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彡(゚)(゚)「ワイはユリウス・カエサル。ローマの頂点に立つ男や」
1
:
名無しさん
:2024/09/17(火) 16:10:29 ID:utSKWfvU0
彡(゚)(゚)「ワイはユリウス・カエサル」
カエサルや!
彡(-)(-).。oO(苦節四〇年…)
いろんなことがあった
叔父のマリウスはボケて民衆を虐殺するわ
スッラのハゲには粛清されかけるわ
ホモの噂は流されるわ
彡(゚)(゚)「女に貢いどったら……」
国家予算並みの借金になっとるわ
妻には浮気されるわ
元老院のカスどもには姑息な嫌がらせをされるわ
144
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:54:36 ID:V.cBJhmU0
(´・ω・`)「えっと……」
(`Ⅹ´)『密偵の兄貴、今から正直に話しても無粋なだけですわ』
(`Ⅹ´)『ここはカエサルの気持ちを汲みましょうや』
(´・ω・`)「で、でも……」
(`Ⅹ´)『密偵の兄貴、退くのも漢ですぜ』
(´・ω・`)「うん……でもあまりに可哀想じゃない?」
(`Ⅹ´)『まあ、確かに……ものすごい怒られてますな……』
(ꐦ゚∋゚)「ゴミカスボケアホ!」
彡;(-)(-)「……」しゅん
145
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:54:59 ID:V.cBJhmU0
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)「僕、ちょっと行ってくるよ」
(`Ⅹ´)『あ、密偵の兄貴!』
(ꐦ゚∋゚)「なんや密偵?」
彡(゚)(゚)「密偵…ワイええから向こういっとき…」
(´・ω・`)「いいえ、僕も一緒に怒られます」
(ꐦ゚∋゚)「?」
(ꐦ゚∋゚)「よう分らんが今の俺は容赦できんからな…」
(ꐦ゚∋゚)「ゴミカスボケアホスットコドッコイ!」
彡;(-)(-):( ;˙꒳˙;):「ひぃ……」
146
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:55:25 ID:V.cBJhmU0
(`Ⅹ´)『……』キョロキョロ…コクン
トントン
(`Ⅹ´)『ん?』
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『……』コクン
(`Ⅹ´)『……』コクン
トントン
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´) (^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『ん?』
(⌐●_●)『……』コクン
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´) (^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『……』コクン
『ラビリヌスの兄貴、わしらも怒られにきました』
147
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:55:50 ID:V.cBJhmU0
(ꐦ゚∋゚)「???」
彡(゚)(゚)「お前ら……」
(´・ω・`)「みんな……」
( ゚∋゚)「フン、分かったわそこに全員座れや!」
(ꐦ゚∋゚)「ゴミカスボケアホスットコドッコイノアンポンタン!」
『ひぃ……』
148
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 20:56:16 ID:V.cBJhmU0
今回はここまで
149
:
名無しさん
:2024/09/27(金) 22:31:51 ID:tvNQVMDE0
おつ!
お前らみんな……のところでジーンときた
150
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 19:58:55 ID:kRm8ZgHk0
(´・ω・`)つ「カエサル、ハエドイ族のデウキアックスから手紙だよ」
彡(゚)(゚)「ありがとうやで」
彡(゚)(゚)「ふむふむ」
彡(●)(●)「ふざけんなや!!」
(。゚ω゚)「うわっ!」
(;´・ω・` )「急になに!?びっくりするじゃない…」
彡(゚)(゚)つ「すまんやで、でもこれ見てみい」
(´・ω・`)「ふむふむ……これはひどい…」
151
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 19:59:19 ID:kRm8ZgHk0
『カエサルへ
約束していた食糧は届けれそうにありません
許してね♡
ハエドイ族 デウキアックス( ¯灬¯)より』
彡(゚)(゚)「な、おっさんが♡マーク使うなんて我慢ならんやろ」
(´・ω・`)「え、そっち!」
152
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 19:59:43 ID:kRm8ZgHk0
彡(゚)(゚)「実はな、こんな手紙がしょっちゅう来とってな」
彡(゚)(゚)「集めとる最中やとか」
彡(゚)(゚)「運こんどる最中やとか」
彡(゚)(゚)「もうすぐ届くはずやとか」
彡(゚)(゚)「だから、内容自体にはもう慣れたで」
(´・ω・`)「いやいや、慣れたらダメでしょ」
彡(゚)(゚)「でも食糧はまだ残っとるんやろ?」
(´・ω・`)「ボクに聞かれても分からないよ」
彡(゚)(゚)「ん?」
(´・ω・`)「え?」
153
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:00:16 ID:kRm8ZgHk0
彡(゚)(゚)「食糧の管理はお前がしとるんやろ?」
(´・ω・`)「いや、ボクはしてないよ」
彡(゚)(゚)「ほなら、誰が食糧の管理をしとるんや?」
(´・ω・`)「カエサルじゃないの?」
彡(゚)(゚)「ワイもしとらんで」
(´・ω・`)「え?」
彡(゚)(゚)「ん?」
彡(゚)(゚)「……」
(´・ω・`)「……」
彡;(゚)(゚)「輸送隊のとこにいってみるで…」
(;´・ω・` )「うん……」
154
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:00:49 ID:kRm8ZgHk0
食糧庫
(`Ⅶ´)『カエサル、いいところに。聞きたいことがあるんや』
(`Ⅶ´)『次の食糧はいつ届くん?』
(`Ⅶ´)『後、三日分しか残ってへんで』
(;´・ω・` )「えっ!そんだホガホガホ」
カエサルが密偵の口を両手で蓋をする
(`Ⅶ´)『?』
彡;(^)(^)「なんでもない、もう手配ずみやから安心しい」
(。゚ω゚)「!?」
155
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:01:21 ID:kRm8ZgHk0
彡;(^)(^)「連絡が遅うなってすまんかったやで」
(`Ⅶ´)『そうやったか、安心したわ』
(`Ⅶ´)『ただでさえキツイ仕事やのに』
(`Ⅶ´)『食べ物もないなんてなったらやってられんわ』
(`Ⅶ´)『もし、ないなんてことになったら…』
彡(゚)(゚)(´・ω・`)「なったら?」
(`Ⅶ´)『血祭や……』
156
