キャンセル料金も全額そちらの会社に負担してもらう
被害に遭ったのはウチの系列の店だ、譲れん」
「おおwけっこうけっこうwww
裁判でもなんでも起こせや糞ジジイwwwwww」
溜息をついて男は電話を切った
合太は真っ青だ
取引が中止になっただけでなく、キャンセル料金も全額負担だ
それも自分のミスで・・・
そんな合太に男は微笑んで言った
「合太君、話があるのだけどいいかな?」
「はい」
男は合太に耳打ちをした
それは合太を卒倒させるのに十分すぎた
「いかん!ショックが大きすぎたか!!」
「何の音ですか!?って何したんですか支部長!?」
「すまん、救急車を呼んでくれ!」
311
:
妄想と現実 4/6 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/12/17(金) 20:38:27 ID:KQMM3FJM0
社長室で社長ら重役に叱責されながら虐部は事実を知った
「社長、お言葉ですがやったのは合太です、あいつが悪いんです!」
「お前が手出しさえしなければ成功していたんだよ馬鹿野郎!!!」
合太の取引相手は
今この企業が契約取り付けに必死になっている「シルフカンパニー」だったのだ
苦労の末にどうにか契約の予約までこぎつけ
相手の系列の飲食店を合太は予約し
そこで正式な取引が行われるはずだった
それが虐部のストレス発散で白紙になっただけでなく
シルフカンパニーは今後二度と取引をしないと通達してきた
「我々との小さい取引は御社には必要ないそうなので他を当たります」
その上、店が出した損害の賠償請求まで要求されている
「終わりだ・・・もう・・・」
怒鳴る気力も無く部屋の隅で崩れ落ちている重役もいた
「シルフカンパニー」との取引は、企業一丸で強引に刷新をしてでも為すべき
まさに企業の運命を左右する大取引だったのだ
それが、たった一人の身勝手で御破算になった
これから先は強引な刷新が生んだ赤字損益との闘いの日々だ
それに損害への賠償も加算される
取引後の利益はもう望めない、自力で何とかするしかない
一か月後、努力空しく「アイギャクコンサルタント」は経営困難になった
そんな企業に救いの手を差し伸べたのは合太だった
あの場でシルフカンパニーの支部長にスカウトされた合太は
退職後に採用され、支部長の片腕として活躍していた
そして元居た企業の危機を聞いて支部長に相談したのだ
支部長としてもその企業に怨みなど無い
取引白紙は企業間の仕事として仕方なくしたことではあるものの
それが原因で倒産となり罪なき社員が路頭に迷うのは心が痛んだ
そこで、企業を吸収合併する形で取り込み再生させることにしたのだ
ただし・・・・・・・
虐部を含む虐待派や虐待厨は、その恩恵に授かることは無かった
会社を危機に陥れた害虫として排斥される運命が待っていたのだ
当然、虐待組織から抗議は来たが・・・
「あなた方が自分の組織の構成員がしでかした事件の被害者に
まともな対応をしたことが一度たりともあったかね?」
支部長は全く取り合わなかった
そして彼がバックに付いた被害者たちは次々と裁判を始めた
次々と敗訴を重ねて行き構成員の逮捕も相次いだ虐待組織は
半年せずに壊滅した
312
:
妄想と現実 5/6 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/12/17(金) 20:40:49 ID:KQMM3FJM0
「くそ!面白くねぇ!!」
虐部は空き缶を蹴飛ばして吐き捨てた
今の彼は企業の一員でも無ければ虐待組織の支援も無い
ただの一虐厨だ
彼は一年経たずに文字通り「すべて」を失った
就職先もそこでの地位も、後ろ盾の組織すらも
巻き添えを食う形になった仲間であったはずの虐待厨たちは彼には冷たかった
「お前が余計な事さえしなければ!!」
所詮、暴れる仲間が欲しいだけの慣れ合いグループである
瓦解するのは早かった
しかし虐部はそれを認めない
それどころか、強固な結束の鉄の組織だったと未だに信じて疑わなかった
虐待厨に「反省」の二文字は無い
逆上か、あるいは増長があるだけだ
彼は今度あの合太を見たら殺してやろうと心に誓った
そんな彼にさっそく
綺麗な女性を連れて歩く合太が目の前を横切るのが見えた
次の瞬間には憎悪が燃え上がり彼は走り出していた
「お前さえ、いなければ!!」
まずは連れの女性を虐待してから合太をゆっくり殺そう
目撃者がいようと構うものか
もはや捨て鉢の虐部に怖いものなど無かった
しかし、その腕が女性に届くより早く
「え」
虐部の両腕が切断され宙を舞った
「下郎が・・・」
女性は氷のような冷たい表情で腕を無くした虐部を見る
その右手にはいつの間にか抜かれた日本刀が光っていた
313
:
妄想と現実 6/6 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2021/12/17(金) 20:41:36 ID:KQMM3FJM0
「あ・・・・・・・」
虐部は目の前の女性を見た事があった
半年前に生まれたばかりの虐待厨駆除組織の幹部だ
虐待厨たちの好き放題が自業自得で生み出した
暴力には暴力で応対する
かつて被害者だった者たちが集まった
虐待を憎悪する先鋭組織
何度か彼はその駆除に遭っていたが逃げ出すことには成功していた
しかし、今度ばかりはその幸運は無かった
「まて、あんたに喧嘩売るつもりは・・・」
言い訳を無視し女性は虐部の足・下半身・上半身をなます切りにした
ただし急所は刻まない
散々自分たちと自分たちの愛する存在をいたぶった虐待厨は
只殺すだけでは飽き足らぬ憎い奴
その場で可能な最大の苦痛を与えた上で地獄へ送るべし・・・
女性は虐部が激痛で悲鳴を上げる前に首を跳ねた
「大丈夫かい、久実?」
「ああ、大事ない・・・害虫を一匹駆除しただけだ」
合太は付き合い始めたばかりの婚約者が
斬って捨てた害虫がかつての上司などとは思わなかった
虐太の首は胴体から離れて通りすがりの車に踏み潰されていたため
もはや顔を確認することもできない
合太は気付かないまま清掃業者を呼び、「害虫」を片づけてもらった
虐太の行方はその日を境に不明のままになり
「逃亡した」彼の未払い分の借金は彼の仲間が背負う羽目になった
怒り心頭の虐待厨たちは賞金を懸けて虐太を全国指名手配したが
当然ながら虐太を捕まえることはできなかった
(おわり)
314
:
一人のせいで 1/3 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/01/31(月) 12:07:23 ID:xV9ZbzNs0
ここは、虐待厨と人間が暮らす街
「すいませんしたぁ!!!!!」
虐壱はいきなり長に頭を鷲掴みにされ地面へ叩きつけられた
「いぎ、な、なにぼ・・・」
「コイツはこの通り馬鹿ですアホです!!!!
どうしようもねぇヤツなんです!!!!!
知らなかったんです!!!!!
堪忍してください!!!!」
必至で自らの頭を地面に叩きつけ血の染みを作る長を
汚物を見るかのような目で少女は見下していた
その腕の中には、虐壱が蹴飛ばした ゆっくりれいむ
「・・・・・・・」
少女は何も言わずに場を去って行った
「このバカ野郎が!!!!!
殺されてぇのか死にてぇのか!!!!!」
しかし虐壱の地獄は終わらない
少女が居なくなった後で長からの叱責と折檻が待っていた
「”飼い”に手ぇ出すなんざ心中と一緒なんだぞ!!!
テメェ一人の首で償いきれる罪じゃねぇぞ!!!
分かってんのか!!!!ああ!!!?」
殴られ蹴られながら、虐壱は思った
『たかが ゆっくりを蹴飛ばしただけなのに』
そして彼は意識を手放した
次に虐壱が目を覚ましたのは、虐待厨たちが住む団地の前だった
『この者は違反者につき、3日間の団地出入りを禁ず』
虐壱の顔写真と一緒に貼り紙が掲示板へ張られていた
無理矢理入ろうとしても虐壱は他の虐待厨に叩き出されてしまう
「3日我慢すればいいだけだから、な?」
この団地以外に虐待厨の住む場所は許されていない
しかし頭に血が上った虐壱は叫んだ
「二度と来るかよこんなクソ団地!!」
叫びながら虐待用に用意していた花火に火を付け団地へ放り込んだ
騒ぎを背に虐壱は走り出した
これでもう、あの団地には二度とは入れないだろう
他の街に行って受け入れてもらうしかない
さらばだ故郷よ!
「ぎゃあああああ!」「誰か、火を消して・・・ぐぎゃあああ!」
被虐生物じゃないんだから死ぬことは無いだろ
ただの花火に何を大げさな
そんな事を思いながら虐壱は団地の敷地を振り返ることなく後にした
窓の全てから炎と煙を吐き出し崩れていく団地に気付くことの無いまま
飛び出したはいいものの、虐壱にはアテなどない
全財産は団地の中だ
しかし取りに戻るなど虐壱のプライドが許さない
仕方なく考えた末に『町を出て行く前に手柄を立てる』事を思いついた
どうせ立ち去る町だ
だったら禁止されていた事をしても大丈夫だろう
虐壱はそう考えると
「ゆぎゃああああああああ!!」
すぐ近くを散歩していた 金バッジのゆっくりまりさを蹴り殺した
「へ、最初の一歩にしちゃ悪くねぇな!」
315
:
一人のせいで 2/3 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/01/31(月) 12:08:18 ID:xV9ZbzNs0
虐壱は『飼い』ばかりを狙って虐待を続け、
満足してから町の外に出た
そして日が暮れる前に次の街へ駆け込んだ
「お、いたいた!」
そこでも虐待厨は生息していた
さっそく彼らの一人を捕まえ拠点を聞くと
そこに向かった
公園の隣に作られた木造のハウスがそれだった
虐壱は長へ挨拶もそこそこに武勇伝を語った
「こういう訳ですので、オレをここに入れて下さい
給与は要りません、雨風凌ぐ寝床で十分です」
さらに謙虚に出る
これで好印象は間違いないだろう
そう思ってお辞儀をした姿勢から長の顔を伺うと・・・
彼の顔は恐ろしく青ざめていた
そして震えている
その手から杖が落ちた
「な・・・・・な・・・・・・・・
何て事をしてきたのだお前は!!!!!」
長の大音声の怒声がハウスを揺らす
「何をしている皆!早くこいつを追い出せ!!
いや、突き出せ!!」
虐壱は訳が分からないという顔をした
「どうしたんですか、糞袋は糞袋
潰しても何の問題も無いでしょう?」
「何を言ってるんだ貴様ぁ!!!!」
長は杖を拾い上げると虐壱の頭にそれを叩きつけた
「この!この!疫病神め!!
さっさと出て行け!!でないと・・・!」
パアン!!
唐突に長の頭がはじけて消えた
「お、長・・・?」
頭が消失した長は後ろに倒れる
よく見ると部屋中に長の頭の破片が飛び散っていた
「突入!!」
ドアを破って特殊部隊がなだれ込んだ
「こ、公安・・・ぎゃあ!」
「よせ、オレたちは関係な・・・・・・ひぎぃ!」
次々と虐壱の仲間になるはずだった虐待厨は殺されて行く
「やめろ!!やめろおおおおおお!!!!」
虐壱は特殊部隊の一人に掴みかかると
次の瞬間には床に組み伏せられた
「確保しました!!」
「よし!!」
他の虐待厨は殺されるか足を撃たれ移動不能にされて転がっている
「頼む、助けてくれ、そいつはくれてやるから・・・・・・!」
特殊部隊はそれに答えず縛った虐壱を引きずって外に出た
「消毒を頼む」
「了解」
外に居た別の部隊が火炎放射器でハウスを燃やす
炎は木造の小屋を舐め尽くし中でまだ生きている虐待厨たちを
その命乞いの声もろとも生きたまま灰にしていった
316
:
一人のせいで 3/3 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/01/31(月) 12:09:51 ID:xV9ZbzNs0
どうしてこうなったのか
応えは明白、『凶悪犯を匿ったから』だ
虐壱の犯行はすぐに元の街中に知れ渡り
即座に町に住む全ての虐待厨の駆除が行われた
虐壱が無事に街を出る事が出来たのは
たまたま彼の運が良かっただけであり
道を一つ間違えればすぐそこには駆除業者と保健所職員がいた
虐壱の放火で団地の虐待厨は外に出ていた1/5を除き死滅していたため
駆除は短時間で終わった
しかし「実行犯」である虐壱は見つからなかったため作戦は継続された
被害者やそのパートナーの証言、監視カメラの映像などから
虐壱の向かった方角は即座に特定された
街を跨げば無罪になるなど、虐待厨の妄想でしかない
行った先で騒ぎを起こし元居た町からの刺客の手にかかるケースが少ないだけで
やらかした虐待厨は、その瞬間からこの世での居場所を失うのだ
虐壱が隣町に入った時には『結末』はすでに決まっていた
彼が虐待組織へ加入しようなどと考えなければ
ついでに、この街の組織は駆除対象にならずに済んでいたことも付け加えよう
「貴様には地獄を用意してある、来い」
虐壱はすぐ殺されること無く、ある施設の中に入れられた
そこの厳重なセキュリティの向こうには『地獄』が待っていた
熱湯で煮られる者、死なない程度に殴られる者、あるいは焼かれる者
切り刻まれながらそれでも致命傷に至らず苦しむ者など・・・
阿鼻叫喚がその中に満ちていた
誰もが痛めつけられているが致命傷にならぬよう
なるべく長く生きるように最大限の配慮がされた施設である
「ここは、お前のような外道が収監される地獄だ!
お前らのために国が税金を投げ打って作ってくれたんだ!
ありがたく頂戴しろ!」
「やべろおおおおおおおおおおお!!!!!」
虐壱は叫んで施設の外に逃げようとしたが
縄は彼の体にきつく巻き付けられており
その端は兵士の手の中だ
逃げることなどできるはずもない
虐壱が外に出る事は二度となかった
『被検体989-TA1、死亡』
5年後、たった一行だけ管理記録に付け加えられたが
それが虐壱を示すものだと知る者はいない
(おわり)
317
:
一斉駆除の理由1 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/02/17(木) 19:26:09 ID:AWDETpo20
「ひでぇことしやがる・・・」
ベテラン刑事のポリス警部は被害者の亡骸に縋り付いて泣く幼女たちを見て首を振った
事件が起きたのは昨晩、ドアの新聞受けから催眠ガスを注入され
被害者の老婆は強制的に眠らされた
その後、犯人はドアを開けて侵入、飼われていたミニイカ娘と屋内の金品を奪って逃走
その際、被害者は睡眠ガスに耐えられずそのまま永遠の眠りについた
老婆の死体を見つけたのは、休日を利用して遊びに来た娘夫婦の家族だった
ミニイカ娘の死骸は現場から数十m離れた路上で発見された
似たような手口の事件はこの町で多発していた
飼いゆっくりやミニイカ娘、チュンチュンやゲルゲといった同居人を誘拐された上に
金品を奪われた被害者たち
誘拐された彼女たちはその後の行方が知れないか、
今回のように無残な死体となって発見されることがほとんどだった
そして今回、ついに犠牲者が出てしまった
こうなっては一刻も早く犯人を逮捕し、次の犠牲者が出る前に犯行を防ぐしかない
「恐らく、虐待厨の仕業だな」
それは分かっていた、と言うか唯一分かっているのがソレだけだ
この犯人は虐待厨にしては頭が良いらしく証拠を残さない
いつもは自己顕示欲が強い奴らの側から仲間に自慢したりしてボロを出すのだが
こいつに関してはそれが全くなかった
「虐待厨め、いっそいなくなってくれたら・・・・・・」
会議室で重い空気の中、刑事の一人がそう呟いた
全員が発言した刑事に視線を集中する
「・・・え?」
それは、その一言への非難ではない、
起死回生の一手という希望を見つめる目だった
一斉駆除
この連続誘拐事件並びに強盗殺人事件は
そうして終結した
虐待厨たちは真犯人以外は訳の分からないまま
ただ駆逐されていった
途中で事件を知る虐待厨たちが真犯人を捕まえて差し出したが
「なんでもっと早く出さなかったんだ!!」
と、当たり前の怒号を食らいその場で射殺された
真犯人は被害者遺族たちからノコギリ引きに処され
30日以上苦しみぬいて死んだ上、
遺体はゴミとして処理された
(つぎ)
318
:
一斉駆除の理由2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/02/17(木) 19:28:47 ID:AWDETpo20
「ったく、あいつらやりすぎやがって」
公園のベンチで虐待厨の虐起は酒を飲んでいた
不満の理由は簡単である
この街から「被虐生物」がいなくなったのだ
彼の所属する虐待組織が「一斉駆除」と称し
町中に散らばって「被虐生物」を虐待して回った
中には散歩中だった飼いや地域も含まれていたが
彼らには関係ない
「被虐生物は須らく虐待対象であり
害していけないなどと言うルールはアイゴの妄言である!」
と、駆除の開始前に組織の長は演説した
その結果、次の日から「被虐生物」は外にはいなくなった
野生や野良、地域の管理個体は全滅し
飼い主たちも自分のペットを外に出さなくなった
なら、今度から家に押し入ってやろう
少なくともそこには「被虐生物」がいる
アイゴの目の前で甚振って
怒り狂い泣きわめく様子をじっくり眺めてやろう
そこまで考えたところで
虐起の頭は突然破裂した
「こちらK班、目標クリア!他に標的は確認されず!」
サイレンサーを装備した拳銃を持った兵士たちが
虐起の後ろから現れた
虐起は自分がいつ死んだのかもわからないまま
地獄へ叩き込まれることになったが
理由は簡単である
これは「一斉駆除」なのだ
端的に言うと、虐起の言う通り虐待厨は「やり過ぎた」
彼らの行いはその街の住人から「敵」と認識されるに十分な暴挙であり
それまでの積み重ねから、人間サイドから引き金が引かれるのは
すでに時間の問題だったのだ
「アイゴどもに何ができるwwwww」
そう強がっていた虐待厨も醜悪な命乞いをしながら
特殊警棒で頭を叩き潰された
街の虐待組織は駆除され、建屋は逃げ隠れして生存している虐待厨を入れたまま
火をかけられた
こうして街から虐待厨は駆除された
なお、虐待厨に協力していた人間は命は奪われなかったものの
全員が極刑を言い渡され、生涯娑婆に出ることは無かったという
(つぎ)
319
:
一斉駆除の理由3 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/02/17(木) 19:45:29 ID:AWDETpo20
「被告を懲役3年に処す!!」
虐待厨の虐信に司法は判決を下した
虐信は原告の席を睨みつけ
「クソアイゴが覚えてろよ!!」
一切の反省も無く被害者遺族へ罵声を浴びせて法廷を後にした
それから、3年の月日が流れ
虐信は出所した
「あのアイゴども、どこへ行った?」
彼がまず真っ先にやろうとしたのは
被害者遺族への報復だった
5年前、彼は一人の少女を殺めた
「胴付きみたいなあいつが悪いに決まってるだろ!!」
虐信は少女を胴付きゆっくりと間違えて殺したと主張した
そしてそれは虚偽ではなかった
しかし、法律がそんな事で殺人を許すはずもない
まして、虐信はこの時点で不法侵入、器物破損、
窃盗(後に強盗殺人へと罪状を切り替え)の罪を犯していた
虐信は罪を軽くしようと虐待許可証を啓示してわめいた
命乞いをした
虐待愛好会にも助けを求めた
それらが功を奏して事件から二年後に異例の軽い判決が出たのだ
もちろん反省などしておらず
被害者への報復を彼は考えていた
だがその前に・・・
「ヒャッハー!!」
3年間できなかった虐待をすべく
彼は公園へ殴り込んだ
目の前にいたセヤナー目掛け足を振り上げた瞬間
タン!
乾いた音が公園に響いた
「へ?」
赤く染まる自分の胸と
背後を交互に見ながら虐信は倒れた
「ったく、今日はこれで6匹目だぜ」
悪態をつきながら虐信を撃った男は
保健所への連絡を始めた
虐信が収監されている3年の間に
虐待厨の立場は「一応人間」から「要駆除必須の害虫」へ
悪化していた
それまで暴虐に我慢に我慢を重ねていた人々は、
とうとう堪忍袋の緒を切ったのだ
ただ我慢しているだけの人々を「何もできない無力なアイゴ」と
小バカにし続け迷惑行為をエスカレートさせていた虐待厨たちは
怒りと憎悪を物理的な鉄槌としてその身に受けることになった
一気に解き放たれた鬱憤はすさまじく
「ひ、ひぎ・・・ゆるし・・・」
「てめぇらの改心猶予の期間はとっくに終わってんだよボケが!!!」
武器を捨て無抵抗を示し命乞いをする虐待厨すらも
次々と殺されていった
「ま、待ってくれ、オレは人間・・・」
「敵の味方は敵に決まってんだろが!!!」
そして矛先は、虐待厨の協力者たちにも向いた
テロリストに人権など無い
そもそも自分たちの人権を先に踏みにじったのは向こうの方だ
彼らを狩る人々の考えは、それで一致していた
もちろん虐信の所属していた虐待愛好会も例外ではない
虐信が軽い刑罰で済んだことで、怒りの矛先はそちらへ向けられた
被害者遺族に元自衛隊員だけでなく
大戦を生き抜いた元現役兵士までも居たことで
虐待愛好会はものの数時間で構成員もろとも灰になった
人々の怒りはそれでも収まらず長い間燃え続けた
1年以上にもわたって燃え盛った炎が終息した時
虐待厨の存在はどこにもなくなっていた
しかし人々は武器を捨てず、次に出る虐待厨を確実に息の根を止めるため
むしろ警備をより強化していった
虐待厨が暴れ回った地獄のような期間は
歴史の教科書に記され、今では小さな子供であっても
「虐待厨は害虫」と認識している
そんな事とは知らずにのこのこ出所した虐信は
人前に出たゴキブリのように駆除されたのだった
虐信の死は被害者遺族に届けられ、
彼を退治した勇気ある市民は表彰されたという
(これで終わり)
320
:
G未満の存在ども 1/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/05/10(火) 12:36:33 ID:EAbYZjRE0
「きゃあ!」
街角で少女の悲鳴が響いた
「どうした?」
友人らしい別の少女が駆け寄る
恐る恐る最初の少女は「ソレ」を指さした
「なんだ、ゴキブリじゃないの」
駆けつけた少女は笑って殺虫剤をGへかけた
その場に一人の虐待厨がやって来た
そいつはここに来るまでは物陰に隠れながらゴミを漁り
また別の物陰へ・・・・・という動きを繰り返していた
明らかに人目を避けて行動している
しかし、この場には二人の少女がいた
当然ながら、両者は出会う
「ひぃ!?」
悲鳴を上げたのは虐厨だった
慌てて来た道を引き返すが・・・
その背に猛毒「ギャクチュウコロリ」が塗られたダーツが刺さる
虐厨はその場でもだえ苦しみながら息絶えた
「ったく、まだいたのかよ」
「迷惑よね〜」
虐厨はすでに人権をはく奪されていた
どうしてこうなったのか?
