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ブーン系 食と旅の秋祭り 投下スレ
82
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 09:28:50 ID:TxWaNXS60
('、`*川二階席のようです
(´・_ゝ・`)「僕、もうじき消えるんだ。」
('、`*川「え…?」
('、`*川「…。」
私は前に向き直り、手に持っていたスプーンでローテーブルに置かれた珈琲ゼリーをすくって、一口食べた。
澄んだ苦味とコーヒーフレッシュのまろやかさが口の中に広がる。
真面目に話を聞く気になって、私は彼の方に顔を向けた。
('、`*川「どういう事?」
(´・_ゝ・`)「ほら、僕ってそういうトシだからさ。」
トシ?…寿命の事だろうか。
('、`*川「そんな風には見えないけど…。」
私と変わらないくらいの年齢に見える。
確かに彼の服装は、この辺りの農家のおじいちゃんが外出の時にお洒落で着るような、ウールの背広だ。
だけど顔色だって、そんなに悪くはなさそうだ。
彼は、深刻そうな顔もせずに窓の外の景色を眺めだした。
私も大きな縦長のコップに入った珈琲ゼリーを食べながら、外の景色を見る。
二階の窓いっぱいに見える林は秋の色で、風に揺れては少しずつ葉を落としている。
夕方の、まだ陽が部屋に射し込む時間帯。
駅からは3km以上も距離があり、車の客しか来ないのか、土曜日だというのにお客さんは途切れて私一人だけ。
そこに彼がやって来て、私が座っていた黒い布製のソファの隣に座り、引っ越すなどとは違う口振りで『消える』と言うのだ。
83
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 09:30:13 ID:TxWaNXS60
私がこのカフェに通い始めたのは、半年近く前だ。
本当はもっと前からブックマークをしていたけれど、一度も行った事のない静かそうな場所に誰かを誘うのもどうかと、躊躇していた。
一人でカフェに行くなんて初めてだったけれど、これが大当たりだった。
店は別け隔てなく私を溶け込ませ、穏やかな気持ちにさせた。
むしろ何故もっと早く来なかったのかと、後悔した。
カフェは明治初期に建てられたという二階建ての古民家で、黒塗りの木に白塗りの壁が美しい。
ここでは店内と外のテラスで、珈琲と近隣の和菓子屋から仕入れた上生菓子を味わえる。
だけど私の一押しは、スーパーで売られている物よりもさっぱりとしていて苦い、この珈琲ゼリーだ。
84
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 09:32:22 ID:TxWaNXS60
__彼が私の横に座りだしたのは、カフェに通って4、5度目の頃だろうか。
その時私は二階の窓際の、二人掛けのカウンター席に座っていた。
建物の柱の色に合わせた木製のカウンターで、背もたれのない椅子だ。
目の前の、古い家特有の大きな窓から見える景色を堪能出来るので、私が行けば、いつも誰かしらが座っている席だ。
途中で空いても、流石に席移動するのもなと諦めていた。
だけどその日は上手いこと客が途切れ、初めてその席を確保することに成功した。
彼は3分以上経っても何も頼まず、窓の外を眺めていた。
('、`*川「…何か頼まないんですか?」
(´・_ゝ・`)「うん。」
信じられない、と思った。
カフェで何も頼まない非常識さに驚いたのではなく、『この店に来て何も頼まない』という勿体無さ極まりない行動にツッコミを入れたのだ。
(´・_ゝ・`)「だってこの階段、何度も上るのは大変でしょう?」
確かに昔の家は階段が急な上に狭いので、トレーに珈琲を乗せて持ってくる店主には辛そうだ。
その悪気無く居座る態度から、私は彼がお店の人の家族なのだろうと判断した。
なんだか雰囲気もよく似ている気がするし。
彼は客が私一人だけの時にたまにやって来ては、青々とした夏の葉が綺麗だとか、夕方になると鈴虫の鳴き声が聞こえるだとか、二つ三つ話しては去っていく。
私はそれに対して、水の入った真っ青な琉球ガラスのコップも含めての景色が好きだとか、一階の屋根付きテラスの黒くて華奢なアイアンの椅子と、赤紫のテーブルクロスも建物を美しく彩っているなどと返す。
85
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 09:33:06 ID:TxWaNXS60
彼はナンパ目的でもなく、いつも体温を感じさせないような距離で淡々と話す。
もしかしたらだいぶ基礎体温の低い人で、本当に身体が悪いのかもしれない。
('、`*川「そうなんだ…」
射し込む少し赤混じりの陽にはザラつきがあり、全ての輪郭を曖昧にする。
その色は眠気を誘い、私は目を瞑りたい欲に駆られながらそれだけ呟いた。
86
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 09:33:54 ID:TxWaNXS60
__あれから少し経つと、カフェのサイトに店舗移転のお知らせが掲載された。
何でも古い建物が集まるその施設内の計画で、建物の用途が変わる方針となり、カフェは郷内の蔵に移るとのことだ。
いつもあの急な階段を上り下りしていた店主は、挨拶の中で離れたくない、という言葉を残していた。
廃屋状態から手間をかけきって修復した、大切な場所だったのだと。
あの建物は…とても、愛されていたんだな。
87
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 09:36:43 ID:TxWaNXS60
_____
___
__
('、`*川「…。」
蔵へと移ったカフェの天井は高く、太い梁が見える。
前の建物から持ってきた家具は新たに配置され、なんだかごちゃっとして見えるけれど、黒い布製のソファに座ると不思議と以前と変わらないような居心地の良さを覚えた。
ニットの袖の先で揺れる湯気。
流石に今日は寒くて、カフェラテと上生菓子を頼んだ。
上生菓子の甘さを熱いカフェラテで喉へと運べば、誰よりも幸せな一日を送れたと満足した。
新しい店舗にはもう何度か通ったけれど、彼と会うことは一度もなかった。
('、`*川「ご馳走様でした。」
ありがとうございました。と頭を下げてくれる店主ご夫婦に、
『ご家族の方は、最近いらっしゃらないのですか?』
そう聞こうかと迷った。
私は、ここへは決まった日に通っている訳ではない。
彼が本当にご夫婦どちらかの家族で、私のいない間にもふらりとカフェに現れていたのであれば、彼に何かあった際に常連客に向けてブログで触れていることだろう。
カフェは数日の引越し作業を経てからペースを崩さず、新たな地盤を固めようと営業を続けている。
つまり私の推測は、勘違いだった可能性が高いのだ。
88
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 09:38:04 ID:TxWaNXS60
カララン
店から出て、敷石の上を歩く。
剪定された犬柘植を見て、今日も丸いなぁと関心する。
この施設は同じような白壁の屋敷がいくつもあり、それらの敷石は一つの門へと続いている。
私は、以前通っていた建物へと振り返った。
('、`*川「…。」
入口には小さな門があり、それが閉まっているために中は見えない。
だけどなんだか、彼がまだあの家に居るような。
居ないような。
どちらでもあるような気配がした。
(、`*川「…帰ろ。」
私は、いつかまた彼が誰かの横に座って、淡々と。けれど穏やかに話をしていたら良いなと願った。
終
89
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 09:39:16 ID:TxWaNXS60
【作品名】('、`*川二階席のようです
【安価】
>>82-88
【部門】食・旅
【区分】一般 、聖地あり
【料理名】珈琲ゼリー
【舞台の名称】つくば駅付近のカフェ
【一言】行こうぜカフェへ!