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:01:46 ID:kRm8ZgHk0
彡;(^)(^)「おいおい…物騒やな……」
(`Ⅶ´)「冗談や冗談www」
彡;(^)(^)「わかっとる、わかっとる……密偵?」
(;´・ω・` )「うん……」
彡;(^)(^)「戻るで……」
(;´・ω・` )「うん……」
ところ変わって
彡;(゚)(゚)「どうすんねんこれ!」
(;´・ω・` )「ボクに言われても……」
157
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:02:12 ID:kRm8ZgHk0
彡;(゚)(゚)「お前も聞いたやろ、あれは冗談やない」
彡;(゚)(゚)「メシが来んなんて知れたらワイら殺されかねんで」
(;´・ω・` )「カエサルはそれで本望だろ」
( ;´-ω-` )「祭りでパッと死ねるんだから……」
彡;(゚)(゚)「さすがに笑えんで……」
( ;´-ω-` )「……」
彡(゚)(゚)「とりあえずや責任者のデウキアックスを連れて来い」
彡(゚)(゚)「約束通り、あいつにメシを出させるしかない!」
(´・ω・`)「了解!」ダッ
158
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:02:34 ID:kRm8ZgHk0
彡;(゚)(゚) .。oO(ふう、えらいことになったで)
けど、密偵が帰ってくるまですることないな……
そんじゃヒマやし、ミニローマ講座でも始めるで
いい機会や、ローマ軍の食糧事情について話すわ
ローマでは兵たちに自給自足しろなんて野蛮やことはさせてへん
配給制にしとる
主食の小麦、油脂(ラード)、チーズ
そして健康のために少量のお酢を配ることになっとる
もちろんこれらを調達するのは指揮官の義務や
今回みたいな不測の事態は別としてな
159
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:03:06 ID:kRm8ZgHk0
彡(゚)(゚)「おっ、密偵が帰ってきたで」
(´・ω・`)「連れてきたよ」
( ¯灬¯)「やぁ…カエサル」
彡(゚)(゚)「やぁ、ちゃうわお前!」
彡(゚)(゚)「食糧の調達はどうなっとんや?」
(; ¯灬¯)「それは……」
彡(゚)(゚)「メシの調達はお前が責任もつって約束やったよな!」
(; ¯灬¯)「ああ……」
彡(゚)(゚)「じゃあ、なんで持ってこんねん」
彡(゚)(゚)「こんな紙切れ一枚で済む話ちゃうやろ!」
(; ¯灬¯)「いや、それなんだが…その……」
160
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:03:35 ID:kRm8ZgHk0
彡(゚)(゚)「なんや煮え切らんな…」
彡(゚)(゚)「そもそも、お前がワイらに援軍を求めたんやんで!」
彡(゚)(゚)「それともなんや、ここにきてワイらを裏切るつもりなんか?」
(; ¯灬¯)「いや…そんなつもりはない」
彡(•)(•)「だったら約束を守れや!」
彡(•)(•)「それが筋ってもんやろ」
(; ¯灬¯)「……」
彡(•)(•)「お前な……」
(´・ω・`)「カエサル、ちょっといい?」
彡(゚)(゚)「なんやねん」
161
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:04:01 ID:kRm8ZgHk0
(´・ω・`)「ちょっと、耳を貸して」
彡(゚)(゚)「なんや?」
(´・ω・`)「ゴニョゴニョ」
彡(^)(^)「くすぐったいわww」
(´・ω・`)「我慢して」
(´・ω・`)「ゴニョゴニョゴニョ」
彡(゚)(゚)「あ!すっかり忘れてたで」
彡(゚)(゚)「そんな話もあったな!」
(´・ω・`)「しっかりしてよ…」
彡(゚)(゚)「思い出したわ!そうやったそうやった」
彡(゚)(゚)「おおきにやで密偵」
(´・ω・`)「どういたしまして」
162
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:04:34 ID:kRm8ZgHk0
彡(-)(-)
小指で頭をカキカキ……
彡(゚)(゚)「なあ、デウキアックス」
(; ¯灬¯)「……」
彡(゚)(゚)「お前の弟のあの若造。名なんて言った?」
(; ¯灬¯)「……ドムだ」
彡(゚)(゚)「そうやドムやドム」
彡(゚)(゚)「この戦争の火付け役のドムや」
(; ¯灬¯)「!……どういう意味だ?」
彡(゚)(゚)「隠さんくてもええ」
彡(゚)(゚)「あの若造が敵をこの地に招き入れたんやろ?」
彡(゚)(゚)「細く狭い抜け道を敵が通れるように手配したのもドムやろ?」
163
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:05:01 ID:kRm8ZgHk0
( ¯灬¯)「……」
( ¯灬¯)「……なにを訳の分からないことを」
( ¯灬¯)「わざわざ敵を招き入れて何になるというのだ」
( ¯灬¯)「我々は奴らに襲われているのだぞ!」
( ¯灬¯)「多くの被害も出ている!」
( ¯灬¯)「弟が敵に加担する理由などないではないか!!」
彡(゚)(゚)「族長の座を狙っとるんやろ」
(; ¯灬¯)「な…!」
彡(゚)(゚)「いや、正確には……」
彡(゚)(゚)「族長の座を確実にするためや」
164
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:05:32 ID:kRm8ZgHk0
(; ¯灬¯)「な、なにを……」
彡(゚)(゚)「悪いが調べさせてもらったで」
彡(゚)(゚)「今のハエドイ族を実質的に支配しているのはドムやってことはな」
彡(゚)(゚)「あの若造としては敵の手を借りてでも現体制を崩したいってとこやろ」
彡(゚)(゚)「その一環として、食糧の調達を邪魔しとるってとこなんやろ?」
( ¯灬¯)「何をバカな!」
彡(゚)(゚)「その方が説明がつくやろ」
彡(゚)(゚)「今のお前に部族を動かす指導力はない」
( ¯灬¯)「!!!」
彡(゚)(゚)「だから食料を提供できんのやろ?」
彡(゚)(゚)「違うか?」
165
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:06:03 ID:kRm8ZgHk0
( ¯灬¯)「……弟を愚弄するだけでなく、私をも侮辱するのか」
( ¯灬¯)「ハエドイ族の代表はこの私だ!他の誰でもない」
( ¯灬¯)「どんなガセネタを掴んだのかは知らないが……」
( ¯灬¯)「寝言は寝て言え、カエサル!!」
彡(-)(-)
小指で頭をカキカキ……
彡(-)(-)「……そか、そこまで言うか」
彡(゚)(゚)「なら話は早いわ」
彡(゚)(゚)「だったらお前はその、代表の名を持って……」
彡(゚)(゚)「さっさとメシを持ってこさせろや」
(; ¯灬¯)「そ、それは……」
166
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:06:36 ID:kRm8ZgHk0
彡(゚)(゚)「出来んならええで」
彡(゚)(゚)「それならお前らから力づくで奪い取るまでや」
(; ¯灬¯)「な!」
彡(゚)(゚)「なんや?ワイらローマ軍を正義のミカタとでも思っとたんか?」
彡(゚)(゚)「そんな訳ないやろ」
彡(゚)(゚)「ローマを舐めんのも大概にしとけ」
彡(゚)(゚)「道は二つに一つや」
彡(゚)(゚)「食料を提供するか、奪われるか」