話は半年前まで遡る
世界を滅ぼす巨悪と変身ヒロインの戦いが、かつてあった
激闘の末にヒロインのチームは巨悪の副官を滅ぼし
世界を救った
降伏あるいは和解した巨悪の手下たち
改心したかつての巨悪のボスは
ある者は新しい生き方を見つけ、ある者は守るべき者たちを守ることにし
ある者は罪を償いべく、それぞれの道へ旅立った
さらに、かつて巨悪と争い変身ヒロインたちへ力を与えていた世界から
住人である妖精たちが移り住んできた
彼ら彼女らは特殊な能力で己のパートナーとなる子供を見つけて共に生きたり
あるいはグループ単位で独立し人々の手助けをしたりして
地球社会へ浸透していった
地域の紛争や貧富が解消していき
人類は、共に手を取り合い発展していくはずだった
「やつら」さえ、いなければ・・・・・・
321
:
G未満の存在ども 2/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/05/10(火) 12:37:29 ID:EAbYZjRE0
「一緒にいた妖精がいなくなった」
子供たちから、こんな相談や通報が相次ぐようになった
当初こそ迷子、あるいは妖精自身が何らかの考えで身を隠しただけと思われていたが
傷つきボロボロになった妖精が発見され保護されたことで
事態は発覚し状況は一変した
「に、人間は危険だ・・・・・私たちをオモチャとしか思っていないのもいる・・・」
それは『虐待厨』と呼ばれる者たちの仕業だった
自らが『被虐生物』と勝手に判断した生命体を手前勝手な理由で襲い
その命を奪うことさえする彼らは人々から煙たがられていた
もちろん、人権はあったので犯罪に走ったり人の飼いに手を出すようなバカ以外に関しては
冷たい目で見られる以外の扱いを受けることはなかった
彼らはその欲望のはけ口として妖精に目を付けたのだ
だが、おいそれと手を出せるものではない
まず、きちんと向こうの世界で住民登録がされ戸籍がある「異世界の隣人」扱いであり
また、こちらの世界においては各々がパートナーに
あるいは直接政府機関に雇用されており
いわゆる「野生」などという個体は一切存在しなかった
つまり、手を出す事は『飼い虐待』という最大の禁忌を犯すことになる
それをした虐待厨は人権をはく奪され、危険動物として扱われ殺処分されるのが一般的だ
しかし彼らは一枚岩ではない
法律を無視する者もいれば人を好んで襲うバカもいる
どういうわけか、この手の連中は消されても消されても次々と湧いて出た
何より人権があるため、犯行前まで一般市民として社会へ溶け込んでいる
犯罪の対応は容易にできても未然に防ぐことは困難だった
そう、この時までは
322
:
G未満の存在ども 3/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/05/10(火) 12:39:52 ID:EAbYZjRE0
事件を起こした虐待厨はすぐに見つかり捕まった上で裁きを受けた
しかし、事はそれでは終わらない
妖精たちの国との国際問題にまで発展したためだ
特に『虐待厨』を事件が発覚するまで保護するような姿勢が
妖精たちの国から問題視される
妖精の派遣や、交渉中の技術供与、さらに研究が解決まで中止されるという話になり
人間社会は腰を上げた
むろん、腰を上げるに至った最大の原因は『虐待厨』による被害を受けた人々が
先頭に立って怒りの声を上げたことであるが
妖精の国からの要請だけでなく、
現実的に『虐待厨』どもが社会に人間に与えてきた被害の数々
改善の見込みが無くエスカレートするばかりの凶悪さ
そして、今回は『飼い虐待』『誘拐』といった禁忌のオンパレードをしてくれたのだ
堪忍袋の緒を切った政治家や財界の著名人、大企業会長がいたとしても不思議ではない
かくて、事件へ関与していない虐待厨には理不尽なことだが
密かに法整備は進められた
大きな災害や事件の裏で着々と法律は制定されて行き
虐待厨が気づいたときは、遅かった
かつてあった人権は同胞の暴走への人々の怒りが爆発する形で
総数の半分と引き換えに失われたのだ
それでも暴走を無法をやめない虐厨は後を絶たず
当然の帰結で虐厨の地位もどんどん下がって行った
今や、G未満の汚物種族として確立している
「早く絶滅しないかしらね〜」
「生きているだけで人類を脅かすからな」
種族全体を駆逐するまでの人々の危機意識を買うには
理由として十分すぎることをしでかしてしまった
その結末が今のこの惨状だ
「虐厨は人類の敵と組んでいる」
そんなウワサも広まっていき憤激と憎悪は
楽観視して様子見をしていた虐厨たちの想像をはるかに超えるものへと発展した
「虐待厨は抹消すべし」
人々は虐待厨をすでに人間とは見なしていなかった
だから、扱いのシフトは容易に成された
かつての天然痘のように、研究に必要な個体のみ施設へ送られ
残り全ては駆除する事が決まった
文字通りの「全て」だ、例外は無い
山奥に居ても登山客に見つかれば通報された
隠れ家になっていた下水道はコロリの散布で全滅した
323
:
G未満の存在ども 4/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/05/10(火) 12:41:30 ID:EAbYZjRE0
「お、オレが何したっていうんだよ!?」
声を上げて抗議する虐待厨もいたが
すでに耳を貸す人間は皆無だった
虐待厨が暴れていた時に抗議の声を上げた人々が有無を言わさず攻撃されたように
事なかれ主義者が被害者を黙らせ時に強制排除してまで
その場の平穏を保ったように
虐げられた人々と被害者、そしてその仲間は
今までされてきた事を扱いを丁寧に返した
彼らにとっては、それだけのお話だ
まだ改心したり贖罪したりの余地があるなら、ここまではしない
それが無いのが虐待厨であり、彼らに与した者らもまた同様である
それこそが長い年月をかけて虐待厨たちが作り上げた
ある意味における「信頼」だった
今も虐待厨はどこかで生きている
彼らは生命力としぶとさだけには定評があるからだ
しかし・・・・・
「よい虐待厨とは、人前に出ない虐待厨ではない
そんなもの、いない!!」
彼らがそれまで積み上げてきた悪行からの恨みの数々は
その生存を決して許さないまでに高まっていた
要望を送った妖精の国が驚くまでの過剰な駆除により
虐待厨は人前で見ることは全くといっていいほどんなくなった
しかし、絶滅はしていない
ゆえに
「あ、虐待厨」パーン!
「ぎゃあああああああああああ!!」
今日もどこかで発見者によって駆除されている
(おわり)
324
:
抹殺理由1 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/06/06(月) 12:28:01 ID:e3n6DYGk0
ケース1:イキリすぎ
ここは、とある町
虐待厨も住んでいる、ありふれた住宅街だ
当然、そいつらの行動を目にする機会もある
「ああん、何見てんだコラ?」
今、一人の虐待厨が野生のゆっくりを虐めていた
それを見ていた一般人へ因縁をつけてきた時だった
タン!
その瞬間、乾いた音がして虐待厨の胸から鮮血が飛び散った
「あ、え・・・、なん」
タタタタタタタタ!
軽快な音と共に虐待厨はハチの巣と化した
「クリア!!」
そう叫んだのは銃を持った若い男だ
通信機でどこかと連絡を取っている
彼の仲間と思しきもう一人の男は、一般人を保護していた
「な、何するんだよ!こいつは野生しか虐待してねーだろ!!」
抗議の声を上げた虐待厨に、男は銃を向ける
「住民へ手を出そうとした時点で貴様らの人権は失われてんだよ」
抗議した虐待厨は額に穴を開けて中身を後頭部からぶちまけながら倒れた
そう、虐待厨らは一般人へ因縁をつけた時点で
『攻撃を行った』とみなされる
どっちに非があるかなど関係ない
虐待厨などという害虫によって一般人が害されるという
あってはならない事案が発生してしまうことこそが問題なのだ
虐待厨の命で事案発生を防ぐことができるのなら
安いものである
しかし、一般人をアイゴと呼び敵視して駆除される虐待厨は後を絶たたないのが現実だ
むろん、手を出さなくとも因縁をつけたり暴言を吐いたり
半径5m以内に近づけばその場で駆除されるルールだが
まだ自分たちを人間と同じと思っている虐待厨どもは
それを知らない者は少なくない
325
:
抹殺理由2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/06/06(月) 12:29:43 ID:e3n6DYGk0
ケース2:誤認
「許してください!し、知らなかったん・・・・・」
虐待厨の弁明は一発の銃声で永遠に途切れた
「こちらアルファチーム、クリア!」
武装した隊員たちの周囲には、虐待厨の死骸があちこちに転がっていた
ここは虐待厨のアジト
飼い実装石が襲われた事で通報を受けた部隊による襲撃を受けたのだ
虐待厨は知らなかったといっていたが、どうでもいい
『飼いを襲った』その事実だけで一味を一斉駆除するには十分すぎる理由と言えた
何よりも過去には『飼い専門』の虐待厨も存在していたのだ
言っていることの真偽などよりさらなる被害を防ぐための駆除が優先されるのは
当然といえよう
「ま、待ってくれ、知らなかったんだよ
地域ゆっくりだなんて・・・」
「そうだな!
そいつに加えてテメーは虐待禁止区域内で息をした挙句に
虐待を行った!
よって、死刑だ!!」
こちらの虐待厨はまだ運が良いと言えた
仲間や家族が自分のせいで駆除されるのを目にしなくて済むからだ
虐待厨の死骸は徹底的に調べられ
その所属グループと巣のある場所が特定される
この後、当然ながらこの虐待厨の仲間の拠点は一斉駆除を受け
全員が連帯責任で地獄へ送られた
326
:
抹殺理由3 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/06/06(月) 12:31:46 ID:e3n6DYGk0
ケース3:無理解
「なんだよ、飼いか・・・・・・」
野生のタブンネの前に立つ小綺麗なリボン付きのタブンネを見て
虐待厨は言った
「けどな、邪魔するなら容赦しねぇよ!」
「こっちのセリフだゴルァ!!!!」
飼いタブンネを殴ろうと虐待厨が腕を振り上げた瞬間
真横から駆け付けた空手トレーナーのとび膝蹴りが
その頭蓋を砕いた
「大丈夫か! えらいぞ、よくがんばった!」
ご主人に抱きしめられタブンネは涙を流す
庇われていた野生のタブンネたちも礼を言いながら貰い泣きしていた
「人質は奪還した! 奴らの仲間を片付けるぞ!!」
しかし駆除作業はまだ始まったばかりだ
なお、彼らは駆除屋ではない
たまたまその場に居合わせただけのトレーナーたちだ
しかし、だからこそ
目の前で起きた凶悪犯罪を見過ごすことはできなかった
困ったときはお互い様である
「なんだお前・・・・・・ぎゃあ!?」
この日、一般住民の活躍で『飼い専門の凶悪な虐待厨一派』は駆除された
かかわった人々は後に警察から表彰され、
その名声を世に知らしめた
また別の場所では
「こいつ、さ、金さえ払えば飼いを殺しても許される、とか
そんな事ほざきながら暴れていたのよ」
そう言って駆除部隊の隊長は頭の砕けた虐待厨の死体を蹴飛ばし
目の前にいる虐待厨の長老に渡した
その後ろには虐待厨たちが控えている
「撃たないでくれ」「死にたくない!」
彼らは口々に命乞いをした
「いいだろう、撃つのはやめにしてやる」
隊長はそう言って部下の一人を手招きした
「待っていやしたぜ!」
そいつが手にしているものを見て、虐待厨たちは青ざめた
「燃やせ」
隊長が命令した次の瞬間、火炎放射器が文字通り火を噴き
虐待厨たちを断末魔と悲鳴を上げながら踊る虐待厨松明に変えていった
確かに一時期は虐待厨の言うように
誤認でも賠償で解決するケースもあった
しかし、虐待厨のおつむは彼らの都合が良い方向にしか考えなかった
金さえ払えば許されると勘違いした馬鹿どもによる
飼い虐待が相次いだため、即駆除が推奨されるようになるのは
大して時間はかからなかった
ようするに虐待厨どもは自らの手で人々の慈悲も仏心も剥ぎ取ってしまったのだ
今のこの扱いは彼らが望み人々がそれに応じて与えたものであるとも言えた
327
:
抹殺理由4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/06/06(月) 12:32:31 ID:e3n6DYGk0
ケース4:誘拐
近年増えているのが、虐待目的での誘拐である
秘かに行われるためにあまり表面化しないケースではあるが
それと罪の重さと苛烈な断罪とは話は別である
「ほ、ほら無事だから見逃して・・・・・・」
もちろん命乞いなどこの期に及んで愚の骨頂だ
この虐待厨どもの運命はソレに手を染めたその瞬間に既に決まっている
「ハナっから『ぶっ殺す』以外の対応ねーに決まってんだろがゴルアアアア!!」
「誘拐の時点で重犯罪だろーがドアホ!!!」
「殺せ!!一匹も生かすな!!捕虜を捕る必要は無い!!」
「言い訳なら地獄の鬼どもにでもたっぷりしろやぁ!!!」
その通り、もはや言うまでも無い
そもそも先の比較的軽い事例だけでも即刻駆除が決定するのだ
誘拐などという重大事案をすればどうなるかなど、
火を見るより明らかである
しかし、今殺されている虐待厨どものように
それを理解できない奴は後を絶たない
おそらくそれは生存者がいないため認知があまりされていないのも
原因ではないかと最近は思われている
「死んだか、次行くぞ!」
こんな重犯罪をしでかせば、実行犯だけで責任を取れるはずもないのだ
先の事例ですら所属グループが駆除されている
しかもこれはグループ一つで負えるような軽い罪ではない
町全体の虐待厨の命をもってしてやっとギリギリ贖うことができる
「な、なんだよ、オレらは何もして・・・・・あgy!?」
バレなければいい、などと虐待厨どもは言うが
バレないことはない
警察の捜査は甘くないのだ
それに、被害に遭った生物が脱走するなどして
割と早くバレるものである
バレてしまえば後は保健所と駆除チームの仕事だ
実行犯はもちろん、町の中にいる虐待厨そのすべてを駆除するだけ
だが残念ながら、近年の虐待厨はこの重犯罪を犯す傾向が強い
「もういっそ、奴らを皆殺しにしたほうは早くないか?」
「そうだな」
虐待厨から生存権そのものをはく奪すべし
全てを駆除すべしという意見が出るのは
そう遅くはなかった
それが実行される未来は遠くはないだろう
(おわり)
328
:
絶滅種救済委員会 1/5 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/07/16(土) 20:04:52 ID:eOliB7XE0
「種の絶滅」、それは常に地球上で起きる事象である
気候変動、自然淘汰など原因は様々である
もちろん人類による過剰な狩猟あるいは生息域の破壊も例外ではない
そして・・・・・・
「次のニュースです、OO保護園で保護されていた
原種しぃ最後の一人が、園内に侵入した何者かにより惨殺されました
これにより、原種しぃ族は絶滅が確定しました」
ラーメン屋で勝利のラーメンを食らいながら
虐待厨の厨治はニュースを見ていた
これは彼の犯行である
今、問題になっているのは彼のような虐待厨による「被虐生物」の絶滅だった
血で血を洗う戦争の発端となったのもしぃ族をはじめとしたAA種族が
絶滅の危機に瀕したからだと言い伝えられている
しかし、激しい戦争は双方を荒廃させ
焼け野原で行われた「盟約」の調停によって終結した時には
AA種族はその維持すら困難な打撃を受けていた
だが、これでもう悲劇は起きないだろう
虐待派も分ってくれた
誰もがそう思った
しかし、歴史は繰り返された
実装石、ゆっくり、タブンネetc・・・
ヤツラは次から次へと手を出しては絶滅に追いやっていった
最初こそ対話路線でいた保護派も
幾度も繰り返された挙句に一切の反省もなく挑発的な虐待厨
そして、被害を受けた側をたたいて黙らせる事なかれ主義者と
虐待厨をかばう虐待派らへの怒りと憎悪で
散発的な抗争を起こすようになった
そしてとうとう、虐待側による一方的なテロリスト指定と
宣戦布告なしの攻撃により
戦争の火蓋は再び切って落とされた
前の争いと異なるのは、保護派が優勢で推し進め勝利したことだろう
虐待側は数はこちらが上とタカをくくっていた
だが、虐待厨は使えなさ過ぎた
味方をかまわず攻撃に巻き込む、勝手に逃げ出す
命令も聞かずに暴走するetc・・・
拠点は次々と陥落し戦える兵士の数も減っていき
気が付けば虐待派は矢面に立っていた
当然ながら、その時には相手の怒りは頂点だ
謝罪で許されるはずもなく、降伏か死かを突き付けられた
そうして、虐待派は敗者の立場へ追い込まれていった
虐待厨は最初こそ慈悲は示されたものの
その悪質さによって自業自得で温情は取り消され駆除一択へ変わった
その場の平穏のために虐待厨に味方した事なかれ主義者は、より悲惨な末路が待っていた
最大の利敵行為を働いた罪により、虐待に直接関与していなくても
虐待派と同様の扱いを受ける羽目になったのだ
329
:
絶滅種救済委員会 2/5 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/07/16(土) 20:05:36 ID:eOliB7XE0
だがそれも今日で終わりだ、これは反撃の狼煙なのだ
厨治はラーメンを食べ終えると店を出た
次は『飼い』を狙うつもりでいた
愛護どもは無力なのだと思い知らせ現実を分からせる
それを続けることで徐々に虐待厨に昔の権威を取り戻してやろうと
厨治は思っていた
「こんにちは、厨治さんですね?」
そんな彼の前に中学生くらいの少女が笑顔でやってきた
「絶滅種救済委員会」という腕章を左腕の袖につけている
「私は絶滅種救済委員会の藍奈です!
ニュースで見たでしょう、あなたが殺したので原種しぃは絶滅しました!」
少女は言いながら、厨治にバスケットボール大のものを手渡した
「う・・・・うわぁ!?」
厨治は渡されたものを地面へ落した
それは、彼のグループのリーダーの生首だった
「あなたのお友達は先に地獄で待っていますよ
あなたも行きましょう!
生き残ってるあなたの仲間も送ってあげますから寂しくないですよ!
さぁさぁさぁ!」
いつの間にか少女は両手にナイフを持ち
二刀流で襲い掛かってきた
厨治は両腕で顔をかばったが左腕を切断され
悲鳴を上げて逃げ出した
ざっくりと左足の腱を切られる
転倒したところで右足の腱
這って逃げようとしたら右手をナイフで刺され地面に縫い付けられた
330
:
絶滅種救済委員会 3/5 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/07/16(土) 20:06:27 ID:eOliB7XE0
激痛と絶叫の中で厨治は自分のされていることと同じことを
あの原種しぃ族にした事を思い出した
と、いうことは・・・・・・
藍奈が巨大な浣腸器を持ち出したので彼は青ざめた
「い、いやだあああああああああああ!!」
スカトロジェット
かつて「ちびギコ狩り」で流行し戦争の火種の一つにもなった
(戦争に発展したのは『飼い』にまで手出ししたからであるが)ものだ
いたってシンプル、劇物を「注入」し「ぶっ飛ぶ」様子を見るだけである
「あなたは、そう言って命乞いしたあの子を助けましたか?
今まで助けを求めた子を見逃しましか?
飼い主さんやパートナーの頼みを聞きましたか?」
藍奈の言葉に厨治は黙って震えるしかなくなる
この娘は自分の行動を知り尽くしている・・・・・・・
その事実を突きつけられた
下半身の衣類を剥がされ右腕を容赦なく切断される
「ま・・・・・・・・!!!?」
肛門へぶち込まれる浣腸器
一切の躊躇なく体内へ送られる大量の劇物・刺激物
「お、ご、ぎゃああああああああ!!」
ドバアアアアアアアアアアアアアアン!!
「・・・・・根性なしが!」
藍奈は下半身を破裂させ汚物と肉片と内臓と血液をまき散らした
厨治の傷口を蹴飛ばした
丸見えの脊椎を刺激されビクリと厨治は痙攣する
「もしも〜しリーダー?
破裂しちゃったんだけど・・・そう、破裂よ!
ジェットができる耐久性持ってなかったってことね
・・・ええ、そっちはあるから・・・了解」
331
:
絶滅種救済委員会 4/5 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/07/16(土) 20:07:25 ID:eOliB7XE0
どこかへ電話を終えて少女はカバンからダイナマイト取り出した
「しっかし、こんなになってもまだ生きてるのね
しぶっといわ汚物のくせに」
厨治はダイナマイトを傷口に容赦なくねじ込まれた
さらに、無事だった臓器へ燃料系の液体を注入される
「こいつはサービスよ」
藍奈は厨治にジェットパック型の花火を付けた
「3、2、1・・・・・ごー!!」
厨治は地面に赤い道を作りながらものすごい速度で内臓を引きずりながら飛んでいく
味わったことのない激痛と臓器不全が引き起こす苦痛などの
地獄の苦しみの中で意識ははっきりしていた
その眼には徐々に接近していく仲間たちとの憩いの場が映る
ガシャン!
廃墟の動かない自動ドアを顔面で突き破り
驚く仲間たちの間を通過し時に跳ね飛ばし時に真っ二つに折りちぎり
最終的にリーダーの行方を捜しまわって疲れ
奥のソファに寝ていた副長の
太った横腹にめり込んで厨治は止まった
口から噴水のように内臓を吐き出しおかしなダンスを踊る副長は
厨治を中心にさく裂した花火の最初の犠牲となり
脂肪を部屋中にばらまいた
「ありゃ〜・・・燃料の加減を間違えちゃったかな?」
藍奈はものすごい勢いで炎上する虐厨の巣窟を見てつぶやいたが
真相はそうではない
厨治に注入された燃料の量ならば彼女の想定内の炎上で済んでいた
しかし、そこに副長の脂肪が加わったため
さらに燃焼が拡大したのだ
「ま、いっか」
とろ火でじわじわなぶり焼くつもりだったが仕方ない
あの炎の勢いでは、たぶん即死だろう・・・
「あづいあづいあづいいいいいい!」
と、思っていたら燃える巣から虐厨が飛び出してきた
「・・・ま、結果オーライね」
目の前でごろごろ転がり苦しみのたうちながら
骨も残さず灰になる虐厨たち
「だ、だずげろ、水、よこせ・・・・・・・!」
虐厨の中には助けを求めて彼女へ手を伸ばす者もいたが
「それが人に助けを求める態度だとしたら
コレしかあげらんないわ!」
藍奈は延ばされた手を蹴飛ばした
「ぎゃああああああああ!!」
半ば炭化しかけた腕はすぐに折れてよく飛んだ
332
:
絶滅種救済委員会 5/5 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/07/16(土) 20:08:14 ID:eOliB7XE0
「次のニュースです、原種しぃを絶滅させた虐待厨のグループが壊滅しました」
翌日には、出来事はニュースとして放映された
「警察は汚物の駆除に貢献した委員会に、感謝状を・・・」
もうこの世界では虐待厨は生きる場所などない
大人しくちぢこまり、ただ息をするしか無いのだ
それができないのなら駆除される
彼らの先代や昔の行いが招いた自業自得の結果だった
「また、グループの行いを重く見た駆除委員会は
大々的な一斉駆除を行うことを決定しました
場所は・・・」
ここまでを見た虐待厨は、慌てて身を隠そうと
あるいは駆除が行われる地域から逃れようと走り出した
しかし・・・
「いたぞ!」「撃て!!」
その目立つ行動は狩人に獲物を教えるも同じだった
一斉駆除はニュースで報道された時、すでに開始している最中だったのだ
こうして、今日も虐待厨は殺された
多くの数を失った
しかし、それはもはやこの世界において
天気が変わる程度の当たり前の日常だ
おかげで人々は虐待厨のいない日々を謳歌し平和に生きている
虐待厨が暴れていた時には
あり得なかった光景だ
(おわり)
333
:
栄枯盛衰転落人生 1/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/09/17(土) 16:59:20 ID:6bViF/1Y0
虐待厨の虐助はエリートを自負している
地方で一の企業に就職し
出世街道を歩んでいるからだ
もちろん、ここが最初の就職先ではない
豪華客船の船員もしていたし
(客のタブンネを海に放り捨てて
飼い主に海へ蹴落とされた挙句に射殺されかけて逃げた)
農業をしていた時期もあった
(いたずら目的で近所の実装石愛好家のところに野菜を投げ入れ
そいつに盗難の疑いをかけた結果
引っ越し前の駄賃として畑に毒を撒かれて全損)
今は一番うまくいっている
そう思っていた、担当しているコンピュータが不具合を起こすまでは
「なんとかしたまえ!」
虐助の上司に掛け合ったところ、この一点張りだ
そもそもこのコンピュータのプログラムは虐助のチームの産物である
当然の返答と言えた
真相を言うなら、虐助のチームにいた会田の作品だ
しかし虐助はこの手柄を独り占めして会田を上司に掛け合い追放した
だから会田は今この会社にはいない
しかし虐助には彼女のスマホの番号がある
「会田!オレだ!お前の上司の虐助だ!
