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( ´_ゝ`)/こちら流石探偵事務所\(´<_` )
866
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/23(水) 21:06:47 ID:TAm7.zv60
Case一覧
Case1 不審な男の捜索
流石探偵事務所は廃業の危機に瀕していた。
車はガス欠、風呂もろくに沸かせず、そんな最中に訪れた少女は不審な男の捜索を願う。
辿り着いた先で、探偵は何を見るのか?
Case2 やつれた青年の調査
友人の様子がおかしい……大学生の男は言う。
不審な学園、不審な女、不審な事件。
彼らは、片足を踏み入れる。
Case3 絶海の孤島にて
孤島に探偵、何も起こらぬはずもなく。
事件発生、帰還不能、連絡途絶。
果たしてその真相は?
Case4 母者、襲来
熊殺し、見合い写真を携え。
蛙の子は蛙? 鳶の子は鷹?
三つ子の魂百まで?
Case5 辞職事由の解決
アルバイトのプロフェッショナルを自称する女が突然の退職。
後輩の男は探偵を頼り事務所に訪れる。
血の因縁、ものともしない個性、場末の酒場の怪しげな求人に集う、まつろわぬ者ども。
Case6 五月館
男三人、群馬の旅館を訪れ。
輝かしくも妖しい夢を視る。
暴かれた夢は牙を、揺蕩う現実は爪を、突き付け合う。
Case6.5 教えて! 先生!
金に汚いと自称する女に、不可思議の教えを受ける。
Case7 千手烏賊の夏
夏の漁師町、海と山と海鮮と。
観音に迫る鮫の背鰭、絶壁の魔女の怨念。
探偵は消えた姫君を見つけ出せるか?
Case7.5 お仕事人其々
集いし酔いどれどもが、仕事について語らう夜。
Case8 裏切者は誰だ?
唐突に放り込まれた闇のゲーム。
脱出不能、逃避不能、理解不能。
課せられた理不尽に探偵は抗う。
867
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/23(水) 21:07:20 ID:TAm7.zv60
人物一覧
Case1初出
( ´_ゝ`)
流石 真理男 流石探偵事務所所長
(´<_` )
流石 累次 流石探偵事務所副所長
ノリ^-^ノリ
一条 実里 聖パウロ学園高等部2年
( □ー□)
冨竹 三郎 フリーカメラマン
( "'Д')
小池 勝造 中華そば小池店主
( -@ω@)
西川 次郎 とんかつ小豚店主
( ^ω^)
内藤 保頼尊 国際クオリティ大学3年 とんかつ小豚アルバイト
( ´ー`)
白根 英世 筆府警察署 警部
(=゚ω゚)ノ
伊藤 要一 筆府警察署 巡査長
(゚、゚トソン
都村 巽 入速新聞社記者
( l┴l)
八町屋 昇 日吉山荘筆府店店長
('A`)
茂手内 読雄 筆府大学3年 ヌケドナノレドアルバイト
| ェェ ,.、ェェ |
抜土 ナノレド ヌケドナノレド筆府店店長
( ‘∀‘)
御前 香那 美園林業従業員 猟師
( ゚∋゚)
大木 括 青梅警察署巡査 山岳救助隊
( ^ハ^)
タン・シェンロン 田無山荘オーナー
868
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/23(水) 21:07:54 ID:TAm7.zv60
( ’▽’)
星野ガービー(HN) ガービーの探索記管理人
( ゚д゚ )
???
(´・ω・`)
マスター(仮名) バーボンハウス店主
( ´∀`)
御前 茂名 筆府ソフトHDB従業員
( "∀")
御前 利夫 猟師
( ∴)
???
( ・L・)
???
( ・3・)
???
Case2初出
*(‘‘)*
沢近 辺梨花 聖パウロ学園中等部?
(゚」゚)
濯石 則夫 暮石タクシー従業員
彡 l v lミ
鈴木 則夫 聖パウロ学園教頭
(∴□u□)
膝出 武 国際クオリティ大学3年
リ `⊿´)
白 燕 白虎飯店店主
<ヽ`∀´>
仁田 健(通名) シナノドラゴン幹部 品川商事取締役
<ヽ`A´>
金田 勝(通名) シナノドラゴン幹部 品川商事法務部長
ξ゚⊿゚)ξ
津出 麗羅 東京都立大学3年
869
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/23(水) 21:09:24 ID:TAm7.zv60
( ゚∀゚)
長岡ジョルジュ バーボンハウスアルバイト
( l v l)
菱井 宗男 HOTEL FRONTIER従業員
( ・∀・)
又利 守等 筆府警察署署長
(-@∀@)
朝日 悟 入速新聞社編集長
(´Д`)
村上 庄司 諏訪狼グループ会長
( ゚¥゚)
瀬藻 新名 瀬藻ファンド社長
(‘_L’)
フィレンクト・ローレンツ フィレンクリニック院長
从 ゚∀从
高岡 羽印 筆府大学教授
Case3初出
( `ー´)
根野 石矢 鮮魚料理根野屋店主
( ,'3 )
中嶋 晴健 瀬藻家使用人
从´ヮ`从ト
竹切 風狸 瀬藻家使用人
〈::゚-゚〉
石川 五右衛門 諏訪狼グループ会長秘書
<ヽ ゚ v゚>
後藤 和希 焼肉ゴットン店主
(;;・∀・;;)
黒磯 修平 沢近家使用人
Case4初出
∬´_ゝ`)
流石 禰邇 占い師
870
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/23(水) 21:11:46 ID:TAm7.zv60
@@@
@#_、_@
( ノ`)
流石 保林 猟師
(^、^リノン
水野 莉乃 割烹遊水従業員
l从・∀・ノ!リ人
流石 妃市 ヨツバ工業従業員
<(' _'<人ノ
高崎 美和 伊佐神社権禰宜 祈念流師範代
(' _' レミ
高崎 礼美 伊佐神社権禰宜
( ^×^)
庵田 萌音 CafeMONE店主
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)
流石 紀日夫 国家公務員
/ ①八①ヽ
玄葉 猫之介 祈念流師範
Case5初出
ノハ ´_`)
砂緒 新登 自宅経営者
ノパ⊿゚)
砂緒 緋糸 扶養家族
lw´‐ _‐ノv
砂緒 朱留 漫画家
(゜3゜)
田中 保清 筆府大学1年 ヌケドナノレドアルバイト
( <●><●>)
???
871
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/23(水) 21:12:19 ID:TAm7.zv60
(∴゚ з゚ )
高田 倉仁 ヌケドナノレドアルバイト
川 ^J^)
花川 坦子 鉄板焼きやまき従業員
Case6初出
シリ ‘ -‘リ
山井 五月 五月館オーナー 五月の声管理人
J ゚ ゝ゚J
別府 礼号 五月館共同経営者 五月の声管理人
爪゚ー゚)
地流 椎菜 群馬県警巡査部長
( ・A・)
麻生 隆史 五月の声会員
ハハ ロ -ロ)ハ
サンディー・ハロウズ 五月の声会員
川 ・ v・)
新田 順子 五月館従業員
(´〜`)
山本 卓 五月の声会員
タ ・ケ・)ダ
武田 慎二 美容師
( ^^)
山崎 渉 地方公務員
Case7初出
(´・_ゝ・`)
盛岡 珈太郎 民宿ヨルイカオーナー
( 3丿3)
三田村 信之 千手食堂店長
99 ・H・)
九十九 古江 千手烏賊漁協職員
872
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/23(水) 21:12:53 ID:TAm7.zv60
//・し・//
布川 圭介 陸船亭店主
(oしo)
布川 武志 陸船亭従業員
( '>')
岩渕 則康 千手烏賊漁協組合長
ミサ ^ー^)ト
雨霧 美里 雨霧研究所所長
マス ゚ o ゚)ミ
清浦 真澄 うみねこの家代表
88 @-@)
小川 松 小川駄菓子店店主
( ´W`)
白髭 弘一 雨霧研究所従業員
/リ ゚O゚)
増田 誠二 千手神社宮司 千手烏賊町長
( `ゝ´)
小野木 一徹 ???
( ^ヘ^)
瓜田 平治 ビップカメラ筆府店従業員
Case8初出
イ从゚ ー゚ノi、
竹切 仙狐 鮮魚料理根野屋従業員
|::━◎┥
???
873
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/23(水) 21:13:27 ID:TAm7.zv60
名前だけ登場
天丼の業火(HN) 火の玉ストレート管理人
沢近 真梨香 沢近辺梨花の母 聖パウロ学園理事?
山井 宗一 山井電装創業者 山井建機創業者
山井 健一 山井宗一の息子
アレックス・ツクール ???
平山 幸雄 ???
北条 鉄平 ???
田所さん 浮気調査の依頼人
宮下さん 増田家使用人
鳥華族の店長 根野の友人
モブ
( 刑事刑) 刑事
( リョウ) 猟師
(゚ ゚) ???
(`店´) 店員
874
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/23(水) 21:16:02 ID:TAm7.zv60
リ゚▽゚ リ<l「以上、名前だけ登場とモブ含めたら100人おるで、びっくりやな」
875
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/23(水) 21:23:29 ID:TAm7.zv60
おまけ
【強さ判定(兄者目線)】
①推定不能
@@@
@#_、_@
( ノ`) (´・ω・`) *(‘‘)* J ゚ ゝ゚J シリ ‘ -‘リ ミサ ^ー^)ト マス ゚ o ゚)ミ
---------------------想像の壁---------------------
②化け物級
{{:○:}} "} ( ゚д゚ ) 川 ・ v・) / ①八①ヽ ( ´W`) /リ ゚O゚)
---------------------人類の壁---------------------
③ワグマ級
( ´_ゝ`) ( ‘∀‘) ( ゚∀゚) <(' _'<人ノ ( □ー□) (‘_L’) (・(ワ)・)←ワグマ
---------------------達人の壁---------------------
④戦士級
(´<_` ) ( ´ー`) (=゚ω゚)ノ 川 ゚ -゚) <ヽ`∀´> <ヽ`A´> 爪゚ー゚) //・し・// ( '>')
---------------------常人の壁---------------------
⑤一般男性級
彡⌒ミ
( ´_ゝ`) (´Д`) ξ゚⊿゚)ξ ( `ー´) ( ,'3 ) ( ´∀`) | ェェ ,.、ェェ | ( ・A・) ( l┴l) (゜3゜) (∴゚ з゚ ) (´・_ゝ・`)
---------------------男女の壁---------------------
⑥一般女性級
('A`) ( ^ω^) ( ゚¥゚) (゚、゚トソン 从´ヮ`从ト ∬´_ゝ`) 从 ゚∀从 l从・∀・ノ!リ人 (´〜`) ハハ ロ -ロ)ハ ノリ^-^ノリ
※兄者目線なので兄者が認知していない人物は含まれない
※兄者の憶測や想像も混じり、情報不足による誤りが多々ある(例えば、読者ならノリ^-^ノリが⑥でないことは容易にわかる)
876
:
名無しさん
:2022/11/24(木) 01:00:16 ID:5w2hp2Ac0
乙
人物一覧を眺めるだけでも楽しいな
あんたそんな名前だったんかいて人がチラホラ
877
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:05:33 ID:mvNjrfRk0
>>876
( ´_ゝ`)「現時点で気づいている分だけでも一人抜けがあり一人名前が間違っている。
果たして気づく人はいるかな?」
878
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:09:02 ID:mvNjrfRk0
前回のあらすじ
・処刑人ヘリカル、でしたかね。彼らの同族の間では大層恐れられていたとか
・さて、お見事でした流石探偵。裏切者の討伐、全て完了です
・実里のこと、よろしくね?