彡(゚)(゚)「部族の代表はお前なんやろ」
彡(゚)(゚)「なら、お前が決めろや」
167
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:07:03 ID:kRm8ZgHk0
シーン
(; ¯灬¯)「……」
彡(゚)(゚)「……」
( ¯灬¯)「……ハッハッハ」
( ¯灬¯)「すまなかった、私の降参だ」
( ¯灬¯)「だからそんな怖い顔でイジメないでくれ」
彡(゚)(゚)「話す気になったんか?」
( ¯灬¯)「ああ、全てを白状しよう」
168
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:07:35 ID:kRm8ZgHk0
( ¯灬¯)は語った
「カエサルの言う通りだ
今のハエドイ族の権力はドムが握っている
彼は羽振りがよく、民衆にとても人気がある
だが、不当なやり方で権力の座を強く狙う欲深い者だ
弟は税を独占し莫大な富を築くと、自前の私兵をも持つようになった
今は亡き敵の有力者とも繋がるなど、他部族にも顔が利く
弟は着実に力をつけていき……
そして誰もドムに逆らえなくなった」
「だが、カエサル。
あなたがガリアに来て事情は変わった。
ローマの介入があれば
親ローマ派の私は再び実権を握ることできる
しかし、それを黙って見ている弟ではない
彼はわざと戦いに負けるよう仕向け
またカエサルの言う通り、食糧の調達も妨害している…」
169
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:08:18 ID:kRm8ZgHk0
( ¯灬¯)「……これがすべてだ」
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「ほーん、で?」
彡(゚)(゚)「回りくどいことはええわ」
彡(゚)(゚)「そんで、どうして欲しいんや?」
彡(゚)(゚)「ワイが弟を裁いて、権力の座を兄のお前に渡せばええんか?」
彡(゚)(゚)「そしたら食料を提供するんやな?」
( ¯灬¯)「カエサルが弟を排除しても、私のもとに権力は戻ってはこない」
170
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:08:48 ID:kRm8ZgHk0
( ¯灬¯)「そのようなやり方では民衆は納得しない……」
( ¯灬¯)「誰もが私のことを、弟を見捨てたローマの犬だと軽蔑する」
( ¯灬¯)「そのような噂が立てば、私は全ガリアから見放されてしまう」
( ¯灬¯)「身勝手な願いだとは重々承知している」
( ¯灬¯)「だが、弟のドムを許してやって欲しい」
( ¯灬¯)「そして、ローマ…いや」
( ¯灬¯)「カエサルの力で私を再び権力の座に立たせて欲しい」
( ¯灬¯)「そうすれば食料は必ず援助する」
171
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:09:11 ID:kRm8ZgHk0
彡(-)(-)
小指で頭をカキカキ……
ホンマに身勝手な願いやわ
戦争の原因を作った弟のドムは無罪放免
その上、権力を手に出来るようお膳立てしろやと
どんだけふざけた言い分やねん
ローマ軍にも被害は出とるんやぞ……
172
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:09:45 ID:kRm8ZgHk0
彡(゚)(゚) .。oO(……でも、まあこれが政治や)
正義と公平の名の下にドムを裁いてみい
デウキアックスの言う通り、民衆は反発する
そうなったら脅す……
脅して提供するならまだええわ
それでも提供せんかったら
本当に力づくで奪うしかなくなる
どの道、ハエドイ族からの恨みを買うのは避けられん
せっかくこれまで友好関係を築いてきたのにすべてが台無しや
今後の事を考えると、失うモノの方が多いで
173
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:10:10 ID:kRm8ZgHk0
彡(゚)(゚) .。oO(そんなことになるくらいなら……)
欺瞞と隠ぺいの名の下で
デウキアックスの提案を受けた方がマシや
食料は問題なく提供されるやろうし
問題が表沙汰にならんから、友好関係もそのまま
今後の援助も期待できる
指導者のデウキアックスにも恩を売れる
こっちの方がはるかに得るモノが多い
174
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:10:43 ID:kRm8ZgHk0
彡(゚)(゚) .。oO(人間社会は複雑怪奇やで)
正しい行いが悪い結果を産むことがあれば
愚かな行いが善い結果を産むこともある
ホンマに嫌なもんやで……
175
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:11:06 ID:kRm8ZgHk0
彡(゚)(゚)「分かった」
彡(゚)(゚)「今回はワイが我慢したる」
彡(゚)(゚)「弟のドムは無罪や」
彡(゚)(゚)「それにワイがお前の後ろ盾にもなったる」
彡(゚)(゚)「ほんでええか?」
( ¯灬¯)「……感謝する」
彡(゚)(゚)「思ってもないくせによく言うわ」
彡(゚)(゚)「弟にもよく言って聞かせとけや」
彡(゚)(゚)「次は容赦せんとな」
( ¯灬¯)「ああ」
176
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:11:35 ID:kRm8ZgHk0
彡(゚)(゚)「密偵」
(´・ω・`)「うん」
彡(゚)(゚)「後のことは任せてええか?」
彡(゚)(゚)「ワイはちょっと風に当たってきたいわ」
(´・ω・`)「分かったよ……」
その後のやり取りでローマ軍は食料補給のために
ハエドイ族の首都オータムに向かうことになった
177
:
名無しさん
:2024/09/28(土) 20:11:58 ID:kRm8ZgHk0
今回はここまで
178
:
名無しさん
:2024/09/29(日) 01:30:25 ID:V/hUhdaQ0
おつおつ
179
:
名無しさん
:2024/09/29(日) 15:58:53 ID:/conCX5g0
乙!大人は大変やでぇ
180
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:11:48 ID:iKe.K05w0
(;`・ω・´)「カエサル、大変だ!」
彡(゚)(゚)「どうした?」
(;`・ω・´)「敵が攻めて来たよ!」
彡;(゚)(゚)「なんやと!」
彡(-)(-)
小指で頭をカキカキ……
ちょうど食糧補給のために進路を変えて背を向けた時を狙ってきたか…
彡(゚)(゚)「敵もやるやんけ」
ワイらの食糧が少ないとみて勝負にでたんかもしれん
それとも……これまでの戦いから勝てると踏んだんかもしれんな
山頂を占拠する絶好の機会を活かせんかったし
先の騎馬隊の敗走もある
敵が強気になるのもしゃあない
181
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:12:19 ID:iKe.K05w0
彡(゚)(゚)「ワイらが取れる戦略は二つや」
彡(゚)(゚)「都市オータムに逃げ込むか」
彡(゚)(゚)「奴らの挑戦を受けてたつかや」
彡(゚)(゚)「もちろん、受けて立つに決まっとるで!!」
よっしゃ!!戦闘や!