90
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 14:30:05 ID:qVeBXT8s0
投下します
91
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 14:31:49 ID:qVeBXT8s0
https://imepic.jp/20231001/520800
ζ(゚ー゚*ζ「もららーくん、おべんと食べないの?」
( ・∀・)「うーん。美味しいもの食べてるデレちゃん見てるの、好きなの」
ζ(゚ー゚*ζ「?そーなんだあ」
( ・∀・)「そーなの」
https://imepic.jp/20231001/520810
( ・∀・)「ってことを思い出したよ」
ζ(゚ー゚*ζ「私も」
( ・∀・)「ケーキ、美味しい?」
ζ(^ー^*ζ「とっても美味しい!」
92
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 14:33:43 ID:qVeBXT8s0
【作品名】美味しいものが好きな君が好きなようです
【URL】
>>91
【部門】食
【区分】一般
【料理名】おにぎり、ウェディングケーキ
【一言】ファーストバイトを綺麗に食せる花嫁さんに惚れます
93
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 14:40:00 ID:LiWq4cQU0
投下豊作すぎて感想追いつかん!乙!
それにしてもどの話も素敵だなぁ
94
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 20:26:14 ID:OwijicEg0
15レスほど投下します
95
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 20:26:48 ID:OwijicEg0
森の奥のお屋敷は危ないんだよ、ブリキの魔女が暮らすから!
働き者は大丈夫!だけど悪い人はブリキの魔女に食べられちゃう!
ブリキの魔女のようです
【Ⅰ】
(;A;) エーンエーン
川 ;-;) ヒックヒック
昼でも薄暗い深い森の中で、二人の小さな子供が寄り添って泣いています。
見るからに貧しく、痩せっぽちで小汚い男の子と女の子です。
川 ;-;)「ここどこぉ?」
子供達の傍らには空っぽのバスケットが転がっています。
どうやら木の実やきのこなどを探しているうちに、迷ってしまったようです。
親が探してくれるかも──なんと子供達は、ちっとも期待していません。
('、`#川『この穀潰しどもが!はやくお銭を稼いできな!』
いつも酔っ払っているおばさんは、木の枝で子供達を罵りながらぶちます。
両親のいない子供達は飢饉でもないのに満足な食事を与えられず、こき使われる日々です。
だから薄暗い森の中で、身を寄せ合って泣くしかできないのです。
(;A;)「おなかすいたよぉ」
ガシャンガシャンとどこからか重い金属同士がぶつかる音が聞こえてきました。
音は少しずつ子供達のところへと近づいてきます。
(;A;)「へいたいさん?」
ガサガサと茂みが大きく揺れ、子供達は震えます。
[ Д`]「子供?」
川 ;-;)っと (;A; )「「ヒィッ!!」」
全身を真っ黒い鎧で包んだ、大きな人が現れました。
堂々とした佇まいは、お城の兵隊さんとは違う、どこか別の偉い人のようです。
黒い鎧の人は、肩に猪の死体を担いでいます。
96
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 20:27:08 ID:OwijicEg0
[ Д`]
黒い鎧の人は、無言で子供達を見下ろします。
体だけでなく顔も鎧兜に身を包んでいるので、表情どころか顔立ちも年齢も人種も全く分かりません。
川;゚-゚) (;'A`)
物々しい威圧感に子供達は涙は止まりましたが、今度は冷や汗が出てきました。
貧しい彼らがほとんど会わない偉い人に見つめられて、緊張しているのです。
[ Д`]「貴方達、大人達にこの森に入るなと教わりませんでしたか?」
丁寧な口調ですが、錆びた金属同士をこするような酷く掠れた声をしています。
(;'A`)「お、おとーさんとおかーさんは、いません……」
川;゚-゚)「おばさんも、おしえてくれなかった、です……」
[ Д`]
黒い鎧の人は、子供達をじっと見下ろしたまま動きません。
黒い鎧の人の担ぐ猪の口元から、ポタポタと赤い雫が落ちます。
[ Д`]「私の屋敷においでなさい」
そう言うと、大股で森の奥へと進み始めます。
川;゚-゚) (;'A`) エッアノッ
[ Д`]「狼に食べられたければ、そこに座っていなさい」
子供達は空腹の体に鞭打ち、黒い鎧の人に一生懸命ついて行きました。
しばらく歩いてお屋敷に着きました、しっかり手入れされた大きな洋館です。
森が薄暗いせいか、どこか不気味な感じがします。
川;゚o゚) (;'o`)
ξ;゚⊿゚)ξ「奥様!」
扉が開くなり、目つきの鋭い金髪の若い娘が、慌てた様子でこちらに駆け寄ってきます。
黒い鎧の人はこの屋敷の主人で、しかも女の人のようです。
ξ;゚⊿゚)ξ「油を差していないのに、一人で狩りに行かけないでください!」
97
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 20:27:57 ID:OwijicEg0
[ Д`]「大丈夫ですよ、今日は手足の調子がいいから大猪が獲れました」
ξ;゚⊿゚)ξ「喉がガラガラだし腕が少し凹んでいるんじゃないですか!
お肉は市場で十分だから狩らなくていいんですよ!」
[ Д`]「干し肉にすれば冬の蓄えになりますよ」
ξ;゚⊿゚)ξ「だからって私を置いて行かないでください!」
川;゚-゚) (;'A`)
ポンポンと言葉が出る金髪のお姉さんは、黒い鎧の人が恐くないかと子供達は驚きました。
ξ゚⊿゚)ξ「……なんですかコレ」
川;゚-゚) (;'A`)「「こ、こんばんは……」」
金髪のお姉さんは、ようやく子供達の存在に気づいたようです。
[ Д`]「領地内に迷い込んだ、親のいない子供です」
それって捨て子なんじゃ……と金髪のお姉さんが小さく呟いたのは、気のせいでしょう。
ξ;-⊿-)ξ ハァー
ξ゚⊿゚)ξ「アンタ達、奥様に感謝しなさいよ」
川;゚-゚) “(;'A`)” コクコク
[ Д`]「料理人に大猪を届けて、人数の追加を伝えますね。
貴方には子供達の身支度を任せますよ」
ガシャンガシャンと重い金属音を鳴らしながら、黒い鎧の人は屋敷の奥へと消えて行きます。
金髪のお姉さんは、あからさまな作り笑いで子供達の腕を掴みました。
ξ^⊿^)ξ「チビども、まずはお湯洗いしてあげるわ」
川;゚-゚) (;'A`) ヒエッ
この後子供達はいい香りのする草がたくさん浮いた温かいお湯に入れられ、体をたっぷり擦られました。
川;>-<) ニガッ
ξ#゚⊿゚)ξ「その薬草は食べるなっ!!」
