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彡(゚)(゚)「ワイはユリウス・カエサル。ローマの頂点に立つ男や」
1
:
名無しさん
:2024/09/17(火) 16:10:29 ID:utSKWfvU0
彡(゚)(゚)「ワイはユリウス・カエサル」
カエサルや!
彡(-)(-).。oO(苦節四〇年…)
いろんなことがあった
叔父のマリウスはボケて民衆を虐殺するわ
スッラのハゲには粛清されかけるわ
ホモの噂は流されるわ
彡(゚)(゚)「女に貢いどったら……」
国家予算並みの借金になっとるわ
妻には浮気されるわ
元老院のカスどもには姑息な嫌がらせをされるわ
68
:
名無しさん
:2024/09/20(金) 20:13:50 ID:lU3Djvms0
川向こう
(# ゚Д゚)『よくも仲間を殺してくれたな!!』
(# ゚Д゚)『ぶっ殺したらぁ!!』
彡(゚)(゚)「先に川を渡り終えていたやつらがガチギレしとるわ」
(`Ⅹ´)「どうするカエサル、俺らもイカダや舟で川を渡るか?」
彡(゚)(゚)「アカン、ワイら文明人たるローマが蛮族と同じやり方をしたらアカン」
(`Ⅹ´)「それならどうするんだ?」
彡(゚)(゚)「橋や、橋を架けるんや!」
カンカンカン
(`Ⅹ´)「できたぞカエサル」
彡(゚)(゚)「おお!一日で完成させるとかやるやんお前ら」
(|||゚Д゚)「俺たちが数日がかりで渡り切った川を……」
(|||゚Д゚)「あいつらたった一日で渡り終えた……」
69
:
名無しさん
:2024/09/20(金) 20:15:02 ID:lU3Djvms0
( ゚Д゚)「仕方ない……話し合いでかたをつけるか」
( ゚Д゚)「総大将!総大将のカエサルはおるか?」
彡(゚)(゚)「ワイやがなんや?」
( ゚Д゚)「ゴホン、まず我々が二十日もかけて渡った川を…」
( ゚Д゚)「わずか一日で渡り終えた其方らを称えたい」
( ゚Д゚)「実にあっぱれや!」
彡(゚)(゚)「ありがとうやで」
( ゚Д゚)「其方らの健闘を称え、我々はローマと和平を結びたい」
( ゚Д゚)「カエサルが場所を用意するなら」
( ゚Д゚)「我々はしゃあなしにそこに行ってやってもいい」
(# ゚Д゚)「だから……さっさと案内しろや!」
70
:
名無しさん
:2024/09/20(金) 20:16:03 ID:lU3Djvms0
彡(゚)(゚)「は?」
なんで急に上から目線で命令口調なんやこいつら?
(`Ⅹ´)『あぁん!?なんじゃその口の聞き方は!!』
(# ゚Д゚)「なんだ、怒ったか?」
(# ゚Д゚)「戦うなら容赦せんぞゴラァ」
(# ゚Д゚)「こちとら仲間を殺られとるんや!」
(# ゚Д゚)「奇襲なんて卑怯なやり方でな!!」
(# ゚Д゚)「悔しかったら正々堂々と戦ってみろやローマの猿どもが!!」
(# ゚Д゚)「お前らの親父らと同じ目に合わせたるわ!」
71
:
名無しさん
:2024/09/20(金) 20:17:00 ID:lU3Djvms0
彡(●)(●)「あぁん!!なんやとゴラァ!!!
彡(●)(●)「やったろうやんけ、しばいたるぞクソが!!」
彡(●)(●)……
ん?親父らと同じ目にってどういうこっちゃ…?
親父らの世代はこいつらにいったい何されたんや?
密偵がなんか言っとたような……
彡;(゚)(゚)「ダメや、思い出せんわ…」
( ;´-ω-` )「思い出せないんじゃなくて、遮って聞かなかったじゃん…」
彡(゚)(゚)「あら!そうやったか?」
彡(゚)(゚)「ん!密偵やんけ、おかえりやで」
(´・ω・`)「ただいま」
72
:
名無しさん
:2024/09/20(金) 20:17:43 ID:lU3Djvms0
彡(゚)(゚)「いいタイミングや」
彡(゚)(゚)「事情通のお前から、あのカス共に反論してくれや!」
(´・ω・`)「え、僕が?」
彡(゚)(゚)「おう、ローマ人としての思いのたけをぶつけてやれや」
(;´・ω・` )「わ、分かった……」
(;´・ω・` )「こういうのあんまり得意じゃないんだけどな…」
( ;´-ω-` )「ふぅ……」
(ꐦ`•ω•´)「黙って聞いとりゃいい気になっとんなやゴミカス共が!」
彡(゚)(゚)「え?」
73
:
名無しさん
:2024/09/20(金) 20:18:46 ID:lU3Djvms0
(ꐦ`•ω•´)「なにが正々堂々じゃボケェ!!」
(ꐦ`•ω•´)「卑怯者は手前らだろうが、あぁん!」
彡(゚)(゚)「おい…密偵…?」
(ꐦ`•ω•´)「黙れや!!」
彡;(゚)(゚)「はい!」
(ꐦ`•ω•´)「そもそもワイらの親父が負けたのは……」
(ꐦ`•ω•´)「宣戦布告もなく突然お前らが襲ってきたからやろう!!」
(ꐦ`•ω•´)「そうでもなきゃ……」
(ꐦ`•ω•´)「ワイらの親父がお前らカスに負けるわけないやろうが!」
(ꐦ`•ω•´)「それにひきかえこちとらは開戦をしてからの奇襲じゃい!」
(ꐦ`•ω•´)「どっちが卑怯かアホでも分かるやろうがボケェ!」
74
:
名無しさん
:2024/09/20(金) 20:19:58 ID:lU3Djvms0
(ꐦ`•ω•´)「それに!ようワイらの舎弟の部族をボコってくれたな!」
(ꐦ`•ω•´)「二度とローマの地を踏めんようにしたるさかい覚悟しろや!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)『いいぞ密偵の兄貴!』
(^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『もっと言ったれ!!』
彡;(゚)(゚)「いやいやいやいやアカンアカン」
煽りすぎや
舐められん程度でよかったんや……
ほれ見い、相手がもう怒りでプルプルしてしまっとる…
(# ゚Д゚)「ぐぬぬぬぬぬ……」
彡;(゚)(゚)「戦争は落としどころが大事なんや」
威嚇と牽制で終わるならそれに越したことはない
でも、このままやとどっちも退くに退けんくなる
はよう、軌道修正せな
75
:
名無しさん
:2024/09/20(金) 20:21:40 ID:lU3Djvms0
彡;(゚)(゚)「まあまあ落ち着けや密偵、深呼吸や」
(ꐦ`•ω•´)「ふぅ…ふぅ…」
彡;(゚)(゚)「いや、まあ密偵はこう言っとるけどな、あんたら……」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)『なんやカエサル、横から口だすなや!!』