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| 流石だよな、俺ら |
\_ _____ __/
V V
d( ´_ゝ`)人(´<_` )b
\ /. \ /
l l l l
//l | | l\\
 ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | |
| ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ |
|(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
879
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:09:36 ID:mvNjrfRk0
Case9-Day1
_ __ _ ::' ..:: :.... ..
:l. | ̄ | | ̄ | _ , ---, __. _ , ‐┐ __ ._ ... ...:
:l ,| | | | //| ___ . | ̄| | | | | | ̄|| ::| ̄ | . | | 、\ ̄|
:| | ̄ ̄l.. ...:::.. ... | ̄ ̄l | ̄| l/ _ /| | | |_ | |_|::.:.:..:| ,──┐ _|...:::::... ...: :.| | :| ̄| | _
:l::l  ̄ ̄ l::::::::::::::::|_| ̄ |_|| l | ̄ ̄| | |_|/ |l二二l::::l二| ̄ ̄ | |_::::::::::::::::: |_| :| l 二l::::|\
:|:::::: ̄ ̄ , ,, __. ̄_| l | | |二二l_/l:::::::::::: : | |_|_| _l\|_|、:::::::: | | ̄
.|:: ,,...,, / ,/l_.ノl ̄l | | |___l/:::::::::: _| | ̄ l::: |\ \ | ̄ |:::::::::| |
/::: _ ::::::| ̄ ̄| :| .| l::::::::| | |__::::::::::_:::: ,,.,,,, / | l─┘| \\  ̄ \:::| |
. / _/l | | :| .l/l::::, |__| /|/|_|_|| |_, |___|┐二l . _,,., \l二二二ll\_|
| ̄ | l:: | | :| ̄l /l二二二l// /|| ::::|  ̄ ̄ ̄ |::::::::: ,,,.., ::| |:::::| | ̄
w,, | | l:: | | :l::::/| ̄ ̄ ̄ ̄l/| ||// / ̄|_____| ̄|:: :|_|\\. _
| | l:: | | :|__l二二二二二二 |_|l/ ''"' ,| ̄|────| ̄|┐ \ \| |─
/|__| /.|__|//l:::::::::::::::::::::::::::::::::::: / |_|____|_|│ ,,wv.,. \.|_| ̄
_,l: ̄ ̄ ̄,l 二二二二l/ |─, ┐::::::::::::::: ,,iiv,, / ____ :|  ̄
.| ̄ ̄,,/l二二二二二l// :l |:::::::::: | ̄ ̄|____| ̄ ̄| ,,iw,, ...:::::::::
_ ̄ ̄| |:| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |:| :l_|::::  ̄ ̄  ̄ ̄ .....::::::::::::::::
_ |_|,|_| ̄ ̄ ̄l,l_,|_|,|/ ,,ww,,v,, ''"' ''" ...........:::::::::::::::::::::::::::
:::::..... / ̄ ̄ ̄/ ....................:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄
880
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:10:09 ID:mvNjrfRk0
(´<_` )「ここか」
( ´_ゝ`)「みたいだな」
(´<_` )「しかしどうしたんだよ、急に墓参りだなんて」
( ´_ゝ`)「偽物とはいえな。思うところはあるだろ」
(´<_` )「うーん……無いと言えば嘘になるけどな」
( ´_ゝ`)「沢近もミノリちゃんの為だか知らんがよくまあ死人を冒涜するようなことしやがるわ」
(´<_` )「……そういう意図は感じないけどな。むしろ……」
( ´_ゝ`)「むしろ?」
(´<_` )「必要な舞台を機械的に整えた結果、と思える」
( ´_ゝ`)「ふむ……」
881
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:11:33 ID:mvNjrfRk0
(´<_` )「あの試練とやらの本質って結局のところ「踏み絵」だろ。
感情に流されず真実を見つめられるかっていう」
( ´_ゝ`)「それは……そうだな」
(´<_` )「千手烏賊の例で言えば、盛岡さんが裏切者だったら? 増田弘子さんが裏切者だったら?」
( ´_ゝ`)「……きっついな正直。しかも全然ありえた」
(´<_` )「件の試練はあんな荒唐無稽な設定だからこそ選択を誤らなかったが、
もっとリアリティのある設定だったら……俺は正直自信ないね」
( ´_ゝ`)「うむ、流石の俺も疑惑抱え落ちする気がする……そう考えるとあれだな、ワクチン的な」
(´<_` )「ああ、的な趣」
( ´_ゝ`)「ちっとは免疫できた気がする」
(´<_` )「兄者の場合は二回接種だしな」
( ´_ゝ`)「そこちょっと引っかかってる、何故弟者は一回なのか」
882
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:12:06 ID:mvNjrfRk0
(‘_L’)「お待たせしました」
( ´_ゝ`)「あ、ども」
(´<_` )「こんにちは」
(‘_L’)「急な話で驚きましたよ」
( ´_ゝ`)「すまんね」
(´<_` )「お時間割いて頂きありがとうございます」
(‘_L’)「いえ、別に構いませんが」
( ´_ゝ`)「や、ありがとう」
(‘_L’)「では、ご案内します。こちらへ」
―――。
883
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:12:39 ID:mvNjrfRk0
/二二ヽ
| |
| 竹 |
| 切 |
| 家゛ .|
| 之 |
__| 墓 |__
/ └──┘ \
|´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ソ
ソ::::::::::::::::::::::::::::::::ソソ
/ ソ ̄|;;;;;;;lll;;;;;;;| ̄ソ \
|´ ̄ ̄ |. [廿] .|´ ̄ ̄.|
|:::::::::::::::| |::::::::::::::|
|:::::::::::::::| ̄ ̄ ̄|::::::::::::::|
. ̄ ̄ ̄|_______|´ ̄ ̄゛
884
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:13:13 ID:mvNjrfRk0
( ´_ゝ`)「流石の瀬茂さんも埋葬くらいはしたのか?」
(‘_L’)「そう聞いています。直葬らしいですが」
(´<_` )「まあそうでしょうね……」
(‘_L’)「それにしてもどうしたんです? あなた方との繋がりは風狸とネーノくらいでしょう?」
( ´_ゝ`)「ちょっと思うところがあってな……」
(‘_L’)「ふむ?」
(´<_` )「根野さん逮捕に関わった人間として、お参りくらいはと」
( ´_ゝ`)「……そういや、どうなりそうなんだ?」
(‘_L’)「というと?」
( ´_ゝ`)「起訴から結構長いなって」
(‘_L’)「ああ……詳細は見えませんが中々紛糾しているようですね。裏にある事件が事件ですから」
(´<_` )「まあ、そうですよね……」
(‘_L’)「筋書きを練っているというのもあると思いますが、身柄を守る意味もあるでしょうね」
( ´_ゝ`)「……なるほど」
885
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:13:46 ID:mvNjrfRk0
,.-'´ ノ
ノ ノ⌒'' - ''´
( (
ii ii
|| .||
|| .||
|| .||
|| .||
|| .||
|| .||
|| .||
|| .||
_,,.. --||-||-- ..,,_
(`''─------─''´)
/`''─------─''´',
{ }
ヽ..,,,_ _,,,..ノ
ノ__ノ ̄ ̄ヽ__ヽ
886
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:14:20 ID:mvNjrfRk0
(‘_L’)「さて、私は用事を済ませてから帰りますが……そちらは?」
( ´_ゝ`)「この後依頼人と約束があるから直帰」
(´<_` )「……地味に時間やばいな」
( ´_ゝ`)「うむ、渋滞なければ普通に大丈夫だとは思うが」
(‘_L’)「おや、それは急いだ方がよさそうですね」
( ´_ゝ`)「ありがとう、助かった」
(´<_` )「ありがとうございました」
(‘_L’)「いえ、近くで用事があったので丁度よかったですよ。それでは」
―――。
887
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:14:53 ID:mvNjrfRk0
【流石探偵事務所】
| | ̄ ̄ ̄|:l | | ::| ,| |
| ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 流 石 探 偵 事 務 所 | |
l__________________,| |
| |`''-、_ | |
| | 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| | | | | |
| | | | | |
| | | r‐┐| r‐┐ ,| |
| | | | ||! ! .| |
ノヽ-ヘィiヘl^ヽ-, | | l └‐'゙ l└‐' | |
―――――┐ス ! ! | | | |
| ,レi | | |______,|_____,,| |
| Z | | / ,|_|/
| ヘ |_|/
888
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:15:26 ID:mvNjrfRk0
( ´_ゝ`)「ふぅ、プチ渋滞捕まったが何とか間に合ったな」
(´<_` )「あまり長くなくてよかったな」
( ´_ゝ`)「うむ。……さて」
(´<_` )「ああ」
( ´_ゝ`)「久々ミノリちゃん案件」
(´<_` )「身構えちまうなあ……」
( ´_ゝ`)「二度あることは三度あるってやつ」
(´<_` )「奇跡的にチョロい依頼だったりしないもんか」
( ´_ゝ`)「さて、そうだと良いが……」
「こんにちはー」
( ´_ゝ`)「おっ、来たか」
889
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:15:59 ID:mvNjrfRk0
ノリ^-^ノリ「こんにちはー」
( ´_ゝ`)ノ「おひs……んん!?」
(´<_` )「こんにち――!?」
/フフ ム`ヽ
/ ノ) ) ヽ
゙/ | (;;・∀・;;)ノ⌒(ゝ._,ノ「失礼します!」
/ ノ⌒7⌒ヽーく \ /
丶_ ノ 。 ノ、 。|/
`ヽ `ー-'_人`ーノ
丶  ̄ _人'彡ノ
ノ r'十ヽ/
/`ヽ _/ 十∨
(;´_ゝ`)((えっ、誰あの黒マッチョ!?))(´<_`;)
890
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:16:56 ID:mvNjrfRk0
ノリ^-^ノリ「あ、こちらは黒磯さんです」
(;;・∀・;;)「黒磯と申します! よろしくお願いします!」
(´<_` )「あ、はい、よろしくお願いします」
( ´_ゝ`)「……ボディーガードさんかな?」
ノリ^-^ノリ「看守役です」
( ´_ゝ`)「えっ、監視役??」
ノリ^-^ノリ「看守役です」
(;;・∀・;;)「ははは、またまたご冗談を!」
( ´_ゝ`)(護衛兼お目付け役、ってとこか? ……まさかとは思うがマジで軟禁されてたり……?)