182
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:12:49 ID:iKe.K05w0
彡(゚)(゚)「ラビリヌス!」
( ゚∋゚)「おう」
彡(゚)(゚)「騎兵隊を率いて時間稼ぎを頼むわ」
( ゚∋゚)「分かった」
( ゚∋゚)彡^・∋「行くぞ、お前ら!」カッパラカッパラ
(⌐●_●)彡^・∋「おっしゃ!」カッパラカッパラ
彡(゚)(゚)「若い衆!」
(^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『はい!』
彡(゚)(゚)「お前らはあそこの丘の頂上に陣を張るんや」
彡(゚)(゚)「間違っても城を建てたらアカンで!」
(^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『はい!』
彡(゚)(゚)「ワイもすぐ向かうから、先に行っとてな!」
(^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『はい!』ドドドドド
183
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:13:22 ID:iKe.K05w0
彡(゚)(゚)「残り物のお前ら!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)「えぇ…その呼び方はないわ……」
彡(゚)(゚)「なに言っとんのや、残り物には福があるんやで!」
彡(゚)(゚)「お前らは丘の中腹で戦闘準備や」
彡(゚)(゚)「密偵!」
(`・ω・´)「はい!」
彡(゚)(゚)「こいつらがサボらんように見張っといてや!」
(`・ω・´)「サボる訳ないよ」
(`・ω・´)「ねえ、みんな!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)「当たり前や!」
彡(゚)(゚)「その意気や、頼んだで」
彡(゚)(゚)「お前らがこの戦いの主役やからな!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)「応!」ドドドドドド!
184
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:13:51 ID:iKe.K05w0
彡(゚)(゚)「よし!」
ワイはひとまず若手に合流や!
彡(゚)(゚) 彡^・∋パッカラパッカラ
丘の上
(^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『おかえりなさい、カエサル』
彡(゚)(゚)「おう、ただいまや……なんや!」
彡(゚)(゚)「もう陣地が出来とるんやんけ!」
彡(^)(^)「やるやんけお前ら!」
(^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『城を造ったのと比べたら簡単でした!』
彡(^)(^)「ハッハッハ、さすがやで」
彡(゚)(゚)「よっしゃ!じゃあ次は……」
(;^Ⅺ^) (;^Ⅻ^)『ゴクリ…』
185
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:14:20 ID:iKe.K05w0
彡(゚)(゚)「先輩の勇士をここで見守るんや!」
(;^Ⅺ^) (;^Ⅻ^)『え!僕たちは戦わないの?』
彡(゚)(゚)「戦わんでええ」
彡(゚)(゚)「お前らはガチンコの戦いはこれが初めてや」
彡(゚)(゚)「正直に言ってみ?」
彡(゚)(゚)「怖いやろ!」
(;^Ⅺ^) (;^Ⅻ^)『は、はい…』
彡(゚)(゚)「恥じることはないで!」
彡(゚)(゚)「誰でも最初の戦いは怖い、それが正常や!」
186
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:14:54 ID:iKe.K05w0
彡(゚)(゚)「でも、はっきり言うで…」
彡(゚)(゚)「そんな奴らが戦闘に加わっても足手まといや!邪魔や!」
(;^Ⅺ^) (;^Ⅻ^)『……』
彡(゚)(゚)「けどな、そんな者らでも後ろにおってくれると……」
彡(゚)(゚)「戦う者は勇気が湧くんや!」
彡(゚)(゚)「だから遠慮なく、ワイらの勇姿を観戦して応援してればええ」
彡(゚)(゚)「でもな!」
彡(゚)(゚)「万が一、ワイらが泣いて逃げて来たら、その時は頼んだで!」
(^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『はい!』
187
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:15:19 ID:iKe.K05w0
彡(゚)(゚)「よっしゃ!ええ返事や」
彡(゚)(゚)「あと、このお馬さんの世話も頼むわ」
彡^・∋ヒヒーン
(;^Ⅺ^) (;^Ⅻ^)『え?』
彡(゚)(゚)「頼んだで、ほな」タッタッタ
(;^Ⅺ^) (;^Ⅻ^)『?……大将がなんで馬を降りるんだろ?』
188
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:15:45 ID:iKe.K05w0
丘の中腹
彡(゚)(゚)「密偵、様子はどうや!」
(´・ω・`)「歩兵団の戦闘準備は完了」
(´・ω・`)「ラビリヌスさん率いる騎馬隊は撤退」
(´・ω・`)「敵は戦力を集中させこちらに向かってきています」
彡(゚)(゚)「あの陣形は……」
彡(゚)(゚)「密偵、説明は任せたわ」
(´・ω・`)「はい」
189
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:16:15 ID:iKe.K05w0
(´・ω・`)「では戦闘の前ですが、ミニローマ講座です」
敵の陣形はファランクスと呼ばれる密集陣形です
ハリネズミを想像して貰うと分かり易いかもです
ハリの部分が槍、盾を持った人間が体の役割を果たします
素早い移動と臨機応変な戦いは苦手ですが
その威圧感と正面からの衝撃力は圧倒的です
(´・ω・`)「一方……」
僕たちはローマの伝統であるレギオンと呼ばれる陣形です
中隊、大隊、軍団、それぞれに指揮官が割り当てられており
戦場の変化に柔軟に対応することができます
また、列を入れ替えることも可能で
前線の兵を交代させることで、後方で休憩を取ることも可能となり
長時間の戦いを有利に進めることもできます
(´・ω・`)「以上、密偵によるミニローマ講座でした」
190
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:16:42 ID:iKe.K05w0
彡(゚)(゚)「お疲れやで」
(´・ω・`)「いえいえ……!」
(´・ω・`)「カエサル、なんで徒歩なの?」
(´・ω・`)「馬はどうしたの?」
彡(゚)(゚)「陣営に置いてきたけど」
(´・ω・`)「え?」
彡(゚)(゚)「ん?」
彡(゚)(゚)「なにを疑問にしとるんかよう分らんが」
彡(゚)(゚)「一緒に戦うんやから危険を一緒にするのは当然とちゃうんか?」
191
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:17:21 ID:iKe.K05w0
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)『……』
彡(゚)(゚)「なんや?ワイが間違っとるんか?」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)『……』キョロキョロ…コクン
(`・ω・´)「みんな!殺るよ!!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)『おしゃあああああああああ!!!』
彡;(゚)(゚)「待てや、それはワイのセリフやろ」
紅のマントが風を切り、ローマの象徴である銀鷲旗が高く掲げられた。
192
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:17:51 ID:iKe.K05w0