いいから今すぐ来い!分かったな!?」
会田はすでに再就職していた
他企業の社員へアポなしで電話した上に
仕事中に呼びつけるなど言語道断の行いだが
虐助にはそんなことを考える頭などない
334
:
栄枯盛衰転落人生 2/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/09/17(土) 17:00:42 ID:6bViF/1Y0
しばらくして、会田が来た
彼女の今の上司らしい中年の女性も一緒だ
「初めまして、私は会田の上司でデボ・・・」
「てめぇは及びじゃねぇんだよババァ!
帰れ帰れ!!」
虐助は会田の今の上司を会社の外に追い出した
「なんてことを!!」
会田は青ざめて抗議したが虐助はせせら笑って受け流した
「てめぇの弱小企業の扱いなんざこれでいいんだよw
さっさと直して帰れwww」
会田はプログラムを直して帰った
帰り際、「この企業はもうおしまいですよ」と言ったが
負け惜しみだと虐助は取り合わなかった
翌日、デボンコーポレーションとの契約がすべて白紙になり
さらに企業の株が根こそぎ買い叩かれていることが発覚した
「お前、何かしたのか!?」
社長らは虐助に詰め寄った
虐助には身に覚えがない
「知りませんよ、オレとデボンに何の関係があるんですか?」
「しらばっくれるな!
うちの元社員の会田君が昨日来たと受付から聞いたぞ!
彼女の今の会社の部長と一緒にな!!」
「ああ、あのババァですか」
次の瞬間、虐助は顔面を殴り飛ばされ壁に激突した
「この馬鹿野郎が!!!!!!
デボンコーポレーションの支部長殿になんてことを!!!」
虐助はそう言われて、ようやく自分がしたことを悟った
335
:
栄枯盛衰転落人生 3/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/09/17(土) 17:01:32 ID:6bViF/1Y0
「あんなのが上司だったなんて、大変でしたね」
溜息交じりに支部長は会田に言った
「あの、大丈夫ですか?」
「凶暴なポケモンの相手もしているから平気です
それにしても、契約の話し合いに来た私を
話も聞かずに追い出すなんて・・・」
それは、虐助の企業とデボンの間の契約についての
重要な話し合いだった
しかし相手企業は支部長を追い出したのだ
当然の帰結で契約は白紙撤回され
今後一切の取引をしないという決定がその日のうちに決まった
「はい、もしもし」
そんな話をしていた時にスマホが鳴った
会田はそれに出た
「会田、オレだ!
くそばば・・・支部長殿はいるか!?」
虐助の声は大きい
そこにいる支部長の耳に思いきり発言は入っている
「ひぃ!?」
会田の世話役の先輩社員は支部長の顔を見て思わず悲鳴を上げた
「・・・いいえ、ご用件をどうぞ」
会田は空気を読んだ
「お前の会社との契約をもう一度結びたいんだ!」
「あ〜、無理です
私は一平社員にすぎませんし
役員会で決まったことなんで・・・・・・
これは、本社の社長からの決定でもありますから」
「嘘つけ!
なんで平社員があのババァと話しできるんだよ!?」
会田はこの期に及んで暴言を吐き続ける虐助に辟易しつつ答えた
「今の会社は人数が少ないんですよ
だから、上司と部下の距離が近いんです
それに、将来の幹部の育成もしていまして
理由はそれだけです」
そこまで話したところで、「失礼します」と
支部長が断りを入れつつスマホを代わった
「こんにちは、虐助さんでしたっけ?
あのクソババァです」
一瞬で虐助は無言になった
青ざめて凍り付いているのがわかる
「近々、おたくの企業はうちの会社に吸収されるでしょう
準備だけはしておいてください
では失礼します」
支部長はスマホを切った
「あなたの企業の社員を何人かチームに加えたいのだけと
いいかしら?」
支部長は会田に聞いた
それは、これから潰れる前の職場の社員の救済策だ
確かに前の職場は最悪だった
それでも、会田と同じ境遇の社員や良い社員はいる
彼ら彼女らまで一蓮托生させるのは確かに忍びない
「はい、ありがとうございます!」
会田は深々と支部長にお辞儀して礼を述べた
336
:
栄枯盛衰転落人生 4/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/09/17(土) 17:02:32 ID:6bViF/1Y0
一か月しないうちに虐助の企業はデボンの支部に吸収された
その際に社員たちも移行することになったのだが
虐助ら虐待厨や見て見ぬふりをしてきた上司・役員らには
席は用意されていなかった
「・・・もう結構!
それが御社の答えですね、分かりました」
当初は虐助ら問題のある社員のみ切り捨てるつもりだったが
社長に対し虐助らの解雇を要求した支部長は
それに難色を示されたために方針を変えた
かくて社長を含む社員の半数以上が路頭に迷うことになった
「久しぶりだな、お前のおかげでこのありさまだ」
会田と虐助は一月後に再会した
虐助は今はその日暮らしにまで困窮していた
対して会田は平から出世し、今では一部門を任されている
そして、彼氏とデート中だった
「しかしお前にふさわしい貧相な男を連れてるな
どうせヒモ」
言葉の途中で虐助は首をつかまれて空高く放り投げられた
「・・・害悪っぽい虐待厨だったから始末したけど」
「いいのよ、気にしないで」
虐助は会田に彼氏がいることは知っていた
しかし、彼が対テロ特殊部隊隊長だとまでは知らなかった
虐助が落ちた先はゴミ箱だ
ちょうど、ごみ収集車が回収に来ていた
「なんだ、虐待厨か」
職員は虐助ごとゴミを回収した
首の骨が折れていたため動けなかったが意識はあった
彼はそのまま焼却炉に放り込まれ絶命するまで苦しむことになる
その日、一人の虐待厨が永遠に姿を消したが
人々の生活に支障はない
十年後、会田は支部長を引き継ぎ子宝にも恵まれ
幸せな家庭を築いていたが
それはまた別のお話
(おわり)
337
:
とある育児AIの記録 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/11/01(火) 20:06:32 ID:oF/3j71A0
※『新入社員「虐厨」』のつづきです
育児ロボット「カッパ2000」
彼女は生まれた時からそう呼ばれ、仕事を決められていた
不満はなかった
自分はそのために作られたのだから
ゆっくり、実装石、子犬に子猫、小動物に至るまで
彼女と彼女の姉妹はお世話をした
それが仕事だから
雇い主である人間たちから感心され褒められたりもするが
彼女たちには理解できなかった
彼女たちには仕事は「当たり前のこと」だからだ
それこそ、呼吸をするのと同じ程度には
ある日、人間たちがそっくりいなくなった
代わりに世話をする対象を加害する排除対象が増えた
1秒に満たない姉妹間の議論の末、彼女たちは仕事を継続することにした
農園は健在だから食料の問題はない
水も地下水から引いた井戸が用意されている
育ち切り育成対象にならなくなった個体たちが手伝いをしてもくれる
『お母さんたち』と個体たちは彼女らをそう呼んだ
その単語を言われる意味をよく理解できなかったが
彼女たちはそれを受け入れた
血縁は無くとも育てた自分たちを親と認識したのだろうと
だから、目下の問題は敵の排除のみだった
「ぎゃあああああああああ!!」
こいつらは雇い主だった人間たちと同じ服装だ
だが中身は害虫と同じだ
駆除するのみ
彼女たちはそう結論付けた
不用意に彼女らの領域へ侵入した虐待厨らは
その甘さを命で贖った
彼女らを排除しようと武装して入った虐待厨らは
自動迎撃システムでハチの巣にされた
それならと電気を止めようとしたが
太陽電池をはじめとした独立した発電機で停電に対応していた施設のため
まったく意味を為さなかった
さらに「カッパ2000」とその姉妹たちは
施設を要塞のように改造していった
機械の設備でできた無機質なものではない
周囲の植物を利用したものだ
イバラの条網にクズで覆われた落とし穴、カエンタケの地雷地帯など
徐々に施設への接近すら許さないものへと変貌していった
彼女たちの籠城戦は、乗っ取られた企業が社員の犯罪行為で警察が介入し潰れるまで続いた
「ロボットの母」「機械の乳母」「カッパ2000物語」
この出来事は後日、様々なメディアに展開され売れまくった
しかし彼女たちにはそんな出来事は別世界の話だ
全く興味はないのだから
やがて、耐用年数の限界が来た彼女たちは
一体、また一体と機能を停止していった
カッパ2000も例外ではなかった
しかし、彼女たちの後継がその仕事を引き継いだ
それだけではない
「このロボットたちは人間よりも立派な存在だ!」
見事に子供たちを守り抜いた母たちを
人々は救おうと、その功績を永遠に記録しようと手を伸ばした
彼女らは今、別の企業によって運営されることになった
保育施設のケースの中から後輩たちの仕事を見守っている
時々、彼女の子供たちやその子孫も会いに来てくれたりした
そして、彼女たちの子供は、ゆっくりたちだけではなくなった
育児放棄などで行き場を失った人間の子供たちもまた
彼女たちの輪に加わり育てられた
巣立っていった彼ら彼女らにより国が支えられるようになり
やがて虐待厨らが一掃されることになるのだが
それはまた別の話
(おわり)
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隠ぺいの先に 1/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/12/17(土) 03:22:05 ID:q7jbyO/.0
昔、大きな戦いがあった
すべてが荒れ果てた荒野になった時に
ようやく双方は手を取り合い不文律を決めた
しかし、不文律は長く守られることはなかった
「虐待厨」という種族は「約束を守る」という事をしないのだ
ルールを守るように訴えれば鼻で笑われ
声を強めれば事なかれ主義者や虐待派が参戦して
被害者は石もて追われた
その結果
「駆除しろ、奴らは人ではない!」
追い詰められた人々は武装蜂起し反攻に転じた
一度火が付けば虐待厨がバラまいた「恨み」という燃料に燃え広がり
一気に炎上するまで時間はかからなかった
「やめろ、オレたちは虐待厨じゃ、な・・・」
「うるせぇ、奴らの手助けして俺の故郷を滅ぼしたてめーらも同罪だ!!」
長い年月、人々はただ追われていたわけではない
中には、スキルを磨き力を付ける者も少なからずいた
そうした者たちが先頭に立ち武器を振るい突破口を切り開いていった
「無駄だと思うが頑張れよw」
「お前も仲間か、死ね!」
いわゆる「頭の軽い馬鹿」が勝手に煽って屍を晒すことも多々あったが
”ここまで被害を拡大したのは事なかれ主義者たちの活躍である”という論調が強かったため
そいつらも「虐待厨のシンパ」として片付けられた
しばらくして、表で活動する虐待厨は、すっかり居なくなった
そう、「表」では・・・・・・・
「ひゃっはー!!」
ここは、とある虐待厨の隠れ家の一つ
鳥に似た妖精が捕らえられ虐待されていた
しかも、その妖精たちはリボンがついていたり
毛並みが整っていたりと
明らかに誰かと生活していた痕跡があった
『飼い虐待』であるのは明白だ
確かに『飼い虐待』を好んで行う虐待厨は存在する
過去には相当な数がいたが
彼らがスターターとなる形で家族の一員を奪われた復讐鬼たちのスタンピードが起こった
今では見つかれば最後、確実な死が待っている
では、なぜ虐待厨らは
このようなリスクを犯しているのか?
それは打算があるわけではなく「バレなきゃいい」というリスクしかない理由からだった
彼らのような行動をした者たち(有名なのは『ペギタニスト』)が
処罰されたという話が全く聞こえてこないことも、その理由を強化した
「うまいこと考えたな、ペギタニストどもも」
「ああ、まったくだぜ!」
342
:
隠ぺいの先に 2/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/12/17(土) 03:22:54 ID:q7jbyO/.0
普通に考えれば、これはあり得ないことだと分かるだろう
犯罪を犯した虐待厨の道は一つ
なけなしの生存権の剥奪と殺処分のみだ
そして彼らの意地汚さはデータベースに永遠に記録されるようになっており
行動パターンも読まれている
では、なぜ処罰されたという話が全く聞こえてこないのか?
それは単純に「話をする奴がいないから」だ
そして、このような事は身内の失態で割と早くバレるものである
「おい、お前確かに鳥の妖精を虐待していると言ったな?」
ここは街角、捜査員に勧誘役の虐待厨がシメ上げられていた
虐待厨は人ではない
ありとあらゆる拷問や自白の強要が許可されていた
この虐待厨は、他の虐待厨を拠点へ誘おうと声をかけた時に
近くにいた捜査員に聞かれてしまったのだ
その結果、誘われた運の悪い虐待厨は頭を砕かれ地面に転がっている
「おい待てよ、そいつがクロかは分かんねーだろ?」
その時だった、捜査員の背後から男が声をかけた
「誰だお前は?」
「オレが誰かなんてどうでもいいだろ?
それより、あんたら過剰反応すぎじゃねーか?
そんな血眼になるほど誘拐されて」
男は言葉の途中でスタンガンを背後から受けて倒れた
別の捜査員が男を担いで車両に載せる
「お、おい、そいつは虐待厨じゃねぇだろ・・・」
シメられていた虐待厨は男を指さして言った
「その反応からするに、お前の知り合いでも無さそうだな
だが関係ない!
こいつは虐待厨を庇い被害者を侮辱した
事件への関与を疑うには十分すぎる理由だ!」
虐待厨だけが処罰の対象と表では思われているが
それは正しくもあり間違ってもいる
確かに虐待厨は処罰の対象だ
しかし、その範囲は広い
虐待厨に与した者や協力した者も含まれるのだ
理由は『虐待厨を庇い、被害者を傷つけ被害を拡大させた』過去の事実である
『やつらも害悪、射殺すべきだ!』という過激な意見も飛び出たが
その都度犯罪者として処罰することをルールに盛り込むことで
射殺派も折れてくれた
「さぁ、虐待ブタ、案内してもらうぞ!」
捜査員は虐待厨の四肢をへし折りながら言った
343
:
隠ぺいの先に 3/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/12/17(土) 03:23:43 ID:q7jbyO/.0
『ペギタニスト』を含む新手の隠蔽型の飼い虐待派はウワサにならない
なぜなら、ウワサとは『人から人へ伝わる』ことで初めて成立するものだからだ
「動いていいよ、君ら地獄行くだけだから」
『ウワサを始める者が存在しない』場合もまた
ウワサになどならないのだ
「こいつ、虐待だけじゃないぜ!
繁殖させて目の前で子供を殺していやがる!!」
そもそもの話、飼いに手を出した虐待厨も犯罪を手伝った虐待厨も
すべからく末路は決まっている
なら両方をしでかしている新手派閥の末路など問うのは愚問だろう
「隊長、片づけました!」
「あとはこいつだけだな」
リーダー格の虐待厨を除き虐待厨は全滅した
しかし捜査員らの仕事はこれだけでは終わらない
「お前には聞きたいことがある、来てもらうぞ」
「い、いじゃじゃあああああああ!!!!」
いやいやしながら暴れながら、虐待厨のリーダーは両手足の関節を
曲げられない方向に曲げられ折られ壊された状態で車に乗せられた
彼にはこの後ですべての罪状や協力者を自供させるための
「死んだほうがまし」な拷問が待っている
中には苦しみから逃れたい一心で無関係の別の虐待厨を挙げる奴もいたが
このリーダーもその一人だった
「な、なんだよ、オレたち何もして・・・」
「別の群れから密告があったんだよ!!」
こうして、犯罪に加わっていない虐待厨のグループまでもが摘発され
真偽に関係なく屍の山が築かれた
もちろん、中にはこっそり犯罪に手を染めている者もいて・・・
「ぎゃああああああああ!!!!」
「なんだその悲鳴は!!てめぇが殺した妖精の赤ん坊は!!
その主は!!もっと苦しいんだぞ!!痛いんだぞ!!!
目を潰されたくらいで叫ぶんじゃねぇド畜生!!」
そういった奴はその場で惨たらしく殺された
『バレなきゃ何してもいい』
そう嘯く連中は大抵『バレたら盛大にツケを支払わされる』常識を
頭に入れてはいない
まして児戯に等しい隠ぺい工作など『必ずバレる』ものだ
もっとも、バレないこともあるにはあるが
「隊長、またしても証拠は見つかりませんでした」
「これ以上長引かせて犠牲を増やすわけにはいかん、
この地域の虐待厨をすべて殺せ!」
大抵は一蓮托生の形でまとめて駆逐されるケースに行き着くのが常だ
344
:
隠ぺいの先に 4/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2022/12/17(土) 03:25:18 ID:q7jbyO/.0
そしてこの駆除騒ぎの過程で『噂にならなかったこと』が
犯罪を招いたことが発覚した
事態を重く見た人々は話し合いの末に
各市町村に「ケージ」を設けた
その「ケージ」には、実際にあった事件や犯罪が書かれた看板が取り付けられている
「むしゃくしゃするぜ!!」
「ぐぎゃあああああああああああああやべでええええええ!!」
中には該当の犯罪を犯した虐待厨が入れられていて、装置につながれている
ケージの外にあるボタンと装置は連動しており、
誰でも自由に好きな時に虐待厨を甚振ることができた
「新しいボタンね、なにかしら?」
「ごぎゃあああああああ!!」
「まぁ、酸が噴き出たわ!」
時々、バリエーションを追加するなどの人々を飽きさせない工夫がされた
さすがに虐待厨といえどすぐに死ぬので
やがて生命維持と回復の装置も加えられ、なかなか死なないようになった
もちろん・・・
「よお、今日もたっぷり泣いてくれよ」
「ひぃ、ひぃぃぃ!!」
虐待厨に恨みを持つ人間も訪れる
「ははは、オレのれいむを殺してくれた時は
散々イキってたのによぉ?
自分がおびえて助かるなんざ・・・・・・
あるわけねぇだろぉが!!!!!」
自由を謳歌していた時に買った恨みを
自業自得で虐待厨はむしり取られていく
「どうして、どうしてオレがこんな目に・・・」
「お前が私のポケモンを殺したからだろ!!!!」
たまに口を開けば全くの棚上げとしか言いようがない発言ばかりのため
役所の人間が何かするまでもなく
虐待厨は来た人々の怒りの火に油を注ぎ
自らの境遇を悪化させていった
しかし、この扱いはまだほんの序の口にすぎない
「私、大きくなったら、あいつらを・・・・・」
虐待厨に家族を、無二の親友を奪われた子供たち
彼ら彼女らが成長し国を担う世代になったその時
虐待厨たちの真の地獄は始まるのだ
「次のニュースです
・・・・・国会で虐待厨の人権をはく奪する審議が行われ・・・・・
・・・・・法案は、可決成立しました」
(おわり)
345
:
保護の天秤 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2023/01/23(月) 18:26:35 ID:xuU8TzEQ0
ここは、保護区山中
保護されているのは野生動物だけではない
虐待厨という人型生物によって「被虐生物」に認定された生命体を
保護している区域だ
当然、狩猟厳禁であり警備でない者の武器の所持も許されない
しかし、それでも入り込んで悪さをするのが虐待厨という害悪生物だ
「お前がやったんだろ、認めろ」
「証拠あるんですか〜www」
今、一匹の虐待厨が警備隊に囲まれていた
その近くには殺害された「被虐生物」の群れの無残な死体が転がっている
「オレはハイキングに来ただけですwwwww」
虐待厨はのらりくらりと言い訳をしていた
証拠となる凶器は死体と一緒に転がっているため
この場で犯人と断定する証拠は、確かに無い
「もういい、放してやれ」
「隊長!?」
隊員たちは隊長を見て確認すると
渋々ながら虐待厨に道を開けた
「たかが動物にマジになってんじゃねーよ、ばーか」
パン!
乾いた音が山中に響いた
「え、あ、え・・・?」
虐待厨は赤い色が広がっていく自分の腹を見た
「ギルティだよ、くそったれ」
白煙が昇るハンドガンを手にしたまま隊長は呟いた
「な、んで、しょうこ・・・」
「てめぇが今、自白したんだろーが
お前ら虐待厨は調子に乗らせれば、すぐに吐いてくれるからな」
虐待厨は腹を撃たれながら逃げようとしたものの、
ふらついて逃げられない
「じゃあ、帰るか」
「そうですね」
「オレ、この前いい飲み屋見つけたんすよ、行きます?」
警備隊は足の力が抜けて這い回るしかできなくなった虐待厨を置いて
帰ろうとしていた
「ま、まって・・・おいていかないで・・・」
警備隊の面々はその言葉に立ち止まり、氷のような視線を虐待厨に向けた
「なんでお前みたいな荷物をわざわざ担いで帰んなきゃなんねーんだ?」
隊員の一人が言った
「たかが虐待厨にマジになる奴はいねーよ」
「人間のつもりなんですかね、こいつ?」
隊長は部下たちの言葉に頷きながら虐待厨の近くに接近した
「せっかくだから教えてやるけどな
お前、もうすぐ死ぬわ」
「え、び、病院に・・・」
「なんでそんなことしなきゃならん?
第一お前のそれ、致命傷だぞ?」
パンパンパンパン!