(´<_` )(看守役、ねぇ……只者じゃなさそうな風格だな)
891
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:17:35 ID:mvNjrfRk0
(´<_` )「ええと……あ、どうぞお掛けください」
ノリ^-^ノリ「ありがとうございます」
(;;・∀・;;)「……」
(´<_` )「……あの、こちらどうぞ」
(;;・∀・;;)「いえ、お構いなく!」
(´<_` )「あ、はい」
( ´_ゝ`)「……何だろう、個性的な人だな?」
ノリ^-^ノリ「そうですよね」
(;;・∀・;;)「ありがとうございます!」
ノリ^-^ノリ「褒められてはいないと思いますよ」
( ´_ゝ`)「それな」
892
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:18:09 ID:mvNjrfRk0
(´<_` )「兄者」
( ´_ゝ`)「ん……あ、お茶淹れるね」
ノリ^-^ノリ「ありがとうございます」
( ´_ゝ`)(聳え立つ黒マッチョのインパクトでちょっと動転しちまった)
(´<_` )(すげーガタイだな……クックルよりでかいぞ)
(;;・∀・;;)「何か?」
(´<_` )「……何かスポーツでもやられてるんですか?」
(;;・∀・;;)「趣味はトレーニングです!」
(´<_`;)「な、なるほど……」
ノリ^-^ノリ「なるほどですよね」
( ´_ゝ`)つ旦「はいお茶」
ノリ^-^ノリ「ありがとうございます」
( ´_ゝ`)「黒磯さんは?」
(;;・∀・;;)「遠慮しておきます!」
( ´_ゝ`)「あ、そう」
893
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:18:42 ID:mvNjrfRk0
(´<_` )「それで、今回のご依頼ですが」
ノリ^-^ノリ「はい。魔法少女セイクリッドという漫画をご存知ですか?」
( ´_ゝ`)「いや、知らないな」
(´<_` )「聞いたことありませんね」
ノリ^-^ノリ「黒磯さん」
(;;・∀・;;)「はっ! こちらです!」
__________
(\ \
\\ \
\\ \
\\ \
\\ \
\\_________\
ヽゝ==========ゝ
( ´_ゝ`)(薄い本だな。同人誌か?)
(´<_` )「拝見します」
894
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:19:17 ID:mvNjrfRk0
( ´_ゝ`)「んん……?」
(´<_` )「えっ、これって……」
_,,, --──- 、
/..::::::::::::::::::::::::::::.... `ヽ
_,,, /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::... 丶
<´ `Y、_:::::::::/:::::::::::::::::::::iヽ:::::::':、:::::... 、
〉 '''‐〈 ノ、_/:::::::::::/:::::::::::゙、 \::::ヽ:::::. 、
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( ´_ゝ`)「「あっ(察し」」(´<_` )
895
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:19:51 ID:mvNjrfRk0
ノリ^-^ノリ「この本の作者の人にお願いしたいことがあって……黒磯さんが」
(;;・∀・;;)「そうなのです!」
( ´_ゝ`)「「いやそっちかよ」」(´<_` )
ノリ^-^ノリ「?」
(;;・∀・;;)「何としてもお願いしたいことがあり、作者の方を探して頂きたいのです!」
(´<_` )(十中八九内藤さんだと思うが……教えて良いものか?)
( ´_ゝ`)(……目的次第、かな? オカルト絡みだとちょっとな……)
(´<_` )「ちなみにどのようなお願いでしょうか?」
(;;・∀・;;)「続きを! 続きを描いて頂きたく!」
( ´_ゝ`)「「えぇ……」」(´<_` )
ノリ^-^ノリ「意外ですよね」
896
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:20:25 ID:mvNjrfRk0
(´<_` )「えと。そもそもどこで入手されたんですか?」
ノリ^-^ノリ「国際クオリティ大学の学園祭ですね」
( ´_ゝ`)「なるほど」
(´<_` )「であれば、作者の方もその場にいらっしゃったのでは?」
(;;・∀・;;)「生憎とその時点では興味がなく!」
ノリ^-^ノリ「読んで貰ってからもう凄いんですよ?」
( ´_ゝ`)「とりあえず経緯は把握」
(´<_` )「うーん……見つけることはそれほど難しくなさそうですが。
描いて貰えるかはわかりませんよ?」
(;;・∀・;;)「それで構いません!」
( ´_ゝ`)「描いて貰うなら謝礼も必要になると思うんだが」
(;;・∀・;;)「予算はこれくらいでお願いします!」
( ´_ゝ`)((予想より桁が一つ多いんだが……))(´<_` )
897
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:20:59 ID:mvNjrfRk0
(;;・∀・;;)「これでは足りないでしょうか!?」
( ´_ゝ`)「いや、むしろ足りすぎるというか」
(´<_` )「……今回の依頼料はこれくらいになります。
それを差し引いた金額で交渉し、残りはご返金という形でよろしいですか?」
(;;・∀・;;)「問題ありません!」
(´<_` )「では、書類をご用意しますので少々お待ちください」
( ´_ゝ`)「お茶のおかわりいる?」
ノリ^-^ノリ「あ、大丈夫です」
―――。
898
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:21:33 ID:mvNjrfRk0
(´<_` )「では、ひとまずの結果は明日ご報告しますので」
(;;・∀・;;)「わかりました!」
( ´_ゝ`)「ミノリちゃん」
ノリ^-^ノリ「はい?」
( ´_ゝ`)「彼女、君のこと案じてるみたいよ」
ノリ^-^ノリ「……えっ?」
(;;・∀・;;)「さあ帰りましょう! ありがとうございました!」
ノリ^-^ノリ「……はい。ありがとうございました」
―――。
899
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:22:06 ID:mvNjrfRk0
( ^ω^)「いらっしゃいませー」
( ´_ゝ`)ノ「よっ」
(´<_` )「こんにちは」
( ^ω^)「あっ、探偵さん!」
( -@ω@)「お、いらっしゃい」
( ´_ゝ`)「大将、ちょっと内藤くん借りていい?」
( -@ω@)「ん? ああ、ちょっとだけなら」
( ^ω^)「おっ? 何かご用ですかお?」
(´<_` )「この本、内藤さんが描いたものですかね?」
(;^ω^)「おっ……そ、そうですお。何故それを?」
( ´_ゝ`)「実はさ、これの続きを描いて貰って欲しいって依頼受けちゃって」
(;^ω^)「続き……ですかお?」
(´<_` )「かなり本気の人らしく、結構な謝礼をお支払いする用意があります」
(;^ω^)「おっ……」
900
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:22:41 ID:mvNjrfRk0
( ´_ゝ`)「あんまり気乗りしない感じ?」
(;^ω^)「いや、そういうわけじゃ……ただ、ちょっとびっくりして……」
(´<_` )「それじゃあ、描いて頂けますか?」
(;^ω^)「おっ……暫くかかると思いますお。それでもよければ」
( ´_ゝ`)「原稿料いくら欲しい? たぶん言い値で出せる」
(;^ω^)「そ、そんなお金とかは……」
(´<_` )「せっかくですし、貰えるものは貰っておいては?」
(;^ω^)「そ、それじゃあ……一万円?」
( ´_ゝ`)「えっ」
(;^ω^)「えっ、多すぎましたかお!?」
(´<_` )「いえ、流石に少なすぎますかね……もっと払いたいと言われそうです」
(;^ω^)「えぇ?」
( ´_ゝ`)「ちなみに提示された予算がこれ」
( ゚ω゚)
( ゚ω゚ )
901
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:23:14 ID:mvNjrfRk0
(;^ω^)「えこれマジですかお?」
( ´_ゝ`)「マジ」
(;^ω^)「えぇー……いくらなんでもそんなに貰えませんお」
(´<_` )「であれば、漫画家の原稿料相場下限で計算して……これくらいでしょうか?」
(;^ω^)「あー……それでも恐れ多いですけど、それでお願いしますお」
( ´_ゝ`)「よろしい」
(´<_` )「用向きは以上です」
( ´_ゝ`)「さて腹減ったゾ」
( ^ω^)「……あ、何か食べて行かれますかお?」
( ´_ゝ`)「もち。トンカツ定食大盛」
(´<_` )「梅しそ重ねとんかつで」
( ^ω^)「かしこまりましたお」
902
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:23:47 ID:mvNjrfRk0
( ´_ゝ`)「そんなんあったっけ?」
m9(´<_` )「新メニューらしい。あそこに書いてる」
( ´_ゝ`)「あ、ほんとだ。重ねかつってあれか、ミルフィーユかつ」
(´<_` )「のはず。結構好きなんだよな」
( ´_ゝ`)「俺は食ったことないな」
(´<_` )「そうだったか? まあ確かにイメージないが」
( ´_ゝ`)「興味はあるんだが手は伸びない感じ」
(´<_` )「あー……何かそんなポジションの料理ではあるな、気になるけど敢えて選びはしないって人は多そうだ」
( ´_ゝ`)「だよな」
(´<_` )「結構うまいんだけどな」
( ´_ゝ`)「一切れ交換してくれ」
(´<_` )「む……良いだろう」
903
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:24:20 ID:mvNjrfRk0
。 _|\ _
。 O / 。 u `ー、___
゚ 。 \ヽ / u ⌒'ヽ゛ u / ゚
- ・。 / ; ゚― u⌒ヽ i @ 。
, ゚ 0 ─ { U u r- ゝ \ .| / 。 ,'´ ̄ ̄`',
゚ ,,、,r-'⌒l u //トェェェ、 ) 。゚ / o ,! ハ ハ !