彡(●)(●)「お前らは黙っとれ!!」
彡(゚)(゚)「ゴホン」
彡(゚)(゚)「あんたらがちゃんと罪を償って、人質を差し出すなら」
彡(゚)(゚)「仲直りして、もとの生活を営めるようにしたるさかい」
彡(゚)(゚)「これで仕舞いにしようや」
彡(゚)(゚)「な?」
76
:
名無しさん
:2024/09/20(金) 20:22:25 ID:lU3Djvms0
(´・ω・`)「ちなみにだけど……」
彡(゚)(゚)「ん?」
(´・ω・`)「カエサルの義父のおじいちゃんはこいつらに殺されてるよ」
彡(゚)(゚)……
彡(●)(●)「なんやとゴラァ!」
彡(●)(●)「ぶっ殺したるわ!!」
(|||゚Д゚)「ひ、ひぃ……」
彡(゚)(゚)「いや?待てや……義父のじいちゃんって誰やねん?」
彡(゚)(゚)「遠縁すぎやろ」
77
:
名無しさん
:2024/09/20(金) 20:23:05 ID:lU3Djvms0
(|||゚Д゚)「わわわわ、われわ、我々は絶対に人質はださっさない」
(|||゚Д゚)「わ、我らに負けたことがあるローマ人になど…」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)『まだ言うかゴラァ』
(|||゚Д゚)「お、覚えとれや〜」
彡;(゚)(゚)「いや、待てや……」
彡;(゚)(゚)「ちょっと口が滑っただけ……」
彡;(゚)(゚)「あー行ってしもうたわ」
彡(-)(-)「…………はぁ」
こうなったらガチンコで勝ち負け決めんともう収集つかんわ
面倒なことになったで……
これもそれも……
78
:
名無しさん
:2024/09/20(金) 20:24:01 ID:lU3Djvms0
彡(●)(●)「密偵!お前のせいやで!」
(´・ω・`)「え!?」
彡(●)(●)「お前、言い過ぎやろ!!」
(;´・ω・` )「え、でもカエサルが言えって……」
彡(●)(●)「限度ってもんがあるやろうが!」
彡(●)(●)「それにキャラが違いすぎるやろう」
彡(●)(●)「苦手やったとちゃうんかい!?」
(;´・ω・` )「えっと…よく分からなかったから……」
(;´・ω・` )「カエサルをマネたんだけど……」
彡(●)(●)「はぁ!?ワイはあんなに口悪くないわ!!」
(;´・ω・` )「いや、悪いよ……」
79
:
名無しさん
:2024/09/20(金) 20:24:49 ID:lU3Djvms0
彡(●)(●)カッチーン
彡(●)(●)「頭にきたで!」
彡(●)(●)「しばらくどっか行っとれや!!」
(;´・ω・` )「ちょっと待ってよ!」
(;´・ω・` )「報告することが……」
彡(●)(●)「今は聞く気にならんわ!!」
彡(●)(●)「さっさと行けや!」
(;´・ω・` )「で、でも……」
(`Ⅹ´)『密偵の兄貴……』
(`Ⅹ´)『今はなに言ってもダメですって……』
(;´・ω・` )「いや、でも伝えることが……」
80
:
名無しさん
:2024/09/20(金) 20:25:17 ID:lU3Djvms0
(`Ⅹ´)『……』
(`Ⅹ´)『…だったらラビリヌスの兄貴を頼りましょう』
(`Ⅹ´)『もう近くまで来てるはず…』
(`Ⅹ´)『きっと力になってくれますよ』
(;´・ω・` )「うぅ……仕方ないか…急がば回れとも言うし…」
(;´・ω・` )「ご、ごめんね…カエサルのこと頼んだね」
(`Ⅹ´)『合点承知!』
81
:
名無しさん
:2024/09/20(金) 20:25:40 ID:lU3Djvms0
今回はここまで
82
:
名無しさん
:2024/09/20(金) 21:51:47 ID:ShHQmJiQ0
おっつ!
83
:
名無しさん
:2024/09/21(土) 11:15:51 ID:f5nLMoyU0
モブ兵士、有能過ぎて草
84
:
名無しさん
:2024/09/21(土) 18:02:42 ID:Ecvavn5M0
おつ
カエサルは人間関係の調整役としてはすごく優秀だったんだなぁ
85
:
名無しさん
:2024/09/22(日) 17:35:09 ID:26SQNTpY0
彡(゚)(゚)……
(`Ⅹ´)『カエサル?』
彡(゚)(゚)「ん?どしたんや?」
(`Ⅹ´)『大丈夫か?』
彡(゚)(゚)「まあ大丈夫や」
彡(゚)(゚)「……気いつかわせてスマンやで」
(`Ⅹ´)『わしらは別にええが…えっと…』
彡(゚)(゚)「なんや何かあったんか?」
(`Ⅹ´)『その……客人が来とるんや…』
(`Ⅹ´)「わしらではどうしてええか分らん…」
彡(゚)(゚)「そか、慣れへんことさせたな」
彡(゚)(゚)「今、行くわ」
86
:
名無しさん
:2024/09/22(日) 17:35:40 ID:26SQNTpY0
彡(゚)(゚)「それで、客人は誰や?」
(`Ⅹ´)『あ!名前聞くの忘れたわ…』
彡(゚)(゚)「ふっ、何やねんそれ 名前を聞くのは初歩の初歩やで」
(`Ⅹ´)『面目ない…』
彡(゚)(゚)……
彡(゚)(゚)「…気にせんでええ」
彡(゚)(゚)「そういったことを得意な奴を追い出したのはワイや」
彡(゚)(゚)「悪いのはワイや…」
(`Ⅹ´)『カエサル、ホンマ大丈夫か?気落ちしすぎとちゃうか…』
彡(゚)(゚)「ん?そんな陰気になっとるか?ダメやな」
87
:
名無しさん
:2024/09/22(日) 17:36:11 ID:26SQNTpY0
バチン!
彡(゚)(゚)「よっしゃ!気合入れ直したで!!」
彡(゚)(゚)「ほんで大丈夫や!行くで」
(`Ⅹ´)『お、応』
彡(゚)(゚)……
強く叩きすぎたわ……ほっぺが痛い…
でもやっぱカッチーンきた怒りの後は……どうも気落ちが激しいで
それも……密偵にぶつけてもうた……
怒鳴ってもスッキリせんし……後味も悪いし…もう最悪やわ
それに考えてみれば、密偵は悪くはないやんけ……
慣れんことをさせたのはワイやし
ワイの口が悪いのも……まあ、確かやし
密偵は悪くはない
88
:
名無しさん
:2024/09/22(日) 17:36:35 ID:26SQNTpY0
彡(゚)(゚)……
悪くはないが……でもやっぱムカつくわ!
ムカつくもんはムカつくわ!!
それにあいつ、ワイに向かって黙れ!!言うたやろ
ワイが怒るのも当然やわ
ワイも悪いが、密偵も悪いわ!!