隊長は正確に四肢の神経を撃ち抜いて動きを封じた
「けどな、すぐに死ぬわけじゃねぇ
腹の中に血が溜まって、じわじわ苦しみながら死ぬんだ」
絶望的な顔になる虐待厨へ、隊長はさらに続けた
「それでも、な、てめぇの罪は許されねぇ
だから・・・・・地獄に行く前に裁いてもらえ」
今度こそ隊長は背を向けて部下たちの集団に加わる
警備隊はそのままどこかへ去って行った
「オマエガ、コロシタ・・・」
「コロシタナ」
「コロシタ」
恐ろしい声が動けない虐待厨の周囲からした
いつの間にか、虐待厨は無数の何かに囲まれていた
中には「被虐生物」もいたが、多くはそれではない
虐待厨が山に入る前に頭に叩き込んでいた
『絶対に遭遇を避けるべき怪物』たちだ
「クッテヤル」
「クイコロセ」
「デキルダケ、クルシマセルンダ」
虐待厨の絶叫が肉を食いちぎり
骨をかみ砕く音とともに山中に響くが
それを聞く人間はいない
この日、また一人の虐待厨が『行方不明』になった
しかしそれを心配する者は皆無だ
虐待厨の仲間たちを除いて・・・
「お前ら、この前のヤツの仲間か?」
足を撃ち抜かれて這いつくばる虐待厨たちに
隊長は聞いた
「この前のって・・・お前ら、やっぱり・・・」
「俺らは知らねーよ、殺していないからな
ま、帰ってきてねぇってことは裁かれたんだろ」
虐待厨たちの憎悪の視線をそよ風のごとく警備隊は受け流した
「お前らも、裁かれろ
運が良けりゃ生きて帰れるかもな」
警備隊は来た時と同じように音もなく立ち去った
保護区は多数の虐待厨を飲み込みながらも
警備隊の活躍で今日も平和である
(おわり)
346
:
言葉の循環 1/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2023/03/29(水) 02:43:18 ID:Dkqkx87g0
ここは、とある公園
「なんで、だ、オレたちは野良しか・・・」
虐待が三度の飯より大好きな人に似た生物『虐待厨』たちが
地べたに転がっていた
「この子のコレが見えないのか?」
そいつらを叩きのめした男は負傷しぐったりした動物型妖精を抱えている
その子は男のパートナーで手当はすでにされていた
しかし、この公園に住むパートナーをまだ持たない妖精は全滅していた
男の人差し指は妖精のリボンに付いたバッジを指す
このバッジは『パートナーがいる』だけを意味するものではない
『教官』としてまだパートナーのいない妖精や新人を教育したり管理したり
時として逃げてきた妖精を保護する資格を持つ者の証だ
「うっせぇ!
そいつは野良を庇ったんだよ!
だったら虐待されても罪に問われねーだろ!」
もちろんそんな法律は無い
『犯人隠匿』の罪を虐待厨どもが勝手に都合よく捻じ曲げて解釈し
作り上げた架空のルールだ
「知らねーな・・・それ、誰から聞いたんだ?」
しめた、と質問された虐待厨は喜んだ
相手は自分の非を認め謝罪の姿勢だ
うまくいけば勝てる、殺せる!
この町のアイゴどもを皆殺しにできる!
虐待厨の中で一瞬で自分のためだけの自分を称える王国が建設された
そんな誇大妄想をしているなどと男は知らないし関係ない
男はただ『情報の出どころ』を知りたいだけだ
謝罪する気など微塵もない、罪はないのだから
「聞いて驚け!
オレたちのリーダーの虐一さんだぜ!」
男は納得したように頷いた
「そうか、お前らのリーダー、あいつか・・・・・
なら、お前らが鵜呑みにしたのも納得できるな」
男はリーダーを知っている
「お前も知っているように虐一さんは・・・」
「今度はうまくいくと思ったんだけど、やっぱダメか」
虐待厨の言葉を遮って男はつぶやいた
そしてスマホを取り出し、どこかに電話をかける
「もしもし、実は・・・」
男は電話の相手に、起きたことを手短に伝えた
「はい、首謀者は虐一です」
リーダーの関与も当然報告している
男はしばらく相手と話した後で電話を切った
数分しないうちに警察が来て虐待厨たちを引っ張っていった
「なんでだよ、離せ!」
「あいつを逮捕しろよ!」
警察官たちは暴れる虐待厨どもをパトカーの後続のワゴンへ押し込み
現場検証を始めた
『保健所』のワゴンは現場から離れていく
あの虐待厨たちはこれから殺処分される運命だ
所変わって、こちらは虐待厨どものアジト
「なんで殺処分されるんだふざけんな!」
保健所からの連絡にリーダーの虐一は口角泡を飛ばしながら抗議していた
「訴えてやるからな覚悟しろ!!」
「てめぇにそんなチャンスあると思ってるのかよタコ」
電話からではない、すぐ背後からの声に虐一は驚き振り向いた
そこにいたのは、近所の住人たちだ
皆、手に手に棍棒やバット、ナイフなどの凶器を持っている
「言い忘れていましたが、虐一さん
あなたの人権はすでに停止しています
ご了承ください」
それだけを告げて保健所は一方的に通話を切った
が、その時にはすでに虐一の足元にスマホは落下しており当人に話は届いてはいない
「ま、待てよ、お前ら・・・・・・
オレに直接危害を加えるつもりか?」
これは、犯罪だぞ!?」
「そいつが遺言でいいんだな?」
殺気立った住人たちは、少しずつ虐一ににじり寄っていた
その背後にはすでに肉塊と化した他の虐待厨らが転がっている
「こいつらは、オレらのパートナーを甚振ってくれた
妖精だけじゃない、ゆっくりも実装石も、ポケモンも・・・・・
分かるな?
こいつらを庇い立てしてきたお前も同罪だ!」
住人が突きつけた言葉は、まさしく虐一が常に言っていた言葉だった
「た、たかが被虐生物に本気になって、バカじゃねーか?」
説得のつもりで、命乞いのつもりで放った言葉は
住人たちに残された最後の理性を取り払った
「死ねやぁ!!」
「あの子がなにしたってんだボケぇ!!」
「なんでてめぇは息してんだ!
死ね!
天国のあの子にあの世で詫びろ!!」
パートナーを家族の一員を理不尽に傷つけられたり奪われたりした人々の憎悪を
虐一は自業自得の形で受け続けた
347
:
言葉の循環 2/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2023/03/29(水) 02:45:19 ID:Dkqkx87g0
「このくらいでいいか」
「ああ、放っといても死ぬだろ」
住人たちはわざと急所を外す形で虐一を痛めつけた
そして殺す一歩手前で暴力の手を止めた
「保健所は10分後に来るってさ」
「そうか、じゃあ作業しやすいように片付けとくか」
背中を向けた住民たちへ、まだ息のある虐一は言った
「た、助けて、助けてくれよ・・・・・・」
ふり絞るような声で
「そいつらの中にも息のある奴まだいるだろ、
なぁ、ここまでやったんだもう十分だろ?」
住人たちは冷ややかな目で虐一を見つめた
「息があるって・・・・、こいつのことか?」
そしてまだ生きている虐待厨を虐一の前まで引っ張ってくると
目の前で頭を踏み潰した
「お前ら、なん、で、だ
こんなことして楽しいのかよ?」
住人たちはそれを聞くと顔を見合わせ
笑った
「そうだよ、自分らのルールこそ世界の心理だと思い込んで
狂犬同士で傷を舐め合う底辺どもが
現実に直面して絶望するのを見るのは大好きだ!」
かつて虐一らが被虐生物やその飼い主らに言い放った言葉を
多少のアレンジを加える形で住人たちは言い放った
「今なにもしていなくても、どうせ将来何かしでかすからな」
「だな、良い虐待厨は死んだ虐待厨だけだ!」
次から次へと、住人の口から出る暴言
それはすべて、虐一を含む虐待厨の口からかつて出た言葉だった
「すいません、保健所です」
「お、来たか!
こっちです」
住人の案内でやって来た保健所の職員たちは周囲を見回して言った
「いやぁ、これは酷いですね」
それに対して虐一は言った
「そ、そうだ、こいつらまるで悪魔・・・」
その言葉に被さる形で
「害虫どもがこんな数集まって蔓延っていたとは
我々の目の不行き届きです
いや、実に申し訳ない」
保健所職員は住人たちに謝罪した
「いえ、お気になさらず」
「人間なら誰しも見落としはあるものです」
その職員を住人たちは労った
「あ〜、こいつまだ生きていますね」
別の職員は袋に入れられ動く虐待厨を袋ごしに蹴飛ばしてトドメを刺す
その向こうでは虐待厨の入った袋をワゴンの後部スペースに放り込む職員もいた
「では、こいつはこちらで引き取りますので
殺処分で構いませんね?」
「はい、お願いします」
処刑宣告を聞いた虐一は出口まで這って逃げようとしたが
住人たちに踏まれて押さえられた上に手足を踏み折られて自由を奪われた
「あれ、そいつ生きてるんすか?」
「ガスがもったいない、このまま焼却炉に放り込むぞ」
最悪の末路を虐一は聞きながら、しかしどうしようもできなかった
「なんで、なんでこんなことに・・・」
虐一は袋の中で燃やされるまで涙した
最後の最後まで自分たちのしたことが招いた結果なのだと
悟ることのないまま
(おわり)
348
:
言葉の循環2 1/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2023/05/30(火) 14:39:03 ID:jj1onTHg0
「そうか、失敗か」
「はい、『また』です」
ここは公的機関の建物の会議室
そこでスーツに身を包んだ男女が議論をしていた
「虐待厨には学習能力が無いのは分かっていたが
リーダーの個体までもそうだとは、な」
彼ら彼女らの頭を悩ませているのは急増する犯罪だ
それも虐待厨によるものが99%以上を占めている
もちろん犯罪をしでかした虐待厨に人権など無い
警察に引き渡すまでの間に必要ならば手足を引きちぎってダルマにしても罪には問われない
殺したとしても過剰防衛どころか殺人罪すら適用されない
蚊を叩き潰しただけで罪に問うなどバカげたことだという認識だ
しかし、駆除しても駆除しても湧いて出る虐待厨とのイタチごっこに
業を煮やした議員たちは考えた
そして、一つの結論に至った
「やつらのリーダーを敢えて残すのはどうだ?」
様々な検証や『動物実験』の末
虐待厨は群れる習性があることが判明した
その中でもリーダーになった個体は他よりも高い知能を持っている
また、世渡りできる程度には考える頭があった
事実、雑魚虐待厨はすぐに殺せるが
リーダー格の虐待厨は隣町に逃げるなど知能を働かせて死期を伸ばす知恵があった
だから、このリーダー個体を教育して放てば犯罪は減る
そう考えられていたのだが
「俺は特別な存在だ」と、リーダー個体は例外なく増長した
議員たちの思惑とは真逆に、リーダーの指揮で統制された犯罪集団が生まれた結果に終わるばかりだ
取り締まる側からすれば、まとまっている分その対応がしやすい
また、リーダーが禁じている行為をザコどもはせず、
やらかす奴は内部で粛清されるから総量としては仕事は減ったものの、
当初の目的である『犯罪撲滅』からは程遠い状況だった
すべてのやらかしが内部粛清で未然に防がれるわけではなく
さらに悪いことにリーダーの指示で隠ぺい工作が為される本末転倒の例も発覚した
「そもそも、生かす方向でしたのが間違いじゃないか?」
一人の議員が沈黙を破った
349
:
言葉の循環2 2/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2023/05/30(火) 15:04:31 ID:jj1onTHg0
会議から数日後
「お〜、集まってきてくれたか」
ここはとある広場、リーダー個体によって虐待厨が多数集められていた
「じゃあ、あそこのバスに乗ってくれ」
リーダー個体は職員の指示通りに仲間をバスに乗せ
自分もバスに乗った
「あいつリーダーになって何日だっけ?」
「たしか一週間だったか?」
「短い期間だけど、結構な効果はあるんだな」
職員たちはバスの外でそんな会話をしていた
バスはAI制御で運転されている
中にいるのは虐待厨だけだ
彼らはこれから自分たちが『愛護の拠点へ襲撃をかける戦士たち』だと
信じて疑わない
確かにその情報に嘘はない
いや、最初から彼らに嘘の情報は渡していない
相手を信頼させるには例え虐待厨相手であろうと、「騙す」は悪手なのだ
同じようなバスはあちこちで走っていた
彼らはこれから『対虐待厨委員会』の拠点や戦闘ロボの実験場といった
『戦闘データが必要な施設』へ送り込まれる
「着いたぜ!」「ひゃっはー! クサレアイゴども覚悟し・・・」
広場から出発したバスは予定通り『傭兵の訓練所』へと着いた
虐待厨たちの望み通り、そこは『アイゴの巣』だ
ただし、武装していないわけがない
「訓練通りやれ! 一番のスコアを挙げたやつには褒美をくれてやる!」
教官の檄が飛び訓練生たちは実弾の入った銃を手に走り出した
虐待厨が威勢が良いのは最初だけだった
もちろん相手に武器がなければ実践想定の訓練にはならないので
虐待厨にも非殺傷とはいえ武器はある
ただ、『無抵抗の相手をいたぶる』前提できた彼らには覚悟がなかった
一時間ともたずに虐待厨は全滅した
「よくやった! 貴様らはもう立派な戦士だ!!」
卒業試験を一人の脱落者も出すことなく終えた訓練生たちを教官は労った
卒業を喜ぶ訓練生たちの背後には、骸と化した虐待厨たちが転がっていた
議会では、打って変わって各所からの報告に議員たちは満足げだった
「やはり、一網打尽が一番だな」
これは、計画的な『釣り』だった
リーダー個体にその区画の虐待厨をまとめさせる
それも、襲撃に参加するような「攻撃的な問題のある個体」を集めさせ
一気に殲滅するために
襲撃に加わらなかった個体は問題さえ起こさなければ生存は許される
ただし・・・・・
「わ、わざとじゃねぇ、ちょっとぶつかっただけ・・・ぎゃあ!?」
ほんの少しでも問題を起こせば即処分される掟だ
後年、リーダー個体の確保も面倒になってきたために
処分した虐待厨からクローンが形成され放たれることになった
クローン虐待厨は教育された通りの行動を行ってくれた
自分が処分されることすらも文句言わずに淡々とこなした
やがて、クローン虐待厨はリーダーだけでなくその下の構成員役もこなすようになった
表向きは戦力の拡充、実態は問題ある非クローンの処理だ
今まで庇われることが当たり前だった虐待厨どもに、これは効果覿面だった
問題ある虐待厨を駆逐するため、今日もバスは走り続け
クローンは増え続けている
(おわり)
350
:
罪悪の行進 1/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2023/06/03(土) 12:58:45 ID:yIwO42zs0
ただ一つの言葉だけを唱え続け行進する一団がいた
「罪には悪を!」「罪には悪を!」「罪には悪を!」
その集団がどこから来たのかは分からない
しかし、彼ら彼女らは服装も髪型も武器も種族すらバラバラで
中には虐待厨から「ヒギャクセイブツ」と認定された種族もいる
その集団が通過した後には虐待厨とそのシンパの惨殺死体のみが残っている
これだけが確実に知れた事だった
ここは、その集団が向かう先にある小さな町
「うう・・・こんな、こんなことが・・・」
スーツ姿のギコは項垂れていた
目の前には墓がある
そこには彼の先祖だけでなく
彼の妻子と弟も入っていた
「しぃだから」「ベビギコだから」「ベビしぃだから」
そんな理由で彼の妻子は殺された
警察も対応せず、それどころか文句を言った彼の弟は
その場で射殺された
裁判を起こしたがろくな審議もなく敗訴した
彼の両肩には裁判の費用と「虐待不敬罪」による罰金が
重くのしかかっている
また別の場所
息絶えた小さなタブンネがいた
その前で力なく項垂れる少年がいた
遠くへ笑いながら立ち去る虐待厨がいた
少年はタブンネの遺体を抱えた
「そんなばっちいもの早く捨てろ!」
「おまえもどっか行っちまえ!」
一部始終を見ていた群衆から罵声と石が飛ぶ
「殺してやる・・・」
少年は群衆に背を向けて立ち去った
さらに別の場所ではちびしぃが銃を乱射していた
「あはははははは!!死ね!死んじゃえ!!」
彼女は「ちび園」のボランティアで
ベビやちびたちのお姉さんだった
しかし、園に侵入した虐待厨によって
同僚も妹弟たちも殺された
ちびしぃ一人だけが生き残ったのは隠れていたからではない
キレた彼女は積み木で虐待厨を撲殺
虐待厨が息絶える前に通報で駆け付けた虐待委員会の一団と
交戦状態になった
武器は虐待厨が持ち込んだものだ
もちろん弾ももうすぐ尽きる
それが自分の最期だと彼女はわかっていた
しかし、一人でも多く道連れにしてやる覚悟も決めていた
「うわ!?」「ぎゃあ!?」
351
:
罪悪の行進 2/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2023/06/03(土) 13:00:40 ID:yIwO42zs0
ちびしぃが最後の弾倉を機関銃にセットした時だった
虐待委員会の一団に真横から団体が乱入してきたのだ
「罪には悪を!」「罪には悪を!」「罪には悪を!」
てんでバラバラのデモ隊のような集団は
ただ唯一共通するその言葉のみを唱えながら虐待厨たちを蹂躙した
その攻撃方法も異様だった
ただ通過するだけだ
先頭集団が一旦割れて虐待厨たちを挟む
通過後に先頭集団は一つに戻り虐待厨たちは囲まれる
周囲から伸びた手足や凶器が虐待厨たちの歩行能力を奪い地面に倒す
あとは後続が、ただその上を踏みしめながら通過する
それだけである
しかし、大勢の人々が意図的に踏みしめながら通過するのだ
通路になった虐待厨たちは、ひとたまりもない
瞬く間に、虐待厨たちは地面の染みと化していった
「大丈夫・・・じゃ、なさそうだな」
ちびしぃのところに団体から離れた つーが駆けつける
「・・・ひでぇこと、しやがる!」
つーは中の様子を見ると激怒した
ちびしぃの手から機関銃が落ちた
こんな当たり前の反応をしてくれる存在はこの街の住人にはごくわずかだ
誰もが見て見ぬふりをするか虐待厨たちに迎合するかだった
そして、ちびしぃの張りつめていた糸は切れた
ちびしぃは号泣した
「罪には悪を!」「罪には悪を!」「罪には悪を!」
その集団を止める術は町には無かった
先頭はガードの堅い、いわゆる「盾役」「タンク」を担う者たちが固めている
飛び道具は防がれ、大砲すら無意味だ
彼らの頭上を飛び越える武器は、すぐ後ろに控える撃墜役が阻止した
接近戦を挑めば、転ばされて後ろに続く集団に踏みしめられるだけである
例え建物に逃げ隠れしても、建物そのものを破壊され引きずり出された
あるいは建物ごと潰されるだけだった
虐待厨たちを見て見ぬふりをしていた人々も同様だ
虐待厨たちだけが被害を受けるだろうと安心しきっていた彼らは
自分たちまでまんべんなく災厄に見舞われることになった
半日と経たず、その町は踏み均され瓦礫と血の染みの大地と化した
「罪には悪を!」「罪には悪を!」「罪には悪を!」
破壊と殺戮の痕跡を振り返ることなく集団は突き進んでいく
ただ、その数は少し増えていた
新しく集団に加わった人々の中には
妹たちを殺されたちびしぃやタブンネを殺された少年、スーツ姿のギコも加わっていた
子供を目の前で殺されたしぃ、家族同然の相棒を殺された元トレーナー、姉たちの死体に守られ命を拾った妖精
そういった者はこの集団では珍しい存在ではない
虐待厨たちに大切な存在を、あるいはそれを含むすべてをかつて奪われた者たちの集団
彼ら彼女らの終点はどこなのか、誰も知らない
(おわり)
352
:
最後の階段 1/3 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2023/07/23(日) 17:01:35 ID:NQXSevP20
「1番、出ろ!」
足に枷と錘を
手には手錠をかけられた虐待厨は、虚ろな目で相手を見た
逆らっても無駄だということは、すでに暴力によって体に叩き込まれ済みだ
のろのろと立ち上がり、相手が開けたドアの外へ出る
この部屋に戻る事は二度とない
振り返ることなく虐待厨1番は外へ出た
ついでに言うと、この番号は捕まった時に付けられる番号札で区別されている
番号札は使い回しされているため、すでに幾人もの虐待厨の血で汚れていた
この虐待厨は何人目の「1番」かはもう分からない
それほどの数の虐待厨がすでに殺されているのだから
1番は出口から差し込む太陽の光に目を細めた
ここに収容されて二度と拝むこと無く死んでいった虐待厨は少なくない
そして、これを拝むことができた虐待厨もまた寿命は残り数分程度だと言われている
1番が連れ出された場所は、外だが娑婆ではない
逃走防止のための武装兵士が配置され
奪還を目論む虐待厨を発見し殺すための武装ドローンが警備し
大勢の人々が観客席にいる場所だ
この場所は、見世物のための処刑場なのだ
「殺せ!殺せ!殺せ!」
観客は誰もが憎悪と怒りを顔に張り付かせ、1番の死を声高に要求した
1番は背後から職員に小突かれながら所定の位置まで歩かされた
その後ろのディスプレイには1番の罪状が映っていた
『・動物型妖精の誘拐並びに虐待目的での飼育
・出産した動物型妖精の子供の殺害(多数)
・利益目的での動物型妖精の売買
・妖精のパートナーへ虐待動画を送る精神的加害行為』
全てが本当のことであり、それをしたために1番は捕らえられた
その際に1番の親友や家族はその場で悉く殺された
売買に加担した虐待厨も同様である
犯罪には人間も加担していたが、
彼らは特級の重犯罪者として一生を刑務所で過ごす事になっている
「てめぇら虐待厨は生きてるだけで罪なんだ!!」
「返してよ!
あんたたちが殺したあの子を返してよ!!」
「あいつがくたばったのに、なんでお前らは笑って生きてられるんだ?