。 ゚ r-'⌒`ー-'´ヾ,. ir- r 、//u / 。 ・゚ l フ ム l
ヾヽ、_,,,、-、/ミ,ヽヽ/ ノ_, -イ-、\ ∠ ハ ッ j
ー = ^〜、 ̄r'´ ̄`''jヽ、 〃ヾ ゚ 。 ヽ フ /
jヽjvi、人ノl__ / / ヽ´{ミ,_  ̄`'''-ヽヾ ` ̄ ̄
) ハ 7 / / `'='´l  ̄i'-、_,,ン ノ 。
) フ て / / !。 l l - ニ
7 ッ ( __ヽ、__l ___ .!。 l__l__,-=-,___
) !! ( ,-=-, ∠ヾゞゝヽ ,-≡-,l l-=二=-,
^⌒~^⌒^~⌒^└==┘  ̄ ̄ ̄ ヽ==ノヽ=ノ\__/
( ´_ゝ`)「ああ〜とんかつ。これよこれ」
(´<_` )「これは良いぞ。ミルかつの軽い食感に梅しその爽やかさでいくらでも食えそう」
( ´_ゝ`)「それもうまそうだがなあ。やはりずっしりした肉こそ」
(´<_` )「わからんでもない。いずれにせよここの衣はやはり素晴らしい」
( ´_ゝ`)「適度な焦げ臭さほんと正義なんだよなあ」
(´<_` )「上手く綺麗に揚げるだけが道ではないということだな」
904
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:24:53 ID:mvNjrfRk0
【流石探偵事務所】
| | ̄ ̄ ̄|:l | | ::| ,| |
| ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 流 石 探 偵 事 務 所 | |
l__________________,| |
| |`''-、_ | |
| | 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| | | | | |
| | | | | |
| | | r‐┐| r‐┐ ,| |
| | | | ||! ! .| |
ノヽ-ヘィiヘl^ヽ-, | | l └‐'゙ l└‐' | |
―――――┐ス ! ! | | | |
| ,レi | | |______,|_____,,| |
| Z | | / ,|_|/
| ヘ |_|/
905
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:25:27 ID:mvNjrfRk0
( ´_ゝ`)「あっ」
(´<_` )「どうした?」
( ´_ゝ`)「そういやミノリちゃんに紹介忘れてたな」
(´<_` )「ああ、砂緒さん」
( ´_ゝ`)「……まあ、あの黒磯さんの前で話すのが果たして正解かというのはある」
(´<_` )「たぶん不正解だろうな。看守役だぞ看守役、普通に出る言葉じゃない」
( ´_ゝ`)「仲はよさそうだったが、あの言葉に嘘がなさそうだったのもまた事実。どうもよくわからん関係だ」
(´<_` )「嘘がなさそうってのは、黒磯さん側も?」
( ´_ゝ`)「あっちはあっちで本当に冗談だと思ってそうな感じだったな」
(´<_` )「ふむ……お互いの立場について認識齟齬があるのか?」
( ´_ゝ`)「もしくは、どっちかが態度で嘘ついてるか」
(´<_` )「むぅ……」
906
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:26:00 ID:mvNjrfRk0
( ´_ゝ`)「……ま、一旦保留か」
(´<_` )「そうだな」
( ´_ゝ`)「あちらさんには一旦話通しといてもいいかな?」
(´<_` )「いいんじゃないか? 口止め料は飯でも奢ってやれば十分だろうし」
( ´_ゝ`)「おし、じゃあ早速アポ取るか」
(´<_` )「任せる。……ん?」
( ´_ゝ`)「ん?」
∬´_ゝ`)「ふぅん、久しいな愚弟ども」
(;´_ゝ`)「「うわっ!?」」(´<_`;)
907
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:27:08 ID:mvNjrfRk0
(´<_` )「いい加減忍者ムーヴやめろよ」
( ´_ゝ`)「そうだゾ」
∬´_ゝ`)「毎度同じことを言う。実に芸がない……愚かにもほどがある」
( ´_ゝ`)「そっくりそのまま返すぞ」
(´<_` )「全くだ」
( ´_ゝ`)「……で、何しに来たんだ?」
∬´_ゝ`)「観光帰りに少し寄ってみた」
(´<_` )「観光? 横浜か?」
∬´_ゝ`)「その通りだ」
( ´_ゝ`)「ん、じゃあ渉さんは?」
∬´_ゝ`)「今回は友との観光だ、渉はいない」
(´<_` )「ダウト」
( ´_ゝ`)「姉者に友人とかありえないだろ」
∬´_ゝ`)「ふぅん、地味な方の弟にだけは言われたくないのだがな」
908
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:27:41 ID:mvNjrfRk0
( ´_ゝ`)「……え、マジなん?」
∬´_ゝ`)「何故そんな嘘をつく必要があるというのか。やはり愚かだな弟よ」
( ´_ゝ`)「うるせえ」
(´<_` )「姉者の友人だと……? 一体どんなイロモノが……」
∬´_ゝ`)「ならばその目で確かめるがいい……シーナ!」
爪゚ー゚)「ん? 呼んだかい?」
( ´_ゝ`)「「あっ」」(´<_` )
( ´_ゝ`)((ガチのイロモンじゃん……))(´<_` )
909
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:28:15 ID:mvNjrfRk0
爪゚ー゚)「やあ、久しぶりだね二人とも」
( ´_ゝ`)「うむ、半年ぐらいぶりか」
(´<_` )「お元気そうで」
爪゚ー゚)「うん、そちらもご活躍みたいで」
( ´_ゝ`)「あ、うん……知ってるのか」
爪゚ー゚)「まあね」
∬´_ゝ`)「ん? 何の話だ?」
爪゚ー゚)「いや、こっちの話」
∬´_ゝ`)「?」
(´<_` )「しかし驚きました。どこで知り合ったんです?」
爪゚ー゚)「面白い占い師がいると聞いてね」
( ´_ゝ`)「確かに姉者の口調は面白いが……」
(´<_` )(一回仕事風景見てみたくはあるな)
910
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:28:49 ID:mvNjrfRk0
爪゚ー゚)「流石って言うからまさかと思ったけど、会ってみたらそっくりでさ」
( ´_ゝ`)∬´_ゝ`)「「そうか??」」(´<_` )
爪゚ー゚)「そうだよ」
∬´_ゝ`)「むぅ……不本意だ。私はこのような愚か面でも地味面でもない」
( ´_ゝ`)「うるせぇ」
(´<_` )「ってか俺ら双子だから顔はほぼ同じなんだが……」
∬´_ゝ`)「ふぅん、内面から滲み出る風格というものよ」
( ´_ゝ`)「確かに姉者は不遜面だわ」
(´<_` )「何納得してるんだよ」
爪゚ー゚)「ふふ、兄弟仲がいいね」
( ´_ゝ`)∬´_ゝ`)「「そうか??」」(´<_` )
爪゚ー゚)「ぷっ……くくく、そうだよ?」
911
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:29:22 ID:mvNjrfRk0
爪゚ー゚)「そういえば弟くん、美和が会いたがっていたよ」
(´<_` )「え?」
( ´_ゝ`)(おっ?)
爪゚ー゚)「こっちもいい加減落ち着いたからね、お誘いが来るかもしれないよ?」
( ´_ゝ`)「弟者」
(´<_` )「ん、何だよ?」
( ´_ゝ`)「美和ちゃんをデートに誘え」
(´<_`;)「はぁ!?」
爪゚ー゚)「お、それは良い案だね」
∬´_ゝ`)「うむ、愚弟にしては愚かではない提案だ」
( ´_ゝ`)「美和ちゃんの様子はどうだったんだ?」
爪゚ー゚)「いやー本人は否定してたけど絶対惚れてるよあれ。
そういうの興味ないもんだとばかり思ってたけど、まさか子供の頃の恋を引きずってるなんて。
我が友ながらどれだけ一途なんだか、ちょっとヒいちゃうよね」
( ´_ゝ`)(そう言われると確かになという顔にならざるを得ないんだよなぁ……)
912
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:29:56 ID:mvNjrfRk0
(´<_` )「いやいや。あんまり適当なこと言わないでください」
爪゚ー゚)「うん? 適当なことを言ったつもりはないけど」
(´<_` )「俺なんかに惚れてるなんて誤解しちゃ美和ちゃんに失礼ですよ」
爪゚ー゚)「えぇ……?」
∬´_ゝ`)「おい、愚弟」
( ´_ゝ`)「わかってんだろ、韜晦じゃねーよ」
∬´_ゝ`)「……なんという地味な愚かしさだ」
( ´_ゝ`)「地味な愚かしさとかいう新表現を生み出すのやめろ」
爪゚ー゚)「ではこう返そう。惚れていないなんて誤解するのは美和に失礼だよ」
(´<_` )「なっ……?」
( ´_ゝ`)「すげー返し手だな」
∬´_ゝ`)「うむ、流石は我が友だ」
913
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:30:30 ID:mvNjrfRk0
爪゚ー゚)「ふむ、でもそうだね……そもそも二人には向き合う時間が必要なのかもしれない」
( ´_ゝ`)「それはそうだろうな。だからこその提案」
爪゚ー゚)「ああ、なるほどね。というわけで弟くん、美和をデートに誘ってくれないか?」
(´<_`;)「えぇ……?」
( ´_ゝ`)「俺には散々狩りデート煽っておいて自分はできないのか弟者?」
(´<_` )「そうは言うが……別に俺は美和ちゃんのことを好きでは……」
( ´_ゝ`)「ないのか? 本当に?」
(´<_` )「魅力的な人だとは思うが……」
∬´_ゝ`)「ふぅん、ならば問題なかろう。交流を深めた上で見極めれば良い」
( ´_ゝ`)「おっ、仮にも既婚者は伊達じゃないな」
∬´_ゝ`)「仮ではない、訂正しろ」
(´<_` )「うーん……」
爪゚ー゚)「迷惑じゃないかとか考えているなら心配は無用だよ?
