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('A`)栄光の姫路ロードのようです
11
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:33:51 ID:VTz1LkPE0
一クラス分ほどの人が集まり、弁当とペットボトルのお茶が渡りきった頃に列車がやって来たので、俺達はゾロゾロとそれに乗り込んだ。
('A`)(ふわっとして、座り心地の良い椅子だ…。)
( ・∀・)「えー、主催のモララーです!この度はブーン系合宿という事で、同志の方々と直接お会いする機会を設けさせて頂きました!」
('人`) パチパチ
どうやら一両分貸し切られているようで、車内に拍手が響き渡る。
( ・∀・)「それでは早速ですが、夕食のお弁当でパワーを付けてから、書いていってくださいね!」
人当たりの良さそうな雰囲気のその人は、最後尾の俺達の隣の列に、一人で座るようだ。
('人`)「頂きます。」
俺が『かにづくし弁当』の包み紙を剥がし始めると、列車が動き出した。
ガタンガタン…
ガタガタガタ…
ガダダダダダダダダダ!!!!
Σ(;'A`)(何事だ!??)
周りからも、「え…何!?」と小さな悲鳴が上がった。
12
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:35:25 ID:VTz1LkPE0
ガダダダ!!
( ・∀・)「スーパーはくとは高規格路線により、最高速度130km/hを出せる気動車なんだ!だから凄く速いよ!」
※鉄オタじゃないので詳しくないです
ガダダダ!!
( ・∀・)人☆「さぁ食べて食べて!時間無くなっちゃうよ!」パンパン!
((;'A`)(そうだった…。だけど、こんな中で食べられるのか…!?弁当だって簡易テーブルからずり落ちそうな勢いじゃねーか…!)イソイソ
(;'A`)Υ「…なんだこれっ!?」
( ・∀・)v「それ?カニフォーク!蟹らしい雰囲気出したくて付属のお箸と取り替えときました〜!」
(;'A`)Y(くそ…!食べにくい…!)
13
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:36:19 ID:VTz1LkPE0
('A`)(…ん?)
そんな中、前の席で明るい声が聞こえた。
从'ー'从「お弁当良かったね〜。クーちゃん蟹好きだもんね〜。」
川*゚ -゚)「うん。」
川*゚ -゚)つY)) スッスッ
从*'ー'从「あっ、すご〜い!硬いご飯だから、四角く切って姫フォークみたいに刺して食べれば良いんだ〜!」
('A`)(なるほど…!)
(;><)Y)) スッスッ「僕達もやってみるんです…!」
(;'A`)) 「ああ…!」
14
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:43:00 ID:VTz1LkPE0
ガダダダ!!
川 ゚ -゚)つΞ□「あっ…」ポロッ
ミ□ ベシャッ
川 ; -;)「あっ…あぁ…!!」
从;'ー'从つ□「大丈夫…!?私ダイエット中だから、半分分けてあげるよ〜!」
川∩ -;)「…ぁりがと…。ふえぇん!!」
(#'A`)(なんて酷い…!!)
俺は主催者に、猛烈に腹が立った。
俺達の血肉になるために、スクスクと育ってくれた蟹。
美味しく弁当を作ってくれた企業。
蟹を楽しみにしていた、クーさんの笑顔。
それを『雰囲気』などという軽率なノリで、台無しにしたのだ!!
15
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:44:05 ID:VTz1LkPE0
(#'A`)q「おい、あんまりじゃねーか!!」
蟹の命を粗末にしてしまい、今も泣くクーさんを想って俺は主催者にブチ切れた。
('A`)q「って…」
(0・∀・)+† キラキラキラ
(;'A`)(移動中の前面展望が見れるモニターを、少年のような目で見てるっ…!)
※スーパーはくとには、めちゃくちゃ速い速度で進む前方の景色を見ることの出来るモニターがあります。
16
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:44:48 ID:VTz1LkPE0
(;*゚ー゚)つ―<〇「ギコ君、あーん!」
(;,,゚Д゚)「これは俺達の習慣!愛を…!!貫いてみせるっっっ!!!」
(;*゚ー゚)つ―<〇(゚Д゚,,) アー…
ガダダダ!!
Σ(;*゚ー゚)つ―<(>Д<,,) グサッ!
ギャアアアアァァ!!!
遠くで悲鳴が聞こえる。
(;'A`)(なんとむごい…。)
17
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:46:00 ID:VTz1LkPE0
なんとか食べ終えた俺達だったが、もう発車から20分が経とうとしていた。
ガダダダ!!
(;'A`)(くっ…!飛行機が助走する時のような感覚がずっと続いてる…!速度はそれより半分の筈なのに…!)
停車駅以外ではノンストップで最高速度を出しているような状態だ。
(;'A`)(外の暗さが、速度の感覚をより狂わせているんだ…!)
(;><)「うぅ…。考えが全然纏まんないんです…。」
「もうダメかも…」
そんな言葉が、ちらほらと聞こえてきた。
18
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:47:20 ID:VTz1LkPE0
ガダダダ!!
ξ゚⊿゚)ξ「落ち着いて!ストックはない…!?」
ξ゚⊿゚)ξ「最近の小さな出来事でも、何でも小説にすれば良いのよ!!」
中央辺りにいる女性が、俺達を奮い立たせた。
('A`)(そうだ…!俺達は、作者だ!祭りを何度も潜り抜けてきた経験を、忘れるな…!!)
ガダダダ!!