彡(゚)(゚)……
……でも次にあったらちゃんと〝ごめんなさい〟はしとこ
一時、気恥ずかしくても…気まずい状況が続く方が嫌やで
彡(゚)(゚)「仲直りできたらええんやけどな……」
89
:
名無しさん
:2024/09/22(日) 17:37:01 ID:26SQNTpY0
今回はここまで
90
:
名無しさん
:2024/09/23(月) 14:19:19 ID:B1SBeWwA0
(◦灬•)「やあカエサル」
彡(゚)(゚)「客ってお前やったんか」
(◦灬•)「どうしたのだ、そのほっぺ?」
(◦灬•)「真っ赤ではないか…」
彡(゚)(゚)「なんでもない、蚊がおったんや」
(◦灬•)「こんな時期にまだ蚊がいたとは……」
彡(゚)(゚)「まあ、蚊の話なんてどうでもええ」
彡(゚)(゚)「で?要件はなんや?」
(◦灬•)「おお、そうだった!」
91
:
名無しさん
:2024/09/23(月) 14:20:00 ID:B1SBeWwA0
(◦灬•)「カエサルよ助けに来てくれて本当に感謝する」(泣きついてみるもんや儲け儲け)
(◦灬•)「カエサルがいなかったらどうなっていたことか!」
(◦灬•) (泣きついてみるもんや儲け儲け)
彡(゚)(゚)「別にかまへん、当然のことや!」
彡(゚)(゚)(ワイはワイのためにきたんやけどな!)
(◦灬•)「さすがカエサル!なんという男気」
彡(゚)(゚)「照れるやんけ、そんな褒めんなや」
(◦灬•)「謙遜する謙虚なところも実に魅力てきだ!」
(◦灬•)「よっ!ローマ一の色男!」
彡(゚)(゚)「おいおい、やめろって」
彡(゚)(゚)「ははははは」(こいつに褒められても全然嬉しくないわ)
(◦灬•)「ははははは」(褒めればその気になる。チョロい男だ)
92
:
名無しさん
:2024/09/23(月) 14:20:46 ID:B1SBeWwA0
彡(゚)(゚)「ん?そういやその後ろの騎馬隊はなんや?」
(◦灬•)「おお、気づいてくれたか!」
(◦灬•)「さすがにローマにだけ戦わせるわけにはいかないと思ってな」
(◦灬•)「連れてきたのだ!全部で四千騎いるぞ」
(◦灬•)「存分にこいつらを使ってやってくれ!」
彡(゚)(゚)「まじかい!!」
93
:
名無しさん
:2024/09/23(月) 14:21:24 ID:B1SBeWwA0
彡(゚)(゚) .。oO(どんな裏があるかは知らんが……)
騎馬隊が戦力に加わるなら大歓迎やで!!
ローマの歩兵は最強や!!
けど、ローマの騎兵は最弱といってもいい……
ローマでは馬は贅沢品やから、貴族くらいしか乗れへん
それなのにピンチになったらすぐ逃げる
まったく当てにならん奴らなんや……
素性の知れん奴の方がまだ信用できるで!
彡(゚)(゚)「ハッハッハ……」
言ってて悲しくなってきたわ……
94
:
名無しさん
:2024/09/23(月) 14:22:20 ID:B1SBeWwA0
彡(゚)(゚)「ん、なんや?」
デウキアックスがまだ話したいことがありそうやな
(◦灬•)「それと……彼も紹介したい」
(◦灬•)「私の弟のドムだ」
(◦灬•)「ほら、挨拶しなさい…」
(`3´)「チッ、うーす」
(◦灬•)「こ、コラ…馬からも降りずに何だその挨拶は…!」
彡(●)(●) .。oO(なんやねんこの若造!舐めとんのか!しばくぞ!)
彡(●)(●)……
95
:
名無しさん
:2024/09/23(月) 14:22:56 ID:B1SBeWwA0
彡(゚)(゚) .。oO(まあ、待つんやワイ)
短気を起こして失敗したばっかやろ……
それにここで怒鳴ってみい
せっかくの騎馬隊の話がなしになるかもしれん……
我慢や……我慢……怒鳴るのは我慢や…
ムリや!我慢できへん!!
彡(●)(●)「すっごい良い馬やんけ!!!」
カエサルの大声に馬はいななき、前足を上げ、ドムを振り落とした
ドスン!
96
:
名無しさん
:2024/09/23(月) 14:23:37 ID:B1SBeWwA0
(;`3´)「痛って…」
(`3´)「なにすんだ!てめえ!!」
彡(゚)(゚)「どうどうどうどう、落ち着けや」
彡(゚)(゚)「すまんな驚かせて堪忍やで」
(`3´)「謝ってすむ問題じゃねえわ!」
彡(゚)(゚)「なんや?お前には謝ってないで?」
彡(゚)(゚)「ワイがゴメンしとるのはお馬さんにや」
彡(゚)(゚)「てかお前、いつのまに馬から降りたんや」
彡(゚)(゚)「まさか……今ので落ちたわけないわな?」
97
:
名無しさん
:2024/09/23(月) 14:24:03 ID:B1SBeWwA0
(ꐦ`3´)「なんじゃてめえ馬鹿にしとるんか!!」
彡(゚)(゚)「ひょっいっと」
カエサルはドムの拳を避け
その勢いのまま馬に跨り、手綱を引っ張り上げた
彡(゚)(゚)彡^・∋「ヒヒーン」
馬はいななき、前足を上げ、ドムの前に立ち塞がる
(;`3´)「う、うわぁあああ」
ドスン!
尻もちをついたドムの目の前で馬は着地した
98
:
名無しさん
:2024/09/23(月) 14:24:40 ID:B1SBeWwA0
彡(゚)(゚)「ええか、坊主」
彡(゚)(゚)「馬はこうやって扱うんやで」
彡(゚)(゚)「覚えとき」
(ꐦ`3´)「……このおおお!」
(◦灬•)「止めなさいドム!」
(◦灬•)「すまないカエサル」
(◦灬•)「私がよく言い聞かせる」
(◦灬•)「だから、どうかこの場は収めてくれ」
99
:
名無しさん
:2024/09/23(月) 14:25:29 ID:B1SBeWwA0
彡(゚)(゚)「……まあええわ」
彡(゚)(゚)「よっこいしょっと」
彡(゚)(゚)「ほら、馬は返すで」
(;`3´)「くっ!」
彡(゚)(゚) .。oO(この若造は気にいらんが……)
騎馬隊はゲットしたで
これで戦略の幅も大きく広がるわ
100
:
名無しさん
:2024/09/23(月) 14:25:50 ID:B1SBeWwA0
今回はここまで
101
:
名無しさん
:2024/09/23(月) 21:40:31 ID:GGDJY9/U0
ナメた奴にはかましたらなアカン!ワイくんの対応は正解やで!