会いたがっていたのは厳然たる事実だからね」
(´<_` )「ん……そういうことであれば」
914
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:31:06 ID:mvNjrfRk0
爪゚ー゚) "全く、どれだけ朴念仁なんだい弟くんは?"
(;´_ゝ`)「!?」
∬´_ゝ`)「む? どうした?」
(;´_ゝ`)「いや、何でも……」
爪゚ー゚) "返事できるから念じてみて?"
(;´_ゝ`) "……魔術?"
爪゚ー゚) "正解。最近覚えたんだけどなかなか便利だよ"
(;´_ゝ`) "日常でサラっと魔術使ってくるとか相変わらずイカレてるな……"
爪゚ー゚) "そうかい? まあ良いじゃないか"
( ´_ゝ`) "……弟者はああいう奴だ"
爪゚ー゚) "そうみたいだね"
( ´_ゝ`) "美和ちゃんマジでそんな状態なん? ちょっと意識してるレベルだと思ってたけど"
爪゚ー゚) "ちょっと意識してるレベルが僕の知る限り初めてなんだ"
( ´_ゝ`) "マジか……そりゃ応援したくもなるわな。弟者も……まあ似たような感じ"
爪゚ー゚) "その含みはちょっと気になるけど……なるほどね"
( ´_ゝ`) "何て言うのかな……異性に性的魅力を感じないわけじゃないが、
誰も彼も自分の相手として想定すらしていないというか"
915
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:31:42 ID:mvNjrfRk0
爪゚ー゚) "ああ、わかるわかる。美和もまさにそんな感じ"
( ´_ゝ`) "……地流さんは結構経験豊富そうだよね"
爪゚ー゚) "割と節操ない自覚はあるよ、男も女もいけるし"
∬´_ゝ`)「……何を見つめ合っているんだ?」
爪゚ー゚)「アイコンタクトってやつだね」
( ´_ゝ`)「まあそんなところか」
∬´_ゝ`)「ふむ……? まあいい、今この場で連絡するのだ、地味な方の弟よ」
(´<_`;)「はぁ?」
( ´_ゝ`)「そうだな、そうじゃなきゃ絶対しないし」
爪゚ー゚)「む、そうなのかい? 二人は兄弟だけあってよくわかってるね」
(´<_`;)「そ、そんなことは……」
( ´_ゝ`)「あるだろ」
(´<_`;)「……」
爪゚ー゚)人「ねえ頼むよ、弟くん……この通り!」
∬´_ゝ`)「ふぅん、早くしろ弟よ」
916
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:32:15 ID:mvNjrfRk0
∬´_ゝ`)「ここでヘタレたことが母者に知れたらどうなるか、わからんわけではあるまい?」
Case9「地味な愚かしさ」
Day1「デートの誘い」
To be continued...
917
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:32:49 ID:mvNjrfRk0
今回はここまで
918
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/11/26(土) 23:36:15 ID:mvNjrfRk0
リ゚▽゚ リ<l「
>>810
の募集継続中やで〜。なんや予想以上に少ないからよろしゅうな」
https://forms.gle/zmJHV54ti3VtdV738
919
:
名無しさん
:2022/11/27(日) 01:06:58 ID:n/2WERLs0
コイツ直接脳内に
920
:
名無しさん
:2022/11/27(日) 01:27:15 ID:KI0mDxBU0
乙!
ダメ押しで母者の名前を出すのはズルいと思うの
921
:
名無しさん
:2022/11/27(日) 06:46:47 ID:zllFKIbc0
乙
922
:
名無しさん
:2022/11/27(日) 12:32:20 ID:8KVBzePM0
なんだろう、何気ない繋ぎの日常回っぽいのにここ最近で一番ワクワクした回だった
いつも楽しく読んでます乙です
923
:
名無しさん
:2022/11/27(日) 13:18:02 ID:U2xHlWyM0
乙
母者は父者と付き合い始めというか告白まで偉い早そうだもんな
924
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:47:49 ID:pKMMYw2w0
>>919
( ´_ゝ`)「びびった」
>>920
(´<_` )「ほんとそれな」
>>921
リ゚▽゚ リ<l「乙ありやで」
>>922
( `ー´)「何となくわかるなあそれ」
>>923
( ‘∀‘)「あーたしかに」
925
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:49:44 ID:pKMMYw2w0
前回のあらすじ
・しかしどうしたんだよ、急に墓参りだなんて
・聳え立つ黒マッチョのインパクトでちょっと動転しちまった
・地味な愚かしさとかいう新表現を生み出すのやめろ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| 流石だよな、俺ら |
\_ _____ __/
V V
d( ´_ゝ`)人(´<_` )b
\ /. \ /
l l l l
//l | | l\\
 ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | |
| ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ |
|(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
926
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:50:18 ID:pKMMYw2w0
Case9-Day2A
;; ;; ;; ;; ;;_______ ;; .| ; . !|
;; ;; ;; ;; [「ニニニニニニニ] ;|ニ∩ニニ∩O !|
;; ;; ;; ;; | || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||´ .;;|.|l∪─ ∪.| . !|
;; ;; ;; ;; | || |  ̄..T  ̄~|i|| ;; |.|l C.A.F.E.| ; !|
;; ;; ;; ;; | || | . i||i .|i|| ;; |  ̄ ̄ ̄ ̄ .!|
;; ;; ;; ;; | || O__ノ||ゝ_|i||;; | \ _ . !|
;; ;; ;; ;; | || |____|i|| ;; | \ ; \ !|
_________|_|l_______.||__| \ ; _\!|
─l─.-┼..-..┼__|_|三三三三三三三|_|ー| \ ..!| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_|__|__|_l!il三三三三三三三liil_| \!|_______
_______________________________
───────────────────────────────
927
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:50:52 ID:pKMMYw2w0
( ^×^)「いらっしゃい」
(´<_` )「こんにちは」
<(',_'<人ノ「あ、累次くん」
(´<_` )「……待たせたかな?」
<(',_'<人ノ「いえ、今来たところですよ?」
(´<_` )「いや、ナポリタン食ってたでしょ?」
<(',_';<人ノ「そ、そんなことは……」
(´<_` )「口元」
<(⊃ '人ノ ゴシッ
<(' _'<人ノ「こ、これは……とんだ名探偵がいたものですね?」
(´<_` )「いやバレバレだから」
<(' _'<人ノ「そ、そうですか?」
(´<_` )「そうだ」
<(' _'<人ノ「むぅ……」
928
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:51:25 ID:pKMMYw2w0
(´<_` )「別に隠す必要ないだろ」
<(' _'<人ノ「うう……累次くんにはわかりません」
(´<_` )「兄者の例を出せば、何ならめっちゃうまそうにカップ麺貪ってる女性が好きだしな」
<(' _'<人ノ「……累次くんはどうなんですか?」
(´<_` )「ん……飯なんておいしく頂いてナンボだろ、常識的に」
<(' _'<人ノ「……」
(´<_` )「少なくともまずそうに飯を食う女性には魅力を感じないな」
<(' _'<人ノ「……なるほど」
(´<_` )「姉者はいつも無表情で飯を食うし、妹者はいつだってうまそうに飯を食う」
<(' _'<人ノ「……んん??」
(´<_` )「姉者の旦那さんとは一生わかり合えないと思う」
<(' _'<人ノ「は、はあ……そうですか」
( ^×^)「何か飲むかい?」
929
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:51:59 ID:pKMMYw2w0
(´<_` )「あ……じゃあ、お勧めで」
( ^×^)「はいはい、ちょっと待ってね」
<(' _'<人ノ「あ、ではこちらもおかわりを」
( ^×^)「だよね、わかってるよ」
<(' _'<人ノ「あっ、はい」
(´<_` )「……しかし悪かったな、急に呼び出して」
<(' _'<人ノ「いえ、そんなことは!」
(´<_` )「何か姉者と兄者の圧力が凄くて……」
<(' _'<人ノ「な、なるほど」
(´<_` )「……ん? どうした?」
<(' _'<人ノ「いえ……納得しただけです」
(´<_` )「……はぁ。やっぱわかる? あの二人押しが強すぎるんだよ」
<(' _'<人ノ「えっ? ……それはまあ、そうかもしれません」
930
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:52:33 ID:pKMMYw2w0
( ^×^)「お待ちどう、お勧めだよ」
(´<_` )「ありがとうございます」
<(' _'<人ノ「……」
(´<_` )「ん、どうかした?」
<(' _'<人ノ「いえ、何でも」
(´<_` )「あ……別に嫌々誘ったとかじゃないからな?」
<(' _'<人ノ「えー……本当ですか?」
(´<_` )「む……俺、そこまで信用ない?」
<(' _'<人ノ「ふふ、冗談です」
(´<_` )「あっはい」
<(' _'<人ノ「嫌々の累次くんはもっとぶっきらぼうですから」
(´<_` )「……そう言われればそういう節はある」
<(' _'<人ノ「ふぅん、勝手にしろ」
(´<_` )「やめてくださいお願いします」
931
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:53:07 ID:pKMMYw2w0
〇<何か姉者と兄者の圧力が凄くて……
爪゚ー゚)「おいおい、それじゃあ嫌々来たみたいじゃないかい?」
( ´_ゝ`)「あの」
爪゚ー゚)「ん、何かな?」
( ´_ゝ`)「何サラッと魔術で出羽亀してるんですかね警察官?」
爪゚ー゚)「ふむ。僕はどうやらこういった魔術に高い適性があるらしくてね?」
( ´_ゝ`)「いやそういうことじゃなくてですね」
爪゚ー゚)「出羽亀については人のこと言えないだろう?」
( ´_ゝ`)「いやそこでもなくて」
爪゚ー゚)「えぇ……じゃあどうしろと?」
( ´_ゝ`)「あ、もういいです……」
〇<ふぅん、勝手にしろ
爪゚ー゚)「弟くんも昔はあの口調だったのかな?」
( ´_ゝ`)「うむ、一時期患っていたな……」
932
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:53:40 ID:pKMMYw2w0