98
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 20:28:24 ID:OwijicEg0
【Ⅱ】
手入れされた広い屋敷のはずなのに、壁や家具の暗い色調が圧迫感を与える。
屋敷に相応しい大きなテーブルには、清潔な白いテーブルクロスがかけられている。
その上には、白い陶器の食器に入った『ご馳走』が並べられていた。
トマトや根菜と共に煮込まれた骨つき肉、透き通ったコンソメスープ、火で炙られた太い腸詰、丸くて柔らかそうな白いパン、微かにバターの香りがするオムレツ、みずみずしい葉物で彩られたサラダなどが並べられていた。
小さな木のコップには新鮮なミルクが満たされている。
砂糖で煮詰めたリンゴに、木苺のジャムや蜂蜜も置いてある。
(*'A`) ワァ……
川*゚-゚) イッパイアル……
幼い男の子と女の子が、テーブルに並ぶ久々の暖かい食事に目を輝かせる。
湯浴みを終えたばかりの小さな痩せた体に、簡素だが清潔な服を着せられている。
( ^ω^)「おっおっおっ、おかわりもあるお」
ふくよかな若い料理人が、にこやかに言う。
(*'A`)川*゚-゚)「「い、いただきますっ」
川*゚-゚) ゴクゴク
女の子はまずミルクで喉の渇きを癒した。
(*'A`) アチッ
男の子がソースで口の周りを汚しながら、湯気の立つ骨つき肉にかぶりつく。幼い痩せた子供の力でも、柔らかくなった肉は骨からあっさり外れた。
川*゚-゚)
丸く白いパンも、いとも簡単に二つに割られるほど柔らかい。
女の子は真っ赤なジャムを、パンの断面にたっぷりと塗った。
川*´-`)
甘酸っぱさに顔が緩む女の子の口元には、ジャムがついている。
オムレツをスプーンですくうと、断面から熱で溶けたチーズが流れ出てきた。
男の子はとろけたチーズとオムレツの断片を器用にパンに乗せ、口に運ぶ。
(*'A`) ムシャムシャ
99
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 20:28:56 ID:OwijicEg0
川*゚-゚) ズズーッ
女の子はスープの器を持ち上げ、コンソメスープを音を立てて飲んでいる。
(*'皿`) パキンッ
男の子が腸詰に歯を立てると、軽快な音とともに肉汁が飛び出る。
マナーもなにもないが、子供達は生き生きと食事をしていた。
[ Д`]
ξ゚⊿゚)ξ
夢中で食べる子供達の向かいの席には、物々しい黒い鎧に身を包んだ館の主人がいる。
その隣には水差しを持った、金色の癖っ毛の若いメイドが立っている。
[ Д`] クスッ
小さく笑う声がしたので、食べ散らかす子供達を微笑ましく思っているようだ。
(*'A`)「おいしい!」
川*゚-゚)「あったかい!やわらかい!」
(* ^ω^)「おっおっ、喜んでくれて嬉しいお」
[ Д`]「えぇ、たくさん食べる子供はとても可愛いですね」
ξ゚⊿゚)ξ「奥様」
メイドは、水差しの液体を甲冑の者の持つグラスへと注ぐ。
グラスに芳しい香りの、透明なとろみのついた液体が注がれる。
[ Д`]
甲冑の者は鋼鉄の仮面を外さず、グラスを傾ける。
グラスの中身は溢れてあたりを汚す事なく、甲冑の中へと消えていく。
川*゚-゚) ('A`*)
男の子は肉料理のソースをぬぐったパンをほおばり、女の子はリンゴの砂糖煮にミルクをかけて堪能しており、この異様な光景に気づいていない。
若い料理人も若い娘にも、この光景は日常の一部のようである。
ξ゚⊿゚)ξ「今日はオリーブオイルです、いかがですか?」
[ Д`]「……不純物のないいい油ですね」
まだ多少掠れているが、年頃の娘を持つ婦人の声へと変化する。
甲冑の中から、かすかに金属同士の擦れ合う音がした。
100
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 20:29:41 ID:OwijicEg0
【Ⅲ】
次の日から、子供達はお屋敷で住み込みで働くことになりました。
お仕事はたくさんあって大変だけれど、屋敷に来る前のように辛くありません。
( ^ω^)「たくさん枝を集めてくれて、助かったお!」
いつもニコニコした料理人のお兄さんは、お仕事をこなすと褒めてくれます。
時々こっそりと、パンやソーセージの切れ端を分けてくれます。
ξ゚⊿゚)ξ「鶏小屋から卵が見つからない? アイツの卵を隠し場所のコツを教えてあげる」
いつもお屋敷をきれいにしている目つきの鋭いメイドのお姉さんは、お仕事で分からないことを訊くと丁寧に教えてくれます。
[ Д`]
奥様は植物や人体についての難しそうな本を読みふけったり、何個もの部品が複雑に絡み合った鉄の塊をいじっています。
毎日のように時間を作っては、子供達に読み書きや計算を教えてくれます。
('、`#川『このカゴを食べ物でいっぱいにするまで、家に入れないからね!』
('、`#川『こんの無駄飯を食らいどもが! 赤の他人であるお前達にパン屑もやるもの惜しい!』
('、`#川『くそ!金になるかと思ったのにちっとも役に立ちやしない!』
そう、おばさんと暮らしていたころのように、ちっとも辛くないのです。
ある日男の子は、ちょっとした好奇心で料理人の過去を聞いてみました。
( ^ω^)「おっおっ。僕、最初はドロボーだったんだお」
( ゚A゚) カラーン
意外な言葉にびっくりして、磨いていた銀食器を落としてしまいました。
料理人は落ちた銀のスプーンを拾い、水で洗ってから男の子に渡します。
( ^ω^)「正しくは、この屋敷から金目のものを盗めって命じられたんだお」
(;'A`)「だ、だれに?」
( ^ω^)「トーチャン、酔って暴れて最低な男だったお。
カーチャンは僕を庇ってよく殴られたから、それで早死にしたお」
(;'A`)「…………」
101
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 20:30:16 ID:OwijicEg0
料理人は事もなげにそう答え、茹で上がったじゃがいもをどんどん潰します。
男の子は銀食器を持ったまま、固まっていました。
( ^ω^)「君ぐらいのちっちゃい時かな、いつもお腹をすかせていたお」
(*`゚ω゚´*)『あのブリキ女のとこから、金目のもん盗んでこい!!』
( ^ω^)「──って雪の中に放り出されて、泣きながらとにかく歩いたお」
(;'A`)
男の子は自分達は幸せだと痛感しました。
だって季節が違っていたら、自分達が雪の中をさまよっていたかもしれません。
( ^ω^)「身体中痛いし、腹ペコだし、すごく寒くて途中で倒れたんだお」
( ^ω^)「そんでなんかあったかいなーって気がついたら、僕は暖炉の前に居たお」
[ Д`]『あぁ、目を覚ましてくれたのですね』
( ^ω^)「 “ブリキ女”つまり奥様が、雪の下から僕を見つけて連れ帰ってくれたんだお。
表情全っ然分かんねーけど、僕が生きてたから安心したみたいだお」
ξ*゚⊿゚)ξ『だいじょーぶ、ここはてんごくじゃなくて、おくさまのおやしきだよ』