102
:
名無しさん
:2024/09/24(火) 01:17:20 ID:Jx4SyVPE0
おつおつ
103
:
名無しさん
:2024/09/24(火) 19:01:34 ID:Zg8RTXOw0
翌日
彡(゚)(゚)「騎馬隊の諸君、ワイはカエサルや」
彡(゚)(゚)「これから一緒に戦う仲間や仲良くやろうな」
(`3´)「けっ!」
彡(●)(●)「あぁん!!」
(`Ⅹ´)『カエサル、ここは大人になろうや……』
(⌐●_●)『やめとけドム、相手が悪い……』
彡(゚)(゚)「……しゃあないな」
(;`3´)「ちっ…」
104
:
名無しさん
:2024/09/24(火) 19:02:42 ID:Zg8RTXOw0
彡(゚)(゚)「まあなんや、互いに思うことは色々あるやろうが」
彡(゚)(゚)「ここは戦場や!」
彡(゚)(゚)「いがみ合って死ぬより、仲良うやって生きようや」
彡(゚)(゚)「それで手始めにや、騎馬隊には出撃してもらうで!」
(`3´)「おい!いきなり俺らを鉄砲玉にする気か!」
彡(●)(●)「話は終わりまで聞けや小僧!」
(;`3´)「ぐっ……」
彡(゚)(゚)「ゴホン、戦えとは言わん……」
彡(●)(●)「てか絶対に戦うなや!絶対やぞ!!」
105
:
名無しさん
:2024/09/24(火) 19:03:37 ID:Zg8RTXOw0
彡(゚)(゚)「追跡するだけでええ」
彡(゚)(゚)「敵は歩兵が主力やさかい、襲って来ようと馬の足なら逃げ切れる」
彡(゚)(゚)「仮に騎兵が襲ってきても、数にモノを言わせて蹂躙すればええだけや」
彡(゚)(゚)「危険は少ないはずや、どやこれでも怖気づくんか?」
(`3´)「……分かった」
(`3´)「いくぞお前ら」
(⌐●_●)『あ、ああ…』
彡(゚)(゚) .。oO(なんや?えらい素直やな)
なんか気持ち悪いわ
106
:
名無しさん
:2024/09/24(火) 19:04:18 ID:Zg8RTXOw0
数時間後
(`Ⅹ´)『カエサル大変や!』
彡(゚)(゚)「どした!?」
(`Ⅹ´)『騎馬隊が敵に襲われとる!』
(`Ⅹ´)『それも敵の騎兵に追い回されとる』
彡(゚)(゚)「はあ?なんでやねん」
彡(゚)(゚)彡^・∋「ちょっと様子見に行くわ!」パッカラパッカラ
(;`Ⅹ´)『お、おいカエサル!』
パッカラパッカラ
107
:
名無しさん
:2024/09/24(火) 19:05:07 ID:Zg8RTXOw0
彡(•)(•)「なんやねんこれ……」
彡(•)(•)「あのガキが……!!」
彡(•)(•)「指揮官のくせして……」
彡(●)(●)「なに真っ先に逃げとるんや!」
どんな精強な兵を持っとっても指揮官がゴミなら……
軍団もゴミになるいい例や!!
彡(゚)(゚)……
…まあ、でも褒めるとこもある
108
:
名無しさん
:2024/09/24(火) 19:05:53 ID:Zg8RTXOw0
彡(゚)(゚)「あれだけ潔く逃げとるおかげで犠牲者は少なそうや」
それにしてもあのスピード
騎兵たちはやっぱりいいもの持っとる
活用しだいでいくらでも活躍できるできっと
でもあの力を活かすには
やっぱちゃんとした指揮官が騎馬隊を御していかんとダメやな
109
:
名無しさん
:2024/09/24(火) 19:06:57 ID:Zg8RTXOw0
ドドドドド!
彡(゚)(゚)「ん?なんの音や?」
うわっ、第Ⅹ軍団が勢いよく向かってきおる
(`Ⅸ´)『カエサル!一人で飛び出していくなんてなに考えとるんや!』
(`Ⅸ´)『カエサルに何かあったら、密偵の兄貴に顔向けできんやろが!』
(`Ⅸ´)『少しは自重せい!!』
彡;(゚)(゚)「す、すまんやで…そんな怒んなや」
(`Ⅸ´)『フー、フゥー!』
彡(゚)(゚)「まあでも、いい時に来てくれたで」
彡(゚)(゚)「あれを見てみ」
(`Ⅸ´)『ん?』
110
:
名無しさん
:2024/09/24(火) 19:09:06 ID:Zg8RTXOw0
彡(゚)(゚)「お前らにビビって敵の騎兵が逃げて行ったわ」
彡(゚)(゚)「さすがやでお前ら!」
(`Ⅹ´)『お、おう』
彡(゚)(゚)「じゃあ帰ろうや」パッカラパッカラ
(;`Ⅹ´)『だから一人でいくなと言っとるやろ!!』
111
:
名無しさん
:2024/09/24(火) 19:09:31 ID:Zg8RTXOw0
今回はここまで
112
:
名無しさん
:2024/09/24(火) 22:31:18 ID:S.1znUgs0
乙
113
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:12:01 ID:qaWIaxlk0
翌日
( ゚Д゚)「おーい、あれだけ意気ってたのにあのザマかー」
( ゚Д゚)「ローマも大したことないな!」
彡(-)(-).。oO(短気は損気や…)
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)『わしらは負けてへんわ!』
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)『負けたのはケルト騎兵じゃい!』
(⌐●_●)『……』
114
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:12:32 ID:qaWIaxlk0
( ゚Д゚)「ほーう、そんな低能どもを採用するとはローマは器が大きいな」
( ゚Д゚)「違う違う、器の底が抜けてることに気づいていないバカなだけや」
( ゚Д゚)「おおまぬけなだけだ」
( ゚∀゚) ( ゚∀゚)「ハッハッハ!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)『ぐぬぬ』
(⌐●_●)『……』
彡(-)(-).。oO(短気は損気や……)
115
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:13:05 ID:qaWIaxlk0
( ゚Д゚)「ほら、何か言うてみろや」
( ゚Д゚)「文明大国ローマ(笑)の猿どもが!」
カッチーン
彡(●)(●)「じゃかあしいぞゴラァアアアア!!!」
彡(●)(●)「ぶちのめしたラアアアアアアア!!!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´) (^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『!!』
(`Ⅹ´)『おいカエサル、落ち着け』
彡(●)(●)「うっせいわ、蛮族ごときにローマを侮辱されて黙っとれるか!!」
彡(●)(●)「それにお前らもやぞ!!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´) (^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『!!』
116
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:13:40 ID:qaWIaxlk0
彡(●)(●)「ワイは言うたよな、騎馬隊はワイらの仲間やと!」
彡(●)(●)「失敗して落ち込んどる仲間に…」
彡(●)(●)「なにさらに追い打ちかけとるんじゃボケェ!」
彡(●)(●)「仲間がバカにされとったら庇ってやれや!!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´) (^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『……』
(⌐●_●)『……』
彡(●)(●)「でも……もとはと言えばお前らや!」
彡(●)(●)「いい気になるのも大概にせえ!」
(;゚Д゚) (;゚Д゚)「!!」
117
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:14:19 ID:qaWIaxlk0
彡(●)(●)「前回はたまたま指揮官がゴミやっただけじゃ!」
彡(●)(●)「お前らなんぞ今から皆殺しじゃああうああああ!!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´) (^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『!』