彡;(゚)(゚)「なんか知らんが、始まってもうた」
彡;(゚)(゚)「敵も近づいて来とる」
( ゚Д゚) ( ゚Д゚) ( ゚Д゚) ( ゚Д゚) ( ゚Д゚)ざっざっざ
彡(゚)(゚)「お前ら、投げ槍準備や!」
彡(●)(●)「……放て!!!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)「ヒャッハー!」
ローマ兵は高所からおもいっきり槍を投げ放った
高低差から生じる投槍の威力はすさまじく
敵の密集陣形は各所で崩れた
193
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:18:20 ID:iKe.K05w0
(´・ω・`)「すごい威力だね」
彡(゚)(゚)「まだや!」
(´・ω・`)「え?」
彡(゚)(゚)「ローマの槍の真骨頂はここからや!」
彡(゚)(゚)「あれを見てみい」
(´・ω・`)「あれって……盾で上手く攻撃を防いだ敵……」
(´・ω・`)「なに?敵を褒めてるの?」
彡(゚)(゚)「ちゃう、よう見てみい」
(´・ω・`)「ん?」
(´・ω・`)「あ!槍が抜けなくなって困ってる!」
彡(゚)(゚)「せや!ローマの槍は突き刺さると先が曲がるんや!」
彡(゚)(゚)「そうなったら釣り針のようになって抜くのが難しくなる」
194
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:18:51 ID:iKe.K05w0
(´・ω・`)「本当だ……」
彡(゚)(゚)「よっしゃ!お前ら突撃準備や!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)「応!」
彡(゚)(゚)「十中八九、敵は盾を捨てるで……」
彡(゚)(゚)「その時を狙うんや!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)「応!」
( ゚Д゚)「あーもう、使いずら」
( ゚Д゚)「こんなんなら、ない方がいいわ!」盾をポイッ
彡(●)(●)「今や突撃!!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)「おっしゃあああああああ!」ドドドドドド
195
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:19:57 ID:iKe.K05w0
数時間後
(;`・ω・´)「ローマ軍は敵を押しに押してる」
このままボクたちの勝利……
『ぎゃああああああああ!』
彡(゚)(゚)「どした!?」
(;`・ω・´)「右側から新手の敵が!」
彡(゚)(゚)「どういうことや!」
(;`・ω・´)「どうやら敵の後方部隊が参戦したみたい」
(;`・ω・´)「あ!正面の敵も息を吹き返し、攻勢に転じたよ!」
彡(゚)(゚)「ちっ、敵もやるやんけ」
196
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:20:26 ID:iKe.K05w0
彡(゚)(゚)「でもな……」
彡(●)(●)「挟み撃ち程度でやられるローマ軍じゃないわ!」
彡(●)(●)「旗を上げろや、ラッパも鳴らせ!」
プー♪
(´・ω・`)「す、すごい……」
(´・ω・`)「一糸乱れずに軍団が二つに分かれていく……」
彡(^)(^)「ハッハッハ、どや!すごいやろ!」
彡(^)(^)「これが日頃の訓練の成果や!」
(;´・ω・` )「で、でも……敵の勢いは落ちない……」
197
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:20:54 ID:iKe.K05w0
( ゚Д゚) ( ゚Д゚) ( ゚Д゚)「うおおおおおおおおおおおおお!」
(;`Ⅶ´) (;`Ⅷ´) (;`Ⅸ´) (;`Ⅹ´)「ぐぬぬ……」
( ゚Д゚) ( ゚Д゚) ( ゚Д゚)「死ねや、チビどもが!!」
(;`Ⅶ´) (;`Ⅷ´) (;`Ⅸ´) (;`Ⅹ´)「ぐぬぬ……」
彡(-)(-)
小指で頭をカキカキ……
悔しいが……ローマ人がチビなのはれっきとした事実や
ガリア人の大きな肉体から繰り出される爆発的攻撃力は確かにスゴイ
それに、背が高い方が女にモテるし、カッコイイことも事実や……
198
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:21:31 ID:iKe.K05w0
彡(゚)(゚)「でもな!」
ローマ人は決して他民族に劣ってなどない!
ワイらローマ人は強い!
彡(゚)(゚)「それはなぜか!」
日々の訓練で肉体を鍛え上げとるからか
日々の訓練で集団行動を身につけたらか
日々の訓練で特別な技能を覚えたからか
彡(゚)(゚)「どれも違う!」
そんなもんはどこの民族もやっとる!
でも、ワイらは強い
199
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:22:15 ID:iKe.K05w0
彡(゚)(゚)「それはなぜか!」
彡(゚)(゚)「それは!」
彡(゚)(゚)「ワイらは不屈の粘り強さ〝ローマ魂〟を持っとるからや!」
彡(゚)(゚)「ワイらは決して諦めん!」
精神論だろうがなんだろうが……
それがワイらローマ人が強い理由や!
彡(゚)(゚)「だから耐えるんやでお前ら……」
痛いやろう、苦しいやろう、怖いやろう……
でもな…耐えた先に絶対に活路はある
絶対にワイがその一瞬を見極めたる!
200
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:22:44 ID:iKe.K05w0
(; ゚Д゚)「ふぅ、ふぅ…クソが!」
(; ゚Д゚)「なんでこいつら倒れんのや!」
彡(゚)(゚) .。oO(よし……敵も疲れてきとる)
そろそろ頃合いか?
ガヤガヤガヤ
彡(゚)(゚) .。oO(ん?)
なんや?
後ろが騒がしいで……
(^Ⅺ^)『がんばえー!』
(^Ⅻ^)『がんがえー!』
(^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『頑張れー!』
彡(゚)(゚)「よっしゃ!!!」
彡(゚)(゚)「今や!」
201
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:23:14 ID:iKe.K05w0
彡(●)(●)「お前ら!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)「応!」
彡(●)(●)「若い者の声が聞こえたか!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)「応!」
彡(●)(●)「まだやれるか!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)「応!」
彡(●)(●)「いくぞおおおおおおおおお!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)「おしゃあああああああああああああ!」
202
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:23:48 ID:iKe.K05w0
(; ゚Д゚)『な、なんでや……』
(; ゚Д゚)『なんで俺らが押されとるんやああああああああああああ』
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´) 『うおおおおおおおおおおおおおお!』
(; ゚Д゚)『クソが!』
(; ゚Д゚)『負けてたまるか!』
( ゚Д゚) ( ゚Д゚) ( ゚Д゚)『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!』
彡(゚)(゚)「やるやんけ、あいつら…見上げた根性や」
蛮族にしておくには惜しい奴らや
でも、少しでも手加減したらこっちがやられる……
容赦は出来ん!