( ^ω^)「僕と年の変わらない女の子が、僕の冷えた手足を擦って温めてくれたお。
奥様の体はブリキだけど、柔らかい毛布で僕を包んでくれたお」
ξ*゚⊿゚)ξ『これ、あったまるよ!』
( ^ω^)「あの時に渡されて飲んだホットチョコ、とても美味しかったお。
甘い温かさが喉を通って、体が温まった気がしたお」
('A`)「ほっとちょこ?」
( ^ω^)「小鍋でじっくり温めた牛乳にチョコレートを溶かした冬の飲み物だお。
今度雪が積もったら、作ってあげるお」
(;^ω^)(香り付けにブランデーやラム酒を入れるけど、このチビ達にはまだ早いお)
( ^ω^)「それで君達と同じように草が浮いたお湯に入れられて、新しい服を着せられたお。
あの時は、刻んだベーコンと玉ねぎが入ったミルク粥を食べたお」
(ヽ;ω;)『ハムッ ハフハフ、ハフッ!!』ガツガツ
[ Д`]『口の中を火傷しますよ、ゆっくり食べなさい』
102
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 20:31:14 ID:OwijicEg0
ξ;゚⊿゚)ξ『アンタって泣き虫なのね』
( ^ω^)「さいの目に切ったベーコンの旨味が牛乳とおかゆに染み込んでたお。
美味しくて暖かくて、気が緩んじゃってたくさん泣いてたくさん喋ったお」
(ヽ;ω;)『ぬ”ずも”ゔどじでごべん”な”ざい”い”い”!!!』
ξ;゚⊿゚)ξ『アンタ、ドロボーなの!?』
(ヽ;ω;)『ブ”リ”ギ女がら”盗めっでドーヂャンに“命令ざれまじだぁあ”あ“あ”!!!』
ξ#゚皿゚)ξ『生き埋めにしてやる!!』
(ヽ;ω;)『ごべん”な”ざい”!ごべん”な”ざい”!ごべん”な”ざい”い”い”!!!』ガツガツ
[ Д`]『二人とも落ち着きなさい』
( ^ω^)「ま、同情されてここで住み込みで働くことになったから、君達と似た境遇だお」
話しているうちに、マッシュポテトが出来上がりました。
( ^ω^)っ「ほい味見」
( '〜`)
木ベラからこそげ落としたマッシュポテトを一口食べると、口の中にバターと胡椒の風味が広がります。
(*'A`)「おいしい」
( ^ω^)「ここで働きながら暮らせるから、クソ親父には感謝してるお」
('A`)「そのクソおや……おとーさん、どうなったの?」
( ^ω^)「……………………」
( ^ω^)「さぁー? 四六時中酔ってたから川にでも落ちたんじゃねーかお」
料理人はわざとらしく首を傾げ、肩を竦めます。
( ^ω^)「父親だ!給料をよこせ!!とか喚いて屋敷に突撃しないから安心だお」
(;'A`)「そうなんだ……」
男の子はフッと気になりました。
意地悪で酔っ払いなおばさんは、自分達が帰ってこなくてどうしているのかなと。
103
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 20:32:14 ID:OwijicEg0
ξ゚⊿゚)ξ「私?」
ある日のおやつの時間に、お姉さんにどうしてこの屋敷で働くか尋ねてみました。
今日のおやつは干し葡萄が入ったクッキーと紅茶です。
子供達の分の紅茶には牛乳が入れており、まろやかな味わいになっています。
奥様は書斎で本を読んでいるようです。
('〜`) サクサクサクサクサクサク……
川 ゚-゚)” コクコク
ξ゚⊿゚)ξ「物心ついたころに母親ごと売られたの、ぶっちゃけママのおまけね」
川;゚-゚)「ご、ごめんなさい……」
悪いことを聞いてしまったと、女の子は反射的に謝りました。
ξ゚⊿゚)ξ「別に、女子供が売り飛ばされるのはよくあることよ。
ママは料理が得意だったから、運良く奥様の目に留まっただけ」
[ Д`]『私は人間の食べ物を口にできません、子供を育てれない体です。
だから貴女達親子が必要なのですよ』
ξ゚⊿゚)ξ「奥様は変わった体だけど、私達にとてもよくしてくれたわ」
確かに、この屋敷で働くようになってひと月ほどたちますが、奥様が油以外を口にしたのを見たことがありません。
ξ-⊿-)ξ「ママは風邪を拗らせて亡くなったけど、辛くない生涯だと信じたい」
ξ-⊿-)ξ「だけど奥様にママの事を聞かないでね、私より悲しんでいたから」
お姉さんはそう言って、締めくくるように紅茶をすすりました。
104
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 20:32:56 ID:OwijicEg0
【Ⅳ】
汚い下町の汚いアバラ家に、銀の鎧に身を包んだ者が訪れきた。
('、`;川
(十)
最初は警戒していた酒臭い女も、銀の鎧の者が金貨の詰まった皮袋を見せればアッサリとアバラ家に入れる。
('、`*川
酒臭い女は鼻息荒く皮袋に手を伸ばすが、それを手で制して見るからに上物の酒を女に差し出す。
(十)っ甘
(゚、゚*川
女は酒瓶を奪い取り、栓を切るとそのまま口をつけた。
果実の甘みでごまかされた強い強いアルコールが、女の脳を侵食する。
(十)
銀の鎧の者は、女が酔い潰れて動かなくなるまで見守っていた。
( q 川
翌朝、川から女の溺死体が発見されたが、酔っ払いで有名な女だったので、事故として片付けられた。
( ^ω^)「いやぁ、まさに酒は飲んでも飲まれるなだお。
ほんと、酔っ払いどもの末路はロクでもないお」
野次馬の向こうから、あの屋敷で働く若い料理は冷淡な声でそう吐き捨て、市場へと向かいました。
105
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 20:33:40 ID:OwijicEg0
【Ⅴ】
木枯らしが吹く今日は、料理人のお兄さんとメイドのお姉さんは、町へお買い物にでかけています。
二人の帰りを待っている間、奥様は子供達とスープを作っていました。
[ Д`]「裏ごしをせずに、具材をただ煮込むだけですよ」
大きな鍋のなかには、にんじん、じゃがいも、キャベツが、猪のアバラ肉と一緒にクツクツと音を立てて暖炉の火で煮込まれています。
[ Д`]「彼女の母親が、よく作っていました」
どこか懐かしむ口調で、奥様はじゃがいもが崩れないように鍋をゆっくりと混ぜています。
( ^ω^)ノ「ただいまだおー」
('A`)「お、おかえりなさいっ」
(十) カシャンカシャン
ξ゚⊿゚)ξ「おチビ達、ちゃんといい子にしてた?」 カポッ
つ(十)
川 ゚-゚)「ちゃんと、おくさまをみてたよ」
[ Д`]「この子達と野菜煮込みを作っていたました」
ξ゚ー゚)ξ「あぁいい匂い」
(* ^ω^)「おっおっ、煮込みが美味い季節になってきたお」
川*゚-゚) (*'A`)
優しいお兄さんお姉さんに奥様と暮らせて、ここはまるで天国のようです。
もしも迷った飢えた子供に会ったら自分達もご馳走をしよう、そう思いました。
森の奥のお屋敷は危ないんだよ、ブリキの魔女が暮らすから!
働き者は大丈夫!だけど悪い人はブリキの魔女に食べられちゃう!
なんで誰もブリキの魔女を討伐しないかって?
ブリキの魔女に食べられるような人間なんて、いなくなっても誰も困らないからだよ!