(;`Ⅹ´)『カ、カエサル、分かった、俺たちが悪かった』
(;`Ⅹ´)『だからいったん落ち着こうや!』
彡(●)(●)「ああん?落ち着けられるかい!」
彡(●)(●)「行くぞお前ら!!」
(;`Ⅹ´)「お、おい……」
彡(●)(●)「うおおおおおおお!!」
(;`Ⅹ´)『ま、待つんやカエサル!』
118
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:15:10 ID:qaWIaxlk0
(;`Ⅹ´)『頼む騎馬隊!手伝ってくれ』
(⌐●_●)『え?』
(;`Ⅹ´)『頼むからカエサルを一緒に抑えてくれ!!』
彡(゚)(゚)「うおおおおおおおお!!」
(;`Ⅹ´)『わしらだけじゃ止められん!』
(⌐●_●)『わ、分かった』
彡(●)(●)「うおおおおおおおおおおおおお!」
(;゚Д゚)「お、おいやべえぞこいつら……」
(;゚Д゚)「おぉ…いったん本隊のもとに帰るぞ」
119
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:15:47 ID:qaWIaxlk0
数時間後
(ꐦ゚∋゚)「アホかお前は!!」
彡(゚)(゚)「いや…でもやな……」
(ꐦ゚∋゚)「言い訳すんなや!」
彡;(゚)(゚)「はい!」
(ꐦ゚∋゚)「だいたいお前はいつもいつも……!!」
(`Ⅹ´)『はぁ、タイミングよくラビリヌスの兄貴が来てくれて助かったわ……』
(`Ⅹ´)『けど、ラビリヌスの兄貴…怖っわ……』
(`Ⅹ´)『絶対に逆らわんようにしとこ……』
(⌐●_●)『ローマ人…怖っわ……いったいどっちが蛮族やねん…』
120
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:17:06 ID:qaWIaxlk0
(ꐦ゚∋゚)「それに、密偵のこともなんや!」
(ꐦ゚∋゚)「全部、お前が悪いやろう!!」
彡(゚)(゚)「でも、あいつもワイに黙れって……」
(ꐦ゚∋゚)「言い訳すんな言うとるやろ!黙れや!!」
彡;(゚)(゚)「は、はい!」
(ꐦ゚∋゚)「このボケ、カス!」
彡;(-)(-)「ひぃ…」しゅん
121
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:17:41 ID:qaWIaxlk0
(`Ⅹ´)『ラ、ラビリヌスの兄貴……ちょっといいですかい?』
( ゚∋゚)「どうした?」
(`Ⅹ´)『密偵の兄貴は一緒じゃないんです?』
( ゚∋゚)「ああ、途中までは一緒だったんだが」
( ゚∋゚)「……」
( ゚∋゚)「まあいい、カエサル、説教はこれで終わりだ」
彡(゚)(゚)「ふう、やっと終わったで」
122
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:18:56 ID:qaWIaxlk0
彡(゚)(゚)「まったく、お前の説教は長くてアカンわ」
(ꐦ゚∋゚)「……」イラッ
彡(゚)(゚)「正座してたら足が痺れてビリビリやで」
(ꐦ゚∋゚)「いや、正座はしとけ」
彡(゚)(゚)「え?」
(ꐦ゚∋゚)「なんか文句でもあるんか?」ギロッ
彡(゚)(゚)「いえ、ないです……」ちょこん
( ゚∋゚)「それで密偵のことなんだが」
( ゚∋゚)「確かにあいつは俺のもとに来た」
彡(゚)(゚)/シュッ
カエサルが挙手する
123
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:19:29 ID:qaWIaxlk0
彡(゚)(゚)「はい!質問です」
( ゚∋゚)「なんや、カエサル君」
彡(゚)(゚)「あいつ何か言っとらんかったか?」
彡(゚)(゚)「ワイに伝えたいことがあったみたいなんやけど……」
( ゚∋゚)「それについては聞く時間がなかった」
彡(゚)(゚)「どういうことや?」
( ゚∋゚)「密偵はカエサルと別れた後、別の情報を掴んで俺に合流した」
彡(゚)(゚)「なんの情報や?」
( ゚∋゚)「敵の本隊の居場所だ」
彡(゚)(゚)「特ダネやんけ!」
( ゚∋゚)「ああ、だから俺は急いでここに来た」
124
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:20:00 ID:qaWIaxlk0
彡(゚)(゚)「なんやお前、密偵の使い走りになったんかい」
( ゚∋゚)「まあ、そういうことになるな」
彡(゚)(゚)「ハッハッハ、たいした大物やであいつは」
彡(゚)(゚)「それで密偵はどこに行ったんや?」
( ゚∋゚)「あいつは続報を掴むため、すっ飛んで行ったよ」
彡(゚)(゚)「ハッハッハ、さすがやで!」
( ゚∋゚)「まあでも、少し気負いすぎていて心配ではあったな…」
( ゚∋゚)「カエサル、あまり密偵に心労をかけさせんなや」
( ゚∋゚)「それと、ちゃんと謝っとくんやぞ」
彡;(゚)(゚)「うぅ…分かっとるわい」
125
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:20:31 ID:qaWIaxlk0
彡(゚)(゚)「それで肝心の敵の居場所はどこや?」
ラビリヌスは敵本隊の居場所を告げた。
敵はおよそ十キロ先の小高い山の麓に陣を取ったと。
さらに、丘の形状や勾配といった事細かな情報も伝えられた。
彡(゚)(゚) .。oO(なんやねん、めっさ詳細やん)
密偵のやつ……やっぱやるやんけ!
彡(-)(-)小指で頭をカキカキ……
そっか、敵は山には登ってないんやな
これは……チャンスや!
126
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:21:03 ID:qaWIaxlk0
彡(゚)(゚)「ラビリヌス」
( ゚∋゚)「なんだ?」
彡(゚)(゚)「山登ってこい」
( ゚∋゚)「は?」
彡(゚)(゚)「二個軍団を連れて、敵にバレないようにや」
( ゚∋゚)「意図を聞こう」
彡(゚)(゚)「ワイが平野から攻撃して注意を引くさかい」
彡(゚)(゚)「その隙にお前が山を下り、敵の背後を突くんや」
( ゚∋゚)「……断る」
127
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:21:36 ID:qaWIaxlk0
(`Ⅹ´)『カエサル…そんなの無理やろう』
(`Ⅹ´)『二個軍団はだいたい一万の大所帯やぞ』
(`Ⅹ´)『それを敵に気づかれず近づいて…その上、山を登るなんて……』
( ゚∋゚)「いや、それはまったく問題ない」
(`Ⅹ´)『え!だったらなんで断るん?』
( ゚∋゚)「この男が時間にルーズだからだ」
(`Ⅹ´)『へ?』
( ゚∋゚)「カエサルが待ち合わせ時間に到着することはまずない」
彡(゚)(゚)「そんなことないわい、早う着いとるわ!」
( ゚∋゚)「早く着きすぎなんだよ」
( ゚∋゚)「それに合わせるために俺がどれだけ苦労しているか…」
128
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:22:05 ID:qaWIaxlk0
彡(゚)(゚)「大丈夫や、今回は絶対に時間通りに着くさかい」
( ゚∋゚)「信じられん」
彡(゚)(゚)「……だったら出発時間を明確にしようや」
彡(゚)(゚)「お前は午前零時に出発、ワイは午前参時に出発」
彡(゚)(゚)「この三時間は絶対に動かんと約束するわ」
彡(゚)(゚)「これやったらええやろ?」
( ゚∋゚)「……第Ⅹ軍団」
(`Ⅹ´)「はい」
( ゚∋゚)「時間管理は任せたぞ」
(`Ⅹ´)「合点でい!」
彡;(゚)(゚)「そこまで信用ないんかい…」
129
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 22:22:31 ID:qaWIaxlk0
今回はここまで
130
:
名無しさん
:2024/09/25(水) 23:03:26 ID:Yjeb.DsA0
乙
この部隊をまとめ上げるの大変だろうな
ラビリヌスの兄貴頼もしい
131
:
名無しさん
:2024/09/26(木) 13:17:27 ID:C70KxvXw0
乙!