203
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:24:31 ID:iKe.K05w0
彡(゚)(゚)「お前ら!ここが正念場や!」
彡(●)(●)「やったれええええええええ!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)「おっしゃああああああああ!」
戦いは夜が明けるまで続いた
そして
彡;(゚)(゚)「よっしゃ!ワイらの勝ちや…」
彡(゚)(゚)/「勝どきや!」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´)「エイ!エイ!オオオオオオオオオオ!!」
(; ゚Д゚)「……生き残った者だけでも……逃がすんや…」
204
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:25:02 ID:iKe.K05w0
(´・ω・`)「カエサル!敵が逃げていくよ」
(´・ω・`)「追い打ちは?」
彡(゚)(゚)「無理や、こっちも限界や」
(´・ω・`)「ですよねー」
(´・ω・`)「それじゃ、予定通りオータムの街に入ろうよ」
(´・ω・`)「先に行って準備してくる」
彡(゚)(゚)「待て、お前は別にすることがある」
(´・ω・`)「え?」
彡(゚)(゚)「ちょっと待っとれ……」
カキカキ…
205
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:25:36 ID:iKe.K05w0
彡(゚)(゚)つ「これを各地に布告しに行ってくれや」
(´・ω・`)「また、ふざけた文章じゃないよね……」
(´・ω・`)「えっと、なになに……」
『もしワイらの敵を助けるなら……お前らも敵とみなして殺すで』
( ;´-ω-` )「……」
彡;(゚)(゚)「そんな顔すんなや……」
彡(゚)(゚)「あくまで脅しや、本気やない」
彡(゚)(゚)「脅しで戦争が早く終わるならそれに越したことないやろ?」
(´・ω・`)「そうだよね……ボクが浅慮だったよ」
206
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:25:57 ID:iKe.K05w0
彡(゚)(゚)「いや、お前のその優しい気持ちを否定する気はないで」
彡(゚)(゚)「反省するのはええが、ちゃんとその想いは持っといた方がええ」
(´・ω・`)「?」
彡(゚)(゚)「分からんか?」
彡(゚)(゚)「まあ、ええ。その内、きっと分かるようになるわ」
彡(゚)(゚)「ほな、任せたで」
(´・ω・`)「はい、いってきます」
彡(゚)(゚)「いってらっしゃいやで」
207
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:26:32 ID:iKe.K05w0
その後
ローマ軍は三日間、オータムの街で休息を取った
その間にカエサルの放った布告は各地に届き
孤立無援となったヘルティー族はついに諦め、降伏した
この戦争でヘルティー族は二十万の戦死者をだし
生き残ったのは十万人であった
実に三人に二人は戦死したことになる
208
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 21:26:56 ID:iKe.K05w0
今回はここまで
209
:
名無しさん
:2024/09/30(月) 22:46:27 ID:bFg2gV9.0
おつ
>>でもな…耐えた先に絶対に活路はある
>>絶対にワイがその一瞬を見極めたる!
ここすごくいい
210
:
名無しさん
:2024/10/01(火) 12:49:56 ID:wqVBz9ic0
乙!
211
:
名無しさん
:2024/10/03(木) 19:18:44 ID:q0ray7c20
(`Ⅶ´)「はーい、真っ直ぐに並んで…武器は全部ここに入れてやー」
( ゚д゚ )「……はい」
(`Ⅷ´)「奪った物はこっちで回収するやでー」
( ゚д゚ )「……はい」
(`Ⅸ´)「そこ!列を乱すな!」
( ゚д゚ )「…はい」
(`Ⅹ´)「略奪品を隠すな!」
( ゚д゚ )「すいません…」
212
:
名無しさん
:2024/10/03(木) 19:19:57 ID:q0ray7c20
彡(゚)(゚)「やっぱ戦後処理は時間がかかるな」
( ゚∋゚)「こればかりはどうしようもないな」
(;`・ω・´)「た、大変だよ!」
彡(゚)(゚)「なんや?」
( ゚∋゚)「どうした?」
(;`・ω・´)「一部の敵が脱走しました!」
彡(-)(-)「……」
( ゚∋゚)「数は?」
(;`・ω・´)「六千ほどです」
( ゚∋゚)「それぐらいなら、俺がなんとかしよう」
( ゚∋゚)「カエサル、騎馬隊を借りるぞ」
(; ゚∋゚)!!
213
:
名無しさん
:2024/10/03(木) 19:20:35 ID:q0ray7c20
彡(-)(-)「……」
(´・ω・`)「カエサル?どうしたんです黙って?」
彡(-)(-)「……」
(´・ω・`)「カエサル?」
(; ゚∋゚)「よせ密偵……今のカエサルを刺激するな」
(´・ω・`)「え?」
彡(●)(●)「……」
彡(●)(●)「殺せ」
(;´・ω・` )「……え」
彡(●)(●)「逃げた敵をすべて捕らえて、処刑しろ」
(;´・ω・` )「カエサル…」
彡(●)(●)「これはローマ総督としての命令や」
彡(●)(●)「分かったな!」
214
:
名無しさん
:2024/10/03(木) 19:20:56 ID:q0ray7c20
(;´・ω・` )「……はい」
(; ゚∋゚)「……ああ」
(`Ⅶ´) (`Ⅷ´) (`Ⅸ´) (`Ⅹ´) (^Ⅺ^) (^Ⅻ^)『……おう』
彡(●)(●)「ちっ」
215
:
名無しさん
:2024/10/03(木) 19:21:55 ID:q0ray7c20
今回はここまで
216
:
名無しさん
:2024/10/03(木) 19:38:23 ID:ege0F8SI0
乙
カエサル……やっぱり堪えるよなぁ
死者や負傷者って数字で表されがちだけど、と改めて思う
217
:
名無しさん
:2024/10/04(金) 00:27:49 ID:0jXGrkGc0
乙乙
218
:
名無しさん
:2024/10/05(土) 16:54:42 ID:snGu1iRU0
乙!
219
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:42:27 ID:/3Y8JXKM0
彡(゚)(゚)「ようやっと戦が終わった」
最後にケチがついたが……
終戦は終戦、勝利は勝利や!