〇<それじゃ、そろそろ行こうか
爪゚ー゚)「お、出るみたいだよ」
( ´_ゝ`)「うむ、長居されたらどうしようかと思った。正直寒い」
爪゚ー゚)「そうかい? もっとくっつこうか?」
( ´_ゝ`)「丁重にお断りする」
爪゚ー゚)「えー」
( ´_ゝ`)「敢えて釘差しとくが、遊びでそういう関係になるつもりはないからな?」
爪゚ー゚)「お堅いなあ。ちょっとくらい経験しといてもいいじゃないか減るもんじゃなし」
( ´_ゝ`)「目に見えないからって減らないと思ったら大間違いだ」
爪゚ー゚)「そうかな?」
( ´_ゝ`)「そうだ。……だいたい、美和ちゃんにはコナかけてないんだろ?」
爪゚ー゚)「あー……美和はねぇ……あっちから来てくれれば二つ返事なんだけど」
( ´_ゝ`)「絶対にないから安心しろ。……ちゃんと空気読めるのが余計にタチ悪い」
爪゚ー゚)「ま、無理に迫ったりとかは趣味じゃないからね」
933
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:54:15 ID:pKMMYw2w0
【伊佐神社】
兆兆兆兆兆兆兆兆兆 /兆兆兆兆兆、 、兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆
兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆/兆兆兆兆兆、 、兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆
兆\_ノ_V ニ |兆兆兆兆兆兆 兆兆兆兆兆_, ,兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆
兆兆| ニ- 二]兆//兆兆兆 兆兆兆兆兆, 、冰冰、 __,冰冰兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆ヒ
兆兆|ニ_ __‐ニ{ソ/`/冰冰冰冰冰冰冰冰冰冰、 `冰冰冰冰冰冰兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆兆
兆兆|ニ= __]ソ'^/冰冰冰冰冰冰冰冰冰冰冰冰、 ^冰冰冰冰冰冰水水水水水兆\兆兆兆兆兆
ツ兆|ニニ =-{/`V水水水水冰冰冰冰冰冰冰冰冰、 ,_,__冰冰冰冰冰冰冰水水水,兆兆兆兆ヽノニ `Y´兆f
ソ兆|二ニ= ‐/{__/水水水水水冰冰冰冰冰冰冰冰冰、 ,冰冰冰冰冰冰冰冰冰水水水,兆兆兆兆兆[二ニ}兆兆
ソツ| ̄_==_/⌒{水水水水水水冰冰冰冰冰シ(\______________/)冰冰冰冰冰水水水水水兆兆兆{ニ=‐ノ^ソ冰
兆_\_ ⌒{ヾ_,ノ水水水水水| l冰冰冰冰冰冰{二二二二二二|| ̄ ̄||二二二二二二}ン冰冰冰冰冰水水水水水水水冰「二厂ソ冰シ
\__ノ ̄二し{冰冰冰冰冰冰{ _} _}_}水水水水水 __|_|__||__||__|_|__,冰冰冰水水水水水水冰冰冰冰冰{ ̄(^フ冰冰
兆|ニ=_ニ二{冰冰冰冰冰冰| _} {__}水f水f水f水└─┬ ┬────── ┬ ┬─┘ン冰冰水水水水水水水冰冰冰冰[ニ二{冰冰
ツ|二=‐ ニ{_]冰冰_人_冰冰_}__}水水水水水x合x | |`ト、______,ィ´| | x合x,冰冰冰冰水水水水_人_ン冰冰{ ̄___{冰冰
ソ|ー==二 __{冰冰丁囲丁冰冰{_} }水水水水水ト[ ̄] | l l」冂」冂」冂冂l」 | |」[ ̄]ト冰冰冰水水水水水丁囲丁ン冰冰「ニ__]冰冰
ソ|_ニニ ニ}冰冰⊂ニニ⊃冰冰冰{r====n水水[_] | | | |r[_]水水n====ォ}冰冰冰⊂ニニ⊃冰冰{ニ二|冰冰
ソ|___==ー _{冰冰冰| |__冰冰冰冰| l |水ぃ`了´| |丁 ̄}コ 匚| ̄| 「`了´水ミ| l |冰冰冰冰__| |冰冰冰}_ー==|冰冰
二二二二二二二二二二二二二二| l |=====||ヨ| |T゚゚丁 }___| ̄l ̄| |}E||=====| l |二二二二二二二二二二二二二二
:::| |::::::| |::::::| |::::::| |:::::| |:::::| l::::::| l |::||::||::::||ノ| | }Ω|/ニ ニ ニ\|\| |ヽ||::::||::||::| l |::::::l |:::::| |:::::| |::::::| |::::::| |::::::| |:::
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:::| |::::::| |::::::| |::::::| |:::::| |:::::| |::::_| l |_//口____/__| l___|___ |_|_‘,___口\\」 l |_::::| |:::::| |:::::| |::::::| |::::::| |::::::| |:::
ニニニニニニニニニニニニニニ} ̄ ̄ ̄ ̄_| l |/ / / | ̄ |_|___ |_ |__‘,________\| l |_ ̄ ̄ ̄ ̄{ニニニニニニニニニニニニニニ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`{ ̄ ̄ ̄ ̄ __ | l | / ̄ ̄/ ̄ ̄| ̄ |___」 _|__」_____‘,______、__| l | __  ̄ ̄ ̄ ̄}´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
l ____|― ‐┘ ̄ ̄ / ̄ ̄ 」 ̄ | ̄ |_ |__ | __‘,____└‐ ―|____ l
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__/ ̄ /__ / ̄ ̄| ̄ ̄「 ̄ |__| ̄ ̄|__‘, ̄ ̄‘,_ \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_/ ̄ ̄/__/ ̄ ̄/__/ ̄ ̄/____/ ̄ ̄ |__| ̄ ̄|__| ̄ ̄|______‘, ̄ ̄‘,__\ ̄ ̄\__\ ̄ ̄\――\ ̄
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934
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:54:49 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「初手実家かぁ……」
爪゚ー゚)「中々積極的じゃないか弟くん」
( ´_ゝ`)「いやまあそういう意図は全くないと思うけどな」
ゝ爪゚ー゚)イ「まあそうだろうね」
( ´_ゝ`)「俺だったら流石に躊躇するな……」
爪゚ー゚)「僕も敢えて最初のデートコースには選ばないかな?」
( ´_ゝ`)「職場でもあるわけだしどうなんだ、ってチョイス」
爪゚ー゚)「美和はあんまり気にしなそうだけどね」
( ´_ゝ`)「あー……そんな感じはする」
爪゚ー゚)「そういう意味では相性よさそうじゃないかな?」
( ´_ゝ`)「確かに、その辺噛み合わないとストレスの累積ダメージやばいからな」
爪゚ー゚)「美和の地雷はオシャレなコース料理とかだね、がっつきたい方だから」
( ´_ゝ`)「だろうな……見た目のイメージとは真逆だけど」
935
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:55:22 ID:pKMMYw2w0
(´<_` )「初めて来たけど結構でかいんだな」
<(' _'<人ノ「そうですね。お掃除が大変です」
(´<_` )「凛として良い空気だな。参拝者も多いし」
<(' _'<人ノ「伊邪那岐命、伊邪那美命を祀っていますからね。様々なご利益があります」
(´<_` )「なるほどな。初詣とか凄いんじゃないの?」
<(' _';<人ノ「そうなんですよね……裏が麻痺しないように毎年アルバイトの人を沢山募集してます」
(´<_` )「ああ……確かに総出でってわけにはいかないのか」
<(' _'<人ノ「はい。まあ、お正月は神仏の加護が強くなるので魔の者の活動も低下しますが……」
(´<_` )「ほう、そうなのか。じゃあ、お参りはちゃんと意味があるってこと?」
<(' _'<人ノ「もちろんです。だからといってご利益だけを求めて節操なくお参りしても意味はないんですけど」
(´<_` )「ふーん、そういうもんなんだな。勉強になる」
<(' _'<人ノ「信仰が神仏の力となり、その力が人々に還元される。それが人と神仏の理想の関係ですね」
(´<_` )「なるほどな」
936
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:55:56 ID:pKMMYw2w0
爪゚ー゚)「……結界で魔術レジストされるとか想定外だったよ」
( ´_ゝ`)「な、盗聴機も仕込んどいてよかっただろ?」
爪゚ー゚)「やっぱり出羽亀については全然人のこと言えないじゃないか君」
( ´_ゝ`)「弟の最初で最後かもしれない春を気にかけずして何が兄か」
爪゚ー゚)「気にかけ方が盛大に間違ってると思うんだよねぇ……一般論では」
( ´_ゝ`)「おい、急に常識人ぶるのやめろ」
爪゚ー゚)「まあ僕も人のこと言えない身だけどねぇ……美和にバレたら叩き斬られそうだ」
( ´_ゝ`)「……まさかとは思うが叩き斬られるの想像して欲情してないだろうな?」
爪゚ー゚)ノシ「まさかまさか。そんなそんな」
( ´_ゝ`)「くせぇんだよ」
爪゚ー゚)「……仮にも女性にそれは流石に酷くないかい?」
( ´_ゝ`)「うん、締まりのないニヤケ顔で言うセリフじゃないなそれ」
937
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:56:29 ID:pKMMYw2w0
(´<_` )「……ちなみに、イザナギとイザナミって実在するのか?」
<(' _'<人ノ「えっ? 存在自体を疑ったことはないですね。神話の内容は眉唾ですが」
(´<_` )「ふむ……」
<(' _'<人ノ「現時点、物理的に存在しているか、という意味では否だと思います。
ですが、存在というものは必ずしも物理的なものではありません」
(´<_` )「道理だな。……無粋なことを聞いたか」
<(' _'<人ノ「いえ、裏に関わり始めた人は皆さん気になさいます」
(´<_` )「物理的に存在している神仏ってのも、やっぱいるんだろ?」
<(' _'<人ノ「……そうですね。それが力ある者とは限りませんが」
(´<_` )「む?」
938
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:57:02 ID:pKMMYw2w0
<(' _'<人ノ「霊界の本体から分かたれた分霊であったり、或いは純粋に力が衰えてしまった神であったり」
(´<_` )「ああ、そういうことか」
<(' _'<人ノ「力ある神々は、その多くが必要以上に現世に干渉しようとはしません。
信仰に対してご利益という応援を返すだけです」
(´<_` )「……その言い方だと例外もいる、と?」
<(' _'<人ノ「……まあ、そうですね。あの方は本当に例外だと思いますが……」
(´<_` )「そういう神様もいるってだけで、魔物塗れの昨今だと滅茶苦茶頼もしく感じる」
<(' _'<人ノ「ただまあ、あの方の権能は、その……」
(´<_` )「ん?」
<(' _'<人ノ「あまりにも物理的というか……身も蓋もないというか……」
(´<_` )「ええと……?」
<(' _'<人ノ「強大な邪悪でも、それが目の前に在るのであれば、打ち砕いてくださるでしょう」
(´<_` )(およそ神々しいほどの、物理で殴る脳筋ってことか……?)