苦しんで死ね、地獄から天国のあいつに詫びろ」
観客の中には、虐待厨の犯罪被害者が少なからず居た
それは警備の兵士や職員も同様だ
もし、脱走を試みれば処刑方法が彼らによるリンチになるだけだ
つまり観客席に逃げ込んでも観客が処刑執行人になるだけであり、
殺しの素人である彼ら彼女らによる死は長い苦痛が約束されている
反対側の壁の向こうは武装した警備や兵士がいる
わざと低く設置され鉄条網すら無い壁は
そうした『無駄なあがき』をする虐待厨を殺すゲームのために設置されたものだ
この場で確実に楽に死ぬ方法は、大人しく処刑されることだけなのだ
353
:
最後の階段 2/3 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2023/07/23(日) 17:04:46 ID:NQXSevP20
ふと、1番は処刑台に違和感を感じた
近くに転がっているゴミ袋とは明らかに違った
何かが転がっている
しかも音を出している
「おいおい、まだ生きてるのかよ?」
処刑人が呆れたようにそいつを蹴飛ばして転がした
「トドメを刺しますか?」
「いや、いい、死ぬまで苦しませてやれ」
1番はそれが、つい先ほどまで処刑されていた
別の虐待厨だと悟った
手も足もない、胴体と頭だけのどす黒く変色したそれが
どんな責め苦をこの場で受けたのか・・・・・
1番は一週間前から連絡が取れなくなった友人を思い出した
「こ、ろ、し・・・」
「いや、生きろ」
職員たちはその変色虐待厨の手当てを始めた
「お前の処刑はあと99回は残っているんだ
まだ死ぬなよ?」
どんな罪を犯せばそんなことになるのか、1番には分からない
「住居不法侵入に強盗致傷、『飼い殺し』ときたら
これでも生ぬるいほうだぜ」
職員の一人のつぶやきが1番の耳に入る
1番はそれと自分の罪を比較した
あまり大差はない
逃げて殺されたほうが楽だろう
1番はそう思った
思った以上決断は早かった
「あ、こいつ!!」
観客席側に向かって走る
しかし途中で何かに足を掴まれて転倒した
「だ・・・・げ・・・・・で」
自分の足を掴む奴を見て1番は悲鳴を上げた
それは今までゴミ袋と思っていたものだった
でも、違った
それはゴミ袋ではなく、全身をどす黒く変色させた虐待厨だった
「なんだ、そいつが気になったのか」
追いついてきた看守が1番の後頭部を殴りながら言った
「そいつは、元預かり屋だ
正体を隠して客から家族の命と金を巻き上げていたヤツだ」
「すぐに死なないように処置してあるけどな
しかし、しぶといなぁ
親族もグループも、全員地獄に行ってるのによ」
1番は処刑台に引きずられながら周囲を見た
岩だと思っていたのは全身をコンクリートで固められた者
落ち葉から突き出ている腕、生きたままプラスチックで固められ樹木になっている者
処刑場とは、処刑を行う場所だ
これが彼らの処刑ならば何ら違和感は無い
彼らの処刑は執行中であり生きて出ることは不可能なのだから問題ない
354
:
最後の階段 3/3 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2023/07/23(日) 17:06:26 ID:NQXSevP20
1番はもう他人の心配をする余裕は、なくなっていた
ディスプレイには罪状に『脱獄未遂』が追加されていた
「生かせ!生かせ!生かせ!生かせ!生かせ!」
入ってきた時とは真逆の言葉が観客から浴びせられる
それは決して慈悲ではない、逆だ
この場において速やかな死ほど救いは無いのだから
「まぁいっか、どうせこれってすぐ死ぬ奴じゃねーし」
「延命処置を入れれば同じだよな」
死刑執行役はそんな会話をしながら1番に歩み寄った
両手足を縛られた1番は、もう動けない
「じゃ、まずは腕と足をゼリーにして
そんで点滴と薬物を投与しつつ治った骨を折り続けようか」
一人がそう言うと、死刑執行役は交互にハンマーを振り下ろした
1番の絶叫が刑場に響き、観客らの心を潤した
死刑執行役はそれを感じ取ると、
彼ら彼女らの望み通り長く苦しむ場所にハンマーを振り下ろし粉砕していく
やがて1番は全身の骨を砕かれたが生きていた
いや、生かされていた
先に処刑された虐待厨たちが、くたばった後も3年も生き延びた
その死因は、たまたま起きた地震で生命維持装置が壊れ
外れたチューブから体内のモノが噴出しまくったことによる空洞化死だったという
(おわり)
355
:
うまれたもの 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2023/08/08(火) 14:46:46 ID:knsUrE/s0
「た、助けてくれ、なぁ、頼むよ!」
「このケガを見ろよ、もう何もできねぇよ!」
「救急車を、早く・・・」
口々に言う虐待厨を、女は文字通りゴミを見る目で睥睨した
そして、カバンから取り出したペットボトルのフタを開けると
そのまま動けないゴミどもに放る
「な、なんだよこれ、水じゃねぇな・・・?」
女は返答代わりにマッチを擦って火をつけ、放った
「ぎゃあああああああああああ!!!」
気化していたガソリンに引火し、虐待厨たちは火に包まれる
そいつらが全員絶命するのを見計らって、
女は消火器を使い火を消した
そして死体をゴミ袋に入れると乗ってきたワゴン車の後部に放り込み
自分も乗り込んでその場から去った
「また、か・・・!」
虐待厨の本部アジトは、支部がまた潰されたニュースで戦々恐々としていた
事件はすでに3年以上継続していた
警察の動きも鈍く、犯人はまだ捕まっていない
虐待厨に恨みがある者の仕業だと思われていたが
駆除組織をマークしても全くその犯行の動きがなく
ただただスパイとして潜入した虐待厨が殺されて消されるのを繰り返すだけだった
「あのアイゴどもじゃ無いとしたら、誰なんだ?」
虐待厨に恨みを持って報復に出る一般人は少なくない
しかし、犯行のどれもが素人のものではなかった
5分以内にアジトの規模に関係なく皆殺しにして
死体を残さず回収し、撤収する鮮やかすぎる手口
防犯カメラに映ったのは、「被虐生物」認定されている妖精の特徴である髪飾りを頭に付けた
レザースーツで全身を包んだ長髪の女だけだった
「個人でやるのは無理がある、フェイクだろ」というのが
その唯一の証拠に対する虐待厨たちの見解だった
「あのアイゴどもが何の関係もないわけがない!
よし、来週には奴らの巣に突撃するぞ!!」
虐待厨の長はそう締めくくった
その「来週にやる」という発言は実は先週も発せられていた
さらに、その先週にも
言うだけで実行しない、後回しになるうち会議の締めの定型句となっていたソレは
この時ばかりは違った
・・・・・・・・・
「来週には奴らの巣に突撃するぞ!!」
虐待厨の本部に仕掛けられていた盗聴器は
その発言をしかと拾い上げて駆除業者の耳に入れていた
「よく教えてくださいました、感謝します」
度々繰り返される虐待厨のスパイ行為に頭を悩ませていた
虐待厨駆除業者『ギャクバスター』の社長は、前の女性に礼を述べた
これだけの証拠があれば、依頼抜きで駆除作業ができる
駆除業者といえど企業という体裁である以上、
依頼などの理由なしで手当たり次第に駆除ができないのが実情だった
なお、彼女はこの企業の社員ではない、外部協力者だ
それも、このニュースをつい先ほど持ってきたばかりの
完全なフリーランスで報酬も最低限しか受け取らないことで知られている
名前のない女
ただ、虐待厨を見かけ次第に抹殺することで知られてもいた
かといって、それが憎悪に基づくものかというとそうでもない
彼女は確かに虐待厨を惨殺するが、機械的なものだ
時には、あっさりと虐待厨を殺すこともある
『ギャクキラーガール』の名前で
いつしか彼女は有名になっていた
「では、お願いします」
今日の彼女は依頼人だった
それも、ギャクバスターにとって渡りに船の獲物を狩る依頼だ
たとえ一円であっても引き受けていた案件を
女はものすごい高額の報酬を持ち出して申し込んできた
(さすがに法外なので、定められた金額のみ支払ってもらうことになったが)
「はい、お任せください!」
数時間後、虐待厨の本部アジトはギャクバスターにより全滅することになった
女はそれを遠くから双眼鏡で見届けると、興味を失ったように場を後にした
『ヒギャクセイブツは生きてちゃいけねーんだよ!』
『ヒギャクセイブツと仲良しとか、いけねーお嬢ちゃんだ!』
『悪い子悪い子悪い子』
まだ子供だった頃に家族同然の『友』を失った事件
それが女の一生の生き方を決定した
『虐待厨は生きていちゃいけない』、それが女の唯一の信条だ
だから、虐待厨は見かけ次第殺している
そいつが何をしていたか、何の罪を犯したかなど関係ない
一切悪さをしていなくとも問題ない
虐待厨というだけで、殺さなければならないのだから
それが正しいことなのだと、
あの日に虐待厨は教えてくれたのだから
「キリがないわね、ホント」
寡黙な女はワゴンに乗り込みながら呟いた
あの日、虐待厨の行動で生まれた
虐待厨を殺すため活動を続ける名前のない怪物
その頭には、あの日に失った『友』の形見が今日も揺れている
(おわり)
356
:
黄金期の終わり 1/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2023/10/10(火) 18:09:53 ID:u0ldGTNY0
ここは、とある国のとある町
「撃て撃て撃て!」
「奴らは人ではない!
ダニ未満の害悪だ!」
マシンガンで武装した一部隊が集団を襲撃していた
よく見れば一方は人間ではない
人間に似た生命体『虐待厨』だ
どうしてこうなったのか、話は過去に遡る
ほんの一か月前まで、虐待厨にも人権はあった
しかしそれはあくまで『一線を越えてはならない』というルールを
虐待厨側が守っていたため辛うじて保たれていた慈悲だ
人々も虐待厨を嫌ってはいたものの、殺したいほど憎いかというとそうではなく
手さえ出してこないなら無視していた
近寄ってきても追い払えば良かった
しかし均衡は突如崩れた
「お前ら、アイゴなんかに従って悔しくねぇのか!?」
ある一人の虐待厨がリーダーとして台頭したのだ
その虐待厨は、かつての虐待厨の歴史を賛美していた
飼いに手を出し駆除されたというバカすぎる失敗なのだが
そのリーダー虐厨はその話を神格化し犯人を崇めていた
「あいつらなんか怖くねぇ!
オレが証明してやるよ!!」
こうして、終わりは始まった
リーダー虐厨は散歩中の人間を襲い『飼い』を殺した
それも非力そうな女子供を狙って
さらに、保護施設や研究所といった施設にもテロ行為を働いた
勇気づけられた虐待厨らも我先にと続いた
人々は彼らを認めていたわけではない、無視していただけだ
人々は彼らが自分たちに無害だと認識していたから放置していただけであり
面倒くさいものを遠ざけていた、ただそれだけのことだ
しかし、牙を剥いてくるなら話は別である
盗みだけでなく殺し、それも女性や子供を狙った悪質な犯罪行為は
瞬時に人々の怒りに火をつけた
人々は虐待厨を嫌ってはいたものの、殺したいほど憎いわけではなかった
虐待厨が人間に手を出すその時までは
かくて人々に残されていた慈悲は霧散した
虐待厨は駆除対象として認識・認定され、虐待厨が知らない間に包囲は完成していた
「ヒギャクセイブツなんかと遊ぶ悪い子は」
パン!
「こちらベータチーム、子供を襲っていたムシを一匹駆除しました!」
人々を襲いに行った仲間が帰ってこないことに虐待厨らが気づいた時には
後の祭りだった
生け捕りにした個体から凄惨な拷問で口を割らせて引き出した情報をもとに
やがて、一斉駆除は始まった
人間を襲っていたとはいえ自分より弱い者たちにしか手を上げないクズどもが
日々の訓練で鍛え抜いた屈強な軍人に勝てるはずもない
たちまちにして、虐待厨は総崩れになった
一方的な虐殺の中でリーダー虐厨は捕らえられた
しかしそれで作戦は終わりではない
この作戦は『根絶』こそが目的だ
敵をせん滅し、初めて成功に終わる
害悪テロリストに認定されて3時間で虐待厨の一番大きな群れは終わった
リーダー虐厨は裁判にかけられた
判決は無罪
裁判長曰く
「この法廷は人間を裁く場であり、害虫を裁く場ではない」
リーダー虐厨は安堵の表情で勝ち誇り、罵詈雑言を吐き散らしながら
保健所へ送られた
自分が自由の身になると最期まで信じていたそうだ
その『処理』は裁判を含め全国ネットで中継された
虐待厨は、ようやく自分たちの置かれた状況に気が付いた
だが、もうどうすることもできない
人々の怒りは憎悪は、大きく燃え上がり世界中に燃え広がっていたのだ
357
:
黄金期の終わり 2/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2023/10/10(火) 18:12:14 ID:u0ldGTNY0
その後の一か月間で国中の虐待厨が同じように駆除された
軍人だけでなく一般市民による駆除も推奨され、
死体を持って保健所に行けば報償が貰える仕組みがいつしか出来上がった
冒頭に戻る、最後の群れが軍に追われているところだ
この群れのリーダー虐厨は『無間地獄の刑』を言い渡され、人々が好きな時に好きな苦痛を与えられるよう
虐厨の醜悪さ害悪さを記録した記念館の中で生かされ続けている
奪還計画はない、そんな余裕などない
本気になった人間たちを前に割り算や乗数の逆のような絶望的な減り方をした虐待厨は
いつしか自分が生き残ることに必死になっていった
「行けえ!」
「いやだぁ!!」
現に、この非常事態の最中にもかかわらず、虐待厨は別の虐待厨を捕まえて
部隊のほうに放り投げようとしていた
強い個体は弱い個体を放り投げる、自分だけでも助かるために
当たり前だが、それは単なる寿命の先延ばしに過ぎない
それもほんの数秒である
「待ってくれ、降伏する!」
両手を上げて立ち止まる虐待厨が現れだした
しかし返答は決まっている
鉛玉だ
ゴキブリをわざわざ捕虜にする駆除業者などいない
「クリ・・・?」
言いかけた兵士は気づいた、すぐ横に倒れている虐待厨が動いたことに
『オレは死んでるぞ、早くどっかに行』
パン!
「クリア!」
頭を撃ち砕き今度こそ兵士ははっきり宣言した
わずか3分で虐待厨の最後のグループは消された
それからさらに半年が経過した
その頃にはもう、虐待厨の中に過激な行為をしようと思う者はいない
テストに失格した許可証無き者は生存権すら無いからだ
人々どころか「ヒギャクセイブツ」も襲わない
居住を許された場所は厚く高い壁に囲まれ、その中には虐待厨しかいないからだ
壁の外に出たいと思う者は少なくない
しかし、口に出しただけでも警備ドローンに聞かれてしまえば
すぐに駆除ドローンが駆け付けてそいつを駆除した
虐待厨は壁の中に入ることは許されても出ることは許可証があっても決して許されない
人々は彼らが犯した罪を決して忘れないからだ
「オレたちの権利は、どうなっちまったんだ?」
そう問いかける虐待厨もいたが、その答えは「自分たちで勝手に手放した」としか言えない
ついこの前までは確かにあった自由も人権も、今の虐待厨の手には無い
いつしか当たり前の自由と人権があった時代は『黄金期』と呼ばれ
害虫未満に身を落とした虐待厨たちは、
ずっとその過去を振り返り渇望しながら生きていくことになる
自分たちが手放した、二度と帰らない「この世の天国」だった時期を
(終わり)
358
:
未知との初対面 1/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2023/12/08(金) 16:37:55 ID:WwJCOI6Q0
虐待厨の虐史は閻魔大王の前にいた
彼は言うまでもなく死んでいた
しかし、罪状が異常だった
「どういうことだ?」
虐史は閻魔に問いかけた
「身に覚えがない、と言いたいのか?」
閻魔大王は虐史を見下ろしながら言った
その恐ろしい顔と巨体は恐怖の対象ではあるが
それが気にならない程度のことが虐史に起きていた
「被虐生物なら飽きるほど殺したことは認めるよ
けどな
『地球上の人類をすべて殺した』とかありえねーだろ!?」
そう、虐史にかけられている嫌疑というか罪状は
『人類抹殺』だった
閻魔大王は顔をしかめた
この男は嘘を言っていない
しかし罪は事実だ
「いいだろう、これを見るがいい」
そう言って閻魔大王は巨大な鏡を指さした
そこには生前の虐史が映っていた
「お、珍しいのいるじゃねーか!」
虐史はその日、虐待対象を物色して街を歩いていた
変わった小さい生物を見つけたのは
その日の夕方ごろだ
ピンク色の、フワフワした生き物
親子なのか、二匹が並んで散歩していた
普通なら愛でる対象であるはずのそれを
「ひゃっはー!!」
虐史は踏み潰した
「ピィ!」
それだけで死ななかったのか、悲鳴を上げて訴えるが
「おら!」
トドメとばかりにその生物を踏みにじった
「びーびー!」
「お前もだよ!」
抗議の声を上げた親らしい一回り大きな個体には蹴りを見舞った
「ガガガガガガガガガ!!」
生き物にはありえない電子的な発声をした後で
それは溶けた
「くたばったかwざまあw
さーて、まだそのへんにいるかな?w
アイゴどもに見つかる前に絶滅させてやるwww」
映像は虐史の後ろ姿を映すが、まだ終わらない
虐史が去っていった後、あの生物の死体を映し続けている
突然、その死体が起き上がって空中に浮かび、合体した
それは、真っ赤に点滅しながら空に浮かんでいった
一定高度まで浮かび上がると、停止して点滅を継続する
「よく見るんだな、自分がしでかした事の顛末を」
閻魔大王がそう言い終わった直後
すべてが変わった
人間だけじゃなく、動物も植物も
すべてが消えた
アリ一匹、画面内にいない
359
:
未知との初対面 2/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2023/12/08(金) 16:38:51 ID:WwJCOI6Q0
「分かりやすくしてやる」
さらに場面は移り変わる
宇宙空間、そこに浮かぶ球体に画面が近づいていく
「第三惑星の浄化、完了しました」
「宇宙に出てくる前に始末できてよかった」
「もしも出てきていたら、我々も無事では済まなかったでしょうね」
見たこともない異形たちが、球体の中でそんな会話をしていた
それが、彼らの船なのだと虐史にも分かった
「これで、自分が何をしでかしたか理解できたか?」
声とともに映像が終わり鏡が元に戻る
「お前が攻撃した生物は、あの異星人たちのテスト用のロボットだったのだ」
知的生命体を察知したら、ドローンを送り込む
その科学力を調査し、性格を傾向を徹底的に調べる
自分たちに危険な行為をする奴らが出てくる前に、その芽を摘むために
「け、けど、こいつはオレじゃなくて
この宇宙人どもがやったんでしょ?」
その一言を発した次の瞬間
虐史の足元が消えた
「救いようのない罪人め
貴様は二度と現世には戻せぬ
無に帰るまで無間地獄に居るがよい!」
落下していく虐史の耳に無情な裁きが聞こえた
長い年月が経過した後
虐史は地面に叩きつけられた
周囲を見ると、見覚えのある顔がいくつもあった
そのどれもが苦痛に満ちた表情を浮かべ
断末魔に似た叫びをあげる
虐史が目の前にいても、気づく様子はない
「おい、何をしているんだ?
お前はこっち」
やがて虐史もその仲間に入った
途方もない年月、宇宙が何周かしたのではないかと疑うような長い長い時間
虐史たちは、ずっと責め苦を受け続けることになる
無に帰るその日まで
(おわり)
360
:
推しの卵 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/01/08(月) 22:46:06 ID:rK3PGMA60
その妖精は町のアイドルだった
ある日、妖精は卵を産んだ
町の住人は喜び、その誕生を見守っていた
その日までは・・・
「みい!!」
朝早く、妖精の鋭く大きな声が響いた
住民たちは顔を見合わせ急いで妖精が住んでいる広場に駆け付けた
すると、その場で一人の虐待厨が妖精から卵を取り上げていた
「ラッキー、こいつは高く売れるぜ」
このバカはこう言っているが、
妖精の卵の取引や密猟はこの国では固く法律で禁じられている
発覚すれば実刑判決は免れない
むろん、虐待厨はその場で人権が停止されるので処分も許される
「おいやめろ」
しかし、住人たちはとっくに人権が停止したそいつに律儀に抗議した
「かわいそうでしょ!」
「返してあげて!」
その場で射殺することも許されている相手に対して
住人たちは、とっくに停止した権利がまだあるかのように人としての扱いを行った
「ち、分かったよ」
自分があり得ないほどの優遇処置を受けたというのに
虐待厨は不貞腐れた顔をして妖精に卵を差し出した
妖精は嬉しそうに両手を差し出す
「返すぜ!」
「ぎゃあ!!」
虐待厨は妖精めがけ卵を投げつけた
卵は割れなかったものの固い地面にぶつかってバウンドし、親である妖精に激突する
「何しやがるてめぇ!!」
住人の一人はついに激怒し虐待厨を殴り倒した
他の住人たちは妖精の周囲に集まり介抱を始めている
「なんだよ、返してやっただろ!」
虐待厨は抗議の声を上げたが、それは火に油を注ぐだけだ
「あんな返し方があるか!!」
「人でなし!!」
「なんだとアイゴども!!」
虐待厨と住人の口論が始まって数分後
殴り倒した住人がマウントポジションで倒れた虐待厨の顔面に拳を落とし続ける中で
卵にひびが入った
「卵が割れたらそいつを殺そうか?」
「当然だ、こいつに生きる権利はもうねぇ!」
その場で当然のように出た死刑宣告を、虐待厨は信じられないという顔で聞いた
本来ならとっくの昔に出ているものであり
今この場でまだ生きていること自体が住人たちの恩情であるなどとは
微塵も思っていない
「みぃ・・・」
弱々しい産声が聞こえた
「おい、生きてるぞお!!」
住人たちは歓喜した
虐待厨を放り出して全員が卵と妖精の周りに集まる
やがて、卵から小さい妖精の赤ん坊が出てきた
しかし・・・・・・・
「ギ、ジ・・・・・・」
卵から這い出た後、その命は失われた
叩きつけられた時すでに致命傷を負っていたのだ
それを見た親の妖精もまたショクで絶命した
人々は嘆き悲しんだ
そんな人々に虐待厨は
「ざまぁw」
嘲笑を投げつけた
さっさと逃げればいいのにその場に留まり続けたことが、運命を分けた
振り返った住民全員が鬼の顔をしていた
虐待厨はようやく事態を悟って逃げようとしたが、時すでに遅し
「捕まえたぞ!!」
住人に服の裾を捕まえられて虐待厨は引き戻された
「こいつめ!こいつめ!!」
今度こそ住人たちは虐待厨を取り囲んで袋叩きにし始めた
「この棒の先に生首刺して晒そうぜ!」
「いいアイデアだ!!」
一人が持ってきた廃材の棒を前に住人たちは同意した
「な、なに言ってんだよ
悪い冗談は・・・」
まだこの期に及んでも自分が殺されないなどと夢見ていた虐待厨は
直後に現実を見た
「いぎいいいいいいいい!!
ちぎれる!