( ¯灬¯)「カエサル、皆が待ってるぞ」
彡(゚)(゚)「分かっとる、今行くわ」
彡(゚)(゚)「いろいろと面倒や嫌なこともあったが」
ワイらローマがケルト民を救ったのは変わりない
各地からお偉いさんもお礼を言いに来たみたいやし
ケルト民はワイらを祝福してくれるみたいや
気持ちを切り替えていこ
220
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:43:04 ID:/3Y8JXKM0
( ¯灬¯)「さあ、ここだ」
彡(^)(^)「ほいほーい」
きっと拍手喝采で出迎えてくれるんやろうな
バッ
彡(^)(^)「待たせたなお前ら!」
(;´Д`);´Д`);´Д`)『…………』どよーん…
彡(゚)(゚)「ん?」
(;´Д`);´Д`);´Д`)『…………』どよーん…
彡;(゚)(゚)「すいません…会場を間違えた見たいです」
スッ
221
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:43:39 ID:/3Y8JXKM0
彡;(゚)(゚)「おい、デウキアックス。会場間違えとるぞ」
( ¯灬¯)「いや、ここで合ってるぞ」
彡;(゚)(゚)「は?んなわけないやろ」
彡;(゚)(゚)「見てみろや、ほれ」
サッ
(;´Д`);´Д`);´Д`)『…………』どよーん…
スッ
彡;(゚)(゚)「な!まるでお通夜や」
彡;(゚)(゚)「ここなわけないやろ?」
(; ¯灬¯)「いや、だからここで合ってる……」
彡;(゚)(゚)「いったい何度やらすねん!」
サッ
(;´Д`);´Д`);´Д`)『ドヨーン』
222
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:44:24 ID:/3Y8JXKM0
彡;(゚)(゚)「ほれ見い、自分らでドヨーンって言うてしまとるやんけ」
(; ¯灬¯)「黙っていて悪かったが説明を……」
(;Д;) (;Д;) (;Д;)『う、う……うわあああああああああああああああああん!』
彡;(゚)(゚) (; ¯灬¯)「!!!」
(;Д;)「djふぉあうfjどあよぎはおふぉdfぱyふぁお」
(;Д;)「だjふぉdんっふぉあhdぎよあfげrmrpgv」
(;Д;)「ddjaohgngaiphgnpahfommrgbvoueoamfodiygamdo」
彡;(゚)(゚) .。oO(な、なんや!)
何を言っとるんや……こいつら?
とてもではないが聞き取れんわ……
223
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:44:59 ID:/3Y8JXKM0
( ¯灬¯)「黙るんだ、お前たち!!」
(;Д;) (;Д;) (;Д;)……
( ¯灬¯)「驚かせてすまない、カエサル」
( ¯灬¯)「この者たちの非礼を許してほしい」
( ¯灬¯)「突然ですまないがカエサルよ……」
( ¯灬¯)「私たちの話を聞いてはくれないだろうか?」
彡(゚)(゚)「嫌や!絶対にろくでもない事や」
( ¯灬¯)「……」
224
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:45:28 ID:/3Y8JXKM0
( ¯灬¯)「突然ですまないがカエサルよ……」
( ¯灬¯)「私たちの話を聞いてはくれないだろうか?」
彡(゚)(゚)「え?だから嫌やって」
( ¯灬¯)「……」
( ¯灬¯)「突然ですまないがカエサルよ……」
( ¯灬¯)「私たちの話を聞いてはくれないだろうか?」
彡(゚)(゚)「……いいえ」
( ¯灬¯)「……」
( ¯灬¯)「突然ですまないがカエサルよ……」
( ¯灬¯)「私たちの話を聞いてはくれないだろうか?」
225
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:46:04 ID:/3Y8JXKM0
彡;(゚)(゚) .。oO(アカン!)
ループしとる……
でも、このやり取り……
どっかで聞いたことがあるで
彡(゚)(゚) .。oO(たしかそう、ドラゴンの国やったかな……)
そこでは健気な正義感溢れる少年に
金も武器も兵隊も何一つ与えずに
敵の大将を倒してこさせる国があるらしいで
しかも、そんな無理難題を吹っかけておいて
戦死した少年らに、「死ぬとは何事や」と叱りつける
クソみたいな王が支配しとる国の……
226
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:46:43 ID:/3Y8JXKM0
彡(゚)(゚) .。oO(そうや!)
そこでその少年たちに無理難題を押し付ける手法がこれや!
「はい」と言うまで問い続ける
悪魔のささやきや!
ホンマ、青少年にえげつないことしよってからに……
そんな国、絶対にワイがいつか滅ぼしたるからな!
彡(゚)(゚) .。oO(でも、今はワイがこの悪魔のささやきを攻略せなアカン)
けど舐めんなや!
ワイは誇り高きローマ人や
青少年には通じても……
ワイにはそんなやり方、通用せんぞ!
・・・
227
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:47:12 ID:/3Y8JXKM0
彡;(-)(-)「……はい」
( ¯灬¯)「そうか!聞いてくれるかカエサルよ!!」
デウキアックスは語った
( ¯灬¯)「ことの始まりはケルト人の覇権争いであった」
( ¯灬¯)「長きにわたる戦いの末、我々ハエドイ族が勝利するはずだった」
( ¯灬¯)「だが、敵は現状打破のため、ゲルマン人を傭兵として雇い入れた」
( ¯灬¯)「ゲルマンの戦士は恐ろしく強く、戦況はたちまち一転した」
彡(゚)(゚)「ほうほう」
228
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:47:46 ID:/3Y8JXKM0
デウキアックスの声が震えだす
( ¯灬¯)「だが、我々は取り返しのつかない過ちを犯した」
( ¯灬¯)「ゲルマンの戦士たちは、戦の後もゲルマニアに帰ろうとせず……」
( ¯灬¯)「ガリアの地に居座ってしまったのだ」
( ¯灬¯)「遂にはゲルマンの王アリオストスもケルトの地に足を踏み入れた」
( ¯灬¯)「アリオストスの支配を危惧した我々は連合を組み、幾度と彼らと戦った」
( ¯灬¯)「しかし、戦う度に敗れ、勇者と賢者は死に、我々の誇りは地に落ちた」
( ¯灬¯)「そして敗者の責として、人質と重税を課され、絶対的な服従を誓約させられた」
229
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:48:12 ID:/3Y8JXKM0
彡(゚)(゚) .。oO(まあ、気の毒ではあるが)
戦争に負けるってのはそういうもんやで
征服者が寛大である方が珍しいわ
だから、戦争は勝たなアカンのや……
征服者が善政を敷いてくれるなんて期待するのはもってのほかや
230
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:48:44 ID:/3Y8JXKM0
( ¯灬¯)は語る
「ケルト人でただ一人、私だけが抵抗を試みた
仲裁の手始めにとローマに足を運び
カエサル、そこで貴方と会うこともできた。
しかし、アリオストスに〝王〟の称号を授けたのは他ならぬ貴方だ。
カエサルとローマにどのような考えがあったのか
私にはとうてい推し量ることは出来ない。
だがそのため、私は慎重にならざるを得なかった。
だから、ケルトの現状をこれまで……
カエサルに打ち明ける事はできなかったのだ」
231
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:49:56 ID:/3Y8JXKM0
彡(゚)(゚) .。oO(……アカン)
完全に忘れてたわ……
確かに一時期、ワイはそういう仕事をしとったが……
誰に何を贈ったやら、誰々とどんな話をしたなんて
いちいち、覚えとられへん
彡(゚)(゚) .。oO(それに……正直に言うと)
推し量るほどの考えもなかったと思うわ
アリオストスって名を聞いても
あぁ……そんなのおったかな……ってレベルやで
当事者にとっては大きなことでも
外野からしたら小さいことなんて日常茶飯事や
けどまあ、悪いことをしたのは確かやな
232
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:50:29 ID:/3Y8JXKM0
( ¯灬¯)「ゲルマン王アリオストスは暴虐無人にして惨忍な人物だ」
( ¯灬¯)「奴は子どもであろうと容赦せず、見せしめに拷問にかけ、なぶり殺す」
( ¯灬¯)「これまでに何人もの子が犠牲になり……」
( ¯灬¯)「苛烈さは日ごとに増していくばかりだ」
彡(゚)(゚) .。oO(それがホンマなら酷い話や)
許せん話や……
233
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:50:56 ID:/3Y8JXKM0
(;灬;)は涙を流し懇願した
「我々はもう耐えられない
カエサルが精強なローマ軍を連れ
こうして話し合える千載一遇の機会を逃せば……
もう破滅の道しか残っていない……
カエサルよ!