終幕
106
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 20:34:37 ID:OwijicEg0
【作品名】 ブリキの魔女のようです
【URL】
>>94-105
【部門】 食
【区分】 一般
【料理名】 煮込み料理など
【一言】 ゴールデンカムイのシャチの竜田揚げを食べたい
107
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 20:43:56 ID:OwijicEg0
改めて投下したら16レスもなかった
誤字ったので再投稿申し訳ない
【作品名】 ブリキの魔女のようです
【URL】
>>95-105
【部門】 食
【区分】 一般
【料理名】 煮込み料理など
【一言】 ゴールデンカムイのシャチの竜田揚げを食べたい
108
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 21:26:43 ID:p3cNA72o0
乙!絵本みたいで好き
109
:
名無しさん
:2023/10/01(日) 22:49:28 ID:CiQrCcz60
【作品名】|::━◎┥次世代ロボットのグルメレポートのようです
【URL】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1696165901/
【部門】食
【区分】飯マズ / 猟奇
【料理名】区分と4レス目まで読んで察してください・・・
【一言】この作品を書いてたら体調を崩しました
110
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 18:59:16 ID:Rf51agPQ0
投下します
111
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 19:00:09 ID:Rf51agPQ0
生姜のような痺れのようです
(´・_ゝ・`)「今日寒すぎじゃない」
かの愛らしい猫ちゃんは寒いと丸くなるそうだけど、盛岡デミタスは寒いと2オクターブ声が低くなるらしい。
ぬくぬくの部屋で過ごしていた自分とは真反対の、全身から冷気を出してそうな盛岡が手のひらを差し出してきたので反射的に握手を交わす。冷たい。
(´・_ゝ・`)「僕の手が寒さに泣いてる」
('、`;川「手袋しなさいよ」
寒いのが苦手な割に厚着をしない男の指先の冷たさに引きながら早く家の中に入るよう伝えた。靴を脱いでスリッパに履き替える。ドアを閉めようとして吐いた息の白さが外気の低さを教えてくれた。
112
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 19:00:57 ID:Rf51agPQ0
(´・_ゝ・`)「手袋してこれなんだって。今日外出た?すごいよ」
('、`*川「昨日から一歩も出てない、あー良かった出なくて」
思ったままのことを口に出して笑ったら盛岡の氷みたいな指を首筋に当てられ家鴨みたいな声が出た。敵に背中を向けてしまった私の不注意だ。
(´・_ゝ・`)「おすそ分けしてあげる」
('、`;川「間に合ってます」
そんな寒い中わざわざ家まで来てもらった理由が、盛岡のレポートを借りていたことにあるから半分以上というかほぼほぼ私のせいなのでほんの少し良心が痛まないでもない。いや私がそっちに届けようかっつったら通り道だから別にいいって言ったのは盛岡なので、ちょっとは責任逃れできる気がする。
それでもマスクの下から赤い鼻の盛岡デミタスが現れたらなんとも言えない気持ちになるわけだから、私は甘い気がする、こいつに。
113
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 19:02:33 ID:Rf51agPQ0
('、`*川「盛岡この後なんか予定ある?」
(´・_ゝ・`)「んん?気になる人といちゃつく予定」
('、`;川「あら、そら失礼。聞いちゃってごめんなさいね」
こともなげにサラッとこういうことを言う。昔はいちいち驚いてたけど、例え相手が男友達だろうが親だろうが恋人から電話だとか言い腐って人の心拍数早めさせるからもう慣れた。この後誰かと会うのに大量のレポートを持って行くのは荷物にならない?と思わなくは無いけど深く聞き出して面倒な気持ちに浸る趣味は生憎無い。
(´・_ゝ・`)「なんで?」
('、`*川「手ぇ寒そうだから暖かい飲み物でも出してやろうかと思ったんだけど、そんなに時間ないんでしょ?」
(´・_ゝ・`)「めちゃくちゃあるけど」
('、`*川「そうなの?じゃあチャイでいいなら作るけど」
(´・_ゝ・`)「チャイってなんだっけ……あー紅茶?飲みたい飲みたい」
('、`*川「じゃあ座ってて」
114
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 19:04:05 ID:Rf51agPQ0
予定はもっと後の時間なのだろうか。それともいつも気付く事のできない盛岡のジョークだったのか。極自然に真顔でぶっ込んでくるし全て正解しか言わなそうなオーラがあるから話をちゃんと聞いてない私はよくボケ殺しをしてしまう。どうでもいい。
台所に入って、人から頂戴したスパイスを取り出す。シナモンスティックを無骨に折ってカルダモンを包丁で潰し小鍋に水と一緒に投入。少しの砂糖を入れてから煮立てる。茶葉と大事なやつを入れてからもう一回煮立たせ牛乳を加えた。
(´・_ゝ・`)「なんかいい匂いする」
('、`*川「んんー……甘い方が良い?」
(´・_ゝ・`)「あんま飲まないから相場がわかんない、甘くなくても美味しいなら、それで」
('、`*川「了解」
蜂蜜を入れた甘いやつが自分は好きだったが盛岡の舌は苦味と辛味を求めやすいのでやめておく。煮立ったものを濾してカップに注いだ。
115
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 19:04:49 ID:Rf51agPQ0
(´・_ゝ・`)「美味しそうな見た目だ」
('、`*川「美味しいとは思うんだけど人に作った事ないからそんなに自信ない」
(´・_ゝ・`)「熱い?…熱いね出来立てだもんね」
('ー`*川「フーフーしたげよっか?」
(´・_ゝ・`)「いらない」
寒い外気に触れると心まで冷たくなってしまうのか、顔も見ずに断られる。自分でふぅと息をかけてズ、とひとくち口に含めるのをただただ見ていた。
(´・_ゝ・`)「……美味しいじゃん」
"v('、`*川v"「……」
ハッピーな気持ちに包まれたのでピースサインを派手にしてやる。空腹は最大の調味料というのと同じで、寒い時のホットドリンクは4割増になるのかもしれない。
口元が緩くなっている盛岡を見てこちらもむず痒い気持ちになる。室内はそこまで寒く無いけど訳もなく着ているカーディガンの裾を引っ張った。
116
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 19:05:37 ID:Rf51agPQ0
(´・_ゝ・`)「これ…生姜?入ってる?なんかちょうど良い感じにピリッとして良いね」
('、`*川「あーうん、生姜をレシピよりほんの少し多く入れた。身体あったまるから」
(´・_ゝ・`)つ「ん」
⊂('、`*川「ん?」
先程と同じように手のひらを差し出してきたので同じように握手を交わす。するりと手が解けたかと思うと指と指の間に指と指を絡められた。
(´・_ゝ・`)「暖かくなったでしょ」
生姜効果は抜群で氷だったゴツゴツの指が人間の指になっている。すごいね。
……それにしたって確かめるのにわざわざこんなに手を繋ぐ必要性がわからない。
これなら何処でも触れるね、なんて言ってる盛岡の表情を見ながら何だかじんわり謎の熱を感じる。
117
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 19:06:03 ID:Rf51agPQ0
('、`*;川「……さっきの予定って何時頃から?」
暗に違うでしょ勘違いだろうから早くレポート持って行きなよの意を含ませながら恐る恐る尋ねてみた。
(´・_ゝ・`)「ええ?5分くらい前からかなあ」
いつのまにか手を解いてチャイを啜っている盛岡の、緩やかなカーブを描く口元に変な痺れを受けながら自分のカップに口をつける。
手や、耳が熱い気がするのは今日一日外に出ていないからに違いない。誰でもなく言い聞かせて蜂蜜を入れなくても十分美味く出来たチャイの湯気で顔を曇らせながら、舌の上でしばし小さな痺れを享受するのだった。
118
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 19:07:03 ID:Rf51agPQ0
以上です。ありがとうございました。
【作品名】生姜のような痺れのようです
【安価】
>>111
>>117
【部門】食
【区分】一般
【料理名】チャイ
【一言】本格的なスパイスたっぷりチャイ飲みたい
119
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 19:18:16 ID:YAhUeZsc0
乙!
可愛い!!
120
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 20:05:48 ID:ZPV8t/R.0
めっちゃニヤニヤした
良い
121
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 21:00:40 ID:7CPcF/j60
乙!!すごくよかった
甘いんだけど甘すぎないところがいい チャイが飲みたくなった
122
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 23:22:57 ID:YAhUeZsc0
投下します
123
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 23:24:39 ID:YAhUeZsc0
【作品名】ミセ*゚ー゚)リやきいも(゚、゚トソン
【URL】
https://i.imgur.com/gZb2mxh.jpg
【部門】食
【区分】一般
【料理名】やきいも
【作品名】( ^ω^)はいチーズ!ξ゚⊿゚)ξ
【URL】
https://i.imgur.com/l4l2NKg.jpg
【部門】旅
【区分】聖地あり
【舞台の名称】京都 稲荷伏見神社
【作品名】水族館の荒巻/ ,' 3
【URL】
https://i.imgur.com/tcng96Z.jpg
【部門】旅
【区分】聖地あり
【舞台の名称】京都水族館
【一言】だんだん寒くなってまいりました
124
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 23:26:09 ID:YAhUeZsc0
以上です
ありがとうございました
125
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 23:30:44 ID:kjd6lgWQ0
乙乙
荒巻かんわいいい
126
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 23:40:28 ID:ojgFamL60
めちゃくちゃかわいい!!!
ツンとブーンが楽しく旅行してるのが伝わってきていいね
ミセリとトソンも仲良しで可愛い。二人で一個のヤキイモシェアしてくれ…
127
:
名無しさん
:2023/10/02(月) 23:45:14 ID:kjd6lgWQ0
>>126
焼き芋シェアとか青春じゃん…
128
:
名無しさん
:2023/10/03(火) 07:50:31 ID:eQcuygrU0
乙
ブンツンがリアルに旅行してるとこ見れて幸せ
129
:
名無しさん
:2023/10/03(火) 11:52:07 ID:kRHtGViY0
可愛い!