132
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:48:43 ID:V.cBJhmU0
彡(゚)(゚)「ふう、夜は冷えるで……」
(`Ⅹ´)『冬は近いですな……』
(`Ⅹ´)『ところでラビリヌスの兄貴は本当に大丈夫なんか?』
彡(゚)(゚)「心配いらへん」
彡(゚)(゚)「全部、あいつに任せとけばええ」
(`Ⅹ´)『えらい信用してますな』
彡(゚)(゚)「まあ、長い付き合いやからな」
133
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:49:24 ID:V.cBJhmU0
彡(゚)(゚)「お、太陽が出てきたで綺麗やな」
(`Ⅹ´)『ホンマですな』
彡(゚)(゚)「ん?なんか太陽にゴマ粒みたいなのないか」
(`Ⅹ´)『なんか動いてますな……騎兵では?』
彡(゚)(゚)「敵の偵察か?」
(`Ⅹ´)『こっちに真っ直ぐ向かって来てるんで違うでしょう』
彡(゚)(゚)「なにか叫んどるぞ?」
(`Ⅹ´)『んーカエサルの名を呼んでますな』
(´・ω・`)「カエサルー!」
彡(゚)(゚)「お、密偵やぞ」
(`Ⅹ´)『たしかに密偵の兄貴ですな』
(´・ω・`)「冷静に状況分析しないでよ!」
彡(゚)(゚)「密偵が怒ってるぞ」
(`Ⅹ´)『怒ってますな』
(;´・ω・` )「まだ続けるの?…」
134
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:49:53 ID:V.cBJhmU0
彡(゚)(゚)「冗談や冗談、おかえりやで密偵」
(´・ω・`)「うん、ただいま」
彡(゚)(゚)「そ、それで…やな……」
(;`・ω・´)「そんなことよりカエサル!大変だよ!」
彡(゚)(゚)「お、どうしたんや?」
(;`・ω・´)「敵が動いたんだよ!」
彡(゚)(゚)「なんやと、どこにや?!」
(;`・ω・´)「山の頂に!」
彡(゚)(゚)「まじかいな!」
(;`・ω・´)「確かです。だから行軍はひとまず停止して」
(;`・ω・´)「そして作戦を変更しないと!」
135
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:50:18 ID:V.cBJhmU0
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「密偵、ラビリヌスとは会わんかったんか?」
(´・ω・`)「どういうこと?」
彡(゚)(゚)「ラビリヌスはすでに二個軍団を連れて先行しとるんや」
彡(゚)(゚)「それも山の頂に向けてな」
(;´・ω・` )「え?そんな……このままだとラビリヌスさんが敵と鉢合わせ…」
(;`・ω・´)「急いで知らせてくるよ!」
彡(●)(●)「落ち着けや!」
(。゚ω゚)「!……」
136
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:50:42 ID:V.cBJhmU0
彡(゚)(゚)「まず、ラビリヌスは大丈夫なはずや」
彡(゚)(゚)「何かあったら向こうから連絡してくる」
彡(゚)(゚)「それにあいつなら不測の事態でも自分でどうにかするわ」
彡(゚)(゚)「だから、まずはワイらの安全の確保が先や」
彡(゚)(゚)「お前ら!向こうの丘に陣取りしとけや!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´) (^Ⅺ^) (^Ⅻ^)「応」
彡(゚)(゚)「騎兵!お前らは周辺の警戒にあたれ」
(⌐●_●)彡^・∋「分かった」パッカラパッカラ
137
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:51:30 ID:V.cBJhmU0
彡(゚)(゚)「密偵」
(´・ω・`)「はい」
彡(゚)(゚)「落ち着いたか?」
(´・ω・`)「はい」
彡(゚)(゚)「よし、じゃあこれまでの情報の報告や!」
(´・ω・`)「うん!」
・・・
彡(゚)(゚)「ほう……なるほどあの若造が元凶やったとはな」
(´・ω・`)「どうする?ドムを処罰する?」
彡(゚)(゚)「まだ泳がしとくわ」
彡(゚)(゚)「それに今、ワイらが注視しんといけんのはこの戦いや」
(´・ω・`)「そうだね」
138
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:52:08 ID:V.cBJhmU0
彡(゚)(゚)「にしてもおかしいで、だいぶ時間たったのに……」
彡(゚)(゚)「ラビリヌスからなんの連絡もない」
(´・ω・`)「戦いが起きた様子もないね……」
彡(゚)(゚)「どっかに潜んどるんのは確かやろうけど……」
(;´・ω・` )「まさか!敵に囲まれて窮地なんてことは……!」
彡(゚)(゚)「落ち着けや、自分で言うたばかりやろ…」
彡(゚)(゚)「戦いが起きてる様子はない」
(;´・ω・` )「そうだね……」
139
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:52:30 ID:V.cBJhmU0
彡(゚)(゚)……
考えられる線としては一つある……
密偵が誤報をもたらした可能性や
その方がいろいろと辻褄が合う
今の密偵はパニック状態やし
野生動物と敵を見間違えとってもおかしくない
蛮族の奴らは動物の角や皮、羽を身に纏っとるから紛らわしいことは事実や
それとも、恐怖心から見てもないものを見たのかもしれんな……
彡(゚)(゚)……
たぶんやが……きっと誤報な気がしてきたわ…
まあでも、誤報かどうかなんて後にならんと分からんし
仮に誤報でもラビリヌスならなんとかするやろ
分からんことをウンウン悩むより
今、できることしとこ
140
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:52:56 ID:V.cBJhmU0
彡(゚)(゚)「この前はすまんかったで、密偵」
(´・ω・`)「え、急になに?」
彡(゚)(゚)「恥ずいからこれ以上言わすなや」
(´・ω・`)「あ、え、ボクもごめん…」
彡(゚)(゚)「よし!これでもう言いっこなし」
彡(゚)(゚)「仲直りや!」
彡(゚)(゚)「な!」
(´・ω・`)「う、うん!」
彡(゚)(゚)「よっしゃ!ん、なんや?」
彡(゚)(゚)「前方から土煙が巻き上がっとるで……?」
(´・ω・`)「し、調べてくるよ」ダッ
彡(゚)(゚)「お、おい」
彡(゚)(゚)「ホンマ、せわしない奴やで……」
141
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:53:22 ID:V.cBJhmU0
彡(゚)(゚)「結果から言うわ」
作戦は失敗や
やっぱり密偵の誤報、見間違いやったみたいや
敵は山の頂に登ってなかった
彡(゚)(゚)「詳細はこうや」
ラビリヌスは作戦通り、敵に気づかれず山に登り、身を潜めてたみたいやわ
けど、陽の光の下、いつまでも隠れるなんて出来ん
ついに敵に見つかってしもうた
けど敵もあっぱれなもんで
高所を取られた不利を悟ってはすぐさま陣を捨て逃げていったみたいや
それがあの土煙や
さっさと逃げてくれたおかげでこっちも助かったで
ワイの日頃の行いのよさを神様が見取ってくれたんやろうな
142
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:53:45 ID:V.cBJhmU0
彡(゚)(゚)「うんうん、ホンマ被害がなくてよかったわ」
よかったよかった……ですまんわな……
彡;(-)(-)「ドスドスと恐ろしい足音が近づいてきとるわ……」
(ꐦ゚∋゚)「どつき回すぞカエサルゴラァ!」
(ꐦ゚∋゚)「時間に遅れるとはどういう了見じゃゃボケェ!」
(;´・ω・` )「あ…それはボクの……」