ゲルマン王アリオストスの蛮行から我々を救って欲しい
どうか頼む……この通りだ」
234
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:51:42 ID:/3Y8JXKM0
彡(゚)(゚) .。oO(ほーん……ここでお得意のお涙頂戴か……)
って思うほどワイはひねくれてはないで
デウキアックスは確かに信用ならし……
幾分、誇張されとるんやろうけど
この状況から見て……
(;Д;) (;Д;) (;Д;)「……」
彡(゚)(゚) .。oO(すべてがデタラメってことはなさそうや)
彡(゚)(゚)「密偵、おるか?」
(´・ω・`)「はっ」シュッ
彡(゚)(゚)「この話についてなんか情報は掴んどるか?」
235
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:52:11 ID:/3Y8JXKM0
(´・ω・`)「ゲルマン人がケルトにいることは確認できてるけど…」
(´・ω・`)「詳しい状況は掴めていません」
彡(゚)(゚)「そか、裏どりはできるか?」
(´・ω・`)「やってみます」
彡(゚)(゚)「頼んだで」
(´・ω・`)「うん」サッ
彡(゚)(゚) .。oO(さてさて、どうしたもんか)
情報の真否も確認出来てない中で安請け合いもできんし
けど、なんか言わんと場が収まらんし……
んー?
ん?
236
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:52:37 ID:/3Y8JXKM0
(;Д;)『う……』
(;Д;) (;Д;) (;Д;)『うわあああああああああああああああああん!』
……
(;Д;)「djふぉあうfjどあよぎはおふぉdfぱyふぁお」
(;Д;)「だjふぉdんっふぉあhdぎよあfげrmrpgv」
(;Д;)「ddjaohgngaiphgnpahfommrgbvoueoamfodiygamdo」
彡;(゚)(゚) .。oO(あーあ……また泣いてしまった)
また訳の分からん言葉を紡ぎ出し始めたで……
とてもではないが、聞き取れないことは変わらん
でも……何を訴えているのかはなんとなく分かるわ……
237
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:55:36 ID:/3Y8JXKM0
彡(゚)(゚) .。oO(ん?なんや?)
あそこに一人だけ微動だにしてない奴がおるやんけ
(•_•)「」
彡(゚)(゚) .。oO(まるで石像みたいや……)
ずっと地面を見つめたままや
彡(゚)(゚)「なあ、デウキアックス」
彡(゚)(゚)「あいつはどうしたんや?」
( ¯灬¯)「ああ、あの者は……」
238
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:56:14 ID:/3Y8JXKM0
( ¯灬¯)は語った
「彼はゲルマン人を雇い入れた部族の者だ
皮肉なことに敗者のハエドイ族よりも
勝者の彼らの方が惨めな状況にある
ゲルマン王アリオストスは彼らの地に腰を据えた。
主従の関係はたちまち逆転し彼らは一転、奴隷となった
そのため、残虐なゲルマンと常に生活を共にしている
……その悲痛は想像を絶する」
彡(゚)(゚) .。oO(……因果応報と言えばそれまでなのかもしれんが)
彡(゚)(゚)「なあ、お前……」
彡(゚)(゚)「少しは顔を上げたらどうや?」
彡(゚)(゚)「少なくともここにはゲルマン人はおらんで…」
(•_•)「」
彡(゚)(゚)「……」
239
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:56:52 ID:/3Y8JXKM0
彡(゚)(゚) .。oO(よっぽど追い詰められとるんやろうな)
……
ちっ、見てるこっちがシンドイわ……
あーもう、こっちがイライラしてくるで
(;Д;) (;Д;) (;Д;)『…………』
彡(゚)(゚) .。oO(ほれみい)
みんなに陰鬱さが伝染していっとるやんけ
どんどん場が暗く重くなっていっとる
ワイはこういう雰囲気がなにより嫌いなんや
鬱々として何か解決するんかいボケ
ああもう、さすがに我慢できん
240
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:57:27 ID:/3Y8JXKM0
彡(゚)(゚)「任せい!」
(;Д;) (;Д;) (;Д;)『え……?』
カエサルの一言は水面に波紋が広がるように伝わっていった
彡(゚)(゚) .。oO(なんでドムのような向こう見ずなだけのガキが……)
人気やったか分かった気がするわ
ケルト人は全員が失意の底で絶望してたんや
だから、現状の変革に挑むドムに一縷の望みを託しとったんやろうな
あの若造が意図しとったかは知らんが
絶望の中にある者には希望を与えなアカンのや!
241
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:58:06 ID:/3Y8JXKM0
彡(゚)(゚)「安心せい、ワイがなんとかしたる!」
( ゚∀゚)゚∀゚)゚∀゚)『う、う……うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!』
( ゜∀゜)o彡゜「vもyhgんそうygんjmgbvんspふぃyg」
( ゜∀゜)o彡゜「ごんsんp41sfgsfsぽlgs5s+fsfsj」
( ゜∀゜)o彡゜「fdjonagripahjmgrohgpamodjじdgほあいhgぽだ」
彡;(゚)(゚)「分かった、分かった」
彡;(゚)(゚)「少しは落ち着けや!」
彡(゚)(゚)チラッ
(•_•)「」
彡(゚)(゚) .。oO(うーん、やっぱ言葉だけじゃムリか……)
根本からなんとかしんとな
242
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 10:59:11 ID:/3Y8JXKM0
今回はここまで
243
:
名無しさん
:2024/10/07(月) 23:48:38 ID:cN2msNmI0
今回は盛り沢山だ! おつおつ
一息つけるもんだと思っていたから、そうかこういう状況なのかと……
ヒゲに利用されているのか義理があるのかはっきりしないとき、密偵君は心強いな
突然のネタ笑った。こういうの好き
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