首がちぎれる、やめろおおおおおおお!!」
力任せに胴体と頭を掴まれ、反対方向に引っ張られる
「千切れるじゃねぇ、千切るんだよ!!!」
「死ねや害虫!!」
数分後、大きな音を立てて虐待厨の首と胴体は永遠に分かれた
「あの子に手を出したバカの末路はこうだ!!」
宣言通り虐待厨の断末魔の苦悶の張り付いた生首は目立つ場所に晒された
「よくもあの子らを殺したな!!」
「いい気味だ!!」
「これで、浮かばれるといいな」
誰もがその虐待厨の生首に憎悪と怒りをぶつけた
そこへ・・・・・・
「ひでぇ」
「たかがヒギャクセイブツのクソベビ一匹に
そこまでムキにならなくても・・・」
通りすがった別の虐待厨たちがそうつぶやき、そそくさと場を後にした
それを、一部住人は聞き逃さなかった
3日後
さらに多くの生首がそこに晒された
その時には町に生きている虐待厨は一匹もいなくなっていた
(おわり)
361
:
地獄すごく変 1/3 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/03/28(木) 00:15:03 ID:y9hW/aws0
その日
「主文、被告を死刑に処す!」
虐厨の虐蔵へ、至極まっとうな判決が下った
「けっ、この国はクソだ!」
虐蔵は囚人護送車の中でつぶやいた
自分はただ『ヒギャクセイブツ』に本来の扱いを、
それを可愛がる間違った子供に「正しい教育」をしただけなのに
こんなことは間違っている
虐蔵は本気でそう思っていた
「こいつか、今日来る予定の児童殺傷犯とかいうのは?」
虐蔵は目を丸くして相手を見た
男の服装から看守だろうというのは分かる
だが、首から上は人ではない
鬼だ、しかしよく見るとそれはお面だ
今はハロウィンの時期じゃないし節分はとっくに過ぎている
何かイベントがあったかと、虐蔵は頭をひねって考えた
「確かに引き取りました、あとは任せてください」
「ええ、お願いします」
格好とは裏腹に、ものすごく丁寧かつ礼儀正しく
看守は警察から虐蔵を引き取った
「来い」
ただそう言われて虐蔵は看守の後を歩く
逃走防止の二重のドア、さらに向こうの頑丈な防音のドアをくぐる
その先には長い廊下が続いていた
「ぎゃああああ!」
虐蔵は逃走防止の手錠だけでなく、首には鉄の首輪がされ
「ひいいいいいい!」
それにつながれた鎖は看守の手の中だ
「ゆるじでえ、ぐあああああ!」
だがそんな事はどうでもいい
ある程度の広さの廊下を二人は歩いていた
その廊下は、左右の部屋から響く悲鳴で満たされていた
部屋と廊下の間は強化ガラスで仕切られているため、中は見えた
巨大な包丁で切り刻まれる者
体に描かれた線に沿って刃物を入れられる者
刃物が刺さった山に鞭で尻を叩かれ登らされる者
煮えたぎった赤い湯のプールに落とされ棒で叩かれ続ける者
思い描いていた刑務所とはまるで別の世界が、そこにあった
「お、おい、ここはどこだ?」
私語を慎めと怒鳴られることも覚悟していたが聞かずにいられない
予想外にも、看守は虐蔵の問いかけに怒らず答えてくれた
「どこって・・・見りゃわかるだろ
地獄だよ」
確かに見れば分かる
だが、虐蔵はそんな事を聞きたいわけじゃない
「ここは、刑務所じゃないのか?」
「だから、刑務所で地獄だよ」
看守は一呼吸おいてから続けた
「オレたちの仕事はお前を殺すことじゃない
痛めつけ苦しませることだ」
虐蔵は、わずかな法知識を手繰り寄せ反論を試みた
「死刑判決は、どうなるんだ?」
「ああ、どうせここから生きて出ることはできねーから
実質死刑で合ってるぞ」
「拷問は法律で禁止されてるはずだ!」
「てめぇ、まさかまだ自分が人間だと思ってんのかい?」
看守は心底呆れたことを隠さずに言った
「お前の人権は、とっくに無くなってるんだよ
いや、『自分で捨てた』が正しいか?」
問答をしている間にも、歩みは進められる
恐ろしいのは、奥に行けば行くほど責め苦の内容が
よりエスカレートしている事だった
362
:
地獄すごく変 2/3 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/03/28(木) 00:15:53 ID:y9hW/aws0
大きな串に刺され生きたまま火に炙られている者
裸で氷の世界に放り込まれ、看守が談笑している温かい室内を見せられる者
温かい食事を仲間と談笑しながら頬張る看守たちを
強化ガラス越しに見せられる、ガリガリに痩せこけている者
火炎放射器を持った鬼看守に炎で炙られ追い立てられる者
「地獄か、ここは・・・」
虐蔵は絶句して思わず呟いた
「言っただろうが、地獄だと」
同行している看守は呆れ気味に答えた
「あの、オレ、どこに行くことになるんですか?」
虐蔵の願いは、「できるだけ軽い部屋に入れられること」に変わっていた
もしも仏教に詳しい知識があったら、それは叶わぬ願いだと悟れたはずである
各部屋のガラスの前のプレートには、対応する仏教の地獄の名前が書かれていた
それは刑務所の入り口から奥に行くにつれ、重い地獄の名前になっていた
「安心しろ、もう着いたぞ」
そう看守が言った時には、彼らは廊下の奥の端に着いていた
「失礼します」
看守はノックをしてからドアを開ける
その向こうには白衣の人物が数人いた
「お疲れ様です、いつもありがとうございます」
「いえいえ、仕事ですから・・・」
そんな会話を聞きながら虐蔵は身震いしていた
どこの部屋に入れられるのか、まだ答えを聞いていない
「すいません、オレの部屋は・・・」
「ここだよ」
看守は答えた
虐蔵は胸を撫で下ろした
少なくとも先ほど見てきた責め苦は受けないで済みそうだ
そう思っているが、しかし
『無間地獄』というプレートがその部屋のドアにあるのを
虐蔵は見落としていた
「ではまず、耐久テストから始めよう」
「え」
看守の代わりに屈強な男が進み出て虐蔵の腕をつかんだ
「来いよ、ここに来たってことは相応の罪を犯したんだろ?
だからオレたちは容赦しねぇ
てめぇが奪った命に詫びろ、できる限り長く生きて償え!!」
363
:
地獄すごく変 3/3 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/03/28(木) 00:17:36 ID:y9hW/aws0
『無間地獄』または『阿鼻叫喚地獄』
地獄の最下層に位置する、最も重い罪を犯した罪人が落ちる場所
虐蔵が来たのは、まさにそこだった
ただし悲鳴は無い、いや、出せない
「実験動物に声はいらないな」「うるさいだけだしね」
真っ先に声帯を切除されたから
そこから先は、見てきたことがましと思える地獄だった
切り刻まれては治され、毒を投与されては解毒剤を打たれ
臓器を取り出されては別の臓器を移植され・・・
おおよそ人道に反する、あらゆる実験・研究がそこで行われていた
しかし虐蔵は虐待厨だ、それも死刑囚の
よって人権はすでに停止している、だから問題ない
「ったく、変なクスリばらまきやがって馬鹿どもが・・・」
「作った奴らの人権は、すでに停止したそうだ
じきにここに来る日も近いだろう」
「そっかそっか、じゃあアイツラで実験できるかもな」
虐待厨が『ヒギャクセイブツの駆除』を目的に定期的に薬剤を散布し
生態系に深刻な打撃を与えたり、人々やそのパートナーに害をなす事態が続出
深刻化していた
ここができたのも、そういう裏の事情があったためだ
そして職員のほとんどは、虐待厨による被害者である
パートナーを殺される、肉親に手を出されるなどされた者も少なくない
だからこそ、研究者や職員は虐待厨を人として見ることはない
人語を話すだけ、人に似ているだけの危険な動物というのが共通認識だ
虐蔵は10年以上も実験や研究に身を捧げた後、
死ぬことすらできない状態で『ストック』に固定された
ただ生かされるだけ、動くことすらできない毎日
唯一彼がここから出ることができる可能性は、
停電による生命維持機器の停止だったが
あらゆる可能性を想定し自家発電システムまで完備したこの施設で
それはあり得ない
「殺してくれ、おれを、ころしてくれ・・・」
前を通る職員に声を出せないまま、虐蔵は今も訴え続けている
(おわり)
364
:
虐の勝利者 1/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/05/22(水) 20:54:06 ID:gSSYnZ6Q0
虐成は虐待厨だ
しかし、他の個体よりも頭が良かった
拾ったノートPCで違法にネットをつなぎ動画を見たことで
彼の人生は変わった
「こんにちは、虐成神で〜す!」
彼は今や虐待動画の投稿者として名を馳せていた
実装石・ゆっくりetcと、対象は多岐に渡った
たまに外に出て『狩り』の生中継をすることもあった
当たり前だが、その目立ちたがり精神は彼の寿命を縮めた
映像からおおよその場所は特定され
『狩り』の最中に彼は捕えられ連れていかれた
これは、史上稀にみる『勝利者の虐待厨』の末路の物語である
「貴様のせいで、多くの罪なき命が失われた」
「希少種の中には、地域絶滅が確認されたものもいる」
「迷子の妖精や”飼い”たちまで手にかけていたな?」
「手にかけた命や、その遺族に対して申し訳ないと思わないのか?」
連行された先で早速、虐成は取り調べを受けた
虐成はしかし、胸を張って答えた
「ば〜っかじゃねーのwwwwwww
アイゴがいくら苦しもうと知ったことかwwwww
むしろゴミの駆除に貢献してやったんだ
ありがたく思ってほしいわwwwwwww」
いつもなら、ここでキレた虐厨ハンターが死ぬまで続く拷問を開始するが
今回は違った
それは、虐成がしでかした犯罪の種類が大きく関与していた
「貴様のせいで、泣いている遺族は少なくない
貴様のせいで、生き甲斐を失い自ら命を絶った人もいる」
「新しいペット買えよwwwww
そいつの惰弱はオレのせいじゃびょ!!」
とうとう我慢の限界に達した一人の拳が虐成の左頬を抉った
「よせ!!」
しかし、手を出した男を仲間と上司らしい男が制止する
「・・・・・?」
男は渋々、手を引っ込めた
虐成は訝しんだ
虐厨ハンターは、そんな甘い連中ではないはずだ
虐成ですら、こいつらを返り討ちにしない限り
生きて出ることはできないと覚悟してきている
(もちろん返り討ちにする覚悟のほうだ、殺される覚悟などしていない)
「アカウントの情報をよこせ
お前が広めた情報はすべて消す必要がある」
そろそろ部下たちも限界だろうと踏んだ上司らしい男は
そう切り出した
虐成がすぐに殺されない理由は、これだった
アップロードされたサイト運営に連絡しても、すぐに対処というわけにはいかない
当人のアカウントを利用して削除するのが一番早い方法なのだ
「これは、司法取引だ
素直に応じるなら減刑してやってもいい」
虐成の拡散した動画の影響はすさまじかった
それまで禁忌とされていた『飼いへの手出し』すら、今では平気で行われている
どころか、『ヒギャクセイブツ』に関与した人間への手出しまで起きており
死傷者がすでに出るなど、事態は深刻化していた
(もちろん、犯人虐待厨は捕獲後に嬲り殺しが作法とされている)
しかし、虐成は自分が有利だと知るや否や、こう切り出した
「へ、へへ、動画はもう拡散しまくって消せないもんね
オレの勝ち〜!」
虐成は自分のアカウントだけでなく、あちこちの無料サイトにまで
動画をアップロードしていたのだ
「つまり、生かす価値はもうないってことか」
絶対零度
声を上げた男の言葉の温度はまさにそれだった
「てめぇが選んだ道だ、楽に死ねると思うなよ?」
「あーあ、せっかく生きて出られるかもしれなかったってのにな」
虐成は自分の発言が何を招いたかを、理解した
すがるように男たちの上司を見たが
上司は首を横に振った
「好きにしろ、ただし殺すなよ」
365
:
虐の勝利者 2/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/05/22(水) 20:57:46 ID:gSSYnZ6Q0
虐成はあらゆる拷問を加えられ、ボロボロになった
虐成が拷問されている間もサイト運営会社への連絡や
虐成のパソコンを解析しての履歴の確認といった作業は進められた
しかし・・・・・
「分かった、お前の勝ちだ
オレたちはお前を殺すことを諦める」
一度拡散された情報は消すことは困難だった
「アイゴざまあああああああああああああwwwwwwww」
ボロクズ虐成は高らかに勝ち誇り、部屋中に虐成の笑い声が響いた
「その元気があるなら、まだ延命処置は可能だな」
部下たちに班長は冷静に告げた
「すべての動画を消し終わるまで、こいつを生かす」
「そういうことですね、すぐ用意します」
部下たちは皆、笑みを浮かべた
「は・・・?」
虐成は虐待厨だ
しかし、他の個体よりも頭が良かった
だから、言葉の意味を察するアタマはあった
「長生きしてくれよ、天才サマ?」
班長は満面の笑みで虐成に言った
あれからどれだけの月日が経過しただろう?
一年か、三年か・・・
それとも十年か?
虐成は一つの部屋の頑丈なベッドに縛り付けられていた
股間は排泄物を処理する装置につながれ
口からは訳の分からない、しかし栄養はあるドロリとした液体を管から流し込まれる
誤嚥を防ぐために管は直接食道に縫い付けられていた
両手足には点滴と輸血の管が刺されており、
髪の毛を含む体毛はすべて剃り落とされ永久脱毛処理済みだ
自殺を防ぐために舌は切除され歯もすべて抜かれ
さらに人工呼吸器まで取り付けられていた
「ぶぐおおおおおおお!!」
そして、時折激痛が虐成に走る
その原因は、体のあちこちに刺された針と
それにつながった管だ
管はそれそれが対応するボタンに伸びていて、
ボタンを押せば電流が流れ好きな部位に激痛を与えられるという仕組みである
技術革新が起きるたびに各装置は最新のものにされた
長い年月が経ち、拷問班も顔ぶれが次々と変わった
しかし虐成は変わらず縛られたまま痛めつけられ続けていた
「班長、例の動画が見つかりました」
「分かった、また十年ほど延命中止を延期するとしよう」
虐成自身が言ったとおりである
一度ネットに出たものはすぐには消えない
だから完全に消すのは不可能だ
そういうわけで、虐成はずっと生かされ続けている
「殺してくれ」と懇願することも舌を失った今はできない
自ら死ぬこともできない、そもそもここの者たちは許さない
唯一の望みだった「寿命」も、虐待厨の寿命を延ばす薬のせいで断たれた
皮肉にも、その薬の開発者は長生き願望を持つ虐待厨だった
いつしか、虐成は施設に常備されている名物となった
「こいつ、ずっと置きっぱなしですけど、なんすか?」
「さぁな、オレが新人の時からずっと置いてあるぜ」
虐成は、あらゆる実験が終わった後は、職員のストレス発散のおもちゃにされ
そしていつしか飽きられた
長い時間が経ち、いつしか彼が起こした事件は過去のものになった
彼のことを知る職員も、いなくなった
やがて・・・
「先輩、例の動画拡散事件が解決したらしいっすよ」
ついに虐成の待ち望む時は来た
部下へ後輩へ受け継がれてきた草の根活動が実を結び
虐成が拡散した動画が奇跡的にすべて削除完了したのだ
これで、楽になれる
虐成はそう思った
「いやぁ、本当に長かったわね」
しかし、職員たちは談笑しながら虐成からフェードアウトしていった
そう、もはや虐成がどうしてそこに居るのかも忘れられていたのだ
よって、動画の完全削除が為されたとしても
彼をこの世から解放する職員は、いない
ずっとそこにあるのが当たり前になっていたため
『目障りだけれど、管理しておかないといけないもの』という
惰性もすでに出来上がっていた
ここの職員は虐待厨に深い恨みなり嫌悪なりがある者ばかりだが、
かといって私情で施設の備品を壊すほどのバカはいない
ましてそれが長年施設に置かれている記念碑のような備品となれば、なおさらである
時代は進み、虐成のような境遇の虐待厨も増えていった
技術も進歩し、虐成らの世話はAIが全自動で行うようになった
そこにある理由も忘れ去られ、虐成は施設に生かされ続けた
彼らが楽になる時は
人類が滅びAIがすべて停止した時くらいだろう
(おわり)
366
:
害獣指定の理由 1/3 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/07/10(水) 19:25:48 ID:9.SGGXac0
「なんだよ、これは!?」
ここは、虐待厨の虐助の家だ
飼いゆっくりの誘拐事件が起きたために捜査班が結成された
そして捜査の末に犯人を突き止め、明け方に踏み込んだのだが
ちょうど犯人の虐助はビデオの編集をしている最中だった
「やめてね、れいむのお姉さんをいじめないでね!」
「だったら、言うこと聞くんだな」
動画の中で虐助は、誘拐したゆっくりを虐待する前にそう言い放ち
逃げる気力すら失わせていた
「おいてめぇ、どういうこったこれは!?」
虐助は虐待されて瀕死のゆっくり達を見て憤った捜査班の面々に
その場で殴る蹴るの暴行を加えられて素手のボロボロだったが
構わず動画を確認した班長は胸倉を掴んで問い質した
「裏で流通させようと・・・」
「んなこた聞いてねぇよ!!
こいつはお前がやったんだな!!?」
男の剣幕に、虐助は首を縦に幾度も振った
「このビデオは押収する
あとてめぇも来い、二度と娑婆に出られると思うなよ?」
もちろん『飼い虐待』という重大犯罪を犯した虐助は生かしておく道理などない
裁判を待たず保健所に送られ殺処分されるだろう
しかし、問題は虐助の起こした行動にあった
そう、「人間への加害行為を示唆する発言」だ
押収されたビデオは、対虐委員会の面々に衝撃を与えるに十分すぎた
虐待厨は今まで、『飼い』と連中が呼んでいる
人間の家族の一員だったりパートナーだったりする
『ヒギャクセイブツ』に手を出し、相応の地獄に送られることはあっても
はっきりと人間に対する加害行為を仄めかしたことはなかったからだ
理由は簡単、虐待厨が弱いからである
なんなら運動をろくにしていない一般人にすら負ける
しかし、このビデオの撮影者は明らかに
ゆっくりれいむのパートナーを殺害する意思がある
そう判断されるに足る言葉を口にしていた
ここまでなら「いつもの大言壮語」で済んでいたが、
ゆっくりれいむのパートナーが女児であることが判明したため
そうも言えなくなった
「あいつら、大人はともかく子供相手なら・・・」
委員の一人はそう口にしたが、最後まで言うことはできなかった
その危険性は考えなかったわけではない
そんなことをすれば、最大のヘイトを住人たちから買う羽目になり
自分はおろかグループ全体が刈り尽くされる
その程度の分別くらいはあるだろう、という思いが誰にもあった
しかし、その程度の考えすらない脳たりんなら?
やる可能性は、ある・・・・・・
367
:
害獣指定の理由 2/3 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/07/10(水) 19:27:11 ID:9.SGGXac0
会議は紛糾した
どうやって人間社会に対し直接的な加害行為を行う意図を持つ
危険な虐待厨かそうでないか、調べる術などない
かといって、被害が出てからでは遅い
「面倒だ、すべて潰せ」
三日にわたる議論の最終的な結論は、そうなった
しかしこれは、至極まっとうな流れである
今の今まで、社会に害なすゴミ種族が
かろうじて生きることを許されていたのは、
その矛先が人間に向くことが無かったからだ
しかし、人間に矛先をむけるならば別である
ただの害獣だ
元々、虐待厨は狂った思考を勝手に他人に押し付けて
他人に嫌がらせすることしかしない種族だ
「かわいそう」などと考える者は委員会に一人もいなかった
これは、当たり前の話でもある
人を襲う獣は社会から駆逐しなければならない
人肉の味を覚えた獣は駆除しなければならない
人間社会が存続する上での常識だ
こうして成り立ってきたのが人間社会なのだ
虐太は妖精専門の虐待厨だった
近くに妖精のパートナーがいようがお構いなしで襲い掛かるほど
凶暴な害獣だった
それでも、人間は殺さないように気を付けてはいた
(もちろん、パートナーへの手出しの時点で処刑はすでに確定だが
虐太は知る由もない)
「おらぁ!」
その日も虐太は、妖精の近くにいた女児を蹴飛ばして気絶させると
妖精を乱暴に掴み、駆け出した
程なくして銃声が轟いた
「ひぎぁあああああ!?」
右足がちぎれて、虐太は転倒する
「良かった、気を失っているだけだ!」
数人の若者が倒れている少女を介護していた
誰かが呼んだのか、救急車の音が近づいてくる
もちろん、虐太を乗せるためではない
「へ・・・?」
猟銃を持った男は冷たい目で虐太を見下ろすと
頭へ密着させた状態で引き金を引いた
「よしよし、もう大丈夫だぞ」
そして、力を失った手から捕まっていた妖精を救出する
「ぎべ!」
茂みの中から引きずり出された見物者の虐待厨は
即座に地べたに引き倒されて頭を踏み潰された
「こんなとこにもいやがったか」
「近辺の害獣はすべて駆除しろ!
危険なグループは根絶やしだ!!」
この日、虐太という虐待厨はこの世から消されたが
彼が引き起こした事件は、この先永遠に残ることになる
『決定打』という形で
368
:
害獣指定の理由 3/3 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/07/10(水) 19:27:47 ID:9.SGGXac0
虐助の動画と虐太の襲撃事件は世間を震撼させた
何より、虐太が逃げ足の速さで犯行を繰り返していた事実は衝撃を与えた
もちろん、事件を「取るに足らないこと」ともみ消していた
地域の責任者は責任を問われ、刑務所に収監された
そして・・・・・・
『特定不倶戴天害獣』という特別枠が害獣への取り決めに設置された
「虐待厨」はその枠に入れられた最初にして最後の生物になった
ほどなく、全国規模の虐待厨狩りが行われた
一年後、「特別区」を除いて虐待厨の居場所はなくなった
食料の供給だけが行われ、常に監視されるディストピアのような区画だ
しかし、外に出れば、即座に殺される
もはや「特別区」以外に虐待厨が生きられる場所などない
「どうして、こんなことになっちまったんだ?」
まずい配給を口にしながら、一人の虐待厨がつぶやいた
彼のつぶやきは、もっともであろうが
しかし、すべては虐待厨という種族全体が引き起こした数々の事件が原因だ
最初こそ甘い顔をしていた人々もいた
慈悲もあった
それらを失くしたのは虐待厨たち自身の数々の言動だ
「これは、お前らが望んで欲した罰だ、受け入れろ!」
同時刻、脱走を図り発見された虐待厨が同じ言葉を発したが
そう返されて射殺された
この世界の虐待厨に、未来などない
(おわり)
369
:
理屈とルール 1/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/08/14(水) 23:56:33 ID:rpzSplPA0
ここは、とある公園
「はい、また一匹♪」
「g、ぐげぇ・・・・・・」
虐待厨が一人の男に次々と吊るされていた
「なんでこんな事するんだよ・・・」
仲間が次々と目の前で殺されていく様を見せつけられた虐待厨は
逃げればいいのに腰を抜かしたまま、相手に向かってそう言った
「オレはお前ら虐待厨には、どこまでも残酷になれる人間だからだよ」
言いながら話しかけてきた虐待厨の首にロープを巻き付ける
「やめて、やめてくれよ・・・死にたく・・・・・」
その一言で、それまで笑みを浮かべて鼻歌交じりだった相手は
鬼の形相を浮かべ虐待厨を睨みつけた
「散歩に出て公園で遊んでいただけの、オレの魔理沙たちを
遊びで殺しといて、そいつはねーだろ?」
その時だった
「たかが、ゆっくり三匹潰しただけで文句を言うアイゴはお前か?」
「副会長!」
虐待厨は公園に来た初老の虐待厨に喜色の声を上げた
「・・・・・・・・・」
「ぎゃぶぇ!!」
鬼は無言で虐待厨の首を力任せにねじり切った
「貴様、オレの大事な部下をよくも・・・・・ぎゃぶ!!」
返答は無言の拳だった
一撃で副会長は鼻血を吹いて転倒し、後頭部を地面に打ち付けた
「げ、が、やめ・・・ぎぇ・・・」
顔面を鷲掴みにすると、幾度も頭を地面へ叩きつける
やがて声がしなくなり、固体の音が液体になり、
副会長の頭はこの世から永遠に消失した
鬼は副会長の服を漁ると、中から名刺を一枚取り出した
そこには、副会長の所属する虐待厨のアジトの住所が書いてある
鬼は嗤った
370
:
理屈とルール 2/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/08/14(水) 23:57:24 ID:rpzSplPA0
「やめろ、やめてくれえええええええ!!」
「やーだよ、ば〜か♪」
鬼による殺戮が虐待厨のアジトで吹き荒れた
次々と殺されていく虐待厨たち
鬼は決してまとめて殺そうとはしない
一匹また一匹と、丁寧に殺していった
「どうしてこんな事するんだよ!!」
「楽しいからに決まってんじゃん!」
その場にいる虐待厨の全員が「嘘だ」と思った
鬼は血の涙を流しながら、虐待厨を次々と手にかけていたから
「おまえーらが、オレのあの子らにしたことを
きっちり返しているだけなんだよな〜!!」
虐待厨達には、理解できなかった
彼らは自分たちの痛みには人十倍敏感だが
他人の痛みは旨いオカズとしか認識していないからだ
「地域ゆも飼いゆも、関係ない!