彡(゚)(゚)「いや〜すまんかったやでラビリヌス」
彡(゚)(゚)「ちょっとワイの腹の具合が悪くて出るのが遅れたんや」
(;´・ω・` )「え?」
143
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:54:08 ID:V.cBJhmU0
(ꐦ゚∋゚)「腹の具合やと?」
(ꐦ゚∋゚)「そんなもん糞をたらしながら這ってでも来んかい!」
彡(゚)(゚)「いや、お前…それはちょっと……」
(ꐦ゚∋゚)「口答えすんなや!そこに座れ!!」
彡(゚)(゚)「はい!」
(ꐦ゚∋゚)「そもそもお前はやな!」
(ꐦ゚∋゚)「ゴミカスボケ!」
彡;(-)(-)「……」しゅん
144
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:54:36 ID:V.cBJhmU0
(´・ω・`)「えっと……」
(`Ⅹ´)『密偵の兄貴、今から正直に話しても無粋なだけですわ』
(`Ⅹ´)『ここはカエサルの気持ちを汲みましょうや』
(´・ω・`)「で、でも……」
(`Ⅹ´)『密偵の兄貴、退くのも漢ですぜ』
(´・ω・`)「うん……でもあまりに可哀想じゃない?」
(`Ⅹ´)『まあ、確かに……ものすごい怒られてますな……』
(ꐦ゚∋゚)「ゴミカスボケアホ!」
彡;(-)(-)「……」しゅん
145
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:54:59 ID:V.cBJhmU0
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)「僕、ちょっと行ってくるよ」
(`Ⅹ´)『あ、密偵の兄貴!』
(ꐦ゚∋゚)「なんや密偵?」
彡(゚)(゚)「密偵…ワイええから向こういっとき…」
(´・ω・`)「いいえ、僕も一緒に怒られます」
(ꐦ゚∋゚)「?」
(ꐦ゚∋゚)「よう分らんが今の俺は容赦できんからな…」
(ꐦ゚∋゚)「ゴミカスボケアホスットコドッコイ!」
彡;(-)(-):( ;˙꒳˙;):「ひぃ……」
146
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:55:25 ID:V.cBJhmU0
(`Ⅹ´)『……』キョロキョロ…コクン
トントン
(`Ⅹ´)『ん?』
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『……』コクン
(`Ⅹ´)『……』コクン
トントン
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´) (^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『ん?』
(⌐●_●)『……』コクン
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´) (^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『……』コクン
『ラビリヌスの兄貴、わしらも怒られにきました』
147
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:55:50 ID:V.cBJhmU0
(ꐦ゚∋゚)「???」
彡(゚)(゚)「お前ら……」
(´・ω・`)「みんな……」
( ゚∋゚)「フン、分かったわそこに全員座れや!」
(ꐦ゚∋゚)「ゴミカスボケアホスットコドッコイノアンポンタン!」
『ひぃ……』
148
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:56:16 ID:V.cBJhmU0
今回はここまで
149
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 22:31:51 ID:tvNQVMDE0
おつ!
お前らみんな……のところでジーンときた
150
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 19:58:55 ID:kRm8ZgHk0
(´・ω・`)つ「カエサル、ハエドイ族のデウキアックスから手紙だよ」
彡(゚)(゚)「ありがとうやで」
彡(゚)(゚)「ふむふむ」
彡(●)(●)「ふざけんなや!!」
(。゚ω゚)「うわっ!」
(;´・ω・` )「急になに!?びっくりするじゃない…」
彡(゚)(゚)つ「すまんやで、でもこれ見てみい」
(´・ω・`)「ふむふむ……これはひどい…」
151
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 19:59:19 ID:kRm8ZgHk0
『カエサルへ
約束していた食糧は届けれそうにありません
許してね♡
ハエドイ族 デウキアックス( ¯灬¯)より』
彡(゚)(゚)「な、おっさんが♡マーク使うなんて我慢ならんやろ」
(´・ω・`)「え、そっち!」
152
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 19:59:43 ID:kRm8ZgHk0
彡(゚)(゚)「実はな、こんな手紙がしょっちゅう来とってな」
彡(゚)(゚)「集めとる最中やとか」
彡(゚)(゚)「運こんどる最中やとか」
彡(゚)(゚)「もうすぐ届くはずやとか」
彡(゚)(゚)「だから、内容自体にはもう慣れたで」
(´・ω・`)「いやいや、慣れたらダメでしょ」
彡(゚)(゚)「でも食糧はまだ残っとるんやろ?」
(´・ω・`)「ボクに聞かれても分からないよ」
彡(゚)(゚)「ん?」
(´・ω・`)「え?」
153
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:00:16 ID:kRm8ZgHk0
彡(゚)(゚)「食糧の管理はお前がしとるんやろ?」
(´・ω・`)「いや、ボクはしてないよ」
彡(゚)(゚)「ほなら、誰が食糧の管理をしとるんや?」
(´・ω・`)「カエサルじゃないの?」
彡(゚)(゚)「ワイもしとらんで」
(´・ω・`)「え?」
彡(゚)(゚)「ん?」
彡(゚)(゚)「……」
(´・ω・`)「……」
彡;(゚)(゚)「輸送隊のとこにいってみるで…」
(;´・ω・` )「うん……」
154
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:00:49 ID:kRm8ZgHk0
食糧庫
(`Ⅶ´)『カエサル、いいところに。聞きたいことがあるんや』
(`Ⅶ´)『次の食糧はいつ届くん?』
(`Ⅶ´)『後、三日分しか残ってへんで』
(;´・ω・` )「えっ!そんだホガホガホ」
カエサルが密偵の口を両手で蓋をする
(`Ⅶ´)『?』
彡;(^)(^)「なんでもない、もう手配ずみやから安心しい」
(。゚ω゚)「!?」
155
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:01:21 ID:kRm8ZgHk0
彡;(^)(^)「連絡が遅うなってすまんかったやで」
(`Ⅶ´)『そうやったか、安心したわ』
(`Ⅶ´)『ただでさえキツイ仕事やのに』
(`Ⅶ´)『食べ物もないなんてなったらやってられんわ』
(`Ⅶ´)『もし、ないなんてことになったら…』
彡(゚)(゚)(´・ω・`)「なったら?」
(`Ⅶ´)『血祭や……』
156
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:01:46 ID:kRm8ZgHk0
彡;(^)(^)「おいおい…物騒やな……」
(`Ⅶ´)「冗談や冗談www」
彡;(^)(^)「わかっとる、わかっとる……密偵?」
(;´・ω・` )「うん……」
彡;(^)(^)「戻るで……」
(;´・ω・` )「うん……」