939
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:57:36 ID:pKMMYw2w0
| | |==||==| | {/} | |==||==| | |
| | | || | | {/} | | || | | |
| | |==||==| | {/} | |==||==| | |
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| | |==||==| | {/} | |==||==| | |
| | | || | | {/} | | || | | |
| | |==||==| | {/} | |==||==| | |
| | | || | | {/} | | || | | |
| | |==||==| | liiiil | |==||==| | |
| | | || | | liiiil | | || | | |
| l ========= | | {/} | | ========= l |
| ,______l____________|_|___________{/}___________|_|____________|___ |
| | ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ {/}・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ | |
| | 納 {/} 奉 | |
| l ̄ ̄l ̄ ̄ ̄l ̄ ̄ ̄l ̄ ̄ ̄l ̄{/} l ̄ ̄ ̄l ̄ ̄ ̄l ̄ ̄ ̄l ̄ ̄l |
| l l l l l {/} l l l l l |
| l l l l l {/} l l l l l |
| l l l l l ,蕊、 l l l l l |
940
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:58:09 ID:pKMMYw2w0
<(' _'<人ノ「……さて、こちらが本殿です」
(´<_` )「これまた立派だな。あ、小銭あるかな……?」
<(' _'<人ノ「紙幣でも一向に構いませんよ?」
(´<_` )「ふむ……たまにはそれもいいか」
<(' _'<人ノ「えっ?」
―――。
941
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:58:43 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「ふむ……なるほどな。思いがけず勉強になる」
爪゚ー゚)「デートの話題としてどうなのと思うけど」
( ´_ゝ`)「二人とも楽しそうだからありだろ」
爪゚ー゚)「……ま、そうかもね。やっぱり相性がよさそうだ」
( ´_ゝ`)「な。後はうまいこと進展してくれるといいんだが」
爪゚ー゚)「それは時間がかかるかもしれないね」
( ´_ゝ`)「やっぱそう思う?」
爪゚ー゚)「こうしてデートしてるだけで十分進展してるんだけど」
( ´_ゝ`)「どっちかが暴発でもしないとこの先は長そうだ」
爪゚ー゚)「だよね。今度のデートの時は言いくるめてエロい服でも着せようかな?」
( ´_ゝ`)「エロい服……」
爪゚ー゚)「美和の巫女服姿の破壊力は結構エグいよ?」
( ´_ゝ`)「あ、普通にエグそうなやつ。エロいかは意見が分かれそうだが」
爪゚ー゚)「僕は普通に欲情したけどね」
( ´_ゝ`)「あの、そういうこと普通に言うのやめてくれませんか?」
942
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:59:17 ID:pKMMYw2w0
<(' _'<人ノ「あの、本当によかったんですか?」
(´<_` )「たまには良いんじゃないか?」
<(' _'<人ノ「高額なお賽銭をされる方は大体信仰の熱い方か罪の意識のある方なんですけど……」
(´<_` )「ああ……そういう意味では後者だ」
<(' _'<人ノ「……何かあったんですか?」
(´<_` )「ん……」
<(' _'<人ノ「あ、話したくなければ無理には……」
(´<_` )「いや、うん……人をさ、殺したんだ」
<(' _'<人ノ「えっ!?」
(´<_` )「なかなかに荒唐無稽な話なんだが……」
―――。
943
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 20:59:51 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「まーた重苦しい話題を……」
爪゚ー゚)「へぇ、何だか面白そうなことに巻き込まれていたみたいだね」
( ´_ゝ`)「羨ましそうに言うな」
爪゚ー゚)「実際羨ましいし」
( ´_ゝ`)「ほんとどうかしてる」
爪゚ー゚)「君だって大概だと思うよ。わかってても躊躇なく殺せるかい普通?」
( ´_ゝ`)「……そこはまあ、英才教育の賜物というか……」
爪゚ー゚)「……そうか、暗殺者の一族だもんね」
( ´_ゝ`)「ナチュラルに人ん家の家業を捏造すんな」
爪゚ー゚)「僕は自信ないなあ……まあ、答えにも辿り着けない気がするけど」
( ´_ゝ`)「そうか?」
爪゚ー゚)「そうだね。探偵というだけあるよ、君たち」
944
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:00:24 ID:pKMMYw2w0
(' _' レミ「あら、美和さん?」
<(' _'<人ノ「あ、お母さん」
(´<_` )「どうも、ご無沙汰してます」
(' _' レミ「えっ、真理男くんですか? まあ、こんなに立派になって……」
(´<_` )「あ、いえ。累次です、弟の……」
(' _' レミ「えっ? ごめんなさい、私はてっきり……」
(´<_` )「大丈夫です、いつも間違われるので」
(' _' レミ「今日はどうなさったんですか?」
<(' _'<人ノ「伊佐神社に興味があるということでしたので、ご案内していました」
(' _' レミ「真理男くんはご一緒ではないのですか?」
(´<_` )「ええ」
(' _' レミ「んん……?」
945
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:00:57 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「まあそうなる」
爪゚ー゚)「兄の方とお見合いしたと思ったら弟の方とデートだからね」
( ´_ゝ`)「双子だから余計にややこしい」
爪゚ー゚)「とはいえ君たち結構キャラ違うからあれだけど」
( ´_ゝ`)「まあな」
爪゚ー゚)「愚かな方と地味な方だっけ?」
( ´_ゝ`)「それやめろ」
爪゚ー゚)「いやいや、言い得て妙じゃないかな?」
( ´_ゝ`)「せめて陰と陽くらいにしといてくれ」
爪゚ー゚)「概ね同じ意味だと思うけど」
( ´_ゝ`)「コンテキストを含めればな」
爪゚ー゚)「ほら」
( ´_ゝ`)「だからって字面が全然違うだろうがわかれ」
爪゚ー゚)「まあそうだね」
946
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:01:31 ID:pKMMYw2w0
(' _' レミ「ええと……美和さん、ちょっと」
<(' _'<人ノ「はい? ……すみません累次くん、少し待っていてください」
(´<_` )「えっ、ああ」
(' _' レミ「どういうことなのですか?」
<(' _'<人ノ「ええと……?」
(' _' レミ「あなた、真理男くんとお見合いをしたのでは? 何故累次くんと?」
<(' _'<人ノ「え、あ」
(' _';レミ「……美和さん、あなたまさか……」
<(' _'<人ノ「はう……」
(' _';レミ「……双子丼……!?」
947
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:02:04 ID:pKMMYw2w0
爪゚ー゚)「ちょwwwwwwwww」
( ´_ゝ`)「ぶほっwwww笑いww堪えるのwwwきついwwww」
爪゚ー゚)「……ふぅ。その発想はなかったね」
( ´_ゝ`)「いくらなんでもちょっと勘弁だなあ……」
爪゚ー゚)「君たちと3Pしてる美和を想像するだけで笑える」
( ´_ゝ`)「初手からエグい妄想やめろ」
爪゚ー゚)「いやあお母さんも美和に似て天然なところあるよね」
( ´_ゝ`)「あるよねと言われても昔過ぎて記憶がない」
爪゚ー゚)「そっか。あるんだよ」
( ´_ゝ`)「既によくわかったがな」
948
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:02:38 ID:pKMMYw2w0
(' _';レミ「な、何というふしだらな……!」
<(' _';<人ノ「丼? え?」
(' _' レミ「美和さん、いけません。ええ、いけません。
たとえ二人ともに懸想してしまったのだとしても、どちらかを選ばなければ……!」
<(' _';<人ノ「ええっ!? 二人ともに懸想って……何故そんな話に!?」
(' _' レミ「……? 違うのですか?」
<(' _';<人ノ「違います! ……真理男くんとはその、今のところ何もありませんから」
(' _';レミ「今のところ……? つまり、先に弟をものにしてから……!?」
<(' _';<人ノ「違います! もう! どうしてそうなるんですか?」
(' _';レミ「じゃ、じゃあ一体どういう……?」
<(' _';<人ノ「……そういうのじゃありませんから」
(' _' レミ「美和さん、嘘はいけません」
949
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:03:11 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「親子漫才始まってて草」
爪゚ー゚)「お腹いたいwwwww」
( ´_ゝ`)「最初の発想のインパクトが強すぎて引きずられてるな」
爪゚ー゚)「これ、正直にゲロらないと終わりそうにないね?」
( ´_ゝ`)「……そうかも」
爪゚ー゚)「いやあ、ここで言葉にできれば潜在的な進捗はかなり上がりそうだ」
( ´_ゝ`)「確かに。ケガの功名というか何というか。……あ」
爪゚ー゚)「ん? どうかし――」
(´<_` )「おい、そこで何してるアホ二人」
( ´_ゝ`)「「あっ」」爪゚ー゚)
950
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:03:45 ID:pKMMYw2w0
<(' _'<人ノ「……私は……累次くんのことが、気になっています。
久しぶりに会ったあの時から……いえ、もしかしたら……ずっと前から」
(' _' レミ「……まあ。そういうことだったのですね」
<(' _'<人ノ「はい。これが恋、というものなのかどうかはよくわかりません」
(' _' レミ「……」
<(' _'<人ノ「だから、じっくりと見極めていこうかと」
(' _' レミ「……美和さん」
<(' _'<人ノ「はい」
(' _' レミ「何も考えずに飛び込んでみるのも良いかもしれませんよ?」
<(' _'<人ノ「えっ?」
(' _' レミ「かく言う私が、そうでしたからね」
<(' _'<人ノ「ええ? お母さんが?」
951
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:04:18 ID:pKMMYw2w0
(´<_` )「正座」
( ´_ゝ`)「はい……」
爪゚ー゚)「え、僕もかい?」
(´<_` )「正座」
爪゚ー゚)「う、うん……!」
( ´_ゝ`)「嬉しそうにしてんじゃねーよ」
爪゚ー゚)「いやだってさあ」
(´<_` )「だまらっしゃい」
( ´_ゝ`)「……」
爪゚ー゚)「……」
(´<_` )「さて、言い訳を聞こうか?」
―――。
952
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:04:52 ID:pKMMYw2w0
<(' _'<人ノ「お待たせしました」
(´<_` )「お帰り、結構長かったな」