荒巻は客側なんだな…
130
:
◆IaLjtEnOvs
:2023/10/03(火) 20:39:48 ID:pYByeSdw0
【作品名】(´・ω・`)天使に会いに行くようです
【URL】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1696330900/
【部門】食・旅
【区分(食)】一般
【料理名】かすうどん
【区分(旅)】遠足
【舞台の名称】大阪
【一言】
数年前に書いた幣作「( ^ω^)天使はライブハウスにいるようですζ(゚ー゚*ζ」の番外編です。
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1512050619/
こちらも併せて読んでもらえたら嬉しいです!
131
:
◆FenmwN5nsc
:2023/10/03(火) 23:12:50 ID:gWp555tc0
【作品名】国民的おさんぽ番組「おっさんぽ」のようです
【URL】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1696339104/l30
【部門】旅
【区分】聖地あり
【舞台の名称】女木島・男木島(香川県)
【一言】わたしはリアルにさんぽ人(さんぽじん)なのです。
132
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:28:13 ID:QqZYHlYQ0
投下します!
133
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:30:13 ID:QqZYHlYQ0
( ^ω^)「ほえ、ほえ、ほえーーーー!!!」
( ^ω^)「新山くん、その年で童貞なん?」
(;* ^ν^)「ちょ!!声大きいですよ!」
( ^ω^)「新山くん、新山くん!新卒8ヶ月目で前の会社辞めて、ウチみたいな関西┣゙ブラック起業に転職してきた新山くん(24歳)ッ!!」
( ^ω^)「そして、俺は君の教育係でセクセクの実セクハラ大好き人間の西川(35歳)!!」
( ^ω^)「海賊王に俺はなるッ!!」
134
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:31:24 ID:QqZYHlYQ0
(;* ^ν^)「いや!ホンマ恥ずかしいんで!!勘弁してください!!」
( ^ω^)「彼女作らんかったん?」
(; ^ν^)「いやー縁が無かったんですよね〜〜。彼女いたことなくて。」
( ^ω^)「恋人は右手でスッコスコ〜〜♪ってやつ?」
( ^ν^)「恋人はサンタクロース〜〜♪みたいに言わんといてください」
( ^ν^)「まあ、概ね当たってますけど」
135
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:32:20 ID:QqZYHlYQ0
( ^ω^)/\/\/\/\/\/\/\/\
(; ^ν^)(笑てる?目が全然笑てへんから分からへん)
( ^ω^)「正直なんはええこっちゃ!でも、女っていうか、エッチなんは興味あるんやろ?」
(*; ^ν^)「まあ、人並みには、」
( ^ω^)「よっしゃ!ほな行こっか!!」
(; ^ν^)「え?どこに?」
( ^ω^)【飛田新地】
136
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:33:52 ID:QqZYHlYQ0
【R-15】汝、姦淫する勿れのようです
.
137
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:34:53 ID:QqZYHlYQ0
OPテーマ:飛田新地/SHINGO☆西成
https://www.youtube.com/watch?v=c0Lcvqw-8YA
138
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:35:35 ID:QqZYHlYQ0
……ニギ…………
……ニギ……
……ニギ……
……ニギ……
(*; ^ν^)「すっ、凄いですね!」
( ^ω^)「別世界に来たみたいやろ?」
Σ( ^ω^)ハッ!!
「これが異世界転生ってやつか!?」
( ^ν^)「違うと思います」
( ^ν^)「西川さん、ここは一体……」
139
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:37:38 ID:QqZYHlYQ0
( ^ω^)「ここは【飛田新地】。大正時代から始まった関西五大新地の一つ。店舗数は大体40〜50ぐらいかな?正確な数は俺も把握してへんけど、そんぐらいの店があるねん」
( ^ω^)「詳しいことは
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9B%E7%94%B0%E9%81%8A%E5%BB%93
を見てな!」
( ^ν^)「なんでURLを一言一句言えるんですか?怖っ。」
( ^ω^)「ちなみに俺らは車で来たけど、地下鉄御堂筋線/堺筋線の動物園前駅やJR新今宮駅から徒歩でも来れるからな。車の運転自信無いニキも安心して来れるで」
……ニギ…………
……ニギ……
……ニギ……
……ニギ……
140
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:38:59 ID:QqZYHlYQ0
( ^ω^)「飛田新地はな、店舗の玄関に女の子が座って手招きしよんねん。横におるおばちゃんはやり手ばばあや。【兄さんこっちおいで』とデカい声で呼びかけてくんねん」
(*; ^ν^)「うお、あの子露出激しいですね!!乳房が溢れそうです!!」
( ^ω^)「炭○郎か」
(*; ^ν^)「コスプレしてる子もいますね」
( ^ω^)「ビキニ着てる子もおるやろ?うわ、あの子おっぱいめっちゃでっか!!エッッッッ!!!!!」
( ^ν^)「人めっちゃ多いですね」
( ^ω^)「海外からの観光客や冷やかしで来てる人が多いわ。店の入り口に可愛くて露出度の高い女の子が手を振ってのを見たら、それだけでも楽しい」
( ^ω^)「だが、君の目的は違う」
141
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:39:57 ID:QqZYHlYQ0
( ^ω^)「君は女を買いに来たんや」
.
142
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:40:34 ID:QqZYHlYQ0
(*; ^ν^)「うっ……めっちゃ緊張してきました」
( ^ω^)「君のプレイ代は全額俺が持ったる。君は気にいった女の子選べばええんや」
(*; ^ν^)「どうして、そこ迄してくれるんです?」
( ^ω^)
( ^ω^)「可愛い後輩の面倒を見るんは先輩の務めや!気にせんでええ!」
(*; ^ν^)「あ、ありがとうござ………」
その時、新山の目に1人の女の子が飛び込んできた。
143
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:41:32 ID:QqZYHlYQ0
♡♡♡♡♡♡♡♡ζ(゚ー゚*ζ♡♡♡♡♡♡♡
.
144
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:42:53 ID:QqZYHlYQ0
(*; ^ν^)ゴクリ
( ^ν^)キリッ!
「西川さん。俺、心決めました!」
( ^ω^)「気張ってきぃや」
新山は真っ直ぐ店に向かい、女の子に上がった。
店にあがったら、2階の部屋に通される。
客は部屋にあがったら女の子に金を渡す。
15分11,000円、20分16,000円、30分21,000円と時間数に比例し、料金は上がる。
145
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:43:47 ID:QqZYHlYQ0
料金は渡した後、女の子は支度のため、一旦、部屋を出る。
( ^ν^)スルッ
客はその間に服を脱ぐ。時間短縮の為だ。
服を脱いだ後は前もって敷いている布団に座ったり、寝転んだりとくつろげばいい。
ζ(゚ー゚*ζ「お待たせ〜〜」
( ^ν^)「よ、よろしくお願いします!」
ζ(^ー^*ζ「緊張してるん?ガチガチやんか〜」
ζ(゚ー゚*ζ「お兄さんは飛田初めて?」
( ^ν^)「はい!」
146
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:45:00 ID:QqZYHlYQ0
(*; ^ν^)「というか、エッチなことをするのも初めてです……」
ζ(゚ー゚*ζ「お!じゃあ、ウチ頑張るわ!」
ζ(^ー^*ζ「一緒に思い出になることしよな!」
女の子は電気を消した。
間接照明のほのかに光り、これから起こることを優しく照らす。
ζ( ー *ζ「こっちおいで」
唇と唇が触れ合い、舌を絡ませる。
柔らかな肉が出す水音が小さく部屋に響く。
147
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:46:29 ID:QqZYHlYQ0
飛田新地のプレイはコンドームを使ったS〇Xを行う。
コンドーム越しにフェラチオを行い、勃起させた後、挿入するのだ。
それ以外のディープキスや生フェラ等のサービスは女の子による。
新山があがった女の子は比較的、サービスの良い女の子だった。
(* ν )(うおおおおおお………)
148
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:47:34 ID:QqZYHlYQ0
女の子は新山は横にして、彼の象徴を口に含む。
肉厚の唇と舌がぬるぬると動き、彼の象徴は剣のように鋭くなった。
ζ( ー *ζ「おっきなったねぇ♡」
女の子はコンドームの袋を開け、口に咥え、新山の象徴にコンドームをつけた。
女の子はそのままに新山の上に跨った。
149
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:48:01 ID:QqZYHlYQ0
( ^ω^)y-〜
( ^ω^)y-!!