(;'A`)「案出ししようぜ!名前聞いてなかったな!俺はドクオだ!」
(;><)「ビロードです!」
(;'A`)「鳥取観光は、どこに行ってきた!?」
(;><)「牧場で美味しいパンケーキを食べてきたんです!」
(;><)!「ハッ!雪に覆われた町に、熱々のパンケーキのお布団を配るラクダなんてのは…!?」
('A`)b「良いなそれ!!書こうぜ!!」
ξ゚⊿゚)ξ「みんな頑張って!姫路には美味しい城下町どっぐというおやつがあるの!誰一人として欠ける事なく、明日食べに行きましょう!!」
少しずつ、「出来るかも…。」、「絶対終わらせてやる!」という呟きが増えてきた。
19
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:48:01 ID:VTz1LkPE0
('A`)(俺は…そうだ、鳥取美人!)
('A`)(働き者でさっぱりとした性格で、郷土愛に溢れているという。)
('A`)(そんな人がする恋は、どんな恋だ…!?)
('A`)(鳥取県は別名、星取県!地元大好きヒロインが、遠い星の宇宙人にプロポーズされる!!)
('A`)(その苦悩を、どう描くか!!)
('A`)(ラブコメ?ポエム?結末によってそれは変わってくる!)
(#'A`)(イメージしろ、俺!!!)
ガダダダ!!
20
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:48:52 ID:VTz1LkPE0
ガダダダ!!
(;^ω^)σ∏(揺れの中、下向いてずっとスマホで執筆してたから…戻し…そうだお…。)スッ…スッ…
(;^ω^))(ダメだお!着いたらライトアップされた姫路城をバックにツンに告白するって…決心したじゃないかお!!)
(;^ω^)(かくなる上は…!)
(;^ω^)∩∩「デリャアアアアア!!!」バリーン!!
ξ;゚⊿゚)ξ))「ブーン!??」
(;,,゚Д゚)「おい!!人が、窓の外に転がってったぞ!??」
ξ;⊿;)ξ「イヤアアアァァァッッ!!!!」
(;><)σ「…!見てなんです!!走りながら執筆を続けているんですっ!!!」
⊂二( ^ω^)σ∏ ズダダダダダダ!!!
ξ;ー;)ξ「ブーンっっ!!!」
('A`)「俺達も、終わらせるぞ!!」
21
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:49:26 ID:VTz1LkPE0
(#'A`)σ∏ ズダダダダダダ!!!
(#><)σ∏ ズダダダダダダ!!!
从#'ー'从σ∏ ズダダダダダダ!!!
川#゚ -゚)σ∏ ズダダダダダダ!!!
(#゚ー゚)σ∏ ズダダダダダダ!!!
(#,,゚Д゚)σ∏ ズダダダダダダ!!!
ξ#゚⊿゚)ξσ∏ ズダダダダダダ!!!
22
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:50:17 ID:VTz1LkPE0
(#'A`)(よしっ!あとは締めの1レス!!)
(-A-)(考えろ、考えろ…!!!)
だけど、それは俺の悪い癖だった。
目を閉じて考えに考え過ぎると、してしまうのだ。
そう、寝落ちを____
.
23
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:50:49 ID:VTz1LkPE0
(*><)q「よし!投下完了なんですっ!」
( ><)「ドクオさん!ドクオさんはどうですか…」
(;><)「ドクオさん!?ドクオさーん!??」
さん……!
ドク………さ…!
.
24
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:51:39 ID:VTz1LkPE0
_____
___
__
从'ー'从「わ〜!新しくて綺麗なビジホ!天井のお花のライト、マ〇ークワントの色合いで形ヴァンク〇って感じで頭が混乱するよ〜。」
川*゚ -゚)つ▼「ラウンジのコーヒーも、セルフのやつなのに美味いぞ。」
(*゚ー゚)「姫路城、駅からこんなに近いんだね!」
(,,゚Д゚)「今度来る時は、3人が良いな。」
Σ(*゚、゚)「ギコ君それって…。」
(*^ω^)「ツン、僕はずっと君の事が…。」
ξ*゚⊿゚)ξ「ブーン…。」
25
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:52:11 ID:VTz1LkPE0
( ><)「…。」
( ><)「誰一人欠ける事なくって…約束したじゃないですか…。」グスッ
26
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:53:10 ID:VTz1LkPE0
(-A-)
Σ('A`)「ハッ!!」
( ・∀・)「お目覚めかい?」
('A`)∏「…最後の1レス、出来た…。」
('A`)∏「よし、これを投下すれば…」
(*・∀・)「うん。そうすると良いよ。」
( ・∀・)「だけど残念。タイムオーバーだ。」
( ・∀・)b「君にはもう一度、タイムアタック投下に挑戦してもらうよ!」
(*・∀・)/「さっ!レッツゴー!!」
(°A°)「そ…そんな……」
ガタンガタン…
ガタガタガタ…
ガダダダダダダダダダ!!!!
<(;'A`)>「くそぉぉぉぉぉ!!!」
完
27
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 21:59:22 ID:VTz1LkPE0
ヴァバ・デーヘンに祭りの波動を感じ、
(ノ・∀・)ノ=● のお話を嬉々として認めかけ、我に返りました。
最近スーパーはくとに乗り、夜間の鳥取〜姫路間は玄人の乗り物だと感じました。
鳥取も姫路も、素敵で美味しい物が沢山あります。
28
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 22:34:22 ID:XZwLLPm.0
ヴァバ作者も浮かばれます
乙!
29
:
名無しさん
:2025/04/24(木) 22:40:39 ID:Igf6gIjQ0
すばらしい
30
:
名無しさん
:2025/05/09(金) 10:56:12 ID:2qee15Dw0
おつ!
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