<(' _'<人ノ「あ、その……すみません」
(´<_` )「あ、いや……適当にブラブラしてたから大丈夫」
<(' _'<人ノ「そうですか……?」
(´<_` )「うむ。虫捕りもできたし」
<(' _'<人ノ「虫捕り……?」
(´<_` )「ハエを退治してた」
<(' _'<人ノ「あっ……さっきの気配ですか」
(´<_` )「えっ?」
<(' _'<人ノ「喫茶店からずっと尾行されている気配が……悪意はなさそうなので放っておきましたが」
(´<_` )「……ああうん、凄いな。兄者と地流さんだったよ」
<(' _'<人ノ「えぇ……」
953
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:05:26 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「……帰るか」
爪゚ー゚)「うーん、ちょっと不完全燃焼だけどね」
( ´_ゝ`)「見つかっちまったもんはしょうがない」
爪゚ー゚)「だねぇ」
( ´_ゝ`)「飯でも食ってく?」
爪゚ー゚)「おや、そんなお誘いを貰えるとは思わなかったよ」
( ´_ゝ`)「不完全燃焼だからな」
爪゚ー゚)「そうだね。おいしいものでも食べに行くとしようか」
( ´_ゝ`)「良い店知ってる?」
爪゚ー゚)「んー……あ」
( ´_ゝ`)「ん?」
爪゚ー゚)「丁度いい店があるよ」
954
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:06:00 ID:pKMMYw2w0
【ハンバーグ専門店 バーニング・クリメイション】
| ...:;;|
| ...:;;|
| ...:;;| O O O
| ...:;;|二二i | || || |ヽi二二i | ||
______,| ...:;;|_____ i ̄i || i ̄i
| | ... :;;| |
| | ...:;;| |
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
\
\
二二| ̄ ̄ ̄ ̄|二二二二二| ̄ ̄ ̄ ̄|二二二|
955
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:06:33 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「ほほう、ハンバーグ専門店か」
爪゚ー゚)「美和はこの店常連だからね。ワンチャン来るんじゃないかと思って」
( ´_ゝ`)「なるほど。ちなみにお勧めとかある?」
爪゚ー゚)「僕は断然、ビーフハンバーグのトマトバジルソースだね」
( ´_ゝ`)「イタリアンな感じ」
爪゚ー゚)「美和はいつもソースなしでケチャップ貰ってる」
( ´_ゝ`)「ああ……なんか納得」
爪゚ー゚)「結構なケチャラーだからね実際。ケチャップかけご飯とか普通にするし」
( ´_ゝ`)「マジか」
爪゚ー゚)「マジ。確かにケチャップおいしいけどそこまで……って思う」
( ´_ゝ`)「見た目とのギャップが凄い」
爪゚ー゚)「だよね。共通の知り合いに鳥の骨みたいな男がいるんだけど。
彼も見かけによらずマヨラーで、美和と同席させると面白い光景になるよ」
( ´_ゝ`)「なかなか愉快な絵面になってそうだ」
956
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:07:07 ID:pKMMYw2w0
(・店・)「いらっしゃいませ!」
(´<_` )「めっちゃいい匂いするな」
<(' _'<人ノ「はい。ここのハンバーグはとても――」
( ´_ゝ`)ノシ 爪゚ー゚)ノシ
(´<_` )「……んん??」
<(' _'<人ノ「……あれ?」
( ´_ゝ`)y「待ってたよん」
爪゚ー゚)っ「さあさあ、ここに掛けたまえ」
<(' _'<人ノ「……他の店にしませんか?」
(´<_` )「……そうだな、何かハエがいるし」
(;・店・)「えっ!?」
(;´_ゝ`)爪;゚ー゚)「「……え? マジで帰ったんだけど……?」」
957
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:08:08 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「……はて、そこまで怒ってたかな?」
爪゚ー゚)「いや……正直そんな感じはしなかったね」
( ´_ゝ`)「となると答えは一つ、か」
爪゚ー゚)「……二人の時間を邪魔されたくない、と?」
( ´_ゝ`)「必然的にそうなる」
爪゚ー゚)「……マーヴェラス」
( ´_ゝ`)「潜在的進捗率鰻登りじゃん」
(・店・)「あのー……お連れ様お帰りのようですが。ご注文お伺いしますか?」
( ´_ゝ`)「あ、うん。お願い」
爪゚ー゚)「ビーフハンバーグ150g、トマトバジルソース。ライス普通盛り」
( ´_ゝ`)「ビーフハンバーグ200g、黒ニンニクソース。ご飯大盛りで」
(・店・)「かしこまりました」
―――。
958
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:08:41 ID:pKMMYw2w0
【Cafe MONE】
;; ;; ;; ;; ;;_______ ;; .| ; . !|
;; ;; ;; ;; [「ニニニニニニニ] ;|ニ∩ニニ∩O !|
;; ;; ;; ;; | || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||´ .;;|.|l∪─ ∪.| . !|
;; ;; ;; ;; | || |  ̄..T  ̄~|i|| ;; |.|l C.A.F.E.| ; !|
;; ;; ;; ;; | || | . i||i .|i|| ;; |  ̄ ̄ ̄ ̄ .!|
;; ;; ;; ;; | || O__ノ||ゝ_|i||;; | \ _ . !|
;; ;; ;; ;; | || |____|i|| ;; | \ ; \ !|
_________|_|l_______.||__| \ ; _\!|
─l─.-┼..-..┼__|_|三三三三三三三|_|ー| \ ..!| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_|__|__|_l!il三三三三三三三liil_| \!|_______
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959
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:09:15 ID:pKMMYw2w0
( ^×^)「いらっしゃ……おや?」
(´<_` )「ども」
<(' _'<人ノ「……また来ちゃいました」
( ^×^)「いらっしゃい。どうしたの?」
(´<_` )「夕飯食べようと思った店が混んでたので……」
<(' _'<人ノ「ナポリタン二つお願いします」
( ^×^)「今日二食目じゃない、他のものじゃなくていいの?」
<(' _'<人ノ「はい、大好きなので」
( ^×^)「まあまあ、ありがとう……ちょっと待ってね」
(´<_` )「はぁ……あの二人にも困ったもんだ」
<(' _'<人ノ「そうですね……」
(´<_` )「……人ってさ」
<(' _'<人ノ「はい?」
960
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:09:48 ID:pKMMYw2w0
(´<_` )「一緒にいる人によってあんなに変わるんだなと思わされる」
<(' _'<人ノ「あ、確かに思います。あの二人は組み合わせちゃ駄目です」
(´<_` )「めっちゃ相性はよさそうなんだけど、二人ともブレーキぶっ壊れてるから危険極まりない」
<(' _'<人ノ「相性が良くても駄目なことがあるんだなと思わされました」
(´<_` )「それな」
<(' _'<人ノ「……私たちは」
(´<_` )「え?」
<(' _'<人ノ「私たちは……どうでしょうか?」
(´<_` )「ん……悪くは、ないんじゃないか?」
<(' _'<人ノ「そうですか?」
(´<_` )「そうだ……と思う」
961
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:10:21 ID:pKMMYw2w0
_,. -‐、_
_,,. _ -―===========ァ=――- 、〃:..:.:..`',
_,. '"´ -―――≧='二二二. - 、{:.:.:.:.:.:.:」,._
'"´,。 ´ _ -‐= ニ二こ、"'' ー- 、 `ヾ ゝ:::::〃’.:.`:', 、
/ / / ,..::".' ⌒`ニつ:: :: :: :: `:..、:: ::`丶 __ , \: :)厂「{i:.:.:.:.:.〉 \
.' 〃 , ,;' i: . :.:: :: :: :: :::::: : :: .:i::,,,:: `::`:, ∠ ̄ ̄/ヽ ゝ:...ノノヾ ',
,' ki / 〃 ';:: .. .:: :: :: :: :: :: :: : :-、 ‘:.、:: :; :ハ _` ̄l./l ̄ ̄ ̄ ̄ l li|丶 ',
,' |i| i li:: ::j:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::::( 八_ .. .:: :::):: : ;; :}  ̄ |/ ̄ ̄ ̄ ̄/ li| | ',
, li! '. li: ::;'::. ::: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: (:: :: : :リ  ̄ ̄ ̄ ̄ il jリノ ',
{ ゞ 、 ゝ;:':: :. ... ... :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ‘:., ノ 〃/ ,' }
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ヽ `二 - _` ー- _ ` ー--------------‐='´ -‐ _ -‐ '´ -‐ ´ /
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962
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:10:55 ID:pKMMYw2w0
( ´_ゝ`)「黒ニンニクソースうめぇ」
爪゚ー゚)「いいよね、黒ニンニク。毎回ちょっと迷うんだ」
( ´_ゝ`)「さっきは断然トマトバジルと言ってたが?」
爪゚ー゚)「だから、ちょっとだけさ。……うん、やっぱりトマトバジルが一番だ。
このパンチ力はデミソースでは出せないよね」
( ´_ゝ`)「デミソースもうまいけどな。そつがなさ過ぎて二番手感がある」
爪゚ー゚)「そうかも。食べたくなる時もあるけど」
( ´_ゝ`)「特にこれからの時期はデミグラス煮込みとかエゴい」
爪゚ー゚)「あー……煮込みハンバーグは別枠で数えてたよ」
( ´_ゝ`)「まあ冬以外はあんま手が伸びないしな」
爪゚ー゚)「うんうん」
963
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:11:28 ID:pKMMYw2w0
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964
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:12:02 ID:pKMMYw2w0
爪;゚ー゚)「えっ!?」
(;´_ゝ`)「なっ、何だ!?」
Case9「地味な愚かしさ」
Day2A「実家デート」
To be continued...
965
:
◆KDJGUfbY2o
:2022/12/03(土) 21:12:36 ID:pKMMYw2w0
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