( ^ω^)グリグリ「遅かったやん」
ポー(* ^ν^)〜°
( ^ω^)「女の子、良かったんか?」
(* ^ν^)「延長しました……1時間ぐらい部屋にいました……」
150
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:48:37 ID:QqZYHlYQ0
( ^ω^)「お金多めに渡しておいて良かったわ」
(* ^ν^)「俺、10回ぐらいヤリました」
( ^ω^)「若いな〜〜。じゃあ満足したか?」
(* ^ν^)「………マジ最高です……」
( ^ω^)「………はははっ………」
151
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:50:22 ID:QqZYHlYQ0
( ^ω^)「ようこそ」
( ω )(俺達と同じ【地獄】へ)
(* ^ν^)「…………?」
(* ^ν^)「なんか言いました?」
( ^ω^)「いや?なんも言うてへんよ」
( ^ω^)「それより飯行こ?お腹空いたわ〜〜〜」
152
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:51:37 ID:QqZYHlYQ0
それから新山は、風俗遊びに┣ド嵌りした。
梅田・兎我野町のホテヘル。
なんば周辺の箱ヘル。日本橋のイメクラ。
谷町六丁目の性感エステ。京橋のピンサロ
近鉄難波ビル。滝井新地等々。
153
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:52:29 ID:QqZYHlYQ0
( ^ν^)「え?西川さん滝井新地に行ったことないんですか?」
( ^ω^)「そやねん」
(* ^ν^)「あそこイイっすよ!女の子の8割が生中なんで満足感ヤバいんスよね!」
( ^ν^)「よかったら案内しましょうか(笑)」
( ^ω^)
( ^ω^)「君も立派なクz……いや風俗大好き人間になったなぁ」
(* ^ν^)「西川さんに飛田連れていってもらったおかげですよ!」
154
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:53:01 ID:QqZYHlYQ0
ーーーーさらに数ヶ月後ーーーー
( ^ω^)「聞いたで新山くん。最近、営業事務のあの子とええ感じらしいやん」
(* ^ν^)「ええッ!?困るわぁ。噂が早ようて」
(* ^ν^)「実は今日、初デートなんですよ〜〜」
( ^ν^)キリ
「もう風俗遊びは卒業でんな」
( ^ω^)「………ほぉ〜」
( ^ν^)「西川さんも彼女作ったほうがいいんとちゃいます?」
155
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:53:57 ID:QqZYHlYQ0
ーーーーデート当日ーーーー
( ^ν^)「……ううん全然待ってないよ」
( ^ν^)←1時間待ち
( ^ν^)「ここのご飯美味しいねぇ。ナプキンを頭から被るのは意味分からんけど(笑)」
( ^ν^)(……っあ〜、この飯の金で飛田20分の代金2回分かぁ)
( ^ν^)「美味しかったねぇ。この後、ちょっと静かなとこで飲む?」
(; ^ν^)「え?門限?実家暮らしやから?ああ、そう」
156
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:54:25 ID:QqZYHlYQ0
( ^ν^)「ううん、謝らんといて。また、連絡するね」
( ^ν^)「ほな、またね」
( ^ν^)「…………」
( ^ν^)「20時か」
( ^ν^)
(* ^ν^)「行くか!飛田新地!」
157
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:55:59 ID:QqZYHlYQ0
結局、新山はその女の子とは付き合わなかった。今もなお、風俗遊びを繰返している。
きっと彼はこの【地獄】からは抜け出せないだろう。だが、それもまたいい。
世にいる大勢の人はきっと、この地獄に『幸福』を見出しているだろう。
新山( ^ν^)と西川( ^ω^)。
少なくとも彼ら2人は、絶対に。
158
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:56:39 ID:QqZYHlYQ0
……ニギ…………
……ニギ……
……ニギ……
……ニギ……
.
159
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 00:59:17 ID:QqZYHlYQ0
【作品名】【R-15】汝、姦淫する勿れのようです
【安価】
>>133-158
【部門】旅
【区分】聖地あり
【舞台の名称】飛田新地
【一言】閲覧ありがとうございました!
160
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 02:05:01 ID:pZl1I3lk0
【作品名】地元を歩くようです
【URL】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1696350712/
【部門】旅
【区分】聖地あり
【舞台の名称】横浜
【一言】ストリートビュー見ながら書きました
161
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 06:37:15 ID:IGCzZLeE0
乙
新地ってこんな感じなんだ
西川の地獄も見てみたいな
162
:
◆pSSldCRvt2
:2023/10/04(水) 18:22:13 ID:VWlXqwKk0
お疲れさまです。主催です。
すでに沢山の作品を投下していただいています。ありがとうございます。
現時刻までで投下報告のあった作品はすべてまとめました。
https://boonfallfest2023.wixsite.com/foodandtravel/contents
1 人の声の如し屁を持つ我の旅路
2 ξ゚⊿゚)ξは酒ガチャをするようです
3 (´・_ゝ・`)麻殻に目鼻を付けたようです
4 ('A`)+晩御飯
5 川 ゚ -゚)はトマトに行くようです
6 ('A`)焼き芋の思い出のようです
7 孤ドクのグルメ
8 ドクオがスパジャポを満喫…したかったようです
9 川 ゚ -゚)群青を蹴るようです
10 (´^ω^`) 『空腹』というワードに反応して飯を作りに現れるタイプの狂人のようです
11 ('、`*川磯くせぇ秋を送るようです
12 ('、`*川二階席のようです
163
:
◆pSSldCRvt2
:2023/10/04(水) 18:25:56 ID:VWlXqwKk0
13 美味しいものが好きな君が好きなようです
14 ブリキの魔女のようです
15 |::━◎┥次世代ロボットのグルメレポートのようです
16 生姜のような痺れのようです
17 ミセ*゚ー゚)リやきいも(゚、゚トソン
18 ( ^ω^)はいチーズ!ξ゚⊿゚)ξ
19 水族館の荒巻/ ,' 3
20 (´・ω・`)天使に会いに行くようです
21 国民的おさんぽ番組「おっさんぽ」のようです
22 【R-15】汝、姦淫する勿れのようです
23 地元を歩くようです
何かお気づきの点がございましたら、お気軽にお申し付けください。
たぶんどっかしらでミスってます。怖い。
4作目はタイトルにネタバレを含むため、「('A`)+晩御飯」と呼ばせていただきたいです。
結果発表と後夜祭では本来のタイトルを使わせていただこうかと思っています。
「('、`*川磯くせぇ秋を送るようです」は、リンクの埋め込みがうまくいかず、
現在本文しかまとめられていません。申し訳ありません。
もう少し何とかならないか試してみます。
164
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 21:30:17 ID:S39OrXvA0
主催様お疲れ様です。
お手間を掛けさせてしまい申し訳ございません
ありがとうございます
165
:
◆pSSldCRvt2
:2023/10/04(水) 23:34:48 ID:9fn45s960
>>164
えっと、『磯くせぇ秋を〜』の作者様でしょうか。お疲れさまです。
ブログ風のブーン系というのは面白いですし、
そもそもまとめられるときのことを考えて執筆するなど、全く必要が無いことだと思っています。
ので、これは私のほうの問題ですね。……もしいい感じにならなくてもご容赦いただけますとありがたいのですが……。
166
:
名無しさん
:2023/10/04(水) 23:44:06 ID:ihEAHFFU0
主催者様お疲れ様です
【作品名】
( ^ω^)おやつ食べましょうξ゚⊿゚)ξです!