被虐生物は俺たちのオモチャだ!」
他の地域で聞かれたら即駆除モノの自殺じみたスローガンを
この組織は抱えていた
どうしてこれが許されたのかというと・・・・・・
「お、おい、オレらはこの地域に許されてるんだぞお!」
「そうだ、この地域の警察が黙っちゃいねーぞ!」
この勘違いだ
うっとうしいから無視されているだけなのに
彼らは勝手に自分たちの人間への優位性を頭の中で作り出し
それを信じて疑わなかった
さらに言えば、彼らに甘い顔をしていた地域のリーダーは
すでにその責任を問われ刑事罰が科せられていた
虐待厨たちの行動は度を越していたのだ
共犯者は裁かれねばならない、二度と娑婆に戻ることはないだろう
「そうか奇遇だな、オレも許されてるんだよ
基本的人権ってやつにな!」
鬼はあくまで人間だ、虐待厨ではない
被害を受けた場合、自分の力で実力行使を行い
現状を回復するのは当然の権利として法律に明記されていた
被害が出た時点で虐待厨は人権を失い、動物ですらないゴミと化すから
法律に矛盾はない
野生動物を勝手に駆除するのは違法だが、
鬼は『道に落ちているごみを拾ってゴミ箱に捨てている』だけだ
咎める人間など、いるはずもなかった
371
:
理屈とルール 3/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/08/14(水) 23:58:29 ID:rpzSplPA0
殺戮の嵐は三十分間ほど吹き荒れた
鬼が去った後、清掃業者がアジトに来た
「た、助かった!」
息をひそめて殺戮を生き延びた虐待厨がいた
清掃業者が来たことを悟ると、彼は物陰から飛び出た
「助けてください、実は・・・」
事情を説明しようとしたその口に、容赦なく金属製のホースの先端が突っ込まれ
液体が放出される
「ごぎょおおおおおおおお!!」
肌をド紫に変色させて最後の虐待厨は、くたばった
「他にもまだ生きているやつがいる可能性があるな」
清掃業者の仕事は掃除だ
ゴキブリを助ける物好きなどいない
そして実際にその予想通り、アジトはあちこちに隠れ場があり
じっと息をひそめ、仲間を売ってでも生き延びようとする虐待厨が
相当数残されていた
「じゃあ、いつものやつをやるか」
業者たちは後片付けをせずに建物から出た
「・・・もう、いいか?」
「いや、完全にいなくなるまで待とうぜ」
息をひそめている虐待厨たちは、じっと待った
その間に、奇妙なにおいが充満し始める
遅れて、煙が広がっていった
「か、火事だぁ!!」
これは完全な勘違いだ、いくらなんでも住宅密集地で焼却処理するバカはいない
ただの殺虫剤である
しかし、虐待厨たちには効いた
「開けろ、出せえええええ!!」
業者によって窓もドアも密閉処理されていた
「やっぱり、隠れている奴いたな」
業者は外でスマホゲームをしつつ休憩していた
彼らにとって虐待厨たちは『しゃべる害虫』、駆除対象に過ぎない
ドアや壁を叩く音がしなくなり、さらに10分経過後
業者は作業を再開した
生き残りの虐待厨を相手するよりも死体相手のほうがリスクはぐっと減る
これは、マニュアルにも記されている普通の手順に過ぎなかった
372
:
理屈とルール 4/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/08/15(木) 00:00:35 ID:2n2LaAxI0
「どうして害獣を飼ってるんですか?」
「恥ずかしくないんですか?」
同時刻、飼いゆっくりの散歩をしていただけの女性が虐待厨たちに囲まれていた
虐待厨たちは虐待厨のための機関紙を発行する組織の構成員だ
『報道の自由』は自分たちの身を守る盾になると信じて疑わない連中だった
確かにそれは盾としては機能していた
「やめてください、通してくださいよ!」
「逃げないでください」
「恥さらしのアイゴとして責任を取ってください」
この時までは
「おい、その人が困ってんだろ、通してやれ」
虐待厨たちの背後からの声に対する答えは決まっている
「これは報道の自由だ!」
「外野は引っ込んでろ!」
もちろん、鬼の答えも決まっていた
「なら、死ぬしかないねぇ!!」
3時間後、虐待厨たちの機関紙の発行企業は潰れた
物理的に
虐待厨たちは失念していた
本気でブチ切れた人間には法律も糞もないのだということを
それ以前に、人間に対する罪を虐待厨は犯してはならないということを
犯罪を行った虐待厨に対する裁きは死罪しかない
鬼は住民の救助と地域の治安維持に貢献したとして
後日、警察署長から感謝され表彰されたという
(おわり)
373
:
刑罰の復古 1/5 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/09/10(火) 23:26:47 ID:F9FE19dI0
その町では、二種類の知的生命体が暮らしていた
一方は人間、もう一方は人に似た「虐待厨」という生物だ
両者は互いの領分を分け合って暮らしていた
その日までは・・・・・・・・・
「おい、そっちにいたか?」
「いや、形跡も見つからん」
人間たちが慌てた様子でいるのを、虐待厨の長・虐治は見かけた
「あ、虐治、ちょうどいいところに!」
大体の虐厨は相手にすらされないが、虐治は別だ
厄介者の中でもだいぶマシ、何より人間を理解してくれていることから
珍しく重宝される立場にいた
そのため、必然的に虐待厨らは彼をリーダーに祭り上げた
虐治は「いい子ちゃん」とみなされ煙たがられてはいたものの
少なくとも虐治が健在なら人間たちは信頼できる彼の顔を立てる形で
一斉駆除などの殲滅行為を控えてくれる
犯人引き渡しで終わらず全滅させられることがデフォである今
やらかしたバカを引き渡せば手打ちで終わるグループの現状は天国といえた
そんな虐治だからこそ、人間は同胞に接するように協力を持ち掛けてくることもあった
「妖精のクリーが行方不明なんだ!」
声をかけてきた住民は、開口一番 叫ぶように言った
その個体は虐治も知っている
衣食住と引き換えに町の掃除を行う契約をしている妖精だ
「分かりました、聞いてみます」
『虐待厨を総動員して捜索に協力する』とは言えない
虐治がリーダーになってだいぶマシになったとはいえ、
バカをしでかす奴はちょくちょく出る
中には現状がいかに幸福かを理解せず、虐治を廃して過激なリーダーを据えるべきという
自殺でしかないことを堂々と主張する派閥もいた
だから、同胞を捜索に動員することはできない
発見を隠して家に持ち帰り虐待などされた日には、積み上げられた信頼を一瞬で崩しかねない
今の状況が虐治がコツコツ積み上げてきた『信頼』の上にあることを
虐治の周囲の虐待厨だけは理解してくれていた
374
:
刑罰の復古 2/5 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/09/10(火) 23:27:44 ID:F9FE19dI0
虐治はさっそく、同胞を拠点の会議室に集めた
「ああ、そいつならオレのとこで監禁してるぜ!」
その瞬間、空気は凍った
妖精の行方について問いかけた次の瞬間、コレである
発言したのは虐待厨の中でも過激派の虐吉だ
「な、な、な・・・・・・・・」
「なにさらしとんじゃ、ボケエエエエエエエ!!」
虐治の派閥は激怒して虐吉へ掴みかかった
「ったく、クソジジイ・・・・・・
妖精ごときで、あそこまで怒ることねーだろ」
しこたま殴る蹴るされた上に『早く解放しろ、さもなくば殺す』と脅された
虐吉としては面白くない
虐吉は虐治が、いかに苦労してきたかを
今の現状は薄い氷の上の館にすぎないことを、理解していない
ただ今の現状に不満を持ち、口うるさい連中を駆逐して
人間社会を制圧し、好き放題ヒギャクセイブツを虐待できる環境こそ望んでいた
「やっと、解放してくれるのですか?」
冷たくなった家族を抱きしめながら、見上げながら
虫かごの中の妖精は言った
「そうだよ」
ぶっきらぼうに虐吉は言った
無造作に妖精を掴んで虫かごから出し、木に縛る
「な、なにを・・・」
「見せしめだ」
『生きているならすぐ解放しろ』というリーダーの命令を、あっさりと虐吉は無視した
殴る蹴る叩くの暴虐をぶつける
「ちょっと、何してるのよ!?」
たまたま公園に来ていた住人の女性が、それを見咎める
「クリーじゃないの、あんたが捕まえていたのね!!」
「うるせぇ!!」
そして虐吉は、あっさりと『最後の一線』までも越えた
「きゃあああああああああ!!」
375
:
刑罰の復古 3/5 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/09/10(火) 23:34:46 ID:F9FE19dI0
虐吉は、女性の悲鳴で駆け付けた自警団に捕まった
その口から犯行の一部始終が語られ
虐吉の証言通り、自宅から複数の別の妖精の死骸が見つかった
そのあとの騒ぎは、まさに台風だった
『この子には絶対に手を出すな』
人間側は幾度も定期的に厳しく言っていたのに、
虐吉はそれを意にも介さなかった
さらに、クリーを助けようとした女性にまで危害を加えたのだ
ただでさえ最悪な子の状況に
クリーの絶命と、虐待厨側の虐吉釈放の要請という追い討ちが続いた
拠点とは別にある集会所の中で
「もう、どうしようもねぇ」
虐治たち良識派は項垂れた
同胞がここまでバカだとは思わなかった
信頼を積み重ね続けて、やっと築いた安住の地を
バカどもは破壊しつつあった
奴らは人間と戦って勝てると本気で信じている
「奴らを全員、引き渡そう」
虐治は、同胞の多くを見捨てる決断を下した
奴らは人間社会に適合できない
今回の事態は人間社会への宣戦布告も同義だ
バカどもが勝手に始めた戦争に巻き込まれるのは御免だった
「お届け物です」
その時、集会所のドアがノックされた
「待て、開けないほうがいい」
虐治は出ようとした仲間を制止した
しかし数十秒後、ドアに何かが叩きつけられ
集会所は吹き飛んだ
虐吉たちは爆発音を拠点から聞いた
「あいつらも、これでいなくなったな」
ぬちゃり、下卑た笑みを誰もが浮かべた
爆弾を包装したものを送ったのは彼らだ
包みを開けたら起爆するように設計されている
が、実際は、なかなか受け取りに出ないことに
イラついた運搬役がドアに爆弾を叩きつけて大自爆をかましたのが真相だ
しかしながら、その生死については彼らにはどうでも良かった
自分が大事なクズの集まりだ
生きるためなら仲間を平気で盾にできる虐待厨のみが、ここに集まっていた
そして、捕まったはずの虐吉が どうしてここにいるかだが
彼は事前に仲間に言っておいたのだ
「この作戦は、俺がいなけりゃ成立しねぇ」
金庫の暗証番号は、こいつの頭の中だった
別の虐待厨は金庫の開け方を知っていたが、肝心の暗証番号を知らない
虐治が焼き払う前のメモに書いていた暗証番号を盗み見たことがある
虐吉のみが正しい暗証番号を知っていた
だから、危険を冒してでも檻を壊し虐吉を彼らは助け出したのだ
「よし、開いたぜ」
仲間たちから離れて金庫を開けていた虐待厨が声を出す
「よし、武器を集める資金もこれで・・・」
金庫を覗き込んだ全員が絶句した
そこには金などない、ただ一つの透明なケースがあるだけだった
その中には一つのボイスレコーダーがあるのみ
突如、それが音声を再生し始めた
「このメッセージを聞いとると言うことは、
ワシを殺したな貴様ら?」
それは虐治の声だった
「お前らはもう助からん
お前たちが助かる手段はあった
だがそれは、ワシの頭の中じゃ
ワシが死ねば永遠にそれは失われる」
録音データのはずのそれは、今の状況を的確に指摘した
「ワシが人間たちのところに定められた時刻までに戻らないなら、
総攻撃が開始される手はずとなっておる
せいぜい抗ってみせるがいい」
全員が青ざめたのは、言うまでもない
まだ人間社会と争う準備は整っていない
武器弾薬も、これから調達するつもりだった
金庫の金を使って
「ふざけるな、クソジジイ!」
虐吉は八つ当たり気味にケースごとボイスレコーダーを放り捨てる
「そもそも、今回の件は我らに非がある
面白半分にクリーを捕まえたのは誰じゃ?
クリーを苦しめるため仲間の妖精を捕獲したのは誰じゃ?
人間の女性に手を出したのは誰じゃ?」
「うっせえよ!!」
「お、おい、虐吉、どういうこったこれは?」
「あ、何を言って・・・」
「なんで、あの事件をこいつは言えるんだよ!?」
仲間の指摘で、虐吉は気づく
クリーの件は、ここ一週間以内の出来事だ
ボイスレコーダーは金庫にしまわれていた
その金庫を持ち主の虐治がいじったのは、一か月以上前のことだ
クリーの事件など、予知能力でもなければ当時は知る術はない
「残念ながら、我らは滅びるか
あるいは人間たちに管理を任せる以外に無い
選べ、滅びか種族の存続か
すぐそこまで、期限は来ておる」
ボイスレコーダーはそこで途切れた
次の瞬間、爆音が拠点に轟いた
「襲撃だー!!」
銃声と悲鳴が響く
376
:
刑罰の復古 4/5 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/09/10(火) 23:35:46 ID:F9FE19dI0
虐吉はパニックになりつつも行動派は早かった
仮眠室からシーツを持ち出すと、虐待こん棒にそれを付けて
即席の白旗を作った
「おい、お前らやめろ、降伏するから!」
慌てて白旗を振る虐吉を見て、武装した住民たちは銃を下した
「本当だろうな?」
「あ、ああ、ウソじゃない」
これは半分ウソだ
虐吉は諦めていない
今 死ぬわけにいかないから方便を使ったのだ
「どうやって逃げ出したかは知らねーけど、ここまでだな」
「へ・・・?
虐治に言われてやったんじゃ・・・」
「なんのことだ?
オレらはお前を助けた害虫の駆除とお前の確保に来ただけだぞ?」
話がかみ合わない
「なんだこいつは?」
住人が落ちているケースに気づいた
「ボイスレコーダーだな」
ほかの住民は拠点のガサ入れにあたっていた
先ほどのボイスレコーダーが見つかったのだろう
だが、虐吉は特に気にしていない
あれは自分たち向けのメッセージだ
回収され再生されたところで、悪いことはないだろう
「なぁ、これ・・・」
住民が何か言いかけた時だった
「いいかお前ら、今戦っても勝ち目はない
なら、今だけ人間どもに頭を下げて降伏するんだ
こっそり目を盗んで武器を整えて仲間を集めたとき
奴らの社会を壊滅させる!
それまでの雌伏の時を過ごすために、今は生き延びるんだ!」
虐吉の音声が再生された
それは白旗を作っているときに仲間に呼びかけた音声だ
どういうわけか、ボイスレコーダーは
それをきっちり拾って人間たちに提供してくれた
住民たちの凍った視線が虐吉たちを射抜く
「こいつを虐厨どもの内部放送に乗っけるつもりだったわけだな?」
そこから後は、お決まりだった
逃げ出そうとした虐厨は後ろから殺された
隠れていた虐厨は駆除された
拠点は捜索し尽くされ、証拠や犠牲者の遺物が押収された
まだ生きているヒギャクセイブツも保護された
残ったのは虐吉を含め、わずかな虐厨だけだ
こうしてすべては片付いた・・・・・かに見えた
「なぁ、これをどうやって動かしたんだ?」
さすがに虐吉はカチンときた
「ボイスレコーダーの使い方くらい知ってるにきまってるだろ!」
「そうじゃねーよ」
その住人はボイスレコーダーの画面を見せた
何も映っていない、真っ黒だ
「電池が切れてたんだよ
さっきの音声を再生した時点で、すでにな」
そして続けた
「オレが聞きたいのは、この電池が切れたボイスレコーダーを
どうやって動かしていたかって話だ」
そんなもの、知るはずもない
そもそも、あの会話を拾われたことさえ予想外だ
「知らねーか、まぁいいや」
住民は仲間から携帯バッテリーを受け取るとボイスレコーダーにつなげた
充電完了したそのボイスレコーダーからは・・・
「いいかお前ら、今戦っても勝ち目はない・・・」
あの会話だけが再生された
その後、虐吉たちが虐治の遺言を確かに聞いたと口々に証言したことで、
さすがの住民たちもそれ以上ボイスレコーダーに触れるのをやめた
377
:
刑罰の復古 5/5 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/09/10(火) 23:36:46 ID:F9FE19dI0
「お、おい、なんのマネだ?」
「見せしめだよ」
拠点制圧の翌日、虐吉らは運ばれてきた丸太に縛り付けられた
「おーえす、おーえす!」
屈強な男たちによって、丸太は柱として立てられた
「見せしめ・・・?」
「昔は公開処刑が普通に行われていたんだ
悪いことしたらこうなると庶民へ教育するためにな」
その住民は、虐吉と会話しつつ槍を研いでいた
「お前、クリーにこういうことしただろ?
なら、お前らも見せしめになんなけりゃ
クリーたちも虐治も浮かばれねぇ
お前が襲ったオレの妹も納得しねぇ」
虐吉は、目の前の住民が自分たちに ここまでした理由を知った
同時に、相手に命乞いをしても無意味なことを悟った
「えい!えい!えい!」
虐吉らの目の前で、槍が幾度も掛け声とともに交差する
「やめろ、やめてくれ!!」
虐吉の懇願に、虐吉の前の二人は槍を止めた
その間にも事は進む
虐吉以外の虐待厨が左から順番に、急所をうまく外しつつ槍を刺されていた
悲鳴と虐吉への呪詛が響き渡る
虐吉の前の二人は、口を開いた
「お前は、クリーがやめろと言って、やめたか?」
「お前は、あの娘さんの懇願を聞いたか?」
それに対する虐吉の返答は、こうだ
「はぁ?
くそ虫とクソ女の言うことを誰が聞くかよ!」
ドズ・・・!
「ぎゃあああああああああああ!!」
静観していた女性の兄は、虐吉の左足へ木片を突き刺した
「こいつは、お前らのリーダーだった男に刺さっていたやつだ
くれてやるよ」
さらに虐吉の右わき腹に執行人の槍が突き立てられる
虐吉の口から絶叫が響いた
絶叫が終わった頃合いで、今度は左わき腹に槍が刺さる
絶叫と刺突は交互に繰り返された
「なぁ、磔って、こうだったか?」
絶叫の中で歴史に詳しいらしい住民がつぶやいた
「いや、あっさり終わらしたらだめだ
やつらにはできる限り長く長く苦しんでもらわにゃならん!」
日が高いうちに開始された処刑は、日が暮れても続いた
「今日はここまで、続きは明日の朝だ!」
信じ難いことに、そのような宣言が出された
「おいおい、いつまで続けるんだよ?」
スマホゲームに熱中していた住民がリーダー格の住民へ聞いた
「こいつが死ぬまでだ
・・・ここまでしぶといとは、さすがに思わなんだけどな」
夜の間も虐吉たちは丸太へ縛り付けられたままだった
「てめーのせいだぞ虐吉、てめーが虐治を殺したりしなけりゃ・・・」
「いや、そもそもクリーにくだらない理由で手を出しやがって・・・」
「なんでクリーに手出ししてねぇオレらまで、こんな目に・・・」
「あれほど、アレには手を出すなって言われてただろうがよ」
「それだけじゃねぇ、人間にまで手出ししやがったよこいつ・・・」
虐吉は翌日まで仲間の呪詛を浴び続けた
翌日の朝早く、処刑は再開された
やがて、一人また一人と虐吉の仲間は動かなくなっていき
一週間後には虐吉一人だけが残った
昼は刑罰を、夜は呪詛を吐かれ、虐吉は憔悴しきっていた
「だから言ったんだ、クリーには手を出すなと」
「人間にまで手を出しおって、種族全体を滅ぼす気か?」
たった一人になっても、呪詛は続いた
「うるせえ、うるせえよ、虐治・・・」
虐吉はしまいには虚ろな目で、そんなことをつぶやき始めた
もう限界だろうと判断され、最後は盛大に火が付けられた
虐吉は事前に水をかけらえたため、長く生きることになった
かつて、その町では二種類の知的生命体が暮らしていた
一方は人間、もう一方は人に似た「虐待厨」という生物だ
両者は互いの領分を分け合って暮らしていた
分別ある「虐待厨」のリーダーがいなくなった今
それはもうない
しかし、かつて存在した優秀なリーダーを称えその死を悼む墓は建てられ
今なお線香と花は絶えないでいる
(おわり)
378
:
支えを失えば・・・ 1/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/10/06(日) 03:09:39 ID:6LmqKUBo0
妖精虐待
虐待厨が始めた新しい標的、それが妖精だった
彼らはまたしても分別をなくした
民家に押し入り、保護区域に侵入し、薬を散布し
ありとあらゆる手段で妖精を虐待・虐殺した
反対する人間たちを「アイゴ」と詰った
そんな中、虐待厨らは妖精を食用に回し
食糧難を解決すると発表した
彼らは施設を作り、金で政府を買収した
そして、大規模な妖精狩りが行われた
反対派の抵抗もあったが
いつしか、妖精はいなくなっていた
虐待厨たちは勝利宣言を行った
時の政府は虐待厨のリーダーを重役に任じた
彼らは気づかなかった
自ら破滅への道を歩んでいたことに
妖精がいなくなった、その年の冬から
いつまでも雪は降り続いた
暦では春の時期になっても、春は来なかった
畑に種を撒くことも、田植えの苗を作ることもできない寒さが
いつまでも続いた
やがて、春が終わり夏が来た
雪は止んだが、極端な暑さと干ばつが国を襲った
それは、秋の時期になっても続いた
やがて冬の時期になり、やっと暑さは終わった
しかし今度は大寒波が到来した
その年の作物の収穫は、言うまでもなく壊滅的だった
「オレらが確保した、食料施設があるじゃないか!」
虐待厨やそのシンパは、それを思い出した
しかし、彼らは楽観的過ぎた
その施設だけでは国全体を賄う力量がないことに、気づいていなかった
379
:
支えを失えば・・・ 2/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/10/06(日) 03:10:33 ID:6LmqKUBo0
妖精が自然界からいなくなった年の二年後には
深刻な食糧難が発生した
その国では作物が一切育たなかった
屋内に畑を移し、エアコンで気温を調整し、
適切な水と肥料を与えた
しかしそれでも、作物が実りをもたらすことはなかった
そこへ、前年から続く過酷な環境が追い打ちをかけた
焦った虐待厨たちは施設の妖精の繁殖を高速化しようとした
もちろんそんなものが、うまくいくはずもなく・・・
施設内に残る妖精は、ゼロになった
政府は妖精の供出を国民へ命じた
民主主義国家だったその国において、それは
『最後の一押し』になった
そうと知らぬまま、政府は虐待厨たちに武器を持たせ
民家で共存している妖精の強制捕獲に乗り出した
結果、民衆の武装蜂起を招くことになった
彼らの知らない間に反対派は急激な勢いで数を増やし
妖精の保護活動も密かに続けられていたのだ
同時に、虐待厨たちが『最後の一線』を超えた場合の準備も進んでいた
あとは、虐待厨たちが引き金を引けば始まるだけだった
自分より弱い生物ばかり相手していた虐待厨たちは
本気になった人間に勝てるはずもなかった
怒りの矛先は政府にも向いた
敵に武器を持たせて国民を襲わせた罪により、
虐待厨に与した議員全員に『国家反逆罪』が適用された
全員が裁判で執行猶予なしの重罪が決定した
その混乱は三年続いたが、その間に自然環境は元に戻っていった
保護団体が保護していた妖精が、自然環境に帰されていったためだ
過酷だった環境は、嘘のように落ち着きを取り戻し
作物がまた、実るようになった
この結果は大々的に発表された
野生の妖精は最も重要な保護生物に指定され
手出しが禁止されるのに時間はかからなかった
もちろん、人間との共生を望む妖精もいた
彼らには、多くの権利が付与された上で望む人間と共に
社会で生きていくことになった
「おいてめぇ! よくもやってくれたな!!」
その過程において
保護団体を名乗って強盗や妖精誘拐を行っていた組織も摘発された
全員がその場で処理され、捕らえられた連中もまた取り調べ後に処分された
今、妖精を虐げる者はいない
(おわり)
380
:
人間社会不適合 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2024/11/12(火) 21:15:45 ID:3umsWtqM0
「なにやっとんじゃてめぇ!!」
夜の住宅街に怒声が響いた
何事かと駆け付けた住人たちは戦慄する
腫れた頬を抑えて倒れこんでいる虐待厨と
拳を握りワナワナ震える人間の男
そして、男の後ろに倒れている人間と思われる子供
「てめぇ!ついにやりやがったな!!」
「この外道がぁ!!」
「生きてる価値ねぇよ、くそ!!」
日頃、虐待厨の迷惑行為に鬱憤を溜めていた住人たちは
男に続いて怒りを爆発させた
「大丈夫か、坊や?」
「救急車を呼びました」
もちろん、倒れている子供の保護も忘れない
「おい、この子だけか?