ところ変わって
彡;(゚)(゚)「どうすんねんこれ!」
(;´・ω・` )「ボクに言われても……」
157
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:02:12 ID:kRm8ZgHk0
彡;(゚)(゚)「お前も聞いたやろ、あれは冗談やない」
彡;(゚)(゚)「メシが来んなんて知れたらワイら殺されかねんで」
(;´・ω・` )「カエサルはそれで本望だろ」
( ;´-ω-` )「祭りでパッと死ねるんだから……」
彡;(゚)(゚)「さすがに笑えんで……」
( ;´-ω-` )「……」
彡(゚)(゚)「とりあえずや責任者のデウキアックスを連れて来い」
彡(゚)(゚)「約束通り、あいつにメシを出させるしかない!」
(´・ω・`)「了解!」ダッ
158
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:02:34 ID:kRm8ZgHk0
彡;(゚)(゚) .。oO(ふう、えらいことになったで)
けど、密偵が帰ってくるまですることないな……
そんじゃヒマやし、ミニローマ講座でも始めるで
いい機会や、ローマ軍の食糧事情について話すわ
ローマでは兵たちに自給自足しろなんて野蛮やことはさせてへん
配給制にしとる
主食の小麦、油脂(ラード)、チーズ
そして健康のために少量のお酢を配ることになっとる
もちろんこれらを調達するのは指揮官の義務や
今回みたいな不測の事態は別としてな
159
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:03:06 ID:kRm8ZgHk0
彡(゚)(゚)「おっ、密偵が帰ってきたで」
(´・ω・`)「連れてきたよ」
( ¯灬¯)「やぁ…カエサル」
彡(゚)(゚)「やぁ、ちゃうわお前!」
彡(゚)(゚)「食糧の調達はどうなっとんや?」
(; ¯灬¯)「それは……」
彡(゚)(゚)「メシの調達はお前が責任もつって約束やったよな!」
(; ¯灬¯)「ああ……」
彡(゚)(゚)「じゃあ、なんで持ってこんねん」
彡(゚)(゚)「こんな紙切れ一枚で済む話ちゃうやろ!」
(; ¯灬¯)「いや、それなんだが…その……」
160
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:03:35 ID:kRm8ZgHk0
彡(゚)(゚)「なんや煮え切らんな…」
彡(゚)(゚)「そもそも、お前がワイらに援軍を求めたんやんで!」
彡(゚)(゚)「それともなんや、ここにきてワイらを裏切るつもりなんか?」
(; ¯灬¯)「いや…そんなつもりはない」
彡(•)(•)「だったら約束を守れや!」
彡(•)(•)「それが筋ってもんやろ」
(; ¯灬¯)「……」
彡(•)(•)「お前な……」
(´・ω・`)「カエサル、ちょっといい?」
彡(゚)(゚)「なんやねん」
161
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:04:01 ID:kRm8ZgHk0
(´・ω・`)「ちょっと、耳を貸して」
彡(゚)(゚)「なんや?」
(´・ω・`)「ゴニョゴニョ」
彡(^)(^)「くすぐったいわww」
(´・ω・`)「我慢して」
(´・ω・`)「ゴニョゴニョゴニョ」
彡(゚)(゚)「あ!すっかり忘れてたで」
彡(゚)(゚)「そんな話もあったな!」
(´・ω・`)「しっかりしてよ…」
彡(゚)(゚)「思い出したわ!そうやったそうやった」
彡(゚)(゚)「おおきにやで密偵」
(´・ω・`)「どういたしまして」
162
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:04:34 ID:kRm8ZgHk0
彡(-)(-)
小指で頭をカキカキ……
彡(゚)(゚)「なあ、デウキアックス」
(; ¯灬¯)「……」
彡(゚)(゚)「お前の弟のあの若造。名なんて言った?」
(; ¯灬¯)「……ドムだ」
彡(゚)(゚)「そうやドムやドム」
彡(゚)(゚)「この戦争の火付け役のドムや」
(; ¯灬¯)「!……どういう意味だ?」
彡(゚)(゚)「隠さんくてもええ」
彡(゚)(゚)「あの若造が敵をこの地に招き入れたんやろ?」
彡(゚)(゚)「細く狭い抜け道を敵が通れるように手配したのもドムやろ?」
163
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:05:01 ID:kRm8ZgHk0
( ¯灬¯)「……」
( ¯灬¯)「……なにを訳の分からないことを」
( ¯灬¯)「わざわざ敵を招き入れて何になるというのだ」
( ¯灬¯)「我々は奴らに襲われているのだぞ!」
( ¯灬¯)「多くの被害も出ている!」
( ¯灬¯)「弟が敵に加担する理由などないではないか!!」
彡(゚)(゚)「族長の座を狙っとるんやろ」
(; ¯灬¯)「な…!」
彡(゚)(゚)「いや、正確には……」
彡(゚)(゚)「族長の座を確実にするためや」
164
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:05:32 ID:kRm8ZgHk0
(; ¯灬¯)「な、なにを……」
彡(゚)(゚)「悪いが調べさせてもらったで」
彡(゚)(゚)「今のハエドイ族を実質的に支配しているのはドムやってことはな」
彡(゚)(゚)「あの若造としては敵の手を借りてでも現体制を崩したいってとこやろ」
彡(゚)(゚)「その一環として、食糧の調達を邪魔しとるってとこなんやろ?」
( ¯灬¯)「何をバカな!」
彡(゚)(゚)「その方が説明がつくやろ」
彡(゚)(゚)「今のお前に部族を動かす指導力はない」
( ¯灬¯)「!!!」
彡(゚)(゚)「だから食料を提供できんのやろ?」
彡(゚)(゚)「違うか?」
165
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:06:03 ID:kRm8ZgHk0
( ¯灬¯)「……弟を愚弄するだけでなく、私をも侮辱するのか」
( ¯灬¯)「ハエドイ族の代表はこの私だ!他の誰でもない」
( ¯灬¯)「どんなガセネタを掴んだのかは知らないが……」
( ¯灬¯)「寝言は寝て言え、カエサル!!」
彡(-)(-)
小指で頭をカキカキ……
彡(-)(-)「……そか、そこまで言うか」
彡(゚)(゚)「なら話は早いわ」
彡(゚)(゚)「だったらお前はその、代表の名を持って……」
彡(゚)(゚)「さっさとメシを持ってこさせろや」
(; ¯灬¯)「そ、それは……」
166
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:06:36 ID:kRm8ZgHk0
彡(゚)(゚)「出来んならええで」
彡(゚)(゚)「それならお前らから力づくで奪い取るまでや」
(; ¯灬¯)「な!」
彡(゚)(゚)「なんや?ワイらローマ軍を正義のミカタとでも思っとたんか?」
彡(゚)(゚)「そんな訳ないやろ」
彡(゚)(゚)「ローマを舐めんのも大概にしとけ」
彡(゚)(゚)「道は二つに一つや」
彡(゚)(゚)「食料を提供するか、奪われるか」
彡(゚)(゚)「部族の代表はお前なんやろ」
彡(゚)(゚)「なら、お前が決めろや」
167
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:07:03 ID:kRm8ZgHk0
シーン
(; ¯灬¯)「……」
彡(゚)(゚)「……」
( ¯灬¯)「……ハッハッハ」
( ¯灬¯)「すまなかった、私の降参だ」
( ¯灬¯)「だからそんな怖い顔でイジメないでくれ」
彡(゚)(゚)「話す気になったんか?」
( ¯灬¯)「ああ、全てを白状しよう」
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