【URL】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1696248968/-100
【部門】食
【区分】一般
【料理名】お菓子各種
【一言】連載です。期間内に頑張って完走したいです、します。よろしくお願いします。
167
:
名無しさん
:2023/10/05(木) 00:58:48 ID:AUyP8Xd60
【作品名】
( ^ν^)ショソン・オ・ポムにアンコールを、のようです
【URL】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1696417933/
【部門】食
【区分】一般
【料理名】みぞれ鍋、ショソン・オ・ポム
【一言】良い子の諸君!甘いもの食べたいときは菓子作りなんかするよりも、店で買ったほうが安いし早いし美味しいし楽だぞ!
168
:
名無しさん
:2023/10/05(木) 01:27:21 ID:rh/PMm2o0
【作品名】月夜の蟹のようです
【URL】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1696434841/
【部門】食
【区分】一般
【料理名】蟹
【一言】もぐもぐ。もぐの漢字が文字化けしました。フィーリングで読んでください。
169
:
名無しさん
:2023/10/05(木) 18:14:16 ID:EAxrYoWU0
【作品名】まばゆいすりこみのようです
【URL】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1696494517/l30
【部門】旅
【区分】遠足
【舞台の名称】動物園
【一言】動物園は楽しい所です。性別関係なく楽しめます。秋の動物園とても楽しいです、触れ合いコーナーで癒されます。動物園は楽しいし、素敵で、どなたでも楽しめる素晴らしい所です。行ってください。
170
:
名無しさん
:2023/10/05(木) 21:57:04 ID:8Ek/llyM0
【作品名】('A`)独男のキャンプのようです
【URL】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1696507539/
【部門】 食・旅
【区分】一般
【区分】聖地あり
【料理名】ベーコンホットサンド、焼き肉
【舞台の名称】清流公園
【一言】特に有名でもない場所でただのおっさんがただお肉を焼いて食べるだけのお話です
171
:
名無しさん
:2023/10/06(金) 01:04:03 ID:0V4XWNIo0
【作品名】
ξ゚⊿゚)ξ 幽世の森に棲まうようです
【URL】
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1696518430/l30
【部門】食
【区分】一般
【料理名】誰かと一緒に食べるご飯
【一言】
完結しようという気概だけはあります。連載です
172
:
名無しさん
:2023/10/06(金) 19:38:54 ID:7.E/EV660
投下します!
173
:
名無しさん
:2023/10/06(金) 19:39:45 ID:7.E/EV660
何を食べるべきか、ずっと悩んでいた。
せっかくならボリューミーなものにしようか。
とはいえ時刻は午前十時。朝と呼ぶには遅いが、こってりした食事を摂るにはいささか早い。
( ^ω^)「うーん」
冷蔵庫の前で首を捻る。
いまだかつて、ここまで一食に悩むことがあっただろうか。
174
:
名無しさん
:2023/10/06(金) 19:40:16 ID:7.E/EV660
( ^ω^)「……まぁ、やっぱりこれかお」
好きな食べ物ならいくらでも挙げられる。
贔屓にしていた定食屋のメンチカツ。
仕事帰りに寄っていたケーキ屋のショートケーキ。
コンビニのホットスナックコーナーでやたらと存在感を放つフライドチキン。
しかし不思議なもので、僕はその中のどれも選ぶ気にならなかった。
選んだのは地味で、見栄えもしない、シンプルな献立。
175
:
名無しさん
:2023/10/06(金) 19:40:54 ID:7.E/EV660
( ^ω^)「納豆ご飯と味噌汁!」
シンプル過ぎて、もはや献立と呼べるのかすら疑わしい。
.
176
:
名無しさん
:2023/10/06(金) 19:41:18 ID:7.E/EV660
( ^ω^)「土井先生も一汁一菜でいいって言ってたからいいんだお」
ついでに言うと、わざわざ味噌汁を作る気もない。フリーズドライは偉大なのだ。
キューブと一緒に残りものの野菜も入れていく。
キャベツ、にんじん、たまねぎ、もやし……もやしは味噌汁に合うだろうか? まぁいい、入れてしまえ。
( ^ω^)「ちょっと豪華になったお」
お椀の半分くらいまでお湯を注ぐ。キューブがほろほろと崩れ、味噌の香りが漂い始めた。
本来主役を飾るはずだった茄子が、有象無象の具材の中で恨めしげに浮いていた。
177
:
名無しさん
:2023/10/06(金) 19:42:16 ID:7.E/EV660
< ピーッ
(^ω^ )「おっ、できたお」
電子レンジから取り出すのは、これまた偉大なパックごはん。
これまでの人生で何度助けられてきたかわからない。
僕は白米がなによりも好きだが、米を研いだり炊飯釜を洗う手間は嫌いだ。
( ^ω^)「おいしょ」 ペリリ…
ラップを剥ぐと、待ってましたと言わんばかりに湯気が広がった。
甘い匂いが鼻孔をくすぐる。今すぐ掻き込みたい衝動を堪えて、用意していた茶碗に移した。
普段は洗い物を増やしたくない一心でパックから直接食べることも多いのだが、まぁ今日くらいはいいだろう。
178
:
名無しさん
:2023/10/06(金) 19:43:04 ID:7.E/EV660
米粒を潰さない程度にほぐして、納豆の開封作業に取りかかる。
納豆のネックといえばフィルムだ。普通に剥がすとどうしてもフィルムに納豆がへばりついてしまう。
だからまず半分蓋を開け、再びしっかりと閉める。そしてその隙間からフィルムを引っ張り出す。
こうすればケースに粒が引っ掛かり、一粒も漏らさずいただけるのだ。
それにしても、納豆を混ぜる回数の最適解がいまだにわからない。
糸が泡状になってフンワリしてきた頃が食べ頃かと思っているが、これで正解なのだろうか。
一度調べてみたものの、皆言ってることがバラバラで結局よくわからなかった。
179
:
名無しさん
:2023/10/06(金) 19:43:31 ID:7.E/EV660
( ^ω^)(『人それぞれ』って、ある意味めんどくさいお)
ねりねりねりねりと練り続け、ようやく理想の形になった納豆を、ご飯にゆっくりと垂らす。
(* ^ω^)「んほぉぉ……」
純白の白米を覆っていく褐色。
白米と納豆。単体でも十分美味しいのに、組み合わせることでさらに完成度が増す魔法の食材だ。
そういえばナットウキナーゼは、炊きたてご飯の温度でも死滅するらしい。
だとしたら今も米と納豆の接着面で死んでいるのか。
ぶっちゃけどうでもいい。栄養とか本当にどうでもいい。早くこれを掻き込みたい。
180
:
名無しさん
:2023/10/06(金) 19:43:59 ID:7.E/EV660
茶碗とお椀をテーブルに運んで一息つく。
どんなに空腹でも、これだけは幼少時からの癖で飛ばせない。
( ^ω^)「いただきますお!」
手の平を合わせて挨拶。命をいただくときの、最低限の礼儀。
181
:
名無しさん
:2023/10/06(金) 19:44:27 ID:7.E/EV660
(* ^ω^) ハフッ!ハフッハフッ
まずはお待ちかねの納豆ご飯。
掻き込んだ瞬間、白米の熱さが舌を焼く。だけど冷蔵庫から取り出したばかりの納豆が上顎を冷やしてくれて、そのギャップがたまらない。
たちまち咥内で混ざり合っていく納豆ご飯。白米の熱と納豆の冷たさが、ちょうどいい温度に収束する。
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