他にもいるんじゃねーだろうな?」
ボコボコで虫の息の虐待厨へ、
先ほど殴りつけた男は蹴飛ばして仰向けにしつつ聞いた
「え、あ、あいつの仲間、は、まだ中に・・・」
思わず素直に答えた虐待厨だったが、それは怒りに油を注いだ
「てめぇらぁ!!! 人身売買に手を出したのかぁ!!」
「子供を何人も誘拐するとか、死ぬしかないねぇ!!」
腕に覚えのある住民が虐待厨のアジトへ殴り込んだ
「なんだ、お前ら、虐一はどうした?」
何も知らないまま出迎えた虐待厨は
「邪魔だ、どけ!!」
怒れる住人の拳骨を顔面に受けて壁まで吹き飛んだ
そしてグシャリと潰れてシミと化す
雪崩れ込んだ住民たちは、あちこちの目ぼしい場所を住人たちは探したが
檻の中にも家具の中にも隠し部屋にも、子供たちの姿はない
「おい、他にさらった子供たちはどこにやった、言え!」
リーダーの虐待厨の骨を一本ずつ丁寧に折りながら、住民の一人が問い質した
「何の話だよ、オレたちは妖精しか捕まえてねーよ!!」
後日、倒れていた少年は妖精の亜種だと病院で判明した
しかし人間型の妖精の存在はすでに認知されている
何よりも保護対象だ
彼は完治するまで病院で過ごし、一か月後に無事退院した
保護された彼の仲間も一緒に妖精の住処に帰った
一方で・・・
「おい、人間には手を出してねぇって分かったんなら
自由にしてくれよ!!」
「OK、地獄で存分に自由行動しとけ!」
妖精への手出しは法で禁じられている
特に人型の妖精への手出しはより厳しく取り締まられていた
と、いうのは
過去に虐待厨が人間の子供を誤って虐殺する事件が相次いだためである
その時は全国一斉駆除が行われ、虐待厨はその数を100未満まで減らした
その後、子供への誤爆を防ぐ意味でも人間型の妖精への手出しは厳禁とする法ができた
虐待厨の猛反発は当然あったが、「たかがガキの一人二人巻き込んでもいいだろ」というセリフが
彼らに口から出た時に、鉛玉の洗礼で黙らせた
そういうわけで、妖精狩りに関与した虐待厨たちは全員が有罪判決を受けた
虐待厨のための刑務所などない
「こんなことで、殺したりしねぇよな?」
「まさか、ちゃんと裁判で無罪になるだろ」
もちろん、そんな都合のいい話などあるはずもない
彼らは能天気にも処理施設に入るまで自分らの無罪放免を信じていた
妖精たちと共存する形で、今日も社会は回っている
人間社会不適合の虐待厨の数を大きく減らしながら
(おわり)
381
:
虚偽の代償 1/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2025/02/19(水) 23:32:36 ID:JtBi8YQE0
「ひぃひぃひぃ・・・・・」
虐厨の虐一は必死で走っていた
必死で逃げていた、背後から追いかけてくる死神から
事は、数時間前に遡る
「いらっしゃいま・・・せ?」
虐一はペットショップを訪れた
もちろん愛でるためのペットを飼いに来たのではない
虐待するためだ
日々の虐待で彼の体に染みついた血や、ゆっくりの餡子の臭い
それは風呂に入っても落ちることなく、いつしか彼の周囲から
「被虐生物」はいなくなっていた
虐一は考えた
愛護の「飼い」を襲う事も考えたが、それを実行した仲間の中で生存しているものは皆無だった
警察に捕まり保健所送りにされたり、飼い主に報復されて惨殺されるなどしたためだ
虐厨の中でも臆病な部類に入る虐一に、そんなリスクを冒してまで事を実行する度胸はなかった
考えた末に出た結論は、「自分で買って虐待する」だった
自分の所有物なら虐待しても問題ないだろうと、
明らかに問題のありまくりな結論に虐一は至った
そして彼はパートナーショップへやってきた
「こいつをくれ」
目を付けたのは、金色のバッジの付いた部屋だ
この店はパートナーショップ、ペットショップではない
人間と交流したい妖精たちが様々な試験をクリアして在籍する場だ
「お客様、テストをさせていただきます」
自分が虐待厨であることがバレないように、虐一は予習済みだった
人間と酷似した種族であるからこそ可能だ
虐待厨が仮にゴブリンと似た連中だったら、入店すら不可能だっただろう
逆に言うと、だからこそ彼らは犯行を重ねその罰も年々重くなっているのだ
テストをクリアした虐一は、さっそく連れ帰った妖精を嬲った
どこからか連れてきた仲間の妖精を目の前で殺し、批判を引き出すと
それを動画サイトへアップロードした
店の評判も落とすためである
彼の目論見通り、店には批判も殺到した
炎上を見ながら虐一は高笑いし、ビールを飲み干す
虐一の知らない間に、事は進んでいた
「こいつです」
ここは、パートナーショップの事務室
屈強な男女とともに虐一を応対した店長はいた
彼の眼は真っ赤に腫れ、その顔は応対時と同一とは思えない鬼の形相だった
「動画の分析、終了しました
どうやらヤツは、別に妖精を一体以上確保
あの子の前で惨殺した模様です」
パートナーショップは長年、『アイゴ狩り』と戦っていた
虐待厨は自分たちの意思に反する存在の生存を極度に嫌い、許さないからだ
当初は警察が対応していたが、虐待厨の凶悪化はエスカレート
今は専門の駆除業者が誕生し、対応に当たることになっている
虐待厨は自己顕示欲が強い、動画や写真を必ずSNSにアップする
それが自分の死亡証明書へのサインだと知らないまま
だから駆除業者にとって動画の分析など、朝飯前だ
「つまり、このクズは店を騙してあの子を連れて行っただけでなく
ハメやがったわけだな」
「許せねぇ・・・」
「炎上のコメントも、虐待厨のネットワークからのものが大半です」
「そいつらも片付けるぞ、一般人には警告メールでも送っておけ」
炎上開始から、わずか半日
虐待厨の駆除作戦はこうして決定した
炎上の翌日、仲間からの称賛を期待して虐一はコミュニティのアジトへ向かった
しかし、そこの人数は異様に少なかった
そして彼らは、虐一が入ってきたことに気づかないほど慌てていた
「おい、どうしたんだよ?」
虐一は一人を捕まえて問いただす
「分からん、急に多くの仲間と連絡がつかなくなったんだ!」
虐一たちはこの時、まだ何が起ころうとしているのか知らなかった
「地獄への旅行に出発する時間だぜぇ!!」
虐一の到着から一時間後、武装した集団がアジトのドアを蹴破った
「なんだ、てめ・・・ひぃ!?」
威嚇しようとした虐待厨は、彼らの胸の紋章を見て震えた
虐待厨駆除業者の企業のマークだ
それを身に着けた者が行うことは、決まっている
「ま、待てよ、オレたちは何もしていな・・・」
「パートナーショップを陥れた奴がいるのは分かっている!
そいつを差し出せ!
お友達のようになりたくないならな!」
その言葉で、全員が『連絡が取れない同胞』の運命を悟った
382
:
虚偽の代償 2/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2025/02/19(水) 23:33:16 ID:JtBi8YQE0
「や、やばい・・・」
虐一は運よく奥のコンピュータ室でネットサーフィンをしていた
炎上に参加したアカウントのどれもがすでに削除されていた
知り合いに片っ端から連絡をしても誰も出ない
そこにこの突入騒ぎだ
虐一は裏口からこっそりと・・・
「ぎゃあああああ!!」
裏口から逃げようとした別の虐待厨が足を撃たれて倒れたのを見てやめた
それを助け起こそうとした虐待厨も撃たれて倒れる
狙撃しているやつがいる
裏口からは出られない
虐一は脳をフル回転させ、頭にアジトの地図を思い浮かべる
「そうだ、あそこからなら・・・」
虐一は、そっと便所に向かった
音をたてないように通気口のフタを外して中に入る
隣の建物に面した外の狭い通路に出ると、下水道へのマンホールのフタを開けた
「ぎゃああああああああ!!」
「やめてくれ、何もしてねーだろ!?」
「お前らも炎上騒ぎに加担してただろうが!!
地獄の閻魔の前で弁明しろ!!」
アジトの中で殺戮が吹き荒れるのを聞きながら、虐一は逃げた
「みんな、仇は必ず取ってやるぜ!」
虐一は下水道から出ながら自分を逃がすために犠牲になった仲間に誓った
もちろんそんな事実はないし、なんなら虐一は仲間を盾に逃げた卑怯者だ
しかし彼はこの事件を正当化し美化するものへ、記憶を塗り替えていた
「動くな」
もちろん、そんな身勝手を許すほどお天道様は優しくない
マンホールから出てきたところを、たまたま別作戦の報告に戻ってきた隊員に見られた
「お前、あのアジトにつながる下水道から出たな?
連中の仲間か?」
虐一はとっさに、走った
「あ、こら待て!!」
考えなしに走ったわけではない、広い通りには人だかりができていた
ちょうど帰宅時間に重なったためだ
さすがの武闘派部隊も一般人を巻き添えになどできない
「ひぃひぃひぃ・・・・・」
虐厨の虐一は必死で走っていた
必死で逃げていた、背後から追いかけてくる死神から
そして作戦は功を奏した、彼は死神の目から完全に逃れることができた
「〜〜〜やったー!!」
そう思っていた、頭上を小さなローター音が通過してもなお
「さて、まずは・・・」
虐一は帰宅することにした
もうこの街にはいられない、戦闘部隊はあちこちに目を張っているだろう
隣町のアジトにでも転がり込むつもりだ
「があああああああ!?」
そんな計画を立てていたら、激痛が足に走り虐一は倒れた
「手こずらせやがって、この野郎!!」
罵声とともに、飛行するドローンが虐一の目に映る
しかしすぐに屈強な掌が虐一の目をくり抜いた
「来い、たっぷりとお礼をしてやるぜ!!」
虐一は悶絶し喚き散らすことしかできないまま、バンの後部へ放り込まれた
その日、町の虐待厨のアジトは壊滅した
炎上に加担し店を批判する書き込みをした虐待厨は相当数になったため
その駆除の結果、町から虐待厨が消えることにもなった
「いい空き家じゃん、ラッキー!」
「ここを新たなプレイスにするぞ!」
しかし虐待厨が絶滅したわけではない
「おう、お前ら、悪さするなよ?」
今日もまた、どこかで駆除は行われている
「うっせー・・・ぎゃあああああ!!」
「やめ・・・ぎえええええええ!!」
(おわり)
383
:
終わりなき活動 1/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2025/03/13(木) 19:18:41 ID:BwTL5dh60
グシャリ
湿った音が室内に響いた
土下座し床に額をこすりつけている虐待厨
その後頭部が、ありえないほど凹んでいる
男は相手が動かないのを見ると
「終わりました」
丁寧にドアを開けて外にいた人々に声をかけた
保健所の職員と警察官がそこにいた
が、男の凶行に驚いた様子はない
「助かりました、ありがとうございます」
それどころか、男に礼まで述べていた
と、いうのは・・・
虐待厨は妖精誘拐と殺害の常習犯だったからだ
すでに自分の人権が停止していると知らぬまま
そいつは犯行を繰り返していた
そして警察よりも先に妖精のパートナーの一人が突き止めたのだ
現行犯逮捕は警察官ではない一般市民も可能である
しかし、それはあくまで『人権が存在する一般市民』同士の話だ
ゴキブリ未満にまで堕ちた虐待厨には適用されない
畑を荒らす害虫を逮捕し起訴する警察や裁判所は存在しないのと同じである
だから男は現行犯処刑を行った
慈悲深いことに、事前に虐待厨へ悔恨の意思を問いかけてから
しかし、その問いに対し虐待厨は身勝手な主張を繰り返した
あろうことか、手にかけた妖精を罵倒までしたのだ
男はバットで虐待厨を殴打した
死なない程度に何度も何度も
なぜなら、これは『処刑』なのだから
相手が『罪を犯したために、これから殺される』事を自覚しなければ意味がない
十回ほど殴ったあたりで虐待厨は命乞いを始めた
床に額をこすりつけ涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔をホコリで覆いながら
男は「分かった」と言うと、虐待厨が顔を上げる前に後頭部を踏み潰した
「投薬実験を開始します」
ところ変わって、ここはある製薬会社の地下研究施設
『ヒギャクセイブツ』を狙いカードを偽造して保護ケージを襲った虐待厨が
薬を投与されていた
「あがばばばばばばばばばば」
「・・・死亡」
虐待厨は数秒で泡を吹いて下半身から内臓を噴き出して死んだ
「やったぞ、成功だ!」
研究室は歓喜に包まれた
この一か月後、『虐待厨コロリ』という薬が発売されることになる
384
:
終わりなき活動 2/2 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2025/03/13(木) 19:20:31 ID:BwTL5dh60
また別の場所
「ゆ、誘拐した子たちは返します、だから命だけは・・・!」
「ゴキブリ未満の害虫が一丁前に人間様の言葉をしゃべるんじゃねぇ!!」
行方不明になった妖精を探していた一団が悲鳴を聞きつけて民家に押し入っていた
そこにいたのは捜索対象の妖精ではなかったが、ゆっくりをはじめとした
数々の生命体がいた、あるいは死体となって転がっていた
壁には金バッジや首輪、名札などが並んでいた
明らかに『飼い』ないし誰かのパートナーが犠牲になっていた
軽犯罪でも虐待厨は人権をはく奪される
誘拐は重犯罪であり人間であっても極刑相当である
この虐待厨は重犯罪をした、しかも複数回
その上、被害者は痛めつけられ、あるいは死んでいた
つまり、この段階で最高刑以上の処罰執行は決定している
「こいつは『地獄』行きだな」
「ああ、それ以外あるめぇ!」
聞いた虐待厨は一気に青くなった
『地獄』とは、文字通りの意味である
ただしあの世ではなく、この世に作られた施設の通称だ
そこでは生かさず殺さず日夜を問わず数々の拷問が悪党に加えられる
死なせるための処刑場ではない、ただただ痛めつけ苦痛を与えることが目的の施設だ
だから、虐待厨を生かすための設備も装備も充実している
『死』という解放をできる限り先延ばしにするために
「い、いやだああああああああ!
それだけは、それだけはやめてくれええええええええ!!
殺してくれ、ここで、たのむ・・・」
一団の一人が虐待厨を蹴飛ばして黙らせた
「さっき『命だけは助けろ』って言っただろうが!!
俺たちを馬鹿にしてるのかテメェ!!」
わめく虐待厨の口に猿轡を噛ませてズタ袋に放り込むと、運搬役の面々は一団から離れた
別の場所、そこに集うのは虐待厨のみ
なぜならここは、虐待厨が唯一寝泊まりしても咎められない場所
『虐厨団地』だからだ
もちろん、無料かつ無条件で許されているわけではない
ルールは存在する
「ひぃ・・・」
虐待厨の一人が悲鳴を上げた
彼らの目の前には、大きな画面が用意されていた
そこに映るのは、虐待厨たちが犯した罪のデータ
そして、右上の枠にある数字のみ
最初は六桁だったそれは、今や一桁にまで減っていて、5を下回っていた
「頼む、これ以上は何もしないでくれ・・・」
虐待厨の一人が毛布をかぶったまま祈るように呟いた
それは神に対してだけではない
無遠慮に暴れまわる同胞に対してだ
しかし無情にも、数字は減っていき・・・・・・
ついに、ゼロになった
ある虐待厨は外へ逃げ出そうとドアを開け、ある虐待厨は失禁しながらへたり込んだ
恐怖のあまり発狂する虐待厨もいた
それらはまとめて、団地の爆破に巻き込まれた
虐待厨たちは木っ端みじんになった上に団地の構造物に埋まった
また新たにその上に団地は作られ、別の虐待厨が入ることを許される
旧住人らは墓も作られることなくその存在を知られることもなく、土に還るだろう
「た、助かった・・・ぎゅべ!?」
運良く外に逃げることに成功した虐待厨らもいたが、巡回してきた攻撃ドローンが始末した
ドローンに下された命令は『外に出ている虐待厨すべての排除』だ
虐待厨の唯一の住居である『虐厨団地』が爆破された時点で、
この町にいる全ての虐待厨は、その生存権すら失ったのだ
こうして、町から虐待厨はいなくなった
しかしそれは、一時的なものに過ぎない
今日もどこかで、虐待厨の駆除活動は続いていく
(終わり)
385
:
続いていく系譜 1/4 首おいてけ濠
◆vBEOnE9fo2
:2025/03/13(木) 19:22:30 ID:BwTL5dh60
むかしむかし
とある掲示板に「虐待モララー帝国」が誕生しました
モララーというAAキャラクターのみで構成されたその国は
他のAAを虐げ領土を広げました
しかしそれは長くは続かず・・・
他のAAの内外からの蜂起により帝国は滅びました
しかし、戦争が終わった時、どの世界も甚大な被害を受けていました
AAたちは誓いました
もう二度と悲惨な戦争を繰り返さないと
それから、長い年月が経ち・・・
「オレは腹くくったぜ!!」
ギコは机を叩きながら集まった仲間に告げた
今、もはやかつての「誓い」は機能していない
「第二次モララー帝国」と名乗る勢力によって、掲示板はどこも虐待であふれていた
しかしその構成員はモララーではない
『虐待厨』という、人に似た別の種族がそのほとんどを占めていた
皮肉なことに「荒らしに反応しないこと」「荒らしは通報するだけで放置」
「荒らしに構う奴も荒らし」「住み分けを大事に」といったルールが
虐厨たちの好き放題を助長していた
すなわち「虐厨に文句を言えば荒らし」「虐厨・虐待派へ苦情を言えば荒らし」
「虐待派の居場所に足を運んで訴える者は荒らし」などなど・・・
ルールを守る側に制約が課される反面
ルールを守らない側・荒らしを自認するクズは好きにできるという矛盾を産んだ
この事態に、こんなことを思うものが現れ始めた
「ルールって何のためにあるんだ?」と
守っても守ってはくれない、守れば守るだけ不利になる、守らないほうが好き放題できる
もはや、ルールとは鎧ですらない枷にすぎないのではないか、と
「そんな幼稚な奴がネットにいるなよw」
そう言って疑問に思った人々を叩いて追い出す者がいた
しかし、これらの出来事は、ルールの無意味さを証明することに他ならない
自分や守るべきものを守る事こそ、人々の行動原理だ
守ってくれると信じたからこそルールを守った
しかしルールは守ってくれず守らない無法者の天下となっている
これでもなおルールを守る者はいない
ギコの周囲に集った者たちは皆、そんな人々だった
AAだけではない、様々な種族の代表が一室に集っていた
彼らはひそかに戦力を集め、ついに決起を決意したのだ
「ギコ!偵察の部隊から連絡が・・・」
恋人のしぃからの報告を受け、ギコは気合を入れ直す
「よし!!!」
誰もが武器を手に立ち上がる
「時は来た!!!虐待は悪なり!!」
「虐待は悪なり!!」
「いくぜ兄弟!!暴虐なる帝国を永遠に終わらせるぞ!!!」
「お〜!!!」
「話を聞けこの馬鹿野郎!!」
しぃの正拳がギコの顔面にめりこんだ
「な、なにひゅるのさ・・・」
突然の恋人の折檻に、ギコは涙目になる
「モララー帝国が、ないって報告が来たのよ!!」
「「「ハァ?」」」
これから戦うはずの敵が消えた
その報告は、彼らにとって寝耳に水だった
しぃの受けた情報は最初こそ半信半疑だったが・・・
第二次モララー帝国のあった場所に行った誰もが、そこが廃墟と化しているのを見た
そこかしこに転がっている虐待厨の白骨が、帝国がすでにないことを語っていた
しかも、どれもこれも五体満足なものは一つとしてない
固まった血の跡の中で腰のあたりから二つになっていたり、
あるいは胴体だけが転がっていたり・・・
中には、綺麗に真ん中で二つに割れていて、どういう最期を遂げたのか全く分からない骨もあった
ただ分かることは、そいつらが悲惨な最期を苦しみながら遂げたこと
第二次モララー帝国は、もう無いということだ
「・・・帰るか」「だな」「畑でも耕して暮らすモナ」
こうして・・・「第二次モララー帝国」と名乗る勢力は
数々の暴虐を犯しながら、突如として歴史の表舞台から姿を消した
レジスタンスも自動的に解散となった
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